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2012年(平成24年)4月
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2012年4月1日(日) 2450号
9月6日に名管会ゴルフ大会
5月15日に通常総会
愛知県管工機材商協組 定例理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)では、3月6日午後6時15分より、名古屋市中区の名古屋都市センターにおいて定例理事会を開催し、5月15日に通常総会を開催することを決めるとともに、新年度の理事会開催日などを決めた。また29回展示会の出品申込み数は例年より多く、順調であることが発表された。
 冒頭挨拶に立った小川理事長は理事長就任から5月で1年が経過すること、人材確保事業検討委員長の立場から、3年に亘る人材確保推進事業が3月末をもって終了することについて、これまでの協力と支援に対するお礼が述べられた。
 当日審議された事項は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会開催報告の件
 1月17日に、名古屋マリオットアソシアホテルで、来賓はじめ正会員、賛助会員ら307名が出席して開催された。今回は司会者を女性としたこと、来賓の紹介方法の変更、食事の時間を設ける、の3つを新しく試みた。食事の時間に挨拶に立つ一部の出席者も見られたが、問題なく終了することができた。収支も予算枠内に収まった。
▽第2号議案=人材確保推進事業進捗報告の件
 1月下旬に人確広報誌として「組合だより」127号を発送した。フォローアップ調査(中小企業″規模該当者のみ)を行った。
 2月24日には第2回人確検討委員会を開催し3年間のまとめを確認した。また27日には、管工機材業界周知ポスターを発送した。
出品申込み数は順調
▽第3号議案=第29回管工機材・設備総合展の件
 出品申込み状況は、44社・82小間で、例年より多い。平成24年3月6日午前現在。3月2日に組合事務所で実行委員・部長会議を開催して大要を話し合った。6月末の出品申し込み締め切りに向けて、各メーカーに向けた出品案内を一層強化して、精力的に取り組む。
▽第4号議案=各部会報告
・流通部会=2月8日に名古屋国際センターにおいて、LIXIL、アロン化成、住友金属工業、キッツを講師に招き「今後の市場動向」というテーマでセミナーを開催した。
・広報部会=組合だより127号を発行した。次号は夏頃に発行予定。
・福利厚生部会=平成24年度健康診断受付開始報告
▽第5号議案=青年部「愛青会」新入会員の報告
 瑞秀工業(名古屋市瑞穂区)の瀬崎将弘工場長(同社土川健一社長の甥)から新入会申込があり、青年部役員で承認した。
▽第6号議案=平成24年度総会の件
 平成24年5月15日メルパルクNAGOYAにおいて開催する。
▽第7号議案=平成24年度名管会ゴルフ大会日程について
 管工機材・設備総合展に向けての起爆剤にもしたいという意向を反映して9月6日に決定した。
▽第8号議案=「役員・従業員報告書」について@「役員・従業員数報告用紙」の記入方法についてA組合運営の土台となる賦課金算定の基礎となり、集団健康診断を受ける場合の補助金算定の基準となる。
【今後の理事会日程】
 4月24日、5月15日総会前、7月3日、9月4日、11月6日、平成25年1月22日新年賀詞交歓会前、3月5日
 以上で審議を終え、倉地副理事長(倉地社長)から中締めの挨拶があり終了した。

10月6日に愛知管材展を参観
5月17日に通常総会
静岡県管工機材商組合 3月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=村松孝一氏・村松商店社長)では、3月8日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において「3月度理事会」を開催し、総会開催にあたり事前準備と部会開催について協議した。当日は総会の開催場所である中島屋から担当の佐野さんを招いて打ち合わせを行った。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=第42回通常総会開催の件
 5月17日に開催する。午後2時から理事会を開き、式次第を最終確認して万全を期す。開催時間は正会員による総会が午後3時より、賛助会員を交えた懇親会は午後4時から行う。来賓祝辞、乾杯の音頭、中締めについても四月の理事会までに決定する。  
 優良社員表彰者の対象者を募ることを確認したほか、翌日は、正会員及び賛助会員を交えた親睦ゴルフ会を富嶽CCにおいて行う。
 また正・賛助会員の異動情報に基づいて名簿の変更点についても確認した。
▽第2号議案=理事会開催日と部会開催の件
 4月6日金、5月17日(木・第42回通常総会)、5月18日(金・製販ゴルフ会)、6月1日(金・鋼管・継手部会)、7月5日(木・バルブ部会)、8月3日(金・ポンプ部会)、9月4日(火・住設・衛陶・水栓部会)、10月5日(金・合成管部会)、12月2日、11月研修旅行(11月21日〜24日を予定)、12月7日(金・忘年ゴルフ会)、2013年1月16日(水・新年賀詞交歓会)、2月1日金、3月1日金
・静岡組合の各部会は元々全管連での各部会に倣って作られている。全管連が時代に合わせて部会名を変えているものについて、静岡組合でもそれに倣うかどうか検討されたが、現状でいくことになった。
▽第3号議案=愛知県管工機材商業協同組合第29回展示会の件
 第29九回管工機材・設備総合展は10月4日から10月6日まで名古屋市の吹上ホールを会場に開催される。静岡組合では、10月6日にバスをチャーターして参観することに決定した。
ファクタリングの是非を論議
▽第4号議案=その他の件
・東京都管工事工業協同組合主催の第44回管工機材・設備総合展は2012年の10月10日から12日まで、東京都立産業貿易センター浜松町館3・4・5階を会場に開催される。
 情報交換会では、東京の某大手管工機材・住設機器の総合商社がファクタリングを始めたことについて話題に上がった。不況の影響により、支払い遅延会社が増えていることもあり、理事会ではファクタリング制度の是非について活発な議論が行われた。  

24年度総会は5月25日に
組合の税理士を承認
愛鋲協 第8回定例理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)は、2月29日午後6時30分より名古屋市中村区名駅のウインクあいちにおいて、理事9名が出席して第8回定例理事会を開催した。
 当日は土方理事長が欠席のため、互選により馬場副理事長(メイナン社長)が議長に選任され、直ちに議案の審議に入った。
 第1号議案・税理士については、会計担当の阿部副理事長(織田商店社長)より「従来、担当理事企業の税理士が組合の税務処理を行ってきたが、担当理事が変わるたびに税理士が変わることになり、引継ぎなどがうまくできない状態が続いていた。今回から、組合事務所の近くに事務所がある、高橋税理士にお願いしたい」と提案があり、審議の結果、同税理士に依頼することを全員異議なく承認可決した。
 第2号議案・平成23年度会計中間報告に関する件は、事務局より2月末現在の収益状況から見た決算見通しが説明された。
 第3号議案・平成24年度総会事前準備に関する件は、5月25日に名鉄ニューグランドホテルで開催する総会に向け、準備事項の確認とその日程を決定した。4月の理事会(監査理事会)は4月18日午後6時より開催する。
 第4号議案・事業委員会に関する件は、事業部長の花井理事(ハナイタイト社長)より1月、2月の売上状況が報告された。
 第5号議案・広報委員会に関する件は、事務局より、広報誌「愛鋲協37号」を3月31日付で発行予定と伝えられ、若干の原稿不足があるため各理事に対し協力が求められた。
 第6号議案・会員の異動に関する件は、退会届がモリモトネジと三河ねじ機工より提出されたことが報告された。
 第7号議案・その他の件は、馬場副理事長より3月21日開催の日本ねじ商連理事会に三役が出席すると伝えられた。
 次回理事会は、3月26日午後6時30分より安保ホール(名古屋市中村区名駅)で開催される。

自ら考え行動する力を身に付ける
「白紙の部屋」研修新設
トラスコ中山 入社3年目以上の社員対象

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、社員研修の一環として「白紙の部屋」研修を新設する。
 これは、指導を受ける研修とは異なり、参加者が自ら決めたテーマに対して深く研究し、それにより得た結果を会社に提言するという今までにない研修制度。高い目的意識を持ち、それに向かって自ら考え、行動する状況を与えることで従来にない“発想の転換”を期待する。
 「自覚に勝る教育なし」を人材育成のモットーとする同社。新たな研修制度により社員を育成し、会社の進化につなげていくことを目指している。
【「白紙の部屋」研修詳細】
▽内容=参加者自身が決めたテーマについて深く研究し、結果を経営会議の場で発表する。
▽応募資格=入社3年目以上の社員。
▽人員=1名/回(計4名/年)。
▽募集方法=社内公募とし、テーマについてレポートを提出する。
▽選考方法=提出したレポートを基に、経営会議で選考する。
▽研修期間=1週間〜1カ月(一般社員は最長1カ月、事業所責任者は最長2週間)。※研修中は通常業務を離れ、期間についても参加者が自ら決定する。
▽実施時期=第一回は平成24年4月、第2回は8月、第3回は11月、第4回は平成25年2月の予定。
▽研修場所=同社東京本社。
▽活動経費=上限30万円(渡し切り交際費)。※東京本社までの往復の旅費及び交通費、期間中の宿泊費、食費(朝食・夕食)については会社負担とする。

他産業視察などについて審議
人事は幹事長クラスを内定
愛機工青年部 2月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、2月21日午後7時より組合事務局において2月度役員会を開催し、レクリエーションの報告をはじめ、他産業視察、役員人事などについて審議した。
 礒貝広報担当幹事(ユアサ商事)の司会進行、森部長の挨拶に続いて、各議案の審議を行った。
 第1号議案=レクリエーションの報告は、荒木レクリエーション担当幹事(NaITO)より行われた。
 2月4日に23社71名(男性26名、女性36名、子供9名)が参加して「神戸幸せ満載の旅!豪華ランチクルーズ&異人館見学日帰りツアー」が開催された。集合時刻に若干の遅刻者があり、予定より遅れて出発。途中の休憩を1回にするなどして、神戸には定刻に到着し事なきを得た。その後はスケジュール通りに順調に進行。日本最大のレストランシップ「ルミナス神戸U」でフランス料理を堪能し明石海峡大橋や六甲山を眺めながらクルージングを楽しんだ後、神戸異人館街を散策し、予定通り午後7時半に無事出発地点の金山に帰着した。
 「参加者へのアンケート調査ではほとんどが楽しかったとの意見ではあったが、一部反省点もあり、今後の参考にしていきたい」と荒木幹事。収支報告も併せて行い、承認された。
 第2号議案=他産業視察については、澤口研修担当幹事(ピカコーポレイション)より、15名が参加して3月3日に滋賀のダイフク「日に新た館」と京都伏見の「月桂冠大倉記念館」を見学すると説明された。
 第3号議案=平成24年度役員人事については、服部統括幹事長(服部商会)の説明を受け、次年度統括幹事長の就任が内定している時津総務幹事長(新栄商會)より原案が示された。詳細については今後検討していく。
 第4号議案=その他の件は、服部統括幹事長より役員研修会の参加申込状況が報告された。また、時津総務幹事長が青年部の合同委員会を3月21日午後7時より開催すると告知。野球大会の慰労会については、山崎組合事務局長より3月下旬に開催予定と伝えられた(その後、3月29日に開催することが決まった)。
 次回役員会は3月21日午後6時30分(合同委員会の前)に開催される。

つぶやき草子
欲を見直す年
児玉興業会長 松田謙三

 卑湿※1浄土※*2蓮華生ず 例え穢い(きたない)社会でも美しい花を咲かせましょう。
 昨2011年、日本経済は、円高と災害で末曽有の大不況となり苦しみましたが、今迄安住できた、だから本年もその儘なんとかいけるだろうとの考え、即ち甘える時代は終わりました。
 これからの厳しい峠を乗り越える事は、容易ではありません。汗を流し、血をにじませ、時には転げ落ちる危険もありましょう。覚悟を決めて、自分の現在の環境・位置を確かめ、乗り越える時代であります。
 映画監督の山本晋也さんが過去に、「現在の世情はほとんど病気」と表現された事があります。又、同志社大学の大谷先生は「今日の様な個人主義が徹底した価値観のもとでは、もはや国や社会や国民のために生きると云う生活信条は確かに失われつつありますが、結局の所は一人一人が生きるとは何ぞや、個人性(ミーゼネレーション)の中で自らの精進と努力で切り開いて行くしかありません」と云って居られます。
 皆さんにおかれましても、日常の行為一つについても、規律を正しく守り、常に明るい笑顔を絶やす事なく、又、他人にも良い感じを与える努力をしてこそ、必ず未来における輝かし立派な成果を期待出来るものと信じます。
 昔から「小善」は益なしと行なわず、捨て去る人、「小悪」は破れる事なしと、守らざる者を小人と戒めております。
 ゴミ一つ位捨てて何の害なしと考える小さな悪事も積み重なると表れるをかくす事が出来ない量となります。
 私は数十年来、毎朝同じコースを歩いて、ゴミを拾って歩いて居りますが、通行量の多い大都市では、一つ位と捨てるゴミ・タバコの吸殻も毎日大袋一杯となります。
 人間は自利他利を調和させ共存共栄の実を、あげねばならない立場にありながら、ともすれば自利のみに強く惹かれて時に貿易摩擦の元凶になります。反省すべきであります。
 孟子は『積善の家には必ず余慶あり』『積不善の家には必ず余災あり』と厳しく諭して居ります。
 自分は一生懸命働いているのに、良い事がないと嘆いている人を見かけますが、よく働き、悪い事をしないのが当たり前で、積善とは違います。人のために働き、相手の喜ぶ事をするのが積善であります。
 人は高い坂を登るときは頭を下げて登りますが、降りる時には頭を高くして降りる事になります。故に、成功したからと威張る事なく、欲望も程々にして、誰にも優しく、親切にし、汗して働く人は、人生常に上り坂の人生であります。
※1「卑湿」低くて湿っている様を云う。
※2「浄土」仏や菩薩の住む五濁・三毒のない清浄な世界を云う。

村瀬氏(十六銀行)を招いて講演会
通常総会は5月29日に
岐阜県管工機材商組合 2月度理事会と全員例会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)は、2月23日午後5時より岐阜市長良の岐阜グランドホテルにおいて2月度理事会を開催し、来る5月29九日に第35回通常総会を開催することなどを決定した。また、理事会終了後は実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、十六銀行専務取締役の村瀬幸雄氏を講師に招き今年の経済見通しについて聞いた。
 理事会の冒頭、森嶋理事長より挨拶があり、続いて議案審議に入った。
 第1号議案の第61回親善ゴルフ会開催の件は、岐阜関カントリー倶楽部にて4月上旬に行う予定とし、開催日の詳細については今後決める。できるだけ多くの参加が呼び掛けられた。
 第2号議案の全管連の件は、森嶋理事長より3月12日に東京で全国の理事長会議が開催されることが伝えられた。
 第3号議案の第35回通常総会開催の件は、5月29日に岐阜グランドホテルで行うことを決めた。当日は受付が午後5時から、総会開始は5時30分。
 第4号議案の次回理事会開催の件は、開催日をゴルフの日程と兼ね合わせて決めることとした。
 第5号議案の全員例会については、講演会の最終確認を行った。
 以上で理事会を終え、全員例会に臨んだ。
 中村氏(安田)の司会進行の下、はじめに森嶋理事長が「我々の業界は、まだまだ厳しい状況にあります。2月、3月までの仕事については皆さん、受注残をお持ちのことと存じますが、4月以降どうなるかというのは不透明で不安がある。機材商も色々な方面で『地産地消』で利益を確保していかないといけない。本日は村瀬専務より、金融面から岐阜県はどうかというお話をいただけることと存じます」と挨拶。
 講師のプロフィールが紹介された後、十六銀行の村瀬専務が「最近の日本と地域の金融経済情勢について」と題して講演した。
 講演要旨は次の通り。
【世界の中の日本】
 今年2012年は、昨年末のヨーロッパの信用不安から若干BRICs(ブリックス)など新興国の高成長にブレーキがかかるかもしれないが、安定した世界の経済を引っ張っていく成長エンジンとしては健在であり、世界全体は安定した成長をしていく。一方、日本は、ここ2、3日は超円高から少し円が安くなって、1ドル80円に戻っている。株価も1万円目前まで来て、景気指標としては若干上向いてきている。まだまだ円高、ヨーロッパの信用不安から景気の停滞を思わせているが、東日本大震災の復興予算が、やっと復興庁もできこれから予算の執行が出てくると予想され、日本の国内は、必ず復興予算で金と物が回るということで言えば、上向きになってくると予想される。
 今年は各国の大統領や首相、国家主席が変わる年回りとなっており、この様な時期は各国、景気を落とすわけにはいかない。景気としては良いが、政治のために景気を浮揚させるということでどの様な影響があるのか、今後見ていく必要がある。ヨーロッパの金融不安でヨーロッパの銀行が貸し渋ると、世界中に影響が出る。
 日本は、被災地に本店のある地銀の預金残高が震災後一兆円以上増えている。これは補助金、保険金といったものが預金となっていると思われ、市場ではなかなか使われていないようだ。これが復興に使われると、本格的に動き出したと言える。
【地域の景況感】
 この地域の景況感は、リーマンショック後大きく落ち込んだが、そこから右肩上がりに回復し2010年の10〜12月期にはほぼ戻ってきた。その後はまだら模様となっているが、今年は戻ってくるのではないか。
 設備投資については、ここ2年間にはない、非常に積極的な動きが製造業、非製造業からも出ている。アンケート(岐阜・愛知)では三割の企業が設備投資を考えていると回答している。
 また、有効求人倍率が好転している。愛知では一倍を超え、岐阜でも0.8と雇用の改善が見られ、ムードは悪い悪いと言われているが、実際には良い数字が足元に出ている。
【最後に】
 五木寛之著「下山の思想」が人気だが、日本は戦後、一生懸命に山の頂上を目指して登って来た。登るだけではなく、下り切ってこそが登山。今の日本は、下り道に入っているのではないか。しっかりと注意をしてスタート地点に戻り、また次の新しい山に向かっていかなければならない。
 ただ、下る時は周りの景色や足元の植物などを楽しみながら下りられる。その様な中に、日本人の価値観や日本の社会環境は少し変わってきたのではないか。商売もそれに合わせて変えていかなければならないと考える。
 銀行と上手く付き合うには、長く取引先と付き合う中で、本当に企業の情報を開示してくれることが重要と感じている。厳しい時代ではあるが、コツコツと自分たちの技術、あるいは強みを積み上げて進んでいくことが近道。私どもも、皆様のお手伝いができるようにしていきたい。

