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2018年(平成30年)2月
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2018年2月4(日)・2660号
正・賛助会員ら100名が参集 景気上向きを期待しスタート 遠州機工会 平成30年賀詞交歓会開催 遠州機工会(会長=前嶋孝行氏・前島商会社長)は、1月6日午後6時より浜松市内のオークラアクトシティホテル浜松において賀詞交歓会を開いた。来賓はじめ正会員、賛助会員(商社・メーカー)ら約100名が参加して新年の幕開けを祝った。前嶋会長は挨拶で、今年の景気が上向くことに期待を寄せた上で、今年は積極的に動いて良いものをつかみたいと抱負を述べた。来賓の石川晃三浜松商工会議所副会頭は、自動車の電動化について調査、研究並びに関係業界に啓発活動をしていくなど、さまざまな角度から地域経済の発展に尽力していく考えを示した。 賀詞交歓会は、鈴木大造総務(丸尾興商取締役総務部長)の司会進行で進められ、冒頭、前嶋会長が「今年は1日から今日まで浜松、遠州地方は天気が良くて穏やかな正月ではなかったかと思います。昨日晩のニュースを見ていたら、東京で日本のトップ企業の社長さんが大勢出席されている新年会(経済3団体―経団連、日本・東京商工会議所、経済同友会主催の新年祝賀パーティー)が行われ、そのインタビューで今年は景気が上向くということでした。もちろん正月だからということもありますが、今の状況を見れば必然的だろうと各社長さんが仰っていましたので、今年も景気の面では一安心かなと思いながら見ていました。今年は戌年ということで、ことわざを調べてみたのですが、『犬も歩けば棒に当たる』ぐらいしか見当たりませんでした。良い方に捉えれば、色々と行動していけば、良い工具に出くわすと捉えることもできます。今年1年は、犬のように走り回りたいと思っています。戌は十二支の十一番目ということで、結びの年、いわゆる結実に近づいている。是非、来年のこの会でも皆さんと良い顔でお会いしたいと思っています」と挨拶。 来賓祝辞では、来賓を代表して石川晃三浜松商工会議所副会頭が「昨年のわが国の経済は、米国や中国、さらには欧州など世界的な好景気の持続と、政府の経済対策の継続の効果もあり、日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新するなど、着実に回復を続けてきました。本年についても、引き続き海外経済の堅調な推移が予想され、国内経済では、人手不足のもとで雇用、所得の改善やオリンピック関連の建設需要を背景に景況の底堅い推移が見込まれ、引き続き回復基調が続くと見込まれています。しかし一方では、自動車の電動化の潮流が加速しつつあり、製造業が100年に一度の大変革期を迎えていると言われています。自動車の電動化により、自動車を構成する部品の3分の1が不要になる上、部品金額はエンジン等の高額部品がなくなることから、概ね2分の1程度に安くされると予想されます。さらには、高い技術力を持つ分野から自動車部品製造に参入することも予測され、当地域経済を支える輸送用機器部品製造業が、激しい生存競争にさらされることは不可避な情勢です。こうした大変革期においては、個々の企業が的確な経営判断をすることは勿論ですが、業界地域ごとに連携し、協力して荒波に立ち向かうことが、時として大きな力を発揮する。まさに今こそ、会の真価が問われる時期だと思っています。製造、卸、販売を担う会員の皆様がそれぞれ得意分野で力を発揮することで業界を活性化し、会員全体の相乗効果で今後も貴会がものづくり浜松の発展に大きく寄与されることを強く期待しています。私ども商工会議所としましても、会員の引き続きのご支援の下、自動車の電動化についても調査、研究並びに関係業界に啓発活動をしていくことをはじめ、地域唯一の総合経済団体としてさまざまな角度から地域経済の発展に尽力をしてまいる所存ですので、本年もご協力のほど宜しくお願いいたします」と述べた。 賛助会員を代表して薮野忠久トラスコ中山常務取締役営業本部長が「今年も、皆様とともに良い1年を送りたいと思っています」と挨拶。 長谷川揚祐静岡県中小企業団体中央会西部事務所長は、「行動、アクションを起こして、情報を収集していく中で、危機管理も大切になってくるのではないか。昨年末に発表された漢字の『北』ではなく、『喜多』というような年になればと祈願しています」と述べた後、力強く乾杯の音頭をとった。 賛助会員の母店からの参加者などが紹介され、会場では参加者同士にこやかに年始の挨拶を交わす姿が見られた。 午後8時前、賛助会員の風岡和則オーエスジー中部営業部部長の三本締めで盛会のうちにお開きとなった。 「MASTER」シリーズ主軸 3年間の無償保証サービス DMG森精機 今年1月から開始 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、全世界で生産・販売する同社製の工作機械に搭載されている主軸「MASTERシリーズ」について、3年間の無償保証サービスを2018年1月から開始した。 同社では、これまでも日本国内で販売する機械の修理・保守サービスは2年間の無償保証を提供しているが、今回、主軸についてはさらに1年長い3年間の無償保証とすることで、顧客により安心して使用してもらえるようになった。 対象となる同社製の工作機械に搭載されている主軸「MASTERシリーズ」には、重切削に最適なpowerMASTER、高速マシニング加工用のspeedMASTER、複合加工機専用のcompactMASTER、ターニングセンタ用のturnMASTERの4種類がある。 「MASTERシリーズ」は、全世界で培った技術力やノウハウを結集してすべて自社開発し、それぞれの機械のもつ加工内容に合わせて最適な設計をしている。また、高精度ターニングセンタ(旋盤)の製造開始以来培ってきた主軸内製の経験を活かして、「MASTERシリーズ」もすべて同社で内製しており、その品質には自信があるという。 賀詞交歓会の役割分担決める 2月5日に全員例会 岐阜県管工機材商組合 12月度理事会・忘年会 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は、12月6日午後6時30分より岐阜市内のホテルグランヴェール岐山にて12月度理事会を開催した。理事会終了後は引き続き忘年会も行われた。 理事会の冒頭、廣瀬理事長が「1年間、皆様のご協力により大過なく過ごさせていただきました。有難うございました」と挨拶。続いて理事長が議長を務め議事に入った。 新年賀詞交歓会について、役割分担など詳細を確認した。賛助会員代表挨拶は木下キッツ中部支社長が行う。開催日は1月24日、午後5時30分受付、同6時開宴。今回は組合員を万遍なく配置して、賛助会員だけの席を作らないようにすることを決めた。 全員例会については、山田理事(山兼会長)が担当し、2月5日に開催することとした。 第72回ゴルフ会は、11月2日に岐阜関カントリー倶楽部東コースにて開催され、原嘉輝氏(オンダ製作所)が優勝、木下昭彦氏(キッツ)が準優勝したと報告された。次回は3月27日を予定。 その他、平成30年度総会は任期満了による役員改選があるため、次の理事会までに候補者を選定することを確認した。 次回理事会は2月5日午後5時より岐阜グランドホテルで開催される。 プロの“のこぎり演奏家” 稲山訓央氏の講演と演奏 福井県機工商組合 平成29年度研修会開催 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、11月22日午後5時より福井市内のユアーズホテルフクイにおいて、平成29年度研修会を開催した。 今回は、のこぎり演奏家の稲山訓央氏(いなやま・くにお)を講師に招いて講演会が行われ、正会員17名、賛助会員16名、合計33名が聴講した。演題は「人生はのこぎりだ!押して駄目なら、弾いてみな!」。講演終了後の懇親会では演奏も披露された。 講演会の冒頭、吉岡理事長が挨拶で「昨年の研修会では、米国大統領がトランプさんに決まり、これからどんな世の中になるのか全く予測ができない、といった趣旨の話をしていた。今年に入り円安が進んで株が高くなり、中国の市場が電子部品・自動車・建機など一気に忙しくなり、日本のものづくりも活況を呈してきた。工作機械の受注も1・6兆円が現実味を帯び、機工商組合会員も大変多忙ではないか?今回の研修ではプロののこぎり演奏家をお迎えして、芸術の秋ということで音楽も楽しんで欲しい」と述べた。 司会の山本英治理事(福井機工社長)より講師紹介が行われた後、稲山氏が登壇。同氏は講演で「留学する機会があり、のこぎり音楽に出会った。帰国後は独自で演奏方法を確立し、試行錯誤の末、日本で初めて音楽用のこぎりの開発にこぎつけた。演奏用のマニュアルも作成しており、多くの人にのこぎり音楽に触れてもらいたい」と話した。また、2018年に福井県で開催される第18回全国障害者スポーツ大会にちなみ、「こののこぎり音楽が聾唖障害を持つ子供たちにも音楽として楽しんでもらえることが分かり、聾学校などへの慰問を通してボランティアに取り組んでいる」ことを紹介。さらに「木を切る道具であるのこぎりで音楽演奏してみようという発想の転換が重要。人はさまざまな壁にぶつかるが、柔軟な発想があれば乗り越えられる」と強調した。 午後6時20分から懇親会が開かれ、山内和則理事(カネ長社長)の司会進行、岩佐実副理事長(みのる産業社長)の音頭で乾杯した。稲山氏がオリジナル曲の「静謐」「天津の朝」と、さだまさしの「秋桜」を実際にのこぎりで演奏。参加者は珍しい音楽とおいしい料理で楽しいひとときを過ごし、高磯昭文サカエ富山営業所副所長の中締め、山内理事の閉会の挨拶で終了した。 「能楽と薩摩琵琶の世界」に触れる 月曜会 平成29年12月例会 異業種交流の月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)は、12月18日午後6時より名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルにて例会を開催した。 今回は「能楽と薩摩琵琶の世界」と題して、講師に玉野宮夫氏(能楽・伯楽座代表)と細川華鶴子氏(薩摩五弦琵琶)を迎え、平家物語の「壇ノ浦・安徳天皇結びの場面」が演奏された。 平家が一ノ谷、屋島と源氏に破れ、ついに元暦2年3月に平家一門は必死の戦いで、平家方は平知盛を総大将に壇ノ浦にて一進一退の船合戦となり、激しい戦いの末、知盛は最早これまでと入水自害、清盛の妻、二位尼(にいのあま)も孫にあたる安徳天皇を抱いて入水。この場面を玉野氏の能管(日本の横笛のひとつ)、細川氏の琵琶と語りで再現した。 知恩院の大梵鐘と同じ周波数という、江戸時代に茶会で使われた銅鑼を鳴らして、平家物語の冒頭「祇園精舎」もアンコールで演奏された。 2018年さらなる飛躍を 中期経営計画初年度目標4650億 中部ユアサやまずみ会・炭協会 合同賀詞交歓会 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)と、中部ユアサやまずみ会ならびに中部ユアサ炭協会は1月10日、名古屋市中区金山のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で2018年合同賀詞交歓会を開催。総勢470名が参加した。 中部ユアサやまずみ会の峰澤彰宏会長(峰澤鋼機社長)は、昨年新体制となったユアサ商事にかけて「田村社長が掲げておられるキーワード『Growing Together 2020』が示す通り、私たちは日頃からのお取引でユアサ商事さま、そして炭協会のメーカーの皆さまと一緒になってビジネスに取組んでいます。決して自分たちだけ、自分の会社だけでは成し得ないことをお力添えいただいて日々仕事に取組んでおります。ユアサ商事さまにおかれましても佐藤会長、田村社長がTogetherなカタチで新しく動き出しています。そんなユアサ商事さまと、炭協会の皆さま、そしてやまずみ会会員同士がTogetherに、一緒になって幸せを掴んでいけるよう私自身も取組んでまいりたいと思っております。今年も一緒に頑張っていきましょう」と挨拶のなかで語った。 続いて、ユアサ商事の田村社長が「昨年4月に当社は今後の新たな歴史に向かう第一歩として、創業360周年にあたります2026年を見据えた『ユアサビジョン360』を策定しました。同時に、その実現を目指した第1ステージの中期経営計画『Growing Together 2020』をスタートさせました」と挨拶のなかで2017年の総括ならびに2018年の展望を語った。 ユアサ商事は昨年、大きく分けて3つの施策を行っている。@情報発信機能の強化策として「インターネットによる新商品検索サイトの開発」に着手。A「農業」「医療」「介護」分野への挑戦に加え、成長事業の「ロボット&IoT」「レジリエンス&セキュリティ」に関して、今までとは違う、部門に限られた展開ではなく会社横断的な取組みを開始。B海外事業に関し、日系企業への販売はもちろん、現地資本企業へも販売を拡大。こうした3つの施策以外にも、同社はその総合力を発揮させるために「部門の壁を取り除き、枠を超えた事業展開をするべくいろんな取組みを昨年させていただきました」と田村社長は言う。 では今年の同社はというと、中期経営計画『Growing Together 2020』の達成に向け、コア事業の機能強化はもちろんのこと、5つの成長分野「ロボット&IoT」「環境エネルギー」「新流通」「レジリエンス&セキュリティ」「海外」をさらに推し進めていくという。田村社長は「2018年、工業分野におきまして自動車関連産業や半導体関連産業を中心に引き続き好調が続くと見ています。とりわけ工作機械業界は昨年過去最高の受注数字を確保できたと言われていますが、今年いっぱいも継続するものと判断しております。