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2010年(平成22年)3月
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2010年3月7日(日)
2375号 中部経産局 最近の管内総合経済動向 中部経済産業局は、2月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、前月の「持ち直しつつあるものの、依然厳しい状況にある」から「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」に3カ月ぶりに上方修正した。個別の項目では、雇用の判断を「厳しい状況が続いている」から「労働需給に改善の兆しがみられるものの、厳しい状況が続いている」に引き上げ、4カ月ぶりに上方修正した。先行きについては、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年12月の実績値による。) 鉱工業生産・出荷・在庫 生産は、増加傾向となっている。 鉱工業生産の動向を指数(12月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、一般機械工業などが上昇したことから、前月比1.2%増と9カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は10.7%増と17カ月ぶりの上昇となった。 出荷は、情報通信機械工業、一般機械工業、輸送機械工業などが上昇したことから、前月比2.2%増と2カ月連続の上昇となった。前年同月比は8.5%増と17カ月ぶりの上昇となった。 在庫は、一般機械工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比1.3%減と11カ月連続の低下となった。また、前年同月比は16.3%減と11カ月連続の低下となった。 なお、大口電力需要は、中部電力管内では17カ月ぶりに前年を上回り、北陸電力管内でも17カ月ぶりに前年を上回った。 主要業種の動向 ◆輸送機械 輸送機械の生産は、一時的に減少したものの、増加傾向となっている。 乗用車は、一時的に減少したものの、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であることから、増加傾向となっている。 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが増加しており、全体でも増加傾向となっている。 航空機体部品は、航空機体メーカーに増産の動きがみられることから、持ち直しの動きがみられる。 ◆一般機械 一般機械の生産は、持ち直しつつある。 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きがみられ、全体としても持ち直しつつある。 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加している。 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。 ◆電子部品・デバイス 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが順調なことから、増加傾向となっている。 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、その他情報通信機器向けで一部に弱い動きがみられることから、増加の動きに一服感がみられる。 ◆電気機械 電気機械の生産は、増加傾向となっている。 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが引き続き低調であるものの、自動車向け、一般家電向けが好調であることから、増加傾向となっている。 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に増加傾向となっている。 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であることから、増加傾向となっている。 ◆情報通信機械 情報通信機械の生産は、緩やかに増加している。 民生用電子機械は、一部情報家電が不振となっているものの、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかに増加している。 ◆金属製品 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。 ばねは、自動車向けを中心に緩やかに増加している。 ガス機器は、国内の住宅着工減少による需要の低迷などから、低水準で推移している。 ◆鉄鋼 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加傾向となっている。 ◆ファインセラミックス ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に増加傾向となっている。 ガスセンサ素子は、環境対策の高まりなどにより国内外の自動車向けが順調であることから、増加傾向となっている。 ◆繊維・陶磁器 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。 消費・投資などの需要動向 ◆個人消費 個人消費は、弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。 大型小売店販売(既存店ベース)は、21カ月連続で前年を下回った。百貨店は、月後半の気温低下により冬物衣料品を中心に動きがみられたものの、高額品が引き続き不振であることに加え、入店客数の減少、消費者の買い控えや低価格志向が続いていることなどから、25カ月連続で前年を下回り、スーパーは、月後半の気温低下により冬物衣料品や一部の住関連品に動きがみられたものの、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着してきたことなどから、17カ月連続で前年を下回った。 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、7カ月連続で前年を下回った。 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が6カ月連続で、小型車が4カ月連続で、軽自動車が14カ月ぶりに前年を上回り、全体でも5カ月連続で前年を上回った。 家電販売は、エコポイントの効果で、薄型テレビの販売が好調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことに加え、パソコン等の情報家電が持ち直していることなどから、5カ月連続で前年を上回った。 ◆設備投資 設備投資は、大幅に減少している。 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが16カ月連続で、自動車工業向けが2カ月ぶりに前年を下回ったものの、全体では18カ月ぶりに前年を上回った。 ◆公共投資 公共投資は、おおむね横ばいとなっている。 公共工事請負金額を前年比でみると、「独立行政法人」「市町村」で前年を上回ったものの、「国」「県」「地方公社」「その他」で前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。 ◆住宅投資 住宅投資は、低水準で推移している。 新設住宅着工戸数をみると、持家が2カ月連続で前年を上回ったものの、貸家が14カ月連続で、分譲が12カ月連続で前年を下回り、全体でも14カ月連続で前年を下回った。 ◆輸出 輸出は、増加傾向となっている。 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、17カ月ぶりに前年を上回った。品目別でみると、「自動車の部分品」「プラスチック」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが28カ月連続で前年を下回ったものの、EU向けが23カ月ぶりに、アジア向けが2カ月連続で前年を上回った。 ◆雇用 雇用は、労働需給に改善の兆しがみられるものの、厳しい状況が続いている。 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、卸売・小売業などの業種を中心に29カ月連続で前年を下回った。ただし、このところ減少幅は縮小している。 有効求人倍率は、2カ月ぶりに上昇した。 完全失業率は、改善が続いている。 ◆企業倒産 企業倒産(件数)は、7カ月ぶりに前年を下回った。 企業倒産は、卸売業、運輸業などで前年を下回った。 気が左右する日本の景気 経営部会を開き研修 静岡県管工機材商組合 2月度理事会開催 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、2月5日午後3時より静岡市内の"マイホテル竜宮"において「2月度理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、経営部会を行い、「気が左右する日本の景気」について研修した。 当日審議された議案は次の通り。 @第1号議案=22年新年賀詞交歓会収支報告の件 新春の門出を祝う新年賀詞交歓会は、1月15日午後4時より静岡駅西の"静岡グランドホテル中島屋"で開催され、正会員はじめ来賓、賛助会員ら186名と昨年に次ぐ出席者で盛り上がり、庚寅年の新春を祝った。収支も予算通りに収まった。 また、当日は午後2時30分より理事会を行い、賀詞交歓会に万全を期した。 A第2号議案=理事会開催日内定の件 4月9日(金)、5月18日((火)・通常総会)、5月19日((水)・製販ゴルフ会)、6月9日(水)、7月2日(金)、8月6日(金)、9月3日(金)、10月1日(金)、11月5日(金)、12月3日((金)・忘年ゴルフ会)、1月14日((金)・新年会)、2月4日(金)、3月4日(金)。 以上で審議事項を終え、引き続いて、経営部会に移り「気が左右する日本の景気」について研修した。 また、大村商会(西伊豆町・大村訓史社長)の専務取締役大村敏之氏が三島青年会議所の新理事長に就任された報告もあった。 経営部会では、大河理事(大河機材社長)より、伊藤元重東大教授の静岡新聞に掲載された「気が左右する日本の景気」の論壇の内容について研修した。 景気は「気」の問題だという。つまり、人々の気分次第で景気は良くも悪くもなりうる。この「気」の問題が今の日本の景気に大きく左右していると思われる。 某大手日用品メーカーの話だと、昨年の業績は「減収減益」という。国内の売上が芳しくなく売上は下がったが、アジアの利益が大きく伸びたので利益は増えたという。アジアへの輸出などを中心に明るい兆しがあるのに、国内が悲観的な気分なので売上が振るわないという。問屋や小売店が将来に対して悲観的な見通しを持っていて、仕入額を減らすような動きが出ており、それが景気をさらに悪いものにしている。人々の気分を変えない限り、なかなか日本の景気はよくならないようだ。 書店に並んでいる経済書や週刊誌の見出しを見ると、明日にも日本は破滅しそうだ。こんな書籍や記事のタイトルを毎日見せられていると、本当に気分から景気が悪くなってしまう。健康な人に「病気だ、病気だ」と囁き続けていたら本当に病気になってしまうだろう。 フランスの著名な作家アランが「悲観は感情から出てくるものだが、楽観は意志が作り出すものである」。感情に流されて悲観的になって嘆いてばかりではなく、意志の力で明るい未来を切り開いていくべきだといっている。 国内の景気についても同じことが言えるのではないか。景気はどうだろうと周りの話を聞きかじり、暗い話ばかり聞いて悲観的になるようでは、景気はいつまでたっても良くならない。今の状況で自分たちの未来を明るくするためには自分は何ができるのか、一人一人が真剣に考える時代なのだ。経営者であれば、どうしたら自分の会社の業績を良くできるかを考えるべきなのだ。他人任せの景気談義ではなく、自分の意志の力で運気を引き寄せてくる気概が必要な時代である。 司馬遼太郎の「坂の上の雲」などでは、かつて日本人にはそうした自助の精神、未来への楽観論があったように見える。 契約高は前年同月比71.8%減の924億円 日本産業機械工業会 12月の産業機械輸出状況 日本産業機械工業会がまとめた平成21年12月の産業機械輸出契約状況によると、12月の主要約70社の契約高は前年同月比71.8%減の924億6千400万円となった。 プラント案件はなく、単体機械では同70.6%減となった。 単体機械を機種別にみると、鉱山機械、プラスチック加工機械、変速機、金属加工機械がアジアの増加により、それぞれ同1782.1%、同275.5%、同21.6%、同144.5%増加。風水力機械も中東の増加により同57.8%増となった。 また、ボイラ・原動機はアジアが大幅に減少したほかヨーロッパ、北アメリカの減少により同82.6%減、化学機械がアフリカの大幅な減少により同92.9%減、運搬機械はアジアの減少により同30.0%減、冷凍機械が中東の減少により同8.9%減となった。 地域別構成比は、アジア56.5%、中東22.7%、ヨーロッパ9.9%、北アメリカ4.2%、南アメリカ4.1%、ロシア・東欧1.3%となっている。 21年(1〜12月)の産業機械輸出は 前年に比べ52.5%減少 同会は平成21年(1月〜12月)の産業機械輸出契約状況を発表した。 これによると、主要約70社の産業機械輸出は、オセアニア向けが増加したものの、それ以外すべての地域が減少したことにより、前年比52.5%減の1兆2千17億円となった。 単体機械は、オセアニア向けが増加したものの、それ以外すべての地域が減少したことにより、同50.0%減の1兆千280億円。プラントは、北アメリカ向けが増加したものの、それ以外すべての地域が減少したことにより、同73.1%減の736億円となった。 単体機械を機種別にみると、ボイラ・原動機がアジア、ヨーロッパ向けの減少により同60.1%減、鉱山機械、運搬機械、冷凍機械はすべての地域が減少したことによりそれぞれ同58.8%、同66.2%、同48.2%の減少、化学機械が中東、アフリカ向けの減少により同43.6%減、プラスチック加工機械もアジア、北アメリカ向けの減少により同35.1%減となった。風水力機械はアジア、中東、ヨーロッパ、ロシア・東欧向けの減少により同10.3%減、変速機がアジア、ヨーロッパ、北アメリカ向けの減少により同44.0%減、金属加工機械がアジア、南アメリカ向けの減少により同66.8%減となった。 プラントは、発電、化学・石化、製鉄非鉄等、すべてのプラントが減少したことから、同73.1%減となった。 管工機材・設備総合展の 公式ホームページを公開 愛知県管工機材商業協同組合は、今年10月21日〜23日に開催する「第28回管工機材・設備総合展」のホームページ(http://www.kanzaiten-aichi.net/)を公開した。 出品者情報など、最新の情報が随時更新される。 東陽が提案する新しいタイプの展示会 バリュー満載フェア11、12日開催 省エネ・安全・エコ・革新テーマに 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市)は、3月11日(木)、12日(金)の2日間、刈谷市産業振興センターにおいて"省エネ・安全・エコ・革新"をテーマとした展示会「バリュー満載フェア」を開催する。 1年のブランクを経て、ゼロから展示会のあり方の再検討を重ねた結果、満を持して従来の東陽ワンマンショーとは違った新しいタイプの展示会を企画できた。 ワンマンショーという呼称も変更し、東陽が全力でお客様にさまざまな価値を提供したいという意味を込めて「バリュー満載フェア」とした。 現状の問題を改善したい、新しいアイディアが欲しい、新しい人と出会いたいという色々な提案を期待するユーザー側と、専門的な立場で提案をしたいメーカーとの勉強の場・商談の場・成約の場として展示会を利用してもらう事が特徴だ。 そのために東陽は多くの出品メーカーの技術者招致も実現させ、来場者にとって、より現場に近い情報収集ができるような充実した環境を整える。 会期中、省エネ・安全・エコ・革新のテーマに沿ったセミナーも同時開催し、各分野の専門家や技術者を招き、最先端で革新的な製造・加工法等を紹介する 〈展示会概要〉 【開催日】平成22年3月11日(木)、12日(金) 【時間】午前9時30分〜午後8時、12日は午後6時まで 【会場】刈谷市産業振興センターあいおいホール(刈谷市相生町1―1―6、JR・名鉄刈谷駅北口から徒歩3分) 【出展メーカー】約80社 SMC、京セラ(セラチップ・ソーラー)、住友電工、オーエスジー、ダイキン工業、他 【HPアドレス】 http://www.toyo-tos.co.jp 寅年男 株式会社 東陽 代表取締役会長 羽賀昭雄氏 「健康法?商売人の健康法は儲ける事だね(笑)」 温厚な表情からはおよそ想像しなかった言葉に驚いた。 一昨年9月のリーマンショック後に人間ドックに入ったところ、ありとあらゆる診断項目で引っかかった。それまではAかBの判定だったが、一気にDとEのオール要治療判定という結果になった。体が悲鳴を上げていた。 さらに羽賀会長は2週間入院をする。 「不況の荒波でどこもかしこも大変だった。会社がもう一度利益を出せる体質になろうと真剣になって考えていると、体がボロボロになった。それでも考え抜いて、昨年8月から実行に移していったら、利益が出せる体質が見えてきた」 今年の1月、医師から処方された薬の効果もあり、再検査の結果はオールA、Bだった。 「商売人の健康法は利益を出し続けることだね」と笑う羽賀会長は、商売人の顔になっていた。 少なくとも週2日はフィットネスクラブへ通い、約1時間、プールで水中歩きをし、エアロバイクをこぎ、サウナに入るのが主なメニュー。始めて1年程になるが体調が良くなった。ジムに通うきっかけは変形膝関節症の治療の一環であったこと。加齢とともに膝が痛くなる病気で、階段の昇降時などに膝が痛む症状だ。1年以上前は、海外に行く際には車椅子と杖が必要な位であった。アメリカでの手術を予定していたところ、アメリカ人からゴッドハンド(神の手)と言われる日本大学医学部龍順之助教授を紹介され、アメリカでは人工関節を入れる必要があると診断されていたが、龍教授の下、月1回の注射と膝に負担を与える体重の減量、フィットネスクラブでのトレーニング治療でみるみる回復し、現在は階段の昇降など無理なく行えるようになった。飲みすぎを控え、4キロ減量し定期的に運動をするようになったので、むしろ膝のおかげで体全体が健康になっている。 自らを「商売人」という会長は、東陽を連結で年商1000億、業界トップクラスの工作機械・工具専門商社に築きあげた。昭和48年(1973年)の第1次オイルショック時に丸紅の商社マンから東陽の経営に参画し、一手で猛烈なインフレ、デフレを体験しながら東陽丸の舵取りを行ってきた。早くから海外に目を向け、機械工具商としては異例の海外支店を昭和63年(1988年)、アメリカインディアナ州に設立する。その後国内13ヶ所、海外は21ヶ所に営業所が広がった。平成16年1月には日本経済団体連合会にも入会、平成18年6月には社長を退き、会長職に就く。