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2016年(平成28年)5月
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2016年5月1・8 2597号2598号
任期満了で児玉会長は顧問へ
新会長に前嶋孝行氏(前島商会社長)
遠州機工会 第5期通常総会を開催

 遠州機工会は4月18日午後6時より浜松市中区のホテルコンコルド浜松において第5期通常総会を開催した。審議の結果、事業報告をはじめとした全議案を原案通り可決。任期満了に伴う役員改選では、新会長に前嶋孝行副会長(前島商会社長)が選任され、児玉宏会長(コダマキカイ社長)は顧問に就任した。総会後の懇親会で前嶋新会長は、会のために他の役員
とともに力を尽くすと抱負を述べ、青年部の増強にも協力を求めた。
 杉浦一暢総務(三賀社長)が司会進行を務め、開会に先立ち、立会人として出席した賛助会員の役員等が紹介され、前嶋副会長の開会の辞で総会を開会した。
 児玉会長が「本日は役員の改選が議案に入っておりますので慎重審議をお願いいたします」と挨拶。会長が議長を務めて議事に入った。
 杉浦総務より出席状況の発表があり、正会員20名全員(委任状含む)の出席により総会が成立すると宣言された。
 第1号議案=第4期事業報告、第2号議案=第4期会計報告及び監査報告、第3号議案=役員改選、第4号議案=第5期事業計画案、第5号議案=第5期予算案について審議し、いずれも原案通りに可決された。
 選任された新役員は次の通り。
▽会長=前嶋孝行氏(前島商会社長)
▽副会長[全機工連人材開発委員会委員]=杉浦一暢氏(三賀社長)
▽総務[事務局]=鈴木大造氏(丸尾興商取締役総務部長)
▽会計=佐山日出夫氏(日研会長)
▽会計監査=吉田治郎七氏(吉田社長)
▽顧問=児玉宏氏(コダマキカイ社長)
▽幹事[情報交換委員会委員長]=杉野泰治氏(浜松機材社長)
▽幹事[視察工場委員会委員長]=辻有紀男氏(大弥社長)
▽幹事[福利厚生委員会委員長]=増田幸三氏(プロム・マスダ社長)
▽幹事[青年部部長]=佐山初男氏(日研社長)
 報告事項として、会員名簿、委員会名簿、青年部名簿について報告され、佐山会計の閉会の辞により総会を終了した。
 総会の後は賛助会員を交え70名余りが参加して懇親会が催され、司会の鈴木新総務がすべての議案が可決承認され総会を滞りなく終了したことを報告。
 九州・熊本の地震で犠牲となられた方々に対し全員で黙祷を捧げた。
 前嶋新会長が「先ほどの総会で承認いただき、遠州機工会としては3代目の会長を拝命いたしました。私は、浜松機械工具商協同組合の時に青年部員にならないかと児玉顧問はじめ諸先輩からお誘いを受け、それから約25年、浜松機械工具商協同組合から遠州機工会に携わらせていただきました。考えてみれば、私も今月の末で55歳になります。社長になって10年ほどになり、10年ひと昔と言われますが本当に早かったと思っています。この間あったことと言えば、リーマンショックはじめ、東日本大震災、また今回の九州の方での震災ということで、なかなか良い思い出というのは無いです。これから1期2年間、遠州機工会のために何ができるかを、私を含め10名の役員で考え頑張ってまいります。皆さんのご協力をお願いいたします」と挨拶。新役員が登壇し紹介された。
 来賓の紹介に続き、来賓を代表して大谷裕紀静岡県中小企業団体中央会西部事務所副所長が挨拶に立ち「総会が無事終了し新しい体制になられましたこと、誠におめでとうございます。協同組合の組織の時から私ども中央会は関係させていただいており、私はこの4月に静岡から転勤で西部事務所にまいりました。25年前に協同組合の総会の折に、当時の所長と懇親会に出席をさせていただきました。それ以来25年振りの参加となり、非常に縁を感じています。名前が変わってもこのような形で会が継続され、さらに青年部という組織もあり、これから未来に向かって、会、そして会社、社員を盛り上げていこうという機運を感じています。中央会として何ができるかということを我々も考えながら、これからまたお付き合いをさせていただきたいと存じます」と祝辞を述べた。
 石川晃三浜松商工会議所副会頭の乾杯の発声で懇親の場となり、歓談が進む中、転勤・代表者の交代などで初めて参加した賛助会員が紹介された。続いて青年部の紹介があり、佐山青年部部長から部員増強への協力が呼びかけられた。
 和やかに情報交換などが行われ、児玉新顧問が「会長職を2年、皆様のお陰で任期満了まで務めることができました。ありがとうございました。晴れて顧問に就任することができました」と御礼の言葉を述べ、同氏の中締めでお開きとなった。
 遠州機工会は、静岡県浜松市とその周辺の機械工具商が会員となり、機械工具販売業をより良くしていくための活動を行っている。現在、正会員20社、賛助会員44社(商社24社、メーカー20社)が加盟。
 今年度の主な事業は次の通り。
 @広告宣伝事業…業界誌へ広告掲載を行い、本会を周知
 A教育情報事業…機械工具商のための研修会、講演会等▽全機工連全国大会(東京大会)参加▽全機工連中部ブロック会議主管
 B視察事業…モノづくりに関する視察見学会
 C福利厚生事業…会員企業の従業員と家族のための福利厚生事業
 D青年部事業…ビアパーティー▽全国機工流通若手会(仮称)参加(岐阜)▽自己研鑽事業▽ボウリング大会
 E通常総会…平成28年4月18日(月)
 F賀詞交歓会…平成29年1月6日(金)予定
 Gその他…本会の目的達成のために必要な事項は役員会に諮り実施

5月12日の総会に向けて
提出議案などを審議
愛機工 平成28年度4月理事会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は、4月18日午後4時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、4月理事会を開催した。理事・監事合わせて30名が出席して、平成27年度の決算書など通常総会に提出する議案書を精査した。
 冒頭、伊藤理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 1.会員の増強活動については、事務局より組合員である泉機工商会(熱田支部)の脱退が報告され、これを承認した。
 2.中部ブロック会議報告は、高田ブロック長(組合副理事長・井高社長)より行われた。
 3月22日午後3時より東京第一ホテル錦において開催した。幹事組合は愛知組合。出席者104名(三重16名、岐阜5名、遠州7名、愛知49名、全機工連2名、賛助会員20名、報道3名、事務局2名)。第1部では全機工連・前西会長、一條事務局長も出席して全機工連・東京大会の予告等、事業の報告と、各組合代表による現況報告が行われた。第2部では昨年実施したベトナム調査の報告を踏まえて「機工商社の将来を語る」をテーマに若手経営者によるパネルディスカッションを行った。第3部では77名が参加して懇親会を開催し各地区の組合員との交流を深めた。次回の幹事組合は遠州機工会。
 収支報告も行われ、これを承認した。
 3.第75回親善野球大会報告は、長村福利厚生部長(長村商店社長)より行われた。
 優勝戦を3月26日、大口町野球グラウンドにおいて開催した。延日数12日。Aゾーンでは新栄商會と東陽、Bゾーンは伸栄産業と山善がそれぞれ対戦し、新栄商會と山善が優勝を飾った。東陽と伸栄産業は準優勝。試合終了後には水谷副理事長(ミズタニ機販社長)はじめ長村福利厚生部長、滝澤青年副部長など関係役員と青年部員が参加して表彰式を執り行った。今大会においては、年度内に終了したものの、日程調整が難航したため進行が大幅に遅れた日程となった。
 4.第76回親善野球大会報告は、引き続き長村福利厚生部長より行われた。
 第76回大会を5月14日、一宮総合運動場にて開会する。参加32社、33チーム(Aゾーン16、Bゾーン17)。会期は5月から10月を予定。3月25日にキャプテン会議を開催し、大会の要項を説明した後、今大会のトーナメント抽選会を行った。中でも大会要項については前回大会の大幅な遅れを踏まえ一定のルールを説明して大会運営への協力を要請した。
 5.社員教育事業報告は、林経営対策部長(広島商事社長)より行われた。
 新入社員研修を4月6、7日の2日間、名古屋都市センターにて開催した。受講者27名。講師は渡邉圭蔵氏(名南経営)。研修では、挨拶や行動など社会人としての基本的なマナーと学生から社会人への意識の切り替えを主旨に実施した。講師からみた今年の受講者の印象は真面目でおとなしいとの事であった。
 6.28年度教育事業計画(案)について、引き続き林経営対策部長よりセミナー・研修の説明が行われた。
 @経営者・管理者セミナー…「マイナス金利がおよぼす影響について」をテーマに6月2日に開催する。講師は小田切尚登氏。Aツール・エンジニア・スクール…9月8〜10日に中部ポリテクセンターで実施する。B社員教育事業(MBCの受講申込みが多いテーマを組合主催として実施する)
 7.人材開発委員会については、水谷全機工連人材開発委員長(組合副理事長・ミズタニ機販社長)より報告された。
 4月12日、安保ホールにおいて委員会を開催した。委員会では、9月に開催する全国若手交流会(幹事=岐阜機工会)の開催要項を中心に今後の活動について検討した。現状では予告案内で参加見込みが約100名あるが、正式には5月に案内を発送して6月に参加者をまとめる。交流会の課題については事前にアンケートを行い様々なテーマで議論することを検討しているが、具体的には各地域の意見を吟味した上で要項をまとめる。全機工連からの助成金については参加者がまとまり次第、各地域への配分を確定する。
 教育関連では昨年購入したDVD教材「ビジネス最前線」に基づいた管理者セミナーを中部ブロックとして企画する(7月6日、ウインクあいち)。DVDについて先ずは各理事に貸し出しを行い、追って組合員に周知する。Eラーニングシステムについては、現在、業者に委託して動画での配信システムを模索しており、確認した上でユーチューブを利用した配信システムを構築する。
 8.三役常任理事会については、伊藤理事長より、理事会前に三役会、三役・常任理事会を開き27年度決算および28年度予算案について打ち合わせたことが報告された。28年度・29年度役員組織については、総会後の6月に三役・常任理事会で組織案をまとめ理事会にて発表する。
 9.平成28年度通常総会については、服部総務部長(伊吹産業社長)の説明により議案書を確認した。
 27年度決算報告、28年度予算案〈以上、森田会計理事(モリタ社長)より報告〉、27年度事業報告及び28年度事業計画案、賦課金徴収方法案を承認。
 今年度は役員改選期にあたり、各支部総会にて理事推薦候補者が選出された。理事及び選考委員と、野田理事(前理事長・ノダキ社長)が理事を勇退するため組合相談役に委嘱することを承認した。
 その他、労働保険事務組合事務処理規約をマイナンバー制度の施行により一部改正する▽総会の議長候補者を選定。司会は佐々木理事(太田廣常務)が務める▽総会案内を4月12日に発送済。議案書は組合員に4月28日着を目安に発送する▽総会・懇親会参加者の会費については1人5000円(従来通り)を徴収することを承認。承認された議案を、5月12日午後4時30分よりホテル名古屋ガーデンパレスで開かれる総会に上程する。
 10.機工メイト委員会報告は、伊藤久輝理事(丸正社長)とブロードリーフの阿部氏より行われた。
 4月12日、大阪にて委員会を開催した。委員会では機工メイト販売施策を中心に同商品のDBサービス向上と業界EDIサービスについて現状報告を行い意見交換した。なお、委員会にて山出谷委員長より愛知組合から委員を1名追加してほしいと依頼されたため、事後報告となるが愛知組合委員の伊藤正人理事(伊藤信産業社長)が伊藤久輝理事を推薦し承認された。
 11.部会報告【総務部】通常総会の滞りのない進行に万全を期す。【情報部】組合報春号を5月に発送する。人材開発委員会の動画配信システムの構築。【経営対策部】今年度事業としては、人材開発委員会と並行して社員研修を中心に各種セミナーを企画する。【事業部】当面は既存事業の自動車リース・共済保険・ガソリンカード・各種保険等の取次事業に取り組む。また、MECT2017展については、出展者の募集を11月に予定しているため、従来通り8月または9月に組合実行委員会を設置して出展者の勧誘に努める。【青年部】他産業視察を3月12日に開催し、知多火力発電所およびINAXライブミュージアムを視察した。3月25日に合同委員会を開催し、28年度の組織編成および事業方針をまとめた。28年度青年部総会は6月3日に東京第一ホテル錦において開催する。【福利厚生部】5月に開会する野球大会のスムーズな進行を目指す。親睦ゴルフ大会は9月または10月の開催を予定している。
 12.その他、[訃報]野田京二郎ノダキ相談役(北支部/元組合常任理事)が3月31日に永眠された。89歳。通夜式が4月4日、告別式が翌5日にそれぞれ営まれた。
 次回理事会は6月2日午後4時〜5時45分に開催。理事会終了後午後6時〜8時に経営者・管理者セミナーを行う。8月以降の日程は三役にて調整する。