加えて、ロボットやAI、IoTを活用した商品化、自動化という目的での設備投資も大きく期待できると考えております。住管あるいは建材、建設分野では東京オリンピック・パラリンピックの準備が今年に入って本格化してきます。首都圏のみならず日本国内に活気が出てくるものと期待しております。こうした背景から、当社のそれぞれの分野でも堅調に推移するものと判断しております。一方で、人口減少、労働力不足の進行、加速度的に進歩する情報通信技術、電気自動車や自動運転の急速な開発と進展、電子商ビジネスのさらなる拡大など、社会、ビジネス構造が大きな変革期を迎えています。こうした劇的な変化を続ける今こそ、飛躍の大きなチャンスと捉えています」と2018年はさらなる飛躍の年にすると断言。最後に「これらの取組みにより、中期経営計画の初年度目標である2018年3月期連結の売上高4650億を達成したいと考えております。当社は2019年に会社設立100周年を迎えます。次の50年、100年に向けて、常に経営理念の『誠実と信用』を心掛け『進取と創造』の精神を持って突き進んでまいります。変革の時代に新たな高みに進化できるよう『Growing Together 2020』の言葉が表す通り新しい年に皆さまと一体となって共に挑み、共に飛躍させていただきたいと思います」との言葉で挨拶を締めた。 その後は、中部ユアサやまずみ会の近藤純一副会長(本田商会社長)が乾杯の音頭をとり懇親会へ。参加者らは新年の挨拶を交わしつつ懇親を深め、宴もたけなわとなったところで、中部ユアサ炭協会建機部会の杉浦誠一会長(鶴見製作所名古屋営業所長)が中締めの挨拶に立ち、3本締めでお開きとなった。 高感度、高フレームレートの新世代センサー 「epc611」販売開始 リンクス IIoT(Industrial IoT)分野における最先端技術の技術商社「リンクス」(社長=村上慶氏、本社=横浜市青葉区)は、8×8ピクセルToF(Time of Flight)(*1)方式の新世代センサー「epc611」の販売を開始した。 「epc611」は、光子感度や測距フレームレート、さらには様々な種類のアプリケーションに適用できる多様性において、新たな業界標準になると目されている。2・6o×2・6oという極小サイズのベアチップである「epc611」は、組込製品に搭載することで、ジェスチャー認識やロボティクス、ドローン、自動走行車、自動ドア、機械の安全性確保をはじめ、様々な分野や用途での活用が見込まれる。 「epc611」の主な特長は、高感度と高フレームレート、そして多様な適用範囲。最新のToFピクセル設計により、ESPROS社が提供している従来のToFセンサー(epc600/610)と比較して受光感度が30%上がり、感度向上を実現した。直射日光下において、わずか7・5nW/muの照度で正確な距離測定が可能。また、秒間8000回測距という高フレームレートにより、SLAM(*2)アプリケーションにおいて10Hzでの回転測距といった利用方法が可能。さらに、「epc611」は7種類の異なるToFモードを用意し、8×8pxモードのほか、高速撮像モード、ビニングモード(*3)など幅広く対応している。 (*1)ToF(Time of Flight)=カメラの光源からの光が、計測対象表面で反射してカメラに戻ってくるまでの時間を計測することで、対象物との距離を算出する測距方法。 (*2)SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)=自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術。自動車の自動運転や掃除ロボット、自律動作ロボット等で採用されている。 (*3)ビニングモード=複数の画素を1つの画素として読み出すこと。8×8pxを1×1pxとして扱うことが可能となる。 三菱マテリアル新製品 低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス 「WSX445」にアイテム追加 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏、住所=東京都千代田区)は、ポジティブインサートとネガティブインサートの特長を融合し、両面(4コーナ×2)使用できる経済性と低抵抗を実現させた、低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」に、左勝手インサートとワイパーインサートのサーメット材種を追加発売し、使用用途を拡大した。 追加アイテムの主な特長は次の通り。 @サーメット材種は、仕上げ面に光沢が必要な加工や一般切削用として最適。 Aサーメット材種「M]3020」は耐摩耗性に優れ安定切削での寿命向上を実現し、「M]3030」は耐欠損性に優れ断続切削加工に最適。 B「Lブレーカ」左勝手インサートは、切れ味重視の低抵抗タイプで、難削材の加工や機械・被削材の剛性が低い場合に最適。 【品名】低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」追加アイテム 【型番】ワイパーインサート「M]3020」材種1アイテム、「Lブレーカ」左勝手インサート「M]3030」材種1アイテム 【標準価格(税抜)】「SNGU140812ANEL-L M]3030」1380円、「WNGU1406ANEN8C-M M]3020」1760円 溝入れ突切りバイト 「GWシリーズ」を発売 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、シンプルでありながらも強固に取り付けられるクランプ機構を採用し、性能と操作性の両面で優れる、新しい溝入れ突切りバイト「GWシリーズ」の販売を開始した。 今回、外部給油式に加え、すくい面と逃げ面に給油できる内部給油式の板バイトとツールブロック、クーラントホースキットも同時に発売した。 主な特長は次の通り。 @抜けにくいテーパークランプやセーフティ・キー、凸面受けにより高信頼のインサートクランプを実現。 Aレンチのワンアクションにより、容易にインサートの着脱が可能。 Bすくい面と逃げ面の両側から同時に給油する内部給油式板バイトは、効果的に切れ刃を冷却できるので、耐摩耗性が大幅に向上。 C内部給油式ツールブロックには6つのクーラント接続口と2つのクーラント出口を設置し、使用機械の取り付けに合わせたクーラントホースの取り付けが可能。 Dインサートには、優れた切りくず処理を実現するブレーカシステムを採用。 【品名】溝入れ突切りバイト「GWシリーズ」 【型番】板バイト…クーラント穴なし8アイテム・クーラント穴あり8アイテム▽ツールブロック…クーラント穴なし4アイテム・クーラント穴あり4アイテム▽インサート…溝幅2〜5o52アイテム▽クーラントホースキット…12アイテム 【代表型番と標準価格(税抜)】板バイト「GWB26NA2-D36」1万4400円、「GWB32NA2-H60-C」2万5500円▽ツールブロック「GWTBN2020-B26」2万9200円、「GWTBN2525-B32-C」4万900円▽インサート「GW1M0200D020N-GS VP30RT」1400円、「GW1M0500H040L05-GM VP20RT」1750円▽クーラントホースキット「CS-1/8-200BS」3万300円 位置精度が必要な搬送・クランプに対応 3D吸着クランプシステムSSCB シュマルツ エアのみで位置決め高さをセットアップ 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、曲面や凹凸のあるワークに対応し、位置を保ちながら安定性の高い吸着搬送やクランプを可能にする3D吸着クランプシステムSSCBを開発した。 従来の吸着パッドは吸着時のワーク位置が保障されず、精度が求められる搬送やクランプのアプリケーションには不向きだったが、SSCBは吸着パッドと位置決めピンが一体化しており、パッドのみでの吸着時に問題だった揺れや位置のばらつきをおさえる。位置決めピンは圧縮エアによってロック/アンロックでき、任意の高さに変更可能なため、あらゆる製品に汎用的に対応することができる。ワークそのものを基準にピンのポジションを転写したり、3Dデータを用い、ロボットの動作によってピンのポジションを設定することも可能。 これまでメカクランプや基準ピン、ガイドなどを使用し専用に製作していた搬送ハンドやクランプ治具は、SSCBを用いることで簡素化・汎用化することができる。特に、多品種・小ロット生産の加工や溶接工程での専用治具を用意するコストや段替え時間を大幅に削減する。 吸着パッドには耐摩耗性・耐裂性に優れたバルコラン製のパッドを使用しており、鋭い鉄板のエッジにあたっても切れにくく長寿命。また、2・5段のじゃばらがあるため、ワークにしっかりと追従する。 位置決めピンのセットアップが容易な一括ロックタイプと、位置決めピンの許容荷重がより大きい個別ロックタイプの2タイプをラインアップしている。 【主な特長】 @吸着・固定時の安定性と高い位置決め精度。 A位置決めピンを任意の高さに設定できるため、あらゆるワークに対応可能。 B圧縮エアのみでピンの固定ができるため、素早く容易にセットアップ。 JR春日井駅南東地区、 市街地再開発組合設立を認可 岡谷鋼機、矢作建設などが事業参画 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区)、矢作建設工業(社長=柳充広氏、本社=名古屋市東区)及び野村不動産(社長=宮嶋誠一氏、本社=東京都新宿区)の3社は1月11日、地権者や地域住民と推進している「JR春日井駅南東地区 第一種市街地再開発事業」が、同日、市街地再開発組合設立について春日井市長の認可を受けたことを発表した。 3社は、2017年2月より特定業務代行者として事業参画し、事業協力を行ってきた。同地区は、2014年にまちづくり協議会を設立、2017年8月に都市計画決定告示を経て、再開発組合設立に向けて事業を進めてきた。今後、権利変換計画認可を経て2021年の竣工を目指す。 名古屋市の北東部に位置するJR中央本線・春日井駅周辺は、2015年2月に春日井市によって「JR春日井駅周辺地区市街地総合再生計画」が策定された。この中で、同駅周辺は駅前商業機能が低下しつつある点、細分化した低未利用地が多く存在し、駅前にふさわしい土地利用が図られていない点が課題として挙げられていた。 2016年10月に自由通路が開通し、これまで線路によって分断されていた駅南北の往来が可能となり、駅前の利便性が向上。駅前にふさわしい土地の合理的な高度利用が期待されている。 同事業は自由通路開通によって利便性の高まった春日井駅前において、都市機能が集約されたコンパクトシティの実現を目指す。住宅、子育て施設、商業施設などの多様な都市機能によってにぎわいを創出し、JR春日井駅周辺の今後の活性化につながる開発として、南口を明るくにぎわいのある景色に変える、シンボリックな駅前街区を形成する。 特定業務代行者として、施設建築物の設計・施工を矢作建設工業が担当、住宅棟における住宅保留床を岡谷鋼機と野村不動産が共同で取得、また、事業推進における協力・支援を各社で行っていく。 【計画概要】 ・地区名称=JR春日井駅南東地区 ・施行地区=愛知県春日井市上条町三丁目24-1ほか ・事業名称=JR春日井駅南東地区 第一種市街地再開発事業 ・施行者名称=JR春日井駅南東地区 市街地再開発組合 ・交通=JR中央本線「春日井」駅徒歩1分 ・建築敷地面積=約3900u ・建築面積=約2550u ・延床面積=約1万9830u ・構造・規模=RC造、地上23階建(免震構造採用予定) ・主要用途=住宅、商業、駐車場 ・事業関係者=事業コーディネートURリンケージ ・特定業務代行者=矢作建設工業(代表企業)、岡谷鋼機、野村不動産 3月16、17日にポートメッセなごやで 2018中部機械加工システム展 ジーネット名古屋支社 出品メーカー向け説明会を開催 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=大谷秀典氏、所在地=名古屋市中村区《現在、支社建替え中のため仮事務所。新社屋は中区富士見町に今秋完成予定》)管轄の有力販売店が主催する「2018中部機械加工システム展」が3月16日(金)・17日(土)の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催される。これに先立ち、出品メーカー向け説明会と決起大会が昨年12月12日午後4時30分より名古屋市熱田区のサイプレスガーデンホテルで行われた。 中部機械加工システム展は、機械加工に特化した展示会で、5年続けての開催となる。今回は「生産性向上と省エネ・高精度加工のご提案」をテーマに、最新鋭の工作機械、切削工具、ツーリング、治具等の周辺機器ならびに環境改善機器をメインに展示する。また会場では、生産性の向上、コストダウンにつながる各種問題解決型の提案も多数用意する。 説明会で事務局を代表して挨拶に立った大谷支社長は「非常に我々の業界にはフォローの風が吹いておりまして、この中でも大多数の方がそう感じておられると思います。半導体業界の好調がかなり起因しており、7〜9月のクォーターで世界の半導体出荷額が最高を更新したということで、前年比30%アップだそうです。それともう1つ絶好調なのが工作機械業界。2017年の受注額が過去最高の1兆6000億円をどうやら上回るというコメントが、日本工作機械工業会(日工会)から出されたようです。前年は1兆2500億円でしたので2割5分ぐらい上昇している。そんな好環境の中、中部機械加工システム展を3月に開催いたします。是非、勢いに乗って皆さんと一緒に商売で伸びていきたいと思います」と意気込みを語った。 また同社の近況報告を行う中で、名古屋支社の業績について「(2018年3月期)上期の売上高は、部門別で機工部門が大きく伸ばして前年同期比114・1%。