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2015年(平成27年)6月
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2015年6月6日(日 2564
平成27年度通常総会を開催
新理事長に倉地久雄氏(倉地)
愛知県管工機材商協組 小川誉之理事が展実委員長に
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)は、5月19日午後4時30分より名古屋市中区の名古屋クレストンホテルにおいて、平成27年度(第53回)通常総会を開催した。平成26年度事業報告書・決算関係書類、賦課金徴収方法、平成27年度事業計画案・収支予算案を承認したほか、任期満了による役員改選では推薦された理事23名・監事2名を承認。理事互選の結果、理事長に倉地久雄副理事長(倉地社長)が選出された。また、組合功労者として植田昇一相談役(ウエダ会長)、故大藪育三氏(大清会長)を表彰した。
 総会は川島健一理事(川島商事社長)の司会進行で定刻に始まり、司会者より出席者状況88社中51社出席・委任状29社合計80社で適法に開催されることが宣言された。
 昨年9月に逝去された組合第10代理事長大藪育三氏に対して全員で黙祷を捧げた。
 小川理事長が挨拶に立ち、総会への出席と日頃の組合活動への支援・協力に対して御礼を述べた後、「建築業界、特に愛知県においては戸建て住宅を中心に、国土交通省の発表による確認申請受理数が前年同期に比べ、大変厳しいマイナスとなっています。全国的に落ち込んでいますが、愛知県の落ち込み率は特に高いようです。新築が低迷する中、リフォームに活路を求めることも考えられますが、現在リフォームが大幅に増えているということもありません。厳しい環境ですが、この難関を皆様とともに切り抜けて行きたいと思います。また工場系を中心にしている組合員さんにおかれては、アベノミクスの中小企業投資促進税制が平成29年3月まであるので、この波をしっかり捉えていただきたい。組合は今後も皆様にお役に立てるような情報発信、講演会、工場見学、親睦活動を通して組合員同士の交流を図っていきたいと思います。昨年は第30回管工機材設備総合展があり、非常に盛会でした。今年は休みの年ですが、また来年も開催する予定です。皆様にはより多くの組合活動に参加していただきたい。参加し組合に関わること、これが組合の存在意義としても重要なことです。皆様のお力によって組合を盛り上げて行っていただきたい」と述べるとともに、理事長を務めた二期4年間の支援に対し感謝の意を表した。
 議長に長村康義氏(長村商店社長)を選出して議事に入り、第1号議案=平成26年度事業報告書、決算関係書類承認の件、第2号議案=平成27年度賦課金及び賛助会費徴収方法決定の件、第3号議案=平成27年度事業計画案並びに収支予算案承認の件を審議し、原案通り全会一致で可決した。
 第4号議案=役員改選の件は、定款に則り指名推薦方式で行われ、選考委員5名が別室にて協議し理事23名、監事2名を推薦。伊藤辰之選考委員長(イトウ社長)より総会に報告され、満場異議なく全員を新役員として承認した。引き続いて新理事による第1回理事会が開かれ、互選により理事長に倉地久雄氏が選出された。
 倉地新理事長が「第1回理事会でご推薦をいただき理事長の大役を仰せつかりました倉地です。全組合員のお力添えを賜りますように誠心誠意努めますので宜しくお願いいたします」と就任の挨拶をし、以上で議案審議を終了した。
 続いて本総会をもって退任が承認されていた植田昇一相談役(第9代理事長)と大藪育三相談役の長年にわたる功績を称え、植田氏に対し組合功労者表彰、故大藪氏に対し組合功労物故者表彰が執り行われた。
 総会終了後は席を移して懇親会が開かれ、改めて倉地新理事長が「第16代の理事長の推薦を受けました。この2年間、宜しくお願いいたします。私の前に15人の偉大な理事長様方がおいでになります。浅学非才の私、皆様方のお力添えなしには何もできません。どうぞ宜しくお願いいたします」と挨拶。併せて新体制の三役と第31回展示会実行委員長を発表し、副理事長に植田慎一郎(ウエダ社長・会計兼務)、大藪淳一(大清社長)、峰澤彰宏(峰澤鋼機社長)の3氏、第31回展示会実行委員長には小川誉之氏(小川管商社長)が就任した。
 小川展示会実行委員長は挨拶で「私は平成14年にこの業界に入り、その年の倉地新理事長が実行委員長を務めた展示会からお手伝いをさせていただきました。以来、昨年の峰澤実行委員長の第30回まで、様々な部署で色々な経験をさせていただきました。次回、平成28年の第31回管工機材設備総合展においては、歴代実行委員長の方々が培ってきた歴史と伝統、そして実績を踏襲し、愛知県の管工機材組合らしい展示会を目指して頑張っていきたいと思っています。私を助けていただく実行副委員長を成田幸隆氏(大成工機商会社長)にお願いしています。展示会まで1年半です。誠心誠意、一生懸命頑張らせていただきますので、組合員の皆様にはご協力、ご鞭撻、ご指導を宜しくお願いいたします」と抱負を述べた。
 小川前理事長に倉地新理事長より感謝状と花束が贈呈され、小川前理事長が退任の挨拶をした。
 このあと植田元相談役の音頭で乾杯して懇親の場となり、和やかに歓談が進む中、今年度から新たに正会員として加入した内外産業の藤原崇之常務、賛助会員に加入した南国フレキ工業の前田信哉営業技術部長よりそれぞれ挨拶があり、歓迎の拍手で迎えられた。会計を退任した在田忠之理事(在田商店社長)の中締めで終了した。
 【新役員】社名の50音順・敬称略、※印は新任
▽理事長=※倉地久雄(倉地)
▽副理事長=植田慎一郎(ウエダ)、大藪淳一(大清)、※峰澤彰宏(峰澤鋼機)
▽会計理事=※植田慎一郎《兼務》
▽理事=※近藤尚文(油傳商店)、荒木彌(荒木商事)、在田忠之(在田商店)、伊藤辰之(イトウ)、伊藤信哉(伊藤柳商店)、※服部透(オータケ)、大野直樹(大野管材)、小川誉之(小川管商)、川島健一(川島商事)、川本茂人(川本第一製作所)、※近藤真一郎(近藤機材工業)、成田幸隆(大成工機商会)、※坪井研二(ツボイ)、※粂内洋(名古屋機器)、安井文康(錦興業)、石原太郎(原芳商会)、竹内清人(丸金商会)、小川信(山信)、※鈴木克利(米津物産)
▽監事=北村憲正(龍玉精工)、竹田隆一(中京製作所)
 【第31回展示会実行委員長】敬称略
 小川誉之(小川管商)

創設メンバー16名で青年部発足
互いに切磋琢磨して成長を
三重県機械工具商組合 第5回通常総会を開催

 三重県機械工具商組合(理事長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は4月21日午後5時より四日市シティホテルにおいて第5回通常総会を開き、青年部設立を含む、全議案を原案通り承認可決した。青年部は16名が参加し今年度から活動を開始する。
 総会は水野隆次総務担当理事(共栄商会社長)の司会で進められ、はじめに水谷理事長が挨拶で、出席者に対して御礼を述べた後、景況について「我々の業界は比較的恵まれているのではないかと、皆様も感じられていると存じます。政治の方ではアベノミクスということで、経済をなんとか良くしようと色々な施策を行っている。この効果も出ており、我々の業界はまずまずではないでしょうか。自動車、航空機があり、中部地区は日本で一番景気が良いのではないかと言われています。大手自動車メーカーが凍結していた新工場を解禁し、今後も設備投資が期待されるということなので、私どもの方にも流れてくるのではと思っています。互いに切磋琢磨していきたい」と述べた。
 司会者より、出席者状況として組合員総数74社中59社出席・委任状15社と報告があり、総会設立が宣言された。
 議長に水谷理事長を選任して議案審議を行い、第1号議案=平成26年度事業報告、第2号議案=平成26年度会計報告及び監査報告、第3号議案=平成27年度事業計画(案)、第4号議案=平成27年度収支予算(案)を原案通り承認可決した。
 第5号議案=青年部設立(案)については、水谷理事長より、何年も前から全日本機械工具商連合会より次世代を担う業界人育成のための青年部設立を要請されてきた。以前、三重県でも発足の動きはあったが、なかなか進まなかった。昨年、工具業界の若手の集まりが浜松で始めて開催され、それに水野理事が参加。各地の活動に触発され、青年部を作り、この厳しい時代を情報交換会や勉強会を開催して乗り切っていこうということになった。本年度より正式に発足したい、と経緯説明があり、16社からの参加を得て発足することを承認した。青年部部長を水谷理事長、担当理事を水野理事が務める。
 以上で議事を終え、芦川弘樹副理事長(タイセー社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後は懇親会が催され、水谷理事長が「青年部を始動することと良い企画で、会員に参加していただきメリットのある会にしていきたい」と挨拶。長島英明日東工器中部ブロック長による乾杯の発声で開宴した。
 発足した青年部のメンバーが登壇し自己紹介、青年部の活動に大いに期待が寄せられた。
 和やかに情報交換などして親睦を深め、大津裕史理事(大津屋社長)の中締めで盛会のうちにお開きとなった。

印藤武司理事長(印藤産業)はじめ
理事役員全員を再任
愛知県金物商工協組 平成27年度通常総会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)は、5月18日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、平成27年度通常総会を開催した。
 総会は、伊藤事務局長が司会を務め、司会者より出席状況について組合員総数37社中32社出席(委任状含む)と報告され総会の成立が宣言された後、岸邦治郎副理事長(岸保産業)の開会の辞により開会した。
 印藤理事長は挨拶で、総会への出席に対して御礼を述べるとともに、現在の経済情勢について「アベノミクスにより大企業は大変良い数字で27年3月期の決算を発表しており好調のようですが、我々中小零細企業は、昨年の今頃少しトンネルを抜けたと思った矢先、また深いトンネルに入ってしまったような気分です。そのような中で、組合として何ができるかを丁寧に考えて、有意義な総会にしたい」と述べた。
 印藤理事長を議長に選出して各議案の審議を行い、第1号議案=平成26年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分(案)承認の件、第2号議案=平成27年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=平成27年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件を全会一致で承認可決。
 第4号議案=役員改選の件では、印藤理事長はじめ、副理事長2名、常務理事6名、理事2名、監事2名、顧問1名全員を再任した。
 理事長に再任された印藤氏は新役員を代表して「組合自体60年の歴史があります。情報交換などをして互いに努力していただきたい。私ども役員も少しでも組合員の皆様にお役に立てるよう頑張ってまいりますので、ご協力を賜りたいと存じます」と挨拶。
 来賓の田川哲哉名古屋市市民経済局産業部産業労働課産業企画係長より祝辞が述べられ、岸副理事長の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後の懇親会では、和やかな雰囲気の中、組合員同士で情報交換しながら親睦を深めた。
 【新役員】 敬称略
▽理事長=印藤武司(印藤産業)
▽副理事長=岸邦治郎(岸保産業)
▽副理事長=服部晃(美和興業)
▽会計常務理事=印藤明延(印藤商店)
▽常務理事=石原忠正(いし満)
▽常務理事=大島和彦(ナスコム)
▽常務理事=鬼頭保雄(丸政)
▽常務理事=寺西功(萬勇)
▽常務理事=大橋豊(大橋屋)
▽理事=岡本忠史(岡新)
▽理事=大河内克己(岐阜正商店)
▽監事=景山清司(ケイ・ジー・ワイ工業)
▽監事=浅野哲由(浅野商事)
▽顧問=大橋宏男(大橋屋)

水谷彰宏会長(東亜機工)を再任
国内シェアbPを目指す
中部タンガロイ特約店会 平成27年度定時総会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)の「平成27年度(第23回)定時総会」が4月20日午後3時より名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、特約店、代理店、メーカーら約90名が出席した。役員改選では水谷会長の3期目の再任が承認された。
 総会の開会にあたり、水谷会長が挨拶し「我々は、日本を中心として、しっかりと地元で商売を進めています。タンガロイさんにおかれては、新しい工場の増設が完了し、これからどんどん生産が上がっていく。早い時期に日本一を目指して行かれる。是非、皆さんのお力添えでタンガロイ製品を売って行っていただきたい。日本国内の景気は、色々な見方がありますが、ほぼ右肩上がりでここ1年行くのではないかと思います。切磋琢磨していきたい。本日は総会、タンガロイ行事、懇親会と長い1日となりますが、皆様には慎重審議をお願いいたします」と述べた。
 会則により、水谷会長を議長に選任。事務局から出席状況について67社中49社出席の報告があり、定数を満たすとして議長が総会の成立を宣言し議事に入った。
 第1号議案=平成26年度事業報告、第2号議案=平成26年度収支決算報告並びに会計監査結果報告を一括審議し原案通り承認した。
 第3号議案=役員改選は、事務局が示した改選案が承認され、次の新役員が決定した。
 ▽会長=水谷彰宏氏(東亜機工社長)
 ▽副会長=石原清延氏(石原商事社長)
 ▽会計監事=嶋ア晴久氏(シマザキ商会社長)
 ▽幹事=杉木泰博氏(伸榮商會社長)、野崎憲昭氏(常磐精機社長)、加藤晴彦氏(新栄商會専務)、曽我康治氏(アクティーツール社長)【新任】
 新役員を代表して水谷会長が「3期目となりますが、会員の皆様とタンガロイさんとのパイプ役として頑張らせていただきます。よろしくお願いいたします」と就任の挨拶をした。
 引き続き、第4号議案=平成27年度事業計画(案)、第5号議案=平成27年度収支予算(案)を一括審議し原案通り承認。
 事務局より会員の異動について報告された後、新入会員の紹介があり、議案審議を終了した。
 賛助会員挨拶では、代表して高田研至井高社長が「日頃は、我々賛助会員を通してタンガロイ製品の拡販に多大なるご尽力を賜り、誠にありがとうございます。タンガロイ様におかれては、2月の末に新しい工場が完成し、生産能力も上がったと聞いています。また製品開発の面でも、タンガロイ様は断トツで新製品を出されている。我々はよく勉強してタンガロイ製品の強みをPRしていただければ、お客様の生産性向上につながっていく。日本シェアNo.1を目指しておられ、タンガロイ製品のますますの拡販と各企業様のご繁栄を祈念いたします」と挨拶。石原副会長の閉会の辞で総会を終了した。
 第2部タンガロイ行事では、平成26年度成績優良特約店表彰が行われ、新製品の販売実績が優秀な特約店上位5社に拡販賞が、前年度実績に比べ増加額が大きかった4社に優秀賞、最後に最優秀の1社に最優秀賞が贈られた。受賞者を代表して、平岩大吾大和商会社長が謝辞を述べた。
 続いてタンガロイの会社方針説明が、木下聡社長と和泉剛司執行役員営業本部長より行われた。
新製品の拡販でシェアアップへ
 木下タンガロイ社長は、超硬工具業界の現状と業界を取り巻く環境について触れた後、昨年2014年のタンガロイの業績について、売上高が最高時の2008年を超える、過去最高を記録したと報告。国内販売も超硬工具業界の伸びを上回る12%増となり、特に中部地区は自動車産業、同関連産業、航空機産業などで大きな成果を上げた。2015年は国内で前年比9%増を目標にすると述べた。
 業界シェア(2014年)は、2012年からタンガロイは2桁成長をしており、輸出を含め超硬工具協会内で11・5%と予測。国内シェアも昨年2桁の伸びをしたことで一昨年より若干伸ばしたと推定した。
 昨年はフルラインサプライヤーを目指した取り組みとして、深穴加工で世界的シェアを誇るユニタックの買収、TungCap(タングキャップ)の標準在庫化を実施。また、切削工具・加工条件の選定など切削加工に必要な様々な情報を簡単な操作で素早く提供する切削加工支援統合アプリ『Dr.Carbide(ドクター・カーバイド)』の発表、すべての新製品について分かりやすい動画配信などを行っている。
 開発・製造メーカーとしてクオリティー・コスト・デリバリーの向上のため、昨年、いわきの本社工場に11号棟が完成し、トータルで6万u、新棟が約6千uと10%のスペースを増強。好況な時期に納期延滞を起こさないよう能力増強に先行投資した。さらに24時間同じ検査基準で全数検査ができるよう自動検査機を稼働したことなどを報告した。
 今年もオリジナルの新製品26件の発売を予定し、新製品の拡販によりシェアアップ、売上増を目指す。セミナーやTACスクールの開催、名古屋工場内にあるテックセンターの活用も呼びかけた。4月1日から始まっている新体制について説明、その中で上原好人副会長が3月末をもって退任したことも報告した。
 最後に木下社長は「特約店・代理店の皆様とともに全力で活動していくことが、今年のスローガンとなっています。時代をリードする新製品・新技術の開発と高品質・短納期製品の提供によって、お客様のモノづくりに貢献する≠キーワードに活動していきたい」と述べ話を結んだ。
 和泉剛司タンガロイ執行役員営業本部長は営業方針について説明する中で、「タンガロイは創業81年となる。海外に進出して31年目となり、真のグローバルカンパニーを目指す」と述べた。また、国内シェアbPに向けての施策を説明し、特約店とともにシェアアップにつなげていきたいと抱負を語った。
 このあと第3部懇親会が催され、杉木幹事が挨拶で「今年、来年と、かつてない明るい状況が見えていますが、片一方では慎重に経営をして不況に強い会社にしていかなければならない。タンガロイさんの商品、消耗品の販売をしっかりやっていきたい。健康でご活躍されますことを祈念します」と述べて乾杯の音頭をとった。
 出席した販売店、代理店、メーカーが親睦を深める中、今総会をもって幹事を退任した伊藤紀昌大信工機社長と、会長職を務めたあと顧問として会の発展に尽くした大久保武大久保商事相談役に、それぞれの功績を称えて感謝状と花束が贈呈された。加藤幹事の中締めで盛会のうちにお開きとなった。

