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2009年(平成21年)2月
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2009年2月1日(日) 2336号
組合創立60周年の節目の年
共に難局を乗り切ろう
愛機工 09年新年賀詞交歓会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は1月13日午後6時30分より、金山総合駅南のホテルグランコート名古屋で「2009年新年賀詞交歓会」を開催、組合員並びに賛助会員ら380名余りが出席して新年の幕開けを祝った。年頭挨拶で野田理事長は、業界を取り巻く環境について触れ、「日本の経済は製造業で成り立っていると思いますので、言い換えれば日本の製造業が世界から高く評価されていると考えております。いま日本の製造業は大変だと言われておりますが、私は先行きに不安は無いと考えており、皆様と一緒に頑張っていけると思っております」と期待感を示した。
 2009年新年賀詞交歓会は、西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)が設営を担当し、梅村支部役員(同支部選出理事・梅村本店専務)の司会で進められた。
 年頭の挨拶に臨んだ野田理事長は、組合運営に対する日頃の支援に謝意を表したうえで、「世間の情勢が大変厳しい折ですが、かくも大勢の会員の皆様、賛助会員の皆様方にご出席をいただき、共にこの愛知県機械工具商業協同組合の新年会を開催できますことを本当に嬉しくありがたく思っております。新年を気持ちを新たに迎えたわけですが、取り巻く状況は昨年来全く変わっておりません。年が明けて色々な方にお話を伺っても、さっぱり良い話がございません。大変厳しいことばかりお聞きいたしております。このように悲観的なことばかりを思っていてもいけないと感じております。トヨタさんをはじめとして自動車メーカーさんは大変なご苦労をされておりますが、最も大きなライバルの米国自動車産業も厳しい状況にあると聞いております。ある意味、日本メーカーにはチャンスではないか。また、円高も確かに大変ではあるが、日本の円が強いということは日本の経済が強いということではないでしょうか。日本の経済は製造業で成り立っていると思いますので、言い換えれば日本の製造業が世界から高く評価されていると考えております。いま日本の製造業は大変だと言われておりますが、私は先行きに不安は無いと考えており、皆様と一緒に頑張っていけると思っております。昨年、当組合は海外調査で中国東北部へまいりました。記念にお土産でもということになりましたが、世界の生産工場と言われる中国で何も欲しいものが無いという状態でした。物は一杯ありますが、魅力ある商品というのが無い。その反対に、中国の人たちがドンドン日本に来て、買い物ツアーをされているというニュースがありました。それは日本製品がいかに魅力あるものかという証ではないかと思います。日本の製造業は力強いと感じました。その様なところに係っております私達には、まだまだ頑張れるところが一杯あると思っております。皆様、共に頑張りましょう。本年、私共組合は創立60周年となり、還暦を迎えます。一つの大きな節目として、業界の将来を見据えたかたちで何らかのまとめ(冊子)を出来たらと思っておりますので、皆様のお力もお借りしたいと存じます」と述べ、併せて今年10月開催の展示会メカトロテック・ジャパン2009への出展の呼び掛けも行った。最後に、「組合員に対して役立つ組合を目指し情報発信を積極的に行い、知恵を貸したり借りたりして共にこの難局を乗り切ってまいりたい」と締めくくった。
 来賓の紹介があり、来賓を代表して一柳名古屋市市民経済局産業経済課長は祝辞で「日頃より名古屋市の市政に対しまして格別のご理解を賜り誠にありがとうございます。大変厳しい年の幕開けとなりました。米国の金融不安があっという間に世界中に広がりました。ここにお見えの方は当地域のモノづくりを根底から支えている方ばかりですし、モノづくり産業の発展があったから日本の発展があった。言わば日本経済を支えてくれた方ばかりと考えております。これまでも何度もあったピンチから、チャンスを見出して乗り越えられてきた方ばかりではないかと思っております。結束を固めてこの難局を乗り越え、日本経済を引っ張っていただけるのではないかと期待申し上げております。名古屋市におきましても国の緊急保証制度に対応して、中小企業向けの金融対策を拡充いたしております。引き続ききめ細かな施策をしてまいりますので、ご活用いただければと存じます」と述べた。
 水谷副理事長(ミズタニ機販社長)が「百年に一度と言われる景気後退の中ですが、この難しい時代だからこそ、私達は成長させていただけるのだと捉えております。日本のモノづくりのお手伝いをするのは私共流通の仕事でございます。是非、この地区の、また日本のモノづくりを支える機械工具流通商社として、皆様と共に手を携えて新しい成長に向って進めていきたい」と述べて乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。業界のさらなる発展を祈念した。
 出席者は互いに新年の挨拶を交わすなどして歓談し、伊藤副理事長(春日鋼機社長)の中締めでお開きとなった。


苦難を乗り越えるのも宿命
新年賀詞交歓会開催
三重県管工機材商組合120余名が新春祝う

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、1月9日午後4時10分より、四日市駅西の“四日市都ホテル”を会場に「平成21年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員ら120余名が出席して己丑年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は杉山副理事長(杉山機工社長)の司会進行・開会の辞のあと、物故者の元理事長闇雲明男氏(旭工機相談役)、組合発起人の一人伊藤一男氏(伊藤管材商店会長)にたいして黙祷を捧げて故人を偲んだ。
 冒頭、挨拶に臨んだ田中理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「一昨年の建築基準法改正に引き続きアメリカのサブプライムローン問題、9月15日のリーマンブラザーズ倒産と特に10月以降景気が悪化しておりますが、バブル経済が今日まで続いておれば原油をはじめ、食料等もどんどん高騰し経済に打撃を与える以上に、地球から石油にしろ鉄鉱石等の資源を無秩序に搾取すれば、地球環境に与える影響は重大なことになると危惧していましたが、今回の金融危機が起こったことにより、長い目で見れば地球環境にとって決して悪いことではないと思います。今回のバブル崩壊は世界中の金融危機ということで失われたものも沢山ありますが、この苦境を乗り越えていくことも人類の責務と考えています。皆さんで力を合わせて乗り越えていければ、次の新たな成長に繋がると考えています」と、所信を述べた。
 引き続いて来賓の愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長(イトウ社長)、賛助会員代表の日立金属中部東海支店の新田部長より祝辞を頂戴した。
 伊藤愛知組合理事長は、「派遣社員の問題がクローズアップされていますが、メーカーにとって派遣社員の扱いそのものは購買や資材と同じ諸雑費(ボルトやパッキン等)同様といっても過言ではありません。製造業も大変だと思いますが、製造業大手16社の内部留保は約33兆円(トヨタ約12兆4000億、キャノン約3兆円)にも上ります。雇用を守る観点からも内部留保を充てて社会的責任を果たしてもらいたいと思います」と、企業の社会的責任を促した。新田部長は、「管材業界は自動車業界ほどの落ち込みもなく10〜15%の幅でいい時も悪い時も波を打つ底堅いものがあります。やれば生まれるところがあると思います。その意味からも今はじっと我慢する時だと思います」と、近い将来の景気回復に希望を託した。
 引き続いて、キッツ中部支社の小田支社長の乾杯音頭で交歓会に移り、それぞれに賀詞を交歓し一層の親睦を深め合い、尾藤副理事長(旭工機社長)の中締めで盛況の内に賀詞交歓会をお開きとした。

一歩一歩着実に足元を固める
21年度新年会開催
名古屋水栓販売協会賛助会員交え盛況

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、1月14日午後6時より、名古屋市中区新栄のグリンフィンズを会場に「平成21年度新年会」を開催し、協会員はじめ賛助会員ら40余名が出席して己丑年の新春を祝った。
 新年会は、土方副理事長(東洋物産社長)の司会・開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ内藤理事長は出席方のお礼を述べた後、「昨年は50周年記念に関しましてご協力を頂きまして感謝いたします。業界を取り巻く状況につきましては、一昨年の建築基準法改正の回復を待たずして年末に掛けては、自動車、鉄鋼全ての業界が酷い状態に陥りました。協会におきましては5月の総会において50周年記念名簿の発行、会員規約の改正、賛助会員制度の制定などを纏めまして、11月の祝賀会の開催と、全て滞りなく達成することができましたことを重ねてお礼申し上げます。今年は丑年でございます。一歩一歩着実に足元を固めながら何とかしてこの不況を乗り切って頂きたいと思います。本日は賛助会員さんを交えました合同の新年会となりました。協会のモットーとしております情報交換を時間の許す限りにお互いにして頂きたいと思います」と挨拶。
 引き続いて、年男の宇佐見徳秋氏(橋本総業中部グループ長)の乾杯音頭で宴会に移り、終始和やかに賀詞を交歓する一方、余興として初企画のジャンケン大会も行った。また、昨年秋の賛助会員制度を設けて初の新年会ということもあり、20数社の賛助会員も新年会に加わるなど、今まで以上の盛り上がりを見せ、祖父江副理事長(祖父江産業社長)の中締めで盛況の内に散会した。

真心のある商売を心掛ける
第12回賀詞交歓会開催
静岡県管工機材商組合200余名が新春祝う

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、1月15日午後4時より静岡市内の静岡グランドホテル中島屋において「第12回新年賀詞交歓会」を開催し、来賓、正会員、賛助会員ら約200名が出席し、己丑年の新春を祝った。
 司会進行・開会の辞を一色副理事長(一色機材社長)が務めて開会。
 冒頭、あいさつに臨んだ伊藤理事長は出席方のお礼を述べたあと、「昨年は建築基準法の改正によって仕事が滞る一方、原油の再三の値上げ、各素材の値上げによって売り上げ、利益とも大きく伸び悩みました。その中でサブプライムローン問題、リーマンブラザーズの倒産と日本経済は、アメリカがくしゃみをすれば風邪を引く、と言う格言通りになりました。アメリカが大かぜを引いてしまいましたので日本は昨年以上に今年は大不況と言われています。不動産、マンション関係の大きな倒産、銀行の貸し渋り、貸し剥がし等々によって地方の中小企業は戦後最大の窮地に陥っています。そのような中で静岡県の状態を見ましても車依存度が高いだけに厳しい状況が続いています。業界に関係の深い産業景気予測も建築、住宅、マンション、設備関係は前半は雨、後半は大雨となっています。そのような中、価格の競争、利益の競争だけでは次元が低いと言われても致し方ありません。お互いが共倒れになるような競争は差し控えて、真心のある商売を心掛けて頂きまして、組合のスローガンであります、適正利潤の確保に努めて頂きたいと思います」と、お互いが切磋琢磨して共に発展することを諭した。
 次いで、連合会橋本会長、賛助会員代表キッツ小林会長、愛知組合伊藤理事長の順で祝辞を頂いた。
 橋本会長は、厳しい時こそ連合会のスローガンである「適正利潤の確保」を尊重して、その目標に向かって努力してほしいと、健全な競争を促した。賛助会員代表の小林会長は「驚く、懼れる、疑う、惑うの剣道の4つの戒め」を引き合いに出し、人生の危機的局面を切り抜けるには常に備えを怠らないことを提唱した。愛知組合の伊藤理事長は、生涯泳ぎ続ける(鰓に絶えず水を送り続けないと呼吸出来ず死に至る)まぐろの持久力の秘訣には、アンセリンという酵素が寄与しており、また牛肉に含まれるアラキドサンは人を楽しくさせる効果があると言われ、「経営者の方は牛肉を、社員の方にはまぐろを食べて頂き」前向き思考で難局を乗り切ってほしいと述べた。
 引き続いて日立金属配管機器カンパニー徳永プレジデントの発声で乾杯を行い、終始にわたり賀詞を交歓し、オータケ吉川社長の中締めで盛況の内にお開きとした。
 また、当日は午後2時より新年会に万全を期すための理事会を開いた。
 理事会では四月以降の理事会日取りも決めた。
◎理事会開催日
 4月3日(金)、5月19日(火)・通常総会、6月5日(金)、7月3日(金)、8月7日(金)、9月4日(金)、10月2日(金)、11月6日(金)、1月15日(金)・新年賀詞交歓会、2月5日(金)、3月5日(金)。

変化、攻めの経営、新たな飛躍
新春賀詞交歓会開催
山善名古屋430余名が新春祝う

 山善(社長=吉居亨氏)の「名古屋地区新春賀詞交歓会」が、1月7日午後5時10分より名古屋市熱田区の熱田神宮会館で開催され、メーカーら430余名が出席して己丑年の新春を祝った。
 冒頭、挨拶に臨んだ名古屋支社の寺坂本部長は「一番大事なことは、現場で我々役職者がどれだけ動けるか、部門長がフォローをどれだけできるかに掛っていると思います。結果は直ぐには出ませんが必ず成果に繋がります。生き残りを掛けて山善と手を組んで下さい。我々は皆さん方の手となり足となり一生懸命働きます。そうしないと次のステップに行けません。今日明日から直ぐにでも前を向いて皆さんと全てのユーザーさんのお役に立てる一団になりましよう」と、更なる結束を呼び掛けた。
 続いてメーカーを代表してオーエスジーの石川社長が「今回の自動車産業の落ち込みがいろんなところで影響を与えています。今考えなければいけないことは、私達サプライヤーが苦しんでいる以上に、お客さんはもっと苦しんでいます。その立場に立って考えることが大事だと思います。メーカーとしましては受注なくして生産は出来ませんので、受注を確保しなければなりません。受注力を立ち直らせるには、品質、コスト、納期、提案力、それに信頼関係が要となります。信頼を失わずに勝ち抜くことに徹したいと思います。山善さんにお願いすることは、私達の提案がユーザーさんに届くような環境を整えて頂ければ必ずこの不況は乗り切れると考えています」と、不況を乗り切るためには製販合同での取り組みが必要と訴えた。
 次いで吉居社長が「悪いなりの対応をどうするか、先ず第一は現場を歩き回る経営です。マネージメントバイウォーキングアラウンド(MBWA)と言います。現場に積極的に出向いて、見て、聞いて、肌で感じて問題点を把握し、そして正確な判断をして支持をする。社員の気持ちを汲み取り、お互いのコミュニケーションを深めることです。第二は今年の経営スローガン3つのキーポイント、@変化、A攻めの経営、B新たな飛躍です。世の中が変化する時は前向きに考え、チェンジをチャンスに変える攻めの経営、提案力、メーカーさんと一緒になってレベルアップを行う。飛躍、いつまでもこういう景気ではない、必ず上昇する、意外と早く景気は回復すると思います。その時のためにしっかりと耕して種を撒く、いざという時に刈り取る準備が必要です。厳しい戦いになると思いますが、皆さんと一緒になって役割と責任を果たしてまいりたいと思います。山善は常に有言実行です、前向きに取り組んでまいります」と所信を述べた。
 挨拶の後は役員紹介に引き続いて関係者による鏡開きを行い、オークラ輸送機の大庫副社長の乾杯音戸で開宴、途中お楽しみ抽選会を開き宴を盛り上げ、ダイキン空調東海の辛島社長の中締め、山善名古屋支社奥本副本部長の閉宴挨拶で散会した。

