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2019年(1年)8月
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2019年8月4日(日)2714号
熱田神宮を参拝
展示会の成功と組合の発展誓う
愛知県管工機材商協組 7月理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)は7月8日(月)、名古屋市熱田区の熱田神宮会館で7月理事会を開催。理事・監事ら24名が参加した。本理事会では相談役や各部会長、幹事長が承認されたほか『第33回管工機材・設備総合展』(令和2年開催予定)の準備進捗状況などが報告された。また、本理事会開催前には熱田神宮にて御垣内参拝と御神楽奉納を行い、組合ならびに組合員各社の繁栄を祈願した。
 熱田神宮参拝後、熱田神宮会館に理事16名(定数21)、監事2名、相談役1名、事務局1名が集まり、7月例会が開催された。5月に開かれた総会以降初の理事会ということで、大藪理事長から改めて理事らに挨拶があった。「5月に開催された総会におきまして皆さんが理事・監事に選任されてから今日が初めての理事会となります。令和へと時代が変わり、これから2年間の任期となりますが、私は皆さんと共に役割を継続させていただきたいと思います。今日は御垣内参拝と御神楽奉納に24名の方に参加いただきました。山本員彰監事(センサスヤマモト社長)と竹田隆一監事(中京製作所社長)、伊藤辰之相談役(第14代理事長、イトウ社長)には引き続きオブザーバーとしてこの理事会にご参加いただいております。私が理事長を拝命したからには何とかあと2年、一生懸命やらせていただきます。いろんな役を皆さんにお願いしながら、粛々と理事会活動含め組合の運営に務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。何よりもまずは組合の展示会が大きなテーマになってきますが、坪井研二実行委員長(ツボイ常務)、石原太郎実行副委員長(原芳商会社長)をはじめとする実行委員会メンバーもこれから組まれまして来年に向けて進めさせていただきますが、何卒絶大なるご協力をお願いしたいと思います。また、各部会・幹事会など皆さんに役割をお願いしながら、それぞれ独自色を持った活動を進めていただくようお願いいたします。改めて、これから2年間どうぞよろしくお願いいたします」。
 理事会では、以下の議題についての報告や審議が行われた。
 【経過報告】●5月24日(金)▽名古屋市指定水道工事店協同組合の総会に大藪理事長他が参加。●6月4日(火)▽愛知県中小企業団体中央会の総会に大藪理事長が参加。●同10日(月)▽全国管工機材商業連合会(管機連)理事会・総会・意見交換会(東京)に大藪理事長、伊藤相談役他が参加。●同11日(火)▽第51回管工機材・設備総合展(東京)開場式に大藪理事長、伊藤相談役、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、小川誉之副理事長(小川管商社長)、村井善幸副理事長(オータケ社長)、坪井実行委員長、石原実行副委員長らが参加。後、会場内を参観。●同21日(金)▽愛知県管工事業協同組合連合会の総会に小川副理事長他が参加。
 【議題1/相談役継続委嘱の件】伊藤氏、小川信氏(第15代理事長、山信社長)への相談役継続委嘱の件が諮られ、満場一致で承認された。
 【議題2/正副理事長の部会等分掌の件】各部会等担当正副理事長は以下の通り。●大藪理事長▽展示会実行委員会、組合加入促進部会。●峰澤副理事長▽流通部会、事業部会、青年部「愛青会」。●小川副理事長▽組合会計、福利厚生部会、新年会幹事会、懇親会幹事会。●村井副理事長▽広報部会、経営研究部会、名管会幹事会。
 【議題3/部会長・幹事長の承認および常任理事委嘱の件】各部会長等は以下の通り。●展示会実行委員長▽坪井常任理事。●展示会実行副委員長ならびに福利厚生部会長▽石原常任理事。●流通部会長▽大野直樹常任理事(大野管材社長)。●事業部会長▽安井文康常任理事(錦興業社長)。●広報部会長▽倉地克明常任理事(倉地社長)。●経営研究部会長▽伊藤信哉常任理事(伊藤柳商店社長)。●組合加入促進部会長▽山田雄一常任理事(岡谷鋼機配管建設本部長)。●新年会・懇親会幹事長▽竹内裕二理事(丸金商会社長)。●名管会幹事長▽北村憲正理事(龍玉精工社長)。
 【議題4/今期および来期通常総会の件】5月22日(水)に名古屋市中区の東京第一ホテル錦で開催された第57回通常総会について収支概要等が報告されたほか、来期通常総会に向けた意見交換が行われた。
 【議題5/全国管工機材商業連合会会合報告】6月10日(月)、東京のホテルグランドアーク半蔵門で開かれた管機連総会等の報告が行われた。管機連理事会の主な議案事項は@働き方改革について管機連の対応▽委員会立上げ、A令和2年度の管機連ゴルフ大会は次回総会翌日の6月16日を予定、等。管機連総会では、東京組合、大阪組合それぞれが企画・運営する管工機材・設備総合展がPRされた。管工機材の将来を考える研究会では、経産省・国交省・厚労省および橋本総業社会保険労務士よりそれぞれ講演が行われた。意見交換会の場で管機連理事功労者表彰が行われた。
 【議題6/『管工機材の教科書』発刊の件】東京組合が制作。組合員向け「発刊のご案内」および東京組合への発注FAX用紙の原案が諮られ、これが承認された。
 【議題7/第33回管工機材・設備総合展準備進捗報告】@経過報告▽7月4日(木)、正副実行委員長および部長内定者会議を開催。部長以外の展示会実行委員は現在編成中とのこと。A今後の予定▽ポスターデザイン(キービジュアル)を検討していくほか、10月15日(火)に第1回実行委員会を開催予定。会場は未定だ。
 【議題8/青年部「愛青会」役員(顧問)設置の件】倉地常任理事ならびに粂内洋理事(名古屋機器社長)を顧問にとの要請が愛青会からあがり、青年部規約第10条2(顧問および相談役は本組合の理事か、または青年部経験者とし、本組合の理事会で指名され承認される)の要件を満たしており、これが満場一致で承認された。
 【議題9/賛助会員加入希望者の件】ショーボンドマテリアルより賛助会員加入希望が寄せられ、これが満場一致で承認された。推薦者は山田常任理事。

中部経産局7月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、25か月連続
公共投資は「増加の動きがみられる」

 中部経済産業局は、7月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、25か月連続で「改善している」とした。
 個別の項目では、生産の判断を「一部に弱い動きがみられるものの、高水準で推移している」とした。「高水準で推移している」は10か月連続。鉱工業生産の動向を指数(5月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、生産用機械工業などが上昇したことから、前月比4・8%増と2か月連続の上昇となった。前年同月比は0・2%減と4か月連続で低下した。主要業種では、輸送機械は、乗用車が緩やかに増加、自動車部品は高水準で推移している。生産用機械は、金属工作機械を中心に弱含み。電子部品・デバイスは、スマートフォン向け等を中心に減少している。
 個人消費については、26か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・2%増と4か月連続で前年を上回った。百貨店は、衣料品等が振るわず、同5・4%減となった。一方、スーパーは、飲食料品等に動きがみられ、同0・6%増。コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が引き続き好調で、同2・5%増。家電大型専門店販売は、季節空調等が好調で、同7・2%増となった。乗用車販売は、小型車が3か月連続で前年を下回ったものの、普通車および軽自動車が2か月連続で前年を上回ったことから、全体でも2か月連続で前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比6・6%増)。
 設備投資は、25か月連続で「増加している」と判断。なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが7か月連続で、自動車工業向けが6か月連続で前年を下回り、全体でも6か月連続で前年を下回った。
 公共投資については、判断を「おおむね横ばいとなっている」から「増加の動きがみられる」に4か月ぶりに上方修正した。判断変更は2か月ぶり。公共工事前払金保証請負金額は、年度累計では前年度比9・8%増と前年度を上回り、単月でも2か月連続で前年を上回った。
 その他、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」(4か月連続)、輸出は「持ち直しの動きがみられる」(3か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(36か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「サービス業他」などが前年を上回ったものの、「小売業」「建設業」「卸売業」などが前年を下回り、全体でも5か月連続で前年を下回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要と指摘。各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。
 ※比較は、断りのあるものを除き、令和元年5月の実績値による。

ミツトヨ
スマートファクトリーに対応する
高精度CNC三次元測定機販売開始
「CRYSTA-Apex V」シリーズ

 精密測定機器総合メーカーのミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は、CNC三次元測定機「CRYSTA-Apex」シリーズの新ラインアップとして、スマートファクトリーに対応する「CRYSTA-Apex V 500/700/900」シリーズを開発し、8月より国内販売を開始する。
 「CRYSTA-Apex V 500/700/900」シリーズは、3つのアプリケーションによって稼働中の精密測定機器をオンライン監視する新技術「SMS(Smart Measuring System)」を採用。SMSにより同シリーズに関するさまざまな情報が可視化され、稼働状況やキーパーツの積算履歴等のオンライン監視が可能になる。
 3つのアプリケーションとは、@Status Monitor(測定機器稼働状況を遠隔地で監視可能)ACondition Monitor(三次元測定機の状態監視による予防保全)BMeasurLink(「品質の見える化」で不良品発生を抑制)。A、Bはオプション。
 同社は今後、CNC三次元測定機だけでなく、その他のCNC測定機器へのSMS搭載を進め、ToTを活用して生産や品質に関する情報を高度に管理するスマートファクトリーの実現をサポートしていくとしている。
 新機軸のCNC三次元測定機となる同シリーズは、デザインも従来の「CRYSTA-Apex」シリーズから大きく刷新。ToT時代の精密測定機器にふさわしい、先進性と創造性を想起する力強いカラーリングを筐体デザインに採用したほか、筐体上部には「Mitutoyo」ロゴを大きく配した。
 主要機能は従来シリーズを踏襲しており、高精度(初項1・7μm)と高速・高加速度(最大駆動速度519o/s、最大駆動加速度2309o/2
s、最大測定速度8o/s)を実現。小形〜中形まで測定物をカバーする機種をラインアップしている。また、温度補正機能により16℃〜26℃という幅広い温度環境下での精度保証が可能であるなど、機能性の高さを特長としている。
 同社では初年度1000台の販売を見込んでいる(国内販売のみの場合)。
 同製品に関する問い合わせは、ミツトヨ国内営業推進部 電話044-813-5410まで。

新社長に山崎高嗣氏
ヤマザキマザック

 ヤマザキマザック(本社=愛知県丹羽郡)では6月24日に開催された同社定時株主総会および取締役会において、山崎高嗣副社長が代表取締役社長に選任され就任した。山崎智久社長は代表権のある会長に就任した。
 同日選任された役員並びに執行役員は次の通り(敬称略)。
 代表取締役会長=山崎智久(昇任)▽取締役副会長=清水紀彦(昇任)▽代表取締役社長=山崎高嗣(昇任)▽取締役副社長兼生産本部本部長=長江昭充▽執行役副社長=丸山晴也(新任)▽取締役常務執行役員経営本部本部長兼法務室室長=伊藤芳明▽常務執行役員技術本部本部長=岡田聡▽同営業本部本部長=中西正純▽同品賃CS本部本部長=大野寧彦▽同生産本部副本部長=角田知彦▽同生産本部副本部長=北山稔▽上席執行役員営業本部副本部長=金井英一▽同生産本部副本部長兼大口製作所所長=山本亨▽同経営本部副本部長兼人事・総務部部長調達部担当=水谷健治▽同生産本部副本部長兼iSMARTプロジェクトリーダー=堀田政春▽執行役員本社役員室室長=中井輝▽同生産管理部部長=稲鶴勇▽同ソリューション事業部事業部長=堀部和也▽同マーケティング統括部統括部長=山崎真嗣
 関連会社の主な役員の委嘱は次の通り(敬称略)。
 [ヤマザキマザックマニュファクチャリング]執行役員美濃加茂製作所所長=板津朋範▽同美濃加茂製作所副所長=田嶋富男▽常務執行役員いなべ製作所所長=北山稔(兼務)▽執行役員いなべ製作所副所長=松田毅
 [ヤマザキマザックオプトニクス]執行役員=棚橋誠
 [ヤマザキマザックトレーディング]専務執行役員=金井英一(兼務)▽常務執行役員(国内担当)=志村雅人▽同(海外担当)=山崎裕幸

積極的に行事に参加して
居場所を見つけ高め合う場に
愛機工青年部 令和元年度通常総会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合青年部(部長=滝澤有一理事・松本商店社長)は、6月7日午後6時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて令和元年度通常総会を開いた。部員総数48名中41名(委任状含む)が出席し、平成30年度事業報告、同収支決算報告、令和元年度事業計画案、同収支予算案、役員改選案などを承認した。懇親会では新入部員の自己紹介もあり、新旧メンバーが交流を深めた。
長村康義福利厚生部長
 服部嘉高副部長(服部商会社長)による開会の辞に続いて、滝澤部長が挨拶に立ち「先日、親組合の総会が行われ、その懇親会の席で山下機械の山下隆蔵会長(元理事長)が、東京、大阪、愛知の組合員数が非常に減っているという話をされました。愛知は、2000年に比べると25%減少しているということです。そのような中でも、愛知の組合は非常に活発だ、特に青年部はとても元気があると言われました。年間行事はほぼ決まっており、特別毎年違ったこと、面白いことをしているわけではありませんが、やはり他の組合から見ると全体の内容も濃く活発だと言っておられました。どうしてこんなに皆さんから評価されるのかを考えてみると、歴代築き上げたものがもちろんありますが、近年はリーダーが総務、教育、厚生において皆それぞれ強いリーダーシップを発揮して活躍し、そのリーダーが次の年には下に回り全体を底上げするというバランスが非常によく保たれていて、団結力のある各セクションとなっています。青年部は何かを与えられるのではなく、自分から青年部での居場所を見つけて、青年部ライフを楽しんでいただければと思っています。キャンプをはじめ、1年色々な行事があります。皆さん積極的に参加していただきたいと思っています」と呼び掛けた。
 続いて、来賓として出席した水谷隆彦理事長(ミズタニ機販社長)、長村康義福利厚生部長(長村商店社長)、山崎公明組合事務局長が紹介された。
 来賓を代表して水谷理事長が祝辞で「働き方改革とともに、優秀な人材を育てていくということが、大きな課題ではないかと思っています。ここにお集まりの若手経営者、経営幹部、そして管理者の方々、まずは自分の後継者を育てていくことを念頭に、仕事や楽しい青年部を進めていかれたらよいかなと思います。人材育成の難しさについて、『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ』。どなたも一度は聞かれたかと思いますが、旧日本海軍連合艦隊司令長官山本五十六の言葉です。この言葉はここで終わりではなく、まだ続くのです。『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず』という言葉です。まさに人材育成の見本となる、必要なことではないかと思います。組合が続いていくためにも、皆様一人一人が、自分を越える経営者、部下を育てていっていただければと思う次第です。また、この言葉、さらに続くのです。『やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』。ここまで行って、初めてゴールが見えてくると思います。皆様が自ら成長する気概を持って、誰かを育ててやるというのではなく一緒に成長するということが、将来にわたって必要ではないかと思います。今後とも、愛機工組合青年部がますます発展し、続いていくように心から祈念して、お祝いの言葉とします」と述べた。
 議事に入り、各議案を慎重審議した結果、第1号議案=@平成30年度事業報告A平成30年度青年部費収支決算報告B平成30年度青年部会費収支決算報告ならびに監査報告▽第2号議案=@令和元年度事業計画案A令和元年度収支予算案▽第3号議案=令和元年度青年部会費徴収方法案―はいずれも満場一致で承認された。
 令和元年度の事業は次の通り。
 @令和元年度通常総会(当日)A講演会・研修会(年各1回)Bキャンプの集い(7月20、21日)C従業員・家族対象レクリエーション(年1回)Dビアパーティー・忘年会・合同委員会(8月・12月・3月)E各事業担当委員会(随時)F役員会(月1回)Gその他、関係先団体行事への参加(全機工連若手交流会2月7日、など)、組合親善野球大会への参加(野球部)、ゴルフ部活動(随時)。
 第4号議案=任期満了に伴う役員改選では、提出された役員改選案が承認され、次の通り就任した。
 【新役員(敬称略)】統括幹事長=横井尉人(大矢伝動精機)▽総務幹事長=森圭介(森哲)▽教育幹事長=伊藤哲生(春日鋼機)▽厚生幹事長=安田智彦(ノダキ)▽会計幹事長=岡本隼(ブロードリーフ)▽会合担当幹事=梅本陽史(杉本商事)▽野球担当幹事=植村晋也(鈴木油脂工業)▽広報担当幹事=飯田龍矢(ダイドー)▽講演担当幹事=志知秀昭(志知)▽研修担当幹事=日和佐英輔(井高)▽キャンプ担当幹事=野田典嗣(ノダキ)▽レクリエーション担当幹事=中川久雄(ミズタニ機販)。
 滞りなく議事を終え、今年度の新入部員が紹介された後、横井統括幹事長による閉会の辞で総会を終了した。
 会場を移して懇親会が開かれ、はじめに来賓の長村福利厚生部長が挨拶で「日頃は、福利厚生部で担当している組合の親善野球大会において、青年部の皆さんに多くのご協力をいただき御礼申し上げます。貴重な休みの日に遠い球場までお運びいただき、手伝いをしていただいています。野球大会を運営できるのも、青年部の皆さんと審判さん、山崎さん(組合事務局長)のお陰と感じています。青年部に入られて、こういう組合に入ることのメリットは?という話がよくありますが、通常に考えたらメリットはあまりありません。メリットは自分で考えるものであって、仕事と別にほぼボランティアという形で皆さん出て来ていただいていると思いますが、折角会社から選ばれて、こういう青年部―特に愛機工組合青年部は全国を見ても立派な組織だと思いますが―に入って来られたことをひとつの機会と思って、トップを目指してやってみようという気持ちでやっていただけたらと思います。大いに仕事と遊びと、青年部を楽しんでいただきたい」と話し、同氏の音頭で乾杯した。
 新入部員から自己紹介を含めた挨拶があり、和やかに歓談が進む中、服部副部長の中締めで盛会のうちにお開きとなった。
6月度役員会を開催
 また、当日は総会開始前の午後5時30分より青年部役員会が開催された。主な議題は@組合野球大会についてAキャンプについてBレクリエーションについてC総会について。
 組合野球大会について、植村晋也野球担当幹事(鈴木油脂工業)より大会日程の変更などが報告された。
 7月20、21日のキャンプについては、安田智彦厚生幹事長(ノダキ)より、会場を一昨年まで使用していた「すぎの子キャンプ場」に戻すことや、屋台やイベントなど厚生委員会での打合せ内容が報告された。
 レクリエーションについては、中川久雄レクリエーション担当幹事(ミズタニ機販)より、開催時期をこれまでの2月から10月頃に変更することも視野に入れると昨年承認を得ており、それを受けたプラン2案が示された。役員の意見が聴取され、最終的に厚生で決めることを確認した。
 当日の総会について、梅本陽史総務幹事長(杉本商事)を中心に綿密な準備が行われた。

