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2010年(平成22年)5月
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2010年5月2日(日) 2381号
経営部会開き情報交換
5月18日に通常総会
静岡県管工機材商組合 4月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、4月9日午後3時より静岡市内の"マイホテル竜宮"において「4月度定例理事会」を開催し、5月18日(火)の通常総会に万全を期す一方、管機連地区代表者会議報告のあとは「経営部会」を開催し、情報交換を行った。
▽第1号議案=第40回通常総会開催の件
 5月18日(火)に"静岡グランドホテル中島屋"で開催する。
 当日は、午後3時より正会員による総会を開催したあと、同4時より来賓、賛助会員を交えた懇親会を行う。午後2時からは、総会に万全を期すため理事会を行う。
 また、翌19日(水)は第40回製販親睦ゴルフ会を富嶽カントリークラブで開催する。
▽第2号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 3月11日午後2時より東京グランドアーク半蔵門にて、各地区理事長等が出席して開催され、各議案を審議し、承認された。
【決議事項】
@連合会通常総会=6月15日(火)東京グランドアーク半蔵門で開催する。
A夏季休暇の決定=8月13日(金)〜16日(月)
B年末休暇の決定=12月30日(木)〜1月3日(月)
 審議事項の後は、「経営部会」を行い、TOTOの海外戦略をはじめ、鉄鉱石、原油等の価格高騰から静岡県の景況等について情報交換した。
 TOTOは、今後の成長が期待できるインドへの一層の拡充を図るため、2月にムンバイで2つ目のショールームを開設。インド経済は、世界経済不況の中でも底堅い成長が期待でき、売上高も年々30%以上の健闘振り。今後も主要都市にショールームを増設し、アジア・オセアニア事業における最重要拠点の1つとしての地歩を固めていく方針。
 経済成長が続く中国などで需要が急拡大していることを背景に、石炭が前年度55%の値上げとなったほか、鉄鉱石も90%値上げされる見通し。また、原油価格も緩やかに上昇しており、今後、最終製品への価格上昇にも影響が及ぶ恐れが出てきたと危惧する向きもあった。
 静岡県信用金庫協会(静岡市葵区)が行った県内の中小・零細企業を対象にした平成21年10〜12月の景況調査で、景況感を示す業況判断指数(DI)が全業種でマイナス61.4となり、前回調査時(21年7〜9月)のマイナス64.8から3.4ポイント改善したことが分かった。同協会は「今回は製造業を中心に若干持ち直した格好だが、今後は再び厳しくなるだろう」と分析し、先行きの不透明感を強調している。
 東部地域のDIは、前回のマイナス53.4から3.4ポイント改善し同50.0となった。エコカー減税で自動車関連の製造業が回復傾向にあることが要因だが、同協会は「昨年12月の伊豆地域を襲った群発地震で、風評被害を受けた観光業やサービス業で厳しい状況が続いている」(小木曽裕人常務理事)と指摘する。
 一方、中部地域ではマイナス60.1となり、前回の同67.1から7.0ポイント改善した。商店街の一部で衣料品の売り上げが増加したことが要因とみられるが、同協会は「全体としては売り上げ、収益ともに減少した。販売価格が大きく低下したことで厳しい経営環境が続いている」(同)としている。
 西部地域は、エコカー減税の効果で製造業の受注が伸び、前回のマイナス70.2から2.6ポイント改善してマイナス67.6となった。景気の底打ち感が見られていたものの、再び業況の悪化が懸念される。
 DIは、景況感について「良い」と解答した企業の割合から「悪い」と解答した企業の割合を引いたもの。調査は同協会が17年10月以降、県内の12信金を通じて実施している。今回は、資本金3億円以下の中小・零細企業計1286社から回答を得た。


総会役割分担等決める
5月27日に通常総会
岐阜県管工機材商組合 4月定例理事会開催

岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、4月13日午後5時より、岐阜市長良川岬の"岐阜グランドホテル"を会場に「4月定例理事会」を開催し、来る5月27日に開催される「第33回通常総会」の役割分担を決めたほか、次の各議案にそって審議した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=第33回通常総会開催の件
 来る5月27日(木)午後5時15分より「岐阜グランドホテル」で開催される運びとなった。
 総会当日は、午後5時に集合し、同5時15分より総会、6時より懇親会に臨む。
【総会役割分担】
▽司会開会の辞=白木理事(白木商会社長)
▽議長=山田理事長(山彦社長)
▽議案説明=森嶋副理事長(大東社長)
▽閉会の辞=山田理事(関建材社長)
【懇親会役割分担】
▽司会進行=木曜会
▽開会挨拶・乾杯=塚原理事(協栄商事社長)
▽中締め・閉会挨拶=五島理事(大垣管材社長)
▽第2号議案=総会提出議案審議の件
 平成21年度事業報告並びに収支決算書を承認する一方、平成22年度の事業計画(案)、同予算(案)をそれぞれ承認し、来る5月27日の通常総会に上程されることになった。
▽第3号議案=実務責任者会議(木曜会)の総会提出議案審議の件
 平成21年度の事業・収支決算報告、平成22年度の事業・収支予算(案)をそれぞれ幹事長の堀田氏(協栄商事)が報告し、審議され承認された。
 木曜会は、理事会の下部組織として、組合員各社の販売責任者で構成されており、定期的に会合をもち情報の交換を行い、理事長に対して諸問題の提起や提案を行い、理事会の下部組織として十分機能することによって業界の繁栄に寄与することを目的としており、今までにも輝かしい実績を残している。
▽第4号議案=第58回製販親睦ゴルフ会報告の件
 4月2日に岐阜関カントリー倶楽部において、正会員、賛助会員ら19名が参加して開催され、賛助会員の東洋バルヴの千葉純一氏がネット70.8で優勝した。
▽第5号議案=次回理事会開催の件
 協議の結果、7月5日(月)午後5時より岐阜グランドホテルで開催することを決めた。

中国、インドなどで設備需要が回復
全出荷台数94.1%増を見込む
日本ダイカストマシン工業会 22年短期需要見通し

 日本ダイカストマシン工業会は3月31日、平成22年ダイカストマシン短期需要見通しを発表した。それによると、低価格車・コンパクト車の生産設備の潜在需要が高い中国、インド、韓国および、2輪車や家電などの生産拠点となっている東南アジアでは設備需要の回復が期待できるが、国内は海外ほどの回復は見込めないとして、平成22年の全出荷台数を前年実績比94.1%増の563台、そのうち国内向けが同46.3%増の117台、輸出は同112.4%増の446台と予測した。
 昨年のダイカストの国内生産量は前年比30.7%減の75万9000トン、ダイカスト需要の86.0%を占める国内自動車生産台数は同31.5%減の793万台となった。これに合わせダイカストマシンの生産台数も同71.0%減の269台、生産額(付帯装置を含む)は同68.8%減の109億2400万円となった。
 昨年のダイカストマシンの国内向け出荷台数は同76.4%減の80台、出荷額は同71.4%減の38億4000万円。輸出は同67.4%減の210台、出荷額は同67.2%減の61億1300万円で、主な輸出国(金額ベース)は、1位中国、2位インドネシア、3位インド、4位韓国、5位マレーシア、6位タイの順となり、東アジアと東南アジアの合計で93.2%を占めた。全出荷額(付帯装置を含む)は同68.8%減の112億3200万円となった。
 コールドチャンバ機の昨年の出荷実績は249台で前年の874台に対し71.5%減少した。このうち国内向けは64台で前年の298台に対し78.5%減、輸出が185台で前年の576台に対し67.9%減となった。輸出比率は前年の65.9%から8.4ポイント増加し74.3%となった。
 コールドチャンバ機市場は、昨年後半から設備需要の回復を見込まれていたが、国内ダイカストマシンの平均稼働率が約70%止まりとなり、新規マシンの購入・旧設備の更新が見送られた。また、海外では回復傾向にあるものの、ローカルメーカーの参入による競争の激化が影響している。自動車出荷台数の減少により設備投資削減が予想以上に大きく、ダイカストマシン設備全般の需要も減少した。
 ホットチャンバ機も、市場を構成している自動車関連、IT関連、住宅関連のいずれも減産により設備需要が落ち込み、昨年の出荷実績は41台で前年の109台に対し62.4%減少した。内訳は、国内向けが16台で前年の41台の61.0%減、輸出は25台で前年の68台に対し63.2%減。輸出比率は前年の62.4%から1.4ポイント減少し61.0%となった。
 平成22年の市場見通しとして、ダイカスト業界においては、自動車や家電の販売不振があったが、景気対策(エコカー減税・補助金、エコポイント)により環境対策を考慮した商品の消費が改善され、景気回復が見られるようになった。設備投資意欲は国内においてまだ低い状況が続くと予想されるが、海外においては積極的に実施されると見ている。
 コールドチャンバ機市場については、国内自動車の販売はエコカー減税・補助金対象の環境対策車を中心に回復するものの急激な回復にはつながらず、自動車メーカーや関連部品メーカーでは当面、設備余剰の状況が続き、設備投資意欲は低いと想定。海外でも自動車部品用の設備投資は多くを見込めないが、低価格車の潜在需要がある中国、インドにおいて投資増加を見込み、韓国においてもコンパクト車の生産設備の需要増が見込めるとした。また、HDDをはじめとしたIT家電関係部品は、消費低迷からの回復を期待し投資増加を見込んでいる。
 市場環境が厳しい中、省エネ型ダイカストマシン設備は投資費用が多くなるため、すぐの需要増は期待できないと想定し、平成22年のコールドチャンバ機の国内需要は前年実績比60.9%増の103台、輸出は同115.7%増の399台、合計で同101.6%増の502台の出荷を予測した。
 ホットチャンバ機については、国内の稼働率は低く設備の需要増は期待できないとして国内需要は前年実績比12.5%減の14台、輸出は、中国、インド、東南アジアなどでの2輪、4輪およびIT関連の増産で日系企業や既納ローカルユーザーに価格で苦戦しながらも、設備需要の獲得に期待し同88.0%増の47台と見通し、合計では同48.8%増の61台の出荷を予測している。

主要70社の輸出契約高は前年同月比75.8%増
アジア向けが全体の53.9%
日本産業機械工業会 2月の産業機械輸出状況

日本産業機械工業会がまとめた平成22年2月の産業機械輸出契約状況によると、2月の主要約70社の契約高は前年同月比75.8%増の1014億3300万円となった。
 プラント案件は4件で、118億7800万円(前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。アジア、南アメリカで増加した。
 単体機械は同55.2%増の895億5500万円だった。
 単体機械を機種別にみると、ボイラ・原動機がアジア、ヨーロッパの増加により前年同月比65.1%増、鉱山機械はアジア、南アメリカが増加(前年同月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)した。化学機械、プラスチック加工機械、運搬機械はアジアの増加により同9.7%、631.3%、83.8%それぞれ増加し、変速機がヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアの増加により同39.3%増、冷凍機械もアジア、オセアニアの増加により同15.8%増となった。
 一方、風水力機械はアジア、中東、アフリカの減少により同13.1%減、金属加工機械もアジアの減少により同22.4%減となった。
 地域別構成比は、アジア53.9%、ヨーロッパ14.7%、中東11.0%、北アメリカ7.3%、南アメリカ6.7%、ロシア.東欧4.3%となっている。

5月1日出荷分より
管材製品値上げ
アロン化成 10〜15%以上

アロン化成は、原油・ナフサ価格の上昇、並びに中国を主体とする海外需要の回復を理由とした塩化ビニル樹脂の値上げを受けて、各種パイプ・継手及びマス・マンホール等の管材製品について、次のとおり値上げすると発表した。
 値上げ理由として、樹脂メーカー各社は原油価格の値上がり、ナフサ価格の上昇並びに中国を主体とする海外需要の回復を理由として、昨年8月に続き4月1日より、主原料である塩化ビニル樹脂価格の再値上げを実施した。この先、原油・ナフサ価格が安定する状況になく、また海外需要の回復が顕著なことからも今回の値上げについて受け入れざるを得ず、引き続き合理化のための諸策を進めていくが、この状態が続くと事業上厳しい事態になりかねないとの認識のもと、誠に不本意ながら、塩ビ製品全般の価格改定をお願いすることになったと、理解と協力を呼び掛けている。
  記
▽実施日 5月1日出荷分より
▽対象製品及び値上げ幅
▽パイプ 15%以上
▽継手、マス・マンホール、その他 10%以上

焼入鋼汎用加工用ノンコートcBN新材種
「スミボロンBN2000」を発売
住友電工 汎用性の高いメイン材種

 住友電気工業ハードメタル事業部(事業部長=倉阪克秀氏)は、焼入鋼の汎用的な切削加工に対応したcBN新材種「スミボロンBN2000」を開発し、4月20日より販売を開始した。
 ダイヤモンドに次ぐ硬度を有するcBN(立方晶窒化ホウ素)粉末を、結合材とともに高温・高圧下で焼き固めたcBN焼結体は、自動車部品などに用いられる焼入鋼や鋳鉄など、難削鉄系金属を高速で加工できる切削工具材種として、適用領域や用途がますます広がっている。
 同社は、独自開発のcBN焼結体材種を、耐摩耗性に優れるセラミック膜を被覆し、高速加工・大量生産に適する「コーティドスミボロン」と、セラミック膜の被覆無しでイニシャルコストが低く、少量生産にも対応可能な「スミボロン」の2ラインのブランドで製品展開している。
 同社は「スミボロン」のうち、焼入鋼加工用においては、高速連続加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といった加工種別に、最適な製品を展開しているが、今回、こうした多くの加工種類に渡って汎用的に使えるメイン材種「スミボロンBN2000」の販売を開始した。
 「スミボロンBN2000」の特長は次の通り。
(1)高純度セラミックス結合材による、工具性能の大幅底上げ
 cBN焼結体中に含まれるセラミックス結合材の純度を高め、耐熱性の大幅向上を達成。これにより、切削加工中の高熱による材料劣化を抑制し、刃先の摩耗と、刃先周辺の摩耗進展を原因とする刃先欠損を、同時に低減させることに成功した。
 耐摩耗性と耐欠損性の両性能を、従来にない高い次元で発揮する「スミボロンBN2000」は、焼入鋼の仕上げ切削加工において、同社従来品の30〜100%の寿命アップを実現する。
(2)焼入鋼加工の全般に対応する汎用性
 cBN焼結体組成の最適化を通して耐摩耗性と耐欠損性のバランス取りを図っており、連続切削はもちろん、弱〜中断続切削まで、幅広い用途において安定した性能を発揮する。
(3)品ぞろえを大幅拡充
 従来相当品「スミボロンBN250」に比べ、切れ味重視タイプ「LT」、刃先強化タイプ「HS」アイテムを大幅に拡充。更に刃先のノーズR違いアイテムも追加し、合計88アイテムを新たに在庫化。在庫アイテムは従来比約1.5倍となり、より幅広い切削条件を、即納品できめ細かく対応する。
【ラインナップ】
 2010年4月発売=計259アイテム。今後も拡充の予定。
【販売計画】
 初年度5億円、3年後10億円。
【標準価格】
 標準品 NU―TNMA160404=3000円(税込3150円)。
※同社従来品「スミボロン」シリーズと同設定。

貯湯タンク配管に最適
カポリエコパイプジョイント拡販
オンダ製作所 メタルジョイントも

オンダ製作所(関市広見851―3・TEL0575―24―8585)では、エコキュートのヒートポンプと貯湯タンク間の配管に最適な「カポリエコパイプ(銅二層管)・カポリエコジョイント」と、アルミ強化架橋ポリエチレン管専用のワンタッチ接続継手「カポリメタルジョイント」を好評裏に拡販している。
■カポリエコパイプ(銅二層管)の特長
@銅と耐熱ポリエチレンの二層管=銅管の強度と樹脂管の施工性を併せ持っている。
A銅管ならではの特長を維持=耐熱性・耐食性・リサイクル性・抗菌性・安全性に優れる。
B軽量かつ柔軟性、施工性に優れる=重量は銅管の約半分、手曲げ可能で、曲げた状態を保持する。
C保温性に優れる=流体が冷めにくく、エネルギーロスが小さいパイプ。
D耐候性グレードの被覆材使用=被覆材は耐候性グレードを使用しているので、そのまま屋外配管に使用できる。
■カポリジョイントの特長
@ワンタッチ接続=接続はインコア挿入後ワンタッチ接続で、ロウ付け作業不要。
Aダブルシール構造=パイプの内層と外層をそれぞれシールするダブルシール構造により、長期にわたって優れた止水性能を発揮する。
Bダブルロック構造=ダブルロック構造で、管をしっかり固定する。
C回転自在=管と継手を接続後でも管は自由に回転する。
■カポリメタルジョイントの特長
@カポリメタルパイプ専用=架橋ポリエチレンの間にアルミを挟んだアルミ強化架橋ポリエチレン管のカポリメタルパイプ専用。
A内面シール=管内面をシール構造で、長期シール性に優れる。
Bワンタッチ接続で施工スピードアップ=接続は「管切断」→「矯正」→「継手の挿入」の3ステップで完了するので、スピーディーに施工できる。
C挿入確認窓で確実挿入=挿入確認窓から管の挿入を目視で確認できる。
D回転自在=管と継手を接続完了後でも管を自由に回転でき、ねじり応力が残らない。
 その他詳細については直接同社に問い合わすとよい。

セットフロアーVプレート
安定性と作業効率重視
アカギ 追加、販売を開始

配管支持金具を製造・販売するアカギ(東京都中央区入船2―1―1、社長・渋谷宏明氏)は、床面横走り排水管の勾配配管用支持金具セットフロアーシリーズに、安定性を向上させた「セットフロアーVプレート」を追加、販売を開始した。
 Vプレートの特長は、@アンカー(Aピン・コンクリート釘)固定時にドリル機やガス鋲打機が金具に接触せず施工できるA従来品よりも安定性が大幅に向上B施工状況により、固定穴の変更が可能C壁際配管などの狭い場所にも施工可能(プレート両端カットによる受注生産)Dプレート面積が広いので2重床(OAルーム、クリーンルーム等)の接着工法にも便利など。
 ユーザーの立場に立ったモノ作りを目指している同社にとって、現場の声を第一に考えた場合、「作業効率の向上」と「コスト問題」の相反する製品開発をみごとに完成させた。
 見た目はシンプルなデザインだが、仮配管施工時の「上部バンドを外した状態」での転倒防止を可能にした。取り付け方法は、セットフロアーVプレートの上部ナットをゆるめ、はさみ込み、再び締付けるだけで、配管の支持位置に関係なく、装着できる。問い合わせは(TEL03・3552・7331)まで。

