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2018年(平成30年)12月
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2018年12月2日(日)・2690号
展示会開催報告ほか
新年賀詞交歓会詳細を確認
愛知県管工機材商協組 11月理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)は11月6日(火)、名古屋市中区伊勢山の同組合事務所で本年最後となる理事会を開催。委任状含め、理事20名が出席した。理事会では主に、10月4日(木)から6日(土)までの3日間開催された第32回管工機材・設備総合展に関する報告や、平成31年新年賀詞交歓会に関する報告などが行われた。
 大藪理事長の挨拶に続き、理事会では以下の議事について慎重審議が行われた。
 【経過報告】●10月3日(水)▽全国管工機材商業連合会(会長=橋本政昭氏・橋本総業社長、以下、管機連と表記)名古屋会合開催。(詳細後述)●同4日(木)▽第32回管工機材・設備総合展(実行委員長=成田幸隆常任理事・大成工機商会社長)開幕。同6日(土)閉幕。(詳細後述)●同15日(月)▽第67回中小企業団体愛知県大会ならびに記念講演会が名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催され、同組合から伊藤辰之相談役(イトウ社長)ほか10名が出席。この席で小川誉之副理事長(小川管商社長)に対し、その組合への貢献度(役員歴10年で正副理事長在職が対象)が認められ愛知県知事表彰(組合功労者)が贈られた。記念講演会の講師は政治ジャーナリストの田崎史郎氏が務めた。●同21日(日)▽愛知県知立市のホテルクラウンパレス知立で開催された、同組合員の荒木商事(会長=荒木彌氏、本社=知県豊田市駒新町)創立50周年祝賀会に大藪理事長が出席。
 【議事1】第32回管工機材・設備総合展開催報告▽名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館・吹上ホールで10月4日(木)から同6日(土)までの3日間開催され、125社・団体が250小間に出品した。開催期間中の来場者数は前回展を上回る1万2839名を数えた。閉幕後、三役および実行委員が集まり反省会を開催した。
 【議事2】全国管工機材商業連合会(管機連)名古屋会合報告▽10月3日(水)、名古屋市中村区の名鉄グランドホテルで開催。内容は、正副会長会議、管工機材の将来を考える研究会、理事会、意見交換会など。同組合から大藪理事長(管機連副会長)、伊藤相談役(管機連理事)、峰澤彰宏副理事長(MINEZAWA社長、管機連代議員)、小川副理事長(管機連代議員)、小川信相談役(山信社長)、阪尾知治組合事務局長が出席した。本会合では、以下の提案に対する検討などが行われた。@12月15日(土)・16日(日)に管機連忘年会ならびにゴルフ会を沖縄で開催したい。A2019年3月20日(水)に定例の管機連理事会を東京で開催する。B同6月10日(月)に定時社員総会を東京で開催。翌11日(火)は第51回管工機材・設備総合展(青海展示棟ホールAにて開催)を視察する。C同7月2日(火)の東京組合ゴルフ大会に管機連としても参加したい。D2019年夏季休暇申し合わせは8月14日(水)から同18日(日)とする。Eグーグルマップに情報を重ね合わせた管機連防災体制マップを作成していく。F管機連のマスコットキャラクター(ビーバー)を作る。
 【議事3】平成31年新年賀詞交歓会(幹事長=北村憲正理事・龍玉精工社長)について▽2019年1月22日(火)、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテル16階ボールルームで開催。受付開始は17時30分、開宴は18時。11月27日(火)に幹事会の開催が予定されており(本紙発行時、終了済み)、その場で当日の司会進行役などを協議して決定する。なお、同組合は新年会当日の16時30分より同ホテル内で1月理事会を開催する予定となっている。
 【議事4】各部会報告●福利厚生部会(部会長=石原太郎常任理事・原芳商会社長)▽10月30日(火)、同組合事務所でボウリング大会最終打ち合わせを開催。▽11月10日(土)、名古屋市千種区の星ヶ丘ボウルで第38回ボウリング大会を開催(本紙発行時、終了済み)。●流通部会(部会長=大野直樹常任理事・大野管材社長)・事業部会(部会長=安井文康常任理事・錦興業社長)▽2019年2月19日(火)、ヤマザキマザック美濃加茂製作所見学会ならびに「元刑事が語る!!刑事の現場での安全管理術」(仮題)セミナーを両部会合同で開催。本理事会で、案内状兼申込書の内容確認が行われた。●広報部会(部会長=倉地克明常任理事・倉地社長)▽組合だより142号を9月14日(金)に発行。143号は新年賀詞交歓会の内容を盛り込んでの発行を予定している。●経営研究部会(部会長=伊藤信哉常任理事・伊藤柳商店社長)▽2019年2月までに部会会合を開催予定。また、同3月5日(火)の理事会終了後に、同じ会場でセミナーの開催を予定している。このため、当日の理事会は通常と異なり16時30分開会となる可能性があることが確認された。●組合加入促進部会(部会長=山田雄一常任理事・岡谷鋼機配管建設本部長)▽2018年度内中に部会会合を開催予定。
 【議事5】青年部「愛青会」(部長=長谷川尚氏・加藤商会営業部統括部長)活動報告▽11月16日(金)・17日(土)の2日間にわたり、製造現場視察会を開催。東北イノアック(社長=松田行司氏、本社=宮城県遠田郡)小牛田(こごた)工場を訪れ、同社の主力製品製造工程を見学。翌日は青葉城跡、日本三景・松島海岸などを見学(本紙発行時、終了済み)。
 【議事6】今後の予定など▽次回理事会は2019年1月22日(火)16時30分より、名古屋マリオットアソシアホテルでの開催が予定されている。理事会終了後、新年賀詞交歓会が開催される。
 すべての議案審議・報告が終了し、最後は小川副理事長の結びの挨拶で本理事会は終了した。

秋季コンペに34名が参加予定
11月理事会を開催
静岡県管工機材商組合 賀詞交歓会は1月17日

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は11月2日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において理事会を開き、全理事10名が出席して秋季コンペ、平成最後の賀詞交歓会などについて協議した。
 冒頭、一色理事長より挨拶があり、続いて次の項目が話し合われた。
 @愛知県管工機材展見学について
 愛知県管工機材商業協同組合主催の「第32回管工機材・設備総合展」(10月4日(木)〜6日(金)開催)に、静岡組合から6日にバスにて30名が参加した。静岡市を始発とし菊川市、浜松市を経由して、会場の名古屋市吹上ホールに午前11時30分頃到着。メーカー各社の最新の管工機材向け製品を熱心に見て回ったことが大河理事(大河機材会長)より報告された。
 A浜松市上下水道協同組合より協力会社に賛助会員加入の依頼について
 一色理事長より状況説明が行われた。県の西部地区を対象としていることから理事長の会社(一色機材)が入会し、その後、賛助会員の増強について検討していくことを確認した。
 B一般社団法人静岡県管工事工業協会からの協力依頼について
 鈴木副理事長(山田商工社長)より経過報告があり、すべて恙なく終了したと報告された。
 C秋季コンペについて
 11月27日(火)に静岡カントリー島田ゴルフコース(静岡県島田市)にて開催する。午前9時32分スタート。金子理事(金子管材社長)より、9組34名の参加予定が報告された。また、来年の秋季コンペは場所を変更して開催する予定であり、丸尾理事(丸尾興商)が葛城ゴルフ倶楽部(静岡県袋井市)に打診をする。
 D12月組合研修旅行について
 賛助会員を含め15名が参加予定と報告された。
 E平成最後の賀詞交歓会について
 平成31年1月17日(木)午後4時より、静岡駅近くのグランディエール・ブケトーカイにて開催予定とし、後日案内を送付することを確認した。理事会は同日午後3時から開催する。
 次回理事会を12月7日(金)午後3時よりマイホテル竜宮にて行うことを確認し、理事会を終了した。
 同日、理事会前に開かれた鋼管継手部会(鈴木副理事長担当)では、オーエヌ工業東日本グループ東京営業所の齋藤智昭所長と羽鳥将弘氏が講師を務め、最新のONK製品の高温に対する性能など優れた特徴を紹介した。
新規入会を承認
 10月理事会

 10月5日、マイホテル竜宮にて開催され、理事8名が出席して愛知県管工機材展見学の最終確認や新規入会の承認などを行った。
 主な内容は次の通り。
 @愛知県管工機材展見学について
 会期最終日の10月6日(土)にバスにて参加する。西部支部は9時30分頃、村松商店駐車場を出発。昼頃、展示会場到着予定―などを確認した。
 A管機連理事会について
 10月3日(水)、4日(木)(4日は愛知県管工機材展見学)に名古屋で開催され、一色理事長が参加した。日本酒を寄贈。
 [理事会の要点]忘年会ゴルフへの参加案内▽管機連マスコット決定(ビーバー)▽東京組合主催ゴルフコンペ勧誘(2019年7月2日)▽管機連総会は2019年6月10日(月)を予定、翌11日(火)は設備総合展参加▽2019年夏休み案8月14日(水)〜18日(日)▽各災害の寄付について管機連は予算無し、各組合からの依頼については検討中。
 [管工機材の将来を考える会 要点]中小企業に対する支援策など▽働き方改革では、2019年度より有給5日(年)時期を指定して必ず取得させること。
 B一般社団法人静岡県管工事工業協会からの協力依頼について
 鈴木副理事長より経過報告があり、請求、支払い完了と報告された。
 C東京管工機材商業協同組合より展示会への勧誘
 東京都管工事工業協同組合主催、東京管工機材商業協同組合共催の「第50回管工機材・設備総合展」について、希望者には招待状を送ってもらえることが告知された。
 D秋季コンペについて
 金子理事より、11月27日(火)、静岡カントリー島田ゴルフコースにて開催、現在26名が参加予定と中間報告が行われた。
 E入会希望
 小泉東海浜松営業所、同社沼津営業所より申し込みがあり、下期からの入会を承認した。
 F12月組合研修旅行について
 案内配布(19社)が報告された。
 G浜松市水道課
 下水道課も含めて災害時の資材納入協力の要請に対し、了承する方向で進めていくことを確認した。

安塚公紀氏(全木機商組)が優勝
平成30年度第2回WMゴルフ大会

 木工機械研究会WM会(会長=福本豊彦氏・フクモト会長)の本年度2回目のゴルフ大会が8月5日、涼を求めて長野県木曽町の御岳ゴルフ&リゾートホテル・御岳コースで開かれ、13名が参加した。
 当日は、快晴に恵まれたものの暑さは下界同様の厳しい中、今回はダブルペリアで行い、熱戦の末、安塚公紀氏がネット71・40で優勝を果たした。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
 ▽優勝=安塚公紀(全木機商組)G81、H9・60、N71・40
 ▽1位=福本豊彦(フクモト)G96、H22・80、N73・20
 ▽2位=川瀬敏裕(中京)G93、H19・20、N73・80
 ▽3位=立松玄次(立松丸鋸加工)G106、H31・20、N74・80
 ▽4位=若原透(若原工機)G98、H22・80、N75・20
 ▽5位=稲垣昌弘(稲垣)G91、H15・60、N75・40

鍛圧機械受注総額379・5億円
上期は高水準で推移、国内好調
日鍛工 2018年9月度会員受注統計

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=宗田世一氏)が10月9日発表した月次会員受注統計によると、2018年9月度の鍛圧機械の受注総額は379億5100万円と高水準を維持するも、前年同月比では3・5%の微減となった。今年度上期は前年同期比16・3%増と好調を維持し、1〜9月の累計でも同7・7%増で推移している。板金系機械に勢いがあり、単月では久方振りにプレス系機械を上回った。全体として国内が依然好調を維持しており、輸出は低調の構図となった。
 機種別に見ると、プレス系機械は148億6500万円、前年同月比14・1%減。中型プレスは同88・6%増だったが、超大型プレスは同36・0%減、大型プレス同28・2%減、小型プレスも同27・2%減。油圧プレスは同3・0倍増、フォーミングは同35・6%減、自動化・安全装置も同47・9%減だった。
 板金系機械は151億400万円、前年同月比2・5%増。プレスブレーキが同35・3%増、レーザ・プラズマが同16・4%増だったが、パンチングは同29・0%減だった。
 その他、サービス・部品金型は、79億8300万円、前年同月比9・7%増となった。
 内外別(機種計)では、国内が204億9400万円、前年同月比6・7%増。金属製品製造業は同3・9%増、一般機械が同0・5%増、鉄鋼・非鉄金属は同3・5倍増、電機も同44・5%増、自動車は同36・3%減だったが、設備投資は依然高水準で推移している。
 輸出は94億7500万円、前年同月比26・2%減。インド向けは同4・2倍増と高水準だったが、それ以外では、中国向けが同54・2%減、東南アジア向け同5・3%減、北米向け同31・6%減、欧州向け同43・7%減、韓国・台湾向けが同85・0%減と低水準だった。

総受注高18か月連続で前年上回る
国内14か月、海外16か月連続増
中部経済産業局 9月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が10月31日に発表した平成30年9月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比4・9%増の463億6600万円となり、18か月連続で前年を上回った。前月比は3・0%増だった。
 国内受注は、前年同月比10・0%増の188億3000万円となり、14か月連続で前年を上回った。前月比は1・1%増だった。主力の一般機械工業向けが前年同月比5・9%増の95億5100万円と13か月連続で前年を上回り、自動車工業向けも同30・4%増の59億8100万円と3か月ぶりに前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比1・6%増の275億3600万円となり、16か月連続で前年を上回った。前月比は4・4%増だった。海外受注比率は59・4%。
 北米向けが前年同月比19・7%増と16か月連続で、ヨーロッパ向けが同18・3%増と18か月連続でそれぞれ前年を上回り、アジア向けは同23・4%減と2か月連続で前年を下回った。シェアは、北米向け39・8%、アジア(トルコを含む)向け29・6%、ヨーロッパ向け28・7%となっている。
 国別にみると、1位のアメリカが104億6700万円(前年同月比22・0%増)、以下、中国48億7500万円(同27・4%減)、ドイツ26億7300万円(同19・9%増)、イタリア16億8000万円(同10・8%増)、台湾9億5500万円(同81・9%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比22・1%増の486億7300万円となり、10か月連続で前年を上回った。前月比は46・7%増だった。
 受注残高は、前年同月比28・6%増の2399億5500万円となり、18か月連続で前年を上回った。前月比は3・2%減だった。

金物業界の代表が参拝
那古野神社 金山神社例祭厳粛に

 金物業界の祖神を祀る「金山神社例祭」(ふいご祭)が11月8日、名古屋市中区の那古野神社境内において那古野金山神社崇敬会世話人により執り行われ、金物業界団体(愛知県金物商工協同組合、名古屋建築金物卸商組合、名古屋利器工匠具卸業組合ほか)の代表ら11名が出席して商売繁盛、家内安全を祈願した。
 今年の例祭は好天に恵まれ2年振りに屋外で午前11時の定刻に始まり、参拝者が次々に玉串を奉奠した。
 ふいごとは昔、金属の精錬や加工に用いた、火をおこすための送風機のことで、那古野神社宮司は「刀剣鍛造には立冬の時期が条件的にはちょうど良く、立冬直後のこの日に神様にお祈りした」とふいご祭の由来について話し、「現在は、昔より金属とのかかわりが深くなってきている。私たちの生活の中すべてで使われ、欠かすことのできないものとなっている。これは人類が続く限り未来永劫変わることはないと思われます。信仰と神々のお力添えをいただきまして、皆様方のご繁栄をお祈りいたします」と業界の発展を祈った。
 御神酒を授かったあと、神社社務殿1階の会議室へ移動して直会が行われた。宮司、氏子総代挨拶に続いて、金物業界を代表して印藤武司愛知県金物商工協同組合理事長(印藤産業社長)が挨拶し、種田健司氏(西濃社長)の音頭で乾杯。岸邦治郎氏(岸保産業相談役)の締めの言葉でお開きとした。

