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2012年(平成24年)8月
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2012年8月5日(日) 2462号
キッツを招きバルブ部会
研修会の行き先は香港・マカオに
静岡県管工機材商組合 7月理事会を開催
 
 静岡県管工機材商組合(理事長=村松孝一氏・村松商店社長)では、7月5日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において「7月度定例理事会」を利用して、「バルブ部会」を開き、キッツを招いて「2012年3月期連結決算と東海営業所の概況について」と「各種新製品」について、中部支社東海営業所の上杉所長より解説してもらった。
 理事会での、審議事項は次の通り。
▽第1号議案=秋の研修会(旅行)の件
 研修会担当の伊藤顧問(沼津管材会長)から、11月21日〜24日まで三泊四日香港・マカオに決定と報告された。
▽第2号議案=管機連(全国管工機材商業連合会)報告
 6月13日にグランドアーク半蔵門にて、役員会、総会、講演会、懇親会を開催した。役員改選があり、一瀬克彦新会長(大阪組合)、橋本政昭新副会長(東京組合)、恩地秀直新副会長(大阪組合)、小川信副会長(愛知組合、重任)が承認された。「取引改善に関する指針」6項目を採択した。
▽第3号議案=役員会ゴルフの件 7月31日に浜岡で開催
 バルブ部会の主な内容は次の通り。
 キッツの2012年3月期連結決算は、増収減益となった。売上高は前期比2.3%増の1,084億4,600万円、営業利益は需要低迷の中、価格競争の激化や円高の影響により販売価格が下落したことで、前期比26.9%減の46億3.800百万円、当期純利益は、前連結会計年度において計上した特別損失があり、前期比19%減の24億8,000万円となった。来期は57.2%増の39億円を見込む。
 バルブ事業は食品・製紙、ガス、火力発電向けが伸び、3.8%の増加となった。東海営業所管轄の静岡県内では、震災後の仮需と医療器具の装置メーカーが多く、仮需がありSUSが増えている。東海営業所の売上げの三割強をSUSとBC弁が占め、伸びている。
 新製品の機器組込用電動ボール弁/ESシリーズ(ぷちケルモ)は、工具なしでアクチュエータ脱着可能という新機能が付き、軽量コンパクト。また静岡市仕様のメーターユニットや、緊急遮断システムが紹介された。

災害時材料供給協定締結へ
24年度行事担当理事を選任
岐阜県管工機材商組合 7月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)は、7月5日午後5時より岐阜市長良川河岬の岐阜グランドホテルにおいて7月定例理事会を開催し、通常総会後初の理事会として今年度の担当理事を選任した。また、岐阜県管設備工業協同組合との災害時の材料供給に関する協定の締結に向けて検討した。
 当日審議された議案は次の通り。
■第1号議案=第35回通常総会報告の件
 去る5月29日に岐阜グランドホテルで開催。森嶋理事長より「全理事役員が留任となり、もう一期このメンバーで進めていくことになりました。後進を育てながら頑張っていきたい。理事の皆様のご協力をお願いいたします」との言葉があり、収支報告が行われた。
■第2号議案=全国管工機材商業連合会(管機連)総会の件
 6月13日、東京で開催され、全国十二組合から百名ほどが出席した。役員改選で大阪組合の一瀬克彦氏(一ノ瀬社長)が新会長に就任。総会後の講演会では、松永和夫前経済産業省事務次官が「今後のエネルギーの展望」と題して講演した。当日参加した森嶋理事長が報告した。
■第3号議案=岐阜県管設備工業協同組合との業務協定の件
 災害時における復旧のための材料供給について、「材料供給に関する協定書」(業務協定)を交わしたいとする岐阜県管設備工業協同組合の申し入れに対し、協定を締結する方向で今後詳細を整えることが承認された。
■第4号議案=平成24年度行事担当理事選任の件
・平成25年賀詞交歓会=山田芳弘氏(関建材社長)[司会進行]
・全員例会(10月、愛知展示会参覧)=木曜会が主体となり参加人員を募集する
・全員例会(来年2月)=森嶋靖雄氏(大東会長)[講師選定]
・ゴルフ部会(10月後半)=廣瀬功氏(瓶由社長)
 次回理事会は、9月4日午後5時より岐阜グランドホテルで開催される予定。

11月にタイのメタレックス視察へ
研修会は2月に予定
名機工同友会 6月例会を開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、6月26日午後6時30分より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、6月例会を開催した。
 冒頭、田中会長が「5月24日に愛知県機械工具商業協同組合の総会があり、35名の理事の内、7名が私ども名機工同友会のメンバーでした。業界から注目を集める会ではないかと思っております。また、来年の10月22日に全機工連の愛知大会が開催されます。これはメカトロテック2013の開幕前日となります。色々企画を吟味しながら会合がもたれます。岐阜、三重の理事の方々と一緒になって取り組んでいきたい。この業界の一大イベントが成功するように、業界人として協力をお願いいたします」と挨拶。
 各部報告では、新規事業部の吉野部長(吉野機械工具社長)より共同購入品の実績が報告され、続いて経営対策部の小島部長(小島商店社長)からは今年度の後半(来年2月)を目途に研修会の開催を予定していると伝えられた。
 厚生部は青木部長(ビーティーティー社長)より、総会時に決議された旅行会について、11月22日から三泊四日の予定で、タイで開催される工作機械・工具・金属加工技術の国際展示会「メタレックス2012」の見学を兼ねて実施することが発表され、詳細を旅行社の天野ディパーチャーズ社長が説明した。旅行費用などについても意見交換が行われ、今後も引き続き内容を検討していくこととなった。
 情報交換会に移り、@社員の「職務能力」及び「成果」に対する評価についてA社長としてのモチベーション維持やUPについてB接待ゴルフ対策・ゴルフ上達法Cその他、近況報告―をテーマに参加者から意見が述べられた。
 @については、「成果を上げたグループにはボーナスを多く出す仕組みを取っている。資格取得を提唱して、会社に有用な資格と認めた場合は一資格に付き、給与にプラスして支給している」「個人単位のノルマは設定していないが、会社全体の目標数字を設け、それに向けて全体で達成するようにしている。また、利益のでる新しい商材を見つけ、積極的に販売したり、メーカーと共に同行PRを一生懸命にする等といった、仕事に取り組む姿勢を評価する」「成果については、ボーナスで差をつけている。個人の粗利とグループの成果で評価している。セミナーや商品の勉強会、展示会に積極的に参加したり、仕事に関する書籍を読むことを点数化して評価している」など。
 Bについては、「ゴルフをする場合は『上手くても一緒に回りたくないと言われないように』と父から言われ、下手でも楽しく回れることが一番だと思っている」「上手くなるには、ゴルフが好きか嫌いかではないか。また、上手でマナーの良いプレーヤーと回るのが良いのではと感じている」など。

「セコ・ニュース2012-1」
新製品発表会を開催
セコ・ツールズ・ジャパン 牧野フライス製作所にて

 セコ・ツールズ・ジャパン(社長=松田剛一氏、本社=東京都大田区)は、2012年度上半期の新製品発表会「セコ・ニュース2012-1」を関東地区と甲信越地区向けに開催した。
 関東地区は6月8日、工作機械大手メーカーである牧野フライス製作所の協力の下、同社目黒区にある加工技術センターにて切削実演を伴う実施となった。工作機械メーカーとの切削実演を伴う新製品発表会は初。新製品工具を工作機械D500およびV56iに搭載させ、様々な加工方法をユーザー向けに紹介。集客数は、見込数を超え、73名(内訳=エンドユーザー35名、販売代理店28名、報道関係者10名)に上り会場は賑わいを見せた。
 一方、甲信越地区向けは6月12日、長野県上田市の上田東急インにて開催。集客数は117名でエンドユーザーが七割を占めた。
 「新製品における新しい加工技術の提案」、および「生産性の向上とコスト低減の提案」について、加工技術部の担当者が紹介し、新製品を使って如何に生産性の高い加工を実現するかPR強化した。
 また、セコ・イタリアから発電部門のIAE(インターナショナル・アプリケーション・エクスパート)担当者が来日し、グローバルな活動内容を紹介し、同社の世界的なネットワークについてのブランド力を強化した。
 新製品は、次の通り。【ねじ切り加工】従来のTHREADMASTER(スレッドマスター)のファミリーが拡張され、一回の加工でドリル加工、面取りおよびねじ切り穴加工が出来るDrilling Threadmaster(略してDTM)【旋削加工】超重切削粗加工向けの新しいジオメトリを備えた各種チップ(RCMX,LNMX,SCMT,SNMM)およびホルダのラインナップが拡張。新しいジオメトリ(RR93,RR96,RR97)の各種チップおよびホルダは、発電、造船、鉄鋼および鉄道の産業などの重工業に対応可能【フライス加工】幅広の溝加工が可能なサイドカッタ335・25、正面フライス加工用カッタDouble Octomillの小型版05シリーズ、超微粒子構造で靭性と耐摩耗性に優れたねじ切りフライス加工用新型サーメット材種MP1020、多刃が特長で切り屑コントロールにより工具寿命の延長が可能なJABRO SOLID JS554(3C)、主にチタン合金粗加工用で航空産業向けに最適なJABRO JCO710 HSS-Coシリーズを発表【穴加工】PERFOMAXスローアウェイ式ドリル用の新たなDURATOMIC材種、DP3000およびSECO CAPTO用ボーリングヘッド750型および780型を発表した。

新たな1歩を踏み出して
第18回元浜会を開催
村松商店 仕入先200余名が参集

 配管材料・住宅設備機器卸売り会社の村松商店(社長=村松孝一氏・本社=浜松市東区)7月6日午後5時より、浜松駅に隣接するオークラアクトシティ浜松において「第18回元浜会」を開催し、同社の仕入先200名余りを迎えて盛大に行われた。
 村松社長がグランドピアノで奏でる「サムホエア・アウト・ゼア」の豊かな音色が会場内いっぱいに響く中、出席者を迎えて開演した。
 村松専務が司会を務め、今年設立61年を迎え、新たな一歩を踏み出すとともに元浜会も18回開催できたことに御礼を述べた。
 挨拶に臨んだ村松社長は出席者に御礼を述べた後、2012年3月期決算は、売上げが一割増え、増収増益決算を迎えることができたと報告し、感謝の意を表した。
 「売れそうな製品は積極的に商材を広げて販売していく方針をとった結果、管工機材の周辺機器も売上げが伸びました。今日ご参加の皆様が方針に共鳴していただいたおかげです。今後もやれることは積極的に行い数字を上げていきますので、メーカーや商社の皆様はどうか我々にご教示をお願い致します」と述べた。
 さらに「県内の経済環境は、工場の海外移転や公共工事の減少など引き続き足元がよくないですが、一緒になって困難を乗り越え業績を上げていきましょう」と決意を表明した。
 来賓を代表して、栗本鐵工所の串田常務取締役は、「昨年60周年を迎えられたということで、一般的に企業の寿命は30年と言われますが、これを伸ばして生き抜いてこられたのは、社長様のお人柄と、明るくて誠実な社風。並びに一番大きいのは、環境の変化に対してチームワークで苦しいところも乗り越えられたからだと思います。我々もチームワークの中に入ってWinwinの関係で両者が満足のいく成果を上げていきたい」と益々の発展を祈念した。
 乾杯の発声は古島の北垣社長が務めた。古島社長は「元浜会は重ねるごとに参加者も増えて盛大になってみえます。誠実な経営がそうさせているのだと思います」と称えて、声高らかに乾杯した。
 会場内にはうなぎパイつめ放題の特設コーナーが置かれて参加者に大人気であった他、各テーブルの上には村松社長が日本全国から収集した焼酎が置かれ、各自で味わっていた。さらに「魔王」や「八起」などの高級酒がほぼ全員に当たったジャンケン大会は大いに盛り上がった。
 終始和やかに歓談に興じ、オータケの吉川社長が中締めをして盛況の内にお開きとなった。

TOTO新製品
システムバスルーム「サザナ」
ゆりかごのような新浴槽

 TOTOは、使いやすさと美しさを追求し『気持ちよさ』にこだわって新しく生まれ変わったシステムバスルーム新「サザナ」を8月1日に発売した。
 新「サザナ」は、使いやすさと美しさを追求し『気持ちよさ』にこだわったバスルーム。ゆりかごに包まれるような新感覚の「クレイドル浴槽」をはじめ、入浴感と節水を両立させた「ラウンド浴槽」、洗い場側にゆったりと張り出し、ゆとりのある「ワイド浴槽」など浴槽を一新する他、ゆったりと腰掛けられるベンチカウンターの付いたタイプも新しく品揃えした。
 また、翌朝には乾いて柔らかい踏み心地の「ほっカラリ床」、4時間たっても温度の低下を2・5℃以内に抑える「魔法びん浴槽(JIS高断熱浴槽準拠)」、量感は損なわずに節水できる「エアインシャワー」など、好評の機能を標準搭載している。
 主な新商品の特長
@『気持ちよさ』にこだわった新浴槽
 「クレイドル浴槽」「ラウンド浴槽」「ワイド浴槽」「スクエア浴槽」「スーパーワイド浴槽」
A腰を掛けられ浴槽への移動や立ち座りの動作が楽におこなえる「ベンチカウンター(Fタイプ)」
B上からと正面からの二方向から操作が出来る「2WAYタッチ水栓」
マンションリモデルバスルーム用
ひろがるWF
ほっカラリ床シリーズ

 TOTOは、使いやすさと美しさを追求し『気持ちよさ』にこだわったマンションリモデルバスルーム新シリーズ「ひろがるWFほっカラリ床シリーズ」を8月1日に発売した。
 発売するマンションリモデルバスルームの新シリーズ「ひろがるWFほっカラリ床シリーズ」は、使いやすさと美しさを追求し『気持ちよさ』にこだわったバスルーム。
 ゆりかごに包まれるような新感覚の「クレイドル浴槽」をはじめ、入浴感と節水を両立させた「ラウンド浴槽」、洗い場側にゆったりと張り出し、ゆとりのある「ワイド浴槽」など浴槽を一新する他、W断熱構造の「ほっカラリ床」や四時間たっても温度の低下を2・5℃以内に抑える「魔法びん浴槽(JIS高断熱浴槽準拠)」、量感は損なわずに節水できる「エアインシャワー」を標準搭載している。
 主な新商品の特長
 @『気持ちよさ』にこだわった新浴槽 「クレイドル浴槽」「ラウンド浴槽」、「ワイド浴槽」
 A腰を掛けられ浴槽への移動や立ち座りの動作が楽におこなえる 「ベンチカウンター(Fタイプ)」

西垣ポンプ製造新製品
弁なし自吸式ポンプ
「PYS4-108E」

 ステンレス製渦巻ポンプを中心に、特殊材質や特殊仕様などユーザーのニーズに合わせて製作する西垣ポンプ製造(社長=西垣功一氏)はこのほど、弁なし自吸式ポンプ「PYS4-108E」を開発した。
 「PYS4-108E」は、サイフォンカット構造を採用することにより吸水弁をなくしても自吸できる構造とした。
 また、軸封部へカスタムシール方式の採用、特殊セミオープン採用でスラッジ液に対応可能、エアーロックレスポンプとして利用可能などの特長がある。
 製品に関する問い合わせは、【本社・岐阜県羽島郡笠松町美笠通3-12-1、TEL058-388-3531】まで。

