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2010年(平成22年)2月
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2010年2月7日(日) 2372号
新年賀詞交歓会に360名が参加
共に次代を見つめて研鑽を
愛知県機械工具商協組 60周年記念式典も行う

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、1月14日午後6時より金山総合駅南のホテルグランコート名古屋において、組合設立60周年記念式典と2010年新年賀詞交歓会を開催した。祝いの席には来賓をはじめ、組合員、賛助会員ら360名余りが出席。野田理事長は挨拶で、60周年に当たり業界の諸先輩に敬意と謝意を表すると共に、業界を取り巻く環境にも触れ「大変厳しい状況だが、これからの業界、組合を皆で考えて行く、そんな年にしたい」と語った。
 記念式典と新年賀詞交歓会は、中北支部(支部長=森田乾嗣氏・モリタ社長)が設営を担当し、幡野同支部役員(朝日社長)の司会で進められた。
 式典では、司会者による開会の辞、物故者に対する黙祷に続いて、野田理事長が「本日は、年初の大変お忙しいところ、かくも大勢の皆様方にご出席をいただきまして誠にありがとうございます。またご来賓の皆様には、大変公務ご多用の中をご臨席いただきまして私共の設立60周年を兼ねた新年会を開催できます事を本当にありがたいことと厚く御礼申し上げますと共に、当組合の運営、活動に大変ご指導をいただきこの場を借りて重ねて御礼申し上げます。昭和24年に当組合が設立され、その翌年に協同組合として認可をされスタートしました。それから数えて今年度が60周年に当たり、本来であれば盛大な祝賀会を行い皆様と喜びを分かち合いたいところですが、何分にも昨今の事情が厳しいものですから、それもなりません。ごくごくささやかな形でございますが、新年会を兼ねて60周年をお祝いしたいという事です。60周年に関しましては、現在記念誌を編纂しております。水谷副理事長(ミズタニ機販社長)と田中情報部長(ミユキ商會社長)が中心となった記念誌編集委員会が鋭意まとめております。今年度内には皆様のお手元にお届けができるものと思っておりますので、楽しみにしていただければと存じ ます。60年 と申しますと、1つの大きな区切りです。人でいえば還暦。私も今年、還暦を迎えます。何の縁か、大きな節目に理事長をやれるということを大変光栄に思っております。この節目に、組合員の皆様と共有したいものが2つございます。1つは、この組合を戦後間もない時期につくり、そして今日まで育てていただいた諸先輩に敬意を表すると共に、感謝を申し上げたい。今1つは、60年が過ぎ、これからどうなるのか非常に懸念されます。ご案内の通り、当業界は大変厳しい状況です。過去を振り返りながら、これからの業界、組合を皆で考えて行く、そんな年にしたいと考えております。世の中、大分変わっておりますので、ユーザーさんの動向、あるいは機械工具の流通の形態にも色々な変化があろうかと存じます。皆様と一緒になって、次の時代に備えるべく、研究をしてまいりたいと思っております。そういった意味で、組合の機能は益々重要になってきます。私、一生懸命努めて、業界のため、組合の活性化のために努力をしてまいりたいと思いますので、どうか引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます」と挨拶。
 長年にわたり組合事業に多大な貢献をした、組合相談役の水谷栄一氏(ミズタニ機販会長)、山下隆蔵氏(山下機械会長)、時津忠氏(新栄商會会長)、伊藤照之氏(伊藤信産業会長)、志知篤氏(志知会長)、清水高氏(常盤産業会長)に、組合功労者として感謝状と記念品の似顔絵が贈られた。
 来賓紹介の後、来賓を代表して鍋澤愛知県産業労働部商業流通課課長が神田愛知県知事の祝辞を代読する中で「長年にわたり、積極的に組合事業を推進し、組合員の経営基盤強化と業界の発展に貢献されてきました。60周年の節目を迎えられましたことをお慶び申し上げます。社会の動向に対応すべく、組合員への適切な情報提供や、展示会の開催、さらには次世代を見据えた社員教育事業に積極的に取り組み、心強いものがあります。60周年を機に一層の結束を固められ、難局を乗り切り、さらなる飛躍を祈念いたします」と、また岸上名古屋市市民経済局産業部部長は河村名古屋市長の祝辞として「名古屋市は日本一早く、不況から脱する町となるよう努力していく。開府400年やCOP10などを通じて、この地域の魅力を内外に発信し、地域経済の活性化につなげて行きたい。貴組合の益々の発展を祈念いたします」と述べた。このあと祝電が披露され、記念式典を終了。
 引き続き、新年賀詞交歓会に移り、伊藤副理事長(春日鋼機社長)が「昨年のMECT(メカトロテック・ジャパン)2009は皆様のお陰をもちまして成功のうちに終了いたしました。今年から次回2011年展に向けて準備が開始されます。昨年の反省をもとにさらに素晴らしい展示会にして行きたい」と述べて乾杯の音頭をとり、業界の発展を祈念し一同で乾杯した。
 昨年1年は不況の真っただ中であったが、年も変わり少しは明るくなるのではとの期待が寄せられる中、出席者は互いに新年の挨拶を交わすなどして歓談し、途中、組合功労者を代表して水谷相談役より感謝状への謝辞があり、水谷副理事長の中締めでお開きとなった。

シェアアップを目指して
果敢にチャレンジする年に
中部タンガ特約店会 新年賀詞交歓会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の新年賀詞交歓会が1月12日午後6時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開催され、会員ら約90名が参加して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は藤原タンガロイ中部支店長の司会で進められ、開会にあたり大久保会長が「大変寒く氷雨が落ちてくる中、また新年早々のお忙しいところ、大勢の方にお集まりいただきありがとうございます。タンガロイ様には、本社より上原社長様はじめ役員の皆様にもご臨席を賜りまして、本当にありがとうございます。昨年1年は大変厳しく、年が明けても先が見えづらい我々の業界ですが、既に新聞発表等でご承知の通り、今年の春にはタンガロイ様の本社が福島県のいわきに移転、秋にはチップの新工場が稼働するという、タンガロイ様におかれましては大きな動きのある1年であろうかと推察いたしております。業界それぞれに、またそれぞれの地域で商売をされておりますが、このような時代はあまり高望みをせずに、足元を一歩一歩固めて自分の城は自分で守り、タンガロイファンを少しでも増やしていただいて、色々な意味でメーカーさん、代理店さんの力をお借りしながらシェアのアップに今年1年、努めてまいりたいと存じます。タンガロイ様におかれましても、厳しい状況ではありますが、新しい本社の地で製造と営業が一体となってよりよい製品を開発していただいて、ユーザーの人たちに喜んでいただける商品をこれから期待したいと存じます。タンガロイ様のご発展を祈りながら、我々もタンガロイ製品を売っていけるという誇りを持って、今年1年頑張ってまいります。タンガロイ、代理店、特約店がそれぞれの力を発揮して、厳しいですが、1年経ったら頑張ったという年にしていきたいと思います」と挨拶。
 続いて上原タンガロイ社長が「中部タンガロイ特約店会会員並びに賛助会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。また、日頃は弊社製品の拡販にご尽力を賜りまして厚く御礼を申し上げます。一昨年来の世界同時不況の洗礼を受けまして、私共が所属しております超硬工具協会も2年連続で出荷減という状況になりました。また、昨年の末には景気刺激策などの効果があり、後半は景気の回復傾向にございますが、年間では前年の30%減と業界の総出荷額は2000億円でございました。タンガロイも、第4四半期(10〜12月)になり利益で水面に顔を出したというも、業界同様厳しい状況であった1年でした。一方、IMC傘下に入り、非常に前向きでアグレッシブな会社に生まれ変わる試練の年、チャレンジの年でもありました。非常にユニークな数多くの新製品を投入し、火の弾キャンペーンなどを実施し、その節は皆様に大変ご協力をいただき重ねて御礼を申し上げます。また、製造運営では、工程改善による能力増、さらに皆様に見ていただける工場づくりという新しいコンセプトで、工場の改革を行っております。今年の4月には、弊社70数年の歴史がありますが、本社を川崎市から福島県いわき市に移します。製販技が一体となった企画立案やスピーディーな施策の実行、さらに経営のスピードアップを実現するために移転いたします。また10月の中旬頃には、1万6000uほどのTACチップの最新鋭工場が竣工。以前からお話ししておりますように、タンガロイは国内でシェアナンバーワンを目指すという大きな目標に向けての、製造能力確保のための第一歩の具体的な施策となります。また、中長期的な視点からみると、欠品をなくし品質の安定化を図るということをしながら、流通の皆様には安心してタンガロイ製品を売っていただくための施策であります。製品面では、昨年に引き続きユニークな新製品を市場投入してまいります。今年後半のJIMTOF(日本国際工作機械見本市)では、タンガロイオリジナルの切れ味のよい、新しい、差別化された新製品を数多く紹介いたしますので、ご期待いただきたい。本年の干支であります寅は、土に蒔いた種子がまっすぐ根を伸ばして、地上に勢いよく芽を出すという段階を指すということです。ちょうど昨年来、色々な施策を打って、その成果が少し出始め、新生タンガロイにとって成長の起点に相応しい年と確信いたしております。また、『虎穴に入らずんば虎子を得ず』という喩えがあります。私共にとって虎子は、お客様の信頼であり、事業の売上、利益。タンガロイのマーケットシェアも、ナンバーワンを目指す我々にとっては虎子であります。タンガロイは今年1年、さらに流通の皆様と関係強化を図りながら色々な施策を推進して、虎子を得られるように果敢にチャレンジしてまいります。2010年のタンガロイに是非ご期待をいただくと同時に、皆様方には旧に倍するご支援をお願いいたします」と新年の抱負を述べた。
 代理店を代表して鈴木NaITO社長が挨拶し「タンガロイがIMCのグループに入り、1年が経ちました。徐々にタンガロイらしいところが出てまいり、今年は飛躍の年ではないかと感じます。2012年にシェアナンバーワンを目指すということですので、我々賛助会員といたしましても、本日お集まりの皆様のご協力を得て頑張ってまいりたい」と意気込みを語った。
 この後、嶋崎中部タンガロイ特約店会副会長(シマザキ商会社長)の「タンガロイ様はじめ本日ご参加の皆様にとって本年が躍進の年になりますように」という力強い発声で乾杯し、歓談の場となった。
 佐野タンガロイ営業本部長より「タンガロイにとりまして、将来に備えた改革を推進する年となっております。新製品を今年も昨年に引き続いて市場に投入してまいります。停滞感のある市場にインパクトを与えて行きたい。また、火の弾キャンペーン(ウインター)を1月から始めております。皆様の売り上げのアップに貢献していきたい」と決意を込めた挨拶があり、午後8時前、水谷中部タンガロイ特約店会副会長(東亜機工社長)の中締めでお開きとした。

互いに良い関係で支え合おう
新年賀詞交歓会開催
愛知県管工機材商協組 300余名集い新春祝う

 昨年6月の代表取締役社長就任から半年以上が経過した、水まわり空間創造企業KVK(岐阜市黒野308)の末松正幸社長に、今後の抱負等をお尋ねした。
「新たなる出発」
 昨年3月に給排水金具及び継手事業を譲り受けるなど、当社はいま"新生KVK"として持続的な成長を図っていくための「新たなる出発」を迎えており、新中期経営ビジョン「Value―up Innovation」に基づき、お客様満足度の最大化に積極的にチャレンジしています。現段階でも、新顧客の取り込み、継手事業への本格参入、部材の共通化、商品の統廃合など、その効果は着実に出てきています。今後やるべきことや課題はまだまだたくさんあります。しかし、これらに取り組んでいけば、必ず効果が上がるものと確信しております。まずは足元をしっかり固めつつ、より早く効果を最大限に引き出し、継続して利益が出せる強靭な企業体質をつくり上げていきたいと考えております。
「最適生産体制の構築」
 社内プロジェクトを発足させ、従来の仕事のやり方を抜本的に見直しています。1つは、需要の変化に対応できる最適生産体制の構築です。核となる製造技術の向上だけでなく、効率的な人員の配置や設備の有効利用を推し進め、納期短縮・在庫削減・原価低減・品質向上を図っています。また、国内3工場の再編に取り組み、生産設備の稼働率を高め、コスト競争力の一層の強化と物流改革に努めています。
 2つ目は、効率的かつスピーディーな商品開発です。併売していくKVK・旧MYMの同タイプ商品を1本化し、双方の得意分野を融合した新商品をこのほど3機種発売しました。融合品は、シェア確保に向け、商品の付加価値を高めるとともに、生産効率のアップやコスト削減などにもつながっています。
「今後の課題と対応」
 お客様の生活スタイルや価値観の多様化に伴い、水まわり商品に対するニーズは大きく変化しています。水栓金具のトップメーカーをめざし、これらに対応した新たな市場を生み出すため、営業と開発が連携して将来の需要の"種まき"を進めていく考えです。デザイン的な魅力はもちろん、節水や省エネなど個人の生活に役立つ魅力ある商品を市場に先駆けて積極的に商品化していきます。また、最適生産体制に向け、富加工場への組立工程などの集約化や外部委託倉庫の社内取込に取り組んでいきます。

『新たなる出発』
最適生産体制の構築
KVK代表取締役社長 末松正幸氏

昨年以降の急速な景気悪化で新設住宅・リフォーム市場ともに低迷し、原材料価格・為替動向も厳しい状況が予想されますが、お客様のニーズをとらえた高品質・低コスト商品をスピーディーに提供することで、市場の回復期により早いスピードで立ち上がれると考えています。
【末松社長プロフィール】
 昭和36年11月22日岐阜市生まれ、岐阜県立岐阜北高校、南山大学経営学部卒業、経営管理本部長、常務を経て、平成21年6月代表取締役社長就任。
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、1月20日午後6時より、名古屋駅上の名古屋マリオットアソシアホテルを会場に「平成22年新年賀詞交歓会」を開催し、来賓はじめ正会員や賛助会員ら300余名が出席するなどして庚寅年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、1部「講談と落語」と2部「賀詞交歓会」の2部制で実施した。
 「講談」は、昨年同様の神田京子講談師による、忠臣蔵の名場面「南部坂雪の別れ」では、大石内蔵助良雄から寺坂吉右衛門信行までの47士を一気に読み上げるなど会場から大きな拍手が沸き上がった。
 「落語」は、瀧川鯉斗落語家による「芝居の喧嘩」は妙な凄みを感じた。それもその筈、名古屋市出身で元暴走族の総長という落語家らしくない経歴の持ち主と分かり納得した。
 「賀詞交歓会」は、鈴木善雄氏(三エス商会社長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「今年は、第28回管工機材設備総合展の開催の年です。愛知らしい、かつ、植田実行委員長らしい展示会になるものと期待しております。一方、経済に目を向けますと、自民党政権下では供給側に税金を投入するとの考えが主流でした。その結果、GDPで言うと35兆円の需給ギャップが生じていると言われています。それに対して、民主党政権下では、需要を促すためにはコンクリートから人へ税金を投入しようとシフトしつつあります。何れにしましても景気に反映するには多少時間が掛かると思います。この需給ギャップはデフレに原因があるとも言えます。従って我々もデフレ解消に向けて努力が必要です。それは"適正利潤の確保"であり、低価格での販売を我慢することです。共存共栄と言うのは産業界が永い問に育んできた知恵であり、組合としても最も大切な理念であります。お互いに良い関係で、お互いに支え合えるようにこの1年を乗り切って頂きたいと思います」と、所信を述べた。
 引き続いて、来賓を代表して、愛知県管工事業協同組合連合会会長並びに名古屋市指定水道工事店協同組合理事長の加藤和夫氏より祝辞を頂いた。
 加藤氏は、「今年は寅年です。寅は一日に"千里を行って千里を帰る"と言われております。寅の絶大なる行動にあやかり、我々業界の閉塞間、停滞感を取り払い、絶対に業績を良くするぞとの気概の元に、新しい生き残り策を考えることが必要だと思います。10月に管工機材展が開催されます。私ども愛管協、名水協組合員全員こぞって応援させて頂きます」と、祝辞を述べた。
 次いで、第28回管工機材設備総合展の植田実行委員長(ウエダ社長)の「エコをテーマとした環境にスポットを当てた展示会を目指しますので、1小間でも沢山のご出品をお願いいたします」旨の挨拶と実行委員の紹介、祝電披露と来賓紹介のあと、愛知県環境設備団体連合会会長の足立哲氏の発声で乾杯を行い、それぞれに賀詞を交歓し、一層の親睦を分かち合い、神田京子講談師の「かっぽれ」で会を盛り上げ、倉地副理事長(倉地社長)の手締めで、盛宴の内に賀詞交歓会を終了した。
 また、当日は午後3時30分より理事会を開き新年会に万全を期した。

