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2019年(1年)7月
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2019年7月7日・14日(日)・2711号・2712号
組合員数が2000年に比べて26%減少 会員増強へ向け意見交換 愛機工 令和元年度6月理事会開く 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、6月5日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて定例の理事会を開催、理事23名・監事1名が出席した。理事会では、10月開催のMECT展(メカトロテックジャパン)、来年7月開催のロボット展(ロボットテクノロジージャパン)の進捗状況など、組合活動について報告。また、組合員の減少を食い止めるため会員に対する魅力アップを検討していくことが確認された。 理事会は定刻に始まり、水谷理事長の挨拶の後、議事に入った。 @会員の増強活動について、事務局より報告された。ピカコーポレイション(名古屋市南区)が組合員に加入(南支部所属)。賛助会員からの異動。脱退は@トーカイ商事(南支部)…廃業のためA成友(南支部)…5月末日倒産の掲示ありB梅野産業(中北支部)…前年度賦課金決済後、脱退の意向。脱退手続き書類提出中。 A平成31年度通常総会報告が、服部健総務部長(伊吹産業社長)より行われた。5月28日に名古屋ガーデンパレスで開催。組合員236社中、本人出席79社(87名)、委任状114社、合計193社。ほか来賓8名、賛助会員56名、事務局2名、報道5名が出席し、当日出席は総勢158名となった。佐々木伸之理事(太田廣常務)が司会を務め、大崎政雄理事(大崎機工会長)の議長で議案審議に移り、第1号議案から3号議案まで滞りなく原案通り承認可決した。次年度総会は2020年5月26日に名古屋ガーデンパレスで開催予定。 B第79回親善野球大会報告が、長村康義福利厚生部長(長村商店社長)より行われた。4月13日に開会した第79回野球大会は、大会4日目を終了し、A・Bゾーン10試合が実施された。大会の進行は、天候には恵まれているものの、対戦調整が例年通りやや難航している。ただし、今大会から江南市民球場の使用が可能になったため、江南審判部の協力も得て江南市民球場、草井球場を中心に会場の確保は容易になっている。予定としては、10月の大会終了を目指している。 C研修会予定について、幡野裕幸経営対策部副部長(朝日社長)より説明された。第1回セールス・エンジニアスクール(SEスクール)を6月6〜8日にポリテクセンター中部にて行う。受講者20名。SEスクールは、前回(昨年9月)受講できなかった10名を優先したため、受講受付開始早々に定員に達した。その後も申し込みが続き、9月に開催を予定していた第2回目のSEスクールも既に満席となり、キャンセル待ちの状態(2〜3名)となっている。ついては、次年度も開催回数の見直しを検討する。 D研修会計画について、引き続き幡野経営対策部副部長より説明された。(1)第2回セールス・エンジニアスクール…9月26〜28日に開催する。既に満席のため受講案内は配信しない。(2)社員研修…切削・研磨に関わる座学および実習(2日間)。(3)若手社員・中堅社員の研修。(4)経営者・管理者セミナー…@BCP(事業継続計画・緊急事態への対策/マニュアル策定)セミナーA高齢者社員の戦力化(活用)。 E全国若手交流会について、服部嘉高青年部副部長(服部商会社長)より今後の進め方が報告された。全国若手交流会の会議を6月11日、安保ホール(名古屋市中村区)にて開催。同交流会は全機工連が主催する事業で、関東ブロック、関西ブロック、中部ブロックが輪番で幹事となり企画設営する。2019年度は中部ブロックが担当となり、予定では三重県を開催地として三重組合青年部を中心に設営を検討している。ついては、開催地(会場)や時期(日程)をはじめ、テーマや開催要項など概要をまとめ、今後詳細を具体化する。 FMECT展について、森田乾嗣副理事長(モリタ社長)より取組み状況が報告された。MECT展は10月23〜26日、ポートメッセなごやで開催される。5月9日、ニュースダイジェスト社にてMECT展小間割図の確認を行い、6月7日にポートメッセなごやで出展者説明会を開催。組合としては今後、来場者の動員に努め、従来同様に組合員に招待券を配布し営業活動の一環としてユーザーに手渡しで来場を呼びかける。招待券は9月初旬に配布予定。 Gロボット展について、引き続き実行委員長の森田副理事長より今後の予定が説明された。ロボット展は2020年7月2〜4日、愛知県国際展示場で開催される。第2回実行委員会を6月11日、安保ホールで開催。今回は、前回提示したリストを区分けして絞り込み、勧誘先の窓口担当を決める予定。また、会場となる愛知県国際展示場の内覧会が計画されており、組合関係役員も参加を予定している。 H部会報告【総務部】理事会を中心に組合の運営につとめる。【情報部】組合報夏号を7月または8月に発行、会員の景況調査はアンケートを7月1日に配信する。【経営対策部】6月または7月に部会を開催し、今年度事業の概要をまとめ、日程等詳細を具体化する。【事業部】当面は、ロボット展事業の取り組みに注力する。また、車両燃料取次および各種保険の勧誘についても継続して強化する。【青年部】平成31年度総会を6月7日に東京第一ホテル錦で開催。当日は、本部から水谷理事長、長村福利厚生部長が出席する。当面の事業として、恒例のキャンプの集いを岐阜県関市板取の「すぎの子キャンプ場」を会場に7月20、21日の1泊2日で開催する。現在参加者募集中。なお、キャンプ場は従来利用していた会場に戻している。【福利厚生部】第46回親善ゴルフ大会の日程を決める。9月または10月初旬。会場は名四カントリークラブを予定。 I会員増強について、水谷理事長より理事に意見が求められた。水谷理事長「先日の総会懇親会において山下相談役(山下機械会長)から紹介のあったように、近年組合員の減少傾向が激しくなって来ている。2000年(ピーク)〜2018年の18年で、東京組合が530社から233社と297社減(△56%)、大阪組合は350社から201社へ149社減(△43%)、愛知組合が317社から236社と81社減少(△26%)している。3組合合計で1197社から670社の527社減(△44%)となる。M&Aや廃業、業種替えによるものと思われ、後継者不足はその大きな要因であると考えられる。工業生産高も上がり、景気は良いにも関わらず、組合員数の減少に歯止めがかかっていないことから、製造業も同じく経営状況の良いところと悪いところの二極化が進んでいるように感じられる。この状況を打開するため何らかの方策を示す必要があると考え、皆様の忌憚ない意見を求めたい」。出席理事からは「入会のメリットを伝える」「小規模・零細企業を勧誘する」などの意見が出された。 J訃報 サカエ機工(三河支部)の会長高畑皓一氏が5月7日永眠された。通夜式が5月11日、告別式が翌12日に営まれた。 Kその他、支部補助金の支給について事務局より連絡があった。次回理事会は、8月6日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて開催される。組合事務局の夏季休業は、8月10〜15日。 日本木工機械展を景気増のチャンスに 産業企業視察見学会など計画 中日本木工機械商協組 第57回通常総会開く 中日本木工機械商工協同組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト会長)は、5月20日午後3時より名古屋市千種区のホテルルブラ王山において第57回通常総会を開催した。 冒頭、司会進行を務める若原透理事(若原工機社長)より資格審査報告(組合員総数17社中、出席12社、委任状5社)が行われ、総会開催成立が宣言された。 業界物故者に対する黙祷、福本理事長の挨拶に続いて、令和元年永年勤続優良従業員表彰式が挙行された。愛知県知事表彰6人、理事長表彰8人(勤続年数20年以上2人、10年以上4人、5年以上2人)を代表して、愛知県知事表彰の北折真也氏(宮川工機営業部1課課長)が謝辞を述べた。 来賓挨拶では愛知県中小企業団体中央会の水越昭雄事務局次長兼総務部長が祝辞を述べた。 議長に伊藤邦昭副理事長(メイキ社長)を選出して議事に入り、第1号議案=平成30年度事業報告承認の件▽第2号議案=平成30年度決算報告承認の件・剰余金処分(案)・監査報告承認の件▽第3号議案=平成31年(令和元年)度事業計画(案)承認の件▽第4号議案=平成31年(令和元年)度収支予算(案)承認の件▽第5号議案=組合借入金最高限度額(850万円)決定並びに組合員への貸付金最高限度額(100万円)決定の件について審議し、いずれも原案通り承認可決した。 今年度の主な事業として、通常総会、第7回産業企業視察見学会及び第5回次世代組合員の集い、新年賀詞交歓会の開催を計画し、組合員相互の交流を図る。 また、10月には2年に一度の日本木工機械展(主催=一般社団法人日本木工機械工業会)が名古屋で開かれるため、販売促進の絶好の機会と捉え、展示会への動員にも取り組む。 第7回産業企業視察見学会は、7月12〜13日(1泊2日)の日程で、物流搬送システムのダイフク滋賀事業所にあるマテハン・ロジスティクス総合展示場「日に新た館」と、工作機械メーカー大手DMG森精機の伊賀事業所で開催されている「伊賀イノベーションデー2019」を見学する。併せて、組合員企業の次世代経営者、幹部社員らとの交流を深める「第5回次世代組合員の集い」も初日の12日に行う予定。 太田幸成理事(太田実商店社長)の万歳三唱、島田昭三理事(シマダ機械社長)の閉会の挨拶にて総会を終了。総会後は、会場を移して懇親会が開かれた。 【第57期役員構成】 敬称略 ▽代表理事(理事長)=福本豊彦(フクモト会長) ▽副理事長(財務担当)=榊原希昭(朝日工業社長) ▽副理事長=伊藤邦昭(メイキ社長) ▽理事=杉田重勝(スギタキカイ社長) ▽理事=若原透(若原工機社長) ▽理事=小林正直(小林機械社長) ▽理事=島田昭三(シマダ機械社長) ▽理事=太田幸成(太田実商店社長) ▽監事=宮川嘉朗(宮川工機会長) ▽監事=小林俊二(小林機械工業社長) ▽相談役=木村秀夫(昭元産業社長) 総受注高29・5%減の347億円 6か月連続で前年下回る 中部経済産業局 平成31年4月度金属工作機械受注 中部経済産業局が5月31日に発表した平成31年4月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比29・5%減の347億5600万円となり、6か月連続で前年を下回った。前月比は11・7%減だった。 国内受注は、前年同月比24・5%減の130億6800万円となり、5か月連続で前年を下回った。前月比は2・1%増だった。 主力の一般機械工業向けが前年同月比25・2%減の61億9800万円と6か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同33・7%減の41億3200万円と5か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比32・1%減の216億8800万円となり、6か月連続で前年を下回った。前月比は18・3%減だった。海外受注比率は62・4%となっている。 北米向けが前年同月比26・8%減と3か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同18・2%減、アジア向けが同45・3%減とともに6か月連続で前年を下回った。シェアは、北米向け36・8%、アジア(トルコを含む)向け31・4%、ヨーロッパ向け29・5%となっている。 国別にみると、1位のアメリカが72億3900万円(前年同月比29・5%減)、以下、中国39億9200万円(同47・1%減)、ドイツ23億8800万円(同7・7%増)、イタリア8億9500万円(同45・6%減)、インド8億4600万円(同9・1%減)の順となった。 販売額は、前年同月比2・4%増の276億500万円となり、17か月連続で前年を上回った。前月比は52・1%減だった。 受注残高は、前年同月比4・6%減の2199億8500万円となり、25か月ぶりに前年を下回った。前月比は1・0%増だった。 2018年受注・生産・総出荷額 過去最高 2019年は減少を見込む 日本ロボット工業会 ロボット統計(会員+非会員) 日本ロボット工業会(会長=橋本康彦氏・川崎重工業取締役)は5月23日、「ロボット統計受注・生産・出荷実績 2018年(会員+非会員)」を発表した。サービスロボットは調査対象外。 それによると、2018年の年間の受注額は前年比1・9%増の9624億円、生産額は同3・9%増の9116億円、国内と輸出を合わせた総出荷額は同4・1%増の9323億円となり、いずれも過去最高を更新した。 2018年上期は前年からの輸出を中心とした自動化需要による大幅な伸びが継続されたものの、米中貿易摩擦などを起点とする投資の先送り、一部業種向け需要の一服などにより下期は鈍化、前年割れがみられた―と業況を説明した。 併せて発表された2019年見通しでは、受注額が前年比2・3%減の9400億円、生産額が同3・5%減の8800億円とそれぞれ減少の見込みが示された。 2019年は国内需要で引き続き堅調な伸びがみられるものの、出荷の7割を占めた輸出は、年初より2018年下期からの減速傾向が続いており、年後半からの回復が期待されるものの、全体としてマイナス成長となることが見込まれるとしている。 ◇ 2018年の受注・生産・出荷の各状況は次の通り。 1.受注 ・受注台数…24万8283台(前年比5・5%増)、6年連続の増加 ・受注額…9624億円(同1・9%増)、6年連続の増加 2.生産 ・生産台数…24万339台(前年比2・7%増)、5年連続の増加 ・生産額…9116億円(同3・9%増)、5年連続の増加 3.出荷 ・総出荷台数…24万2127台(前年比3・7%増)、5年連続の増加 ・総出荷額…9323億円(同4・1%増)、5年連続の増加 ・国内出荷台数…5万9068台(同20・1%増)、5年連続の増加 ・国内出荷額…2733億円(同11・0%増)、5年連続の増加 ・輸出台数…18万3059台(同0・6%減)、6年ぶりの減少 ・輸出額…6590億円(同1・5%増)、5年連続の増加 @国内出荷内訳 [業種別]電気・電子機械製造業向け ・国内出荷台数…2万619台(前年比10・2%増)、4年連続の増加 ・国内出荷額…1010億円(同3・3%増)、2年連続の増加 [業種別]自動車製造業向け ・国内出荷台数…1万7889台(前年比22・1%増)、5年連続の増加 ・国内出荷額…765億円(同17・0%増)、5年連続の増加 A輸出内訳 [用途別]電子部品実装用 ・輸出台数…1万3501台(前年比47・9%増)、3年連続の増加 ・輸出額…2152億円(同13・1%増)、3年連続の増加 [用途別]溶接用 ・輸出台数…3万6682台(前年比11・2%減)、2年ぶりの減少 ・輸出額…945億円(同8・3%減)、2年ぶりの減少 新社長に木島正人氏 三 機 木島好規社長は会長に 三機(本社=名古屋市熱田区白鳥2-8-24)では5月21日開催の同社定時株主総会ならびに取締役会において役員が選任され、木島好規代表取締役社長が代表取締役会長に就任、後任の代表取締役社長に木島正人氏が就いた。 木島正人新社長は就任にあたり、業界を取り巻く環境が一段と厳しさを増すなか責務の重大さを痛感しているとし「今後も全社員一致団結して社業発展のため、さらに専心努力いたす所存です」とコメントしている。 新役員は次の通り(敬称略)。 ▽代表取締役会長=木島好規【昇任】 ▽代表取締役社長=木島正人【昇任】 ▽取締役=土屋正剛(ME技術製造部長) ▽取締役=古田洋幸(VMサービス部長) ▽監査役=木島菊子 ▽監査役=柴田邦也【新任】 ▽執行役員=西本一成【新任】(FA営業部長) ▽執行役員=榊原将人【新任】(TS営業部長) ▽執行役員=浜田正則【新任】(総務部長) DMG MORI SAILING TEAM Vendee Globe2020参戦の新艇デザイン決定 新艇名は、DMG MORI Global One号 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)が昨年10月30日に海洋冒険家の白石康次郎氏を迎えて発足させた「DMG MORT SAILING TEAM」は、現在、フランスMultiplast社にて最新艇を建造している。同チームは、単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレースVendee Globe2020(ヴァンデ・グローブ2020)への参戦を目指しており、新艇は9月に完成する予定。 新艇の名前は「DMG MORI Global One(グローバル・ワン)」号。全世界の同社社員に加え、ユーザー、パートナー企業、関連会社、そしてチームとそのファンの人たちと心を一つにし、Global One≠フ精神で、同レースに参戦するチームを応援できればという強い思いが込められている。 新艇のデザインは、2002年より白石康次郎氏の参戦艇をデザインしてきた、エトルデザイン代表取締役の山正樹氏が担当。DMG森精機のブランドイメージに合わせ、白と黒を基調とし、荒波に耐え得る力強さと最新技術による速さ、さらにDMG森精機、チームに携わるすべての人たちとの結束が表現されている。また、同レースで待ち受ける困難をみんなで乗り越えていくというメッセージも込められているという。 新艇にはDMG森精機の最新鋭の同時5軸加工機並びに複合加工機を使用して加工された部品が搭載されている。 チームのスキッパー白石康次郎氏は「私は、30年来の夢であった本レースへの参戦を、2016年にアジア人初として達成しました。初参戦・初完走が目標でしたが、残念ながらリタイアする結果となり、当初は悔しい気持ちでいっぱいでした。しかし、それを受け止め、乗り越え、再チャレンジすることを決意した瞬間から私は『敗者』から『挑戦者』に変わりました。この度、DMG森精機と一緒にチームを発足し、本レースへ挑戦できることは、非常に光栄で嬉しく思います。チームのスローガンである“Global One”のもと、これ以上ない最高のチームで、世界一周を成し遂げます。応援よろしくお願いします」とコメントしている。 景況感から5S活動まで 各社取り組みを発表 名機工同友会 5月例会開催 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は5月29日(水)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で5月例会を開催した。本例会では、業界の景況感から会員各社の業務効率化の取り組み、福利厚生などについて、参加者らが以下のような活発な情報交換を行っていた。 ◇ 【2019年の景況感について】 米中貿易摩擦がさらに悪化し先行き不透明感が続いているなか、会員各社の売り上げ状況や今後の見通しは? ▽@売り上げは今後悪化していきそうだ。A消耗品の出が悪くなってきている。B伝動機業界は今なお好調で売り上げはアップしている。C3〜5月は前年同期比増。7月くらいまでは前年をクリアしそうだが下期に向けて楽観はしていない。D現状、あまり良くない。前年より若干ダウンしそうだ。E3月くらいまでは過去最高だったが後半失速してきた。 【5S活動について】 会員各社の5S活動について。とくに「掃除」の役割分担、ルール、ローテーション、清掃範囲などは? ▽@女性社員に掃除などをしてもらっている。月一の廃品回収などは男性社員が行っている。A曜日担当を決めて会社前などを掃き掃除している。トイレ掃除も社員全員で分担している。Bローテーションで月曜の朝に15分くらい掃除している。毎日のゴミ集めは女性社員がしてくれている。C月一回土曜日を5S活動日とし、エアコンの掃除から在庫整理までやっている。普段から社内動線をしっかりと確保するよう努めるほか、営業車の洗車も毎日行っている。 【社内業務の効率化について】 社内の業務効率を上げ、残業を減らすためにどのようなことを実践している? ▽@「機工メイト」をバージョンアップしたほか、業務をできるだけ分散化した。A資料などの整理整頓くらいしかしていない。Bファックスの完全ペーパーレス化を現在目指している。Cどこに居ても在庫状況の確認やメールチェックなどができるよう、「日本アルシス」のシステムを搭載したiPadを営業に持たせた。D在庫状況を簡単に把握できるよう、また、入力業務の削減を目指し、仕入れや発注業務の効率化をまさに今、推し進めているところである。 【福利厚生について】 会員各社独自の福利厚生内容は? ▽@営業車を週末も利用可とし、ガソリン代は会社が負担。そのほか、日々の昼食代を全額ではないが会社が少し負担している。A社員のインフルエンザ予防接種を会社負担で行っている。B慶弔見舞金を会社規定にプラスして社長からも出している。Cたまに食事会をするくらいか。昼食弁当代は会社が半額負担している。D銀行からの紹介で「ベネフィット・ワン」と契約。社員にこのシステムを利用してもらっている。 2020年秋、魚津工場再稼働 金型視点の“MOLDINO”拡充へ 中日本三菱日立ツール報告会開催 三菱日立ツール(菊池仁社長・東京都墨田区)は6月12日(水)、名古屋市中区の名古屋観光ホテルに取引先らを招待し、2019年度中日本三菱日立ツール報告会を開催した。会に先立ち、この4月に社長を退任し相談役へと就任した増田照彦前社長が参加者に改めて挨拶した。 増田相談役「2015年、『三菱でもない、日立でもない、こんな会社が一つくらいあってもいいよね』ということで三菱日立ツールの物語が始まりました。弊社のスタッフの一人ひとりが、そして、機械工具商社の皆さま方がプライドを持って、また、相手の方のプライドを尊重して、それぞれの立場で継続して人智を尽くしていただいた結果、三菱でもある日立でもある、それぞれの良いところだけを組み合わせたこんな凄い会社が出来上がりました。そして新たなブランド“MOLDINO(モルディノ)”を世に問うこともできました。この4年間、社長として本当に楽しく過ごさせていただきました。皆さま方お一人お一人と出会えて嬉しく思うと同時に感謝の気持ちでいっぱいでございます。先々のことは誰にも分かりません。今を精一杯生きるだけだと私は常々思っております。幸せだと思ったら、その瞬間から幸せだと思っております。目の前の一人、目の前の事柄、目の前のモノ、すべてをひっくるめて丸ごと面白いと思ってみたら、その瞬間から面白くなると思っております。時は無尽蔵に流れているように見えますが、日々が大きな時の区切りの連続だと思っております。『今日一日だけでも楽しい、面白いと思ってみましょうか!』そういう気持ちで進んでいっていただきたいと思います。皆さまと共に創り上げてきました“MOLDINO”の世界は、まだまだこんなもんじゃないとワクワクしております。後任の菊池社長は人間力に優れた冷静な判断のできる優秀な経営者と私は太鼓判を押しています。新体制でも、どうぞ“MOLDINO”を盛り上げていただきたいとお願い申し上げます。私は相談役として、考え方のベースにある“楽しい会社”“モノに心ありて、まして人”この考えで、この会社を見守っていきたいと思っております」。 続いて、この4月から社長に就任した菊池仁社長から、同社の現況や2019年度の展望などが語られた。 菊池社長「増田前社長に代わり、この4月から当社の社長を拝命しております。増田前社長のカリスマ性や話術には遠く及びませんが、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。当社は2015年に日立金属の100%子会社から、三菱マテリアル51%、日立金属49%という資本構成の会社に生まれ変わりました。三菱マテリアルグループのなかで工具事業を担う会社として、特に金型用工具に特化してその分野で尖った会社になるというミッションを与えられております。この4年間は増田前社長のリーダーシップの下、さまざまな取り組みに力を注いでまいりました。その結果が功を奏し、2018年の受注・販売はリーマンショック前を更新し過去最高となりました。当時とは売り上げ(製品)構成も変わっており、2018年度に受注・販売実績が更新できたことは大変意義のあることと思っております。増田前社長がこの4年間取り組んできたこと、従業員に対して発してきたメッセージ、これらが社員の意識改革につながり、結果、数字として実を結んだと思っております。これからも当社は金型工具のニッチでトップなメーカーを目指して取り組みを続けてまいります」。 「当社は金型工具メーカーとしてのアイデンティティを浸透させるために“MOLDINO”ブランドを立ち上げました。この数年、設備投資をかなり積極的に行ってまいりましたが予想を上回る需要もあって、欠品や納期遅延といった結果を招いてしまいました。今年度は長期的な視点に立ち、増産のためだけでなく検査の自動化や品質向上、さらに省人化にも対応する設備投資を進めてまいります。製造・開発は言うまでもなく、営業やサービス体制の充実に繋げる人財への投資も積極的に行ってまいります」。 「具体的にはどうかと申しますとサービス面の強化に対する設備投資としては、2018年10月に東部ステーションを開設いたしました。これにより東西2か所で金型加工についてのソリューションをご提供できる拠点が整備されました。お客さまの金型加工のソリューションの発信基地として、また、教育や研修の場として、さらに周辺技術メーカーさまとのコラボレーション推進の拠点として活用してまいりたいと思います」。 「組織面ですが、4月に金型戦略室を発足させております。お客さま視点(金型視点)を持ちたいという思いからこのプロジェクトはスタートしました。お客さまに喜ばれる金型工具を開発するためにも改めてお客さま視点で考えたとき、既存の工具で不足する点、改善・改良が必要な点などさまざまな気づきがありました。今後の製品展開やサービスの拡充に寄与できるものと確信しております。ここ数年で、工具単体でモノを売るということが難しくなっておりますが、加工時間や工程の短縮、高品位な加工のお約束など、トータルな視点が今後増々必要になってきます。これが“MOLDINO”らしさに繋がっていくと思います。今後もこの視点で工具を開発し、独創的で革新的な金型加工のソリューションに寄与できる工具やサービスをご提供してまいります」。 「製造面ですが魚津工場を2020年10月より再稼働させるべく現在、急ピッチで準備を進めております。これは当社他工場での増産余地が足らなくなったからですが、これで当社の製造拠点は国内3か所となります。当社はほとんどの製品を国内で生産しておりますので、モノづくりの基盤を支える工具メーカーとして、高精度・高品質なメイドインジャパンのモノづくりにとことんこだわっていきたいと考えております」。 増田相談役、菊池社長のプレゼン終了後には、営業本部と製造本部それぞれから概況報告が行われた。休憩を挟んで、三菱日立ツール製品の販売拡充に貢献した販売店への表彰式、同社の新発売製品の説明が行われ、本会は終了した。その後は会場を移し、懇親会が催され、この日の全日程は終了した。 