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2019年(1年)11月
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2019年11月3日(日)・10日(日)・2723号・2724号 ロボット展の受付状況など報告 新年賀詞交歓会は1月16日 愛機工 令和元年度10月理事会開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は10月1日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて定例の理事会を開き、理事27名・監事1名が出席した。理事会ではMECT展(メカトロテックジャパン、会期=10月23日〜26日・開催済み)、来年7月開催のロボット展(ロボットテクノロジージャパン)の準備状況をはじめ、第79回親善野球大会の進捗状況や第46回親善ゴルフ大会の概要などが報告された。 理事会は定刻に始まり、冒頭、水谷理事長の挨拶に続いて、MECT展を主催するニュースダイジェスト社の樋口社長と平野情報企画部長が展示会への動員およびセミナー申し込みの協力依頼を行った。 議事に入り、はじめに工場の設備・計測器を企業間で直接貸し借り、売買できるシェアリングサービスを運営する「シェアリングファクトリー」(賛助会員)の事業形態が紹介された。続いて、事務局より現在の会員状況(組合員233社・賛助会員110社、9月30日現在)が報告された。 MECT展について、田副理事長(実行委員長・井高社長)が、開催規模は477社・団体1941小間(組合130社454小間)▽開催要項は従来と同様だが、25日(金)のナイター開催は午後6時までと短縮される▽特別企画では「ロボット」をコンセプトにロボットを活用した切削加工の優位性や人と同じ空間で働くことを前提に開発された協働ロボットの活用法を展示実演する▽「自動車」「航空機」「ロボット」をテーマにした主催者セミナーを企画している―と説明。今後は組合として来場者の動員に積極的に取り組むとし、従来同様、招待券を組合員に配布しユーザーに手渡しで来場を呼びかける他、関係先である中部ブロック、金属連、全機工連、近隣組合および東京組合・大阪組合、中央会機械金属製造業団体に合計約6万枚を配布したと報告した。展示会終了後の報告会・懇親会は組合関係出展者および実行委員を招いて11月に開催される予定。 ロボット展について、引き続き田副理事長(副実行委員長)が準備状況を次のように報告した。出展の受付が9月1日から開始された。組合関係の勧誘先へは8月末までに出展案内の発送を概ね終了したが、当初の予定より遅れ気味となった。受付状況は、申し込みおよび出展の意向が250社ほどリストアップされており、組合関係者では会員(商社)はじめMECT展関係者からも既に申し込みを受け付けている(14社44小間、9月26日現在)。組合関係者の折衝状況については、10月15日に第3回実行委員会を開催しロボット展への反響など概要を把握すると共にリストアップした600社から重点折衝先を絞り込む予定。 研修会報告が林経営対策部長(広商NEXUS社長)より次のように行われた。第2回セールス・エンジニアスクールを9月26〜28日にポリテクセンター中部で開催した。受講者18名。講師はポリテクセンター指導員。当初は前回受講できなかった20名を予定していたが、会社都合による2名のキャンセルがあった。次年度も2回の開催を予定している。 また、経営者・管理者セミナーについて、同氏より、講師に宗像良氏(ライカシャトル社長)を迎えて「中小企業の働き方改革としてのRPA導入について」(仮題)を予定しており、日程は調整中と話された。 中部ブロック会議(幹事…愛知組合)について、引き続き林経営対策部長が、2020年2月の開催を予定▽企画としては、これまでの各団体の状況報告を取り止め、セミナーと、そのテーマに関連した課題でのパネルディスカッションを企画している▽セミナーでは自動運転やカーシェアリング等、車の将来について講演する▽パネラーについては経営対策部で選任する―と説明した。 第79回親善野球大会報告は、長村福利厚生部長(長村商店社長)より次のように行われた。大会は9月7日の時点で16試合が実施され、ベスト4にAゾーンで1チーム、Bゾーンで2チームが進出を決めた。今大会は台風の影響などによる雨天順延による調整が難航しているが、江南審判部の協力により会場の確保が容易になり年内の終了を想定していると話された。 第46回親善ゴルフ大会について、引き続き長村福利厚生部長が、11月5日に愛知県豊田市の京和カントリー倶楽部で開催する▽案内を9月24日に配信し、現在参加者募集中▽今回は3連休明けの平日であるため予定していたゴルフ場が軒並み休みとなり、金馬・堀社長を通して会場を確保した▽参加者は40名を想定している―と説明した。 全機工連大阪大会(10月16日、開催済み)について、水谷理事長が開催当日のプログラムを説明。愛知組合から39名が参加し、大会式典では同組合の伊藤高潤前理事長(春日鋼機会長)が連合会功労者として表彰されると話した。また、次回大会(2022年)は愛知組合が幹事を務めるため、大阪大会に参加する理事に対して、受付から会場の配置(講演会・懇親会)、配布資料の処理(預り・引渡)等、意識して参加するよう呼びかけた。 部会報告は次の通り。【総務部】理事会を中心に組合の運営につとめる。【情報部】組合報秋号を10月または11月に発行、10月1日に景況調査を配信する。【経営対策部】当面は12月の経営者・管理者セミナーの設営および中部ブロック会議の企画を検討する。【事業部】MECT展の来場者動員に取り組む。ロボット展については、10月15日の実行委員会で出展依頼先の反応(動向)を把握する。【青年部】恒例のバスツアーを10月5日に実施する。今回は、これまでも好評だった宝塚歌劇団観劇とNHKの連続テレビ小説で話題になったカップヌードルミュージアムを見学する。参加者は約80名。【福利厚生部】第79回野球大会の年内終了を目指す。ゴルフ大会については、申し込みを締め切った後、部会を開き組み合わせ表を作成する。また、野球大会終了後には青年部、江南審判部を交えて反省会を開催する。 会員増強について、水谷理事長が、これまで対策として@卸商社に未加入の商社を紹介してもらうAメーカーや卸商社の協力会で馴染みの商社を誘うという案が検討されてきたが、まずは勧誘先のリストを作成すると述べた。具体的には各協力会での勧誘や支部行事(当面は忘年会)を活用し支部員に広く協力を要請する。「体験として組合新年会、支部総会、通常総会に誘うことも1つの案。理事各位には会員増強の意識を高めていただく」と話した。 訃報。岡新(中南支部)岡本忠史会長(前金物組合理事長)が8月29日永眠された。83歳。通夜式が9月1日、告別式が翌2日に岡本家と岡新の合同葬として執り行われた。 その他、次回理事会は12月3日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて開催される。 また、組合新年賀詞交歓会は、熱田支部の担当で来年1月16日にANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で開かれる予定。 管機連理事会の報告など行う 10月理事会を開催 静岡県管工機材商組合 賀詞交歓会の来賓を決定 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、10月4日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡で、理事ら11名が出席して理事会を開催した。 はじめに一色理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。 9月11日に大阪で開催された管機連(全国管工機材商業連合会)の理事会について一色理事長が報告し、議題の中で特に気になったこととして「商品マスター提供」の件を挙げた。事務の手間が省けるなどのメリットがある一方で、低額での提供としているが継続できるのかという心配もあり、希望者が多ければ組合主催で説明会などを検討してもよいのではとの考えが示された。管機連事務局に説明が可能か問い合わせをすることとした。 静岡県管工事工業協会への協力に対し、県管だより(10月号)にお礼の言葉があったと報告された。 11月12日に葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)で開催する「第62回ゴルフ大会」について、担当の金子理事(金子管材社長)より参加申込状況の報告があり、40名はほぼ達成できる見込みと報告された。 12月の組合研修旅行については、16名が参加予定であることなど経過報告が行われた。 2020年賀詞交歓会については、来賓(祝辞依頼予定)の出席確認にあたった伊藤ヌマカン会長より、全員快く承諾していただいたと報告された。祝辞は橋本管機連会長と堀田キッツ社長、乾杯は村井オータケ社長、中締めは鈴川TOTO中部支社長を予定。賀詞交歓会は1月16日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにて開催される。 8月に逝去されたアカギ渋谷会長のお別れの会について、10月24日午前11時より帝国ホテル(東京都千代田区)にて開催されることが報告された。 消費税に関して、業界で扱っている商品のうち食料品扱いの商品(8%継続)の確認を行った。 9月理事会で会費未納の会員に対し担当を決めて督促することにしたところ、ほとんどが納入済みとなったと報告された。 その他、2月の理事会は当初7日の開催予定だったが、理事長の都合がつかず、14日に変更することを確認した。 また、現在事務局で使用しているパソコンが古くなり、OSのサポートも切れるため、新たなパソコンの購入が承認された。 ◇ 同日、理事会に先立って開かれたバルブ部会(担当=小澤副理事長・小澤商会会長)では、オンダ製作所が講師を務め、同社の創業の地である岐阜県山県郡美山町(現、岐阜県山県市)に水栓バルブの製造業が多い背景を、同社の歴史や溶解炉まで自社でもっている強みを含めて説明した。また、ボールバルブの新商品や工法についても紹介した。 ボウリング大会1人2ゲームに 研修会の内容等を検討 愛鋲協 令和元年度第5回定例理事会 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業副会長)は、10月10日午後7時より名古屋駅前の安保ホールで、理事6名が参加して定例理事会を開催した。 藤田理事長が議長を務めて議案審議が行われた。 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より9月の収支報告が行われ、承認された。 第2号議案=研修会の件は、内容について検討し、今年3月に開催した「認知症は恐くない」の第2弾や、BCP(事業継続計画)などが意見として出されたが、担当理事が欠席のため継続審議となった。 第3号議案=優良従業員表彰(名古屋商工協同組合協会)の件は、組合から被表彰者12名を予定。表彰式は10月24日午後2時より名古屋ガーデンパレスで開催。当初出席予定だった藤田理事長は所用により欠席することが報告された。 第4号議案=ボウリング大会の件は、12月15日午前10時より星ケ丘ボウルにて開催することを確認し、消費税率引き上げに伴う参加費の見直しが検討された。最終的には後日行われた担当理事並びに三役会による審議にて、1人2ゲームで参加費3500円(昼食付き)、靴代350円とすることが決められた。食事のみ必要な人には1食1500円で用意する。キッズプレートについては引き続き検討する。 第5号議案=組合報「愛鋲協第51号」について、準備状況が報告された。 第6号議案=組合事務局移転の件は、9月28日に移転完了、同30日から業務を開始したと報告された。新住所は、名古屋市中村区名駅南4-8-17(ダイドー名駅南第2ビル2階)。電話・ファクス番号は従来通り。また、事務局担当者の交代も今後予定されている。 第7号議案=その他では、理事会会場について、新組合事務所に近いのと経費節減のため、藤田理事長より藤田螺子工業本社(名古屋市中村区名駅南3-9-3)会議室の無償での貸し出しが提案され、了承された。次回理事会を同所にて開催する。開催日時は11月13日午後7時より。 代表取締役に北川大輔氏 北川ダイヤモンド工業 ダイヤモンド・CBN工具の製造販売を行う北川ダイヤモンド工業(本社=名古屋市中区)では10月、北川正樹氏が代表取締役を退任して顧問に就任し、同氏の後任として北川大輔氏が代表取締役に就任した。 