社内ではカリスマとの異名を持つ。 「商売人」としての羽賀会長の好きな言葉はダーウィンの「変化に対応するものが生き残る」。守城の責任を背負っているからこその覚悟で挑む会社経営に当てはまると思っている。会長自身、今年6回目になる寅年を振り返っても、社会の情勢変化と共に、寅の年に転機となり会社もまた変化を遂げてきた。 「今まで商売を続けられたのも、変化に対応してきたから。当時は一生懸命で決断したことも後で振り返ればその決断でよかったなと思う」。変化に対応してきた会長自身を自己分析してもらうと、・商売人の性格。学者のように、きちんと理論を構築し突き詰めるのではなく、考えすぎない性格(会長は粗雑な性格と謙遜していた)。 ・決断をする際の選択肢は複数考えており(6つ位までは考えている)、やり始めると常に修正をしている。 ・選択肢を持つ為に常に勉強している。 ・決断したその先にあるものは、常に会社の経営理念。 一昨年のリーマンショックは経済試練として日本社会に大きな変化をもたらした。会長は「世の中の景色が変わってしまった」と表現する。従来の方法では利益を出す事が難しくなってしまった。お客様にとっても流通業の中間業者の存在のあり方が変わってしまった。変化に柔軟に対応する策を「変化に敏感になり、失敗を恐れずにチャレンジする」社長を中心に講じ、寅年の2010年は東陽の転機の年になりそうだ。 趣味は音楽鑑賞。クラッシックや、特に世界中の教会で歌われている賛美歌のCDは30枚程持っている。一番のお気に入りはスペインのモンセラート修道院で歌われている少年合唱団による賛美歌。魂まで浄化されるような心地になり非常に落ち着くという。 昭和13年8月1日生まれ、新潟県長岡市出身。 会長は一つひとつの質問にゆっくり丁寧に答えて下さり、新人記者の質問があいまいになってしまっても、意図を理解し、たくさん話をして下さった。 話をしやすい雰囲気を作っていただき、第一印象から受ける温厚なところは取材をすると更に実感できた。 未来のカタチを創造します 第33回岐阜どてらい市 岐阜産業会館で 13日(土)より3日間開催 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2010(第33回)岐阜どてらい市」が3月13日から15日までの3日間、岐阜市6条南の岐阜産業会館で開催される。山善名古屋営業本部(営業本部長=森園慎一氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2―10―10)では、2010年の弾みをつける意味でも、この地域で今年最初の開催となる岐阜どてらい市に期待を寄せている。 岐阜どてらい市は今回で33回目。業界を取り巻く環境は一昨年のリーマンショック以降厳しい状況が続くが、昨年後半より回復の兆しがわずかながら見え始めており、主催店はこのチャンスを最大限に生かし、専門商社としての機能を十分に発揮できる場としてこのどてらい市に臨む。出品メーカーは今回も注目の新製品を数々ラインナップし、時代のニーズに応える環境から省力化・省人化機器に至るまで一同に展示する。 また、会期中はご来場抽選会、お買上げ特典、対象商品お買上げプレゼントセール、お子様企画と盛りだくさんの催しも用意されている。 【主な出品メーカー】 ◆工具関連 旭エンジニアリング、イーグルクランプ、育良精機、イズミコーポレーション、nij、MSTコーポレーション、MCCコーポレーション、エンジニア、オーエスジー、オーエッチ工業、オグラ、カネテック、亀倉精機、北川鉄工所、クレトイシ、ケルヒャージャパン、高速電機、コスモキカイ、サカイマシンツール、サンドビック、静岡製機、スーパーツール、鈴木油脂工業、住友電気工業、聖和精機、大同興業、タイホーコーザイ、タクト、田中インポートグループ、田村総業、津田駒工業、ナカオ、ナベヤ、日研工作所、日新被服、日東工器、日本オートマチックマシン、日本製紙クレシア、日本精密機械工作、日本電産テクノモータホールディングス、日本ニューマチック工業、長谷川工業、ハタヤリミテッド、パナソニック電工、濱田プレス工藝、日立ツール、ビック・ツール、フナソー、ベッセル、ホーセイ、ボッシュ、前田金属工業、前田シェルサービス、マサダ製作所、マックス、ミツトヨ、三菱マテリアルツールズ、美濃工業、ミヤツ販売、ムラキ、モトユキ、柳瀬、やまびこ産業機械、ユキワ精工、淀川電機製作所、レヂトン、ロブテックスなど ◆産業システム関連 《メカトロ機器》 ダイアディックシステムズ、ダイキンパワーテクノス中部、TAIYO、THK、三木プーリなど 《環境対策機器》 赤松電機製作所、アマノ、有光工業、昭和電機、DAITO、フクハラ、フルタ電機、明治機械製作所など 《産業機器》 うき、エクセン、エスティジェイ、大阪ジャッキ製作所、ケミカル山本、コイデ、小堀鐵工、ダイキ、大東精機、ダイヘン溶接メカトロシステム、タケダ機械、鶴見製作所、寺田ポンプ製作所、デンヨー、NIVAC、日本セック、北越工業、マイト工業、三井精機工業、明治機械製作所、ラクソーなど 《マテハン機器》 MHSコネクレーンズ、オークラ輸送機、大阪タイユー、岐阜プラスチック工業、協和製作所、三甲、ストラパック、象印チェンブロック、ダイフク、日工、花岡車輌、富士製作所、二葉製作所、ワタベ産業、ワンウィル、をくだ屋技研など 《季節商品》 鎌倉製作所、ダイキン工業、フルタ電機など ◆機械関連 《NC旋盤》 オークマ 《マシニングセンタ》 大阪機工、ジェイテクト、三井精機工業、森精機製作所 《CNCドリル・タッピングセンター》 ファナック、ブラザー工業 《NCフライス盤》 静岡鐵工所、山崎技研 《CNC研削盤》 ナガセインテグレックス、三井ハイテック 《放電加工機》 ソディック 《ツイスター》 コマツ産機 《CAD/CAM》 キャムタス 《測定器》 東京精密 そのほか、ライフ関連の一流メーカーが出品する。 (出品メーカーはどてらい市共通資料から引用、会場により一部変更される場合がある。) 浜松満喫! バスツアー開催 愛機工青年部 組合員とその家族ら参加 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は2月6日、レクリエーション企画(厚生幹事長=野崎憲昭氏・常磐精機社長、レク担当幹事=蒲貴雄氏・岡谷機販)として、「浜松満喫!日帰りバスツアー」を開催し、組合員の従業員、家族、友人ら60名が参加し、親睦を深めた。 当日、出発時の天気は大雪だったが、浜松に入ると快晴で天候にも恵まれた。 今回のバスツアーは家族・女子社員がコミュ二ケーションをとれる場にしようと企画され、オルゴール作り体験と昼食でのうな重、うなぎパイファクトリー工場見学にイチゴ狩りと盛りだくさんの内容であった。 一行は最初に浜名湖パルパルに到着し、目的地であるオルゴールミュージアムまで浜名湖上を渡るロープウェイで移動し、360度の雄大な景観を楽しんだ。 オルゴールミュージアムでは、約100年前のオルゴールによるコンサートが開かれ、共鳴する美しい音色はホールの聴衆を優しく包んだ。 その後、工房に移動し、オルゴール作りを行った。30曲の中から好みのオルゴール本体を選び、台をネジで止め、ケースを接着させる簡単な工程であったが、ドライバーで小さなネジを締める作業を真剣に取り組む子供や、オルゴールに装飾を施し仲間と見せ合っている女性グループなど、ものづくりの基本を和気あいあいと体験していた。 昼食のうな重は、ほとんどの人が完食していた。またうなぎが食べられない人に対しては別メニューが用意される配慮も見られた。 午後からのイチゴ狩りでは、ビニールハウス内のイチゴ畑でみずみずしく甘いイチゴを思いっきり味わった。 冬のレクリエーションである青年部によるバスツアーは、帰路を急ぐバスの中、企画した部員に対する参加者の温かい拍手で無事終了した。 魅力ある会社、人材にスポット 流通部講演会を開催 愛知県管工機材商協組 正賛会員40余名出席 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の流通部会(部会長=峰澤彰宏氏・峰澤鋼機社長)では、2月2日午後2時より東別院会館において「流通部講演会」を開催し、「流通業における魅力ある会社、魅力ある人材」について、KENプランニング社長の芳本賢治氏を招いて講演した。 出席者は正会員、賛助会員ら40余名。 講演会に際し、伊藤理事長より、「今回の企画は、昨年から取り組んでいる人材確保推進事業の一環です。芳本先生から不況の中でも元気になろうというお話しと、魅力ある会社、人材作りについて解説していただきます。本日の講演会が社員の成長につながれば幸いです」と挨拶。 次いで、川島副理事長(川島商事社長)より講師の紹介がされた後、講演会に臨んだ。 【講演要旨】 経済規模が半分になり、メーカーやゼネコンの川下への進出、人口構造の変化(高齢者世帯が全体の3割超)など、市場不安定要因が増大、その一方、公共事業を農業分野へシフトという新市場へのキーワードも見逃せなく、環境性、省エネ性、長期耐久性などの付加価値を加えた製品提案が重要となる。 他社より優れた仕事の仕方を追及するだけでは不十分で、業界で貴重な立場を築く。 不況を乗り越えるポイントとして、松下幸之助の「不況に克つ12の知恵」、「商売は成功するもの。成功して初めて本当の商売をしたことになる。もしも、その商売が成功しないというのであれば、その経営の進め方に当を得ていないところがあるからだと考えることが大事。時代が悪いのでもない、得意先が悪いのでもない。全て経営が悪い、経営者が当を得ていないと考えるべき」を引用した。 強みのある会社の社長が実行している事では、時代の流れに敏感、独自の人材育成方法、信頼できる一族以外の経営幹部を抱え、経営幹部には、仕事の仕組み作りの管理を徹底させており、勘定科目を意図的に移す、バランスシートの見方を管理職に学ばせて、社長の分身としての、価値観の共有化を実現し、部下の手本となる使命感を植えつけている。 夢の共有、価値観の共有を具体的に進めるには、未来新聞によるビジョン作成により、商品の流れる場面や、社内広報の記事を作成する。 また、具体的な経営ビジョンを文章化し、5年先の我が社の姿を具体化する。 その中で大事な事は、共通目的を立てて、コミュ2ケーションに臨み貢献意欲を樹立する組織の定義を共有すること。 人を動かすには、理由付けと、動機付けが必要であり、理解と共感を得て納得した上共鳴する人の心理を理解する。 まとめとしては、企業の目的完遂のためには、社員が同じ方向を向く事が大事、社員がバラバラの「思い」で勝手気ままに仕事をすると無駄が多い、一致団結して企業業績確保に立ち向かうという一致団結の「思い」が重要となる。 そのためには、社員の心や行動を「集約」させることが必要となる。経営計画、経営方針、ビジョン、経営理念で社員ベクトルを一致させる工夫を考える。 改革した会社は、働き甲斐とモラールの高い「魅力的な会社」に変身する。 ひと足早い春を迎えた 恋活パーティー開催 愛知管材商協組青年部会 男女28人が参加 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の青年部会(部会長=倉地克明氏・倉地常務)による、「恋活(こいかつ)パーティー」が、2月11日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で開催され、28歳から40歳位までの独身男女28人が参加した。 当日は冷たい雨が降りしきっていたが、パーティー会場では3組ものカップルが成立し、ひと足早い春を迎えていた。 開催にあたり倉地青年部会長が参加者にお礼を述べた後、「当業界は大変お忙しい方が多く、なかなか出会いの機会を作ることができないという声が多く寄せられており、青年部会として、何か出会いのきっかけを作ることができないかと考え、今回の恋活パーティーを企画しました。数時間ではありますが、この場をきっかけに異性の方も同性の方も友達の輪を広げていただければ幸いです」と挨拶。 会場内の男女比率は半々で年齢は男女とも平均30代前後が中心だった。 パーティーは自己紹介タイムとビンゴゲーム、カップル発表という流れで進行した。 各ゲームで楽しんだ後は、自分がカップルになりたい相手の番号を書き、最後に全員のカードを集計し、互いに番号を書きあった男女がめでたくゴールインするというもの。 自己紹介タイムは、男女共にプロフィールカードをお互い交換して全員と話すゲーム形式であり、1回3分間という時間が決められている。予定時間になっても会話がはずみ名残惜しそうに席を交代する人や、会社のハッピに着替えて場を盛り上げる参加者もいて、それぞれに楽しんでいた。 約3時間のパーティーの結果、28人中、3組のカップルが誕生した。 カップルには、会場となったホテル内にあるカフェを利用できるペア無料券が進呈された。 単相200V型瞬時再点灯 ハタヤリミテッド メタルハライドライト ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90・電話052―261―3821)は、このほど「単相200V型瞬時再点灯メタルハライドライト」を発売した。 「単相200V型瞬時再点灯メタルハライドライト」は、一時的な停電や電源の誤遮断で消灯しても約1秒で瞬時に再点灯することができる。小型で持ち運びしやすく、単管パイプに取り付けられ、床置きも可能。完全防雨の安全構造で、仮設・固定・移動灯など屋内外のあらゆる現場で使用できる。 【特長】 @単管クランプ付(48・6φ) A始動・再始動時間が約1秒。点灯待ちによる作業中断がない。 BAC200V電源、50/60?兼用電子安定器内蔵。 C安定器一体型のコンパクトボディ、丈夫なフレーム。 Dセラミック150Wメタルハライドランプ付。〔全光束14500lm(ルーメン)定格寿命14000時間〕 E用途に合わせて1台でマルチに使えるタイプ。(単管クランプ・三脚スタンド・床置き) 原点に返り、現場・現物・現実を見て 顧客に感動与える展開を 中部日本コロマント会 平成22年度総会開催 サンドビック(社長=藤井裕幸氏、コロマント事業部=名古屋市名東区上社1―1801)の中部地区における販売店・代理店からなる中部日本コロマント会(会長=加藤朗氏・不二工具社長)の平成22年度総会が、2月3日午後2時50分より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。総会では、加藤中部日本コロマント会会長、藤井サンドビック社長の挨拶、優秀特約店表彰に続いて、ABサンドビック・コロマントのトム・エリクソン社長による講演も行われた。 冒頭、中部日本コロマント会役員とサンドビック・コロマント事業部の幹部社員が紹介され、挨拶に立った加藤会長は「サンドビック・コロマント事業部では昨年、新たな取り組みとして、サンドビック・ツール・クリニック(STC)を全国1000社で実施したと聞いております。私自身も先週、お客様に出向きSTC活動を行ってまいりました。客先より好評の報告を受け、顧客感動を生むこの活動を積極的に推進していく所存です。加えまして、11月にはサンドビックツーリングサプライジャパン瀬峰工場にて新工場落成。今後は世界に誇れる新工場をアジア地区の基盤とし更に充実した製品供給を行うと聞き、大変頼もしく感じております。先行きが不透明な厳しい環境を生き残っていくために、顧客にとって本当の価値を創造すべく、訪問件数を更に増加させ、常に新しい商材を活用し新規開拓をすることが重要と思っております。今後もこのような営業活動の中で、顧客満足と顧客感動を実感していただくことができる、サンドビック様が真のパートナーと考えております。コロマント会の皆様、本年も共々元気で明るく頑張り、この不況を何とか乗り切ろうではありませんか」と述べた。 続いて藤井サンドビック社長が、日頃の愛顧と総会への出席の礼を述べると共に、2009年の活動と2010年の施策について話した。その中で、「昨年は私共にとっても厳しい年であった。工作機械を含めた金属加工業界が一気に下降するということを初めて経験した年ではなかったかと考えています。不況という言葉を社内では使わず、苦境と言っています。日本人は苦境に立たされると、そこから這い上がろうとエネルギーが沸いてくる。苦境から立ち上がるための知恵を出そうと常々言っています。アメリカのオバマ大統領が演説で『雇用を創出する真のエンジン、これは企業である。雇用を創出する企業の条件を作り上げるのが政府』と言っています。我々企業が頑張らないと人を雇うことができません。一生懸命努力した人だけが、成功を勝ち取る。一生懸命働くという我々日本人のイメージというのは、仕事の原風景です。もう一度原点に戻り、『我々の仕事は何ぞや』と考える良い機会を与えられたと考えています」と語り、昨年の同社の実績を報告した。 同社は例年同様、不況の中でも新製品の投入に力を入れてきた。また、2年前に業界初の試みとして、24時間電話でスタッフが技術相談に応じるカスタマーパーフェクトサービスをスタート。これを更に進化させ、昨年8月からは、相談の1カ月後にアフターの電話をしフォローアップをしている。 サンドビック・プレミアムクラブは現在全国で東日本に40名、中部日本に20名、西日本に30名の合計90名がプレミアムメンバーとして活躍している。中部が他地域に比べて少ないため、これを強化することが今年の課題。 瀬峰工場の新工場(建築面積5605u)が昨年11月に完成。新工場の延べ床面積は1万282u、従来の工場と合わせて1万1745uとなり、超硬切削工具の生産能力を強化した。 昨年4月からスタートしたSTCは、サンドビックのセールスエンジニアがユーザーを訪問して工具の診断、簡単な補修、刃振れ等の調整、清掃をするというもの。診断カルテを作り、メンテナンスの指導を行う。正しい工具の使い方をアドバイスするのが真の狙い。スタートして10カ月が経ち、1月で1000件を達成、カルテの枚数は4500枚になった。この活動を通じて、なぜサンドビックのものではなく、他社の製品が使われるかが分かる。サンドビックの製品を使ってもらっていても、本来の性能が出せていないケースが多く見られ、メーカーとしてしっかりフォローをしなければならないことが反省点として浮かび上がった。今年も改良を加えながら実施していく。 今年の主な施策としては、現在凍結しているアプリケーションセンターの設立について、景気の回復をみて、設立時期を検討していくとしている。場所は愛知県内で決定している。 新製品は3月1日と10月1日の2回に分けて全世界で一斉発売となる。これに合わせ、恒例の新製品講習会を2月と9月に行う。産業が高度化し変化していく中で、サンドビックの施策としては、現在同社が日本においてトップシェアーの航空機産業に対し、さらに拡充していく。エネルギー産業向けにも、風力発電のタービンのギアカッター等加工ノウハウを持っており、最適な製品を取り揃えている。 新しい活動としては、CMA(カスタマー・モニタリング・アクション)を行う。客先を訪問し、ヒアリングをし、そこから次のアクションを決めて行く戦略。今までとの違いは、コロマント全社員が行うということ。要望に対しては、何らかの結果で応える。これを継続して徹底的に行っていくとしている。 藤井社長は最後に「環境の激変、パラダイムの変化を真摯に受け止めよう。我々はその環境に対応していかなければならない。まず、工具メーカーの原点に戻ろう。答えは現場にある。とにかく現場に行く。そしてお客様の声を聞く。お客様の中で色々な活動をする。それはSTCでありCMAです。