包装・食品関連機械の総合展
「2010中部パック」盛況
4日間で6万3375名が来場

 包装・食品・物流機械・関連機器、包材、食材などの総合展「2010中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が4月14日から17日までポートメッセなごやで開催された。中部パックは、昭和54年に名古屋市吹上ホールで第1回を開催してから30年を経て、今回で17回目を迎える。「粉体工業展名古屋2010」の併催も3回目となり、会期中は当初目標の6万名を上回る6万3375名が来場し賑わいをみせた。
 中部パックは包装・食品機械やシステムを中心に物流機器や包材・食材までを網羅した総合展として発展してきた。
 今展は「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」をテーマに、全国の主要メーカー90社が650小間に出展。出品の傾向としては、省エネ・省資源・安心・安全と共に合理化に寄与するものが多く、各社自慢の製品が数多く展示された。
 開場に先立ち、初日の午前9時45分より交流センターにてオープニングセレモニーが開かれ、名古屋市消防音楽隊と同カラーガード隊による演奏と演技、国歌斉唱に続いて、村田2010中部パック実行委員長が開会を宣言。主催者代表によるテープカットで開幕し、音楽隊の先導で会場内を一周した。
 また、同日午後6時からは、名古屋駅太閤口の名鉄ニューグランドホテルを会場に、主催者、出品メーカーらが参加してオープニングレセプションが行われ、2010中部パックを代表して挨拶に臨んだ生田中部包装食品機械工業会会長は、「リーマンショック以降、経済がシュリンクしておりましたが、ここに来てぼちぼち明るいニュースが聞けるようになってまいりました。タイミングとしては良い機会ではなかったかと感じております。今回のテーマに沿った、安心・安全・省エネ・効率化を追求した機械がたくさん出品されております。ぜひ商談に結び付くことを期待しております。今回も色々な企画をいたしました。特別講演会も一流の多彩な講師の方に来ていただいております。もう1つは、就職フェア。超氷河期と言われている時こそ、我々中小企業にとっては良い人材を確保する良い機会と考えております。あなたの笑顔が見たいからのテーマのごとく、来場者には行って良かったという、笑顔あふれる展示会にしてまいりたい」と抱負を語った。
 続いて、粉体工業展名古屋2010を代表して江見日本粉体工業技術協会会長が「今年で3回目の合同開催となります。お互い食品とか、食物材料、それに関わる機器、装置という共通のキーワードがございます。今回も協会のブースにおいて最新情報セミナーとして電池製造装置や粉じん爆発などについてのセミナーを開催しています。また、初めての企画として毎日、パウダーテクノロジーシアターで粉体についてのビデオも放映されます。ぜひこの機会に、粉の認識を深めていただきたい」と挨拶。来賓紹介に続いて、村田2010中部パック実行委員長の力強い発声で乾杯し、展示会の成功を祈念した。
 展示会場内には、商社やユーザーの他、就職フェアに訪れる学生の姿も多く見られた。企業ブースでは、食品機械の食品製造実演も行われ、パンやお菓子の甘い香りが会場を包み、来場者は試食を楽しんでいた。
 真空包装機メーカーの古川製作所の説明員は、「食品業界の包装だけではなく、例えば自動車部品などの工業製品の真空包装も提案できるので、業界の垣根を越えた展示会への出展に、ビジネスチャンスを見つけたい」と話した。
 機械器具、部品メーカーの出展では、伝動・制御機器メーカーの三木プーリのブースで、新製品の歯のない歯車≠ナある非接触駆動伝達機構「マグトランFD・FB」(製造元エフ・イー・シー)に注目が集まっていた。説明員は「摩耗粉が出なくて長寿命なので、食品や電子部品の製造ラインに最適」とアピール。
 また、メカトロニクス専門商社ダイドーのブースでは、ファナック製の6軸パラレルリンク小型組立ロボット「ゲンコツロボット・M―1iA」がライン上の成形品を立てて箱詰めする様子が披露され、来場者の関心を集めていた。

営業戦略プランの継続と効率化で
今期黒字転換を目指す
NaITO 決算発表会見

NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町)は4月12日午前10時より、名古屋市瑞穂区にある名古屋支店にて、2010年2月期決算発表(非連結)記者会見を行った。
 単独最終損益は、2億2900万円の赤字となったことを発表した。
 自動車業界を始めとする製造業の減産や、設備投資の抑制が予定よりも長期化したことにより、切削工具を始めとする売上高が予想に対して下回り、2010年2月期の売上高は262億5600万円(2009年2月期比38.2%減)となった。
 利益面では、人件費・運送費の圧縮など徹底した効率化・経費削減策を実行したが、売上高の減少が大きく、2010年2月期最終損失は2億2900万円を計上した。
 2011年2月期の業績予想は、売上高320億円(前期比21.9%増)と発表。
 同社は、ユーザーニーズを見据えた卸業に特化する営業戦略「NESS(ネス)プラン」の推進を図り、提案営業を積極的に展開している。
 また、自動車業界を始めとする製造業に、一部持ち直しの兆しが見られるため、同社の月々の平均売上高は、昨年5月を底に回復基調にある。
 さらに役員報酬も含めた人件費削減の継続と、組織再編の効率化により、2011年2月期の最終損益は1億円の黒字となる見通し。
 今期は「edge2010中期経営計画」の最終年度として、さらなる営業基盤と財務体質の強化を図り、企業利益の向上に努める。
 決算発表会見において、鈴木社長は「ユーザーニーズを見据えた卸業に特化し、情報の収集力と技術サービス力を向上したい」と強調した。

簡単な交換でタンクレストイレに
リフレッシュサティス
INAX 4月より新登場!

 INAXは、タンクレスシャワートイレ一体型便器「SATIS(サティス)」の機能部を最新のきれいトイレ「サティス」に交換できる『リフレッシュ(サティス)』をこのほど発売した。
 一般的にタンクレストイレをリフォームする場合、今までは、便器全体の交換が必要だった。『リフレッシュSATIS』なら、使用中の「サティス」の便器部はそのまま利用し、機能部のみの交換で最新タンクレストイレにリフォームできる。既存の「サティス」はもちろん、これから設置の「サティス」も将来的に機能部のみの簡単な交換で、いつでも最新の「サティス」にリフォームでき、いつまでもきれいに快適に使い続けることができる。
 『リフレッシュSATIS』では、2009年に発売したきれいトイレ「サティス」以前の2001年モデルと2004年モデルの機能部を交換できる。交換するだけで、2009年モデルで搭載した汚れを防ぎ掃除がしやすい「キレイノズル」「キレイ便座」、使うときだけ温める「省エネ暖房便座」など、清掃性・省エネ性が進化した最新のトイレに早変わりする。便器部はそのまま利用するので、床工事の必要もなく、簡単に交換できる。便器部の汚れが気になる場合は、リフレッシュ清掃と掃除ラクラクコーティングのプロガード加工をする「リフレッシュプロガード」で、便器もキレイに生まれ変わる。
【商品の特長】
(1)便器はそのまま、機能部のみを簡単に交換
 既存サティスの便器部をそのまま利用できるので、床工事等は一切不要。既存サティスの機能部を外し、『リフレッシュSATIS』に載せかえ、止水栓・給水ホースを交換するだけ。
(2)機能部交換で、最新機能を搭載した「サティス」に早変わり
 2001年・2004年モデルも機能部交換で、2009年サティスに搭載した、ノズル周辺やノズル自体の汚れを防ぐ「スッキリノズルシャッター」やノズル先端をキレイに保つ「ノズル先端着脱」、汚れが入り込みやすい便座のつぎ目をなくした「キレイ便座」などの最新機能を搭載したきれいトイレに早変わりする。

排水騒音を大幅にカット
戸建用防音排水管「音ふうじ」
フネンアクロス 後付け施工も可能

フネンアクロス(東京都豊島区東池袋1―17―8)は、排水騒音を大幅にシャットアウトする「戸建用防音排水管音ふうじ(パイプと継手)」を好評裏に拡販している。
 同製品は、塩ビ管に吸音・遮音特性のあるシートを装着することにより、安定した防音性能が得られ、配管と同時に防音施工が完了する。更に軽量で切断性も良く後付け施工も可能であり施工管理が容易になる。
 塩ビ一体タイプ(戸建住宅の配管を対象とした20規格を用意、定価は従来製品と同じ)と後付け施工タイプ(後付け直管シートと後付け継手パーツ)がある。
【特長】
@高い防音性能=吸音材+遮音材の2層構造で防音効果抜群(騒音レベルで16デシベル低下)。直管は1枚のシートで作っているから安定品質・安定性能。
A高い耐久性=耐久性の高い素材を使用しており、シート表面が不織布だから、表面結露しにくい。
B簡単施工=軽量・切断容易・スライド良しの3拍子。
C後付け施工タイプも充実のラインアップ。
Dリサイクル素材だから地球環境にやさしい。
E安全性にも配慮し、塩ビ継手に「透明継手」を標準採用化した。
F透明継手採用によるメリット=防音材端部に確認用スリットを施しており、色付き接着剤(標準接着剤でも可能)を使用することで、配管後も検査を行える。
G管路詰まりの発生はほぼ継手部分に集約される=透明継手の採用により排水管トラブル(管詰まり等)の際も発生箇所の特定に効果的。
 その他詳細については、同社西日本支店名古屋営業所(名古屋市西区砂原町347・TEL052―509―0591)へ問い合わすとよい。

ステン鋼管用ワンタッチ継手
サスロックプラス
JFE継手 工具不要で施工簡単

JFE継手(岸和田市田治米町、社長=安岡秀憲氏)は、簡単、スピーディーに、ステンレス鋼管をワンタッチで接続する一般配管用ステンレス鋼管用ワンタッチ継手「サスロックプラス」をこのほど新発売した。
 工具不用で、管を切断して差し込むだけのステンレス鋼管用の継手として最適。
【特長】
@工具不要
 熟練作業の必要がない。
A漏れ検知機能付
 差込不足の場合に、管とパッキンが接しないため、差込不足を漏れにより検知できる。
B軽量・コンパクト設計
 作業性の向上に貢献する。
C安定したシール性
 自己シール構造により長期にわたり安定したシール性能を発揮する。
 品種は、エルボ、チー、ソケット、キャップ等69品種が揃っている。
【仕様】
 ▽用途=給水・給湯、冷温水、冷却水▽適用管種=一般配管用ステンレス鋼管(JIS G3448)・水道用ステンレス鋼管(JWWA G115)▽口径=13Su〜30Su▽条件=使用温度100℃以下▽最高使用圧力=1.0MPa
 その他詳細については中部営業所(名古屋市中川区中川運河北幹線第4号地・TEL052―352―4191)へ問い合わすとよい。

中部経産局
最近の管内総合経済動向

中部経済産業局は4月9日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とし今年2月の発表から2カ月連続して据え置いた。
個別の項目では、生産の判断を「増加傾向となっている」から「緩やかに増加している」に、公共投資を「おおむね横ばいとなっている」から「緩やかに減少している」にそれぞれ下方修正。一方、設備投資の判断を「大幅に減少している」から
「低水準で推移している」に、住宅投資を「低水準で推移している」から「低水準で推移しているものの、持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。先行きについては、世界経済の下振れ、自動車のリコール問題、為替相場の動向、デフレの進行、
地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要としている。(比較は断りのあるものを除き、平成22年2月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 生産は、緩やかに増加している。
 鉱工業生産の動向を指数(2月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、プラスチック製品工業などが低下したことから、前月比1.3%減と12カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は46.4%増と3カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業などが低下したことから、前月比1.8%減と4カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は45.0%増と3カ月連続の上昇となった。
 在庫は、鉄鋼業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比2.0%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は12.1%減と13カ月連続の低下となった。
 大口電力需要は、中部電力管内では3カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内でも3カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、緩やかに増加している。
 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるものの、需要の伸びがやや鈍化しており、全体では緩やかな増加となっている。
 航空機体部品は、航空機体メーカーに増産の動きがみられることから、持ち直している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きがみられ、全体としても持ち直しつつある。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加している。
 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、横ばいとなっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準での横ばいとなっている。
 液晶素子は、テレビ向けが好調であるものの、その他情報通信機器向けで一部に弱い動きがみられることから、足下は弱含んでいる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかに増加している。
 開閉制御装置・機器は、一般家電向けが好調であるものの、自動車向けの伸びがこのところやや鈍化しており、工場ライン向けが低調であることから、緩やかな増加となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に緩やかに増加している。
 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。
 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。
 ばねは、自動車向けを中心に緩やかに増加している。
 ガス機器は、国内の住宅着工減少による需要の低迷などから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。
 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかに増加している。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に順調であるものの、一部で需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。
 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から国内外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、緩やかな増加となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、自動車向けなどの化学繊維需要が順調であるものの、中国等からの輸入品との競合や衣料品向け需要の低迷などから、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルなどの建築需要が低迷していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、おおむね横ばいとなっている。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、23カ月連続で前年を下回った。百貨店は、催事関係が好調に推移したほか、一部店舗において高額品に動きがみられたものの、消費者の買い控えや低価格志向が続いていることや、上旬に寒い日が続いた影響で春物衣料の動きが悪かったことなどから、27カ月連続で前年を下回り、スーパーは、機能性肌着や低価格商品が好調であったほか、一部店舗における各種販売促進策強化の効果がみられたものの、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着してきたことなどから、19カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、前年同月比でおおむね2桁マイナスが続いていたが、各店舗での様々な販売促進策の効果などから3カ月連続で1桁のマイナスになっており、減少幅が縮小している。また、大型小売店販売(全店ベース)でみると、昨年来新規出店が相次いだ大型モールを中心とした来店客数の増加などにより、スーパーが9カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも19カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、9カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、軽自動車が3カ月ぶりに前年を下回ったものの、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が8カ月連続で、小型車が6カ月連続で前年を上回り、全体でも7カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、エコポイントの効果で、薄型テレビの販売が好調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことに加え、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、7カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、低水準で推移している。
 製造業では、自動車関連を始めとするほとんどの業種で設備投資計画額が低水準となっている。
 非製造業では、電力、運輸などで増加する計画となっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、3カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、緩やかに減少している。
 公共工事請負金額を前年同月比でみると、「独立行政法人」「県」「地方公社」「その他」で前年を上回ったものの、「国」「市町村」で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、低水準で推移しているものの、持ち直しの動きがみられる。
 新設住宅着工戸数は、16カ月連続で前年を下回った。内訳を見ると、貸家は16カ月連続で前年を下回ったものの、持家が4カ月連続で、分譲が14カ月ぶりに前年を上回った。
◆輸出
 輸出は、増加傾向となっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、3カ月連続で前年を上回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが2カ月連続で、EU向けが3カ月連続で、アジア向けが4カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、労働需給に改善の兆しがみられるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、飲食店・宿泊業などの業種を中心に31カ月連続で前年を下回った。ただし、製造業では2カ月連続で前年を上回ったほか、人材派遣を含むサービス業では2カ月連続で前年同期比の減少幅が縮小している。
 有効求人倍率は、3カ月連続で横ばいに推移した後、2カ月連続で上昇した。
 完全失業率は、改善が続いている。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、3カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産(件数)は、製造業、卸売業、建設業などで前年を下回った。

総受注高は 前年同月比1.6%減の3157億円
内需20.2%減、外需77.2%増
日本産業機械工業会2月の産業機械受注状況

日本産業機械工業会がまとめた平成22年2月の産業機械受注状況によると、総受注高は前年同月比1.6%減の3156億9100万円で、内需は同20.2%減の2070億3500万円、外需は同77.2%増の1086億5600万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比10.1%増、非製造業向けは同36.8%減、官公需向けは同22.4%減、代理店向けは同5.9%減であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比21.8%増)、プラスチック加工機械(同191.8%増)、圧縮機(同5.4%増)、運搬機械(同4.2%増)、変速機(同7.8%増)、金属加工機械(同39.7%増)の6機種。減少した機種は、鉱山機械(同28.5%減)、化学機械(同53.8%減)、タンク(同86.6%減)、ポンプ(同5.8%減)、送風機(同64.4%減)、その他機械(同21.0%減)の6機種であった。
 一方の外需は、プラント案件が4件あり、その受注高は118億7800万円だった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比92.0%増)、鉱山機械(前年同月の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)、化学機械(同83.8%増)、タンク(同613.3%増)、プラスチック加工機械(同675.3%増)、圧縮機(同28.2%増)、運搬機械(同95.9%増)、変速機(同39.7%増)、金属加工機械(同132.7%増)、その他機械(同157.6%増)の10機種。減少した機種は、ポンプ(同53.6%減)、送風機(同93.1%減)の2機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機が非鉄金属、電力、官公需、外需の増加により前年同月比38.7%増となったほか、鉱山機械、タンク、プラスチック加工機械、圧縮機、運搬機械は外需の増加により同77.3%、21.7%、420.9%、17.3%、26.2%それぞれ増加した。変速機は窯業土石、その他製造業、外需の増加により同14.1%増、金属加工機械も鉄鋼、外需の増加により同87.5%増となった。
 また、化学機械(冷凍機械を含む)がその他非製造業の大幅な減少により同44.2%減、ポンプは官公需、外需の減少により同25.2%減、送風機も官公需、外需の減少により同74.4%減となった。

INTEGREX J-200新登場
より身近になった複合加工機
製造業界に新風をヤマザキマザック

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)は4月5〜7日の3日間、ヤマザキマザック美濃加茂製作所・ワールドテクノロジーセンタにおいて、複合加工機インテグレックスの新シリーズ「INTEGREX j―200(インテグレックスジェイ)」の新製品発表展示会を開催した。3日間で全国から延べ1300名の商社やユーザーが来場し、会場は賑わいを見せた。「INTEGREX j―200」は、高性能の機能を残しながら、仕様の最適化や機能を絞り込み、価格を3割低くした。現在、産業機械、自動車、建設機械、航空機、エネルギーなどのあらゆる分野において、最もニーズの高い「高付加価値な部品加工を短納期で高品質に、そして使いやすくした複合加工機」として開発した。
 複合加工機が工場機械に占める割合は10%程度であることから、同社代表製品である複合加工機インテグレックスを他社に先駆け従来品より購入しやすい価格設定にし、CNC旋盤やマシニングを使用しているユーザー向けに新規及び更新需要を狙う。
 「INTEGREX j―200」の特長は次の通り。
◆高生産性@最大加工径φ500o、最大加工長500oの大きなワークが加工可能。AX軸450o、Y軸200o(±100ミリ)、Z軸550o、刃物割出範囲(B軸5度割出し)220度、C軸360度の余裕ある軸ストロークを実現。B多様な加工に対応した20本のツールマガジンを前面に装備(オプション36本、72本)。
◆高速・高精度@高速軸送り、送り最高速度(X、Y、Z軸)40m/minを実現。A高速ミル主軸、ミル主軸最高回転数12000 min-1を実現。Bインテリジェントサーマルシールド、主軸・ミル主軸チラー冷却により連続加工精度8℃(φ16μm)以下/8℃を可能とした(社内評価基準による)
◆複合加工機をより使いやすくした操作性@エルゴノミクスデザイン(人間にとって使いやすいデザインのこと)の採用による操作性の向上。AMAZATROL MATRIX NEXUS(対話型プロムラミングで、数値等を入力する)数々のインテリジェント機能によりオペレータを支援BNC制御の自走式テールストックにより、位置決め、推力をNC操作で行い、簡単段取りを実現。C干渉条件を減らした機械構造。D新開発バリアティーチングにより、干渉回避のための特別な段取りが不要。Eプログラミング時の、目的メニューへ簡単に辿り着ける新メニュー配列。
◆環境負荷低減@消費電力削減
◆販売開始時期=2010年4月
◆販売目標台数と価格=100台/月、2440万円(税別)

