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2012年(平成24年)10月
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2012年10月7日(日) 2468
ボウリング大会は12月9日
11月にセミナーを計画
愛鋲協 第2回定例理事会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=土方成一氏・金城螺子製作所社長)は、9月11日午後6時30分より名古屋駅前のウインクあいちにおいて、平成24年度第2回定例理事会を開催した。理事7名が出席し、毎年百名以上が参加して盛大に行われるボウリング大会をはじめ、来年7月の日本ねじ商連通常総会(愛知組合担当)、名古屋市市長表彰などについて審議した。
 理事会は、土方理事長の挨拶の後、理事長が議長を務めて議事が進められた。
 第1号議案=事業委員会に関する件は、花井理事(ハナイタイト社長)より8月度売上について報告され、了承された。
 第2号議案=表彰(名古屋商工協同組合協会)の件は、土方理事長より、被表彰者として組合から推薦した15名(組合功労者1名・優良従業員5社14名)全員の承認決定が報告された。表彰式は10月24日午後2時より名古屋ガーデンパレスで開催される。表彰式当日は、土方理事長も同協会の理事として出席する。
 被表彰者は次の通り(敬称略)。
 【組合功労者】奥田一正(組合監査・奥田商会社長)
 【優良従業員】青山幸代(東邦精器)、江口勝康(藤田螺子工業)、大野勝哉(同)、大野真(八幡ねじ)、勝木憲吾(藤田螺子工業)、加藤泰浩(同)、倉信八重子(ハナイタイト)、田中昭彦(藤田螺子工業)、豊場幹弘(同)、中村晴和(八幡ねじ)、松崎貴子(ハナイタイト)、水谷克巳(藤田螺子工業)、御船徳子(エフシーテック)、山田達広(同)。
 第3号議案=親善ボウリング大会の件は、担当の大野理事(中部製作所社長)が所用により急遽欠席したため、事務局より報告された。大会は12月9九日午前10時から星が丘ボウルで開催。開催規模は、同ボウリング場の60レーン全てを使い180名での実施を予定している。提示された予算案について全員が了承した。
 第4号議案=業界実態調査(日本ねじ商連関連事業)の件は、組合員49社中27社より回答があり(回答率55%)、結果を近日中に集計し日本ねじ商連に提出すると事務局より報告され、全員了承した。
 第5号議案=その他報告事項として、@セミナー・講習会の実施については、花井理事より、中小・中堅企業専門のコンサルティング会社トーマツイノベーションによる研修会を国際センタービルで計画していると報告された。他の案も含めて次回理事会までに担当役員で検討して決める。開催は11月中旬に予定。
 A日本ねじ商連の平成25年度総会(開催日=平成25年7月21〜22日)については、会場となる「ホテル九重」最寄のJR浜松駅に総会当日午前11時ごろ着の新幹線ダイヤを調べ、来る11月2日に名鉄ニューグランドホテルで開催される、日本ねじ商連常任理事会で報告する。
 次回理事会は、10月17日午後6時30分よりウインクあいちで開催される。

MECT(メカトロテック ジャパン)2013
10月1日 出展募集を開始

 ニュースダイジェスト社(社長=岩波徹氏、本社=名古屋市千種区)は、中部圏で開催される最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2013(MECT2013)」の出展募集を10月1日から開始した。
 MECT2013は、名古屋で開催する、JIMTOに次ぐ国内二番目の規模の工作機械・技術の専門見本市となる。
 通算13回目となった2011年展では、365社・団体(1,490小間)が参加、約8万人が来場した。
 前回展で話題を呼んだ会場での加工実演コーナー「コンセプトゾーン」を今回展でも開催予定のほか、前回から新設した中小企業を支援するために設けた低料金のパッケージ小間「中小企業支援ブース」も引き続き募集する。
 また、前回展に引き続き、日本工作機械工業会の主催する「工作機械トップセミナー」の開催も決定した。
 出展の申込締切は来年4月26日まで。満小間となった場合は、締切前でも受付を終了する。
【MECT2013概要】
●会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
●開催期間=2013年10月23日〜26日の4日間
●会場時間=午前10時〜午後5時※25日は午後7時までナイター開催、最終日26日は午後4時まで
●主催=ニュースダイジェスト社
●共催=愛知県機械工具商業協同組合
●目標小間数=1,200小間
●出展対象製品=工作機械/鍛圧・板金加工機械/射出成形機/工作機器/精密測定機器、光学測定機器、試験機器/機械工具/切削工具/研削砥石、研磨材/鋸刃物/油圧・空気圧・水圧機器/歯車、歯車装置/環境・安全対応機器装置/CAD、CAM、CAE/産業用ロボット/物流搬送機器/制御装置、関連ソフトウェア/洗浄機械装置/品質管理・安全・試験認証機関/新素材/マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
【出展申込方法と料金】
●出展申込方法=所定の申込用紙(『出展のご案内』添付の申込用紙またはホームページmect-japan.comからダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、MECT事務局まで郵送
〈送付先〉MECT事務局(ニュースダイジェスト社)〒464-0075愛知県名古屋市千種区内山3-5-3
●料金=基本単位1小間(3m×3m)27万3,000円(税込)
【問い合わせ先】
 ニュースダイジェスト社MECT事務局=052-732-2455、ファックス=052-732-2457
 公式Webサイト=http://www.mect-japan.com/2013
 eメール=nd@mect-japan.com

当日売上げ103%を達成
三重スマートみらい市を初開催
橋本総業 パネル展示も大好評

 橋本総業中部支店(取締役中部エリア長=宇佐見徳秋氏)の三重県下にある顧客(中部みらい会会員)主催による、管工機材・住設機器、空調・機械工具、IT関連・特選品の総合展示会「2012三重スマートみらい市」が9月15日に三重県津市のメッセウイング・みえで開催された。
 例年「みらい市」は、愛知・岐阜・三重エリアの合同で開催していたが、今期は県別での開催となり、三重県では初の単独開催となった。
 6月に開催された「愛知スマートみらい市」の成功を受けて、工事店を含む四位一体で取り組んだ結果、地元での開催を待ち望んでいた三重県下の販売店や設備店、水道工事店、工務店が来場し、活況を呈した。
 展示会の当日売上げは、対目標比で103%を達成し、来場者数は目標人数500名を超える、544名が訪れて成功裡に終了した。
 会場ではメーカー80社が出展し、「エネルギーとリフォーム」のキーワードから派生する創エネ商材(太陽光発電)や省エネ節水商材(トイレ・水栓)、省施工・環境配慮配管商材が展示され、来場者からは、「総合展示会は初めての為、商材を一堂に見ることができた」と好評だった。
 オープニングセレモニーでは、橋本総業鈴木専務取締役が挨拶をした。今後政権が変わっても補助金や金利優遇などの政策を継続する五つのテーマ(@環境・省エネA健康・快適B安心・安全C観光や地域活性化Dアジア)を説明して、「設備業界には追い風が吹いているので、ぜひその風を捉えてご商売につなげていただきたい」と話した。
 主催店を代表して、旭工機の尾藤社長は「三重県の景況はあまりよくありませんが、橋本総業様が三重県単独でみらい市を開催されることに感服しております。この場を活用してお集まりのメーカーさん、橋本総業さんに幸せな未来がくるように、頑張りたい」と決意を述べた。
 出展者を代表して江島TOTO名古屋支社副支社長(出展者代表)は「消費税増税の駆け込み需要が12年後半から出てくる予測があり、住宅関係のこれから発生する新しい需要をどんどん獲得していきたい」と意気込んだ。
 宇佐見エリア長は、将来の県別出店を視野に入れ、県別体制を強化したことを説明した。続いて、若手営業マンによる気合入れが行われ、開幕した。
 特別企画である、住宅に関わる国の動きについてのロードマップのパネル展示や、伊勢工業高校のソーラーカー展示・試乗会、女性ブースや子供コーナーも好評を得ていた。

テーマは「スマートクオリティ」
2012新商品内覧会を開催
三菱電機 約5000名が来場し活況

三菱電機(社長=山西健一郎氏・本社=東京都千代田区)では、東京・大阪・名古屋の3会場で「2012三菱電機 新商品内覧会」を開催し、名古屋では9月12・13日の2日間、午前10時よりポートメッセなごや第二展示館において、家電事業関連の新商品を一堂に展示した。
 期間中、電気工事店や家電販売店、住宅設備業者など約5,000名が来場し、会場は活況に満ちていた。
 内覧会場では、8月21日に発表した家庭電器事業部門の新トータルコンセプト「スマートクオリティ」に即し、スマート(賢い、つながる、ムダがない)な技術により、暮らしの質の向上を図った幅広い商品を展示した。
 具体的には、省エネ・節電・創エネコーナーに、公共・産業用太陽光発電システム、業務用/設備用パッケージエアコン、業務用ロスナイ、業務用エコキュート、ジェットタオル、急速脱臭機、LED等の商品が展示された。
 注目製品を紹介する。
 ■業務用ロスナイ 天井カセット形
 ロスナイは中津川製作所で生まれ、ネーミングは、エネルギーの損失(ロス)が無い(ナイ)換気扇という意味。室内の冷暖房した温度を再び室内に戻して再利用する省エネ機器。
 6月末にフルモデルチェンジした新商品は、換気送風性能が向上し、全機種で高機外静圧化(ダクト内で空気を移動させる圧力のこと。この数値が高くなるほど長く曲がりが多い(抵抗が大きい)ダクトでも空気を押し出したり吸い込んだりすることが可能)を実現し、設計自由度は向上した。
 ■直管形LEDランプ搭載ベースライト 「Lファイン ecoシリーズ」
 10月から新会社「三菱電機照明」設立を記念した新商品。設置場所に合わせて、4つの明るさ(ランプ光束1500lm、2000lm、2400lm、3500lm)が選べる一台四役、860通りの組み合わせができる。器具の種類は2種類で、固定出力タイプと連続調光+初期照度補正機能タイプがある。

世界経済の減速や円高で
前年同期比マイナス続く
マニピュレータロボット統計 4〜6月期生産・出荷実績

 日本ロボット工業会は7月26日、マニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績2012年4〜6月期(会員ベース)を発表した。これによると、4〜6月期の受注額は前年同期比19.3%減となり4四半期連続でマイナス、生産額は同8.4%減で3四半期連続のマイナス成長となった。また出荷額は、国内出荷額が同2.8%増とプラス成長したものの、輸出額が同8.3%減となり、トータルでは同5.8%減と3四半期連続でマイナスとなった。
 概要は次の通り。
【受 注】
 2012年4〜6月期の受注額は、前年同期比で19.3%減の1,144億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。引き続き、世界経済の減速や円高水準の高止まりなどがロボット産業にも影響を及ぼしたと見られる。
【生 産】
 2012年4〜6月期の生産額は、前年同期比で8.4%減の1,149億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。
 ユーザ業種別に見ると、自動車産業向けはほぼ前年並みであるのに対して、電気機械産業向けは停滞している。
 海外市場で見ると、欧米向けはほぼ前年並みで推移する中、中国を中心とした東アジア向けの減速が、引き続きマイナス要因となった。
 なお、昨年2011年の会員外も含めた生産額は、前年比で8.5%増の6,044億円となり、今年2012年は、現状では前年を上回る見通しにある。
【出 荷】
 2012年4〜6月期の総出荷額は、前年同期比で5.8%減の1,165億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。国内出荷額は、同2.8%増の287億円となり、9四半期連続でプラス成長となった。輸出額は、同8.3%減の878億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比で37.9%増の100億円となり、8四半期連続でプラス成長となった。特に、スポット溶接用の需要が増加した。エコカー補助金による自動車販売好調がその背景にあると考えられる。
 電子・電気機械産業向けは、同23.6%減の100億円となり、3四半期ぶりにマイナスに転じた。クリーンルーム内作業ロボット(FPD用、半導体用)の需要低迷がマイナス要因。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で7.5%減の164億円となり、10四半期ぶりにマイナスに転じた。電子部品実装用は、同14.3%減の443億円となり、5四半期連続でマイナス成長。
 自動車産業向けの主要用途である溶接用は、予定されていた出荷が来期にずれ込んだこともあり今期は伸び悩んだ。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国向けに動きが見られたが前年同期を上回るには至らなかった。

板ガラス向け吸着パッド
SGFシリーズ登場
シュマルツ ワークのたわみを防止

真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、板ガラス、アクリル板など薄くフラットなワーク向けの真空吸着パッド「SGFシリーズ」を開発した。
 吸着パッドSGFはサイズがφ125mm〜φ400mmと大型でありながら、アルミ製のプレートを内蔵しているため、板ガラスやアクリル板、金属板など薄く平らなワークに対し、たわませずに搬送することが可能。パッドの吸着面には溝があり、積層時の傷付きや密着防止としてパウダー状のスペーサーを使用している工程においても高い吸着力を発揮する。
 また、真空到達時間の短縮・搬送の高速化を目指し、パッド内側の容積を小さめに設計している。
 パッドの材質には紫外線やオゾン、アルコールに耐性をもつEPDMゴムを採用。より自動化での需要の高いφ125mmおよびφ200mmのパッドでは、シリコンを含まないため吸着跡を残しにくいマークレスゴム製のタイプもラインアップしている。
 パッドには中央と端の2カ所に吸込口があり、真空破壊用エアやタッチバルブを接続することが可能。タッチバルブは、吸着時にバルブの先端がワークに触れ、押されることにより真空回路が開く仕組みになっており、未吸着時のエア漏れを抑え、エア消費量を削減することができる。
 【主な特長】
 @アルミ製サポートプレートを内蔵し、吸着時の板ガラスの変形を防止
 Aパッドの吸着面の溝によって、パウダー状の積層用スペーサー使用時にも高い吸着力を発揮
 B内容積が小さいため、真空到達時間を短縮し、より速いサイクルタイムでの搬送が可能
 Cオゾンやアルコールに耐性のあるEPDMゴムと、吸着跡を残しにくいマークレスゴムのタイプを用意

小型マシニングセンタに搭載可能な
CNC傾斜円テーブル
ユキワ精工 「TNT170」新発売

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市)は、CNC傾斜円テーブル「TNT170」を発売し、CNC傾斜円テーブルのラインナップを拡充した。
 CNC傾斜円テーブルは、専用コントローラや搭載機械のNC装置の制御によりワークの角度割出を行う機器。昨今、金型部品・機械部品・自動車部品の加工ラインでは、BT30マシンの設置が飛躍的に増加し、省スペース・省エネの小型マシニングセンタで量産加工を行うケースが増えている。そこで同社では、活躍の場が増えている小型マシニングセンタに搭載が可能なコンパクトなボディ、且つ、広い加工エリアを設けた「TNT170」を開発した。
【特徴】
 @コンパクトなボディ=コンパクトな製品設計なので、BT30マシンへの搭載に最適。
 A強力なクランプ力=回転軸520N・m、傾斜軸1100N・mと、クラス最大のクランプ力を実現。また、円テーブル本体にエアハイドロ機構を内蔵しており、エアを供給するだけで、増圧された油圧による強力なクランプ力が得られる。
 B広い加工エリア=φ230の広い加工エリアを設定。多彩なジグやワークを搭載することが可能。
 C抜群の防水性=同社の特許でもあるオートエアパージを標準装備しているので、切削水に対しても抜群の防水性を誇る。クランプ用エアを接続するだけで円テーブル内部の圧力が上がり、且つ内圧を一定に保つことで外部からの切削液などの浸入を防ぐ。

来秋ポートメッセなごやで開催の
メカトロテックジャパン2013
愛機工 第1回実行委員会開く

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)は、同組合が共催するメカトロテックジャパン2013(MECT2013、会期=2013年10月23〜26日)の第1回実行委員会を、10月1日から始まる出展募集を前に、8月27日午後5時より東京第一ホテル錦で開いた。MECTは通算13回目となった2011年の前回展から民間での開催となり、真価を問われる2回目の民間ベースによる展示会の成功に向けてスタートした。
 実行委員会は森田副実行委員長(組合会計理事兼事業部長・モリタ社長)の司会で進行され、冒頭、伊藤理事長が「前回のMECTが終わりまして10か月が経ちました。来年のMECTに向けて、今から頑張っていきたいと存じます。MECTは、実行委員の皆さんが小間をしっかり集めていただいていることから、皆さんのお陰で開催をできている状態です。前回展から“官から民へ”ということで民間ベースで初めてMECTを開催し、お陰さまで上手く開催ができました。2回目となる今回も成功裡に収めたいと思っておりますが、これも主催のニュースダイジェスト社さんはじめ、皆さんのお力をお借りして初めて開催できるものと存じます。これから一年少しの長丁場ではありますが、ご協力の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、主催者を代表してニュースダイジェスト社の岩波社長が挨拶に立ち、前回展の協力のお礼と実績について述べた。その中で、日本工作機械工業会主催の学生を対象とした「工作機械トップセミナー」が東京を離れて名古屋で行われ好評だったことから、MECT2013でも開催することを紹介。「本当の意味でMECTの真価を問われる展示会として、従来にも増して準備に力を入れている」と話した。
 ニュースダイジェスト社の平野情報企画部課長よりMECT2013の概要と出展についての説明があり、その中で、前回も好評だった中小企業支援ブースを30小間限定で設けることも発表された。このブースは、中小企業の出展を支援するための低料金のパッケージ小間で、新規出展の中小企業(従業員30人以下)が対象。小間のサイズは間口2m×奥行2mと、通常の1小間よりやや小さくなっている。
 このあと高田実行委員長(組合副理事長・井高社長)の議事進行の下、実行委員・担当理事らで過去の資料に基づいて出展者の勧誘担当を決めた。
 高田実行委員長が「前回の355小間が組合の成果で、前回並みの数字を出したいという希望があり、一小間でも多く小間を得られたらと思っている。MECT2013成功に向けて、ご協力をよろしくお願いいたします」と締めくくり、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)の閉会の辞で実行委員会を終了した。
 委員会終了後は、懇親会が開かれ、展示会成功に向けて結束を固めた。
 【メカトロテックジャパンについて】
 1987(昭和62)年にスタートした、工作機械を中心とするFA技術専門展。西暦奇数年の秋に名古屋市のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。奇数年のFA展としては、国内最大規模。通算13回目となった2011年展では、365社・団体(1,490小間)が参加、約8万人が来場した。
 【ニュースダイジェスト社について】
 1964(昭和39)年3月創業、68(同43)年5月設立。創業以来、《月刊・生産財マーケティング》を中心に、FA業界向けの図書を多数出版。
▽本社=〒464-0075 名古屋市千種区内山3-5-3
▽HP=http://www.news-pub.co.jp/

エンビパイプカッターに
 使い易い小タイプ登場!
TOP 各種配管用樹脂管の切断に

 作業工具の総合メーカー、トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、硬質塩ビ管、ポリエチレン管、ポリブテン管など各種配管用樹脂管の切断に最適なエンビパイプカッターに、切断最大外径φ34mmまでの小タイプTVP―34を追加し、9月3日に発売した。
 従来品よりも小さいタイプのエンビパイプカッターをというユーザーの声に応えて開発されたもので、抜群の切れ味とクラス最軽量のコンパクト設計により使い勝手を向上させた。
 同製品は、ラチェット機構により楽に切断ができ、パイプへの切り込みも良く割れにくいのが特長。切り口がまっすぐで、きれいに切れ、返りバリも出ない。
 また、ワンプッシュで刃が開き、作業効率がアップ。重さはわずか二七〇グラムで、コンパクト設計により障害物の多い狭小スペースでも作業でき、疲労を軽減できる。
 さらに、刃の交換が可能で経済的。替刃(TVP―34K)は別売りで取り替えができる。
 標準価格は7,380円(税込み7,749円)、替刃は2,220円(税込み2,331円)。
 小サイズのTVP-34で切断できない時は、外径φ42mmまで切断可能な好評発売中のエンビパイプカッターTVP-42が便利。

計測・加工・制御に関する
18件に研究助成金
三豊科学技術振興協会

 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=飯塚幸三氏、住所=川崎市高津区坂戸1-20-1)は9月14日、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2012年度の研究助成、国際交流助成(第一期・二期)の2事業で助成する18人の研究者を決定したと発表した。
 今回の助成総額は2,182万円で、このうち研究助成(10件)の総額は2,000万円。国際交流助成は第一期(4件)と第二期(4件)で総額182万円の海外渡航費が助成対象に選ばれた。来る10月27日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式が行われる。
 同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと代表理事・沼田智秀氏をはじめとする五人の出損(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの14年間に計313件、3億8,080万円を助成してきた。
 本年度の研究助成対象者とテーマは次の通り(敬称略)。
 鈴木伸哉(長野工業高専)「撮影によるエンドミル測定の誤差予測と実証実験―照明光学系の開口数の測定誤差への影響の調査―」▼田中一男(電通大)「低コスト無人飛行ロボットの制御系設計と高精密飛行状態推定システムの構築」▼中尾陽一(神奈川大)「グリーンマシン対応型高剛性水静圧スピンドルの開発とナノ多結晶ダイヤモンドバイトによる高硬度材の高効率加工」▼林直樹(大阪大)「サイバーフィジカルシステムのセキュアな自律分散制御」▼尾藤洋一(産総研)「局部傾斜角度測定を利用した高精度かつ高ダイナミックレンジな形状測定法の開発」▼廣垣俊樹(同志社大)「重心が不動な送り機構を用いた超高速スピンドル対応工作機械の開発と超高速ステップ微細穴加工への応用」▼丸浩一(香川大)「移動機構不要な集積化二次元速度計測用走査型レーザドップラー速度計の基礎検討」▼道畑正岐(大阪大)「WGM共振スペクトルを用いた三次元座標測定器プローブのナノ精度校正技術の開発」▼村田順二(立命館大)「ウェットエッチングを利用した太陽電池シリコンのダメージレスマルチスライシング」▼閻紀旺(慶應義塾大)「大曲率単結晶シリコン表面における加工変質層の高速レーザ修復システムの開発」