平凡な活動かもしれないが、我々はこれを究めるという決意で行います。究めれば、平凡が非凡となる。この業界で魔法の杖はない。愚直に行う。そうすれば、競争力が必ずついてくる。最終的に聴きたい言葉は『これまでやるか、サンドビック』。お客様の感動が得られると考えております。ユーザー様、皆様とのパイプをより太くして、お客様にしごかれて育っていきたい」と決意を述べた。 平成21年度優秀特約店表彰では、9社の優秀特約店に感謝状と副賞として黄瀬戸大根文輪花鉢が贈呈された。 このあと三登工販の浅井豊展氏がSTCの事例発表を行った。 休憩をはさみ、トム・エリクソンABサンドビック・コロマント社長が同社の経営戦略「継続と変革」について講演。当日発表されたサンドビックグループの2009年実績も併せて報告した。 講演会終了後は、会場を移して懇親会が開かれ、参加者は互いに交流を深めていた。また、豪華賞品の当たる抽選会も行われ、会場は一層の盛り上がりをみせた。 「技能ルネッサンス! かながわ2010」に向けて トラスコ中山 第48回技能5輪に協賛 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は、今年10月から開催される、第48回技能5輪全国大会「技能ルネッサンス!かながわ2010」への協賛を行うと発表した。 同社は、この大会への協賛により、社名認知・事業内容理解の拡大と共に、「がんばれ!!日本のモノづくり」という企業メッセージやモノづくり現場を支える企業というイメージの定着を図っていく。 【企業メッセージ「がんばれ!日本のモノづくり」について】 日本の産業空洞化が進む1995年(平成7年)より、トラスコ中山は「日本にとってなくてはならないモノづくりの発展に少しでもお役に立つ企業でありたい、モノづくりの大切さを伝えたい」という思いからこのメッセージを掲げている。技能5輪全国大会の目的である「モノづくりの尊さ・大切さ・素晴らしさを実感する」ことを、日本のモノづくりを支える企業という立場からサポートしたいと考え、今回の協賛に至った。 【"技能ルネッサンス!かながわ2010"について】 ▽大会名称=第48回技能5輪全国大会/第32回全国障害者技能競技大会(通称アビリンピック全国大会) ▽主催=神奈川県/中央職業能力開発協会(技能5輪)、神奈川県/独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構(アビリンピック全国大会) ▽開催日=2010年10月15日(金)〜17日(日)(技能5輪)、同10月22日(金)〜25日(月)(アビリンピック全国大会) ▽場所=横浜駅・みなとみらいエリア、二俣川エリア、川崎駅・鶴見区エリア、武蔵小杉エリア ▽内容=23歳以下の青年技能者が各職種で技能レベルの日本一を競う大会(技能5輪)、障害のある方々が職業技能を競い合う大会(アビリンピック全国大会) ▽大会ホームページ=http;//www.ginou-kanagawa.com/ 集合住宅向け システムバスルーム 「ソレオ」をモデルチェンジ INAX 上質で快適な空間 INAXは、集合住宅向けシステムバスルーム『SOLEO(ソレオ)』に、素材と機能を整えたデザインでシンプルかつ上質な空間作りにこだわった「GSUタイプ」と、スマートな形状の新型ドレッサーカウンターやアイテムを組み合わせてスタイリッシュにデザインされた「SKUタイプ」を追加し、このほど発売した。 2004年の発売以来、集合住宅をターゲットにした快適でデザイン性の高いシステムバスルームとして好評を博してきた『SOLEO』。今回のモデルチェンジの顔となる「GSUタイプ」では、さらに「デザインの質」を追究し、無駄な凹凸や曲線をなくして使いやすく進化した「専用プッシュ水栓&ミラーパネル」や、やわらかな光で浴室空間を演出するコーニス照明(建築化照明)などを新しくラインナップし、ダウンライトとあわせ光と影がリラックスを誘うバスタイムを演出している。 また、壁には自然の風合いを活かすタイルパネルや、光沢のある表面に多彩な表情のパネルのバリエーションを増やした。 INAXは集合住宅の浴室空間を、さらに快適で価値のある空間へと進化させていく。 上質な空間作りにこだわった「GSUタイプ」 水栓、カウンター、照明などの内装アイテムも上質な空間作りにこだわり、質の良い商品を揃えた。 ▽シンプルで機能的な水栓&ミラーパネル、カウンター ボタンを軽く押すだけで、シャワーや吐水・止水ができる「プッシュ水栓」は、無駄な凹凸や曲線をなくしたフラットタイプなので掃除がカンタン。軽いタッチで合わせやすいジョグダイヤルだから、湯量の調節もしやすい。 さらに、止水ロックは「チャイルドロック」にもなり、子供でも安全に使用できる。 「ミラーパネル」はシンプルなスクウェアデザイン。全身を綺麗に映し、「高級スプレーシャワーストレートタイプ」とともに機能とスタイルの良さで浴室を上質な空間へと演出する。 新登場の「GSUドレッサーカウンター」は、質感にこだわり、人造大理石のカウンタートップを採用した。 デザイン性、清掃性、使い勝手にも優れるシンプルな造形が特長となっている。 ▽天井から降り注ぐやわらかで美しい照明 上質な空間作りの演出には美しい照明が欠かせない。GSUタイプでは天井から壁面と浴槽を照らすやわらかな間接照明となる「コーニス照明」や、消費電力が少なく長寿命のLED照明を採用している。 ボリュームゾーンで意匠性の高い新型ドレッサーカウンター「SKUタイプ」 ▽シンプルで高い意匠性 ボリュームゾーンの価格帯に、デザイン性、清掃性、使い勝手に優れる新しい「SKUドレッサーカウンター」を搭載したタイプを設定。収納棚との調和を考え、シンプルでスタイリッシュなデザインを実現している。 また、洗い場水栓として新壁付けサーモ水栓「モデルノ」を新たに設定。吐水口の形状をすっきりとした意匠にまとめ、シンプルなデザインとの調和を図った。 グレードと価格は、PEU1216の610万3000円からハイグレードのGG1822イデアトーン専用浴槽仕様の593万円まで各種。 目標を超える関係者で賑わう 第20回リモデルクラブ大感謝祭 TOTO 恒例の写真展も好評 TOTOリモデルクラブ主催による「第20回リモデルクラブ大感謝祭」が、1月23日・24日の両日、TOTO名古屋ショールーム(名古屋市中区栄)で開催され、期間中目標を超える関係者で賑わった。 会場には、満ち足りたバスタイムを約束するハイグレードバスルーム「スプリノ」や、4・8リットル節水を可能にしたハイブリッドエコロジーシステム搭載の新世代トイレ「ネオレストハイブリツド」、インテリアに溶け込む最高峰のシステムデザインキッチン「キュイジア」、収納性と清掃性にこだわった洗面化粧台「オクターブ」など、水まわりに関する商品を展示する一方、特別企画のオリジナル苔玉を作る「苔玉教室」や新年を占う占い師との対面による「占い」、チャリティコーナーでの「コイン落としゲーム」のほか、フランス料理ペアディナー券、プラズマクラスター搭載の空気清浄機、旅行券など豪華景品の当たる「サイコロゲーム」等の企画満載で来店者に応えていた。 また、恒例の「フォト8会」の写真展(1月27日から2月3日)もショールームで開催され、写真愛好家で賑わった。 同社名古屋支社の近藤常務(支社長)も、「土岐川の秋」(写真)を出品。 「エメラルド色の土岐川をバックに、もみじの紅葉がまるで着物の柄のように綺麗でつい、シャッターを切ってしまいました」と、出品作品のコメントを寄せていた。 丸政&が外栄金物ジョイント 「チャレンジフェア」 丸政 160社が出展し盛況 丸政(名古屋市南区星崎1・電話052―823―2188・社長=鬼頭保雄氏)では、2月6日・7日の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の"ポートメッセなごや"を会場に「丸政&外栄金物ジョイントチャレンジフェア」を、関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催した。 今回で37回目となるチャレンジフェアは、合計160社での大規模展示会となった。 同社は、毎年この時期にチャレンジフェアを開催しており、今回も電動・エアー・充電機器、工具・大工・作業補助用品、土木・板金・仮設機材、切削・切断・木工刃物、測定・測量機器、環境・安全機器、園芸・刃物・資材・用品、塗料・補修・接着、OA機器・健康補助食品関連までの協賛メーカー多数が出品し、年に一度の恒例の大イベントを繰り広げた。 展示場内には、春先の商材に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売した。 両日ともまずまずの天候に恵まれ、昨年を上回る来場者が訪れて、熱心に出品ブースを見て回っていた。 恒例の健康チェックコーナーでは、骨密度や体脂肪、血管年齢、肥満度の測定などを行い、その結果に基づいて栄養管理士がアドバイスに当たっていた。 20機種の展示とセミナーに 1000名余りが来場し盛況 ヤマザキマザック 中日本フェアを開催 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏・本社=愛知県丹羽郡大口町)の中日本販売部は1月28・29日の2日間、美濃加茂市にあるヤマザキマザック美濃加茂製作所・ワールドテクノロジーセンタで、同社の中日本営業地区の顧客を対象とした"中日本フェア"を開催した。2日間で延べ1000名の商社やユーザーが来場した。 今回の展示会は5軸加工機、NC旋盤、門型MC、横型MC+システム、レーザ加工機、立型旋盤を含む20機種の展示と、新製品紹介のセミナー、特別セミナー、工場見学があり、2日間とも予想人数を上回る盛況ぶりだった。 展示会の注目製品としては、昨年10月に発売した5軸・複合加工機「HYPER VARIAXIS630(ハイパーバリアクシス)」で、これは世界的に有名な工業デザイナー奥山清行氏が総合デザインを手掛け、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたデザイン性を追求し、オペレータの疲れやストレスを軽減する、人に優しい革新的な操作性が特徴だ。 例えば操作画面を19インチにアップ、作業者の加工物への接近性、画面位置を背の高さに合わせて上下調節を可能にするなどエルゴノミクスによる優れた操作性を実現している。また、最新のリニアモータ、DD(ダイレクトドライブ)モータの採用により、高速、高精度、高剛性を実現し、生産性も向上した。早送り速度はクラス最高の8000mm/min。 来場者は、ワークを置くテーブル前まで近づき、胸元迄500oの接近性を実感していた。 工場見学では、美濃加茂第2製作所へのバスツアーに参加した。全て真っ白な床で統一され、温度管理も徹底されたきれいな工場内で大型機加工の過程を見てまわった。ワンフロアーでは、無人稼動している機械が並び、さらにマルチタスク機能により、従来の必要な機械の台数よりも半分以下で生産能力を賄える説明を参加者は興味深そうに聞いていた。隣接しているスピンドル工場内でも組立過程を見学した。 来場した商社に話しを聞くと、最近は多品種少量生産が増え、5軸複合加工機を使って医療、電機、電力関連の部品を製造する会社で少しずつ受注が増えてきている、と話していた。 2日間のフェアも含めて中日本営業地区では2ヶ月で10億円の売上を目指す。 最新レーザ加工機発表展示会 全国から350名余り来場 ヤマザキマザックは2月2〜4日の3日間、ヤマザキマザックフェニックス研究所・美濃加茂製作所・ワールドテクノロジーセンタにおいて、最新型レーザ加工機「SUPER TURBO―XMKV(スーパーターボエックス マークスリー)」の発表展示会を開催した。 3日間で全国から350名余りが来場し、レーザ加工機のみの展示会としては、予想を上回る来場数であった。 最新シリーズである「SUPER TURBO―X510MKV」はレーザ加工機の性能・生産性・自動化を強化したもので、光路長一定設計によりテーブル全域で最適・均一で高精度な切断が可能。また、異なる材質、異なる板厚の素材も段取り替えなしで一気に加工できる。段取り時間削減、加工不良・加工不能の予防、ランニングコスト低減を可能とする、数々の新機能を標準搭載し、非熟練作業者でも簡単に段取りが行える。実演加工では、ノズル交換やならい調整の作業を機械が自動で行う様子に来場者は見入っていた。 同時開催として、レーザ加工機を製造しているフェニックス研究所と「匠フレーム」を生産している美濃工場の見学ツアーも行われた。 フェニックス研究所は地下工場で、工場の密閉性を高め、工場内部の空気のクリーン度を格段に上げることで、高性能なミラーやレンズを汚すことなく、短時間でレーザ加工機の組み立てを行うことができる。地熱を利用し熱交換システムの設計により、温度管理は徹底されている。しかも大型エアコンは不要のため、消費電力とメンテナンス費もかからない。また、クリーン化により超高精度(特に光学系)な機械の組み立てが可能である。 「オフィス内の埃の15分の1程度で、花粉症の人も工場内では止まります」(担当者) 工場内の空気は実感出来る程澄み切っていた。 工場は08年に「土地活用モデル大賞」の最高位である国土交通大臣賞を受賞している。 「匠フレーム」を生産している美濃工場では、レーザ加工機の土台となるベッドやコラム等を従来の鋳物構造から一般構造用圧延鋼板を日本の伝統的な木工技術である機械的な締結手段で組み立てた「匠フレーム」により、鋳物に比べCO2排出量10分の1、環境汚染なし、リードタイム15分の1、工場の騒音、粉塵も軽減できるなど、環境に優しい生産方式が評価されており、09年政府の「ものづくり日本大賞」において、内閣総理大臣賞を受賞した。 「従来品だと、納期が3、4ヶ月かかるが、9日間で完成できる」(担当者)と自信を見せるほど、革新的な製造方法であり、新市場の開拓へとつなげている。 2010年3月14日(日) 2376号 実務責任者交え研修会 不良債権回収について 岐阜県管工機材商組合 2月定例理事会開催 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、2月19日午後5時30分より、岐阜市長良川河岬の"岐阜グランドホテル"を会場に「2月定例理事会」を開催し、来る5月27日に「第33回通常総会」を開催する事を決める一方、理事会終了後は、実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、「不良債権回収について」を演題に、弁護士の幅隆彦氏を招き解説してもらった。 当日審議された議案は次の通り。 ▽第一号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件 1月22日岐阜グランドホテルで開催され、来賓はじめ正会員、賛助会員ら約130名が出席して庚寅年の新春を祝った。 収支も予算枠内に収まった。 ▽第二号議案=愛知県管工機材商業協同組合新年賀詞交歓会出席の件 1月19日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、山田理事長が出席した。講談師による講談も楽しんだ。 ▽第三号議案=第58回親善ゴルフ会開催の件 4月2日(金)に、岐阜関カントリー倶楽部で開催することを内定した。 ▽第四号議案=第33回通常総会開催の件 協議の結果、来る5月27日(木)に岐阜グランホテルで開催することに決めた。 当日の役割分担については、司会進行を森嶋副理事長(大東会長)、開会の辞を白木理事(白木商会社長)、懇親会の司会を木曜会、乾杯を広瀬理事(瓶由社長)、中締めを五島理事(大垣管材社長)、閉会の辞を山田理事(関建材社長)と決めた。 ▽第五号議案=次回理事会開催の件 4月13日(火)に岐阜グランドホテルで開催と決めた。 以上で理事会を終え、実務責任者を交えての全員例会に臨んだ。 【講演要旨】 @取り引きの準備段階 人・物・金に関する情報を収集するため、現地調査、信用情報機関の活用、登記情報で事前に情報を収集する。 登記簿ファイルには土地・建物が別々に保管されており、「表題部」「甲区」「乙区」で構成されている。「甲区」には「所有権」に関する事項が記載されており、所有名義人について、会社所有なのか、役員所有なのか、借入物件なのかが判断できる。さらに所有権の移転事項を見れば、誰から誰に権利が移転したかが判明する。また移転の年月日でその不動産の含み資産も分かる。「甲区」の欄では、売買による取得なのか、相続による取得なのか、都市計画による取得なのか、移転の原因が分かる。甲区に所有権移転請求仮登記の設定があったり、「差し押さえ」「仮押さえ」が記載されている場合は、その会社の借入能力・支払能力などに問題があると判断でき注意が必要。 A契約の成立 契約は双方の意志により成立する文書による取り決めがない、口約束でも成立するが、「約束した」「約束しない」というトラブルに巻き込まれる可能性があるため、必要に応じて契約書(注文書等でも有効)の作成が重要となる。 B契約の履行 「白地手形」(振出人署名以外の記載事項の一部が記載なし)の扱いは慎重にする。特に「振出日」「受取人」が空欄の場合がよくあるが、次のようなことがあるので注意する。「振出日」を空欄にするのは、長いサイトの手形であることを隠している可能性がある。「受取人欄」を空欄にして、受取人が裏書責任を負わないで他人に負わせる意図もある。 C債権管理 民法上の債権と商法上の債権があるが、消滅時効に注意する。時効中断の手続きに際しては、債務証明書を取れば2年延長できる。 主な消滅時効は、6カ月が小切手の振出人・裏書き人に対する債権等、1年が運送代、宿泊代、飲食代等、2年が商品の売掛金等、3年が工事代金等、5年が商売上の貸付金、地代、家賃、税金等 D債権回収 債権回収においては、まず、回収すべき債権と回収の見込み、コスト・時間などを考慮して、最も効果的な方法を選択する。その際にも、最終的に訴訟になってもいいように布石を打っておくことも必要。 それと同時に、債務者がおかれている状況をしっかりフォローして債務者の財産が散逸しないように、必要な手を打つ。さらに競合する債権者がおれば、それらの状況もしっかりフォローする。結局自分の足元を固め、他の債権者にも目配りし、さらに債務者の財産も確保するという作業と費用・労力という点からベストの方法で取り組む。 債務者に十分な支払い能力がない場合、債権者としてもどうすれば債務者が資金力を回復して支払いできるようになるかを考えることも必要になる。時には、債権者から積極的に債務者を支援して将来の回収に期待をかける手段もある。 債権者といえども、いやがる債務者から無理にその財産を奪ってくることは論外。たとえ債務者に支払い能力があったとしても履行する意思がなければ債権回収はできない。債権者のほうで何らかのアプローチをして、債務者に履行を促すことも時には必要となる。 正面から攻めても埒があかない場合は、利益誘導も有効な手段となる。 「1000万円を一度に返済するのも大変だから、200万円ずつ5回に分割にしよう」と柔軟に迫ると、債務者としても渡りに船と、話に応ずるもの。 あるいは債務者が希望する支払い期日を延期する代わりに売買代金を金銭消費賃借に切り替えて公正証書を作ったり、また利息を棚上げにするから元本だけはまず支払ってほしい、とい場合も利益誘導として有効。 債権回収には法的手続きもあるが、訴訟に持ち込むには費用も時間もかかる一方、取引先との将来関係の点から考えそれなりの覚悟が必要。