聞きたい!あの人 B
ヤマザキマザック株式会社
名古屋テクニカルセンタ営業
山田三沙都さん

鉄と油の香りがする工場内に入り、ところ狭しと置かれた機械の間を潜り抜け、職人さんに元気よく話しかける、「はじめまして、ヤマザキマザックの山田です!」
 「新規開拓営業で男性ばかりの鉄工所や町工場に、女性が飛び込みで入っていくと、機械加工中の職人さんも驚いて振りかえります」と話す入社3年目の山田三沙都さん。
 工作機械メーカーのヤマザキマザックに入社後、研修を経て1年半前に名古屋テクニカルセンタの営業職として配属された。代理店・販売店へのルート営業と新規開拓営業を担当する。新規開拓営業は、鉄工所や町工場等の工作機械を使用するお客様を回り、代理店や販売店を通じ工作機械を販売する。飛び込み訪問の割合がほとんどだ。
 山田さんのことを「明るく元気にするムードメーカー」と周りが評する通り、社内でも目立つ存在。飛び込み訪問では、人あたりのよい、明るく元気な雰囲気が初対面の職人さんとの距離感を縮める。
 文学部英文学科の出身で、海外に行った時、日本製品の品質の素晴らしさと、現地での高い評価に感動し、英語を使って日本製品を海外に発信する仕事に就きたいと考えていた。就職サイトで会社を選ぶ検索ワード「ものづくり」「日本メーカー」と入れ、大好きな「F1」をたまたま付け足し検索をかけたところ、表示された会社がヤマザキマザックだった。国内の全営業員93名の内、女性営業は全国でたったの4人。難関を勝ち抜いてきただけに、自分に求められていることと、自分の強みを活かせる仕事の仕方を強く意識する。
 客先に行って、競合他社の営業マンとバッティングする。相手は自分の上司位の年齢であり、知識も豊富で職人さんと対等に話し込んでいる。自分にできることは何か、自分の生まれる前から加工をしてきた職人さんの心を動かすものは何か。職人さんのものづくりへのこだわりの根底には、きっと夢がある。その夢を実現するお手伝いをすることが自分の役割。そして、職人さんの夢の実現をお手伝いすることは、日本製の素晴らしさを伝えたい自分の夢と重なった。自分の役割と強みを活かして、職人さんの夢を実現する熱意を伝えていった。
 昨年秋、「小型の発電機を作れたらいいな」という職人さんの夢を実現するために、発電機の種類から調べるという、全くのゼロからスタートし、設備投資に必要な機械を購入する際に審査に通れば助成金がおりる制度を推奨し、政府の「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」の公募に応募をする書類をお客様と共に作り上げた。厳しい書類審査が通り職人さんの会社に補助金が助成され、ヤマザキマザックの工作機械 多面加工・同時5軸制御マシニングセンタVARIAXIS630―5XUTを購入いただけた。準備した書類は30枚位、大きな案件に営業所のメンバーは驚き、全員で山田さんをフォローし、受注に結びつけた。
 「営業の舵取りは自分次第で色々な方向に行く」と実感した。
 休日は、体を動かすことが好きでダンスを習っている。実はよさこい踊りの教室に最近通い始め、今年の祭りにデビューする予定。
* * *
 山田さんは、工作機械の販売では、所内唯一の若手営業ウーマンとして活躍し、成績も上げてきております。またお客様と接する時には、男性にはない女性特有の心遣いなどで感心するケースも多々あります。
 今後は更に視野を広げて、この業界で頑張っていくためにも、所員一同、彼女をサポートしていきたいと考えております。
【ヤマザキマザック株式会社名古屋テクニカルセンタ 所長 高木悟】

ダイドー 東日本 最新製品・技術を一堂に6月10・11日
「2010FA&ロボット展」
東京支店新社屋完成記念

メカトロニクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南)は、6月10日(木)・11日(金)の2日間、ダイドー東日本のプライベート展示会「2010FA&ロボット展」を、6月上旬にオープン予定の東京支店・第2在庫センター(東京都江戸川区西瑞江2丁目14番17号)の新社屋にて全館使用し開催する。取扱メーカーの同展でしか見られない新製品や最新技術を一堂に集結させ、活発な情報発信を行う。
 大抽選会も同時開催され、32型液晶カラーテレビや1000本のメーカー賞も用意される。
 開催時間は両日とも午前10時から午後6時まで。
【出展メーカー】
 アイセル、アイリスオーヤマ、青木精密工業、旭精工、アソー、アッセ、アネスト岩田、アルバック機工、アンレット、イースタン精工、井口機工製作所、イノアック車輪、イワキ、内村製作所、エー・アンド・デイ、エヌアイシ・オートテック、NTN、荏原製作所、エフ・イー・シー、オイレス工業、岡村製作所、オザック精工、オリエンタルチェン工業、加賀工業、鹿島化学金属、加茂精工、北日本精機、協育歯車工業、協和製作所、倉敷化工、ケーティーアールジャパン、ケルヒャージャパン、コーヨー、神津精機、小西製作所、近藤製作所、コントリネックス・ジャパン、三機工業、サンキン、SUNX、三進金属工業、CKD、CCVIジャパン、シェフラージャパン、シャープ、シュマルツ、シーダー、昭和電機、スガツネ工業、スギヤス、セントラルコンベヤー、大和螺子、ダム、チヨダエンジニアリング、THK、DKSチェン歯車工業、テラル、東邦機械工業、トリプルアール、ナブテスコ、ニッセイ、日本オカヘルド、日本オートマチックマシン、日本精工、日本電産シンポ、日本トリム、日本フェンス、ニューマシン、パナソニック、パナソニック電工、バルコム、日立アプライアンス、日立機材、日立工機、日立産機システム、ヒロタカ精機、ファナック、富士変速機、不二ラテックス、フリーベアコーポレーション、豊和工業、堀内機械、マキテック、マシンエンジニアリング、マッスル、三菱電機、妙徳、武蔵エンジニアリング、MECHAINDUSTRYCO.  
'LTD.,メカ工業、ヤマハ発動機、油研工業、ユニフロー、ライスタージャパン、以上94社。

伊東善一郎氏
名古屋ダイヤ会長

 名古屋ダイヤモンド工業(社長=伊東貴樹氏、本社=小牧市多気西)の伊東善一郎会長が4月2日、逝去した。享年85歳。
 通夜が4月5日午後6時より、告別式は同6日午後1時より名古屋市千種区のいちやなぎ中央斎場において、長男の伊東直樹氏(伊東商店社長)が喪主を務め、合同葬をもって執り行われた。工具業界はじめ、貴金属関連業界からも多数参列し故人の冥福を祈った。
 伊東善一郎氏は、昭和21年4月に慶應義塾大学を中退し、3代目として家業の宝石卸商(現伊東商店)を継承。同35年10月にはダイヤモンド工具の製造販売を目的とした「名古屋ダイヤモンド工業」を設立。またFM放送局の発足に関わり、同44年5月「エフエム愛知」の取締役に就任した。
 公職としては、愛知県貴金属工芸品商工協同組合理事長、全国宝石卸商協同組合理事長、日本ジュエリー協会副会長を歴任。平成6年4月に藍綬褒章受章、同11年4月勲5等瑞宝章を受章。

第70回愛機工野球大会開幕
総勢38チームが出場
愛機工 4月10日開会式を開催
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長F野田道典氏・ノダキ社長)は4月10日、第70回愛機工親善野球大会の開幕を迎えた。大会には38チームが参加、Aゾーン(16チーム)、Bゾーン(22チーム)でそれぞれ優勝を目指す。
 午前8時30分より一宮総合運動場にて行われた開会式で、実行委員長の六浦福利厚生部長(六浦本店社長)は「第70回の組合親善野球大会が本日、開幕いたします。各チームにおかれましては、日頃の練習の成果を充分に発揮していただいて親睦を図っていただきたいと存じます。この大会は大変長期間でございますので、軟式野球連盟の皆様、組合の役員の皆様、青年部の皆様には大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いを申し上げます」と挨拶。
 第1試合に先立って、六浦福利厚生部長がピッチャー、森青年部部長(森哲社長)がキャッチャーを務めて始球式があり、熱戦の火蓋が切られた。
 大会1日目となったこの日は、一宮総合運動場のA、B両面を使い、Aゾーンの新栄商會対マルマン商事戦、Bゾーンのトラスコ中山A対ゼノー商事戦をはじめ7試合が行われ、昨年までAゾーン7連覇の新栄商會が初戦で敗退するという波瀾の幕開けとなった。
 試合結果は次の通り。
【一宮総合運動場・A面】
・第1試合Aゾーン
 新栄商會×マルマン商事=マルマン商事が2回裏に相手チームの守備の乱れとライト線ぎりぎりの2ベースヒットなどで2点を先制。新栄商會の反撃を4回表の1点に抑え、2対1でAゾーン7連続優勝の新栄商會を下した。これまで実力はありながらも同点でのジャンケン負けなどが続いたマルマン商事が、悲願のAゾーン優勝に向けてスタートを切った。
・第2試合 Bゾーン
 トラスコ中山B×日本コーティング=トラスコ中山Bが1回表に3点を先制、続く2回にも3点を加えてリードを広げたが、その裏日本コーティングが一挙7点を取って逆転した。トラスコ中山Bは3回に4点を挙げて再び逆転、5回にも1点を加え、日本コーティングの反撃を零点に抑えて11対7で勝利した。
・第3試合 Aゾーン
 ノダキ×杉本商事=ノダキが3回表に1点を先取するが、5回裏に杉本商事が佐々木選手のホームランなどで2点を挙げ逆転。杉本商事が2対1で勝利を収めた。
・第4試合Aゾーン
 川島商事×東陽=東陽が2回裏に3点を先制、続く3回にも1点を加えてリードを広げ、川島商事の反撃を5回の1点に抑え4対1で勝利した。ホームランは東陽の鳥居選手。
【一宮総合運動場・B面】
・第1試合 Bゾーン
 トラスコ中山A×ゼノー商事=1回裏にゼノー商事が4点を先制、続く2回にも4点を追加。トラスコ中山Aも3回表に1点、続く4回に2点を返したが、ゼノー商事は3回、4回にも追加点を挙げ10対3で勝利した。
・第2試合 Bゾーン
 ナスコム×落合=ナスコムが1回表に3点を先取、2回にも1点を追加してその差を広げた。落合も3回に1点を返したが、ナスコムが4回表に3点を追加、さらに6回には1挙に6点を取り、落合の反撃を4回の1点に抑えて13対2で勝利した。ホームランはナスコムの加藤選手。
・第3試合 Aゾーン
 三菱マテリアルツールズ×モリタ=三菱マテリアルツールズが1回表に2点を先取。昨年Bゾーン優勝のモリタも2回に1点を返して反撃を開始、続く3回には2点を取り逆点した。しかし三菱マテリアルツールズが5回に一挙4点を取り再び逆転。モリタもその裏すぐに2点を加え1点差まで詰め寄るが、三菱マテリアルツールズが6回表に3点を追加して突き放し9対5で勝利した。
  ◇     ◇
 4月11日に江南市営グランドで行われた、大会2日目の試合結果は次の通り。
・第1試合Aゾーン
 中央工機×カツヤマキカイ=中央工機が2回表に1点を先制、4回にも2点を追加してリードを広げた。カツヤマキカイはチャンスを作るも中々攻めきれず6回裏の1点にとどまり、中央工機が7回に3点を追加して6対1で勝利した。
・第2試合 Bゾーン
 ミツトヨ×太田廣B=太田廣Bが2回裏に1点を先取。昨年までAゾーンのミツトヨも3回表すぐに同点に追いつくも、太田廣Bがその裏に2点を挙げて再びリード。ミツトヨは5回に1点を返して1点差に、続く6回には2点を挙げて逆転に成功。そのまま太田廣Bの反撃を零点に抑えて4対3で勝利した。
・第3試合 Bゾーン
 日研工作所×愛機工青年部=日研工作所が1回表に2点を先制。青年部もすぐその裏に1点を返して詰め寄り、3回には両チームとも1点ずつを取り前半は拮抗した試合展開であったが、日研工作所が4回と5回に1点ずつを加えて差を広げ、さらに6回には決定的といえる7点を追加して12対2で青年部に圧勝した。


2010年5月9日(日) 2382号
5月27日の総会へ準備進む
決算報告などを承認
愛機工 4月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は4月22日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において4月理事会を開催した。理事会では、平成22年度通常総会に上程する議案などが審議された。
 理事会は志知総務部長(志知社長)の司会で進められ、冒頭、中川理事(ナカガワ社長)と梅村理事(梅村本店社長)より、中川会長のお別れの会と梅村前社長の社葬への参列に対して礼が述べられた。
 野田理事長は挨拶で「総会を控えて、最後の理事会となります。この1年間、皆様方にはご協力ご支援を賜りましてありがとうございます。何とかこの悪夢の様な1年を乗り切ることができました。昨年の今頃は、本当にどうなることかと思っておりましたが、取りあえず無事に、こうして皆さんと一緒に理事会を迎えられました。総会に向けて、本日はたくさんご審議いただくことがございます。総会に諮る前に理事会としてご承認をいただきたいと存じますのでよろしくお願いいたします」と述べ、続いて議案審議に移った。
 会員増強活動の件は、組合員の東武伝導機(尾張支部)と児玉商事名古屋支店(熱田支部)の脱退の報告があり、承認された。
 中部ブロック会議報告は、伊藤副理事長(春日鋼機社長)より行われた。中部ブロック会議は2月19日に名古屋駅前の名古屋逓信会館で三重組合が幹事組合となって開催され、65名が参加した(三重組合11名、岐阜組合5名、浜松組合3名、愛知組合41名、全機工連事務局1名、報道4名)。
 第1部では、各組合の代表による現況報告が行われ、各地区の状況は多少上向いているものの今後の見通しは不透明で価格競争も激しく依然として厳しい状況が続いているとする意見が大勢を占めた。第2部の講演会では、国保元ト氏が「これからの日本の物作りがどう変わるか」をテーマに日本経済の停滞を分析し製造業の構造転換、産業の知識集約、高度な技術が日本の物作りを再生すると提言した。第3部では、懇親会を開き各地区会員相互の親睦を深めた。次回幹事組合は岐阜組合が務める。
 レベルアップセミナー報告は、林経営対策部長(広島商事社長)より行われた。環境セミナーに続き、営業・業務社員のレベルアップを目的としたセミナーを3月に5日間に渡り開催した。今回は賛助会員11社を講師に迎え各社の主要製品や新製品が紹介された。5日間の受講者数は、延べ169名。
 第70回親善野球大会については、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が経過報告を行った。4月10日、一宮総合運動場にて開幕。参加38チーム(Aゾーン16チーム、Bゾーン22チーム)。試合に先立ち、六浦大会委員長はじめ森青年部長ら関係理事、青年部員が参列して開会式が執り行われた。当日は、同会場の2面を使用してA・B両ゾーンの1回戦7試合を行った。大会2日目は、翌11日に江南市営グランドにて1回戦3試合を行った。初日Aゾーンの1回戦では、7連覇中の新栄商會がマルマン商事に敗れ連勝が28で止まった。大会3日目は5月29日に一宮総合運動場にて行う。
 また、大会に先立ち、

キャプテン会議を3月19日に東別院会館で開催し、組合せ抽選会を行った。大会会期は4月から9月を予定し、主会場として一宮総合運動場を使用する。
 60周年記念誌については、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)より、3月25日に完成し組合員・賛助会員及び関係団体に送付したが、製本に不具合が発生したため紙質を変えて製本をやり直し4月19日に再発送したと報告された。
 平成22年度通常総会の件は、志知総務部長の説明を受け、審議が行われた。
 @21年度決算及び22年度予算(案)について高田会計理事(井高社長)が説明し、矢田監事(ナゴヤカット社長)が監査報告を行った。これを承認し総会に上程することとなった。
 A今年度は役員改選期にあたり、各支部総会にて選出された理事推薦候補者35名を承認、総会に上程することとなった。また、選挙に際しての選考委員についても承認した。
 B21年度事業報告及び22年度事業計画について審議し、原案通り承認。総会に上程する。
 C総会の司会者を総務部の服部(健)理事(伊吹産業社長)が務めることを承認。また議長についても腹案が示された。
 D総会の案内は、事前に総会議案書を添付し、5月6日に発送予定。
 E懇親会参加者の会費については、1人5000円として、2人目から1万円(1人)を徴収することが承認された。
 総会は5月27日午後4時30分より、名古屋ガーデンパレスを会場に行われる。
 社員戦力化事業については、林経営対策部長より、平成16年度から18年度にかけて取り組んだ雇用能力開発機構の助成金事業「人材確保推進事業」に再び取り組むことが報告された。現在、申請書原案を機構に提出しているが、正式には愛知県労働局に申請書を提出し5月に認可が決まる予定。取り組みの際は、推進委員会を設置してスケジュールや具体的な要項をまとめる。事業内容は、教育事業を中心に予定しているが、調査事業や採用関連など必須項目もあり有効な事業を企画する。採用においては、新入社員の長期的な研修助成金制度への対応や教育システムの構築も検討する。事業は3年間(平成22年度から24年度)。
 各部報告は次の通り。
 【総務部】総会の運営。【情報部】組合報の発行。4月景況調査集計。他、時節に応じたアンケート調査の実施。【経営対策部】人材確保推進事業の企画検討。推進委員会の設定。【事業部】共済保険、燃料油取次事業については、今後も重点事業として注力する。また、新たな収益事業を企画検討する。【青年部】2月6日に日帰りバスツアーを実施、オルゴール作りの体験といちご狩りを行った。参加60名。全国青年部交流会が2月10日に大阪で開催され「工具商社の過去・現在・未来」をテーマに意見を交換した。愛知組合からは森青年部長、滝沢同副部長はじめ6名が出席した。3月13日に他産業視察を実施、測定工具メーカーの理研測範と仕出し弁当のミノヤランチサービスを見学した。参加21名。3月16日に合同委員会を開催し次年度組織の原案をまとめた。出席33名。平成22年度総会は6月11日、東京第一ホテル錦において開催する。【福利厚生部】野球大会の運営の他、戦力化事業に関わる福利厚生事業を企画する。
 訃報@ナカガワ(南支部)会長の中川啓二朗氏が3月4日に永眠された。享年79歳。3月6日に密葬が営まれ、お別れの会が4月9日に執り行われた。A梅村本店(西支部)社長の梅村勇夫氏が3月10日に永眠された。享年85歳。3月13日に密葬が営まれ、葬儀・告別式が社葬として4月17日に執り行われた。後日、梅村専務の社長就任が発表された。B名古屋ダイヤモンド工業(賛助会員)会長の伊藤善一郎氏が4月2日に永眠された。享年85歳。通夜式が4月5日、告別式が翌6日に営まれた。
 次回理事会は、6月16日午後4時より東京第一ホテル錦で開催予定。


