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2019年(1年)10月
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2019年10月6(日)2720号
受注総額2か月ぶりの1000億円超
内外とも様子見感が続く
日工会 2019年7月分工作機械受注実績

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・東芝機械会長)が8月22日発表した2019年7月分工作機械受注実績調査報告によると、7月の受注総額は、前年同月比33・0%減の1012億7800万円となり、10か月連続で減少した。前月比は2・4%増と4か月ぶりに増加し、2か月ぶりの1000億円超となったが、国内外とも受注環境に大きな変化はなく、様子見感が続いている。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比38・9%減の411億7100万円で、8か月連続の減少。ものづくり補助金採択後の動きなどがあり、前月比は9・2%増と4か月ぶりに増加し、2か月ぶりの400億円超となったが、受注環境は弱含んでいる。
 主要業種の一般機械向けは、前年同月比42・6%減の176億5800万円(前月比10・0%増)となり、補助金採択後の受注が上乗せされたものの、慎重姿勢が続いている。自動車向けは、同46・1%減の111億9700万円(同4・2%増)で、中小部品メーカーを中心に慎重な動きを見せる中、完成車も2019年以降鈍い動きが続いている。
 外需は、前年同月比28・2%減の601億700万円となり、10か月連続で減少した。前月比も1・8%減と2か月連続で減少し、今年の最低額となった。
 アジアは、前年同月比36・0%減の224億6300万円となり、14か月連続で減少した。前月比も10・3%減と2か月連続の減少。中国は前月比で増加したものの、今年2番目の低水準。インドは、自動車向けが減少し、前月比58・2%減と大きく減少した。
 欧州は、前年同月比31・5%減の147億4200万円となり、9か月連続の減少。北米は、同16・4%減の216億5900万円となり、6か月連続で減少した。前月比では欧州が4か月ぶりに、北米が2か月ぶりにともに増加した。
 2019年1〜7月の受注累計額は、前年同期比29・8%減の7832億400万円となった。
 このうち、内需は同31・8%減の3074億8300万円で、全11業種で減少した。内需比率は19年1〜6月計から0・2ポイント上昇した。
 外需は同28・4%減の4757億2100万円となり、主要3極(アジア、欧州、北米)すべてで減少した。アジア計は、わずかに減少幅が縮小したが、依然、前年同期比4割弱の大幅な減少。欧州は、イギリス、ロシア・その他を除くすべての国・地域で減少した。北米は、カナダのみ増加した。
 同会は「米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資に対し慎重姿勢が継続。今後も通商問題や中国経済の回復動向を注視」していく必要があるとしている。
2019年8月分 受注速報
受注総額前年同月比37.1減の883億円

 同会は9月10日、2019年8月分工作機械受注速報を発表した。
 それによると、受注総額は前年同月比37・1%減の883億4700万円(前月比12・8%減)となった。
 このうち、内需は前年同月比40・1%減の373億4800万円(前月比9・3%減)、外需は同34・6%減の509億9900万円(同15・2%減)となった。


鍛圧機械受注総額前年同月23.0%減
5か月連続で前年を下回る
日鍛工 2019年7月度会員受注統計

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダホールディングス相談役)が8月8日発表した鍛圧機械月次会員受注統計によると、2019年7月度の受注総額は、前年同月比23・0%減の251億7300万円となり、5か月連続で前年を下回った。プレス系と板金系を合わせた機械合計では同29・7%減となり、「貿易摩擦激化の影響が世界的に需要を冷し、新規設備投資を控える傾向が国内向けにも現れている」との見方が示された。
 機種別に見ると、プレス系機械は、前年同月比38・3%減の90億400万円となり、5か月連続で前年を下回った。超大型プレスは同6・1%増となったが、大型プレスが同56・5%減、中型プレスが同33・1%減、小型プレスも同63・7%減だった。また、油圧プレスは同24・8%減、フォーミングは同57・7%減、自動化・安全装置は同15・3%減少した。
 板金系機械は、前年同月比18・2%減の89億6600万円となり、4か月連続で前年を下回った。パンチングが同7・5%減、プレスブレーキが同44・8%減、レーザ・プラズマも同24・2%減少した。
 一方、サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比1・3%増の72億300万円と微増を維持した。
 内外別(機種計)では、国内が前年同月比27・9%減の104億9900万円。電機は同5・1%増となったが、自動車が同14・0%減、金属製品製造業が同57・9%減、一般機械が同22・3%減、鉄鋼・非鉄金属が同23・0%減と、全業種的に低調だった。
 輸出は、前年同月比32・2%減の74億7100万円となり、北米向けが同27・9%増、東南アジア向けが同2・7倍増となったが、中国向け同9・3%減、韓国・台湾向け同73・2%減、欧州向け同84・9%減、インド向け同41・1%減と、地域差が現れた形となった。

コミュニケーションを円滑にする
「自己改革のススメ」
岐阜県管工機材商組合 全員例会で講演会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は9月5日午後5時30分より、岐阜市長良の岐阜グランドホテルにて全員例会を開催した。  
 心理カウンセラーの黒子智代氏(C3R代表取締役)を講師に迎え、「自己改革のススメ〜自己理解を深めコミュニケーションを円滑に〜」と題して講演が行われ、会員やその社員など約20名が聴講した。
 参加型の講演で、聴講者はジャンケンで相手の心を読んで「あいこ」にすることに挑戦するなど、楽しみながらコミュニケーションの大切さや、どのようにコミュニケーションをとっていくかを体得し、社内の人間関係を良好にしたり、部下の教育などに活用することができる内容となった。
 黒子氏は、人が情報をどのように理解し表現するかを、両手の組み方、腕組みの仕方から4つのタイプ(右脳・右脳タイプ、右脳・左脳タイプ、左脳・左脳タイプ、左脳・右脳タイプ)に分けて説明。それぞれの特徴を聞いて自分がどのタイプかを知るとともに、各タイプの相手にどのように対応したら良いかを学んだ。
 また同氏は、ある母親が息子に「あなたは素晴らしいのだから」という言葉をかけたことによって、その息子が色々な苦しいこと、辛いことを乗り越えていけた話をし、今後、色々な人と接することがある時に、その人の良い所を見つけ、心の目で見、温かい言葉、人を支える言葉を使うと良いとアドバイスした。
 最後に、旧海軍連合艦隊司令長官・山本五十六の言葉「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」を紹介。中々できないかもしれないがと前置きしながら、日頃の仕事の中でこの言葉も活用してもらえればと話し、講演を締めくくった。
 【黒子智代氏】C3R(シースリーアール)代表取締役▽2018ミス・ユニバース・ジャパン岐阜公認メンタルトレーナー▽NLPトレーナー・心理カウンセラー▽岐阜商工会議所エキスパート相談員▽婚活コーチ
9月度理事会を開催
 同日は全員例会に先立って、9月度理事会が午後5時より同ホテルにて開かれた。主な議題は、12月度理事会及び忘年会開催日について、新年賀詞交歓会担当理事の選出、第76回ゴルフ会開催日について。
 12月度理事会及び忘年会は、12月2日に岐阜市若宮町の宮房にて行うこととした。
 令和2年新年賀詞交歓会担当理事の選出では、森浩理事(山兼社長)が司会を務め、挨拶は渡部理事長、中締めは白木伸道副理事長(白木商会社長)が行うことを決めた。また、賛助会員代表挨拶の候補者も選定した。
 第76回ゴルフ会は、11月7日に岐阜関カントリー倶楽部(岐阜県関市)西コースで開催することとした。

11月のゴルフ大会は葛城GCで
9月理事会を開催
静岡県管工機材商組合 来年の賀詞交歓会は1月16日

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、9月6日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡で、理事ら12名が出席して理事会を開催した。
 はじめに一色理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 管機連(全国管工機材商業連合会)理事会については、9月11日に大阪で開催され、翌12日は大阪組合が主催する「第19回管工機材・設備総合展」を視察する予定となっており、一色理事長が出席することを確認した。
 「管工機材の教科書」について、会員各社に一冊ずつ組合から配付したが、「相当な反響があるもよう」。組合を通して追加購入した会員からの入金もすべて完了したと報告された。
 静岡県管工事工業協会からの協賛依頼に対しては、山田商工(社長=鈴木隆佳副理事長)にて一括納入し、費用については事務局より請求することを承認した。
 西部支部会については、9月28日に浜松グランドホテルで27社が参加して開催予定と伝えられた。
 8月27日に開かれた役員コンペの報告が、担当の金子光彦理事(金子管材社長)より行われた。伊藤柳一理事(ヌマカン社長)がグロス76で優勝。当日は宿泊し、翌朝解散した。
 「第62回ゴルフ大会」について、引き続き金子理事より、11月12日に葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)にて開催予定であり、募集をこれから行うと話された。
 12月の組合研修旅行については、参加予定者など現状が報告された。
 その他、2020年賀詞交歓会を1月16日午後4時よりグランディエールブケトーカイにて開催することを確認し、祝辞などを依頼する予定の来賓に対して出席の確認を取ることとした。
 また、会費が未納となっている会員に対し、担当理事を決めて督促することを確認した。

最新の工作機械36台を展示
伊賀イノベーションデー盛況
DMG森精機 5日間で1万人が来場

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は7月9〜13日の5日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市)にて「伊賀イノベーションデー2019」を開催した。「5軸化・複合化・自動化」をテーマに、大型5軸制御マシニングセンタ2台、日本初出展の3機種を含めた計36台を展示しデモ加工が行われた。そのほか、デジタルファクトリーや自動化を紹介するステージプレゼン、5軸加工体験、工場見学などの様々なイベントを展開。5日間で約1万人の顧客らが来場し、会場は熱気にあふれた。
 伊賀事業所内にある伊賀グローバルソリューションセンタでは、日本初出展の3台が注目を集めた。ターニングセンタNLX6000・1000は、大型部品の安定した加工を実現。立形マシニングセンタDMP70は、5軸加工を可能とする回転傾斜テーブルを搭載している。アディティブマニュファクチャリングLASERTEC12SLMは、35μmのレーザスポット径でさらに高精度な造形が可能。
 自動化では、ロボットシステム、パレットプールシステム、ガントリローダシステムが展示された。自律型走行ロボットAGVは、オペレータとの接触を防ぐレーザセンサを搭載し非接触給電で24時間連続稼働が可能。ロボットが作業する様子を多くの来場者が見入っていた。
 新技術に関しては、トポロジー技術を活用した工作機械を展示しデモ加工が行われた。AIで切りくずを推測しクーラントの洗浄経路を自動で割り出すAI切りくず除去ソリューションの展示や、話題の次世代通信規格「5G」を体験するコーナーも好評だったという。
 また、今回は5軸加工機の普及を目指す「5軸加工研究会」の展示コーナーを設置。同会は、DMG森精機の創立70周年記念事業として昨年発足して以降、全国70社の会員企業と5軸加工機をフル活用する活動に取り組んでおり、5軸加工機が秘める可能性を紹介した。
 工場見学では、デジタルファクトリーの実証の場としている組立工場、主軸工場、精密加工工場を見学。また、初日の9日に開所式を行ったグローバルパーツセンタも紹介された。
グローバルパーツセンタ開所
効率的な作業を実現し新たな拠点に

 DMG森精機は7月9日、奈良事業所から伊賀事業所に移転した「グローバルパーツセンタ」の開所式を行った。
 グローバルパーツセンタは、顧客の安定した生産を継続的にサポートするために、工作機械などの部品を顧客に迅速に供給する役割を担っている。
 新たに伊賀事業所に開所したグローバルパーツセンタは、ERPと連動した最新鋭の高層自動ラック倉庫を導入し、倉庫管理システムWMS(Warehouse Management System)によるピッキング最適化アルゴリズムにより効率的な作業を実現した。
 今回の移転・開所により、部品を収納できる容積率が従来比150%に拡大。これとともに同社では、全世界の顧客に向けた24時間以内のパーツ発送率(2019年3月時点で95%)をさらに高めていきたい考え。
 開所式では森雅彦社長が「この建物は1970年、私の父の時代に奈良から初めて伊賀に来て作ったものですが、LEDライトをつけて床を整備することによって、このように素晴らしい最新のIoTを使ったパーツセンタを作ることができました。現在、部品12万点以上を備蓄し、受注確定後24時間以内の発送率は95%。今後はさらに、お客様の予防保全も含めて、実際に問題が発生してから24時間以内のパーツ発送率を100%近くまで持って行くために、様々な仕組みを使い取り組んでいきたいと考えています」などと挨拶した。
 森社長、クリスチャン・トーネス副社長と来賓によるテープカットが行われ、完成したばかりのグローバルパーツセンタの内覧会が実施された。
 【グローバルパーツセンタ概要】
●場所=DMG森精機 伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)
●床面積=1万2810u
●内容=バケット自動倉庫9基、大型長尺自動倉庫1基、小型長尺自動倉庫604棚、小物保管用中量ラック、パレット自動倉庫4基、ケースコンベアライン1式、移動ラック1式

若手交流会の準備着々と
人気のレクリエーションは満枠に
愛機工青年部 9月度役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(愛機工、水谷隆彦理事長・ミズタニ機販社長)青年部(滝澤有一部長・松本商店社長)は9月4日(水)、名古屋市熱田区の同組合事務所で9月度役員会を開催。レクリエーション(日帰りバスツアー)や全機工連若手交流会などについて報告や意見交換を行った。
 【議題1】青年部ビアパーティーの報告▽8月2日(金)、名古屋市中区のざぶん錦店で開催された青年部ビアパーティーには部員ら31名が参加。今回は欠席者が多かったため、年末開催の忘年会にはできるだけ多くの部員が参加できるよう、日程調整ならびに事前告知の徹底などを心掛けていくことが確認された。
 【議題2】第79回組合親善野球大会について▽A・B両ゾーン合わせて26試合のうち、役員会当日現在13試合を消化しているが、悪天候などにより試合の順延が続き、当初の予定より若干の遅れが生じているようだ。青年部役員には、改めてスムーズな大会運営への協力が要請された。
 【議題3】レクリエーション(日帰りバスツアー)について▽青年部がプロデュースし、毎年人気のレクリエーション・日帰りバスツアーが今年も10月5日(土)に開催される。今回の企画は「宝塚歌劇団&カップヌードルミュージアム観光ツアー!」。役員会当日現在、すでに募集枠80名に対し72名の参加申し込みがあり、9月13日()の参加募集締め切りを待たずに(本紙発行時、締め切り済み)満枠となっている可能性が高いとの報告があった。当日の行程表などは申込書とともに発信済み。今回の企画を心待ちにしていた組合員企業社員も居たとの報告もあった。
 【議題4】全機工連若手交流会について▽「全機工連若手交流会」は、かつて東京・大阪・愛知の各組合青年部がそれぞれ持ち回りで2年に1度開催していた「東西交流会」がその前身。全機工連(全日本機械工具商連合会、坂井俊司会長・NaITO社長)がバックアップすることで全国規模となり「若手交流会」と名称を変更した経緯がある。今回は中部ブロックの三重県機械工具商組合(山田浩理事長、コジマ・フジ通商社長)が主体となり、2020年2月7日(金)、三重県四日市市で開催される予定となっている。愛機工青年部には三重組合から講演会講師の選定をお願いしたいと打診があり、すでに講師の選定ならびに依頼は済んでいるという。滝澤部長は「全国から数多くの人が集まり活発な意見交換などが行われ、非常に勉強になる会です。皆さん、できるだけ参加してください」と呼びかけていた。
 すべての議題に対する審議・報告を終え、役員会は終了した。次回は10月8日(火)19時より、組合事務所で開催の予定だ。

