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2018年(平成30年)7月
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2018年7月1日(日)・8日(日)2675号・2676号
青年部部長に滝澤有一氏(松本商店社長)
水谷理事長率いる新体制スタート
愛機工 6月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は6月18日午後3時30分より東京第一ホテル錦で総会後初の理事会を開き、水谷理事長が平成30年〜31年度の役員組織を発表した。新常任理事に滝澤有一理事(松本商店社長)が就き、青年部部長を務める。森庸一前部長(森哲社長)は青年部顧問に就任した。その他の各部長は留任。
 冒頭、水谷理事長が「今回、理事長という大役を拝命いたしました。自信はありませんが、理事の皆様にご協力していただければ、なんとか上手くいくのではないかと思っています。高田副理事長、森田副理事長と新しく梅村さんが会計理事として三役に入り大変心強く思っており、2年間役を務めていきたいと存じます。また、楽しい理事会、組合活動にしていきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします」と挨拶。続いて議事に入った。
 @新理事紹介…新理事の大矢顕氏(中北支部・大矢伝動精機専務)より自己紹介を含めた挨拶が行われた。
 A会員の増強活動
…パイオニア貿易(岐阜県岐阜市、社長=桐山芳春氏)の賛助会員加入と、組合員のタカダ機工(南支部)、賛助会員の日立工機、今野製作所の退会を承認した。これにより組合員242社、賛助会員105社となった。
 B平成30年度通常総会報告…服部健総務部長(伊吹産業社長)が報告。平成30年度通常総会を5月29日に名古屋ガーデンパレスにて開催した。組合員242社中、215社出席(委任状含む)。来賓8名、賛助会員55名などを含め当日出席総勢164名。懇親会出席144名。総会は、近藤尚文理事(油傳商店社長)の司会進行、幡野裕幸理事(朝日社長)が議長を務めて議案審議を行い、第1号議案から5号議案まで原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、理事候補者34名(新任1名)と監事2名が全員承認された後、第1回目の理事会を開いて三役を選出。互選の結果、理事長に水谷隆彦理事〈新任〉、副理事長に高田研至理事(井高社長)〈留任〉、森田乾嗣理事(モリタ社長)〈新任〉、会計理事に梅村龍盛理事(梅村本店社長)〈新任〉がそれぞれ選任された。
 C平成30年〜31年度役員組織について…水谷理事長が発表。部会では青年部部長に滝澤有一理事が就任し、森庸一前部長は青年部顧問として今後も携わる。また、青年部副部長には服部嘉高理事(服部商会社長)が就任し、新任の大矢顕理事は青年部に所属する。他の部会については常任理事(部長)の異動は無く、事業部副部長に吉野栄一理事(吉野機械工具社長)、福利厚生部副部長に野崎憲昭理事(前事業部、常磐精機社長)が就任する。他の各部会の所属理事は従来通り。伊藤高潤前理事長(春日鋼機会長)は組合相談役に就任する。また、前回の三役会でも課題となった組合相談役の任期または定年等の規定見直しを検討する。
 D第78回親善野球大会報告…長村康義福利厚生部長(長村商店社長)が報告。4月14日に開会した野球大会は、4日目を終え1回戦7試合を終了した。今大会では事前に日程を調整した上でトーナメント抽選会を行ったにも拘わらず、試合の順延が数試合生じ、今後の進行が懸念される。ついては2回戦以降の対戦ルールを検討する。
 E研修会予定…幡野裕幸経営対策部副部長(朝日社長)が発表。@セールス・エンジニアスクール=9月27〜29日に中部ポリテクセンターにて行う。定員20名。申込多数の場合は次年度に2回(6月と9月を予定)開催する。A研削・切削を中心とした基礎知識と実習(2日間)=ビーティーティーテクニカルセンターにて行う。講師はビーティーティー青木会長。定員20名。B経営者・管理者セミナー=事業承継税制改正の説明会を8月7日に予定。講師は名南経営。C経営者・管理者セミナー=BCP(事業継続計画・緊急事態への対策/マニュアル策定)について行う。
 F部会報告…【総務部】理事会を中心に組合の運営を務める。【情報部】組合報春号を6月はじめに発送する。人材開発委員会の動画配信システムについては業者に委託し「ものづくりを支える機工商社マン」をテスト配信中。【経営対策部】6月に事業部会を開催し、社員研修、経営者・管理者セミナーの詳細を具体化する。【事業部】当面はガソリンカードの普及に注力する。従来は給油の際、元売り(石油メーカー)が限定された上に給油所が大幅に減少したため使い勝手が悪かったが、現在はENEOS、出光(シェル)のカードも発行する事になり、概ね全てのスタンドで給油が可能になった。これまで懸念されたガソリン価格についてイチネンは設定を見直し柔軟に対応するとしている。カードの普及について、まずはイチネン担当者が各理事を訪問し利便性をアピールし、順次組合員への訪問を行いガソリンの拡販に努める。また、来年には統一したカードを発行する。展示会MECT2019については、募集開始前の9月(予定)に実行委員会を設置し第1回委員会を開催する。【青年部】平成30年度総会を6月1日、東京第一ホテル錦にて開催した。部員出席45名。当日は、水谷理事長、高田副理事長、長村福利厚生部長も出席し、本部事業への協力のお礼とともに青年部活動に期待を寄せた。当面の事業は、恒例のキャンプの集いを岐阜県中津川市の夕森キャンプ場にて7月14・15日の1泊2日で開催する。【福利厚生部】野球大会のスムーズな進行を目指す。親睦ゴルフ大会は9月または10月開催を予定。会場の要望があれば提案してもらう。
 G製品紹介(日本テクノ)…三井重信理事(三井機工社長)が説明。「スマート・クロック」は、工場や自社ビルなどの使用電力を時間毎に“見える化”する事で消費電力削減の意識を高め経費削減と生産性の向上を図るもので、時計盤に消費電力がリアルタイムに色分けで表示され一目で状況が把握できる。「スマートメーター」は、タッチパネル式で画面や音声で消費状況が判る他、消費電力の設定入力や過去のデータを分析し目標値の設定など経費削減に対応できる。今後は事業部での取り扱いを検討することが確認された。
 H全機工連・事前報告…全機工連通常総会が6月19日に開催され、理事長交代に伴う役員人事で、水谷理事長が副会長に就任し、高田副理事長は中部ブロック長を留任、森田副理事長は理事に就任する予定。また、これまでの人材開発委員会は「若手交流会運営委員会」に改称し、各ブロックから選任された委員で組織される予定。
 I代表理事(理事長)の登記申請について…事務局より、理事長交代に伴う登記申請にあたり、伊藤前理事長が理事を退いたため、総会当日、理事長を選出した第1回理事会の出席理事個人の実印および印鑑証明が必要になると説明され、協力が要請された。
 Jその他…事務局夏季休業日を8月11〜15日とすることを確認。次回理事会は8月7日午後4時30分〜同5時50分。その後、経営者・管理者セミナーを午後6時〜同8時に開催する。会場はいずれも東京第一ホテル錦を予定。

固定式フロン検知警報装置
「フロンみはりIR」新発売
アサダ 国内初、赤外線式センサー使用

 配管機械・工具および環境機器を製造販売するアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3-60)は、日本国内で初となる、赤外線式(NDIR方式)固定式フロン検知警報装置「フロンみはりIR」と「フロンみはりIRブロードバンド」の2機種を新発売した。フロンが放出する赤外線吸収波長を赤外線式センサーが検知することで、フロンの漏れを素早く見つけることができる。
 環境保全の観点から、近年地球温暖化係数の低いフロンが次々と市場導入されている。その中でも空調機器に使用される新冷媒(HCFC32、HFO1234yf、HFO1234ze)が従来の不活性フロンの一部である特定不活性ガスに認定されたことで、取扱いが容易になり普及しやすくなった。
 その一方で、5冷凍トン以上の冷凍設備において、特定不活性ガスを使用する場合、検知警報装置の設置が義務付けられており、また日本冷凍空調工業会規格JRA4068(冷凍空調機器に関する冷媒漏えい検知警報器要求事項)において検知警報装置のセンサーの精度が±25%(性能1)であることが求められている。
 同機は従来の主流である半導体センサーに比べ、誤検知が極めて少ない赤外線式センサーを日本国内で初めて導入。特定の冷媒を指定して検知する高性能タイプ「フロンみはりIR」(検知精度±5%)と、購入後ユーザーが検知する冷媒に合わせてチャンネル設定する「フロンみはりIRブロードバンド」(検知精度±25%)の2機種を揃えた。
 検知可能冷媒はR22、R123、R404A、R407C、R410A、R32、HFO1234ze、HFO1234yfなどのフロン類。両機種とも日冷工規格JRA4068基準を満たす高い検知精度を有している。
 また、検知濃度が画面に表示され、設定基準を超えた場合に警報を発報。外部出力機能により、センサーから離れたメンテナンス室、監視室等に警報機を設置できるため、迅速に漏れに気づくことができる。
 同機の搭載により、漏れによる機械の故障を防ぐことが可能であり、さらにフロンの漏えいを安全に監視し環境破壊を防ぐことにもつながる。
 標準価格は、「フロンみはりIR」が49万8000円、「フロンみはりIRブロードバンド」が35万円。同社では年間40台、1000万円の販売を目標としている。

半導体製造装置向け需要の増加などで
キッツ 平成30年3月期、増収増益

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区)が5月8日発表した平成30年3月期連結決算は、売上高が前期比9・2%増の1245億6600万円と2期ぶりの増収となった。バルブ事業は、半導体製造装置向けで大幅な増収となったことに加え、国内建築設備向けが好調に推移したことにより、前期比7・0%増。伸銅品事業は、原材料相場の上昇に伴う販売価格の上昇により、同21・7%増となった。
 利益面では、営業利益が、半導体製造装置向けの増収やバルブ事業における製造コスト削減等により、前期比13・3%増の101億1700万円、経常利益は同10・6%増の97億3300万円。また、前期に計上した本社不動産の減損損失がなくなったことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は同20・7%増の65億1800万円となった。
 同社は今年、第3期中期経営計画(平成28〜30年度)の最終年度となるが、売上高・利益などの数値目標については1年前倒しで達成しているため、今期はより高い目標を掲げ、長期経営計画「KITZ Global Vision2020」の達成に向けた成長を目指す。平成31年3月期の連結業績予想を、売上高1320億円(前期比6・0%増)、営業利益112億円(同10・7%増)、経常利益109億円(同12・0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益71億円(同8・9%増)としている。
 期末配当については、当初公表の9円に1円を加算し1株当たり10円を予定。これにより年間配当金は中間配当を含め17円となり、1株当たりの年間配当額としては上場以来過去最高となる。