理事会の見える化、商道徳の順守めざす
新理事長に一色哲巳氏(一色機材)
静岡県管工機材商組合 第45回通常総会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=村松孝一氏・村松商店社長)は、5月14日午後3時より静岡市葵区の静岡グランドホテル中島屋において第45回通常総会を開催し、平成26年度事業報告・収支決算、平成27年度事業計画・収支予算案を承認可決した。また任期満了による役員改選では新理事長に一色哲巳氏(一色機材社長)が選出された。総会後の懇親会において第41回優良社員表彰も併せて行われた。
 総会は、大村敏之理事(大村商会社長)の司会進行により、資格審査発表(組合員総数33社中、出席31社、委任状2社)と総会成立宣言が行われ、開会した。
 村松理事長が「この4年間、理事長職を拝命し、大過なく過ごさせていただきました。組合員相互の親睦を図り、業界全体が発展していくために活動してまいりました。我々は、それぞれライバルではありますが、仲間であるという意識を持ってこの先、組合が順調に発展することを願います。管材業界において無理な競争ではなく、我々がもっと協調して組合員が発展していくことを願います。本当に4年間、皆様にはお世話になり誠にありがとうございました」と挨拶。
 司会者一任の声により議長に鈴木隆佳副理事長(山田商工社長)を選任して直ちに各議案の審議に入った。
 第1号議案=平成26年度事業報告並びに収支決算承認の件、第2号議案=役員改選の件、第3号議案=平成27年度事業計画並びに収支予算案承認の件をそれぞれ審議し、承認可決した。
 役員改選は指名推薦方式で行われ、新理事長に一色哲巳氏を選出した。副理事長は、小澤成章(小澤商会会長)、鈴木隆佳の2氏を再選、大村敏之氏を新たに選出した。
 以上で議事を終え、大村新副理事長の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部懇親会は、来賓、賛助会員の商社・メーカーを交えた180名以上が出席して開かれた。
 一色新理事長より村松前理事長へ記念品の贈呈が行われた後、一色新理事長が就任の挨拶で「前理事長の村松さんや歴代の理事長に比べると小粒で私個人では何もできませんが、皆様のご協力をいただき一生懸命この役目を務めてまいります。静岡県は、全国の中でも最も不景気な県の一つではないかと思います。アベノミクスが始まり2年半になりますが、良いのは一部の大手企業だけで、新聞を見ていると最高益を出した、5年連続で増収増益など、我々の業界ではとても考えられないようなことが記事になっています。特に流入人口と流失人口の差は、我々の静岡県が2年連続でワースト2位だそうです。こんな良いところに、もっと人が住んでほしい。我々もその一助を担うために頑張ろうと思っています。私が理事長になって、やって行きたいことが2つあります。毎月行っている理事会の内容を見える化して、組合員の皆様に発信したい。もう一つは、組合員相互の親睦を図り、商道徳に反する行為の撲滅に努めていきたい。皆様のご協力を宜しくお願いいたします」と所信を述べた。
 続いて第41回優良社員表彰式が行われ、組合員企業8社27名が表彰された。
 来賓挨拶では、全国管工機材商業連合会(管機連)の橋本政昭副会長が、管機連の取り組みとして現在、「管工機材の将来を考える研究会(仮称)」をスタートさせていることや、組織の全国化を進め3月に1県1社のところも含めると47都道府県に会員ができたことなどを報告した後、「新一色体制の発展を祈念します」と述べた。堀田康之キッツ社長は、静岡の組合は明るく結束力の固い組合なので期待したい旨を述べ祝辞とした。
 吉川富雄オータケ社長の乾杯音頭で懇親の場となり、終始和やかに歓談に興じ、本間健司TOTO上席執行役員中部支社長の中締めで盛会のうちに終了した。
 【新役員】敬称略
▽顧問=村松孝一(村松商店)
▽理事長=一色哲巳(一色機材)
▽副理事長=小澤成章(小澤商会)、鈴木隆佳(山田商工)、大村敏之(大村商会)
▽理事=伊藤捷三(ヌマカン)、大河公也(大河機材)、金子光彦(金子管材)、鈴木力(三共鋼材)、丸尾氣窮雄(丸尾興商)
▽監事=夏目憲治(丸一夏目商店)、海野晃丈(丸八)
第53回組合ゴルフ大会
 翌15日には「第53回組合ゴルフ大会」が富嶽カントリークラブで正会員並びに賛助会員ら44名が参加して開催され、斉藤日吉氏(前澤給装工業)がネット71・4で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=斉藤日吉(前澤給装工業)N71・4H15・6
▽2位=鈴木誠(山田商工)N73・8H5・2
▽3位=坂泰弘(オンダ製作所)N74・2H10・8
▽ベスグロ=鈴木誠(山田商工)79

北九州市で6月17日(水)〜19日(金)
西日本製造技術イノベーション2015
自動運転車による無人走行デモを予定

 公益財団法人西日本産業貿易コンベンション協会主催の展示会「西日本製造技術イノベーション2015」が6月17日〜19日の3日間、北九州市の西日本総合展示場新館を会場に開催される。
 北部九州に集積する自動車・加工組立産業をはじめ、半導体、化学、食品、製薬等幅広い製造業分野を対象に開催される展示会で、今回は、地域中小企業に対する産業用ロボット導入促進コーナーをはじめ、各生産現場における自動化、省力化、設備保守支援の展示、各種セミナーが行われる。
 開催記念セミナーとして人に役立つロボットについての講演や、会期中は北九州の最先端技術を集約した自動運転車による無人走行デモも実施される。
 その他、西日本地域への産業技術の集積と業界の活性化を目的として「第41回ふくおか産業技術振興展」、韓国大田市からの企業出展による展示商談会「大田‐九州経済交流商談会」及び地元北九州のロボット技術開発を担う企業、研究機関、大学が集う「ロボット産業マッチングフェア北九州2015」も同時開催される。
【開催概要】
▽名称=西日本製造技術イノベーション2015
▽日時=2015年6月17日(水)〜19日(金)の3日間、午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)
▽会場=西日本総合展示場新館(北九州市小倉北区浅野3‐8‐1)
▽開催規模=5334u、114社・団体、131小間(同時開催事業含む)
▽主催=公益財団法人西日本産業貿易コンベンション協会
▽同時開催=第41回ふくおか産業技術振興展、大田‐九州経済交流商談会、ロボット産業マッチングフェア北九州2015
▽入場料=無料(登録制)
▽入場目標=2万人
▽URL=http;//www.innov-w.jp

受注総額前年同月比4.6%減、3か月連続減少
国内は全業種でプラスに
日本鍛圧機械工業会 月次業況調査2015年4月度

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会が5月13日発表した「2015年4月度鍛圧機械全会員受注動向月次業況調査」の結果によると、受注総額は前年同月比4・6%減の265億円で3か月連続のマイナスとなった。
 機種別にみると、プレス系機械は前年同月比11・8%減の133億3000万円となった。超大型が62・3%増、小型が9・0%増となったが、大型が43・4%減、中型が19・6%減。フォーミングは94・7%増、油圧プレスは5・5%減となった。
 板金系機械は前年同月比1・7%減の74億6000万円。プレスブレーキが16・3%増となったが、パンチングが5・0%減、レーザ・プラズマは9・0%減となった。
 内外別では、機械合計(プレス系機械+板金系機械)の国内は前年同月比44・7%増の108億7000万円で、金属製品製造業67・9%増、一般機械28・8%増、自動車36・5%増、電機17・0%増、鉄鋼・非鉄金属27・3%増と全業種で増加した。
 一方の輸出は前年同月比34・7%減の99億2000万円となり、増加したのが東南アジア82・2%増、インド82・2%増、減少したのが北米43・1%減、中国67・4%減、韓国・台湾25・0%減、欧州54・9%減だった。
 同工業会の調査統計委員会では2015暦年・年度の受注予想を3150億円としており、国内の堅調を維持しつつ輸出に明るさを取り戻すことが課題との見方を示した。
※プレス系機械は、機械プレス、液圧プレス、鍛造機、自動化装置。板金系機械は、パンチングプレス、プレスブレーキ・シャー、レーザ・プラズマ、その他機械。

副会長に吉野氏、事業部長に時津氏
新会長に鈴木俊雄氏(マルマン商事)を選任
名機工同友会 平成27年度定時総会開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、4月22日午後6時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、平成27年度定時総会を開催した。
 総会は加藤茂氏(藤清商会社長)の司会で進められ、冒頭、田中会長が「私は2011年に会長の役をいただき、微力ではありましたが4年間、皆様のご協力、ご支援により今日までやってまいりました。本日、役員改選です。これからも新役員が頑張って運営して行かれることと思います。社会情勢は非常に難しい時期です。大企業は大丈夫かと存じますが、我々中小企業は中々思うようなものにはなっていない。悪くはないが、非常に良くもないという状況が続いています。この会は大変楽しい会です。“明るく、楽しく、朗らかに≠大切にして頑張ってまいりましょう。新役員に対してのご支援、ご協力をお願い申し上げます」と挨拶。
 司会者より資格審査発表が行われ、会員総数24社、出席17社、委任状7社で総会が成立すると宣言された。
 近藤幹浩氏(大東通商社長)を議長に選出して議事に移り、第1号議案=平成26年度事業報告(野崎憲昭総務幹事・常磐精機社長)並びに収支決算報告(和久田修志会計幹事・三和商事社長、監査報告は水野隆次監査・共栄商会社長)承認に関する件、第2号議案=平成27年度事業計画案(野崎総務幹事)並びに収支予算案(和久田会計幹事)承認に関する件について審議し、いずれも原案通り満場一致で承認可決した。
 平成27年度事業計画で親睦旅行会、講演会、納涼会などの行事は例年通り実施の予定。
 第3号議案=役員改選では、新会長に鈴木俊雄副会長(マルマン商事社長)、新副会長に吉野栄一新規事業部長(吉野機械工具社長)を選任、田中会長は相談役に就任した。
 総会終了後は懇親会が開かれ、はじめに鈴木新会長が「田中相談役、4年間大変ご苦労様でした。会長として2年間頑張ってまいる所存ですので宜しくお願いします」と挨拶。小島憲二経営対策部長(小島商店社長)の音頭で乾杯した。
 和やかに歓談が進む中、鈴木新会長から田中相談役に花束が贈られ、吉野新副会長の中締めで終了した。
 【新役員】敬称略、※印は新任
▽会長=※鈴木俊雄(マルマン商事社長)
▽副会長=※吉野栄一(吉野機械工具社長)
▽総務幹事(部長)=野崎憲昭(常磐精機社長)
▽会計幹事=和久田修志(三和商事社長)
▽監査=※椿井基男(椿井精工社長)
▽新規事業部長=※時津達也(新栄商會社長)
▽経営対策部長=小島憲二(小島商店社長)
▽厚生部長=青木渉(ビーティーティー社長)
▽相談役=※田中知之(ミユキ商會社長)

『MF‐Tokyo2015
プレス・板金・フォーミング展』
7月15日5日(水)〜18日(金)、東京ビッグサイトで

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(代表理事会長=川西宣明氏・コマツ産機社長)主催の「MF‐Tokyo2015 プレス・板金・フォーミング展」が7月15日〜18日の4日間、東京ビッグサイト東1〜3ホールにおいて開催される。
 同展は、鍛圧機械の専門展として2009年に第1回が開催され、今回で4回目。初回のMF‐Tokyo2009は出展者112社、701小間での開催だったが、回を重ねるごとに出展者及び小間数が増加し、今回は出展者222社、1303小間と満小間になり3週間早く出展募集が締め切られた。来場者は3万2000人を見込む。
 前回同様、展示会の併催行事として、「サーボプレスの最新技術動向」「鍛造プレスの最新技術動向」「パンチング金型の最新技術動向」、さらに著しい進歩を見せている「ファイバーレーザ加工機の最新技術動向」など4つのテーマについて、主要メーカ数社から選出されたパネリストがシンポジウムで討議を行う。
 また、日本塑性加工学会は、今回も最新の鍛圧技術について大学教授の講演18講座を開設。さらにレーザ加工学会から4講座、日本ばね工業学会から4講座、日本ねじ研究協会から4講座が開かれ、学会関係で合計30講座となる。出展者による技術発表講座も52講座開設される。
 東3ホール奥の展示コーナには「時代を支えたベストマシン」として50年以上前の鍛圧機械を数点展示。さらにMF技術大賞2014‐2015受賞9製品のパネル、MFスーパー特自検紹介パネルとMFエコマシン認証紹介パネルを展示し、日鍛工のMF事業を紹介する。
■来場登録実施中■
 同展の公式サイトhttp://www.mf-tokyo.jpで来場登録を実施している。事前登録で入場料が無料となりスムーズに入場が可能。また6月30日までに登録すると、受付に寄らず直接入場できる「入場証」が発行される。
【開催概要】
▽名称=MF‐Tokyo2015 プレス・板金・フォーミング展
▽主催=一般社団法人日本鍛圧機械工業会/日刊工業新聞社
▽会期=2015年7月15日(水)〜18日(金)、午前10時〜午後5時30分(土曜日は午後4時まで)
▽会場=東京ビッグサイト東1・2・3ホール
▽出展小間数=1303小間
▽出展社数=222社・団体(内部出展・共同出展含め270社)
▽来場者数=目標3万2000人(前回2万9631人)
▽入場料金=1000円※招待券持参者および事前登録者は無料
 その他、併催シンポジウム、セミナー等の詳細や事前登録については、同展公式サイトを参照。

総会は6月25日、岐阜会館で
提出議案や役割分担を審議
岐阜機工会 幹事会開く

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、4月28日午後6時30分より岐阜市六条の守門(すもん)にて幹事会を開き、6月に控えた第3回通常総会の準備をはじめ、今年度の主な事業計画を策定した。
 冒頭、嶋ア会長より挨拶があり、続いて審議に移った。
 市橋定之会計幹事(市橋商店社長)より平成26年度の収支について詳細な報告があり、これを承認した。
 総会については、6月25日午後6時30分より岐阜会館(岐阜市司町)にて開催することを決め、準備を進める。
 総会の役割分担は、基本的に前年度を踏襲することを確認。懇親会での乾杯の発声と中締めについては、参加者確定後に決めることとした。
 懇親会の会費は、1人無料、2人目以降は1人5000円とし、当日はクールビズとすることも確認した。
 任期満了に伴う役員改選については、指名推薦で行うが、任意団体に移行してから2年しか経っていないことを踏まえ、嶋ア会長よりもう一期は全員留任で行きたい意向が示され、これを承認した。
 今年度の事業について検討し、バーベキューを8月21日にホテルスポーツパルコ(岐阜市南殿町)で開催することを決定。ゴルフコンペは9月26日に開催予定とし詳細は後日報告する。勉強会は11月頃に開催する方向で調整することを確認した。
 そのほか幹事会では、入会を希望する1社の加入を承認した。

知多を舞台にトライアスロン国際大会
アイアンマン70・3に特別協賛
LIXIL 選手・ボランティア計200名超参加

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は、愛知県の知多半島(知多市・常滑市・半田市・武豊町・美浜町・南知多町)で6月7日に開催されるトライアスロンの国際大会『アイアンマン70・3セントレア知多半島ジャパン』に特別協賛する。
 同社は、スポーツの振興とスポーツを通じての地域貢献を目指し、今年もメインスポンサーとして大会をサポートする。大会には73名の同社社員も選手としてエントリーするほか、社員から募ったボランティアスタッフ150名が、地元や全国から集まるスタッフと一体になって選手や会場を盛り上げる。また、愛知県知多市に所在する同社知多事業所構内の一部をバイクレースのコースとして提供している。社員ボランティアスタッフが着用するオリジナルTシャツは、同社のコーポレートカラーであるオレンジ色を採用し、背面には社内公募で決定したデザインがプリントされている。
 『アイアンマン70・3』は、総合距離70・3マイル(約113・1km、アイアンマンレースの半分の距離)で競う、トライアスロンの国際大会。今大会は、愛知県で開催される日本唯一のアイアンマン70・3レースで、今年で6回目の開催となる。8月にオーストリアで開かれる世界選手権の出場権をかけ、大会上位入賞を目指すハイレベルなレースが期待される。

『A.A.15』最終年度、節目の第70期
名古屋、売上362億目指す
2015名古屋山善エース会開催

 山善名古屋営業本部(本部長=吉村泰典氏、所在地=名古屋市熱田区白鳥)は5月15日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2015名古屋山善エース会」を開催した。第一部総会には、同社の主力販売店である会員110社が出席。第二部講演会にはさらにメーカー29社も出席し、第三部懇親会も含め、エース会会員同士での交流を深めた。
 第一部総会の開会にあたり、挨拶に立った吉村上席執行役員名古屋営業本部長より、名古屋営業本部の現況について報告がなされた。同営業本部の第69期(昨年4月〜今年3月)の業績は、売上計画327億円に対し、売上高339億円・前期比110%・社内計画比105%を達成した。消費増税直後の上期では、前期比103%、計画比94%と苦しい結果であったが、下期は円安・原油安・諸々の経済政策などの要因が重なり、前期比127%を達成。結果、通期で大きく業績を伸ばした。部門別では、機械事業部が前期比117%を、機工事業部が同106%を達成した。吉村本部長は「日本経済の現況はモノづくり産業を中心に増産、設備投資、国内回帰といったキーワードに溢れ、景況感の改善を肌で感じることができます。営業施策がそのまま業績に反映される今期であるからこそ、積極的に営業提案していきます。第70期(今年4月〜来年3月)の売上計画は362億円と設定いたしました。中期経営計画『A.A.15(ダブルエーイチゴー)』の最終年度である今期、名古屋営業本部では現場力を向上させて、取引先さまの信頼に応えよう!≠基本方針とし@営業の基本を忠実に実行し丁寧に仕事を進めるA各地区の特性に合った拡販企画などを積極的にご提案させていただくB仕事のスピードアップを図りサービスの向上に努めるC皆さまから頂く受発注の合理化を進める。以上の4点を合言葉に一致団結して目標達成に向けて邁進していきます。まずは6月6日に始まる『中部どてらい市』にて受注総額100億円に挑戦します」と声高らかに宣言した。
 続いて、会員を代表し佐野浩司氏(佐野社長)が挨拶に立った。佐野社長は「経営者は若いうちに苦労すること。率先して働く人でないと経営者にはなれない」「経営者は夫婦仲良くが鉄則。家庭円満、夫婦円満であればこそ経営に集中できるもの」「取引先の株を持つなど仕事の付き合いもあるだろうが、そうした場合を除いて株への投資はしないこと。目先の利益を追い求めず、本業を怠ることなかれ」と、自身の経験をもとに経営談義を披露した。
 続いて中田繞氏(山善社長)が挨拶に立ち、第69期連結決算概要、『A.A.15』の進捗状況、ならびに今期(第70期)の取り組みについて発表した。5月11日に公表された同社第69期連結損益実績だが、国内生産財分野(機械事業、機工事業)が堅調な伸びを見せ、海外生産財分野(国際事業)も初の売上高1000億円を突破するなど健闘した。一方、消費増税による駆け込み需要の反動減や円安、天候不順などにより消費財関連(住建事業、家庭機器事業)にとっては厳しい状況となった。こうしたなかにあって中期経営計画『A.A.15』の当初の目標である売上高4200億円、経常利益120億円に対しては高い水準での結果を残した。連結損益実績は初めて4000億円台を突破。売上高4358億300万円(前期比10・3%増)、営業利益131億3000万円(同37・3%増)、経常利益133億3000万円(同35・5%増)、当期純利益58億5100万円(同6・1%増)で売上高、経常利益ともに過去最高となり、ロジス減損処理を含めても増収増益をキープした。続いて事業部別。好調だった国内生産財はトータル1872億5900万円(前期比7・3%増)、海外生産財関連は1077億9600万円(同44・9%増)、消費財関連はトータル1335億7800万円(同4・4%減)だった。中田社長は第69期を振り返り「自動車関連産業をはじめ幅広い分野において需要が前年度を上回りましたが、それは『どてらい市』や部品加工展、各種勉強会、メールマガジンや拡販ツールの作成など現場に密着した提案・仕掛けがあればこその結果と受け止めています。海外でも台湾でEMSより大口の受注が続いたほか、中国、アメリカ、アセアンの各地域でも前年を上回る売上が続き、結果、前年同期と比べ大きく伸長することができました。こうした結果を受け、69期末をもって金融機関への借入金を返済、会社設立以来はじめて完全無借金を実現することができました」と語っている。中期経営計画『A.A.15』の進捗状況について中田社長は「この10年、当社では『収益力の向上』『絶え間ない経営システムの革新』『財務体質の強化』を経営の基本方針としてまいりました。なかでも収益力の向上は商社としての根幹でもあり、営業力と付加価値を高めるものとして、最も重視して取り組んでまいりました。当社の営業における付加価値のモットーはBeyond Expectation=お客さまが抱えるさまざまな課題や問題を、商品・サービス・メーカーの開発や組み合わせによって、お客さまが期待した以上の解決を行い、お客さまの企業価値向上に寄与することです。『さすが山善!』と感動してもらえるようなamaze!=驚きを提供することであります。このamaze!を実際のカタチとするために68期より『Amazing Act 2015(A.A.15)』という名のもと中期経営計画に取り組んでまいりました。『A.A.15』最終年度となる今期、財務、インフラ、グローバル化、マーケットのシェア獲得を確実なものとするため、15の重点投資項目を計画通りに進めております」と語った。また、今期の取り組みについて同社は、売上計画として、売上高4450億円、営業利益133億円、経常利益135億円、当期純利益85億円と設定。事業部別では、機械事業部680億円、機工事業部1300億円、海外生産財関連980億円と設定している。中田社長は「企業の収益改善を背景に、工作機械を中心とした設備事業が堅調に推移すると予想され、機工関連商品の需要も安定的に推移するものと予想されます。海外では自動車部品加工業界の設備需要は底堅く、またEMS関連やその他IT関連の設備需要も見込まれることから、消費財分野においても雇用関係の改善により個人消費は緩やかながらも回復基調に向かうものと見込んでおります。この勝機を逃すことのないよう、機械事業、機工事業ともに機構改革を行いました。とくに機工事業部は、従来のエリア別組織を流通商材と設備系商材を扱う商品カテゴリー別組織に改め、より組織力と現場力を発揮できるようにしました。組織力と現場力をさらに充実させ『A.A.15』に基づく各種施策を実施する。その組織力と現場力こそが当社の特性であり、これまで培ってきた成長≠ヨの原動力でもあります」と語り、今期も挑戦≠フ姿勢であることを強調した。「勢いのある会社を目指す。そのためには社員が一丸となって当たり前のことを、真剣になって(馬鹿になって)、ちゃんとやる=B言葉で表すことは簡単だが、いざ実行するとなると容易なことではありません。三日坊主でもいいから何回でもやる。続けるうちに、それが心技体のバランスのとれた実力になっていくものと考えています。存在するためには、常に改革し続ける必要があります。変えるべきものは大胆に変え、いったん変えると決めたら勇気を持って実行に移す。この強い思いがあったからこそ『どてらい市』は40年続き、住建事業部も今年50年を迎えることができました。『A.A.15』最終年度で節目となる70期も、エース会メンバーの皆さまとの絆をさらに強くし、相互発展を目指していく所存でございます」との言葉で締めくくった。
 その後は、役員・執行役員および部門長の紹介、第二部講演会「100倍楽しくなる仕事と人生」(講師は僧侶・パーソナリティ・華道家の川村妙慶氏)、第三部の懇親会を経て、2015名古屋山善エース会は終了した。