開催規模は480社・団体、1941小間に
『メカトロテックジャパン2019』
出展者説明会をポートメッセで開催

 10月23日(水)から26日(金)までの4日間開催される国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019(MECT2019)」(主催=ニュースダイジェスト社、共催=愛知県機械工具商業協同組合)の出展者説明会が6月7日午後2時より、会場となるポートメッセなごや(名古屋市港区)の交流センター3階会議ホールで開催された。MECT2019は、出展者数480社・団体、展示小間数1941小間(6月7日現在、主催者企画含む)で、前回展を上回る開催規模となる。
 冒頭、主催者を代表してニュースダイジェスト社の樋口八郎社長が「昨年の11月1日より出展者の受付を開始しましたが、2週間ほどで会場の使用量を上回る申し込みを頂戴し、20日過ぎには受付を締め切りました。4月から2か月ほどかけて小間数の調整をさせていただきました。多くの出展者の皆様に希望の小間数を出せず、誠に申し訳なく思っています。減小間のご協力をいただいた出展者の皆様には、改めて感謝を申し上げます。また、お断りした会社も数多くあり、おそらく50社近くは残念ながらお入りいただけなかったという状況です。新1号館の建設は2022年の秋に完成ということで、そこで少し余裕が出ると思いますが、今回展と次回展(2021年)まで現状での開催となります。開催に向けての諸準備については、1人でも多く動員できるように、全力を挙げて取り組んでいく所存です。準備万端で臨みたいと思いますので宜しくお願いいたします」と挨拶。
 さらに樋口社長は、来年の7月2〜4日に初開催する産業用ロボット・自動化システムの専門展ロボットテクノロジージャパンについて「同じ運営体-私どもが主催、愛知県機械工具商業協同組合の共催で、来年2020年7月、東京オリンピックの3週間ほど前に、産業用ロボットに特化した展示会を中部国際空港セントレア内にある愛知県国際展示場(今年夏完成予定)で開催をしたいということで、鋭意準備していますので、奮ってご出品いただければと思っています」と紹介した。
 続いて、共催者を代表して愛知県機械工具商業協同組合の水谷隆彦理事長が「今回も早々と満小間を達成ということで、出展者の皆様には改めて出展の御礼を申し上げます。私ども愛知県機械工具商業協同組合のメンバーは全力を挙げてお客様の集客動員に努めてまいります。10月23日からの開催ですが、その前日の22日には新天皇の即位礼正殿の儀という、特別な年となりました。毎回出展いただいているメーカー様にも、今回初参加のメーカー様にもご満足していただける展示会を目指し、頑張ってまいります。今回もより多くのお客様にご来場をいただき活発な商談につながるよう、万全な準備をしていきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします」と挨拶した。
 出展者説明会では、展示会概要をはじめ、動員計画、出展者マニュアル(搬入出、展示装飾等)、各種プロモーションなどについて説明された。
 今回のMECT2019では主催者特別企画として、コンセプトゾーンにて『ロボットで中小が変わる』(仮)をテーマに産業用ロボットの新しい活用法を紹介する。主催者セミナーは、自動車、航空機、ロボットをテーマに業界の代表者らによる講演が予定されている。
 【開催概要】
 ▽名称=メカトロテックジャパン2019(略称=MECT2019)、MECHATRONICSTECHNOLOGY JAPAN2019
 ▽開催規模=480社・団体、1941小間(6月7日現在、主催者企画含む)
 ▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1、2、3号館
 ▽会期=2019年10月23日(水)〜26日(土)の4日間
 ▽開催時間=10時〜17時※25日(金)は18時まで、最終日26日(土)は16時まで
 ▽入場料金=1人1000円、団体10人以上は1人500円(いずれも税込)※公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
 ▽主催=ニュースダイジェスト社
 ▽共催=愛知県機械工具商業協同組合
 ▽後援=経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同)
 ▽特別協賛=日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同)
 ▽協賛=日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同)
 ▽出展製品=工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
 【主催者特別企画】
 1.コンセプトゾーン(実演展示)
 テーマ『ロボットで中小が変わる』(仮)▽産業用ロボットの新しい活用法を紹介する実演ゾーンを1号館内に設置。少子高齢化などで人手不足が深刻化している中小企業にとり、最適なロボット活用法とは。そのヒントを紹介する。
 @『ロボット切削で広がる可能性』▽地元愛知県のシステムインテグレーター(SIer)と大手ロボットメーカーが共同開発した高剛性ロボットで、複数の異種素材を切削加工。ロボット切削の優位性と今後の可能性に迫る。
 A『協働ロボット活用法〜重筋作業の補助に使う』▽作業現場に数多く存在する筋力を要する「重筋作業」。作業者負担を低減する解決策の一つとして、可搬重量の大きな協働ロボットを活用した部品の組み立て工程を披露する。大きくて安全な協働ロボットの最適な活用法、魅力を紹介する。
 B『協働ロボット活用法〜小型部品を一緒に組み立てよう』▽小さな人型協働ロボットと共に、実際に小型部品の組み立て作業を体験できるコーナーを会場内に設置する。
 その他、会場内の特設ステージでは、ロボット業界の近未来を展望する特別セミナーも実施する予定。
 2.主催者セミナー
 @10月23日(水)▽テーマ『自動車』〜新時代のクルマづくり〜▽トヨタ自動車および日産自動車による講演を予定。
 A10月24日(木)▽テーマ『航空機』〜航空機製造の最新トレンド〜▽ボーイング他業界関係者の講演を予定。
 B10月25日(金)▽テーマ『ロボット』〜ロボットの可能性〜▽ロボット業界を代表するトップ2人による講演を予定。
 【同時開催企画】
 10月26日(土)・27日(日)の2日間、工作機械トップセミナー(学生向けセミナー)を開催。日本工作機械工業会主催、ニュースダイジェスト社共催。理工系大学・高専の学生向けセミナーとして、次世代のものづくりを担う学生に対して「工作機械」のさらなる知名度アップを図る。

募集活動開始に向けて綿密に打合せ
ロボットテクノロジージャパン
愛機工 第2回実行委員会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、ニュースダイジェスト社が新たに企画し来年7月に開催する産業用ロボット・自動化システムの専門展「ロボットテクノロジージャパン」の共催団体として、9月の出展申込み受付開始に向け具体的な勧誘活動に取り組むため、第2回実行委員会(実行委員長=森田乾嗣氏・モリタ社長)を6月11日午後4時30分より名古屋駅前の安保ホールにて開催した。
 冒頭、水谷理事長が「ロボットテクノロジージャパンが、あと1年後に迫りました。初めてのことなので、メカトロテックジャパンのノウハウを生かして成功に結び付けたいと思います。まずは出展メーカーの勧誘から始まり、その後、お客様の動員というのが我々の仕事です。皆さん協力して頑張ってまいりましょう」と挨拶。
 会合に同席したニュースダイジェスト社の平野清嗣情報企画部長は、「前回の第1回実行委員会で説明した内容をまとめた、募集パンフレットを作成しました。これで募集開始ができます。是非とも格別のご協力をお願いいたします」と挨拶し、同展の開催概要を改めて説明。この後、PR動画も視聴した。
 続いて森田実行委員長の議事進行の下、前回調査した同展関連企業リスト等を参考に、出展勧誘先企業(573社)を選定。勧誘の窓口担当を各実行委員(重複あり)に振り分ける作業が約2時間に渡って行われた。
 最後に高田研至副理事長(井高社長)が「森田実行委員長の下、皆様のご協力がなければ、このロボットテクノロジージャパンは成功しないと思っていますので、多大なるご協力をお願いします」と述べ、閉会した。
 「ロボットテクノロジージャパン」は2020年7月2日(木)〜4日(土)の3日間、中部国際空港島内に今年8月オープンする愛知県国際展示場にて初開催される。
 出展製品は、垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など。※サービスロボットや介護ロボットなどは対象外。
 出展申込み受付期間は、9月2日(月)〜2020年1月31日(金)。ただし受付期間中でも満小間の場合は出展受付を終了する。

生まれ変わったベン岩手工場視察
大藪会長の留任決定
中部桃友会 岩手で第33回総会開催

 中部桃友会(大藪淳一会長・大清社長、ベンと販売店の集い)は7月11日(木)と12日(金)の2日間にわたり、新しく生まれ変わったベン岩手工場(岩手県紫波郡矢巾町)を訪れ、第33回総会を開催。会員総数17社中15社が参加した。総会後には、岩手工場内を約1時間にわたって見学。翌日はあいにくの天気だったが、予定にあった中尊寺を訪れた一行。名物料理に舌鼓を打ち、充実した2日間を過ごしたのであった。
 総会の司会進行は、中部桃友会の事務局を務める柳沼修ベン名古屋営業所長が担当した。大藪会長は冒頭「本来であれば昨年この地に来て新工場を見学させていただく予定でしたが台風に見舞われ1年延びて今日に至っております。皆さんお集まりいただき誠にありがとうございます。来年70周年を迎えるベンさんですが、こんな立派な岩手新工場を建てられ最新技術に基づく製品を提供していただき、我々ももっとベン製品の販売に注力しなければと思いました」と、ベンの歴史に触れながら挨拶。その後、大藪会長が議長に選任され以下の議案について審議・報告がなされた。
 【第1号議案/平成30年度第32回事業報告・決算報告および会計監査報告の件】柳沼事務局担当より同会が平成30年度に開催した事業内容ならびに決算に関する報告が行われ、小川誉之会計幹事(小川管商社長)から会計監査報告が行われた。これらはいずれも満場一致で承認された。
 【第2号議案/役員改選の件】同会会則によりベンの推薦を受けた4名の役員候補案が上程され、これが満場一致で承認された。会長▽大藪淳一氏、会計幹事▽小川誉之氏、幹事▽尾藤彰氏(旭工機社長)、村松尋代氏(村松商店社長)。以上4名は、いずれも留任である。
 【第3号議案/2019年度第33回事業計画(案)・収支予算(案)の件】柳沼事務局担当より2019年度事業計画案ならびに収支予算計画案が発表され、これらは満場一致で承認された。同会の2019年度の事業計画は以下の通り。@2019年7月11日(木)・12日(金)▽第33回総会ならびにベン岩手工場見学・森の風鶯宿にて懇親会・厳美渓と中尊寺の観光親睦会を開催(当日)。A同10月▽名古屋地区および静岡地区にて商品技術研修会を開催。B通期▽提案募集。
 すべての議案審議が滞りなく終了し、大藪会長は議長を退任した。続いて衣笠勝則ベン西日本営業部長より製品開発・改良提案表彰受賞者が発表された。ベンは全国の桃友会会員から製品開発や改良提案を通期募集している。2018年度中に中部桃友会から寄せられた提案は18件あり、なかでも大成工機商会と五光山彦から寄せられた各提案が、ベンが今後製品開発を行っていくにあたり採用したい提案やヒントであったとして表彰された。また、ヌマカンも同時に製品化表彰を受賞した。
 鈴木一実ベン社長は、「昨年は台風で延期となりましたが、幸いなことに今年上期ですべての工事が終了したタイミングで中部桃友会の皆さまにこの岩手工場にお越しいただき、かえって良かったのかなと思っております。相模原工場はあと少しだけ工事が残っておりますが両工場が完全リニューアルし、従業員も働きやすい環境になりました。より効率の良い環境で、より良い製品を作っていこうと社員一同頑張ってまいります。また、いろいろお話を伺っていたところ沖縄地区の市場が非常に活性化しているようです。そんななか福岡の拠点からの出張ベースではお客さまのニーズに応えきれないことから今年4月には沖縄出張所を開設させていただきました。そして、大幅な人事異動もさせていただきました。これからより良い製品を出していくためにも、引き続き皆さまからのご提案をよろしくお願いします」と挨拶。
 虎谷貴文ベン静岡出張所長からは新商品「ステンレス製定水位弁」(水道法性能基準適合品〜耐圧・浸出性能〜)「圧力式バキュームブレーカ」(水道法性能基準適合品〜耐圧・浸出・耐久性能〜)「ステンレス製高温用ボール式電動弁」「ステンレス製ボール式電動三方弁」ならびに販売強化商品「消火設備用自動弁」(日本消防設備安全センター型式認定品)が紹介された。
 最後に横沢好夫ベン会長から「おかげさまで岩手工場、相模原工場ともにほぼ完成しました。相模原工場も機会がございましたら研修等でぜひお越しいただければと思います。相模原工場では、この1年間で1000人のお客さまに研修等でご利用いただきました。嬉しい限りです。我々としては、ゼネコンさんや設計事務所さん、流通に携わる若手を中心とした方に1人でも多くベンのファンになっていただきたいと思っております。工場見学会や技術研修会を開くのもそのためです。桃友会につきましても、仕事の流れとして直接お付き合いさせていただいておりますが、これは信頼関係が根っこの部分にあるからだと感謝しております。鈴木新社長となり1年が経ちました。来年には当社は70周年を迎えます。ぜひ今後ともよろしくお願いします」と挨拶があった。
 JR東北本線「矢幅」駅の西口を下車し歩いて3分のところに、新しく生まれ変わったベン岩手工場はある。ここには、ベンの全従業員のおよそ3分の1が勤務しているという。中部桃友会の一行はその工場内へと移動し、ベン製品の加工や組み立て、作動試験の現場を視察。ベン製品が出来上がるまでの流れを体感した。その後、宿舎へと移動し懇親会を開催。1日目が幕を下ろした。
 翌12日(金)はあいにくの天気となり、予定していた厳美渓の観光を取り止めて中尊寺へ。「雨の金色堂もなかなか風情があって良いものだ」などと感想を口にしながら散策し、昼食の後、一行は帰路へ着いた。
  ◇
 大藪会長から総会冒頭に話があったベンの歴史について、ここで少し触れてみる。
 1902年、東京都芝西応寺にベンの前身、日本の自動制御弁の草分けと言っても過言ではない藤島製作所が創立。1923年には、東京都品川区大井伊藤町に工場を移転し、フシマン製作所と改称、蒸気用バルブ作りに精力を注ぐこととなる。第二次世界大戦中の1945年、当時、海軍省の管理下にあった同社は本社工場の疎開を命じられ現在の岩手県紫波郡矢巾町に移転。フシマン製作所岩手工場と呼称されるようになる。1950年、朝鮮戦争の勃発に端を発したインフレにより株式会社フシマン製作所は解散を余儀なくされ、前出の岩手工場がこれを機に独立。株式会社フシマンバルブ製作所が創立する。1952年、東京都大田区矢口に東京営業所、東京工場を新設。1959年、九州出張所(現・福岡営業所)を開設。JIS表示許可工場となる(許可番号6904、暖房用放熱器トラップ、JIS B8402)。1961年には本社を岩手工場から東京都大田区古市町に移転。この頃、高度経済成長で発達した産業界では自動化・省力化が進み電磁弁の需要が拡大してきたことから、東京工場の電磁弁部門が分離され、フジ電装株式会社が創立される。1963年、社名を株式会社フシマンバルブ製作所から株式会社フシマンバルブに改称。名古屋出張所(現・名古屋営業所)が開設される。1967年、フジ電装株式会社が神奈川県相模原市に新設移転される。現在の相模原工場である。
 70年代に入ると、集合住宅・高層ビル向けの給水・給湯用バルブの需要が増加し始め、より高性能な製品が求められるようになる。1970年、社名を株式会社フシマンバルブから株式会社ベンと改称。本社が東京都大田区矢口に移転される。これ以降も全国各地に出張所が開設され、1974年には、仙台出張所ならびに盛岡事務所(現在の仙台営業所、盛岡営業所)を開設。岩手工場が高圧ガス認定事業所となる(許可番号MAB348―N)。
 ユーザーの多様化するニーズを的確に捉えることが求められるようになった80年代。1980年、JIS表示許可工場となる(許可番号480021水道用減圧弁 JIS B8410)。続けて1983年にもJIS表示許可工場となる(許可番号483006温水機器用逃し弁 JIS B8414)。1985年、岩手工場が分離され、株式会社ベン岩手工場が設立される。1986年、本社を現在の東京都大田区多摩川2―2―13に移転。大宮出張所、前橋出張所が関越営業所(前橋市)として統合される。そして1987年、特約店・販売店とのコミュニケーションネットワークを強化するため『桃友会』が結成され、独自の販売店組織が誕生した。また、この頃から製品のバリエーションを拡大するため米国・英国・スイス・イタリア・韓国など多くの海外メーカーらと販売・技術提携を結んでいくこととなる。1991年、横浜の技術研究所を閉鎖し、福島県いわき市にいわき技術センター(ITC)を開設。千葉市に東関東営業所を同時に開設している。1994年、さらなる事業拡大と組織の合理化を図るため、分離した株式会社ベン岩手工場を吸収合併。1997年にはフジ電装株式会社も吸収合併している。
 2000年以降は、安心・安全・省エネを基調とした製品が求められるようになり、オリジナル商品を中心に開発が進み市場へと投入されていった。そんななか、東北地方が未曽有の災害に襲われる。2011年3月11日。岩手工場では生産設備や倉庫に被害がおよび、いわき技術センターは一部が損壊。原発問題もあり、一時休業を余儀なくされた。それでも復興支援のため生産設備をただちに復旧させ供給体制を整えたという。
 読者の記憶にも新しいかと思うが2016年、相模原工場の工場棟がリニューアル。2017年には震災の教訓を生かして岩手工場の作業棟をリニューアル。耐震補強工事を行うなどして快適な職場環境が整えられた。また同年、横浜の配送センターを相模原工場に移転。相模原中央配送センターが新設された。2018年、相模原工場に、いわき技術センターの機能を引き継いだイノベーションセンターを新設。顧客第一主義を実践するため、顧客と同社の交流の場として活用するほか、地域との架け橋として社会にも貢献してくことを目指す。2019年、沖縄に出張所を開設。そして2020年に同社は創立70周年を迎える。
 「2020年、創立70周年を迎えるベン。その先の100周年、200周年と永続する企業を目指し、また、お客さま優先、総合力発揮により社会のなかで信頼され、さらに社員が仕事を通じてかけがえのない人生の喜びを実現できる企業を目指して、日々変化し続ける社会ニーズに対して実績と技術をもって的確に応えていく、進化し続ける努力を惜しみません」とベンは言う。同社の未来は明るい。

丸一切削工具
「ザ・カットミル4枚刃難削材用
不等リード超硬エンドミル」
ロングタイプ新発売

 丸一切削工具(社長=衣斐誠氏、本社=東大阪市本庄西)はこのほど、高速切削が可能で美しい加工面を実現する「ザ・カットミル4枚刃難削材用不等リード超硬エンドミル」に、ロングタイプ(IC4DMC-L)を追加し発売した。
 「ザ・カットミル4枚刃難削材用不等リード超硬エンドミル」は、不等リード&独自刃型により難削材加工における切削抵抗とビビリを抑制する。高速切削が可能で美しい加工面を実現。刃先はギャッシュランドを採用し、耐チッピング性能を向上させた。
 主な特長は、TiAlN+AlCrNコーティング▽超微粒子超硬▽溝加工▽側面加工▽ネジレ角度42〜45度▽コーナ部45度。
 今回、ロングタイプ(3D、4D)を追加し、ラインナップを拡充した。
 ロングタイプの標準価格は2600円〜5万4800円(税抜)。