現場で使える新感覚メモ!
Memobilly (メモビリー) 新発売
トップ工業 作業現場用ステーショナリーに着手

 トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、メモ紙ホルダー「Memobilly(メモビリー)」の販売を9月2日から開始した。
 作業工具メーカーの同社が、作業工具のこだわりと現場で感じたストレスから開発。スッと出して、サッと書いて、パッと切り取る、現場で使える新感覚メモが誕生した。
 A6サイズ(ホルダー寸法=高さ160×幅110×奥行15o、メモ紙80枚入り)で、携帯に便利なカラビナ付き。表紙が下敷き仕様となっており、立ち書きしやすい。ペンホルダーも内蔵されている。
 また、メモ紙の自作も可能で、コピー用紙の裏紙をメモ紙として再利用することもできる。
 カラーはブラックとネイビーの2色から選べる。標準価格は1800円(税別)。別売りで専用リフィル(50枚入り、200円・税別)も用意されている。
 この他、同社では着脱可能な「テープホルダー」を同時発売。腰袋類やベルト通しなどのフックやリングに取り付けが可能な上、ボタンタイプで片手でも簡単に取り出しができる。

プロのライブで熱い夜に
正会員ら110名が大熱狂!
名古屋水栓販売協会 納涼例会を開催

 名古屋水栓販売協会(在田忠之理事長・在田商店社長)は8月2日(金)、名古屋市中区錦にあるライブハウス名古屋ケントスで恒例の納涼例会を開催。正会員や賛助会員ら110名が集まり、暑い夜に熱いひとときを楽しんだ。司会進行は安井文康副理事長(錦興業社長)が務めた。
 今年度より理事長に就任した在田理事長は「当協会の納涼例会は我々の大先輩の時代から毎年の恒例行事として開催しておりますが、この納涼例会のためだけに夏の高気圧が今日の暑さをもたらしてくれているのかと思えるほど暑いです。今年も昨年に続き、この会場に110名もの方々にお集まりいただきました。そのうちの32名が女性の方で、大変ありがたいことです。これからも当協会のさまざまな事業にご参加いただけますようよろしくお願いします」と参加者に挨拶。
 続いて、川本克己副理事長(共和商会社長)が「こんなに暑いなか、たくさんの方に集まっていただきました。今日は、日常生活に無いような開放された空間で楽しい時間を過ごしていただければ我々も幸せですし、この時間を皆さんと共有できることに大変感謝しております。これからも皆さんと、こういうカタチで同じ時間を共有していきたいと思います」と参加者に謝辞を述べ、乾杯の音頭をとった。
 今年もオールディーズ≠フ曲を中心としたプロによる生ライブで会場内は熱狂の渦に。宴もたけなわとなったところで伊藤辰之相談役(イトウ社長)から「今日ご参加いただいた皆さま、とくに女性の方々は非常に元気でした。まだまだ楽しみ足りないとは思いますが、残念ながらお時間ですので来年までこのお楽しみをとっておいてください。この管材業界は、これからは女性の時代です。当協会のこういう機会を利用して、女性の方々はどんどん前へ出て行ってください。楽しみにしています。名古屋水栓販売協会は、業界全体を盛り上げられるような試みを行っておりますので、これからもぜひご参加いただき一緒に盛り上げていってください」と挨拶があり明日からも皆元気にやっていこう≠ニの思いを込め最後は全員で「レッツゴー・トゥモロー!」の掛け声をあげ、お開きとなった。

「MEKASYS on 吉岡幸」
IoTをテーマにしたセミナーも好評
吉岡幸 日伝とのコラボにより開催

 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は8月29日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにて、日伝との共同企画「MEKASYS on 吉岡幸」を開催した。
 同展示会は、作業・現場改善、稼働監視、予兆保全など、顧客の困りごとを解決するための場を提供することを目的に開かれたもので、メーカー11社が出展、吉岡幸オリジナル作業用ロボット「幸ちゃん(さっちゃん)」も展示された。
 当日は62名が来場。「集客はなかなか困難だったが、熱心な来場者によって、有意義な情報提供の場になったと考えている」と吉岡社長は振り返り、同社の展示会戦略における1つのカテゴリーとして加わる同展に手応えを感じたようだ。
 IoTをテーマにした同時開催セミナー「IoT基礎セミナー 今さら聞けない『IoT』って何?」(日伝FAシステムソリューション課)、「IoTを使った稼働監視について」(イマオコーポレーション)、「IoTを使った予兆保全について」(エム・システム技研)も好評を博した。
 開会式では吉岡社長と日伝の細川幸明執行役員中部ブロック長が挨拶。吉岡社長は「IoTとかAI、ロボットなど言葉を先に出すと難しいことになる。製造現場で毎日行われているQC活動やTQM、職場改善、作業の効率化といったことに新しいツールを紹介するというふうに考えれば、何も難しいことではない。吉岡幸の営業マンがお客様をお連れし日々困っていることに対して、この会場で出品メーカー様のアイデアを紹介することで、課題解決のヒントとなればよい。10月に開催するMEKASYS on テクノフェア、弊社オータムフェアとの連携も考えていきたい」と話した。

過去最高113名が参加
岐阜機工会 ビアガーデンの集い

 岐阜機工会(嶋ア晴久会長・シマザキ商会社長)は8月2日(金)、岐阜市柳ケ瀬通6のホテルグランヴェール岐山で、毎年恒例となっている「ビアガーデンの集い」を開催した。
 岐阜市の繁華街・柳ケ瀬に面したホテルの庭園には、会員各社社員ら113名が参加。過去最高の参加人数に会場は大賑わいだった。
 好天に恵まれた夜空のもと、ジョッキに注がれたビールや食べ放題の焼き肉などに舌鼓を打つ参加者。連日続く暑さを忘れ気分転換の時を快く過ごし、午後9時に閉会を迎えた。
FTA-S4D3000(表面粗さ測定用検出器搭載、モニタアーム付き)

ミツトヨ新製品 ニーズに応じて機能を選べる
ハイブリッド表面性状測定機
「FORMTRACER Avant」シリーズ

 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は、表面粗さ測定と輪郭形状測定を1台で可能にするハイブリッドタイプの表面性状測定機「FORMTRACER Avant(フォームトレーサ アヴァン)」シリーズを開発し、8月より販売を開始した。
 同シリーズは、検出器を交換することにより、表面粗さ測定と輪郭形状測定のどちらの用途にも使用できるよう設計。表面粗さ測定と輪郭形状測定に1台で対応するハイブリッド機「FORMTRACER Avant D3000/4000」、表面粗さ測定機「FORMTRACER Avant S3000」、輪郭形状測定機「FORMTRACER Avant C3000/4000」をラインアップした。このうち「S3000」と「C3000/4000」は、輪郭形状測定用検出器あるいは表面粗さ測定用検出器を追加導入することにより、ハイブリッド機として活用できる。
 検出器の着脱にはサムターンクランプレバーを採用し、工具を用いることなく平易かつ迅速に交換することができる。交換後は、輪郭/表面粗さ検出器の種別を自動認識するため、検出器切替スイッチの操作忘れによる誤動作や、誤動作に伴う検出器破損の心配もないという。
 測定機能では、高速移動(X軸=最大80o/s、Z2軸=最大30o/s)、測定速度の高速化(X軸=30o/s)を実現。
 また、すべての接続ケーブルを測定機に内蔵し接続ケーブルを気にせず測定が可能なほか、傾斜治具の装備不要で容易にワークの斜面測定ができる駆動部傾斜装置を搭載(S3000はオプション)するなど、作業性を大幅に向上させた。
 さらに、測定パートプログラムの作成を強力にサポートするパートプログラムキーを搭載した新型リモートボックスが、測定作業の効率化を支援する。
 同社は、これまで表面性状測定機のラインアップとして、表面粗さ測定機「SURFTEST」、輪郭形状測定機「CONTRACER」、両方の測定に対応するハイブリッド機「FORMTRACER」の各シリーズを展開しており、今回これらの製品シリーズを統合・再編した。
 筐体デザインは従来の各シリーズから一新し、先進性と創造性を想起する力強いカラーリングを採用した。
 同社では初年度300台の販売(国内販売のみの場合)を見込んでいる。

売上高4.3%増、純利益1.1%増
増収増益となるも計画下回る
トラスコ中山 2019年12月期第2四半期決算

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は8月5日、2019年12月期(第57期)第2四半期決算を発表した。トラスコ中山単体で増収増益となったものの、売上高・利益とも計画値に届かず、通期業績予想を下方修正した。同社では今期より海外子会社である「トラスコナカヤマ タイランド」「トラスコナカヤマ インドネシア」との連結決算を行っている。
 発表された連結業績は、売上高1095億6600万円、営業利益69億6000万円、経常利益71億200万円、純利益48億700万円(前年同期との比較はなし)。
 トラスコ中山単体では、売上高1093億9600万円(前年同期比4・3%増)、営業利益69億8400万円(同0・2%増)、経常利益71億2100万円(同0・4%増)、純利益48億3100万円(同1・1%増)だった。
 販売ルート別売上高は、「ファクトリールート」が保護具や冷暖房用品などの増加により同2・2%増、「eビジネスルート」は通販企業向け、MROサプライがともに増加し同13・9%増、「ホームセンタールート」はプロショップ向けが増加し同8・4%増、その他「海外ルート」は同22・1%増となった。
 販売費及び一般管理費は、売上の拡大に伴う出荷量の増加や送料の値上げの影響による運賃荷造費の増加、プラネット埼玉の新設や商品検索サイト「トラスコ オレンジブック.Com」リプレイスなどに伴う減価償却費の増加などにより、同5・6%増となった。
 通期連結業績予想については、売上高2258億9400万円(当初予想より74億円減)、営業利益141億7800万円(同7億5100万円減)、経常利益144億2800万円(同7億5100万円減)、純利益97億300万円(同5億5100万円減)への下方修正を発表。
 同社は「国内の製造業を中心としたモノづくり現場において生産活動が減速している中、売上高及び売上総利益は期首の業績見込みを下回るペースで推移。当第3四半期及び第4四半期についても、売上高の大幅な拡大が望めず、販売費及び一般管理費に関しても大幅に減少することは想定されないため、業績予想と配当予想の修正を行った」としている。
「ハイブリッド勤務制度」運用開始
社員の視野を広げる社内副業制度を導入
 トラスコ中山は、社内副業を認める「ハイブリッド勤務制度」の運用を8月1日より開始した。同社ではこれまで就業規則により社員の副業を禁止していたが、社員の働き方の幅を広げること、異なる職場で仕事を経験し社員に刺激や気づきを与えることを目的として、社内に限り副業を認めることとした。
 対象者は、@当月残業時間が30時間未満で、過去6か月45時間超の残業がないA副業の回数が月2回未満B過去の副業時に勤務態度などで指導を受けていないC連続7日以上の勤務にならない(少なくとも週1回は休みを取る)―の条件を満たす入社2年目以上の正社員。所属部署とは異なる職場で勤務する。
 副業可能日は土・日・祝日のみとし、平日や有休取得日の副業は認めない。
 給与は時給の計算にて翌月手当として支給される。
 副業決定までの流れは、各事業所で社内募集⇒希望者が応募⇒所属長が承認⇒募集元の責任者が承認・決定する。
 同社では「社員が安心して長く働けるための企業づくり」を以前より積極的に推進しており、これまでさまざまな独自の制度を導入してきた。雇用の長期化を見据えて、今後も社員が働きやすい環境を整えるとともに、社員自身が成長できる機会づくりを進めるとしている。

受注額・来場者数ともに目標超え
産業とくらしの中部グランドフェア2019
新技術の具体的活用方法を提案

 9月6日(金)・7日(土)の2日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで『第41回産業とくらしの中部グランドフェア2019』が開催された。
 ユアサ商事の田村博之社長はオープニングセレモニーで「今年の中部グランドフェアでは、バス主催社さまを含め96社の主催社さま、そして408社の出展メーカーさまの多大なるご協力をいただき、ここに素晴らしい舞台が整いました。今回は、昨年に引き続きテーマを『Growing Together―ともに新しい未来へ―』とし、受注目標252億円、ご来場者目標1万500名とさせていただきました。今年のテーマゾーンは、当社グループのチャレンジ精神のもと“総合力”“コーディネート力”“ワンストップ機能”を最大限発揮させていただく場と位置付け、ロボット、IoT、自動化・省力化、生体認証、バーチャルリアリティなどの新技術について、工場や倉庫、住宅や建設現場などさまざまなシーンでの具体的な活用方法をご提案いたします。ご来場者さまには新技術の発見・体験をいただくことに加え、新たな用途提案をともに行っていきたいと考えております。また“次世代のものづくりゾーン”“未来のくらしゾーン”“これからのまちづくりゾーン”“スマートアグリゾーン”“ヘルスケアゾーン”“ソリューションゾーン”の6つのゾーンを設置し、各分野の最新機器や未来志向のソリューションをご提案いたします。さらに、今年初めての試みとして、会場中央にウェルカムステージを設置し、映像を使ってグランドフェアの全体像をお伝えいたします。グランドフェアではテーマゾーンのみならず、すべてのエリアにおいて、実演や体験可能な展示を多数ご用意しております。主催社の皆さまには、普段お付き合いの少ない事業分野やメーカーさまのブースにもお客さまをご案内いただき事業領域の拡大につなげていただきたいと存じます。さて、海外では米中貿易摩擦に加え日韓問題も発生し、残念ながら混迷状態がしばらく続く様相となってまいりました。当社の事業領域においては、貿易と大きく関わっている工業系の国内外市場ともに少なからず影響が出てきております。一方、国内では、設備投資意欲に一服感が見られますものの、国土強靭化や来年の東京五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備などにより、穏やかに景気回復は継続するものと考えています。いずれにせよ当社は環境変化を的確に掴み、決めた施策を柔軟に変化させながらも確実に実行してまいる所存です。ここで、少し未来に目を向けますと、ロボットやAI、IoTをはじめとする技術革新により環境変化のスピードが格段に早まるなか、人手不足対策も含めSociety5.0時代を見据えた新たな手立てが急務となっていることはご高承のとおりです。同時に、SDGsに代表される持続可能な開発のための社会課題への対応についても待ったなしで求められております。今年のグランドフェアでは、それらの課題に応えていくため各メーカーさまのブースにSDGsのアイコンを表示させていただき、その商品やサービスが、どのような社会課題の解決に繋がるのかを分かりやすく表示させていただきます。今年の特別講演は『Society5.0for SDGsの実現に向けて』をテーマに、経団連の推進リーダーでいらっしゃいます吉村隆さまにご講演をいただきます。社会の大きな変化のなかで、ビジネスチャンスを掴む絶好の機会になると考えております」と、今年のグランドフェアの特長などを紹介していた。
 中部グランドフェアも盛況裡に閉幕し、ユアサ商事の藤岡正一中部支社長は「おかげさまで受注額は255・5億円、ご来場者数は1万1360名となり、目標を達成することができました。これもひとえに主催社さまならびに出品メーカーさま、関係者さまのご支援ご協力の賜物と衷心より厚く御礼申し上げます」とコメントを発表。2020年は、9月4日(金)・5日(土)の開催が予定されている。

過去の受注・復旧事例を素早く検索
AI活用した新システム
DMG森精機 社内向けに開発

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、名古屋本社=名古屋市中村区名駅)は全世界のクライアントから過去に受注した工作機械の特別仕様事例や、過去の機械修理復旧事例の検索を容易にする新システムを社内向けに開発した。AIの活用で検索の手順を簡略化し過去の事例を素早く参照することができ、見積りや機械設計、修理復旧にかかる時間を短縮。クライアントの満足できる提案やサービス提供が迅速にできるようになった。
 従来のシステムも検索機能を有していたが、必要な情報をすぐに導き出すことができないなど問題があった。欲しい情報が見つかるまでキーワードを少しずつ変えて検索するなどのノウハウが必要で、作業にはかなりの時間を要していたという。その結果、過去事例がなかなか検索できず一から機械設計図面を描くケースや、機械の故障原因の究明に時間を費やすこともあったようだ。
 同社が内製したAIを駆使して新たに開発された新システムには、各キーワードに類似する単語も関連付けるように学習させているという。これにより、システムに受注設計仕様書や故障時の報告書を入力するだけで、これまで蓄積されてきた全世界のクライアントとの約10年間分の取り引きデータのなかから、最短1分以内で類似事例を導き出せるようになった。また、類似事例を10件参照したい場合、複数回検索する必要はなく、1回の検索で済ませることも可能。社員のスキルによってクライアント毎に対応に差が出ることもなくなり、見積りの提案や機械故障の原因究明を迅速に行うことができるようになった。
 新システムは2017年1月に設置された同社の先端技術研究開発部門「先端技術研究センター」(松島克守センター長・東京大学名誉教授)が開発を担当。同センターではIoTを含めたデジタル革命に対応する研究を推進しており、今後も同社の競争力の源泉となるだろう。DMG森精機は、自動化、デジタル化を推し進める工作機械のリーディングカンパニーとして、これからも顧客価値の向上、社会的価値の創出に努めていく。