製販の情報交換を密にして
この難局を乗り切ろう
名古屋金物業界賀詞交歓会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事=岡本忠史氏・岡新社長)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=佐藤章氏・アキラ金物社長)、名古屋利器工匠具卸業組合(副理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)の3組合による「名古屋金物業界賀詞交歓会」が1月9日正午より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において開催され、各組合の組合員及び賛助会員(メーカー)、来賓を含め96名が出席して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は印藤名古屋利器工匠具卸業組合副理事長の司会進行で、開会にあたり岡本愛知県金物商工協同組合理事長が「新年明けましておめでとうございます。本日はご来賓をはじめメーカー、組合員の皆様にお忙しい中をご出席いただきましてありがとうございます。昨年の日本経済は、皆様ご存知のように、輸出を中心に戦後最長のいざなぎ景気を凌ぐ長期にわたる成長が続いておりましたという方もありますが、後半には米国発の金融危機から輸出がマイナスとなり、世界を相手にしていた企業が派遣社員や正社員の雇用調整を行うなど厳しい局面を迎えることになりました。元気な名古屋と言われておりましたこの地域でもトヨタショックで、私共業界にも影響があると思われます。この賀詞交歓会の場が、情報交換など少しでも皆様のお役に立てればと思っております」と挨拶。
 国歌斉唱、来賓紹介に続いて、来賓を代表して大野名古屋市市民経済局産業部産業経済課産業振興係長が、「平成21年の幕開けは大変厳しいものとなりました。米国の金融不安が世界中に広がり、わが国の経済も急速に冷え込み、元気と言われた当地域の経済もインフルエンザにかかったかのごとく体力を消耗しているという感がございます。金物業界におかれましては、住宅建設の低調な動きや資材の高騰も加わり、その影響は一段と大きなものがあるのではないかと思います。こうした中、これまでも幾多の難局を乗り越えてこられたことと存じますが、今回の荒波につきましても、業界の結束をより強固にして立ち向かい、そして乗り越えていかれますことを切に願っております。名古屋市では、国の緊急保証制度に対応した中小企業向け融資制度を拡充したほか、臨時職員を緊急に雇用するなど、深刻化する経済、雇用環境の改善に向けた対策に取り組んでおりますが、引き続ききめの細かい施策運営に努めてまいりたいと存じます」と、松原名古屋市長の祝辞を代読した。
 出席のメーカーを代表して小林カネソウ名誉会長が音頭をとり、一同で乾杯。
 祝宴では、出席者らが互いに親睦を深め、佐藤名古屋建築金物卸商組合理事長の閉会の辞でお開きとなった。

厳しい時こそお客様に
最も貢献できる商社に
東陽 新春賀詞交歓会を開催

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市)は1月6日午後4時より、刈谷市産業振興センターにおいて仕入先の商社、メーカーらおよそ500名余りが参加して「新春賀詞交歓会」を行った。
 年頭にあたり、羽賀昭雄会長が「非常に難しい年を迎えました。この先どうなるかと心配な気持ちで一杯です。今回のダウンストリームは、私の経営者としての人生の中で最も厳しいもの。もっと言えば、49年の社会人としての生活の中でどうしたらよいか回答が得られないほどの、アラン・グリーンスパン(元FRB議長)の言葉で言えば“百年に一度あるかないかという大不況”というのではないかと実感しております。さて自分の過去を振り返ってみますと、日本も第二次世界大戦後、幾つかの経済試練を経て現在に至ったわけですが、その中で特に大きく未曾有の体験といえるのが昭和48年(1973年)の第一次オイルショックです。私はまさにこの時、丸紅の商社マンから東陽の経営に参画し、一手で猛烈なインフレ、デフレを体験しながら東陽丸の舵取りを行ってまいりました。今回の不況は、昭和50年(1975年)の大円高、大デフレに比べれば、規模は大きいですが率としては大したことはありません。また、当時は日本製品はまだ高い評価を得ておりませんでしたが、今は世界のトップです。昭和50年は、本当に辛かったのは半年でした。今回も私はそのようになるのではないかと心密かに思っております。苦しい時こそ、その人の真価が問われます。真剣に頑張りましょう。最後にインドの独立を勝ち取った、無抵抗主義者マハトマ・ガンジーの言葉を紹介いたします。『力とは身体的強さではなく、不屈の精神がもたらすものだ』。大変な年ですけどお互いに手を携えて頑張って乗り切っていきましょう」と挨拶。
 続いて羽賀象二郎社長が挨拶を行い、その中で毎年3月に開催していた同社主催のワンマンショー(展示会)の中止について触れ、「コスト低減提案会ということで一度は名称を変えて行おうとも考えましたが、特にこの1月から3月は非常にお客様自身が厳しい。ただ単に生産数が少ないというだけではなく、本当に非正規社員の雇用をカットするとか、あるいはもしかしたら正社員まで手をつけなければならないなど、お客様自身が身を切って生き抜いていこうという時期に展示会をしていてはいけないだろうということで、非常に残念ではありますが中止とさせていただきます。いま確かにお客様は身を切る思いで色々なことを行っておられる。では何のために苦しんでいるのか。それは来期、来年にはまた復活をして、生産をもっとより強固な体制のもとで行うためである。そのためにはこの1―3月であろうとも、皆様に紹介していただける新製品、そこからさらに新しい方法、新しい部品の創造までもお客様に提供していくことが我々の仕事と考え、この3カ月間社員一丸となって頑張ろうということで『頑張ろうキャンペーン』と名付けてお客様のために精一杯努力してまいります。皆様にどれだけ売り上げの方で貢献できるかは、お客様自身の購買意欲に係ることなので、精一杯の努力をします。我々自身が販売をしていくだけの商品、そしてなによりもメーカーの皆様、仕入先の方が持っておられる智恵と経験を我々に貸していただきたい。そうすれば必ず成果は上がっていきます。お客様は生産を一切やめているわけではありません。生産を減らしてはいても、やられております。生産がある以上、需要はある。そこに我々はどこまででも踏み込んでいく。どこまででも取っていく。その努力を今年一年やっていきたい。世界中がどんなに不況に陥ろうとも、我々のお客様には早く回復していただいて、早く利益を上げていただく。そのために皆様の力をお借りして、この東陽がお客様にとって最も貢献できる商社であるということを証明、立証、実現していく一年にしたい。是非とも1―3月の頑張ろうキャンペーン、そして本年一年間、皆様のご協力をよろしくお願いいたします」と述べ、一層の支援を求めた。
 引き続き羽賀社長が「お客様と皆様と我々がますます発展していくことを祈念」し力強い発声で乾杯。
 乾杯後は、会長、社長、創業者相談役はじめ東陽の幹部への挨拶に長い列ができていた。

地道にこつこつと歩みたい
新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商協組130余名で新春祝う

 三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)では、1月16日午後6時より四日市駅前の“四日市都ホテル”において、「平成21年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ来賓、賛助会員等130余名が出席して己丑年の新春を祝った。
 交歓会は、山田理事(コジマ・フジ通商社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年の夏は北京でオリンピックが開催され、水泳、女子のソフトボールは感動しました。地元の三重からもレスリングの吉田選手も2連覇を成し遂げるなど女子選手の活躍が目覚ましかったと思います。また、4名の方のノーベル賞受賞と喜ばしいことが続きましたが、我々を取り巻く環境は一変しました。今年はそれを吹き飛ばすような景気に戻していきたいと組合員一同一生懸命頑張ります。そのためには本日出席頂いております賛助会員さんのご協力を頂かなければと感じております。まだ県内は他の地区に比べましては今のところはあまり影響はないと聞いておりますがやがて不況の波が打ち寄せてくると思います。今年は丑年です。牛はゆっくり歩くと言いますか、与えられた仕事をこつこつと力強く一歩一歩進んで行くと言われています。商売も地道にこつこつと歩いて行きたいと組合員一同願っております」と所信を述べた。
 次いで来賓の紹介のあと来賓を代表して、四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長より祝辞を頂戴した。
 佐久間理事長は、「大変な不況だと言われていますが、人間が引き起こしたことですから人間で解決できないはずがないと思います。ましてや日本人は世界に誇れる知恵を持つ素晴らしい人類であります。こんなことでへこたれてたまるかと思っております。みんなで一緒にお互いに知恵を出し合って、情報交換をして頑張ろうではありませんか」と結んだ。
 引き続いて、賛助会員を代表してカツヤマキカイの垣内専務の乾杯音頭で一同乾杯して開宴、互いに今年一年を占ったりして親睦を深め、松山前理事長(松山機工社長)の中締めで閉会した。

厳しい時こそ明るい気持ちで
平成21年新年宴会を開催
名機工同友会来賓、会員ら39名集う

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は1月7日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成21年新年宴会」を開催、来賓17名と会員22名の合わせて39名が出席した。
 新年宴会は丹野氏(丹野砥石興業社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「明けましておめでとうございます。皆様の明るい声を聞いて嬉しく思います。新聞紙上を見ると、この景気は来年まで続くと言われております。本日は、不景気の話は忘れて、元気一杯でこの会を進めてまいりたいと存じます」と挨拶。また、体調を崩し暫く会を休んでいる時津忠相談役(新栄商會会長)の様子にも触れ、順調に回復していることを伝えた。
 乾杯に際し田中副会長(ミユキ商會社長)が「暗い話ばかりの昨今ではありますが、本日は楽しく賑やかにこの同友会を盛り立てていただきたいと思います」と述べ、力強い発声で乾杯。
 祝宴に移り、出席者は和やかな雰囲気の中、今年の抱負を語るなどして交流を深め、和久田会計(三和商事社長)の中締めでお開きとした。
 また、当日は新年宴会開始前の5時30分より1月例会も開かれ、小浦総務部長(こうら社長)の司会進行で、はじめに金原会長が「今年はこういう状況ですが、頑張って月々の例会で皆様の明るい顔を拝見したいと存じます。よろしくお願いいたします」と挨拶。
 各部報告では、新年宴会について鈴木厚生部長(マルマン商事社長)より、司会などの役割分担と、来賓17名の着席テーブルへの誘導など段取りの確認が行われた。
 また、吉野経対部長(吉野機械工具社長)からは2月25日の講演会について、例会を通常より30分早い午後6時30分から行い、そのあと名古屋市中区地域包括支援センターの吉川氏を講師に迎えて「認知症サポーター養成講座」を実施することが再確認され、例会を終了した。

総受注高前年比26.3%に
内外需ともにマイナス
日本産業機械工業会11月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年11月の産業機械受注状況によると、11月の総受注高は前年同月比26.2%減の2859億300万円で、このうち内需は同24.0%減の2143億1400万円、外需は同32.0%減の715億8900万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比28.5%減、非製造業向けは同25.1%減、官公需向けは同20.0%減、代理店向けは同16.8%減であった。
 内需で増加した機種は、タンク(前年同月比186.4%増)、金属加工機械(同29.0%増)の2機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同22.6%減)、鉱山機械(同20.0%減)、化学機械(同22.7%減)、プラスチック加工機械(同60.7%減)、ポンプ(同7.0%減)、圧縮機(同12.0%減)、送風機(同41.0%減)、運搬機械(同45.9%減)、変速機(同31.3%減)、その他機械(同29.3%減)の10機種であった。
 一方の外需では、11月のプラント案件はなかった。増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比13.4%増)、タンク(同283.3%増)、圧縮機(同42.6%増)の3機種。減少した機種は、鉱山機械(同90.7%減)、化学機械(同44.6%減)、プラスチック加工機械(同62.5%減)、ポンプ(同70.2%減)、送風機(同78.1%減)、運搬機械(同46.7%減)、変速機(同32.3%減)、金属加工機械(同77.8%減)、その他機械(同60.5%減)の9機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は造船、電力、官公需の減少により前年同月比12.9%減少した。鉱山機械は鉄鋼、鉱業、外需の減少により同43.4%減、化学機械(冷凍機械を含む)は化学、鉄鋼、非鉄金属、官公需、外需、代理店の減少により同27.3%減となった。タンクは石油・石炭の増加により同199.2%増加した。プラスチック加工機械は化学、自動車、外需の減少により同61.8%減、ポンプは外需、代理店の減少により同31.4%減となった。圧縮機は外需の増加により同14.2%増となった。送風機は化学、鉄鋼、官公需、外需の減少により同49.5%減、運搬機械は一般機械、情報通信機械、造船、運輸、卸・小売、外需の減少により同46.2%減少した。変速機は鉄鋼、その他輸送機械、その他非製造業、外需の減少により同31.5%減、金属加工機械は外需の減少により同20.5%減となった。

単体機械すべてマイナス
契約高は前年比28.3%減
日本産業機械工業会11月の産業機械輸出契約

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年11月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の11月の輸出契約高は前年同月比28.3%減の672億1500万円となった。
 11月のプラント案件はなかった(前年同月もプラント案件はなかった)ため、数字は単体機械の契約高となっている。
 単体機械を機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、ヨーロッパの増加により前年同月比21.3%増となった。鉱山機械はアジアの減少により同89.8%減、化学機械は北アメリカの減少により同34.7%減、プラスチック加工機械はアジア、中東、北アメリカの減少により同58.9%減となった。風水力機械はアジア、中東、アフリカの減少により同12.7%減、運搬機械はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同48.9%減、変速機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同40.2%減となった。金属加工機械はアジアの減少により同77.0%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの減少により同45.6%減少した。
 地域別構成比は、アジア44.3%、ヨーロッパ24.7%、中東9.9%、北アメリカ9.3%、南アメリカ5.2%、ロシア・東欧3.9%となっている

ND社2009年工作機械受注予測8100億円
NDマーケティング大賞はナガセに
FA業界新年賀詞交歓会開催

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区内山3―5―3)主催の「2009年FA業界新年賀詞交歓会」が1月13日午後2時より名古屋市中村区名駅のキャッスルプラザで開催され、工作機械ならびにFA関連機器のメーカー・商社、官公庁や関連団体などから約600名が出席した。
 冒頭、主催者挨拶で樋口社長は「7日に日本工作機械工業会(日工会)の賀詞交歓会があり、例年その席上で会長が今年の受注見通しを発表するのが慣例となっておりますが、今年は中村日工会会長より見通す状況には無い厳しい状況との発言もあり、1兆円を目標に頑張りましょうということで受注額の明言は避けられました。同じく日本工作機械販売協会(日工販)の新年会では、会長個人の見解として9000億円の見通しを発表されております。いずれにしても色々な指標が定かではない状況の中で、皆様苦労をして会合の中で数字を明らかにされていると思う。私共は2009年の工作機械受注額を8100億円と見通しております。日工会さんが見込みの明言を避けるほど予測のしづらい年ですが、歴史に学びますと、前回バブル経済が華やかな頃、1990年が1兆4000億円の受注額(前回のピーク)。91年には1兆1400億円と約2割落ち、翌92年になると7100億円と前年対比で約4割下がった。昨年08年は1兆3000億円、一昨年が史上最高の1兆5900億円。これを前提に今度の8100億円を算出した。地球上からモノづくりが無くならない限り、工作機械需要は必ず発生します。どっしり腰を据えて時代を見極め、先取りさえ怠り無ければ未来は洋々と開けている。工作機械産業は永遠に不滅。そのために2つの必要不可欠な条件があります。一つはリスクを恐れない独創技術の開発、もう一つはマーケティングの戦略の構築と展開。決して楽観できる年ではないが、原点回帰でこの一年が皆様にとって良い年でありますように祈念いたします」と述べた。
 続いて、2009年の業界展望を同社の黒田常務が発表した。それによると、09年の工作機械受注額は8100億円で、このうち内需は3600億円、外需が4500億円と予測。第1四半期が1650億円、第2四半期が2050億円となり、今が一番の底であると見る。米国新大統領のオバマ氏による景気対策の効果が早めに出ることに期待する声が多い。2年前(07年)のピーク時に比べるとおよそ半分になるが、一方で8100億円もあるという見方もある。三極(アジア、米国、欧州)同時不況だが、これを脱却しようと各国が経済対策を打っており、功を奏してくるだろう。この1、2年は我慢だが、その先には明るいニュースがまだまだあると考えられる。新しい技術に対応するために技術を磨いていくことが大事である、とまとめた。
 08年度NDマーケティング大賞の贈呈式が行われ、一ナノメートル単位の精密加工を実現し独創的な製品提案を実践した開発力、市場創造力、顧客満足の努力を高く評価された、ナガセインテグレックスの長瀬幸泰社長に賞状とブロンズ像が贈られた。大賞受賞の長瀬社長は謝辞を述べた後、「わが社の経営戦略」と題し受賞講演を行った。
 また、同賞のホームページ部門賞も発表され、日本精工が受賞した。
 新春トップインタビューでは、日本工作機械工業会の山田隆哉副会長(ジェイテクト会長)と日本工作機器工業会の寺町彰博会長(THK社長)が登壇して、それぞれの工業会の現況と動向、取引先主要産業の動向、両社が取り組んでいる不況突破策について語った。
 第2部の懇親パーティーは、大勢の参加者で大変な賑わいとなった。パーティーの後半には豪華賞品が当たる「新春福引き大会」も行われ、会場は大いに盛り上がっていた。また、和やかな雰囲気の中、参加者同士で交流を深める場ともなった。