タンガロイ 新製品紹介
4コーナ溝入れ工具 TetraForce‐Cut
高能率加工用ブレーカ「TCL27形」発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、4コーナ溝入れ加工用工具「TetraForce-Cut(テトラ・フォース・カット)」に、高能率加工用ブレーカ「TCL27形」を拡充した。
 TetraForce-Cutは、最大溝深さ6・4oまで可能かつ、4コーナ仕様で経済性に優れる溝入れ加工用工具。独自のインサートクランプシステムを採用し、優れた繰り返し刃先位置精度が得られ、加工精度と安定した工具寿命を実現する。
 TCL27形は、切りくずの溝残りやワークの絡み付きを低減する、深いディンプル形状を備えた特長的なブレーカ。低抵抗で高い切りくず処理性が得られる。また、汎用性に優れるAH725は、安定した加工および高能率加工を実現する。
 既存の「TCS/TCM27形」と合わせ、豊富なインサートのラインナップにより一般旋削加工から小型旋盤加工まで幅広い切削領域をカバーし、ユーザーの生産性向上に貢献する。
 今回発売されたのは、形番「TCL27-150-015 AH725」など全4アイテム。標準価格は3880円〜3990円(税抜)。初年度4700万円の販売を見込んでいる。
刃先交換式ガンドリル Dee pTri‐Drill
TOHTインサートNDLブレーカ発売

 タンガロイは、刃先交換式ガンドリル「DeepTri-Drill(ディープ・トライ・ドリル)」用TOHTインサートNDLブレーカを発売した。
 同製品は、低送り条件(f=0・1o/rev以下)に適したブレーカ形状により、低送り域で高い切りくず処理性能を発揮する。ガンドリルマシンでの深穴加工において、機械動力が低いため高送り条件で加工できない場合でも、安定した切りくず排出での加工が可能になる。
 高送り域での加工性能に優れるNDJブレーカに加え、低送り域での加工性能に優れるNDLブレーカと使い分けが可能になり、従来よりも広い加工領域での安定加工を実現し、深穴加工の生産性向上に貢献する。
 今回発売されたのは、形番「TOHT070304R-NDL AH725」など全6アイテム。標準価格は2700円〜3250円(税抜)。

寿命を2倍にした浄水カートリッジを新開発
キッチン用オールインワン浄水栓「AJタイプ」
LIXIL INAXブランドより新発売

 LIXIL(社長=大坪一彦氏、本社=東京都千代田区)は、INAXブランドより、浄水寿命を2倍にした新カートリッジ搭載のキッチン用浄水器内蔵シングルレバー混合水栓(オールインワン浄水栓)「AJタイプ」を発売した。
 「AJタイプ」は、浄水カートリッジの寿命と水栓としての美しさを両立したキッチン用浄水器内蔵水栓。LIXILが長年培ってきたセラミック技術を活かした、業界初という「造粒微粉炭」製造技術により、浄水カートリッジの大きさはそのままに、浄水能力の寿命を従来比2倍に進化させた。さらに浄水カートリッジの除去物質数も5から10へと拡大した。カートリッジの寿命が延びることで、交換の手間が少なくなるほか、米研ぎや野菜洗いなどにも安心安全な水をたっぷり使うことができる。
 また、ノイズレスを追求したシンプルなデザインでありながら、機能性も向上させ、スリムなスパウト先端部には、プッシュ操作&ダイヤル操作により、原水と浄水、シャワーと整流を簡単に切替可能な「くるプッシュ切替」を搭載。簡単操作でスムーズな調理をサポートする。
 さらに、バリエーションも強化し、卓上食器洗い乾燥機等のキッチン家電にも対応する分岐仕様も新たに用意。施工面においても、スパウトの回転角度規制を施工時に変更できる新機構を搭載し、さまざまなシンク形状に合わせて、スパウトの回転範囲を調整できるようにした。
 浄水アプリ「Water Filter」を使用すれば、世帯人数・頻度・用途から最適なカートリッジ交換時期を診断する「我が家の浄水診断」や、アプリのプッシュ通知で交換時期を知らせる「交換時期お知らせ機能」など、より便利に使えるようになる。
 同商品は、スリムな吐水スパウトや先端部に集約された操作系などのミニマルデザインが評価され、「グッドデザイン賞2018」を受賞している。
 価格は、オールインワン浄水栓「AJタイプ」が5万8000円、同分岐口付が6万7000円、同分岐栓付が7万5000円(いずれも消費税、取付費、運賃等は別途)。

未来のオフィス空間
『point 0 marunouchi』 にて
実証実験を開始
TOTO 『CRESNECT』プロジェクトに参画

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は7月8日、会員型コワーキングスペース『point 0 marunouchi(ポイントゼロ マルノウチ)』にて7月16日より未来のオフィス空間づくりに向けた実証実験を開始すると発表した。参画企業は、オカムラ、ダイキン工業、東京海上日動火災保険、ライオン、MyCity、アサヒビール、TOA、パナソニックと同社の9社。
 『point 0 marunouchi』は、オカムラ、ソフトバンク、ダイキン工業、東京海上日動火災保険、三井物産、ライオンが昨年7月30日に共同発表した空間データの協創プラットフォーム『CRESNECT(クレスネクト)』の第1弾プロジェクトである、「未来のオフィス空間」を実現していくための会員型コワーキングスペース。社会課題である「働き方改革」をテーマに、理想のオフィス空間の実現を目指して、様々な空間コンテンツの実証実験を行う。
 実証実験では、各社の最新技術やデータ、ノウハウを活用し、実際に人が働くオフィス空間(オープンスペース、会議室、集中ブース、仮眠ブースなど)において、多様な働き方に合わせた空間コンテンツを導入。オフィスでの動線や仕事中の姿勢、室内の温湿度や内装のデザイン、照明・音・香り、アルコールも含めた飲食など、様々な要素が働く人に及ぼす効率性や創造性、健康への影響を収集・分析し、コンテンツの高度化や新しいサービスの創出を目指す。
 TOTOは、今回新たに同プロジェクトに参画。オフィスにおける水まわり空間での使用実態のデータ収集と分析▽取得データを活用した水まわり空間での新たな価値の創出▽参加企業との協創による水まわり空間への新しい提案の検討―に取り組む。
 【『point 0 marunouchi』の施設概要】
 @所在地=東京都千代田区丸の内2-5-1、丸の内2丁目ビル4階
 Aアクセス=東京駅より徒歩3分(地下直結)
 B敷地面積=1082u
 C総席数=220席
 D料金=個室・月額会員10万5000円〜/月(税別)、自由席・都度利用250円〜/15分(税別)
 E開業日=2019年7月16日(火)
 FURL= https://www.point0.work

梅雨の合間に
キャンプの集い開催
250名が自然のなかでリフレッシュ
愛機工青年部

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)の青年部(部長=滝澤有一理事・松本商店社長)が主催する『キャンプの集い』(担当幹事=野田典嗣氏・ノダキ社長)が、今年も7月20日(土)・21日(日)の2日間、組合員各社の社員やその家族などおよそ250名を集め、岐阜県関市板取の「すぎのこキャンプ場バンガロー村」で開催された。
 今年で40回目となる『キャンプの集い』。あいにくの天気ではあったが、夏休み初日ともあって多くの家族連れが参加した。参加者は、青年部が企画した鮎のつかみ取りやキャンプファイヤー、ビンゴゲームなどで蒸し暑い夏の2日間を楽しんでいた。
 キャンプ終了後に回収された参加者へのアンケートでは、鮎のつかみ取りに対して「大人も必死になって楽しめる企画でした」、ビンゴ大会に対しては「景品を少なくして、その分、商品を豪華にしては?」、キャンプ全体に対しては「次回も参加したい」「せっかくの機会なのに、これまでの雨のせいで川が増水していて入れないのが残念だった」などの意見が寄せられた。これに対して青年部は「改善できるところはして、来年はもっと楽しく盛り上がるキャンプにしたい」と意気込みを語ってくれた。

フェア開催を前に
藤岡中部支社長を取材
中部グランドフェア2019に向けて

 ユアサ商事中部支社(名古屋市名東区)の藤岡正一支社長は7月18日(木)、『産業とくらしの中部グランドフェア2019』(以下、GFと表記)の開催を目前に控え、我々の取材に応じてくれた。
 中部ユアサやまずみ会(峰澤彰宏会長・MINEZAWA社長)が主催するGFは、9月6日(金)と7日(土)の2日間にわたり、名古屋市港区のポートメッセなごや3号館で開催される。グランドフェア2019は、7月5日(金)・6日(土)の関東(開催済み)を皮切りに、7月19日(金)・20日(土)の東北(開催済み)、中部、9月13日(金)・14日(土)の九州(マリンメッセ福岡)、そして9月20日(金)・21日(土)の関西(インテックス大阪)と全国各地で開催される。
 本年度の全国統一テーマは『Growing Together〜ともに新しい未来へ〜』だ。このテーマのもと、展示場内は「テーマゾーン」「工業ゾーン」「住環境ゾーン」「建設ゾーン」に分けられ、豊富な商品群が一堂に展示される。
 藤岡支社長はインタビューのなかで「貿易摩擦、消費税増税などさまざまな問題があるなかで産業とくらしが直面する課題について新たなご提案をいたします。GFにどうぞお越しください」と語ってくれた。GFについては弊紙でも今後、特集を組む予定だ。

2019年6月の工作機械受注額
32か月ぶりの1000億円割れ
日工会 設備投資への慎重姿勢が継続

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・東芝機械会長)が7月23日発表した2019年6月の工作機械受注実績調査報告によると、6月の受注総額は前年同月比37・9%減の989億円となり、9か月連続で減少した。受注総額が1000億円を割るのは32か月ぶり。米中貿易摩擦の影響などで需要の停滞が続いているとみられる。
 内外需別にみると、内需は同40・1%減の377億円で、7か月連続の減少。自動車や航空・造船関連の大型受注がなく、29か月ぶりの400億円割れとなった。
 また、外需は同36・4%減の612億円となり、9か月連続で減少した。中国での自動車の大幅減などが影響し、31か月ぶりの650億円割れとなった。
 内需の内訳をみると、主要業種である一般機械は同35・4%減の160億円で、産業機械等が29か月ぶりの140億円割れ、金型は3か月ぶりの20億円超となった。自動車は同50・2%減の107億円で、自動車部品が2か月ぶりの90億円割れ、完成車は28か月ぶりの30億円割れ。世界経済が不透明な中、中小部品メーカーを中心に慎重な動きが継続しているとみられる。
 外需の内訳では、アジアが同44・4%減の250億円となり、13か月連続の減少で弱含み。欧州は同33・4%減の142億円で、「ロシア・その他」を除くすべての国・地域で減少した。北米は同26・0%減の211億円で、5か月連続の減少となったが、29か月連続の200億円超と堅調を持続している。
 2019年上期(1〜6月)の受注総額は前年同期比29・3%減の6819億円となり、2半期連続で減少。内需は同30・6%減の2663億円で、全11業種で減少した。また、外需は同28・4%減の4156億円。主要3極(アジア、欧州、北米)ともに減少したが、北米は高水準を持続している。外需比率は60・9%で、前期(2018年下期)から3・9ポイント上昇、前年同期(2018年上期)から0・7ポイント上昇した。
 同会は「米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資に対し慎重姿勢が継続。今後も通商問題やイラン情勢、中国経済の回復動向を注視」していくとしている。

5軸・複合加工の活用・高効率化をサポート
「Mastercam2020」バレル工具による5軸加工
ゼネテック 8月1日より提供開始

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は7月24日、3次元CAD/CAMシステム「Mastercam(マスターキャム)」の日本語最新版『Mastercam2020』の提供を8月1日より開始すると発表した。
 新バージョンでは、Mastercam使用ユーザーの要望を中心に、操作性の改善と機能向上を実現。前バージョンから追加されたサークルセグメントエンドミルの対応工具もさらに拡充され、5軸・複合加工機の能力を活かした高効率加工に威力を発揮する。
 同社では顧客の生産性向上の実現に向けて、同製品の保守加入ユーザーに対し、加工経験を有する技術者が顧客の利用環境に応じたサポートサービスを提供する。
 【Mastercam2020の主な新機能・特長】
 ■Mill(CAM)
 ソリッドモデルから複数エアーカット領域、外側エッジ、開口部、ボス、キャビティなどの要素をワンクリックで自動認識、ツールパス作成時の図形選択作業を簡略化。
 シルエット境界を自動認識、複雑な外形認識も可能。
 ■Tool(対応工具の追加)
 バレル形状、レンズ形状に加え、その複合形状であるレンズバレル形状を追加し、1本の工具で様々な曲面に対する効率的な加工を実現。更に簡単なパラメタ設定で定義可能なオーバル形状の追加により、豊富な高効率仕上げ工具の活用が可能。
 ■Lathe(旋盤)
 3D工具のプレビュー表示対応により、容易なライブラリ内の工具識別が可能。
 刃先チップとホルダのライブラリ分割登録が可能。
 刃先チップのパラメトリック作成が可能。
 ■操作性強化
 チェインメニューのダイアログレイアウトの刷新。
 ワイヤフレーム、ソリッド、サーフェス選択時、リボンへ“次に使用する可能性の高いツール”の予測表示が可能。
 Mastercamで使用する工具情報を、MachiningCloudからアセンブリデータにてダウンロード可能。(https://www.machiningcloud.com/
 【その他機能・特長】
 ■ダイナミックモーションテクノロジー(CAM)
 高送りと深い切込みによって1回あたりの切込み量を増やし、トータルの切削距離を短くすることで、加工の大幅な効率化と工具負荷の軽減を両立させるMastercamの独自技術。最も短い加工計算時間を実現し、高速加工向け各種新機能と併用が可能。
 ■プライムターニング(旋盤)
 通常旋削である押し加工の他、引き加工も行えるため、全ての方向への旋削が可能。無駄な退避動作を加工動作に変え、加工効率と工具寿命が向上。
 ■バレル工具への対応
 全てのサークルセグメントツールに対応。ボールエンドミルでの加工と比較し、約30%以上の切削時間短縮となり、面品位の向上も同時に実現。
 なお、同製品は、10月2〜4日にインテックス大阪で開催される『第22回[関西]設計・製造ソリューション展』と、10月23〜26日にポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される『メカトロテックジャパン2019』に出品される予定。

2019年8月11日(日)2715号
新会長に石川則男氏(オーエスジー)
「WCTC2022」日本で開催
日本機械工具工業会 第5回定時総会を開く

 日本機械工具工業会は、6月12日午後2時より東京・千代田区のアーバンネット大手町ビル21階東京會舘にて、第5回定時総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では、牛島望会長(住友電気工業専務〈現副社長〉)が退任し、新会長に石川則男オーエスジー社長が就任。石川新会長は就任の挨拶で「関連団体の皆様と日本の技術の粋を結集して、日本ブランドが世界でより高い地位を得られるよう、会員の皆様と一緒に努力したい」と所信を述べた。また、同工業会会員の昨年度の機械工具生産額実績は5188億円(前年度比7・6%増)となり、今年度の当初見通しを微減の5078億円(同2・1%減)としたと発表された。
 総会では、第1号議案=平成30年度事業報告並びに収支決算に関する件▽第2号議案=令和元年度事業計画に関する件▽第3号議案=令和元年度経費収支予算に関する件▽第4号議案=令和元年度各社会費に関する件▽第5号議案=役員選任の件▽第6号議案=正・副会長承認に関する件―を審議し、いずれも承認可決された。
 総会で承認され、就任した新役員は次の通り。(敬称略、※は新任)
 ▽会長=石川則男※(オーエスジー)
 ▽副会長(4名)=中村伸一(三菱マテリアル)、塚本裕※(不二越)、岩田昌尚(イワタツール)、山本誠司※(サンアロイ工業)
 ▽理事(10名)=
甲斐匡介※(アサヒ工具製作所)、植山浩(高周波精密)、牛島望(住友電気工業)、生悦住歩(ダイジェット工業)、田野井優美(田野井製作所)、寺島誠人(東鋼)、太田雅和※(日本特殊陶業)、森誠(富士精工)、西嶋守男(冨士ダイス)、岩ア啓一郎(三菱重工工作機械)
 ▽監事(2名)=藤原啓郎(共立合金製作所)、齋藤智義※(サイトウ製作所)
 ▽専務理事=関口紳一郎(日本機械工具工業会)
 牛島前会長が「本間会長のコンプライアンス重視の運営や国際化の方向性について、私も同じ考えだったので継続し取り組んできました。今後、WCTC(世界切削工具会議)が日本で2022年に開催されるので、それに向けて、JTA(日本機械工具工業会)のステータス、プレゼンスを上げて行くためにも、国際化については石川新会長のリーダーシップの下に取り組んでいただきたいと存じます。この2年間、会員、役員として皆様から頂戴した温かいご支援ご協力に対し、心より感謝を申し上げます。今後は、理事として会の更なる発展に少しでも貢献できればと念じております」と退任の挨拶。
 第3代会長に就任した石川新会長は「当会の発展に尽くすために、微力ではありますが、精一杯努力していきたいと思います。超硬工具協会と日本工具工業会の統合により発足した日本機械工具工業会は、会員数が137社を数え、2018年度の生産金額は5188億円と、発足後の4年間順調に発展してきました。牛島前会長には、2つの団体間の融和を支えていただくと共に、国際化、また当工業会の運営強化に大変なご尽力をいただき、改めて厚く御礼を申し上げます。先ほど牛島前会長からWCTC2022日本開催の話が出ましたが、これからの時代は切削工具、耐摩耗工具単独ではなく関連団体の皆様と日本の技術の粋を結集して、特に生産財という仕事の中で日本ブランドがより高い地位を得られるように、会員の皆様と一緒に努力したいと思いますので、宜しくお願いします」と就任の挨拶をした。
 また、報告事項として、会員の種別異動並びに新規入会会員の紹介、令和元年度「生悦住賞」・「新庄賞」受賞者の紹介、委員会活動報告、令和元年度当初機械工具生産額見通しの発表などが行われた。
 会員については、賛助会員から正会員へ異動した1社と、新規入会の4社(正会員1社、賛助会員3社)を紹介し、総会時の会員数は正会員85社、賛助会員53社、会員合計138社と報告された。
 令和元年度当初機械工具生産額見通しでは、同工業会会員の平成30年度生産額実績5188億円(前年度比7・6%増)に対して、令和元年度上期が2516億円(前年同期比1・1%減)、下期が2561億円(同3・1%減)、通期で5078億円(前年度比2・1%減)となる見通しが発表された。
 この後、表彰式が行われ、令和元年度「生悦住賞」・「新庄賞」の受賞者に石川新会長より賞状が授与された。受賞者は次の通り。
 【令和元年度「生悦住賞」(2名)】本田晴彦氏(元日立ツール)▽松原純二氏(元アライドマテリアル)
 【令和元年度「新庄(陰徳の士)賞」(6社6名)】椛沢二三男氏(高周波精密)▽佐々木徳栄氏(三洋工具)▽井坂広徳氏(東鋼)▽坂口孝氏(日本新金属)▽門正次氏(光機械製作所)▽吉岡健嗣氏(冨士ダイス)
 午後5時から開かれた懇親会では、石川新会長が「電気通信大学の新教授の講演で、こんな話がありました。新教授が10年前に自動車会社の名だたる社長さんの前で、自動車には窓はいらないのですと言ったら、さすがに窓が無かったら外が見られないし、逃げられないではないかと言われた方が多かったそうです。今年、トヨタのレクサスES300は、サイドミラーが鏡ではなく、カメラとモニター。窓があるとガラスを付けなければならないので強度が落ちる。割れたら、怪我もする。車の外にカメラ、内側にモニターを付ければ、代用できる。発想の転換ということを新教授は仰られたと思います。新しい技術、ハリウッド映画や漫画のようなことを実現する人や企業が必ず現れる、そのようなことを思い描きながらこの2年間、皆様と一緒に日本、そして世界の製造業に貢献していきたいと思います。宜しくお願いします」と挨拶。
 続いて玉井優子経済産業省製造産業局産業機械課長から祝辞があり、山本新副会長の発声で乾杯。和やかに歓談が進む中、岩田副会長の中締めでお開きとなった。