中部グランドフェア2012
機工部門の取組方針を説明
ユアサ商事 成功に向け決起大会開く

 中部グランドフェア2012機工関係部門の説明会・決起大会が7月12日午後5時より名古屋市東区のメルパルク名古屋で開催され、主催、出展を予定する企業などから230名が参加した。
 今年のグランドフェアのキャンペーンテーマは「Cool Earth Challenge! いま歩き出す、産業とくらしの新しいカタチへ」。7月6〜7日に幕張メッセ(千葉県)で開かれた関東グランドフェアを皮切りに、関西、九州、中部、東北の各地域で順次開催される。中部は9月21日〜22日、ポートメッセなごやでの開催となる。
 説明会の冒頭、長谷川ユアサ商事中部支社長は挨拶で中部グランドフェア2012の概要について話した。
 「今年もエコテーマゾーンを設営し、省エネ提案、トータル施工をアピールしていきたいと考えています。エコハウス、エコファクトリー、エココンストラクション、エコエネルギーの四つのゾーンに分けて、最も効率的なプランを提案していきたい。昨年同様、インカムを使用した商品説明も予定しています」
 今回新たに取り組むのが、ビルのエネルギー管理システムBEMS(ベムス)の提案。ユアサ商事は、中小ビルの高圧小口需要家向けに、その節電・省エネを推進するために経済産業省が公募した、BEMSアグリゲータに採択されたことにより、BEMS導入の提案と補助金申請を行う。BEMSアグリゲータを通じて導入した場合、補助金が支給される仕組み。グランドフェア当日には、BEMSによる節電・省エネ対策セミナーも開催される。
 中部グランドフェア2012の目標は受注金額140億円、来場者数9,800名。主催社数90社、出展メーカー数320社を予定している。
 長谷川支社長は、「環境商品に限らず、出展メーカー様には、最新の技術を取り入れた高精度、高効率の商品、その加工を実現する装置等の展示をお願いしたい。そして、来場者に満足していただけるグランドフェアにしていく所存です」と抱負を述べ、目標を達成するために事前の動向PRや製品説明会、販促企画に社員一丸となって取り組む姿勢を示し、主催社と出展メーカーに対してさらなる支援と協力をお願いした。
 続いて、主催社を代表して野崎常磐精機社長が挨拶に立ち「今、私たちは激動の世の中で、激動の日々を過ごしています。円高や株価、ユーロ、原発、消費税増税、製造業の海外移転の問題等々、私たち一人一人の努力だけでは解決できないものばかりです。だからといって、このまま待っているだけで良いのでしょうか。私たちには、ユーザー様を支え、進化発展させるといった使命があります。ユーザー様に喜んでもらい、感動を与えることも私たちの使命です。メーカー様にすばらしい技術があっても、品質の高い商品や新製品があっても、それを提案しサポートする商社がいなければ、ユーザー様は衰退していきます。その衰退を阻止すべく、メーカー様、ユアサ商事様、そして我々主催社が三位一体となり、知恵を絞りながら、この難局を乗り越えていかなければなりません。バブルの時のように、待っていても売れる時代は、もう終わりました。多くの商材を持つユアサ商事様の力をお借りして、守りではなく、攻めの営業をしていくことが大切です。各メーカー様が集結しているグランドフェアに招待をし、いつもとは違った空間で、じっくりと提案、接客をするのも一つです。多くの客先に足を運んでもらえるよう呼び掛けましょう。間もなく、ロンドンオリンピックが始まります。暗い話題が多い中、その期間だけは活気に満ち溢れます。代表に選ばれた者は、日の丸を背負い、日本のために頑張ります。グランドフェアも同じです。日頃ユアサ商事様にお世話になっている以上、ユアサという名前を背負い、この2日間、お客様のためだけではなく、ユアサ商事様への恩返し、ユアサ商事様のためにも、皆で力を合わせて盛り上げてまいりましょう。グランドフェアまで2カ月以上あります。ユアサ商事様、そしてメーカー様、万全の体制、準備をお願いいたします。大きな目標を立てるということは、それだけ多くの来場者に満足と感動を与え、喜んでもらいたいというユアサ商事様の切なる願いだと私は思っています。当日盛大に盛り上がりますことを祈念いたします」と述べた。
 このあと機工関係部門の工業機械部、機電部より詳細な取り組み内容の報告がなされ、説明会を終えた。
 グランドフェア決起大会では、鈴木ユアサ商事専務・工業マーケティング事業本部長が「今年も省エネ・省コスト・節電をテーマに、グランドフェアを開催させていただきます。原子力発電所の再稼働で、様々なご意見、困難がある中で、今年も大変暑い夏を迎えています。電力不足が明らかになっている今、昨年以上の省エネ・節電に工夫、対策をしていかなければなりません。また、この状況は恒常化するということを念頭において、将来を見据えた省エネ・節電対策に臨んでいかなければなりません。メーカーの皆様方にはこの問題を意識した商品をご提案していただきたいとお願いをしているところです。ちょうど先週、関東のグランドフェアが開催されまして、この意に沿った展示を実に多くのメーカー様に実行していただき、大変な好評をいただいたところです。また、従来のエコテーマゾーンをさらに充実して、中身を濃くして実行いたしました。大変見やすく、分かりやすい説明に心がけたこともあり、たくさんのお客様にこのテーマゾーンでのご見学をいただきました。時節柄、環境問題に対する非常に大きな関心があると感じました。法律で規制される部分、補助金制度の説明などを詳しくさせていただきましたが、新たな需要が喚起される絶好のチャンスが到来しているという考えもあります。東日本大震災以降、様々な困難、逆風にさらされている日本の製造業再生のためにも、またその底力を力強く踏み出していくためにも、新たな事業領域の創生が必要と考えています。この度のグランドフェアがその様なものの大きなきっかけとなればと期待しています。省エネ・節電の提案は待ったなしというところですが、加えて、省コスト対策をした生産財のご提案も、対外的な競争力強化を考えると不可避なことだと考えています。加工精度向上の提案などと合わせて、グランドフェアで提案していきたいと考えています。関東グランドフェアでは、ここ数年の当社の環境問題への取り組みを評価いただきまして、TBSテレビ並びに台湾のテレビ局が初日に終日取材に訪れたことを含めて、様々な分野でご評価をいただいています。我々社員一同、これを励みに、さらなる努力、研鑽いたしまして、メーカー様、販売店様と共存共栄の実を挙げてまいりたい。工業マーケット事業本部では、中部グランドフェアで69億8,000万円の受注目標、2,500名のご来場者を予定しています。主催社様、メーカー様から例年以上の申し込みをいただいており、大変緊張しています。期待に応えるように頑張ってまいる所存ですので、ご支援ご協力をお願いいたします」と挨拶。
 乾杯に際し、近藤大東通商社長が「(今年のグランドフェアは)例年より少し遅い開催です。従来の九月早々の開催ですと、お盆明けすぐ始まるという感があり、なかなかメーカーさんと同行PRもできないという感じがしておりました。今年は一カ月ほど時間があります。140億円の目標必達は当然、当日の売上分の倍増を目指して、皆さん共に頑張ってまいりましょう」と挨拶し力強く乾杯の音頭をとった。
 アトラクションのビンゴゲームで盛り上がり、グランドフェア成功に向けてのユアサ商事若手社員によるシュプレッヒコール、富田キトー名古屋営業部長の中締めで終了した。

次世代自動車と産業構造を考える
最新トレンドセミナー開催
TECH Biz EXPO2012プレイベント

 名古屋国際見本市委員会は、6月28日午後1時より名古屋市熱田区の名古屋市工業研究所において、「第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜」のプレイベントとして、最新トレンドセミナーを開催した。「次世代自動車と産業構造を考える〜これからの製造業に求められる技術とマネジメント〜」をテーマに五講演が行われ、280名を超える参加者が聴講した。
 開会にあたり、西部啓一名古屋産業振興公社理事長、大橋良輔中部経済産業局地域経済部長、黒岩恵ESD21会長が主催者、共催者を代表して挨拶、セミナーに入った。
 当日の講演は@小島プレス工業技監でテクノハマ社長の小川正則氏による「同時多段成形技術『提灯成形』による自工程完結ライン造り」Aデンソー生産技術部PALAP事業プロジェクト室担当係長・清水元規氏の「電子部品を内蔵した基板を1回のプレスで完結させる製造プロセスの開発〜第4回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞案件〜」BESD21顧問・理事の鈴木明夫氏による海外最新情報「ミャンマー驚きの現地事情報告」Cエイベックス会長・加藤明彦氏の「持続可能な自動車産業の技術開発、人材育成〜社員の成長が、会社発展のカギ〜」DESD21会長で九州工業大学大学院情報工学府客員教授の黒岩恵氏による「EV/PHVの普及と東アジアの台頭における自動車産業の構造変化と対応」。
 なお、9月13日にも名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)において「これからの自動車産業とものづくりを考える〜ドイツ、中国、日本の部材軽量化のための塑性加工技術〜」をテーマにしたプレイベント、国際フォーラム2012の開催が予定され、ドイツ、中国の専門家から現況を聞くとともに、日本の自動車メーカーの技術動向と比較、今後日本が挑戦すべき技術分野などを議論する。
【TECH Biz EXPO 2012概要】
・開催趣旨=新しい産業における技術的課題を解決するために、時々のテーマに基づく企画展示と高度な技術講演会を併催し、プロダクトイノベーションを促すことを目的に、名古屋国際見本市委員会が大学・公的研究機関・業界団体と連携し、自動車・航空機産業など世界をリードする「ものづくり」の中核都市「名古屋」で開催する見本市。
・主催=名古屋国際見本市委員会(構成=名古屋市・愛知県・名古屋商工会議所・日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター・名古屋産業振興公社)
・後援=経済産業省・外務省、文部科学省(一部申請中)
・開催日時=平成24年11月28日〜30日午前10時〜午後5時
・開催場所=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
・開催テーマ=「モビリティ(次世代自動車)の電動化」「車体・部材の軽量化」「エネルギーの効率化」「レーザー、フォトンなど光加工技術」
・出展分野=輸送機器の電動化、電池技術▽新素材と最新加工技術▽新生産システム▽品質管理マネジメントシステム▽スマートテクノロジー▽応用製品▽知財・技術シーズなど

来年の全国大会の成功に向け
全員が幹事となり一致協力
中部青年やまずみ会 平成24年度総会を開催

 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京都中央区)の中部青年やまずみ会(会長=大竹裕氏・大竹建機産業社長)は、6月27日午後3時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、平成24年度総会を開催した。
 総会は植草ユアサ商事中部支社管理部部長の司会で進行され、はじめに大竹会長が「昨年会長に指名され、皆様のご協力により何とか一年を終えることができました。深く感謝しております。昨日(6月26日)は衆院で消費税の増税が可決されました。その途端に、民主党はほとんど分裂状態になりました。また、ヨーロッパでは金融不安から、ギリシャがユーロ圏から脱落するとかしないとか、なかなか一つの団体が一枚岩になるのは難しいことです。青年やまずみ会は来年で30年になるとのことです。当初は景気も結構よろしくて、海外研修とか、親睦会、勉強会が色々できました。現在のような景気になってきますと、色々な制約のある中で皆様の親睦を図りながら勉強をしていくことになり、一枚岩になっていくことも難しいかとは存じますが、私もお引き受けした以上は何とか少しでも楽しく実のある会にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。一つのことに向かって困難を乗り越えていく、この様に一生懸命やった絆は、強いものではないかと感じています。来年、青年やまずみ会の全国大会が中部の担当であります。大変かとは存じますが、これを成功裡に収めればより強い絆ができると思います。これから一年間、ご協力を願うことがあるかと存じますが、一緒に頑張っていきたいと思います」と挨拶。
 続いて長谷川ユアサ商事中部支社長が挨拶に立ち、日頃の愛顧と総会への参加に対しお礼を述べた後、ユアサ商事の近況について報告した。
 長谷川支社長は「日本の技術力は大変高いものがあり、今は円高で自動車業界がアジアを中心に海外に移転するという状況にはありますが、高い技術力が日本に残る産業もありますし、医療産業、航空宇宙産業は日本で大きくなる産業と言われています。日本に残る強い産業、弱い産業をしっかり見極めるのが今後のテーマになるのではないかと感じています。私どもの中期経営計画NEXTAGE2014は2年目になります。方針としては、コア事業の収益拡大、成長分野の開拓、そして経営基盤の強化を唱えています。中部支社においては、各部門の機能強化をすることによりシェアを伸ばしていく、業界のナンバーワンを目指すと共に、環境、特に節電を求められており、省エネ商品はじめ環境に優しい商品への取り組みを強化していきたいと考えています。各部門が、会員の皆様を対象とした商品勉強会や工場見学会を数多く計画実行して、シェア拡大を目指していきたいと存じます。今期の中部支社全体の売上目標を423億円としています。前年対比9%増と高い数字ではありますが、会員各社のご支援ご協力をいただき、この目標に邁進してまいりたい。さて、9月21日、22日には、中部グランドフェアを開催いたします。今年の全社テーマは『Cool Earth Challenge! いま歩き出す、産業とくらしの新しいカタチへ』。エコテーマゾーンを中心に環境を考えた新しい商材を数多く展示して、また各部門が来場したお客様に喜んでいただけるような企画を打ってまいります。来場者数9,800名、受注額140億円を目標に、皆様のご協力をいただきながら、社員一丸となって目標に向かって邁進してまいります。また、全国青年やまずみ会の総会をこの名古屋で開催いたします。今、役員さんを中心に色々アイデアを出してもらいながら企画を進めています。会員の皆様にもご意見をいただきながら、この大会を成功裡に、そして来ていただいた会員の皆様に喜んでもらえるような内容にしてまいりたいと存じます」と述べた。
 会員33社中17社出席、委任状15社、合計32社となり総会が成立すると宣言が行われた後、大竹会長を議長にして議事に入った。
 審議の結果、第1号議案=平成23年度事業報告、第2号議案=平成23年度会計報告並びに監査報告、第3号議案=平成24年度事業計画案、第4号議案=平成24年度予算案は、何れも原案どおり承認された。
 第5号議案=青年やまずみ会全国大会幹事団結成の件は、事務局より「隔年開催となっている青年やまずみ会全国大会は、来年度の平成25年に中部地域で開催されることが既に決まっている。それに基づいて、中部青年やまずみ会会員は全国大会の準備を進めるにあたり、全員参加による幹事団の結成をお願いし、また開催に向けての企画、役割をお願いしたい」と提案され、満場一致で承認された。
 総会後に行われた講演会では、元なでしこジャパンで現在は東京国際大学女子サッカー部監督の大竹七未(おおたけ・なみ)氏が「女子サッカー界に学ぶ〜チームマネジメント〜」と題して講演。
 講演会の後は、会場を移して懇親会が開かれ、倉地副会長(倉地常務)が「チームワークよくやれば、来年の全国大会は大丈夫と確信しております。今回はメンバーの方すべてが幹事団ということですので、お力添えの程をお願いいたします」と挨拶し、全国大会の成功を祈念して乾杯。歓談をするなどして和やかなひと時を過ごし、午後8時前に小川副会長(日本ベターリビング営業本部長)の中締めで終了した。
*   *
【講演要旨】
 小学校2年生から双子の姉妹とサッカーを始め、中学生で読売ベレーザ(現・日テレベレーザ)に入団して注目されるが故に、常に自分を律することに心がけ、また自分のパフォーマンスを100%出せることに心がけた。
 日テレベレーザは公式戦負けなしの強豪。前半にリードされていても、必ず勝てるという自信があった。これは、日本一を目指して一日一日、妥協もなく練習をしていることが元となっている。
 企業が支援をして、各チーム外国のトッププレーヤーを複数招へいしだした頃に、日本人だけのベレーザは勝てなくなった。チームのミーティングをはじめ一生懸命努力したが、勝てなくなると選手間もギクシャクしてくる。
 人は、旨くいかなくなった時、必ず人のせいにして文句が出てくる。良い時期はまとまるのも簡単だが、駄目になった時に良い方向に導くのは最も難しく、人間性が出る。人のせいにせずチームのベクトルを一致させることが大切だとサッカーを通じて知った。
 今のなでしこは、チームとして澤選手を中心に、オリンピックを逃したら一気に世の中から忘れ去られることを知っており、サッカーにおいて同じ気持ちで一つにまとまっている。
 監督が守ってくれる、旨くいったら選手を称えてくれ、何かミスがあっても責めない監督だったら、監督のために頑張りたいとか、安心してのびのびプレーができるという気持ちに変わっていく。選手はメンタルが大切で、怒られるからと怯えてやるのか、のびのび失敗してもチャレンジできるのかで、プレーが大きく変わっていく。
 現在大学の監督としてチームマネジメントで気をつけているのは、チームのメンバーの気持ちを一つにすることと、自分自身が監督なので、相手(選手)に掛ける言葉のチョイスを大切にしている。さらに全部自分が答えを言うのではなく、相手に考えさせること、考えて意見を言わせることを大事にしている。
 それぞれの選手にあった言葉で指導できることを継続していけるように、そして、自信と過信は紙一重という考えで、自分の言葉で選手の士気を落としていないか、また自分の言葉で皆がついてくるのであればと、常に毎日、自己反省をしながら一歩一歩勉強中だが、選手たちと向き合っている。
 チームマネジメントは本当に難しい。トップに立つ人は、苦労が絶えないだろう。叱る時でも、褒める時でも愛情を持って自分の心をしっかり見せれば、必ずどんな時でも下の者は気づいてくれるし、ついてきてくれると思っている。

ケーブル剥離が工具を使わず簡単に
作業時間を半分に短縮
イグス 「CFRIP」シリーズ

 イグスGmbHは、ドイツの工業見本市2012年ハノーバー・フェアで、エナジーチェーン(同社のケーブル保護管)専用可動ケーブル「チェーンフレックス」の外被剥離を簡単スピーディーに行う最新機能を紹介した。
 ケーブルの外被を手早く裂けるよう、剥離用テープ「CFRIP(CFリップ)」を外被もしくは内被の内側に組み込んだ。このテープによって、ケーブルの外被、特に高圧押し出し成型されたケーブルの外被の剥離作業が非常に簡単になった。
 CFRIPと呼ばれる特別なテープを引くだけで、洋服のファスナーを開ける感覚で、必要な長さだけケーブルの外被を開くことができる。この機能により、工事に携わるエンジニアの作業時間が半分に短縮されることに加え、作業用ツールが一切不要となることも大きな利点といえる。このケーブルは、組み込まれた剥離用テープが外被及び心線を傷つけることのないよう設計されているので、日々稼働し続ける設備で長年使用しても何ら問題はない。
 外被がPVC製の300Vケーブル「チェーンフレックスCF5」(剥離用テープは外被の内側に内蔵)及びシールド付「チェーンフレックスCF6」(剥離用テープは内被の内側に内蔵)を「CFRIP」シリーズとして今年の五月より提供している(在庫を切り替え中)。
 その他のケーブルにおいてもこの機能が利用できるよう準備を進めている。
 製品の詳細は、イグス(東京都墨田区錦糸1-2-1アルカセントラル15階)、TEL03-5819-2500、Eメールinfo@igus.co.jpまで。
 また、www.igus.de/de/CFRIPから「CFRIP」機能の使用方法をビデオで見ることができる。

切削工具新製品
高能率直角肩削りカッタ
『DoRec18』発売
タンガロイ 最大16mmの大切込みに対応

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、高能率直角肩削りカッタ「DoRec18」(ドゥーレック18)を7月3日に全国で発売した。
 「DoRec18」は、昨年発売し好評を博しているDoRec11形の大切込みタイプ。DoRec11の最大切込み9mmに対し、インサートサイズを大きくし、最大16mmまでの大切込みに対応している。
 また、DoRec11形のコンセプトをそのまま継承し、独創的な切れ刃形状によって切削抵抗を低減し、加工時の振動を抑え、スムーズな壁面加工を可能にしている。ワイパー切れ刃を備えているため、加工底面の粗さも良好。
 汎用のMJチップブレーカ付きインサートには、3種類の材種を設定し、鋼、ステンレスから、鋳鉄、耐熱鋼など、多種多様な被削材に対応できる。
 カッタボディには、シャンクタイプとボアタイプを設定し、用途に合わせた選択を可能にしている。
 これらの優れた性能を備えたインサートと幅広いホルダとの組み合わせにより、「DoRec18」は多様な被削材に対応する高能率直角肩削りカッタとして、ユーザーの生産性向上に大きく貢献する。
【主な特長】
・強靭な切れ刃を持つネガタイプインサートは最大16mmの切込みに対応でき、高送りと大切込みによるさらなる高能率加工を実現。
・経済的な両面4コーナ仕様インサートを採用。
・インサートには汎用性の高いMJブレーカを装備し、コーナRは、0.4,0.8,1.6,2.4の4種類を設定。
・インサート材種は、広い被削材に対応する汎用の「AH725」、ステンレス鋼用の「AH140」、鋳鉄加工に適した「AH120」の3種類。
・シャンクタイプは、工具径φ40mm、φ50mmの2アイテム、ボアタイプには、φ50mm〜160mmの6種類をラインナップ。
・工具径φ40mm〜φ125mmのカッタボディにエア穴を標準装備し、溝加工においても確実に切りくずを排出できる。
【主な形番と標準価格】
・ボディ(全8形番)
 EPQ18R040M32・0W03=4万400円(税込み4万2,420円)、TPQ18R050M22・OE03=4万7,900円(税込み5万295円)、TPQ18R160M50・8-09=9万2,200円(税込み9万6,810円)
・インサート(全12形番)
 LQMU180804PNER-MJ AH725=2,050円(税込み2,153円)
【販売見込み】
 初年度5億8,000万円