インターモールド振興会が
出展申し込み受け付け開始
金型・金属プレスの最新加工技術専門展

 2020年(令和2年)7月15日(水)から同18日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される『インターモールド/金型展/金属プレス加工技術展2020』への出展案内パンフレットがこのほど完成し、現在、これまでに出展経験のあるメーカー担当者らに向けた送付が順次行われている。
 これに伴い、同展の公式サイトでは、出展申し込みの受け付けが始まっている。
 同展を主催するインターモールド振興会(大阪市中央区)は「満枠となり次第、申し込みを締め切らせていただきます。出展を予定または検討されているメーカー担当者さまは、お早めにお申し込みください」とコメントしている。
 出展申し込み締め切りは、2020年2月29日(土)。2019年12月20日(金)までに申し込みの場合には早期割り引きが適用される。詳しくはインターモールド振興会▽電話=06(6994)9911、または公式サイト=https://www.intermold.jp/まで。手元に出展案内のパンフレットがない場合は、同会に連絡を。折り返し郵送してくれるという。
 なお、同展は2020年4月15日(水)から同18日(土)までの4日間、インテックス大阪でも開催される。こちらの出展申し込み締め切りは2019年12月20日(金)までとなっている。

生産現場の環境改善など提案
2019プライベートショー盛況
山下機械 来年には新社屋も完成

 山下機械(社長=近藤敏之氏、本社=名古屋市熱田区)の「2019プライベートショー」が7月4、5日の両日、名古屋市熱田区の名古屋市工業研究所にて開催され、多くの来場者で賑わいを見せた。
 今年で11回目の開催となった今回の展示会には、同社の有力仕入先メーカー11社が出展。生産現場における更なる作業改善・生産性向上などにつながる最新の工作機械、消耗工具、ツーリング、周辺機器が実演をまじえて展示紹介された。
 昨年同様に平日2日間の開催となったが、今年は恒例のセミナーも実施され、会期中に予定していた来場者数を達成。会場では展示された機械等を熱心に品定めするユーザーの姿が多数見られ、売上目標も達成し展示会は成功裡に終了した。
 今回セミナーとして、出展メーカーのブラザー工業と滝澤鉄工所による新製品説明会が両日行われ、好評を博した。また、同時開催された技術相談会では、山下機械のスタッフや出展メーカーの技術担当者が専用機・治具・自動化の技術相談に応じた。
 開会式の挨拶で近藤社長は「今回のテーマは、弊社節目となる、創業90周年を迎えてのプライベートショーの開催です。各メーカー様には長年ご支援、ご愛顧を賜り、そして現在90周年を迎えたセールでは皆様にご協賛いただき、厚く御礼申し上げます。そのセールも、ここまで皆様方のご協力により成果を積み重ねてきました。このプライベートショーの引き合いも上手くとらえて、結果につなげていきたいと思います。今年に入り、商流が変わってきました。お客様の生産現場も働き方改革や人手不足により、生産・雇用環境がさらに変わっています。また、AI、TоТ等の技術革新により、お客様や私たちのビジネスがネットを多用した進め方に変わってきています。自動車産業では100年に一度の大変革の時代とも言われ、お客様の生産が電動化部品などに変わってきています。スピードをもって変化をしていく中で、私たちがお客様にとって必要なモノづくりのパートナーになるために、今回もそれに相応しい商品を出展していただきました。たくさんのお客様にご来場いただき、1台でも、1個でも多くの商品が売れ、消費減速が少しでも加速に切り替えられるようにしていきたい。そして今年度後半を元気に迎えたいと思います。今回315社、500名の方に来場していただける予定です。昨年を上回る売り上げ獲得を目指します」と意気込みを語った。
 山下隆蔵会長は、創業90周年を記念して現在建設中の本社社屋について「来年1月末に完成します。工場の見学もできるようにしていますので、お出でいただければと思います」と話した。
 注意事項等の説明があった後、恒例のガンバロー・コールで士気を高めて開幕。空くじなしの「90周年感謝 お客様お楽しみ抽選会」も用意して、来場者を迎えた。

支部員ら22名が参加
鰻を食べて夏バテ解消!
愛機工北支部 日帰りバスツアー

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は9月7日(土)、日帰りバスツアーを開催。支部員やその家族ら22名が参加し、楽しい1日を過ごしていた。
 連日猛暑が続くなか、夏バテ対策にと『鰻を食べて元気回復!ツアー』を企画した北支部。7日午前9時、地下鉄黒川駅前から、チャーターしたバスに乗車し静岡県浜松市へと出発。高速道路を降り、舘山寺近くのうなぎ食事処「浜乃木」に到着した一行は、舘山寺内浦湾を一望できる座敷で風光明媚な浜名湖を借景に、店自慢の鰻料理を楽しんだ。
 次に一行が向かったのは、浜松の名菓“うなぎパイ”の製造工程を見学できる「うなぎパイファクトリー」。各自、工場内を自由に見学した後は、場内にオープン中のカフェ「UNAGI PIE CAFE」で、その名の通り“うなぎパイ”を使ったさまざまなオリジナルスイーツを堪能していた。
 すべての行程を終え、土産物店「さかな家物産館」で家族や社員にお土産を購入した一行は、浜松西ICから高速道路に乗り帰路へと就いた。
 長村支部長は『来年のバスツアーはどこへ行こうかなぁ?』と、帰りのバスのなかで頭を悩ませていた。
風光明媚な浜名湖を眺めながら鰻を堪能

MECT2019とロボット展を紹介
愛機工三河支部 賛助会員も交えて納涼会

 愛知県機械工具商業協同組合の三河支部(支部長=三井重信氏・三井機工社長)は、7月12日午後6時30分より愛知県岡崎市の城北飯店にて納涼会を開いた。正・賛助会員あわせて18名が参加した。
 冒頭、三井支部長が挨拶に立ち「本日は暑気払いということですが、今年10月23日から26日までポートメッセなごやで開催されるメカトロテックジャパン2019(MECT2019)の説明を第1の目的として、皆様にご参集いただきました。MECTは、私の感覚で言うと、日本で開催される工作機械・工具の展示会としてJIMTOF(日本国際工作機械見本市)に次ぐ、第2の規模の展示会だと思っています。ヨーロッパ、アメリカで行われる展示会と比較しても決して引けをとりません。会期中の動員目標は9万人ほど。1987年に第1回が行われ、30数年の歴史があります。我々正会員ディーラーとしては是非この機会を利用して、いつもお世話になっている賛助会員のお力をお借りしながら、売上を伸ばしていきたい、ともに伸びていきたいと思っていますので、ご協力のほど宜しくお願いいたします。また、来年7月には新しくロボットテクノロジージャパンを愛知県国際展示場(中部国際空港島内に8月開設)において開催する予定です。愛知県はロボット特区となっており色々な施策もあるので、ご活用いただくと良いかと思います」と述べ、愛機工組合が共催する2つの展示会の概要を紹介し活用を呼びかけた。
 乾杯の後、参加者は和やかに歓談して互いに親睦を深め、午後8時30分ごろ、盛会のうちにお開きとした。

取引関係者なども参加し賑やかに
愛機工中南支部 令和元年度納涼会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合の中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事会長)は、7月30日午後6時30分より名古屋市中区の銀座アスター名古屋賓館にて納涼会を開催した。支部員とその社員、取引関係者など約20名が参加して親睦を深めた。
 同会は森川氏(サカイリフテク)の司会進行で進められ、鈴木支部長が挨拶で「このように各社2名(同伴)の参加を得て行うことが恒例となり、毎回このスタイルでやっていきますのでご協力をお願いします。今年も皆で楽しく進めていきたいと思います」と述べて力強く乾杯の音頭をとった。
 和やかに情報交換し、ジャンケン大会などで楽しいひと時を共に過ごした。

好評の多機能座ぐり加工用ドリル
「TAタイラーモジュラーヘッド」
ダイジェット工業 サイズラインナップ拡張

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区)は、モジュラーヘッドタイプの多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッドTLZD形」のサイズラインナップを拡張し、9月2日より追加発売した。
 プレス金型や大型構造物のボルト座ぐり穴加工や、干渉物を考慮した座面への加工に最適な、モジュラーヘッドタイプのサイズを拡張。幅広い穴あけ加工に対応できるラインナップを揃えた。
 同製品は、先端180度フラットの刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリル」のモジュラーヘッドタイプ。豊富なバリエーションのオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組み合わせにより、突出しの長い加工にも対応できる。
 TA-EZドリルで定評のあるインサートクランプ方式を採用、工具交換はインサートのみで行えるため経済的かつインサート交換も容易。また、ウェーブ刃形に加え広い溝形状のため切りくず処理性に優れ、傾斜面や円筒面など不安定な被削材形状への座ぐり・穴あけ加工や交差穴加工を下穴なしの状態からノンステップで行える。
 インサート材種は耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れたPVDコーティング材種「JC7550」を採用、独自の内部給油方式でプリハードン鋼やステンレス鋼でも長寿命化を実現する。有効加工深さは工具径×0・7〜1倍まで。
 主な用途は炭素鋼、工具鋼、合金鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の座ぐり・穴あけ加工など。
 サイズは、本体モジュラーヘッドが工具径φ14〜φ32の19形番。インサートはφ20以下では0・1ミリとび、φ20超では0・5ミリとびの計85形番。オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」は、TAタイラーモジュラーヘッド専用の6形番を追加ラインナップした。
 本体標準価格は2万9000円〜、インサート標準価格は1万円〜、オール超硬シャンクアーバ標準価格は4万円〜(いずれも税別)。

新社長に藤田尚大氏
藤田螺子工業

 藤田螺子工業(本社=名古屋市中村区)では、去る8月29日開催の定時株主総会ならびに取締役会にて、藤田眞社長が取締役副会長に就任し、後任の代表取締役社長に藤田尚大氏が就任した。
 同日選任された役員は次のとおり(敬称略)。
 代表取締役会長=藤田K▽取締役副会長[昇任]=藤田眞(QMS・技術・グローバル)▽同[昇任]=藤田守彦(渉外・業界関係)▽代表取締役社長[昇任]=藤田尚大▽取締役[新任]=水野信治(技術・製造・生産管理、会長補佐)▽同=北宮伸浩(海外支援、営業・調達)▽同=朝岡龍治(Fujita Rashi Thailand CO.,LTD. President)▽執行役員=東清彦(品質保証)▽監査役=原邦男(常勤)

公式スポンサーとして今シーズンも
『三遠ネオフェニックス』を応援
山善 10月から新シーズン開幕

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は9月4日、10月に開幕するプロバスケットボールB.LEAGUE(Bリーグ)に参加する『三遠ネオフェニックス』を、公式スポンサーとして今シーズンも引き続き応援すると発表した。
 三遠ネオフェニックスは、BリーグのB1中地区に所属。愛知県豊橋市と静岡県浜松市をホームとし、高い目標に向かって挑戦しながら、スポーツの普及や振興を通じた地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
 山善はその姿勢に共感し、2008年10月のbjリーグ所属時代から同チームを応援。チームの更なる飛躍を願い、今シーズンも引き続きプラチナスポンサーとして応援していくとしている。

工作機械周辺の環境改善に
日東工器 省エネ、省スペースに効果的
切削液回収ユニット「HK-400」

 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)の新製品、切削液回収ユニット「HK-400」は、工作機械からこぼれた少量の水溶性切削液を回収する装置。液体ポンプ「DPE-400BL」を搭載し、切削液を小型の液体ポンプで吸引することにより、クリーンで効率の良い回収作業を実現する。
 マグネットで機械の側面に簡単に設置でき、機械まわりで発生する切削液を自動で回収。気液混合の吸引が可能で、空運転でもモータ焼けの心配はないという。切粉の吸引を防止するためのストレーナも同梱されている。
 同製品は、ウエスやスコップを使って行われていた切削液回収作業の省人化・省力化が可能。また、エアバキュームクリーナから切り替えれば、省スペース化につながる。エア配管が必要なプロセスポンプ・エジェクタからの切り替えでは、エアが不要となり省エネに貢献する。
 本体寸法119o(L)×118o(W)×81o(H)、流量400mL/min、定格電圧DC24V。
 標準価格は8万2900円(税別)。

2019年10月13(日)2721号
全機工連 第43回全国大会(大阪大会)
10月16日(水)午後1時〜、ホテルニューオータニ大阪で開催
大会スローガン
はじめよう!令和の新しい働き方
〜AI時代を生き抜く機械工具商のあり方

 全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=坂井俊司氏・NaITO社長)の第43回全国大会(大阪大会)が10月16日、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で開催される。この大会は、全国の加盟団体(37団体・1468社、6月20日現在)の会員である機械工具商と賛助会員のメーカーらが集い共通する課題について意見交換する場として、3年に一度、東京・大阪・愛知の3組合が持ち回りで開催している。今回は9年ぶりに大阪組合(大阪機械器具卸商協同組合、理事長=中山哲也氏・トラスコ中山社長)が担当する。当日は午後1時に開会し(開場は正午)、大会式典、講演会などが行われた後、懇親会が予定されている。
『やって得する働き方改革』
『知って得するAI事情』

 今大会のスローガンは『はじめよう!令和の新しい働き方〜AI時代を生き抜く機械工具商のあり方』。新たな課題である「働き方改革」と、活用が進む「AI(人工知能)」をテーマに、会員にとって気づき多き大会をめざす。
 講演会では、IT業界でいち早く働き方改革を実践し、健康経営優良法人「ホワイト500」にも認定された、SCSKの谷原徹社長が『やって得する働き方改革』と題して講演。取り組みのポイントなどを聞く。
 また、SAPジャパンの福田譲社長による『知って得するAI事情』(人工知能)の講演では、生活の利便性を加速させるAIの現在、そして未来、AIの成長が製造現場や我々の生活にどのような革新をもたらすのかを探る。
 講演会の後は、「どうする?働き方改革。組合員の取り組みを徹底調査!」と題して、大阪組合の渡辺喜弘分科会リーダー(森一産業社長)が組合アンケートの分析結果を発表する。
 さらに、全機工連が推奨する機械工具商向け販売管理システム「機工メイト」の紹介を、システムの開発・販売を行うブロードリーフの山中健一副社長が行う。
 大会プログラムは、▼午後1時〜同15分「大会式典」。国歌斉唱の後、坂井全機工連会長の挨拶、中山大阪組合理事長の挨拶に続いて、全機工連功労者表彰が行われる。▼午後1時20分〜午後4時「講演会」▼午後4時05分〜同20分「組合アンケート分析結果発表」▼午後4時25分〜同45分「機工メイトの紹介」▼午後5時〜午後6時30分「懇親会」。