新高送りカッタ『DoFeedQuad』
両面仕様8コーナのインサートを採用
タンガロイ 超高送りで高い経済性を実現

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、新世代の超高送り正面フライスカッタ『DoFeedQuad』(ドゥーフィードクワッド)TXQ12形を全国で発売した。
 『DoFeedQuad』は、高送りカッタとしては最多、両面仕様八コーナのインサートを採用。超高送り加工により、高い経済性を実現した。2011年11月に発売した高送りカッタの「DoFeedシリーズ」に加え、新たな加工アプリケーションとして、高能率加工の領域を拡大する。
 インサートは、インクリネーションを持つ独自の切れ刃形状に最適な刃先仕様を組み合わせ、低抵抗化と高刃先強度を両立している。また、インサートの取り付けにはダブテール機構を採用したことにより、ネジ一本でインサートを強固にクランプしている。このクランプ剛性の高いダブテール機構と刃先強度の高いインサートの組み合わせによって、過酷な切削条件下でも突発的な切れ刃欠損を抑制し、安定した超高送り加工を実現している。
 インサート材種には、表面平滑化技術「PremiumTec」(プレミアムテック)を採用した事により、安定した長寿命化を実現。設定材種はAH725、AH130、AH120、T3130の四種類で、鋼、ステンレスから、鋳鉄、耐熱合金など多種多様な被削材に対応する。
 『DoFeedQuad』は、多種多様な被削材に対応できる信頼性の高い超高送り正面フライスカッタであり、両面仕様八コーナインサートによる高い経済性とともに、ユーザーの生産性向上に大きく貢献する。
【主な特長】
●経済的な両面仕様8コーナインサートを採用。
●ダブテール機構の採用で、ねじ一本で強固なクランプを実現。
●インサート材種には、幅広い被削材に対応する汎用の「AH725」、ステンレス鋼用の「AH130」、鋳鉄加工に適した「AH120」、鋼の高速切削時の耐摩耗性に優れる「T3130」の四種類を設定。
●すべてのインサート材種に表面平滑化技術「PremiumTec」を採用し、安定した長寿命を実現。
●ボディはすべてボアタイプで、φ50o〜125oの7アイテムをラインナップ。
【主な形番と標準価格】
●ボディTXQ12R050M22.0E03=4万6,500円(税込み4万8,825円)、TXQ12R125M38.1-07=9万1,200円(税込み9万5,760円)
●インサートSQMU1206ZSR-MJ AH725=1,980円(税込み2,079円)
 全アイテムはボディ7形番、インサート4形番
【販売見込み】
 初年度2億円

雛人形司・蓬左佳峰氏が講演
「雛人形のはなし」
月曜会 8月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)の「平成24年8月例会」が8月20日午後6時より名鉄ニューグランドホテルで開催され、会員ら約70名が参加して、雛人形司・蓬左佳峰氏(本名=加藤高明氏・加藤人形社長)の講演「雛人形のはなし」を聴講した。
 名古屋で唯一の雛人形専門の人形師である同氏の工房では一年中、雛人形の製作を行っており、衣装の裂地(きじ)から選べる完全オーダーメイド制。世界に一つしかない雛人形が作れると評判を呼んでいる。
 製作にあたっては、伝統技術を重んじ、手間を惜しまない・良い材料を使うといったことを大切にしている。
 江戸時代からの伝統で、お内裏様(お殿様・お姫様)は藁胴(わらどう)、官女・五人囃子・随人・仕丁などのお供は木胴(もくどう)とされている。現在の既成品などでは胴が発砲材(スチロール)である場合が多いが、同工房では先人の教えを踏襲し、今でもその様に作っているという。
 古くから使われてきた木綿(もくめん)[木毛(もくもう)とも呼ばれる]は、木を細く長く削ったもので、しっかりと形づけたい部分に紙で巻いて使う。発砲材の胴は工場で一発成型できるが、ここでは主に腕・足・おなかなどの部分に使う。
 お雛様の表裂地(おもてきじ)には正絹金襴(しょうけんきんらん)を使用。昨今では経糸(たていと)にシルク、緯糸(ぬきいと)にポリエステル系糸を使っても正絹と表記しているが、本来は交織(混じった織物)と言うべきだろうと同氏。
 裂地の裏打ちをするために、四種類の和紙を使用。用途によって使い分けている。名古屋の熱田神宮の御用紙である柳生紙も使われているという。和紙の四辺に細く糊を引き裂地に貼り付ける、昔ながらの袋貼りという手法で、裂地の風合いを残しつつ、パリッと腰を持たせている。
 やわらかなふくらみを出すために、お雛様には綿が多く使われる。通常はナイロン系の綿を使うのが一般的だが、綿花を使い非常に軽くやさしい仕上がりにしている。
 手についても、通常はプラスチックのものを使うのが一般的だが、ここでは木手(もくて)という、木でできた手を使う。木をひとつずつ削り繊細に仕上げたものに胡粉でお化粧をさせたものだ。
 すべてに天然素材と伝統技法にこだわって製作しているとの話を聞いた後、実際に会場で雛人形製作の一部が披露され、参加者は興味深げに見入っていた。
 また、講演後は、日本更生保護協会に寄附した田口照子氏に、法務大臣からの感謝状が贈呈された。
 ※加藤人形 愛知県名古屋市守山区小幡2丁目16番20号、TEL052-793-1531、
e-mail=katodolls@yahoo.co.jp

捲土重来、時代に沿った
新たなシステムに期待
滝川会 20年余の歴史に幕

 機械工具の卸商社、滝川物産の取引先でつくる「滝川会」(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は8月25日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで解散式を行い、平成4年から20年余り続いた会の歴史に終止符を打った。急速な時代の変化に伴い業界が激変する中、滝川物産は昨年、社長を交代して矢野新体制になり、これまでの取引先の会のあり方を見直し時代に合った新たなシステムを模索する。解散式には約200名が参加した。
 午後零時から始まった解散式は滝川物産の世古営業部長の司会で進められ、冒頭、矢野社長が「滝川会の発足は平成4年で、今まで約20年間にわたりまして皆様の温かいご支援に支えられながら運営をしてまいりました。ただ、2008年のリーマンショックに始まり、昨年東北の方での大震災、タイの洪水によるサプライヤーの寸断と、いろいろ経済の根底を揺るがすような大事件が起こる中で、滝川会も休会ということを余儀なくされました。再開の話もありましたが、私ども滝川物産としては、一度リセットして滝川会をやり直したいという思いもございまして、滝川会の役員会でご審議いただいた結果、解散という運びとなりました。滝川会といえば、ビアパーティー、秋の研修旅行会、そして新春の御園座観劇会と、皆様にご好評をいただいていたと感じております。解散ということは非常に私も残念ですし、私は休会前の2年間ほど滝川会に携わらせていただきましたが、その中で会員の皆様と触れ合いまして、非常に楽しく貴重な時間を皆様にいただいた思い出がございます。今後は、一度リセットしてやり直すということもそうですし、新しく作り直していく機会に皆様にお声をお掛けすることもあろうかと存じます。是非その節はよろしくお願い申し上げます。いろいろなイベントをいたします際に、私どももいたらぬ点が多々ありまして、皆様方にご迷惑をお掛けしたこともあるかと存じますが、この場をお借りして深くお詫びをしたいと存じます。本日、区切りの会ということで少しばかりの食事、お酒とイベントを用意しておりますので、少ない時間ではありますが、是非お楽しみいただければと存じます。その間に滝川会の思い出話などを語っていただければ幸いに思います。会は終了いたしますが、今後とも滝川物産に対しまして変わらぬご支援、ご鞭撻をお願いいたします」と挨拶。
 笠井副会長(笠井社長)は、体調不良のため欠席した須藤会長に代わって挨拶に立ち、「平成4年の2月3日に名古屋観光ホテルにて滝川会結成総会が開かれて以来、20年の長きにわたり、勉強会あり、レクリエーションあり、ゴルフ会あり、観劇会ありと、大変楽しい思い出をいただき、また、いろいろ勉強をさせていただきました。本当にありがとうございました。しかしながらこの間、リーマンショック、円高不況と我々の商売を取り巻く環境も大きく変わってまいりました。過日、滝川会の役員会において、会の解散をするということで決定いたし、本日の運びとなりました。発展的解散とご理解をいただければ幸せと感じます。滝川物産さんも矢野新社長を迎え、三国志の世界ではありませんが、捲土重来、新しい時代に沿った体制を組まれ、新しい戦略を練って、皆様方のお店にお願いにうかがうと存じます。今後ともどうか、滝川物産をよろしくお引き立てをいただきますようにお願いを申し上げまして、解散式にあたってのご挨拶といたします」と述べた。
 オーエスジーの久留中部営業部長の発声で乾杯した後は、会の活動をまとめたスライドショーを見ながら20年の足跡を振り返ったり、物まね歌謡ショーで盛り上がったりと、楽しいひと時を過ごした。
 滝川物産の滝川会長より「20年の長い間、滝川会に対しご支援、ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。今後は矢野社長が中心となり、次の計画もいろいろ考えているようでございます。また改めて、お願いに上がると存じます。その節はひとつ、よろしくお願い申し上げます。今後とも滝川物産、矢野社長に対し、相変わりませずのご贔屓の程、伏してお願いいたします」とお礼の言葉があり、石原商事の石原社長による、20年間の感謝と今後の期待を込めた中締めで、会の歴史の幕を閉じた。

日本の製造業界を支援し、
ASEAN経済共同体への扉を開く
『METALEX2012』

 タイ王国裾野産業組合連合会とASEANで最大級の展示会社であるリード・トラデックス社は8月28日、タイ王国工業省工業振興局裾野産業開発部支援のもと、ASEAN最大の国際工作機械と金属加工技術貿易展示会・会議である「METALEX2012」の日本市場向けロードショーを東京、名古屋、大阪にて開催することを発表し、名古屋では8月29日午後4時よりANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で開かれた。
 このロードショーは、日本の関連業界や投資家の人たちに、タイとASEAN諸国の裾野産業との関係構築をはかるための様々な施策について説明すると同時に、経済共同体(AEC)の形成に向けて関わることの様々な利点についても説明するものとなった。 
 説明によると、ASEAN諸国の中で、タイはいくつかの産業の製造拠点となっており、最も大きな産業は自動車とエレクトロニクス。昨年の大規模洪水からの回復は、タイの製造業者が自己の設備をより高度な規格、精密なレベルへと改良する機会となった。結果として、供給不足に対してより迅速に対応する機能と能力の大幅な改善が達成された。
 今日、日本の投資企業はタイの製造業者との依存を深めており、タイ-日本間におけるサプライチェーンの構築が重要課題となっている。ASEANにおける経済協力を背景とした自由な経済発展の中で、製造ノウハウや科学技術の交換という将来的な協力こそが、両国相互の産業成長への答えであることは明らかとしている。
 タイ投資委員会は、ここ6カ月(2012年1〜6月)、海外からの投資申請が692件、金額で2,784億7,000万バーツに達したと報じている。これは対前年同期比で66.5%もの伸びとなっている。
 2011年、エレクトロニクス業界の投資は安定継続だったが、自動車組立業界は飛躍的に成長した。さらに今年1月から6月は、日本からタイへの投資がますます増している。投資申請数は389件、総投資額1,762億9.800万バーツのプロジェクトが申請されている。投資委員会によれば、これは144%の増加となるという。 
 タイ王国裾野産業組合連合会(以下、ASIA)の会長、ヴィロ・シリサンナサット氏は「2012年2月の工業生産と輸出数値は、前月より9%増えて積極的な回復を示しており、タイ経済は良好な状況にあります。これは特に自動車セクターにおいて明瞭で、ASIAはタイならびに諸外国の製造業者間連携の中心となって活動し、製造ラインの回復を推し進めてきました。ASIAは助言を提供しながら、自動車部品、工作機械部品、梱包、鋳型、金型の諸業界を必要に応じて繋げてきております」と述べた。
 また、リード・トラデックス社の副社長のデュアンデ・ユアイカルマディー氏は「METALEX2012は、ASEAN最大の工作機械と金属加工技術貿易展示会・会議です。展示会来場者の皆様には、『私のお客様キャンペーン(Be My Guest Campaign)』と銘打って、工作機械サミットやMETALEXナノ・フォーラムなどのASEANフォーラムへの無料入場権利、ビジネスのマッチング・サービス、そしてトヨタなど主要組立工場への訪問機会などをご提供します。これらサービスで、2015年のASEAN経済共同体へ向けて、製造業の皆さんの競争力を高めるお手伝いをするものです。2012年のタイ王国経済指標は、工作機械、金属技術加工業界が積極的に成長したことを示しています。この業界のASEAN市場への輸出は20%という好ましい成長が見込まれます。METALEX2012は製造業者、買い手、売り手双方にとって、ASEAN地域レベルでビジネスチャンスを構築する重要な機会となります。ビジネスマンの方々には集ってご商談いただき、また、アジアでは初めて、世界中の2,700企業4,000品目以上の興味深い工作機械ならびに技術について精査、見学していただけます。日本、ドイツ、シンガポール、中国、台湾、英国など十カ国のパビリオンも同時に軒を連ね、皆様の生産能力の増強、地域での業界発展に資してまいります」と話し、さらに「METALEX2012は、業界の川上、中流、川下どの位置の業者様にとっても、タイが主要製造業種の部品生産基地となる発展の基礎を提供します。昨年のMETALEXには5万7,000名の方々が来場され、工作機械・金属加工業界で60億バーツのビジネスが成約しました」と述べた。
 今年の「METALEX2012」は、バンコク市の国際貿易・展示センター(BITEC)展示場にて、11月21日から24日まで開催され、世界各国2,700以上の企業、4,000以上の品目が展示される。会期中、6万5,000名の来場が予想されている。

冷えたビールで暑気払い
愛機工東支部 ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、8月21日午後7時30分よりランの館2階にある「ザ オーキッドガーデン ビアアンドグリル」(名古屋市中区)において、支部恒例のビアパーティーを開催し、支部員ら30名が参加して親睦を深めた。
 会の冒頭、田中支部長が「日頃は東支部の活動にご協力賜り誠にありがとうございます。本日は野崎理事(常磐精機社長)の設定で、このような素晴らしい会場で支部のビアパーティーを開催することができました。立秋は過ぎましたが残暑厳しい折、熱中症はじめ体調管理に心掛けて、皆様の仕事に励んでいただくため英気を養っていただき、明日からのお仕事につなげていただければ幸いです」と挨拶し、力強く乾杯の音頭をとった。
 参加者は、ジョッキ片手に歓談しながら屋外での焼き肉でスタミナをつけ、楽しい夏の夜のひと時を過ごした。

会員メーカー130名余が集い
ビアパーティー盛大に
中部ジーネット会 情報交換と親睦図る

 中部ジーネット会(会長=渡辺勝氏・ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長)は、8月29日午後6時30分より名古屋市中村区のスーパードライ名古屋において、恒例のビアパーティーを開催した。会員メーカーから130名余が参加して、情報交換をしながら交流を深めた。
 当日は、ジーネット名古屋支社管轄の部署に配属された新入社員四名が司会進行を担当。
 冒頭、所用で欠席した渡辺会長に代わって、飯野中部ジーネット会副会長(SMC豊田営業所長)が「愛知の大手自動車メーカー関連の非上場の部品メーカーの設備投資が、昨年に比べて三割ほど多いという新聞記事がありました。本日、その中の一社を訪問してまいりました。そのお客様から、国内に1工場、東南アジア方面に1工場の建設計画があるとのお話をいただきました。他の部品メーカー様も今年は設備投資が活発と聞いております。愛知県で頑張っておられる皆様が、下期は全国で見ても忙しくなると思われますので、今晩は英気を養いたいと存じます」と挨拶。
 古里ジーネット社長は日頃の支援と協力に対して感謝の意を示した後、「中部地区も一時期と比べますと、景況が少しトーンダウンしているようです。大手自動車メーカーさんの一日当たりの生産台数が三割ほど減ったとの話を聞きますが、皆様のお顔を拝見しておりますと、明るい顔をされております。新聞で見るほどシビアな話ではないと私自身思いました。ジーネット名古屋支社は、若返った支社長の下、若さで頑張ってまいります。日本の製造業の中心は中部地区。ここが日本の経済を牽引していかなければならない。是非、皆様方のご支援とご奮闘をお願いしたい。夏以降も健康に留意され、この日本経済を引っ張っていただけますように心より祈念申し上げます」と挨拶した。
 小林中部ジーネット会幹事(アネスト岩田中部支店長)の力強い発声で乾杯して懇親の場となり、参加者はジーネット社員やメーカー同士で歓談。恒例の豪華景品(任天堂3DSなど)が当たる抽選会もあり、楽しいひと時を過ごした。
 最後に、大谷ジーネット名古屋支社長はお礼の挨拶をする中で「元気いっぱいの名古屋支社でやっていきたい。名古屋支社のスローガンは『市場にインパクトを与え続けていく』。これをテーマに、ソリューションフェアを小規模、中規模の地域密着型の目的を絞り込んだ展示会として実施。9月単月も5カ所で開催いたします。今後も、本日お集まりいただきましたメーカー様の知恵をいただきながら、色々なイベントを行ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします」と抱負を語り、山田中部ジーネット会幹事(大昭和精機中部営業本部長)の中締めで終了した。

メガソーラーを設置(2メガワット)
災害時は美濃加茂市住民に電力供給
ヤマザキマザック 2013年7月に稼動

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県大口町)は、2メガワットのメガソーラー(太陽光発電施設)を美濃加茂製作所東側敷地の一角に約3万2,000uの設置面積で、稼動させることを発表した。工事は今年12月から開始し、稼動は2013年7月を予定しており、岐阜県では最大規模となる。
 また、地域貢献事業として発電した電力の一部を大規模災害発生時には同市住民に供給する「災害時の電力供給に関する協定」を美濃加茂市と年内にも締結する予定。
 同メガソーラーは、同社主力工場である美濃加茂製作所の東側敷地に、将来の工場拡張及び博物館建設用として造成した約20万uの土地の内、その南側部分の約3万2,000uを利用して建設する。
 出力は2メガワット、年間発電量は220万kwhで、一般家庭600世帯分の電力が賄える。地面に設置する形のメガソーラーとしては岐阜県内では最大規模となる。太陽光パネルの設置や維持管理はシーエナジー(中部電力グループ会社)で担う。二酸化炭素の削減量は、年間約750トン分を見込んでいる。
2012年国際
航空宇宙展に出展
 ヤマザキマザックは、アジア最大の航空宇宙機器の製造拠点である名古屋地区で開催される、2012年国際航空宇宙展に出展する。
【会期】
トレードデー=10月9日〜12日
パブリックデー=10月12日〜14日
【開催場所】
 ■ポートメッセなごや(トレード/パブリック会場)金城ふ頭
 ■中部国際空港 セントレア(パブリック会場)
【展示内容】
 ○航空宇宙産業とのつながり紹介ビデオ
 ○航空宇宙産業とのつながり紹介パネル
 ○航空宇宙産業サンプルパーツ
 ※ポートメッセなごや1号館内で展示している。

小山陽一氏(ヨシタケ)が優勝
愛知県管工機材商協組 第44回名管会ゴルフ

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)では、9月6日に「第44回名管会ゴルフ大会」(名管会幹事長=北村憲正氏・龍玉精工社長)を、岡崎市岩中町のザ・トラディションゴルフクラブを会場に、正・賛助会員56名が参加し開催した。
 小山陽一氏(ヨシタケ)がネット70.2で見事優勝を飾り、「ハンディに恵まれ皆さんと和気藹々とできたのが結果につながりました」と語った。
 プレ―後はパーティ会場にて北村理事と竹内理事(丸金商会社長)が司会進行役を務め、表彰式を行った。小川理事長の挨拶の後、第29回展示会の大藪実行委員長(大清社長)が開催に向けて一致団結を呼びかけた。続いて入賞者にそれぞれ賞品が贈られ、石原相談役(原芳商会会長)中締めにより終了した。
 上位入賞者は次の皆さん。(敬称略)
▽優勝=小山陽一(ヨシタケ)N70.2 H10.8
▽2位=加藤哲也(岡谷鋼機)N72.8 H13.2
▽3位=畔柳富二男(武田機工)N73.8 H13.2
▽4位=高橋隆治(山多屋商店)N74.4 H15.6
▽5位=荒木彌一郎(荒木商事)N74.4 H27.6
▽ベスグロ=北村憲正76