TOP 四角コイルセーフティコード
Hisquare(ハイスクエア)に
新色2色とスリムタイプが登場

 作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190‐5)は、2014年度日本DIY商品コンテストで経済産業大臣賞を受賞した「四角コイルセーフティコード Hisquare」に、新色の蛍光ブルー(製品番号SFC‐412SB)と蛍光ピンク(同SFC‐412SP)を追加した。
 さらに新たなラインナップとして、スリムタイプの「スリム四角コイルセーフティコード」(全5色、製品番号SFC‐212SYG・SBK・SB・SP・SCL)を発売した。
業界初!復元力が高い四角コイル
 新製品は、四角コイルタイプで復元力が高く、2本掛けでもからみにくいのが最大の特長。容積率が高く、丸コイルに比べて1・6倍の安全強度を持つ(同社比、SFC‐412シリーズのみ)。
 さらに安心のステンレスワイヤー入り。引き抜き加工による一体成形で、コードとステンレスワイヤーが剥離することもない。
 工具の落下・紛失防止に最適で、取付工具の重さは、SFC‐412シリーズが1kgまで、SFC‐212シリーズ(スリムタイプ)が500gまで対応可能。
 標準価格は、SFC‐412シリーズが2420円(税抜)、SFC‐212シリーズが2100円(税抜)。
電動ドリル用(インパクト対応)
ピーコン用マルチソケット発売

 トップ工業は、建築・土木工事の仮枠作業時に最適な「電動ドリル用(インパクト対応)ピーコン用マルチソケット」(製品番号EPS‐12MS)を新発売し、好評発売中の「ピーコン用ソケットシリーズ」のラインナップを拡充した。
 電動工具のハイパワー化が進み、軸径6・35mmの太さでは軸折れ強度にも限界があるとされる中、同社では同シリーズ専用の軸を開発し、18Vの電動工具で安心して使える強度を実現している。
 新製品の主な特長は、インパクトドライバーでスピーディーな解体▽壁際などの狭所作業は手動で使えるマルチタイプ(17mmの12角ソケットに対応)▽ピーコンに付着したモルタルを破壊して廻せるギザ付ショートタイプ。
 仕様は、全長81mm▽ソケット奥行38mm▽ソケット部外径18mm▽保証トルク75N・m▽重量67g。
 標準価格は2440円(税抜)。

ハタヤリミテッド 用途に合わせて選べる3タイプ
ハイパワーLEDポータブル照明
DIYも、プロの現場でも

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から、ハイパワー15Wの『LEDケイ・ライトプラス』が登場した。フロアスタンドタイプ、マグネット付アームタイプ(φ66マグネット×3個)、バイス付アームタイプ(V‐4(GM)型バイス・つかみ幅/100mm)の3タイプが用意されている。いずれも継ぎ足し充電が可能なリチウムイオン電池を内蔵し、約8・5時間充電で連続8時間点灯(いずれも目安時間)が可能となっている。満充電時の明るさは960ルーメン。防雨対策も施してあり、屋内はもちろん、屋外での使用にも適した商品だ。
 その他、衝撃から商品を守る「耐衝撃プロテクター」や眩しさを抑える「防眩シート」に、持ち運びに便利な「ソフトキャリングケース」が付属するなど、使いやすさにも配慮している。専用のACアダプターが附属し(充電電源/AC100V、50/60Hz)充電残量がわずかでも、AC100V電源での使用も可能である。また、オプションでDC12V/24Vカープラグが用意されており、例えばアウトドアなどコンセントが無い場面での使用も想定された、ユーザーの視点に立った商品だ。
 プロの現場からDIYや暗所照明まで幅広く活躍する本商品に関する問い合わせは、フリーコール▽0120(686)888、または同社ホームページ▽http://www.hataya.jpまで。

ケナメタル タブレット、PC向け
NOVO  1.6で対象範囲拡大

 世界各国に1万4000名以上の従業員を有する、業界のトップリーダーであるケナメタル。創業75周年にあたる2013年に登場した『NOVO デジタルプロセスプランニングアプリケーション』は、シングルソースで提供されるオンデマンドのパフォーマンスソリューションである。同アプリの利用により、これまで使用してきた工作機械に、最適な工具を、正しいシークエンスで装備することができるようになる。また、部品の見積もりからプログラミング、プリセットや生産など、それぞれの段階において、常に生産性を最適化してくれるのも同アプリの利点だ。
 今回、新たに登場したクラウド対応のバージョン1・6は、同アプリをPCやタブレット端末で使用できるよう改善された点が最大の特長で、前バージョンには無かった新機能もいくつか追加されている。
 時間あたりのコスト、最大スピンドル速度および最大トルクなど、工作機械の基本情報を入力し「My Machines」をクリックすると、ツーリングに関する同アプリの推奨事項が表示され、使用する工作機械が条件に合わせて最適化される。この仮想マシンライブラリは複数の利用者による共有が可能だ。そのほか「旋削突っ切り加工アドバイザー」機能も追加されている。
 さらに、効率性をより高めるための「顧客部品番号機能」も新たに追加されている。工作機械に対して、その多くの利用者が独自の呼び記号を使用しているが、最初にこの相互参照項目を入力するだけで、それぞれの呼び記号が保存され、別々に表示できるようになる。この機能により、工具の選択を利用者の社内システムに容易に接続することができる。
 より適切なデータに、より迅速にアクセスすることは、生産性を向上させる重要な要因のひとつとなりうる。同アプリなら、生産、在庫、Eコマースなどに連動させることで、工場での生産性をさらに最適化してくれるだろう。
 同アプリに関する詳しい情報は▽URL=http://www.kennametal.com/novo/まで。

グローベン ビスや工具は不要
壁貼り用人工竹パネル新発売

 造園・景観資材メーカーであるグローベン(社長=服部吉剛氏、本社=名古屋市港区)から、新商品『壁貼り用人工竹パネル』が発売された。
 同社が得意とする「人工竹垣」に新たにラインアップされた本商品は、ビスや工具を使わずに壁面に貼ることができ施工がとても簡単だと、早くも高い評価を得ている。そのほかにも@面ファスナー仕様は取り付け後でも脱着可能A下地壁を傷めない新工法B「黄竹」「燻(いぶし)竹」の2色を用意C下地用部材不要で部材コストを約20%削減D現場で簡単に切り詰めできるパネル形状E取り付け後のビスが見えない美しい仕上がり、など、多くの特長が挙げられる。
 同社では「以前からお客さまより『古くなったコンクリート壁を隠したい』『屋内の壁面を化粧したい』など、壁面を人工竹パネルで化粧したいとの話をお聞きしておりました。しかし従来の工法では壁面にドリルで穴を開けなければならず、老朽化したブロック塀に穴を開けたくないなどの理由から竹垣を断念する方が多くいました。そのようなお客さまの不安を解消し、人工竹垣を楽しんでいただきたいとの思いから、この『壁貼り用人工竹パネル』を開発しました」と、本商品開発の経緯についてコメントしている。価格5000円〜(税・施工費別)
グローベン ウォーターシステム分冊新カタログ
C『水景システム』発刊

 グローベンは、また、かねてより準備していたウォーターシステム分冊カタログ『C:水景システム』の新カタログNo.70を発刊した。
 ウォーターシステム分冊カタログは、A:自動散水(戸建‐商業施設)、B:自動散水(校庭‐グランド‐ゴルフ場)、C:水景関連システム、D:雨利水システム(雨水利用)、E:ミストシステム、F:緑化関連システム、の6種類に分冊した提案カタログだ。
 今回新発刊した本カタログは【水辺のある暮らし】がテーマ。庭に簡単に池を造ることができる「ポンドテックキット」や小川を造るのに最適な基本基材を集めた「ストリームキット」、耐久性に優れた池用防水シート「ポンドシート」、埋設するだけで池が造れる「成形池」、水の流れを造る「水中ポンプ」、景色のみならず水の音色も楽しめる大小さまざまな「噴水」、夜の景色も楽しめる「水中ライト」など、新商品が多数掲載されている。専門カタログとして分かりやすく、個人から設計・施工業者まで、幅広く提案、利用できるカタログである。

 人工竹垣からカタログまで、詳しくはURL▽http://www.globen.co.jp/または本社営業所▽052(829)0800まで。

リーマンショック後では最高
6年ぶりの売上高400億超
NaITO 64期決算発表

 NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区)は4月28日、名古屋市瑞穂区にある名古屋支店にて64期(26年3月1日〜27年2月28日)の決算概要を発表した。消費増税前の駆け込み需要からスタートした当期だったが、4月以降、その反動による影響は予想を下回ったようで、リーマンショック後では最高となる売上ならびに利益を記録した。
 対前期比では、売上高11・5%増、経常利益32・1%増、当期純利益30・2%増と、いずれも2ケタの伸びを見せた。売上高が420億円の目標に対して若干ショートしたものの、経常利益で6億5000万円の目標をクリアし、中期経営計画の初年度としては、まずまずのスタートを切ったカタチだ。
 取扱商品別では、主力となる切削工具が対前期比7・9%増、計測が同26・1%増、産業機器が同12・3%増、工作機械が同31・4%増をそれぞれ記録。これらの結果を受け、同社では、株主に対する当期の期末配当を1株2円から3円に引き上げると発表。次期配当についても同額を予定している。
 会見の席で坂井社長は「27年度はスタートしたばかりだが、3月は高い水準で終われた。今年度も良いスタートが切れ、昨年並みの数字は見込めるものと期待している」とコメント。取締役営業本部長の徳田信幸氏も「自動車や工作機械といった業界の発表などから、今期は昨年ほどの伸びは見られないものの、しかし悲観的な要素も無く、今期目標である売上高420億円は何とか達成できるものと考えている」と、今期の業績を予想していた。
 定時株主総会は、5月26日、予定通り開催された。

自動車・電気機械産業向けともに
ロボット需要が増加
ロボット統計 受注・生産・出荷実績2015年1〜3月期

 一般社団法人日本ロボット工業会は4月30日、ロボット統計受注・生産・出荷実績2015年1〜3月期(会員ベース)を発表した。これによると、同会員対象企業33社の受注額は前年同期比19・4%増となり7四半期連続のプラス成長となった。生産額は同12・1%増、総出荷額も同11・8%増とそれぞれ6四半期連続のプラス成長となった(サービスロボットは調査対象外)。
 概要は次の通り。
1,受注について
 受注台数は、前年同期比で21・2%増の3万5769台となり、8四半期連続のプラス成長となった。また、受注額では、同19・4%増の1388億円と、7四半期連続のプラス成長となった。
2,生産について
 生産台数は、前年同期比で14・0%増の3万4601台となり、7四半期連続のプラス成長となった。生産額では、同12・1%増の1352億円となり、6四半期連続のプラス成長となった。
 2014年(会員+非会員)の生産額は6200億円台と3年ぶりの6000億円台回復になる見込み。
 今年2015年(会員+非会員)の生産額は、引き続き海外需要の拡大と国内設備投資の増加により、現況では7000億円となる見通し。
3,出荷について
 自動車産業向け及び電気機械産業向けともに、好調であった昨年2014年を上回る出荷実績となった。
 国内は生産体制の見直しからロボット需要が増加している。
 海外市場で見ると、欧米向けは堅調に伸び、中国においても工場の自動化が高まることからロボットが活用されている。
 総出荷台数は、前年同期比で13・4%増の3万3946台となり、7四半期連続のプラス成長となった。総出荷額では、同11・8%増の1302億円となり、6四半期連続のプラス成長となった。
 国内出荷台数は、同13・6%増の8800台となり、6四半期連続のプラス成長となった。国内出荷額は、同13・9%増の411億円となり、6四半期連続のプラス成長となった。
 輸出台数は、同13・3%増の2万5146台となり、7四半期連続のプラス成長となった。輸出額は、同10・8%増の891億円となり、7四半期連続のプラス成長となった。
@国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比で21・7%増の3078台となり、5四半期連続のプラス成長となった。出荷額は、同20・4%増の138億円となり、5四半期連続のプラス成長となった。自動車産業向けは投資が堅調に推移しており、溶接用、塗装用で伸びている。
 電子・電気機械産業向けは、前年同期比で33・2%増の2737台となり、7四半期連続のプラス成長となった。出荷額は、同14・2%増の129億円となり、3四半期連続のプラス成長となった。電子部品実装用や一般組立用が好調であった。半導体用(ウェハ搬送など)も回復傾向にある。
A輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で3・2%増の8277台となり、7四半期連続のプラス成長となった。出荷額は、同1・5%増の210億円となり、7四半期連続のプラス成長となった。米国向けは好調を維持したものの、欧州やアジア向けの需要は鈍化した。
 電子部品実装用は、前年同期比で12・9%増の1973台となり、7四半期連続のプラス成長となった。出荷額は、同19・1%増の317億円となり、5四半期連続のプラス成長となった。電機向けの主要用途である電子部品実装用は、主要輸出先である中国向けで前年同期を大きく上回ったことがプラス要因となった。
 輸出は、米国景気の好調と欧州経済の回復、中国市場の伸長を背景に、先行きへの期待感が高い。

2015年6月14日(日 2565
重点事業にMECT、人材育成など
海外業界調査 7年ぶりに再開
愛機工 平成27年度通常総会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)は、5月26日午後5時より名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレスにおいて平成27年度通常総会を開催し、平成27年度事業計画案などすべての議案を原案通り承認可決した。今年度は、メカトロテックジャパン2015(MECT2015、会期10月21日(水)〜24日(土))の共催をはじめとする9項目を重点実施事業として推進していくほか、2008年の中国調査以来7年ぶりに海外業界調査(ベトナム)を実施する。
 総会は近藤尚文理事(油傳商店社長)の司会進行、水谷隆彦副理事長(ミズタニ機販社長)の開会の辞で始まり、伊藤理事長は挨拶で「昨年の4月に消費税の税率が上がり、さすがに2、3か月は景気が停滞した感じもありましたが、その後はどんどん良くなり、先月(4月)には日経平均で2000年以来15年ぶりに2万円の大台を突破しました。組合活動も、昨年は全機工連で水谷副理事長が主に行っている人材開発を中心とした教育事業を重点に進めてきました。今年もそれが主にはなりますが、今年はさらに二つの大きな事業があります。一つは、7月5日から1週間、7年ぶりに海外の調査を行います。今回はベトナムを訪問します。経営対策部の林正人部長(広島商事社長)が実行委員長を務めて、現在詳細を詰めています。それともう一つ、10月にメカトロテックジャパン2015があります。ニュースダイジェスト社を中心に、私どもの組合も共催者として行っており、満杯の1900小間で過去最大の盛況を期待できるのではないかと思っています。組合事業としても中心の事業で、一生懸命に取り組んでまいります。ただ、世の中にはいろいろな問題があります。自然災害や、経済的にも政治的にも世界の状況が混乱したりしています。我々が身を置く工具業界も海外移転や国内でもインターネット販売等で混沌としています。組合としては皆様にいろいろな情報を発信していくように努力していきたい」と述べた。
 資格審査では、組合員数257社、出席225社(委任状含む)で本総会が適法に成立すると司会者より宣言された。
 滝澤有一理事(松本商店社長)を議長に選出して議案審議に移り、第1号議案=平成26年度事業報告書、収支決算書、貸借対照表、損益計算書、財産目録並びに剰余金処分(案)承認に関する件、第2号議案=平成27年度事業計画書(案)並びに収支予算書(案)承認に関する件、第3号議案=平成27年度加入手数料及び賦課金(案)並びに徴収方法(案)承認に関する件を原案通り承認可決した。
 第4号議案=監事選任の件は、矢田多蔵氏(ナゴヤカット社長)の監事退任によるもので新たに倉地久雄氏(前理事・倉地社長)を監事に選任し、以上で議事を終えた。
 来賓紹介があり、来賓を代表して愛知県産業労働部商業流通課主幹の濱口仁氏が大村秀章知事の祝辞を代読。高田研至副理事長(井高社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後は来賓、組合員、賛助会員ら135名が参加して懇親会が開かれ、情報交換などをして親睦を深めた。

 総会で承認された平成27年度事業計画の重点目標、今年度重点実施事業、実施事業は次の通り。
【重点目標】
@機工流通の変化に対応し、組合は会員に有効な情報を発信する。
A機工商品の流通形態等、業界及び製造業の動向を調査し、機工商社のありかたを模索する。
B組合員及び賛助会員を増強し、組合の基盤を強化する。
C教育事業に傾注し人間性の向上や技術・商品知識など社員の質的向上を図る。
D組合員、社員の福利厚生に関わる事業を行う。
E次世代の後継者及び幹部社員の育成を念頭に、青年部の活動を積極的に支援する。
F支部活動を充実し地域での会員の融和、協調を図る。
G機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の普及を推進する。
H各種収益事業を積極的に取り組むと共に新たな事業を企画し組合の財務を充実させる。
【今年度重点実施事業】
@メカトロテックジャパン2015来場者動員等運営協力(会期10月21日(水)〜24日(土))
A人材育成事業(人材開発委員会設置/経営者・管理者セミナー、社員教育事業、他)
B中小企業共済保険の加入推進
C車両燃料油取次事業の推進
D社員・組織診断システム(CUBIC)の普及推進
Eカーリース取次事業の推進
F業界情報の提供(組合報、ホームページ、理事会、企業情報等)
G組合ホームページの拡充
H各種制度の情報提供
【実施事業】
@流通形態の変化に対応するための研修会開催及び情報の提供
A業界の動向に対応したセミナーの開催
B組合報及びホームページを活用した情報の提供
C各種保険の加入推進及び労働保険の委託等、会員の利益サービスに努める
D組合員を対象にした景況調査(4回/年)及び各種アンケート調査(適時)の実施
E海外業界調査の実施(訪問先ベトナム社会主義共和国ホーチミン〜ハノイ、日程7月5日(日)〜11日(土))
F福利厚生事業の実施1.第75回野球大会の開催2.第42回親善ゴルフ大会の開催3.その他福利厚生事業の実施
G青年部事業1.組合員・賛助会員を対象にしたキャンプの集い開催2.社員・家族を対象にしたレクリエーションの開催3.若手経営者及び幹部社員の育成(講演会、研修会の実施)4.青年部員の増強5.他産業視察(異業種交流会)の実施6.組合野球大会の運営協力
H定款に定める各号に付帯する事業