中部経産局4月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善」、11か月連続

 中部経済産業局は、4月13日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を11か月連続して「緩やかに改善している」とした(比較は、断りのあるものを除き、平成28年2月の実績値による)。
 個別の項目では、生産の判断を5か月連続して「持ち直しの動きがみられる」とした。鉱工業生産指数(2月速報)は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業などが低下したことから、前月比14・2%減と2か月ぶりに低下した。主力の輸送機械は、鉄鋼メーカーで発生した事故に伴う工場稼働停止の影響により減少した(前月比19・4%減)ものの、北米向け輸出が堅調なことに加え、国内向けに新型車効果による持ち直しの動きがみられることから、全体の基調としては緩やかに持ち直している。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に弱い動きとなっている(前月比26・5%減)。
 個人消費については、11か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断。百貨店販売は衣料品が振るわず販売額は前年同月比1・4%減、スーパー販売は飲食料品が堅調で同5・2%増、コンビニエンスストア販売は出店効果に加えカウンター商材などが引き続き堅調に推移し同6・9%増、家電大型専門店販売は洗濯機や冷蔵庫などの白物家電に動きがみられ同1・3%増となった。乗用車販売は、新型車効果もみられた普通車が3か月連続で前年を上回ったものの、小型車が4か月連続で、車体課税の見直しの影響もあった軽自動車が14か月連続で前年を下回り、全体でも6か月連続で前年を下回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比9・4%減)。
 そのほか、設備投資は「増加している」、公共投資は「緩やかに減少している」、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」、輸出は「弱含みとなっている」、雇用は「着実に改善している」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、「サービス業他」「建設業」「運輸業」などで前年を上回り、全体では8か月ぶりに前年を上回った。
 先行きについては、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとした上で、世界経済の下振れ、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要としている。

27日(金)・28日(土)本社工場で
『2016プライベートショー』
山下機械 IoT活用セミナーも開催

 山下機械(社長=近藤敏之氏、本社=名古屋市熱田区中田町8―20)は5月27、28日の2日間、「2016プライベートショー」を同社本社工場において開催する。
 トヨタ自動車のTNGA戦略をはじめ部品の集約・集中生産傾向が強まる中、省人化対応、グローバル対応など生産現場における生産変革と改善に役に立つ、有力メーカー15社の最新の機械と工具を展示。会場では一部機械の加工実演も行われる。
 また、今後の生産現場で進展すると予測されるIoT(モノのインターネット)の活用セミナーも開催される。
 同社は一昨年、乾正樹前社長の急逝後、山下隆蔵会長が社長を兼務してきたが、このほど近藤専務が社長に就任し新体制でスタート。乾前社長が育て上げた同社プライベートショーは恒例となり、昨年はユーザーなど350名が来場し盛況だった。
 展示会では同社スタッフや出展メーカーの技術担当者による技術相談会も同時開催。
 展示会の開催時間は午前9時から午後5時まで。「FANUC LINKi説明会(IoTの活用)」は両日午前10時45分から開催される。
 【出展メーカーと出展内容】
◆高松機械工業=平行2主軸CNC旋盤(6インチ)、くし刃式(4インチ)NC旋盤ローダー付
◆ブラザー工業=コンパクトマシニングセンタ・パレチェン仕様
◆太陽工機=立型複合研削盤・3ステーションインデックス式
◆ファインマシーンカタオカ=吸引トルネードシステム・カプセル洗浄機
◆シチズンマシナリー=主軸台移動形CNC自動旋盤
◆オーエスジー=Aタップ、フラットドリルADF、フェニックスドリルPD
◆三菱マテリアル=鋼旋削インサートMC60シリーズ、小型旋盤用SMALL TOOL
◆グーリングジャパン=超高速HPリーマ、超硬エンドミル、ドリル測定機
◆大昭和精機=スマートダンパ、ハイドロチャック、面取りカッター各種
◆ユキワ精工=CNC円テーブル、スーパーG1チャック、キーレスチャック
◆東京精密=小型表面粗さ計サーフコム、USBゲージ、ATC振れ検出装置
◆セコツールジャパン=次世代DURATOMICインサート、Jetstream Tooling
◆上岡重工=測定治具、相対ゲージ
◆高島産業=工業用ブラシ、バリ取り専用機
◆サクセスプランニング=労災防止耐刃用品、マシンカバー、エプロン、手袋

鋳物旋削用CVDコーティング材種
「T515」アイテム拡充
タンガロイ 4月25日発売開始

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、鋳物旋削用CVDコーティング材種「T515」シリーズにポジインサート、大型インサート、ワイパーインサートを新たにラインアップ(写真)し、4月25日から全国で発売を開始した。
 「T515」は、専用の超硬合金母材およびコーティング膜を採用した鋳物旋削加工に適した高汎用性材種だ。超硬合金母材とコーティング膜界面の密着性を向上させたことで、耐チッピング性および耐剥離性が飛躍的に向上し安定した加工が可能となった。さらに、アルミナ被膜を同社従来品よりも1・7倍厚膜化させたことで、高速加工での対摩耗性を大幅に向上させることに成功。これまで無かった長寿命を実現させている。また、同社独自の特殊表面処理技術であるPremium Tecを採用して表面平滑性を高め、優れた耐チッピング性および耐溶着性を得ている。
 今回、ポジインサートおよび大型インサートを拡充させたことで、鋳物旋削加工でのあらゆる切削領域をカバーでき、幅広い加工に適用可能となった。さらに、ワイパーインサートの設定で高送り加工にも適用可能となるなど、ユーザーの生産性向上とコストダウンに大きく貢献してくれるだろう。
 全追加アイテムは59形番。同社では、シリーズ全体で初年度販売9億円を見込んでいる。価格など、本製品に関して詳しくは同社各営業所まで問い合わせを。

売上高は7854億円で減収となるも
純利益が3年連続で過去最高
岡谷鋼機 平成28年2月期連結決算

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏、本社=名古屋市中区栄2―4―18)は3月31日、名古屋証券取引所において平成28年2月期連結決算の発表を行った。
 売上高は、主に鉄鋼の単価下落による市況の低迷、非鉄関係の相場の下落などの外部要因により、前期比3・8%減の7854億円となった。
 営業利益は同0・7%増の163億円、経常利益は同5・1%増の205億円、純利益は同3・3%増の128億円となり、増益となった。
 配当金は、期末配当を前期より5円増やし、年165円配とする。平成26年9月の株式併合を考慮すると前期の配当金は155円となり、実質増配となる。
 平成29年2月期の業績予想は、売上高8000億円(前期比1・9%増)、営業利益160億円(同1・9%減)、経常利益200億円(同2・6%減)、純利益130億円(同0・9%増)を見込む。
 新中期計画《Gih-2020》では2020年度に連結売上高1兆円、純利益200億円を目指すとしており、その初年度として「厳しい環境下ではあるが増益を目指していく」と岡谷社長は話した。

スクリーン印刷での塗布型化実現
混合粉末型光触媒シートを開発
TOTO NEDOらと共同開発

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)、東京大学、TOTOは、NEDOの「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発(人工光合成プロジェクト)」において、太陽エネルギーを利用した光触媒による水からの水素製造(人工光合成の一種)で、2種類の粉末状の光触媒を用いた混合粉末型光触媒シートを開発し、太陽エネルギー変換効率1・1%を達成した。さらに、同シートのコンセプトをもとに、大量生産が可能なスクリーン印刷による10p角の塗布型化にも成功した。
 開発したシートは非常にシンプルな構造で、大面積化と低コスト化に適しており、安価な水素を大規模に供給できる可能性を持っている。なお、今回の研究成果は、3月7日16時(英国時間)に英国科学誌「Nature Materials」のオンライン速報版で公開されている。
 TOTOは1994年に光触媒を用いた「抗菌タイル」の開発に成功して以来、光触媒の分解力や親水性を活用した建材や塗料を商品化するなど、光触媒技術の実用化に取り組み続けてきた。本プロジェクトにおいては、混合粉末型光触媒シートの実用化に向けた技術開発を担当している。そんな中、今回「Nature Materials」に掲載された研究成果のうち、同社はスクリーン印刷による塗布型化の実現に貢献。従来の高温真空プロセスでの製造に比べ、スクリーン印刷による製造は、混合粉末型光触媒シートの大面積化と低コスト化が期待できるため、光触媒を用いた水分解による水素製造の実用化を大きく加速させる研究成果だ。
 人工光合成による水素の製造は、現状の天然ガスやナフサといった化石資源を原料とする水素製造や、太陽電池等を用いた水の電気分解による水素製造に次ぐ、次世代の水素製造技術と位置付けられている。NEDOの人工光合成プロジェクトでは、今後、実用化に向けた水素製造デバイスおよびモジュール構造の最適化を進め、2021年度末までに太陽エネルギー変換効率10%の達成を目指している。

公共・商業建築向けに提案
DAIKEN秋葉原テクニカルスペース
大建工業 3月グランドオープン
テクノロジーゾーンでは7つのカテゴリーで提案

 大建工業(社長=億田正則氏、本社=大阪市北区)は、非住宅市場(公共・商業建築分野)に向けた、同社の技術や素材、製品を提案する『DAIKEN秋葉原テクニカルスペース』を3月17日、東京都千代田区にオープンさせた。
 非住宅市場の製品創造の場となる「DAIKENコラボレーションスタジオ」と、住宅の音環境を体感できる「DAIKENサウンドショールーム」で構成されている。
 技術や素材、製品の展示のほか、製品開発のためのコミュニケーションスペースや試作品シミュレーションスペースを広く設け、設計事務所、ゼネコン、事業主らが利用しやすい工夫が施されたショールームだ。
 完全予約制のため、利用には事前予約が必須。また、防音相談会なども随時開催予定。詳しくは以下まで問い合わせを。
【施設概要】
■住所▽東京都千代田区外神田3-12-8住友不動産秋葉原ビル
■電話▽03(6271)7600
■FAX▽03(5296)4041
■開館時間▽10時〜17時
■休館日▽土日・祝日・夏期・年末年始
■面積▽140坪(エントランスとサウンドショールーム25坪含む)
■ホームページ▽http://www.daiken.jp/building/ts/akihabara/
■完全予約制