名古屋で初会合開く
“機工メイトU”さらなる普及目指し
全機工連 機工メイト推進委員会

 全日本機械工具商連合会(会長=坂井俊司氏・NaITO社長、以下、全機工連)の機工メイト推進委員会(委員長=山出谷武俊氏・山勝商会社長)は10月16日(火)、名古屋市中村区の安保ホールで販売管理システム「機工メイトU」の普及施策などについての話し合いを行った。96回目となる本会合には坂井会長、山出谷委員長以下26名が参加。名古屋での開催は今回が初めてとなる。
 冒頭、坂井会長は「昨今言われている働き方改革ですが、我々の業界でもっと効率化を図るためには、この機工メイトをより推進していかなければいけないと思っております。6月に全機工連の総会がございましたが、そのなかで『機工メイトを利用されている組合員の方々にもっとメリットがあるべきでは?』との意見もいただきました。皆さま方にもこの点についてご検討いただき、来年の理事会、総会で何か良い案をいただけたらと思っております」と挨拶のなかで推進施策の提案を訴えた。また、山出谷委員長は「まずは会員の増強を大前提に進めていかなければと思っております。皆さまからいろんなご提案をいただき、それを実施していけるよう進めていきたいと思います。1年に1度しかこうしてお会いできませんが何卒よろしくお願いします」と、本委員会の方針などを語った。
 会合では、機工メイトを運営するブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区)から、機工メイト販売実績報告や関東ブロックでの勉強会の様子などが報告されたほか、山出谷委員長からは機工メイト推進委員会の今後の活動方針や販売促進活動の提案などが行われた。後半にはブロードリーフから機工メイトU新バージョン、RFIDサービス、RPAサービスなどの概要が説明された。これらは11月に開催されたJIMTOF2018にも出展され話題を集めていた。
 機工メイトUは、機械工具の商品データベースを搭載した販売管理システムだ。業界に特化したデータと機能で、導入したその日から業績アップが図れる即戦力として多くの企業の役に立っているという。その特長は主に、@メーカー・卸商社別に合計466万点以上の商品データから自在に検索が可能。最新データは随時インターネットよりダウンロードできる。新規登録メーカーは随時募集中。A過去の販売・仕入履歴から前値などを即時に参照できる。B売上・仕入の同時計上により、伝票入力の工数の削減・売上漏れなどがリアルタイムに発見できるため、管理の合理化が図れる。C見積から受発注・仕入・売上へと連動できるため、正確な業務を高い効率で処理できる。D受注入力により、そのデータの発注・仕入・売上・それぞれの状況をリアルタイムに問い合わせできる。などが挙げられる。機工業界データベース数はメーカー323社・190万点以上、卸商社8社・276万点以上(2018年10月1日現在)で、現在も随時更新中である。
 本会合では改めて機工メイト推進委員会の方針が確認された。その内容は以下の通りだ。@本委員会の役割は、これまでの活動を踏襲しながら販売促進、会員と非会員の価格の差別化などを協議する。A開催時期は年1回、毎年10月頃を予定。B開催場所は東京、名古屋、大阪などとする。C委員会メンバーは10名程度。委員長1名、関東・中部・関西ブロックから各2名、北海道・東北・西日本ブロックから各1名で、かつ機工メイトユーザーであること。任期は2年。D活動内容は本委員会への参加、本委員会内容を各ブロックへフィードバック、各ブロックでの販売促進活動の推進。

高精度リブ溝加工用テーパーボールエンドミル
「EB4HR-ATH」を発売
三菱日立ツール 工具交換時の加工段差を低減

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏、本社=東京都墨田区)は、高精度リブ溝加工用テーパーボールエンドミル「EB4HR-ATH」を11月20日発売した。
 プラスチック製品では、リブを用いて製品の強度を補強し変形を防いでいる。このようなリブを成型するためには、金型に細くて深いリブ溝を製作する必要があり、多くの場合放電加工で製作されている。しかし、放電加工は加工時間が長いうえに加工面も粗く、次工程の磨き工程に影響を与える。加えて電極の製作にも時間がかかるので、直彫りによるリブ溝加工のニーズがある。
 一方、直彫り加工ではリブ溝が深くなるにつれて首下長の短いものから長いものへ交換しながら加工しなければならず、首下長の違いにより工具のたわみ量が異なるので工具交換時に加工段差ができる問題があるという。
 これらの課題を解決するべく、同社は、等高線加工とテーパエンドミルを組み合わせた新しいリブ溝直彫り加工方法で、工具交換時の加工段差を低減した良好なリブ溝加工を提案する。
 新製品「EB4HR-ATH」は、外周テーパ刃が等高線加工時に何度も作用するので、効果的に工具交換時の加工段差を低減することができる。
 また、2段逃げ面形状+強ねじれ形状の効果でビビリ振動を抑制することで、高品位な加工面を得られる。
 さらに、ATHコーティングを採用し、高硬度鋼の切削加工に良好な性能を発揮。プラスチック金型におけるリブ溝の荒加工や仕上げ加工に対応する。
 今回発売されるのはφ0・6〜1・2の全108アイテム。
 価格は1万2800円〜1万7200(消費税別)。

航空宇宙部品の加工に最適な
レーザ金属積層造形機などを展示
DMG森精機 国際航空宇宙展2018東京にて

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は、11月28〜30日の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催された「国際航空宇宙展2018東京」に出展した。
 JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)でも好評だった、新開発のパウダーモジュールシステムを標準搭載したレーザ金属積層造形機「LASERTEC 30  SLM 2nd Generation」、一体鋳物構造による高い安定性を誇る5軸加工機「DMU 85  monoBLOCK」の2台を展示し、航空宇宙部品における5軸加工機の活用と、金属積層造形技術による航空宇宙部品加工について提案した。
 会期最終日には「航空機部品加工へのDMG MORIのソリューション」と題して5軸コンペテンスセンタ部長加治敏氏によるセミナーも行い、航空宇宙産業で生産量の増加に伴い急務となっている生産性向上のニーズに対応するため、同社がこれまでに培ってきた加工技術・ソリューションを紹介した。

重点研究開発助成(30周年記念事業)を含め
2018年度研究助成費贈呈式
大澤科学技術振興財団 研究開発23件・国際交流10件に助成

 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗氏・オーエスジー常務執行役員、所在地=愛知県豊川市)は11月7日、愛知県豊川市のオーエスジーアカデミー内ゲストハウスにて2018(平成30)年度研究助成費贈呈式を行った。
 同財団は、日本のモノづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、1991(平成3)年7月に設立され、国内の大学・研究所など非営利の研究機関に所属する研究者を対象に、科学技術に関する研究開発・国際交流への助成を行っている。
 2021年に財団設立30周年を迎えることから、今年度より通常の助成に加えて、2018〜2021年度の4年間で総額1億円を助成(重点研究開発助成)する30周年記念事業が始まり、第1回目となる今年度は2件が採択された。募集は@金型の切削加工技術に関する研究A航空機部材の切削加工技術に関する研究の2課題を指定して行われ、7件の応募があった。
 今年度は全体で23件の研究開発助成(重点研究開発助成2件、一般研究開発助成21件)と10件の国際交流助成を行い、助成金の合計は7296万2000円となった。設立当初からの助成累計額は7億5679万8000円に達している(研究開発助成368件、国際交流助成268件)。
 贈呈式では、はじめに大澤理事長が挨拶に立ち「本日は素晴らしい秋晴れの中、豊川の地までお越しいただき誠にありがとうございます。昨年は台風の接近により贈呈式を中止するという過去に例を見ない大変残念なことになりましたが、今年は時期を若干ずらして台風の心配がない11月としました。おかげさまで当財団は2021年に30周年を迎える運びであります。それと併せてオーエスジー自体が本年80周年を迎えるに至り、なにか記念事業を興そうと今年度から4年間、30周年を迎える2021年度まで重点研究開発助成という枠を設け、今までの一般研究開発及び国際交流助成も含めて、助成の枠を広げていく次第です。この重点研究開発に対する助成は、総額で1億円を予定しています。来年度以降も枠はたくさんあるので、引き続き奮っての応募を宜しくお願いします。今年度はこの重点研究開発2件、一般研究開発21件、そして国際交流10件、合計33件に対して総額7300万円に及ぶ助成を行っています。第1回の助成件数が合計13件だったので、助成も増えてきています。引き続き精力的に皆様に助成していけるように、財団の運営にも力を注いでいきたいと考えています。今週の火曜日まで東京ビッグサイトで6日間にわたり、第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)が盛大に開催されました。『未来へつなぐ、技術の大樹』が今回の総合テーマでしたが、この“つなぐ”というキーワードを耳にしない日がないくらい様々な分野でAI、IoT、コネクテッド、自動化といったことがここ2〜3年で一気に増え、我々を取り巻く生産現場が大きく様変わりしようとしていると実感しています。2年前のJIMTOFでは、IoTあるいはAIなどのネットワークを使うことで世の中がどのように変わるのか、言わば提案あるいは想像するといった展示が多かったのですが、今回はIoTを軸としたより実用的な提案が目立った展示会だったと思います。実際にIoT化が進むことによって、おそらく生産現場は自動化、省力化、高精度化、高能率化といった方向に進んでいくのだろうということは想像に難くないのですが、あくまでもそれは手段であって、モノづくりの一番根底にある技術的な部分、あるいは科学的な部分の重要性は逆にますます増していくと思っています。日本の機械メーカーの存在感が世界に対してリードしている立場にあることを痛烈に感じましたが、根っこを支える基礎の部分があってこそだと思います。本日ここにおられる受賞者の皆様に対して、今後も更なる研究の成果が挙げられますことを祈念するとともに、本日の受賞に対し心からおめでとうございますとの気持ちで一杯です」と述べた。
 選考経過について帯川利之選考委員長(同財団理事、東京大学名誉教授)より報告が行われた後、大澤理事長が助成費受賞者に助成決定書を手渡した。
 浅野勝人顧問(元内閣官房副長官)の祝辞に続き、受賞者を代表して糸魚川文広名古屋工業大学大学院工業研究科教授(重点研究開発助成)が謝辞を述べた。
 贈呈式の後は、財団役員、受賞者との懇親会が催された。
 【公益財団法人大澤科学技術振興財団の概要】
設立=1991(平成3)年7月18日
目的=科学技術に関する独創的な研究開発、国際的な交流等に対する助成を行うことにより、科学技術の振興を図り、もって社会経済の発展に寄与することを目的とする
事業=(1)科学技術に関する研究開発に対する助成(2)科学技術に関する国際交流に対する助成(3)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
住所=愛知県豊川市本野ケ原3-22(〒442-8543)
電話=0533(86)1938
ホームページ=http://www.osawazaidan.or.jp
2018年度
研究助成費受賞者
研究開発助成
 【重点研究開発助成】

 1.「難削性金型材料の次世代超精密・微細形状創製技術の研究開発」…名古屋大学大学院工学研究科助教 鄭弘鎭氏
 2.「超短パルスレーザを用いたCVDダイヤモンドコーティング工具の高性能化」…名古屋工業大学大学院工学研究科教授 糸魚川文広氏
 【一般研究開発助成】
 3.「モード変換型マイクロ波プラズマCVDによる窒化ホウ素の合成」…千葉工業大学工学部教授 坂本幸弘氏
 4.「ファブリ・ペロー方式プローブを用いた微細三次元加工形状測定システムの開発」…北九州市立大学国際環境工学部准教授 村上洋氏
 5.「畳み込みニューラルネットワークを用いた研削性能低下要因の抽出」…佐世保工業高等専門学校電子制御工学科准教授 坂口彰浩氏
 6.「へら絞り法によるテラヘルツ通信アンテナの開発(U)」…国立天文台電波研究部助教 三好真氏
 7.「マイクロ波励起高密度基材近傍プラズマを用いたナノダイヤモンドの合成」…兵庫県立大学工学研究科助教 田中一平氏
 8.「歪速度に着目した局所的塑性加工による工具用表面力学設計の構築」…東北大学大学院工学研究科教授 祖山均氏
 9.「エンドミル加工の工具変形および振動を考慮したボクセルモデルによる切削現象の予測」…神戸大学大学院工学研究科助教 西田勇氏
 10.「PCD/BL-PCD工具のフェムト秒レーザ成形と超硬合金加工における微視的摩耗挙動に関する研究」…理化学研究所大森素形材工学研究室専任研究員 片平和俊氏
 11.「ダイクエンチ鋼板、超高張力鋼板の穴縁の遅れ破壊を抑制する穴抜き加工の開発」…豊橋技術科学大学工学部准教授 安部洋平氏
 12.「グラフェンを活用した凝着低減及び放熱型切削工具の開発」…東京大学生産技術研究所教授 臼杵年氏
 13.「ダイヤモンドCVD膜の超高速成長技術の開発」…金沢大学理工研究域准教授 徳田規夫氏
 14.「ホットカソード法による切削加工用酸化物・窒化物皮膜の高速スパッタ成膜技術の開発」…東北大学大学院工学研究科教授 齊藤伸氏
 15.「連続繊維強化樹脂加工用 有気孔メタルボンド砥石の開発」…山形県工業技術センター化学材料表面技術部専門研究員 村岡潤一氏
 16.「超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用」…九州大学大学院総合理工学研究院准教授 吉武剛氏
 17.「膜厚分布に対応できる一品処理型・超高速・工具除膜技術の開発」…岐阜大学工学部教授 上坂裕之氏
 18.「レーザークリーニング援用ドレッシング法による超精密研削加工技術の開発」…富山県立大学工学部准教授 岩井学氏
 19.「複合砥粒砥石を用いた高速固定砥粒研磨によるダイヤモンドの鏡面仕上げ」…京都工芸繊維大学機械工学系教授 太田稔氏
 20.「バインダレスナノ多結晶ダイヤモンドを材料とする極微小切削工具および極微小金型の製作加工技術の開発」…慶應義塾大学理工学部教授 青山英樹氏
 21.「表面波の伝播速度による超砥粒ホイール砥粒層の弾性係数導出に関する研究」…芝浦工業大学デザイン工学部准教授 澤武一氏
 22.「対向型デュアル電極放電プロセスによる高温潤滑窒化バナジウム含有コーティング膜の開発」…金沢大学理工研究域教授 細川晃氏
 23.「光ファイバ型二色温度計によるワイヤ放電加工中のワイヤ電極温度計測の高精度化」…金沢大学理工研究域助教 小谷野智広氏
 (以上23課題)
国際交流助成
 K-1.「第2回建築材料と材料工学に関する国際会議(ポルトガル)」…奈良工業高等専門学校機械工学科教授 和田任弘氏
 K-2.「国際材料研究協会‐電子材料国際会議(韓国)」…豊橋技術科学大学電気・電子情報工学系助教 谷本壮氏
 K-3.「第13回先進材料の超塑性に関する国際会議(ロシア)」…富山県立大学工学部准教授 伊藤勉氏
 K-4.「第21回先進材料・加工技術に関する国際会議(アイルランド)」…岐阜大学地域連携スマート金型技術研究センター特任教授 土屋能成氏
 K-5.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…一関工業高等専門学校未来創造工学科准教授 原圭祐氏
 K-6.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…京都工芸繊維大学機械工学系准教授 江頭快氏
 K-7.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…山梨大学工学部准教授 孕石泰丈氏
 K-8.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…岐阜大学地域連携スマート金型技術研究センター特任教授 深川仁氏
 K-9.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…日本工業大学基幹工学部教授 二ノ宮進一氏
 K-10.「第21回国際先端砥粒加工シンポジウム(カナダ)」…秋田県立大学機械工学科准教授 野村光由氏
(以上10件)

創業から今年で150年
“感謝”そして“未来への想い”を込めて
MINEZAWA 150周年記念感謝祭開催

 MINEZAWA(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市井田南町)は11月2日と3日の両日にわたり、岡崎中央総合公園内の武道館・体育館を貸し切り、同社の創業150周年を記念し感謝祭を開催した。出展社数は142社。2日間を通して、同社の予想を大きく上回る2569名の来場者が展示会場へと足を運んだ。
 キャッチフレーズ「未来につなぐ、一歩になる。」を掲げ開催された感謝祭。出展メーカー142社はそれぞれ@作業工具ゾーン、Aロボット/IoT/CADゾーン、B環境/省エネ/安全ゾーン、Cマテハンゾーン、D制御/測定ゾーン、E作業周辺機器ゾーン、F機械要素/治具/加工ゾーン、G流体機器ゾーンに分かれ各社の最新技術や製品を出展。さらに、人に代わるロボット、画像処理を使った装置を設計製作しているMINEZAWAエンジニアリング部は、2台のカメラ画像処理を使用したパッティングロボットを体験コーナーに展示。来場者はロボットとのパター対決ができるとあって大いに賑わいを見せていた。
 感謝祭初日の開会式で峰澤社長は「ご出展いただいている皆さまも、ご来場いただく皆さまと同じくらいこの2日間を楽しんでいただきたいと思っております。MINEZAWAを通じて皆さまのネットワークやコミュニケーションが広がっていくというのは、私たちにとっても大きな喜びでございます。どうかこの2日間の感謝祭を大いに楽しんでいただきたいと思います。そして今回のキャッチフレーズでも表しておりますが未来につなぐ、一歩になる。≠謔、な感謝祭にしていきたいと、我々MINEZAWA社員一同、心より願っております」と出展社らに労いの言葉を掛けていた。
 MINEZAWAは、初代・峰澤栄吉氏が明治元年(1868年)に金物業を創業し、その長い歴史の幕を開けた。昭和10年(1935年)、合資会社峰澤商店に改組。昭和32年(1957年)には株式会社に改組し、株式会社峰澤商店へと改名する。昭和43年(1968年)に創業100周年を迎え、峰澤鋼機株式会社と改名。創業130周年を迎えた平成10年(1998年)には本社を新築移転している。この間、同社は着々と成長を続けていき、国内外に営業所や現地法人を開設。創業150周年を迎えた平成30年(2018年)、株式会社MINEZAWAと改名した。
 今回の感謝祭は、同社と取引のある仕入先やユーザーなどに対しみなさまへの感謝 これからも共に歩む未来へ≠ニいう同社の想い(テーマ)から開催された。9月1日には、同じく創業150周年を記念したゴルフコンペも開催し、盛り上がりを見せていた。