手を携えて乗り切ろう
22年度通常総会開催
三重県管工機材商組合ゴルフは田中氏優勝

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、4月20日午後5時より、松阪駅西の"和田金"を会場に「平成22年度通常総会」を開催し、平成21年度行事報告、同決算報告、平成22年度事業計画、同予算案をそれぞれ審議し、何れも承認可決された。また、当日は正会員による親睦ゴルフ会が開催され、田中理事(五光商会社長)が優勝した。
 総会は、中川副理事長(東晋商事社長)の司会進行、杉山副理事長(杉山機工社長)の開会の辞で開会され、大戸理事長は多忙の中を出席して頂いたお礼を述べた後、「この1年もがき苦しんで来たと思います。流動的な経済の中で、特に商人に対しては良くない経済を押し付けられているような感じがしております。大手メーカーは中国はじめインド、ベトナム、タイ等に進出し利益を上げているようですが、我々は国内だけでの販売に頼っており、なかなか利益が出ない上、資源だけはこれからまだまだ上がっていく様相です。鉄鋼石はじめ石油等のいろんな燃料が上昇しており、国内で販売している我々にとっては非常に大変な時期を迎えております。そのような中にあっても、皆さんと一緒に手を携えて何とかこの苦境を乗り切って、新しい年を迎えられるようご協力のほどお願いいたします」と結んだ。
 引き続いて、恒例により大戸理事長が議長を務めて、直ちに各議案にそって審議を行った。
▽第1号議案=平成21年度事業報告
▽第2号議案=平成21年度決算報告
▽第3号議案=平成22年度事業計画
▽第4号議案=平成22年度予算
 以上を慎重に審議し、満場一致でそれぞれ承認可決された。
▽第5号議案=その他の件
 既に理事会で承認されている新規加入賛助会員のTOTO津営業所(津市船原町津興3424・所長=山下尚良氏)の加入報告を承認した。
 以上で議案審議を終了し、田中理事(五光商会社長)の閉会の辞で第1部総会を終え、引き続いて懇親会に移り、岸江理事(三重合成商事社長)の乾杯音頭で開宴し、和田金特選の松阪牛に舌鼓を打ち、終始和やかに歓談に興じ、大野監事(大野管材社長)の中締めで総会の全日程を滞りなく終了した。
【22年度事業計画】
▽22年度総会=4月20日(和田金)
▽平成22年度正会員ゴルフ会=4月20日(松阪カントリークラブ)
▽第28回管工機材展参観=愛知組合主催10月21日〜23日(吹上ホール)
▽製販親睦ゴルフ会=10月に予定
▽新年賀詞交歓会=平成23年1月7日(松阪フレックスホテル)
▽定例理事会=年数回必要に応じて開催
 一方、4月20日に開催された正会員による「親睦ゴルフ会」は、午前9時30分スタートで松阪カントリークラブで雨の降りしきる中、正会員11名が参加して開かれ、田中邦洋氏がネット74で優勝を飾った。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=田中邦洋(五光商会)N74H14
▽2位=岸江義朗(三重合成商事)N75.6H16.4
▽3位=杉山克雄(杉山機工)N76.6H10.4
▽4位=大戸純夫(大戸)N76.6H16.4
▽5位=一色克己(一色商会)N79H14の
▽ベスグロ=杉山克雄87(敬称略)

新理事長に椿井基男氏
名古屋伝動機商組合 22年度総会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は、4月21日午後5時30分より、名古屋市西区の"大森"において「平成22年度総会」を開催した。
 総会は担当幹事の広瀬氏(ダイドー名古屋営業本部副本部長)と中筋氏(大喜産業名古屋支店支店長)による司会で進められた。
 総会前に、4月1日付で新社長に就任したイワタの岩田典之氏の紹介があり、岩田新社長は挨拶で「この組合は祖父の良吉も長い間理事長としてお世話になりまして、私も参加できることは光栄です」と述べた。
 総会は、会員20社、全員出席で開催された。
 伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)は開会の辞において、「組合員が1社も欠けずに全員参加できたことは一番いいことだと思います。不況にめげずに頑張っていきたいと思います」と述べた。続いて、笠井理事長が、出席方にお礼を述べた後「伊藤副理事長さんからもお話があったように、昨年の不況を乗り切られて今日皆様がここに参加できたことは、本当によかったです。明るい気持ちで本年度も乗り切っていきましょう」と挨拶をした。
 その後、議長に笠井理事長を選出し、議案審議に臨んだ。
▽第1号議案=平成21年度事業報告
▽第2号議案=平成21年度会計報告
▽第3号議案=平成21年度会計監査報告
▽第4号議案=役員改選の件
▽第5号議案=平成22年度事業計画案及び予算案承認の件
▽第6号議案=その他の件
 平成21年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告、平成22年度事業計画案及び予算案については、慎重に審議の結果、いずれも原案通り承認可決された。
 また、役員改選では、新理事長に椿井精工社長の椿井基男氏が選出された。役員人事は7月の定例会で発表し、笠井理事長と伊藤副理事長の退任挨拶も行う。
 笠井理事長は「時代も着実に変わっていきますし、いつの時代も若い方が歴史を変えていきます。役員の人事につきまして会則にあるように理事長が行います」と述べた。
 閉会にあたり、椿井新理事長より「戦後からいくと2回目、大きく変わる時代に入りました。若い方がどんどん組合に入ってみえています。7月に副理事長はじめ新しい役員人事を発表し、今後の伝動機組合の発展に努めたいです」と挨拶があり、第1部の総会を終了した。
 第2部の懇親会では、長村理事(長村商店社長)が乾杯の音頭をとり、歓談に移り、村瀬氏(ムラセ社長)の締めでお開きとなった。
 次回の定例会は7月21日(水)の予定。担当幹事は大日産業、高津伝動精機の担当者が決定している。

5月と11月に勉強会
6月に家族会を予定
一宮機鋼組合 22年度総会を開催

 一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は4月17、18の両日、南知多温泉郷「花乃丸」(愛知県知多郡南知多町豊浜廻間)において、全組合員出席のもと「平成22年度通常総会」を開催した。
 初日は午後2時前に組合員の油伝商店駐車場を出発。えびせんべいの里などを見学して、午後3時半に会場のホテルに到着した。
 総会は同ホテルの会議室で伊藤幹事(伊藤工具社長)の司会進行のもと行われ、冒頭、大崎会長が「本日はお忙しいところ、総会に全組合員のご出席をいただきましてありがとうございます。昨年度は色々な事業を幹事さんにやっていただきました。特に印象に残りましたのが、犬山の鵜飼見学です。大変よい天気に恵まれ、皆さん和気あいあいと過ごされたことと存じます。昨年度幹事のコーワ精工販売さんと一宮特殊鋼販売さん、誠に1年間ご苦労様でした。心よりお礼申し上げます。そして今年度は、伊藤工具さんと双葉機工さんの2社にお願いいたします。幹事さんに色々お骨折りをいただいて、1年間やって行きたいと思います。さて昨今の事情ですが、天候は本日も4月の半ばというのに、関東方面では雪が降るということです。経済は、日銀の資料によりますと、沖縄と九州、四国を除いて少し良くなったとしておりますが、まだまだ私共の設備投資とか、工場の製造部門関連にまでは行き渡っていないという状況。ここ半年ぐらい先には、徐々に良くなり少しは明かりが見えてくることを希望しております。最後に皆様方の会社の益々のご発展を祈念申し上げます」と挨拶。
 議事に移り、平成21年度収支決算報告を武田一宮特殊鋼販売社長が行い、満場一致で承認された。役員人事に関しては、大崎会長、坂倉副会長(コーワ精工販売会長)、片山副会長(片山機材専務)の留任を決めた。
 共同購入年間ベスト3の表彰では、第1位の油伝商店、第2位の豊田商会、第3位の大崎機工が表彰された。
 また、平成22年度事業計画案について審議され、原案通り承認された。
 平成22年度の主な事業は次の通り。
・献血 5月19日午後1時30分から4時まで、油伝商店駐車場にて行う(一宮金物組合と合同)。
・勉強会 @5月18日に電子商取引等について(講師=八幡ねじ)A11月に一宮市会議員を招いて市政について意見交換を行う。
・家族会 6月13日に名鉄犬山ホテルで行う。
・忘年会 12月17日に行う。
 祝辞が弊紙岩田より述べられ、続いて三愛鋼機の水野社長より退会(廃業)にあたり、組合に対して礼が述べられた。
 翌日は、名古屋市西区のトヨタテクノミュージアム「産業技術記念館」を見学して、午後2時前に油伝商店に無事帰着した。

バーベキューや食事会を計画
会長、会計の留任決める
岐阜商工同好会 22年度総会を開催

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は4月16日午後6時より、岐阜市柳ヶ瀬通のホテルグランヴェール岐山において「平成22年度総会」を開催し、全会員の8名が出席した。
 冒頭、竹中会長が「21年度も無事に終えることができました。これも偏に皆さんのお陰と感謝いたしております。新年にも話しましたが、まだまだ景気の方は厳しい状況が続いております。しかし、今年の1月から3月をみてみますと僅かながら上がっているような気がしております。今後も厳しい状況は続くかと存じますが、皆様も気を引き締めて頑張っていただきたいと思います。また1年、楽しい会として進めていただきたいと存じます」と挨拶。
 竹中会長が議長を務めて議案審議を行い、平成21年度事業報告及び決算報告、平成22年度事業計画及び予算案を原案通り承認した。役員改選では、竹中会長と会計の竹中京一氏(東洋工具会長)の留任を決めた。
 平成22年度の主な事業計画は、バーベキューを7月9日にグランヴェール岐山で開催するのをはじめ、食事会を11月12日に、新年会を来年1月に開催予定。

新社長紹介
内藤商事株式会社
代表取締役社長 内藤和美氏
 
 内藤商事は切削工具、研削砥石、特殊工具、工作機械の販売会社。
 営業地域は愛知、岐阜、三重。創業は1971年(昭和46年)3月、父、内藤和徳氏が創業し、会社創業時から切削工具メーカーの日本特殊陶業、研削砥石メーカーのノリタケカンパニーリミテド、センタレスグラインダ製造メーカーの日本精機の商品を主体に営業を行っている。
 今年3月、内藤和徳氏の代表取締役会長就任に伴い、後任の社長に内藤和美氏が就任した。
 和美氏は、工業高校卒業後、トータルツーリング製造販売メーカーの富士精工に9年間勤め、自動車関連の特殊ツーリング作りに携わっていた。その後、1986年に内藤商事に入社。ものづくりが好きで、技術屋としての経験を活かした提案営業を展開し、1993年に専務職となり、今回社長に就任した。
 「お客様の立場に立って顧客満足度を高めた提案型営業を行いたい」と経営方針を述べる。
 同社は顧客の生産ラインに関わる特殊工具の設計・製作も手掛けている。ユーザーから「このような工具ができるのかどうか」の相談を受け、構想図を書き、工具メーカーと打合せをし製作してもらうといった、特殊工具の販売に強みを持つ。和美氏が構想図作成から携わった20年前の商品がいまだに売れている。ユーザーから「このようなものできる?」と聞かれた際に、その場で提案出来る位の商品知識と専門知識を持ち、ユーザーのニーズに応えることができる営業マンでありたいと思う。
 「顧客満足度を上げられたかどうかの結果は後からついてくる。そのため、若手社員に提案型営業の指導を行い、地域密着営業をより強固なものとしてお客様に納得して頂ける営業を行っていきたい」と意気込む。
 1958年11月21日生まれの51歳、趣味はゴルフ。

新役員のもと製販のより結束を
新会長に伊藤照之氏(伊藤信産業会長)選出
東海イゲタロイ会 2010年度総会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)の2010年度総会が4月16日午後4時30分より、JR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、昨年の不況を乗り越えて参集した会員らおよそ100名が出席した。総会では、2009年度事業報告、同会計報告並びに監査報告、2010年度事業計画案、同予算案が承認可決されたほか、任期満了による役員改選で新会長に伊藤信産業会長の伊藤照之氏、副会長に前島商会社長の前嶋孝行氏が選出された。
 総会は住友電気工業ハードメタル事業部名古屋営業部長の松林氏の司会で進められた。
 冒頭、挨拶に臨んだ田中会長は出席者に礼を述べた後、「昨今のトヨタ問題は減産の話しもあり、非常に厳しい状況です。トヨタだけに依存するのではなく、他の自動車メーカーもあるわけですから、何とかくらいついてでも頑張っていきましょう。東海イゲタロイ会では、今年も皆様の忌憚のないご意見を頂戴しながら、共にさらなる発展を目指します」と述べた。
 続いて、住友電気工業常務取締役の倉阪氏は、日頃の愛顧に対し礼を述べた後、ハードメタル事業部門も含めた経営方針として、@構造改革をより一層推進するA景気回復時にはスタートダッシュできる体制にするBパラダイムシフトが進行しているのに合わせて、切削工具を主体としながらも、非切削工具に展開をするC海外売上比率を上げる、との方針を示した。
 また、2008年度から2012年に向けて住友電工グループで実施している、中期経営計画「12VISION」への取組みについては「08年、09年後半の下落をリセットし、今年は中期経営計画に向けて上っていく最初の年であります」と意欲をみせた。
 続いて、議長選出に移り、伊吹産業社長の服部氏が選出され、議案の審議に移った。
 2009年度事業報告、同会計報告、同監査報告があり、いずれも承認された。会員の異動については4社の退会があり、特約店会員は105社になった。
 その後、役員改選が行われ、次の役員が全会一致で承認された。
 新役員は、会長=伊藤照之氏(伊藤信産業会長)、副会長=前嶋孝行氏(前島商会社長)、会計幹事=名古屋電気(留任)、会計監査=松本商店(留任)、事業幹事=ノダキ(留任)。
 また、幹事会社は19社が留任、2社新たに加わり、2010年度は21社で運営する。
 新会長に選出された伊藤氏は就任の挨拶で「くしくも会長になりました。私がこれまで副会長として務められたのも、田中会長と事務局の方のおかげだと思います。イゲタロイ会は、グレードの高い総会を開いていただくようになりました」と礼を述べた後、「景気についてですが、日本国内ではまだ設備投資が低調であるので、切削工具はまだまだ販売しにくいです。これから日本経済はもう少し上昇するのではないかと考えておりますが、日本のものづくり産業のグローバル化に伴い、工場の海外流出に関して非常に憂慮しております。また、アメリカや韓国はHV(ハイブリッド)車を飛ばしてEV(電気)車へという傾向から、そうなると今の40%の切削工具が必要なくなるという予測もあるそうです。そのような厳しい状況に立たされている中で会長を務めることへの思いは、これまで立ち上げの時には住友さんやノダキさん、各代理店さんに大変お世話になりましたし、恩返しをしたいとずっと思っておりましたので、義理を返したいという気持ちで精一杯頑張ります。また住友電気工業様には、強大な指導力を発揮していただきたいです」と所信を述べた。
 その後、今年度の事業について審議に移り、2010年度の事業計画案、同収支予算案が全会一致で承認された。なお、今年度からは一般会費の金額が変更されることになった。
 第1部の総会は新副会長の前嶋氏による閉会の辞で終了。
 前嶋氏は、「初めてこの壇に上がらせいただきまして、諸先輩方を前に私でいいのかなという思いと同時に、それでもなんとか下支えができればと思っております」と挨拶をした。
 第2部は表彰式が行われ、住友電気工業常務取締役の倉阪氏より優秀会員会社4社、最優秀会員会社1社の表彰と、東海イゲタロイ会前会長の田中氏へ副会長、会長と16年間にわたる功労に対して感謝状贈呈が行われた。
 第3部は住友電気工業ハードメタル事業部の概況報告と市販営業の方針、新製品紹介が行われた。
 2010年度の重点実施項目は、@新製品投入の加速A成長・新興分野への拡大(HV、航空機、エネルギー等)B国内市場のシェアアップ・販売戦略の強化C新興国を中心にグローバル戦略の強化D回復に向けて体質改善への強化。景況の変動期は在庫切れが問題となるが、新販売管理システムを導入し、注文の動向を把握しながらタイムリーに生産する方式により、即納率を90%以上にできるとした。
 市販営業の方針では、国内受注について上期に07年度対比80%、下期に90%で進めたいと方針が述べられ、@代理店、販売店と共にユーザーを訪問し、サービスの強化に務めるAJIMTOFにむけた新製品の投入とキャンペーンB会員店へのダイレクトな情報発信を強化するCエネルギーや自動車以外のところへの新規開拓をすすめる、と報告された。
 その後、会場を移して第4部の懇親会が開催された。ノダキの野田社長が挨拶を行い、石田商会の石田社長の中締めでお開きとした。
 17年目を迎える東海イゲタロイ会では10年ぶりの役員交代に、新役員らとともに新たなる製販の結束を誓った。