行って見て買って良かった! 共に栄える2019中部みらい市 盛況裡に閉幕 中部みらい会(伊藤辰之会長・イトウ社長、橋本総業と販売店・メーカーの集い)の2019年度上期最大のイベントである『中部みらい市』が、名古屋市千種区の吹上ホールで6月7日(金)と8日(土)の2日間開催された。来場者数、売り上げともに当初の目標数値を上回り、2年に1度のビッグイベントは幕を下ろした。 「7つのみらいをキーワードに、より快適な社会へ!」が今回展のテーマ。中部みらい会が提示するみらい≠ニは、@エネルギー商材へ取り組む「環境・エネルギー」、A中古住宅の流通とリフォームに対応する「中古住宅流通・リフォーム」、B高齢化社会に対応する「健康・快適」、C災害リスクに対応する「安全・安心」、D地域活性化と自立を促す「地域活性化」、E市場の情報を重視する「グローバル化」、Fネット社会に対応する「IT技術の活用」の7つである。 今回展では250を超える各出展メーカー・団体が、それぞれが得意とする分野のみらい≠テーマに「空調・配管システム提案コーナー」「空調コーナー」「TOTOゾーン」「住設コーナー」「管材コーナー」「ITコーナー」「働き方改革提案コーナー」「工具コーナー」「即売会場」に分かれ、新商品やイチオシ商品などを来場者へ大々的にPRしていた。 なかでも、施工時間の短縮など工事店の働き方改革≠ノ大きく貢献してくれると期待の高い情報や商品が盛りだくさんの「働き方改革提案コーナー」や、東尾メックの「おっぞんくん」、オーケー器材の「楽継」、東洋フイツテングの「RGプレス」の講習を受けた来場者にその場で受講修了証が授与されるコーナーには、両日共に施工業者など多くの来場者が見られた。 そのほか、ぬり絵なども楽しめる女性と子供の癒し空間「みらい エコdeカフェ」や、社会福祉法人くすの木福祉事業会「サポートくすの木」で手作りされた木細工・焼菓子の販売コーナー、整体コーナー、健康ブース、似顔絵コーナー、即売会場では、小さなお子さんと一緒に来場した家族連れなどで大変賑わっていた。 3000名以上を数えた来場者は、名古屋市やその近郊エリアだけでなく、チャーターバスを利用して近隣県からも数多く訪れていた。『中部みらい市』の次回開催は、2年後の2021年。中部みらい会は次のみらい≠ノ向かい、すでに活動を開始している。次回の『中部みらい市』も目が離せない。 デザインと機能を高度に融合 水栓金具6シリーズをグローバル展開 TOTO 日本より順次発売 TOTO(本社=福岡県北九州市、社長=喜多村円氏)は、台付シングル混合水栓、台付2ハンドル混合水栓のグローバル統一モデル6シリーズを、8月1日(木)より日本を皮切りに世界各地で順次発売すると6月7日(金)に発表した。 新しい水栓金具は世界各地のユーザーの多様なニーズに応えるため、最新のデザイントレンドと日本の伝統モチーフを融合させ、より洗練されたデザインを目指したという。小径化とともにハンドルの前面のビスやハンドル部の切り欠きを無くすなど、ディテールにもこだわりが見られる。台付シングル混合水栓「ZAシリーズ」「GEシリーズ」「GCシリーズ」「GMシリーズ」の4シリーズは、世界で権威のあるデザイン賞『レッドドット・デザイン賞(※1)2019』を受賞。なかでも「GMシリーズ」は『iFデザイン賞(※2)』もダブル受賞するなど、意匠において世界でも高い評価を受ける商品をラインアップしている。 2019年8月より世界各地のトレンドに合わせた、こだわりの水まわり空間と調和する多彩な水栓金具をグローバル展開する同社。これらの水栓金具は国内外のホテルやこだわりの住宅に上質な空間を提供してくれるだろう。 ※1『レッドドット・デザイン賞』(独国)は1954年設立の世界で最も権威あるデザイン賞のひとつで毎年開催されており、プロダクトデザイン全般を対象としている。審査員が赤い丸いシールを貼っていくという審査方法が名前の由来であるとも言われている。 ※2『iFデザイン賞』(独国)は1953年設立と世界で最も歴史が長く、デザイン業界では広く認知されている。プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、インテリア・内装、プロフェッショナルコンセプト、サービスデザイン/UX、建築の7つの部門に分かれている。例年、世界各国から多数の応募があり、デザイン、品質、素材、革新性、機能性、環境適合などの基準に基づいて厳正に審査される。 本製品に関する詳しい問い合わせは、同社お客様相談室▽フリーダイヤル=0120(03)1010 まで。 高いデザイン性と清掃性を実現 ベッセル式洗面器TA TOTO 8月1日新発売 TOTOは、高いデザイン性と清掃性を実現した「ベッセル式洗面器TA(thin&asymmetrical)」(写真)を8月1日(木)より発売開始すると発表した。thin&asymmetricalは、TOTO独自の素材による薄フチと非対称な形状を表している。 ベッセル式洗面器TAは自然の有機的な造形をアクセントとして取り込み、あえて非対称な形状とすることで、ひと手間かけた心地良いくつろぎのカタチを表現している。また、TOTO独自の素材により、従来の陶器より薄くシャープなエッジの実現に成功。洗面器のシャープで非対称な形状は同じコンセプトの台付シングル混合水栓ZAと相性が良く、国内外のホテルやこだわりの住宅に上質な空間を提供してくれる。 最新トレンドのマット仕上げ洗面器も品揃えするという。「クリーンマット」は研磨剤と水の混合物を圧縮エアーで高速噴射し加工することで従来の陶器では出すことのできないシルクのような優しい光が広がり、さらに、従来のマット仕上げとは異なる均一で滑らかな表面は、マット調でありながら汚れが落としやすく高い清掃性とデザイン性の両立がなされている。「クリーンマット」は9月2日(月)の発売が予定されている。 本製品に関する詳しい問い合わせは、同社お客様相談室▽フリーダイヤル=0120(03)1010 まで。 組織改正と人事異動 オーエスジー 6月1日付 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)は、6月1日付で組織改正と人事異動を行った。 組織改正では、製品別構成による見直し、効率化を図る目的で、第2製造部製造2課の組織を見直し3係構成とした。また、安全・品質・環境・QC・改善活動の推進を図るために、第3製造部生産管理課2係を新設した。 組織の見直しにより、IT戦略室をIT戦略部へ改称。また、加工技術グループの組織を見直し2チーム構成とした。さらに、ユーザー搭載業務などの強化を図るため、国内営業本部の組織を見直し、アプリケーションセールスグループとアプリケーションセールスチームを新設した。 ◇ 人事異動(6月1日付)は次の通り。敬称略、( )内は旧職。 《部長》原田剛=IT戦略部長(IT戦略室長〈課長〉) 《課長》藤本英=第2製造部製造2課長(第2製造部製造2課2係長)▽倉橋健司=第3製造部技術課長(大宝精密工具股=有限公司出向) 新鋼旋削加工用CVDコーティング材種 「T9200シリーズ」拡充 タンガロイ 新材種と新チップブレーカ発売 タンガロイは、経済的かつ高精度加工が可能な6コーナ直角肩削りカッタ「DoForce-Tri(ドゥ・フォース・トライ)」に07サイズを拡充し発売した。 DoForce-Tri07サイズは、特徴的な曲線切れ刃を採用したことで、従来相当品に対し最大2倍の刃数の設定を実現し、2倍のテーブル送りを可能にする。 また、低切込み(〜2o)時には片面インサート以上の良好な切れ味を発揮し、低剛性ワークやひずみが発生しやすい部品・低剛性機械などに対応できる。 インサートには6コーナすべてに最適なさらい刃を搭載することで、美しい加工面を得ることができる。また、壁面加工についても優れた面品位を発揮し、高能率、高精度、高経済性を備えたカッタを実現した。 工具径は、シャンクタイプがφ18o〜φ32o、ボアタイプがφ40o〜φ50oを設定し、加工用途に合わせて能率最大化が可能。 今回発売されたアイテムは、ボディ11形番、インサート4形番。 主な形番と標準価格(税別)は、ボディ「EPTN07M018C16・0R02」が2万6700円、同「TPTN07M050B22・0R08」が5万8300円、インサート「TNMU070304PER-MJ AH3135」が1410円、同「TNMU070308PER-MJ AH120」が1410円。 初年度6700万円の販売を見込んでいる。 直角肩削りカッタ 「DoForce-Tri」 タンガロイ 07サイズ拡充 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、新鋼旋削加工用CVDコーティング材種「T9200シリーズ」に、新材種T9205及びT9235と、新ポジティブインサート用チップブレーカTSF及びTMを拡充し発売した。 新鋼旋削加工用材種T9205及びT9235は、従来製品を大幅に上回る耐摩耗性と、各アプリケーションに最適な耐欠損性を有することが最大の特長。これらを実現するため、3つの新技術@厚膜化と圧倒的な均一組織化を実現した耐摩耗性強化Al2O3被膜A同社従来被膜よりも1・5倍以上硬い高硬度セラミクス層B同社独自の新技術である被膜強靭化処理「New Premium Tec」を採用した。新材種は、従来品に対して幅広い加工条件下で長寿命・安定した性能を発揮する高汎用性材種であり、ユーザーの生産性を向上させる。 さらに今回、同社のポジティブインサートシリーズにTSFブレーカ及びTMブレーカを拡充設定。TSFブレーカは、高送り加工時に優れた切りくず処理性を発揮し、切りくず詰まりやびびりの発生を抑制する。TMブレーカは、インクリネーション付きのブレーカであり、高速高送り加工のほか、切込み変動にも対応が可能な高汎用性ブレーカ。これらと最新のT9200シリーズとの組み合わせにより、あらゆる加工形態に対応可能となっている。 既に発売済のT9215及びT9225と合わせて、T9200シリーズを構築し、ユーザーに高能率加工、高生産性加工を提案する。 今回新たに発売したアイテムは全531アイテム。 主な形番と標準価格(税別)は、「CNMG120408-TSF T9205」が940円、「WNMG080412-TM T9235」が940円、「CCMT09T304-TM T9215」が1070円、「DCMT11T304-TSF T9225」が1240円。 シリーズ全体で初年度2億円の販売を見込んでいる。 高能率加工用 多機能カッタ「VPX200」用 低抵抗インサートを追加 三菱マテリアル 8材種同時発売 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、高能率加工用カッタ「VPX200」用低抵抗インサートの販売を開始した。 高能率加工用多機能カッタ「VP]シリーズ」は、高負荷加工において耐欠損性に優れる縦刃インサート設計により、ランピング加工やヘリカル加工など様々な加工形態に対応でき、経済性にも優れる両面インサートを採用した多機能カッタ。今回、切れ味を優先した低抵抗インサートを追加し、使用用途をさらに拡大した。 「VPX200」用低抵抗インサートは、切れ味重視の設計により、低抵抗を実現。軟鋼、ステンレス鋼やアルミニウム合金、チタン合金に最適。8材種同時発売により、幅広い被削材の安定加工に適している。 追加発売されたのは、高能率加工用多機能カッタ「VPX200」用「Lブレーカ」インサート(ノーズR=0・2o、0・4o、0・6o、0・8o、1・2o、1・6o)8材種48アイテム。 標準価格(税抜)は、代表型番「LOGU0904020PNER-L MC5020」「LOGU0904040PNER-L MP6120」「LOGU0904100PNER-L MP7130」「LOGU0904120PNER-L MP9130」が各2440円、「LOGU0904160PNFR-L TF15」が1880円。 3次元動作用イーサネットケーブル CFROBOT8・PLUS イグス 6軸ロボットの確実なデータ伝送を実現 イグス(日本本社=東京都墨田区)は6月18日、厳しい条件下で稼働する産業用ロボットのスピーディーなコミュニケーションを確保するため、最大捻回角度±360度のチェーンフレックス イーサネットケーブル「CFROBOT8・PLUS」を開発したと発表した。 同製品は、6軸ロボットの確実なデータ伝送を実現する、3次元動作用イーサネットケーブル。最大捻回角度±360度で耐久性に優れている。広さ2750uのイグス試験施設において、3次元動作用ケーブル保護管のトライフレックスR内で1500万サイクル以上の捻回テストが実施されており、イーサネット通信の電気特性が問題なく機能することが確認されているという。 耐用年数を評価する試験は現在も継続中で、最終結果が出るまでには、あと数年かかる予定。イグスのチェーンフレックスケーブルは、エナジーチェーン内での可動用途専用に設計されている。 国際ロボット連盟によると、製造業の自動化推進に向けて、2020年には世界中で300万台を超える産業用ロボットが稼働すると見込まれている。それに伴い、ロボット同士やロボット軸、制御系統、上位システム間の確実なコミュニケーションに対する要求も高まっており、将来的には産業用イーサネットケーブルが優勢になる可能性が高いとされる。 イグスではこれを踏まえ、高負荷の3次元動作に対応し、ロボット部品間の確実なデータ伝送を担うイーサネットケーブルの開発に5年以上前から取り組んできた。最大捻回角度±360度で耐久性に優れる新しいケーブルは、市場で欠けていた領域をカバーする製品として、ドイツ・ニュルンベルクで開催された産業用コントロールシステムの展示会「SPS IPC Drives2018」で発表された。 