人材を育成し組合の発展へ
馬場將嘉理事長(メイナン)再選
愛鋲協 第42期通常総会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=馬場將嘉氏・メイナン会長)は5月22日午後6時より名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルにて第42期通常総会を開催した。平成26年度事業報告をはじめとする各提出議案はすべて異議なく原案通り承認可決され、役員改選では馬場理事長が再選された。
 総会は鈴木憲一理事(エフシーテック社長)の司会進行で始まり、冒頭、来賓の紹介に続いて資格審査が行われ、組合員総数46社中36社出席(委任状含む)で総会が成立すると司会者より報告があった後、組合員関係の物故者の冥福を祈り全員で黙祷を捧げた。
 挨拶に臨んだ馬場理事長は「今年は、7月24、25日に日本ねじ商連の総会が大阪組合の担当で有馬温泉にて開催されますので、出席の方を宜しくお願いいたします。大手企業さんは3月期の決算発表で好業績を出されているところが多くありますが、私どものねじ流通業界を取り巻く経済環境はなかなか厳しいものがあります。同じ業界でも、良いところと悪いところがあります。選択と集中、良いところを伸ばし、整理するところは整理することが大切と思われます。これから総会が始まりますが、多くの議案審議があります。さらに役員の改選期でもありますので宜しくお願いいたします」と述べた。
 馬場理事長を議長に選出して議案審議を行い、第1号議案=平成26年度事業報告並びに収支決算報告承認の件は、事業報告、決算報告、監査報告が行われ、原案通り承認可決された。
 第2号議案=平成27年度事業計画案並びに収支予算案承認の件は、事業計画案、収支予算案が提示され、原案通り承認可決された。
 第3号議案=組合規約に関する件は、平成27年度加入金及び賦課金並びにその徴収方法(案)が示され、原案通り承認可決された。
 第4号議案=任期満了に伴う役員改選に関する件は、指名推選方式で理事に鈴木建吾氏(八幡ねじ)、馬場將嘉氏(メイナン)、阿部常徳氏(織田商店)、藤田守彦氏(藤田螺子工業)、花井康志氏(ハナイタイト)、大野正博氏(中部製作所)、関戸一正氏(関戸機鋼)、小倉正嗣氏(小倉商店)、山田賢治氏(山田螺子工業所)、鈴木憲一氏(エフシーテック)、※土方博之氏(金城螺子製作所)、監事に奥田一正氏(奥田商会)、伊藤嘉倫氏(伊藤螺子)、※佐野康介氏(佐野螺子工業)が選出され、全員が承認された(※印は新任)。
 引き続いて第1回理事会を開催し、理事互選の結果、馬場理事長、阿部副理事長、藤田副理事長が再選された。
 新役員を代表して、馬場理事長が「引き続き、理事長を務めさせていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。これから世代交代が必要となってまいります。私どもが若い頃は、青年部がありました。次の組合を背負っていく人材を育てようと先輩たちが設立し、そこに私どもも参加してまいりました。ただ現在、青年部は休眠状態となっています。早く復活できるようにしていきたいのですが、ままならない現状です。組合員の皆様のご支援ご協力をいただきたい。また、組合員も減少傾向にあります。後継者がないために廃業されるところも多く、何か組合でできることを模索していきたい」と所信を述べた。
 来賓を代表して、愛知県中小企業団体中央会の古閑賢三総務部次長、日本ねじ商業協同組合連合会の鈴木建吾会長(八幡ねじ社長)よりそれぞれ祝辞が述べられ、総会を終了した。
 このあと行われた懇親会では、司会を大野理事が務め、鈴木日出男相談役(エフシーテック会長)の発声で乾杯。和やかに歓談して親睦を深め、大野理事の中締めで盛会のうちにお開きとなった。
 なお当日は、総会に先立ち午後4時30分から第10回定例理事・役員会を開いて役割分担の確認などを行い、総会に臨んだ。
 【新役員】敬称略
▽理事長=馬場將嘉(メイナン)
▽副理事長=阿部常徳(織田商店)、藤田守彦(藤田螺子工業)
▽理事=鈴木建吾(八幡ねじ)、花井康志(ハナイタイト)、大野正博(中部製作所)、関戸一正(関戸機鋼)、小倉正嗣(小倉商店)、山田賢治(山田螺子工業所)、鈴木憲一(エフシーテック)、土方博之(金城螺子製作所)
▽監事=奥田一正(奥田商会)、伊藤嘉倫(伊藤螺子)、佐野康介(佐野螺子工業)

駆け込み需要の反動による影響で
売上高1.6%減の5445億900万円
TOTO 2015年3月期決算(連結)

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=北九州市小倉北区)が4月30日に発表した2015年3月期決算(連結)は、売上高が5445億900万円(前期比1・6%減)となり、営業利益374億2600万円(同20・7%減)、経常利益396億6200万円(同21・3%減)、当期純利益248億1300万円(同43・8%減)の減収減益となった。
 同グループは、創立100周年を迎える2017年に向けた長期経営計画「TOTO Vプラン2017」と、2014年度からスタートした4ヵ年の中期経営計画に基づき、国内住設事業、海外住設事業、新領域事業の各事業領域での活動を推進している。
 国内住設事業は、リモデル分野、新築分野とも消費増税による駆け込み需要の反動による影響が想定以上に長引き、売上高4117億9700万円(前期比7・6%減)、営業利益190億2800万円(同47・4%減)となった。
 海外住設事業は、全地域とも好調に推移し、売上高1617億9500万円(同20・1%増)、営業利益220億6400万円(同42・8%増)となった。
 新領域事業は、TOTOのオンリーワン技術を活かした「セラミック事業」と環境浄化技術ハイドロテクトによる建材や塗料などを展開する「環境建材事業」を推進。売上高205億8600万円(同4・7%増)、営業損失は3億1700万円(前期は営業損失15億6300万円)となり、セラミック事業は黒字化、環境建材事業は損失幅を縮小した。
 2016年3月期の連結業績見通しは、売上高5845億円(前期比7・3%増)、営業利益428億円(同14・4%増)、経常利益447億円(同12・7%増)、当期純利益318億円(同28・2%増)を計画。国内のリモデルにおける駆け込み需要の反動影響が収まると予想し、国内住設事業、海外住設事業、新領域事業すべての事業で増収増益を目指す。

記念講演は「働き盛りの健康管理」
吉岡正盛理事長(吉岡幸)を再選
福井県機工商組合 平成27年度総会開く

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は5月18日、福井市中央のユアーズホテルフクイにおいて平成27年度総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では吉岡理事長が再選され3期目をスタートした。
 総会は山内和則理事(カネ長社長)の司会で午後6時10分に始まり、挨拶に立った吉岡理事長は、昨年の総会で決定された今年度からの会費値上げについて理解と協力を求めた後、「円安により我々の扱い商品も日々値上げが続いています。賛助会員である問屋さんを経由して私たちは一流の商品を、福井のものづくり企業に最適な価格で販売しています。私たちの役割は、福井のものづくりを生産財や機械工具を納入することで縁の下から支えることです。会員同士は日々競争することでお互いに力をつけ、外からの勢力やネットビジネスなどの脅威から福井の市場を守っていく必要があります。先日、本屋で立ち読みをしておりましたところ、『昭和40年代男』という雑誌に目がとまりました。表紙は太陽の塔、中身はその当時の懐かしいモノ・デキゴトばかり。我が家の物置を探していたら大学生頃に使っていたSONYウォークマンやデータディスクマン、シャープのWラジカセ、Canonのスチルカメラ(デジカメの前進)などなど、電材グッズの好きな方なら泣いて喜ぶようなモノが出てきました。これらは日本のものづくりが一番にぎわっていた、特にソニーなんかが、私たちに次は何を出してくるんだろうという、ワクワク感を与え続けていた時代のモノたちです。今、ソニーやシャープ、次に何を出してくるんだろうと期待していると、大きな赤字の山、リストラの話しか出てこない〜寂しい。それに変わって私たちにワクワク感を持たせてくれているのが、iPhoneやiWatchなどのアップル。他は流行がよくわからない、潜在需要のバーチャルな世界。現に私たちの日々鐵工所やセットメーカさんへの販売もその先はどうもスマホのようです。ワクワク感の持てるものづくりが復活できるよう、福井の私たちも頑張ろう!総会では役員の人事案件もあります。中身の濃い総会にしていただきたい」と述べた。
 会員総数59社中、59社の出席(委任状含む)により総会の成立が宣言された後、会則にのっとり、吉岡理事長が議長となって議事に入った。
 第1号議案=平成26年度事業報告承認の件、第2号議案=平成26年度収支決算承認並びに監査報告の件、第3号議案=平成27年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成27年度収支予算(案)承認の件を審議し、いずれの議案も全会一致にて承認可決した。
 第5号議案=任期満了に伴う役員改選の件は、理事候補8名と監事候補2名すべてを承認。理事互選により、吉岡理事長、岩佐実副理事長(みのる産業社長)を再選、新副理事長に河嶋一氏(カワチュウ社長)を選出した。
 総会終了後に開かれた懇親会は、河嶋新副理事長の挨拶と乾杯で懇親の場となり、和やかに歓談が進む中、賛助会員のNaITO小峰英樹北陸支店長の中締め、山本英治理事(福井機工社長)の御礼の挨拶で盛会のうちに終了した。
 また、この日は総会前の午後5時から約1時間、記念講演が行われ、公益財団法人福井県健康管理協会・県民健康センターの松田一夫所長が「働き盛りの健康管理」と題して講演。癌、糖尿病など働き盛りの経営者や管理職の体をむしばむ病気に対してどのように健康管理を保つべきか、統計や食生活、特にタバコの害についてわかりやすく説明した。
 【新役員】 敬称略
▽理事長=吉岡正盛(吉岡幸社長)
▽副理事長=岩佐実(みのる産業社長)、河嶋一(カワチュウ社長)
▽会計理事=前野光正(ホクシン社長)
▽理事=山内和則(カネ長社長)、土橋慶一(ツチハシ社長)、田中郁雄(東洋溶材社長)、山本英治(福井機工社長)
▽監事=浅川数雄(轟産業取締役)、野端一己(ハーモニ産業社長)

情報収集、会員増強に努める
平成27年度通常総会開催
ナゴヤ西部機械協組 岡本邦裕氏(社労士)のセミナーも

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は、5月21日午後6時より名古屋市中村区のウインクあいちにて平成27年度通常総会を開催した。
 司会進行を務める事務局より資格審査にて組合員総数22社中、出席17社(委任状を含む)で総会が適法に成立することが宣言され、上野平雅裕副理事長(名上鈑金工業所社長)の開会の辞で総会を開会した。
 近藤理事長は挨拶で、総会出席と日頃の組合活動への理解・協力に対して御礼を述べた後、「安倍政権の金融政策及び財政政策、成長戦略など色々なことが行われてきました。ただ、私のところだけかもしれませんが、最近仕事が静かになってきているのではと感じています。大企業だけ元気が良く、中小企業にはなかなか仕事が回ってこない。従って利益が出しにくい状態です。大企業では、我々には信じられないような高額の利益、日経株価は15年ぶりに2万円を超え非常に景気が良いように思われますが、我々にはなかなか回ってこないというのが現状ではないかと思っています。90%が中小企業ですので、この点を政府は考えていただきたいものです。当組合ではどうかというと、最盛期は90社ほどあった組合員も、現在は22社に減少しています。何か催し物を計画しても、なかなか人を集めることができません。そんな中で組合を活性化するために、本日ご列席の愛知県中小企業団体中央会様、愛知県鉄工連合会様にも色々とご協力をいただきながら行っています。組合員の皆様には会員増強と共同購入にもご協力をお願いいたします」と述べた。
 近藤理事長を議長に選出して議案審議を行い、第1号議案=平成26年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、第2号議案=平成27年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第4号議案=組合の借入最高限度額承認の件を全員異議なく原案通り承認可決した。
 来賓を代表して愛知県中小企業団体中央会の古閑賢三総務部次長より祝辞が述べられ、以上で総会を終了した。
 総会後は経営者を対象にしたセミナーが行われ、岡本邦裕氏(あんしん社会保険労務士事務所所長)が「高年齢者とパートタイマーの活用と留意点」について説明。助成金の紹介も行われ、熱心に聴講する出席者の姿が見られた。
 セミナーの後は会場を近くの北京料理「百楽」に移して懇親会が開かれた。来賓や講師の岡本氏も交えて和やかに歓談し、午後9時30分過ぎにお開きとした。

グローバル戦略は変わらず
海外子会社の破産手続開始
LIXIL ビジネス基盤は依然として盤石

 LIXILグループ(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は6月3日、Joyou AG(以下ジョウユウ)における、不正が疑われる会計処理に関して実施した第一段階の調査結果を踏まえ、2015年3月期業績予想の修正を含む同社業績への影響を発表した。
 LIXILグループのジョウユウの破産手続開始申立てに伴う損失の概算額は2014年および15年3月期における合計額で332億円に上る。その結果2015年3月期の業績予想を修正し、予想数値は売上高1・67兆円、営業利益515億円、純利益220億となる。また、これ以外に最大約330億円の特別損失(当期純利益に与える影響はマイナス220億円)を2016年3月期に計上する可能性があるが、2016年3月期の業績予想は6月8日の決算発表時に公表するとしている。なお同社の定時株主総会は6月26日開催の予定だ(6月3日現在)。
 藤森社長はこの件を受け「ジョウユウの問題が当社に与える影響の正確な把握を迅速に進めてきました。ジョウユウで起こった事実の解明と責任の追及にあらゆる手を尽くしてまいります。当社への影響は小さくありませんが、LIXILグループの財務基盤は強固であり、当社の基本的な事業運営の支障になるものではありません。当社のグローバル事業は盤石であり、かつ財務的にも安定しています」とコメントしている。
 第一段階調査の結果、帳簿外の巨額な債務がジョウユウ破綻の主な原因のひとつであることが判明。創業者のCai氏親子が不正な会計処理を行い、数年に渡り違法な決算報告を実施していたことが明らかとなった。ジョウユウの監査役会が並行して行っていた暫定的調査報告の結果は同社でも共有され、これを基にジョウユウの監査役会はCai氏親子を執行役会から解任、委任契約を解除した。また、同人らに対する包括的な法的措置を講じることを検討しているという。
 藤森社長は続けて「ジョウユウの問題は遺憾ですが、当社のグローバル戦略は変わりません。しかしながら、当社は社内調査委員会を設置し、私自身が委員長となって調査を継続し、根本原因を究明するとともに、将来に向けて改善と強化を図ります。当社は、重要な第一ステップとして、買収した企業と一体となってグローバルに連携した体制を構築することにより、グループ全体のガバナンス体制を推し進めています。また、内部監査機能を強化し、ガバナンス機能とリスクマネジメントを強化する計画を前倒しして実施してまいります。中国市場が当社のグローバル戦略にとって重要であることに変わりありません。中国にはINAX、グローエ、アメリカンスタンダードなど当社の他のブランドが存在し、優れた業績をあげています」とのコメントを発表している。
LIXILマックス
バスルーム換気乾燥機
発火の可能性から無償部品交換へ

 LIXILが、2003年(平成15年)9月から2013年(同25年)6月まで販売した、トステムブランドのバスルーム「レフィノW」に搭載され、また、同ブランドのバスルーム「LS」シリーズ、ならびに「レフィノ」シリーズ(レフィノW除く)の修理交換用として販売された『バスルーム換気乾燥機』(製造=マックス)において一部の部品に不具合があり、ごく稀にではあるが製品内部から発火する可能性があることが判明した。このため同社では、対象機種(LIXIL分1万7244台)を使用するユーザーに対し無償で部品交換を実施すると発表した。

【対象機種】
 ●販売会社名▽トステム株式会社(現・株式会社LIXIL)
 ●対象品番▽BS-58H、BS-58HCX
 ●商品供給形態▽バスルーム「レフィノW」に搭載。バスルーム「LS」シリーズ、「レフィノ」シリーズ(レフィノW除く)の修理交換用として販売。
 ●販売期間▽2003年(平成15年)9月〜2013年(同25年)6月
 ●対象台数▽1万7244台

 また製造元であるマックスも、同社が供給した同商品(BS-101、03年3月〜10年2月、マックス分7415台、建材販売店やシステムバスメーカーなどに販売)を無償で部品交換すると発表した。
 両社とも「このような事態が生じましたことを重く受け止め、お客さまに大変なご心配とご迷惑をお掛けいたしましたことを謹んで深くお詫び申し上げます。また(両社計2万4659台の)対象機種をご利用のお客さまは、部品交換が終了するまで『乾燥および暖房モード』をご使用にならないよう、くれぐれもお願い申し上げます」とコメントしている。
 本商品に関する無償部品交換の連絡は、マックス・LIXIL受付窓口▽フリーコール=0120(264)803、受付▽午前9時〜午後5時(土日祝、夏季、年末年始除く)※15年6月は土日も受付。

日本バルブ工業会
新会長に中村善典氏(金子産業)

一般社団法人日本バルブ工業会では、去る5月25日開催の第3回通常総会並びに臨時理事会において、新会長に中村善典氏(金子産業社長)が選任され就任した。
 副会長には、小林公雄氏(キッツ相談役)【新任・東京支部長兼務】、落合潔氏(兼工業社長)【新任・東海支部長兼務】、村井米男氏(オーケーエム会長)【新任・彦根支部長兼務】、中村政弘氏(オーエヌ工業社長)【再任・近畿支部長兼務】がそれぞれ就任した。専務理事は比企諭氏【再任】。

国内受注が21か月連続で前年上回る
総受注額は8か月連続増
中部経済産業局 4月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が5月28日に発表した、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成27年4月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比0・5%増の358億5400万円となり8か月連続で前年を上回った。前月比は11・4%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが前年同月比8・7%増の57億9500万円と7か月連続で前年を上回り、自動車工業向けも同40・4%増の47億3000万円と3か月連続で前年を上回った。その他、電気機械工業(前年同月比95・6%増)、金属製品工業(同15・3%増)、精密機械工業(同6・7%増)等でも前年を上回り、国内受注全体では同21・1%増の130億3000万円となり21か月連続で前年を上回った。前月比は17・6%減となった。
 海外受注は、北米向けが前年同月比5・7%増の84億3400万円と2か月ぶりに前年を上回り、ヨーロッパ向けも同3・3%増の57億1000万円と24か月連続で前年を上回ったものの、アジア向けが同20・2%減の81億1200万円と8か月ぶりに前年を下回り、全体では同8・4%減の228億2400万円となり2か月連続で前年を下回った。前月比は7・4%減となった。
 地域別シェアは、北米向け37・0%、アジア(トルコを含む)向け35・5%、ヨーロッパ向け25・0%。
 国別にみると、1位のアメリカが74億500万円(前年同月比6・0%増)、以下、中国51億2700万円(同8・2%減)、ドイツ19億6900万円(同47・1%増)、イタリア9億3700万円(同9・5%増)、イギリス8億円(同6・7%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比34・0%増の298億6500万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は39・8%減となった。
 受注残高は、前年同月比9・1%増の1722億3800万円となり、18か月連続して前年を上回った。前月比は0・0%減となった。