同社は1954(昭和29)年8月設立。特注製品が主体で、PCD切削工具、ダイヤモンド・CBN研削砥石、PCD耐磨耗工具などを得意とする。 また、2017年にはオリジナルジュエリーブランド「ANOTHER DIAMOND(アナザー・ダイヤモンド)」を立ち上げ、これまで宝飾用としてはあまり使われてこなかったダイヤモンド原石の価値を最大化できるよう研磨した商品を展開。同社が開発した「ダイヤモンド一点留め」の技術は、海外からも注目されている。 岡谷鋼機の目標達成に向け一致協力 新会長に一色哲巳氏(一色機材社長) 岡谷管栄会 2019年度総会を滋賀で開催 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)は9月9日、同社の主力販売店と仕入先メーカーでつくる「岡谷管栄会」の2019年度総会を、滋賀県大津市のびわ湖大津プリンスホテルにて開催した。正会員(販売店)21社、賛助会員(メーカー)16社が出席し、事業報告等すべての議案を承認。役員改選では大藪淳一会長(大清社長)が任期満了により退任し、新会長に一色哲巳氏(一色機材社長)が選任された。翌日は懇親ゴルフ会と滋賀観光が行われ親睦を深めた。 総会当日は午前9時にJR名古屋駅に集合し観光バスで総会会場に向かい、途中、京都大原の芹生(せりょう)で昼食をとり、大原三千院を見学した。 総会は梅村裕司岡谷鋼機配管建設部長の司会進行で午後4時30分に始まり、冒頭、大藪会長が「今朝、台風15号が関東地方を直撃したようですが、中部地区はそれほど大きな被害がなく過ぎ去ったようです。こちらは大変良い天気に恵まれ夏が戻ってきたかのような感じとなりまして、京都大原三千院を見学させていただきました。私は生まれて初めての参拝だったのですが、大変風情のあるところで、秋の紅葉シーズンには物凄い人だとお聞きしました。この岡谷管栄会は、岡谷鋼機様を通じて有力メーカーの商品を我々販社が売らせていただくということで、岡谷鋼機様とメーカーと販社の絆を深める意味合いの会です。岡谷鋼機様は、今年350周年、1669年創業ということです。歴史があり、また内容も大変素晴らしく、中部財界の雄。我々の会社にとっては1つのステータスであり、信用のバロメーターアップにつながっており大変感謝しています。その岡谷鋼機様は、連結売上高1兆円、連結当期純利益200億円という数字に向かって着実に歩みを進められています。この9月から下半期に入られ2月末が決算ということで、ここで一致団結して目標達成に向けて我々も協力できるような体制と情報をやりとりする環境にしていきたいと思っています。この後の議事進行、並びに明日の観光とゴルフを通して、皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいと思っています」と挨拶。 続いて、馬場紀彰岡谷鋼機専務名古屋本店長が挨拶に立ち、日頃の同社並びに岡谷グループへの愛顧に対してお礼を述べた後、「皆様のご支援があればきっと目標が達成できると思いますので配管部隊、頑張ってください。私どもは今年350周年ということで、よく色々なところで『岡谷さんはどうして350年も続いたのですか』と聞かれるのですが、私どもの社長が必ず言うのが『運が良かっただけです』。そうすると皆さん『それはそうかもしれませんが、何かありませんか。秘訣は?家訓は?』。すると社長は『特に取り立ててございません』と言うのですが、時々『お店の商品棚には常に新しい商品を並べなさい、と言われてきた』ことを少し話します。やはり常に新しいこと、新しい商品、新規開拓をやっていくことかなと思っています。そういう中で、よく私どもの社長が言うのは『人に寄り添い、時代と向き合う』。時代ときちっと向き合って、周りの人と一緒に寄り添ってやっていく。こういう考え方を時々話しますので、なにか参考になればと申し上げます。この後、管栄会の役員変更の審議があります。大藪会長には2期4年間、会長を務めていただきまして本当にありがとうございました。また、来年の秋には第33回の管工機材設備総合展が開かれます。前回は成田さん(大成工機商会社長)に、その前は小川さん(小川管商社長)にやっていただいたと思いますが、第33回は原芳商会の石原社長が要職を務められます。この管栄会も、あるいは岡谷鋼機としても、応援をしっかりさせていただきたいと思います。岡谷鋼機も350年を節目の年として、引き続き変化を持続しながら、皆様にお役に立ちながら頑張っていきたいと思いますので、今まで以上の応援をよろしくお願いしたいと思います」と同社の近況などを交えて話した。 初参加者の紹介が行われた後、司会の梅村氏が議長を務めて議事に入った。 2018年度開催事業報告、同会計報告、同会計監査報告、2019年度事業計画(案)審議、同予算(案)審議が行われ、いずれも異議なく承認可決された。また、1社の退会により会員数が42社になったと報告された。 役員改選の件では、2019年度役員(案)が承認され、理事の一色哲巳氏が新会長に選任された。(新役員は別掲) 議事終了後は、賛助会員の日鉄ステンレス鋼管とUACJ銅管販売(10月1日よりNJT銅管販売に社名変更)より業界動向(新組織について)が報告された。 山田雄一岡谷鋼機配管建設本部長よりお礼の挨拶があり、総会を終了した。 総会後の懇親会は、第7代目の岡谷管栄会会長に就任した一色会長が抱負を述べたあと乾杯の発声を行い、開宴。終始和やかに歓談が行われ、午後7時半過ぎに峰澤彰宏副会長(MINEZAWA社長)が「岡谷鋼機様を中心に各メーカー様、そして私たち販売店が一体となってお客様に役立てる社会活動ができていけるように、これからも皆様のご協力をお願い申し上げます」と述べ、一丁締めでお開きとなった。 翌日はゴルフ組と観光組に分かれてそれぞれ交流を深めた。 琵琶湖カントリー倶楽部で開かれた懇親ゴルフ会は、雷雨のためにゴルフ場がクローズとなり、午前中のハーフのスコアーにより峰澤彰宏氏(MINEZAWA社長)がN35・2H10・8で優勝となった。準優勝は大藪淳一氏(大清社長)N36・0H12・0、3位が辻亮一氏(辻さく社長)N37・0H6・0。ベストグロスは辻氏の43。 観光組は、滋賀県大津市にある比叡山延暦寺を参拝、びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)での昼食の後、近江八幡などの観光を楽しんだ。 【新役員】 ◎会長=一色哲巳氏(一色機材社長) ◎副会長=峰澤彰宏氏(MINEZAWA社長) ◎理事=辻亮一氏(辻さく社長) ◎理事=渡邉修二氏(ワタナベ鋼管社長) ◎会計監査=小川誉之氏(小川管商社長) ◎会計=岡谷鋼機名古屋本店配管建設部 IoTに焦点を当て多方面から提案 MEKASYS IoTスタートアップ展 日 伝 導入に関するセミナーも好評 日伝名古屋支店(支店長=朝田春彦氏、所在地=名古屋市昭和区)は8月27日、名古屋国際会議場白鳥ホールにて「MEKASYS(メカシス)IoTスタートアップ展」を開催した。MEKASYS展は地域のユーザーに合わせたテーマで行われており、名古屋での開催は11回目。 今回は初めてIoTに特化した展示会として開かれ、「ユーザーの困りごとに対してIoTによる解決策を提案する」をテーマに出展企業37社がIoTに関する様々な製品を展示。IoTを始めるのに最適な展示会となった。 午前10時のオープンに先立って、酒井義之日伝常務取締役(中部ブロック担当兼中部MEシステム部管掌)が挨拶に立ち、参加各社に対して出展へのお礼を述べた後、「今回のMEKASYS展はテーマを絞り込んでいます。これまでは日伝の強み、日伝とメーカーさんとのつながり、メーカーさんと販売店さんとのつながりを強みとして、全面的に出して運営してきました。今回は、出展いただいたメーカーさんの技術・機能を全面的に出していただいて、日伝とメーカーさんとのソリューション機能をこの展示会で出し、ユーザーの情報を吸い上げ、この場でIoTの引き合い、また案件を増やしていく展示会にしていきたいと思います。ご協力のほど宜しくお願いします」と述べた。 会場では、経営者・生産技術者・情報収集者それぞれに向け、多方面からIoTを活用してどのようなことができるかの事例紹介が行われた。製造現場で使えるIoTの紹介では、会場をセンシング、設備監視、工数削減、工場分析の4つのレイアウトで構成し、常に状況を把握し効率改善に活かすための提案などが行われた。 同時開催セミナーは、対象者別に3会場で各3回、それぞれ異なるテーマで合計9つのセミナーが開かれ、いずれも好評を博した。 計測・加工・制御に関する研究を対象に 2019年度は17件に助成金 三豊科学技術振興協会 ミツトヨ本社で交付式 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏、所在地=川崎市高津区)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2019年度の研究助成、国際交流「渡航」助成で助成する16人の研究者と、国際交流「会議」助成で助成する1団体をそれぞれ決め、10月26日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行った。 今回の助成総額は2187万円。内訳は、研究助成が10件で2000万円、国際交流助成は「渡航」助成(第1期3件、第2期3件)および「会議」助成(1件)で187万円となった。 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと前代表理事・故沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐により1999年に設立。これまでの21年間に計455件、5億3904万円を助成してきた。 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り。(敬称略) 伊東聡(富山県大)「回転基準球を用いた3次元測定機マイクロプローブのナノ精度形状計測の研究」▽大久保進也(沼津工専)「ナノ領域における偏光特性一括イメージングのための近接場ミューラー偏光顕微鏡の開発」▽岡田将人(福井大)「刃先処理を施したダイヤモンドコーテッド超硬工具によるセラミックスの高効率直彫り加工法の開発と仕上げ面品質評価」▽片平和俊(理研)「レーザプラズマ加速器毛細管内計測を可能にするサファイア加工プロセスチェーン開発」▽佐竹うらら(大阪大)「生体軟組織の誤切除防止のための骨切除用研削デバイスの開発」▽清水裕樹(東北大)「ピコ精度でのスケール格子ピッチ偏差検出を実現する超高精度ピッチ偏差検出光学系の開発」▽関健太(名古屋工大)「圧電アクチュエータの位置および力推定とセンサレスハイブリッド制御の実現」▽早川健(中央大)「マイクロ共振構造体を用いた微小流体制御技術の開発」▽松尾孝美(大分大)「サイバー物理系へのリプレイ攻撃の新規シナリオと検出モニタの構築とその実装」▽松本浩典(大阪大)「炭素繊維強化プラスチックを用いた超軽量精密光学素子の開発」。 SASEAジェネラルに 山本雅広氏が就任 サンドビック・コロマント サンドビック・コロマント(社長=ナディーン・クラウヴェルス氏、本社=スウェーデン-サンドビケン)は、10月1日付で山本雅広氏をセールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(SASEA)のジェネラルマネージャー兼コロマントカンパニーのカンパニープレジデントに任命したと発表した。日本を拠点として日本およびアジア太平洋地域の戦略をさらに強化する。 同社は、切削工具メーカーとして世界全体で3100件を超える特許を保有し、8200名以上の従業員を抱え、150か国に展開。SASEAには、日本、インド、東南アジア各国、オセアニアが含まれる。 山本氏は、2018年11月にサンドビック・コロマントに入社し、コロマントジャパンの西日本クラスターマネージャーを務めていた。それ以前は、1994年に入社したサンドビック・マテリアル・テクノロジー(SMT)で20年以上にわたり営業業務に従事し、2010年からはSMTのストリップビジネスのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国を除く)として、コストを適切に管理しながら顧客ベースを拡大し、利益成長を達成しながらセールスエリアを率いてきた。 今回の任命について、サンドビック・コロマントのグローバルセールス担当上級副社長であるエドアルド・マーティン氏は「山本は、リーダーとしてアジアのセールスエリアを統括してきた豊富な経験を有しており、SASEA地域とグローバル・セールス・マネジメント・チームに大いに貢献してくれるものと確信しています」とコメントしている。 