2016中部機械加工システム展
バリ取り・面取り加工にスポット
目標を大きく上回る3700名超が来場

 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=大谷秀典氏)傘下の有力販売店が主催する「2016中部機械加工システム展」が3月18日・19日の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催され、目標の3500名を大きく超える3708名が来場し活況を呈した。
 中部機械加工システム展は、ものづくり産業の集積地である中部地域で開催される機械加工に的を絞った展示会で、今回が3回目。機械加工に関する最新機械・機器の展示を通してものづくり現場の問題解決を提案する展示会として年々知名度も上がり、今回は昨年を上回る主催店185社、出品メーカー152社が参加、来場者数も増加した。
 「生産性向上と省エネ・高効率へのご提案」をテーマに、会場には各メーカーの最新鋭の工作機械、切削工具・ツーリング・治具などの周辺機器ならびに環境改善機器などが展示され、ユーザーの生産性向上、コストダウンなどにつながる幅広い提案が行われた。
 初日の9時30分から行われた開会式では、古里龍平ジーネット社長が「この展示会の特徴の1つは、かんたん解決パネル。もう1つは、省エネ、省力化・省人化、安全衛生、品質向上、環境など10の個別テーマを設定しテーマごとに分けた展示。総花的な展示会とは違う展示内容で、毎年進化をする展示会です。出展社数、主催店数も多くなりました。ご来場の皆様に何かプラスになることを持ち帰っていただけるようにしていきたい」と挨拶。
 出品メーカーを代表して挨拶した中西正純ヤマザキマザック上席執行役員営業本部副本部長は「今回の展示会は、的を得た展示会です。中部圏は大手自動車メーカーのお膝元で、航空機産業のメッカです。日本では最高のビジネスチャンスの場。日本の製造業に貢献いたしましょう」と力を込めた。
 各出展ブースには大きなかんたん解決パネルが設置され、訪れたユーザーに製造現場の問題解決を分かりやすく提案。来場者からは、多くの解決策が見つかったとの声が聞かれた。
 「バリを制する者がものづくりを征する」と銘打って、今回新たに個別テーマに加えられた「バリ取り・面取り加工の生産性向上対策」。この特設エリアではバリ取りのソリューションが提案され、注目を集めた。
 また、2日目の午後に開かれた、バリの生成メカニズムから抑制技術まで理論と実験データを交えて解説したバリ取り大学学長・北嶋弘一氏(関西大学名誉教授・工学博士)によるセミナーをはじめ、バリ取りに関するセミナーも好評。特に北嶋氏のセミナーは、会場を300名収容の交流センター会議ホールに変更しての開催となり、大盛況だった。
 その他、300種類以上の解決事例を動画で紹介する、新企画の「ものづくりかんたん解決サイト」体験コーナーも注目されていた。

ワールドテクノロジーセンタ他で
QUICK TURNフェア開催
ヤマザキマザック 新シリーズ等同時発売

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏、本社=愛知県丹羽郡大口町)が、同社のベストセラー機である「QUICK TURN」シリーズの最新機種を発売。4月8日・9日の2日間に渡り、美濃加茂ワールドテクノロジーセンタをはじめとする全国各地のテクノロジーセンタなどで『MAZAK QUICK TURNフェア』を開催し、各会場には合わせて2000名を超える来場者が訪れた。
 「QUICK TURN」は、同社の代名詞ともいうべきベストセラー機だ。1981年に世界初の対話式CNC装置「マザトロールT1」を搭載して発売され、以来、今日までに世界累計販売台数は約9万台を記録している。
 今回発売された「QUICK TURN 200、250、300、350」シリーズは、新たにミル主軸にもビルトインモータ駆動を採用し、振動を抑えた加工が実現できるようになった。また、進化した熱変位制御機能サーマルシールド・プラスを搭載。温度・熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能が追加され、安定した加工精度を保ってくれる。
 CNC装置は「MAZATROL SmoothC」を搭載。シンプルな操作キーで操縦性の充実を図るとともに、最新の制御技術で高速・高精度な加工を実現してくれる。オプションではあるが、タブレット感覚でタッチパネル操作が可能な「MAZATROL SmoothG」も搭載可能となっている。
 また同社は、ミーリング機能を標準装備しつつコストパフォーマンスを高めた、中軽切削に適したCNC複合旋盤のエントリーモデルとして「QT‐COMPACT」シリーズを同時発売した。
 エントリー機でありながらビルトイン旋削主軸や全軸ローラーガイドを採用するなど、上位モデルと同様の高剛性な機械構造を採用しており、高精度な複合加工に対応できる。さらに、新「QUICK TURN」シリーズ同様、進化した熱変位制御機能サーマルシールド・プラスや、「MAZATROL SmoothC」も搭載されている。そのラインアップには6インチから10インチまでのチャックサイズ、さらに、サブスピンドル仕様やY軸仕様など、幅広い仕様が用意されている。
 販売価格は▽QUICK TURN200(500U)(2軸仕様)/1090万円(税別)から。▽QT‐COMPACT100M(ミル機能付き仕様)/1320万円(税別)からとなっている。同社は「QUICK TURN」シリーズは全シリーズ合計で200台/月(300、350シリーズのサブスピンドル仕様とY軸仕様は6月頃発売予定)、「QT‐COMPACT」シリーズは同100台/月の販売を目標としている。

2日間で3653名が来場し盛況
未来のモノづくりをサポート
東 陽 E―mono満載フェアー

 機械・工具商社、東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3-38)のプライベートショー「E-mono満載フェアー」が3月17、18日の2日間、MONOVATION モノづくりで革新を≠ニ題して刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催され、来場目標の3500名を上回るユーザーが訪れ賑わいを見せた。商談も活発に行われ、売上目標の400億円を突破し成功裡に終了した。
 会場には加工コーナー・Assyコーナー・測定コーナー・省エネコーナー・工作機械コーナーが設けられ、出展メーカー80社それぞれがユーザーの生産効率向上、省人化、品質向上などに役立つ最新の商品・技術を実演を交えて展示紹介した。各ブースでは熱心に商品の説明を聞くユーザーの姿が見られた。
 2日間にわたって開催された、出展メーカー(ミツトヨ、SMC、ファナック、京セラソーラーコーポレーション、DMG森精機、日本オイルポンプの6社)による技術講習会も好評を博した。
 初日の午前9時より行われた開会式では、羽賀社長が「非常に良い天候に恵まれて、今年は暖冬でしたので暖かく春の陽気、もしかすると今週末にも名古屋では桜の開花宣言があるのではと言われています。会期中に桜が咲いてくれることを祈りますが、その桜の姿に負けないぐらい素晴らしい展示会をここにおられるメーカーの皆様と我々東陽の社員で作っていきたいと思います。動員目標は2日間で史上最多の3500名。この人数を我々の営業が呼んで来て、たくさんのお客様に皆様がお持ちの最新鋭の素晴らしい商品を見ていただきます。是非、熱意を込めてPRしていただきたいと思います。景気そのものは良くありません。でも、我々のお客様がそれに影響されるかどうかというのは、また別な問題。苦しい中でも良い商品は売れている。景気が後退していても、車は売れなくなるわけではない。工作機械、工具が売れなくなるわけではない。必ず売れて行って、使われている。もっと次のステップのために使われていく。未来への挑戦をしていくために、皆様で頑張ってまいりましょう。今日、明日と宜しくお願いします」と挨拶。
 出展メーカーを代表して挨拶した中川徹ミツトヨ社長は「景況はもう一つ元気がありませんが、この中部地区は日本で一番元気のある地域です。この羨ましい地域で、かつ日本で最大の東陽さんと我々一緒にやらせていただいて、3500名はまだまだ目標としては低いかも知れない、超えることは当然と思っています。合わせて400億円の目標。昨年の12月ぐらいから色々なキャンペーン、同行PRと東陽の皆様もやっていただきました。この効果が必ず出ると思います。是非、目標達成に向けて頑張りたい。タイムリーにビジネスチャンスをしっかり見つけて、お客様にソリューションを提供し案件化していくことが大切。ギリシャ神話の幸運の女神には前髪しかない。運命は、それをタイムリーにつかまないといけない。そのチャンスを逃すと、運命は逃げていってしまう。いかにアンテナを張って、チャンスをつかむか。このことを肝に銘じていく。東日本大震災以降、絆とよく言われます。同じ糸をお互いに持つ。ここから絆が生まれる。E-mono満載フェアーを東陽さんと絆を持って進めたい」と述べて成功を祈念した。
 この後、スローガンを唱和して開幕した。

受注・動員目標を大幅に突破
2016岐阜どてらい市盛況
山 善 現場に役立つ新製品を紹介

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2016(第39回)岐阜どてらい市」が3月12、13日の2日間、山善名古屋営業本部(本部長=吉村泰典氏)岐阜支店傘下の販売店15社の主催により、岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催された。会期中は2554名の来場者で賑わい、活気ある商談・情報交換の場となった。
 2016岐阜どてらい市にはメーカー143社が出展。各社の新製品が注目され、特に生産性、作業効率の向上につながる製品やシステムに人気が集まった。
 主催店、事務局の熱心な集客活動が実り、来場者数は目標の2300名を上回る2554名を数え、会場は熱気にあふれた。商談も活発に行われ受注額は目標の12億円を突破、14億1126万円に達し成功裡に終了した。
 開催初日は午前9時30分より開会式が行われ、主催店を代表して渡辺宗晃三信商会社長が「中国の減速など不安材料もありますが、中部地区は主力の自動車産業はじめ、航空機等が元気に推移しています。岐阜県はアジア最大・最強の航空宇宙産業クラスターを形成する1つでもあり、大手をはじめ52社が参加しており、米国のボーイング、MRJの今後の量産に向けて設備投資意欲もあります。ものづくり補助金もありますので、幅広く受注をするために提案していきたい。岐阜どてらい市の今年のテーマは『飛び立て!次のSTAGEへ』。我々主催店、出品メーカー様、事務局の山善様が三位一体となり、現場に役立つ新商品を誠心誠意お願いすることで受注目標を達成し、感動と達成感を共有したいと思います。お客様に来て良かった、役に立ったと言っていただくために全力で取り組むことを通じ、私たちのどてらい市として新たな歴史を築き、地域経済の活性化に貢献してまいりたいと思います」と挨拶。
 出品メーカーを代表して挨拶に立った岡本知彦ナベヤ社長は「山善さんは今年、創業70周年を迎えられます。岐阜どてらい市も39回目を迎えます。今年は年初より株の下落や株価の変動など不透明ではありますが、金融と離してみますと実体経済はそんなに悪いわけではないと感じています。主催店の皆様には1人でも多くの方のご来場をお願いして、最終的に受注目標を達成できることを祈願いたします」と述べた。
 事務局本部を代表して緒方文由山善特別顧問が「どてらい市は昭和51年にスタートし、今年で41年目となります。これも長年にわたる主催店様、メーカー様のご支援があってのことです。当時の山善は大変厳しい経営環境にあり、何とか盛り返すために展示即売会の形で行ったのが始まりです。変わらないのは、主催店様、メーカー様、そして事務局が三位一体となって取り組み、お越しいただいたユーザー様に見て、触って、確認をしていただいて、買っていただく。そして、それぞれの会社の業績の向上に貢献するというのが究極の目的ですし、皆様方もそのような思いで毎回ご参加いただいていると私どもは受け止めています。主催店様、メーカー様には、どうか今後も引き続き40回、41回と岐阜どてらい市にご支援を賜りますよう心からお願いいたします。また、ご自分の会社の展示会として年間行事に入れていただければ幸いです。皆様のお陰で今の山善があるという気持ちを絶対に忘れないようにして頑張ってまいります」と挨拶した。
 伊藤徳行山善岐阜支店長より決意表明があり、続いてスローガン隊によるどて市必勝スローガンの唱和、どて市シスターズの大手締め、主催店・メーカー・事務局本部の代表によるテープカットとくす玉割で開幕した。