情報交換しながら暑気払い
名機工同友会 8月例会を開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の8月例会(ビアパーティー)が8月30日午後7時より名古屋市中区の「貴楽屋 悠(きらくや ゆう)」で開催され、会員ら25名が参加した。
 野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行の下、冒頭の挨拶で田中会長は会員の動向に触れ「非常に残念なことに、今月(8月)20日過ぎに我々の会員のメンバーが倒産されました。寂しい話です。リーマンショック以降、厳しい状況が続いておりますが、本日は皆様方といろいろな情報交換をして、明日からの活力源にしていただければ幸いかと存じます」と話した。
 会長の音頭で乾杯し、懇親の場となった。参加者は冷たいビールでのどを潤しながら歓談し、名古屋の猛暑を吹き飛ばした。

8月定例役員会の後に
夏恒例のビアパーティー
愛機工青年部 役員会ではキャンプの報告

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、8月24日午後7時より名古屋市中村区の贔屓屋名駅店で、部員ら約30名が参加してビアパーティーを開催した。
 司会進行を藤岡氏(出石)が務め、冒頭、森部長が「キャンプも新しい企画などを盛り込みながら盛況のうちに終了したとの報告を、先ほど開かれた役員会で聞きました。参加人員は160数名とのことでしたが、もっと組合員や賛助会員に呼び掛けると、さらに楽しいキャンプができると感じております。また、明日の8月25日から野球が始まります。今年は、6月に前大会が終わって、すぐの開催となっております。皆様には休みを返上しての参加となりますが、ご協力のほどお願い申し上げます」と挨拶し、力強く乾杯の音頭をとった。
 参加者は冷えたビール片手に楽しく語り合い、ゲームなどの催しで盛り上がった。
 【8月定例役員会】
 ビアパーティーに先立って同日午後6時30分から開かれた役員会では、東爪総務幹事長(マルマン商事)の司会進行の下、はじめにキャンプの報告が野村キャンプ担当幹事(ミズタニ機販)より行われた。
 第33回キャンプの集いは、7月28〜29日に開催され、時折雷鳴も響いたが、おおむね終日良い天気に恵まれた中で行うことができた。参加人数は162名。バンガローは大が30棟。当日のプログラムはすべて順調に実施でき、今回初めての試みであった屋台コーナーも、完売して大好評だったと報告された。併せて、キャンプの収支報告があり承認された。
 野村幹事は「今回、大口の参加者が二社ほど日程の都合で参加できなかったが、昨年並みの規模で行うことができたのも、青年部員の方々が集客に努力していただいたお蔭」と感謝の言葉を述べ、8月8日に開催した厚生部員による反省会で出された、プログラムやイベント、ゴミに関する反省点なども報告した。次回のキャンプは平成25年8月3〜4日。
 講演会については、小関講演担当幹事(山下機械)より、11月に開催予定で詳細については調整中、と現況が報告された。次回の九月役員会で詳細が発表される予定。
 野球大会については、丹羽野球担当幹事(杉本商事)より、8月25日に愛知県一宮総合運動場で第72回大会が開幕する旨が伝えられた。手伝いの予定表が発表され、協力が呼び掛けられた。
 その他の件では、荒木レクリエーション担当幹事(NaITO)より、来年の2月2日にレクリエーションを予定、内容については120名規模で「吉本新喜劇」(なんばグランド花月)の鑑賞を予定していると報告され、承認された。

納涼ビアパーティーに
89名が参加して暑気払い
三重県機械工具商組合 プラトンホテル四日市で開催

 三重県機械工具商組合(理事長=中村信通氏・ナック社長)は8月24日午後6時30分より、三重県四日市市のプラトンホテル四日市にて納涼ビアパーティーを開催し、会員・賛助会員ら89名が参加して親睦を図った。
 能登谷理事(能登谷商店相談役)の司会進行で開会し、中村理事長が挨拶を行った。
 中村理事長は出席者に御礼を述べた後、「今回のビアパーティーは、担当幹事の能登谷理事様に、人数集めや、メーカー様へのビンゴゲーム大会用景品協賛のお願いなど、大変ご尽力いただきまして、開催することができました」と感謝の意を表した。そして「皆様の会社のご発展とご健康をご祈念申し上げます」と締め括った。
 続いてトラスコ中山の土屋四日市支店長の力強い発声で乾杯した。
 途中、三菱マテリアルツールズの黒田課長司会による、会員メーカー景品協賛のビンゴゲーム大会で大いに盛り上がる中、三重日立の打田取締役第二営業本部長の中締めで散会した。

第72回親善野球大会開幕
愛機工 今大会には34チームが参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の第72回親善野球大会が8月25日、愛知県一宮総合運動場の野球場で開幕した。福利厚生部(部長=長村義康氏・長村商店社長)主管。前回大会が震災の影響で今年度にまでずれ込んだため四か月遅れの始まりとなった。
 開会式は山崎事務局長の司会進行のもと、冒頭、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)が「秋晴れの空のもと、第72回愛機工組合親善野球大会がこうして開会を迎えました。大変喜ばしく思います。昨年は震災の影響で約半年遅れて、昨年の大会が、つい6月に幕を閉じました。それから約一か月半での開催となりました。希望としては、年内に優勝チームを決めたいと思います。今大会は参加34チームがAゾーン・Bゾーンに分かれて、それぞれのトップを目指して皆さん頑張っていただけることと存じます。まだまだ夏の日差しが強く、体には十分注意され、怪我のないように大会を進めてくださいますようにお願いします。今年も軟式野球連盟の審判の方々、それから福利厚生部、青年部、各方面の方々の多大なるご協力を得て野球大会を開催しております。是非皆さん、持てる力を発揮して楽しく大会を進めてください。第72回という、大変長い歴史を持っている野球大会です。先日終わりました高校野球の94回(夏の大会)には及びませんが、春と秋の年2回開催していた時期もあったと聞き及んでいます。是非、今後ともこの野球大会が素晴らしい大会として続いていきますように願うとともに、皆様のご健闘をお祈りいたします」と挨拶。
 続いて、福利厚生部の野崎副部長(常磐精機社長)が「私の方からは、三つお願いがございます。一つ目は、当たり前のことですが、マナー・ルールは守っていきましょう。その中に挨拶も含まれております。元気にやっていきたいと存じます。もう一つは、怪我に注意していただきたい。あくまでも皆さんはお仕事がメインですから、怪我のないように事前のストレッチ、アフターケアをして、熱中症にも気を付けてください。最後に、感謝の気持ちを大事にいきましょう。審判の皆さん、組合理事の皆さん、青年部の方々は、休みを返上して皆様のためにスムーズな運営ができるよう駆けつけておりますので、皆で頑張って作り上げる野球大会にしていきたいと存じます。それでは頑張ってください」と述べた。
 このあと、水谷副理事長がピッチャー、野崎副部長がキャッチャーを務めて始球式が行われた。
 大会3日目までの試合結果は右記の通り。
大会1日目
8月25日・一宮総合
■第1試合(Bゾーン)
ミツトヨ031201=7
カツヤマキカイ020002=4
[ホームラン]カツヤマキカイの土井選手
■第2試合(Aゾーン)
ユアサ商事01050=6
中央工機51105=12
■第3試合(Bゾーン)
落合010010=2
住友電気工業04100X=5
[ホームラン]住友電工の堀江選手、落合の後藤選手
■第4試合(Aゾーン)
ダイドー0020100=3
ミズタニ機販0000000=0
大会2日目
9月1日・稲永
■第1試合(Bゾーン)
ナスコム0000000=0
山善000103X=4
大会3日目
9月8日・一宮総合
■第1試合(Aゾーン)
ノダキ01200=3
東陽1225X=10
[ホームラン]東陽の鳥居選手
■第2試合(Bゾーン)
日研0003400=7
安藤0000110=2
■第3試合(Aゾーン)
井高064=10
モリタ000=0
■第4試合(Bゾーン)
三枝電機00311=5
ゼノー商事3102X=6

2012年10月14日(日) 2469
第29回管工機材・設備総合展
1万2524名が来場して成功裏に閉幕
愛知県管工機材商業協同組合 初の出品小間コンテストも開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=小川信氏・山信社長)主催による「第29回管工機材・設備総合展」が10月4日〜6日の3日間に渡って、名古屋市吹上ホールで盛大に開催され、施工・販売業者など1万2,524名が訪れ盛況を博した。今回は完全満小間となる130社が230小間に出展し、「暮らしと産業を支える管工機材〜来て、見て、知って〜」をテーマに、管工機材・設備機器の最新製品・技術を公開した。
 展示会は、4日の午前9時15分から、名古屋・大須から生まれたアイドルユニット「OS☆U」が歌と踊りで会場を盛り上げ、オープニングを飾った後、大藪実行委員長が開会宣言を行った。 
 続いて開会の挨拶を行った小川理事長は「1年前から準備をしてきまして、展示会を盛大に開催できたことは出品・関係各社様のご尽力の賜物です」と御礼を述べた。
 来賓を代表して、名古屋市中小企業振興センターの大野壽久主幹が河村たかし名古屋市長の祝辞を代読し、全国管工機材商業連合会会長の一瀬克彦氏(一ノ瀬社長)が祝辞を述べ、続いて出品者を代表してキッツ社長の堀田康之氏が展示出品にあたっての意気込みを披露した後、テープカットが行われた。
 今回初の試みとして「出品小間コンテスト」が開催された。展示会実行委員らによる投票の結果、受賞した10社には、出品者や展示会実行委員らが参加した開催記念パーティーでトロフィーが贈られた。
 また、期間中に8社が開催したセミナーでは、用意した50席が埋まるほど盛況なセミナーもあり、参加者は熱心に耳を傾けていた。
 来場数は、前回(1万2,359名)をやや上回った。今回は初日からまとまって来場者が押し寄せ、開幕直後から会場内は熱気に包まれた。
 展示会終了後に、組合が出品者に行ったアンケートでは、「例年になく非常に明るい雰囲気で各ブースに活気があった」や、「全体として来場者も多数で成果があった」(いずれもレギュラー出品者)、また初出品者から「来場者の多さに驚いた」という声が寄せられた。
 また小間サイズの変更についての質問には、「他の展示会との兼ね合いもあり、サイズ統一はよかった」という回答が見られた。
 会場内では、「省施工」「メンテナンス向上」「災害対策用」「省エネ」「軽量化」をキーワードにした管工機材・設備機器がアピールされていた。
 大藪実行委員長(大清社長は、展示会が無事に終了したことを受け「第29回管工機材・設備総合展では、3日間ご協力いただきまして誠にありがとうございました。天候にも恵まれ、大きなトラブルもなく無事終了致しました。今回は小間のサイズの拡大、会場レイアウトのワンウェイ化と新しい試みをさせていただきました。出品メーカーの皆様には変更点を含めたアンケートを行い、次回に繋げていきます」とコメントした。

管機連加盟組合で初の実績
岐阜県管工機材商組合 災害時の資材提供に関する協定を調印

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)は、災害発生時における防災ネットワークを一層強化するため、岐阜県管設備工業協同組合(理事長=荒川晶一氏・戸島工業社長と、「災害時における復旧資材の提供に関する協定」を、9月26日の午前11時より、岐阜県祈年町の岐阜県管設備会館において調印した。
 調印式には森嶋理事長と廣瀬副理事長(瓶由社長)、事務局の加藤氏(大東常務)の3名と、荒川理事長はじめ関係役員5名が出席した。
 協定内容は、地震、水害、その他の災害の発生により被災した水道施設の応急復旧に要する資材について、岐阜県管工機材商組合の組合員事業所が保有する「上水道材料・工具類」を、県管設備組合及び組合傘下の企業に提供することにより、被害の拡大防止と被災施設等の早期復旧を図ることを目的とするもの。協定締結期間は1年間で、以降1年ごとに更新する。
 今回の締結により、岐阜県での災害時の備えが一層強化されることになった。岐阜県管工機材商組合は、岐阜県での災害時に地域の情勢に見合った資材提供が全面的に行える。
 各市町村の工事店組合は、災害時に、岐阜県管工機材商組合に加盟する22社の最寄りの県内事業所に連絡をして要請すれば、直接資材提供が受けられる。
 県管設備組合は、これまでに、岐阜県と平成15年1月に「災害時における応急復旧の応援に関する協定」を締結し、災害時において県との連絡体制を整備した。その後、災害時にレンタル機材(建設機械)の提供が行われるようにするため、平成24年3月には、キャタピラーウエストジャパンとの「災害時におけるレンタル機材の提供に関する協定」を締結している。
 協定書に調印後、挨拶に立った岐阜県管工機材商組合の森嶋理事長は、「全国管工機材商業連合会(管機連)に加盟する管工機材商組合13社の中で、災害協定を締結したのは、初めてでございます。我々は資材提供を行い、地元の災害は、まず地元の業者で対応できるように、協定を活かし、災害時において万全の対策をしたい」と述べた。今後、組合賛助会員であるメーカーに協力を呼びかける。

軽量化のための塑性加工技術について
『国際フォーラム2012』
TECH Biz EXPO2012プレイベント

 名古屋国際見本市委員会は、「第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜」のプレイベント第2弾として、「これからの自動車産業とものづくりを考える〜ドイツ、中国、日本の部材軽量化のための塑性加工技術〜」をテーマにした国際フォーラム2012を、9月13日午後1時より名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館メインホールにおいて開催し、当初の予定を大きく上回る408名が聴講した。
 開会にあたり、主催者を代表して名古屋国際見本市委員会理事の西部名古屋産業振興公社理事長が挨拶し「本日は、第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜のプレイベント、国際フォーラムにおいでいただき誠にありがとうございます。リーマンショック後の世界経済の大きな変化の中で、東アジア諸国が競争力を強めており、製造技術も大きく向上してきており、わが国の製造業は、現下の危機を乗り切るため、過去の成功体験にとらわれることなく、現在起きている変化の本質を見つめ、大きく戦略転換を図る英断が必要な時期ではないかと感じております。グローバル化の中で、わが国の製造業の高い生産力、技術力を生かして、環境対策、省エネルギー化と共に高付加価値の製品にシフトし、熾烈な国際競争と対峙することが必要ではないかと考えられます。近年、世界の人口増加率が減少する中で、自動車保有率の増加率は年々伸び続けております。自動車は人々に多くの利便性と多様な魅力を提供してきましたが、その一方で地球環境への負荷を軽減することが大きな課題となっており、軽量化は燃料の消費を軽減するため極めて重要な技術であり、現行の自動車の性能を維持しつつ、軽量化に向けた技術や材料の工夫が求められております。こうした背景のもと、モビリティの電動化、軽量化、効率化及び、光加工技術をメインテーマに、名古屋国際見本市委員会の主催で本年11月28日に開催されますTECH Biz EXPO 2012は、当地域の高い技術力を国内外に発信し、併せて技術情報の収集の場として活用いただき、新たなビジネスチャンスや新分野への展開、市場開拓を図るきっかけの場と期待しております。展示会では次世代自動車に関わる企画として、関係団体や大学・研究機関と連携し高度な技術セミナーやカンファレンスを開催すると共に、今回は経済産業省中部経済産業局と共催で、次世代自動車関連事業を域内外に向けて一体的に発信するため、次世代モビリティ国際フォーラム2012を同時開催させていただく予定です。本日はプレイベント、国際フォーラム2012『これからの自動車産業とものづくりを考える〜ドイツ、中国、日本の部材軽量化のための塑性加工技術〜』を開催させていただきますが、海外の専門家から各国の技術の状況をお聞きし、わが国の技術状況と比較し、これからのものづくり技術の発展高度化と合わせて、グローバル化の対応の参考になる話がお聞きできると考えております」と述べた。
 続いて、共催者を代表して大橋経済産業省中部経済産業局地域経済部長が「本年11月に開催されますTECH Biz EXPO 2012と同時開催の、次世代モビリティ国際フォーラム2012は次世代モビリティ関連の新技術等を国内外に発信する貴重な機会と感じております。それに先駆けて行われる本日の講演は、これからの自動車産業とものづくりをテーマに、産官学の視点からご講演いただきます。中部地区八ヶ岳構想を推進しており、その中で次世代自動車産業は極めて重要と位置付けております。次世代自動車はこれまでの自動車に比べ環境負荷の低減を目指すもので、さらに利便性の確保を両立するうえでは、自動車の軽量化が欠かせないところです。今回は、日本の自動車メーカーの最新の技術動向と共に、ドイツの最先端加工技術や中国の現況をご紹介いただき、軽量化に向けて取り組んでいくための貴重な機会となると考えております」と挨拶。
 講演後の総合討論で座長を務める、石川名古屋大学大学院工学研究科教授は「本日は、400名を超えるご参加をいただいております。自動車分野がこの先、何をしたら良いのかということに、色々なところで関心があるのかと感じております。自動車自身もパワーソースも含めて変革して行く過渡期であるとの感じがあります。この時期に、この様な講演会ができることは良かったと思っております。名古屋大学にもグリーンモビリティ連携研究センターを立ち上げて、次世代自動車に何をすべきかの議論が始まっております」と挨拶し、このあと講演会に移った。
 講演テーマ(講師)は@テーラード半製品による低コスト軽量化技術(ダムルシュタット工科大学教授 Perter Groche氏)A中国における自動車部材精密成形技術の開発状況(上海交通大学教授 Zhen Zhao氏)Bトヨタ自動車のモノづくり革新と塑性加工技術の果たす役割(トヨタ自動車鍛圧・表改生技部部長 森下忠晃氏)C自動車の環境対策に求められる材料・塑性加工技術(日産自動車パワートレイン生産技術本部塑性加工エキスパートリーダー 藤川真一郎氏)。
 四講演の後、石川氏が座長となって質疑ならびに総合討論が行われた。
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 「第2回次世代ものづくり基盤技術産業展〜TECH Biz EXPO 2012〜」は名古屋国際見本市委員会が主催して、本年11月28日〜30日の3日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。
 開催テーマは@モビリティ(次世代自動車)の「電動化」A車体・部材の「軽量化」Bエネルギーの「効率化」Cレーザー、フォトンなど「光加工技術」。

震災復興需要の盛り上がり不鮮明
船舶向けの減少も続く
日本鋳鍛鋼会 8月の鋳鋼・鍛鋼生産実績

 日本鋳鍛鋼会が9月28日に発表した、鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同18工場)の平成24年8月分生産実績によると、8月の生産は、鋳鋼が前年同月比9.4%減の1万5,240トンとなり、三カ月連続のマイナスとなった。鍛鋼は同6.2%減の4万5,893トンとなり、2カ月連続で前年を下回った。
 前月比では、8月は大型連休により生産日数が減少したため、鋳鋼14.5%減、鍛鋼14.5%減とそれぞれ2桁のマイナスとなった。
 同会によると、鋳鋼の生産は、牽引してきた土木建設・鉱山機械向けが2カ月ぶりに前年実績を割り大きく落ち込むなど、建設機械市場動向の影響が大きい。その他では、鋳鋼管、破砕機・摩砕機・選別機向けが2カ月連続で前年実績を上回ったが、震災復興需要の盛り上がりは鮮明ではない。発電用機器は、2カ月ぶりにプラスとなり、順調に回復している。
 鍛鋼については、堅調に推移している自動車向けが中心で、土木建設・鉱山機械向けがプラスとなった。しかし、前月に引き続きロールや型用鋼などの主要機種が前年割れとなり、加えて発電用機器もマイナスで、全体的に落ち込んだ。
 また、鋳鋼・鍛鋼同様に、船舶向けの落ち込みは継続している。落ち込み幅が8月は特に大きかったとしている。

電力使用量を50%ダウン
省エネ型破集袋機発売
NED 簡素化しコスト削減を可能に

 大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー(社長=力身総一郎氏、本社=大阪市西区立売堀2-5-12)は、節電・CO2削減に対応した省エネ型破集袋機ST―5型を開発、9月20日に販売を開始した。
 同社は1995年7月、ゴミの減量化、資源再利用といった時代の要請に応じて破集袋機一号機を納入。その後、改良・改善を重ねて、現在370台(自治体=108台・66%、民間=55台・34%)と業界=1の納入実績を誇っている。
 今回発売の破集袋機は、自治体の分別収集の徹底の効果もあって、機械を簡素化しコストダウンを可能にした。
 価格は1台800万円(コンベア投入式標準タイプ【写真】で、大容量ホッパー、脚部、運賃、据付、試運転の費用は含まず)。月2台を販売目標に年間売上約2億円を見込んでいる。
【ST―5型の特長】
@コンパクト化を実現。機械全体の大きさを短くすることにより重量を30%低減した。
A電力使用量およびCO2発生量について従来機より50%ダウンを実現した。
B使用機器の見直し・改善により40%の価格低減を実現した。
【ST―5型の仕様】
▽処理対象物=ペットボトルおよび缶(缶、ビン、ペットボトル、紙コップの混合物も可)
▽処理能力=50リュウベ/h
▽外型寸法=幅1,400×長さ3,000×高さ1,850mm
▽総動力=4.1kw×4P
▽機械重量=約2.5トン
▽破袋・集袋率=破袋率九五%以上、集袋率95%以上(混合物処理の場合、破袋率85%、集袋率80%になる)