総受注高前年同月比39.7%減の299億円
74か月ぶりの300億円割れ
中部経済産業局 令和元年6月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が7月31日に発表した令和元年6月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比39・7%減の299億6000万円となり、8か月連続で前年を下回った。前月比は14・8%減だった。総受注高が300億円を割るのは平成25年4月以来74か月ぶり。
 国内受注は、前年同月比43・5%減の99億9400万円となり、7か月連続で前年を下回った。前月比は16・7%減だった。主力の一般機械工業向けが前年同月比39・4%減の52億6200万円と8か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同55・0%減の25億3400万円と7か月連続で前年を下回った。
 海外受注は、前年同月比37・6%減の199億6600万円となり、8か月連続で前年を下回った。前月比は13・8%減だった。
 北米向けが前年同月比37・3%減と5か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同31・2%減、アジア向けが同44・7%減とともに8か月連続で前年を下回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け35・4%、北米向け32・8%、ヨーロッパ向け27・6%。
 国別にみると、1位のアメリカが62億6600万円(前年同月比18・8%減)、以下、中国39億7200万円(同52・9%減)、ドイツ17億9700万円(同25・9%減)、インド15億5200万円(同75・8%増)、イタリア8億6500万円(同46・6%減)の順となった。
 販売額は、前年同月比10・8%減の354億4700万円となり、2か月連続で前年を下回った。前月比は6・8%増だった。
 受注残高は、前年同月比13・7%減の2070億2400万円となり、3か月連続で前年を下回った。前月比は4・5%減だった。

「MEKASYS IoT
スタートアップ展」開催
日伝 27日(火)名古屋国際会議場にて

 日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)は、8月27日に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場白鳥ホールで「MEKASYS IoTスタートアップ展」を開催する。「ユーザーの困りごとに対してIoT≠ノよる解決策を提案する」をテーマに、37社が出展しIoTに関する製品などを展示紹介する。また、当日は出展企業によるセミナーも9つ予定されている。
 同展では「必要なデータを集め、分析・確認に活かす」(経営者向け)、「常に状況を把握し、効率改善に活かす」(生産技術者向け)、「変化を知り、予知・予防保全に活かす」(情報収集者向け)―それぞれのIoT活用事例を紹介。経営者のパソコン・スマホで現場が見える・分かる仕組みを展示するのをはじめ、生産技術者向けには、センシング、設備監視、工数削減、工場分析の4つに会場をレイアウトし、現場で使えるIoTを紹介する。また、人・モノ・設備からデータを収集・蓄積し活用するハードやソフトの紹介なども行う。
 開催時間は10時〜18時、入場無料。
 同社では、Web登録して来場した人の中から抽選でQUOカード500円分をプレゼントする、Web登録キャンペーンを実施中。セミナーも同時に申し込みできる。
詳しくは、https://www.nichiden.com/information/salesinformation/mekasys-iot-2019.htmlで確認を。

 【出展企業】
 R.O.D▽アイエイアイ▽IMV▽アサ電子工業▽アルゴシステム▽伊東電機▽イマオコーポレーション▽SMC▽SUS▽エム・システム技研▽山洋電気▽シーイーシー▽シュナイダーエレクトリックホールディングス▽椿本チエイン▽テクノツリー▽デンソーウェーブ▽東海ソフト▽東京エレクトロンデバイス▽東芝テック▽鍋屋バイテック会社▽ニッタ▽日本精工▽日本電産シンポ▽ニュートラル▽ネットカムシステムズ▽パトライト▽パナソニック▽東日本電信電話(NTT東日本)▽不二越▽富士電機▽ペガサスミシン製造▽北陽電機▽堀内機械▽マツシマメジャテック▽三木プーリ▽ミネベアミツミ▽リコージャパン
 【同時開催セミナー】
 10時30分〜12時…@身近で効果の出る製造業IoT・DX導入事例/NTT東日本Aスマートファクチャリングを目指したSmall IoT/パナソニックIMSJB信号灯データ収集システムで現場を見える化/パトライト
 13時〜14時30分…C工場IoTデータ可視化サービス/シーイーシーDIoT構築に必須のつなぐ≠ヨの取り組み/デンソーウェーブE振動監視による予知保全のポイントはここ/IMV
 15時〜16時30分…FIoT活用による現場改善事例/東芝テックG『高品質を実現する見える化』への取り組み/リコージャパンH現場帳票の電子化ソリューションについて/テクノツリー

テーマは“新時代へ ―食と包装2020”
「2020中部パック」概要発表
中部包装食品機械工業会 来年4月22日からポートメッセで開催

 中部包装食品機械工業会(会長=梅森輝信氏・ゼネラルパッカー会長)は6月17日午前11時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにて「2020中部パック」記者発表会を開き、開催概要や企画について発表した。中部パックは、中部地区で唯一の包装・食品・製パン製菓・物流機械、衛生・環境・検査機器、包装資材、食品材料などの総合展で、1979年に第1回を開催してから40年を経て、今回で22回目。2020中部パックは来年4月22日〜25日の4日間、「新時代へ ―食と包装2020」をテーマにポートメッセなごやで開催される。3月より出品受付を開始、締切りは今年の11月30日まで。
 記者発表会では梅森会長が「中部パックは2020年で22回目となります。2020中部パックにおいても出品者様、来場者様ともに喜んでいただける展示会にするために、来年の4月までの時間を掛けて準備をして行きたいと思っています。私たち包装機械メーカー、食品機械メーカーは、ユーザー様とともに、日本の技術力を高めて進化し続けなければなりません。先端技術をこの中部地区で見ていただける展示会にするには、友好団体である日本包装機械工業会、日本食品機械工業会、日本製パン製菓機械工業会、日本粉体工業技術協会、日本包装技術協会などのご協力をいただいて、幅広く出品を募ることを考えています。政府の経済対策や働き方改革が追い風となり、ユーザー様が設備投資に意欲を持つことで、経済が活性化することが期待できます。当工業会会員全員で協力し、知恵を出し合い、中部パックを通して業界発展のために努力してまいりたいと思っていますので、宜しくお願いいたします」と挨拶。
 吉田眞治2020中部パック実行委員長(ヨシダキカイ社長)は、「今回、『新時代へ ―食と包装2020』をテーマに掲げました。これからの課題として高齢化、人口問題、環境問題等があり、今後の食について考えていかなければなりません。食品業界としては、異物・有害物の混入の問題やオーガニックフード等の需要の高まり、グルテンフリー、アレルゲンフリーなど原材料についても考えていく傾向にあります。生産の面では人手不足、設備についても省人化、ロボット化、AI化を含めて、色々な課題があります。その一方で、SNS等で話題性のある、いわゆる“ばえる(映える)”商品を意識して、パッケージや装飾にも力を入れているのも現在の事実としてあります。ユーザー様がこれからの製品を生み続けるヒントになり、出品者様の最先端の技術を見ていただける展示会にするために、より多くの出品を集うことが大事です」と話し、3月より出品申し込みの受付を開始していることを報告した。
 直井宏光実行委員(森川フードマシン常務)は、2020中部パックのポスターのコンセプトなどを説明し、「原料から加工する、包装する、流通するという製造プロセスやパッケージングに関わる、我々が日々努力を重ねている最新技術の集大成を披露する場であり、これからの食のためにユーザー様がどのような問題を解決していきたいか、また食品業界にとってどのようなものがヒット商品になるかなど、展示会で少しでも情報入手できるような場にもしていきたい」と抱負。
 さらに同氏は「ここ数回、開催するたびに来場者数が前回を上回り盛況であり、2020年においても来場者数を増加させるための工夫をしていきます。新たに出品したいという企業もあり、良い傾向にあると感じられます。現在は幅広い分野の製品を出品してもらえるよう、出品案内の配付を積極的に行っています。今回も前回に引き続き、環境工場や再資源化、安全・安心を確保するための人に優しい衛生管理の普及に協力し、お客様のニーズに応え、提案できるような展示会にしたいと考えています。人手不足を解消するために提案できるシステムや製品なども出品してもらえるようにアプローチしています。また、今回も6次産業化推進のブースを東海農政局の協力を得て設置予定。農・商・工の連携を実現するために中部経済産業局にも協力を要請しています」などと準備状況を報告した。
 その他、商品のPR・販売の場を提供する「チューピープラザ〜パックDEマルシェ〜」や、時代に即した身近な話題から未来に役立つ内容を取り上げて毎回好評の「特別講演会」も来場者サービスの一環として会期中に開催する予定。
 広報活動としては、今回から本格的にSNSの活用も行う予定で、主にフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなど中部パックの公式アカウントを開設し最新情報を発信していく。
2020中部パック開催概要
 【名称】2020中部パック
 【テーマ】新時代へ ―食と包装2020
 【目的】
包装機械、食品機械、製パン製菓機械、物流機械、衛生・環境・検査機器、包装資材、食品材料など、原料から製造、包装、物流までを一貫して展示し、業界の発展とユーザーとの共存共栄の道を拓く
 【主催】(一社)中部包装食品機械工業会
 【後援(申請中)】愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所・日本貿易振興機構名古屋貿易情報センター
 【協賛(申請中)】(一社)日本包装機械工業会/(公社)日本包装技術協会/(一社)日本食品機械工業会/(協)日本製パン製菓機械工業会/(一社)日本粉体工業技術協会/東京糧食機工業協同組合/(公社)日本ロジスティクスシステム協会/愛知県菓子工業組合/包装食品技術協会/愛知工研協会/(一社)日本豆腐機器連合会/(一社)日本厨房工業会/全国醸造機器工業組合/(一社)日本冷凍空調工業会/(一社)日本自動販売機工業会/梱包機工業会/鞄本包装リース/セロファン工業会/中部包装資材協議会/日本粘着テープ工業会/全日本包装資材連合会/(一社)日本印刷産業機械工業会/愛知県印刷工業組合/東海北陸シーリング印刷協同組合/中日新聞社/日刊工業新聞社/中部経済新聞社/日本工業新聞社/中部日本放送/東海ラジオ放送/東海テレビ放送/中京テレビ放送/メ〜テレ/テレビ愛知
 【会期】2020年4月22日(水)〜25日(土)の4日間
 【開催時間】午前10時〜午後5時
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2-2)
 【展示規模】2号館/展示面積6576u、3号館/展示面積13500u
 【入場料】1000円(ガイドブック、消費税込)
 【併催行事】出品者によるプレゼンテーションセミナー、事務局主催による特別講演会
 ●出品対象…@包装機械A製パン製菓機械B食品機械C粉体製造・プロセス機器D計装・測定、ラボ機器E材料・エンジニアリング・情報・その他F物流機械G包装関連機器H包装資材I食品材料J環境関連機器K情報・出版物
 ●出品申込期間…2019年11月30日まで(ただし、期間内に満小間となった場合は締め切ることがある)
 ●問合せ先…中部包装食品機械工業会2020中部パック事務局=052-452-3161

共に成長を目指して取り組む
9月6、7日グランドフェア
中部ユアサやまずみ会 2019年度総会を開催

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)の販売店でつくる中部ユアサやまずみ会(会長=峰澤彰宏氏・MINEZAWA社長)は、6月17日午後3時より名古屋東急ホテルにて2019年度総会を開き、2018年度事業報告・会計報告、2019年度事業計画案・会計予算案を承認可決した。総会の後、田村社長が同社の業績と今期方針について説明。記念講演では、ジャーナリストの河合雅司氏(高知大学客員教授、大正大学客員教授)による講演が行われた。
 総会の冒頭、峰澤会長が「先日も、あるメーカーの社長さんと話をしていたら、現状は注残があるので恐らく9月までの半期はそれなりの業績になるだろうが、下半期は少し穏やかではなくなってきそうだとお聞きしました。概ねそのような状況ではないかと存じます。ユアサ商事様におかれては、本年は会社設立100周年を迎えられる中、6期連続で経常利益最高益を更新と、非常に素晴らしい成績を保っておられます。世界に目を転じると、時折思い出したようにミサイルを飛ばす国や、アメリカと中国で貿易に関する摩擦が生じたりしています。香港での大規模な政治的デモが行われている中、イランの海で日本の船が攻撃される事件も起きています。多かれ少なかれ色々な形で世界と携わっている以上、日本にも何か影響があるかもしれませんし、私たちもグローバルな感覚を持って、しっかりと世界の動きにも目を向けてまいりたいと思っています。ユアサ商事様は『Growing Together』との会社の方針を打ち立てておられます。ユアサ商事様と共に私たちも最高益を目指して、最高益を更新していけるようなことをしっかりと取り組んでいきたい。何事も1つ1つきっちりと最後までやっていきたいと思います。今年のグランドフェアは9月6日(金)・7日(土)に開催します。ご協力ご尽力をいただきますよう、お願いいたします」と挨拶した。
 続いて藤岡正一ユアサ商事執行役員中部支社長が「平成から令和に変わりました。平成の30年間は色々なことがありました。バブルの崩壊やリーマンショック、東日本大震災等々、非常に厳しい変化の予兆の時代であったと思っています。今後はどんな時代になるのか。産業構造が変化する中でどのように生き残っていくかを考えながら、生き残り、成長してまいりたいと思っていますので、何卒宜しくお願いいたします」と挨拶。
 引き続き藤岡支社長は中部支社の2019年3月期の業績報告を行い、その中で支社全体の売上高が予算を達成したことを報告した。4月に行われた組織変更については「世の中の変化のスピードに対応する体制が必要。当地は中部ブロックとして、私が東海3県と浜松エリアを管轄します。本部と拠点が一体となって、総合力を発揮したいと思います」と述べた。
 司会者から会員150社中、102社出席、委任状37社、合計139社で過半数を占め総会が成立すると報告された後、峰澤会長を議長に選出して議事に入り、審議の末、第1号議案=2018年度事業報告▽第2号議案=2018年度会計報告並びに会計監査報告▽第3号議案=2019年度事業計画案▽第4号議案=2019年度会計予算案はいずれも原案通り承認可決された。

 総会終了後は会場を移し、メーカーで構成する中部ユアサ炭協会の会員も参加して両会合同で会が進められ、田村ユアサ商事社長が同社の2019年3月期(第140期)業績報告と今期方針説明を行った。
 報告によると、2019年3月期連結決算は、売上高4936億円(前期比6・9%増)▽営業利益125億円(同9・8%増)▽経常利益134億円(同10・6%増)▽純利益90億円(同9・4%増)で増収増益だった。
 セグメント別の売上高は、産業機器が前期比3・7%増、工業機械が13・7%増、住設・管材・空調が5・0%増、建築・エクステリアが8・9%増、建設機械が3・0%増、エネルギーが8・2%減、その他が13・1%増。
 資産が127億円増加し、自己資本比率は前期比0・4ポイント増の30・9%となった。
 今期(2020年3月期)は中期経営計画『Growing Together2020』の最終年度でもあり、売上高5000億円▽営業利益140億円▽経常利益150億円▽純利益100億円を計画している。
 同社は2年前、創業360周年にあたる2026年3月期にユアサ商事がどうあるべきかという『ユアサビジョン360』を策定。2026年3月期の目標を売上高6000億円、経常利益200億円と定め、経常利益率3・3%以上という業界トップレベルの収益性を持つ複合専門商社を目指している。中期経営計画『Growing Together2020』はユアサビジョン360のファーストステージという位置づけ。
 最終年度となる今期の取り組みについて田村社長は「モノ売り≠ノはこれからも注力していくが、それにコト売り≠ニいう機能をプラスして提案できる企業風土に変革していく。コア事業の機能を強化し、ユアサ商事グループならではの独自機能を発揮していく」。
 また、成長事業である@海外事業Aロボ(AI)&IoT事業B環境&エネルギーソリューション事業C新流通事業Dレジリエンス&セキュリティ事業―の再強化と、新分野(農業分野、介護・医療分野)において人手不足&高齢化の社会課題解決に向け同社グループのノウハウを発揮し開拓に取り組む。
 経営基盤の強化(挑戦する企業風土の再醸成)のために、4月よりチャレンジを高く評価する新しい人事評価制度(社内FA制度、社内公募制度、キャリアパス制度、匠登録制度)を導入。新商品開発や新事業開発、新分野展開につなげていく。また、全国を7ブロックに分ける組織改革を行い、地域戦略を立てやすくした。
 その他、総合力発揮に向けた取り組みとしてグランドフェアの開催、ESG/SDGsの取り組み(事業を通じた社会課題の解決・ガバナンスの強化)などを行う。
 田村社長は「施策を着実に実行し、施策が足りなければ足して、その新しい施策も着実に実行していくという姿勢で、この1年間、売上高5000億円、経常利益150億円を目指して全社一丸となって邁進する所存です。やまずみ会、炭協会の皆様と共に歩んでまいりたいと切に願っている次第です。今後も旧に倍するご支援とご教授を賜りますようお願いいたします」と締めくくった。
 この後、講演会が開かれ、講師の河合雅司氏が『未来の年表〜人口減少日本でこれから起きること〜』と題して、約1時間30分にわたり講演した。
 懇親会では、参加者が和やかに情報交換などを行い、ユアサ商事を中心とした三位一体を確認した。