総受注高前年比62.3%減
5ヵ月連続で前年を下回る
中部経産局11月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が12月26日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年11月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は184億5100万円で、前年同月比62.3%減と5カ月連続して前年を下回った。また、前月比は37.2%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが30億7100万円と3カ月連続、自動車工業向けが11億9800万円と4カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比68.2%減の58億9900万円と5カ月連続して前年を下回った。また、前月比は42.9%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが2カ月連続、ヨーロッパ向けが5カ月連続、アジア向けが3カ月連続して前年を下回り、 全体でも前年同月比58.7%減の125億5200万円と6カ月連続して前年を下回った。また前月比は34.1%減となった。
 国別に見ると、1位のアメリカが39億2800万円(前年同月比46.6%減)、以下、中国19億5200万円(同53.1%減)、ドイツ16億9400万円(同58.1%減)、イギリス6億9300万円(同47.0%減)、イタリア3億6000万円(同82.1%減)の順となった。
 販売額は、345億2400万円で前年同月比20.0%減と4カ月連続して前年を下回った。また前月比は3.0%増となった。
 受注残高は1723億8200万円、前年同月比22.7%減と5カ月連続して前年を下回った。また、前月比は9.2%減となった。

CBN材種「スミボロン
BN7500」を発売
住友電工ハードメタル焼結合金仕上げ加工用

住友電工ハードメタル(社長=湊嘉洋氏、住所=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、鉄系焼結合金の高精度仕上げ加工に対応したCBN材種「スミボロンBN7500」を開発、1月から販売を開始した。
 ダイヤモンドに次ぐ硬度を有するCBN(立方晶窒化ホウ素)粉末を高温・高圧下で焼き固めたCBN焼結体は、自動車部品などに用いられる高硬度焼入鋼や鋳鉄などを高速で加工できる切削工具用材種として広く用いられている。
 近年、自動車部品の高機能化の流れから、溶製法に比べ材料選択と形状選択の自由度が高い粉末治金法により製造される焼結合金製の部品が増加傾向にある。
 同社では、これらの焼結合金製部品の仕上げ加工で問題となる加工物のバリの発生を抑制し、かつ高品位な加工面が得られるCBN材種「スミボロンBN7500」を開発した。
主な特長は次の通り。
@優れた加工面品位を実現
 従来材種に比べ、微粒のCBN粒子を高密度に焼結したことにより、刃立ち性と耐摩耗性を大幅に向上し、焼結合金の仕上げ加工で優れた加工面品位を実現。
A三種の刃先処理で多様な形状・材種に対応
 汎用性の高い標準刃先処理に加え、焼結合金加工用に設計された切れ味重視のLF型を開発。LF型は、バリの発生を大幅に抑制し、かつ加工精度の向上も実現した。また、刃先強化タイプのHS型は、焼入れ焼結合金の断続仕上げ加工でも安定した耐チッピング性を発揮する。これら3種の刃先処理により焼結部品の多様な形状・材種への対応が可能となった。

E6エナジーチェーン
ケーブル保護管振動テスト実施
イグス 静粛な走行を実証

 イグス(住所=東京都墨田区錦糸1―2―1)は、低騒音・低振動のケーブル保護管E6エナジーチェーンが、工作機械研究所とアーヘン工科大学で実施された「ケーブル保護管における振動の調査」の結果、最小の振動と最大の走行の滑らかさで優秀な結果を得る事ができたと発表した。
 工作機械研究所では、リニア試験台を使って、直接駆動で5種類のケーブル保護管の試験が行われた。同社製品ではE6エナジーチェーンとE4/00の380シリーズが他社の3製品とともにテストされた。試験に使用されたケーブル保護管は内のり幅100〜105o、内のり高さ42〜52o。移動速度25m/min、50m/min、100m/min、200m/min、および加速度10m/s、20m/sでの音圧と振動が測定された。移動端を牽引するアームとサポートの2箇所に取り付けた3軸加速センサーで、ケーブル保護管近傍の6000Hzの音圧レベルが測定された。
 試験において移動端の牽引に必要なエネルギーは、E6を使用した場合他社のケーブル保護管に比べて最大28%小さくなった。アーヘン工科大学での試験では同製品が最小で、超静粛性が示された。
 同製品の特徴のひとつは、従来の穴あき・ピボット連結ではなく弾力性に優れた樹脂バネ部品を使用していること。この弾性バネ部品は同社の実験室で2億2000万サイクルの試験をクリアしており、現在10億サイクルの試験も検証中。同製品ではエナジーチェーンが走行する際に起きていた騒音が軽減されている。これによりエナジーチェーンの超静粛な移動と、超低振動走行が可能になった。この滑らかな走行は超高加速度で使用されることがあるリニアモータにも適している。
 同製品はモジュラー構造設計になっているため、自在に長さを調整することができる。各サイドパーツはバネ部品によって連結され、堅牢なエナジーチェーンを形作っている。このため何百万サイクルのダイナミックな動きでも不具合なく稼動することができる。IPAクリーンルームテストでは、樹脂バネ部品で摩耗がほとんど起きないことが証明されている。またISOクラス1の認定を受けており、同製品の高い耐摩耗性を証明すると同時に、クリーンルームでの使用に適していることを示している。
 その他にもレーザ切断・トーチ切断システム、測定・検査機器、半導体や電子産業、医療医薬品産業、工作機械、自動化システムや高速ハンドリングシステムにも適用可能。
 同製品には発火防止による安全対策や、繊細な生産現場での静電気防止に適したESD(静電放電)対策仕様もある。ESD対策仕様の材料“GC”は、独連邦物理技術研究所によりその性能を認定されている。
 また同製品において重要な役割を果たしているバネ部品は、エナジーチェーンの各リンクパーツを構造的に連結するだけでなく、接続位置で電気的につないでいる。このため同製品のESD対策仕様では、接触部が経時的に消耗することなく、半永久的に安定した導電度を保つことができる。

ミニでビッグな働き
ファインカットS―5型
平和テクニカ高速精密切断機発売

 平和テクニカ(社長=小池達夫氏、本社=東京都中央区日本橋浜町2―48―4)は、高速精密切断機ファインカット「S―5型」を開発した。
 新製品ファインカット「S―5型」は、乾式で手軽に難削材を精密切断できる卓上小型切断機。従来機「S―2型」をさらにパワーアップした。また、硬脆性材料用ダイヤモンド切断トイシ「ナストンゴールドMM―1」の装着により、多目的な切断に対応できる。
 主な特長は次の通り。
 @小型、軽量、機能的で使い易い。
 A独自の乾式タイプのトイシを使用し、乾式でもバリ・焼けがほとんどなく、超硬合金・タングステン、ステンレス、焼入・炭素繊維複合材まで、手軽に精密切断できる。
 B乾式なのでメンテナンスが容易。
 Cトイシによる精密切断により、仕上げ面粗さが格段に良好で二次加工の短縮、省略ができ、特に高価な材料では素材の無駄を防ぎコストダウンに貢献する。
 機械仕様は次の通り。
 ▽最大切断径=○□パイプ材5o、●■ムク材3o▽主軸動力=AC100V・単相・150W▽主軸回転数=5300rmp(50Hz)/6400rmp(60Hz)▽切断トイシ径=φ90o×0.5o×10.0o(外径×厚さ×内径)▽機械の大きさ=260o×240o×230o(幅×奥行×高さ)▽機械重量=9.5kg。
 予定標準価格は18万円。販売計画は年産600台としている。

丑年男
株式会社中尾商会
代表取締役社長中尾修三氏

 尚武の気風が漂う薩摩隼人の血を受け継ぐ鹿児島県川内市の出身。
 23歳で名古屋へ嫁いだ姉を頼りに上京。
 義兄(姉の夫)の知人である水道設備店を介して、マルエス商会(管材商)創業者の鈴木末夫氏の仲立ちで、管材商の小町商店(現在のコマチ)に入ったのが管材業界入りした馴れ初め。
 約5年間小町商店での修業を終え、今は無き管材商大手のワタカンヘ転職。
 「ワタカンでも約5年修業しました。通算10年の修業で管材業のノウハウを掴み、営業部長職を最後に32歳で独立しました。開業当時は現在地から北西へ約4キロ程の三ツ渕で始めたのが最初です。それから10年位して現在地(小牧市郷中)に移転して既に20年が経ちました」
 順風満帆に30年の時を重ねた訳ではない。1970年代に2度あったオイルショック(第4次中東戦争を契機とする第1次オイルショックとイラン革命を切っ掛けとする第2次オイルショックを指す)に伴う経済混乱で倒産が相次ぎ、同社も倒産劇に巻き込まれた。自宅だけは辛うじて残せたものの、それまでに蓄えた土地等は全て処分して、家業の継続に充てた。
 「本当にオイルショックは堪えましたね。順調に業績も伸ばし、従業員も6人雇っていましたがショックのおかげで汗水流して築き上げた財産(土地)もすっからかん、従業員にも実情を話して理解してもらい、経営者として最も心が痛む解雇をお願いすると言う苦汁をなめさせられました」
 その大事件が転機でそれまでの攻めの経営から守りの経営にシフトする。
 「管材で生きるより仕方がありませんから、あまり波風をたてずにこつこつとおとなしくやっていきたいですね。波風をたてると後で跳ね返ってきますから。不透明な時でもありなかなか答えが出せませんが、売上を如何に上げて利益を如何に稼ぐかが大きな課題ですね。今の元凶は小泉改革だと思っています。改革は痛みを伴いますが、痛みの順序が間違っていますよ。民だけが痛みを堪えているのが現状でしょ。定額給付金も麻生総理の思いつきですね。もっと有効に使うべきじゃないですか。路頭に迷っている派遣社員の救済に充てるとかも選択肢の一つだと思いますよ。派遣社員、パート労働者の雇用待遇を正社員並みに近付けないと、このままでは日本は衰退の一途を辿ると思いますね」
 国民の大多数が異議を唱える中、自画自賛の施策(給付金)を押し付けようとする政府与党の横暴さは、世論への弾圧と見なしても過言ではないだろう。
 「20年住んでおりますと古参の部類になります。数年前には区長を務めましたが、500所帯の大所帯ですから大変でしたね。小学生だけでも100人以上おりますから、安全を憂慮しての通学路の確保に大地主さんとの交渉などに奔走いたしましたね。常に地域の役に立ちたいとの思いは持ち合わせております。孫の関係で学校の役員はじめ育成会の会長を務めました。囲碁が好きなので近い将来は小学生を対象とした囲碁教室を始めたいと考えています」
 地域の世話をすると言うことは、地域住民お互いの信頼関係がなければ出来ないこと。人と人との関係が希薄になっている現在ほど氏の「志」は非常に尊いものがある。
 趣味は囲碁をこよなく愛する囲碁マニア。腕前は初段(それ以上の腕前だと思う)。
 「最近は囲碁の碁会所によく通っていますね。一日居ても700円ですから非常に手頃なお遊びですよ。囲碁と将棋の違いは幾つかありますが、将棋なら“王を取る”という明確な目標がありますが、囲碁は“地を取る”という漠然とした目標です。また、初手・序盤についても、将棋は初期の配置が決まっていますが、囲碁は盤のどの目でもOKです。読みの難易度では、将棋は同じ地点で取り取られが発生しますから読みやすいと言われます。初心者でも数手先まで読めますが、囲碁は初心者は攻め合いの読みを三手先まで読むのは至難ですね」
 コンピューターゲームとして将棋、囲碁も普及しているが、必勝法を実証するための指し手を検証すると、オセロで10の60乗、チェスで120乗、将棋で220乗、囲碁に至っては360乗という天文学的な数になると言われる。将棋とチェスは似ている部分もあるが、囲碁は全く違うので非常に難しいと、コンピュータ囲碁がなかなか強くならない点が挙げられている。
 後継者(長男)にも恵まれる一方、江南に嫁いだ娘さん、孫さんもよく店には顔を出されており、筆者が取材に訪れていた時も娘さんがお手伝いしていた。アットホームな温かいホームカンパニーと言う名にピッタリの会社である。
 昭和12年6月18日生まれ。

三菱マテリアル製品紹介
ステッキィツインに
シリーズ追加、販売開始
ショートネックタイプも

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造するスモールボーリングバーシリーズ ステッキィツインに、ボーリング加工用「CB形」太径シリーズ(シャンク外径φ6o、φ7o、φ8oサイズ)とφ8oサイズ用丸ホルダ「RBH形」及び溝入れ加工用「CG形」ねじ切り加工用「CT形」にショートネックタイプを追加し、販売を開始した。
 ステッキィツイン形は、最小加工径φ2.2oからの内径加工が可能な工具で、1本で2つの切れ刃が使用可能なコストパフォーマンスに優れた工具。シリーズ展開も豊富なことから、ユーザーから好評を得ている。今回はさらに多様な加工に対応するため、ボーリング加工用「CB型」シャンク外径φ6o、φ7o、φ8oサイズと、φ8oサイズ用丸ホルダ「RBH形」および溝入れ加工用「CG形」ねじ切り加工用「CT形」ショートネック(首下長さが標準型の半分)タイプを追加した。
 「ステッキィツイン」「スモールボーリングバー用丸ホルダ」のシリーズ追加品の主な特長は次の通り。
 @「CB形」は、太径展開により幅広い加工径への対応が可能。加えてシャンク剛性アップによる防振性が向上。また、丸ホルダ「RBH形」は各社自動盤、一般NC旋盤のドリル用取り付け刃物台へ搭載が可能。
 A「CG形」「CT形」は首下長さが標準型の半分であるショートネックタイプを展開。剛性に優れるため防振性が向上し、切削抵抗の高くなる加工にも対応が可能。
 今回販売する商品は次の通り。
▽スモールボーリングバー ステッキィツインCB形=24型番
▽スモールボーリングバー用丸ホルダRBH形=7型番
▽スモールボーリングバー ステッキィツインCG形=40型番
▽スモールボーリングバー ステッキィツインCT形=8型番
 標準価格は代表型番CB06RS―B(VP15TF)5110円(税込み5366円)など。初年度の販売目標は1500万円としている。
インパクトミラクルエンドミルに
2枚刃・4枚刃汎用タイプ新登場
高硬度材の安定加工を実現

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造するインパクトミラクルエンドミルシリーズに、スクエアエンドミルタイプの2枚刃インパクトミラクルエンドミル「VF―2MD」、4枚刃インパクトミラクルエンドミル「VF―4MD」を追加、販売を開始した。
 同シリーズは高速、高硬度、高能率加工分野において好評のインパクトミラクルエンドミルシリーズの汎用性の高い2枚刃、4枚刃スクエアタイプ。断面形状およびねじれ角を最適化し、低抵抗と優れた耐欠損性を両立することにより、高硬度材や高速条件において安定加工を実現する。また、高硬度材加工において定評のあるインパクトミラクルコーティングを採用し、長寿命を実現。
 主な特長は次の通り。
 @断面形状およびねじれ角を最適化し、低抵抗と優れた耐欠損性を両立させることにより、高硬度材の安定加工が可能。
 A耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現。
 2枚刃インパクトミラクルエンドミルで今回発売するのは9型番。標準価格は代表型番VF2MDD0600 9570円(税込み1万49円)。初年度の販売目標は5000万円としている。
 4枚刃インパクトミラクルエンドミルで発売するのは13型番。標準価格は代表型番VF4MDD1000 1万8700円(税込み1万9635円)。初年度の販売目標は1億円。

前月比、前年同月比ともに
鋳鋼・鍛鋼どちらもマイナス
日本鋳鍛鋼会11月の生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同20工場)の11月分生産実績を集計し、昨年12月25日発表した。
 それによると11月の生産は、鋳鋼は前年同月比2.5%減の2万5209トンで、前月比では4.7%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比7.7%減の5万9684トンで、2カ月連続のマイナス。前月比は7.3%減少となった。
 下期に入っての生産基調は10月、11月の実績を見る限り鋳鋼、鍛鋼とも同会下期見通し(鋳鋼2万4699トン/月、鍛鋼6万1117トン/月)に対し若干上回って推移している。
 現在の状況は、年度内は現在の生産レベルで推移するものと見込まれるが、11月以降は受注が停滞気味となり、4月以降一部の機種について現在の生産レベルが維持できるかどうかが懸念されている。