体感するワンストップ型ショールーム
“暮らしに寄り添うプレミアムな空間”
LIXIL ショールーム名古屋オープン

 住まいと暮らしの総合住生活企業LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、中部地区の旗艦ショールームとなる『LIXILショールーム名古屋』を4月21日、名古屋市名駅南4丁目にオープンさせた。ショールーム内(2階)には同社グループの『川島織物セルコン名古屋ショールーム』も同時オープンしている。
 愛知・岐阜・三重・静岡にある10カ所の同社ショールームの中で最大級となる約972坪のフロア面積には、リフォーム・新築を問わず、あらゆるLIXIL商品が展示されている。リノベーションやリフォームをイメージした空間展示のほか、高画質4Kプロジェクターで実物大の玄関まわりをシミュレーションできる「玄関デザインセレクトナビ」を設置するなど、随所に来場者が新生活空間を想像できるような工夫が施されている。
 そのほかにも、ゆったりと落ち着いた商談スペースはもちろん、イベントなどにも利用できる3つのセミナールーム、リフォーム相談カウンターやキッズコーナー、また同社ショールームでは初めてとなるカフェスペースも設置されている。この3つのセミナールームでは地域コミュニティを対象とした収納セミナーなどが随時開催されるほか、コントラクターや流通店が主催するセミナーや勉強会にも利用されるという。
 この日、同時に名古屋ショールームをオープンさせた川島織物セルコン(社長=山口進氏、本社=京都市左京区)は、1843年(天保14年)創業のファブリックメーカーだ。京都本社に併設する工場では、同社オリジナルのカーテンやカーペットだけでなく、着物の帯や緞帳(どんちょう)などの呉服・美術工芸織物も手掛けている。
 『川島織物セルコン名古屋ショールーム』(電話▽052-300-8473)には、オーダーカーテン主力ブランドの全サンプル1700点以上のほか、スタイルカーテンやラグなどが展示されている。あわせて、LIXILショールーム名古屋内に敷かれたタイルカーペットをはじめとする繊維系床材のほとんどに同社製品が採用されており、実際に使用する場面に近い状況で商品を確認することができる。
【LIXILショールーム名古屋概要】
▽所在地=愛知県名古屋市名駅南4丁目11-40
▽電話番号=052(300)8477
▽営業時間=10時〜17時
▽休館日=毎週水曜(祝祭日の場合は営業)、夏期休業日、年末年始
▽アクセス=「名古屋」駅東側桜通口より名駅通を「ささしまライブ24」方面へ徒歩約15分。ショールーム1階に専用駐車場(約70台分)有り。
※見積り依頼や商談希望の場合は、事前に電話予約がオススメ。

1dayリフォームができる新工法
「玄関床タイルリフォーム工法」
LIXIL 玄関ドアとのコーディネートが可能

 LIXILは、玄関ドアをリフォームした後、1日で玄関の床タイルをリフォームできる“1dayリフォーム”の新工法「玄関床タイルリフォーム工法」を開発した。専用接着剤「R-QF」の販売を4月1日より開始している。
 「玄関床タイルリフォーム工法」は、既存のタイル上に専用接着剤「R-QF」を塗り新しいタイルを張り付けるタイルオンタイル工法により、従来の工事期間を大幅に短縮、標準的な玄関まわりならば1日で施工が完了するという。「R-QF」の価格は6500円/本(2sフィルムパック)、使用量の目安は1本/u。
 また、同社のリフォーム玄関ドア「リシェントU」に合わせた納まり設計により、安全なバリアフリー基準(段差5o以下)を実現する。
 新しく施工するタイルはLIXILの豊富なバリエーションの外装床タイルから選ぶことができ、玄関ドアに合わせてスタイリッシュやナチュラルなど、イメージに合わせて玄関まわりを演出できる。ショールームやWeb上でドアや床タイルのデザイン・カラーコーディネートをシミュレーションできるデザインセレクトナビ≠ノより、リフォーム後の仕上がりのイメージを事前に確認することもできる。URL:http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/simulation/rechent/default.htm

『タイルの幾何学- 秩序と無限の模様』
INAXライブミュージアム企画展

 LIXILが運営する土とやきものの魅力を伝える文化施設・INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)では、「世界のタイル博物館」の企画展示室において、8月31日(水)まで企画展『タイルの幾何学―秩序と無限の模様』を開催中だ。
 幾何学は、古代エジプトにおいてナイル川の氾濫によって生じた土地測量の必要性から発達したと言われている。古代ギリシャでは、数学者で哲学者のピタゴラス(B.C.582-B.C.496)らが直角三角形の三辺の長さの関係性を表す等式「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」を発見するなど幅広く図形を研究し、後のユークリッド(B.C.300?-)によってまとめられたとされる「原論」は一貫した論理的枠組みを構築して、それらを体系化し、現在の幾何学の源流をなしている。
 イスラームの世界でもギリシャやインドなどから伝わった数学の知識を融合し、幾何学が発達していった。9世紀頃から建築の内・外壁、天井などに使われはじめたタイルのデザインにも、偶像崇拝を禁じる宗教上の理由も相まって、積極的に幾何学模様が採り入れられた。
 コンパスと定規を用いて描かれた設計図をもとに、さまざまな形にカットされ組み合わされたモザイクタイルは、モスクや廟(びょう)などの壁や天井にまで複雑な幾何学模様を描き、数学を根底にした秩序と、反復性や連続性による無限の広がりを感じさせる壮麗なデザインを形づくっている。
 イスラームのタイルの制作技法や幾何学模様を基調としたデザインは、やがてヨーロッパへと伝わり、技法の改良や、時代、文化を背景に独自のデザインが編み出されている。これらのタイルには、幾何学模様そのものはもちろんのこと、幾何学模様と組み合わされた草花などの文様が連続して張られることを意識したデザインとして採り入れられ、リズミカルで優美な空間を生み出している。
 本展では、幾何学模様によって平面を埋め尽くすタイルならではの面白みをひも解くとともに、イスラームはもとより、スペイン、イギリスなどの幾何学模様のタイルが展示され、タイル一枚一枚の深い味わいと、組み合わせることで生じる無限の装飾美を楽しむことができる。また、建て替えのため昨年8月31日に閉館となった「ホテルオークラ東京」旧本館のタイル(「世界のタイル博物館」にて収蔵)も展示されるなど、日本における幾何学模様の建築装飾も紹介されている。
【開催概要】
▽会期=8月31日(水)まで
▽会場=INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」企画展示室/愛知県常滑市奥栄町1-130/電話=0569(34)8282
▽休館日=第3水曜(祝日の場合は翌日)
▽観覧料=共通入館料で観覧可(一般600円、高・大学生400円、小・中学生200円)

優勝は小笠原尚吾氏
岐阜機工会 ボウリング大会開催

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は4月8日、岐阜市茜部にあるACグランドにて、会員同士の親睦を深めるため、毎年恒例となっているボウリング大会を今年も開催した。
昨年よりも多い17社・47名の参加者が2ゲームマッチで争い、それぞれの投球に一喜一憂しながら、和気あいあいとボウリングを楽しんでいた。
 上位入賞者は以下の通り。このほかにもブービー賞などが用意され、各受賞者にはそれぞれ賞品が手渡された。
▽優勝=小笠原尚吾さん、2ゲームトータル372ポイント(H/G196ポイント)、HDCPなし
▽準優勝=河村敦さん、同トータル337ポイントHDCPなし
▽3位=早川直希さん、同トータル333ポイントHDCPなし

竣工したばかりのロボット館で
新入社員46名が新たな門出
ダイドー 平成28年度入社式を開催

 FA&ロボットの専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)は4月1日、本社隣に竣工した「ダイドーロボット館」の7階マイロボホールにおいて入社式を行った。
 今年の新入社員は男性28名、女性18名の計46名(内、2名はタイと台湾の出身者)。来賓をはじめ、同社各営業部の役員及び幹部が多数参列する中、2週間の研修を終えたばかりの新入社員は緊張した面持ちで式に臨んだ。
 山田社長は挨拶で「入社おめでとうございます。ダイドーは皆さんの期待に応えるだけの規模の会社になってきました。年商は830億円(2015年11月期連結売上高)。皆さんはじめ社員の将来を見据え、70年間に蓄積されたものがしっかりありますので安心して働いてもらえます。このロボット館も、設備も含めて無借金で建設しました。ダイドーが今日あるのは良いメーカーさんとの信頼関係のおかげ。取り扱っている商品は世界一のメーカーのものばかりです。世界中の良いものをお客様に提供する。ロボットは、自動車産業など従来のお客様だけではなく、これからは三品産業と呼ばれる食料品、化粧品、医薬品へとどんどん拡大していく。当社は、商品を売るだけではなく、エンジニアリングから教育まで行う。会社の資本力とネームバリュー、販売力を利用してダイドーにこの人有り≠ニ言われるような人になってほしい。それには勉強、学校で習ってきたものではなく、商売の勉強が大切です。お客様から信用されること、お客様の要望に応えること。ダイドーにはこの様な先輩がたくさんいます。今後のダイドーをダメにするのも大きくするのも皆さん次第。商売を好きになることが大切で、仕事に惚れ込んだら必ず楽しい人生が皆さんの前に現れる。会社は皆さんの生活を保障します。皆さんも仕事を全うしてください」と激励した。
 来賓挨拶では、船戸章彦THK中部営業統括部長が「本日、初めてこのロボット館に入らせていただきました。このようなところで入社式を迎えられるということは素晴らしいことだと思います。併せてお祝いをしたいと思います。ダイドーさんも今年は創業70周年と、おめでた続きです。このロボット館には最新鋭のロボットが入り、たくさんのお客様がお見えになり色々な提案ができると思います。是非、皆さんはこのロボット館に、皆さんの夢とか思いとかを詰め込んで実現させてください。素晴らしい環境が整いましたので、皆さんの中で色々なものを創造し、次の時代を担う新しい展開を進めて行っていただきたい。私どもも一生懸命皆さんのために頑張ってまいります」と祝辞。
 来賓の湯原真司CKD執行役員営業本部長は「我々が所属するFA業界は、ますます変化が激しくなる。変化が激しい時代ですが、変わらないこともあります。それは、お客様に信頼されることです。信頼を得ることは大変難しいこと。そのために必ず行わなければならないことが3つあります。1つ目が『挨拶』。爽やかで明るい挨拶をすると、お客様の印象がいい。上司や周りを明るくする。2つ目が『約束を守る』。皆さんもたくさん約束をされると思いますが、一番する約束は時間です。これを守ることが基本。約束した相手の方の時間もいただくということです。時間の約束を守ると、信頼されるビジネスマンになる。3つ目は『4S』。整理、整頓、清潔、清掃。整理は必要なものと、そうでないものを分ける。必要でないものを捨てていくことが整頓、それを保つために周りの掃除をする。できる営業マンは必ず、身の回りの整理整頓、身だしなみができている。挨拶、約束を守る、4Sがビジネスマンの基本。もう一つ、考え方について。人生は長い、仕事も続きます。仕事をしていれば、山や谷、壁が次々に出てきます。どんどんチャレンジして、思い切って社会人生活をスタートしてください」と述べ祝いの言葉とした。
 この後、人事部を代表して田中慎悟ダイドー常務が「皆さんは挨拶、礼儀、姿勢の武器を習得しました。その武器をこの1年のアドバンテージの中でしっかり使っていただきたい。世の中は振り子の原理。不快なことの反対は、楽しいこと。幸せの反対は、苦しいこと。辛いこと(研修)があったときは、楽しいこと(達成感)が来た。これがあればチャレンジできる。皆さんは必要とされて入ってこられました。一緒に会社を成長させていきましょう」とエールを送った。
 新入社員を代表して、岩田周平氏(愛知学院大学卒)が「我々平成28年度新入社員は、研修の目的である知っていることをやり遂げろ≠実行するために駒ケ根研修に行き、そこで学生時代の甘さの排除、そしてわが社のモットーである規律とリズム、姿勢、礼儀を学んでまいりました。本日よりその貴重な経験を生かし、メカトロニクスの専門商社の社員として1日も早く会社に貢献できるよう、体当たりで頑張ります」と決意表明を行い、社会人としての新しい一歩を踏み出した。