メカトロテックジャパン2019
今年、国内最大の工作機械見本市
10月23日から名古屋で開催
過去最多の477社・団体が出展

 国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019(MECT2019)」が10月23日(水)〜26日(土)の4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで、ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)の主催により開催される。
 過去最多となる477社・団体が出展し、展示規模は前回展(MECT2017)を上回る1941小間となる。海外からの参加は25カ国・地域を数える。通算16回目の開催となった前回展では、457社・団体(1933小間)が参加、会期中9万2305人が来場した。
 主な出展製品は、工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など。
 今回、主催者コンセプトゾーン(企画展示)では「中小必見!!ロボットで現場が変わる」をテーマに、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介する。
 また、主催者企画のセミナーは、トヨタ自動車、日産自動車、ボーイングらが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
 9月25日に名古屋駅前のウインクあいちで開かれた記者発表では、ニュースダイジェスト社の樋口社長が「今回展は景気が低迷し先行きが心配される中で出展募集を始めましたが、お陰さまで極めて順調に募集活動が進み、過去最多の出展者数となる477社のご出展をいただきました。出展規模は1941小間で、これは2007年展に次ぐ2番目の規模になりますが、ポートメッセがいっぱいとなる規模で開催することが決定しています。毎回、大変好評をいただいている企画展示コンセプトゾーン。前回は宇宙をテーマに行いましたが、今回は産業用ロボットをテーマに実演展示を行う予定です。色々な渾身の展示を用意しています」と意気込みを語った。
 同展を共催する愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、「メカトロテックジャパンは2年に一度の行事ですが、当組合にとって最大の事業であります。今回、開催できる運びとなりました。皆様のご協力に感謝申し上げます。この展示会を情報交換の場、最大の機会として提供できることを大変喜ばしく思っています。ロボットという新しい展開になり、多少景気は滞っていますが、ひとつの起爆剤になればと感じています」と話した。
 続いて、平野清嗣ニュースダイジェスト社情報企画部長より、展示会の概要、見どころなどが説明された。
 MECT2019の開催時間は、午前10時〜午後5時。ただし、25日(金)は午後6時まで、最終日の26日(土)は午後4時まで。
 入場料は大人1000円、団体(10人以上)の場合1人500円。公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料となる。

中部経産局9月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、27か月連続
公共投資は「増加している」に上方修正

 中部経済産業局は、9月11日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、27か月連続で「改善している」とした。
 個別の項目では、生産の判断を「一部に弱い動きがみられるものの、高水準で推移している」とした。「高水準で推移している」は12か月連続。鉱工業生産の動向を指数(7月速報)でみると、輸送機械工業、パルプ・紙・紙加工品工業、電気機械工業などが上昇したことから、前月比1・1%増と2か月ぶりの上昇となった。前年同月比は1・1%増と6か月ぶりに上昇した。主要業種では、輸送機械は、乗用車及び自動車部品が高水準で推移している。生産用機械は、金属工作機械を中心に弱含み。電子部品・デバイスは、スマートフォン向け等を中心に減少している。
 個人消費については、28か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比3・7%減と6か月ぶりに前年を下回った。百貨店は、衣料品等が振るわず、同6・9%減。スーパーは、衣料品等が振るわず、同3・3%減。コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が好調だったが、天候不順等の影響もあり、同2・3%減。家電大型専門店販売は、季節空調等が低調で、同14・3%減となった。一方、乗用車販売は、小型車が5か月連続で前年を下回ったものの、普通車が4か月連続で、軽自動車が2か月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも2か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比5・0%増)。
 設備投資は、27か月連続で「増加している」と判断。製造業では電気機械、生産用機械等で、非製造業では運輸、不動産等で増加する計画となっている。なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが9か月連続で、自動車工業向けが8か月連続で前年を下回り、全体でも8か月連続で前年を下回った。
 公共投資については、判断を「増加の動きがみられる」から「増加している」に2か月ぶりに上方修正した。公共工事前払金保証請負金額は、年度累計では前年度比13・7%増と前年度を上回り、単月でも4か月連続で前年を上回った。
 その他、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」(6か月連続)、輸出は「横ばいとなっている」(2か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(38か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「情報通信業」「卸売業」が前年を下回ったものの、「建設業」「サービス業他」「小売業」などが前年を上回り、全体でも2か月連続で前年を上回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要と指摘。各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。
 ※比較は、断りのあるものを除き、2019年7月の実績値による。

総受注高前年同月比31%減の323億円
9か月連続で前年を下回る
中部経産局 令和元年7月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が8月30日に発表した令和元年7月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比31・0%減の323億3800万円となり、9か月連続で前年を下回った。前月比は7・9%増となり、2か月ぶりに300億円を上回った。
 国内受注は、前年同月比33・8%減の122億4300万円となり、8か月連続で前年を下回った。前月比は22・5%増だった。主力の一般機械工業向けが前年同月比37・5%減の69億1800万円と9か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同22・0%減の33億6400万円と8か月連続で前年を下回った。
 海外受注は、前年同月比29・2%減の200億9500万円となり、9か月連続で前年を下回った。前月比は0・6%増だった。
 北米向けが前年同月比11・2%減と6か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同40・5%減、アジア向けが同41・5%減とともに9か月連続で前年を下回った。シェアは、北米向け41・7%、アジア(トルコを含む)向け27・2%、ヨーロッパ向け26・4%となっている。
 国別にみると、1位のアメリカが66億1400万円(前年同月比22・5%減)、以下、中国30億7000万円(同44・2%減)、メキシコ12億1300万円(同88・1%増)、ドイツ11億8300万円(同46・6%減)、イタリア8億4700万円(同48・0%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比10・3%減の337億5300万円となり、3か月連続で前年を下回った。前月比は4・8%減だった。
 受注残高は、前年同月比16・6%減の2023億6000万円となり、4か月連続で前年を下回った。前月比は2・3%減だった。

岡本忠史氏
岡新代表取締役会長

 建築関連金物総合卸商社、岡新(社長=岡本達明氏、本社=名古屋市中区)の代表取締役会長岡本忠史氏は、予てより病気療養中だったところ、8月29日逝去された。享年84歳。
 通夜が9月1日の午後6時、葬儀が翌2日の午前11時より、イズモ葬祭名古屋貴賓館(名古屋市中村区)にて、岡新と岡本家の合同葬として営まれた。葬儀委員長は岡本達明氏、喪主は岡本康宏氏。業界関係者らが多数参列し故人との別れを惜しんだ。
 故岡本忠史氏は、愛知県金物商工協同組合の理事を44年(昭和50年5月〜現職)務め、このうち平成20年10月〜同25年5月は理事長の重責を担うなど、業界の発展に尽力した。

第45回従業員組合総会開く
新委員長に森下良次氏
オータケ 総会後は納涼会で交流

 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中村区)の2019年度(第45回)従業員組合総会が8月2日午後6時30分より名古屋市中村区のザ・グランクレールで開催され、河村武史委員長の任期満了による退任に伴い、森下良次氏が新委員長に選出され就任した。総会後に催された納涼会に来賓として出席した村井社長は、第67期決算が終了したことを報告し「変化、変わることにもっと取り組んでいき、皆様とともに毎日少しずつでも変化して、さらに上を目指したい。一層心を1つにして頑張ってまいりたい」と話した。
 従業員組合総会では執行委員の改選が行われ、新たな委員長に本社営業部1課の森下良次氏(前書記)、副委員長に商品部の土屋雄大氏(前文化体育部長)、書記に名古屋支店の河村武史氏(前委員長)が就任した。
 本社、各支店・営業所の新執行委員が紹介され、代表して森下新委員長が「皆様のおかげで、従業員組合も無事に45期を迎えることができました。近年、日本は少子高齢化に伴い、労働人口が減少傾向にあります。2019年4月1日より、働き方改革関連法の一部が施行されました。現在、働き方改革は大企業だけではなく、中小企業においても重要な経営課題の1つであります。そうして世の中に認知されています。時間は無限ではなく、有限になります。昨今言われているのは、限られた時間内に高い成果を出すという、生産性の向上です。今回、オータケにおいて新人事制度が導入されることになり、改めて私たち1人1人が目的意識を持ち取り組んでいくことで、1人1人の生産性を向上させることが重要になると思います。オータケ社員一丸となって、協力し合い、より働きやすい職場環境を皆で作ってまいりましょう」と挨拶した。
 続いて、第44期決算報告が行われ、原案通り承認された。以上で総会を終了した。
 納涼会は、村井社長をはじめ同社の幹部社員も合流して別室で開かれ、冒頭、森下新委員長が「先ほど組合員の方から承認をいただき、今期より従業員組合の委員長を務めさせていただきます。何分初めてのことですので至らぬ点も多々あるかとは思いますが、執行委員を含め、精一杯任期満了まで取り組んでまいりたいと存じますので、宜しくお願いいたします。近年、世界ではアメリカ、中国間の貿易摩擦や、日本、韓国間の元徴用工訴訟問題などがあり、今後の日本経済に大きな影響があると思います。10月1日より消費税率が8%から10%に引き上げられる時に、今後の消費量も懸念され、私たちを取り巻く環境は厳しいものになっていくと思います。5月1日午前零時に新元号の令和元年が始まり、これまでの平成の元号は30年の歴史に幕を閉じ、新たな時代がスタートしました。当社も新人事制度導入と、私たちの職場環境も大きく変化しています。世の中は常に変化しています。仕事環境も、そういったニーズの変化に対応していかなければならない。私たちも様々な変化に対応し、当社もより一層良くなるように取り組んでいきたいと思います。ご来賓の皆様と従業員組合の皆様の一層のご協力を今後とも宜しくお願いいたします。本日は短い時間ではありますが、ビンゴ大会などのイベントも多数用意していますので、最後までお楽しみいただけたらと存じます」と挨拶。
 来賓を代表して挨拶に立った村井社長は「従業員組合総会を無事に終了されましたこと、本当におめでとうございます。45回ということですが、最初の委員長は鈴木照オータケ最高顧問から始まって、私も委員長を務めさせていただきました。当時はソフトボール大会やボウリング大会など色々と行っていました。仕事も一生懸命やり、懇親も図れる形で行っていました。今年は4月にボウリング大会がありました。会社も全体をはじめ各ブロック、部署での懇親が図れるように、これから考えていきたいと思っています。何れにしても1人ではできません。チームワークで色々取り組んで懇親を図れるようにしてまいりたいと思いますので、宜しくお願いいたします。第67期の決算をさせていただきました。売上高は前期よりも3・7%増加の見込みです。変化、変わることにもっと取り組んでいき、皆様とともに毎日少しずつでも変化して、さらに上を目指したい。一層心を1つにして頑張ってまいりたいと思っていますので、今後とも宜しくお願いいたします。今日は皆様とともに語り合いながら懇親を深めたいと存じます」と述べた。
 土屋副委員長の音頭で乾杯して歓談の場となり、新入社員の紹介やビンゴ大会などで楽しく盛り上がり、河村書記の中締めで午後8時半前に終了した。

全住品 「建物状況調査ご案内」
ムービーをHPで公開
調査内容を分かりやすく動画で紹介

 住宅業界の品質向上を目指す全国住宅技術品質協会(全住品、代表理事=山口喜廣氏、所在地=東京都墨田区)は、全日本不動産協会(理事長=原嶋和利氏、所在地=東京都千代田区)の協力のもと制作した、宅建業者向けに建物状況調査の具体的な内容などを動画で分かりやすく紹介する「建物状況調査ご案内」ムービーを10月1日よりホームページ(http://www.zenjyu-hin.or.jp/)で公開している。
 2018年4月1日施行の改正宅建業法により、宅建業者には売買契約の重要事項説明時に建物状況調査の説明が義務化された。一方、施行から間もないこともあり、一部の宅建業者から同調査の制度や具体的内容が分からず説明が難しい、情報が不足しているなどの声が上がっているという。
 全住品では、これらのニーズに応えるため建物状況調査の具体的な内容などを動画で分かりやすく紹介する「建物状況調査ご案内」ムービーを制作し、ホームページにて公開した。
 同ムービーでは「買主が既存住宅購入時に不安に思っていること」などのデータ、「建物状況調査とは」「サービスの流れ」「調査内容」といった基本情報をはじめ、調査時のトラブル回避のための注意事項などを実際の調査現場や調査報告書サンプル映像を交え、約7分にまとめ分かりやすく紹介。売主、買主への説明に活用してもらうだけではなく、誰でもアクセス・閲覧が可能なホームページで公開することにより、業界のみならず一般の人に対し調査自体の理解促進を図るものとしている。
 全住品は2016年、住宅建築に起因する不具合の撲滅や品質確保に向けた研鑽・研究、行政や関連団体との連携などを通じて、住宅の安全・安心を追求し、業界全体の発展に寄与することを目的に設立され、その活動の一環として技術品質向上への研究・教育に関する事業や各種研修、図書・書籍の発刊などの事業を行っている。

メーカーら140名が参加
本音で語り合える場に
中部ジーネット会 ビアパーティー開く

ジーネット名古屋支社(取締役支社長=松吉正訓氏)の主力仕入先メーカーで構成する中部ジーネット会(会長=片岡暢博氏・ヤマザキマザックトレーディング東海・北陸・信州販売部部長)は、8月5日午後6時30分より名古屋市中村区のアサヒスーパードライ名古屋にてビアパーティーを開催した。会員とジーネット社員あわせて約140名が参加し、盛会となった。
 ジーネットの新入社員が進行役を務める中、冒頭、大谷秀典ジーネット常務取締役が事務局を代表して挨拶に立ち「平素は中部ジーネット会の運営に際し、多大なるご支援をいただいていますこと、御礼申し上げます。名古屋の名駅に降り立つと、なぜかホッとする。未だにホームは名古屋なのかと感じます。このような飲みニケーション、20代、30代でデーターを取ると、会社の飲み会に行きたくない人は53%。47%は行ってもいいということです。行きたくない理由は、行く人に気を使うから、お金を使うから、時間がもったいないから。行きたい人は、ものすごく楽しかった上司との飲み会の経験がある人。これを神飲み≠ニいうそうですが、神飲みの経験がある人は、今日は楽しいのではと期待に胸を膨らませて、上司と飲みに行く。神飲みをするにはコツがあり、自己開示をすると神飲みに近づける。いわゆる、本音で話す、腹を割って話す。内面的なことを話していくと、相手の好感度が上がる。自己開示をしてくれた人には、自分もと話しだし、そうなるとスパークして神飲みとなるということです。今日も皆さんお揃いなので、本音で自己を曝け出していただいて、皆でスパークしていきたいと思います。ジーネットも第2四半期に向けて巻き返してまいります」と話した。
 片岡中部ジーネット会会長は「本日は多くの方にご参集いただきまして本当にありがとうございます。私も何回か出ていますが、こんなに沢山の方がお出でになったのは初めて見ました。先週東京でMFショー(MF-TOKYO2019)が開催されました。私どもが加盟する日本鍛圧機械工業会が主催した関係上、3台の機械を出品しました。その時、思ったのですが、日本の生産年齢人口(15歳〜64歳)が毎年60万人ずつ、これから2055年までずっと減っていくそうです。無人化や生産効率を上げるということが大事になってきます。工場だけではなく、セールスなど様々な仕事がありますが、1人あたりの労働生産性を1・何倍かに上げていく必要があるというふうに思っています。これから、そのようなご提案をお客様にしながら、寒い数字がちらちら見えますが、是非そのようなものを吹き飛ばして行きたいと思っています」と挨拶で述べた後、力強く乾杯の音頭をとった。
 ジョッキ片手に会話が弾む中、豪華景品が当たる恒例の抽選会も行われ、楽しく会員相互の親睦が図られた。
 最後に、松吉ジーネット名古屋支社長が「本日はメーカー様130名のご出席を賜り、ありがとうございます。私どもの社員を含めると140名という盛大なビアパーティーを開催できましたこと、皆様のお力添えのおかげと感謝申し上げます。4月に名古屋に来て4か月ですが、名古屋は楽しいと感じています。第2四半期、大変だとは思いますが、皆様の笑顔とともに、我々名古屋支社は間違いなく皆様と一緒に数字も達成できるようにやって行きます。私はまだまだ新参者ですが、また来年のビアパーティーでこの1年間非常に頑張ったと祝杯を上げられるように、一生懸命邁進してまいります。どうぞ宜しくお願いします」と挨拶し、川村真巳BIG DAISHOWA中部営業部部長の中締めで盛況のうちに終了した。