なお、これまでSASEAジェネラルマネージャー兼カントリープレジデントを務めてきたマイケル・エネベリ氏は、社外で要職に就くため9月30日付で退職した。 流通部会・事業部会・経営研究部会 初開催へ意欲的 愛知県管工機材商協組 3部会合同事業を企画 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)の事業部会(安井文康部会長・錦興業社長)、流通部会(大野直樹部会長・大野管材社長)、経営研究部会(伊藤信哉部会長・伊藤柳商店社長)が10月1日(火)、3部会合同で会合を開催。村井善幸副理事長(経営研究部会担当副理事長/オータケ社長)や各部会員ら15名が参加した。 会の冒頭に、村井副理事長、各部会長が挨拶。以下に、それぞれの挨拶(抜粋)を列記する。 村井副理事長「今までとは違った、インパクトのある事業をということで3つの部会が協力し合い今回の企画が立ち上がりました。私としても多くの方々にお集まりいただける会になるものと期待しております。またその場では、普段お会いできない方々とも交流できるという点でも意義があると思います。ぜひとも楽しい会、学べる会、そして交流の生まれる会にしてほしいと思っております」。 安井事業部会長「今回初の試みですが事業部会、流通部会、経営研究部会でコラボ事業を企画しようということで本日皆さまにお集まりいただきました。この事業では、一人でも多くの方々のご参加を目指しております。皆さまには、ぜひご協力をお願いいたします」。 伊藤経営研究部会長「経営研究部会は、組合員、賛助会員さま、メーカーさまにとって有意義な講師をお招きし、研修会をこれまで開いてきました。今回初の試みですが3部会がひとつとなって名のある講師をお招きし、多くの皆さまにご参加いただきたいと思っております」。 大野流通部会長「今回の3部会合同事業開催につきましては賛否両論あるかとは思いますが、まずは1度やってみようと、開催することとなりました。今日は、日程、会場、そして講師の選定までをまとめたいと思っておりますのでよろしくお願いします」。 ◇ 会合では、3部会合同事業の企画内容、開催日時、会場などについて意見交換が行われた。その結果、 ●開催日時▽令和2年2月21日(金)18時開始予定。 ●会場▽名古屋駅周辺「ウインクあいち」などが候補に。会合当日現在、未決。 ●開催規模▽組合員や賛助会員など120名ほどの参加を想定。 ●企画内容▽誰もが知るであろう有名人・著名人を講師に招き講演会を開催。会合では数名の候補者が挙げられた。 詳細は今後詰めていくことになるが、以上の意見で各部会員らの意見は一致した。 中小企業団体愛知県大会 阪尾知治事務局長 愛知県内の協同組合などで作られる愛知県中小企業団体中央会が10月28日(月)、名古屋市中村区のキャッスルプラザで、第68回中小企業団体愛知県大会を開催。「令和の幕開け 魅せよう 愛知の力」を大会キャッチフレーズに、大会宣言の発表や表彰式などが執り行われた。 その席で、愛知県管工機材商業協同組合の阪尾知治(さかおちはる)事務局長が勤続16年を迎えたことから『愛知県知事表彰』(永年勤続優良職員)を受賞。表彰状ならびに記念品が授与された。 阪尾事務局長は受賞後「永年の勤続がこうして愛知県中小企業団体中央会に認められ、大変嬉しく思うと同時に、表彰状を受け取り身が引き締まる思いです。これから先、20年、30年と、組合、そして業界の発展のために持てる力のすべてを出しきって頑張って職責を果たしていく所存です。引き続きどうぞよろしくお願いします」と語っていた。 新型コンロでオート調理体験 取扱商材の知識学ぶ 名古屋水栓販売協会9月例会を開催 名古屋水栓販売協会(在田忠之理事長・在田商店社長)は9月25日(水)、リンナイ中部支社内の体験型ショールーム「ほっとラボ」で9月例会を開催。会員ら15名が参加し、リンナイのフラッグシップ商品であるガスコンロ『新デリシア』を使ったらくらくオート調理≠体験。進化したその機能を学んだ。また、同社の人気衣類乾燥機『乾太くん』についても、その商品特性を学んだ。 粂内洋理事(名古屋機器社長)が司会進行を務めた本例会。在田理事長が冒頭「当協会としましては、こういった勉強会をこれからもっと増やしていき、我々が扱う商材についての知識を得る機会をできるだけ多く設けていきたいと思っております」と今回の例会開催の主旨を語った。 続いて、冨田真令リンナイ中部支社長が挨拶に立ち、ガス器具業界・市場の現況を語った。ガス器具業界ではメーカーらが集まって毎月の出荷データを発表しているが、冨田支社長は「業界全体で見た場合、今年度第1四半期(4-6月期)は残念ながら前年比でマイナス成長でした。8月までの累計を見ても前年比98・9%という状況でした。昨年1年間の伸び率も同95・4%となっており、ガス器具業界は厳しい時期であると数字が物語っております」とコメント。業界全体のここ数年の伸び悩みを憂いていた。そんななかにあってリンナイ単独で見た場合、冨田支社長曰く「今年4月以降、給湯関係は残念ながら前年同期比96・9%と若干苦戦しておりますが、厨房機器は順調に伸びており、4-8月は同102%超となっています」と、『新デリシア』をはじめとする厨房機器の引き合いは増加しているようだ。同150%の伸びを見せる衣類乾燥機『乾太くん』や食器洗浄乾燥器、レンジフードといった商品群も、冨田支社長によると順調な伸びを見せているようだ。 勉強会では、リンナイのライフクリエイターによる講義や『新デリシア』実機を使った調理体験などを通じて、同社が家事をラクにするだけでなく、暮らしにリラックスを創ります≠ニ提唱する「リンナイのラク家事」や商品知識を約1時間半にわたり学んだ。 本例会の最後、川本克己副理事長(共和商会社長)が「こういった講習会・勉強会をこれからも開催し、会員の皆さまにとって有意義な時間を提供できればと当協会では考えております。こういったことをやってほしいといったご要望があれば皆さん、どしどしご提案ください」と結び、散会となった。 同協会ではこの他、交流やレクリエーションを目的とした事業なども数多く開催している。 講演会、忘年会etc 青年部事業の開催日時など決まる 愛機工青年部 10月度役員会開催 愛知県機械工具商業協同組合(愛機工、水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長)の青年部(滝澤有一部長・松本商店社長、組合理事)は10月8日(火)、名古屋市熱田区の同組合事務所で10月度役員会を開催。青年部主催の講演会、忘年会、日帰りバスツアーなどについての報告や意見交換を行った。 会の冒頭で滝澤部長が「10月5日(土)に開催したレクリエーションバスツアーに参加し、今回は宝塚歌劇を見てきました。後ほど報告があると思いますが、私個人的に宝塚のファンになってしまいました。例年、とても盛り上がっているレクリエーション企画ですので、次回は、厚生部以外の青年部員の方々もご参加いただけたらと思います」と挨拶を交え、レクリエーション日帰りバスツアーについてコメント。その後、以下の議題審議に入った。 【議題1】青年部忘年会開催の件▽昨年度の愛機工青年部忘年会は2018年12月5日(水)、ざぶん錦店(名古屋市中区)に青年部員やそのOBらおよそ40名を集めて開催された。これを踏まえ、今年度の青年部忘年会の開催日時は12月4日(水)19時からに決定した。なお、青年部役員会当日現在、開催会場は未決だ。井本保孝会合担当幹事(サカイリフテク)は「昨年同様多くの方に出席していただけるよう、皆さんお声掛けをよろしくお願いします」とコメントした。 【議題2】愛機工親善野球大会進捗状況の件▽青年部役員会当日現在、全26試合中16試合を終え残すところAゾーン・Bゾーンともに5試合ずつとなった愛機工親善野球大会。今大会は度重なる台風の影響などもあってグラウンドの確保など調整が難航しているようだが、江南審判部の協力もあり、2019年内には決勝戦を開催できるものと愛機工では想定しているようだ。青年部員は今後も試合運営に積極的に関わっていくことが本役員会で改めて確認された。 【議題3】レクリエーション日帰りバスツアーの件▽10月5日(土)に、厚生部が企画・運営する恒例の日帰りバスツアーが開催され、組合員30社から、社員やその家族ら74名が参加した。今回は、以前にも企画され大好評だった宝塚歌劇団の観劇(兵庫県宝塚市)ならびに、連続テレビ小説で話題となった安藤百福(ももふく)発明記念館(通称カップヌードルミュージアム/大阪府池田市)を見学した。中川久雄レクリエーション担当幹事(ミズタニ機販)は「朝も早い7時の出発にも関わらず遅刻や欠席も無く、金山駅前に戻ってきたのも予定より10分ほど遅れた程度で、滞りなく開催できました。早速、今回のツアーのアンケートも数社から戻ってきていますが、結構評判は良いです。また、今回は例年と違って10月に開催しましたが(例年は2月頃)開催時期も良かったと好評でした」とコメントした。 【議題4】講演会の件▽教育部の志知秀昭講演担当幹事(志知)が中心となって企画を進めている講演会が11月20日(水)18時50分(18時30分〜受付開始)よりAP名古屋名駅(名古屋市中村区)8階Aルームで開催されることが報告された。講師は、追手門学院大学経営学部教授兼学部長でベンチャービジネス研究所所長も務める水野浩児氏にオファーし快諾を得ているようだ。「ゆとり世代社員の指導方法-大学教育現場からの気付き」と「ビジネス心理の有用性と活用-ラジオパーソナリティーとしての気付き」のふたつのテーマをもとに、およそ1時間半の開催が予定されている。本紙発行時、青年部員らに向けた参加申込書は発信済み。講演会終了後には、水野講師も交えた懇親会も予定されているという。 【議題5】その他の件▽他産業視察についての打ち合わせを、講演会開催の前に行う予定との報告があったほか、2月7日(金)に開催予定の全機工連若手交流会についての報告などがあった。 すべての議題審議ならびに報告を滞りなく終え、この日は散会となった。次回の青年部役員会は12月4(水)18時半(忘年会前)に開催される。 今年も募集・即完売! 人気の宝塚観劇に満足の声 愛機工青年部 レクリエーションバスツアー 愛知県機械工具商業協同組合の青年部がプロデュースするレクリエーションバスツアーが、今年はこれまでと趣向を変え、気候の良い10月5日(土)に開催された。 同青年部の安田智彦厚生幹事長(ノダキ)を筆頭に、中川久雄レクリエーション担当幹事(ミズタニ機販)ら厚生メンバーが昨年から綿密な打ち合わせを繰り返し、今回のツアーを企画・運営。『宝塚歌劇団・カップヌードルミュージアム観光ツアー!』と題した日帰りバスツアーに、組合員やその家族ら30社74名が参加した。今回も募集開始から即完売だったようだ。 晴天に恵まれた当日、一行はチャーターされた大型バス2台に分乗し、午前7時に集合場所である金山総合駅前を出発。バスのなかではビンゴゲームなどを楽しみ、午前10時前、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場に到着。お土産ものを手に取ったり、早めの昼食を済ませた後、今年で105周年を迎えた宝塚歌劇団のミュージカルを観覧した。 続いて一行が訪れたのは、昨年の連続テレビ小説で話題となった大阪府池田市の安藤百福(ももふく/1910〜2007)発明記念館、通称カップヌードルミュージアム。日清食品の創業者でインスタントラーメンの父と呼ばれる安藤百福は、大阪府池田市の自宅裏庭に立てた小屋で日々研究を重ね、世界で初めてのインスタントラーメン「チキンラーメン」を生み出した人物だ。そのチキンラーメンから始まるインスタントラーメンのラインアップがズラリと並ぶ圧巻の「インスタントラーメン・トンネル」が来場者を出迎えるミュージアム内を、参加者は時間いっぱいまで見学。その後、一行は帰路に就いた。 後日実施されたアンケートには「次回のレクリエーションも楽しみにしています」「もっと時間が欲しいと思うくらい堪能できた」「この時期、気候も良く快適でした」などの声が寄せられていた。 大盛況の2日間 白木商会 第27回すぐれもの祭 「すぐれもの」をその場で“体感” 設備用機械工具販売の白木商会(白木伸道社長、岐阜市宇佐南4-19-10、電話▽058-271-8600)は10月4日(金)・5日(土)の2日間にわたり、同社本社ビルを開放して恒例の展示即売会『第27回白木商会すぐれもの祭2019』を開催した。 マキタ、ボッシュ、パナソニック、ヤンマー、REX、MCC、三笠、新ダイワ、シブヤ、ハウスBM、イクラ、その他部材メーカー各社などが一堂に会した秋のお祭り≠ノは想定来場者数300名を超える人々が集まり、消費税増税もなんのその、大変賑わった2日間となっていた。 今回の『すぐれもの祭2019』のテーマは“体感”だ。