2016年5月15 2599号
理事・監事の10名を承認
新理事長に門脇匡伸氏(門脇商店)
三重県機械工具商組合 第6回通常総会を開催

 三重県機械工具商組合は4月21日午後5時よりホテルグリーンパーク津(津市羽所町)において第6回通常総会を開催し、提出された全議案を原案通り承認可決した。役員改選では、正会員と賛助会員から選出された理事9名と監事1名を承認。新理事長に門脇匡伸副理事長(門脇商店社長)が就任し、水谷彰宏理事長(東亜機工社長)は監事に就任した。
 総会は水野隆次理事(総務・共栄商会社長)の司会で進行され、冒頭、水谷理事長が「九州熊本地震で被災された方にお見舞い申し上げ、亡くなられた方にはご冥福をお祈りいたします。我々の仲間(機械工具商社)にどの程度の被害があるのか分かりませんが、先日、全機工連の方から15社程度にお見舞いと被害のアンケートを送ったとの報告がありました。大したことがなければいいと思います。本日の総会は三重県の中心(県庁所在地の津市内)で開催しました。産業で言うとどうしても北の方に偏っている感はありますが、南では伊勢の平井マシンツールさんが最初からの会員ですし、津にも何社かありますので、何年かに一度は津での開催もいいのではないかと考えます。景気の方は、年の初めから株価が大分下落して円高となり、3月の決算では若干下方修正のところもあるのではと思います。一般的に景気は足踏み状態。後半には良くなるという話もありますが、なかなか不透明です。本日皆様のお顔を見せていただくと、まあまあなのかなと思います。この11月にはJIMTOF(第28回日本国際工作機械見本市)があり、それに向けてメーカー様などは新商品を出す方向にしていますので、そこそこ良いのかと思っています。本日は総会ということで、議案が6議案ほどあります。スムーズな運営にご協力をお願いします」と挨拶。
 司会者より組合員総数72社中、71社出席(委任状含む)で総会が成立することが宣言された。
 議長を水谷理事長が務めて議案審議に入り、審議の結果、第1号議案=平成27年度事業報告、第2号議案=平成27年度会計報告及び監査報告を全会一致で承認可決した。
 第3号議案=会則変更は、会則第10条に関して、監事を2名から1名に減員することを承認可決。
 第4号議案=役員改選では、新役員案が示され全会一致でこれを承認した。
 第5号議案=平成28年度事業計画(案)、第6号議案=平成28年度収支予算(案)については、原案通り全会一致で承認可決した。
 水谷氏より「2年間で理事長を退任することとなりました。何とか門脇新理事長にバトンを渡せたという格好であります。この新しい組合組織になってから、賛助会員さんも正会員と同じ立場で参加していただくということで、理事にもなっていただいています。色々な意見を出していただいて、良い方向に行ければと考えています。本当に短い期間ではありましたが、皆様には大変お世話になりありがとうございました」と理事長退任挨拶を含めた議長退任の挨拶があり、議事を終了。芦川弘樹副理事長(タイセー社長)の閉会の辞で総会を終えた。
 総会後の懇親会では、門脇新理事長が「先程の総会にて新理事長のご指名を受けました。非常に大役ですので、自分自身戸惑っているところもあります。これから2年間、皆様と一生懸命、三重県のこの業界を盛り上げることができればと思っています。皆様のご理解をいただき、1人でも多く参加していただけるような事業を理事の皆さんとともに運営していきたいと思っていますので、ご支援ご協力の程をよろしくお願いいたします」と就任の挨拶を行い、続けて新理事長が新役員を紹介し「このメンバーで2年間頑張ってまいります」と決意を述べた。
 乾杯に際し、枅川修新理事(ジーネット三重営業所長)が「三重県機械工具商組合でもしっかりお手伝いし、門脇新理事長の下、三重県に新しい風を吹かせるように精一杯頑張ります」と挨拶し乾杯音頭をとった。
 懇親の場となり和やかに歓談が進む中、門脇新理事長より今年度の特別事業について「2年に一度、宿泊付の総会を例年行ってきましたが、今回は役員改選もありそれができませんでしたので、その代わりの企画を秋口あたりに行いたいと思います。三重県を感じていただけるものを用意していますので、是非ご参加の程よろしくお願いいたします」と話があった。
 このほか今年度の事業として、納涼会、親睦ゴルフコンペ、工場見学会または勉強会、青年部活動、平成29年新年賀詞交歓会、全機工連中部ブロック会議、理事会(2か月毎)が計画されている。
 戸谷真基新理事(常盤機工社長)の中締めで盛会のうちに終了した。
門脇匡伸新理事長
水谷彰宏前理事長
新役員
▽理事長=◎門脇匡伸氏(門脇商店)
▽副理事長=芦川弘樹氏(タイセー)、◎山田浩氏(コジマ・フジ通商、事務局兼務)
▽理事=水野隆次氏(共栄商会、総務)、大津裕史氏(大津屋)、平井宏幸氏(平井マシンツール)、※戸谷真基氏(常盤機工)、※枅川修氏(ジーネット三重営業所)、※打田正憲氏(三重日立)
▽監事=◎水谷彰宏氏(東亜機工)
※は新役員、◎は役職の変更
 なお、顧問については、前理事長が就任することが慣例だが、今回、水谷氏が監事に就任したため空席とした。


展示会の準備進捗状況を報告
総会の議案内容等を審議
愛知県管工機材商協組 4月理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)は4月26日、名古屋市中村区の愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で4月理事会を開催。定数23名中、出席者23名(委任状3名含む)で本理事会は成立した。
 本理事会で審議された議案および報告事項は以下の通り。
 【議案1】熊本地震にかかる災害への義捐金について▽倉地理事長より提案があり、同組合から30万円を寄付することが可決承認された。寄付先については、今後、三役にて検討していく。
 【議案2】第31回管工機材・設備総合展の準備進捗報告▽同展示会に関して、3月理事会以降の進捗状況ならびに今後の部長会議等の予定について、小川誉之展示会実行委員長(小川管商社長)より報告があった。これまでの進捗と今後の予定は以下の通り。3月9日=第3回部長会議開催、同31日=展示会正副実行委員長らと青年部で交流会開催、4月21日=第4回部長会議開催、5月17日=第5回部長会議開催、6月29日=第6回部長会議および第1回小間割り会議開催、同30日=出品申込締切、7月19日=第7回部長会議開催、同中旬=第2回小間割り会議開催、同26日=名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール、名古屋市千種区)にて出品者会議開催。
 【議案3】平成28年度通常総会開催と、議案項目・進行方法について。【議案4】総会懇親会の進行について。(3月理事会の補足)【議案5】平成27年度事業報告について。【議案6】同決算報告について。【議案7】平成28年度事業計画について。【議案8】同収支予算について。(議案5〜8は総会での審議内容)▽以上議案3〜8は、いずれも可決承認された。※本記事掲載時、総会終了済み。
 【議案9】事業部会報告▽安井文康事業部会長(錦興業社長)から名管会ゴルフ大会の日程について、9月27日開催で決定したと報告があった。開催場所は未定。
 【議案10】賛助会員入会について▽服部透組合加入促進委員長(オータケ中部営業部長)から、日東工器名古屋支店、ユニ金属名古屋営業所の2社が4月から賛助会員として同組合に入会することが報告され、両社とも承認された。
 【議案11】青年部「愛青会」活動報告▽峰澤彰宏青年部担当副理事長(峰澤鋼機社長)から、以下の報告および提案があった。@3月31日に開催した第3回例会(展示会実行委員長らとの交流会)の報告。※弊紙4月3週号に内容掲載済み。A5月理事会(同10日の総会前に開催)への、青年部正副部長のオブザーバーとしての参加が提案され、可決承認された。※本記事掲載時、同理事会終了済み。
 【議案12】全国管工機材商業連合会(管機連)関連報告▽@3月17日、東京都千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で第3回理事会が開催された。倉地理事長(管機連副会長)、伊藤辰之理事(イトウ社長)、阪尾知治事務局長の3名が参加。同理事会の主な議事内容は以下の通り。●第4回定時社員総会実施について。6月14日13時〜18時10分まで、ホテルグランドアーク半蔵門にて開催予定。●平成28年度年末年始休暇は、平成28年12月30日〜平成29年1月3日まで。A全国管工事業協同組合連合会(全管連)との災害協定調印式および記者会見、懇親会について。5月9日開催。倉地副会長が出席する。※本記事掲載時、同調印式終了済み。
 【議案13】今後の日程について▽第31回管工機材・設備総合展(吹上ホール)=10月6日〜8日開催、▽新年賀詞交歓会ならびに1月理事会=平成29年1月24日開催、▽決算承認理事会=同4月25日開催、▽その他の定例理事会=奇数月第1火曜日開催(いずれも開催場所は未定)。以上の日程で各事業が予定されている。