正面フライスカッタ『DoPent』用
サーメット材種『NS740』拡充
タンガロイ 加工面品位向上を実現

 タンガロイは、正面フライスカッタ「DoPent」(ドゥーペント)用インサートにサーメット材種「NS740」を追加し、7月2日に全国で発売した。
 「DoPent」は、発売以来好評を得ている五角形十コーナ仕様インサートを採用した経済的な正面フライスカッタ。これまでも外周研削仕様のインサートで、優れた加工寸法精度を実現している。今回さらに光沢のある加工面品位向上の要望に応えるべく、高靭性サーメット材種「NS740」をインサートラインナップに追加した。
 拡充する「NS740」は、独自のスケルトン強化技術によって硬さを保ちながら靱性の向上に成功したサーメット材種で、切削加工時に負荷の高いフライス加工に最適。この「NS740」を刃先強度の高い「DoPent」用インサートに適用することで、高送りによる高能率加工という「DoPent」本来の特長に加え、高い加工面品位という付加価値を追加することができる。
 「DoPent」シリーズは、サーメット材種を加え、幅広いラインナップでユーザーの生産性向上を強力にサポートする。
【主な特長】
 正面フライスカッタ「DoPent」
・経済的な五角形十コーナ仕様のインサートを採用。
・刃先強度の高いインサートと高剛性ボディとの組み合わせで、高送りによる高能率加工を実現。
 サーメット材種「NS740」
・加工面品位に優れた高靭性サーメット材種。
・独自のスケルトン強化技術によって、硬度と靭性を高いレベルで両立。
【主な形番と標準価格】
 PNCU0905GNER-MJ NS740=1,380円(税込み1,449円)、全追加アイテムは1形番
【販売見込み】
 初年度5,000万円

難削材加工用制振エンドミル
スマートミラクルエンドミルシリーズ発売
三菱マテリアルツールズ 高能率・長寿命を可能に

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-16-1)は、三菱マテリアルが開発・製造する、難削材加工用制振エンドミル「スマートミラクルエンドミルシリーズ」の販売を6月21日開始した。
 近年、航空機や医療などのさまざまな分野でステンレス鋼、チタン合金、耐熱・耐食合金といった難削材の使用が急増する中、「スマートミラクルエンドミル」は、低切削抵抗・良好な切りくず排出性能・びびりを抑制する制振形状により、難削材の加工で、従来工具に対して飛躍的な高能率化・長寿命化を可能にした。
【主な特長】
 @耐摩耗性が大幅に向上した新開発の(Al,Cr)N系コーティングと、膜表面平滑化処理新技術の「ZERO―μサーフェース」により、優れた耐溶着性と切りくず排出性、さらには切削抵抗の低減を実現し、難削材の高精度・高品位・長寿命な加工が可能。
 A今回商品化された三枚刃「VQ-MHZV」タイプは、ギャッシュ形状およびチップポケット形状の最適化による切りくず排出性の向上と高い工具剛性により、溝加工と同等の送り速度で、縦送り加工も可能。
【型番】
 VQ-MHZV(3枚刃スクエアエンドミル)50型番、VQ-MHV(4枚刃スクエアエンドミル)19型番、VQ-MHVRB(4枚刃ラジアスエンドミル)45型番
【標準価格】
 6,980円〜9万8,000円、〔代表型番〕VQMHZVD1000=1万7,800円(税込み1万8,690円)、VQMHVD1000=2万1,500円(税込み2万2,575円)、VQMHVRBD0600R030=1万7,400円(税込み1万8,270円)

鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種
「MC6025」を発売
三菱マテリアルツールズ 幅広い領域で安定した加工

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する、鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6025」のインサートの販売を6月21日開始した。
 自動車産業をはじめとする機械部品加工の現場では、生産性向上のために、刃先の突発的な欠損による生産ライン停止を防ぐことや加工時間の短縮に取り組んでいる。
 特に、CVDコーテッド超硬材種には、高速加工における工具の耐摩耗性および耐欠損性の向上に対する要求が一層強まってきている。
 「MC6025」は、耐摩耗性と耐欠損性を両立させる新開発のCVDコーティングと耐欠損性を大きく向上させた新開発超硬合金母材を採用しており、汎用グレードとして幅広い領域で安定した切削加工を可能にしている。
【主な特長】
 @新開発超硬合金の母材表面の最適化された強靭層が亀裂の進展を防ぐことで、耐欠損性に優れ、安定した切削加工が可能。
 A高い耐摩耗性を発揮する微細「TiCN層」と、優れた耐熱性を持つフラット「Al2O3層」の組み合わせにより耐摩耗性を向上させ、さらに極めて平滑な表面の「ブラック・スーパーイーブンコーティング」を適用することで溶着チッピング等の異常損傷を抑制し、長時間の安定した切削加工が可能。
 B鋼加工の軽切削領域に最適化されたLPブレーカと中切削領域に最適化されたMPブレーカに加え、中切削領域から荒切削領域まで幅広い切りくず処理を実現するRPブレーカとの組み合わせで商品化。
【型番】
 インサート165型番
【標準価格】
 インサート670円〜2,400円、〔代表型番〕CNMG120408-MP=850円(税込み893円)、DNMG150412-RP=1,180円(税込み1,239円)

若い人達に組合で親睦を
図ることの大切さを伝えたい
三重県機械工具商組合
新理事長 中村信通氏(ナック社長)

 本年5月、初代伊藤紀昌氏(大信工機)から引継ぎ、三重県機械工具商組合第二代理事長に就任。
 同組合は、三重県機械工具商協同組合として17年間の活動を経て、昨年、組織形態の見直しを図り、法人格をなくした新組織へと生まれ変わった。中村氏は旧組合でも2001年から一期二年、理事長を務めており、十年ぶりの返り咲きとなる。
 「会員会社での代変わりが進む中、若い人達が当初の我々のような感覚をもって、三重県でこの組合を盛り上げていこうという意気込みをどこまでもってもらえるだろうか」と、組合の意義が失われかねない現状に危機感が募っている。同組合では、新組織を次世代に引き継ぐための下地作りを再び担うため、新役員にも組合設立時からの中心メンバーらが名を連ねた。「三重県に組合がなかった当時、私利私欲を払拭して組合設立に意気込みをかけた」ベテランメンバーらを率いる中村新理事長に抱負を伺った。
 「私の役割として、代変わりした若い方たちに、『組合で集まって親睦を図って情報交換することは大事なことですよ』と伝えていかないといけないし、過渡期に入った今、当初の形をもう一回固め直ししないといけない」「組合のメリットは自らで作るものであって、与えられるものではない。親睦をして、一回より二回三回会うほうが腹を割って話ができるし、友達もできる。人脈が大きな財産として華を咲かせていけたらと願う」と語る。
 また、「大阪や名古屋方面からの新規参入が激しく、原価を無視した過当競争が日々繰り返され、価格破壊が進み、我々の受注機会が失われている」三重県での競争環境をふまえ、「業界の発展のためには、ルールのない無差別の野獣の競争ではなく、ルールの中での紳士的な競争こそ大切になる。それには親睦しかない。親睦を図れる場である組合の存在意義は大きい」。例えば、「ある会社と会社が同じ客先でぶつかった。『その機械をずっと前から追いかけとったんだ』と言ったら『そうやったんか』と助けてもらった。そういう話しもある。組合行事に参加して世間話や情報交換することにより、取引について考え、競争や喧嘩も判断できていく」。更に、「世の中の状況はある程度わかっていても、こと細かな話しまでは案外わかっていない。互いに話すと詳細までわかる。一匹でやっていたら、仲間内の情報がない」と考える。そこでまず今期は「会員が参加しやすい行事を一層増やしていく」方針。
 「経験を積んだ年寄りのやるべき役割もある。一期二年でどれだけできるか頑張りますわ」。
 ナック代表取締役、三重県高圧ガス溶材組合副理事長、伊賀上野ライオンズクラブ所属、上野商工会議所常議員。昭和23年4月2日生まれ

イノベーションデー2012に
過去最大の1万名超が来場
森精機 児童・学生らも招待

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は6月21日から23日までの3日間、イノベーションデー2012を開催し、過去最大数となる1万名を上回る来場者があった。今回初めて地元の小・中学生を含む、全国約千名の児童・学生も招待され、会場は連日活気に満ちあふれていた。
 会場では、新機種12台を含む計37台の工作機械を展示し、自動車、航空機、建設機械、医療機器、金型、エネルギー産業などあらゆる業種の最新の加工事例を紹介。
 ギルデマイスター社の五軸マシニングセンタ七台を含む15台の五軸、複合加工機では、工程集約に加えて、多面治具や先端加工技術を用いた高効率加工など、デモ加工を通じて生産性向上に貢献するソリューションを見ることができた。
 また、コンパクトな新型ロータリテーブルを搭載し四軸加工を実演したMILLTAP700をはじめ、Xクラスや新デザインのECOLINEシリーズなども注目を集めた。
 4月から稼働をはじめた伊賀ベッド・コラム精密加工工場の見学会では、最新鋭の設備を導入した製造工程や品質管理システムが紹介され、多くの来場者が関心を示していた。
より短納期で信頼の高い機械を
伊賀新加工工場 効率と安全性追求

 森精機製作所は、伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)内で今年4月に完成した「ベッド・コラム精密加工工場」を5月23日、報道陣に公開した。
 新加工工場は、ユーザーの安心のために“精度良く頑丈で故障しない機械を、希望の納期で”をコンセプトに、リードタイムの短縮と高精度な機械の維持向上を目指している。
 実現に向けては、「機械、建屋、社員の安全」にポイントを置いた、さまざまな取り組みが行われている。
 @機械操作の安全性(治具減、掃除減、工具減〈TMS〉、QRコード、取代減、同一仕様)
 A設備機械の安全性(機械稼働状態のモニターと予防保全、節電)
 B建物の安全性(火災・地震対策、集塵の捕集、異常アラーム、E―Watching)
 C社員の安全性(環境〈温度、集塵、緊急システム、カメラ〉、品質道場)
 D加工部品精度の安全性(建屋、設備↓組立時間の短縮、納入後のサービス減)
 E過剰素材在庫回避の安全性
 工場内は温度管理が徹底され、一日を通して室温変化を±0.5℃以内に維持。部品加工の安定化を図っている。
 設置された機械は、五台の五面加工機をはじめすべてが同仕様に統一され、工具の管理や段取りを容易にした。工具や治具の数も画期的に減らし、維持管理に費やす時間と費用の軽減につなげている。
 また、作業者の作業を分析・改善するシステムの導入や教育などにより、これまで熟練工の勘に頼っていた加工を、経験の少ない作業者でも効率よくできる体制となっている。
 この加工工場の完成は、新組立方式と相まって、より品質の安定した機械を短納期で確実にユーザーに届けることを実現し、サービスの向上につながっている。

震災受け注目商品に
『タイシンチンカ』
日本テクノ フレキシブル排水管

 日本テクノ(社長=楠原富男氏、本社=愛知県津島市常盤町1-6)は、平成4年の創業以来、配管業界で“あったらいいな“と思われる多種多様なフレキシブル管を開発、商品化している。
 その中で昨年3月の東日本大震災以降注目を集めているのが、「タイシンチンカ」。
 震災以前でも建物の耐震・耐沈下排水管、土木の理設・地盤沈下対策に最適なフレキシブル排水管として、施設建物や工事現場で採用され高い評価を得ていたが、震災以降大幅な受注増となっている。
 排水管のフレキ管としてはゴム、ステンレスなど、いろいろな素材が利用されているが、この製品はそれらと同等以上の性能を発揮し、かつ工事が簡単なのが特徴。同製品は阪神大震災を機に、塩ビ配水管の破断を防ぎ、かつ内面が平滑で外層が強固なフレキ管を開発したいとの同社楠原社長の思いから開発され、平成九年に塩化ビニル製の排水用フレキシブルジョイント「タイシンチンカ」として商品化された。
 最近よく導入されているのが、マンションなどの建物回りの地盤沈下と、それによる排水管の破断対策。マンション、ビルなどの建物本体は基礎工事の上に建てられ、地盤沈下の影響は少ないが、外溝部などは理め戻しのため地盤沈下が起こりやすく、そのため従来の塩ビ管などの排水管の場合、破断するケースがよく見られる。またマスから塩ビ管などが外れるケースも多い。
 同製品は約10%の伸縮が効き、曲げも標準サイズで90度の曲げに対応し、現場に合わせた特注長も製作できる。また、硬い外層は外溝部の転圧機による土圧や砕石に強く、曲がる機能としては地震や地盤沈下などによる配管破損にも対応する。そのためこれまでに一度利用した施工業者からのリピートが非常に多いという。
 サイズはφ50〜150までの5サイズを標準化、最大4メートルの製品も短納期で供給する。また、地盤沈下排水管としてだけでなく、φ150mm、200mmの大口径は国土交通省および旧日本道路公団(現東・西・中日本高速道路)の多くの高速道路現場で橋梁排水用として採用され、その作業性の高さは他に例を見ないほどで、同製品への置き換えが急速に進んでいる。耐候性も証明されている。
 さらに、同社はフレキ管・ジョイント以外にも洗濯機パン用パンフレキではトップクラスのシェアを維持、天井扇用排気フレキでも塩ビ製とポリ製を大手商社にOEM供給している。また従来の塩ビに代わるポリエチレン製の曲がるフレキシブル排水管も市販。
 製品の詳細はHP(http://www.poridoren.co.jp/)で。

つぶやき草子
想定外
在田商店社長 在田 忠之

 織田信長は本能寺で、討手が明智光秀と聞いて、「是非に及ばず」と言って自決したそうです。
 昨年の大地震の直後に震源は海、と確認した瞬間、心配はしましたが、「三陸の人は津波の準備をしているから、それほど酷いことにはなるまい、そうあって欲しい」と願いました。
 しかし結果として思わぬ甚大な人的な被害が出ましたことは、残念至極であります。謹んでお悼み申し上げるとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 今回の大震災では、いろいろ考えさせられましたが、特に「想定外」という言葉には、きわめて強い違和感を感じました。
 冒頭の信長の言葉は、史実かどうか怪しいですが、文字通り読めば、「(光秀襲撃が)良いか悪いか議論する必要はない。」と言うことです。もっと言えば、「良いとも悪いともいえない、言ってもしょうがない」。
 さらに敷衍すれば、「淡々と受け止め、あるいは良いものと受け止めて、次の行動を考えよう。」と言うことのように思います。
 そのとき信長の脳裏に去来したのは、後世の歴史書に書いてあるのと全く同じ、天下統一直前の人間が、最も優秀で最も信頼する部下の裏切りで死ぬ。と言う「客観的な」事実だけだったのではないでしょうか。
 一方想定外という言葉は、地震が悪い、津波が悪い、そこまででは言わずとも「しまった、想定を誤った、あのときあいつがあんなことを言ったから、こんな想定になったんだ。」とかいう極めて「人間的な」気持ちがにじみ出しているように感じます。でも、光秀の行動に対して使うのならともかく、自然の営みに対して言うのは、それこそ「天罰」ものと感じます。
 もっとも、信長が本能寺で「しまった、想定外だ。あのときキンカン頭をはたかなければ良かった。」なんて思う人なら、光秀に裏切られることもなく、今頃日本の首都は安土だったかもしれません。

販売好調な「MVシリーズ」
放電加工機プライベートショウ
三菱電機 静岡で初披露し100名が来場

 三菱電機(社長=山西健一郎氏)の産業メカトロニクス事業部(事業部長=稲葉元和氏)は、最新の放電加工機を紹介する「2012三菱放電加工機プライベートショウin静岡」を、6月22日に、同社の大型放電加工機の製作を委託している東洋機械製作所内(静岡県静岡市清水区辻1-9-22)において開催した。
 プライベートショウでは、今春発売した新型高性能ワイヤ放電加工機「MV1200R」をはじめ、大型のワイヤ放電加工機「FA40」、大型形彫放電加工機「EA40」、細穴放電加工機「RH3525」、及び金型設計用CAD/CAM等が展示され、静岡県の東部地区中心に金型・部品加工者など百名余りが訪れた。
目標の1・3倍の売れゆき
好調な販売推移

 新型高性能放電加工機「MVシリーズ」の販売推移は好調で、2012年度目標販売数である1,200台の内、発売から3ヶ月の5月末の時点で、1.3倍にあたる400台の注文が入っている。注文の八割は海外、二割は国内向けであり、生産は中国と日本の両拠点で製造することで、世界市場への展開を加速している。
 「MVシリーズ」の特長は、断線点挿入や水中結線など様々な要求に対応した新ワイヤ自動結線装置を搭載するとともに、駆動制御装置(オプトドライブシステム)を駆使した加工精度の大幅な向上や、実用面粗さ領域での高速加工の実現、さらに省エネ・ランニングコストの低減を図るなど、従来の基本性能を大きく革新させた加工機。
 特にワイヤ電極カール率10%以下でも、高さ300mm以上が挿入可能であり、自動結線を確実に行うので稼働率が向上する。来場者は、自動結線向上の様子を熱心に見入っていた。
機械を蘇らせる
リプレースプランも注目
 会場では、菱電工機エンジニアリング(本社=名古屋市東区大幸南)が提供する、NC・主軸装置(モータ)を最新のものに置き換えたり、機械のオーバーホール(分解して組み立て直す)をすることで、使い慣れた機械を最新機能で蘇らせる「リプレースプラン」が関心を集めた。
 同社は、三菱電機の産業メカトロニクス製品の品質管理、保守、リニューアルなどをはじめとした、エンジニアリングサービスを行っている。
 他社製品からの置き換えが可能であること、生産中止部品を代替品へリニューアルできることが好評を得ており、NCリプレースでも200万円位からできるという。

ファイバー2次元レーザ加工機
「ML3015NX‐F」を初披露
三菱電機 加工速度が従来の3倍に

 三菱電機(社長=山西健一郎氏)の産業メカトロニクス事業部(事業部長=稲葉元和氏)は、7月6日に、名古屋製作所FAコミュニケーションセンター(名古屋市東区矢田南)において、6月に発売したファイバー二次元レーザ加工機「ML3015NX‐F」の実機を代理店に向けて全国で初披露した。
 当日は報道向けに同社レーザ製造部ファイバーレーザ開発プロジェクトグループの西田マネージャーより、説明が行われた。
 二次元レーザ加工機は、板金部品を切断する多様な生産現場において使用されており、近年では自動車・電気機器などに使用される薄板板金を効率よく加工することが求められており、同社では従来のCO2レーザよりも集光性と加工性能と薄板切断速度に優れているファイバーレーザ(固体レーザの一種)発振器を搭載した製品を開発した。
軸の停止時間がゼロに
 同社の技術力が結集されたポイントは、新開発の自社製加工ヘッドを搭載したことにより、加工速度が3倍(従来機NXと比較)になりハイスピードで薄板を高速切断できること。また、同社オリジナルの発振器高速制御(MHC‐L)機能を搭載し、レーザ発振待ちの軸の停止時間がゼロになったこと。その他、消費電力を低減でき、高品質加工を実現できる。
 標準価格は1億4,700万円。生産目標は年間30台。
高生産性・高効率・高品質を実現
「ML3015NX‐F」の特長は次の通り。
@新制御方式と集光性の良いビームにより加工時間を短縮。
 ビームのオン・オフを軸移動にあわせ高速同期させる新制御方式により、軸移動の停止時間をなくし生産性を向上。
Aファイバーレーザ発振器・低損失の駆動機器の搭載により消費電力を低減。
 発振効率に優れたファイバーレーザ発振器と低損失の駆動機器の搭載により、消費電力を低減し、ランニングコストを70%削減(ML3015NX‐45CF‐Rとの比較)
Bレーザ出力コントロールと専用加工ヘッド搭載により高品質加工を実現。
 マイコンでの加工出力の制御により、レーザ出力を高速に安定させることで、高速加工時の加工材料の裏面に発生する付着物を低減。

