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2010年(平成22年)7月
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2010年7月4日(日)
2387号 中部経産局 最近の管内総合経済動向 中部経済産業局は6月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とした今年2月の総括判断を4カ月据え置いた。先行きについては、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の経営状況などについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年4月の実績値による。) 鉱工業生産・出荷・在庫 ◆生産 生産は、緩やかな増加傾向となっている。 鉱工業生産の動向を指数(4月速報)で見ると、輸送機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比0.5%減と3カ月連続の低下となった。また、前年同月比は40.9%増と5カ月連続の上昇となった。 主要業種の動向 ◆輸送機械 輸送機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であるものの、需要の伸びはこのところやや鈍化している。全体としては、一時的な減少を伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるものの、需要の伸びはこのところやや鈍化している。全体としては、一時的な減少を伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。 航空機体部品は、航空機体メーカーの増産の動きが一服しており、横ばいとなっている。 ◆一般機械 一般機械の生産は、持ち直しつつある。 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きが見られ、全体としても持ち直しつつある。 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加傾向となっている。 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きが見られる。 ◆電子部品・デバイス 電子部品・デバイスの生産は、増加している。 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準での横ばいとなっている。 液晶素子は、テレビ向けやその他情報通信機械向けが好調であることから、増加している。 ◆電気機械 電気機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。 開閉制御装置・機器は、一般家電向けが好調であるものの、自動車向けの伸びがこのところやや鈍化しており、工場ライン向けも低調となっている。全体としては、一時的な減少を伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に緩やかな増加傾向となっている。 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加傾向となっている。 ◆情報通信機械 情報通信機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。 民生用電子機械は、一時的に減少したものの、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。 ◆金属製品 金属製品の生産は、持ち直しの動きが見られる。 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られることなどから、持ち直しの動きが見られる。 ばねは、自動車向けを中心に緩やかな増加傾向となっている。 ガス機器は、国内の住宅着工に持ち直しの動きが見られるものの、需要の回復までにはいまだ至っていないことから、低水準で推移している。 ◆鉄鋼 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向け共に順調であることから、増加傾向となっている。 ◆ファインセラミックス ファインセラミックスの生産は、足下がやや弱含んでいる。 触媒担体・セラミックフィルタは、一部需要の伸び悩みから、横ばいとなっている。 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から国内外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、緩やかな増加傾向となっている。 消費・投資などの需要動向 ◆個人消費 個人消費は、おおむね横ばいで推移している。 大型小売店販売(既存店ベース)は、25カ月連続で前年を下回った。百貨店は、一部店舗においては入店客数が回復傾向にあり、高額品に動きが見られたものの、消費者の買い控えや低価格志向が続いていること、気温が低かった影響で春物・初夏物衣料の動きが悪かったことなどから、29カ月連続で前年を下回り、スーパーは、機能性肌着や低価格商品が好調であったものの、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着していること、百貨店と同様に気温の影響で春物・初夏物衣料の動きが悪かったことなどから、21カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、各店舗での様々な販売促進策の効果などから前年同月比で2桁マイナスから5カ月連続で1桁のマイナスになっており、減少幅が縮小している。 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、客単価が下落傾向にあるものの、デザート類の販売が比較的好調だったことなどから、11カ月ぶりに前年を上回った。 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が10カ月連続で、小型車が8カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を上回り、全体でも9カ月連続で前年を上回った。 家電販売は、エコポイント制度の基準変更に伴う駆け込み需要の反動が見られたものの、引き続き同制度の効果で、薄型テレビの販売が堅調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことに加え、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、9カ月連続で前年を上回った。 ◆設備投資 設備投資は、低水準で推移している。 製造業では、自動車関連を始めとするほとんどの業種で設備投資計画額が低水準となっている。 非製造業では、電力、運輸などで増加する計画となっている。 ◆公共投資 公共投資は、緩やかに減少している。 公共工事請負金額を見ると、「県」「市町村」で前年を下回ったものの、「国」「独立行政法人」「地方公社」「その他」で前年を上回り、全体でも5カ月ぶりに前年を上回った。 ◆住宅投資 住宅投資は、低水準で推移しているものの、持ち直しの動きが見られる。 新設住宅着工戸数は、持家が六カ月連続で、分譲が3カ月連続で前年を上回ったものの、貸家が18カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。 ◆輸出 輸出は、増加傾向となっている。 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、5カ月連続で前年を上回った。品目別で見ると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、米国向けが4カ月連続で、アジア向けが6カ月連続で、EU向けが5カ月連続で前年を上回った。 ◆雇用 雇用は、労働需給に改善の兆しが見られるものの、厳しい状況が続いている。 新規求人数は、製造業、人材派遣を含むサービス業、運輸業などの業種を中心に2カ月連続で前年を上回った。 有効求人倍率は、3カ月連続で上昇した後、横ばいとなった。 ◆企業倒産 企業倒産(件数)は、5カ月連続で前年を下回った。 企業倒産(件数)は、「サービス業他」「製造業」「運輸業」などで前年を下回った。 日本ねじ工業協会創立50周年記念 「ねじ」エッセイ小論文コンテスト 業界内外より広く作品を募集 日本ねじ工業協会(会長=竹中弘忠氏、所在地=東京都港区)は、創立50周年記念事業の一環として、「ねじ」エッセイ・小論文コンテストを実施するため、「ねじの日」に当たる6月1日より8月5日まで、広く業界内外に作品募集を呼びかける。 「ねじ」エッセイ・小論文募集コンテストは、ねじに関わる様々な立場から、ねじ及びねじ産業に対する期待や将来選択に関する様々な見方・考え方を多く集め、「ねじ産業未来開発」の可能性を発見すると共に、ねじ産業内外の情報交流を促進する機会をつくる目的で行う。そのため、ねじ産業従事者のみならず、ねじユーザー、ねじ商社、ねじ産業をサポートする部門、学生や研究者などにも働きかけ声を集める。募集要項は、日本ねじ工業協会のホームページ(http://www.fig.or.jp/)に掲載し、インターネットなどを通じて広く募集を働きかけることにしている。 50周年記念事業としては、「次なる50年の未来開発」(仮)を統一テーマとして掲げ、本年、東京において11月5日記念式典、10月27日・28日に記念フォーラムの開催を予定している。「50周年」は新たな50年の始まりと位置づけ、かつて日本の「産業の塩」として、ねじの時代を創った経営者に感謝しつつ、新しい時代を担う経営者や中堅幹部が、次の時代を展望し、更なる50年の飛躍を誓いあう場にしようというところにある。 記念式典では、田原総一朗氏の講演をはじめ、記念フォーラムでは、今後の経済社会の変化やねじ企業の経営のあり方を示唆する様々なゲストスピーカーを招き、一緒にねじの未来を展望する予定であるが、エッセイ・小論文コンテストの審査結果の発表、優秀作品の表彰もこの機会に行う。更には、作品を通じて寄せられた「ねじ」への声をまとめて発表することも計画している。 貸し倒れには十分注意 鋼管・継手部会を開く 静岡県管工機材商組合 6月度理事会開催 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、6月9日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「6月度理事会」を開催し、5月18日開催の通常総会の収支報告を承認する一方、鋼管・継手部会を開き、業界の動向について日立金属静岡営業所篠原所長より説明してもらった。 当日審議された議案は次の通り。 ▽第1号議案=通常総会収支報告の件 5月18日開催の通常総会(静岡グランドホテル中島屋)の収支報告を行い、予算通りに収まったことを承認した。出席者は総会が正会員30余名、懇親会が賛助会員含め110余名。 ▽第2号議案=管機連通常総会出席の件 6月15日に開催される“管機連第48回通常総会”(グランドアーク半蔵門)の参加者を募った結果、正副理事長の出席を確認した。 議案審議の後は、「鋼管・継手部会」に移り、当日出席した日立金属静岡営業所の篠原所長より、静岡県下の現状と見通しについて解説してもらった。 3月の新設住宅着工戸数は前年比マイナス18.3%と2カ月振りに前年を下回った。3月からの住宅エコポイントの申請が開始されたがリフォーム案件が中心。 3月の公共投資は、国、公団関係は前年比減少したものの、県、市町村関係は補正予算に伴う耐震化工事が執行され前年を上回った。 公共投資では、県内事業者への波及は限定的とみられており、公共工事主体の事業者は厳しい状況が続いている。 6月になって鉄鉱石が4〜6月と比較すると、7〜9月は23%値上げとなり、2009年度と比較すると、2.4倍になっており、鋼管の先物現場見積もりは不可能ではないかとの見通しを示していた。 部会のあとは、情報交換に移り、6月になっても仕事の見通しが殆ど見えてこないが、廉売合戦は一段と活発化しているという困った状況が続いているので、くれぐれも貸し倒れには十分注意し、お互いに情報交換して取り組んでいこうと申し合わせた。 難加工技術展2010 表面改質展2010名古屋初 7日(水)からポートメッセで 今年で3回目となる「難加工技術展2010」および、名古屋では初開催となる「表面改質展2010」が7月7日(水)から9日(土)までの3日間、ポートメッセなごや3号館で開催される。日刊工業新聞社主催。 “難削材加工”“難加工材成形”“難形状加工”に関する技術・機械・機器を集めた「難加工技術展」は、毎回、より高度な技術・機器を求める来場者が詰めかける。今年は、日々進化し続ける表面処理技術を集めた「表面改質展」が同時開催され、事前の注目も高まっている。開催規模は両展あわせて120社・団体/128小間(内部出展を含む、2010年5月31日現在)。 7日には「最近の難加工について」と題した特別シンポジウム、八日は基調講演「表面改質技術の新潮流を探る」、パネルディスカッション「DLCの今後を探る」を開催。さらに、九日には、モノづくり推進会議主催の中部電力・村西良司氏による「工場エネルギーのパラダイムシフト」と題した基調講演も行われる。会期中は、出展者によるワークショップを合計19本実施。また、昨年に引き続き「ながのモノづくり技術展2010」も同時開催される。 開催時間は午前10時から午後5時まで(9日は午前9時30分から)。 展示会ホームページ(難加工技術展2010http://www.nikkan-event.jp/nan、表面改質展2010 http://www.nikkan.co.jp/eve/ssds)では来場事前登録・聴講申し込みを受付中。入場無料。来場者にはクールビズでの参加を呼びかけている。 新社長に滝沢俊夫氏 三菱マテリアルツールズ 高田社長は相談役に 三菱マテリアルツールズは6月18日に役員改選を行い、新社長に滝沢俊夫三菱マテリアル執行役員明石製作所長が就任した。高田修社長は相談役に就いた。 執行役員を含めた新経営体制は次の通り。(敬称略・( )内は前職) 【取締役】 ▽取締役社長=滝沢俊夫(三菱マテリアル執行役員明石製作所長)新任 ▽常務取締役=十倉直樹(取締役東日本支店長)昇任 ▽取締役中部支店長=小林芳廣 重任 ▽取締役西日本支店長=森村匡秀(執行役員西日本支店長)新任 ▽取締役相談役=高田修(取締役社長)異動 ▽取締役〈非常勤〉=増田照彦 重任 【執行役員】 ▽執行役員管理部長=岡本朗 重任 ▽執行役員東日本支店長=潮田良一(東日本支店販売一部長)新任 【監査役】 ▽監査役〈非常勤〉=野田明広 重任 INTEGREXjを始めとして新製品が続々 イノベーションフェア2010開催 ヤマザキマザック 国内外から2000名来場 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)は5月25日から27日の3日間、美濃加茂市にあるヤマザキマザック美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで、「INTEGREXj―200(インテグレックスジェイ200)」を始めとする新製品を一堂に展示した“イノベーションフェア2010”を開催、期間中国内外から2,000名を超える来場者で会場は活況を見せていた。 「INTEGREXj」シリーズは、複合加工機の新シリーズとして「j―200」を今年4月に発表、複雑な加工をしようと考えているCNC旋盤やマシニングを使用しているユーザーに高性能の機能を残しながら価格を三割低くしたことで好評を得ている。今回新たにワークに応じた主軸のサイズを拡張し、10インチチャックサイズの「j―300」、12インチチャックの「j―400」を発表、最大の振りをφ680mm、棒材作業能力はφ102mmまで加工範囲を広げた。 また、「SMART」シリーズ第2弾として、立形マシニングセンタ「VERTICAL CENTER SMART 430A(バーティカルセンタースマート430A)」を発売。クラス最大級の900mm×430mmのテーブルを搭載し、主軸最大回転速度は12000mm−1と高速で鉄・アルミなどの幅広い加工が可能。従来の対話型プログラミングCNC装置の機能を絞り込むと同時に基本性能を向上させた新「MAZATROL SMART」を搭載した。 他にも、CNC旋盤「QUICK TURN SMART(クイックターンスマート)」シリーズでは、新たに11機種を追加し発売をした。6インチチャックの機種を追加し、長いワークに対応した心間の追加、ミーリング機能を搭載し、ユーザーの幅広いニーズに対応している。今回の展示会では6インチチャックの「100S」、心間一〇〇〇Uの「200」、ミーリング機能を搭載した「200M」、より大きなワークの加工が可能な10インチチャックで、心間1250U、ミーリング機能がついた「300M」が展示された。 平成21年度事業 マザック高度生産 システム助成者発表 同社の研究助成財団である財団法人マザック財団(理事長=棚橋祐治氏)は、平成21事業年度マザック高度生産システム研究助成の対象22件、国際会議援助の対象3件、また2002年度より継続している、若手研究者の優秀論文を表彰する顕彰事業のマザック高度生産システム研究論文賞13件を併せて決定し、5月28日にヤマザキマザック美濃加茂製作所内・ワールドテクノロジセンタにて研究助成者の発表と優秀論文対象者への表彰式を行った。 助成金額は1540万円。財団設立の1981年以来の活動助成金の総計は、3億6185万円。 「広州テクノロジーセンタ」がオープン 同社は加速する中国の需要拡大を見据え、顧客のサポート体制づくりの一環として、中国華南地区に、「広州テクノロジーセンタ」を開設した。 6月2日にはオープニング式典を開催し300名の参加があった。6月3日、4日の2日間は顧客を招待し、オープニングプライベートショーを行った。 敷地面積は5,000平方メートル。ショールーム、ギャラリー、ホールを備える。現在世界20カ国以上の、70を超えるサポート拠点を開設している。 新副理事長 3名就任 日本工具工業会 日本工具工業会(理事長=石川則男氏・オーエスジー社長)では、6月3日開催の通常総会において、会社都合により退任の申し入れがあった3名の副理事長の後任に、田中啓一氏(日立ツール社長)、増田照彦氏(三菱マテリアル 執行役員 加工事業カンパニーバイスプレジデント兼超硬製品事業部長)、渡邉芳男氏(彌満和製作所社長)が新たに選任され就任した。 役員人事 ノダキ 産業機械、各種工具・部品の専門商社ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)は、5月31日開催の定時株主総会および取締役会において役員の異動を行い、次の役員が就任した。 ▽取締役会長(代表取締役)=野田京二郎氏 ▽取締役社長(代表取締役)=野田道典氏 ▽常務取締役=永椎義人氏 ▽取締役(東京営業部長)=宮本好香氏(新任) ▽取締役(経営企画室長)=野田典嗣氏(新任) ▽取締役(ノダキシーアンドシー社長)=野田滋男氏(新任) ▽監査役(公認会計士)=高岡次郎氏 なお、前常務取締役の小田一正氏は非常勤顧問に就任した。 時津相談役(新栄商會会長)勇退 会員皆で難局を乗り切ろう 名機工同友会 平成22年度定時総会 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は5月31日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成22年度定時総会」を開催した。 