新感覚の航空機テーマパークと
空港滑走路を見学
愛機工熱田支部 セントレアまるわかりツアー

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の熱田支部(支部長=滝澤有一氏・松本商店社長)は7月27日、恒例の見学会として「セントレアまるわかりツアー」を開催した。23名が参加し、昨年10月にオープンした「フライト・オブ・ドリームズ(フライトパーク)」と空港滑走路を見学した。
 セントレア(中部国際空港)は、増大する航空需要に対応するため、24時間利用可能な空港として愛・地球博(愛知万博)が開催された2005年に開港。同支部では開港間もない頃にもセントレアの見学会を行っており、今回は2回目となったが、当初より大きく進化した空港の様子が見られた。
 当日は、朝9時45分に金山総合駅北側に集合し、貸切バスでセントレアへ向かった。
 最初に訪れた「フライト・オブ・ドリームズ」は、展示エリア「フライトパーク」と商業エリア「シアトルテラス」の2つのエリアからなる、新感覚の航空機テーマパーク。見学したフライトパークには、ボーイング787初号機(実機)が展示されており、全体が一望できるスペースからプロジェクションマッピングを鑑賞した。その後、ボーイング787初号機であるZA001のコックピットを実際に見学したり、紙飛行機を作って簡単な飛行実験をしたりして、楽しみながら航空について学んだ。
 昼食は、スカイデッキの最も滑走路に近いところにあるフレンチレストラン「クイーン・アリス」で、飛行機の離着陸を眺めながらの食事を楽しんだ。
 午後からは今回のメインとも言える滑走路内の見学で、入場の際は保安検査があり、身分証明書の提示の他、金属探知機による検査や手荷物検査が行われた。参加者は全員無事に入場できた。
 この日は台風の接近で発着便が乱れており、午前中の便が午後に集中し、通常よりも多くの航空機の離着陸を間近に見ることができた。
 また、航空機部品を生産する企業が集まる中部圏ならではのドリームリフター(ボーイング787の部品を運ぶための専用機、日本ではセントレアだけで見ることができる)も駐機しており、参加者はその機体の形状や大きさに驚いた様子だった。

営業の力が発揮できる時代に
基本に返って販売に注力
東海イゲタロイ会 2019年度総会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)の2019年度(第26回)総会が6月10日、名古屋マリオットアソシアホテルで午後5時より開かれ、住友電気工業の牛島望専務取締役(当時、現副社長)、村山敦ハードメタル事業部長をはじめ、会員である特約店、さらに代理店なども含め総勢約100名が出席し、製販一体となってシェア拡大を目指すことを誓い合った。
 総会は、布目令住友電気工業ハードメタル事業部流通販売部名古屋市販グループ長の司会進行により進められた。
 冒頭、前嶋会長が「今年に入ってから、大分景気に陰りが見られる。陰りというよりも、どこかの国の貿易戦争に巻き込まれてしまっている感じがしますが、振り返ってみると、リーマンショックから東北で大きな地震があったりし、それから回復して、ここ2、3年は工作機械の部品が全然間に合わない、納期が1年かかるなどという、とんでもないことが起きてしまったのですが、今それも大分落ち着いてきて、普通に戻ってきたというか、これからは益々ここにいらっしゃる方々とその部下の方の営業の力が、十分発揮できる時代に入ってきたのかと思っています。これをピンチと捉えるのではなくチャンスと捉えて、住友さんでも7月1日からサマーキャンペーンが始まるということで新しい商品が次々と出されてきますし、これを商材にしていただき、営業という足元を見つめ直し、基本に返ってこれから一生懸命売っていって、また来年この会で1年頑張って良かった、数字が上がったという声を皆様からお聞きしたいと思っています」と挨拶した。
 続いて、牛島住友電気工業専務が挨拶に立ち、イゲタロイ製品の販売について「2018年度もサマー、ウインターの両キャンペーンに積極的にご協力を賜り、ありがとうございました。特にサマーキャンペーンでは、全国の30%を東海が占め、14社から16名の方々をJIMTOFツアーにお招きすることができました。卸売実績でも、昨年は全国平均で対前年比プラス11%の伸びでしたが、東海はそれを上回るプラス12%で、国内での拡販を牽引していただきました。特に福島の東北住電精密で量産しているマルチドリル『ネクシオ』の拡販により、東海ではマルチドリルを2割伸ばしていただき、東北住電精密が独り立ちする機会を与えていただいたということです」と報告。
 今年度については「非常に読みづらいですが、この1月から3月までの世界各地域の実質GDPの成長率を見ると、中国も含め、ほぼ全地域で伸びている。工具についてはポテンシャリティーがあるだろうと考えていますし、昨年もこの場で話しましたが、電動化=EV化ではない。統計が出ていますが、2018年(暦年)、3・5トン以下の軽トラ・乗用車の世界生産台数は9414万台でした。この内、EVは147万台。2017年が83万台だったので、64万台増えたことになります。特に中国とアメリカの2カ国で増えましたが、他の地域ではあまり動いていない。電動化の趨勢は、現時点でもハイブリッド化が牽引しているということです。統計(IHS)は今から7年後の2026年、EV化率は9%、1000万台弱まで伸びるであろうという見立てをしています。従って残り90%強にはエンジンが残る見通しとなります。今後も自動車の電動化やセンサー類の増加は益々大きくなる。いずれは自動運転が現実化してくるでしょうが、部品点数が増えることはあれ、EV化による部品点数の減少は当面危惧する必要はないと言えるのではないかと思います。今後とも安心と自信を持って、イゲタロイの拡販にご尽力いただければと思います」との考えを示した。
 さらに同氏は、住友電気工業全体の2018年度連結決算について報告した。売上高は3兆1780億円となり、前年比プラス3・1%の増収。自動車関連事業や環境エネルギー関連事業、イゲタロイや焼結部品等の産業素材関連事業の売上が伸びたことによるとした。営業利益は1663億円で前年比マイナス4・0%、経常利益も1886億円で同マイナス3・3%の減益。その理由として、自動車関連で先行研究開発投資が非常に大きなことと、米中貿易摩擦による関税コストが増えたことを挙げた。
 一方、ハードメタル事業部については「売上高が1062億円と初めて1000億円を超過し、過去最高となった。それに見合った利益も計上することができた。これも偏に、皆様方のご支援のお蔭です」と感謝の意を示すとともに、引き続き拡販への協力を求めた。
 会員総数110社、出席79社、委任状提出31社、合計110社で会員の過半数を超えたため総会決議が有効であると司会者より報告された。
 前嶋会長を議長に選出して議事に入り、2018年度事業報告、2018年度会計報告、監査報告が行われ、承認された。会員の異動が報告された後、2019年度事業案および2019年度予算案が原案通り承認され、議事を終えた。
 伊藤正人副会長(伊藤信産業社長)が「皆様のご協力をいただいて、総会を無事に終えることができました。サマーキャンペーンを通じて、シェア拡大、そして皆様方の販売促進に利用していただいて、東海イゲタロイ会を盛り上げていければと思っています」と閉会の挨拶で述べ、総会を終了した。
 第2部の表彰式では、優秀会員に対して最優秀賞(1社)、優秀賞(9社)、躍進賞(1社)が贈られた。また、超硬製品のリサイクルに積極的に取り組んだ会員に対してリサイクル最優秀賞(1社)、リサイクル特別賞(2社)を贈呈。受賞会員に牛島専務より記念の盾が手渡された。
 第3部は、住友電気工業概況報告が行われ、村山ハードメタル事業部長が事業部の概況を報告した。2018年度の事業部の売上高は過去最高を記録し、主力商品の超硬インサート、ドリル、CBNインサートすべてで過去最高となった。
 2019年度の事業方針として、国内シェア1位奪還をめざし、営業体制強化(@JIMTOF新製品の早期浸透A自動車産業の更なる深堀りB航空機、半導体等の成長産業へ注力)と、生産・物流体制強化(@生産能力増強と新製品拡販A物流東西2拠点化による即納体制強化B特型工具の短納期対応)に注力する考えが示された。
 続いて、流通販売部報告を浦山孝ハードメタル事業部流通販売部部長が行い、会員店卸売実績推移・市場動向、重点実施項目、2019年度キャンペーン、ジャンプアップ制度、タングステンリサイクルについて説明。新製品紹介では、金田泰幸住友電工ハードメタルデザイン開発部部長がJIMTOF2018で発表された新製品を中心に特長などを紹介した。
 このあと会場を移して第4部の懇親会が催され、廣岡雅人山善執行役員機工事業部副事業部長の音頭で乾杯。各テーブルをまわるテーブルマジックも行われ、参加者は和やかに親睦を深め、午後8時過ぎに野田道典ノダキ会長の中締めで終了した。

重量物の手動搬送を安全・効率的に
新規事業で現場の生産性向上
シュマルツ 手動搬送システム事業へ

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、重量物の運搬や移動をアシストする手動搬送システムの販売を2019年10月1日(火)よりスタートした。手動搬送システムは物流工程でのパレタイズや加工機械への材料投入・取り出し作業、窓や自動車部品などの組み立て・搬送の際に使用することで現場を省力化、効率化し合理的な生産プロセスを実現してくれる。
 手動搬送システム導入のメリットとしては、@搬送時間・積載時間短縮による生産性向上、A作業者を重労働から解放しケガ・腰痛を予防、B重量物を作業者一人で負荷なく安全に搬送可能、C真空吸着によって保持し搬送物に傷をつけない、などが挙げられる。
 バリエーションも豊富で、同社が手動搬送システム事業において提供する製品グループは以下の3種類がある。@真空バランサー「ジャンボ」シリーズ▽真空を利用して荷物の吸着と持ち上げを行い、最大300sまでの荷物を直感的な操作でスピーディに運ぶことができる。リフティングホースの伸縮によってワークの昇降を行うことが最大の特徴だ。アプリケーションに応じて最適な操作ハンドル、そしてハンド部分の真空吸着パッドやメカ式のアタッチメントを選択することができる。A真空吸着式吊り具「バキュマスター」シリーズ▽電気チェーンブロックなどの昇降装置に吊り下げて使用するもので、最大500sまでの重量物を負荷なく安全に搬送できる。アプリケーションに求められる動きによって、90度旋回タイプや180度反転タイプの「バキュマスター」も選択可能。汎用的な標準タイプ以外にも搬送する対象物の材質や作業内容に応じて様々なラインアップが用意されている。Bクレーンシステム▽「ジャンボ」や「バキュマスター」を現場に設置するために必要なアルミクレーンシステムも用意されている。同社のクレーンシステムは軽量でスムーズな動作を追及して開発されており、ジブクレーンや天井クレーンなど現場に応じた形での供給が可能だ。同社では、これらの機器を組み合わせたシステム一式を、相談から販売、設置、点検、修理までトータルでサポートしてくれる。
 同社は、10月3日(木)から同6日(土)まで名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された「日本木工機械展2019」のほか、同29日(火)から11月1日(金)まで幕張メッセで開催される「JAPAN PACK2019日本包装産業展」でも本製品を展示するという。会場で実際の使用感を体感してみてはいかがだろう。本製品に関する詳しい問い合わせは同社まで。

高能率加工と経済性を両立
革新的工具を拡充発売
タンガロイ AH8015発売

 タンガロイ(木下聡社長、福島県いわき市)は中〜重切削旋削加工において高能率加工と高い経済性を両立した革新的工具『Turn Ten-Feed』(ターン・テン・フィード)に、耐熱合金およびステンレス鋼加工用『AH8000シリーズ』のAH8015を拡充し、2019年9月30日(月)より発売を開始した。
 『Turn Ten-Feed』は両面10コーナ仕様およびダブテイル機構を採用しており、高い経済性とともに高い信頼性で安定加工を実現。Turn Ten-Feed専用のMNWチップブレーカにより優れた切りくず処理性も提供してくれる。さらに、刃先に設けたワイパー仕様により、最大送り2o/revの高送り加工を可能とし、圧倒的な高能率加工を約束してくれることだろう。
 ホルダは最大切込み量7・0oまで加工可能な高切り込み用ホルダHDタイプと、最大送り2・0oを実現可能とする高送り用ホルダHFタイプの2種類を設定しており設備や用途に合わせて最適なホルダを選択可能である。これら2種類のホルダにはインサートを共用で使用可能である。
 発売以来好評の『AH8000シリーズ』のAH8015は、高いAl積層被膜技術採用により驚異的な耐摩耗性と耐欠損性を両立した材種であり、耐熱合金およびステンレス鋼加工において安定加工を実現。難削材の大型部品や金属除去量が多い部品加工において大幅な生産性能向上を実現してくれることだろう。
 同社は、本製品の初年度販売を3000万円と見込んでいる。販売価格など、詳しくは問い合わせを。

TDYコラボレーションショールーム
“十人十家”コーナー新設
TDY3社 “十人十家”の魅力発信強化

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)、DAIKEN(社長=億田正則氏、本社大阪事務所=大阪市北区)、YKK AP(社長=堀秀充氏、本社=東京都千代田区)(以下、TDY)の3社は、全国12箇所に展開している「TDYコラボレーションショールーム(内、4箇所はTYコラボレーションショールーム)」に、TDYが掲げるリモデルのコンセプトテーマ“十人十家(じゅうにんといえ)”のコーナーを8月29日(木)から順次、新設していった。@叶えたい暮らしをイメージできるパネル展示、A10パターンのリモデルプランのコンセプトムービーを放映、Bオモテ面に空間画像、ウラ面にプランのポイントを紹介した10種のポストカードを用意、など、訪れるユーザーがあこがれの暮らしをイメージできる仕掛けが満載だ。また、TDY3社で運営する「TOTO・DAIKEN・YKK APリフォーム情報サイト」内に“十人十家”に関連する新コンテンツ「あこがれのくらし診断」を開設。興味のあるキーワードやあこがれのライフスタイルを選択することで10パターンのリモデルプランのなかからユーザーの好みに近いプランを診断できる。これらの相乗効果で“十人十家”の魅力の発信を強化し、リフォームの需要創造を行っていくという。
 さまざまな消費行動が“モノ”から“コト”へと変化するなか、リフォーム分野においても「商品の老朽化」などの“モノ”からのきっかけではなく、ユーザーの夢を叶えるリモデルの実現に向けた“コト”提案が重視されている。今回の“十人十家”コーナーやWEBコンテンツの新設により、あこがれの暮らしを実現する10のリモデルプランと、各プランのコンセプトが改めて紹介されている。
 TDYのコト提案“十人十家”▽TDYでは“10人いれば10通りの暮らしの想いがある”との考えから、2018年よりリモデルコンセプトとして“十人十家”を提唱し「友人を招いて自慢の料理を振る舞いたい」「大好きな本に囲まれながらペットと心地よく暮らしたい」など「あこがれの10の暮らし方プラン」を設定している。

