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2009年(平成21年)9月
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2009年9月6日(日) 2357号
中部経産局最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は8月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動について「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」とし6月発表からの総括判断を2カ月連続して据え置いた。個別の項目では、個人消費の判断を前月の「弱まっている」から「弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」に3カ月ぶりに上方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年6月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 生産は、持ち直しの動きがみられる。
 鉱工業生産の動向を指数(六月速報)でみると、輸送機械工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業などが上昇したことから、前月比3.1%増と3カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は28.2%減と11カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業などが上昇したことから、前月比2.2%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は28.4%減と11カ月連続の低下となった。
 在庫は、一般機械工業、輸送機械工業などが低下したことから、前月比3.0%減と5カ月連続の低下となった。また、前年同月比は8.6%減と5カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では11カ月連続で、北陸電力管内でも11カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 乗用車は、米国向け、EU向けおよび新興国向けで持ち直しの動きがみられることや、国内向け低燃費車が好調であるなど、持ち直しの動きがみられる。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどで、持ち直しの動きがみられる。
 航空機体部品は、航空機体メーカーに動きがみられることから、持ち直している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、低水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことから、増加している。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから、持ち直しの動きがみられる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、低水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、自動車向けには持ち直しの動きがみられるものの、工場ライン向けが引き続き低調であることから、低水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 電動機は、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 民生用電子機械は、一部情報家電が不振となっているものの、エコポイント効果により液晶テレビの国内需要が好調であることなどから、全体としては持ち直しの動きがみられる。
◆金属製品
 金属製品の生産は、低水準で推移している。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、低水準で推移しているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
 鋼板は、自動車向けで持ち直しの動きがみられる。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向けで持ち直しの動きがみられる。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、緩やかに減少している。
 繊維は、自動車向けなどの化学繊維需要が下げ止まりつつあるものの、中国等からの輸入品との競合や衣料品向け需要の低迷などから、低水準で推移している。
 陶磁器は、タイルなどの建築需要が減少していることや、飲食器が安価な輸入品に押されていることなどから、緩やかに減少している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、15カ月連続で前年を下回った。百貨店は衣料品や高額品の不振などから19カ月連続で、スーパーは衣料品の不振に加え客単価の下落などから11カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機への成人識別機能導入から一年を経過したことにより、たばこなどの売上増の効果が一巡したことに加え、客単価が減少しており、24カ月ぶりに前年を下回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が11カ月連続で、軽自動車が8カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも11カ月連続で前年を下回った。ただし、エコカー減税などの効果から、低燃費車の販売が好調となっており、減少幅は縮小している。
 家電販売は、エコポイントの効果で、薄型テレビ、冷蔵庫などが好調となっているものの、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が低調に推移していることから、2カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、大幅に減少している。
 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが十カ月連続で、自動車工業向けが11カ月連続で前年を下回り、全体でも12カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、持ち直している。
 公共工事請負金額を前年比でみると、「地方公社」「その他」で前年を下回ったものの、「国」「独立行政法人」「県」「市区町村」で前年を上回り、全体でも7カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が九カ月連続で、貸家が8カ月連続で、分譲が6カ月連続で前年を下回り、全体でも8カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、持ち直しの動きがみられる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、11カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが22カ月連続で、EU向けが17カ月連続で、アジア向けが11カ月連続で前年を下回った。ただし、「自動車」「自動車の部分品」を中心に前年比の減少幅は縮小傾向となっている。
◆雇用
 雇用は、製造業を中心に悪化している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に23カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、引き続き低下している。
 完全失業率は、上昇している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、建設業、卸売業などで前年を上回った。

魅力ある業界作りに努力
人材確保事業に本腰
愛知県管工機材商協組第1回人確委会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、中小企業人材確保推進事業認定の組合として、組合員企業の労働力確保を図るための労働環境の改善、福利厚生の充実等、雇用管理の改善に取り組むことになり、8月18日午後6時30分より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、「第一回人材確保検討委員会」を開き、今後の進め方につい審議した。
 当日は、組合から三役はじめ常任理事、それに指導を担う雇用能力開発機構愛知センターの担当者等が出席した。
 冒頭、伊藤理事長から人材確保推進事業を取り組むことになった経緯が報告され、「業界の地位の向上と知名度アップを図り、魅力ある業界作りに努力したい」との意思表示がされた。
 次いで、雇用能力開発機構愛知センターの担当者、コンサルティング会社の代表者、小川人権委員長(副理事長・山信社長)の挨拶のあと、今後の進め方について審議した。
【人材確保事業とは】
 事業協同組合が組合員企業に対して、労働時間短縮、職場環境の改善、福利厚生の充実、募集方法の改善、教育訓練の充実等の雇用管理全般の改善を図ることによって、職場としての魅力を高めようと取り組む事業。
 今回、この取り組みに対し、独立行政法人「雇用・能力開発機構愛知センター」を通し、三年問に渡って認定組合として助成を受ける。
【3年間の流れ】
 第1年度・第2年度に「年次計画策定・調査事業」、「安定雇用確保事業」、「職場定着事業」に取り組む。
 また、3年度には「モデル事業普及活動事業」に取り組む。
 これは、本事業の実施に関する成果・ノウハウ等を他の事業所へ普及・活用等を図る事業。
 21年度(初年度)事業の概要としては、「雇用管理実態調査(必須調査)」、「職場環境及び福利厚生実態調査」、「募集・採用の実態調査」、「高齢者活用に関わる調査」等を実施したうえで、報告書を作成し、「組合だより」等を通じて関連記事を掲載し、情報を提供する一方、「職場の安全と安全確保」をテーマとする各種のセミナーを実施する。
 2年度、3年度に計画している取り組みとしては、「優良従業員の表彰」、「組合ホームページの一新」、「一般新聞広告による業界・組合の周知」、「求人活動に役立つ業界PRのDVD作成」、「異業種交流会の実施」などを計画している。

バルブ生産10年前の水準
「バルブ部会」を実施
静岡県管工機材商組合8月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、8月7日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「8月度理事会」を利用して、“バルブ部会”を開催し、バルブ市況動向等について研修した。
 バルブ部会では、東洋バルヴ中部営業部の千葉部長を招き、バルブ産業の概況について研修した。
 平成20年のバルブ生産額は4,320億円で、昨年に比べてマイナス6%とほぼ10年前の水準となった。内需は10年前の75%。
 これは、世界的大不況の嵐の中で国内外のすべての産業分野で設備投資が大幅に減少し、国内生産及び輸出とも大幅な需要減となったのが要因。需要不振は当面続くものと思われ、大幅な減少は免れない。下期以降での景気回復を期待するが、当面難しい状況が続くと予測している。
 品種別ではステンレス弁、自動調整弁が10年前の126%であるのに対して、青黄銅、鋳鋼、鋳鉄は60%台から70%台と低迷している。水栓類はほぼ10年前の水準を維持している。
 バルブ業界全体の概況報告のあとは、同社の概況が報告され、総じて対前年比での落ち込みが著しいとした。
 ただ、7月21日以降は問い合わせの件数が増加しており、現に黄銅棒の生産が五割増との情報もあることから、うまく行けば数カ月後には持ち直すとの期待も寄せられていた。
 市況動向のあとは、水耕栽培植物の収穫高.品質向上に優れた効果があるといわれている“除菌・浄化”水処理装置の「ピュアキレイザー」の商品説明も行われた.
 研修会のあとは、「経営部会」を行い、廉価販売が目立ちつつある西部地区の模様が披瀝され、心無い廉価販売に対しては、組合のスローガンにもある「適正利潤の確保」を尊重し、お互いに節度ある販売に心掛けてほしいとの懇請が寄せられた。
 また、芸能界はじめ相撲、大学キャンパス等にも蔓延している覚せい剤汚染にも言及し、「特に芸能人には尿検査を義務付けるべきだ」といった意見も出ていた。
 覚せい剤の押収量は、例年800kg前後であり、警察庁の単価計算では約40億円。末端価格はその10数倍にもなるといわれている。
 覚せい剤乱用者は約200万人といわれ、国民の60人に1人の割合(20歳〜60歳に限定すれば30人に1人の高率となる)。
 検挙率は1万人〜2万人と非常に低い。最近では主婦層への汚染も問題視されている。

新社長に中川徹氏就任
ミツトヨ 坂本氏は顧問に

 ミツトヨ(本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は、8月26日開催の取締役会において、代表取締役副社長の中川徹氏を代表取締役社長に、専務取締役の中谷忠雄氏を代表取締役専務にする人事を決定し、両氏は同日付で就任した。
 なお、前社長の坂本仁氏は顧問に退いた。
【中川徹氏 略歴】
 昭和24年10月14生まれ。
 昭和48年3月大阪外国語大学外国語学部卒業、同4月日本興業銀行入行。日本興業銀行執行役員、みずほ証券常務執行役員などを歴任し、平成15年4月みずほ第一フィナンシャルテクノロジー代表取締役社長。平成19年1月同社代表取締役を退任、ミツトヨ顧問。同3月ミツトヨ取締役副社長。

テナントは社会福祉法人福ゆめネットに
支部総会を一泊で計画

中日本木機商組全木商中部支部合同理事役員会開催
 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は8月6日午後5時より、名古屋市中川区荒子の中日本木工機械商工協同組合事務局にて合同理事役員会を開催した。
 冒頭、木村理事長は出席の礼を述べた後、「皆様の貴重なご意見を承りたいと思っていますのでご協力お願いします」と挨拶。
 そのまま木村理事長が議事進行役を務め、中日本木工機械商工協同組合の各議題について確認と話し合いを行った。内容は次の通り。
 @第47回通常総会の収支報告の件 収支報告書に基づいて事務局より説明がなされ、全会一致で承認した。
 A荒子ビルテナント募集の経過報告 5月いっぱいで前借主が退去したことで空きとなっていたテナントについて、社会福祉法人「ゆめネット」との契約に向け準備を進めていることが報告された。契約期間は10年となる見込みで、長期の収入につながる。さらに、社会福祉法人への貸し出しにより、障害者への働く場の提供という社会貢献にも一役買うことができるとしている。
 B平成21年年末資金貸出について 全組合員に対して10月初めまでに案内を送付し、10月22日を申し込みの締め切りとする。融資は理事会の承認を得て正式に決定する。貸出実施日は12月4日を予定。
 C平成22年新年合同賀詞交歓会について 名古屋駅前の札幌かに本家にて開催予定。来年1月中に行うが、開催日は現時点では未定とされた。開始時間は午後5時。また、同日午後3時より合同理事役員会を開催することを決めた。
 引き続いて、島田支部長の議事進行により、全日本木工機械商業組合中部支部の各議題について審議を行った。内容は次の通り。
 @第40回通常総会の開催について 今年40周年を迎えることから、久しぶりに一泊での総会を実施したいという意見が多数あり、実施に向け会場等について支部長以下委員で検討することとした。
 A組合員増強運動の件 新規組合員の勧誘を引き続き実施していくことが確認された。
 以上で審議を終え、午後七時過ぎに合同理事役員会を終了した。

10月2日に製販懇談会開催へ
新年会は1月19日を予定
岐阜県機械金属商業協同組合8月定例理事会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は8月10日午後6時30分より、岐阜市城東通りの松葉ヨーロッパ館において8月定例理事会を開催し、理事8名が出席した。
 冒頭、服部理事長は挨拶で、日頃の組合活動に対する支援・協力と、台風が接近する中での出席に対して礼を述べ、議事に移った。
 製販懇談会の件は、担当の石田理事(石田商会社長)より、10月2日に岐阜会館(岐阜市司町)において開催予定で現在、講師を選定中と伝えられた。第一候補として食の重要性をテーマに、管理栄養士を目指す現役の女子大生に依頼しており、近日中に決定する予定。参加費は組合員3,000円、賛助会員6,000円。
 理事役員の忘年会については、12月3日に韓国食彩「オモニ玉宮店」(岐阜市玉宮町)で開催することを決めた。各自実費負担。
 組合新年会の件は、他組合の日程にも配慮し、来年1月19日に岐阜会館で行うことを決めた。
 中部ブロック会議は、来年2月下旬から3月上旬に三重県機械工具商協同組合が担当して開催される予定で、理事長より「岐阜組合の参加人数がここ数年少ないので、多くの参加をお願いしたい」と協力が求められた。
 7月24日にグランヴェール岐山(岐阜市柳ヶ瀬通)において開催された「ビアガーデンの集い」の収支報告を会計担当の関谷副理事長(岐阜機械商事社長)が行い、承認された。
 その他の件では、11月13、14日に岐阜県大垣市のソフトピアジャパン周辺で行われる「ものづくり岐阜テクノフェア」の紹介が行われた。
 以上で審議を終え、午後7時30分過ぎに理事会を終了した。

総受注高35%減前年同月比
製造業向けは4.9%増に
日本産業機械工業会6月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年6月の産業機械受注状況によると、6月の総受注高は前年同月比35.0%減の3,769億2,100万円で、このうち内需は同16.2%減の2,660億8,500万円、外需は同57.8%減の1108億3,600万円となった。
 内需のうち、製造業向けは同四・九%増、非製造業向けは同36.3%減、官公需向けは同8.7%減、代理店向けは同24.2%減であった。
 内需で増加した機種は、送風機(前年同月比121.7%増)の一機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同0.7%減)、鉱山機械(同69.6%減)、化学機械(同16.9%減)、タンク(同85.4%減)、プラスチック加工機械(同71.8%減)、ポンプ(同0.8%減)、圧縮機(同35.9%減)、運搬機械(同36.9%減)、変速機(同36.9%減)、金属加工機械(同41.2%減)、その他機械(同25.8%減)の11機種であった。
 一方の外需は、6月のプラント案件はゼロ。
 外需で増加した機種は、送風機(前年同月比32.0%増)の一機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同62.6%減)、鉱山機械(同87.7%減)、化学機械(同57.4%減)、タンク(同64.1%減)、プラスチック加工機械(同36.9%減)、ポンプ(同45.8%減)、圧縮機(同49.3%減)、運搬機械(同61.6%減)、変速機(同53.8%減)、金属加工機械(同55.7%減)、その他機械(同54.4%減)の11機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は非鉄金属が増加したものの電力、外需の減少により前年同月比24.1%減となり、鉱山機械、化学機械(冷凍機械を含む)、ポンプも外需の減少によりそれぞれ同80.9%減、同42.9%減、同13.7%減となった。タンクが石油・石炭製品の減少により同84.8%減、プラスチック加工機械は自動車、その他製造業、外需の減少により同51.3%減となり、圧縮機も一般機械、その他非製造業、外需、代理店の減少により同42.4%減少した。
 一方、送風機は電力の増加により同115.5%の増加。運搬機械は一般機械、情報通信、造船、外需、代理店の減少により同44.3%減、変速機がその他輸送機械、外需の減少により同41.0%減、金属加工機械も自動車、外需の減少により同46.4%減少した。

設備投資の落ち込みで厳しさ続く
来年には復調への期待も
マニピュレータロボット統計09年4―6月期

 日本ロボット工業会は8月3日、マニピュレータ、ロボットの2009年4―6月期の生産・出荷実績を発表した。同会正会員及び賛助会員対象企業53社の実績をまとめたもの。これによると、09年4―6月期の生産額は前年の同じ時期に比べ70.3%の減少となり、出荷額は、国内出荷額が前年同期比58.0%減、輸出額が同72.8%減で、トータルでは同68.4%の減少となった。概要は次の通り。
【受 注】
 09年4―6月期の受注額は、前年同期比75.9%減の401億円となり、5四半期連続のマイナス成長となった。前期に引き続き今期も大幅な減少となったが、受注は底を脱し上向き傾向がみられる。
【生 産】
 09年4―6月期の生産額は、前年同期比70.3%減の434億円となり、4四半期連続のマイナス成長となった。
 2大ユーザである自動車産業と電子・電気機械産業においては、在庫調整も進みつつあり、明るい材料が見え始めてきたものの、生産水準は依然としてピーク時に及ばず、設備過剰感は否めない。従って、設備投資は当初計画に対して大きな落ち込みとなるなど、今年09年の年間見通しは非常に厳しいものと予測される。
 しかし、自動車産業は、ハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進む一方、電機産業では、特に、液晶関連市場や半導体関連市場に活発な動きがあることでロボット需要が期待される。また、海外市場では、中国がいち早く景気が回復しつつあるのを始め、欧・米・その他アジアの景気動向も国際機関の調査では緩やかに回復する見通しを立てていることから、来年10年にはロボット産業も復調すると期待される。
 なお、昨年(08年1―12月〈会員+非会員〉)のロボット生産額実績は、前年比12.7%減の6,220億円となった。
【出 荷】
 09年4―6月期の総出荷額は、前年同期比68.4%減の490億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。国内出荷額は、同58.0%減の196億円となり、7四半期連続でマイナス成長となった。輸出額は、同72.8%減の294億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比53.8%減の85億円となり、3四半期連続でマイナス成長。電子・電気機械産業向けは同63.4%減の60億円となり、7四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けでは、同産業の生産調整の影響を受けて、関連する用途はほぼすべてマイナスとなったが、塗装用に大きな需要がみられた。
 一方で、電気機械向けは主にパソコンや携帯電話関連での需要の低迷が全体を押し下げた。なお、FPD(ガラス基板搬送)用は引き続き好調。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比67.3%減の45億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。電子部品実装用は、同83.5%減の104億円となり、4四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、米国自動車メーカーが苦しい状況にあるのに加え、堅調であった欧州向けや伸長著しかった東南アジア向けでも厳しい状況におかれている。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国のマーケットが縮小されたままにある。