総会は小浦氏(こうら社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「新聞紙上を見ておりますと、中小企業対策として行われました緊急融資で借り入れの返済時期を延ばしてほしいとの申し入れが46万件、12兆円ほどあるそうです。我々を取り巻く環境は、あまり良くない状態です。私共のお客様でも来年には廃業をするというところもあり、良いところと悪いところがはっきりしているのが現状です。本日は、定時総会ですので皆様方の忌憚のないご意見をお聞かせいただき、総会をスムーズに進めてまいりたいと存じます」と挨拶。 司会者より資格審査発表が行われ、会員総数29社、出席25社、委任状4で総会が成立すると宣言された。 嶋崎氏(シマザキ商会社長)を議長に選出して議事に移り、第1号議案の平成21年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件、第2号議案の平成22年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件について審議し原案通り承認可決した。 第3号議案のその他の件では、時津相談役(新栄商會会長)が今回で会を卒業し、今後は後任として同社の加藤専務が参加すると報告された。 総会終了後は5月例会が行われ、各部報告として各代表が今期の方針を述べた。また、今回で会を卒業する時津相談役は「ゴルフ、海外旅行もできるほど体調は回復をいたしました。同友会に入れていただき30年程経ち、その間、2年程前まで10年間会長職も務めさせていただきました。業界では、目標となる会になってきております。また、会員も若返りました。会でお会いするのは今日で最後ですが、私共の会社のお近くにおいでの折にはお寄りいただければと存じます。今後とも皆様のご活躍をお祈りいたしております」と挨拶した。 引き続いて行われた懇親会は、田中副会長(ミユキ商會社長)の発声で乾杯し開宴。この中で、金原会長から時津相談役に花束が贈呈され、長年役員、会長として会を支えた同氏の功績を大きな拍手で称え、午後9時前に終了した。 東京支店・第2在庫センター新社屋完成 ダイドー 東日本の拠点強化、1500坪に豊富な在庫 新社屋完成披露を兼ね2010FA&ロボット展開催 メカトロニクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南)の東京支店・第2在庫センター(東京都江戸川区西瑞江2-22-4)が6月上旬に完成し、同社ではその披露を兼ねて、新社屋全館を使用してのプライベート展示会「2010FA&ロボット展」を6月10日(木)、11日(金)の2日間にわたって開催した。会場にはファクトリーオートメーション(FA)と産業用機器関連メーカー100社の厳選された新製品、最新技術が一堂に展示され、2日間を通して東日本エリアを中心に1,800名を超える来場者があり賑わいをみせた。 東日本を中心に1800名が来場 2010FA&ロボット展 新社屋完成披露を兼ね開催 10日の午前9時30分より開場に先立って行われたオープニングセレモニーで山田社長は、仕入先関係者に出展への感謝の意を伝えた上で、「日頃、私どもダイドーは皆様方の商品の拡販に日夜努力をさせていただいておりますが、なかなかお客様には隅々まで皆様方の商品の良さを知っていただいておりません。東京支店・第2在庫センターが完成いたしましたのを機会に、少しでも多くの方に皆様の商品を見ていただき、そして触れていただいて、商品の特徴と良さを知っていただきたいと思い、今回の展示会を開催する運びとなりました。この建物は、地下1階から地上2階までを倉庫(1階には出荷場も併設)とし、3階は東京支店・東日本営業本部の事務所、4階にはエンジニアリング部が入ります。倉庫が主体の建物で、皆様方が額に汗してお作りになった商品を大切に保管し速やかにお客様にお届けする、これが私ども流通の責務でございます。建物は大地震に備えて、耐震構造はもちろんですが、THKさんの免震ガイド、日立さんのダンパー、ブリジストンさんの免震ゴムの三点セットを用いて、設計業者とも綿密に打ち合わせ研究をしていただき、完全な免震構造となっております。震度8クラスの地震が来ても、震度4以下の揺れに収まります。在庫センターの中に保管しております細かいパーツが何十万点とございますから、これが散らばらないようになっており、地震後すぐにでも出荷できるようになっております。そのような所も見学していただけましたら幸いです」と挨拶。 続いて来賓の寺町THK社長が「納入メーカーを代表いたしまして、まずはダイドー東京支店並びに東京第2在庫センターの落成、そして今回の展示会のお祝いを申し上げます。ダイドーさんは、各地で商品の在庫を持って、お客様へのサービスを非常に心がけていらっしゃいます。最近は在庫を持たない商社さんも多くなってきている中、在庫をしっかり蓄え、地震や災害が起きても、必ずお客様が求めるものをタイムリーに提供するという方針で仕事をされていることに対し、私自身も感銘を受けております。私は年間130日ほど海外へ出ております。最近、日本の強さは何だろうか、モノづくり立国といわれているが実際に日本の良い所は何なのかを考えてまいりました。その結果分かってきたことは、当然ですがまずは『ハイクオリティー』。世界で最高品質というのが一つ。二つ目が『ホスピタリティー』だと思っております。いかに相手のことを考えて仕事をするかということ。三つ目が『リーズナブルなコスト』。安ければ良いということではなく、その商品にあった、その中で一番価値を感じるような価格でお客様に提供できるかということ。この三つが日本の強さだとつくづく感じております。このところマスコミの方を中心に、ボリュームゾーンで日本は負けているといわれております。新興マーケットの発展によって、低価格にしなければいけない。日本は低価格で提供できなかったことにより負けている。このボリュームゾーンに、いかに日本のメーカーが入っていくかということがいわれております。日本の特性というのはハイクオリティー、ホスピタリティー、リーズナブルなコスト。これをうっかり忘れて、低価格に入ってしまうと、日本の特性を失ってしまう。逆にいうと、何も特長の無い、奈落の競争の中に引きずり込まれてしまうという気がします。その面でダイドーさんは、この三つの特性をお持ちの商社さんでございます。特に販売の関係では大変なホスピタリティーをお持ちになって、この面では内外ともに一番だと感じております。ぜひホスピタリティーという基本的な精神を失わないようにして、益々ご発展をされますことを期待しております」と祝辞を述べた。 寺町THK社長、田村制御機材社長、梶本CKD社長ら来賓8名と、ダイドーの山田社長、東専務、木村常務(東京支店長・東日本営業本部長)によるテープカットが行われ、ダイドー東日本「2010FA&ロボット展」がオープンした。 展示会では、百社のメーカーからFA化、省人・省力・省エネ化や安全、安心、確実といった時代が要求する最新商品、最新技術が紹介され来場者の注目を集めていた。 屋外に展示されたTHKの免震システム体験車では、実際に起きた中越地震や阪神大震災などの揺れが再現され、非免震と免震システムが稼働している状態での揺れの違いを比較できるようになっており、体験者は地震の揺れの凄さと免震システムの効果に驚いていた。 また、会場2階では豪華賞品が当たる大抽選会も開催され好評であった。賞品には、一等のシャープAQUOS32型カラーテレビ2本をはじめ、メーカー賞1,000本などが用意された。 東京支店・第2在庫センター概要 【所在地】 住 所 東京都江戸川区西瑞江2丁目22番4号 都営地下鉄新宿線「瑞江」駅から200m、徒歩2分 東京駅まで40分・新宿駅まで30分の圏内 電 話 03−3676−9111 FAX 03−3676−9119 mail tokyo01@daido−net.co.jp 【建 物】 地上4階地下1階建て、総床面積2,970u 〈地下1階〜2階〉在庫センター (1階に出荷スペースを完備) 〈3階〉東京支店・東日本営業本部 〈4階〉エンジニアリング部ほか 第1在庫センターと合わせて1,500坪(5,000u)に豊富な在庫 第1在庫センター(総3階建て600坪)は100m以内の所にあり 建物にはTHKの免震システムを採用 震度8の揺れを、震度4程度に軽減させる 地上4階地下1階建て最新の耐震・免震構造 「環境にやさしい風」テーマに サンコーフェア2010 8日(木)ジェイテクトカスタマーセンターで サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)は7月8日、愛知県刈谷市のジェイテクトカスタマーセンターにおいて「サンコーフェア2010」を開催する。展示内容は、ジェイテクト製マシニングセンタ・CNC汎用円筒研削盤、ジェイテクトグループはじめサンコー商事の取扱いメーカー製品、サンコー商事ブランド製品など。 10回目の開催となる今回のサンコーフェアは「環境にやさしい風」をテーマに、出展メーカー各社が環境に配慮した製品や技術を提案。また、出展メーカー3社によるテクニカルセミナーも開催される。 フェア開催時間は午後1時〜6時30分。 【出展メーカー】 ●加工ゾーン(刃具) サンドビック/日立ツール/ワルター・ツーリング・ジャパン ●加工ゾーン(ツーリング) エヌティーツール/MSTコーポレーション/エムーゲ・フランケン/カトウ工機/黒田精工(機器事業部)/宮川工業 ●加工ゾーン(保持具他) 北川鉄工所/ダイナミックツール/ナノテック/パスカル/平和テクニカ ●アセンブリー(組立・圧入)/搬送ゾーン 技研工業/黒田精工(駆動システム事業部)/クロダニューマティクス/近藤製作所/TAIYO/日本オートマチックマシン/ヨコタ工業/ワイエムジー ●CAD/CAM 測定ゾーン キャムタス/ジェービーエム/ゼネテック/タクテックス/東京精密/東日製作所/リコーエレメックス ●環境関連ゾーン アイ・アンド・ティー/カトー技研興業/昭和電機/新明和工業/太陽/高橋金属/東海エムテック/パナソニック環境エンジニアリング/扶桑精機 ●ダイカスト関係 アピステ/富士電機システムズ/菱栄エンジニアリング ●ジェイテクトグループ 光洋サーモシステム/CNK/豊田バンモップス/豊興工業/三井精機工業 ●サンコー自社ブランド 三工機器/三工ケミカル/サンコー商事産業機械第2部 【カスタマーセンター展示機】 《研削盤》 グラインディングセンタTG4―32▽CNC汎用円筒研削盤GE4P―150特型・GE4P―100U▽生産形円筒研削盤GL20M―32・GL32J―63▽カム・クランクシャフト研削盤GF32M―63 《マシニングセンタ》 横形マシニングセンタFH1250SX▽立形マシニングセンタPV640J APC付・FV1365S・FV2090S▽5軸立形マシニングセンタUX570―5Axis・Vertex550―5X(三井精機工業)▽金型加工用横形マシニングセンタUH55・FH80M―5Axis▽超高速切削加工機LineaM FH450L▽【内面研削盤】CNC二頭内面研削盤 《切削機・超精密加工機他》 TOPCENTER TH355F3・TH555F4X▽フローフォーミングマシンF.Form―3V (展示機は変更される場合もあり) 【テクニカルセミナー】 ◆東京精密「現場計測のメリット〜生産効率向上とこれからの環境対策に貢献する測定機〜」(午後1時20分〜2時) ◆高橋金属「電解イオン水洗浄システム導入による4つのメリット」(午後2時20分〜3時) ◆パナソニック環境エンジニアリング「クリーンファクトリー実現に向けた環境負荷低減トータルエンジニアリング」(午後3時20分〜4時) 聞きたい!あの人 G 株式会社イトウ 資材課 伊藤 豊子さん イトウの北配送センターに、「名物お母さん」がみえるということで、お話を伺った。 イトウは、創業52年目の管工機材・住宅設備機器の専門商社。 資材課で働く入社20年目の伊藤豊子さんは、「イトウの名物お母さん」で知られている。 配送センター内で、来店客の応対や、売上伝票・仕入れ伝票の整理をしている。特に来店客の応対は、次回また来たいと思わせるきめ細かい接客で評判を呼び、「わざわざ伊藤さんに会いにくるお客様がみえるほど」(イトウ社員)人気があるという。 「大至急品物がほしいのだけど」と来店客の注文に在庫を調べ、メーカーに確認をする。 「ちょっと今在庫がないですね。明日入りますがいかがいたしましょうか」。どうしても今日中に欲しかったらしくお客さんはその場を引き返したところ、伊藤さんはお店から出て、背中を向け駐車場に向かうお客さんの後を追っていった。ちょっと驚いて振り返るお客さんに「現場はどこですか」「北区の…」「近いじゃない、気軽に寄ってください」と笑顔で深々と頭を下げお見送り。商品の受け渡しだけではなく、人と人とのつながりを大切にする伊藤さんの心遣いが、お客様の心をしっかり掴む。 夕方そのお客さんが、「一個しか注文できないけど、また来たよ」と再来店し、注文をした。 伊藤さんは、平成3年にイトウに入社。最初は本社で事務を担当していたが、愛想のよさと向上心を見込まれ、平成16年の北配送センター設立と同時に接客がより多いセンターに配属となった。 配送センターに来店するお客さんは設備工事会社の作業員さんがほとんど。中には、無口な方もみえるが、「話をすることが好き。どんどん自分から話しかける。天気のことや、現場はどちらなど軽い会話をたくさん」。そうするうち、伊藤さんしか知りえない、お客さん情報が蓄積されていく。 伊藤さんの仕事のモットーは、「来店したお客様に安心して帰ってもらえること」。そのためには、「相手と話すことで、その方の立場や状況がわかり、思いやりの気持ちも生まれるの」。 会う人全員が友達になってしまいそうな温かい雰囲気だが、影の努力があってのこと。来店客の顔と名前を覚えるため、お客さんから受け取った伝票のサインと、顔の特徴を直ぐ様メモする。次回来店時に名前で呼ぶことで親しみがぐっと増すからだ。 何事も全力の伊藤さんに、お客さんが見かねて「あんたはいるだけでいいんだわ」と労いの言葉をかけてくれる。 趣味はバドミントン。地域サークルの幹事を務める。うまくなりたいとの思いで練習をやりすぎて、肉離れを起こしたことも。 三人の子供は独立し、最愛の旦那様と二人暮し。 * * * 豊子さんはイトウのアイドルです。(笑い) 弊社にも若い女性社員はそこそこいますが、今回の機工新聞さんの特集にはそれらを押さえての抜擢となりました。 皆から慕われているという事は良い事ですよね。又年長者の中には働ける喜びを体中で表現できる人がいます。若い社員には是非とも見習っていただきたいと思います。 【社長 伊藤辰之氏】 不透明を打ち破りたい 22年度総会を開催 岡 谷管栄会 正・賛会員全員出席 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、6月7日午後5時15分より、“名古屋観光ホテル”を会場に「平成22年度総会」を開き、平成21年度事業報告、同決算報告、平成22年度事業計画、同予算案を慎重審議し、承認可決した。 総会(正会員並びに賛助会員全員出席)は、岡谷鋼機配管住設部の佐治部長の司会進行で始まり、冒頭挨拶に臨んだ田中会長は、出席方のお礼を述べた後、「景気は我々業界にとってはまだまだ大変厳しい状況が続いております。先が見えない真っ暗闇のトンネルを歩いている状況だと思います。岡谷さんにおかれては、馬場本店長、加藤本部長、佐治部長と新体制でスタートを切られました。前任の北野本部長には大変長い間お世話になりました。管栄会が平成七年に発足して以来、ずっと北野本部長にはこの会を育てて頂きました。本日も出席をお願いいたしましたが、赴任先のスケジュールが埋まっているとのことで出席頂けませんでした。本日は総会でもあり慎重審議のうえスムーズな議事進行にご協力をお願いいたします」と、挨拶。 次いで、岡谷鋼機常務取締役名古屋本店長の馬場本店長が日頃の拡販に対しての感謝を述べる一方、「昨年の5月末に赴任して一年が経ちました。私も、加藤も、佐治も初めてとなります。皆さんに心配を掛けないようにやってまいりたいと思います。景況感につきましては、自動車を中心にそれなりに生産が戻りつつありますが、我々に関係のある住宅、建築関係はまだまだ先が不透明だと思います。私も、加藤も、佐治も、皆さんとは違った経験を生かしながら、この不透明を打ち破るべく、皆さんと共々やってまいりたいと思います」と所信を述べた。 次いで出席者の紹介の後、議案審議に臨み、何れも承認可決された。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告 ▽第2号議案=平成21年度会計報告(監査報告=峰澤会計監査) ▽第3号議案=平成22年度事業計画 ▽第4号議案=平成22年度予算案 議案審議の後は、三菱樹脂管材営業部高田部長、東洋バルヴ中部営業部千葉部長の順で、業界の動向について説明してもらった。また、岡谷鋼機の加藤配管住設本部長からは、着任の挨拶があった。 以上で第一部の総会を終え、懇親会に移り、小川副会長(山信社長)の乾杯音頭で開宴、終始和やかに親睦を深め合い、日立金属小川部長の中締めでお開きとした。 翌日は、有志によるゴルフ会が、“ナガシマカントリークラブ”で行われ、22名が平素の腕前を競った結果、志知富一氏(睦産業)がネット74.8で優勝した。 【ゴルフ組入賞者】 ▽優勝=志知富一(睦産業)N74.8H7.2 ▽2位=加藤哲也(岡谷鋼機)N75.0H6.0 ▽3位=恩田秀比良(オンダ製作所)N75.2H16.8 ▽4位=鈴木康文(峰澤鋼機)N75.4H15.6 ▽5位=河西洋(マルニシ)N75.6H14.4 (敬称略) 副島隆彦氏を招き講演 第27回総会を開催 川島会 観劇とゴルフ楽しむ 川島会(会長=中島千治氏・タケフ管材会長、川島商事と商社、メーカーの集い)の「第27回総会」が6月6日午後2時より、名古屋駅上の“名古屋マリオットアソシアホテル”を会場に、会員、賛助会員ら約80名が出席して開催され、総会終了後は、副島隆彦氏を講師に招き、「世界経済の動向と日本の行方」について聴講したあと、懇親会を行い親睦を深める一方、翌日は、ゴルフ組と観光組に別れて思う存分に楽しんだ。 総会は、町田氏(川島商事常務)の司会進行により開会。 冒頭、挨拶に臨んだ中島会長は、出席方のお礼を述べたあと、「アメリカのサブプライムローン問題に始まり、リーマンショックと百年に一度といわれている大変な不景気が世界中を駆け巡り、日本もご多分に漏れず、中部地方においては自動車関連の輸出の煽りをまともに受け大変な時代に突入しております。そのため、川島会も一年間休会ということで、本日を迎えた次第です。私も75歳を迎え、体の動き、頭の働きがスローテンポになってきました。自分の身の回りの動きと裏腹に毎日の時の流れが速くなっていることを痛感しております。会長をお受けいたしましたのが平成11年です、それから11年が経過しました。今回が最後の挨拶となります。今日、明日と二日間存分に楽しんでください」と挨拶。 引き続いて、川島商事の川島社長が日頃の拡販についてのお礼を述べたあと、「非常に残念なことですが、今回で川島会を閉会させていただくことになりました。今後につきましては、もっと別の形でお役に立てるようなものを創造していきたいと考えております。一昨年12月に初の商品展示会を開催させていただき一応の成果を得ておりますので、そういったものを活動としてやってまいりたいと思います。お互いの発展のためには、お客様の声を聞いて、売れる商品を提案していきたいと思います。そのためにも、忌揮のない意見をお寄せ下さい」と結んだ。 次いで、賛助会員の紹介のあと、賛助会員を代表して、三菱樹脂中部支社横路支社長、バンドー化学名古屋支店渡辺支店長から祝辞を頂戴した。 続いて、@平成21年度事業報告、A同会計報告、B同監査報告(尾藤会計監査・旭工機社長)を夫々承認した。 