コスト競争に勝ち抜く
「第4回WorkNC研究会」
オーエスジーとセスクワの共催

 切削工具メーカー大手のオーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)と加工現場でも簡単に使えるAutomatic CAD/CAMシステム WorkNCを開発販売するセスクワ(社長=ブルーノ・マルコ氏、本社=東京都港区)の共同研究会、『第4回WorkNC研究会(WorkNC Lab.4)』が9月14日、オーエスジーグローバルテクノロジーセンターで開催され、エンドユーザー120名が参加した。
 この研究会は新しい加工方法を紹介、提案する会として2008年にスタートし、毎年1回セミナーを開いている。第1回は08年にオーエスジーグローバルテクノロジーセンターで、第2回は09年に牧野フライス製作所で、第3回は10年のJIMTOF期間中および11年の福岡モノづくリフェア期間中に開催し、過去4回のセミナーで延ベ350名以上が聴講した実績をもつ。
 今回は、オーエスジー、セスクワの共催に加えて、MSTコーポレーション、日立金属が協賛として加わり、さらにパワーアップした形で開催された。“コスト競争に勝ち抜く=生産コストを下げていかに受注増に繋げるか”をテーマに5軸加工機、モデルには形状加工とスライドコアをイメージし、工具・CAMだけではなく割出を使用した段取り短縮、またいかに効率よくフライス、タップ、ドリルを使って生産コストを下げるかを考慮したセミナー内容で、実務に即した情報を実感できる実践的なセミナーとなった。
 セミナー終了後、会場となったオーエスジーグローバルテクノロジーセンターでデモ加工が行われ、「HERMLE C30」によるサンプル同時5軸加工の実演を見学した。

市場最大クラスの重工業・産廃業向け
大型搭乗式スイーパー発売
ケルヒャージャパン『KM170/600RD』

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡大和町松坂平3-2)は、市場最大クラスの重工業・産廃業向け大型搭乗式スイーパー「KM170/600RD」を10月15日に発売する。
 「KM170/600RD」は、重工業・産廃業界で求められるヘビーデューティ仕様で、かつ市場最大クラスとなる大型搭乗式スイーパー。これまで同社の最大機種であった「KM150/500RD」と比べ、回収率が20%もアップし市場最大クラスの600Lのコンテナ容量を誇る。また、最小回転半径は左2.5m、右3mと小回りが利く。
 同製品は、「KM150/500RD」「KM130/300RD」に続き3種目のインダストリアルスイーパーとなる。これらの機種同様、肉厚のスチール製ボディとコンテナ、悪路や金属片を踏んでもパンクしないタイヤ、粉塵や鉄粉が舞う中でもエンジンを保護する独自のプレフィルターを吸気口に採用する等、過酷な環境下でも耐えられる重装備を実現。掻き落としタイプのフィルター清掃機能で、吸い込んだ大量の鉄粉や粉塵による目詰まりを防ぎ、吸引力を保つ。また大好評の、扱いがシンプルなダイヤル操作も同様に搭載している。
 同製品の主な使用シーンは、工場(鉄鋼・造船・製鉄・鋳造・鍛造等)での敷地内外における路面での粉塵や鉄粉等の回収、産廃リサイクル工場内で漏れ落ちた廃棄物や粉砕物の回収、港湾のバラ積み船積み込み場所でこぼれた原料や金属片・木片の回収、建設現場でのアスファルト・砂塵・コンクリ粉塵の回収等を想定している。価格は990万円(税込み1,039万5,000円)。
 同機種を含め3機種のラインナップ拡充により、重工業や産廃業へのさらなる拡販を目指す。

70周年に向け3つの改革を実施
創業65周年式典を開催
米津物産 仕入先等200余名集う

 米津物産(名古屋市南区明治・代表取締役社長=鈴木章夫氏)は、今年3月をもって創業65周年を迎えたとして、9月26日午後4時より、名古屋市中区栄のヒルトン名古屋を会場に「創業65周年記念式典」を開催した。仕入先、商社、社員等200余名が出席して65周年を盛大に祝う中、社会貢献活動に取り組む2つの団体に寄付金が贈呈された他、永年勤続社員表彰式も行い、社員29名が表彰された。
 式典は、米津物産専務取締役中川邦比古氏が司会を務め、米津東部代表取締役社長尾崎行広氏の開式の辞で始まった。
 冒頭挨拶に臨んだ鈴木社長は、「創業65周年の中には、幾多の変動がありましたが、元気で安定した企業として、65周年を迎えられましたことは、ひとえに皆様のお陰と感謝申し上げます」と御礼を述べた。
 その上で、70周年に向かって、「付加価値の高い仕事」、「経営層の世代交代」、「営業物流体制の構築」の3つの改革を実行しつつあり、水道工事店と共に今後も共存していくことを強調した。
 昨年から進めている更に付加価値の高い四つの仕事への具体的な取組みとして、@TOTOエンジニアリングと協業してリフォームまるごと受注。Aトヨタ自動車に塗料を納入している江口巌商店塗装部との協業で、外装まるごと受注。B水道本管の工事請負。米津物産が役所の入札メンバーにはならないが、水道工事店の難しい仕事を手助けするため、技術者も揃えた工事部の立ち上げ。C積水化学工業とバリューチェーンビジネスを新しく展開し、商材の拡販を図る、を説明した。
 営業物流体制の構築について鈴木社長は、「グループの目標である中部三県でお客様がどこで仕事をされても30分以内にデリバリーの出来る物流体制を構築します」と明言し、所信を踏まえた挨拶を述べた。
 続いて、贈呈式が行われた。NPO法人ホープインターナショナル開発機構の村瀬明男名古屋ディナー副実行委員長と、名古屋工業大学大学院産業戦略工学専攻の専攻長・教授・工学博士である小竹暢隆氏に、研究活動への寄付金が贈られた。 
 永年勤続社員表彰式では、永年勤続社員29名を代表して、柘植嘉成氏(中津川支店)に、鈴木社長より表彰状と記念品が贈られ、伊藤慎一氏(名古屋支店)が「先人の築いた礎を基に、輝かしい未来に向けて今後益々精進努力をすることをお誓い申し上げます」と、謝辞を述べた。
 次いで、来賓祝辞に移り、TOTO代表取締役社長張本邦雄氏が「鈴木社長とは、8年前にお会いしましたが、理のあることを整然とおっしゃるので、私どもは真剣に受け止めなければならないというのが第一印象でした。それが3年前から、私どもに文句を言われない。鈴木社長によって我々が育て上げられたということで、大変感謝申し上げたい。鈴木社長は平成18年に分社化をされ、革新的な活動に前向きに取り組んでこられた。この間、リーマンショックや、株価の大暴落、自然災害と激動の5年間でしたが、着実に地盤を固められ、それを実践された社員に敬意を表します。今後の五年間で新しい取組みを実施され、お客様と発展されることを確信致しました」と、祝辞を述べた。
 祝辞の後は、米津物産取締役鈴木克利氏が祝電披露を行い、米津西部代表取締役社長伊澤修氏の閉式の言葉で式典を終え、祝宴に移った。
 祝宴では、米津物産取締役会長の米津長治氏のお礼の言葉に引き続いて、栗本鐵工所の代表取締役社長福井秀明氏の祝辞、岡谷鋼機代表取締役社長岡谷篤一氏の乾杯音頭で祝宴に移り、終始和やかに歓談に興じ、積水化学工業取締役専務執行役員の高見浩三氏の中締めで、盛宴のうちにお開きとした。

全国の製作所から選出の11名が参加
名古屋会場で「精密仕上げ」を実施
三菱電機グループ 第35回技能競技大会

 三菱電機は、同社グループ内の「技能の伝承と技術巣移住の向上」「技能尊重風土の醸成」「トップレベルの技能者育成」を目的に1977年から毎年、『三菱電機グループ技能競技会』を開催してきており、今年で35回を数える。
 まずは各事業所・製作所ごとに予選を実施、今回は2,370名が参加し、今年4月から各所で競技が行われてきた。
 そこを優秀な成績で勝ち残った97名が、精密仕上げ・配電盤組み立て・金属塗装・フライス盤・NCフライス盤・構造物・電子機器組み立て・機器組み立て・メカトロニクスの九職種で日頃の腕を競う。
 その全国大会の皮切りとして10月2〜4日、名古屋製作所で精密仕上げの競技が実施され、20歳から38歳の6名が参加した。
 課題はスリ―ダイヤをモチーフに、複数の異なった金属材料から5部品を弓鋸で切り出し、ヤスリで高精度に加工後、組み上げるもの。これらはすべて手作業で行い、組み立てた完成品には部品同士を打ち込み、固定しなければならない部分と、スライドさせなければならない部分があり、各部品の寸法精度・平面度、テーパ角度を実現する為のヤスリの選択(約20本)から仕上げの測定まで、総合的な技能が求められる。
 精密仕上げ部門の全国大会に続き、9職種の競技が各製作所で行われ、12月には優勝者を招いての顕彰式が本社で開催される。
 この技能競技全国大会は国内の社員、グループ企業社員が対象だが、グローバル展開を進める同社では国内だけでなく海外生産拠点からも優秀な選手を募り、グローバル協議会を実施している。技能競技会では学科試験も併用されるため海外組はオープン参加の形だが、球技職種によっては海外勢の優勝者も出てきているとのこと。

「止水A‐リング」販売好調
秋の需要期に向けて拡販策!
アカギ 月ベースで3倍超え(平成24年度8月迄実績)発売初年度売上実績比

 配管支持金具等、建築設備資材メーカーのアカギ(社長=渋谷宏明氏・本社=東京都中央区新富1-19-2)では、昨年(平成23年)1月に新製品として売り出した『止水A‐リング』の売上が好調だ。
 発売当初から同製品の専用カタログ・製品サンプル・取扱資料などを駆使し、市場の認知度を上げるための徹底したPR作戦を展開した。その成果として新たな設備業種・流通・市場等の開拓に繋がったという。
 発売初年度(平成23年)1年間の売上実績に対して、平成24年度8月までの実績は、月ベースで比較すると3倍を超えている。だからといって初年度の数字が特に低かった訳ではない。東日本大震災の影響は否めないが、昨年3月ころから徐々に需要が高まり、発売当初の予想をはるかに上回る動きがあった。そのため昨年夏以降に生産効率を上げる体制をとり、今期はさらに大幅な増産を可能にしている。
 アカギでは『止水A‐リング』を秋の需要期に向けた「販売強化月間商品」に指定して強化販売を実施する。期間は平成24年11月30日まで、同社のグループ全営業マンが、全力を上げて拡販する。
《止水A‐リングの特徴》
 止水A‐リングは、水膨張(膨潤)ゴムと補強ゴムを組み合わせてリング状にしたもので、地中梁等のスリーブ管にはめ込んで使用する。特徴は膨潤ゴム部が、外部から浸入する水滴を吸収して膨張する。
 膨潤ゴムの膨張率は約3倍になるように設定されており、ゴムの水膨張圧力で安定した止水効果が得られる。またリングの形状がスリーブ管の外形(50φ〜400φ)に、それぞれ合わせて設計されているので、スリーブ管にはめ込むだけで簡単に装着が完了する。
 従来の止水材作業に比べて、寸法取り・切断・調整・貼り付けなどの手間が一切かからず、著しく作業効率を上げることが評判を呼んでいる。

『生き残る機械工具商社になるために』
林正人氏を講師に勉強会
岐阜県機械金属商協組 組合員ら30名が参加

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=関谷治頼氏・岐阜機械商事社長)は9月18日午後6時より、岐阜市柳ケ瀬通のホテルグランヴェール岐山において「生き残る機械工具商社になるための勉強会」を開催し、組合員ら30名が参加した。この勉強会は、岐阜県中小企業団体中央会の組合等活動支援事業として行われたもので、講師を広島商事社長の林正人氏が務めた。
 担当の高橋理事(澤商社長)の司会進行の下、冒頭、関谷理事長が挨拶で「本日は『生き残る機械工具商社になるために』をテーマに勉強会を開催いたします。昨今、刃物など消耗品の一部は、ネット通販といった、今までとは違った形で取引されている。被害は出ていないと仰られる企業もあるかとは存じますが、現実を見ると、水面下でかなり行われているのが実情です。ネット通販は安いというイメージがありますが、実際にはそんなに安くはなく、我々が販売している価格が安い場合も多々あります。利便性でユーザーがネットを通じて発注をするというケースが増えている。その様な中で、地域密着型の機械工具商社が今後どのようにそれらに対抗していくか、どの様に対応していったらよいか、これを探る勉強会になればと企画しました」と趣旨を説明。このあと勉強会に移った。
 講師の林氏は、我々を取り巻く環境には外部環境、事業環境、内部環境の三つがあるとし、外部環境の人口減少、国内市場の縮小といったものは変えようがない。事業環境も、大企業は変えられるが、中小企業には無理であり、内部環境だけが我々中小企業に変えられる唯一のものと話し、自分の会社を分析し直す必要性を説いた。
 @何を売るのか?A誰に売るのか?Bキャッシュフローを如何に確保するのか?を見て、SWOT(S=強みStrength、W=弱みWeakness、O=機会Opportunity、T=脅威Threat)分析をすることの大切さを、海外事情も織り交ぜながら紹介し、参加者は熱心に聞き入っていた。
 勉強会のあと開かれた懇親会には林氏も同席し、ここでも意見交換が行われた。
【講師プロフィール】
 林正人氏
 広島商事社長、愛知県機械工具商業協同組合理事・経営対策部長。
 1952年生まれ。74年に大阪府立大学経済学部卒業後、同年日商岩井(現双実)に入社。82年に広島商事入社、91年に同社社長、2011年中国上海に現地法人を設立。

取引先ら24組96名が参加
鬼頭憲昭氏(鬼頭鉄工所)が優勝
利進会 第13回ゴルフコンペ

 機械工具商社の服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町三正六歩23)は9月8日、鈴鹿カンツリークラブ(三重県津市芸濃町)において「第13回利進会ゴルフコンペ」を開催し、同社の取引先ら24組96名が参加して親睦を深めた。
 当日は、午前8時より中コース・西コースのアウト・インから同時にスタートし、日頃の腕前を競った結果、鬼頭憲昭氏(鬼頭鉄工所)がN70.6で見事優勝した。
 パーティーと表彰式は浅野業務課長の司会で進められ、冒頭、服部社長がコンペの参加と日頃の愛顧・支援に対してお礼を述べた後、「利進会は、私どもの会長の服部利一郎が企画を立てて、年に一度開催させていただいております。お陰様で、皆様のご支援、ご協力により、服部商会も今年で37年になります。改めまして感謝申し上げます。3年後には40周年を迎えます。厳しいご時世ではありますが、四十周年もこの様に皆様にお礼が申せますように、社員一同、一丸となり皆様に役立ちます服部商会として頑張ってまいる所存ですので、よろしくお願いいたします」と挨拶。また、服部社長は挨拶の中で40周年のイベントについて、海外での開催を望む声があることも披露した。
 ユーザーを代表して挨拶に立った扶桑工機の石川執行役員は「我々が日本で活躍できる、また海外に展開できるための、刃物、工具等、さまざまな面で我々を支えていただいている服部商会。色々と手助けや協力をしていただき、感謝しております」と述べた。
 取引商社を代表して梅村本店の梅村社長は「お客様に誠心誠意尽くすということを服部会長から教わりました。お客様の困っていることを迅速に敏感に察知し、依頼されたことだけではなく、よりより仕事をしていただくために全力で素早く取り組む。当たり前のことですが、これがなかなか難しい。服部商会の皆様は真剣に取り組んでおられる。その様な姿勢だからこそ、たくさんの服部商会のファンの方々がお集まりになられていることと存じます。次回の利進会にも、大勢の方がご参加されると思っております」
 また、メーカーを代表して明治機械製作所の廣田社長が「本日、会長と回らせていただき感銘したことがあります。私どもは会社のスローガンの一つに『感謝』を挙げております。会長も商品を買っていただくという感謝の気持ちを持っておられる。これは、私どもメーカーにとっても欠かしてはならないことだと痛感いたしました。この感謝の気持ちを持って製品づくりをしていきたい。この会が今後ともご隆盛でありますことを祈念いたします」と挨拶した。
 このあと順位発表が行われ豪華賞品が授与された。服部峰久専務の中締めで終了。
 帰りの際には、服部会長夫婦が前日に長野へ直接買い付けに行った「梨」が、お土産として参加者全員に手渡された。
 【上位入賞者】
(敬称略)
▽優勝=鬼頭憲昭(鬼頭鉄工所)N70.6H14.4
▽準優勝=中村理紀夫(やまわエンジニアリング)N71.8H19.2
▽第3位=島田淳(二村研磨工業所)N73.6H8.4
▽第4位=池田吉彦(タチバナ製作所)N74.2Hマイナス1.2
▽第5位=金森貴史(春日ゴム工業)N74.2H10.8
▽ベストグロス=池田吉彦 73

顧客や仕入先など190名が参加
絆!!「第13回ボウリング大会」
イトウ 今村俊弘氏(今村総合設備)が優勝

 イトウ(社長=伊藤辰之氏・本社=名古屋市北区)は、9月29日午後6時より、日頃の感謝を込め、設備店や工事店の顧客と仕入先を対象にした「絆!!第13回ボウリング大会」(大会幹事長=後藤営業主任)を、名古屋市千種区の星ヶ丘ボウルのフルレーンを貸し切って開催した。社員も参加して、総勢190余名が熱戦を繰り広げた。
 伊藤営業主任が司会進行を務め、テーマについてお客様との『絆』を今以上に深め発展していきたいと紹介し、挨拶に立った伊藤社長は日頃の愛顧に感謝の意を表した。続いて昨年度優勝者である伊奈勝利氏(スミ設備)が見事な投球で始球式を飾った。
 大会は男女混合個人戦での2ゲームトータルのピン数で競い、競技終了後は立食パーティーと表彰式が行われた。竹森営業社員の司会の下、結果が発表されると会場内から歓声が上がり、入賞者は伊藤社長から商品が手渡されると喜びの表情を見せていた。
 最後に都築営業課長が謝辞を述べ、大盛況の内に終了した。
 【入賞者】は次の通り。
▽優勝=今村俊弘氏(今村総合設備)408ピン
▽2位=伊藤豊子氏(イトウ)393ピン
▽3位=岡崎昌史氏(冨士総合設備)353ピン
▽4位=高橋一成氏(冨士総合設備)350ピン
▽5位=河合忠氏(イトウ)346ピン
▽ハイゲーム=今村俊弘氏 217ピン

新規取引につなげる
戦略的Web活用講座
アイル 製造業・加工業向け 名古屋で開催

 システムソリューションプロバイダのアイル(社長=岩本哲夫氏・本社=大阪市北区・東京都港区)は、9月21日に、名古屋商工会議所において、製造業・加工業向けWeb活用講座「新規取引につなげるインターネットの戦略的活用方法〜新たな取引先の開拓を目指して〜」を開催した。
 アイルは、製造加工業、卸小売業をはじめ業種・業態別に豊富な知識を持ち、精度の高いホームページ作成を行っている。また、運用だけではなく、顧客の事業分析コンサルティングやマーケティング戦略策定も行っている。
 講座では、BtoB(企業間取引)、BtoC(企業と消費者間取引)向けに、Webで効果的に集客して、新規の取引先を開拓する方法として、@Webで集客するための構造Aホームページ(以下HP)をどのように見せていくのかB問い合わせ結果の検証方法が紹介された。
 @について、問い合わせを多くするためには、HPへの流入を増やし、そこで訴求をして離脱を減らすことが基本。集め方と見せ方を工夫する。
 集め方については、誰を集めたいのかのターゲットを明確(業態、年商規模、経営者か担当者か)にする。
 AのHP上での見せ方について、ターゲットがどんなニーズを持ってWeb検索をするのかの仮説を立てる。それに基づき、自社のHPに、ターゲットにとって有益な情報を正確に表示する。とくに、他社と比較を明確にすることが重要。
 ターゲットがWebで検索するのは、QCD(品質、コスト、納期)面で、既存の取引先では出来ない時に探す傾向があるという。「HPからの問い合わせは小ロットや短納期の場合が多いと言われることがありますが、それが普通。わざわざ他の業者を探す理由を考えて仮説を立てる」(アイルの土居Webディレクター)と説明していた。
 HPの内容を充実させたら、次に行うのが集客。集客方法として、ヤフーやグーグルで検索した場合、上位表示するSEO(検索エンジン最適化)対策や、検索結果ページに有料で広告を掲載するリスティング広告の事例が紹介された。
 Bの結果の検証方法は、転換率という指標で効果測定できる。一般的にBtoB向けのHPに流入して、問い合わせまで至る率は一%と言われており、入り口まで見て離脱する率は40%程度。転換率を上げるためにアイルが手がけた各会社の成功事例が紹介された。
 参加した東栄超硬の坂井専務は、「金属加工業でWebを使って新たな引き合いを獲得したいと考えており、聴講して改めて、ターゲットを明確にすることが重要だということが参考になりました」と話していた。
 問い合わせはアイル0120-356-932まで。