研削砥石トップのノリタケが
生産管理システムの帳票システム基盤に
ウイングアークテクノロジーズ「SVF/RDE」採用

 Form&Dataのウイングアーク テクノロジーズ(社長=内野弘幸氏、本社=東京都港区)は8月17日、ノリタケカンパニーリミテドのグループ会社で研削砥石の製造と研削・研磨に関連する製品の販売を行い、研削砥石分野では約30%のシェアを持つノリタケボンデッドアブレーシブ(以下NBA、本社=名古屋市西区)が、生産管理システムの刷新を機に帳票システムの基盤として帳票基盤ソリューション「Super Visual Formade」(以下SVF)および帳票運用管理ツール「Report Director Enterprise」(以下RDE)を採用したと発表した。
 NBAは、研削砥石関連製品の開発・製造のために1980年代からメインフレームをベースとした基幹システムを構築・運用し、ノリタケグループの製品の素材、素材の粒度、素材の調合や焼き固める技術、温度など経験やノウハウに基づく“情報”の精度を保っていた。しかし、長期間の使用でシステムは老朽化し、手作業から発生する誤配送を含めた管理運用の改善、担当者の工数削減といった要求にも早急に対処する必要があったため、2006年によりコストパフォーマンスの高いオープンシステムへの移行に着手した。
 大量帳票印刷のオープン化に「SVF・RDE」が採用されたポイントは次の通り。
◎大量帳票のスプール印刷
◎帳票の再印刷機能
◎出荷案内書と梱包ラベルのリアルタイム印刷
◎既存システムでの導入実績(安定した運用稼働)
 新しい生産管理システムは、08年11月から順次リリースされ、販売会社を含め09年6月から全面稼働している。具体的には、製造伝票に印字してある製造番号のバーコードをハンディターミナルが読み取り、出荷案内書や梱包ラベルなど約三十種類の帳票をリアルタイムに印刷する仕組みにおいて、SVF/RDEが帳票運用の役割を担っている。6つの工場から23カ所のアクセスポイント/制御用PCを経由して送られてくるハンディターミナル32台のデータは1日あたり3,000件程度。生産管理システムで処理されたデータは、SVFサーバで帳票に加工され、現場の27台のプリンタに出力されている。
〈導入効果〉
 全工場で、年間1,200万円のコスト削減/業務効率の向上/誤配送防止/作業工数の削減。
〈導入前の運用〉
・日当り3,000枚程度出力される帳票を工場ごとに印刷し、裁断・仕分けする作業が必要。
・配送先の変更が発生した際は、変更内容を配送センターにFAXで送り、配送担当者は出荷案内書を探して配送先を変更するという作業が必要。
・手作業による伝票照合を行っていたため誤配送が発生。
〈導入後の運用〉
・帳票の一元管理を実現し、各工場から担当者が必要な帳票を、必要な時に、必要なところで、直接印刷できる。
・配送先の変更が発生しても、営業担当者が自分のPCからリアルタイムに変更作業を行うことができる。
・誤配送の防止。
【ウイングアーク テクノロジーズについて】
 「Form&Data」のウイングアーク テクノロジーズは、大手SI企業や企業の情報システム部門が取り組むシステム開発と現場業務の効率化を図るため、「帳票、レポート、ドキュメント」の分野に特化したツール・ミドルウエア製品、サービス、サポート、導入支援、トレーニング等のサービスを提供する。特に、情報システムに共通する「データ」のINとOUTに対して、業務に見やすい「フォーム」を使ったユーザインターフェイスによって、ソフトウエアの組み合わせによる短期システム構築と、わかりやすい業務の運用を実現している。
◎「SVF」
【帳票出力】基幹系帳票システムの統合・共通化、帳票運用の効率的な一元化
◎「Dr.Sum EA」
【データ活用】業務に蓄積されるデータの高速な集計分析と可視化
◎「StraForm」
【帳票入力】業務にあるドキュメントのデータ化とWebシステム化

三菱マテリアル新製品
「35°菱形11°ポジインサート」
スモールツール用インサートに追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造するスモールツール用インサートに、「35度菱形11度ポジインサート」として、「E級研削型SRFブレーカ」および「G級モールデッドSMGブレーカ」を追加し、販売を開始した。
 従来の三五度菱形五度または七度ポジインサートでは、自動盤による小径ワークのヌスミ加工や内径面取り加工において、インサート逃げ面が被削材に干渉し加工が困難となるケースが少なからず発生。このような加工において、「35度菱形11度ポジインサート」を使用することにより、従来では加工が困難であった加工形態へも幅広く対応することが可能となった。
 また、工具材種にはPVDコーティング材種「VP15TF」を採用し、低〜中速度の自動盤加工に最適である。
 「35度菱形11度ポジインサート」の主な特長は次の通り。
 @E級研削型SRFブレーカ 勝手付き研削型リードブレーカと切れ味鋭いシャープエッジの組み合わせにより、高品位な仕上げ面が得られる。コーナRは従来E級インサートと同様マイナス公差としている。
 AG級モールデッドSMGブレーカ モールデッドブレーカと切れ味鋭いシャープエッジの組み合わせにより、良好な切くず処理性と仕上げが得られる。コーナRはE級品と同じく、マイナス公差を採用し隅R公差指示のある精密部品加工に対応できるようにした。
 B高い耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた「VP15TF」 材種はPVDコーティング材種「VP15TF」を採用。高い耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた「VP15TF」は、自動盤における低〜中速度の加工に最適である。
 追加規格は、スモールツール用「35度菱形11度ポジインサート」E級SRFブレーカ10型番とG級SMGブレーカ4型番。
 標準価格(代表型番)は、VPET110302R―SRF(VP15TF)が1,790円(税込み1,880円)、VPGT110302M―SMG(VP15TF)が1,590円(税込み1,670円)。初年度の販売目標は1億円。
ダブルクランプ形倣い加工用工具
「プロファイルバイト」インサート材種追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するダブルクランプ形倣い加工用工具「プロファイルバイト用インサート」に、PVDコーティング材種「VP15TF」の計3型番をシリーズ追加し、販売を開始した。
 「プロファイルバイト」は、従来の35度菱形インサートでは加工に制限のあった急勾配や複雑な倣い加工において、25度菱形のインサートを採用しているため、工具集約や加工能率の向上および、さまざまな加工形態に柔軟に対応することができ、発売以来、高い評価を得ている。
 今回、さらなるユーザーニーズに対応すべくステンレス加工用インサート材種として、PVDコーティング材種「VP15TF」を採用し、これまでのコーナR0.4およびR0.8に、自動盤や小型旋盤における小物部品等の倣い加工、ヌスミ加工にも幅広く対応可能なコーナR0.2を加え、インサートのラインナップを充実させた。
 「プロファイルバイト」の主な特長は次の通り。
 @25度菱形ポジティブインサート 従来の35度菱形インサートでは干渉してしまう加工形態に適用することができる。ネガティブインサートと比較して、切れ味に優れ、より広範囲に加工できるポジティブインサート。
 A信頼性の高いダブルクランプ方式 ホルダはねじ止めとクランプ駒を組み合わせた信頼性の高いダブルクランプ方式を採用。切削抵抗があらゆる方向に作用する倣い加工においても、インサートを強固にクランプする。また低いクランプ駒を採用することにより、確実にクーラント液を切れ刃に供給することができる。
 Bステンレス加工に適したインサート材種「VP15TF」 PVDコーティング材種「VP15TF」は、高い耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた超微粒超硬母材に、耐摩耗性・耐熱性の優れた(Al、Ti)Nコーティングを被覆した材種。加工硬化や境界摩耗の発生しやすいステンレス加工および、一般鋼の中〜低速度の不安定加工に最適である。
 追加規格は、ダブルクランプ形倣い加工用工具「プロファイルバイト用インサート」3型番(コーナR0.2、R0.4、R0.8)。
 標準価格(代表型番)は、XCMT150302―SVX(VP15TF)が1,340円(税込み1,407円)。初年度の販売目標は1,000万円。

高効率真空引き機能搭載
「真空ポンプTEZ8」
アサダ 大型冷凍空調機メンテ向け

 配管機械工具と環境機器の製造販売及び輸出入を行うアサダ(社長=浅田一吉氏、本社=名古屋市北区上飯田西町3-60)は8月3日、大型冷凍空調機器のメンテナンス向けに高効率真空引き機能を搭載した「真空ポンプTEZ8」を発売すると発表した。
 「真空ポンプTEZ8」は、世界初のカートリッジ式オイル交換機能や、大口径ホース3本同時接続機能を特長としており、真空引き時間を最大92%(同社従来機種比)低減可能であり、省エネ、省コストにもつながるとしている。
 開発の背景には、2007年にフロン回収・破壊法が改正され、フロン回収率を現在の約30%から60%に引き上げるために、冷凍空調機器の修理時もフロン回収が義務化、フロン回収作業や真空引き作業の高速化が求められるようになったことがある。今回発売される「真空ポンプTEZ8」は、フロンの回収率アップを目的とし、従来は大型の真空ポンプを使用することでしか可能でなかった、真空引き作業の高速化や効率アップを実現した。
【特 長】
 @世界初のEZオイルカートリッジ方式機能搭載 真空ポンプには潤滑油としてオイルが使用されているが、そのオイルには機器内の水分や汚れを吸着する役割もある。汚れたオイルの使用は、機器の性能・効率の低下につながるが、従来製品ではオイルの状態の確認やオイル交換に手間が掛かっていた。TEZ8に採用されている世界初のEZオイルカートリッジ方式は、透明オイルカートリッジでオイルの汚れを一目で確認でき、ワンタッチわずか五秒でオイル交換が可能。
 A大口径ホース同時接続可能 大口径ホースを一度に3本同時接続することで、真空引き時間を大幅に短縮する。
 B逆流防止機構に世界初のモニターチューブ方式を採用 逆流防止機構とは、真空ポンプと冷凍空調機内で使用されている別種オイルの混合を回避するための機構。モニターチューブ方式は従来使用されている電磁弁や逆止弁に比べ抵抗が少なく、またストレーナを内蔵していることでゴミの侵入を防止し、真空ポンプの能力を最大限発揮することで、高真空度でも効率低下を防止する。
 C大型高速ターボファン搭載 大型高速ターボファンでポンプの温度上昇を防止し、大型冷凍空調機メンテナンスの長時間運転時に起こるオイル劣化やポンプ消耗を防止し、真空引き速度低下を防止する。
【仕 様】
▽品名=真空ポンプTEZ8
▽排気速度=189L/分(50Hz)、227L/分(60Hz)
▽真空度=5.3 Pa abs(40ミクロン)
▽ポンプスピード=1417min(50Hz)、1700min(60Hz)
▽モータ=100V(50Hz/60Hz)
▽質量=13.5kg
▽大きさ=(L)362×(W)239×(H)262mm
▽オイル量=0.25L
▽吸入ポート=1/4、3/8、1/2(フレアオス)
▽標準付属品=異径アダプタ1/4メス×5/16オス、EZオイルカートリッジ(真空ポンプオイル0.25L入り)
 標準価格は15万9,000円。
 同製品に関する問合せはアサダ各支店・営業所へ。
http://www.asada.co.jp/profile/shop.html

NEWタイプに高い評価
各種T形ストレーナ
ベン 概念を一掃する!

 ベン(東京都大田区多摩川2-2-13)では、これまでのストレーナの概念を一掃する「NEWタイプT形ストレーナ」を販売し、既に多くのユーザーから、施工性・メンテナンス性・圧力損失等の問題点を一挙に解消する新時代のストレーナとして高い評価を得ている。
 主な特長は次の通り。
@コンパクトで、施工・取扱い容易
 大きさ比較(呼び径125)では、U形対比で質量は約マイナス30%、管芯下寸法で約マイナス60%(同社比)、Y形対比で質量は同等、管芯下寸法で約マイナス50%(同社比)なので、本体下方にメンテナンススペースが不要となり、架空配管、埋設配管、縦配管でもスッキリ施工ができる。
Aネットの清掃容易
 ネット(こし網)は、横置円筒軸流タイプで、上ふたを空けて取り出す構造なので、本体上方の取出しスペース(呼び径125)が僅かで済むと共に、カバー開放時に液体の溢水がない。
B圧力損失僅少
 初期圧力損失(呼び径150網目60メッシュ)は、U形対比約1/4〜1/6、Y形対比約1/2(同社比)、T形(横置円筒軸流タイプ)のこし網構造は、最小の圧力損失。
Cワイドセレクション
 この商品は殆どがユーザーからの要望により製作されたもので、用途、流体、本体材質、適用圧力、網目のセレクション等、オプションも豊富に揃っている。
 種類は、各種流体共用のスタンダードタイプの(KT1―G(FC製)/KT1―M(FCD製)、KT1A―G(ガット式)/KT1D―G(ダビット式))をはじめ、水道法性能基準適合品でナイロンコーティング・エポキシ樹脂粉体塗装の(KT1PN―G(エポキシ樹脂粉体塗装)、KT1CN―G(ナイロンコーティング))、据付時に架台等地盤に直接設置可能なKT型大口径タイプ(KT2―N(炭素鋼製)、KT2D―N(ダビット式))、ステンレス鋼製で耐食・耐久性抜群のKT3―D(汎用品)、KT3A―D(ガット式)、適用圧力2・OMPaまで対応のダクタイル鋳鉄製のKT4W―M(水・温水用)、KT4H―M(蒸気・気体・油用)がある。
 その他詳細については、同社名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通・TEL052-411-5840)へ問い合わすとよい。

主要約70社契約高前年比56.6%減
すべての機種で減少
日本産業機械工業会6月の産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年6月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の6月の輸出契約高は前年同月比566.6%減の1,043億9,600万円となった。
 プラント案件はなく、単体で前年同月比56.6%減となった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機、化学機械が中東の減少によりそれぞれ前年同月比63.6%減、同55.2%減となったほか、鉱山機械と風水力機械もアジアの減少によりそれぞれ同87.8%、同37.8%減少した。
 また、プラスチック加工機械はロシア・東欧の減少により同39.1%減、運搬機械がアジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同64.5%減、変速機もアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同53.7%減となった。金属加工機械は北アメリカの減少により同24.2%減、冷凍機械もアジア、中東、ヨーロッパの減少により同54.7%減となった。
 地域別構成比は、アフリカ38.1%、アジア35.1%、ヨーロッパ15.3%、北アメリカ4.6%、中東3.3%、ロシア・東欧1.6%となっている。

内装床タイル「センシティ」と「コンセンス」
豊かな表情で空間を彩る
INAX 2商品を新発売へ

 INAXは、光沢とマットな質感をバランスよく融合し、豊かな表情で空間を彩る内装用床タイル『センシティ』と『コンセンス』の2商品をこのほど発売した。
 シンプルでありながら、光を巧みに取り入れたデザインで、商業施設やマンションなどのパブリックスペースの床に幅広く活用できる。
 光沢を放つ磨きとマットの面状を巧みに融合させた『センシティ』は、繊細な輝きと、インテリア空間を引き締める落ち着いたカラーバリエーションが特長。
 シャープで無駄のないイタリアンモダンのテイストを取り入れた『コンセンス』は、シンプルなドットを磨いた美しい光沢が、空間を優雅な雰囲気に演出する。いずれもやきものとしての優れた意匠性、耐久性を持ち、美しさを長く保つ。
 セラミックス製タイルは、石材に比べ傷がつきにくく、メンテナンスが容易なため、商業施設、マンションなど建物内部のエントランスの床材として多く用いられている。
 ここ数年は、内装床タイルにデザイン性を求める傾向が強まっており、中でも欧州のトレンドであるきらきら輝く質感や、高級感のある600mmの大形形状、落ち着いた濃茶系の色合いに人気があることから、光によって空間に味わいを持たせる2商品を追加し、床タイルの品揃えを強化する。
【各シリーズの紹介】
1、センシティ
 自然な石模様をベースに部分磨きを施し、光沢を放つ磨きとマットの面状を巧みに融合させた。光の反射から生まれる質感は繊細な表情を見せ、インテリアが映える落ち着いた空間を演出する。
 メーカー希望小売価格は1万185円/u(税込み・工事費別)。
 形状は600角平(600×600×9.8mm)、600×300角平(600×297×9.8mm)、カラーバリエーションは5色。
2、コンセンス
 ドットが描く意匠が、シンプルな中にも華やかさを取り入れたモダンスタイルに調和する。研磨されたドットは照明効果でひときわ際立ち、映りこみによる独特のニュアンスが上質で優雅な空間を演出する。
 メーカー希望小売価格は1万5,015円/u(税込み・工事費別)。
 形状は600角平(597×597×11.0mm)、600×300角平(597×297.5×11.0mm)、300角平(297.5×297.5×11.0mm)、カラーバリエーションは5色。

色と細密の世界に酔う
日本の美「七宝展」
INAXギャラリー東京・大阪でも開催

 INAXギャラリー名古屋(名古屋市中区錦)では、このほど“色と細密の世界”「七宝展」を開催し、光を受けて宝石のように輝く七宝の美しさに来場者を魅了させた。
 ガラス紬が繊細な分様を描き、七つの宝石のように美しいと名づけられたその輝きは、紀元前より世界各地で愛され、日本でも高貴な身分の人たちの建築、武具、道具類を彩ってきた。
 日本では近代、有線七宝と呼ばれる技法によって作られた作品が隆盛を極めた。
 近代七宝を劇的に発展させ、多くの人々を惹きつけた有線七宝とは、下地にごく細い金属線を文様の形に植え付け、そこへ粕薬を流し込むことで図柄を描き出す手法。江戸時代まで主な手法であった、下地を掘り込んで紬薬を流し込む象嵌七宝に対し、有線七宝の技法では、より大きな作品や細密な意匠を粕薬で表現することが可能になった。
 下絵を描き、胎に写し、植線を施し、紬薬を流しては焼き、研磨し、美しく仕上がったもののみを作品とする。七宝作品は優れた職人たちが、数ヶ月、時には年単位の時間を投じて完成する。
 会場では、こうした技術の結晶である七宝作品を、約50点展示。
 様々な技法を駆使して作られた作品の数々、製作工程や道具類を紹介し、七宝の様々な表現とその完成までの道のりを紹介した。
 さらに、明治時代の名工たちの技の結晶、それぞれ特長的で表現豊かな作品の数々を紹介。なかでも十数点が出展された京都の名工・並河靖之の作品はその艶やかな色彩と細密な文様が他の追随を許さないものとして、現在でも高い人気を誇っている。
 また、扉の引き手や釘隠しなど、建物や道具類の一部として使われる七宝作品も紹介。日本文化の中で七宝がどのように人々の生活に彩ってきたかが興味深く理解できた。
 同展は、9月2日から11月21日まで東京、12月5日から1月4日まで大阪のINAXギャラリーで開催される。

