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2010年(平成22年)6月
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2010年6月6日(日)
2384号
一丸となって展示会に邁進 22年度通常総会開催 愛知県管工機材商協組決議文も採択する 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の「平成22年度通常総会」が5月18日午後5時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、21年度事業報告・収支決算報告、賦課金の算定、22年度事業計画・収支予算案、規約変更などを審議したあと、業界節度に関する決議文が提案された。 総会は、祖父江理事(祖父江産業社長)の司会進行、資格審査発表(103社中97社出席、委任状含む)、開会の辞で開会。 伊藤理事長は挨拶で出席方のお礼を述べたあと、「若干の景気の回復との報道ですが、本格的な内需回復の処方箋は見つかっていない状況です。私達の業界は内需型産業なので、今しばらく自助努力が必要であると思います。昨年は人材確保推進事業と青年部活動の本格的な立ち上げを中心に取り組みました。人確事業においては、膨大なアンケートに協力をいただき、またセミナーへのご参加もありがとうございました。青年部では若い経営者の積極性に非常に刺激を受けまして、親組合としても将来がおおいに楽しみであります。人確事業も青年部も業界での魅力を今後どう引き上げていくかがますます重要だと思います。本日の総会でもそのあたりを皆様と確認していきたいと思います」と述べた。 議長に大野管材の大野社長を選出して直ちに議案審議に入り、次の各議案を満場一致で承認可決した。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告書、収支決算報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書並びに剰余金処分案承認の件 ▽第2号議案=平成22年度賦課金及び賛助会費徴収方法決定の件 ▽第3号議案=平成22年度事業計画案並びに収支予算案承認の件 ▽第4号議案=定款一部変更、規約変更の件 ▽第5号議案=業界節度に関する決議文承認の件 以上で全議案の審議を終え、第一部総会を終了した。 総会終了後は席を移して事務局の寺澤氏の司会で懇親会が開かれ、はじめに伊藤理事長が、議案の慎重審議についてお礼を述べた後「組合の屋台骨でもあります第28回管工機材・設備総合展に向けて皆様と協力体制で進むべき時期が参りました。植田実行委員長(ウエダ社長)・大藪副実行委員(大清社長)と共に全力投球でいきたいと思います。今回はいままで総会で決議したことのなかった決議文を採択しました。苦しい中でしのぎを削っている状況だと思いますが、業界全体の利益を損なうことにならないよう、冷静になって考えることが必要だと思います。同じ意識の延長線上に展示会を成功させたいと強く思っております」と強い意気込みを示した。 続いて植田実行委員長(ウエダ社長)は挨拶で「厳しい経済情勢の中、展示会への出展案内のため商社の方、組合員の方に多大なご協力をいただいており、感謝をしております。現在150小間集まっており、あと100小間は集めたいと思っております。管工機材組合の一大イベントであり、業界の発展のための一番楽しいお祭りという位置づけになります。引き続き皆様の絶大なるご支援、ご協力をお願いいたします」と述べた。 このあと、昨年から組合の賛助会員に加入した荒川製作所の新会員紹介があり、山口取締役総務部長の挨拶があった後、 植田相談役(ウエダ会長)の音頭で乾杯して懇親の場となった。和やかに談笑しながら互いに親睦を分かち合い、大藪相談役(大清会長)の中締めで盛宴のうちに平成22年度総会の全日程を終了した。 通常総会に先立ち、同日午後3時30分より、「定例理事会」を開催し、通常総会に万全を期した。 【平成22年度事業計画】 @第28回管工機材・設備総合展の企画運営 A人材確保推進事業の各種施策 B管工機材・設備製造、優良工場見学会の実施 C「組合だより」発行と組合公式ホームぺージの拡充 D経営者向けの見学会、セミナー等を実施 E組合員・従業員の健康診断の実施、組合員企業・賛助会員企業ボウリング大会を実施 F流通諸問題等を扱う流通部講演会を開催 G未加入の販売店へ組合員としての加入を促進、未加入の製造業者へ賛助会員としての加入を促進 H名管会ゴルフ会を開催予定 I新年会・総会幹事会 J青年部「愛青会」 独自の催しを企画運営 K上部・関連団体と連携。管機連48回通常総会、地区代表者会議、正副会長・常務理事会推進 愛知県環境設備団体連合会とその加盟団体との協調 決 議 文 私共、管工機材業界は建築設備及び産業インフラの整備に永年寄与してまいりました。過去には大変厳しい時代もありましたが、業界各社が切磋琢磨を繰り返す中で、互いに成長発展し今日に至っています。 共存共栄は永い間に育まれた業界の知恵であり、愛知組合としても最も大切にしたい理念であります。又、全国管工機材商業連合会のスローガンにある「適正利潤の確保」を私共は護るべき立場であり、自由競争の世界とはいえ、弱肉強食に陥っては業界全体の衰退に繋がる事は間違い有りません。 私共愛知組合員は、行き過ぎた競争や不当廉売を止め、節度のある営業姿勢と自社のブランド力を磨く事に力を注ぎ、業界全体が発展できるよう互いに努めて行きます。 平成22年4月27日 愛知県管工機材商業協同組合 新会長に田渕宏政氏 日本バルブ工業会 日本バルブ工業会では、去る5月18日開催の第31回通常総会並びに臨時理事会において、新会長に田渕宏政氏(タブチ社長)が選任され就任した。 副会長には、中村善典氏(金子産業社長)、北村和弘氏(KVK会長)、矢島荘衛氏(清水合金製作所会長)〈新任〉、中北健一氏(中北製作所社長)〈新任〉が就いた。専務理事兼事務局長は比企諭氏。 無茶な要求には応じない 40回通常総会を開催 静岡県管工機材商組合 従業員表彰も実施 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、5月18日午後3時より、静岡駅前の“静岡グランドホテル中島屋”を会場に「第40回通常総会」を開催し、平成21年度事業報告、同収支決算報告、平成22年度事業計画、同予算案を審議し、それぞれ承認する一方、恒例の第36回優良従業員表彰も併せて行った。 総会は、一色副理事長(一色機材社長)の司会進行開会の辞で開会。 理事長挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「昨年の我々業界は今までに経験したことのない惨憺たる状況でした。大幅な売上ダウン、商売とはいえない価格の競走、値引きの競争、貸し倒れなど、一番厳しい年であったと思います。どこの経営者も不安と心配で一杯です。今年の前半の仕事がさっぱり見えてきません。ただ価格の競走、値引きの競争だけではいけない。会社を存続させるためには、利益がなければどうにもなりません。内の会社はこれ位の利益がなければ支給しない、この金額でなければ受注しないといった勇気をもって、無茶な要求には応じないことも必要だと思います。会社のために、自分のために、業界のためにも、この三ためでもって、やって頂ければと思います。そのようなことから、今年は勇気をもって頑張って頂きたいと思う次第です。本日表彰されます優良従業員の皆さんにおかれては、この受賞を機に、更に研鎖を積まれ、仕事を通じて、一層地域社会に貢献されますことをお願いいたします」と挨拶。 引き続いて司会者一任の声により、議長に大河理事(大河機材社長)を選任して直ちに各議案審議に入った。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告並びに収支決算報告承認の件 ▽第2号議案=平成22年度事業計画並びに収支予算案承認の件 ▽第3号議案=その他の件 以上の各議案を慎重審議し、何れも承認可決され、第一部総会を終了し、引き続いて第二部懇親会に移り、一色副理事長の司会、伊藤理事長の挨拶、第36回優良従業員表彰式を行い、8社25名に感謝状と記念品が授与され、続いて来賓を代表して、管機連齋藤成八郎会長、前澤化成工業の難波理夫社長の祝辞の後、橋本総業の橋本政昭社長の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、日立金属配管機器カンパニー徳永正道プレジデントの中締めで盛況の内に総会の全日程を終了した。 【優良従業員表彰者】 ▽一色機材=足立昌己、嶋野秀典、若林寿則、丹羽弘 ▽大村商会=浅田正樹、小川郁夫 ▽金子管材=足立真哉 ▽静岡伊奈製品販売=田畑浩之 ▽沼津管材=山田健二、浦沢敏彦、久保田昌史 ▽浜松管材=河合晴久 ▽丸尾興商=小澤将也、本田恵浩、藤永義人、石川智弘、前野宏美、鈴木奈緒美、増田貴子、松井愛、鈴木実佳、鶴橋愛子 ▽村松商店=野中克久、高橋直太、高橋護 (敬称略) また、翌19日には「第40回親睦ゴルフ会」が、富嶽カントリークラブで、正会員並びに賛助会員等39名が出席して開催され、久保吉偉氏(INAX)がネット73.4で優勝した。 上位入賞者は次の皆さん。 ▽優勝=久保吉偉(INAX)N73.4H21.6 ▽2位=鈴木のぶ代(コハラ)N74.0H24.0 ▽3位=土屋又男(大村商会)N74.4H21.6 ▽4位=渋谷豊(岡谷マート)N75.0H12.0 ▽5位=鈴木亮一(三栄水栓)N75.0H12.0 ▽ベスグロ=小林智(ヘルメチック)85 (敬称略) 通常総会に万全を期す 5月18日に通常総会 愛知県管工機材商協組 4月度定例理事会 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、4月27日午後6時15分より、名古屋都市センターにおいて「四月度定例理事会」を開催し、5月18日開催の通常総会に万全を期した。 当日審議され、承認された議案は次の通り。 ▽第1号議案=平成22年度通常総会開催の件 5月18日、名古屋マリオットアソシアホテルで午後4時30分に開催する。 ▽第2号議案=平成21年度事業報告の件 総会・役員会ならびに各部会・各委員会、愛青会、その他の活動報告、関連団体への主な参加報告、慶弔関連についての報告があった。 正会員の加入状況は退会2社で会員数は101社。 ▽第3号議案=平成21年度決算報告の件 4月22日に監査を受け、承認された。 ▽第4号議案=定款・規約変更の件 規約の追加・変更を行うことを機に、「部会」の条項を定款に盛り込むことにした。 ▽第5号議案=人確事業の取り組みについて 平成21年度助成金の申請並びに22年度の計画案について発表した。それによると、委員会の開催をはじめ、各種セミナーの実施、レポートの作成、フォローアップ調査の実施・業界周知ガイドブック・ポスターの作成などを行う予定。 ▽その他の件 各部会・幹事会の行事日程及び管機連の運営方針について報告した。 役員改選で全役員留任 45回通常総会を開催 名古屋水栓バルブ協組 第28回管材展に出展 名古屋水栓バルブ工業協同組合(理事長=落合潔氏・兼工業社長)では、5月21日午後4時より名古屋市中区の名古屋観光ホテルを会場に「第45回通常総会」を開催し、平成21年度事業報告、同収支決算報告、平成22年度事業計画、同収支予算案をそれぞれ審議したほか、任期満了による役員改選では全役員の留任を決めた。 総会は中谷氏(組合事務局)の司会進行、総会成立(12社中、12社出席、委任状含む)、大矢理事(大矢製作所社長)の開会の辞で開会。 冒頭、挨拶に立った落合理事長は出席方のお礼を述べた後、「今回は役員の改選がありますので慎重審議をお願いします。世の中の景気もまだまだ見通しがよくありませんが、皆さんのご協力で組合の更なる発展につなげていきたいと思います」と語った。 次いで恒例により落合理事長を議長に推挙して、次の各議案に沿って審議し、いずれも満場一致で承認可決した。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告、財産目録、貸借対照表、収支決算書、損益計算書及び剰余金処分案承認の件 ▽第2号議案=平成22年度事業計画(第28回管工機材・設備総合展への出展、研修旅行開催等)及び収支予算案承認の件 ▽第3号議案=平成22年度賦課金徴収方法決定の件 ▽第4号議案=定款変更(案)承認の件 ▽第5号議案=役員任期満了による改選の件 指名推薦方式により、満場異議なく新役員は全員留任となった。 以上で全議案の審議を終え、落合理事長は再任の挨拶で「理事長続投のお許しをいただきまして、謹んでお引き受けさせていただきます。景況は悪く、どこの組合でも財政などを含めて大変な状況ではありますが、精一杯組合の発展のため、頑張ります」と所信を述べ、平子顧問(組合事務局)の閉会の辞で終了した。 引き続いて懇親会に移り、落合相談役(兼工業会長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い、交流を深め、平子顧問の中締めで盛宴の内に終了した。 【新役員】 ▽理事長=落合潔氏(兼工業) ▽理事=安井肇氏(愛知水栓) ▽理事=大矢良夫氏(大矢製作所) ▽理事・会計担当=前田康雄氏(前田バルブ工業) ▽理事=鷲野守利氏(ワシノ製作所) ▽監事=安井文康氏(名古屋バルブ工業) ▽監事=犬塚廣義氏(日東パイプ) 総会に向け資料等を確認 中日本木工協組全木商中部支部 4月度合同理事役員会 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は4月24日午前11時より、組合事務局において合同理事役員会を開催した。 木村理事長の挨拶に続いて、中日本木工の各議案の審議に移り、構成組合員数については21年度中に4社が退会し、現在22社となったことが報告された。 総会については、5月13日ホテルルブラ王山(名古屋市千種区)での開催に向け、役割分担、議案資料の内容を確認。理事役員会前に行われた監査について、小林監事(小林機械工業社長)より適切に処理されている旨の報告があり、これを承認し総会に上程することとした。 全木商中部支部は、第41回総会の日程について審議し、今秋(11月中)に名古屋で開催することを決め、詳細は後日連絡することとした。 また、全国大会が5月28日午後2時より名鉄犬山ホテルにおいて開催されると報告され、参加が呼び掛けられた。 第10回ボウリング 友松厚子さんが優勝 理事役員会終了後は、名古屋駅前のレジャックボウルで午後3時より両組合合同の第10回ボウリング大会が行われた。組合員及び従業員とその家族が参加して日頃の腕前を競った結果、友松厚子さん(昭元産業)が2ゲーム合計355ピンで優勝した。 表彰式と懇親会は札幌かに本家名古屋駅前店に会場を移して開催され、終始和やかに参加者同士の親睦が図られた。 【上位入賞者】敬称略 ▽優 勝=友松厚子(昭元産業)355ピン ▽準優勝=中山和三(フクモト)355ピン ▽第3位=藤井雅彦(フクモト)326ピン 回復するまで我慢の子で 22年度総会を開催 名古屋水栓販売協会 ゴルフは吉田氏優勝 名古屋水栓販売協会(理事長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)では、5月8日午後4時30分より内海の“オテル・ド・マロニエ内海温泉”において「22年度総会」を開催し、21年度事業報告、同決算報告、22年度事業計画、同予算案をそれぞれ審議し、原案通り承認可決した。 総会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞で開会、冒頭挨拶に臨んだ祖父江理事長は出席方のお礼を述べたあと、「景気も政治も芳しくなく、特に景況については、3月以降去年よりも更に悪くなったという印象を持っております。いずれは回復すると思われるので、それまでは我慢の子でいたいとおもいます。今日、明日と2日間、仕事のことを忘れて大いに飲んで、食べて鋭気を養って下さい」と挨拶。 引き続いて恒例により、祖父江理事長を議長に選出し次の各議案にそって慎重審議した。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告承認の件 ▽第2号議案=平成21年度決算報告承認の件 ▽第3号議案=平成22年度事業計画承認の件 ▽第4号議案=平成22年度予算案承認の件 ▽第5号議案=その他の件 各議案とも慎重審議を行い何れも承認可決され、土方副理事長(東洋物産社長)の閉会の辞で、全議案を終了し、内藤理事(三和管材社長)の乾杯音頭で懇親会に移り、終始に渡って和やかに情報交換等を行って過ごし、棚山副理事長(丸一商会社長)の中締めで懇親会を終了し投宿。 翌日は、賛助会員を交えたゴルフ会を実施。 ゴルフ会は、南愛知カントリークラブにて、18名が参加して開催された。 ▽優勝=吉田臣寛(川本製作所)N74.2H4.8 ▽2位=小田仁志(キッツ)N74.4H21.6 ▽3位=宇佐見徳秋(橋本総業)N74.8H19.2 【22年度事業計画】 @正会員及び賛助会員相互の親睦を含め、連帯意識の高揚を図るとともに情報交換、商品知識の向上を促進する。 A第一条の目的を推進するため、役員会を偶数月に開催し、会の運営方法等を協議する。また、例会を奇数月に開催し、商品研修、意見交換の場として、その他問題があればその都度取り上げ検討する。 B同好会を設け正会員および賛助会員、業界関係者との相互の親睦を図る。 C同好会の開催の際はこれを補助するものとする。会の開催についてはその責任者に一任する。 D会員名簿を隔年に発行する。 Eその他正会員及び賛助会員の利益となる事項については種々協議する。 一丸となって事業を推進 伊藤理事長を再選 三重県機械工具商協組 17回通常総会開催 三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)では、5月21日午後5時より、四日市駅前の四日市都ホテルを会場に「第17回通常総会」を開催し、任期満了による役員改選では伊藤理事長を再選した。 総会は、芦川専務理事(タイセー社長)の司会、開会の辞で開会。 挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと「株価がずいぶんと下がり日本経済これからどうなるのかと危惧を抱いております。組合行事も総会から始まり、工場見学、ビアパーティー、クリスマス会、新年会と開催させて頂き、多くの方に参加して頂きました。景気もなかなか回復の兆しが見えてまいりません。二番底との噂も囁かれ、先が見えない状況です。本日の総会は大変重要な議案がございます。慎重審議と議案のスムーズな進行をお願いいたします」と挨拶。 続いて、司会者一任の声により、議長に若津精密工機の若林氏を指名し、次の各議案に添って審議した。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び余剰金処分について ▽第2号議案=役員改選について 選考委員の指名のあと、選考委員会を行い、理事7名、監事2名を選出し、そのあと別室にて第1回役員会を行い、次の新役員が発表された。 【新役員】 ▽理事長=伊藤紀昌氏 ▽副理事長=戸谷克己氏(常盤機工) ▽専務理事=芦川弘樹氏(タイセー) ▽理事=山田浩氏(コジマ・フジ通商)、棚橋浩二氏(タナハシ機工)、門脇匡伸氏(門脇商店)、水野隆次氏(共栄商会) ▽監事=平井亮太郎氏(平井マシンツール)、水谷彰宏氏(東亜機工) 次いで、再任された伊藤理事長より「理事一丸となって事業を推進していきたいと考えております。皆さん方のご協力をお願いいたします」と決意の程を述べた。 ▽第3号議案=手数料、賦課金の額及び徴収方法の決定について ▽第4号議案=組合運営方法の見直しについて ▽第5号議案=平成22年度事業計画及び収支予算案承認の件 ▽第6号議案=組合借入金の最高限度額について ▽第7号議案=取引金融機関の決定について ▽第8号議案=組合関連事業参加費用について ▽第9号議案=役員報酬について 以上を慎重審議し、何れも承認可決された。 総会の後は、賛助会員を交えた懇親会を行い、一層の親睦を深めた。 ものづくり・まちづくりを応援 2010スプリングフェア開催 吉岡幸 当初の売上目標を上回る 建設・産業資材のトータルサプライヤー吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3-22-5)は、「2010吉岡幸スプリングフェア」を福井市二ノ宮の同社テクノセンターにて開催した。