会場内には体感デモコーナーなどが随所に設けられ、来場者は出展メーカー各社イチオシの超すぐれものに直接触れて試し、その使い心地を実際に体感していた。 展示会当日は、「お買い上げ特典くじ引き大会」、多くの商品が用意された「中古品オークション」、毎年大好評の「B級グルメ祭(カレーライスや串カツ、コロッケ、フライドポテトなど)」など、来場者を飽きさせないスペシャルイベントが盛りだくさん。 また、数量限定当日のみの「大処分セール」に、値引き特典付きの「ご友人紹介・新規口座開設キャンペーン」など、この2日間だけのうれしい企画も手伝って、会場内のあちこちで商談する姿が見られた。 白木商会が開催する年に1度の『すぐれもの祭』。来年の開催が今からとても待ち遠しい。 得意先・仕入先の97名が参加 第20回利進会ゴルフコンペ 服部商会 節目を迎えますます盛況 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市)は9月7日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにおいて「利進会ゴルフコンペ」を開催した。20回の節目の大会となり、得意先・仕入先など総勢97名が参加して盛大に行われた。 秋晴れの下、親睦を深めながら楽しくラウンドし、杉原宏治氏(稲沢工機)がネット69・4(ハンデ3・6)で優勝した。 プレー終了後には表彰式を兼ねたパーティーが開かれ、司会進行役のヒューター総務部長が「社員一同、真心込めておもてなしをさせていただきたいと思います」と述べた後、服部商会の社員の紹介などをまとめたスライドショーが披露された。 服部社長が「本日は早朝より、第20回の利進会に多数ご参加いただきまして、誠にありがとうございます。先程、服部商会の社員の姿、日頃の仕事ぶりを見ていただけたかと思います。服部商会もお蔭さまで社員が20名を超えることになり、私は現会長服部利一郎より社長を引き継いで11年経ちました。昨年から国が推進している働き方改革。私ども服部商会も、まずは社員の働きやすい環境を作ることが一番ではないかと考えています。そのような所から、有休消化をもっと実施する。社員個人のプライベートが充実して、その楽しみを引き出すために服部商会で稼いで盛り上げてください、というような思いで現在行っています。今年はプラスアルファー健康経営≠ニいうことで、津島市の方から優秀賞、県の方から銀賞をいただきました。これらの取り組みにより、社員に自分たちの知らない力が満ち溢れて出てきています。社員を信じ、お客様、仕入先様、メーカー様には話をさせていただく中で不備があればご教示いただき、改善し、もっと自由で伸び伸びと良い提案を服部商会からお客様にさせていただく。そしてお客様にさらに伸びていただけるようにしたい。中部の景気は何か雲行きが怪しいようですが、そんなことはなるようにしかなりません。今やるべきことをきちっとやるということを念頭に頑張りますので、服部商会社員をもっと皆様のご活躍に使っていただければと思っています」と挨拶。 得意先を代表して挨拶に立った桜木智葵精工社長は「第20回の利進会にお招きいただき、服部会長様とご一緒に楽しくプレーをさせていただきました。ありがとうございました。服部商会さんには1976年の創業から購入する立場でお世話になっています。10年前からは当社の商品も扱って(販売して)いただいており、今では両方でお世話になっているわけです。購入する立場の時には、あまり深く考えなかったのですが、売る立場になって分かったのは、服部商会さんはお客様の立場に立って物事を考えられているので、お客様のために決して妥協をしない。お客様に損をさせない。購入する者にとっては、心強い味方であります。逆に売る立場から言うと、非常に厳しいです。どんなことも妥協をしてもらえません。商品の良い物を安くというのは基本的な考え方なので、服部商会さんから仕入れていただくのはお得だと思います。服部会長様がよく言われる『お客様への真心』。大変勉強させていただいています。是非、服部商会さんには創業以来培ってこられた、お客様の課題にプロとして対応する提案力と、素早く対応する行動力で、サポートしていただけたらと思います。真心、提案力、スピードにさらに磨きを掛けて、どこにも負けない見積りをいただけたらと願っています。今後とも宜しくお願いします」と述べた。 続いて、メーカーを代表して西川光生三菱マテリアル名古屋支店長と、卸商社を代表して辻晋二山善名古屋支社副支社長がそれぞれ挨拶。西川氏は「私はこの4月から名古屋にまいりまして、今回初めての参加となります。本当に楽しく回ることができました。服部商会のスタッフの皆様の準備、今日の運営によるものであり、色々とお世話になりありがとうございました。昔から言われているのが日本の景気は中部から=B本日お集まりの皆様の力を合わせて、まずは中部を盛り上げ、そして日本全体の景気を上げていく。ひいては世界中の景気を引っ張っていくことになると思っています。今後とも、我々メーカーと服部商会様で、ユーザー様に対して色々とご提案をさせていただいて、より良い環境を作りながら皆様の会社の業績が上がることを祈念して行きたい」。辻氏は「私は、服部会長の商売姿勢に8年ほど前から薫陶を賜り、会長の商売の仕方を自分の商売に生かしています。今日は20回目ということでたくさんのお客様、それから我々仕入先もまいっているわけですが、跡を継がれる服部社長様を盛り立てるためにも、今日いらっしゃったお客様には月曜日からたくさん服部商会さんに注文を出していただいて、それを我々に注文していただくということになれば、一番ありがたいと思っています。本日は快晴の天候のもとで無事に終われて、楽しい一日を過ごさせていただきましたことに感謝を申し上げます」と述べた。 この後、順位発表と賞品の授与が行われた。また、今年も服部会長が長野県の農園で買い付けた梨が参加者全員にプレゼントされた。 上位入賞者は次の皆さん。(敬称略) ▽優勝=杉原宏治N69・4、H3・6(稲沢工機) ▽準優勝=高橋正寿N70・4、H15・6(愛豊精機製作所) ▽第3位=野中博修N71・4、H9・6(BFC) ▽第4位=片桐康雄N72・4、H3・6(南成製作所) ▽第5位=川上哲也N72・4、H21・6(アイピーファインテック) 刃先交換式サイドカッタシリーズに 幅狭部加工用 「VAS300」 を追加 三菱マテリアル 鋼加工や幅狭部加工に最適 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、刃先交換式サイドカッタシリーズに幅狭部加工用「VAS300」を追加し、販売を開始した。 同シリーズは、シリンダーブロックなどをはじめとする自動車部品の溝部や側面部加工用転削工具として、低抵抗と強固なクランプ力によりびびり振動を抑制したサイドカッタ。今回、新たに幅狭部加工用を発売し、使用用途の拡大が図られた。 VAS300は、高度なシミュレーション技術を用い、鋼加工や幅狭部加工に最適な低抵抗形インサートを実現。また、広い着座面を確保することにより強固なクランプを実現している。さらに、理想的な切れ刃曲線を持つコーナR形状は、加工後被削材の隅R形状を高精度に成形する。 搭載インサートは、コーナR0・4-4・0oの16アイテム。標準価格1830円(税抜)。カッタ本体は特殊設計対応となる。 最新物流ロボット 「Butler」 「AutoStore」 本格稼働 トラスコ中山 プラネット埼玉にて 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は10月2日、同社物流センタープラネット埼玉(埼玉県幸手市、敷地面積1万4297坪・延床面積1万2915坪)に導入した、物流ロボット「Butler(バトラー)」と高密度収納システム「AutoStore(オートストア)」が10月1日に本格稼働したと発表した。 同社は、2023年末までに在庫52万アイテムの保有を目指しており、物流センターの高密度収納・高効率出荷を実現するため最新鋭の物流ロボットを導入している。 Butlerは、商品の棚入れ、ピッキング作業の効率化及び省人化を実現する物流ロボットシステム。物流センターの床面を移動するロボットが可搬式の棚の下に潜り込み、作業者の元に棚ごと商品を届ける。GreyOrange社(インド)製でGROUNDが国内代理店として提供しており、国内導入実績は同社で4社目という。トラスコ中山ではプラネット埼玉に続き、プラネット東北(宮城県仙台市)でも導入準備を進めている。今回導入したのはロボット73台、専用棚1380台。ピッキング能力は420件/h(70件/h×6ステーション、※同社値)。 AutoStoreは、高密度に収納されたビン(コンテナ)をロボットが入出庫するストレージシステム。ロボットがビン運搬を行うことで、入出庫作業の効率化・省人化を実現するとともに、隙間なくビンを積み上げて収納する構造のため、高密度収納が可能となる。AutoStore AS社(ノルウェー)製、オカムラが日本正規販売店として提供。トラスコ中山では、プラネット北関東に続き、導入は2拠点目。また、現在プラネット東北、プラネット南関東(神奈川県伊勢原市)でも導入準備を進めている。今回導入したロボットは16台、収納ビン数は7930ビン。ピッキング能力は600件/h(120件/h×出庫口5か所)としている。 正・賛助会員企業25社103人が参加 個人戦優勝は面屋謙丞氏(ツチハシ) 福井県機工商組合 親善ボウリング大会開く 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、9月27日午後7時より福井市内のスポーツプラザWAVE40において恒例の親善ボウリング大会を開催した。毎年100人以上が参加する人気の行事であり、今年は正会員ならびに賛助会員企業25社から103人(内、女性21人)が参加、34チームで熱戦が繰り広げられた。普段顔を合わすことのない仕入商社の事務員などの参加もあり、ゲームを楽しみながら交流の輪を広げた。 個人戦では、例年上位常連の「ツチハシ」面屋謙丞氏が悲願の優勝を達成。「ハーモニ産業」の池田孝幸氏が昨年に続いて2位、3位には賛助会員より「ユアサ商事」の若手営業廣田伸太朗氏が初めての入賞を果たした。女性参加者としては全体11位の「宮岸・福井支店」宇城由紀子さんが、堂々の女性部門優勝を果たした。 団体戦では、個人戦2位の池田氏率いる「ハーモニ産業」が、個人戦覇者面屋氏を有する「ツチハシ」を押さえて2年ぶりの優勝、3位には賛助会員の強豪「NaITO」が入った。 大会を終えて吉岡理事長は「やはり、ボウリングは手軽に楽しめて、多くの参加者が一堂に会して交流の場としての役割も果たすことができ、さらには健康経営ブームも後押しして、一段と盛り上がっていくものと思われます」と今後の大会のさらなる盛り上がりに期待を寄せた。 上位入賞は次のとおり。(敬称略) 【個人の部】 ▽優勝=面屋謙丞(ツチハシ)ave.185・0 ▽準優勝=池田孝幸(ハーモニ産業)ave.171・0 ▽3位=廣田伸太朗(ユアサ商事)ave.168・5 ▽女子の部優勝=宇城由紀子(宮岸・福井支店)ave.156・0(ハンディ40) 【団体の部】 ▽優勝=ハーモニ産業A(池田孝幸、牧野敏和、牧野克洋)AVE.152・00 ▽準優勝=ツチハシ(出口耐輔、田賀聖太、面屋謙丞)AVE.145・67 ▽3位=NaITO(小峰英樹、小ア和也、日永貴大)AVE.141・00 スパナ・レンチセットに 7丁組セットが新登場! トップ工業 バラバラにならず持ち運びに便利 トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、スパナ、メガネレンチ、コンビネーションレンチにおいて、ホルダーを見直し、従来より多い7丁を持ち運べる便利な「7丁組セット」を、それぞれ新たに10月1日より販売開始した。ロックを外しても製品が固定されているためバラバラにならず、取り出しも1本ずつスムーズに行える。 【7丁組スパナ L-7000】 軽量・薄型タイプで、極めて有効な締付力がある。頭部はスリムなヤリ形。 ▽サイズ=L-8×9、10×12、11×13、14×17、19×22、21×23、24×27▽ホルダーカラー=イエロー(レンチ用ホルダーWH-7000Y)▽標準価格=7200円(税抜)。 【両口メガネレンチセット(7丁組) TM-7000】 耐久性に優れ、過酷な使用にも耐える強度がある。頭部は強さを保持する丸形。ボルト・ナットを傷めない12角サーフェースタイプ。 ▽サイズ=TM-5・5×7、8×9、10×12、11×13、12×14、14×15、17×19▽ホルダーカラー=ブルー(レンチ用ホルダーWH-7000B)▽標準価格=1万2100円(税抜)。 【コンビネーションレンチセット(7丁組) CW-7000】 1サイズにスパナ・メガネ機能を組み合わせたレンチ。