「耐熱合金・チタン合金
 加工セミナー2019」を開催
サンドビック 全国からユーザーが参加

 サンドビック・コロマントカンパニー(本社=名古屋市名東区)は、6月21日午前10時30分より同カンパニー本社にて「耐熱合金・チタン合金加工セミナー2019」を開催した。
 全国より航空機関係を中心に耐熱合金・チタン合金加工に携わる技術者ら約60名が参加。2階の研修会議室で旋削・転削・ソリッド工具適用のポイントについて講習を受けた後、1階のプロダクティビティセンターにて実削デモ加工を見学した。
 はじめに山本雅広カンパニーバイスプレジデントが「当セミナーは航空機産業を主体に、耐熱合金・チタン合金に対するニーズがますます高まっている中、当社で長年培ってきた耐熱合金・チタン合金加工の技術ノウハウ、またコンポーネントソリューションの提案を含め、皆様へ提供させていただくことを目的としています。当社は単に工具を提供するだけではなく、加工技術ノウハウを提供することで、製品品質はもちろん、生産量拡大やコスト削減に向けた製品、能率改善に寄与できればと考えています。耐熱合金、チタン合金等は非常に高価なものですから、材料の歩留まり等も含めて改善することで貢献できればと思っています。当社のビジョンは、皆様(お客様)と共に未来を形成することです。当セミナーが皆様にとって投資に見合う大きな価値があり、有意義な時間であることを願います」と挨拶した。
 セミナーでは、工具、加工パスによる加工の安定化など、耐熱合金・チタン合金における最適加工方法を解説。高圧クーラントを適用した最先端加工技術や、高送りとチップ寿命アップを可能にするコロターンプライムによる高能率加工を紹介した。
 実削デモ加工は、旋削加工で耐熱合金における高能率加工と高圧クーラントの効果を確認したほか、転削・ソリッド工具加工ではチタン合金におけるポケット加工ソリューションを見学した。

令和初開催の例会
2020年全国大会をPR
名古屋伝動機商組合 7月例会開催

 名古屋伝動機商組合(岩田典之理事長・イワタ社長)は7月17日(水)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で7月例会を開催し、組合員18名が参加した。今回の番幹事は藤川伝導機の池谷英之氏と光伝導機の灰塚昌之氏が務めた。
 岩田理事長が冒頭「令和初の例会開催にあたり理事長に就任したばかりで何かと不慣れでご迷惑ばかりお掛けしておりますが、本日はよろしくお願い申し上げます。今、景気は良いのか悪いのかパッとしないように感じます。お客さまのところを回らせていただきお話しをお伺いしますと、忙しいというところもあれば暇になったというところもあり、業種によっては違いがあるのかもしれません。私自身感じるのは、忙しさは変わってないのですが単価が少なくなってきているような気がします。意外に数字が伸びてない一方、大口案件が入って前年同期比としては上回っていたりという状況が続いているので、何が良いのか悪いのか正直分かりませんけれども、時代も令和に変わり、明るい、良い時代となるよう商売を工夫し、より良い商品やサービスをユーザーさまにご提供できるよう、また、地域社会にも貢献できるよう知恵を出し合い、この組合が盛り上がっていけたらいいなと思っております」と挨拶し、以下の議案審議へと移行した。
 【第1号議案】名古屋伝動機商組合ゴルフコンペの結果報告について▽6月29日(土)、富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場で開催された第6回名古屋伝動機商組合ゴルフコンペについて服部将康常任理事(服部社長)より報告があった。当日の参加者は9名だった。
 ●優勝ならびにベスグロ賞▽冨永知氏(ユアサ商事)=GROSS89、HDCP15・6、NET73・4。
 ●準優勝▽佐々木伸之氏(太田廣)=GROSS90、HDCP15・6、NET74・4。
 ●3位▽大橋清弘氏(大日産業)=GROSS95、HDCP18・0、NET77・0。
 【第2号議案】名古屋伝動機商組合ボウリング大会について▽大矢顕常任理事(大矢伝動精機専務)の報告によると、今年度の同大会は、名古屋市千種区のスポルト名古屋で11月8日(金)に開催を予定しているという。その他、終了後の食事会の会場などについて話し合われた。
 【第3号議案】その他▽2020年11月18日(水)と19日(木)の2日間、神奈川県横浜市のホテルニューグランドで全国大会の開催が予定されている。そのPRならびに同大会への参加の呼びかけが行われた。
 すべての議案審議を終え例会が終了。その後、服部常任理事が「先ほどの例会で全国大会のお話しが出ておりましたが、先日とある会合で東京組合の理事長にお会いし、全国大会翌日の観光が横須賀軍港めぐりだとお伺いしました。なかなか簡単にはできないらしく、自信をもってオススメしますのでぜひご参加くださいとおっしゃっていました。東京の次は名古屋で全国大会が開催されます。先の先を考えても仕方ないのかもしれませんが、名古屋での開催時に東海地区のどこで観光しようかと今のうちから考えておくのが良いのかもしれません。岩田理事長のお話しにもありましたが、なかなか景況感がパッとしないなかで2019年もあっという間に半分が終わり残り半分を切りました。どのような景況感であっても、当組合でお互いがいろんな知恵を出し合い、また、情報交換をしながら元気よくやっていきたいなと思っております」と挨拶し、乾杯の音頭をとって懇親会へと移行した。
 宴もたけなわとなったところで村瀬広幸会計理事(ムラセ社長)が中締めの挨拶をし、最後は1本締めでこの日は散会となった。

工作機械に関する最先端の研究成果多数
MTTRF年次総会開催
DMG森精機が運営に参加

 DMG森精機(森雅彦社長、名古屋市中村区)が主要な支援会社として運営に参加する、米国政府認可公的非営利慈善団体の工作機械技術研究財団(以下、MTTRF)の年次総会が2019年6月27日(木)から同29日(土)までの3日間、米国カリフォルニア州サンフランシスコのインターコンチネンタルマークホプキンスホテルに世界各国の工作機械の研究者約60名を集めて開催された。
 総会では、カリフォルニア大学デービス校およびバークレー校教授の山崎和雄MTTRF理事長によるオープニングスピーチ、森雅彦DMG森精機社長による「自動化のフロントランナー」と題した講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与えるであろう最先端の研究成果が発表された。
 DMG森精機は、今後もMTTRFが工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学および公的研究機関に対して工作機械を貸し出すことができるよう、MTTRFに工作機械を寄贈する研究助成活動を世界的な規模で進めていくという。
 MTTRF(財団法人工作機械技術研究財団)は2002年、DMG森精機(当時の森精機製作所)が基本財源を拠出して設立された米国政府公認の非営利財団法人だ。理事長はカリフォルニア大学デービス校およびバークレー校の山崎和雄教授。森雅彦DMG森精機社長が理事を務める。

脳の使い方で人材が変わる
講演会で社員の能力UPの術を学ぶ
名機工同友会 7月例会開催

 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は7月23日(火)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で7月例会を開催。会員ら20名が参加した。
 今回は、吉野会長の推薦により、多くの企業などで記憶脳力開発セミナーなどを行っているラッキーブレインズ(名古屋市中村区)の澤村比呂志社長を講師に迎え、「社員さんの人間力を磨き、潜在能力をアップさせる方法について」と題した講演会が行われた。
 吉野会長は講演を前に「先生との出会いは昨年2月、ある方から『人間力アップにつながる脳の使い方を中心としたセミナーを聞きませんか?』とお話しをいただいたのがきっかけでした。そして今年5月、先生に弊社にお越しいただきトータル2日間の講習を開いていただきました。10数名が受講し、その後、自信をつけた社員が何名もいます。自ら率先して後輩の面倒を見る社員も出てきました。これまででは考えられなかったことでした。今日は脳の使い方ひとつで人間にはこんな素晴らしい能力があったのかと再認識できるようなお話しを聞かせていただけると思います。ちなみに受講料に関してですが、弊社では助成金を申請し、その助成金を受講料に宛てました。そういったお話しも、今日、先生からお伺いできると思います」と、この日の講演会開催の経緯や主旨とともに講師を紹介した。
 講演会終了後は参加者全員で記念撮影。和久田修志名機工同友会副会長(三和商事社長)が「今日は皆さんの記憶に残る講演だったのではと思います。能力と努力、そして澤村先生のおっしゃるところの脳の使い方がプラスかマイナスか考え方の違いによって成果もかなり違ってくるというお話をお伺いし、なるほどそうだなと思いました。今日お話しいただいた記憶というものを考えると、まだまだ脳力を使ってないなと実感しました。今回お話しをお伺いして、私は先生のセミナーをぜひ聞きに行きたいと思いました」と講演会の感想を述べて乾杯の音頭をとり、懇親会が始まった。最後は、小浦正喜氏(こうら社長)の中締めの挨拶と1本締めで散会となった。
 名機工同友会の今後の予定だが、
8月6日(火)▽名古屋市中区の名古屋国際ホテルでビアパーティー開催(開催済み)、9月25日(水)▽講演会開催、10月以降は未定となっている。

今年度限りで解散!!
新たに『YUASA GROWING会』発足
中部青年やまずみ会 2019年度総会開催

 中部青年やまずみ会(小川丈夫会長・日本ベターリビング管理本部長)は6月25日(火)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で2019年度総会を開催した。小川会長から冒頭の挨拶で、青年やまずみ会の今後について重大発表が行われた。以下、小川会長挨拶。
 「この青年やまずみ会で会長を務めさせていただいておりますが、本当にたくさんの方々にご協力いただいて何とかここまで運営してくることができました。この青年やまずみ会は今年度をもちましていったん解散となります。というわけで今年度が最終年度となりますが、ビアパーティーなどの恒例事業はもちろん、そのなかのひとつとして11月には青年やまずみ会として最後の全国大会が広島で開催される予定ですので皆さんぜひご参加ください。また、最後の最後にいつもとは違う催し物として解散式を行いたいと思っております。日程などまだ何も決めておりませんが、すべての会員の方々にご参加いただきたいと思っております。先月(5月)、青年やまずみ会の全国会長会があり、私も参加させていただきました。そこで来年度新たに発足する予定の『YUASA GROWING会』の話や広島での全国大会の話などしてきました。『YUASA GROWING会』は青年やまずみ会の後に発足する予定です。そうなりますと若干メンバーの入れ替えなどがあるかもしれません。そういったことも踏まえて、このメンバーで楽しめるのは今年度限りとなりますので、たくさん皆さんと交流させていただき有意義な時間を過ごしたいと思っています。会長会のなかで開かれた講演会で講師の方がこれからの時代、企業はタテ軸とヨコ軸で進めていかなければいけない≠ニおっしゃっていました。タテ軸は『新しいビジネス・新しい考え方』を指し、ヨコ軸は『もっと効率的に、もっと合理的に、既存の事業をブラッシュアップしていくこと』だそうです。こうした進め方をしなければ、企業の成長・存続は難しいとおっしゃっていました。そうは言っても新しいものを取り入れるのはなかなか難しいと思います。簡単に思いついてパッとできるものではありませんが『ゼロからモノを生み出そうとすると上手くいかないけれど、既にある既知の情報と別のところにある既知の情報を掛け合わせることで新しいビジネスなり新しいコトが生まれる。それが革新につながっていく』というお話でした。そういう意味では、この青年やまずみ会は各業界の会合とは違い異業種で集まってお話をする機会を設けていますので、今までにない掛け合わせがひょっとしたらビジネスのヒントになるかもしれません。大変貴重な集まりではないでしょうか。来年度からは『YUASA GROWING会』となって、エリアも広がり新たな掛け合わせ≠ェ生まれるのではと期待しています。ユアサ商事さまにおかれましては今期『Growing Together 2020』最終年度ということで売上高5000億円、経常利益150億円と、とてつもない数字を掲げられ鋭意推進中とお聞きしています。これに伴って私たち自身も一緒になって、まさに『Growing Together』一緒に成長できればいいなと思っています。この会を通じて知り合えた仲ですので、皆で手を取り合いながら協力しあいながら進んでいけたらと思っております」。
 続いて挨拶に立った藤岡正一ユアサ商事中部支社長からは、同社の2019年3月期決算などについての報告があった。以下、藤岡支社長挨拶。
 「今日のこの総会が、中部青年やまずみ会としては最後の総会となります。この秋の全国大会で審議され来年4月に『YUASA GROWING会』が発足する予定です。平成から令和に変わり、どのような変化があるのかと思っておりますが、ただひとつ言えることは企業を取り巻く環境が今まで以上に激変するということだと皆さんも認識されているかと思います。働き方改革に伴う労働生産性をどう上げていくか? また、少子高齢化のなかでどのように人材を確保するか? 新しいビジネスモデルをどう構築していくか? いろんな課題がこれから積み重なってくるものと思われます。そんななかでこの会の皆さんと共に成長できるようなことを提案してまいりたいとの思いから、会も来年から新しく生まれ変わります。さて、2019年3月期の弊社の業績ですが、セグメント別に見ますと、産業機器部門につきましては自動車関連産業を中心に自動化・省人化需要に支えられ国内の工場稼働率は底堅さを維持し、自動化・省力化機器、切削工具、測定器具、制御機器などの需要は堅調に推移しました。一方、半導体やスマートフォン関連産業は当期の後半にかけ中国市場を中心に需要が減速しました。このような状況のなか昨年5月に稼働した新たなECサイト「Growing Navi」によるトレードビジネスの拡大強化や在庫拡充など物流サービスの向上に取り組みました。また、コンプレッサや発電機、制御関連機器などの環境・省エネ、安全に配慮した取扱商品の拡充、マテハン関連機器、ロボット装置、工作機械周辺機器の販売強化に注力いたしました結果売上高は730億4300万円となりました。工業機械部門につきましては国内では、自動車、建設機械、医療関連産業における工作機械の需要は好調に推移するとともにロボット市場も底堅い自動化需要に支えられ成長を維持しました。一方で第3四半期以降、米中貿易摩擦の影響により中国向け半導体・液晶関連分野を中心に受注環境の停滞感がみられました。海外では、自動車関連産業の工作機械需要は中国、インド、ベトナム、インドネシアにおいて順調に推移しました。このような状況のなか自動車、建設機械、医療関連産業を中心に、ロボットを活用した省人化・自動化による生産性向上や補助金を活用した設備更新提案、高精度複合加工機の販売に注力いたしました。また、中国向けの需要減少が懸念されるなか、比較的好調な航空機、食品、物流関連分野の受注獲得に積極的に取り組みました。海外では中国、ベトナムを中心に、現地資本企業の開拓を行い、海外市場の販売強化に取り組みました結果、売上高は1305億5500万円となりました。住設・管材・空調部門につきましては、賃貸住宅などを中心とした貸家の新設住宅着工戸数は減少したものの、マンションや戸建て住宅のリフォーム需要向け住宅設備機器や、非住宅分野の空調・管材商品の需要は底堅さを維持しました。また、新エネルギー関連商品では、第3四半期以降、太陽光発電パネルの販売に持ち直しの動きがみられ、パワーコンディショナなどの周辺機器の需要にも回復がみられました。このような状況のなか、戸建て住宅のリフォーム需要向け商材、バルブ・ポンプなどの非住宅分野の商品や省エネ性能の高い空調機器の販売に注力いたしました。また、新エネルギー関連商品において蓄電池・パワーコンディショナなどの周辺機器や弊社で開発した太陽光発電の出力制御ユニットなどの新商材拡販を進めるとともに、工場向けなどの自家消費型の太陽光発電の拡販に努めました結果、売上高は1521億500万円となりました。建築・エクステリア部門につきましては、建設技能者不足などによる工期の遅れがみられたものの、首都圏を中心に商業・物流施設向けの景観エクステリア商材および再開発事業などビル・マンション・ホテル向けの金属建材需要やインフラ関連需要は堅調に推移しました。また、台風や水害による自然災害の復興需要の本格化により、フェンス・ガードレールなどのエクステリア商材の販売に伸長がみられました。このような状況のなか、物置などのエクステリア商材やブロック塀倒壊問題に対するフェンスへの掛替工事提案、耐震・免震材などのレジリエンス製品の拡販に加え、金属パネルなどの建築商材や宅配ボックスの拡販に努めました結果、売上高は562億3300万円となりました。以上のような全社的売上結果のなか、ここ中部支社ではおかげさまで5期連続の増収を確保できました。中期経営計画『Growing Together2020』はユアサビジョン360のファーストステージという位置づけ。
 最終年度となる今期の取り組みについて田村社長は「モノ売り≠ノはこれからも注力していくが、それにコト売り≠ニいう機能をプラスして提案できる企業風土に変革していく。コア事業の機能を強化し、ユアサ商事グループならではの独自機能を発揮していく」。
 また、成長事業である@海外事業Aロボ(AI)&IoT事業B環境&エネルギーソリューション事業C新流通事業Dレジリエンス&セキュリティ事業―の再強化と、新分野(農業分野、介護・医療分野)において人手不足&高齢化の社会課題解決に向け同社グループのノウハウを発揮し開拓に取り組む。
 経営基盤の強化(挑戦する企業風土の再醸成)のために、4月よりチャレンジを高く評価する新しい人事評価制度(社内FA制度、社内公募制度、キャリアパス制度、匠登録制度)を導入。新商品開発や新事業開発、新分野展開につなげていく。また、全国を7ブロックに分ける組織改革を行い、地域戦略を立てやすくした。
 その他、総合力発揮に向けた取り組みとしてグランドフェアの開催、ESG/SDGsの取り組み(事業を通じた社会課題の解決・ガバナンスの強化)などを行う。
 田村社長は「施策を着実に実行し、施策が足りなければ足して、その新しい施策も着実に実行していくという姿勢で、この1年間、売上高5000億円、
経常利益150億円を目指して全社一丸となって邁進する所存です。やまずみ会、炭協会の皆様と共に歩んでまいりたいと切に願っている次第です。今後も旧に倍するご支援とご教授を賜りますようお願いいたします」と締めくくった。
 この後、講演会が開かれ、講師の河合雅司氏が『未来の年表〜人口減少日本でこれから起きること〜』と題して、約1時間30分にわたり講演した。
 懇親会では、参加者が和やかに情報交換などを行い、ユアサ商事を中心とした三位一体を確認した。