高精度立形マシニングNVシリーズに
NV7000が登場!!
森精機製作所MAPPSW(新型高性能OPシステム)搭載

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、高精度立形マシニングセンタNV7000の受注を8月19日より開始した。
 NVシリーズは立形マシニングセンタの主力製品として、2002年2月にNV5000を発売以降、好評を得ている。今回、テーブルサイズ1,700mm×760mm、Y軸移動量760mmのNV7000を市場へ投入し、ラインアップを拡充した。NV7000は、高剛性構造を持つ従来機MVシリーズと、シンプルかつ汎用性の高いDura Verticalシリーズの特長を併せ持つ。また、7月に発表した新型高性能オペレーションシステムMAPPSWを搭載している。
 NV7000は案内面幅を従来機比2.4倍に拡張し機械剛性を向上させた他、全軸摺動面案内とすることで減衰性に優れた機械になっている。また従来機と比較して加工エリアを18%拡張し、かつ設置面積を一五%削減し省スペース化を実現。主軸は高速から重切削までユーザーのニーズに応じて幅広い加工に対応できるよう、3種のバリエーションを用意している。
 高効率加工を実現するために、同社が独自に開発したDDRT(ダイレクト・ドライブ・ロータリテーブル)を搭載することで同時4軸加工が可能となった。NV7000では立形マシニングセンタとのインターフェースを改良し、機内ケーブルレスを実現した。
 主軸テーパ40番仕様も準備し、ユーザーのニーズに合わせた仕様を選択できる。
 定価は2,310万円(NV7000/50)(MSX―504W)。自動車、産業機械、航空機、金型などの産業を販売先に、月産10台を計画している。
【NV7000の主な特長】
 @高精度・高剛性加工 NV7000はベッド(Y軸)の案内面幅を従来機比二・四倍に拡張し、追従性の改善や剛性の向上を実現した。またボールねじの軸心冷却を標準採用し、かつZ軸送り箱の冷却を行うことで、高精度加工の維持を可能にしている。加工精度は従来機を上回る真円度2.5μmを実現。
 A加工エリアの拡張、省スペース化の実現 従来機MV―653からストロークを延長し、加工エリアを拡張する一方で、同等クラスの機械と比較してもコンパクトな据付面積を可能とするために、制御盤の厚さ縮小やクーラントタンク配置位置の見直しを行い、省スペース化を実現した。X軸ストローク1,540mm(従来機1,530mm)、Y軸ストローク760mm(同660mm)、Z軸ストローク660mm(同650mm)、テーブルサイズ1,700×760mm(同1,700×660mm)、所要床面積(幅×奥行き)4,280×3,644mm(同4,105×4,482mm)。
 Bバリエーション豊富な主軸 主軸ユニットはユーザーの加工に合わせて、バリエーションを3つ(標準仕様、高速仕様、高トルク仕様)用意した。高トルク仕様では6,000min−1、最大トルク1,009N・m(15%ED)で重切削加工にも10分に対応することができる。主軸の構造も従来のギヤ主軸からビルトインモータ主軸へ変更することにより、低速・高速切り替え時の主軸停止時間の問題も解消した。
高速・高精度ロータリテーブル
DDRTフルラインアップ

 森精機製作所は、高速・高精度ロータリテーブルDDRT(ダイレクト・ドライブ・ロータリテーブル)に、新たにDDRT―200(テーブル直径200mm)、DDRT―300(同300mm)、DDRT―400(同400mm)の3機種を追加し、昨年六月に受注開始したDDRT―260(同260mm)と合わせて計四機種のラインアップとした。
 DDRTの駆動方式は従来のウォームギヤ方式と異なる、DDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)を採用。DDMは駆動力をダイレクトに伝達することで高速送りを可能とし、かつギヤを経由しないためバックラッシゼロを実現している。その結果、曲面加工での面品位が飛躍的に向上した。またギヤ駆動と比べ、伝達効率が大幅に向上したためモータの消費電力は30%(DDRT―260、サイクル90度回転・3秒停止)となり、省エネルギーに大きく貢献する。更に、回転部にギヤなどの摩耗部品がないため、メンテナンスレスという利点も持つ。
 また、従来は機械本体とロータリテーブルを接続するケーブルが機内にあったため、切りくずでケーブルを破損してしまうなどの問題があったが、同社立形マシニングセンタのインタフェースを改良し機内ケーブルレスを実現した。
 高い信頼性を実現したDDRTを、豊富なラインアップの中からユーザーのワークサイズに合わせて選ぶことができる。

セールスの真髄を伝授
体験型提案型インターンシップ
トラスコ中山大学生を対象に開催

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、大学生の就業体験を目的としたインターンシップを開催した。今年で9回目(2001年が第一回)となる同社のインターンシップは、「実際に同社セールスと同行して商品提案を行う」、また、その後方支援をしている「物流センターで作業体験も行い、物流を理解する」という体験型の内容で実施された。
【実施期間】
 8月10日より21日までの七日間(土・日・盆期間は休み)。大阪・東京の2カ所で同時開催。
【参加人数及び大学】
 東京(男性12名/女性10名)・大阪(男性11名/女性11名)計44名。
 東京…早稲田大学・上智大学・横浜市立大学・立教大学・明治大学・法政大学・青山学院大学・学習院大学・成蹊大学・明治学院大学
 大阪…京都大学・大阪大学・同志社大学・立命館大学・関西学院大学・関西大学・神戸市外国語大学・大阪市立大学・大阪府立大学・京都外国語大学・滋賀大学・龍谷大学・京都産業大学・京都精華大学
【概要】
・8月10日 会社説明、ビジネスマナー講義、本社見学
・8月11日 物流センター見学・体験
・8月17日 メーカー勉強会(住友3M)、見積りや提案書作成、商談ロールプレイング
・8月18日 営業同行
・8月19日 営業同行(インターンシップ生 商品提案)
・8月20日 提案営業成果報告、プレゼンテーション準備
・8月21日 プレゼンテーション
【オリジナル企画】
@工場用副資材のトップブランドの拡販で流通のしくみを知る!
 同社の2009年度仕入額トップの住友3Mの商品に着目した物流・営業体験をすることで、「カタログ掲載→在庫→営業現場での取り組み(MRO セミナー等)」という具体的な流れの中での仕入先との多面的なパートナーシップを把握する。
A一社員として行動を。
 参加学生には、インターンシップ期間中は掃除や日報、朝礼参加はもちろん、営業中も社員として販売店に商品提案をするなど、トラスコ中山の一社員として行動してもらう。
Bオリジナル名刺を使って…
 同社の一員である自覚と、販売する使命感を持ってもらうためにオリジナル名刺を作成。実際に販売店への提案営業に使用する。
C大学キャリアセンターの職員も招待。
 最終日にインターンシップ生の集大成として、プレゼンを行う。そこでキャリアセンターの職員にも彼らの成長を見て評価してもらう。また、BtoB企業である同社の理解を深めてもらうための会社説明会も実施する。

 本田正年氏
本田商店創業者

 伝動機・機械工具販売の本田商店(社長=本田政臣氏、本社=名古屋市西区笠取町3-99)の創業者で前代表(個人商店から株式会社に本年4月に改組)の本田正年氏が、かねてより病気療養中のところ薬石効なく8月9日、逝去された。享年76歳。
 葬儀・告別式は、8月10日に名古屋市中村区名駅南のセレモニーホール名古屋・貴賓館で、本田商店と本田家の合同葬として、長男で同社社長の本田政臣氏が喪主を務めしめやかに執り行われた。

TOP新製品紹介
たて型モーターレンチに
使い易いショートタイプが登

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目5)は、配管継手・バルブの締め付けに最適な「たて型モーターレンチ」に、使い易いショートタイプ(TMW―250)を追加し販売を開始した。
 TMW―250の主な特長は次の通り。
 @ショートタイプでワイドな口開き、頭部15度のたて型 口開き寸法は16ミリ〜75ミリ。頭部の傾きが一五度なので柄部を振り廻すスペースが少なくても作業ができ、効率アップが図れる。
 Aくわえ部側面で排水トラップが廻せる 床用・洗濯機用・浴室用の排水トラップの締め緩めにも使用することができる。
 B強度バツグン 本体・上あごともに鍛造製なので強靭で、耐荷重性・耐久性に優れている(保証トルク=400N・m)。
 標準価格(一箱六丁入り、一丁あたり)は7,880円(税込み8,274円)。
インパクトレンチ用
シャンクアダプタースライドロック式

 トップ工業は、ワンタッチ着脱で簡単にビット交換できる「インパクトレンチ用シャンクアダプタースライドロック式」(EPW―4N)を発売した。
 同製品は、カラーをスライドさせて接続ビットを取り付け、カラーを戻すと固定するスライドロック式を採用。ワンタッチで着脱できるうえ、接続ビットをより確実に保持することで安全性の向上を図った。
 差込角12.7ミリのインパクトレンチに取り付け、6.35ミリシャンクの各種・各サイズのソケットやドライバビットが使用できる。
 標準価格(一箱六丁入り、一丁あたり)は3,450円(税込み3,623円)。

オーエスジー
人事異動
8月1日付

▽早坂哲朗氏=執行役員 第四製造部長兼製造企画室長(執行役員 第一製造部長兼製造企画室長)
▽小野克比古氏=執行役員 調達部長兼総務部長(執行役員 第四製造部長)
▽石田修氏=第一製造部長(第一製造部次長)
▽彦坂匠氏=第一製造部製造二課長(第一製造部製造二課三係長)
▽栗本孝則氏=調達部調達グループリーダー〈課長〉(東部営業部GSTグループ販売促進二課長)
▽熊谷悟氏=総務部法務グループリーダー〈課長〉
( )内は前職

受注に回復の兆しみえず
日本鋳鍛鋼会6月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国73工場)、鍛鋼(同17工場)の6月分の生産実績を集計し、7月29日発表した。
 それによると6月の生産は、鋳鋼が前年同月比34.6%減の1万6,534トンとなり、前月比では3.7%増加した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比36.2%減の41,620トンで、前月比は17.1%増加した。
 鋳鋼の前年同月割れは8カ月連続、鍛鋼は同9カ月連続となっており、平成21年度第1四半期(4月―6月)においては前年同期比で鋳鋼32.4%減、鍛鋼40.1%減と、新年度に入っても依然受注環境は回復の兆しがみえないまま、上期見通し(鋳鋼1万9,500トン/月、鍛鋼4万2,500トン/月)をともに下回って推移している。鋳鋼・鍛鋼とも現在の需要動向からみて急速に改善される要因が見当たらないことから、少なくとも上期一杯は前年割れが続くものと同会ではみている。
 平成21年度第1四半期の需要機種別動向をみると、前年同期を上回っているものは、鋳鋼では19機種中、ロール(10.7%増)、ポンプ・圧縮機・送風機(31.9%増)の2機種、鍛鋼では12機種中、発電用機器(1.5%増)のみとなっている。

暑気払いと情報交換
愛機工南支部ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合の南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は8月6日午後6時30分より、名古屋市中区栄のクレストンホテル「キングスベンチ」で支部ビアパーティーを開催し、支部員ら28名が参加して親睦を図った。
 伊藤正人理事(伊藤信産業社長)の司会進行で、はじめに森支部長が「本日は、和久田理事(三和商事社長)のお骨折りで会場の設営をしていただきました。2時間という短い時間ですが、大いに飲んで、語り合っていただければ幸いです」と挨拶。続いて伊藤照之組合相談役(伊藤信産業会長)が「日頃のストレスを解消できますように、十分に楽しんでいただきたい」と挨拶し、中川理事(ナカガワ社長)の発声で乾杯した 。
 不況で厳しい経営環境が続く中、参加者はビールのジョッキを傾けながら歓談し気分転換していた。


2009年9月13日(日) 2358号
国内最大級のFA技術専門展
メカトロテック ジャパン2009
10月14日(水)から17日(土)まで開催

 名古屋国際見本市委員会は10月14日から17日までの4日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で、FA(ファクトリー・オートメーション)技術専門展「メカトロテック ジャパン2009」を開催する。ニュースダイジェスト社と愛知県機械工具商業協同組合が共催。
 第12回目の開催となる今回は、“次世代技術の「扉」を開く!人とマシンのインターフェース”をキャッチフレーズに、工作機械、塑性加工機械、工作機器、切削工具、研削砥石・研磨材、測定機器、CAD/CAM/CAE、FA関連機器装置・ソフト、その他FA関連サービスなどものづくりに関する幅広い分野の新製品、新技術を一堂に展示紹介し、新たな需要の拡大と顧客ニーズの掘り起こしを図る。内外から300を超す企業・団体が出展、1,200小間の展示規模でポートメッセなごやの1号館から3号館のすべてを使用して開催される。
 今回、会場内のコンセプトゾーンでは“パワーを生み出すモノづくり”をメインテーマに、IHIジェットエンジンなど航空機やロケットに関する展示を行うほか、話題の新型プリウスのパワートレインユニット(構造模型)を展示し回生電力を効率よく利用する仕組みを分かりやすく紹介する。
 また、専門家による次世代ものづくり基盤技術講演会や接合・接着技術に関するシンポジウムを開催し、21世紀のものづくりを展望する。
 そのほか、各種セミナーや出展企業によるテクニカルワークショップも連日多数開催される予定。また海外バイヤーとの商談マッチングも行われる。
 なお、平日昼間の来場が難しい人のために、3日目の16日は時間を延長して午後8時までのナイター開催を行う。
 来場の事前登録や講演会・シンポジウム・セミナーの事前申込は、同展ホームページmect2009.comから行うことができる。
講演会・シンポ
ジウム・セミナー
聴講無料・先着順事前申込制
【次世代ものづくり基盤技術講演会】
◆技術講演会
 〈日時〉10月16日午後1時30分〜同6時30分、〈会場〉イベント館二階イベントホール、〈定員〉200名
 @「製造工程を制する接合・接着の基本原理〜素材革命とモジュール化をサポートする次世代ものづくり基盤技術〜」中部大学総合工学研究所教授 多賀康順氏
 A「生産革新に向けての新しい接合工法の試み〜ノウハウと科学を「つなぐ」ものづくりを志向する〜」名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻講師 安田清和氏
 B「モビリティの軽量化や新しい機能性皮膜創成を目指して〜摩擦撹拌/粒子積層による異材接合/膜創成技術の新展開〜」豊橋技術科学大学生産システム工学系教授 福本昌宏氏
 C「生物に学ぶものづくり〜ソフトな接着・接合による機能材料の創成〜」名古屋工業大学副学長 工学研究科未来材料創成工学専攻(ながれ領域)教授 木下隆利氏
 D「人工関節の生体適合性を高める〜金属・セラミックス・生体材料間における界面制御〜」財団法人名古屋都市産業振興公社産学連携コーディネーター 亀山哲也氏
◆技術シンポジウム
 〈日時〉10月17日午後1時〜同4時、〈会場〉イベント館2階イベントホール、〈定員〉200名
 第1部「ものづくりにおける接合・接着技術〜コストダウン、軽量化、省エネルギーに活用できる最新技術を考察する〜」〈司会〉財団法人名古屋工業技術振興協会事務局次長 安田良氏、〈パネリスト〉中部大学総合工学研究所教授 多賀康順氏、豊橋技術科学大学生産システム工学系教授 福本昌宏氏、名古屋工業大学副学長 工学研究科未来材料創成工学専攻(ながれ領域)教授 木下隆利氏、名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻講師 安田清和氏、東レオートモーティブセンター副所長 山中亨氏、東亞合成機能樹脂研究所所長 岡崎栄一氏
 第2部「ものづくりにおける接合・接着技術相談〜パネリストによるトラブルシューティング〜事案解決の糸口を提案します」※聴講者からの個別案件を事前に募集
【製造現場のマネジメントセミナー】
 〈日時〉10月16日午前11時〜午後零時30分、〈会場〉イベント館二階イベントホール、〈定員〉200名
◆「今を生き延び明日への飛躍に向けて〜製造現場の利益改善プログラム“儲かる工場作り”からの緊急提言〜」社団法人中部産業連盟主席コンサルタント 鈴木敏雄氏
【特別セミナー】
◆テーマ「自動車」
 〈日時〉10月14日午後1時〜、〈会場〉交流センター3階会議ホール、〈定員〉300名
 @「エンジン技術の進化とエネルギー問題」京都大学エネルギー科学研究科教授 塩路昌宏氏
 A「世界自動車産業の行方」フォーイン(世界自動車産業調査会社)副社長 久保鉄男氏、ほか
◆テーマ「宇宙」
 〈日時〉10月15日午後1時〜、〈会場〉交流センター3階会議ホール、〈定員〉300名
 @「日本の技術で、日本人を宇宙へ!」大同大学学長 澤岡昭氏
 A「宇宙と工作機械〜夢の30メートル望遠鏡」ナノオプトニクス・エナジー取締役CTO 京都大学名誉教授 舞原俊憲氏
 B「航空宇宙機器を支える先端複合材料の開発」独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事 石川隆司氏
◆テーマ「航空機」
 〈日時〉10月16日午後1時〜、〈会場〉交流センター3階会議ホール、〈定員〉300名
 @「航空機産業の現状と今後〜地に足をつけた新規参入のために〜」航空システム研究社長 炭田潤一郎氏
 A「航空機部品の複合加工」ヤマザキマザック営業本部常任顧問営業戦略室長 水門正良氏
 B「最先端の航空機部品加工技術開発とは〜日本で来るべき生産増大に備えるポイント〜」サンドビックコロマント事業部営業技術本部営業技術部航空機SDC 中山喜由氏
企画展示
コンセプトゾーン
 メインテーマ「パワーを生み出すモノづくり」
◆コンセプトゾーン(A)「天翔る『エンジン』」
 展示物▽@IHIジェットエンジン(エンジン博物館の展示品とパネル)AH2Aまたは中型ユロケットGX(パネル)Bパルスジェットエンジン搭載のテスト機C三菱重工宇宙航空事業部から借用の各種航空機模型(日本の航空機小史)
◆コンセプトゾーン(B)「環境とエンジン」
 展示物▽@トヨタ・プリウスのパワートレインユニット(構造模型)A川崎重工・ガスタービンの実物大模型B世界初の量産型VCR(可変バルブ)エンジン(MCE―5社)(ビデオまたは実物)C環境対応型発電(原子力発電と風力発電)(NEDO、パネル)
テクニカル
ワークショップ
主催社名
 ●10月14日 キャムタス▽エスオーエル▽イワタツール▽三洋機工
 ●10月15日 サンゲン▽キャムタス▽ジェービーエム▽ジーベックテクノロジー▽CERATIZIT Japan
 ●10月16日 アイキューブテクノロジ▽レニショー▽オリンパス▽キャムタス▽テックサイエンス▽データ・デザイン▽システム・スリーアール日本▽フジBC技研▽多賀電気▽橋本テクニカル工業▽倉敷機械▽森精機製作所
 ●10月17日 キャムタス▽構造計画研究所▽ヨシカワメイプル▽グローバックス▽コマダコーポレーション▽サンドビック▽オーエスジー