最後は訴訟も辞さない、という構えは大事だが、債務者の態度に応じて柔軟に対応することが大切。普通はまず債権回収で最初にすることは、話し合いで返済を促すこと。そして、なぜ滞納しているのかを明確にする。理由によっては、債権回収の手段を変える。 生産環境は依然低調 日本鋳鍛鋼会 1月の鋳鋼・鍛鋼生産速報 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同18工場)の平成22年1月分の生産実績を集計し、2月25日発表した。 それによると1月の生産は、鋳鋼が前年同月比21.6%減の1万5058トンとなり、前月比は0.7%増加した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比4.1%減の4万1404トンで、前月比は7.1%の減少となった。 現在、鋳鋼の需要に密接に関連する需要業界(建設機械、大型トラック等)の動きは低調であり、これを反映して最近の受注、引き合い状況も依然厳しい状況が続いている。生産推移においても15ヵ月連続前年同月割れとなった。同会では主要な需要先の現状からみて、ここ当分は現在の低操業が続くものと予想している。 鍛鋼については、唯一自動車向け型鍛造品が若干増加傾向にあるものの、船舶に陰りが見え始め、厳しい状況は鋳鋼と同様。辛うじて月平均4万トン台を維持しながら推移しており、16ヵ月前年同月割れとなっている。 平成21暦年(1月〜12月)の主な需要機種をみると、前年を上回っているものは、鋳鋼では19機種中ポンプ・圧縮機・送風機(122.9%)だけであり、鍛鋼は12機種中容器類(123.3%)、発電用機器(101.6%)の2機種となっている。全体では前年同期比鋳鋼33.6%、鍛鋼33.1%のそれぞれ減少となった。 総受注高 前年同月比45.5%減の3371億円 日本産業機械工業会 12月の産業機械受注状況 日本産業機械工業会がまとめた平成21年12月の産業機械受注状況によると、12月の総受注高は前年同月比45.5%減の3371億2800万円で、このうち内需は同17.0%減の2355億3200万円、外需は同69.7%減の1005億9600万円となった。 内需のうち、製造業向けは前年同月比0.7%減、非製造業向けは同19.0%減、官公需向けは同42.0%減、代理店向けは同4.6%減であった。 内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(前年同月比10.7%増)、ポンプ(同4.8%増)、送風機(同18.5%増)、運搬機械(同61.9%増)、変速機(同130.0%増)、その他機械(同7.0%増)の6機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同32.2%減)、鉱山機械(同36.9%減)、化学機械(同25.8%減)、タンク(同8.7%減)、圧縮機(同17.2%減)、金属加工機械(同75.5%減)の6機種であった。 一方の外需は、12月のプラント案件はなかった。 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比389.3%増)、プラスチック加工機械(同309.1%増)、ポンプ(同206.1%増)、送風機(同16.7%増)、金属加工機械(同100.2%増)、その他機械(前年同月の受注額がマイナスのため比率を計上できず)の6機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同82.0%減)、化学機械(同88.6%減)、タンク(同83.9%減)、圧縮機(同32.8%減)、運搬機械(同69.4%減)、変速機(同2.4%減)の6機種であった。 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機が前年同月比57.8%減、鉱山機械が同17.3%増、化学機械(冷凍機械を含む)同72.3%減、タンク同16.2%減、プラスチック加工機械同107.0%増、ポンプ同61.2%増、圧縮機同25.8%減、送風機同18.4%増、運搬機械同11.6%減、変速機同84.5%増、金属加工機械同54.8%減となった。 平成21年(1〜12月)の総受注高 5年ぶりに前年を下回る 日本産業機械工業会は平成21年(1月〜12月)の産業機械受注状況を発表した。 これによると、平成21年の総受注高は前年比37.0%減の4兆1508億円となり、5年ぶりに前年を下回り、平成に入り2番目に低い受注金額を記録した。 このうち内需は同27.0%減の2兆8681億円となり、5年ぶりに前年を下回り、平成の中で1番低い受注金額を記録。外需は同51.8%減の1兆2826億円となり、2年連続で前年を下回った。 内需のうち、製造業向けは、非鉄金属向け以外のすべてが減少したことにより同42.3%減の8790億円となり、7年ぶりに前年を下回った。非製造業向けは、電力向けの大幅な減少により同13.3%減の1兆1716億円となり、5年ぶりに前年を下回った。製造業向けと非製造業向けを合わせた民需の合計は、同28.7%減の2兆506億円となり、5年ぶりに前年を下回った。 また、官公需向けは、すべての部門が減少し、特に地方公務の大幅な減少により同22.3%減の5654億円となり、2年連続で前年を下回った。代理店向けは、同22.2%減の2519億円となり、4年連続で前年を下回った。 内需で増加した機種は、送風機(前年比7.6%増)の1機種のみ。減少した機種は、ボイラ・原動機(同15.4%減)、鉱山機械(同43.1%減)、化学機械〈冷凍含む〉(同21.4%減)、タンク(同24.1%減)、プラスチック加工機械(同58.4%減)、ポンプ(同6.9%減)、圧縮機(同38.9%減)、運搬機械(同32.6%減)、変速機(同41.0%減)、金属加工機械(同84.1%減)、その他機械(同31.2%減)の11機種であった。 一方の外需は、オセアニア向けが増加したものの、それ以外のすべての地域が減少したことにより、前年比51.8%減の1兆2826億円となった。 外需で増加した機種は、送風機(前年比5.7%増)の1機種のみ。減少した機種は、ボイラ・原動機(同60.3%減)、鉱山機械(同58.3%減)、化学機械〈冷凍含む〉(同41.4%減)、タンク(同86.5%減)、プラスチック加工機械(同34.8%減)、ポンプ(同24.5%減)、圧縮機(同21.9%減)、運搬機械(同68.7%減)、変速機(同46.3%減)、金属加工機械(同83.5%減)、その他機械(同37.8%減)の11機種であった。 可変ピッチで問題点を解消 可変ピッチ式 デッキ形サーモ KF3011シリーズ KVK 3機種を発売へ!! KVK(岐阜市黒野308・電話058―239―3111・社長=末松正幸氏)では、現場に取付けの際、ピッチがあわなくて困った、あらかじめピッチを確認したい、ピッチ違いで、3機種の品揃えが必要だったという、今までのデッキ形サーモ水栓にありがちな問題点を解消した「可変ピッチ式デッキ形サーモKF3011Tシリーズ」(特許・意匠出願中)をこのほど発売した。 可変ピッチ式デッキ形サーモは、水栓本体下部の湯・水ソケットをカウンターのピッチに合わせ、回転させてそれぞれの寸法に調節できる画期的なもので、カウンターの取付けピッチ85ミリ、100ミリ、120ミリに合わせて現場で簡単に調節ができる。 主な特長は次の通り。 @コンパクトボディ 可変ペッチ構造でありながら、コンパクトボディに仕上げている。 A切替ハンドル・温度調節ハンドル 切替ハンドル・温度調節ハンドルとも、ハンドル正面と後ろ側の「ダブル突起レバー」により指にフィットし、握りやすさ、回しやすさが1段とアップした。石鹸の付いた手でも楽に操作できる。 B切替ハンドル 「止」の位置で引き込むようなノッチ感があり、「止」の感触が手に伝わるのでとても操作しやすい。 C安心設計ボディ ボディの間に空気層を作り、表面への放熱を防止。うっかり触れてしまっても熱くなく安心して使用できる。 D快適で安心 シャワーの出し止めを行った時、一瞬湯が熱くなる現象(オーバーシュート)をなくした。 E脈流現象削減 シャワーを使用中、吐水状態が断続的になる、不快な現象を抑えた。 Fゴミかみ防止構造 配管内のゴミがカートリッジに付着しにくい構造なので、快適温調性能が長続きする。 G便利なホースフック付きハンガー ホースが床に垂れないようシャワーハンガーに引っ掛かることができ、洗い場が広く使用できる。足への引っ掛かり防止にもなり、安全。 機種は3機種(パイプ長さが異なる)で全て節湯B対応、価格は5万7500円から。 また、住宅エコポイント対象となる節湯ABの機種仕様は4月より発売となる。 その他詳細については直接同社へ問い合わすとよい。 耐久性・耐スケール性3倍 電磁弁レッドマンDP100 ヨシタケ バーサタイルモデル ヨシタケ(名古屋市瑞穂区2野町7―3・電話052―881―7146)は、蒸気・冷温水・空気をはじめ、窒素ガス・炭酸ガス(乾燥状態),アルゴンガス・油(20cSt以下)等の流体に使用することができるバーサタイルモデルの電磁弁「レッドマンDP100・100F」を新発売した。 主な特長は次のとおり。 @耐久性3倍 ハイパフォーマンステクノロジーの採用により、各パーツの精度が向上し、60万回以上(従来比)の開閉作動が可能になった。 A耐スケール性3倍 ASMの採用により、耐スケール性従来比3倍を実現した。 Bボディステンレス(SCS14A)製 内部主要部品を含め、ボディをステンレス化することで従来よりもさらに優れた耐食性を実現し、クリーンな流体にも対応できる。 Cメンテナンス性向上 複雑な電磁弁の内部部品を一体化した。万一のメンテナンス時においても配管した状態でのカートリッジ交換が容易にできる。 D差圧"0" 0〜1.0MPaの幅広い圧力に使用できる。(コイルが横向の場合は、差圧が0.03MPa以上必要) E水平・垂直取付自由 取付姿勢は水平・垂直自由(コイル上向きに対して90度以内)。 Fバーサタイル 蒸気・冷温水・空気はじめ、窒素ガス・炭酸ガス(乾燥状態)・アルゴンガス・油(20cSt以下)等の流体に使用することができるバーサタイルモデル。 GAC100V・200V兼用 AC100V・200V結線選択形50Hz/60Hz共用のため多くの用途に対応できる。 H端子箱にも対応 通常のリード線配線のほか、端子箱や電線管に対応可能。 Iモールドコイル 水滴による影響のない保護構造(防まつ形)、高温時の絶縁に優れたH種を標準。 Jテフロンガスケット テフロンガスケット採用により、機密性が向上した。 K環境性の向上 RoHS指令材質対応品。ボディ、カバーの材質表示により分別回収が容易にできる。 消費者に安心・安全を提供 京セラ太陽光発電 ショールーム開設 一色商会 厳しい認可を取得 一色商会(四日市市久保田2―729)では、エコロジーでエコノミーなシステムとして注目を集めている太陽光発電システムをいち早くから取り扱い、消費者に安心・安全を提供するため、自社の営業品質、サービス品質にこだわり続け、太陽光発電システムを沢山の人に理解・信頼していただきたいとの思いから、このほど本社南に京セラの厳しい認可を取得して「京セラ太陽光発電ショールーム」をオープンさせた。 ショールームでは、設置導入例など太陽光発電システムに関する相談窓口や、来場者の自宅への設置イメージや発電シミュレーションを提示するシステムを導入して、その場でライフスタイルに合わせた提案を行っている。 また、子供連れの家族のためにオモチャや絵本などを揃えた子供向けのキッズコーナーを設けている。 一色社長も「素材からシステムまでの全工程を一貫生産する京セラは、多結晶シリコン太陽電池セルにおいて18.5%という世界最高クラスの変換効率をマークするセルを開発し、この技術を量産化に応用するなど、製品の更なる高性能化を図っております。是非この素晴らしい製品を沢山の人に知っていただきたいと思います。ご家族連れや女性などの幅広い層のお客さんにお立ち寄りいただき、太陽光発電システムを身近に感じていただけるようなショールームにしてまいりたいと思います」と述べていた。 また、同社では毎月、近くのショッピングセンター内において「京セラ太陽光発電システム展示会」も開いており、毎回沢山の来場者で賑わっている。 高圧・大流量蒸気ラインに パイロット式減圧弁 ベン 従来品に比べ40%軽量 ベン(東京都大田区多摩川2―2―13)では、確実な作動を第1目標に設計された「パイロット式減圧弁」は、各種生産設備の高圧・大流量蒸気ラインで様々な条件下でも安定した性能を発揮すると共に、小型・軽量化で取付・取扱いが容易として拡販を続けている。 主な特長は次の通り。 @徹底的に軽量化 従来品(RP―2H型)に比べ約40%の軽量化を図った。 A安定作動 長年の経験と実績による安定作動を追求した内部構造で、大流量・高差圧時でも安心して使用できる。 B高シール性 パイロット弁を球面分割構造にすることで、漏洩を抑え、ゴミ・スケールを受け付けない。 C高耐久性 ピストンやダイヤフラム部の耐久性を徹底的に追及した。 D呼び径 15.20.25.32.40.50.65.80.100.125.150。 主な仕様は次の通り。 ▽適用流体=蒸気(ダクタイル鋳鉄製RP―9型・9N型、鋳鋼製RP―10型・10N型) ▽流体温度=220℃以下(RP―9型・9N型)、250℃以下(RP―10型・10N型) ▽1次側使用圧力=2.0MPa以下(RP―9型・9N型)、3.0MPa以下(RP―10型・10N型) ▽最大減圧比=20:1(RP―9型・9N型・RP―10型・10N型) ▽端接続=JIS20KRFフランジ(RP―9型・9N型)、JIS30KRFフランジ(RP―10型・10N型) ▽取付姿勢=水平配管に正立取付 その他については名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5―55・電話052―411―5840)へ問い合わすとよい。 信頼されるブランドとして 中国馳名商標に認定 TOTO 日本のトイレメーカーで初めて TOTOの商標『TOTO』が、このほど中国において国家工商行政管理総局より馳名商標の認定を受けた。今回日本の企業では新たに6ブランドが認定され、累計で27ブランドが認定されたことになる。なお、日本のトイレメーカーとしては初めての認定となる。 馳名商標とは、中国で全国的に周知・著名であると認められた商標に認定されるもので、国家工商行政管理総局などが認定するもの。今回、TOTOが認定を受けたのは、中国における長年にわたる地道な営業活動と、TOTOブランドに関する保護活動が評価された結果であり、中国における信用の証といえる。 今回の認定により、商品やサービスの枠を超えて、第3者の不正な商標の使用や登録への対応が容易になり、迅速な解決が図れるようになることが期待できる。TOTOは、今後とも不正ブランドからユーザーの保護に取り組み、ユーザーの期待以上の満足を届けられるよう努力していく。 TOTOの中国における取組み 中国で本格的に事業を開始したのは、1979年北京にある迎賓館「釣魚台」への水回りの改修工事まで遡る。80年代には、著名ホテルやオフィスビル等へ商品を納入し、TOTOブランド認知の下地を形成した。また、90年代には現地に工場を建設し、中国市場から求められる商品をよりスピーディに提供できる生産体制を確立した(2010年1月現在9工場)。そして、1995年には統括会社を設立し、中国国内に根付いた事業活動が展開できる体制となり、TOTOの強みである商品、販売、サービスを活かしながらTOTOブランドの認知を高めてきた。 中国事業の推移 1979年 北京・迎賓館「釣魚台」に商品を納入 1980年代 ホテル・オフィスビルを中心に納入→TOTOブランドの下地形成(日本からの輸出対応) 1994年〜 製造会社「北京東陶」設立→中国現地向け商品供給体制の確立(以降各地に製造会社を設立) 1995年 統括会社「東陶中国」設立→中国国内に根付いた事業活動を展開 2000年〜 適地適生産化を目指し、各地に製造拠点を設立 2003年 北京市に旗艦ショールームを開設 2006年 24時間対応のコールセンターを整備 商品面 中国国内における地球環境問題への関心の高まりを受け、トイレの売れ筋商品も節水タイプへシフトしている。しかしながら、市場流通品の中には洗浄力不足を伴った節水トイレもあり、ユーザーの不満の1因にもなっている。こうした中、2009年に中国建築装飾協会が国内外の節水便器83種を対象に大便器洗浄能力評価試験を実施した。その結果、洗浄能力の高い機種第1位・第2位がTOTO商品となり、あらためて技術力の高さが第3者機関から認められた。 現在、中国国内において販売を強化しているウォシュレットは、体験していただいて初めてその価値を理解いただくことができる商品。まずは、著名なホテルなどに納入し、体験機会を創出することでその価値伝達に努めている。また、ウォシュレットが実際に設置されているホテルやレストランを掲載した『ウォシュレットマップ』の作成や各種メディアを通じてその認知向上に努めている。 販売・サービス面 TOTOでは、地球温暖化防止と資源保護を図るため、グループ全体で排出物の減量化・再資源化、包装材料削減、輸送燃料削減などに取り組み、環境負荷を低減する活動を行っている。 2008年度までに、TOTOグループ全体で2000年度比12・0%の包装材料削減を実現している。 中国では今後ともさらなる経済成長が見込まれている。高級水まわり市場においては、欧州諸国や米国など海外ブランドの参入が増え、競争もますます激化することが予想される。そのような厳しい環境の中でも、TOTOは今後とも水まわりのトップブランドとしてユーザーから支持されるよう事業を推進していく。 〈2017年度売上高目標=420億円(2008年度220億円)〉 転がりと滑りを組み合わせた 扉向け直動ベアリング イグス ドライリンWJRM発表 イグス(日本法人=東京都墨田区錦糸)は、滑りと転がりを1体化した直動ベアリング「ドライリンWJRM」を発表した。 ドライリンWJRMは、軽量な装置の移動や、各種扉、パーティションなどの駆動力の低減を目的として開発。同製品はローラーと滑り動作の特長を組み合わせることによって、静粛な動作に加え、従来より小さい力で移動部をスライドさせることができる。 【駆動力の低減】 ドライリンWJRMに使用される無潤滑ポリマースライドベアリングは、堅牢で、粉塵、湿度にも強く、軽量で低価格でもある。内蔵されている、ポリマーローラーもメンテナンスフリーで、最大50sの扉も楽に手動開閉できる。このローラーを使用してメイン荷重を支えた場合、スライドのみと比較して駆動力を大幅に低減することができる。これにより、手動作業の負荷を大幅に低減することが可能となる。 【薄型設計】 省スペース性を追求し、ローラーを内側に配置することで、軸径10o、幅18oの薄型を実現している。安価なガイドプロファイルでも使用することができる。ガイド距離を自由に設定できる分離型レール、アライメント時間を短縮できるダブルレール(軸間距離40o、80o)がある。ハウジングは青色クロムメッキ亜鉛ダイカスト。 【無潤滑で粉塵に強い】 新しく発表されたこの製品ベアリングは、同社の既存製品「ドライリンW」の新ラインアップとなる。無給油の、いわゆる「ドライラン」が可能な直動ガイドシステムとなっており、メンテナンスの省力化が可能。直動ベアリングには、低摩耗、低摩擦係数を特長としている同社のスライドベアリング材「イグリデュールJ」を使用。