2009年2月8日(日) 2337号
切削工具はモノづくりの原点
協会の活動をより強力なものに
超硬工具協会新年賀詞交歓会開催
 超硬工具協会(理事長=吉村寛範氏・三菱マテリアル常務)は1月15日正午より、東京都千代田区丸の内の銀行倶楽部において「平成21年新年賀詞交歓会」を開催した。当日は業界関係者ら200名余りが出席。年頭の挨拶で吉村理事長は「まさに百年に一度の津波に襲われたというのが実感。このような時は原点に戻るべきだと思っている。自分たちの強みが何であるのか、弱みはどこにあるのか、もう一度認識した上で、進むべき方向をじっくり考え決めるべきだ」と語った。また、平成20年度超硬工具協会賞の表彰式も併せて行われた。
 新年賀詞交歓会は御園専務理事の開会の辞で始まり、冒頭、吉村理事長が経済の現状を踏まえ「今まで景気の牽引役であった新興国にも経済不安が飛び火して、深刻度がさらに深まってきており、まさに一週間で随分状況が変わるというのが実感でございます。我々超硬工具業界と最も関係の深い自動車産業や工作機械産業への影響が甚大であり、新規の投資の凍結はもちろん、生産の下方修正、操業短縮、人員の削減、収益見通しの下方修正が連日のように報道されております。今、北米で自動車ショーが開催されていますが、あるアナリストは北米電気自動車ショーというようなタイトルで紹介しておりました。1908年に始まったT型フォードの内燃機関のエンジンが百年経って終わりを告げ、心臓部がモーターや電池の電化の百年が始まったと紹介した記事もありました。金融不安もさることながら、技術の上でも大きな転換期に来ているということを予感させる記事でもあったと感じました。工作機械に関しても、受注減少は極めて厳しい。当協会の出荷額は、平成19年度までは5年連続で新記録を更新してまいりました。平成19年度は3572億円で、月平均にしますと298億円。それに対し今年度は、昨年の7月までは順調に推移してまいりました。7月でも300億円を超える307億円と高い水準でした。8月から急激に落ち込みが始まり、8月は262億円、9月は何とか持ち堪えて286億円、10月は280億円とまあまあの水準で推移しましたが、11月にさらに落ち込み、228億円。12月は集計中ですが、恐らくもう少し悪いのではないかと思います。急激な減少で、平成20年度を3月にまとめますが、現段階では正確な読みができないというのが実情です。新年から暗い話で恐縮ですが、現時点では底の見えない現況に対して、足元の緊急対策を粛々と実施することが当協会の関係各社の急務となっております。各種さまざまな収益改善策、それから事業再建策を構築しております。危機は我々に与えられた試練ではありますが、考えようによっては今までやりたくてもできなかったことを実行に移す、絶好のチャンスであるとも考えます。危機を乗り越えることによってより大きな発展があることを、我々は何回か過去に経験しております。切削工具はモノづくりの原点であります。超硬工具での切削は効率的な加工方法なので、超硬工具がなくなることはありません。このような時期こそ、新しい加工方法ですとか被加工物の精度を上げる技術、これはお客様も望んでおりまして、我々もそれに応えるものを作らなければならないと思います。積み上げられた我々の経験と智恵、そしてさらに先端の技術を使い、工具を経営の基盤とする我々超硬メーカーの実力の発揮のしどころではないかと考えます。昨年、当協会は創立60周年を迎え、さまざまな行事をさせていただきました。皆様のご協力を得まして無事執り行うことができました。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。60周年は、過去最高の出荷額とかつて経験したことのないような大きな受注減退と、まさに百年に一度の津波に襲われたというのが実感でございます。このような時は原点に戻るべきだと私個人は思っております。自分たちの強みが何であるのか、弱みはどこにあるのか、もう一度認識した上で、進むべき方向をじっくり考え決めるべきだと思います。協会としましては、環境とか資源リサイクルに関連したビジネスに関しては、さまざまな問題はありますが、我々が将来にわたって取り組むべき重要な基本的テーマであると考えますし、我々の技術がアドバンテージを取れるとも思っております。社会のニーズをしっかり捉えて、社会の変化に機敏に対応していきたいと思っております。経済産業省様のご指導を仰ぎながら、着実に進めていきたいと考えております。最後に、超硬工具業界は過去に何度も不況を乗り越えてまいりました。厳しい環境ですけれども、克服した時の喜びも大きいと思います。本年も引き続き皆様のご理解、ご支援をいただきまして超硬工具協会の活動をより強力なものにしていきたいと思います」と挨拶。
 続いて、平成20年度超硬工具協会賞の表彰式が執り行われた。今年度の表彰は業界功労賞2名、技術功績賞11件、作業・事務・生産技術等の改善賞が11件。受賞者を代表して業界功労賞の冨士原由雄氏(元理事長、三菱マテリアル)、竹内 丹氏(元副理事長、日立ツール)の両氏より謝辞が述べられ、冨士原氏は「良い競争をして、それを続けていただきたい。さらなる発展を期待しております」と、竹内氏は「ピンチをチャンスに切り換えるとの理事長からの力強い言葉がありました。安心いたしました。猛進あるのみだと思います」と現役にエールを送った。
 このあと鴻野副理事長(アライドマテリアル社長)の力強い発声で乾杯して祝宴に移り、来賓の米村経済産業省産業機械課長は祝辞で「景気回復のための色々な対策を打っております。景気回復に向けて政府も一生懸命頑張りますので、ご一緒に頑張ってまいりたい」と述べた。
 午後1時30分前に生悦住副理事長(ダイジェット工業会長)の中締めで盛況のうちにお開きとした。

平成20年度 超硬工具協会賞
業界功労賞(2名)
▽冨士原由雄氏(元理事長、三菱マテリアル)
▽竹内 丹氏(元副理事長、日立ツール)
技術功績賞(11件)
▽「SIGE型」内径溝入れ工具の開発(京セラ)
▽PVDコーティング「MEGACOAT」の開発(京セラ)
▽隅削り正面フライスカッタ「コロミル490」の開発(サンドビック)
▽鋳鉄旋削加工用材種「AC410K」の開発(住友電工ハードメタル)
▽高耐摩耗性高強度PCD工具「DA1000」の開発(住友電工ハードメタル)
▽多機能工具「ワンカットヘリカル」の開発(ダイジェット工業)
▽ハイブリッドTACミル小径多機能タイプ「EPH形」の開発(タンガロイ)
▽サイアロン新材種「SX9」の開発(日本特殊陶業)
▽微細超深穴加工用ドリル「EMSB」の開発(日立ツール)
▽環境にやさしい超硬用CuW合金「CE―08」の開発(冨士ダイス)
▽クーラント穴付WSTARドリル小径「MWS形」の開発(三菱マテリアル)
作業・事務・生産技術等の改善賞(11件)
▽「モーダルシフト化」による粉末製品輸送時のCO2排出量の削減(アライドマテリアル)
▽成形品掃除ボックスの改善(共立合金製作所)
▽梱包資材の低減及び作業効率の改善(共立合金製作所)
▽「ウミダス活動」による作業能率向上(住友電工ハードメタル)
▽コストを意識した超硬防振バーの加工方法の改善(ダイジェット工業)
▽工場電力監視システムの運用による省エネ活動(日本タングステン)
▽半製品の段取り方法改善による作業時間の短縮(日本特殊陶業)
▽加工物の熱膨張抑制による測定前滞留時間の短縮(富士精工)
▽コストを意識した能力向上のための手順書の改善(富士精工)
▽焼結時間短縮による物流及び省エネ改善(マコトロイ工業)
▽生産活動に関連した産業廃棄物ゼロ・エミッションの推進(三菱マテリアル)

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向
 
中部経済産業局は1月14日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめ発表した。経済活動に関する総括判断を前月の「一段と弱含んでいる。先行き、さらなる下振れが懸念される」から「悪化している」に下方修正。生産が前月の「減少している」から「大幅に減少している」に下方修正されたのをはじめ、個人消費、設備投資、輸出の判断もそれぞれ下方修正となった。なお先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年11月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(11月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業などが低下したことから、前月比8.4%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は21.3%減と4カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比8.2%減と4カ月連続の低下となった。また、前年同月比は22.5%減と4カ月連続の低下となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、化学工業などが上昇したことから、前月比0.8%増と7カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は1.8%減と9カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では4カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも4カ月連続で前年を下回った。

主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、大幅に減少している。
 乗用車は、米国、EU向けが大幅に減少、新興国向け、国内向けも減少していることから大幅に減少している。
 自動車部品は、国内完成車向け、海外メーカー向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどいずれも減少していることから、大幅に減少している。
 航空機体部品は、新型機向けの納入の延期などから緩やかに減少している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、大幅に減少している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに大幅に減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから大幅に減少している。
 その他、土木建設機械が米国、EU、国内向け受注の落ち込みから減少している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、弱含んでいる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が市況の影響などから弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが堅調であるものの、市況の影響などから高水準ながら弱含んでいる。
◆電気機械
 電気機械の生産は、減少している。
 開閉制御装置・機器は、自動車向け、工場ライン向けを中心に減少している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に減少している。
 電動機は、自動車向け、工場ライン向けなどを中心に減少している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、ビデオカメラなどで海外需要が弱含んでいるものの、液晶テレビが好調であることから高水準で推移している。
◆金属製品

 
金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に減少している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、減少している。
 鋼板は、造船向けが高水準で推移しているものの、自動車向け、建産機向けを中心に弱含んでいる。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に減少している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に減少している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、減少している。
 触媒担体・セラミックフィルタは、米国向けなどの減少から大幅に減少している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
 繊維は、中国等からの輸入品との競合や婦人衣料のカジュアル化などから、減少傾向となっている。
 陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、減少傾向となっている。

消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱含んでいる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、8カ月連続で前年を下回った。百貨店は、昨年の大型セールの反動や衣料品の不振などから12カ月連続で前年を下回り、スーパーは衣料品の不振などから4カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、17カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が4カ月連続で軽自動車が2カ月ぶりに前年を下回ったことから、全体でも4カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、パソコンやデジタルカメラなどの情報家電が伸び悩んでいるものの、薄型テレビ、DVDなどが比較的堅調なことから、3カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、製造業を中心に弱い動きが広がっている。
 製造業では、自動車関連を中心に、下方修正や先送りなどの弱い動きが広がっている。
 非製造業では、電力、運輸を中心に高水準で推移している。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが3カ月連続で、自動車工業向けが4カ月連続で前年を下回り、全体でも5カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「独立行政法人」「国」「その他」で前年を上回ったものの、「市区町村」「都道府県」「地方公社」で前年を下回り、全体でも4カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、分譲、持家が2カ月連続で、貸家が5カ月ぶりに前年を下回り、全体でも5カ月ぶりに前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、大幅に減少している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、4カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが15カ月連続、EU向けが10カ月連続、アジア向けが4カ月連続で前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、製造業を中心に需給が緩和している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に16カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は低下が続いている。
 完全失業率は引き続き低い水準にある。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、3カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業や建設・不動産関連企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

2010中部パックテーマが決まる
 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)が主催し隔年に開催されている、中部パックの次回開催テーマが決まった。
 746点の応募の中から「あなたの笑顔が見たいから2010中部パック」が選ばれた。
 2010中部パックの会期は2010年4月14日(水)から17日(土)までの4日間、会場は名古屋市港区のポートメッセなごや。

日本型経営に自信を持とう
新年賀詞交歓会開催
愛知県管工機材商協組300余名が新春祝う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、1月20日午後6時より、名古屋駅上の名古屋マリオットアソシアホテルを会場に「平成21年新年賀詞交歓会」を開催し、来賓はじめ正会員や賛助会員ら300余名が出席するなどして己丑年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、1部「講談」と2部「賀詞交歓会」の2部制で実施した。
 「講談」は、岐阜県美濃市出身の神田京子講談師を招き、前半は、講談に慣れていない参加者を気遣って古典の触りと、楽しめる創作講談の「扇の的(那須の与一)」、「英語版浦島太郎」、中入り後は「ジャンヌダルクオルレアン城入城」を披露。張り扇で調子を取りながら修羅場を語り、落語とは異なった「語り芸」を楽しんだ。
 「賀詞交歓会」は、伊藤理事(伊藤柳商店社長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「今年は丑年です。36年前の丑年昭和48年はオイルショックで経済が混乱いたしました。昭和60年はプラザ合意で円が240円から120円と2倍になりました。平成9年は山一證券や拓銀が倒産したバブル崩壊真っ只中と、金融資本主義一直線だったと記憶しています。昨年のリーマンショック以降、金融資本主義が崩壊ということで新年が始まりました。不良債権がどうなっているのかよく判らない混沌とした状況が渦巻いております。アメリカの金融工学分野でノーベル賞を受賞した人が何人かおりますが、実際の不良債権がどれ位あるのか研究して頂き、解明して頂ければ好況に繋がると思います。アメリカはいろんな意味で変化してきましたが、日本は半世紀経っても余り変化しておりません。それは日本の経営自体が優れている証でもあると思います。日本の良いものを自信を持って世界に発信出来るようにして行ければと願っております」と所信を述べた。
 引き続いて、来賓を代表して、愛知県管工事業協同組合連合会会長並びに名古屋市指定水道工事店協同組合理事長の加藤和夫氏、全国管工機材商業連合会会長橋本政雄氏より祝辞を頂いた。
 加藤氏は、「私共業界は、建設、工務店から仕事を頂いている下請け的存在にあたります。不景気になると圧力が強まるのではないかと心配しております。そのためにも元請になる必要があります。管材組合さんと私共組合が一体となって活路を開いていきたいと願っております」と、一層の協力を懇請した。橋本氏は「不況だ不況だと言っていても始まりません。ピンチをチャンスに変えて行くことが賢明です。連合会のスローガンであります適正利潤の確保と、環境保全の推進の両立に努力して頂きたいと思います」と、悪い時期こそ互いに切磋琢磨してもらいたいと要請。
 次いで、松原武久名古屋市長からの祝電披露と来賓、新会員紹介のあと、愛知県環境設備団体連合会会長並びに中間法人愛知県空調衛生工事業協会会長の足立哲氏の発声で乾杯を行い、それぞれに賀詞を交歓し、一層の親睦を深め合い、神田京子講談師の「かっぽれ」で会を盛り上げ、小川副理事長(山信社長)の手締めで、盛宴の内に賀詞交歓会を終了した。
 また、当日は午後3時30分より理事会を開き新年会に万全を期した。

JIMTOF2010は
来年10月28日(木)から6日間

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは1月、JIMTOF2010(第25回日本国際工作機械見本市)を2010年10月28日(木)から11月2日(火)までの6日間の会期で、東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて開催することを決定したと発表した。
 開場時間は午前9時から午後5時まで。前回展の午後6時までから1時間短縮した。
 開催概要の告知、出展申込受付など詳細は、決定次第、公式ウェブサイト(http;//www.jimtof.org)などで順次案内する。
 問合せ先は、日本工作機械工業会(業務国際部業務課)電話03―3434―3961、東京ビッグサイト(JIMTOF事務局)電話03―5530―1333。