中部経産局6 月 公 表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、12か月連続

 中部経済産業局は、6月13日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、12か月連続で「改善している」とした。
 個別の項目では、生産の判断を5か月連続で「緩やかに増加している」とした。鉱工業指数(4月速報)は、輸送機械工業、電気機械工業、金属製品工業などが上昇したことから、前月比2・0%増と3か月連続で上昇した。主要業種では、輸送機械が同10・0%増。海外向けで自動車部品が好調、乗用車は緩やかに増加している。はん用・生産用・業務用機械は同1・4%増。海外向け金属工作機械を中心に好調であるものの、部品不足の影響もあり、高水準で推移している。電子部品・デバイスは同3・0%減。スマートフォン向けなどで堅調。
 個人消費については、13か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・1%増と6か月連続で前年を上回った。百貨店は、高額品や夏物衣料に動きがみられ、同2・4%増。スーパーは、夏物衣料の好調に加え、気温上昇によりアイスクリームや飲料等に動きがみられ、同0・8%増。コンビニエンスストアは、好天による行楽需要とともにカウンター商材や中食が好調で、同1・4%増となった。一方、家電大型専門店は、情報家電などが振るわず、同1・5%減となった。乗用車販売は、普通車が2か月ぶりに前年を下回ったものの、小型車が10か月ぶりに、軽自動車が2か月ぶりに前年を上回り、全体でも4か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比1・9%増)。
 設備投資は、12か月連続で「増加している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、自動車工業向けが5か月連続で、一般機械工業向けが8か月連続で前年を上回り、全体では9か月連続で前年を上回った。
 そのほか、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」(3か月連続)、住宅投資は「弱含みとなっている」(3か月連続)、輸出は「増加している」(5か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(23か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「建築業」「小売業」が前年を上回ったものの、「サービス業他」「製造業」などが前年を下回り、全体では前年と同数だった。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。

『組合だより』をより良いものに
部会員らで意見を交わす
愛知県管工機材商協組 広報部会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)の広報部会(部会長=倉地克明氏・倉地社長)が6月21日17時より、同組合新事務所(名古屋市中区伊勢山)で行われた。大藪理事長、倉地広報部会長以下8名が参加した。
 冒頭、大藪理事長は挨拶のなかで「昨年11月には組合員名簿の校正作業に旧事務所にお集まりいただき、おかげさまで立派な名簿が完成いたしました。本日は、この新事務所で『組合だより』に関して、どんな些細なことでも良いので忌憚のないご意見を交わしていただき、今後の『組合だより』の制作に反映させていただきたいと思っております。私の方針は、部会活動はもとより、部会員間の親睦を図っていただくことを主題としております。改めて申し上げますが、今日この場で皆さんからざっくばらんなご意見を伺えればと思っております」と参加者に語っていた。
 約1時間にわたって開かれた部会では、「文字をもう少し大きくして見やすくした方が良いのでは?」「これまでモノクロ印刷だったけど、カラー印刷も検討してみてはどうか?」「表紙はここ最近写真だったが、俳句は絵画などを組合員の方々から募集してみてはどうか?」など様々な意見が交わされた。
 部会後は、場所を移して懇親会が開かれた。

製販懇親ゴルフ、年賀会を計画
すべての議案を承認可決
福井県管材卸商組合 第28回通常総会を開催

 福井県管材卸商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、6月18日午後5時30分より福井市中央のホテルリバージュアケボノにおいて、第28回通常総会を開催した。
 吉岡理事長の挨拶に続いて議事に移り、平成29年度事業報告・会計報告・会計監査報告を原案通り承認、平成30年度事業計画(案)・予算(案)を原案通り承認可決した。
 今年度の今後の事業は、製版懇親ゴルフコンペ(11月頃)、平成31年年賀会(2月)を予定。例会、役員会は必要に応じて随時開催する。
 その他、組合員の昭栄商事で社長の交代があり、新社長に三須洋文氏(渡辺パイプ岐阜より)が就任したと報告された。
 総会終了後は会場を移して懇親会が開かれ、情報交換などをして互いの親睦を深め、盛会のうちにお開きとなった。

FANUCロボットの第7軸向け
新ケーブル2種類を開発
イグス 高速動作でも破損しにくい構造

 イグス(東京都墨田区)は、ロボットに装備されるケーブル保護管「エナジーチェーン」用に2種類のPUR外被ハイブリッドケーブル「CFSPECIAL・792・015」および「CFSPECIAL・792・016」を開発した。
 大規模な製造設備で産業向けロボットを効率的に使用するためには、直行動作用の第7軸が必要になることが少なくない。配電盤からロボットまで軸を通って安全な電力供給を行うケーブルとして、イグスは、FANUC(ファナック)ロボット用にPUR外被ハイブリッドケーブルを開発した。
 新ケーブルは、その他のイグス可動用ケーブル「チェーンフレックス」ケーブルと同様に、束撚り構造を採用し、高速動作でもコークスクリューなどの破損が発生しにくいのが特長。
 また、長距離走行に適した耐久性を備えているほか、耐衝撃性に優れ、難燃性でハロゲンフリー。耐油性/耐クーラント性、耐加水分解性、耐微生物劣化性もあり、機械的にも電気的にも要件を満たしたケーブルと言える。
 特に、第7直動軸に沿って長距離走行するケーブルでは、コークスクリュー等によるケーブル破損を回避することは極めて重要となる。同社は、FANUC用以外にもABB、KUKAロボット向けのラインアップも揃えている。

市場の好調により売上高4.4%増
人件費等の上昇で増収減益に
ジーネット 2018年3月期決算

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町1-2-10)は5月21日、本社ビル会議室にてジーネットおよびフルサトグループの2018年3月期決算についての記者発表を行い、古里社長が概要を報告した。
 ジーネット単体では、売上高が前期比4・4%増の639億3000万円、営業利益が同7・0%減の13億1100万円、経常利益が同3・9%減の15億400万円となり、増収ながらも人件費等の上昇により減益となった。
 部門別の売上高は、機工部門が前期比8・1%増の369億5200万円と好調。機械部門は同2・6%増の172億600万円となり、受注は多いが納期の関係で売上につながっていない状況。FAシステム部門は同2・7%減の28億9800万円、住設システム部門は同3・2%減の54億8300万円とともに減収となった。
 3カ年の経営計画『Design the Future 2020』の初年度となったフルサトグループの連結業績は、売上高が全セグメントで増収となり、前期比5・1%増の988億8100万円と過去最高を更新。一方、連結子会社における建替に伴う減価償却費の増加、人件費・運賃の増加等により、販売費及び一般管理費が同5・5%増となったことで、営業利益は同1・2%減の31億2500万円となった。経常利益は同0・6%増の34億6400万円、特別損失に環境対策引当金繰入額等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は同1・0%減の23億1100万円となった。
 事業セグメント別にみると、《機器・工具セグメント》の売上高は前期比6・6%増の488億2800万円、営業利益は同2・8%減の11億4300万円。需要環境の回復と政策効果等により工業機器事業は同8・5%増となり、自動車向け機械工具事業は同4・5%増、住宅設備機器事業は新築・リフォームともに需要低迷の影響により同3・1%減となった。
 《機械・設備セグメント》の売上高は前期比1・8%増の196億8900万円、営業利益は同4・9%減の5億3200万円。好調な工作機械需要を背景に工作機械事業、FAシステム事業ともに受注は前期を大きく上回っている中、受注から売上計上までの期間の伸びにより工作機械事業の売上は同2・6%増、FAシステム事業は同2・5%減となった。
 《建築・配管資材セグメント》の売上高は前期比4・8%増の303億6400万円、営業利益は同3・4%増の13億7700万円。引き続き鉄骨需要が堅調な中、鉄骨建築資材事業は同3・7%増となり、配管資材事業も同8・8%増となった。
 2019年3月期の見通しについては、鉱工業生産の堅調な伸びや東京五輪関連などの建築需要の増加が期待される中、同グループは中期経営計画の達成に向け2年目の活動を遂行していき、連結業績は売上高1015億円(前期比2・6%増)、営業利益34億円(同8・8%増)、経常利益37億円(同6・8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億円(同3・8%増)を見込んでいる。
 期末配当金は1株当たり43円とし、すでに実施済みの中間配当金1株当たり5円と合わせて、年間配当金は48円となる。また、次期の配当金については1株当たり中間配当金5円、期末配当金45円、年間配当金50円を予定している。
 そのほか会見の冒頭、古里社長がフルサトグループのロゴマークを作り今年の4月から使用していることを報告。これまでグループ企業のフルサト工業、ジーネット、岐阜商事、セキュリティデザインはそれぞれのロゴを使用していたが、グループの一体感を出していくために、新しくフルサト、未来(Future)の「F」の形を元にデザインしたフルサトグループのマークを制定。未来に向けて飛び立つ紙飛行機や鳥をイメージしているという。キャッチフレーズは「未来をフルサポート」。
 会見終了後は、本社ビル1階に新設された「KNOWLEDGE COMMONS(ナレッジ・コモンズ)」を見学。普通の会議室とは異なる、好奇心を旺盛にし、開かれた感じの集合スペースで、簡単なセミナーや商談、社内のコミュニケーションの場としての活用などが考えられている。

新社長に小形明誠氏
日東工器

 日東工器(本社=東京都大田区)では6月20日に開催された定時株主総会および取締役会において、小武尚之代表取締役社長が退任し、後任の社長に小形明誠(おがた あきのぶ)氏が就任した。
 小形氏は、昭和29年8月21日生まれ、福岡県出身。昭和53年3月慶應義塾大学経済学部卒業、同年4月三菱商事入社、平成22年4月理事 新エネルギー・電力事業本部長、平成24年4月理事 環境インフラ事業本部長、同年7月理事 地球環境・インフラ事業開発部門CEO補佐、平成27年4月リチウムエナジージャパン副社長。
 【日東工器 役員】
敬称略
 代表取締役会長=御器谷俊雄▽代表取締役社長=小形明誠※新任▽取締役(IR担当)=西田豊▽取締役=高田洋子▽取締役(営業統括)=石澤正光▽取締役(生産統括)=森憲司▽取締役(経営企画統括)=新井一成▽取締役(管理統括)=井上光弘※新任▽取締役(技術統括)=千葉隆志※新任▽取締役=中川康生▽取締役=小見山満▽常勤監査役=鷲尾俊一▽監査役=辻輝彦▽監査役=加々美博久