メガネ部は15度角度付き。 ▽サイズ=CW-8、10、12、13、14、17、19▽ホルダーカラー=イエロー(レンチ用ホルダーWH-7000Y)▽標準価格=8400円(税抜)。 【レンチ用ホルダー】 レンチ・スパナの収納に。壁掛けも可能。最大7丁まで収納可能。 ▽カラー=ブルー(WH-7000B)、イエロー(WH-7000Y)、グリーン(WH-7000G)の3色から選べる▽標準価格=600円(税抜)。 2019年11月17日(日)・2725号 「はじめよう令和の新しい働き方」テーマに 全国より会員ら540名余が参集 全機工連 第43回全国大会(大阪大会)開催 第43回目となる全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)の全国大会(大阪大会)が10月16日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で開催された。今回は「はじめよう令和の新しい働き方〜AT時代を生き抜く機械工具商のあり方〜」をテーマに全国に及ぶ加盟団体の会員ならびに関連メーカーを交えて540名余が出席し、働き方改革とAI(人工知能)事情について情報交換し交流を深めた。次回の全国大会は3年後の2022年に愛知で開催される。 今回の全機工連全国大会は、前回の東京大会以来3年ぶり、大阪では9年ぶりの開催となった。 大会式典では、はじめに司会者より9月に関東地域を中心に続けて襲来した台風の被害者に対する見舞いの言葉が述べられた後、国歌斉唱に続いて、坂井全機工連会長が挨拶に立ち「機械工具業界を取り巻く環境は、これまでの生産拠点の海外シフトや労働力人口の減少など従来からの問題に加え、新たな課題として働き方改革関連法にも対応していかなければなりません。経営者の皆様の意識を変えること、そして業務の改善・効率化が必要になります。大阪組合さんのご提案で決まった『はじめよう令和の新しい働き方〜Al時代を生き抜く機械工具商のあり方〜』というスローガンのもと、働き方改革の実践のご講演や、業務効率向上に向けたシステムのご紹介など、会員の皆様に役立てていただけるものと信じております。リーマンショックから立ち直り緩やかな拡大を続けてきたこれまでとは違い、政治・経済情勢も大きく異なってきています。この大変な時期であればこそ、ぜひ皆様には働き方改革を実践していく中で新しいものにチャレンジしていただければと思います」と述べた。 続いて、主催者組合を代表して中山哲也大阪機械器具卸商協同組合理事長(トラスコ中山社長)が「私たちの業界はモノづくりを応援するだけではなく、社会のインフラを復興・復旧する、そんな役目も果たさなければならないかと思いますので、業界をあげて皆様とともに被災からの復興を成し遂げていきたいと思っています。今回の大阪大会のテーマは、働き方改革とAIの2つです。どちらもこれからの経営には欠かせない課題の1つだろうと思います。ポイントの1つは、やめる経営戦略。経営戦略というと皆さん足し算が多いのですが、働き方改革は業務改革なので、やめるものはとっととやめていく。本当は要るのか要らないのか分からない仕事も多々あるのではと思います。ぜひ思い切った業務の刷新を。これが貴社のターニングポイントになるかも知れません。会社、業界、組合の活性化は欠かすことのできない課題かと思っています。組合のメリットは、まさしく人と人との出会いですね。人脈を広げビジネスを拡大していく。本日も交流の輪を広げて行っていただければと思っています」と挨拶した。 功労者表彰が行われ、伊藤高潤氏(愛知・春日鋼機会長)、関谷隆雄氏(東京・関谷機工社長)、河田徹氏(大阪・河田機工会長)、矢野元久氏(札幌・明信機械社長)の4名に感謝状と記念品が贈呈された。 講演会では『やって得する働き方改革』と題して谷原徹SCSK社長が、『知って得するAT事情』と題して福田譲SAPジャパン社長がそれぞれ1時間にわたり講演。講演後は両氏による対談も行われた。 続いて、働き方改革をテーマにした組合アンケート(56社が協力)の分析結果を大阪機械器具卸商協同組合の渡辺喜弘氏(森一産業社長)が発表。その中で、組合加盟企業の8割が働き方改革に取り組んでいること、改革への取り組みで「有給休暇取得の推進」が一番多かったことなどが報告され、推進するには抜本的な対策が必要であり今後の各社の取り組みが注目されると話された。 この後、全機工連が推奨する機械工具商向け販売管理システム「機工メイト」について山中健一ブロードリーフ副社長が紹介した。 懇親会は会場を移して行われ、小池達夫全機工連副会長(東京都機械工具商業協同組合理事長・平和テクニカ社長)が「有意義で貴重なご講演をしていただき、非常に気づきの多い時間を過ごせました。これからも成長を目指すために率先垂範を肝に銘じて取り組んでいきたい」と述べて乾杯の音頭をとった。 歓談が進む中、大阪から次回開催地となる愛知への開催地引継ぎで、大会旗が中山理事長より水谷隆彦愛知県機械工具商業協同組合理事長に手渡された。水谷理事長は「大会旗の大変な重さと同時に、責任の重さも一緒に痛感しています。3年後がどんな世界になっているか、また愛知で行われるこの大会がどんな形になるか、まだ分かりませんが、皆様には楽しみにしていただきたいと思います。来年、全機工連行事の『若手交流会』が中部ブロックの三重県四日市で2月7日に行われます。青年部が主体ですが、青年部のない地域からも大勢の方に参加していただきたい」と挨拶。当日参加した中部ブロックの青年部関係者も登壇し一言ずつ決意を語った。 最後に、大会委員長の西川正一大阪機械器具卸商協同組合副理事長(西川産業社長)より御礼の挨拶があり、三本締めで閉会とした。 令和元年度「日本機械工具工業会賞」発表 令和元年度秋季総会開く 日本機械工具工業会 業界功労賞2名などを表彰 日本機械工具工業会(会長=石川則男氏・オーエスジー社長)は10月9日、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区大手町)内の東京會舘にて令和元年度秋季総会並びに「日本機械工具工業会賞」表彰式を開催した。 表彰式では、業界功労賞の中河清氏(元、不二越)、藤井裕幸氏(元、サンドビック)の2名をはじめ、技術功績大賞1件、技術功績賞2件、技術奨励賞3件、環境賞2件(大賞1件、特別賞1件)が表彰された。(詳細については次号に別掲予定) 表彰式後の懇親会で石川会長は、日頃の感謝の意を表した後、「日米の新しい貿易協定が決まったということで、私どもにとっては追い風になる」とし、最近、大いに賑わいをみせたラグビーの話題に触れた後、「世界で活躍できる企業を目指す。国籍も民族もこだわってはおらず、こだわっているのは日本流の製品に対する熱い思いとサービスの向上。世界経済はやや下降気味だが、こうした気概をもって残りの数カ月間、皆様と一緒に発展したい」と挨拶をした。 来賓を代表して経済産業省製造産業局産業機械課の松本崇課長補佐がドイツで開催されたEMO Hannover(エモ・ハノーバー)国際金属加工見本市での出来事を話した。 塚本裕副会長(不二越取締役)が乾杯の発声を行い開宴し、参会者は親睦を深めた。 歴代の会長から話を聞く 創立60周年記念懇談会 中部ベアリング販売協会 会員ら32名が参加し懇談 中部ベアリング販売協会(会長=福生雅利氏・ギフベア社長)は、10月7日午後5時より名古屋市中村区の名鉄グランドホテルにて「創立60周年記念懇談会」を開いた。会員ら32名が参加し、3人の元会長による講演が行われた後、今後の協会のあり方などについて意見交換した。 中部ベアリング販売協会は、昭和34年(1959年)9月30日に愛知、岐阜、三重、静岡の4県の有力な軸受販売業者21社が会員となり結成された。初代会長を加藤光男鍋清社長が務めた。その後はベアリングメーカーの視察等で商品知識の向上や会員相互の交流を図り、業界発展に努めてきた。 当日は福生会長の挨拶に続いて、同氏の司会進行により会長経験者である加藤幸一加藤與吉商店社長、安井脩之ヤスヰ社長、加藤清春鍋清社長が当時の業界の様子やそれぞれの考えを話した。 加藤幸一元会長は「父が亡くなった翌年の昭和60年から理事を務めている。平成元年に協会創立30周年記念式典が行われ、その後、会長を19年間務めた。当協会は中部圏、特に名古屋地区に甚大な被害を与えた伊勢湾台風の4日後に設立された。前進は中部ベアリング懇話会で、ここでベアリングを取り扱う販売店を中心に懇親会などの活動をしてきたので、協会の導入をしやすい環境にあったと言える。関東・関西にベアリング協会が設立された目的として@過当競争の排除A市販価格の安定Bメーカーの直売阻止などが挙げられていた。中部も同調した形となった。会の目的にはベアリング業界の健全化があり、互いの親睦と共存共栄を図るために、行事として主に工場見学会、製版の懇談会が創成期には開催された」などと話した。 安井脩之元会長は「6年ほど会長を務めた。当時、いろいろ公正取引連盟からの話があり、2年ぐらいは休止状態にあったと思っている。会を休止するか、続けるかと悩んだことを覚えている。協会には競合他社が多く集まっているので、いろいろ勉強させてもらった。自分が成長するのに役立ってきたと感じている。前任の加藤会長が組織を整えられたので、そのレールに乗って行く会であった」と振り返った。 加藤清春元会長は「20年前に理事になり、先輩諸氏から話を聞きいろいろ勉強させてもらった。まさか会長になるとは思わなかった。公正取引連盟の問題が発生して2年後に会長となったので、この会を続けて行ってもいいものかを会議に諮り、継続の同意をいただいたという思いがある。行事はあまりなかったが、協会が還暦を迎えたことは心強いと感じる」と心境を語った。 続いて、会員の吉田明弘光商会社長が協会について「ベアリングの販売を通じての勉強の場だと思っている。経営者として非常に勉強をさせてもらった。これが一番大きいと感じている。他メーカーの代理店の方々とはなかなか話す機会がない。それがこの協会では実現している」とメリットなどを話した。 この後は懇談の場となり、和やかに協会活動などについて意見を交わしながら懇親を深め、終了した。 厳しい状況に転じたが新たな動きも 互いに切磋琢磨し業界発展へ ダイヤモンド工業協会 第34回中部支部懇談会 ダイヤモンド工業協会中部支部(支部長=北川正樹氏・北川ダイヤモンド工業顧問)は、10月3日午後5時30分より名古屋市中区のアパホテル名古屋錦にて、第34回ダイヤモンド工業協会中部支部懇談会を開催した。会員であるメーカー・商社、協会事務局長、計27名が参加し情報交換した。 北川大輔北川ダイヤモンド工業社長の司会で進められ、はじめに北川支部長が挨拶で「この会も34回となり、私が先代から引き継いでちょうど20年になります。経済ですが、現況は良くありません。大企業及び中小企業も下降線をたどっています。マイナス成長に転じているかもしれません。過去を見ると、11年前のリーマンショックはさておき、今から6、7年前も少しマイナスでしたが、そんな感じです。韓国との関係は上手くいっておらず、ロシア、中国、アメリカもよく分からない。私は仕事がらみで中国へ行くのですが、実際に目で見た感じはやはりここ2、3年悪いです。中国政府が発表しているGDPの数字には疑問を感じます。アメリカとの貿易摩擦や、香港があのような状況ですので中国も大変かと思います。国内ではMRJがスペースジェットに名前を変えました。来年の夏に量産1号機を全日空に納めるということですが、最初の予定は2013年ですので7年ほど延びており、問題も山積みです。そのような状況ですが、我々は頑張るしかありません。最後に本日初めて発表しますが、私は息子の大輔と社長を交代し会社の顧問になります。引き続き宜しくお願いします」と述べ、大輔社長が「私は2012年に北川ダイヤモンド工業に入って8年目、業界としても8年しか経歴がなく非常に若輩ですが、ご指導のほどお願いいたします。また、この中部支部の支部長は引き続き顧問である北川正樹がさせていただきますので、共々宜しくお願いいたします」と挨拶した。 続いて、緒方誠也ノリタケカンパニーリミテド執行役員製造本部長(ダイヤモンド工業協会副会長)から業況に関する数値データが紹介された。「経済産業省機械統計による7月までの累計は、前年同期の金額ベースでダイヤが92・3%、CBNが94・6%、合わせて92・9%とよくない。最も生産額が大きいダイヤモンド研削ホイールが83・9%と非常に低調。輸出入は財務省の貿易統計によると、ダイヤ・CBNの合計の輸出額が前年同期比で84・3%と、これもかなり低調。輸入は100%と横ばい。輸出が大きく減少している地域がアジアと欧州で80%台の前半、米州はほぼ横ばい。輸入はアジア、欧州ともに100%を切った状態だが、米州だけ169・4%となっており何かが起きている。