二村忠則氏
二村機器社長

 イーグルブランドの精密機械工具メーカー、二村機器(名古屋市中村区)の社長、二村忠則氏が9月2日、病気療養中のところ薬石効無く永眠された。享年65歳。
 通夜が9月4日、葬儀・告別式は翌5日に二村家と同社の合同葬にて、イズモ葬祭セレモニーホール名古屋貴賓館でしめやかに営まれ、多くの親族や関係者らが氏の逝去を悼んだ。葬儀委員長は代理店会(ワシ会)会長の森田乾嗣氏(モリタ社長)、喪主は長男で同社常務(現社長)の二村忠宏氏。
 忠則氏は昨年春に病気が発覚してからも変わらず仕事を続けており、全国から駆けつけた参列者は突然の訃報に一様に驚いた様子だった。
 同氏は、二村機器の二代目として平成5年2月に社長に就任し社業の発展に努めてきた。また、一般社団法人日本工作機器工業会の理事として業界の発展にも尽力した。
 喪主の忠宏氏は会葬の御礼の挨拶で「父忠則は、楽しくなければ仕事ではない、馬鹿は真面目にやれ、と日頃話していました。約一年半の闘病生活でも、何ひとつそれを表に出さず元気に振る舞い、飲むなと言われた酒もこの六月まで飲んでいました。親父の、恥ずかしいことは見せまい、楽しくやろうよ、という姿勢を最後まで全うしたと思います」と話した。

一色泰司氏
一色機材前会長

 一色機材(社長=一色哲巳氏・本社=浜松市東区小池町871)の取締役前会長の一色泰司氏が、9月24日の午後10時5分に、薬石の効なく逝去された。享年78歳。
 会長の甥にあたる哲巳社長が葬儀委員長、会長のご子息である一色隆之専務取締役が喪主となり、浜松市住吉のイズモホール浜松・貴賓館において、通夜が9月26日午後6時30分より執り行われ、翌27日正午より、一色機材と一色家の合同葬が営まれた。
 親族はじめ業界関係者およそ千名が焼香に訪れて、故人の冥福を祈った。
 泰司氏は、早稲田大学卒業後、昭和33年の9月に兄である初代社長(一色社長の父)と兄弟で一色機材を設立して、会社の礎を築いた。昭和49年の1月に代表取締役社長に就任後は、経営手腕を発揮し、業績拡大を実現した。平成15年7月には代表取締役会長に就任し、55年の長きに渡り、社業の発展に尽力した。静岡県管工機材商業組合の理事長を4年務めて、業界の発展にも大きく貢献した。
 一色社長は「前会長は性格が温厚で一度会った人が必ずまた会いたいと思われる方でした。私どもにとってかけがえのない存在であっただけに、社員一同衝撃の中にありますが、これを乗り越え、一層信頼されるサービスに努めます」と式辞を述べた。
 金子管材の金子社長は、弔辞の中で会長との思い出を語り、故人を偲んだ。野末営業部長は、社員を代表して前会長に感謝と哀悼の意を表した。

優勝は団体・ツチハシAチーム
個人・岡本龍男氏(ハーモニー産業)
福井県機工商組合 ボウリング大会に78名が参加

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、9月27日の午後6時30分より、福井市大和田町のWAVE40(ウエーブ40)を会場に、会員と賛助会員24社から78名が参加して「親善ボウリング大会」を開催した。
 大会は、練習ボウルを投球し、2ゲームを行った。会場では大変賑やかな雰囲気の中でプレーが繰り広げられた。 
 競技終了後は、表彰式が行われ、団体戦はツチハシAチームが優勝を果たした。個人ではハーモニー産業の岡本龍男氏が355ピンで優勝を飾り表彰式に臨んだ。
 入賞者は次の皆さん。
【団体の部】(敬称略)
▽優勝=ツチハシAチーム(962ピン)
▽準優勝=みのる産業チーム(918ピン) 
▽3位=ハーモニー産業チーム(829ピン)
 【個人の部】(敬称略)
▽優勝=岡本龍男(ハーモニー産業)355ピン
▽準優勝=山田陽平(ツチハシ)354ピン
▽3位=藤井良(アイエフ産業)350ピン
▽ハイゲーム=岡本龍男211ピン

省エネ・省コスト商品を一堂に
受注額156億円、目標大きく上回る
中部グランドフェア2012

 ユアサ商事中部支社(支社長=長谷川勝照氏、住所=名古屋市名東区高社2-171)傘下の販売店でつくる、中部ユアサやまずみ会主催の「中部産業とくらしのグランドフェア2012」が9月21、22の両日、主催社83社(バス主催社含む)、出品メーカー307社の規模でポートメッセなごや第3展示館において開催された。受注額は156億円となり目標の140億円超えを達成。昨年実績より15%増加し景気の底堅さを窺わせる結果となった。来場者数は目標の9,800名には及ばなかったものの、昨年を上回る9,444名が会場を訪れた。
 今回は、キャンペーンテーマ「Cool Earth Challenge!(クールアースチャレンジ!)いま歩き出す、産業とくらしの新しいカタチへ」のもと、各社の新製品、新技術を一堂に展示。高まる変革ニーズに対し、省エネ・省コスト・節電に役立つ商品を幅広く展示し、ユアサグループの持つ「エコ・エンジニアリング機能(省エネノウハウ・設備提案・トータル施工)」を生かした、最適な省エネ・省コストプランをユーザーに提案した。
 開幕と同時に多くのユーザーが来場し、会場中央に設けられたエコテーマゾーンでは話題の再生可能エネルギーの太陽光発電や節電などの環境関連商品が注目を集めた。2日間とも好天に恵まれ、商談も活発に行われるなど活況を呈した。
 また、会期中に開催された「ビルのエネルギー管理システム(BEMS)による節電・省エネ対策セミナー」は、ユーザーの関心も高く聴講者はほぼ定員いっぱいとなり、好評だった。
 初日の午前9時20分よりポートメッセなごや交流センター1階広場で行われた開会式典では、はじめに中部ユアサやまずみ会を代表して小川会長(日本ベターリビング社長)が挨拶し、「今回、グランドフェアは第33回を迎えます。ここ数年、テーマとして環境問題解決を掲げております。本年はそのテーマのもと、最新の環境製品の展示を行っております。ユアサグループが持っておられる、省エネのノウハウや設備提案、トータル施工を付加し社会全体の変革のニーズに的確にお応えし、ご来場者様はじめ、出品メーカー様、そしてユアサ商事様と共に、この社会の変革に適合した新しいビジネスバリューを構築する展示会を目指すと伺っております。本年も、展示会中央部には、エコテーマゾーンが設置されております。このテーマゾーンでは、ワンストップでユーザー様のニーズにお応えするよう、省エネ、省コスト、そして節電に有効な商品の展示を行います。ご来場の皆様には目的の商品を一目でお分かりいただけるよう、エコテーマゾーンを中心として関連する部門毎の環境商品展示やNETIS(新技術情報提供システム)の案内のコーナーも設置されております。展示商品には、アイキャッチマークを付けるなどして、ビジュアル面でも工夫をされております。本日からの開催に合わせまして、私どもやまずみ会、ユアサ商事様、出品メーカー様と同行のPRや商品の説明会などの販促活動をしてまいりました。その集大成として、ご来場者様の目標9,800名、受注目標を140億円としました。達成に向けて、総力挙げて取り組む所存でございます」と決意を述べた。
 続いて、出品メーカー(中部ユアサ炭協会)を代表して鈴木リンナイ中部支社長が「この地域の産業は、自動車産業を含めて、ものづくりの地域です。最近の報道では、西三河を中心に若い方が住宅を買い求めている、土地の下げ止まりも出ているとのことでした。いよいよ回復の兆しかと思います。設備投資も順調に進んでいくだろうと思いますし、やはり産業の発展に伴い、私どもの住宅産業も密接な関係にあることは、充分に理解できるところであります。もう一つは、増税に対して、住宅産業にも駆け込み需要が予想されます。この地域はものづくりの会社が非常に多い。世界に商品、技術を提案する企業がたくさんあります。コストの面や環境についても関心のある企業様ばかりです。提案する商品がたくさんあり、積極的に進めてまいりたい。エコテーマゾーンに分かりやすく私どもの商品もピックアップしていただき、説明する場を作っていただきました。来場された方々に徹底的にご提案をし、商品をご購入していただき、真の省エネにつなげて行けるように全力を挙げて頑張ってまいります」と挨拶。
 佐藤ユアサ社長は「昨年は、東日本大震災の影響を受けて、東北のグランドフェアをやむなく中止しました。今年は東北も10月に開催いたします。関東、関西、中部、九州の全国五か所で開催いたします。これも偏に皆様方のご支援のお陰と感謝申し上げます。昨年は震災とタイの大洪水で日本の基幹産業に大きな影響を及ぼしたわけですが、私どもは、産業とくらしに貢献する商社を標榜しておりますので、本業を通じた日本の復興、復活への貢献にグループ一丸となって取り組んでいるところです。グランドフェアこそが日頃の提案活動の集大成の場と位置付けており、取引先様と共に2日間、全力で付加価値の高い商品の提案に邁進する所存です。7月1日からは、太陽光発電等の再生可能エネルギーの固定買い取り制度が始まり、ユーザー様への絶好の提案の機会ということにもなります。環境ビジネスを切り口に、出品メーカー様の幅広い省エネ、省コスト商品による環境ソリューションを提案したいと思います。また、本日の午後1時30分から、交流センター4階で節電対策として政府が推進しております『ビルエネルギーマネージメントシステム(BEMS)』を活用したセミナーも開催されます。それに加えて、ユーザー様のコントダウン要求、生活スタイルの多様化にお応えすべく、省エネ、省コスト対応の設備機械・機器、またバラエティーに富んだ住宅環境機器等、最新鋭の商品を幅広く展示してあります。弊社の社員は、皆様と一緒になり、受注の目標達成並びに新しい事業移転への支援のために、頑張ってまいります。83社の主催社の皆様には、是非、従来の事業領域の枠を超えた節電、省エネ、省コスト展示を活用し、商域の拡大を目指していただきたいと存じます。今回ご出品していただいております307社のメーカーの皆様には、この主催社様の熱意を余さず捉えていただき、新しい事業分野の開拓にお役立ていただければと考えております。三位一体となり目標を達成することを祈念しております」と挨拶した。

2012年10月21日(日) 2470号
JIMTOF2012特集
最新のものづくり技術が一堂に
世界22ヵ国・地域から816社が出展
生産加工分野の第一人者、中川威雄氏
の基調講演など併催イベントも充実

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催する、アジア最大級の工作機械見本市「JIMTOF2012(第26回日本国際工作機械見本市)」が11月1日(木)、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開幕する。会期は6日(火)までの6日間で、開催時間は午前9時から午後5時まで。
 JIMTOFは1962年に大阪で第1回が開催され、今回で26回目、発足50周年の節目を迎える。工作機械とその関連製品はあらゆる工業の基盤となる生産財であることから、世界有数の工作機械見本市に成長したJIMTOFは、工業立国・日本の技術水準を映す鏡として、国内外から高い関心を集めてきた。
 JIMTOF2012は「匠の技と先端技術の融合 “Mono―zukuri”innovation」をテーマに、世界22の国と地域から合計816社(直接出展=582社、間接出展=234社)が5,092小間に出展し(2012年10月2日現在)、前回展のJIMTOF2010を上回る規模で開催される。
 工作機械、鍛圧機械、工作機器、特殊鋼工具、超硬工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、制御装置及び関連ソフトウエア(CAD/CAM)等、広範囲の製品分野において出展各社の様々な最新の製品、技術を紹介。製造業で活用される世界最先端の技術を見られる展示会として注目され、世界各国から12万人の来場者が見込まれている。
 出展者による展示に加え、来場者の工作機械業界に対する高い関心に応えるため、多様なテーマの講演会やセミナー、企画展示なども展開。
 多くの来場者が予想される開催初日は、生産加工分野の第一人者であるファインテック代表取締役社長の中川威雄氏が、「中国最大の製造業『フォックスコン』」と題して基調講演を行う。さらに11月2日(金)には富士重工業常務執行役員の平川良夫氏が「スバルの運転支援システム『アイサイトVer .2』技術」を、5日(月)は大林組取締役兼専務執行役員技術本部長の三輪昭尚氏が「東京スカイツリーの建設〜世界一の高さへの挑戦〜」を、6日(火)は住友精密工業専務取締役の田岡良夫氏が「航空機産業から見た今後の製造業の在り方と住友精密工業の戦略」をテーマに、特別講演する。
 この他、11月5日(月)には、次世代の基幹産業として注目を集めている航空宇宙産業をテーマに、業界を牽引する4名の講師を招き、JIMTOF特別セミナーを実施。三菱重工業で長年ロケット開発に携わった鈴木博主幹技師が、宇宙産業の現状と展望について、航空宇宙工学の第一人者である東京大学大学院の鈴木真二教授が、グローバルな航空機市場における日本企業の現状と展望について、それぞれ講演する。
 また、米ボーイング社の最新鋭機「B―787」の内装品開発に携わったジャムコ技術部長の粕谷寿久氏が、その体験談や今後の展開について語るほか、欧州エアバス社の超大型機「A380」の開発者が、航空機の開発段階におけるカスタマイズマネジメントについて紹介する。
 学生向け企画として、ものづくりの魅力をわかりやすく紹介する「工作機械トップセミナー」(11月4日)や「学生のためのものづくり業界・企業研究プログラム」(11月6日)なども実施。会期中には、同会場内にて「第15回国際工作機械技術者会議(15th IMEC)」や出展各社が最先端の技術・ソリューションを発表するワークショップも同時開催される。
 企画展示コーナーでは、「町工場が冬季オリンピックの舞台でフェラーリに挑む。下町ボブスレー誕生物語」と題して、東京都大田区にある町工場の有志が開発した、試作1号機を展示。さらに、埼玉県ふじみ野市の澁谷工業で作られ、アトランタオリンピックから三大会連続で男子砲丸投げの金・銀・銅メダルを独占した「世界一の弾丸を作る匠の技」を紹介する。
 さらに会場では、JIMTOFの変遷と過去50年の日本の歴史をビジュアルとデータで視覚的に表現した、JIMTOF50周年記念展示も行われる。
 なお、参加に関しては事前に入場登録が必要。詳細は公式ウェブサイトwww.jimtof.orgで確認を。

愛知大会で大手通販の役員招聘
MECT2013出展募集を開始
愛機工 10月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の10月理事会が10月5日午後4時より東京第一ホテル錦で開催され、各議案審議と報告が行われた。2013年に愛知で開催される全機工連全国大会では、テーマ「機械工具商業界の将来を考える」のもと、文具大手通販アスクルの役員による基調講演を予定。展示会「メカトロテックジャパン(MECT)2013」は第1回実行委員会を開き出展募集を開始したことが報告された。
 理事会では、伊藤理事長の挨拶に続いて、尾張支部選出の木野理事(豊田商会社長)より辞意が表明されたことを受け、次点の近藤尚文氏(油傳商店社長)が理事に就任することを承認した。
 続いて各議案審議に移り、第1号議案=会員の増強活動について、事務局より倒産による組合員1社の脱退が報告され、承認された。
 第2号議案=社員戦力化事業については、林経営対策部長(広島商事社長)より報告された。経営者・管理者セミナー「ビジネスで結果の出るiPad活用術」(講師=佐波敬司シンクスデザイニングプロ社長)を8月7日午後6時〜7時30分に実施し、49名が受講した。
 今後の予定は、@日経・出前講座「日経の読み方・情報収集のコツを教えます」=10月5日(金)午後6時より東京第一ホテル錦にて。講師は今田光彦氏(日経メディアコーポレーション)、受講申込42名。日経新聞の主要なポイントとなる紙面の見方やビジネスに活用する情報収集のテクニックを紹介する。B「業界のM&Aの現状」=12月4日(火)に東京第一ホテル錦にて。講師は名南経営。中部地区(地元)の中小規模のM&Aの現状をはじめ好事例やリスク等を紹介する。
 社員研修予定は、@「ツール・エンジニア・スクール」=10月18日(木)〜20日(土)の3日間に中部ポリテクセンターで開催。講師は座学、実習ともにポリテクセンター指導員。受講者21名。A営業社員セミナー=各階層に分けテーマを決めて実施。講師は宇井克己氏(ナレッジ・プラクティス・コンサルティング)。若手社員向け「営業の基本を再認識するコース」を10月29日(月)に、中堅社員向け「中堅営業マンコース」を11月6日(火)に、管理職社員向け「営業管理職・部下育成コース」を12月7日(金)に開催する。時間はいずれも午後1時〜5時。会場は名古屋市工業研究所。B営業マンのビジネス数字=12月または来年1月に名古屋市工業研究所にて。営業幹部社員を対象に組合の林経営対策部長が講師を務める。
 その他、工場見学会を来年二月頃、昨年に引き続き実施する。訪問先(案)は、森精機製作所(伊賀)を予定している。
 第3号議案=人材開発委員会については、水谷委員長(組合副理事長、ミズタニ機販社長)より、当面はマニュアル作成に取り組み、第一段階として測定工具・切削工具に特化し各メーカーに資料提供を依頼して委員会で編集すると説明された。当初予定していた全国各組合へのアンケートについては、原案を見直し、人材教育に絞り教育への要望等、設問も簡素化する。実施は年内を予定している。
 前回の理事会で審議した名南経営が主催する名南ビジネスカレッジ(MBC)の特別会員に、組合として加入。これは、戦力化・人材育成委員会で試験的に採用を決めたもので、組合の負担を軽減するため受講者から受講料1,000円(1講座1名)を徴収する。募集方法は、6ヶ月毎にプログラムを組合員に配布し申込を受け付ける。申込多数の際は、会員企業の規模や先着順、受講回数等を考慮して委員会で受講者を決定する。
 第4号議案=2013年愛知大会については、伊藤理事長より、8月21日に井高の会議室で開催した第2回実行委員会の報告が行われた。要項としては、基調講演とパネルディスカッションを企画しているが、講演会では、文具通販業界の最大手「アスクル」の社長もしくは役員クラスに講師を依頼している。パネルディスカッションは、案として林経営対策部長がコーディネーターを務め、今後の機械工具業界について議論する。パネリストは、愛知組合もしくは中部ブロックのメンバーで構成する。その他、企画としては、関係業界の海外展開における現状調査と全機工連・委員会(IT・情報、調査・広報、人材開発)の報告を予定している。なお、講演会、講師依頼については、伊藤理事長と林経営対策部長が10月1日、アスクル本社を訪問し、趣旨を説明して講演を要請した。
 愛知大会は2013年10月22日(水)、名古屋マリオットアソシアホテルを会場として開催される。テーマは「機械工具商業界の将来を考える」。
 第5号議案=MECT2013については、高田実行委員長(組合副理事長、井高社長)より取り組み状況が報告された。MECT展(会期=2013年10月23日(水)〜26日(土)においては従来同様、事業部、卸商社を中心に実行委員会を設置し、第1回実行委員会を8月27日、東京第一ホテル錦において開催した。委員会では、出展者勧誘リストの確認と新規折衝先の提示を依頼した。出展の動向や具体的な小間数については次回委員会にて出展者の概要が判明する予定。出展者募集は10月1日より開始した。10月3日現在、申込は8社25小間。
 懸念されていたレゴランド建設(平面駐車場)に伴う会場施設の使用について、2013年展は1号館〜3号館および駐車場を従来通り使用する。
 第6号議案=組合野球大会については、長村福利厚生部長(長村商店社長)より報告された。大会は、第3日目を終え10試合(32試合中)を終了した。10月の日程は13日(土)一宮、20日(土)一宮、27日(土)稲永公園を予定している。10月の日程が予定通り進行すれば大会の年内終了の目処がつく。優勝戦は12月を想定している。
 第7号議案=組合親善ゴルフ大会については、引き続き長村福利厚生部長より、第39回親善ゴルフ大会を11月21日(水)、新南愛知カントリークラブにて開催することが諮られ、承認された。募集案内を発送する。
 第8号議案=自動車リース販売提携については、森田事業部長(モリタ社長)より、先に締結した自動車リース契約等の販売提携契約書が不明瞭なため、内容を見直し改めて「自動車リース契約等の販売提携覚書」を交わしたと報告された。大幅な変更はないが、修正点は@契約書→覚書A有効期限→継続取引の文言を追記B同種行為の禁止(同業他社との契約後一年間、契約をしない)→削除。
 第9号議案=部会報告は、次の通り。【総務部】組合および理事会の滞りのない運営を執り行う。【情報部】組合報秋号を10月に発行する予定。現在十月景況調査を実施中。【経営対策部】当面は、TEスクール、モチベーションアップセミナー等、社員教育を中心に取り組む。【事業部】9月28日、事務局にて事業部会を開き、自動車リース覚書の内容を確認するとともに、新規事業の取り組みについて意見を交わした。提言では@組合員が保有する会員制の保養所Aカーシェアリングの取次B共同購入Cネット販売D共同配送Eビジネスソフトの斡旋など。自由な発想で斬新な意見が寄せられ、実務では課題もあるが、趣旨は事務局業務に支障をきたさない手数料等の収入増を目的とする。今後も新規事業については検討を重ね具体化する。【青年部】ビアパーティを8月24日、居酒屋「贔屓屋」にて開催した。当面の行事は、11月21日(水)に講演会を開催する。【福利厚生部】第72回野球大会の年内終了を目指す。ゴルフ大会の準備に合わせ部会を11月に開催する。
 次回理事会は12月4日(火)午後4時より、東京第一ホテル錦で開かれる。理事会後の午後6時から経営者・管理者セミナーも開催。