ものづくり編とまちづくり編に分けて2日間の開催となり、「ものづくりスプリングフェア」を4月22日に、「まちづくりスプリングフェア」を4月27日にそれぞれ行った。 22日の午前8時30分より行われたものづくりスプリングフェアの開会式で吉岡社長は、八十数社のメーカー・商社の出展に対し感謝の意を表した上で、「経済環境は昨年に引き続き厳しい。しかし、半導体や自動車関係でフル生産に近い大手企業も出てきており、工作機械に関しても昨年比3〜4倍と聞いている。中国向けがほとんどであるが、その仕事をする企業にも波及し我々にも若干の明るさが見えてきた。景気の転換期に開催するスプリングフェアであり、大変意義がある。営業に力を入れて開催する」と挨拶。展示会のポイントについて@環境配慮品にはコメント入りのシートを添付し、環境意識を高めるA出品メーカーによる製品講習会を同時開催するB工作機械の実機の展示と地元工作機械メーカーのプライベートショーとの連携をはかり、設備機械の営業強化をするC両日先着百名には吉岡幸オリジナルパンをプレゼントDそして何よりも出品メーカーの最新の技術・商品を展示すると話し、「ものづくりで200百名、まちづくりで300名の動員を目指して営業全員力一杯頑張る」と決意を表明した。 メーカーを代表して山口博徳武田機械副社長、商社を代表して日比野利幸ユアサ商事北陸支店長からそれぞれ挨拶があり、開会した。 同社の報告によると、両日とも生憎の天候となり来場者の出足が心配されたが、いろいろな企画をすることで、目標の500名に対して、472名(ものづくり187名、まちづくり285名)が会場を訪れた。売り上げについては当初の目標を上回り、「昨年のスプリングフェアとはかなり様子が変わってきており、お客様の購買欲というのも少しずつではあるが、戻ってきているようです。講習会の方も非常に好評で多くの方が参加くださいました」と総括。 昨年より始めたアンケートで興味のあったメーカーについて集計した結果を、その日のうちにメーカーに渡し、今回の商談を引き続きつなげて行く予定としている。 キャンプは7月31日〜8月1日に黒谷で 6月11日の総会に向け準備 愛機工青年部 5月定例役員会を開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は5月13日午後8時より、組合事務局において5月定例役員会を開催し、組合野球大会の報告のほか、青年部通常総会やキャンプなどについて審議した。 組合野球大会の報告は近藤野球担当幹事(長村商店)が行い、4月10日一宮総合運動場にて第70回愛機工親善野球大会が開幕、大会2日目は同11日江南市営グランドにおいて開催され、大会3日目が5月29日に一宮総合運動場で行われる予定と報告。また、同氏より「青年部からの手伝いの人員を確保するのに大変苦労しており、総務、教育、厚生の三つのグループで担当日を決めて責任を持って人員の確保をしてほしい」と提案され、これに対し同じグループで担当することでより結束が強まるのではないかという意見もあり、了承された。 6月11日に東京第一ホテル錦で開催される青年部通常総会については、時津総務幹事長(新栄商會)が当日の役割分担を詳細に確認。総会資料についても打ち合わせ、各担当に対し原稿の提出を依頼した。 キャンプについては、枅川キャンプ担当幹事(ジーネット)が7月31日、8月1日に岐阜県関市の板取スイス村黒谷キャンプ場で開催すると概要を伝えた。5月下旬から6月初旬に厚生幹事で打ち合わせ会を行い、詳細を詰める予定。 部員の勧誘について、新規加入の打診が一件あったことが報告された。 その他、現在40歳となっている定年の延長を含め、青年部の今後について検討するビジョン委員会を作ってはどうかといった意見が出され、野崎統括幹事長(常磐精機)を中心として委員で検討していくこととなった。また、有志による親睦会の開催についても検討する。 次回は6月11日の総会前に役員会を行うことを決めて終了した。 九州・山口地区唯一の工作機械見本市 第50回西日本総合機械展 西日本総合展示場で 24日(木)から3日間開催 西日本地域における最大規模の工作機械見本市「第50回西日本総合機械展」(西日本産業貿易コンベンション協会主催)が来る6月24日から26日までの3日間、北九州市の西日本総合展示場で開催される。 同展示会は、金属加工に関する製品・技術の見本市として九州・山口地区では唯一の展示会で、昭和36年(1961年)から毎年開催され、50回目を迎える今回は45社・団体が118小間に出展する。 展示内容は、平面研削盤、金型補修機器、アクチュエータ、減速機、チャック、レーザー測長システム、ロストワックス部品、アルミフレーム構造システム、切削工具、切削油剤、研磨装置・ツール、クランプ治具、CAD/CAMシステムほか。 第50回開催記念事業は、「九州のモノづくりの昔と今」をテーマに、九州のモノづくりを語る上で大きな転機となった機械、製品、技術、研究成果等および最新の技術を機械展の会場で紹介することで、九州のモノづくりの歴史を振り返り、これからのモノづくりを展望していく。大学ブースでは、九州域内で研究中の最新技術を一堂に展示して、これからの九州のモノづくりの展望を図っていくと共に、企業とのコラボレーションやビジネスマッチングを行い、産学連携による新しい九州のモノづくりを支援する。 また、北九州市が認定する“北九州マイスター”を映像やパネルで紹介する「北九州マイスター紹介コーナー」や北部九州に立地する完成車メーカー3社の最新生産車種やパーツを展示する「九州生産車展示コーナー」の設置、台湾から電気・電子および金属加工関連の企業を招いての「台日経済貿易発展基金会商談会」、セミナーなども開催する。 このほか、今後の産業の共通基盤技術であるナノテクノロジーをテーマとした見本市と、中小企業振興事業、ロボット産業振興事業を同時開催。 【開催概要】 ▽名称=第50回西日本総合機械展 ▽会期~2010年6月24日〜26日、午前10時〜午後5時(最終日のみ午後4時まで) ▽会場=西日本総合展示場・新館(福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号) ▽主催=財団法人西日本産業貿易コンベンション協会 ▽開催規模=8,000u、158社・246小間(予定、同時開催事業を含む) ▽入場料=700円(登録制、事前および当日登録は無料) ▽来場目標=2万名 ▽同時開催=「第36回ふくおか産業技術振興展」「福岡ナノテクNOW2010」「ロボット産業マッチングフェア北九州」「北九州市受注拡大商談会」 ▽URL:http://www.convention-a.jp/kikai/ 総受注高は前年同月比43%増の7974億円 内需26%、外需78%増加 日本産業機械工業会 3月の産業機械受注状況 日本産業機械工業会がまとめた平成22年3月の産業機械受注状況によると、3月の総受注高は前年同月比43.0%増の7,973億9,900万円で、このうち内需は同26.0%増の4,720億百万円、外需は同77.8%増の3,253億9.800万円となった。 内需のうち、製造業向けは前年同月比43.2%増、非製造業向けは同20.8%増、官公需向けは同25.3%増、代理店向けは同2.9%減であった。 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比2.4%増)、鉱山機械(同5.0%増)、化学機械(同61.7%増)、プラスチック加工機械(同2010.0%増〈約21〉)、ポンプ(同9.3%増)、圧縮機(同79.8%増)、運搬機械(同63.4%増)、変速機(同80.8%増)、金属加工機械(同111.5%増)、その他機械(同26.5%増)の10機種。減少した機種は、タンク(同23.7%減)、送風機(同17.4%減)の2機種であった。 一方の外需は、プラント案件が八件あり、その受注高は前年同月比794.1%増の922億百万円だった。 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比49.7%増)、鉱山機械(前年同月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)、化学機械(同183.5%増)、プラスチック加工機械(同164.0%増)、ポンプ(同36.6%増)、圧縮機(同26.0%増)、送風機(同416.3%増)、運搬機械(同314.9%増)、変速機(同70.3%増)、金属加工機械(同32.7%増)、その他機械(同45.7%増)の11機種。減少した機種は、タンク(同81.8%減)の1機種のみであった。 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=外需が大幅に増加したほか、電力も増加したことにより前年同月比17.7%増A鉱山機械=外需の大幅な増加により同235.8%増B化学機械(冷凍機械を含む)=電気機械、官公需、外需の大幅な増加により同103.4%増Cタンク=その他非製造業、外需の減少により同55.6%減Dプラスチック加工機械=外需が大幅に増加したほか、化学、自動車、その他製造業も増加したことにより同288.2%増Eポンプ=電力、官公需、外需の増加により同15.7%増F圧縮機=外需が大幅に増加したほか、石油・石炭、一般機械、鉱業、電力、通信も増加したことにより同39.9%増G送風機=鉄鋼、官公需の減少により同2.5%減H運搬機械=外需が大幅に増加したほか、造船、運輸、卸・小売業、その他非製造業も増加したことにより同104.0%増I変速機=石油・石炭、窯業土石、鉄鋼、自動車、その他製造業、官公需、外需の増加により同78.2%増J金属加工機械=鉄鋼、外需の増加により同60.3%増となった。 21年度は内外需とも減少し 2年連続で前年度を下回る 併せて同会は、平成21年度(21年4月〜22年3月)の産業機械受注状況を発表。 これによると、平成21年度の総受注高は前年度比18.1%減の4兆6.010億円となり、2年連続で前年度を下回り、6年ぶり(平成15年度以来)に5兆円を下回った。 このうち内需は同16.2%減の2兆8,696億円となり、2年連続で前年度を下回り、6年ぶりに3兆円を下回った。外需は同21.2%減の1兆7,313億円となり、2年連続で前年度を下回り、5年ぶり(平成16年度以来)に2兆円を下回った。 内需のうち、製造業向けは、食品、非鉄金属、金属製品、電気機械向けを除くすべてが減少したことにより、同28.0%減の9,350億円となり、2年連続で前年度を下回った。受注金額が1兆円を下回ったのは6年ぶり。非製造業向けは、電力向けが増加したものの、その他非製造業向けの大幅な減少により、同1.0%減の1兆1,486億円となり、2年連続で前年度を下回った。これにより製造業向けと非製造業向けを合わせた民需の合計は、同15.3%減の2兆837億円となり、2年連続で前年度を下回った。 また、官公需は、地方公務の減少により、同18.7%減の5,378億円となり、2年連続で前年度を下回った。代理店向けは、同17.9%減の2,480億円となった。 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年度比1.8%増)の一機種のみ。減少した機種は、鉱山機械(同44.8%減)、化学機械〈冷凍含む〉(同16.5%減)、タンク(同25.4%減)、プラスチック加工機械(同31.6%減)、ポンプ(同7.0%減)、圧縮機(同27.5%減)、送風機(同16.0%減)、運搬機械(同15.9%減)、変速機(同28.0%減)、金属加工機械(同77.2%減)、その他機械(同19.0%減)の11機種であった。 一方の外需は、オセアニア、ロシア・東欧を除くすべての地域が減少した。 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年度比6.7%増)、化学機械〈冷凍含む〉(同9.1%増)、プラスチック加工機械(同18.2%増)の3機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同42.2%減)、タンク(同13.6%減)、ポンプ(同23.4%減)、圧縮機(同18.4四%減)、送風機(同12.1減)、運搬機械(同42.1%減)、変速機(同37.2%減)、金属加工機械(同66.7%減)、その他機械(同9.5%減)の9機種であった。 総受注高4ヵ月連続前年超え 中国向けが伸長、前年の4.6倍に 中部経済産業局3月の金属工作機械受注状況 中部経済産業局が4月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年3月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比149.1%増(約2.5倍)の246億7,800万円となり、4カ月連続して前年を上回った。前月比は34.5%増となった。受注高は昨年2月を底に増加傾向が鮮明になってきた。 国内受注は、一般機械工業向けが30億5,000万円と2カ月連続で、自動車工業向けが17億5.200万円と3カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比114.8%増(約2.1倍)の66億9,900百万円と4カ月連続して前年を上回った。前月比は8.8%増となった。 海外受注は、北米向けが4カ月連続、ヨーロッパ向けが3カ月連続、アジア向けが5カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比164.9%増(約2.6倍)の179億7,900万円と4カ月連続して前年を上回った。前月比は47.5%増となった。総受注高に占める海外受注の割合は72.9%となり、前月より6.5ポイント増えた。 国別にみると、一位の中国が66億9,800万円(前年同月比355.8%増〈約4.6倍〉)、以下、アメリカ39億6.200万円(同63.8%増)、ドイツ12億4.400万円(同1030.9%増〈約11.3倍〉)、大韓民国10億3,100万円(同1741.1%増〈約18.4倍〉)、タイ5億4,500万円(同118.9%増〈約2.2倍〉)の順となり、中国向けをはじめ海外受注が伸長した。 販売額は、前年同月比21.7%減の235億1,600万円となり、20カ月連続して前年を下回った。前月比は107.2%増となった。 受注残高は、前年同月比10.0%減の839億1,800万円となり、21カ月連続して前年を下回った。前月比は3.6%増となった。 インテグレックスシリーズに j―300/400を追加!! ヤマザキマザック チャックを更に大きく ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)は5月25日、今年4月に発売した複合加工機INTEGREX j―200(インテグレックスジェイ)に、新たにINTEGREX j―300、j―400をシリーズ追加し、販売を開始した。 「INTEGREX j―300、400」は、最も普及している八インチチャック(j―200)より更に大きなチャックサイズの10インチチャック(j―300)、12インチチャック(j―400)を装備し、最大の振りをφ680mm、棒材作業の能力はφ102mmまで加工範囲を広げた。 コンパクトボディでありながら、大きなワークの加工が可能で、生産性・精度・操作性がよく、プログラムが簡単、トラブルが少ない機械、人間にとって使いやすいデザインと、価格も従来機より抑えた設定にした。 特長は次の通り。 ◆高生産性 @最大加工径φ500mm、最大加工長629mmの大きなワークが加工可能。 AX軸615mm、Y軸250mm(±125mmミリ)、Z軸695mm、刃物割出範囲(B軸5度割出し)220度、C軸360度の余裕ある軸ストロークを実現 ◆高速・高精度 B高速軸送り、送り最高速度(X軸、Z軸)50m/min、(Y軸)40m/min。 C高速ミル主軸、ミル主軸最高回転数1,200mm-1 ◆販売目標台数と価格=80台/月、3,120万円と3,280万円(税別) 輸出契約高3ヵ月連続で前年上回る アジア向けが全体の64.2%に 日本産業機械工業会 3月の産業機械輸出状況 日本産業機械工業会がまとめた平成22年3月の産業機械輸出契約状況によると、3月の主要約70社の契約高は前年同月比76.1%増の3,128億3,100万円となった。 このうちプラント案件は八件あり、同794.1%増の922億100万円。ロシア・東欧が大幅に増加したほか、アジア、中東、南アメリカも増加した。 単体機械は同31.9%増の2,206億3,000万円だった。 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジアの増加により前年同月比52.4%増A鉱山機械=アジアが増加(前年同月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)B化学機械=中東が大幅に減少したほか、北アメリカ、オセアニアも減少したことにより同44.1%減Cプラスチック加工機械=アジアの増加により同124.9%増D風水力機械=中東、アフリカ、オセアニアの増加により同28.6%増E運搬機械=アジアの増加により同357.2%増F変速機=アジア、ヨーロッパの増加により同70.1%増G金属加工機械=アジア、南アメリカの減少により同49.4%減H冷凍機械=ヨーロッパの増加により同23.3%増となった。 地域別構成比は、アジア64.2%、ロシア・東欧18.7%、中東10.5%、アフリカ3.5%、南アメリカ2.0%、ヨーロッパ2.0%となっている。 21年度の輸出高は21.4%減 同会が併せて発表した、平成21年度(21年4月〜22年3月)の主要約70社の産業機械輸出は、オセアニア、ロシア・東欧を除くすべての地域が減少したことにより、前年度比21.4%減の1兆6,408億円となった。特に、年度上半期はほとんどの地域が5割以下まで落ち込んだ。 単体機械は、オセアニア、ロシア・東欧が増加したものの、それ以外のすべての地域が減少したことにより、同34.9%減の1兆2,221億円となった。プラントは、オセアニア、ロシア・東欧が大幅に増加したほか、中東も増加したことにより、同97.3%増の4,190億円となった。 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ向けの減少により前年度比42.1%減A鉱山機械=アジア向けの増加により同15.1%増B化学機械=中東、アフリカ向けの大幅な減少により同44.4%減Cプラスチック加工機械=アジア向けの増加により同13.2%増D風水力機械=アジア向けの減少により同10.2%減E運搬機械=すべての地域で減少し同34.6%減F変速機=アジア、ヨーロッパ、北アメリカ向けの減少により同65.1%減G金属加工機械=アジア、南アメリカ向けの大幅な減少により同60.0%減H冷凍機械=すべての地域で減少し同36.2%減となった。 プラントは、化学・石化が増加したことから、同97.3%増となった。 生産レベルは依然低調 日本鋳鍛鋼会 3月の鋳鋼・鍛鋼生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同19工場)の平成22年3月分の生産実績を集計し、4月28日発表した。 それによると3月の生産は、鋳鋼が前年同月比8.6%減の一万6,24八トンとなり、前月比では9.1%増加した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比31.2%増の5万1,213トンで、前月比は15.2%の増加となった。 この結果、平成21年度第4四半期(1〜3月)の生産実績(速報)は、鋳鋼が前年同期比17.7%減の46,196トン(前期比3.1%減)、鍛鋼が同13.2%増の13万7,629トン(同0.2%増)となった。 年度ベースでみると、平成21年度(4〜3月)は、鋳鋼が前年度比32.4%減の18万8,302トン、鍛鋼が同23.6%減の50万9,895トンとなった。 鋳鋼は平成10年に30万トンを割り込んで以来、12年間で最低値を記録し、初の20万トン割れとなった。鍛鋼は平成10年(51万4,036トン)並みのレベル。 同会では今後の見通しとして、鋳鋼、鍛鋼とも需要全般が不調で生産水準は依然低調であり、平成22年度も当面は現在の生産レベルで推移すると予測している。 