また耐薬品性、制振性をもち、きわめて低い吸湿性をもっている。屋内引き戸、工作機械の扉など、幅広い条件、用途に使用することができる。 アカギ 配管断熱用支持金具 「ウレタン製品」の販売を強化 配管支持金具を製造・販売するアカギ(社長=渋谷宏明氏、本社=東京都中央区入船2―1―1、電話03―3552―7331)は、配管断熱用支持金具「ウレタン製品」の販売を強化している。 ウレタン製品は、官公庁施設・商業施設・事務所などの各種配管を断熱(結露防止・熱損失防止)しながら支持する機能を持った製品で、公共建築工事標準仕様書に適合している。 特長は、@ウレタン内に支持金具が収まるように溝付にしているので、ウレタン製品と支持金具のズレを防止、Aウレタンの組合せ部分が組み込み式になっているので密着性に優れている、B配管温度は、マイナス198〜プラス100℃、Cステンレス鋼管に使用しても、塩素イオンなどの腐食成分が基準値以下なので、応力腐食割れの発生が起きないなど。 種類は、冷温水吊配管用のウレタンAGタイプ(蝶番タイプ)・ウレタンTGタイプ(組式タイプ)・ウレタンMSタイプがある。 配管レベル調整用として、ウレタンMSタイプとウレタンUPタイプを揃える。 ウレタンボードも10.15.20.25.30.40.50ミリ厚がある。 配管施工時のウレタンをパイプに取り付ける際、組み合わせの向きがどちらでも可能な形状が良く出来ていると施工業者から好評を得ている。 メイン荷重をローラーベアリング(中央)上に設定することで、駆動に必要な力を低減。 業界最小の省スペースでエコを実現 コンプレッサ最新機種 ジーガイアを発表 三井精機工業 MTF2010開催 三井精機工業(社長=岩倉幸一氏・本社=埼玉県比企郡川島町)は、2月10日、11日の2日間、名古屋市名東区上社の名古屋営業所にて「MITHUI TECHNICAL FAIR(MTF)2010in名古屋」を開催した。 今回の展示会は「次世代への挑戦!省エネ・省スペース」をテーマに、最新の省エネ効果が高く高効率でコスト削減を実現したエア・コンプレッサを一堂に展示した。 開催に先立ち岩倉社長は参加者に礼を述べた後「最近は景気に関して、この分野がよくなってきた、ここがいいという話を聞くようになりました。昨年とは違い、いいところを見て動く機運は景気が回復する変わり目だと思います。今回の展示会は今後の動きに先んじて今後の事業展開もお見せしたいと思います。私どものコンプレッサは時代を先取りして、早くから省エネ・エコ製品の開発に取り組んで参りました。その線上で省エネ・エコをより一層充実できる形の製品を開発しまして、本日紹介致します」と挨拶し、製品の紹介に入った。 製品開発の背景は、小型コンプレッサを、エアを使う場所に分散設置、分圧化をすることで、消費電力を削減でき省エネを実現できることから、開発チームはよりコンパクトでコンプレッサ同士近くに置く事が可能な、効率のよい製品にづくりにこだわった。 その製品が最新機種のZgaiard(ジーガイア)インバータコンプレッサである。好評のZVシリーズの機能を引き継ぎ、@幅奥行が業界最小サイズ(奥行き750o)で壁にも掛けられる省スペースなボディA業界で最も静かな静粛性(54デシベル)がもたらす環境空間Bこだわりの省エネが特徴。省エネに関しては、電力量37%削減、年間電力費は120万円削減、年間CO2排出量44d削減の自信を持つ。デザインは新しくメタリック塗装を採用し高級感漂うデザインとなっている。 また、Zgaiard(ジーガイア)シリーズを2台設置することで交互運転が可能となり、スケジュール運転との組合せで曜日ごとに主機と従機の入れ替えが可能で、操作性と保守性が大幅に向上した。 他にも、工作機械の最新機種が発表された。5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex750―5X(バーテックス)」は、ユーザーから従来のVertex550よりも大きな機械を望む声があり、ワンサイズ大きくした。加工範囲を2.5倍に上げ、価格は13%アップに止めた。 会期中にセミナーも開催され、省エネセミナー、販売セミナーなど好評を博した。 受注総額は551億円 前年の3倍弱に アジアを中心に外需が牽引 日本工作機械工業会 1月の工作機械受注実績 日本工作機械工業会がまとめた2010年1月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、1月の受注額は前年同月比189.4%増(約2.9倍)の551億円となり、2カ月連続の増加となった。前月比は季節要因等もあって8.5%減と5カ月ぶりの減少となったものの、同会では引き続き回復基調が続いているとみている。 内外需別にみると、内需は、前年同月比71.7%増の158億円で2カ月連続のプラスとなったが、10カ月連続100億円台で推移しており、なお底ばい状況が続いている。前月比は季節要因等もあって10.6%減と2カ月ぶりのマイナスとなった。 内需の業種別受注額は、主要業種の「一般機械」が61億円(前年同月比21.6%増・2カ月連続プラス、前月比4.3%減・2カ月ぶりマイナス)、「自動車」は46億円(同346.5%増・2カ月連続プラス、同21.5%増・2カ月連続プラス)、「電気・精密」が20億円(同49.8%増・16カ月ぶりプラス、同0.6%増・2カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」は7億円(前月比36.8%減・3カ月ぶりマイナス)となった。主要業種では、「自動車」で前月比プラスとなり、「電気・精密」は前月比プラスではあるもののほぼ前月並み、「一般機械」と「航空機・造船・輸送用機械」で前月比マイナスとなった。大型機械等の分野において弱含みの動きがみられる。全11業種のうち、前月比プラスを示したのは4業種のみだった。 一方の外需は、前年同月比299.2%増(約4倍)の393億円となり、3カ月連続で増加した。前月比では季節要因等もあって7.7%減と5カ月ぶりのマイナスとなったものの、外需全体の傾向はこれまでと同様、アジアの伸長を背景に回復傾向を示している。 国・地域別の受注額の推移をみると、主要3極のうち、アジアがこれまでと同様に外需を牽引している。受注額は、アジアが260億円(前年同月比683.3%増〈約7.8倍〉・4カ月連続プラス、前月比10.5%減・6カ月ぶりマイナス)となり、前月比ではマイナスとなったものの金額は依然高水準で、1月の受注額としては過去最高額を記録した。 欧州は55億円(同140.5%増〈約2.4倍〉・19カ月ぶりプラス、同0.3%減・5カ月ぶりマイナス)。受注額は4カ月連続50億円台と低水準での推移が依然続いており、回復基調を示していない。 北米は72億円(同84.8%増・20カ月ぶりプラス、同4.2%増・2カ月連続プラス)で7カ月ぶりに70億円台となり、堅調な推移が続いているものの、本格的な回復には至っていない。 主要業種別にみた国・地域の状況は、「電気・精密」「自動車」「一般機械」の順にアジアが最も高い割合を示し、特に「自動車」「電気・精密」においては、アジアが8〜9割のシェアを占めている。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は北米がほぼ半分のシェアを占めており、航空機を中心として堅調に推移していることがうかがえるとしている。 軽くて簡単、静かでコンパクト 選べる7色 カラーバリエーション トラスコ中山 新型「こまわり君」発売 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は、小型樹脂製運搬車の新型「こまわり君」を3月中旬より発売する。 同製品は、2003年発売の従来品「こまわり君」をリニューアルしたもので、質量は従来品比で9%軽く、さらにキャスターは省音タイプで34.4%の省音化を実現させるなど、機能性がアップするほか、従来の3色から7色カラーバリエーションで展開するといったデザイン性にもこだわった。 年間販売目標は5万台(こまわり君合計)。 【特長】 ●従来品は質量4.28s。そこから約9%の軽量化でわずか3.9sと、作業者の負担を軽減するうえ、持ち運びもし易くなった。 ●省音キャスター採用で音が静か(省音値46.5dB)。さらにエラストマー樹脂車輪で反発性が高く、動きも軽やか。 ●ハンドル折りたたみ時のロック・解除が簡単なワンタッチ式(特許申請中 PAT.P)になった。 ●ハンドルは折りたたむと荷台の溝に収納されて平台車として使用可能。また、そのコンパクトな仕様は収納性にも優れ、立てても寝かせても邪魔にならず、どこにでも収納できる。 ●全7色展開の豊富なカラーバリエーションで多様なシーンやニーズに対応する。 同世代経営者の「横のつながり」や 機械工具商の社会的認知度等を討議 全国青年部交流会 大阪で38名が参加し開催 「第14回機械工具商全国青年部交流会」が2月10日午後3時より、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で開催された。この交流会は2年に一度行われるもので、今回は大阪機械工具商青年会(通称OMJC)が担当幹事となり、東京、大阪、愛知、浜松の機械工具商組合の青年部と下関機械工具商組合から、若手経営者ら38名が参加して、各地の現況や活動報告をはじめ、同世代経営者(後継者)の「横のつながり」、業界の認知度アップをテーマに意見交換した。 全国青年部交流会の冒頭、来賓の田中康造全日本機械工具商連合会会長・大阪機械器具卸商協同組合理事長(喜一工具会長)が挨拶し、「今年の10月22日に全機工連の全国大会(大阪大会)が開かれるにあたり、大会テーマについて色々研究しており、その活動を大阪での機械工具関連の若手経営者の会であるOMJCの会長はじめ多くの方に、参加協力していただいている最中です。いま我々の業界について考えてみますと、非常に大きく変わりつつあり、また変わらなければならない時代に入ってきた感じがする。我々の業界は戦後から数えて還暦にきている。という事は、一循環し、もう一度原点に戻って、これからの時代に対して我々の業界がどうあるべきかという事を、考え直さなければいけないタイミングではないかと感じております。私も32歳から社長を引き継いで35年になります。長い間、この業界で仕事をさせていただいて感じましたところは、我々の業界は本当に何なのかという事です。どの様な形態をなしているのか。未だに、卸があり、直需店があり、しかもこの様に仲良く集まったりして、成り立っている。一度、我々の業界というものを分析してみたい、研究してみたいと考えておりました。そんな時に、本日のコーディネーターをしていただける経営コンサルタントの福田さんにお会いしました。福田さんから『堺に刃物を作っているところが集まっている場所があり、それをいま研究しており、もっと研究したい。何故あの業種が、昔からあのような形でいままで続いているか。何かあるのではないか』との話を聞きました。それならば大阪の立売堀も同じ。大阪で商売するならば立売堀、我々の親もそうでした。わざわざ立売堀に出て来て、店を持ち、そこで商売を始めた。これも何かあるのではないか。その辺を解明していけば、我々の業界とは何だろうという事や、どの様な事で成り立っているのかが分かってくるのではないか。それが分かれば、今後の時代において我々の業界自体がどうあるべきか、それを大阪府立大学の先生と一緒にシステムとして解明してみようと思っています。我々企業自体がどの様な事業システムを持って、この業界で貢献しているのか、また、していたのか。これからどう変わっていかなければならないのかという事を一度、解明してみようということでお願いしております。自社の事について皆さんも考えてみていただきたい。親がどこやらの商店から何年に独立して、こんな商売から始めたという話があると思います。おじいちゃん、お父ちゃんが、何か自分のやりたい事、または求めている事があってこの業界に入り、いままで商売を続けてこられたのではないかと感じます。そのような意味では、各社各社にひとつの事業システムを持っておられる。この様なことで今まで継続してきたのだという事も、各社が見つめ直してみなければいけないのではと思います。それと同時に、我々の業界がいくつかの事業システムに分別できるのではないかと考えます。成功事例もあるでしょうし、またそうではない事例も沢山あると思います。もう一度研究し、皆さんと語り合いながら、今後どうあるべきかを考えていきたい。ここにお集まりの青年部の皆さん自体が起爆剤となり、火付け役となって各地で広めていただかなければ、なかなか前に進んで行かないのではないかと感じております。いままではどちらかと言いますと、我が社は、私は、という形で進められてきたと思います。ご存知のように、これだけパイが小さくなり、厳しくなり、今後どのように展開して行ったらいいのかというところが、非常に不透明になってきている現在だと思います。だけど考えてみますと、モノを作っておられるところ、また、モノを運んでおられるところ、加工されているところ、サービスをされているところ、すべてに我々の取り扱い製品自体の需要がある。その需要自体を、いかにして自分達の得意とするシステムで取り込んでいくかが、これからの時代ではないかと感じております。そのようなことを考えますと、マーケットはある。その中で、各企業さん自体が自分の領域(ドメイン)を持ち、互いにこれからは連携をとっていく時代ではないか。我々業界には、メーカーさんがあり、問屋さんがあり、直需店さんがあり、ユーザーさんがおられる。縦の連携があったから、未だに問屋さんが充分に機能されているのではないかと考えます。ただ、その機能自体が、どんどん変わってくるかと存じます。その辺を考えながら、皆さん方がいかに連携していくのか。同じ直需店さんでもそれぞれ異なった得意がある、いままでそのような言い方をしました。だけど、ユーザーさんからは、そんな買い方をされない時代に入ってきた。どちらかと言うと、モノを中心とした買い方ではなく、何かのサービスなり、付加価値を提供する企業自体が、求められる時代に入ってきたと感じられる。各社の得意なドメインを作り、同業他社が横の連携を取りながら、縦横の連携をとって初めて、この生産財マーケットが充足できるのではないかと感じております。そのような事を思いながら、10月22日の全国大会で何か皆さん方に発表できるものがないかと、いま研究中です。まだ結論は出ておりません。ですけど、ぜひここにお集まりの皆さん方には参加していただきたいと思います。思い起こしてみますと、大阪のOMJCは25年前にスタート。その当時、組合は若い人が活躍する場が少なかったと言える。これからは我々も若い人たちが活躍する場を作り、皆様方の情熱でこの業界を熱く燃えあがらせて行く必要があると感じております。今回、私自身、全機工連の会長を来年の総会まで引き受ける事になりました。いま各地のブロック会議でそれぞれの問題点を引っ張り出し、全機工連で取り上げていこうと行っております。その時にまた、青年部の皆さんに力添えを願わなければいけないと考えております。そのようなテーマを皆様方にお願いしながら、我々業界が良くなります様に進めていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日は皆様方の活発な会議が進められ、私自身も今日1日、若返りたいと存じます」と述べた。 続いて木村吾郎OMJC会長(カツヤマキカイ社長)が、出席の礼を述べるとともに、「いま我々を取り巻いております状況は厳しく、我々経営者は非常に舵取りの難しい時代におります。ただ、その環境の中で、我々が静かに目線を落としていたのでは、全くメリットは生まれてまいりません。いまだからこそ我々経営陣が、それぞれの会社の特色を生かして、日本の工具商の勢いを付けていただけるようなアイデアを奮発していきながら、上手く共生できるような輪を広げさせていただければ非常にありがたいと感じております。本日は皆様に貴重なお時間をいただき、10月の全機工連大阪大会のテーマであり現在我々が研究している事につきまして、各地区の皆様の色々な生のご意見をお伺いし、それをまた発表の時に加えさせていただければと考えまして、今回の機会をいただきました。できるだけフランクに皆様のご意見をいただき今後の研究に生かせればと考えており、座席が楕円の形となっております。折角の機会ですので、懇談をいただき、かつ色々な地域の皆様の意見交換をぜひお願いしたいと存じます」と挨拶。 ディスカッションに先立ち、東京都機械工具商業協同組合青年部会、愛知県機械工具商業協同組合青年部、浜松機械工具商協同組合青年部、下関機械工具商組合の順で各地区の代表者による挨拶が行われた。 ディスカッションは、田中OMJC副会長(喜一工具社長)の進行の下、福田隆吉氏(オフィス・フクダ代表)をコーディネーターにして、@各地区青年部会の活動についてA同世代経営者(後継者)の「横のつながり」についてB機械器具卸商の社会的認知度についての3つのテーマで、1時間にわたって意見を交わした。その中で、各地区の活動内容と課題が報告されたほか、青年部の団結が強いことや、業界をPRするキャラクターを作ってみてはといった発言などもあった。今回の討議内容は、今秋の全国大会で「機械器具卸商の事業システム―過去・現在そして未来への提言」のテーマに基づく研究発表に反映される予定。 ディスカッション終了後は懇親会が開かれ、参加者同士交流を深め、次回2年後の東京での再会を誓い終了した。 【福田隆吉氏のプロフィール】 OMJCのOB。OMJC当時はロブテックスの専務。以降、同社子会社の社長を歴任。健康上の理由で退職し、病気療養中に社会保険労務士の資格を取得。その後、中小企業診断士、特定社会保険労務士の資格も取得する。さらに大学院を卒業しMBAを取得。来期(平成22年4月)より大阪府立大学経済学講師に就任予定。 野原志保氏(栄養士)が講演 「メタボ対策食事法」について 名機工同友会 2月例会と講演会 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は、2月23日午後6時より、名古屋市中区錦にある東京第一テル錦において、2月例会と講演会を開催し24名が出席した。 例会は野崎総務(常磐精機社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「先月の新年会はお疲れ様でした。一人ひとりが壇上で抱負を述べる内容は盛り上がり面白かったです。本日の講演内容はメタボリック対策の食事法というお題でして、よく聞いて今後に活かしたいです」と挨拶。 例会では、各部の報告のほか、3月例会の日程を3月29日(月)午後7時からと決定をした。 引き続き経営対策部主催の講演会に移り、小島経営対策部長(小島商店社長)の司会進行の下、講師の野原志保氏について紹介があった。野原氏は中京女子大学大学院健康科学研究科卒で栄養士と健康運動実践指導者の資格を取得している。講演は「メタボリックシンドローム対策の食事法」をテーマに、生活習慣、特に食事を切り口に講演が行われ、実際に自分のエネルギー必要量を計算式に当てはめ算出し、1日にどのくらい食べたらいいのかを現状把握し、課題と改善方法例等を学んだ。 【講演要旨】 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血圧、高血糖、高コレステロールのうち、いずれか2つ以上該当した状態のこと。