アクティブシニア層へ暮らし提案
ここを楽しく、こころが楽しく
TDYグリーンリモデルフェア2015開催

 TOTO、大建工業、YKK AP(以下、TDY)は5月15日、名古屋市港区のポートメッセなごやにて、3社共同で『グリーンリモデルフェア2015』を開催。フェアにはグリーンリモデル≠フ趣旨に賛同した協賛8社(旭ファイバーグラス、コロナ、サンゲツ、ダイキンHVACソリューション東海、立川ブラインド工業、トーソー、ノーリツ、東邦ガス)も出品した。
 前身の『リモデルスタイルフェア』(2004年スタート、隔年開催)から6回目を数える今回はここを楽しく、こころが楽しく≠テーマに東京、名古屋、大阪、福岡の全国4会場にて開催され、先に行われた東京会場には、エンドユーザーを含め2日間で約2万7000名もの来場者が訪れた。
 オープニングセレモニーで堀秀充氏(YKK AP社長)は「新築・中古を問わず、皆さまの住まう我が家≠フ中で、ここに集まったTDYと協賛企業からの『空間提案』を想像していただきたい。我々は、モノづくりにこだわるメーカーです。このフェアには我々の自信作である商品を揃えました。リフォームをするときのワクワク感、それは心の快適さ≠ナあります。これを、皆さまに実感していただけるものと思っております」と挨拶のなかで来場者に語っていた。続き、リモデルクラブ店を代表して小坂隆史氏(リビング春日井社長)が、パートナーを代表して加藤秀司氏(サンコー社長)がそれぞれ挨拶。協賛会社の紹介、テープカットを経てオープニングセレモニーは終了した。
 会場入口のアーチをくぐると、まずTDYと住宅関連メーカーのコラボによる共同空間展示スペースが出迎えてくれた。ここでは60代夫妻の暮らしを想定した「戸建リモデル1」、50代夫妻の暮らしを想定した「マンションリモデル」、50〜60代夫妻とその親との暮らしを想定した「戸建リモデル2」の3つのリモデル事例を実物大展示で紹介。楽しいセカンドライフを疑似体感できるスペースとあって来場者の人気も高く、フェアスタート直後から多くの来場者で賑わっていた。このスペースには他にも、トイレの手すり、反響音を抑える壁や天井、滑りにくい床、防音窓などを比較・体験できる体験展示コーナーも設置され、訪れた来場者はその違いに感心していた。
 出品企業各社の展示ブースも、それぞれが趣向を凝らした企画などで商品やサービスを紹介。来場者を飽きさせない内容となっていた。また、東北の復興支援を目的とした『東北物産展』には、宮城名物「ずんだ餅」をはじめ、笹かまぼこや牛タンつくねなどが並び、こちらも早くから長蛇の列ができていた。
 2年に1度開催される同フェア。前回(2013年開催)は全国4会場で7万6700名が来場し、その約半数をエンドユーザーが占めていた。TDYの提案する、アクティブシニア層の楽しいセカンドライフを演出するリフォームに、これからもますます注目が集まることだろう。

腐食・防食に関する発表や講演
第35回防錆防食技術発表大会
日本防錆技術協会 7月9、10日ゆうぽうとで

 一般社団法人日本防錆技術協会は7月9日(木)・10日(金)の2日間、東京・五反田のゆうぽうとにおいて「第35回防錆防食技術発表大会」を開催する。
 同大会では腐食・防食に関する発表が行われ、発表内容は直接現場で活用できるものも多く、技術情報の収集や人脈形成の場として毎回多数の関係者や学生などが参加する。
 今回は前処理・塗装、めっき、ライニング、曝露試験、腐食事例(と対策)、促進試験、評価、包装、コーティング、電気防食の各分野で発表が行われる。特別講演は2件予定され、1日目は京都大学大学院工学研究科の山本高郁特任教授が「有害物処理」と題してガス化溶融炉によるPCB処理等の回収技術に関して講演、2日目は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の藤原良憲氏が「整備新幹線における鋼鉄道橋の防食仕様」と題して鋼鉄道橋に採用されている防食技術について講演する。
 また、好評の「いまさら聞けない用語」については、今回、「ライニング」に関する講義を東京工業大学大学院理工学研究科の久保内昌敏教授が行う。このほか今年で3回目になる、若手優秀発表者の表彰も実施される。
 参加案内、大会プログラムなど詳細については協会ホームページ
http://www1.sphere.ne.jp/jacc/を参照。
 申し込み・問い合わせは、一般社団法人日本防錆技術協会第35回防錆防食技術発表大会事務局(〒105‐0011東京都港区芝公園3‐5‐8機械振興会館309、電話03‐3434‐0451、ファックス03‐3434‐0452)まで。
大建工業“畳敷き”の良さを改めて提案
置き敷き畳のモニター提供実施

 大建工業(社長=億田正則氏、本社=大阪市北区)は、同社が製造・販売する「機械すき和紙」を原材料に用いた『置き敷き畳』を保育施設へ無償提供し、子供たちが元気に遊びまわるスペースとして提案。今年2月末より、畳敷き≠フ良さを改めて体感してもらおうとモニター調査を実施している。
 都市部のマンションを中心とした住宅内装のモダン化により、伝統的な「和室」の数は減少傾向にあるが、その要因としてリビングなど他の空間とコーディネートしにくくなったことや、衛生面でのフローリングの優位性などが背景にあると考えられている。そこで同社は、日本の伝統である畳文化の維持・継承につなげたいとの考えから、デザイン性や手入れのしやすさ、また、衛生面で現代のニーズに対応した「機械すき和紙」を原材料に用いた畳おもてを開発。フローリングなどの上に置くだけで簡単に畳敷きの空間を実現できる『置き敷き畳』のスタイルと合わせて提案してきた。同商品の販売量は近年増加傾向にあり、2年前と比較して、およそ3割増加するなど好評を得ているようだ。
 同社は「日本の伝統文化である畳敷き≠フ良さを改めてお伝えすることで畳需要の維持・活性化につなげると同時に、子供たちが元気に遊びまわるスペースとして、クッション性や防音性、断熱性を備えた畳敷き≠ご提案するため、我が社では『置き敷き畳』の保育施設へのモニター提供を実施しました。今後は、お子さまのいるご家庭へ、子供たちが健やかに遊べるスペースとして畳敷き°間をご提案してまいります」と、モニター取り組みへの背景と今後の展開についてコメントしている。
 モニター先保育施設の声「畳を置くだけで遊びエリアが区切れて便利」「この畳は今のところ強く拭いても変色していません」「軽いので女性でも持ち運びしやすく置きたい場所にすぐ持っていける」など。

YKK AP 業界初の商品も登場!
玄関リフォーム『ドアリモ』発売

 YKK AP(社長=堀秀充氏、本社=東京都千代田区)は、このたび玄関リフォーム商品を刷新し、4月より、かんたん『ドアリモ』の発売(一部タイプ除く)をスタートした。
 玄関リフォーム適齢期となる約20年前の住宅の玄関は、その約75%が開きドア(以降、ドア)で、最近では断熱性・意匠性・防犯性・操作性などの向上を期待するニーズが増えつつある。利用者の年齢層も55歳から65歳前後となり、日常のドアの開閉や出入りにおいて「もっと大きく開けたい」「扉を抑えながらの出入りは大変」「扉の前に物が置けない」など、さまざまな声が同社に届いているという。
 そんな利用者に手軽に玄関リフォームを実施してもらおうと、簡単施工のカバー工法を全面的に見直し、これまでのような老朽化に伴うドア交換だけでなく、デザイン・性能・機能、そしてドアを引戸に変えるという開き方まで選べるラインアップで誕生したのが、かんたん『ドアリモ』だ。
 本商品は、壁を壊さずリフォームに要する時間と費用を抑えられる独自のカバー工法(特許出願中)を採用。従来の「ドアからドア」や「引戸から引戸」へのリフォームに加え、業界初となる「ドアから引戸」へのリフォームが可能となる「アウトセット玄関引戸タイプ」のラインアップが最大の特長で、このカバー工法により既存のドア枠納まりすべてに対応できることとなった。また、新築向け商品で好評な次世代ドアキーシステムの「スマートコントロールキー」をすべての機種で設定。電源タイプは電気式(AC100V)に加え、新たに電池式(6月発売予定)も用意された。最新の機能やデザインに彩られた玄関ドアに1日でリフォームすることも可能だ。
 本商品に関する詳しい問い合わせは同社お客様相談室まで。一般利用者から▽フリーコール=0120(20)4134、建築・設計関係者から▽同=0120(72)4134

リフォームを贈ろう!
LIXIL春のショールームフェア

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は、全国96カ所の同社ショールームにおいて対象のリフォーム商品を見積もり、成約したユーザーの中から抽選で1000名に素敵な賞品をプレゼントする『「リフォームを贈ろう。」LIXIL春のショールームフェア2015』を6月30日(応募期間は7月31日当日消印有効)まで開催中だ。
 本フェアでは、お湯を首から肩にまとうアクアフィール(肩湯)などの新機能を搭載したシステムバスルーム「スパージュ」、キズや変色に強いセラミック素材のワークトップや手をかざすだけで水が流れるハンズフリー水栓を採用した「リシェルSI」など全24種の対象商品を、期間中に全国いずれかのショールームにて見積もり、成約したユーザーの中から抽選で1000名に、日本各地のブランド肉や新宿高野のフルーツなど、豪華賞品がプレゼントされる。また、省エネ住宅ポイント発行の対象となる、節水型トイレ「サティス」や、窓を断熱化する内窓「インプラス」なども対象商品となっている。こうした商品を成約したユーザー向けの「省エネリフォーム トクトクキャンペーン」も同時開催中だ。
 詳しくは同社ホームページ▽URL=http://www.lixil.co.jp/まで。

管工機材業界の人材育成に寄与
50名超の新人、まずは基礎を学ぶ
岡谷管栄会 新人を対象に勉強会開催

 岡谷管栄会(会長=小川信氏・山信社長、岡谷鋼機と販売店・メーカーの集い)は5月12日、新入社員をメインに、入社3年目までの新人を対象とした管材商品の勉強会ならびに工場見学会を開催した。参加受講者は52名。午前の部は桑名研修センターにて、アロン化成と日立バルブを講師に迎え管材商品勉強会が行われた。午後の部は日立金属桑名工場へと会場を移し、座学と、工場ならびに物流センターの見学会が行われた。
 勉強会は、管工機材業界や岡谷管栄会についての概略説明などを交えた小川会長の挨拶でスタートした。1限目は、アロン化成による「アロンマスおよび蓋、継手について」の講習。それぞれの種類や特長、使用用途などが、実物も交えて受講者にレクチャーされた。続き、同社関東工場や同名古屋工場での製造プロセスをまとめたDVDを鑑賞。受講者は熱心にメモを取りながら「塩ビ製品ができるまで」の一連の流れを映像から学んでいた。2限目は、日立バルブによる「バルブの基礎」講習。バルブの基本構造、種類から接続方式による分類、弁箱とふたの接続方法など、中堅やベテランも改めて受講したくなるような内容が、こちらも実物や図解を交えながら詳細にレクチャーされた。
 昼食後は会場を日立金属桑名工場へと移し、3限目がスタート。同工場内の説明や注意事項のレクチャーを受けたあと、受講者はヘルメットなどを受け取り、2班に分かれて工場見学へ。映像や写真とは違う現場の生の臨場感を肌で感じ、皆、説明員の話に熱心に耳を傾けていた。工場見学のあとは再び座学へ。同社を講師に「継手」の歴史や基本用語、使用シーン別による種類説明、接続方法などを一から学んだ。再び会場を、今度は日立金属CBC物流センターへと移し、同センター内を桑名工場同様、2班に分かれて見学。受講者は物流工程の説明を熱心に聞き入っていた。
 同会の勉強会は、その内容が、基礎から現場レベルの知識まで実に幅広く、また実際に役立つものばかりであり、管工機材業界に従事する者にとって一度は受講したい内容である。今回の受講者もそのことを無意識に感じ取ったのか、講習を終えるごとに講師のもとに集まり、さらに質疑応答を繰り返していたのが印象的だった。

ジャパンホームシールド
住宅・地盤の専門家が診断
地盤事故ゼロに向け人材育成

 戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(社長=斉藤武司氏、所在地=東京都墨田区)は、スタッフのレベルアップを図り、業界全体の品質向上を目指すため、各種資格の取得に積極的に取り組んでいる。
 同社は1993年の地盤調査業務開始以降、地盤調査・解析のエキスパート企業として、スタッフが最新の知識・技術を身に付け“地盤事故ゼロ”に貢献する必要があるとの考えから、ユーザーに的確な提案ができる人材育成を積極的に行っており、多くのスタッフが多種多様な専門資格を取得している。なかでも、NPO住宅地盤品質協会が認定する、住宅地盤の実務に携わるための知識が求められる「住宅地盤技士(調査)」を73名が取得し、30名が指導・監督者レベルの「住宅地盤主任技士(調査)」を獲得している。また東日本大震災以降、地盤調査に対する関心が高まっていることを受け、2013年に発足した地盤品質判定士協議会が運営する「地盤品質判定士」へも28名が登録している。(いずれも本年3月1日現在の有資格者数である)
 同社は今後も、高度な専門知識で安心・安全な住まいづくりをサポートするとともに、業界全体の品質向上を通じて地盤事故ゼロ≠ヨの貢献を目指していく。

軽量化の切り札「マグネシウム」
“燃えない”“割れない”最新加工に決定
MECT2015主催者企画展示

 国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2015(MECT2015)を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は、MECT2015の主催者企画展示コーナー「コンセプトゾーン」で新たな研究で進化したマグネシウム(Mg)2種を加工実演する。
 Mgは実用金属の中で最も軽く、最も埋蔵量の多い材料だが、「発火温度が低く発火しやすい」「成形加工時に割れやすい」という欠点を持っている。
 そこで熊本大学は“燃えない”Mg「KUMADAIマグネシウム合金」を開発。この材料は、Mgの沸点である1091℃を超えても燃えずに沸騰する性質を持つという。KUMADAIマグネシウム合金には「耐熱合金」と「不燃合金」という2種類の合金があり、さらに製造法によって「鋳造合金」と「超急冷合金」の2種類に分類される。米連邦航空局(FAA)が策定したMg燃焼試験に合格し、2014年10月には米ボーイング社と次世代航空機への実装化を目指した共同研究を開始している。会場ではこの「KUMADAIマグネシウム合金」を使い、切削加工の実演をする。
 また、独自の金属組織制御技術により塑性加工を可能にした、住友電気工業が開発した「AZ91」のプレス成形加工も披露する。AZ91はマグネシウムにアルミニウムを9質量%、亜鉛を1質量%添加したもの。耐食性に優れているものの加工の難しさから板材は実現されておらず、鋳造材が限定的に利用されていた。住友電気工業が開発したAZ91板材は、AZ91鋳造材と比べて強度は1・5倍以上の380MPa、伸びは数倍となる10%以上を達成。独自の鋳造・圧延加工により板材の開発・量産化に世界で初めて成功した。
 会場内の特設ステージでは「Mgの安全な取り扱い方」についてのセミナーも開催する。
 コンセプトゾーンでは主催者企画として、工作機械にまつわる最新加工技術が実演展示される。前回展では「日本の技術を医療で活かせ」と題し、最新医療部品の加工が会場内で披露され、好評を博した。
【コンセプトゾーン概要】
◆テーマ=軽量化革命!Mg “燃えない”“割れない”が世界を変える
◆開催場所=ポートメッセなごや1号館内特設会場
◆実施期間=2015年10月21日(水)〜24日(土)
◆展示内容
 〈Aゾーン〉燃えない≠ェ世界を変える
 バーナーであぶって1000℃以上に加熱しても発火せず沸騰する、熊本大学の河村能人教授が開発したKUMADAIマグネシウム合金を使い、自動車、航空機、鉄道車両に関するオリジナルの切削技術を披露する。
 〈Bゾーン〉“割れない”が世界を変える
 塑性加工にまったく向かなかったMg合金AZ91が、住友電気工業の独自の急冷凝固技術で割れない¢f材に変身。会場では常識を覆す100mmの深絞り技術を披露する。 
【MECT2015概要】
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
▽開催期間=2015年10月21日(水)〜24日(土)の4日間
▽会場時間=10時〜17時※23日(金)は19時までナイター開催、最終日24日(土)は16時まで
▽主催=ニュースダイジェスト社
▽共催=愛知県機械工具商業協同組合
▽出展対象製品=工作機械/鍛圧・板金加工機械/射出成形機/工作機器/精密測定機器、光学測定機器、試験機器/機械工具/切削工具/研削砥石、研磨材/鋸刃物/油圧・空気圧・水圧機器/歯車、歯車装置/環境・安全対応機器装置/CAD、CAM、CAE/産業用ロボット/物流搬送機器/制御装置、関連ソフトウェア/洗浄機械装置/品質管理・安全・試験認証機関/新素材/マイクロマシン、ナノテクノロジー関連、など。

日米の工作機械受注が好調
売上高8.7%増の1746億6000万円
DMG森精機 2015年3月期決算(連結)

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は5月12日、2015年3月期の決算会見を行った。
 同グループの2015年3月期連結業績は、日米で工作機械受注が順調に推移し、売上高は1746億6000万円(前期比8・7%増)となった。営業利益142億3600万円(同52・1%増)、経常利益203億5400万円(同81・0%増)、当期純利益152億1600万円(同61・1%増)と利益面でも大幅な増益となった。
 セグメント別に見ると、日本では、自動車、産業機械関連の受注が好調で、売上高は1351億3500万円(前期比4・6%増)。米州では、自動車、航空機、医療関連で受注が引き続き好調に推移し、売上高は653億100万円(同17・7%増)となった。欧州では、航空機関連を中心に受注が好調で、売上高は376億6000万円(同11・5%増)。中国では自動車、金型関連を中心に、アジアでは、自動車、電気機械関連を中心に引合受注が堅調に推移したが、売上高は226億100万円(同1・4%減)という結果になった。
【DMG MORI SEIKI AGとの協業】
 同グループでは、グローバルな工作機械市場でのさらなる成長を目指し、2010年3月より欧州最大の工作機械メーカーであるDMG MORI SEIKI AGと業務・資本提携関係を構築し、販売・サービス拠点の統合、部品の供給、共同開発、ユーザー向けファイナンス事業等の各分野での連携を強化してきた。
 今年1月22日には同グループがAG社の50%超の株式取得を目標とした公開買付けの実施を公表。この公開買付けにより、DMG森精機によるAG社の議決権所有割合は52・54%となり、AG社は同社の連結対象会社となる。
 今後も部品の共通化や機種統合、営業、開発、製造、会計等のシステム統合を進めるなど、両社一体経営を行い、企業価値向上に努めることとしている。
 【2015年12月期(9か月)連結業績予想】
 AG社を含めた2015年12月期の連結業績見通しについては、日米欧の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移するものと見込み、売上高3000億円、営業利益300億円、親会社の所有者に帰属する当期利益165億円と予想した。
 なお、2015年12月期は決算期変更の経過期間となるため、2015年4月1日〜12月31日の9か月間の予想数値となっている。また、従来の日本基準に替えて国際財務報告基準(IFRS)を導入し、財務情報の国際的な比較可能性の向上、グループ内の会計処理の統一を図る。※いずれも6月19日の株主総会での承認が前提。
[参考]2015年1月1日〜12月31日の12か月間とした場合の連結業績予想▽売上高4100億円▽営業利益400億円▽親会社の所有者に帰属する当期利益220億円。
 その他、コーポレートガバナンス強化のため、社外取締役として新たに慶應義塾大学理工学部長・理工学研究科委員長の青山藤詞郎氏、パナソニック常務取締役の野村剛氏の2名を選任、6月19日の株主総会で正式に決定する。