日伝 設立60周年記念
「謝恩の会」 各地で盛大に
名古屋会場では300名が祝う

 メカニカルパーツとシステムの専門商社、日伝(社長=福家利一氏、本社=大阪市中央区)は、創業者西木利吉氏が1952年1月に日本一の伝導機問屋を目指して社名に日本を冠した「日本傳導株式会社」を設立して以来、今年で60周年を迎えた。これを記念して、取引先を招いた「謝恩の会」が大阪、東京、名古屋で開かれ、延べ1,000名が出席した。
 名古屋では、2月17日午後4時より名古屋マリオットアソシアホテルを会場に、取引先およそ300名が出席して盛大に行われた。
 日伝の60年のあゆみが映像で紹介された後、西木利彦会長が挨拶で「1月26日に、弊社ができて60年目の時を刻みました。ここまで来られたのも、まさに本日ご出席のお得意先、仕入先各社の皆様、あらゆるステークホルダーの皆様のご支援とご協力のお陰と感謝申し上げます。60年という長い歴史の中では、好況、不況が繰り返しやってきました。その節目、節目に、弊社は幸運を掴むことがたくさんあった様に思われます」と述べ、同社の歴史を振り返った。
 昭和40年代、日本が工業国として発展し先進国の仲間入りをした時期、「日伝は多くの仕入先の皆様の代理店をさせていただきました。昭和37年以降各地に営業拠点をつくり、その第一番目の支店が当地の名古屋支店でした」。ものづくりが重厚長大から軽薄短小に変わってきた昭和50年代、「軽薄短小化の設備投資が顕著にあったために、日伝は低成長時代と言われながら、成長をさせていただけました」。昭和61年の12月から51カ月間続いたバブル景気。「その後、戦後最長の不況に突入するとまでは思っていませんでしたが、平成3年3月に店頭登録の申請、9月11日に日本証券業協会に店頭登録が認められました」。
 西木会長は「信用だけは死んでも崩さないという一貫した創業者の姿勢」、これら日伝の中核をなす創業者精神の伝承を使命の一つとして、若い社員に伝えたいと話した。
 「60周年を機に、新しい社長が誕生しました。彼は現場が非常に長かったので現場のことをよく知っていますし、また、それだけ苦労もよく知っている。若い見方で物を見て、判断をし、決断してくれるものと思っています。しかし一番大切なのは、今日ご出席の皆様方のご支援、ご鞭撻です。これをいただかないことには、彼の熱い思いも空振りに終わってしまいます。是非、皆様の叱咤激励を今後もお願いいたします」と述べて挨拶を結んだ。
取引先と共に未来を拓く
 続いて福家社長が挨拶に立ち、「この60周年の節目の年を迎えるにあたり、社長の大役を引き継ぐことになり、本当に身の引き締まる思いです。日伝の60年のあゆみの中で、創業当時から一貫した経営方針と、時代や市場の変化に合わせた方策、取り組み姿勢の積み重ねにより、本日の日伝の発展があり、また、ここにお集まりの皆様のご支援があってのことだと思っています。周りを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。またグローバル化が加速し、大手ユーザー様は海外へ海外へと出ていっています。この様な状況の中、当社も生き残りをかけた事業戦略が必要ではないかと思っています」と述べ、現在の取引姿勢と今後の方向性について話した。
創業者精神の継承
 「日伝の発展の歴史の中で根幹にある創業者精神については、今後も揺るぎなく引き継ぎ、幹や根っこにあたる所をしっかりと支え、また枝葉にあたる所は、市場環境や経済環境など、その時代の変化に合わせた柔軟性と先見性を持って対応していかなければならないと考えています。その中で、将来の日伝を見据えて、あるべき姿を検討しています。現在、社内において中期ビジョン委員会を立ち上げ検討模索中です」。
一体感を持った取り組み
 「日伝だけで取引関係が成り立っているわけではなく、仕入先様や販売店様、ユーザー様の中に日伝がある。お取引の中で、日伝の全部門、全社員が職場や職責において、この一体感を持って常に高い意識でやるべきことを行動に移してこそ、日伝全体の存在価値が上がり、皆様の信頼を得るものと考えています」。
 具体的な営業展開として福家社長は、日伝の存在価値を高めるために、日伝=MEKASYS(メカシス)のブランド戦略の浸透と営業支援部隊の拡充強化を挙げ、三つの方策を示した。
 一つ目、日伝商報を一昨年からメカシスというネーミングに変更した。また、Webサイトの電子版カタログサイトもメカシスとし機能を追加、今後もコンテンツの充実を図っていく。
 二つ目に、日伝主催の展示会『メカシス展』の推進。情報収集の場づくりを行い、ユーザーニーズ、シーズなどユーザーの情報取得、情報発信を仕入先、販売店と一緒になって取り組んでいく。
 三つ目の方策として、社内において営業支援部隊の拡充強化を進めている。特定のスキルを持った販売方法やコンサルティング的な営業活動、システムでの受注活動を目指し、日伝のラインの営業とともに営業支援部隊の受注活動を進めていく。
 福家社長は「この様な取り組みを順次進めていき、創業者精神の一つである『利は元にあり』、いわゆる販売店様、ユーザー様に他社以上のサービスを提供するためには、仕入先様との関係をより強固に持ち続け、より良い商品を販売させていただき、皆様に満足していただけるように弊社は今一度、代理店としての責務、役割を改めて全うしなくてはならないと考えています。この方針のもと、一体感のある取り組みをしていきたいと考えていますので、日伝と取引をして良かったと皆様の期待に応えられるよう、引き続きご支援、ご協力をお願いいたします」と決意を述べた。
 今後の投資計画については、加速するユーザーの海外展開に対応するため、現状の中国、タイだけでなく、東南アジア圏を中心に新規に出店を計画している。国内においては、手狭になっている東部物流センターの移転を計画中。
 継続した投資では「情報システム関連が今後はキーポイントになってくる」との考えから、東日本大震災に見られるリスクヘッジ、リスク管理に対応するため、同社ではホストコンピューターのアウトソーシング化を今年一月から始めている。また、電子版メカシスのコンテンツの充実とIT対応を強化していく。販売店が利用しているプロキュバイネット(PROCUEbyNET、工場用MRO商品受発注のための会員制ポータルサイト)についても、山善との協業によりリニューアルに向けて進行中で、3月中には新しく立ち上がる予定。より使いやすく利便性を高め、機能を充実させる。
 社内での人材育成についてはさらに強化していく構えで、目まぐるしく変化する社会環境、経済環境に対応するために「次世代の経営幹部の育成、着実に組織運営の推進ができる管理職の育成」を急務とし、「女子社員の戦力強化」にも注力していく。
 出席者を代表して伊藤義和パナソニック電工制御常務が「日伝様は六十周年の伝統と歴史の上に、西木会長様、福家社長様の新体制で新たな船出をされました。日本経済を取り巻く荒波に向かって、日伝様と本日ご出席の皆様、お取引様各社と共になって、未来を切り拓いていき、業界、社会、地球環境に役立つよう努めていきたいと念じます。日伝様が今後さらに70周年、百周年とお慶びの日を重ねられますよう心よりお祈り申し上げます」と祝辞を述べた。
 日伝の出席役員・執行役員の紹介があり、野村純一専務のお礼の言葉で式典を終了した。
 会場を移して開かれた懇親会では、寒川睦志日伝営業本部長の挨拶に続いて、神谷竹彦サカエ会長の音頭で日伝設立60周年を祝して乾杯した。津軽三味線集団「疾風(はやて)」の演奏や副引抽選会の催しで楽しい祝いの席となり、岡本賢一日伝中部ブロック長の中締めでお開きとした。
【日伝 概要】
◇本社=大阪市中央区上本町西1-2-16
◇資本金=53億6,800万円
◇株式上場=東京証券取引所市場第一部上場(証券コード9902)
◇従業員数722名
◇年商=796億円
◇営業拠点=大阪・東京・名古屋・九州(福岡)ほか37営業所、3物流センター、海外現地法人2社(4営業所、1事務所)
◇取引先=得意先4,000社、仕入先400社
※2011年3月31日現在
日伝のあゆみ
▼1935年3月 創業者西木利吉氏が「錦商店」を個人創業(戦時中一時休業)。
▼1952年1月 日本一の伝導機商社を目指し、「日本傅導株式会社」を設立。西木利吉氏が代表取締役社長に就任。設立当初は、谷町本社(大阪市南区、現中央区)と福島営業所(大阪市福島区)の2か所で営業。
▼1957年6月 「日伝商報」を創刊。業界初の価格表を中心とした商品カタログ。
▼1959年10月 「日本伝導精機株式会社」に社名を変更。
▼1962年10月 名古屋支店を開設。
▼1964年4月 九州出張所(現九州支店)を開設。
▼1970年12月 本社配送センター(現西部物流センター)を開設。
▼1973年1月 東京支店を開設。
▼1976年3月 西木進氏が代表取締役社長に就任。
▼1989年4月 「株式会社日伝」に社名を変更。会社のイメージの革新・向上を図るため、新しいシンボルマーク、ロゴ、コーポレートカラー、行動指針などを定める。
▼1990年4月 本社に海外部を設置。
▼1991年8月 シンガポール支店を開設。
▼1991年9月 株式を日本証券業協会に店頭登録。
▼1993年11月 東部物流センターを開設。
▼1995年6月 西木利彦氏が代表取締役社長に就任。
▼1996年1月 中部物流センターを開設。
▼2003年4月 日伝国際貿易(上海)有限公司を設立。
▼2006年1月 株式会社プロキュバイネットを設立。業界初の電子購買のポータルサイトを立ち上げる。
▼2006年2月 東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
▼2008年6月 北川憲三氏が代表取締役社長に就任。
▼2008年12月 設計支援のためのWebカタログサイト「MEKASYS(メカシス)」を開設。
▼2010年6月 西木利彦氏が代表取締役会長兼社長に就任。
▼2010年6月 日伝(タイ)株式会社をバンコクに設立。
▼2011年6月 福家利一氏が代表取締役社長に就任。

この人訪問C
カクダイ代表取締役副社長
多田 修三氏
製品開発部門の改革に手腕

 カクダイでは、毎年数百点もの新製品が誕生し、全製品の三分の一が実質的に入れ替わる程の業界でも突出した新製品数を世に送りだしている。
 特に水栓金具を中心とした水まわり製品の斬新なデザインに定評があり、日本の伝統である有田焼、南部鉄器などを用いた器に、金沢箔をほどこした高貴な水栓金具や、吐水口が反対でハンドルから水が出るユーモア溢れる水栓金具まで豊富な種類を誇る。
 製品開発の指揮を執る多田副社長は製品開発部門の改革に手腕を発揮している。全国25営業拠点からニーズをキャッチすると、分析、コンセプト固め、トータル採算性を検証する。これを元に社内デザイナーが模型を作製。この模型から五部門に分かれた設計部隊が構造と製造方法を決定して着手する。五部門の設計部隊が成果を競うので、スピードが早く、コストも低い。社内デザイナー指揮のもと、社内スタジオで写真撮影が行われ、自らも立ち会う。カタログ等印刷物の印刷データまで社内で製作してしまい、製品の市場投入までの期間が4割減った。
 企画・試作・製作の工程を根本から見直し、無駄を省いて、「自社資産となる」(多田副社長)工程は内製化することで環境を整えていった。
大学に4留8年間の在籍
引きこもりがちの性格だった

 カクダイへは1990年に入社。山口大学経営学部では4留8年間在籍し、「オーナーの直系でなければ絶対に入社できなかった」と謙虚に話す。入社後奈良工場、大阪支店、福岡支店、東京支店、岐阜工場と4年間で製造工場や物流現場などの全部署を回り修行の後、大阪本社に勤務。購買課長、取締役社長室長、専務取締役を経て、2008年に代表取締役副社長に就任した。
 永島康博社長は、多田副社長の姉婿にあたり、「10歳年上の義理の兄の献身的協力のおかげで、父親である現会長からの事業継承は最小限のロスで完了しました」と述べる。このロスの少なさでカクダイの地盤が強化され、現在は兄弟二人三脚で会社を運営している。
 大学時代に熱中したのは「写真の現像」で、暗室作業のエキスパートを目指した。現像作業はコンピューターの出現により衰退し、暗室マンを断念。しかしこの経験がカタログなどの画像に活きている。また金属の酸化還元反応には、深い知識と経験を持つことが出来たので自社製品の品質評価に役立っている。
 写真が写る仕組みのように、作品や製品を構成する部品の役割を知ることが大好きで、カメラのシャッター構造や、ディーゼルカーのエンジン構造、オルゴール構造など見ていて飽きないほどエンジニア気質。構造から見直した斬新な製品を見つけるのに役立っている。
 引きこもりがちの性格だった多田青年は30歳前後の時、人生を変える二人の大恩人に恵まれ、二段階で目覚めたという。日本管材センター執行役員の遊佐明信氏との出会いについては、「自分を叱責し、社会人とはどうあるべきかを教えてくれた大恩人で、遊佐さんと出会えなければ自分は潰れていた」。TOTO取締役専務執行役員の猿渡辰彦氏は「仕事における自分の目標そのもの。あの方に一歩でも近づきたいと思う心が新しいことにチャレンジする原動力」と仰ぐ。
 今プライベートで熱中していることは夜中にアニメを見ること。46歳でアニメ文化の重要性に気づき、将来はアニメとのタイアップで欧州市場への進出を目論む。
 改革の実績を積みながら、きたるべき飛躍の時に備える。 
 他にも家庭菜園に凝っており、苗から研究してこだわりを発揮している。
 1963年6月生まれの48歳。全国管工機材商業連合会と愛知県管工機材商業協同組合と同じ年齢。大阪管工機材商業協同組合副理事長、大阪西納税協会副会長も務める。奥様と女子高生、女子中学生のご令嬢二人の四人家族。

ヤマザキマザック 大型平板加工に変革もたらす
門形マシニングセンタFJV‐60/160U
多面加工アタッチメント搭載 

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県大口町)は、液晶パネル製造機械部品や航空機産業部品や重機・建設機械などのあらゆる業種に対応するため大物部品を高精度に加工する高精度高生産門形マシニングセンタFJV60/160U(エフジェイブイ‐60/160ツー)を3月15日に発表、発売を開始した。
 FJVシリーズは、マザックの門形マシニングセンタのベストセラー機として長年に亘り世界中の顧客に好評である。門形構造による高剛性で高精度な加工はもちろん、多面加工アタッチメント)を取り付けることで四側面の加工を連続して加工できるため、工程集約による大幅な生産リードタイムの削減を実現する。
 現在、日本をはじめ、アジアを中心として大物加工を行う機械ニーズが多く、それに応えるため門形構造による利点をさらに追求した。さらに、当機が追加されたことによりFJVシリーズのラインアップが整い、門幅860mm〜2,500mm、X軸移動量2,500mm〜4,200mmまでの広範囲の加工が可能となった。
 ヤマザキマザックの門形マシニングセンタは、1982年に発表したVQCシリーズから現在のFJVシリーズまで、累計販売台数は、1万4,000台を越えマーケットで好評を得ている。今回、有効門幅1,500mm、テーブル作業面4,000×1,250mm、50番標準1,000min-1の高トルクビルトインモータ主軸を搭載することでクラス最大級の加工容積と優れた切削能力を実現する門形マシニングセンタFJV60/160Uを新たにFJV‐60Uシリーズに加えた。
 機械剛性、精度、操作性を向上させるとともに、さらに大物ワークの工程集約と大幅な生産性向上を可能にする多面加エアタッチメント(特許登録)により一本のアングルツールで工具交換することなく四面加工が可能で高生産性を実現する。(オプション50番主軸用)
 アジア、BRICsなどの新興国をはじめ、全世界のあらゆる産業での大型部品加工のニーズに対応する。

ワイヤ放電加工機の主力に
「MVシリーズ」を新発売
三菱電機 日本・中国で同時生産

 三菱電機(社長=山西健一郎氏)は、ワイヤ放電加工機の新シリーズとして、高精度金型加工から部品加工までの幅広い用途(ボリュームゾーン)に適応する「MVシリーズ」を3月1日に発売した。
 「MVシリーズ」は、放電加工機に対する顧客の、「ワイヤ使用量や電力使用量をもっと削減したい(省エネ)」、「自動結線範囲を拡大したい」、「金型・部品加工の生産性・精度を向上させたい」というニーズの高い3点に応えた。結果ランニングコスト最大4割削減など基本性能を革新させた次世代マシンが誕生した。
 世界市場に向け、名古屋製作所と、中国(大連)の両拠点で同時生産し、3月から順次世界45カ国以上に販売する。2012年度は1,200台の販売目標を掲げた。
 発売に先立ち、2月28日に名古屋製作所FAコミュニケーションセンターにおいて、報道向けに「MVシリーズ」の機種説明会が開かれ、説明の中で小川放電製造部次長は「超メイン機種となる」と強調した。
 当日は関係会社代理店から70名程が参加して発売記念式典が開催された。初お披露目された実機での自動結線の実演に注目が集まった。また、放電加工機の毎月のランニングコストはワイヤ、イオン交換樹脂、ろ過フィルタの消耗で10数万円かかるとされ、省エネ・低ランニングコストの説明に出席者は関心を示した。
 現在生産に用いる金型製造や部品加工には、電子機器・自動車部品・モバイル機器の高機能化に伴い、より高い生産性とともに、微細化・高精度化への対応が求められている。これらは、日本だけではなく、新興国を含めた世界の製造現場からも求められており、国内外で同レベルの精度を持った加工機を提供する必要に応えた。二拠点で製造することで、世界市場の展開を加速し、放電加工機のグローバルマーケットシェアを現在の25%から2015年には30%を目指す。
 機種としてはR(レボリューション)のハイグレード型と、S(スタンダード)の汎用型の2つ。
 「MVシリーズ」の主な特長は次の通り。@シャフトリニアモータ採用により電力使用量削減に加え、消耗品使用量削減によってランニングコストを最大42%と大幅に削減。(従来機FAシリーズとの比較)Aワイヤ電極線の「自動結線装置」の改良により作業効率が向上。カール率10%までのワイヤを電極線に使用可能となった。また、加工時にワイヤ電極線が断線した場合、断線した位置から自動結線する範囲を加工板厚100mmに拡大できた(ワイヤ電極線Φ0.2mm使用時、FAシリーズとの比較では板厚60mm)B金型・部品加工の生産性・精度が向上した。加工定盤と鋳物を絶縁することにより加工面あらさを改善。