機械部門が、4〜6月で機械の納入が少し遅れたのが影響し、82・5%。機械の受注は好調だったので、これが下期の数字を押し上げていくと予想している。住設システム部門は90・4%で、なかなか個人消費が回復しておらず厳しい状況。名古屋支社全体では102・7%となった。第1四半期が大変厳しかったが、第2四半期は大分回復し、10〜11月も2桁の伸びを維持しており、このペースで展示会を含め、3月までにしっかりと数字を出していきたい」と話し、支社方針や部門別戦略、2017中部機械加工システム展の成果などを説明した。 今回の出品メーカーは、工作機械メーカー、CAD/CAMメーカー、切削・ツーリング・治具・産業ロボット・測定・環境機器等機械加工周辺機器メーカーなど、180社を予定(前回展は165社が出展)。昨年までは第3展示館の2分の1を会場として使用していたが、今回は4分の3まで拡大する。 集客目標は4000名。前回展は目標3500名に対し、4392名が来場した。 また、展示会2日目(3月17日)の開催時間が午前9時30分〜午後4時と、例年より開始が30分早まり、終了も1時間早くなる。 同展示会の特徴の1つが「かんたん解決パネルでの提案」。今回も各ブースにパネルを設置し、ユーザーが抱えている問題点を掲げ、展示商品で解決できることを解りやすく表示する。 特設コーナーは、今回新設の2つを含む、次の5コーナーを設ける。@「インライン測定・ラインサイド測定の生産性向上対策!」コーナー【新設】A「システムインテグレータ(SIer)・ロボットシステム」コーナー【新設】B「バリ取り・面取り加工の生産性向上対策!」コーナーC「機械保全の省力化対策!」コーナーD「製造ライン機器(搬送・ポカヨケ)の省力化対策!」コーナー。 新設の「システムインテグレータ(SIer)・ロボットシステム」コーナーには、システムインテグレータのロボットテクニカルセンター、五十鈴電業、近藤製作所、テクノ21グループ、豊岡販売の5社が出展し、最適なロボットシステムを提案する。 また、前回導入されたユーザーサポートシステム(受付システム・メーカー小間アンケートデータ取得)は、より使いやすく進化して、今回も導入される。 説明会は、このほか出品要領などについて説明し終了。その後、会場を移して決起大会が開かれ、展示会に向け、事務局のジーネットと出品メーカー相互の結束を固めた。 【2018中部機械加工システム展 開催概要】 ●テーマ=「生産性向上と省エネ・高精度加工のご提案」 Advance Productivity ●会期=2018年3月16日(金)午前10時〜午後6時、17日(土)午前9時30分〜午後4時 ●会場=ポートメッセなごや第3展示館 ●主催=ジーネット名古屋支社管轄の有力販売店 ●事務局=ジーネット 名古屋機械課、名古屋営業所、三河営業所、一宮営業所、三重営業所、静岡営業所、浜松営業所、および名古屋支社 ●展示規模=会場床面積6750u ●展示小間数=約180小間(予定) ●出品予定メーカー数=180社(2017年12月4日現在176社、[内訳]工作機械メーカー、CAD/CAMメーカー他…23社、切削・ツーリング・治具・産業ロボット・測定・環境機器等機械加工周辺機器メーカー…153社) ●キャンペーン期間=2018年1月1日〜3月31日 ●集客目標=4000名 ジーネット東京支社内に 「RTC東京」開設 ロボットテクニカルセンター 開設披露式典を開催 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)とシステムインテグレータの丸工業(社長=丸正氏、本社=兵庫県西宮市)が共同出資する、ロボットテクニカルセンター(社長=丸正氏、本社=兵庫県西宮市)は1月、「ロボットテクニカルセンター(RTC)東京」を東京・大田区のジーネット東京支社内に開設した。これに先立ち、昨年12月7日に開設披露式典が開かれ、関係者ら約120名が出席した。 RTCでは、製造業への産業用ロボットの導入促進を目的として、ロボットの安全教育・操作教育を提供する「ロボットスクール」、実際の導入前に様々なテストを行う「トライアル」、投資効果向上を図るための検証を行う「コンサルティング」を実施。「RTC東京」は、兵庫県西宮市にある「RTC兵庫」に続く2か所目の拠点で、国内主要メーカー7社のロボット15台(内、3台は教育用)を設置しロボットのショールームの役割も担う。 主たる業務となる、労働安全衛生規則に基づく「産業用ロボット特別教育講習」などの安全教育は、現在、RTC兵庫で年間受講者約550名に対して講習を行っているが、市場規模の大きな東京では2・5倍の需要を見込み、年間1200〜1300名の受講者を想定している。 式典では、古里ジーネット社長が「産業界においては、人手不足、生産性の向上への対応として、ロボットの導入ニーズが幅広く存在しています。中堅・中小企業の場合、大企業とは異なり、容易にロボットが導入されにくい阻害要因が数多くあります。今回、東京で開設するに至ったのは、関東圏における、オペレーターの育成に注力しながら現場におけるミスマッチを無くし、導入を具現化していこうという流れの1つではないかと自負しています。数多くの方々に、RTC東京にお越しいただき、安全教育の受講、ソリューション提案の検討、各種ロボットの比較等を通じて、中堅・中小企業のロボットを使った自動化の導入スピードを少しでも早めることができればと願っています」と挨拶。 丸ロボットテクニカルセンター社長は、事業計画について説明する中で「当面の目標としては、日本で一番たくさんロボットの安全教育をする業者を目指していく」と意気込みを語った。同氏は、中小企業にロボットを導入するにはオペレーターの育成が最重要との考えから、兵庫県西宮・尼崎市近隣の工業高校の生徒にロボットの扱い方を教える活動も行っている。 来賓の安田篤経済産業省製造産業局産業機械課ロボット政策室室長、冨士原寛日本ロボット工業会専務理事、川上立雄東京都大田区産業経済部部長が祝辞を述べ、式典終了後は「RTC東京」内を見学した。 愛機工組合 支部忘年会 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)では、昨年11月下旬から12月中旬にかけて、各支部の忘年会が行われた。 支部員同士で切磋琢磨 尾張支部 料亭「つたも」で 尾張支部(支部長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は、11月25日午後6時30分より名古屋市中区の老舗料亭「つたも」において支部忘年会を開催した。 開会に先立ち、匠ライフデザインの吉澤氏より組合本部で推奨している業務災害補償保険(労務トラブルから会社を守る保険)についての紹介があった。 忘年会は、近藤理事(油傳商店社長)が司会を務めて進行され、佐々木理事(太田廣常務)の開会の辞に続いて、大崎支部長が挨拶に立ち「この様な会ができるのも、組合の方でメカトロテック展をはじめ、色々な事業を行っていただいている結果と存じます。今年(2017年)のメカトロテック展は会期中雨ばかりで、特に前半は前回展と比べて来場者数がやや少なかったのですが、後半2日間で盛り返し、9万2000名ほどの来場者数がありました。雨が降った割には大盛況でした。今、理事会の方では支部再編ということで、支部(9支部)を一部統合してはどうかという案があります。当支部は現在26社あり、ここ数年で2、3社廃業をされたところもあります。他の支部と比べても10名以下の企業が多く、互いに切磋琢磨してやられておりますが、将来、少子化・高齢化などにより廃業されるところもないことはない。支部と支部が合併をしても単純に足し算ではなく、それを機に組合をお辞めになるところも出てくるかとも思います。尾張支部に関しては、このままの体制で行く方針としております」と述べた。 近藤支部相談役(油傳商店会長)の力強い発声で乾杯。 近況報告や情報交換に花を咲かせて親睦を深め、服部理事(服部商会社長)の中締めで終了した。 平成30年度支部総会は、2月24、25日にエクシブ浜名湖(静岡県浜松市)での開催を予定している。 2018年も行事企画いろいろ 熱田支部 あんこう鍋「得仙春岡」 熱田支部(支部長=滝澤有一氏・松本商店社長)の忘年会は、これまで恒例となっていた歴史探索会をひと休みし、名古屋市千種区春岡にある「得仙春岡」で12月1日に開催された。会には支部員ら15名が参加し、冬の味覚「あんこう鍋」を堪能していた。 冒頭、挨拶のなかで滝澤支部長は「先日、全機工連が主催する若手交流会に参加してきました。働き方改革をテーマにディスカッションしていましたが、どこの会社もまだまだこれから環境整備をしていく段階にあるようでした。若手交流会はこれからも続いていきます。皆さまの会社の従業員の方など、どんどん参加してみてはいかがでしょう」と、11月18日に東京で開催された『第1回全機工連若手交流会』について報告した。 続いて水谷隆彦副理事長(ミズタニ機販社長)が「熱田支部では1年間いろいろな行事を行ってきましたが、来年(2018年)は、例えばMRJミュージアムの見学や四日市コンビナートのナイトクルーズなどいろいろ考えております。ぜひ皆さんもこうした機会に懇親を深めていただき、また、組合活動へのご協力もよろしくお願いします」と挨拶し乾杯の音頭をとった。 懇親を深めながら情報交換 三河支部 焼肉「三八」で 三河支部(支部長=三井重信氏・三井機工社長)は、12月8日午後7時より愛知県岡崎市の焼肉「三八」本店において支部忘年会を開いた。 冒頭、三井支部長が挨拶で、忘年会への参加と日頃の支部活動への参加・協力に対して御礼を述べた後、昨年10月に開催されたメカトロテックジャパン2017の結果について報告した。 その中で三井支部長は「10月のメカトロテックは、皆様のご協力の結果、大変好評のうちに終了することができました。私が会場に行った時は2016年のJIMTOFと比べても活気があったという感触がありました。今後も国内での工作機械の大型見本市が引き続き開催できますよう皆様のお力をお借りしていきたいと存じます。本日は、会員ならびに賛助会員相互の懇親を深めながら情報交換などをしていただければ幸いです」と述べた。 続いて、組合が推奨する「業務災害補償保険」について匠ライフデザインの南社長より説明があった。 この後、鈴木氏(東陽)が乾杯の発声をおこない、懇親の場に。参加者は歓談して和やかなひと時を過ごした。 好況感を実感できた1年 南支部 名古屋国際ホテルで 南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は12月8日、名古屋市中区の名古屋国際ホテル「ガーデンサイド」(R階)で忘年会を開催した。和久田修志理事(三和商事社長)が司会進行を務めた忘年会。集まった支部員ら19名は会話を弾ませ、会は大いに盛り上がりを見せていた。 冒頭、森支部長は「今後もこういう機会に積極的に参加していただき、懇親を深め、情報交換などしていただければ、それだけで組合に加入しているメリットは大いにあるかと思います。今年1年、皆さんのおかげで無事過ぎようとしております。そして、景気も良くなってきていると思います。皆さんもそう感じているのではないでしょうか? 来年もこの状況が続くかと思いますので、今日は和気あいあい楽しく盛り上がりましょう」と、1年を締めくくる言葉で挨拶。続いて中川雅夫理事(ナカガワ社長)が「この1年間、皆さんいろんなことがあったかと思います。たくさん苦労もされたと思います。その苦労に対して努力もされたと思います。そんな皆さんの努力に対して乾杯したいと思います」と乾杯の音頭をとった。参加者は1年の労をねぎらいあい、お酒や料理を楽しんだ。 今年も余興で大盛り上がり 東支部 東京第一ホテル錦で 東支部(支部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)の忘年会は12月12日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて開催された。例年のごとく今回も余興が用意されており、参加した支部員や賛助会員らは大変盛り上がっていた。 各支部の忘年会会場でも行われていたが、賛助会員の匠ライフデザインにより業務災害補償保険についての説明会が行われた後、野崎支部長から「今後、組合員数の減少が予想されることから、今、組合理事会では支部再編の話が出ています。皆さんにお願いしたいのは、これからもこういう場に積極的に出席していただいて、情報交換はもちろん、お互いに切磋琢磨していただきたいと思っております。それが、この業界、そして組合には必要だと思います」と挨拶のなかで参加者に組合(支部)活動への積極的な参加を呼び掛けた。 続いて壇上に立った林正人理事(広島商事社長)による乾杯の音頭で忘年会はスタート。途中、賛助会員のPRタイムや野崎支部長の知り合いという方のショータイムが設けられていたりと終始笑いの絶えない時間もあっという間に過ぎ、最後は田中知之理事(ミユキ商會会長)の挨拶と1本締めで散会となった。 2018年は盛りだくさんの企画 北支部 梅の花・栄店にて 北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は、12月20日午後7時より名古屋市中区の梅の花・栄店において支部忘年会を開催した。 服部理事(伊吹産業社長)の司会進行で進められ、冒頭、長村支部長が「暮れの12月で、特に本日は20日というお忙しい中、たくさんの方にお集まりいただき誠にありがとうございます。北支部として今年(2017年)は何も出来ませんでしたが、年明け早々の第3土曜日に恒例の豊川稲荷への初詣があります。また次年度になりますが、9月の日帰り旅行も目処を立てて予約をしてありますので、是非お楽しみにしていただければと思います。景気の方は、皆様が良いと言う割には、私どもは実感がありません。先日、伝動機全国大会にお伺いしたところ、大阪は空前の大景気で、皆さんすごいとおっしゃられておりました。半導体の製造機の需要でバブル並みに忙しいということでした。