今大会のテーマは“常に成長”
長瀬大樹さん(サンコー)優勝飾る
イトウ 第19回ボウリング大会開催

 管工機材・住宅設備機器の専門商社イトウ(社長=伊藤辰之氏、本社=名古屋市北区彩紅橋通)は10月13日()、名古屋市千種区の星ヶ丘ボウルで第19回ボウリング大会(大会幹事長=阪野裕介営業部営業課係長)を開催。全レーンを貸し切り得意先や仕入先に同社社員も加わって、総勢168名がボウリングの腕前を競い合った。
 このボウリング大会は同社が取引先への感謝の気持ちを込めて毎年行っている恒例行事だ。伊藤社長は開会式で「今回で19回目を迎えたボウリング大会ですが、毎回テーマを設けております。今回のテーマは『Always growth〜60th ANNIVERSARY〜』です。『Always growth』は“常に成長”という意味を持っていますが、これは弊社の願望でもありますし、また、皆さまのご期待に全力でお応えしたいという意味でもあります。もうひとつ『〜60th ANNIVERSARY〜』とありますが、今年、弊社は60周年を迎え長きにわたりやってまいりました。そのなかでボウリング大会は今年で19回目ですが、このように公式に行う以前から何回も行ってきました。いずれにしても、これからも皆さまとの絆をさらに深めてまいりたいと思います」と、参加者らへの謝辞を述べた。
 前大会から導入されたスプリットゲームで今大会もスタート。参加者全員、2ゲームトータルスコアでの上位入賞を目指し、一喜一憂しながらも白熱したゲームを展開していた。ゲーム終了後は表彰式を兼ねた立食パーティーが用意され、各賞受賞者には伊藤社長から賞品が手渡された。
 上位入賞者は以下の通りだ。
▽優勝ならびにハイゲーム賞=長瀬大樹さん(サンコー)2ゲームトータル421ポイント・ハイゲーム234ポイント。
▽準優勝=今村俊弘さん(今村総合)同388ポイント。
▽3位=渡辺大貴さん(朋和設備)同343ポイント。
▽4位=矢野浩治さん(藤間工業)同341ポイント。
▽5位=前田翔平さん(冨士機材)同328ポイント。

工作機械受注は“高原状態”
工具業界も順調推移
ダイヤモンド工業協会 第33回中部支部懇談会

 ダイヤモンド工業協会中部支部(支部長=北川正樹氏・北川ダイヤモンド工業社長)は、10月4日午後5時30分より名古屋市中区のアパホテル名古屋錦において、第33回中部支部懇談会を開いた。工具業界の順調推移の報告を受け、出席したメーカー、商社、協会の計28人が一堂に安堵。しばらくは静観の構えで、情報交換に努めた。
 はじめに北川支部長が昨今の日本経済について、「経済は10年前(リーマンショック前)に回復したと言われるが、実感としてどうなのか。かつて日本一元気と言われた名古屋も、繁華街は今なお閑散としている。さて、ここ名古屋の産業は自動車が中心で、7割を占める。残り3割がセラミックと航空機。その自動車が大きな変革期を迎えている。すなわち、電気自動車へのシフト。これは世界的な動き」などと所感を述べ、開会の挨拶とした。
 続いて、ダイヤモンド工業協会の緒方誠也会長(ノリタケカンパニーリミテド執行役員製造本部長)から業況に関する数値データが紹介された。「日銀短観(10月1日発表)は3期連続の悪化を示している。自然災害、人手不足、米国との貿易摩擦による中国経済の減速、原材料の価格上昇などが主な要因と考えられる。しかし、先行きは横這いとの見方が強く、けっして悪くはない。設備投資も進んでいる。では、当業界はどうか。経済産業省の機械統計によると、2017年暦年の生産額は958億円で、月平均で79・8億円。今年1―7月の平均が83・4億円で、昨年比4・5%増。このままの水準で推移すると、年間生産額1000億が視野に入ってくる。世界経済には色々な懸念材料があるが、工作機械の受注台数は依然好調で高原状態≠ノあると言える。こうした状況下で我々の工具が使われる」と今後の順調推移に期待を寄せた。
 協会前事務局長の武藤隆氏によると、「工作機械受注額については8月の速報値で中国の減速感が大きい(前年比63%)。ただし、累計は99%。それまで好調すぎたため」。新事務局長の佐藤正典氏とともに乾杯の音頭をとって懇親会に移った。
 懇親会では、ピアノパフォーマーの宇野正志さんがトイピアノと通常のピアノを使って、目隠ししたり、椅子に寝そべったりしながら、モーツァルトほかの楽曲を演奏。パフォーマーぶりを発揮した。また、音楽クイズも飛び出し、大いに会場を盛り上げた。
 旭ダイヤモンド工業の花木永典執行役員名古屋支店長の中締めで終了した。

グローバルソリューションセンター
東部ステーション新建屋オープン
三菱日立ツール 〜金型総合技術ステーションを目指して〜

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏、本社=東京都墨田区)は、金型加工ユーザーに対する技術サポートを強化するため、千葉県成田市の成田工場内に「グローバルソリューションセンター東部ステーション新建屋」をオープンした。10月23日に開所式を行い、11月1日より稼働を開始している。
 金型業界では、近年の活況な市場環境により年々金型生産台数が増加傾向にあり、金型加工時間の短縮による生産性改善やコスト削減への要求が高まっている。
 また、自動車の電動化に伴い、新たな高精度部品の要求や軽量化のために部材変更などが発生しており、金型加工においても高精度化や難削化など新たな技術課題にチャレンジしていく必要があるとされる。
 同社は、「お客様の夢の一歩先を走り続け、未知の領域にも果敢に挑戦し金型業界に更なる『加工イノベーション』をもたらす」決意を込め、2017年5月に新ブランド「MOLDINO」をスタート。今後の金型業界へ求められる新たなる課題に対し、切削工具だけでなく、加工方法を含めたトータルソリューションを提供していく考えだ。
 ソリューション提案の拠点として、滋賀県野洲市の野洲工場内に西部ステーションを、千葉県成田市の成田工場内に東部ステーションを設置している。東部ステーションに新建屋をオープンしたことで加工検証機能の充実を図り、成田の立地を生かして国内だけでなく海外の顧客へのより細やかなソリューション提案実現を目指す。
 東部ステーション新建屋では,新たに大型の5軸マシニングセンターや高精度マシニングセンターなど、金型加工ユーザーで多く導入されている3機種を導入し、計7台のマシニングセンターを用いて様々な加工用途に対応する。
 また、周辺機器として高精度ツールプリセッターや各種分析・測定機器をそろえ、マクロからミクロの世界を通して現象の解析及びソリューション検討を可能としている。
 坂本靖開発技術本部長は「グローバルソリューションセンターはMOLDINOブランドのもと、『お客様の課題に真摯に向き合い、お客様と私たちの笑顔のために未知の領域にも果敢に挑戦し続け、共に成長するかけがえのないパートナーを目指す』というビジョンを掲げ、それを実現すべく、多くの金型加工に関連する方々が集い、新しい課題に挑戦し続ける金型総合技術ステーションを目指します」としている。
 【新建屋概要】
 @拠点名=グローバルソリューションセンター東部ステーション
 A所在地=千葉県成田市新泉13-2三菱日立ツール成田工場内(〒286-0825)、電話0476(36)2111・ファクス0476(36)1440
 B事業内容=加工提案、切削試験、ミクロ分析、教育研修
 C人員=15名
 D保有設備=5軸マシニングセンター(1台)、縦型マシニングセンター(5台)、複合加工機(1台)、ツールプリセッター、マイクロスコープ、3次元プリンタ、電子顕微鏡、電子線マイクロアナライザー、各種測定器

難削材旋削加工用インサート材種
「MP9000/MT9000シリーズ」拡大
三菱マテリアル 断続切削加工用を追加

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏、本社=東京都千代田区)は、難削材旋削加工用インサート材種「MP9000/MT9000シリーズ」に断続切削加工用PVDコーテッド材種「MP9025」を追加し、販売を開始した。
 同シリーズは、航空機部品や医療器具などに使用されているチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材の加工に適したインサートシリーズ。耐欠損性、耐溶着性を向上させたことで、突発欠損を抑制し、専用ブレーカにより、切りくずトラブルを防止する。
 今回追加された「MP9025」は刃先安定性重視のローグレード材種で、軽切削領域から荒切削領域までの断続切削加工に対応する。
 追加型番はISOネガインサート55型番。標準価格(代表型番)は「CNMG120404-LS MP9025」が940円、「DNMG150408-MS MP9025」が1300円、「SNMG120412-RS MP9025」が1100円。

Steadyline工具の追加で
旋削・ボーリング能力をさらに強化
セコ・ツールズ 長い突出し部の旋削に対応

 セコ・ツールズは、このほど、Steadyline(ステディライン)シリーズに防振旋削/ボーリングバーと対応のヘッドを追加して、長い突出し部の旋削とボーリング能力をさらに強化した。
 これらの新製品には、径25o(1・00インチ)のSteadylineバー、GL25旋削ヘッド、径100o(4・00インチ)のSteadylineバーなどがあり、Steadylineバーの粗用/仕上げ用ボーリングヘッドが追加された。
 Steadyline旋削バーには、効果的な防振システムが採用されており、最大深さ10xDの小径および大径の穴を容易に旋削、ボーリングすることができる。システムの受動的/能動的防振機能では、ホルダバー内部のダンピングマスと短くコンパクトな切削工具ヘッドが採用され、振動を最大限まで吸収して、工具のビビリや作業の中断なく、最大バー径の10倍までの工具長を使用できるとしている。
 Steadylineを加工現場に導入すると、同社独自のGL接続を使って、旋削/ボーリング工具ヘッドをすばやく、楽に交換できる。GL接続により、Steadylineバーにヘッドをすばやく、しっかりと取り付けて、5ミクロンのセンタリング精度と繰り返し精度を実現し、必要に応じて180度のヘッド位置を設定できる。
 径25o(1・00インチ)のバーは、ワーク側に工具長6xD、8xD、および10xD用のGL25接続を備えており、超硬バーをSeco-Capto、HSK-T/A、ストレートシャンク機械側接合部と併用すると、ツール突出し部の最大の課題に対処できる。
 16種の新しいGL25旋削ヘッドは、DN・11、CC・09、DC・07、DC・11、TC・11、VB・11チップを使った一般旋削、逃げ溝切り、バックボーリングなどの用途を対象としている。
 大径の100o(4・00インチ)バーは、既存のGL50旋削ヘッドに対応し、BA-GL50アダプタを使って、Jetstream Toolingの高圧クーラント技術とも統合できる。
 BA060およびBA080の機械側接合部を備えるボーリングヘッドは、径66oから115o(2・60インチ〜4・53インチ)までの粗用および仕上げ用ボーリングに対応する。

 スウェーデンのファーガスタに本社を構え、世界75カ国以上に拠点のあるセコ・ツールズは、フライス加工、旋削工具、穴加工、ツーリングシステムに関する金属切削ソリューションを世界的規模で提供する業界屈指の企業。80年以上にわたり、同社はメーカーに最大限の生産性と収益性をもたらす技術、工程、およびサポートを提供してきた。同社の革新的な製品と専門的なサービスについては、www.secotools.comを見るとよい。

「2018年度グッドデザイン賞」を受賞
フルサト工業 ブレースカバーシリーズ

 フルサト工業(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)のブレースカバーシリーズ[MEDA]が2018年度グッドデザイン賞(主催=公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。
 ブレースカバーシリーズ[MEDA]は、耐震構造部材であるブレースに意匠性を付加することにより、隠さず見えるままにすることを可能にした。通常ブレースは壁内などの見えない部分に配されるが、建築デザインが多様化する中でブレースの露出が可能となることで自由度が増す。引張部材を露出で使用する場合、意匠性を考慮した高価なテンションロッド等が採用されていたが、MEDAを利用することにより意匠性をクリアした安価なブレースを使用することができる。
 また、鋼板の角やねじ山などのシャープな部分をカバーすることで安全面にも考慮しているほか、柔軟な素材を選定することでヒンジ部をもうけることができ取付け作業も容易にしている。
 同社はデザインが生まれた理由を「耐震構造部材として必要とされるブレースを設計者が壁面配置や空間スパンなどの制約なく配置できるよう、露出に耐えうる外観を実現することで、力学的にバランスのとれたブレースの配置が可能になると考える。外観を良くする上で問題となる部分はターンバックル部と羽子板部であり、この部分にスマートな形状のカバーを取り付けることでその問題をクリアできる。デザイン的なストレスなくブレースを採用することができれば、建物の耐震性の確保に寄与することになると考える。さらに、採用を促進するために傷や引っ掛かり等から守れる安全性や、容易な施工を実現する取り付けやすさも重要なファクターであると認識している」としている。
 発売日、価格等は未定。

ソニー社製IMX183センサーを搭載した
「Basler ace Uシリーズ」新モデル
リンクス 4機種を今冬より販売開始

 リンクス(社長=村上慶氏、所在地=東京都品川区)は、世界シェアトップクラスの産業用カメラBasler社(バスラ―社)の「ace U(エースユー)」に、ソニー社製IMX183のローリングシャッターセンサーを搭載した高解像度モデル4機種の販売を今年の冬より開始する。
解像度20MP・最大フレームレート17fpsで
小さな部品の検査に最適なカメラを実現
 「ace U」の4つの新モデルは、Basler社独自のカラーカメラ・モノクロカメラ用画像補正機能であるPGIが搭載されている。PGIは、5×5デベイヤリング、カラーアンチエイリアシング、ノイズ除去、シャープネスといった前処理を、カメラ側のFPGAで行うことのできる画期的な機能。昨今、プリント基板やディスプレイの生産現場において、検査用カメラにも高い解像度が求められているが、これらの新モデルは、2000万画素の高解像度モデルであることに加え、PGI機能を活用することで、高解像度ディスプレイをより高画質かつ低コストで検査することができる。
 さらに、IMX183センサーは、革新的なBT(裏面照射型)構造を特長としており、2・4μmという小さなピクセルサイズでありながら優れた感度を誇り、これにより暗い環境でも高い画質の画像を撮影することができるという。ローリングシャッターでありながらも、2000万画素で17fps(USB3 Vision)の高フレームレートを実現している。
 「ace U」の4つの新モデルは、GigEインターフェースとUSB3・0インターフェースに対応しているほか、GigE対応モデルでは、PTPなどGigE Vision2・0の便利な機能を使用できる。また従来機種同様、Baslerのpylon Camera Software Suitにも対応しているため、カメラを簡単かつスムーズにセットアップすることが可能としている。
 【問い合わせ先】リンクス、電話03(6417)3371、ファクス03(6417)3372、Eメールinfo@linx.jp

『人材不足を一気に解消!』
電動ワイヤーアッパー売上好調
アサダ 高齢化、人手不足の現場で高い需要

 配管機械・工具と環境機器の製造・販売等を行うアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区)が3年前に発売した、機材・機器の荷揚げ時に使う可搬式リフト「電動ワイヤーアッパー」の販売が好調だ。
 重量物の昇降・運搬業務の作業を軽減することができるため、高齢化、人手不足の現場で需要が高く、2017年度における販売台数がシリーズ累計650台、売上金額で1億円を超える大ヒット製品となっている。様々な業界から高評価を得て、今年度の販売も昨年に引き続き良好という。
 ビル・商業施設・工場のメンテナンスや新設・解体工事の際、空調機器・配管・照明器具などの荷揚げ、荷下ろしが必要となる。現場では作業者の高齢化が進み、人員確保も困難な場合が多く、作業効率化、時間短縮、重量物の昇降・運搬作業などの省力化が求められる。
 従来は重量物の昇降作業軽減のため気圧式アッパーを使用する現場もあったが、急な昇降による転倒事故や、施工・機器取付けの際の高さ調節が難しく設定作業に時間が多くかかるなど、取扱いに課題があった。
 同社の電動ワイヤーアッパーは、ミリ単位での高さ設定ができるため調整が容易で、時間短縮につながる。付属の無段階トリガースイッチにより昇降速度の調整が可能で、一定速度で動き安全に作業ができる。
 また、スイッチコードが3mと長く、高所作業に対応できるため、作業効率も向上。アッパー転倒時、作業者との間に距離が確保でき、更に緊急停止ボタンで事故になるリスクを低減できる。
 同製品は操作性・安全性に優れ、重量物運搬などの作業が軽減されるため、人手不足、高齢化の進む現場において更なる需要が見込まれるとしている。
 【特長】
 @軽量でコンパクトのため、運搬が容易。
 Aセッティングが簡単。
 Bアッパー昇降時・荷物積み下ろし時に、荷台の浮き沈みがなく、安定した作業が可能。
 C炭酸ガス不使用のため、環境を汚染しない。
 D電動のため、ガス切れの心配やボンベの管理が不要。
 E脚長を調節することで、最大20pの段差がある場所にも設置できる。
 F過負荷保護機能・緊急停止ボタン付のため、安全性に優れている。

2018年12月9日(日)・2691号
中部経産局11月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」、17か月連続
輸出は「増加の動きに足踏み」