中部経産局6月公表 最近の管内総合経済動向 「改善している」、24か月連続 中部経済産業局は、6月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、24か月連続で「改善している」とした。 個別の項目では、生産の判断を「一部に弱い動きがみられるものの、高水準で推移している」とした。「高水準で推移している」は9か月連続。鉱工業生産の指数(4月速報)は、前月比1・2%増と2か月ぶりに上昇した。主要業種では、輸送機械が同6・9%増で、乗用車は緩やかに増加、自動車部品は高水準で推移している。生産用機械は同3・3%減となり、金属工作機械を中心に弱含み。電子部品・デバイスは同19・5%減で、スマートフォン向け等を中心に減少している。 個人消費については、25か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比0・0%増と3か月連続で前年を上回った。百貨店は、衣料品等が振るわず、同4・9%減。スーパーは、飲食料品等が振るわず、同1・3%減となった。一方、コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が引き続き好調で、同2・1%増。家電大型専門店販売は、生活家電が好調で、同0・6%増となった。乗用車販売は、小型車が2か月連続で前年を下回ったものの、普通車が2か月ぶりに、軽自動車が3か月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも2か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比0・5%増)。 設備投資は、24か月連続で「増加している」と判断。なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが6か月連続で、自動車工業向けが5か月連続で前年を下回り、全体でも5か月連続で前年を下回った。 その他、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」(2か月連続)、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」(3か月連続)、輸出は「持ち直しの動きがみられる」(2か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(35か月連続)と判断した。 企業倒産(件数)は、「サービス業他」などが前年を上回ったものの、「小売業」「建設業」「卸売業」などが前年を下回り、全体でも4か月連続で前年を下回った。 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要と指摘。各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。 ミツトヨ 産業用ロボット制御ソフト開発の 「リンクウィズ」へ出資 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏、本社=川崎市高津区)は6月17日、同社をはじめとする合計6社とともに、リンクウィズ(社長=吹野豪氏、本社=静岡県浜松市)による第三者割当増資を引受けたと発表した。同社が得意とする計測・検査技術とリンクウィズが得意とするロボティクス技術を融合させ、ものづくりの課題解決にさらに貢献していきたい考え。 リンクウィズは、2015年に設立され、独自のアルゴリズムを活用した産業用ロボット制御のシステムソフトウェアの開発・販売を行っている。主要製品である、溶接や塗装などを行うロボット制御ツールのソフトウェア「L-ROBOT」と、生産ラインにおける全量検査などを行う自動検査用ソフトウェア「L-QUALIFY」を開発し、既に両製品ともに自動車会社など大手企業に導入されている。 リンクウィズが開発するソフトウェアは、メーカーを問わず多種多様なロボットやセンサーと組み合わせが可能なため、既存の生産ラインに組み入れしやすいことが特徴。今後は、「L-ROBOT」と「L-QUALIFY」のデータを連携させ、工場全体の効率化や品質改善を図るプラットフォーム「L-FACTORY」の開発を推進していく予定という。 新社長に東野哲也氏 ライノス 末次社長は会長に 切削工具・関連製品の輸入販売などを行うライノス(本社=大阪市天王寺区空清町1-8)では5月、末次充代表取締役社長が代表取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長に東野哲也氏が就任した。 同社は、1999年の設立以来、鋼・焼入鋼用超硬ドリルリーマー、その他国外からの超硬及びHSSドリル・エンドミル・カウンターシンク・裏ザグリ工具等の切削工具の輸入販売を展開。顧客のニーズに合わせた特殊品の製作や新製品の共同開発も手掛けている。 また、切削工具に限らず工業製品・一般消費者向け製品などの輸入販売及び輸入代行のほか、日本製の機械工具・機器類及び農業関連製品の輸出販売も主な業務として行っている。 日本工作機械販売協会の新会長に 依田智樹氏(三菱商事テクノス社長)が就任 日本工作機械販売協会(所在地=東京都港区芝5-26-30、専売ビル)では、6月4日開催の第50回通常総会において、冨田薫会長(トミタ社長)が任期満了により退任し、新会長に依田智樹氏(三菱商事テクノス社長)が選任され就任した。 副会長には、永田俊哉氏(丸紅テクノシステム社長)〈新任〉、池浦捷行氏(不二会長)、赤澤正道氏(赤澤機械社長)の3名が就任。また、専務理事に中島和彦氏〈新任〉、顧問に宇佐美浩氏〈新任〉がそれぞれ就任した。 グループ全体の売上高が 初の1000億円超え ジーネット 2019年3月期 増収増益 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は5月20日、本社ビル1階のナレッジ・コモンズにてジーネット及びフルサトグループの2019年3月期決算に関する記者発表を行い、古里社長が概要を報告した。 ジーネットの業績は、売上高が前期比7・6%増の687億9300万円、営業利益が同18・2%増の15億5000万円、経常利益が同15・4%増の17億3700万円、純利益が同7・6%増の10億9300万円で、増収増益となった。 フルサトグループの業績は、上期を中心に受注が好調だった工作機械事業(ジーネット)と資材類の価格上昇が見られた鉄骨建築資材事業(フルサト工業)がけん引し、売上高が前期比9・1%増の1078億7300万円と過去最高になり、初の1000億円超えを達成した。利益面では営業利益が同29・3%増の40億4000万円、経常利益が同27・5%増の44億1600万円、純利益が同25・2%増の28億9300万円で、増収増益となった。 フルサトグループの2020年3月期業績予想は、売上高が前期比0・1%増の1080億円、営業利益が同1・0%減の40億円、経常利益が同0・4%減の44億円、純利益が同2・0%増の29億5000万円。不透明な事業環境の下、中期経営計画をターゲットに最終増益を目指す。 また、経営戦略上、重要性が増すと予想し、防犯監視システム・入退室管理サービス等の導入・機器販売を行う「セキュリティデザイン」(2016年10月にグループ化)を今期より連結対象にすることも発表。2019年3月期の売上高は26億4500万円。 セーフティコードの長さが足りない時に 「ちょい足しクッションコード」 トップ工業 2色をそろえ新発売 トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、セーフティコード用延長ゴムコード「ちょい足しクッションコード」を発売した。工具の落下・紛失防止に用いるセーフティコードの長さが足りない時に、工具に直接接続し、“ちょい足し”ができる。 同製品は、ゴムコードで落下時の衝撃を吸収する。芯部にテイジン「テクノーラ」パラ型アラミド繊維を採用し、高強度、高弾性、耐熱性、耐薬品性にも優れている。色々なナスカンに接続可能。 また、携帯電話のストラップとしてや、鍵の紛失防止など、市販品に“ちょい足し”しても使える。 主な仕様は、コード径φ4o、自然長約355o、最大伸長約580o。取付可能重量は1s(ただし、延長先コードの取付可能重量が1s以下の場合は、延長先コードの取付可能重量が基準となる)。 カラーは、ブルー(製品番号SFE-200B)とブラック(同SFE-200BK)の2色から選べる。標準価格は1500円(税別)。 これと併せて、同社はステンレスワイヤーを使用し強靭な「工具接続ワイヤ」のミドルタイプを発売。既存の全長30o(製品番号SFC-WS)、170o(同SFC-WL)に、ちょうどいい長さの100o(同SFC-WM)を加えラインナップを充実させた。 老朽化したほとんどの雨戸枠に対応する 「取替雨戸パネル」新発売 LIXIL 短時間で簡単に取り替えが可能 LIXIL(本社=東京都千代田区)は、古くなったアルミ枠、木製枠のほとんどの雨戸枠に対応する「取替雨戸パネル」をTOSTEMブランドから6月より順次発売。多様な雨戸サイズ、溝の形状などに対応し、取り替えも簡単、最短約30分のスピード施工が可能という(現場の状況により施工時間は異なる)。 「取替雨戸パネル」はアルミ枠用、木製枠用を揃え、それぞれ採風・採光ができる採風タイプ、断熱性と防音性を備えた断熱タイプ(木製枠用のみ)、スタンダードな標準タイプをラインアップ。カラーは最大6色から選べる。 厚みやレール溝が異なる雨戸でも取り替えを可能にする部品セットを用意しており、ほとんどのメーカーの雨戸パネルが取り替え可能となっている。 また、プロユーザー向けに採寸が簡単な「現調キット」(アルミ枠用のみ)を準備。現場の事前確認において、複雑な計算をすることなく、既設雨戸枠の部品セットを簡単に選択できる。 参考価格は、アルミ枠用のマド(〜H1600)の標準タイプが1万3800円、採風タイプが6万5700円、アルミ枠用のテラス(H1600〜)の標準タイプが1万8000円、採風タイプが8万4000円。木製枠用のマド(〜H1600)の標準タイプが1万2700円、断熱タイプが1万8800円、採風タイプが7万4900円、木製枠用のテラス(H1600〜)の標準タイプが1万8000円、断熱タイプが2万8300円、採風タイプが10万3700円。※消費税、組立・取付・運賃費等は別途。 アルミ枠用の標準タイプと木製枠用は、8月の発売を予定している。 2019年7月21日(日)・2713号 全議案を承認、新たに3社入会 嶋ア会長留任4期目へ 岐阜機工会 第7回通常総会を開催 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、7月2日午後6時30分より岐阜市内のホテルリソル岐阜において、第7回通常総会を開催した。来賓を含めて85名が出席した。役員改選では嶋ア会長はじめ7名が留任。新たに、幹事に伊藤徳行氏(山善岐阜支店長)、会計監査に小林伸崇氏(梅村本店岐阜営業所長)がそれぞれ就任した。 総会の司会進行を徳永和也総務幹事(徳光社長)が務め、司会者より会員総数69社中、58社出席、委任状出席9社で総会が成立すると報告された。 嶋ア会長が6月20日に開かれた全日本機械工具商連合会(全機工連)通常総会の報告を含めて挨拶した(要旨別掲)。 議長に高橋直正副会長(澤商社長)を選出して議案審議に入り、第1号議案=平成30年度事業報告(輿宗太郎幹事・KSコシ商会社長)、第2号議案=平成30年度収支決算報告(市橋定之会計幹事・市橋商店社長)及び監査報告を一括審議し、承認した。 第3号議案=令和元年度事業計画案(輿幹事)、第4号議案=令和元年度収支予算案(市橋会計幹事)についても一括審議し、原案通り承認可決した。 第5号議案=役員改選は、提出された改選案を審議し、原案通り承認可決した。新役員は次の通り(敬称略)。 会長=嶋ア晴久(シマザキ商会)▽副会長=高橋直正(澤商)▽会計幹事=市橋定之(市橋商店)▽総務幹事=徳永和也(徳光)▽幹事=林修史(ダイヤトイシ)▽同=輿宗太郎(KSコシ商会)▽同=渡辺宗晃(三信商会)▽同=伊藤徳行(山善岐阜支店)※新任▽会計監査=小林伸崇(梅村本店岐阜営業所)※新任。 第6号議案=その他、会員の異動について、徳永総務幹事より新入会3社(大垣機工、タグチ、武芸機販)が報告された。 来賓挨拶では大島達也岐阜県中小企業団体中央会企画振興課長が「本日は、岐阜機工会第7回総会の開催、誠におめでとうございます。わが国の経済状態は回復傾向と言われていますが、中小企業経営者の中には、回復の実感が薄いというのが現実ではないかと思います。また、人材不足が切実な問題となっていますし、加えて10月の消費税率引き上げによる増税もあり、先行き不透明です。貴会は、産業機械メーカー、商社などの連携、情報交換の場を提供するなど、岐阜県下の工具商の業界団体として、会員の皆様の企業経営に多大な成果を上げておられます」と述べた上で、中央会の活動(取り組み)の紹介を行い、参加企業の繁栄を祈念して挨拶を締めくくった。 総会後は懇親会が開かれ、伊藤徳行山善岐阜支店長の音頭で乾杯。和やかに歓談して親睦を深め、本村真希三菱日立ツール部長の中締めでお開きとした。 【今後の主な事業予定】8月2日・ビアガーデンの集い(於ホテルグランヴェール岐山)▽9月28日・第7回ゴルフコンペ(於やまがたゴルフ倶楽部)▽10月16日・第43回全機工連大阪大会(於ホテルニューオータニ大阪)▽令和2年1月・新年賀詞交歓会(会場未定)▽同2月・全機工連中部ブロック会議(会場未定)▽同5月・ボウリング大会(会場未定)。