名古屋は比較的そのような感じはしませんが、これからも色々厳しい時代にはなるかと思います。少しでも皆様と意見を交わしながら、北支部を楽しんで行けたらと思います。また、組合本部の方でも、会員減少による支部の統合についての話が出ております。北支部も隣の西支部さんと色々と交流がありまして、もし統合するならば西支部さんではないかと感じております。この話はまだ確定ではなく、本部の議題として出ているというようなものです。本日も、お酒を酌み交わしながら、色々ご意見をいただけたらと存じます。今後、会員数も減少していくかもしれませんので、まとまっていく力も必要かと思います。忌憚のないお話をいただければと存じます」と挨拶した。 続いて山崎組合事務局長が、メカトロテックジャパン2017への支援・協力に対する御礼と、展示会が成功裡に終了したことへの御礼を述べた後、力強く乾杯の音頭をとった。 参加者は和やかに1年を振り返りながら親睦を深めた。 清水支部幹事(清水商店社長)が恒例の豊川稲荷初詣の日程などを案内した後、同氏による一本締めで忘年会を終了した。 老舗のおもてなしを堪能 西支部 料亭「河文」で 西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)の忘年会は、12月15日午後6時30分より、江戸時代初期創業で400年の歴史を誇る老舗料亭「河文」(名古屋市中区)にて開催された。 矢野理事(滝川物産社長)の司会進行により、はじめに内藤支部長が「本日はお寒い中、またお忙しい中、西支部の忘年会にお集まりいただきありがとうございます。また、日頃は組合活動はじめ支部活動にご協力を賜り誠にありがとうございます。今年度は、組合最大の行事であるメカトロテックジャパンがこの秋にあり、皆様のご協力もあり、前回展と比べると会期中4日とも雨というあまりよくないコンディションの中、若干来場者数が減少しましたが、展示会としては大変盛況のうちに終わることができました。重ねて感謝申し上げます」と挨拶。 続いて、「業務災害補償保険」について匠ライフデザインより説明が行われた。 内藤支部長の音頭で乾杯した後、参加者は和やかに歓談しながら老舗のおもてなしを堪能した。 またこの中で、2月2日に開催する西支部ボウリング大会について担当の吉野理事(吉野機械工具社長)が「西支部ボウリング大会が10年目となり、今回優勝カップの取り切り戦となります。私が当初から担当させていただいておりましたが、第11回大会から新たなカップを作り、服部支部幹事(服部社長)に運営のバトンを渡してまいります。是非とも、社員の方の福利厚生を兼ねて、第10回記念大会に大勢の方にご参加いただければと思います」と呼び掛け、服部支部幹事の中締めで盛会のうちにお開きとした。 MEKASYS in NAGOYA 2018 IoT&ロボット 現場最適化へ 日 伝 2月9日(金)、名古屋国際会議場イベントホールで 日伝名古屋支店(支店長=細川幸明氏、所在地=名古屋市昭和区)は2月9日、名古屋国際会議場イベントホールにて「MEKASYS in NAGOYA 2018」を開催する。 今回のテーマは「IoT&ロボット 現場最適化への貢献〜これからの製造業は変わる!?〜」。展示会では、IoTの導入や最新のロボット&システムアプリケーション・現場改善・省エネに関する製品など、厳選された51社が出展する。 4つの展示ゾーンを設け、「IoTゾーン」ではスモールスタートを提案、「ロボット・省人化ゾーン」では単品からシステムまで提案、「環境改善・省エネゾーン」では人に優しい環境の提案、「機械要素部品ゾーン」では自動化への最適な提案を行う。新製品を多数揃え、東海地方のユーザーに合わせた展示内容。 好評のセミナーは、今回、現在のロボット業界の動向や注目のIoTの現状などについての3セミナーが開催される。@IoTセミナー〜いまさら聞けないIoT〜(MEKASYS)Aロボット基本セミナー(安川電機)B工場エアの省エネ提案(SMC) 【展示会概要】 会期=2018年2月9日(金)10時〜18時 会場=名古屋国際会議場イベントホール(名古屋市熱田区熱田西町1-1) 入場料=無料 【出展メーカー】 《IoTゾーン》イマオコーポレーション、SMC、エム・システム技研、シュナイダーエレクトリックホールディングス、昭和電機、東芝テック、パトライト、パナソニック、富士電機、MEKASYS 《ロボット・省人化ゾーン》アイエイアイ、SMC、川崎重工業、近藤製作所、山洋電気、TAIYO、デンソーウェーブ、東邦大信、鍋屋バイテック会社、日本電産シンポ、ニューエラー、不二越、フジタ、マルヤス機械、妙徳、メイキコウ、安川電機、MEKASYS 《環境改善・省エネゾーン》アイリスオーヤマ、アネスト岩田コンプレッサ、永進テクノ、SMC、空間洗浄Lab.、昭和電機、新東工業、スイデン、チコーエアーテック、三井精機工業 《機械要素部品ゾーン》アサ電子工業、岩田製作所、小原歯車工業、三共製作所、スガツネ工業、住友重機械工業、大同メタル工業、椿本チエイン、ナブテスコ、ニッタ、日本精工、日本トムソン、日本ベアリング、ハーモニック・ドライブ・システムズ、不二越、三木プーリ、三ツ星ベルト、ミネベアミツミ 仕入先との交流深め 業績好調の2017年を締めくくる ミユキ商會 忘年会で盛り上がり 機械工具商社のミユキ商會(社長=田中秀典氏、本社=名古屋市昭和区)は昨年12月15日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦に仕入先メーカーらを招待し、恒例となっている忘年会を盛大に開催した。 この月の13日に開かれた役員総会で会長となった田中知之氏は「皆さま方、今年はどんな成績でしたか? 弊社は10月決算ですがおかげさまで増収増益となり、売上は2016年と比較して2割アップしました。本日ご出席いただいている皆さま方のご協力のおかげでこのような成績をおさめることができました。昔から我々は、商品だけでなく情報のご提供やご提案をさせていただくことでお客さまに受け入れられてきました。これもメーカーさまあってこそのスタイルです。ユーザーニーズに合わせながら、なるべくメーカーさまや代理店さまにご迷惑をかけないよう、来年もミユキ商會は頑張っていく所存です。また、私は(12月)13日の役員総会で会長となり、社長には息子が就任いたしました。まだまだ若輩者ですので、ぜひとも教育、ご指導よろしくお願いします」と挨拶のなかで語った。 乾杯に先立ち、田中秀典新社長が「この度、12月13日付で社長の大役を仰せつかり、その責任の重さに身の引き締まる思いをいたしております。今後、皆さまのご支援とご協力をたまわりながら精いっぱい努力していく所存でございますので、何卒よろしくお願いいたします」と挨拶し、楽しい宴が始まった。 毎年恒例のマジックショーなどで大いに盛り上がりを見せ、最後は田中専務から「皆さま方のおかげで今年もおもしろい忘年会を過ごすことができました。新会長、新社長のもとで、先日より社員一丸となって頑張っております。今後も、皆さま方にご援助いただきながら数字を上げていきます。そして来年(2018年)の12月第3金曜日に、この場所で皆さま方と再度お会いすることを楽しみにしております。2018年も、よろしくお願いいたします」と挨拶があり、1本締めで散会となった。 年間予定、展示会役割分担etc 今後の活動内容等を話し合い 愛青会 第2回例会開催 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)の青年部「愛青会」(部長=長谷川尚氏・加藤商会)は昨年12月7日、2017年度第2回例会を開催。部員ら14名が参加した。本例会で話し合われた議題は以下の通りだ。 【議題1】これまでの活動報告▽@昨年9月6・7日=大阪管工機材設備総合展を参観。A同10月20日=第1回展示会実行委員会(発足式)の報告。 【議題2】今年10月4日(木)〜同6日(土)の3日間開催される『第32回管工機材・設備総合展』での各部員の役割分担等について▽(抽選部を担当する愛青会の)各部員は、抽選担当可能日を早急に長谷川部長に連絡する。また、抽選の景品は(例会当日現在)予算案がまだ固まっていないため、あくまでも案として各賞の内容が話し合われた。 【議題3】今後の活動案の具体化▽メーカーや商社等の最前線の生の声(市場はどう動いているか、今後の動向)を聞く会を開いたらどうか等の意見が出された。こうした意見をうけ、2018年〜2019年の行事予定案が話し合われ以下の案でほぼまとまった。●今年3月=親睦会(ゴルフ)ならびに第3回例会開催。●同8月=第4回例会(各部員の展示会当日の担当日を決定)開催。●同10月=『第32回管工機材・設備総合展』開催。●同11月=展示会(抽選部)反省会(例会)開催。●2019年3月=勉強会(工場見学)ならびに例会(新部長選出予定)開催。 【議題4】工場見学会一部自己負担の賛否確認▽一部自己負担案が可決された。 【議題5】新部員増強活動▽@組合側へ新部員勧誘を呼びかけ。A実務責任者の入部案が出たほか、「人脈作り」「勉強会等の相談もしやすい」等の理由から、賛助会員の部長・課長クラスの入部も検討したらどうかとの意見も出された。 各議題の審議終了後、忘年会を兼ねて懇親会を開催した愛青会。部員らは、2018年の抱負などを語り合いながら盛り上がっていた。 過去最高の190名が参加 勅使河原さん、小林さんが優勝 愛鋲協 第35回ボウリング大会開催 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業常務)は12月3日、名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで過去最高の190名が参加して恒例のボウリング大会を開催した。今回初めて、同ボウリング場60レーンの貸切りを達成。組合員の従業員や家族らが親睦を深めた。 大会当日、参加者は午前9時30分より順次受付を済ませ、同10時、藤田理事長の始球式でゲームスタート。約1時間30分にわたり3ゲームを行った結果、男子の部は勅使河原克哉さん(藤田螺子工業)がトータル592ピンで優勝、女子の部では小林茜さん(同)が同433ピンで優勝した。 ゲーム終了後はパーティールームに移動して表彰式が行われ、大野正博副理事長(中部製作所社長)の司会進行のもと、はじめに藤田理事長が「5月の総会で理事長を拝命した藤田守彦です。よろしくお願いします。本日私が着ているポロシャツですが、これは日本ねじ工業協会の方々とねじ業界の地位の向上を目指して活動する中で、展示会等で着用するものです。現在私は日本ねじ工業協会の副会長もしており、担当として、ねじ業界で働く皆さん方の地位向上と活性化をしようと活動をしています。ねじ産業は日本国内で約8000億円の業界です。その一翼を皆さんが担っているということで、改めて感謝申し上げます。本日、190名の方々に来ていただきました。過去最高ということですが、今回以上に次回も大勢の方に集まっていただきたいと思います。組合では年1回このような行事をしていますが、もう少し会員や家族の方々と触れあえる機会を増やそうと計画をしています。また改めてご案内をさせていただくかと存じますので、今後とも組合活動にご支援ご協力をお願いします」と挨拶。 担当の鈴木憲一理事(エフシーテック社長)は「過去最高の人数で、本日60レーン中59レーン(1レーンは予備)を使用しましたが、最初の申し込みでは60レーンを大幅に超えておりまして、一部の企業の方には急遽、従来の1レーン3人から4人に変更していただき、ご無理を申し上げ申し訳ありませんでした。ご協力ありがとうございました。次回は、最初に参加の人数を承り、その人数によって1レーンあたり3人にするのか4人にするのかを決めたいと思っています。もっと多くの方に参加をいただければと思っていますので、その辺のご協力をお願いします。また、お子さんの参加も増えており、応援に来ていただいたお子さんもいらっしゃるということで、この会がますます盛大になっていくことを願っています」と挨拶した。 今回は従来の賞品に加えて、藤田理事長から理事長賞とサプライズプレゼントが寄贈され、例年にも増して盛り上がりを見せた。 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。 【男子の部】 ▽優勝=勅使河原克哉(藤田螺子工業)592ピン ▽準優勝=雪野真樹(金城螺子製作所)549ピン ▽第3位=加藤千幹(藤田螺子工業)525ピン 【女子の部】 ▽優勝=小林茜(藤田螺子工業)433ピン ▽準優勝=塚崎衣央那(藤田螺子工業)420ピン ▽第3位=吉田一代(藤田螺子工業)586ピン ※吉田さんは2年前の優勝者で大会規定により第3位となった。 2018年2月11(日)・2661号 2017年度は過去最高の4870億円に並ぶ見通し 切磋琢磨して更なる飛躍を 日本機械工具工業会 新年賀詞交歓会を開催 日本機械工具工業会(会長=牛島望氏・住友電気工業専務)は、1月16日午前11時30分より東京都港区の第一ホテル東京において、平成30年新年賀詞交歓会を開催した。正・賛助会員はじめ来賓、OBなど合わせて260名が出席し盛会となった。牛島会長は挨拶で、今年度は出荷ベースで過去最高の4870億円に並ぶ勢いと現況について話し、2018年度は「5000億円を超えていきたい」と抱負を語った。また、賛助会員を含めた会員数が、統合時の122社から、現在は130社に増加したことも日下部祐次専務理事より報告された。 冒頭、挨拶に立った牛島会長は「昨年は、政治、安全保障含みでは非常に多事で慌ただしい年でしたが、経済は為替の影響もあり年間を通じてそこそこ景気が良かったということもあり、皆様も良い新年を迎えられたことと存じます。経産省を中心に行われている『コネクテッド インダストリーズ』の一端を、この工業会としてもしっかり担っていきたいと思います。