ベストセラーの内径測定器が フルモデルチェンジして新登場 ミツトヨ「シリンダゲージCG―X」 ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区)は5月17日、内径測定器・シリンダゲージの主力機種をフルモデルチェンジした「CG―Xシリーズ」の国内販売を5月21日から開始、さらに海外への販売を順次開始すると発表した。 シリンダゲージは内径測定器のベストセラーとして機械加工現場等で広く使用されている。測定子の動きを測定子の軸と直角方向に変換、その変位量を読み取る内径測定器で、ダイヤルゲージの応用商品のひとつ。測定に当たっては、寸法が明らかなリングゲージ等で基点確認を行い、リングゲージの寸法との比較測定を行う。操作がいたって簡単であり同じ形状のものを大量に測定する場合に便利である。 ミツトヨは1956年にシリンダゲージの生産開始以来、測定範囲、構造、測定部の形状、ガイド(案内板)の形状等により小口径タイプ、標準タイプ、短脚タイプ、浅穴タイプ、マイクロメータヘッド付タイプ、表示部一体タイプ、堅牢タイプなど、多様化するニーズに合わせた機種を次々と発売、手軽に低価格で各種内径を精密測定できる測定器として市場で好評を得ている。 今回販売を開始するCG―Xシリーズは内径測定の高精度化、使い易さと耐久性向上のニーズに応えるため、各種構成パーツの材質や形状を見直すことで滑らかな作動と長寿命を実現している。 従来のシンプルな構造はそのまま継承し、全機種の測定精度が従来機種より50%以上向上、主力機種の測定ストロークを33%拡大。測定物に接触する測定子と各アンビルの先端に超硬合金ボールを採用し、耐摩耗性と表面粗さがアップしている。さらに測定時にシリンダゲージを手で保持するグリップのサイズを20%大きくし、併せて中空構造を採用することにより熱の影響を50%削減(意匠登録済・日本)、アンビル・換えワッシャ・エクステンションロッド等の主要な付属品は現行機種との互換性がある。 今回は売れ筋サイズの全16機種を市場へ投入。標準価格は、主力品の測定範囲50〜150mm機種(標準CG―150AX、短脚CGB―150X)を値下げ、他の機種が従来機種と同価格になっている。 【主な特長】 ●全機種高精度化に成功 測定精度は従来機種(JIS規格値)より50%以上向上、より安定した測定を可能にした。 ●主力機種の測定ストロークを33%拡大 主力機種の測定ストロークを従来の1.2mmから1.6mmと拡張、しかも高精度を保証する。 ●全機種の測定子と各アンビルの先端に超硬合金ボールを採用 超硬合金ボールは鋼球タイプ(焼入品)に比べ耐摩耗性がアップ、超硬合金チップタイプ(成形品)と比べ表面粗さが大きく向上しているので、測定物に傷がつき難くなる。 ●長時間使用していても、体温の影響を少なくする新しいグリップを採用 測定時にシリンダゲージを手で保持するグリップのサイズを20%大きくし、併せて中空構造を採用することにより熱の影響を50%削減(意匠登録済・日本)することで、高精度測定を維持する。 ●測定子の構成部品の材質と形状を見直し、滑らかな作動と長寿命化を実現 押し込み方向と戻し方向の測定力の差が少なく滑らかな作動で長寿命化を実現している。 ●ガイド(案内板)の作動性を向上させる新構造を採用 ストローク内での支持力のバラツキを抑えることに成功し、測定物への差込み易さと同時に、最大押し込み時の支持力も抑え、測定物に傷がつき難くなった。 ●豊富に準備された各種検出器を選択可能 目量0.01mm読み、目量0.001mm読みダイヤルゲージ、一回転未満ダイヤルゲージ、シリンダゲージ専用デジタルインジケータなど豊富に準備された検出器(オプション)から用途に合せて選択できる。 【主な仕様】 ◆標準タイプ〈測定範囲〉18〜35mm、35〜60mm、50〜150mm、100〜160mm、160〜250mm、250〜400mmの6機種。〈測定子のストローク〉1.2mm(測定範囲18〜60mmの場合)、1.6mm(測定範囲50〇〜400mmの場合)。 ◆短脚タイプ〈測定範囲〉18〜35mm、35〜60mm、50〜150mm、100〜160mmの4機種。〈測定子のストローク〉1.2mm(測定範囲18〜60mmの場合)、1.6mm(測定範囲50〜160mmの場合)。 ◆マイクロメータヘッド付タイプ〈測定範囲〉60〜100mm、100〜160mm、150〜250mm、250〜400mm、400〜600mm、600〜800mmの6機種。 〈測定子のストローク〉1.6mm。 【標準価格】 1万8,800円(標準タイプで測定範囲50〜150mmの場合)、1万8,800円(短脚タイプで測定範囲50〜150mmの場合)、3万4,800円(マイクロメータヘッド付タイプで測定範囲100〜160mmの場合)。※消費税は含まず。 【販売見込】 初年度6,500個(国内販売のみ)。 【問合せ先】 ミツトヨ営業本部お客様相談課TEL044-822-5151 QC活動発表と表彰行う SanQフェスタ2010 三機商事 菓子田氏の特別講演も 三機商事(社長=木島好規氏、本社=名古屋市熱田区白島2-8-24)は、4月3日午前10時より名古屋市熱田区熱田西町の名古屋国際会議場において、QC大会「第24回SanQフェスタ2010」を開催し、三機グループの社員らが参加した。 開催にあたり、木島社長は挨拶で「わが国の経済は、一昨年秋のリーマンショック以降続いている景気減速が改善しつつあり、着実に持ち直してきています。しかしながらこの様な動きに反して、我々設備関連業界を取り巻く環境は、下げ止まりはあるものの設備投資の増加につながらず、底這い状態が継続する大変厳しい状況にあります」と業界の現況に触れた上で、「本年度はこうした状況下でただ景気回復を祈って待つのではなく、一人ひとりが自分でこの難局を乗り越えるのだという強い意志を持って前向きに行動する事が必須となります。そのため今期から新たに構造改革三ヶ年計画を立ち上げ、徹底した業務の効率化とスリム化を推進しつつ、新たなニュービジネスの開発やアジア新興国市場の開拓に取り組む事が求められています」とし、その達成のため人材育成を強化する方針を明らかにした。 新人紹介に続いて、特機部、メカトロ部、機器部、総務部、サンキマシンの各部からプロジェクト報告が行われ、昼食をはさんで、午後からはQC発表が行われた。 QC効果例として「経費削減 調達コストの見直し」(総務部)、「コスト削減」(メカトロA)、「クレーム連絡の効率化(クレームロケの特定を正確に)」(機器部)の発表に続き、最優秀賞「新規窓口の開拓」(機械工具課)の発表が行われた。また改善提案では、最優秀賞の「恒温槽制御表示ボックスの開発」をはじめ、四件の優秀提案が紹介された。 表彰に移り、永年勤続表彰(30年1名、20年4名、10年1名)と、QC関連でQC効果例発表最優秀賞、改善提案優秀賞、最多改善提案賞が表彰された。 午後3時から行われた特別講演では、講師の菓子田圭子氏が「ディベートで学ぶ!相手を説得するための考え方・話し方」と題して講演。三機商事は社員の責任とやりがいを持ったスキルアップが必要との考えから来年、「ビジネスディベート討論会」を企画している。その前段階としてビジネスディベートを知るために教育の一環として今回の講演を開催。講演の後半には実際にディベートを体験する場も設定され、社員らが臨んだ。 以上で全日程を終え、午後5時前に土屋取締役の閉会の辞で解散した。 【特別講演講師プロフィール】 菓子田圭子(かしだけいこ)氏 1957年1月23日生まれ。 1975年、演劇塾長田学舎に入塾。同塾の徹底した「心の真髄を追求した厳しい教育方針」が一般企業の注目を集め、師である長田純氏とともに社員研修に携わるようになる。 長田塾から独立後、フリーアナウンサーとして活動しながら社員研修の勉強をさらに深め、ビジネスマナーを基本とした各種社員研修や、プレゼンテーション研修・アサーション(自己表現)研修・ビジネス文書の書き方研修など、コミュニケーションスキル向上研修を得意とする。 取材訪問すると、大きな声で明るく電話をしている高橋さんの様子が見えた。電話口での会話が非常に弾んでいる。 聞きたい!あの人 E 株式会社ノダキ 機器営業部 機器課 高橋奈歩子さん ノダキは、創業明治40年から103年を迎える老舗の産業機械、各種工具・部品を扱う専門商社。機器営業部、機器課に所属する高橋奈歩子さんは、入社7年目。入社の経緯や中堅社員としての仕事の様子を伺った。 「入社のきっかけはスカウトされたんです」。大学の経済学部3年生の秋、名古屋駅近くの居酒屋でホールのアルバイトをしていたらお客さんで来店していたノダキの社員に、「うちで働いてみない?」と声をかけられた。 業界の事も知らなかったが、熱心な誘いに興味が沸き、会社訪問をした。 アットホームな雰囲気に魅かれ、思い切って「営業がしてみたいです」と言ってみたところ、初の女性営業社員として内定。現在は県内中心に工場などへルート営業を担当している。 仕事で面白いと感じることはと伺うと、「お客様と信頼関係を築けた時が一番嬉しいです。信頼をいただくと担当してすぐのお客様でも新規のライン情報を教えていただき、見積り依頼を受けます。相見積りだったのですが、意外に受注できたりすることがあります」 工場の新規ライン設置により治具の見積りを依頼された。一品ものの為、材料の相場を確認し材料の仕入先、製作してもらう外注先の工賃、工程を考え計算し見積書を提出、五社からの見積りの中で他社とわずか数百円差で受注ができた。 高橋さんが仕事をする際に気をつけていることは、@嘘をつかないA引き際はさわやかにBできることは精一杯やる、これをこなしていく内に信頼関係が築いていける。 入社三年目のある日、帰社して上司から「お疲れ様」と声をかけられた瞬間、泣いてしまった。結果を出し続けないといけないプレッシャーで心が飽和状態になっており、労わりの言葉で涙が溢れてしまった。 「結果は○か×か。私がこけると私の後に女性が続かないだろうから」といまだから笑って話せる。 「3年過ぎるとお客様に情が沸き、もっと相手に喜んでもらえるよう頑張りたいと思いましたし、仕事に少し余裕がでてきました」そうはいっても目標数字を達成すると、高橋さんへの期待の分さらに数字が上がり、モチベーションの維持が必要になる。 「今は前みたいに数字について思い詰めることはなくて。お客様と外注様の信頼関係があるからできるかな!と思う。毎日の積み重ねだから来年の今頃は余裕を持ってできていると信じて」 朝一番の出社で、誰よりも早く仕事に取り組む高橋さんの休日は「旦那様に付き添って釣りをしています(笑)」 * * * 【先輩からの言葉】 ・高橋君の活躍を入社当時から身近に見てきた印象として浮かぶのは、「電光石火」とにかく仕事が速い、「信義の人」、「大胆なおかつ細心」、「小事を大切にする人」、「誠実・謙虚」、「メンズハート」、「男気」人生意気に感ず!の気概持った女性、「朝に勝つ人」です。 ・お客様の信頼も厚く、良いコミュ二ケーションが取れています。女性らしい気遣いで、職場の雰囲気を明るくしてくれるQちゃんこれからも頑張って下さい。 磁石の吸引と反発を利用した 非接触動力伝達装置「プロスパイン」 伊藤伝動工業 中部パックで展示以来好評 伝動用品・コンベア設備の専門商社、伊藤伝動工業(社長=伊藤勝利氏、本社=名古屋市熱田区五本松町6-4)は、今年四月に行われた「2010中部パック」に、磁石の吸引と反発を利用した非接触動力伝達装置「プロスパイン」(製造元=松栄工機)を出品し注目を集めた。展示会後も、引き合いや問い合わせが多数、寄せられている。 従来の歯車などの機械的な動力伝達機構においては、騒音や発塵、耐久性などの課題が付き物だったが、プロスパインは磁石の吸引と反発により接触せずに動力を伝えるため「低騒音・低振動」「無発塵」「メンテナンスフリー」を実現。技術者が抱える様々な悩みから開放され、より自由な設計が可能になった。さらに付加価値として、隔壁伝達や高いエネルギー伝達効率、トルクリミッターとしての応用も可能。 【特長】 @騒音・振動が少ない=非接触での噛み合いにより回転するため、騒音や振動がほとんどない。 A発塵ゼロ=非接触での噛み合いによるため、発塵(ホコリ)が出ない。 B壁を介した動力伝達(隔壁伝達)=二つの磁気歯車の隙間に遮蔽物(アルミ・ステンレスなどの非磁性体)を挟んでも、動力を伝達。完全に密封・シールドした状態でも動力を伝えるので、衛生管理が必要な食品の攪拌機構にも使用できる。 Cトルクリミッター機能=過大なトルクがかかった場合、スリップして伝達装置を破損から守る。 Dメンテナンスフリー=非接触だから、給油などの面倒なメンテナンス作業の手間いらず。また給油不要により、環境や衛生面での影響も抑える。 E高いエネルギー伝達効率=“磁気的な噛み合せ”の最適設計により、90%以上のエネルギー伝達効率を実現。 同製品についての問い合わせは伊藤伝動工業TEL052-681-7811へ。 ハナイタイト会長 花井善佐氏しのぶ キャッスルでお別れの会 ねじの総合商社ハナイタイト(社長=花井康志氏、本社=名古屋市昭和区円上町29-16)の会長花井善佐氏が去る3月9日、薬石効無く逝去され、3月12日に親族のみで密葬が営まれた。享年92歳。 お別れの会は4月23日、名古屋市西区樋の口町のホテル「ウェスティンナゴヤキャッスル」において行われ、全国より大勢の関係者が参列し、故人が好きだった麻雀の点棒をかたどった祭壇に献花し別れを惜しんだ。 花井善佐氏は、昭和17年に個人商店として花井善佐商店(現ハナイタイト)を千種区吹上町で創業。社業に励む一方で、長年愛知鋲螺商協同組合の理事を務め業界の発展にも尽力した。 劇的に部下を成長させる 『ほめ方・しかり方』セミナー ジュニアー会 齋藤直美氏を講師に ジュニアー会(幹事長=山本員彰氏・センサスヤマモト社長)は、4月20日午後6時より名古屋市中村区名駅の愛知県産業労働センター・ウインクあいちにて、本年度第1回目の研修会を開催した。齋藤直美氏(ミュゼ代表取締役)を講師に「デキる上司がやっている!部下を成長させる『ほめ方・しかり方』」のセミナーを行い、会員21名が参加した。 はじめに山本幹事長は挨拶で「今回のセミナーのテーマは非常に魅力的なものであり、今後の社員の研修に生かしていければより良いものになると思います」と述べ、「今年の私のテーマは会の活性化、出席率の向上です。今回は野崎幹事(常磐精機社長)の尽力により出席率が78%になりました」と担当幹事と出席者に礼を述べた。 続いて、齋藤氏が登壇してセミナーに移った。 【セミナー要旨】 同社が行った職場内コミュニケーション実態調査アンケート(2009年)によると、部下育成で68.8%が何かしらの悩みを持っている。その悩みは主に二つ。部下の育成方法と部下とのコミュニケーションだ。 やる気と業績の関連性の質問で、96.3%が「ある」か「あるのではないか」と回答。上司と部下との関係が部下のやる気に影響あるかとの問いに、92.5%が「ある」と答えた。このことから、上司と部下との関係性が良くなれば、部下のやる気は上がり、業績が上がっていく、あるいは、その可能性があると考えられる。このため、社員を育成する立場の人間のコミュニケーション能力、指導力アップが重要となってくる。 今回のテーマは「ほめる、しかる」。ほめることはとても効果があり、大切だ。しかし、ほめてしかるからこそ、やる気につながり部下を大きく成長させることができる。 人は正論だけでは動かない。抱く感情によって行動が変わる。相手の感情を快(プラス)にすることで、積極的な行動を促すことができる。 人を動かす三つの要素は@感情A信頼B言葉。この三つは掛け算で、どれか一つがゼロになると人の行動は起こらない。特に大事なのが、感情と信頼。言葉の部分を聞かせるためには、感情と信頼をしっかりとアプローチしないといけない。相手を好きになってほめることが大切だ。相手と信頼関係を築き、やる気を高めることができる。 さらに上級になると、相手の弱みを強みに変えてほめる。弱みを克服するのは不快でやる気が起こらないが、見方を変えて、たとえば「怒りっぽい」を「情熱的」などと言い換えて強みと考えてあげることで、不快が快となりやる気が起きてくる。また、人によって言われたい言葉がそれぞれ違う。成果重視タイプ、ねぎらいタイプ、こだわりタイプ、質より量タイプに分けられ、その人のツボに合わせてほめることも大切だ。 しかるについては、71.4%がしかり方に自信がないと答えており、しかりで失敗した経験があるとの回答は68.9%。失敗経験のトップ三は、@躊躇してしまったA感情的な言い方になってしまったB本当に伝えたい意図が伝わっていない、となっている。 しかれない理由は、しかる側にある恐れや罪悪感、無関心さ。辞めてしまうのではないか、嫌われてしまうのではないかという気持ちから恐れが生まれ、傷つけてしまうのではないか、イヤな思いをさせてしまうのではないかと罪悪感が生じる。無関心さは、相手の成長などよりも自分に興味がある。しからないことには、やる気をなくさせる、成長機会を奪うといった二つのデメリットがある。 イヤなしかられ方をしたことがあるかとの問いには、74.6%が「ある」と回答。イヤなしかられ方のトップ三は、@一方的A人格否定・人格の決めつけB罵倒となっている。 なぜそうなるのかというと、しかっているのではなく怒っているからだ。怒るとしかるは違い、怒るのは自分本位、しかるのは相手本位といえる。 しかるもほめるも対局ではなく、求めるものは同じで、望ましい行動を促す動機付けが目的。アプローチの方法が違うだけなのだ。両方とも相手を認めていないとできない。 上手にしかるには、しかる意味と目的をしかる側が理解していないといけない。しかり方の四ステップとして、@事実ベースで伝える。A感情(一時感情)を伝える。しかるのは反応ではなく対応。対応するためには自分の本当の感情を把握すること。怒る前に7秒待ち、怒りの感情をクールダウンしてからしかる。B望ましい行動を理由と共に率直に伝える。具体的な行動レベルで、肯定的な表現で話すことがポイント。Cメリット・影響を伝える。 ◇ ◇ なお、このセミナーの模様の一部は5月7日にNHKラジオ第一の「NHKジャーナル」で放送された。 【齋藤直美氏プロフィール】 1974年、愛知県岡崎市生まれ。 名古屋学院大学英米語学科卒業後、シダックス・コミュニティー入社。26歳のとき、スタッフ30人のカラオケボックス支配人となり着任半年で、過去最高売上実績を上げる。その後、本社の人材育成部署に抜擢され約8,000人の教育・研修を担当。 2006年にミュゼ取締役(共同経営者)に就任。2007年、シダックス・コミュニティー退社。 2009年5月、日本実業出版社より「ほめる・しかる」で部下を劇的に伸ばす!二十代男子戦力化マニュアル発売。 2010年3月、ミュゼ代表取締役就任。マネジメント層向け、若手社員向け研修、講師養成、コンサルティングなど全国を飛び回る。(オフィシャルブログより抜粋) 2010年6月13日(日) 2385号 野田理事長はじめ三役留任 人材教育と情報発信を 愛機工 22年度通常総会開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は5月27日午後4時30分より、名古屋市中区錦のホテル名古屋ガーデンパレスで「平成22年度通常総会」を開催し、平成21年度事業報告及び収支決算報告、平成22年度事業計画案及び収支予算案を原案通り可決した。任期満了に伴う役員改選では、各支部推薦の35名が理事に就任。三役については野田理事長、伊藤副理事長(春日鋼機社長)、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)、高田会計理事(井高社長)全員の留任を決めた。 総会は、服部(健)理事(伊吹産業社長)が司会進行役を務め、伊藤副理事長の開会の辞で始まった。 資格審査では、司会者が組合員総数277社中出席合計211社(委任状含む)により総会の成立を宣言。 野田理事長は挨拶で「昨今、景気の方も明るさが戻ってきたといわれております。1年前まで大赤字だった大企業さんが黒字転換をしているというように、素晴らしい業績発表が伝えられております。これがV字回復かと思います。我々の業界はなかなか思うように業績が戻ってこない。今回の景気回復の一つは、中国等の新興国の需要が急激に増えていることが大きな原因らしいが、我々がその恩恵を受けるのは難しい。あるいは、リストラ、経費節減に大企業さんは素早く対応されているが、我々中小企業はなかなかその様にはいかない。普段からギリギリの陣容、経費で行っているので、これを契機に経費節減といっても、給料のカットぐらい。そういう意味では、今年もまだしばらく我々にとって厳しい時が続くのではないかと感じています。皆様方と共々、なんとしても頑張っていきたい。組合の方も、随分昨年度は経費節減を行ってまいりました。