JIMTOF2012主催・協賛団体別見どころ
日本工作機械工業会

 JIMTOF2012は、前回展を上回る規模となり、出展者の大きな期待が感じられる。この内、日工会会員の出展規模は、79社、2,474小間でほぼ前回並みとなっている。
 多様化するユーザの要求に対する回答として、国際展示会の中でも特にTechnical Showの色彩が強いJIMTOFでは、バラエティに富んだ新技術が多数発表されるものと期待される。
 最近の技術動向から見たJIMTOF2012の出展傾向を予想してみる。
 加工機能の強化による多軸・複合工作機械の進化
 工程集約や高付加価値加工を実現する工作機械として活用が進む多軸・複合工作機械だが、ユーザにおける利用技術も高度化していることから、より多様な加工に対応できるよう、要求レベルは年々高まっている。
 そのため、例えば、複合加工機の回転工具主軸の出力アップや、5軸制御マシニングセンタにおける旋削機能の拡充など、複合加工機能を強化することで、対応可能な加工レンジを広げ、より高効率な加工や難削材等への対応を図るなど、一層の進化が見られるものと思われる。
 また、旋削、ミリング、研削以外の加工方法との複合化など、バリエーションも多様化するものと考えられる。
 多軸・複合工作機械とともに高度化するソフトウェアと知能化技術の充実
 高度に進化した多軸・複合工作機械を使いこなす上で「複雑な加工工程において、加工条件の設定とNCプログラムの作成を如何に最適かつ迅速に行うか」が課題となる。
 これまでのJIMTOFでも、多軸・複合加工に対応した様々な技術が紹介されてきたが、多様化するユーザの機械の利用状況に応じて、最適な加工条件や加工プログラムを導出するための技術や、オペレータの操作性を向上した新製品などが展開されるものと考えられる。
 また、前回JIMTOFの特徴の一つとして、より高い効率と精度を追求するための様々な知能化技術が挙げられるが、今回は、さらにブラッシュアップされ、実用性を高めた知能化技術が多数展示されるものと期待される。
 コストパフォーマンスを追求した「エントリー機」の展開
 前回JIMTOFではアジア市場をメインターゲットとして、機能を絞り込み、価格を抑えた、いわゆる「エントリー機」の展示が多く見られた。
 引き続きアジアが市場を牽引する中、今回も多数のエントリー機の展示が見られると考えられる。
 コスト面だけを見れば、韓国、台湾、中国の競争力も高いが、日本の強みは、コストを抑えながらも高い基本性能を実現していることと、個別のユーザニーズに対応した、きめ細かなソリューションを提供できることにある。
 各社の特徴を活かし、バラエティに富んだ様々な「エントリー機」が発表されるものと期待される。
 重要度の高まる省エネ化技術
 世界的に環境保護の機運が高まる中で、製造業においても様々な環境対策が進められている。
 工作機械においてはCO2排出量だけでなく、ランニングコストの削減にもつながることから、省エネ化に向けた技術開発が早くから進められてきた。
 しかし、国内製造業においては、福島第一原発事故以降、電力供給の不安定化に加え、電気料金の値上げによる工場ランニングコストのアップという大きな問題に直面していることから、一層の省エネ対策が危急の課題となっている。
 こうした状況の中で、工作機械メーカ各社は、高効率モータの採用、油圧から電動化への移行、駆動要素の軽量化など、省エネ化に向けた技術開発をさらに強化しており、その成果がJIMTOF2012で発表されるものと思われる。
 進む機械のコンパクト化
 限られた工場面積の中に、出来るだけ多くの機械を設置して生産性を上げたいという要求は以前から強くあった。こうした要求は日本だけのものではなく、特に最近では、アジアにおいても同様のニーズが強くなっている。
 特に、小物部品の加工においては、ワークサイズに見合った機械サイズが強く求められている。
 また、機械のコンパクト化は省エネ対策としても有効なことから、機械設置面積を大幅に削減し、生産性を向上させる画期的な設計技術を駆使した工作機械が展示されるものと予想される。
 さらに高度化する自動化技術
 アジアの製造業にコスト競争力で対抗するためには、自動化による人件費の削減と機械稼働率の向上が、もはや不可欠といえるだろう。
 自動化に向けた技術開発は長年にわたり取り組まれてきたが、近年では、画像認識技術やセンシング技術、ロボット技術などが急速に進化しており、これら技術を応用することで、多彩かつ高度な自動化が可能となっている。
 今回のJIMTOFでは、各社独自のソリューションを活かした数多くの自動化技術が提案されるだろう。
 基盤技術へのフォーカスと最先端研究成果の発表
 ものづくりのグローバル化が加速するとともに、航空機、自動車、エネルギ、医療などの次世代産業の成長が期待される中で、工作機械技術の革新的な進展が強く望まれている。
 工作機械の革新的進展を目指す上では、現状の基盤技術の見直しと、新たな基盤技術の開発が必要不可欠であることから、「工作機械に革新をもたらす基盤技術」をテーマとして、第15回国際工作機械技術者会議(IMEC)を開催する。
 また、同会議のポスターセッションでは、国内外の研究機関から59にのぼる最新の工作機械関連研究成果が発表される。

日本工作機械輸入協会
 今回のJIMTOF2012では、会員35社が455小間のスペースに最新の技術を導入した輸入工作機械・周辺機器・切削工具等を展示する。
 多様な輸入工作機械の中でも、いずれも環境・省資源・省エネルギーに配慮し、アプリケーション・ソフトに優れた機械、高精度・高能率な多機能複合加工機械、微細加工に適した高精密機械等は、主に自動車、建設機械、一般産業機械、電機、エネルギー、航空機業界等において、世界をリードする日本の「ものづくり」の基盤となっている。
 また、高精密加工をサポートする、ソフトが充実した各種測定器、世界的に広く用いられているCAD/CAMシステム、複雑な形状の精密加工において、高速切削で長時間の使用を可能にする各種切削工具と工具研削盤、および多種多様な加工に対応した治具等、欧米の先端技術水準の高さを来場の皆様に披露したいと考えている。
 更に、欧米一辺倒ではなく、工作機械分野においても急成長しているアジア諸国の製品も出展して、ユーザーの多様な要請にも応えられるようにしている。
 最近の米ドルとユーロ通貨に対する長期的で大幅な円高は、輸入工作機械の価格競争力を増大させているので、この機会に優秀な輸入工作機械の最先端の加工技術の導入をご検討いただきたい。
 アフターサービスの強化、ユーザーの要望に適したソフトの開発など、海外のメーカーと一体となって製造・販売・サービスの協業体制を確立することにより、輸入工作機械を日本市場により一層浸透させて、日本の「ものづくり」業界の発展に貢献したいと念じている。
 当協会では、スイス大使館、スイス・ビジネス・ハブ及びスイス機械・電機工業会(SWISSMEM)との共催により、スイス工作機械メーカーと当協会の会員企業及びその顧客との懇親を深めるために、11月2日の正午〜午後2時に会議棟1階101会議室にて「スイス・デー」昼食会を開催する。
 また、これとは別に、当協会の会員とその顧客及び海外メーカーからの出張者を対象とする懇親パーティーを、11月3日午後5時30分より東5ホールの日本工作機械輸入協会の事務室にて開催する予定。

日本鍛圧機械工業会
 今回「JIMTOF2012」へ当工業会からは、アマダ、大東スピニング、トルンプの3社が出展する。各社とも時代に合致した機械や技術力を提案する。

日本光学測定機工業会
●非接触三次元測定機
 三次元測定機とは物体の形状を立体的に測定するもので接触方式と非接触に分けられる。当工業会会員が展示する製品は、光あるいは画像を利用して測定する非接触測定機である。
 また測定方法には、測定物の大きさ、形状、要求精度により三角測量方式、同軸測定方式、レーザレンジファインダ方式、面計測方式があり展示各社の展示品がどのような方式で測定しているかを比較してご覧いただきたい。
●表面粗さ測定機
 CD、DVD、ウエハなど身の回りの多くの機器の中に使われている部品は、高精密に加工された超精密な平面からできている。その超精密な平面を確保するために面精度を超精密に測定するのが表面粗さ測定機である。精度、測定方法を是非ご覧いただきたい。
●その他
 実際の測定物の形状を観察する各種の顕微鏡及びその他ゲージ類を含めいろいろな測定機器を展示する。
 【出展企業】
 中央精機▽オリンパス▽ニコンインステック▽YKT▽小坂研究所▽菱光社▽itp▽ボリュームグラフィックス▽EKMJena Gb社▽アイゼン

JIMTOF2012主催・協賛団体別見どころ
日本工具工業会

 今回のJIMTOF2012では、19社の会員が124小間に出展する。ものづくりの原点である機械加工に対するニーズは、ますます多岐にわたり、より高度なものとなっている。このニーズを実現する一翼を担うべく、会員企業は、ハイスから超硬合金、CBN・ダイヤモンド等での最適材質の選定、最適形状設計、最適コーティング技術を駆使して、世界最高レベルの切削工具の技術開発に努めている。
 今回の出展製品は、その技術開発成果であり、加工現場の改善・進化に役立つものであり、ユーザーのニーズに答える製品が必ず見つかるものと確信している。特に、当工業会のコア技術である各種コーティングを施した切削工具の進化をご覧いただきたい。また、切削工具の周辺に関わる関連製品も数多く展示している。
【主な出展製品】
●環境対策に適応する加工を実現する各種切削工具(エコプロダクト)
●高能率加工用各種切削工具、工程短縮を可能にする多機能切削工具
●高硬度材、難削材など被削材別に適応する用途別切削工具
●微細加工用の極小径工具
●ドリル、エンドミル、歯切工具・ブローチ、タップ・ダイス等のあらゆる用途向け工具
●TiNからDLC、ダイヤモンドまで多彩なコーティング工具
●再研削・再コーティングの提案
●工具研削盤、研削砥石、測定機、コーティング装置など切削工具、切削加工の周辺機器

日本工作機器工業会
 今回のJIMTOF2012も、工作機械を持ち込んで切削実演をしている会員ブースが数多くある。併設プログラムの出展者ワークショップにも6社の会員企業が出展する。是非参加いただき、最先端の技術・ソリューションを体験いただきたい。
 また、来年五月に京都でWCTC2013(世界切削工具会議2013)を超硬工具協会と共催予定であり、当工業会のブースでスケジュール等の案内をする予定。
 JIMTOF2012では、会員47社が380小間の出展規模で、高速化、高精度化、高剛性化、省力化、複雑化、さらには環境問題や安全性などの配慮等、多種多様な要求に対応した新製品を出品する。
●部分品
 ボールねじ、直線運動用案内は、工作機械のみならず半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置などの位置決め装置にも広く使用されおり、近年の高速、高精度化の進展に伴い要求される機能も多様化している。これらの要求に対応した製品(メンテナンスフリー、省力化、高剛性化、高精度化、軽量化、コンパクト化、低騒音化、環境対応化など)が出品される。
 スピンドルは、小物加工に最適な小型高速回転のビルトインモータタイプのスピンドルなどが出品される。
●工作物保持具
 チャックは、多種類のワークの加工に対応し、治具交換を最大限に抑えた省段取り、あらゆる工作物を確実に把握する高把握性の製品、また、防塵対策により高耐久性を実現した製品、省メンテナンスに優れた製品、ユーザーの希望に沿って設計・開発される特殊仕様の製品などが出品される。その他にも、重研削用、細目強力型など、ワークに応じた特徴を有した永電磁チャックシリーズが出品される。
 回転センタは、高精度高品質のローリングセンタ、各種用途に対応するカスタムメイドのセンタ類などが出品される。
●工具保持具
 マシニングセンタ等、工作機械の高速化、高精度化、高剛性化、高能率化に対応するために、高把持力、高バランス、小型化等を実現した各種ツーリング、焼きばめホルダ及び焼きばめ装置等が出品される。
●附属機器
 割出アタッチメントは、高精度、高速回転、高剛性、高クランプ力、コンパクト化、など高度化、多様化するユーザーからの要求に応じたNC割出台、NC円テーブル、高精度、多機能化、高耐久性を実現した精密マシンバイス、ワーククランプ等が出品される。

超硬工具協会
 今回のJIMTOF2012では、西1ホールに会員38社(278小間)が過去最大規模で出展する。当業界は、工具素材においては超硬合金、コーティング、サーメット、セラミック、ダイヤモンド・CBN焼結体などの超硬質工具材料を多数展示、また、多種多様な形状の超硬工具製品を数多く出品する。さらに、超々微粒粉末の開発で、極小径、超精密工具の開発、実用化が進んでいる最新製品を展示する。
 各社のブースでは切削実演や大型画面を通じて、一段と高性能、多機能化した出品物を来場者に間近に見てもらうことで、需要家の大幅なコストダウンと加工製品のさらなる精密化を追求している超硬工具メーカー各社のコンセプトを理解いただけるものと考えている。さらには環境問題や安全対策、高齢化社会に対するソリューションを提案。機械加工は省エネ、省資源化を推進するための優れた加工形態だが、さらにドライ、セミドライ加工や加工の高精度化により環境、安全対策の向上に大きな役割を担うことが可能な加工形態でもある。
 当業界は国内外の企業が刺激しあって技術開発を一段と活発化させているが、工作機械、自動車、電子機器、さらには航空機、原子力などへと加工分野を広げている。超硬工具協会が毎年実施している『技術功績賞』への応募も着実に増加し、新製品開発が活発なことを裏付けている。また、企業によっては新製品の売り上げ比率が50%近くに達するなど、製品開発競争が超硬工具の技術水準を著しく押し上げており、それらの新製品が今回も多数展示される。来場者の皆様には新製品、新技術にあふれたJIMTOF2012を堪能いただき新たな未来を思い描いていただけるものと確信している。
 需要家の皆様には本年のJIMTOF2012という格好の機会に、代表的超硬工具メーカーが自信を持って勧めている製品をつぶさにご覧いただき、明日の“ものづくり”にお役立ていただけることを期待している。
 なお、当会は今回も多忙な来場者の便宜に応えるため、出展38社が特に注目してもらいたい超硬工具素材や超硬工具製品を網羅した冊子『超硬工具の見どころ』を提供する。
 また、最新技術の動向・傾向の理解にお役立ていただけるよう『平成23年度、24年度の超硬工具協会賞受賞功績』のリーフレット、現在、高騰している希少資源であるタングステンの『超硬合金リサイクル啓発パンフレット』などを、アトリウム西1ホールの協会事務局ブースで無償配布する。

JIMTOF2012主催・協賛団体別見どころ
ダイヤモンド工業協会

 JIMTOF2012では、砥粒メーカー、工具メーカーなどの協会会員各社が最新の技術を駆使し、被削材に対応したダイヤモンド/CBN砥粒及び工具を数多く出品している。
 砥粒では超高圧焼結技術を有する切削工具用焼結体材種等、又、工具では、自動車・軸受け、機械工具関連、電子・半導体関連向けの研削・切削・切断工具である部材加工工具、微細加工用工具等で鋸刃寿命向上、薄肉化、ナノ多結晶ダイヤモンド採用等、様々な製品を見ていただけると自負している。
 いずれにしても、ダイヤモンド/CBN工具は生産性の高い工具であることは勿論だが、環境に極めて優しくクリーンな工具という特徴がある。正に、時代の要求に応える超砥粒工具として注目していただきたい。

日本歯車工業会
 今回の展示は、歯車加工用工具、測定機、歯車完成品の歯車製造に関する技術の紹介をしている。
 (展示内容紹介)
●歯車加工用具
 歯車加工用ギアホブを韓国メーカーが出展。日本の工具メーカーにも劣らない高品質・安価なギアホブ製品を見ることができる。
●歯車測定機
 歯車に要求される形状並びに精度は高精度化が進んでおり、対応する歯車測定機も、より高精度・高精密が要求されている。今回は、CNC歯車試験機、CNC2歯面噛合試験機、歯車測定機、小型歯車噛合試験機、歯車自動選別機、等を展示している。
●歯車加工機
 各種工作機械の展示ブースに各種の最新歯車加工用工作機械が展示される。
●標準歯車・ラック
 「寸法・精度・材質・数量」など、様々なニーズに合わせた七千種類に及ぶ標準規格歯車をはじめ、高精度で耐摩耗性の高い研磨仕上げラック等各種製品を取りそろえ、更に追加工等の要求にも即応、且つ低価格で供給可能な体制を整え、幅広い要望に応える。
●各種歯車製品
 工作機械、航空宇宙産業、その他産業向け、スパイラルベベルギヤ&ハイポイドギヤ、スパーギヤ、ヘリカルギヤ、マスターウォームギヤセット、カービックカップリング、他。

研削砥石工業会

 研削砥石の総合メーカー、専門メーカー8社(ノリタケカンパニーリミテド、ニートレックス、エフエスケー、クレトイシ、テイケン、三井研削砥石、レヂトン、ミズホ)が、西ホールに52小間の出展。

日本精密機械工業会
 平成24年6月に名称を「日本精密機械工業会」と改称し、日本のモノづくり、ひいては世界の人々の安全・安心・文化的社会の発展に貢献する工業会として「超精密Solution Group」をめざし、「超精密へのあくなき挑戦」をテーマに東1ホールに21社166小間、西1、2ホールに3社15小間、合計22社181小間を出展する。
 高速化、高・超精密化、高能率化、微細化、省エネルギ、環境対応など多岐にわたってより厳しくなってきているニーズを背景に、会員各社がそれぞれユーザ各位の要求を満たすべく、精度、効率、スペースなどを具体的に追求した多くの機械、機器を展示、実演する。
 また、「工業会名改称・中期ビジョン策定記念イベント展示」の優秀作品も当工業会主催者事務室前の日精工ブース内で展示する。

日本フルードパワー工業会
 第26回JIMTOFには、会員企業九社が最新の技術や製品等を実演・展示する。出展各社は、「環境対応」「省エネルギ化」等をコンセプトに、ユーザーニーズに対応した各種の油空圧機器等及び同関連機製品並びに各種産業機械に使用される機械油・切削油・潤滑油等について需要業界の皆様方へ広く広報・PR活動を行い産業界の発展に寄与したいと考えている。
【出展企業名】(50音順)
 正和、▽ダイキン工業▽TACO▽トリプルアール▽日東工器▽日本ピスコ▽ハイダック▽MORESCO▽油研工業
【取り扱い機器】
☆油圧機器=油圧ポンプ・モータ、油圧バルブ、油圧シリンダ、アキュームレータ、油圧ユニット等
☆油圧関連機器=油圧プレス、油圧継手、オイルチューナ、フイルタ、潤滑装置等
☆空気圧機器=空気圧バルブ、空気圧シリンダ、アクチュエータ、空気圧システム等
☆空気圧関連機器=コンプレッサー、空気冷却装置、空気圧継手、チューブ等
☆水圧機器=水圧バルブ、水圧ポンプ、水圧シリンダ、水圧継手、チューブ等
☆その他=作動油、切削油、擁動面油、潤滑油等 日本精密測定機器工業会
 日本精密測定機器工業会からは、工作機械をはじめ、各種機械加工部品の品質を最終的に保証する精密測定機器が西3ホールに於いて、18社127小間の規模で展示される。三次元座標測定機、表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、真円度測定機等の精密測定機器をはじめ測定工具類が多数出展される。

日本試験機工業会
 日本試験機工業会は試験機製造の専門家集団として試験機造りを通して社会の信頼に応えるべき活動を展開している。
 今回、会員の山本科学工具研究社、シグマ電子工業、長浜製作所が出展する。