総会終了後は、講演会に移り、「世界経済の動向と日本の行方」を演題に、副島隆彦講師より解説してもらった。 副島氏は、リーマンブラザーズの破綻やオバマ大統領の誕生などを予測し、これを的中させたことで話題に上った。 講演は、オバマ政権は長持ちせず任期半ばで辞任しヒラリー・クリントンが大統領となるなど刺激的な大胆予測からはじまり、概ね次の予測を披露していた。 ・イスラエルとイラクが10年以内に核兵器を行使する。 ・日経平均は2010年の終わりから2011年に一瞬5,000円を割りこむ。 ・やがて中国が米国債を売り始める。 ・2015年には中国が新たな世界覇権国となる。 ・1ドル60円時代が到来する。 ・ドルの価値を守るため、金の値段を意識的に、計画的に先物市場で引き下げる。 講演会のあとは、記念写真を撮り、懇親会に臨み、川島商事町田常務の挨拶、野崎商事の大隅専務の乾杯音頭で開宴し、マジックショウを楽しみながら和やかに親睦を分かち合い、トヨックス宮村社長の中締めで懇親会を終了した。 翌日は、観光組とゴルフ組に別れ、観光組はホテルを午前10時に発ち、中日劇場で話題をさらっている、市川猿之助演出による「四谷怪談忠臣蔵」を観劇した。 民谷伊右衛門は実は吉良邸討ち入りに加わる浪士だったとの設定。 物語は、忠臣蔵の松の間、切腹のあと、四谷怪談の世界になり、浅草観音、伊右衛門浪宅までがスピーディーに展開され、幕切れの両国橋では、きらびやかな花火を背景に、大盗賊の暁星五郎が飛行の術を使い悠々と去っていく姿を宙乗りで描き、四谷怪談、忠臣蔵の討ち入りと随所に名場面が続き、大詰めには何トンもの水が降り注ぐ大滝が舞台に出現するなど、見どころ満載の舞台に見学者も固唾を飲んで芝居の展開を見守っていた。 ゴルフ組は、ホテルを午前6時に発ち、東建塩河カントリー倶楽部で総勢45名が平素の腕前を競った結果、平林英司氏(平林商店)がネット72.2で優勝した。 上位入賞者の皆さん。 ▽優勝=平林英司(平林商店)N72.2H16.8 ▽2位=横路明夫(三菱樹脂)N72.0H6.0 ▽3位=杉山直義(川島商事)N70.2H22.8 ▽4位=渡辺和成(バンドー化学)N72.4H15.6 ▽5位=森美智明(フタキ機工)N72.8H7.2 ▽ベスグロ=横路明夫78 (敬称略) 刃先交換式工具に本格参入 OSG フェニックスシリーズ オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は、6月1日より刃先(チップ)交換式工具の新ブランド「OSGフェニックスシリーズ」を全世界で同時発売した。レアメタルの入手が難しいことなどから今後さらにチップ交換式市場の拡大が予想され、これに対応するため、同市場に本格参入する。 このフェニックスシリーズは既存の刃先交換式工具で生じている不具合の解決を主眼に開発され、今回、第一弾として汎用荒取り加工用工具をラインナップ。またこれに併せ、社名のOSGの文字を不死鳥(フェニックス)に模ったロゴマークも新たに作った。(同社社員によるデザイン) 今後は2011年夏まで3カ月毎のペースで新製品を追加し、フェニックスシリーズ全体で初年度7億円の販売を目指す。 今回発売されたシリーズは次の通り。 ■フェニックス肩削りカッタシリーズ「PSE」=ストレートシャンクタイプφ16〜63(全16サイズのうち9サイズ)、標準価格29,500〜77,100円。ボアタイプφ40〜125(全28サイズのうち10サイズ)、43,100〜95,800円。チップは、超硬材に各種コーティングを取り揃え、全30種のうち14種。 ■フェニックス高送りラジアスカッタシリーズ「PHC」=ストレートシャンクタイプφ25〜63(全16サイズのうち7サイズ)、31,800〜65,300円。ボアタイプφ40〜100(全18サイズのうち10サイズ)、54,500〜83,200円。チップは、超硬材に各種コーティングを取り揃え、全10種。 ■フェニックス高能率ラジアスカッタシリーズ「PDR」(タンガロイと開発、08年2月発売、今回品名を改めシリーズへ)=柄付きタイプφ40〜50(全14サイズ)、42,800〜90,500円。ボアタイプφ63〜125(全14サイズ)、53,800〜147,000円。チップは超硬材にコーティングの全1種。 ■フェニックス丸駒カッタシリーズ「PRC」=ストレートシャンクタイプφ20〜63(全18サイズのうち9サイズ)、28,300〜57,000円。ボアタイプφ50〜100(全20サイズのうち8サイズ)、45,400〜95,200円。チップは、超硬材に各種コーティングを取り揃え、全15種。 ■フェニックスドリルシリーズ「PHP」=外径φ14〜40(全41サイズのうち32サイズ)、60,000〜70,900円。チップは、超硬材に各種コーティングを取り揃え、全14種のうち12種。 太陽工機プライベートショー2010 8日(木)〜10日(土)開催 工作機械メーカーの太陽工機(社長=渡辺登氏)は7月8日(木)から10日(土)までの3日間、同社本社工場(新潟県長岡市西陵町221―35)において「太陽工機プライベートショー2010」を開催する。 展示会では、太陽工機の新製品等と森精機製作所の新製品2機種、独国ギルデマイスター社のDMG製品2機種を実演展示する。 開催時間は午前10時から午後5時まで。 【出展機】(予定) ◆太陽工機 CNC立形複合研削盤「VMG―85」(新製品)、「VMG―85」フルオプション仕様(新製品)、「NVGH―3TC」(新製品) CNC立形ベアリング用複合研削盤「NVGH―3TBS」(新製品)、「NVGH―5TBS」ほか ◆森精機製作所 CNC旋盤「DuraTurn 310 V3eco」(新製品) 立形マシニングセンタ「DuraVertical 635 eco」(新製品) ◆DMG 五軸制御立形マシニングセンタ「DMU 50eco」 超音波加工機「ULTRASONIC 20 linear」 省エネ・再エネ・創エネを体験 三菱電機(中津川製作所)見学 名古屋水栓バルブ協組 研修旅行開催 名古屋水栓バルブ工業協同組合(理事長=落合潔氏・兼工業社長)では、6月4日・5日の一泊二日で研修旅行を実施し、組合員、賛助会員ら15名が参加した。当日は爽やかな初夏を迎え、一同は観光バスに乗り込んだ。 バス社内にて、落合理事長が「三菱電機中津川製作所を見学させていただくということで、仕事で何らかのヒントにつながればと思います。また組合員、賛助会員さんお互いに懇親を深めていただき有意義な旅行にしましょう」と挨拶。 一行は三菱電機中津川製作所を最初に視察した。 同所は、敷地面積80,000u、従業員900名が在籍し、換気扇、換気空清機(ロスナイ)、エアー搬送ファン、ハンドドライヤー「ジェットタオル」、温水式床暖房システム「エコヌクール」、高断熱住宅用換気冷暖房システム等を製造している。 見学したのは、工場に隣接した風・空気・水・光の技術を用いた環境配慮型商品の体験・体感型展示場EarthE/アースエで、「省エネ・再エネ・創エネ」を開発コンセプトとする中津川製作所の商品が一堂に展示・実演された。参加者は楽しみながら業務用ロスナイやオール電化を体感していた。 その後白骨温泉で一泊しくつろいだ。翌日は、長野県の上高地を散策し、高山に移動、情緒ある古い町並みの風景を満喫した後、名古屋に帰着した。 2010年7月11日(日) 2388号 各部の主要事業などを発表 第3期野田体制スタート 愛機工 22年度6月理事会開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は6月17日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において六月理事会を開催した。理事会では、新理事となった倉地久雄氏(倉地社長、東支部)、幡野裕幸氏(朝日社長、中北支部)、三井重信氏(三井機工社長、三河支部)の紹介に続いて、一部の異動を含めた新役員組織が承認され、併せて各部の主要事業なども発表された。 理事会は野田理事長の挨拶に続いて議案審議に移り、〈第1号議案〉会員の増強活動の件は、事務局より賛助会員2社の脱退が報告され、これを承認した。 〈第2号議案〉平成22年度通常総会報告は、志知総務部長(志知社長)より、5月27日名古屋ガーデンパレスにおいて開催し、組合員277社中、本人出席95名(総数99名)、委任状116名、合計211名で総会が成立、来賓8名、贅助会員39名、事務局2名、報道4名を含め総勢152名が出席と報告された。総会は、服部理事(伊吹産業社長)が司会を務め、乾理事(山下機械社長)を議長に議案審議を行い、第1号議案から4号議案まで原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、理事候補者35名と監事2名が全員承認された後、第1回目の理事会を開き、互選の結果、野田理事長の留任を決定。合わせて伊藤副理事長(春日鋼機社長)、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)、高田会計理事(井高社長)の三役の留任を決めた。次年度総会日程は、2011年5月26日または27日で現在調整中。会場は名古屋ガーデンパレス。 〈第3号議案〉新理事紹介では、志知総務部長より任期満了に伴う役員改選で就任した倉地理事、幡野理事、三井理事の新理事が紹介された。 〈第4号議案〉役員組織について、野田理事長より6月11日開催の三役会で編制した2010〜11年度の役員組織が発表された。編制にあたっては、大幅な異動はないが、情報部所属の理事が減少したため厚生部より熊田理事(久満田商会社長)が異動した。新理事の倉地理事は総務部、幡野理事が経営対策部、三井理事は事業部の所属。また、特別委員会として今年度重点事業となるMECT2011実行委員会と社員戦力化委員会を設置する。会員増強推進においては、総務部が中心となり今年度も継続して取り組む。 なお、理事会の前に三役常任理事会が開かれ今年度事業方針がまとめられた。主要事業は次の通り。【総務部】理事会・総会など組合の運営、組合員増強。【情報部】組合報の発行、景況調査、各種アンケート調査、ホームページの充実。【経営対策部】社員戦力化事業。【事業部】MECT展、収益事業の強化。【青年部】青年部員の自己啓発、社員・家族を対象にした福利厚生事業、エコ活動の推進。【厚生部】野球大会の運営、優良従業員表彰の検討。 〈第5号議案〉MECT展については、伊藤実行委員長(副理事長)より説明があった。副実行委員長は高田会計理事と大久保事業部長(大久保商事会長)の両氏。MECT2011は、会期2011年9月29日〜10月2日の4日間、ポートメッセなごや(1号館〜3号館予定)を会場に開催され、今展より開催曜日が木曜〜日曜になる(従来は水〜土)。事業部及び卸商社を中心に委員会を組織し同展の出品者募集事業に取り組む。募集開始は10月または11月の予定。第1回委員会を7月6日に開催する。 〈第6号議案〉社員戦力化事業について、林経営対策部長(広島商事社長)が報告。今年度から2012年度までの3年間、雇用能力開発機構の助成事業「人材確保推進事業」(組合呼称=社員戦力化事業)に再び取り組む。取り組みにあたっては、三役、経営対策部理事を中心に実行委員会を組織し企画、運営に携わる。事業内容は、教育事業を中心に事業継承等、各種セミナーを計画しているが、調査事業や採用関連など必須項目もあり組合員に有効な事業を企画する。実行委員に野田理事長、伊藤副理事長、林部長をはじめとする経営対策部理事のほか、長村理事(長村商店社長)、梅村理事(梅村本店社長)、谷氏(菱栄工機・組合員)を追加承認した。事業開始は七月を予定している。 〈第7号議案〉第70回親善野球大会については、六浦厚生部長(六浦本店社長)が経過報告を行った。大会4日目(6月6日)終了時点で16試合(全34試合)を行った。今後の日程は、大会5日目を7月10日に一宮総合運動場で、大会6日目を同25日に江南市営グランドで開催する。優勝戦は9月または10月を予定。 〈第8号議案〉青年部総会報告は森部長(森哲社長)より、平成22年度総会を6月11日、東京第一ホテル錦で開催し役員改選等の全議案を滞りなく承認可決したと報告された。出席50名、関係役員として野田理事長、水谷副理事長、長村理事が出席した。 〈第9号議案〉出雲殿(冠婚葬祭)覚書契約について事務局より、出雲殿の施設使用(冠婚葬祭)に関わる覚書を結び組合員及び社員、家族への利用料金の割引等メリットを提供する。組合として収入には関わらないが、組合員には有益になると思われると報告され、これを承認した。 〈第10号議案〉全機工連総会報告が野田理事長より行われた。平成22年度総会は6月16日に開催され、愛知より野田理事長と伊藤、水谷の両副理事長が出席した。 〈第11号議案〉訃報@三葉利工具(中南支部)会長川眞田定雄氏が4月24日、永眠された。79歳。通夜式が26日、告別式が翌27日に営まれた。A伸栄産業(熱田支部)会長吉兼鴻奠氏が6月8日、永眠された。78歳。通夜式が9日、告別式が翌10日に営まれた。B司工機商会(熱田支部)小島康史社長の母銀子さんが6月10日、永眠された。84歳。通夜式が11日、告別式が翌12日に営まれた。Cノダキ(北支部)野田京二郎会長の夫人伊久枝さんが6月12日、永眠された。78歳。通夜式が13日、告別式が翌14日に営まれた。 〈第12号議案〉その他の件は、@事務局夏季休業が8月11日〜15日A次回理事会は8月5日午後4時からBその後の理事会日程は10月5日、12月7日、2011年2月8日懇親会併催と報告された。 ※新任理事 #異動 役員組織(敬称略) 【三役】 理事長=野田道典(ノダキ)▽副理事長=伊藤高潤(春日鋼機)、水谷隆彦(ミズタニ機販)▽会計理事=高田研至(井高) 【総務部】 部長=志知亨(志知)▽副部長=服部健(伊吹産業)▽部員=服部利一郎(服部商会)、滝川和彦(滝川物産)、小木曽淳二(小木曽鋼機)、※倉地久雄(倉地) 【事業部】 部長=大久保武(大久保商事)▽副部長=鈴木俊雄(マルマン商事)、森田乾嗣(モリタ)▽部員=伊藤正人(伊藤信産業)、吉野栄一(吉野機械工具)、※三井重信(三井機工) 【経営対策部】 部長=林正人(広島商事)▽副部長=乾正樹(山下機械)▽部員=中島忠幸(オーエヌ技研)、和久田修志(三和商事)、山本員彰(センサスヤマモト)、※幡野裕幸(朝日) 【情報部】 部長=田中知之(ミユキ商會)▽副部長=中川雅夫(ナカガワ)▽部員=#熊田達也(久満田商会)、伊藤久輝(丸正) 【福利厚生部】 部長=六浦康正(六浦本店)▽副部長=長村康義(長村商店)、梅村龍盛(梅村本店)▽部員=伊藤由男(伊藤商事)、野崎憲昭(常磐精機)、坂倉幹和(コーワ精工販売)、内藤和美(内藤商事) 【青年部】 部長=森庸一(森哲)▽副部長=滝沢有一(松本商店) 【監事】 服部繁一(大宝)、矢田多蔵(ナゴヤカット) 総受注高5ヵ月連続前年超え 中国が牽引役に外需比率71・6% 中部経済産業局 4月の金属工作機械受注状況 中部経済産業局が6月1日発表した管内金属工作機械メーカー主要八社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年4月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比113.8%増(約2.1倍)の231億7200万円となり、5カ月連続して前年を上回った。前月比は6.1%減となった。 国内受注は、一般機械工業向けが27億400万円と3カ月連続、自動車工業向けが23億6600万円と4カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比35.5%増の65億9100万円と5カ月連続して前年を上回った。前月比は1.6%減となった。 海外受注は、北米向けが5カ月連続、ヨーロッパ向けが4カ月連続、アジア向けが6カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比177.6%増(約2.8倍)の165億8100万円と5カ月連続して前年を上回った。前月比は7.8%減となった。 国別にみると、1位の中国が60億9500万円(前年同月比219.9%増〈約3.2倍〉)、以下、アメリカ36億9200万円(同199.9%増〈約3.0倍〉)、ドイツ12億8400万円(同272.2・2%増〈約3.7倍〉)、タイ6億100万円(同1102.0%増〈約12倍〉)、大韓民国5億2800万円(同7.3%増)の順となった。 販売額は、前年同月比10.1%増の140億6900万円となり、21カ月ぶりに前年を上回った。前月比は40.2%減となった。 受注残高は、前年同月比1.0%増の900億1900万円となり、22カ月ぶりに前年を上回った。前月比は7.3%増となった。 7月31日にキャンプの集い 次代を担う人材育成に期待 愛機工青年部22年度通常総会を開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は6月11日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「平成22年度通常総会」を開催し、審議の結果、全議案が全会一致で承認された。 総会は、時津総務幹事長(新栄商會)の司会で進められ、滝沢副部長(松本商店)の開会の辞に続いて、48名中42名出席で総会が成立すると司会者より宣言された。 森部長が「まだまだ厳しい時期が続いており、先行きは不透明です。お客様は大分回復してきておりますが、我々はまだ回復していないというのが現状ではないかと思います。昨年度は勉強会あり、福利厚生事業あり、特にキャンプの集いで大雨に見舞われましたが事故もなく好評のうちに終了できました。今年度も勉強会やキャンプなどの福利厚生事業がございます。皆さんに参加していただいて楽しい思い出を築き上げていただければと存じます。青年部は協力し助け合っていく精神で行われておりますので、今年もよろしくお願いいたします」と挨拶。 来賓紹介に続いて、来賓を代表して野田理事長が「一番仕事盛りの皆様ですが、ほとんど全員の方がご出席と、皆様の熱意に感動いたしております。日頃から青年部の皆様には福利厚生事業はじめ多くの組合事業を支えていただいており感謝申し上げます。業界の次の時代を支える人材を作っていくということが青年部の大きな使命ではないかと感じております。言い換えますと、皆様方には次の時代を支えていただけるように、組合、青年部活動を通じてレベルアップをしていただきたい。そのような期待にも十分に応えていただいていると感じております。今までの延長でいけるとは思いません。これから、若い方の力に期待をしていかなければならない。5年先、10年先の我々の業界をどのようにしていくかを真剣に皆様方に考えていただかないと、将来が難しくなると感じております。本日は、青年部の総会を楽しみに出てまいりました。若い皆様の発想とか、力強いエネルギーをいただきたいと思っております」と祝辞を述べた。 規約により森部長が議長を務めて各議案の審議が行われ、第一号議案=@平成21年度事業報告A平成21年度青年部費収支決算報告B平成21年度青年部会費収支決算報告並びに監査報告、第2号議案=@平成22年度事業計画案A平成22年度収支予算案、第3号議案=平成22年度青年部会費徴収方法案、第4号議案=任期満了に伴う役員改選、以上すべての議案について全会一致で承認された。 議案審議終了後、新入部員の紹介が行われ、森川氏(サカイリフテク)の閉会の辞で総会を終了した。 懇親会では、来賓の水谷副理事長(ミズタニ機販社長)が「新しい期も色々な企画を工夫して実行していただくことを楽しみにしております。また、皆さんの力で愛機工組合を盛り上げていただきたい」と挨拶し、同氏の発声で乾杯。 賑やかな雰囲気の中、参加者同士の交流が図られた。懇親会後半には卒業生に記念品(この日撮った集合写真)の贈呈と新入部員の自己紹介が行われ、多々良氏(ダイドー)の中締めで終了した。 