新たに1社加わり会員は28社に
今年度も内容充実の講演会多数企画
名機工同友会 平成28年度定時総会開催

 名機工同友会(会長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は4月25日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で平成28年度定時総会を開催。全会員が出席し、司会進行の加藤茂氏(藤清商会社長)により本総会が成立したことが宣言された。
 総会に先立ち、新入会員の大津裕史氏(大津屋社長)を紹介。また、今回の熊本地震による犠牲者の方々に対し黙祷が捧げられた。続いて、開会の辞を経て鈴木会長の挨拶へ。総会議長には渡辺宗晃氏(三信商会社長)が就任し、以下の議案の審議へと移行した。
 【第1号議案の1】平成27年度事業報告▽総務幹事の野崎憲昭氏(常磐精機社長)から、平成27年度事業について報告された。
 【第1号議案の2】平成27年度収支決算報告ならびに監査報告▽会計幹事の和久田修志氏(三和商事社長)から平成27年度収支決算について、監査役の椿井基男氏(椿井精工社長)から同収支決算の監査についてそれぞれ報告があり、事業報告とともにこれらは承認された。
 【第2号議案】平成28年度各部事業および予算案について▽議案について和久田会計幹事から提案され、これが満場一致で可決承認された。
 【第3号議案】その他の件について▽新規事業部長の時津達也氏(新栄商會社長)から、石鹸取り扱い収入について、今後販売が伸び悩むようであれば、平成29年度から取り扱いを中止するとの報告があった。
 以上の議案審議を終えて、議長の退任、閉会の辞をもって本総会は終了した。
 その後は会場を移動して、堀明典氏(金馬商工社長)が司会を務めるなか、吉野栄一副会長(吉野機械工具社長)の乾杯の挨拶で懇親会がスタート。「熊本地震で被災された同業者の皆さんに何か手助けはできないものか?」「毎年恒例となっているビアパーティーの前に、会員同士の親睦を深めるためにもゴルフコンペを行なってみたらどうか?」など、活発な意見交換が行われた。最後は田中知之相談役(ミユキ商會社長)の中締めで会はお開きとなった。
 今後の日程だが、▽5月30日/例会・講演会(講師=増田照彦三菱日立ツール社長)、▽6月29日/例会・講演会(講師=中田繞山善社長)、▽7月/ビアパーティー、▽8月4日/例会・講演会(講師=川那辺祐ブラザー工業M&Sカンパニー社長)が予定されている。

4年ぶり「三重みらい市」6月開催
若手経営者ら対象「橋本学校」設立
中部みらい会総会・方針説明会開催

 橋本総業と販売店・メーカーでつくる「中部みらい会」(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は4月18日、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで、平成28年度中部みらい会総会および年度方針説明会(静岡みらい会合同)を開催した。
 方針説明会のなかで中部みらい会は、4年ぶりとなる『三重みらい市』の開催を発表した。開催日時は6月25日10時〜17時、津市の「メッセウイング・みえ」にて開催される。出展社数100社、小間数120小間、動員数800名と、いずれも前回展を大幅に上回る数を同社では見込んでいる。
 総会は、宇佐見徳秋氏(橋本総業上席執行役員中部エリア長)が議事進行を務め、以下の議案審議ならびに報告がなされて、いずれも承認可決された。
 【第1号議案】平成27年度事業報告・会計報告
 【第2号議案】平成28年度事業計画案・予算案▽平成28年度事業計画案は以下の通り。6月25日三重みらい市開催、7月21日みらい会全国合同総会開催、10月18日中部・静岡合同みらい会(実務者会)開催、その他、ショールーム商談会や工場研修会等を随時開催。事業計画案・予算案はいずれも承認された。
 【第3号議案】平成28年度新入会員紹介▽新しく正会員1社と賛助会員4社の入会が発表され、紹介された。新入会員は以下の通り。スカイ工商(正会員)、印藤産業、川本製作所、KVK、三栄水栓製作所(以上、賛助会員)。
 【第4号議案】役員改選の件▽今年度は役員改選となる期であるが、現役員全員の留任が承認可決された。
 休憩を挟んだ後、静岡みらい会会員が合流し年度方針説明会が開催された。まず正会員を代表し伊藤会長、賛助会員を代表し鈴川賢一氏(TOTO執行役員中部支社長)、特別会員の橋本政昭氏(橋本総業社長)が挨拶に登壇。橋本社長は挨拶の中で同社のホールディングス化(平成28年4月1日付で移行。橋本総業・大明工機・若松物産の3社で構成)の狙いや平成28年度の経営方針、中期取り組みなどについて語った。
 引き続き、鈴木了氏(橋本総業取締役専務執行役員)から同社営業本部の今年度方針、宇佐見氏から中部みらい会の今年度方針、愛知・岐阜・三重・静岡の各支店長らから各支店・営業所の今年度方針がそれぞれ発表された。宇佐見氏によると、@これまで上期・下期と分けて行われてきた方針説明会を、今年度から上期では年度方針説明会(経営者会)とし、下期では(商売につなげる企画を実施する)営業責任者会とすること。Aみらい会正会員のうち若手経営者や次期経営者、経営幹部らを対象に事業経営や営業手法等を実践的に学ぶ「橋本学校」を設立し、将来的には独立した会として運営していくこと。以上の2点が、みらい会の取り組みで大きく変わるという。
 その後は、各分野別発表会を開催。管材分野を代表して積水化学工業とキッツ、住設分野を代表してTOTO、空調分野を代表してダイキン工業が、各分野の市場動向、各社の営業戦略等を発表した。
 最後は、鎌田廣氏(橋本総業教育研修部長)による講演会「2016年度建築設備業界の展望〜省エネ・ZEH・長期優良化・さまざまなリフォームの潮流〜」が開催され、年度方針説明会は終了した。
 場所を移し、中川正巳氏(東晋商事社長)の乾杯の挨拶で懇親会がスタート。大抽選会や会員メーカーからの挨拶などで大いに盛り上がりをみせ、最後は吹田登志雄氏(積水化学工業中部支店長)の中締めで、この日の全日程は終了した。

新旧役員が集い懇親を深める
6月3日青年部通常総会開催
愛機工青年部 4月役員会・懇親会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の青年部(部長=森庸一氏、森哲社長)は4月21日、名古屋市中区錦の「ざぶん錦店」で4月度青年部役員会ならびに新旧青年部役員懇親会を開催。18名が参加した。冒頭に行われた役員会では以下の議題が審議、報告された。
 【議題1】合同委員会の報告
 3月25日に開催された合同委員会について、近藤健志会合担当幹事(長村商店)より報告された。※内容は弊紙4月2週号に掲載済み。
 【議題2】組合野球大会について
 平成27年度第75回組合野球大会の結果発表ならびに平成28年度第76回組合野球大会の組合せ・開催日程について、梅本陽史野球担当幹事(杉本商事)より報告された。※いずれも弊紙4月3週号に掲載済み。
 また、今大会から、スムーズな大会進行を目的に、各試合会場に最低2名以上の青年部員が運営スタッフとして参加することが決議された。
 【議題3】青年部通常総会について
 東爪英彦総務幹事長(マルマン商事)から、6月3日18時より役員会、18時30分より通常総会、19時より懇親会という日程で開催されることが報告された。
 【議題4】その他
 平成28年度第37回キャンプの集いについて、今回のキャンプ開催予定地である「板取すぎのこキャンプ場バンガロー村」を、4月24日に厚生部員が下見に行く(本記事掲載時、下見終了済み)との経過報告があった。

 引き続き、新旧青年部役員懇親会へと移行。参加メンバー全員で大いに盛り上がりをみせ、最後は滝澤有一青年部副部長(松本商店社長)による中締めの挨拶で会はお開きとなった。次回の青年部役員会は6月3日18時から開催される。

6月1日は 「ねじの日」
JISが制定された日にちなんで
ねじ商工連盟が1975年に制定

 「ねじの日」は、日本のねじ製造・販売業者でつくる「ねじ商工連盟」(一般社団法人日本ねじ工業協会と日本ねじ商業協同組合連合会で構成)が1975年(昭和50年)7月に制定した。
 6月1日を「ねじの日」としたのは、1949年(昭和24年)6月1日に工業標準化法(法律第185号)が交付され、新しく日本工業規格(JIS)が制定されたことにちなんでのこと。「ねじ」の基礎要素部品としての重要性と貢献度を広く一般に周知するとともに、ねじの製造・販売に携わる者の社会的責任と義務についての認識を深めることを目的に制定された。
 翌年1976年(昭和51年)6月1日には「ねじの日宣言」が行われ、40年後の今日まで受け継がれている。
ねじ商工連盟
ねじの日宣言

 我々ねじ製品の生産、流通、販売の各産業に携わる立場の企業者としては、ねじ製品が日本産業経済の発展に寄与する重要にして且つ責任ある製品であることを自覚すると共に、広く内外各需要産業界並びに関係各位に対し、ねじ製品が自動車、電機通信、船舶、航空機などあらゆる機械及び建築物その他諸施設構築物に基礎要素部品として大切な機能を果している点の認識を一層深めて頂き、両業界の経済的、社会的地位の向上に御理解を賜り、併せて自らは品質・精度の優良ねじ製品の安定供給と新価格体系に即応した価格維持に努め、我々が今日置かれている責任と使命の重要性について周知徹底をし、以って日本経済の健全な発展につくすことを意図してここに「ねじの日」を制定し、今後商工両業界が永い将来にわたり本運動の大なる成果を期せんとするものであります。
 昭和51年6月1日
愛知鋲螺商協同組合
理事長 馬場 將嘉
ねじは安心安全の要
 
ねじは、現代生活を送るうえで欠かせない、最も身近な部品です。見るもの手に触れるものには、必ず「ねじ」がどこかに使われております。
 日本に初めて登場したねじは、1543年に種子島に漂着したポルトガル人から種子島領主が購入した火縄銃の銃身の後ろ側を塞ぐ尾栓に使われていた、おねじとめねじとされております。そして火縄銃の模造を命じられた刀鍛冶が作ったねじが、日本で作られた最初のものだと言われております。
 国際貿易の拡大とともに1947年(昭和22年)に国際標準化機構(ISO)が設立され、ねじ規格においても国際的な標準化が進められる中、日本でも1949年(昭和24年)6月1日に制定された日本工業規格(JIS)によってねじの標準規格が作られました。1975年(昭和50年)からは毎年6月1日を「ねじの日」としております。
 私ども愛知鋲螺商協同組合といたしましても、日本ねじ商業協同組合連合会(東京・大阪・神奈川・愛知の商業協同組合が加盟)の一員として、「ねじの日」の周知を図るため毎年記念グッズを制作し、ねじ及びねじ業界のPR活動に努めております。今年はオリジナルの「リキッドボールペン」を、有志の組合員を通じてお客様などに配付する予定です。
 また、現在日本のJIS規格がISO規格と一部一致しないところがあり、その部分をJIS附属書という形で規格を残しております。規格を共通化することは簡単なことではありませんが、日本ねじ工業協会様が中心となって進めておられます。これには私ども流通業者といたしましても積極的に取り組み、勉強会などを開催してISOへの移行を推進しております。地道に取り組んでまいりますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
 最後に、ねじは身近な存在ですが、安心安全の要です。材質、形状によって使用目的が異なります。ただ安いものや、サイズが同じだからといって大切な部分に使ってしまうと、欠損や破断により大きな事故の原因になってしまわないとも限りません。私ども愛知鋲螺商協同組合の組合員企業は、信頼できるねじ製品の流通を通して、産業界に貢献すべく尽くしてまいる所存です。今後とも、なお一層のご支援ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