A、B合わせ34チームが出場
各ゾーンの組み合わせ決まる
愛機工 第72回愛機工組合親善野球大会トーナメント

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)は、6月28日午後6時より名古屋市中区の東別院会館において、第72回愛機工組合親善野球大会のキャプテン会議を開催した。参加チームは34チーム(Aゾーン18チーム、Bゾーン16チーム)。
 冒頭、司会の山崎組合事務局長より「前回大会の71回大会が、異例の進行となり年度をまたいだ大会となりましたが、6月2日に優勝戦を開催し終了しました。また今年度、組合役員の改選があり福利厚生部の六浦部長(六浦本店社長)が任期満了に伴い退任、長村副部長(長村商店社長)が部長に就任しました」と報告があり、大会要項の説明などが行われた。
 続いて抽選が行われ、各ゾーンの組み合わせが決まった。
 長村部長が「本日は、第七十二回愛機工組合親善野球大会のキャプテン会議にお集まりいただき、誠にありがとうございます。今年一年間、事故や怪我のないように全力で頑張っていただき、年内には決勝戦ができるようにしたいと思います。昨年は震災の影響による諸事情があり今年にまでずれこんでしまいましたが、気分を一新され、是非今大会を頑張っていただきたいと存じます」と挨拶。
 福利厚生部の役員が紹介され、以上でキャプテン会議を終了した。
第72回組合親善野球大会
【試合時間】
 第1試合=9時〜10時30分、第2試合=10時30分〜12時、第3試合=12時〜13時30分、第4試合=13時30分〜15時。
【試合規則】
◇使用ボール=TOP―BOLL(ロゴ)。毎試合1チーム2個のニューボールを提出する。
◇回戦=7回戦。試合時間は1時間30分とする。優勝戦は7回とし、コールドゲームは原則適用しない。
◇延長戦=1時間30分をこえて新しいイニングに入らない。
◇コールドゲーム=3回以降10点差、5回以降7点差となった場合。
◇雨等による試合不能の時=4回までに続行不能となった場合は再試合。5回以上で続行不能の場合はコールドゲーム。
◇集合=開始時間30分前に球場に集合。
◇ベンチ=ベンチは組み合わせ若番が一塁側とする。
◇同点=時間切れ同点の場合は、9名の各選手の全員がジャンケンをして決める。
◇ホームラン=ホームランは審判が判定する。

2012年8月12日(日) 2463号
来年のねじ商連全国大会に向け
会場予定地の下見実施へ
愛鋲協 24年度第1回理事会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)は7月11日午後6時30分より、名古屋駅前のウインクあいちにおいて「平成24年度第1回定例理事会」を開催し、理事六名が出席した。
 土方理事長の挨拶に続いて、理事長の議事進行のもと議案審議を行った。
 第1号議案=第39期通常総会まとめに関する件は、土方理事長より最終報告として収支報告が行われ、全員了承した。
 第2号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より5月と6月の売上実績が報告された。
 第3号議案=セミナー・講習会実施の件は、予定していた地震対策のセミナーは講師料が高額なため断念し、審議の末、9〜10月頃の実施予定でテーマ、講師等については藤田理事(藤田螺子工業常務)と花井理事(ハナイタイト社長)で検討し後日報告することとなった。
 第4号議案=組合員の異動の件は、事務局より組合員一社の脱退届提出が報告された。この組合員は過去にも脱退を申し出たことがあり、今回2度目の申し出で慰留は困難と判断、本年度末(平成25年3月31日)をもって脱退することを了承した。
 第5号議案=ねじ商連第3回常任理事会報告に関する件は、6月19日に開催された常任理事会の議事録を基に、当日出席した土方理事長より報告が行われた。次回の常任理事会は、11月2日に名古屋の名鉄ニューグランドホテルを会場に開催される。
 第6号議案=新年会、総会開催の件は、土方理事長より、平成25年新年会については、25年1月25日に北京料理「百楽」名古屋店を会場に開催予定(予約の都合で変更される場合もあり)で、また平成25年度通常総会は、25年5月24日に名鉄ニューグランドホテルで開催(仮押さえ済み)することが発表され、全員了承した。
 第7号議案=その他報告事項は、中央会、名市協、各業界紙より暑中広告の依頼があり、例年どおり実施することを全員了承した。
 その他、日本ねじ商連の平成25年度総会(愛知組合担当)に関して、土方理事長より会場予定となっているホテル九重(浜名湖舘山寺温泉)の下見を7月29〜30日に土方理事長、馬場副理事長(メイナン社長)、阿部副理事長(織田商店社長)、小倉理事(小倉商店社長)、奥田監事(奥田商会社長)の五名で行う予定と報告された。
 また、理事会当日は、理事会の前に愛知火災共済協同組合の下地氏より、「自動車事故費用共済」の説明が十分ほど行われた。今後、共済担当者が組合員企業を訪問し詳細を説明することや、案内書類に組合印を押印することを全員了承した。
 次回理事会について、9月11日午後6時30分よりウインクあいちでの開催を確認し、理事会を終了した。

ボウリング、ベトナム視察など
今年度後半の事業を検討
ナゴヤ西部機械協組 7月理事会を開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は、7月17日午後6時より名古屋駅前のウインクあいちで、理事ら7名が出席して理事会を開催した。
 冒頭、近藤理事長より暑い中での理事会出席に対してお礼の言葉があった後、直ちに議案審議に入った。
 第1号議案=ビアパーティーについては、大名古屋ビルヂングの建て替えにより今年で最後となる屋上ビアガーデン「マイアミ」で7月24日午後7時より開催、19名が参加すると近藤理事長より報告があった。
 第2号議案=麻雀大会については、引き続き理事長より、8月4日午後1時より名古屋駅前の「琥珀」において開催を予定しているが、現時点での申し込みは9名、と報告され、引き続き募集を行うことを確認した。(後日、開催を延期し、10月6日に変更。)
 第3号議案=全国中小企業団体中央会「業務災害補償制度」の件は、組合で同制度の普及促進に係る業務委託契約を中央会と締結することを承認した。この制度は、割安な保険料で、従業員の怪我と使用者の賠償リスクに備えることができる。
 第4号議案=愛鉄連が紹介する日本トリム「電解還元水整水器」のキャンペーンの件は、組合における販売実績として、19台の成約が報告された。購入者に対して、組合より奨励金を出すことを承認した。
 第5号議案=ボウリング大会については、福利厚生の恒例行事で例年10月下旬から11月上旬にかけて実施されているが、従来使用していたボウリング場の、ゲームと食事のパックが廃止されたため、会場を含めて新たな企画を検討することとし、上野平副理事長(名上鈑金工業所社長)と宮木理事(宮木製作所社長)が会場の選定を担当することになった。開催日は10月26日午後7時からと決め、個人戦とチーム戦の優勝と準優勝者(チーム)を11月18日開催の愛鉄連ボウリング大会にエントリーすることも確認した。
 第6号議案=ベトナム視察については、10月11日〜15日に開催予定で、現時点で五名が参加の申し込みをしている。近藤理事長より「まだまだ、参加枠に余裕がありますので、ご参加をお願いします」と呼び掛けられた。
 第7号議案=平成25年新年会については、1月25日午後六時より北京料理「百楽」名古屋店で開催することが承認された。
 第8号議案=講演会については、2月下旬から3月上旬に開催予定としているが、内容について今後検討していくこととなった。
 次回理事会は9月4日午後6時より名古屋駅前の安保ホールにて開催される。

ボウリング大会は10月に
次回全国大会について検討
名古屋伝動機商組合 7月度例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=椿井基男氏・椿井精工社長)の7月度例会が7月24日午後6時より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で開催され、組合員20名が出席した。当番幹事は高津伝動精機と日伝が務めた。
 例会は高津伝動精機の大山名古屋支店長の司会で進められ、冒頭、椿井理事長が「梅雨も明け、いよいよ暑い夏が本番を迎えます。本日は、お忙しい中をご出席いただきありがとうございます。リーマンショック、震災等々ありましたが、ピーク時の七割、八割まで回復されていることと存じます。しかし、我々のような中小企業にとりまして、市況には波があり、我々の設備関係は先行きが全く見えない状況にあります。そのような中、お客様の海外移転が進んでおり、ますます市場が減少していっております。それぞれの企業の魅力で、各企業の成長発展を促していただきたい」と挨拶。
 今回初参加の3名の紹介が行われ、続いて議事に入った。
 今後の行事予定として、ボウリング大会について長村副理事長(長村商店社長)より、今年は第10回の節目の大会となると説明があった後、日程を10月12日か26日のいずれかとし、会場は「ブランズウィックスポルト」(名古屋市千種区)を予定していると発表された。
 伝動機商組合全国大会(名古屋大会)については、椿井理事長より「全国大会は役員の他に、伊藤氏(伊藤伝動工業社長)と岩田氏(イワタ社長)に大会幹事として参画してもらい、最終的には、組合員全員の協力のもとに大会を運営していきたい」と二年後の大会に向け全員の協力が求められた。会場の選定をする上で、参考としてここ数回の全国大会の開催地と内容などが報告され、全国大会の意義を考え合わせながら今後検討を進めていく。
 例会終了後の懇親会では、乾杯の後、次回当番幹事の光伝動機と藤川伝動機から挨拶があり歓談、組合員相互の親睦が図られた。

グループ会社の日立ツールを
株式交換で完全子会社化
日立金属 経営資源の一層の有効活用めざす

 日立金属(社長=藤井博行氏、本社=東京都港区)と日立ツール(社長=田中啓一氏、本社=東京都港区)は7月27日、同日開催のそれぞれの取締役会において、日立金属を株式交換完全親会社とし、日立ツールを株式交換完全子会社とする株式交換を行うことを決議し、同日、両社の間で株式交換契約を締結したと発表した。
 株式交換は、日立金属については、会社法第796条第3項の規定に基づく簡易株式交換の手続きにより、日立金属の株主総会による承認を受けずに、日立ツールについては、本年9月26日開催予定の日立ツールの臨時株主総会において株式交換契約の承認を受けたうえで、本年11月1日を効力発生日として行われる予定としている。
 なお、同株式交換の効力発生日に先立ち、日立ツールの株式は東京証券取引所及び大阪証券取引所において、本年10月29日付で上場廃止となる予定。 
 両社は今回の株式交換の目的を次のように発表している。
 【株式交換の目的】
 日立金属は、創業以来、「最良の会社」を具現し社会に貢献するという経営理念のもと、「質にこだわる経営」を実践し、オリジナリティ溢れる商品でよりよい社会の実現に貢献し成長し続けることを追求してまいりました。高機能材料分野において、それぞれにコア技術を持つ3つの事業セグメント「高級金属製品」(特殊鋼・圧延用ロール・軟磁性材料・切削工具)、「電子・情報部品」(マグネット・情報通信部品)、「高級機能部品」(自動車用鋳物・配管機器・設備建築部材)を有しており、それぞれのコア技術を活かし、自動車・エレクトロニクス・産業インフラの各分野で、グローバルに事業を展開しています。昨今、世界各国・地域において低炭素社会の実現に向けた取り組みが進む中、環境親和製品に経営資源を集中し、その開発と市場投入を加速するとともに、企業体質の強化に取り組み、持続的に成長することをめざしています。
 日立ツールは、開発技術を基盤に、お客様と社会に貢献することを経営理念として、高精度・高能率・高速加工を可能とする最新工具を提供してまいりました。日立金属は、現在、日立ツールの発行済株式総数の51.37%の株式を保有して同社を連結子会社としており、両社は、研究開発・販売面における緊密な協力関係を保ち、その経営資源を相互に有効活用することで、日立金属グループ全体として、高品質な製品及びサービスの提供を通じた企業価値向上を図ってまいりました。
 しかしながら、昨今、外部環境が急激に変化しており、両社が事業を行ってきた市場領域もますます競争が激しくなっていくことが予想されます。現在、両社はそれぞれ工具鋼、超硬工具の事業を行っておりますが、両社の持続的な成長を実現するためには、製品開発から販売に至る全ての過程においてより一層の相互の経営資源の有効活用により、両社それぞれのグローバル体制の構築、新製品開発力・販売力の強化が必要であるとの認識に至りました。
 このような認識に基づき、日立金属グループの事業の成長を確かなものとし、さらなる企業価値の向上を図るためには、日立ツールを完全子会社化することによって、日立金属の工具鋼・金型材及び日立ツールの工具・表面処理等の分野におけるそれぞれの経営資源を活用し、相乗効果を追求することが最善と判断いたしました。

「万能アルミ保管箱」新発売
トラスコ中山 軽量かつ頑丈

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、プライベート・ブランド商品「TRUSCO万能アルミ保管箱」を発売した。
 このアルミ保管箱は、軽量かつ頑丈なため、輸送用など多目的に使用が可能。さらに、内装にウレタン製スポンジを使用していることにより、収納物を衝撃から保護することができる。
 カラーは黒とOD色の2色。サイズ(外寸・mm)は間口×奥行×高さが480×360×410(質量5.5?)、543×410×457(質量6.8?)、610×457×508(質量8.0?)の3種あり、メーカー希望小売価格(税抜)はそれぞれ1万2,800円、1万5,800円、1万9,800円となっている。
【特徴】
@軽量かつ頑丈な構造
Aひねりロック仕様
Bシリンダ錠取り付け可能(別売)
C3サイズは収納時にまとめておくことができる

メタレックス参加者16名に
ビアパーティーは8月30日
名機工同友会 7月例会を開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は7月25日午後6時30分より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦において「7月例会」を開催した。
 野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行で、冒頭、田中会長が「暑い中、数字にはなかなか辿りつかない忙しさという状況ではないかと思います。皆様方におかれましては、体調を崩さないようにしていただければと存じます。本日は色々とテーマもあります。また、50周年にちなみまして、メタレックス(タイ)の見学を考えております。話は変わりますが、ちょうど隣の会場で日中交流団の会合があり、その主催者の方とお話をしました。中国企業を日本の大きなメーカーに紹介したりしているとのことでした。本日来ているメンバーは、中国の自動車関係の仕事をしている企業ということでした。我々もこの様な方々との交流が、ゆくゆくはできるようになればと感じております。我々がおかれた環境は大変厳しい状況でありますが、頑張ってやって行きましょう」と挨拶。
 各部報告では、厚生部から、次回(八月)例会においてビアパーティーを開催予定で、日にちは当初8月28日を予定していたが変更し、8月30日に開催することになったと伝えられた。会場は未定。
 また、メタレックス見学会への参加申込者は現時点で十六名あり、九月の例会前に事前打ち合わせ会を行う予定とした。
 情報交換会に移り、今回は@「営業」と「配達」A内勤業務の休憩時間Bユーザーの「私用目的」での購入品依頼の対応Cその他、近況報告―をテーマに参加者が意見を述べた。主な発言内容は次の通り。
 @「営業」と「配達」について
▼配達専門は設けていない。営業が配達する。要望に応えるために一日に数度、納品の対応をすることもある。
▼効率という面から考えれば、配達と営業を分けた方が良いとは思うが、経験上は一緒にするとメリットとして、生きた商品知識が身につく機会が多いと感じている。
▼名古屋市内のみ配達専任者がいる。市街地区は難しいと感じている。EDIで注文されたものを配達専業に配達してもらうと、ユーザーの情報が全く入らないという状況になる。従来は営業と配達は分けた方が良いということであったが、今後は全く逆で、営業情報を取る唯一のチャンスという考え方になった。
▼専属の配達員はおいていない。競合先の情報等が分かったりと、営業マンにとっては良い場所になっている。ただ最近気になっているのは、納品が仕事になってしまっている営業マンがいることだ。
 A内勤業務の休憩時間について
▼昼休み以外にも休憩を設けている。10時と15時に15分間設けている。
▼昼休みを30分間ずらし3つのパターンを作りそれを内勤者でシフトして、昼休みの空白を無くすようにしている。
▼手の空いた時に臨機応変に休憩してもらっている。
▼個々に休憩を取っているので、特別会社として規定をしていない。
 Bユーザーの「私用目的」での購入品依頼の対応について
▼注文が来た商品に関しては、全て受ける。ただし、伝票の振り替えは一切していない。商品名、形番はしっかり伝票に記入している。
▼以前はやっていたが、大型展示即売会などで少し問題があり、それ以降は原則行っていない。
▼杓子定規にできていない。VIPユーザーの希望に応えることによる恩恵の方が大きいと判断している。ただ、代替わりして行く時に是正するようにしている。
▼対応しても、オーナーに限定している。
 Cその他、近況報告
▼熱中症がニュースなどで言われているが、熱中症の初期症状は手足がしびれるということだった。今日、地下鉄の出口を出たら急に手足がしびれる感じがしたので、早速、水分の補給をした。

震災復興需要の盛り上がり不鮮明
発電用機器は堅調に回復
日本鋳鍛鋼会 6月の鋳鋼・鍛鋼生産実績

 日本鋳鍛鋼会が7月27日に発表した、鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同18工場)の平成24年6月分生産実績によると、6月の生産は、鋳鋼が前年同月比2.6%減(494トン減)の1万8,624トンとなり、2カ月ぶりのマイナスとなった。鍛鋼は同0.5%増(284トン増)の5万3,631トンとなり、7カ月連続で前年を上回る水準となった。
 前月比は、前月の5月が大型連休で操業日数が少なかったこともあって、鋳鋼5.3%増(934トン増)、鍛鋼5.6%増(2,847増)となった。
 同会によると、鋳鋼の生産は、土木建設・鉱山機械向けが中心となっているが、前年同月比で2カ月連続前年割れとなり一服感が出ている。その他では、発電用機器が順調に回復している。しかし、破砕機・摩砕機・選別機向けが前年実績を割るなど、震災復興需要の盛り上がりは鮮明になっていない。船舶向けの落ち込みは依然として継続している。
 鍛鋼については、自動車向けが牽引しているが、鋳鋼同様に発電用機器が前年の一・六倍と伸びており、震災以前の水準までは及ばないが堅調に回復している。ただし、ロールや型用鋼がそれぞれ前年実績を割り、加えて船舶向けの減少傾向が続くなど、鍛鋼全体としては微増となった。