皆で知恵を出し合い
一致団結して不況を乗り切る
オータケ従業員組合 総会と納涼会開催

 オータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は8月7日午後6時より、名古屋市中村区名駅のクレールにて平成21年度従業員組合総会と納涼会を開催した。
 冒頭、木全副委員長が「皆様のお陰で、従業員組合も無事第35期を迎えることができました。世の中の景気については相変わらず厳しい状況が続いておりますが、皆さんで知恵を出し合い、力を合わせて頑張っていきたい。また、会社側と定期的に話し合いの場を設けてまいりますので、ご意見、ご要望がありましたら組合のほうへ気軽にお話しいただければと考えております」と挨拶。
 組合総会では、執行委員の改選があり、武田委員長はじめ四名が執行委員から外れることになり、それに伴い加藤共済部長を委員長にする新執行部のメンバーが選出され、力を合わせて組合活動を行っていくことを確認した。また支店、営業所の執行委員の報告も行われた。
 続いて決算報告があり、全会一致でこれを承認。組合事業については、加藤新委員長より、執行委員が固定化する傾向にあり、行事内容のマンネリ化を解消するため執行委員の三役の任期を3年に設定する提案がなされ、全員異議なくこれを承認した。また、今期から会社の環境を良くするための安全衛生員会が発足し、メンバーに執行委員の3名が就任することが報告された。
 総会終了後は別室にて納涼会が開かれ、冒頭、加藤新委員長が「本日はお仕事お疲れ様でした。先ほど第35期のオータケ従業員組合総会が無事に終了したことをご報告いたします。現在、経済状況は非常に厳しい状態です。厳しい中ではありますが、皆が前向きに前進していくために、拡販に努めております。またこれからは、我々も社会貢献をするために“地球に優しい”ですとか、“環境に優しい”ということを念頭において行動していかなければいけないと痛感しております。本日は、食事を用意させていただいた中で、フードマイレージのことも考え、食べ残しのないように食べて飲んでいただき、楽しんでいただければと存じます」と挨拶。
 続いて、来賓挨拶で吉川オータケ社長は、「まずは、第35期の従業員組合の総会が無事終了されましたこと、おめでとうございました。本格的な夏を迎え、暑さの中、お体に気をつけて仕事をしていただきたいと存じます。さて、7月10日に第57期の決算発表をいたしました。売上高は16.5%ダウンの242億円となりました。特に下期(12月〜5月)で日を追うごとに厳しさが増したというのが実態です。厳しい状況が続きますので、前向きな営業展開をくれぐれもお願いしたい。会社といたしましては営業力を強化したいという強い思いがございます。また、人材育成にこれまで以上に力を入れていきたい。さらに業務の効率化を図っていく。特に、営業力は私共の近々の課題であろうと感じています。併せて、このような不景気となりますと、精神的にも辛い時がある。挫けずにやっていただきたい。自己研鑚をし、色々と挑戦してほしいと思います。また、皆様一致団結して不況に取り組んでいただきたい。これが会社の基軸となっていきます。自分たちがやれることをやる、そこで結果が出ると信じておりますので、ご協力をお願いします」と述べた。
 この後、澤藤新副委員長が音頭をとって一同で乾杯。新入社員の自己紹介やビンゴ大会などで盛り上がり、夏の涼を心ゆくまで楽しんだ。
 石田書記長の中締めでお開きとなった。

総受注額前年同月比72.3%減の343億円
前月並みの水準を維持
日本工作機械工業会 7月の工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2009年7月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、7月の受注額は、前年同月比72.3%減の343億円で14カ月連続のマイナスとなった。前月比では1.8%減と6カ月ぶりにマイナスとなったが、ほぼ前月並みで、基本的にこれまでの傾向に変わりはないとの見方を示している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比72.6%減の144億円となり、18カ月連続のマイナス。減少幅は1.9ポイント改善を示した。前月比では0.2%減と4カ月ぶりにマイナスに転じたが、ほぼ前月と同水準で推移し、今年4月からの上昇傾向は続いているといえる。
 内需の業種別受注額は「一般機械」が60億円(前年同月比72.9%減・16カ月連続マイナス、前月比14.5%減・5カ月ぶりマイナス)、「自動車」は43億円(同73.0%減・13カ月連続マイナス、同45.1%増・2カ月ぶりプラス)、「電気・精密」が23億円(同50.3%減・10カ月連続マイナス、同31.6%増・4カ月連続プラス)。主要業種の前年同月比は、すべてで改善を示しているが、特に「電気・精密」は前月に続き改善の幅が拡大した。前月比では、「一般機械」のみマイナスとなった。その他の業種では、前年同月比ですべての業種でマイナスとなったものの、前月比では「鉄鋼・非鉄金属」「航空機・造船・輸送用機械」が大幅な減少を示した以外は、増加および微減となっている。
 一方の外需は、前年同月比72.0%減の199億円で14カ月連続のマイナスとなった。前月比は2.9%減と3カ月ぶりのマイナスとなり、ほぼ前月から横ばいで推移している。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極ではアジアがほぼ横ばい、北米で減少し、欧州では3カ月ぶりに増加を示した。受注額は、アジアが90億円(前年同月比70.4%減・12カ月連続マイナス、前月比6.2%減・2カ月ぶりマイナス)。東アジアでは、韓国が徐々に持ち直しの動きが見え始めているなか受注も増加傾向を示していたものの、中国のキャンセル要因などがあり、前月比マイナスとなった。その他アジアは前月比プラスとなったが、アジア計は若干の減少を示した。欧州は56億円(同74.3%減・13カ月連続マイナス、同70.9%増・2カ月ぶりプラス)となり、スペインでのスポット受注が全体を引き上げた。前月比ではドイツ、うち中欧のみがマイナスとなった。北米は42億円(同73.8%減・14カ月連続マイナス、同42.6%減・2カ月ぶりマイナス)で、先月のスポット受注による反動により、アメリカは前月比42.4%減の38億円となった。

給排水管の補修が簡単
排水管貫通セット
中京製作所 好評裏に拡販中

 中京製作所(社長=竹田隆一氏、名古屋市中川区柳川町・TEL052-681-3256)は、給排水管の補修が簡単に行え、大切な住まいに影響を与えないアロン化成のさや管工法「排水管貫通セットと給水管貫通スリーブ」(住宅の品質確保促進等に関する法律にも対応している)を好評裏に拡販している。
 排水管貫通セットは、コンクリート内にさや管を埋設し、その中に可とう管を配管することによって、将来のメンテナンス時も影響を与えない理想的な配管材。また、給水管も給水管貫通スリーブの中に配管することで、将来のメンテナンスに影響を与えないというもの。これにより従来の主流であったピット工法に比べて施工に手間が掛からないため、コスト削減にも役立つ。
【排水管貫通セット】ZK―45L/ZK―90L
 @優れた汎用性・すべてのベタ基礎に対応
 長さ調節が可能で、床下スペースに飛び出した邪魔になる部分は、現場にて適当な長さに切断できるので、基礎の厚さに左右されることなく配管できる。また、深基礎にも対応しており、ZK―90Lを使用した上部に塩ビ管を用いれば深基礎に適用でき、任意の深さにも対応できる。
 A高い信頼性
 安心のさや管内水密機能を有しており、さや管内のシールリングで基礎内に土砂、水および害虫が入り込まない、また、配管時にシーリングの離脱がない。
 さらに、内管をさや管内に固定できるので、スリーブ曲管用固定ナットをVU45Lでさや管内に内管が固定され、配管接続に内管のズレが発生しない。
 サイズは、50、75のそれぞれ2種類で、給水管貫通スリーブ(架橋ポリエチレン管・ポリブテン管用)は、50のワンサイズ。
 関連製品として、スリーブ曲管をラクラク固定できるVUハンガーZK―VH(A、B型)もある。

節水の大切さなどを学ぶ
夏休み親子エコ教室
TOTO 全国のショールームで

 TOTOでは、昨年好評だった「夏休み親子エコ教室」(運営=日本水フォーラムを中心としたNPO法人、後援=国土交通省、環境省等)を全国のショールームで開催し、好評を得ている。
 名古屋ショールームでは、8月20日に親子ら40名が参加して開催した。
 この「エコ教室」は、次世代を担う子供たちに、日常的に環境に配慮することの大切さを伝えることを目的としている。全国のショールームを活用して、身近な水まわり商品に触れながら節水の大切さや、簡単に試すことができる環境配慮について、楽しみながら親子で学ぶことをコンセプトとしていた。
 「TOTO KIDS」のキャラクターである「カリヨン」「うんちょん」「ペンギン博士」と一緒に地球の水資源の大切さを知るセミナーと、ショールーム内での身近な水まわり商品に触れながら、自分にもできる環境配慮を学ぶクイズラリーを行った。
 終了時には、セミナーの内容を書き込む夏休みの自由研究として使えるシートもプレゼントされた。
 また、当日はTOTOが環境保全活動のひとつとして取り組む「打ち水作戦」に全員が参加し、各会場で一斉に打ち水をした。
 近年問題となっている地球温暖化の主要因といわれているCO2の削減には、節水が大きく寄与する。
 家庭内の水の使い方としては、トイレ28%、風呂24%、炊事23%、洗濯17%との順となっている。
 地球上にある水の量は14億立方キロメートルで、そのうち97.5%が海水。人間が容易に使える水は全体の僅か0.01%に過ぎない。
 世界の人口の26億人がトイレ等の適切な衛生設備を利用できない上、11億人が1日20リットルの水を手に入れるのに30分以上も歩かなければならない。

鋳鉄高能率加工用カッタ
「AOX445形」発売
三菱マテリアルツールズ 経済的な16コーナインサート

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式の鋳鉄高能率加工用カッタ「AOX445形」の販売を開始した。
 優れた耐久性と振動吸収特性を有する、ねずみ鋳鉄は、ディーゼルエンジンのシリンダブロックや各種機械の筐体などに用いられており、高速高能率加工によるコストダウンが世界的な課題となっている。
 鋳鉄高能率加工用カッタ「AOX445形」は、新開発のコーテッドソリッドCBN(CBN〔立方晶窒化硼素〕粒子に結合材を加えて高温・超高圧下で焼結、成形し、表層にセラミックなどの硬質膜を被覆したもの)材種と両面多コーナの使用が可能な独創的なインサート形状により、ねずみ鋳鉄の平面加工において、飛躍的な生産性の向上と高い経済性を実現する。
 主な特長は次の通り。
 @コーテッドソリッドCBNインサートにより、1,000m/min以上の高切削速度にて、ねずみ鋳鉄の高速高能率加工を実現。
 A切込み3mm以下で16コーナ使用可能な、八角形両面仕様インサートにより、高い経済性を実現。
 B最大8mmの高切込みを可能とした高い耐欠損性に、優れた耐摩耗性を兼ね備えた新開発のコーテッドソリッドCBN材種「BC5030」と、刃振れ調整レスの高精度な取付け機構により、一つのカッタで荒〜中仕上げ加工の工程集約を実現。
 発売規格は、鋳鉄高能率加工用カッタ「AOX445形」インサート1型番、ホルダ16型番(切れ刃径φ50〜φ200)。
 標準価格(代表型番)は、インサートSL―ONEN120404ASN(BC5030)が33,1900円(税込み35,595円)、ホルダ(シャンクタイプ)AOX445R503S32が77,000円(税込み80,850円)、ホルダ(アーバタイプ)AOX445R10008Dが128,000円(税込み134,400円)。同社では、初年度の販売目標を1,500万円としている。

輸出と生産の持ち直し等から
景気は下げ止まっている
日銀名支 東海3県の金融経済動向 2009年8月

 日本銀行名古屋支店が8月14日に公表した東海三県(愛知県、岐阜県、三重県)の金融経済動向(2009年8月)は次の通り。
【概 況】
 東海三県の景気は、輸出と生産の持ち直し等から、下げ止まっている。
 最終需要の動向をみると、設備投資は大幅に減少している。また、雇用・所得環境が厳しさを増す中、住宅投資が低水準で推移しているほか、個人消費も一部に持ち直しの動きがみられるものの、総じて弱い状態が続いている。一方、輸出は低水準ながら持ち直しており、公共投資も幾分増加している。
 こうした中、生産は低水準ながら持ち直している。なお、消費者物価(除く生鮮)は前年比マイナス1%程度まで低下している。
 先行きについては、在庫調整が進捗したもとで、最終需要の動向次第であるが、特に海外経済の情勢、雇用・所得環境やそれを受けた家計支出の動向、各種政策の効果やその持続性を注視する必要がある。また、企業金融の情勢に関しても、引き続き注意深くみていく必要がある。
 金融面をみると、東海三県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、企業が年度末に厚めに積み上げていた資金を返済する動きが引き続きみられたことなどから、実勢の前年比伸び率がプラス五%台半ばまで低下している。また、預金も、前年比伸び率がプラス2%台後半に低下している。
【実体経済・物価】

 生産は、低水準ながら持ち直している。
 鉱工業生産をみると、自動車・同部品、電子部品・デバイス、鉄鋼、窯業・土石などが在庫調整の進捗や一部内外需の持ち直しを背景に増加している。一方、工作機械は、内外需の大幅な落ち込みを背景に依然として極めて低い水準に止まっている。この間、繊維製品は引き続き低水準で推移している。
 輸出は、低水準ながら持ち直している。
 実質輸出をみると、自動車・同部品、電子部品・デバイス、化学製品が現地在庫の調整進捗や中国からの需要増加等を背景に持ち直している。一方、一般機械(工作機械等)は世界的な需要の落ち込みから減少している。
 仕向地別には、特に米国、EU、アジア向けの持ち直しが目立っている。
 設備投資は、大幅に減少している。
 短観をみると、製造業では、主力の自動車、一般機械、電気機械等で能増投資を見送る動きが広がっていることから大幅に減少している。一方、非製造業では、電気・ガスが高水準の投資を続けることから、全体では小幅ながら増加している。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は低水準ながら下げ止まりつつある。非居住用建築着工床面積は引き続き弱めに推移している。
 雇用・所得は、厳しさを増している。
 雇用情勢をみると、所定外労働時間が足もと幾分増加しているものの、有効求人倍率は引き続き低下している。また、雇用者所得は、足もと所定外給与の前年比マイナス幅が幾分縮小しているものの、常用労働者数が減少していることなどから、全体として減少傾向となっている。
 個人消費は、一部に持ち直しの動きがみられるものの、総じて弱い状態が続いている。
 各種売上指標をみると、百貨店売上高は大幅に減少した状態が続いているほか、スーパー売上高も弱めの動きとなっている。旅行取扱高は、一段と減少している。一方、乗用車販売台数や家電量販店売上高は、経済対策の効果等から一頃に比べれば持ち直している。
 この間、消費者心理関連指標は、景気の一段の悪化に対する懸念が後退していることや、政府の経済対策の効果等もあって、持ち直している。
 住宅投資は、低水準で推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲、貸家とも低水準で推移している。
 公共投資は、幾分増加している。
 発注の動きを示す公共工事請負金額は、引き続き緩やかに増加している。
 物価は、前年比マイナス1%程度まで低下している。
 消費者物価(除く生鮮)は、前年のガソリン価格高騰の反動や電気・ガス料金の値下げに加え、食料(除く生鮮)でも値下げの動きが広がっていることなどから、前年比マイナス1%程度まで低下している。
 国際商品市況は、年明け以降上昇してきたが、足もとは原油、非鉄金属を中心に概ね横ばい圏内で推移している。国内商品市況も、概ね横ばい圏内で推移している。
【金 融】
 貸出は、実勢の前年比伸び率がプラス五%台半ばまで低下している。
 東海三県の金融機関(国内銀行+信金)の六月の貸出末残前年比は、特殊要因を除いた実勢としては、前年比プラス5%台半ばとなっている。厚めに積み上げていた資金を返済する動きが引き続きみられた。
 貸出約定平均金利は、引き続き低下している。
 貸出約定平均金利(地元銀行9行、ストックベース・総合)は、既往高利貸出の減少や低利な制度融資の増加に加え、変動金利型の住宅ローンの金利見直し等もあって、引き続き低下している(4月=1.774%→5月=1.768%→6月=1.734%)。
 預金は、前年比伸び率がプラス2%台後半に低下している。
東海三県の金融機関(国内銀行+信金)の6月の預金末残前年比はプラス2.8%となっている(4月=プラス2.9%→5月=プラス2.9%→6月=プラス2.8%)。

クリーンな湯を提供する
蒸気瞬間給湯器クイックホット
ミヤワキ好評裏に拡販中!