聞きたい!あの人 C
峰澤鋼機株式会社 第三営業部
喜多里華さん

 峰澤鋼機は、明治元年に創業し、140年余りの歴史を持つ老舗の機械工具・配管資材商社。営業職60名のうち、紅一点の存在が第三営業部に所属する、入社2年目の喜多里華さん。
 「まだ男性社会の工具業界で、現場へ積極的にヘルメット、安全靴、保護メガネをつけ、営業活動に入っていける姿は異彩であるし、男性顔負けのバイタリティがありエネルギッシュです」(本社営業部鈴木執行役員)喜多さんに入社経緯、仕事内容、目標などを伺った。
 「営業職を志望していました。元々人とお話しをしたり、関わることが好きで、自分から動いて仕掛けていくお仕事がしたかったんです」と笑顔で歯切れよく話す。愛知県蒲郡市で居酒屋を営む両親の背中を見て育ち、大学生になると、実家でアルバイトをするようになった。賑わう店内のホールで、てきぱきと切り盛りをし、お客さんと話すことが楽しくて働いている自分に気づいた。
 入社試験では、コミュニケーション能力と大学時代にラクロスのキャプテンで培われたリーダーシップ力を買われ、営業職にただ1人の女性営業として採用された。
 現在は、自動車業界以外の得意先関係で繊維、食品、医療、衛生陶器工場、リゾート等の工場、施設の既存顧客を担当し、機械装置、部品、工具を販売している。営業職として丸1年が経った今、面白いと感じるのは、「商品を勉強し始めると色々分かるようになり、お客様の質問に答えられることが嬉しい。お客様がその商品を使われている理由が分かり、次にどんな提案をすればお役に立てるかを考え、提案をした結果、注文をいただき、商品の効果を実感いただいて、お客様が喜んでもらえた時ですね」
 逆に大変だと思うところは「例えば継手1つでも、お客様ごとに使用メーカーが違い、毎日調べないと追いついていかないこと」。休みの日でも展示会に通って勉強することもあるという。
 目指す営業マンのイメージも既に出来上がっている。「お客様先にて、機械装置の導入時期、使用目的、それに付随する制御及び配線の詳細等、工場全体を全て把握した上で、提案ができること」、自分も早くそうなりたいと意気込む。男性と肩を並べて、快活に動く喜多さんだが、「お昼ごはんは1人でお店に入ることが恥ずかしいので、車内で済ましています」と少しはにかみながら話す。
 休日は、友人らとお花見や、キャンプなど季節ごとのイベントを企画し楽しむ。
* * *
 喜多さんは、非常に前向きで、探究心があり、お客様との意思伝達もできていると思います。これからは、野球でいうと変化球を覚えることですね。
(本社営業部 鈴木康文執行役員)

「メイド イン ジャパン」をテーマに
HAMAMATSUテクニカルフェア開催
サカエ 併催のセミナーも連日好評

 伝動・油空圧機器から組立・搬送・計測・検査装置まで扱うメカトロ技術商社、サカエ(社長=神谷紀彦氏、本社=浜松市中区野口町336)は4月15、16の両日、浜松市東区流通元町の浜松市総合産業展示館で「HAMAMATSUテクニカルフェア」を開催した。このフェアは2007年に同社の創業60周年を記念して開催したのに続いて2回目。今回は、「メイド イン ジャパン 進化する"ものづくり"へのお役立ち」をテーマに各メーカーの新製品や主要製品が展示され、2日間を通して1300名が来場した。
 開催初日の15日は開場に先立って午前9時30分より開会式が行われ、小池サカエ営業1課課長がフェアの開会を宣言。
 神谷社長は挨拶で「この度は、第2回HAMAMATSUテクニカルフェアに際しまして、この様に多くのお取引様にご協力いただき誠にありがとうございます。2007年に第1回を開催してから外部の環境は大きく変わり、会社も2007年5月に創業者であります神谷正平が亡くなり、そして昨年1月に私が社長に就任と、社内的にも色々なことがありました。その中で、私共の社員も強く、たくましく成長し、この場に戻ってまいりました。この展示会を開催するにあたり、昨年からお客様に喜んでいただけるもの、地域に貢献できるものを、と考えて準備を進めてまいりました。この地域の、そして日本のものづくりに貢献できます様に精一杯頑張ります。2日間よろしくお願いいたします」と述べ、出展メーカーを代表して安岡NTN名古屋支店長が「サカエ様と我々メーカーが共に、お客様の要望に親身になり、今日、明日のテクニカルフェアが成功のうちに終わりますように頑張らせていただきます」と決意を語った。
 同フェアには100社を超えるメーカーが出展。今回は、「ものづくりが浜松から、日本から外国に流れて行ってしまう危惧を持っており、ものづくりに対する元気を取り戻していただきたいとの気持ちで開催する運びとなりました。思っていた以上に好感を持っていただいております。お客様が欲しいと思っているものや、問題に対してフィットするものを提供していきたい」と神谷竹彦会長が語るように、各展示ブースではそれぞれにテーマを持ち、技術とノウハウで提案型の展示がされていた。
 午前10時の開場と同時に、待ちかねた来場者が目当ての展示ブースを訪れ、熱心に商品を見たり説明に聞き入る姿がみられた。中でも、LEDを使用したものや小型でより人間に近い作業ができるロボットなど、安全性や正確さを追求した商品、イニシャルコストは高くてもトータル的にコスト削減が図れる省エネ商品が注目されていた。また、サカエが製作に協力したマイクロカー規格「電気自動車」や、多目的自走式ロボットなど、近未来に向けたプロトタイプ商品も人気を集めた。
 会期中に行われた「電動シリンダの優れた省エネ効果」(アイエイアイ)、「省エネの成功事例」(豊興工業)、「ベアリングの基礎知識と取り扱い、損傷事例」(NTN)のセミナーはいずれも満席で参加者からも好評であった。

法改正をビジネスチャンスに
上期方針発表会開催
中部みらい会 正・賛会員80余名出席

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、4月26日午後4時より名古屋市東区葵の"メルパルク名古屋"を会場に「平成22年度上期方針発表会」を開催した。
 発表会には中部みらい会の会員、賛助会員ら80余名が出席し、冒頭挨拶に臨んだ、正会員代表イトウの伊藤社長は、「会報誌の月刊みらいは、業界情報はじめ新商品紹介等が網羅されており非常に役に立っている。これだけのレポートを提供できる会社は、他には見当たらないと思う。最近、資源が中国はじめ、アジア圏で非常に旺盛となっていることから、資源が高騰しており、資源インフレの商品デフレの様相を迎えている。鉄鋼、塩ビ樹脂メーカーさんは大変厳しいと思うが、値上げは少し我慢して頂きたい」と挨拶。
 次いで賛助会員代表の積水化学工業環境ライフラインカンパニー中部支店藤井支店長は、「IT関連業界は、好業績を挙げている様だが、我々業界ではそのような実感はない。市場環境認識を共感することが必要だと思う。住宅市場も80万戸時代に突入しているが、成長分野は必ずある。ストックビジネスの掘り起こし、環境分野の拡大を図り、お役に立てる商品開発に尽力いたしたい」と挨拶。
 次いで橋本総業橋本社長は、世界、日本、業界のマーケット情報、法制度のあらまし、創業百20年に向けての、機能強化を提唱し、「管工機材から環境・設備機材へをミッションに、環境、設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを提供することに努め、エコリフォーム活動、法規制、制度変更への取組みを重点に、設備のベストコーディネーター、流通としてのベストパートナーを目指したい」とした。
 次いで橋本総業鈴木専務は、エコリフォームの時代を見詰めた取り組みについて解説。
 次いで橋本総業宇佐見中部エリア長は、中部みらい会の方針発表を行い、「CS10カ条の遂行、フルラインでの対応、お手伝い機能の向上、体制の強化、素早い対応に努めたい」とした。
 引き続いて、賛助会員代表(11社)による市場の見通しと方針発表を行い、次いで橋本総業商品管理部橋本部長から「法改正によるビジネスチャンス」について研修した。
 @改正省エネ法の対策でやるべき点
 A地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)でやるべきこと
 B環境確保条例でやるべきこと
 Cそれぞれの共通点と相違点
 D実務担当者として押さえたいポイント
 研修会のあとは、大清の大薮社長の乾杯音頭で懇親会に臨み、互いに親睦を深めながら、ソプラノ歌手による余興を楽しみ、宇佐見エリア長の謝辞、TOTO森村支社長の中締めで盛宴の内に散会した。

真剣な眼差しで品定め
第8回工具まつり
イトウ 初期の目標を達成

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)の中川配送センター(中川区島井町・川島センター長)では、4月16・17日の両日に特設会場において恒例の「第8回工具祭り」を開催し、来場者、売上金額とも、初期の目標を達成したと関係者は手応えが得られたと喜んでいる。
 初日は生憎の雨模様となったが、イベントを待ちわびたユーザーらが、午後1時のオープン前から駆け付けた。最終日は晴天に恵まれ、午前10時オープンと同時にユーザーが訪れ、目当ての商品を見付けては出品者と価格の交渉を熱心にしていた。
 会場には、出品メーカー10数社が自信の新製品を展示し、鋼材を一発切断する「バンドソー」、高耐久とハイパワーの「充電式インパクトドライバー」、風速80m秒の強力吹き飛ばしの「充電式ブロワ」、鉄筋コンクリート・石材等の穴あけ加工に最適な「コアドリル」、移動・運搬に便利な軽量コンパクトタイプの「高圧洗浄機」、超軽量で各種金物取付工事に重宝する「バッテリー溶接機」、過酷な現場に強い防塵・防滴で測定範囲半径25〇mの広範囲に対応する「自動整準レーザーレベル」、不快な排水音を防止する「遮音管」、配管内部やエアコンメンテナンスなどに活躍する「インスペクションカメラ」、従来の工法とは異なり既存の配管をそのまま引き抜くので、躯体を傷付けないパイプ引抜機「カンヌッキ」などが展示実演され、来場者も自ら試しては実感していた。
 また、市価の5割以下といった展示会特別価格での各種工具類なども飛び出し、ユーザーも真剣な眼差しで商品選びに臨んでいた。
 お楽しみ抽選会場では、特賞掃除機ロボット(アイロボットルンバ)、1等折りたたみ自転車、2等魚沼産コシヒカリなどが当たるとあって終日賑わった。
 また、従来のダーツゲームに代わって、カップラーメンを取れるだけゲットする、抱え取りゲームには10数個ものカップラーメンをゲットする抱え取りの達人もいた。

「最優秀賞」を受賞
TOTO 日本内部統制大賞2010

 TOTOは、このたび「日本内部統制大賞」(主催・日本内部統制大賞審議会)の最優秀賞を受賞した。
 この賞は優れた内部統制システムや倫理法令遵守システム(コンプライアンス)を整備し、先進的な取り組みを行っている企業を表彰するもので、コンプライアンスへの取り組みをはじめ、CSR活動に対するトップの積極的なコミットミント、CSR活動範囲の拡大・レベルアップと管理・推進体制などが高く評価され受賞に至った。
 これからも「お客様・社会から必要とされる企業であり続ける」ために、社是である「愛業至誠」に基づき、全社一丸となって企業活動を推進していく。
■おもな内部統制の取り組みと方向性
・理念体系の整備
 2004年、「TOTOグループ」として共有できる理念体系を整備し、グループ全体で一丸となった企業活動が行うことができる基盤をつくった。
・公平で公正な仕組みづくり
 企業理念に掲げる「社会の発展に貢献し、世界の人々から信頼される企業」を目指し、コーポレートガバナンス及び業務執行の体制、CSR活動推進体制を構築し、企業活動を行っている。
・「TOTO Wayプロジェクト」開始
 TOTOで働く全ての社員がTOTOの成り立ちを知り、TOTOらしさや自部門の役割を議論するプロセスを経て、社是である「愛業至誠」を理解し、全社一丸となった企業活動につなげている。
・今後の課題
 TOTOは現在、日本、米州(アメリカ・中南米)、中国、アジア・オセアニア、欧州の「グローバル五極体制」構築を目指している。
■「日本内部統制大賞」
 2002年に「誠実な企業賞」として始まり、2008年に現在の名称に変更した。優れた内部統制システムやコンプライアンスシステムを整備し、先進的な取り組みを行っている企業を表彰することにより、@内部統制システムが効率的な企業経営を行う上で重要であることを示すとともに、Aコンプライアンス重視の誠実かつ透明性の高い経営が中長期的にみて市場で高い競争力を持つことを評価しつつ、B意識の高い企業を社会的に応援することを目的として制定された。2010年は最優秀賞にTOTO、優秀賞に旭硝子、三菱商事が受賞している。

動画・静止画の撮影・再生機能を搭載
管内検査用カメラ発売
アサダ 詰まりや損傷の検査に

 配管機械工具と環境機器の製造販売及び輸出入を行うアサダ(社長=浅田一吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3―60)は、排水管清掃業者や水道設備業者、また空調設備業者等向けに、管内検査用カメラ「ロースコープ2522」、「ロースコープ203」、「クリアスコープ・デジタル100」を発売した。これらのカメラは、管内の映像をボタン一つで動画・静止画で撮影、再生することが可能。また、付属のSDカードに撮影データを保存し、パソコンに接続することができる。
【用途】
 管内検査用カメラは、排水管、ガス・水道管等の詰まりや損傷の検査等に用いる。今回発売された3機種は、1台に動画・静止画の撮影、再生機能を搭載しているため、現場で撮影した映像をすぐに確認することができる。また、3機種共にケーブルとカメラ本体を脱着することができるため、長さの異なるケーブルをカメラ本体に接続することにより、1台で様々な現場に対応することが可能となっている。
【特長】
 @動画・静止画撮影、録画、再生機能を搭載=「ロースコープ2522」、「ロースコープ203」、「クリアスコープ・デジタル100」は、動画・静止画の撮影、再生機能を搭載している。また、ボタン一つで操作できるため、作業現場でデジタルカメラやビデオカメラ、パソコンを使うことなく映像を再生し、管内の状況を把握することが可能。
 Aパソコンへの接続が容易=従来、撮影した映像をパソコンへ保存するには、市販の「ビデオキャプチャキット」を使いカメラとパソコンを接続していたが、今回発表された管内検査カメラは、撮影映像を付属のSDカード(USBケーブルも使用可能)に保存することができるため、以前に比べ容易にパソコンに接続できる。SDカード(2GB)には、静止画3万枚、動画200分(3時間20分)のデータが保存可能。
 B軽量・小型で持ち運びが便利=カメラ本体とケーブルはコネクタ式のため、ワンタッチで脱着することができ、またケーブルを外したカメラ本体の質量は約400gと軽量・小型のため、持ち運びが便利。
 C回転式ケーブルドラムを採用=「ロースコープ2522」は、回転式のケーブルドラムを使用しているため、ケーブルの出し入れや管内への挿入をスムーズに行うことができる。
【仕様】
〈3機種共通〉
▽電源=リチウム・ポリマーバッテリー100V(2時間充電、約4時間使用可能)
▽保存形式=静止画・JPEG(30万画素)、動画・MPEG(7.7万画素)
▽保存媒体=SDカード(最大2GBまで対応)
▽標準付属品=ACアダプター、MiniUSBケーブル、AVケーブル、SDカード(2GB、クリアスコープ・デジタル100は1GB)、収納ケース
●「ロースコープ2522」(コードbq69371)
▽質量=3.3s
▽ヘッド外径=φ25o
▽ケーブル長さ=22m
▽適応管径=φ40o〜100o
▽標準価格=35万円
●「ロースコープ203」(コードbq69384)
▽質量=530g
▽ヘッド外径=φ20o
▽ケーブル長さ=3m
▽適応管径=φ40o〜75o
▽標準価格=25万円
●「クリアスコープ・デジタル100」(コードbsH100)
▽質量=470g
▽ヘッド外径=φ5.5o
▽ケーブル長さ=1m
▽標準価格=18万5000円

中川啓二朗氏(ナカガワ会長)
お別れの会しめやかに

3月4日に急逝した機械工具商社ナカガワ(社長=中川雅夫氏、本社=名古屋市南区明治1―6―5)の中川啓二朗会長の「お別れの会」が4月9日午後1時より、名古屋市千種区千種のいちやなぎ中央斎場にて営まれ、全国から業界関係者ら多数が参列し在りし日に思いをめぐらせた。
 奥村文洋名古屋市会議員はお別れの言葉の中で「早く父を亡くした私にとって、父のような存在でありました。時には厳しく、そして優しくご指導いただき、私が市会議員として活動できるのも、あなたのお力添えのお蔭であります」と故人との思い出を振り返り、「あなたがこの世に残された、仕事や愛や友情は、あなたに接した多くの人達の胸に生き続けることを思いながら、別れの言葉といたします。中川会長、さようなら」と述べた。
 続いて、緒方文由山善副社長が「会長様は昭和32年、26歳という若さで父上の中川久二朗様からナカガワ商店を継がれ、平成9年にご長男の中川雅夫社長様にバトンタッチをされるまで、40年の長きにわたり社長として社業の発展に精力を注がれ、経営基盤の強化を図ってこられました。私が会長様に初めてお会いさせていただきましたのは、昭和46年でございます。入社7年目の若輩者でしたので、本当に親しくお声をかけていただけるようになりましたのは昭和54年頃からです。会長様が必ずかけてくださった一言でした、『困ったことがあれば、すぐに連絡をしろよ』。このお言葉に、どんなに勇気づけられたことでしょうか。私達は、ただひたすら会長様のご功績、ご遺徳を偲び、心からご冥福をお祈りいたしますとともに、衷心より哀悼の意を捧げまして、お別れの言葉といたします。中川啓次朗会長様、どうか安らかにお眠りください。さようなら」と弔辞を述べた。
 最後に中川雅夫ナカガワ社長より「本日はご多用のなか、弊社会長中川啓二朗のお別れの会にご参集賜り、誠にありがとうございます。先程は、ご丁寧なお別れの言葉を、また各方面の皆様より多くのご弔電を賜り、誠にありがとうございます。皆様には、名古屋の南区に中川啓次朗という人間がいたことを、どうか忘れないでいただきますようお願い申し上げます。そして生前に、会長が皆様より賜りました同じご厚情を、私はじめ全社員に賜りますことをお願い申し上げます」と謝辞が述べられた。
 この後、参列者が祭壇に向かって献花し、中川会長に最後の別れを告げた。

トクピ製作所 新製品 
小型で軽量、耐蝕性に優れた
蓄圧器「トクピレーター」

 トクピ製作所(社長=森合主税氏、本社=大阪府八尾市大竹)の「トクピレーター」は、コンパクトで軽量を特徴としたステンレス製アキュムレーター。配管機構内での流体の圧力を一時アキュムレーターに蓄えることによって脈動現象を抑え、スムーズな排水・給水活動をサポートする。
 耐圧性に優れたトクピレーターは小型で軽量なため配管設計に自由をもたらす。アキュムレーターの材質にオーステナイト系ステンレスのSUS316Lを使用、高耐蝕性・高耐薬品性を実現する。
 【特長】@小型、軽量で狭いスペースにも使用できる。A本体材質にステンレス鋼を使用、耐薬品性、耐蝕性に優れている。B特殊製法により安定した性能を発揮する。
 【主な用途】脈動吸収、衝撃吸収、エネルギー蓄積、熱膨張保証、漏洩補償、ショックアブソーバー、平衡作用など。
 【仕様】型式=STR―100▽最大使用圧力=6.86MPa▽容量=100?▽ブラダ材質=ニトリルゴム▽外径寸法=φ61×238o▽取付口径=Rc1/2▽本体材質=SUS316L▽質量=0.48s。
超高圧用エアーオペレイト式
「2ポートバルブ」