スタンダードマシンTC-S2DNに
高速主軸仕様を追加
ブラザー工業 主軸最高回転数が1.7倍に

 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15-1)は、工作機械「CNCタッピングセンター」のスタンダードマシン「TC-S2DN」に主軸最高回転数27,000回転の高速主軸仕様を追加し、3月1日より販売を開始した。
 同社の「CNCタッピングセンター」は主軸30番マシンの可能性を追求し、自動車や二輪車、IT関連機器などに搭載される幅広い部品の加工(穴あけ、ねじ切り、表面削りなど)を主な用途としている。より大型となる主軸40番以上のマシンと比べ設置面積や加工時間、消費電力などを削減できることから、さまざまな生産現場から高い評価を得ている。
 「CNCタッピングセンター」シリーズにおいて汎用性の高い主力製品にあたる「TC1S2DN」は、これまでも主軸モータートルクを大幅に向上させた「高トルク仕様」のモデルを追加するなどさまざまな部品加工のニーズに対応してきた。
 昨今、市場が急速に拡大している、パソコン、携帯電話などのIT関連機器の形状加工において、さらなる生産性向上が求められており、同社ではこのようなニーズに応えるため、今回、「TC-S2DN」において、主軸最高回転数を従来機種と比べて1.7倍となる27,000回転と大幅に向上させ、高速加工を実現した「高速主軸仕様」のモデルを追加した。
 同製品は、ブラザー独自の形状加工制御モードと組み合わせることで、より高速・高精度な加工を実現し、さらに幅広い加工に対応する。
 「TC-S2DN高速主軸仕様」の標準価格は795万9,000円(本体価格は758万円)。目標販売台数は月50台。
【「TC-S2DN高速主軸仕様」の主な特長】
@高速加工 
 27,000min−1高速主軸仕様
 主軸の最高回転数を従来の16,000min−1から27,000min−1と大幅に向上させた。主にアルミワークの形状加工の仕上げ工程において、切削送り速度を主軸回転数に応じて上げることにより、サイクルタイムを短縮することができる。
 各種部品加工においても、従来のCNCタッピングセンターの特長である高速工具交換、各軸同時動作シーケンス、世界最速シンクロタップ制御などの高生産性機能と併せて、高速・高生産性加工を実現することができる。
A加工精度、加工品位の向上
 「高精度モードAU」と高速主軸の組み合わせ
 ブラザー独自の形状加工制御である「高精度モードAU」は、複雑な形状加工において、生産性・加工品位・操作性を従来機能より大幅に向上させたNC機能である。
 生産性については、形状加工における連続する微小ブロックの補間処理能力を約3倍高速化し、切削送り速度を上げることができるようになった。
 加工面品位については、従来の形状精度を向上させる機能に加え、加工面をより滑らかにするための滑らか機能を追加。操作性については、あらかじめ用意された六パターンの加工レベルの中から形状精度と面品位に応じ、対象ワークの加工内容に最適な加工レベルを簡単に選択できる。
 この機能を高速主軸と組み合わせることにより、形状加工のサイクルタイムをさらに短縮させることが可能になり、生産性向上に貢献する。
Bその他TC-S2DNの特長
 優れた環境性能
 高効率主軸モーター、省エネポンプ、LED機内灯の採用や主軸の密閉性を高めエアパージ使用量を削減することでエアの消費量を少なくするなど、高い環境性能を発揮する。
 独自のNC装置「CNC-B00」の優れた操作性
 機電一体開発の特長を生かし、メニュープログラミング、工具長範囲設定などの教示・通知機能や、USBインターフェース、タップ戻し機能など、きめ細やかな機能を豊富に搭載している。

ユキワ精工 ダイレクトドライブCNC円テーブル
『DRC170』発売
ブラザー製タッピングセンター専用

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600-1)は、ブラザー工業製CNCタッピングセンター専用のダイレクトドライブCNC円テーブル『DRC170』を発売した。
 CNC円テーブルは工作機械に搭載し角度割り出しを行う機器で、サイクルタイム短縮によるコストダウンの取り組みが進む中で、CNC円テーブルにおいても高速化のニーズが高まっている。今回、同社ではそのようなユーザーのニーズに応える形でダイレクトドライブCNC円テーブル『DRC170』を開発した。
【主な特徴】
@高速割出
 新開発の高速・高トルクダイレクトドライブモータを搭載し、早送り回転速度200min−1の高速回転を実現した(同社従来機種JNC170比約六倍)(軽負荷時は、300min−1まで可能)。
A高精度割出 
 高分解能・電池レス・アブソリュートエンコーダを搭載しており、高精度割出が可能。また、ダイレクトドライブモータにより、回転方向を反転させた際に、バックラッシュがおこらない。
B高速クランプ
 円テーブルのクランプ・アンクランプ動作時間が短いため、サイクルタイムが短縮され、割出回数が多い加工に最適。
C高クランプ力
 エア圧1MPa対応で900Nm、0.5MPaで600Nmの高いクランプ力を発揮する(0.5MPaのエア圧で同社従来機種YNC170比約2.3倍)。
D容易な取付
 ケーブル一本でタッピングセンターに接続。クランプ用のエアを一本接続するだけで、高い防水性を発揮する(オートエアパージ〔PAT.〕標準装備)。タッピングセンターへの搭載に、特殊な取付金具も不要。
【その他の製品仕様】
 テーブル直径=φ140mm(サブテーブルを使用してφ170mm)▽センタ高さ=135mm▽テーブルインロー穴径=50H7mm▽テーブル中心貫通穴径=φ46mm▽許容慣性モーメント=0.5kg・u▽供給エア圧=0.3〜0.5MPa▽割出精度=累積15秒▽本体取付方向=横専用▽製品質量=76kg

マテハン・ロジスティクスの総合展示場
「日に新た館」などを見学
愛機工青年部 他産業視察を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は3月3日、教育グループ(幹事長=三木喜昌氏・三起工機)が担当する研修の一環としてダイフクの「日に新た館」(滋賀県蒲生郡、ダイフク滋賀事業所内)と「月桂冠大倉記念館」(京都市伏見区)を見学し、十五名が参加した。
 日に新た館は、マテハン総合メーカーのダイフクとロジスティクスに関連ある約40社の150種類、400点に及ぶ機種を展示する、マテハン・ロジスティクスの総合展示場。ソリューション、物流システムからマテリアルハンドリング・コンポーネントまでがそろって実稼働しており、ロジスティクスについて学習、体験ができる。
 一行は、ダイフクの概要説明を聞いた後、同社が誇る自動車組立ラインを見学。FDS(フレキシブル・ドライブ・システム)やHIDシステム(無接触給電搬送システム)が稼働する様子を間近で見ることができた。ここでは、現在国内の自動車メーカーのすべてでダイフクのシステムが採用されていると説明を受けた。
 また、自動車業界ではラインだけではなく、福祉用車両にもダイフクの製品が使用されており、車椅子のままリフトを使って車内に乗り込める装置を参加者の代表が体験した。
 保管・管理システムとしては、工場や卸・小売業の配送センターなどで幅広く使われている自動倉庫を見学。簡単な操作で欲しいものが直ぐに取り出せるシステムを体験した。
 他には、世界最速の自動倉庫、一度に数台のラックからの搬送機が動くことで効率を上げた装置などを見学し、その動きの速さに参加者は驚いていた。
 二階では、情報システムと連動したトータルピッキングシステムの実演が行われ、デジタルピッキングシステムをはじめ、人間がカートを利用してロスや間違いなくピッキングを行えるピッキングカートシステム、大量の商品を高速で仕分けるジェットサーフィンソーターを見ることができた。
 その他、省スペース化と作業効率の大幅アップを支援する保管システムやクリーン搬送システム、マテハンロボットの活用などを見学した。
 京都伏見の「鳥せい」で遅い昼食をとった後、月桂冠(創業1637年・寛永14年)大倉記念館に移動した。
 白壁の蔵造りの伝統ある建物の中にある記念館では、京都伏見での酒造りと日本酒の歴史を学んだ。見学後は同社の酒を試飲することもできた。
 その後は、幕末に活躍した坂本龍馬ゆかりの地、寺田屋跡などを散策し、午後5時半過ぎに帰名した。

「素晴らしい人間学 目からウロコ」
水谷哲也氏を講師に招聘
愛知県経営研究会 新春講演会を開催

 愛知県経営研究会(会長=西田篤生氏・共立機巧会長)は2月24日午後4時より、名古屋市千種区覚王山通のルブラ王山において新春講演会を開き、人間道場「かんじゅく」主宰の水谷哲也氏による講演「素晴らしい人間学 目からウロコ」を聴講した。
 平井事務局長の司会で進行され、冒頭、西田会長が「今年初めての会合で、また『ハナノキ句会』(同会文化部)の350回記念誌発行のお祝いの席でもあります。大勢の方にご参加いただきましてありがとうございます。天地自然を愛でて句を詠むということは、心境が高くないとできないことではないかと思います。句作を通じてますます親睦を深めていただければ幸いです。本日の講師は今年90歳になられる水谷哲也様にお願いいたしました。奥の深いお話が聴けることと存じますので宜しくお願いいたします」と挨拶。
 水谷氏がしっかりとした足取りで登壇し、マイクを必要としない程の力強い声で、生かされていることに感謝し、前向きに生きるための考え方などについて講演した。同氏の著書に「天下人 みんな幸せになろう」がある。
 講演の後、津田初子副会長が、ハナノキ句会では毎月開く句会が昨年8月で350回を迎え、これを記念して句集を発行したことを報告。参加者に一冊ずつ贈呈された。
【講演要旨】
 人生は頂上があれば谷があり、お釈迦様の教えの中に『諸苦(しょく)の所因(しょいん)は貪欲(とんよく)これ本なり』とあるように、ありとあらゆる苦しみは人間の欲望、自己中心、勝手な考え方から起きてくる。
 仏教では、諸行無常印(無常印)・諸法無我印(無我印)・涅槃寂静印(涅槃印)を三法(宝)印という。一切皆苦印を入れると四法印となる。
 『無常無我』の四文字に真理が凝縮されている。これさえ自分のものにすれば、人生が楽しくて、生き生きわくわく生きられる。
 無常は、変化すること。これは偶発的に変化するものではなく、必ず必然性がある。原因結果の法則によってなる。
 無我は、孤立した自分は無く、世の中と関係し合って自分があるということ。
 今の世の中は自分中心の考え方が多い。表に出ていることだけを信じる。目に見えない心というものは評価しない。
 目に見えるもの(数字)だけで評価しても旨くいかない。
 これからの世の中は、考え方を大きく変えないといけない。過去の延長線上に未来はないと言われている。
 もう一つ、経験に頼ってしまうことが多い。経験は貴いが、しかし経験だけでは駄目。これからは知恵の時代、新しい発想が大事になってくる。
 目的を持つ。その目的を達成するためには、何をするべきかを考える。
 自分の会社だけではこの程度しかできないが、パートナーとコラボレーションすることで、その力は何倍にもなる。コラボレーションで皆が幸せになるということの大切さ。皆が幸せにならなければ、自分の幸せはない。
 私たちは、自分一人で生きているのではない。生かされている。皆のお陰で今の自分がある。
 さらにもう一つ、人間には無限の可能性がある。
 人間、幸せになろうと思ったら、従来と同じことをしていては駄目。幸せになるためには、幸せになる様なことをしないといけない。
 無常と無我に則ったものが善。それに逆らうものは悪。
 無常無我の真理が広がれば、戦争の無い、平和な家庭・社会が出来上がる。

OSG製品 一部値上げ
4月1日より

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)では4月1日より、同社製品のうち、タップ、ハイスのエンドミルとドリル、ねじ切工具など一部製品について値上げを実施する。
 同社は、アジアの需要拡大の中で、原材料価格の高止まり、原油価格高騰による副資材等の製造諸経費の上昇などにより、今後も引き続き厳しい状況が続くと予想。製造コスト削減、生産性の向上、業務改善等々あらゆる努力をしてきたが、今回、次の通り価格を改定することとした。
【対象製品】
▽タップ(超硬含む)=8〜12%
▽ハイスエンドミル=8〜12%
▽ハイスドリル=8〜12%
▽ねじ切工具=15%
▽ワルター製品=8%
▽圧造工具=10%

ヤマザキマザック 美濃加茂製作所と
フェニックス研究所を見学
愛機工 工場見学会に50名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は2月22日、社員戦力化事業の一環として「ヤマザキマザック工場見学会」を開催し、当初予定を上回る50名の組合員らが参加して、岐阜県美濃加茂市にあるヤマザキマザック美濃加茂製作所とヤマザキマザックオプトニクス(フェニックス研究所)を訪ねた。
 当日は美濃加茂製作所に現地集合した後、野田理事長が「営業マン研修として、特に若手営業マンの方を中心に募集をしました。今回、マザック様には大変快く受け入れていただきました。広い工場で、またフェニックスへの移動もあり大変ですが、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 敷地内にあるワールドテクノロジーセンタで小林センタ長より挨拶があり、同センタについて「ワールドテクノロジーセンタは、この4月で丸6年になります。以前は工場の中に特設会場を設けて機械を皆様方にご覧いただきました。会社が大きくなるにつれて、開発する機械の種類も多くなり、美濃加茂市の中だけでも3つの工場があります。たくさんの機械を一堂に会してご覧いただくというのが、お客様にとって一番便利の良いことではないかということで建設されました。現在、最新の19台の工作機械を展示しています。このテクノロジーセンタには、世界中から毎日おいでいただきます。本日も午前中は中国、韓国よりお見えになりました。さらにはアメリカ、ヨーロッパの方々も、こちらには機械の立ち合い、見学、引き合いなどでお見えになります。このセンタの特長は、玄関を入って直ぐの所にF1のエンジンが展示されています。これは私どもの工作機械で作られています。建物の外壁も私どもの切断加工機で加工しました。このテクノロジーセンタの建物そのものが、私どものセールスツールとなっています。ショールーム内に展示されている十九台すべてで切削加工ができるようになっています」と説明を受けた。続いてビデオで会社の紹介が行われた。
 ヤマザキマザックは、山崎定吉氏が1919年に創業。現在は三代目の智久氏が社長を務めている。従業員は約6,800名(グループ企業合計)。
 生産工場は国内に5工場、海外に5工場(アメリカ、イギリス、シンガポール、中国)の合計9工場。
 サポート拠点として、テクノロジーセンタが国内6カ所、海外30カ所(ヨーロッパ11、北米8、中南米2、中国9)、テクニカルセンタは国内27カ所、海外16カ所と、合計79カ所ある。
 リーマンショックで生産は一時期低下したが、現在はピーク時の9割位に回復しており、忙しい状況が続いている。ただ円高による影響は大きい。
 地域別販売構成を見ると、2010年は国内が13%。北米市場に強く、北・中南米が35%、ヨーロッパが25%、BRICsとアジアなどを合わせて27%となっており、販売の海外比率は87%と高い。
 現在、海外5つ目の工場として、中国大連に建設を計画している。
 同社は、迅速なパーツ供給体制を確立し、機械の生涯サポートを実施している。
 企業スローガンは「オリジナリティ」「トータルソリューション」「グローバルサポート」。オリジナリティのある製品開発で、工作機械だけではなくトータルでの提案を行い、世界79カ所の拠点からユーザーの生産活動をサポートしていく。
 工場では、省人化、自動化を促進させ、革新的な生産性向上を実現する最新の工作機械を見学。最新のシステムで製造される機械でも、唯一摺動面に施す「きさげ」作業は熟練した職人の技がなければできないことなどを学んだ。
 ショールームには、高度な加工技術により加工された世界中の製品と、最新鋭工作機械19台が展示され、同時に加工実演も見学した。また、医療機器、航空宇宙、自動車などあらゆる産業のアプリケーションも紹介された。
 続いて、フェニックス研究所に移動。
 フェニックス研究所はレーザー加工機の組立工場で、レンズやミラーなどの光学部品を多く使用するために空気が綺麗で一定の温度を保てる工場として作られ、2008年に稼働した地下工場。
 地下工場のメリット▽地表の大型トラックの走行などによる振動が伝わらない▽独自の熱交換システムで空調コストを削減▽建蔽率の問題が無いことなどを生かし、高品質、高精度のレーザー加工機組立のための理想的な環境を実現している。
 延べ床面積は1万u。地下工場を支える多くの支柱は、外壁から2m内側に建てる予定だったが、さらに4m内側にずらし、空いた約6mのスペースを事務所や社員食堂、精密部品の組立などに有効活用している。

宇都宮と立川に営業所を開設
関東一円に拠点を拡充
オンダ製作所 4月2日に業務開始

 オンダ製作所(社長=恩田由紀氏・本社=岐阜県関市)は首都圏とその近郊を中心とした営業強化のため、4月2日に「宇都宮営業所」(栃木県宇都宮市)、「立川営業所」(東京都立川市)の二拠点を同時開設する。
 東京・さいたま営業所に加えて、昨年は横浜営業所を開設。新たに立川と宇都宮営業所を増設することで関東一円に拠点を拡充した。
 五営業所により、首都圏を中心した1都7県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県)をカバーしてサービスの向上とスピーディーな対応を図る。
 また東京営業所は4月2日に、最寄り駅である都営新宿線の岩本町駅から徒歩2分という利便性の高い場所に移転する。 新たに拡充した関東エリアの統括責任者は、引き続き恩田幸之助氏が務める。
 新営業所住所、移転住所と連絡先は次の通り。
【宇都宮営業所】開設
・住所=〒321-0132栃木県宇都宮市雀の宮一丁目10-1
・TEL028-688-5156
・FAX028-654-1020
・営業所長=伊東良行氏
【立川営業所】開設
・住所=〒190-0022東京都立川市錦町一丁目11番9号アンジェリークM1階
・TEL042-548-1127
・FAX042-527-3671
・営業所長=佐藤達也氏
【東京営業所】移転先
・住所=〒101-0032東京都千代田区岩本町3-2-10 SN岩本町ビル1F
・TEL03-5822-2061*従来通り
・FAX03-5822-2062*従来通り
・営業所長=平野正樹氏

松下幸之助の夢
その提言 A
丸尾興商 社長 丸尾氣窮雄

 (続き)神戸ポートピアは、多分松下幸之助氏の理論に影響されて作られたのではないかと、私は勝手に想像しました。
 神戸ポートピアの、神戸アイランドの広大な敷地を造成、その造成の為に、どこかの山を崩し、ダンプによる市街の交通の邪魔にならないように、地上又は地下トンネルのコンベアで、土砂を輸送。その為に削られた跡地の山は、私は検証しておりませんが、相当広大な土地が造成されたと推測します。 昔の事で、定かではありませんが私の記憶では、松下氏は法律の立法により、強制的に埋立、又削られた跡地には20〜30%?植林(活用できる森)住宅地または、道路には街路樹、貯水用の湖、農業地など、山岳の平坦化、埋め立て等、日本国内において膨大な内需を生み出し、多くの仕事を国内で作ることが出来ると云う事を示唆しました。
 また、自然の景観、自然を壊すことなく、実際素人の、我々がそのような目で、国内を見ていくと、どうにもならない、個人ではとても手を付けられない大規模開拓すべき山や荒地等の土地が、非常に多く目に付きます。
 私は、最近の中国を見ていると、日本では個人の権利を重視するあまり、土地所有権問題の為、日本では五十年、百年かかるような国土の開拓・開発が、中国ではたかだか四〜五年で、どんどん開拓開発が進められています。
 その為色々と問題が発生していると言われておりますが、国民全体の利益の為に、住宅用地、都市機能、工場開発等、どんどん推し進められている事実に、脅威を覚えるとともに妬ましくも思います。 
 果たして日本は、腫れものに触わる様な、公より個人の利益重視、その影響でインフラ整備が、日本のような、こんな超スローテンポで本当にこれで良いのか。空港、港湾、あらゆるインフラ整備をみても国全体の競争力、活力がどんどん失われております。
(続く)

平成24年5月1日より
発行申請に予約制度導入
復興支援・住宅エコポイント

 国土交通省は、3月15日に復興支援・住宅エコポイント事業について、確実なポイントの発行のため、平成24年5月1日以降の復興支援・住宅エコポイントの発行申請に際し、予約制度を導入すると発表した。
 対象となる住宅は、平成24年5月1日以降に復興支援・住宅エコポイントの発行申請を行う全住宅(新築・リフォームとも)※ただし、平成24年4月30日までに工事が完了したものについては、同年5月31日までの1ヶ月間について現行通りの申請可。
 【予約申し込みの概要】エコ住宅の新築については、工事発注者、住宅購入者、販売事業者が予約申込者となる。申し込みに必要な書類としては、@予約申込書(新築用)とエコポイント対象住宅証明書等のコピーいずれか一点。エコリフォームについては、工事発注者が予約申込者となり、予約申込に必要な書類は、予約申込書リフォーム用と契約書のコピーか工事計画書のいずれか一点。
 予約申込は工事計画の決定後に行うことができ、予約申込は、ポイント発行申請前に行う。一定の審査を経て予約申込が完了すれば、予約通知が届く。ポイント発行申請には、従来の申請書類に加えて、予約通知が必要となる。予約申込方法は、郵送のみ。
 問い合わせ先は、住宅エコポイント事務局0570-200-121まで。