 ミヤワキ(大阪市淀川区田川北2-1-30)では、蒸気で冷水を間接加熱することで給湯温度のバラツキを抑え、安定したクリーンな湯を提供する「蒸気瞬間給湯器クイックホット」を開発し、好評裏に拡販している。
 業務用に使用する給湯器などは、一般家庭などに比べて大量の湯を必要とし、使用頻度も高いことからより高い耐久性が要求されるうえ、より効率的なエネルギー消費や環境に対する配慮なども無視できない大きな要素となっている。
 「クイックホット」は、独自の製品開発技術により、業務用に使用する上で問題となる様々な問題点を全てクリアし、より安心で安全な給湯環境を提供することに成功した画期的な「蒸気瞬間給湯器」。
 機種は、高温タイプ(70℃〜90℃)のLH15と、適温タイプ(40℃〜70℃)のLM15―Uがある。
【主な特長】
@高温タイプのLH15は、70℃〜90℃までの熱水を給湯量を変化させても安定した湯を供給できる「熱水安定給湯」。
A適温タイプのLM15―Uは、従来タイプに比ベメンテナンスが容易に行えるように、主要部品や接続部を簡略し設計した「保守簡単設計」。
B給湯器内で燃焼しないため、CO、CO2、NOx等の化学物質やススが出ない「清潔エコ環境」。
C蒸気の熱で間接加熱する方式による「清潔温水」。
Dガス給湯器や電気給湯器に比べて熱効率がさらにアップした「熱効率91%達成」。
E約45デシベルと音を和らげた静かな環境を実現する「静音設計」。
F従来の給湯器の概念を払拭する「洗練されたデザイン」。
【使用用途】
 厨房機器や調理場などの洗浄から、手洗い、風呂、シャワーなど幅広く使用できる。
 高温タイプは、高熱を利用したフリーズドライのスープ類やレトルト食品の加工・製造、厨房機器や調理場などの滅菌・洗浄、また産業設備の洗浄用など。
 その他詳細については、同社名古屋営業所(名古屋市東区泉1-15-14・TEL052-971-1161)へ問い合わすとよい。

人材確保推進委員会開く
ナゴヤ西部機械協同組合9月定例理事会と併せ

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は、9月3日午後5時より組合事務局において、9月の定例理事会と人材確保推進事業の21年度第3回推進委員会を開催した。理事ら10名が参加。
 理事会では、第19回組合親善ボウリング大会を10月16日午後7時より、例年通り愛知県西春日井郡豊山町のわくわくボウルで開催することが確認された。また、これまでは団体戦で上位入賞した二チームが愛鉄連のボウリング大会に出場していたが、今回から個人戦の上位者を組合のチームとして送り込むこととなった。
 推進委員会では、組合のPR用DVDのシナリオについて検討され、制作会社と第1回目の打ち合わせを9月15日に行うことを決めた。

若尾繁男氏(丸志げ陶器)が講演
「食べるを楽しむ」
月曜会 8月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)の「平成21年8月例会」が8月17日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルで開催され、会員ら60名余りが参加して丸志げ陶器社長の若尾繁男氏による講演「食べるを楽しむ」を聴講した。
 また講演前には、日本更生保護協会に寄附した宗次徳二氏(カレーハウスCoCo壱番屋創業者)に法務大臣賞の贈呈が行われた。同会会員の法務大臣賞受賞は今回で22人目となる。
【講演要旨】
 食の楽しみ方にはいろいろなパターンがあります。必ず言えることは「作る人がいて、食べる人がいる。食べる人がいて、作る人がいる」ということです。
 私は器を取り扱うことを商売としておりますので、楽しみを倍にする器の話をしたいと存じます。
 家庭では、愛情以外の何物でもありません。食べる人が分かっていて料理を作る、というのが家庭料理。健康を考えて一生懸命作ります。作った方に感謝していただきたいと思います。
 一つだけ言わせていただくと、最近はスーパーの総菜や刺身などがパックで売られており、それを買い求める方は非常に多いですが、器に盛り付け直すことだけでも愛情がそこに入るのではないか、感性が磨かれるのではないかと感じております。
 普段の何気ない料理でも日本には、外国のプレート文化とは違って、四季があります。食材も豊富ですし、器には木もあり、漆器もあり、ガラスもあります。また、朴葉や笹なども器として使う、豊かな感性を持っているのが独特の文化だろうと思っております。
 器は、料理の着物であると考えております。器を変えることによって、そこに日本独特の文化が生まれ、感性が磨かれるのではないかと思っております。まさに、食器が食卓を明るくして、温かみを出していると思うのです。
 人間が動物と違うのは、本能として食べるだけではなく、そこに喜びや悲しみを見出したり、また素晴らしい愛情表現をしたりするところではないでしょうか。
 「食べるを楽しむ」ということは、人生を楽しむことに他ならないと思います。
 焼き物の歴史に少し触れたいと思います。焼き物には、土を原料とした陶器と、石を原料とした磁器とがあります。今回は陶器、私共のあります多治見の美濃焼についてお話しします。焼き物は、朝鮮から1600年前頃に伝わってきました。多治見では1300年の歴史があります。これが、安土桃山時代の頃に大きく花開き、織田信長、豊臣秀吉の時代にずいぶん発展をしています。
 美濃焼が認知されたのは昭和5年以降のことです。それまではすべて瀬戸物という解釈がされていました。
 安土桃山時代に信長・秀吉の黄金時代を迎え、武士のたしなみとして茶道が発展。信長は千利休をトップに据えて、茶会を数多く開き諸侯との交流の場としてきました。そこから「わび・さび」が前面に押し出され、落ち着いた茶道が展開されます。各地で茶道具が作られるようになりました。
 その中で、古田織部は茶碗を作り、信長に認められ活躍します。それまでの茶碗は落ち着いたものでしたが、織部の作る茶碗は非常に前衛的でアバンギャルドなものでした。
 利休の死後、秀吉の茶頭を務めた織部は、それまでの利休の禅の思想を取り入れた茶の思想から、少し不安定な形を好むようになり、それまでのものとは対極の自由闊達を目指しました。
 人間国宝の加藤卓男氏は生前、「古田織部は、茶をたしなむための精神にも、新しい風を吹き込んだ。例えばお茶会の床の間に、タンポポの花を飾った。床の間の掛け軸を刀でバッサリと半分に切ったりもした。どちらも当時の価値観では考えられないことであったが、織部に言わせれば、それが美しいからそうしただけのことである。また、織部の茶は、身分の上下により分け隔てが無いことも特徴である。弟子や茶の友達は大名から公家、町人、僧侶とあらゆる階層にわたっていた。心から茶を楽しむためには、そこに集う人間関係も重要とし、自ら活発に各界の人々と交流をもった。そして一度結んだ絆を、生涯大切にしたことから、この時代に茶道が発展したのである。実際にゆがんだ茶碗を作ったり文様を描き入れたりしたのは織部が初めて手掛けたとしても、日本には昔から、非対称的なものや自然の造形を受け入れる土壌はあったのです。日本の文化は稲作文化。いつでも自然と共にあった。自然というのは左右対称ではないでしょう。それでも微妙なバランスで美しく存在している。そうした美のありさまを、日本人は肌で知っているのです。だからこそ、素直で自然をそのまま映したような織部の作品が、さらにはそれらを全うした織部の精神が、いたってスムーズに受け入れられたのではないでしょうか」と語っています。
 美濃焼の特長を述べると、瀬戸黒は青磁を作ろうとしてたまたまできたものです。窯で焼いて温度を上げて行く時、1,200度から1,300度になったら突然窯から引き出す。引き出すことで釉薬が酸化し黒い色になる。これは天正時代にできたので天正黒とも言われます。熱い所から取り出すので、つかんだ跡があり、大きなものはできません。
 また、同じように黒い色でも、黒織部というものもあります。これは最後まで焼いているので、同じ黒でも瀬戸黒とは全く違うものです。志野は白色がメインで、鼠志野などもあります。
 陶器は、使い込んでいくと景色が変わってくるので趣があります。
 緑色が織部、白が志野というイメージが強いですが、窯によって織部、志野などと言われますので、非常に幅広いものであります。

裁判所の書記官を講師に招聘し
裁判員制度と企業の対応を学ぶ
ジュニアー会 研修の後に納涼会も

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は、8月11日午後6時よりCHUTOホール栄店第七会議室(名古屋市中区栄4-16-29中統奨学館ビル)で会員13名が参加して、本年度第2回目の研修会を開催した。
 今回は、今年5月から実施された裁判員制度について、名古屋地方裁判所の安藤書記官を講師に迎え「裁判員制度と企業の対応」をテーマに話を聴いた。折しも裁判員裁判による初の判決が出され、2例目が公判中という中での開催となり、実際に運用して分かったことなども交えて裁判員制度の詳細な内容と従業員が裁判員に選ばれた場合の各企業の対応について話された。
 質疑応答も活発に行われ、関心の高さをうかがわせた。
 研修会終了後は、会場近くの「和風ダイニング りあん」で、恒例の納涼会を開催した。
 はじめに三井幹事長が、参加御礼の挨拶と、11月に予定されている工場見学会(京都)の概要を発表し、一名でも多くの会員の参加を呼びかけた。
 乾杯の後、参加者はビールや焼酎のグラスを傾けながら、業界の情報交換からプライベートまでを大いに語り合い、不況と暑さによる疲れを癒していた。午後10時に閉会した。

正面 フライス ・ラジアス・肩削り
新TACミルシリーズ3種
タンガロイ 全国で一斉発売

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=川崎市幸区堀川町580ソリッドスクエア)は、新TACミルシリーズ「DOPENT」、「ROUNDSPLIT」、「TECMILL」の3種を8月21日より全国で一斉に発売した。
多コーナ正面フライス
DOPENT(ドゥペント)

 DOPENTはコーナ角20度の正面フライスカッタ。独創的な形状によって高能率加工を可能にし、高い経済性を実現する。
 DOPENTの最大の特長は、五角形の両面仕様インサートの採用。従来のコーナ角45度タイプの正面フライスは、インサート一個あたり4つのコーナが一般的であった。DOPENTのインサートは、一個あたり10個のコーナを使用することができ、高い経済性を実現している。
 通常ネガティブインサートを使用するフライス工具では、切れ味が悪く、切削抵抗が高かった。DOPENTは、インサートの切れ刃に深いインクリネーションと大きなすくい角を持たせることで、良好な切れ味を実現した。
 また、広い拘束面で、クランプ時の着座安定性を向上させていることと、従来工具より厚いインサート設計により、抜群の信頼性と高送り高能率加工を実現している。
 インサートは、MJ形(汎用)、AJ形(アルミ用)、さらい刃(仕上げ用)をラインナップ。工具径は、ボアタイプがφ50mm〜φ160mm、シャンクタイプがφ32mm〜φ80mm、刃数はボアタイプで普通刃、多刃、超多刃の3種を設定。鋼、鋳物、ステンレス、アルミに対応する材種を設定しており、幅広い加工に対応する。
 標準価格は〔ボディ〕ボアタイプTEN09R100M31・7―08が77,200円(税込み81,060円)、シャンクタイプEEN09R050M32・0―04が46,300円(税込み48,650円)、〔インサート〕PNCU0905GNER―MJ(AH725)が1,800円(税込み1,890円)。
 全アイテム(本体23形番、インサート6形番)で初年度1億6,000万円の販売を見込んでいる。
ラジアスTACミル
ROUNDSPLIT

 ROUNDSPLITシリーズは、突き出しの長い加工においてもびびりのない安定した加工が可能なラジアスTACミル。
 金型加工などの深堀加工や形状加工では、加工物との干渉を回避させるため、工具の突き出し量を長くして加工を行う場合が多い。丸駒インサートを用い突き出しの長い状態で加工を行うと、びびりが生じやすく、安定した加工を行うためには加工条件を落とす必要があった。
 ROUNDSPLITシリーズでは、波形をしたセレーション切れ刃付きインサートを設定。このセレーション切れ刃付きインサートにより、切りくずが細分化され切削抵抗が低減する。突き出しの長い加工においても、びびりのない加工が可能であり、加工条件を落とす必要がなく、丸駒インサートより高能率な加工が可能である。
 セレーション切れ刃付きインサートの他に、丸駒インサートも設定しており、双方が同一本体に装着可能。
 突き出しの短い加工や仕上げ加工においては、丸駒インサートが適しており、加工形態により使い分けが容易にできる。また、インサートは逃げ面のフラット部にて拘束され、高いクランプ剛性を実現した。セレーション切れ刃付きインサートは4コーナ、丸駒インサートは8コーナ使用、最適切れ刃位置で加工ができる。
 インサートのサイズは、φ12、φ16の2タイプをシリーズ化。工具径は、ボアタイプがφ40mm〜φ125mm、シャンクタイプがφ32mm〜φ50mmを設定。鋼、鋳物、ステンレス、アルミに対応する材種を設定しており、幅広い加工に対応する。
 標準価格は〔ボディ〕ボアタイプのTRC12R050M22・2―05が51,500円(税込み54,075円)、TRC16R080M31・7―06が72,800円(税込み76,440円)、シャンクタイプのERC12R050M42・0―05が50,400円(税込み52,920円)、ERC16R050M42・0―03が46,200円(税込み48,510円)、〔インサート〕RCMT1204EN―NMJ(AH725)が1,170円(税込み1,229円)、RCMT1606EN―NMJ(AH725)が1,600円(税込み1,680円)。
 アイテムはボアタイプ13形番、シャンクタイプ18形番、インサート14形番で、初年度販売見込みを1億3,000円としている。
肩削りTACミル
TECMILL(テックミル)

 TECMILLは縦インサートタイプの直角肩削り用カッタ。独特のインサート形状と高剛性ボディの採用により、直角肩削り加工を高能率、かつ経済的に行うことを可能にしている。
 従来の二コーナポジインサート仕様の工具では刃先強度が低く、突発的欠損やチッピングが多かった。TECMILLでは縦インサート形状により刃先強度とボディ剛性が向上し、欠損やチッピングのない安定した加工が可能。また、従来の工具に対し、約1.5倍の高い送り条件で加工することが可能である。
 TECMILLのインサートは4つのコーナが使用可能であり、従来の2コーナインサート仕様の工具と比較して、高い経済性を実現している。また、切れ刃インクリネーションと大きなすくい角を採用したことにより、良好な切れ味を実現した。
 インサートのサイズは、11、16(ボアのみ)の2タイプをシリーズ化。工具径はボアタイプでφ50〜φ125、シャンクタイプでφ32〜φ80まで設定。鋼、鋳物、ステンレス、耐熱合金等に対応する材種を設定しており、幅広い加工に対応する。
 標準価格は、〔ボディ〕ボアタイプのTPM11R050M22・0―05が57,800円(税込み60,690円)、TPM16R080M25・4―05が77,000円(税込み80,850円)、シャンクタイプEPM11R032M32・0―03が56,500円(税込み59,325円)、〔インサート〕LMMU110708PNER―MJ(AH725)が1,520円(税込み1,596円)、LMMU160908PNER―MJ(AH725)が1,750円(税込み1,838円)。
 全アイテム(本体14形番、インサート32形番)で初年度1億2,000万円の販売を見込んでいる。

主要8社総受注高前年比76・5%減
12ヵ月連続前年割れ
中部経済産業局6月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が7月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年6月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比76.5%減の114億3,900万円となり、12カ月連続して前年を下回った。依然マイナス70%台と前年に比べ大きく低迷しているが、減少幅は前月よりわずかながら改善している。前月比では7.9%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが13億8,700万円と10カ月連続、自動車工業向けが14億1,800万円と11カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比78.7%減の39億5,800万円となり12カ月連続して前年を下回った。また、前月比は1.0%増となった。
 海外受注は、北米向けが九カ月連続、ヨーロッパ向けが12カ月連続、アジア向けが10カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比75.1%減の74億8,100万円と13カ月連続して前年を下回った。前月比では11.9%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが34億4,400万円(前年同月比47.3%減)、以下、中国15億2,200万円(同65.1%減)、ドイツ3億円(同93.2%減)、メキシコ2億2,500万円(同47.8%減)、インド2億1,200万円(同59.7%減)の順となった。
 販売額は前年同月比77.3%減の102億6,000万円となり、11カ月連続して前年を下回った。また前月比は37.7%減となった。
 受注残高は前年同月比64.9%減の799億1,100万円となり、12カ月連続して前年を下回った。前月比でも1.1%減となった。

北陸地域の総合経済動向
 中部経済産業局が8月19日に発表した北陸地域の総合経済動向によると、6月の指標を中心としてみた北陸地域の経済は「低迷しているものの、一部に持ち直しの動き」となっている。鉱工業生産指数、大口総需要電力量は共に持ち直しの動きとなっており、個人消費は弱い動きとなっている。設備投資は大幅に減少しており、公共投資はこのところ堅調に推移し、住宅投資は減少している。また、雇用は一段と悪化している。
@生産…持ち直しの動き
 6月の鉱工業生産指数(速報値)は、82.0(季節調整済、以下同じ)で、前月比3.2%減と3カ月ぶりに低下した。前年同月比は、20.9%減と9カ月連続で前年を下回った。
 前月比で低下に寄与した業種品目をみると、化学工業(医薬品)、一般機械工業(金属工作機械)の順になっている。
 主要業種別では、電子部品・デバイス工業(前月比4.9%増)、金属製品工業(同4.9%増)、繊維工業(同3.9%増)は上昇したものの、一般機械工業(同23.6%減)、化学工業(同12.4%減)が低下した。
Aエネルギー需要…大口総需要電力量は持ち直しの動き
・総需要電力量
 6月の総需要電力量は、21億7,220万kWhで前年同月比8.9%減となった。
 そのうち、電灯は同1.1%増となり、電力等は同10.3%減となった。
 また、自家発自家消費は、自家用発電所の廃止があったことなどにより同26.2%減となった。
 産業用の大口総需要は、9億4,651万kWhで、同16.8%減と11カ月連続で前年を下回った。
・石油製品
 6月の燃料油販売実績は、ガソリンが前年を上回ったものの、その他の油種が前年を下回り、全体では前年同月比17.2%減となった。
・ガス
 6月の一般ガス販売量は、すべての用途で需要が減少したことから、全体では前年同月比8.1%減となった。
B個人消費…弱い動き
・大型小売店販売
 6月の大型小売店販売額(既存店ベース、速報値)をみると、依然として衣料品を中心に不振が続いていることから、前年同月比6.6%減と15カ月連続で前年を下回った。
 業態別にみると、百貨店(前年同月比4.5%減)は15カ月連続、スーパー(同7.3%減)は11カ月連続で前年を下回った。
・乗用車新車新規登録届出
 6月の乗用車新車新規登録・届出台数(ナンバーベース)は、ハイブリッド車を中心にエコカー減税・補助金の効果がみられたものの、全体では前年同月比11.6%減と11カ月連続で前年を下回った。
 車種別では、小型車(前年同月比8.4%減)、普通車(同1.7%減)は11カ月連続で、軽自動車(同21.2%減)は7カ月連続で前年を下回った。
C民間設備投資…大幅に減少
 日本銀行金沢支店北陸短観6月調査の21年度設備投資計画をみると、全産業では、前年を下回る計画(前年度比32.3%減)となっている。内訳は、製造業では、一般機械、輸送用機械、繊維等の減少から前年度比34.0%減となっており、非製造業では、建設、卸売、小売等の減少から同28.5%減となっている。
 また、日本政策投資銀行北陸支店6月調査の21年度設備投資計画においても、全産業では前年を下回る計画(前年度比7.6%減)となっており、電力を除く全産業では前年度比32.5%減となっている。
D公共投資…このところ堅調
 公共投資は、このところ堅調に推移している。
 6月の公共工事請負金額(請負保証額ベース)をみると、市町村からの発注分は前年を下回ったものの、国、独立行政法人等、都道府県、地方公社、その他からの発注分が前年を上回ったことから、全体では前年同月比18.3%増と4カ月連続で前年を上回った。
E住宅投資…減少
 6月の新設住宅着工戸数をみると、持家、貸家、分譲のすべてが前年を下回ったことから、全体では前年同月比21.2%減と9カ月連続で減少となった。
 また、新設住宅着工床面積も同21.5%減と9カ月連続で減少となった。
F貿易…輸出、輸入ともに前年を下回る
・輸出
 6月の輸出通関額は、9カ月連続で前年を下回った。
・輸入
 6月の輸入通関額は、7カ月連続で前年を下回った。
G雇用…一段と悪化
 6月の雇用情勢をみると、有効求人数が前年同月比37.3%減と25カ月連続で減少し、有効求職者数が同37.0%増と15カ月連続で増加し、有効求人倍率(季節調整済)は0.50倍となっている。また、完全失業率(平成21年U期)は4.9%と前年同期差1.5ポイント増となっている。
 こうした中、雇用保険受給実人員は前年同月比91.9%増と13カ月連続で前年を上回った。
H企業倒産…件数は増加、負債総額は減少
 6月の企業倒産件数は、44件で、前年同月比51.7%増と前年を上回った。
 一方、負債総額は、前年同月比54.7%減と前年を下回った。