平成20年11月期の
グッドデザイン商品決定
大阪デザインセンター「工業デザイン部門」

 大阪デザインセンター(理事長=坂下清氏)では、全国で販売されている商品を対象に、「住・生活環境デザイン」と「工業デザイン」の部門別にそれぞれ年2回、専門デザイナー、学識経験者で構成された審査委員会を開催し、美しさ、使い良さ、独創性、適正価格などを厳しく審査している。優れたデザイン商品を選定することによって、さらに優れた商品が作られ、使われるための指針となることにより、産業社会の発展や生活文化の向上に貢献している。
 今回、平成20年11月期「工業デザイン部門」に申請のあった中から、電気製品、機器各種、乗用車など21点がグッドデザイン商品として選定された。
 さらに、これらのうち次の商品2点を部門別賞に決定した。
◆最優秀賞(選定商品の中で最も優れた商品)
「自転車用コンピュータV2c CC―TR200DW、V3 CC―TR300TW」(キャットアイ)
◆優秀賞(選定商品の中で特に優れた商品)
「エネループ ユニバーサル充電器 NC―TGU01」(三洋電機)
 最優秀賞の「自転車用コンピュータ」は、自転車を使った安全で科学的なトレーニングに対応する上級サイクロンコンピュータ。シンプルなオペレーションとボタン配置で、容易にまたストレスを感じずに使えることなどが特長。
 選定では、シンプルで防水性についての配慮も感じられるデザインに好感が持てる点や、自転車が環境に優しい乗り物であり、スポーツとしての自転車が注目される中で、このような普及価格帯の自転車用コンピュータを出現させた点が高く評価された。

コンプライアンスを重視
新年賀詞交歓会開催
岐阜県管工機材商組合130余名が新春祝う

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、1月23日午後6時より岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”において、「21年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員等130余名が出席して、己丑年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、五島理事(大垣管材社長)の司会進行・開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に立った山田理事長は出席方のお礼を述べたあと「昨年のサブプライムローンの破綻で世界の金融危機となっています。このサブプライムローンで大儲けをした連中は様々な金融商品を作り大儲けをして、そのお金を商品相場に投入して、原油をはじめ非鉄金属、挙句の果ては食料品までも高騰させ、市場を混乱させました。これを金融資本主義または強欲資本主義と呼んでいるようです。私もこれは悪だと思っています。一番の被害者は一般の消費者です。庶民を苦しめた体制は殆どが崩壊しています。理想的な資本主義は実業的な資本主義と言われています。企業の社会的責任CSRを念頭に置きながらコンプライアンスを重視しての商売を心掛けるなら明るい世の中、すごし易い世の中になると思います」と挨拶。
 引き続いて、来賓の紹介のあと、岐阜県管設備工業協同組合戸島理事長、賛助会員代表森松工業勝野副会長の順で祝辞を頂戴した。
 戸島理事長は、「私どもの業界は一時は700社ありましたが現在では570社に減少しています。私どもの業界も皆さん方のご協力があってこそ企業が成り立って行きます。2、3年は難しい時代となりますが一層のご理解とご協力をお願いします」と述べる一方、勝野副会長は「この不景気がどのあたりで止まるのかが予想されていますが、それによりますとアメリカ、中国とも7月位に底を打つと言われています。日本は若干遅れまして来年の3月位が底を打つと言われています。一番遅くなるのはヨーロッパだと言われています」と祝辞を述べた。
 引き続いて、木曜会の堀田牧男氏(協栄商事)の司会進行で第2部の懇親会に移り、愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長(イトウ社長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に移り、互いに賀詞を交歓しながら親睦を深め、豪華賞品が当たる福引抽選会も行って宴を盛り上げ、森嶋副理事長(大東会長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

収穫量アップ・農業・肥料節約
ピュアキレイザー新型
東洋バルヴ水質・育成促進装置

 東洋バルヴ(東京都中央区日本橋・社長=小澤秀機氏)は、施設園芸向け・育成促進装置「ピュアキレイザーZPV―0型」を開発し、このほど発売した。
 同装置は、オゾン・光触媒・紫外線を一体化し、培養液を促進酸化処理することで、水質改善、農薬・肥料の節約、育成促進、収穫量増大に効果を発揮する。
 ピュアキレイザーは同社が温泉・プール向けに数年前から販売している水処理装置で、オゾン・光触媒・紫外線を一体化させた促進酸化効果を利用している。今回開発した「ZPV―0型」は、小型化、軽量化しメンテナンスを容易にすることで使い勝手の良い、水処理装置となった。
 従来、農業へのオゾン利用は、効果がある反面、オゾンの強力な反応性により植物への悪影響もあったため、あまり利用されなかった。また、装置が高価なことも利用される機会が少なかったと言える。今回開発した「ZPV―0型」は、例えば20アール程度の広さのビニールハウスでも60万円前後で利用でき、フィールドテストの結果、イチゴの高設栽培で収穫量が1.4倍以上に増加し、味覚も上がり、樹勢も元気になるなど大きな効果が確認されている。また、微量の排オゾンによりうどん粉病の発生が少なくなり、農薬の使用量も3分の1に減少した現場もあった。これらのことにより、1〜2年で購入費用を回収でき、更に安定が得られること及び、排水しないエコと環境を両立させたことで農業にも貢献できるとしている。また、昨今謳われている食の不安を解消し、都市近郊で需要が増加している野菜工場などへの利用も可能となり、今後も大きく伸びていくことが期待されている。
 販売目標は、関東・甲信・中部圏のイチゴ、トマトの水耕栽培、野菜向けを中心に、2010年度は10億円の売上を目指している。

一層の便宜を図るため
水戸営業所開設
アカギ 20日から営業

 アカギ(東京都中央区入船2―1―1・社長=渋谷宏明氏)は、このほど顧客ユーザーへの一層の便宜を図るため「水戸営業所」(所長=高橋徹氏)を開設した。
 開設した水戸営業所は茨城県庁から東へ約500m、近くに国道50号線が通っている。
 敷地面積は1500uで、建物は倉庫・事務所合わせて600u、スタッフは所長はじめ12名。
 「従来にも増して品質とサービス向上のために弛まぬ努力を続けてまいる所存です」と、渋谷社長は所信を述べている。
   記
▽名称 株式会社アカギ水戸営業所
▽所在地 〒310―0852茨城県水戸市笠原町1711―13
▽電話 029―305―6531
▽FAX 029―305―6532
▽営業開始 2月20日
▽営業品目 アカギ式配管支持金具、インサート類、支持架台一式

厳しい時こそ足元を見据えて
一歩一歩絶え間ない前進を
中日本木工全木商中部新年合同賀詞交歓会

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)による「平成21年新年合同賀詞交歓会」が1月16日午後5時より、名古屋市中川区尾頭橋のマルホ寿司において開催され、来賓はじめ組合員ら31名が参加して木工業界並びに組合員企業のさらなる発展を祈念した。
 賀詞交歓会は、村瀬中日本木工副理事長(ムラセ社長)の司会で進められ、開会にあたり福本同副理事長(フクモト社長)が「今年の秋には名古屋国際木工機械展がございます。この展示会は毎回何かが変化する展示会と言われ、今現在景気が悪いものですから経済が良い方向へ変化してほしいと期待を込めまして、開会の挨拶とさせていただきます」と述べスタート。
 年頭の挨拶で木村中日本木工理事長は「私共の木工機械業界は一段と厳しさが増したような気がします。このような状況はさらに厳しく続くものと思われ、我々もより気を引き締めなければなりません。牛の歩のように我慢強く、この不況を切り抜けるべく、将来に向かってゆっくりではありますが一歩一歩しっかりと歩を積み重ね前進していかなければならないと思っております。慌てずじっくりとした対応が必要ではないかと思います。そのためにはお客様に対して質の良いサービスの提供、付加価値を生み出していく商品の提案など積極的に展開していくことが肝要ではないかと感じます。畑を耕し、しっかりとした根が張るまで手入れして、実が付くまで育てていくことが大切です。本年は、全国木工機械工業会と中部木工機械工業会の主催で名古屋国際木工機械展が開催されます。また、組合組織といたしましても情報収集をしっかりと行い、組合員に情報を発信していくことを心掛けてまいります。そのためにも皆様のご支援とご協力をお願いいたしますと共に、今年一年が皆様にとって最良の一年となりますことを心より祈念申し上げます」と語り、続いて島田全木商中部支部長が「本日はお忙しい中、また経済状況の厳しい中をお越しいただきましてありがとうございます。日頃は支部活動にご協力を賜りありがとうございます。支部といたしましては、今年は5月29日に本部の創立40周年記念式典がございます。そのほかボウリング大会など福利厚生事業にもご参加いただきたいと存じます。経済状況の厳しい折ではございますが、毅然とした態度で強い信念を持って不況に向かっていきたいと存じます」と挨拶。
 来賓祝辞では、橋本全国木工機械工業会会長が「厳しい状況が続いております。我々メーカーもサブプライムローンの問題が発生したときにはまたまだ遠く太平洋を挟んだ対岸の火事と思っておりましたが、昨年9月15日のリーマンブラザーズの破綻直後から垂直に落下するような景気の後退を実感いたしまして、特に私共合板機械を製作しておりますが、海外の案件というのが受注していたものでお金が入っていないものは全て延期状態になり、非常に厳しい状態が今も続いております。政府の方でも、これから第二次補正予算、2009年度予算を通過するのにまだ時間がかかりますが、相当な経済対策が盛り込まれております。これが実になるのはまだまだ相当時間がかかりそうな気がします。百年に一度の景気の後退ということでございますが、このピンチをチャンスに変化させるべく、10月28日からは中部木工機械工業会さんと共催して名古屋国際木工機械展を開催いたします。我々メーカーはこの展示会を重要視しておりまして、新しい、斬新なものを提供してユーザーさんに喜んでいただくということを旗印に掲げて、これを景気のターニングポイントにしたいと考えております。とにかく非常に厳しい状況ですので、我々メーカーとしてはじっくり技術革新をして、秋の展示会に間に合わせるべく努力したいと考えております」と述べた。また来賓の宮川中部木工機械工業会理事長は「名古屋国際木工機械展が景気の起爆剤になればと頑張ってまいりますので、皆様方におかれましても出品あるいは観客の動員でご支援ご協力をお願いいたしたいと存じます」と挨拶した。
 このあと伊藤中部木工機械工業会専務理事の発声で乾杯。
 祝宴では参加者が和やかに歓談する中、太田全木商中部支部監事(太田実商店社長)による万歳三唱、河合中日本木工理事(カメックス社長)の閉会の言葉で盛況のうちにお開きとした。
 また、賀詞交歓会に先立って行われた合同理事役員会では、はじめに「新現役チャレンジ支援事業」について愛知県中小企業団体中央会の委託を受けた青木ナビゲーターより同事業の趣旨説明を受けた後、中日本木工の議案審議に移った。
 第9回合同ボウリング大会については、3月14日にレジャックボウルでの開催を決め、参加の呼び掛けを行った。平成21年度事業計画としては、第47回通常総会を5月27日午後3時よりルブラ王山で開催、理事会は4月23日、8月6日、10月15日と1月に開催の予定。
 このほか全木商が5月29日に創立40周年記念式典を東京ドームホテルで開催することが伝えられ、参加が呼び掛けられた。

地固めしながら前進をすれば
必ずや明るい光が見える
岐阜県機械金属商協組21年新年賀詞交歓会

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は1月16日午後6時30分より、岐阜市司町の岐阜会館において「平成21年新年賀詞交歓会」を開催、組合員・賛助会員ら約70名が参加して新春を祝った。
 賀詞交歓会は市橋理事(市橋商店社長)が司会を務め、年頭にあたり服部理事長は「明けましておめでとうございます。本日は大変お忙しい中、賀詞交歓会に多数の方にご出席をいただき本当にありがとうございます。昨年は理事役員の皆さんはもちろんのこと、組合員の皆さん、賛助会員の皆さん、各関係の皆さんに本当にお世話になりありがとうございました。今年も引き続きよろしくお願い申し上げます。さて、昨年の夏から秋にかけて、米国のリーマンブラザーズの破綻により米国の金融不安が一気に広がりまして、日本を始め不景気の波が世界中に広がり出口の見えないトンネルの中に入ってしまい、難しい時代となってまいりました。本日は、新年会ですのであまり暗い話はどうかと思い、地元の話を少しさせていただきたいと思います。地元といえば、岐阜市。岐阜市は今年市政120周年を迎えまして、あちらこちらで記念行事が進んでおります。とりわけ岐阜駅前の再開発ということで、歩行者用のデッキとかバスターミナル、タクシー乗り場などが今年の秋の完成を目指して急ピッチに工事が進んでおります。岐阜駅前がどんなに変わるか楽しみにしていただきたいと思います。再開発をするということは土地の値段も上がり、2年連続岐阜駅前は値上がりしていると聞いております。また岐阜県は広く、もう一カ所で土地の値段が上がっております。それは東海北陸自動車道の全線開通により、世界遺産のある白川村がかなりの率で値上がりしているそうです。岐阜県、岐阜市が良くなれば、地元としてはありがたい話だと思います。間もなく、米国の新大統領の就任式がございます。オバマ新大統領がどんな挨拶をされるか、また日本への影響はどんなものか、どのような経済政策を発表されるか、日本を始め世界中が注目しております。今年は丑年でございますので、ゆっくりでもいいですから何とか景気を回復してもらいたいというのが、皆さんの思いではないでしょうか。東海地方は経営基盤がしっかりしておりますので、本日ご出席の組合員の皆さんと賛助会員の皆さんが手を取り合って地固めをしながら前に進んでいけば、必ず明るい話やニュースが聞こえて来るのではないでしょうか。最後になりますが、個々の企業の発展と本日ご出席の皆様のご健康とご多幸を祈念いたします」と挨拶。
 続いて、賛助会員を代表して高橋山善岐阜支店長の力強い発声で乾杯した。
 祝宴では、出席者が新年の挨拶を交わしながら和やかに歓談し、午後8時過ぎ、関谷副理事長(岐阜機械商事社長)の一本締めで盛況のうちにお開きとした。

三菱マテリアル製品紹介
インパクトミラクル制振エンドミルシリーズに
「VF―MHV」4型番と
「VF―6MHVRB」を追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造するインパクトミラクルシリーズに、インパクトミラクル制振エンドミル「VF―MHV」の4型番をサイズ追加すると同時に、新たに6枚刃インパクトミラクル制振ラジアスエンドミル「VF―6MHVRB」を追加し、販売を開始した。
 航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金などの難削材の加工においては、高能率加工を行おうとするとびびり振動が発生し、問題となることがある。同社はこれらの問題に対し、異なるねじれ角を複合させた不等リード形状を採用した4枚刃のインパクトミラクル制振エンドミル「VF―MHV」を発売し好評を得ているが、今回、より広範囲な加工に対応するため、深彫り加工に適した逆段タイプ(外径よりもシャンク径が小さい形状)4型番をサイズ追加した。
 また、比較的切込みの小さい加工におけるさらなる高能率加工の要望に応えるため、刃数を6枚刃とし、不等リード形状を採用、さらに航空機部品で要望の多いコーナ部をラジアス形状とした6枚刃インパクトミラクル制振ラジアスエンドミル「VF―6MHVRB」を発売した。
 「VF―MHV」「VF―6MHVRB」の主な特長は次の通り。
 @不等リード形状の採用により、難削材や薄肉部品の加工においても、びびりを抑制し、高能率加工を実現。
 A「VF―MHV」逆段タイプは外周刃のシャンク側に曲面刃を採用し、立壁の加工時の段差を抑制。
 B「VF―6MHVRB」は刃数を6枚刃とし、特に側面加工においてさらなる高能率加工を実現。
 C耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により高精度・高品位加工を実現。
 今回発売する「VF―MHV」4型番の標準価格は、代表型番VFMHVD1000A100S08が2万1200円(税込み2万2260円)。初年度の販売目標は5000万円としている。
 一方の「VF―6MHVRB」は12型番が発売され、標準価格は代表型番VF6MHVRBD1000R100が2万9700円(税込み3万1185円)。初年度の販売目標は1億円。