 中部経済産業局は、11月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、17か月連続で「改善している」とした。
 個別の項目では、生産の判断を2か月連続して「高水準で推移している」とした。鉱工業指数(9月速報)は、輸送機械工業、プラスチック製品工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比1・1%減と2か月連続で低下した。主要業種では、輸送機械が同6・2%減。乗用車は横ばいとなるも、海外向けで自動車部品の好調が継続しており、高水準で推移している。はん用・生産用・業務用機械は同7・6%増。金属工作機械を中心に高水準で推移している。電子部品・デバイスは同5・8%増。スマートフォン向けなどで堅調となっている。
 個人消費については、18か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比4・0%増と11か月連続で前年を上回った。スーパーは、衣料品が振るわなかったものの、新規出店効果に加え、飲食料品に動きがみられ、同4・3%増。コンビニエンスストアは、たばこ税増税に伴う駆け込み需要に加え、カウンター商材や中食が引き続き好調で、同4・5%増。家電大型専門店は、季節空調や通信家電が好調で、同9・1%増となった。一方、百貨店は、台風による影響もあって衣料品等が振るわず、同5・1%減となった。乗用車販売は、普通車が3か月連続で、軽自動車が4か月連続で前年を上回ったものの、小型車が2か月連続で前年を下回り、全体でも3か月ぶりに前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比2・0%減)。
 設備投資は、17か月連続で「増加している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、自動車工業向けが3か月ぶりに、一般機械工業向けが13か月連続で前年を上回り、全体では14か月連続で前年を上回った。
 輸出については、判断を「増加している」から「増加の動きに足踏みがみられる」に下方修正した。判断変更は9か月ぶり、下方修正は28か月ぶり。名古屋税関管内の輸出総額は、20か月連続で前年を上回ったものの、自動車が14か月ぶりに前年を下回り、伸びが鈍化している。
 そのほか、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」(8か月連続)、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」(2か月連続)、雇用は「労働需給が引き締まっている」(28か月連続)と判断した。
 企業倒産(件数)は、「農・林・漁・鉱業」の倒産がなく、「卸売業」や「小売業」は前年を下回ったものの、「建設業」「サービス業他」が前年を上回り、全体では5か月連続で前年を上回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。
 ※比較は、断りのあるものを除き、平成30年9月の実績値による。

メカトロテックジャパン2019
最終規模は1930小間前後に
満小間で出展申し込み受付終了

 メカトロテックジャパン2019(MECT2019)を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)は、MECT2019の出展申し込み小間数が会場の収容力を超えたため、来年の2月28日までを予定していた出展募集の受付期間を前倒し、先月(11月)26日をもって出展募集の受け付けを締め切った。
 今回展の最終小間数は2017年10月に開催した前回展(1933小間)と同等の開催規模となる見込み。小間数の最終確定は来年6月頃を予定している。
 来年10月に名古屋市で開催されるMECT2019は、2年に一度東京で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内で2番目の開催規模の工作機械・技術の専門見本市。通算16回目となった前回のMECT2017では、457社・団体(1933小間)が出展し、9万2305人が来場した。
 2019年展は、今年の11月1日に出展募集を開始して以来、過去最速のペースで出展申し込みが進んでいたという。
 ニュースダイジェスト社の樋口八郎社長は「半導体や電気自動車など新たな業種の後押しもあり、工作機械の受注は好調に推移している。その中で、展示会を活用してさらなる需要を取り込みたいと機運が高まっているように感じる。地域産業の発展のため、今回も1年後の開催に向けてしっかりと準備を進め、皆さまの期待にお応えしていく」とコメントしている。
  ◇
 【MECT2019の概要】
●会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
●開催期間=2019年10月23日(水)〜26日(土)の4日間
●会場時間=10時〜17時※25日(金)は18時まで、最終日26日(土)は16時まで
●主催=ニュースダイジェスト社
●共催=愛知県機械工具商業協同組合
●料金=1小間(3m×3m)26万円(税別)
●出展対象製品=工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など 
 【中小企業支援ブースについて】
 通常小間に多数の申し込みがあったため、中小企業を支援するために用意された低料金のパッケージ小間である中小企業支援ブース(従業員数30人以下で初出展に限る)は、募集定数を最大20社から10社に変更し、募集終了となった。

ボウリング大会参加予定者が過去最高
来年の新年会は名鉄グランドホテルで
愛鋲協 30年度第4回定例理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業専務)は、11月19日午後7時より名古屋駅前の安保ホールにおいて、平成30年度第4回定例理事会を開催した。
 藤田理事長の挨拶の後、理事長が議長を務めて議案審議が行われた。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より10月の収支報告があり、承認された。
 第2号議案=新年会(来年1月25日午後6時より名鉄グランドホテルで開催、※今回から会場が変更されている)の件は、役割分担や会費などについて話し合われた。
 司会者を土方博之理事(金城螺子製作所専務)が務めるのをはじめ、来賓として中央会に臨席を依頼、乾杯の音頭を出席する相談役のなかで選定、閉会の辞を大野正博副理事長(中部製作所社長)が行うこととした。
 その他、開催案内を早急に発送する▽会費は1人目無料、2人目以降1人5000円とする▽出席者全員の写真を撮り会報等に掲載する―などを確認した。
 第3号議案=ボウリング大会(12月2日午前10時より星ケ丘ボウルで開催)の件は、鈴木憲一理事(エフシーテック社長)より説明された。
 10社196名(68レーン分)の参加申し込みがあり、ボウリング場の60レーンを超えるため、一部1レーン4人プレイに調整し各社の代表に了解を得ることとした。
 また、賞品、参加賞、子供のお菓子については鈴木理事が手配する▽役員は当日午前9時30分集合▽プレイしない役員[藤田理事長、大野副理事長、鈴木理事、松原徳幸理事(千代松螺子社長)]と組合員には手伝いを依頼する―などを確認。藤田理事長より男女各1名に賞品を提供すると申し出があった。
 第4号議案=研修会の件は、講師に脳外科医の森恵子先生を迎え、来年3月1日午後7時より安保ホール(701号室スクール形式・定員30名)で開催する。年明けに講師と理事長ほか役員で打ち合わせ会を予定。プロジェクターを用意する(安保ホールに予約済み)。案内を12月中に発送、参加費は無料、研修会終了後懇親会(会費徴収)を行うこととした。
 第5号議案=会計中間報告に関する件は、事務局より「平成30年度収支予算・月別実績表」により10月末までの実績が報告された。その中で、昨年と比べ事業部売上が増加していること、賦課金を全期分納入する組合員が増えたことが説明された。決算は黒字予想されるが、1月の理事会である程度決算予想が出来ると報告された。
 第6号議案=その他の件は、中央会・名市協の各会報への新年名刺広告掲載依頼、業界紙3社からの新年号広告依頼に対し例年通り掲載することを承認▽ねじ商連常任理事会(11月21日に横浜で開催)に藤田理事長、大野副理事長、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)が出席することを確認した。
 最後に次回理事会を来年1月25日、新年会開催前の午後4時30分から名鉄グランドホテルで行うことを確認し、午後8時15分に閉会した。
認知症についての研修会を来年開催
30年度第3回定例理事会
 同組合の平成30年度第3回定例理事会が10月3日午後7時より安保ホールで開催され、次の議案が審議された。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より9月の収支報告があり、承認された。
 第2号議案=研修会の件は、大野副理事長より説明があり、講師を務める森恵子氏の経歴等が紹介された。演題は「認知症は…恐い?恐くない」、講演時間は1時間程度。講師の都合により年内の開催は難しく、来年の2月頃を予定。日程の候補を決め、この中から講師と相談して開催日を決定することとした。
 第3号議案=優良従業員表彰の件は、10月26日午後2時より名古屋ガーデンパレスで表彰式が開催され、当組合より9名が優良従業員として表彰される予定であると事務局より説明された。
 第4号議案=ボウリング大会の件は、12月2日午前10時より星ケ丘ボウルにて開催予定とし、担当の鈴木理事が本理事会欠席のため、大野副理事長が後日鈴木理事と打ち合わせ、事務局に連絡、開催案内を10月20日頃発送することとした。
 第5号議案=その他の件は、ねじ商連常任理事会(11月21日に横浜で開催)に藤田理事長、大野副理事長、小倉副理事長が出席予定とした。

ボウリング大会に約90名が参加予定
名古屋伝動機 商 組 合 平成30年10月例会開催
「働き方改革」の取組事例を発表

 名古屋伝動機商組合(理事長=服部将康氏・服部社長)は10月17日午後6時より東京第一ホテル錦で10月例会を開いた。全21組合員のうち20社代表が出席。
 開会にあたり、服部理事長は「ここ数ヶ月の異常気象が経営に与えた打撃は甚大だが、景気は急上昇を描かずとも順調に推移しており、工作機械などは内需が活発。人材不足による自動化(RPA)の進展が背景にある。ただし、人材不足がマイナスに働くことももちろんあるわけで、それが大きな経営課題に。事務処理作業のロボット化など対策に頭を痛めているのでは。改革案をぜひお示しいただき、活発な組合活動にしたい」と挨拶。
 続いて、親睦交流のための「第16回伝動機商組合ボウリング大会」について。「約90人が参加。11月9日開催予定」を確認した。
 この後、各社から「働き方改革」の取組事例が発表された。退社時間の厳守、残業申請の徹底、残業をめぐる給与規程の見直し、有給取得率の向上のさせ方、会議・打ち合わせの削減、派遣社員の有効活用など様々な事例が飛び交った。「働き方改革」(=時短)の反面、コミュニケーションが成り立たなくなるという弊害も指摘された。人材育成にとって避けられない課題であり、他社の事例に耳を傾けた。
 引き続き、懇親会でも「今後の組合の発展につなげたい」「できるところから『働き方改革』をはじめたい」など互いの意志を確認し合った。

タンガロイ新製品紹介
刃先交換式サイドカッタ
『TecTangential Slot』
インサート新材種AH3135拡充

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、刃先交換式サイドカッタ『TecTangentialSlot(テック・タンジェンシャル・スロット)』インサートAH3135材種を11月12日より順次発売している。
 高い信頼性と加工能率を誇る刃先交換式サイドカッタ『TecTangentialSlot』に、AH3135材種を拡充した。
 サイドカッタは、発電機用シャフトや、ブレーキ部品の溝・幅決め加工などに多く使用され、切りくずの噛込みによる破損が生じやすいため、優れた切りくず排出性と高い信頼性が求められる。
 TecTangentialSlotは、理想的なポケット形状を有し、最大刃数と切りくず排出性を両立し、高能率溝加工を可能にしている。また、高強度な縦インサートの採用と、大きなインクリネーションによる加工時の衝撃緩和をすることで高い信頼性を実現している。
 従来のサイドカッタは、幅広の溝形状を形成するために2個以上のインサートを並列させる必要があり、その場合には右勝手専用と左勝手専用の2種類のインサートが必要であった。TecTangentialSlotのインサートは、片面を右勝手、もう片面を左勝手とした左右両勝手タイプで、計4コーナが使用できる。これによって優れた経済性を発揮し、同時にインサートの集約にも大きく貢献する。
 今回、インサート材種に高い耐欠損性を誇る新材種AH3135を追加設定した。AH3135材種は、靭性の高い超硬母材と耐欠損性に優れる積層構造を有したコーティング膜を採用。高い欠損性を持つ母材とコーティングの組み合わせにより、不安定な加工条件でも高い安定性を誇り、インサートのチッピングや欠損が起こりやすい加工状況でも安定した長寿命を実現する。
 高強度なインサート設計および長寿命を実現する新材種の採用により、TecTangentialSlotは信頼性の高い加工を市場に提供し、ユーザーの加工費低減に大きく貢献する。
 【主な特長】
・高強度な縦インサートにより、高い信頼性を実現。
・多刃仕様と優れた切りくず排出性を両立し、高能率溝加工が可能。
・左右両勝手仕様のインサートは、4コーナの使用が可能で経済性が高く、工具管理も容易。
・独自の切れ刃形状は、さらい刃も備え、優れた壁面品位を提供。
・耐欠損性に優れた新材種「AH3135」を追加設定。
 【主な形番と標準価格】
 インサート「LMEU100808ZNEN-MJ AH3135」が1980円、「LMEU120808ZNEN-MJ AH3135」が2130円、「LMEU150908ZNEN-MJ AH3135」が2280円(いずれも税別)。全12形番。
小径高送りカッタ
『Tung  Force-Feed』発売
コーナR0インサートと小径モジュラヘッド拡充

 タンガロイは、小径高送りカッタ『TungForce-Feed』(タング・フォース・フィード)の販売を開始した。
 TungForce-Feedは刃先交換式小径高送り工具で、工具径はφ8o〜φ16o、最大切込みは0・5o。金型などの形状加工および一般加工において安定した高い生産性と経済性を提供する。
 TungForce-Feedは、インサートの大きなすくい角とポジティブインクリネーションにより、切削抵抗の低減と切りくず処理性を向上させた。これにより、従来品よりも広い切削領域で使用することができ、多刃設計との効果により加工能率の大幅な向上が可能となる。
 また、コーナ部の厚いインサート設計により、インサートの欠損によるボディ損傷を抑制する。加えて、従来の刃先交換式小径工具よりも大きなサイズのインサート締付ねじを採用することで強度が約1・5倍に向上し、ねじの破損を防止することで小径工具でも安定した加工を実現する。
 インサート材種には、新開発のコーティングを採用した鋼・ステンレス加工用のAH3225および鋳鉄・高硬度鋼・難削材加工用のAH8015の2種類を設定。これにより、多様な被削材の加工をカバーする。カッタボディはシャンクタイプ・モジュラータイプから選択可能で、シャンクタイプは首下長さがショートとロングの2種類を設定した。加工深さに応じて最適な突出し長さで使用することができる。
 【主な特長】
・高い工具剛性により安定した加工を実現。
・広い加工領域と多刃設計による高能率加工が可能。
・充実したラインナップにより様々な加工に対応。
 【主な形番と標準価格】
 カッタボディ「EXLS02M008C08・0LH16R01」が1万9800円、「EXLS02M016C16・0LH30R05」が3万6500円(いずれも税別)。
 インサート「LSMT0202ZER-HM AH3225」が720円(税別)。
 初年度4500万円の販売を見込んでいる。
小径直角肩削りカッタ
『Tung Force-Rec』

 タンガロイは、刃先交換式直角肩削りカッタ『TungForce-Rec』(タング・フォース・レック)にコーナR0インサートおよび小径モジュラヘッドを拡充し、販売を開始した。
 TungForce-Recは、V字形状をインサート底面に採用した高いクランプ剛性を備えた直角肩削りカッタで、直角肩加工や溝加工だけでなく、彫り込み加工・三次元加工など様々な加工形態に対応する。
 これまで、隅R0を必要とする直角肩加工や溝加工は、ソリッドエンドミルでしか成し得なかったが、TungForce-Recの汎用MJ形およびアルミ合金用AJ形にコーナR0インサートを拡充することで、様々な加工形態に対応することが可能になった。
 また、小物部品を加工する自動盤加工においては、耐びびり性向上のために短い突出し長さが求められる。小径モジュラヘッドの拡充により、これまでより短い突出し長さを実現でき、幅広い加工に使用可能になった。
 【主な特長】
・[高精度]インサート底面V字形状があらゆるインサートの動きを抑制。壁面精度、加工面品位を向上。
・[安定加工]大きなすくい角で低い切削抵抗を実現し、逆ポジ刃型で刃先強度も向上。
・[コーナR0加工]隅R0の加工を低抵抗かつ高能率で実現。
・[小物部品加工]小径モジュラヘッドにより干渉防止および高剛性を実現し、寿命と加工安定性を向上。
 【主な形番と標準価格】
 インサート「AVGT060300PBER-MJ AH3135」が1410円、「AVGT060300PBFR-AJ KS05F」が1460円(いずれも税別)。
 ボディ「HPAV06M010S06R02」が2万4800円(税別)。
 拡充アイテム3形番。
 初年度1200万円の販売を見込んでいる。