この他、幹事会を3回(8月、11月、4月)に開催予定。 【嶋ア会長挨拶要旨】 本日はお忙しい中をお集まりいただき、ありがとうございます。全機工連の総会がありましたので、そこで報告された内容を合わせて、私の挨拶とさせていただきます。 機械工具業界の現況として、2018年は北海道から九州まで概ね業績は皆さん順調であったということです。2018年(1〜12月)の統計では、中部(愛知・岐阜・三重・遠州)の組合員の約60%が過去最高の売上高を更新しました。ところが直近の1〜5月については中部が激減し、前年同期を上回ったところが約30%、ほぼ横ばいも約30%。4割近くの会社が前年同期が良すぎたこともあり減少でした。 工作機械の販売台数、販売額等を見ると顕著に現れており、日工販の数字は、2018年1〜12月が1兆8110億円、今年の1〜5月が5810億円(前年同期は7560億円)、1月から5か月間で1700億円強の減少となっています。 ただ、超硬工具、ハイス工具、CBN・ダイヤモンド等々は、2018年度(4〜3月)の統計で約5300億円、リーマンショック前が5000億円だったので、切削系に関しては300億円増えています。 我々が取り扱っている商材は色々あり、実際の数字はこの5300億円の数倍、何兆円規模であると思います。全機工連でこの数字を出そうという話になり、今年1年ほどかけて調査をするはずです。組合員全社にアンケートが届くと思いますので、是非ご協力をお願いします。 その他、10月16日に大阪で、3年に一度の全機工連全国大会が開催されます。また、2年に一度開かれる全国若手交流会が、三重の青年部が中心となり、来年の2月7日に四日市シティホテルで行われることが決まっています。いずれもご案内が行くと思いますので、ご出席のほど宜しくお願いします。 最後に、皆様方の会社のご繁栄と皆様方のご健勝を祈念しまして、挨拶に代えさせていただきます。 全員例会、ゴルフ部会など 行事担当理事を選任 岐阜県管工機材商組合 7月度理事会を開催 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、7月4日午後5時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにて定例の理事会を開いた。全理事が出席して、今年度の主な行事の担当理事、開催時期などを決めた。 冒頭、渡部理事長が挨拶で「今年は働き方改革≠ニいうことで、先般、講習に行ってきました。働き方改革を行う企業が良いのではなく、やらない企業がこれから生き残れなくなる。具体的には、規定時間内でやりきる、残業ゼロを目指す、8時間でやりきる。また、多様な価値観に寛容な組織が勝つ時代になる。これに取り組んでいる会社も多くなり、放置していたら取り残される時代になってきている、と仰っていました」などと話した。 同理事会の議題は、@賀詞交歓会開催日打ち合わせA第75回ゴルフ会結果報告B令和元年度行事担当理事選任など。 賀詞交歓会の開催日については、愛知県管工機材商業協同組合の賀詞交歓会が来年の1月21日に決定していることを配慮し、翌日の22日に開催することとした。会場は岐阜グランドホテル。 4月4日に岐阜関カントリー倶楽部で開催した第75回ゴルフ会は、廣瀬功理事(瓶由社長)が優勝した。次回の第76回ゴルフ会は10月9日を予定。廣瀬理事と森浩理事(山兼社長)が担当する。 今年度の行事担当理事は、次のように選任された。 ●ゴルフ部会(10月9日、3月)…廣瀬理事、森理事 ●新年賀詞交歓会(1月22日)…渡部理事長、白木伸道副理事長(白木商会社長) ●全員例会(9月5日、2月)…渡部理事長、廣瀬理事 その他、賛助会員である栗本鐵工所の退会届提出が事務局より報告され、同社の退会を承認した。 次回理事会は9月5日、岐阜グランドホテルで午後5時から開催。理事会後は全員例会が行われる。 新理事メンバーも加わり若返る 部会担当の変更などを審議 静岡県管工機材商組合 6月理事会を開催 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は6月14日午後3時より静岡市内のホテル「シティオ静岡」にて理事会を開き、新メンバーの伊藤柳一理事(ヌマカン社長)、大河公也理事(大河機材社長)を加えた理事9名が出席して、部会担当の変更、今後の行事などについて協議した。 冒頭、一色理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。 議題は@新メンバーなど紹介A賛助会員入会申し込みB管機連総会についてC部会担当変更についてD役員コンペについてE組合研修旅行について―など。 新メンバーの紹介では、伊藤理事、大河理事より自己紹介が行われた。野村勝也理事(野村商店社長)は所用のため欠席、次回7月の理事会から出席する。 賛助会員入会については、東芝キヤリア浜松営業所、ゼンシン、コロナの3社から入会申し込みがあったことが報告された。また、日東エルマテリアルより退会の申し込みがあり、これを承認した。 6月10日にホテルグランドアーク半蔵門で開催された管機連(全国管工機材商業連合会)総会に、一色理事長らが出席した。管機連コンペの話などがあったが、静岡は不参加。伊藤理事は神奈川所属で参加する。また、9月11日に理事会(大阪)、翌12日には大阪組合主催の展示会参加が要請され、これを承認した。その他、新入社員教育用冊子の完成が報告された。必要な時は1冊1000円にて販売する(東京組合)。 部会担当の変更については、新メンバーの参加(世代交代による入れ替え)などに伴い、綿密に審議された。 役員コンペについては、担当の金子光彦理事(金子管材社長)より8月27日に行うことが発表された。 組合研修旅行は、12月11〜14日を予定。訪問先は台北。参加希望者を募集する。 その他、賛助会員のメンバーより会則閲覧の希望があり、これを承認した。 当日はポンプ部会が併催され、理事会前に賛助会員のテラル静岡営業所・杉野所長が新型加圧給水ユニットの紹介、送風機設置の設計施工PRなどを行った。 東京組合発刊の教育用冊子を配付 静岡県管工機材商組合 7月理事会を開催 静岡県管工機材商組合は、7月5日午後3時より静岡市内のホテル「シティオ静岡」にて理事会を開催した。 新任の野村勝也理事(野村商店社長)を含めた理事10名が出席し、@新メンバーなど紹介A賛助会員入会申し込みB「管工機材の教科書」についてC大阪組合からの依頼についてD役員コンペについてE組合研修旅行について―を話し合った。 新メンバーの紹介では、野村理事より自己紹介が行われた。 賛助会員の入会について、東芝キヤリア浜松営業所が下期から入会することを承認した。 「管工機材の教科書」(東京組合発刊)については、組合員に1冊ずつ支給することを決定。追加が欲しい会員は事務局に連絡する。追加分は1冊1000円。申し込みは印刷の都合上、7月末日までとすることを確認した。 大阪組合より、9月11日の管機連理事会の際に各組合青年部などの若手の参加を期待されたが、静岡には青年部などの組織が未整備のため、一色理事長のみの参加とすることを確認した。 8月27日に開催する役員コンペについて、金子光彦理事(金子管材社長)より8名が参加予定であると報告された。 組合研修旅行については、案内を7月4日に発送した。日程は12月11〜14日を予定。 同日併催された衛陶・水栓部会では、リクシル静岡支店の藤本課長と同浜松営業所の牧野課長より《みんなにトイレを》プロジェクトについて紹介された。 最長21mのケーブルを巻取るスプリング式システム 新しいeスプール標準製品を開発 イグス 収納力と積載量を高めた最適構造 イグス(東京都墨田区)は、様々な用途環境で動力、媒体、光ファイバーケーブルなどをまとめてガイドできる省スペースなシステム「eスプール」に、より長い距離で利用できる新しい標準製品を開発した。 コンパクトなスプリング式eスプールは、舞台技術や石油プラットフォーム、プロセスクレーンなど、地上の高所や地中深く狭い場所でもケーブルを確実に引き出すことができ、一般的なケーブルドラムに代わる選択肢となる。画期的な特長は次の2つ。 @eスプールは、電力だけでなく、データや圧縮空気、液体等あらゆる媒体を1つにまとめて伝送できるソリューション。狭い場所で様々なケーブルを1つのシステムにまとめて途切れなく接続可能にするだけでなく、ケーブル交換や追加も随時行える。 Aeスプールには高価なスリップリングは不要。ケーブルの絡まりを防ぐため、2種類のシステムを1つにまとめている。ガイドローラーを装備した標準型エナジーチェーンが、内蔵された巻戻しスプリングで長さや引張力を常に最適に調整し、ツイスターバンドが回転動作を確保する。特殊構造により、あらゆる方向への動作が可能。 新型eスプールは、最長21mのケーブルやホースを巻取るスプリング式システム。スプリング式で最長14mの標準型eスプールと、オフショアやオペラハウスなどの大型プロジェクトで使われるモータドライブ式長距離型のeスプールパワーの中間で欠けていた領域をカバーする。 新型エナジーチェーンシステムには、これまでよりも高い収納力をもつ大型のツイスターバンドを装備。また、今まで以上に高い積載量や引出し長さを実現するため、安定感の高い閉鎖型のボディや、巻戻し防止のための強化型底面プレートも装備した。より強い力に対応できるよう、ばね力を調整するために最適化されたメカニズムも採用している。 新型eスプールは、高負荷対応のばねを2個搭載したスプリング式の標準品と、特注品としてモータ駆動バージョンを用意している。 「第2回3Dソリューション・ アプリケーションセミナー」 イリス 7月30日(火)〜8月1日(木)開催 産業機械商社のイリス(社長=フランク・オーバンドルフ氏、所在地=東京都品川区)は7月30日から3日間、東京および名古屋にて「第2回3Dソリューション・アプリケーションセミナー」を開催する。 国内ゲストスピーカーによる3Dプリント活用事例の紹介をはじめ、海外メーカーの開発者や営業本部長による講演が行われる。 会場には、BigRep社の大型3Dプリンター(東京会場のみ)、Roboze社の3Dプリンター、Shining3D社の3Dスキャナー各種が展示されるほか、二次加工を施した造形品もサンプル展示される予定。 セミナー概要 【開催日】2019年7月30日(火)〜8月1日(木) 【開催場所】 (1)7月30日(火)・31日(水)/東京会場…イリス東京本社ビル1階(東京都品川区上大崎3-12-18、イリスビル) (2)8月1日(木)/名古屋会場…JPタワー名古屋ホール&カンファレンス(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1、KITTE名古屋3階) 【スケジュール】9時30分〜10時受付▼10時〜10時10分イリス会社説明▼10時10分〜10時50分BigRep社(会社説明・講演)▼10時50分〜11時30分Roboze社(会社説明・講演)▼11時30分〜12時10分SPEE3D社(会社説明・講演)▼12時10分〜13時昼休憩▼13時〜13時40分兵庫県立工業技術センター(3Dプリント活用事例)▼13時40分〜14時20分Polylink(3Dデータ作製法や編集方法)▼14時20分〜14時40分休憩▼14時40分〜15時20分3Dプリンティングコーポレーション(3Dプリント活用事例)▼15時20分〜16時エムトピア(3Dプリント活用事例)▼16時〜16時40分伊福精密(3Dプリント活用事例)〈※7月30日、8月1日のみ〉▼16時40分〜16時45分まとめ▼16時45分〜17時30分フリーディスカッション 【参加費】無料 【本イベントに関する問合せ先】イリス(担当・杉本氏)、メールt.sugimoto@illies.com、電話06-6252-6891 全ネジソケットアダプター(W3/"8用)新発売 電動・手動マルチタイプ トップ工業 軽天作業時の吊ボルト着脱に トップ工業(社長=石井真人氏、本社=新潟県三条市)は、軽天作業時の吊ボルト着脱に便利な「全ネジソケットアダプター(W3/8"用)ZSA-3」の販売を開始した。 同製品は、工具に接続してマルチに使えるアダプター。対辺17oの12角ソケット対応で、電動工具・手動工具の両方に接続できる。 軽天ソケットに接続できるため300〜700o延長も可能。空調関連、電気工事の組み立て・解体作業などに適している。また、正転・逆転どちらにも使用できる。 電動工具接続例として、軽天ソケット(ESL-173、ESL-175、ESL-177)使用▽12角ソケット(ESS-17)使用。手動工具接続例として、首振りロックラチェットコンビ(FRC-17LK)使用▽短ガチャストレート(RM-17×19CSN)の17o側使用▽4サイズ板ラチェット(PRW-7S)の17o側使用―を挙げている。 製品サイズは、全長45o、重量115g。標準価格は3350円(税抜)。 新たな価値を生み出し変化に対応 新中期経営計画の概要を説明 2019名古屋山善エース会開催 山善名古屋支社(支社長=吉村泰典上級執行役員)は、5月24日午後2時より名古屋市中区のヒルトン名古屋にて「2019名古屋山善エース会」を開催した。第1部総会には同社の主力販売店である会員103社が出席。名古屋支社の現況報告などが行われた。長尾雄次山善社長は挨拶で、同社の2019年3月期の売上高が過去最高の5263億6400万円となり「専門商社として悲願であった売上高5000億円の壁をスケジュール通り打ち破ることができた」と報告、さらに持続的成長を目指して今期からスタートした新3か年中期経営計画について説明した。第2部講演会からはメーカー顧問会会員27社も参加し、第3部の懇親会も含めて交流を深めた。 