万能タイプの空気操作弁
ゲミュー「514・554型」
ヨシタケ 抜群の耐久性と信頼

 ヨシタケ(名古屋市瑞穂区二野町7-3)では、メンテナンスフリーのピストンアクチュエータを装備し蒸気・空気・水・油等の流体に対応できる、万能タイプの空気操作弁「ゲミュー514型・554型」を好評裏に拡販している。
 同空気操作弁は、独自のシーリング設計による自己調整グランドパッキン構造により、使用流体が蒸気の場合でも開閉回数100万回以上の抜群の耐久性と高い信頼性を兼ね備えている。
 本体材質は、青銅製とステンレス製(SUS316L)がある。
 514型のアクチュエータカバーは堅固なアルミニウム製、554型は軽量なポリアミド。
 品質の高さと豊富なラインアツプによりシステムエンジニアリング、食品工場、ビール工場、清涼飲料等の各種工場をはじめ、食品加工機械、成形機械、工作機械、オートクレープ、医療機器等に幅広く使用されている。
【主な特長】
@アクチュエータがショックアブソーバーの役目をするため、液体制御でのウォーターハンマーの発生を抑える。
Aグローブ型式のバルブと比べてCv値が大きいため、通常の呼び径より1〜2サイズ小さい製品で対応できる。
Bフリーフローティングバルブシート(514型)機構のため、優れたシール性を発揮する。
C真空下においても確実に作動する。
D取付姿勢に制限はない。
E独自のバルブ設計により、ゴミ、異物等に強い構造のため、スケールトラブルでの代替として最適。
F自動(空気)操作ボールバルブと比べて耐久性が優れ、取付スペースも大幅に削減できる。
G作動確認インジケータを標準装備している。
 呼び径は、514型が15、20、25、32、40、50、65、80A、554型が15、20、25Aの各種。
【主な仕様】
 ▽適用流体(蒸気、空気、水、油、その他非腐食性流体)、▽適用温度(0〜180℃凍結不可)、▽本体材質(青銅又はステンレス鋼)、弁体材質(テフロン)、アクチュエータ(アルミニウム又はポリアミド樹脂)、▽取付姿勢(自由)、▽接続(JIS Rc ねじ込み又はフランジ)
 ゲミュー社は、計測や制御システムを中心とした高機能バルブを製造する世界規模のメーカーで、1964年に設立し、あらゆる産業分野に進化し続けるバルブを提供している。
 その他詳細については、同社名古屋支店(TEL052-872-1611)へ問い合わすとよい。

全国より1700名余りが参列
犬飼芳雄氏お別れの会
東陽創業者、愛機工組合理事

 去る7月16日享年86歳で逝去した東陽(愛知県刈谷市中山町)の創業者名誉相談役・犬飼芳雄氏(愛知県機械工具商業協同組合理事、愛知県鉄工連合会元副会長)の「お別れの会」が8月25日午後1時より、刈谷市相生町の刈谷市産業振興センター一階のあいおいホールで営まれ、1,700名を超す業界関係者らが参列して戦後間もない頃より60余年にわたり東陽グループと業界の発展に尽くした故人の業績を偲んだ。この会は東陽と東陽精機(愛知県豊田市高岡本町)の合同で催され、喪主に犬飼徹東陽精機社長、お別れの会委員長を羽賀昭雄東陽会長が務めた。
 会場内には、故人が、太平洋戦争末期に日本軍一万人以上が玉砕したパラオ諸島(現パラオ共和国)ペリリュー島の隣、ガドブス島の守備隊350人のうち只一人生還し、戦友のために1979年12月、同島に慰霊碑を建立した時の写真や、東陽創業時からの家族、社員たちとの思い出の品・写真などが展示され、それらを見ながら在りし日の故人を偲ぶ参列者の姿が見られた。
【犬飼芳雄氏 経歴】
1922年10月11日 愛知県刈谷市に生まれる
37年4月 豊田自動織機に入社
43年4月 陸軍浜松高射砲連隊に入隊
44年4月 パラオ諸島ペリリュー島へ配属
45年12月 帰国
46年3月 豊田自動織機に復帰
47年3月 犬飼鉄工所(現東陽精機)創業
55年1月 東陽商会(現東陽)創業
78年5月 愛知県機械工具商業協同組合理事就任
79年9月 愛知県知事表彰組合役員功労賞
80年5月 刈谷機械工業協同組合理事長就任
81年5月 愛鉄連健康保険組合理事就任
同7月 愛鉄連厚生年金基金理事就任
同12月 刈谷鉄工協議会会長就任
82年10月 東陽会長に就任
83年2月 東陽精機会長に就任
85年5月 刈谷市雇用対策協議会副会長、刈谷市530運動常任役員、刈谷警察署交通安全協会理事就任
同6月 愛知県設備近代化貸付償還組合理事就任
86年10月 名古屋通商産業局長表彰団体指導者功労賞
93年4月 愛知県知事表彰団体役員功労賞
同6月 愛知県鉄工連合会副会長就任
同11月 通商産業大臣表彰刈谷機械工業協同組合として功労賞
97年5月 刈谷市長表彰環境衛生推進功労賞
99年4月 黄綬褒章
2006年6月 東陽精機・東陽両社の創業者名誉相談役に就任

8月定例役員会も開催
夏恒例のビアパーティー
愛機工青年部 金山ソウルで42名参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、8月21日午後7時より名古屋市中区金山のアスナル金山内の韓国料理「金山ソウル kum‐san Seoul」屋上ビアガーデンで、部員42名が参加してビアパーティーを開催した。
 遠藤会合担当幹事(理研測範)と足立氏(朝日)の司会進行で、冒頭、7月29日に熱田支部と合同開催した講演会と8月1、2日に実施した第30回キャンプの集いの報告がそれぞれの担当より行われた。
 森部長が「まだまだ暑い日が続くので健康に気を付け、また青年部活動にもより一層のご協力をお願いいたします。本日は、大いに飲み、食べて、日頃の疲れを癒していただき、月曜日からの企業活動に邁進してください」と挨拶のあと乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。和やかな雰囲気の中、互いにビールを注ぎ合いながら親睦を深めた。
 また、恒例となったゲームでも大いに盛り上がり、突如として降り出した強い雨に一部で慌てる場面もあったが、楽しいひと時を過ごした。
 【定例役員会】
 ビアパーティーに先立って同日午後6時から開かれた役員会では、熱田支部との合同講演会や第30回キャンプの集い、野球大会の進行状況について報告された。
 講演会は、7月29日に名古屋市中区金山の名古屋都市センターで、前組合理事長の山下隆蔵氏(山下機械会長)を講師に招いて開かれ、同氏は「熱田の歴史と今日」と題して、機械工具業界の変遷を含め、独自に調査した熱田の郷土史について講演した。参加者46名(うち青年部19名)。講演時間が少し延びたが、ごみの廃棄など撤収作業も所定の時間内に終了したと報告された。
 第30回キャンプの集いは、岐阜県関市の板取黒谷キャンプ場で8月1、2の両日にわたり実施され、総勢175名が参加した。開催中降り続いた雨も入村式・キャンプファイヤーの時だけ奇跡的に止み、予定していた催し物(魚つかみ・ビンゴ大会・スイカ割り・菓子すくい)はすべて行うことができた。結果的には事故もなく無事終えたが、土砂崩れなどの災害が起きてもおかしくない状況だったので、強行で開催したことが良かったのかは疑問が残り、勇気を持って中止することも時には必要であると感じた、と総括された。
 また、次回キャンプの集いは、来年7月31日、8月1日の両日に例年通り板取黒谷キャンプ場で開催する予定。

設立60周年記念事業
「機工商社の将来展望と組合の役割」
愛機工 若手経営者の座談会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の60周年事業実行委員会(委員長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、組合設立60周年記念事業の一環として、先に開催した業界の長老・重鎮の座談会「語り部に聞く」に続いて、8月27日午後3時より組合事務局で次代の業界を担う若手経営者を招いて座談会を開き、今後の組合事業や機工業界の展望について聞いた。
 メンバーは、組合青年部の幹部ОBと現役幹部である滝沢有一氏(松本商店社長、理事)、野崎憲昭氏(常磐精機社長、理事)、和久田修志氏(三和商事社長、理事)、幡野裕幸氏(朝日社長)、時津達也氏(新栄商會常務)、服部康志氏(大宝社長)、矢野茂雄氏(滝川物産専務)の7名。
 今回は、「機工商社の将来展望と組合の役割」と題して、@事業継承を決意した時の展望や不安についてA機械工具商社の現状と問題点B機械工具商社の生き残りの道筋と展望C組合に求められるものは?の4つのテーマについて、忌憚の無い意見交換が行われた。
 その中で、現在の経済状況から今後の機工業界に不安を抱く意見も多く出されたが、最終的には「厳しい状況下でこそ、本当の意味で自分というものの力を発揮できるチャンスである」との発言に参加者も一様に同調し、若手経営者の力強さが感じられる座談会となった。
 この日の座談会の模様は、業界の長老・重鎮の座談会と共に、今年度末に発行される「愛知県機械工具商業協同組合60周年記念誌」に掲載される。

2009年9月20日(日) 2359号
中部経産局 最近の管内総合経済動向 
中部経済産業局は、9月9日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」とし6月の発表から三カ月連続して据え置いた。個別の項目では、前月に引き続き、個人消費が「弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる」、設備投資は「大幅に減少している」、住宅投資が「減少傾向となっている」とした。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年7月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 生産は、持ち直しの動きがみられる。
 鉱工業生産の動向を指数(7月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、鉄鋼業などが上昇したことから、前月比3.1%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は26.1%減と12カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比3.4%増と5カ月連続の上昇。また、前年同月比は26.7%減と12カ月連続の低下となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比2.9%減と6カ月連続の低下となった。また、前年同月比は12.0%減と6カ月連続の低下となった。

主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 乗用車は、米国向け、EU向けおよび新興国向けで持ち直しの動きがみられることや、国内向け低燃費車が好調であることから、持ち直しの動きがみられる。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが増加しており、持ち直しの動きがみられる。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの一部に減産の動きがあることなどから、弱含んでいる。

◆一般機械
 一般機械の生産は、低水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。

◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが好調なことから、増加している。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから、持ち直しの動きがみられる。

◆電気機械
 電気機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが引き続き低調であるものの、自動車向け、一般家電向けが好調であることから、持ち直しの動きがみられる。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 電動機は、自動車向けや海外向けが増加しており、持ち直しの動きがみられる。

◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 民生用電子機械は、一部情報家電が不振となっているものの、エコポイント効果により液晶テレビの国内需要が好調であることなどから、全体としては持ち直しの動きがみられる。

◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。
 ばねは、自動車向けを中心に持ち直しの動きがみられる。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。

◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 鋼板は、自動車向けで持ち直しの動きがみられる。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向けで持ち直しの動きがみられる。

◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に持ち直しの動きがみられる。

◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、緩やかに減少している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、12カ月連続で前年を下回った。百貨店は、天候不順の影響、クリアランスセールの前倒し実施の反動に加え、衣料品や高額品が引き続き不振であることなどから、20カ月連続で、スーパーは、衣料品の不振、客単価の下落に加え、天候不順の影響などから、12カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、天候不順による盛夏型商品の不振や、客単価の下落などから、2カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、普通車が12カ月ぶりに前年を上回ったものの、小型車が12カ月連続で、軽自動車が9カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも12カ月連続で前年を下回った。ただし、エコカー減税などの効果から、低燃費車の販売が好調となっており、減少幅の縮小が続いている。
 家電販売は、エコポイントの効果で、薄型テレビが好調であるものの、天候不順の影響や前年の猛暑の反動からエアコンが不調であったことに加え、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が低調に推移していることから、2カ月連続で前年を下回った。

◆設備投資
 設備投資は、大幅に減少している。
 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。

◆公共投資
 公共投資は、持ち直している。
 公共工事請負金額を前年比でみると、「国」「市区町村」で前年を上回ったものの、「独立行政法人」「県」「地方公社」「その他」で前年を下回り、全体でも8カ月ぶりに前年を下回った。

◆住宅投資
 住宅投資は、減少傾向となっている。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が10カ月連続で、貸家が9カ月連続で、分譲が7カ月連続で前年を下回り、全体でも9カ月連続で前年を下回った。

◆輸出
 輸出は、持ち直しの動きがみられる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、12カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが23カ月連続で、EU向けが18カ月連続で、アジア向けが12カ月連続で前年を下回った。ただし、「自動車」「自動車の部分品」を中心に前年比の減少幅は縮小傾向となっている

◆雇用
 雇用は、製造業を中心に悪化している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に24カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、前月に続き過去最低の倍率となった。
 完全失業率は、上昇している。

◆企業倒産
 
企業倒産(件数)は、2カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、建設業、製造業、卸売業などで前年を上回った。


インフル対策まとめる
ポンプ部会を開催
静岡県管工機材商組合 9月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、9月4日午後3時より、静岡市内のマイホテル竜宮において「9月度定例理事会」を開催し、各種報告事項を承認したあとは「ポンプ部会」を開いて、川本製作所の担当者より、ポンプ業界の近況について研修した。
 理事会で報告された議案は次の通り。
 ▽第一号議案=新型インフルエンザへの対応について
 管機連から新型インフルエンザ対策への呼び掛けを受けて、審議した結果、各社で対応することを申し合わせた。
 全国的に患者の発生が続いており、既に10数名の死亡者を出すなど、対策が急務となっている。これから冬に掛けての流行期に入ることから、適切に対応できる対応策として、@手洗い、うがいの励行、A罹患者のマスクの着用、外出の自粛、B人に咳やくしゃみを掛けない咳エチケットの徹底を適切に実施するなどの、感染拡大阻止に努めるよう、各企業へ促すことにした。
 ▽第二号議案=大阪組合展示会開催の件
 9月10日〜12日にインテックス大阪で開催する第14回管工機材設備総合展の概要が報告され、有志による参観を推奨した。
 ▽第三号議案=その他の件
 恒例の研修旅行については、11月下旬に実施する方向で協議を重ねることにした。
 理事会のあとは、「ポンプ部会」に移り、川本製作所浜松営業所の担当者より、ポンプ業界の近況について解説してもらった。
 ポンプ業界の近況については、業界全体における製品出荷状況は昨年比10%強のマイナスで推移しており、今のところ回復基調には至っていない。
 一方、住宅着工件数の状況では、本年度は100万戸で、過去ピーク時より40%強のマイナス。10年前と比較すると20%強のマイナスで推移しており、ポンプ出荷台数低迷の要因となっている。
 また、製品紹介ではグループホーム等「特定施設水道連結型スプリンクラー消火ポンプユニット」についても研修した。

健康診断申し込み順調
10月24日ボウリング会
愛知県管工機材商協組 福利厚生部会開催
 
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の福利厚生部(部長=大藪淳一氏・大清社長)では、9月2日午後6時より名古屋駅上のタワーズレストラン内の“スーツァンレストラン”において「福利厚生部会」を開催し、恒例の「ボウリング大会」と「健康診断」を実施することを申し合わせた。
 部会開催に際し、大藪部長、伊藤理事長より挨拶があり、「今年も恒例のボウリング大会と健康診断を実施いたしたいと思いますので、部員の皆さん方におかれましてはいろいろと大変だと思いますが、絶大なるお力添えをお願いいたしたいと思います」と、ボウリング大会運営に際しての協力方の要請がされた。
 競技終了後は、集計の待ち時間を利用しての軽食パーティを行い、互いに親睦を深める。
【ボウリング大会実施要領】
▽日時 10月24日(土)
・受付時問午前9時15分から45分
・競技開始 午前10時スタート
▽場所 星ヶ丘ボウル
▽競技方法
 個人戦=男女混合3ゲームのトータル(女子は一律ハンディ20プラス)
 団体戦=一チーム3名トータル
▽参加料 3500円(ゲーム代・パーティ費用含む)
 一方の健康診断については、例年通り4月から11月頃まで実施し、今年度は45社・54事業所から既に申し込みが出ている。1名当たり組合から700円の補助金が支給される。

鋳鋼、鍛鋼とも前年割れ続く
上期予想を下回る見込み
日本鋳鍛鋼会 7月の鋳鋼・鍛鋼生産速報 

日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の7月分の生産実績を集計し、9月1日発表した。
 それによると7月の生産は、鋳鋼が前年同月比40.0%減の15,322トンとなり、前月比では7.3%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比32.7%減の43,535トンで、前月比は4.6%の増加となった。
 鋳鋼は、9カ月連続前年同月を割り込むなど、生産状況は足踏み状態であり、依然生産基調に底離れの動きがみられず厳しい操業環境が続いている。現在のところ生産量は予想を下回って推移しており、同会では21年度上期予想の117,000トンまでは届かないとの見方を示している。
 一方、鍛鋼については唯一、船舶、発電用機器向けを主体とする自由鍛造品は堅調を持続しており、昨今、自動車向け型鍛造品に増加基調がみえ始めてはいるが、他の機種が依然として低迷しているため、21年度上期予想の255,000トンを下回る見込みとしている。