JIMTOF2012出展紹介
干渉のある加工に最適な
エヌティーツール スリムハイドロチャックPHC・S小間番号 W2034

 エヌティーツールは、NCツーリングをはじめとし、専用機、旋削工具、回転工具、測定機器まで多彩な商品を展示する。新製品としては、干渉のある加工に最適な油圧式のスリムハイドロチャックPHC・Sを紹介する。
 スリムハイドロチャックは細身設計の油圧チャックで、壁際など干渉の厳しい加工に最適なツールホルダである。
 従来、干渉のある加工には焼きばめホルダが多く採用されてきた。しかし、焼きばめホルダは高精度である一方で、加熱・冷却装置を別途購入する必要があり、火傷に対する安全面の配慮も要ることなどが短所として挙げられていた。このような難点がなく、手軽に干渉のある加工に使用できるのが、今回発売されたスリムハイドロチャックPHC・Sである。
 スリムハイドロチャックは、六角レンチ一本で簡単に刃物の締め付けが可能。コレットホルダのように刃物が沈み込むこともないため、誰でも使えるホルダに仕上がっている。
 内径サイズはφ6mm〜12mmまで1mm刻みで標準化。シャンクタイプはBT、AHO、HSK・A、UTS、SK、CATの六種を取り揃えた。一部シャンクにおいては、インチサイズにも対応している。
 【スリムハイドロチャックPHC・Sの特長】
 @高精度安定プリセットが可能=六角レンチで操作ネジを回すだけで、誰でも簡単に安定したチャッキングを行うことができる。非回転クランプ構造のため、コレットホルダのように刃物が沈みこむこともない。
 A特殊防錆処理=ホルダ表面には特殊防錆処理加工が施されているため、防錆メンテナンスをしなくても、通常の使用環境下では長時間錆びない。(BTシャンク)
 B豊富な内径サイズ。
 C全タイプクーラント対応。

コロドリル460はじめ最新の工具で
サンドビック 加工効率の向上などを提案小間番号 W1033

 サンドビック・コロマントは、「マシニング・ソリューション」をテーマに掲げ、加工時間の短縮と安全な加工を実現する多種の新製品などを用いて、加工効率の向上とダウンタイム削減を実現するトータルソリューションを提案する。
 新製品の汎用超硬ソリッドドリル「コロドリル460」は、1本のドリルであらゆる被削材の穴あけ加工に対応する、高能率の万能超硬ソリッドドリル。高いじん性と耐摩耗性を兼ね備えた材種GC34により、高生産性と折れにくさを両立した。シャープな刃先処理で低切削抵抗を実現し、摩擦係数の低いコーティングと広いフルート断面積により、切りくず排出も良好。また同社独自の特注システム「カスタマイズプラス」の適用で、先端角、段付、シャンクタイプ、面取付ドリルなど、ユーザーのリクエストに短納期で応える。
 ブースでは、好評の、工具の使用状況を診断しメンテナンスを行う「サンドビックツールクリニック」や使用電力の削減に貢献する「節電ツールプログラム」も紹介する。

JIMTOF2012出展紹介
世界のものづくりを支える
最新の工具を幅広く展示
住友電工グループ力を結集 小間番号 W1020

 住友電工は、今回初めての試みとして、グループ企業であるアライドマテリアルとコラボレーションを組み、一体展示ブースを展開する。住友電工グループの総合力を結集し、「世界の現場に 先端技術の決定打」のコンセプトのもと、世界のものづくりを支える最新の工具製品類を幅広く出展する。
■展示構成
 今回の出展コンセプト「世界の現場に 先端技術の決定打」は、住友電工グループが世界に誇る先端技術・最新製品の数々と、それらを生産現場に素早く、ベストな条件で届けるための様々な取り組みを表現している。これを一目で見られる「メインテーマゾーン」、最新の工具製品を紹介する「新製品ゾーン」、さらに、自動車産業向けや航空機産業向けなど、ユーザーの加工現場によくあるワークや、それらに最適な工具を展示する「産業別ゾーン」の3つのゾーンでブースを構成。生産現場での問題解決に直結するような展示構成を目指した。
■主な出展製品
@汎用高能率正面フライス「SEC―スミデュアルミル DGC型」
 マルチコーナーチップ適用の高能率カッタの決定打。両面8コーナーチップ採用で、高能率加工向きの強靭な刃先と大切り込み、そして高い経済性を獲得。さらに高精度金型技術が生んだ大きなすくい角が、マルチコーナーカッタに鋭い切れ味を吹き込んだ。
 そして「スミデュアルミル DGC型」の最大の特長は、低コスト性と刃先強度に優れる両面16コーナーチップを、同じカッタボディに装着できる点にある。ユーザーの状況に応じて、一台のカッタボディが、8コーナー・16コーナーの2種類のチップをデュアルに使い分ける。
ASEC溝入れバイト GND型
 抜群の切りくず処理と高剛性ホルダが特長の新型溝入れバイト。溝入れから横送り、倣い加工といった様々な加工形態と、それぞれ低送り時でも確実に切りくずを処理できる五種類のブレーカを開発。これらを擁するチップは、高精度焼結技術により、研磨レスながら高い精度を誇る。さらに特殊鋼製でシンプルな一体型構造の高剛性ホルダが、びびり振動の抑制に大きく貢献。これらの相乗効果で、高能率でもびびり振動の少ない、高品質な溝入れ加工を実現する。
B鋳鉄旋削用新材種「エースコートAC400Kシリーズ」
 鋳鉄旋削において、高速切削から黒皮・断続切削まであらゆる領域をカバーするコーティング材種「AC400Kシリーズ」が完成した。微細・平滑CVDコーティング「スーパーFFコート」技術の進化により、耐摩耗性が従来品比約50%向上。仕上げ切削連続加工での更なる高速化が可能となった。また、コーティング膜内部応力制御技術の適用などで耐欠損性向上対策も万全。高速・高能率加工時における工具寿命の信頼性・安定性が大幅に向上した。
 高速連続切削用AC405K、汎用切削用AC415K、黒皮加工・断続切削用AC420Kの3材種で鋳鉄旋削の全ての領域をカバーできる。
 この他、会場で初公開となる新製品も多数展示する。

航空機 産業向け「エアロチッパー」 など
ダイジェット工業 最新切削工具を紹介 小間番号 W1055

 ダイジェット工業は、航空機産業をターゲットとしたアルミ合金・チタン合金加工用刃先交換式工具「エアロチッパー」、刃先交換式で高能率穴あけ加工が可能な「TA EZドリル」、多刃仕様の金型の高速・高能率加工用工具「QMミルシリーズ」など最新切削工具を展示する。
【主な出展製品】
・エアロチッパーMAL/ALX形 
 エアロチッパーMAL/ALX形は、航空機産業等で使用されるアルミ合金・チタン合金を高速・高能率・高精度に加工する刃先交換式工具。上面にスクイを付けた低抵抗形インサートの採用で切りくず排出性に優れ、アルミ合金加工時の切りくず排出量は、φ50にてQ=2250cc/minを達成した。用途は、平面・肩削り・溝削り・ランピング・ヘリカル加工と様々な加工形態に対応。
 また、高剛性Gボディを採用した本体は、チップポケット部にキーを設けチップとの嵌合性を高めることにより、安定した高速切削が可能となった。高精度な設計のため、肩削り加工時のタオレ量が抑制され、より高精度な加工が可能となっている。 
 ホルダは、エンドミル・フェースミルタイプに加え、オール超硬シャンク「頑固一徹」との組合せで突出し長さが長い加工においても安定した加工が行えるモジュラーヘッドタイプをラインナップ。チップ材種は、アルミ合金加工用FZ05と、チタン合金加工において切込み12ミリの加工が可能なJC5118の2種類を用意した。
・TA EZドリル TEZ形
 刃先交換式超硬ドリル。刃先部を溝部側面からねじ止めする方式となっており、簡単なチップ交換で新品同様の使用が可能なため、経済的である。
 また、低切削抵抗の刃先形状採用により消費電力値が三〇%と大幅に低減され、環境にやさしい工具である。
・QMミルシリーズ 
 独自の低抵抗三次元チップと多刃仕様により、高速・高能率加工を実現。QMミル「MPM形」はφ32で8枚刃と超多刃仕様で小切込み超高速加工が可能。φ10からをラインナップしており、ソリッドエンドミルの代わりに使用することもできる。QMマックス「MQX/QXP形」はAp=1.0mmでの高送り加工が可能で、切りくず排出性に優れる。この度、QMミルに高硬度材対応チップを、QMマックスに高精度仕上げ加工用チップを追加した。
【プレゼンテーション】
 ブース内プレゼンテーションでは、QMミルシリーズによる高硬度材の荒から仕上げ加工、エアロチッパーと耐熱合金用エンドミルを用いてのチタン合金の高能率加工を紹介する。
【テクニカルワークショップ】
 11月5日午後1時〜2時、会議棟6階605会議室において「難削材加工を攻略する最新切削工具のご紹介」をテーマに講座を開催する。金型の高硬度材直彫り加工を一本の工具で実現する「QMミルシリーズ」や、航空機産業を狙いアルミ・チタン合金加工用に開発された「エアロチッパー」、耐熱合金加工用に最適なエンドミル等、同社の最新工具を紹介する。

「硬」・「速」・「美」の3つのテーマを
イワタツール さらに進化させ出展 小間番号 W1069

 イワタツールでは、前回展(JIMTOF2010)のテーマである「硬」・「速」・「美」を引き続き継承し、進化させる。
 「硬」は、HRC40〜72の焼入れ鋼に穴があく「トグロンハードシリーズ」。
 「速」は、国際特許出願中の一穴0.25秒で2万穴以上加工可能な高速加工用ドリル「GPドリル」。
 「美」は、売れ筋No.1の「SPセンター」の他、「ねじれ半月ドリル」など、切れ味、面粗度、精度、仕上がりの美しさにこだわった製品を紹介する。
 ブース内では碌々産業の加工機MEGA―S400にて、トグロンハードロングドリルを使用し、SKD11  HRC60の焼入れ鋼にφ2mm深さ40mm以上の貫通穴加工を行う。さらに微細深穴加工や、難易度の高い加工に挑戦する。
 また、JIMTOF2012では二種類のワークショップを行う。
 @11月3日午後3時〜4時
▽テーマ「脆性材及び焼き入れ鋼加工用小径工具」
▽会場=会議棟六階607会議室
 A11月2日午後1時〜2時
▽テーマ「穴加工革命〜高硬度材へのEピン穴加工及び小径高速穴加工〜」
▽会場=会議棟6階606会議室(碌々産業との共同ワークショップとなっている)

オーエスジー OSGフェニックスシリーズ
新製品を展示 小間番号 W1068

 オーエスジーは、難加工におけるユーザーの困りごとを解決するために、刃先交換式工具のプレミアムブランド“OSGフェニックスシリーズ”を今回拡充した。
 新たに追加された、ラフィングエンドミルタイプ【PSEL】は不等アキシャルレーキ角仕様で振動抑制・低抵抗加工を実現し、肩削りカッタ【PSE】と共通インサートで使い勝手に優れる。
 また、ヘッド交換式エンドミル【PXM】にもラフィング形状二タイプ【PXNL(弱ねじれ)】、【PXNH(強ねじれ)】が追加された。
 この他にも、さらに期待されかつ進化したOSGフェニックスシリーズの新製品が、JIMTOFで発表される。
 また、革新的な工具を開発している世界的なメーカーであるセラティジット社の商品の展示を行い、幅広く紹介する。
 その他、「穴ねじ加工用工具コーナー」や、「業種別の展示コーナー」を設け、自動車、航空機、部品、金型といった切り口で最新工具、最新技術を提案する。
 ワークショップでは、「タップ・ドリル・ミリング加工における差別化の提案」と題して開発者が講演する(11月3日午後1時〜2時、会議棟6階606会議室)。
 モノづくりの現場で、どんな差別化をユーザーに提供できるのか?第1部タップ、ドリル加工、第2部インデキサブル、エンドミル加工において最新工具が提供する付加価値の一例を紹介する。

JIMTOF2012出展紹介
自動車、航空機、医療、環境の
産業別コーナー展示も
三菱マテリアル 最新の超硬切削工具を紹介 小間番号 W1038

 三菱マテリアルは、「ミーリングコーナー」「ターニングコーナー」「ドリリングコーナー」「歯切・ブローチ/特殊工具コーナー」といった製品展示に加え、「自動車産業コーナー」「航空機産業コーナー」「医療産業コーナー」」「環境産業コーナー」の各産業別にてそれぞれ最適な超硬切削工具を紹介する。
 三菱マテリアルの鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「UE6105」は「2in1テクノロジー」を採用した鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種として高い評価を得ている。
 今年の6月に発売された鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6025」にて採用されている、鋼軽切削用LPブレーカ14アイテムと鋼荒切削用RPブレーカ12アイテムをUE6105シリーズにも追加し、より幅広い加工用途に対応できるようになった。
 【UE6105インサートの主な特長】
@微細かつ均一化されたTiCN層と、結晶成長を制御した厚膜Al2O3層から構成される「ナノテクスチャーコーティング」が優れた耐摩耗性を発揮し、高速加工における大幅な寿命延長が可能。
A逃げ面の極めて平滑な「ブラック・スーパー・イーブン・コーティング」が、溶着チッピングなどの異常損傷を大幅に低減し、長時間にわたる安定した加工と、高い加工寸法精度を実現。
Bこれまでのインサートに加え、鋼加工の軽切削領域に最適化されたLPブレーカと、中切削領域から荒切削領域まで幅広い切りくず処理を実現するRPブレーカを新たに標準化。これにより高速・高能率加工や仕上げ加工から断続や黒皮の荒加工までの幅広い加工条件での使用が可能。

高能率化と工程削減を実現する
タンガロイ 新発想の工具等を提案 小間番号 W1029

 タンガロイは、『独創的工具による次世代加工』をコンセプトに、新形クイックチェンジ機構を採用した次世代工具、環境に配慮した低切削抵抗工具や通常スピードでの高送りが可能な工具など電力消費を抑える省力工具、高能率化と工程削減を実現する新発想の工具等を提案し、加工コスト低減に貢献する。
 新製品のヘッド交換式ドリル『DrillMeister』(ドリルマイスター)は、ねじの下穴加工等で抜群の性能を発揮する。独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。
 また、工具交換はヘッドの付け替えのみで、ツールホルダからのドリルの脱着や突出し量の調整が不要となり、工具交換時間を大幅に短縮できる。さらにヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能である。
 専用に開発した切れ刃を備えるヘッドは、コンパクトな切りくずを生成し、ねじれ角が変化する溝を持つボディは、良好な切りくず排出性と高い工具剛性を両立させている。さらに、ヘッドには耐摩耗性と耐チッピング性のバランスに優れたAH725材種を採用し、突発的な欠損の少ない、安定した長寿命を実現する。
 ねじ下穴加工では入口に面取りを施す場合が多く、ほとんどの場合、穴あけ後に別工具で面取り加工を行っている。『DrillMeister』には、専用の面取りホルダを設定しており、穴あけと面取り加工を同時に行うことができるため、容易に工程を短縮することができる。また、各々専用のインサートを装着することで、30度、45度、60度面取り角度に対応できる。
 『DrillMeister』は、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用を無くすことができ、トータルの加工コスト削減に大きく貢献する。
 【主な特長】
@工具径φ10.3〜φ19.5、加工深さL/D=3。
Aソリッドドリルと同等精度の穴あけ加工が可能。
B独自の自己拘束型クランプシステムが、簡単かつ迅速なヘッド交換を実現。
C本体部分の変形が少ないクランプ機構により、ヘッドの交換可能回数を大幅に増加。
D再研削が不要で、再研削コスト、予備工具の在庫削減等、工具管理も容易。
E専用の面取りホルダとの組み合わせで、穴加工と面取り加工の同時加工による工程短縮を実現。

高精度マイクロメータなど
ミツトヨ 新技術、新商品を多数展示 小間番号 W3021

 ミツトヨは「Japanese Qualityで、ものづくりの進化をお手伝い」している。
 ブースでは、同社の新技術や新商品、全世界に拡がる営業・サービスネットワークを見ることができる。
 【主な出展製品】
 高精度デジマチックマイクロメータMDH―25M
 独自の「分解能0.1μmのABS(絶対)ロータリセンサ」と「高精度ねじ加工技術」により、マイクロメータで器差±0.5μmを達成した。
 インライン対応CNC三次元測定機MACH―3A
 CNC移動速度・加速度・測定速度の向上により、高スループットを実現した横形CNC三次元測定機。ラインサイド・インラインに対応するための省スペース化・耐久性を実現した。
 輪郭形状測定機コントレーサCV―4500シリーズ
 両側円すいスタイラスとの組合せにより、上下面の連続測定が可能。従来測定することが困難であった、雌ねじの有効径等も上下面連続データを用いて簡単に解析できる。


50周年の節目となる展示会
産業を活気づける契機に
JIMTOF2012  直前記者会見

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは、10月2日午前11時より東京都港区のメルパルク東京において、JIMTOF2012の記者発表を行った。
 説明会では、主催者挨拶に続いて、JIMTOF2012の出展状況や会場構成、主要行事などが発表された。
 主催者挨拶で、日本工作機械工業会の石丸雍二専務理事は「今回のJIMTOFは第26回となり、第1回目が開催されて以来、ちょうど50周年となる記念すべき展示会です。JIMTOFは私ども日工会にとりまして最大の行事ですし、2年間かけて準備をいたします。ビッグサイトにとっても、モーターショーと並び、全館を使用して開催する最大のイベントの一つであります。毎回、参加メーカー各社は内外から、それぞれの持っておられる最新、最高の技術水準の機械を出展されます。このJIMTOFに向けて、技術開発を進めてきます。特に国内メーカーはそうであります。世界四大ショー(JIMTOF、IMTS、EMO、CIMT)の一つ、大変大きな催しとなります。JIMTOFは産業を活気づける大きな契機でもあり、活性化を図ってまいりたい。国際色豊かに、ビジネスに直結したJIMTOFを目指していきたい。合わせて、業界としての人材育成、あるいは、広く一般に、工作機械の重要性や産業の高度な部門としてご理解いただくための催しも、数多く企画しております」と展示会への意気込みを語った。
 同じく主催者である、東京ビッグサイトの及川繁巳常務は「1962年の第1回開催から数え、50周年の節目を迎えます。今回の開催テーマは『匠の技と先端技術の融合』です。日本の強みであります、優れた技術を持つ人と進化を続ける最先端技術との融合による、最高のものづくり技術を集結し世界に発信する見本市を目指して準備をしてまいりました。ものづくり産業による経済の再生に尽力をされている出展者及び関係各社の、このJIMTOFに対する熱い思いを感じております。時代のニーズに合った関連企画を実施いたします。JIMTOFの開催を通じて、工作機械とその関連機器の内外取引の促進、並びに国際間の交流を図り、さらなる産業の発展と貿易の振興に寄与していきたい」と挨拶した。

最大15灯までの連結点灯可能
LEDレンカライト新発売
ハタヤリミテッド 屋外作業用、防災用に

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏・本社=名古屋市中区大須4-10-90)は、LEDの連結ライト「LEDレンカライト」を10月に発売した。
 新製品「LEDレンカライト」は、コンセント付なので最大15灯までの連結点灯が可能であり、屋外作業用、防災用として活躍する。
 特長は、省エネ・長寿命の白色21ワットLEDを採用しており、雨中でも安心の屋外用防雨型になっている。また、アース不要の二重絶縁構造になっている他、吊り下げ用フック付で横吊りが可能。カバータイプは、クリアレンズカバー又は、まぶしさを軽減する半透明カバータイプ(LPX-5WとLPX-10W)も選べる。
 製品仕様は次の通り。
・型式-(長さ五mの)LPX-5、5Wと、
(長さ10mの)LPX-10、10Wの4種類。
・電線仕様-VCT 0・75 ×2C
・消費電力-21ワット
・LED寿命-約40,000時間
・明るさ約1,500lm。
・使用LED36個(白色)
・定格-100V・21ワット50/60Hz兼用
 製品に関する問い合わせは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク:0120-686-888、Eメール:info1918@hataya.jpへ。