硬脆材加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル
「DCエンドミルシリーズ」発売
三菱マテリアル安定加工で長寿命を実現

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏、住所=東京都千代田区大手町1―3―2経団連会館11階)は、硬脆材加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル「DCエンドミルシリーズ」の販売を5月9日より開始した。
 超硬合金・アルミナ・炭化珪素(けいそ)などの硬脆材加工において「DCエンドミルシリーズ」は、新開発のダイヤモンドコーティングと切れ味と刃先強度を両立した刃先形状により、耐欠損性および耐摩耗性に優れ、安定した加工と長寿命を実現した。
 主な特長は次の通り。
 @同社が独自に開発したコーティング技術により、皮膜の密着性と耐摩耗性を向上させ、コーティング皮膜のはく離や急激な摩耗進行を抑制。
 A直刃に対しすくい角をつけることで切れ味を向上。
 B生成した切りくずが工具軸方向に流れるようになり、切りくず詰まりによる突発的な損傷を抑制。
 今回は、ボールエンドミルのショート刃長0・1R〜3・0R「DC2SB」11型番とロングネック形状0・1R〜3・0R「DC2XLB」13型番を発売。
 標準価格(代表型番)は、DC2SBR0010が3万6100円、DC2SBR0300が3万2400円、DC2XLBR0010N005が3万6500円、DC2XLBR0300N100が3万2800円(いずれも税抜)。

全議案を原案通り承認可決
伊勢志摩サミット後に期待
三重県管工機材商業組合 平成28年度総会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)は4月26日、「彦兵衛」(三重県松阪市)で総会を開いた。正会員16社代表が出席して、前年度事業を振り返り、今年度に向けた組合方針を確認した。
 新年度のスタートにあたり大戸理事長は、「伊勢志摩サミット関連の受注は予想に反して低く、むしろ終了後に期待できるのでは」とし、さらに、中国経済失速による景気低迷で業界が苦戦している現状を話した。また、熊本地震については被災者に哀悼の誠を捧げた後、今回の震度7の激震を顧み、現在の建築基準「震度6」を心配。「この時期に不本意ながら、国土強靭対策の施行で景気浮揚につながれば」とした。最後に、来春予定の消費税増税に関連して、「施行されるまでのこの1年で利益につなげて行きたい」と挨拶した。
 引き続き、大戸理事長が議長に選出され、次の5つの議案について報告ならびに発表が行われた。
 審議の結果、第1号議案=平成27年度事業報告、第2号議案=平成27年度会計報告ならびに会計監査報告を全会一致で承認可決した。
 第3号議案=平成28年度事業計画(案)、第4号議案=平成28年度収支予算(案)については、原案通り全会一致で承認可決した。
 第5号議案=その他では、正会員の異動(代表者の変更)が報告。
 全5議案、異議なく拍手をもって承認された。
 今年度の主な事業は、正会員親睦ゴルフ会(5月11日)、製販親睦ゴルフ会(10月18日)、新年賀詞交歓会(2017年1月13日)、理事会(随時・3回予定)。

川崎重工の西神戸工場・明石工場で
ロボット、バイクの製造を見学
三重県機械工具商組合 平成27年度工場見学会

 三重県機械工具商組合(理事長=水谷彰宏氏・東亜機工社長、開催当時)の平成27年度工場見学会(事業担当=大津裕史氏・大津屋社長)が3月15日開催され、組合員ら28名が参加して兵庫県の川崎重工西神戸工場・明石工場を見学した。
 西神戸工場では、オートバイ・航空機・鉄道車両・船舶などの輸送機器、その他機械装置を製造する川崎重工の概要説明を聞いた後、昨年暮れに東京ビッグサイトで開催されたロボット展に出品された自動車用溶接ロボットラインと塗装ロボットライン、さらに人共存型の双腕スカラロボットduAro=iデュアロ)を見学した。
 スカラロボットとは上下だけでなく水平方向にもアームが可動する多関節型の産業用ロボットのことで、1本の軸に2本の腕を備えるデュアロは、「人が両腕で行っている作業を人一人のスペースで置き換える」ことをコンセプトに開発された。衝突検地装置やボディーに柔らかな素材を使用するなど、安全面に配慮した機能を装備。安全柵が無い状態で人と並んで同時に作業できることが最大の特徴とされている。アームの種類は豊富にあり、容易に交換が可能。底のキャスターにより運搬・設置も難なく行える。
 また、明石工場では、川崎重工が世界に誇る「カワサキ・ニンジャH2R」などの大型バイクの製造ラインや出荷の最終検査の模様を見ることができた。

地域密着型展示会
金沢プライベートショー盛況
DMG森精機 今後も九州、中四国、東北で展開

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は4月7日〜9日の3日間、金沢市にある石川県産業展示館を会場に、北陸エリア最大規模の地域密着型の展示会となる『DMG MORI金沢プライベートショー』を開催した。
 金沢プライベートショーでは、DMC 125 FD duo BLOCKやDMU 65  monoBLOCKなどの5軸加工機を中心に15台の工作機械が展示され、自動車、航空機、建設機械、エネルギーなどさまざまな業種における最新の加工事例を紹介した。
 また、ハードウェア(工作機械)とソフトウェア(工具やセンシング技術など)を組み合わせることで、効率的な高精度加工を実現する「テクノロジーサイクル」が新たなソリューションとして発表され、その第1弾として、4種類のテクノロジーサイクルが実際にデモで紹介された。
 石川県、富山県、福井県の北陸3県に加え、滋賀県、岐阜県、京都府からの来場もあり、累計約2000名のユーザーが訪れ大盛況の3日間となった。
 4月9日には、金沢大学教授の細川氏による特別セミナー「駆動型ロータリ工具による難削材の高能率旋削加工および熱硬化性CFRPの高品位エンドミル加工」を開催。また、会場ではDMG森精機が主催している「ドリームコンテスト」の受賞作品が展示されたほか、“地域を盛り上げる/楽しめる展示会”となるよう、北陸地域とのコラボレーション企画として、特設ブースが用意された。その中には、同社の北陸地域のユーザー6社や周辺機器メーカー15社の出展や、“北陸物産展”コーナーも設けられた。
 今後の地域密着型プライベートショーは、九州、中四国、東北で計画されており、次回は2016年12月15日〜17日に岡山県での開催を予定。ユーザーが設備導入を考える際に役立つ、業界・業種や加工内容ごとの市場や技術の最新動向を踏まえた豊富な加工事例に加え、補助金・ファイナンシャルサービス・中古機下取りなど、地域密着の特性を活かした実践的な提案やサポートが行われる。
「やまと郡山城ホール」の
ネーミングライツを取得
DMG森精機創業の地、奈良大和郡山市

 DMG森精機は、同社の創業地で本店所在地である奈良県大和郡山市の「やまと郡山城ホール」のネーミングライツを取得し、4月27日に基本協定書を締結した。
 DMG森精機は1948年(当時、森精機製作所)に、繊維機械の製造・販売会社として大和郡山市で創業。その後、現在の奈良第1工場やグローバルパーツセンタの重要拠点を配置し、約600名で事業を行っている。
 2015年4月にDMG MORI AG(ドイツ・ヴェストファーレン州)と連結グループとして一体となったことにより、DMG MORIのルーツである奈良県及び大和郡山市に、改めて地域との連携を深め、貢献していきたいとの考えから、今回のネーミングライツ取得に至ったと経緯を説明している。
 やまと郡山城ホールは、2001年の開館以来、大和郡山市民をはじめとする多くの利用者に親しまれてきた公共施設。同社ではネーミングライツ取得により「やまと郡山城ホール設備の維持・向上の一助となることを期待」している。
 【ネーミングライツ概要】
●対象施設名=やまと郡山城ホール
●金額=合計1億円(年額1千万円)
●期間=2017年1月1日から10年間
●愛称=DMG MORI やまと郡山城ホール

野田京二郎氏
ノダキ相談役

 産業機械、各種工具・部品の老舗卸売商社ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)の4代目社長で相談役の野田京二郎氏は、予てより病気療養中のところ、3月31日逝去された。享年90歳。
 4月4日の通夜並びに翌5日の告別式は、野田家との合同葬をもって、いちやなぎ中央斎場(名古屋市千種区)にてしめやかに営まれ、葬儀委員長を野田社長、喪主を長男の野田滋男専務(関連会社のノダキシーアンドシー社長・ノダキ興産社長)が務めた。
 京二郎氏は、昭和63年から約7年間同社の社長を務めると共に、愛知県機械工具商業協同組合の理事として業界発展に尽力した。また、奉仕活動にも熱心で、ライオンズクラブでは名古屋サウスに所属し地区ガバナー(1995〜96年度)を務めた。通夜・告別式には主力取引先である住友電気工業の松本正義社長はじめ、各方面から多く参列し故人との別れを惜しんだ。

主要ユーザーは今年も好調を維持
国内出荷台数が過去最高
ロボット統計 受注・生産・出荷実績2016年1〜3月期

 一般社団法人日本ロボット工業会は4月27日、ロボット統計受注・生産・出荷実績2016年1〜3月期(会員ベース)を発表した。これによると、同会員対象企業33社の受注台数は前年同期比6・3%増、生産台数は同6・7%増、総出荷台数は同9・1%増、国内出荷台数は同17・4%増となり、いずれも四半期ベースでは過去最高実績を記録した(サービスロボットは調査対象外)。
 発表された概要は次の通り。
 1.受注について
 受注台数は、前年同期比で6・3%増の3万8035台となり、2四半期連続のプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。受注額は、同4・2%減の1329億円と、2013年4〜6月期以来となる11四半期ぶりのマイナスに転じた。
 2.生産について
 生産台数は、前年同期比で6・7%増の3万6920台となり、11四半期連続のプラス成長。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。生産額は、同8・4%増の1246億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。
 昨年2015年(会員+非会員)の年間生産額(出荷額)は、輸出は円安を背景に海外需要が拡大し、国内は政策効果などとも相まって設備投資が増加したことで、前年比約6%増の6300億円となる見込み。
 また、今年2016年(会員+非会員)の年間生産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、米国での更なる景気拡大と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても高い自動化投資意欲、更に欧米におけるインダストリー4・0などIoTを通じた産業用ロボットへの関心の高まりなど、海外需要の拡大が期待され前年比約6%増の6700億円となる見通し。
 3.出荷について
 国内は昨年好調であった、主要ユーザーである自動車産業向けと電気機械産業向けは今年も好調を維持している。
 海外市場は、中国向けが少なくとも前年並みを維持する中で、欧米向けは堅調に推移していくと見込まれる。
 総出荷台数は、前年同期比で9・1%増の3万7048台となり、11四半期連続のプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。総出荷額は、同6・1%増の1381億円となり、10四半期連続のプラス成長となった。
 国内出荷台数は、同17・4%増の1万328台となり、10四半期連続のプラス成長となった。また、四半期ベースでは過去最高実績となった。国内出荷額は、同17・0%増の481億円となり、10四半期連続のプラス成長となった。
 輸出台数は、同6・3%増の2万6720台となり、11四半期連続のプラス成長となった。輸出額は、同1・1%増の901億円となり、2四半期連続のプラス成長となった。
 @国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比で34・8%増の4148台となり、2四半期連続のプラス成長となった。出荷額は、同27・0%増の175億円となり、3四半期連続のプラス成長となった。
 電子・電気機械産業向けは、前年同期比で10・6%減の2446台となり、2013年4〜6月期以来となる、11四半期ぶりのマイナス成長となった。出荷額は、同2・0%減の126億円となり、2四半期ぶりにマイナスに転じた。一般組立用は好調であったが、半導体用(ウェハ搬送)に伸び悩みが見られた。
 A輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で2・7%減の8054台となり、2四半期連続のマイナス成長となった。出荷額は、同0・7%減の209億円となり、2013年4〜6月期以来となる、11四半期ぶりのマイナス成長となった。欧米向けは堅調に推移、中国向けに回復感が見られた。
 電子部品実装用は、前年同期比で5・8%減の1859台、出荷額は同6・1%減の297億円となり、それぞれ4四半期連続のマイナス成長となった。電機向けの主要用途である電子部品実装用は、引き続き中国向けに伸び悩みが見られる。
 輸出は、欧米向けが堅調であるのに対し、中国向けは用途によって好不調が見られるものの前年同期を上回っており、自動化投資への意欲は依然高いことから今後の需要回復が期待される。