2012年4月8日(日) 2451号
2012中部パック
中部が奏でる食と包装のハーモニー♪
4月11日から14日まで開催
豊富な企画で来場者7万名目指す

 包装・食品・物流機械・関連機器、包材、食材等の総合展「2012中部パック」が11日から14日までの4日間、ポートメッセなごやで開催される。テーマは『中部が奏でる食と包装のハーモニー♪』。前回展(2010年)を上回る196社が613小間(2月20日現在)に出展し各社の新製品や新技術を紹介する。
 開催を前に、3月6日午前11時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにて記者発表会があり、開催概要や会期中の行事、展示内容と特色について説明された。
 発表会には、同展を主催する中部包装食品機械工業会の生田芳規会長(フジキカイ社長)をはじめ、2012中部パック実行委員会の梅森輝信実行委員長(ゼネラルパッカ―社長)、部谷政義広報委員長(東陽機械製作所社長)らが出席。
 生田会長は挨拶で、2012中部パックの特徴について「時代を反映して、省エネ、省資源をテーマにした出品が増えると予想しています。各社の自慢の商品が出品されると期待します。中部パックは、包装機械と食品機械が一緒に展示される。それに粉体機械、包装資材も展示され、来場すれば全ての機械を見ることができるというのがメリットです。来場者は、愛知、三重、岐阜のエリアは勿論のこと、もっと広い意味でグレーター中部、そして関西圏にも広げ、たくさんのご来場を期待しています。今回から粉体工業展との共催はなくなりましが、粉体パビリオンを設けて、そこで粉体機械を見ていただけるようにもしている。中部パックは、会場がそれほど広くなく、一流メーカーを中心に出展しており、たくさんの機械をゆっくり見ることができ、ゆっくり商談ができます」と話し、成功に向けて一丸となって取り組む姿勢を示した。
 梅森実行委員長は「東日本大震災から一年になりますが、まだまだ復興に向けての問題が山積みで景気の回復も遅々として進んでいません。この様な状況の中、1年かけて出品勧誘に全力を尽くしてまいり、お陰様で前回展と比較して出品社数、小間数ともに大幅なダウンもなく(ともに増加)開催できることになりました。中部から元気を発信し、消費者の方々に安全で安心な物を手にしていただくために、出品社でもある私どもが日々努力し技術向上の成果を見ていただく場であり、来場者の方々に『見に来てよかった』、また出品者の方々には『出展してよかった』と言っていただけるような展示会にしたいと思っています。それには来場者数が重要なファクターであり、人数が多くないと次の展示会もしにくくなるので、7万名(前回来場者数は6万3,000千名)という大きな目標を持って進めています」と抱負を述べた。
 中部パックは、名古屋地区を中心とした中部地区から全ての食品、包装に関わる情報を発信する展示会で、今回18回目。昭和54年2月に名古屋市吹上ホールで第1回を行って以来、隔年に開催され、中部地区の産業見本市として定着している。
 2012中部パックでは展示の他に、特別講演会やセミナー、各種イベントが行われ、展示会の意義を高めている。
 毎回、魅力ある講師と時代に即した内容で好評の特別講演会。今回は11日に伊賀の里モクモク手づくりファームの木村修氏が「農業の六次産業における加工の重要性について」講演。12日はクラブハリエの山本隆夫氏が「お菓子が与える力とは」、14日は日本食品分析センターの湯川剛一郎氏が「ISO22000とFSSC22000について」と題して講演する。
 また出品社によるプレゼンテーションセミナーも八本予定されている。
 会期中のイベントとしては、有名なお菓子や特産品を販売する「チューピープラザ 〜パックDEマルシェ〜」や学生を対象とした「就職フェア」を開催。また「包装相談コーナー」を開設して、包装機械に関する相談などを受け付ける。
 最終日には名古屋・栄のアイドルグループ「SKE48」のトークショーを企画。楽しいイベントで来場者を迎える。
 広報活動に関しては部谷広報委員長が、従来の活動に加え、今回新たな試みとして名古屋駅コンコースの動画ビジョンで告知をすると発表した。
開催概要
【名称】2012中部パック
【テーマ】中部が奏でる食と包装のハーモニー♪
【目的】包装機械、製菓製パン機械、食品機械、物流機械、関連機器、環境機器および包装資材、食品材料等を資材から製造、包装、物流までを一貫して展示し、業界の発展とユーザーとの共存共栄の道を拓く
【主催】一般社団法人中部包装食品機械工業会
【後援】愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所・日本貿易振興会名古屋貿易情報センター
【協賛】日本包装機械工業会/日本包装技術協会/日本食品機械工業会/日本製パン製菓機械工業会/日本粉体工業技術協会/東京糧食機工業協同組合/日本ロジスティクスシステム協会/日本製麺機材工業会/愛知県菓子工業組合/包装食品技術協会/愛知工研協会/一般社団法人豆腐機器工業会/日本厨房工業会/食品関連産業協会/全国醸造機器工業組合/日本冷凍空調工業会/日本自動販売機工業会/梱包機工業会/日本包装リース/セロファン工業会/中部包装資材協議会/日本粘着テープ工業会/全日本包装資材連合会/日本印刷産業機械工業会/愛知県印刷工業組合/東海北陸シーリング印刷協同組合/中日新聞社/日本経済新聞社/日刊工業新聞社/中部経済新聞社/日本工業新聞社/中部日本放送/東海ラジオ放送/東海テレビ放送/中京テレビ放送/メ〜テレ/テレビ愛知
【会期】平成24年4月11日〜14日の4日間
【開催時間】午前10時〜午後5時
【会場】ポートメッセなごや(2号館/展示面積6,576u、3号館/展示面積9,450u)
【展示規模】196社/613小間(平成24年2月20日現在)
【入場料】1,000円(ガイドブック、消費税込)

採用方法や税理士について
各社の現状を情報交換
名機工同友会 2月例会を開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は2月22日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において2月例会を開催した。
 例会は野崎総務部長(常磐精機社長)の司会で進行され、冒頭、昨年12月に逝去された「こうら」創業者の小浦喜三郎氏と、1月に亡くなられた「近代精機」前社長の可児悦彦氏に対して全員で黙祷を捧げた。
 田中会長は挨拶で「会にいらっしゃった方がお亡くなりになられますのは寂しいことです。会員の皆様と和気あいあいと楽しくやっていくことが一番ではないかと思います。最近、新聞紙上にもありますが、超円高から円高の方向に動いているのではないでしょうか。これが我々の仕事に直ぐに影響するかというと、まだまだ先のことになることでしょう。お客様の中では、3月決算で良い数字を出すことが予想されるところもたくさんあります。ここ1、2月は少し厳しい状況が続いているようですが、楽しみとして3月を数字の残せる月だと思っていただければ、気持ちが楽になる。設備投資も進んでおります。お金を生み出さない測定機に対しても動きが出てきている。楽しみの月を勝ち取るように頑張っていただきたい」と述べ、続いて議事に入った。
 各部の報告では、新規事業部の吉野部長(吉野機械工具社長)より共同購入品の実績が報告され、併せて共同購入に対する協力が呼び掛けられた。
 福利厚生部からは、来年度は親睦旅行を復活させたいとの考えが伝えられた。
 情報交換の場では、4つのテーマについて意見が交わされた。主な内容は次の通り。
 @新入社員を採用する方法について
・募集方法は、ハローワーク、リクナビのような一般募集や、コンサルタントなどからの紹介システムを採用しているとの意見が多く、また政府の補助金やマッチングシステムを上手く活用することで、経費の削減になるとの意見があった。
 A3月のユーザーの期末決算状況について
・例年は期末時に予算消化のための発注が期待されるが、今回は期待できないという意見が多かった。
・期末に買ってもらえるところは一部あるが、全体的には少ない。
 B税理士について
・会社の営業会議にも出て色々アドバイスしてくれるので信頼はしている。現在のところ不満はないが、報酬としては高い方だと感じている。
・先代からの税理士に依頼しているが、今後は検討をしたい。
・高齢の先生でコンピュータにあまり詳しくないので今後は少し不安だ。
 C近況報告
・子供が就職活動中なので、皆さんの意見を聞いて参考にしたい。
 次回例会は、3月27日午後6時30分より東京第一ホテル錦で開催される。

MFエコマシン認証制度
2011年実績について報告
日鍛工 普及率20・3%、拡大に期待

 日本鍛圧機械工業会は2009年4月より、機械業界初の工業会自主基準でのMFエコマシン認証制度を発足させ、「人と環境に優しい機械」の普及を通じ、地球環境に貢献する運動を展開している。
 2011年のMFエコマシン販売は1,441台となり、その平均省エネ率は2000年生産機に対し52.3%削減、電力量は548万kWh削減となった。まだ普及率は20.3%に留まっており、今後の普及拡大が望まれている。
 また、3月に開かれたエコマシン認証審議会(委員長=柳本潤東京大学教授)において、最新のレーザ加工機であるファイバーレーザ加工機(トルンプ社)がMFエコマシン認証を取得した。省エネ率は2000年生産の同社CO2レーザ加工機に対し、55%省エネとなっており、エネルギー多消費型のレーザ加工機での省エネに非常に大きな効果を発揮している。
 【MFエコマシン】
 MFエコマシンは2000年生産製品に対して最低10%以上のエネルギー消費の削減と省資源や騒音振動の軽減、有害物質不使用などを加味して認証しており、2012年4月1日現在19社34製品110機種が認証されている。現在は最低25%以上の省エネ率を達成している製品のみを新規認証している。
 認証マークの商標登録は日本、EU,アメリカ、中国、台湾、韓国、インド、ロシアにて登録を完了している。
 【対象製品】
◇プレス機械=サーボプレス、機械プレス、油圧プレス、フォーミングマシンなど
◇板金機械=パンチングプレス、プレスブレーキ、シャーリング、レーザ加工機、プラズマ加工機、パイプベンダーなど
◇自動化・関連装置=コイルフィーダ、搬送装置など
 制度の詳細は同会ホームページ http://www.j-fma.or.jp/6anz/ecomachine.html

4月1日より切削工具全般の取扱い開始
オーエスジー セラティジット社の国内総代理店に

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は、セラティジット社(CERATIZIT、本社=ルクセンブルク)切削工具製品を従来のセラティジットジャパンから業務を引継ぎ、国内総代理店として4月1日より取り扱いを開始した。
 グローバルな競争が激化する中、国内製造業においては更なる生産性向上が求められており、オーエスジーとしては商品レパートリーを拡充強化し更なるユーザーへのサービスを向上することが成長戦略につながるとしている。
 そこで今回、革新的な工具を開発している世界的なメーカーであるセラティジット社の切削工具を更に国内市場へ普及し、国内製造業の生産性向上を応援する目的で両社が合意。オーエスジーは国内総代理店としてセラティジット社切削工具全般の取り扱いを開始することになった。
 これによりオーエスジーでは、従来のタップやドリル、エンドミル等のソリッド工具に加え、インデキサブルツールを含めたトータルソリューションの提案が強化され、ユーザーへの更なる加工改善に寄与するものと考えている。

内径加工用のスモールツール
「EZ(イージー)バー」を発売
京セラ 正確で簡単なチップ交換を実現

 京セラ(社長=久芳徹夫氏、本社=京都市伏見区)は、精密小物部品用の切削工具において、新開発で同社独自の「EZ(イージー)アジャスト構造」を採用し、正確かつ簡単なチップ交換を実現する内径加工用のスモールツール「EZバー」を開発、3月15日より発売した。
 機械加工に用いられる切削工具は、定期的なチップ(刃)の交換が必要となる。その際に生じる刃先高さや刃先位置のわずかな誤差は加工寸法に影響することから、交換前と同じ位置を再現する繰り返し精度を高め、誤差を抑制できる製品が求められている。
 こうした背景の中、同社では、交換チップを正確な位置に簡単に装着できる製品の開発を進めてきた。
 「EZアジャスト構造」は、スリーブ(チップを固定する工具)の側面に設けた貫通穴に専用のピンを差し込み、チップの位置決めと固定を同時に行う構造。刃先位置は最大で4段階の調整ができ、貫通穴のいずれかに差し込まれたピンによって、チップの後端を固定することができるため、刃先位置の繰り返し精度を向上できる。さらに、従来品で採用しているネジ固定に加え、チップ後端に設けた傾斜面を位置決めピンに押さえつけることによって、より強固な固定を実現する。これにより加工寸法のばらつきを抑え、高精度で安定した加工に貢献する。
 同製品は、EZアジャスト構造と高精度タイプのチップを組み合わせることで、刃先高さ(上下方向)の繰り返し精度を大幅に向上させ、ばらつきを抑制できることから、チップ交換後に必要な調整にかかる負担の軽減に寄与する。
 型番数はスリーブ117型番、チップ60型番。価格帯はスリーブが1万3,600円〜2万6,100円(税込)、チップが1,450円〜3,300円(税込)となっており、初年度販売目標は3億円。
【新製品「EZバー」について】
@新開発「EZアジャスト構造」の特長
A正確かつ簡単なチップ交換を実現
 新開発のスリーブには、側面にチップ位置調整用の貫通穴を設けている。EZアジャスト構造は、この貫通穴に専用のピンを差し込み、チップの位置決め(最大4段階の調整が可能)を行う同社独自の構造。差し込まれたピンでチップ後端の位置を固定することにより、正確かつ簡単なチップ交換を実現する。
Bチップをより強固に固定し、加工寸法のばらつきを抑制
 チップは、従来品で採用しているネジ固定に加え、チップ後端に設けた傾斜面を位置決めピンに押さえつけることで、より強固に固定されている。これにより、加工寸法のばらつきを抑え、高精度で安定した加工を実現する。
Cユーザーのニーズに応えるチップラインアップ
 チップの種類は、チップの寸法を厳密に管理し、精密な加工に対応する「HP型(高精度タイプ)」と、汎用的な加工に使える「ST型(標準タイプ)」をラインアップしている。ユーザーが求める加工精度、価格に合わせたチップを揃え、多岐にわたるニーズに応える。
 商品の詳細は、京セラ代理店、販売店、または京セラ機械工具事業本部(TEL075-604-3651、http://www.kyocera.co.jp/prdct/tool/index.html)まで。

『おむつの王国』の名称で
衛生用品通販事業開始
トラスコ中山 東京都内の一部から

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、「おむつの王国」の名称で衛生用品通販事業を4月より開始する。一般消費者を対象に、おむつや手袋などの衛生用品を販売する。 
 同社は、製造現場で使用される消耗品の供給を強みとしている点、既存の仕入先の商品を活用できる点から、今回の事業開始に至った。
 新聞の折込みチラシをまずは東京都内の一部に限定して配布し、注文は電話・FAX・ハガキにて受け付ける。対象地域は市場の反応を見ながら今後拡大していく予定。
 同社は、一般消費者を対象とした販売は衛生用品事業に限定して行い、通常ルートでは100%卸売モデルを継続するとしている。
《衛生用品通販事業詳細》
▽対象=一般消費者、中小規模の介護施設
▽商品=おむつ(大人用、幼児用)、ペットシーツ、洗剤、手袋など約百品目
▽取扱メーカー=【おむつ】〈大人用〉花王、日本製紙クレシア、大王製紙、王子ネピア、白十字〈子ども用〉花王、大王製紙【ペットシーツ】アイリスオーヤマ【洗剤】
花王、サラヤ【手袋】川西工業、東京パック
▽対象地域=東京都の一部(その後、神奈川県、埼玉県などに展開予定)
▽開始予定=平成24年4月
▽部署=営業企画部衛生用品課(東京本社四階)
▽販売告知=折込みチラシ
▽受注方法=FAX、電話、ハガキ
▽納入形態=プラネット北関東物流センター(群馬県伊勢崎市)よりヤマト急便などの運送便にて発送
▽決済方法=ヤマト宅急便コレクト
PB商品「寝袋」新発売
災害避難時用寝具として開発

 トラスコ中山は、プライベート・ブランド(PB)商品の「寝袋」を3月中旬より販売開始した。
 この商品は、昨年発生した東日本大震災を受け、防災備蓄品の重要性が見直される中、工場などでの災害避難時用寝具として開発された。
 マミー型の寝袋で、サイズは幅750mm×長さ2,100mm×厚み220mm、重さ1.18kg。色はブルーとオレンジの2色。
 メーカー希望小売価格7,900円。専用収納袋が付いた6個入り(4万7,400円)もある。
【特徴と用途】
・災害避難時のための防災備蓄品に
・マイナス5℃の寒さにも対応する防寒機能
・マミー型(ミノムシ型)寝袋
・軽量のため持ち運びが便利
・簡単バックル使用で容易に、コンパクトに収納可能
【簡単収納方法】
 @平らにして空気を抜くA絞るように巻いて行くBバックルで固定C収納袋に入れて完成