鋼対応汎用ブレーカ
「MPブレーカ」発売
加工能率を大幅に向上

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する鋼対応汎用ブレーカ「MPブレーカ」の販売を開始した。
 自動車や各種産業機械の部品メーカーは産業のグローバル化に伴い、競争力を磨くためコストダウンに取り組んでいる。しかし、実際の生産ラインでは取りしろ変動による切りくず絡み、刃先欠損、高速加工時のブレーカ摩滅による切りくず処理劣化などの理由から、作業効率の改善が困難となっている。このような加工においては、切りくず処理領域が広く工具寿命後半まで安定した切りくず処理を維持できるインサートが最適で、「MPブレーカ」を使用することにより、長時間安定した加工が可能となり、加工能率を大幅に向上させることができる。
 主な特長は次の通り。
 @鋼対応汎用ブレーカ
 鋼加工の軽切削から中切削領域まで、幅広い切りくず処理領域をカバー。従来、2種類のインサートを使用していた加工も「MPブレーカ」により工具集約が可能。
 A良好な切りくず処理性能
 すくい面にバタフライ形のブレーカを設けることにより、良好な切りくず処理を実現し、工具寿命後半でも安定した切りくず処理を維持。
 B充実した型番展開
 80度菱形、55度菱形インサート等、全45アイテムを用意しており、様々な部品加工に対応。
 C高性能CVDコーティング材種
 インサート材種には「UE6020」「UE6110」「UC5115」の3材種を採用。断続切削などの不安定加工から高速加工まで幅広く対応。
 標準価格は代表型番CNMG120408―MP(UE6110)850円(税込み893円)。初年度の販売目標は3億円としている。

APX4000用Hブレーカに
大コーナRインサート追加
難削材の加工に最適

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX4000形」にインサートを追加、販売を開始した。
 2006年より販売している「APX形」は、低抵抗・高耐欠損性・超寿命と、工具に必要な3要素をすべて兼ね備えた画期的な工具としてユーザーから好評を得ている。今回、用途の拡大を図るため「APX4000形」の刃先強化タイプ「Hブレーカ」インサートに大コーナR品をさらに追加した。
 インサートの主な特長は次の通り。
 @耐欠損性の高い「Hブレーカ」にR4.0、R5.0oの2種のコーナRインサートを追加。
 Aミラクルコーティング材種「VP20RT」との組み合わせで、チタン合金などの難削材の加工に最適。
 今回発売するインサートは2型番。標準価格は代表型番AOMT184840PEER―H 1300円(税込み1365円)。初年度の販売目標は4000万円としている。

バイオレット高精度ドリル
「VA―PDS―CB」発売
座ぐり加工用シリーズ

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造するバイオレット高精度ドリルシリーズの新しいラインナップ、バイオレット高精度ドリル座ぐり用「VA―PDS―CB」の販売を開始した。
 同製品は高能率、高精度座ぐり加工用の新しいドリルシリーズ。
 座ぐり穴の加工には一般的に2枚刃エンドミルが用いられているが、送り速度が遅い、加工した穴が大きい、工具寿命が短い、工具への切りくずの巻付きが発生する等の多くの問題が発生していた。
 同製品は穴加工用工具のドリルをベースに開発しているため、通常のドリルと同等の送り速度で加工が可能となり、切りくずの巻付きも発生しない。
 また、既存のバイオレット高精度ドリルシリーズと同じコーティング、ハイス素材を適用し長寿命を実現している。
 主な特長は次の通り。
 @ドリルをベースに開発しているので、通常のドリルを使用する感覚で座ぐり加工が可能。
 A新開発の座ぐり加工用刃立ての採用により、高能率な加工と小さい切りくず生成を実現。
 B耐熱性、耐摩耗性に優れたバイオレットコーティングを適用し、長寿命を実現。
 今回発売されるのは全23サイズ。標準価格は代表型番VAPDSCBD08000が5200円(税込み5460円)。同社では年間販売目標額を1億円としている。

丑年男
祖父江工業株式会社
代表取締役社長白石佳和氏

 山口県下関市の出身。大学では経済学のケインズ理論“貯蓄と投資”を論文に纏める。
 「1930年代から40年代のケインズ経済学の根幹は、有効需要の原理である“総需要管理政策”を提唱しケインズ革命と言われていました。しかし、オイルショック以降、需要管理による高度経済成長時代は終焉しました。しかし、ケインズの一般理論を直接に継承しましたロビンソンの流れを汲むポスト・ケインジアンも傍流と存在していると聞いております」
 ケインズ理論を学ばれただけに次々に経済用語が飛び交い、筆者も後で辞書と睨めっこしたことを白状しておく。
 大学時代は軟式テニス部に席を置き、県大会をはじめ中国・四国、九州大会を転戦した。
 「緑や赤で縁取りされたVネックセーター、ショートパンツに憧れたものですよ。今の日本選手で注目できるのは日本男子史上初の4大大会ジュニアダブルス優勝を果たした錦織圭です。一昨年にプロへ転向の弱冠19歳ですから将来が楽しみですね」
 世界の強豪がひしめくプロテニス界に、日本テニス界から期待の星が誕生したことに日本国中が注目している。
 「INAXへの入社が決まり、入社式を2週間前に控えた3月上旬に交通事故で父を亡くして途方にくれました。これが人生の最大事です。精神的に落ち込みながら下関から夜行に乗り、岡山で新幹線に乗り換えて常滑入りをしたことをよく覚えています。当時は伊奈製陶と言いまして、衛生陶器のシェアは僅か10%位でした。1位と2位の差は歴然としていました。配属された部署が衛陶販売課でしたので、シェア獲得への闘争心を奮い立たせたことは確かです。負けたくないとの思いは部門全員が共有していましたね。その中でも公営住宅はシェアが高かったんですよ。何故かと言いますと、価格が安いことと、通水試験に社員が労を惜しまず進んで協力したことが貢献していたと思います」
 キリンとアサヒのシェア争いの話題と同時にT社とのシェア争いも話題作りには事欠かなかった。
 「シェアアップに奔走しましたね。手始めに施工を簡単にスピーディーにできる製品や節水便器の拡販に打ち込みました。水垢汚れを防止するプロガード便器・世界最小満足最大のキャッチコピーで発売したサティス便器の誕生も今では懐かしい思い出です。それらの製品作りがeco6便器(超節水便器)などを誕生させた便器分野への足掛かりとなりました。私の仕事の中には今も便器戦略に掛ける情熱が脈々と息づいています」
 製品的にはライバル社を凌駕する優れた製品を世に出すが、販売チャンネルの弱みで数十年前まではあと一歩の差で苦汁をなめることも何度となく経験している。平成17年9月1日から祖父江工業の社長を務める。
 「INAXから出向して副社長として祖父江工業入りしました。数ヶ月後に社長に就いて先ず手始めに、現状認識を掴むため、@市場(customer)、A競合(competitor)、B自社(company)の3C分析を行いました。市場、競合の分析から導かれる成功要因に対して、自社が成功要因(KSF=Key Factors for Succes:成功の鍵)とどの程度ギャップしているかを分析するためのフレームワークづくりです。市場、競合から導き出されたKSFを元に、自社がそのKSFを持っていない場合はそれを獲得できるのか、あるいは持っていたとしたら今後もそれを保持できるのかを分析したうえで、自社のアクションを構築していく仕組みです。新規開拓と言われますが、そう簡単なものではありません。新規開拓のキーワードは@相手を知り、A相手の要求を掴み、B相手を動かすことです。戦略営業の第一歩は相手を知ること。よく提案営業・提案力をつけろと言われますが、殆どが自社の都合だけで提案しているケースが多いものです。提案とは相手の困っていることを解決することです。自社の製品を一方的に売りつけるのではなく、顧客の立場で“我が社はこういうメリットを提供できます”“他社とはここが違います”と言うことをハッキリ打ち出し、相手に確実に伝えることが重要です。顧客は常に変化していますから、常に新鮮な眼差しで顧客の現状把握に心掛けることです」
 何度も訪問し人間関係を構築し、少しずつ信用を得て契約に結びつけると言う、営業の原点は今も昔も同じスタイルだと再認識する。ただネット販売が横行する中では、「衣」「食」についてはネットに分があると思うが、「住」についてはまだまだ人との直接交渉のウェイトが高いため、ネットはそれほど進まないと予測しているとも。
 趣味は読書(特にビジネス書での“戦い方の研究”を愛読)と船つり。
 近い将来、今までに会得した貴重な体験と智恵を綴った「自叙伝・経営」を発行したいと資料作りに勤しんでいる。早い時期での刊行が待たれる。
 昭和24年12月6日生まれ。

四位一体で目標、行動、成果を共有
新年賀詞交歓会開催
中部みらい会80余名が新春祝う

 中部みらい会(橋本総業と販売先、メーカーの集い)では、1月22日午後4時より、東区葵のメルパルクNAGOYAにおいて「中部みらい会新年賀詞交歓会」を開催し、販売先、メーカー等80余名が出席して己丑年の新春を祝った。
 交歓会は、冒頭、橋本社長のDVDによる挨拶を受け、「世界的大不況に突入したことで、投機的な経済から実体経済に移行し、節約ムードが広がって資金がタイトになっている。ただ、世界的に金利が下がり、物価が低下して余剰資金が創出され、財政投融資が出動するなど好材料もあり、我々のビジネスにも影響がでると思う。変化をチャンスと捉えながら、四位一体で目標、行動、成果を共有して行きたい。また、エリア別に4グルーブに分け、全国47都道府県をカバーできる体制作り、環境商材の拡販にも注力して行きたい」と所信を述べていた。
 引き続いて衣斐専務より、「凧は風が無くても走れば揚がる。営業も厳しい時こそ走れば必ず実績が上がると信じて実行してやって行きたい。配送センターで出来るだけ広く浅く在庫を拡充して、皆様方の在庫を極力減らして頂いて私どもの在庫を活用して頂くことに努めて行きたい」と挨拶。
 また、岩田部長からは、環境商材の提案がされた。
 次いで荒尾博先生による「法改正・法規制による業界動向」について解説してもらった。
 一昨年の建築基準法改正で新築工事が激減する中、アメリカ発の金融危機で日本の主要産業は混乱に陥っている。建築・不動産業も、建基法改正の影響と金融危機のダブルパンチを受け、新築マンション販売は鈍化、不動産は暴落し、デベロッパーやゼネコンの倒産が相次いでいる。
 「こうした中で大切なことは、建築基準法改正問題は単独単純な問題ではなく、建築に関連するだけでなく広範囲な法改正によって、固定概念が覆されつつある。法体系や社会の仕組みが大きく変わろうとしている中、業界関係者も頭を切り替えて対応する必要がある」と訴えていた。
 終了後は、ウエダの植田社長による乾杯音頭で情報交換会を兼ねた懇親会に臨み、抽選会などの余興で盛り上げ、キッツ中部支社の小田支社長の中締めで終了した。

中国広東核電有限公司向け
クレーン等一括受注
キトー 技術力・品質が評価

 キトー(社長=鬼頭芳雄氏、東京本社=東京都新宿区西新宿)は1月27日、同社グループの江陰凱澄起重機械有限公司(江陰キトー)が中国広東核電有限公司(通称=中広核)より広東省陽江、福建省寧徳及び遼寧省紅沿河に建設予定の原子力発電プラント向け合計7サイト分のクレーン及びホイストを一括して受注したと発表した。受注金額は約20億円。
 今回の製品は主に、プラントの据付及びメンテナンス用に使用される。江陰キトーの技術及び品質のレベルの高さが評価され、今回の受注につながった。
 中国では2020年までに総額4500億元(約6兆7500億円)もの巨額を投じ原子力発電所の設備容量を大幅に増強する計画があり、現在も内陸部に位置する湖北省、湖南省、江西省などにおいて相当規模の建設計画が進められているため、同社の参入機会が増えることも期待されている。

世界トップの穴加工用
切削工具メーカーを目指す
オーエスジー全国合同賀詞交歓会

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)は1月16日午前11時20分より、同社グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町宮前)において「2009年オーエスジー全国合同賀詞交歓会」を開催、全国より卸売代行店・特約代理店ら約100名が参加し新年の幕開けを祝った。
 はじめに大沢会長は挨拶で「大変厳しい一年のスタートであります。百年に一度と言われる通り、経験の無いことです。私は50年近いビジネスの経験の中でいろいろな山あり谷ありを経験してまいりましたけれど、今と同じようなことはどう思い返してもありません。私の経験をした中では、受注が激減したということで第一次オイルショックを覚えております。その前の大恐慌というのは今から80年も前の話になります。百年に一度というのは、その80年前にあったものよりまだ不透明で分からないものだという思いで、この百年に一度を皆様と共に何とかして切り開いていくことをこれからチャレンジしていきたい。中国は既に財政面で大きなお金を出しています。日本からも、世界中どこもかしこも出さなければならない中で、一番具体的なのが中国。米国は運良く、オバマ政権にこの1月20日から代わります。これは大変大きなチェンジが期待できて、いろいろな公共投資が出てくるという期待があります。落ち込みが酷かったので、良くなるのはだいぶ先のことと思っております。今まで悪いニュースばかりでしたが、これからは良いニュースが世の中を駆け回るように転換をされるだろうと思っております」と述べた。
 続いて石川社長が挨拶に臨み、日頃の愛顧に感謝の意を示した上で、決算の概況を報告。今後の取り組みについては「中期経営計画(The Next Stage 07)の最後の3年目が今年の2009年となりますが、経営環境も大きく変化いたしましたので、新たに『The Next Stage 09』という名の下に07の部分を踏襲しながらオーエスジーが目指す長期ビジョンは、“世界トップの穴加工用切削工具メーカーを目指す”というものです。弊社の創業の製品であるタップ、最近随分ご愛顧をいただいておりますドリルに加えて、ダイヤモンド工具、リーマー、センタードリル、刃先交換型ドリル、ボーリング等、穴を加工する工具であれば、その加工プロセスも含め、世界のトップを目指していきたい。特に次世代の複合素材加工用のダイヤモンドコーティングドリル、同リーマーに注力。今までは他社に依存していた刃先交換型の穴加工用工具に関しても、自社開発の比率を大幅に高めて顧客のニーズを捉えた製品を出していきたい。オーエスジーグループ内で製造していない製品に関しては、M&Aを含めてパートナー探しを推進していきたいと思っております。一方、コア製品のオーエスジーのタップ、エンドミル、ドリル、転造工具に関しては、引き続き世界のトップシェアーを維持するものはより地球会社方針を進めて磐石なものにしたい。また今後トップを取らなければならない製品については、より具体的な道筋を示した上で、個別の施策を立てていきたい。本当にこの経済危機は大変だと思っております。特に私共の重要な顧客層であります自動車産業が大変苦しんでおられる。自動車産業の皆様方からの恩恵にいかにあずかったかということを改めて思います。この自動車産業の皆様方への感謝の気持ちを忘れずに、今自動車産業の皆様方に何か私共でできることはきっとあると思いますので、これまで以上に本当に役に立つ提案をこのグローバルテクノロジーセンターを中心に行っていきたい。そして自動車産業以外の顧客層に対しましては、今年は特に注力する業種として、航空機、金型に加え、エネルギー関連、建機、造船、医療、そして塑性加工といった顧客向けの、製品開発から販売まで連携プレーで受注の強化に努めたい。今年はしっかりと足元を固める年になることは間違いありません。私達メーカーとしては、その固有の技術力を磨きながら、またコストの削減も進めて、品質、納期、価格そして提案力を本日お集まりの皆様のお力もお借りして強化したいと考えております。最後になりましたが、本日お集まりのそれぞれの企業のご繁栄と皆様のご健勝を祈念いたします」と語った。
 卸売代行店・特約代理店を代表して吉居山善社長が「オーエスジーさんはいろいろと手を打たれております。私共も一緒になって手を打とうということです。非常に世の中は変化をしている。変化をいかにして好機につなげるか。変化の世の中では、好機と危機が同居している。前向きに考えて、そのために準備をする。そうしたら必ず、Change(チェンジ)はChance(チャンス)に変わる。Changeのgをcに変える。そのために何をするかが大切だと思います。後ろ向きに考える人にとっては危機となる。今しっかりと基礎体力を固めて、いろいろな手を打って、来るべき時にスタートダッシュができるようにしたいと思います。オーエスジーさんはそのような力をお持ちです。我々も一緒になって、今のうちにしっかりと固めて、スタートダッシュにかけようとの決意をいたしております。皆様方におかれましても同じだと思います。最後に、現場を歩き回る経営を徹底しております。現場をもっと回り、現場の社員、現場のニーズを今のうちにしっかりと肌身に感じて、そして対策を今から打つ。的確な指示をすることが大切だと思います。MBWA(Management By Walking Around)、これをしっかりやりましょう。私共も徹底して幹部から現場をしっかり回る。メーカーさんとしっかり回る。スタートダッシュに備えることを徹底して行っております。今後のオーエスジーさんのますますのご発展と本日お集まりの皆様のご発展を祈念いたします」と挨拶した。
 この後、各地区の代表と大沢会長、石川社長による鏡開きに続いて、三橋テヅカ社長の力強い発声で乾杯し、祝宴に移った。
 参加者は終始和やかに歓談。田中児玉商事社長の提案で会場の皆が手をつなぎ万歳を三唱して中締めとし、小林オーエスジー常務による国内営業部の幹部の紹介と閉会の辞でお開きとした。