高齢・障害・求職者雇用支援機構より
2019年度理事長表彰受賞
ノーリツグループ 障がい者雇用が評価

 湯まわり設備メーカーのノーリツ(社長=國井総一郎氏、本社=兵庫県神戸市)グループ会社アールビー100%出資子会社であるカシマ(社長=米田一夫氏、本社=茨城県かすみがうら市)は、障がい者を積極的に雇用する事業所に対して贈られる「障害者雇用優良事業所高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰」を受賞した。
 本賞は、高齢・障害・求職者雇用支援機構が、障がい者の雇用の促進と職業の安定を図るため、障がい者を積極的に雇用している事業所や模範的職業人として長期に勤続している優秀勤労障がい者に対し、その努力と功績を称え表彰するものである。
 カシマは部品加工メーカーとして、給湯器、システムバス、システムキッチンに使用する金属部品のプレス板金、組み立て加工から梱包作業までを行っており、2011年から障がい者の雇用を開始した。その際、本人の希望を確認しながら特性に合った職務の選定を行い、達成感をもって仕事ができるように作業環境の改善や仕組みづくりを行ってきた。今回の受賞は、障がい者雇用への意欲的な取り組みの継続、また人材の定着が評価された結果である。なお、2018年度にはノーリツのグループ会社である多田スミスが同賞を受賞している。
 ノーリツグループは、2006年に特例子会社のエスコアハーツを設立し、障がい者の雇用を創出する取り組みを開始した。2009年には雇用機会の拡大を図るため給湯器リサイクル事業に参入。現在は、エスコアハーツ子会社のリハーツが主体となり、給湯器リサイクル事業を運営している。不要になったガス給湯器のリサイクル作業を、兵庫県などを中心に全国18拠点の福祉施設と業務提携することで、障がい者への就労機会を提供している。2018年6月末時点でノーリツグループの直接雇用者数合計は139名、雇用率は3・15%となっている。
 カシマは、2009年7月2日に設立された。現在、障がい者16名を含む68名の従業員が、給湯器、システムバス、システムキッチンに使用する金属部品のプレス板金、組み立て加工などを行っている。
 ノーリツグループは、障がい者を含めた多様な人材が活躍できる環境づくりに努め、グループ全従業員が障がい者との協働・共生を意識し、誇りを持って仕事に取り組めることを目指していく。

LIXILグループ
DJSI World構成銘柄に初選定
DJSI Asia Pacific構成銘柄にも継続選定

 LIXILグループは世界的な社会的責任投資指標であるDow Jones Sustainability World Index(ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス、以下DJSI World)の構成銘柄に初めて選定された。また昨年に引き続き、アジア・太平洋地域版のDow Jones Sustainability Asia Pacific Index(DJSI Asia Pacific)の構成銘柄にも、3年連続で選定された。
 DJSI Worldは、世界の主要企業の持続可能性(サステナビリティ)の評価結果をもとに、業種別に上位10%の企業のみが選定されるものであり、2019年度は同社を含めて計33社の日本企業が選ばれている。同社ではサステナビリティの要素を事業戦略に組み込み、組織や地域の枠を超えた取り組みを強化しており、こうした成果が今回の選定につながったとみえる。
 LIXILグループの経済、環境、社会面の取り組みを総合的に見ると前年度までと比較し、今年度はさらに高い評価を獲得。特にサプライチェーンマネジメント、環境報告、事業における環境効率、気候戦略、社会報告、優れた人材の採用と維持をはじめとする分野において、その取り組みが高く評価された。
 同社社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は「持続可能な事業をグローバルに展開し、ステークホルダーへ長期的な価値を提供するためには、日々の事業活動に環境、社会、ガバナンスの取り組みを一体化させ、継続的に推進していくことが非常に重要です。また、こうした取り組みを推進することは、企業としての存在意義や社会において果たすべき役割を明確化することにもつながります。LIXILグループはサステナビリティへの取り組みを継続的に強化してきました。この度、DJSI Worldに初選定されたことを誇りに思うとともに、これからも社会の発展に向けて貢献していきます」とコメントしている。
 なお、LIXILグループは、世界的なインデックスプロバイダーであるFTSE Russell社が設定する社会的責任投資の代表指数「FTSE4Good Global Index」および日本株を対象とした「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄にも選定されている。さらに、性別多様性の分野で優れた取り組みを行う日本企業を対象とした「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」の構成銘柄にも採用されている。

Unimech社との間で
株式取得と資本業務提携を発表
キッツ 企業価値の向上目指し

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区)は、マレーシアの大手バルブ製造・販売メーカーおよび販売代理店であるUnimech Group Berhad(以下、Unimech社)との間で9月3日(火)、株式譲渡契約および事業提携契約を締結し、資本業務提携について基本合意に達したと発表した。
 キッツは、第4期中期経営計画(2019〜2021年度)において、バルブ事業で“Global Strong No.2を目指す”と目標に掲げ、事業に取り組んでいる。海外市場においては「アジア地域のミドルクラス(ボリューム)ゾーンへの本格参入」を重点目標のひとつに掲げ、ASEAN各国に販売拠点を設立するなど施策を進めているが、KITZおよびTOYOブランド製品の販売はハイエンド市場向けが主体であることから、新ブランド製品の開発および新たな販売チャネルの構築を検討していた。
 一方、Unimech社は、マレーシアの大手バルブメーカーおよび販売代理店として、アセアン・中国地域を中心に幅広い販売網、調達力を有しており、ARITAブランド製品を中心に、とくにマレーシア・インドネシアのパーム油工業などの軽工業向けに強みを持っている。
 この度、両社の間で資本関係を構築し、キッツグループの技術力とUnimech社の販売力、そして両社のブランド力を融合させ、また、互いの経営資源を有効に補完し合うことで、製品を使用するユーザーの利便性をより一層向上させ、ひいては両社グループの企業価値の向上につなげたいもようだ。
 キッツは今後の見通しについて「今回の資本業務提携による現時点での業績への影響は軽微でありますが、将来にわたり両社の企業価値の向上に資するものと考えております。今後、業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合は速やかにお知らせします」とコメントを発表している。

ゼネテック 3Dシミュレーションソフトウェア
FlexSim2019  日本語版をリリース
設備投資の前にムリ・ムダ・ムラを発見

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は、ヒト・モノ・トキの流れを可視化する3Dシミュレーションソフトウェアの最新版「FlexSim2019 日本語版」を9月13日にリリースした。
 FlexSimは、米国ユタ州に本社を置くフレックスシム・ソフトウェア・プロダクツ社の離散事象シミュレーションソフトウェア。工場、生産ライン、物流倉庫、商業施設など全体を可視化し、課題を発見。複数の改善案から最適なソリューションを導き出す、最先端のシミュレーション手法。コスト削減や人員不足への対応などの課題を解決し、生産性・利益向上に貢献する。
 最新版では、ユーザーインターフェースに加え、ヘルプファイル、チュートリアル等の各種ドキュメントも日本語化。トレーニング教材も日本語で提供する。
 適用業界は、自動車業界、機械製造、工場内物流、食品製造、マテハン、建設、3PL(物流倉庫)、医療、プラント、商業施設など多岐にわたる。
 最新版の主要な機能強化は次のとおり。
 @PLM系システム (ERP)とのダイレクトインポート/エクスポート…事前の構内物流/工程在庫/人員配置/入出庫の各予測&事前再現の検討が可能になる。
 A製造業向けの高性能で軽量な3Dデータを読み込み…設備/機材/金型/ラインの事前見える化で検証やデータに訴求力UP。
 Bエミュレーションツール(デジタルツインに対応)…各機器の状態をリアルタイムで確認して適切な状態に保つことができる。
 C*
Aモジュールの機能強化(動線検証機能)…人個々の動き分析(直行交差/回転数&時間/待機時間/経路分析)と障壁タイプの追加により、より現実に近づいた動線時間と人員数の検討が可能。
Dコンベアモジュールの機能強化…同バージョンからリバーシブルコンベアにも対応。メインコンベアの滞留バッファをシミュレートすることができる。工程在庫/待機数の具体表示により、検査待ち数(作業バランス)、タクト/人員配置、ライン長の増減検討が容易になる。
 詳細についてはhttp://www.mastercam.co.jp/FlexSim.htmlを参照するとよい。

ロボットSIerのIDECファクトリーソリューションズが
AMR専業メーカーのMiR社と国内販売代理店契約を締結

 協働ロボットシステムのインテグレーション事業を展開するIDECファクトリーソリューションズ(社長=武仲清貴氏、本社=愛知県一宮市)は9月5日、デンマークに本社を置くAMR(人協調型自律移動ロボット)のグローバルリーディングカンパニーMiR社と日本国内の販売代理店契約を締結、販売を開始したと発表した。
 MiR社はAMRの専業メーカーで、グローバルのAMR市場でトップシェアを誇り、2019年から日本市場で本格的に営業活動を展開している。
 現在、日本国内の製造業では製造ラインへの協働ロボットシステム導入が進んでいるが、並行して今後は工場内の自動化を推進するため、協働ロボットと連動した自動搬送システムのニーズが増すことが予想される。
 AMRは、従来導入されていたAGV(無人搬送車)と違い、ガイド無しで人や障害物を自動的に回避し、自律走行する。企業はAMR導入により、工場や倉庫内の搬送業務の自動化を推進することが可能となる。
 IDECファクトリーソリューションズは、製造業、特に小規模の製造業においては人手不足と生産性向上の両立という課題を抱えている企業が多く、プログラム知識がなくても簡単かつ迅速に導入できるAMRは、中小企業製造業の課題解決に大きな効果を発揮するものと考えており、今後はMiR社との情報交換を密にし、国内企業へのAMRの提案・導入を積極的に推進していくとしている。
 現在、同社の運営する協調安全ロボットテクニカルセンター(愛知県一宮市)では、MiR社のAMR製品「MiR100」と協働ロボットが連動したソリューションのデモンストレーションを見学することができる。
 この件に関する問い合わせは、IDECファクトリーソリューションズロボットシステム事業本部(電話0586-73-8300、ファックス0586-73-9697、Eメールinfo_factory@jp.idec.com)まで。

2019年10月20(日)2722号
MECT2019
メカトロテック ジャパン2019
MECHATRONICS TECHNOLOGY
今年、国内最大の工作機械見本市
10月23日(水)〜26日(土)、ポートメッセなごやで開催
“ミライ、ゾクゾク。”
過去最多の477社・団体が出展

 国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2019(MECT2019、主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)が10月23日(水)〜26日(土)の4日間、ポートメッセなごやで開催される。出展者数は過去最多の477社・団体。展示規模はリーマン・ショック前の2007年展に次ぐ1941小間で、前回展を8小間上回り、今年国内で開催される工作機械見本市としては最大となる。中部圏をはじめ日本各地や海外から8万人の来場者が見込まれている。
企画展示では中小企業に最適な
産業用ロボットの活用法などを紹介

 メカトロテックジャパンは、1987年にスタートした、工作機械を中心とするFA技術専門展。西暦奇数年の秋にポートメッセなごやで開催され、通算16回目となった前回の2017年展では457社・団体(1933小間)が参加、4日間で9万2305人が来場した。
 今展は、出展者477社・団体のうち12・1%にあたる58社が初出展。展示される工作機械は大小含めて270台、鍛圧・板金機械は21台。1年以内に発表された新製品1426点が展示される予定。海外からの参加は25カ国・地域を数える。
 世界最先端技術の実演展示に挑戦する主催者企画展示(コンセプトゾーン)では、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から大企業だけでなく中小企業からも関心が高まる「ロボット」にスポットを当て、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介し、新たな生産現場の可能性に迫る。
 また、主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、日産自動車、ボーイングなどが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
 その他、出展者によるワークショップや、同時開催イベントとして「工作機械トップセミナー」(日本工作機械工業会主催、学生限定セミナープログラム)も行われる。
MECT2019概要 
 【開催期間】2019年10月23日(水)〜26日(土)10時〜17時 ※25日(金)は18時まで、最終日26日(土)は16時まで
 【開催場所】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
 【主催】ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長、所在地=名古屋市熱田区)
 【入場料(税込)】大人1人1000円、団体(10人以上)1人500円、学生・海外からの来場者は無料 ※公式Webサイト(mect-japan.com/2019)から事前登録すると入場無料
 【出展者数】477社・団体(うち58社が初出展)
 【展示規模】1941小間
 【主な出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウェア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
主催者企画展示 コンセプトゾーン
中小必見!!
ロボットで現場が変わる

 【開催場所】ポートメッセなごや1号館内特設会場
 【実施期間】10月23日(水)〜26日(金)
 【展示内容】
 A.ロボット切削で広がる可能性(協力=トライエンジニアリング、イワタツール、安川電機)
 愛知県のシステムインテグレーター(Sler)であるトライエンジニアリングとロボットメーカーの安川電機による世界初披露の国産高剛性ロボット「MOTOMAN(モートマン)-GG250」を使った切削加工システムを展示する。ロボット向けに開発した工具と組み合わせ、複数素材を多方向から加工。ロボットによる最新の切削加工技術を披露する。
 B.軽くて小さいロボットはこう使う(協力=デンソーウェーブ)
 設置面積約200cu、重量わずか約4sのデンソーウェーブ製協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。コボッタによるネジ締めをはじめ、初披露となるラベル貼りや精密部品の組み付け、ロボット化が難しかったFPC(薄い絶縁材〈プラスチックフィルム〉を使い、曲げることができる構造のプリント配線基板)の組み立てなど、軽くて小さいロボットならではの生産現場に適した具体的な活用例を複数提示する。
 C.重筋作業を肩代わりする(協力=ファナック)
 作業現場に数多く存在する筋力が必要な「重筋作業」。作業者負担を軽減する解決策の一つとして、協働ロボット最大の可搬質量35sを誇るファナックが開発した「CR-35iA」を活用し、重さ20sのロボットアームの組み立て工程を披露する。大きくて安全な協働ロボットの最適な使い方、魅力を紹介する。
 D.小型部品を一緒に器用に組み立てる(協力=ABB) ※体験可
 高度な自動化を実現するABB製協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と共に、塗装機部品の組み立て作業を体験できるコーナーを設置。人との真の協働作業が可能となる双腕ロボットの魅力、活用法を提示する。
 特別セミナ
 コンセプトゾーン内の特設ステージでは、25日(金)の14時30分〜15時20分に、未来志向のロボット開発を推進するデンソーウェーブとドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーションによる「ロボットで描く生産現場の近未来」と題したスペシャルトークセッションを行う。聴講無料、予約不要。
セミナー
 【開催場所】ポートメッセなごや交流センター3階会議ホール
 【開催時間】10月23日(水)〜25日(土)@13時〜14時A14時20分〜15時20分
 【聴講料金】無料 ※MECT会場への入場料1000円は別途必要
 【申し込み方法】公式ウェブサイト(mect-japan.com/2019)のセミナーページから受け付け
 【定員】各セミナーとも400人(先着順)
 【講演内容】
 ▼10月23日(水)
 テーマ「自動車」…新時代のクルマづくり
●講演@13時〜14時
 『変革期を乗り切る取り組み』/トヨタ自動車パワートレーンカンパニーユニット系工場担当 三好・明知工場長 岡田政道氏
●講演A14時20分〜15時20分
 『日産自動車 パワートレイン生産技術開発の取り組み』/日産自動車アライアンスグローバルVP常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長 村田和彦氏
 ▼10月24日(木)
 テーマ「航空機」…航空機製造の最新トレンド
●講演@13時〜14時
 『ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向』/ボーイングリサーチ&テクノロジージャパンディレクター 根岸英一氏
●講演A14時20分〜15時20分
 『先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫』/東京大学生産技術研究所教授 先進ものづくりシステム連携研究センターセンター長 臼杵年氏
 ▼10月25日(金)
 テーマ「ロボット」…広がるロボットの可能性
●講演@13時〜14時
 『Our Mission in Japan‥ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例』/ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業本部事業本部長 中島秀一郎氏
●講演A14時20分〜15時20分
 『2019年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装』/FA・ロボットシステムインテグレータ協会会長 久保田和雄氏
会場速報
 今回、MECT2019公式ホームページ内に、MECTの見どころなどをいち早く発信するコーナーを新設。各社の自動化やモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)など最新の提案、新製品の紹介をはじめ、来場者の関心を集める実演の様子や出展者の意気込みなど展示会の雰囲気が伝わる情報、ニュースを動画や写真を活用して随時配信する。10月21日(月)に公開予定。
主催者ご挨拶
潟jュースダイジェスト社
代表取締役社長 樋口 八郎