新社長紹介 祖父江工業株式会社 代表取締役社長 伊奈正司氏 祖父江工業は愛知県名古屋市に本社を構え、一宮と四日市に支店を置く、設備建築資材の総合商社。 今年四月に代表取締役社長に就任されたのを機に、今後の取り組みを伺った。 「景気の現状は、住宅着工の伸び悩みを、リフォーム需要がなんとかカバーし、まだ薄明かりが見えない状況ですが、新規開拓と新規事業をやり続けるしか生き残る道はないと思います」。と分析する。 住宅リフォーム市場の市場規模予測は5000万戸と言われており、アパート、分譲マンション、戸建住宅等に潜在需要が多いと言われている。「アパートの場合、住人の方が引越しをされた時に備品の一部を交換したり、ユニットバスに変更するなどの提案を、管理会社に提案して好感触を得ています。 その5000万戸の需要を掘り起こすため、社内体制を整えつつあります。近いうちにリフォーム専門部署を立ち上げ、市場ニーズをどんどん刈り取り、提案できる部署にしていく考えです。また設備・工務店様と協力し施工プラス3Dを使った図面の提案サービス体制を強化しました」。既に3Dの機械も導入し、ベテランのプランナーがお客様の希望に沿った住まいの提案をすばやく図面化し、提案できるコーディネーターの人材も揃っている。 ショールームを活かしたフェアも設備・工務店の方と一緒に開催する予定。 売り上げで増加した部門の8%がエコ商材であり、今期から、エコ商材を中心に販売を強化していく。INAXサティス、節水型ユニットバス、太陽光発電、CO2削減のクーラー、将来的には水回りに限定しない商材も視野に置いている。 「会社の目指す方向性としましては、@お客様に新しい商材を提案できる会社を目指す。A社員にとってもやりがいのある組織、体制、風土をつくる。特に、人材教育に力を注ぎたいですね。新工法を含めた工事能力を身に付けて、最終的には、お客様からリフォームなどを丸請けできるように、社員の資格取得支援制度を設けていきたいと思います」。と目を輝かして、坦々と語る。 青写真はできており、ノートには11項目にわたって社員のスキルアップのための計画がびっしり詰まっている。 「社長だから出来ることです。夢がないと実現できませんから、儲けないとはじまりません(笑)」 相言葉は“ABCをちゃんとやろう” (A)はあたりまえを、(B)ばかになって、(C)ちゃんとやろう。 モットーは、“遠慮せずけんかせず。”「お客様でも社員でも、けんかをしたらプロとして失格です。けんかの前に言うべきことは言うように心掛け、社内にも根付かせていきたいと思います。仕事はいかに改善してすすめていくかが大切なポイントです」。 「よくタフだねと周りから言われます。つい先日も、妻と2人で名古屋から福岡・長崎を一周し、名古屋までの2500キロを走破しました」。 若い頃から夫婦で全国旅行をしようと20年前から計画を立て、今回で全県を制覇した。 お子さんは独立し、夫婦水入らずの暮らしをエンジョイしている。 昭和27年7月2日生まれ。 山信小牧「展示会」開催 小牧と可児の統合後初 オープン前から来場者多数 山信(名古屋市熱田区中田町・社長=小川信氏)の小牧営業所(吉安所長)、では、恒例の「展示会」を6月12日に開催し、目標を上回る180名の来場者と売上を計上するなど、初期の目標を達成できたと関係者は喜んでいる。 午前10時のオープン前には、沢山の来場者が訪れるなど、各営業所から応援に駆けつけた社員もそれに応えようと、新製品を中心とした展示品の説明に汗だくで対応していた。 会場には、協賛メーカー18社が最新の話題商品から新製品まで、魅力あふれる商品を展示や実演し、この日ばかりの特別価格でのセールも実施、来場者からも大好評であった。 特に来場者の注目を集めたのは、超節水5リットル洗浄のシャワートイレ、太陽光発電、最新の液晶テレビ、配管作業に欠かすことのできない各種電動工具等に人気が集まっていた。 各営業所の所長は、皆一様に展示会開催を契機に、景気を何とか浮上させたいとの思いを込めて、各営業所独自の企画で来場者に応えていた。 吉安所長は、「オープン前から沢山のお客様にご来場頂きまして感謝しております。日頃お世話になっておりますお客様への感謝の気持ちを込めて、山信と出品して頂いたメーカーさんとで、精一杯ご奉仕させて頂きます。小牧営業所と可児営業所の統合後、初の展示会となり、女子事務員及び業務の社員全員が販売員となり、売り上げ目標を達成するため頑張りますので、これからも皆様に愛されます、役に立つ山信を目指してまいります」と、所信を述べた。 INAX知多事業所 植樹祭・地域交流会開催 377名参加で盛大に INAX知多事業所では、「その土地での生命の森づくり」を目指し、6月12日に第1回目の植樹を行い、500uの事業所内の空き地に、アラカシ、シラカシ、タブノキなど31種類、約1500本の苗木を植えた。 入梅前の晴天の下、社員やその家族の他、地域住民の協力により、総勢377名が参加する盛大な植樹祭となった。 開催前に横浜国立大学名誉教授宮脇昭氏が「つながっている生命の奇跡を大切にしよう」と植樹の意義を語り、来賓や参加者も一緒になって、苗木の名前や植樹方法について説明を受けた。植樹後、INAX杉野会長は参加者への感謝の言葉とともに「地域の子ども達と一緒に、十年、二十年、百年と見守っていくことが本当に大切。これを始まりとして、毎年広げ交流していきたい」と挨拶した。 午後は、知多事業所ないの見学会や「光るどろだんごづくり」イベントも開催し、汗を流した後も、元気に参加した地域の人たちと楽しい交流をもった。 知多事業所では、4年間かけて3000uの土地に木を植え、地域の植生にあった力強い森を再生する予定。 受注目標突破 1万名超が来場 回復に確かな手応え 山善名古屋営業本部 2010中部どてらい市 山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)の「2010中部どてらい市」が6月5日から7日までの3日間、参加主催店74社、メーカー283社が出展してポートメッセなごやで行われ、期間中、1万名を上回る来場者で賑わった。 開催初日、オープンに先立って行われた開会式で、主催店を代表して羽賀東陽会長が挨拶し「昨年の今頃はまだ水の底で、ちょうどこのどてらい市を契機に、その後1回も落ちることなく経済の状況は回復してまいりました。正にどてらい市の効果を実感した訳です。ようやく水面の上に出てまいりました。本日から3日間のどてらい市で、各社とも目標を達成すべく全力を挙げていただきたいと存じます。このどてらい市は、第二次オイルショックで日本全体が打ち沈み、我々の業界も大変な時代に、山善の創業者である山本猛夫さんが『見て』『触れて』、そして展示会ではなく『買ってもらう』どてらい市を考案された。当時としては画期的な新しい展示商法でした。それが正に成功し、それから山善さんは発展の一路を遂げてまいられました。いつもこのどてらい市が契機となり、底を打って、発展の礎になる展示会だと感じております。今年もスローガンの如く、『TRY!輝く明日へ』全員で頑張って行きたいと思います。ぜひ3日間、皆さん大いに頑張りましょう」と決意を語った。 続いて、出品メーカーを代表して小林ダイフク副社長が、主催店と山善に日頃の拡販に対する礼を述べた後、「この景気の中で、大きな展示場をこれだけのメーカーと主催店さんで一杯にされる、山善さんの力には感嘆いたしました。今年のどてらい市のキャッチフレーズは『TRY!輝く明日へ』です。この不景気を打破するには、TRYをする人間力が欠かせない。まずは我々メーカーが、全力を挙げて自分達の目標を突破するためのTRYをして行く。そして結果的に、この目標を上回る成果を上げるために邁進して行きたいと思います。このどてらい市は商売の場ではありますが、同時に情報交換の場でもあります。我々産業を支えますメーカーにとりまして、次へのステージに向けての力強く活力のある有意義なディスカッションの場になればと感じております。このどてらい市が中部経済に活力を与える3日間となりますことを祈念いたします」と挨拶。 事務局本部を代表して吉居山善社長は「皆様に負けないよう、事務局社員は前向きに、明るく元気にこの3日間を行う決意でおります。消費財もお陰様で何とか上向いてきている状況です。部分的にまだまだ厳しいところもありますが、マクロで見た場合には、昨年と比較して上がってまいりました。昨年の今頃ですと、やってもやってもどないしょうもないという感じがありましたが、今年はやればやっただけの成果は出ると感じております。そのためには前向きに取り組まなければいけない。TRYをする。絶対にやるのだという気持ちを持って、皆様の目標を達成していただきたいと存じます。今回、35回目でございます。振り返ってみますと、本日お集まりの主催店さん、出品メーカーさんの温かいご協力ご理解があってここまで続けて来れたと思っております。その歴史にしっかり学んで、今回のどてらい市を大成功に持って行きたい。米沢藩の上杉鷹山の『為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』。気持ちがあれば何事も達成できる。そのような人間力が大切。3日間しかございません。皆様のご奮闘をよろしくお願いいたします」と挨拶した。 奥本山善名古屋営業本部副本部長の決意表明、必勝スローガンの唱和、どて市シスターズの大手締め、代表によるテープカットとくす玉割りで開幕した。 初日のこの日は、朝から多くの来場者が詰めかけ賑わいを見せた。3日間を通した最終結果は、受注額が目標の62億円を上回る62億29493円を達成、需要の回復にしっかりとした手応えを得て終了した。 高硬度鋼加工用コーテッドCBN材種 「BC8020」を発売 三菱マテ高い耐摩耗性と刃先靱性 三菱マテリアルツールズ(本社=東京都墨田区)は、三菱マテリアルが開発、製造する高硬度鋼加工用コーテッドCBN「BC8020」の販売を開始した。 新開発の「BC8020」は、三菱独自のCBN焼結体製造方法である「粉体活性焼結法」に改良を加えることで、刃先強度と耐摩耗性を従来材料よりさらに高い次元で両立した工具材種。この特性により、高硬度鋼加工における生産性の向上と加工精度の向上が可能になり、加工コストの低減を実現する。 主な特長は次の通り。 @最適な組成によりクレータ摩耗の発生を抑制、浸炭層除去など高負荷切削条件において高い耐摩耗性を発揮し高能率加工が可能。 A高い刃先強度により不安定な断続切削加工における突発欠損を抑制し工具の長寿命化が可能。 今回はインサート74型番を発売。標準価格(代表型番)はインサートNP―CNGA120408GA2(BC8020)、NP―DNGA150408GA2(BC8020)がともに6130円(税込み6437円)で、初年度の販売目標を1億2000万円としている。 新会長に小川信行氏(日本ベターリビング) 平成22年度総会を開催 中部ユアサやまずみ会 岩田公雄氏迎え記念講演 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部ユアサやまずみ会(会長=竹内清人氏・丸金商会社長)は6月7日午後2時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋にて「平成22年度中部ユアサやまずみ会総会」を開催した。総会終了後は、ユアサ商事グループの決算報告と中部グランドフェア2010についての説明が行われ、炭協会との合同講演会では読売テレビ報道局特別解説委員の岩田公雄氏が「政局のゆくえと日本の将来」と題して講演した。 総会は植草ユアサ商事中部支社管理部部長の司会で進められ、冒頭、竹内会長が挨拶で「今、日本は沈滞し澱んだ空気に覆われております。その最大の原因は人口減少です。今から30〜40年前は人口が順調に伸び、今の中国と同じように平均9%の高度成長の真っ只中にありました。売り上げも給料も順調に上がり、国民はやる気満々。ほとんどの国民が自分は中流であると実感をしておりました。今現在、ゼロ歳から30歳の一番購買力のある層の人口は、31歳から60歳の購買層と比較すると、20%減少をしております。その結果、個人消費が減少し、消費財を生産する設備投資も活発に動きません。そして赤字国債が900兆円に近付き、不況になると従来は公共投資で景気を回復してきましたが、いよいよ政府の公共投資の原資も、底をついてまいりました。また、政治も民主党が政権をとり、良い方向に行くと国民は期待しておりましたけれども、改革、改革と言っているだけで一向に進みません。過去の政官財の既得権にまみれた呪縛を解くには程遠い状態になっております。私たち経営に携わるものは、このような状況に陥っている中で、政治が悪い、社会構造が悪いと、評論家になっている訳には行きません。少ない需要の中で、お客様は何を求めているのか、何に困っているのかに気付く社員を育てて行くことが最も大事なことと思っております。そのためには、社員が仕事において楽しいと感じる会社の雰囲気を作ることが大切。人間はいかなる困難があろうと、楽しいと感じれば人に言われる前に、自ら積極的に行動するという特性があります。お客様が求めている商品、情報、サービスを提供することによりお客様に喜んでいただき、その姿を見て楽しいと感じられる社員。何回もお客様に喜んでいただく努力をした結果、自分の成長を実感できることを楽しいと感じられる社員。社員が困った時、適切なアドバイスができる心温かな上司。お互いが助け合うことのできる同僚。会社において自分はみんなに支えられている、一人ぼっちではないと実感できた時、楽しいと感じられる社員。自ら率先して楽しい職場の雰囲気を作ることができた会社が、この凝縮して行く日本において、生き残っていけるのではないかと思います」と述べた。 続いて、吉村ユアサ商事中部支社長が挨拶し「中部支社長として赴任いたしまして丸2年経ち、3年目に入りました。この2年間を振り返ってみますと、中部圏の厳しい状況の中で、毎年皆様に業績低迷と言い続けてまいりました。非常に残念無念でございます。今年度も景況感の悪さはまだ引き続いており、いい加減にしてほしい気持ちと、もう一つ、何とかしなければという気持ちでいっぱいです。現状打破に向けて、とにかく今年は徹底的に行動をする時だと思っております。4月、5月と2カ月間過ぎまして、残念ながらまだ良くはならないという状況です。工作機械の受注が若干増えてきましたが、建設系に関しましてはまだまだ低迷しております。中部支社としての2カ月間の累計の売上高は前年比99.2%とほぼ横ばい。売上総利益は、競争が激化していることもあり、残念ながら利益率の低下ということで前年比96%で推移しております。経費に関しましては、大幅な経費削減を行いましたので、前年比81%と削減となっています。何れにいたしましても、今年度は泣き言を言っているような状況ではありません。まず一つの区切りとしまして、9月末までにはやまずみ会の皆様と一体となりまして、現状の厳しい状況を打破して行きたいと思っております。そのための手段・方法として、9月3日、4日にポートメッセなごやで開催します中部やまずみ会主催の『中部グランドフェア』、このフェアの中で受注促進し、環境、省エネの提案の場として最大限に活用してまいりたいと思います。既に中部支社としては6月から9月の4カ月間をグランドフェア販売促進期間に設定いたしまして、この期間の引き合い、商談に関しては、よほどの極端な商談でない限りは、すべて受注して行こうと打ち出しております。仕入先様であります炭協会のメーカー様にも特別なご支援、対応をお願いしていく所存でございます。ぜひ商談をぶつけていただきたい。受注促進を徹底することによりまして、やまずみ会の皆様と、この中部圏における業績回復を図ってまいりたいと願っております。よろしくお願いいたします」とグランドフェアに対する意気込みを語った。 司会者より会員総数185社中95社出席、委任状58社、合計163社となり総会が成立すると報告された後、会則に基づき竹内会長を議長に選出。同氏の議事進行の下、第1号議案の平成21年度事業報告、第2号議案の平成21年度会計報告並びに会計監査報告を審議し、原案通り承認可決した。 第3号議案の役員改選では、竹内会長が退任し、後任の会長に選任された小川日本ベターリビング社長が「伝統ある中部やまずみ会の会長ということで大変光栄に思いますと共に、厳しい時代ではございますが、皆様のご協力をいただきまして会長の責務を果たして行きたいと存じます。どうかよろしくお願いいたします」と挨拶。 新会長を議長として引き続き議案審議が行われ、第4号議案の平成22年度事業計画案、第5号議案の平成22年度会計予算案を原案通り承認可決した。 総会終了後、佐藤ユアサ商事社長より2010年3月期決算報告と今後の方針について説明された。 2010年3月期の連結決算は、売上高が前期比27.5%減の3092億円。総利益率の改善と販売管理費の削減により営業黒字を確保した。売上高の推移をみると、上期の落ち込みは大変厳しいものだったが、下期は回復基調にある。 今期は、売上高10%アップの3400億円、営業利益35億円、経常利益32億円を目指す。基本方針として、ユアサ商事グループの再成長と安定に向け、@既存事業基盤の再構築と強化A成長分野の開拓を掲げる。成長分野の開拓では、「海外市場」「住宅新市場(住宅関連環境機器の販売強化)」「消費財市場」の三市場でのシェア拡大と、環境提案企画「クールアースチャレンジ」の強化を図っていく。さらに電子商取引の拡大にも取り組む。 続いて、吉村中部支社長がグランドフェア2010について説明。今年は東京・大阪・名古屋(中部)の3カ所に限定して、今まで以上に充実した内容で開催する。「クールアースチャレンジ!―近未来への環境設計図ここにあります―」をテーマに、幅広い「環境対応商品」と「省エネコンサルティング」のトータルパッケージにより環境問題の解決を提案。また昨年同様に、会場内にエコテーマゾーンを設け、「エコな工場づくり」「エコな住宅づくり」「エコなオフィスづくり」などのモデル事例をエネルギーの「創る・貯める」「省く」「見える」「改善する」をコンセプトとしたシステム展示で提案する。 中部グランドフェアの開催日は9月3日、4日。初日は、9時20分から開会セレモニーが行われ午前10時に開会、午後5時まで。2日目は午前9時30分から午後4時30分まで。ポートメッセなごや3号館を会場に行われる。受注目標120億円、来場者目標1万名を掲げ達成を目指す。 炭協会との合同講演会では、岩田公雄氏が「政局のゆくえと日本の将来」と題して講演。同氏は、1987年にNNNマニラ初代特派員となり、三井物産若王子マニラ支店長誘拐事件、89年の天安門事件を現地で取材。日本帰国後は北朝鮮ピョンヤンからの生中継を日本で初めて実現したほか、ミャンマーでは自宅軟禁中のアウンサンスーチーさんに単独会見を成功させるなど、これまでの海外取材国は40カ国を超える。長年報道の最前線で培った豊富な経験から見た日本の将来について、国際情勢をからめて話し、「日本は今、正念場に差し掛かっている。日本の姿が小さくなっている。これを変えなければいけない。日本の技術、勤勉性といったものは世界的に評価が高く、きわめて信頼性の高い国と見られている。これから、環境対策をはじめ色々な分野で日本の専門領域をさらに伸ばして、技術で覇権主義と言われるようにならないといけない。日本は、充分に自信を持って、もう一度輝ける時代を迎えられるのではないかと希望を持っております」と結んだ。 新たにライブラリ上で公開 OSG製エンドミル17種を ゼネテック 対応メーカーを拡大し利便性向上 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は、三次元CAD/CAMシステム「Mastercam」専用「My Tool Box」の新ラインナップとして、6月17日より新たにオーエスジー製工具ライブラリの提供を開始した。 「My Tool Box」は、工具メーカー各社が販売する各種工具データを登録した「工具ライブラリ」と、ツーリングメーカー各社が販売する各種ホルダデータを登録した「ホルダライブラリ」を備えた同社のオリジナル製品。