『笑う門には極楽浄土』
愛鉄連主催 参加者募集
〜仏教落語と講演会〜

 一般社団法人愛知県鉄工連合会(会長=浅田一吉氏・アサダ会長)は、来る6月24日午後3時より、落語家・露の団姫(つゆのまるこ)さんを招いて演題『笑う門には極楽浄土』の仏教落語と講演会を開催する。太神楽曲芸師の豊来家大治朗(ほうらいやだいじろう)さんが共演。
 会場はフジコミュニティセンター4階大会議室(名古屋市中村区黄金通1-18、旧・愛鉄連厚生年金基金会館)、午後4時30分終了予定。会員に限らず、一般(会員外)の人も参加可能で、会費は無料。
 参加申込み・問合せは、同会=052-461-3391、Eメールinfo@a-tr.infoまで。

【講師プロフィール】
 1986年生まれ。上方落語協会所属の落語家。兵庫県尼崎市在住。高座の他にもテレビ・ラジオで活躍中。
 小さい頃からの「死」に対する恐怖をキッカケに仏教に触れ、高校在学中に人生の指針となる法華経に出会う。落語家になるか尼さんになるか悩む中、落語の創始者、初代露の五郎兵衛が僧侶であり、説法をおもしろおかしく話したことが落語の起源と知り、高校卒業を機に初代露の五郎兵衛の流れを組む露の団四郎へ入門。3年の内弟子修行を経て主に古典落語・自作の仏教落語に取り組んでいる。
 2011年、天台宗で得度。2012年、比叡山行院で四度加行を受け正式な天台僧となる。年間250席以上の高座と仏教のPRを両立し全国を奔走する異色の落語家。
 著書は『プロの尼さん〜落語家・まるこの仏道修行〜』(新潮新書)他多数。テレビ朝日『ぶっちゃけ寺3時間スペシャル』に出演。

防災・減災・BCPをテーマに
6月2日(木)・3日(金)の2日間
ポートメッセなごやで開催

 中部地区最大級の総合防災展「第4回中部ライフガードTEC2016〜防災・減災・危機管理展〜」が6月2、3の2日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)2号館において開催される。開催時間は午前10時から午後5時まで。入場無料(登録制)。
 この展示会は、名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所などでつくる名古屋国際見本市委員会が主催して2013年に始まり、今年で4回目の開催となる。展示会では最新の防災・減災及び危機管理に係る製品、技術、サービスが一堂に展示紹介されると共に、防災・減災に関する企画展示や専門家による防災・減災・BCPセミナー(聴講無料、事前申込制)などが行われる。
 中部圏においては南海トラフ巨大地震の発生とその深刻な影響が懸念されており、南海トラフ地震対策中部圏戦略会議(事務局=国土交通省中部地方整備局)と共催で開かれる同展示会を通して各方面の防災・減災の取り組みを紹介し、自治体・企業・病院等への備えとBCP策定を促し、防災意識のさらなる向上と関連産業の発展・振興を図る。
 今回、展示会場内の特設会場では主催企画として、インフラのメンテナンス・検査や災害発生時の被災者救助など、防災・減災に欠かせないドローンの特性や有効性について実演を交えて解説。期間中は出展者によるワークショップも開かれ、各社の様々な取り組みを紹介する(事前申込制)。
 出展者情報、来場事前登録、併催行事の申し込みは、同展ホームページ(http://www.lifeguardtec.com/)から。「中部ライフガードTEC」で検索。
 また、災害時の弱者保護をキーワードに「第19回国際福祉健康産業展〜ウェルフェア2016〜」(会期=6月2日〜4日)も同時開催される。

第4回中部ライフガードTEC2016
■主な出展内容
【〈主催企画〉ロボット・ドローン関連】ドローン、UAV、マルチコプターなど【地震対策】免震・制震機器・技術、耐震診断、緊急地震速報など【風・水・雷害対策】ゲリラ豪雨対策、防水・止水板、避雷針など【避難対策】救命艇、備蓄食、非常トイレなど【IT・システム関連】クラウドシステム、データセンター、ソフトなど【インフラ整備・長寿命化対策】防災対策、改修・長寿命化対策、点検システムなど【BCP・BCM対策】安否確認システム、電源装置、策定支援など【火災・救助関連】自動消火装置、災害救助用品など【労働安全衛生対策】熱中症対策、ストレスチェックなど
■来場対象者
 国・地方自治体関係者(防災・土木・建築・都市計画・港湾・空港・消防・警察関係者など)▽公共交通機関関係者(鉄道・航空・バス事業者など)▽ライフライン事業関係者(エネルギー事業・通信事業・上下水道事業者など)▽病院・福祉施設関係者▽建設・土木関連企業▽防災関連企業▽ビルメンテナンス・警備業関係者▽学校・教育・研究機関関係者▽一般企業における防災・減災・BCP・労働安全衛生対策担当者▽自治会・管理組合関係者など

“キサゲ”鍛錬し黄綬褒章
DMG森精機の石橋一明氏

 DMG森精機の社員である石橋一明氏が、今年4月29日に発令された平成28年春の褒章において、農業、商業、工業等の業務に精励し他の模範となるような技術や事績を有すると認められた人に授与される、黄綬褒章を受章した。
 石橋氏は1982年(昭和57年)に入社し、今回表彰された技能の「キサゲ作業」に34年にわたり携わってきた。「キサゲ作業」とは、工作機械の稼動部分の接地面に手作業で微細な凹凸を削り出すことで機械が滑らかに稼動するよう加工を施す作業で、高精度な工作機械を製造するために欠かせない最も重要な工程の1つとされている。
 石橋氏は長年にわたり鍛錬を重ねて技能向上に努めてきただけでなく、2011年には「キサゲ道場」を社内に立ち上げ、次世代の技能修得者の育成にも取り組んできた。
 また、2014年には厚生労働大臣が表彰する「卓越した技能者(現代の名工)」にも選出されている。

総動員数過去最多、売上も目標大幅超え
2016吉岡幸スプリングフェア
12回目を迎え会場レイアウトも一新

 建設産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井県福井市宝永3-22-5)の2016スプリングフェアが4月22、26日の2日間、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターで開催され、1日目の「ものづくりスプリングフェア」には過去最多の330名が来場、2日目の「まちづくりスプリングフェア」も過去2番目に多い421名が会場を訪れ、活気に満ちた商談会となった。
 スプリングフェアの一環である見学会、セミナーなども含めた総動員数は、600名以上という目標を大きくクリアし、865名と過去最多。売上金額も目標を大幅に突破し、成功裡に終了した。
 スプリングフェアは、ものづくり応援として製造業の金属加工に関わるメーカーを中心に工場内での効率化や生産性の向上を提案、一方のまちづくり応援では特に建設業に携わるユーザー向けに工事現場や配管・住設機器なども含めて提案する場として定着しており、今年はものづくりに44社、まちづくりに43社のメーカーが出展し各社の新製品や新工法を展示紹介した。「電動工具など即売性のあるメーカー様には2日間出ていただいた」と吉岡社長。
 今回はレイアウトを大幅に変え新鮮さを演出。また、創業100年を数年後に控え、吉岡幸の歴史パネルも展示された。来場者抽選やお買い上げ記念品のプレゼントなどの楽しい催しもあり、会場は終始賑わいを見せた。
 このほか出品メーカーによる技術講習会▽ミツトヨの『スモールツールの正しい使い方』(22日)▽ノーリツの『再生エネルギー賦課金と電力料金プラン』『次世代給湯器のご提案』(26日)がそれぞれ実施されたほか、事前企画として3月12日には『大阪部品加工機展見学会』(41名参加・バス2台)も行われ、いずれも好評を博した。
 ものづくりスプリングフェアの開会式では、吉岡社長はじめ、メーカーを代表して日研工作所の久保田有俊中部営業ブロック長、商社を代表して山善の福田廣専務取締役執行役員大阪営業本部長がそれぞれ挨拶。
 吉岡社長は、熊本大地震で亡くなられた方に哀悼の意を表すると共に、被災されている方々へ見舞いの言葉を述べた後、「経済環境も昨年後半から中国の減速や不安定な株価等を背景に思わしくない雰囲気が漂ってきた。足下でも電子部品や自動車、工作機械関連といった牽引役にもややかげりが。そのような中、12回目のスプリングフェアを開催する。小さな展示会も回数を重ねるとお客様が楽しみに待っていてくださる。毎回、出品メーカー様には新しい製品や工法を紹介いただいて、お客様に喜んでいただいている。本日ものづくり、26日のまちづくり、それぞれしっかりと商談をして皆が笑顔になるよう頑張りましょう」と話した。
 また、まちづくりスプリングフェアの開会式では、吉岡幸の吉岡正修専務、メーカーを代表して日東工器の遠藤之元西部販売部部長、商社を代表してユアサ商事の森下昌志執行役員西部住環境本部本部長が挨拶した。

食品の安全性を確保する
無潤滑で検知可能な
イグス 樹脂ベアリングを開発

 ドイツに本社を置くイグスの日本法人(東京都墨田区)は5月3日、食品産業や包装産業向けに、磁気特性をもつ無潤滑の樹脂を開発し、この樹脂材料を採用したボールベアリングや球面ベアリングを提供すると発表した。
 食品産業や包装産業では、製造過程で生ずる様々な金属物を取り除く金属検出機が標準的に採用されているが、イグスが開発した特殊な高性能樹脂を使えば、樹脂製品でも一般的な検出方法で検知できるという。
 この樹脂材料は、ロッドエンド、クレビスジョイント、フランジ型ベアリング、球面ベアリング、ピローブロックベアリングといったイグボールに使用されている。ハウジングや球面ボールはいずれも検知可能な樹脂で構成。同様に、ボールベアリングのクシロスM180も検知可能な樹脂材料を採用している。
 イグスの高性能樹脂は潤滑剤を一切必要としないため、食品・包装産業においては製造過程で重要となる製品と装置の潤滑剤との接触回避の課題に対しても、イグリデュールA181やA350などのイグスの無潤滑かつメンテナンスフリーの軸受材料はこの課題を克服できる。食品衛生法やFDAに準拠した材料もあり、食品に接触する用途にも使用可能としている。