 メカトロテックジャパン(MECT)2019は、今年開催される工作機械見本市の中では国内最大の開催規模となりました。1987年に始まり、今回で17回目を迎えるMECT2019には、過去最多の477社・団体に出展していただきます。小間数も1941小間と、過去2番目の規模で開催する運びとなりました。これもひとえにご出展者、関係各位の支援のたまものであり、心から厚く御礼申し上げます。
 本展は「ミライ、ゾクゾク。」をテーマに、最新の工作機械や周辺機器、加工技術などを一堂に披露します。また、主催者の企画展示「コンセプトゾーン」では産業用ロボットをテーマに、ロボットを使った切削加工や協働ロボットの多彩な使い方を実演します。中小企業に最適なロボットシステムを紹介し、生産現場の新たな可能性に迫ります。この他、各種セミナーや出展者のワークショップなど、多数の企画を用意しております。
 今年度上半期の工作機械の国内需要は、米国と中国の貿易摩擦問題などを背景に、好調だった前年に比べ力強さに欠けております。しかし、こうした環境下で開催されるMECT2019を、下期の起爆剤として利用していただければ幸甚に存じます。
共催者ご挨拶
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 水谷 隆彦

 2年に一度の国内最大規模の工作機械見本市、メカトロテックジャパン(MECT)が、今年も盛大に開催される運びとなりました。これもひとえに出展者ならびに関係各位の支援、協力のたまものと厚く御礼申し上げます。
 令和初のMECT2019は、新天皇陛下の「即位の礼」の翌日の開会となりました。出展者数は過去最高で、まさに新時代の幕開けを感じるところです。
 近年は、国際社会の数々の政治問題が、経済界や産業界の先行きに不安を投げかけております。こうした中でも、各産業における生産の革新と加工技術の進化は、とどまるところを知りません。MECT2019では、大変革時代に入った自動車産業をはじめ、さらなる加工技術が求められる航空機産業、新たな夢が膨らむロボット産業などに向けた最新技術を、各出展者の展示小間と共に企画展示やセミナーを通してご紹介申し上げます。
 477社の出展者の協力を得て、日本全国、そして世界中の皆さまが求める最新技術や新製品を集積し、あらゆる要望に応えられる情報を提供してまいります。どうぞご期待ください。

MECT2019 出展製品
日研工作所
高剛性+高精度、しかもトラブル予知
DUE-Table(デュエット)
小間番号1B52

 削りを日々研究し、削りで顧客をサポートすることを命題とする日研工作所(大阪府大東市南新田1-5-1)では、顧客の次の課題をいち早く察知し、提案できる技術力と営業力をあわせ持つ体制を目指している。
 そうした背景で定められたMECT2019の出展テーマは、「お客さまのNEXTをアシストする」だ。ツーリングからリーマ、円テーブルに至るまで、幅広い工作機器をラインアップする強みを生かし、製造現場の問題を解決するさまざまなソリューションを提案する。
 中でも注目の新製品は、同社CNC円テーブルの最上位モデルとなる新開発のデュアルエンコーダーテーブル「DUE-Table」(デュエット)だ。フルクローズド制御により割り出し精度の向上と安定を担うロータリエンコーダと、ウオームギアの摩耗状態をモニタリングするロータリエンコーダの2つを搭載し、ウオームねじの材料には摩耗が小さく高速回転にも強い超硬を採用。ウオームギアには独自の材料に特殊な熱処理を施し、歯面にはイオン窒化処理をすることですべり摩耗の問題を解決した。高剛性で高精度、さらにトラブルの予知や予防も可能になり、航空機部品など高い割り出し精度を求められるワーク加工に最適としている。2020年に発売予定。
 【問合せ先】名古屋営業所=052(769)6140

碌々産業
超高精度高速微細加工機
「Vision-300」中部地区初出展 
小間番号3C08

 碌々産業(東京都港区高輪4-23-5)が誇る高度な微細加工テクノロジーを惜しみなく搭載。より広範囲の荒加工から小径の微細加工まで、あらゆる加工を1台で成し遂げる究極の汎用微細加工機「Vision」。
 その主な特徴は次の通り。
 @HSK-E40主軸を採用。重切削から鏡面仕上げまで1台で加工可能。
 Aワークを一旦テーブルの治具から外すことになる「わたり加工」をできるだけ少なくし、荒加工・中仕上げ加工・仕上げ加工を1台で完結可能。
 Bストロークが大きく、高精度加工の加工領域や用途が広がる新機軸のマザーマシン。
 Cネットワークを通じ、加工環境を看視・管理するシステム「AI Machine Dr.」にも接続可能。IoT時代に対応した製品。
 【Vision-300(今回の展示機)の主な仕様】加工範囲=X650・Y550・Z300o▽主軸端形式=1/10ショートテーパ、二面拘束▽ツールシャンク形式=HSK-E40▽主軸回転速度=200〜30000 −1min
▽寸法=D2900×W3355×H2920o

菱高精機
独HAM社のトロコイド加工用
高性能超硬エンドミル
小間番号2A11

 菱高精機(高知県高岡郡中土佐町上ノ加江2085-2)は、協力関係にあるドイツの精密切削工具メーカーHAM社の、超精密研磨法MMP(マイクロ・マシニング・プロセス)テクノロジーを適用した、鏡面のように光り輝く切削工具「トロコイド加工用高性能超硬エンドミル」を出展する。
 高精度の切れ刃と超平滑面が、摩擦・切削抵抗と発熱を抑え、美しい切削加工面も得られる。【特長】ワーク切削面の品質や加工精度が向上▽切削速度・送り速度の向上▽チップ排出能力の向上▽刃具の長寿命化の実現。
 この他、全自動工具研削盤イプシロンSGR-XV、画像工具測定器ジャストスコープの展示、イプシロンのダウンサイジング版「イプシロンQ」の発表展示も行う。

三栄商事
AI×図面で働き方改革を実現!
過去図面の検索を簡単に
小間番号1A22

 三栄商事(愛知県名古屋市東区東桜2-17-6)は、過去の図面を、1クリック、数秒で探せるAI類似図面検索ツール「blue assistant(ブルーアシスタント)」の体験コーナーをブースに設置する。
 blue assistantは、AI(人工知能)の画像認識技術を駆使した類似図面検索ツール。「簡単に図面を探せたらいいのに」という現場の声をもとに、東大発ベンチャー「Queue」と共同開発した。
 従来の検索ツールでは加工対象物の名前や図面番号などのキーワードが無いと図面を探すことが煩雑だったが、形状検索が可能なblue assistantは、図面や部品の名称を記憶していなくても、画像や図面をアップロードするだけで類似度が高い順に10枚の図面を瞬時に表示してくれる。
 設計や生産管理など図面に携わるすべての人の図面探索に消費する時間を削減できるほか、類似画面も見ることで新しい発見や気づきが得られ、経験の浅い社員でも自ら学べる機会が得られる。

DMG森精機
複合加工機、5軸加工機など4台を出展
実践的な技術ノウハウを分かりやすく解説
小間番号3C25
 DMG森精機(愛知県名古屋市中村区名駅2-35-16)は、複合加工機NTX 2500 2nd Generation、5軸加工機DMU 60 eVo linear、横形マシニングセンタNHX 4000 3nd Generationとレーザ金属積層造形機LASERTEC 12  SLMの4台を出展し、すべての機械で実演加工を行う。専門スタッフが豊富な加工事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすく解説し、ユーザーの生産性向上に貢献するソリューションを提案する。
 今回は、同社が提案する5軸・複合化/自動化/デジタル化について説明し、ブース内のステージでは、DMG MORIデジタルファクトリーと自動化のラインアップについて紹介する。
 動画によるMATRISや大規模自動化システムの紹介に加え、CELOSを中心としたデジタルファクトリーの提案も行う。また、新技術としてAI切りくず除去ソリューションの紹介を実機にて行う。
 10月26日(土)には、出展者ワークショップとして「DMG MORIアディティブマニュファクチャリングソリューション」をテーマに、AM加工技術グループグループ長の小田陽平氏による講演を実施。パウダーノズルタイプとパウダーベッドタイプの特長と加工事例や、パラメータ最適化ソフトウェア「OPTOMET」について紹介する。
 また、同24日(木)には、同社名古屋本社にて「DMG MORIテクノロジーセミナー」を開催し、フェムト秒レーザの工作機械への応用を紹介するほか、外部の講師2名とDMG森精機の専門スタッフ2名による計4回セミナーを行う。MECT2019開催中のポートメッセなごやより名古屋本社まで、無料送迎バスを運行する。

エヌティーツール
ワンランク上の高能率加工を実現
ハイドロチャックオメガPHC・H型
小間番号1D16

 エヌティーツール(愛知県高浜市芳川町1-7-10)は、ミーリングチャックに替わる高精度・高剛性の「ハイドロチャックオメガPHC・H型」を出展する。
 同製品は、重切削加工において、高能率刃具の性能を最大限に発揮すべく高剛性、高把握力を追求。従来のミーリングチャック同等以上の能力を有する。
 独自のスリーブ全体収縮構造で、エンドミル側面切削時の加工面傾き
(取り残し)を抑え、同社ハイドロチャックシリーズの特長である「高精度」「高い振動吸収効果」により加工面粗さを向上させる。加工後のゼロカットを低減し、次工程の負荷低減に寄与することでサイクルタイムの低減につながる。
 また、他のハイドロチャックシリーズと同様に作業性を追求し、刃具のチャッキングはレンチによる締切で簡単に行えるので、作業者への負担や作業時間を低減する。
 【主な仕様】把握径=φ16、20、25、32、42▽対応シャンク=BT、AHO、HSK、UTS、CAT、SK▽芯ズレ精度=4d先端3μm以下▽繰り返し精度=1μm以下

ダイドー
『FA&ロボットモビリティ』を
テーマに自動化・省人化を提案
小間番号1B32

 ダイドー(愛知県名古屋市中村区名駅南4-12-19)は、『FA&ロボットモビリティ』をテーマに、メーカーとコラボレーションし出展する。最新のロボットとAGVの多種多様なデモンストレーションを通じて自動化・省人化を紹介し、ユーザーのニーズに合わせた「ものづくり」に役立つ提案をする。
 【出展メーカー[出展物]】
●アイセル[マシンシャッター]
●Asyril[Asycube3軸振動インテリジェントパーツフィーディングシステム]
●IRONCAD[機械設計向け3次元CAD、ロボットシミュレーション]
●加茂精工[ノンバックラッシ高精度位置決め(TCGランナー・リング、ボール減速機ほか)]
●三機工業[シャトルコンベヤサークル]
●シャープ[低床ガイドレスAGV]
●シュマルツ[真空機器専門メーカーによる真空搬送の効率化・汎用化・省エネソリューション]
●セイコーエプソン[コントローラー一体型小型6軸ロボット]
●デンソーウェーブ[設備間搬送ロボットD-Carry、人協働ロボットCOBOTTA]
●ナブテスコ[AGVも「うごかす、とめる。」AGV駆動ユニットRVWシリーズ]
●ニッセイ[バッテリー電源タイプ稼働デモ機
(AGV)、インダクションギアモータデモ機、サーボモータ用減速機デモ機]
●日本フェンス[安全柵]
●パナソニック[レーザーマーカー]
●ビー・エル・オートテック[クイックチェンジQC-1]
●ファナック[無軌道型AGV日立ハイモベロ+協働ロボットCR-7iA/L、インテリジェントパーツフィーダーAsyril+ゲンコツロボットM-1iA]
●FUJI[ビジョン一体型ロボットシステムSmartWing(小型多関節・スカラ)]
●富士変速機[搬送台車駆動用(AGV)デモ機、食品機械向けギヤードモータ及びデモ機]
●三菱電機[三菱協働ロボット・三菱ビジョンセンサ(CFシリーズ)]
●ヤマハ発動機[生産ライン搬送用ロボット リニアコンベアモジュールLCM100]

MECT2019 出展製品
彌満和製作所
水溶性切削油剤加工に最適な新商品
「VUSP、VUPO」
小間番号2A30

 彌満和製作所(東京都中央区京橋3-13-10、中島ゴールドビル8F)の展示ブースの見どころは次のとおり。
 《見どころ1》
 JIMTOF2018で発表したZ-PROシリーズ「VUSP、VUPO(M3〜M16の並目)」が好評につき、細目サイズ、オーバサイズの新商品を追加展示する。また、Z-PROシリーズの特長を、工夫を凝らした映像で紹介する。
 ◎Z-PROシリーズの特長
 近年増加しているマシニングセンタによる加工など水溶性切削油剤を用いる加工環境下でも長寿命化が得られるように、高級粉末ハイスと特殊コーティングを採用した。
 さらに切削抵抗を軽減する切削角と切りくずの排出性を改善する溝形状を検討し、中高速加工領域においても十分な加工性能を発揮する。また、セミロングの全長を採用したことで適正な工具突出し量を確保し、切りくずの干渉を回避できる。
 《見どころ2》
 中部地区で注目される「自動車・航空機・インフラ」関連に焦点をあて、それぞれの業界で求められる「タップ」や「めねじ」はどのようなものか、推奨タップの展示だけでなく資料も準備している。
 《見どころ3》
 ユーザー目線に立った被加工材の特性(一般スチール鋼・中硬度炭素鋼・チタン合金・アルミニウム合金)の説明や、推奨する「タップ」を紹介する。
 その他、新たなブランディング施策として、ブランデッドオーディオレーベル「SOUNDS GOOD」にYAMAWAが持つ固有の音≠提供したので、その紹介も行う。
 以上非常に中身の濃い展示ブースとなっているので、足を運ぶ価値はおおいにある。
 【問合せ先】中部サポートセンター=052(261)3591

サンドビック
信頼性の高い安定した穴あけ加工を実現
CoroDrill-DS20
小間番号2A06

 サンドビック(愛知県名古屋市名東区上社1-1801)は、今年10月発売の刃先交換式ドリル「CoroDrill-DS20」を披露する。
 同製品は、革新的なドリル本体とチップデザインにより、4-7×DCの穴あけ加工において信頼性のある安定した加工を実現する。
 穴加工入口で従来よりもスムーズに食い付かせることができるため、突出しの長い加工で問題となる振れのない、径のバラツキの少ない穴あけが可能となる。
 また、フルート形状を剛性の観点から最適化し、7×Dでも曲げ、ねじれのない加工を実現できる。
【主な特長】
 @全く新しいコンセプトのドリル本体とチップによって、4-5×DCの加工で生産性とチップ寿命の向上を同時に実現するとともに、6-7×DCの深穴加工においてパイロット穴無しで加工することができる。
 A切りくず排出と剛性を同時に満足させるユニークなフルート形状。
 B加工入口と出口での切削抵抗のアンバランスを、従来よりも小さくすることができる設計。 
 C4コーナが使用可能で、剛性のある両面外周刃。 
 D各種アプリケーションに最適な材種とブレーカをラインアップ。  
 【主な仕様】
 ドリル径=15-27o、33-40o 4、5、6、7×DC 円筒平取り付きシャンク
 ドリル径=15-27o、33-40o 4、7×DC  MDTモジュラーシステム

ダイジェット工業
多機能座ぐり加工用ドリル
「TAタイラーモジュラーヘッド」
小間番号2A22

 ダイジェット工業(大阪府大阪市平野区加美東2-1-18)は、同社が得意とする高硬度材や耐熱合金等の難削材の加工に適した工具を紹介する。
 プレス金型や大型構造物のボルト座ぐり穴加工や、干渉物を考慮した座面への加工に最適な、モジュラーヘッドタイプの多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッドTLZD形」は、今年9月にサイズラインナップを拡張し、幅広い穴あけ加工に対応できるラインナップを揃えた。
 同製品は、先端180度フラットの刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリル」のモジュラーヘッドタイプ。豊富なバリエーションのオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組合せにより、突出しの長い加工にも対応できる。
 TA-EZドリルで定評のあるインサートクランプ方式を採用、工具交換はインサートのみで行えるため経済的かつインサート交換も容易。また、ウェーブ刃形に加え広い溝形状のため切りくず処理性に優れ、傾斜面や円筒面など不安定な被削材形状への座ぐり・穴あけ加工や交差穴加工を下穴なしの状態からノンステップで行える。
 インサート材種は耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れたPVDコーティング材種「JC7550」を採用、独自の内部給油方式でプリハードン鋼やステンレス鋼でも長寿命化を実現する。有効加工深さは工具径×0・7〜1倍まで。
 主な用途は炭素鋼、工具鋼、合金鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の座ぐり・穴あけ加工など。
 サイズは、本体モジュラーヘッドが工具径φ14〜φ32の19形番。インサートはφ20以下では0・1ミリとび、φ20超では0・5ミリとびの計85形番。オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」は、TAタイラーモジュラーヘッド専用の6形番を追加ラインナップした。