昨年六月のリリース以降、定期的なラインナップの拡充を進め、現在までに日進工具、三菱マテリアル、ダイジェット工業の主要工具、およびMSTコーポレーション、大昭和精機の主要ホルダが同社の提供するMastercam上で利用可能となってる。「My Tool Box」上で公開されている工具ライブラリには、工具径や刃長、母材、コーティングなどの情報はもとより、各メーカーが提示する加工条件の推奨値が工具種別ごとに登録されている。また、ホルダライブラリについても、ホルダ形状やテーパー規格などの情報がホルダ種別ごとに登録されているため、Mastercamのユーザーは、工具やホルダの情報を新規に登録する必要がなく、ツールパスの作成作業に専念できるメリットがある。 今回のリリースでは、新たにオーエスジーの切削工具をラインナップに加え、工具ライブラリのさらなる拡充と利便性の向上を図った。なお「My Tool Box」は、Mastercam保守サービスに加入しているユーザー向けに提供するサービス。 今回は第一弾として、オーエスジーの「WXLコーティングエンドミルシリーズ」13種、および「WXスーパーコートエンドミルシリーズ」4種の計17種(約1700本)を公開。7月以降には「不等リードエンドミルNEOシリーズ」4種、「フェニックスエンドミルシリーズ」6種、「強力型多機能エンドミルFXS―PKE」の公開を順次予定しており、今夏中にオーエスジーの主要製品がMastercam上で利用可能となる予定。 また、同社は8月以降に日研工作所のホルダライブラリおよびユニオンツールの工具ライブラリの追加を予定しており、「My Tool Box」の一層の充実化と使い勝手の向上を図っていく。 鈴木理事長の名市協理事就任を承諾 人材育成の研修強化へ 愛鋲協 平成22年度第1回理事会 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、6月14日午後6時より組合事務所で、平成22年度「第1回定例理事会」を開催した。 鈴木理事長の挨拶に続いて議案審議に移り、第1号議案の第37期通常総会まとめに関する件では、5月22日に名鉄ニューグランドホテルにおいて開催された総会で全議案意義なく承認されたことが報告された。また総会の収支報告も行われた。次年度総会は平成23年5月27日に名鉄ニューグランドホテルで開催予定。 第2号議案の事業部委員会に関する件は、五月度収支報告が行われた。 第3号議案のISO14001内部監査員研修会並びにISO14001・9001レベルアップセミナーの件は、ISO14001内部監査員研修会を5月21、22の両日、ISO9001レベルアップセミナーを6月4日、ISO14001レベルアップセミナーを6月5日にいずれも東別院会館で開催し、それぞれ4社18名、3社14名、4社22名が参加したと報告。また今後のセミナーの開催についても審議し、これからの検討課題とした。 第4号議案のねじ商連第三回常任理事会に関する件は、6月16日にラマダホテル大阪(大阪市北区)で開催される常任理事会に、組合より鈴木理事長、土方・馬場両副理事長が出席予定と伝えられた。当日の議案は@第35期通常総会への上程議案審議の件A平成21年度会計監査に関する件Bねじ商工連盟通常総会開催に関する件(情報交換「テーマ」の決定、商側発言者の決定)C平成22年度第1回常任理事会開催に関する件D「価格改定依頼文書」作成検討の件Eその他。 第5号議案その他の件では、関係団体の会報並びに業界紙への暑中広告を例年通り行うことが確認された。 また、名古屋商工協同組合協会より鈴木理事長へ理事就任の依頼があり、これを承認した。 新年会については平成23年1月21日に名鉄ニューグランドホテルでの開催を決定した。 次回理事会開催日を7月21日に決め、理事会を終了した。 なお、この日は理事会開催前に、損害保険ジャパンから「労務リスク軽減」についての説明も行われた。 ジーネット 2011年3月期は黒字の見通し フルサトグループ決算発表会 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町)は、6月10日午前11時より本社会議室において、ジーネットおよびフルサトグループの2010年3月期決算記者発表会を行った。 フルサトグループ(フルサト工業、ジーネット、岐阜商事)全体の連結最終損益は14億700万円の赤字、連結売上高は537億7600万円(前期比35.3%減)となったことを発表した。 連結売上高について、フルサト工業の事業領域である鉄骨建築分野では、需要の大幅減と市場価格の下落の影響を受けた競合の激化により受注単価・受注量ともに下落することとなった。あわせて、ジーネット、岐阜商事の事業領域である機械工具分野においては、第3四半期まで前年同期比マイナスという状態が続いたものの、製造業における生産稼動率の回復、自動車産業の持ち直し等の影響により第4四半期にはプラスに転じ、減少傾向に歯止めがかかったことから、当初の業績予想をわずかながらも上回る結果となった。 利益面については、売上高の減少や鉄骨建築関連部材における製造コストの上昇に加えて、保有する関係会社株式の減損損失(8億5400万円)を当期に計上している一方で、役員報酬の減額の継続や賞与の削減など、販売費及び一般管理費の削減も実行し固定コストの削減にも取り組んだ。 2011年3月期の業績予想については、連結売上高647億円(前期比20.3%増)を発表している。 分野別で見てみると、フルサト工業の事業領域である鉄骨建築分野では、需要の回復が見込まれない中で鉄鋼製品の値上げを模索することが予想され、横ばいか微増する見通し。また、プラント配管分野では、販売基盤の拡大および顧客対応強化を図り10%程度の増収を見込んでいる。 ジーネットの機械工具分野では、製造業における国内生産稼動の回復が見込まれることに対応して、テーマ別展示会を始めとした様々な販売施策の導入や、提案営業強化のためのツールの作成などを通したきめ細かな営業活動を展開することにより需要増の取り込みを図る。これにより、機械分野では前期比の2倍強に、機械工具分野では20%程度の増収になる予想が立てられている。 利益面については、役員報酬を含めた人件費などコスト削減の継続も図ることから、2011年3月期の最終損益は、当期と一転して6憶1000万円の黒字の見通しとなっている。 * * * ジーネットの個別業績について、システムキッチンなどの住設システム分野では、リフォーム効果の伸びにより売上高が前期比14.3%増加したものの、設備投資の抑制環境から当初の予想通り機械・FAS分野において前期比56.0%減、また消耗品の工具が販売種目である機械工具分野では前期比29.2%という想定以上の減少があり、個別売上高は331億4700万円(前期比34.7%減)、最終損益は1億5700万円の赤字となった。 2011年3月期の最終損益は、3億9100万円の黒字の見通しである。 また、6月29日付でジーネット取締役の今吉正利氏が退任し、後任の寺田慎一郎氏が紹介された。 受注総額806億円 前月と同水準 外需中心の伸長が続く 日本工作機械工業会 5月の工作機械受注実績 日本工作機械工業会がまとめた2010年5月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、5月の受注額は前年同月比192.5%増(約2.9倍)の806億円となり6カ月連続で増加した。前月と比べても0.2%減とほぼ同水準で推移し、同会では受注の回復傾向が続いているとしている。 内外需別にみると、内需は、前年同月比132.6%増の287億円で6カ月連続のプラス、前月比でも29.1%増と2カ月連続のプラスとなった。5月はスポット受注などもあり前月比が増加を示し、緩やかではあるものの回復基調が続いている。 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、主要業種を中心に8業種で前月比プラスとなった。前年同月比では3業種がマイナスを示した。主要業種は、「一般機械」が102億円(前年同月比95.5%増・6カ月連続プラス、前月比5.2%増・4カ月連続プラス)、「自動車」が115億円(同約3.6倍・6カ月連続プラス、同93.5%増・2カ月連続プラス)、「電気・精密」が36億円(同約2.2%倍・5カ月連続プラス、同14.8%増・6カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が4億円(同35.7%減・3カ月連続マイナス、同57.1%減・2カ月ぶりマイナス)となり、「航空機・造船・輸送用機械」以外は前月比プラスを示した。「一般機械」は18カ月ぶり、「自動車」は20カ月ぶりの100億円台。「航空機・造船・輸送用機械」は前年同月比3カ月連続のマイナスで、弱い動きが続いている。 外需は、前年同月比240.9%増(約3.4倍)の520億円となり、7カ月連続で増加。前月比は11.4%減と4カ月ぶりのマイナスとなったが、アジアは好調を維持し、北米でも増加傾向の動きが続いており、3カ月連続で500億円台を示した。 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極では、アジアが減少を示したものの、依然高水準で推移。欧州は弱めの動きが見られたものの、北米は緩やかながら回復傾向が続いている。受注額は、アジアが317億円(前年同月比約4.5倍・8カ月連続プラス、前月比14.8%減・4カ月ぶりマイナス)となり、東アジア、その他アジアとも前月に比べ減少を示したが、3カ月連続で300億円台を記録し、好調を維持している。 欧州は76億円(同約2.1倍・5カ月連続プラス、同19.0%減・4カ月ぶりマイナス)。緩やかな回復傾向にあるものの、依然弱い動きが続いており、前月比は前月の受注増の反動もあって4カ月ぶりのマイナスとなった。 北米は116億円(同約3.1倍・5カ月連続プラス、同4.4%増・6カ月連続プラス)で、3カ月連続で100億円を超え、回復傾向が続いている。 業種ごとに主要三極の構成比をみると、「一般機械」は、アジアが半分以上を占め、前月から構成比に大きな変化はみられない。「自動車」は、アメリカが25%弱と増加したが、アジアは依然として65%強と高い割合を示している。「電気・精密」ではアジアが85%強を占め、依然アジアの割合が高い状況で推移している。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は欧州、北米の合計が90.3%とほとんどを占めている。 2010年1〜5月の受注累計額は、前年同期比215.7%増(約3.2倍)の3572億円で、1〜4月累計と前年同期比においてほぼ同様の推移となった。 このうち内需は前年同期比約2.1倍の1055億円、外需は同約4.0倍の2517億円となり、外需比率が70.5%と高水準を維持している。 輸出契約高4ヵ月連続で前年上回る アジア向けが75.5%に 日本産業機械工業会 4月の産業機械輸出状況 日本産業機械工業会がまとめた平成22年4月の産業機械輸出契約状況によると、4月の主要約70社の契約高は前年同月比45.6%増の697億7600万円となった。 プラント案件はなく、単体機械は同四五・六%増となった。 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジアの増加により前年同月比28.7%増A鉱山機械=アジア、アフリカ、オセアニアの減少により同3.7%減B化学機械=アジアの増加により同89.6%増Cプラスチック加工機械=アジアの増加により同396.9%増D風水力機械=南アメリカの減少により同23.6%減E運搬機械=アジアの増加により同118.8%増F変速機=ほぼすべての地域が増加したことにより同133.7%増G金属加工機械=アジアの増加により同331.8%増H冷凍機械=アジア、北アメリカの増加により同26.3%増となった。 地域別構成比は、アジア75.5%、ヨーロッパ9.8%、北アメリカ7.1%、ロシア・東欧2.3%、中東1.8%、アフリカ1.5%となっている。 USBインプットツール ダイレクトUSB―ITN ミツトヨ スリムになって新登場 ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区)は、同社のデジマチック出力付き測定器からの出力データをパソコンに取り込むことができるインプットツールシリーズの新機種「USBインプットツール ダイレクト USB―ITN」を開発し、5月21日から国内販売を開始、さらに海外への販売を順次開始すると発表した。 インプットツールシリーズは1998年の発売開始以来、シリーズ累計で約15万個を出荷。2003年には現在の主力機種であるUSBタイプのIT―012Uを発売し累計で約六万個を出荷、パソコンのUSBコネクタに接続するだけでExcel(Microsoft社の登録商標)やメモ帳などのテンキーコード入力可能な汎用ソフトに取り込める手軽さと低価格で市場での好評を得ている。 今回発売するUSB―ITNは、パソコンのUSBコネクタに接続するだけでExcelなどにデータを取り込める特長はそのままに、インプットツール本体と接続ケーブル(測定器とインプットツール本体を接続するためのケーブル)の一体化により、測定器からパソコンまでケーブル一本でつながるシンプルな構造とさらなる低価格化(従来機種と比べて最大で約25%ダウン)を実現。接続する測定器本体(デジマチックキャリパ、デジマチックマイクロメータ、デジマチックインジケータ、他)の端子形状により全7機種を市場へ投入する。標準価格は機種により15,000円と12,000円とした。 また、USB―ITN専用オプションとして測定データ収集ソフトUSB―ITPAKを同時発売。このソフトと組み合わせて使用することによりExcelへのデータ入力手順(入力先のセル範囲、順番、移動間隔など)を作成でき、あらかじめ指定したファイルを開いたりデータ入力位置へのカーソル移動を自動化でき、効率的で確実な測定を行うことができる。USB―ITPAKは順次測定、一括測定、個別測定の3つの測定モードで様々な測定パターンに対応。複数の測定器(USB―ITN経由)を使用して、あらかじめ登録した手順通りに一データずつ順番に入力する順次測定や、一回の入力指示で多点同時測定ができる一括測定、測定器(USB―ITN)ごとに個別に設定した入力手順に従い複数の作業者がランダムに測定できる個別測定(特許出願中・日本)が可能。オプションのUSBフットスイッチアダプタUSB―FSWとフットスイッチとの組み合わせにより、データ入力やキャンセルの指示もワンタッチでできる。 【標準価格】 ▽USBインプットツール ダイレクト USB―ITN―A/B 各15,000円 ▽USBインプットツール ダイレクト USB―ITN―C/D/E/F/G 各12,000円 ▽測定データ収集ソフトウェア USB―ITPAK 29,800円 ▽USBフットスイッチアダプタ USB―FSW 12,000円 ▽フットスイッチ 4,000円 ※標準価格に消費税は含まず。 【初年度販売個数見込】 4,000個(USBインプットツール ダイレクト 全7機種の国内販売合計個数)。 受注総額は前年同月比18.8%増の2758億円 内外需とも前年を上回る 日本産業機械工業会 4月の産業機械受注状況 日本産業機械工業会がまとめた平成22年4月の産業機械受注状況によると、4月の総受注高は前年同月比18.8%増の2758億600万円で、このうち内需は同9.4%増の1969億3200万円、外需は同51.3%増の788億7400万円となった。 内需のうち、製造業向けは前年同月比49.6%増、非製造業向けは同4.6%減、官公需向けは同12.6%減、代理店向けは同0.8%増であった。 内需で増加した機種は、化学機械(前年同月比16.6%増)、プラスチック加工機械(同107.5%増)、ポンプ(同20.9%増)、圧縮機(同14.7%増)、運搬機械(同52.6%増)、変速機(同18.8%増)、その他機械(同15.0%増)の7機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同16.6%減)、鉱山機械(同21.4%減)、タンク(同38.0%減)、送風機(同60.8%減)、金属加工機械(同0.4%減)の5機種であった。 一方の外需は、4月のプラント案件はなし。 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比29.0%増)、化学機械(同64.8%増)、タンク(同139.3%増)、プラスチック加工機械(同364.8%増)、送風機(同255.0%増)、運搬機械(同111.6%増)、変速機(同136.1%増)、金属加工機械(同314.2%増)、その他機械(同154.8%増)の9機種。減少した機種は、鉱山機械(同4.9%減)、ポンプ(同8.7%減)、圧縮機(同29.4%減)の3機種であった。 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=電力の減少により前年同月比7.2%減A鉱山機械=鉱業の減少により同16.9%減B化学機械(冷凍機械を含む)=食品、石油・石炭、外需の増加により同24.2%増Cタンク=電力の減少により同34.4%減Dプラスチック加工機械=外需の増加により同244.3%増Eポンプ=情報通信、電力、その他非製造業、官公需の増加により同10.7%増F圧縮機=外需の減少により同13.0%減G送風機=鉄鋼、電力、官公需の減少により同10.4%減H運搬機械=精密機械、電力、外需の増加により同61.8%増I変速機=自動車、その他製造業、外需の増加により同39.0%増J金属加工機械=外需の増加により同62.8%増となった。 ダイジェット 新製品 炭窒化チタン系複合合金 「サーメタル CT500」 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、耐摩耗工具用素材として炭窒化チタン系複合合金「サーメタル CT500」を開発し、販売を開始した。 超硬合金は、500℃位までは硬度、靭性に優れ、冷間鍛造用金型素材としては適しているが、700℃以上の高温状態で塑性加工を行う温・熱間鍛造においては硬度低下を引き起こし、さらに酸化し易くなることから実用には適さなかった。 一方、セラミックスは高温時においても耐熱性、耐摩耗性に優れるが強度が低く、製造可能な形状も限られていた。 そこで同社では、両者の長所を併せ持つ耐摩耗工具用素材として、サーメット系の炭窒化チタンを主成分とし、高耐熱性の金属で結合した複合合金、「サーメタル」を開発するに至った。 「サーメタル CT500」の特長は次の通り。 @超硬合金に匹敵する硬さ、靭性及び耐摩耗性を有する。 A700℃を超える高温加工時においても硬さ、曲げ強度は常温とほとんど同じで、また900℃以下の高温下においても耐酸化性に優れており、温・熱間鍛造金型用として最適。 B摩擦係数が超硬合金の約二分の一のため、焼付きの発生が極小に抑制され、ステンレス鋼やアルミニウム合金の絞り金型用として最適。 C炭窒化チタン系材種のため比重は5.6で、超硬合金の三分の一程度と非常に軽量。 D低熱伝導であるため、高温の被加工材の冷却を抑制。温間・熱間鍛造加工において有利。 Eセラミックスでは製作が困難な複雑形状の工具も製作可能。 主な用途は、ステンレス鋼・アルミニウム合金の絞り加工・しごき加工工具(リチウムイオン電池・燃料電池等のケース、燃料電池金属セパレータ、HV・EV車の発電機・モーターケース、自動車のマフラー、アルミニウム缶等の絞り加工を狙う)、耐熱金属、アルミ合金の精密温・熱間鍛造金型(自動車のエンジンバルブ等で実績あり)、そのほか、高温環境で使用される部品。 同社では販売金額2億円を見込んでいる。 スウィングボールチップに 新材種JC8015追加 ダイジェット工業は、重切削用刃先交換式ボールエンドミル「スウィングボール」用チップ材種「JC8015」を新たに追加した。 ねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄、合金鋳鉄用の第一推奨材種として2002年に発売されたスウィングボール用チップ材種「JC5015」の後継材種。さらなる長寿命化への要求に応えた。 新材種「JC8015」の特長は、ビッカース硬さ3500HVと硬く、酸化開始温度が1,000℃以上と高い「バリューコート」の組み合わせにより、鋳物加工においては同社従来品比数倍の長寿命を実現。さらに50HRCの焼き入れ鋼にも対応が可能となった。ステンレス加工及びチタン合金においても安定した性能を発揮し、航空機産業などの部品加工にまで用途を拡大した。 主な用途は、ねずみ鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、合金鋳鉄、50HRCまでの焼入れ鋼、ステンレス鋼、チタン合金の曲面、肩削り(コーナR)、溝削り(コーナR)加工。φ20(10R)〜φ50(25R)のサイズを用意。 販売価格はφ20(10R)主刃3,730円・副刃2,750円から。 初年度販売金額として1億円を見込む。 角穴・内コーナ加工用工具 「コーナーミル」登場 ダイジェット工業は、金属材料への四角穴加工や内コーナ加工を切削で可能とする工具「コーナーミル」を開発した。 戸田精機製のICC(インコーナカット)ホルダは、切れ刃が正方形の軌跡を描く独自の動きにより切削による四角穴加工を可能であるが、対応ワークがアクリルやベークライトなどの樹脂に限られていた。そこで同社では、鋼に対しても四角穴加工が可能な刃先緒元を有する「コーナーミル」(サイズ□10ミリ限定)を開発。ICCホルダと組み合わせて使用することで、鋼への四角穴加工や内コーナ加工を切削で行えるようになった。 切削加工のため、従来の放電加工と比較して大幅に時間短縮できる(S50C生材の□10ミリ、深さ10ミリ穴で、加工時間は2分)。 加工可能サイズは□10ミリ。加工深さは最大20ミリまで可能。ポケット加工後のコーナを仕上げる「内コーナ加工」にも使用可能。金属加工時の隅Rは0.2ミリ以下。特許出願中。 使用上の注意として、金属の四角穴加工時はφ8.5の下穴が必要。金属の内コーナ加工時は、コーナR4.25以下残しにて加工する。 主な用途は、鋼(生材)、アルミニウム合金の四角穴、内コーナ加工。 鋼・ステンレス鋼加工用 『PSF形&PSS形』発売 タンガロイ ブレーカ付インサート タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、鋼・ステンレス鋼加工用「PSF形&PSS形」ブレーカ付旋削用ポジティブインサートの販売を開始した。 発売以来好評のPVDコーティング材種AH725と「PSF形&PSS形」ブレーカの組み合わせにより、鋼・ステンレス鋼加工において優れた切りくず処理と安定した長寿命を実現する。 PSF形は、鋼・ステンレス鋼の仕上げ領域用ブレーカで、二段の大きなすくい角がインサートと切りくずの接触面積を減らし、より確実に切りくずを処理する。加えて高いブレーカ突起を設け、切りくずを確実に拘束・切断する。 PSS形は、ステンレス鋼を主として鋼にも対応する中仕上げ領域用ブレーカ。円弧形状の突起とインクリネーション付き切れ刃(傾斜切れ刃)を設けることで切削抵抗を低減し、ステンレス鋼などの凝着しやすい被削材でも安定した切りくず処理を提供する。 材種は、耐摩耗性・耐欠損性にバランスの取れたPVDコーティング材種AH725を設定。また、新表面平滑化技術PremiumTec(プレミアムテック)を採用した。表面の摩擦係数を低下させると共に、ミクロな応力集中を軽減し、工具材料の性能を大幅に向上した。 【主な特長】 ◎「PSF形」 鋼・ステンレス鋼加工仕上げ旋削用。低切込み領域においても、大きなすくい角と高いブレーカで確実に切りくずをコントロール。 ◎「PSS形」 ステンレス鋼・鋼加工中仕上げ旋削用。インクリネーションと円弧形状突起で安定した切りくず処理を可能にする。 ◎耐摩耗性・耐欠損性に優れたPVDコーティング材種AH725と、新表面平滑化技術PremiumTecを組み合わせて、鋼・ステンレス鋼加工で安定した工具寿命を実現。 標準価格は、主な形番のうちAH725 CCMT09T308―PSFが970円(税込み1,019円)、AH725 DCMT11T308―PSFが1,030円(税込み1,187円)、AH725 CCMT09T304―PSSが970円(税込み1,019円)、AH725 TPMT110308―PSSが730円(税込み767円)。 全アイテム90形番(PSF形=43形番、PSS形=47形番)。 初年度は、PSF形で3,200万円、PSS形で7,200万円の販売を見込んでいる。 TOP 新製品 電動ドリル用(インパクト対応) ワンタッチビットジョイント トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、プラスビットを付けたまま穴あけ作業ができる「電動ドリル用(インパクト対応)ワンタッチビットジョイント(下穴錐用)」の販売を開始した。 同製品は、ワンタッチで取り付け、取り外しができるため、穴あけとネジ締め作業の能率アップが図れる。 六角軸下穴錐、鉄工ドリル(6mm径まで)に対応。また、製品重量38グラムと軽量タイプなので作業中でも重さが気にならない。 カラーはブルー(製品番号EBJ―B)、レッド(同EBJ―R)、ブラック(同EBJ―BK)の3種類から選べる。 標準価格は1,330円(税込み1,397円)。 電動ドリル用落下防止ソケット Hicatch(ハイ キャッチ) トップ工業は、高所作業時の安全対策として、軸が折れたソケットの落下を防止できる先端工具「電動ドリル用落下防止ソケット Hicatch(ハイキャッチ)」の販売を開始した。 同製品は、@軸が折れてもソケットが落下・紛失しない「落下防止ストラップ付」A軸は長持ち「圧入式ロングシャンク」B取り廻しやすい奥行き45oといった特長を持つ。 今回発売された製品と標準価格は次の通り。 ●落下防止ソケット(ストラップ付)ERB―17S・19S・21S・24S、3,250円(税込み3,413円)から。落下防止足場クランプソケット(ストラップ付)ERB―17CS、3,250円(税込み3,413円)。 ●落下防止ソケットERB―17・19・21・24、1,870円(税込み1,964円)から。落下防止足場クランプソケットERB―17C、1,870円(税込み1964円)。 ●落下防止ストラップERB―S、1,380円(税込み1,449円)。 インパクトレンチ用 足場クランプソケット トップ工業は、建築、土木工事の足場クランプの着脱作業に最適な「インパクトレンチ用足場クランプソケット」(製品番号ESS―17CP)を発売した。 同製品は、好評発売中の電動ドリル用足場クランプソケット(ESS―17S・ESS―17C)に対し、インパクトレンチ用も欲しいとの要望を受け開発された。 主な特長は、@12角サーフェイスタイプのため、ナットに入れやすく作業能率がアップA兼用クランプ対応タイプ(奥行き45o)B差込角12.7oOリングピン付。 標準価格2,390円(税込み2,510円)。 「高機能」「低価格」「省スペース」をテーマに 2010プライベートショー開催 山下機械 多くの来場者で賑わう 山下機械(社長=乾正樹氏、本社=名古屋市熱田区中田町8-20)は6月11、12の両日、本社工場にて同社機械部が中心となり「2010プライベートショー」を開催した。 昨年、「金型・試作加工機及びその周辺機器」をテーマに同社善進工場で行われたプライベートショーが好評だったことを受け、今年は規模を拡大して本社工場での開催となった。 今回は「高機能」「低価格」「省スペース」をテーマにメーカー10社が出展。技術相談会や展示機械、在庫工具などの即売会も併せて開催され、大勢の来場者で熱気あふれる展示会となった。 初日の午前9時30分、展示会のオープンに先立って挨拶した乾社長は、出展メーカーに対し「今回の行事に快くご参加いただきまして本当にありがとうございます。メーカー様と一体となりましてこの不景気の中、より多くの受注獲得を目指して頑張って行きたい」と述べた上で、「景気は回復基調にあるといわれておりますが、設備業界、生産財においてはまだまだ回復していないのが現状です。それを打破するために、今回あえて本社工場でプライベートショーを開催いたします。昨年第二工場で開催いたしましたところ好評で、さらに規模を拡大して開催し、即受注に、そして販売へと結び付けたいと思っております。目標は1億2,000万円。全社一丸となって取り組んで行きたい」と抱負を語った。また山下機械は商社でありながら、機械メーカーでもあることをアピールする良い機会であるとも話した。 目標達成に向けたシュプレヒコールでムードを盛り上げ開会した。 会場では、名古屋地区初展示となる松浦機械製作所の五軸制御立形マシニングセンタ「MX―520」をはじめ、ブラザー工業のCNCタッピングセンター「TC―R2B」の加工実演などが行われ、最新の工作機械に注目が集まっていた。 期間中の受注金額は目標を大きく突破し、成功裡に終了した。 聞きたい!あの人 H 株式会社常磐精機 ピン・キー材窓口 荻野昌子さん 店頭セールス 足立亜弥さん 常磐精機は創業50年の機械工具販売商社。切削工具、測定工具、作業工具をメインに取り扱い、その他、ピン・キー材、金型用、バネにおいては在庫を豊富に持ち、ユーザーニーズに応えている。 一年前に事務職の役割と機能を大きく変えた。これまでは、事務員5名全員が事務作業・店頭応対・経理などの仕事を全員で取りかかり分担していたが、仕事を分けて担当制にすることで、ひとり一人の仕事の役割に対する責任を以前より明確にし、営業の役割も果たせるように人材育成をした。 「誠意と努力、絶えざる前進」が会社方針。バスケットボールで全国大会を何度も経験している野崎社長の厳しい指導のもと二人は育った。営業の第一線に出ない事務職でも、お客様からの問い合わせやニーズにスピードを持って応えられるようにすることが狙い。 入社10年目の荻野昌子さんは、ピン・キー材の販売窓口になり、受発注全てを担当する。入社六年目の足立亜弥さんは総合窓口になり、営業担当を通さない受発注全てを担当し、さらに営業アシスタントもこなす。 2人とも入社以来初めての経験であり、今では「第一線の営業並の能力を徐々に備えつつある」(社員)。1年前と今の仕事の様子を伺った。 ―一年前はどんな様子でしたか 荻野さん「最初は未知の世界でした。お客様がピンを持参されて、これがピンなんだと理解するところからスタートしたので本当に大変でした」。 足立さん「二つの仕事をバランスよくこなしていくことができなく、溜め込んでしまいました」 ―どうやって乗り越えていかれたのですか。 荻野さん「お客様の問い合わせ内容を聞いて特徴を覚えていきました。『焼きの入った・・』や『JIS規格の・・』と特徴がパターン化できたので質問にも応えていけるようになりました。つらいこともありましたが、やるしかない!という気持ちが強かったです」。 足立さん「周りに助けられましたし、基本的ですが、仕事に優先順位をつけて計画実行を繰り返すうち、テンポよく仕事を進めることができてきました。今まで私はリーダータイプではないと思っていたのですが社長に抜擢され、自分が引っ張っていかないと、という責任を強く自覚するようになりました」。 野崎社長は、二人を今の仕事に抜擢した理由について「荻野さんの責任感が人一倍強いところと足立さんの明るい性格というそれぞれの長所を活かしたいとの思いと、二人とも向上心が高いところに期待をしました」と話す。 「精神的に強くなり、自信がつきました」と荻野さん。足立さんは「仕事に達成感や、やりがいを感じています」。 ―当面の目標は 荻野さん「ようやく落ち着いて応対ができるようになったので、もっとお客様に喜んでいただけるよう、そしてプラスアルファ自分の色を出していきたいです」。 足立さん「お客様がもっと電話を活用していただけるように自分がリーダーとして周りを助けたり、雰囲気を盛り上げ仕事をしていきたいです」。 荻野さんの休日は「友人らとお茶をしてます」足立さんは「野球観戦が大好き」 2010年7月18日(日) 2389号 来年9月のMECT2011に向け 第1回実行委員会開催 愛機工 ND社主催の新体制でキックオフ 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、7月6日午後5時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、来秋名古屋で開催される、工作機械見本市としては国内最大規模の「メカトロテックジャパン2011」(MECT2011、テーマ「モノづくりの原動力―中部が動く、未来が変わる」)の第一回実行委員会を開催した。今回展より、主催が名古屋国際見本市委員会からニュースダイジェスト社(ND社)に替わることになり、同組合は従来通り共催団体として携わるが、これまで以上に主体性を持った取り組みが必要であるとの共通認識で協力していくことを確認した。 委員会には、実行委員・担当理事とND社から黒田社長、岩波常務ら総勢約40名が出席。 大久保副実行委員長(大久保商事会長、組合事業部長)が司会進行役を務め、冒頭、野田理事長は挨拶で「メカトロテックジャパンは当地域に根付いたFA関連展示会として大変大きな影響力を持っており、皆さんの評価も高く、ある意味商売に直結した部分もありますので、なんとしても成功裡に持って行かなければならないと思っております。次回開催から開催形態が変わり、従来、名古屋国際見本市委員会さんの主催の下、ND社さんと我々愛機工組合が共催という形で行ってまいりましたが、見本市委員会の手を離れて独立して行います。我々愛機工組合といたしましては、本日がキックオフということになりますが、今まで以上に主体性を持って取り組んで行かなければならないと感じております。皆様方には従来以上のご支援ご協力をお願いいたします」と述べた。 続いて黒田ND社社長が、主催変更の経緯を説明した上で展示会の概要について述べ、「この地域のお客さんのため、業界の皆さんのため、斬新な企画を取り上げて地域の活性化に寄与できる展示会にして行きたい。スタート(1987年)はコンパクトでシャープな展示会として始まりました。今回特別協賛として日本工作機械工業会さんと全日本機械工具商連合会さんにも応援していただけることになりました。後援に経済産業省(予定)をはじめ、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所と地元の団体も正式に加わっていただけることとなりました。着々とメカトロテックジャパン2011に向けて準備を進めております。出展募集は、10月1日より一斉にスタートできるように整えてまいりたい。実際にはこの実行委員会の皆様の力に負うところが大ですので、色々と情報交換を重ねながら、良い展示会にすることを最大の目的として、お互いに力を発揮しながら開催に向けて行きたい」と語った。 伊藤実行委員長(春日鋼機社長、組合副理事長)を議長に、出展募集の担当割などを確認。募集開始は今年の10月1日、申込締切が来年4月28日となっている。 岩波ND社常務はメーカーの出展動向などについて語る中で、「2011年をスタートとして、私たちは新しいメカトロテックジャパンがこれからもずっと続く仕組みづくりをしていこうと考えている。新しい時代にふさわしい展示会にしていこうと思っておりますので、皆様の応援をよろしくお願いいたします」と抱負を述べた。 最後に、高田副実行委員長(井高社長、組合会計理事)が「メカトロテックジャパンは組合活動の大きな柱となっております。是非これを成功させるために、皆様のご協力が必要と感じております。メカトロテックジャパンは各メーカー様からも評価されており、十分に皆さんが責任を持って良い展示会ですと言えると思います。色々なメーカー様と接します時に、メカトロテックジャパンをしっかりとPRしていただいて、組合活動のため、この地域のものづくりのためにご協力いただきたいと存じます」と述べて閉会の挨拶とし、第一回実行委員会を終了した。 MECT2011 開催概要 ▼名称=メカトロテックジャパン2011(略称=MECT2011)MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2011 ▼会期=2011年9月29日〜10月2日の4日間 ▼会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1号館・2号館・3号館 ▼開催規模=1,200小間(予定) ▼出展料金=1小間(3m×3m)27万3,000円(消費税込) ▼予定来場者数=80,000人 ▼入場料金=1人1,000円、団体10人以上1人500円(いずれも消費税込)※事前登録者、海外来場者、学生無料(事前登録は2011年7月より受付開始予定) ▼主催=ニュースダイジェスト社 ▼共催=愛知県機械工具商業協同組合 ▼後援=経済産業省、外務省、文部科学省(申請予定)、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同) ▼特別協賛=日本工作機械工業会、全日本機械工具商連合会(順不同) ▼協賛=日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(順不同、申請中含む) ▼出展製品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、射出成形機、機械工具、切削工具、工作機器、精密測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油圧・空気圧・水圧機器、歯車/歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置/関連ソフトウェア、産業用ロボット/物流搬送機器、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連等 製販一体で情報交換を密に 厳しい現況を乗り切る 管機連 第48回通常総会開催 全国管工機材商業連合会(会長=齋藤成八郎氏・斎長物産会長、略称=管機連)は6月15日、東京・千代田区隼町のグランドアーク半蔵門で第48回通常総会を開催し、平成21年度事業報告・収支決算と22年度事業計画・収支予算を可決承認した。 齋藤会長は総会冒頭の挨拶で、日頃の管機連への支援・協力に対し礼を述べ、続いて原材料値上げ傾向が続く現状を踏まえ、コストアップをいかに吸収または転嫁していくかが問題とし、価格競争とコストアップを勘案しながら収益を確保していくため製販一体で情報交換を密に行っていく必要があると述べた。また、連合会として、自社益から上位の視点で業界を見渡して供給者責任を果たさねばならないとして、役員会が先頭に立って取り組んでいくと強調した。 各地区の理事長報告では、各地区から住宅着工戸数の大幅減を踏まえた昨年度の苦境が報告された。直近の状況は回復基調にあるものの、全国で依然として厳しい商況が続いている。また、組合員数の減少を憂う声も強く、魅力ある組合づくりも大きな全国的課題であることがうかがえる。 総会ではこのほか、常務理事三名の新任が報告された。新常務理事は〈青森〉伏見輝雄氏(田中商工)、〈岐阜〉森嶋靖雄氏(大東)、〈山梨〉中山福徳氏(甲府機材)。 新役員人事 ヨシタケ 取締役会で ヨシタケ(社長=山田哲氏、本社=名古屋市瑞穂区二野町7-3)では、6月25日開催の定時株主総会、取締役会において次の通り選任され、就任した。 ▽代表取締役会長=山田進氏 ▽代表取締役社長=山田哲氏 ▽取締役(総務部長)=古平篤彦氏 ▽取締役(製造部長、技術部、購買部、品質保証部担当)=鵜野弘樹氏 ▽取締役(営業部長)=佐藤啓氏 ▽取締役(経理部長)=島勝彦氏(新任) 役員人事 サンコー商事 サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社21245)では、6月21日開催の同社定時株主総会ならびに取締役会で次の役員が選任されそれぞれ就任した。 ▽代表取締役社長=野路周治氏〈全般統括、営業本部長〉 ▽代表取締役副社長=小島徹氏(昇任)〈管理本部長、国際業務担任〉 ▽取締役=近藤敏夫氏(新任)〈本社営業部GM兼本社営業部第一部二部GM兼産業機械第一部GM〉 ▽監査役=河合康二氏(新任) ▽監査役=野呂昭壽氏〈非常勤〉 ▽常務執行役員=山田勝巳氏〈浜松支店長〉 ▽常務執行役員=福島省吾氏〈営業本部副本部長トヨタ室室長兼刈谷支店長〉 ▽執行役員=太田徹氏〈東京支社長、産業機械第二部GM兼東京ルート営業部GM兼東京営業部担任〉 ▽執行役員=柴山勉氏〈関連事業本部GM〉 なお、今回の役員改選で代表取締役会長の井内敬氏が相談役に退いた。また、奥村幹夫氏は監査役を退任した。 難削材の高品位高能率加工をテーマに 近未来加工を提案する OSG/碌々産業 コラボレーションセミナー オーエスジー(OSG、社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22)は6月16日と23日の2日間、ツーリングのMSTコーポレーション、刃先測定のブルームLMTの協力の下、碌々産業(社長=野田謙一氏、本社=東京都港区高輪4-23-5)の超高速・超高精度マシンとOSGの高能率・高精度刃具を最適に組み合わせ、ステンレスや高硬度材などの「難削材を高品位・高能率に加工するために!」をテーマに、近未来加工の提案をするコラボレーションセミナーを開催した。OSGアカデミー内のグローバルテクニカルセンター(豊川市一宮町)で開かれた同セミナーには、2日間で全国から160名を超えるユーザーなどが参加。サンプル展示やデモ実演を見学したり、具体的な加工方法を聞くディスカッションなどを行った。 多様化する素材の変化、加工方法の進歩など急速に変化するモノづくり業界にあって、「簡単な加工は日本に残らない。難しい加工への挑戦こそ生き残りのチャンス」と捉え、「近未来的な超高速加工で難削材などを高能率に加工、生き残りを図る」新技術を機械・工具の両面から提案したのが今回のコラボセミナー。 最初に碌々産業中部営業所・太田雄二氏、OSG中部営業部・押野昌宏氏から両社の概要説明、製品説明があった後、OSG開発グループ・久保田祐介氏と碌々産業営業技術課・澤崎功氏が加工サンプルを用いた「高品位・高能率」加工の事例紹介と解説を行い、その後、デモ加工、MST・ブルーム社によるミニプレゼン、グループディスカッションを行った。 加工事例の紹介では、@SUS高効率加工のためにAパスの工夫をし、刃具の外周を積極的に使い高効率加工を実現。またトロコイドパスを活用し、主軸及び工具の負荷を軽減Bねじ加工/加工方法が工夫できるプラネットカッタを提案C碌々産業のねじ切りソフトの活用で、スムーズで負荷の少ない加工が可能。またOSGのプラネットカッタは、切削回数を調整することであらゆる被削材に対応B62HRCの高硬度材に挑戦C超高速機とCBNボールエンドミルを使い高硬度金型材を加工D超々高速切削試験ECBN工具は15万回転を超える加工こそ効果を発揮。理想切削速度に近づく、などを紹介した。 ミニプレゼンでは、MSTから刃先触れ精度1μの焼きばめ式ホルダ開発への挑戦や、ブルームからは30μmまでの刃先、長さの測定が可能なレーザ測定機などの技術説明があった。 アサダ新製品紹介 アンモニア冷凍空調機用 真空ポンプを販売開始 配管機械工具と環境機器の製造販売及び輸出入をおこなうアサダ(社長=浅田一吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3-60)は、アンモニア冷媒を使用した冷凍空調機用に「アンモニア用真空ポンプ」を発売。同社は、アンモニア用真空ポンプの発売により、すでに販売しているアンモニア冷媒用のマニホールドやチャージングホースなどと合わせ、アンモニア冷媒用のツールを揃える国内唯一のメーカーとなる。 自然冷媒であるアンモニアは、フロンと比べ地球温暖化係数が小さく、またオゾン層を破壊しない。そのため近年では冷凍空調機器の冷媒として見直され、アンモニアを使用した冷凍空調機器が注目されている。 しかし、アンモニアの物性上、フロンと同じ工具を使用することができないため特殊な工具を必要としていた。そこで同社は、すでに販売しているアンモニア冷媒用のマニホールドやチャージングホースなどの工具に続き「アンモニア用真空ポンプ」を発売し、アンモニア冷媒を使用した機器の設置やメンテナンス時に必要となるツールを揃えた。 【特 長】 @鉄製継手を採用 通常の真空ポンプでは継手に銅合全を使用しているが、アンモニアは銅合金を腐食させるため、鉄製の継手を採用することで腐食を防止し冷媒の漏えいを防ぐ。 Aオイル排気フィルタによりオイルミストの飛散防止 真空ポンプには、ポンプ内部の潤滑油などのために真空ポンプオイルが使用されている。そのため真空ポンプを運転させることで排気ポートからオイルミストが飛び散り周囲を汚すことがあったが、排気ポートにフィルタを取り付けることでオイルミストの飛散を防止する。 Bガスバラスト機能により真空ポンプオイルをきれいな状態で維持 真空ポンプ内の真空ポンプオイルが劣化すると真空ポンプの性能悪化や故障につながる。ガスバラスト機能によリ、オイルを汚す原因となる水分がオイルに混入することを防ぐ。 C二ステージロータリーボンプ採用 ポンプには短時間で高真空が得られる二ステージタイプ(二段式)のロータリーポンプを採用している。 標準価格は29万円。 ソーラー式デジタルゲージを 装備したマニホールド発売 アサダは、冷凍空調工事・メンテナンス業者向けに、ソーラー式デジタルゲージを装備したマニホールド「ソーラーデジタルマニホールド」を発売した。 マニホールドは冷凍・空調システムから冷媒を回収・充填する際などに冷媒の圧力や温度を把握するため用いられる。今回発売の「ソーラーデジタルマニホールド」は、冷凍空調業界では初のソーラーパネル付のゲージを装備しているため、乾電池などのバッテリーは不要。ソーラーパネルは、30Lx(ルクス)の明るさで電源が入り、暗い場所でもパネルを懐中電灯で照らすことで使用できる。また、ケージはデジタル式のため、圧力や温度表示を正確に読み取ることができる。 【特 長】 @冷凍空調業界では初のソーラーパネル付ゲージを装備 冷凍空調業界では初のソーラーパネル付のゲージを装備しているため乾電池などのバッテリーは不要。また、ソーラーパネルは30Lx(ルクス)の明るさで作動。そのため暗い場所でも、パネルを懐中電灯で照らすことにより使用することができる。 Aデジタル式ゲージ装備で全圧力域±一%の精度を確保 ゲージは、デジタル表示のため、冷媒の圧力や温度を正確に読み取ることができる。また、圧力変化を検知するために電子式圧カセンサーを使用している。電子式圧力センサーは、機械的な可動部分がなく気体や液体の圧力を電機信号に変換し出力するため全圧力領域で高精度を維持する。 B一台で八種類の冷媒に対応 「ソーラーデジタルマニホールド」は、R422D、R427A、R507の新冷媒に冷凍空調業界で唯一対応しているマニホールド。また、簡単冷媒切替機能を使用することにより、一台でR410A、R22、R134a、R404A、R407Cの冷媒を含む計8種類の冷媒に対応する。 標準価格は6万1,000円から。 フロンガスの漏えいを監視する ガス漏れ検知・警報システム アサダは、フロンガスなどの漏れを監視するガス漏れ検知・警報システム「フロンガスみはり」を発売。「フロンガスみはり」は、フロンなどの冷媒を使用した冷凍空調機器の設置場所や冷媒の貯蔵場所に設置し、冷媒の漏えいを24時間無人で監視する。 現在日本では、使用中の冷凍空調機器からのフロンなど冷媒の漏れ「スローリーク」が問題になっている。2009年には地球温暖化係数の高い代替フロンが、それまでの想定よりも多く漏えいしていることが分かり、2007年の温室効果ガス排出量は、京都議定書の基準年比でプラス9.0%以上に上方修正された。フロンの漏えいによる地球温暖化・オゾン層破壊を防ぐためには、フロンの漏えいを早期に発見し対策することが重要となる。「フロンガスみはり」は、冷凍空調機器やフロンなどの貯蔵場所からの漏えいを24時間無人で監視し、漏えいを検知すると警報で知らせる。またデジタル出力(リレー)を使用するビルなどの管理システムや各種コントロール機器に連結することも可能。 【特 長】 @漏えいを24時間無人で監視 フロンなどを使用している冷凍空調機器を設置している施設に取り付けることで、24時間無人で漏えいを監視し、漏えいを検知すると警報で知らせる。設置後は検知データをリアルタイムに得ることができるため緊急時に迅速な対応が可能となる。また無人で検知できるため、人による漏えい検知作業と比ベランニングコストも安価。 A優れた拡張性 シンプルな一センサータイプから大規模検知システムまで適応するシステム構成。また防湿、防水、防爆構造などへの対応も可能なため、様々な状況下で正確な検知をすることができる。 Bフロンガス以外のガスにも対応 フロンガス(CFC、HCFC、HFC)以外にも、可燃性ガスやアンモニア、水素、VOCガス(揮発性有機化合物)などに対応しており、フロンガスの漏れ検知だけでなく幅広い用途で使用することが可能。 Cスローリークを防止 フロンなどのスローリークを早期に発見し、地球温暖化、オゾン層破壊を防止する。 岩手工場の見学を兼ね 第24回総会を開催 中部桃友会 初夏漂う東北を満喫 中部桃友会(会長=伊藤捷三氏・沼津管材社長、ベンと販売店の集い)の「第24回総会」が、6月21日午後2時30分より、ベン岩手工場(岩手県柴波郡矢巾)を会場に開催され、21年度事業報告並びに決算報告、22年度事業計画並びに予算案を審議し、承認可決したあとは、一つ一つ手造りで生産される工場内を見学した。見学後は、花巻温泉にて懇親会を行い、互いに親睦を深め、翌22日は宮澤賢治記念館やわんこそば大食い競争にチャレンジするなど、初夏漂う東北を満喫した。 総会当日は東京駅に10時30分に各地から集合し、同四十分発の東北新幹線やまびこに乗車。盛岡からは在来線に乗り換え、岩手工場の正面駅となる矢巾駅から数分の岩手工場には午後2時過ぎに到着。しばし休息の後、総会に臨んだ。 総会は、ベン名古屋営業所の青柳所長の司会開会の辞で開会。 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤会長は、遠路のところを出席頂いたことに感謝を述べる一方「ベンさんが創立60周年を迎えられるということで、ベンさんの発祥の地で総会を迎えさせて頂くことができ大変喜んでおります。総会の後は工場見学を行いますが、製品造りに掛けるベンさんの意気込みを垣間見て頂ければ幸いです。ベンさんは今から半世紀前にこの業界に足を踏み入れられたフシマン製作所さんがベンさんの前身となります。当時から人間味のある経営に重点を置かれ、それを今日まで引き継がれております。業界には何百、何千と沢山のメーカーがありますが、半世紀以上に渡って人間味溢れる素晴らしい経営姿勢を貫いている点ではトップに挙げても過言ではないかと思います。社是の中に“より多くの人々が期待する製品を創造しよう”との文言を読ませていただき、ベンさんはこの言葉のある限り、常に新しいものに挑戦されるとの期待を抱くことができます。これからも素晴らしい製品造りを追及して下さい」と挨拶。 引き続いて、恒例により伊藤会長を議長に選出して議案審議に移った。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告・決算報告承認(監査報告=大藪会計幹事・大清社長)の件 ▽第2号議案=平成22年度事業計画及び収支予算案承認の件 ▽第3号議案=その他の件 いずれも慎重審議を行い承認可決された。 続いて恒例の製品開発・改良案表彰に移り、提案総数20件が発表された。 以上で総会審議を終え、引き続いて、ベンの深澤社長が平素の拡販に対してのお礼を述べたあと、「昨年度は家電・自動車・住宅等のエコポイント等の国内刺激策や中国の高度成長経済にけん引されて、なんとか全体としてこれ以上の落ち込みは止まったように思われておりますが、建築市場に限ればまだまだ低迷を続け、これからも相当厳しい市況が予想されています。このような経済状況の中、主力製品の電磁弁“桃太郎”を“桃太郎U”にフルモデルチェンジしバージョンアップしました。また、小サイズのT型ストレーナやサイトグラスなどお客様から製作要望の多い製品を順次発売いたします。折しも今年は創立60周年を迎えます。創業当時の生みの苦しみを思い、社員全員が生まれ変わった気持で一致団結して業務に励み、よりお役にたてる会社となるよう努力してまいります」と所信を述べた。 挨拶の後は、資料説明と商品研修(新型電磁弁「桃太郎U」、ミキシングバルブ、水撃防止器「ショックレス」等)を行った後、三班に分かれて、岩手工場(敷地面積約22,000u、工場建物面積8,250uで、減圧弁、安全弁、ストレーナ、トラップ等を製造。従業員数は自動加工機等の導入で200人から100人に減少しているが、自動化ライン等は導入せず、全て人の手で製造している)を見学した。 見学後は、懇親会場となる花巻温泉“ホテル志戸平”に移動し、同6時30分より懇親会に移った。 懇親会は伊藤会長の挨拶、尾藤幹事(旭工機社長)の乾杯音頭で開宴し、終始和やかに歓談に興じ、五島幹事(大垣管材社長)の中締めでお開きとした。 翌日はホテルを午前9時に発ち、宮沢賢治記念館(詩や童話、教育、農業、科学と多彩な活動を繰り広げた賢治の世界に浸る。愛用のチェロや自筆原稿などの展示のほか、ビデオ、資料などで賢治宇宙にアプローチすることができた)を見学し、わんこそばの老舗にて、わんこそば大食い競争にチャレンジ。約30分で、130杯(かけそば約9杯分相当。男子平均50杯。15分で何杯食べられるかを競う全日本わんこそば選手権では、昨年度は盛岡在住の女性が399杯で優勝している)を食した豪傑もいた。大食い競争の後は、あさ開酒造(全国新酒鑑評会で唯一の12年連続金賞受賞中)に立ち寄り、酒造りを見学する傍ら試飲も楽しみ、盛岡経由で東京駅に午後五時過ぎに到着し解散した。 【ベンの歩み】 ベンの歴史は、前身である藤島製作所の創立にさかのぼる。岩手の地に工場移転と同時にフシマン製作所に改称。これは当時の藤島社長が、ロシア等海外ではフシマと呼ばれていたことから、そのような社名に改称したといわれている。時代は日本が満州国を建国し、フシマン製作所も満州国に進出。当時は蒸気バルブ製造を主に生産していた。そして、第二次世界大戦が勃発し、軍需工場として艦船向けのバルブを手掛けた。東京空襲激化により、昭和19年に工場を岩手県に疎開。終戦後、会社は解散し、東京本社は大手財閥に引き取られたが、岩手工場は従業員が退職金を持ち寄って経営権を取得して独立、フシマンバルブ製作所を創立。その後、1970年にベンに社名変更。暖房用の蒸気用バルブを主体に事業展開。三沢米軍の暖房も担当した。その後、効率は良いが危険性の高い蒸気暖房は減少し、代わりに流体関係として、水道・水関係に進出した。今は蒸気と水関係は四対六の比率となっている。 実績をさらに進化させた 電磁弁「桃太郎U」登場 ベン 作動耐久100万回!! ベン(東京都大田区多摩川2-2-13)では、永年の経験と実績をさらに進化させた電磁弁「桃太郎U」(特許申請中)を新発売した。 ピストン式(蒸気・水・空気・油用)とダイヤフラム式(液体・気体用)の2種類があり、作動耐久も100万回(ピストン式)を達成している。 主な特長は次の通り。 @AC100V・200V共用電圧コイル各種電圧にも対応 標準コイルはAC100/200V(50/60Hz)、AC110/220V(60Hz)共用コイルで、その他特殊電圧も製作可能。 ASSS&AAS採用(特許申請中) 特殊形状スプリングSSSを組み込んだ無接触摺動機構AASにより従来比三倍以上の耐久性。 Bゴミ・スケールに強い ピストンリング形状の変更でゴミ・スケールによる作動不良要因を徹底的に改善。 Cオールマイティタイプ ピストン式は蒸気、気体、液体の三流体に使用できるオールマイティタイプ。 DRoHS指令対応 RoHS指令に対応した材質を採用して環境に配慮。 E多彩なバリエーション 通電磁弁閉形(PS-22C型)、ストレーナ内蔵形(PS-23型)、ステンレス鋼製(PS-25型)。その他「桃太郎」シリーズは多彩なバリエーションをラインナップ。 F省電力 モールドコイル、磁気回路最適化により消費電力13%削減(PS-22型)、90%削減(WS-32型)。 G熱硬化性樹脂採用 コイル外装は熱に強い熱硬化性樹脂を採用。かつ、UL規格「UL94V―0」(難燃性)取得材料。 H圧力0からの作動 無負荷状態でも作動が可能。 Iウォーターハンマ緩和機構を標準装備 主に水に使用されるダイヤフラム式はすべてのバリエーションにおいてウォータハンマ緩和機構を標準装備。水道法性能基準適合品。 J縦・横配管取付自由 水平配管にコイルを上にした正立から水平(真横)までの取付姿勢で縦配管にも使用できる。 K銅の強い抗菌作用 一般的に銅はO―157やレジオネラ菌に対して優れた抗菌作用があるといわれている。またリサイクルしやすく、製造時のCO2排出量も少ないという特長を合わせ持つ優れた材質。 その他詳細については、名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・TEL052-411-5840)へ問い合わすとよい。 金森貢氏は会長に 社長に金森繁人氏 三立商会 役員人事発表 三立商会(松阪市曽原町1254-2)では、このたび、代表取締役社長金森貢氏が取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長に金森繁人氏が就任した。 新社長の繁人氏は、「今後一層の努力を傾注し社業の発展に精励いたす所存でございますので、何卒倍旧のご厚誼ご支援を賜りますようお願い申し上げます」と、所信を述べている。 西垣壽朗氏は会長に 社長に西垣功一氏 西垣ポンプ製造 役員人事発表 西垣ポンプ製造(笠松町美笠通3-12-1)では、このたび、代表取締役社長の西垣壽朗氏が取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長には西垣功一氏が就任した。 新役員人事は次の通り。 ▽取締役会長=西垣壽朗 ▽代表取締役社長=西垣功一 ▽常務取締役(営業本部長)=西垣光雄 ▽取締役(営業本部次長)=西垣善隆(新任) なお、専務取締役西垣博義は、相談役に就任した。 (敬称略) 名古屋開府400年祭パートナーシップ事業で 落款インゴットなど発売 加藤製作所「清洲銅工房」プロジェクト 水道用継手・バルブの製造メーカー、加藤製作所(社長=加藤丈人氏、本社=愛知県清須市清州1668)は名古屋開府四百年祭パートナーシップ事業に参画し、このほど社内のプロジェクトチーム「清洲銅工房」で名古屋開府四百年記念品として「落款インゴット」「落款文鎮」「三英傑の家紋」などの青銅製品を製作し販売を始めた。 同社は、素形材メーカーとして60有余年の歴史を持ち、普段は生活基盤である水道を支えるという使命感のもと、ひたすら技術・ノウハウの蓄積に努め、大手商社や水回り機器メーカーへ製品を提供。昭和六十二年には中国・大連へも工場進出している。 また、同社が長年培ってきたノウハウを活かした新たな製品、販売分野の開拓を目的に発足した「清洲銅工房」では、生活雑貨というカテゴリーの中で直接エンドユーザーに青銅製の花瓶などを販売、今回のパートナーシップ事業にも取り組んでいる。 加藤社長は「『形を造る』技術は持っていても、雑貨という分野ではまだまだ分からない事だらけです。ですが、私たちは『銅』という素材に関してはエキスパートです。