2日間で2800名超が来場し盛況
生産のコストダウンなどを提案
東陽MONOづくりフェアー2012

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3-38)は3月8、9日の2日間、愛知県刈谷市にある刈谷市産業振興センターあいおいホールにおいて「東陽MONOづくりフェアー2012」を開催した。会期中は目標の2,000名を大きく超える2,800名の来場者があり、活気に満ちた展示会となった。
 展示会の開会にあたって、羽賀社長が「今回の東陽MONOづくりフェアー2012のテーマは『円高に克つ!復活ニッポン!』。どこの業界でも、海外に移転しよう、海外で生産しなくてはいけないという動きがあります。超円高をはじめ、六重苦、七重苦という情勢を考えると、そのような動きは当たり前のことです。ただ、今ある設備をそのまま海外に持っていって、それで生産ができるかというと、スタッフの皆さんがいなければできません。海外で安く、コストダウンを提供できるような生産を行っていくには、やはりイニシャルの部分は高く出して、未熟練な人たちでもきちんと生産することができる、不良を出さずにできるという投資をしなければ、海外での生産は上手くいかない。中古の機械や古い機械ですと、今の日本でこそ、スタッフの人たちが知識と経験で支えているから生産できるのであり、海外に持っていってそのままできるものではありません。国内でも海外でも、更にコストダウンをしていかなければならない。安く生産できる商品を提供していかなければならないというニーズがある中で、今日ここに出展していただいたメーカー様の製品は、実はイニシャルコストの高いものもあるかと存じます。値段だけでしたら中国、台湾といった海外製品の方が安い。でも、高いからこそ、コストダウンの生産ができる。安いものを使って不良率が高ければどうするか。高くても、それだけの価値のある素晴らしい製品ができて、それによって消費者のニーズに応えることができる。そういったものが、日本のモノづくりとして、世界に誇っていけるものだと思います。この展示会の会期中、我々の営業マンがお連れする、たくさんのお客様が皆様の商品を見にいらっしゃいます。是非、その場で良い商品、お客さまにとって価値のある商品を紹介して、お客様のコストダウンの生産に寄与できることを積極的にPRしていただきたい。8時までと長い時間ですが、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 出展メーカーを代表して挨拶に立った、川那辺ブラザー工業マシナリー・アンド・ソリューションカンパニープレジデントは「欧州の債務問題に端を発して、ヨーロッパの景気後退。この影響を受けて、新興国も高い経済成長を続けていましたが、それも少し鈍化している。日本では超円高。少し戻りましたが依然、高い水準です。ここに来て、中東情勢が非常に不安定で、イランがホルムズ海峡を封鎖するとか、しないとかで、見る見るうちに原油が高騰し、皆様もガソリンが上がっていることを実感されていることと存じます。世界的にネガティブな情報がいっぱいあります。しかし国内は、確かに円高ですが、明るい情報もあります。何といっても自動車業界。昨年は大震災、タイの大洪水で各社減産を余儀なくされましたが、ここに来て、サプライチェーンの修復、復旧が行われ、各社とも増産に転じている。特にご当地のトヨタ自動車様は、国内生産が6カ月連続で前年同月比を上回っている。また一週間ほど前の日本経済新聞によると、2011年の10〜12月期は、国内の設備投資が前年同期比で7.6%プラスになった。震災の前に対してプラス7.6%ですので、非常に高いのではないかと思っております。中身をみると、震災で被災された設備の復旧、復興の需要があろうかと書いてあったが、こちらの復興需要は今しばらく期待できるのではないかと思っております。このように日本国内には明るい情報が散見されますし、元気なモノづくり企業もまだまだたくさんおられます。円高に負けずにコツコツ日本のモノづくりの根幹を支えていただいている企業様に、私どもも2012年は東陽さんと共に支援させていただきたいと思います。東陽さんのモノづくりフェアー、キャッチフレーズが『円高に克つ!復活ニッポン!』と非常に力強いものです。せっかく東陽さんに作っていただいた機会ですので、私どもも明るく元気に精一杯やっていきたいと存じます」と述べた。
 同展にはメーカー75社が出展。各メーカーの最新技術・製品を中心に東陽一丸となって提案営業に努め、全員が日本のモノづくりを応援するために力を結集した。
 賑わう会場には作業服姿のユーザーが目立ち、商談も活発に行われるなど全体的に好感触であった。
 また、会期中には多数の技術セミナーも開催され、盛況だった。

メカニカルパーツ&システム総合展
「MEKASYS IN NAGOYA」
日伝 省エネ・省電力機器が人気

 日伝のメカニカルパーツ&システム総合展「MEKASYS(メカシス) IN NAGOYA」が3月6日、名古屋市南区の日本ガイシフォーラム2階レセプションホールで開催され、終日賑わいをみせた。
 当日は午前10時のオープンに先立って、同社の岡本中部ブロック長が関係者を前に挨拶し「本日は皆様のご精進のお陰で非常によい天気となりました。この展示会は今日1日しかございません。お客様が皆様の小間の前を通られましたら積極的に声を掛けていただいて、是非とも今後の商売につなげていただければと存じます。夜の八時まで、ご協力をお願いいたします」と述べた。
 同展には中部地区の優良メーカー57社が出展し、自動化・制御機器をはじめ、機器要素部品、マテハン機器、直動機器・工業用消耗材などの新製品を展示紹介。今回、出展メーカー数は前回展を上回った。
 会場では興味を持った商品の説明を熱心に聞く来場者の姿が多く見られ、特に電力不足を背景に省エネ・省電力の機器や、省力化、職場環境改善に役立つロボット、環境対応商品などが人気を集めていた。
 また、日伝が運営するメカニカルパーツ&システム総合サイト「MEKASYS」(http://www.mekasys.jp)の紹介も行われており、注目された。
 「MEKASYS」は動力伝導機器をはじめ、産業機器、制御機器、システム機器など、同社取扱商品50万点以上の仕様・価格などが自由に閲覧できる情報サイト。20社を超える一流メーカーの商品を紹介している。
 図面データは10万点以上を揃え、従来の2DCADに加え、新たに3DCADのダウンロードも可能になった。便利な検索機能でメーカーサイトにアクセスすることなく、簡単に目的のCADデータを探すことができる。
 同時開催の出展メーカーによる安全と省エネに関するセミナー@SMCの「空気圧機器の保全と省エネ」(その漏れ放置しますか?)Aノルトロックジャパンの「ねじはなぜ緩むのかと適切な緩み止め対策」(ねじの基礎知識と緩みのメカニズム、改善方法)Bアイリスオーヤマの「工場の低エネルギー化実現について」(エネルギーコストの高騰を見据え最新のLED照明を使用した低エネルギー工場を紹介)は、いずれも大勢の聴講者で好評だった。

タンガロイ 新製品紹介
刃先交換式ドリル
『Tung Six-Drill』(タングシックス-ドリル)

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、刃先交換式ドリル『TungSix-Drill』の販売を3月21日より全国で開始した。
 優れた性能で発売以来高い評価を得ている刃先交換式穴あけ工具TungDrillシリーズに、さらに経済性を高めた『TungSix-Drill』を新たに設定した。
 『TungSix-Drill』は刃先交換式ドリルでは世界初となる両面仕様インサートを採用し、インサート1個当たり合計で6コーナの使用が可能となっている。
 両面タイプインサートは通常ではその形状特性から切削抵抗が高くなりやすい。それに対して『TungSix-Drill』は、インサート配置の最適化と独自のチップブレーカ形状によって切削抵抗を低減し、市場で広く使用されている片面仕様インサートを使用した工具と同等の切削抵抗を実現している。
 また、インサート材種には新開発のコーティング膜を持つ新材種『AH9030』を採用し、耐摩耗性、耐酸化性が大幅に向上している。
 経済的なインサートの多コーナ化、長寿命を実現する新材種の採用により、『TungSix-Drill』は刃先交換式ドリル史上最も経済的な穴あけ加工を市場に提供し、ユーザーの加工費低減に大きく貢献する。
【主な特長】
・工具径φ28mm〜φ54mm、加工深さL/D=2,3に対応。
・両面6コーナ仕様インサートを採用。
・1種類のインサートを中心刃・外周刃で使用。
・最適なインサート配列で、理想的な切削バランスを実現し、加工穴精度を向上。
・独自のインサート形状により、欠損しやすい中心部分の切れ刃強度を向上。
・ツイステッドオイルホールの採用で、優れた切りくず排出性を実現し、切りくず詰まりを解消。
・耐摩耗性、耐酸化性に優れた新開発のコーティング膜を持つ新材種『AH9030』を採用。
・新表面平滑化技術『PremiumTec(プレミアムテック)』の採用で、安定した長寿命を実現。
【主なアイテムと標準価格】
・ボディTDS280W32-2が5万1,900円(税込5万4,4995円)、TDS540W40-3が7万1,200円(税込7万4,760円)、全アイテム54形番。
・インサートWWMU08X408R-DJ AH9030が1,540円(税込1,617円)、WWMU13X512R-DJ AH9030が1,900円(税込1,995円)、全アイテム四形番。
刃先交換式サイドカッタ
『TecSlot』(テックスロット)

 タンガロイの刃先交換式サイドカッタ『TecSlot』は、高い信頼性と加工能率を誇る。サイドカッタは発電機用シャフトやブレーキ部品の溝加工に使用され、切りくずの噛込みによる破損が生じやすいので、優れた切りくず排出性と高い信頼性が求められる。
 『TecSlot』は理想的なポケット形状の採用で、最大刃数と切りくず排出性を両立し、高能率溝加工を可能としている。また、高強度な縦インサートを採用し、さらに大きなインクリネーションで加工時の衝撃を緩和する独自の切れ刃形状で、驚異的な信頼性を実現している。
 従来のサイドカッタは幅広の溝形状を形成するために2個以上のインサートを並列させる必要があり、その場合には右勝手専用と左勝手専用の2種類のインサートが必要であった。『TecSlot』のインサートは、片面を右勝手、もう片面を左勝手とした左右両勝手タイプで、計4コーナが使用できる。これによって優れた経済性を発揮し、同時に工具集約にも大きく貢献する。
 ボディは溝幅16mm〜25mm、工具径φ100mm〜φ250mmをカバーしており、取り付け仕様も2種類を設定している。さらにインサートは3サイズ、4種類のコーナ半径、3材種を設定し、豊富なラインナップでユーザーのあらゆる加工状況、要望に対応する。
【主な特長】
・高強度な縦インサートにより、高い信頼性を実現。
・多刃仕様と優れた切りくず排出性を両立し、高能率溝加工が可能。
・左右両勝手仕様のインサートは、4コーナの使用が可能で経済性が高く、工具管理も容易。
・独自の切れ刃形状は、さらい刃も備え、優れた壁面品位を提供。
・溝幅は16mm、19mm、25mmの3種類、工具径はφ100〜φ250mmに対応。
・ホルダ取付け仕様は正面フライス用アーバ対応仕様と、サイドカッタ用アーバ対応仕様の2種類を設定。
・インサートは0.8R〜3.2Rの4種のコーナ半径と、AH725、AH140、AH120の3材種を設定。
【主な形番と標準価格】
・カッタASN10R100M31・7-16-05が10万1,350円(税込10万6,418円)、TSN15R200M47・6-25-07が16万3,760円(税込17万1,948円)、全アイテム47形番。
・インサートLMEU100808ZNEN-MJ AH725が1,890円(税込1,985円)、LMEU150916ZNEN-MJ AH120が2,170円(税込2,279円)、全アイテム36形番。

愛機工「青年部OBの会」
5回目を区切りに一旦幕
次回の会に期待する声多数

 第5回目となる「青年部ОBの会」(代表幹事=岩田敏裕氏・鈴木商店社長)が3月2日午後7時より東京第一ホテル錦で開かれ、愛知県機械工具商業協同組合青年部のОBと現役部員ら45名が参加し交流を深めた。
 はじめに司会の野崎氏(常磐精機社長)が同会の現状について「今回、『青年部OBの会第5回記念大会』として開催いたします。その中でも『青年部OBの会』という名前でありながら、青年部に在籍していた全てのOBの方へ情報が行き渡っていなかったことに関しては、大変失礼を致しました。この場を借りて心より深くお詫び申し上げます。実はその他にもいろいろな多くの問題を抱えており、今後の会の方針や方向性、運営について、もう一度改めて話し合った方がよいと思い、今回、第五回という絶好の節目の期ということもあり、一旦この会を今回でお開きにしたいと思います。もうやらないという意味ではありません。賛否両論いろいろな意見が出ているので、OBの会を改めて考え直していこうと思います」と説明。
 岩田代表幹事は「今回第5回目ということもあり、この様な盛大な会となり嬉しく思います。この会は、青年部を卒業したり、諸事情で退部をされた方、また現役の方々が集まれる場所ができたらという考えで発足を致しました。しかしながら、司会者からあった様に我々の力不足で、会の運営の仕方、活動の方針、名称を含めて、もう一度見直してみようということで、一旦けじめをつけさせていただきます。次回、より良い会が開けますようにご協力を賜りたく存じます。本日は、限られた時間ですが、楽しんでいってください」と挨拶した。
 水谷氏(愛知県機械工具商業協同組合副理事長・ミズタニ機販社長)の発声で乾杯。
 5名のОBが青年部員だった頃の思い出話を語り、現役の青年部幹部が現況を報告するなどして新旧の交流を深め、アトラクションとして行われた大抽選会で楽しいひと時を過ごした。
 参加者からは「非常にカジュアルな会として、ОBと現役の意見交換ができ、時を隔てても同じ思いを持っていると感じ合うことができた」、「自分たちではなかなか解決できないことに対して、アドバイスをもらい解決につながった」といった声が聞かれた。
 林氏(愛知県機械工具商業協同組合常任理事・広島商事社長)の中締めで、青年部ОBの会は惜しまれながら一旦その幕を閉じた。

INAXライブミュージアム
来館者100万人を達成
LIXIL 4月末には新施設オープン

 住宅設備機器・建材の総合メーカーであるLIXILが運営する、土とやきものについて学べる体験・体感型ミュージアムの「INAXライブミュージアム」(所在地=愛知県常滑市)は、1986年に常滑で初めての文化施設「釜のある広場・資料館」を開設して以来、来館者が3月22日に百万人に達成したのを受け、セレモニーを行った。
 百万人目の来場者は、大阪府貝塚市在住の、浅田清司(62)さんと妻の邦子(55)さん。INAXライブミュージアムの「世界のタイル博物館」エントランスホールでセレモニーに参加した。浅田さん夫妻は、定年退職をされた清司さんがこれから夫婦で旅行を楽しもうと最初に選んだ旅行先のタイル博物館を見学中に、百万人目であると声をかけられたという。
 杉野LIXIL取締役相談役とINAXライブミュージアムの辻館長から花束と、タイルの記念品などが贈られると突然のサプライズにとても喜んでいた。
 初めて訪れたというミュージアムの感想を聞かれて「これほどのたくさんのタイルが揃っていて模様などからも歴史を感じました」と感心した様子で話していた。
 INAXライブミュージアムでは、新しい施設「建築陶器のはじまり館」のオープンを4月28日に予定しており、常滑市の魅力ある観光スポットとして注目を集める。

アロン化成 アルミ複合三層ポリエチレン管・継手
給水・給湯用「3Dシステム」発売
業界初オール樹脂製の継手も

 東亜合成グループのアロン化成(社長=矢田昭氏・本社=東京都品川区)は、アルミ複合管三層ポリエチレン管「アロン3Dパイプ」および継手「アロン3Dジョイント」を四月二日に発売した。パイプと継手の『3Dシステム』により、ワンランク上の戸建配管が実現できる。
 「アロン3Dパイプ」は、中間層のアルミニウムを内外層の架橋ポリエチレン樹脂で挟んだ三層構造で、アルミニウムの機械的性質である展延性により、架橋ポリエチレン管にない形状安定性が加わる。その結果、三次元的(立体的)な配管が可能となり、施工性が大幅に向上する。
 また最小曲げ半径が小さく、省スペース配管が可能で、障害物の回避や壁面に沿った配管ができる。他に、最高使用温度は九十五℃で、貯湯式給湯器の連絡配管にも最適。
 「アロン3Dジョイント」は、3つのダブル(ダブルロック・ダブルチェック・ダブルシール)をコンセプトに開発したワンタッチ式の継手である。
 内・外ダブルロック部品に樹脂を採用したことによる挿入力の低減を実現、挿入状態を目視と触接(ダブルチェック)にて確認、二箇所のパッキンでパイプの内面をシール(ダブルシール)することにより、パイプの外面傷による漏水防止など作業性・確実性・信頼性を追及した。
 さらに、業界初のオール樹脂製の継手(φ13のソケット・エルボ・チーズ)も品揃えしており、より軽量で扱いやすくなっている。
 当面は給水・給湯用配管システムとして、建築現場ごとに最適な配管設計と邸別発送を提供し、需要の拡大を図っていくが、将来的には『3Dシステム』が持つ可能性を引き出し、新たな事業領域(工業用ガス配管・防災設備配管・輻射冷暖房)への進出を積極的に図る。

INAXブランドから
「サティスリトイレ
コーナー手洗器付」発売

 住宅設備機器・建材の総合メーカーであるLIXIL(社長=藤森義明氏・本社=東京都千代田区)では、従来のタンク付きのトイレから、最新のコンパクトタイプタンクレストイレにリフォームする際に発生する、手洗器の追加設置のための大掛かりな床・壁工事が不要な「サティスリトイレコーナー手洗器付」を4月2日からINAXブランドにて新発売する。
 昨今のリフォーム市場では、タンクレストイレへのリフォームが注目されている。タンクレストイレはトイレに対する悩みを解決できるポイントがたくさんある。トイレ空間を広くすることは、非常に大掛かりなリフォームを伴うが、タンクレストイレは便器自体がコンパクトサイズなので、トイレ空間が従来に比べ約35%広く使えるようになる。また、タンクが無い分、トイレ背面の壁が大きく見え、部屋が明るくなりすっきりする。さらに、コンパクトなので掃除する面積が少なく掃除がしやすい。
 しかし、トイレの背面に洗浄水を貯めるタンクと手洗器を持つ従来のタンク付きトイレから、タンクレストイレへリフォームする時の困りごととして、手洗器を追加設置する際の床や壁をはがす大掛かりな給排水管工事があった。
 今回新発売する「サティスリトイレコーナー手洗器付」は、トイレの給排水管に手洗器の給排水管を合流させることで、大掛かりな床・壁工事が不要で、お手軽に・短時間でタンクレストイレにリフォームできるトイレとコーナー手洗器がセットになった新製品。
 世界最小(650mm)のコンパクトなタンクレストイレ「サティス」なら、トイレ空間を広々と使えるだけでなく、お掃除ラクラクの機能を満載。
 大洗浄5?の「ECO5トイレ」により快適に暮らしながら無理なく節水できる。更に狭いトイレのコーナーにすっきり設置できる専用のコーナー手洗器は、鉢容積0.8?を確保。水はね防止バックパネルやフランジレス排水口を採用することで、お手入れにも配慮している。

23年度ボウリング大会
間野真一氏(徳光)が優勝
GKC ACグランドで開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=関谷治頼氏・岐阜機械商事社長)は3月9日午後7時より、岐阜市茜部のACグランドで「平成23年度組合員ボウリング大会」を開催した。
 組合員企業・賛助会員企業より40名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。
 2ゲームの熱戦の末、間野真一氏(徳光)がトータル368ピンで見事優勝を果たした。
 プレー終了後、関谷理事長が「日頃は組合活動に対しましてご支援ご協力を賜りありがとうございます。本日はボウリング大会ご苦労様でした」と挨拶。
 輿理事(KS・コシ商会社長)より順位発表があり、関谷理事長がプレゼンターとなり上位入賞者に賞品を授与した。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=間野真一(徳光)368ピン
▽準優勝=森裕郎(石田商会)330ピン
▽第3位=大竹祐輔(オーエスジー)317ピン
▽ハイゲーム=間野真一184ピン

太田義知氏
太田廣社長
中部工業用ゴム製品卸商業組合理事長

 伝動ベルト・工業用ホース・ゴム製品・環境製品等の総合商社、太田廣(本社=名古屋市中川区十一番町2-6)の取締役社長太田義知氏が3月7日、心不全のため急逝された。享年70歳。
 3月11日の通夜ならびに翌12日の告別式は太田廣と太田家の合同葬により営まれ、会場となった名古屋市千種区のいちやなぎ中央斎場には、訃報に接した業界関係者ら1,600名余りが全国より駆けつけ、哀悼の意を表した。喪主は次女の太田直実取締役社長代行。
 故太田義知氏は、昭和18年2月16日に新潟県に生まれ、上智大学経済学部を卒業後、バンドー化学に入社。昭和48年に太田廣に入社、平成元年3月に取締役社長に就任し、卓越した経営手腕により今日の太田廣を築き上げた。
 業界では、中部工業用ゴム製品卸商業組合の理事を平成2年より務め、平成14年からは理事長として、ゴム製品卸業の発展に尽力した。