メタボリックは放置すると、動脈硬化を引き起こし、命にかかわる生活習慣病の引き金になる。 〈予防と改善について〉 1番の予防は、日頃から食事のカロリー摂取量に気をつけること。自分の必要エネルギーと摂取しているカロリーを知ることで、必要エネルギーよりも摂取カロリーが多ければ肥満につながることを認識し、食事内容や方法を工夫する。 食事の工夫とはよく噛んで食べること。満腹中枢が刺激されるのは食事をしてから20分後なので、早食いを避ける。油や脂質も控える。 また、食事と運動のバランスが悪くなると、肥満に繋がるので運動内容や方法の紹介もされた。 新幹事長に山本氏(センサスヤマモト社長) 25周年記念行事実施へ ジュニアー会 平成22年度総会を開催 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は2月16日午後6時より、名古屋駅前の名鉄グランドホテルにおいて「平成22年度総会」を開催した。 総会には21名(委任状含む)が出席。 冒頭、三井幹事長が日頃の会の活動への支援協力に対する礼を含め挨拶した後、会則により三井幹事長が議長となり議案審議を行った。 平成21年度事業報告、同決算報告を原案通り承認可決。 平成22年度幹事団選出の件では、幹事長に山本員彰氏(センサスヤマモト社長)、副幹事長に峰澤彰宏氏(峰澤鋼機社長)、幹事には森田乾嗣氏(モリタ社長)、野崎憲昭氏(常磐精機社長)、会計並びに事務局に岩田健嗣を選出した。森田氏はゴルフ会の担当幹事も兼任。また、25周年特別幹事を引き続き川島健一氏(川島商事社長)が務める。 続いて新幹事団の下で、平成22年度事業計画案、同収支予算案について審議し、原案通り承認可決した。 事業計画によると、4月の研修会は野崎幹事が担当し、健康をテーマに行う。6月頃に25周年記念行事を計画。 11月19、20日には工場見学会を行う。山本幹事長が担当し、計測器メーカー「山武」の藤沢工場(神奈川県)を見学。2日目はゴルフ会を川奈カントリークラブで予定、観光組は鎌倉方面を訪ねる。 納涼会は8月に実施。会場並びにアトラクションについては担当の峰澤副幹事長に一任する。12月の忘年会は野崎幹事が担当。会場並びに内容は同氏に一任する。 5月11日のゴルフ会(津田記念杯)は森田ゴルフ担当幹事が担当。昨年急逝した会員の津田明英氏(当時、金馬商工社長)を偲び、故人と関係の深かった春日井カントリークラブでの開催を予定している。 また、会の将来を考えるビジョン委員会を設置、委員長に水谷隆彦氏(ミズタニ機販社長)が就任した。 議事終了後は懇親の場となり、山本新幹事長の新任挨拶と力強い発声で乾杯、親睦を深めた。 2010年3月21日(日) 2377号 28回展示会申込み順調 5月18日に通常総会 愛知県管工機材商協組 定例理事会を開催 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、3月2日午後6時15分より、名古屋都市センターにおいて「定例理事会」を開催し、5月18日に通常総会を開催することを決める一方、各種報告事項を承認した。 当日審議された事項は次の通り。 ▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件 1月19日に、名古屋マリオットアソシアホテルで、来賓はじめ正会員、賛助会員ら309名が出席して開催され、収支もほぼ予算枠内に収まった。 ▽第2号議案=人材確保推進事業進捗報告 先に実施した管材業界の実態調査アンケート結果をまとめた。今後は管材業界をアピールするパンフレットの作成などを通じて、会員各企業のリクルート活動や社員定着促進の後押しをしていく。 ▽第3号議案=第28回管工機材・設備総合展の件 来る10月21日(木)〜23日(土)の期間で名古屋市吹上ホールで開催するため、目下、展示会実行委員会(委員長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)においてその準備に取り掛かっており、3月2日現在25社35小間の申込があり、満小間(目標250小間)獲得に向けて精力的に取り組むことを確認した。 ▽第4号議案=通常総会開催の件 5月18日(火)に名古屋マリオットアソシアホテルで開催するため、司会者(懇親会同)について人選し、鈴木善雄氏(三エス商会社長)を内定した。 ▽第5号議案=各部会報告 @流通部会=2月2日に東別院会館で開催し、「流通業における魅力ある会社、魅力ある人材について」を演題にKENプランニング社長の芳本賢治氏に解説してもらった。参加者は39名。 A広報部会=組合だより122号の進捗状況が報告され、3月発行予定を確認した。 B福利厚生部会=今年度の健康診断の受付が始まり、検診内容は、従来通りで組合から1人700円の補助がでる。実施期間は2月〜8月。 ▽第6号議案=青年部(愛青会)報告の件 2月11日(祝)に実施した「恋活パーティー」には、男女28人が参加した。また、新たに部員として1人が入部し部員数は10人となった。 ▽第7号議案=定款一部変更報告の件 部会及び委員会を設置し、組合運営に従事しているが、現行定款には「部会」について明文化されていなことから、第49条(委員会)に「部会」を追加した。 ▽第7号議案=その他の件 (イ)「役員・従業員数報告ハガキ」の記入方法について=組合運営の土台となる賦課金算定の基礎となり、集団検診を受ける場合の補助金算定の基準となる。 (ロ)22年度名管会ゴルフ会日程について=9月22日、28日、29日の何れかに決めることを申し合わせた。 (ハ)愛知県環境設備団体連合会見学会について=3月5日に本巣市の森松工業(ステンレスタンク製造)を見学する。参加者は11名。 貸し倒れ対策等について 現金取引きを増やす 静岡県管工機材商組合 3月度理事会開催 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、3月5日午後3時より静岡市内の"マイホテル竜宮"において「3月度理事会」を開催し、総会資料作成について協議する一方、経営部会を行い、「債権回収と貸し倒れ対策について」情報交換した。 当日審議された議案は次の通り。 @第1号議案=総会資料作成について 総会資料住所録の正会員と賛助会員の代表者並びに住所の変更について確認した。 A第2号議案=愛知組合第28回展示会参観動員要請について 展示会実行委員会(植田委員長・ウエダ社長)の大藪副委員長(名古屋・大清社長)が3月5日に、理事長会社の沼津管材を訪れ、今年10月21日〜23日に開催する第28回展示会への参観動員の要請がされた。それを受けて、理事会では毎回バス動員でこれに応えていることから、今回も同様に協力していくことを確認した。 B第3号議案=組合員三鈴商会破産について 三鈴商会(駿東郡長泉町・溝口欽司代表)は2月末前後に事業を停止していたことが判明した。 同社は、昭和44年12月設立した資材卸業者。地元静岡県内を中心に管材や空調機器、衛生工事用品の販売を手掛け、平成15年10月期には約18億1000万円の売上を計上。しかし、緊縮財政の影響が経営を直撃し、昨年5月には主要取引先倒産に伴い約5000万円の焦付きが発生。迎えた同年10月期の売上は約12億7000万円に停滞し、資金繰りが悪化。説明会を開催し継続取引先に理解を求めたが合意に至らず、破産手続き申請の方向で調整している。推定負債総額は約8億3000万円(平成21年10月期べース)。 引き続き経営部会に移り、組合員の不祥事という残念な出来事を真摯に受け止め、部会では、「債権回収と貸倒対策について」研修した。 企業を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いており、そこで重要になってくるのが取引先の危ない兆候をいち早く捉え、適切な対策を講じることが必要となる。 特に部会では、取り引き先の危ない兆候の見抜き方と対処の仕方や、それでも取り引き先が倒産した場合に、迅速に可能な限り債権回収するための様々な方策や注意点について具体的に意見交換した。 いくら売上をあげても回収できなければ意味がないことは言うまでもないこと。 そのようなことから、危なそうな取り引き先には、取り引きを徐々に減らすことも課題となる。 もしもの時の損失を考えると、取引量を減らしてでも、自己防衛すべきとの考えが多数を占めていた。 結論的には、とにかく、現金取引を増やすこと。 現金取引の利点としては、@手元資金が増える。A貸し倒れのリスクが減る。B手形を割ってもらうことが不用になる。という大きなメリットがある。 また、消滅時効には気をつけること。 商取引の要である売掛金は2年で時効を迎える。商行為による債権は5年で消滅時効になる。 売掛金は2年と短いので特に気をつける。 急ぐ場合は、取りあえず内容証明で時効を中断すること。 中には、2カ月支払いが滞ったら取引停止にすべきとの強硬意見も寄せられていた。 総受注額2年連続のマイナスに 前年比68.4%減の4118億円 日本工作機械工業会 09暦年工作機械受注実績 日本工作機械工業会がまとめた2009年(暦年)工作機械受注実績の概要によると、受注総額は、前年比68.4%減の4118億円となり、2年連続で前年比マイナスとなった。うちNC工作機械は、3926億円(同68.7%減)で総額同様2年連続の減少となった。これは検索可能な1988年以降最低の受注額。 月次の受注状況をみると、1月に190億円とボトムに達した後、2月以降は低水準ながらも緩やかな増加基調を示す動きとなった。さらに、年後半には中国を中心とするアジアが牽引役となり外需を押し上げた結果、12月には13カ月ぶりに受注総額が600億円台にまで回復した。 ◆内需の動向 内需は、前年比71.8%減の1596億円となり、4年連続マイナスとなった。業種別にみると全11業種のうち、「官公需・学校」が前年比113.6%増となる他、それ以外の業種は5割を超えるマイナスを示した。主な業種では、一般機械向けが同72.3%減、電気・精密機械向けが同65.1%減となり、特に自動車向けでは同79.0%減とこれらの業種で最も大きい落ち込みを示した。月次の受注状況をみると、1月から3月までは100億円を下回る水準となり、4月以降100億円台に戻すも12月まで9カ月連続100億円台で推移し、底ばい状況が続いた。 ◆外需の動向 外需は、前年比65.7%減の2522億円で2年連続のマイナスとなり、90年バブル崩壊時の水準(94年=2576億円)まで落ち込んだ。国・地域別にみると、アジアでは、東アジアが同38.9%減、その他アジアが同66.7%減となり、アジア計では同48.6%減となった。国別では、景気対策の効果が現れた中国では同32.5%減にとどまり、自動車、電気機械等で急回復をみせ、12月には史上最高額を記録するなど外需の牽引役となっている。また、中国以外の国・地域でも、台湾同56.4%減、韓国同57.3%減と前年を上回る落ち込み幅になった。他方、その他アジアは、インド同77.8%減、タイ同73.6%減と落ち込み幅は大きいものの、年末にかけて電気機械などで回復がみられた。 欧州は、世界的金融危機により大きな落ち込みとなってから今のところ回復はみられず、すべての業種で低迷を続けている。EUでは、ドイツが同84.3%減、イタリア同79.4%減、イギリス同77.2%減、フランス同66.4%減と軒並み大幅な落ち込みを示した。 北米は、欧州に比べ比較的堅調に推移したものの、特に自動車関連での落ち込みが大きく、アメリカは同68.8%減、カナダ同73.1%減、メキシコ同89.9%減とマイナス基調が続いている。北米全体では同69.9%減と2年連続のマイナスとなった。 外需に占める各地域のシェアは、アジア54.7%(前年比18.1ポイント増)、欧州18.5%(同13.9ポイント減)、北米24.0%(同3.4ポイント減)となり、昨年の傾向と比べると、回復基調を示したアジアが大幅にシェアを伸ばした一方、欧州、北米は減少し、特に回復が遅れている欧州での減少幅が拡大する結果となった。 ◆機種別の動向 機種別(NC機を含む)にみると、全11機種すべてで5割以上の前年比マイナスを示した。主な機種では、機種別比率の3割近くを占める旋盤が前年比70.1%減、マシニングセンタが同65.6%減、それ以外では歯車機械(同76.2%減)、FMS計(同73.3%減)、専用機(同70.1%減)、研削盤(同70.0%減)等が7割を超えるマイナスを示している。 ◆販売額・受注残高 09年(暦年)の販売額は、前年比59.4%減の5969億円で2年連続のマイナスとなり、90年バブル崩壊時とほぼ同じ水準となった。うちNC工作機械も同59.4%減の5764億円となった。機種別(NC機を含む)にみると、全11機種すべてがマイナスを示し、主な機種では販売額全体の4割近い比率を占めるマシニングセンタが同57.1%減、旋盤も同63.9%減となった。 09年末の受注残高は、前年比33.4%減の3826億円となった。09年末の受注残高を直近3カ月(09年10〜12月期)の販売額平均で除した「受注残持ち月数」は9.1カ月で前年末に比べ3.3カ月増加した。NC工作機械の受注残高は同35.0%減の3543億円となった。 総受注高2ヵ月連続前年超え 海外受注は2倍強に 中部経済産業局 1月の金属工作機械受注状況 中部経済産業局が3月1日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年1月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比80.3%増の165億9400万円となり、2カ月連続して前年を上回った。前月比は13.3%減となった。 国内受注は、一般機械工業向けが20億8700万円と17カ月連続で前年を下回ったものの、自動車工業向けが13億8100万円と2カ月ぶりに前年を上回り、全体でも前年同月比36.1%増の48億100万円と2カ月連続して前年を上回った。前月比は14.2%減となった。 海外受注は、北米向けが2カ月連続、ヨーロッパ向けが19カ月ぶりに、アジア向けが3カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比107.7%増の117億9300万円と2カ月連続して前年を上回った。前月比は12.9%減となった。 国別にみると、1位の中国が38億2000万円(前年同月比310.3%増)、以下、アメリカ22億3300万円(同50.9%増)、メキシコ9億6100万円(同1272.9%増)、イタリア6億4700万円(同242.3%増)、ドイツ5億3700万円(同22.7%減)の順となった。 販売額は、前年同月比49.8%減の106億300万円となり、18カ月連続して前年を下回った。前月比は27.5%減となった。 受注残高は、前年同月比38.7%減の817億4700万円となり、19カ月連続して前年を下回った。前月比は4.3%増となった。 チタン合金フライス加工用 刃先交換式新チップ材種 サンドビックコロマント S30T、S40T発売 サンドビックのコロマント事業部(住所=名古屋市名東区上社)は、主に航空機部品で用いられるチタン合金のフライス加工用に、高生産性と加工安全性を実現する刃先交換式新チップ材種「S30T」と「S40T」の販売を開始した。 チタン合金のフライス加工では、熱負荷、科学的負荷及び機械的負荷に対応できる優れた技術が要求される。こうした加工特性に対応し、生産性と安全性の両方を高めるために独自の技術を駆使し2種類のチップ材種を開発した。 「S30T」の特徴は、新開発の超微粒子超硬合金上に薄膜PVD―TiAlNコーティング。高い切刃強度と耐マイクロチッピング性に優れ、エッジラインが損傷し難いため、高剛性と安定した切削条件下において、高い切削速度を確保しチップ寿命の延長を可能にする。 適用品目はコロミル390、200、245、690、R216ボールエンドミル、210、300、331用チップ。新開発品目91アイテム。 「S40T」の特徴は、新開発の耐じん性に優れた超微粒子超硬合金上に薄膜CVDコーティング。非常に強いじん性を持ち、振動に強く、耐チッピング性に優れているため、剛性が十分でない不安定でタフな切削条件下において、欠損リスクを最小限に保ちチップの寿命延長と加工安定性を実現する。 適用品目はコロミル390、200、245、690、210、300、331用チップ。新開発品目90アイテム。 レク好評、次回企画に期待の声も 役員・部員人事ほぼ固まる 愛機工青年部 3月定例役員会を開催 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、3月2日午後7時より組合事務局にて3月の定例役員会を開催し、各議題について審議した。 第1号議案=レクリエーション報告は、蒲レクリエーション担当幹事(岡谷機販)より、2月6日に開催した「浜松満喫!日帰りバスツアー」の収支報告などが行われた。当日の朝は、名古屋では珍しい雪に見舞われたが、定刻通りに出発。舘山寺ではロープウェイが強風で運休するというアクシデントもあったものの、添乗員の機転により、スケジュール的には遅延も無く順調に進めることができた。 また、参加者から集計したアンケート結果を報告。少し時間的にタイトだったという意見などが見られたが、その他は概ね良好で、次回の企画に期待する声も多くあったことを紹介した。 第2号議案=全国青年部交流会報告は、滝沢副部長(組合理事・松本商店社長)より、2月10日に大阪で行われ、東京、浜松、下関とホストを務めた大阪の青年部32名に愛知より6名が参加し(計38名)、各地区の現状などについて意見交換したと、当日の様子が報告された。また、参加した遠藤会合担当幹事(理研測範)は後日談として、終了後に隣の席だった大阪のメンバーとバッタリ大阪の町で遭遇、意気投合し大いに語り合い懇親を深めたことを披露した。 第3号議案=研修会については、三木研修担当幹事(三起工機)が説明。3月13日に「ミノヤランチサービス」と「理研測範」を見学する。参加者は21名の予定。ミノヤランチでは弁当の調理工程を間近で見学し試食する。理研測範では、手作業で精密なゲージが出来上がる工程を見学するとともに、測定に関しての講習会も行うと伝えた。 第4号議案=合同委員会については、遠藤会合担当幹事が3月19日に行う合同委員会の申し込み状況を報告した。 第5号議=平成22年度青年部役員人事については、多々良統括幹事長(ダイドー)が中心となって審議を行い、前回の役員会で決めた役員人事案をもとに、役員候補者を確定。部員全体の人事についてもほぼ内定した。 第6号議案=その他の件では、時津総務幹事長(新栄商會)より、今年度慶事(子供誕生)が8件あり、3月19日の合同委員会でお祝いを渡すと報告された。 また山崎組合事務局長より、組合本部の予算について全体的に緊縮予算が組まれていることに対し理解を求める旨の報告があった。 バルブ・スイッチ一体型の コンパクトエジェクタ シュマルツ SCPiシリーズ発売 真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(住所=横浜市都筑区)は、制御バルブや真空スイッチが一体化したエジェクタユニットの新シリーズ「SCPiシリーズ」を発売した。同シリーズは、省エネ機能や運転状況のモニタリング機能など、ユーザーの立場に立った機能を多く備えている。 SCPiシリーズでは、エアセービング機能を備えた省エネモデル(RDタイプ)をラインアップしている。