売上高が市場の伸びを上回り
国内シェアbPへ前進
中部タンガロイ特約店会 平成30年度定時総会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)の平成30年度(第26回)定時総会が4月12日、グランドエクシブ浜名湖(静岡県浜松市)で午後3時30分より開かれ、出席者は引き続き切削工具におけるタンガロイ製品の国内シェアbPをめざし拡販に努めることを誓い合った。木下聡タンガロイ社長は方針説明で今年は国内で前年比11%増、全体で14%増の売上高をめざすと発表、さらに「世界中で一番ファンが多いメーカーになりたい」と社長の夢を語った。
 第1部総会の開会にあたり、水谷会長が「日銀の短観が出て、少し悪い方に触れているという記事がありました。3か月に一度、企業のアンケートから調べているものですが、前回より約2ポイントマイナスということでした。実際にこの業界を見ると、まだまだ海外を含めた受注はしっかりしていると思います。タンガロイさんはかなり良い実績をあげられているし、今年11月にはJIMTOFがあり、JIMTOFキャンペーンの準備も始まっています。忙しい中、機械の納期の問題なども含め色々あるかとは存じますが、是非タンガロイの商品を販売し、キャンペーンに参加していただければと思います。本日は長時間になりますが、スムーズな議事進行をお願いし、懇親を深めていただければと存じます」と挨拶。
 事務局の和田健二タンガロイ中部支店長より、正会員63社中48社の出席により総会が成立すると報告された。
 水谷会長が議長を務めて議事に入り、第1号議案=平成29年度事業報告、第2号議案=平成29年度収支決算報告並びに会計監査結果報告、第3号議案=平成30年度事業計画(案)、第4号議案=平成30年度収支予算(案)が原案通り承認可決された。
 第5号議案=会員の異動については、正会員3社の退会と、新入賛助会員としてジーネット名古屋支社(支社長=大谷秀典氏)が紹介された。
 賛助会員を代表して、高田研至井高社長が挨拶し「日本工作機械工業会(日工会)の受注額は、2017年に1兆6500億円と過去最高の数字が出ており、2017年度は1兆7800億円、DMG MORIの森社長が2025年頃には2兆円市場になるのではないかと話されていました。絶好調の状況かと思っています。電気自動車、電動自動車については、HV(ハイブリッド)・PHV(プラグインハイブリッド)はじめ色々な電動化になっても、部品点数は増えるし、精密度も高くなるため、2023年頃まで仕事量はあると思っています。タンガロイさんにおかれては、昨年国内で10%増(全体で14%増)。超硬工具全体では5%増なので、少しずつタンガロイさんがめざしている、日本のbPメーカーに近づいているのではないかと思います。これからまだまだ仕事量がある中で、人もなかなか集まらないという状況もありますが、一人ひとりが戦力になれるようにタンガロイさんの勉強会に積極的に参加をしていただきたいと思います」と述べた。
 石原清延中部タンガロイ特約店会副会長(石原商事社長)の閉会の挨拶で総会を終了した。
優良特約店を表彰
タンガロイ行事
2018年会社方針を説明

 第2部タンガロイ行事では、平成29年度成績優良特約店表彰が行われ、販売実績の伸びに応じて最優秀賞1社、優秀賞4社が表彰された。また、新製品の販売実績が優秀な特約店5社に拡販賞が贈られた。
 受賞者を代表して、最優秀賞の嶋ア晴久シマザキ商会社長が謝辞で「何年もかけて地道に種まきし、タンガロイさんの製品をお客様にPRした結果が今回の受賞に結びついたと思っています。毎年、画期的で性能の良い新製品を発表していただき、営業に関しては魅力的なプロモーションを色々考えていただけたことで、弊社のお客様が、少しずつではありますが、タンガロイさんのファンになられたと思っています」と述べた。
 続いて、木下聡タンガロイ社長が同社の2017年の状況報告と2018年の方針説明を行った。主な内容は次の通り。
 ●2017年は、主要ユーザーである自動車関係で日系の自動車メーカーの生産台数は着実に増加している。景気の良い時期に市場の伸び以上に販売をしていくことが、将来を築くベースだと思っている。そのために今年、来年と、他社より多く製品を売れるか、マーケットシェアを伸ばせるかが課題となる。
 ●日本機械工具工業会の2017年販売額は、国内で前年比5%増、輸出が12%増、トータルで8%増と良い状態。工具業界はまだまだ国内での販売が多く輸出できていないため、今後タンガロイと会員の皆様が進めていくのは海外での販売。もしくは、日本で製造していた部品メーカーが海外進出していくので、そのようなところをターゲットにしていくことが重要かと思っている。
 ●タンガロイの2017年の実績は、売上高が全体で前年比14%増と良い数字を達成できた。国内・海外を含めて予算を上回った。国内については、前年比6%増の予算に対して10%増となり、市場の伸びを上回りマーケットシェアを伸ばすことができた。その中で中部地区は最も増加率が高かった。
 ●供給について、タンガロイは欠品を起こしていない。代理店様にも協力いただき在庫を持ってもらい、デリバリーは良い状態にある。計画的な先行投資をして、皆様に欠品なくデリバリーができるようにしている。
 ●カッタボディの生産は昨年、2008年の2・34倍になった。カッタを積極的に開発し、製造モデルをつけて、投資もして、皆様に供給している。
 ●昨年の大きなニュースとして、倍速切削を2016年から推奨しており、切削効率を上げることによるコストダウンを提案した。また、フルラインサプライヤーをめざし、新型のソリッドエンドミルを開発して発売。8D、9Dや0・3ミリのラインナップもあり、幅広くカバーする。5軸のマシニングセンタが増えており、金型加工も増えている。その中でタンガロイは、価格で勝負をする製品ではなく、技術的にアドバンテージのある製品を作っている。優秀な人材を獲得して教育し、新製品を開発して皆様に提供することを約束したい。
 ●2018年は売上高をさらに伸ばし、国内で前年比11%増を計画。海外でも伸ばして、全体では14%増を計画している。そのために、倍速切削ができる新製品を拡販していく。中部支店の新製品の売上比率は、最も高い海外に匹敵する23・2%。今年はこれをさらに伸ばしていきたい。
 ●工作機械は5軸マシニングセンタ、複合機が増えており、お客様は新たな部品を加工するためにNCプログラムを作らなければならない。タンガロイにはツーリングチームがあり、ワークや加工の情報をいただければ、切削抵抗など細かなことまで解析した提案が行える。
 ●今年も30件の新製品を投入する予定。新CBNインサート、新材種T9215など既に9件の新製品を投入した。
 ●「世界中で一番ファンが多いメーカーになりたい」というのが夢。タンガロイは、お客様に生産性向上を常に提案し続けていく。皆様のご協力をお願いします。
     ◇
 第1部、第2部終了後は会場を移して懇親会が催され、参加者は情報交換などをしながら親睦を深めた。
切削工具値上
7月14日から

タンガロイ

 タンガロイは、切削工具を中心に7月14日受注分より5〜15%ほど値上げする。
 対象製品と値上げ幅は次の通り。
 【切削工具】
 刃先交換式インサート…5〜10%▽刃先交換式ホルダ、カッタ、ドリル…5%▽丸物工具(エンドミル、ドリル)…10%▽ツーリング機器、部品…5%▽その他切削工具…10%
 【耐磨、土木工具など】
 10%以上
 【合金素材】
 15%以上
 ※一部の商品、特殊品については値上げ幅が異なる場合もある。

講演会で実例も交え
6月例会を開催
名機工同友会 ハラスメント問題を学ぶ

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)が6月19日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で6月例会を開催し、会員ら15名が参加した。
 今回は、社会保険労務士で行政書士でもある飛田あゆみ氏(飛田あゆみ社会保険労務士事務所)を講師に招き、先の5月例会意見交換会時にも話題にのぼったセクハラ・パワハラなどの『ハラスメント防止に関しての留意点』と題した講演会が開かれた。飛田氏は会員らに「ハラスメントとは何か?」「ハラスメント行為者の責任」「企業の責任」「職場でハラスメントが起きた際の対応」などを実例を交えながらレクチャー。皆、メモを取りながら熱心に飛田氏の話に耳を傾けていた。
 講演会の後は、参加者全員での記念撮影を経て懇親会を開催。今回、飛田氏を講師に招いた林正人氏(広商NEXUS社長)は「人手不足で困っているなか、ハラスメント問題で貴重な人材を流出させないよう気をつけなければいけないが、あまり神経質になりすぎても会社は活性化しないし、まずは社内の雰囲気を良くして社員が心地よく働けるようにすることが大事だと思った」と乾杯の挨拶のなかで講演会の感想を述べていた。
 中締めの挨拶に立った吉野会長は「先月の例会でパワハラ・セクハラの情報交換をさせていただいて、翌月、こういう勉強会を開催できたことは本当にタイムリーだと思いました。今日の講演会のなかで見た映像の感想ですが、部下を叱るとき、どこまで叱って良いものか?ますます悩んでしまった感じがします。叱りたいけど叱れないというのもちょっと悩ましいところですが、ケース・バイ・ケースで対応していくしかないのかなというところでしょうか」と講演会の感想を述べ、最後は全員の一本締めでこの日は散会となった。
 名機工同友会の今後の事業日程は以下の通り。●7月5日(木)18時30分▽名古屋市中区の東急REIホテルで7月例会(講演会)を開催。●8月7日(火)19時30分▽名古屋市中区の国際ホテルでビアパーティーを開催。●9月(日時未定)▽9月例会(講演会)を開催予定。

新型形彫放電加工機を展示
三菱電機 名古屋製作所で
メカトロニクスフェア2018開催

 三菱電機名古屋製作所FAコミュニケーションセンター(名古屋市東区矢田南)で6月21日と22日の2日間、「三菱電機メカトロニクスフェア2018 in 中日本」が開催された。2日間の来場者数は、過去最高となる約1000名を数えた。今回最も注目を集めたのは、同社が6月7日に発売開始したばかりの『SV12P』だ。
 三菱電機は、コネクターなどの微細加工からスマートフォンや自動車部品などの中大面積まで多種多様な加工に適した形彫放電加工機の最上位機種として、「SV-Pシリーズ」1機種を6月7日に発売した。形彫放電加工機の新機種発売は実に18年ぶりとなる。新型制御装置「D-CUBES(ディーキューブ)」に内蔵した同社のAI技術「Maisart(マイサート)」(※1)活用の新適応制御技術と独自の高精度技術「サーマルバスター」(※2)を駆使し、さらなる生産性の向上に貢献してくれるマシンだ。また、IoTを活用したリモートサービス「iQ Care Remote4U」により、遠隔からの装置の運用と保守も支援してくれる。
 (※1)Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in Technology.同社のAI基盤技術・応用技術等のAI技術ブランド。
 (※2)周囲環境の温度変化による部材の熱変位を考慮し、加工位置の補正や上下軸冷却機構などの熱変位を抑制する技術。
 工作機械受注額が日本工作機械工業会(東京都港区、日工会)の予想額を上回る勢いで伸び、業界は今、活況を呈している。先に開催されたインターモールド大阪・名古屋をはじめ、三菱電機は自社開催のフェア以外にも国内外の展示会に積極的に出展している。今年11月に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)」にも、もちろん出展を決めているという。