三菱マテリアルツールズ
不等リード採用でびびり抑制
インパクトミラクル制振エンドミル
「VF―MHV」サイズ追加 

三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”に「インパクトミラクル制振エンドミル(M)VF―MHV」の八8型番をサイズ追加し、9月1日に販売を開始した。
 航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金などの難削材の加工においては、高能率加工を行おうとするとびびり振動が発生し問題となることがあり、同社はこれらの問題に対し、異なるねじれ角を複合させた不等リード形状を採用した4枚刃インパクトミラクル制振エンドミル「VF―MHV」を商品化し、高い評価を得ている。今回、小物部品の高能率加工に対応できる小径アイテムを中心にサイズ追加した。
 「VF―MHV」の主な特長は次の通り。
 @φ2〜5、7、9oの8型番を追加。不等リード形状および特殊断面形状の採用により、びびりを抑制し、小物部品や薄肉部品の高能率加工を実現する。
 A耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。
 標準価格(代表型番)は、VFMHVD0200が8,760円(税込み9,198円)。販売目標を初年度1億円としている。
セミロング刃長タイプ
「VF―JHV」を発売
 
また、三菱マテリアルツールズは、さらにこの“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”に、難削材加工、金型加工においてより長い刃長を必要とする高壁の仕上げ加工に適した、セミロング刃長タイプの「インパクトミラクル制振エンドミル(J)VF―JHV」を追加し、同日発売した。
 「VF―JHV」の主な特長は次の通り。
 @制振効果に優れた不等リード形状の採用により、難削材や高硬度材の安定加工を実現する。
 A耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。
 Bセミロング刃長の採用により、高壁の仕上げ加工においても、びびりを抑制し、高能率加工を実現する。
 追加規格はインパクトミラクル制振エンドミル(J)VF―JHV10型番。
 標準価格(代表型番)は、VFJHVD1000が23,800円(税込み24,990円)。初年度の販売目標は1億円。

主要8社総受注高13ヵ月連続前年割れ
国内自動車向けは前月比74.7%増
中部経済産業局 7月の金属工作機械受注状況 

中部経済産業局が8月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年7月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比76.0
%減の110億8800万円となり、13カ月連続して前年を下回った。前月比では3.1%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが15億5600万円と11カ月連続、自動車工業向けが24億7700万円と12カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比70.4%減の46億6800万円となり13カ月連続して前年を下回った。また、前月比では、一般機械工業向けが12.2%増、自動車工業向けが74.7%増となり、全体では17.9%増となった。
 海外受注は、北米向けが10カ月連続、ヨーロッパ向けが13カ月連続、アジア向けが11カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比79.0%減の六64億2000万円と14カ月連続して前年を下回った。前月比も14・2%減となった。
 国別にみると、1位の中国が15億9000万円(前年同月比50.1%減)、以下、アメリカ15億4000万円(同75.3%減)、インド4億2000万円(同59.5%減)、大韓民国3億5800万円(同77.0%減)、イギリス2億9600万円(同75.9%減)の順となった。
 販売額は前年同月比81.4%減の86億4400万円となり、12カ月連続して前年を下回った。また前月比は15・8%減となった。
 受注残高は前年同月比65.1%減の807億7500万円となり、13カ月連続して前年を下回った。前月比では1.1%増となった。

「ジグザグ―伝統と革新
未来を走るイタリア」展
9月24日(木)〜10月17日(土)
 
イタリア貿易振興会(東京事務所長=フェデリコ・バルマス氏、住所=東京都港区南青山1―1―1新青山ビル西館16階、電話03―3475―1401)は9月24日(土)から10月17日(土)まで、東京・お台場日本科学未来館において、イタリア、モビリティ先端技術を紹介する「ジグザグ―伝統と革新 未来を走るイタリア」展を開催する。
 また、開催期間中は同館7階会議室にて、イタリア企業二21社参加による「セミナーおよびビジネスマッチング」を予定している。日程とテーマは次の通り。
・10月1日(木) サステナブルモビリティー イタリアの最先端テクノロジー
・10月2日(金) イタリアの卓越した航空宇宙産業
・10月7日(水) 鉄道におけるサステナビリティと安全の為のソリューション
・10月8日(木) メカトロニカー自動車産業における技術革新の軌跡
・10月9日(金) 自動車産業の為の設備とサービス メイド・イン・イタリーの卓越性
 参加イタリア企業のプロフィール、セミナー時間割など詳細については、イタリア貿易振興会東京事務所オフィシャルサイト内に掲載。http://www.ice-tokyo.or.jp/zigzag/index.html
 事前登録には、申込用紙(http://www.ice-tokyo.or.jp/zigzag/_pdf/application.pdf)を利用するとよい。

総受注高前年同月比24・2%減
7ヵ月連続前年割れ
日本産業機械工業会 7月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年7月の産業機械受注状況によると、7月の総受注高は前年同月比24.2%減の3404億5600万円で、このうち内需は同25.1%減の1879億7000万円、外需は同23.1%減の1524億8600万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比44.9%減、非製造業向けは同11.4%減、官公需向けは同6.6%増、代理店向けは同29.5%減であった。
 内需で増加した機種は、タンク(前年同月比519.2%増)の一機種のみ。減少した機種は、ボイラ・原動機(同21.1%減)、鉱山機械(同60.0%減)、化学機械(同25.0%減)、プラスチック加工機械(同58.6%減)、ポンプ(同6.0%減)、圧縮機(同48.6%減)、送風機(同31.2%減)、運搬機械(同66.6%減)、変速機(同45.1%減)、金属加工機械(同20.4%減)、その他機械(同16.7%減)の11機種であった。
 一方の外需は、7月のプラント案件はゼロ。
 外需で増加した機種は、化学機械(前年同月比22.0%増)、タンク(前年同月の受注金額がないため比率を計上できず)の2機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同35.8%減)、鉱山機械(同91.4%減)、プラスチック加工機械(同51.5%減)、ポンプ(同31.9%減)、圧縮機(同76.4%減)、送風機(同86.2%減)、運搬機械(同61.1%減)、変速機(同57.5%減)、金属加工機械(同52.0%減)、その他機械(同41.5%減)の10機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力、外需の減少により前年同月比28.5%減となり、鉱山機械は鉄鋼、鉱業、外需の減少により同68.9%減、化学機械(冷凍機械を含む)も化学、鉄鋼、その他製造業、代理店の減少により同1.1%減となった。
タンクは石油・石炭、電力の増加により同519.3%増加した。プラスチック加工機械は自動車、その他製造業、外需の減少により同54.3%減、圧縮機が化学、一般機械、その他非製造業、外需の減少により同64.8%減、送風機は鉄鋼、外需の減少により同42.7%減少した。運搬機械は鉄鋼、建設、電力、外需の減少により同64.9%減、変速機が窯業土石、一般機械、その他輸送機械、外需の減少により同48.3%減、ポンプ、金属加工機械も外需の減少によりそれぞれ同13.4%、同37.1%減少した。
輸出契約高は22・1%減
同会がまとめた平成21年7月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の7月の輸出契約高は前年同月比22.1%減の1484億7000万円となった。
 プラント案件はなく、単体で前年同月比7.0%減となった。
 機種別にみると、ボイラ・原動機、金属加工機械がアジアの減少によりそれぞれ前年同月比33.0%減、同52.6%減となったほか、鉱山機械、冷凍機械もアジア、ヨーロッパの減少により同92.0%、同47.2%減少した。
 また、化学機械は中東の大幅な増加により同80.3%増加。プラスチック加工機械はアジア、北アメリカの減少により同51.4%減、風水力機械がアジア、中東、ロシア・東欧の減少により同55.1%減、運搬機械がアジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニア、ロシア・東欧の減少により同56.5%減、変速機もアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同58.0%減となった。
 地域別構成比は、中東53.8%、アジア19.8%、北アメリカ14.3%、ヨーロッパ9.8%、アフリカ1.8%、オセアニア0.5%となっている。

環境商品セミナーを開催
愛知県機械工具商業協同組合 各社より多数参加

愛知県機械工具商業協同組合(理事長野田道典氏・ノダキ社長)の経営対策部(部長=林正人氏・広島商事社長)は9月8日、名古屋市中区橘の東別院会館で環境商品セミナーの第1日目を開催した。
 このセミナーは、組合員企業の新分野開拓の一助となり、さらに社員のレベルアップを図ることを狙い、賛助会員を中心にしたメーカーの協力を得て4日間の日程で行われるもの。初日のこの日は、定員の70名がほぼ満席となり、参加者はメモなどを取りながら熱心に聴講していた。
 2日目以降は9月11日、15日、29日に行われる。また、同組合では10月にも同様のセミナーを開催する予定としている。
 セミナーのテーマと講師は次の通り。
◆第1日(9月8日)
 「集塵装置付作業台(職場環境改善)」淀川電機製作所名古屋営業所長 川村修一氏▽「新光触媒コーティング―抗菌、消臭、防汚」プロプルコーポレーション代表取締役 川北寛己氏▽「空気圧縮機―省エネルギーと環境保護」日立産機システム空圧システム事業部主任技師 斉藤司氏▽「環境対応適合カップリング・同フリクション継手」三木プーリ名古屋支店 中上雅晴氏
◆第2日(9月11日)
 「セミドライ加工システム―クーラントの大幅な削減、廃棄物・電力消費の削減」フジBC技研営業技術 太田昭夫氏▽「省エネ三次元測定機―CO2削減・エアー源不要」東京精密名古屋営業部長 伊原仁氏▽「環境対応洗浄装置―温暖化・VOC対策洗浄システム」新オオツカ東京支店技術部 斉田武彰氏▽「インバータ・コンプレッサー水潤滑(オイルフリー)」三井精機工業名古屋営業所 小川泰史氏
◆第3日(9月15日)
 「電子機器からの有価金属資源回収」コンドル常務取締役 斉藤万剛氏▽「研磨材製品クリーンサンディングシステム・安全製品オイルリーベント」住友スリーエム研磨材事業部 小柳稔氏▽「省エネ型油圧ユニット―CO2削減・油量削減、次世代超硬ソリッドドリル―加工時間短縮・消費電力削減・作業環境改善」不二越事業企画室室長 高崎博氏▽「エコエアーバルブ―工場内のコンプレッサーのエアーを高効率で利用する制御盤内に熱放出装置」タスコジャパン計測課 鍛冶俊行氏
◆第4日(9月29日)
 「インバーターハイブリッドシステム―省エネ油圧機器」ダイキン工業油機事業部 伊賀氏▽「精密空調機器―局所精密空調による省エネの提案」オリオン機械空調営業課長 小坂茂信氏▽「空気圧利用の省エネ手法」SMC豊田営業所 金澤徹氏▽「作業現場の環境改善」ピカコーポレーション名古屋営業所長 澤口剛氏

ミラーボールチップに
新材種「JC8003」追加
ダイジェット工業 さらなる高性能化要求に応え 

ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東二2一1―18)は9月4日、ミラーボールチップに新材種「JC8003」を追加し、9月11日より発売すると発表した。
 「JC8003」は、2001年発売の焼入れ鋼から鋳物・鋼の高速切削に良好なミラーボール用チップ材種「JC5003」の後継として、ユーザーのさらなる高性能化への要求に応える形で開発された。
 主な特長は、耐摩耗性に優れた強靭性の微粒子超硬合金「FZ05」と、硬度と耐酸化温度を高めた新開発「バリューコート」の組み合わせにより、生材から60HRCを超える高硬度材まで幅広く対応。焼入れ鋼から鋳物・鋼の高速切削において、従来品「JC5003」よりもワンランク上の長寿命・高性能を実現した。また、チップR精度は±6μm以下とソリッドボールエンドミルと同等の高精度を実現している。
 φ6(3R)からφ32(16R)までのサイズ展開で、鋳鉄、工具鋼、合金鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼の曲面、ポケット、コーナRの加工に最適。
 販売価格はφ6(3R)5200円から。初年度1億円の販売を見込んでいる。

出荷は国内・輸出向け共に
3ヵ月連続の前月超え
日本鉄鋼連盟 7月普通鋼鋼材需給速報

 日本鉄鋼連盟が8月31日に公表した7月の普通鋼鋼材需給速報は次の通り。
 7月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは361万4000トンで、前年同月比では182万8000トン・33.6%減と12カ月連続で減少し、前月比では11万4000トン・3.3%増加と3カ月連続で増加した。一方、輸出向けは196万1000トンで、前年同月比で8万4000トン・4.1%減と9カ月連続で減少、前月比では30万5000トン・18.4%増と国内向け同様3カ月連続の増加となった。この結果、出荷合計では、前年同月(748万7000トン)比191万3000トン・25.5%減の557万5000トンと10カ月連続の減少となり、前月比では3カ月連続の増加、2カ月連続の500万トン台乗せとなった。
 7月の生産は、前年同月(723万2000トン)比173万8000トン・24.0%減の549万4000トンと10カ月連続の減少となった。前月比では41万3000トン・8.1%増と3カ月連続の増加、出荷同様2カ月連続の500万トン台乗せとなっている。
 7月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(568万7000トン)比8万トン・1.4%減の560万6000トンで、2カ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(439万5000トン)比2万5000トン・0.6%増の442万トンと3カ月連続で増加し、問屋在庫は前月末(129万2000トン)比10万5000トン・8.1%減の118万7000トンと7カ月連続で減少した。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(469万1000トン)比23万トン・4.9%減の446万1000トンと7カ月連続で減少した。一方、輸出船待在庫は前月末(99万5000トン)比15万トン・15.0%増の114万5000トンと、3カ月連続で増加した。100万トン台は08年8月(107万8000トン)以来11カ月振りである。
 在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(7万6000トン減の51万6000トン)、亜鉛めっき鋼板(1万6000トン減の82万5000トン)、H形鋼(1万1000トン減の21万8000トン)、冷延広幅帯鋼(1万トン減の52万5000トン)の4品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600o以上)(3万3000トン増の152万8000トン)の一品種であった。
 7月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の110.3%から9.7ポイント低下の100.6%となり、9カ月連続で100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の134.1%から10・6ポイント低下して123.5%となっている。

高剛性ねじ切り工具
「コロスレッド266」
サンドビック チップサイズ16oを追加
 
サンドビックのコロスレッド266は、油井、ガス、化学産業などの管用ねじ切りに対応したねじ切り工具。新設計の独特なレールロックによって最高の精度と仕上げ面を実現する。
 通常ねじ切り加工を行う際、チップはスクリュークランプでホルダーに拘束させるが、切削時に切削力が働いて切り終わりに切削力がなくなるため、チップは常にホルダーのチップポケットの中で微少に動いている。高精度ねじ切りにはこうした微少な動きを止めることが求められ、そのような市場の要求に応えるべくコロスレッド266は開発された。
 ねじ切りチップの切刃裏側に三箇所の凹溝がある。この凹溝とシム上の凸部がガイドレールとなり、チップとチップシートの間で高い安定性を有し、チップの動きを極限まで抑制。クランプ剛性が高いことから、安定して正確な繰り返し精度を通して、正確なねじ形状とより良い表面仕上げ加工が可能となる。
 今秋には16切刃が追加導入され、チップサイズが16、22、27oとなる。新たに追加されるチップサイズ16oは、ISOメートルねじ60度ピッチ0.5〜3o、ユニファイねじ60度ピッチ二0〜12(t.p.i)、その他ねじ規格としてウィットワース55度、アメリカNPT60度、BSPT55度、NPTF60度、MJ60度、UNJ60度を標準チップとして取り揃えている。材種は汎用材種のGC1125で、鋭い切れ刃ラインが長時間持続する。

長良川鵜飼見学を開催
古典絵巻の世界を堪能
名機工同友会 会員ら25名が参加
 
名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は9月4日、会員ら25名が参加して岐阜市長良川の鵜飼見学を行った。
 厚生部(部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)が企画運営し、嶋崎氏(シマザキ商会社長)をはじめとする岐阜のメンバーが中心となって行われた。
 鵜飼見学は昨年も計画されたが、開催前日の豪雨により中止となった経緯があり、今回、2年越しの企画が実現した形となった。
 当日は、長良川畔のぎふ長良川温泉「ホテルパーク」に集合して、午後6時より鵜飼についての説明を鵜匠から聞いたあと屋形舟に乗船。長良川を少し上ったところで、あたりが暗くなり鵜飼が始まるまで、舟で弁当と鮎の塩焼きをつまみに酒を酌み交わした。
 午後7時30分に鵜舟が現れて鵜飼が始まり、篝火の幻想的な雰囲気の中、伝統装束に身を包んだ鵜匠が「ほうほう」と声をかけながら鵜を自在にあやつって鮎を獲る様は、古典絵巻のようで、見る者を幽玄の世界へ誘い込んだ。
【長良川鵜飼】
 岐阜県岐阜市の長良川で毎年5月11日から10月15日まで行われる鵜飼。中秋の名月と増水時を除く毎夜行われる。
 1300年ほど前から行われており起源は漁としての鵜飼だが、現在は古典漁法を今に伝える観光としての鵜飼である。そのうち宮内庁の御料場で行われる8回の鵜飼は「御料鵜飼」と呼ばれ、獲れた鮎は皇居へ献上されるのみならず、明治神宮や伊勢神宮へも奉納される。
 長良川における鵜飼は日本で唯一皇室御用の鵜飼であり、長良川の鵜匠は職名を宮内庁式部職鵜匠といい、長良川の鵜飼用具一式122点は国の重要有形民俗文化財、長良川鵜飼漁法は岐阜県指定無形民俗文化財である。(ウィキペディアより)

ボールバルブとゲートバルブ
鉛レス青銅ソケット形
東洋バルヴ バルブソケット不要 

東洋バルヴ(東京都中央区日本橋)は、塩ビ配管の利便性を追及し、塩ビ管を簡単に直接配管できる、「東洋鉛レス青銅ソケット形ボールバルブとゲートバルブ」を発売し、好評を得ている。
 同バルブは、硬質塩化ビニル管に直接接合できるTS工法を採用したTSブッシュ内蔵の全く新しく開発されたバルブで、「金属おねじ付バルブソケット(JIS K6743)」と「鉛レス青銅ねじ込みバルブ」が合体して、「鉛レス青銅ソケット形バルブ」が誕生したもの。塩ビ管を直接配管できるバルブとして脚光を浴びている。
【特長】
@バルブソケット不要
 バルブソケット、シールテープ、モンキーレンチが不要。
A面間寸法が短縮
 バルブソケット使用時の面間に比べ三割減。
Bパイプ接合部が強い
 特殊ソケットが金属バルブに覆われている。
C環境に優しい構造
 金属や樹脂の分解可能な構造で、リサイクルが可能。
【用途】
 水道の給水ライン、空調・衛生配管ライン、機械の冷却・循環ライン、プール水配管、プラント配管、灌漑用配管ライン
【仕様】
 ▽適用流体=水道水・清水
 ▽最高許容圧力=1MPa
 ▽使用温度範囲=0〜45℃
 ▽適応管種=水道用耐衝撃性硬質塩化ビニル管HIVP(JIS K6742)、一般用硬質塩化ビニル管VP(JIS K6741)、水道用硬質塩化ビニル管VP(JIS K6742)
【サイズ】
 ▽呼び径=13、20、25A
 その他詳細については、同社最寄の各営業所か名古屋営業所(電話052―582―5111)へ問い合わすとよい。
環境をビジネス視点でとらえる
「環境管理者育成塾 初級講座」
とよはしTLO 10月開催、受講者募集