売上高552億7600万円、増収増益に
グループの牽引役としても期待
ジーネット 2015年3月期決算報告

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は5月8日、同社およびフルサトグループの2015年3月期決算報告を本社ビル会議室にて行った。
 ジーネット単独の売上高は552億7600万円(前年比6・7%増)となり、営業利益は11億8900万円(同5・8%増)、経常利益が13億5200万円(同6・7%増)、当期純利益が8億1700万円(同18・7%増)で、増収増益となった。
 会見で古里社長はフルサトグループ(フルサト工業、ジーネット、岐阜商事)の連結業績について報告した。
 2015年3月期の売上高は876億8400万円で前年比6・5%の増収、営業利益は32億7200万円で5・3%の増益、経常利益は35億7700万円で5・7%の増益となり、増収増益を確保した。当期純利益は、22億3000万円と57・4%の大幅増益となったが、これは一昨年に特別損失(減損損失)を計上したため、その比較で大きく利益が伸びたと説明した。
 四半期毎の推移は、すべての四半期で売上高が前年を上回った。特に第4四半期(1-3月)は、前年に消費税率引き上げ前の駆け込み需要があり前年と比べ大幅な減収になると予想されたが、ほぼ横ばい(前年比0・5%増)の売上水準を確保。これが通期で増収増益となった一番大きな要素と考えていると話した。
 一方で、経費が大きく増加。社員の増員、ベースアップをはじめ賃金水準の改善などがあり、それに伴う販売管理費が通期で4・4%増と大きく上昇した。
 セグメント別では、すべてのセグメントで増収となり、内容が説明された。
 【機器・工具】
 売上高426億5600万円(前年比4・0%増)と一番大きなウエイトを占める。この内、工業機器(ジーネット機工部門)は5・1%の増収。自動車向け機械工具(岐阜商事)はほぼ横ばいの0・4%の減収で、一昨年2〜3月の駆け込み需要が大きく影響した。住宅設備機器(ジーネット住設システム部門)は5・5%の減収で、消費税率引き上げにより住宅新築着工が大幅に減ったことが影響した。
 【機械・設備】
 売上高は166億4700万円(前年比12・0%増)となった(ジーネット機械部門・FAシステム部門)。特に年度後半から伸び率が急速にアップ。工作機械、直受のFAシステムともに前年を10%以上上回った。
 【建築・配管資材】
 フルサト工業の分野で、売上高は283億8000万円(前年比7・3%増)となった。鉄骨建築資材は6・6%の増収、配管資材が10・1%の増収。これまで連結ベースで業績を牽引してきた分野で、リーマンショック以降低迷していた建築需要がこの3年位回復を見せ、昨年12月まで54か月連続前年比プラスだった。今年の1月からマイナスに転じたのは、建築業界が悪くなってきたわけではなく、業界の供給能力が飽和状態になってきたため。2020年の東京オリンピックまでは建築需要が顕在化してくるが、能力の限界に近づいている。これ以上工事のスピードが早くなることはなく、数量ベースで増収を続けることが今後難しくなる。フルサト工業が業績を引っ張るのは難しくなると予想される。ただ配管資材は今後も伸びると期待し注力していきたい。
 2016年3月期の業績見通しについては、連結ベースで、売上高904億円(前年比3・1%増)、営業利益30億5000万円(同6・8%減)、経常利益33億円(同7・8%減)、当期純利益20億1000万円(同9・9%減)を予想。
上期は売上高443億円(同8・6%増)、営業利益14億円(同9・2%増)と増収増益を、下期は売上高461億円(同1・7%減)、営業利益16億5000万円(同17・1%減)と減収減益をそれぞれ予想している。
 古里社長は「今年度、ジーネットがどのようにフルサト工業の収益の落ち込みをカバーするかが大きなポイントとなってくる。ジーネットは、潜在的な需要を顕在化させていくことが究極の使命と考えている。今までも『かんたん解決カタログ』(現在11号まで発行)などを活用して行ってきたが、これをさらに深く探求し、工作機械等もジーネット独自にマーケティングしてユーザー目線で特徴をPRするなど、今後もしっかり潜在需要の顕在化を行っていく」と強調した。

高精度直角肩削りカッタ
『タング・トライ』拡充
タンガロイ Tung‐Tri Roughing&NMJ

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市)は、刃先交換式直角肩削りカッタ『Tung‐Tri』(タング・トライ)に、ラフィングタイプカッタとNMJチップブレーカを拡充し、5月15日より全国で発売開始した。タング・トライは、3コーナ仕様インサートを採用した直角肩削りカッタである。従来タイプに比べインサートを多コーナ化することで高い経済性を実現し好評を得ている。
 新しく拡充されたラフィングタイプは長刃長のカッタボディで、最適な切れ刃配列と低抵抗なインサートとの組み合わせで「びびり」を抑制し、高能率加工を実現。また、工具径φ80mm以上のカッタボディにはサブユニット(延長ボディ)が最大2台連結可能である。これにより刃長が延長され(56mmまで延長可)、さらなる高能率加工に対応できる。工具径φ50〜100mmのカッタボディをラインアップ。
 NMJチップブレーカは切りくず分断機構を設けた、最大切込み15mmのインサートである。切りくずの細分化と切削抵抗の軽減効果が得られ、とくにラフィングタイプカッタを組み合わせることで圧倒的な高能率加工を実現するようになる。インサートの材種には、耐欠損性と耐チッピング性を追求したAH3135を採用し、安定した寿命を得た。また、材種にAH120を採用したタイプも用意されている。
 タンガロイは、また、発売以来優れた切削性能により高い評価を得ている刃先交換式ドリル『Tungdrill Twisted』に、新設計ボディと新材種を拡充し、同18日より全国で発売開始した。
 今回拡充した新設計ボディは、工具のたわみを抑える高い工具剛性と、バランスの良いインサート配置により、従来品よりも安定的かつ高性能な加工を実現。またインサートには耐摩耗性、耐酸化性に優れた新材種「AH9030」「AH6030」を設定。新設計ボディの安定加工と相まって、大幅な寿命延長を約束し、利用者の加工費低減に大いに貢献してくれる。
 工具径φ12・5〜54mm、L/D=2〜5の充実したラインアップを誇り、4種のチップブレーカ設定でさまざまな被削材に対応。ツイステッドオイルホールの採用で、優れた切りくず排出性が実現した。

 いずれの商品も、問い合わせなど詳しくは、同社切削技術相談=フリーコール▽0120(401)509、または各営業所まで。

26日(金」・27日(土)本社工場で
『 2015プライベートショー 』
山下機械 技術相談会も開催

 山下機械(会長兼社長=山下隆蔵氏、本社=名古屋市熱田区中田町8-20)は6月26、27の2日間、「2015プライベートショー」を同社本社工場において開催する。
 昨年急逝された乾正樹前社長が大切に育て上げた、このプライベートショーに大きな実をつけるため、山下会長を先頭に引き続きユーザーの期待に即応できるよう、さらに内容を充実しての開催となる。
 今回は、生産現場で活用できる最新の切削機械・刃具・関連機器を実演展示するとともに、好評の技術相談会も開催。その他ユーザーに役立つイベントを企画している。
 開催時間は両日ともに午前9時から午後5時まで。
【出展メーカー・内容】
▼滝澤鉄工所=平行2主軸CNC旋盤(5インチ)、TCNシリーズ新製品(8インチ)
▼ブラザー工業=コンパクトマシニングセンタSPEEDIO
▼大阪機工=高剛性立形マシニングセンタ
▼日本濾過器=エレメント
▼ファナック=ゲンコツ・ロボット(使用実例説明会も開催)
▼オーエスジー=ECO‐CUT、Aタップ、サイレントラフィングエンドミル
▼三菱マテリアル=WSX445正面フライスカッター、新材質MC6015インサート
▼グーリングジャパン=ハイパフォーマンスリーマ、超硬エンドミルシリーズ
▼大昭和精機=NC旋盤用ツーリング、BBT30ツーリング
▼ユキワ精工=CNC円テーブル、G1チャック
▼ブンリ=研削盤用クーラントユニット
▼曽根田工業=タングステンヘッドボーリングバー
▼日本ヴィジョン・エンジニアリング=実体顕微鏡、ビデオ検査システム
▼アルファミラージュ=スチームクリーナ
▼ホータス=卓上型ドリル研磨機

北米子会社Dayton Lamina社で
ミスミブランド部品の生産を開始

 ミスミグループ本社(社長=大野龍隆氏、本社=東京都文京区)は、北米子会社のDayton Lamina社においてミスミブランドの金型用部品生産を6月1日より開始した。従来、駿河生産プラットフォームの北米拠点SURUGA USAで生産してきた金型用部品をDL社オハイオ工場へ生産移管し、FA用部品は中国南通工場に移管する。
 2012年に買収したDL社の生産拠点を活用することで北米における生産拠点の集約効果を狙い、併せて中国南通工場のコスト力と確実短納期を活かすことでグローバル生産体制の強化を図る。
 ミスミグループではこれまでにDL社オハイオ工場にミスミ生産手法の導入を行い、生産コスト低減を進めると同時に北米における生産拠点活用法を検討。米国における生産拠点統合の効果を創出できる段階に来たことから、DL社オハイオ工場において、デイトンブランドに加えてミスミブランド部品の生産を開始した。
 今回のDL社におけるミスミブランド部品の生産開始とFA用部品の中国南通工場移管に伴い、SURUGA USAは今年8月末を以て閉鎖される。
賑わいを見せた昨年のプライベートショー

『2015ミツトヨ精密測定
 相談会・技術セミナー 』
服部商会 約120名が熱心に聴講

 工作機械・工具商社の服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町字三正六歩23)は4月21日、本社会議室において「2015ミツトヨ精密測定相談会・技術セミナー」を開催、ユーザーなど約120名が来場した。
 今回は、技術セミナー「測定工具の正しい使い方」と講習会「世界の最新測定事情と今後の動向」をメインにそれぞれ2回ずつ合計4回行われ、各回ほぼ満席の盛況となった。
 技術セミナー「測定工具の正しい使い方」では、測定工具を正しく使用するために必要な構造理解と日常点検について組立実習を通して実践的に学び、熱心に取り組む参加者の姿が見られた。
 講習会「世界の最新測定事情と今後の動向」では、「品質によって損害が生じ、測定をしなければお金にならない時代」と指摘され、できるだけ上流でミスをせき止めるため製造現場ではサンプル検査から全品検査に移行している現状などが話された。


2015年6月21日(日 2566
超硬工具協会と日本工具工業会が統合し
「日本機械工具工業会」誕生
初代会長に本間博夫氏(不二越社長)

 日本機械工具工業会(Japan Cutting & Wear-resistant Tool Association、略称=JTA)が6月3日、「わが国機械工具製造業の健全な発達を図り、もってわが国産業経済の発展に寄与する」ことを目的に、売上規模4500億円、正会員77社・賛助会員45社の計122社を会員とする工業会として発足した。設立総会は同日午後2時45分より東京・港区のTKPガーデンシティ品川で開かれ、初代会長に本間博夫氏(不二越社長)が選出された。総会後の設立披露パーティーには会員をはじめ業界関係者ら200名以上が参加した。
「異榻同夢」、業界2団体が力を結集
 設立総会は、日下部祐次旧日本工具工業会専務理事(同総会にて新工業会の専務理事に就任)の司会で進められ、議長に増田照彦旧超硬工具協会理事長(三菱日立ツール社長)を選出して議案審議をおこない、第1号議案=日本機械工具工業会設立決議並びに定款の承認の件を満場一致で承認可決した。新工業会は、コンプライアンス・総務・業務・技術・環境・国際・工業会賞選考の7つの委員会と、製品別部会、地区会員連絡会で構成される。
 第2号議案=日本機械工具工業会役員については、定款第13条により役員を選出。第1回理事会を開き、会長に本間博夫氏、副会長に牛島望(住友電気工業常務取締役)・石川則男(オーエスジー社長)・木下徳彦彦(冨士ダイス社長)・渡邊芳男(彌満和製作所社長)の4氏を選出し、総会での承認を得てそれぞれ就任した。
 本間会長は就任の挨拶で「同床異夢という言葉がありますが、その反対の意味で異榻同夢(いとうどうむ)があります。場所や環境が違っても同じ夢を持つということです。同じ夢を持つ二つの団体が満を持して一つになるということは、非常に大きなインパクトのあることだと思っています。設立以来67年の歴史の中で培ってきた両団体の力を新しい会のもとに結集し、非常に大きなパワーとしてモノづくりの発展に貢献していかなければならないと強く思っています。切削工具は産業の米、モノづくりの礎。我々の商品は日本の生産技術を一層強化し、圧倒的な生産性の確立、イノベーションの取り組みで世界のモノづくりをリードする役割を担っています。そして、日本機械工具工業会の設立、今回の統合こそが、その実現に向けた第一歩であり、統合の相乗効果によって、さらにスパイラルアップしていくことが求められていると感じています。一方で、市場のグローバル化、海外大手メーカーの伸張、新興国メーカーのキャッチアップ、さらには資源、規格、コンプライアンスなど課題は山積しており、会員全員が協力し合って一つ一つ解決していかなければならないと思っています。日本で売れないものは海外でも売れない、日本で作れないものは海外でも作れない。言い換えれば、日本の生産技術力は世界のどこへ行っても勝負できると感じています。日本機械工具工業会は、統合により売上規模4500億円、会員数122社という非常に大きな有力な団体となりました。この存在感を生かして、今こそ我々は他の関連した工業会も巻き込んで、モノづくりの改革、生産技術革新の原動力として大きなうねりになって行きたいと強く感じています」と述べ、会員の理解と協力を求めた。
 副会長を代表して牛島・石川副会長が挨拶し、本間会長を助けて業界の発展に尽力する決意を語った。新工業会事務局のメンバー5名が紹介され、総会を終了した。
 引き続き、設立披露パーティーが関口紳一郎専務理事(旧超硬工具協会専務理事)の司会進行でおこなわれ、本間会長が改めて挨拶した後、来賓の佐脇紀代志経済産業省製造産業局産業機械課長が「皆様方の大きな決断を行政に携わる者としてしっかり受けとめ、従前にも増して発展に向け、皆様方の話をしっかり聴いてお役に立ちたい」と祝辞を述べた。
 木下副会長の乾杯の発声で祝宴に移り、新たな飛躍の一歩となる新工業会発足の喜びを分かち合い、渡邊副会長の中締めでお開きとなった。
新団体概要
▼名称=日本機械工具工業会、英文名称=Japan Cutting & Wear-resistant Tool Association(略称=JTA)
▼設立年月日=2015年6月3日
▼設立目的=わが国機械工具製造業の健全な発達を図り、もってわが国産業経済の発展に寄与することを目的にする
▼事業=@機械工具産業の振興に関する対策の実現並びに推進A生産、出荷、輸出入に関する調査B技術・開発・安全性および標準化の推進C環境問題に関する対策と推進D人材育成・確保に関する調査、表彰に関することE原材料確保および省資源施策の研究F関連産業に関する内外交流の推進G貿易の振興に関する調査推進H関係官庁並びに団体に対する連絡、意見具申及び協力Iその他、本会の目的を達成するために必要な事業
役員(敬称略)
●会長=本間博夫(兜s二越社長)
●副会長=牛島望(住友電気工業鰹務取締役)、石川則男(オーエスジー且ミ長)、木下徳彦(冨士ダイス且ミ長)、渡邊芳男(栢\満和製作所社長)
●理事=北川信行(潟Aライドマテリアル社長)、宇都宮周太郎(渇F都宮製作所社長)、中村國男(椛蜑ェ製作所社長)、大見満宏(大見工業且ミ長)、小笠原宏臣(鰹ャ笠原プレシジョンラボラトリー社長)、松本康三(葛、立合金製作所会長)、植山浩(高周波精密且謦役)、山本誠司(サンアロイ工業且ミ長)、藤井裕幸(サンドビック且ミ長)、生悦住歩(ダイジェット工業且ミ長)、木下聡(潟^ンガロイ社長)、浦島和浩(日本特殊陶業葛@械工具事業部長)、森誠(富士精工且ミ長)、白尾誠二(三菱重工業葛@械・設備システムドメイン工作機械事業部長)、増田照彦(三菱日立ツール且ミ長)、鶴巻二三男(三菱マテリアル鰹務執行役員加工事業カンパニープレジデント)、片山貴雄(ユニオンツール渇長)、澤近泰昭(理研製鋼且ミ長)
●監事=石橋秀男(潟Cシハシ精工社長)、岩田昌尚(潟Cワタツール社長)、佐々木清吉(エフ・ピー・ツール且ミ長)、岡田義一(日本新金属且ミ長)

適性利潤を確保し健全経営を確立
“地産地消”の達成を目指す
岐阜県管工機材商組合 第38回通常総会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は5月19日、岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにて第38回通常総会を開催した。組合員22社中18社が参加し過半数を超えたため、本総会は成立した。総会後、組合員らは長良川の鵜飼いを眼下に眺めながら、美味しいフレンチと歓談のひとときを楽しんでいた。
 廣瀬理事長の挨拶に始まった本総会。同組合の定款第15条3に基づき、本総会議長に同理事長を選出し、議事の審議に入った。

【第1号議案】平成26年度事業報告ならびに収支決算報告承認の件
 廣瀬議長より、現在の国内の経済状況などを交えつつ同組合の概況について説明がなされた後、奥村副理事長(安田取締役本店長)より、昨年5月開催の総会、計7回開催された理事会、計2回開催された親睦行事、本年1月開催の新年賀詞交歓会や同2月開催の全員例会など、平成26年度事業報告がなされた。引き続き同副理事長より平成26年度収支決算について報告があり、同報告について木野村氏(木野村社長)が、監査の結果、正確かつ適正に処理されている旨を報告。以上が全会一致で承認された。

【第2号議案】平成27年度事業計画ならびに収支予算(案)承認の件
 まず奥村副理事長より「当組合のスローガンである『適性利潤の確保による健全経営の確立』実現のために、理事会・全員例会・研修会および実務責任者会議の一層の充実に努力するとともに諸行事を通して親睦交流を密にし、組合参加意識の高揚を図っていきます」との基本方針が発表された。また同副理事長から平成27年度事業として本総会、6回開催予定の理事会、2回開催予定の親睦ゴルフ会、来年1月開催予定の新年賀詞交歓会などの事業計画が発表された。続き、平成27年度収支予算案を同副理事長より報告。いずれも全会一致で承認された。