総会の開会にあたり、吉村支社長が挨拶し、総会出席と日頃の愛顧に対して御礼を述べた後、名古屋支社の現況報告を行った。 名古屋支社の2019年3月期(第73期)の売上高は、前期比12%増となった。事業別では機械事業部が14%増、機工事業部が11%増で、両事業部とも2桁以上の成長。エース会会員の売上ウェイトは72%となり、前期を上回った。 次いで、エース会を代表して羽賀象二郎東陽社長が挨拶に立ち「今年に入って、中国で売上が伸びない、機械受注が伸びないなど、経済の調子がいまいち良くない。さらにこの地域の自動車産業が、新しいものに取り組んでいかなければならないと、CASEと言われるものに対する開発にお金を使う。だから現行品にはお金を使わない。この先どうなるか非常に悩ましいところですが、山善様が、新しく素晴らしい商品、そして我々がなかなか見つけられない、お客様のニーズにしっかりとマッチする商品を紹介してくださると、我々の活路が開けるのではないかと思います。我々は山善様と一緒になって、この先、自分たちの未来を切り開いていきたいと思います」と話した。 続いて、長尾山善社長が「大変ご多用のところ、主力お得意先の経営陣の方々にご出席をいただき、誠にありがとうございます。令和となり新時代の幕が開き、気持ちを新たに革新と創造を旗印に、役に立つ商社・山善としてその役割を果たし、期待に応えて、共々に持続的な成長をしていきたい」と挨拶し、同社の2019年3月期連結決算報告と新年度の取り組みについて紹介した。 2019年3月期は、売上高が前期比6%増の5263億6400万円、営業利益が同17%増の179億9700万円、当期純利益が同19%増の121億8400万円となった。前中期経営計画(ONEXT YAMAZEN 2018)の最終年度となり、期中に上方修正した売上高5200億円、営業利益170億円の計画を上回った。「昨年後半から、世界経済、特に中華圏の変調をまともに受け、対前期伸び率では、第3四半期の12月までは順調だったが、その後1〜3月の第4四半期は尻すぼみとなった。年間としては、売上高、各利益項目とも過去最高を記録した」と述べた。 前中期経営計画では、事業再編として組織の抜本的な改革に着手した。 また、新たな取り組みとして、山善の国内主要拠点にBCPを導入。被災地の復旧活動などレジリエンス体制の強化を積極的に推進した。同時に、企業のPCB策定コンサルティングから設備導入に至るまでをワンストップでサポートするビーシーパースを展開している。さらに昨年度から事業展開している、山善オリジナルのゼロエネルギー住宅「ZePlus」は高い耐震性に加えて、災害発生時の停電にも備える住宅で、これらの取り組みがレジリエンスジャパン推進協議会で評価され、ジャパン・レジリエンス・アワードの優秀賞を3年連続で受賞した。 新中期経営計画「CROSSING YAMAZEN 2021」では、生産財、消費財を問わずその垣根を越えて、単なる足し算ではなく各事業ドメインを掛け合わせヒト・モノ・コト・情報をクロスさせることで、ユーザー目線での新しい価値を見出していく。 具体的には、機械事業部と機工事業部が連携し、自動化、ロボット化のエンジニアリング機能を進化させた専門集団となって、巨大市場に打って出る。また、事業部門ごとに温めていた、商品市場の特性に対応するノウハウや経験値、また顧客のニーズを、事業部をまたいで吸い上げ、多様なニーズに応えることで総合力という提供価値を生み出し、他社との差異化を図る経営戦略。エース会にとっても、総合的な価値づくりに結び付けていけるようにとの強い思いがある。 新中期経営計画では最終年度となる2022年3月期(第76期)の売上高6100億円、営業利益220億円を目指し、その達成に向け5つの大方針「国内事業の強化」「グローバル展開の加速」「機能商社化による収益力強化」「eコマースの拡充」「事業拡大を支える経営基盤の強化」を掲げている。 投資計画については、今後5年間で、総額600億円の投資枠を設定。内訳は事業承継支援・M&A・新規事業等に200億円、新システム初期構築費用に100億円、物流整備等に300億円とし、持続的成長に向けた積極的な投資を履行していく。 今期の事業環境の見通しについて長尾社長は「生産財分野においては、昨年後半から潮目が大きく変わってきて、中華圏の生産財事業で逆風を受けた。しかし、ここにきて前向きな要素もたくさんあり、次の回復局面に備えた生産体制強化の準備に余念のない企業の動きが出てくるか。潮目はまた変わりつつある。市場の環境をしっかりと見極めて、攻めの姿勢を貫いていく」と話し、2020年3月期(第74期)は、売上高5300億円(前期比0・7%増)、営業利益160億円(同11・1%減)、当期純利益110億円(同9・7%減)を最下限に取り組んでいく。成長のための投資費用を計画しているため営業利益は減少を見込む。 最後に長尾社長は、「今、世界経済は目まぐるしく激変をしている。その変化に柔軟に対応できる力が求められており、社員には常々『我々は変化対応業だ』と言っている。変化に対応しつつも持続的に成長して行くために、変化しなければならないことと、決して変えてはならないこと、つまり不易流行を基本として取り組んでいく。ますます緊張感をもって頑張ってまいりたい。本年度も山善グループは、エース会のメンバーの皆様との連帯と共存の絆を更に強くして、相互発展を目指していく所存です。引き続き格別なるご支援、ご協力を賜りますようお願いします」と締めくくった。 この後、役員および名古屋支社部門長の紹介があり、以上で第1部総会を終了した。 第2部講演会では、落語家で医学博士の立川らく朝氏が「“笑えば治る”健康と笑いの関連性」と題して講演。 講演会の後は懇親会が催され、出席者相互の情報交換が図られた。 三菱マテリアル 新製品紹介 溝入れ用バイト 「GYシリーズ」 に アルミニウム合金加工用インサートを追加 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、溝入れ用バイト「GYシリーズ」にアルミニウム合金加工用インサートを追加し、販売を開始した。 溝入れ用バイト「GYシリーズ」は、多彩なホルダ、インサートの組み合わせにより、外径、内径、端面への溝入れ加工に対応可能な旋削工具。今回、アルミニウム合金加工用インサートを追加し、使用用途をさらに拡大させた。 溝入れ用バイト「GYシリーズ」アルミニウム合金加工用インサートは、ブレーカ幅をせまく設定し、小さな切りくずカール半径を実現。強すくい角設計により、低抵抗を実現する。また、刃先をシャープエッジとし、優れた耐溶着性を実現する。 追加発売されたのは、溝入れ用バイト「GYシリーズ」アルミニウム合金加工用「GLブレーカ」インサート、刃幅2・0o、2・5o、3・0oの3アイテム。標準価格(税抜)は1960円〜2150円。 溝入れ用バイト「GYシリーズ」と 溝入れ突切り用バイト「GWシリーズ」に ブランクインサートを追加 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、溝入れ用バイト「GYシリーズ」および溝入れ突切り用バイト「GWシリーズ」にブランクインサートを追加し、販売を開始した。 溝入れ用バイト「GYシリーズ」は、多彩なホルダ、インサートの組み合わせにより、外径、内径、端面への溝入れ加工に対応。「GWシリーズ」は、シンプルでありながら強固に取り付けられるクランプ機能をもつ溝入れ突切りバイトである。 今回、「GWシリーズ」にブランクインサートを、「GYシリーズ」のブランクインサートに刃幅を追加し、使用用途をさらに拡大させた。 「GYシリーズ」「GWシリーズ」のブランクインサートは、さまざまな形状に追加工することにより、必要な溝形状の加工が可能。汎用性に優れた材種「RT9020」は、強靭な超硬合金を採用し、さまざまな加工形態を実現する。耐摩耗性に優れた材種「RT9010」は、安定加工の際に寿命延長が可能となる。 追加発売されたのは、溝入れバイト「GYシリーズ」ブランクインサート、刃幅7サイズ・3材種、20アイテム。標準価格(税抜)は1230円〜2170円。 溝入れ突切り用バイト「GWシリーズ」ブランクインサート、刃幅4サイズ・2材種、8アイテム。標準価格(税抜)は1080円〜1350円。 総受注高29・2%減の351億円 7か月連続で前年下回る 中部経済産業局 令和元年5月度金属工作機械受注 中部経済産業局が6月28日に発表した令和元年5月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比29・2%減の351億6300万円となり、7か月連続で前年を下回った。前月比は1・2%増だった。 国内受注は、前年同月比37・5%減の119億9200万円となり、6か月連続で前年を下回った。前月比は8・2%減だった。 主力の一般機械工業向けが前年同月比38・1%減の55億700万円と7か月連続で前年を下回り、自動車工業向けも同46・5%減の39億1400万円と6か月連続で前年を下回った。 海外受注は、前年同月比24・0%減の231億7100万円となり、7か月連続で前年を下回った。前月比は6・8%増だった。海外受注比率は前年同月を4・5ポイント上回る65・9%。 北米向けが前年同月比20・2%減と4か月連続で前年を下回り、ヨーロッパ向けが同27・0%減、アジア向けが同24・8%減とともに7か月連続で前年を下回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け41・5%、北米向け31・0%、ヨーロッパ向け25・6%となっている。 国別にみると、1位の中国が66億5500万円(前年同月比23・6%減)、以下、アメリカ66億100万円(同15・4%減)、ドイツ22億円(同0・1%増)、イタリア9億600万円(同29・7%減)、台湾8億2500万円(同11・7%減)の順となった。 販売額は、前年同月比1・3%減の331億8300万円となり、18か月ぶりに前年を下回った。前月比は20・2%増だった。 受注残高は、前年同月比9・5%減の2167億6100万円となり、2か月連続で前年を下回った。前月比は1・5%減だった。 パネルディスカッションで会員に聞く 海外進出の実際は? 名機工同友会 6月例会開催 名機工同友会(吉野栄一会長・吉野機械工具社長)は6月24日(月)、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で6月例会を開催。会員らおよそ20名が参加した。今回は、海外で事業展開している同会会員4名をパネリストに『海外に進出した頃の状況と現状、そして未来』をテーマにパネルディスカッションが開催された。 コーディネーターを務めた吉野会長から「海外に積極的に事業展開している4社の方に、実際のところはどうなのかという話を伺いたいと思います。皆さんに刺激のある話を4社の方にしていただき、名機工同友会らしい本音の話を聞かせていただければと思います」と、今回のパネルディスカッションの企画意図などが語られ、水野隆次氏(共栄商会社長)、和久田修志氏(ビーティーティー社長)、鈴木俊雄氏(マルマン商事会長)、林正人氏(広商NEXUS社長)、以上4名のパネリストが紹介された。興味深い内容なので、少々長いが、ぜひとも読んでいただきたい。 ◇ 吉野氏▽最近、米中貿易摩擦の影響もあり、かなり中国国内が冷え込んでいると聞きます。中国に進出してみえる方はどう思っていらっしゃるのかお聞かせください。 水野氏▽リーマンショック後の2010年10月頃、弊社含め4社で日本に貿易会社を設立し、その後、中国に独自の会社を作りました。リーマンショックによる急激なブレーキから中国に活路を見出そうと他の3社と合意しました。共栄商会としてはフィリピンにお客さまが居て、規模は小さいですがコンドミニアムを借り、社員を定期的に行かせてお客さまをフォローしています。 吉野氏▽最初に海外に出られたとき、お客さまからWell Comeというお声がけはあったのでしょうか? 水野氏▽それは特に無いです。現地では、日本のものだろうとローカルなものだろうと、ほぼ何でもやっているお客さまはでき上がってしまっています。現地で共栄商会は日系企業だということを伝えお伺いしても、なにか特定なモノがないとなかなか受け入れてもらえないのが現状です。 吉野氏▽お客さまは100%日系企業? 水野氏▽弊社のお客さまは100%日系企業です。中国の会社には日本語の話せる、信頼できる中国人を総経理として置き、日系企業を回らせています。 和久田氏▽弊社は会社として進出したのではなく、2013年1月、とある会社の社長から「再研磨事業をタイでやりたいから1人出向させてもらえないだろうか」と依頼を受け、再研磨の仕事を一通りできる社員を1人送り込みました。当初は1年で戻してほしいとその社長に話をしていましたが、再研磨職人を育てるのはなかなか大変で結局何年もかかってしまい、しかもなかなか職人が育たないなどの理由から依頼主は撤退せざるを得なくなりました。 吉野氏▽マルマン商事さんの展開先は? 鈴木氏▽中国・上海は2003年11月に設立、ベトナム・ホーチミンは2008年1月、タイ・バンコクにも2014年11月に会社を設立しました。この3拠点ですが、最初のきっかけは特定のユーザーからこちら(海外)に出てきてほしいという依頼があったからでした。 林氏▽弊社の海外展開の経緯ですが、弊社の売り上げのおよそ15%が中国です。最初に始めたのが米国からの輸入で、シンガポールで開催されたある展示会を訪れたときに、出展していたアメリカ人と知り合いました。その彼との話が膨らんでいき、航空機産業の工具を扱うようになったのがきっかけです。小さなきっかけからでもトライを続けていけば、もちろん失敗も多いですが必ず成功するものです。きっかけは作らなければダメです。