相互のつながりを密にし
皆と共に木工業界の繁栄を
中日本木工全木商中部 新年合同賀詞交歓会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)による「平成22年新年合同賀詞交歓会」が1月15日午後5時より、名古屋市中区金山の札幌かに本家金山店において開催され、来賓はじめ組合員ら30名が参加して木工業界並びに組合員企業のさらなる発展を祈念した。
 賀詞交歓会は、村瀬中日本木工副理事長(ムラセ社長)が司会進行役を務め、稲垣全木商中部支部副支部長の開会の辞で開会。
 年頭に当たり、木村中日本木工理事長は、賀詞交歓会への出席と日頃の組合活動への協力に対する礼を述べるとともに、「アメリカから始まった金融不況に端を発し、日本も未曾有の不況に見舞われております。また、デフレスパイラルに向かいつつあるようにも感じられます。政治面では自民党から民主党に政権交代し、鳩山内閣が誕生いたしました。内需拡大策に大きく舵が切られ国内の消費喚起に努め、少しは回復の兆しも見られましたが、抜本的な解決策は見出されていない。木工機械業界も、ここ数年の住宅着工件数の減少等で、他業界より長い不況に見舞われています。寅年の今年、干支にちなんで力強い回復が期待されますが、会員各位それぞれの企業が持てる力を出し、知恵を出し合って研鑽していくことが肝心。組合といたしましては、会員の増強など業界の活性化の役に立つ事業を実施していく所存ですので、ご協力の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて島田全木商中部支部長が「大変厳しい経営環境ですが、我々は組合員相互のつながりを密にし、皆様と共に繁栄してまいりたい。昨年は、5月に東京ドームで全木商創立40周年の式典を開催、また人材育成にも力を注いでおり、大阪地区で2社の工場見学を行いました。今年は5月に中部支部が担当して総会を設営いたしますので、お忙しいとは存じますがご参加ご協力を賜りたいと存じます」と挨拶した。
 来賓祝辞で、橋本全国木工機械工業会会長は「百年に一度の世界的な不況に見舞われ、我々木工機械業界も今まで以上に厳しい不況に見舞われました。景気が回復しても少子化などもあり、年間の住宅着工件数は80万戸ぐらいで推移する。中身を濃くし、木工機械の良さをPRして、住宅の中の商品にも取り入れていただけるような方向に、我々機械メーカーも一緒になって考えてまいりたい。世界に目を向けますと、欧米は少し回復基調にあり、東南アジアも回復基調にあります。日本だけ取り残されている。日本を振り返ってみると、技術立国として海外でも高く評価されている。世界に技術を広め、一方で皆様流通の力を借りてしっかり販売していきたい。今年は去年にも増して厳しい年になるかもしれませんが、ここは踏ん張りどころ。皆様と連携を良くして頑張ってまいりたい。我々メーカーも地に足をつけた仕事で、新しい機械を世の中に問いたい」と話し、宮川中部木工機械工業会理事長が「昨年10月に開催されました、第39回名古屋国際木工機械展では大変お世話になりありがとうございます。規模は縮小いたしましたが、メーカーは意欲的な製品を出品されており、来場者も非常に多くお出でいただき、評価のできる展示会になったと存じます。2011年11月には第40回を開催する予定ですので、こちらの方もよろしくお願いいたします」、また福本全木商理事長が「年始のご挨拶でお会いしたある都市銀行の支店長が、今年は昨年の正月に比べてずっと雰囲気が良いと言われました。少し意外な感じを受けながらも頑張れば春が来るのかという気持ちになりました。お客様の中で忙しくて残業を行っているという会社も出始めており、今年の半ば以降は我々も少しは良くなってくるのではと儚い期待を持っております。全国の中でも中部支部はもっとも活気がある支部で、非常に心強い限りでございます。私も理事長職を全うできますように頑張っている次第であり、今年の5月28日に中部支部が中心となって総会を開催いたしますので絶大なるご協力を賜りますようにお願いいたします。現在厳しいですが、年末には皆さんが笑顔で1年を振り返れますことを祈念申し上げます」と挨拶した。
 このあと伊藤中部木工機械工業会専務理事の発声で乾杯。
 祝宴では参加者が和やかに歓談する中、武藤全木商中部支部委員(ムトー工機社長)による万歳三唱、高松同委員(二葉機工社長)の閉会の言葉で盛況のうちにお開きとした。
 また、この日は賀詞交歓会に先立って合同理事役員会が午後2時より行われ、中日本木工が所有するビル(荒子ビル)にテナントとして入居した「社会福祉法人ゆめネット」を見学した後、組合事務局で平成22年度の事業計画について審議した。
 第10回合同ボウリング大会については、4月24日にレジャックボウルでの開催を決め、参加の呼び掛けを行った。その日はボウリングの前に中日本木工の監査理事会と合同理事役員会を事務局で開催する。中日本木工の第48回通常総会については5月13日午後3時よりルブラ王山での開催を決定。全木商は5月に中部支部が設営の手伝いをして第43回通常総会を名鉄犬山ホテルで開催する。

厳しい今年こそチャレンジの年
自己研鑽しさらなる成長を
オータケ 新年会に200余名が参加

管工機材総合商社のオータケ(社長=川富雄氏、本社=名古屋市中村区名駅3―9―11)は1月5日午後5時30分より、名古屋市中村区名駅のクレール名駅において「平成22年新年会」を開催した。当日は仕入先メーカー21社が招待され、オータケの役員、社員200名余りが一堂に会して、新春に当たり同社並びに業界全体のさらなる発展を祈念した。
 年頭の挨拶で吉川社長は「新年明けましておめでとうございます。『天地自然の理』という言葉があります。これは、当たり前のことを当たり前にやりきるという事。この事を昨年は強く言い続けてまいりました。引き続き社員共々、私が先頭に立ちながら皆様と共に行っていく所存です。ある本に、人が成長するには3つの事があると書かれておりました。まず、第1に感じる事。第2は考える事。第3には実行する事。行動を起こさなければ物事は見えてこない。行動を起こして、初めて物が見える。是非このような思いをもう一度感じていただきたい。自己研鑚に努め、会社を通じた中で自分自身が社会人としてより大きくなるためには、これが必要だと思います。今年1年も大変な年になろうかと思います。決して楽ではありませんが、思いよう1つで変わる、"前より大きな人間になる最大のチャンスが来るのだ"。去年は変革、チェンジの年でした。今年はチャレンジの年にしたい。今回も21社、75名のメーカーさんにお忙しい中、お越しいただいております。我々オータケはやらなければならないことは必ずやろうという思いですので、仕入先の皆さんには、是非温かく見守っていただき、ご指導いただき、我々の手助けになっていただければと存じます」と語った。
 参加メーカーの紹介に続いて、メーカーを代表して小田キッツ中部支社長が「今年1年、前向きにやって行くことがこのような環境の中では大切ではないかと感じます。吉川社長の方からお話がありました、『感じて、考え、行動する』でチャレンジをする。皆様と共にチャレンジし、オータケ様を益々発展させていきたい。微力ながら我々メーカーも頑張って後押しをしたい」と挨拶し乾杯の音頭をとった。
 祝宴では、参加者同士が新年の挨拶を交わすなどして和やかに歓談。午後7時前、村井オータケ営業本部長より「厳しい環境ですが、その中で全社一丸となって自分の会社の在り方を考えて、改革したという記事がありました。その記事の総括として、本当に強い会社にできたという事でした。我々に望まれることは、本当に強い会社を作ることではないかと思っております。冒頭の社長の話に加えて、今年は答えを出す年にしてまいりたいと存じます。我々が立てた目標に対して、達成するにはどうすると徹底的に考えて、行動に移し、結果を出す1年としたい。本日ご参加のメーカー様としっかりスクラムを組み、太いパイプでこの厳しい時期を乗り切っていきたい」と決意を込めた挨拶があり、3本締めでお開きとなった。

国際化、環境対応を重点に
業界の発展と繁栄を目指す
超硬工具協会 新年賀詞交歓会開催

 超硬工具協会(理事長=倉阪克秀氏・住友電気工業常務)は1月14日午後零時15分より、東京都千代田区丸の内の銀行倶楽部において「平成22年新年賀詞交歓会」を開催した。当日は業界関係者ら200名余りが出席。年頭の挨拶で倉阪理事長は「非常に難しい局面だが、日本のものづくり文化が世界のトップ品質を維持し高めて行くという事の中に、日本の製造業の強さと生きて行く道があるのではないか」との考えを示した。
 新年賀詞交歓会は関口事務局長の開会の辞で始まり、倉阪理事長は挨拶で「当業界は一昨年の秋以降の世界同時不況の影響を受け大きな落ち込みで、昨年の1月から6月は、超硬工具出荷額の対前年同期比で半分以下の47%位にまで落ち込み、かつてない大幅マイナスとなりました。昨年の後半は国内、また世界の自動車の生産がやや回復したこともあり、7月以降は少し回復の基調でございます。10月、11月の指数でいうと60%強で、回復の兆しが見えてきております。11月からは焼結の重量など物量も約7割まで回復。年が明けまして、1月から3月まではまだまだ不安定要素があり、本年の4月以降の平成22年度については二番底の懸念もされております。本格的な回復には、まだ1年なり、1年半がかかるのではないかと考えております。昨年は売上の見通しが公表できなかったという事がありましたが、平成21年の通年では2005億円となりました。一昨年の世界同時不況からパラダイムシフトがより鮮明になってきました。まず1つは、新興国での生産が拡大している。先進国から新興国へ市場がシフトされつつあります。これにより、新興国BRICs(ブリックス)やVISTA(ビスタ)が世界の経済に大きく寄与するようになった。人口の増加、経済発展により中産階級が増加。これが低価格でハイボリュームの経済を形成していくことになると考えられます。2つ目は、温室効果ガスの排出量の拡大という地球温暖化の問題。CO2削減の問題と、一方では化石燃料から再生可能なエネルギーとして太陽・風力・地熱エネルギーへの転換が加速されていくであろうと思います。3つ目は、新興国の消費の拡大により、資源、エネルギーの逼迫と、将来的には枯渇も出てくる。このパラダイムシフトの影響を自動車で見ると、小型化、低燃費化、それからHV(ハイブリッド)、EV(電気自動車)の普及。また、アルミニウムやマグネシウム等の新材料の採用、あるいはレアメタルに代わる代替材料の追求。そして、高容量で低コストの蓄電池などの流通がポイントとなってきます。自動車メーカー別に見ますと、新興国では低コスト車、先進国においては環境対応車といったような二極化、そしてまた淘汰が起こるのではないかと思います。エネルギー、電力のインフラの面では、再生可能なエネルギーの積極的な採用、スマートグリーン展開というような新しいインフラの構築が今後活発になる中で、高性能電池や超電導がキーテクノロジーになってくる。これらを受けて当協会の見通しについて言いますと、切削工具、耐摩工具、金型等を扱っており、特に自動車産業への依存度が高く、HVやEVにより、現在の被加工対象部品の減少、あるいは非鉄化、非金属化などの市場の変化に対しての懸念も大きくなってきます。これらを補足していくことが重要。さらに成長していくためには、航空機、産業機械、鉄道を始めとした既存の非自動車分野にも今以上にシフトしていくことや、エネルギー関係の太陽電池などでの需要喚起も必要と考えます。もともと工具・金型は、生産財として大きく市場をリードするとか形成するものではありませんが、マテリアルとマテリアルが直接ぶつかり合う、言ってみれば究極の生産技術として位置づけられます。産業市場で常に重要な働きをしており、揺るぎのないものと思っております。今後、加工方法が大きく変化していくことが充分考えられます。そういった意味では、工作機械との連携が一層重要になってくると認識しております。日本の市場はグローバル化に伴い相対的に弱まるという事が予測されますが、私自身はあまり悲観しておりません。1973年のオイルショック、85年のプラザ合意による円高、そして90年代のバブル崩壊と、いくつかの厳しい時代を日本の製造業は乗り切ってきたという事もあり、非常に難しい局面ですが、日本のものづくり文化が世界のトップ品質を維持し、また高めて行くという事の中に、日本の製造業の強さと生きて行く道があるのではないかと考えております。当協会は、このように厳しい状況におきましても、昨年は準会員として新たに2社加入いただいており、正会員39社、準会員8社、賛助会員19社の計66社となっております。本年も会員の皆様と共に、50年以上の伝統の中で培ってまいりました『健全なる協調と競争』『相互研鑽と切磋琢磨』を基礎といたしまして、事業・協会活動の充実と国際化、環境対応の重点化、省資源への取り組みなど様々な活動を通じて、業界の発展と繁栄が遂げられるよう全力を尽くしてまいりたいと考えております。中々難しい環境でございますが、皆様方と共に、ものづくり日本を支えて行くことを進めてまいりたいと思います」と述べた。
 続いて、平成21年度超硬工具協会賞受賞者(別掲)を代表して、業界功労賞の徳永昭大氏(元理事長)と杉山高義氏(同)の2人より謝辞が述べられ、業界へのエールが送られた。
 祝宴では、歓談が行われる中、途中で到着した来賓の米村経済産業省製造産業局産業機械課長が祝辞で「今年は成長の年になるように、成長戦略に取り組んでまいります。産業界の皆様と共に厳しい時期、色々な政策も準備しておりますので、寅年にあやかって瞬発力でジャンプのできる年にしていきたい」と話し、午後1時30分前にお開きとなった。
超硬工具協会賞表彰式
平成21年度超硬工具協会賞の表彰式が同日午前11時15分より銀行倶楽部4階中ホールであり、業界功労賞2名、技術功績賞10社14件、作業・事務・生産技術等の改善賞7社7件が表彰された。この表彰式は、昨年までは協会の新年賀詞交歓会の席上行われていたが、受賞件数も多くなり、今回より新年賀詞交歓会と分けての開催となった。
 式では、倉阪理事長より「今回、多数ご応募いただいた中から、選考委員の厳正な審査の結果、受賞者を決定いたしました。ご協力を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。業界功労賞のお2人は、業界発展のため永年にわたり理事長及び理事として当協会を支えてこられた方々です。技術功績賞、作業・事務・生産技術等の改善賞は業界活動の相互研鑚と切磋琢磨の大きな柱となっております。表彰を通じて、各社の優れた技術や改善活動が紹介されることにより、会員各社への良い刺激となり、業界の発展に寄与しております。本日、表彰させていただく方々、ご臨席いただいております皆様方におかれましては、今後とも豊富な知識と経験と技術を重ねられ、それぞれの分野で当協会のさらなる発展のためにより一層のご指導ご協力を賜りますようお願いいたします」と挨拶があり、各賞受賞者に賞状が授与された。
 平成21年度超硬工具協会賞 受賞一覧
【業界功労賞】(2名)
・徳永昭大氏(タンガロイ)
・杉山高義氏(住友電気工業)
【技術功績賞】(10社14件)
・セルファイバーセラミックス工具CF1の開発(京セラ)
・超微粒子サーメット「TN6010/PV7010」の開発(京セラ)
・コロミル345新世代の45度正面フライスカッターの開発(サンドビック)
・鋼旋削用材種AC820P/AC830Pの開発(住友電工ハードメタル)
・新汎用超硬ソリッドドリル「スーパーマルチドリルGS/HGS型」の開発(住友電工ハードメタル)
・省W超硬材種SC合金の開発(ダイジェット工業)
・高能率荒加工を実現する『ヘプタミル』の開発(ダイジェット工業)
・ハイブリッドTACミル「EXH、EVH形」の開発(タンガロイ)
・鋼転削加工用材種「T3130」の開発(タンガロイ)
・小型CNC自動旋盤用スレッドワーリング工具の開発(日本特殊陶業)
・旋削加工用「超強靭iPコーティング」の開発(日立ツール)
・振れ調整付ボーリングホルダの開発(富士精工)
・耐摩耗工具用F―DLCコーティング工具の開発(冨士ダイス)
・新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」の開発(三菱マテリアル)
【作業・事務・生産技術等の改善賞】(7社7件)
・超硬研削屑回収作業の改善(アライドマテリアル)
・ねじれ油穴付き超硬合金焼結丸棒素材のリード測定方法の改善(ダイジェット工業)
・混合粉砕工程における段取り改善による品質歩留向上(日本特殊陶業)
・APTか焼排ガス中のNH3の回収(日本新金属)
・複合旋盤における段取り時間の短縮化(富士精工)
・サーメットの焼結割れに及ぼす諸因子把握と割れ防止対策(冨士ダイス)
・集塵方法の変更による大気環境改善と省エネ・省資源化(三菱マテリアル)

ND社2010年工作機械受注予測は6500億円
FA業界新年賀詞交歓会開催
NDマーケティング大賞は山善に

 ニュースダイジェスト社(社長=黒田嘉幸氏・本社=名古屋市千種区内山)主催の「2010年FA業界新年賀詞交歓会」が1月12日午後2時より名古屋市中村区名駅のキャッスルプラザで開催され、工作機械、FA関連機器のメーカー・商社、官公庁、関連団体など600名余りが出席し、新年の幕開けを祝った。
 主催者挨拶で黒田社長は出席者にお礼を述べた後、業界展望について「工作機械産業の2010年の受注額は、前年比6割増の6500億円、内訳で内需は2100億円、外需は4400億円規模と見通しております」と発表した。昨年12月の工作機械受注額が600億円台を記録し、13ヶ月ぶりの500億円台突破となった。実績を基にし、2010年は緩やかな回復基調をたどると仮定した数字だ。
 工作機械受注の6割を依存する自動車関連では、環境関連受注が計画されているものの、低水準を予測しており、年後半以降の上向きに期待感を持つ。
 2010年受注額内訳で、内需は横ばいに近く、外需の比率が7割まで上がる予測だ。昨年1年間の工作機械受注額の内、外需の比率は6割近くあり、今年は新興市場向けがさらに高まると見ている。
 受注回復のキーポイントは「新興工業国、石油代替エネルギー、環境関連の3点。自動車、ハイブリッド車、電気自動車は期待できるが、設備投資は低調。新興国では、中国、インド、ブラジルは成長力があり、石油代替エネルギーは太陽光、風力、原子力などの発電システム、リチウムイオン電池が成長。環境関連では、鉄道、LED照明など地球に優しい製品分野が発展する」と解説する。
 外需の比率が高まるにつれて、為替リスクを今年1番のリスクとして捉える。「アメリカが回復しなければドル安が続き、円高基調は変わらない。今後、人民元の切り上げ圧力が高まると、ドル安円高が一層強まることもある」と懸念を示した。
 黒田氏は、工作機械の最近の傾向として「外需へのシフト」と「中国、インド現地生産の動き」があり、生産、輸入、輸出の観点から見ても、ボリュームゾーンとして、新興国市場を狙わなければいけないと強調する。
 その中でも、中国は自動車産業が復調し、生産・消費とも世界トップであり、日本メーカーが中国の吉利汽車から部品を受注するなどの動きも出ており、今後も需要は高い。また、昨年の中国広州のモーターショー出品社数670社、東京モーターショー108社、今年1月のインドオートエキスポ2100社、北米自動車ショー61社と、明らかに市場が中国を中心としたアジア諸国にシフトしていることも紹介し、「内需に頼ってはいけない正念場の年だ」と、表情を引き締めた。
 続いて、09年度NDマーケティング大賞の贈呈式が行われ、山善の吉居亨社長が受賞した。受賞理由は、海外拠点拡充等の国際化への対応、「グリーンボール・プロジェクト」などエコへの取組み、「どてらい市」で先進的かつ独創的な製品提案、高い販売力、マーケティング力、工作機械の国内外への普及に努め業界の発展に貢献、強いリーダーシップで山善を新しい専門商社に転換したことなどが高く評価された。ブロンズ像が授与され、吉居社長は謝辞を述べた後、「わが社の経営戦略」と題し受賞講演を行った。
 新春トップインタビューでは、日本工作機械工業会の山田隆哉副会長と日本工作機械販売協会の柴田實会長、アイダエンジニアリングの会田仁一社長が登壇し、工業会全体の現状と動向について語り合った。
 第2部の懇親パーティーでは、参加者が賀詞を交換する姿が見られ盛況だった。シーエムシーイージャパン日本代表事務所の張祟剛(チョウソウコウ)氏が乾杯の音頭をとった。同社は機械設備、電機製品全般の輸出入を中心とした日中貿易を展開する日中合弁の貿易商社であり、流暢な日本語で挨拶をした。懇親会は野田ノダキ社長の勢いのある掛け声で中締めをし終了した。