足元のビジネス環境は、日工会(日本工作機械工業会)が公表した2017年(暦年)の工作機械受注額は、前年比32%増の1兆6455億円と、驚くべき過去最高の数字になっています。12月単月で見ても、1659億円、前年同月比1・5倍と非常に高い数字。ロボットも非常に好調で、(2017年生産額が)前年比約30%増の9000億円を超えたと聞いています。私どもの機械工具の実績は、最高が2007年度の4870億円(出荷ベース)。2017年度は、おそらく同程度まで行くのではないかと思います。前年比で7〜8%の伸びになるのではないか。2018年度は5000億円を超えていきたい。今すべての業界で非常に人手不足の状況です。その手助けをするのがロボットですが、このロボットを作るにも工作機械や工具が必要。工作機械を作るにも工具とロボットが必要と、この3者は切っても切れないものです」と明るい見通しを語った。 さらに牛島会長は、自動車の電動化と自動運転化の影響について「今後、電動自動車は間違いなく増えてきます。単なる電気自動車(EV)が増えるというだけではなく、それ以上にプラグインハイブリッド、ハイブリッドが増える。これから2030年までにはこの傾向が間違いなく続くと思います。バッテリーが非常に重く、それ以外にも、モーター、インバーターの付属部品数が電動化によって増加。自動運転化により、さらにセンサーやカメラも増えるので、車体の重量が従来以上に増加する。従来からの部品や車体の軽量化がますます求められ、アルミ、マグネシウム、セラミックといった非鉄、非金属の材料が車に使用されるようになると思われます。それから、電動化すると、内燃機関やトランスミッションは残るが小型化します。昨年2017年の自動車生産量は世界で9700万台。これが2030年になると、諸説ありますが、1億6500万台になり70%ぐらい伸びると言われています。その何割かは内燃機関、トランスミッションがなくなるが、かなりのウエイトで残る。完全な電気自動車化になっても、変速機やモーターのケース、センサーにも半導体が多く使われる。半導体の加工には非常に微細なエンドミル加工や研削加工、穴あけ加工は必ずあり、今までなかったような用途が私どもの業界でも増えてくるかと思います。戌年の本年は、ドッグイヤーで進化が非常に早いと言われますが、このようなことが顕在化してくる年ではないかと思います。そのような意味では、今年の11月に開かれるJIMTOFにはおもしろい技術、製品が展示されるのではないかと思いますし、この業界としても、展示ができるように研鑽し切磋琢磨していきたい」と話した。 来賓を代表して、片岡隆一経済産業省製造産業局産業機械課長は「機械工具(刃物)は、我が国を支えるマザーマシーンである工作機械を支える、根幹のツール。幅広い製造業、ものづくりの礎となっています。今後は自動車のEV化、電動化という大きな変化にしっかりと対応し、飛躍のためのホップ、ステップを踏む年だと思っています。自動車に限らず、航空機、医療機器等々の産業機械などにも皆様のビジネスの幅を広げる年としていただきたい。デフレ脱却にリーチが掛かるところですが、その一方で、人手も不足しています。将来のさらなる労働力人口の減少期にあっても、皆様方のものづくりが継続できるように、IoTを活用した設備投資に対しては租税特別措置をとることにより、賃上げ・設備投資をしていただく方に減税するなどの施策を用意しています。その他各種補助金、各種施策を用意しています。未来に向けた先行投資のお手伝いをすることで、皆様のビジネスのお役に立てればと思います」と挨拶で述べた。 続いて、石川則男副会長(オーエスジー社長)の発声で乾杯。祝宴では出席者が和やかに年始の挨拶を交わして歓談する姿が見られた。 最後に、生悦住歩副会長(ダイジェット工業社長)の中締めでお開きとした。 中部経産局1月公表 最近の管内総合経済動向 「改善している」、7か月連続 公共投資の判断を上方修正 中部経済産業局は、1月16日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、7か月連続して「改善している」とした。※比較は、断りのあるものを除き、平成29年11月の実績値による。 個別の項目では、生産の判断を6か月連続して「増加の動きがみられる」とした。鉱工業指数(11月速報)は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、石油・石炭製品工業などが上昇したことから、前月比1・0%増と3か月ぶりに上昇した。主要業種の輸送機械は前月比1・1%増。乗用車が海外向けで堅調、自動車部品が海外向けを中心に増加している。はん用・生産用・業務用機械は同2・0%減。金属工作機械は海外向けが高水準で推移、土木建設機械は海外向けが堅調に推移している。電子部品・デバイスは同5・9%増。スマートフォン向けを中心に、一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに増加している。 個人消費については、8か月連続して「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比1・9%増と2か月ぶりに前年を上回った。百貨店は、催事による効果に加え、冬物衣料や高額品に動きがみられ、同2・4%増。スーパーは、飲食料品に動きがみられ、同0・5%増となった。コンビニエンスストアは、カウンター商材、中食が引き続き好調だったものの、店舗数減少の影響があり、同0・2%減。家電大型専門店は、通信家電、季節空調などが好調で、同5・9%増となった。乗用車販売は、小型車が5か月連続で前年を下回ったものの、普通車が5か月ぶりに、軽自動車が8か月連続で前年を上回り、全体でも2か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比0・2%増)。 設備投資は、7か月連続して「増加している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、自動車工業向けが11か月ぶりに前年を下回ったものの、一般機械工業向けが3か月連続で前年を上回り、全体でも4か月連続で前年を上回った。 公共投資については、判断を「おおむね横ばいとなっている」から「持ち直しの動きがみられる」に5か月ぶりに上方修正した。公共工事前払金保証請負金額は、2か月連続で前年を上回り、年度累計でも前年度比3・1%増と前年度を上回った。 そのほか、住宅投資は「おおむね横ばいとなっている」(4か月連続)、輸出は「持ち直している」(8か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(18か月連続)と判断した。 企業倒産(件数)は、「情報通信業」が前年を下回ったものの、「小売業」「卸売業」などが前年を上回り、全体では3か月連続で前年を上回った。 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。 人事異動 DMG森精機 【人事異動 1月1日付】敬称略、( )内は旧職 中村隆之=パレットシステム制御開発部長(ソフトウェアマーケティング部長) 阪野十一=伊賀加工技術部長 兼 伊賀立会検収部長(伊賀立会検収部長) 柏木悟=システム統括部システム企画部長(伊賀奈良事業所商品部伊賀商品部伊賀商品グループ長)※昇格 樋口貴之=システム統括部システム開発部長(奈良開発統括部搬送技術部長)※昇格 栗谷龍彦=複合加工機開発部長(複合加工機開発部NTX2500開発グループ長)※昇格 松本善裕=広報・展示会部室長(伊賀加工技術部伊賀テストグループ 技師)※昇格 【機構改革 1月1日付】 ◆開発本部 ◎システム統括部を新設。システム統括部には、システム企画部、システム開発部、小型機開発部が含まれる。 ◎パレットシステム制御開発部を新設。 「切削アカデミー2018」 順次受付開始 三菱マテ 段階的に学ぶ受講システムに 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、切削工具ユーザーに向けて、技術者育成を目的とした、切削工具メーカーならではの体系的な研修を行っている。 2016年度6月から始まった「切削アカデミー」は、これまでに初心者から熟練技術者まで延べ400名以上が受講し、高い評価を得ている。初心者・基礎・応用コース、トラブルシューティングコース・難削材加工・切削抵抗解析などの専門コースといった、切削加工の技術者の悩みに応える多彩なコースを、同社の埼玉県にある東日本テクニカルセンター(東日本TC)と岐阜県にある中部テクニカルセンター(中部TC)の2施設で実施。切削加工に関する全般的な知識を深め、さらなる切削加工マスターを目指す人に適した研修内容となっている。 2018年度からは、コースごとに特化した内容を効果的に学習し理解を深めるために、各コースを段階的に、基礎コース↓応用コース↓専門コースと一貫して受講するシステムとなる。 「切削アカデミー2018」のコース、開催日程(場所)、内容および受講対象者は次の通り。 【初心者コース(1日)】4月17日(中部TC)・20日(東日本TC)、5月15日(中部TC)・18日(東日本TC)…《内容》切削加工の種類、切削工具の呼称など、切削加工職場で使われる言葉を学び、実際の加工も体感する。《対象者》切削加工作業経験のない初心者向け。 【基礎コース(2日)】5月24・25日(東日本TC)、9月13・14日(中部TC)…《内容》切削加工の種類、被削材と切削工具の基礎知識を学び、切削条件の計算式を習得する。《対象者》切削加工作業経験2年以上程度の人向け。 【応用ターニングコース(1日)】7月13日(東日本TC)…《内容》旋削加工の詳しい知識や工具選定について学ぶ。切削作業職場で適切に工具が使用されているか判断する能力、一般的な工具損傷の基礎知識とその対策を身に付ける。《対象者》基礎コースを修了した人で切削加工作業に従事しており、被削材の基礎知識、旋削工具の基礎知識、切削条件計算能力を有する人向け。 【応用ミーリング・ドリリングコース(2日)】8月23・24日(中部TC)…《内容》転削加工の詳しい知識を体系的に学ぶ。切削作業職場で適切に工具が使用されているか判断する能力、一般的な工具損傷の基礎知識とその対策を身に付ける。《対象者》基礎コースを修了した人で切削加工作業に従事しており、被削材の基礎知識、転削工具の基礎知識、切削条件計算能力を有する人向け。 【ターニングトラブルシューティングコース(1日)】6月8日(中部TC)…《内容》旋削加工で課題となる切りくず処理の考え方、工具損傷の原因と対策について学ぶ。《対象者》基礎コースと応用コース※を修了した人で切削加工作業に従事しており、工具損傷の基礎知識を有し、工具選定、切削条件設定ができる人向け。 【難削材加工コース(1日)】7月24日(東日本TC)、8月3日(中部TC)…《内容》難削材加工の基本的な考え方と、実用的な加工を学ぶ。《対象者》基礎コースと応用コース※を修了した人で切削加工作業従事者向け。 ※2018年度開催分については、応用修了条件は必須としない。 受講料はコースごとに設定。受講申し込みは、同社WEBサイトから。 http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy 仕入先メーカー、社員ら250名が集う 新しいことにチャレンジする年に オータケ 平成30年新年会を開催 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は、1月5日午後5時30分より名古屋市中村区のザ・グランクレールにおいて「平成30年新年会」を開いた。仕入先メーカー24社とオータケの役員、社員合わせて約250名が出席し、新たな1年の結束を誓った。 冒頭、村井社長が「皆様、新年明けましておめでとうございます。本日は仕事始めのお忙しい中、多数の主力仕入先メーカー様にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。昨年は私どもの創業70周年ということで、格別に色々な形でご配慮をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。今年は、昨日より色々な取引先をまわり、総じて皆さん活況だと感じました。年初から株価も上がり、良いスタートであったと思います。我々の業界を見渡してみると、はっきりしているのが人手不足。これが今後、一番大きな問題になるのではないかと思っています。あとは我々が想像する以上に、AI、自動化、また自動車のEV(電気自動車)化が加速する。さらに自動運転への加速と、想像以上に大きな変化がある年になるのかと思います。特にこの地区においては、自動車関連が幅広く、部品工場等があります。これからの流れについては、特に我々も注意をしながら対応していかなければならないと思っています。このような中、私どもも当面東京地区の商圏において、2020年の東京オリンピック関連が今年、来年と本格的になるということですし、大型の設備案件として首都圏を中心に再開発の投資もあるということで、かなり活況感があるのではないかと思います。私どもでは昨年の12月18日に首都圏の浦安にようやく物流センターを完成させました。東京、北関東、神奈川のエリアで大いに物流センターを活用して、皆様の応援をいただきながら、首都圏でのシェアを少しでも確保していきたいと思っています。また、中部・東・西とブロックが分かれていますが、各エリアで戦略をより明確化して、地域に密着した、その地域にあった営業スタイル、在庫のスタイルに心がけてやっていきたいと思っています。一方で、我々の業界も再編が始まっています。私どもも何らかの形でプラスになる計画をしていきたいと思っていますので、引き続き皆様のご支援ご協力を賜りたいと存じます。今年は新しいことにチャレンジする年にしたいと思っています。社員全員が、たとえ失敗をしても、それを分析して次のチャンスに生かせるようになって、この1年を乗り切ってまいりたいと思います。