インターモールド/金型展
金属プレス加工技術展
名古屋で初開催

 名古屋で初となる「INTERMOLD名古屋/金型展名古屋」(主催=日本金型工業会)ならびに「金属プレス加工技術展名古屋」(主催=日本金属プレス工業協会)が6月13日から16日までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。4日間を通じて、4万3000名を超える来場者が訪れた。
 これまで同展示会は東京と大阪で過去29回にわたり開催され、今年4月にも大阪で開催されたばかり。そんな“金型の専門見本市”が、モノづくり企業の集積地とも言える名古屋にいよいよ上陸を果たした。“金型の設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程”や“最新のソリューションの提案”“日本のモノづくりを支える素形材産業の最新情報”に見て、触れて、体感できるとあって、中部エリアはもとより国内外からも多くの注目を集めていた。名古屋開催第1回目にも関わらず、その規模は、工作機械などの設備機器メーカーや国内外の金型メーカー、プレス加工メーカーなど、出展者数は417社・団体を数えた。
 展示会初日に開催された基調講演では、ジェイテクト工作機械・メカトロ事業本部執行役員の岡安高雄氏が講師を務め、『環境変化を勝ち抜くモノづくりのこれから』と題した講演が行われ、開会前から多くの聴講者が行列を成していた。その他にも、自動車部品や航空機部品に関する特別セミナーや、工作機械、切削工具、CAD/CAM、CAE、測定機器など出展企業によるテクニカルワークショップも開催され、金型や金属プレス業界関係者らへ最新技術・情報が提案された。
 次回、同展示会は東京で2019年4月17日(水)〜20日(土)、名古屋で同6月19日(水)〜22日(土)の開催がそれぞれ決定している。名古屋展の出展申込は今年の7月上旬に開始される予定だ。

名古屋に続き、東京に開設
「ダイドー東京ロボット館」
ロボット導入時の不安を一掃

 FA&ロボットの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)は、国内2拠点目となる産業ロボット実験施設「ダイドー東京ロボット館」を東京都江戸川区に6月7日オープンさせた。同館は最新の産業用ロボット40台を常設、周辺機器も取り揃え、東日本地域のユーザーを中心にロボットシステムの構想から実現までサポートする。一昨年5月に名古屋に開設したロボット館と合わせ、日本全国をカバーする体制を整えた。
 ダイドー東京ロボット館は3階建てで、1階にファナックの大型から小型までのロボットが並び、安全柵が不要で人と同じスペースで作業できる協働ロボット、パラレルリンクのげんこつシリーズなどを展示。2階には三菱電機、デンソー、不二越、安川電機、川崎重工など一流メーカーのロボットと関連機器が展示されている。
 同社のロボット館は、「観る、試す、学ぶ」をコンセプトに、ロボット導入時の不安を解消するため、ロボット実機による適用確認など、導入における様々な問題解決に取り組んでいることが特徴。
 名古屋・東京ともにロボット構成はほぼ同様(仕様は地域性等により異なる)で、両館合わせて80台以上の最新ロボットが稼働状態で展示され、その一部は導入を考えているユーザーのためのテストラインとして、実際に作業を行う実証実験や、ラインを組んで導入後の量産を想定したシミュレーションなどが行われる。自動車関連から食品・化粧品・医療まで幅広い業態・業種へ対応し、また導入後のアフターフォローまで一貫した体制を整えている。
 さらに、ロボット学校を開講し、労働安全衛生法で産業用ロボット作業者に義務付けられている安全教育の講習会等を実施するなど、人材育成とレベルアップにも貢献。産業用ロボットの普及に努めている。
 6月1日、2日にはダイドー東京ロボット館の落成披露式典が開かれ、メーカー、ユーザー、ディラー、報道などが多数出席した。
 【ダイドー東京ロボット館】東京都江戸川区瑞江4-44-17、TEL03-3676-9211、E-mail=tokyo-robotkan@daido-net.co.jp

FDA規格に準拠したシリコーンパッドに
金属検出機に反応する新材質
シュマルツ 新たにラインアップ

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、耐摩耗シリコーンゴムST-HDに続く各種汎用パッドの新材質として、金属検出機に反応するシリコーンゴムST-MDをラインアップした。
 食品の安全性が強く求められている現在、工場内での異物混入防止は重要な課題となっている。そこでシュマルツは、金属検出機に反応する新しい材質ST-MDを開発した。微量の金属成分を配合したシリコーンゴムを使用し、もしパッドやゴム片が生産ラインに混入しても、検出機で発見、出荷前に除去することができる。
 同社が提供する各種シリコーンゴム同様FDA(米国食品医薬品局)の規格に準拠しているため、食品に直接触れるアプリケーションでも使用可能。また、マイナス30℃からプラス180℃までの温度耐性があるため、冷凍食品から焼きたての菓子まで、さまざまな現場で使用することができる。
 高低差や局面のあるワークに対応する1・5段ベローズパッドや、高吸込量で凹凸のあるワークにも対応する真空発生器一体型グリッパーSCGに取り付け可能なパッドをラインアップしている。

2018年7月15日(日)2677号
展示会開催まで3カ月!
出品者125社250小間が確定
愛知県管工機材商協組7月理事会開催
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)は7月3日、名古屋市中区伊勢山2の組合事務所で7月例会を開催。理事ら16名が参加した。同組合主催『第32回管工機材・設備総合展』(以下、展示会)を3カ月後に控え、成田幸隆展示会実行委員長(大成工機商会社長)から準備進捗状況の報告があったほか、5月23日に開催した『第56回通常総会』の収支報告、各部会報告などが行われた。
 大藪理事長の挨拶に続き、以下の議題について審議・報告が行われた。
 【経過報告】(委員会・部会除く)▽5月25日=名古屋市指定水道工事店協同組合総会に大藪理事長、阪尾知治事務局長出席。▽6月1日=中部配管工事業協同組合設立20周年記念祝賀会に大藪理事長出席。▽同5日=愛知県中小企業団体中央会総会に大藪理事長出席。▽同6日=吉川富雄元理事(在任2009年〜2014年、オータケ会長)逝去。▽同11日=全国管工機材商業連合会理事会・総会等に大藪理事長、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長)、伊藤辰之相談役(イトウ社長)、阪尾事務局長出席。▽同22日=愛知県管工事業協同組合連合会総会に小川誉之副理事長(小川管商社長)、阪尾事務局長出席。
 【議題1】第56回通常総会開催報告▽5月23日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で開催。委任状含め74名が出席。当日の収支報告が行われ、これが承認された。
 【議題2】展示会準備進捗報告▽成田実行委員長より経過報告●6月19日=出品勧誘会議(商社会議)開催。●同20日=出品申込が125社・250小間に達し、出品募集を締め切る。▽今後の予定●7月27日(金)=名古屋市千種区の吹上メインホールで出品者会議開催予定。●8月7日(火)=展示会実行委員会部長会議開催予定。●同29日(水)=第3回展示会実行委員会開催予定。●9月4日(火)=成功祈願パーティー(仮称)開催予定。▽その他、招待券付きリーフレット(事前配布用。出品者一覧・小間配置図記載)校正の確認が行われた。
 【議題3】2018年度の新年賀詞交歓会および通常総会の件▽2019年1月22日(火)=名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで新年賀詞交歓会開催予定。▽同5月=東京第一ホテル錦で第57回通常総会開催予定。日程は本理事会当日現在未定。追って通知される。
 【議題4】全国管工機材商業連合会(管機連)会合概要報告▽6月11日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門で開催。▽定例理事会@次回定例理事会=展示会前日の10月3日(火)、名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで15時開会予定。展示会実行委員以外の愛知組合理事・監事(管機連代議員)らには追って案内配布。A展示会視察=10月4日(木)、愛知組合手配のバスでホテルより移動。B取引基本契約書の見直しの件、進捗報告。Cその他。▽社員総会@2017年度決算報告等。A各地区の景況報告。B新役員選定。▽臨時理事会が開催され、橋本政昭氏(橋本総業社長)が新会長として承認された。▽管工機材の将来を考える研究会では、講師に経済産業省製造産業局素材産業課長の湯本啓市氏と、国土交通省住宅局住宅生産課長の長谷川貴彦氏を招き、講演会を開催。▽意見交換会@4名の功労者に感謝状ならびに記念品が贈呈された。A愛知組合・峰澤副理事長が展示会をPR。B東京組合が2019年6月11日〜13日までの3日間、青海展示棟ホールAで開催予定の「第51回管工機材・設備総合展」をPR。
 【議題5】各部会等報告▽名管会幹事会=第50回名管会ゴルフ大会を9月11日(火)、春日井市西尾町の春日井カントリークラブ東コースで開催予定。本理事会後、案内発送。▽流通部会・事業部会=8月27日(月)、合同部会開催予定。2019年2月に行事開催を企画。▽広報部会=6月21日、部会会合を開催。組合事務所で「組合だより」について意見交換の後、懇親会へ。9月中に「組合だより」第142号を発行予定。▽福利厚生部会=7月30日(月)に部会会合を開催予定。11月のボウリング大会に向けた打ち合せ、確認など。▽青年部「愛青会」=7月26日(木)に例会を開催予定。
 【その他】今後の理事会日程について▽9月4日(火)=スーパードライ名古屋(名古屋市中村区)にて。時刻未定。▽11月6日(火)=組合事務所にて。▽2019年1月22日(火)=名古屋マリオットアソシアホテルにて。▽同3月5日(火)=組合事務所にて。▽同4月下旬=組合事務所にて。▽同5月21日(火)もしくは22日(水)のいずれか=東京第一ホテル錦にて。▽また、三役・常任理事会を同3月下旬に組合事務所にて開催予定。
 すべての議題審議が終了し、最後は小川副理事長が挨拶し、本理事会は閉会した。

組合員・賛助会員の増強に取り組む
管機連総会に一色理事長ら出席
静岡県管工機材商組合 6月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は6月4日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において理事会を開き、理事9名が出席して通常総会の報告をはじめ、会員増強への取り組みなどについて協議した。
 冒頭、一色理事長より挨拶があり、続いて次の項目が話し合われた。
 @通常総会について
 鈴木隆佳副理事長(会計担当、山田商工社長)より、総会資料に一部間違いがあったことが報告された。次年度の総会資料には是正された数値が反映される。
 総会後の懇親会については、前年度より参加人数が若干減少したため、今後増員をしていくべきか意見交換が行われたが、現状の人数前後で推移していけば良いということで現行のまま行うことが確認された。
 A組合員並びに賛助会員の増強について
 リストアップして加入の依頼を進めていくこととした。
 B管機連総会について
 6月11日に開催の管機連総会に一色理事長、鈴木副理事長、大村敏之副理事長(大村商会社長)の3名が参加することが確認された。
 協議終了後は、大河隆理事(大河機材社長)より「クラッシュ症候群」に関する資料が配付され、これを元に地震等の災害に備えるための意見交換が行われた。地震に対しては、家具の固定の重要性や、停電後に電気を入れる際は漏電しているところはないか確認することが大切との認識を改めて共有した。
 【クラッシュ症候群について】
 クラッシュ症候群は、地震や交通事故などで家屋や車の下敷きになって身体の一部が圧迫され、その解放後に起こる様々な症候をいう。重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い。
 身体の一部、特に四肢が長時間圧迫を受けると、筋肉が損傷を受け、組織の一部が壊死する。その後、圧迫された状態から解放されると、壊死した筋細胞からカリウム、ミオグロビン、乳酸などが血液中に大量に漏出する。発症すると、高カリウム血症により心室細動、心停止が引き起こされたり、ミオグロビンにより腎臓の尿細管が壊死し急性腎不全を起こしたりする場合がある。
 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では370名以上が発症し、そのうち約50名が死亡したとされる。これを契機に、日本ではクラッシュ症候群が認知されるようになった。
 救出された直後は、症状が特にないケースが多く、重症でも分かりにくいため、見落とされてしまう場合が多い。救出後しばらくすると、圧迫されていた部位のまひ、感覚障害、むくみが起こってくる。尿が茶色に変わり、尿の量も減少するという特徴がある。