松下幸之助の夢
その提言 B
丸尾興商 社長 丸尾氣窮雄

(続き)
●(観光立国)の松下氏の提言のコメントでは―日本の富のいちばん大きなものは景観美だと思う。これは天与のものであって、われわれがつくろうとしてもつくれない。この景観美を世界の人に観賞してもらおうというわけである。
 それには観賞する施設をつくらなければならない。それをつくってやれば、景観の美は永遠に尽きない。交通も便利になり、飛行機で飛べばすぐ日本に来られるから、サービスさえよくすればたくさんの人が外国から訪ねてきて、いわゆる“観光立国”ができるであろう。 
 ●1986年(昭和51年)81歳の幸之助氏の提言の(新国土創生論)のコメントには、―小さな国に大きな人口を抱える日本は、そのためにさまざまな問題を抱えており、このままでは必ず行き詰まる。二百年の長期計画で、日本の有効可住面積を倍増させよう。
 そうすれば、農業、工業、住宅などの諸問題がすべて解消され、科学技術の画期的進歩が促されるなど、その効果ははかりしれない。何より、共通の大目標に挑むことによって国民精神が高揚し、世界に冠たる活気ある国づくりが可能となろう。
 ●1987年(83歳)のときの税国家構想の提言の(無税国家構想)のコメントでは―いまの国家財政は“単年度主義”で運営されており、一年で予算を使いきるために、時にはムダと思える使い方も出てきている。
 これを、仕事の能率を上げることによって少しずつ残し、積み立て、複利で運用していければ、百年後にはその額は膨大なものになり、その運用益だけで年間税収をはるかに上回ることになるだろう。
 そうなれば、税金は一切不要になるばかりか、国民に何らかの形で還元することも可能になる。(続く)

緊急災害用として再評価
川印手押しポンプ
川本第一製作所 オリジナル商品

 水道資材・住設機器総合卸商社の川本第一製作所(社長=川本茂人氏・本社=名古屋市中区橘1-6-1)のオリジナル商品である「川印手押しポンプ」(通称ガチャポンプ)が、昨年の震災以降から緊急災害用として見直されている。
 近年は電動ポンプに押されて、雨水利用をする工事向けや農作業用の灌漑向けに用途が限定され需要が減退していたが、災害時の水の確保に備えるためと、災害時の停電を想定して手押しポンプが見直され、各自治体や公園などに新設されている。
 元々手押しポンプのメーカーとして、昭和7年の創業以来、80年間造り続けており、他社メーカーでは、ほとんどがOEM供給を受けて販売している今でも、同社は自社組み立てを行うことで、信頼を重ね、手押しポンプの販売シェアは、全国で大きなシェアを占めている。
「川印手押しポンプ」は打込井戸タイプと、掘抜井戸タイプ(台板付)の2種類があり、それぞれ配管によって32型と35型を取り揃えている。
【35型の仕様】
・材質=鋳鉄
・揚水量=60(?/分)
・最大揚程=7m
・重量=16kg
 製品についての問合せは=052-332-1900(営業本部)まで。
業80周年記念行事
社員一同でグアム旅行

 川本第一製作所は、今年3月をもって創業80周年を迎えた記念行事として社員旅行を開催し、社員一同が、創業記念日にあたる3月8日から11日まで3泊4日のグアム旅行に参加した。
 翌日は、グアム島一周の旅やゴルフなどを楽しんだ後、夕刻からホテルのプールサイドで創業80周年記念式典を行った。
 同社は昭和7年の3月に名古屋市南区桜田町47番地に初代川本林三氏が川本第一工作所を個人営業にて創業した。
 川本茂人社長は第4代目にあたる。従業員300名。事業所は本社および全国16営業所。売上高297億円(2011実績)。

TOTO新製品 スプリノに
「モザイクタイル調ほっカラリ床」
基本仕様として発売

 TOTOは、システムバスルーム「スプリノ」、マンションリモデルバスルーム「スプリノWA」において、新しい質感で、浴室を情感豊かに演出する、「モザイクタイル調ほっカラリ床」(3色=グレーとベージュとホワイト)を2月1日に基本仕様として発売した。
 従来の樹脂製のほっカラリ床の機能はそのままに、焼き物であるタイルの質感を再現している。
 これにあわせて、モザイク調の床とコーディネートできる、目地付きの壁パネルも四色品揃えした(プレミアムグレード)。これらをコーディネートすることで建築やインテリアにあわせた空間作りが可能となる。
 ほっカラリ床は、クッション層を挟みこんだTOTO独自の三層構造でたたみのようにソフトで柔らかい踏み心地。水はけがよく翌朝靴下のまま浴室に入れる。
 システムキッチン『CRASSO(クラッソ)』の「水ほうき水栓」を、お湯のムダ使いを防ぎ、水と湯をしっかり使い分けるエコシングルタイプにして2月1日に発売した。
 「水ほうき水栓(エコシングルタイプ)」は、昨年12月に開催した「エコプロダクツ2011」で発表された「第8回エコプロダクツ大賞(エコプロダクツ部門)」の、「環境大臣賞」を受賞した『エコシングル水栓』(対象品番=TKHG31PE)と同等の機能を搭載した商品で、水と湯の境に「カチッ」とした感触(クリック感)をつくり、水と湯を意識して使い分けられるようにした水栓金具。
 また、昨年2月に発売した「ビルトイン形浄水器(自己発電タイプ)」も、品揃えする。

システムキッチン
クラッソの水ほうき水栓を
エコシングルタイプに

 システムキッチン『CRASSO(クラッソ)』において、空間を明るく見せる扉カラー&扉柄を7色と選びやすく元気の出るビタミンカラー5色を、2月1日に追加発売した。
 『CRASSO(クラッソ)』の売れ筋の扉価格帯に、空間を明るく見せる新色12色を追加した。さらに、今までもウォールキャビネットとフロアキャビネットを色違いでコーディネートが出来ていたが、同色系で柄違いの組み合わせが選べるなど、コーディネートの幅を広げた。
 昨今の住宅市場のインテリアデザイントレンドより、明るく、ナチュラル感のあるシンプルでモダンな空間に人気があり、商品開発に反映した。

人事異動
 4月1日付
ダイジェット工業

敬称略・( )内旧職
▽藤井繁光=切削工具技術部長(切削工具技術部長代行)
▽高橋康友=大阪事業所長(大阪事業所長代行)
▽和泉敬一郎=名古屋支店長(名古屋支店長代行)
▽林久晴=大阪支店長(大阪支店長代行)

鋳鋼生産22カ月連続増加
鍛鋼も5カ月連続で増加
日本鋳鍛鋼会 2月の鋳鋼・鍛鋼生産実績

 日本鋳鍛鋼会が3月28日に発表した、鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同19工場)の平成24年2月分生産実績によると、2月の生産は、鋳鋼が前年同月比5.9%増(1,045トン増)の1万8,676トンとなり、22カ月連続でプラスを維持した。鍛鋼は同4.6%増(2,365トン増)の5万3,571トンとなり、5カ月連続で前年を上回る水準となったが、伸び率は前月の1月に比べ鈍化した。
 前月比は、年末年始を挟んだ1月に対し生産日数が増加したため、鋳鋼9.1%増(1,562トン増)、鍛鋼8.9%増(4,357トン増)となった。
 地区別で見ると、生産量が前年同月比で増加したのは、鋳鋼が近畿をのぞく全地域、鍛鋼は関東信越、東海北陸、近畿、中国となっている。
 同会によると、鋳鋼の生産は、土木建設・鉱山機械向けが好調に推移。前年同月比で圧延機や運搬機械向けの伸び率が大きくなっており、さらに発電用機器や鋳鋼管、バルブ・コック向けが堅調であるなど、増加を支えている。一方で船舶向けの減少傾向は未だ続いている。
 鍛鋼については、自動車向けが好調に推移しているのに加えて、容器類、産業機械・産業設備、型用鋼向けも上昇しているが、発電用機器、土木建設・鉱山機械向けの減少など、機種ごとのバラツキが多くなっている。鋳鋼同様、船舶向けは今後も不透明としている。

生産性・作業性を改善する
グラインダー用研磨材3点
住友スリーエム 砥石の2倍以上の研削スピード

 住友スリーエム(社長=ジェシー・ジー・シン氏、本社=東京都世田谷区)は、グラインダー用研磨材3点を発売した。いずれも3M独自の精密成型セラミック砥粒の採用により、砥石に比べ2倍以上の研削スピードを実現し、生産性・作業性を改善する研磨材である。
 切削加工後の研磨作業や溶接ビード除去などのグラインダー作業は自動化が困難で、効率化は長年の課題だった。また、研磨・グラインダー作業に関しては、経験が浅い作業従事者でも高品質な仕上がりを実現できることや、作業負荷の軽減が求められている。
 3点の新製品では、3Mが独自に開発したセラミック砥粒を採用。全ての砥粒が均一でシャープな形状に成形され、消耗時にも鋭利な切っ先を維持する特性を持つため、砥石に比べて2倍以上の研削スピードを実現しつつ、きれいに仕上がる。グラインダー作業時の発熱も少なく、軽い力で楽に作業できるので作業者の負担も軽減できる。
 新製品の3MキュービトロンUファイバーディスク982Cは普通鋼、アルミの切削に、3MキュービトロンUファイバーディスク987Cは発熱による焼けが少ないのでステンレスの切削に、それぞれ適している。粒度(相当番手)はそれぞれ#36、#60、#80の3種類、サイズ(外径)は102ミリと178ミリの2種類。切削性の高さ、細番手によるきれいな仕上げから、スムーズなグラインダー作業を実現し、時間短縮に貢献する。
 また、3MキュービトロンUロロックディスク984Fは、3MキュービトロンUファイバーディスク982C同様の特長に加えて、アタッチメントをセットしたグラインダーへのディスクの脱着が交換工具を使うことなくワンタッチでできることから、ディスク交換作業の負担を軽減し、交換時間を短縮できる。粒度(相当番手)は#36、#60、#80の3種類、サイズ(外径)は38ミリ、50ミリ、76ミリ、102ミリ。
 価格はいずれもオープン。


互いのプライドを懸け
OSGとニッタンが再対決
フジテレビ「ほこ×たて」

 フジテレビの人気番組「ほこ×たて」で、昨年秋に“どんな金属にも穴を開けられるドリル VS 絶対に穴の開かない金属”対決を行い同番組初の引き分けに終った、穴あけ工具の雄「オーエスジー(OSG)」とマテリアルメーカーの「日本タングステン(ニッタン)」。
 両者のプライドを懸けた再戦が先ごろ行われ、その模様が4月15日の夜7時より2時間スペシャルで放映される。
 絶対に穴の開かない金属をつくる日本タングステンの中川内浩二氏は、前回の金属に割れない工夫を施し、対戦会場となったオーエスジーのグローバルテクノロジーセンターに持参。
 世界一の穴あけ工具メーカーを目指すオーエスジーは、大沢二朗デザインセンター長(常務取締役)が前回よりも摩耗に強い新しい工具を用意して迎え撃つ。
 前回のショー的な対決とは対照的に、対戦現場には中川内氏と大沢氏、機械を操作するスタッフ、それと撮影クルーのみという正に真剣勝負。
 センター2階の会議室でライブ映像を見ながら応援するオーエスジーの社員は、映像と切削音を頼りに一喜一憂しながら、一時間を超える長期戦になった対決を手に汗握り見守った。
 果たして今回の勝者はどちらに!!

高能率加工ソリッドドリル
コロドリル860PM(鋼加工用)発売
サンドビック 新材種採用で耐摩耗性向上

 サンドビック・コロマントは、高能率加工ソリッドドリル「コロドリル860-PM(鋼加工用)」を開発、販売を開始した。
 コロドリル860-PMは、あらゆる鋼で最高のパフォーマンスを発揮する高能率なソリッドドリル。
 特長は、切削動力を低減する刃先設計。機械能力を最大限に引き出す。独自のフルート形状とクーラント穴位置設計で、最高の切りくずの排出を実現する。
 また、鋼用の新材種を採用することで鋼への穴あけでの耐摩耗性を向上。切削速度アップで加工能率向上・加工穴コスト低減が可能となっている。
 さらに、サンドビック・コロマントで再研磨を行うことで、新品同様の刃型・コーティングを再現し、新品同等の再研磨ドリルを提供する。
 製品品目は次の通り。
【標準在庫品】474アイテム
・2-3xD(ドリル径3-20mm)内部給油
・4-5xD(ドリル径3-20mm)内部給油
・7-8xD(ドリル径3-20mm)内部給油
・3xD面取り付(ドリル径3・35-17・5mm)内部給油
(シャンク形状は全て円筒/DIN6535HA)
【受注生産品】216アイテム
・2-3xD(ドリル径3-20mm)外部給油
・4-5xD(ドリル径3-20mm)外部給油
(シャンク形状は全て円筒/DIN6535HA)
【その他特殊】
・径3-20mm、加工深さ10xD、内部給油外部給油

2012年4月15日(日) 2452号
第23回金型加工技術展
金型展2012・金属プレス加工技術展2012
4月18日〜21日 インテックス大阪で開催

 「INTERMOLD2012/金型展2012」(主催=日本金型工業会・テレビ大阪)ならびに「金属プレス加工技術展2012」(主催=日本金属プレス工業協会)が、4月18日から21日まで4日間にわたり、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)で開催される。開催規模は306社・団体、801小間(3月15日現在)となり、前回の開催を大きく上回る内容となっており、製造業界が厳しいとされる関西圏での開催であるが、金型・金属プレスの最先端技術が集結する専門展示会として高い注目を集めている。
 同展は「最先端の金型加工と成形加工技術」の専門見本市として、金型の設計・製造から金属プレス成形に至る一連の工程を網羅し、日本のものづくりを支える素形材産業の最新情報を発信している。
 今年は23回目の開催となり、東京と大阪を交互に毎年開催しているが、昨年の東京開催は震災の影響で中止しており、2年ぶりの開催となる。
 同展では金型やプレス関連事業者の出展をはじめ、工作機械やツーリング、切削工具、設計、測定、材料といった開発設計から製造現場まで専門的でありながらも関連する工程を一堂に集結させた展示会となっており、金型業界関係者はもちろん自動車・家電・航空機・情報機器関連メーカーなども注目する展示会となっており盛んなビジネスマッチングが期待されている。
 また、日本の製造業界において重要な存在となっている中国、韓国などアジア各国からも多数の出展エントリーが行われており、事務局ではアジア各国からの来場動員にも取り組んでいる。併催イベントも多く企画しており、基調講演や特別講演会、各種セミナーの開催、自動車・航空機関連部品の企画展示、4回目となる学生金型グランプリなど、盛りだくさんの内容で日本のものづくりを支援するイベントとして多くの来場者を見込んでいる。
 入場料が無料になる来場事前登録は公式ホームページで受付中。
“金型”“金属プレス”
専門見本市が大阪で開催

【開催概要】
▼名称=INTERMOLD2012(第23回金型加工技術展)/金型展2012
▼主催=日本金型工業会・テレビ大阪
▼後援=経済産業省/外務省/大阪府/大阪市/日本貿易振興機構/大阪商工会議所/日本経済新聞社(順不同 ※INTERMOLDのみ)
▼協賛=日本工作機械工業会、一般社団法人日本鍛圧機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本金属プレス工業協会、日本小型工作機械工業会、日本工具工業会、超硬工具協会、日本鍛造協会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、ダイヤモンド工業協会、型技術協会、日本プラスチック機械工業会、日本ダイカスト協会、RP産業協会、日本塑性加工学会、日本機械学会、公益社団法人精密工学会、日本自動車部品工業会(順不同 ※INTERMOLDのみ)
▼URL=http://intermold.jp
▼名称=金属プレス加工技術展2012
▼主催=日本金属プレス工業協会
▼協賛=日本自動車部品工業会、一般社団法人日本鍛圧機械工業会、日本金型工業会、型技術協会、素形材センター、日本産業機械工業会、日本ダイカスト協会、日本金属熱処理工業会、日本鋳造協会、日本鍛造協会、日本バルブ工業会、日本粉末冶金工業会、RP産業協会、日本塑性加工学会、一般社団法人日本機械学会、公益財団法人天田財団、金型技術振興財団(順不同)
▼URL=http://intermold.jp/mp
―両展共通―
▼会期=2012年4月18日〜21日の4日間 午前10時〜午後5時
▼会場=インテックス大阪(6A・6B号館)
▼入場料=1,000円(税込)※招待券持参者、事前来場登録者は入場無料
▼出展社数=306社・団体
▼出展規模=801小間※2012年3月15日現在
▼予想来場者数=5万人
▼来場対象=金型メーカー、金型ユーザーなどの金型産業関係者および金属プレス産業関係者など。自動車・自動車部品、家電・情報通信機器、航空機部品、医療部品、エネルギー関連など
▼運営=インターモールド振興会
【併催事業】
@基調講演(事前登録制)
「ダイハツ工業が描く次世代のものづくり」
・講師=ダイハツ工業相談役・技監 白水宏典氏
A特別講演会(主催=日本金属プレス工業協会、事前登録制)
「話題のプレス最新技術」
・コーディネータ=東京大学名誉教授工学博士 中川威雄氏
・講師=トヨタ自動車プレス生技部部長 中村真一郎氏、カルソニックカンセイグローバルテクノロジー本部テクノロジオフィサ 日産自動車EVパワートレイン開発本部技術顧問 廣田幸嗣氏、小島プレス工業専務取締役 小川正則氏、東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員 伊藤洋氏、東京大学名誉教授工学博士 中川威雄氏
B技術セミナー(主催=日本金属プレス工業協会、事前登録制)
「サーボプレスと新しい成形技術」
・総合司会=小松技術士事務所所長 小松勇氏
・講師=サイベックコーポレーション代表取締役社長 平林巧造氏、放電精密加工研究所開発事業部次長 村田力氏、計算力学研究センター研究開発部マイスター 白滝之博氏、小松技術士事務所所長 小松勇氏
C出展者によるプレゼンテーション
「テクニカル・ワークショップ」11セッション、「オープンセミナー」32セッション以上
※併催事業については、会場、開講スケジュールなど詳細を公式サイトで公開中

AIJ問題で損失が公表された
愛鉄連年金基金の状況を説明
ナゴヤ西部機械協組 3月理事会で次年度準備

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は3月16日午後6時30分より安保ホールにて3月度理事会を開催した。
 近藤理事長は、冒頭、同組合員の多くが加入している愛鉄連厚生年金基金が年金資産消失問題で業務停止命令を受けたAIJ投資顧問に一部の運用を委託していたことを受け、「愛鉄連厚生年金基金で36億円、アイ企業年金基金(401K型)で3億5,000万円の被害が出るのではないかと予想されている。基金からの報告では、2月までの利回りが良く損失は穴埋めできるということです」と報告した。
 議案審議に移り、第1号議案=会員退会の件は、布袋工業所より退会の申し入れがあり、これを承認した。
 第2号議案=総会については、5月23日午後6時30分よりウインクあいちで開催することを確認。講演会併催の意見もあったが、今回は改選期となるため時間の都合から見送ることにした。講演会は単独開催の方向で準備を進める。
 第3号議案=監査理事会については、5月8日午後6時30分にウインクあいちで行うことを決めた。
 第4号議案=平成23年度決算中間報告については、事務局より例年並みで推移していると報告された。
 第5号議案=役員改選については、今後の組合のあり方なども含めて話し合われ、理事会案としては基本的に全役員留任の方向で行くことが確認された。
 第6号議案=その他の件で、今年は工場見学を行いたいと意見が出され、今後検討していく。