 トクピ製作所の超高圧用エアーオペレイト式「2ポートバルブ」は、超高圧や大容量の流体を瞬時に切り替えることができるため、様々な用途に利用できる(特許出願中)。
 【特長】@特殊設計の高圧シールとスプールにはセラミックを採用し、長寿命を実現。A少量のコンタミを含んだ液でも使用が可能。B本体材質にステンレス鋼を使用、耐蝕性、耐摩耗性に優れている。C取り付け姿勢は自在に取り付け可能。D高圧シールは高分子ポリエチレン製を採用し、超純水にも対応が可能。
 【主な用途】高圧クーラントの切替、高圧洗浄液の切替、アンローダーバルブ、バルブ切替によるポンプの小型化など。
 【仕様】型式=TSV―20H▽通常使用圧力=30MPa▽最大使用圧力=35MPa▽定格使用水量=50L/min▽最大通過水量150L/min▽必要エアー圧力=0.4MPa(30MPaの場合)▽外径寸法=135o×105o×280o▽取付口径=Rc3/4▽本体材質=SUS304+セラミック▽質量=7.7s。
 このほか、小型(7MPa、69o×69o×238o、3.3s)の2ポートバルブTSV―20も用意している。

最大250℃まで搬送可能!
高温の薄鋼板向け真空吸着パッド
シュマルツ SA-HT2シリーズ発表

 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区)は、高温の薄鋼板も搬送可能な真空吸着パッドSA―HT2シリーズを開発した。
 真空パッドSAシリーズは薄鋼板などの搬送に適した吸着パッド。吸着面の独特のデザインがワークの変形を防ぎ、高速搬送も可能なため多くの実績がある。今回、耐高温性に優れた新素材HT2を開発し、選択可能な材質として新たに追加した。
 長時間高温に耐えられるHT2パッドは、最高250℃のワークを吸着し搬送することが可能。鋼板を加熱し成形するホットスタンプなど熱間成形時の搬送に最適で、従来のメカクランプ式の搬送システムから置き換えて使用することができる。メカクランプシステムからの置き換えにより、コストの削減や軽量化による生産サイクル数の増加に貢献する。
 また、HT2パッドは吸着跡の元となるシリコンを含有していないため、吸着跡が塗装後に浮き上がるのを極力抑えることが可能。
 形状はフラット(サイズφ30o〜60o)、ベローズ(サイズφ22o〜60o)、長円フラット(23x60o〜50x100o)、長円ベローズ(30x60o〜40x80o)と豊富にラインアップしている。
【主な特長】
 @250℃まで耐高温の新素材で、薄鋼板の熱間成形時の搬送に最適。
 Aメカクランプシステムからの置き換えが可能となり、コストの削減、軽量化、サイクル数の増加に貢献。
 B4種のデザイン、計15種類のバリエーションから選択でき、様々なサイズ・形状のワークに対応可能。
 Cシリコン不使用のため、吸着跡が塗装後に浮き上がるのを抑制。

超硬チップの生産能力80%アップ
開発と製造の連携強化
セコ・ツールズスウェーデン本社工場新設

 大手超硬工具メーカーSeco Tools AB(スウェーデン、以下セコ・ツールズ)の日本法人セコ・ツールズ・ジャパン(東京都大田区)は4月22日、スウェーデン本社の工場新設について発表した。
 2009年11月、本社のあるスウェーデンのファーガスタ市に超硬チップの成形や焼結向けの製造工場を新設した。新しい工場は、既存の工場施設に隣接しており、設備や所有地の投資総額は概算で1億5000万SEK(約19億5000万円)を数年間で投資する。
 「この投資によって、セコ・ツールズは今後も長期間に渡り、金属加工の分野において高い技術と品質を供給する企業としてのリーダー的な地位を確立するだろう。グローバルな製造組織が重要性を増していますが、開発と製造の密着性が付加価値の高い当社のビジネスにとって重要です。また、ファーガスタの工場設備は、切れ刃の高度先端技術をリードしていける機能を果たし続けるでしょう」とセコ・ツールズ最高経営責任者のカイ・ヴァーン氏は話している。除幕式は、ファーガスタにて2009年11月10日午後2時から最高経営責任者カイ・ヴァーン氏、取締役社長ほか関係者が参列し行われた。
 この新工場の新設によりセコ・ツールズの超硬チップの生産のキャパシティーが約80%向上した。2010年に入り各国で景気の状況は回復傾向にある。この投資によりセコ・ツールズでは全世界のユーザーへの製品の供給体制が一段と向上するとしている。

トラスコ中山
モノづくり検索サイト「オレンジブック.Com」が
2010日本 BtoB 広告賞 銀賞
ウェブサイト部門で2度目の受賞

 機械工具卸商社トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)のモノづくり検索サイト「オレンジブック.Com」(フリーサイト)が、日本産業広告協会が主催するBtoB広告作品のコンテスト、第31回「2010日本BtoB広告賞」のウェブサイト〈コーポレート〉の部にて、銀賞を受賞した。2007年に特別賞を受賞した会員制サイトの「オレンジブック.Com」に続き、今回はより評価の高い賞の受賞となった。
 日本BtoB広告賞は1980年からBtoB広告の普及、振興をはかるために制定された日本で唯一のBtoB広告の総合コンテストとその展示会。広告作品を通して展開される企業コミュニケーション活動(広告主)と制作にかかわる総合技術(制作社)の優れているものが毎年表彰される。
 今回銀賞を受賞したモノづくり検索サイト「オレンジブック.Com」(フリーサイト)は、日本のモノづくりで使用されるあらゆる工場副資材や産業消耗品(=プロツール)の総合情報サイト。1000社以上のメーカーの製品を横断的に検索できるフリーサイトとして、全国の生産工場、工事業・設備業などモノづくり現場のユーザーの「探す」手間軽減を目的としている。
 同社の過去の受賞作品には、モノづくり大辞典「オレンジブック」2006年版(2006年製品カタログ〈総合〉の部 銅賞)、同2007年版(2007年製品カタログ〈総合〉の部 金賞)、「オレンジブック.Com」(会員制サイト)(2007年ウェブサイトの部 特別賞)がある。


2010年5月16日(日) 2383号
生産・総出荷額7四半期ぶりプラスに
中国需要の拡大で輸出が増加
マニピュレータロボット統計 1〜3月期生産.出荷実績

 日本ロボット工業会が4月27日に発表した、マニピュレータ、ロボットの2010年1〜3月期の生産・出荷実績(会員ベース)によると、生産額は前年の同じ時期に比べ43.3%増となり7四半期ぶりのプラスに。また出荷額も、国内出荷額が前年同期比17.4%減となったものの、輸出額が同2.2倍となり、トータルでは同46.6%増と7四半期ぶりにプラスに転じた。概要は次の通り。
【受 注】
 10年1〜3月期の受注額は、前年同期比で2.8倍の861億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。受注は増加傾向にあり、今後も期待できるとしている。
【生 産】
 10年1〜3月期の生産額は、前年同期比43.3%増の828億円となり、7四半期ぶりにプラスに転じた。ピーク時(06〜07年)と比べ6割近く戻ってきている。
 ユーザ産業においては、生産体制が整い明るい材料が見えはじめてきたものの、全般に設備投資には依然厳しい対応を取っていることから、急激な回復は期待できないとしながらも、ゆるやかな上昇を見込んでいる。
 自動車産業は、ハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電機産業では、情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、ロボット需要が上向いた。また、海外市場では、中国向けが中心となっており、その中でも電子部品実装用が回復したことから、今年10年にはロボット産業もゆるやかに復調し、本格的な回復は来年11年からになると予測する。
【出 荷】
 10年1〜3月期の総出荷額は、前年同期比46.6%増の891億円となり、7四半期ぶりにプラスに転じた。
 国内出荷額は、同17.4%減の261億円となり、10四半期連続でマイナス成長となった。輸出額は、同2.2倍の630億円となり、7四半期ぶりにプラスに転じた。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、同産業の設備投資控えの影響を受け、前年同期比55.5%減の58億円となり、6四半期連続でマイナス成長と、厳しい状況。
 電子・電気機械産業向けは、同21.8%増の118億円となり、10四半期ぶりにプラスに転じた。情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装用や半導体(ウェハ搬送)用が伸長した。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比25.7%増の96億円となり、7四半期ぶりにプラスに転じた。電子部品実装用は、同5.2倍の348億円となり、2四半期連続でプラス成長。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、欧米向けが依然低迷。しかし、中国は自動車業界の増産と自動化に伴う設備投資が活発で、急激な需要拡大が進み、前年同期を大きく上回った。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国向けが大幅増となり輸出増加の要因となった。また、FPD用や半導体用も伸長し、先行き見通しは明るい。これらの好調要因は、情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、パソコン、iPAD、薄型テレビなど)の販売好調によるものとされる。

次世代ロボットの 本格普及に向けて声明
ロボットビジネス推進協議会
安全基準の整備など求め

 ロボットビジネス推進協議会(会長=内山田竹志氏・トヨタ自動車取締役副社長)は、これまでの活動成果を広く知らせるとともに、次世代ロボットの普及に向けた議論を喚起するため、「次世代ロボットの本格普及に向けて」と題した声明文をとりまとめ、4月9日発表した。
 声明文では、「高い産業競争力を維持して我が国の持続的発展を牽引するものとして、次世代型のロボット及びロボット技術に対して大きな期待が寄せられている」とした上で、「開発が進展する一方、市場の拡大、普及には期待通りの成長が見られていない」とし、その要因として、一般的な社会環境の中で自律制御されて行動するロボットが人と共存するために必要なルール、インフラ等が未成熟であることを指摘。「人と共存するロボットに不可欠な対人安全確保については、その基準や検査・認証手法が未確立であることは、開発側のリスクを高めると同時に、特に医療、福祉、介護等の分野でロボット利用が進まない大きな阻害要因」としている。
 こうした現状を打破し、次世代ロボットの本格的な普及を促進するためには、官民を挙げた強力な取組が不可欠として、次の3つの課題に対して産学官の幅広い関係者の支援、取組を求めている。(以下、抜粋)
 @次世代ロボットの対人安全技術確立と基準・検証手法整備の着実な推進
 人と共存する次世代ロボットの対人安全確保には、統一的な基準と検査手法の確立が不可欠であり、平成21年度に経済産業省がスタートしたNEDOにおける5年間の「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の成果はきわめて重要である。安全技術確立のためのデータ取得や検証手法の確立は短期間に成し遂げられるものではないが、それだけに官民を挙げた継続的な取組が必要である。
 A現場実証機会の拡大とロボット導入に向けた社会制度の見直しの推進
 次世代ロボットでは、プロトタイプによる現場での実証研究がきわめて重要な開発フェーズに達しているものが登場し始めているが、対人安全確保に対する懸念や実証に協力する現場負担の増大等から実証研究の機会を十分得られず、結果として実証データの蓄積が遅れ、安全確保技術の確立やロボットの事業化を加速できない状況にある。協議会では、こうした課題について具体的な問題点抽出と解決に向けた検討を産学官の関係者とともに重ねており、一部の成果を公表して現場の協力につなげるよう努めている。実用化が期待される次世代ロボットを1日も早く事業化し、社会に普及させていくためには、今後さらにこうした取組を加速させ、関係者のより積極的な協力・支援の下で実証研究の拡大、社会制度との調和を進める必要がある。
 Bユーザ支援を通じた、製品普及促進に向けた環境整備
 ユーザの初期投資リスクを低減することは、普及の加速とそれによる量産効果が正の循環を形成することにつながると期待される。このためには、助成、税制優遇等、ユーザへのロボット導入インセンティブ付与による普及促進策の検討を現時点から具体的に進め、実証から事業化への円滑な移行に備えるべきである。また今後、介護・福祉等の現場を中心に次世代ロボットを新たなツールとして活用していく際に、安全かつきめ細かなユーザ支援が行えるよう、これらを扱う人材の育成、教育訓練システムの充実も急務であり、積極的な公的支援を期待する。
 声明文は同協議会ホームページ(http://www.roboness.jp/)で公開されている。

5月22日の総会準備を行う
事業報告・決算報告を承認
愛鋲協 第9回理事役員会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、平成21年度第9回理事役員会を4月21日午後6時より組合事務局において開催した。理事8名と監事2名が出席。鈴木理事長の挨拶に続いて、議案審議が行われた。
 第1号議案の平成21年度会計決算報告及び監査報告については、馬場副理事長(メイナン社長)より会計決算報告、佐野監事(佐野螺子工業社長)より監査報告が行われ、これらを承認し5月22日の総会に上程することとした。なお監査は、同日午後5時より組合事務局で、理事役員会に先立って行われた。
 第2号議案の平成22年度会計予算(案)に関しては、馬場副理事長より説明され、これを承認。総会に上程することとした。
 第3号議案の平成22年度第37期通常総会準備に関する件では、総会の式次第に沿って司会者などの役割担当者を確認。さらに受付及び懇親会の役割分担についても審議し承認した。
 第4号議案の事業部委員会に関する件は、3月度の実績が報告された。
 第5号議案の平成22年度組合員実態調査のまとめについては、事務局より報告され、組合員企業の従業員数に応じた各組合員の賦課金金額などを確認した。
 次回理事会は5月22日、総会開始前の午後4時30分より名鉄ニューグランドホテルで開催される。

人材確保事業を中心事業に
総会資料等を検討
ナゴヤ西部機械協組 4月度理事会開催

  ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は4月26日午後5時より、組合事務局において4月度定例理事会を開催し、理事8名と監事2名が出席して5月26日の通常総会に向けた準備の最終確認を行った。
 近藤理事長の挨拶に続いて議事に移り、平成21年度決算報告と事業報告について説明された後、加納監事(加納製作所社長)より「本日午後4時より行った監査の結果、異常のないことを証明する」と監査報告があり、これを承認。総会に上程することとなった。
 続いて、平成22年度事業計画と予算案について審議。これを承認し総会に上程することとなった。
 このほか総会当日の各理事の役割分担についても協議し決定した。
 引き続いて、今年度3力年の最終年度を迎える「中小企業人材確保推進事業」の推進委員会が行われ、本年度の事業計画について審議した。本年度事業は、組合の活性化を目的に次世代を担う若手経営者が中心となって組織された研究会「チャレンジ25」を中心に、組合員相互の工場を訪問するなどし、互いに連携して日本のモノづくりに貢献しようとする取り組みが盛り込まれている。

飲食コーナー終日賑わう
26回大管まつり盛況
大垣管材 初期の目標を達成

  大垣管材(大垣市長沢町・社長=五島道久氏)では、恒例の展示即売会「第26回大管まつり」を今回は、"不況を吹き飛ばせ!アイデア満載第26回大管まつり"をキャッチフレーズに、4月24日・25日の2日間に渡って本社特設会場において開催した。
 初日は午前9時よりオープニングセレモニーが行われ、五島実行委員長の開会宣言に引き続いて、五島社長が挨拶に臨み、「厳しい環境下ではありますが、それに臆することなく社員一丸となって持てる力を発揮していく所存です。出品者の皆様方におかれましても一層のご尽力をお願いいたします」と、所信を述べ、協賛メーカー代表挨拶(TOTO名古屋支社森村支社長)、士気高揚アピール(営業中沖氏)で2日間の展示即売会の幕を切った。
 会場には"住いに優しい"住設機器や器具をはじめ、配管機器、情報関連機器、新機能満載の新商品やニーズに対応できる多種多彩な有力メーカー50余社が一堂に出展、技術革新、情報化の推進等の急速な環境変化に迅速に対応する、最新の製品や魅力あふれる商品が展示実演されるなど、有効な商談の場として大好評であった。
 また、特設会場には岐阜地区量販店大手のヤナゲンの協力を得ての、特選品バザールも併催するなどして来場者の期待に応えていた。
 選べる豪華景品の当たる大抽選コーナーも、デジタルテレビや旅行券等が当たるとあって、抽選コーナーは終日賑わった。
 また、恒例のシェフ北さんの炎のステーキハウス、新企画の男性社員新ユニット(OKB8)によるダンスパフォーマンス、メーカーPR、ゴルフクラブの試打コーナー、子供達の金魚すくい、アニメ映画なども行われ好評であった。
 一方の飲食コーナーも、うどん、串かつ、枝豆等が飛ぶように売れ、屋台村は終日戦場と化し、炊事当番の社員たちも汗だくで対応していた。
 会期中1000名を超える来場者が訪れるなど、売上も所期の目標を達成することが出来たと関係者は手応えを感じていた。

平成22年春の叙勲
鬼頭亮一郎氏(キトー前会長)が
「旭日小綬章」を受章

 マテハン機器メーカーキトー(社長=鬼頭芳雄氏、本社工場=山梨県中巨摩郡昭和町築地新居2000)の前会長、鬼頭亮一郎氏が「平成22年春の叙勲」で旭日小綬章を受章した。
 キトーで長年、手動巻上および手動巻上兼牽引装置や、軽合金フレームの電気チェーンブロックの開発育成と工業化に取り組むと同時に、団体役員として業界の発展に寄与した功績が称えられた。
【鬼頭亮一郎氏 経歴】
 昭和7年10月27日生まれ、満77歳。
《職歴》
 昭和31年4月鬼頭製作所(現キトー)に入社。同34年取締役就任後、専務取締役、代表取締役社長、代表取締役会長、顧問を歴任。平成18年12月退任。
《公職歴》
 ?日本クレーン協会理事、?日本産業機械工業会理事、?山梨県機械電子工業会会長、甲府商工会議所副会頭、山梨県機械電子工業厚生年金基金理事長、山梨県経済同友会副代表幹事等を歴任。
《主な表彰歴》
 手動巻上および手動巻上兼牽引装置の技術開発育成により、平成10年に科学技術振興功績者として「科学技術長官賞」を受賞。甲府商工会議所副会頭や?山梨県機械電子工業会での会長・名誉会長としての功績により、平成7年に「県政功績者表彰」を山梨県より受賞。
中国事業担当の
新執行役員を選任 キトー
 キトー(社長=鬼頭芳雄氏)は、成長市場として重視している中国市場でのさらなる事業拡大に取り組むため、4月27日開催の同社取締役会において、宇川維亜(うかわ・まさつぐ)氏を執行役員(中国事業担当)として新たに選任した。異動日は5月1日。