仕入先の皆様に応えられる会社づくりに努めてまいります」と挨拶した。 続いて、当日参加した仕入先メーカー24社の紹介が行われた後、メーカーを代表して木下昭彦キッツ中部支社長が「私どもメーカーも、チャレンジするオータケ様の後をついて行って、一生懸命応援しながらともに発展できるように頑張ってまいりますので、今後とも宜しくお願いいたします」と述べて乾杯の音頭をとった。 祝宴では出席者がにこやかに歓談する姿が見られ、午後7時過ぎ、服部透オータケ取締役営業本部長が「力を合わせて、さらなる成長を目指します」と今年の決意を込めた挨拶を行い、三本締めで新年会を終了した。 “年男”が乾杯の音頭を取り “世界の料理”で新年を祝う 名古屋水栓販売協会 新年例会開催 名古屋水栓販売協会(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は1月12日、名古屋市中村区のベトナム料理店「ニャーヴェトナム・名古屋店(Nha VietNam)」で、安井文康庶務理事(錦興業社長)の司会進行により新年例会を開催した。正会員、賛助会員合わせて58名が参加し大変な盛り上がりを見せていた。 伊藤理事長は冒頭「正会員、賛助会員合わせて58名の参加は、おそらく過去最高だと思います。『世界の料理を楽しむ』というシリーズも今回で8回目ですが、実は来年のプランもすでに組んでいます。来年もそうですが、今日の新年会もぜひ楽しんでください」と参加者に挨拶。 毎年“年男”が乾杯の音頭を取る新年例会。今回は大野直樹例会担当理事(大野管材社長)にお鉢が回った。大野理事は「昨年、トヨタ自動車の豊田社長がこんなことを言われていました。『これからは勝つか負けるかではなく、生きるか死ぬかの瀬戸際の戦いが始まっている』。利益2兆円、日本一の大企業であるトヨタさんですら大変な危機感を持っています。我々は中小企業ですのでなおのこと厳しい環境のなかで仕事をしていくことになります。そんな環境だからこそ、ここに集まった正会員と賛助会員がより緊密に連携して、より協調関係を築いて、共に生き残れるよう一致団結して今年も頑張っていきたいと思います」と今年の意気込みを語り、乾杯の音頭を取った。 本場ベトナム料理や、あまり見かけないベトナムのビールなどを楽しみながら、途中、ビンゴゲームも行われ会は大盛り上がり。宴もたけなわとなったとなったところで在田忠之副理事長(在田商店社長)が挨拶に立ち「まだ少しだけ先の話ですが、来年は平成が終わります。思い起こせば平成という時代に日本は大震災を2度経験し、また『失われた20年』もこの平成と重なっています。そんな時代も新しい時代へと変わります。我々も大変ですが、皆さんと共にこの1年頑張って、新しい時代を迎えたいと思っております。この会での今日のような集まりには今後も変わらず皆さんのご参加をお願いいたします」と参加者への感謝を述べ、最後は1本締めでお開きとなった。 足元を固め、山善らしさを貫いて 2018年新春賀詞交歓会 山善名古屋 中期経営計画達成へ邁進 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)の名古屋地区の『2018年新春賀詞交歓会』が1月9日、名古屋市熱田区の熱田神宮会館で開催され、同社の主力仕入先など265社475名が参加した。 ともに新たな ステージへ 開会にあたり、吉村泰典山善執行役員名古屋営業本部長が挨拶に立ち「昨年は、不安定な世界情勢が続く中、経済面ではものづくり中部の基幹産業である自動車関連、工作機械関連を中心に幅広い産業で好調を維持し、新しい年を迎えることができました。量産に向けた設備投資の計画も前向きで、昨年の工作機械受注状況も、10年振りに新記録が期待できます。新年を迎え、好調な今こそ、足元をしっかり固め、時代の変化に対応した変革に取り組むためにも、まずは私自身が進化しなければならないと決意をしました。今年は、リニア中央新幹線が2027年の開業まで10年を切り、工事も一段と本格化する中、名古屋駅エリアを中心に大規模な再開発が進み、周辺エリアにも及んでいます。復元された名古屋城本丸御殿の全体公開も予定されるなど、活気あふれる中部への期待も高まっています。また、自動車産業では、自動運転の実現化や電気自動車へのシフトなどが予想を超えるスピードで進んでおり、今年はさらに高いレベルでの発展が期待されています。本日ご出席の主力仕入先メーカー様とともに情報を共有し、変化するニーズへ迅速に対応していきたいと思っています。本年名古屋支社は、全員が自らの役割を自覚し人間力と現場力をさらに高めることに徹し、特にマネージャーの行動力、考えて動く力の強化に注力する方針です。皆様の期待に応え、より信頼される名古屋支社を構築し、ともに新たなステージを勝ち取ってまいりましょう」と今年の抱負を述べた。 前向きにビジネスを展開 続いてメーカーを代表して、牛島望住友電気工業専務が「昨年の工作機械の受注は1兆6000億円に届くと聞いています。私ども工具のビジネスもそれに比例して伸びるわけですが、一方、工作機械の方は忙し過ぎて生産が追いつかないということもあり、受注と出荷にラグがあります。過去のデータを見ると、出荷が受注に追いついていく、そしてピークを迎えると、受注がピタッと落ちるというようなこともあります。2018年は大丈夫かと思いますが、そのようなこともあり得ると考えながら取り組んでいきたいと思っています。私どもの工具について、日本機械工具工業会では2017年1〜11月の11か月の出荷額の累計が、2016年度の1年分の数字に届くレベルとなっています。特に、7月以降の伸びが大きい。1〜12月の通年では、4800億円を超えて、2007年のピークを上回るのではないかと思っています。日本国内どこでも頭痛の種となっているのは、人手不足の問題。工場が忙しいので現場の人を採用しようとしても、なかなか難しい状況が続いています。増加した受注に対応するには、既存メンバーで残業、休日出勤をして対応するしかないということで、働き方改革に逆行するような労働時間になりかねないという状況が随所で言われています。そこでロボットが従来にも増して大切になってくると思います。私ども工具メーカーとしても、刃先のちょっとした摩耗や欠けを、AIを使って画像処理との組み合わせで検知できないかと思っていまして、この分野のさらなる進化を期待するところです。自動車の電動化によって色々な部品やシステムが増えることで、色々な産業、特に工作機械、機械工具、製造機械、ロボットについても従来以上にニーズが増えてくるのではないかと思っています。電動化を前向きに捉えて、これからのニーズに山善様の協力をいただきながら前向きにビジネスを展開していきたいと思います」と挨拶した。 2018年度に売上高5000億円をめざす 長尾山善社長は「本日は、常日頃ともに戦っている、いわば同志の大切な皆さんにお越しをいただきました。昨年にも増して、かくも盛大に賀詞交歓会を開催できますことを、誠に頼もしく、心強く思っています。本当にありがとうございます。今年も皆様のご期待に応えられるよう、もっとお役に立つ、人間力の豊かな会社にできるように頑張ってまいりたいと思いますので、引き続きお引き立てを賜りますよう宜しくお願いします。弊社の2018年、今年の経営スローガンは『私たちは、日々新たな意欲を持って、自らの進化に挑戦し、明るい未来を切拓こう』としました。私は常々、山善は商社でも何でもない、世の中の変化に対応した変化対応業でありたいと思っています。世の中の変化の流れは、我々の予想を超えるスピードで進んでいます。AIやIoTに代表される圧倒的なテクノロジーの進化は、きっと我々のみならず、すべての産業に大きな変革を求めてくるに違いありません。市場の変化をしっかり見据えて、順調な今こそ将来に向けての次の一手を確実に打っていくことが大切だと思っています。一方で、いかなる変化にも機敏に柔軟に対応するためには、足元がふらついていては元も子もありません。基本と原則、コーポレートガバナンス等の経営基盤はもちろんのこと、皆さんと長年に渡って培ってきた信頼関係、あるいは現場力、販売力等の山善らしさを、愚直に頑固なまでに貫き通す。つまり一言で言うと、そんな足腰、足元をしっかりさせなければなりません。2018年度は中期経営計画『ONEXT YAMAZEN 2018(ワンネクスト ヤマゼン 2018)』の最終年度。来年度ですが、その計画である売上高5000億円は、専門商社としてどうしても超えたい大きな壁です。皆様方にはどうか倍旧のご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願いします」と一層の支援を求めた。 乾杯に際し、丹波優DМG森精機セールスアンドサービス社長が「我々も注意深くマーケットの動きを見ながら、山善さんとともにタイムリーな対策、施策をとっていきたいと存じます」と挨拶し力強く乾杯の音頭をとった。 懇親の場となり、歓談が進む中、お楽しみ抽選会などで大いに盛り上がりを見せた。 宴もたけなわとなったところで、有田知則ダイキンHVACソリューション東海社長が「我々はメーカーとして、新しい商品やシステム、サービスといった様々な価値を山善様に提供して、一緒になって2018年も成長発展をさせていただきたいと思っています。是非、山善様のお力添えを宜しくお願いします」と述べて三本締めが行われ、その後、南村哲寛山善執行役員名古屋営業本部副本部長が「今年は、昨年以上の叱咤激励、ご指導ご鞭撻をお願いするとともに、ここにご出席の皆様の企業のさらなる繁栄、皆様方のご健勝を祈念します」と閉会の挨拶をし、お開きとなった。 好景気と言われている今こそ 先を見据えてしっかり準備を 名古屋金物業界 賀詞交歓会 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)と名古屋利器工匠具卸業組合(同)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=岡本達明氏・岡新社長)の3組合による『名古屋金物業界賀詞交歓会』が1月12日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で正午より開催された。来賓をはじめ、各組合員と賛助会員ら約100名が参加した。 賀詞交歓会は寺西功萬勇社長の司会で進められ、印藤明延愛知県金物商工協同組合会計常務理事(印藤商店社長)の開会の辞、国歌斉唱に続いて、発起人を代表し印藤武司愛知県金物商工協同組合理事長が挨拶を行った。 印藤理事長は挨拶で「昨年を振り返ると、酉年ということで、各企業はとり返しのつかない、特に名門大手によるデータのねつ造、年末の新幹線の重大インシデントなどがありました。色々と要因はあると思いますが、組織の劣化、企業が拡大していくにつれて伝達事項、厳しさが薄れてきたのではないかと思います。安倍総理になって5年で、株価が約3倍になった。そのような意味では、景気は良いはずですし、今年も好景気が続くだろうとの予想がなされています。兜町の格言で戌笑う≠ニ言われ、評論家の言うことは当てになりませんが、株価が3万円を突破するというような話も出ています。その景気にあやかって、我々も次のことを考えていかなければならないと思います。来年には平成が終わります。それこそ、リセットされます。そのような中で平成を振り返ると、我々日本は、リーマンショックによる株安、円高はピークで75円、この危機をしっかり乗り越えてきましたから、何があってもやる気があれば、どんな高いハードルも乗り越えていける民族だと信じています。今度の大きなハードルとして、IoT、AI等々が進んでいく。自動車も電気自動車、自動運転と、まだまだ先の話と言われているが進んでいる。社員を守るため、企業を守るため、業界を守るために、何をしたらよいかしっかり考えて、今好景気と言われている時に先のことを見据えていかなければならないと思っています。十分にできる力を皆さんがお持ちだと思いますので、頑張って今年1年やっていきたいと思います」と年頭にあたって所信を述べた。 来賓の紹介に続いて、杉山和人名古屋市市民経済局産業部産業労働課長が来賓挨拶(河村たかし名古屋市長の祝辞を代読)で「この地域の経済状況を見ると、景気は回復していると言われていますが、そのような景気回復の実感はまだまだ十分中小企業の皆様に浸透しているとは言えない状況であると認識しており、こうした中、金物業界の皆様方におかれては、日頃から振興、発展に多大な貢献をいただいており、役員はじめ組合員のご尽力に改めて敬意を表する次第です。言うまでもなく、当地域の経済は多くの中小企業の皆様によって支えられています。本市としては、昨年、中小企業の皆様のイノベーション活動を促進する事業や働き方改革の推進、女性の活躍促進を支援するような事業に取り組んでまいりました。本年も引き続き、当地域の経済がこれまでの蓄積を糧に絶え間なく発展し続けて行けるよう、皆様の新たな取り組みへの挑戦を支援していく他、昨年7月に開催されたロボカップ2017名古屋世界大会の成果を生かし、更なる研究開発や次代を担う産業人材の育成を推進する等、様々な取り組みを通じて新たな価値が生まれ続ける街、名古屋の実現を目指してまいります。今後は東京オリンピック、アジア競技大会、リニア開業などビッグプロジェクトが目白押しです。これらを名古屋の発展に確実につなげて行くためにも、皆様方と共により一層の産業競争力の強化を図り、名古屋の魅力を強力に発信し続け、世界中から人や企業が集まる都市となるよう取り組んでまいる所存ですので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。金物業界の皆様の益々のご繁栄と、本年が皆様方にとって素晴らしい1年となることを心から祈念しまして、私の新年の挨拶とさせていただきます」と述べた。 武井直樹マキタ名古屋支店長が「2018年も非常に明るいニュースがたくさん飛び込んできそうな気配がしています。皆様方と力強く、明るく今年1年を過ごすために、皆様と一緒に杯を上げたいと存じます」と述べて乾杯し、懇親の場となった。 