「耐熱合金・チタン合金
 加工セミナー2019」を開催
サンドビック 全国からユーザーが参加

 サンドビック・コロマントカンパニー(本社=名古屋市名東区)は、6月21日午前10時30分より同カンパニー本社にて「耐熱合金・チタン合金加工セミナー2019」を開催した。
 全国より航空機関係を中心に耐熱合金・チタン合金加工に携わる技術者ら約60名が参加。2階の研修会議室で旋削・転削・ソリッド工具適用のポイントについて講習を受けた後、1階のプロダクティビティセンターにて実削デモ加工を見学した。
 はじめに山本雅広カンパニーバイスプレジデントが「当セミナーは航空機産業を主体に、耐熱合金・チタン合金に対するニーズがますます高まっている中、当社で長年培ってきた耐熱合金・チタン合金加工の技術ノウハウ、またコンポーネントソリューションの提案を含め、皆様へ提供させていただくことを目的としています。当社は単に工具を提供するだけではなく、加工技術ノウハウを提供することで、製品品質はもちろん、生産量拡大やコスト削減に向けた製品、能率改善に寄与できればと考えています。耐熱合金、チタン合金等は非常に高価なものですから、材料の歩留まり等も含めて改善することで貢献できればと思っています。当社のビジョンは、皆様(お客様)と共に未来を形成することです。当セミナーが皆様にとって投資に見合う大きな価値があり、有意義な時間であることを願います」と挨拶した。
 セミナーでは、工具、加工パスによる加工の安定化など、耐熱合金・チタン合金における最適加工方法を解説。高圧クーラントを適用した最先端加工技術や、高送りとチップ寿命アップを可能にするコロターンプライムによる高能率加工を紹介した。
 実削デモ加工は、旋削加工で耐熱合金における高能率加工と高圧クーラントの効果を確認したほか、転削・ソリッド工具加工ではチタン合金におけるポケット加工ソリューションを見学した。

令和初開催の例会
2020年全国大会をPR
名古屋伝動機商組合 7月例会開催

 名古屋伝動機商組合(岩田典之理事長・イワタ社長)は7月17日(水)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で7月例会を開催し、組合員18名が参加した。今回の番幹事は藤川伝導機の池谷英之氏と光伝導機の灰塚昌之氏が務めた。
 岩田理事長が冒頭「令和初の例会開催にあたり理事長に就任したばかりで何かと不慣れでご迷惑ばかりお掛けしておりますが、本日はよろしくお願い申し上げます。今、景気は良いのか悪いのかパッとしないように感じます。お客さまのところを回らせていただきお話しをお伺いしますと、忙しいというところもあれば暇になったというところもあり、業種によっては違いがあるのかもしれません。私自身感じるのは、忙しさは変わってないのですが単価が少なくなってきているような気がします。意外に数字が伸びてない一方、大口案件が入って前年同期比としては上回っていたりという状況が続いているので、何が良いのか悪いのか正直分かりませんけれども、時代も令和に変わり、明るい、良い時代となるよう商売を工夫し、より良い商品やサービスをユーザーさまにご提供できるよう、また、地域社会にも貢献できるよう知恵を出し合い、この組合が盛り上がっていけたらいいなと思っております」と挨拶し、以下の議案審議へと移行した。
 【第1号議案】名古屋伝動機商組合ゴルフコンペの結果報告について▽6月29日(土)、富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場で開催された第6回名古屋伝動機商組合ゴルフコンペについて服部将康常任理事(服部社長)より報告があった。当日の参加者は9名だった。
 ●優勝ならびにベスグロ賞▽冨永知氏(ユアサ商事)=GROSS89、HDCP15・6、NET73・4。
 ●準優勝▽佐々木伸之氏(太田廣)=GROSS90、HDCP15・6、NET74・4。
 ●3位▽大橋清弘氏(大日産業)=GROSS95、HDCP18・0、NET77・0。
 【第2号議案】名古屋伝動機商組合ボウリング大会について▽大矢顕常任理事(大矢伝動精機専務)の報告によると、今年度の同大会は、名古屋市千種区のスポルト名古屋で11月8日(金)に開催を予定しているという。その他、終了後の食事会の会場などについて話し合われた。
 【第3号議案】その他▽2020年11月18日(水)と19日(木)の2日間、神奈川県横浜市のホテルニューグランドで全国大会の開催が予定されている。そのPRならびに同大会への参加の呼びかけが行われた。
 すべての議案審議を終え例会が終了。その後、服部常任理事が「先ほどの例会で全国大会のお話しが出ておりましたが、先日とある会合で東京組合の理事長にお会いし、全国大会翌日の観光が横須賀軍港めぐりだとお伺いしました。なかなか簡単にはできないらしく、自信をもってオススメしますのでぜひご参加くださいとおっしゃっていました。東京の次は名古屋で全国大会が開催されます。先の先を考えても仕方ないのかもしれませんが、名古屋での開催時に東海地区のどこで観光しようかと今のうちから考えておくのが良いのかもしれません。岩田理事長のお話しにもありましたが、なかなか景況感がパッとしないなかで2019年もあっという間に半分が終わり残り半分を切りました。どのような景況感であっても、当組合でお互いがいろんな知恵を出し合い、また、情報交換をしながら元気よくやっていきたいなと思っております」と挨拶し、乾杯の音頭をとって懇親会へと移行した。
 宴もたけなわとなったところで村瀬広幸会計理事(ムラセ社長)が中締めの挨拶をし、最後は1本締めでこの日は散会となった。

工作機械に関する最先端の研究成果多数
MTTRF年次総会開催
DMG森精機が運営に参加

 DMG森精機(森雅彦社長、名古屋市中村区)が主要な支援会社として運営に参加する、米国政府認可公的非営利慈善団体の工作機械技術研究財団(以下、MTTRF)の年次総会が2019年6月27日(木)から同29日(土)までの3日間、米国カリフォルニア州サンフランシスコのインターコンチネンタルマークホプキンスホテルに世界各国の工作機械の研究者約60名を集めて開催された。
 総会では、カリフォルニア大学デービス校およびバークレー校教授の山崎和雄MTTRF理事長によるオープニングスピーチ、森雅彦DMG森精機社長による「自動化のフロントランナー」と題した講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与えるであろう最先端の研究成果が発表された。
 DMG森精機は、今後もMTTRFが工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学および公的研究機関に対して工作機械を貸し出すことができるよう、MTTRFに工作機械を寄贈する研究助成活動を世界的な規模で進めていくという。
 MTTRF(財団法人工作機械技術研究財団)は2002年、DMG森精機(当時の森精機製作所)が基本財源を拠出して設立された米国政府公認の非営利財団法人だ。理事長はカリフォルニア大学デービス校およびバークレー校の山崎和雄教授。森雅彦DMG森精機社長が理事を務める。

脳の使い方で人材が変わる
講演会で社員の能力UPの術を学ぶ
名機工同友会 7月例会開催

 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は7月23日(火)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で7月例会を開催。会員ら20名が参加した。
 今回は、吉野会長の推薦により、多くの企業などで記憶脳力開発セミナーなどを行っているラッキーブレインズ(名古屋市中村区)の澤村比呂志社長を講師に迎え、「社員さんの人間力を磨き、潜在能力をアップさせる方法について」と題した講演会が行われた。
 吉野会長は講演を前に「先生との出会いは昨年2月、ある方から『人間力アップにつながる脳の使い方を中心としたセミナーを聞きませんか?』とお話しをいただいたのがきっかけでした。そして今年5月、先生に弊社にお越しいただきトータル2日間の講習を開いていただきました。10数名が受講し、その後、自信をつけた社員が何名もいます。自ら率先して後輩の面倒を見る社員も出てきました。これまででは考えられなかったことでした。今日は脳の使い方ひとつで人間にはこんな素晴らしい能力があったのかと再認識できるようなお話しを聞かせていただけると思います。ちなみに受講料に関してですが、弊社では助成金を申請し、その助成金を受講料に宛てました。そういったお話しも、今日、先生からお伺いできると思います」と、この日の講演会開催の経緯や主旨とともに講師を紹介した。
 講演会終了後は参加者全員で記念撮影。和久田修志名機工同友会副会長(三和商事社長)が「今日は皆さんの記憶に残る講演だったのではと思います。能力と努力、そして澤村先生のおっしゃるところの脳の使い方がプラスかマイナスか考え方の違いによって成果もかなり違ってくるというお話をお伺いし、なるほどそうだなと思いました。今日お話しいただいた記憶というものを考えると、まだまだ脳力を使ってないなと実感しました。今回お話しをお伺いして、私は先生のセミナーをぜひ聞きに行きたいと思いました」と講演会の感想を述べて乾杯の音頭をとり、懇親会が始まった。最後は、小浦正喜氏(こうら社長)の中締めの挨拶と1本締めで散会となった。
 名機工同友会の今後の予定だが、8月6日(火)▽名古屋市中区の名古屋国際ホテルでビアパーティー開催(開催済み)、9月25日(水)▽講演会開催、10月以降は未定となっている。

今年度限りで解散!!
新たに『YUASA GROWING会』発足
中部青年やまずみ会 2019年度総会開催

 中部青年やまずみ会(小川丈夫会長・日本ベターリビング管理本部長)は6月25日(火)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で2019年度総会を開催した。小川会長から冒頭の挨拶で、青年やまずみ会の今後について重大発表が行われた。以下、小川会長挨拶。
 「この青年やまずみ会で会長を務めさせていただいておりますが、本当にたくさんの方々にご協力いただいて何とかここまで運営してくることができました。この青年やまずみ会は今年度をもちましていったん解散となります。というわけで今年度が最終年度となりますが、ビアパーティーなどの恒例事業はもちろん、そのなかのひとつとして11月には青年やまずみ会として最後の全国大会が広島で開催される予定ですので皆さんぜひご参加ください。また、最後の最後にいつもとは違う催し物として解散式を行いたいと思っております。日程などまだ何も決めておりませんが、すべての会員の方々にご参加いただきたいと思っております。先月(5月)、青年やまずみ会の全国会長会があり、私も参加させていただきました。そこで来年度新たに発足する予定の『YUASA GROWING会』の話や広島での全国大会の話などしてきました。『YUASA GROWING会』は青年やまずみ会の後に発足する予定です。そうなりますと若干メンバーの入れ替えなどがあるかもしれません。そういったことも踏まえて、このメンバーで楽しめるのは今年度限りとなりますので、たくさん皆さんと交流させていただき有意義な時間を過ごしたいと思っています。会長会のなかで開かれた講演会で講師の方がこれからの時代、企業はタテ軸とヨコ軸で進めていかなければいけない≠ニおっしゃっていました。タテ軸は『新しいビジネス・新しい考え方』を指し、ヨコ軸は『もっと効率的に、もっと合理的に、既存の事業をブラッシュアップしていくこと』だそうです。こうした進め方をしなければ、企業の成長・存続は難しいとおっしゃっていました。そうは言っても新しいものを取り入れるのはなかなか難しいと思います。簡単に思いついてパッとできるものではありませんが『ゼロからモノを生み出そうとすると上手くいかないけれど、既にある既知の情報と別のところにある既知の情報を掛け合わせることで新しいビジネスなり新しいコトが生まれる。それが革新につながっていく』というお話でした。そういう意味では、この青年やまずみ会は各業界の会合とは違い異業種で集まってお話をする機会を設けていますので、今までにない掛け合わせがひょっとしたらビジネスのヒントになるかもしれません。大変貴重な集まりではないでしょうか。来年度からは『YUASA GROWING会』となって、エリアも広がり新たな掛け合わせ≠ェ生まれるのではと期待しています。ユアサ商事さまにおかれましては今期『Growing Together 2020』最終年度ということで売上高5000億円、経常利益150億円と、とてつもない数字を掲げられ鋭意推進中とお聞きしています。これに伴って私たち自身も一緒になって、まさに『Growing Together』一緒に成長できればいいなと思っています。この会を通じて知り合えた仲ですので、皆で手を取り合いながら協力しあいながら進んでいけたらと思っております」。
 続いて挨拶に立った藤岡正一ユアサ商事中部支社長からは、同社の2019年3月期決算などについての報告があった。以下、藤岡支社長挨拶。
 「今日のこの総会が、中部青年やまずみ会としては最後の総会となります。この秋の全国大会で審議され来年4月に『YUASA GROWING会』が発足する予定です。平成から令和に変わり、どのような変化があるのかと思っておりますが、ただひとつ言えることは企業を取り巻く環境が今まで以上に激変するということだと皆さんも認識されているかと思います。働き方改革に伴う労働生産性をどう上げていくか? また、少子高齢化のなかでどのように人材を確保するか? 新しいビジネスモデルをどう構築していくか? いろんな課題がこれから積み重なってくるものと思われます。そんななかでこの会の皆さんと共に成長できるようなことを提案してまいりたいとの思いから、会も来年から新しく生まれ変わります。さて、2019年3月期の弊社の業績ですが、セグメント別に見ますと、産業機器部門につきましては自動車関連産業を中心に自動化・省人化需要に支えられ国内の工場稼働率は底堅さを維持し、自動化・省力化機器、切削工具、測定器具、制御機器などの需要は堅調に推移しました。一方、半導体やスマートフォン関連産業は当期の後半にかけ中国市場を中心に需要が減速しました。このような状況のなか昨年5月に稼働した新たなECサイト「Growing Navi」によるトレードビジネスの拡大強化や在庫拡充など物流サービスの向上に取り組みました。また、コンプレッサや発電機、制御関連機器などの環境・省エネ、安全に配慮した取扱商品の拡充、マテハン関連機器、ロボット装置、工作機械周辺機器の販売強化に注力いたしました結果売上高は730億4300万円となりました。工業機械部門につきましては国内では、自動車、建設機械、医療関連産業における工作機械の需要は好調に推移するとともにロボット市場も底堅い自動化需要に支えられ成長を維持しました。一方で第3四半期以降、米中貿易摩擦の影響により中国向け半導体・液晶関連分野を中心に受注環境の停滞感がみられました。海外では、自動車関連産業の工作機械需要は中国、インド、ベトナム、インドネシアにおいて順調に推移しました。このような状況のなか自動車、建設機械、医療関連産業を中心に、ロボットを活用した省人化・自動化による生産性向上や補助金を活用した設備更新提案、高精度複合加工機の販売に注力いたしました。また、中国向けの需要減少が懸念されるなか、比較的好調な航空機、食品、物流関連分野の受注獲得に積極的に取り組みました。海外では中国、ベトナムを中心に、現地資本企業の開拓を行い、海外市場の販売強化に取り組みました結果、売上高は1305億5500万円となりました。住設・管材・空調部門につきましては、賃貸住宅などを中心とした貸家の新設住宅着工戸数は減少したものの、マンションや戸建て住宅のリフォーム需要向け住宅設備機器や、非住宅分野の空調・管材商品の需要は底堅さを維持しました。また、新エネルギー関連商品では、第3四半期以降、太陽光発電パネルの販売に持ち直しの動きがみられ、パワーコンディショナなどの周辺機器の需要にも回復がみられました。このような状況のなか、戸建て住宅のリフォーム需要向け商材、バルブ・ポンプなどの非住宅分野の商品や省エネ性能の高い空調機器の販売に注力いたしました。また、新エネルギー関連商品において蓄電池・パワーコンディショナなどの周辺機器や弊社で開発した太陽光発電の出力制御ユニットなどの新商材拡販を進めるとともに、工場向けなどの自家消費型の太陽光発電の拡販に努めました結果、売上高は1521億500万円となりました。建築・エクステリア部門につきましては、建設技能者不足などによる工期の遅れがみられたものの、首都圏を中心に商業・物流施設向けの景観エクステリア商材および再開発事業などビル・マンション・ホテル向けの金属建材需要やインフラ関連需要は堅調に推移しました。また、台風や水害による自然災害の復興需要の本格化により、フェンス・ガードレールなどのエクステリア商材の販売に伸長がみられました。このような状況のなか、物置などのエクステリア商材やブロック塀倒壊問題に対するフェンスへの掛替工事提案、耐震・免震材などのレジリエンス製品の拡販に加え、金属パネルなどの建築商材や宅配ボックスの拡販に努めました結果、売上高は562億3300万円となりました。以上のような全社的売上結果のなか、ここ中部支社ではおかげさまで5期連続の増収を確保できました。中期経営計画『Growing Together 2020』も今年度が最終年度でございます。コア事業の機能強化ならびに成長事業の競争力強化と経営基盤の強化に取り組みまして、連結ベースで2020年3月期に売上高5000億円、経常利益150億円を目指してまいります。そのなかで、経営基盤の強化に関連して弊社の組織変更についてご説明します。令和に入り大きな環境の変化が起きるであろうと考え、それに迅速に柔軟に対応すべく『地域ブロック制』を採用いたしました。これについては、部門の枠を超えた連携、本部のタテと拠点のヨコの連携で、それぞれのメリットを伸ばしてまいりたいと考えています。弊社は工業系・住環境系・建設系と広いチャネルを有する全国でも珍しい商社でありますが、この強みを最大限発揮するために今後、オール・ユアサでの取り組みを強化しながら、お客さま目線に立った拠点戦略を立てていく所存です。全国を7つのブロックに分け中部・岡崎・北陸・浜松・金沢の中部ブロックを引き続き私が担当させていただきます。そして総合力を発揮する場として『中部グランドフェア2019』を9月6日(金)と7日(土)に開催します。Growing Together〜ともに新しい未来へ〜≠ニいうテーマで、発見・体験・創造をコンセプトに新しいビジネスチャンスを皆さんとともに構築してまいりたいと思っております。昨年以上にお客さまにご満足いただけるよう、いろんな仕掛けをご用意し大いに賑わう展示会になると確信しております。最後に、中部ブロックとしましては皆さんとともに成長できるよう企業風土の改革に着手し、決めたことは必ずやる社員の育成、何事も勇気をもってチャレンジする社員の育成を基本方針として今年度も取り組んでまいります」。

 総会は、小川会長が議長に選任され、以下の議案について審議・報告が行われた。
 【第1号議案】2018年度事業報告▽事務局より報告され、これが承認された。
 【第2号議案】2018年度会計報告ならびに会計監査報告▽事務局から会計報告、長尾英二会計監事(長尾木鋼社長)から監査報告が行われ、これらは承認された。
 【第3号議案】2019年度事業計画(案)▽事務局から発表され、承認された同会の2019年度の事業計画は以下の通り。●4月18日(木)=ホテル名古屋ガーデンパレスで幹事会開催(開催済み)。●5月22日(水)=ANAインターコンチネンタルホテル東京で第27回青年やまずみ会会長会開催(開催済み)。●6月25日(火)(当日)=総会開催。●8月6日(火)=CHIKUSA GRILLで納涼ビアパーティー開催。●9月6日(金)・7日(土)=ポートメッセなごやで第41回中部グランドフェア2019開催。●11月22日(金)・23日(土)=広島で青年やまずみ会全国大会開催。●2020年1月28日(火)=東京第一ホテル錦で賀詞交歓会開催。など。
 【第4号議案】2019年度予算(案)▽事務局より発表され、これが承認された。
 【第5号議案】役員改選(案)▽2019年度は役員改選期にあたり、事務局より役員改選案が上程され、これが承認可決された。改選後の役員は以下の通りだ。●会長=小川丈夫氏●副会長=竹内裕二氏(丸金商会社長)●副会長=須藤清範氏(須藤鋼機社長)●会計監事=長尾英二氏●会計監事=塚本康博氏(塚本空調設備専務)●常任幹事=上林一平氏(ニッキ通商専務)●顧問=大竹裕氏(大竹建機産業社長)。※いずれも重任。