苦労を乗り越え半世紀
135名が集い盛大に祝う
荒木商事 創立50周年記念式典開催

 2018年に創立50周年を迎えた、住宅設備機材の総合商社・荒木商事(会長=荒木彌氏、社長=荒木彌一郎氏、本社=愛知県豊田市駒新町)は10月21日、愛知県知立市のホテルクラウンパレス知立で創立50周年記念式典を開催。主要取引先などから135名が招待され、同社全従業員と共に記念すべき日を祝った。
 式典は創立当時の荒木会長や同社のこれまでをまとめた映像に始まり、宮本佳奈カルテットによる生バンド演奏、鈴木敏之・鈴木昌子両氏による三河のつるかめ津軽三味線、ミステリックSHINYA氏によるマジックショーが彩りを添え、また、同社全従業員が登壇し来場者へ挨拶するなど終始和やかなムードに包まれた、とても素晴らしいものだった。
 荒木彌会長挨拶(抜粋)「荒木商事は今年で50歳になりました。大変苦労もしましたが、今となってはその苦労も良い思い出です。また良い経験にもなりました。あれから50年、何とかやってきました。5年前の45周年では息子の彌一郎が社長に就任して、まだまだ若輩者でございますが、今後60年、70年と続けていってくれるでしょう。皆さま益々のご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます」。
 鈴川賢一TOTO執行役員中部支社長祝辞(抜粋)「一言50年と言いましても、高度成長期から始まり、オイルショックそしてバブル期、それが崩壊して10年、20年とも言われている失われた時代、近年ではリーマンショックや震災を乗り越えられてきた荒木商事さまです。この地元にしっかり根付き信頼を勝ち得ておられます。これもひとえに荒木会長、彌一郎社長、そして社員の皆さまとその方々を支えてらっしゃるご家族の方、すべての方々の賜物だと思っております。そのなかにあって荒木会長におかれましては会社を創立されてからのご苦労は大変だったと伺っております。荒木会長と交流させていただくなかで常に思っていることをお話しさせていただきますが、会長は『お客さまを始め、いろんな方々との出会いに恵まれている。出会いは大切だな』とよくおっしゃっていますが、そのときの会長はいつも以上に優しい眼差しでお話しされるんです。私も、そんな優しい眼差しで話しのできる人間になれればなと思っております。今日こうして私のような若輩者がこの場でお話しさせていただける背景を考えますと、出会いを大切にすること、そして常に優しい眼差しを持つということを次の世代に、そして同業の仲間に伝えてほしいんだ、そんな荒木会長からのメッセージがあるんじゃないかなと思っています。45周年のときに社長を彌一郎さまにバトンタッチされました。しっかりと荒木商事の先頭に立っていらっしゃいます。これからも順風満帆であると思いますが、もしも壁に当たるようなことがあれば、一緒になってそれを乗り越えていきたいと思っております。それを弊社社内でもしっかりと継承していきますし、ここにご招待されている方々も皆そのように思っていると思います」。
 平田千春平田建築社長祝辞ならびに乾杯音頭(抜粋)「荒木会長は裸一貫、名古屋に出て来られて今日という日を迎えられました。それは会長の仕事に対する誠意と熱意、そして経営力の賜物であり、会長を支えられた社員の皆さまの協力と、そうしたくなる会長のお人柄があったからこそだと感じます。本日は誠におめでとうございます」。
 荒木彌一郎社長が語る荒木商事の今後のビジョン(抜粋)「会社の創立から数えて節目にあたる周年記念に、こういったイベントやセールなどを実施して内外にアピールする企業は数多く見受けられます。今年、どれくらいの企業が周年記念を迎えられているのか私なりに調べてみたのですが帝国データバンクによりますと2015年は15万社、2016年は13・5万社にのぼるそうです。周年イベントを実施するにあたり、私は企業のメッセージを伝える絶好のチャンスだと思っております。企業のメッセージの内容には大きく分けて2つあると考えております。ひとつは創立から現在に至るまでを振り返り感謝を伝える。もうひとつは、現在から未来を思い描き成長・進化を皆さまに誓う場であるということです。ただ、こういった席を設けるのはとても大変ですし、皆さまにご参集いただきメッセージをお伝えするのはなかなかできることではありません。そこで欠かせないのが従業員だと思います。お客さまに直接サービスをご提供しているのは従業員です。創立から現在に至るまで企業を支えているのは従業員で、現在から未来を担っていくのも従業員です。経営者が壮大な未来を打ち出しても従業員の心に響かなければ、現場でお客さまと相対し心を動かしていただけるはずはありません。では、自社の強みであったり自社の歴史、実現したい未来を自身の言葉で語ることのできる従業員はどれだけ居るでしょうか? そこで私は荒木商事を“ブランド化”する必要があると考えました。ブランドというのは経営者が決めたことを従業員に押し付けるのではなく、従業員一人ひとりがブランドの一端を担っているという認識を持つこと、自分の考え・言葉を発して行動する、そして自発的なブランドの体現行動を生み出すまでが含まれます。幸いにも周年は5年、10年という周期で訪れます。周年が来るから何かをするのではなく、企業の周年を成長戦略として活用することが、そうした発想の転換が必要になってくると思います。今後はこういった周年イベントを企業の成長戦略として考えていけるよう、会社として成長していくべきだと本日改めて決意いたしました」。
 瀬古勉荒木商事営業第2課営業部長謝辞(抜粋)「私は、荒木商事に入社した当時は10年で北海道に帰ろうと思っておりました。しかし今は、彌一郎社長や従業員のみんなを一人前にすることが使命だと思っております。そこで弊社従業員には“挑戦”という言葉をあえて与えていきたいと思っております。挑戦しなくなったら終わりです。私も管材業界で時には徹底して努力し、時には涙しながら生きてきました。荒木商事はいろんな意味でこの50年間で成長したと思います。そして今日という日を迎え、私は荒木会長の凄さを実感しました。彌一郎社長には“カタチを作るな”と言いたいです。自由気ままに従業員を成長させていってください。そして、その従業員を大切に、共に成長していってください」。
 西岡利明SANEI社長中締め挨拶(抜粋)「40周年でお招きいただいたとき荒木商事さまはすごくアットホームで素晴らしいメンバーに囲まれてるなと感じたんですが、それがさらにパワーアップし人も増えて、荒木会長は幸せ者ですね。5年前に彌一郎社長に交代されて新生荒木商事が船出し早5年。50周年を迎えられ、改めましておめでとうございます。私も今年60歳を迎え荒木商事さまよりちょっとだけお兄さんですが、お兄さんから彌一郎社長にお願いがあります。60周年、70周年も是非ともお声がけください」。
 末筆ですが荒木商事さま、創立50周年おめでとうございます。

ベン鈴木新社長も挨拶
第32回定期総会開催
中部桃友会 相模原・岩手両新工場を紹介

 中部桃友会(会長=大藪淳一氏・大清社長、ベンと販売店の集い)は10月17日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで、台風で延期されていた第32回定期総会を開催。会員17社中16社が出席し、本会は成立した。司会進行は中部桃友会事務局を務める後藤邦彦ベン名古屋営業所長が担当。大藪会長は挨拶の後、議長へと選出され、以下の議案審議が行われた。
 【第一号議案】平成29年度第31回事業報告・決算報告および会計監査報告の件▽後藤事務局担当より同会の平成29年度事業内容ならびに同決算内容について報告。小川誉之会計幹事(小川管商社長)による監査の結果、決算内容に相違ない旨が報告され、いずれも満場一致で承認された。
 【第二号議案】平成30年度第32回事業計画(案)・収支予算(案)の件▽後藤事務局担当より平成30年度の同会の事業計画案ならびに収支予算計画案が発表され、これらはいずれも満場一致で承認された。同会の平成30年度の事業計画は以下の通りだ。@平成30年10月17日(当日)、第32回総会ならびに懇親会をキャッスルプラザで開催。A商品技術研修会を、静岡地区で平成30年10月1日、名古屋地区で同2日にそれぞれ開催(開催済み)。B提案募集は通期受付中。
 【第三号議案】その他▽割愛。
 すべての議案審議が滞りなく終了し、大藪会長が議長を退任。続いて木下崇ベン執行役員西日本営業部長より、製品開発・改良提案表彰が発表された。ベンは全国の桃友会会員から製品開発や改良の提案を通期募集している。平成29年度、中部桃友会から寄せられた提案は18件あり、中でも小川管商と大丸産業三重営業所から寄せられた各提案が、ベンが今後製品開発を行っていくにあたり採用したい提案やヒントであったことから、ベンならびに桃友会から表彰された。
 その後、鈴木一実ベン社長から「社長に就任してから3カ月ちょっと、まだまだこれから皆さんにご指導ご鞭撻をいただきながら頑張っていかなければいけません。ベンが創立して以来68年の歴史の重さを感じながら、70年、80年、100年にバトンをつなげていかなければと思っております。そのためにも、まずはリーマンショック前の水準まで戻すのが今年度の目標です。平成29年4月から進めてきました相模原工場第三期工事である研修センター(ベン・イノベーションセンター)の建設工事が終了し今期から本格稼働致しました。ベン・イノベーションセンターは『見て、体験できる工場』をコンセプトに自動弁の研修はもちろん、製品の組立から出荷まで一連の流れを見学でき、体験も行える施設として設立しました。自動弁を取り扱う企業の皆さま、業種や年齢などを問わずコミュニティーの場としてたくさんの方々に利用して頂きたいと存じます。また、岩手工場も来年春にはすべての工事が終了します。こちらにも是非とも足をお運びください」と会員に向け挨拶があったほか、横沢好夫ベン会長挨拶、また、ベン新商品「水用減圧弁(高圧用)RD-54CN型」「水撃防止器WHA-6型、6F型」「スチームトラップ(ディスク式)ADB-20型、20F型」および販売強化商品「ポンピングトラップAFP-1型、2型」「ストレート形ストレーナKTシリーズ」「震災対策用機械式緊急遮断弁EIM型シリーズ」が虎谷貴文ベン静岡出張所長から紹介され、総会は終了した。
 会場を移し、一色哲巳一色機材社長の挨拶と乾杯の音頭で懇親会がスタート。会員らは食事を楽しみつつ、ベン相模原・岩手両新工場の話題で盛り上がりをみせていた。宴もたけなわとなったところで尾藤彰旭工機社長が中締めの挨拶に立ち、最後は一本締めでお開きとなった。

組織改正と人事異動
オーエスジー 12月1日付

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)は、12月1日付で次の組織改正と人事異動を行った。
 ■組織改正
 (1)グローバル品質保証室から品質保証部へ改称し、組織の構成を見直す。
 (2)第2製造部(新城工場)内にスマートファクトリー実証室を新設する。
 【目的】
 (1)品質保証部
 製造部内にあった検査・包装工程を独立した部門で管理する事により、品質管理体制を強化する。
 (2)スマートファクトリー実証室
 NEO新城工場建設にあたり実証室を立ち上げSmart Factory化を目指す。
 ■人事異動
 敬称略・[ ]は旧職
 【執行役員】
 〇久留俊弘=三和精機株式会社出向(1月25日の株主総会にて代表取締役社長就任予定)[執行役員国内営業本部副本部長(企画部長兼務)]
 〇近田幸典=執行役員国内営業本部副本部長(東部営業部長兼務)[西部営業部長]
 【部長】
 〇鳥居武志=品質保証部長[グローバル品質保証室長(次長)]
 〇安形幸治=企画部長[企画部セールスサポートグループリーダー(課長)]
 〇松本芳典=エフ・ピー・ツール株式会社出向(常務取締役に就任)[東部営業部長]
 〇近田忠史=西部営業部長[中部営業部次長]
 【次長】
 〇稲吉卓也=品質保証部次長[OSG THAI CO.,LTD.出向]
 〇嶋田秀樹=東部営業部次長(1課長兼務)[東部営業部1課長]
 【課長】
 〇鈴木紀善=第1製造部製造2課長[第1製造部製造2課3係長]
 〇小松忠司=第1製造部生産管理課長[第3製造部製造1課長]
 〇今泉徹=第2製造部技術課長[第1製造部製造2課4係長]
 〇桝田典宏=第2製造部スマートファクトリー実証室長(課長)[OSG USA,Inc.出向]
 〇追分雅博=第3製造部製造1課長[第3製造部製造2課長(製造1課3係長兼務)]
 〇平尾剛康=第3製造部製造2課長[第3製造部製造2課1係長]
 〇今泉智晴=機械部機械製造グループリーダー(課長)[第1製造部技術課2係長]
 〇加瀬川憲司=品質保証部品質保証グループリーダー(課長)[第1製造部生産管理課長]
 〇筒井洋年=品質保証部検査・包装グループリーダー(課長)[第4製造部生産管理課2係長]
 〇萩野敦紀=デザインセンター穴加工グループリーダー(課長)[デザインセンター穴加工グループタップ設計チームリーダー(係長)]
 〇深世古強司=企画部セールスサポートグループリーダー(課長)[OSG Royco,S.A.DeC.V.出向]
 〇原田剛=IT戦略室長(課長)[IT戦略部開発グループリーダー(課長)]
 〇齋藤貢一=大宝精密工具股●(?ベンに分)有限公司出向[第1製造部製造2課長]
 〇小出文也=OSG Royco,S.A.De C.V.出向[デザインセンター穴加工グループリーダー(課長)]
 〇森下義則=大高精工株式会社出向[第2製造部技術課長]
 〇長谷川浩一=株式会社エスデイ製作所出向[機械部機械製造グループリーダー(課長)]

新たな高送りフライス加工用
大型チップで生産性をさらに向上
セコ・ツールズ 「LP09チップ」を発売

 セコ・ツールズは、高送りフライス加工用の大型チップ「LP09チップ」を発売した。このチップは、同社のHighFeed2カッタボディに対応し、生産性と加工の安全性を高めるよう設計された。金型、航空宇宙、石油ガス業界で多く見られる粘性の高い被削材などの難削材のフェース加工、ヘリカル補間加工、溝加工、ショルダ加工、ポケット加工、プランジング加工などの高送りフライス加工に対応する。
 既存のHighFeed2フライス加工シリーズに新たに加わったLP09チップは、切れ刃を2枚備え、チップ-コーナ強度が向上している。カッタボディのコアはさらに強化されており、直径あたりの刃数が増えたことで高送り加工が可能となり、材料の除去率が向上する。高送りフライス加工では、HighFeed2カッタボディのフルートが最適化され、チップをすばやく効率的に排出する。
 LP09チップの長方形の形状とクロースピッチのカッタボディにより、正方形のチップと比べ工具寿命を延長する。カッタボディのポケットにより、交換時に一定かつ高い精度でチップの位置決め/固定ができるとともに、高強度のねじクランピングがチップを所定の位置にしっかりと固定する。
 同社のLP09ポジ形状チップは、D12、MD15、M13、ME08、E08などの幅広い材種で利用できる。HighFeed2カッタボディは、1・250インチから4・00インチ、25oから100oまでのサイズを用意している。

第26回ダイドーニューイヤークラシックコンサート
1月12日(土)、愛知県芸術劇場コンサートホールにて
ギタリストの谷辺昌央さん、
オルガニストの吉田文さんを迎えて

 新春恒例の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が来年1月12日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールにおいて開催される。
 このコンサートは、メカトロニクスの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)が主催し、同社の取引先など関係者や児童福祉施設の子どもたちを招待して開かれるチャリティーコンサート。毎回、多彩な音楽家をゲストに迎え、セントラル愛知交響楽団との共演で聴衆を楽しませる。
 第26回目となる今回は、指揮者にセントラル愛知交響楽団首席客演指揮者の齊藤一郎さん、ギタリストに欧米のオーケストラとも多数共演している谷辺昌央さん、世界各国で高い評価を得ているオルガニストの吉田文さんを迎える。コンサートホールに備え付けられているパイプオルガンの演奏も行われる予定。
 同コンサートで恒例となった山田社長による特別指揮も注目のひとつであり、見どころ・聴きどころ満載のプログラムとなっている。
 当日は、午後2時開場、同3時開演。

プログラム
◆リムスキー-コルサコフ…貴族たちの行進
◆ロドリーゴ…アランフェス協奏曲
◆フランシスコ・タレガ…アルハンブラの思い出
◆スペイン民謡(ナルシソ・イエペス編曲)…禁じられた遊び
◆ロッシーニ…歌劇「泥棒かささぎ」序曲〈特別指揮=山田貞夫〉
◆サン-サーンス…交響曲第3番「オルガン付」からフィナーレ
◆ストラヴィンスキー…バレエ音楽「火の鳥」から「魔王カスチャイの凶悪な踊り」「子守唄」「終曲」
【指揮】
齊藤一郎さん

 東京学芸大学、及び東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。指揮を伊藤栄一、遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、パブレ・デシュパイ、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッツェルの各氏に師事。
 在学中に安宅賞受賞。2000年6月〜2004年3月NHK交響楽団アシスタントコンダクターを務め、この間、サヴァリッシュ、ブロムシュテット、スヴェトラーノフ各氏らの薫陶を受ける。
 2009年4月〜2014年3月セントラル愛知交響楽団常任指揮者。2014年4月より同団首席客演指揮者。2014年4月より京都フィルハーモニー室内合奏団音楽監督を務めている。
 2014年には第9回名古屋音楽ペンクラブ賞を受賞、2016年4月の京都フィルハーモニー室内合奏団第203回定期演奏会では、プログラミングならびに指揮をし第15回佐川吉男音楽賞奨励賞を受賞した。
【クラシックギター】
谷辺昌央さん

 名古屋生まれ。7歳からギターを始める。東京大学在学中に、東京国際ギターコンクールに首席入賞。1999年よリドイツ、ケルン音楽大学に留学し、首席卒業。ノルバ・カエサリーナ国際ギターコンクールなどヨーロッパの10の国際コンクールで優勝。2005年ワシントンのケネディーセンターにてアメリカ・デビュー。欧米のオーケストラとも多数共演。南米ツアーではブラジル日系移民100周年記念事業として、林光のギター協奏曲「北の帆船」を南米初演。コジマ録音より『アセントゥアード』『すべての人のための祈り』、ドイツのMDGレーベルより『日本人作曲家によるギター協奏曲集』をリリース。2013年音楽ペンクラブ賞、2015年芸術創造賞受賞。
 ドイツのMDGレーベルより「Japanese Guitar Concertos」(武満徹、細川俊夫、林光のギター協奏曲)を世界同時リリース。
【オルガン】
吉田 文さん

 名古屋生まれ。幼少よりオルガニストを志し、中学卒業と同時に単身渡独。ドイツ国立ケルン音楽大学カトリック教会音楽科、並びにパイプオルガン演奏科を卒業。A級教会音楽家国家資格、ドイツ国家演奏家資格取得。
 2015年度名古屋市民文化祭特別賞受賞。名古屋女子大学准教授。南山大学非常勤講師。南山大学エクステンションカレッジ講師、朝日カルチャーセンター名古屋講師。コンサートシリーズ「名古屋オルガンの秋」主宰。
【管弦楽】
セントラル愛知 交響楽団