受注総額は前月を上回る758億円
新興国需要を中心に回復傾向
日本工作機械工業会3月の工作機械受注実 績
 
 日本工作機械工業会がまとめた2010年3月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、3月の受注額は前年同月比262.2%増(約3.6倍)の758億円となり、4カ月連続の増加となった。前月比でも一7.0%増と2カ月連続で増加し、同会では回復の明るさが増しているとし、新年度となる4月以降の動向に注目している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比一50.3%増(約2.5倍)の193億円で4カ月連続のプラス、前月比は1.2%減と2カ月ぶりのマイナスとなった。3月の内需は、キャンセルもあって依然200億円を下回る低水準が続いている。
 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、5業種で前月比プラスとなった。前年同月比では2業種がマイナスを示した。主要業種は、「一般機械」が75億円(前年同月比83.1%増・4カ月連続プラス、前月比2.4%増・2カ月連続プラス)、「自動車」が53億円(同796.6%増〈約9.0倍〉・4カ月連続プラス、同17.1%減・4カ月ぶりマイナス)、「電気・精密」が27億円(同190.9%増〈約2.9倍〉・3カ月連続プラス、同6.3%増・4カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が3億円(同56.4%減・4カ月ぶりマイナス、同65.6%減・2カ月ぶりマイナス)となり、「自動車」「航空機・造船・輸送用機械」が前月比マイナス、「航空機・造船・輸送用機械」は前年同月比でもマイナスとなった。
 一方の外需は、前年同月比327.4%増(約4.3倍)の566億円となり、5カ月連続で増加。前月比でも24.9%増と2カ月連続のプラスとなった。外需は、これまでのアジア中心の増加傾向がさらに拡大したうえ、欧州、北米においても増加傾向がみられ、好調に推移。外需比率は単月で過去最高の74.6%となった。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要3極すべてで前月比増加となった。特にアジアにおいては過去最高額を記録するなど、これまでの傾向がより顕著に表れている。受注額は、アジアが371億円(前年同月比1004.5%増〈約11倍〉・6カ月連続プラス、前月比25.6%増・2カ月連続プラス)となり、東アジア、その他アジアともに増加を示し、2008年7月の305億円を超え、過去最高額を記録した。
 欧州は84億円(同138.2%増〈約2.4倍〉・3カ月連続プラス、同32.4%増・2カ月連続プラス)。受注額は、持ち直しの動きがみられるものの、急速に落ち込んだ2008年11月(83億円)とほぼ同水準であり、依然低レベルの受注が続いている。
 北米は102億円(同74.3%増・3カ月連続プラス、同18.9%増・4カ月連続プラス)で、堅調な回復を示し16カ月ぶりの100億円台となったものの、欧州と同様、受注額は2008年11月(101億円)とほぼ同水準となった。
 主要業種別にみた主要3極の状況は、「自動車」「電気・精密」では、アジアの占める割合がそれぞれ8割弱、9割弱にもなっている。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は欧州・北米で主として航空機分野を中心に受注がみられ、8割弱のシェアを占めている。「一般機械」はアジアが半分以上を占めている。
 2010年1〜3月の受注累計額は、前年同期比224.1%増(約3.2倍)の1957億円で、2009年10〜12月期比でも26.7%増と回復傾向がみられる。
 このうち内需は前年同期比116.4%増(約2.2倍)の546億円、外需は同301.3%増(約4.0倍)の1411億円となり、外需比率が72.1%と高水準で推移している。

据え付け後も部品交換可能
システムキッチン「レノ」新登場
INAX リフォームに対応

INAXは、新発想のフレーム構造で、据え付け後でも機器の後付けや、扉、底板、ワークトップなどの交換も可能なシステムキッチン『RENO(レノ)』をこのほど新発売した。
 暮らしにあわせ、キッチンを自分らしく使い続けたい―。そんなユーザーの声に応えるロングライフなシステムキッチンが誕生した。新しいシステムキッチン『RENO』の特長は、@シンプルで飽きのこない「スマートデザイン」、A自分らしく使い続ける「グレードアップ&リフレッシュ」、B「リフォーム対応力の強化」。
 「スマートデザイン」ではシンプルな美しさを追究し、ムダのない意匠の「スクエアシンク」、直線的なデザインの「取ってレス扉」足元をスッキリ見せる「フロートキャビネット」などインテリアと調和するデザインを追究した。
 「グレードアップ&リフレッシュ」では、家族の成長にあわせて将来必要になる食器洗い乾燥機などの機器や、内引き出しなどを後付けすることができ、さらにキッチン本体はそのままで扉や底板、ワークトップを交換することが可能なため暮らしにあわせて末永く使用できる。
 「リフォーム対応力の強化」では部材のノックダウン方式(現場組立)を採用し、コンパクトな梱包を実現することで搬入の手間を削減したほか、「梁対応ウォールユニット」などリフォーム対応仕様を準備した。
 希望小売価格は、I型(間口1800mm)31万3000円から。
 発売1年後の販売目標は1200台/月を見込んでいる。

"TRY!輝く明日へ"
第35回 2010中部どてらい市
ポートメッセなごやで 6月5日(土)〜7日(月)開催

 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材・特選品の総合展示会「2010中部どてらい市」が6月5日から7日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや第一展示館で開催される。35回目を迎える今回は、山善名古屋営業本部(本部長=森園慎一氏)傘下の愛知・岐阜・三重にある販売店74社の主催で、「TRY!輝く明日へ」をテーマにメーカー278社が出展する。(写真は前回展の会場風景)
 どてらい市は、幅広い分野の新商品や人気商品を実際に手にとって見ることのできる展示会として、全国各地で開催される。
 2010中部どてらい市では、安全・品質向上、コスト削減につながる商品やエコ商品など、各メーカーの新商品や主要商品を一堂に展示。受注目標62億円、動員目標1万3000名としている。
 展示のほかに特別企画として、どてらい市会場で象印チェンブロック主催による「クレーン運転特別教育」を実施。学科講習1日、実技講習1日の2日間行い、全科目修了した人に修了書を交付する。
 さらに、1等「シャープLED AQUOSテレビ」(3本)、2等「IH調理器」(30本)、3等「ボイスレコーダー」(50本)、4等「電気ケトル」(100本)、5等「靴下」(1500本)が当たる「ご来場抽選会」や、金額に応じた「お買い上げ特典」、「対象商品お買い上げプレゼントセール」などの多彩な催しで来場者を迎える。
 元来どてらい市は、40年程前の不況をメーカー、販売店が山善と共に手を携えて乗り切り、さらなる発展を目指して開催されたのが始まり。現在のような厳しい環境のときこそ真価を発揮するとして、山善および主催店、出展メーカーは例年以上に顧客へのアピールを行っており、今回の中部どてらい市に大きな期待を寄せている。
各部門のテーマと見どころ
機械部
【部門テーマ】
「不況脱出の"鍵"は環境イノベーション〜安全・品質・コストへの挑戦〜」
【取り組み姿勢について】
◆出展メーカー毎の特別キャンペーン。
◆商品の確保…短納期・特販商品。
◆加工実演および加工サンプルの展示の充実。
〈実働展示予定〉オークマ=立型M/C GENOS M460VE、CNC旋盤SPACETURN LBシリーズ▽大阪機工=立型M/C DC400▽滝澤鉄工所=CNC旋盤TCN2000Y▽東京精密=輪郭形状定機サーフコム2000DX、1500DXほか▽ファナック=CNCドリルROBODRILL α―T21iFLa+DDi▽ブラザー工業=CNCタッピングセンタTC―R2B▽森精機製作所=CNC旋盤DT2550MC▽山崎技研=CNCフライス盤YZ―350NCR
〈加工技術の提案〉マシンソル=治具メタル
【出品傾向】
★工程集約による合理化・コスト削減提案(エネ革税制適合機種の紹介、旋削・ミーリング複合加工機)。
★ロボット対応による省力化・合理化提案。
★低環境負荷型の環境優良製品の提案。
★品質保証に3次元測定機を始めとする各種形状測定システムの提案。
【展示項目】
 工程集約高効率加工機、マシニングセンター、CNC旋盤、CNCフライス盤、研削盤、放電加工(EDM)システム、計測システム、CAD/CAMシステム、汎用機械・専用加工機、鍛圧板金機械
産業システム部
【部門テーマ】
「未来へつながるECO2提案 Ecology Economy Emptyco2 地球も人も安心 安全」
【取り組み姿勢と企画について】
◆安全、安心、省エネをテーマとした展示を重点的に行い、新製品、売れ筋商品を多数展示。工具部、住設建材部ともタイアップしたゾーン展示を行う。環境対策機器関連、産業機器関連、マテハン機器・梱包包装機器関連、メカトロ機器関連の4ジャンルの製品を来場者に探しやすいレイアウトで展示。
◆メーカーの協力を得て、期間中の注文に対し特典(うまいもの便・ラーメン券)をつける。
◆タイムセールを実施。3年目を迎えるタイムセールは内容も充実。
◆アウトレット品、現品処分品を多数出品。
【会場での展示企画】
@工場空調提案コーナーの設置。
Aメカトロロボットコーナーの設置。
B「安全」「省エネ」作業環境改善商品の提案。
【展示項目】
 環境対策機器、メカトロ機器、産業機器、マテハン機器・梱包包装機器
工具部
【部門テーマ】
「いい仕事にはいい工具(TOOL)〜目指せケタ違い品質〜もっともっとお伝えしたい〈感動〉」
【取り組み姿勢について】
 今年の工具部は「エンドユーザー様の抱える諸問題をズバッと解決致します」
◆諸問題を相談できる展示会へ。
 メーカーの小間に相談窓口を設置しユーザーが普段疑問に思っていたり、困っていたりする事をズバッと解決する。
◆アウトレット商材、特価品の活用による購買意欲の盛り立て。
 出品メーカーの協力により処分品、B級品、訳あり品等のアウトレット商材と、当日限定の特価品を多数提案。ユーザーのコストの問題をズバッと解決する。
【取り組み企画】
@うまいもの便、ラーメン券付商品の品揃え。
A砥石メーカーによる安全講習会の実施。
【展示項目】
 切削・測定工具、工作捕要工具、電動・エアー工具、先端工具・研磨・研削・鋸刃、作業工具・荷役周辺工具、環境・安全衛生・保管庫、小型工作機械
住設建材部
【部門テーマ】
「応援しますエコライフ! 見つけようエコ商品」
【取り組み姿勢について】
◆提案コンセプト
@太陽光発電やエコキュート・エコジョーズをはじめとするエコ商品の販売を通じてCO2の削減に貢献する。
A次世代型省エネ住宅を推進する。住宅版エコポイント・高効率エネルギーシステム導入促進事業などの活用。
B新築分野についてはビルダー・工務店に高効率機器のスペック活動を推進する。
Cリフォーム分野においてユーザー目線の便利で経済効果があり環境や健康に配慮した提案を行う。
【出品傾向】
 環境優良商材の集結。来場者にわかりやすく環境貢献度を表示。
【展示項目】
 太陽光発電システム、給湯機器(エコキュート・エコジョーズ・電機温水器・ガス給湯器)、空調暖房機器(ルームエアコン・業務用エアコン・床暖房・蓄熱暖房・浴室換気暖房)、キッチン廻り(システムキッチン・ミニキッチン・調理機器)、浴室・トイレ・サニタリー(戸建システムバス・集合用ユニットバス・人大バス・洗面化粧台・便器)、特別出展(省エネ電化プラン)、管工機材(塩ビパイプ・継手・水栓金具・宅内配管システム・浄化槽・雨水タンク)、ハウス・エクステリア(仮設ハウス・物置・トイレハウス・ガレージ)、建設機材(鋼製型枠・測定機器・ハウジングツール・建築関連工具類)、輸入建材etc(オープンリビング階段・家電・セキュリティー)
特選品
【部門テーマ】
「ちょっと心を豊かにしてくれる"こだわりアイテム"の御提案」
【取り組み姿勢について】
◆話題の商品を提案。
◆女性が好む便利グッズ、人気商品、家庭に優しい商品、エコ商品など、多種多様な商材を取り揃える。
◆体験コーナーを充実。
◆情報をいち早く届ける。
◆ジャンル毎に展示

独自性の高い商品を投入
結束し国内シェアNO.1へ
中部タンガロイ特約店会 22年度定時総会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の「平成22年度(第18回)定時総会」が4月19日午後3時より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。
 総会は三宅タンガロイ中部支店名古屋営業所長の司会進行で、開会に当たり大久保会長が「平成21年の年間を通しますと、超硬業界は前年に比べ大体半分の統計結果が出ております。その中でも、この愛知、岐阜、三重、静岡(浜松)というのは、自動車と工作機械を中心とした地域でありまして、嵐が吹き異常な逆風という状態が続いております。皆さんも日常の営業を通じて、大変ご苦労されていることであろうとご推測いたします。そういった中、タンガロイさんにおかれましては今月(4月)から本社機能を福島県のいわきに移転されました。いわきには以前からメインの工場がございますが、本社と工場が一体化することにより、日本全国から集まるユーザー、販売店、また賛助会員の皆さんの要望というものが、営業を通じて早く開発、技術、製造へと情報が流れ、スムーズな営業展開と製造展開ができるものと期待しております。1年後、2年後にタンガロイの活況が全国を風靡するのではないかと期待しているところでございます。時節柄、鮎が遡上して行く頃と思います。激流を乗り切った鮎は、上流の環境の良いところで雄と雌が卵を産んで、子孫を残すことができる。そのように激流を乗り切った会社が極楽で今後過ごしていけるというたとえがございますので、我々も頑張っていきたいと存じます。また、町の青空を見れば、鯉幟(こいのぼり)があがっておりますが、逆風が吹けば吹くほど鯉幟は勢い良くあがります。2年程前まではほとんど無風の中で、我々だらんとしていたのではないかと鯉幟に反省しつつ、逆風の吹く今、元気な鯉幟になって、この難局を乗り切っていきたいと思います」と挨拶。
 続いて、会則にのっとり大久保会長が議長を務めて議事に移り、事務局の藤原タンガロイ中部支店長より正会員69社中47社が出席と出席状況が報告された。
 第1号議案の平成21年度事業報告、第2号議案の平成21年度収支決算報告並びに会計監査結果報告、第3号議案の平成22年度事業計画、第4号議案の平成22年度収支予算案を審議し承認可決、以上で議事を終えた。
 賛助会員を代表して高田井高社長が「一昨年のリーマンショック以降相当厳しい状況にある中、特に昨年の1月、2月はトヨタさんはじめ自動車メーカーが7割ぐらいの減産ということで非常に厳しかったですが、秋口頃から中国特需などもあり、半導体関係についてはほぼ回復、自動車業界においても、12月、1月、2月は7割から8割の生産まで回復し、少しは日の目を見てきたかと思っております。ただしこの4月に入り、また引き合い、注文が減ってきてこれから心配だという話も聞きます。今後数年の間は、予断を許さないというよりも、何が起こるか分からないと思いながら仕事を進めていく必要があると思います。先日のタンガロイさんの代理店会で、タンガロイさんが目指しているのは、まずは日本のトップシェアを取ること、そして世界のトップになりたいといわれております。IMCグループに入り色々なメーカーの技術を取り入れながら、またタンガロイさんの強みをグループの中で出されながら、切磋琢磨して新しい開発をされております。先程、大久保会長がいわき工場の話をされましたが、本社機能が移るだけではなく、生産能力も増強されます。今後タンガロイさんとしては、生産能力プラス色々な新製品を出され、そしてトップシェアを目指す状況の中、是非皆様方には多大なるご協力をお願いしたいと思います。カッティングツールズセミナーも開催されますので、多くの方に参加いただいてスキルアップをしていただき、そして会長が言われたように、激流を鮎が上るようにこの厳しい市況を上り切って、きれいな水で泳げるように皆様と共に頑張っていきたいと思います。代理店としても責任を持って色々な施策に対応していきたいと思っております。今後非常に厳しい状況になると思いますが、皆様方のご協力をお願いするとともに、皆様方のご発展を祈念いたします」と挨拶。
 水谷副会長(東亜機工社長)の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部タンガロイ行事では、平成21年度成績優良特約店表彰を行い、最優秀賞1社、優秀賞5社、拡販賞5社が表彰された。
 受賞者を代表して、最優秀賞の野崎常磐精機社長は謝辞で「私の中で、無縁な賞と思っておりました。リーマンショック後、弊社も厳しい状況で、悩み苦しみました。その中で社員が一丸となって、そして代理店様、タンガロイ様と団結して一緒に協力してきたことが、この賞に結び付いたと思っております。社員には非常に感謝しております」と述べた。
 続いて、会社方針について上原タンガロイ社長より説明があった。
 タンガロイは、2010年の売上高目標を420億円に高めた。2013年には売上高650億円とし国内シェアナンバーワンを目指す。そのためにこれまで施策をしており、今年はその成果を出す年と位置づけている。国内シェアナンバーワンを実現するためには、代理店、特約店との協調体制が重要とし、流通との連携強化を図る。
 製造改革として、TACチップの量産工場である「いわき工場」に、本社機能(8号棟)を神奈川県川崎市から今年の4月に移転。10月末には9号棟、10号棟が完成し1万6000u増床され、今年末には月産550万個まで生産能力を高める。来年の2011年はさらに自動化を進め、最終的に月産700万個にする計画。世界最高水準の設備、生産管理、品質管理を導入し、量だけではなく品質的にも世界最高のレベルを目指す。
 本社をいわきに移転して、製造と、経営、開発、マーケティングが1か所に集結。さまざまな施策を迅速に実行に移す体制を整えた。
 製品については、高い価格でも使ってもらえる「高い生産性を提供できる商品」、なおかつ「タンガロイ、IMCグループのパテントに守られた商品」、あるいは「タンガロイ、IMCグループが持っている高い生産技術で支えられた、ユニークな形状の商品」といった他社が簡単に切り替えができないような商品を出していくことが、この厳しい状況を打開するための非常に重要なキーと考え取り組んでいく。
 最後に上原社長は「メーカーの代理として色々マーケットに対する働きかけをするのが代理店の本来の意味であり、そのような機能についてタンガロイとしても提案し、一緒になり機能を高めていくことを願っております。また、特約店会についても、タンガロイ製品を扱うボリューム、あるいはタンガロイの方針に賛同したレベルによってクラス分け(5段階ほど)をいたします。タンガロイの戦略に賛同してもらい、是非より高いクラスを目指していただきたい」と述べ、一層の協力を求めた。
 三宅タンガロイ名古屋営業所長より、6月1日から8月31日までの「火の弾キャンペーン in Summer2010」の紹介に続いて、カッティングツールズセミナーの開催の案内と、各コースの概要説明、セミナーの認定制度の説明があり、参加が呼びかけられた。
 第3部は懇親会が行われ、冒頭、佐野タンガロイ営業本部長が挨拶で、日頃の愛顧に対する礼と業界の近況について話し、新設されたマーケティング部の上野部長を紹介。
 野崎幹事(常磐精機社長)の乾杯で開宴となり、出席した会員、賛助会員、メーカーが互いに親睦を深めた。出席者は厳しい中だがタンガロイ商品の拡販に努めていく決意を新たにし、伊藤幹事(大信工機社長)の中締めでお開きとなった。

白色LED60個を使用
充電式LEDハンドランプ
ハタヤリミテッド 長寿命で省電力!
 