焼入れ鋼加工用小型CBNインサート
『Mini T―CBN』発売

タンガロイ 小型焼入れ鋼部品の内径加工に タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、焼入れ鋼の小径内径加工用小型CBNインサート『Mini T―CBN』シリーズを7月6日全国で発売した。
 『Mini T―CBN』シリーズは、自動車部品や精密電子機器など、小型の焼入れ鋼部品の内径加工に最適な工具である。この『Mini T―CBN』インサートを内径加工用工具StreamJetBarに装着することにより、刃先交換式CBNインサートでは世界最小(同社調査)となるφ45mmの内径加工を可能にしている。
 焼入れ鋼加工では切削抵抗が高く、工具の突出しが長くなる内径加工で特にびびりが発生し、加工面が劣化しやすい。『Mini T―CBN』は、特殊な刃先処理によって鋭い切れ味を実現しており、小径内径加工でもびびりの発生を抑え、良好な加工面品位と高精度加工を可能にしている。
 『Mini T―CBN』には、耐摩耗性に優れたBX310材種を設定。BX310は特殊セラミックバインダーを使用したCBN材種で、低い切削速度においても抜群の性能を示す。小径内径加工では、切削速度が100m/min以下の低速で加工される場合も多く、このような状況においてもBX310材種は安定した長寿命を実現する。
【主な特長】
・焼入れ鋼の小径内径加工で抜群の性能を示す、小型CBNインサート。
・内径加工用工具StreamJetBarとの組み合わせにより、世界最小φ4.5mmの内径加工を実現。
・切れ味の鋭い刃先処理により、びびりの発生を抑え、良好な加工面品位を実現。
・耐摩耗性に優れたBX310材種の採用で、切削速度の低い小径内径加工でも安定した長寿命を実現。
 全アイテムは八形番。初年度3,000万円の販売を見込む。

15番目の支店が完成
米津東部 豊橋支店オープン
米津物産 関係者集め内覧会

 米津物産(名古屋市南区明治・社長=鈴木章夫氏)傘下の米津東部(社長=尾崎行広氏)は、建設中の豊橋支店(支店長=木村英司氏)が完成したのを機に、7月10日に「豊橋支店開設披露交歓会」を行った。
 当日は、午前10時30分より内覧会が開かれ取引先98社、約180名が、米津物産15番目の営業拠点となる豊橋支店の開設を祝いに訪れた。
 新社屋は総3階建てで、敷地面積は420坪、延床面積は、米津東部7支店の中で2番目の面積である、500坪を確保して在庫の拡充をした。
 豊橋支店の営業エリアは、豊橋市と周辺の田原市、渥美半島と静岡県湖西市をカバーする。同社は、中心拠点となる豊橋市について「愛知県の市町村人口第4位の豊橋市は、見込みある市場」(尾崎社長)と位置づけ、工場地帯を視野に入れて、幅広い商材と、愛知・岐阜・三重の中部三県の流通網の拡充を武器に、地域に根ざした営業活動を展開する。
 事務所の照明は全てにLED照明を採用し、屋上には全面に太陽光パネル14KWを設置した。環境・節電対策を備えた新社屋で一層のサービスを目指す。
 内覧会で挨拶に臨んだ尾崎社長は出席者に御礼を述べ「非常にいい建物が完成して、既にお客様に満足いただける在庫状況になっております」と話した。
 「スタッフは若い人ばかり。3年、5年先を見ていただければ立派な組織と店になります。米津のまじめさと堅実さで着実に数字を伸ばしていきたい」と所信を述べ、引き続きの支援や協力をお願いした。 
 続いて豊橋支店の木村支店長が、「社訓である勤勉、信頼、創造を銘じて、この地に根を張り、5年、10年先には大木に花を咲かせたい」と決意を述べた。支店は14名のスタッフが在籍し、木村支店長以下、13名の20〜30代の若手スタッフが元気よく自己紹介した。
 来賓祝辞に移り、積水化学工業環境ライフラインカンパニー住宅システム事業部の島津部長が祝辞を述べ「中部地区に密着した営業に、より磨きをかけられることに期待を致します」と挨拶。
 TOTO名古屋支社の江島副支社長は、「一層の連携強化を」と宣言して、乾杯の音頭をとり開設を祝った。
 御礼の挨拶で鈴木社長は、「豊橋支店は米津グループの東の最前線。中部三県で確実に流通網を作る。厳しい時代であるが、前に進む。格別なご支援をお願い申し上げます」と述べた。また、午後二時からは販売先を招いての内覧会も行われた。
【米津東部 豊橋支店】
▽住所=〒441-8077 豊橋市神野新田町字ワノ割77-1
▽電話=0532-35-1281▽FAX=0532-35-2110

生産は前年同月比2ヵ月連続の増加
出荷は輸出が減少に転じる
日本鉄鋼連盟 6月の普通鋼鋼材需給速報

 日本鉄鋼連盟が7月30日に発表した、6月の普通鋼鋼材需給速報によると、6月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(612万トン)比0.4%増の614万7,000トンと2ヵ月連続の増加となった。また、前月比では3.5%減少した。
 6月の出荷は、国内向けは394万5,000トンで、前年同月比では0.1%増と5ヵ月連続の増加となった。また、前月比でも1.0%増加した。輸出向けは220万8,000トンで、前年同月比で9.9%減となり、2ヵ月振りの減少となった。また、前月比でも8.7%減少した。
 この結果、出荷合計では、前年同月(639万4,000トン)比3.8%減の615万4,000トンと4ヵ月振りの減少となった。また、前月比でも2.7%の減少となった。
 6月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(657万1,000トン)比0.1%減の656万5,000トンで、3ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(517万トン)比1.0%増の522万2,000トンと3ヵ月連続の増加となった。また、問屋在庫は前月末(140万1,000トン)比4.2%減の134万3,000トンと2ヵ月振りの減少となった。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(552万8,000トン)比1.2%減の546万1,000トンと3ヵ月振りの減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(104万3,000トン)比5.8%増の110万4,000トンと3ヵ月連続の増加となった。
 在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(2万3,000トン減の161万4,000トン)、亜鉛めっき鋼板(2万3,000トン減の102万8,000トン)、鋼管(1万5,000トン減の47万5,000トン)、軌条(1万3,000トン減の3万6,000トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(1万7,000トン増の75万2,000トン)、冷延広幅帯鋼(1万トン増の59万1,000トン)であった。
 6月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の103.9%から2.8ポイント上昇し106.7%となり、3ヵ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の141.6%から3.2ポイント低下し138.4%となった。

筒井俊行氏(TOTO)が優勝
名古屋水栓販売協会 ゴルフコンペ

 名古屋水栓販売協会(理事長=土方隆氏・東洋物産社長)の同好会(幹事=伊藤辰之氏・イトウ社長)は、4月21日に「2012年ゴルフコンペ」を豊田市の東名古屋カントリークラブ西コースを会場に開催した。
 正会員はじめ賛助会員等20名が参加して日頃の腕前を競った結果、賛助会員のTOTOの筒井俊行氏がネット74.4で見事優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん。(敬称略)
▽優勝=筒井俊行(TOTO)N74.4 H21.6
▽2位=後藤宏章(川本製作所)N76.0 H148.0
▽3位=松田美英(オンダ製作所)N76.8 H19.2
▽4位=安井文康(錦興業)N77.8 H25.2
▽5位=末永健次郎(LIXIL)N78.2 H34.8
▽ベスグロ=宇佐見徳秋、 後藤宏章 94

「ダブルソーラー」等8つの新製品
第13回情報交換会を開催
ノーリツ中部NOVANO会 エコジョーズ化も加速

 湯まわり設備メーカーノーリツ(社長=國井総一郎氏)の中部NOVANO会(ノーリツ代理店会・会長=尾崎行広氏・米津東部社長)は、7月18日午後2時30分より、JR名古屋駅隣接の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて「第13回情報交換会」を開催した。NOVANO会の事業計画進捗の報告、第21回販売コンテスト表彰式の他、8月の新製品「ダブルソーラー」をはじめ八つの新製品が発表された。
 司会をノーリツの飯田さんが務め、挨拶に立った尾崎会長は出席者に御礼を述べ、次の内容を紹介した。今年百周年を迎える会社は昨年の2.7倍にあたる1,854社あり、さらに二百年を超える『長寿企業』は、世界でトップの3,937社ある。開業率は平均2%、廃業率は6%で、近年企業は減少傾向にある。「これらの企業に共通するのは、時代に合わせて変えていき、本業は守ることであるそうです。今は大変な時期ですが、百年、二百年を目指してお互い励まし合いながらいきましょう」と話した。
上半期は新製品の売れ行きが好調
 続いての事業報告では、平成24年度事業の計画進捗が報告された後、ノーリツの仲村営業本部長が挨拶を述べた。その中で、昨年の4〜6月期は震災の仮需があったので今年度は厳しいと考えていたが、上半期(2012年1月〜6月)に一気に投入した省エネ・創エネ・節電の新製品の売れ行きが好調であったと話した。出席者に感謝の意を表し、「下期も続々と新製品を出しますので、引き続きのご支援をお願い致します」と述べた。
 その他、CSR(企業の社会的責任)活動の一環と位置づける給湯器のリサイクル事業において、障害者福祉施設と連携した展開を行っていることや、女子陸上部の後援会長と兼務して、昨年男子フェンシング部を立ち上げた。10月に開催される岐阜国体に兵庫代表で三名が出場すると報告した。
 その後名古屋支店の下期取組みについて、戸島支店長が説明した。
 2013年3月までに、戸建て住宅及び新築マンションに新たに設置されるガス給湯器を、ほぼ全て「エコジョーズ」化にする業界の取組みに向けて、エコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯器)とエコフィール(高効率石油給湯機)を拡販する。合わせて8月に集合マンション用『GT‐CV**52シリーズ』を発売する。
 家庭用コージェネレーションシステムの『エコウィル(ガスエンジンで発電し、排熱を給湯に利用)』をノーリツブランドで発売する。
 また新エネルギー分野の拡販を強化する。新製品として太陽熱と太陽光を両方活用できる『ダブルソーラー』を8月21日から発売する。
 その他『マイケアミスト』など下期は計8つの製品を発売し、同時にエンドユーザーへのプロモーションも強化する。
完全予約制の非住宅トイレ
空間検証コーナーも紹介

 名古屋支店では、TOTO名古屋支社とイベントを通じて連携し、既存商品の相互補完により、住空間における提案力を強化する。具体的には両者のショールームを活用したイベントを開催する。
 戸島支店長は「中部エリアは6、7月と太陽光発電が全社の中で過去最高の売上げを更新した。エネルギーの潮目が変わり追い風になっている。NOVANO会の皆様と一緒に業績を向上させたい」と決意の程を述べた。
 第21回NOVANO会販売コンテスト表彰式では、総取引部門一位のTOTO中部販売、環境配慮商品部門一位の東邦液化ガス、システム商品部門一位のメイゴーと、それぞれ3位まで表彰された。
 第2部は「原発問題と今後のエネルギー」と題して、ジャーナリストの広瀬隆氏を招いて講演会を開催した。
 第3部の情報交換懇親会では、東邦液化ガスの竹島取締役が乾杯の音頭をとり開宴した。歓談に興じ和やかな雰囲気の中、
 ノーリツの堀中部支社支社長が中締めを行い、盛況の内に散会した。

三栄水栓製作所
郡山営業所を開設
東北拠点を拡充

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏)は、東北の営業拠点拡充のため7月9日に、福島県郡山市に「郡山営業所」を開設した。東北の営業所は岩手県の盛岡営業所、宮城県の仙台営業所と合わせて3ヶ所目となる。
 「郡山営業所」
▽住所=〒963-8025 福島県郡山市桑野2-36-13
▽TEL024-931-1377(代)
▽FAX024-931-1384
松山営業所開設
(四国営業所が移転)

 7月17日、愛媛県伊予市の四国営業所が愛媛県松山市に移転し、それに伴い営業所名を「松山営業所」に変更した。
 「松山営業所(旧四国営業所)」
▽住所=〒791-1104 愛媛県松山市北土居5-7-37
▽TEL089-905-7866
▽FAX089-905-7877
静岡営業所を開設
 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏)は、事業効率とサービス強化をさらに高めるため、7月17日に静岡県静岡市に「静岡営業所」を開設した。
 「静岡営業所」
▽住所=〒422-8045 静岡市駿河区西島156-2
▽TEL054-236-1115(代)
▽FAX054-236-1060(代)

「サザナ」「WFシリーズ」発表
キッチンバス夏まつり2012
TOTO名古屋支社 8月新製品を先行展示

 TOTO名古屋支社(支社長=森村望氏・住所=名古屋市中区)は、「キッチンバス夏まつり2012」の特別イベントを、7月13日から15日の3日間、名古屋ショールームにおいて開催し、期間中多くの人で賑わった。
 「キッチンバス夏まつり2012」は、システムキッチン又はシステムバスルームを見積もりするとプレゼントがもらえ、さらに成約すると豪華特典がもらえる九月まで開催中のフェア。
 8月1日発売のシステムバスルーム新「サザナ」とマンションリモデルバスルーム「WFシリーズ」が発売前から先行展示されている他、システムキッチン「クラッソ」の好評機能を体感できる。
 7月13日から3日間の特別イベントでは、大抽選会が行われ、また名古屋ショールーム限定の「まちなかトイレ商品見学会」も同時開催された。
ゆりかごに包まれるような新感覚の新型「クレイドル浴槽」
 システムバスルーム新「サザナ」は、ゆりかごに包まれるような新感覚の新型「クレイドル浴槽」をはじめ、デザインを一新した。また、立ち座りの動作が楽に行える、ベンチカウンターの付いたタイプも新たに品揃えした。
 従来のシャワーよりも約35%節水できる「エアインシャワー」、「魔法びん浴槽」、やわらかな踏み心地で室温とほぼ同じ温度を保つ「ほっカラリ床」も基本仕様となっている。同機能を搭載したマンションリモデルバスルーム用「WFシリーズ」も発売した。
 システムキッチンは、「クラッソ」搭載のアイテムである水の出し止めを足元でも操作できる、「つま先らく押し水栓スイッチ」が紹介された。
 名古屋ショールーム限定開催の「まちなかトイレ商品見学会」では、販売店や設備工事店を対象に、店舗や事務所(非住宅)向けのリモデルに最適な5.5?、4.8?の節水型トイレや、「完全予約制の非住宅トイレ空間検証コーナー」も紹介された。
 このコーナーは、病院や介護施設、大型商業施設などのトイレを設計する際に、車椅子でも使えるトイレスペースの確保や配置、手すりの高さや位置を検証できる。設計士や建物オーナーに好評を得ている。

ダイジェット工業 新製品
耐熱合金用エンドミル
DV-SCMS形
新開発のバリューコート採用

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、耐熱合金を高速・高能率に加工できる、低抵抗・多刃のソリッドエンドミル「DV-SCMS形」を開発し、7月24日に発売した。
【特長】
・耐熱用合金の微小切込み・高速高能率加工用エンドミル。
・すくい角が大きく切れ味が良く、溶着を低減。
・φ六で六枚刃、φ一二で八枚刃と多刃仕様で高能率加工が可能。
・ねじれ角は四五度で切削抵抗が低い。
・刃先緒元に特殊形状を採用することでびびりが抑制され、トロコイド加工も可能。
・新開発のバリューコート“JC8010”採用で長寿命。
【主用途】
 耐熱合金、チタン合金の、肩削り・トロコイド加工
【サイズと販売価格】
 φ6(DV-SCMS6060)=1,1000円
 φ16(DV1SCMS8160)=5,3200円
 【初年度販売金額】
 3,000万円
高能率突き加工用カッタ
バーチカルZ NVC形
深彫り・荒加工で安定した加工

 ダイジェット工業は、高剛性ボディと高剛性チップの組み合わせで、突出し長さが長い深彫り・荒加工においても安定した加工が可能な高能率突き加工用カッタ「バーチカルZ NVC形」の販売を7月30日より開始した。
【特長】
・高剛性かつ耐久性に優れたG-Bodyを採用したカッタ本体と、チップ厚みを厚くし剛性の高いチップ配列の採用により、荒加工での抜群の安定性を実現。
・突出し長さが長い深彫り荒加工でもびびりなく使用でき、加工能率を大幅アップ。
【主用途】
 炭素鋼、合金鋼、工具鋼、鋳鉄、鋳鋼の突き加工
【サイズと販売価格】
 ホルダ φ50=4,7500円〜φ100=8,8700円
 チップ 材種はJC8015のみで2,240円
【初年度販売金額】
 3,000万円
3枚刃スーパーワンカット
DV-SOCS3形
大径サイズφ16、φ20を追加

 ダイジェット工業は、突っ込み加工にも対応できる高性能ソリッドエンドミル「三枚刃スーパーワンカットDV-SOCS3形」に、ユーザーより要望のあった大径サイズ、φ16およびφ20を追加し、6月20日に発売した。
【特長】   
・突っ込み加工が可能な中心刃形状の採用で、突っ込み加工から溝加工までを一本の工具でこなせる。
・従来のスーパーワンカット同様の独創的な溝形状と四五度の強ねじれ採用により、溝加工においても抜群の切りくず排出性を実現。
・「バリューコート」採用により耐摩耗性が向上し長寿命。
【主用途】
 炭素鋼、合金鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の、突っ込み・肩削り・溝加工
【サイズと販売価格】
 φ16(DV-SOCS3160)=3,0500円 
 φ20(DV-SOCS3200)=4,3100円
【初年度販売金額】
 1,000万円