 1983年ナゴヤシティ管弦楽団として発足。岩倉市の好意による練習場の無償借用や事業補助を機会に、1997年セントラル愛知交響楽団と名称を変更。2009年4月より一般社団法人として再出発する。2014年4月から音楽監督にチェコの名匠レオシュ・スワロフスキーが就任。1996年「平成7年度愛知県芸術文化選奨文化賞」、2005年「平成16年度名古屋市芸術奨励賞」受賞。2015年半田市と音楽文化振興の協定を締結。
 ※プロフィールは同コンサートのチラシより。

2018年12月16日(日)・2692号
MECT2019満小間募集終了
愛機工 12月理事会を開催
組合勧誘分は460小間前後に

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、12月4日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて12月理事会を開いた。理事ら24名が出席。10月に名古屋で開催された機工メイト推進委員会の報告、MECT展申込状況の報告などが行われた。野球大会の優勝戦は来年3月16日に草井球場で開催される。
 理事会では、以下の議題についての審議・報告が行われた。
 @「機工メイト報告」は、伊藤正人事業部長(伊藤信産業社長)と、詳細について機工メイト(機械工具商向け販売管理システム)を開発・販売しているブロードリーフの岡本氏から行われた。10月16日、名古屋で機工メイト推進委員会を開催。委員会では機工メイトの販売実績をはじめ推進委員会の方針等が発表された。特に各ブロックまたは各団体での情報交換を主にした意見交換会の開催が全機工連より指示された。
 A「燃料油カードおよび車輌買取事業について」、引き続き伊藤事業部長より紹介された。出席したイチネンの担当者より、現行カードの変更点(来年4月から)、車輌買取事業などが説明され、カードの普及を強化するとともに、組合の新事業として同社の車輌買取事業への取り組みを検討することとした。
 B「組合員・賛助会員数の状況」は、事務局より、今年2月に組合員に加入したヤマモリが名古屋営業所を千種区に12月1日開設、東支部の所属となると報告された。
 C「MECT展申込状況」は、高田研至実行委員長(組合副理事長・井高社長)より報告された。今回も開始早々に申し込みが殺到し、11月27日に日刊紙に受付締切を発表。発表前にはニュースダイジェスト社(ND社)と組合関係役員で打ち合わせを行い、現状では2000小間を超える申し込みが想定されるため減小間の調整を行う申し合わせと組合関係出展者の早期の申込書提出を確認した。組合としては、毎回出展する出展者が漏れないように関係役員および実行委員を通して周知を徹底しており、概ね仮予約を含め受付は進んでいる。ND社と小間の調整を行い、来年1月に開催規模が確定する。組合の勧誘小間は460小間前後になる見込み。
 D「ロボット展『Robot Technology Japan』について」、引き続き高田実行委員長より説明された。同展は2020年7月に愛知県国際展示場Aichi Sky Expo(中部国際空港島)を会場に開催されるもので、詳細は来年1月11日、ND社より発表される予定。組合は、ND社が新設するこの展示会に共催団体として取り組む。ついては会員のロボット関連製品取り扱いの状況を調べた上で、事業部を中心に新たにロボット展実行委員会を設置して出展者募集事業に取り組む。当面は実行委員の選任と出展対象者の選定をND社と協議調整し、将来的には商社がユーザーにロボットを導入する流通形態の構築を目指す。実行委員の選任については卸商社はじめ搬送機等伝動関連商社、制御機器を取り扱う専門商社を想定している。
 E「技術研修会報告」は、林正人経営対策部長(広商NEXUS社長)より行われた。回転工具および再研磨の技術研修会をビーティーティー・テクニカルセンターにて11月9、10日の2日間開催した。受講者9名。講師は同社の青木渉氏。研修では切削工具の基礎知識の座学と再研磨の実習を行った。今回受講できなかった人には、来年2月または3月に第2回目を開催する。既に10名が受講待ちの状態。
 F「第78回野球大会経過報告」は、野崎憲昭福利厚生部副部長(常磐精機社長)より行われた。11月25日までにA・Bゾーンの残り準決勝戦3試合を行い、優勝戦進出チームが決定した。Aゾーンはダイドーと東陽、Bゾーンは三栄商事とモリタ。優勝戦は来年3月16日12時30分からBゾーン、Aゾーンの順に開催する。会場は草井球場(愛知県江南市)。今大会の進行の遅れは、日程が確定していた初戦から4日目までの試合が2日と半日雨天により順延されたことと台風による悪天候が大きく影響した。大会の反省会を来年2月に予定している。
 G「2019年組合新年会について」、幹事支部の森庸一南支部長(森哲社長)が説明。1月17日午後6時よりANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋にて開催する。参加者は約400名を想定。11月28日に同ホテルで支部の幹事による試食会を行い、当日のメニューをまとめた。
 H「中部ブロック会議要項」は、高田研至ブロック長(組合副理事長)より説明された。中部ブロック会議(幹事団体=岐阜機工会)を来年2月18日、東京第一ホテル錦で開催する。会議は3部で構成し、第1部は全機工連の事業報告ほか内容を岐阜機工会で検討中。第2部は働き方改革をテーマにした講演会、第3部は懇親会を開催する。年内に開催要項をまとめ案内を配信する。
 I「遊休設備・機器のシェアリングおよび遊休資産(不良在庫等)の売買について」、中川雅夫情報部長(ナカガワ社長)と水谷理事長より紹介された。日本特殊陶業の社内ベンチャー企業として設立されたシェアリングファクトリーが展開する、遊休設備・機器のシェアリングや遊体機械工具の売買システム。組合事業ではなく、個々の会員およびユーザーに紹介するものとして概要が説明された。
 J「部会報告」が行われた。
 K「事務局職員の採用について」、水谷理事長より、事務局職員の退職(2019年3月末日)に伴い新職員をハローワークで募集するとし、募集の概要が説明された。
 L「その他」、事務局より報告。@支部忘年会日程A大崎政雄理事(大崎機工)が12月1日付で取締役会長に就任、後任の代表取締役には大崎義明氏(次男)が就いたB事務局年末年始休業は12月29日〜1月6日。
 次回理事会は来年2月5日、終了後に懇親会を開催する。会場は東京第一ホテル錦。

“働き方改革”“人材雇用”etc
下期取組と市況の“今”を学ぶ
中部みらい会 実務責任者会

 橋本総業(社長=橋本政昭氏、本社=東京都中央区)と販売店、メーカーでつくる中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は10月18日、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで中部みらい会実務責任者会を開催。正会員、賛助会員ら合わせて105名が参加した。
 まず初めに橋本総業の橋本社長が挨拶に立ち、マーケットの現況や同社の下期の取り組みを語った。同社の方針は、設備商品の「流通」と「サービス」を通じて快適な暮らしを実現することをミッションとし、そのためのビジョンとして、企業価値を上げて7つのステークホルダーに貢献するとある。具体的には、@設備のベストコーディネーター▽施主さま、工事業者さまにベストな設備をご提案。A流通としてベストパートナー▽得意先さま、仕入先さま、当社で三位一体のベストなしくみの構築。B会社としてベストカンパニー▽株主さま、社員、社会からベストと言われる会社づくり。を挙げている。
 同社の中期の取り組みは以下の通りだ。●『3つのフル(成長取り組み)』@フルカバー▽県別体制の更なる強化で日本全国をフルカバー。Aフルライン▽建材、電材、工具のワンストップ化、WEB化、即納品リスト。Bフル機能▽施工、加工等のソリューション機能の強化。●『みらい活動(ネットワーク)』@みらい会▽みんなの会の拡大と充実、四位一体体制強化、地域ネットワーク構築。Aみらい市▽2018年度は全国7カ所(東京、北海道、東北、三重、関西、中四国、沖縄)で開催。Bみらいサービス▽映像やWEB、イベント等を活用しサービス、新販促への対応。●『進化活動(生産性の向上)』@しくみ作り▽商流=一貫化、物流=共同化、情報流=共有化。A人作り▽基礎知識、商品知識、資格取得等、業界のプロの人材育成。Bしかけ作り▽働き方改革、ITの活用、5S、見える化。
 今期の基本方針は、@CS(カスタマーサティスファクション・顧客満足)向上。A予算必達。B成長(トータル化、コラボ、新規)。C進化。Dみらい活動。Eみらい商材。F制度対応。G機能強化。H人材育成。Iリスク対応。
 最後に「皆さまとチームワークで@目標A行動B成果の共有化をお願いします」と結び、橋本社長は壇上を後にした。
 続いて、正会員を代表して伊藤会長が挨拶に立ち「本日は実務責任者さま向けの会ということで、今日の講演では今トレンディーな働き方改革や、皆さまの会社でもいろいろ取り組んでおられると思いますが、人材の確保、採用などについての内容となっております。大企業の皆さまも悩んでおられるようですが、中小、零細企業はますます厳しいということで、なかなか自分の後輩が入ってこない状況が続いていることと思います。こうした状況に政府も動いているようですが弊社でも取り組んでいかなければと思っております。後半はメーカーさまの新商品の紹介があります。私も非常に楽しみにしております」と、この日の流れの説明などを行った。
 賛助会員を代表してTOTOの鈴川賢一執行役員中部支社長は「日銀は中部地域の景況感について『約2年にわたってこの地域は活況です。2カ月前に住宅市況も好転しだしました』と発表していましたが、皆さまはどう捉えられたでしょうか? 非住宅分野では岐阜県が好調ですが、その要因は倉庫、物流センターを中心としたものです。しかし、先の大型台風の影響などを考えますと先行き不透明感は拭えないと思います。来年は消費税アップもあり、これから1年間の立ち振る舞いは大変重要になってくるのは間違いありません。さらに来年4月からは大企業に働き方改革が、その1年後には中小企業も始まってきます。特に働き方改革は住宅・建築分野はなかなか取り組みにくい分野だと政府も言っておりますが、先般ある大手住宅メーカーの方が『これをそのまま受け入れるのではなく、なんとか乗り越えていきましょう』と挨拶していました。どういう意味かと言いますと、自動車産業は昭和40年代に排気ガス規制を大きく乗り越えて躍進したという経緯があります。政府の大きな規制が、実はそれを乗り越えることで次の大きな躍進につながっていくというお話しをされたのです。まさに心打たれました。あわせて消費税増税のことを考えますと、橋本総業さま、そして賛助会員の皆さまのお力を借りて、みらい会の発展につなげられればと思っております」と挨拶した。
 引き続き、橋本総業の宇佐見徳秋執行役員中部ブロック長から、中部みらい会の平成30年度上期活動状況の振り返りと、同下期活動計画の発表、ならびに同会の現況についての報告があった。同会の現況ならびに下期活動計画は以下の通り。●中部みらい会会員数(当日現在)▽愛知・岐阜・三重合わせて正会員31社(61事業所)、賛助会員47社。●2018年度下期活動計画▽当日=実務責任者会。▽11月14日=親睦ゴルフ会。▽同21日=第3回橋本学校名古屋校。▽平成31年2月13日=岐阜製販懇談会。▽同21日=三重製販懇談会。▽同22日=第4回橋本学校名古屋校。▽同3月=中部みらい会幹事会。▽その他ショールーム商談会、現調研修会、工場研修会、商品研修会等。
 続く講演会では「働き方改革のご提案」「超売り手市場における社員の採用と雇用の確保」をテーマに2つの講演が催され、第1部は終了した。
 第2部では「管材」「住設」「空調」「建材」「電材」の各分野別商品紹介が賛助会員メーカーらによって行われた。
 会場を移し、東晋商事の中川正巳社長が乾杯の音頭をとり懇親会がスタートした。最後は積水化学工業中部支店の田野岡篤設備システム営業所長の中締めでお開きとなった。

総受注高10・2%増の477億円
19か月連続で前年を上回る
中部経済産業局10月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が11月30日に発表した平成30年10月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、FUJI、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比10・2%増の477億1200万円となり、19か月連続で前年を上回った。前月比は2・9%増だった。
 国内受注は、前年同月比5・4%増の172億2900万円となり、15か月連続で前年を上回った。前月比は8・5%減だった。主力の一般機械工業向けが前年同月比14・0%増の90億1300万円と15か月連続で、自動車工業向けも同0・1%増の52億1500万円と2か月連続でそれぞれ前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比13・1%増の304億8300万円となり、17か月連続で前年を上回った。前月比は10・7%増だった。海外受注比率は63・9%となっている。
 北米向けが前年同月比31・3%増と17か月連続で、ヨーロッパ向けが同12・1%増と19か月連続でそれぞれ前年を上回り、アジア向けも同0・9%増と3か月ぶりに前年を上回った。シェアは、北米向け35・7%、アジア(トルコを含む)向け33・7%、ヨーロッパ向け27・5%。
 国別にみると、1位のアメリカが94億2000万円(前年同月比34・4%増)、以下、中国53億7700万円(同23・8%減)、ドイツ27億9500万円(同42・3%増)、イタリア16億2900万円(同2・7%減)、大韓民国12億6600万円(同214・9%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比4・1%増の313億6900万円となり、11か月連続で前年を上回った。前月比は35・6%減だった。
 受注残高は、前年同月比28・5%増の2499億9800万円となり、19か月連続で前年を上回った。前月比は4・2%増だった。

戸建向けシステムバスルーム『サザナ』と
マンション用『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』に
TOTO 「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」オプション搭載

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1)は11月29日、戸建向けシステムバスルーム『サザナ』と、マンションリモデルバスルーム『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』に、「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」を新たにオプションで搭載し、2月1日から発売すると発表した。
毎日の掃除の負担を
減らす機能が進化
 「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」は、汚れの原因となる角質や皮脂汚れにスイッチひとつで水道水をワイパーのように散布し洗い流した後、仕上げにTOTOのクリーン技術「きれい除菌水」を散布し、カビやピンク汚れの発生を抑え、床まわりのきれいを長持ちさせる機能。8月に発売したフラッグシップモデルのシステムバスルーム「シンラ」に初搭載し、顧客からの評価も高いという。この機能をリモデルにも適したバスルームとしても好評な、購買層の多い価格帯の『サザナ』と、TOTO独自のスリム構造を採用した『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』(Xタイプのみ)に新たにオプション搭載する。
 また、今回、壁柄・床柄・洗面器カウンターにコーディネートの幅が広がる新色を追加。浴室全体の印象に関わる壁柄は、温かみのある「ドレープコーラル」、爽やかでクリーンな印象の「プリズムブルー」の2柄を、さらに『サザナ』にはスタイリッシュな浴室空間を演出する「クレアダークグレー」と「プリエダークグレー」の2柄も加えた4柄を追加する。
 その他、節水と適度な刺激感を両立する「コンフォートウエーブシャワー」を基本仕様に搭載。大粒の水玉をスイングしながら勢いよく吐水するTOTO独自のウエーブ吐水と、スプレー状のシャワーをミックスして、約35%の節水率で適度な刺激感のある浴び心地を実現する。
 価格は、戸建用の『サザナ』1616サイズ(1坪サイズ)で70万円から、マンション用の『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』1216サイズで84万5000円から(いずれも組み立て費・消費税は別途)。
 発売3年目で、サザナは年18万8000台、ひろがるWGほっカラリ床シリーズは年3万3000台の販売を目指す。

安心なリフォームに向け、
相談件数がスタート時の約3倍に
「TOTOあんしんリモデル」

 TOTOは、あんしん≠ネリモデルの実現に向けた「あんしんリモデル戦略」を今年4月からスタートさせている。
 「あんしんリモデル戦略」は、「リモデルサポートデスク」「リモデルライブラリー」「リモデルプロショップ」「ショールーム」で構成され、リフォームの一歩先を目指すリモデルにあんしん≠プラスして提供するもの。リモデルについては様々な不安を持つ客が多く、同社は、こうした悩みや困りごとに真摯に向き合うことであんしん≠オて次の一歩に踏み出すことをサポートし、日本のリフォーム市場の質を向上させ活性化していくことを目指している。
 同社によると、スタートから半年以上が経過し、“あんしん”なリモデルを求める問合せが多数寄せられているという。特に、電話やメールで365日相談できるリモデルサポートデスク、費用の目安・実例・進め方などの情報をネットで公開するリモデルライブラリーへの利用が拡大している。
 リモデルサポートデスクへの問合せは、8割がリフォーム前の客からのもので、件数は毎月増加しており、4月のスタート月と比べて9月末時点で約3倍に伸長した。
 また、リモデルライブラリーへのアクセス数は1・6倍に増加。実例掲載数の増加(9月末時点でスタート時の約2・4倍の4700件超掲載)に合わせ、情報のわかりやすさが好評という。
 同社は、最適・最良なリモデルで多くの人が安心・快適な暮らしができるよう、リモデルの「不安・わからない・困った」の解消に向け、順次各コンテンツの充実を図っていく考えだ。

つながるIoTを実感
過去最高の15・3万人が来場
JIMTOF2018盛況

 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)」(主催=日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が11月1〜6日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)において、日本をはじめ世界21か国・地域から1085社が5524小間に出展する過去最大規模で開催された。「未来へつなぐ、技術の大樹」をテーマに、最先端・最新技術が披露され、6日間で過去最高となる15万3103人(内、海外から1万2791人)が来場した。ここでは、初日に行われた主催者による行事を紹介する。
JIMTOF2018
開会記念レセプション