ダイヤモンド・CBN工具の国内生産が昨年の暦年で994億円。もうすぐ1000億円ですねと年初挨拶したのですが、半年たったらこんな状況です。米中貿易戦争、中国の景気後退、ブレグジット等が経済の悪影響の要因で、非常に出口が見えづらい状況。良い材料がないというのが今の状況ではないかと思います。ただ、エネルギーでは新エネルギーや電池関係、輸送機ではEV、CVなど、通信では5Gと、各分野で大きな変革が既に起きています。これらの新しい動きに対してダイヤ・CBNの活用を提案し、使用していただくことが重要と考えています。会員同士の切磋琢磨によってダイヤモンド工具が成長していくのだろうと思います」と話した。 佐藤正典ダイヤモンド工業協会事務局長の発声で乾杯し、懇親の場となった。 恒例のミニコンサートでは、名古屋出身のトランペット奏者・西崎佳代子さんがクラシックや映画音楽などを演奏。会場を盛り上げた。 辻義央豊田バンモップス副社長の中締めで終了した。 総受注高前年同月比37・4%減の290億円 11か月連続で前年を下回る 中部経済産業局 令和元年9月度金属工作機械受注 中部経済産業局が10月31日に発表した令和元年9月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比37・4%減の290億3700万円となり、11か月連続で前年を下回った。前月比は0・3%減となり、2か月連続で300億円を下回った。 国内受注は、前年同月比39・2%減の114億5600万円となり、10か月連続で前年を下回った。前月比は7・8%増だった。 主力の一般機械工業向けが前年同月比32・0%減の64億9100万円と11か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同53・6%減の27億7300万円と10か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比36・2%減の175億8100万円となり、11か月連続で前年を下回った。前月比は4・9%減だった。 北米向けが前年同月比48・8%減と8か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同39・5%減、アジア向けが同20・6%減とともに11か月連続で前年を下回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け36・8%、北米向け31・9%、ヨーロッパ向け27・2%。 国別にみると、1位のアメリカが50億1200万円(前年同月比52・1%減)、以下、中国35億8100万円(同26・5%減)、イタリア11億3500万円(同32・4%減)、ドイツ10億7100万円(同59・9%減)、タイ6億8800万円(同147・5%増)の順となった。 販売額は、前年同月比15・3%減の412億3300万円となり、5か月連続で前年を下回った。前月比は37・8%増だった。 受注残高は、前年同月比24・3%減の1815億3700万円となり、6か月連続で前年を下回った。前月比は7・9%減だった。 鍛圧機械受注総額 前年同月比3.3%減 7か月連続減も減少幅は縮小 日鍛工 2019年9月度会員受注統計 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)が10月8日発表した鍛圧機械月次会員受注統計によると、2019年9月度の受注総額は、前年同月比3・3%減の367億500万円となり、7か月連続で前年を下回ったが減少幅は縮小した。プレス系と板金系を合わせた機械合計では同4・8%減となり、板金系は伸びたものの、プレス系の落ち込みが響いた。 米中貿易摩擦の長期化が世界経済のマイナス要因に働くのに加え、中国、東南アジア、インドなどで自動車の販売が低調であり、関連設備投資意欲の低下に懸念が示された。 プレス系機械は、前年同月比20・5%減の118億1100万円となり、7か月連続で前年を下回った。大型プレスは47・3%増となったが、超大型プレスが53・4%減、中型プレスが47・6%減、小型プレスも12・3%減。また、油圧プレスが34・4%減、フォーミングは33・9%増、自動化・安全装置は32・2%増となった。 板金系機械は、前年同月比10・8%増の167億3100万円となり、6か月ぶりに前年を上回った。レーザ・プラズマが23・7%増、パンチングが17・5%増となった。プレスブレーキは7・6%減だった。 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比2・3%増の81億6300万円と微増を維持した。 内外別(機種計)では、国内が前年同月比7・1%減の190億4800万円。金属製品製造業、一般機械で回復が見られ、それぞれ20・9%増、0・2%増、電機も8・7%増となった。自動車は10・1%減、鉄鋼・非鉄金属は62・8%減と低調だった。 輸出は、前年同月比0・2%増の94億9400万円となり、北米向けが2・4倍増、韓国・台湾向けが25・6倍増、欧州向けも34・7%増と順調。中国向けは43・7%減、東南アジア向けは4・5%減、インド向けは98・2%減だった。 同会の中右専務理事は「7か月連続で前年同月割れとなったが、国内は設備投資意欲に対する改善が見られる。海外向けも改善が見られるが、世界的経済停滞懸念の影響はまだ続くものと考えられる」との見方を示した。 TOTOなど森村グループ4社が SOFCに関する合弁会社を設立 技術を持ち寄り、早急な商品化を目指す ノリタケカンパニーリミテド(社長=加藤博氏)、TOTO(社長=喜多村円氏)、日本ガイシ(社長=大島卓氏)、日本特殊陶業(社長=川合尊氏)の森村グループ4社は9月27日、8月9日に設立した「固体酸化物形燃料電池(SOFC)」に関する合弁会社の概要を発表した。 新会社は「森村SOFCテクノロジー」(社長=佐藤美邦氏、所在地=愛知県小牧市大字岩崎2808)。事業内容は家庭用、業務用および産業用(車載用を除く)のSOFCのセル、スタック、モジュールおよびシステムの研究・開発・製造・販売(SOFCのセルの素材および部材の販売事業を除く)とし、本年12月3日の事業開始を予定している。4社は合弁会社の収益拡大に向けて緊密に連携し、企業価値の最大化を図る。 各社が技術を保有するSOFCは、小規模でも高効率な発電システムを実現できる可能性が期待され、家庭用、業務用、産業用など様々な領域において、エネルギー・環境問題への解決策の一つとして考えられている。 一方で、セラミックスを中心材料としたSOFCの開発は技術的に難易度が高く、また商品化・実用化に向けた低コスト化と高耐久化には寿命評価が必要不可欠だが、そのための研究開発には長い時間とコストが必要とされる。 日本のセラミック産業を代表する企業である4社は、これまで培ってきたSOFCに関する技術・ノウハウなどを持ち寄り、それぞれの有する経営資源を融合することで早急な商品化の実現を目指す。 資本金は1億円で、出資比率は日本特殊陶業が67%、TOTOが20%、日本ガイシが8%、ノリタケカンパニーリミテドが5%。日本特殊陶業とTOTOは、燃料電池関連部門の一部を分割し、合弁会社へ承継する吸収分割を行う。また、日本ガイシとノリタケカンパニーリミテドは、合弁会社へ現金による出資を行う。 セントラル愛知交響楽団を指揮 高井さん、木下さんが特選受賞 山田貞夫音楽財団初の新進指揮者オーディション 愛知県におけるクラシック音楽の振興並びにその担い手である音楽家の支援を行う、公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=山田貞夫氏・ダイドー社長)は9月27日、三井住友海上しらかわホール(名古屋市中区)にて「第1回新進指揮者オーディション」を開催した。同財団は、愛知県内で活躍している将来有望なクラシック音楽の新人演奏家に対し、これまでに7回「山田貞夫音楽賞」を贈りその活動を助成してきたが、今回初めて指揮者向けにオーディションを行った。 愛知県で指揮者として演奏実績のある35歳以下の人が対象で、今回5人がオーディションに臨んだ。セントラル愛知交響楽団を指揮し、課題曲であるベートーベンの交響曲第5番と自由曲を演奏。高井優希さんと木下麻由加さんが山田貞夫音楽賞「特選」に選ばれた。また、聴衆の投票による「聴衆賞」もこの2人が受賞した。2人には賞金が授与されるとともに、三井住友海上しらかわホールでの「新進指揮者コンサート」の出演も決まっている(10月23日開催済み)。 冒頭の挨拶で山田代表理事は「指揮者によってオーケストラも変わってきます。本日は素晴らしいオーケストラをバックに、新進気鋭の5人の方に指揮をしていただきます。中部地区では初めてのコンクールということです。皆様のご尽力をいただいて、この音楽財団が益々社会で認められるよう活動してまいりますので宜しくお願いいたします」と述べた。同氏は今後も続けていく意向を示している。 グローバルにベストブランド 「イトーノブ」を目指す 伊藤信産業 設立50周年記念式典開催 機械工具の総合商社、伊藤信産業(社長=伊藤正人氏、本社=名古屋市瑞穂区田光町1-10-2)は今年で設立50周年を迎え、その記念式典が9月20日に名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で盛大に執り行われた。式典には取引先など約200名が参集し、同社の50周年を祝した。 伊藤信産業は、昭和44年(1969年)1月、伊藤照之現会長が名古屋市瑞穂区堀田通に機械工具の専門商社として会社設立。同47年(1972年)に現在の本社がある瑞穂区田光町へ移転し、同54年(1979年)に新社屋を建築した。国内で業容の拡大に努める一方、海外展開も視野に入れ、平成7年(1995年)には中国上海市に上海中京機械有限公司を設立。同17年(2005年)3月、伊藤正人氏が社長に就任。現在、本社、岐阜西営業所、滋賀営業所と、中国、フィリピンに現地法人をもつ。 記念式典は午後3時30分に開会し、第1部講演会では真田幸光氏(愛知淑徳大学ビジネス学部ビジネス研究科教授)が「複雑化する国際情勢の分析と日本経済予測」と題して講演。同氏は現在の国際情勢を説明した上で、世界と日本経済の見通しを述べ、日本が果たすべき対応策について私見を示した。 第2部式典に移り、冒頭、伊藤社長が「本日、このように設立50周年を迎えることができましたのも、卸売業としての生産材、商材、サービスを受け入れてくださったお取引先様ならびに本日ご臨席を賜りました皆様の絶大なる支援の賜物と、心から厚く御礼申し上げます。伊藤信産業は、伊藤照之現会長が1969年1月に機械工具の専門商社として事業をスタートさせました。伊藤信産業の信は、信用、信頼の信でもあります。祖父、信之の様々な思いが信の由来でもあるのです。今ではこの『イトーノブ』がコーポレートブランドとして取引先の皆様に親しまれるようになりました。会長は50年間、幾多の困難を乗り越えながら会社を牽引してきました。私は入社して28年、社長に就任して14年目となり、次なる半世紀に向けて持続成長できるよう、この9月より生まれ変わった新たな体制で頑張る決意です。弊社が更なる飛躍をするために必要な課題は、1つ目が名古屋本社、岐阜、滋賀の三角地帯での市場獲得、2つ目に海外戦略(アジアでの事業拡大)、そして3つ目はこれらを支える人材育成です。この課題は一朝一夕でできるものではなく、長期的な視点で一歩ずつ着実に進めていかなければなりません。引き続き皆様のご協力、ご支援を宜しくお願いいたします」と挨拶。 来賓祝辞では、長尾雄次山善社長が「この度は伊藤信産業様が設立50周年の佳節を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。本日の式典はこの節目をお祝いすると同時に、また新たな創造と飛躍を目指される伊藤信産業様を中心とした我々との信頼のスクラムを一段と強固にガッチリ固める、令和で始まる新時代を共に切り拓く、新たなキックオフ大会でもあるように心に深く刻んでいるところです。私どもとしても販売の現場で苦楽を共にして続いてきた伊藤信産業様との揺るぎのない連帯と共存の絆を更に強くして、ご当地中部を中心とした産業の発展に役立ってまいりたいと念願しています」。牛島望住友電気工業副社長は「伊藤信産業様の大きな強みは、工作機械と工具、そのほか製品やサービスをフルセットで提供できる点です。単に取引先という関係だけではなく、切削工具イゲタロイの特約店会である東海イゲタロイ会の副会長として6期12年、会長として2期4年、会を牽引していただきました。伊藤会長様は人と人との仲立ちが懇切丁寧で、かつ人情と機微に通じた対応をされますので、自ずと人が集まり、信頼され、会の拡大の立役者となっていただきました。