 以上、すべての議案審議が滞りなく終了し改めて事務局より『YUASA GROWING会』に関する説明などが行われ、総会は閉会した。続いて、NPO法人ベースボールスピリッツ理事長を務める、パーソナル・トレーナーの奥村幸治氏を講師に招き「目標達成のセルフマネジメント〜イチローの原点を知る男、田中将大を育てた男〜」と題した講演会、そして懇親会が催され、この日の全日程が終了した。

エポックSUSシリーズに仕上げ加工用
「エポックSUSフィニシュ」追加発売
三菱日立ツール 良好な加工精度を実現

 三菱日立ツール(社長=菊池仁氏、本社=東京都墨田区)は、好評のエポックSUSシリーズ(EPSM・EPSW)に、仕上げ加工用のエポックSUSフィニシュ「EPSF-PN」を追加ラインナップし、このほど発売した。薄肉ワークなどアスベクト比の大きなワークでもバリの少ない良好な加工精度を実現する。
 エポックSUSシリーズのSUSマルチ(EPSM)は荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工に対応するが、特に仕上げ加工で仕上げ品位を向上させたいとの要望があり、これに対して同社は切れ味が良好で切削抵抗の少ない仕上げ加工に特化したSUSフィニシュ(EPSF)を開発した。
 エポックSUSフィニシュは、エポックSUSマルチと比較してすくい角・ねじれ角を大きく設定することで、切削抵抗を低減するとともに切れ味のある刃形設計を採用した。また、エポックSUSシリーズで採用の不等分割形状を継承し、振動抑制効果を高めている。振動抑制効果と切削抵抗低減効果によって、側面切削時にワーク上面に発生するバリを低減させることができる。
 また、耐摩耗性の高いPNコーティングの採用により長寿命な加工が可能。
 レギュラー(2・5Dc)・ミディアム(4Dc)・ロング(5Dc)の刃長違いの工具をラインナップし、あらゆる加工状況に対応する。さらに他のエポックSUSシリーズと組み合わせて使用することで、より高能率で高品位な加工が可能になるとしている。
 推奨される加工用途は、軟鋼材からプリハードン鋼までの仕上げ加工、非鉄金属(耐熱合金・銅・アルミ)の加工、側面の仕上げ加工。
 仕様はφ3〜φ12、36アイテムを追加(エポックSUSシリーズ全739アイテム)。
 エポックSUSフィニッシュの価格は、7700円〜3万4530円(消費税別)。

「MROストッカー」と
「SAP Ariba」の連携を決定
トラスコ中山とSAPジャパン

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、東京本社=東京都港区)とSAPジャパン(社長=福田譲氏、本社=東京都千代田区)は7月23日、トラスコ中山が2020年1月に稼働を予定している新たなプロツール調達サービス「MROストッカー」と、SAPジャパンが運営する企業のヒト・モノ・サービスの調達業務を支援するクラウドソリューション「SAP Ariba」を連携させることで合意したと発表した。
 これにより、SAP Aribaを導入しているユーザーは、トラスコ中山独自の電子集中購買システム「オレンジコマース」(既にSAP Aribaと連携)とMROストッカーとの連携が可能となる。従来の製造業、建設業の調達の概念を変えるサービスを目指すという。
 MROストッカーは、販売店・ユーザーの利便性向上を目的とした新たなプロツール(工場用副資材)の調達サービス。工場内の生産現場や建設現場などプロツールの使用現場に隣接したロケーションに設置し、トラスコ中山の資産として、現場でよく使用される間接材を棚に取り揃え、「置き薬」の仕組みのように使用した分だけ料金が発生するサービスであり、在庫の補充、請求は販売店経由で行われる。ユーザーは在庫を保有せずに必要なときに必要な分だけ商品を利用することができる。現在、2020年1月の稼働を目指して、同サービスのPoC(概念実証)が進められている。
 MROストッカーに揃える商品については、導入時にユーザーと打合せの上、トラスコ中山の取扱商品から決定する。また、商品のピックアップはスマートフォンを活用し、これにより在庫管理、利用記帳、補充依頼が誰でも簡単に行える。
 今回の連携により、MROストッカーからピックアップされた資材の情報と利用実績が、SAP Ariba側に送られ、注文から納品までの一連の作業のデジタル化を実現。SAP Aribaを利用するユーザーは、MROストッカーでの購買・調達情報を自社の購買システムや会計システムで一元管理することができるようになり、蓄積されたデータより、最適化された在庫を提案し、需要を予測できるとしている。

岐阜機工会 恒例の
ボウリング大会開く

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、5月17日午後7時より岐阜市茜部のACグランドにてボウリング大会を開催した。会員企業より51名が参加し親睦を深めた。
 2ゲーム終了後、輿幹事(KSコシ商会社長)より順位発表があり、入賞者に嶋ア会長から賞品が授与された。優勝は筧隆一氏(325ピン)、2位が市橋定之氏(324ピン)、3位が河合和宏氏(318ピン)。

2019年8月18日(日)2716号
MECT展、ロボット展の進捗報告
全機工連大阪大会への参加を呼びかけ
愛機工 令和元年度8月理事会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は8月6日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて定例の理事会を開き、理事24名・監事1名が出席した。理事会では10月開催のMECT展(メカトロテックジャパン)、来年7月開催のロボット展(ロボットテクノロジージャパン)の準備状況をはじめ、10月に開催される全機工連大阪大会の概要などが報告された。
 理事会は定刻に始まり、水谷理事長の挨拶の後、議事に入った。
 会員の増強活動の件では、組合員である丸一伝導機(熱田支部)の脱退が承認された。また、中北支部の1社が脱退の意向を示していることが事務局より報告された。
 MECT展について、高田実行委員長(組合副理事長・井高社長)より準備状況が報告された。会期は10月23日(水)〜26日(土)の4日間、ポートメッセなごや1〜3号館を会場に行われる。開催規模は480社・団体、1941小間(うち組合関係は130社、454小間)。▼出展者説明会を6月7日に開催し、開催要項をはじめ特別企画や出展者の小間配置を発表した。開催要項は従来と同様だが、25日(金)のナイター開催は午後6時までとなる。特別企画では「ロボット」をコンセプトに、ロボットを活用した切削加工の優位性や、協働ロボットの活用法を展示実演する。「自動車」「航空機」「ロボット」をテーマにした主催者セミナーも企画している。▼今後は、組合として来場者の動員に注力する。招待券を組合員に配布しユーザーに手渡しで来場を呼びかけるほか、関係団体への配布も行う。▼駐車場および周辺道路の渋滞は緩和される見込みだが、関係者には「あおなみ線」の利用をすすめる。組合事務所は2号館西側に設置する。
 ロボット展について、森田実行委員長(組合副理事長・モリタ社長)より進捗状況が報告された。会期は2020年7月2日(木)〜4日(土)の3日間、愛知県国際展示場を会場に行われる。▼第2回実行委員会でリストアップした勧誘先540社の窓口担当者を決めた。出展申し込み受付は9月2日から開始するが、申し込みは順次受け付ける。▼7月23日に会場となる愛知県国際展示場を視察し、ニュースダイジェスト社、組合(森田実行委員長、山崎事務局長)、電機関連・搬送等施工業者が使用状況の詳細を点検した。感じられた課題は主に次の3点。@会場は広いが、各展示場の仕切りが気になる。入場者の動線に死角が生じ、小間の配置に工夫が必要となる。A来場者および出展関係者の食事が懸念される。会場内はフードコートの1店舗のみで来場者への対応に疑問が残る。(空港のレストラン街までは約10分程度)B来場者の休憩場所が館内通路の一部に長椅子が設置されている程度で十分とは言えない。そのほか施工業者からは、電力の容量が不足するのではと疑問があがった。搬入・搬出については十分なスペースがあるため問題は無いが、床面の耐圧重量が30トンの表示のため課題が残る。
 第79回親善野球大会報告が、野崎福利厚生部副部長(常磐精機社長)より行われた。大会4日目を終了し、A・Bゾーン11試合が実施された。10月の大会終了を目指している。
 研修会報告が、林経営対策部長(広商NEXUS社長)より行われた。第1回セールス・エンジニアスクールを6月6〜8日にポリテクセンター中部で開催した。受講者20名。
 研修会計画について、林経営対策部長が発表した。(1)第2回セールス・エンジニアスクール…9月26〜28日に開催(既に満席)(2)社員研修…切削・研磨に関わる座学および実習(2日間)(3)経営者・管理者セミナー…@BCM/BCP(事業継続管理/事業継続計画)セミナーA高齢者社員の戦力化(活用)セミナー(4)
中部ブロック会議について…2019年度は愛知が幹事組合になっており、開催要項等は経営対策部が中心となって準備する。従来の各団体代表による現状報告は割愛し、セミナーとパネルディスカッションを企画する。開催は2020年2月を予定。
 全国若手交流会について、滝澤青年部長(松本商店社長)より打合せ内容が報告された。全国若手交流会の会議を6月11日に安保ホールで開催し、日程の概要をまとめた。担当は中部ブロックで三重組合青年部が幹事を務める。三重県四日市市にて2020年2月の開催を予定。愛知組合は当日のセミナーの企画を担当することになった。青年部の理事および経営者、若手理事に協力を要請して打合せを行う。
 部会報告▼【総務部】理事会を中心に組合の運営につとめる。【情報部】組合報夏号を8月に発行、7月1日に実施した景況調査の集計を発表。【経営対策部】7月19日の部会で今後の研修事業および中部ブロック会議の企画案を検討した。【事業部】当面はMECT展の来場者動員に取り組む。ロボット展については、次回の実行委員会で出展依頼先の状況(反応)が把握できるものと思われる。【青年部】平成31年度総会を6月7日に東京第一ホテル錦で開催した。出席者は総勢47名。恒例のキャンプの集いを7月20、21日にすぎの子キャンプ場で、ビアパーティーを8月2日にざぶんで開催した。後期は講演会、他産業視察、バスツアー、合同委員会を企画している。【福利厚生部】第46回親善ゴルフ大会の日程を決める。第1候補は11月5日。名四カントリークラブでの開催を予定している。
 全機工連大阪大会について、水谷理事長より概要が報告された。10月16日13時〜18時30分、ホテルニューオータニ大阪で開催される。テーマは「AI時代を生き抜く機械工具商のあり方」。(1)13時〜13時15分「式典」(会長および幹事組合挨拶、功労者表彰)(2)13時20分〜16時「講演会」@やって得する働き方改革A知って得するAI事情(人工知能)(3)16時5分〜16時20分「働き方改革¢g合員アンケート調査報告」(4)16時25分〜16時45分「機工メイト紹介」(5)17時〜18時30分「懇親会」▼各理事には極力参加を要請する。
 そのほか理事会では、会員増強について水谷理事長より方策が示された。また、事務局から、古物営業法の改正について説明があったほか、アフラック(ガン)保険について、団体割引の特典を継続するために加入者に対して法人会への転入を紹介すると報告された。
 次回理事会は、10月1日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて開催される。

新会長に片岡暢博氏(ヤマザキマザックトレーディング)
中部ジーネット会 2019年度総会を開催
6年間務めた飯野会長(SMC)が退任

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)名古屋支社の主力仕入先メーカーでつくる「中部ジーネット会」は、6月28日午後3時30分より愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルにて2019年度総会を開催した。会員78社が出席した。
 冒頭、飯野敏彦会長(SMC海外営業部グローバルユーザーサポート部長)が「ジーネット様には日頃より会員の商品の拡販にご尽力を賜りまして、誠にありがとうございます。会員を代表して厚く御礼申し上げます。私は少し前より、国内営業部から海外営業部に転籍をしており、非常に中国に行く機会が増えました。中国の経済は某国との非常に難しい状況により少し減退気味ということですが、その中で日本の自動車メーカー3社は景気が良い。いずれ今年の後半から来年にかけて、また投資が始まるのではないかと思っています。本当に長い間、皆様にはお世話になり感謝の気持ちで一杯です。ジーネット様、そしてここにおいでの皆様企業の益々の発展と、ご出席の皆様のご健勝を祈念いたします」と挨拶した。
 次いで古里ジーネット社長が挨拶に立ち、日頃の営業活動への多大なる支援・協力と退任する飯野会長に対して感謝の意を示した後、同社の人事異動について報告。名古屋支社長だった大谷秀典氏が営業本部長として今年4月に本社に赴任、6月の株主総会後の役員会で常務取締役に就任した。大谷氏の後任として、大阪営業所長だった松吉正訓氏が取締役名古屋支社長に就任。また、大谷氏の前任の寺田愼一郎氏は常勤監査役に就任した。
 古里社長は「今年の4月から働き方改革関連法が新たに施行され、従来以上に労働時間の年間管理が必要になります。大企業でスタートし、中小企業は来年の4月から適用されます。我々は時間管理に非常に手間がかかります。採用については、地方の国公立大学との関係を作っています。地方で勉強している学生は、地方に住むことにあまり抵抗がない。また、三河営業所でテレワークの実証実験を行います。営業系のスタッフのテレワークを進めようとしています。全国展開している中で勤務地というのは大きな問題。従来も質の高い面談をしていましたが、相手の生活環境を十分に把握する、または地域限定社員への転向も可能な人事制度に転換していく必要があります。色々な世代、人種、性別が議論していかないと、成長は止まってしまうと強く感じています。そういう意味では、人がすべて。人を育成することによって皆様方に恩返しができるという構図は変わらない。人に対する投資を続けながら、会員様の商品を益々マーケットに流していきたいと考えています」などと話した。
 議事に移り、飯野会長を議長に選出して議案の審議が行われ、2018年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告、2019年度事業計画、同予算案はいずれも原案通り承認可決された。
 また、新入会員2社が紹介され、今年度の会員会社は83社となった。
 役員改選では、原案通り新役員(別掲)が承認された。2013年度から6年間にわたり会長職を務めた飯野会長が退任し、新会長に片岡暢博ヤマザキマザックトレーディング東海・北陸・信州販売部販売部長が就任した。
 片岡新会長は「責任の重大さを感じるとともに、中部ジーネット会の益々の発展に尽力してまいりたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします」と就任の挨拶をした。
 続いて、松吉ジーネット名古屋支社長が支社の現況を報告。組織に関し、支社長の交代をはじめ、業務担当部長として本社機工統括部長だった三好直樹氏の名古屋支社復帰など、支社・営業所の人員の異動について報告された。
 名古屋支社の昨年度の実績については、売上高が前年度比3・4%増の156億7600万円となり、機工部門が2・0%増、機械部門が9・3%増、住設部門が1・1%増と3部門とも増加した。部署別の売上高推移も詳細に説明された。
 今年度の支社方針は『存在価値を高める』。松吉支社長は「ジーネットの業界での立ち位置をしっかり固めていきたい。我々は『潜在需要の顕在化』をキーワードに営業活動を進めており、本日参加のメーカー様の商品を提案、受注するのが大命題。ユーザーが知らないこと、気づいていない所を、メーカーから商品の説明を受けて販売店に提案し、販売店からユーザーに提案する。ユーザーが自分の困りごとに気づき、その問題を解決する。そういうことを各営業所を通じてコツコツとやっていければ、ジーネットの存在価値もしっかり高まっていくのではと考えています」と述べた。
 今年度は、2019中部機械加工システム展を3月15〜16日に開催したほか、今後は2019駿河機械加工システム展を9月20〜21日に、ソリューションフェアin三河を10月に、ソリューションフェアin一宮を11月に開催する予定。次回2020中部機械加工システム展は2020年3月19〜20日の開催を予定している。
 システムインテグレータ事業については「ジーネットは3支社制だが、名古屋支社のみロボットシステム専任担当を置いている。ユーザーと密に連絡を取って迅速に進めていく」考え。
 そのほか、同社の「最大のストロングポイント」となる、かんたん解決プロモーション(かんたん解決カタログを発行し市場に提案)や、セキュリティ分野に特化したセキュリティデザイン(フルサトグループ)とのコラボレーションによる提案などを行っていくと話した。
 その後、当日参加した部所長の紹介が行われ、総会を終了した。
 【新役員】 敬称略
▽会長=片岡暢博(ヤマザキマザックトレーディング)
▽副会長=永島令也(日東工器)、富永真史(ミツトヨ)
▽会計=簀戸透(サンドビック)
▽幹事=袴田明弘(アネスト岩田コンプレッサ)、鹿取徹(SMC)、連健悟(クリナップ)、藤川博昭(コベルコ・コンプレッサ)、赤松修行(昭和電機)、窪田健一(DMG森精機セールスアンドサービス)、川村真巳(BIG DAISHOWA)、樋沢賢司(LIXIL)、冨田真令(リンナイ)
▽事務局=松吉正訓(ジーネット)

受注目標の140億円を大幅達成
2019中部どてらい市成功裡に終了
1万人を超す来場者で賑わう

 山善の「2019中部どてらい市(第44回)」が6月8〜10日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。山善名古屋支社(支社長=吉村泰典上級執行役員)が事務局を務め、支社管轄の有力販売店102社が主催店となって行われ、メーカー298社が出展。期間中は1万503人が会場を訪れ活況を呈した。受注金額は142億8380万円に達した。
 初日のオープニングセレモニーでは、主催店を代表して羽賀象二郎東陽社長が挨拶し「我々が関わる製造業について、去年の夏は絶好調と言いましたが、まさに一転して今は非常に厳しい環境に突入しています。米中の貿易問題はその代表ですが、自国第一主義が横行すれば、自由貿易体制、グローバルに円滑に人と物が動いて最適生産に適したサプライチェーンを構築している仕組みが、危機に晒されてしまいます。この中部の主要産業である自動車も例外ではなく、今はまだ対米輸出に対して関税がかけられるということはないですが、これが不安で先が見えないということがあります。しかし、自動車産業はそんな中でも次世代自動車への開発をしていかなければならない。正解が見えない中で色々トライをして、多方面への投資を余儀なくされています。必然的に現行生産品への予算が削られてしまい、今までと同じものを売っていくだけでは我々自身も、お客様も生き延びることができないという環境になります。だからこそ我々、メーカー・商社が果たすべき役割は、より新しい商材を開発し、供給していくことになります。お客様が求めているもの、コストダウンができて生産効率を上げられる商品、未来を切り開いていく商品を提供していかなければなりません。お客様ごとに種々多様で幅広い分野の商材を探すという意味でも、このどてらい市は、山善様が全国のトップレベルのメーカー298社を集めて我々のお客様に紹介してくださる場です。お客様の悩みや不安を解消するネタがここにあります。多くのお客様を招待して、未来への展望を開いていただき、そして我々も存続していく、そういう方策を求めていきたいと存じます。我々主催店、メーカーの皆様、山善様が三位一体となって明るい未来を目指していきましょう」と述べた。
 続いて、出品メーカーを代表して梶本一典CKD社長が「今回、中部どてらい市のテーマは『共に、新たな時代を。』です。最近、ものづくりの現場にもデジタル化の波が押し寄せています。商品の価値は今まではハードだけで良かったのですが、ハードのみならず、IoTやAIといったものが使われ、いかに効率を高められるかが求められる新しい時代になって来たということです。そんな新しい時代を主催店様、出品者、山善様と一緒に乗り越えていきたいと思っています。
中部どてらい市を商談の場として最大限に活用いただき、飛躍を遂げられるよう3日間頑張ってまいりましょう」と挨拶。
 どてらい市本部を代表して長尾雄次山善社長は「第44回中部どてらい市の開幕です。昭和50年代に手作りで始めた、このどてらい市。昭和、平成の長い歴史の中で皆さんと苦楽を共にしつつ、業界の貴重な財産とまで育てていただきました。今回はいよいよ令和元年での開催となりました。足元では深刻な人手不足などを背景に自動化への対応や、個人消費の改善等、底堅い需要は持続しているものの、先行きへの憶測や心理的要素も相まって設備投資に慎重な見方が出始めています。こういう時にこそ、商いの原点ともいえる積極的な提案活動を展開する時だと思います。会場内にはプロが欲しがる、もちろん消費者も欲しがる、最新の商品・技術・情報が満載です。お客様が今求めているものは何かを考えて、何とかお役に立ちたいと知恵を絞り、加えて我々の熱心で真摯な姿勢によって、お客様は新たな気づきや新たな価値を知り得ることができます。この知る喜びから購買動機を呼び起こし、引き合い・受注につながっていくものと確信しています。我々事務局社員も精一杯、皆様のお役に立つよう良い汗をかきたいと奮起しています。それぞれの目標が大きく達成されることを祈念いたします」と挨拶した。
 このあと辻晋二山善執行役員名古屋支社副支社長が決意表明を行い、来賓らによるテープカットとくす玉割りで華々しく開会。会場の外で待ちわびていた来場者が一斉に入場を開始した。