 開催初日の11月1日正午より、JIMTOF2018開会記念レセプションが東京ビッグサイト会議棟1階のレセプションホールで開かれた。
 はじめに主催者を代表して石原清次東京ビッグサイト社長が挨拶した。
 「JIMTOFは昭和37年(1962年)に第1回を開催して以来、今回で29回目の開催となります。今回のテーマは『未来へつなぐ、技術の大樹』。最先端、最新技術を発信し続けていく、年月を重ねて成長し続けるJIMTOFに至っております。平成最後のJIMTOFとなりますが、新たな時代に向けてものづくりの技術の発展に貢献して行ければと考えております。
 本日開会されたJIMTOF2018は、世界21の国と地域から、合計1085社、総小間数5524小間の出展をいただきました。今回初めて1000社を超える出展者数となり、小間数も過去最大となりました。会場では最新鋭の工作機械、関連機器がたくさん展示されております。
 今回、企画や各種サービスの充実も図っております。この後、午後1時30分から国際会議場(会議棟7階)で行われる基調講演は、坂本秀行日産自動車副社長から『EVの性能向上に求められる技術革新』というテーマで、今後の量産EV性能の向上に向けたコア技術と、想定される課題についてご講演いただきます。この基調講演を皮切りに、今回のJIMTOFのテーマである『つなぐ』をコンセプトに、様々な講演会、セミナー、企画展示、特別展示が開催されます。多くの皆様にご聴講、ご参加いただければと思います。
 また、来場者の皆様が会場全体をスムーズに、かつ場内くまなく見学でき、多くの出展物に触れ、商談につながるような工夫も様々凝らしております。前回、海外出展ゾーンを設けましたが、これを変更して国内、海外の企業ともに類別毎に配置をし、来場者の視認性を高めております。ホール間の移動の利便性の向上、あるいは商談が活性化するようなパンチングシステムの拡充、そして東京都中小企業振興公社の協力を得て、国内外の販路開拓等の相談コーナーを設けております。
 これまでJIMTOFは優れた製品を世界中に紹介することで、日本のそして世界のものづくりを支えてきました。私どもは今後JIMTOFが世界で最も早く最先端の工作機械を見られる見本市となるように努めてまいります。引き続き、皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます」
 続いて、来賓を代表して井上宏司経済産業省製造産業局長より祝辞が述べられた。
 「この度は、第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)が盛大に開催されますこと、心からお祝いを申し上げたいと思います。1962年の初開催以来、史上最大規模となる1000社を超える出展企業が集い、JIMTOFは世界有数の見本市として確固たる地位を築くに至りました。これまでの関係者のご尽力に改めて深く敬意を表する次第です。
 2017年の工作機械受注総額は1兆6000億円を超え、10年振りに過去最高額を更新し、2018年は更にこれを上回って1兆8500億円に達する勢いと聞いております。史上最高の活況が続くなか開催される今回のJIMTOFでは、『つなぐ』をキーワードにIoT、AIにどう取り組むか、時代に即した技術や製品、ソリューションが多数お披露目されると承知をしております。
 人手不足や急速に進むデジタル化など、製造業全体が直面する課題の解決に向けて、工作機械が果たす役割は非常に大きなものです。企画展示ブースでは、実用段階に入った各社IoT基盤の活用が実演をされます。会場を一つの巨大な工場に見立て、約300台の機械をつなぎ稼働状況の見える化をしております。これは正にコネクテッドインダストリーズの実現につながる取り組みと考えております。
 また、将来を担う若手人材の育成も重要であります。全国の理工系学生らを招待した見学ツアーの実施や、工作機械のトップによる工作機械の魅力を伝える学生向けセミナーが予定されております。ものづくりの最先端で活躍する工作機械の重要性を若い世代にも感じていただきたいと存じます。
 本日から6日間、JIMTOFが盛大に開催され、世界21か国・地域から集まった皆様の新たなビジネスチャンスを掴むIoT活用への挑戦や、若手人材とのマッチングを通じて、ものづくりの発展につなげていただくことを心から祈念いたします」
 乾杯にあたり、鴫谷憲和日本工作機械工業会見本市委員長(シギヤ精機製作所社長)が「コネクテッドインダストリーズの推進には、工作機械、工作機器、ロボット周辺機器など、このJIMTOFに出展される1000社を超える企業が重要な鍵を握っております。また、会場にお越しになる15万人を超えるであろう来場者が、このJIMTOFでヒントを得て、新しい試みに挑戦されることでしょう。東7ホールでは『つなぐ』のテーマに則り、300台近くの工作機械が、プラットフォームを乗り越えて、東館を中心に一つの巨大な工場に見立ててつながっている姿をご覧いただけます。それによりIoTの一端を実感いただき、IoT導入を促す呼び水となることを狙いとしております。出展者の皆様方が取り組んで来られた新技術や新商品の数々、世界のどの工作機械見本市よりも、このJIMTOFが最も新しい情報を得られる展示会であることは間違いありません。本日より6日間の長丁場ではありますが、多くの来場者に笑顔でお帰りいただけますよう、出展者全員のお力添えで盛り上げていただきたいと存じます」と挨拶し、同氏の音頭で乾杯。参加した出展者らがJIMTOF2018の成功を祈念した。
JIMTOF2018
IoTオープニングディスカッション

 初日の午前9時30分からは、
東京ビッグサイト東7ホール企画展示エリアメインステージにて「IoTオープニングディスカッション」が行われた。
 衆議院議員経済産業大臣政務官・石川昭政氏、日本工作機械工業会(日工会)会長・飯村幸生氏(東芝機械会長)、同副会長兼技術委員長・稲葉善治氏(ファナック会長)、Industrial Value Chain Initiative(IVI)理事長・西岡靖之氏(法政大学デザイン工学部システムデザイン学科教授)、ベッコフオートメーション社長・川野俊充氏が登壇。司会をIVI理事長の西岡氏が務め、ディスカッションが行われた。
 今回のJIMTOFのキーワードは「つなぐ」。政府が推進するコネクテッドインダストリーズの取り組みを経産大臣政務官の石川氏が紹介した。「国境、産業、業界を越えたデータのやり取りを通じ、新たな価値創造、社会課題の解決を目指している」とし、重点的に支援していく5つの分野など取り組みの概略と狙いを説明。石川氏は「日本の強みは、ものづくりの現場にあると思う。中小企業の現場で持っている膨大なデータをいかに生かすか。この協調領域をいかに広げるかが重要な鍵」との考えを示した。
 JIMTOF2018の企画展示ブースでは、各社のIoT基盤を活用して、会場を一つの巨大な工場に見立て、約300台の展示機をつなぎ稼働状況の見える化を実践した。
 JIMTOFを主催する日工会会長の飯村氏は「今回の企画展示はつなぐ≠ニいう領域が既にバリアフリーの領域になっていることを見せて、目的である付加価値については出展各社のブースで紹介する。つなぐ≠アとは既に協調領域であって、差別化のための競争領域ではないということをアピールしたい」と狙いについて話した。
 日工会で技術委員長を務める稲葉副会長は、同会が進めているアクションプランについて説明。「“つなぐ”ことは目的ではなくて、今回300台の機械をつないだように、既にできているもの。つないで何をするか。日工会としては、まず『見える化』『知能化』を進め、スマートファクトリーに向けてこれからどのように業界が進んでいくかを議論していきたい。そして、工作機械だけではなく、今後はロボットやセンサーなど知能化を進めるためにつなぐ対象が増えてくる。これを共通インフラとして共有できるよう進めていく。その中で競争領域としては、差別化をどのように図っていくか。各社それぞれに得意分野があると思う。大事なことは、こうした技術を推進して生産性の効率を上げることと、人間が人間らしい仕事に多くの時間を割けるような製造業のあり方を進めていきたい。大企業だけではなく中小企業にもと、裾野が非常に広い。すべての製造業に関わるパートナーがコネクテッドインダストリーズのメリットを享受できるような仕組み作りを推進していきたい」と話した。
 さらに稲葉氏は、同氏が社長を務めるファナックの取り組みとして、製造現場の様々な機器を世代やメーカーの壁を越えて接続可能とすることで、設備やデータの一元管理やデータ共有を促進する仕組み(FIELD system)などを紹介した。
 ドイツの制御機器メーカー・ベッコフオートメーションの川野社長は、「今回初めてJIMTOFに出展した。ドイツで今注目されているキーワードは標準化=Bつながることが当たり前となる中で、その上でどう価値を作っていくか。機械がつながるだけではなく、企業がつながり、業界がつながる。国を越えてつながっていくことで、本当に価値が出てくる」とドイツの動向について話した。
 日工会会長の飯村氏は将来に向けた抱負を「協調領域の最大化をして、競争領域に集中する。実際の現場を見ると、古い機械が多くあったり、セキュリティの問題があったりと問題は山積しているが、それを一つ一つ解決しながら、早く競争領域に集中できる環境を工業会として作っていく。政府の協力支援のもと、他の工業会とも連携しながら進めていきたい」と語った。

オータケ、キッツ両社長
今後の展開、今期トピックス語る
第32回大嶽北沢會総会開催

 大嶽北沢會は11月8日、名古屋市中村区のストリングスホテル名古屋で総会ならびに講演会・懇親会を、翌9日には愛知県豊田市の藤岡カントリークラブで懇親ゴルフ会を開催。総会は会員とオータケ、キッツ社員合わせて57名が、懇親ゴルフ会は18名が参加した。
 総会では、まず初めに、新会員の常盤機工(本社=三重県四日市市)戸谷真基社長が紹介された。続いて挨拶に立った村井善幸オータケ社長は同社の今後の展開を4つのポイントに絞って語った。まず第一に『全国販売網の整備と地域密着営業の強化』について。同社は10月17日に岩手事務所を、11月1日に横浜事務所をそれぞれ開設しているが、両事務所はもとより全国の販売網を通じて各エリアで現地との協力体制をより一層強化していくという。続いて『物流体制の再構築』について。同社の在庫アイテム点数は中部エリアで2万3000アイテム、東日本エリアで2万2200アイテム、西日本エリアで1万2100アイテムを誇るが、品揃えをさらに拡充していくという。物流体制の見直しも図られており配送体制の増便、また、販売店との共同により「同じ物件であれば一緒に持っていく」ことで現場配送網を充実。物流ネットワークがさらに強化されるという。3つ目のポイントは『組織の強化、人材育成』。従業員の満足度・モチベーション向上に向けて、働き方改革・職場環境の改善を実施。さらに若手の登用、女性の総合職の採用を積極的に行っていくという。最後に『商品戦略、新商品の拡充』について。バルブ類、パイプ類、継手類など多くの製品を取り扱っているオータケ。なかでもキッツの“ダクタイル弁”“バタフライ弁”“ステンレス弁”“自動弁”は販売強化アイテムだ。また「市場のニーズ、時代の変化に対応した在庫アイテムの拡充」を喫緊の課題とし“ステンレス商材”“樹脂商材”“冷媒関連商材”“緊急遮断弁”“ピュアキレイザー(※1)”“取替式バルブ用ハンドルロック”“ポリウレア(※2)”のさらなる拡充を目指している。
 (※1)東洋バルヴ「ピュアキレイザー」はオゾン、光触媒、紫外線の3つの機能を一体化させることで単独の作用を超える浄化力を発揮する装置だ。従来からオゾンは単独でも塩素の5倍以上の強力な酸化力(除菌、浄化力)を有しており、有機物(垢、汗などの水の濁りやヌメリ)の分解により水の濁度改善や脱臭に利用されている。また、光触媒は光と酸素により活性化する性質を持っている。ピュアキレイザーは小さな気泡として吹き込まれるオゾン(O3)が光触媒と接することで活性化が促進され、より反応性が良くなる。
 (※2)ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンの化学反応で生成されるウレア結合を基本とした樹脂化合物をポリウレア樹脂と言う。防水性、耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、防食性に非常に高い能力を発揮し、様々な用途で対象物の強度を劇的に高めるライニング材として今、注目を集めている。数秒から数分で硬化する速乾性と、グレードによっては400%以上の伸長率を誇るその特長から、あらゆる状況での使用が可能となり施工の幅を広げてくれる。溶剤なども含まないため環境にも優しいとテレビ番組で紹介され評判となっている。
 次に挨拶に立った堀田康之キッツ社長は、同社の2018年度トピックスについて説明。以下に内容をまとめた。@
国内販売価格改定を発表▽原材料のほか部品・副資材および物流費用の高騰により経営環境は厳しさを増している。生産性の向上や合理化などによる徹底したコストダウン・諸経費の削減に取り組んでいるが企業努力のみでの価格維持は困難な状況となった。改定時期は5月1日より。A長坂工場に水素ステーション竣工▽4月6日、同社長坂工場に建設中だった小型パッケージユニットを用いた水素ステーションが竣工した。水素エネルギーは低炭素社会実現に向けた環境対策のうえで利点が大きく、政府も改めて水素を重視する方向に踏み込む動きを見せている。燃料電池自動車の普及を促進するほか、インフラ面でも水素ステーションの整備目標を引き上げ、さらに規制改革にも着手することが報道されている。同社では今後、燃料電池自動車および燃料電池フォークリフトを社用車として活用し、本水素ステーションの運用実証を通じて今後のバルブ開発のための技術蓄積を行っていくという。また、将来的にはコンパクトで高機能、安価な小型パッケージユニットを市場へ提案することも視野に入れているようだ。B韓国Cephas Pipelines Corp.(以下、CPL)を買収▽4月、大口径まで生産可能な工業用バタフライバルブの専業メーカーCPLを買収。キッツは2014年よりCPLのバタフライバルブを調達しており、すでに国内外において多数の納入実績がある。近年、プラントの大規模化に伴い、使用される配管の口径が大きくなる傾向にあり、大口径に適したバタフライバルブが必要とされている。また、高温・高圧など様々な流体への対応も求められていることから、バタフライバルブの需要は今後さらに拡大すると同社は見込む。今後は両社の強みを活かした生産体制を構築し、キッツのグローバルネットワークを通じてバタフライバルブの売上拡大を図っていく。C伊那工場、バタフライバルブの生産能力を増強▽同社は、2018年度の国内市場基本方針として「総合バルブメーカーの強みを拡大し、真のbPバルブメーカーを目指す」を掲げている。この方針に従い、今後の市場拡大が見込まれるバタフライバルブの競争力強化を目的として伊那工場に設備投資を実施。生産能力増強によるリードタイム短縮、コストダウンおよび品質向上に取り組んでいくという。Dキッツメタルワークス大規模設備投資▽伸銅品事業を担うキッツメタルワークスの黄銅棒製造設備は、長期稼働によりメンテナンス費用の増大や生産効率等の課題に直面しているという。また、欧州で自動車や電子機器部品に使われる銅合金の鉛規制が数年後には強化される見通しで、環境材の需要は世界的に伸びると見られている。こうした状況において老朽化した製造設備の更新を行い、品質向上と生産性向上を図るという。Eバイオマス発電所に東亜バルブエンジニアリング(以下、TVE)の高圧バルブ納入▽キッツは2016年よりTVEと資本業務提携しているが、その成果としてキッツが受注した案件にTVEが得意とする高圧バルブを納入した。ヤシ殻を燃料とするバイオマス発電所向けに、キッツの鋳鋼製バルブ、ダクタイル鋳鉄製バルブ、ステンレス鋼製バルブに加え、TVE製のゲートバルブおよびグローブバルブにキッツグループのワイケイブイ製シリンダーを搭載して納入。今後も両社の連携を強化し、高温・高圧バルブの受注増加を狙っていくとみられる。F7月、豪雨被災地に「アクアレスキュー」を設置▽今夏、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、各地で甚大な被害が発生したが、キッツグループの清水合金製作所は、可搬式でオールインワンの高性能浄水装置「アクアレスキュー」を被災地3カ所に設置し給水支援活動を行った。同社の「アクアレスキュー」による被災地支援は、2016年の熊本地震に続き2回目で、今後も緊急時の支援体制整備に取り組んでいくという。
 休憩を挟み、続く第二部ではスポーツジャーナリストであり、スポーツコミュニケーションズ社長も務める二宮清純氏を講師に迎え『勝つリーダー負けるリーダー』と題した講演会が約1時間半にわたり開催された。メジャーリーグや日本のプロ野球でのエピソード等も交えながらの講演に、参加者はみな興味津々で聞き入っていた。
 会場を移し、第三部懇親会がスタート。挨拶に立った坂根哲夫キッツ執行役員国内営業本部長は「オータケさまはいろんな施策を打ってこられ、我々としても非常に心強く感じております。当社は総合バルブメーカーとして様々な商品を製造しておりますが、ダクタイルやバタフライバルブひとつとっても、まだまだやらなければならないことはいっぱいあります。今後も生産能力の増強、設備投資等を計画的に実施し、オータケさまと一緒になってもっともっと皆さまのお役に立てる、愛されるキッツになっていきたいと思っております」と語り、乾杯の音頭をとった。宴もたけなわとなったところで服部透オータケ取締役営業本部長兼中部エリア統括部長が登壇。「10月17日に岩手に事務所をオープンさせました。11月1日には横浜事務所をオープンさせました。地域密着営業を掲げ頑張っています。ありがたいことに地元の方々からも大変評価していただいております。このように一歩一歩我々は前進しております。中部地区におきましては、まずは在庫の見直し、キッツさまの商品を中心に特にバタフライ弁、ダクタイル弁の2種類は徹底的に在庫を強化していこうということで営業本部としても実施しています。キッツさまと一緒になって取り組んでまいりますので今後とも宜しくお願いします」と挨拶し、最後は三本締めでお開きとなった。
 翌日、藤岡カントリークラブで開催された懇親ゴルフ会では、参加者18名が5組に分かれゴルフの腕前を競い合った。上位入賞者とスコアは以下の通り。
 ▽優勝=前田俊幸MINEZAWA取締役(GROSS98、HDCP25・2、NET72・8)
 ▽準優勝=大藪淳一大清社長(GROSS93、HDCP18・0、NET75・0)
 ▽3位ならびにベスグロ賞=戸谷真基常盤機工社長(GROSS92、HDCP16・8、NET75・2)