ドイツデュッセルドルフ
テクノロジーセンタ移設拡張
ヤマザキマザック

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県大口町)は、ドイツ市場のエリア毎にあるニーズにきめ細かく対応するためのサポート体制強化の一環として、ドイツデュッセルドルフ市に新たに土地を購入して既存のラティンゲンテクノロジーセンタを移設、拡充しデュッセルドルフテクノロジーセンタとして3月20日にオープニング式典を行った。同社は1970年に初めてドイツ(旧西ドイツ)へ進出し駐在所をデュッセルドルフに設立、その後、合計四ヶ所にテクノロジーセンタを開設し、自動車、機械、エネルギー産業をはじめあらゆる産業のサポートをしてきた。デュッセルドルフ市のある北西部では中大物部品加工への要求が強く、新たな土地を購入して大型機の展示ができる大規模ショールームを備えるなどサポート体制を充実させる。
 今後ドイツでは四ヶ所(ギョッピンゲン、ミュンヘン、ライプチヒ、デュッセルドルフ)のテクノロジーセンタの拠点からサポートを行っていく。
ポーランドテクノロジーセンタ
欧州で12番目サポート体制強化

 ヤマザキマザックは、ポーランド市場の需要拡大に対応した顧客へのサポート体制強化として、ポーランド・シロンスク県の都市カトヴィツェ市に新たに欧州で12番目となるテクノロジーセンタを開設し、3月22日にオープニング式典を行った。
 ポーランドは航空宇宙、鉄道、電気、自動車、エネルギーなどの産業が盛んな国で、2004年にテクニカルセンタを開設し、顧客へセールス・サービスサポートを行ってきた。今回はセールス・サ―ビス活動を迅速に行う拠点のテクニカルセンタから、ショールームや、オーディトリアム等を備えたテクノロジーセンタに格上げした。

東洋バルヴと東尾メックの
「アバカス継手」値上げ発表
4月21日出荷分よ

 東洋バルヴ(社長=大瀧光夫氏・本社=東京都中央区日本橋)と東尾メック(社長=東尾光紹氏・本社=大阪府河内長野市)は、共同販売している「アバカス継手」を値上げすると発表した。
 実施時期は2012年4月21日出荷分より。 
 価格改定率については、アイテムによってバラバラであり、詳細は3月21日付のアバカス継手定価・寸法表(9号)に掲載されている。
 ここ一、二年、本体材料・加工拠点である中国での人件費・材料費の高騰・人民元高が著しく、供給先から値上げ要請を受けた。両社では商品の安定供給を最優先と考え本体材料の値上げ要請を受け入れる事とし、生産性の向上によるコストダウンに努めてきた。
 しかし自助努力の限界に達し、今回の値上げに踏み切ったとしている。
 【対象製品と改定率】
@対象製品=薄肉ステンレス鋼管用アバカス継手
A価格改定=2012年3月21日付アバカス継手定価・寸法表(9号)

ベン仙台
営業所移転
4月23日から

 ベン仙台営業所(営業所長=北篠孝敏氏)は移転し、4月23日から営業を開始する。
・新住所=〒984-0012 宮城県仙台市若林区六丁の目中町21番39号
・電話番号=022-287-6211
・FAX番号=022-390-6110

フルスロットルで力を合わせ
日本のモノづくりに貢献!!
第35回岐阜どて市 目標を大きく超え終了

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2012(第35回)岐阜どてらい市」が3月10、11日の2日間、山善名古屋営業本部岐阜支店傘下の販売店15社の主催により岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催された。メーカー141社が出展。35周年特別企画などもあり会期中は2,332名が来場、受注額は目標の10億円を2,602万円上回り成功裡に終了した。
 開催初日は、開場に先立って午前9時30分より開会式が開かれ、主催店を代表して渡辺三信商会会長が「昨年の東日本大震災から1年が過ぎようとしています。その後、原発事故、タイの洪水、欧州の債務危機、超円高など、大きな試練が押し寄せてきました。復旧、復興への取り組みがようやく始まりました。私たちを取り巻く環境はまだ厳しい状況が続いていますが、我々岐阜地区の業者はこうした状況を打ち破り、活力あふれた経済環境を作り出し、元気な日本にしていこうではありませんか。幸い、ご当地のユーザー様は自動車、航空機関連など多岐にわたる業種が揃っています。使う人、売る人、作る人が一堂に集い、時代のニーズを先取りした新商品や現場発想の新技術を直接見て、触って、確かめるどて市。この岐阜どて市は、出品メーカー様141社のご協力をいただき、受注目標10億円に挑戦してまいります。皆様の大健闘をご祈念申し上げます」と挨拶。
 続いて、出品メーカーを代表して岡本ナベヤ社長が「ようやく厳しい状況から抜け出しつつあるのが、この3月ではないかと思っています。私どもメーカーは新製品、特に省人化、省エネルギー、環境配慮の新しい商品を売り出すチャンスです。一方で、空洞化ということが叫ばれていますが、言い方を変えれば、全世界で日本の製品、モノづくりが受け入れられていく時代がきた。日本のマザー工場での再投資も積極的に動いているのではないかと思います。今年のキーワードは空洞化ではなく、地産地消に応じた大手メーカーさんのグローバルな製造拠点の展開に合わせてマザー工場での投資が始まると考えております。是非とも、この岐阜どて市の場を借りて、今年から盛り上がってくるだろう、国内の設備投資に向けてのチャンスを掴んでいけたらと思っております。一番大切なことは、お客様自身が何をいま価値として認めていただけているのか。原点に立って顧客第一主義で、お客様に与える価値をもう一度よく考え直して、そして、人と人との交流を通して情報を集めていけば、必ずや目標を達成できるものと確信しています」と意気込みを語った。
 事務局本部を代表して緒方山善副社長が「いよいよ第35回岐阜どてらい市の開幕でございます。本当に主催店様、メーカー様には、長年にわたるご理解とご支援に対しまして、心より感謝を申し上げる次第です。本年のどてらい市のコンセプトは『FULL THROTTLE(フルスロットル)!』ということで、未来に向かってエンジン全開で加速上昇する、パワーとチームワークを表現しています。2011年の困難を乗り越え、日本の経済、産業の完全復活を目指すという強い気概で、主催店様、出品メーカー様、そして私ども事務局が三位一体となって真剣に取り組んでまいりたいと念願いたしております」と挨拶した。
 この後、伊藤山善岐阜支店長より「受注目標10億円に向かって挑戦することを誓います」と決意表明があり、スローガン隊によるどて市必勝スローガンの唱和、どて市シスターズによる大手締め、各代表によるテープカットとくす玉割りで、2日間の熱い商戦が始まった。
 会期中は、メーカーが満を持して出品した新製品が注目され、特に生産性、作業能率の向上につながる製品やシステムに人気が集まった。
 主催店、事務局の熱心な集客活動が実り、昨年の来場者数は勿論、目標の2.000名をも上回る2,332名が会場を訪れ、2日間を通して大いに賑わった。受注額も目標を超える10億2,602万円を達成し成功を収めた。

57年の歴史を引き継ぎ
三代目ジュニアー会発足
現会はシニア会として存続へ

 ジュニアー会は、3月12日午後6時30分より名古屋市中村区名駅の百楽において、平成23年度事業決算報告会、新ジュニアー会の設立総会などを開催した。
 報告会は成田幸隆副幹事長(大成工機商会社長)の司会で進行され、冒頭、現行ジュニアー会最後の幹事長となった長村康義氏(長村商店社長)が「昨年1年間はご支援、ご協力を賜りありがとうございました。23年度の幹事団、本日の懇親会が終わるまで精一杯務めさせていただきますので宜しくお願いいたします」と挨拶。
 長村幹事長を議長に平成23年度の事業報告と決算報告が行われ、原案通り承認可決された。
 昨年の総会決議に基づき、この後すぐ設立される新ジュニアー会に百万円を寄贈。真新しい預金通帳が長村幹事長より、新ジュニアー会初代幹事長に就任予定の小川誉之氏(小川管商社長)に手渡された。これにより二代目ジュニアー会は27年の幕を閉じ、初代ジュニアー会から続く57年の歴史は三代目ジュニアー会に引き継がれた。
 新ジュニアー会の設立総会は小川氏が議長を務めて行われ、小川氏より「設立メンバーは、2代目ジュニアー会から若手7名と、二代目会員のご子息3名を加えた10名で設立いたします」と説明があり議事に移った。
 ジュニアー会会則承認の件、平成24年度幹事団選出の件、平成24年度事業計画、同予算案が審議され、原案通り承認された。
 平成24年度幹事団は、幹事長に小川誉之氏、副幹事長に成田幸隆氏、幹事に野崎憲昭氏(常磐精機社長)、安井文康氏(錦興業社長)の4名と事務局(名古屋機工新聞社)。
 主な行事として、総会(3月)、6月頃に研修会、8月に納涼会、11月に懇親ゴルフ、12月1日に忘年会を行う。忘年会は新旧のジュニアー会合同での開催を予定している。
 続いてシニア会設立総会に移り、水谷隆彦ビジョン委員長(ミズタニ機販社長)より移行にあたっての2年間に渡る経緯の説明があった後に、初代幹事長に水谷隆彦氏、幹事として印藤明延氏(印藤商店社長)、川島健一氏(川島商事社長)、植田慎一郎氏(ウエダ社長)、山本員彰氏(センサスヤマモト社長)が就任した。
 今年度の計画として、総会(3月)、6月に海外視察、5月から9月の間に親睦・情報交換会の開催、その他、12月の忘年会など新ジュニアー会の企画に参画することが盛り込まれ、予算も含めて承認可決された。以上で総会を終了。
 このあと開かれた合同懇親会では、水谷シニア会幹事長の発声で乾杯して親交を深め、それぞれ新たな出発をした。

INTERMOLD2012 出展製品紹介
豊富なバリエーションと総合力で
トータルソリューションを提案!
オーエスジー 生産性向上セミナーも

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22)は「インデキサブル工具、ソリッド工具の豊富なバリエーションと総合力で加工のトータルソリューションを提案!」をコンセプトに出展。
 今回の主な見どころを紹介する。
◆第4弾 正面フライスカッタ(PAS、PAO)が新登場!高剛性、高精度加工を実現するインデキサブルツール(刃先交換式工具)の新ブランド「OSGフェニックスシリーズ」。
◆工程短縮、時間短縮、コスト低減に!金型全般(モールドベース、金型)のすべての穴加工を強力にバックアップする「高硬度鋼・金型用 ドリル&タップシリーズ」。
◆幅広い被削材・加工に対応する「WXLコーティングエンドミルシリーズ」。潤滑性・耐摩耗性に優れるWXLコーティングは性能と豊富なバリエーションで切削加工技術の未来を輝かせる。
◆ナノテクノロジーが生んだ超耐熱・超硬質コーティング!酸化開始温度1,300℃を実現。「WXスーパーコートエンドミルシリーズ」。
 また、オープンセミナーとして「複合軸加工機による生産性向上セミナー」を、19日13時30分からと21日12時30分からの2回、約45分間の予定で6B号館オープンセミナー第3会場にて行う。
 セミナーでは、海外生産が増える中、国際競争に勝ち抜くため、生産性の向上・コスト削減の取り組みが必須になっており、複合軸加工はそのひとつ。同社は加工に関わる全てのメーカと協力しながら、生産現場に役に立つ情報を提供しており、今回はその一部を紹介する。
小間番号6B―410

3D形状計測に革新をもたらす
非接触三次元測定システムなど
ミツトヨ 最新の精密測定機器を紹介

 ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は、金型の品質管理、検査工程の作業効率を大幅に向上させる最新の「高精度CNC三次元測定機」をはじめとする、さまざまな精密測定機器の新製品を出品する。
 主なものは次の通り。
・CNC三次元測定機CRYSTA-Apex S9106+ラインレーザプローブ 高性能非接触ラインレーザプローブと高精度・高駆動加速度CNC三次元測定機CRYSTA-Apex S9106を組み合わせた、3D形状計測に革新をもたらす最新の非接触三次元測定システム。
・高精度CNC三次元測定機STRATO-Apexシリーズ 門移動形として、最高の速度と精度を実現(同社比)。
・アーム形三次元測定機SpinArm-Apexシリーズ あらゆる方向からワークへのアプローチができ、複雑な形状のワークの測定が可能な多関節アーム形三次元測定機。可搬性に優れ、測定機をワークの近くに移動させて測定することができる。
・小形表面粗さ測定機サーフテストSJシリーズ 小形、軽量で操作性も抜群。カラーグラフィック液晶画面を搭載し、操作メニューも見やすく、測定結果は数値表示だけではなく評価曲線や振幅分布曲線等も表示可能。
・輪郭形状測定機コントレーサCV-4500シリーズ 新形輪郭検出器を搭載し、上下面連続測定機能を追加、測定力可変機能も進化して、安全で効率的に、多彩な高精度測定を可能にする。
・小形CNC画像測定機QVTP Apex302 被検物のエッジ検出能力を向上した非接触寸法測定機能に加え、接触測定機能を備えた最新の画像測定機。
・高精度デジマチックマイクロメータMDH-25M 最小表示量0.0001mm、器差±0.5μmを達成。従来と同じ操作で、高精度測定が可能。
小間番号6A-705

新製品が加わり更にパワーアップ
好評のモジュラー工具など
ダイジェット工業 最新の金型加工用工具を出品

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、好評のモジュラー工具をはじめ、最新の金型加工用工具を中心に展示する。
 様々な加工に対応する各種モジュラーヘッドと、オール超硬シャンク「頑固一徹」の組み合わせによる「モジュラーヘッドシリーズ」は、小径・多刃の高速・高能率加工用モジュラーヘッド「QMミル」及び「QMマックス」を加え、更にパワーアップした。
 会期中の19日にはテクニカルワークショップも予定しており、「更にパワーアップ!新時代の金型加工用工具」と題してこれら最新工具による加工能率改善事例を紹介する。時間は15時から16時まで。
 出展製品の「フィニッシュジェットミルFJM形」は、荒刃2枚と仕上げ刃2枚の組み合わせにより、切込み量0.3mmの加工においても良好な仕上げ面が得られ、中仕上げ工程の省略が図れる超仕上げ加工用カッタ。今年2月に薄肉ワークにも対応する低抵抗タイプのチップが新たに追加された。
 低抵抗・薄肉・低剛性ワーク加工用の特長は、仕上げ刃のR寸法と切れ刃長さを最適化することにより、従来品に比べて切削抵抗を30%以上削減。厚さ20mm以下の薄肉ワーク加工時においてもビビリなく加工でき、Ap=0.2mm、一刃当たりの送り1mmの条件で、加工面粗度はRa=0.4μm以内を実現した。
小間番号6B-210

切削工具のフルラインサプライヤーとして
生産性向上を幅広く提案
タンガロイ 新高送りカッタなど出品

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、「あらゆる加工状況に対応する製品群『TotalLine』による、生産性向上」をコンセプトに、金型加工における幅広い要望を実現する新製品、新技術を提案する。
 出展製品の一つ、『DoFeed』(ドゥーフィード)TXN06/EXN06形は、金型の彫りこみ加工や機械部品の荒加工において驚異的な加工能率を誇る新世代の超高送りカッタ。先行発売したDoFeedMini(ドゥーフィードミニ)EXN03形とともに『DoFeed』シリーズとして、より幅広い加工状況に対応する。
 DoFeedのインサートは経済性に優れた両面四コーナ仕様で、曲線切れ刃と大きなすくい角により、低抵抗化を実現している。
 また、汎用のMJ形と低抵抗タイプのML形の二種類のブレーカと、表面平滑化技術『PremiumTec』(プレミアムテック)を採用したAH725、AH120、AH130の3材種の組み合わせによって、鋼、ステンレスから鋳鉄、耐熱合金など多様な被削材に対応する。
 カッタボディはインサートの取り付け角度とポケット形状の最適化により、多刃仕様と高い切りくず排出性を両立している。
 ボディはシャンクタイプ(EXN06形)とボアタイプ(TXN06形)を設定し、シャンクタイプには標準仕様の他ロングシャンク仕様も標準化し、深彫りなど用途に合わせた選択ができる。
 『DoFeed』TXN06/EXN06形は多種多様な被削材、加工用途に対応可能な超高送りカッタであり、低抵抗インサートと多刃仕様ボディの組み合わせにより従来よりも30%以上高い加工能率を実現し、ユーザーの生産性向上に大きく貢献する。
【主な特長】
@経済的な両面四コーナ仕様インサート。
A曲線切れ刃と大きなすくい角により、低抵抗化を実現。
Bインサート材種には広い被削材に対応する汎用の「AH725」、ステンレス鋼用の「AH130」、鋳鉄加工に適した「AH120」の3種類を設定。
Cすべてのインサート材種に表面平滑化技術『PremiumTec』を採用し、安定した長寿命を実現。
D取り付け角度の最適化で、多刃化と良好な切りくず排出性を達成したカッタボディ。
Eシャンクタイプは工具径φ32mm〜40mm、標準シャンクとロングシャンクの六アイテム。ボアタイプはφ50mm〜80mmの5アイテムをラインナップ。
F全てのカッタボディにエア穴を標準装備し、溝加工、深掘り加工においても切りくずを確実に排出できる。
小間番号6B―409

速くキレイに削れるecoなホルダ
グリーンG1チャック
ユキワ精工 生産性の向上に貢献

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600-1)は、高精度を誇るG1チャックシリーズ、汎用性の高いニュードリルミルチャック、特殊コレットチャック、小型CNC円テーブルなどを出品し、高能率加工を提案する。
 ここでは、速くキレイに削れるecoなホルダ「グリーンG1チャック」を紹介する。
 ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な働きをする。グリーンG1チャックは剛性があり、重切削に耐え、かつ送り速度を上げられるツールホルダとしてユーザーのサイクルタイム短縮によるコストダウンに貢献する。
【主な特長】
 @加工送り速度を上げられる
 ホルダ内部に振動減衰構造を設け、高速・重切削での振動を減衰し、エンドミルの高送りが可能となり、サイクルタイムを短縮し、生産性の向上に貢献する。
 A粗加工と仕上げ加工が一発で出来る
 ホルダの剛性を高め、高速・重切削でも面粗度良好。粗加工用ホルダと仕上げ加工用ホルダがこれ一本で済む。
 B工具の刃持ちが良くなる
 振動減衰構造とスーパーG1チャックと同様の総合芯振れ精度5μm保証で、工具の負担が大幅に軽減し、工具寿命が延びる。
 C工具が抜けない
 コレットは1/10テーパとダブルテーパ方式を採用することにより高把握力を実現しているので、高速・高送り加工でもエンドミルが抜けない。
小間番号6B―602