RDタイプはワークのハンドリングに必要な真空圧が維持されている間エアの供給を自動的に止めるため、従来無駄に消費していたエアを大幅に削減することが可能。実際に8〇%以上エアの使用量を削減できたという事例もある。また、真空回路を工夫することでフィルターレスを実現。そのため、従来現場で大きな手間となっていたフィルター交換が不要となった。 同製品はフィールドバス(IOリンク)に対応しているため、パラメーターの設定やステータスの確認を外部から行うことも可能。そのため、モニタリングした運転状況をいつでもチェックでき、予防保全に役立てることができる。エジェクタ本体の能力も従来製品と比べて、吸込量を15〜20%アップし、エア消費量は5%抑えるなど改善されている。 さらに電源が切れた時にバルブの位置を保持するIMPタイプも用意。緊急停止時にもワークを保持し続けられるほか、システム立ち上げ時に無駄なエアを消費することもなくなる。 SCPiシリーズの主な特長は次の通り。 @フィルターレス構造のため、フィルターの交換が不要。 Aエネルギー消費を最小限に抑える省エネ機能搭載モデルを選択可能。 B吸着ON/OFFおよびバルブ切替の回数を測定・診断し、ランプでお知らせ。 Cフィールドバス(IOリンク)に対応しているため、外部からのパラメーター設定・確認も可能で、システムトラブルへの迅速な対応が可能。 D緊急停止時もワークを保持し続けられるIMPタイプのバルブを搭載可能。 未来開発プロジェクトの一環として 辻端氏を招き講演会開く 愛知鋲螺商協同組合 日本ねじ工業協会中部 両組合より50名が参加 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、2月24日午後3時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて、日本ねじ工業協会との共催による「ねじ産業未来開発プロジェクト」講演会と商工懇親会を開催した。両組合より39社50名が参加し、同プロジェクトへの理解を深めるとともに、商工の交流が図られた。 講演会は藤田守彦日本ねじ工業協会ねじ産業未来開発プロジェクト業界啓発事業リーダー(愛鋲協理事、藤田螺子工業常務)の司会で進められ、冒頭、長谷川款一日本ねじ工業協会副会長・中部支部長(メイドー会長)が「中部地域の取り組みとして初めてとなる、商工の共催で講演会と懇親会を企画いたしました。業界の活性化の取り組みを通して、この厳しい状況を打開していただければと考えております」と挨拶。続いて藤田氏より、平成12年から工業会で取り組んできたねじ経営指針調査事業、同17年のねじ活路開拓調査事業に続き、同18年にねじ産業未来開発プロジェクトが立ち上がった経緯と趣旨・目的について話された。 講演会では、講師の辻端敏彦日本ねじ工業協会参与(ねじ産業未来開発プロジェクトアドバイザー)が「企業経営と産業振興」と題して講演し、ねじ産業の現状と課題、プロジェクトの目的・施策などについて約1時間半にわたって説明。講演後は、参加者全員の自己紹介なども行われた。 このあと懇親会に移り、商工の組合員が情報交換し親睦を深めた。 【講演要旨】 企業繁栄の要件は事業分野が成長産業(ビジネスチャンスが多い)であることで、経営者、従業員、商品・サービス、顧客、営業力、技術力、情報力、設備・施設が大切な要素となる。 産業は、成長産業(時代の変化や創造・革新によって、需要が発生、増大し成長が続く分野)、成熟産業(需要が成熟しこれ以上の増加成長が見込めない分野)、安定産業(一定の需要が長期間見込める分野)、衰退産業(需要が頂点を過ぎ衰退する分野)の4つに分けられる。 ねじ業界は、商品が素形材部品で、商品需要は発注元生産に連動することから、安定的産業に属すると考えられる。 ねじ製造業の推移をみると、1993年から事業所数は減少傾向で、それに伴い従業員数も減少傾向であったが、ここ数年は横這い。売上高も減少傾向にあったが、03年を底に回復が見られ、07年では93年の水準近くまで回復している。ねじの輸出・輸入の推移は、2000年を100とすると、07年の輸出は数量ベースで173、金額ベースで186、輸入は数量ベースで195、金額ベースで288と急速に増えている。 ねじ産業の現状についてみると、企業集中と淘汰の進行で、企業の個別経営力と体力が向上。発注元の海外移転などにより需要は頭打ちで、さらに輸入品の台頭もあり、需要・生産は横這いで弱含んでいる。企業数と事業所数が20年で4割減と産業規模は縮小トレンドにあり、環境対応など社会的負担も増大。顧客の要求増や、コスト高、人材難、過当競争などの事業阻害ファクターが構造化していることなどから、安定的だが頭打ち産業ではないかと考えられる。 頭打ち業界企業の打開策として@成長事業、商品の開発A海外市場への展開B事業連帯、経営統合C現事業の強化などが挙げられるが、中小企業には高難度で、業界全体での協力が不可欠となる。 日本ねじ工業協会では平成18年度活路開拓調査事業により、ねじ産業のイメージ・地位向上として業界結束と見える化、情報発信の拡充をしてきた。ソフトビジネス化への脱却としてはIT活用やサービスビジネスへの進化を図っている。また、営業力、価格交渉力向上には営業教育を実施。人材の確保・育成の強化のため業界技術検定、産学連携の実施なども行っている。しかし、個別企業と産業の課題が混在してしまっている。 中小企業の事業環境は、@グローバル化、コスト対応に伴う海外移転A大企業中心社会の格差、不平等B顧客要求、ネット調達による値引き圧力C海外製品の増勢、大競争時代D人材、後継者の確保難、意欲向上難E締結技術に係る研究者、権威者の減少といった典型的な中小企業の問題があり、守りから攻めの産業行動への転換が必要となる。これには、事業基盤の強化が欠かせない。 企業の事業基盤とは、自らの理念に基づく事業目的を達成するために事業体(企業)が拠って立つ経営基盤であり、@事業資産(顧客、ブランド)A事業(産業)分野B同業業界の強弱、連携C立地、地域の連携、支援D学、官の支援、連携Eステークホルダー(利害関係者)の支援、連携などがある。 産業は業界企業の運命共同体集団である。産業基盤強化の定石は@業界結束、企業連携の実施(産業強化への業界合意確立)A個別企業の経営強化(各層オンリーワン経営の成否)B地域振興、産学連携との相乗(中小企業対策の相乗強化の認識)Cトップ企業による業界リード(トップ企業の貢献意欲)。 未来開発(基盤強化)事業は、ねじ産業の効果的結束を確立し業界結束で対外訴求力を構築▽ねじ産業の認知度、イメージの向上で産業好感度(感心・熱心・安心)を向上▽業界人のプライド・使命感を充足することで就労意欲や達成意欲を増進▽商工連携効果、連帯事業の実現など活動一元化による産業力発揮を目的とし、仲良しクラブ業界からの脱却を図る。 未来開発事業の推進施策として、業界リーダーの使命感、社員のプライドの喚起・育成(業界啓発)、ねじ産業の認知度ならびにイメージ向上(産業PR)、ねじとねじ産業への親近感、好意度の向上(安全啓蒙)、現存業界組織の体系化と情報ネットワークの整備(業界整備)が挙げられるが、これにはねじ産業強化推進の合意成否がカギとなる。 5月22日の総会に向け準備 愛鋲協 2月の定例理事会を開催 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・8幡ねじ社長)は、2月25日午後6時より組合事務局において、平成21年度第7回(2月)定例理事会を開催した。 冒頭、鈴木理事長より日頃の組合活動への協力と、前日に行われた「ねじ産業未来開発プロジェクト」の講演会並びにその後の工業会との懇親会への出席に対して礼の言葉があり、大変有意義な講演だったと感想が述べられた。 鈴木理事長を議長に各議案の審議に移り、第1号議案の平成21年度会計中間報告については、会計担当の馬場副理事長(メイナン社長)より報告が行われた。また事業部等の集計に関して、3月中に締め会計に報告することを確認した。 第2号議案の平成22年度総会に関する件は、5月22日に名鉄ニューグランドホテルで開催する総会の準備日程を確認した。3月上旬に組合員実態調査を実施、5月上旬に総会資料を完成させ総会を招集する。これに伴い、監査理事会を4月21日午後5時より組合事務局にて行うことを決め、直ちに佐野監事(佐野螺子工業社長)と小倉監事(小倉商店社長)に連絡することとした。 第3号議案の事業委員会に関する件は、1月の事業部の収支報告が行われた。 第4号議案の広報委員会に関する件は、広報誌「愛鋲協第33号」を3月31日付で発行予定とし、現在準備を進めている旨が報告された。 第5号議案のその他(報告事項)では、3月9日に行われるねじ商連の常任理事会に鈴木理事長と馬場副理事長が出席することが伝えられた。また、組合員1社より提出されている退会届について、これを承認した。 次回の理事会については3月23日午後6時より組合事務局で開催することを決め、4月の理事会を21日の監査理事会後に行うことも併せて確認した。 アジア地域での体制を強化 業績のV字回復目指す オーエスジー 第97回定時株主総会開催 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)の第97回定時株主総会が2月20日、オーエスジーアカデミーグローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で行われた。同社は開かれた株主総会を目指して、株主が気軽に意見を出せる雰囲気作りに力を入れている。多くの株主の参加が得られるよう土曜日に開催し、映像による分かり易い説明を取り入れるなど株主重視の方向性を打ち出している。 株主総会に先立ち、午前9時30分より「オーエスジーの成長戦略」と題してプレゼンテーションが行われた。 同10時から始まった株主総会では、定款により大沢会長が議長を務め、総会の決議に必要な定足数を満たしていることが報告された後、第97期(2008年12月1日〜2009年11月30日)の事業報告、監査報告が行われた。 大沢会長が挨拶し、その中で「リーマンブラザーズの破綻以降、オーエスジーを取り巻く環境は、自動車販売が大変な勢いで落ち込み厳しい状況が続いている。そのような中で、2009年度はいち早く色々な努力をし、結果としてはまだまだ十分な成果とはなっていないが、今も努力を続けているところだ。オーエスジーは、20年も前から海外市場に注目をし、地球会社を目指し、世界各地、特に製造業のいる国々に進出を果たして事業展開をしている。今回の状況を新しい時代と捉えており、ただ単に世界の同時不況ということだけではなく、世界が大きく変わる、もう既に変わってしまったという認識でいる。今までは先進国の経済、特に欧米、それに加えて日本がキャッチアップをし、これら先進国が大変な勢いで成長した時代。ところがこの20年間、日本がバブルに陥って以来、世界の経済の変化というのがずっと起こってきて、ここにきて大変大きな変革、言うなれば革命的な変化が起こったと捉えた。成長マーケットそのものが、先進国からアジアに移った。アジアの中華圏であり、そして南アジアからインドにかけての、人口の多い世界の人口の半分以上がいる地域、ここに経済の中心が移った。今までのように、日本経済がどうの、世界経済がどうのと、物事を分けて考える時代ではなくなった。経済活動そのものが情報の洪水なので、1つの国の中で何かが始まり、何かが起こり、そして全てがそこで終結するという、古い型のビジネスモデルはほとんど通用しなくなった。世界は1つ。まさにグローバルという言葉に尽きる。ひとつのマーケットに世界は集約されている。その大きな成長分野が、アジアに移った。人口の多いところが、生活向上意欲に燃えている。そこで需要が起きてくる。それに対してどのようにオーエスジーが展開をしていくかを、オーエスジー経営陣は考えている。今後も、世界展開の中で、海外製造部門をさらに充実させて、世界の需要に対応していこうと考えている」と述べた。 その後、オーエスジーグループの紹介と同グループの現況・業績報告、今後の目標についての説明が映像を使って行われた。 オーエスジーグループの第97期連結決算は、売上高が前期比45%減の533億2500万円、営業損益が27億3500万円の赤字(前期は144億1600万円の黒字)、経常損益が27億300万円の赤字(前期は135億500万円の黒字)、最終損益が37億6900万円の赤字(前期は73億7600万円の黒字)となった。事業環境の激変に対応すべく、グループ全体で136億円の固定費削減を断行したが、売上高の大幅な減少とそれによる生産調整の長期化により、大幅な赤字を計上する結果となった。 ◆第98期の展望 第98期(2009年12月1日〜2010年11月30日)の事業環境については、依然として厳しい状況ではあるものの、受注環境は好転してくるものとみている。昨年9月以降、国内外での受注は着実に回復しつつあり、中でも中国での受注は回復してきている。国内外での在庫調整もほぼ完了していることから、工場の稼働率も改善してきている。 こうした認識に基づき、第98期の連結業績については、売上高630億円(前期比18.1%増)、営業利益36億円、経常利益29億円、当期純利益12億円と予想している。 ◆新中期経営計画「The Next Stage10」策定 「The Next Stage10」(2010年度〜2012年度)の大きな柱に、事業領域拡大とアジア市場の開拓を掲げている。 これまで重点顧客と位置付けていた自動車産業、航空機産業、金型産業の3つを核となる産業と位置付けているが、さらに今後成長が見込まれる5つの産業(エネルギー、医療、塑性加工、建設機械、精密加工)へ重点事業領域を拡大し、グローバルで安定した受注の確保を目指す。 中期経営計画では、アジアを最重要マーケットと位置付けている。中華圏で4つの生産拠点と15を超える販売拠点を持っており、主要な自動車メーカーをほぼ網羅。この業界トップクラスのネットワークを生かして、オーエスジー製品のシェアの拡大に取り組んでいく。 2010年度は海外で初めての開発拠点となる研究開発センターを上海に設立する。現地のニーズをいち早く捉え、製品開発のスピードを上げていく。中国には、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、パソコンなどのデジタル家電、IT機器の製造が集中している。研究開発センターを活用し、モデルチェンジなど変化の速い市場ニーズに対応していく。 また、中国を含むアジアでは、生産体制を強化して競争力の向上を図る。2010年度は、中国での超硬ドリルの生産、タイでの特殊ドリル生産、インドでの転造工具の再研磨事業を開始し、価格競争力のある製品、サービスを提供していく。 報告の後は議案の審議に移り、第1号議案の剰余金処分の件、第2号議案の取締役9名選任の件、第3号議案の監査役1名選任の件をそれぞれ原案通り承認可決。取締役はこれまでの7名に2名増員し、経営陣の強化を図った。新任の取締役は遠藤徹氏と大沢伸朗氏。選任された9名の取締役と監査役1名、同席した11名の執行役員(新任役員1名含む)の紹介が行われた。 総会終了後は、午前11時より石川オーエスジー社長はじめ子会社の社長らと株主との懇談会が開かれ、各地の状況や今後の動向について話を聞き、午後零時30分過ぎに終了した。 組織変更及び人事異動 トラスコ中山 4月1日付 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は3月1日開催の取締役会において、次の組織変更と人事異動(いずれも平成22年4月1日付)を決議した。 1、組織変更 平成22年4月1日付で、国際財務報告基準(IFRS)の適用に伴う事業セグメントに対応した組織体制とするための組織改革を行う。 なお、組織変更の要点は次の通り。 (1)事業セグメントを切り口とした責任の明確化による業績向上を図るため、営業本部に設置していた東日本営業部及び西日本営業部を廃止し、ファクトリー営業部及びホームセンター営業部を新たに設置する。 (2)ファクトリー営業部は、製造業及び建設関連業等向け卸売ルートの販売店様を東西エリアの事業所に分けて統括し、また、ホームセンター営業部は、ホームセンター様向け販売ルートを全国エリアで統括し、営業力強化を目指す。 2、人事異動 敬称略、( )内は現職 (1)組織変更に伴う人事異動 ▽ファクトリー営業部長東日本担当=岡本剛(東日本営業部長) ▽ファクトリー営業部長西日本担当=安倍正浩(西日本営業部長) ▽ホームセンター営業部長=小田孝成(総務部長) (2)その他の人事異動 ▽総務部長=高橋道正(東京支店長) ▽コンプライアンス室長=盛岡英明(板橋営業所) ▽プラネット九州センター長=福井沢磨(プラネット九州チーフ) ▽プラネット東海副センター長=安達幹雄(松戸営業所長) ▽東京支店長=武石邦夫(静岡営業所長) ▽松戸営業所長=常光増次郎(千葉北営業所長) ▽静岡営業所長=上園勝朗(長崎営業所長) 執行役員の業務委嘱の変更 機構改革及び人事異動 キッツ 4月1日付 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1―10―1)は2月15日、執行役員の業務委嘱の変更、機構改革及び人事異動(いずれも平成22年4月1日付)を発表した。 【執行役員の業務委嘱の変更】敬称略、( )内は前委嘱業務 ▽藤原示=取締役 執行役員 バルブ事業戦略本部長、グループ会社生産部門管掌(取締役 執行役員 生産本部長兼同本部生産技術部長、グループ会社生産部門管掌) ▽近藤雅彦=執行役員 管理本部副本部長、総務人事部、環境安全部、及びグループリスクマネージメント担当(執行役員 総務人事部長、環境安全部担当) ▽藤原博文=執行役員 技術本部長、グループ会社技術部門管掌(執行役員 技術本部長) ▽大瀧光夫=執行役員 バルブ事業戦略本部副本部長、事業企画部、マーケティング戦略部、中国戦略室及びプロジェクト営業部担当(執行役員 バルブ事業統括部長) ▽名取敏照〈新任〉=執行役員 生産本部長兼同本部購買部長(キッツメタルワークス代表取締役社長) なお、小林吉正氏(執行役員 海外生産戦略担当)は執行役員を退任し、平成22年4月1日付にてキッツメタルワークス代表取締役社長に就任の予定。 同社の執行役員・役付執行役員は1年任期で、全員が毎年4月1日付で人事異動を実施している。平成21年度から変更のあった執行役員・役付執行役員のみを掲載した。 【機構改革】 1、バルブ事業統括部を廃止し、その業務を新設するバルブ事業戦略本部に移管する。 (1)バルブ事業統括部事業企画部をバルブ事業戦略本部管轄とする。 (2)バルブ事業統括部マーケティング戦略第1部及び第2部を統合しマーケティング戦略部とし、バルブ事業戦略本部管轄とする。 (3)バルブ事業戦略本部にグローバル生産戦略部及び中国戦略室を新設する。 2、プロジェクト営業部と国内営業本部プロジェクト営業部を統合しプロジェクト営業部とする。 3、国内営業本部に開発営業部を新設する。 4、海外営業本部マーケティング企画部、業務部を統合し業務企画部とする。 5、海外営業本部海外営業部を欧米営業部、アジア・中東営業部に分割する。 6、技術本部第1設計部及び第2設計部を統合し設計部とする。 7、技術本部設計管理部を技術管理部と改称する。 8、生産本部伊那工場SC製造部に同本部同工場自動弁製造部を統合する。 9、管理本部法務知的財産部及びIT統括センターを役員直轄とする。 10、管理本部に経理統括部を新設し同本部経理部及び役員直轄の内部統制推進室をその管轄下とする。 