参考となる意見続々
今、知りたいテーマを議題に
名機工同友会 10月例会開催

名機工同友会(会長=吉野栄一氏・
吉野機械工具社長)は10月30日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で例会を開催。12名が参加した。
 例会を前に、和久田修志副会長(三和商事社長)から「皆さんご存知のようにこの業界は今、非常に景気が良いです。10年前の9月にリーマンブラザーズが破綻し、あれから10年、この業界は徐々に良くなってきており今は最高潮に近いのか、まだまだ上に行くのかは分かりませんが、多分、このような状況を想定した人は少ないんじゃないかと思います。世間ではよく“想定外”という言葉を耳にします。今年も自然災害などが多く発生しましたが、メディアでは常に“想定外”と報道していたように思います。この業界は今、良い方向に“想定外”が向かっていますが、あと数年後には突然海外から“想定外”の波が来るかもしれません。不景気がずっと続くようなことはないのですが、景気もこのまま良い状態をキープすることもないと思います。“想定外”のことが起きたときも迅速に対応できるよう、この会の皆さんと一緒に議論を深めていきたいと思います」と挨拶があった。
 次に、野崎憲昭総務幹事(常磐精機社長)から同会の今後の予定が以下の通り発表された。●12月13日(木)▽午後7時より例会・忘年会を開催(本紙発行時、開催済み)。●2019年1月16日(水)▽午後5時30分より例会、同6時より新年会を開催予定。当日現在、2月、3月の予定は未定。
 この日の例会は、参加者が議題を持ち寄り、その内容に対して会員各社でどのような対応・対策をとっているかを発表し合うディスカッション方式で行われた。
 【議題1/新卒・中途採用について】新卒、中途ともに採用が困難ななかで、どのようにしていますか? ▽●人材派遣会社から営業電話が入ってくる。結果、1社と契約した。●某求人情報サイトと1年契約したが、特に成果は無かった。●岐阜県では中途採用に限り間に人材派遣会社が入りマッチングしてくれる。●付き合いのある仕入先から紹介され、中途採用した経験はある。など。
 【議題2/採用、研修後の新人への対応(能力・ポジショニング)】採用後や研修後(もしくは2年後、3年後に)に判明する新人の能力、向き不向きにどう対処しますか? ▽●3年を目処に配置転換などを考える。など。
 【議題3/営業職の女子社員について】女子社員の活用について、営業職の女子社員は居ますか? その場合の注意事項を教えてください。▽●営業兼業務の複合職に就いてもらっているが、いろいろ対応してもらえて助かっている。など。
 【議題4/社用車の管理法について】社用車の管理など、どのようにしていますか? ▽●テレマティクスサービスを活用している。※テレマティクスサービス=通信やGPS機能を備えた車載機を搭載することで、車両の運行状況を容易に取得できるようになる。取得データは、運行管理における「コンプライアンス」「環境」「安全」の目標設定や重要課題の改善・解決に活用できる。また、データを活用することにより業務の効率化にも役立つ。
 【議題5/座右の銘について】座右の銘はありますか? 紹介してもらいたいです。▽『凡事徹底』※何でもないような当たり前のことを徹底的に行うこと。または、当たり前のことを極めて、他人の追随を許さないことなどを意味する四字熟語。
 すべての議題に対するディスカッションが終わり、懇親会を経てこの日は散会となった。

十人十家(ジュウニントイエ)
くらしの想いをわたしらしく
TDYリモデルフェアin中部2018

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)、DAIKEN(社長=億田正則氏、本社大阪事務所=大阪市北区)、YKK AP(社長=堀秀充氏、本社=東京都千代田区)の3社(以下、TDYと表記)は、具体的な日々の生活空間をイメージし、リモデルの楽しさ、広がりを体感できる「TDYリモデルフェアin中部2018」を、名古屋市千種区の吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)で11月9日・10日の2日間開催した。
 今回展のテーマは“十人十家(ジュウニントイエ)くらしの想いをわたしらしく”。私たち日本人のさまざまな消費行動がモノからコトへと変化するなか、リモデル需要も「商品の老朽化」など“モノ”きっかけではなく、「家にいながらも自然やガーデニングを楽しみたい」などの“コト”実現のためのリモデルに変化してきているとTDYは考えている。実現したいライフスタイルは人それぞれで、10人いれば10通りの暮らしへの想いがある。TDYはこれらの彩り豊かな想いに向きあい、今回のフェアをきっかけに、リモデルで自分の夢や理想の暮らしを叶えられる楽しさ・広がりを感じてもらえるよう3社がスクラムを組んでリモデルの提案を行っていく。
 今回は、5月に千葉・幕張で開催された「TDYリモデルコレクション2018」と連動テーマになっており、そこで展示した10通りの空間のうち、来場者アンケートでも好評だった『自然を楽しむ「太陽と風と仲良くすごす家」』をテーマとした空間が展示された。また、TDY各社の新商品を含む商品展示で、仕様の詳細や技術力も確認できた。
 3社は、全国各地域に合わせたTDYフェアを順次開催しており、10月12日・13日に開催された福岡会場には、目標を上回る約6500名の来場者が訪れ賑わいを見せていたという。

「LIXIL Digital Studio GINZA」内観
LIXIL初のデジタル施設がオープン
「LIXIL Digital Studio GINZA」

 LIXIL(本社=東京都千代田区)は、VR・ARなどの最新のデジタル技術を活用し、バーチャル体験を通じて理想の住まい探しができる、同社初のデジタル施設「LIXIL Digital Studio GINZA」を東京・銀座エリアに10月19日オープンした。
 従来のショールームではできなかったバーチャル提案を行う施設で、商品設置後のイメージを分かりやすく提示することができる。同社では、都内有数の商業地である銀座エリアの立地を活かし、既存ショールームでは接点を作り切れていなかった潜在顧客層とのコミュニケーションを創出する新たな形の情報発信拠点として、商品やリフォームの魅力を伝えていく考えだ。
 フロアは、VR・ARが体験できるエリアと、商品展示の2つのエリアで構成される。VR体験では、ヘッドマウントディスプレイを装着すると、同社の最新キッチンやバスルームのある空間が360度広がり、商品が設置された空間をリアルにイメージすることができる。
 また、AR体験では、タブレット端末のカメラ機能を通じて画面上に映し出された目の前の空間に、トイレや室内ドアなどの商品が現れる。異なるデザインやカラーバリエーションの設置イメージをシミュレーションすることができる。
 さらに、商品展示では、最新のトイレ、洗面化粧台、バスルームを展示し、実物の商品も見ることができる。
 ■「LIXIL Digital Studio GINZA」の概要
 【所在地】〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18東京建物京橋ビル1F
 【電話番号】03-5250-6543
 【開館時間】平日12時〜19時、土日祝11時〜18時
 【休館日】水曜日、年末年始、夏季
 【施設利用】無料、予約不要
 【フロア面積】71・8u(21・7坪)
 【主な展示商品】VR体験…VRコンピューター2台、ヘッドマウントディスプレイ1台▽AR体験…タブレット端末4台▽商品展示…デジタルサイネージバスルーム1台、トイレ2台、洗面化粧台2台、タイルなど
 【アクセス】地下鉄銀座線「京橋」駅1、2番出口より徒歩1分▽地下鉄有楽町線「銀座一丁目」駅7番出口より徒歩3分▽都営浅草線「宝町」駅A4番出口より徒歩3分▽JR「有楽町」駅京橋口より徒歩7分
 【ホームページ】https://www.lixil.co.jp/lixil_digital_studio

タンガロイ新製品紹介
4コーナ溝入れ加工用工具
『Tetra Mini-Cut』
高能率加工用ブレーカ発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、4コーナ溝入れ加工用工具『TetraMini-Cut』(テトラ・ミニ・カット)に、高能率加工用ブレーカ『TCS18形』を拡充し、全国で発売した。
 小型かつ4コーナ仕様で経済性に優れる『TetraMini-Cut』は、独自の高剛性クランプシステムを採用し、高い刃先位置安定性により優れた加工精度、安定寿命を実現する工具シリーズである。
 今回発売された『TCS18形』は、特長的なブレーカにより低抵抗で優れた切りくず処理性が得られる。また、高硬度かつ密着性に優れる高Al含有積層被膜のAH7025は、安定した加工および高能率加工を実現する。
 さらに、研削タイプ『TCG/TCP18形』と合わせ豊富なインサートのラインナップにより、一般旋削加工から自動旋盤加工まで幅広い切削領域をカバーし、ユーザーの生産性向上に貢献する。
 【主な特長】
 ●切りくず処理性に優れた新ブレーカ『TCS18形』により、安定した高能率加工を実現。
 ●溝入れ専用新材種AH7025は、コーティングに高硬度かつ密着性に優れる高Al含有積層被膜を採用し、耐摩耗性と耐欠損性を高次元で両立。
 ●適用被削材は鋼、合金鋼、ステンレス鋼から耐熱鋼まで幅広くカバー。
 ●溝幅は、『TCG18形』と同じラインナップで幅広い選択肢から選定可能。
 【主な形番と標準価格】
 「TCS18R100-010 AH7025」が3270円、「TCS18R200-020 AH7025」が3270円、「TCS18R300-030 AH7025」が3270円(いずれも税抜き)。
 アイテム数は28アイテム。
 初年度1億2000万円の販売を見込む。
溝入れ加工用工具『Tung Cut』に
軟鋼用新ブレーカ『DGL形』と
CVD、PVD材種を拡充

 タンガロイは、多機能溝入れ加工用工具『TungCut』(タング・カット)に、軟鋼用ブレーカ『DGL形』および、鋳物加工用CVD材種『T515』と汎用PVD材種『AH7025』を拡充し、全国で発売した。
 『TungCut』は、独自のインサートクランプ方式により、インサートのクランプ剛性が高く、安定した長寿命を提供する。また、小物加工から一般加工まで幅広くカバーし、あらゆる溝入れ加工に対応する。
 2コーナ仕様の新ブレーカ『DGL形』は、特徴的なブレーカ仕様により、低炭素鋼や軟鋼で安定した切りくず処理性が得られ、実加工で起きやすい切りくずトラブルを解消する。
 また、溝入れや突切り加工に適した『DTE形』には、鋳物の高速加工でも安定した性能が得られるCVD材種『T515』を、また多様な被削材で安定した高能率加工が得られるPVD材種『AH7025』を拡充した。
 さらに、溝入れや横送り加工で優れた切りくず処理性が得られる多機能溝入れインサート『DTM形』には、市場で多く使用されている3o幅を追加設定した。
 TungCutシリーズは、
今回の拡充により、多くの溝入れ加工で高生産性と高能率加工の向上に寄与する。
 【主な特長】
 ●2コーナ仕様の新ブレーカ『DGL形』により、軟鋼の加工で発生しやすい切りくずトラブルを解消。
 ●鋳物加工用CVD材種『T515』により、高速加工での溝入れ加工が可能。
 ●溝入れの汎用PVD材種『AH7025』により、多様な被削材で安定した長寿命が可能。
 【主な形番と標準価格】
 「DGL3-025 AH7025」が2440円、「DGL4-030 AH7025」が2620円、「DTE6-080 T515」が2690円(いずれも税抜き)。
 アイテム数は11アイテム。
 初年度7000万円の販売を見込んでいる。
突切り加工用工具
『Duo Just-Cut』
最大突切り径20o用インサート拡充

 タンガロイは、自動盤対応突切り工具『DuoJust-Cut』(デュオ・ジャスト・カット)に、最大突切り径20o用インサート『JXPG20R/L形』を拡充し、全国で発売した。
 『DuoJust-Cut』は、独創的な高剛性クランプ方式によりインサートのクランプ剛性に優れ、安定した突切り加工を実現する。すでに発売済みの最大突切り径6o・12o・16o用インサートに加え、今回最大突切り径20o用インサートを拡充し、さらに多くの突切り加工に対応可能となった。
 『DuoJust-Cut』は、1種類のホルダに突切り径に合わせた4種類のインサートを取り付け可能で、突出し量を最適にすることで、安定加工と高能率加工を実現。
 また、サブスピンドル対応突切りホルダも設定し、様々な加工形態に対応できる。
 さらに、ホースレス配管によるダイレクト給油を可能にした『DirectTungJet』システム対応ホルダも設定している。
 【主な特長】
 ●独自のクランプシステムにより高剛性なクランプを実現。
 ●最大突切り径20o用インサートJXPG20形を拡充。
 ●突出し量を最適にすることで、安定加工を実現。
 ●サブスピンドル対応ホルダも設定。
 ●ホースレス配管による内部給油を可能とした『DirectTungJet』システム対応ホルダも設定。
 ●自動盤用新PVDコーティング『SH725』を採用し、長寿命を実現。
 【主な形番と標準価格】
 「JXPG20R15F SH725」が3830円、「JXPG20R20F SH725」が3830円、「JXPG20R15F-15 SH725」が3830円、「JXPG20R20F-15 SH725」が3830円(いずれも税抜き)。
 アイテム数は8アイテム。
 初年度5000万円の販売を見込んでいる。

自社開発のロボットシステムを展示実演
新しい働き方の提案行う
吉岡幸 2018オータムフェア盛況
 建設・産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3―22―5)は10月30日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターにおいて「2018吉岡幸オータムフェア」を開催した。
 同社のオータムフェアは、溶接関連・作業工具・配管資材を基本に現場の効率化を提案する展示会として2001年に始まり、今年で18回目。今回は、今年6月に開催して好評だったゴールデンフェアの出品メーカーを中心に43社が出展した。8月21日のキックオフからフェア当日まで約70日間に及ぶメーカー・商社との同行販売が実を結び、期間中の売上金額は当初目標を大幅に突破。総動員数も611人(フェア当日動員491人、グランドフェア見学120人)と目標の600人を上回り、成功裡に終了した。
 開会式では吉岡社長が挨拶で、今年も福井で豪雪、全国的には地震や豪雨、台風、猛暑など自然災害が続いたなどと振り返った後、「6月2〜4日に福井県産業会館で弊社主催のゴールデンフェアを開催した。おかげさまで216社のメーカーに出品いただき1万4000人のご来場をもって大成功に終わった。今回のオータムフェアはアフターゴールデンフェアと位置づけし、従来の溶・工・管(ようこうかん=溶接、工具、管材)のテーマにあわせて、『ハタ楽@突破幸』シールを用意して、新しい働き方の提案をする。ロボット化、効率化、高性能、環境・安全、暮らし快適の5つのテーマに沿った商品をお客様に紹介して欲しい。本日1日だけの開催ですが、しっかりと商談をして皆が笑顔になるようがんばりましょう」と述べた。
 次いで、メーカーを代表してパナソニック溶接システム総統括部近畿ブロック長・手島孝浩氏、商社を代表してユアサ商事執行役員建材本部長・大村貴臣氏がそれぞれ挨拶した。
 心配された雨も開会式には上がり、会場内は熱心な商談と笑顔で懇談する人で賑わった。
 特別展示では吉岡幸のロボット化への提案として、同社が企画プロデュースした不二越ロボットシステム「幸ちゃん(さっちゃん)」のデモが行われ、来場者の注目を集めた。「これを機会にロボット導入に対して積極的にお客様のお手伝いができれば」と吉岡社長。
 その他、来年の新卒採用者の内定懇談会(昼食会)を兼ねたオータムフェア見学会も行われた。
 午後5時からの閉会式では、商社を代表して福井建材社社長・岩ア新氏より挨拶があり、吉岡幸専務・吉岡正修氏の御礼挨拶で終了した。
 キャンペーン期間中はオータムフェア企画として、9月22日に中部グランドフェア(会場・ポートメッセなごや)と名古屋城本丸御殿の見学会が行われ、好評を博した。

新社長に大崎義明氏
大崎機工 政雄社長は会長に

 機械工具商社の大崎機工(本社=愛知県一宮市)では12月1日付で、代表取締役の大崎政雄氏が取締役会長に就任し、後任の社長に次男の大崎義明氏が就任した。
 新社長の義明氏は、1980年(昭和55年)12月7日生まれ、38歳。岐阜高専建築学科を卒業後、キッコーナに入社し、化成事業部で建材の技術営業兼設計に従事(事業部がサーラグループに売却され、社名をエコホームパネルに変更)。
 2011年、家業を継ぐために建築住宅業界から、機械業界の大崎機工に入社。青年経営者研修塾にて、経営者とは何かを学び、現役3年間のカリキュラムを経て、4年目に代表取締役に就任した。
 就任にあたり義明氏は、一意専心社業の発展に努力すると所信を表明している。