今年度の事業日程などを審議
ボウリング大会は12月2日
愛鋲協 平成30年度第1回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業常務)は、6月27日午後7時より名古屋駅前の安保ホールにおいて、平成30年度第1回定例理事会を開催した。理事8名が出席した。
 定刻になり、都合で遅れる藤田理事長に代わって、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)が議長を務め、議案審議が行われた。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より6月の売上報告があり、承認された。
 本年度の研修会は9月または10月に開催予定とし、研修内容については、担当理事が欠席のため、次回理事会で審議することとした。大野正博副理事長(中部製作所社長)から、認知症に関する講演を9月に聴講する機会があり参考にしたいと意見が出された。10月であれば講演を依頼できる可能性があるとも話された。
 第2号議案=理事会の日程に関する件は、とりあえず次回8月の日程を審議し、8月3日午後7時からと決定。会場は安保ホールとした。昨年度は6月、8月、9月、11月、1月、3月、4月、5月の8回理事会を開催しており、次回理事会にてその後の日程を審議することとした。
 第3号議案=ボウリング大会の件は、12月2日午前10時より星ケ丘ボウルにて大会を開催する。担当の鈴木憲一理事(エフシーテック社長)より、参加人数を早く把握したいため10月頃に組合員への案内を出してほしいと要望され、早めに案内を送付し、先に参加人数のみで申し込みをし、後日メンバー表を提出してもらうこととした。
 第4号議案=広報誌「愛鋲協」の件は、総会を中心とした内容を予定しているが、発行が遅れている。各理事には自己紹介および新年度に向けての抱負などを事務局へ提出するよう再度依頼された。
 第5号議案=新年会の件は、平成31年1月25日に名鉄グランドホテルにて開催する。今年と同様に1組合員2名まで参加できることとした。
 第6号議案=総会の件は、平成31年5月24日に名鉄ニューグランドホテルにて開催する。懇親会は、今年と同様に1組合員2名まで出席できることとした。
 第7号議案=ねじ商連第3回常任理事会に関する件は、大野副理事長より説明された(事前に議事録は各理事にメールで送付済)。6月11日に大阪で開催され、JIS普及商工合同委員会の報告が行われたほか、平成29年度決算と平成30年度予算が原案通り承認された。また、愛鋲協からは、材料費等の値上げについて意見を出してほしいと要望した。次回は11月21日に横浜で開催される。
 第8号議案=その他の件では、8月1日に東京で開催される、ねじ商工連盟の総会に大野副理事長と小倉副理事長が出席予定、藤田理事長は工業会側で出席することが伝えられた。

進め、限界のその先へ。
2018中部どてらい市開催
7月21日(土)〜23日(月)、ポートメッセで

 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材・特選品の総合展示会「2018中部どてらい市」が7月21日(土)〜23日(月)の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごや第3展示館で開催される。山善名古屋支社(上級執行役員支社長=吉村泰典氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)の有力販売店100社が主催店となり、出展メーカー300社・小間数848・5小間の開催規模で、今年も盛大に開かれる。
 第43回目の開催となる今回のメインテーマは「進め、限界のその先へ。」。日本のものづくりの集積地、中部のものづくりを応援する工作機械・産業機器・機械工具などの生産財から、住設建材や家庭機器など暮らしを豊かにする消費財までを幅広く一堂に展示し、顧客の成長発展につながる提案を行う。前年実績を上回る、受注額125億円、来場者数1万2000人を目標としている。
 恒例のお楽しみ企画として「対象商品お買上げプレゼントセール」「お買上げ特典」「会場限定プレゼント」も用意され、多彩な催しで来場者を迎える。
 開催時間は、初日の21日(土)が午前10時〜午後5時、翌22日(日)が午前9時30分〜午後5時、最終日の23日(月)が午前10時〜午後4時。
 駐車場は、ポートメッセなごや立体駐車場と金城ふ頭駐車場の2か所で、いずれも混雑が予想される。
 山善の「どてらい市」は、40年以上続く、メーカー、山善、販売店が三位一体となって行う展示即売会。今年度は全国24か所で開催が予定されている。2〜5月は8か所で行われ、来場者数は延べ3万6000人、前年比7%増と好調な出足を見せている。
各部門のテーマと見どころ
機械事業部
 ■テーマ『好景気の業界の中での設備投資に向けて!!』
 
環境対応型工作機械、工程集約複合加工機、次世代知能化技術、市場価値の落ちにくい機械、コストパフォーマンスの良い機械、オペレーターの負担軽減などの製品を中心に展示し、来場者に有益な情報を提供する。
 【出品予定メーカー】
 ●NC旋盤・複合加工機…オークマ、中村留精密工業、大日金属工業、滝澤鐵工所、北村製作所、FUJI
 ●マシニングセンタ…DMG森精機、ヤマザキマザック、東芝機械、松浦機械製作所、OKK
 ●放電加工機…ファナック、三菱電機、ソディック
 ●CNCドリル・タッピングセンタ…ファナック、ブラザー工業
 ●汎用工作機械…フジ産業、宝機械工業、大鳥機工、村田ツール
 ●NCフライス盤…静岡鐵工所、山崎技研
 ●測定機…東京精密、ブルーム-ノボテスト、レニショー
 ●ロボット…ファナック、三和ロボティクス
 ●研削盤…岡本工作機械製作所、黒田精工、シギヤ精機製作所、ナガセインテグレックス、ジェイテクト、アマダマシンツール
 ●鍛圧・板金・レザー加工機…相澤鐵工所、澁谷工業、エスカディア、アイセル
 ●設計製造・周辺機器…キャムタス、タクテックス、ジェービーエム、C&Gシステムズ、ウィリー、ゼネテック、三共製作所

機工事業部
 ■テーマ『HOT!! Human Of Things』
 製造業を取り巻く環境変化の諸問題(「人に関係する問題」=労働人口減少問題、人材確保難問題、働き方改革問題、「設備に関係する問題」=生産コスト削減の問題、品質管理問題、環境規制対策問題)に取り組む。
 機工事業部の取扱い8分野に、メーカー約170社が出展(展示小間数約410小間)。

 【マテハン】
物流機器
 【メカトロ】
メカトロ(FA)機器
 【環境改善機器】
環境改善機器、照明、安全・衛生・セキュリティ、クリーンルーム/クリーンエア機器
 【切削・補要工具】
切削工具、工作補要機器
 【測定・計測機器】
測定/分析機器
 【流体機器】
コンプレッサー/塗装機、ポンプ・送風機・流体継手、加熱/冷却機器/ボイラー、攪拌機/混合機
 【産業機器】
作業用品(作業工具)、切断/研削/研磨用品、鍛圧/板金/鋼材加工機、溶接/発電機、小型加工機械、ケミカル用品、建設機械、部品/容器洗浄機
 【空調設備機器】
空調/冷暖房機器
住建事業部
 ■テーマ『変化に対応! 生活を楽しむ基地をつくろう』
 
◎オリジナルZEHプランの作成及び展示
 ◎省エネ機器の提案及び住設機器のグレードアップ提案
 ◎パックリフォームコーナーの設置
 ◎非住宅向け商材の拡充

 【主な出品予定メーカー】
 ●太陽光発電システム…三菱電機、京セラ、パナソニック、東芝、ダイキン、LIXIL、ソーラーフロンティア、シャープ
 ●住宅用蓄電池・HEMS…オムロン、ニチコン、京セラ、パナソニック、東芝、シャープ
 ●ハイブリッド給湯床暖房システム…ノーリツ、リンナイ
 ●水廻りリフォーム提案…クリナップ、ノーリツ、パナソニック、LIXIL、TOTO

特選品
 ■テーマ『勢いのある、ライフコーナー』
 ライフコーナーでは快適生活の応援をするために、ニーズに応じた商品の実演・体験コーナー、試飲・試食コーナーを数多く配置して、魅力ある会場作りを実現する。
 話題の商品やエクササイズ商品など生活に取り入れたくなる商品を出品。また、防災・省エネ商品にも注力して取り組む。
 最新健康機器の体感コーナーや食品の試食コーナー、調理器の実演販売コーナー等を多数設置して、来場者に楽しみながら買い物してもらえる会場作りを目指す。

 【注目商品】
 
日本トリムの「トリムイオンGRACE」、ブルマンの「スタイリフト」、アルインコの「3D振動マシンBALANCE WAVE」「フィットネスマシン」、セールス・オンデマンドの「空気清浄器Blue Pure441」「Windowmate」「コードレス電動モップ」、メテックスの「サバイバルローラーバッグ グランデ」など。