商売繁盛・家内安全を祈願
新春恒例 豊川稲荷初詣で
愛機工北支部13名が参加

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は1月23日、支部員ら13名が参加して恒例の「豊川稲荷初詣で」を行った。
 当日は、午前9時に名鉄名古屋駅コンコースに集合し、直通電車で豊川へ。一行は、参拝客で賑わう門前町を通り、豊川稲荷に到着。商売の神様である豊川稲荷の本殿で今年1年の商売繁盛と家内安全を祈願した。
 祈願後、熊田支部長が「今回はご参加いただけた方が少なく、ちょっと寂しい気がしますので、来年はもっと大勢の方にご参加いただけるようにしたいと思います。昨年は非常に厳しい年でしたが、今年は寅年でございますので、景気が良くなり商売繁盛となればと思っております。本日はご参加いただきましてありがとうございます」と挨拶。
 続いて野田理事長が「組合活動の中で、組合員にとって最も身近な存在なのが支部です。支部活動が最も重要と考えております。組合といたしましても、皆様にとって有益な情報提供に努めてまいりますので、今後ともご支援、ご協力の程よろしくお願いします」と挨拶した。
 その後、精進料理とお神酒をいただきながら互いの親睦を深めた。
 帰りの時間まで、各自思い思いに散策し、午後2時過ぎに豊川稲荷駅を出発、全員無事に名古屋に帰着した。

「仕掛ける年」にして
売上高1000億を目指す
東陽 新春賀詞交歓会

東陽(社長=羽賀象二郎氏・本社=愛知県刈谷市)は1月8日午後4時より、刈谷産業振興センターにおいて、仕入先の商社、メーカーらおよそ600名が参加しての「新春賀詞交歓会」を行った。
 年頭挨拶の中で羽賀昭雄会長は「リーマンショック以降、東陽は経営体質の改善やリストラをして新しい時代の対応に明け暮れ、なんとか乗り切りました。今年は新しく飛躍する年にしたい」と所信を述べた。
 飛躍するための経営方針については「売れる体質を作るために、先が見えない中で、我々がどんどん『仕掛けて』いくことにより、再度1000億の大台に挑戦していきたい」と述べ、売上高目標数字を掲げた。今年は「仕掛ける年」にしていくという経営方針の理由について会長は、東陽がその役割を担うことで、需要と供給を喚起させていかないと、自動車部品がほぼすべての愛知県三河地域で力はつけられない、と強調する。
 会長は「特にトヨタの30%コストダウン方針に対応した革新的な商品をメーカー様に提供してもらうことで、我々がお客様にどんどん売っていきたい。新興国でも通用する自動車や部品でないとマーケットはないということだと思います」「我々の先を走る電機業界を見ると、アジア諸国がほどほどの品質で大量生産をして値段を下げて仕掛けてくると、日本は一気にシェアを取られるという状況がはっきり出ている。私達自動車もそうなってはいけない。停滞している需要を、設備投資を呼び起こさないと、コストダウンの方針は単なる人間の知恵だけでは対応できない。需要と供給をうまくマッチさせる。私達は会社のロゴマークにリンキングザベスト(最上のものと最上のものを結びつける)を使っており、商品と情報を結びつける東陽の仲介の役割を非常に感じている」と説明した。
 「仕掛ける」ことの具体的な取り組み始めとして、3月11日(木)、12日(金)に新しいタイプの展示会を行う。スローガンを「省エネ・安全・エコ革新 バリュー満載フェア」とし、従来の新しい動向を見るという東陽のワンマンショーとは違った、勉強の場、商売の場、成約の場として、展示会の役割や位置づけを広げる。1月から協賛メーカーと営業同行販売し、展示会に向けての営業ツールともなる『いいものキャンペーン』をスタートさせた。
 本格的な回復を秋以降に見据えており、「10月にあるJIMTOF(日本国際工作機械見本市)で2年間停滞していた設備投資がどんと出てくるのではないでしょうか」と予測する。
 JIMTOFへの出展を予定しており、欧米型の展示会に見られるような展示会で成約することを目指し、「これから1年かけてそのしくみや仕掛けをつくっていきたい、それが東陽の役割と思っています」と述べた。
 続いて羽賀社長の挨拶があり、「変化に敏感になる、失敗を恐れずにチャレンジするのが大切だと思います。30%のコストダウンは従来のやり方では実現できません。メーカーの皆様の協力を得て1月から3月の『いいものキャンペーン』、3月の展示会『バリュー満載フェア』を越えて、来期に入った時、お客様自身がチャレンジをしていこうとしている時に我々が委縮してはいけない。どんどんいい商品を提案して試していただくことができる年になってくると思います。新しい商品を多く紹介していきたい。今年中に明るい未来を皆さんと掴んでいきたい」と「仕掛ける」事にチャレンジしていく強い姿勢を表明した。
 その後乾杯があり、会長と社長に挨拶をするメーカーと商社の人たちが会場内の壇上前から出口に近いところまで列をなしていた。
 羽賀会長の6回目の干支となる寅年の今年は「省エネ・安全・エコ革新 バリュー満載フェア」展示会で、一
瀉千里にかける虎のように走って仕掛ける東陽の姿が見られそうだ。
九州・山口地区唯一の工作機械見本市
第50回西日本総合機械展
西日本産業貿易コンベンション協会 出展社募集中

 「第50回西日本総合機械展」が来る6月24日から26日までの3日間、北九州市小倉北区の西日本総合展示場で開催されるにあたり、主催の財団法人西日本産業貿易コンベンション協会では出展企業・機関を募集している。
 同展示会は、工作機械を中心に金属加工に関する製品・技術の見本市として、九州・山口地区では唯一の展示会で、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)より1年早く、昭和36年(1961年)から毎年開催され、国内工作機械見本市では初めて50年目・第50回を迎える。「第36回ふくおか産業技術振興展」「福岡ナノテクNOW2010」「ロボット産業マッチングフェア北九州」「北九州市受注拡大商談会」も同時開催。
 昨年は、同時開催展も含め209社・機関315小間の出品があり、期間中1万8853名の専門ユーザーが来場した。
 出展の申し込みは2010年2月26日まで(満小間になり次第締め切り)。同展示会ホームページhttp://www.convention-a.jp/kikai/でも紹介している。問い合わせは、西日本産業貿易コンベンション協会事業部事業第2課TEL:093―511―6800へ。
【開催概要】
▽名称=第50回西日本総合機械展
▽会期=2010年6月24日(木)〜26日(土)、午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)
▽会場=西日本総合展示場・新館(福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号)、小倉駅より徒歩5分
▽主催=財団法人西日本産業貿易コンベンション協会
▽共催=福岡県、北九州市、財団法人九州産業技術センター
▽内容=西日本地域の産業経済に必要な最新・最先端の工作機械・CAD/CAM・精密測定器ならびに産業用システム機器など金属加工全般に関わる機器や技術を一堂に展示し、デモンストレーションを行う。
▽開催趣旨=九州・山口地区では唯一の工作機械を中心とした専門見本市として、地域ユーザー、特に九州をはじめとした西日本地域の基幹産業となりつつある自動車関連産業や半導体産業を中心とした製造業に対して、今後要求されるニーズ(高精度、低価格、短納期)に対応するための最新の精密加工機械やその周辺機器を中心に紹介する。また、最新製品・技術の展示や各種セミナーを通じて、中小企業の経営革新、自立化、新連携の構築や、「ものづくり・ひとづくり」による新産業の創造、さらなる自動車関連産業等の集積を目指す。このほか、同時開催事業として製造技術の精度を飛躍的に向上させるナノテクノロジーや製造現場の生産性向上に不可欠なロボット技術、世界の生産基地となっているアジア地域との産業交流・技術連携に向けた製品、製造業を支える中小企業の機械・金属加工に関する製品と技術を併せて紹介する。
▽出展対象=@工作機械A鍛圧機械B機械工具C工作機械用機器D研削砥石、研磨剤E歯車、歯車装置F精密測定機器G光学測定機器H試験機器I油圧・空気圧機器J産業用ロボット・マテハン装置K搬送機械・自動倉庫L自動組立装置・自動供給装置M新素材NCAD/CAM
▽入場料=700円(消費税込み)
▽小間数=200小間
▽来場目標=2万名

小池流大正琴の演奏会
和からラテンと幅広く
月曜会 12月例会を開く

 異業種交流の月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)は昨年12月21日午後6時より、名古屋市西区樋ノ口町のウェスティンナゴヤキャッスルにおいて「平成21年12月例会」を開催、会員ら90名余りが参加した。
 今回は、小池真琴氏(小池流大正琴家元)が主宰するMAKO音楽工房の子供たちが中心メンバーとなって構成された「Kids'あんさんぶるPiPi」らによる大正琴の演奏会が開かれた。
 例会は定刻に松田代表世話人の司会進行で始まったが、演奏する主力メンバーが前の公演の都合で遅れるために食事を取りながら待つこととなり、その間、会員の加藤訓音さんが飛び入りで日本一に輝いた津軽三味線の演奏を披露するという、嬉しいハプニングも。
 演奏会では、これまでの大正琴とは異なる、モダンにアレンジされた日本の民謡・演歌、イッツ・ア・スモールワールドをはじめとしたディズニーソング、ラテン音楽など幅広い曲が演奏された。
 このあと会員である歌手の中西陽子さんのシャンソンもアカペラで披露され、多彩なメンバーが集う同会ならではの贅沢な共演となった。

12月例会と忘年会
名機工同友会 「ざぶん」で開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は昨年12月16日午後7時より、名古屋市中区錦にある「ざぶん」において「12月例会」を開催、支部員ら19名が参加した。
 例会は野崎総務部長(常磐精機社長)の司会で進められ、各部の報告が行われた。
 @事業部は、コンベックスルールの共同購入額が予定金額に達していないため、今回の一括購入はなし。今後においても、共同購入は一度停止、練り直しをすることになった。
 A経済対策部は、2月の「メタボリック対策食事法」をテーマにした講演会の日程を2月23日(火)と決定。約1時間の講演とその後は食事会を予定。場所は東京第一ホテル錦にて行う。
 B厚生部からは、新年会と例会の日程の確認が行われた。
 その後、忘年会に移り、金原会長から「今年も残すところわずかとなりました。今日はおおいに楽しんで今年の苦労を忘れましょう」と乾杯の挨拶で開宴した。
 1年を振返り、あちらこちらで談笑する姿が見られ、田中副会長(ミユキ商會社長)の力強い1本締めで終了した。

前年比、前月比ともに減少
底離れの兆候いまだ見えず
日本鋳鍛鋼会 11月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同18工場)の平成21年11月分の生産実績を集計し、昨年12月25日発表した。
 それによると11月の生産量は、鋳鋼が前年同月比37.0%減の1万5928トンとなり、13ヵ月連続の減少。鍛鋼は同24.0%減の4万5335トンで、14ヵ月連続の減少となった。また、前月比は鋳鋼5.1%、鍛鋼3.3%のそれぞれ減少となった。
 現在の生産状況について同会は、鋳鋼、鍛鋼とも一部の機種(自動車関連)に若干の明るさが見え始めてはいるものの、下期に入っても10月、11月の実績を見る限り依然底離れの兆候が全く見えず、少なくとも今年度一杯は鋳鋼、鍛鋼とも現在の生産状況で推移するものと見ている。
 なお、11月の各地区の生産状況は次の通り。(数字は前年同月比)
【鋳鋼】東北・北海道69.7、関東信越65.8、東海北陸50.3、近畿62.5、中国・四国74.7、九州63.1
【鍛鋼】北海道88.0、関東信越52.4、東海北陸91.2、近畿72.5、中国23.7、九州68.7

安心して働ける環境を
伊藤柳商店
本社耐震補強工事完成

 伊藤柳商店(社長=伊藤信哉氏・本社=名古屋市西区丸野1―35)は、この度、本社耐震補強工事が完成した。柱と梁の補強をメインとし、補強工事とともに、オフィス内の内装も一新した。
 伊藤社長は「大地震などに備えて、少しでも建物を強くすることで、そこに働いている従業員さんの命の確保が大切と考えました。耐震補強工事をすることで、従業員さんに安心して働いてもらえるように、決断しました」と思いを話してくれた。
 照明も一新したオフィス内は、明るさが増し、従業員の明るく振舞う姿が印象的だった。

「省エネ・省力・環境改善支援展」
ジーネット 250名の来場で活況

 ジーネット(社長=古里龍平氏・本社=大阪市中央区南新町)は、昨年12月17日午前11時より、名古屋市熱田区にある名古屋国際会議場2号館展示室にて、「省エネ・省力・環境改善支援展」を開催した。
 同展示会は省エネ対策、環境対策に役立つ商品を取り揃えた内容で、関連するメーカーと商社合わせて23社が出展した。
 同時開催として、コベルコ・コンプレッサのCS推進部、省エネルギー推進責任者である藤井則正氏による「空気圧縮機の省エネ改善」のセミナーも開催され、約100名が聴講した。セミナー内容は、工場全体の消費電力のうち25%位を占める空気圧縮機の省エネを行うことで、大幅なコスト削減に繋げることができるというもの。省エネ改善を推進する具体例と企業全体でエネルギー使用量を現状把握する手法が紹介された。
 背景にあるのは、今年4月1日執行の改正省エネ法である。平成22年4月1日より、省エネ法の規制体系は、これまでの工場・事業場単位から、企業全体でのエネルギー管理に変更となる。これにより、個々の工場・事業場エネルギー使用量が1500kl./年未満であっても、全国規模で事業展開する企業、地場で多店舗展開する企業など業務部門中心に新たに規制対象となる企業が数多く存在する。省エネは、利益追求の一手段であるとともに、環境保全や温暖化防止につながり、経営者の社会的責任と義務を果たすことにつながるので効果は大きい。
 ユーザーと商社が参加した講演会で藤井氏は、「減価償却が終わった機械から省エネ製品の機械に替えていくことや、単独運転機のうち、1台をインバータ機に更新するなどすることで、省エネの数値改善ができます。今後、ユーザー様と商社様が省エネの必要性をお互いに認識することが不可欠であり、商社様は積極的に省エネに優れた製品を提案していただきたい」と話した。
 各企業展示では、住友電気工業、嵯峨電機工業、ハタヤリミテッド等が出展し、延べ250名の来場者で会場は賑わいを見せた。

7割まで回復の声も聞かれ
明るさ見つけた今年に期待
名機工同友会 新年宴会と1月例会

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は、1月6日午後6時より、名古屋市中区錦にある東京第一ホテル錦において、「新年宴会」を開催し、会員・賛助会員合わせて43名のメーカーと商社が参加した。
 「新年宴会」では、近藤氏(大東通商社長)の司会進行により、最初に金原会長の年頭挨拶があった。会長は「1年前の新年会で、来年は何人会えるか心配をしておりましたが、全員の顔が見られてよかったです」と安堵の表情を見せ、「まだ先が見えない不安がありますが、なんとか乗り切っていきましょう」と新たな決意を呼びかけた。続いて田中副会長(ミユキ商會社長)から乾杯の挨拶があり「仕事初めの挨拶で主要なお客様を回っておりまして、7割以上は注文が戻っていますという会社がほとんどでした。1年前の挨拶回りでは、こんな話は聞かれませんでしたので、嬉しい話です」と明るい話題が披露された。その後乾杯に移り、開宴した。
 来賓紹介では、この1年について各自(社)どうなるかを1人ずつ発表した。
 「工具類はいいけど、設備投資はゼロに近いと言われている。メーカーさんとタイアップして安い機械を作れば希望が持てるかもしれない」(商社)、「7割以上戻っているという話を聞き、予算組みの際は本社に対してピーク時7割以上を申請することにします」(メーカー)、「苦しいのは3月から6月位まで、それを過ぎれば明るくなってくる」(商社)と、昨年とは異なり、少しの明るさを見つけて期待感を寄せる声が多く聞かれた。
 一方で、「将来電気自動車の時代が来ます。部品点数が少ないのと、リチウム電池を握っているのは中国。モーターが超伝導モーターに変わるとトラックも電気自動車で走れるようになる。この先のシビアな現状を踏まえてどうしていくのか」と強い危機感を示す参加者もいた。
 来賓、会員紹介の席では鈴木厚生部長(マルマン商事社長)の参加者の特徴を上手く捉えて、持ち味を引き出す司会に、場は大いに盛り上がり、和久田会計(三和商事社長)の中締めで終了した。
 新年宴会に先立って同日午後5時30分からは1月例会が開かれ、野崎総務部長(常磐精機社長)の司会進行により、各部の報告が行われた。
 @厚生部からは、1月例会後の新年宴会の段取りが確認された。
 A経営対策部は2月23日(火)の「メタボリック対策食事法」をテーマにした講演会の開始時間を6時に変更した。
 B事業部からはKDSコンベックスルールの共同購入が一時中止になったことについて、今後共同購入したい物の意見を求めたいとのこと。

主要8社 総受注高17ヵ月連続前年割れ
国内自動車向け増加に転じる
中部経済産業局 11月の金属工作機械受注状況

中部経済産業局が昨年12月24日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年11月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比24.8%減の138億8000万円となり、17カ月連続して前年を下回った。前月比では9.5%増となった。
 国内受注は、自動車工業向けが14億6500万円と16カ月ぶりに前年を上回ったものの、一般機械工業向けが18億4600万円と15カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比22.7%減の45億6100万円と17カ月連続して前年を下回った。前月比は8.4%増となった。
 海外受注は、アジア向けが14カ月ぶりに前年を上回ったものの、北米向けが14カ月連続、ヨーロッパ向けが17カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比25.8%減の93億1900万円と18カ月連続して前年を下回った。前月比は10.0%増となった。
 国別にみると、1位のアメリカが29億3500万円(前年同月比25.3%減)、以下、中国24億3500万円(同24.7%増)、ドイツ5億1500万円(同69.6%減)、大韓民国4億400万円(同127.0%増)、イタリア3億6200万円(同0.6%増)の順だった。
 販売額は、前年同月比67.5%減の112億800万円となり、16カ月連続して前年を下回った。前月比は21.7%増となった。
 受注残高は、前年同月比55.8%減の762億7000万円となり、17カ月連続して前年を下回った。前月比では1.2%増となった。


2010年2月14日(日) 2373号
中部経産局
最近の管内総合経済動向
中部経済産業局は、1月14日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について「持ち直しつつあるものの、依然厳しい状況にある」とした総括判断を昨年11月の発表から2カ月連続して据え置いた。個別の項目では、住宅投資の判断を前月の「減少傾向となっている」から「低水準で推移している」に1年9カ月ぶりに上方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年11月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
生産は、増加傾向となっている。
 鉱工業生産の動向を指数(11月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比5.7%増と8カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は0.9%減と16カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比6.4%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は1.4%減と16カ月連続の低下となった。
 在庫は、一般機械工業、石油・石炭製品工業などが低下したことから、前月比0.6%減と10カ月連続の低下となった。また、前年同月比は17.0%減と10カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では16カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも16カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、増加傾向となっている。
 乗用車は、米国向けが堅調、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であることから、増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが増加しており、全体でも増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの一部に減産の動きがあることなどから、弱含んでいる。
◆一般機械
 一般機械の生産は、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに低水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に緩やかな増加傾向となっている。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。

◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが順調なことから、増加している。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、その他情報通信機器向けで一部に弱い動きがみられることから、増加の動きに一服感がみられる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが引き続き低調であるものの、自動車向け、一般家電向けが好調であることから、増加傾向となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に増加傾向となっている。
 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかに増加している。
 民生用電子機械は、一部情報家電が不振となっているものの、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかに増加している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みがみられる。
 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。
 ばねは、自動車向けを中心に緩やかに増加している。
 ガス機器は、国内の住宅着工減少による需要の低迷などから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、増加傾向となっている。
 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に増加傾向となっている。
 ガスセンサ素子は、環境対策の高まりなどにより国内外の自動車向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、自動車向けなどの化学繊維需要が旺盛であるものの、中国等からの輸入品との競合や衣料品向け需要の低迷などから、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルなどの建築需要が減少していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、20カ月連続で前年を下回った。百貨店は、高額品が引き続き不振であることに加え、平年よりも高めに推移した気温により冬物重衣料が不調だったことなどから、24カ月連続で前年を下回り、スーパーは、機能性肌着や低価格の衣料品は好調であったものの、平年よりも気温が高めに推移したため、衣料品や鍋物関連品などの季節商材が低調に推移したこと、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着してきたことなどから、16カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、6カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、軽自動車が13カ月連続で前年を下回ったものの、エコカー補助金などの効果により低燃費車の販売が好調だったことから、普通車が5カ月連続で、小型車が3カ月連続で前年を上回り、全体でも4カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が低調に推移しているものの、エコポイントの効果で、薄型テレビの販売が好調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことに加え、新型インフルエンザの影響で空気清浄機の販売が好調なことなどから、4カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、大幅に減少している。
 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車工業向けが16カ月ぶりに前年を上回ったものの、一般機械工業向けが15カ月連続で前年を下回り、全体でも17カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、おおむね横ばいとなっている。
 公共工事請負金額を前年比でみると、「国」「県」で前年を下回ったものの、「独立行政法人」「市町村」「地方公社」「その他」で前年を上回り、全体でも2カ月ぶりに前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、低水準で推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が14カ月ぶりに前年を上回ったものの、貸家が13カ月連続で、分譲が11カ月連続で前年を下回り、全体でも13カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、増加傾向となっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、16カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「金属加工機械」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが27カ月連続で、EU向けが22カ月連続で前年を下回り、アジア向けが16カ月ぶりに前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に28カ月連続で前年を下回った。ただし、このところ人材派遣を含むサービス業、製造業を中心に前年比の減少幅は縮小している。
 有効求人倍率は、引き続き低い水準にある。
 完全失業率は、わずかながら改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、6カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、建設業、製造業、卸売業、小売業などで前年を上回った。


形式や習慣を見直したい
新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商協組 90余名出席し新春祝う

 三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)では1月15日午後6時より、四日市駅前の四日市都ホテルにおいて、「平成22年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ来賓、賛助会員等90余名が出席して庚寅年の新春を祝った。
 交歓会は山田理事(コジマ・フジ通商社長)の司会進行・開会の辞で開会した。
 冒頭の挨拶で伊藤理事長は出席者へお礼を述べた後、「昨年三重県では夏以降からついに不況の波が押し寄せてきたなと実感しています。この状況はいつまで続くのかわかりませんが、今年は寅年で弱肉強食、そんな年になると思います。値段の叩きあいをなくして、耐え忍んでいきたいと思います。30年前にある著名人が、世の中は難行の時代。激しい変化に過去の常識や古い習慣の形式が通用しなくなっている。そうした形式や習慣を大胆に破壊し、新しいものを取り入れる勇気を持つことだ。と言っております。激動の世の中、自分だけ今までの形式や慣習にこだわると取り残されるのは明らかだということです。自らの行動や常識を見直し、変化に対応していきたいと思います。お客様から注文を受けるだけではなく、積極的に売っていかないと成り立っていかない状況になります」と所信を述べた。
 次いで、来賓の紹介のあと来賓を代表して、四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長より祝辞を頂戴した。
 佐久間理事長は、「この不況下で政治に頼りたいが、今の状況を見ていても、あまり期待できない。会社を創業して57年間を振り返っても、自助努力でなんとか乗り切ってきました。我々組合員一人ひとりが元気を出して頑張れば、夜が明けない朝はない。朝は必ず来ます。私自身含めて皆さん頑張っていきましょう。ただ、体を壊してしまったらままならないので、ご参加の皆様方、ご自身の体はご自身で守らなければなりません」と結んだ。
 引き続いて、賛助会員を代表してトラスコ中山の小津専務の乾杯音頭で一同乾杯して開宴、互いに賀詞を交わしながら親睦を深め、大津副理事長(大津屋社長)の中締めで閉会し、飛躍を誓い新たなスタートを切った。

POP 2010見本市展示会
総合ハンドブック発刊

 見本市関連の情報誌を発行するピーオーピーはこのほど、2010年に開催される見本市展示会のスケジュール・開催概要などの情報を網羅した「2010見本市展示会総合ハンドブック」を発行した。
 内容は、国内の見本市展示会(原則として企業のプライベートショーや即売会は除く)の「スケジュール」を月別・都市別で掲載したほか、最新の「開催概要」、前回の「開催実績」(会期、会場、来場者数)、ディスプレイの施工例をカラーで紹介する「ディスプレイ誌上展」、海外の見本市展示会の国別開催スケジュール、国内の主な施設の概要および利用料などを網羅。
 掲載した展示会は生産財21業種と消費財24業種の45業種で分類し、ひと目で展示会の業種区分がわかり、来場者や出展企業、開催支援企業まで出展計画や来場計画の立案に役立つ構成になっている。
 ほかにも、ディスプレイ施工、人材サービス、資器材メーカーなど展示会開催支援企業の会社概要をカテゴリー別に収録。一般来場者や出展企業にはもちろん、主催者、イベントプロモーター、自治体などの見本市・展示会関係者にとって大変役立つ1冊となっている。
 体裁はB5判、本文498ページ。定価は9450円で全国有力書店で販売。また同社からの発送サービスも行っている(電話03―5687―6641、送料別途)。

「利は元にある」を基本に
新年会で講談を楽しむ
名古屋水栓販売協会 50余名集い新春祝う

 名古屋水栓販売協会(理事長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)では、1月27日午後6時より、名古屋市中区錦の唐観月を会場に「平成22年度新年会」を開催し、協会員はじめ賛助会員ら50余名が出席して庚寅年の新春を祝った。
 新年会は、土方副理事長(東洋物産社長)の司会開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ祖父江理事長は出席方のお礼を述べた後、「先代からよく言われておりました商いの教えとして、"利は元にある"ことを今日よく思い出します。私どもは物を仕入れて売る商売です。勿論お買い上げ頂くお得先さんも大切ですが、商売の元となる仕入れ先さんも等しく大切にすることが基本中の基本との教えです。賛助会員さんにおかれましては、なるべくお安く提供して頂きまして、適正利潤を頂いた上、お得意先さんにお値打ちにお分けいたしたいと思いますので、賛助会員さんにおかれましてはご協力をお願いいたします。また、本日は、講談師の神田京子さんをお招きしております。後ほど新春に相応しい講談をお願いいたしておりますので、短い時間ですがお楽しみ下されば幸いです」と、挨拶を述べた。
 引き続いて、賛助会員を代表してキッツ中部支社の小田支社長が「景気の気は気持ちの気です。気持ちの持ち方がこのような非常時には1番大事だと思います。過去の流れを少し変えたいとの思いが、景気の変化をもたらします。ターニングポイントを見分けながら、気持ちを元気に盛り上げてやってまいりたいと思います」と、元気でこの不況を乗り切っていきたいと述べた。
 引き続いて年男の川本克己氏(共和商会社長)の乾杯音頭で宴会に移り、終始和やかに賀詞を交歓する一方、余興として神田京子講談師による講談を楽しんだ。
 張扇で釈台を叩きながら、ジプシーの娘として生まれたカルメンの物語を軽快に講釈し、会場内は大喝采の拍手で包まれ、棚山副理事長(丸一商会社長)の中締めで盛況の内に散会した。

お互い自らを律したい
新年賀詞交歓会開催
静岡県管工機材商組合 180余名集い新春祝う

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、1月15日午後4時より静岡市内の静岡グランドホテル中島屋において「12回新年賀詞交歓会」を開催し、来賓、正会員、賛助会員ら約180名が出席し、庚寅年の新春を祝った。
 司会進行を一色副理事長(一色機材社長)が務め、開会の辞を村松副理事長(村松商店社長)が行い開会。
 冒頭、あいさつに臨んだ伊藤理事長は出席方のお礼を述べたあと、「デフレ経済の中で良いところは売上が前年比5〜10%ダウン、悪いところは20〜35%ダウンと聞いております。静岡県の今年はどうなるのかと言われても今の状況では判らないと言わざるをえません。政治が自民党から民主党に変わり、初心者マークの民主党がどのような運転をしてくれるだろうとの不安と期待で一杯です。そのような中、我々の業界では値引き、値引き、また値引きの応酬でどうにもなりません。商売ではない状況です。このまま推移するならば今年の3月の決算で半分以上は赤字であろうとも囁かれています。公共事業も5兆円を切るとも言われています。5兆円を切れば我々の仕事は何が残るのか、残るのは過当競争だけです。皆で知恵を出し合って何とか向こう岸まで泳いで行く知恵を共有したいと思います」と、不当廉売に疑問を呈した。
 次いで、管機連齋藤会長、愛知組合伊藤理事長、賛助会員代表キッツ小林会長の順で祝辞を頂いた。
 管機連齋藤会長は、「全国的に仕事がないとの状況ですが、問題になるのは価格問題だと思います。安定供給が可能な価格レベルに努力していく中で、お互いに自らを律することが肝要だと思います。管機連としては5つのスローガンを遵守して良い業界になるように皆様方のお力をお借りいたしたいと思います」と、価格の乱れを諭す一方、愛知組合の伊藤理事長は、「今年10月21日から23日の3日間第28回管工機材展を開催いたしますので、メーカーさんにおかれては奮ってのご出品をお願いいたします。エコをメインに愛知らしい展示会にしてまいります。不況に少し体が慣れてきた感もありますので、大底を何とか遣り繰りして切り抜けるための知恵を身に付けたいと思います」と、今年開催の展示会をアピールし、キッツの小林会長は、「剣道の教えに"一足二眼三胆四力"という言葉があります。思考力、洞察力を鍛え、基本的な行動を実行し、胆を練り、技術を磨く努力を怠らない教えです」と、今一番何が大事かを見極めることの重要さを訴えた。
 引き続いて、橋本総業橋本社長の発声で乾杯を行い、終始にわたり賀詞を交歓し、前澤化成工業の難波社長の中締めで盛況の内にお開きとした。
 また、当日は午後2時30分より新年会に万全を期すための理事会を開く一方、今年度の理事会の開催日を決めた。
【22年度理事会開催日】
 2月5日、3月5日、4月9日、5月18日(火)、6月9日(水)、7月2日、8月6日、9月3日、10月1日、11月5日、12月3日、1月14日、2月4日、3月4日。
 ※5月と6月以外は金曜日。

共存共栄を尊重したい
新年賀詞交歓会開催
岐阜県管工機材商組合 130余名集い新春祝う

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、1月22日午後6時より岐阜市長良川河畔の"岐阜グランドホテル"において、「22年度新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員等130余名が出席して、庚寅年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、塚原理事(共栄商事社長)の司会進行開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に立った山田理事長は出席方のお礼を述べたあと、「リーマンショック以来不況に陥っております。今年の春にも二番底が来ると言われておりますが、私共の業界では三番底だと思います。一番は姉歯事件、二番がリーマンショック、次が来れば三番底と考えております。このように我々業界は永い不況に陥っています。特に岐阜は超悪い。昨年の新設住宅着工によると前年比30%ダウン、マンションに至ってはゼロです。求人倍率が○・5と非常に悪い。管材業の環境はどうかと言えば、ここ数年でもって9店舗ほど出店しております。組合員数24社、如何に大変な数字か理解できると思います。当然にして少ないパイの取り合いです。大げさのことを言えばサバイバルです。商売ルール無視、商売道徳なんか関係ないとの商売が横行しております。そこには超ダンピングもあります。私達は生きるため、生活するため、そして社員の生活を守るために商売をしているのです。19日の愛知組合さんの新年会でいい言葉を聞きました。勝ち残るのではなくて、皆で伸びましょう。まさに同感です。共存共栄といった環境に持っていってほしいとつくづく思います。岐阜の機材商も常識の集まりだと誇れる組合員になってほしい次第です」と、所信を述べた。
 引き続いて、来賓の紹介のあと、岐阜県管設備工業協同組合戸島理事長、賛助会員代表東亜高級継手バルブ製造内藤社長の順で祝辞を頂戴した。
 戸島理事長は、「私ども組合員650社。何かとお世話になっております。皆さん方のご協力があってこそ成り立って行きます。一層のご理解とご協力をお願いします」と、述べる一方、内藤社長は、「全国どこへ行ってもいい話を聞くことはありません。会社を経営していく中で世間が悪いから、工事がないからと言っていては経営が成り立ちません。元気を出して、胸を張って、工夫してお互いやっていくことが必要です。適正利潤の確保に向けてお互いに頑張りたいと思います」と、祝辞を述べた。
 引き続いて、木曜会の堀田氏(協栄商事)の司会進行で第2部の懇親会に移り、愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長(イトウ社長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に移り、互いに賀詞を交歓しながら親睦を深め、豪華商品が当たる福引抽選会も行って宴を盛り上げ、森嶋副理事長(大東会長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

ねじ産業未来開発プロジェクトや 
ISO規格の浸透に取り組む
愛知鋲螺商協組 22年新年会を開催
 
愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)の「平成22年新年会」が1月22日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルにおいて開催され、組合員ら25名が参加して新春を祝った。
 新年会は、藤田理事(藤田螺子工業常務)の司会進行の下、阿部理事(織田商店社長)の開会の辞で開会。
 鈴木理事長は年頭の挨拶で「本日は多数お集まりいただきまして誠にありがとうございます。景気は相変わらずという状況で、皆さん色々な方法で打開をするための努力を日々されていることと存じます。私はこの時期、ある意味では非常に良い時期かと思います。と言いますのは、人の問題。社員の教育、社員の意識の改革をするのに非常に良いかと考えております。また求人に関しましても、非常にやりやすい状況にあり、思ってもいない人でも採れるような状況になっている。我々中小企業にとりましては、素晴らしいチャンスの時と感じております。常に前向きに考えて、良い方向に向けて行くという事が大事。その中で愛知鋲螺商協同組合は、社員のレベルアップという事を、組合を通してやっていける組織ではないかと思っております。具体的には『ねじ産業未来開発プロジェクト』というものをやっております。ねじの業界をイメージアップして、地位の向上を図って行こうという活動。東京の辻端先生を中心に今、鋭意努力しております。2月24日にキャッスルプラザで趣旨の説明などを行いますので、皆様には是非ご参加願い、ねじ業界の地位の向上のために何をしたらよいかというご意見を賜りたいと考えております。これ以外にも組合の活動といたしまして、ISO9000、14000の勉強会を行っております。非常にローコストで行っており、毎回大勢の方にお越しいただいております。今年も実施したいと存じます。他に、ねじの日(6月1日)の記念品として『ハローキティの根付』を製作いたします。限定ですので、是非お買い求めいただければと存じます。また、組合では優良従業員の表彰も行っておりますので、ご活用いただければと思います。福利厚生の一環として実施しているボウリング大会には、今回も130名を超える大勢の方にお越しいただきました。社員の方々の意識が高まって行くと、会社も良くなってまいりますし、また、組合も良い方向に向かっていくのではないかと思っております。現在、組合が抱えている大きな問題がございます。それはISOの問題です。ねじの規格がJISからISOに代わってまいりました。昨年までは猶予期間でしたが、ISO規格への移行があまり進んでいないので、5年間延長されました。5年後には、旧JISは無くなってしまいます。なぜISOに統合をしなければならないかというと、海外ではISOがほとんど導入されている。日本だけが旧JIS。国際化がどんどん進む中で、旧JISのままで良いのかという事です。日本だけが取り残されてしまう懸念があります。実際に、イギリスで日立製作所が鉄道を受注した時に、日本とイギリスの規格が違うという事で全部の部品をイギリスに合わせて作り直し、大変なコストがかかったと聞いております。これから日本という国は、日本だけで独立してやっていけるとは考えにくい。世界との競争の中でやっていかなければならない。そのためにISOの規格を入れなければまずいと考えております。こういった動きも、組合の中で鋭意検討しております。組合活動はこれからも、価値あるものとして、皆さんのためになることを行っていくように努力いたします」と語った。
 来賓紹介が行われ、来賓を代表して服部愛知県中小企業団体中央会情報調査部次長から祝辞が述べられた。
 土方副理事長(金城螺子製作所社長)の力強い発声で乾杯。参加者が和やかに歓談する中、午後8時過ぎに馬場副理事長(メイナン社長)の中締め、司会者である藤田理事の閉会の辞で終了した。
第6回理事会開催
 新年会に先立って同日午後4時30分から定例の理事会が開かれ、新年会の最終打ち合わせを中心に審議が行われた。

組合員と賛助会員が
車の両輪となり前進を
岐阜県機械金属商協組 22年新年賀詞交歓会 

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は1月26日午後6時30分より、岐阜市司町の岐阜会館において「平成22年新年賀詞交歓会」を開催、組合員・賛助会員ら約70名が参加して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は輿理事(KSコシ商会社長)の司会で進められ、年頭にあたり服部理事長が「明けましておめでとうございます。昨年は、理事・役員の皆様をはじめ、組合員、賛助会員、各関係者の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。一昨年秋のリーマンブラザーズの破綻により、金融危機が発生いたしまして、1年に一度といわれる大不況が来ました。その不況から回復する間もなく新年を迎える事になりました。とはいえ、日本も長らく続いた自民党政権から民主党政権に交代し、今年は寅年ですので、何が何でも景気回復というのが今望まれる事ではないでしょうか。景気を回復して、デフレを脱却し、雇用を促進するという事が求められていると思います。今日本で一番話題になっている人といえば、民主党の小沢幹事長ではないでしょうか。その幹事長に、何とか景気を回復してくださいよと、一言言いたいような感じがいたします。賛助会員の皆様と組合員の皆様とが車の両輪のように前向きに進んでいけば、良い話や明るい話もたくさんあると存じますので、皆様一生懸命頑張ってまいりましょう。地元の話を少しさせていただきたいと思います。昨年は、岐阜市制120周年を迎え、それに合わせてJR岐阜駅が本当に立派な駅になり、通称『杜の駅』として愛されております。隣の岐阜シティ・タワー43と共に、岐阜駅周辺が発展し続けることを願うばかりでございます。岐阜市が良くなれば、岐阜県全体が良くなることでございますし、強いていえば、岐阜も東海地区の一角ですから、東海地方の発展に寄与することができれば、こんなにありがたいことはないと感じます。最後になりますが、個々の企業の発展と本日ご出席の皆様のご健康とご多幸を祈念いたします」と挨拶。
 来賓を代表して池田岐阜県中小企業団体中央会事務局長より祝辞が述べられ、引き続いて同氏の力強い発声で乾杯した。
 祝宴では、出席者が新年の挨拶を交わしながら和やかに歓談し、午後8時過ぎ、関谷副理事長(岐阜機械商事社長)の一本締めで盛況のうちにお開きとなった。