この『銅』の鋳造技術、加工技術を駆使した製品を、日常生活のさまざまなシーンにおいて皆様にご利用いただけるよう、情熱をもってご提言していこうと考えております」と新分野への挑戦に意欲をにじませている。 「落款インゴット」(金箔)は大きさ160×60×8m、重さ約480gで販売価格が税込み5,000円(桐箱入り)、「落款文鎮」は大きさ、重さともインゴットと同じで2,000円(箱なし)、「三英傑の家紋」(金箔)は直径100mm、厚さ9mm、重さ約650〜760gで6,000円(桐箱入り)となっている。 「清洲銅工房」の連絡先はTEL052-908-1515、ファクス052-409-0451。 日立金属桑名工場会場に 管材新人研修会開催 岡谷管栄会新人等40名が参加 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、6月23日午前9時40分より、桑名市東方の日立金属研修センターを会場に「平成22年度管材新人研修会」を開催し、会員企業の新人40名が参加して、桑名工場の見学と管工機材各メーカーの新製品等について研修した。 当日は、午前八時四十五分に名古屋駅前を貸切りバスで、研修センターを目指して東名阪道を南下、予定通り研修センターに到着し、工場見学会と商品研修会に臨んだ。 研修会は、岡谷鋼機配管住設部配管住設室の岡本室長の司会進行で進められ、冒頭挨拶に臨んだ田中会長は出席方のお礼を述べた後「本日は蒸し暑い最中ですが、40名もの皆さんが集まっております。入社3年目のまでの方であり、会社の将来を背負っていく期待をされている方々ばかりです。本日の研修会を通じて沢山のことを学んで身につけながら、明日からの仕事に役立てて下さい」と、激励。 引き続いて、商品研修会に移り、東洋バルヴのバルブの定義、種類等、アロン化成のマスの定義、日立金属の継手の定義、種類等について研修した。 研修を行ったあと、昼食を済ませ、桑名工場に移動して、徳永センター長より、桑名工場の概要をはじめ、扱い品種の変遷等の説明を受けた。その後、鋳物継ぎ手や電熱線を継手内部に埋め込み、通電することで融着を行う“エレクトロフュージョン継手”、従来のねじ接続配管と異なり、プレハブ工法に対応した狭い配管スペースに最適な“ガス配管用ステンレス製フレキシブル管ソフレックス”の従来製造ラインを大きく変えた新しいノンストップ一貫製造ラインを見学した。 工場見学の後は最新の生産技術と情報システムを駆使して生産され、コンピュータ制御による自動入出庫システムや特約店への自動補充機能を導入した“中央物流センター”を見学した。 「防災用蛍光灯ライトセット」発売 “いざという時”迅速に ハタヤリミテッド 軽量プラ段収納ケース入り ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区大須4-10-90)は、6月20日より「防災用蛍光灯ライトセット」の販売を開始した。 「防災用蛍光灯ライトセット」は、防雨型蛍光灯ライト2灯、交換球2本、防雨型5m延長コード一本を軽量丈夫なプラスチック段ボール(プラ段)ケースに収納した“いざという時”迅速に取り出せる「災害時の非常持ち出し用照明セット」。蛍光灯ライトは36Wタイプと40Wロングタイプの2タイプを用意している。 【特 長】 @蛍光灯ライトは屋外使用でも安全な防雨型、コンセント付きなので十灯までの連結点灯ができる。また安心の二重絶縁構造、インバーター内蔵で周波数を気にせず全国どこでも使用できる。 A軽量プラ段ケースは積み重ねに耐えられる丈夫な造りで、全面に製品名を表示してあるため、四方から確認できる。 製品に関する問い合わせは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク (フリーダイヤル0120-686-888、Eメールinfo1918@hataya.jp)へ。 新製品や省エネ製品をはじめ お値打ち品に会場は熱気溢れる 山信 名東、名古屋北合同展示会に480名来場 山信(名古屋市熱田区中田町・社長=小川信氏)の名東営業所(黒田所長)と名古屋北営業所(鵜川所長)、では、恒例の「展示会」を6月26日と27日の2日間、名東営業所内の3フロアを使って合同開催し、目標を上回る480名以上の来場者と売上を計上し活況を見せた。 当日はあいにくの雨にもかかわらず、駐車場は満杯。設備工事業者や家族連れで賑わい会場は熱気に溢れていた。 展示会は営業所ごとに開催をしており、各所長は、各営業所独自の企画で来場者に応えている。 最大規模となる今回の展示会では、協賛メーカー34社が最新の製品から話題商品まで、目玉商品を展示や実演し、2日間だけの特別価格でのセールも実施、特別抽選会も開催され来場者からも大好評であった。 作業工具や電動工具各メーカーのブースでは、お値打ち品を多数店頭に並べて、来場者の目をひいていた。資材各メーカーでは、主力製品とは別に作業工具を販売しているところもあり、興味深そうに品物を手にとっている人が見られた。水洗・配管用金具各メーカーの一角では商品の購入に応じてオリジナルグッズや景品をプレゼントしており、子供が嬉しそうにグッズを選んでいた。また家電各メーカーでは、最新の3Dテレビの上映を体感する人や各家電製品の省エネ効果を聞く人で賑わっていた。住設機器の各メーカーでも新製品の省エネ効果を説明したり、ビルトインガスコンロを使ってパンや焼き菓子を作る料理実演がされ、試食が行われた。 次の展示会は海部営業所で開催を予定している。 TOTO 新商品ソフトカラリ床が「ほっカラリ床」として システムバスルーム『サザナ』に搭載 壁柄・カラーも新たに追加 TOTOは、リモデルにも最適な戸建システムバスルーム『sazana(サザナ)』に、高級シリーズの『SPRINO(スプリノ)』で好評の「ほっカラリ床(ソフトカラリ床の名称変更)」を搭載し、8月2日に発売する。 『サザナ』は、使いやすさ、清掃性といった実用性を重視する客のための基本性能がぎっしりつまっている。そしてこのたび、壁パネルの柄やカラーのバリエーションも追加し、デザイン性を向上させ、さまざまな客の要望に応える。 【開発経緯】 『サザナ』は、“使いやすさ、清掃性といった実用性を大切にする”“品質・性能への関心が高く、信頼できるモノを選ぶことで安心感を得たい”という基本性能を重視する客から好評を得ている。2008年に高級シリーズ『スプリノ』で登場した「ソフトカラリ床」だが、購入した客へ商品の満足度調査を行った結果、満足度が93%と非常に高く、その内訳としては「感触・ソフト感・柔らかさ」など、「ほっ」とする感覚が七〇%の支持を得た。そのため、このたび名称も新たに「ほっカラリ床」として、より多くの客に満足してもらうために『サザナ』にも搭載した。その他、壁柄やカラーのバリエーションも品揃え追加し、多彩なデザインテイストから好みの浴室が選べる。 【新商品の特長】 @ほっカラリ床=クッション層を挟み込んだTOTO独自の三層構造で畳のようにソフトで柔らかい踏み心地。また、水はけがよく翌朝には靴下のまま浴室に入ることができる。 A壁柄・カラーの追加=浴室のイメージを決める大切な要素でもある壁パネルに、新たにデザイン性の高い15柄を追加し、合計32柄を準備。浴槽や床パネルとのコーディネートなど浴室空間全体での完成度を高めた。 Bエアインシャワー(オプション)=水の勢いを落とさず空気を吸引し、気泡を包み込んだ大きな水滴にして吐水することで、「浴び心地」と「節水」を両立させたシャワー。従来品シャワーと比べ約35%節水を実現した。 Cとレ〜ルカウンター(オプション)=家族構成や子供の成長など、入浴のシチュエーションに合わせて、ひろびろ洗い場を使うことができる。洗面器置き台は、位置を動かせたり、取り外しも可能。シャワーハンガーは移動できたり、ホースを止めておけるフックも付いている。 【その他の特長】 @魔法びん浴槽ライト(オプション)=浴槽全体を断熱材でしっかり覆い、断熱ふろふたと合わせて、優れた保温効果を発揮する。 Aヌメリま洗Ag+ (オプション)=皮脂や石けんカスに繁殖した菌の増殖を抑える効果のある銀イオン水をスイッチ一つで、洗い場に散布する。銀イオン水のコーティングをすることで床・排水口まわりのヌメリやにおいの元となる汚れを抑え、清潔な状態を保ち掃除の負担を軽くする。 希望小売価格(税込/組立費別途)は、1616サイズ(ほっカラリ床仕様)で79万650円から。サザナシリーズ発売3年目で12万台/年の販売を見込む。 「奥ひろ収納 奥ひろし」を標準搭載 洗面化粧台新シリーズ『サクア』 従来品から約1.3倍の収納量 TOTOは、2009年2月に発売、収納量が増えたと好評の洗面化粧台『オクターブ』の「奥ひろ収納 奥ひろし」を、洗面化粧台の新シリーズ『サクア』に標準搭載し、8月二日に発売する。 「奥ひろ収納 奥ひろし」を搭載することで収納量が今までの約1.3倍にアップ。また、洗顔時のメガネの一時置きやコンタクトレンズケースなどの小物入れの「プッシュポケット」、石けん・歯磨き粉・歯ブラシなどのストックができる「ストックポケット」を新たに追加し、洗面所のこまごまとした小物が収納できる。その他、「洗う」という行為にこだわった大容量の陶器製ワイドボウルや環境に配慮した「エコシングルシャンプー水栓」、ヒーターなしでも曇らない「エコミラー」を搭載している。 【商品の主な特長】 @奥ひろ収納 奥ひろし=排水管を奥に設け、排水トラップの構造を見直すことによって、収納量が平均約1.3倍アップ(同社従来品比)。 Aプッシュポケット=ワンプッシュで開け閉めできる収納スペース。洗顔時にめがねなど、濡らしたくない物を置ける。 Bストックポケット=洗面ボウル下に収納スペースを設けた。石けんや歯ブラシ、コンタクト用品などストック品を収納。すぐ取り出せる。 Cパックンポケット(パックンポケット付き片引き出しタイプキャビネットのみ)=毎日使うヘアピンやヘアブラシなどの小物を収納するポケットを使いやすい洗面ボウル下のスペースに設けた。ポケットの中にはトレイがセットされており、中身を整理して収納できる。 D陶器製の洗面ボウル=厚手のセーターを手洗いしたり、バケツに水を汲んだりと、様々な使い方に応え、形状をスクエアにし、底面もフラットにした。陶器製のボウルは汚れの付きにくいセフィオンテクト仕様なので掃除も簡単。また、毎日使うコップや石けんなどを置くスペースが、従来品に比べて大幅にアップした。 Eエコシングルシャンプー水栓=水栓ハンドルの右から中央部までは水が出る。さらに左に回しお湯の位置にくると「カチッ」という感触で湯と水の境を知らせる。水だけを使いたい時に、ガスの無駄使いを防ぐ。 Fエコミラー(ヒーターレスくもり止めミラー)=鏡にくもり止めコートをほどこしている。ヒーターを使わないので経済的で、消し忘れの心配もない。 Gカラーバリエーション=人気の鏡面仕上げをはじめ、8色のラインナップを用意。システムバスルーム「スプリノ」「サザナ」とのカラー連動も可能。 希望小売価格(税込/組立費別途)は、サイズW=600が13万725円から、W=750が13万3,400円から。 鋳鋼前年同月比プラスに転じる 鍛鋼は4ヵ月連続増加 日本鋳鍛鋼会 5月の鋳鋼・鍛鋼生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の平成22年5月分の生産実績を集計し、6月30日に発表した。 それによると5月の生産は、鋳鋼が前年同月比5.3%増の1万6,790トンとなり、平成20年10月以来1年8カ月ぶりに増加に転じた。前月比でも0.8%の増加となった。また、鍛鋼の生産量は前年同月比30.9%増の4万6,530トンで、4カ月連続のプラス。前月比は13.4%の減少となった。 平成22年度に入り、鋳鋼、鍛鋼の生産基調は4月、5月の生産実績を見る限り、平成22年度上期見通し(鋳鋼1万5,000トン/月、鍛鋼4万3,867トン/月)をいずれも上回って推移している。 現在、鋳鋼は依然回復の兆しが見えぬまま足踏み状態が続いており、各メーカーは受注、引き合いの低調に加え、短納期、低価格などの厳しい環境下での操業を強いられている。 鍛鋼は、自動車向け型鍛造品が増加傾向にあるため、しばらくは前年同月比プラスが続くものと見られている。 わが社のごっさまB 株式会社こうら 総務部長 小浦佐千代さん こうらは創業51年目の機械工具販売商社。切削工具・測定工具・工作機械の取り扱いの他、各種専用製作機の設計・製作・メンテナンスを手掛けている。主に経理を手伝っている小浦佐千代さんは創業者で義父である喜三郎氏、二代目夫の喜一氏、三代目息子の正喜氏を三代に渡って支え続けている。 「結婚前は事務職をしていました。実家は鉄工所を経営していたので、嫁ぎ先の自営業の中で仕事をすることに関しては自然に入っていけました。義父・母から商売について教わりました」と物柔らかな口調で話す。 事務や経理の仕事の他、仕入れも任されるようになっていった。 「義父からは『お客様に儲けを求めるのではなく、仕入先様に協力してもらって儲けを出すんだよ。お客様に可愛がってもらわないといけないよ』と教えられ、仕入れ交渉に挑みました」。担当者と虚々実々の駆け引きに性格が素直な佐千代さんはとまどうことも多かった。 「普段から営業さんが電話口で話す内容に耳を傾け、お願いの仕方や価格交渉を覚えていきました」 子供が小さい頃は、夫婦で協力して乗り切った。平成元年に社内にパソコンを導入した時、これまでの注文書をパソコンに打ち込む作業を、仕事に支障をきたさない社員の帰宅後に行った。小三と小一の子供に夕飯を食べさせた後は、夫の喜一氏がその後の入浴などすべて引き受け、佐千代さんは会社に戻り連日深夜3時あたりまで作業をしていた。 また、喜一氏は、「昨日の自分よりも今日の自分が上回って前進していること」をモットーにしていた。営業の勉強会を開催するだけではなく、事務員の女性だけで定期的に商品の勉強会を開催し、全員の商品知識向上を目指した。社員を連れて、工場見学を行い、仕事につながる見聞を広めた。毎週火曜日の早朝は商店街の清掃ボランティアに参加し汗を流した。 佐千代さんは「常に前向きな主人の背中を見ながらついて行きました」と喜一氏を想う。背中を追う佐千代さんの手を引いて一緒に歩んでくれた。 長男で社長の正喜さん、次男の剛裕さんもまた父の背中を見て育った。よく父子三人で一緒に風呂に入り、父は仕事のことや商売について、将来の夢を二人に話した。 昨年父の遺志を継ぎ、長男は社長に。別の会社でエンジニアリングに携わる次男は、父の夢である専用機の設計開発部門を、機械工具販売部門と並ぶ二本柱となるくらい大きくするための構想を膨らませている。 佐千代さんは、会社の人に助けられてここまで来れたことに感謝すると同時に、「今は、主人が大切にしてきた経営理念を社長につないでいきたい」と新たな思いを込める。 経営理念とは、先ずお客様に可愛がられること、社会貢献すること、そして昨日の自分より今日の自分が前進していること。 社長に一言「お風呂の中で聞いた話を少しでも自分のものにして商売に活かしていって下さいね」 趣味は編み物。 ダイキン 業界No.1の年間給湯効率APF3.8の 省エネを実現したエコキュート好調 ダイキン工業は、業界ナンバーワンの年間給湯効率「APF3.8」というトップクラスの省エネ性を実現した「ダイキンエコキュートXシリーズ」の370L・460Lの2タイプを発売し好調な売れ行きを示している。 エコキュートは、大気中にある熱をヒートポンプに取り込み、自然冷媒(CO2)で圧縮することで高温化し、その熱を水に伝えてお湯をつくる。ヒートポンプ給湯機では大気中の熱を汲み上げるための電気エネルギーを使い、1の電気エネルギーで、3以上の熱エネルギーを取り出す。CO2の排出を抑え、環境に配慮した製品。 APFは、「Annual Performance Factor of hot water supply」の略で「年間を通した給湯効率」のこと。この値が大きいほど省エネ性が高いといえ、各メーカーがコンマ1、2を競っている。 「EQX37LFV」は国の平成22年度エコキュート導入補助金制度も利用でき、4万円補助される。 新たに搭載した二つの新技術は、@給湯圧力の大幅なアップで従来比1.8倍の高圧300kpa(減圧弁設定)を実現したパワフル給湯「高圧たっぷりっち給湯/シャワー」。3階でのシャワーやお風呂も楽しめ、200リットルのお湯はりも約12分で完了する。また、2カ所同時給湯時の快適流量も実現している。 Aリモコン機能にわが家の健康づくりを応援する、「入浴体操ナビ」が搭載され、「顔・首」「手・腕」「下半身」の三つのカテゴリーで効果的な体操方法をナビゲートする。入浴中は体があたたまり、血行が良くなっているので、通常の体操よりもエネルギーを消費しやすくなる。 また、半身浴モードもつき、低水位での湯はり運転や入浴時間のタイマーもセットできる。 さらに、音楽プレーヤーなどを台所のリモコンに接続するだけで、浴室リモコンからお気に入りの音楽が流れるので快適なバスタイムを過ごすことができる。 その他の特長としては、業界初のフルドットカラー液晶採用の「フルナビリモコン」、お湯の無駄をひと目で表示し、節約方法をアドバイスする「エコ確認」が搭載され、省エネ性、使いやすさを実現している。 価格は貯湯ユニットタンク370リットル(3〜5人用)で90万3,000円(税込)。 その他詳細については、ダイキン空調東海(名古屋市東区白壁1-17、TEL052-955-0712)へ問い合わすとよい。 新社長に輿 恵司氏 輿 輝幸社長は会長に 機械工具とねじの商社輿(本社=岐阜市加納村松町1-1-57)では今年7月、代表取締役社長の輿輝幸氏が取締役会長に就き、後任の社長に長男の恵司氏が就任した。 恵司新社長は「今までにない厳しい環境のもとで社長の大任を委ねられ、その責任の誠に重大であることを痛感いたしております。もとより微力の身でありますが社業に全力を尽くして皆様のご期待にお応えできますよう努力いたす所存ですので、今後とも一層のご指導お力添えを賜りますようお願い申し上げます」と所信を表明している。昭和36年12月18日生まれの48歳。 辻精機 前社長の遺志を継承し 辻 雅之氏が社長に就任 成形金型メーカーの辻精機(本社=北名古屋市沖村天花寺200)では、去る3月30日に代表取締役社長の辻桝男氏が逝去されたことに伴い、5月に甥の雅之氏が後任の社長に就任した。 新社長の雅之氏は「もとより未熟ではございますが誠心誠意社業に尽力いたす所存でございますので、何卒前社長同様ご指導ご支援を賜りますよう切にお願い申し上げます」としている。 新世代の45度正面フライスカッター 「コロミル345」にワイパーチップ サンドビックコロマント8アイテムを追加発売 サンドビック・コロマントは、新世代の45度正面フライスカッター・コロミル345シリーズに、通常チップと比べ3倍以上テーブル送りを上げた場合にも優れた仕上げ面精度を実現するワイパーチップ(八アイテム)を追加導入し販売を開始した。 コロミル345は正面フライス加工の生産性と経済性を高め、コスト効率を上げるために開発されている。小ロット及び量産ラインでの混合ワーク加工に最適で適応性が高く、過酷な荒加工から鏡面仕上げまで一台のカッターで加工が可能となった。ネガティブコンセプトによる高い安定性とポジティブコンセプトによる軽快切削の二つの利点を一つに集約した新世代のコンセプトカッターである。 コロミル345の特長と利点は次の通り。 @今回追加の新設計ワイパーチップにより仕上げ加工で一回転当たり1.8mm〜6.5mmまでの送りで優れた仕上げ面精度(Ra0.3μm)を得ることが可能。 A通常チップは両面八コーナー仕様となっており、切屑たたき防止設計のブレーカーにより未使用コーナーを損傷から防ぎ確実に8コーナーの使用を可能にしている。 B最適化されたチップブレーカーとR形状の平行ランドにより過酷な荒加工から鏡面仕上げまで一台のカッターで加工が可能。 C画期的なシム設計でチップシートの損傷を防止することにより、カッター本体の損傷が減少する。 |