三次元動作のケーブル保護管「トライフレックスR」に
新タイプTRLF.100型登場
イグス より迅速なケーブル収納を実現

 イグス(日本法人=東京都墨田区錦糸1-2-1)は、従来の三次元動作用エナジーチェーン「トライフレックスR」に新機能を搭載し、新製品「TRLF・100(Fはフリップオープンを表しパチッと開けられることを意味する)」を去る機械要素技術展で発表した。新機能として、各リンクに、簡単、迅速に開閉が可能な回転クロスバー3本を搭載。径の大きなケーブルや、ケーブルを束ねての収納が非常に容易になった。
 これまで、多軸ロボットの三次元動作に、簡単で迅速なケーブル収納及び取り出しを可能にするケーブル保護管として、ケーブルやホースを簡単に押し込むことができるトライフレックスTRL型があった。新開発のTRLF・100(サイズ=内のりの高さ38mm、曲げ半径145mm)では、優れたスナップ式開閉機能により、個々のリンクが手で、もしくはドライバーを用いて開閉可能となったことで、ケーブルの収納と取り出しを一層スピーディーに行えるようになった。この開閉機能により、径の大きなケーブル、屈曲性を持たないホース類や、何本も束ねられたケーブルの収納及び取り出しが驚く程簡単になり、導入もしくはメンテナンス時のダウンタイムの大幅な減少につながる。
 その他の「トライフレックスR」シリーズと同様に、モジュラー式設計となっており、ユーザーの要望に応じてリンク数の増減、ピッチの長さ選択が可能。各リンクは、縦軸を中心に一リンクあたり±10度のねじれに対応する。これにより、ユーザーの設備に合わせたねじれの動きが可能となり、複雑な構造の機械に追随し、ホースやケーブルの安全確実なガイドを実現する。TRLF・100は従来のTRL・100のリンクとも互換性があり、両者の組み合わせも可能。この新しいトライフレックスは単純な動きのロボットや、その他三次元動作の機械設備用に開発され、その円筒状の形状によって滑らかな動きを実現している。
 機械工学においてケーブルの保護は共通の課題であり、同社では幅広く使えるように今後も更なるサイズ展開をして行く予定としている。

ユーザーニーズに即応して
国内製造業の回復を支援
山下機械 2012プライベートショー盛況

 山下機械(社長=乾正樹氏、本社=名古屋市熱田区中田町8-20)は6月29、30の両日、同社の本社工場において「2012プライベートショー」を開催した。
 中部圏の製造業は急速に回復基調にあり、それに伴って設備投資もようやく期待が持てるようになって来たとして、今回は「国内製造業回復支援フェアー」と銘打ち、ユーザーニーズに即応できる「複合加工機」に主眼を置いて開催。展示即売会や技術相談会もあり、期間中は多くの来場者で賑わった。
 初日の午前八時半から行われた開会式では、乾社長が「昨年は善進工場での開催でしたが、少し狭いということで、2年振りに本社工場での開催となりました。世間の景気は停滞気味と言われておりますが、ここ中部、名古屋は自動車産業を中心にまだまだ勢いがつくと思います。電力不足、海外移転、減産とか言われておりますが、この中部においては、そんなことは言っておられないというくらい、お客様は勢いがあると存じます。今回の展示会を通して、お客様にアピールして、昨年と同様に、仕入先の皆様のご支援、ご協力を得まして、大成功で終わりたいと期待をしております」と挨拶。熱い中での開催となるため、充分に水分の補給や休憩をとるよう体調面に対する注意も促された。
 「頑張ろう!」のシュプレキコールで雰囲気を盛り上げて、開幕した。
 今回のプライベートショーには、同社が取り扱うメーカー十四社が出展。高松機械工業の最新のCNC精密複合精密旋盤「XY1120PLUS」「XL-150」、ブラザー工業のCNCタッピングセンター「TC-S2DN」にユキワ精工のダイレクトドライブCNC円テーブル「DRC-170」を搭載したもの、TESAの非接触シャフト形状測定機「Scan52」など、各社自慢の製品を実際に見ながら、熱心にメーカーや山下機械の社員の説明に耳を傾ける来場者の姿からは、昨年の展示会にも増して購買意欲が感じられた。
 また、同時開催の「技術相談会」も盛況で、今後増えてくることが予想される新素材の加工方法や、新しい加工法などに対しての相談が多く持ち込まれていた。
 【出展メーカーと出展内容】
▼高松機械工業=Y軸付CNC複合旋盤、ローダー付“8CNC複合旋盤
▼ブラザー工業=CNCタッピングセンター
▼TESA=非接触シャフト形状測定機
▼中部テクノス=打コン対策機能付箱替え装置
▼オーエスジー=最新のタップ・エンドミル・ドリル
▼三菱マテリアル=新鋼旋削用チップ・難削材加工用エンドミル他
▼グーリングジャパン=ハイパフォーマンスリーマ他
▼大昭和精機=NC旋盤用ツーリング・BBT30メガチャック他
▼旭ダイヤモンド工業=PCDリーマー・ドリル・エンドミル他
▼セコ・ツールズ・ジャパン=最新のフライス工具スクエア・シックス他
▼葵精工=ミストコレクター
▼ユキワ精工=ダイレクトドライブCNC円テーブル他
▼三井精機工業=インバータースクリューコンプレッサー
▼イワタツール=SPセンター・トグロンシリーズ他

パッと入って使い易い12角に
24ミリサイズが新登場!
TOP ラインナップを拡充

 作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、電動ドリル用(インパクト対応)12角ソケットの24ミリサイズ(製品番号ESS―24)を7月23日に発売した。
 この製品は、土木・建築作業で使用されるM16ネジ取付用で、パッと入って使い易い作業効率優先タイプ。標準価格は、2,320円(税込み2,436円)となっている。
 同社では、作業効率優先の12角タイプとして、17ミリ、19ミリ、21ミリを既に発売しているが、今回、販売店やユーザーからの要望を受け24ミリサイズを追加発売し、ラインナップの拡充を図った。
 同社の電動ドリル用12角ソケットシリーズには、今回のスタンダードタイプのほか、ロングタイプや足場クランプソケットも揃っている。

ドイツで人気の機種を緊急導入!
「B60W」シリーズ4機種
ケルヒャージャパン 業務用自走式床洗浄機

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡大和町松坂平3-2)は、業務用自走式床洗浄機「BR55/60W Bp」「BR65/60W Bp」「BD55/60W Bp」「BD65/60W Bp」の4機種(「B60W」シリーズ)を8月6日に発売した。
 「B60W」シリーズは、今年6月に発売した業務用自走式床洗浄機「BR45/40W Bpプレミアム」の一回り大きなタイプで、主な使用シーンは、工場・倉庫などの床洗浄を中心に想定し、他にもショッピングモールや駅ビルのテナント・共用部、空港などの公共施設での床洗浄も想定している。
 本社ドイツで今年1月に発売して以来、使いやすさと機能性の高さで好評を博しており、販売も好調のため、今回、日本市場に緊急導入する運びとなった。「BR45/40W Bpプレミアム」と合わせて、自走式床洗浄機の豊富なラインアップ拡充を通して、市場でのさらなる拡販を図る。
 同製品でも、「BR45/40W Bpプレミアム」で採用した独自の鍵管理システムである「KIK(ケルヒャー・インテリジェンス・キー)」を採用。2種類の鍵で作業内容を制限するKIKシステムで、作業者の熟練が求められる同クラスの大型自走式には今までなかったレベルでの操作の安全性と、コスト削減を実現している。
 また「BR45/40W Bpプレミアム」に採用された追加オプションを標準装備。独自の最新機能「DOSE(洗剤節約システム)」や、自動的に給水が止まる「ワンタッチ給水システム」、「ワンタッチタンク洗浄システム」を配備している。
 モップホルダーや袋をかけるフックなどBSCの観点でのオプション機能も採用し、工場でも作業者が一人で進められる装備を搭載している。
 価格(税抜)は195万円と200万円。
 【主な商品特長】
 @操作性(作業性向上)=自走式で作業・移動をサポートしつつ、キャスター位置など小回りを利かせ、楽に操作することが可能。作業者を選ばないシンプルな操作部分。
 A管理性・メンテナンス性(作業効率向上)=ケルヒャー独自の鍵システムを採用。鍵の種類で作業内容や調節を制限し、誤作動やスピード超過による事故防止に加え、洗剤使用量などのコスト削減にも貢献。また、広いタンクやメンテナンスフリーバッテリーでメンテナンスの負担を抑制。
 B高い汚水回収力(作業性・作業の質向上)=これまでの同クラス機種に比べ、吸引風量・真空度がアップ。さらに新型スクイジーにより汚水の吸い残しを防ぎ、作業効率が向上。
 Cお客様志向の機能が充実=クイック給水システムやDOSE機能など様々な機能が標準装備。モップの取り付けや袋をかけるフックなど、工場でも作業者が一人で進められる装備を搭載。

手作業向け研磨材に新機軸
工業用パッド 切れるタイプ
3Mスコッチ・ブライト 新たに細か番手を追加

 住友スリーエム(社長=三村浩一氏、本社=東京都世田谷区玉川台2-33-1)はこのほど、「スコッチ・ブライト工業用パッド 切れるタイプ」の販売を開始した。定評のスコッチ・ブライト工業用パッドに新たに細か番手を加えると同時に、パッドを手で切れるよう加工した、手作業向けの研磨材として発売された。
 ベースとなったスコッチ・ブライト工業用パッドは、ナイロン不織布に研磨砥粒を接着した手作業向けの研磨材。サンドペーパーのように目詰まりしないうえ、被研磨物によくなじみ削りすぎることなく表面を仕上げられることなどが評価され続けている。また、柔軟性と耐久性に優れ、水や油を併用できる特性を備えている。木工・塗装の下地研磨や、塗膜・さび・汚れの除去、ヘアラインや一般仕上げなど、用途は多岐にわたる。
 新製品の切れるタイプは、150×230mmのシートに、十字に四分割できるミシン目があらかじめ入っている。これにより作業にあわせてハサミを使うことなくパッドを手で切れる。
 また、平面を仕上げる場合には3Mパットホルダー#961に装着することで作業性が向上する。
 仕上がり相当で六種類(#320、#800、#1200、#1500、#2000、#3000)があり、一箱10枚入り。機械工具商などを通じて販売する。価格はオープン。
 同製品に関する問い合わせはカスタマーコールセンターTEL=0570-011-211まで。

世界の工作機械研究者が集まり
最先端の研究成果を発表
MTTRF年次総会 森精機の伊賀事業所で

 森精機製作所が主たる運営母体となるMTTRF(財団法人工作機械技術研究財団)の年次総会が6月24日から26日までの3日間、世界各国より工作機械の研究者約90名が集まり、森精機製作所伊賀事業所にて開催された。
 同社の森雅彦社長の「工作機械業界の現状」についての講演に続いて、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究成果が発表された。
 森精機製作所では、「これからも工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関を対象に、工作機械の提供など研究助成活動を世界的な規模で進めてまいります」としている。  
【発表内容】
・薄肉航空宇宙部品の仮想機械加工(ブリティッシュコロンビア大学 Altintas教授)
・難加工材の超音波微細加工(慶應義塾大学 青山教授、柿沼博士)
・機械補間と輪郭加工に関する研究(ダブリン大学 Ahearne教授、Byrne教授)
・有限要素と実験を合わせた工作機械力学のハイブリッドモデル(フローレンス大学 Campatelli教授、Grossi教授)
・再現性のある精密治具の設計、ラピッド・マニュファクチャリング(マサチューセッツ工科大学 Culpepper教授、Chun教授)
・機械加工製品のライフサイクルにおける製造工程の影響(カリフォルニア大学バークレー Dornfeld教授)
・スロットカッタによる五軸ギア加工アプローチ(ブレーメン工科大学 Goch教授)
・五軸マシニングセンタの円錐テスト(大阪工業大学 井原教授)
・KU Leuvenにおける森精機NL2000Y/500を用いた旋盤の研究:ZrO2の被削性調査とエネルギー効率加工モデルの開発(ルーヴァン・カトリック大学 Lauwers教授)
・五軸自由曲面加工におけるリード角と傾斜角が及ぼす切削抵抗、トルク、動力への影響(トルコKOC大学 Lazoglu教授)
・五軸マシニングセンタの誤差校正のための非接触Rテスト(京都大学 松原教授)
・表面処理とコーティング厚さが及ぼすNCDコーティング工具の性能への影響(ウィスコンシン大学 Pfefferkorn教授)
・チタン合金の高速加工時における切屑形態と表面性状の質的研究(シンガポール大学 Rahman教授)
・UCデービスでの製造教育と産業:五軸加工プロセス最適化(カリフォルニア大学デービス 山崎教授)
・機械加工表面の送り駆動運動誤差の影響(神戸大学 白瀬教授)
・エンドミルによる曲面の効率的中仕上げ(大阪大学 竹内教授)
・ロータリーツールを使ったインコネル718の旋削加工(金沢大学 細川教授、上田教授)
・五軸試験片‐加工位置の影響(チューリッヒ大学 Wegener教授)
・製造ソフトウェア、クラウド、制御の戦略(DPテクノロジー FrayssinetCEO)
【MTTRFについて】
 2002年10月に森精機製作所が基本財源を拠出して設立された米国政府公認の非営利財団法人。
 理事長はカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校の山崎和雄教授、理事を森精機製作所の森雅彦社長、岡田夏生常務執行役員が務めている。

組合員ら18社162名が参加
楽しい夏の思い出づくり
愛機工青年部 第33回キャンプの集い

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)が主催する「第33回キャンプの集い」が7月28、29日の2日間にわたり、岐阜県関市の板取スイス村黒谷キャンプ場で開催され、組合員の社員とその家族ら162名が参加した。
 初日は好天に恵まれ、午後1時から受付を開始。名古屋で気温36℃、現地でも35℃という猛暑の中、受付開始時間より早く訪れる参加者もあって定刻にはほぼ全員が到着した。
 午後4時からは入村式が行われ、野村キャンプ担当幹事(ミズタニ機販)の「今回、参加企業18社より162名の方に参加していただき、昨年同様に大変多くの方に来ていただきましたことに感謝申し上げます。新しい企画や従来から好評な企画など、たくさんの催し物を用意しております。今回、屋台コーナーを設けました。午後5時半過ぎから開設する予定ですので、どうぞご期待ください」との開村の挨拶に続いて、蒲厚生幹事長(岡谷機販)が「本日は160名を超えるたくさんの方にご参加していただき、ありがとうございます。毎回ご参加いただいている方が多いかと存じますが、この日のために青年部の厚生部スタッフは、色々な企画を毎年バージョンアップして、皆さんの夏の思い出づくりのお手伝いの一助になればと取り組んでおります。本日も色々と用意をしていますので、皆さん楽しんでいってください」と挨拶。
 蒲厚生幹事長より当日参加の厚生担当メンバー11名の紹介があった後、滝沢副部長(松本商店社長・組合理事)の音頭で元気のよく「エイエイオー」と気勢を上げスタートした。
 毎年恒例となっている川原での魚のつかみ取りは、炎天下の中、スタッフが正午頃から場所を設営。冷んやりとした水が心地よく、子供だけでなく大人も歓声を上げながら元気に泳ぎ回るアユやマスを追いかけて喜んでいた。
 その後、各々夕食の準備に取りかかり、取った魚を塩焼きにしたり、持ち寄った材料でバーベキューや定番のカレーを作ったりと、野外での食事を楽しんだ。
 また、今年は初の試みとして、屋台コーナーが設けられ、冷えた生ビールとかき氷、キャラメルポップコーンが並んだ。中でもポップコーンは大人から子供まで人気で、子供たちは何度も訪れて、ポップコーンの出来上がるのを待ちわびていた。
 途中、雷鳴が轟き雨が心配されたが、ほとんど降ることなく、日が沈んでようやく涼しくなった午後7時30分より、参加各社の紹介を兼ねたコーラの早飲み大会で夜の部のイベントの始まり。時津統括幹事長(新栄商會)の挨拶、キャンプファイヤーの点火式を合図に、火の灯りのもと、人気ゲーム機などが当たるビンゴ大会、菓子すくいなど部員らが趣向を凝らしたイベントが催され、参加者は思い思いにキャンプの夜を満喫していた。
 翌日は朝8時より、キャンプ場の清掃と資源ゴミの分別作業をし、その後は各自でバンガローの周りを片付け、三々五々家路に就いた。
 来年は、平成25年8月3日、4日に今回と同じ板取スイス村黒谷キャンプ場で開催予定。

2012年8月19日(日) 2464号
第29回管工機材・設備総合展
満小間の130社・230小間で開催
愛知県管工機材商協組 出品者会議を開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)は、来たる10月4〜6日の3日間、名古屋市吹上ホールで開催する「第29回管工機材設備総合展」を控えた、8月9日午後2時より、東別院会館ホールにおいて「出品者会議」を行った。会議では満小間となる130社の230小間の確定が報告されるとともに、展示会に万全を期すことを申し合わせ、製・販一体となり展示会を成功させようと意思の疎通を図った。
 出品者会議には、出品メーカーと、同組合の三役や展示会実行委員らが出席した。
 会議は、峰澤展示会副実行委員長(峰澤鋼機社長)が司会進行を務め、冒頭挨拶に臨んだ小川理事長は、出品者各位に対して御礼を述べた後、「展示会で発表される製品を一人でも多くの方に見てもらい、明日からの仕事で採用してもらえるように大いにPRしていきたい。プロの方である設計事務所、サブコンの方、設備工事店の監督さん、職人さんに至るまで参観者の動員には力を注いで参ります」と挨拶。メーカーの力も借りながら素晴らしい展示会にしたいと話した。
 引き続いて、大藪展示会実行委員長(大清社長)が完全満小間で開催できることに御礼を述べ、小間割発表と会場内広告協賛についての案内をした後、出品マニュアルに沿って諸説明を行った。
 今回の展示会は2つの点で大きく変わった。1つは1小間の基本寸法を、ひとまわり大きくし、標準的な寸法である約3m×3mとしたこと。また会場内のレイアウトについて、平成2年から前回(第28回)の平成22年までほぼ変わらない配置に見直しをかけ、入り口から会場奥まで誘導する動線を設定し、来場者に必ず抽選して帰ってもらえるよう、出口付近には抽選会場を設けた。
「出品小間コンペ」開催と「招待券ハガキ回収上位メーカー」発表
 さらに、初日に「出品小間コンペ」を行い、優れた小間の出品者を、来場者や組合員に投票してもらい、初日夜の「開催記念パーティー」で発表、表彰を行う。大藪実行委員長は、「今回のテーマ『暮らしと産業を支える管工機材〜来て、見て、知って〜』に応じて、お客様が来て見て知ってよかったと思えるような積極的なブース設営をお願い致します」と話した。
 さらに、来場の際受付で提示する招待券ハガキにメーカー出品者のゴム印が押されたものを集計し、会期終了後に、「招待券ハガキ回収上位メーカー」を、「商経管材新聞」と小紙の紙面で発表する。
 広報と集客については、ポスターや招待券ハガキ、新聞媒体に加え、インターネットやSNSを使って情報発信を開始している。公式Facebookページを開設して配信を行い、Twitter(つぶやきを発信)にも連携させている。投稿内容の共有や、引用をすることで、ネット上のクチコミ情報源として活用が期待される。
 続いて三役、実行委員の紹介の後、出品に関しての展示物搬入・搬出、警備、駐車場管理について各担当業者より詳細に渡って説明がされた。
第29回管工機材・設備総合展
 出品者一覧 五十音順
初出品 は11社  社名前に 初出品 マーク