参加者らが和やかに新年の挨拶を交わし、お楽しみ抽選会などでひとしきり盛り上がりをみせたところで宴もたけなわとなり、最後は岡本達明名古屋建築金物卸商組合理事長の「今年もメーカー、会員ともども、業界の繁栄と会員各社の発展を祈念しまして、ここに閉会といたします」の言葉で終了した。 過当競争で厳しい状況の中、 人材育成の大切さ再認識を 三重県管工機材商業組合 平成30年新年賀詞交歓会 三重県管工機材商業組合(理事長=尾藤彰氏・旭工機社長)は、1月11日午後4時より三重県津市のホテルプラザ洞津において新年賀詞交歓会を開いた。正会員・賛助会員合わせて約160名が一堂に会し、新年の幕開けを祝った。 岸江伸幸理事(三重合成商事社長)が司会を務めて会を進行。 冒頭、尾藤理事長が「今期から理事長を仰せつかっております、尾藤と申します。最近、スポーツ選手がインタビューを受けると最後の方に『これからも応援よろしくお願いします』と言われますが、応援することを強要してはいけないと私はいつも思います。あなたが努力して、上手くなったり強くなったりしたら、知らないうちに皆が応援する。これは仕事でも一緒ではないかと思います。メーカーさんに『応援をよろしくお願いします』とばかり言っていてはいけないと常々思っています。頼まなくても、一生懸命しているから思わず助けてやろうかと思われるような、会社になることを目指しています。ただ私どもの会社は、まだその域には達していませんので、メーカーさん、よろしくお願いいたします。今の管材業界は、非常に過当競争の中で厳しい状況にあります。そのような中、若い方が会社を辞めて行くという話もよく聞きますが、やはり、心の持ちようをしっかりと教えていないからではないかと思います。自分のいる会社がなんのために存在しているのか、どのように社会に役立っているのかということを十分に理解できていないから、若い人が辞めていくのだと思います。そのようなところを、ここにおられる経営者や幹部の方が、教えていくことが非常に大事だと思います。皆様にとって今年が素晴らしい1年となりますように祈念いたします」と挨拶した。 メーカーを代表して、相澤純クボタケミックス中部支店長が挨拶に立ち「旧年中は、私どもメーカー賛助会員の製品販売に多大なるご協力をいただきまして、ありがとうございます。景気の拡大は戦後最長も視野に入っていると言われていますが、私どもの管材業界は非常に厳しい状況にあると思います。私自身が痛切に感じたのは、サービスの形自体をこれから変えていかなければならないということ。さらには事業のあり方自体も、今までと同じではなかなか景気の拡大時期に上手く波に乗れないのではないかと感じた1年でした。今年は、年明けの株価の動きを見ても、非常に希望の持てる予感がするスタートになったと思います。これから管材業界がこの景気拡大の波に乗れるように、我々力を合わせて精一杯頑張っていきたいと考えています」と話した。 続いて、樋沢賢司LIXIL営業統括部中部営業部部長が「我々メーカーも会員の方々に常に寄り添い、皆様と明るく和ませるように一緒になって2018年、頑張っていきたい」と述べて乾杯の音頭をとった。 祝宴では和やかな雰囲気の中、出席者が年始の挨拶を交わして歓談する姿が見られた。 最後に、一色活慶監事(一色商会社長)が「不易流行という言葉があります。いつまでも変らぬ本質的なものの中に、新しさも取り入れて、時代の流れとともに変わっていく。これからの会社やこの管材業界に必要と感じました。何のために変えていくのか。それは管材業界の活性化、発展のため。それを出来るのは人しかいません。我々が、我々にしか出来ないこと、嗅覚、聴覚、視覚を研ぎ澄まして変化を先取りし、この業界を盛り上げていくことをお誓いするとともに、賛助会員の皆様の応援を賜りたく存じます」と挨拶し、一本締めで盛会のうちにお開きとなった。 仕入先など約600名が一堂に 東 陽 新春賀詞交歓会を開催 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3-38)の新春賀詞交歓会が1月8日午後3時30分より刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催され、仕入先の商社、メーカーらおよそ600名が参集した。冒頭、同社の羽賀昭雄会長と羽賀社長から年頭の挨拶が行われた。主な挨拶の内容は次の通り。 自動車は大きな転機を迎え、 『CASE』の時代へ 【羽賀昭雄会長】 今年は、ゴルディロックス経済(適温経済)と言われ、良い年になるのではないかと思っています。このゴルディロックスの語源はイギリスの童話(「3匹のくま」)から来ています。温かい寝床から突然くまに追い出されることのないように、たとえくまが来ても何とか対応できるような会社の経営をしていきたいと思っています。 自動車はT型フォードの量産開始以来100年にして大きな転機を迎え、メカの塊からエレクトロニクスの塊に変化し、メルセデス・ベンツ社が言うように、『CASE』―Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared&Services(シェアリング)、Electric(電動化)の方向に、今後は向かっていくものと思われます。そこで私たちは、今までの閉じられた、既成概念に縛られたサプライチェーンを突き詰めていくのではなく、オープンイノベーションにて代表される異次元、異業種の人々と協業して新しい仕事を探り出し、あわせてe‐ビジネスの企業に対応できる会社づくりを目指していきたいと思っています。 例を挙げると、5年ほど前から、東陽のTMGセンターを拡充しています。切削工具だけで国内100億円強、海外で50億円強と合計160億円を販売していますが、これを技術的に支えるバックアップ部門。お客様が、安心して東陽から刃物を買っていただき、生産活動を円滑に運営するための手助けとなることを目的としています。 次に測定の分野ですが、20年ほど前から私どもで3次元測定機がよく売れるようになりました。高価な機器だが稼働率は加工機ほど高くなく、1社に何台もという訳にもいきません。仕事は、型や試作品の測定と、一時的に集中します。そのオーバーフロー分を東陽で測定する。また、機器が壊れた時の代替機として利用してもらうということで、この10年ほどやってきました。良いバックアップ体制が出来たものと思っています。 測定の分野では、未完成のノーベル賞理論に基づくレーザーをコムのように照射して1000分の1ミリのバリ、歪み等を感知できるよう、東京工業大学発のベンチャー企業『光コム』と組んで、まだまだ時間は掛かりますが、インライン計測の分野に開発段階から関わり、サプライチェーンの一角としてより存在を大きく出来るようにしたいと考えています。 また、昨年米国でエムキューオートメーション社をグループに加え、エンジニアリング、ロボティクス機能を取り入れ、現在のPTUSAの社員240名、売り上げ200万ドルをさらに発展させていきたいと思っています。 今日お集まりの皆様の会社でも、完成品を売らせていただくだけでなく、開発段階から協力をさせていただければ、お客様の要望をよりスムーズに伝えられ、開発時間短縮、コスト低減のお役に立てると考えています。 今、世界9カ国で従業員1300名(国内800名、海外500名)を抱えて、日系企業を中心に2000社に販売してきた私の経験から言いますと、やはりここにお集まりの日本のメーカーさんが世界で勝てる商品をどんどん出していただかないと、私たちは生きていけないという結論です。今年も運命共同体と言うべき皆様方と一緒に頑張っていきたいと存じます。どうぞ宜しくお願いします。 次世代の自動車作りに 役立つ商品の開発を 【羽賀象二郎社長】 皆様あけましておめでとうございます。 今年の世界経済は、株価にも現れているように、大発会で46年ぶりの高値となり、またアメリカも史上最高レベルまで株価を上げているということで、非常に明るい雰囲気で推移しています。 我々が属している工作機械業界も、昨年は1兆6000億円という史上最高の受注レベルで推移。まだまだ半導体が元気、そして中国向けのインフラが意外とこの先も伸びていくということで建設機械の伸びが大きいために、工作機械としては非常に底堅いものがあります。 我々のお客様である自動車産業は、非常に生産も好調ですし、世界全体でこの先の投資が活発に行われています。大変革の時代と言われてもう何年というぐらい、ずっと変革を続けています。自動運転、電気化、シェアリング、コネクテッドと様々な形で、自動車産業が変わっていく。 自動運転は、今の技術でもレベル3と言われる、人が運転していなくてもテストコース場であれば走ること、回ること、止まることができる。行く行くは、すべての交通機関、つまり自動車も電車も歩行者も管理できるような社会インフラを作ることによって、警察は死亡事故ゼロを目指したいと言っています。そのような意味では、自動車産業に対する期待値は高いと言えます。 我々のお客様からすると、これだけ色々なことを、色々な方面から言われてきている中で、もう自分たちだけで技術を磨いていくことはできない。そのために、トヨタ自動車が、マツダと組む。また、EVを開発するためにデンソーと一緒になって会社を作る。その会社にアイシン精機、豊田自動織機が協力をしていく。AI(人工知能)に関しても、トヨタ自動車がアメリカのベンチャー企業に出資をして知恵を得ている。まだ形が見えてきていないだけに、お客様は非常に色々なことに対して取り組んでいかなければなりません。 だからこそ、皆様が提供する商品が非常に必要となってきます。新しいものに取り組む以上は、新しい商品を使っていかなければなりません。世界各地のドライバーがこの車ならば買いたいと思う車を作っていく。そのような車に載せられる部品を作っていく。それが我々のお客様の使命なのです。 次世代の自動車に対して、どのようなものが求められていくのか、我々はここにいるメーカー様と一緒に、しっかりと提案をしていかなければなりません。進化した発想と、進化した技術、そのもとで未来に通じるような革新的な商品を是非開発し、市場投入していただきたいと思います。我々東陽は全社を挙げて、その商品をお客様の所に届け、提案をして、試していただく。そうしなければ、お客様も我々も未来をつかむことはできません。 未来の自動車は、未だ見えていません。時間としては、充分に新しい機能に挑戦していくことができる。それだけ我々のお客様と世界市場というのは幅が広い、懐が深いとも言えます。 今年はJIMTOFが11月に行われますが、我々の『TOYO Premium Fair 2018』のキャンペーンは既に始まっています。お客様がもっと新しい製品を作っていける、もっと効率的に、もっとユーザーに受け入れられる機能を作り出していける、そのような商品を紹介していただければと思います。 TOYO Premium Fair2018 東 陽 3月8日(木)・9日(金)開催 東陽の展示会『TOYO Premium Fair 2018』が3月8日(木)・9日(金)の2日間、刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催される。 メーカー約80社が出展して、ユーザーの生産効率向上、省人化、品質向上等に役立つ、機械・工具を紹介する。 開催時間は午前9時30分から午後8時まで。 期間中は、出展メーカーによる技術講習会も行われる。 「ドライリン」スライドテーブル用 コンフィギュレータを開発 イグス 設計・構成の作業プロセスを最適化 イグス(東京都墨田区)は、無潤滑ドライリンスライドテーブルの無数の組合せをユーザーの要求に応じて容易に構成できる、オンラインコンフィギュレータを開発した。ユニットの3Dビューや、PDF形式の寸法付き図面、3D CADモデルを含む多くの情報を入手できるため、製品を入手する前に製品の詳細を確認できる。 スライドテーブルSHTを設計・構成する場合、設計者には多くの時間と労力が必要だったが、同社はこの作業プロセスを最適化するため、スライドテーブルコンフィギュレータを新規開発した。これにより、新型SHTシリーズを含めた各種取付サイズ(08〜30)、オールステンレス製などのスライドテーブルを簡単に図面付きで構成できる。 ドライリンの責任者であるシュテファン・ニールマン氏によると、「構成には3つのステップがあり、はじめに使用環境とサイズ、送りねじ、及び材質の選定を行います。次にキャリッジ数とストローク長さを設定します。最後に送りねじ端部の形状を指定します。これでスライドテーブルが構成されます」と解説している。設計終了後に、ユニットの重量や取付部品の集計リストを含めた概要ページが表示される。また、ここで表示される自動生成3Dモデルや2D図面は無料でダウンロードできる。 ユーザーは図面やCADモデルを使ってスライドテーブルの寸法確認ができると共に、他のプロジェクトスタッフとスライドテーブル図面の共有をデジタルでスピーディかつ簡単に行える。構成データの保存や読み込みが可能で、サイズ変更などにも柔軟に対応可能。 新規開発のドライリンSHTコンフィギュレータはiPadでも簡単に操作できる。サイトはこちら。www.igus.co.jp/drylin-sht-configurator 昨年実績15%アップ タンガロイ2018年も新商品続々投入 中部タンガロイ特約店会 新年賀詞交歓会開催 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は1月11日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで新年賀詞交歓会を開催。参加した会員、賛助会員、そしてタンガロイは昨年の好況の波に乗り、今年も一丸となってシェア拡大に努めることを誓った。 水谷会長挨拶「皆さんが口を揃えておっしゃることは景気はまずまずだ≠ニいうことです。株価も初日から700円以上も値を上げ先行きは明るいと思います。