現状の環境、業績に満足せず
大きな目標にチャレンジ
2018名古屋山善エース会開催

 山善名古屋支社(上級執行役員支社長=吉村泰典氏)は、6月11日午後2時より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2018名古屋山善エース会」を開催した。第1部総会には同社の主力販売店である会員110社が出席。名古屋支社の現況報告などが行われ、長尾雄次山善社長は挨拶で「昨年度、中期経営計画『ONEXT YAMAZEN 2018』を1年前倒しでほぼ達成することができました。最終年度となる今期は計画を上方修正し、売上高5150億円に取り組んでまいります。エース会の皆様と連帯し、共存の絆をさらに強くして相互発展をしていきたい」と述べた。第2部講演会、第3部の懇親会も含めて交流を深めた。
 総会の開会にあたり、吉村支社長が挨拶し、総会出席と日頃の愛顧に対して御礼を述べた後、名古屋支社の現況報告を行った。
 名古屋支社の2018年3月期(第72期)の売上高は、前期比6%増で終了した。特に工作機械の受注は同28%増と好調だった。
 吉村支社長は「中部は、ものづくり産業の集積地として今年も飛躍が期待されます。しかし、自動車産業を中心に変革が確実に進んでいます。支社の経営方針は、現状に満足せず、問題意識を持って、100年に一度の変革期を切り拓こう。現状の環境、業績に満足せず、新しいことに取り組み、市場の変化を先取りして、ものづくり産業に貢献すべく、大きな目標にチャレンジしていきます」と方針を説明。具体的には、@現場力を強化し、変化に柔軟で積極力の高い組織をめざしていくA各地区の特性に合った拡販企画、情報交換会を積極的に展開していくB情報の共有化を推進し、対応力、提案力、処理力等のスピードアップを図っていくことを挙げた。また、7月21日から始まる「2018(第43回)中部どてらい市」は受注額125億円を目標に掲げ挑戦していく考えを示し、エース会会員の一層の協力をお願いした。
 次いで、名古屋山善エース会を代表して羽賀象二郎東陽社長が「我々と関係のある自動車産業では、電気化、自動運転への動きは待ったなしの状況です。さらに高度化していく技術なので、是非山善様がもつ色々なメーカー様をどんどん紹介していただいて、我々販売店が、従来の商品だけでなく、これからの未来を切り拓いていけるような色々な商品を扱って、さらに発展していけるように、山善様の力をお借りしていきたいと思います」と挨拶し、山善ならびに会員各社のさらなる繁栄を祈念した。
 続いて、長尾山善社長が挨拶で、同社の2018年3月期(第72期)の概要と3ヵ年の中期経営計画「ONEXT YAMAZEN 2018」の進捗を報告した後、2019年3月期(第73期)の取り組みについて話した。
 2018年3月期の連結業績は、売上高が前期比11・2%増の4979億6300万円、営業利益が同17・3%増の153億8300万円、経常利益が同17・2%増の151億5200万円、当期純利益が同19・8%増の102億500万円となり、売上高・利益ともに過去最高、当期純利益は初の100億円超となった。中期経営計画の2年目で、計画(売上高5000億円、営業利益147億円、経常利益150億円、当期純利益100億)をほぼ達成した。
 長尾社長は「昨年は、日本経済は押しなべて良い状況でした。中期計画の最終年度である今年は、当初の目標数字を上方修正し、皆様とともに一緒になってさらに上を目指していきたい。今期も景気全体としてはまだまだ勢いがあります。機械事業部の方には受注残が多くあり、さらに上のステージへの環境は整っていると思われます。今後は、ただ単に規模だけではなく、機能、ネットワークの高度化する世界の中で、もう一段進化をさせることが重要と考えています。販売店様、仕入れ先様を含む山善グループとして、時代にマッチする商品開発や提案をさらに進めていくとともに、一方ではAIやロボットではできない技術、山善独自の人間力でさらに差をつけたい。変化対応力を掲げていますが、持続的成長をしていくためにも、最も重要なのは培ってきた創業の精神を大切にすること。すなわち『不易流行』を基本として取り組んでいきます」と話し、2019年3月期(第73期)は売上高5150億円、営業利益155億円、経常利益155億円、当期純利益105億円をめざすことを明らかにした。
 同社は今年4月1日付で機構改革を行い、地域に合った繊細な対応を行うため北関東・東北支社を新設。また、「営業本部」を「支社」に改称し、地域の特質に合わせたエリア・顧客戦略は「支社」、事業・商品戦略は「事業部」と役割を明確化させた。さらにFAE(factory automation and engineering)営業部を立ち上げ、自動化、省人化ニーズに対応し、ロボット等を利用したソリューション事業に本格参入する。
 海外展開については、昨年度は40%以上の伸びを示し、今後も投資を続けていく。
 どてらい市は、即売会としての魅力と、新たなニーズを提案する豊富な品揃えで、メーカー、販売店、山善が三位一体となって行う展示会。40年以上の歴史があり、今年度は全国24か所で開催予定。その他、テーマを絞った展示会も開催し、顧客目線で要望に応えられるようにしていく。
 2008年から取り組んでいる山善の環境ビジネス「グリーンボールプロジェクト」は、今年で10周年を迎えた。この間の累計CO2削減効果は33万7050トン。延べ9000社の賛同を得ており、省エネ機器の普及などにより地球環境の保護に貢献している。
 長尾社長の挨拶の後、当日参加した本社の役員・執行役員、名古屋支社の部門長の紹介があり、総会を終了。
 第2部講演会では、歴史家で作家の加来耕三氏が「戦国武将・幕末英傑に学ぶリーダーの条件」と題して講演した。
 第3部は懇親会が催され、中田繞山善顧問の挨拶、伊藤照之伊藤信産業会長の乾杯で開宴。歓談が進み、時津達也新栄商会社長の中締め、藤井裕明山善機工事業部名古屋第1・第2営業部部長の閉宴の挨拶でお開きとなった。

製造現場を見学も
基礎管材の代表商品管継手≠学ぶ
岡谷管栄会 新人対象勉強会開催

 岡谷鋼機と販売店・メーカーで作る岡谷管栄会(会長=大藪淳一氏・大清社長)は6月22日、同会会員各社で入社3年目までの新人を対象とした管材商品の勉強会ならびに製造工場見学会を日立金属桑名工場(三重県桑名市大福2)および日立金属CBC中央物流センター(三重県三重郡朝日町)で開催。13社46名が参加した。近年は、女性社員の参加が増えているようだ。
 座学1限目はアロン化成が講師を務め、継手や雨水マスなど給排水分野商品の役割や種類、使用用途について、自社商品を例に挙げながらレクチャーした。2限目は日立金属中日本支社が講師を務め「バルブの基礎」と題し、バルブの種類、基本構造や原理、その用途、選定方法などについてレクチャーした。昼食を挟んで3限目は日立金属中日本支社配管グループにより継手や配管の歴史、基本用語、用途別種類の説明などが行われ、座学の全スケジュールが終了した。
 続いて、参加者は3つの班に分かれ日立金属桑名工場内で「エレクトロフュージョン継手」などの製造現場を、現場作業員の解説を交えながら見学した。その後、車で10分ほど離れた日立金属CBC中央物流センターへと移動し、商品の入庫、在庫管理から出荷までの流れを体感。この日の全日程が終了した。
 この春、入社したばかりの男性参加者は「自分たちの取り扱っている商品の基礎をまずは理解し、これから具体的な商品知識をどんどん深めていきたいです」と感想を語ってくれた。
 岡谷管栄会では、毎年このような研修会を実施している。

倉庫内などの限られたスペースを有効活用
段積みリール ケーブルタイプ
ハタヤリミテッド 段積みできる角型フレームタイプ

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から好評発売中の『段積みリール ケーブルタイプ』は、発売以来、一般ユーザーはもちろん、プロユーザーからも高い人気を誇るコードリールだ。
 これまでコードリールは、倉庫内や車載時など限られた収納スペースでは扱いづらかった。そこで誕生したのが、段積みすることで省スペースにまとめて収納できる本製品だ。段積みできる角型フレームタイプで立てても寝かせても使えて、持ち運びも非常に便利。網パレット保管もキレイに行える。
 また、円盤裏側への面倒な電線の巻き落ちを防ぐ専用リング金具や、雨中でも安心の屋外用防雨型・コンセント防雨キャップ、さらにDSBE型には電線の溶解・焼損事故を防ぐ自動復帰型温度センサーが付くなど、使い勝手をとことん追求した嬉しい機能が満載だ。
 標準タイプの『DSS-30型』と『DSG-30K型(接地付)』、漏電遮断器付タイプ(2P/2P接地付・兼用防雨型コンセント付)の『DBE-30K型』と『DSBE-30KC型(温度センサー付)』の全4タイプが用意されている。価格は全てオープン価格だ。
 同社は7月21日(土)からポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される『中部どてらい市』へ出展する。その場でこの『段積みリール ケーブルタイプ』を体感してみてはいかがだろうか。
 本製品に関する問い合わせは、同社顧客サービスデスク▽0120(686)888(通話無料)、または同社ホームページ▽http://www.hataya.jp/まで。

生産・製造ラインや物流倉庫等の
IoT 3Dシミュレーションソフトウェア
ゼネテック FlexSimの国内総代理店に

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は6月18日、米国ユタ州に本社を置くFlexSim Software Products,Inc.(フレックスシム ソフトウェア プロダクツ社)と日本国内販売総代理契約を締結したと発表した。日本国内における、販売、サポート、日本語版の開発を担当する。
 FlexSim(フレックスシム)は、フレックスシム ソフトウェア プロダクツ社が開発する、ハイパフォーマンスなシミュレーションツール。製造ラインや加工プロセス、物流倉庫、マテハンなどのシミュレーションモデルを軽量な3Dグラフィックを利用して構築し、モノ・ヒトの流れを計算して機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を分かりやすい円グラフや折線グラフ(ダッシュボード)を使って一元的に表示する。企業は、自社または顧客の工場や倉庫のボトルネックを発見し、性能を最大化するために必要な比較データを瞬時に得ることができる。
 すでに欧米や中国をはじめとした世界中で使用され(累計2万3000ライセンス以上)、主な対象領域は製造業の工場全般、物流倉庫、マテハン、ロジスティクス、鉱山、港湾、空港、病院、大規模商業施設など。
 販売価格は500万円〜(英語版、初年度メンテナス契約を含む)。2018年9月に販売予定。
 フレックスシムは、3Dのゲームで使用されるような極めて軽量な3Dモデルを利用して、シミュレーションモデルをグラフィカルに構築する。シミュレーション設計者は、数多くの産業用ロボットやクレーン、立体的に交差するライン、作業者など複雑なシステムを持つ現場を視覚的に確認しながらシミュレーションを行うことができる。2次元図面上では再現できなかった複雑かつ大規模なシミュレーションモデルを構築できるだけでなく、視認性の高いフル3Dモデルによる設計ミスの回避、シミュレーション結果の社内・社外との共有など多くのメリットを得ることができる。
 また、フレックスシムは、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でシミュレーションの準備を行うことができる。3Dシミュレーションモデル構築にはライン、各種機械、作業員、ロボットなどの各種設備の標準ライブラリが用意されているため、使用する際には各設備(オブジェクト)に簡単な数値を設定するだけでシミュレーションを行うことができる。オブジェクトの外観を実際に使用している機械と同じにしたい場合には、ユーザー定義のカスタムライブラリを設定することができる。
 さらに、最新のヴァーチャル・リアリティー(VR)技術にも対応。フレックスシム2018ではOculus RiftやHTC VIVEといった最新鋭のVRヘッドセットに対応し、構築したシミュレーションモデルの中をあたかも現実の空間のように移動して、従来のプロセスでは設計段階、あるいは施工段階でないと気付かなかったような、障害要因(ボトルネック)になりそうなレイアウト上の問題点を企画段階から発見することに役立つ。シミュレーション結果を社内のレビュー、または顧客へのプレゼンテーションに使用することもできる。
 ゼネテックについてはhttp://www.genetec.co.jp/を参照。