【人事異動】敬称略、( )内は前職 ▽有松清高=バルブ事業戦略本部事業企画部長(バルブ事業統括部事業企画部長) ▽福光政憲=バルブ事業戦略本部マーケティング戦略部長(バルブ事業統括部マーケティング戦略第1部長) ▽渡邉健治=バルブ事業戦略本部グローバル生産戦略部長(生産本部購買部長) ▽片貝仁=上海開滋国際貿易有限公司総経理兼バルブ事業戦略本部中国戦略室長(上海開滋国際貿易有限公司総経理) ▽石原茂樹=国内営業本部開発営業部長(国内営業本部プロジェクト営業部長) ▽小河原邦文=海外営業本部欧米営業部長(バルブ事業統括部マーケティング戦略第2部長) ▽増尾宏之=海外営業本部アジア・中東営業部長(海外営業本部マーケティング企画部長) ▽矢島穣司=海外営業本部業務企画部長(海外営業本部業務部長) ▽山岸信博=バルブ事業戦略本部グローバル生産戦略部〔主査〕(生産本部伊那工場自動弁製造部長) ▽後藤日出仁=生産本部生産技術部長(生産本部生産技術部生産技術グループ長) ▽佐藤好治=技術本部商品開発部付〔主任技師〕(技術本部商品開発部長) ▽田草川勝=技術本部商品開発部長(技術本部第2設計部長) ▽北澤茂男=技術本部技術管理部長(技術本部設計管理部長) ▽真田寿美夫=技術本部設計部長(技術本部第1設計部長) ▽山崎雅克=管理本部総務人事部長(キッツエスシーティー取締役管理部長) ▽木村太郎=管理本部経理統括部長(管理本部経理部長) ▽川口忠昭=管理本部経理統括部経理部長(管理本部経理部長代理) ▽塚原和人=管理本部経理統括部内部統制推進室長(内部統制推進室長) ▽小澤敏=IT統括センター情報システム部長(管理本部IT統括センター情報システム部長) ▽山岡朗=IT統括センター業務推進部長(管理本部IT統括センター業務推進部長) 高速・高精度横形 マシニングセンタ NHシリーズに大型新機種登場 森精機製作所 NH10000DCG受注開始 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅)は、高速・高精度横形マシニングセンタNH10000DCGの受注を3月2日より開始した。 建設機械や航空機、印刷機などの分野で必要とされる大物部品や難削材を使用する部品において、近年、さらなる高効率・高精度が求められており、そのような加工ニーズに対応するため、同社は高速・高精度横形マシニングセンタNHシリーズの新機種としてNH10000DCGを開発した。 NH10000DCGは最大ワークサイズφ2000o×1600o、最大積載質量3000s(オプションにより5000s)まで対応可能。NHシリーズの優れた機械構造を受け継ぎ、高速・高精度加工を可能としている。さらに新機能を採用することで、安定した加工精度とより良い加工条件を提供する。 特長は次の通り。 @高速・高精度加工 サドルを両端で支持するBox in Box構造を採用し、大型構造物でも移動体の重心をバランス良く案内・駆動する。位置決め時の残留振動を軽減し、加工面品位の向上を図ることで、真円度2.121(スケール有りの場合)を実現。またX、Z軸の直動軸駆動には、2本のボールねじで移動体の重心を駆動するDCGを採用しており、高速・高精度加工を阻む要因である振動を抑制し、加工精度の向上、加工時間の短縮、工具寿命の延長を実現する。この結果、早送り速度50m/min(従来機比2.5倍)を可能にした。 A新機能の採用 新機能として、スルースピンドルクーラント仕様の場合、クーラント停止時に主軸内の配管に残るクーラントを吸い込み、ATC時の主軸テーパへのクーラント付着やマガジンへのクーラント持ち出しを軽減するドローバック機能を採用している。長期的なクーラントに起因して生じるトラブルを防止し、加工精度の安定化に貢献する。 またB軸の回転角度により、Z軸のストロークを自動で切替える機能を搭載することで、Z軸ストロークを最大で40o延長することが可能。これにより工具突き出し量を短くでき、より有利な加工条件を提供する。 B優れた作業性 機外と機内に足場を設け、その間の段差を無くし、機内での芯出し作業や確認作業が容易に出来るよう配慮している。段取りステーションのドア開口部を広く(2350o)取り、最大ワーク径φ2000oのワーク着脱作業が容易になった。また切りくず処理では3本のスパイラルコンベヤを採用し、そのうち2本を段取りステーション側まで延長することで、段取りステーション側に持ち出された切りくずやクーラントを機外コンベヤまで確実に搬送する。 C大型ワークに最適なオプション 高精度な同軸度を必要とする、大型ワークの深穴ボーリング加工やガンドリル加工用にパレットサイズと同じ最大工具長1000oの工具が収納できるロングツールマガジンを用意。これによりB軸反転なしに加工でき、切削時間の短縮と高精度加工を可能にした。 業界のイメージアップを要望 航空機関連に期待も 全機工連 中部ブロック会議 72名が参加し交流 全日本機械工具商連合会(会長=田中康造氏・喜一工具会長)の中部ブロック会議(ブロック長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)が2月19日午後4時より、名古屋駅前の名古屋逓信会館において開催され、愛知・岐阜・三重・浜松の4組合から72名が参加して各地区の近況報告と全機工連への提言を行った。今回の幹事組合は三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)。第2部では、国保元ト氏を講師に迎え「これからの日本における物作りがどう変わるか」をテーマに経済講演会も行われた。 ブロック会議は芦川三重組合専務理事(タイセー社長)の司会で進められ、冒頭、伊藤ブロック長が「本日は非常にお寒い中、中部ブロック会議にご参集いただきありがとうございます。また、本日の幹事組合であります三重組合の方々には、色々準備していただき感謝申し上げます。最近の私共の業界を取り巻く環境は、一昨年のリーマンショック以来、まだまだ回復しきれていなく、決して良い状態ではない。やっと最近、対前年比でみるとプラスになってきたというくらい。昨年の今頃は非常に悪かったので、決して喜ばれる状態ではありませんし、最近はトヨタさんの膨大なリコールの問題などもあり、まだまだ先の読めない状況です。本日のブロック会議での各地区の報告でもあまり良い話が聞けないのではと思っております。また全機工連に対しての提言ということで、田中会長から今後の事業に反映するため色々な提言、苦言をいただきたいという依頼がありましたので、よろしくお願いいたします」と挨拶。 伊藤ブロック長の議事進行の下、三重県機械工具商協同組合の伊藤理事長、岐阜県機械金属商業協同組合の服部理事長(服部商会社長)、愛知県機械工具商業協同組合の野田理事長(ノダキ社長)、浜松機械工具商協同組合の増田副理事長(プロム・マスダ社長)より各組合の報告が行われた。 【三重組合】 三重県内の経済見通しについては、大不況から落ち着いた踊り場で景気が下を向くのか、あるいは緩やかな上昇に転じるのか、今年は踏ん張りどころの1年になるのではないか。 昨年の三重県内の企業倒産件数は140件、負債総額は347億円と、セーフティーネットの恩恵で、対前年度で4件ほど増加したが、まあまあ良かったという状況。 県内の経済情勢は、業績が上昇傾向の企業数から下降傾向の企業数を引いた値が、2009年度上期は約10年振りの低水準を記録したが、下期にはやや改善をした。 消費の冷え込みは依然として続いており、大型スーパーや小売店は08年夏から1年3カ月連続で減少が続いている。有効求人倍率は、09年6月に0.39倍まで落ち込んだが、0.45倍まで回復した。 三重県内には、工作機械大手の森精機があるが、報道によると、全従業員の15%の早期希望退職者を募るそうだ。製造業は、不況になるとまず、工作機械等の製造設備への投資を渋る。このため工作機械メーカーの落ち込みは、一般の製造業よりも早く、また深くなると言われる。工作機械メーカーのリストラは製造業全般のリストラの前触れになるとも言われているので、今後の動向を見つめていきたい。 今年度の組合事業もほぼ終わりに近づいてきた。昨年5月29日に通常総会を開催。その後、ヤマザキマザックの工場見学、傘下企業の従業員を対象としたクリスマスパーティー、賀詞交歓会を開催した。2月26日には商売繁盛を祈願するために伊勢神宮を参拝する。 2月17日の理事会で、1年間の反省を含め、この景気の中、賦課金の見直し提案があり、来年度1年間は賦課金を半額にし、各事業は受益者負担を原則に当日会費を徴収することが承認され、次回の総会に諮ることとなった。 【岐阜組合】 今年度の組合活動は、5月に39回通常総会を開催。7月に賛助会員と組合員の親睦を図るためのビアガーデンでの懇親会、10月に製販懇談会、1月に賀詞交歓会を開催した。3月には社員、家族対象のボウリング大会を実施予定。昨年は組合に1社加入があり、厳しい環境下ではあるが、組合員の増強活動を今後も組合員と協力して進めていきたい。 今年、岐阜組合ができて40周年を迎える。その歴史の中で、全機工連の全国大会が岐阜で第4回大会(1951年7月4日)、第9回大会(1959年8月7日)の2回開かれている。先輩諸氏の努力で実現したものと感服している。先輩に負けないようにこれからも頑張っていきたい。 岐阜県の景気動向は、DI値をみると12月は前年比で若干(3ポイント)改善したが、依然厳しい状況が続いている。 製造業も含めて、円高やデフレの影響があり、販売価格の低下等に悩まされている。また、先行きについても不透明で不安視されている。 我々機械工具に関するものをピックアップすると、工作機械、産業機械、鋳物関係の受注は依然厳しいものがあり、さらに値下げ要求も来ている。欧米やロシアの回復にはまだ少し時間がかかりそうで、中国、ベトナム等の新興国への市場開拓が急務との意見も聞かれる。また、同業者間の競争の激化も進んでいる。 あまり良い話が聞かれない中、航空機関係では国産の自衛隊用の機体のテスト飛行に成功。今後に期待されている。 岐阜市については、昨年市制120周年を迎え、7年かけて岐阜駅が「杜の駅」として改修された。 【愛知組合】 愛知組合は、組合員に対して3カ月に1度、景況調査を実施している。直近の調査によると、1年前の大変な事態からは脱したという状態。この先どうなるかという調査に対しては、3割ぐらいが今年は好転していくとし、時期としては秋以降を示した。半数ぐらいは現状程度という結果だった。 愛知は自動車の依存度が高く、工作機械関連のウェイトも高い。自動車関係は数量的にはかなり戻ってきてはいる。2008年の6割から7割の稼働。工作機械は、まだまだ大変だが、アジア向けを中心に輸出関係の生産計画が出てきている。航空機も盛んな地域で、楽しみだといいながら中々話題先行というところがあるが、少し良い話が出てくるのではないかと期待をしている。 中期的に考えると非常に難しい業界。国内需要がこれからどんどん伸びていくということは考えにくく、あまり喜ぶ要素がない。どれだけ付加価値のあるサービスを提供できるかが鍵。付加価値を付けて、利益を稼ぐことが肝要。ゆめゆめ安売り競争に走らないというのが、業界として大事なことと感じている。 全機工連への要望としては、2月の理事会で意見聴取をしたところ、「全機工連として毎年スローガンを作っては」「商品の送料をもっと業界として真剣に考えてはどうか」「野球大会などスポーツの全国大会ができたら」といった意見も出されたが、その中で、機械工具業界のイメージアップ、認知度アップを望む声が多かった。 【浜松組合】 浜松は、スズキ(四輪・二輪)をはじめ二輪のホンダ、ヤマハの自動車産業と、カワイ、ヤマハを中心とした楽器の町。 自動車に関しては、スズキがインドの方で大分調子が良いということだが、浜松の地元はあまり恩恵を受けていない。 二輪は、ヤマハ発動機が従業員800名の早期退職を発表。それに輪をかけて、拠点である製造工場を閉鎖し統合するという話もあり、この先良い話が見えてこない。 楽器も、ヤマハが埼玉の管楽器の工場を閉鎖し、浜松の本社に統合。対応できない分を中国の方で生産していく方針という話もある。 ヤマハのピアノはこれまで北米でも生産されていたが、現在は北米のピアノ工場がなくなり、海外で作っているのは唯一中国だけ。日本で高級機種を作り、中国では低価格のピアノを作っている。国内でも景気の低迷で、高級機種より低価格の商品の需要が高まり、高級機種の販売は低迷し、営業益が出ない(国内生産に関しては赤字)状況。 地元の金融機関2社が共同で作っている研究機関の発表によると、浜松地区の景況については、1月から3月の景況予想はDI値で4.5ポイント改善したがマイナス73.2と依然低い水準にとどまる。 今年の経済見通しとしては、2008年秋のリーマンショックの影響が実体経済まで及び、世界同時不況に陥り、高付加価値製造の輸出型製造業の集積地である静岡県西部(浜松)地域は、親会社の急激な在庫調整や、輸出の急減により、未曾有の生産調整を余儀なくされ、昨年後半からは大底を打った感はあるとはいえ、本格回復には程遠い状況と見通している。 国内では、政権交代が実現し、「コンクリートから人へ」の動きなど、経済政策も大きく変わろうとしている。激変する外部環境の変化は、中小企業にとって、ピンチでもありチャンスでもあると謳っている。 景気はどうかというと、良いと回答した企業は1%にとどまり、悪いとした企業が95.3%を占めている。昨年後半から回復の兆しも見えてきてはいるが、ほぼ横ばいという調査結果となっている。 最後に伊藤ブロック長が「4組合より、最近の景況と一部全機工連に対しての要望提言をしていただきました。景況はまだまだ良くないという内容でした。今年がどうなるのかという不安な状況でもあります。そうはいっても、頑張っていかなければならないと感じております」と締めくくった。 続いて、伊藤ブロック長より全機工連の大阪大会について、10月22日に大阪の「太閤園」において「業界の事業システム〜過去・現在・未来への提言」をテーマに開催される予定(常任理事会にて決議される)と案内され、併せて参加が呼びかけられた。 次回の幹事組合を岐阜組合が務めることを確認し、第1部ブロック会議を終了した。 第2部の経済講演会では、国保元ト氏(三重県高度部材イノベーションセンターセンター長・元富士電機副社長)が「これからの日本における物作りがどう変わるか」をテーマに講演した。 国保氏は、日本人の豊かな生活は輸入に依存している、この輸入は工業生品を輸出することで得た貿易黒字で成り立っており、製造業の国際競争力が国の存亡を担っている、と物作りの重要性を強調。製造業は、研究開発集約、知識集約化し、研究開発や重要部品製造は日本国内で行い、組み立てなどの人件費のかかるところは海外で行い、最終的な商品を国内で仕上げて検査し出荷する方式が望ましい。グローバル化に伴い、企画から実際の生産・出荷まで一元管理する重要性が増してきたと話した。 講演会終了後は、講師の国保氏も交えて懇親会が開かれ、参加者は情報交換しながら親睦を深めた。 次世代ソリューション2010提案会開催 総合的な提案を目指して ジーネット 機械加工から測定まで ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町)は、3月2日の午後1時より、名古屋市名東区にあるサンドビック・コロマントプロダクティビティーセンター名古屋において、「次世代SOLUTION(ソリューション)2010‐機械加工から測定まで‐」と題して、提案会を開催した。 提案会は、機械加工から測定までの工程の中で最新の加工技術を提案する場となった。多くの出展メーカーと来場者が集まるという大規模イベント的な展示会ではなく、より現場サイドで技術工程に焦点を当てたメーカーからの提案を提供する場にすることで、需要を掘り起こし受注につなげるのが狙い。出展各メーカーによる技術相談コーナーも設け、より来場者が欲しい情報を収集しやすい環境を整えた。出展メーカーはサンドビック、エッジキャム、ミツトヨ、ヤマザキマザックの4社。当日は、出展メーカーによるセミナーと実演が行われ、各セミナーとも毎回の定員45名は、ほぼ満席となった。 セミナー開催にあたり、高宮サンドビック技術本部副本部長が来場者と出展者、開催者にお礼を述べた後、「若干景気が戻って参りました。日本とヨーロッパを除く、中国、インドなどのBRICsとアメリカはリーマンショック前の景気に戻ってきていると感じています。最近の業界傾向として、色々なメーカーが連結し、連結技術のトータルソリューション(総合的な問題解決・提案)を行う動きが活発化してきました。大手のお客様は、分科会を作りその中で各分野の周辺メーカーが連結し、総合的なコストダウン計画を提案する場が進行しています。その流れを踏まえて、連結技術におけるトータルの生産性向上とコストダウンを提供できればと考えています。ヒントになるものをこの提案会で得て頂きたいと思っております」と挨拶し、その後、初回のサンドビックセミナーに移った。 各メーカーのセミナーと実演は次の通り。 【セミナー】 「最新加工工具・技術のご紹介」(サンドビック) 「CAD/CAMとは」「CAMによる加工能率・精度向上」(エッジキャム) 【実演】 「複合加工機INTEGREX200による実削(施削・穴あけ・曲面加工)」(ヤマザキマザック) 「形状測定機などによる測定」(ミツトヨ) ジーネットは今後において、展示会よりも小規模で、きめ細かく提案できる提案会の回数を増やしていく意向だ。 超高圧クーラントユニット紹介 トクピ製作所 難削材に最適 トクピ製作所(社長=森合主税氏・本社=大阪府八尾市大竹)は、ジーネットが開催する「次世代ソリューション2010」の提案会で、新製品の工作機械スピンドルスルー用、超高圧クーラントユニット「U―HIPRECO(ウルトラハイプレコ)」の紹介をした。 これは、21MPAという超高圧のクーラントにより切削加工の加工効率アップと品質向上を実現したもの。高性能高圧プランジャーポンプを搭載し、高圧力21MPA(又は7.0MPA)以上のパワーを発揮する新設計ポンプにより、切削の高速スピードや持続性にも優れた安定感を誇る。また、高精度なろ過力をもち、工具摩耗の低減を図っている。流量負荷に応じてモーター制御も行うので、省エネと環境負荷CO2低減につながる。 航空宇宙エンジンの加工のような難削材に最適。 第1回麻雀大会を開催 ナゴヤ西部機械協同組合 親睦を深める ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は2月13日午後2時より、名古屋駅前の雀荘「琥珀」にて「第1回西部機械麻雀大会」を開催、組合員とその従業員ら12名が参加した。 これは現在取り組んでいる中小企業人材確保推進事業を通じて、色々と合う機会が増え、勉強会も大事だが一度親睦を深めようという話が自然発生的に起こり、実現したもの。 冒頭、近藤理事長が挨拶で日頃の組合活動に対する支援・協力と同企画への参加の礼を述べた後、実行委員長の宮木理事(宮木製作所社長)より今回の趣旨並びにルール説明がありゲームに移った。 麻雀歴数10年のベテランから、パソコン等の麻雀ゲームをした事はあるが実際にパイを触るのは初めてという若者もいるさまざまなメンバーながら、午後6時まで互いに親睦を深めつつゲームを楽しんだ結果、麻雀は10年ぶりと話した長村氏(長村商店社長)が見事に優勝し豪華賞品を手にした。 短時間ではあったが、和気あいあいと楽しい会になり、今後も継続しての開催を望む声なども聞かれた。 |