純利益は当初予想を上回る
通期も3期連続増収増益見通し
岡谷鋼機 2012年3月〜8月期連結決算

 岡谷鋼機(社長=岡谷篤一氏・本社=名古屋市中区)は、9月28日に第77期連結中間決算(2012年3-8月)を発表した。売上高は、前年同期より7.3%の増収となる3,553億9,700万円、純利益は、当初予想を上回る46億3,900万円を計上した。
 売上高は、前年の東日本大震災およびタイ洪水の影響がなくなり、好調な生産が続く国内自動車産業向け需要の増加を受ける等、産業資材、鉄鋼事業、生活産業事業で伸張した。
 特に、「産業資材事業」ではメカトロニクス分野、化成品分野でともに伸長し、25.4%増(前年同期比)となる1,015億5,000万円の売上高を計上し、全体の業績を大きく牽引した。さらにメカトロニクス分野では、インドネシア、インド、中国、ブラジルを主軸とした海外向け設備機械を中心に順調に推移した。
 売上げ全体の四割を占める「鉄鋼事業」でも前年同期より3.1%の増収となった。建設・土木関連向けが低迷する中、製造業関連において自動車、産業機械向けが好調に推移し、さらに東南アジア、米国向けの輸出も増加している。
 「情報・電機事業」では、電子部品業界の低迷や原材料相場の下落の影響を受けたものの、エレクトロ二クス分野において、自動車関連向けが順調に推移していること等から、通期で4.2%の増収を見込んでいる。
 「生活産業事業」では、配管住設向け販売が前年同期とほぼ同じく推移する一方で、食品分野では加工食品の輸入が順調に増加し、前年同期より4.8%の増収となった。
 同社は2015年度までの中期経営計画「Gih―15」のもと、生産性、業務効率の改善にも取り組んでいる。当上半期は、前年同期より7.3%の増収と同時に、販売費及び一般管理費を維持した。営業利益は、当初の業績予想を上回り、前年同期より54.5%の増益となる61億9,600万円を計上した。
 2013年2月期の通期連結業績見通しでは、本年4月時の予想と同じくし、売上高は7.3%増(通期前年比)の7,300億円、営業利益は25.9%増の120億円、純利益は前期比0.2%増の85億円と、3期連続の増収増益を見込む。
 同グループは本年新たに、ブラジルに商社現地法人を、ベトナムに販売子会社を、また年明けには中国に特殊鋼鋼材加工子会社を設立し、海外取引の拡大、収益力の向上に積極的に取り組んでいく。
生活産業事業の経営戦略
 また、国内建築市場が伸び悩む中、配管資材・住設機器・住宅用資材等を扱う「生活産業事業」における今後の経営戦略について、本紙の取材に対し、「新しい省力化製品の拡販」や「最新鋭・省エネビルの建築提案」を、そして「新規取引を開拓する部門横断的な専門組織である『プロジェクト本部』を中心に、『配管部隊の将来の姿』を描き」、「最適調達パートナーという位置づけで、お客様の製品を売る」方針を示した。

鈴木 茂 氏
三エス商会前会長

 管工機材・住宅設備機器商社の三エス商会(社長=鈴木善雄氏・本社=名古屋市中区伊勢山2-10-5)の創業者であり、前取締役会長の鈴木茂氏が、かねてより病気療養中のところ、薬石効なく9月28日に逝去された。享年87歳。
 通夜は9月29日午後6時より、告別式は翌30日午前10時より、いずれも名古屋市中区伊勢山の洞仙寺ホールにおいて、社長の善雄氏が喪主を務めてしめやかに執り行われ、気骨で人情味溢れる茂氏の死を悼み大勢が参列した。
 茂氏は、大学卒業後、設備建築資材総合商社である祖父江工業に入社、昭和42年に三エス商会を興して独立し、社業の発展に経営手腕を発揮した。

室内に飛び出して空気清浄する
『うるおい光クリエール』
ダイキン工業 加湿空気清浄機を新発売

 ダイキン工業は、強力な酸化分解力をもつ「光速ストリーマ」に、新たに「アクティブプラズマイオン」発生器を搭載した、加湿空気清浄機『うるおい光クリエール』を2012年9月15日より発売した。
 『うるおい光クリエール』では、同社がこれまで培ってきた「光速ストリーマ」により、空気清浄機内部でカビ菌・アレル物質・ニオイなどの物質を強力に分解・除去する吸引分解方式に加えて、新たに、室内に飛び出して空気清浄する方式の「アクティブプラズマイオン」発生器を搭載した。
 このダブル方式により、1台で本体内・外での清浄能力を高め、しみついたニオイや付着した菌の抑制効果まで実現し、多様化する空気清浄ニーズに応える。また集塵効率を高める「電気集塵」や加湿する水をキレイに保つ「水除菌」など、同社独自で高い評価を得ている機能は継承し、お部屋の空気を清潔にする。
【商品の特長】
■「光速ストリーマ」&「アクティブプラズマイオン」のダブル方式で強力除去 
■新「eco節電」モードで無駄を抑えた運転を実現(ACK70N)風量=「しずか」・「弱」で自動運転する好評の「eco節電モード」に、空気がキレイな状態では運転を自動休止する「みはり運転」を新たに採用したことで、無駄な消費電力を抑えた運転ができる。
■選べる3段階加湿設定を搭載(ACK70N、ACK55N) 
【品番】
@ ACK70N-W,-T
A ACK55N-W,-P,-T
 問い合わせは、ダイキンHVACソリューション東海(TEL052-955-0700)迄。

グローバルレベルのデザイン創出を図り
「デザインスペシャリスト制度」を導入
TOTO 社内人財認定制度

 TOTOは、グローバルレベルで競争力のあるデザイン創出ができるデザイナーの育成を目的とする新しい社内人財認定制度「デザインスペシャリスト制度」を導入する。
 グローバルなレベルでも通用する、TOTOらしい水まわり商品のデザインができるデザイナー育成のため、認定に際しては社外審査員として、世界的に評価されているデザイン専門家の川上元美氏、桐山登士樹氏、澄川伸一氏を迎える。
 今回の制度の導入は、TOTOが創立百周年である2017年に真のグローバル企業であるために策定した長期経営計画「TOTOVプラン2017」の革新活動の一つである「マネジメントリソース革新」における、人財育成・活用の一環である。本制度は10月1日付けの組織改定より導入予定。
【審査員】
■審査員長:川上元美(かわかみもとみ)氏
 1940年生まれ。川上デザインルーム代表。プロダクト・空間デザイナー。
 東京藝術大学、金沢美術工芸大学、多摩美術大学、神戸芸術工科大学などの客員教授を歴任。
 A.I.A.主催インターナショナル・チェア・デザインコンペ1席、毎日デザイン賞、土木学会・田中賞、横浜まちなみ景観賞、グッドデザイン賞金賞、IF賞など受賞多数。
■審査員:桐山登士樹(きりやまとしき)氏
 1952年生まれ。株式会社TRUNK代表。デザインディレクター。
 2005-2009年「LEXUSL-finesse」のアドバイザー、2008-2012年「CanonNEOREAL」のプロデューサー、リビングデザインセンターOZONE10周年イベント監修(島崎信氏と協働)、2001年イタリアと日本「生活のデザイン展」事務局責任者などを歴任。
 現在は富山県総合デザインセンターデザインディクレター、共著に『ニッポンのデザイナー100人』『ニッポンをデザインした巨匠たち』(朝日新聞社)など。
■審査員:澄川伸一(すみかわ しんいち)氏
 1962年生まれ。澄川伸一デザイン事務所代表。プロダクトデザイナー。
 ソニーのインハウスデザイナーを経て、1992年より独立。
 富山プロダクトデザインコンペグランプリをはじめ、コンペ受賞歴、Gマーク受賞歴多数。
 独立後の多くの作品がインターナショナルデザインイヤーブックに収録されている。

平成24年度超硬工具協会賞決まる
 超硬工具協会(理事長=田中啓一氏)はこのほど、平成24年度超硬工具協会賞の受賞者を発表した。同賞は同協会創立30周年を記念して設けられた表彰制度に基づき、毎年実施されているもので、今回は通算35回目にあたる。今年度の受賞者は業界功労賞1名、技術功績賞17件、作業・事務・生産技術等の改善賞五件。表彰式は来年1月10日、東京丸の内の銀行倶楽部で開催する同協会の新年賀詞交歓会で行われる予定となっている。
業界功労賞 1名
■故、森 清(もりきよし)氏(富士精工)

 大正12年8月12日生まれ、享年90歳。
 協会の理事、常任理事、副理事長を歴任。
技術功績賞 17件
■低環境負荷・高効率タングステンリサイクルの開発(アライドマテリアル、アライドタングステン)

 【技術の特徴】タングステンは原料の産出が中国に偏在(80%)しており、中国の需要が旺盛であることに加え輸出制限により価格は高騰し、安定調達が課題となっている。リサイクルは有効な対応策であるが、従来の化学処理法は環境負荷が大で、小規模ではコスト高で成立しない問題があった。低環境負荷で小規模でも高効率で安価に処理できる新技術の開発に取り組み、目的とする技術開発に成功して事業化を果たした。
■ステンレス旋削工具「AH600シリーズ」の開発(タンガロイ)
 【技術の特徴】難削材であるステンレスを安定して加工することが可能で、特に耐欠損性、耐境界摩耗性および耐凝着性に優れる。これを実現するために、新たに靭性と耐酸化性に優れる被膜を開発し、汎用性および高靭性を考慮した二種のシリーズとし、さらに低抵抗で切り屑処理性に優れる仕上げ用“SF”と、刃先強度の高い中・重切削用“SH”ブレーカと組み合わせることで、幅広い加工領域をカバーすることができる。
■鋼旋削用工具材種「T9100シリーズ」の開発(タンガロイ)
 【技術の特徴】被膜チッピングは短寿命や加工面粗さの低下などを引き起こし、生産性を上げられない(加工定数を低く設定)。加工中のチッピング発生確率を大きく低減させ、安定し、かつ長時間の加工を実現した。また、表面平滑化処理により、切り屑が安定して排出され、被削材への損傷を抑制した。4種の母材設定により、高速から強断続の加工まで、幅広い加工領域に対応している。
■大径刃先交換式ドリル「TungDrillBig」の開発(タンガロイ)
 【技術の特徴】重電・重工をメインターゲットとしてφ50以上の大径穴領域の刃先交換式ドリルを開発する。市場調査から、@軟鋼の使用率が高いAカバーレスの機械であることや主軸最高回転数の制限により150m/min以下の低速域で使用されるB低速域で軟鋼の切りくず処理が可能な刃先交換式ドリルは存在せずユーザーはハイスドリル・コンタリング加工などで対応している、などがわかった。そこで、従来にない視点から、軟鋼の低速加工に特化したインサート「DGブレーカ」を開発した。また、「DGブレーカ」と組合せて使用できる大径ドリルボディ「TungDrillBig」を開発した。
■新世代エンドミルMEW型の開発(京セラ)
 【技術の特徴】エンドミル加工における「安定した高能率加工」を実現すると同時に、優れた「経済性」を達成した。複雑な複合曲面で構成された独自のネガチップ構成により、チップ拘束力を向上させると同時に、経済的な両面4コーナ仕様の構成とした。
■高能率超硬ソリッドドリル コロドリル860―PM(サンドビック)
 【技術の特徴】斬新な刃先設計をもった超硬ソリッドドリルであり、切くずの排出性能を向上させるためフルートを真円に近い形状とした。刃先位置は芯下がり、つまりラジアス方向でポジの刃先設計となりこの効果で切くずの流れの改善、切削抵抗低減の効果が得られる。またドリルのウェブ厚を細くしてもドリルが折れにくい、フルート面積を従来よりも多く確保可能となった。クーラント穴と刃先の距離も近づき刃先の冷却性能の向上と切くずをフルートに導く性能が向上した。
■鋳鉄・焼結合金加工用CBN材種「BN7000」(住友電工ハードメタル)
 【技術の特徴】CBN工具による鋳鉄の高速切削が普及した中で、長寿命化と高能率化のためにはCBNチップの熱亀裂の抑制が重要課題となっている。従来材種に比べ、CBN含有率を世界最高レベルに高めることで、CBNの特徴を生かした高い熱伝導性により熱亀裂の発生を抑えた鋳鉄高速用材種として開発された。さらにCBN高含有率化によって得られた高硬度と高靱性が、自動車部品での使用量が増加しかつ難削化する鉄系焼結合金の粗加工でも高い耐欠損性と長寿命化を可能とした。
■高能率加工を実現する「QMミル」の開発(ダイジェット工業)

 【技術の特徴】金型加工および部品加工業界向けの荒〜中仕上げ加工の能率改善を狙った、小径多刃の刃先交換式工具である。刃先交換チップを小型化することにより、小径の刃先交換式工具で多刃化を図ることができ、高能率加工を実現させる。オール超硬シャンクアーバとの組合せにより、ソリッドエンドミルに匹敵する切削性能を有することが可能である。
■高能率NVドリルの開発(日本超硬)
 【技術の特徴】アルミ合金材の高能率穴加工において、従来品の3〜5分の1に加工時間短縮が図れ、加工精度IT7級を両立するドリルを開発した。従来バニシングドリルで高能率加工を行うと、切削抵抗の増加が大きくなり加工開始時にドリルが振動し、加工精度が悪化する。この課題を解決するため、独自のチゼル部形状を考案し切削スラスト抵抗低減により、高能率・高精度を両立させるバニシングドリルを実現した。
■工程集約ボーリングホルダ「BHツール」の開発(富士精工)
 【技術の特徴】トランスミッション・ケースの大径穴は多段形状である為、従来は三〜四本の工具による複数工程にて、各段の加工を行っていた。生産能率の向上には工具本数削減が有効であるが、工具を一本に集約すると、切削負荷の増加による回転停止の恐れや#40サイズの主軸に取付け可能な工具重量の確保が困難であることが挙げられる。本品は、それらの課題に対してホルダの軽量化を図り、低負荷切削に対応、ビビリ防止対策として切削負荷バランスを考慮し、フレーム構造を採用した。
■高強度低Ni超微粒超硬合金TMS05の開発(冨士ダイス)
 【技術の特徴】超高圧発生装置用容器のうち、磁気特性改善実験および中性子回折の実験では、従来WC―XC―10%Ni超微粒超硬合金が用いられているが、より低Niの超微粒超硬合金としてより高圧力での実験が望まれている。しかし、Ni系はCo系より高温で焼結することおよびNiはCoと異なって粉末混合時に凝集しやすく、10%より低Niとすると高強度を得にくい。本開発は、これを解決し、低Niの超微粒超硬合金を開発し、従来より高圧力での実験を可能とすることを目的とした。
■鋳鉄肩削りフライスカッタVOX400形の開発(三菱マテリアル)
 【技術の特徴】本製品は、鋳鉄荒加工用として開発された肩削りフライス工具である。縦置きに配置された八コーナインサートにより、切れ刃強化と多コーナ化を両立させ、FCD700において一刃あたりの送り0.5mm/toothを超えても欠損しないという、驚異的な耐欠損性を有していることが特長である。
■高硬度鋼用コーテッドCBN材種BC8020の開発(三菱マテリアル)
 【技術の特徴】本製品は高硬度鋼加工の汎用材種として、特に切込、送り量が大きい高負荷加工や断続加工においても優れた切削性能を発揮することを目的として開発されたコーテッドCBN材種である。このために、従来の汎用コーテッドCBN材種に対して本来トレードオフの関係にある耐摩耗性と刃先靭性を同時に向上させた点に大きな特徴を持つ。
■超硬合金加工用ダイヤモンドコートエンドミルの開発(ユニオンツール)
 【技術の特徴】本開発は超硬合金金型の製作におけるコスト削減とリードタイム短縮を狙ったものである。放電加工では電極製作の手間や電極の消耗による生産コスト増加、また研削加工では加工精度の問題や異形加工が困難であるなど、超硬合金の金型製作においては様々な問題がある。その問題に対し、本開発によるダイヤモンドコーティングエンドミルでは従来では不可能であった深い切込み量での加工ができ、超硬合金を鋼材のように“サクサク”と通常のマシニングセンターで高精度に加工することが可能となった。
■小型自動旋盤用後挽き工具「BACK DUO」の開発(日本特殊陶業)
 【技術の特徴】小型自動旋盤特有の工具として後挽き工具が挙げられるが、従来の後挽き工具は切屑がワークと接触し加工面を荒らすため、小型自動旋盤の構造上本来は避けたい、粗・仕上げの二パス加工が必要となる事が多かった。また、切屑がワークに絡み付き、ワーク不良・機械のチョコ停の原因となっていた。トラブルを解消すると共に、「高精度加工」「操作性の向上」を目標とし開発を行った。
■「エポックSUSシリーズ」の開発(日立ツール)
 【技術の特徴】ステンレスを代表とする難削材は、切削加工を行うと、工具刃先の溶着による短寿命・切削抵抗増大による折損・ビビリ振動による欠損など多くの問題が生じ、安定した加工が困難であった。エポックSUSシリーズはこのような問題点を最小限に抑え、安定した長寿命な切削を可能とした。長寿命なエポックSUSマルチ(スクエアタイプ)と低抵抗なエポックSUSウェーブ(ラフィングタイプ)から選択してもらい、特殊な刃型を採用して、安定加工を実現した。
■フライス用CVDインサート材種G-2140の開発(日立ツール)
 【技術の特徴】ミーリング加工での高能率加工による低コスト化と、高速乾式加工による長寿命化が図れるCVDコーティング技術を適用した切削工具である。その目的を達成すべく、工具すくい面、逃げ面における耐摩耗性、ならびにCVD技術の短所であった耐欠損性を改善させたCVD被覆技術を開発した。この技術を用いて、前述の耐摩耗性と耐欠損性に優れた高寿命のコーティングインサート工具の量産供給を開始した。
作業、事務、生産技術等の改善賞 5件
社名五十音順
■超硬合金の切削条件の最適化研究(ノトアロイ)
■切削・研削液および潤滑油の排出量削減(ダイジェット工業)
■プローブ測定活用による機械停止時間の低減(富士精工)
■超硬合金研削の高能率化(冨士ダイス)
■人員配置の変化に対応する安全教育体制の構築(三菱マテリアル)

東山動植物園の支援・協力協定
締結式とクリーンイベント実施
ケルヒャージャパン 高圧洗浄機等を寄贈

 ケルヒャージャパン(本社=宮城県黒川郡)は、名古屋市の東山動植物園再生プランの推進に賛同し、清掃機器メーカーの社会貢献として、園内清掃の実施および高圧洗浄機等を寄贈する「東山動植物園の支援・協力に関する協定」を9月21日、名古屋市と締結した。
 午後1時30分より東山総合公園事務所で行われた締結式では、ケルヒャージャパンの佐藤八郎社長と名古屋市の前田健東山総合公園長が協定書に署名し交換した。
 佐藤社長は寄贈品として同社の業務用高圧洗浄機をはじめ清掃道具一式の目録を贈呈、また前田公園長からは佐藤社長に感謝状が贈られた。
 締結式終了後は、ケルヒャージャパンの清掃チームによるクリーンイベントが行われた。今回は、翌日に開催される「動物慰霊祭」に備えるため、同社の社員が業務用温水高圧洗浄機を使用しボランティアで動物慰霊碑の洗浄作業をした。

メタレックスツアー説明会の報告
中国の現状など意見交換
名機工同友会 9月例会を開催

 名機工同友会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は9月25日午後7時より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦において「9月例会」を開催した。
 野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行で、冒頭、田中会長が「景気の状況は、なかなか思うようになりません。円高や各ユーザーさんの海外進出で、日本での商売の量がどんどん少なくなって行く。我々はその中で取り合いをするなど、難しい問題が出てくるのではないかと思っております。ではどうするか。海外に進出すればとの答えもありますが、資本力の問題等でなかなかそれもできません。難しい、難しいと言っていても前に進みませんので、しっかりと考えて商売として成り立つようにしていただければと思います」と挨拶。
 各部報告では、新規事業部より共同購入の実績が報告された。
 厚生部からは、11月21日〜24日にタイ・バンコクの国際貿易・展示センター(BITEC)で開催されるメタレックス2012の見学ツアーについて、当日例会前に行われた参加者の説明会の内容が報告された。
 今回の情報交換会は、@キャンペーン・セールなど達成特典の取り扱いについてA今回の中国における反日デモの現地情報(中小企業の現地法人等)についてB部課長(管理職)の役割と教育についてCその他近況についての4テーマで、意見が交わされた。主な発言内容は次の通り。
 @について、「基本的には貢献した社員に渡している。一部は会社で集めて分配をしている」「一括して会社で管理し、社内行事で配布している」。
 Aについて、「9月上旬から中旬にかけ香港に仕事に行っていたが、特に影響はなかった。中〜下旬について現地の友人からは、大きな影響はないものの、基本的には、日本食の店に行かないようにしたり、日本人だけで動くことはせず、半分引きこもり状態で夜は過ごしていると聞いた。企業として問題が出ている所は私どものお客様では幸いにしてない。今後ひどくなっていくことを懸念している」「デモの2日前まで1週間ほど中国に行っていたが、デモに巻き込まれることなく無事に帰国した。中国現地法人の会社が蘇州にあり、そこの隣の日本商業街で日本語の書いてある所はボロボロにされたと、現地スタッフより写真が送られてきた。日本人はほとんど外に出ない状況」「中国ではないが、2週間程前に韓国に出張していたが、不愉快なことはなかった。中国の上海に現地法人があるので現地のスタッフに聞いたら、現在のところ客先に問題はない、現地の中国の仕入先とも問題はない。商売を通じてお互いに利益が出るようにしようと中国の取引先に言っている」「中国の通関業務は現在平常通りだが、今後は分からないと感じている。FedEx(フェデックス)は問題ないが、コンテナでの混載は納期的なものがありやや心配をしている」。
 Bについて、「幹部として部長職を作り、組織作りを手掛けている。ここ4、5年でかなり会社の体制も変わりつつある。年功序列ではなく、見極めていくことが重要ではないかと感じている」「年功序列で部課長は付いているが、今後はそれではいけないと感じている」「血縁以外の経営陣(役員)に、いかに自覚を持ってもらうかに努力をしている。主任は自分以外の人を1人養える、係長は2人、部長は3人養えるくらいの売上げを作れるように指導している」。