組合員の皆様、事務局の職員にも色々ご不便をお掛けしております。ご理解をいただき、協力的にご対応いただいたことを感謝いたします。昨年を振り返ってみると、一生懸命取り組んだのが人材育成のための社員研修。新しい商材の勉強だとか、あるいは商品知識のレベルアップのための環境セミナーやレベルアップセミナーを実施し、会員の皆様の社員の方にたくさんご参加をいただきました。一つのきっかけとしては有効ではなかったかと感じております。また、昨年度はメカトロテック・ジャパンが開催され、前々回に比べると若干規模を縮小したということはありましたが、業界の環境が非常にひどい中での開催を考えますと、まずまず成功裡に終了できたと思っております。これも皆様方のご支援ご協力の賜物であり、取り分け賛助会員の皆様には大変深いご理解とご協力をいただきました。改めて御礼申し上げます。そのメカトロテック・ジャパンですが、これまでは名古屋国際見本市委員会が主催で、ニュースダイジェスト社と私共が共催という形で行ってきました。それが2011年度は見本市委員会の手を離れての開催となりました。次回はニュースダイジェスト社が主催、我々が共催という形となります。今まで以上に力を入れて開催に向けて準備を進めていかなければなりませんので、ご協力の程よろしくお願いいたします」と述べた。 乾理事(山下機械社長)を議長に選出して議案審議に移り、第1号議案=平成21年度事業報告書、収支決算書、貸借対照表、損益計算書、財産目録ならびに剰余金処分案承認に関する件、第2号議案=平成22年度事業計画書案ならびに収支予算書案承認に関する件、第3号議案=平成22年度加入手数料および賦課金案ならびに徴収方法案承認に関する件を原案通り可決した。 第4号議案=役員改選の件では、各支部より推薦された理事候補者35名全員を承認した。 理事承認後、直ちに理事会が開催され、理事互選により理事長はじめ三役を選出。理事長に野田道典氏(再任)、副理事長に伊藤高潤氏(再任)と水谷隆彦氏(再任)、会計理事に高田研至氏(再任)が就任した。 再任された野田理事長が挨拶し「初心に戻り、マンネリ化しないように頑張りたいと存じます。組合もまだまだ先行きが難しい状況にあると思います。組合のあり方は、良い人材を育てていくこと。今年は人材確保事業に取り組み、社員育成をはじめとした教育事業に取り組んでまいりたい。もう一つは、情報発信機能。組合に情報がたくさんあり、それを皆にくれるということではなく、むしろ組合員一人一人がいかにして情報を発信するかということが大切だと感じております。ぜひ積極的に参加をして、お互いに情報発信をしていただけるような、前向きに集い合える組合でありたいと思っております」と抱負を語った。 続いて来賓の紹介があり、来賓を代表して名古屋市市民経済局産業部産業経済課の下山課長が河村名古屋市長の祝辞を代読。 また、メカトロテック・ジャパン2011(第13回、会期2011年9月29日(木)〜10月2日(日))の骨子について、主催者の黒田ニュースダイジェスト社社長が紹介した。 水谷副理事長の閉会の辞で総会を終了した。 引き続いて懇親会が開かれ、水谷組合相談役(ミズタニ機販会長)の発声で乾杯。参加者は歓談して交流を深め、終始和やかに宴は進み、山下組合相談役(山下機械会長)の中締めでお開きとなった。 総会で承認された平成22年度事業計画の重点目標及び重点実施事業は次の通り。 【重点目標】 @機工流通の変化に対応し、組合は会員生き残りのための情報を発信する。 A機工商品の流通はじめ業界及び製造業の動向を調査し、機工商社のありかたを模索する。 B組合員及び賛助会員を増強し、組合の基盤を強化する。 C各種収益事業を積極的に行うと共に新たな事業に取り組み、組合の財務を充実させる。 D組合員、社員の質的向上と福利厚生に関わる行事を行う。 E次世代の後継者の育成を念頭に、青年部の活動を積極的に支援する。 F支部活動を充実し地域での会員の融和、協調を図る。 G組合として環境問題への取り組みを提唱し実践する。 H機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の普及を推進する。 【今年度重点実施事業】 @メカトロテック・ジャパン2011の出展者募集事業 A戦力化事業(事業継承、社員教育事業、他) B中小企業共済保険の加入促進 C社員・組織診断システム(CUBIC)の普及推進 D車両燃料油取次事業の推進 E業界情報の提供(組合報、理事会、企業情報、講演会等) F組合ホームページの拡充 G各種制度の情報提供 新理事長に増田氏(プロム・マスダ)就任 より価値ある組合目指す 浜松機械工具商協組 第40回通常総会を開催 浜松機械工具商協同組合(理事長=吉田治郎七氏・吉田社長)は5月19日午後6時より、浜松市中区元城町のホテルコンコルド浜松において「第40回通常総会」を開催し、議案審議の結果、全議案を原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、増田幸三副理事長(プロム・マスダ社長)が新理事長に選出され、就任した。 総会は、内山専務理事(内山商店社長)の司会進行、増田副理事長の開会の辞で開会した。 吉田理事長が「景気も少し動いたかと感じますが、いろいろ話を聞いておりますと、浜松は大変厳しい場所だそうです。業種によりましては回復しているところもあるようですが、私ども機械工具の業界につきましては、まだまだ予断を許さない状況ではないかと思っております。その中で、組合事業にご協力をいただきまして本当にありがとうございます。本日、一年間を振り返り行ってきたことをご審議いただきますが、スムーズに進みますように皆様のご協力をお願いいたします」と挨拶。 事務局より組合員総数29名、全員出席(委任状含む)と出席状況が報告された後、吉田理事長が議長を務めて議事に移った。 第1号議案の第40期事業報告承認の件、第2号議案の第40期決算諸表及び剰余金処分案承認の件については、一括で承認可決された。 第3号議案の役員改選では、増田新理事長はじめ9名の理事と2名の監事が選出され、就任した。 増田新理事長に議長を交代し、引き続いて審議を行い、第四号議案の第41期事業計画案、第五号議案の第41期収支予算案を承認。 その他の件では、退会の報告があり、その中で退会者を食い止めるための方策などについて意見交換を行った。 就任の挨拶に臨んだ増田新理事長は「組合員が誰一人抜けることなく、この組合に在籍して良かったと思える会にしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と所信を述べ、児玉新副理事長(コダマキカイ社長)の閉会の辞で総会を終了した。 引き続き賛助会員を含めて懇親会が行われ、増田新理事長が「先期にリーマンショックなどの影響もあり、2社が退会されました。今期、また1社の退会希望があると聞いております。とても残念な気持ちでおります。この浜松機械工具商協同組合に在籍して良かったと思えるような催しをして頑張っていきたい。先期に引き続き、中央会から助成金をいただいて勉強会を開催したいと存じます。工場見学と勉強会を合わせた研修旅行を開催したいという考えもございますので、是非ご参加の程よろしくお願いいたします」と挨拶。 吉田前理事長より退任の挨拶があり、円滑に組合運営ができたことに対しての礼が述べられた。 来賓の小林静岡県中小企業団体中央会西部事務所長の祝辞に続いて、山本浜松商工会議所副会頭の音頭で乾杯。会場では和やかに歓談が行われ、午後8時半過ぎ、杉野副理事長(浜松機材社長)の中締めでお開きとした。 【新役員】敬称略 ▽理事長=増田幸三(プロム・マスダ) ▽副理事長=杉野泰治(浜松機材) ▽副理事長=児玉宏(コダマキカイ) ▽専務理事=内山哲孝(内山商店) ▽理事=神谷竹彦(サカエ) ▽理事=鈴木涼(林機工) ▽理事=吉田治郎七(吉田) ▽理事=佐山日出夫(日研)〈新任〉 ▽理事=前嶋孝行(前島商会)〈新任〉 ▽監事=杉浦脩三郎(三賀) ▽監事=西村邦夫(マルニシ) 「MATRIX」発売 タンガロイ 工具管理マシーン タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、工具管理マシーン「MATRIX」の販売を6月1日より全国で開始した。 製造業で常に課題となっている工具管理コストの低減を実現するために「MATRIX」は登場。何種類にもなる工具の収納・管理を可能とし、様々な形態の製造現場に適用できる。精度の高い在庫管理、購買管理を可能とするパッケージソフト「MATRIX―TM」を標準装備し、トータルマネジメントを可能とした工具管理マシーンである。 また、タンガロイいわき工場内に「MATRIX」を設置し、その最先端技術をユーザーに見てもらえるようにした。 【主な特長】 @タッチスクリーン式で簡単操作 A引き出しを入れ替えても、全て自動的に認識 B優れた検索機能により、必要な工具を瞬時に探索 C複数台のMATRIXでネットワークを構築し、一元管理が可能 D統計処理機能により購買管理、生産性が分析可能 Eバーコードでの読み込み作業にも対応 F在庫基準値の計算を自動化し、適切な在庫を維持 Gアクセス権設定により、セキュリティー面も充実 2年後の50周年に向け準備を 木村理事長(昭元産業会長)は留任 中日本木工機械商協組 第48回通常総会を開催 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)は5月13日午後3時より、名古屋市千種区覚王山通のホテルルブラ王山において「第48回通常総会」を開催、組合員22社中22社(委任状含む)が出席した。 開会の辞で福本副理事長(フクモト社長)は、「世間は大変厳しい状況でございます。特に私共の木工機械の業界は厳冬期のような感じもしておりますが、日本経済新聞を見ますと3月期の決算がぼちぼち出てきており、増収増益の企業が多くなってきています。特に自動車大手八社は、営業損益でいうと全社黒字。電気部品各社も非常に増収になっていると出ております。私共の業界も一刻も早くそのような増収増益の喜びが分かち合えるよう期待いたします」と述べ、開会を宣言。 挨拶に臨んだ木村理事長は、出席の来賓ならびに組合員に礼を述べたうえで、「非常に我々の業界は厳しいわけですが、その中で、組合を活性化するためにも皆様の英知を出していただき、組合員共々頑張ってまいりたい。二年後には五十周年を迎えます。組合として50周年記念式典を行いたいと思っております。それには皆様のご支援ご協力が不可欠ですので、是非ともご協力のほどをお願い申し上げます。本日は皆様の忌憚のないご意見を賜りますことをお願いいたします」と述べた。 優良従業員表彰に移り、勤続20年の7名、15五年の3名、10年の2名、5年の1名、計13名が理事長表彰を受けた。 優良従業員を代表して大石知広氏(20年表彰、ワイズ)が「受賞の気持ちを忘れることなく、気持ちを新たに一層、努力いたします」と謝辞を述べた。 来賓祝辞が石川愛知県中小企業団体中央会専務理事などからあり、祝電の披露も行われた。 司会者一任の声により議長に坂入理事(代東社長)を選任して、直ちに各議案の審議に入った。 第1号議案=平成21年度事業報告承認の件▽第2号議案=平成21年度決算報告及び剰余金処分案並びに監査報告承認の件▽第3号議案=平成22年度事業計画(案)承認の件▽第4号議案=平成22年度収支予算(案)承認の件▽第5号議案=組合借入金最高限度額決定並びに組合員に対する貸付金最高限度額決定に関する件▽第6号議案=組合新加入者加入金に関する件▽第7号議案=任期満了に伴う役員改選▽第8号議案=その他の件、以上の議案についてそれぞれ審議が行われ、すべての議案が全会一致で承認された。 総会終了後の懇親会では、参加者同士で活発な情報交換が行われ、終始和やかなうちにお開きとなった。 【新役員】敬称略 ▽代表理事(理事長)=木村秀夫(昭元産業) ▽副理事長=福本豊彦(フクモト)、村瀬智則(ムラセ) ▽会計理事=榊原希昭(朝日工業) ▽理事=杉田重勝(スギタキカイ)、島田昭三(シマダ機械)、河合璋典(カメックス)、板倉正利(ワイズ)、小林正直(小林機械)、坂入義久(代東)、稲垣昌弘(稲垣)、若原透(若原工機)〈新任〉 ▽監事=宮川嘉朗(宮川工機)、小林俊二(小林機械工業) 人づくりのチャンス 組合員増強にも注力 愛知鋲螺商協組 22年度通常総会開催 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は5月22日午後5時30分より、名古屋駅太閤口前の名鉄ニューグランドホテルにおいて「第37期通常総会」を開催した。 総会は司会の阿部理事(織田商店社長)の開会の辞で始まり、資格審査では組合員総数52社中43社の出席(委任状含む)により同総会が成立すると宣言された。 理事長挨拶で鈴木理事長は「多数のご参加をもって開催できますことを心より御礼申し上げます。昨今の動きですが、東南アジアの経済成長のおかげで、経済が回復してきました。しかし、ギリシャ問題から、リーマンショックのような様相を呈してきました。正に世界が激動していると思われます。ですが世の中良くしたもので、こうした状況では今まで難しかった求人がしやすくなり、人づくりの教育に絶好の時代がきたと言えます。もともと日本人は優秀なので、教育さえしっかりすれば立ち直ることができると思います。当組合では組合企業の従業員の資質向上とモチベーション向上を目指した活動を続けております。資質向上としては、過去5年間にわたりISO内部監査員の養成講座を実施しましたが、今年度も5月、6月と連続して開講を予定しております。ISOは形式だけだという考え方もありましたが、実際に運営してみますとさまざまな効果も出てきます。ねじの業界では、規格の面で大きな問題がございます。すでに日本のJIS規格はISOに変わっています。しかし実際には、ISO規格品はまったくと言っていいほど流通していません。ねじ産業も国際化が進んできており、世界はISO(国際標準)を中心に動いています。このままで行けば、日本のねじ産業は遅れてしまうのではと危惧を抱いている次第です。国際標準がある限り、ねじ業界だけでなく、工具業界、またお客様とも一体化して国際標準にしなければいけません。そういう意味でも、組合を中心とし今年からこの啓蒙活動を活発化していこうと思っております。次に、昨今はお客様からコストダウンが要求されています。そのため経済産業省は、クラウドコンピュータシステムを普及させることを考えています。私事で恐縮ですが、経済産業省の依頼と協力を受け、私どもの関係している会社でどなた様でもお使いいただけるようなクラウドコンピュータシステムを作りました。このシステムをご検討いただければ幸いです。ねじの組合活動は、ねじ業界に働く人々の幸福を願うものであり、そのためには商品の品質向上、社員の品位と知識の向上が欠かせません。皆様とともに考え、皆様と力を合わせることにより、より力強い組合にしたいと思っています。残念ながら昨今はどうしても組合員数が減る傾向です。当組合といたしましても、組合員増大活動を図りたいと思っています。皆様のご協力ご支援を切にお願いする次第です。今後ともよろしくお願い申し上げます」と述べた。 続いて、鈴木理事長を議長に選出して議事に入り、第1号議案=平成21年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=平成22年度事業計画案並びに収支予算案承認の件、第3号議案=組合規約に関する件について審議し、いずれも原案通り可決。 奥田理事(奥田商会社長)の閉会の辞で総会を無事終了した。 総会終了後は、懇親会が開かれ、大野理事(中部製作所社長)の司会進行で、関戸理事(関戸機鋼社長)の開宴の辞、服部愛知県中小企業団体中央会情報調査部長の来賓祝辞、鈴木組合相談役(エフシーテック会長)の乾杯で祝宴に移り、会員相互の親睦を深め、藤田理事(藤田螺子工業常務)の中締めでお開きとなった。 中高年の社員活用など話し合う 総会の役割分担を確認 名機工同友会 4月の例会を開催 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は4月28日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において4月例会を開催した。 例会は野崎総務部長(常磐精機社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「愛機工組合の景況調査で62%位が好転となっているが、新聞では中小企業の倒産が多くなっていると出ていた。これは、政府の施策で借りたお金を返す時になったためか分かりませんが、倒産が増えている。景況調査でもまだまだ4月、5月は不安という声もありました。同友会の皆さんと共に頑張っていきたいと存じます」と挨拶。 厚生部の鈴木部長(マルマン商事社長)より、5月31日に東京第一ホテル錦で開催の総会における、司会などの役割分担について確認が行われた。 情報交換の場では、@中高年社員に対する処遇方法についてA60歳以上の社員雇用についてB営業会議についてCユーザーの与信管理についてなどをテーマに意見が交わされた。 中高年の社員への対処については「役職の定年制などを設けている」、60歳以上の雇用については「必要と認める人については行う」「一定の年齢で決めている」という。営業会議は「月または週はじめの朝とか夕刻に行っている」「社長の都合に合わせて行っている」、与信管理については「信用調査機関の情報をもとに自社でも調査などしている」「倒産保険を掛けて、もしもの時に備えている」などといった意見が出された。 売上高前期比17%減の992億円 今期は4桁回復を目指す トラスコ中山 第47期決算説明会開催 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区新町1-34-15)は5月10日午後3時30分より、大阪本社会議室において「第47期(2010年3月期)決算説明会」を開催した。 中山社長は冒頭、第47期の業績について、売上高992億100万円(前期比17.0%減)、営業利益37億4,500万円(同42.3%減)、経常利益36億6,500万円(同43.3%減)、税引き後当期純利益16億700万円(同53.3%減)と発表。「売上、利益ともに大幅な減となった。一株あたりの配当は20円で、私どもにとってミニマムとなった」と述べ、詳細について主に次のように報告した。 一日当たりの売り上げ平均は、リーマンショックの少し前あたりから下降傾向に入り、ボトムが2009年6月。それ以降、徐々に回復基調にある。 減収減益の原因は工場の稼働率が大幅に低下したことにあるとし、反省点として、ビジネスモデルの変革の遅れを挙げた。また、景況の変化を受けなかった食品、薬品ルートへの販売活動が不十分であったことも付け加えた。 短期的な対策として、販管費の削減を目的とした経費削減策「トラスコリセットプラン」を2009年1月より開始し、総額17億円のコスト削減を行った。 2つ目として、今年の1月〜3月に自動受注システムのリベート率を倍にする「プラスワンキャンペーン」を実施。通常1%引きを、さらに1%上乗せし2%引きにしたところ、予想外に好評で、自動化率が49.5%から55.9%となり6.4ポイント増加した(3月単月は60.4%まで上昇)。 3つ目としては、MRO(工場副資材)のセミナーを各地で開催した。 中山社長は今回の不況から得た教訓を「苦境は独創力のゆりかごである」と語った。 今後の成長戦略(中期経営戦略)は、ユーザーに対する利便性の向上を経営施策の柱として、取扱アイテムの拡充と物流システムの機能強化に取り組んでいく。 カタログ戦略では、@オレンジブックの掲載アイテムを20万アイテムへ段階的に引き上げる。在庫アイテムも現在の12万2,000から20万アイテムまで引き上げる。取扱商品の拡大で成長を維持していく。A同業他社の追随を許さない、ビジネスモデルの構築。MRO商品のワンストップショッピングの機能をさらに高めていく。「お客様が欲しいと思う商品が、トラスコにはいつもある。即納で対応できる比率をさらに飛躍的にアップさせていきたい」と中山社長。B運賃不要・荷造り不要品目の拡大。C在庫拡大により、取り寄せ商品を減少しコスト・労力を低減。Dネットビジネスへの対応も強化できる。E自動受注率80%を達成。 商品検索サイト「オレンジブック.Com」の掲載アイテムを13万7,000アイテムから80万アイテムに段階的に引き上げる。これは、既存仕入れ先とのパイプを100%使うことにより、ユーザーへの紹介漏れをなくしたいという考えが背景にある。 物流センターのグループ化による、即納体制の強化と効率の改善を図る。 