2009年2月15日(日) 2338号
通常総会は5月28日
名古屋ガーデンパレスで
愛機工 平成20年度最終理事会
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月3日午後3時30分より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、理事28名が出席し2月理事会を開催した。理事会では、全機工連の中部ブロック会議が3月9日に浜松組合の主管で行われることや、総会を5月28日に従来の会場からホテル名古屋ガーデンパレスに変更して開催することなどが報告された。
 理事会は志知総務部長(志知社長)の司会で進められ、冒頭、野田理事長が「お忙しいところご参集していただき誠にありがとうございます。組合の年度もあとわずかとなりました。本日も色々な報告など、たくさんの議案があります。中国視察の報告書は大変素晴らしいものができ上がりました。先週の土曜日には若手社員の交流会という私の念願の事業が開催され、成功裏に終えることができました。また、新年会も西支部さんの設営で、不景気の中でありますが盛大に開催することができました。大変ありがたく思っております」と挨拶。
 議案審議に移り、第1号議案・会員の増強活動の件では、賛助会員の新規加入として寺田ポンプ製作所名古屋営業所、長谷川工業名古屋支店、アマノ名古屋環境支店の加入を承認。また、賛助会員のコーヨーの退会を認め、この時点で組合員286社、賛助会員は105社となった。
 第2号議案・新年会報告は滝川西支部長(滝川物産社長)より、組合新年会を1月13日午後6時0分からホテルグランコート名古屋にて377名の出席を得て開催したと報告され、併せてその収支報告も行われた。次回は中北支部の担当で2010年1月14日に開催の予定。
 第3号議案・独身男女交流会については六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が報告。愛知県管工機材商業協同組合と合同で1月31日午後4時30分より東京第一ホテル錦で開催し、機工組合49名、管材組合22名の計71名が参加した。会の冒頭、野田、伊藤両組合の理事長が挨拶を行い、第1部では自己紹介を中心に面談し、第2部はパーティー形式で抽選会などを交え和やかに開催された。
 第4号議案・中国調査報告書配布については、林実行委員長(経営対策部長、広島商事社長)より、昨年9月に実施した中国調査の報告書を組合員及び賛助会員はじめ、岐阜、三重、浜松組合の会員、全機工連加盟団体、関係機関に発送することが伝えられた。
 第5号議案・教育事業(ツール・エンジニア・スクール)については、林経営対策部長が収支報告を行った。ポリテクセンターの講師料が大幅に値上がりしたため費用が上昇。同スクールは、評価が高いために継続していく意向だが、会費等の見直しを行うと報告した。
 第6号議案・新入社員研修(09年度事業)については引き続き林部長が、4月6、7日の2日間の日程で、講師は従来通り名南経営に依頼し、募集人員30名、参加費1万円で実施することを説明。これを承認し、直ちに案内を発送することとなった。
 第7号議案・中部ブロック会議開催要項については、伊藤中部ブロック長(組合副理事長、春日鋼機社長)が伝えた。今度の中部ブロック会議は浜松組合が担当して3月9日に名古屋駅前のキャッスルプラザで開催される。講演会は水谷研治氏(中京大学名誉教授、東京福祉大学大学院教授)の「日本経済のゆくえ」。
 第8号議案・第69回親善野球大会(09年度事業)については、六浦福利厚生部長が開催スケジュールについて説明した。4月11日に開幕。愛知県一宮総合運動場を会場に8試合を予定。当日は8時30分より開会式を執り行う。会期は4月から9月を予定し、主会場は一宮総合運動場。大会に先立ちキャプテン会議を3月19日に開催する。
 第9号議案・経営者セミナー「エコステージ」については、伊藤副理事長より、本日(2月3日)理事会終了後に開催すると伝えられた。環境認証制度「エコステージ」は、ISОと同様な制度であるが、取得・更新も容易に安価で取得でき、取引条件のひとつとして承認されつつある。参加予定45名。
 第10号議案・MECT09展については、伊藤実行委員長(副理事長)が出展申し込み状況などを報告。募集当初は申し込みが好調に推移していたが、急激に悪化している景況に伴い申し込み状況は減速している。既に申し込み済みの出展者にも減小間の申請や出展キャンセルが発生している。組合目標は430小間であるが大幅な下方修正は必須。1月30日現在の組合実績は64社、237小間。総数は215社、726小間。伊藤実行委員長は各理事に、主要メーカーで出展リストに記載のない企業への出展要請の協力を依頼。第2回実行委員会は2月16日に開催する。なお、MECT09展の主催者企画では自動車・航空機エンジンの構造や素材、歴史を紹介する特別企画を予定。
 第11号議案・60周年事業(09年度)については、水谷委員長(副理事長、ミズタニ機販社長)が記念誌の準備状況について説明。まずは、業界に永らく携わる組合相談役や理事OBを招いた座談会を企画している。事前にヒアリング調査を行っており内容をまとめた後、座談会のテーマを絞る。また、業界の歴史だけでなく、将来を見据えた若手経営者による座談会も併せて検討している。編集に関わる資料については、組合員に自社の記念誌や写真等の資料提供を要請する。次回委員会は2月4日。
 第12号議案・09年度総会日程及び仮決算報告は、志知総務部長(志知社長)より行われた。総会は5月28日午後4時30分よりホテル名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区錦3)において開催する。会場については、これまでメルパルク名古屋を使用していたが、手狭となったため変更する。08年度仮決算については高田会計理事(井高社長)が報告。各部会は、09年度予算申請書(事業計画)を3月末日までに事務局に提出する。三役会、常任理事会を3月または4月に開催する。
 第13号議案・各部報告。【総務部】09年度総会の準備。【情報部】60周年事業の企画準備及び組合報の発行。【経営対策部】新入社員研修のほか、ツール・エンジニア・スクールなど教育事業の企画を検討する。【事業部】当面は、MECT09展の出品募集事業に注力するほか、共済保険、CUBIC、燃料給油カードなど、事業収入の増加を図る。【青年部】2月7日に京橋花月よしもと新喜劇観覧バスツアーを開催する。参加90名(バス3台分乗)。今年度から取り組んでいるエコ活動「愛eco青年部」を今後も継続して推進する。【福利厚生部】3月19日に青少年会館にてキャプテン会議を開催し、野球大会開幕に臨む。従業員表彰については組合事業として実施しない。愛知県(中央会)、名古屋市(名市協)表彰事業への移行を検討する。
 第14号議案・その他では、助成金、融資制度の案内を組合員に配付することを決めたほか、景気回復の時期について意見交換した。次回理事会は4月23日に東京第一ホテル錦で開催する。

厳しい経済情勢だが
知恵を出し合い価値ある組合に
愛知鋲螺商協組21年新年会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は1月22日午後6時30分より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルにおいて「平成21年新年会」を開催、組合員ら25名が新春を祝った。
 新年会は、関戸理事(関戸機鋼社長)の司会進行の下、土方副理事長(金城螺子製作所社長)の開会の辞で開会。
 冒頭、鈴木理事長は挨拶で「組合では昨年、非常に嬉しいことがありました。少し前までは何とか参加者100名を超えたいと思っておりましたボウリング大会。なかなか100名を超えられませんでしたが、一昨年に122名、昨年は155名となりました。今年の12月に開催しますボウリング大会は、昨年以上の参加を見込んで星ヶ丘ボウル(全60レーン)の貸切をしておりますので、是非多くの皆さんにご参集いただければと思っております。そのほか組合では、ISО14000、同9000の研修事業をしております。これは社員の皆さんのレベルアップとともに、いま会社はISОの取得を要請されていることを踏まえ、この事業を今年も行っていきたいと思っております。是非ご参加賜りたいと思います。また、今年は日本ねじ商連の総会が神奈川組合の担当で横浜にて行われます。さらにねじ商連では、『ねじ未来開発プロジェクト』というプロジェクトが動いております。ねじの業界のイメージを上げるため何らかのアクションを起こしたいということで、ねじ工業会が中心となって行われております。これは費用もかかることなので私たちの愛鋲協としてもしっかりと見極めて、価値のあるものであれば参画していきたいと存じます。ほかにはJISの問題があります。今年12月を持ちまして、JISの付属書が廃止になります。従って、いま普通に流通しております、JISねじの一部の商品は規格がなくなってしまうという事態になりますので、これを何とか一年延ばそうということを昨年決定いたしました。付属書が延びましたので今年一年間は安心して販売できますが、JISの問題も最終的には世界規格のISOに統合していく方向で動いていることから、段々とねじが変わってくると思っております。一部の方で変わった動きをされているところもあり、少し混乱したことがありましたが、それを組合(日本ねじ商連)としてきちっと正すという方向で動いております。このようなことを組合活動の中で行っております。また、組合員を増強していく必要があると感じております。そのためには、組合をより楽しいものにしなければならないだろうと考えますし、さらに組合を価値あるものにしていくためにどのようにしていくかですが、これは知恵を出して行っていかなければなりません。先程の理事会でも色々皆さんのお知恵をお借りしております。これからの厳しい時代は、知恵を使って良いものを作っていく、組合の活動も知恵を使ってより良い組合にしていきたいと思います」と述べた。
 来賓紹介が行われ、来賓を代表して安田愛知県中小企業団体中央会情報調査部長と藤田組合相談役(藤田螺子工業社長)から祝辞が述べられた。
 続いて、司会を花井理事(ハナイタイト社長)に交代して新年懇親会に移り、船橋組合相談役(船橋商店社長)の力強い発声で乾杯。参加者が和やかに歓談する中、午後8時過ぎに阿部理事(織田商店社長)の中締め、花井理事の閉会の辞で終了した。
第6回理事会開催
 新年会に先立ち同日午後4時30分から定例の理事会が開かれ、新年会の打ち合わせを中心に審議が行われた。

排水管設備の簡略化等に最適
通気弁と正圧緩和器
ベン 発売し好評を得る

 ベン(東京都大田区多摩川2―2―13)では、排水管設備の簡略化と設備費の削減に効果がある「通気弁」と、「正圧緩和器」を発売し好評を得ている。
■「通気弁」は、排水立て管、排水横枝管などで、負圧が発生すると弁が開き、空気を吸込んで排水管内の圧力を均等化してトラップの封水を保護する。平常時は弁閉し、悪臭の漏れを防ぐもので、マキシベント(縦管の通気用)、ミニベント(枝管の通気用)をはじめ、トラップベント(トラップ内蔵型の通気弁)など種類も多い。
【特長】
@通気部に防虫網を内蔵しており、害虫の侵入を防止する。
A150万回の作動に耐えられ、全品完成個別検査を実施している。
Bあふれ縁より下に取り付け可能で、マイナス20℃からプラス60℃の気温に対応できる。
C欧米、カナダ、オーストラリアなど、世界中で年間130万個の実績がある。
■「正圧緩和器」は、排水管内に発生する正圧を緩和し、トラップ封水の噴出しを防止するもの。
【特長】
@独自の設計により、10階以上の建物の排水管内で発生する正圧を緩和する。最大四基まで連結でき、また、通気弁を組み合わせることにより、正圧・負圧を解消する。
A通気弁との組み合わせにより正圧・負圧に対処できるので、複雑な通気配管を大幅に削減できる。
B機械的装置がないためメンテナンスは不要。軽量で扱いやすく、水平にも取付けできるので、床下などにも設置可能。
 その他、仕様等については同社最寄の各営業所か、名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5―55・電話052―411―5840)へ問い合わすとよい。

時代に合わせて変化し
販売力をより強化
東海イゲタロイ会09年新年会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長、イゲタロイ製品を販売する販売店・代理店と住友電工ハードメタルの集い)の新年会が1月14日午後6時より、JR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、会員ら100名余りが参加して新春を祝った。
 新年会は住友電工ハードメタル名古屋市販推進部の渡辺氏の司会で進められ、冒頭、田中会長が「2009年の幕開けと共に、どこへ行っても明るい話がございません。では、今年は何をしたら良いのかというと、メーカーさんのモノづくり、そしてユーザー様の製造、それぞれが今までの既存のやり方で良いのだろうかということを見直す一年ではないかと考えております。半年、一年が経ち多少景気が良くなった時、低コストにもつながるのではないか。かといって最終的な消費者が物を買わない限りは、物を作ることはできない。メーカー全般、それから航空機など、どこを見てもやはり良いところは一つもございません。でも我々商社におきましては、不況の時ほど人の育成に対してのチャンスがあるのではないかと考えております。皆様方も社員の教育を色々ご研究され、より良い人材を作り上げていく一年にしていただきたいと存じます。さて、この東海イゲタロイ会も今年一年、色々とより良いものを作り出し、そして改良改善をしながら、皆様方会員様に喜んでいただけますよう一生懸命役員一同力を注ぎ、メーカー様を中心といたしまして頑張っていきたいと思います。是非とも皆様方のご理解とご協力の程をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて湊住友電工ハードメタル社長は、新年の挨拶と日頃の愛顧に対し礼を述べた上で、同社の2009年重点実施項目、組織の再編について報告した。
 今年の重点実施項目は4つ。@体質強化促進。従来からの懸案事項、コスト削減、リードタイム、歩留まりなど、あらゆるテーマについて再度強力にプロジェクトチームを組んで進めていく。住友電工としての12ビジョンを達成すべく、開発・営業力を強化し、販売店のビジネスへの支援体制の強化を図っていく。A製品競争力強化。新製品をできるだけ早く、当初の開発計画を前倒して投入していく。併せて計画中の開発をスピードアップする。Bグローバル展開、有望分野重点志向。エネルギー関連、航空機など有望分野へより一層注力していく。C環境対応技術開発。
 組織再編については、住友電工にハードメタル事業部を新設し、住友電工ハードメタルが行ってきた経営企画、原料調達、国内・海外営業、物流の事業を移管する。住友電工ハードメタルは製造、開発、生産技術の革新といった、モノづくりに特化していく。
 「お客様から見ると、今まで通り住友電工の工具事業部として大きく変わりませんが、社内的には色々なことをスピーディーにダイナミックに行っていくことを目指している」と湊社長。さらに「非常に厳しい年だと認識しております。皆様方のビジネスが少しでも拡大することが、私共の事業の改善につながりますので、できることはなんでもするという姿勢で頑張ってまいります。是非ご支援の程よろしくお願いします」と結んだ。
 「2009新春拡販キャンペーン」企画について木村住友電工ハードメタル企画グループ長より発表があり、同社の新製品(エースコートAC820P、スミドリルWDX型、スーパーマルチドリルGS型)を中心としたキャンペーン内容が説明された。
 乾杯に際し、伊藤東海イゲタロイ会副会長(伊藤信産業会長)が「今年は皆さんの鋭気でもって、この不況を吹き飛ばしていただきたい」と述べ音頭をとった。
 会場では、参加者らが年始の挨拶を交わす中、湊社長も会場を回って歓談。途中、田中住友電工ハードメタル市販推進部長が、推進部の今年の取り組みについて発表した。
 恒例となった豪華賞品の当たる福引きで大いに盛り上がり、午後8時前、倉阪住友電工常務の中締めでお開きとした。