伊藤正人社長という若くバイタリティーに溢れる後継者だけではなく、常務という立派な補佐役にも恵まれ、事業承継に多くの憂いなしと磐石です」などと話した。 社員表彰が行われ、伊藤社長から部長2名に感謝状と記念品が贈呈された。また、伊藤会長と奥様に対して、社員全員の感謝の気持ちがこもった花束が社長夫妻から贈られた。 伊藤会長は「本当に皆さん、50年お付き合いしていただきましてありがとうございます。私は今年ちょうど80歳になります。9月20日の大安の日に当社の50周年ができました。私は大学を卒業して大阪・立売堀の工具商社に就職しました。親父は紡績関係の衣料品の事業をおふくろと使用人を1人使って細々と名古屋でしていましたが、私が24歳の時におふくろが44歳で亡くなり、私は工具商社を3年で退社して名古屋に戻り、親父のビジネスの手伝いをしていました。27歳の時に親父も心筋梗塞で亡くなり、それで一念発起し、大阪時代工具商社に勤務していたので、名古屋の土地で機械工具の商社をしようということで始めました。勿論、名古屋に人脈もなにもありませんでしたが、ネバーギブアップの精神で機械工具の道を一生懸命歩んできました。今日来ていただいた皆様から多大な応援を頂戴しながら、ここまでなんとか育ってまいりましたが、後継者も社長をバトンタッチして14年になりますし、まだまだ私としては不満足な点がありますが、少しずつ退がっていこうかと思っています。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたします」とお礼を含めて挨拶した。 第3部懇親会は、陵水男声合唱団とソプラノ歌手水谷映美さんのミニコンサートで始まり、続いて坂井俊司NaITO社長が祝辞で「伊藤信産業様が新しいものに挑戦し、大きく発展飛躍される。社員の皆様がより一層、幸せに過ごせる。そして我々も一緒に発展していければと願っています。50年の節目ですが、まだまだ通過点です。60年、100年、200年と永遠に続く企業となられることを祈念いたします」。大沢伸朗オーエスジー専務は「伊藤信産業様の挑戦、開拓者魂といったことがDNAとして今に続いている。社長も近年フィリピンに進出されて、積極的に海外への展開を推し進められています。我々仕入先メーカーとしても、引き続き伊藤信産業様の発展の一翼を少しでも担える存在になりたいと思っています」などと述べた。 祝電披露の後、代表18名による鏡開きが行われ、増田照彦三菱日立ツール相談役が「この先の100年を見据えて、共に夢を見ましょう」と述べて乾杯の音頭をとった。 祝宴では、石井健京セラ専務機械工具事業本部長、中川徹ミツトヨ会長、塚本裕不二越取締役、野田敦之公認会計士事務所所長から祝辞が述べられたほか、伊藤信産業の海外関連企業である上海中京機械有限公司、ITO NOBU PHILI PPINES,INC.からの参加者の紹介等も行われた。 最後に古里龍平ジーネット社長が「主役が今日で本当に社長に移ったような、会長の思いを強く感じた式典でした。新しいことをし続ける伊藤信産業様のDNAは50年脈々と続いている。素晴らしい会社だと思いました。サポートするどころか、色んな意味で教えを請いたいと感じた会でした」と話し、三本締めでお開きとなった。 メカトロテックジャパン2019 4日間で9万人超が来場 出展者数は過去最多 盛況のうちに閉幕 今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)が10月23日から26日までの4日間、「ミライ、ゾクゾク。」をテーマに名古屋市港区のポートメッセなごや全館で開催され、期間中、目標の8万人を大きく上回る9万244人が来場し賑わいを見せた。この内、海外からの来場者は1257人となった。世界情勢などの影響を受けて産業機械業界はここ数年続いていた好景気から踊り場か、若干の減少となっている状況だが、出展者数は過去最多となり、展示会関係者もこの展示会が好景気への起爆剤になればとの意気込みで臨んでいた。 ロボットなどの自動化・ 省人化技術に高い関心 今回の展示規模はリーマン・ショック前の2007年展に次ぐ1941小間で、前回展を8小間上回り、今年の国内での工作機械見本市としては最大規模となった。出展者数は過去最高の477社・団体に上った。 展示会場には新たなビジネスチャンスを求めて初日から大勢の来場者が詰めかけ、連日盛況。特に最終日の土曜日には開場前から入口に長蛇の列ができる盛況ぶりだった。 4日間の来場者数は、10月23日(水)1万6250人(内、海外来場者387人)▽24日(木)1万9948人(同243人)▽25日(金)2万6653人(同451人)▽26日(土)2万7393人(同176人)だった。 初日の午前9時30分から行われた開会式では、主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が「477社という過去最高のご出展をいただきました。誠にありがとうございます。出展募集の開始直後より会場の使用能力を上回る申し込みを頂戴し、調整をさせていただいて、ご希望の小間数を確保できずにお断りをするということも発生してしまいました。何かと皆様にはご協力をいただき、誠にありがとうございます。大変厳しい経済環境の下ですが、本展では毎回好評いただいている企画展示コンセプトゾーンを1号館で開催しています。今年はロボットに焦点を当て、『ロボットで現場が変わる』をキャッチフレーズにロボットで描く新たな製作現場の可能性に迫っています。また、世界で権威のある著名なゲストをお呼びしてのセミナー、ワークショップと渾身の企画が満載です。『ミライ、ゾクゾク。』のテーマで未来を指向した商品、技術、提案が会場に溢れています。この4日間が好景気への起爆剤とならんことを心より祈念しています」と挨拶し、展示会開催に向けた諸官庁はじめ関係各位の支援・協力に対してお礼を述べた。 共催者を代表して挨拶に立った、愛知県機械工具商業協同組合の水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)は「このように盛大にメカトロテックジャパン2019を令和時代の新しい展示会として開催できることを、喜ばしく思います。本展のテーマは『ミライ、ゾクゾク。』次から次へと未来の技術が展示されています。お客様にゾクゾク感を味わっていただけるように、出展メーカーの皆様には宜しくお願いいたします。477社の内の58社が新規の出展者と聞いています。是非このメカトロテックジャパンの雰囲気を味わっていただいて、我々は機械工具の流通に携わる者として1人でも多くのお客様の誘導をさせていただきますので、そこで新しい未来を築く技術をご紹介して新しいお客様を開拓していただけるように宜しくお願いいたします。私ども流通業者にとっても大切な情報交換の場として、メーカー様とユーザー様とをつなぐ展示会にしていく所存です」と述べた。 開会式には来賓として経済産業省製造局産業機械課の玉井優子課長や日本工作機械工業会(日工会)会長の飯村幸生東芝機械会長らも出席し、展示会への期待を語った。 また、出展者を代表した挨拶でDMG森精機の森雅彦社長は「今は技術的に大きく変化する時期。この展示会が、来年以降のよいステップアップの場になるようにしたい」と今回展にかける意気込みを述べた。 来賓、主催者、共催者らによるテープカットで展示会が開幕。ポートメッセなごやの1号館から3号館に配置された工作機械や切削工具、関連機器の出展ブースはたちまち人で埋まった。 出展者ら260名集い 開幕を盛大に祝う メカトロテックジャパン(MECT)2019開催初日の12時より、ポートメッセなごや・イベント館2階ホールでは「開会レセプション」が開催され、出展者らおよそ260名が出席した。 まず初めに、主催者を代表して八角秀ニュースダイジェスト社常務取締役編集長が登壇し、出展者への感謝の意を述べるとともに、FA業界の現状を語った。「編集者という職業柄、普段から日本の製造業はいったい今後どうなっていくのかということばかり考えているのですが、製造業全体というよりもFA産業については状況がどんどん厳しくなっており、今までよりも広い視野を持つことが要求されつつ、同時に、ピンポイントでお客さまのご要望に叶う提案ができるということ、その両立が必要になると普段から感じております。工作機械を中心に置いて、幅広くいろんなことを提案していかなければならないという責任がFA産業には課せられていると思っております。もうひとつ、FA産業にとってお客さまの上流から下流までを考えたときに、まず設計や開発があって、次に生産技術があって、最後に製造現場があるという構図のなか、上流の設計・開発の領域ではとにかく人が足りておりません。製品の多様化などが急速に進んでいることから、いくら研究者やエンジニアが居ても足りないという状況が発生しているのです。逆に、下流の製造現場では、なるべく人を減らすことはできないかということが模索されています。これは少子化など社会の流れから考えると至極当然の結果だと思います。では中間である生産技術の領域が今後どうなるかと考えると、先ほども申し上げたように、自動車メーカーをはじめ多くの製造業ではエンジニアなどはなかなか増やせないという状況に陥っており、しかし製造現場では人材を減らしていく方向に向かっていますが、ということは、このMECTにご出展いただいた皆さまが、中間領域であるお客さまの生産技術を外部から多角的にサポートしていかなければ、日本をはじめ先進国の製造業は立ち行かなくなっていくことが懸念されます。今までのFA産業というのは極端に申し上げれば直接のお客さまである生産技術の方たちだけ見ていれば良かったかもしれませんが、今後は上流の設計・開発、そして下流の製造現場までを視野に入れつつ、デジタル、工作機械などといったところまで非常に幅広い視野を求められると同時に、お客さまにピンポイントでご提案していかなければいけない時代がすぐそこまできていると言えます。景気の先行きは不透明ですが、今日から4日間のこの展示会で、皆さまにとって新しい出会いがあることを祈念しております」。 続いて、出展者を代表して中村健一中村留精密工業取締役社長が登壇し、このMECTに賭ける思いなどを語った後、乾杯の音頭をとった。「米中貿易摩擦など経済的には大変厳しい環境のなかではありますが、この日本においてはラグビーW杯で日本代表がベスト8に入るという非常に素晴らしい出来事がありました。そして、5月には天皇陛下が即位されるという大変おめでたいことがありました。立派な天皇陛下のもと安心できる令和の時代であってほしいと願うばかりです。このMECT期間中にも受注、引き合い、そしてお客さまからの高度なご要望があるかと思いますが、我々モノづくりに携わる者にとってやはり生産性をいかに効率良くアップさせるかが唯一の生き残る道であり、そういった意味では自動化は欠かすことのできない要素であります。我々がやらなければならないことは山ほどあります。景気が今後好転したときには、さらなる投資が進んでいくでしょう。我々の業界は今後、必ずしも悲観的な状況ではないと思っております。しかし我々にとって今のままの生産性の状況では生き残っていけません。自動化が、解決策の重要な要素であるからこそ、このMECTでお客さまにしっかりとアピールしていきたいと思っております」。 食事やドリンクを楽しみながら、参加者同士、情報交換などで交流を深めるなか宴もたけなわとなったところで、愛知県機械工具商業協同組合(愛機工/MECT共催)の田研至副理事長(井高社長)が中締めの挨拶に登壇した。「我々愛機工は、工作機械メーカーさま、切削工具メーカーさま等々とお客さまをいかにしてつなぐかということがキーワードだと思っております。我々としては、しっかりとお客さま、そしてメーカーさまをつなぐことを、このMECTのなかで実行していきます」と挨拶。最後は一丁締めで開会レセプションはお開きとなった。 MECTコンセプトゾーンで見た! ロボット切削で広がる可能性 TRI、イワタツール、安川電機の挑戦 ロボットをテーマにした企画展示コンセプトゾーンで注目したのは、4つの展示内容のひとつ『Aゾーン/ロボット切削で広がる可能性』だ。システムインテグレーターであるトライエンジニアリング(片山誠二社長、名古屋市守山区/以下、TRIと表記)、特殊用ドリルや小径工具を主体に生産する創業90年を迎えたイワタツール(岩田昌尚社長、名古屋市守山区)、垂直多関節ロボットなどで知られる安川電機(小笠原浩社長、北九州市八幡西区)の3社が共同で開発したロボットマシニングシステム≠ェ非常に興味深かった。 これまで切削加工の現場では、その機械サイズに伴う広い設置面積や購入費用などコスト的な問題が一部のユーザーからささやかれていた。それに対して「ロボットで切削加工はできないものか?」