また、海外戦略として、タイの日系企業の強い要望により「タイ進出」を視野に、タイ現地法人準備課を設立した。 第48期(2011年3月期)の業績予想は、売上高を1100億円(前期比10.9%増)とし再び四桁売上に戻すことを目指す。営業利益52億円、経常利益51億円、当期純利益27億円を上げたいと発表。中山社長は「環境はまだまだ見通しが立ちませんが、諸々の施策を積み上げて業績の回復を図っていきたい」としている。 高精度・高生産性肩削り正面スライス サンドビック「コロミル490」に14mm追加 サンドビック・コロマントは、新世代の肩削り正面フライスカッター・コロミル490シリーズに、切込み深さ10mmまでを可能とする14mm切刃設計のチップとカッタボディを新たに追加、販売を開始した。 高い加工精度を要求される部品加工用に開発されたコロミル490は、機械コストを25%以上削減できる新次元の肩削り正面フライスカッターで、小型高機能化する工作機械における低切込みまたは正確な深切込み加工などに最適である。 14mm切刃のカッタボディの追加品目は、径40mm〜250mmの6アイテム。14mm切刃チップの追加品目は、22アイテム。 【コロミル490の特長】 @新設計の平行ランドにより切込み3μm以下の一パス加工で仕上げ面粗さRa0.8mm未満の良好な仕上げ面が得られる。 A革新的な刃先形状により切削抵抗の大幅な軽減に成功したことに加え、チップ拘束面にはフラットで大きな平面部を設けチップが確実にクランプされるため、テーブル送りを約30%上げることが可能となった。 B今回追加のシリーズでは、1パスの切込みが7mm以下の場合、複数パスの肩削り加工でスムーズな加工側面を得ることができる。 C多くの特長を備えているため、加工現場での工具の集約化にも役立ち、肩削り加工、正面フライス加工、エッジ加工、溝加工など広範囲の加工用途を一台で対応。 Dチップは4コーナー仕様で、1コーナーあたりの工具コストを削減させる。 総受注額は前月を上回る808億円 外需を中心に回復強まる 日本工作機械工業会 4月の工作機械受注実績 日本工作機械工業会がまとめた2010年4月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、4月の受注額は前年同月比220.9%増(約3.2倍)の808億円となり、5カ月連続で増加した。前月比でも6.6%増と3カ月連続で増加し、堅調な回復傾向が続いている。 内外需別にみると、内需は、前年同月比82.1%増の222億円で5カ月連続のプラス、前月比は15.1%増と2カ月ぶりのプラスとなった。同会では、国内の投資意欲が依然低水準にある中、通常3月の反動減によりマイナスとなる4月で増加を示したことから、緩やかではあるものの回復基調にあるとみている。 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、主要業種を中心に6業種で前月比プラスとなった。前年同月比では二業種がマイナスを示した。主要業種は、「一般機械」が97億円(前年同月比約2.1倍・5カ月連続プラス、前月比28.9%増・3カ月連続プラス)、「自動車」が59億円(同約2.0倍・5カ月連続プラス、同11.3%増・2カ月ぶりプラス)、「電気・精密」が32億円(同約3.0%倍・4カ月連続プラス、同17.4%増・5カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が10億円(同55.8%減・2カ月連続マイナス、同約3.0倍・2カ月ぶりプラス)となった。受注額は「電気・精密」で前月比が5カ月連続プラスを示すなど、低水準ながら堅調な推移がうかがえるが、「航空機・造船・輸送用機械」は前年同月比2カ月連続のマイナスとなり、一部の重厚長大分野に弱い動きもみられる。 外需は、前年同月比351.2%増(約4.5倍)の586億円となり、6カ月連続で増加。前月比でも3.7%増と3カ月連続のプラスとなった。外需は、依然としてアジアが好調を維持する一方、欧州、北米でも増加傾向の動きがみられる。 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極では、アジアが過去最高額を記録した前月とほぼ同水準となり、欧州、北米においても増加傾向を示した。受注額は、アジアが372億円(前年同月比約4.9倍・7カ月連続プラス、前月比0.2%増・3カ月連続プラス)。その他アジアが減少を示したものの、東アジアで増加を示し、アジア計は過去最高額を記録した前月を更新した。 欧州は94億円(同約3.7倍・4カ月連続プラス、同12.5%増・3カ月連続プラス)となった。中欧などで受注増がみられた結果、前月比は3カ月連続プラスと持ち直しの動きがうかがえる。 北米は111億円(同約4.1倍・4カ月連続プラス、同8.9%増・5カ月連続プラス)となり、2カ月連続で百億円を超え、回復の足取りが強くなってきている。 業種別にみた主要三極の状況は、「自動車」におけるアジアの割合は6割強と前月(78.0%)から低下を示したものの、「電気・精密」では九割弱となっており、前月と同様、この二業種におけるアジアの占める割合は高くなっている。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は北米で航空機に受注の増加がみられ、欧州、北米の占める割合は85.1%と前月(77.0%)からさらに拡大した。「一般機械」は依然としてアジアが半分以上を占めている。 2010年一〜4月の受注累計額は、前年同期比223.2%増(約3.2倍)の2,766億円で、1〜3月累計と前年同期比において大きな変化はみられなかった。 このうち内需は前年同期比約2.1倍の768億円、外需は同約4.1倍の1,998億円となり、外需比率が72.2%と高水準を維持している。 中部日立ツール特約店会 加工半減商品を中心に 環境面からアプローチ 第22回総会を開催 中部日立ツール特約店会(会長=鈴木惟史氏・鈴商社長)の第22回総会が5月18日午後4時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。 総会は、新田日立ツール名古屋営業所長の司会で進められ、宮本副会長(かねき会長)の開会の辞で始まった。 会役員の紹介に続いて、鈴木会長が「本日は第22回中部日立ツール特約店会にご出席をいただきありがとうございます。中国をはじめとする新興国のGDPの成長率が伸びる中で、中国では2010年は10%とも予想されている。日立ツールとしましても輸出比率を高める一方、日本国内での販売強化が必須であります。新興国経済の拡大スピードと日本国内の疲弊のギャップは、かなり大きなものとなってきていると感じております。日本国内の製造業の未来はどうなるのかということが毎日考えられます。環境問題から見たときには、この4月から東京都内の大手企業には温室効果ガスの削減義務として、CO2の排出量取引制度が開始されております。その他ではカーボンフットプリント制度が立ち上がってまいります。CO2は製造コストとして商品に必ず上乗せられ消費者が支払うという時代がやってまいります。2002年から日立ツールさんは加工半減運動ということで、高効率加工で製造時に使用する電力を削減する商品をラインナップ。日立ツールの商品にはCO2対応商品が多くあります。CO2を原価計算した場合、環境対策の遅れた後進国で生産するよりも、省エネの進んだ日本で製造したほうがよいということは、すべての商品でいえます。日本の製造業がグローバルな展開の中で生き残っていくための、大きなチャンスはこの中にあると思っております。環境面からも日立ツールの商品を見直していただき、拡販につなげていただきたい」と挨拶。 島日立ツール社長は総会への参加と日頃の日立ツール製品の拡販に対し礼を述べるとともに、「現在一番厳しいのが、工作機械の状況である。我々の超硬工具業界も回復基調にあるとはいえ、2007年と比べると、まだ6割強の回復。自動車は2007年と比べ9割ほどに回復しているが、工具はまだそれに追随していない。超硬工具業界の明るい話題は、昨年上期は850億円の出荷、下期は1,150億円と、下期は上期に比べ20%ほど伸びてきている。2010年も昨年下期より引き続いて緩やかな追い風の中で推移していくと思っている。日立ツールの売上高は前年度比で30%ダウン。特に日本国内が40%程ダウンしている。中国をはじめアジアは比較的堅調に推移しているが、国内が大変厳しい状況。この中で、構造改革として工場の統合を行い、赤字を出さない体制を構築してきた。また研究開発をしっかり行おうと、島根県の松江市に『基盤技術研究センター』を設立。今年度の計画では、最低限156億円(前年度比16.7%増)を売上目標としている。3年先の2012年をにらんだ中期経営計画を現在策定しており、売上高220億円を目指す。営業利益は過去最高の65億円を目指し、向こう3年間は営業力強化に取り組んでいく。また開発技術の日立ツールとして、これを極めていく。新しく部品分野用にタップを作り、コーティング事業も本格的に開始する。同時に色々な部品を加工する新しい工具を開発するなど、新規分野も拡大していく。さらに2012年までに今の2倍以上で削れる工具を開発するということで現在取り組んでいる。一方、工場では少ない人数で生産性を向上しようという取り組みをスタート。中国を中心とした海外市場にも取り組んでいく」と今後の展開について語った。 島社長は六月に退任し、親会社の日立金属でグループ全体の技術に携わり、今後も日立ツールの技術面で関わっていく。次期社長に就任予定の田中氏が「日立ツールの発展に努めてまいります」と挨拶した。 続いて相本販売担当取締役より、日立ツールの国内営業方針について説明された。 議事に移り、鈴木会長を議長に、第1号議案=平成21年度事業報告、第2号議案=平成21年度会計報告並びに同会計監査報告、第3号議案=平成22年度事業計画案、第4号議案=平成22年度予算案を審議し、原案通り承認可決した。 休憩を挟み、平成21年度優秀特約店表彰が行われ、優秀賞3社、敢闘賞8社の計11社が表彰された。 この後、保坂日立ツールテクニカルセンター長より加工半減と新製品の紹介が行われ、午後5時半過ぎに平岩幹事(大和商会社長)の閉会の辞で総会を終了。 引き続いて懇親会が開かれ、日立ツール、代理店、特約店が互いに情報交換するなどして結束を固め、午後7時過ぎにお開きとなった。 景況は少しずつ回復基調へ 製販手を取り発展へ努力 岐阜県機械金属商協組 第40回通常総会開催 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は5月24日午後6時より、岐阜市司町の岐阜会館にて「第40回通常総会」を開催した。 開会に先立ち、司会者の嶋崎理事(シマザキ商会社長)より出席者数の報告が行われ、組合員31社のうち、出席25社、委任状出席6社で総会が適法に成立することが告げられた。 関谷副理事長(岐阜機械商事社長)による開会の辞で総会は始まり、冒頭、服部理事長が「第40回通常総会に多数の方にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。また、岐阜県中小企業団体中央会から池田事務局長にご出席いただきありがとうございます。皆様のご協力により審議がスムーズに進むことをお願いいたします」と挨拶。 続いて議案審議に移り、石田理事(石田商会社長)の議事進行のもと各議案について審議が行われた。 第1号議案=平成21年度事業報告並び財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分承認の件に決算承認の件▽第2号議案=平成22年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件▽第3号議案=平成22年度賦課金徴収すべき経費の額並びにその納入方法承認の件▽第4号議案=平成22年度賛助会員の負担すべき経費の額及びその納入方法承認の件▽第5号議案=平成22年度組合取引金融機関承認の件、以上、すべての議案について全会一致で承認された。 来賓挨拶では、池田岐阜県中小企業団体中央会事務局長が「セミナーなどで、皆様からこういうことをやって欲しいというご要望があれば、どんどん取り込んでいこうと思っております。中央会の補助事業を行いますので、どんなことでもいいのでご一報ください」と語り、林副理事長(ダイヤトイシ社長)の閉会の辞で総会を終了した。 総会終了後は会場を移し、懇親会が行われた。 賛助会員も交えた懇親会では、最初に服部理事長が「景気も少しずつ回復に向かっておりますので、大丈夫かと思っているところでございます。少し地元のお話をさせていただきますと、五月は関と岐阜で鵜飼が始まっております。そしてなんといっても、6月には天皇、皇后の両陛下をお迎えして、第30回全国豊かな海づくり大会(ぎふ長良川大会)が盛大に開催されます。このように地元が頑張っておりますので、皆様方もこれから夏場に向けまして、組合員と賛助会員が手を取り合い、健康に気をつけられて各企業の発展のために一層努力していただきたいと思っております」と挨拶。 賛助会員の田垣氏(カツヤマキカイ)による乾杯の発声が行われると、和やかな雰囲気の中、会員同士で親睦を深めていた。福生組合相談役(ギフベア社長)の中締めで終了した。 会員増強と黒字転換を目指す 全会一致で全議案を承認 愛知県金物商工協組 22年度通常総会開催 愛知県金物商工協同組合(理事長=岡本忠史氏・岡新社長)は5月26日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「平成22年度通常総会」を開催した。 総会開会に先立ち、司会者から資格審査発表(組合員44社中、38社委任状含め出席)があった。 岸副理事長(岸保産業会長)の開会の辞で総会が始まり、はじめに物故者に対し黙祷が行われた。 理事長挨拶で岡本理事長は「一昨年のリーマンショックから昨年は世界経済が急激に悪化いたしましたが、それが何とか回復傾向に向かい始めたところ、ギリシャ危機からヨーロッパのユーロが安くなり、再び悪化の懸念が高まっております。このような中、国内では在庫調整、人員整理、役員等の給与カット、諸経費の削減、休業日を設けるなど、様々なコスト削減を行っております。我々の業界もデフレ状況の中、住宅投資の基調は弱く、大変厳しい状況が続いております。当組合も会員・賛助会員の増強や、赤字から黒字への転換など色々な問題がありますが、この局面を乗り切るため、組合員のご協力をお願いいたします」と語った。 続いて、岡本理事長による議事進行で各議案の審議が行われ、第1号議案=平成21年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分(案)承認の件▽第2号議案=平成22年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件▽第3号議案=平成22年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件▽第4号議案=その他について全会一致で承認された。 最後に、名古屋市市民経済局産業部産業経済課産業振興係長の竹内氏より来賓祝辞が述べられ、総会を終了。 会場を移して懇親会が行われ、参加者は和やかに歓談し親交を深めていた。 上期の生産見通しを上回り 新年度がスタート 日本鋳鍛鋼会 4月の鋳鋼・鍛鋼生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同18工場)の平成22年4月分の生産実績を集計し、5月26日発表した。 それによると4月の生産は、鋳鋼が前年同月比7.8%減の16,662トンとなり、18カ月連続でマイナスとなった。前月比は2.5%増加した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比45.2%増の53,746トンで、3カ月連続のプラスとなり、前月比でも四・九%増加した。 現在の鋳鋼、鍛鋼の生産基調は、4月の生産速報を見る限り、22年度上期見通しの月産15,000トン(鋳鋼)、同43,867トン(鍛鋼)をそれぞれ上回っての新年度スタートとなった。 同会では、鋳鋼、鍛鋼とも現在の生産環境からみて急速に改善される要因が見当たらないことから、ここしばらくは現在の生産水準で推移するものと予想している。 平成21年度(平成21年4月〜22年3月)の主な需要機種をみると、前年度を上回っているものは、鋳鋼で19機種中ロール(101.6%)、ポンプ・圧縮機・送風機(101.3%)の2機種、鍛鋼では12機種中容器類(121.1%)のみ。減少幅の最も大きかった機種は、ともに土木建設・鉱山機械(鋳鋼48.0%、鍛鋼45.8%)だった。全体では、鋳鋼が67.6%、鍛鋼が76.4%となっている。 新副理事長に上野平氏(名上鈑金工業所) 近藤理事長(近藤金属工業)再選 ナゴヤ西部機械協組 22年度通常総会開催 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は5月26日午後5時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成22年度通常総会」を開催した。 冒頭、長年理事として組合発展に努め、今年3月に逝去された辻桝男氏(辻精機前社長)に対して黙祷が捧げられた。 資格審査では組合員総数24人、出席者総数23人(委任状含む)により総会が成立すると宣言され、伊藤副理事長(伊藤精工社長)の開会の辞で開会。 挨拶に臨んだ近藤理事長は「一昨年リーマンショックの金融不安で、日本も大打撃を受けました。少し良くなってくるだろう思っていた矢先、今年に入りトヨタのリコール問題、ギリシャの債務超過の問題などで株価の下落、円高ユーロ安とまだまだ先行きが不透明なところがあります。皆様と一歩一歩前進しながらこの難局を乗り切っていきたい。さて、当組合は中小企業人材確保推進事業が本年度で3カ年の最終年度を迎えます。この取り組みの中で先般、若手経営者が中心となった研究会『チャレンジ25』が発足いたしました。勉強等を通じて組合の活性化につなげて行っていただければと感じております。皆様方のお知恵を拝借して、組合安定化を図るため会員増強、共同購入といった活動でご支援ご協力をお願いしたいと存じます」と述べた。 会則により、近藤理事長が議長を務めて議案審議を行い、第1号議案=平成21年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、第2号議案=平成22年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第4号議案=組合の借入最高限度額承認の件をすべて原案通り可決した。 また、第5号議案=任期満了に伴う役員改選の件では、指名推薦方式で出口氏(システム社長)を選考委員長に選出し審議した結果、推薦された近藤和夫氏(近藤金属工業)、伊藤稔浩氏(伊藤精工)、加藤丈人氏(加藤製作所)、上野平雅裕氏(名上鈑金工業所)、宮木良郎氏(宮木製作所)、出口知宏氏(システム)、島内司氏(島内製作所)、水谷雅之氏(日鐵商会)、生田芳規氏(フジキカイ)、今枝晃司氏(コサカ精工)、加納勝年氏(加納製作所)、新ヶ江勇氏(林鉄工)を全会一致で承認。直ちに第2回理事会を開催し、互選の結果、理事長に近藤氏(再任)、副理事長に上野平氏(新任)、監事に加納、新ヶ江の両氏(再任)を決めた。 来賓の牛丸愛知県中小企業団体中央会振興部主任より祝辞が述べられ、以上で総会を無事に終了した。 この後は、羽田野特定社会保険労務士を講師に、昨年実施した雇用環境に関するアンケート調査の結果発表と、労働法改正のポイント、各種雇用に関する助成金についてのセミナーが行われた。 セミナー終了後は会場を移して懇親会が開かれ、チャレンジ25のメンバーも交えて和やかに情報交換し親睦を深めた。 中部経産局 最近の管内総合経済動向 中部経済産業局は5月14日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とした今年2月の総括判断を3カ月据え置いた。先行きについては、世界経済の下振れ、自動車のリコール問題、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年3月の実績値による。) 鉱工業生産・出荷・在庫 生産は、緩やかに増加している。 