ときには恐れずにぶつかってみることも必要です。中国はこれで足掛け7年になります。輸入と輸出をともに行なっていますが、できれば現地調達をと考えています。 吉野氏▽皆さんにお聞きしますが中国の景気は今、どれほど冷え込んでいるのでしょうか? 水野氏▽現状、生産が減っているので消耗品とか2〜3割減少しています。ただ、設備等があるので今期(1月〜12月)は何とか良い状態のまま行けるかなと予想しています。やっぱり米中の貿易摩擦問題はかなり厳しいですね。 吉野氏▽現地に卸商がすでに行っていて、やりづらいということは? 水野氏▽弊社のお客さまのすべてにすでに入っていますが、規模が大きい卸商がやらないような細かな仕事を弊社では引き受けています。 吉野氏▽フィリピンは出張ベースとおっしゃっていましたが、フィリピンの現状はどうですか?あと治安面は? 水野氏▽フィリピンは宝の山≠ナすね。中国などと比べると製造業が非常に少ないですが、これから増えていくと見込んでいます。では、なぜわずか2〜3時間で行けるフィリピンに日本人が行かないのかと言いますと、やっぱり治安の面です。ただ、今は国を挙げて良くしようとしているようなので、昔とはかなり違ってきているとは思います。 鈴木氏▽私は、海外展開している3か国すべてに半年間ずつ住みました。もちろん言葉が分かりませんので、現地で暮らす日本人に声をかけて助けていただきました。そうやって半年かけて自分ひとりで住んでみたからこそ、そこで会社を作ろうという気になりました。もし海外に出ようと思う方がいらっしゃったら、まずは経営者である自分が行かなければダメだと思います。社員を行かせるにしても、一緒になって現地に会社を立ち上げようと熱意のある社員でなければ、ただの営業マンで終わってしまいますので、それでは決してうまくいきません。ただ、今の中国は人件費も高くなっていて、かつての世界の部品工場≠ニ呼ばれていた中国とはまったく状況が違っていますので、中国へ進出して会社を設立するという時代はもう終わったのかなと思います。それでも、チャンスがあればやってみることも大事だと思いますが、やるのであれば自分が率先してやらないとダメです。 吉野氏▽鈴木会長が今、自分の身をもって行かれたとおっしゃいました。自分も、現地の日本人の方に「人任せではダメだ。自分が率先して動かないと成功しないよ」と聞きました。現地に骨を埋める覚悟でないとダメなんですね。 林氏▽中国に会社を作ったとき、中国人で日本語のできる弁護士さんやコンサルタントを紹介してもらいましたが、今から10年くらい前の当時、彼らから「中国人は愛社精神はゼロだと思っておいてください」と聞きました。「そう思っておけば何があっても腹が立たない」とも聞きました。日本人とは感覚がまったく違うんですね。あと、中国などでの商売は日本でのやり方を踏襲するのが良いと思います。こまめに動いて、ニッチなところを狙っていけば、手間はかかりますが、やり方はあるのではないかなと思っております。もうひとつ、日本人の良くできる営業マンを送り込んでもダメだと思います。やるのであれば、現地のしっかりした人間で、日本人のやり方を良く知っていて、さらに信頼できる人をつかまえるか、もしくは自分でやるかだと思います。 吉野氏▽これから先、国内だけでやっていけるのか? 将来、機械工具商が国際化、グローバル化しないと生き残っていけないのではと不安に思っています。日本で一番遅れているのが、IT化とグローバル化だと言われています。それに気づいていない日本人が非常に多いとも聞きました。国内だけの商売で生き残っていけるのか不安なのですが、最後に皆さんから一言ずついただきたいと思います。 水野氏▽日本国内でもやれる部分はまだまだあると思います。各会社さまのお考えもあるので何とも言えませんが、決して海外進出イコール成功ではないと思います。やっぱり、向こうの信頼できる人間をつかまえないと、うまくいくものもうまくいかなくなります。一緒にやっていくパートナーを見つけられた我々はラッキーでした。 和久田氏▽海外進出した社長さんが「出すのは簡単だが、引くのは大変だ。海外でやろうと思ったら覚悟を決めないとダメだ!」とおっしゃっていました。この言葉が非常に印象に残ってます。一度、海外に出てみようかなぁ£度の考えであれば、やめた方が良いです。海外進出は骨を埋める覚悟でやるべきだと思います。 鈴木氏▽例えば、今のメインのユーザーが海外へ進出していくのに着いていかないと、そこに別の企業に入られてしまって、そこから日本にフィードバックされたら非常に困ることになると思います。そういった意味では、自分の会社のなかで非常に大きなウエイトを占めるユーザーが海外へ進出するのであれば着いていくべきだし、そこで得る情報を日本にフィードバックさせないことは非常に重要なことです。中国だけでなく、海外現地にはすでに多くの商社が進出しているので、そういう大手商社と競争しながらも情報を漏らさないようにすることは大切です。なにより、メインユーザーと他社とのつながりが生まれてしまう可能性もあるからです。海外進出に関してどうしようか迷っている人がもし居るのであれば、それがメインユーザーであるならば着いていくのはアリだと思います。 林氏▽どうしても海外に進出する必要は無いと思います。人の問題、お金の問題、マーケットの問題と、さまざまな問題がありますから。国内でニッチなところを見つけて生き残っていく方法だってあるはずです。僕の場合は海外展開が夢でもあったのでやっているというところもあります。 吉野氏▽名機工同友会には、幸いにも海外進出していらっしゃる素晴らしい会社さまが会員にいらっしゃいます。もしも海外へ進出するとき、また出ざるをえないときには今日のこの4名へ相談してみるのがいいのではないでしょうか。 ◇ 例会・パネルディスカッションが終了し休憩を挟んで懇親会が催され、参加者の活発な意見交換が行われた。最後は徳永和也氏(徳光社長)の中締めの挨拶で閉会となった。次回の名機工同友会は7月23日(火)、東京第一ホテル錦で7月例会・講演会を開催する予定だ。 過去最高の売上高、新製品件数を報告 国内シェアbPへ更なる拡販 中部タンガロイ特約店会 2019年度定時総会開催 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)の2019年度(第27回)定時総会が4月22日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで午後3時より開かれ、出席した特約店、代理店が切削工具におけるタンガロイ製品の国内シェアbPを目指し更なる拡販に努めることを確認した。 総会の開会にあたり、水谷会長が「今朝もある切削メーカーさんが来て、少し暇になってきた、中国、そしてアメリカも受注が大分減ってきた、と話していました。景気については外的要因が大きいですが、皆様にはタンガロイ製品をしっかり売っていただいて、早くタンガロイさんの目標である、国内シェアbPを取れるような形にしていければと思っています。本日はこのあと総会で議事があります。皆様には慎重審議をお願いして、ご意見等があればお聞かせいただきたいと思っています」と挨拶。 事務局の和田健二タンガロイ中部支店長より、正会員63社中53社の出席により総会が成立すると報告された。 水谷会長が議長を務めて議案審議を行い、2018年度事業報告、同収支決算報告並びに会計監査結果報告、2019年度事業計画(案)、同収支予算(案)が原案通り承認された。 役員改選では、 水谷会長はじめ全役員の留任が承認された。役員は次の通り(敬称略)。 会長=水谷彰宏(東亜機工社長)▽副会長=石原清延(石原商事社長)▽会計幹事=嶋ア晴久(シマザキ商会社長)▽幹事=杉木慎一郎(伸榮商會社長)▽同=野崎憲昭(常磐精機社長)▽同=加藤晴彦(新栄商会専務)▽同=曾我康治(アクティーツール社長)。 賛助会員(代理店)を代表して、田研至井高社長が挨拶に立ち「景気について確かに今年は多少厳しいかとは思っていますが、昨年が良すぎたと私は感じています。5軸機の普及が進んでいかなければならない中で、タンガロイさんが考えた加工法が脚光を浴びるというか、時代がそこに追いついてくる。我々販売する側も、それに対してしっかり理解をし、PRしていく必要があり、タンガロイスクールに多数の方のご参加をお願いしたいと思っています。また、工具管理システムMatrix(マトリックス)も、最近うちの会社で数社引き合いが出てきています。タンガロイさんには新製品を多く出していただいており、我々販売側からすれば非常に戦力になります。皆様方にはタンガロイが国内シェアbPを取れるようにご協力を賜りたいと思っています」と述べた。 石原副会長の閉会の挨拶で第1部総会を終了した。 第2部タンガロイ行事では、2018年度成績優良特約店表彰が行われ、注力商品拡販賞4社、新製品拡販賞5社、優秀賞4社、最優秀賞1社が表彰された。 受賞者を代表して最優秀賞の嶋ア晴久シマザキ商会社長が謝辞で「このような賞をいただきましたこと、大変光栄で嬉しく思っています。我々の業界を取り巻く環境については色々なことが言われていますが、タンガロイさんの新製品を拡販していけばおそらく大丈夫だと確信して、弊社も何とか高い目標ではありますが、新製品比率を50%にしよう、そうすれば自ずと売上も増えてくる、と進めてまいりたいと思っています」と話した。 続いて、木下聡タンガロイ社長が同社の2018年状況報告と2019年方針説明を行った。主な内容は次の通り。 自動車産業、工作機械産業に遅ればせながら、切削工具の業界も海外に目を向けているのが現状。2018年は、国内が前年比8%増、海外が11%増。タンガロイの昨年の業績は、国内が9%増となり、業界全体の伸びを1%上回った。海外についても2桁成長を続けている。タンガロイは昨年、過去最高の売上高を達成した。 現在ドイツでは約45%が5軸の工作機械なのに対して、日本は約15%と、3倍もの差がある。今後、ドイツやアメリカと戦っていくには、プログラムが必要。タンガロイはハードを売るだけではなく、ソフトも提供していく。 日本機械工具工業会の技術功績賞を昨年は2件(2社)が受賞した。その内の1件が、タンガロイの新製品ラジアスカッタ「DoTwistBall(ドゥー・ツイスト・ボール)」。また、昨年4月に新材種Т9215、12月にT9225を発売。この製品は約25件のパテントを出願、力を入れている。 昨年は過去最高となる47件の新製品をリリースした。新製品発売件数では競合他社を上回り、9年連続の1位となった。 2019年は、国内外等を合わせた全体で前年比10%増の売上高を目標としている。国内についても10%増を目指す。昨年の実績は9%増だったが、中部地区は11%増。今年は東部、西部と比較して中部がやや下回っているが、巻き返しを期待する。 今年の新製品発売目標は35件。タンガロイは、価格競争のスパイラルに入らないような、付加価値を持った新製品を常に開発していく。 最後に、木下社長は「日本の流通があってのタンガロイです。特約店会の皆様、また賛助会員の皆様のご協力、販路、また情報をキャッチすることをもって、タンガロイは成り立っています。新しい営業本部長の松本にご協力をいただいて、何とか目標に到達できる1年にしたいと思いますので、宜しくお願いします」と締めくくった。 この後、今年1月に営業本部長に就任した松本憲幸氏が営業本部方針などを説明した。 第1部、第2部終了後は会場を移して懇親会が催され、参加者は情報交換などをしながら親睦を深めた。 タンガロイ 新製品紹介 テーパねじ加工用「刃先交換式 ThreadMilling」新発売 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、テーパねじ加工用「刃先交換式ThreadMilling(スレッド・ミリング)」を発売した。 同製品は、ホルダとインサートの組み合わせにより、JISに規定された管用テーパねじに加えて北米規格のNPTとNPTFねじを、マシニングセンタのヘリカル機能を使って加工する工具。タップよりも切削負荷を軽減することで、信頼性の高い加工を実現する。 主な特長として、ホルダとインサートの組み合わせにより、JIS管用テーパねじ向けBSPT(11、14TPT)、北米規格のNPT(11・5、14TPT)とNPTF(14TPT)のねじを加工可能。 また、ホルダから締め付けねじを外さずにインサート交換を可能にしたため、作業中に締め付けねじの脱落や紛失を防ぐことができる。 超硬製タップを使うと工具破損のリスクが高く、ハイス製タップだと寿命が短く生産性に問題が生じ易いテーパねじ加工だが、同製品を使うことで安定した切削状態と長寿命化の両立が可能となる。 今回発売されたのは、ホルダ2形番とインサート5形番。 主な形番と標準価格(税抜)は次の通り。 ◎ホルダ 工具径φ17・47(2枚刃)「ETTL25M017W25・0F026R02-PT」…3万9500円 工具径φ22・2(3枚刃)「ETTL25M022W25・0F043R03-PT」…4万6500円 ◎インサート JIS管用テーパねじ(11TPT用)「TL25SEIR11BSPT」…1万2900円 NPTねじ用(11・5用)「TL25SEIR11・5NPT」…1万2900円 NPTFねじ用(14TPT用)「TL25SEIR14NPTF」…1万2900円 初年度4億円の販売を見込んでいる。 小物部品加工用ISOポジティブインサート 「01ブレーカ」拡充発売 タンガロイは、小物部品加工用ISOポジティブインサートシリーズ「01ブレーカ」に、新たにコーナR0・4o品を追加、さらに既に発売済のコーナR0・2o品を含めてすべてのコーナRをマイナス公差品に変更して発売した。 01ブレーカは、切込み0・5o以下の低切込み領域で優れた切りくず処理性を示す仕上げ加工用ブレーカシリーズ。