若手の人材育成が急務
準備会の立ち上げへ
ナゴヤ西部機械協組22年新年会を開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は1月19日午後5時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成22年新年会」を開催、組合員ら15名が参加して新春を祝った。
 冒頭、近藤理事長が「新年明けましておめでとうございます。昨年は組合の運営に格別なるご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。一昨年の秋に、アメリカのリーマンブラザーズの破綻が全世界に飛び火し、日本でも大きな打撃を受けました。あらゆる産業で大幅な減産となり、昨年は非常に厳しい1年でした。今年に入って、二番底が来るという懸念もあります。各企業の存続が問われるといった、危機に直面しております。円高の影響もあり、生産拠点の海外移転が進んでおり、私共のような中小企業にはさらなる重圧としてのしかかっております。当組合も、中小企業人材確保推進事業を行って、皆様のお役に立つようなセミナーなどを開催しながら頑張っておる次第です。本年も非常に厳しい状況は変わらないと存じますが、それを乗り切っていくためには健康が第一と考えております。健康を維持し、会員の皆様と情報交換し、また忌憚のないご意見をいただき、今年1年頑張ってまいりたいと存じます」と挨拶。
 続いて、今枝理事(コサカ精工取締役)の力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。
 和やかに情報交換を行う中で、組合員より「組合の若手の人材育成の必要性がある」との意見が出され、参加者のほとんどがこれに賛同。組合や業界の若手経営者の育成を目的とした会の発足を検討することとなり、2月上旬に準備会を開催することを決めた。
羽田野氏(社労士)を講師に
改正労働基準法について学ぶ

 ナゴヤ西部機械協同組合は、新年会に先立って午後4時より同会場で、中小企業人材確保推進事業の一環として、今年4月から施行される「改正労働基準法」に関するセミナーを行った。講師は特定社会保険労務士の羽田野貴志氏。
 改正労働基準法は、長時間労働を抑制し、労働者の健康を確保するとともに仕事と生活の調和がとれた社会を実現することを目的に成立したもので、昨年12月に同組合で行った快適職場作りとワーク・ライフ・バランスについてのセミナーともリンクしており、今後の人材確保には必要なこととして参加者は熱心に聴講していた。
 【改正の概要】
 (1)「時間外労働の限度に関する基準」の見直し関係
 労使で特別条項付き36協定を結ぶ際には、新たに、@限度時間を超えて働かせる一定の期間(1日を超え3か月以内の期間、1年間)ごとに割増賃金率を定めること、A割増賃金の率を法定割増賃金率(2割5分以上)を超える率とするよう努めること、Bそもそも延長することができる時間数を短くするよう努めること、が必要となる。
 (2)法定割増賃金率の引き上げ
 1か月60時間を超える時間外労働に対しては、使用者は5割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない(中小企業は適用猶予)。
 また、労働者の健康を確保するという観点から、特に長い時間外労働をさせた労働者に休息の機会を与えることを目的として、1か月について60時間を超えて時間外労働を行わせた労働者について、労使協定により、法定割増賃金率の引き上げ分の割増賃金の支払いに代えて、有給休暇を与えることができるようになる。
 (3)年次有給休暇の時間単位付与
 労使協定により、年次有給休暇について年に5日の範囲内で時間単位で与えることができるようになる。
 羽田野氏はセミナーで、法改正により就業規則の見直しが必要なことや、時間外労働には必ず労使間の協定(36協定)が必要であることなどを指摘した。

日帰りツアーは2月6日
3月13日に研修会開催
愛機工青年部 1月役員会と新年会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、1月21日午後7時より「福福屋」金山南口駅前店において、1月役員会並びに役員新年会を開催した。
 当日は役員16名が参加し、森川広報担当幹事(サカイリフテク)の司会進行のもと、各議案の審議を行った。
 @忘年会の報告が遠藤会合担当幹事(理研測範)からあり、良かった点や反省点が挙げられたほか、会計報告も行われた。
 Aレクリエーションについては、蒲レクリエーション担当幹事(岡谷機販)が2月6日(土)開催の「浜松満喫!日帰りバスツアー」に関し、61名が参加予定であることや、確認書として注意事項と食事のアンケートを発送することなどを伝えた。
 B研修会については、三木研修担当幹事(三起工機)より、3月13日(土)に「ミノヤランチサービス名古屋事業本部」と「理研測範」の工場見学を実施することが発表された。当日は、午前11時に中京大学文化市民会館前に集合し、午後5時30分までの半日間を予定。タイムスケジュールや予算案についての詳細な説明があり、承認された。
 C平成22年度青年部役員人事については、多々良統括幹事長(ダイドー)より概況が報告されたあと、統括幹事長に野崎厚生幹事長(常磐精機)が就くなど大まかな組織編成を行い、次回役員会で詳細を検討することとした。その中で、eco推進者は無くするが、ecoキャップ運動については引き続き継続することも確認された。
 D東西交流会については、2月10日(水)に大阪の青年部が担当してリーガロイヤルホテル大阪で開催されることになり、多々良統括幹事長より参加への呼びかけが行われた。
 Eその他の件では、次回役員会を3月2日(火)に組合事務局で行うことを確認した。
 役員新年会では、森部長の挨拶のあと歓談の場となり、参加の役員は今年1年の抱負を語り合い、午後9時過ぎに終了した。

集合住宅リニューアル工事の必需品
集合管用支持金具
アカギ支持金具シリーズ販売強化

 アカギ(東京都中央区入船2―1―1・電話03―3552―7331、社長=渋谷宏明氏)は、ますます多様化・進歩する現状を正確に把握し、新製品の開発に努め商品群の拡充を図っている最中、作業効率・安全性・耐久性を追及した「集合住宅用集合管支持金具シリーズ」の販売を強化している。
 排水用集合管の支持方式としてスラブ上、スラブ中、スラブ下支持金具があり、他にも排水ヘッダー用支持金具、排水ヘッダー横枝管均列配管支持金具、掃除口用支持金具、脚部継手用支持金具など、各メーカーの製品寸法に合わせた支持金具を取り揃えている。
 また、関連商品のスラブ貫通部モルタル穴埋め時のスラブ底モルタル落下防止「Aパット」や横配管壁貫通部補助材「不燃フェルプレート」、集合管固定伝播音抑制シート「不燃フェルマット」も取り扱っている。
 その他詳細については、同社最寄りの営業所へ。名古屋地区については名古屋営業所(名古屋市熱田
区六野2―1―3・電話052―882―7121)へ問いあわすとよい。
受注総額は前年同月比63.4%増の602億円
アジアを中心に外需が牽引
日本工作機械工業会 12月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2009年12月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、12月の受注額は前年同月比63.4%増の602億円となり、19カ月ぶりにプラスに転じた。受注額の600億円超えは08年10月以来。前月と比べても約129億円増加し27.2%増と4カ月連続のプラスとなり、未だ顕著な回復ぶりとは言えないものの、若干の回復傾向を見せている。しかし受注レベルは依然低水準で、アジア以外は回復速度が鈍いこともあり、同会では今後の動向を注視している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比14.6%増の176億円となり、23カ月ぶりの増加となった。前月比でも15.3%増と3カ月ぶりのプラスとなったが、内需は09年4月から9カ月連続100億円台で推移しており、依然として弱含みの動きとなっている。
 内需の業種別受注額は、主要業種の一般機械が64億円(前年同月比10.6%増、前月比13.7%増)、自動車は38億円(同15.5%増、同5.2%増)、電気・精密が20億円(同24.6%減、同11.1%増)、航空機・造船・輸送用機械は11億円(同22.0%増、同8.6%増)となり、いずれも前月比プラスとなったものの、伸びは緩やかで依然として低水準で推移している。内需の全11業種中9業種で前月比プラスの伸びを示し、前年同月が下落期であったこともあり、8業種は前年同月比プラスとなった。
 一方の外需は、前年同月比98.2%増の426億円となり、2カ月連続で増加した。また前月比も32.9%増と4カ月連続のプラスとなった。中国が牽引役となり、アジアでの回復基調が顕著に表れた結果、08年10月以来の400億円台となった。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極は前月に引き続きアジアが伸長している。受注額は、アジアが290億円(前年同月比409.5%増・3カ月連続プラス、前月比48.3%増・5カ月連続プラス)と増加基調が続いており、07年、08年のピーク時の約300億円に近い水準となっている。
 欧州は55億円(同24.9%減・18カ月連続マイナス、同1.3%増・4カ月連続プラス)。前月同様スポット受注があり4カ月連続で前月比プラスとなったが、3カ月連続50億円台と回復が遅れており、低水準で推移している。
 北米は69億円(同14.9%減・19カ月連続マイナス、同9.3%増・2カ月ぶりプラス)となり、前月比プラスとなっているが、3カ月連続60億円台で推移しており、堅調ではあるものの本格的な回復には至っていない。
 09年(1―12月)の受注累計額は、前年比68.4%減の4118億円で、1―11月に比べてマイナス幅が3・8ポイント改善した。
 このうち内需は前年比71.8%減の1596億円、外需は同65.7%減の2522億円となり、いずれも1―11月に比べマイナス幅が改善を示した。

超硬製品を重点に拡販
復活元年、必死にやり抜く!!
OSG 全国合同賀詞交歓会開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市)は1月18日午後11時20分より、同社グローバルテクノロジーセンターにおいて「2010年オーエスジー全国合同賀詞交歓会」を開催、全国より卸売代行店・特約代理店ら約100名が一堂に会した。
 賀詞交歓会の冒頭、挨拶に臨んだ大澤会長は、出席方のお礼を述べた後、「今年は昨年に比べたらいい年になります。昨年の後半から海外市場の立ち直りを受けて、よくなっているとはっきり確認しております。日本経済は内需だ、外需だと言いたがる傾向にありますが、企業はグローバルに展開しており、成長の止まっている日本よりも成長の続くBRICsが与える影響の方が大きい。2010年がスタートして受注しているものは内需という発想は改めた方がいい。どれだけ外需なのかで発想しないと見間違う」と述べた。
 次いで挨拶に立った石川社長は決算の概況を報告した。「2009年は厳しい年でした。コスト削減にも取り組みましたが、通期で損失を出しました。今年は黒字化を図ります」と強調した。
 本年度の経営方針について@マーケットのシェア拡大A製造業のコスト競争力の強化を挙げた。
 マーケットシェア拡大については、超硬製品を地球規模で拡大していきたいと話した。その上で「2010年の売上目標630億、利益36億円の達成、オーエスジー復活元年として必死にやり抜きます」と所信を表明した。
 引き続いて、卸売代行店・特約代理店代表の挨拶として、山善の吉居社長が「今年は各地の新年会を回っていても、顔色はよくなっていると感じます。方法によってはやれるのではないかと思っております。私達は現場第一主義で徹底的にお客様を回り、情報を集め、変化に対応していきます。広い視野と鋭い感覚で素行し、その中身や本質を見極めて行動しようと考えています。先ほどの会長のお話には同感です。工作機械の外需のシェアは既に7割近くになっております。グローバルに考え、対応さえ誤らなければ、今年はよくなると思います。社長のおっしゃった目標数字が達成されるように我々も全力で頑張ります」と挨拶をした。
 この後、各地域の代表と大澤会長、石川社長による鏡開きが盛大に行われ、三橋テヅカ社長が乾杯の音頭をとり、開宴した。会場内は和やかに懇談する参加者で賑わいを見せ、山勝商会の山出谷社長の1本締めで中締めとし、小林オーエスジー常務による参加者へのお礼と「超硬工具のセールスを昨年の2倍にしたい」との抱負を含めた閉会の挨拶で終了した。

生き残りを掛けてやっていきたい
新年賀詞交歓会開催
中部みらい会80余名集い新春祝う

 中部みらい会(橋本総業と販売先、メーカーの集い)では、1月26日午後5時より、名古屋市東区葵のメルパルクNAGOYAにおいて「中部みらい会新年賀詞交歓会」を開催し、販売先、メーカー等80余名が出席して庚寅年の新春を祝った。
 交歓会は、望月中部支店長の司会開会の辞に続いて、正会員を代表して西武管商の浦瀬社長が「一昨年の企業の黒字化率は22.1%で7割が赤字です。岐阜県下の状況はどうかと言いますと、人口が1万1541人減少しています。自然減が800人そこそこ、流出人口は1万人以上です。それは、大手電気メーカーはじめ大手自動車メーカーの工場閉鎖などが大きく影響しております。倒産件数も224件、その内69件が建設業、率にして約31%です。負債総額は2060億円、前年比47%アップと非常に厳しい環境が続いております。公共工事は病院関係施設のみです。そのような中で県外から相当数の同業者が進出し、商売道徳無視の商売が横行しています。そのようなことから県下の管材商は殆どが赤字です。一方、商材では100年持つ鋳鉄管が開発されるなど変化のある年となると思います。相当引き締めて、生き残りを掛けてやって行きたいと思います」と挨拶を述べ、続いて賛助会員代表TOTO名古屋支社白川副支社長、橋本総業橋本社長(DVDによる)、橋本総業鈴木専務の挨拶の後、改正省エネ法について橋本総業橋本執行役員より説明を受け、場所を移して、ウエダの植田社長による乾杯音頭で情報交換会を兼ねた懇親会に臨み、抽選会などの余興で盛り上げ、ノーリツ名古屋支社堀支社長の中締め、橋本総業中部エリアの宇佐見エリア長の謝辞で盛会の内に終了した。
【改正省エネ法概要】
 これまで一定規模以上の大規模な工場に対しエネルギー管理の義務を課していたが、改正により事業者単位のエネルギー管理を義務付けた。また、一定の要件を満たすフランチャイズチェーンについても、チェーン全体を一体として捉え、本部事業に対し、事業者単位規制と同様の措置を講ずる。これにより、業務部門に多く見られる中小規模の事業場を数多く設置する事業者を新たに義務の対象に加えるとともに、産業部門を含め、事業者の経営判断に基づく効果的な省エネルギーの取り組みを推進していく。
 今回の改正に伴う、企業全体でのエネルギー使用量の把握は、平成21年4月から1年間記録する必要がある。企業全体での年間の合計エネルギー使用量(21年4月〜22年3月まで)を正確に把握し、1500キロリットル以上であればエネルギー使用状況届書を22年度に管轄の経済産業局へ届けなければならない。

プロとして不況に打ち勝つ
名古屋伝動機商組合 22年度新年会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は、1月21日午後6時30分より、名古屋市西区の"大森"において「22年度新年会」を開催し、組合員ら21名が出席し新春を祝った。
 新年会は担当幹事の長村理事(長村商店社長)と藤原氏(落合名古屋支店長)による司会で進められた。
 冒頭の挨拶で笠井理事長は、日頃の組合活動への理解と協力についてお礼を述べた後、「業界を取り巻く環境は依然として厳しいですが、我々はプロとして、このような状況でも、乗り切っていきたいと思います」と決意を述べた。
 続いて長村理事から、昨年11月に開催された「第8回名古屋伝動機商組合ボウリング大会」について組合員とその従業員、関係者を含めて96名が参加し、大会は成功の内に終了したことが報告された。
 また、服部氏(服部取締役)が今回から同社部長の村上氏に代わって組合に参加をすることが紹介され、服部氏は席上で挨拶をした。
 その後、伊藤副理事長(伊藤伝動工業社長)の乾杯音頭で開宴した。
 ゆったりとした旅館のような和室での会食を楽しみながら、参加者は和やかに語り合っていた。
 その後、椿井会計理事(椿井精工社長)の一本締めで終了した。
 次回の総会は4月21日(水)午後6時から大森≠ナ開催予定。担当幹事にダイドーと大喜産業の担当者が決定している。

10年度版
組合員名簿が完成
愛知県管工機材商協組 広報部会開き労う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の広報部会(部長=小川誉之氏・小川管商社長)主管による広報部会が1月26日午後6時30分より、金山駅近くの"スギモト"アスナル金山店にて開催された。
 小川広報部長は、「昨年末に発刊できました"2010年度版組合員名簿"につきましては、組合員の皆さんのご尽力と協力によりまして立派に完成できましたことを感謝いたしております。また年度内には組合だより122号の発行を予定しております」と感謝の意を述べていた。
 組合員名簿は2年ごとに発刊し内容を刷新している。前回版以来約2年の間には、組合員交代12名、組織変更1社、新入会2社、賛助会員3社の新規加入並びに6社の社名変更があった。
 広報部会の活動内容としては、年3回の組合だよりの発行と2年ごとに刷新している組合員名簿の発行に重点を置いている。
 席上、小川副理事長(山信社長)より、今後の活動協力への依頼がされた後、伊藤理事長の乾杯音頭で、一同乾杯しお互い労い、親睦を深めた。

一龍斎貞花氏を招き講演
22年新年互礼会開催
山信会 会員等130余名参席

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成22年度新年互礼会」が1月22日午後2時30分より、名古屋市熱田区神宮の熱田神宮会館を会場に、正会員並びに賛助会員ら130余名が参席して開催され、庚寅年を祝った。
 新年互礼会は2部構成で、1部では講談師真打の「一龍斎貞花(いちりゅうさいていか)」氏を招き「戦国武将に学ぶ生き残りの戦略」の講演会、2部は懇親会が行われた。
 懇親会は事務局の山口氏の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は、出席方にお礼を述べた後、「テレビで放映されておりましたが、高知県のある過疎地域で、木の葉が料理の"つま"になるとして、町おこしに取り組み地域の景気がよくなっていることを知りました。今の非常識が後の常識になる時代です。お茶や水の値段はガソリンよりも高くなっています。色々変化が発生するということです。価値や常識は色々変わりますが、常にそれらを動かすのは、われわれ人であるということです。一方では、ハイチの震災状況を見て胸が痛くなります。会社も常日頃の災害の危機管理が大事です。震災の危機だけでなく、経営面も常に危機管理を行うことが大切です。今後とも前向きに頑張ります」と挨拶を述べた。
 引き続いて、山信の小川社長が平素の愛顧と出席方へのお礼を述べ「来年はよくなるという話も聞きますが、その兆候が見えてきません。そこで売上利益を拡大するため、山信会として何ができるのかを考えました。それは"業容の拡大"です。"業容の拡大"とは事業内容を拡げることです。厳しい状況はまだ続きますが、私どもは皆様により早く、リーズナブルに、便利に、製品を提供し、提案営業を行っていきます。共存共栄を図っていきたいと思います。春は必ずきますので、不況を乗り切るアクションを起こしていきたいと思います。皆様よろしくお願いします」と所信を述べた。
 その後、一龍斎貞花氏の講演に移った。
 貞花氏は、経営者は不況の時ほど、プラス思考に考え、信頼できる情報を集めて分析し、健康で家族円満で過ごすことの大切さを戦国武将にたとえ、テンポよく声や語りの調子に変化を持たせ、笑いを交えながら講演し、拍手喝采の内に終了した。
 2部の懇親会では、東海設備工業の浅野社長の乾杯音頭で開宴し、参加者はお互いに和気あいあいと親睦を深め、住友商事の名古屋金属第2部長守口氏の中締めで新年互礼会は盛況の内に終了した。