という話がTRIに寄せられたという。そこで同社は6軸多関節ロボットの先端に主軸モーターを持たせて加工できないか? と考えたようだ。しかし周りからは「精度は出せるのか?」「振動が出るのでは?」「アーム剛性は大丈夫か?」「そもそも実現はできるのか?」など、至極当然の声が多くあがっていたという。現に岩田社長も「すぐそばに、そんなことに本気で取り組んでいる会社があったことに驚いた。今までマシニングを使っていた現場からするとあまりにも弱そうで壊れそうとは思っていた」と、当時を振り返っていた。 このように山積する課題を、いったいどのように解決してきたのか? まずTRIが取り組んだのが、ロボット専用の主軸モーターの開発だ。高回転高出力型のロボット専用モーターを開発した同社は、さらにそのモーターをロボットコントローラーから直接制御できるシステムを開発。ロボットマシニングシステムを構築することに成功した。 このロボットマシニングシステムだが、身近なところではバンパーリンフォース、ルーフレールなどアルミ押出材のトリミング加工や穴あけ加工といった自動車部品加工の現場においてすでに使われている。近年では、エンジンブロックなど鋳造部品のゲートカットといった重切削にも使われている。 生産現場で徐々にではあるが導入実績を重ねてきたロボットマシニングシステムだが、そもそも切削加工をロボットで行うメリットは何なのか? 「ロボットの周りに複数の加工テーブルを配置することで2種類、3種類の加工を同時に行うことができます。また、ワークの搬入出はロボットが自分自身で行いますし、加工範囲を大きくすることもできます。さらに、上下前後左右あらゆる方向の加工も可能です」とTRIの岡丈晴営業部兼開発部部長が語っていたが、その加工の自由度などから見てもメリットは計り知れないだろう。実際、ロボットマシニングは大物の加工に向いていると思われる。ロボットは通常、走行軸といって横にスライドする軸と組み合わせて使われることも多いが、そのスライド軸とロボットマシニングを組み合わせることによって、従来では専用機を使わなければ加工できなかった5m、10m、20mを超えるような長物でも容易に加工できるようになる。また、一般的にマシニングといえば5軸加工というイメージだが、今回展示に使用されたのは安川電機製6軸多関節高剛性ロボット「MOTOMAN-GG250(プロトタイプ/発売未定)」だ。つまりこれは、6軸加工機と言っても過言ではない。展示会場では、あまり見られない上向き加工(主軸モーターが上を向いての加工)も実演していた。 ここで、今回展示されたロボットマシニングシステムについて、その開発過程を具体的に覗いてみよう。TRIの開発したロボットによる切削加工システムと、イワタツールの開発したロボット専用工具、そして安川電機が切削加工やFSW(摩擦撹拌接合)用に開発した高剛性ロボットを融合させたロボットマシニングシステム”が今回のメイン展示である。開発当初、TRIは、一旦はロボットマシニングシステムの構築までこぎ着けたものの、やはり加工時にアームにかかる外力によってたわみなどが発生してしまった。これ以上の精度向上を目指すには、ロボットのアーム剛性の向上が必要不可欠と考えたTRIはその要望を安川電機に伝え、今回の展示に使用された剛性の高いアーム、関節、それらの制御機能を一新した新型ロボット(プロトタイプ)が誕生する。一方イワタツールは、工具の面から問題を改善していこうと考えた。そこで、ポケット加工に特化した複合エンドミルの開発に着手。先端をドリル形状に、中間で荒加工、そして根本で仕上げと面取り加工までをたった1本で行える工具の開発に成功した。これによりATC(自動工具交換装置)が無くても1本の工具で高速加工が可能となり、さらにビビリの発生も抑制できるという。 イワタツールを代表する製品に「トグロンハードドリル」がある。そのドリルを使って、HRC60の入ったSKD11のワーク(焼入鋼)に径2・3o、深さ60oの穴あけ加工をロボットで行うという展示がされていた。そもそもロボットで今後こうした加工をしていくのかというと現実味は無いが、「ロボットで、ここまでの性能を実現できると実証したかった」と岩田社長は熱く語っていた。 ロボットマシニングシステム”は、次のステージへと進みつつある。穴あけ加工は小径になるほどブレてきたり振動による限界が現れる。それに対してロボットで位置決めしたうえで、イワタツールが開発を進めているマイクロドリルシステム”をアタッチメントとして付ければ0・3oの穴あけもロボットで行えるという。これで大きなワークに小さな穴をあちこち開けるといった加工にも対応が可能となる。 さらにこの場で、付加価値を加えた新たな提案が発表された。それが“ロボットFSW機能”だ。今回展示されたロボットマシニングシステムには、FSWで必要となるパーツ制御や回転制御を加えて、切削加工用ロボットで同時にFSWもできる機能が搭載されていた。TRIの提案はまだ続く。“ロボットonロボット”は、主となるロボットの先端に小型ロボットを配置し、主ロボットが行う作業に連動して補助的な作業を行うといった使い方を想定した提案だ。今回の展示では、切削加工時の集塵、給油をサブロボットで行う実演が披露された。「最初にこのアイデアを聞いたとき正直『えっ?』と思ったのですが、よくよく考えたら最初に頭に浮かんできたのが加工時の切削油の供給のことでした。クーラントノズルの微妙な位置調整も、ロボットだと最適な位置に調整しながらできると思えたのです」と岩田社長が言うように、確かにおもしろいアイデアだ。今回の実演では加工中に位置を動かすところまでは行っていなかったが、技術的にはまったく問題はないと岡部長は言う。実演が見られる日も近いだろう。 「従来の加工における一般的な概念を覆して『ロボットでもここまでできる!』というところを見てもらいたい」と語った岡部長、「大物加工での精度は確かに今のマシニングほどは出ませんが『こういった条件であればロボットでも十分やれる』というところまでは来ています。TRIと一緒にやっていくにしたがって、今は確信しています」と語る岩田社長。これからもTRI、イワタツール、安川電機は、加工用途でのロボット活用の可能性へと挑戦を続けていく。 高硬度鋼用 超硬ボールエンドミルetc オーエスジー 新製品多数展示 MECT2019のオーエスジー(石川則男社長兼CEO、愛知県豊川市本野ケ原)ブースでは多くの新製品が目に留まった。そのうちのひとつが「高硬度鋼用超硬ボールエンドミル」(AE-BM-H/AE-BD-H/AE-LNBD-H)だ。 高硬度鋼向けに開発された革新的な新コーティング“DUROREY(デューロレイ)”を採用した3タイプのラインアップは、それぞれ高いボールR精度を誇り、幅広い加工方法に対応できるという。具体的に見てみよう。 「AE-BM-H」は高能率型4刃だ。強いスパイラルカーブは切削抵抗を低減し、安定した長寿命加工を実現してくれる。中心部2枚刃仕様としたことでチップポケットを確保し切りくず詰まりを抑制。さらに平坦部加工においてむしれを抑制し、加工面精度の向上が可能となった。その優れたボールR精度は荒から中仕上げまで幅広く適応可能。不等分割刃は多刃化に伴うビビリ振動を抑制し、高能率加工を約束してくれる。 「AE-BD-H」は高精度仕上げ用2刃だ。可変ネガスパイラルギャッシュと呼ばれる先端部は強ネガでチッピングを抑制。外周部にいくにつれ弱ネガで切れ味を確保しつつ弱ねじれとの組み合わせにより耐チッピング性が向上している。また、中心部を厚くすることでボール先端のつぶれやチッピングをさらに抑制。コーティング表面の平滑化処理により加工面精度が向上した本製品は、シュリンクホルダに最適なショートシャンクタイプもラインアップしている。180度間安定したR精度を確保。優れたシャンク精度はh4公差(0/マイナス0・004)に対応する。 「AE-LNBD-H」は高精度仕上げ用2刃のロングネックタイプだ。外周部ティアドロップ形状は強バックテーパにより点での切削となり、ビビリが抑制され欠け防止、加工面精度の向上が期待できる。261アイテム(R0・05〜R3)の豊富なバリエーションで幅広い加工に対応可能なのもユーザーにはありがたい。 ほかにも「小径油穴付き超硬ドリル」(ADO-MICRO)や「油穴付き超硬ロングドリル」(ADO-40D・50D)、「OZTツールプリセッタ」など興味深い製品も展示されていた。 会員の若手社員ら対象に スチームトラップ中心に学ぶ 中部桃友会 社員技術研修会開催 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の集い)は10月8日(火)、名古屋市中村区にあるキャッスルプラザで「中部桃友会社員技術研修会」を開催。40名を超える同会会員の若手社員らが参加した。 大藪会長は冒頭で「私たちが扱っている管工機材は暮らしと産業を支える大事な機器類であり、大きく分けて住宅設備機器と工場系の管材機器とに分けられます。住宅設備は皆さんのご家庭にありますトイレやお風呂、キッチンなど、よく目にされたり使われたりしているかと思います。一方で工場系の機器類というのは、バルブや継手・ポンプ・自動弁・熱管理機器など、工場のなかにあって一般の人はなかなか目にすることはないのですが、我が国の産業の基幹の部分を支えている大事な製品群であります。ベンさんは、そのなかの熱管理機器・自動弁で日本のトップメーカーであり、日々、私たち販売店もベンさんの製品を取り扱っております。そのベンさんは2020年に創業70周年を迎えられる歴史の古い会社です。ここ2〜3年を費やし、創業の地である主力の岩手工場、そして電磁弁を主に製造している神奈川県の相模原工場を相次いで新しく建て替えられ、最新の設備も導入された素晴らしい工場に生まれ変わっております。ここからさらに立派な製品を提供していただけるものと確信しております。この中部桃友会を含め、全国の桃友会には、特長的な“提案制度”というものがございます。皆さんやユーザーの方々からの『こんな製品を作ってくれないか?』『この製品のここを改良すればもっと使いやすくなるのではないか?』などの意見や提案を、ぜひベンさんにお寄せください。それをもとに検討し、その意見・提案が採用されたあかつきには皆さんに何かしらのフィードバックがあるという制度です。今日はスチームトラップを中心に製品の説明をしていただけるようです。蒸気ラインには必ず付いているスチームトラップがどのようなものかを説明いただいた後、それを分解・組み立てして構造を理解していただく実習もあります。皆さん、しっかりと学んでいただき、明日からの業務に生かしてください」と挨拶。柳沼修ベン名古屋営業所長の司会進行のもと、研修会がスタートした。 まず初めに座学では、スチームトラップの役割や用途・種類、さらには使用目的に合わせた選定や設置するうえでのポイント、スチームトラップに関してよく聞かれるQ&Aまでがテキストに沿ってレクチャーされ、参加者はメモを取りながら真剣に講師の話に耳を傾けていた。 研修会後半では、ベン製スチームトラップの実機を使った分解と組み立ての実習が行われたほか、ベンの新製品「ステンレス製定水位弁LP-10型、10H型(水道法性能基準適合品/2019年度発売)」「圧力式バキュームブレーカVD-7N型(水道法性能基準適合品/2019年度発売)」「ステンレス製高温用ボール式電動弁BM-15S型(ON-OFF式)、15SR型(スプリングリターン式)」「ステンレス製ボール式電動三方弁3BM-2S型(呼び径15〜32、40、50)」や販売強化製品「消火設備用自動弁(日本消防設備安全センター型式認定品)」の紹介説明など、参加者が実際に手に取って体験することで学ぶ実習の時間に充てられた。なかには分解や組み立てに手間取る参加者も居たが「直接触ってみたことで、その構造などが非常に良く分かりました」などと感想を述べ、この研修会で手応えを掴んでいたようだ。 座学・実習も予定通り終了し、最後に衣笠勝則ベン西日本営業部長が参加者に「今回はスチームトラップの分解・組み立てをメインにカリキュラムを組ませていただきましたがいかがだったでしょうか。講義のなかでもありましたが、スチームトラップには様々な製品がありますので、用途に沿った選定が必要となります。この短時間ですべてを理解するのはなかなか難しかったと思いますので、不明な点などございましたら弊社営業マンまたは弊社名古屋営業所にお気軽にお声掛けください。また、冒頭で大藪会長がおっしゃっておりました“開発改良提案”は年間通じて随時募集しております。弊社に『こんなものを作ってくれ』『この製品のここを改良したらどうか』など、専用用紙を弊社営業マンがお届けしますので、こちらもよろしくお願いします」と挨拶。この日の全日程が終了した。 翌9日(水)には、静岡エリアでも同様に、中部桃友会社員技術研修会が開催された。 |