 愛知県管工事業協同組合連合会、愛知時計電機、初出品ITWパフォーマンスポリマーズ&フルイズジャパン、アカギ、アキレス、アサダ、旭有機材工業、アソー、アトムズ、アロン化成 / ミクニプラスチックス、初出品アンウェイジャパン、初出品石崎製作所、因幡電機産業、イノアック住環境、イノック、イハラサイエンス、ヴァンテック、初出品エア・ウォーター・マッハ、SMC、荏原製作所、FMバルブ製作所、MIEテクノ、MCCコーポレーション、オーエヌ工業、オーケーエム、オンダ製作所、架橋ポリエチレン管工業会、カクダイ、兼工業、川西水道機器、川本製作所、キッツ/東洋バルヴ/清水合金製作所、クボタシーアイ、倉敷化工、クリナップ、グローベン、KVK、小島製作所/シーシーアイ、コスモ・ソフト、児玉工業、コンサス、三栄水栓製作所、三興製作所、三相電機、山王工業、三和ハイドロテック、シーケー金属 / サンエツ金属、初出品CKD、システムズナカシマ、下田エコテック、初出品Joyful−Cube、昭和コーポレーション、昭和バルブ製作所、ショーボンドカップリング、スーパーツール、住軽伸銅/東洋フイツテング/スミケイ銅管販売、積水化学工業、ゼンシン、ダイキン工業 / スタッグ、大成機工、ダイドレ、大洋弁栓、タキロン、多久製作所、タブチ、中日技研工業、初出品中部コーポレーション、ツツイ、鶴見製作所、帝国金属、テクノフレックス、テラル、東亜高級継手バルブ製造、学校法人電波学園 東海工業専門学校、初出品東芝関西情報システム、TOZEN、TOTO、巴バルブ、長野計器、長野県木祖村、ナゴヤ、名古屋市上下水道局、初出品名古屋上下水道総合サービス、名古屋水栓バルブ工業協同組合、名古屋バルブ工業、日栄インテック、日東工器、日邦バルブ、初出品日本バルブ工業会、日本プラスチック工業、日本ヘルメチックス、ノーリツ、初出品Haitima Corporation、ハタヤリミテッド、パナソニックエコソリューションズ社、東尾メック、日立金属、日立工機、日立産機システム、日立バルブ、藤井高圧工業、フジキン、フジトク、フネンアクロス、ブライト工業、ブリヂストン化工品西日本、古林工業、プレパイ工業、ベン、ベンカン・ジャパン、ホーコス、前澤化成工業、前澤給装工業、前田バルブ工業、マキタ、水空間、ミヤコ、ミヤコ産業、ミヤワキ、未来工業、大和バルブ、山本計器製造、ユニテック、ヨシタケ、吉年、LIXIL、リケン、リンナイ、レッキス工業、ワシノ機器
(130社)

話題スポット満載の東京開催
第26回中部桃友会総会
ベン 役員新体制で更なる躍進へ

 中部桃友会(会長=伊藤捷三氏・沼津管材会長、ベンと特約店の集い)は、8月6日午後3時より、東京都港区高輪の品川プリンスホテルを会場に「第26回総会」を開催し、平成23年度事業報告並びに決算報告、平成24年度事業計画並びに予算案を審議し、いずれも承認可決した。ベンの横沢社長は、取締役拡充の報告をした。総会後の懇親会では、屋形船から東京湾ナイトクルーズ楽しみ、互いに親睦を深め翌日は、はとバスツアーで都内観光名所を廻り旅行を満喫した。
 総会は、会員数21社全社が出席する中、ベン名古屋営業所の青柳所長が司会進行を務め開会。
 出席者の紹介のあと、会長挨拶に臨んだ伊藤会長は、遠路より出席した会員にお礼を述べたあと、「我々の業界の中部4県では、昨年悪いところで売上高が前年度比103%、いいところで108%と聞いておりますが、反面過当競争が進み、経営者としてはむしろ厳しい1年であったのではないかと思います」と話した。そして今回ベンの役員も新体制になり、新しい総会にしようと、青柳所長と相談して一日楽しく過ごせる東京での開催となった経緯を紹介した。また6月に顧問に就任した深澤前会長へ、感謝の言葉を述べるとともに、引き続きのご指導をお願いしますと結んだ。 
 伊藤会長を議長に選出して各議案審議に移り、次の議案を原案通り承認可決した。
▽第1号議案=平成23年度事業報告・決算報告承認の件
▽第2号議案=平成24年度事業計画案・収支予算案承認の件
▽第3号議案=その他の件では、初参加者挨拶を行い、議案審議終了後、恒例の提案者表彰が行われ、前年比125%の、延べ35件の提案事項(採用七件・類似提案21件・製品以外7件)が発表された。
 以上で総会を終了し、メーカーを代表してベンの横沢社長が、日頃の拡販に対してのお礼を述べ、6月の株主総会で決議された新役員を紹介するとともに、取締役を2名増やし、五名体制にしたことを報告した。
 また役員5人の平均年齢は7歳若返って59歳になり、社員の平均年齢も41歳と低くなったことや、静岡出張所には若手の中野新所長が着任したことを紹介し、若くて活力ある人材が中心となり新たな発想で事業に取組む姿勢を強調した。
 引き続いて、木下部長がメーカー資料の説明をおこない、次いで中野静岡所長より商品紹介 (2.0MPa仕様の消火設備用減圧弁、戸建住宅用通気弁、高圧・多量スチームトラップ、ストレート形ストレーナの工具レスタイプ)がおこなわれた。
 最後にベンの深澤顧問が、出席者に向けて今までのご愛顧に感謝を表した。これまで中部桃友会に15回出席しており今回で最後となるものの、引き続きご支援をお願いしますと述べた。
 第2部の懇親会では、屋形船から話題の東京スカイツリーを背に、大藪会計幹事(大清)の挨拶、尾藤幹事(旭工機)の乾杯音頭で開宴し、村松幹事(村松商店専務)の中締めで盛宴の内に終了した。
 翌日は、はとバスツアーで皇居前広場の二重橋前や浅草観音、東京タワーの大展望台を巡り自由散策した。

年齢を問わず楽しめる展示
トヨタミュージアム見学会
中日本木工組合全木商中部支部 組合員ら27名が参加

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は、7月28日午後2時より、西区則武新町にあるトヨタテクノミュージアム産業技術記念館において見学会を開催した。
 見学会には組合員、従業員とその家族ら27名が参加して、数時間の見学時間では足りない位の充実した展示内容に、年齢を問わず楽しんでいた。
 最初に、トヨタグループ創始者である豊田佐吉(1867年〜1930)が約百年前、織機の研究開発のため、現トヨタテクノミュージアムの場所に試験工場を設立し、世界最高性能の自動織機を完成させたことや、その志を受け継いだ佐吉の長男の喜一郎が、国産車を開発して自動車事業を起こした歴史を学んだ。
 その後は、繊維機械館と自動車館を回り、糸紡ぎの実演や、自動車の仕組みやトヨタ生産方式、1933年発売の初の乗用車「トヨダAA型乗用車」の展示等を見学した。
 子供達は真剣な表情で自動車部品を作る際の金属加工の様子や600トンのプレス機の実演を見ていた。また大人は、昔流行っていた車や自分が乗っていた車を展示で見つけ、参加者同士が当時を懐かしむ話しで盛り上がっていた。
 見学後は、札幌かに本家名古屋駅前店において、懇親会を開催した。

パブリック洗面を新発売
「ノセルカウンタースラント」
LIXIL 荷物置き等に配慮

 住宅設備機器・建材の総合メーカーであるLIXIL(社長=藤森義明氏・本社=東京都千代田区)は、INAXブランドから、充実した荷物置き場と水濡れを軽減する形状が特長で、化粧直しのしやすさにも配慮したパブリック洗面「ノセルカウンタースラント」を8月1日から発売した。
 オフィス、交通機関、商業施設などの多くの人が利用する洗面空間では、手洗いだけでなく化粧直しなどを快適に行える空間作りが求められている。
 同社が独自に行った調査によると、「荷物の置き場がない」「カウンターが水で濡れている」などの不満の声が多くあった。
 パブリック洗面「ノセルカウンタースラント」はこうした利用者の声に応え、荷物置き場を充実させたほか、カウンターの水濡れを軽減するように配慮した商品。
 荷物置き場として、洗面カウンター上部にドライエリアを設け、足元にはキャリーバッグを置ける空間を確保、さらにカウンターの縁は傘をかけることができる形状にしている。
 また、手が奥まで入るボウルの形状で水はねを軽減、傾斜のあるカウンターで水が溜まりにくくしている。さらに、足元にゆとりをもたせたことで鏡に近づくことができるようになり、化粧直しもラクに行うことができる。
 メンテナンス面では、継ぎ目のないボウルや凹凸の少ない水栓金具で清掃性にも優れ、立ったまま水石けんの補給ができる構造となっている。

変革をひとつの武器にしたい
第38回山信会通常総会を開催
山信 役員改選は全員重任

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店・メーカーの集い)は、7月25日午後3時より名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルを会場に、「第38回通常総会」を開催し、正会員並びに賛助会員ら132名が参集した。小川社長は6月に社内体制を変えたことに触れ「変革を一つの武器にしたい」と強調し、さらに会員、賛助会員、山信の三位一体による前進を力強く述べた。役員改選は全員重任となった。
 総会は、山信豊橋営業所の杉本氏の司会進行で始まり、挨拶に立った石川会長は、出席方にお礼を述べた後、プロゴルファー養成所の坂田塾を主宰する、坂田信弘氏のセミナー内容を一部紹介した。「14本のクラブの内、1本でも自分の得意クラブを見つけると実力が上がってくる。集中してひとつの物事に取り組む人しか一芸は秀でないそうです。我々も一本でも得意クラブを持てるように変化と新しいものに挑戦する努力をしていけばまだまだできると思います。山信会では、『一歩でも二歩でも前進する』という山信の姿勢を取り入れて参ります」と挨拶。
 次いで、山信の小川社長が平素の拡販に対してのお礼を述べ、「我々を取り巻く環境は、今後消費税増税や、来年に中小企業金融円滑化法が終了するなど大きな変化が起こります。その際の変化に対しての決断は非常に大切です。私どもの社内のことですが、6月に体制を大きく変えました。今後我々の営業マンが活き活きとやりがいをもって皆様とお付き合いしていくために、会社全体で頑張って参ります。山信会では今後も勉強会や情報発信を通していき我々も変わっていきたい。変革をひとつの武器にしていけるような会にしていきたい」と結んだ。
 引き続いて、議事進行を事務局の山口氏が務め、次の各議案を慎重審議し、何れも承認された。
▽第1号議案=平成23年度事業報告と会計報告
▽第2号議案=平成24年度事業計画案と予算案
▽第3号議案=役員改選について
 石川会長をはじめ、現役員が重任となった。任期は1期2年。
 また今年度に新規で6社が山信会に入会し、会員数は132社となったことが紹介された。
 第2部では政策研究大学院大学教授で、中小企業の活性化をテーマに研究している、橋本久義氏を招いて「臥龍経済日本のものづくり―中小企業が滅べば日本が滅びる―」という演題で講演会が開催された。
 第3部の懇親会では、積水化学工業環境・ライフラインカンパニー中部支店の土屋支店長の乾杯音頭で開宴し、終始に渡り和やかに懇親を深め、辻村工業の辻村専務取締役の中締めで盛況の内に終了した。
【役員名簿】(敬称略)
・会長=石川敏明(石川管工)
・副会長=浅野政司(東海設備工業)、福谷智之(福谷管工)
・理事=兼子益生(カネコ工業)、水野実(陣内工業所)、辻村和敏(辻村工業)、山崎照夫(日設工業)、早川鉄雄(早川ポンプ店)、水谷繁豊(水谷商会)
・監事=東隆将(浜島防災システム)
・顧問=水野明(水野工業)
・常任理事=小川信(山信)

オンダ製作所 9月3日
岡山営業所を移転

 オンダ製作所(社長=恩田由紀氏・本社=岐阜県関市)は、岡山営業所を移転し、9月3日から業務を開始する。
【新住所】
〒700-0922
岡山県岡山市北区東古松南町7-23東古松120ビル
【新TEL】086-232-6030
【新FAX】086-232-6031

7月にエコ事業部を新設
鉛バッテリー再生サービス提供
大戸 新たな収益の柱に育成

 配管資材・住宅設備機器、鋼材専門商社の大戸(社長=大戸純夫氏・本社=三重県松阪市高須町)は、7月1日にエコ商材やサービスを中心に販売する「エコ事業部」を、同社鋼材センターのある松阪市大口町の拠点に立ち上げ、新たな収益の柱に育成する。
 エコ事業部では、「鉛バッテリー再生サービス」の販売を主力とし、3年前から販売展開している電極板の腐食を防ぎ、再生する「鉛バッテリー再生剤(バイオセル-G)」を使った、電動フォークリフトや電動カートなどの鉛バッテリーを再生し長寿命化するサービスを行う。販売は好調であり、売上げは前年比で二割増えている。
 専任担当を配置して、営業からバッテリー診断、再生、メンテナンス・サポートを行い、電動フォークリフトを利用しているこれまで取引のなかった運送会社や製造会社などへの販路拡大を強化する。
 物流施設で利用されているフォークリフトはエンジン式から、排ガスも出ず、コスト面の優位性から電動フォークリフトの割合が増えている。電動フォークリフトのバッテリーは、充放電を繰り返すことによって、電極板に付着した硫酸鉛が結晶化して、腐食してしまうことがバッテリーの寿命を縮める原因となっている。
 使用状況によっては、2〜3年で交換されている例もあり、バッテリーの金額は50万〜120万円と車体価格の半分を占めるほど高額となっている。
 フォークリフトのパワーが落ちてきている、充電してもすぐに動かなくなる、白い粉が噴出してきたなどのトラブルに対し、担当者がバッテリー性能を数値化して良否を判断する。「鉛バッテリー再生剤」で電極板の硫酸鉛の結晶を分解して、回復させる。また、再付着防止剤も備えているため、バッテリーの寿命を大幅に伸ばすことができる。
 新品バッテリーを購入する場合に比べて、2〜3割程度のコストでバッテリーを復活できる。
 大戸社長が3年前に同社の顧客にサンプルの配布を開始。3年かけて効果を測定し、十分な効果が実証できたことから、本格的な展開を図る。

特約店・代理店・メーカーが一致協力
国内シェアNo.1を目指す
タンガロイ 第18回ビアパーティーを開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は7月27日午後6時30分より名古屋市中区の名古屋クレストンホテルにおいて「第18回タンガロイビアパーティー」を開催し、特約店99名と代理店の営業マンが集い交流を深めた。
 タンガロイ名古屋営業所の岡田望さんが司会進行を務める中、開会に先立って、同営業所の宮本徳人氏より現在実施中の「火の弾キャンペーン in Summer 2012」(キャンペーン期間-2012年7月1日〜9月28日の3カ月間)について説明があり、対象商品5アイテムの紹介と拡販への協力が求められた。
 ビアパーティーでは冒頭、タンガロイ中部支店の和田健二支店長が挨拶に立ち「本日は、非常に暑い中、またお仕事でお疲れの中、ご参加いただきましてありがとうございます。日頃は、私どもタンガロイ製品の拡販にご尽力を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。恒例となりましたビアパーティーも、今回で18回目です。丸正の伊藤社長様を含めて、第1回目より皆勤で来ていただいている方もおられます。また、この会の運営について多数アドバイスをいただきましたことに対し、重ねて御礼申し上げます。さて、2012年も半分過ぎましたが、タンガロイのトピックスを一つご紹介したい。今年の春に、名古屋工場の新棟の中に設備を入れて、60名収容可能なセミナールームを装備した『テックセンター』を中部地区では初めて開設いたしました。工作機械、自動車産業の集積地であります中部においては、どうしても欲しい設備でした。我々も遅ればせながら開設いたしましたので、是非ご利用いただきまして、講習会、ユーザー様への試切削などにもご活用いただければと思っております。本日(7月27日)の中部経済新聞の一面に、トヨタ自動車さんの生産計画が載っておりました。残念ながら、エコカー減税の予算がこの夏でなくなってしまうということで、今まで一日当たり1万5千台ペースで生産されていたものが、8月から若干減産される。中部地区の景気のバロメーターはトヨタさんの生産計画ですので、少し陰りが見え始めたのかとも思っております。しかしながら、我々はシェアを100%取っているわけではありません。まめな改善をしていけるかをテーマにして、皆様に新しい良い工具を提供していきたい。私どもメーカーにとりまして、新しい商品を皆様に提供していくことは使命であります。今年のJIMTOF(会期=2012年11月1日〜6日、会場=東京ビッグサイト)には、30種類以上の新製品を出してまいります。是非これをご利用いただいて、皆様の改善活動のテーマにしていただければ幸いです。また一方、ユーザー様にどの様な工程改善を提案できるかが、我々が生き残っていける、選ばれるメーカーになるために重要なことだと思っております。そのためには、我々が気づきの心をしっかり学びながらユーザー様の作業現場を見て、ここを直すと良いと言えるような実力をつけ、工具の提案をしていきたい。本日は、年に一度の楽しい会です。短い時間ではありますが、盛り上がって、暑い夏を乗り切っていただきたい」と述べた。
 乾杯に際して、黒木幹雄井高卸営業部部長が「本日は99名の特約店さんがいらっしゃっておりまして、代理店を代表し御礼申し上げます。タンガロイさんは2013年には日本でシェアNo.1を取ると公言されております。本日お見えの方々が火の弾キャンペーンの期間中、全力で売っていただければ今年中にもシェアNo.1を達成できると存じますので、タンガロイ一本で拡販をしていただきたいと思います」と挨拶し、力強く乾杯の音頭をとった。
 乾杯の後は、恒例となったビールの早飲み大会やビンゴ大会などのイベントで楽しく参加者同士の交流を深めた。
 最後に、特約店会幹事の野崎憲昭常磐精機社長が代理店の若手営業マンと共に「イノキボンバイエ」の音楽に合わせて入場、コント仕立てによる往年の有名プロレスラー、アントニオ猪木とアニマル浜口のフレーズを模した「イチ、ニー、タンガー、ロイ、ロイ」の中締めで、盛況のうちにお開きとなった。