高硬度用位置決め面取り工具
「トグロンハードSP」など
イワタツール 他社にはない製品を出品

 イワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社=名古屋市守山区花咲台2-901-1 テクノヒル名古屋E-3)は、高硬度用位置決め面取り工具「トグロンハードSP」、高硬度用穴あけ工具「トグロンハードドリル」など、他社にはないオリジナルな製品を多数出品する。
 出展製品の特徴をここで一部紹介する。
■高硬度用位置決め面取り工具 トグロンハードSP
・センタリング、穴面取り、ミーリング、V溝加工対応。
・焼入れ後の鋼・ダイス鋼、コバール、ハステロイ等、従来と比較にならない性能を発揮。
・耐ピッチングと切れ味の良さを両立した、ネガ刃型形状。
・強ねじれ形状により、最高の面粗度を達成。
・3枚刃と長い切れ刃により驚異的な寿命。
■高硬度用穴あけ工具 トグロンハードドリル
・金型等の焼入れ鋼に穴あけ加工が可能。
・従来の高硬度用ドリルに比べ抜群の性能。
・耐ピッチングと切れ味の良さを両立した、ネガ刃型形状。
・3枚刃設計により、穴径精度・穴面粗度ともに抜群の仕上り。
・トグロンハードSPとの併用で穴位置精度アップ。 
■高硬度用深穴加工用ドリル トグロンハードロングドリル
・金型用のエジャクタピンの穴加工や金型への直彫り加工を行った後、放電加工機にワークを移すことなくそのまま深穴加工を行うことが可能。
・ワンマシン・ワンプロセスで加工ができるようになるため、工程削減や穴位置精度、寸法精度の向上が期待できる。
・従来の高硬度用ドリルに比べ抜群の性能。
・焼入れ鋼に20D以上の深穴加工を高速に行う。
・三枚刃設計により、穴径精度・穴面粗度ともに抜群の仕上り。
小間番号6B―407

4月発売の混合栓新シリーズ
「SUTTO(スット)」
三栄水栓製作所 森田恭通氏のデザイン

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏・本社=大阪市東成区)は、4月から販売する混合栓の新シリーズ「SUTTO(スット)」を、3月30日に東京の表参道にある同社ショールームを併設するインテリアショップWAILEA(ワイレア)において初披露した。
 リニューアルオープンしたショールームでは、三栄水栓の手洗いとバスルームを中心とした水まわり空間が提案されている。三栄水栓が販売提携する陶器メーカーラウフェン社や、世界的バスルームメーカーロカ社の洗練された形の手洗器に調和する三栄水栓オリジナルの水栓に、洗面化粧台をトータルコーディネイトしている。また発売前の新製品LEDシャワーも注目を集めた。 
 シングルワンホール洗面混合栓「SUTTO」のデザインは、インテリアデザイナーの森田恭通氏によるもので、同氏が手がけたTOHシリーズ水栓に続き、第2段目となる。ネーミングには、無駄な動きもラインも、妥協することも一切なく、自然とデザインが生活の一部となっている想いが込められた。必要とされること以外の全てをそぎ落とし、無駄なくシンプルに進化させ到達した「ミニマニズム」をコンセプトにしている。  実物を見せてもらうと、シンプルで美しい形を作っているのは、計算された寸法とあわせて、外観のきれいに加工された金属表面によるものと実感。軽いアルミ製レバーを上げると吐水し、操作しやすい。レバーは先端まで延びているので水滴が水栓回りにつきにくい。
 特徴は次の通り。
@無駄のないフォルム
 できるだけ余計な部分をそぎ落とし、ミニマムな寸法を追求することにより、シンプルで美しいフォルムが生まれた。汚れがたまる段差や継ぎ目がなく、手入れがラクになった。
A上質な仕上げ
 選任された職人によるバフ加工(磨き)が生み出す上質な外観。レーザーマーカー加工したH・Cの表示は視認性も高く、デザインのアクセントになっている。レバーは指紋汚れが目立ちにくいマット仕上げになっている。
B使いやすさの追求
 先端まで伸びるレバーは、大型の洗面シンクと組み合わせた場合でも手が届きやすく、女性や子供にも無理なく操作ができる。濡れた手から落ちる水滴もできるだけシンク内に落ちるようにした。
C心地よい吐水
 気泡を含んだ泡沫吐水は洗い心地が良く、節水効果がある。シンプルなデザインを維持するために泡沫部分は本体内部に埋め込み、水ハネの少ない、心地よい吐水を実現。
 「SUTTO」は4月発行のカタログに掲載され、今後、洗面用のほかにバス用、キッチン用も展開する予定。価格は税込み5万400円(品番K4731PJV)。

LIXILショールーム見学
廃材リサイクル事業を研修
名古屋水栓販売協会 3月定例会開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=土方隆氏・東洋物産社長)では、3月28日午後6時より、中区錦のLIXIL名古屋ショールームにおいて「3月定例会」を利用して商品研修会を実施し、「ショールーム見学及び環境問題についての勉強会」について研修した。
 LIXIL名古屋支店の末永営業課長から、ショールーム概要が説明された後、才林営業主任がショールームを順に案内した。
 LIXIL名古屋ショールームは、昨年10月に対面のトステムショールームと統合し、トステム、INAX、サンウエーブのブランドを総合して扱う中部地区旗艦店として誕生した。システムキッチン、バスルーム、トイレといった水まわり商品や、タイル、インテリア建材、窓、玄関ドアなど、LIXILの住まいに関する豊富な商材を一堂に展示してあるのが特長。 2階には部屋全体をLIXIL製品で揃えた共創空間もある。出席者は4月発売の節湯できるエコハンドル水栓や、トイレに搭載のお掃除リフトアップ機能などに触れながら、熱心に質問をしていた。
 ショールーム見学後には、廃材リサイクル事業を行っている常滑エコセンターの松本推進担当より、「INAXエコセンター」の取り組みが紹介された。
 エコセンター常滑では、現在80店舗の工事業者と工事現場で発生する廃材の受け入れ契約を結んでいる。工事現場で出た廃材をセンターに運び、50以上の項目で分別した後、一部は内部材料の原料に戻し、残りは原料会社に販売してリサイクルしている。
 リサイクル率はシャワートイレが90%、水栓金具類は93%を実現している。近年は更に向上しており、2009年発売のトイレサティスは、99%を達成している。
 工事業者がエコセンターと廃材処理契約を結ぶメリットとしては、@イメージアップA法令順守B適正な処理単価C事務作業の低減がある。契約店の声として『置き場が美しくなり、近隣の方からの評判がよくなった』『公共物件の行政提出書類が安心して書ける』『不法投棄の責任追及の心配がなくなった』等が紹介され、松本氏は廃材処理をお任せ下さいと呼びかけた。
 研修会後はのみくいどころ酒座で懇親会を開催した。内藤相談役(三和管材社長)の乾杯音頭で開宴すると、司会の安井理事から、新年度の組合正会員新規加入の件について報告された。
 双葉製作所(社長=伊神晴美氏・本社=名古屋市東区徳川二丁目16-7、推薦人=錦興業)から申込があり、2月22日の役員会で審議の結果、満場一致で新年度からの入会が決まった。同社取締役の伊神敏雅氏が紹介され挨拶をした。中締めは棚山副理事長(丸一商会社長)が行い盛宴の内に終了した。

松下幸之助の夢
その提言 C
丸尾興商社長 丸尾氣窮雄

(続き)
●1968年(昭和43年)73歳の時に提唱している。廃県置州の提言の(廃県置州を)のコメントでは―現在の府県制を廃し、より広域な州を行政の単位にするべきではないだろうか。 ここで大切なのは、単に行政規模を適正化するということだけではなく、各州に国内政治の主体をおくようにすることである。
 国防や外交、あるいは基本的な国土建設などは、各州が税金の一部を納めて中央政府に担当してもらう。だが、基本的には各州が、独立国家的な性格をもつのである。
●1965年(昭和40年)70歳の時に提唱している。(政治の生産性向上を)の提言のコメントでは―政治とは、いわば国家社会の経営であり、人々の繁栄・平和・幸福をいかにもたらすかという生産活動である。 だから、あらゆる生産活動と同じく、生産性の高い政治が行われなければならない。民主主義は一般に金と時間がかかるものだと思われているが、やり方次第で能率は高くもなり低くもなるはずである。
●1953年(昭和28年)58歳の時に提唱している(日本産業株式会社の発想)の提言のコメントでは―総理大臣を社長とし、官吏を社員、国民を株主とする“日本産業株式会社”にしてはどうだろうか。
 そうすれば国会はいわば株主総会で、ここでみんなが、わが国がいかにすれば、儲かるか、繁栄するかを真剣に考えることになる。
 その結果、成果もあがり、税金に対する配当も多くなってくるにちがいない。国民も納得して税金を納めるようになるであろう。  
 (続く)

グループ内再編で3社吸収合併
ポンプ事業強化の為一体経営
荏原製作所 風水力機械カンパニー新体制説明会

 荏原製作所(社長=矢後夏之助氏)の風水力機械カンパニーは、ポンプ事業強化のため、2012年4月1日をもってポンプ事業のグループ内再編を行い、荏原テクノサーブと荏原由倉ハイドロテック、荏原環境テクノ北海道の3社を吸収合併した。4月4日には、同社中部支社顧客の代理店を対象に、「荏原製作所風水力機械カンパニー新体制説明会」を開催。栗生常務執行役員は、「ポンプ事業を統合し製・販・サービスを一体化して、代理店の皆様との関係を強化致します」と表明した。 
 説明会には約80名が参加して、司会を木全名古屋支店副支店長が務める中、宮崎中部支社長は開会の辞で「再編には皆様のご理解を賜りまして一緒に前進をしたい」と挨拶。
 続いて栗生常務執行役員から、風水力機械カンパニー及び国内事業統括の方針と新組織について説明があった。
 ポンプ事業の再編は荏原製作所の中期経営計画E-Plan2013の実現に向けたポンプ事業強化の一環として実施した。背景に国内ポンプ市場は、取替・更新・修理が主流の成熟市場となっていることがあり、経営資源の集約と再分配を行い、市場変化に応じた体制を確立することで、サービス向上と事業発展を図る。
 風水力機械カンパニーのポンプ事の業基本方針は、従来縦割りであったカスタムポンプ・汎用ポンプ・ポンプシステム事業を「ポンプ事業」として一体的に経営する。国内事業は、より効率的な製品販売とサービス・サポート体制を構築する。海外事業は「域産域消」で現地化を進める。技術・生産はものづくりプロセスの徹底変革を進めて、需要変動への対応体制を構築する。
代理店との関係を強化
 風水力機械カンパニー管下にある国内事業統括の基本方針では、代理店との関係を強化することで、市場カバー率を上げ、販売品目を増やすことで代理店の事業領域を拡大しながら受注増を図る。また従来は製造部門と販売会社が別であったが、一つにすることで、市場ニーズを反映した製品づくりに活かす。縦割りの営業組織を一体化する。サービスとサポート体制強化のため、改革の目玉の一つであるカスタマーサービス専用工場を栃木県に設立、部品修理の迅速化を図る。
 続いて国内事業統括管下にある民需市場担当と公共工事の修理を行う製品・サービス・ソリューション事業と、官公需市場担当の社会システム事業の役員から組織説明があった。喜田執行役員は、工場系の市場を一層カバーして、価格・納期・品質・アフターサービスNO1にしたいと力強く述べ、南部執行役員は、組織変更はなく、アフターサービス受注を増やしたいと語った。また営業の主力部隊となる製品営業統括部の内田統括部長は、ポンプの国内市場は取替え需要が半数以上という現状で、製・販・サービスが一体となり荏原の総合力が発揮できる体制が整った。皆様には大いに活用していただきたいと話した。次いで新たにサービス工場を組織化に持ち、アフターサービスを行う栗田サービス・ソリューション統括部長が、我々の底力を相手に認めていただくポジティブな事業であり、今後ともご指導をお願い致しますと述べた。
 中部支社が統括する東海3県と長野、静岡の支店長、営業所長の紹介があり、松村特任参与(前荏原テクノサーブ社長)は出席者に荏原テクノサーブへの12年間の厚情と支援に感謝を表した。今年11月に荏原製作所が創立百周年を迎えるのにあたり、果敢に改革にチャレンジしていき、皆様との絆を強くしたいと結んだ。
 第2部の懇親会では、三愛物産の平井社長が昔の荏原製作所に戻ったことへの期待の挨拶をして乾杯をした。締めは中川名古屋支店支店長の三本締めで終了した。

節水機器普及による国内での
クレジット制度事業承認を取得
TOTO 節水で日本初

 TOTOがかねてから申請していた、節水機器の導入によりCO2排出削減量をクレジット化(排出枠として認めてもらう)する方法論が、昨年12月に「国内クレジット認証委員会」より、「国内クレジット制度」に基づく新たなCO2排出削減方法論として承認を受けた。
 さらに、この方法論を用いて行うCO2排出削減事業の事業承認を3月23日に取得し、委託運営者として事業試行を開始する。節水効果をCO2排出削減量としてクレジット化する方法の承認、及び事業承認は、双方とも日本初となる。
 上下水道の供給・処理では電力等のエネルギー消費によりCO2が排出されるため、節水機器(トイレ、シャワーなど)の普及は、水資源の保全だけでなくCO2排出量の削減にも寄与できるものとして注目されている。  
 TOTOでは日本の家庭における水使用由来のCO2排出係数推定等の研究を行っており、この内容を基に申請した方法論が、昨年12月9日に「国内クレジット制度」の「節水型水まわり住宅設備の新設/更新」として承認された。さらにこのたび、この方法論に基づいたCO2排出削減事業の事業承認を3月23日に取得した。
 TOTOでは、本事業を節水機器の普及によるCO2排出削減量のクレジット化を確立させる上での試験事業と位置づけ、事業の立ち上げ・運用を通してCO2削減量の実測・検証や、今回認定された方法論の改善、事業の仕組みの構築などを行う。
 まず新型の節水便器を対象に、本事業の試行に参画する福岡県内の一般家庭からスタートし、順次実施家庭や対象機器を拡大しながら検証を進める。
 将来的には本事業をはじめとする「国内クレジット制度」、及び海外においては、中国・大連市で実現可能性調査を行っている「2国間オフセット・クレジット制度」(日本の優れた技術やインフラ等を日本から途上国に提供し、共同でプロジェクトを行うことで削減された温室効果ガス排出量を日本の中期目標などの達成に活用する仕組み)の活用により、節水機器の普及を促進するとともに、グローバルなCO2排出削減への貢献像を提示していく。
【事業試行の計画】
 排出削減事業者(名称=グリーンチャレンジクラブ)を設定、本事業試行に参画してもらう会員宅に新たに導入された節水機器により、削減された水使用量(節水効果)を、CO2排出削減量としてとりまとめ(バンドリング)、国内クレジットとしての認証を受けるプログラム型の削減事業となる。事業の運営・管理は、TOTOが排出削減事業者から委託を受けて実施する。
 この事業を通じて得られたクレジットは、削減事業共同実施者である一般社団法人低炭素投資促進機構により購入され、その売却益の運営・活用についても、TOTOが排出削減事業者の委託を受けて実施する予定。
  *  *  *
 *国内クレジット制度は、京都議定書目標達成計画(2008年3月28日閣議決定)において規定されている、大企業等による技術・資金等の提供を通じて、中小企業等が行った温室効果ガス排出量を削減し、その削減量をクレジット化して売却する排出量取引のしくみ。2008年10月に政府全体の取組みとして開始された。

航空機等で注目の素材CFRP
産業機械への応用提案
伊藤伝動工業 2012中部パックに出展

 自動化省力化機器の専門商社、伊藤伝動工業(社長=伊藤勝利氏、本社=名古屋市熱田区五本松町6-4)は、現在(4月14日まで)ポートメッセなごやで開催されている「2012中部パック」の2号館(小間番号2A-49)において、軽量で強靭な素材として注目されている「CFRP」(炭素繊維強化プラスチック)の素材やサンプル部品を展示している。
 CFRPは、新型航空機の軽量化でなくてはならない素材として注目されており、軽くて、丈夫なうえに、熱膨張はほとんどなく寸法安定性にも優れ、更に熱伝導率も通常のプラスチックよりも優れている等の特性を持っている。
 今回は、ロボットのハンド等のサンプル展示や、ステンレス、アルミ、CFRPの素材でたわみ等の違いを実際に触って実感できる展示を行っている(展示内容は変更の場合あり)。
 同製品の製造元である茨木工業(大阪府茨木市)は、CFRPをはじめ新素材を永年にわたり専門的に取り扱い、航空機や鉄道車両の部品製造等での豊富な実績とノウハウを持っており、高い信頼を得ている。
 その他に、伊藤伝動工業のブースでは、「プロスパイン」(旧社名=松栄工機)の磁力を利用した非接触動力伝達装置、「THK」の単軸ロボットや免震機構等も出展される。

新年度の組織編成大筋固まる
23年度事業の締めくくり
愛機工青年部 合同委員会に35名が出席

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は3月21日午後7時より、名古屋市中区錦の錦個室の楽宴「和花の宝石箱」において合同委員会を開催し、部員ら35名が出席した。
 丹羽幹事(杉本商事)の司会進行で、はじめに森部長が日頃の青年部活動への理解と協力に対してお礼を述べたあと「この会が今年度の最後の行事となります。服部統括幹事長(服部商会)が今期で卒業となり、来期は新しい統括幹事長の下、新体制でスタートいたします。今後とも皆様の活躍に期待いたします」と挨拶し、高らかに乾杯の音頭をとった。
 平成23年度事業の反省や新年度への抱負などを語り合い、午後9時前に会を終了した。
 合同委員会に先立って午後6時30分から同会場で開かれた3月の定例役員会では、次の議案について審議された。
 第1号議案=他産業視察の報告は、澤口研修担当幹事(ピカコーポレイション)より、3月3日に滋賀県のダイフク「日に新た館」と京都の「月桂冠大倉記念館」の見学を行い15名が参加したと報告された。
 第2号議案=平成24年度青年部役員人事については、服部統括幹事長より発表があり、承認された。
 第3号議案=青年部合同委員会については、時津総務幹事長(新栄商會)より、参加人数などが報告され、同役員会終了後に直ちに行われるとして運営の協力が呼び掛けられた。
 第4号議案=その他の件は、昨年11月に行われた全国青年部交流会で開催が決まった東北での親睦会について、案内には開催日が6月9、10の両日となっているが、この日は中部地区で機工業界の大きなイベントがあり、交流会参加のメンバーは勿論、役員も出席できないため、その旨を伝えると報告された。
 次回役員会は4月17日、組合事務所で行われる。

空気を循環させ、冷暖房の効果アップ!
「静音サーキュレーター」
トラスコ中山 プライベートブランドで新発売

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、プライベートブランド商品「TRUSCO静音サーキュレーター」を4月上旬に発売する。
 この商品は、質量2kgと軽量ながら直進性の風をパワフルに送り出し、さらに静音モードを搭載しているため、運転時の騒音が気にならない。サーキュレーターを置くことで、室内の停滞した空気を循環させ、冷暖房の効果をアップさせる。節電が予想される今夏、節電対策商品としてPRしていく。
【特徴と用途】
@静音モードの音が35dc未満の静かなサーキュレーター。
A電源コードが2.6mと、電源から多少離れた距離でも延長コード不要。
B直線的なパワフル送風で室内の空気を循環させ、夏は冷房、冬は暖房効率を上げ一年中使える。
C自動で左右に首を振る首振り機能付き。
 サイズは高さ310×奥行190×間口290mmで、色はブラックとホワイトの2色。
 1時間当たりの電気料金は0.9円/50Hz、0.8円/60Hz。メーカー希望小売価格7,000円。