豊橋キャンパスイノベーション(とよはしTLO)は、環境経営・環境配慮型生産システムを実現するための人材教育「環境管理者育成塾・初級講座」を愛知県内の2カ所で開講する。
 この講座は、経済産業省中小企業庁中小企業経営支援等対策費補助事業ならびに平成21年度ものづくり分野の人材育成・確保事業(全国中央会)として行われるもの。対象者は中小企業者または求職者(一般・学生)で、受講料無料。
 開催日時は、豊橋会場(ホテルアソシア豊橋)が10月5日、岡崎会場(岡崎商工会議所)が同19日のいずれも午後1時から同4時30分まで。豊橋、岡崎両商工会議所主催の合同企業説明会と併催。
 学習内容は、@ものづくり現場の担い手に求められる環境スキルを学習!A環境に優しいとは何か?ビジネス視点でとらえる=ものづくりの人材に求められる環境基礎知識を学ぶ、をポイントに、社会人としてのキャリア形成やISO14001形骸化の打破、LCAなど環境視点の手法習得を目的とする内容。管理員コースと技術員コースがある。
 受講科目は次の通り。( )は講師。
●働く人のためのキャリア形成〜自分のキャリアは自分でつくる〜(国家資格二級キャリアコンサルティング技能士 福田照夫氏)
●管理・技術員のための地球環境持論(豊橋技術科学大学准教授 後藤尚弘氏)
●ものづくり産業に求められる環境CSR活動〜なぜ環境活動を行うのか〜(豊橋技術科学大学准教授 後藤尚弘氏)
●ものづくり産業の環境マネジメントシステム実践(サイエンス・クリエイト 長澤進氏)
●エコデザイン実践(豊橋技術科学大学准教授 後藤尚弘氏)
●金属材料のリサイクル技術(豊橋技術科学大学名誉教授 川上正博氏)
●プラスチックのリサイクル(豊橋技術科学大学教授 竹市力氏)
※各コースにより必修科目と選択科目が異なる。
 募集期間は開催日前日まで。定員(各会場30名)に達していない場合は、当日でも受講可能。
 申込方法など詳細についての問い合わせは、豊橋キャンパスイノベーション中核人材事業グループ(住所=愛知県豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1―1豊橋技術科学大学内事業所、電話0532―44―1025、URL=http://www.kktci.co.jp/ikuseijuku0908.html)へ。

太陽エネルギーの有効利用
太陽光発電システム
名古屋水栓販売協会 9月例会で研修
 
名古屋水栓販売協会(理事長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)では、9月4日午後6時より名古屋市東区の三菱電機住環境システムズ中部社において「9月例会」を開催し、「太陽光発電システム」について研修した。
 研修会では、地球や社会を取り巻く環境やエネルギーなどの問題が深刻さを増す中、その解決に大きな可能性を持つ太陽光発電システムの必要性と基礎知識を学んだ。
 地球に降り注ぐ太陽エネルギーの一時間の量は、世界の年間エネルギー消費量に匹敵する莫大なもので、如何にしてクリーンで無尽蔵な太陽光エネルギーを有効利用するかに全世界挙げて取り組んでいる。
 三菱電機では、太陽光発電システムや周辺機器を自社生産しており、実用的な150o角サイズの多結晶シリコン太陽電池セルにおいて、光電気変換効率18%以上の製品を販売している。また、インバータ技術の分野を活かしたそのノウハウを結集したパワーコンディショナ(発電された直流電力を家庭で使える交流電力に変換する)を生産しており、電力変換率において業界最高の97.5%の製品も実用化した。
 太陽光発電システムのあとは、豊富な出湯量で、3階シャワーにも対応する「ヒートポンプ給湯器」、対流煮込み加熱、高感度光センサー加熱、遠赤外線炭焼き加熱の3つの加熱技で料理が楽しくなる「IHクッキングヒーター」について実演を交えながら研修した。
カーボンオフセット型展示会
グランドフェア09盛況
エコ関連の新製品などに注目
 
ユアサ商事中部支社(支社長=吉村恭一氏、住所=名古屋市名東区高社2―171)傘下の販売店でつくる、中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2009」が9月4、5の両日、主催店66社(バス主催店含む)、出展メーカー281社の規模で、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや3号館において開催された.協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事。今回は、キャンペーンテーマ「変革―ECO・VALUE」―ビジネスは環境評価の時代へ―のもと、地球温暖化防止に貢献する「環境商品」を中心にした展示で各メーカーの新商品、新技術、新素材などが紹介された。
 初日は、グランドフェアの開幕に先立って、午前9時20分よりポートメッセなごや交流センター1階広場にて開会式典が行われ、はじめに竹内中部ユアサやまずみ会会長(丸金商会社長)が「産業と暮らしのグランドフェア2009の開会式にあたり、やまずみ会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。本日は、早朝よりご多忙の中にもかかわらず、炭協会出展メーカー様、ユアサ商事様をはじめ、多数のご列席を賜りまして誠にありがとうございます。ユアサ商事様におかれましては、今年6月25日に会社設立90周年を迎えられました。第一次世界大戦直後の動乱期でありました1919年に会社として設立され、取扱商品も旧来の打刃物から現在の主力商品である機械工具や建築金物に拡大されたと聞いております。環境の変化に正面から立ち向かわれた姿勢は我々にとっても大いに学ぶものがあり、我々やまずみ会も設立90周年を共に祝いたいと考えております。さて、今年度のグランドフェアのテーマは『変革―ECO・VALUE』―ビジネスは環境評価の時代へ―として、環境・省エネ・省コストに焦点を当てて内容を一新いたしております。特に、会場中央に設置しておりますエコテーマゾーンでは、環境・省エネ機器によるCO2削減効果の見える化や、オープンセミナーを通じての知恵の提供など、最新の情報が発信されております。我々といたしましても、環境投資意欲の高いユーザー様を一人でも多くテーマゾーンに招待することで、環境・省エネ分野への市場開拓に備えてまいりたいと存じます。また本テーマに沿って、多くの出展メーカー様にはより専門的な環境・省エネ提案を実施していただき、環境の世紀に相応しい展示会としてアピールしていただいております。本日からの開催に合わせて、私たち主催者は早い時期より出展メーカー様、ユアサ商事様との同行PRや商品説明会などの事前販促活動を展開してまいりました。これまで実行してまいりました販促活動を集大成させる場として、ご来場目標1万人、受注目標110億円の達成に向け、炭協会出展メーカー様、そしてユアサ商事様と三位一体で総力を挙げて取り組む所存でございます。本日、お集まりの皆々様のご尽力に感謝を申し上げますとともに、やまずみ会を代表いたしまして決意を述べさせていただきます」と挨拶。
 続いて、出展メーカーを代表して高田三菱マテリアルツールズ社長が「ご臨席の主催店各社の皆様におかれましては、平素ユアサ商事様を通じまして我々炭協会メーカーの製品の販売に格別なご尽力を賜っておりますことを、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございます。ユアサ商事様におかれましては、この6月で会社設立90周年の節目の年をお迎えになったということで、心からお喜びを申し上げる次第でございます。誠におめでとうございます。遡りまして、この3月には会社創業343年をお迎えになられました。1666年の創業ということでございます。江戸幕府が開かれた頃で、大変古い歴史がございます。大層なことを申しますが、これも地球の歴史、人類の歴史に比べれば、まだ事は始まったばかりというところでございます。どうか今後とも、輝かしい歴史を一歩一歩刻んでいってもらいたいものだと心からお祈りを申し上げる次第です。さて、今回の中部グランドフェアにおきましては、特に環境、省エネ、省コストに焦点を当てまして、環境問題を解決するという展示に取り組んでいただきました。私どもを取り巻きます経営の環境は目下、依然として厳しいものがあります。こういったいかなる状況にありましても、時代がどう流れて行くか、変化というものをしっかりと捉えながら次なる成長に結び付けていかなければならないと思うところでございまして、その様な観点からも、この環境問題というものが極めて重要な切口であろうと考えられます。私ども三菱マテリアルグループといたしましても、本業にいたしております超硬工具、切削工具の省エネ型、省コスト型の新製品をご提案することは当然の役割、責務であると考えておりますが、加えまして貴重な資源でありますタングステンのリサイクルや、産業廃棄物の処理、あるいは資源確保の取り組みを開始いたしているところでございます。目下のところ、こういった事業の結果というのは、事業全体の規模からいうとまだまだ小さいものではございますが、時代の変化を捉えて動くというのは極めて重要な意義を持っているものだと考えております。この度の出展メーカーがこの時代の要請に応えようとしているかというところもしっかりとご認識いただきまして、お客様方にご紹介をいただき、そして商談を進めていただきたいと思っているところでございます。よろしくお願いを申し上げます。目標必達に向けまして、出展メーカーといたしましても最大限の努力をいたす決意でございます。2日間という短い時間ではございますが、集中して取り組んで行きたいと存じます。つきましては、主催店各位の格別なるご支援、ご協力を賜りますようによろしくお願い申し上げます」と挨拶した。
 また、佐藤ユアサ商事社長は「平素は、ユアサ商事に対しまして格別なるご高配を賜り誠にありがとうございます。また、本日は早朝よりグランドフェア2009の開会式に多数ご列席を賜りまして、重ねてお礼を申し上げます。9月は今年度の中間決算を迎えられる企業の多い月ですが、各企業とも中間決算に向けて追い込みをかけられている。我々も同様で、景況は依然としてなかなか厳しい状況ではありますが、随所に明るい兆しも見えてきております。8月末に発表されました産業分野の景気先行指標である鉱工業生産指数は、前月比1.9%の上昇。ここ5カ月連続で改善をしている。7―9月期は前期比8%前後の高い改善率になる可能性も指摘されております。また、エコカー減税、エコポイントというところの効果がかなり大きく出ておりまして、車産業、電機産業といった2大産業が改善に向かいつつあるということでございます。また、中国の回復、あるいはアメリカはまだ少し決め手はありませんが、非常に大きな市場がございますので、この辺りの輸出向けも少し見えてきていると思われます。先日の衆議院選挙では政権交代ということになりましたが、新政権の政府には引き続き、特に経済対策に力を入れていただきたいと期待をいたしております。そのような中でも、地球温暖化対策、省エネ環境対策の強化は時代の要請となっております。今年のグランドフェアは『変革―ECO・VALUE』―ビジネスは環境評価の時代へ―といたしまして、環境、省エネ、省コストを合言葉に、3つの特色をもって展示をいたしたいと思います。1つ目は、環境・省エネ機器による具体的効果を数値で表す。会場中央部にはエコテーマゾーンを設け、出展メーカー様のご協力のもと、省CO2、省コスト等の具体的な効果を表示している。2つ目は、環境・省エネに対する知恵の提供。各補助金の制度や申請のお手伝いをし、書類作成の代行をする。3つ目は、カーボンオフセット型の展示会の実施。排出権を活用して、排出するCO2と相殺にする。さて最近は、環境ビジネスを梃子に景気回復を目指すグリーンリカバリー、自然エネルギー等大型投資により雇用を生み出すグリーンジョブ、そしてその先にあります、あるべき社会像としてのグリーンエコノミーがいわれています。まさにこのグランドフェアを、主催店様、メーカー様、そして私どもにとりましても、グリーンカンパニーへの起爆剤として、来るべき好機に三位一体で踏み出す第一歩にしたいと存じます。弊社の社員は、皆様の手足となりまして、受注目標並びに新たな事業展開のお手伝いのために頑張ってまいります。バス主催店を含めまして合計66社の主催店の皆様には、ご活用いただければと存じます。また、エコテーマゾーンには弊社の専門の社員を配置しておりますので、お声を掛けていただければ喜んでサポート役を務めさせていただく所存です。今回も多大なご協力をいただきました合計281社の出展メーカー様には、主催店様の熱意をあまさず受け止めていただいて、新しい事業分野の開拓にお役立ていただければと存じます。主催店様並びに出展メーカー様、そして弊社が三位一体となりまして、来場目標、受注目標を達成いたしますことを心より祈念申し上げます」と挨拶し、主催店・メーカー・ユアサ商事の代表によるテープカット、有志による宣誓唱和で、定刻の午前10時に開幕した。
 会場には初日から熱心なユーザーの姿が見られ、各メーカーの新商品や環境対応商品などに注目が集まった。エコテーマゾーンで興味を持った商品についてもっと詳しく聴くため、そのメーカーの小間を訪ねる来場者もあり、環境関連商品の人気の高さを改めて感じさせられた。また、環境に関するオープンセミナーも盛況であった。

一部改善の動きはあるものの
依然厳しい状況が続いている
愛知県 景気動向(6月分速報)
 
愛知県が8月31日公表した、景気変動の大きさやテンポ(量感)を表す景気動向指数(CI)をみると、6月は、景気の現況を示す一致指数は2カ月連続で前月を上回り、景気の先行きを示す先行指数は4カ月連続で前月を上回った。同県では,景気動向指数のこれまでの動きから判断すると「本県の景気は、一部改善の動きはあるものの、依然厳しい状況が続いている」としている。
 6月のCI(平成17年=100)は、先行指数67.1、一致指数73.1、遅行指数60.9となった。
 先行指数は、前月と比較して3.0ポイント上昇し、4カ月連続で上昇した。3カ月後方移動平均は1.90ポイント上昇し2カ月連続の上昇、7カ月後方移動平均は1.27ポイント下降し11カ月連続で下降した。
 一致指数は、前月と比較して1.0ポイント上昇し、2カ月連続で上昇した。3カ月後方移動平均は1.08ポイント上昇し2カ月連続の上昇、7カ月後方移動平均は2.89ポイント下降し16カ月連続で下降した。
 遅行指数は、前月と比較して0.9ポイント下降し、11カ月連続で下降した。3カ月後方移動平均は2・26ポイント下降し9カ月連続の下降、7カ月後方移動平均は5.33ポイント下降し10カ月連続で下降した。
 一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度をみると、寄与度がプラスの系列はC6実質百貨店販売額〈0.61〉、C2大口電力消費量〈0.33〉、C8輸入通関実績〈0.32〉、C5有効求人数(学卒除く、パート含む)〈0.03〉となり、寄与度がマイナスの系列はC3投資財生産指数〈▲0.18〉、C4労働時間投入度(▲0.10)、C7企業収益率(製造業)〈▲0・04〉、C1鉱工業生産指数〈▲0.01〉となっている。
〈 〉内は寄与度

CI一致指数4.6ポイント上昇
下げ止まりを示している
三重県 6月の景気動向指数

三重県が8月31日公表した6月のCI(平成17年=100)は、先行指数84.5、一致指数48.2、遅行指数111.3となった。
 先行指数は、前月と比較して1.7ポイント上昇した。3カ月後方移動平均は4.18ポイント上昇し2カ月連続で上昇、7カ月後方移動平均は0.51ポイント上昇し9カ月ぶりに上昇した。
 一致指数は、前月と比較して4.6ポイント上昇した。3カ月後方移動平均は3.02ポイント上昇し2カ月連続で上昇、7カ月後方移動平均は2.84ポイント下降し19カ月連続で下降した。
 遅行指数は、前月と比較して3.3ポイント下降した。3カ月後方移動平均は6.25ポイント下降し9カ月連続で下降、7カ月後方移動平均は8.17ポイント下降し9カ月連続で下降した。
 同県では一致指数の基調判断として、「景気動向指数(CI一致指数)は、下げ止まりを示している」としている。
 一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度をみると、寄与度がプラスの系列はC5建築着工床面積(鉱業、建設業+製造業)〈1.89〉、C7所定外労働時間指数(製造業、5人以上)〈1.82〉、C1鉱工業生産指数〈1.77〉、C6大型小売店販売額(既存店、前年同月比)〈0.28〉、C4有効求人倍率〈0.01〉となり、寄与度がマイナスの系列はC2大口電力使用量〈▲0.97〉、C3輸入通関実績(四日市港)〈▲0.28〉となっている。
〈 〉内は寄与度

CI一致指数は下げ止まり
先行指数2.8 ポイント上昇
岐阜県 6月の景気動向指数
 
岐阜県が8月31日公表した6月のCI(平成17年=100)は、先行指数64.5、一致指数72.5、遅行指数88.3となった。 先行指数は、前月と比較して2.8ポイント上昇した。3カ月後方移動平均は1.08ポイント上昇し2カ月連続の上昇、七カ月後方移動平均は1.50ポイント下降し15カ月連続の下降となった。
 一致指数は、前月と比較して5.0ポイント上昇した。3カ月後方移動平均は1.13ポイント上昇し11カ月振りの上昇、7カ月後方移動平均は2.26ポイント下降し25カ月連続の下降となった。
 遅行指数は、前月と比較して7.8ポイント下降した。3カ月後方移動平均は5.80ポイント下降し8カ月連続の下降、7カ月後方移動平均は3.91ポイント下降し7カ月連続の下降となった。
 同県では一致指数の基調判断として、「景気動向指数(CI一致指数)は、下げ止まりを示している」としている。
 一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度をみると、寄与度がプラスの系列はC6雇用保険受給者実人員〈0.81〉、C8人件費比率(製造業)〈0.81〉、C1鉱工業生産指数〈0.80〉、C9手形交換金額〈0.78〉、C4大口電力使用量〈0.77〉、C3鉱工業出荷指数〈0.54〉、C2機械工業生産指数〈0.51〉となり、寄与度がマイナスの系列はC7大型小売店販売額(全店)(前年同月比)〈▲0.06〉、C5有効求人倍率(学卒除く)〈▲0.02〉となっている。
〈 〉内は寄与度