鉱工業生産の動向を指数(3月速報)で見ると、情報通信機械工業、プラスチック製品工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比0.1%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は49.4%増と四カ月連続の上昇となった。 出荷は、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業、輸送機械工業などが上昇したことから、前月比2.5%増と2カ月ぶりの上昇となった。前年同月比は48.6%増と4カ月連続の上昇となった。 在庫は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比4.1%減と3カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は11.9%減と14カ月連続の低下となった。 主要業種の動向 ◆輸送機械 輸送機械の生産は、緩やかに増加している。 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、全体では緩やかな増加となっている。 航空機体部品は、航空機体メーカーに増産の動きが見られることから、持ち直している。 ◆一般機械 一般機械の生産は、一時的に減少したものの、持ち直しつつある。 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きが見られ、全体としても持ち直しつつある。 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加している。 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きが見られる。 ◆電子部品・デバイス 電子部品・デバイスの生産は、横ばいとなっている。 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準での横ばいとなっている。 液晶素子は、テレビ向けが好調であるものの、その他情報通信機器向けで一部に弱い動きが見られることから、足下は弱含んでいる。 ◆電気機械 電気機械の生産は、緩やかに増加している。 開閉制御装置・機器は、一般家電向けが好調であるものの、自動車向けの伸びがこのところやや鈍化しており、工場ライン向けが低調であることから、緩やかな増加となっている。 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に緩やかに増加している。 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。 ◆情報通信機械 情報通信機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。 民生用電子機械は、一時的に減少したものの、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。 ◆金属製品 金属製品の生産は、持ち直しの動きが見られる。 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られることなどから、持ち直しの動きが見られる。 ばねは、自動車向けを中心に緩やかに増加している。 ガス機器は、国内の住宅着工に持ち直しの動きが見られるものの、需要の回復までにはいまだ至っていないことから、低水準で推移している。 ◆鉄鋼 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加傾向となっている。 ◆ファインセラミックス ファインセラミックスの生産は、緩やかに増加している。 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に順調であるものの、一部で需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から国内外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。 ◆繊維・陶磁器 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。 繊維は、自動車向けなどの化学繊維需要が順調であるものの、中国等からの輸入品との競合や衣料品向け需要の低迷などから、低水準で推移している。 陶磁器は、タイルなどの建築需要が低迷していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、低水準で推移している。 消費・投資などの需要動向 ◆個人消費 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。 大型小売店販売(既存店ベース)は、24カ月連続で前年を下回った。百貨店は、催事関係が好調に推移したほか、一部店舗において高額品に動きが見られたものの、消費者の買い控えや低価格志向が続いていることや、寒暖の差が大きく、降雨日も多かった影響で春物衣料の動きが悪かったことなどから、28カ月連続で前年を下回り、スーパーは、機能性肌着や低価格商品が好調であったものの、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着してきたことや、百貨店と同様に天候不順の影響で春物衣料の動きが悪かったほか、野菜相場の高騰の影響で野菜等の売上が減少したことなどから、20カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、前年同月比でおおむね二桁マイナスが続いていたが、各店舗での様々な販売促進策の効果などから4カ月連続で一桁のマイナスになっており、減少幅が縮小している。 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、10カ月連続で前年を下回った。 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が9カ月連続で、小型車が7カ月連続で、軽自動車が2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも8カ月連続で前年を上回った。 家電販売は、エコポイント制度の基準変更に伴う駆け込み需要から、薄型テレビの販売が大きく伸びたことに加え、エコポイントの効果で、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことや、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、8カ月連続で前年を上回った。 ◆設備投資 設備投資は、低水準で推移している。 製造業では、自動車関連を始めとするほとんどの業種で設備投資計画額が低水準となっている。 非製造業では、電力、運輸などで増加する計画となっている。 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械工業向けが2カ月連続で、自動車工業向けが3カ月連続で前年を上回り、全体でも4カ月連続で前年を上回った。 ◆公共投資 公共投資は、緩やかに減少している。 公共工事請負金額を見ると、「市町村」「地方公社」で前年を上回ったものの、「国」「独立行政法人」「その他」「県」で前年を下回り、全体でも4カ月連続で前年を下回った。 ◆住宅投資 住宅投資は、低水準で推移しているものの、持ち直しの動きが見られる。 新設住宅着工戸数は、貸家が17カ月連続で前年を下回ったものの、持家が五カ月連続で、分譲が2カ月連続で前年を上回り、全体でも17カ月ぶりに前年を上回った。 ◆輸出 輸出は、増加傾向となっている。 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、4カ月連続で前年を上回った。品目別で見ると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、米国向けが3月連続で、アジア向けが5カ月連続で、EU向けが4カ月連続で前年を上回った。 ◆雇用 雇用は、労働需給に改善の兆しが見られるものの、厳しい状況が続いている。 新規求人数は、製造業、運輸業、医療・福祉などの業種を中心に32カ月ぶりに前年を上回った。 有効求人倍率は、3カ月連続で横ばいに推移した後、3カ月連続で上昇した。 完全失業率は、改善が続いている。 ◆企業倒産 企業倒産(件数)は、4カ月連続で前年を下回った。 企業倒産(件数)は、製造業、小売業、運輸業などで前年を下回った。 わが社のごっさまA 株式会社大宝 経理 服部智映子さん 大宝は、昭和50年に創立した機械、工具、切削、測定、金型省力器、治工具、空・油機器を扱う機械工具販売会社。現在は創立者二代目である服部康志氏が5年前から社長を務める。その社長を支えるのが妻の智映子さん。 平成7年に結婚をした時から大宝に入り、経理と庶務を担当する。 それまでは、歯科衛生士の仕事をしており、経理も機械工具業界も始めてだった。智映子さんの実家は町工場であったが、母は専業主婦だったために、自営業で働くイメージはよくわからなかった。経理は一から義母に教わった。簿記の学校に行くことも考えたが、経理は会社のそれぞれのやり方があるから義母に聞くのが一番だと思い、流れに順応していった。商品の勉強も講習などを受けつつも、自然と覚えていった。 智映子さんに自営業の面白さを伺うと、「仕事を始めた頃景気は昇り調子で、当時社長であった義父の話を聞いたり、数字を見て、自営業と言っても営業さん一人ひとりが個人商店。やればやった分、粗利が出るというのがよくわかりました。お客様や外注先様にも恵まれているおかげで、当時営業は3名でしたが、今では5名になり、自営業の楽しさを見て聞いて実感しました」と話す。よくママ友達から『自営業ってメリハリがないから大変そう』と言われるが、「元々専業主婦になるつもりがなく、会社の上が自宅のおかげで空いた時間に買い物をし、子育てができるもので、メリットの方が多いです。」と笑顔。 すると会社の入り口から『ただいまー』と小学校4年生の麻帆ちゃんが、元気に学校から帰ってきた。パートさんが『おかえりー』と優しい目で迎え、麻帆ちゃんは楽しそうに会話しながら二階に上がっていく。 「こうしていたいとか強いものはなく、臨機応変に私は動けばいいのかなと思っています」と話すように、智映子さんはいい意味の「自然体」である。自然の流れに任せて自身の身の振り方を決める。夫が大変な時も傍で見ていてわかるので週末はゆっくり休んで欲しいと思い、ママ友達を誘って子供と出掛ける。夫と子供の様子を見ながら、自分ができることを探して動いている。 社長に一言、「5年前に社長になって強さがついてきていて、頼りがいがあります。義父がよく『四十代、五十代は色々肩書きがついてくる年齢だから無理はつきものだ』と言われる様に、無理をしてでも頑張って勝たなければ最後まで登れないので、点滅ランプがついてきたら、早めに休んでほしいです」 趣味はお花。石田流師範の免許を持つ。 ※ごっさま=名古屋弁で奥様 新梅村丸の船出を祝う 新分野の開拓にチャレンジ 第48回中部菱梅会を開催 梅村本店(社長=梅村龍盛氏、本社=名古屋市中川区四女子町1-27)傘下の販売店による「第48回中部菱梅会」(会長=杉浦脩三郎氏・三賀社長)が5月23、24の両日、石鏡温泉「ホテル芭新萃」(三重県鳥羽市石鏡町)で開催され、会員ら約40名が参加してさらなる結束と発展を誓い合った。 初日は、JR名古屋駅西口に集合し、定刻の午後1時30分にバスで出発。総会会場には午後4時過ぎに到着し、しばし休憩のあと総会が行われた。 総会は、梅村本店の伊藤取締役岐阜営業所長の司会進行により開会。 冒頭、梅村社長は挨拶で、中部菱梅会への出席と日頃の三菱マテリアル切削工具の拡販に対して礼を述べるとともに、「会員の皆様には先月行いました、父であり、前代表取締役社長の梅村勇夫の社葬にご会葬賜り本当にありがとうございました。これからは、私が梅村本店の舵取りを行っていかなければならないという重責を担っております。本日、ご参加いただいております会員の皆様方は、私にとりましてお手本とさせていただくべき、本当に素晴らしい方々ばかりだと思っております。今後ともご指導いただき、この梅村本店が暗礁に乗り上げることのないよう精一杯努力いたす所存ですので、これからも何卒よろしくお願いいたします」と挨拶。また梅村社長は役職変更に伴い幹部を紹介し「昨年よりは良くなったとはいえ、まだまだ厳しい景況に変わりはありません。私ども幹部をはじめ、梅村本店社員一同が少しでも皆様のお役に立てますよう一層邁進していく所存です。引き続き変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします」と所信を表明した。 続いて杉浦会長が挨拶に立ち、「昨年は非常に厳しい年でありました。年が変わり幾分、持ち直したかという感じはしております。まだまだこれからも予断は許せませんが、菱梅会の皆さんが挙って頑張っていけば、必ずや未来が開けてくると思っております。さて、前梅村社長様におかれましては、この半世紀にわたり菱梅会を行ってこられました功績は多大であったと存じます。また、新社長の龍盛さんは、もう立派な社長様として元気よく頑張っていただいております。私ども会員は心強く思っております。今後、新しい梅村本店として益々栄えますことを祈願したいと思います。これからの商売といたしましても、今までは車関係に依存した形でしたが、今後は車だけではなく、新しい業種にもチャレンジして開拓していかないと、我々が生きて行く道がないのではないかと感じております。ぜひ皆さんも一件でも多くのお客様を開拓して、業績を伸ばしていただければと存じます。この菱梅会が末永く発展していくために、会員一同頑張っていきたい。そして今回は48回ですが、2年後には立派に50周年を迎えたいと思いますので、忌憚の無いご意見をいただければと存じます」と述べた。 メーカー挨拶で小林三菱マテリアルツールズ中部支店長は「回復したとはいえ、現在、自動車産業は良かった時の7割くらいで生産が推移している。自動車だけではなく、他の分野にも入り込んでいかなければいけないと感じております。ぜひ皆さんのお力をお借りして拡販に努めてまいりたい。また、グローバルに仕事を進めており、在庫センターを千葉の成田に集約いたしました。その結果、いま欲しいといわれる在庫商品をお渡しすることができないということもありました。梅村社長より在庫センターの役割は任せろと心強い言葉をいただき、いま梅村本店さんに一番私どもの商品の在庫を持っていただいており、心から感謝しております。しかし、メーカーとして欠品を起こしている状況で、早急に皆様のご要望に応えるために対策をしていきたい」と挨拶した。 また、金子三菱マテリアルツールズ営業企画本部長は、超硬工具業界の現状について語る中で「国内では昨年二月が底であった。菱梅会の会員各社のご協力で、昨年秋以降は徐々に回復。特に今年に入り、3月以降の回復は目覚ましいものがあります。4月はピークの八割まで回復しました。海外に目を向けると、中国は目覚ましくピーク時をはるかに超えている。中国にけん引され関連諸国もプラスになってきている。アメリカ、ヨーロッパでも回復してきている。世界ではプラスに転じ、長かったトンネルを出たというところにある」とし、欠品については「三菱の主力工場である『つくば工場』は現在三直のフル操業フル生産、年内無休で行っているがそれでも追いつかない状況。タイ工場を拡充して増産する計画で、欠品も解消されていくという方向で努力している」と話した。 総会の後は、服部副会長(服部商会会長)の力強い発声で乾杯し、懇親会に移った。和やかな雰囲気の中、メーカーも交えて親睦を深め、内山内山商店社長の中締めでお開きとした。 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれてそれぞれ交流を図り、ゴルフ組は「合歓の郷ゴルフクラブ」(三重県志摩市浜島町)でゴルフを楽しんだ。優勝は服部利一郎氏(服部商会)N74.8、H19.2で、二連覇。第2位が波羅密文彦氏(ハラミツ商会)N76.4、H15.6、3位が木村修氏(三菱マテリアルツールズ)N76.6、H26.4となった。 一方の観光組は、志摩市浜島・磯体験施設「海ほうずき」で天草から煮出してのところてんづくりを体験した後、和風レストラン「華月」で伊勢エビ、アワビといった海の幸の蒸し料理を堪能。ミキモト真珠島では海女の実演を見たりと、思い出深い一日を過ごした。 2010年6月20日(日) 2386号 出展規模、統一テーマ決まる 会期は10月28日〜11月2日 東京ビッグサイト全館使用へ 本年10月28日から11月2日に開催される第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2010)について、同展を共催する日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは6月1日、出展規模、出展者リスト、主要製品別出展ゾーン及び統一テーマを公表した。一部で縮小が懸念されていた出展規模は、569社・4,957小間に達し、好況のなか開催された前回展の五%減(小間数ベース)にとどまり、今回も会場となる東京ビッグサイトの常設ホールをフル活用して行われる。統一テーマは「モノづくり 未来を創る 夢づくり」。 公表された主な内容は次の通り。 【出展規模】 ●569社が出展申込。総小間数は4,957小間。 ●今回も東京ビッグサイトの常設ホールをフル活用。 2008年秋以降の急激な経済状況の悪化を受けて、国内外の工作機械展が軒並み開催規模や来場者数の減少を余儀なくされたことから、JIMTOF2010に関しても、一部に、これまでの開催規模から大きく縮小する恐れを指摘する向きがあったが、主催者では事前の出展動向調査を通じて、前回を若干下回る程度にとどまるものと予測し、粛々と国内外からの出展申込を受け付けてきた。 実際、一部に申込小間数を抑える傾向が見られたものの、この機に小間数の増加あるいは新規出展を図ろうとする企業も多く、結果として、JIMTOF2010の出展規模は、569社・4,957小間に達した。出展申込期間が未曾有の好況と重なった前回展(JIMTOF2008)に比べると、小間数ベースで5%の減少となったが、日本最大の展示場・東京ビッグサイト全館を使用する、従来のスケール感に変わりはない。むしろ、厳しい経済状況を考慮すれば上々の内容であり、改めて、各社のJIMTOFに対する強い期待、思い入れが感じられる結果となった。 海外企業も、今後の日本市場の景気回復を見込むとともに、成長著しいアジア市場からハイエンド製品の導入を期して訪れる来場者との重要な接点として、JIMTOFへの出展に関心を持っており、その小間数は前回比55小間増となった。実際には、前回展以降、国内企業との提携が進み、その内部出展者として出展するケースが多く窺えることから、海外勢の参加は、小間数の増加分以上に高まったと言える。 【主要製品別出展ゾーン】 ●「CAD/CAM等ソフトウェア」の出展ゾーンを東展示棟に移設。 JIMTOFの小間配置では、主な出展品目毎(工作機械、工具等)にまとめたゾーンに小間を配置する「類別展示」を原則とし、これまで工作機械及び鍛圧機械を東展示棟、工作機器・工具・試験機器等を西展示棟に配置してきた。今回も基本的な出展ゾーンは同位置だが、鍛圧機械出展者が減少した一方で、西展示棟側の出展需要が高まったことから、西展示棟である「CAD/CAM等ソフトウェア」「その他工作機械に関連する製品」を、今回は東展示棟に配置することとなった。 【今後の展望】 ●切削型工作機械の月別受注額は、数字の上ではリーマンショック直後の水準に回復。 ●JIMTOF開幕時には設備投資への関心が高まり、多くの来場者が期待される。 依然として、工作機械とその関連業界を取り巻く経済環境は厳しいものの、ここにきて改善の兆しも窺え、日工会の工作機械受注は2009年の終盤以降徐々に回復しつつある。未だ実感に乏しく、かつ不安材料も見受けられるが、順調に推移すれば、JIMTOF2010が開催される年後半にかけて設備投資需要が高まり、多くの来場者が会場に足を運ぶものと大いに期待される。 【統一テーマ】 ●応募689件の中から「モノづくり 未来を創る 夢づくり」をテーマに選出。 近年のJIMTOFでは、見本市のキャッチフレーズとなる「統一テーマ」を公募しており、今回は早期から募集を受け付け、かつ多方面に応募を働きかけた結果、応募件数は前回比2.5倍の689件に及んだ。 