【第3号議案】実務責任者会議(木曜会)報告承認の件
1、平成26年度事業ならびに収支決算報告
 ここから議事進行を、今年度より木曜会幹事長に就任した高橋氏(白木商会)にバトンタッチ。前幹事長の小笠原氏(瓶由)から、複数回に渡り開催された定例会議、昨年11月開催の親睦ゴルフコンペ、本年1月開催の賀詞交歓会運営委員会、その他組合事業への参加など、平成26年度事業について報告がなされた。続き、高橋同会幹事長より平成26年度収支報告がなされた。4月9日監査の結果、正確かつ適正に処理された旨、欠席の安藤監査(山彦)に変わって堀田水道・設備部会長(協栄商事)が報告をした。
2、平成27年度事業計画ならびに収支予算(案)
 引き続き高橋幹事長が「会員の知識向上と親睦を深め、相互理解を高めるため(以下に記載の)事業計画に基づき各部会の主要課題に全員が協力して組合の目的達成に寄与する」との同会の基本方針を発表。平成27年度事業計画案として@定例会議は年6回行い、テーマについては各担当部会にて決定する。A組合主催行事には積極的に参加する。B知識向上のため研修会を行う。C運営予算は理事会内示金額とし効率良く運用する。以上の4点を発表。平成27年度収支予算案については中村副幹事長兼会計より発表があった。
 第3号議案1・2について、いずれも全会一致で承認され、これで第38回通常総会の議案についてすべてが可決された。

木村秀夫理事長が理事(相談役)に
新理事長に福本豊彦氏(フクモト)就任
中日本木工機械商協組 第53回通常総会開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)は、5月22日午後3時より名古屋市千種区のホテルルブラ王山において、第53回通常総会を開いた。総会では、4月28日開催の理事役員会議において、木村理事長から健康上の理由により任期途中での理事長職退任の申し出があり、新たに理事長に福本豊彦副理事長(フクモト会長)、副理事長に榊原希昭会計理事(朝日工業社長)と太田義孝理事(太田実商店会長)を選任したことが報告され、これら代表役員3名の交代を承認した。任期は来年5月の役員改選までの一年間。平成16年5月から11年間理事長を務めた木村氏は理事(相談役)に就任した。
 総会の冒頭、司会進行を務める小林正直理事(小林機械社長)より組合員総数18社中、出席18社(委任状含む)で総会が適法に成立することが宣言された。
 理事長挨拶に続いて、平成27年度永年勤続優良従業員表彰式がおこなわれ、県知事表彰の3名と理事長表彰の11名(勤続20年=3名、同15年=1名、同10年=5名、同5年=2名)が表彰された。受賞者を代表して県知事表彰の尾崎力氏(宮川工機)が謝辞を述べた。
 来賓挨拶では愛知県中小企業団体中央会の石川泰三専務理事が祝辞を述べた。
 議長に坂入義久理事(代東社長)を選出して議案審議をおこない、第1号議案=平成26年度事業報告承認の件、第2号議案=平成26年度決算報告承認の件・監査報告承認の件、第3号議案=平成27年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成27年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=組合借入金最高限度額(1000万円)決定並びに組合員に対する貸付金最高限度額(100万円)決定の件、第6号議案=組合新加入者加入金(53万円)に関する件、第7号議案=理事役員の一部変更に関する報告の件、第8号議案=その他の件(三井生命担当者の紹介)を全員異議なく承認可決した。
 【新役員構成】敬称略
▽代表理事(理事長)=福本豊彦(フクモト)
▽副理事長(会計理事兼務)=榊原希昭(朝日工業)
▽副理事長=太田義孝(太田実商店)
▽理事=杉田重勝(スギタキカイ)
▽理事=若原透(若原工機)
▽理事=島田昭三(シマダ機械)
▽理事=板倉正利(ワイズ)
▽理事=小林正直(小林機械)
▽理事=坂入義久(代東)
▽理事(相談役)=木村秀夫(昭元産業)
▽監事=宮川嘉朗(宮川工機)
▽監事=小林俊二(小林機械工業)

加入枠を広げ新規入会促進
伊藤辰之理事長(イトウ)を再選
名古屋水栓販売協会 第58回通常総会開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=伊藤辰之氏、イトウ社長)は、5月8日午後5時より名古屋市中区の名古屋国際ホテルを会場に、会員19名中17名が出席して「第58回(2015年度)通常総会」を開催し、2014年度事業報告・決算報告、2015年度事業計画案・予算案をそれぞれ審議し承認する一方、任期満了に伴う役員改選では伊藤理事長を再選した。
 総会は庶務の安井理事(錦興業社長)の司会進行で進められ、冒頭、伊藤理事長が「いつもですが大変出席率が良く、この総会も9割近いご参加をいただいています。皆様のご協力に感謝申し上げます。私も1期2年理事長を務めてまいりましたが、なんとか無事に過ごせましたのも皆様の強力なご支援の賜物と、心から感謝申し上げます。2年を振り返り一番思いますのは、2年間で正会員、賛助会員の増強をということで取り組んでまいりましたが、増えなかったことは私の不徳の致すところです。今後のことを考えますと、もう少し会員数を増やして行く必要があると考えています。本日の総会で、その部分も議題に織り込んでいますので、ご忌憚のない意見をいただければと存じます。また、役員の改選もありますので宜しくお願いいたします」と挨拶。
 伊藤理事長を議長に選出して、第1号議案=2014年度事業報告、第2号議案=2014年度決算報告並びに監査報告を合わせて審議し、原案通り承認可決した。
 第3号議案=2015年度事業計画案並びに予算案を審議し、原案通り承認可決した。
 第4号議案=会則変更について、原案通り承認可決。主な変更点は、従来名古屋市内限定であった加入資格を、名古屋市及びその近郊と範囲を広げた。これにより、少しでも多くの会員を勧誘することができるようになった。
 第5号議案=役員改選については、選挙の結果、在田商店、イトウ、ウエダ、共和商会、栗田商会、名古屋機器、錦興業を選出。7名により第1回役員会を開催し、互選の結果、伊藤理事長が再選された。
 伊藤理事長が「続投をさせていただくこととなりました。引き続きご支援、ご協力のほど宜しくお願いします」と挨拶した後、役員人事を発表。副理事長に在田在田商店社長と植田ウエダ社長、庶務理事に安井錦興業社長、会計理事に粂内名古屋機器社長、会計監査に川本共和商会社長、理事に栗田栗田商会社長(新任)が就任した。
 以上で議案審議を終え、在田副理事長の閉会の辞で総会を終了した。
 懇親会は安井庶務理事が引き続き司会を務め、伊藤理事長が「皆様の慎重審議、並びに絶大なるご協力をいただき総会が無事終了いたしました。本当にありがとうございました。会則の改正も皆様にご理解を賜り、会が活性化するために是非とも会員を増やし、ある一定の力を持てる会になれば良いと考えています。もう一つ、皆様ともっと親睦を図るということで、遠征旅行を企画していきたい」と抱負を述べた。続いて新理事に選出された栗田理事が「若輩者ではございますが宜しくお願いいたします」と挨拶した。
 内藤顧問(三和管材社長)の乾杯音頭で懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じ、植田副理事長の恒例となった日本の2本締めで終了した。

最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善している」
6か月ぶりに総括判断を上方修正
中部経産局6月公表

 中部経済産業局は、6月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の景況判断を「緩やかに改善している」とし、前月までの「緩やかに改善しているものの、一部に足踏みがみられる」から6か月ぶりに上方修正した。比較は断りのあるものを除き、平成27年4月の実績値による。
 個別の項目をみると、個人消費の判断を「緩やかに持ち直しているものの、一部に足踏みがみられる」から「緩やかに持ち直している」に6か月ぶりに上方修正。大型小売店販売額(既存店ベース)が全体で4か月ぶりに前年を上回ったのをはじめ、コンビニエンスストア販売(全店ベース)は26か月連続で前年を上回り、家電販売も前年の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減が一巡したことから冷蔵庫、洗濯機などの白物家電を中心に13か月ぶりに前年を上回った。
 管内生産については「緩やかに持ち直している」とし、3か月連続で判断を据え置いた。鉱工業生産指数(4月速報)は、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比2・0%増と2か月連続の上昇、前年同月比は2・9%増と4か月ぶりの上昇となった。
 設備投資は、製造業では窯業・土石製品、自動車、電気機械などで増加する計画、非製造業では小売、運輸などで増加する計画となっており、全体として「緩やかに増加している」と引き続き判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は21か月連続で前年を上回った。
 公共投資は「緩やかに減少している」、住宅投資は「下げ止まりの動きがみられる」、輸出は「持ち直しの動きがみられる」、雇用は「着実に改善している」と、それぞれ判断を据え置いた。
 企業倒産(件数)は、「卸売業」「小売業」「製造業」などで前年を下回り、全体としては12か月連続で前年を下回った。
 先行きについては、各種政策の効果が生産や所得、投資の増加につながることが期待されるとした上で、世界経済の下振れ、原材料等価格の動向、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要としている。

名古屋の水道を守って半世紀
組合設立50周年を祝う
名古屋水栓バルブ工業協同組合 記念祝賀会開催

 名古屋水栓バルブ工業協同組合(理事長=落合潔氏・兼工業社長)は、5月20日午後5時より名古屋市中区の名古屋観光ホテルにおいて、組合設立50周年記念祝賀会を開催した。小林寛司名古屋市上下水道局長、穂刈泰男名古屋市指定水道工事店協同組合理事長をはじめとする来賓、会員など40名余が出席して、50周年の節目を祝った。
 冒頭、落合理事長が、組合50年の歴史を振り返りながら、関係各位の支援協力に対し感謝の意を込めて挨拶した。
 「今年で名古屋水栓バルブ工業協同組合も半世紀、50年を迎えるに至りました。本当にお忙しい中お集まりいただいた皆様のご指導、ご鞭撻のお蔭で、ここまで来れたと感じています。戦後の復興の中、名古屋市水道局が指定の規格品を定めるということで、製造メーカーが集まり愛知県水栓バルブ工業会という任意団体を作りました。その後、昭和40年に現在の名古屋水栓バルブ工業協同組合が正式に協同組合として発足しました。発足当時は復興のための規格品が主体でしたが、昭和59年から、当組合が水道管ポリエチレン管継手(通称ポリフィッター)名古屋市型(N型)の生産をすることによって大きく拡大し、また事業内容も大きく変化してきました。次に出てきたのが、名古屋市が全国に先駆けておこなった、メーターユニットの指定。これも水道局様、工事店組合様と色々意見を交換してできたものです。名古屋の場合は、水道局様、工事店組合様、私どものトライアングルででき上がってきた。つい2、3年前には、新型の逆流防止機能付仕切弁ができ、三位一体で名古屋市の水回りの環境をどんどん良くしていこうということで発展して来て、本日があります。今、世の中が大きく変わろうとしています。今まで以上に本日お集まりの皆様、歴代の顧問、事務局、組合員並びに賛助会員の皆様の英知を集めて、名古屋をこれからも盛り上げていこうという、今日がきっかけの日となればという思いで50周年をここで開催いたしました。40周年記念もここで開催させていただき、10年前と同様に、皆様とこのような語らいの場を持つことができました。これを10年後、20年後も続けていければと思っています。それもやはり我々の英知、新しいものに向かっていく力が成せる業だと思います。今まで以上のご支援、ご協力、ご鞭撻をお願いいたします」。
 来賓挨拶では、小林名古屋市上下水道局長が「この50年間、私ども名古屋市上下水道局と一緒になり、名古屋の水道を守るということでご尽力をいただき、本当にありがとうございます。名古屋市水道局も100年、市民の生活を守ってくることができました。次の100年も、この世界に誇れる水道システムを守っていかないといけない。そのためには、この50年と同じように次の100年も、皆様方のご助力をいただきたいと存じますので、宜しくお願いいたします」と祝辞を述べた。
 続いて、来賓の穂刈名古屋市指定水道工事店協同組合理事長が「設立50周年祝賀会が盛大に開催されますことについて、心よりお祝い申し上げます。50年という長い年月には幾多の試練があったとご推察いたしますが、そのような中においても貴組合が立派な活動をしてこられましたのは、現理事長の落合理事長さんに至る、歴代の理事長さんはじめ、組合員の皆様方の並々ならぬご努力があればこそのものと思っています。名古屋水栓バルブ工業協同組合と名水協は従来から深いつながりで結ばれており、今までも様々なことに対して協力して対応してきた次第です。これからもより一層の協力関係を結んでいく必要があると感じています。どうぞ宜しくお願い申し上げます」と祝いの言葉。
 最後に、賛助会員を代表して潮崎光洋大成機工名古屋支店長が「設立50周年、誠におめでとうございます。当社と名古屋水栓バルブ工業協同組合は昭和59年からお付き合いさせていただいております。50年を一つの通過点として、今後も60年、70年、そして100年と発展して行かれますことを祈念申し上げます」と祝辞を述べた。
 酒井克憲名古屋水栓バルブ工業協同組合元顧問の乾杯の発声で祝宴に移り、互いに昔を懐かしみながら歓談に興じるとともに更なる連携による発展を誓い合い、午後7時過ぎに祝賀会を終了した。

新城工場内のOCS新社屋
竣工記念セレモニーを開催
オーエスジー 鎖のモニュメントも披露

 オーエスジー(社長=石川則男氏)は5月15日、同社の新城工場(愛知県新城市有海字丸山1‐2)内に完成した、オーエスジーコーティングサービス(OCS、社長=彦坂光義氏)の新社屋並びに鎖のモニュメント「虹のかけはし」を公開した。
 新城工場はハイス製品の製造拠点で、今泉英明第2製造部部長より同工場の概要と製品についての説明を聞いた後、工場内を見学した。
 見学後は、オーエスジーコーティングサービスの竣工記念セレモニーが開かれ、大沢輝秀オーエスジー会長、彦坂光義オーエスジーコーティングサービス社長、モニュメントを製作した彫刻家の三澤憲司氏、関係者が出席した。
 オーエスジーコーティングサービスは2001年にオーエスジーから分社して設立され、以来、オーエスジーのコーティング技術のノウハウを受け継ぎ、進化させてきた。コーティングの受託生産を行い、現在では、切削工具のみならず、金型、機械部品などへのコーティングも行う。従業員数は110名。
 彦坂社長は「我々には4つの使命がある。1つは、オーエスジーが2020年に1500億円の売上を達成すること。それに向けて生産能力のアップと最新のコーティング技術を確立することで、受注力の増大を図る。2つ目は、グローバルコーティングのマザー工場の位置付けとして工場内の機能アップを図っていく。すでにオーエスジーグループは世界中にコーティング事業を展開しているが、そこへの技術支援を行っていく。3つ目は、オーエスジーが掲げている航空機産業への受注拡大。我々が独自に持っている超微結晶ダイヤモンドコーティングは、炭素系樹脂の加工に強く、世界でも非常に強い競争力を持っている。また耐熱合金用の新しいコーティングの生産能力も上げていきたい。4つ目は、アフターマーケットといわれる市場を拡大したい。客が使用したものをリユース、つまり再研磨と再コーティングをして再び客に戻す、ということを拡大していきたい」と抱負を語った。
 大沢会長から三澤憲司氏をはじめ、関係者に記念品が贈呈された。

上期最大イベントを間近に控え
橋本総業『中部みらい会』
平成27年度 総会・上期方針発表会開催

 橋本総業と販売店・メーカーでつくる『中部みらい会』(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は5月7日、名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルにて、第10回総会および平成27年度上期方針発表会ならびに『中部みらい市決起大会』を開催した。当日は、静岡みらい会メンバーや橋本総業社員らを含む総勢152名が参加した。
 まず宇佐見徳秋氏(橋本総業上席執行役員中部エリア長)が議事進行を務めるかたちで総会がスタートした。
 【第1号議案】第9期(平成26年4月1日〜翌27年3月31日)事業報告・会計報告▽同期の事業報告ならびに会計報告がなされた。同期会計報告に対し、会計監査役の浦瀬武夫氏(西武管商社長)が監査を行った結果、適正であると認定。いずれも満場一致で承認された。
 【第2号議案】第10期(平成27年4月1日〜翌28年3月31日)事業計画(案)・予算(案)▽本総会、本年5月にみらい会全国合同総会、東京みらい市、同6月に中部みらい市、同10月に平成27年度下期方針発表会、同11月に親睦ゴルフ会、来年2月に合同幹事会などを開催予定であること、また同期の予算案がそれぞれ発表され、いずれも満場一致で承認された。
 【第3号議案】平成27年度新入会員紹介▽正会員の島崎、太洋商事の2社、賛助会員のアロン化成、SFAjapan、トクラス、未来工業の4社が紹介された。
 【第4号議案】報告事項▽中部みらい会の下に各県別のみらい会を立ち上げ、今後、研修会やイベントなどは県別で行っていくと報告があった。各会会長は以下の通り。●愛知みらい会=伊藤辰之氏(中部みらい会会長兼任)●岐阜みらい会=北川光裕氏(キタガワマルカネ社長)●三重みらい会=中川正巳氏(東晋商事社長)。
 引き続き、上期方針発表会へ。まず正会員を代表して伊藤会長が「昨年度は消費税が増税され、建築・住設関連は少し厳しかった。その分、今年度は伸びしろがあるかと思う。昨年溜めこんだ力を今年こそ一気に吐き出せる、そんな年になってくれればと思います」と挨拶した。続いて賛助会員を代表して本間健司氏(TOTO上席執行役員中部支社長)から「消費増税後の昨年4月以降、想像以上の反動減となりました。しかし年が替わり、国による支援策なども出ていることから、体感としては追い風かなと感じています。『省エネ住宅ポイント』や『住宅リフォーム事業者団体への登録制度』などをうまく活用して、昨年分も取り戻せるほどの挽回の年にしましょう」と挨拶があった。
 続いて、特別会員である橋本総業の橋本政昭社長は「当社はお取引先様と『共に栄える』をキーワードに、中期、今期、そして増分活動に取組んでいきたいと思います」と語り、同社の取組みについて発表した。発表内容は以下の通り。
 1. 中期の取組み▽@成長への取組み(3つのフル)Aどこでも(フルカバー)、何でも(フルライン)、どんなことでも(フル機能)対応する。Bネットワークへの取組みCみらい活動(みらい会、みらい市、みらい情報)を通じ、業界最大・最良のネットワーク作りをする。D生産性向上への取組み(進化活動)E人、しくみ、しかけ作りを行う。
 2. 今期の取組み▽@お客様第一主義の徹底A早い・安い・確実の実現に取組む。B成長への取組みC得意先様、仕入先様、新規増分に取組む。D進化への取組みE人、しくみ、しかけ作りで生産性向上に取組む。
 3. 増分活動▽@3つのトータルへの取組みA物件トータル受注、仕入先トータル販売、商品トータル販売。B3つのチームワークへの取組みC店(キーマン→販売先)、仕入先(担当↓販売先)、社内(チーム↓ペア)。D3つの新規への取組みE新規開拓、新商材、新機能。
 また、橋本社長は『7つのみらい』(@環境・エネルギーA中古住宅流通・リフォームB健康・快適C安全・安心D地域活性化Eグローバル化FIT技術の活用)について同社独自の見解や意見も、発表の中で語った。
 その後の方針発表では田所浩行氏(橋本総業常務取締役販売本部長)からの営業方針、佐山秀一氏(同社上席執行役員商品本部長)からの商品本部上期方針、宇佐見氏からの中部エリアの上期活動計画や中部みらい市についての説明、各支店長らの上期方針が順次発表された。休憩を挟み管材、住設、空調各メーカー3社ずつの発表。続いて、中部みらい市に向けて会員各社のイチオシ商品の紹介を経て会は終了となった。
 『中部みらい市決起大会』と銘打っての懇親会では、竹内裕二氏(丸金商会社長)が乾杯の挨拶を務め、途中、鈴木了氏(橋本総業専務取締役)の挨拶、会員代表による気合入れを経て、最後は木全栄二氏(荏原製作所中部副支社長)の中締めで懇親会はお開きとなった。