ユキワ精工
“速くキレイに削れるecoなホルダ”
グリーンG1チャック拡充
小間番号1D01

 ユキワ精工(新潟県小千谷市千谷2600-1)は、このほどラインナップを拡充した、速くキレイに削れるecoなホルダ≠ニして発売以来好評のグリーンG1チャックシリーズを出展する。
 グリーンG1チャックは、生産現場が抱える「効率化」「工程集約」「コストダウン」といった課題に対応するため、従来よりもより速く、よりキレイに♂チ工を行うためのツールホルダとして、2011年に発売された。
 今回、顧客の要望を受け、新たに同シリーズにBBT40シャンク・BBT50シャンク・HSK63Aシャンクを追加した。
 【製品の特長】
 @切削工具が長持ちする。
 同社のベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μm以内を保証。高い振れ精度で加工を行うことができるため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことができる。
 Aワークの加工面がきれいに仕上がる。
 ホルダ内部の振動減衰構造で振動を発生しにくくすることにより、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好。
 B加工送り速度を上げられる。
 振動減衰構造により、高速・重切削時の振動を発生しにくくする。振動が発生しにくくなるため、現状よりも条件を上げた加工にトライすることができる。
 C切削音が静かになる。
 振動減衰構造に加え、ホルダの高い剛性によりミーリング加工時に発生するビビリ音を抑えることができる。
 【製品仕様】
 シャンク形状=BBT30/BBT40/BBT50/HSK63A
 コレットサイズ(専用コレット SGコレット)=φ1・0〜φ25

東   陽
全長30pの世界最小レーザーマーカー
「NanoVISU」
小間番号1C62

 東陽(愛知県刈谷市中山町5-10)は、各種刻印機を出展する。レーザーでは、世界最小のオールインワンレーザーマーカーの「NanoVISU」(オートメーター社製)や、UVレーザーマーカーの「UV ONE」(テレシス社製)を出展。ドット式刻印機では「TMP1700/TMP4750」(テレシス社製)や「ADP5090」(オートメーター社製)等、幅広いラインアップを揃えている。
 「NanoVISU」は、イタリア・オートメーター社が開発した全長30pの世界最小レーザーマーカーである。新技術e-Waveを搭載したコンパクト且つ低価格なレーザーユニット。「UV ONE」は、鉄から透明な樹脂まで幅広く対応可能な1Wのオールインワンモデル。一方、「TMP-1700」は独自のエアリターン方式を採用した高いコストパフォーマンスを実現したモデル。「TMP4750」は、深い刻印、広い刻印エリアを実現した新モデル。より深い刻印を可能にしたダブルストライク機能を搭載し、140o×140oの広範囲な刻印エリアが特長。「ADP5090」は、操作性抜群のタッチパネル式コントローラーAC500との組合せで、幅広いドット刻印に対応可能な万能モデル。
 同社ブースでは豊富な専門知識を有したスタッフがスタンバイし、各ユーザーの刻印に関する悩み、課題に対応。2社が誇る豊富なラインアップから、客のニーズに応じた最適な機種を推奨する。テストピースを持参すれば、その場で刻印サンプルを打つことも可能(限定機種)で、利用を呼び掛けている。
 【問合せ先】本社=0566(23)2030

MECT2019 出展製品
住友電気工業
高精度隅削りカッタ
「SEC-ウェーブミルWEZ型」
小間番号2B14

 住友電気工業ハードメタル事業部(兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、高精度・高能率加工を実現する新製品を展示する。
 高精度隅削りカッタ「SEC-ウェーブミルWEZ型」は、超硬インサート刃先形状の最適設計と、高精度なインサート造形技術の組合せにより、隅削り加工において、優れた壁面精度と仕上げ面品位を実現する。
 10月からは、より長い工具突き出し量の加工での高精度化、安定化のため、モジュラータイプを発売した。
 「SEC-ウェーブミルWEZ型」の主な特長は次のとおり。
 @優れた加工精度と仕上げ面品位…超硬インサート刃先形状の最適設計と、高精度なインサート造形技術の組合せにより、隅削り加工で優れた壁面精度と仕上げ面品位を実現する。
 A低抵抗で優れた切れ味…シャープな切れ刃設計を有する研磨級インサートをラインアップに加えることで、軟鋼やステンレス、アルミニウム合金などの加工において、加工音とバリの発生を最小化する。
 B幅広い加工に対応…大きなランピング角を有する刃径φ14〜φ160oまでのカッタをラインアップ。モジュラータイプ拡充。

三菱マテリアル
耐熱合金加工用超硬ソリッドドリル
「DSAシリーズ」
小間番号2A32

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(東京都墨田区横網1-6-1、KFCビル8階)は、9月10日に発売した新製品、耐熱合金加工用超硬ソリッドドリル「DSAシリーズ」を展示する。
 DSAシリーズは、一般鋼と比較し加工硬化しやすく、切削熱が上がりやすい耐熱合金加工において、長寿命かつ優れた穴品位を実現する超硬ソリッドドリル。内部給油式「DSAS」と外部給油式「DSAE」の加工径3oから12oまでの96アイテムを揃えた。
 【主な特長】
 @加工径5o以上の内部給油式は独自のクーラント穴形状により、ドリル剛性を低下させることなくクーラント吐出量を増大させ、潤滑性、冷却性を向上。
 A頑丈な直線状切れ刃と耐熱合金加工用ホーニングにより、安定した切りくず生成およびチッピングを抑制。
 B耐熱合金加工用に設計されたマージンにより接触面積を最小化させ切削熱と加工硬化を抑制。
 C新PVDコーテッド超硬材種DP9020を採用し靭性を維持しながら硬度を高めることにより耐摩耗性を向上。

最新のゴム・プラスチック製品・技術が集結
『川島ベストパートナー展示会』 開催
19社の注目製品集結
10月29日(火)ウインクあいち

 工業用ゴム・樹脂・プラスチック製品販売の川島商事(社長=川島健一氏、本社=名古屋市熱田区)と、その主要仕入先メーカーらで構成される「川島ベストパートナー会」が主催する『川島ベストパートナー展示会』が10月29日(火)、ウインクあいち(愛知県産業労働センター/名古屋市中村区)で開催される。出展メーカー各社は省エネ節電∞環境≠テーマに、新製品や新技術などを紹介・提案する。
ゴム・プラスチックの 
素材・加工の総合展示会

 今回で6回目の開催となる同展示会には、19社(下記の出展メーカー一覧を参照)が出展する。展示テーマは、昨今、市場での注目度も高い「省エネ節電」「環境」「新製品」の3点。前回展では「出展メーカーも増え、それだけ多くの新製品や新サービスを知ることができ、新しいビジネスパートナーにも出会うことができた」など来場者から大変好評を得ていたが、今回はさらに各展示スペースや商談スペースともに充実が図られている。
 名古屋市熱田区に本社を構える川島商事は、ゴム・プラスチックを主力とした各種設備機器や資材の総合商社だ。大正6年、初代社長の川島勘一氏がベルト販売の小売業を名古屋市中区東田町にてスタート。昭和50年代に入ると独自性を打ち出す方向を模索するようになり、特殊技術を持つ加工会社との連携を広げ、顧客からの細かいニーズに応えた特殊品や難加工品など、ニッチな商品の製作・販売に注力し始める。現在では中部圏に8つの営業所とベルト加工工場(セントラルゴム工業/名古屋市港区)、さらに名四物流センター(名古屋市港区)を有し、業容の拡大と生産能力を増強。ゴム・プラスチック販売と併せ、素材の加工から組み立てまで対応した総合力での営業を強化している。
 そんな流れのなか、同社と仕入先メーカーが協力し『川島ベストパートナー展示会』が2009年からスタート。以降、隔年で開催されており、今年で6回目を迎えることとなった。
販路拡大はもちろん、
新製品を生むきっかけにも

 「ここ数年、お客さまからは高精度で、かつ製作するにも特殊な素材や技術が必要となる製品が求められていますし、日々高度化・多様化するニーズに対応するため、素材や技術も目まぐるしく進化を続けています。お客さまからのお話を伺っていると、こちらが思いもつかなかった発想と出会い、それが新しい技術開発や製品開発へのヒントとなっています。この展示会が出展メーカーさまとお客さまの出会いの場となり、さらに、ご来場くださった皆さまにとって販路拡大や、より良いモノづくりのきっかけとなるお手伝いができれば幸いです」と、同展示会への想いを語ってくれたのは、川島商事の川島健一社長だ。
 「川島ベストパートナー会」とは、川島商事が顧客から相談された高度なオーダーに応えるために、さまざまなバックアップ体制を整えている仕入先メーカーで構成される会である。その名の通りベストパートナー£Bとともに開催する今回の展示会では、新たな製品や技術、サービスを生み出すきっかけとなる話題や出会いを提供してくれることだろう。
出展メーカー一覧
●旭有機材●アンレット●カナフレックスコーポレーション●澤久工業●三機工業●シーケー金属●JRC●潤工社●積水化学工業●タイガースポリマー●中興化成工業●東拓工業●トヨックス●八興●バンドー化学●日立金属商事●三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ●三菱電機住環境システムズ●川島商事
川島商事のブースにも注目!
 顧客からのオーダーで製作した特殊加工品などを多数展示する川島商事の出展ブースにもぜひ立ち寄っていただきたい。通常では紹介が難しいゴム・プラスチックなどの素材を使用した、高度で細密な加工技術や成形・切削品などの展示を通して最新情報を提供するという。
来場者に抽選で豪華プレゼント
 今回の『川島ベストパートナー展示会』では、来場者に抽選で「羽釜タイプIH炊飯ジャー」などが当たるほか、従来通り来場者全員プレゼントとしてクオカードも用意されている。同展示会は10月29日(火)10時00分〜18時30分、ウインクあいち8階で開催される。一見の価値あり。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。
来場者には抽選で素敵な商品が当たる!

開催にあたって
川島商事
社長 川島健一

 平素は川島商事に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。弊社は、工業用ゴム・プラスチック製品の販売を基盤とし、常にお客さまに満足いただける商品の提供を使命と信じ、商社という枠を取り外した企業になるよう努めております。
 日々進化しつつある高い要求にお応えできるよう、国内外で、匠の技を持つ職人の方々や加工工場の情報収集、連携先を広げ、さまざまな加工やアッセンブリ―をすることにより、自動車・半導体・食品・医療・建設・土木など、さまざまなモノづくりのお手伝いをしております。
 例えば医療向け特殊精密フィルム材の成形や、半導体向けの精密樹脂切削加工品の製作、金属製の部品から耐熱・耐薬品・耐摩耗性に優れたゴム・プラスチック部品への代替えや組み合わせなど、さまざまな情報を通じてご提案をし、お客さまのニーズに合わせた商品や部材の提供を行っております。
 『川島ベストパートナー展示会』は、モノづくりに携わるすべての方々にぜひご覧いただき、積極的な情報交換・商談の場として活かしていただければと存じます。私ならびに社員一同、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

センタードリルに新製品
『SPセンターZERO』
イワタツール MECTコンセプトゾーンも注目

 センタードリルで名を馳せるイワタツール(岩田昌尚社長、名古屋市守山区花咲台)が9月27日(金)、報道人を集めてプレスリリースを開催。その席で、同社の主力製品であるSPセンターに、待望の新製品が登場すると発表があった。
 1o以下のドリルのモミツケ(位置決め)では日本を含めアジアでトップシェアを誇るイワタツール。同社の売り上げの50%以上を占めるというSPセンターの新製品『SPセンターZERO』は、位置決めが限りなくゼロに近づくことからその名を付けられたという。
 主な特徴は、以下の3つだ。@ドリル位置精度は1μm以下を実現。A穴の入り口側のバリが抑えられ、後工程のドリルがバリに引っかからない。B薄板穴加工なら、これで完結できる。
 岩田社長は「モミツケが揃っていると後のドリルがすんなりと入っていく。逆に、位置がズレたまま後工程にまわすと、そこで使用するドリルが無理をし、異常摩耗をおこしたりする。このSPセンターZEROの寿命もそうだが、このドリルでモミツケをしておくことで、後工程で使用するドリルの寿命も延びるんです」と、その性能に自信をのぞかせた。
 今後主力製品となるであろう『SPセンターZERO』。同社は月に1万本の販売を計画しているという。まずは年内を目途にメインサイズを国内外の市場へと投入。その後、順次サイズバリエーションを追加していくようだ。
 また、ドイツで9月16日(月)から6日間開催されたEMOハノーバー2019(国際金属加工見本市)にも出展するなど、国内はもとより海外でも積極的に事業展開を進める同社。プレスリリースの席で、tte社(イタリア)の日本代理店として、横にオイルホールを施した3枚刃スクエアエンドミル『5103TF』などを在庫販売していることも報告された。

 10月23日(水)から26日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される『メカトロテックジャパン(MECT)2019』のコンセプトゾーン(主催者企画)において「ロボット切削で広がる可能性」をテーマに、イワタツールは、トライエンジニアリング(名古屋市守山区花咲台)、安川電機(北九州市八幡西区)とともに“ロボット切削加工システム”を共同展示する。これに先立ち、プレスリリース当日にはトライエンジニアリングで見学会が開催されたほか、ロボットマシニングシステムに関する説明などが行われた。
 イワタツールとシステムインテグレーター・トライエンジニアリング、そして安川電機の3社はMECT2019コンセプトゾーンで世界初披露となる国産高剛性ロボット「MOTOMAN-GG250」を使った切削加工システムを展示する。イワタツールがロボット向けに開発した工具との組み合わせによる、複数素材の切削加工が披露されるほか、ロボット上部に小型ロボット「MOTO-mini」を配置した新たな活用法も提案されるという。
 セミナー・実演時間など、詳しくはMECT2019特設webサイトで確認を。

災害時にも大活躍
USBポート付コードリール
ハタヤリミテッド 話題の新製品

 コードリールや照明器具の専門メーカーであるハタヤリミテッド(足立憲泰社長、名古屋市中区)は、100Vコンセント付コードリールに携帯電話やスマートフォンなどモバイル端末の充電ができるUSBポートを装備した『USBポート付コードリール・S-30U4』(4ポート/屋内用)を発売。その機能性や利便性などから、防災安全協会に“災害時に有効活用でき、かつ安全である”と『防災製品等推奨品』に認定されたことで話題を集めている。
 USB出力はDC5V・最大2A(4ポート合計4A)。照明などAC100V機器の電源に、また、スマートフォンやタブレット端末の充電にも使え「防災備蓄用品にもオススメです」と同社担当者は太鼓判を押す。
 100Vコンセントを使用しながらスマートフォンやタブレット端末などを同時に充電できるUSBポートを搭載した『S-30U4』。その仕様はコード長30m、防塵シャッター付AC100Vコンセント×2、防塵カバー付USBポート×4。USBポートを埃などから守る開閉式透明防塵カバーはLEDパイロットランプ内蔵なので電源に接続されているか遠くからでも識別できるようになっている。ACコンセントは合計1400Wまで使用可能だ。
 地震や大型台風、長雨など、自然災害に見舞われることの多くなった昨今。『S-30U4』は、電源元が少なくなる工事現場やイベント会場はもとより、災害時には避難所などでのUSB機器の充電にも重宝しそうだ。
 本体標準価格は、税別1万3600円。本製品に関する詳しい問い合わせは、同社顧客サービスデスク▽フリーダイヤル=0120(686)888、または同社ホームページhttps://www.hataya.jpまで。