募集期間終了後、日工会見本市特別委員会にて四度に亘り選考投票を重ねた結果、高木邦雄さん(福井県)の応募作品「モノづくり 未来を創る夢づくり」を最優秀賞(統一テーマ)に、また10作品を優秀賞(佳作)にそれぞれ選出した。 今応募の特長として、最終選考に残った11作品中10作品をはじめ、多くの応募作品において、従前にも増して「未来」が多用されている点が挙げられる。製造業にとって試練の時期であるからこそ、如何に未来を思い描き、突破口を見出して行くか、そのような思いや期待の強さが、「未来」の多さに現れたのではないか、と思われる。 最優秀作品は、JIMTOF2010のポスター等、今後国内外のあらゆる広報活動の機会に使用される。 【第14回国際工作機械技術者会議(IMEC)の開催】 〈オーラルセッション〉 ●10月29日と30日、東京ビッグサイト会議棟内にて開催。 ●総合テーマは「持続可能な社会を実現する人と環境に優しいものづくり」。 〈ポスターセッション〉 ●会期全日、同北コンコースにて開催。 今年で第14回目を迎える国際工作機械技術者会議は、今回もオーラルセッションとポスターセッションの二部構成で実施する。 オーラルセッションは、産業界全般で特に関心の高まる“地球環境負荷低減”に対し、工作機械並びに生産加工技術がいかに貢献すべきか、に焦点を当て「持続可能な社会を実現する人と環境に優しいものづくり」を総合テーマとし、関連の国内外の研究者・技術者より、最新の技術動向について話題提供される。 また、ポスターセッションは、国内外の大学・研究機関及び企業における工作機械関連の先端的研究開発成果についてポスター形式により発表される。 【JIMTOF2010公式ウェブサイト】www.jimtof.org 写真は前回展の会場風景。 機材商の存在価値を高めたい 新理事長に森嶋靖雄氏 岐阜県管工機材商組合 33回通常総会開催 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、5月27日午後5時10分より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルを会場に「第33回通常総会」を開催し、平成21年度事業報告、同収支決算報告、平成22年度事業計画、同収支予算案をそれぞれ承認する一方、任期満了による役員改選では、新理事長に森嶋靖雄氏(大東会長)を選出した。 総会は、森嶋副理事長の司会、白木理事(白木商会社長)の開会の辞で開会。 冒頭挨拶に立った山田理事長は、出席方のお礼を述べた後「我々の業界は依然として厳しい中にあります。その中で塩ビ関係、鋼管の値上げが発表されていますが、最近は、価格の決定要因がまったく別次元の状況にあると思います。エネルギー資源(枯渇資源)の先を見越した脱石油、鉱物資源を温存しようという考えで、近い将来社会的なまたは経済的な大変化が起きるのではないか、その予兆ではないかと考えております。世の中の流れ、変化をしっかり見据えて経営されないと大変なことになるとの気がしております」と挨拶。 次いで、恒例により山田理事長を議長に推挙し、次の各議題に沿って審議した。 ▽第1号議案=平成21年度事業報告並びに収支決算報告 ▽第2号議案=任期満了に伴う役員改選の件 指名推薦方式が採られ、新理事長に森嶋靖雄氏を選出した。 森嶋新理事長は、「組合スローガンの“適正利潤の確保による健全経営の確立”に向けて取り組んでいきたい。また、公共事業については、地産地消とのお願いを前向きにお願いしていきたい。パンフレットを作成するなどして、岐阜の機材商の存在価値を高めたい。組合の一層の拡充を目指すべく、賛助会員の加入促進も図りたい」と所信を述べた。 ▽第3号議案=平成22年度事業計画並びに収支予算案承認の件 ▽第4号議案=実務責任者会議(木曜会)報告承認の件 ▽第5号議案=その他の件 いずれも満場一致で承認可決され、山田理事(関建材社長)の閉会の辞で第一部総会を終え、引き続いて懇親会に移り、塚原理事の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に臨み、互いに親睦を深め、五島副理事長(大垣管材社長)の中締めで盛宴の内に終了した。 【新役員】 ▽理事長 =森嶋靖雄氏(大東会長) ▽副理事長=五島道久氏(大垣管材社長) ▽理事=山田康博氏(山彦社長)、白木伸道氏(白木商会社長)、塚原正義氏(協栄商事社長)、広瀬功氏(瓶由社長)、安田治生氏(安田本店長)、山田芳弘氏(関建材社長)、山田謙一氏(山兼社長) ▽監事=木野村国広氏(木野村社長)、西垣壽朗氏(西垣ポンプ製造社長) 【22年度事業計画】 @基本方針=組合のスローガンである「適正利潤の確保による健全経営の確立」の実現のために、理事会・全員例会・研修会および実務責任者会議の一層の充実に努力するとともに、諸行事を通して親睦交流を密にし、組合参加意識の高揚を図る。 A事業=総会、理事会、研修会、新年賀詞交歓会、全員例会、ゴルフ会の開催 施工の簡略化を実現した PS継手ねじ部シール剤塗布済発売 JFE継手 フッ素系シール剤採用 JFE継手(岸和田市田治米町、社長=安岡秀憲氏)は、ねじ部シール剤塗布済みの「ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手・PS継手」をこのほど発売した。 主な特長は次の通り。 @優れたシール性能=ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(JIS B 2301)のねじ部に、あらかじめフッ素系シール剤を塗布・焼成している。工場にて均一で安定したシール加工を行っているため、安定したシール性能が発揮できる。 A優れた施工性=従来行っていた施工現場でのシールテープ巻きやシール剤塗布が不要のため、スピーディな配管工事が可能。 B品種・サイズが豊富=全309アイテムの品揃えなので、多様な配管に対応可能。 PS継手は既に1993年頃より同社川崎製造所における金属管プレハブ配管加工に使用することで実績を積み重ねており、今回、市場の要望により一般販売を開始することになったもの。4月から関東地区を中心に展開し、順次販売エリアを拡大していく。 【仕様】 ▽適用流体=飲料水を除く水、空気▽適用管種=配管用炭素鋼鋼管JISG 3452、水配管用亜鉛めっき鋼管JISG 3442▽表面処理=環境対応型溶融亜鉛めっき▽適用温度=常温▽品種数=309品種 その他詳細については中部営業所(名古屋市中川区中川運河北幹線第四号地・TEL052-352-4191)へ問い合わすとよい。 6月2日現在102社の190小間 28回管材展申し込み状況 愛知県管工機材商協組 第3回展実委員会 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第28回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)では、6月2日午後6時より、東別院会館で「第3回実行委員会」を開催し、出品勧誘リストの確認と、出品小間の申し込み状況を把握した。 実行委員会は、伊藤理事長の「今朝、鳩山首相が辞任されました。普天間問題、社民党連立離脱、政治と金の問題等の引責辞任だと思いますが、無責任の汚名は付いて回るでしょう。出品小間も今日現在、190小間を確定いたしております。目標の230小間を目指して、厳しい時ではありますが、実行委員さん一丸となって小間獲得にご協力お願いいたします」との協力方の要請があり、次いで植田委員長のこれまでの経過報告が行われたあと、6月2日現在の出品者の申し込み状況を把握した。 それによると102社の190小問に達している。 次いで、出品勧誘リストの確認と、今後の運営について協議した。 今後の運営については、参観者の便宜を図るため、10月21日初日の午前10時オープン前に、セレモニーを実施する。食券については従来の方法を採用する。 当日発表された出品者の確定先は次の通り。 (順不同) ▽名古屋バルブ工業▽川本製作所▽旭有機材工業▽オンダ製作所▽大成機工▽フジトク▽アロン化成/ミクニプラスチックス▽KVK▽藤井高圧工業▽児玉工業▽山王工業▽シーケー金属▽前澤給装工業▽ユニテック▽帝国金属▽テクノフレックス・トーラ▽スーパーツール▽中日技研工業▽ミヤコ産業▽イノック▽ナゴヤ▽因幡電機産業▽昭和電工建材▽FMバルブ製作所▽ベンカン・ジャパン▽古林工業▽ベン▽ミヤコ▽前田バルブ工業▽山本計器製造▽TOZEN▽ヨシタケ▽ワシノ機器▽パナソニック電工▽川西水道機器▽TOTO▽積水化学工業▽ヘルメチック▽愛知県管工事業協同組合連合会▽ブライト工業▽愛知時計電機▽SMC▽オーケーエム▽兼工業▽キッツ▽小島製作所▽下田エコテック▽昭和コーポレーション▽大洋弁栓▽ツツイ▽東洋バルヴ▽三笠▽ミヤワキ▽レッキス工業▽エーアンドエーマテリアル▽オーエヌ工業▽ショーボンドカップリング▽日立金属▽日立産機▽日立バルブ▽カナフレックスコーポレーション▽三菱樹脂▽三菱電機住環境システムズ▽アカギ▽イノアック▽カクダイ▽ゼンシン▽タキロン▽日邦バルブ▽前澤化成工業▽リケン▽住友軽金属工業/スミケイ銅管販売/東洋フイツテング▽ダイドレ▽日栄インテック▽日本プラスチック工業▽フネンアクロス▽プレパイ工業▽吉年▽コンサス▽名古屋水栓バルブ工業協同組合▽三栄水栓製作所▽昭和バルブ製作所▽テラル▽東亜高級継手バルブ製造▽ノーリツ▽未来工業▽ユーシー産業▽東栄管機▽INAX▽大成機工▽彰源企業股?有限公司▽アサダ▽荏原テクノサーブ▽MIEテクノ▽クリナップ▽ダイキン空調東海▽ダイキン工業▽鶴見製作所▽日東工器▽マキタ▽三興製作所▽シーエスエー▽NEOPERL▽ミヤコ (6月2 日現在) 包装業界向け テスト用デモケース発売 シュマルツ 搬送システムの選定が迅速に 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は5月25日、包装業界向けのテスト用デモケースを販売すると発表した。 このデモケースにはシリコーンゴムやPVC、新製品のエラストドゥールなど、より包装業界に用いられる五種類の材質からなる計80タイプの真空パッドが入っている。そのためブリスターパックやフォイル、パウチ袋、段ボール箱など様々な包装材に最適なソリューションを迅速に選定することができる。 真空パッドの他にも吸込量の異なる三種類の真空発生器や真空ゲージ、真空ホース、ホースコネクタなどが同梱されており、圧縮エアを供給するだけでテストを行うことが可能。また、真空パッドにはあらかじめ金具が接続されているため、テスト時のパッドの取付けや交換も素早く行える。 多種多様な真空パッドが揃っており迅速かつ容易にワークに応じたテストが可能なため、搬送システムの選定時間の削減に貢献する。 キレイ便座搭載で清掃性向上 NEWアステオシャワートイレ一体型便器発売 INAX狭い空間にも最適 INAXは、「キレイ便座」を新搭載し、新しいリム形状でさらに清掃性が向上した『ASTEO(アステオ)』2010年モデルを6月1日に発売した。 『ASTEO』2010年モデルは、従来モデルから好評の「お掃除リフトアップ」に加え、2009年に登場したきれいトイレ「サティス」に搭載し好評の「キレイ便座」や、汚れ落ち性能をさらにアップさせた新しい「プロガード」を標準搭載した。 また便器鉢形状を見直し、2010年モデルでは吐水口を二ヶ所に配置。便器の中を均一に強い洗浄水で洗うことが可能になり、洗浄力・排出能力がアップ。お客さまニーズナンバーワンの「清掃性」がさらに進化した。 環境配慮面では「スーパー節電」と「ワンタッチ節電(8h)」を新搭載。併用することで電気代も大幅節約するなど環境性能も向上し、省エネ基準100%を達成した。 本体価格は31万円、写真セット価格は40万8,000円。 セット価格(消費税別・施工費別途)には、洗面器・ミラー・タオル掛け・紙巻器を含む。 INNOVATION DAYS 2010 森精機製作所 伊賀事業所で24日〜26日開催 新機種含め39台を展示 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-6)は来る6月24日(木)から26日(土)までの3日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にて“PURE TECHNOLOGY”をテーマに「INNOVATION DAYS 2010」を開催する。 今回の展示会は、「NH10000 DCG」「NMV1500 DCG」「NT1000/SZM」をはじめとする森精機の最新の技術を盛り込んだ高速・高精度の新機種と、提携先である独国ギルデマイスター社の五軸制御立形マシニングセンタ、精密レーザー加工機、超音波加工機に、最先端の加工技術を加えた従来にない革新的な加工・生産方法の提案の場として、名称もこれまでの初夏プロダクティビティショーから改めての開催となる。 会場には新機種、参考出展機種を含む36機種39台のラインアップを取り揃え展示。またアプリケーション体験コーナーをはじめ、各種イベントも予定している。 開催時間は午前10時から午後5時まで。 主な見どころは次の通り。 ■主な展示機種 出展機全39台において加工デモンストレーションを実施。今回注目すべきは2010年3月にリリースされた大型ワークの高速・高精度加工に最適な横形マシニングセンタ「NH10000 DCG」、NMVシリーズ最小の五軸制御高精度立形マシニングセンタ「NMV1500 DCG」、完品加工を実現するコンパクト複合加工機「NT1000/SZM」(第二主軸・第二刃物台・ミーリング仕様を初出展)。これら注目機種の加工デモンストレーション内容は次の通り。 *「NH10000 DCG」大物鋳物部品のボーリング加工(φ90〜110mm) *「NMV1500 DCG」森精機最速主軸を搭載し、インペラを高速加工 *「NT1000/SZM」バー素材から3種類の小物精密部品を連続加工 また、2009年より業務・資本提携を行っている独国ギルデマイスター社より五軸制御立形マシニングセンタのECOLINEシリーズである「DMU 50 eco」を日本初出展し、太陽工機からは高性能CNC立形研削盤「NVGH―3TC」を展示する。 ■最新オペレーティングシステム体験コーナー MAPPSW(新型高性能オペレーティングシステム)コーナー、オンライン学習システム(Education On Demand)コーナーやCAMコーナーを会場内に設置し、実際に操作を体験できる。 ■セミナー、工場見学、各種イベント 展示会期間中は、ユーザーに役立つ情報が満載の加工セミナーや工場見学会の他に、会場内にキッズコーナーや屋台村など子供も楽しめるイベントを用意し、家族での来場を呼び掛けている。 【出展機種】 NT1000/SZM(新機種)▽NT4250 DCG/1500SZ▽NMV1500 DCG(参考出品)▽NMV3000 DCG▽NMV5000 DCG▽NMV8000 DCG/50▽NH4000 DCG▽NH5000 DCG/40▽NH6300 DCGU▽NH10000 DCG(新機種)▽NMH6300 DCG▽MV―1003L▽NV7000/50▽NV4000 DCG▽NV5000α1B/40▽DuraTurn310 V3 eco(新機種)▽DuraVertical635 eco(新機種)▽DuraTurn2050MC▽NVL1350MC(参考出品)▽NZ―S1500▽CL2000BT▽NZL2000/600(参考出品)▽NZL2500Y/600(参考出品)▽NZL6000CY/2000(参考出品)▽NZ2000T3Y3▽NL1500SY/500▽NL2000Y/500▽NL2500SY/700▽NL3000Y/1250▽DMF 500 linear(DMG)▽DMU 50 eco(DMG、新機種)▽DMU 40 monoBLOCK(DMG)▽DMU 80 P duoBLOCK(DMG)▽ULTRASONIC 20 linear(DMG)▽LASERTEC 40 Shape(DMG)▽NVGH―3TC(太陽工機、新機種) 【各種セミナー】 三日間共通(予定) @午後零時〜零時40分 マグネスケール製品説明 A午後1時〜1時40分 DMG製品説明及び加工提案 B午後2時〜2時40分 最新の加工事例(25日(金)は大槇精機特別セミナー) 詳細に関しては同社ホームページ(http://www.moriseiki.com/japanese/)で確認を。 明るさが見え始めた日本経済 今しばらく辛抱し乗り切ろう 全木商 第43回総会を犬山で開催 全日本木工機械商業組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト社長)は5月28日午後2時より、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルにおいて「第43回通常総会」を開催した。 総会は、安塚事務局長の司会進行の下、司会者より組合員総数129社中98社(委任状含む)の出席で総会が成立すると宣言があり、木村副理事長(昭元産業会長)による開会の辞で始められた。 冒頭、福本会長は、総会の出席者と設営に携わった中部支部の会員に対して礼を述べた後、「日本経済はリーマンショック以来長い不況が続いておりますが、昨今の新聞記事などを見ますと、上場企業では3月期決算で増収増益という記事が多く見受けられます。やっと不況のトンネルを脱しつつあるという感じを持っております。全体として日本経済は明るい方向に向かっているのではないかと感じます。ただ一方で私共の関連業界を眺めますと、昨年度は住宅着工件数が80万戸を割るというような大変な住宅不況に陥りました。当然私共のユーザー様であります、建材メーカーその他も大変ご苦労されていると承っております。当業界におきましても、木工機械メーカーさん及び刃物メーカーさんの上場企業の今3月期を見ますと、軒並み赤字ということでございます。私共の業界は冬の真っ最中という感じを持っております。ただ一部では、ぼちぼち住宅着工件数が増えたとか、東京のマンションの売れ行きが回復したというようなこともあり、この秋以降には何とか私共の業界にも明るい兆しが見えてくるのではないかとの淡い期待を持っております。厳しい中ではありますが、組合員の皆様と一緒にもう少し辛抱して、力を合わせて、できれば今年の後半には笑顔でお会いしたいという気持ちです」と挨拶。 議長に福本理事長を選出して議案審議を行い、平成21年度事業報告、同収支決算報告、欠損金処理案、監査報告、平成22年度事業計画案、同予算案を原案通り承認。その他の件では、会員増強への協力が呼び掛けられた。また、グリーン産業運動、人材育成セミナー等について説明が行われ、午後4時前に総会を終了。 休憩を挟んで特別講演会が行われ、継鹿尾山寂光院山主の松平實胤(まつだいら・じついん)氏が「日本人の魔法の言葉」と題して講演、日本人の心を表す言葉「勿体(もったい)」について話した。 懇親会では、全国より参加の組合員が情報交換を行い、和やかなひと時を過ごした。 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれて親睦を深め、初夏の一日を満喫した。 9月のGFで一層の結束 先を見越した挑戦を 中部青年やまずみ会 平成22年度総会を開催 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部青年やまずみ会(会長=松池博之氏・ジャックス・ワン取締役統括部長)は5月26日午後3時より、名古屋市名東区の中部支社において「平成22年度中部青年やまずみ会総会」を開催した。 冒頭、松池会長は挨拶で「中部青年やまずみ会の今年の大きな活動として秋期例会を11月5日、6日に予定しております。異業種会員の交流の場となりますのでぜひご参加をいただきたいです。さて、新年度が始まり昨年は景気について暗い話ばかりでしたが、今年は増収増益とはいかないまでも、うっすら明かりが見えてきています。昨年この会で工場見学をした食品容器製造販売のエフピコさんは、早くからリサイクルトレイに取り組みまして環境負荷低減の社会貢献だけでなく、近年増収増益だと伺っております。会社が生き残っていくために、夢をあきらめないで先を見越してどんどん挑戦していこうと思います。ちょうど3月には、ユアサ商事さんの本社別館が竣工しました。最新鋭の省エネ技術が結集しているエコ・オフィスビルです。そのノウハウを活かしたエコ関連の商品を提供いただき、この不況を乗り越えられる位の夢を実現する会社を目指して挑戦していきましょう」と述べた。 続いて、吉村ユアサ商事中部支社長が挨拶をし、同社の近況報告として22年3月期の決算について報告した。 