最新の設備機器や施工を紹介
第1回設和会商品技術展示会
大和ハウス工業中部支部 目標を上回る541名が来場

 大和ハウス工業の設和会中部支部(大和ハウス工業と取引のある設備機器・材料メーカー、販売会社の会)は、7月26日に中区葵の大和ハウス工業名古屋支社において、「第1回設和会商品技術展示会」を開催し、24社の出展メーカーが新商品や最新技術を展示した。2007年に設和会中部支部を設立後、初となる展示会には、200名を超える同社社員や、協力施工店、設和会会員会社、当初目標を上回る541名が来場し成功裡に終了した。
 会場内では、管工機材・住宅設備機器メーカー中心に、簡単施工、省エネ・環境、防災をキーワードとした製品が出展され、一例としてアカギは安定性と作業性が向上した「セットフロアーVプレート」を、フネンアクロスは最下階用アクロスジョイント「XJ‐LF」、オンダ製作所は「JS型無極性循環口」、防災をキーワードに川本製作所は「家庭用緊急浄化装置レスキューエース」を紹介していた。
 住宅に関わる幅広い分野のメーカーが出展していたのも特長であり、電設資材メーカーからは、内外電機がEV用普通充電用スタンド、アイホンが集合住宅向け新オートロックシステムをPRしていた他、河村電器産業は建設現場向け防犯監視カメラシステムを実機で説明していた。
 設和会中部支部会員は、現在64社(2012年8月現在)で構成されており、会員企業は、設備専門分野における品質改善や技術向上を目指すため、技術セミナーなどの行事を通して連携を深めている。設和会は1999年に大阪にて設立され、2005年に関東支部、2007年には中部支部が設けられた。3地区合わせた会員数は121社。大阪と東京では毎年展示会を開催している。
 【出展メーカー】(順不動)
 東芝キヤリア、オンダ製作所、アカギ、川本製作所、TOTO、愛知時計電機、サン電子、パナソニック、三浦電気、東芝ライテック、神保電器、フネンアクロス、前澤化成工業、シーシーアイ、タキロン、ダイキン工業、内外電機、因幡電機産業、河村電器産業、アイホン、東邦ガス、ノーリツ、リンナイ、パロマ 以上。

簡単施工で省コスト実現
今夏から秋発売の3製品発表
フネンアクロス 専用の最下階専用継手が登場

 フネンアクロス(社長=古林龍三氏)は、7月26日に大和ハウス工業名古屋支社で開催された設和会商品技術展示会において、今夏から秋に発売の新製品である、最下階専用継手と防火区画貫通部材、遮音防熱後巻きカバーの3製品を名古屋地区で初披露した。簡単施工で省コストにつながる新製品に、来場者の関心が集まった。新製品については次の通り。
■アクロスジョイント(XJ)新規格「XJ100最下階専用継手XJ‐LFシリーズ」
 耐火二層管で単管式継手の、アクロスジョイント(XJ)システムにおける立て管最下階排水は、原則別系統としているが、今回専用の最下階専用継手の開発に成功し、一定条件のもと最下階排水を立て管に合流することが可能になった。
《特長》
・コンパクト設計
・既存XJ100と同様の排水性能を維持(10階規模排水能力6・5g/S)
・軽量化(本体重量約8・5s)
・コストダウン(本体構造の改善により、脚部エルボに既存のLL150、LL125の接続が可能)
・寸法調整が可能(本体下部パイプ接続により寸法調整可能)
■防火区画貫通部材「ひと丸ツインパット」
 火災時に膨張発砲し、貫通孔を閉塞させる機能をもった防火区画貫通部材。同社の戸建用防音配水管「音ふうじ」と「ひと丸」を併用配管することにより、「音ふうじ」の防火区画貫通が可能となる。ツインパット構造により配管後の取り付けも可能で、施工は粘着張り合わせができるので、工具不要。国土交通大臣認定品、日本消防設備安全センター評定品。
■遮音防熱後巻きカバー「E‐cover(イーカバー)」
 鋳鉄製単管式継手用の後付遮音カバー。特殊な形状から、熟達した技術が必要である「単管式継手の遮音施工」も配管業者だけで簡単で均一な巻きつけを可能とした。国土交通大臣認定品、日本消防設備安全センター評定品。

軽量化のための塑性加工技術について
『国際フォーラム2012』
TECH Biz EXPO2012 プレイベント

 名古屋国際見本市委員会は、「第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜」のプレイベント第二弾として、「これからの自動車産業とものづくりを考える〜ドイツ、中国、日本の部材軽量化のための塑性加工技術〜」をテーマにした国際フォーラム2012を、9月13日午後1時より名古屋市中小企業振興会館メインホール(名古屋市千種区吹上)において開催する。
 フォーラムでは、塑性加工技術についてドイツ、中国の専門家から現況を聞くとともに、日本の自動車メーカーの技術動向と比較することで、今後日本が挑戦すべき技術分野などを議論する。
 当日は、4つの講演を聞いた後、名古屋大学大学院工学研究科教授の石川孝司氏が座長となって総合討論を行う。
 講演テーマは@テーラード半製品による低コスト軽量化技術(ダムルシュタット工科大学教授 Perter Groche氏)A中国における自動車部材精密成形技術の開発状況(上海交通大学教授 Zhen Zhao氏)Bトヨタ自動車のモノづくり革新と塑性加工技術の果たす役割(トヨタ自動車鍛圧・表改生技部部長 森下忠晃氏)C自動車の環境対策に求められる材料・塑性加工技術(日産自動車パワートレイン生産技術本部塑性加工エキスパートリーダー 藤川真一郎氏)。
 国際フォーラム2012に関する問い合わせは、名古屋国際見本市委員会事務局 電話052-735-4831まで。
*  *  *
 「第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜」は名古屋国際見本市委員会が主催して、平成24年11月28日〜30日の3日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。
 開催テーマは@モビリティ(次世代自動車)の「電動化」A車体・部材の「軽量化」Bエネルギーの「効率化」Cレーザー、フォトンなど「光加工技術」。

超硬エンドミルGSXMILLシリーズに
防振タイプとボールタイプ
住友電工 適用範囲が拡大し好評

 住友電気工業の刃数・刃長のバリエーションが豊富な汎用超硬エンドミル「GSXMILLシリーズ」に防振タイプとボールタイプが加わり、適用範囲がさらに拡大したと好評を得ている。
 「GSXMILL防振タイプ」は、不等分割・不等リードの最適化により、ビビリ振動の大幅抑制に成功。また、外周刃に設けた微小丸ランドが、切り取り厚さの変動を抑え、防振性能を一層高めており、高速・高送りでも高品位な加工面を実現する。
 「GSXMILLボールタイプ」は、R刃の大きなねじれ角で切削抵抗を緩和。独自のポケット形状とポケットエリアの拡大により、切りくず排出性も向上し、生材から焼入材まで幅広いワークで高速・高能率加工を実現する。
 防振タイプは刃径2〜20mmの計16アイテム、ボールタイプは刃径0.4〜20mmの計18アイテムを取り揃えている。

「生産現場に革命を!」をテーマに
サンコーフェア2012開催
サンコー商事 特別技術セミナーも盛況

 サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)は7月13日の午後1時から5時30分まで、愛知県刈谷市のジェイテクト・カスタマーセンターにおいて、プライベートショー「サンコーフェア2012」を開催した。今年で11回目。
 開会式で野路社長は「昨年は東日本大震災などがあり中断をいたしましたが、また今年から継続できますのは、本会場をお貸しいただいたジェイテクト様、並びに本日ご出展いただいております36社のメーカー様のお陰と、深く感謝いたします。今回の展示会のテーマは『生産現場に革命を!』とし、現場に踏み込んだ内容となっております。お客様には、ジェイテクト様のマザーマシンを中心に、その上流、下流をすべて当会場で計画、立案ができる仕組みになっております。それをしっかりとPRしていただき、一台でも多くの引き合いを出していただくことをお願いいたします」と挨拶。
 続いて、貝嶋ジェイテクト常務執行役員が「11回目となり、特別な理由がないときは毎年開催していただいております。このフェアが今後とも続いていくことを切に希望いたします。出展者の皆様には昨日の雨の中、また今日は暑い中、準備いただきどうもありがとうございました。一台でも多くの引き合い、ご成約を得られますことをお祈りいたします。我々も機械を展示しておりますので、引き合いをいただいて、受注に結びつけばと思っております。本日、五百名の方がご来場されると聞いています。さすがサンコーさんだと感じております。我々もお手伝いできることがありましたらご協力いたします。半日という短い時間ですけど、成果が出ますことを祈っております」と挨拶した。
 サンコー商事の若手社員、伊藤大臣氏による決起宣言が行われ、フェアが開幕した。
 今展では、電力不足や円高など日本のモノづくりが直面する課題を克服するための、フェアのテーマに沿った生産現場に革命を起こすような、省エネや生産性向上などに役立つメーカー各社の技術や製品が一堂に展示紹介され、会場には熱心に説明を聞く来場者の姿が多く見られた。
 同時開催された、@「電力危機に対する、ジェイテクトの省エネ取組と省エネ改造提案」(ジェイテクト)A「エコノミー・エコロジー〜海外でも活躍する新コンセプト三次元測定機〜」(東京精密)の特別技術セミナーも好評を博した。

情報交換しながら暑気払い
愛機工中南支部 ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は8月2日午後6時より、名古屋市熱田区の「炙焼街道 眺座 金山店」においてビアパーティーを開催し、支部員ら11名が参加して親睦を深めた。
 椎葉支部幹事(カツヤマキカイ名古屋支店課長)の司会進行のもと、鈴木支部長が「恒例になりました、夏のビアパーティーを只今より開催いたします。今回は、カツヤマキカイの椎葉さんに担当していただきました。暑さを吹き飛ばして、楽しんでいただければと思います」と挨拶。斎藤氏(杉本商事名古屋営業所)の音頭で乾杯した。
 参加者は、連日の厳しい暑さに疲れた心身を冷たい飲み物と美味しい料理、楽しい会話で癒し、また明日からの英気を養った。

石田書記長を新委員長に選出
会社設立60周年を記念して盛大に
オータケ 従業員組合総会と納涼会

 管工機材の総合商社オータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は、8月3日午後6時30分より名古屋市西区のレセプションハウス名古屋逓信会館において、第38回(平成24年度)従業員組合総会と納涼会を開催した。来賓として納涼会に出席した吉川社長は、今期も引き続き営業マンのスキルアップに力を入れたいと語った。
 従業員組合総会では、@執行委員の改選並びに支店・営業所の執行委員の報告A第37期決算報告B組合活動報告が行われ、いずれも異議なく承認された。
 納涼会は来賓を交えて別室で開かれ、冒頭、新たに従業員組合の委員長に選出された石田氏(名古屋支店)が「今期一年間、至らない点が多々あるかと存じますが、精一杯務めてまいりますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。併せて、総会の無事終了と、任期満了に伴う執行委員の改選で3年振りに三役が交代し副委員長に磯部氏(第一営業部一課)、書記長に森下氏(第二営業部一課)が就任したことを報告した。
 また、石田委員長は納涼会について「昨年は会社設立60周年で、組合としましてもイベントを考えておりましたが、3月11日に東日本大震災があり急遽、自粛となりました。一年遅れではありますが、60周年を祝うイベントとしまして本日、例年にない規模での納涼会を開催するに至りました。抽選会の景品の内容も、37型液晶テレビ、羽のない扇風機、ブルーレイレコーダーなど豪華な物が数多く揃っています。是非皆さん、時間の許す限りゆっくりお楽しみいただければと存じます」と話した。
 来賓を代表して吉川社長が挨拶に立ち「38回従業員組合総会を無事終えられまして、本当におめでとうございます。また、新委員長から60周年を祝うというお話があり、本当にありがたいと思っております。企業は基本的に、存続をさせることが第一、それから、いかに発展させていくかを合わせて考えていかなければなりません。オータケは昭和21年に個人商店として創業。会社組織としては昭和27年5月に設立、今年6月から61期に入っております。会社は存続させることに意義がありますが、だだ、商社は人をいかに作り込むか(育て上げるか)がすべてであると考えています。いかに社員個人のモチベーションを上げるか、やりがいを持たせるか、また挑戦をさせるかということが大きな課題と思っております。先頃、あるオリンピック選手のコメントで『夢は捨てるものではない。夢をかなえるためには日々努力をする。諦めない』とありました。アスリートとして自分を叱咤激励していることだと思いますが、皆さんもこの会社を通じて、より大きく成長していただきたい。社会人として確実に、どこから見てもオータケの社員は違うと言われる様な会社を、私はどうしても作りたい。結果は必ず付いてくると思っております。新しい61期になりましたが、新たな挑戦を会社として皆と共にしていく。そのためには、私だけではなく、皆さん自身が自分の能力を引き立てるように、最大限努力していただきたい。友がいる。仲間がいる。これだけの社員がおりますので、色々な形で相談したり、報告を受けたり、結果的に自分が足らないところをどの様に補うか、このチャンスを皆様に与えているつもりです。個々の力を充分に結集した形の中でこの一年、結果を出したいと思いますので、是非ご協力をお願いします」と述べた。
 磯部副委員長が音頭をとって一同で乾杯、懇親の場に移った。
 途中、転勤者と新入社員の紹介や大抽選会で盛り上がり、連日の猛暑に疲れ気味の心と体をリフレッシュした。また、8月に行われる取締役会で任期満了により退任予定の鈴木会長に、組合から記念品が贈られた。
 これを受け鈴木会長より「私は、初代の委員長でした。昭和50年に会社の了解を得て従業員の労働環境整備のために組合を作り、38年が過ぎたかと感慨深いものがあります。社長になりましたのが昭和63年で、その時に、絶対に従業員の雇用を維持する、解雇はしない、もう一つは、絶対に会社をつぶさないという信念でおりました。大企業でも、リストラでどんどん解雇しているし、会社は簡単につぶれる。是非、皆さん挑戦していってください。オータケは、誰もが社長になれる会社です。元気を出して頑張っていただきたい。明るい気持ちがあれば、必ず良い会社ができると思います」とお礼の言葉があり、森下書記長の中締めでお開きとした。

太陽光と太陽熱の利用で
電気とガスの省エネを強化
ノーリツ 「ダブルソーラー」説明会

 湯まわり設備メーカーノーリツの名古屋支店は、8月21日発売の太陽光と太陽熱を組み合わせた「ダブルソーラー」の発売前説明会を開催した。
 同製品は、ノーリツの太陽の光で電気を作る太陽光発電システム「PVMDシリーズ」と、太陽の熱でお湯を作る太陽熱利用給湯システム「XFシリーズ」を一体化したもので、太陽エネルギーを発電と給湯、暖房に利用でき、電気とガスの両方を省エネできる。政府が推進する住宅のゼロ・エネルギー化事業に貢献する商材を拡充した。 
 デザインは太陽電池モジュールと、太陽熱利用システムの集熱パネルを一体化させ、統一感のある形に刷新した。
 「XFシリーズ」の熱源一体形蓄熱ユニットは、狭いスペースにも設置できるコンパクト設計。高効率ガス給湯器エコジョーズを搭載しており、曇りの日や夜間の使用でバックアップが必要な際もガスの使用量を抑えることができる。 
 またリモコンで、電気、ガス、お湯の使用状況をリアルタイムで確認でき、電気料金や水道、ガス料金の表示も可能で、余った電気は売電することもできる。補償制度は商品10年保証と工事10年補償、災害保険(オプション)の3つを付与し充実させた。
 切妻屋根対応で、システム総モジュール容量3.75KWの場合の合計価格は、393万570円(工事費別)。太陽光と太陽熱にも名古屋市等各自治体の補助金制度がある。

総合環境提案力をアピール
中部グランドフェア2012
ユアサ商事 9月21日からポートメッセ なごやで

 ユアサ商事中部支社(支社長=長谷川勝照氏、住所=名古屋市名東区高社2-171)は7月30日午前11時より、中部支社会議室において「中部グランドフェア2012」の記者発表会を開いた。その席で長谷川中部支社長は、展示会の内容や特徴について説明し、「これからの環境に配慮した社会を実現していくための提案をアピールできる展示会として考えています。ご期待いただきたい」と話した。会期は9月21日〜22日の2日間で、受注目標、来場者目標ともに前年実績を上回る140億円、9,800名。
 「今年のグランドフェアは、エコテーマゾーンを中心に総合環境提案力を一層充実させ、受注活動を通じて主催社、出展社、来場者とともに、社会変革に適合した新たなビジネスバリューを構築していく展示会を目指している」と長谷川中部支社長。
 具体的に@工業マーケット分野における高能率・高精度・省力化等、生産性向上・コストダウンにつながる設備・装置・工具等の提案A住環境マーケット分野における多種多様な品揃えによる省エネ・省コスト・創エネの提案B建設マーケット分野における環境・改修・安全等需要が見込まれる業界への提案、NETIS(新技術情報提供システム)・CPDS(情報化施工)等の提案による新規分野への開拓に注力していく。
 展示方法については、今年も会場中央部に“ECOエンジニアリング”をキーワードに「エコファクトリー」「エコハウス・ビル」「エココンストラクション」「エコエネルギー」の四つのゾーンと「省エネ・節電・施工相談コーナー」を配置し、ユーザーに最適な省エネ・省コストプランを提案する「エコテーマゾーン」を設置する。
 エコテーマゾーンでは、ワンストップでユーザーニーズに応えられるような商品配置で、省エネ・省コスト・節電に有効な商品を展示するほか、YES(ユアサ・エナジー・ソリューション)相談コーナーで「節電・省エネノウハウ」「設備提案」「トータル施工」の相談会を実施する。
 また、エコテーマゾーンの展示物をより分かりやすく説明するために、来場者がインカム(無線機)を装着しテーマゾーンの解説を聞ける、インカムツアーを今年も引き続き企画している。
 さらに来場者に目的の商品が一目で分かるよう、エコテーマゾーンを中心に関連する部門毎の環境商品展示やNETIS案内コーナーの設置、展示商品にアイキャッチマークを貼り付けるなど、ビジュアル面でも工夫を凝らした展示を行う。
 開催初日の午後1時30分よりポートメッセなごや交流センター四階の第六会議室において、ビルのエネルギー管理システム(BEMS)節電・省エネ対策セミナーを開催する。ユアサ商事はBEMSアグリゲータとして、50〜500キロワットの電力契約をしているユーザー交付申請や各種報告のとりまとめの手続き等について説明を行う。
 【中部グランドフェア2012】
▼開催日=2012年9月21日〜22日の2日間
▼開催時間=21日は午前10時〜午後5時、22日は午前9時30分〜午後4時30分
▼会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第三展示館
▼テーマ=Cool Earth Challenge!―いま歩き出す、産業とくらしの新しいカタチへ。
▼受注金額目標=140億円
▼来場者数目標=9,800名
▼主催社(バス主催社含む)=77社
▼出品メーカー=304社
(主催社、出品メーカー数は、いずれも記者会見当時)