総受注高 前年同月比6.1%増の3032億円
日本産業機械工業会
11月の産業機械輸出状況
 
日本産業機械工業会がまとめた平成21年11月の産業機械受注状況によると、11月の総受注高は前年同月比6.1%増の3032億3300万円で、このうち内需は同27.3%減の1558億9000万円、外需は同105.8%増の1473億4300万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比27.5%減、非製造業向けは同17.8%減、官公需向けは同40.1%減、代理店向けは同12.4%減であった。
 内需で増加した機種は、プラスチック加工機械(前年同月比3.7%増)の1機種のみ。減少した機種は、ボイラ・原動機(同28.7%減)、鉱山機械(同37.1%減)、化学機械(同12.8%減)、タンク(同8.5%減)、ポンプ(同6.7%減)、圧縮機(同20.2%減)、送風機(同18.2%減)、運搬機械(同13.7%減)、変速機(同28.9%減)、金属加工機械(同69.4%減)、その他機械(同48.7%減)の11機種であった。
 一方の外需は、プラントが2件あり、プラントの受注高は320億円(前年同月比は前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)。
 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比92.6%増)、化学機械(同817.4%増)、タンク(同29.3%増)、プラスチック加工機械(同106.9%増)、ポンプ(同30.3%増)、その他機械(同54.8%増)の6機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同41.8%減)、圧縮機(同52.5%減)、送風機(同52.7%減)、運搬機械(同20.9%減)、変速機(同31.6%減)、金属加工機械(同8.5%減)の6機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機が電力、外需の減少により前年同月比33.3%減、鉱山機械は窯業土石、鉱業の減少により同30.1%減、タンクも石油・石炭の減少により同2.1%減となった。
 化学機械(冷凍機械を含む)とプラスチック加工機械は、外需の増加によりそれぞれ同119.0%、63.6%増加。
 また、ポンプが化学、代理店の減少により同0.5%減、圧縮機が外需の減少により同39.5%減、送風機が自動車の減少により同21.6%減、運搬機械が造船、その他非製造業、外需の減少により同16.2%減、変速機が鉄鋼、一般機械、外需の減少により同29.5%減、金属加工機械が鉄鋼の減少により同61.5%減となった。

契約高は前年同月比106.9%増の1390億円
日本産業機械工業会11月の産業機械受注状況

日本産業機械工業会がまとめた平成21年11月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の11月の輸出契約高は前年同月比106.9%増の1390億5800万円となった。
 このうち、プラントは2件で320億円(前年同月比は前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)となり、アジアで増加がみられた。
 単体は前年同月比59.3%増の1070億5800万円となった。
 単体機械を機種別にみると、鉱山機械が南アメリカの増加により前年同月比89.8%増、化学機械はオセアニアの大幅な増加により同1091.1%増(約12倍)、プラスチック加工機械もアジアの増加により同101.5%増となった。
 また、ボイラ・原動機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同46.6%減、風水力機械が中東、ヨーロッパ、南アメリカ、ロシア・東欧の減少により同47.3%減、運搬機械が中東、北アメリカの減少により同21.4%減、変速機が北アメリカの減少により同18.8%減、金属加工機械が南アメリカの減少により同41.6%減、冷凍機械がアジア、ヨーロッパの減少により同16.8%減となった。
 地域別構成比は、アジア43.3%、オセアニア40.4%、中東6.0%、ヨーロッパ5.0%、北アメリカ3.0%となっている。

使いやすい車椅子対応洗面カウンター
ドゥケア・カウンター
INAX 公共施設・住宅共に
 INAXは、車椅子対応洗面カウンター『ドゥケア・カウンター』を刷新し、公共施設・住宅ともに使いやすいデザイン・バリエーションの『NEWドゥケア・カウンター』としてこのほど発売した。
 福祉介護施設や公共施設だけでなく、高齢者向け集合住宅や戸建リフォームにおける車椅子対応の需要が年々増加している。このニーズに対応するため『NEWドゥケア・カウンター』は、これまでつちかってきた誰もが使いやすいユニバーサルデザインを進化させると同時に、さらにデザインやインテリア性にもこだわった。
 「フリータイプ」では洗面器とカウンターに継ぎ目がない1体型で洗面器が最大3連(間口3000m)まで対応。排水口を奥に配置することで配管がコンパクトに納まり、足元を広々と使えることで車椅子でのアプローチが容易になる。また「コンポタイプ」でも同じカウンターデザインを採用し「毎日使う」ことにこだわったデザインで、ストレスフリーを実現した。
 新しくなった『NEWドゥケア・カウンター』は「誰もが使いやすい」ことにこだわった質感・形・機能で生活者の暮らしを支えていく。
1、『NEWドゥケア・カウンター』フリータイプ
 フリータイプはインテリア性の高い空間でもそのイメージを壊すことなく設置できる車椅子対応の洗面器一体連立カウンター。福祉施設はもちろん公共施設にもおすすめ。
 洗面器とカウンターに継ぎ目がない一体形。カウンター間口を1o単位で対応。
(1)安心して使える洗面器デザイン
 排水口が奥にあるので配管がコンパクトに納まり足元広々。車椅子でのアプローチが容易。
 肘から水だれをガードする幅が広い洗面器。
 快適をサポートするアイテム 排水口/電気温水器/配管カバー
 排水口の位置を邪魔にならない右奥にずらしたことで、足元が広く使えるようになった。
 配管カバー内に電気温水器が設置可能に。
2、『NEWドゥケア・カウンター』コンポタイプ
 「毎日使う」ことにこだわったデザインで、ストレスフリーを実現した。
 「手のひらカーブ」やオプションで手すりを設置できるなど、機能も充実。洗面器とカウンターに継ぎ目がないため、掃除も簡単。
 乾いたタオルを置くドライスペースと使ったコップや石けんなどを置くウェットスペースに分けたので、乾いたものを安心して置ける。

刃先交換式 高速・精密溝入れカッター
コロミル329を発売
サンドビックコロマント 狭幅の溝入れ加工用
サンドビック・コロマントは、加工トラブルが発生しやすい回転工具での狭い幅(2・5o〜4o)の溝入れ加工用途において、高速・精密かつ安定して生産性を上げることが可能な刃先交換式・高速・精密溝入れカッター「コロミル329」の販売を開始した。
 マシニングセンターや複合加工機でのワーク側面への溝入れ加工に回転工具を使い、生産性向上とコスト削減を行うことが求められている中、幅が広い溝加工用の回転工具は、すでに刃先交換式工具を使い生産性を上げることが可能となっているが、一方で幅の狭い溝入れ加工には依然としてロー付け工具やハイス工具が使われており、生産性の向上とコスト削減のネックとなっている。同社では、これを大幅に改善できる高速・精密溝入れ刃先交換式カッター「コロミル329」を開発した。
 「コロミル329」の特長は次の通り。
 @実績のあるコロカット・レールロッククランプとトルクレンチの長所を生かし、チップは機械的に完全かつ安全にチップシートヘ固定され、公差精度が向上することも伴い、加工の安定性が高まる。
 A超硬コーティングチップが強固に安定してカッターにクランプされることにより、ロー付けやハイス工具に比べ切削速度を飛躍的に上げることが可能となる(カッター径φ100の場合、1分間当り回転数は4400回転、切削速度1380m/minまで可能)。これにより生産性の向上・コスト削減に大きく貢献する。
 Bチップは実績と経済性に優れたコロカットファミリーの豊富な材種およびブレーカから選択することが可能。
 適用品目は、カッター径100o〜160oの12アイテム、溝幅2・5o〜4o、最大切込み溝深さ15o〜18o。


2010年2月21日(日) 2374号
「人材確保推進事業」の申請へ
教育事業を中心に強化図る
愛知県機械工具商協組 21年度最終理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月2日午後4時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で理事28名出席の下、平成21年度の最終理事会を開催した。理事会では、以前行った雇用能力開発機構の「人材確保推進事業」に再び取り組み人材の戦力化(教育事業)に傾注することを承認したほか、5月27日に開催される総会に向けての準備内容などを確認した。
 理事会は定刻に始まり、冒頭、野田理事長が「年が明けて2月に入りました。1月14日の新年会は大変盛況にできました。担当支部の方、ご苦労様でした。今回が本年度最後の理事会となります。今年度は本当に大変な年でした。この様な時期に理事長を務めるというのは辛いのですが、皆様のお力添えのお陰で無事、本年度も終了できる見込みです。我々を取り巻く環境は、最悪期からは脱出をしましたが、中々改善の気配も見られません。組合で何ができるかというと、本当に難しい。先々を見据えて、我々一人ひとりが、これからの業界、仕事がどうなっていくかを考えて行かなければならない年になるのではないかと思っております」と挨拶。引き続いて議事に移った。
 第一号議案=会員の増強活動の件は、組合員に菱栄工機(豊田市、社長=杉山正雄氏)三河支部、マツバ機工(江南市、社長=松原良治氏)尾張支部、大東通商(南区要町、社長=近藤幹浩氏)南支部の3社、賛助会員に日本アルシス名古屋支店(熱田区横田、支店長=浦野義和氏)1社の加入と、休会1社、脱退2社が承認された。これにより組合員279社、賛助会員106社となった。
 第二号議案=60周年記念式典及び新年会報告は、担当支部の森田中北支部長(モリタ社長)より行われた。式典及び新年会は1月14日(木)、ホテルグランコート名古屋にて開催され、356名が出席した。式典には愛知県、名古屋市はじめ岐阜、浜松、三重の各組合代表も招かれ、これまでの功績を称え組合相談役6名に感謝状が贈られた。引き続き開催された新年会では例年同様、賑やかに新年の挨拶が交わされた。次回の2011年新年会は、1月13日(木)にホテルグランコート名古屋で、南支部が担当して行われる。また収支報告があり、承認された。
 第三号議案=中部ブロック会議開催要項については、全機工連中部ブロック長の伊藤副理事長(春日鋼機社長)より説明された。2月19日(金)に三重組合が担当して名古屋逓信会館を会場に行われる。当日のスケジュールは、第一部中部ブロック会議(午後4時〜同50分)、第二部講演会「これからの日本における物作りがどう変わるか」講師=国保元ト氏(午後5時〜同6時20分)、第三部懇親会(午後6時30分〜同8時)。一部のブロック会議では、各地域の状況や全機工連への要望、意見を求める。現在の申し込み状況は30名(内理事12名)。伊藤副理事長より各理事に懇親会を含め参加が要請された。
 第四号議案=レベルアップセミナーについては、林経営対策部長(広島商事社長)より説明された。昨年の環境セミナーに引き続き、営業・業務社員のレベルアップを目的としたセミナーを開催する。講師は賛助会員を対象に募集し、各社の主要製品や新製品を紹介する。今月初旬に案内を発送し、3月下旬に実施を予定。会場は青少年会館。半日単位(午前または午後2講座)の実施を検討している。 
 講師は、日研工作所、イワタツール、タンガロイ、住友電気工業、ピカコーポレーション、昭和電機、ユニオンツール、三井精機工業、山本科学工具研究社、ミツトヨ、北川ダイヤモンド工業の11社。

 第五号議案=新入社員研修(10年度事業)については、引き続き林経営対策部長より説明があり、これまで新卒者および入社1年未満の社員を対象に新入社員研修を実施しているが、採用が大幅に減少していることから申し込みの減少も予測されるため、内容を変更(案・入社3〜5年未満を対象にした社員研修)した研修を検討するか、組合予算の関係もあり次年度は休止とするかが理事会に諮られ、審議の結果、次年度は休止することを決めた。
 第六号議案=人材確保推進事業については、林経営対策部長より、平成16年〜18年に取り組んだ同事業に、再び取り組みを申請することが伝えられた。現在、組合概要書を雇用能力開発機構に提出しているが、正式には愛知県労働局に申請書を3月提出し5月に認可が決まる。取り組みの際は、推進委員会を設置してスケジュールや要項をまとめる。事業内容は、教育事業を中心に予定しているが、調査事業や採用関連など必須項目もあり有効な事業を検討する。採用においては、新入社員の長期的な研修への助成金制度や組合として機工商社教育システムのマニュアル作りを検討している。詳細について雇用能力開発機構愛知センターの長沼課長より説明を受け、実施することを承認した。
 第七号議案=第70回親善野球大会(10年度事業)については、六浦厚生部長(六浦本店社長)より開催日程などが発表された。大会は一宮総合運動場にて4月10日(土)開幕。会期は4月から9月を予定し、主会場として一宮総合運動場を使用する。日程は月に1回(2面使用)の実施を予定。開幕日は午前8時30分より開会式を行う。大会に先立ち、キャプテン会議を3月19日(金)、青少年会館にて開催する。
 第八号議案=60周年事業については、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)より記念誌作成の進捗状況が報告された。広告を含めほとんどの原稿が集まり、現在は編集、写真の選定、広告原稿の作成作業を行っている。今後、最終原稿を来週に出稿し3月中旬の完成を予定している。掲載項目は@挨拶(理事長・全機工連・愛知県・名古屋市・中央会)A記念式典B座談会「語り部に聞く」「若手経営者の将来像」C投稿文D組合のあゆみ、業界の歴史、動向E主要事業紹介F組合員名簿G広告(申し込み78社)。
 第九号議案=平成22年度通常総会については、事務局より準備内容が説明された。@21年度仮決算報告が高田会計理事(井高社長)より行われた。A次年度は役員改選期にあたり、各支部は支部総会にて理事推薦候補者及び次点を選出し4月12日(月)までに事務局に提出する。B各部会は22年度予算申請書(事業計画書)を3月末日までに事務局に提出する。C三役・常任理事会を4月に開催する。総会は5月27日(木)午後4時30分よりホテル名古屋ガーデンパレスで開催される。
 第十号議案=部会報告は、次の通り。
 【総務部】総会の準備運営。【情報部】60周年記念誌及び組合報の発行。1月景況調査集計。【経営対策部】セミナー、人材確保推進事業の企画検討。【事業部】共済保険、燃料油取次事業については、今後も重点事業として注力する。また、新たな収益事業を企画検討する。MECT展においては、近く3者会議を開き次回展への方針を検討する。募集開始は10月または11月の予定。【青年部】今後の行事は2月6日(土)日帰りバスツアー、2月10日(水)全国青年部交流会(大阪)、3月13日(土)他産業視察を予定している。総会は6月11日(金)に開催する。【厚生部】当面は野球大会の運営に注力する。
 第十一号議案=その他の件では、事務局より、こうら(熱田支部)の小浦社長の祖母で故小浦理事の母、伸子さんの訃報(2月1日逝去、通夜式同2日、告別式同3日)が伝えられた。また、全機工連への意見聴取が行われたほか、県内の大学就職担当者との交流会が案内された。
 次回理事会は、4月22日(木)午後4時より東京第一ホテル錦で開催される。

平成21年度(第30回)
優秀省エネルギー機器表彰
日本機械工業連合会 応募47件から14件を選定

 日本機械工業連合会では、昭和55年度より国の省エネルギー推進政策に呼応して、機械工業の立場からこれを推進するため、省エネルギー効果の著しい産業用機器を開発し、実用化した者および企業その他の団体を表彰する事業を実施している。
 本年度募集(募集期間=平成21年6月9日〜7月17日)の結果、幅広い分野にわたり、47件の応募があった。
 それらの機器につき、同連合会内に設置された優秀省エネルギー機器審査特別委員会(委員長=中島尚正東京大学名誉教授)および幹事会(幹事長=松野建一先端加工機械技術振興協会専務理事・日本工業大学教授・工業技術博物館長)において、慎重な審議を重ね、このほど表彰機器として14件が選定された。
 今回、椿本チエインから申請のあった「噛み合いチェーン式高速昇降機(ジップチェーンリフタ)」が経済産業大臣賞に選定された。この機器は省エネルギー効果が顕著であり、また独創性および経済性において優れ、審査特別委員会委員全員が一致して経済産業大臣賞の申請に賛意を示した。
 また、資源エネルギー庁長官賞は荏原冷熱システムならびに荏原製作所の2社から共同申請があった「高速ギアレス圧縮機搭載二重冷凍サイクル型ターボ冷凍機(RTVFシリーズ)」が受賞した他、30回を記念して設けられた日刊工業新聞社賞は、日本機械技術の「オーダーメイド型高効率ターボ送風機(POWER SAVING FAN NTシリーズ)」、木原製作所の「乾湿球温度制御型循環式全自動椎茸乾燥機」がそれぞれ受賞した。
 その他の10機器はいずれも日本機械工業連合会会長賞。
 表彰式は2月8日午後4時よりホテルグランドパレスにおいて行われた。
表彰一覧
【経済産業大臣賞】
・噛み合いチェーン式高速昇降機(ジップチェーンリフタ)〈椿本チエイン〉
【資源エネルギー庁長官賞】
・高速ギアレス圧縮機搭載二重冷凍サイクル型ターボ冷凍機(RTVFシリーズ)〈荏原冷熱システム、荏原製作所〉
【日刊工業新聞社賞】
・オーダーメイド型高効率ターボ送風機(POWER SAVING FAN NTシリーズ)〈日本機械技術〉
・乾湿球温度制御型循環式全自動椎茸乾燥機〈木原製作所〉
【日本機械工業連合会会長賞】
・ノンフロン型カップ式小型飲料自動販売機〈富士電機リテイルシステムズ〉
・オイルフリー電気駆動式小形増圧機(EFBS)〈アネスト岩田〉
・小型炉用フィン付熱交換器内蔵バーナー〈正英製作所〉
・上下給電電流個別制御式高性能ワイヤ放電加工機(NAシリーズ)〈三菱電機〉
・多層スリット構造を採用した永久磁石内挿リラクタンスモータ〈オークマ〉
・水素間接冷却式超高効率大容量タービン発電機〈東芝〉
・水素メタン二段発酵による焼酎粕処理・エネルギー回収システム〈タクマ〉
・ヒートポンプバランス制御(ヒータレス)空調機(PAPシリーズ)〈オリオン機械〉
・バイオ研究用キャピラリーチューブ式小型超低温フリーザ〈三洋電機〉
・多孔付エレメント組み合わせ式高効率連続ミキサー(混合君・分散君)〈フジキン〉

トラスコ中山
太陽光発電を活用し
プラネット 東北で売電開始

機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は、プラネット東北物流センターにて太陽光発電システムによる売電を開始した。太陽光によって発電された電気を、社屋の消費電力に活用し、余剰となった電気を電力会社へ売却する。
 現在トラスコ中山では全国8カ所の事業拠点に太陽光発電システムを設置しているが、今回対象となるのは、昨年12月21日にプラネット東北へ設置した太陽光発電システム(年間発電量約21、000kWh、年間CO2削減量9、800s〈計画段階の数値〉、投資額約3000万円)。1月21日より売電計測が可能としている。
【プラネット東北物流センター概要】総投資額25億2500万円(土地代含む)▽敷地面積3905坪▽延床面積3231坪▽住所=宮城県仙台市宮城野区扇町2―1―23

 「オレンジブック」掲載商品をネットで検索可能に!
 トラスコ中山は、モノづくり大辞典「オレンジブック」のインターネット商品検索サイト「オレンジブック 
.Com」(http=//www.orange-book.com/)を1月18日にフリーサイトとして一般公開した。カタログに掲載の13万7000アイテムすべてが検索可能なうえ、商品に関する最新情報なども随時公開する。
 また、会員のユーザーに は「オレンジブック 
.Com(会員制)」へのリンクボタンを用意し、販売店を経由して商品を購入することができるようになっている。

「試作市場(しさくいちば)2010」
東京で初開催!!