連結純損失は51億円で、繰延税金資産を41億円取り崩したのと、特別損失として希望退職による退職金を10億円計上したことが損失の要因。売上高は前期比27.5%減の3,091億円で企業の設備投資抑制による工業機械部門の落ち込み(前期比57.9%減)が響いた。営業利益は前期比96.3%減の2億400万円であったが、第3四半期以降全部門で受注が回復し、従来から継続しているコスト削減効果により、予想を上回るものとなった。 23年3月期の業績予想については、環境、省エネ、省コスト事業の強化とともに、住宅新市場、消費財市場、海外市場の三市場の取り扱いシェア拡大による収益力の向上とコスト削減の継続により、連結純利益15億円を見込んでいる。 決算内容について吉村支社長は、「厳しい決算だったが、営業利益がわずかながらも、黒字でよかった。中部は業績の足を引っ張っているが、今期は社内外に存在を示したいと思っている」と強い意欲を示した。 また、今年9月3、4日に開催の「中部グランドフェア」について触れ、「当社における中部最大のイベントを最大限に活用して、やまずみ会、炭協会、ユアサ商事が一体となり、受注促進を図っていきたい。中部地区の不況感を乗り越えたい。グランドフェアの販促期間を6月から9月の4ヶ月間に設定しております。この期間の引き合いや商談は、仕入先のご支援とご協力もいただき、すべて受注しようという方針で行って参ります。ぜひ、よろしくお願いします」と述べた。 さらに、中部青年やまずみ会も一層充実した会にするために全力を尽くすと語った。 続いて、平成22年度中部青年やまずみ会の総会に移った。 松池会長の議事進行のもと議案審議を行い、第1号議案の平成21年度事業報告、2号議案の平成21年度会計報告並びに監査報告、第3号議案の平成22年度事業計画案、第4号議案の平成22年度予算案が承認された。 第2部の講演会は、ユアサ商事のユアサエナジーソリューション室の広瀬薫氏が講師となり、「省エネ政策の動向とビジネスチャンスの拡大」の題目で行われた。平成22年度施工の改正省エネ法によって対象となる特定事業者に対しての省エネの提案内容についての攻略ポイントが紹介された。 第2部の講演会に先立ち、グランドフェアの詳細について発表があった。 【中部グランドフェア2010】 ▽開催日=9月3日(金)、4日(土) ▽時間=午前10時から午後5時まで、4日は午後4時30分まで ▽会場=ポートメッセなごや第3展示館 ▽テーマ=cool earth challenge!(クールアースチャレンジ)近未来への環境設計図、ここにあります。 ▽受注目標=120億円 ▽来場者目標=1万名 ▽見所=環境・省エネ・小コストの内容に沿って、会場の中央にエコテーマゾーンを設け、工場や住宅、オフィスビルなどの環境商品やパネル展示をする。 エイコー 小型四軸破砕機 「よんじくん」発売 エイコー(社長=山田五十一氏、大阪本社=大阪市中央区南船場)の新製品、小型四軸破砕機「よんじくん―4G型」は、大規模飲食店、スーパーマーケット、百貨店、レジャーランドなどから排出される缶、ペットボトル、紙容器のリサイクルをはじめ、生ごみの廃棄物処理費の低減のための減容化を実現する。 破砕可能なものは、@食品、生ごみ、カニ殻、魚のアラ、骨類、果物、野菜Aあき缶、ペットボトル、プラスチック容器、紙容器、ビニルシート、魚網など。ペットボトルなら1時間に102Kg、ブルーシートなら57Kg破砕できる。 価格430万円(運賃、据付、試運転費は含まず)。大規模飲食店、スーパーマーケット、病院・学校、百貨店、レジャーセンター、ホテル・レストラン、食品・薬品メーカー、物流センターなどを主な納入先とし、年間販売台数約50台(約2億円)を見込む。販売予定日は平成22年6月10日。 【仕様】外形寸法=700mm(幅)×905mm(奥行き)×1,580mm(高さ)▽投入間口=485mm×550mm▽投入口高さ1150mm▽主用動力=3.7kw▽電気容量=三相200V×60Hz▽重量=500Kg。 三位一体で情報の共有化を どて市を不況脱出のきっかけに 2010名古屋山善エース会を開催 山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏、住所=名古屋市熱田区)は5月28日の午後2時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2010名古屋山善エース会」(会長=羽賀昭雄氏・東陽会長)を開催した。当日は、エース会会員百五社と、山善の主力メーカーで組織する各部門の顧問会から機械・産業システム・工具の三部門の会長、副会長及び幹事ら28社の計133名が出席した。 総会は、池上山善名古屋営業本部本部室室長の司会で進められ、はじめに森園名古屋営業本部長が、「昨年名古屋に再赴任しまして、大変厳しい一年でありました。大きく数字を前年対比で落としたことを反省しております。前期上期は50%以上のダウンでしたが、下期は持ち直し1.8%減に留まりました。今年1月から3月は113.2%とわずかではありますが、回復しております。今期の計画は242億4,000万円、この計画では会社に貢献できないので250億に挑戦したいと思います。最低250億という数字をエース会の会員様とメーカー様のお力を借りて達成をして参りたい。率からいくとあまり上がっていないですが、今年からSE部門が国際営業本部門に移管し、その数字を除いたアップ率では121%という数字になります。今年に入り、不透明感はあるものの回復しております。トヨタさんの六月から八月の生産台数が発表され、日当たりで平均1万3,500台強ということで、前年同期比12.5%アップと明るいニュースもあります。今年こそ何としてでもやって参りたいと思います。名古屋営業本部のテーマは『情報の共有化のスピードを図り、全員参加の営業で顧客感動を目指そう』です。選択と集中を一層進め、現場第一主義に徹し、提案営業の推進を今まで以上に進めます。特にエース会の会員の皆様には、一日でも早い情報の発信のスピードを進めます」と挨拶した。 続いて、羽賀会長が、「2008年のリーマンショック以降、昨年は50年商売をしている中で最も厳しい一年でありました。2009年の3月位、我々の業界では4〜6月位が底ではなかったのかと言われておりまして、この間各社は非常に色々な施策を講じてきましたが、その中でも驚いたのは、超優良会社のファナックさんの再構築策でございます。見習わなければならないとわかりました。数々の経営書を再読して残った言葉が『勝ち組ほど早めにいい手を打つから、反転の力があり、次の波に乗れる』。まさにファナックさんの手の打ち方はそのようなものだと思います。ちょうど昨年のどてらい市は不況の底から脱するためのきっかけになったのではないかと思います。山善さんの創業者のもうやんが山善さんの将来や我々の将来を考えてどてらい市を始め、当時としては非常に画期的なショーでした。それをきっかけに山善さんの躍進の姿があります。その創業の精神にもう一度帰って、昨年のどてらい市は非常に起爆剤になりました。今年は、景気も多少はよくなっております。今年六月のどてらい市のテーマであります『TRY!輝く明日へ』の言葉通りに、輝く明日を作るために、私共とメーカーさん、山善さんと三位一体となって新しい施策をより現場主義にのっとって行いたいと思います。リーマンショック以降、景色は変わったと思います。流通業者に対する要求や役割もより一段と強くなり、役割を果たさないものはいらないという要求がきております。この中で私達はどうやって生き残るのか。新興国の追い上げ、コストダウン、新しい時代の分岐点におります。我々流通業者の役割が非常に問われています。この中で、ぜひ山善さんを中心としたメーカーさんと我々が一体となり情報を共有することでよりお客様の役に立つ中間業者でありたいと思います。必要不可欠な存在にならないと選ばれないと強く感じます。必要不可欠の施策は各社違いますが、より一層認識して、どてらい市を現地、現物主義、現場主義でお客様にきていただき、輝く未来のために頑張りたいと思います」と挨拶した。 吉居山善社長は、日頃の山善への愛顧・支援に対して礼を述べた上で、同社の2010年3月期(第64期)の決算概要と今期(第65期)の取り組みについて語った。 2010年3月期の連結純利益は、前期比88.4%減の4億3,800万円であったが、国内外設備投資・生産の低迷により生産財事業全般の業績が低調であったものの、消費財関連の堅調な業績下支えで通期黒字化となった。 売上高は前期比25.9%減の2,414億1,000万円で、国内の生産財事業の売上高が前期比41.3%減少したことが響いた。営業利益は前期比87.7%減の8億3,600万円で、販売管理費及び一般管理費を20億4,300万円削減したが、売上高減少の影響を補うには至らなかった。 2011年3月期の業績予想については、売上高2,700億円(前期比11.8%増)当期純利益16億5,000万円(前期比3.8倍)を見込む。 緒方山善副社長より当日参加した各部門長の紹介があり、第一部総会を終了した。 第2部の講演会は、大和田哲男氏による「天下人に学ぶ逆転勝利の戦略〜信長、秀吉、家康戦国リーダーの負け戦」の演題で講演があり、負け戦を経験して挫折を味わった事で自分の存在感を高めていった戦国リーダーの話がされた。 第3部の懇親会では、緒方山善副社長の開宴挨拶の後、時津新栄商會会長の乾杯の挨拶で懇談に移った。中締めは佐野佐野社長により行われ、奥本山善名古屋営業本部副本部長の閉宴の挨拶で終了した。 海外分野に活路求める 重複事業の再構築へ INAX 営業利益2倍超目指す INAX(本社=愛知県常滑市)の川本社長は5月26日、中部統括支社で記者会見し、2010年3月期の単独最終損益は四億円の黒字となったことを発表した。 集合住宅の着工低迷に伴う浴室及び厨房機器の不振により、売上高は8.4%減少の2,384億円となったものの、残業時間の削減を始めとした販売管理費の削減により、営業利益は7.6%増の37億円となった。 また、昨年実施した、衛生陶器・水洗金具販売世界最大手のアメリカン・スタンダード社のアジアパシフィック部門の買収が功を奏していることから、今後、ASEAN地域でのシェア拡大を更に加速させ、2010年度の海外売上高は、当初計画より47%多い、353億円を目指すことを発表した。 一方で国内販売について、現在の販売ルートの六割近くを占める、設備業者・工務店への販売が、リフォーム需要の伸びにより、更なる増加が今後期待されていることから、海外売上高の増加見込みと合わせて、集合住宅需要の落ち込み分がほぼ相殺されることが見込まれている。 今期、INAXやトステムを含むグループ会社「住生活グループ」内においては、重複事業分野の再編・統合を実施し収益構造の再構築が図られ、INAXにおいては、これに伴い2010年度より、「水回り事業分野」としてグループ内の他のグループ会社と統合する形で事業の再編・最適化が行われることとなる。 この「水回り設備事業分野」における2011年3月期の売上高は、前期の同分野全体の売上高と比較して、30.8%増の3,700億円となる見通しである。 あわせて、同分野における営業機能の強化と、業務効率化を目指し、グループ傘下のサンウェーブとINAXとの販売部門、マーケティング部門とを統合し、「INAXサンウェーブマーケティング」を今年の7月に新しく発足させ営業を開始する。 さらに、製品不良率の半減化等、生産性の改善も目指し、次期の営業利益は前期比2.2倍増の185億円を予想している。 2010年は第10次中期経営計画最終年度として総仕上げの年であり、川本社長は「シェア拡大も大事だが、世界が振り向く日本の生活美を支える独創的な商品やサービスを生み出せる、クオリティカンパニーとなることで、世界に求められる存在としていきたい」と抱負を述べた。 上海万博 日本産業館「日本一トイレ」に 特製のGOLD「REGIO」登場! INAX 日本のトイレ文化を世界に発信 INAXは、上海万博日本産業館の「世界一トイレ」に、最高機種のトイレ『REGIO(レジオ)』のゴールド仕様を5月末に2台(男性用と女性用)設置した。 開発に当たっては『REGIO』の本来のデザインモチーフである「ゆったりと座れるイスやソファ」のイメージはそのままに、さらなる高級感と本物の質感を追求するため、中国で縁起のよい色とされる「金」仕様を特注で開発し、陶器部分には本物の金で特殊コーティングを施した。 日本産業館の施設である「世界一トイレ」は、日本産業館代表プロデューサー、堺屋太一氏の発案による「先進のテクノロジーとホスピタリティの精神が織り成す、世界で最も心地良いレストルーム。 INAXはこのプロジェクトに全面協力し、『REGIO』をはじめ、世界に向けて日本のトイレ文化を発信していく。 聞きたい!あの人 F 株式会社タンガロイ 中部支社 名古屋営業所 岡田 望 さん 営業デビュー戦のタンガロイ火の弾キャンペーンで、いきなり全国の営業社員100名の中で総合販売実績が2位になった岡田望さん。新人の女性がトップ3以内に入ったのは、はじめて。 名古屋営業所で営業職として働く岡田さんは2008年に入社、女性の営業は全国で岡田さん入れて2人。2位獲得後から半年後も3位となり実力を示した。勝因と現在のお仕事の様子を伺った。 岡田さんは大学で文学部に在籍し、就職活動では、ものづくりに関わりたいと思い、中でもタンガロイの専門性に興味を持ち、受験、見事内定した。 営業は成績の棒グラフが掲示されてできるまで帰ってくるなというイメージだったが、「あせることはないよ」の言葉と、新人を先輩達がフォローして育てていこうという姿勢がとても伝わり営業のイメージが変わったという。 現在は名古屋市内中心と郊外の販売店へのルート営業を担当する。 2009年の6月〜8月、タンガロイは「火の弾キャンペーン」を実施。岡田さんもキャンペーン商品に特化して勉強し、デビュー戦に臨んだ。その中で非常に愛着が沸いたのが新製品の「テックミル」。直角肩削りカッターであり、切り込み高さが最大9.7ミリも削れるという限界値にすごいと思った。訪問したベテラン職人さんは話を聞いてくれた。 「切り込み高さは通常の製品だと2、3mmで、何回も削るところを、このテックミルは一回で削れますよ」という岡田さんの言葉に職人さんはこう切り出した。 「じゃあその条件で削ってみてよ」 目の前でいきなり削って限界値を出せるのか、もし失敗したらどうしようと、あせって上司に電話をした。「大丈夫」と言われたものの、半信半疑だった。 手が冷たくなり、震える手を押さえながら、人生で初めて冷や汗をかいた。職人さんは、機械に条件入力をし、テックミルを使って削り始めた。怖くなって同行した販売店さんの後ろから息をのんで見守っていた。 すると九・七ミリの限界値で削れた。職人さん以上に自分が驚き、「自信が確信に変わりました。職人さんのおかげです」と振り返る。 商品別でテックミル販売一位の結果に社長からお褒めの言葉と、一緒に同行した販売店さんから「テック岡田」の愛称をいただいた。 半年後のキャンペーンでも全国三位。仕事ぶりはどう変わったのか。 「デビューした当初は、自分の話をする事に必死でしたが、話を聞きお客様のニーズを聞けるようになりました」さらに女性である事を活かして、講習会講師も積極的に努める。「機械工具業界でも女の子は働けると知って欲しい」と楽しそうに話す。休日は連休があるとたくさんの友人らと旅行に出掛ける。 * * * 岡田さんは持ち前の明るさと、情熱、そして何より同僚や男性に対して絶対に負けたくないという強い気持ちを持っているので、我々の期待以上の成果を上げており、お客様からも信頼をいただいているようです。 【タンガロイ中部支店 名古屋営業所 所長 三宅克紀】 一宮で熱戦が繰り広げられ マルマン商事敗れる大波乱 愛機工 親善野球大会3日目 愛知県機械工具商業協同組合の第70回親善野球大会3日目が5月29日、一宮総合運動場のA・B2面を使用して行われた。 【A 面】 ・第1試合 Aゾーン ミズタニ機販×太田廣Aは、2回表にミズタニ機販が3点を先制。太田廣もすぐその裏に1点を返し、さらに4回裏に3点を取り逆転。5回にも1点を追加してリードを2点に広げ、ミズタニ機販の反撃を零点に抑えて、5対3で太田廣Aが勝利した。 ・第2試合 Aゾーン 井高×サンコー商事は、息詰まる投手戦の末、6回裏にサンコーが一アウト一塁二塁のチャンスをつかみ、バッターが打ち上げた簡単なフライを井高が落球、あわてて三塁に送球したが暴投となり、その間にサンコーのランナーがホームを駆け抜け、1対0でサンコーが勝利を収めた。 ・第3試合 Bゾーン サカエ×喜一工具は、サカエが二回表に3点を先取。喜一工具もすぐその裏に2点を返し、続く3回裏にも1点を返して同点に追いついたが、サカエは5回表に3点を取り再びリード。6回にも4点を追加してリードを広げ、10対3でサカエが喜一工具を下した。 【B 面】 ・第1試合 Bゾーン 山善×三枝電機は、2回表に山善が6点を取り一方的な展開になるかと思われたが、三枝電機もすぐにその裏5点を返し1点差に詰め寄る。山善は3回表にも1点を追加しリードを広げ、三枝電機の反撃を5回の1点に抑え、7対6で逃げ切った。 ・第2試合 Aゾーン 杉本商事×マルマン商事は、杉本商事が初回表に相手投手の立ち上がりを攻めて2点を先取。3回にも1点を追加しリードを3点に広げた。1回戦で大会7連覇の新栄商會を破ったマルマン商事だが、チャンスをつかむものの一本が出ず。また、いい当たりが野手の正面を突くといった具合で得点できず、杉本商事がマルマン商事を3対0で下し勝利した。これでAゾーンの優勝の行方も混沌としてきた。 次回大会4日目は6月6日に1試合、5日目は7月10日に7試合が行われる。 三菱マテリアル 新製品 インパクトミラクル 制振ラジアスエンドミル 「VF―MHVRB」サイズ追加 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”インパクトミラクル制振ラジアスエンドミル「VF-MHVRB」に新たなアイテムを追加し、販売を開始した。 異なるねじれ角を複合させた不等リード形状の“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”は、航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金、耐熱合金などの難削材の加工において、びびりを抑制し高能率加工を実現する。今回、航空機部品に多い4mmコーナR部の加工に対応するため、制振ラジアスエンドミル「VF-MHVRB」に「φ20×R4」をサイズ追加した。 「VF―MHVRB」の主な特長は次の通り。 @不等リード形状の採用により、難削材や薄肉部品の加工においても、びびりを抑制し、高能率加工を実現する。 A耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。 B切れ味に優れたコーナR形状を採用したラジアスエンドミルなので、溝切削等の重切削にも対応し,広範囲な加工形態において高能率加工を実現する。 標準価格は、(型番)VFMHVRBD2000R400が87,000円(税込み91,350円)。 インパクトミラクル高能率加工用 制振ラジアスエンドミル 「VF―HVRB」サイズ追加 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”インパクトミラクル高能率加工用制振ラジアスエンドミル「VF-HVRB」に新たなアイテムを追加し、販売を開始した。 ラジアスエンドミルによる高能率加工は高送りにより効率を上げる方法がトレンドとなっているが、切削負荷の大きいコーナ部では、実際には設定値よりも送りが上がらずにトータルでは期待通りの効果が得られない場合がある。同社では、新しい発想で高能率加工を見直し、直線部が多い加工では高送り切削を、コーナ部が多い加工では高切込み切削を行う“高送り+高切込み加工”を実現するVF-HVRBを昨年11月に発売し、高い評価を得ている。今回、微細加工に対応するため小径サイズφ1〜1.5mmを、深堀加工などのより広範囲な加工に対応するため首下長7D(D=外径)以上の46型番をVF-HVRBにサイズ追加した。 「VF―HVRB」の主な特長は次の通り。 @“高送り+高切込み加工”の実現により、真の高能率加工が行える。 A底刃の切れ刃形状および底刃のチップポケットを最適化し、低抵抗と優れた耐欠損性を両立した。 B制振効果に優れた不等リード形状を適用し、安定した高能率加工を実現する。 C高精度なR形状と低い切削抵抗により、高精度・高品位加工を実現する。 標準価格は、代表型番のVFHVRB0100R02N004が10,300円(税込み10,820円)。 |