シャープな刃先で小径加工においても優れた加工面を実現する。 今回、すべてのコーナR品をマイナス公差品としたことで、従来より小物部品加工において要望の多かったワーク隅部RのRmax指示(例=R0・2以下、R0・2Max等)がある加工にも対応可能となった。 これにより、既に発売済の小物部品加工用第一推奨ブレーカシリーズ「JSブレーカ」と共にあらゆる加工に対応可能となり、切込みや送り条件により最適なブレーカを選択することができる。 今回拡充発売した01ブレーカは切込み0・5o以下の低切込み側、そして、第一推奨ブレーカであるJSブレーカは0・5-3・0oまでの切込み領域に対応可能な小物部品用ブレーカシリーズになる。 発売したのは、拡充初品および公差変更品10アイテム。 主な形番と標準価格(税抜)は、「CCGT09T304F-01 SH725」が1580円、「DCGT070204F-01 SH725」が1310円、「DCGT11T304F-01 SH725」が1860円、「TCGT110204F-01 SH725」が1190円。 “管継手”の製造現場を見学 営業に役立つ管材商品の基礎学ぶ 岡谷管栄会 新人対象勉強会開催 岡谷鋼機(岡谷篤一社長、名古屋市中区栄)と販売店・メーカーで作る岡谷管栄会(会長=大藪淳一氏・大清社長)は6月14日(金)、同会会員各社に入社3年目までの新人を対象とした管材商品の勉強会ならびに製造現場見学会を日立金属桑名工場(三重県桑名市大福2)および同社CBC中央物流センター(三重県三重郡朝日町)で開催した。今回も、およそ50名の参加者のなかには女性社員が多く見られた。 座学1限目はアロン化成が講師を務め、継手や雨水マスなど給排水分野商品の役割や種類、使用用途などについて自社商品を例に挙げながら約45分間レクチャーした。2限目は日立金属中日本支社が講師を務め「バルブの基礎」と題しバルブの種類や原理、その用途などについて約45分間レクチャーした。昼食を挟んで3限目は日立金属中日本支社配管グループにより継手や配管の歴史、基本用語、用途別種類の説明などがおよそ1時間行われ、座学の全スケジュールが終了した。 続いて、参加者は3つの班に分かれ日立金属桑名工場内で「エレクトロフュージョン継手」などの製造現場を、解説を交えながら見学した。その後、車で10分ほど離れたCBC中央物流センターへと移動し商品の入庫、在庫管理から出荷までの流れを学び、この日の全日程が終了した。 この春、大学を卒業し入社したという女性参加者は終了後「今日の資料を帰ってからも読みこんで、自分たちの取り扱っている商品の基礎をまずは理解して、これからの営業活動に生かせるよう具体的な商品知識をどんどん深めていきたいです」と感想を語ってくれた。彼らの今後の活躍に期待が高まる。 最大開口幅3510oまで対応 外付ブラインドEB LIXIL 7月1日全国で発売 LIXIL(東京都千代田区)は、日射を遮りながら光と風を取り入れ快適な住環境を実現する『外付ブラインドEB』を、TOSTEMブランドから2019年7月1日(月)より全国で発売開始した。 近年の住宅では、窓そのものもの断熱性能も向上し、さらに、天井まで届く窓、ワイドスパンに対応する窓など、とくにリビング空間では、窓の大開口化が好まれる傾向にある。大開口窓のおかげで外とつながる心地良さを実現できる一方で、夏場の日射、プライバシーの確保なども同時に考慮しなければならなくなった。 今回発売された『外付ブラインドEB』は「住まいはもっと心地良くなれる〜家族が集まるリビングの窓辺を心地良くコントロールする暮らしへ〜」をコンセプトに室内に採りこむ「熱」「風」「光」「視線」を窓の外側でコントロールし、自然のエネルギーを必要なときに必要なだけ活用することを提案する外付ブラインドだ。 最大開口幅3510oまで対応する本商品は、夏場には窓の外側(室外側)で効果的に日射を遮り、冬場には効率良く太陽のエネルギーを活用することができ、大開口の窓でも1年を通して快適でパッシブな住まいを実現できるという。また、スラットの可動範囲が90度以上になるため、室外の明るさに合わせてスラットの角度を変更し、風と光を室内に採り込むことができるだけでなく、視線を遮ることも可能である。 さらに、施工面においても位置決め部品やガイドレール固定部品など、構成部品を単純化することにより簡単な施工を実現しているという。 LIXILは、今後もTOSTEMブランドを通じて住まいの窓・ドアから“豊かで快適、心地良い住生活”を考え、さまざまな商品・サービスを提供していく。 本商品に関する詳しい問い合わせは、同社お客さま相談センター▽通話料無料のフリーダイヤル=0120(126)001まで。 LIXILグループ 3年連続で選定される 社会的責任投資の代表指数の構成銘柄に 世界的なインデックスプロバイダーであるFTSE Russell社が設定し社会的責任投資(SRI)の代表指数である「FTSE4Good Global Index」と、性別多様性の分野で優れた取り組みを行っている日本企業を対象としたMSCI社の「MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)」の構成銘柄に、LIXILグループが昨年に引き続き、3年連続で選定された。 「FTSE4GoodGlobal Index」は環境、社会、ガバナンスのESGの3分野すべてにおいて高い評価を受けた企業が構成銘柄として選定されており、ESGに配慮した経営や情報開示に投資家の関心が高まるなか、投資判断やリスク分析に活用される代表的な指標だ。ESGの3分野それぞれに関して、独立委員会のメンバーが300以上の項目を分析し、企業のリスクレベルや実績を評価している。高い評価を得た企業は長期的な持続可能性が高いと判断される。LIXILグループはトータルスコアで昨年の3・3から4・0にスコアを上げ、さらに日本株を対象とした「FTSE4Good Japan Index」「FTSE Blossom Japan Index」にも選定されている。 「MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)」は、ESG要素のなかで社会面での企業の取り組みに特化し、女性の管理職や採用比率が高い企業で構成されている。より多くの女性が職場で活躍できるよう、女性の採用や登用を積極的に進める企業は、日本での将来的な労働人口減少による人材不足への対応力が高いとみなされている。 「MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)」および「FTSE Blossom Japan Index」は、世界最大規模の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)における、ESG投資のベンチマークとなる指数としても知られている。LIXILグループのサステナビリティやコーポレートガバナンスに関する具体的な取り組みについては同社ウェブサイトを参考にしてほしい。 LIXILグループ社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は「LIXILのコーポレート・レスポンシビリティ(CR)に対する強いコミットメントが、改めて世界において高い評価を受けました。CRは未来に対する投資です。これは企業の未来のためだけでなく、私たちが生きるこの社会の未来への投資という意味でもあります。CRおよびESGの重要性は、かつてないほどに大きくなっています。LIXILはこの機会を活かし、様々なステークホルダーからもっと信頼される企業になるべく努力していきます」とコメントを発表している。 なお、同様の取り組みが評価され、LIXILは「S&P Japan 500 ESG」にも選定されている。これは、国や地域ごとに企業の取り組みをRobecoSAMのCorporate Sustainability Assessmentのスコアを基に選定するS&P ESG銘柄である。 異動情報 バルブメーカーのベン(社長=鈴木一実氏、本社=東京都大田区)は第96回定時株主総会において、監査役に田中裕史氏(新任)が選任されたと発表した。 なお、監査役の高橋喜佳氏、上席執行役員の藤田正人氏は、それぞれ顧問に就任。顧問の鈴木弘一氏は任期満了により退任となった。 三菱マテリアル「切削アカデミー」 2019年度下期開催スケジュール公開 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、住所=東京都千代田区)は、東日本テクニカルセンター(埼玉県さいたま市)と中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡)の2施設で実施している、技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修「切削アカデミー」の今年度下期(2019年10月〜2020年3月)の開催スケジュールを公開した。 切削アカデミーは2016年度に開講。切削工具ユーザーを対象として、これまでに70回の研修を行い、800名の技術者が受講している。4年目を迎えた今年度は、より直接「ものづくり」のノウハウを織り込むべくカリキュラムの見直しを行い、新しいカリキュラムの提供を開始。上期開催分では毎回定員に近い人が受講し、好評だという。 新カリキュラムは、加工原理を学ぶ機械加工基礎コースと、旋盤・フライス盤作業ごとの具体的な加工方法を学ぶ、加工形態別コースの「ターニングコース」「ミーリングコース」「ドリリングコース」で構成。従来のトラブルシューティングコースを加工形態ごとのコースに盛り込むことで、技術者育成に一層適した内容となっている。 【切削アカデミー2019カリキュラム構成】 ●導入教育 新入社員導入教育向け…初心者コース ●一般教育 旋盤加工技術者向け…機械加工基礎コース→ターニングコース M/C加工技術者向け…機械加工基礎コース→ミーリングコース 穴加工技術者向け…機械加工基礎コース→ドリリングコース ●専門教育 びびり振動コース ※「一般教育」は、機械加工基礎コースを受講後に、加工形態別コースの「ターニングコース」「ミーリングコース」「ドリリングコース」を組み合わせて受講。 ※「専門教育」は、いずれかの加工形態別コース修了後に受講できる。 【受講対象】 切削工具ユーザーおよび機械系学生 【切削アカデミー開催スケジュール(2019年10月〜2020年3月)】 ◆機械加工基礎コース…東日本テクニカルセンター(東日本TC)/12月5日▽中部テクニカルセンター(中部TC)/1月16日・2月13日 ◆ターニングコース…中部TC/12月19日 ◆ミーリングコース…東日本TC/11月21日▽中部TC/1月30日 ◆ドリリングコース…東日本TC/2月27日▽中部TC/3月19日 ◆びびり振動コース…中部TC/10月3日 開催予定、受講申し込みなど詳細については、WEBサイト(http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy)にて確認を。 問い合わせ先は、三菱マテリアル加工事業カンパニー開発本部加工技術センター切削アカデミー事務局=048-641-4247、メールml‐academy@mmc.co.jp 役員人事 日東工器 日東工器(社長=小形明誠氏、本社=東京都大田区)では6月21日開催の定時株主総会および取締役会において、次の通り役員が選任され就任した。※敬称略 【取締役】代表取締役会長=御器谷俊雄▽代表取締役社長(社長執行役員)=小形明誠(管理統轄)▽取締役=高田洋子▽同(常務執行役員)=森憲司(技術統轄生産本部長兼建築機器事業部担当)▽同=中川康生▽同=小見山満 【監査役】監査役=西田豊[新任]▽同=加々美博久▽同=淺井万富[新任] 【執行役員】常務執行役員=石澤正光(営業統轄営業本部長兼営業推進室長)▽執行役員=新井一成(IR担当)▽同=井上光弘(管理本部長)▽同=千葉隆志(開発本部長)▽同=野口浩臣(総務本部長) 役員人事 東 陽 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市)では6月27日開催の定時株主総会において、次の通り取締役および監査役が選任され就任した。※敬称略 【取締役】代表取締役社長=羽賀象二郎▽専務取締役=酒見知彦(管理部門統括、総務人事部、経営企画部、情報システム部、工事管理部担当)▽同=河村道明(海外事業会社統括、グローバル営業部担当)▽常務取締役=水谷孝志(管理部門統括補佐、経理部、グローバル経理部担当)▽同=近藤裕二(工作機械部、システムエンジニアリング部担当)▽同=戸軽建夫(第一営業部、第三営業部、第五営業部、TMGセンター〈製造部、営業技術部〉担当)▽取締役=夏目勝広(第八営業部、第十営業部担当、和泉支店長)▽同=富田基実(第二営業部、第六営業部、富山営業部、産機システム部、熱処理事業部、市場開発部担当)▽同=中根誠(海外事業会社統括補佐、海外プロジェクト部、グローバル商品部、グリーンエネック部担当)▽同〓小島敏幸[新任](業務物流部、サプライ戦略部担当)▽同=江原勉(北米統括、Precision Tools Service,Inc.、PTS Precision Tools Service de Mexico,S.A de C.V.、PTS Automation,Inc.担当)▽同=長ア俊也(Precision Tools Service(Thailand)Co.,Ltd.、PTS Tool(Thailand)Co.,Ltd.担当)▽取締役会長=羽賀昭雄(非常勤) 【監査役】常勤監査役=田中正之▽同=宅野一生[新任]▽同=沖田秀幸[新任] |