「試作市場2010」(主催=日刊工業新聞社)が3月11日(木)、12日(金)の2日間、大田区産業プラザPiOにて初開催される。
 量産加工だけでなく少量・特殊加工においても海外流出が見え始めた昨今、一部の中小企業は「より高い技術力・提案力」「対応の速さ」などを武器に、"試作"という切り口で大手・中堅企業へ自社の技術力を売り込み、新たな市場開拓へとつなげている。
 同展には、約90社(団体)の、"試作"に強みを持つ企業、これから"試作"市場へ参入を目指す企業が出展する。日本のモノづくり力の高さを再確認できる展示会となるだろう。
 主催者は「試作案件」「図面」持参での来場を呼びかけ、会場内での具体的商談を促す考えだ。
 また、11日にはホクセイプロダクツ冨田社長による「モノづくりに"プラスα"を!〜従来型からの脱却〜」と題した基調講演を実施。会場内のワークショップコーナーでは、出展各社による最新技術・製品等のプレゼンテーションが連日行われる。そのほか、11日には「エミダスだよ!全員集合!(主催=エヌシーネットワーク)」が同時開催されるなど、盛りだくさんの内容となっている。
 同展ホームページhttp=//www.nikkan-event.jp/shisakuでは来場事前登録・聴講申込みを受付中。入場無料。
【開催概要】
▽名称=試作市場(しさくいちば)2010(Trial Manufacturing Market 2010)
▽テーマ=技と人が出合い挑戦(試作)が始まる…
▽会期=2010年3月11日(木)・12日(金)の2日間、午前10時〜午後5時(12日は午後4時まで)
▽会場=大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1―20―20)
▽入場料=無料(入場登録制)
▽開催規模=90社・団体/103小間 ※2010年1月28日現在
▽展示内容=「機械加工分野」「RP造形分野」「関連機器分野」
▽併催事業
@基調講演=3月11日(木)午前11時15分〜午後零時30分、聴講無料(事前登録制)、定員200名 ※当日は、席に余裕がある場合のみ聴講可能
A出展者によるワークショップ=2日間で計8本実施、聴講無料(事前受付・当日受付)
【同時開催】
「第11回エミダスだよ!全員集合!」3月11日午後2時〜同7時

国内、海外とも増加に転じ
総受注高18ヵ月ぶりに前年上回る
中部経済産業局 12月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が1月27日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年12月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比21.9%増の191億2200万円となり、18カ月ぶりに前年を上回った。前月比は27.8%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが22億円と16カ月連続、自動車工業向けが12億2900万円と2カ月ぶりに前年を下回ったが、全体では前年同月比12.2%増の55億9800万円と18カ月ぶりに前年を上回った。前月比は22.7%増となった。
 海外受注は、ヨーロッパ向けが18カ月連続して前年を下回ったものの、北米向けが15カ月ぶりに、アジア向けが2カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比42.2%増の125億2400万円と19カ月ぶりに前年を上回った。前月比は45.2%増となった。
 国別にみると、1位の中国が50億9200万円(前年同月比281.4%増)、以下、アメリカ26億8200万円(同6.5%増)、イギリス6億1000万円(同49.8%減)、大韓民国5億1200万円(同784.5%増)、カナダ4億5600万円(同72.4%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比58.6%減の146億1800万円となり、17カ月連続して前年を下回った。前月比は20.4%増となった。
 受注残高は、前年同月比47.5%減の784億200万円となり、18カ月連続して前年を下回った。前月比は2.8%増となった。
 中部経済産業局は同日、管内金属工作機械メーカー主要8社の平成21年(1月〜12月)金属工作機械受注状況を発表した。
 それによると、総受注高は前年比72.2%減の1279億7200万円となり、2年連続で前年を下回った。
 国内受注は、同72.5%減の496億7500万円となり、4年連続して前年を下回った。業種別にみると、すべての業種で前年を下回っており、主な業種では、一般機械工業が同72.6%減、自動車工業が同76.5%減となった。
 海外受注は、同72.1%減の882億9800万円となり、2年連続で前年を下回った。地域別では、北米向けが同70.2%減と2年連続、ヨーロッパ向けが同84.7%減と2年連続、アジア向けが同58.2%減と2年連続でそれぞれ前年を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが246億2500万円(前年比69.6%減)、以下、中国222億5600万円(同29.5%減)、ドイツ45億1100万円(同89.4%減)、インド21億2500万円(同77.0%減)、イタリア29億2600万円(同81.8%減)の順となった。
 販売額は前年比64.4%減の1841億1200万円、年末時点での受注残高は同47.5%減の784億200万円となった。

生産・出荷額64半期連続マイナス
本格回復は2011年からと予測
マニピュレータロボット統計
09年10〜12月期生産・出荷実績

中部経済産業局は同日、管内金属工作機械メーカー主要8社の平成21年(1月〜12月)金属工作機械受注状況を発表した。
 それによると、総受注高は前年比72.2%減の1279億7200万円となり、2年連続で前年を下回った。
 国内受注は、同72.5%減の496億7500万円となり、4年連続して前年を下回った。業種別にみると、すべての業種で前年を下回っており、主な業種では、一般機械工業が同72.6%減、自動車工業が同76.5%減となった。
 海外受注は、同72.1%減の882億9800万円となり、2年連続で前年を下回った。地域別では、北米向けが同70.2%減と2年連続、ヨーロッパ向けが同84.7%減と2年連続、アジア向けが同58.2%減と2年連続でそれぞれ前年を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが246億2500万円(前年比69.6%減)、以下、中国222億5600万円(同29.5%減)、ドイツ45億1100万円(同89.4%減)、インド21億2500万円(同77.0%減)、イタリア29億2600万円(同81.8%減)の順となった。
日本ロボット工業会は2月1日、マニピュレータ、ロボットの2009年10〜12月期および年間(1〜12月)の生産・出荷実績を発表した。これは同会の月別統計調査を基に、同会正会員および賛助会員対象企業51社のうち、回答企業51社による実績をまとめたもの。これによると、09年10〜12月期の生産額は前年の同じ時期に比べ26.8%の減少。また出荷額は、国内出荷額が前年同期比49.9%減、輸出額が同10.0%減で、トータルでは同26.7%の減少となった。概要は次の通り。
【受 注】
 09年10〜12月期の受注額は、前年同期比10.0%増の722億円となり、7四半期ぶりにプラスに転じ、復調している。月次でみても、11月、12月と2カ月連続で前年同期を上回っており、特に12月は81.8%増と回復は鮮明となった。
【生 産】
 09年10〜12月期の生産額は、前年同期比26.8%減の616億円となり、64半期連続のマイナス成長となった。年間では、前年比57.2%減の2192億円となり、2年連続でマイナス成長となった。
 2大ユーザーである自動車産業と電子・電気機械産業においては、在庫調整も進みつつあり、明るい材料が見え始めてきたものの、生産水準は依然としてピーク時に及ばず、設備過剰感は否めない。従って、設備投資は当初計画に対して大きな落ち込みとなるなど、会員外も含めた09年の年間見通しは非常に厳しいものと予測される。
 しかし、自動車産業は、ハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電機産業では、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、ロボット需要が上向いた。また、海外市場では、中国向けが中心となっており、その中でも電子部品実装用に回復感が見られることから、今年10年にはロボット産業もゆるやかに復調し、本格的な回復は11年からになると予測される。
【出 荷】
 09年10〜12月期の総出荷額は、前年同期比26.7%減の622億円となり、6四半期連続でマイナス成長となった。年間では、前年比57.1%減の2290億円となり、2年連続でマイナス成長となった。
 国内出荷額は、前年同期比49.9%減の178億円となり、9四半期連続でマイナス成長となった。年間では、前年比52.6%減の877億円となり、2年連続でマイナス成長となった。
 輸出額は、前年同期比10.0%減の444億円となり、6四半期連続でマイナス成長となった。年間では、前年比59.1%減の1412億円となり、2年連続でマイナス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比77.2%減の25億円となり、5四半期連続でマイナス成長。電子・電気機械産業向けは、同10.2%減の90億円となり、9四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けでは、同産業の設備投資控えの影響を受け、依然厳しい状況。一方で、電気機械向けは、半導体(ウェハ搬送)用が伸長した。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比10.0%減の44億円となり、6四半期連続でマイナス成長となった。電子部品実装用は、同64.8%増の220億円となり、6四半期ぶりにプラスに転じた。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、欧米向け輸出は依然厳しい状況が続いている。一方、中国は、自動車業界の増産と自動化に伴う設備投資が活発で、急激な需要拡大が進み、前年同期を上回った。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国向けに回復の兆しが見える。また、半導体(ウェハ搬送)用も復調傾向にあり、先行き見通しの期待感は強い。

小形風力発電 騒音低減の取り組み
21年度実証研究発表会
あいち臨空エネ研 翼の材質変更がポイント

 あいち臨空新エネルギー実証研究エリア(常滑市りんくう町)は、昨年2月7日に開所し、1周年を迎えここで行っている各企業による実証研究も1年が経過した。また、今年から新たに2件の小形風力発電の実証研究が行われている。
 2月5日には「平成21年度実証研究発表会」が開催され、推進委員会委員、商工会議所会員等関係者80余名が参加した。
 今年から新たに加わった、小形風力発電装置のニッコー(早川ポンプ、祖父江工業も施工、販売面で参画)による「小形風力発電装置の翼の騒音低減の実証研究」では、ニッコーの環境エネルギー機器事業部の広瀬副部長が行った。
 翼の直径が1980oの水平軸型の小形風力発電装置は、翼をFRP素材からCFRP素材へ変更し、風切音を従来よりも低減する翼の形状に関する実証研究発表を行った。
 ニッコー(東京都中央区日本橋)のプロペラ翼型風車(NWG―1K愛称・風流鯨)は、小形風力発電では珍しい炭素繊維を使ったCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を採用し、軽量化を図っている。翼の形状を工夫して効率を向上させており、回転数が少なくても十分な発電が可能。また、プロペラ翼型風車の問題である「風切り音」を抑制できることから、家庭への導入がし易くなる。出力は1kW。一般家庭での必要電力は3kWで、風車単独では十分な発電量が得られないことから、太陽光発電と組み合わせることで、電力会社からの受電電力を低減できる。
 家庭用1kW風力発電の発電量は約2700Wh(年間1000kWh、平均風速4〜5m秒以上で発電量は太陽電池を超える)これにより、CO2を約1日1s削減することが可能。
 県の担当者も「風切り音や効率性などの風力発電特有の難点を克服し、幅広く導入される契機になれば、再生可能な自然エネルギーを家庭など身近な場所で利用することが温室効果ガス削減に大きな役割を果たす」とのコメントも紹介された。
 祖父江工業(名古屋市中川区澄池町)の白石社長も「家庭向け電源としては、現在のところ風力発電は非常に馴染みが薄いと思いますが、今回の研究が普及につながる成果を生み出すことができるかどうかが、今後のキーワードです」とコメントしていた。
 その他にも、大同特殊鋼の「集光式太陽光発電プラントの実証研究」、中部電力の「バイオマス利用スターリングエンジンの実証研究」、東邦ガスの「家庭用燃料電池の塩害耐久性耐久の評価試験」、新規実証研究先のシンフォニアテクノロジーの「蓄電式風力発電装置における充放電制御の実証研究」の実証研究成果の報告が行われた。
 「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」は、愛知万博の理念・成果を継承し、最先端の技術を活かした実証研究を実施するとともに、県民の新エネルギーに対する理解向上を図るための施設。国から認定を受けた「あいち臨空新エネルギーパーク」の中核施設で、太陽光発電・バイオマス発電・燃料電池・風力発電・コージェネレーション等、様々な新エネルギーを体験できる施設となっている。
 実証研究エリア内の新エネ体験館では、これまでに、「風力発電の仕組み」等についてのセミナー等が開かれ、風車のいろいろの形や風力発電の体験などを実施して好評を得ている。
 新舞子マリンパークに設置されている2基の風力発電施設は、2基で年間300万kW(一般家庭のおよそ830世帯分)の発電を行う。

目標超える来場者で賑わう
太陽光発電システム展示会
一色商会 電化プランを提案

一色商会(四日市市久保田.社長=一色克己氏)では、1月30日.31日の両日、ジャスコ四日市尾平店にて、「京セラ太陽光発電システム展示会」を開催し、期間中目標を超える来場者が訪れるなど好評を博した。
 展示会場には、シリコン鋳造から太陽電池を作る一貫生産のノウハウで、世界最高クラスの太陽電池モジュールをはじめ、エコキュート、IHクッキングヒーターなどが展示される一方、省エネシミュレーションや見積もりも簡単に行え、最適ソーラー電化プランの提案に来場者から関心を集めていた。
 また、見積もりやアンケートに答えた来場者には、カタログギフトやクオカードなどが当たるハズレなしのお楽しみ抽選会も実施された。
 一色社長は「太陽光発電システムの販売を手掛けて4年ほどになりますが、一昨年本社南に太陽光発電ショールームを設置しました。京セラは、ドイツの一般消費財テスト15社中で品質総合1位(@発電能力A耐久性B信頼性C施工性)を獲得しています。太陽電池がどの程度の広さを必要とするものなのかお客様に分かりやすくご理解頂くために設置しました。定期的な展示会とショールームの設置によりまして、既に施工させて頂きました施主さんは順調に増えています。展示会に来展して頂ける方も毎回増えており、購入を検討されている方や、太陽光発電の補助金制度に対する相談など、沢山の太陽光発電へ関心の高いお客様にご来店頂いています」と、述べていた。
 同社の試算によると、4.392kWシステム設置の場合、30万7300円の補助金が受けられる。発電量を全量買電できたと仮定した場合を金額に換算すると(年間予測発電量は4920kW真南一面設置6寸勾配の条件で算出)10年間で236万円、15年で354万円相当になる。
 太陽光発電設置には、オール電化との組み合わせが最適。理由は、オール電化でよく利用されている、Eライフプランは平日の昼間は通常の何と4割増しの料金を支払っている。夏季や冬場はどうしても使用しがち。太陽光発電は、まさに昼間に発電するから高い電機代を賄える。しかも余った電気は高い単価(買電価格現在の2倍の48円)で買電できる仕組み。1kWシステムあたり7万円の補助金が交付される。

自動車は引続き最重要だが
非自動車分野へも重点シフトを
東海イゲタロイ会 2010年新年会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長、イゲタロイ製品を販売する販売店・代理店と住友電気工業の集い)の新年会が1月19日午後6時より、JR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、会員らおよそ100名が参加し、庚寅年を祝った。
 新年会は住友電気工業ハードメタル事業部名古屋市販グループの鈴木氏の司会で進められた。
 冒頭挨拶に臨んだ田中会長は「今年はユーザーさんを回っておりましても、なんらかのいい方向にはいくのではないかと感じております。昨年1年間厳しい経験をし、その中で学んだ事を活かし数字につながるような商売を行っていきたい。東海イゲタロイ会の皆様と共に、さらに頑張っていきたい」と決意を表明した。
 続いて、湊住友電気工業ハードメタル事業部長が日頃の愛顧に対し礼を述べた後、同社の2010年ハードメタル事業部方針について発表した。
 @体質強化促進活動の深化(コスト削減、品質向上)A成長分野への重点シフトを加速(鉄鋼・エネルギー・建機・航空機・環境・医療)Bグローバル戦略、拡販戦略の強化(中国・インド・新興国での拡販体制の強化)C新製品開発力の強化(リサイクル強化・省エネ・CO2発生量低減商品)の4つ。
 住友電気工業の売上の4割強を占める自動車関連分野において、引き続き最重要の位置づけは変更しない方針だ。湊部長は自動車生産動向について、シンクタンク調査による世界の自動車生産計画を見据えながら、「2007年の6900万台、2010年は5900万台、2012年には7200万台と11、12年以降からは07年あたりまで世界の自動車生産は戻ってくると予測されています。今後自動車以外にも重点をシフトしてはいきますが、1番重要なのは自動車分野です」と強調した。
 被切削対象物がガソリン車よりも少なくなるEV車の生産予測については、2025年に世界の生産計画予測1億台のうち、10%を占める数字がでている。EV車について湊部長は「やがてEV車の時代は来るが、まだまだ世界的に大きなウエートではない。自動車は今後さらに小型化、軽量化が進み、軽い材料だと切削しにくいものも増えてくる。自動車以外にも航空機部品や鉄道関連でも高速切削が望まれる。そういったお客様のニーズを我々に打ち返していただいて、商品開発につなげていきたい。ご協力とご支援の程お願いします」と挨拶した。
 乾杯に際し、伊藤東海イゲタロイ会副会長(伊藤信産業会長)が「政府に頼るのではなく、自助努力でなんとかし、不況を乗り越えましょう」と音頭をとった。
 会場では参加者らが賀詞を交換し、交流を深めていた。恒例の抽選会も開催され、当選番号が読み上げられるたびに会場はどっと沸いていた。
 その後、倉阪住友電気工業常務取締役が中締めの挨拶をした。倉阪氏は超硬工具を取り巻く環境について「車は新興国に低価格市場ができ、小型化、低燃費化という意味でのパラダイムシフトが起きている。新興国では低価格車、先進国では環境車であるHV、EV車といった構図ができており、そうなると私達のグループが被切削対象物としている部品の点数が減り、鉄や金属類も減って、超硬工具はややマイナスの見通しもある」と懸念を示した上で、「ただ、自動車はこれからどんな車が主流になるかはまだわからない。新しい材料もでてくるでしょう。当社は自動車も非自動車も力を入れていきます。工具において住友は材料を中心でやってきました。新しい材料の研究開発も活発に行い、世界中に供給できる材料もどんどん開発中ですので、皆さん安心してください」と強調した。
 野田ノダキ社長の「東海イゲタで目標達成するぞ!」の力強い呼びかけと万歳三唱で威勢良く締め、終宴した。
住友電気工業新製品
住友電気工業(ハードメタル事業部=兵庫県伊丹市昆陽北)は、環境調和製品として、好評を得ている製品を拡充し、販売を開始した。両製品とも平成21年度超硬工具協会賞の技術功績賞を受賞した。
 @鋼旋削用コーティング材種「エースコートAC820P/AC830P」に、仕上げ切削用ブレーカSE型と重切削/鋳鉄用ブレーカを拡充。
 エースコートAC820P/AC830Pの特長は次の通り。
・一般鋼の連続〜継続切削で抜群の信頼性。AC820Pは高能率加工から弱断続・黒皮加工まで、幅広い領域で威力を発揮する汎用材種。P10グレードに対抗できる耐磨耗性とP20グレードに類を見ない耐チッピング性を兼備。AC830Pは、断続切削や不安定なクランプでも耐欠損性に優れる超強靭材種。P20グレードに匹敵する耐磨耗性を実現。
・優れた耐摩耗性と長寿命を実現。耐磨耗性、耐チッピング性に優れたスーパーFFコートを採用しており、従来材種に比べて1・5倍以上の高速・高能率加工を実現している。同一切削条件では、従来材種の2倍以上の長寿命を実現。
 A高精度・高能率穴あけ用工具「スーパーマルチドリルGS型/HGS型」に、HGS型内部給油式(HGS3型/HGS5型/HGS8型)を拡充。
 スーパーマルチドリルGS型/HGS型の特長は次の通り。
・Jフルート採用で抜群の切りくず処理を実現。
 独自のJ字型の断面形状を持ち、広い切りくずポケットを備えた「Jフルート設計」の採用により、切りくずが細かく分断され、切りくずの排出が大幅に向上した。
・独自のナノコーティング技術を駆使した複合超多層コーティング「DEXコート」を採用により、安定長寿命を実現。超複合多層構造により、刃先の耐チッピング性が飛躍的に向上した。
・HGS型はダブルマージン採用で深穴加工精度向上。ドリル外周に合計4カ所のマージン部を持つ「ダブルマージン設計」を採用。深穴加工時でもドリルの直進性が高く、より真円に近い高精度の穴あけ加工が可能。