高能率加工用カッタ4種を対象に
『サマーキャンペーン2018』実施中
ダイジェット工業 9月28日(金)まで

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2―1―18)は、高能率加工用カッタ「SKSエクストリーム」「マックスマスター」「高精度版QMマックス」「QMマックス」を対象とした、数量限定の『ダイジェットサマーキャンペーン2018』を実施している。期間は2018年9月28日まで。7月中はダイジェット特約店の先行スタートとし、一般販売店は8月1日からの実施となる。
 今回のキャンペーンでは、6月発売の新製品「SKSエクストリーム」少刃数タイプおよび新インサート材種JC8050、「QMマックス」肩削り用新インサート(PL/NL/SLブレーカ)ならびに4月発売の5軸加工対応工具「高精度版QMマックス」も対象。
 セール内容は次の通り。
 【Aコース・本体サービスコース】インサート規定数購入で本体1台サービス…〈対象商品〉SKSエクストリーム、マックスマスター
 【Bコース・5軸加工チャレンジコース】適用インサート10個購入で本体1台サービス…〈対象商品〉高精度版QMマックス
 【Cコース・新インサートお試しコース】肩削り用インサート20個購入で肩削り用新インサート(PL/SL/NLブレーカ)10個サービス…〈対象商品〉QMマックス肩削り用インサート
 同社ではA、B、Cコース合計で300セットを販売目標としている。

 対象となる新製品の主な特徴は次の通り。
 「SKSエクストリーム」少刃数タイプは、刃数を1つ減らすことで切削抵抗を下げ、切りくずポケット広さを確保することにより切りくず排出性も向上させた。併せて、耐欠損性に優れた母材と耐摩耗性の高い被膜を組み合わせた汎用性の高い新インサート材種JC8050を追加ラインナップ。
 「QMマックス」肩削り用新インサートPL/NL/SLブレーカは、M級でありながら底面・側面の中仕上げ〜仕上げ加工まで可能。鋼用・アルミ用・チタン用の3種類をラインナップし、コーナRサイズもR0・4、R0・8、R2・0を揃える。
 「高精度版QMマックス」は、QMマックスの高精度タイプ。従来タイプよりボディバランスを向上させ、5軸加工機等の複合加工機にも対応。インサートはH級をラインナップ。
切削工具など値上げ
ダイジェット工業 8月1日より
 ダイジェット工業は、切削工具の特殊品と耐摩工具を8月1日受注分より、また切削工具の標準品を9月1日受注分より値上げする。
 値上げ幅は次の通り(一部の特殊品については都度見積り)。
 【切削工具】
 標準品…現行価格+10%,特殊品…現行価格+10%以上
 ただし、CBN、PCDインサートについては対象外とする。
 【耐摩工具】
 現行価格+10%以上

モノタロウ、1万7000点を掲載した
『経費節減カタログVol.5』を発刊
 〜掲載商品の8割以上が当日/翌日出荷対応! 短納期&コスト削減に貢献〜

 工業用間接資材通信販売大手のMonotaRO(モノタロウ)は6月24日、ユーザーのコスト削減に役立つプライベートブランド(PB)商品を掲載した商品カタログ『経費節減カタログVol.5』を発刊した。
 2016年6月に発刊した『経費節減カタログVol.4』からページ数が1・5倍、掲載点数は4000点増となる全19ジャンル90カテゴリ1万7000点の商品を掲載している。
 今回のカタログでは、切削・作業工具、機械部品、配管・水廻り設備部材などの人気商品を多数紹介。また、飲食店で使用される使い捨て包材や店舗什器、各種農業資材・農具など、利用が拡大する飲食業や農業ユーザー向けのラインアップを強化した。
 さらに、掲載商品の8割以上を当日/翌日出荷対象(※)とし、多くの商品を早く届けることによりユーザーの利便性を向上させる。
 同社では2018年4月に当日/翌日出荷可能な商品が100万点を超えるなど、納期短縮を推進。また、ユーザーのコスト削減ニーズに応える価格・品質にこだわったPB商品も積極的に展開している。
 (※)平日15時までの注文を対象に、一部地域を除く日本全国に当日または翌日出荷する(一部キャンペーン適用分は除く)。

 【経費節減カタログVol.5概要】
 ◎ページ数=600ページ
 ◎インデックス=安全保護具・作業服・安全靴/物流・梱包用品/安全用品・標識/オフィス・テープ・清掃用品/切削工具・研磨材/測定・測量用品/作業工具/電動・空圧工具/スプレー・オイル・グリス・塗料/接着・補修/溶接/空圧機器/油圧機器/ホース/ベアリング/機械部品/キャスター/電気材料/制御機器/はんだ・静電気対策用品/建築金物・建材・塗装内装用品/空調・電設/ポンプ/配管・水廻り設備用品/ねじ・ボルト・釘・ビス/素材/自動車・トラック用品/バイク・自転車用品/科学研究・開発用品/クリーンルーム用品/厨房機器・キッチン/店舗用品/農業資材・園芸用品/医療・救急・衛生用品
 ◎掲載商品点数=約1万7000点
 【掲載商品一例】
 「メカネジザウルスGT」 1丁・1990円(税別)
 「R410A用真空ゲージキット」 1個・6490円(税別)

ものづくり現場でトレーサビリティを実現
「TRASAS」シリーズ発売
KTC 作業履歴を自動的に記録・分析

 作業工具メーカーの京都機械工具(KTC、社長=宇城邦英氏、本社=京都府久世郡久御山町)は6月20日、あらゆるものづくりの現場でトレーサビリティを実現するシステム「TRASAS(トレサス)」シリーズをリリースすると発表した。
 ものづくりの現場や工場のインフラ整備など多様な業界で安全に対する社会的要求が高まっており、さらに作業従事者の多様化や働き方改革実現のため、作業の効率化も求められている。それらを背景に、同社は曖昧な「作業」から脱却し、作業の履歴を自動的に「記録・管理・分析」する「TRASAS」シリーズをリリースする。
 「TRASAS」は「TRAceability Sensing and Analysis System」の意で、工具や測定具にセンシングの要素を取り込み、その測定データをデバイスに送信できるシステム。作業の履歴を自動的に「記録・管理・分析」し、すべての人に「安全」「快適」「能率・効率」を提供する。
 製品の第一弾として、既存の工具に装着することで、作業トレーサビリティを可能にする「トルクル」シリーズ、自動車整備工場の点検・記録業務における工場全体の「安全」「快適」「能率・効率」を向上させる「TRASAS for AUTO」シリーズをリリース。
 「TRASAS for AUTO」シリーズは、ハードウェアである測定具+作業支援デバイス+システムソフトウェアからなり、測定具で測定したデータを無線でシステムソフトウェアへ転送。ボルトを締め付ける力「トルク値」、「タイヤの溝」や「ブレーキパッドの残量」など、これまで点検時に測定した値を手書きで記録簿に記入し、その後パソコンで入力していた作業を自動化し、データの信頼性を向上させるとともに、作業の効率化を図る。さらに、こうしたデータを顧客管理に活用することで、顧客の満足度向上や再来店につなげるなど、自動車アフターマーケットにさらなる「安全」「作業品質」の向上を実現する。
 今後も同社は、「安全」「快適」「能率・効率」を製品開発のキーワードとして、あらゆる現場の課題に応えるために「TRASAS」シリーズを展開していくとしている。

高品質画像入力ボードの新製品
「marathon-VCLx」販売開始
リンクス 複雑な画像処理を高速に

 IIoT(Industrial IoT)分野における最先端技術の技術商社リンクス(社長=村上慶氏、本社=横浜市青葉区)は、高品質画像入力ボードの新製品「marathon(マラソン)-VCLx」の販売を開始した。
 ドイツのシリコン・ソフトウェア社が開発した高品質画像入力ボード「marathon」シリーズは、高いコストパフォーマンスで多様な画像処理アプリケーションの実現を可能とする次世代標準画像入力ボード。最新のFPGA技術を導入し、複雑な処理をローコストで実現できる。
 リンクスは2014年11月にシリコン・ソフトウェア社と国内における総代理店契約を締結しており、以来「marathon」シリーズを提供している。
 新製品は、シリコン・ソフトウェア社が提供する超高速リアルタイム画像処理開発ソフトウェア「VisualApplets(ビジュアルアプレッツ)」と組み合わせて利用することで、画像を取り込みながら、同時に画像処理を行うことができるボード。従来製品と比較し、搭載されているFPGAのサイズが拡大され、ボード上で行うことができる画像処理の幅も大きく拡大する。
 従来はCPUで行っていた処理をFPGA上で行うことで、より複雑な画像処理を高速に行うことが可能になる。例えば、高い解像度を持つ画像に対して、より大きなサイズのフィルターが適用できるほか、従来製品では容量不足でできなかった画像の回転や、複雑に組み合わされた画像処理が可能になる。またFPGAで行う処理の範囲を広げたことで、画像処理が高速化される。
 リンクスでは、特に高度な画像処理を必要とする半導体製造装置メーカーやフラットパネルメーカー等への販売を想定している。

タンガロイ 溝入れ加工用工具
「タングモジュラーシステム」と
高圧クーラント対応ホルダを発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、溝入れ加工用工具タングカット(TungCut)に、内部給油仕様を備えた新しいタングモジュラーシステム(TungModularSystem)と一体型ホルダの販売を開始した。
 タングモジュラーシステムは、ヘッド交換が可能なブレード仕様であり、新しいクランプ方法を採用したことで従来品(同社比)より20%程度ブレードのクランプ剛性を向上させた。
 また、高圧クーラントに対応した内部給油機構を備え、溝入れ加工で問題になりやすい切りくずトラブルの改善やインサートの寿命延長も可能であり、高能率加工の実現に役立つ。
 さらに、機上でブレードの交換が可能で、ホルダ交換時の機械停止時間の削減や一体型ホルダよりも工具費を削減できる。
 今回、タングモジュラーシステムには、高精度で工具交換が可能なPSC規格に準じたタングキャップ(TungCap)のC4、C5、C6も設定、また深溝加工に対応可能な溝幅2oから6oの内部給油式一体型ホルダも設定することで、幅広い溝入れ加工への対応が可能となった。
 主な形番と標準価格(税抜)は次の通り。
●ブレード「CAER-3T20-CHP」1万7100円、「CAER-4T20-CHP」1万7100円
●ブレード用シャンク「CHSR2525-CHP」2万5800円
●ブレード用PSCボディ「C4CHSN21047-CHP」6万1700円
●一体型「CTER2525-2T17-CHP」2万6000円、「CTER2525-3T25-CHP」2万6000円
 アイテム数は30アイテム。
 初年度2億円の販売を見込む。