今年度の事業内容を検討
交流会の企画・運営任される
愛青会 2019年度第1回例会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(大藪淳一理事長・大清社長)の青年部「愛青会」(伊神敏雅部長・双葉製作所社長)は7月30日(水)、2019年度第1回例会を開催。部員ら12名が参加した。本例会では、伊神部長から今年度の活動計画案が発表され、その内容についての意見交換などが行われた。
 伊神部長によると愛青会は2019年度、@7月30日(水)(当日)▽第1回例会開催、A9月11日(水)・12日(木)▽伊神部長、親会理事の福元良貴愛青会副部長(山信副社長)、荒木彌一郎部員(荒木商事社長)の3名がインテックス大阪で開催される「第19回管工機材・設備総合展」を視察など、B11月25日(月)▽名古屋市中村区のキャッスルプラザで親会主導により開催予定の「組合員、賛助会員企業とその社員らによる交流会」(仮題)への参加、C2020年2月▽業界メーカー工場視察&勉強会の開催、D同3月▽年度末例会の開催、以上の事業を予定しているという。
 続いて、愛青会部員で親会では交流会幹事長を務める竹内裕二理事(丸金商会社長)からB交流会についての説明が行われた。交流会は親会主導で今年度から新たに開催されることが決まっているが、実質的な企画・運営は愛青会に一任されており、その内容、役割分担などについては今後の話し合いで決めていくこととなった。当日の参加人数は120名を予定しているという。
 C業界メーカー工場の視察会、その他事業内容や開催日時などについても、詳細は今後の話し合いで決めていくこととなった。
 すべての審議・報告などが終わり、福元副部長による乾杯の挨拶で懇親会へと移行。宴もたけなわとなったところで、親会理事で愛青会顧問も務める粂内洋氏(名古屋機器社長)による中締めの挨拶を経て、この日はお開きとなった。

ソケットレンチセット
ラチェットハンドル
ベッセル 8月2日同時発売

 工具メーカーのベッセル(大阪市東成区)は8月2日(土)、新製品『ウッディスイベルソケットレンチセット』全3アイテムならびに『ウッディスイベルラチェットハンドル』全2アイテム(写真)の発売を開始したと発表した。
 出張整備や持ち運びツールにおいては常にきれいに収納でき、必要なサイズが簡単に取り出せること、いざというときにそのサイズが揃っていることが望まれる。また、通常ソケットレンチセットは金属製のケースにラチェットハンドルやソケットなどとセットされており付属のドライバーハンドルについては簡易的な製品が多く補助的なものになっているが、『ウッディスイベルラチェットハンドル』は奥まった箇所でも使いやすいくびれ形状で、水やオイルなどによる手の滑り抜けを防止し、快適なネジ締め作業を実現するツールセットとして開発された。
 その特徴は以下の通りだ。●『ウッディスイベルラチェットハンドル』は奥まった箇所でも使いやすいくびれ形状で、水やオイルなどによる手の滑り抜けを防止してくれる。また、ハンドルを縦位置にすることでドライバーと同様の早回しができ、さらに、狭い箇所にアクセスしやすい低頭ヘッドを採用。手袋を着けていても正逆の切り替えしやすいくぼみ形状となっている。●『ソケット』は狭い箇所でもナットに合わせやすい12角を採用している。●『ディープソケット』は六角部が深く、ナットとともにレンチが上がりにくく限りのあるスペースで有効だ。(bgRW3005M-SWのみ)。●『クイックスピンナ』は、従来の小さなソケットではヘッド部が邪魔してソケットを持っての作業がしづらいが、その際の作業をサポートしてくれる。●『セットケース』は、置き忘れ防止(FOD)ウレタンフォームを型抜きし、色で取り出したツールが識別できるようになっている、持ち運びに便利な収納ボックスだ。四つの角をエラストマーでカバーしており、滑りや落下に強く、フタには外れにくいスライドロックが採用されている。
 自動車、オートバイ、機械整備、設備・配管、工場・鉄工所、電気設備など、その使い勝手の良さは、あらゆるシーンで重宝されそうだ。この製品に関する詳しい問い合わせは、同社企画開発部▽フリーコール=0120(999)914まで連絡を。

国際的な第三者機関VDE認証
ボールグリップ絶縁ドライバー
ベッセル 全7アイテム新発売

 工具メーカーベッセル(大阪市東成区)は2019年8月2日(土)より新製品『ボールグリップ絶縁ドライバー』(写真)全7アイテムの発売を開始したと発表した。
 従来から、軸部に被覆を施したドライバーは電気工事の場で使用されてきた。しかし、これらは本当の意味での「絶縁」とは呼べず「短絡防止」として金属部への接触短絡防止が目的だった。近年、高電圧が充電された電気自動車の普及で「絶縁ドライバー」のニーズが自動車整備の場で高まり、国際的な認証機関VDEの規格に準拠したドライバーが国内でも必要となってきた。また、電力企業からの「絶縁ドライバー」の要望も多くなってきたことから、このたび電気工事などでサックに入れやすいボールグリップタイプの新発売に至ったという。
 気になるその特徴だが@国際的な第三者機関VDE認証、出荷品は7項目の厳しい試験(IEC60900)に合格。A軸部は被覆の段差がない先端スリム形状で、狭い箇所の作業がしやすい。Bグリップエンドは、プラス、マイナスの刃先形状が触って分かるエンボス入り。C耐久性に優れたクロムバナジウム鋼・全身焼入、刃先精度を保つ黒染め仕上げ、マグネット入り。D日本製。などが挙げられる。
 ●品番/品名▽bQ00/ボールグリップ絶縁ドライバー●価格▽オープン価格。
 電力設備や通信機器・電気自動車・太陽光発電など電気工事の感電・短絡防止に適した『ボールグリップ絶縁ドライバー』全7アイテムに関する問い合わせは、同社企画開発部▽フリーコール=0120(999)914まで。

任意の位置でストロークの固定が可能
安定した搬送とハンドの汎用化を実現
シュマルツ 新型スプリングプランジャー発売

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は7月30日(火)、任意の位置での固定を可能にしたスプリングプランジャー(FST-LOCK-HD)を発売した。7月31日(水)から8月3日(土)まで東京ビッグサイトで開催された「プレス・板金・フォーミング展」にも出展されており、すでに体感した読者もいることだろう。
 これまでのスプリングプランジャーでは、吸着時の高低差を吸収できても持ち上げ時にストロークが元に戻ってしまうため、ワークの姿勢が維持されない、ストロークが戻った時の衝撃によってワークがズレる、落下するなどの課題があった。
 今回発売されたFST-LOCK-HDはストロークを任意の位置で固定可能なスプリングプランジャーだ。ストロークの位置を固定することで持ち上げ時のワークのたわみを予防し、吸着時の姿勢を維持。搬送時の揺れも抑えるため搬送サイクルの上昇に寄与し、またリリース時の位置決め精度を向上してくれる。形状の異なるワークにも柔軟に対応し、同一ハンドでの多品種搬送にも最適だ。多品種・小ロット生産の加工や溶接工程などの専用治具・ハンドの設計、付替えコストの削減も可能にしてくれる。
 ストロークの位置調整は圧縮エアのみで可能。電気的な制御が不要なため停電時も位置が維持され、急激なストロークの動きによるワークのズレや落下を防止してくれる。
 ストロークの長さは50oと100oの2タイプをラインアップ。真空パッド接続口はオネジ・メネジ両方に対応するため、さまざまなパッドを取り付けできる。

特約店会会員らを労う
第25回タンガロイビアパーティー
中部タンガロイ特約店会 恒例の中締めアトラクションも

 中部タンガロイ特約店会(水谷彰宏会長・東亜機工社長)は7月26日(金)、名古屋市中区の名古屋クレストンホテルで第25回タンガロイビアパーティーを開催。およそ150名の会員やタンガロイ社員らが参加した。松本憲幸タンガロイ営業本部長は「この暑い外の天気に負けない熱い夜にしたいと、タンガロイのスタッフの熱い気持ちが伝わってきておりますので、今日はぜひ仕事のことは忘れて、新製品などタンガロイのことをちょっとだけ知っていただいて、楽しんでいただきたいと思います」と挨拶し、集まった会員らを労った。
 和田健二タンガロイ中部支店長は「今日は、新営業本部長の松本を迎えて初めてのビアパーティーであり、且つ25回目の開催ということで、この会も初めての開催から四半世紀が経ちました」と参加者に感謝の意を表した。和田中部支店長は続けて同社の近況や新製品を紹介。そのなかで、同社がなぜ数多くの新製品を生み出し続けるかについて言及した。「昨年は47件と弊社は9年連続で新製品の発売数ナンバー1を維持し続けております。今年は35件を予定しており今日(ビアパーティー)までに27件の新製品を発売しております。新製品を開発し、どんどん市場へ投入していくことが、ここにお集まりの皆さまとともにこの世の中を勝ち抜いてく源になると考えています。お客さまのもとへ訪問する際のネタや武器は多いに越したことはありません。ここにお集まりの皆さまにも、営業の武器、またネタとして我々の新製品をお使いいただければと思っております。この新製品の数々を中部エリアで一番お見せできる機会が、10月23日(水)から26日(土)までポートメッセなごやで開催されるメカトロテックジャパン(MECT)2019でございます。皆さまにはぜひとも集客をお願いしたいと思っております」と、MECT出展のPRとあわせて語っていた。
 賛助会員の加藤久佳氏(井高)の乾杯の音頭でビアパーティーが開幕。毎年恒例となっている男女別ドリンク早飲み大会や、豪華景品の当たるビンゴゲーム大会で、ビアパーティーはおおいに盛り上がりを見せた。
 宴もたけなわとなったところで突然場内の照明が消え、QUEENの『WE WILL ROCK YOU』からDJ OZUMAの『アゲ・アゲ・EVERY☆騎士』が流れてくると場内のボルテージは一気に最高潮に。最後にエヴァンゲリオンの『残酷な天使のテーゼ』が流れ、“綾波レイ”のコスチュームで同会の野崎憲昭幹事(常磐精機社長)が登場! 大爆笑の渦に包まれた。野崎幹事の中締めアトラクションは、今やこのビアパーティーの風物詩と言っても過言ではないだろう。「タンガロイ特約店会を盛り上げたい!」この野崎幹事の思いからか、そのファンは年々増えてきている。野崎幹事は最後に、タンガロイ“火の弾プロモーション”を特約店一丸となって拡販していくことを誓い、楽しく活気あふれるビアパーティーを締めくくった。

梅雨が明け猛暑続くなか
過去最高90名が参加
三重県機械工具商組合 納涼会開催

 三重県機械工具商組合(山田浩理事長、コジマ・フジ通商社長)の青年部(水野隆次部長・共栄商会社長、組合副理事長)が主催する納涼会が7月30日(火)、近鉄四日市駅北口ふれあいモールグルメパーク内のアサヒビアケラー四日市で盛大に開催された。当日の司会進行は、青年部の島和樹氏(NaITO中部営業部名古屋第二支店)が務めた。
 この日集まった参加者を前に水野部長は「青年部主催となって3度目の開催となります今回の納涼会には、過去最高の90名の方にご参加いただきました。1週間以上前にはすでに募集上限に達するという、これまでにない嬉しい状況でございます。これもひとえに当組合を支えてくださっている皆さまのおかげでもあり、また、本日の準備を頑張ってくれた青年部メンバーのおかげと本当に感謝しております。ここで少し青年部の話しをさせていただきます。当組合に青年部が誕生し、今年で5年目になります。今、青年部の部員数は19名です。そのなかには正会員である一般販売店の部員や問屋さんの方も居て青年部は構成されております。いろんな会を見ていると、メーカーさんが多く入っている青年部もありますので、ぜひともこの青年部に入りたいなと思ってらっしゃる方が居ましたら、ぜひ入部していただきたいと思っております。青年部は昨年から勉強会なども開催しており単なる懇親会とか飲み会だけの会ではなく意味のある会として、そして、ゆくゆくは当組合を支えていく会として一生懸命やっておりますので、ぜひともよろしくお願いします」と、青年部のPRもあわせて挨拶していた。
 続いて、ジーネット三重営業所の根岸壮所長が「本日はお忙しいなか納涼会にお集まりいただきありがとうございます。また、青年部の皆さまはご準備いただきありがとうございます。これからどんどん暑さは増していきますが、この納涼会で大いに食べて飲んで交流を深めていただき、明日からまた頑張っていきましょう」と呼びかけ、乾杯の音頭をとった。
 参加者同士の名刺交換や近況報告などで場が和んできた頃合いを見計らって、豪華景品が用意された恒例のじゃんけん大会3連戦が始まり盛り上がりはピークに。宴もたけなわとなったところで山田理事長にマイクが渡され中締めの挨拶へ。最後は1本締めで、およそ2時間の楽しいひとときは幕を下ろした。

『第7回山田貞夫音楽賞』
新人音楽家7名が受賞
特選の3名は新進演奏家コンサートに出演

 愛知県におけるクラシック音楽の振興並びにその担い手である音楽家の支援を行う、公益財団法人山田貞夫音楽財団(代表理事=山田貞夫氏・ダイドー社長)は7月17日、名古屋市中区の広小路ヤマハホールにて「第7回山田貞夫音楽賞」の最終選考会を行った。7名の受賞が決まり、受賞者の中から3名が特選に選ばれた。
 この賞は、愛知県内で活躍している将来有望な新人クラシック音楽家の活動を支援するために設けられたもので、受賞者に賞金10万円が贈呈され、そのうち特選受賞者には別途賞金20万円と新進演奏家コンサートで演奏を披露する場が与えられる。
 開催にあたり、山田代表理事が「山田貞夫音楽賞は第7回を迎えることとなりました。大変大勢の方から応募がありました。新進気鋭の音楽家を支援するもので、優秀な方には一流のコンサートホールで一流のオーケストラ(セントラル愛知交響楽団)と一流の指揮者である小松長生氏の指揮により演奏をしていただきます。新進の音楽家にとっては名誉であり、プロになる登竜門です。本日も皆さんが力を出し切って演奏されます。今後とも、この山田貞夫音楽財団の活動にお力添えをいただきますようお願いします」と挨拶した。
 今回は、平成30年3月に音楽大学または音楽大学院を卒業し、愛知県内で活動している新人クラシック音楽家などを対象に募集が行われ、第1次選考の書類審査及び音源審査を通過した9名の若手演奏家(ピアノ部門6名、ヴァイオリン部門2名、管楽器部門1名)が最終選考のコンクールに臨んだ。
 特選を受賞した高橋琴美さん(ヴァイオリン)、藤野静華さん(ピアノ)、神谷舞さん(同)は、10月9日に名古屋市中区の三井住友海上しらかわホールで開催される「第7回新進演奏家コンサート」でセントラル愛知交響楽団と協演することになっている。
 選考委員の小松長生氏(金城学院大学教授)は総評で「私は第1回から関わってきていますが、年々レベルが高くなっており、毎年来ていらっしゃる方も同感だと思います。そして堂々と臆することなく演奏されていることが特徴だと思います。厳しいことを言えば、例えばピアノに関しては、オーケストラと協演するからといって力むことはなく、色んな音の出し方があるのではないかと感じました。賞を取った方、特に特選を取られた方に共通しているのは、コンクールは競い合いなのですが、私が審査員ということを忘れて聞き惚れる、引き込まれる瞬間を持っていたということです。今後はコンクールということをあまり意識せず、語りかけて、審査員や聞いている方と対等に演奏していただきたいと思います。本日はおめでとうございます」と述べた。
クラシック音楽を専攻する
 学生55名に奨学金を給付

 山田貞夫音楽財団は、クラシック音楽を専攻する学生に対する奨学金の給付も行っている。対象は、愛知県所在の音楽大学またはその大学院の在学生か、愛知県出身者でクラシック音楽を専攻する音楽大学またはその大学院の在学生で、月額3万円(年額36万円)の奨学金が給付される。
 今年度の受給者は、在学する大学から推薦された学生55名。今年度分を含めこれまでに延べ350名ほどの学生が給付を受けている。
 令和元年度奨学金給付認定証授与式は8月2日午前11時より名古屋駅前の名鉄グランドホテル内「涵梅舫」で開催され、受給する学生に奨学金の目録が手渡された。
 山田代表理事は冒頭の挨拶で、少年時代、母親を失い父親とも別れて過ごしていた頃、友人宅で聴いたベートーベンの交響曲に勇気づけられ、それ以降、音楽を糧に困難を乗り越えてきたと振り返り、「音楽というのは人間に生きる力を与えてくれる。皆様方のような素晴らしい才能をお持ちの方に、些少ですが音楽のお手伝いをさせていただこうと、山田貞夫音楽財団から奨学金(返済不要)を給付いたします。私は演奏できないが、クラシック音楽を聴いて今日に至りました。お礼の気持ちを込めて、ご支援をさせていただきます」と話した。

 同財団は、メカトロニクスの専門商社ダイドー(本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)の山田貞夫社長が、愛知県におけるクラシック音楽の振興並びに担い手である音楽家の支援を行い音楽文化水準の向上に寄与することを目的に、私財を投じて平成24年11月に設立。翌25年の10月に公益財団法人として認定された。事業内容は山田貞夫音楽賞の贈呈、奨学金の給付、新進演奏家コンサートの開催。