ホテル向けユニットバスルームに
新グレードDAタイプを追加
INAX ワンランク上の質感

 INAXは、『ホテル向けユニットバスルーム』1418サイズに新グレード『DAタイプ』を追加し、このほど発売した。
 ホテル市場は外資系高級ホテルの相次ぐ出店が市場全体を牽引したものの、金融情勢の混乱や景気減退を受け、市場は縮小傾向にある。
 その一方、「ホテル改修」に焦点を当てると、竣工後10年以上経過し、改修が見込まれる部屋数は増加してきている。その改修ニーズの中では競合ホテルとの差別化を図るための「デザイン」や「機能」に加え、「環境配慮」がキーワードとなっている。
 新しい『ホテル向けユニットバスルームDAタイプ』は、トレンドデザインを取り込んだ新内装でホテルにワンランク上の上質感をもたらす。またデザイン性と環境性能が大きく向上したホテル用の新タンクレス便器も同時発売。凹凸を少なくしたシャープなデザインで掃除が簡単になったほか、洗浄水量6リットルを実現し従来のワンピース便器と比べると57%もの節水効果がある。
(従来型は洗浄水量14リットル。)
 そのほか人気のオーバル浴槽(2010年1月発売)やパネルアクセント張りにも対応。上質なデザインと質感でホテルバスルームに癒しとくつろぎを演出する。
 価格は139万円から。
◎シンプルデザインで節水型の「タンクレス便器」がホテル向けに新登場
従来型と比べ57%節水の「タンクレス便器」
 トレンドデザインを取り込んだシンプルな「タンクレス便器」が新登場。シャープなシルエットでほこりや汚れがたまりにくく、拭き掃除がラクになる。
 また、洗浄水量が節水型の6リットルなので、環境性能がさらにアップした。リモコン操作タイプ・薄型操作部タイプなど、ユニットバス空間に合わせてシャワートイレが選べる。
より広く、快適な動作空間を実現
 従来のワンピース便器よりも壁からの寸法が55o短くなる。
 前方に空間ができることで、より広く、快適にバスルーム空間を利用できる。
ワンランク上のバスルーム空間を演出するアイテム
 使いやすさとデザイン性を両立した「丸型洗面器」と「アクリル棚。
 人気の「オーバル浴槽」が新登場(2010年1月から受注開始)。
 高級感を演出するメタル調「高級シャワー水栓」と「角型洗面器」。
 くつろぎのバスルームを彩る「ダウンライト」。

カンラッチに待望の
鋼製バージョンが登場
TOP 「鉄カンラッチ」発売

トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、各種配管バンド・ラックの取り付け作業に最適なロング4サイズ板ラチェットレンチ「鉄カンラッチ(製品番号PRW―4LK)」の販売を開始した。
 発売中の「カンラッチ(同PRW―4LAK)」に対しより強度の高いタイプを求める声に応え、開発したもの。強度よりも軽量であることを求める人は従来品の「カンラッチ」、強度を求める人は今回発売となった「鉄カンラッチ」をと、使用範囲・用途は同じでも、ニーズに合わせての選択が可能になった。
 新製品の主な特長は次の通り。
●鋼製=本体にはステンレス鋼、ソケットと爪には特殊鋼を使用し、耐摩耗・耐荷重に優れている。
●本締め可能=本体プレート、ソケット、爪は熱処理を施し、強度抜群。
●十二角サーフェイス=ボルト・ナットの角への接触を防ぐR形状。ボルト・ナットを傷めにくく、十二角で入れやすい。
●1丁で4サイズ=10・12・13・14ミリのボルト・ナットに使用できる。
 標準価格は7380円(税込み7749円)。

鋳鋼・鍛鋼の生産環境は
依然減少傾向が続く
日本鋳鍛鋼会 12月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の平成21年12月分の生産実績を集計し、1月26日発表した。
 それによると12月の生産は、鋳鋼が前年同月比32.1%減の1万4959トンとなり、前月比は6.1%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比14.0%減の4万4587トンで、前月比は1.6%の減少となった。鋳鋼、鍛鋼の生産環境はともに依然として減少傾向から脱しきれずに推移してきている。
 この結果、平成21年度第34半期(10〜12月)の生産実績(速報)は、鋳鋼が前年同期比35.4%減の4万7674トン(前期比8.7%増)、鍛鋼が同22.2%減の13万6819トン(同12.3%増)となった。
 また、平成21暦年(1〜12月)では、鋳鋼が前年同期比33.6%減の19万8248トン、鍛鋼が同33.1%減の49万3865トンとなった。
 鋳鋼は平成10年に30万トンを割り込んで以来12年間で暦年では最低値を記録。鍛鋼もここ12年間で底であった平成11年の49万7000トンを下回った。
 平成21年度第3四半期の需要機種別動向をみると、前年同期を上回っているものは、鋳鋼では19機種中ロール(122.6%)、ポンプ・圧縮機・送風機(102.9%)、各種施設(101.9%)、鍛鋼では12機種中容器類(179.5%)だけとなっている。

柔軟性と耐摩耗性に優れた真空パッド
SPx-EDシリーズ
シュマルツ 包装機械向けに開発

真空搬送機器専門メーカーのシュマルツ(代表=ゲッテゲンス・アーネ氏、本社=横浜市都筑区池辺町3595、電話045―308―9940)は1月13日、包装機械に適したエラストドゥ―ル製真空吸着パッドSPx‐EDシリーズを開発したと発表した。
 新素材エラストドゥ―ルを用いたSPx‐EDシリーズは、シリコーンゴムの約6倍の耐摩耗性をもち、柔軟性にも優れた真空パッド。パッド内の容積が大きく、サイズの小さいパッドでも高い吸着力を発揮するように設計されている。シールリップは柔らかく、段ボール箱や堅い包装材などのワークにも柔軟に追従する。
 形状はフラット、1.5段ベローズ、長円ベローズの3種類・計14サイズから選択できるため、ワークに最適な選定が可能。フラットパッドには吸着面にサポートリブが付いており、高真空時におけるワーク表面の変形を防ぐ。またベローズパッドは、吸着時の姿勢を安定させるデザインになっており、サイクルタイムの短縮・生産力向上に貢献する。
 オプションのフィルター(ろ過精度250?)を装着することによって、埃や粉塵の進入を抑えることもできる。

三菱マテリアル新製品
防振形ボーリングバー
「ディンプルバー」に
仕上げ加工用インサート追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する防振形ボーリングバー「ディンプルバー」用インサートに「FVブレーカ」を追加し、販売を開始した。
 防振形ボーリングバー「ディンプルバー」は高剛性な本体と軽量へッドにより非常に高い防振性を備えており、専用インサート(SV、MVブレーカ)との組み合わせで、発売以来、好評を博している。今回、さらに用途の拡大を図るべく、仕上げ加工用インサートとして「FVブレーカ」98型番を追加。仕上げ加工領域において切りくずを確実にコントロールし、完全自動機の無人加工などに安心して使用できる。
 「FVブレーカ」の主な特長は次の通り。
 @仕上げ加工専用のチップブレーカを有し、切りくずの絡みやすい低切込み、低送りの切りくずを確実にコントロールし、無人加工の連続運転において、高い生産性を実現する。
 A幅広い加工形態に柔軟に対応する形状ラインナップ。全23形状を新規追加し、一般内径施削加工から端面加工、倣い加工、ぬすみ加工まで、幅広い加工形態に柔軟に対応することが可能。
 B様々な被削材に対応する材種ラインナップ。UE6020、VP15TF、NX2525、NX3035の全4材種を商品化。炭素鋼から合金鋼、ステンレス鋼まで、様々な被削材に対応することが可能。
 標準価格は、代表型番TPMH110304―FV(UE6020)が770円(税込み809円)。  
多機能ショルダカッタ「APX形」に
鋳鉄ミーリング加工用
CVDコーティング材種追加

三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX形」に、鋳鉄ミーリング加工用CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートMC5020」インサート(三型番)を追加し、販売を開始した。
 多機能ショルダカッタ「APX形」は、低切削抵抗と高耐欠損性を高い次元で融合した新世代の切削工具。
 今回追加された「MC5020」インサートの主な特長は次の通り。
 @「APX形」のインサートでは初めてとなるCVD材種を標準化。微粒Al2O3層とナノファイバー繊維状TiCN層で構成された、耐熱性と耐摩耗性を強化したコーティング層により、ねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄のさらなる高速加工が可能。
 A「ブラック・スーパーイーブンコーティング」技術を適用した極めて平滑な表面と、刃先強度に優れるHブレーカとの組み合わせにより、チッピングなどの異常損傷を防止し、荒から仕上げまで信頼性の高い安定した加工を実現。
 標準価格は、代表型番AOMT123608PEER―H MC5020が1100円(税込み1155円)。
ダイヤモンドコーティング
エンドミル「DFシリーズ」発売

三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するグラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル「DFシリーズ」の販売を開始した。
 グラファイトは放電加工用の電極や治具に用いられており、最近はグラファイトの性能向上によりますます需要が高まってきている。こうした需要に対応するため同社では、従来シリーズを一新し、グラファイト加工に最適な性能とラインナップを適用した新しいダイヤモンドコーティングエンドミルシリーズを商品化した。
 同シリーズは従来に比べて高い耐摩耗性を有する結晶性の高いダイヤモンドコーティングを採用し、安定した長寿命を実現する。また、6シリーズ全117サイズと豊富なラインナップで、様々な形状加工に対応する。
 「DFシリーズ」の主な特長は次の通り。
 @グラファイト加工に最適化した結晶性の高いダイヤモンドコーティングを採用。従来のダイヤモンドコーティングに比べ高い耐摩耗性を有しており、グラファイト加工において安定した長寿命加工を実現する。
 Aスクエアからボール、ラジアスまで6シリーズ全117サイズの豊富なラインナップで様々な形状加工に対応する。
 BラジアスエンドミルとボールエンドミルはR刃と外周刃をシームレス形状とすることにより高精度化。良好な仕上げ面を実現する。
 標準価格は、代表型番DF4JCD0600が2万7200円(税込み2万8560円)、DF4XLD0600N300が2万9200円(税込み3万660円)など。

ヘンケルジャパン初の
シリコーン絶縁テープ発売
−54〜260℃の幅広い使用範囲
 
ドイツの化学・日用品メーカーヘンケルの日本法人ヘンケルジャパン(社長=玉置眞氏、本社=東京都品川区)のジェネラルインダストリー事業本部は、1月12日よりパイプや配管、継手の漏れ、電気配線の補修などに使用するシリコーン系の絶縁・シールリング補修テープ「ロックタイト絶縁&シーリングラップ」を発売した。
 同製品は、マイナス54〜260℃となる使用範囲温度を有するため、屋外や寒冷地でも使用することができ、場所を選ぶことなく、いつでもどこでも補修が可能。
 またシール材や補修テープは、一般的に破損箇所に圧力がかかっている状態では使用することができず、製造ラインなどを一度ストップし補修することが必要となるが、同製品は、配管や継手など破損箇所に水圧や油圧がかかった状態のまま使用することができるため、製造ラインや作業を止めることなく、補修することができる。
 さらに、同製品は、テープ状のラップ同士が自己融着するため、破損箇所や漏れなどの表面に伸ばして包むように巻きつけるだけで簡単、確実に補修することができる。主にパイプや配管・継手の漏れ、電気配線の補修、工具類などの滑り止めに適している。
 同社は、1953年に初めてロックタイトブランドの嫌気性接着剤を開発して以来、技術革新、信頼性向上、コスト削減に向けて努力してきた。ロックタイトは5000以上の製品を持ち、工業用接着剤・シール剤の世界的リーディングブランドとなっている。125カ国に及ぶ販売網を通し、革新的接着剤と専門的化学ソリューションを自動車、医療、宇宙空間、製造、建設、機械といった世界中のあらゆる産業分野の顧客に提供している。
【「ロックタイト絶縁&シーリングラップ」製品概要】
▽成分=シリコーンゴム
▽耐熱温度=マイナス54〜260℃
▽色=赤
▽厚み=0.5mm
▽長さ=3m
▽引張強度=4.8MPa
▽伸び率=300%

躍動感溢れる指揮棒の軌跡
川井郁子さんも迎えて
第17回ダイドーニューイヤークラシックコンサート

メカトロテクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏・本社=名古屋市中村区名駅南)主催による「第17回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月24日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催され、国内外から同社の取引先関係者らおよそ1800名が招待され、新春の祝いにふさわしい豪華競演による演奏に、会場を埋め尽くした観客は魅了されていた。
 平成6年から始まり新春恒例となったこのコンサートも17回目を迎え、今年はセントラル愛知交響楽団常任指揮者の齋藤一郎氏プロデュースにより、ヴァイオリニストの川井郁子さんを迎え、オーケストラとのコラボレーションやソロ演奏など、セントラル愛知交響楽団のオーケストラ演奏も合わせ全10曲を披露した。
 また、同コンサートのもう1つの見どころ、山田社長の特別指揮による演奏は、ベートーヴェンの序曲「シュテファン王」作品117であった。これは山田社長自身が何か不況を吹き飛ばす位に元気になる曲を、と選曲した。シュテファン王は、ハンガリー建国の父で初代国王であり、草原を馬で疾走するシュテファン王を彷彿とさせるスピード感溢れる曲だ。
 ハンガリーはヨーロッパの国で唯一のアジア系民族の国であり、苗字が名前の前にくるなど日本と共通点もあることから、大草原を駆け抜ける騎馬民族、大地に足が張り付いたような農耕民族の血を彷彿させる躍動的なこの曲が2010年のダイドーの幕開けを彩る曲として選ばれた。
 山田社長の指揮が始まると、曲の流れに乗って体全体で軽やかに、時には激しく体を揺さぶりながらリズムをとり指揮棒を振る社長の姿を、観客は固唾を呑んで見守っていた。演奏の途中には、感情が入り込んだ山田社長が指揮台の上で思わず飛び上がる場面もあり、最後まで目が離せない約8分間の演奏であった。今回の演奏にあたり、山田社長は齋藤一郎氏から指揮棒の振り方を習った。齋藤氏の熱心で熱い指導に感銘を受け、忙しい合間をぬって猛練習したそうだ。その甲斐あって演奏後は、しばらく拍手が鳴り止まなかった。
 その齋藤氏は、97年指揮のデビュー以後国内主要オーケストラに客演を重ね、ここ数年で飛躍的に知名度を上げており、大きな期待が寄せられている次世代を担う指揮者である。
 また、定期公演で自作の俳句を披露することでも知られており、司会者が今回のために一句お願いをしたところ、「ピアノ弾く後ろ姿や窓の雪」と詠み、多才な一面も披露し観客を楽しませた。
 シュテファン王の演奏の前には、山田社長に名古屋市から感謝状の授与式が行われた。このコンサートでは、開始した年から毎年、児童福祉施設の児童を招待すると共にダイドー社員によるチャリティー募金が開演前に行われている。集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されており、今年は100万円寄付された。
 演奏会の第2部では、ヴァイオリニストの川井郁子さんが艶やかな長い髪に深い色調のゴールドのロングドレスで登場すると、会場内は華やいだ。
 川井さんが使用しているヴァイオリンはアントニオ・ストラディヴァリウスという名工が1715年に製作したもので、300年経った今でも、彼の作品を超えるヴァイオリンは製作されていないとされている。
 その楽器で、オリジナル曲「ミスティ・フォレスト」、アメリカのミシェル・クワンがフィギュアスケートの世界大会で優勝した時に使用された曲「レッド・ヴァイオリン」を含む6曲が演奏され、激しい情感や繊細な感情を演奏にのせる表現力の豊かさと、ホールを突き抜けるような美音に観客は酔いしれていた。
 全演奏が終了し演奏者らに大反響の拍手が送られた後、アンコールで2曲が演奏され、贅沢な時間はあっという間に過ぎた。
 ニューイヤーコンサートの舞台裏で活躍した100名のダイドーの社員は、後片付けの後、「明日から今日来てくださったお客様に感謝の気持ちを伝えよう」と団結していた。
 来年のニューイヤーコンサートに向けて、ダイドーは走り出した。