今年の干支は戊犬(つちのえいぬ)です。60年前の戊犬の年(1958年・昭和33年)は、皇太子さま(現在の天皇陛下)がご婚約を発表され、また、後半から岩戸景気へと突入した年でした。反面、昨今は人手不足、後継者問題が取り沙汰されています。この業界でも悩まれていらっしゃる方のお話をよく耳にしますが、2018年度の税制改革で『事業承継税制』が拡充され、会社の事業承継時にかかる税金が10年間の特例として大幅に要件緩和されることが決定するなど、中小企業にとって明るい話題もあります。何はともあれ、私どもはタンガロイさまの商品を扱わせていただき、それを通じて、ものづくり企業に貢献していければと思っております」。 木下聡タンガロイ社長挨拶「昨年は景況が非常に良い1年でした。タンガロイの切削工具は、国内の売上に対してプラス6%の予算を組んでいましたが、結果はプラス10%の実績を残すことができました。海外でも非常に伸ばすことができプラス19%を記録し、トータルでプラス15%の実績で前年を締めることができました。また、昨年1年間で30件の新商品を発売する計画も達成することができました。そのなかで特に力を入れてきたのが『ソリッドエンドミル』です。このソリッドエンドミルは価格競争するものではありません。付加価値の高い305アイテムを拡充し、タンガロイの目指す“フルラインサプライヤー”として金属切削に関してはすべてタンガロイで対処できることを示すために投入しました。さらに、昨年売上を伸ばせた要因として、2016年からスタートしております『タングフォースキャンペーン』が実を結んだ結果も大きいと思っております。このキャンペーンはまだまだ続いております。もっと浸透させて、さらにシェアアップにつなげていきます。昨年同様、今年は好調に推移するというのが大方の予想です。そんななか、タンガロイは切れ目なく生産能力を増強しています。今年も新商品を続々と発表する予定です。すべてお客さまに良いものをタイムリーにお届けするというメーカーとしてのお約束を達成するためです。なんとしても、今年は国内売上予算プラス9%を達成できるよう邁進してまいります」。 賛助会員代表・加藤久佳井高営業副本部長挨拶「自動車産業は100年に1度の変革の時期を迎えていると言われております。約250年前、日本は徳川10代将軍家治の時代に蒸気自動車が誕生しました。それから100年ほど蒸気自動車の時代が続き、日本では明治維新を経て数年が経った頃、わずかに電気自動車の時代があったそうですが、ダイムラーがガソリンエンジンを搭載した自動車を開発。そこからガソリン自動車の時代となって130年余が経ちました。ここへきて地球環境の問題などもあり、EV、燃料電池車が誕生し、大きく様変わりしようとしています。ただ、まだまだガソリンエンジンに対してはさらに燃費良く、効率良くといった動きのなかでメーカー各社は設備投資されています。2017年の工作機械受注高は1兆6000億円を超える過去最高の数字を記録しましたが、これだけの加工設備が世の中に出ていくのですから、当然それに伴ってタンガロイさまのチップやホルダなどが必然的に必要となってきます。反面、昨今、人手不足はもとより、物不足という一面も出始めました。そんななかでもタンガロイさまは様々な手を打たれて、品物が切れることのないように頑張っていただいておりますので、我々も安心してタンガロイ製品を販売させていただきたいと思っております」。 3名の挨拶の後、同会幹事の加藤晴彦新栄商會専務が乾杯の音頭を取り懇親会がスタート。宴もたけなわとなったところで同会幹事の野崎憲昭常磐精機社長が登壇し、中締めの挨拶へ。ちょっとしたジョークや余興を交えながら笑いを誘い、最後は3本締めでこの日は散会となった。 マシニングセンタ用ねじ切り工具 「ソリッドスレッド」新発売 タンガロイ 多様なねじ種に対応可能 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、マシニングセンタ用ねじ切り工具「ソリッドスレッド(Solid Thread)」を新たに発売した。 ソリッドスレッドはマシニングセンタでねじを加工する工具で、従来から使われてきたタップは呼び径ごとに工具を揃える必要があったが、ソリッドスレッドでは同一ピッチであれば異なる呼び径のねじ加工を1本の工具で加工できる。 また、タップと比べて必要な切削動力が低減できるため、小型のマシニングセンタでもねじ加工が可能。さらに切りくずは細かく分断されるため、タップで発生していた切りくずトラブルを防ぐことができる。工具折損時にもワークを不良にすることなく工具交換が可能。 市場における様々なねじ加工の要求に対して、内部給油仕様のシリーズ、高硬度材加工用MTECSHシリーズ、工具を長く突き出し可能なMTECS**Lシリーズなど合計271形番を販売している。 【主な特長】 ●多様なねじ種に対応可能 ISOメートル(M1〜)、ユニファイ(0-80UNF〜)、ウィット(管用平行)、BSPTねじ(管用テーパ)、NPT、NPTF、UNJ、MJ ●様々な加工形態に応じた最適な工具を選択可能 ・内部給油仕様▽貫通穴用…MTECZシリーズ(工具外周から切削油供給タイプ)▽止まり穴用…MTECBシリーズ(先端油穴付きタイプ)▽止まり深穴用…MTECQシリーズ(先端油穴付きタイプ) ・高硬度材加工用…MTECSHシリーズ ・短刃長仕様…MTECSシリーズ ・長突き出し可能な仕様…MTECS**Lシリーズ ・汎用仕様…MTECシリーズ 【主な形番と標準価格(税抜)】 「MTECZ1010D211・5ISO」5万3670円、「MTECS06047C141・0ISO」2万3250円 カウンターボーリング工具 「TCB」φ10-16o 工具径ラインナップ拡充 タンガロイは、カウンターボーリング工具「TCB」の設定工具径φ10・0-16・0oを発売した。 従来の「TCB」の工具径ラインナップはJIS規格のキャップボルト座径に合わせた工具径在庫設定であったが、市場ではそれ以外のボーリング加工も多数行われており、それらの加工はエンドミルによる繰広げ加工や特殊ボーリング工具で対応している。 2枚刃でのカウンターボーリング加工が可能な「TCB」は、従来の径調整機構付きの1枚刃ボーリングカッタによるボーリング加工や、肩削りカッタやソリッドエンドミルによるヘリカル穴繰広げ加工に対し、2倍以上の高能率加工が可能。また、要求穴径に対し豊富な工具径設定があるため、従来行っていた径調整作業やヘリカル加工のプログラム作成は不要となり作業性も向上する。 「TCB」は工具径ラインナップを充実させることで、キャップボルト座以外のボーリング加工や鋳鍛造穴の繰広げ加工、旋盤での内径ボーリング加工など様々な加工において標準工具を使用しての高能率加工を実現することができる。 【主な特長】 ●工具径φ10・0〜φ16・0(1o飛び)に対応 ●豊富な工具径設定により、標準工具で座ぐり加工が対応可能 ●高能率座ぐり加工が可能 【主な形番と標準価格(税抜)】 ボディ「TCB100F16」2万4000円、「TCB160F25」2万7100円 インサート「SPMP771-CG AH6030」1000円 全アイテム8形番 刃先交換式ドリル 「タングシックスドリル」 AH3135材種拡充 タンガロイは、刃先交換式ドリル「タングシックスドリル(TungSix-Drill)」インサートAH3135材種を発売した。 刃先交換式ドリルでは世界初のコンセプトとなる6コーナインサートを採用したタングシックスドリルは、独自のインサート外郭形状を利用した中心・外周刃インサートのレイアウトとチップブレーカ設計により、両面仕様インサートでありながら片面仕様インサート同等の切れ刃すくい角を確保することで切削抵抗を低減し、市場で広く使用されている片面仕様インサートを使用した工具と同等の切削抵抗を実現している。 新たにインサート材種に追加したAH3135材種は、靭性の高い超硬母材と耐欠損性に優れる積層構造を有したコーティング膜を採用。高い欠損性を持つ母材とコーティングの組み合わせにより、不安定な加工条件でも高い安定性を誇り、インサートのチッピングや欠損が起こるような加工状況でも長寿命を実現する。 インサートの多コーナ化、長寿命を実現する新材種の採用により、タングシックスドリルは経済的な穴あけ加工を市場に提供し、ユーザーの加工費低減に貢献する。 【主な特長】 ●工具径φ20〜φ27o、加工深さL/D=2、3、4に対応 ●両面6コーナ仕様インサートを採用 ●1種類のインサートを中心刃・外周刃で使用 ●最適なインサート配列で、理想的な切削バランスを実現し、加工穴精度を向上 ●独自のインサート形状により、欠損しやすい中心部分の切れ刃強度を向上 ●耐欠損性に優れた新材種AH3135を追加設定 【主な形番と標準価格(税抜)】 インサート「WWMU05]205R-DJ AH3135」1200円、「WWMU13]512R-DJ AH3135」1900円、全アイテム6形番 2018年受注総額1兆7000億円予想 「今年がピークの年」となるか? ニュースダイジェスト社 FA業界新年賀詞交歓会 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区、以下ND社)主催の「2018年FA業界新年賀詞交歓会」が1月12日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催された。700名を超える業界関係者らが訪れた。まず、ND社の樋口社長が挨拶に立ち、昨年成功裡に終わったメカトロテックジャパン2017に対し主催者として感謝の辞などを述べた後、工作機械業界の2017年を振り返り、そして2018年の展望を語った。 樋口社長は「過去最高だった2007年の1兆5900億円をはるかに超え(2017年の受注総額は)1兆6400億円前後であろうと言われています」(本紙発行日現在確定済み。1兆6455億1600万円)と昨年の景況感を表現していた。また、今年の受注額の見通しについて樋口社長は「1兆7000億円の受注予想をいたしております」と発表。この会の前日に開催された日本工作機械工業会(以下、日工会)新年賀詞交歓会のなかで飯村幸生会長が発表した受注予想と奇しくも同じ数字となった。「日工会の賀詞交歓会で今年の見通しを飯村会長が発表されましたが、まったく同じ金額でした。たぶん初めて一緒の予想金額になったと思います。ただし2つが一緒になったからと言って信ぴょう性が倍になった訳ではございません。昨年の予想結果をご覧いただければお分かりのようになかなか当たりませんので(笑)。今年11月には『JIMTOF・Tokyo 2018』が開催されますし、たぶん今年がピークの年になるのではなかろうかと思っております」と笑いを誘いながら、樋口社長は挨拶を締めた。 ND社が見る2018年の業界展望について同社『月刊生産財マーケティング』編集長の八角秀氏から、より具体的な説明が行われた。八角編集長によれば、2018年の工作機械受注予想は先述通り1兆7000億円だが、その内訳は内需6500億円、外需1兆500億円と見ている。「半導体市場は落ちにくい=v「自動車投資は堅調、EV対応の動きも活発」「省人化目的のロボット導入が主要国で加速」「コネクテッドインダストリー関連の国内政策」「為替は円安傾向で安定」「忙しい顧客は、より忙しく」「部品供給はいつ整流化されるか?」また、国際的には「地政学的リスクVS経済重視主義」「中国は底堅い」「欧米は堅調」「インド、タイなど伸びが見込める新興国が出てきた」。以上を今年のポイントとして挙げている。そんななかで八角編集長は想定すべきリスクとして、ケース1=半島有事▽@設備投資意欲の劇的縮小A急激な円安もしくは円高B原材料の高騰・短期的な原油高C工作機械輸出規制の強化。ケース2=中国政策に注意▽@党大会の翌年はブレーキ?(昨年秋開催)A金融引締めで全市場が一気にクールダウン。ケース3=重要部品の納期遅れで受注機会喪失▽@エントリーモデルとミッドレンジは韓国・台湾に?Aハイエンドはドイツ・スイスに?B為替による価格競争力の変動に注意! などを挙げ、今年も続くであろう景況感に対し必ずしも楽観視できる状況ではないと警鐘を鳴らした。では具体的に業界は今後どのような変革を遂げるのか? ND社の唱える3つの視点から見てみる。 第1の視点▽「社会の変革期」=社会基盤のデジタル化だけでなく、あらゆる産業でロボット化が進んでいる昨今、工作機械の社会的役割は変わるのか? 物理現象としての金属加工は無くならないが、世界からハードウェアは減るだろう。第2の視点▽「自動車産業の大転換=今後、自動車はCASE(C=Connectivity・接続性、A=Autonomous・自動運転、S=Sharing=共有、E=Electric・電動化)→所有から利用する自動車がスマホ化≠キる時代へ。第3の視点▽「環境対応は避けて通れず」=米国はパリ協定を離脱したものの、世界的潮流の環境対応∞脱炭素≠ヘ巨大な投資対象のままである。例えば都市部の大気汚染対策や日米欧とはレシプロエンジンでは勝負しないという理由から、中国のEVシフトは強烈だ。 こうした未来予想を立てたND社だが、そんなこれからの時代を生き抜くために@利益を出す=自社の強みの棚卸を!Aソリューション事業と脱自前主義=キーワードは「省人化のお手伝い」B余裕のあるうちに種まきを=不況期にあわてて取組んでも失敗する! と3つの処方箋≠八角編集長は提言した。 続いて日工会の飯村会長が登壇し、2018年の工作機械受注の見通しなどを発表した。日工会も、先述の通りND社同様今年の受注総額を1兆7000億円と予想している。また飯村会長は、@技術開発・製品高度化の推進A市場開拓の推進B経営体質の強化、を業界が目指すべき方向だと強調。今年11月には『JIMTOF・Tokyo2018』が、さらに2021年には日工会創立70周年が控えており、2020年代以降の我が国工作機械の在り方を新たに模索すべく、中長期の課題を見据えた事業を展開していく必要があると語っていた。 2018年2月18(日) |