タンガロイ 溝入れ加工用工具
溝入れ加工用PVD材種AH7025と
高能率加工用ブレーカDTM形を拡充

 タンガロイは、多機能溝入れ加工用工具タングカットに、汎用PVD材種「AH7025」および高能率加工用ブレーカ「DTM形」を拡充し、販売を開始した。
 タングカットは、独自のインサートクランプ方式により、インサートのクランプ剛性が高く、安定した長寿命を実現。また、小物加工から一般加工まで幅広くカバーし、あらゆる溝入れ加工に対応する。
 溝入れ加工用の第一推奨である汎用PVD材種「AH7025」は、密着性に優れた高Al含有積層膜と靱性の高い専用超硬母材との組み合わせにより、鋼、合金鋼、ステンレス鋼、耐熱合金など多様な被削材で安定した高能率加工を可能にする。今回、この「AH7025」を2コーナ仕様の勝手付きインサートへも拡充し、突切り加工でも安定した加工を提供する。
 さらに、2コーナ仕様の新ブレーカ「DTM形」は、特徴的なブレーカ仕様により溝入れや横送り加工で優れた切りくず処理性が得られる多機能溝入れインサートであり、「AH7025」との組み合わせにより安定した高能率加工が可能。
 今回の「AH7025」と「DTM形」の拡充により、溝入れや横送り加工だけでなく、突切り加工まであらゆる加工形態に幅広く適用でき、ユーザーの生産性向上に大きく寄与する。
 主な形番と標準価格(税抜)は、「DGM2-020-6R AH7025」2150円、「DTM8-080 AH7025」3440円。
 アイテム数は22アイテム。
 初年度1億6000万円の販売を見込む。

タンクをモデルチェンジ
新『ピュアレストQR』
TOTO 8月1日発売

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、タンクをモデルチェンジした組み合わせ便器、新『ピュアレストQR』を8月1日に発売すると発表した。
 手洗いありタイプは、ボウルの深さが従来品より深く設計され、手洗いしやすく水はねを軽減。また、手洗いなしタイプは、従来品より61oタンクの高さを低く、コンパクトにし、より広がりを持ったトイレ空間を実現できる。
 もちろん、同社だけの清潔機能も引き続き搭載されている。トイレを長く快適に使用するため、便器表面をナノレベルでなめらかに、汚れを落ちやすくした「セフィオンテクト」、便器のフチをなくし、手入れしやすい「フチなし形状」など“きれい”を保つ技術を標準搭載。また、渦を巻くような「トルネード洗浄」により、少ない洗浄水量で便器の効率的な洗浄も実現している(洗浄1回あたり:大4・8?/小3・6?)。
 同社は、発売3年目に月4万台(セット)の販売を見込んでいるという。本商品に関する詳しい問い合わせは、同社お客様相談室▽フリーダイヤル0120(03)1010、または同社ホームページまで。

「ノズルきれい」標準搭載
新『ウォシュレットS/SB』
TOTO 8月1日発売

 TOTOは、「きれい除菌水」によるノズル除菌機能「ノズルきれい」をすべてのタイプに標準搭載した、新『ウォシュレットS』および新『ウォシュレットSB』を、価格はそのままに、8月1日に発売すると発表した。
 水まわりの「汚れ」や「臭い」は菌≠ェ関係して発生するものが多く、汚れや臭いを根本から抑えるための有効な技術として、同社は「きれい除菌水」搭載商品のラインアップを拡大していく。「ノズルきれい」は、「きれい除菌水」でノズルの外側・内側を自動で洗浄・除菌する機能。これまで『ウォシュレットS』の一部タイプのみ搭載されていたが、このクリーン技術をより多くのユーザーに利用してもらうべく、このたび新『ウォシュレットS/SB』のすべてのタイプに標準搭載した。
 また、操作パネルには、日本レストルーム工業会が策定した「標準ピクトグラム」を採用。「流す」「おしり洗浄」など主要8機能の標準ピクトグラムを日本のトイレメーカー各社が採用していくことで、誰でもわかりやすく安心して操作できるトイレ環境整備を進めていくという。
 同社は、発売3年目に月3万6000台の販売を見込んでいる。本商品に関する詳しい問い合わせは、同社お客様相談室▽0120(03)1010まで。

水まわり商品を空間で提案
TOTO浜松ショールーム
6月30日移転オープン

 TOTOは、『TOTO浜松ショールーム』をこれまでのショールームの隣地へ移転し、6月30日にオープンした。
 新ショールームは、展示面積をこれまでより約40%拡張し、リフォームや新築を検討中のユーザーが住空間をイメージできる「空間展示」の充実が図られている。8月発売の新商品システムバスルーム「シンラ」、洗面化粧台「オクターブ」「ドレーナ」をはじめとする最新の水まわり商品を実際に見て、触って、体感できる。
 県道152号線沿いに位置しており、アクセスは良好。駐車場の拡大、接客スペースの拡充、ウェイティングスペース・授乳室の設置を実施し、快適性も向上させている。
 新ショールームに隣接するイベントスペースでは地域のリモデルクラブ店などと連携した各種イベントやセミナーなどを実施し、地域のユーザーの暮らしを快適にする水まわり商品を提案してくれる。

【新ショールーム概要】
■所在地▽〒435-0043 浜松市東区宮竹町182-1
■電話番号▽0120(43)1010
■営業時間▽10時〜17時
■休館日▽毎週水曜日(但し、祝日の場合は開館)、夏季休暇、年末年始
■展示面積▽約124坪(イベントルーム19坪含む)
■建物▽2階建(ショールーム、事務所)
手洗いなしタイプ
手洗いありタイプ

カンタン窓リフォーム商品
新『リプラス』発売
LIXIL さまざまな窓に対応

 LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、壁を壊さないカンタン施工で新築のような仕上がりの窓リフォームができる『リプラス』に、新たに装飾窓のリフォームに対応した「縦すべり出し窓」「横すべり出し窓」をラインアップに追加し、さらにランマ付・外付サッシにも対応の幅を拡大した新『リプラス』を、TOSTEMブランドから6月18日、全国で発売開始した。
 加えて、夏の熱い日射を窓の外で遮り、室内に熱を入れないカンタン日差し対策として好評の外付日よけ「スタイルシェード」や、窓の防犯対策に役立つ「枠付面格子」も窓リフォーム時に合わせて取り付けできる専用金具も用意された。
 昨年3月に発売を開始し、住まいの窓≠フ困りごと(暑さ寒さ、結露、すきま風、開閉が重いなど)を、壁を壊さない簡単施工で解決し、新築窓のようにすっきりとした仕上がりが好評の窓リフォーム商品『リプラス』に、今回、キッチンや脱衣所、トイレなどに使用されることの多いガラスルーバー窓やFIX窓など装飾窓のリフォームに対応する「縦すべり出し窓」「横すべり出し窓」を新たにラインアップ。これにより、従来、リビングや寝室などに使われることの多い引違い窓のみの対応から、より幅広い窓リフォームのニーズにも対応することが可能となった。また、従来から発売している引違い窓は、古い住宅に多くみられるランマ付サッシや外付サッシにも対応の幅を拡大している。
 本商品に関して、詳しくは同社ホームページまで。

低層マンション向け窓リフォームに
LIXIL 防火仕様をラインアップ
『ビルサッシサーモス-H RF 防火戸』

 LIXILは、低層マンションのオーナーおよび管理組合向けに、1窓あたり1時間程度で交換できる低層マンション向けリフォーム専用カバーサッシ『ビルサッシサーモス-H RF 防火戸』を6月より発売開始した。
 昨今の中古マンション需要の拡大や、リフォーム適齢期と呼ばれる築25年から35年のマンションのうち、5階建以下(低層)が50%以上を占めている(2016年LIXIL調べ)ことなどから、低層マンション向けの窓リフォームのニーズは今後ますます高まることが予想される。
 『ビルサッシサーモス-H RF 防火戸』は、業界に先駆け、1窓あたり1時間程度の作業時間で交換できるカバー工法を採用した低層マンション向けリフォーム専用カバーサッシ『ビルサッシサーモス-H RF』(2014年発売)の防火仕様だ。
 非防火仕様と同じく、短時間でJIS等級H-4の高い断熱性能を有した窓に手軽にリフォームできることに加え、従来品に比べ障子のフレーム幅を最大で約30%細くでき、ガラス面積を広くすることで採光性を高められるのが特長だ。
 本商品に関する詳しい問い合わせは、同社お客さま相談センター▽フリーダイヤル0120(126)001、または同社ホームページまで。

総受注高14か月連続で前年上回る
国内10か月、海外12か月連続増
中部経済産業局 5月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が6月29日に発表した平成30年5月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比26・8%増の496億8600万円となり、14か月連続で前年を上回った。前月比は0・8%増だった。
 国内受注は、前年同月比25・6%増の191億9000万円となり、10か月連続で前年を上回った。前月比は10・8%増だった。
 主力の一般機械工業向けが前年同月比12・1%増の88億9900万円と9か月連続で前年を上回り、自動車工業向けも同70・6%増の73億2100万円と6か月連続で前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比27・6%増の304億9600万円となり、12か月連続で前年を上回った。前月比は4・6%減だった。海外受注比率は61・4%。
 北米向けが前年同月比29・4%増と12か月連続で、ヨーロッパ向けが同29・7%増と14か月連続で前年を上回り、アジア向けも同29・3%増と2か月ぶりに前年を上回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け42・0%、北米向け29・5%、ヨーロッパ向け26・6%。
 国別にみると、1位の中国が87億1000万円(前年同月比35・0%増)、以下、アメリカ78億円(同22・9%増)、ドイツ21億9700万円(同35・1%増)、イタリア12億8800万円(同7・0%減)、台湾9億3400万円(同69・8%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比32・4%増の336億1900万円となり、6か月連続で前年を上回った。前月比は24・7%増だった。
 受注残高は、前年同月比43・3%増の2394億5600万円となり、14か月連続で前年を上回った。前月比は3・8%増だった。

本店の所在地及び
登記上の商号を変更
KVK 7月1日より

 KVK(社長=末松正幸氏)は、7月1日より本店の所在地を岐阜県岐阜市から岐阜県加茂郡富加町に、また登記上の商号を「株式会社ケーブイケー」から「株式会社KVK」に変更した。
 同社は、昭和38年の工場建設以来54年間に渡り、岐阜市黒野の地で本店として業務を行ってきたが、用途地域の変更により工場の建て直しができない地域となったため、各生産工程の富加工場への移転を行っていた。平成28年11月末には本社機能の移転も行い、その後順調に業務を遂行できたことから本店の所在地を富加工場へ移転し、また併せて登記上の商号についても本来意図していたアルファベット表記にした。
 変更内容は次の通り。
 【登記上の商号】株式会社KVK(旧、株式会社ケーブイケー)
 【本店の所在地】岐阜県加茂都富加町高畑字稲荷641番地(旧、岐阜県岐阜市黒野308番地)

 また、本店の所在地変更に伴い、拠点の呼称を次のように変更した。
 「本社」(旧、富加本部)、「本社工場」(旧、富加工場)…〈住所〉岐阜県加茂郡富加町高畑字稲荷641番地(電話0574―55―1120/ファクス0574―55―1146)
 「黒野工場」(旧、本社・本社工場)…〈住所〉岐阜県岐阜市黒野308番地