持続的発展への体制整備と強化
SanQフェスタ2015
三 機 QC発表と表彰行う

 三機(社長=木島好規氏、本社=名古屋市熱田区白鳥2‐8‐24)は4月11日、名古屋国際会議場において、三機グループの社員らが参加するQC大会「SanQフェスタ2015」(第29回)を開催した。
 開会にあたり木島社長は挨拶で「今年、社名も変更しNew 三機≠ニして持続的発展ができる体制整備・強化につなげていきたい」と述べた。
 特機部、メカトロ部、機器部、総務部、岐阜工場の各部門からプロジェクト報告が行われ、昼食をはさんで午後から、新入社員13名と技能実習生3名の紹介があった後、QC発表が行われた。
 QC発表では、優秀提案2件、最優秀賞「Tスロカッターの拡販」(サークル名=サークルK)、「売上・ホイップ・ステップ・アップ」(サークル名=ルートマンズ)の活動が発表された。
 インドネシアの新拠点の紹介に続いて、表彰に移り、永年勤続表彰として8名(勤続30年2名、10年6名)と、QC関連でQC効果例発表最優秀賞、最多改善提案賞(個人・課別)のほか、売上総利益目標達成賞、営業利益最高賞の受賞者が表彰された。
 今年の特別講演は熱田消防署の署員による「防災教室」が開かれ、救命救急の基礎知識についての講習と、心肺蘇生法・AEDの取り扱い方法の実技救命講習が行われた。
 その後の懇親会では、余興も交えて楽しいひと時を過ごし、心身ともにリフレッシュさせ週明けからの仕事の活力とした。

行って 見て 買って良かった!中部みらい市 吹上ホール6月26日(金)・27日(土)
みらい市はみんなの市!
最新商材が結集する2日間
主催 中部みらい市実行委員会

 中部みらい会(会長=伊藤辰之氏・イトウ社長、橋本総業と販売店・メーカーの集い)本年度上期最大のイベントであり、2年に1度開催される『中部みらい市』は、管工機材、住設機器、空調設備、機械工具、IT関連、特選品の総合展示会だ。「7つのみらいをキーワードに、より快適な社会へ」をテーマとする本展示会には、過去最高となる204社・230小間(6月5日現在)が出展。子供向けイベントなども企画されており、行って見て買って良かった≠Q日間となりそうだ。
 2年に1度の展示会、共に栄える=w中部みらい市2015』が間もなくスタートする。全国各地で開催されるみらい市=B中部エリアでは6回目となる今回のテーマは「7つのみらいをキーワードに、より快適な社会へ!」だ。実際に商品を手にとって見ることのできる2日間、会場には2500名を超える来場者が訪れると予想されている。オープニングセレモニーは26日(金)の14時15分から。開催日程は、26日(金)が15時〜18時、27日(土)が9時30分〜17時となっている。
 中部みらい会が提示するみらい≠ニは@エネルギー商材へ取組む「エコ・エネルギー」A高齢化社会に対応する「健康・快適」B中古住宅の流通とリフォームに対応する「中古・リフォーム」C災害リスクに対応する「安全・安心」D地域活性化と自立を促す「地域活性化」E市場の情報を重視する「グローバル化」Fネット社会に対応する「IT活用」の7つ。出展メーカー各社は、それぞれが得意とする分野のみらい≠テーマに「住設・空調コーナー」「管材コーナー」「ITコーナー」「工具コーナー」「TOTOゾーン」「即売会場」に分かれ、新商品やイチオシ商品などを展示・販売する。
 これだけではない。週末の開催ということもあり、家族連れでも楽しめるよう女性や子供向けのイベントも多数用意されている。ボレーを何回続けられるかを競う「ボレーテニスコーナー」や大人気の「似顔絵コーナー(27日(土)のみ)」、社会福祉法人くすの木福祉事業会「サポートくすの木」からうちわのプレゼントもある、女性による女性と子供の癒し空間「みらいエコdeカフェ」、2014年テニス天皇杯選手権女子ダブルスを制した田中真梨プロ(橋本総業CSRグループ・スポーツ部所属)による「テニススクール」(会場・鶴舞公園テニスコート2面使用、日時・26日(金)15時30分〜16時30分、参加受付終了済)など、来場者を飽きさせない工夫が盛りだくさんだ。
 また、26日(金)16時からは講演会「建設設備業界の展望〜7つのみらいについて」(講師・鎌田廣橋本総業教育研修部部長)を開催(受講申込終了済)。さらに、愛知トヨタの協賛により、本展示会の名前・テーマに今もっとも相応しい、セダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI」の展示も決まった。
 その他、約500席の大商談席も用意されている。気になった商品やサービスなどについて出展企業との打ち合わせに使ったり、また、食事などに使ったりと、自由に使えるスペースだ。
 26日(金)18時から会場特設ステージでは、名古屋を拠点に活躍中の女性バンド『マルベリーパープル』をスペシャルゲストに迎えてのビアパーティが開催される。彼女たちの演奏する懐かしの洋楽・邦楽にノリながら、冷たいビールで暑気払いをしよう。
 本展示会を主催する中部みらい会は、先に行われた総会の場で「みらい市はあくまでも商売の場であります。事前、展示会当日、事後の計画をしっかりと立て、仕入先、販売店、工事店、そして橋本総業が四位一体となって売上目標である20億円に突き進み、中部みらい市への出展企業すべてが受注倍増につながることを目指します」と、本展示会開催に向けてコメントしている。

【中部みらい市2015概要】
●開催日時▽平成27年6月26日(金)15時〜18時、同27日(土)9時30分〜17時
●会場▽名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)1階大展示場(名古屋市千種区吹上2‐6‐3)
●出展者数▽204社・230小間(6月5日現在集計数)
●目標動員数▽2500名(前回2340名)
●テーマ▽7つのみらいをキーワードに、より快適な社会へ
●主催▽中部みらい市実行委員会
●問合せ▽橋本総業中部支店・電話=052(269)3520
※掲載写真はすべて前回(2013年)の中部みらい市の様子である。

2015年3月期決算発表
売上高1兆6734億、経常利益579億
LIXIL 事業基盤は引続き強固

 LIXILグループ(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は6月8日、2015年3月期の決算を発表した。連結売上高は前年比2・7%増の1兆6734億円。JoyouAG(以下ジョウユウ)の破産手続開始の申し立てによる影響を受けたかたちだが、経常利益は業績予想レンジの上値に近い前年比22・8%減の579億円、当期純利益は予想レンジをわずかに下回る前年比5・1%増の220億円となった。のれん償却影響を除く1株当たり当期純利益(EPS)は前年比23・5%増の112円。ジョウユウの問題が懸念されていたが、配当については公表していた予想から変更せず、下期の配当額は30円、通期で60円と決定した。
 同社は2016年3月期より国際会計基準(IFRS)を正式に適用する予定だ。同期の業績については、IFRS基準で売上高1兆9300億円、事業利益(日本の会計基準の営業利益)は750億円、当期純利益は225億円と予想している。社長兼CEOの藤森氏は「昨年4月の消費税率引き上げの影響を受けたものの、当社の中核事業が強固であることを示すだけの業績を達成できたと思っています。ジョウユウの影響はありますが、当社の堅調なテクノロジービジネスを、優れた本社機能が横串を刺して強力に支える体制によって、投資家をはじめとするステークホルダーの皆さまに魅力ある価値を提供できると確信しています。この取り組みをさらに進め、2016年3月期には売上高1兆9300億円を実現できると予想しています」とコメントしている。
 6月3日発表の通り、ジョウユウによる破産手続開始の申立てにより、同社の2014年3月期および15年3月期の損失合計は332億円に達した。これに伴い14年3月期の当期純利益は238億円引き下げ、210億円に訂正された。さらに16年3月期に最大約330億円の特別損失(当期純利益に与える影響はマイナス220億円)を計上する可能性を示唆している。同社は藤森氏を委員長とする「社内調査委員会」を6月3日付で設置。外部専門家の援助を得ながら調査を継続し、判明した事実に基づき再発防止策を策定、法的措置も併せて検討する。また、ガバナンス強化の一環として、世界レベルでグループ全体を対象とする全社ビジネス監査組織(コーポレートオーディットスタッフ)を構築。内部統制に必要な人員配置も行うとしている。さらに同社取締役会は、執行役による社内調査の結果を検証し業務執行を適切に監督する観点から、社外取締役および同社と利害関係のない外部有識者で構成され取締役会に報告義務を持つ「特別調査委員会」を6月8日付で設置することを決議した。
 株主還元について同社は「のれん償却の影響を除く連結ベースでの配当性向30%以上を維持」との配当方針を継続。2015年3月期の、のれん償却を除く配当性向は53・7%、16年度は101%(日本の会計基準)を見込んでおり、年間で1株当たり60円の配当を維持する。自己株式取得については資金状況や株価水準を判断し機動的に実施する方針だ。
 グローバル事業の収益寄与の拡大に加え、業務効率の改善とバランスシートの最適化を図ったことが、同社の業績に大きく貢献した。フリーキャッシュフローは前年比1445億円増を達成。強力なキャッシュフロー管理と業務の効率化を通じて、2016年3月期までに1000億円のキャッシュを創出し、キャッシュコンバージョンサイクルを13年9月の90・3日から、17年3月までに55日へと短縮することを同社は目標としている。
 藤森氏は「私たちは真のグローバル企業となる段階に入りました。さまざまな業務を各テクノロジービジネスに統合し、これらの新しいビジネスが持つ規模の経済効果を生かし、各国での成功を世界各地に横展開し成長する極めて重要で新たなステージが始まります」と力強くコメントしている。
全国13会場でフォーラム開催
“いい住まい・いい暮らし”を提案
LIXIL 高性能窓の普及促進に努める

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は4月28日、名古屋市熱田区にある名古屋国際会議場白鳥ホールにて、建築関連のプロデューサーを対象に、同社の考えるいい住まい・いい暮らし≠提案する『Good Living フォーラム 2015 in 名古屋』を開催した。本フォーラムは3月10日の仙台会場(夢メッセみやぎ)を皮切りに、全国13都市にて順次開催されている。名古屋会場への来場者数は375社・約800人を記録し、大変な賑わいを見せていた。
 同社は、これまで窓のリーディングカンパニー≠ニして高性能窓の開発ならびに普及促進に努めてきた。その一環として、同社では初となる本フォーラムを開催することとなった。会場には、業界一スリムなフレームで、かつ世界トップクラスの断熱性能を実現した高性能樹脂窓「エルスターX」(1月発売)や、高い採光性と眺望性に加え、樹脂窓と同等の断熱性能も実現した高性能ハイブリッド窓「サーモスX」(3月発売)の実機が展示され、同社スタッフによるプレゼンテーションなどが行われたが、多くの来場者がその場に足を止め、熱心に説明に耳を傾けていた。
 また、当日はLIXILジャパンカンパニー社長の白井春雄氏も来場。白井氏は挨拶の中で「日本全体が量から質の時代へと移行した昨今、暮らしに関わる私たちの使命は、ただ暮らすだけの住宅ではなく、健康的で資産価値の下がらない住まいを提供することだと思います。我が社ではいい住まい、いい暮らし≠まずは窓から変えていこうと考え、今後も新製品の開発や普及促進に努めてまいります」とコメントした。
 日本エネルギーパス協会代表理事の今泉太爾氏を講師に迎えた特別セミナー『高性能住宅におけるこれからのビジネスの可能性について』も併せて開催され、来場者全員が改めて、日本の住宅の高性能化における意義を再確認することのできたフォーラムだった。

強力スチームで除菌から汚れの洗い流しまで
業務用スチームクリーナー
ケルヒャージャパン 『SG4/4』 7月1日発売

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡大和町松坂平3‐2)は、強力スチームで除菌から汚れの洗い流しまで幅広く活躍する業務用スチームクリーナー『SG4/4』を7月1日より発売する。
 「SG4/4」は、これまでの同社業務用スチームクリーナーと比べて、スチームの吐出圧力が0・32MPaから0・4MPaにアップし、きめ細やかなスチームを強力噴射することで、洗浄能力が大幅に高まった。さらにヨーロッパの除菌テストにおいて、99・999%の除去率(独エンダース&パートナーズ研究所のテスト結果)が確認されたという。
 スチームだけでなく熱湯の吐出もできるため、除菌から汚れの洗い流しまで可能。汚れにあわせて吐出量を無段階調整できるため、幅広い用途に活躍する。また、ボイラーに自動給水するサブタンクを搭載した2タンクシステムにより、作業を中断せず効率よく連続作業ができる。
 ボイラー空焚き防止センサー、安全バルブを装備し、さらに本体と手元の2つのスイッチを押さないと吐出しない万全の安全設計。電源ケーブルをまとめるガイド、ノズルなど小物収納スペース、アクセサリー用のバッグなど保管時の収納性も向上させた。
 主な清掃シーンとして、各種工場での設備・機械・パーツの洗浄、自動車のシートなど車内洗浄、イス・壁・カーペット等のヤニや油除去、飲食店・スーパーの厨房洗浄、加えて水回りやドアノブ、ベビーシート(おむつ交換台)等の洗浄・除菌が想定されている。
 価格は15万5千円(税抜)。
 【製品仕様】
▽動力=単相100V
▽ヒーター出力=1500W
▽スチーム吐出量(最大)=82g/分
▽吐出圧力(最大)=0・4MPa
▽ボイラータンク加熱温度=最高145℃
▽タンク容量=4・4L(ボイラー=2・0L、サブタンク=2・4L、タンク実容量=4L)
▽ヒートタイム=約15分※タンク満タン時
▽電源コード長=3m
▽寸法(長さ×幅×高さ)=475mm×320mm×275mm
▽質量=8・0kg
▽標準装備品=ホース一体型ヘッド(ホース長さ2・5m)、パイプ(0・5m×2本)、フロアノズル(ブラシ付、ブラシ無し、各ノズル用カバー1枚付)、ハンドブラシ(ハンドブラシ用カバー1枚付)、ノズルヘッド(長短各1個)、ポイントブラシ1個、ノズルセット(延長ノズル、スポットノズル)、じょうご、アクセサリー収納用バック
 製品などについての問い合わせは、ケルヒャージャパン、フリーコール0120‐60‐3140、E-mail=contact@karcher.co.jpへ。

新社長に鈴木達彦氏
鈴商 惟史社長は会長に
 機械工具商社の鈴商(本
社=岐阜県中津川市東宮町1‐13)では6月、代表取締役社長の鈴木惟史氏が会長に就き、後任の代表取締役社長に長男の達彦氏が就任した。
 新社長の達彦氏は、昭和50年9月17日生まれ、中津川市出身。中京商業高等学校卒業後アメリカへ留学し、ワシントン州にあるピアス・カレッジで4年間学ぶ。その後、日立ツール(現・三菱日立ツール)、NaITOで業界での経験を積み、平成13年鈴商に入社、現在に至っている。
 鈴商は機械工具・切削工具・エア機器・伝動装置の専門商社として岐阜の製造業を支え、今年4月に創業60周年を迎えた。主要販売商品は、切削工具・エア機器・油圧機器・ベアリング・測定機器・工作機械・ツーリング・ねじ・什器・輸入機械・電機機器など。

三菱切削工具のさらなる拡販へ
会員と三菱つなぐ役割強化
梅村本店 第53回中部菱梅会を開催

 梅村本店(社長=梅村龍盛氏、本社=名古屋市中川区四女子町1‐27)を中心に、傘下の販売店とメーカーの三菱マテリアルが集う「第53回中部菱梅会」(会長=服部利一郎氏・服部商会会長)が5月24、25の両日、長野県茅野市のリゾートホテル蓼科で開催され、会員ら40名が参加して三菱切削工具の拡販に一層努めることを確認し合った。
 初日に開かれた総会は富永真二梅村本店営業部次長の司会進行で進められ、はじめに梅村社長が、菱梅会への参加と日頃の愛顧に対して御礼を述べた後、「私たち梅村本店は、中部菱梅会の会員の皆様と三菱マテリアル様とをつなぐ、より接合力を持った存在にならなければならないと思っています。そのためにも本日ご参加の会員の皆様との連携を一層密にして、三菱マテリアル様の切削工具の拡販に努めてまいる所存です。皆様のお力添えを賜りますようお願いをいたします。この第53回中部菱梅会より弊社のスタッフも初参加が3名と、様変わりをしています。今後も宜しくお願いいたします」と挨拶。
 続いて服部中部菱梅会会長が「第53回中部菱梅会に多数の方々のご参加をいただきまして誠にありがとうございます。また本日は、三菱マテリアルより潮田営業本部流通営業部長はじめ幹部の方々においでいただき、誠にありがとうございます。昨年のことですが、菱梅会会員を対象に三菱マテリアル商品拡販のセールを実施させていただいたところ、二桁の伸びをいたしました。これも皆様のご協力のお蔭と感謝いたします。今年も5月の21日より1か月間、セールを行っていますのでご協力のほど宜しくお願いいたします。私ごとですが、5月16日に三菱マテリアル岐阜製作所へお客様と一緒に行って工場見学をさせていただきました。おもてなしの気持ちで各部署の方々がきめ細かく丁寧に対応してくださいました。素晴らしい岐阜製作所ですので、会員の皆様もお客様を連れて工場見学をされましたら、お客様も喜ばれるのではないかと存じます。今後とも、会の活動にご協力を賜りますようお願いいたします」と挨拶した。
 潮田良一三菱マテリアル加工事業カンパニー営業本部流通営業部長は挨拶で「平素は、梅村本店様を通じて会員の皆様には三菱マテリアルの切削工具の拡販に多大なるご尽力を賜りまして、誠にありがとうございます。5月21日から6月20日までの1か月間、中部菱梅会セールを開催させていただいております。なお一層の拡販にご尽力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げる次第です。三菱マテリアルの体制が少し変更になりましたので、ご報告します。今まで加工事業カンパニーの中に超硬製品事業部があるという事業部制をとっていましたが、昨年の10月から本部制に変更され加工事業カンパニー=超硬製品となり、その中に営業本部、製造本部、開発本部、品質保証本部、加えてロジスティック本部を置く5本部制となりました。昨年来からの方針であります、『三菱の総力を挙げて、お客様の声にスピーディにお応えする』。三菱の総合力をスピーディに発揮できるようにするために、本部制に移行しました。まだまだ皆様の声に充分にお応えできているという形にはなっていませんが、諦めずにどしどしお声掛けをいただきたいと思っています。また、日立ツールの株式の51%を取得して、4月1日から三菱マテリアルグループとして新たに『三菱日立ツール』という形で再スタートを切っています。三菱マテリアルグループにはなりましたが、100%ではないので三菱日立ツールと私たちとは競争相手、負けるわけにはまいりません。堀江が副部長になり、私と共に皆様の拡販にご協力させていただく新体制となりました。今まで以上のご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします」と同社の新体制など現況について報告し協力をお願いした。
 当日参加した梅村本店の営業幹部スタッフが紹介された後、山田浩中部菱梅会副会長(コジマ・フジ通商社長)による乾杯の発声で懇親の場となった。
 メーカーも交えて和やかに親睦を深め、堀江猛夫三菱マテリアル加工事業カンパニー営業本部流通営業部副部長の中締めで、この日はお開きとなった。
 翌日は、観光組とゴルフ組とに分かれてそれぞれ交流を図り、観光組は上諏訪神社、元善光寺の参拝などをして信州の春を満喫した。
 一方のゴルフ組は、蓼科高原カントリークラブでのゴルフを楽しんだ。上位入賞は次の皆さん。
▽優勝=潮田良一氏(三菱マテリアル)N67・8H31・2
▽準優勝=杉原寛尚氏(栄機工)N69・0H18・0
▽3位=波羅密文彦氏(ハラミツ商店)N69・8H13・2
▽ベストグロス=梅村龍盛氏(梅村本店)82