 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90)は、6月1日より「充電式LEDハンドランプ」を発売する。
 「充電式LEDハンドランプ」は、長寿命で省エネの次世代型照明とされるLEDランプを使用して、ハンドランプとして充分な光量を得られるよう、白色LED60個使用している。振動や衝撃による電球切れの心配もほとんどない。
 充電式なので煩わしいケーブルが無く、電池代もかからない。どこでも手軽に使用することができる。
 機種は屋内型と屋外用防雨型の2種類があり、用途に合わせて選択できる。
【両機種共通特長】
・充電式なのでコードレス。手軽に使える。
・LEDなので長寿命、省電力。電球切れの心配がほとんどない。
・明るい白色LED60個使用(4W相当)。
・先端に吊り下げフック付(収納式)。
屋内用(LS―04)特長
・ニッケル水素単3形電池×3本使用。
・専用充電スタンド&充電アダプター付。
・Hi―Lo2段階切り替え照明スイッチ付。
屋外用(LW―04)特長
・防雨型なので雨中でも使用できる。
・ニッケル水素専用バッテリー内蔵。
・専用アダプター付。
・金属面に取り付けられるマグネット付。

22年度素形材産業関連表彰
素形材センター 受賞候補者を公募

 素形材センター(会長=緒方謙二郎氏)では、11月の素形材月間事業の一環として表彰する「第26回素形材産業技術賞」「第9回ものづくりコラボレーション表彰」の受賞候補者を募集している。
 素形材産業技術賞は、優秀な素形材産業技術の開発等により、わが国素形材産業の技術水準の進歩向上に著しく貢献した技術の開発者を表彰するもの。過去25年間に165件が受賞している。
 表彰対象は、鋳造、鍛造、金属プレス、粉末冶金、金型、熱処理・表面処理、鋳造機械、鍛圧機械、工業炉及びその他素形材に関する技術。概ね過去5年以内に開発され、ある程度の実用化実績(見通し)がある、技術の開発に顕著な功績を収めた技術開発者を対象とする。表彰の種類は、経済産業大臣賞(申請予定)、中小企業庁長官賞(申請予定)、経済産業省製造産業局長賞(申請予定)、素形材センター会長賞、奨励賞。
 ものづくりコラボレーション表彰は、素形材技術を使ったものづくりを通し、ものづくりのおもしろさ、工業技術の醍醐味を実感しながら、素形材の重要性を幅広く地域社会に啓発している活動を表彰するもの。素形材技術を使ったものづくりを、地域で連携して継続的に行っている活動が対象。表彰の種類には、ものづくりコラボレーション大賞、素形材センター会長賞、奨励賞がある。
 表彰式は、平成22年11月12日(金)に東京都港区の機械振興会館大ホールで開催予定。
 応募書類提出期限は、第26回素形材産業技術賞が平成22年5月21日(金)、第9回ものづくりコラボレーション表彰が同6月30日(水)となっている。
 応募要領など詳細は同センターホームページで。応募書類様式もダウンロードできる。 http://sokeizai.or.jp/japanese/topics/monozukuri_award2010_0401.html

梅村勇夫社長をしのぶ
4月17日 梅村本店社葬

 3月10日に享年85歳で逝去した梅村本店(本社=名古屋市中川区四女子町1―27)の社長梅村勇夫氏の社葬が、4月17日午後1時より名古屋市中村区名駅南のセレモニーホール名古屋貴賓館・ダイヤモンドホールで営まれた。
 葬儀委員長の高田修三菱マテリアルツールズ社長は式文を奉読する中で、「故梅村社長におかれましては、本年2月に体調を崩され入院されましたが、やがて退院のめどが立ったとお聞きいたしておりましたところ、このたび突然の訃報に接し、ただただ驚き今もって信じ難い思いでございます。昭和27年に株式会社梅村本店の会社組織を立ち上げられまして、今日まで一貫して機械工具総合商社として卸販売に徹して事業に取り組んでこられました。そして、販売先のお客様各社に対して迷惑をかけないようにと潤沢に在庫をそろえながら、盤石な経営基盤を作り上げてこられました。私共、三菱の切削工具につきましても、カタログ販売品は極力在庫をそろえるという方針で、取り組んでいただきました。また、保護司を長年にわたりお務めでありましたし、日本赤十字社の金色有功章を受章なさったことを思い合わせますに、公私にわたりまして厳しい中にも、内に秘めたる心根の優しさを軸に人生を貫かれたように受けとめております。事業につきましては、この社葬で喪主をお務めの梅村龍盛専務取締役様を中心といたしまして、社員の皆様全員が力を合わせられまして、本日ご会葬いただきました主力のお取引様はじめ関係各社のご協力、ご指導を得ながら、継承され発展させていただくことと確信いたしております。つきましては、私共も微力ではありますが全面的にご協力させていただきますことをここにお誓いいたします」と述べた。
 渡邊芳男彌満和製作所社長は「先輩は長年にわたり、中部地区の機械工具の専門問屋として、メーカーと小売店を結ぶ商品流通を通じて、我が国機械工業の発展に大きな貢献をなされました。会社運営にあたっては、常に率先垂範し販売力の強化はもとより、社内管理体制の構築を図り社業の発展に邁進され、仕入先に対しては常に適切な販売情報を伝え、スムーズな商品供給にご尽力をいただきました。特に幹部の養成には力を尽くされ、機械工具店の経営ノウハウを指導されました結果、単なるのれん分けではなく、それぞれ独立した工具店をいくつか誕生させ中部地区の機械工具業界の活性化に寄与されました。さらに愛知県機械工具商業協同組合の常任理事を長年務められ、地元企業の結束強化と発展にも大きな実績を残されました。梅村本店様には長年にわたり当社製品の専門問屋として販売拡大にご協力いただきました。これに加え、会社経営の大先輩として商売の勘所を学ばせていただきましたことなど、懐かしく思い出しております。お別れにあたり、心より御礼申し上げる次第でございます。また、多忙な業務の傍ら、先輩の公私にわたる真面目で真摯な人柄により、法務省から保護司の大役を委嘱され多くの非行少年たちの更生と社会復帰に努めてこられました。このように社会への奉仕活動にも力を奉げられましたご功績に対し、心より敬意を表するものであります。まだまだやり残された仕事も多々あろうかと存じますが、経営陣と全社員が先輩の教えを引き継がれ、力を合わせて社業のさらなる繁栄を固められるものと確信しております」と弔辞を述べた。
 最後に、高田葬儀委員長の参列に対するお礼の言葉に続いて、喪主の梅村龍盛専務が「父は私にとりまして、とても大きな存在でございました。厳格な中にも情に厚く、大きな心で私達を包んでいてくれました。私が梅村姓となりまして16年弱の期間、父に少しでも追いつこうと思い努力をしてまいりましたけれど結局、足元にも及ぶことができませんでした。今後は私が梅村本店の舵取りを行っていかなければなりません。父と全く同じようにはできませんが、私なりに父の思いを踏襲し精一杯やっていく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ただ如何せん、ご覧のとおりの未熟者でございますので、本日ご会葬賜りました皆様方には故人同様にお付き合いをいただき、また梅村本店社員一同に対しましても是非ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます」と挨拶し、葬儀を終了。
 告別式では、故人との別れを惜しむように焼香の列が長く続いた。

聞きたい!あの人 D
トラスコ中山株式会社 名古屋支店
奥田奈央さん 豊田麻子さん

 トラスコ中山名古屋支店には、キャリアアップのため営業業務職(内勤営業事務)からセールス(外勤営業)に職種変更した女性が2名いるということで、お話を伺った。
 奥田奈央さんと豊田麻子さんは入社3年目の同期で、3カ月の物流センターでの仕事を経て営業業務職として名古屋支店に配属された。奥田さんは昨年10月から、豊田さんは今年4月からセールス職に転向。販売店へのルート営業を行っている。同期入社の女性およそ60名の内、セールス職は全国で10名程。セールスへの職種変更も同期ではまだ少なく、セールスに変更するとノルマがつき、責任範囲も大きくなる中で、職種転換をした経緯を伺うと―
 奥田さん「内勤業務がひと通りできるようになり、ステップアップしたいと思いました。先輩セールスが目標達成した時を身近で見ていて興味が沸き、お客様をセールスとして担当することでもっと自分にできることが増えそうだと思いました。ちょうど徳野支店長が『セールスにチャレンジしてみたら』と声をかけて下さったので」
 豊田さん「内勤業務の時、もっとこんなことをすることが出来ればお客様が喜ぶのかなと思う場面や、顔を見て相手と話をしたり、聞きたいと思っていました。まさか自分がセールスになってとは考えていなかったのですが、徳野支店長に『始めてみたら?』とおっしゃっていただき、やってみようと決めました」
 2人にセールス職を薦めた経緯について徳野支店長は「私は今のトラスコでは男女の区別は必要ないと思います。要は【当人のやる気】だと考えています。奥田さんは人一倍負けん気が強く、豊田さんは飄々としていますが、結構繊細な所があります。全く違うキャラクターではありますが、目指す所は同じ。しっかりと仕事をしてもらえると判断しました」
 また、手を挙げて自分の仕事を獲得し、主体的に取り組むことができる会社の社風も2人の決断を後押しした。
 営業に出た今の心境は―
 半年の奥田さんは「会ってお話しすることが新鮮で楽しいです。今ではお客様先に営業ツールなしでも行ける位慣れてきましたが、まだ質問について即答できないことも多く、もどかしいです。反省、勉強の毎日です」と話し、新しいことをどんどん吸収し、充実している様子。
 豊田さんは、「実はまだ前任者からの引継ぎ3日目なのですが、今まで私は友人らの話しも聞き役に回ることが多かったのが、営業に出るとけっこう自分から話していることに気づき驚いています」と、新しいことを始めたことで自身の新たな一面を発見したようだ。
 当面の目標については、「先輩のように信頼されるセールスになりたいです」(奥田さん)、「まずは、しっかりとお客様の事を理解して、売り上げの目標達成をしたい」(豊田さん)

バイパス付ディスクトラップ
「TSDシリーズ」発売
ヨシタケ 4つの切換機能も簡単

 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町7―3・電話052―881―7146)は、ディスク式の「トラップ機能」に加え、「バイパス回路」「ストップ」「テスト」の4機能を合わせ持ち、配管施工費の低減に効果的な「バイパス付ディスクトラップTSD―7・同7F」を新発売した。
 【特長】
@「ストップ」「バイパス」「トラップ」「テスト」の4機能が簡単に切り換えられる。オプションで純正ハンドルもある。
Aバイパス機能内蔵のため、配管・施工費を大幅に低減する。
Bバイメタルの採用により空気障害が解消され、同時に始動時の冷水や空気を速やかに排出し、蒸気機器の立ち上げを効率よく行う。
C背圧の影響を受けず、トラップチェックができる。
Dディスク及び弁座はステンレス鋼に特殊熱処理加工を施してあり、耐久性に優れている。
Eストレーナ内蔵タイプ。
F取付は水平・垂直任意。
G屋外で使用の場合はオプションにてレインカバーもある。
【仕様】
 ▽適用流体=蒸気ドレン▽使用圧力範囲=0.035〜1.0MPa▽最高許容背圧=一次側圧力の50%▽最高使用温度=183℃▽材質=本体(球状黒鉛鋳鉄FCD450)、コック・弁座(ステンレス鋼)、ディスク(ステンレス鋼)▽接続=TSD―7(JIS Rc)、TSD―7F(JIS 10KFFフランジ)▽サイズ=15、20、25A 

複合材加工で協力合意
サンドビック・コロマントとプリコープ

 サンドビック・コロマント社(以下、サンドビック・コロマント)と米国・ユタ州のプリコープ社(以下、プリコープ)は、共同で複合材加工技術の提案実施を目的とした協力合意に達した。
 サンドビック・コロマントとプリコープは、複合材の加工ノウハウだけでなく、PCD一体焼結技術や革新的な超硬材料技術を適用した独自性の高い製品を提供していく。PCD一体焼結技術では、超硬母材に完成刃先形状に近い形状で一体焼結されたPCDブランクから刃付けを行えるため、ロー付けでは出来ない最高の品質と性能を有した刃型が実現する。
 今回のパートナーシップは、サンドビック・コロマントとプリコープによる革新的な加工技術の発展を確実なものとし、ダイヤモンドをベースとした切削工具のニッチ市場、急速に成長している航空機産業の複合材加工分野の開拓を強化する。
 サンドビック・ツーリングは2008年にプリコープの株の49%を取得している。
 【サンドビック・コロマント】金属加工向け切削工具、ツーリングシステムの世界市場トップメーカーで、130カ国に拠点を有している。世界で25カ所ある最先端の設備を備えたプロダクティビティーセンターでは、ユーザーや社員に切削加工や生産性向上に関する研修を行っている。サンドビック・コロマントは、サンドビックグループの事業分野の1つであるサンドビック・ツーリング内の製品分野。
 【プリコープ】米・ユタ州にあるPCD、超硬工具のメーカー。特に、同社の複合材加工向けPCDドリルは世界的に高い評価を得ており、ボーイング社にて正式採用されている。主要客先は航空機産業及び自動車産業で、社員は約140名。

新刊のご案内
MICEビジネスを応援する専門誌
「Congress Nippon」創刊

 見本市関連の情報誌を発行するピーオーピー(本社=東京都千代田区)は4月25日、MICE(マイス)ビジネスを応援する専門誌「Congress Nippon」を創刊した。
 季刊「Congress Nippon」は、今年から本格的に始動したMICE(Meeting=会議・研修・セミナー、Incentive=報奨・招待、Convention=大会・学会・国際会議、Exhibition=展示会)施策の取り組みの中で、「C(Convention、Congress、Conference)」に特化した視点からMICEビジネスの現状を取材・編集した内容で展開するMICE専門雑誌。国内のコンベンションビジネスの実情とともに、MICEビジネスに関わるプロフェッショナルの職業観を明らかにし、コンベンション産業の魅力を関係者はもとより、各企業のミーティングプランナーや総会担当者、インセンティブ関係者らに訴求する。
 コンベンションビジネスに携わる人たちにスポットライトを当て、インタビュー記事を中心とした国内唯一の専門誌として船出する「Congress Nippon」は、ミーティングプランナーやPCO(プロフェッショナルコングレスオーガナイザー)関係者はもちろん、会場施設、ホテル関係者ほか、企業・自治体などの会議関係者にとって、大変役立つ雑誌となっている。
 発行は、4月、7月、10月、1月の各月25日、年4回。体裁はA4判、本文100ページ。定価1500円(消費税込み)で全国有力書店で販売(創刊号は4月25日発売)。また、同社からの発送サービスも行っている。送料別途。
 申し込み、ならびに問い合わせはピーオーピー出版企画室(電話03―5687―6841)まで。

三菱マテリアル新製品
CoolStar(クールスター)に
8枚刃タイプを追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する"CoolStar(クールスター)"シリーズに「8枚刃制振エンドミルVF―8MHV―CH」「8枚刃制振ラジアスエンドミルVF―8MHVRB―CH」を追加し、販売を開始した。
 航空機部品などに多く用いられるチタン合金などの難削材加工においては、加工物の形状が複雑であったり、取付け長さの異なる複数の工具を使用した際に、切削油剤が加工部に十分に供給されず、工具が短寿命となる場合があった。CoolStarシリーズは、各切れ刃側面に複数のクーラント穴を最適に配置する、マルチクーラントホールを適用することで難削材に対する加工性能を向上させており、航空機産業を中心に高い評価を得ている。
 今回、側面仕上加工のさらなる高能率加工の要望に応えるため、切れ刃を8枚刃とした制振エンドミルシリーズを追加した。
 「VF―8MHV―CH」「VF―8MHVRB―CH」の主な特長は次の通り。
 @マルチクーラントホールにより優れた冷却効果と切りくず排出性を発揮。切削油剤の供給が難しい深彫り加工においても、安定した高能率加工を実現する。
 A耐熱性に優れた"インパクトミラクルコーティング"を適用。難削材の高能率加工においても、安定加工を実現する。
 B制振効果に優れた不等リード形状を採用し、さらに8枚刃にすることで、側面仕上加工において超高能率化を実現し、びびりを抑制した良好な仕上げ面が得られる。
 追加規格(品名/型番)は、8枚刃インパクトミラクルマルチクーラントホール付制振エンドミル/VF―8MHV―CH2型番、8枚刃インパクトミラクルマルチクーラントホール付制振ラジアスエンドミル/VF―8MHVRB―CH4型番。
 標準価格(代表型番)は、VF8MHVCHD1600が6万400円(税込み6万3420円)、VF8MHVRBCHD1600R100が7万5600円(税込み7万9380円)。初年度3000万円を販売目標としている。
 新溝入れ旋削工具 GYシリーズに
サーメット材種を追加 

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」にサーメット材種「NX2525」を追加し、販売を開始した。
 溝入れ加工は、工具刃先全体が被削材と接触するため、一般旋削に比べ加工面が白濁しやすく、加工面外観を高品位に保ちにくい課題があった。また、切削速度が十分に上がらない小物部品等の加工では、切れ刃部に溶着物が発生しやすく、加工面品位が安定せず、寿命が低下する不具合が発生していた。
 これらの課題や不具合を解決するため、今回、新溝入れ旋削工具GYシリーズにサーメット材種を追加。被削材との親和性が低いサーメット材種とGYシリーズの組み合わせにより、溝入れ加工においても、高品位な仕上げ面を安定して得ることが可能になった。
 「NX2525」の主な特長は次の通り。
 @既存の「GYシリーズ」すべての本体に搭載可能で、溝入れ、倣い加工等の様々な加工形態に対応可能。
 A炭素鋼・合金鋼の仕上げ加工において光沢面を得たい場合や、切削速度が十分に上げられずに溶着が発生しやすい条件下で威力を発揮。
 追加規格(品名/型番)は,サーメット材種「NX2525」/インサート33型番。
 標準価格(代表型番)は,GY2M0300F020N―GS(NX2525)1360円(税込み1428円)、GY2M0600J040N―MS(NX2525)1790円(税込み1880円)。初年度5000万円を販売目標としている。