鋼旋削用新材種
「エースコートAC820P」発売
住友電工ハードメタル長寿命・安定加工を実現

 住友電工ハードメタル(社長=湊嘉洋氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北)は、鋼の旋削加工用途において、従来材種より2倍以上の安定長寿命を可能とした新CVDコーティング材種「エースコートAC820P」を開発し、販売を開始した。
 自動車産業をはじめ、重電・鉄鋼・建設機械等の産業で行われる機械加工においては、短納期対応、加工コスト低減を実現するため、さらなる高能率化に加え、切削工具の一層の長寿命化や、突発的なトラブルを起こさない安定性も強く求められている。 
 これらの要望に対応して、同社は鋼の汎用旋削加工はもとより高能率加工においても安定長寿命化を可能にした「エースコートAC820P」を開発した。
 主な特長は次の通り。
 @耐摩耗性・刃先の耐欠損性を大幅に向上 新開発の「エースコートAC820P」は独自のCVDコーティング「スーパーFFコート」の特性を活かし、膜厚を最大限まで厚く設定することにより、従来材種と比較して耐摩耗性を2倍以上と大幅に向上させている。さらに刃先部分におけるコーティング膜の膜厚制御技術により、刃先部分の強度を大幅に向上、従来材種より耐欠損性が1.5倍以上に向上しており、長寿命・安定加工を実現する。
 A従来比1.5倍以上の高能率加工を実現 高速・高送りなどの高能率加工において主損傷となるすくい面損傷を大幅に低減できる「GE型ブレーカ」を新たに開発。「エースコートAC820P」と「GE型ブレーカ」の組み合わせにより、従来材種と比較して1.5倍以上の高能率加工が可能となる。
 ラインナップは、ネガティブ型395アイテム(内、GE型21アイテム)、ポジティブ型108アイテム。
 標準価格は、標準品CNMG120408N―GEが770円(税込み808円)で、初年度10億円、3年後には70億円の販売を目指す。

付加価値のある商社に向け
力をつけ一歩ずつ前進
ジーネット新春情報交歓会開催

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)の名古屋支社(支社長=安田豊治氏)は1月19日午後5時より、名古屋市中区金山町のホテルグランコート名古屋にて「2009ジーネット新春情報交歓会」を開催した。
 中部地区主力仕入先組織「中部ジーネット会」の協賛を得て、愛知・三重・岐阜方面の機工関係主力取引先の会「機工百社会」「温新会」、機械部門の「名古屋黒潮会」、住設システム部門の「住設GRG会」から総勢172名が参加。
 新春情報交歓会は三好ジーネット名古屋支社機工部長の司会で進められ、冒頭、古里ジーネット社長が「大変お忙しい時期に、このように多数のお客様そして仕入先の皆様にお集まりいただき、本当にありがとうございます。また、平素はジーネットの営業活動にご支援を頂戴いたしておりますことを心より御礼申し上げます。色々な賀詞交歓会でお話をしておりますと、非常に皆様の雰囲気が暗い感じがします。交歓会ですので、本当はめでたい、めでたいとニコニコしながら皆様方が歓び交わるというのが趣旨でございます。同じ業界同士になってしまうと非常に悪い顔色で、何を喋っても良いことがないという環境でございます。是非本日は、同じ業界で交わっていただくのではなく、全く違う業界で交わっていただければ、プラスになることもあるのではないかと思っております。悪い悪いと100回繰り返しても、決して良くはならない。これだけ悪くなると開き直ってきます。開き直ると人間、逆にプラス思考になるのかもしれません。私はこの“百年に一度”というのには、最初はとんでもないことを言うなと感じておりました。しかし、百年で一度、直近で言いますと1929年の米国発の大恐慌になるのでしょう。百年に一度のとんでもない環境の変化を経験するというのは、ある意味ラッキーだと思わなければいけない。私たち経営者のトップとしての寿命が、日本の場合、二期4年か三期6年と言われ、平均すると5年間。オーナー企業の場合少し長いですが、この百年に一度の大不況というものを会社のトップとして経験できるのは20人に1人くらいしかありえない。その内の19人になってのほほんと自分の経営者人生を過ごすのか、それとも20人の中の1人としてこのようなとんでもない環境の変化というものを経験し、自分の息子、もしくは会社の後輩たちに俺がこの会社を救ったのだと伝えられる、そう考えると私は後者のほうがある意味いいのかと最近開き直っております。私の父から聞かされ続けたことは、会社というのは一つの目標に向かって進んでいる昔の帆船のようなものだということです。目的地は変わらないが、環境の変化によって、例えば凪になった場合は対処する。行き先の天候が悪かったら迂回して進む。ただ何カ月か、あるいは何年か後には必ず目的地に到達するのだ。その時々の環境によって少しずつ変化する、しかしながら目的地は変わらないというのが経営だ、ということを聞かされ続けている。今は、もしかすると少し方向を変えて、嵐を避けながらも前に進んでいくという時期なのかと思っております。フルサト工業もバブル崩壊、もしくはITバブル崩壊という不景気、劣悪な環境の中、生き残ってまいりました。皆様の会社も同様かと存じますが、バブル崩壊以降停滞した4,5年間、もしくはITバブルの崩壊した数年間、この間に何もしなかった会社と、トレーニングしながら筋力をつけて一つ一つやらなければならないことを進めてきた会社とでは、多分今現在の企業力としては大きな差があるのではないか。このような不景気の中でも、筋力をつけてやらなければならないことを粛々と進めていく。短期の業績の変化に一喜一憂することなく、やはり我々の大義である“皆様に対して付加価値のある商社”に向けて、一つ一つ力をつけて行かなければならないと感じております。我々は決してこのような情況下でも消え去ることはないということを、この場で確約させていただきたいと存じます。最後になりますが、今年一年間、皆様方にとって素晴らしい年でありますように心より祈念申し上げます」と挨拶した。
 山形中部ジーネット会副会長(昭和電機取締役中部ブロック長)の「中部地区はモノを作らなければいけない。モノを作るためには、モノを作るための提案をしていかなければいけない。モノを作り、モノを動かして、この中部地区を活性化していきたい」との挨拶と力強い発声で乾杯。
 懇親の場となり、参加者同士交流が図られた。また、参加者の内の年男とジーネット社員の紹介も行われた。

商売繁盛・家内安全を祈願
新春恒例 豊川稲荷初詣で
愛機工北支部支部員ら11名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は1月25日、支部員ら11名が参加して恒例の「豊川稲荷初詣で」を行った。
 当日は、午前9時に名鉄名古屋駅コンコースに集合、同25分発の名鉄で豊川稲荷へ。参拝客で賑わう門前町を通り、一行は商売の神様である「豊川稲荷」の本殿で今年一年の商売繁盛と家内安全を祈願した。
 会食の席で野田理事長は「恒例の豊川稲荷参拝が今年も無事に終わりました。北支部は皆さん仲が良いと感じております。私も参加させていただきありがたいことだと思っております。今年は大変厳しい年となっておりますが、どちらにいたしましても今良いところはないはずなので、皆同じく大変です。その中でお互いが励まし合って、なんとしても今年を元気に乗り切っていきたいと思っております。まずは健康第一で、来年またここに来る時に、大変だといわれていたがまずまずの年であったと、皆で言えるように頑張ってまいりたい」と挨拶。
 精進料理とお神酒をいただきながら歓談して親睦を深め、坂田前支部長(金太郎商店社長)の「清々しい気持ちで参拝ができました。今年も一年頑張りましょう」との中締めで終了した。
 帰りは、各自思い思いに門前町を散策し、帰途に着いた。

新製品・新技術に期待
新年賀詞交歓会開催
中部タンガ特約店会タンガロイ製品拡販のための

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の新年賀詞交歓会が1月19日午後6時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開催され、会員ら約90名が参加して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は松本タンガロイ名古屋支店長の司会で進められ、開会にあたり大久保会長は「年も改まりまして、景気の話をしますとこのあと用意されております食事やお酒がまずくなってしまいますので、景気の話はいたしません。それぞれ皆さんご自分の会社で足元を見つめ直していただき、しっかり商売に努めていただきたいという程度にとどめます。振り返りますと、タンガロイさんにおかれましては、昨年はまた大きく変動する年であったわけです。数年前に東芝タンガロイから社名変更、すなわち東芝から独立してタンガロイ自身の道を歩むということで、タンガロイに社名を変更しました。2、3年後には株式の上場もしたいという意向で、社業を進めていたわけです。昨年夏頃、IMCグループの傘下に入られて、独自の経営、製造、営業を進められるということでタンガロイの独自性はもちろん維持されておりますが、そのように大きく変わった昨年でありました。今後、我々拡販に携わるものといたしましては、今まで以上に新しい商品の開発、新しい技術の提供をお願いしたい。昨年のNHKの大河ドラマで篤姫がやっておりましたが、終盤に篤姫が大奥の部下によく言ったのが『我々は徳川の家族である』という言葉です。我々はタンガロイの家族であるという認識を新たにしまして、厳しい状況が予想される今年ではありますが、タンガロイ商品の拡販に努めて行きたいと思っております」と挨拶。
 続いて上原タンガロイ社長が、日頃のタンガロイ製品の拡販と愛顧に対して礼を述べた上で、「今年の干支の牛は、非常に温厚で地道に物事に取り組む。一方、闘牛やレッドブルのようにいったんこうだと決めると強い意思と大きなエネルギーを持っているといわれている。昨年の米国発の金融不安から世界同時不況の体をなしております。自動車はじめ多くの消費需要が後退し、中部地区を中心として非常に厳しい状況になっております。強烈な嵐が吹き荒れ、まだ先が見えない状況です。私共タンガロイも自動車の依存度が大きいことから深刻な状況になっております。一方で昨年、世界有数の切削工具メーカーグループでありますInternational Metalworking Companies(IMC)の傘下に入り、タンガロイは真にグローバル化し、かつて成しえなかった成長をする最後のチャンスだと我々は考えております。今年は、5月頃を目処にIMCの持っている生産技術と、タンガロイが従来から持っております製品をドッキングいたしまして、かなり大幅な改良をした新製品を市場に出す予定にしております。またこれを皮切りに、IMCの特許を要した新しい製品も市場にドンドンリリースしていきます。販売面では、新製品を軸に、国内で極めてアグレッシブな販売キャンペーンを計画実行してまいります。新製品と販売施策を軸に、タンガロイと流通の皆様との関係強化を進めて行きたいと考えております。総合的なソリューションを提案することによりお客様の信頼を勝ち取り、国内シェアナンバーワンの奪回を目指し全社一丸となって邁進する覚悟であります。この厳しい時期を、逆に飛躍のチャンスとして、レッドブルのように戦闘力を持ちまして、全域、全力スピードで、明るく元気で誠実なチーム“タンガロイ”でこの難局を乗り切ってまいる所存でございます。流通の皆様と真に互恵の関係が構築できるように頑張りたいと考えておりますので、2009年のタンガロイに是非ご期待をいただきまして、皆様方の旧に倍するご支援をお願いいたします」と挨拶した。
 代理店を代表して挨拶に立った高田井高社長は「1月、2月が底で、底に着けば先が見えて何らかの手が打てる。ここ2、3年は厳しいと感じております。そこを耐えれば必ず回復すると考えて、今体力を強化して、上がってきた時にしっかりと対応できるようにしていくことが大切ではないかと感じております。厳しい時こそ、体力の温存ではなく、体力の強化をお願いしたい」と語った。
 この後、野崎中部タンガロイ特約店会幹事(常磐精機社長)のタンガロイ製品の拡販を誓う力強い発声で乾杯。
 祝宴では、賛助会員協賛の豪華賞品が当たる福引会なども行われて和やかに時を過ごし、午後8時前、伊藤中部タンガロイ特約店会幹事(大信工機社長)による中締めで終了した。

ゲッツナー社(オーストリア)製の
防振パッド3種 販売開始
ナベヤ 除振・防振製品シリーズを充実

 ナベヤ(社長=岡本知彦氏、本社=岐阜市若杉町25)では、オーストリアの除振・防振メーカーのゲッツナー社と契約を結び、昨年12月1日より同社製品の販売を開始した。
 超精密加工や精密計測器では振動問題を避けては通れない時代になってきており、需要が増してきていることから、昨年の5月から販売を開始しているドイツのビルツ社の製品に続いて、ゲッツナー社の製品を加えることにより防振製品の拡充を図る。
 ゲッツナー社の防振パッドは、発泡ポリウレタン製で耐油性、耐薬品性のほか、オゾン、紫外線に強く耐候性に優れており、産業機械のほか鉄道や建築分野での実績が多い。
 今回取り扱うのは、シロディン、シロマー、シロマーHDの防振パッド3品種で、荷重別のバリエーションを加えると16種類になる。低周波領域の除振・防振性能、衝撃吸収性能に優れている。
 同社では工作機械、産業機械の周辺機器や測定機器などでの利用を見込み、初年度の販売目標は3000万円、3年後には1億円の販売を目指す。
 ゲッツナー社の製品の主な特長は次の通り。
 @共振周波数5―12Hzのため、低周波領域の除振・防振ができる。
 A損失係数の異なる3タイプにより、種々の除振・防振に対応できる。
 Bエーテル系の発泡ポリウレタンのため加水分解しない。
 C発泡ポリウレタン製で耐油性、耐薬品性のほか、オゾン、紫外線に強く耐候性に優れている。

心地よい水まわり空間を提案
「CL商品群」を発表
INAX無駄のない豊かさ

 INAX(社長=川本隆一氏)は、限られた日本の住宅に、美しく収まり、空間も心も豊かにする商品として、キッチン・バス・洗面・トイレの4空間全てをトータルコーディネートできる統一されたデザインの「CL(コンパクト・ラグジュアリー)」商品群を4月から発売すると発表した。
 CL(コンパクト・ラグジュアリー)とは、「コンパクト=無駄のない豊かさ」+「ラグジュアリー=本物の美しさ」を表現している。洗練されたデザインや必要な機能を凝縮し、商品を空間になじませ、生活空問を視覚的に広く心地よく感じられるようにすることによって、空間も心も豊かにするというコンセプトの商品群。
 キッチンは「グランピアッセレビラス」、システムバスはトステムとの共同開発の「アライン」、洗面化粧台は「エモア」の3つの新商品と、清掃性・地球環境・デザインの視点で更なる進化を遂げた“きれいトイレ”「サティス」で構成している。
【各商品のコンセプト】
▽キッチン「グランピアッセレビラス」
 機能をコンパクトにまとめながら、壁と同化する納まりと仕立てで、リビングをより広々と美しくするキッチン。床や天井との間を活かしながら、壁面にフラットに収納を納めたデザインが特長。コンロとダイニングテーブルをコンパクトに一体化し、ステージとしてリビング側へアイランド風に出したプランもあり、リビングを広々と使えると同時に、ダイニングの楽しさも演出する。
▽システムバス「アライン」
 居室のようなデザイン、意匠のそろったクリアなドアが、バスルームとパウダールームを一つのつながりの部屋にする。より広く感じられる、快適な空間。
▽洗面化粧台「エモア」
 広いカウンターの前に座りながら、心地よく身支度を整えることができる。バスタブとそろえた洗面器の形状やカラー。浮遊感のあるキャビネットデザイン。空間の抜けがよく、広がりが感じられる。
▽トイレ「サティス」
 ミニマムなサイズにコンパクト化されたシンプルデザインのタンクレストイレ。陶器の滑らかさと抗菌・防汚の技術、洗練のフォルムに先進の機能が備わっている。エコロジーとエコノミーな時代にあったトイレは、ミニマムなサイズまでコンパクト化され、自分の目の前の空間が広くなり、快適な部屋として機能している。2001年「世界最小満足最大」のコンセプトで発売以来、進化を続け、「きれいトイレ」として生まれ変わり、ストレスのない、スタイリッシュでクリーンな空間を演出する。

第25回新春ボウリング大会
伊藤治氏(国盛化学)が優勝
クマザワ130余名が参加し盛大に

 クマザワ(社長=熊澤清信氏、本社=愛知県一宮市大字柚木颪字池ノ内26)は1月18日、同社の得意先並びに仕入先メーカー・商社の社員とその家族らを招き、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで「第25回新春ボウリング大会」を開催した。
 当日は、130名余りがゲームに参加。熊澤常務の始球式で大会は始まり、3ゲームのトータルスコアで順位を競った。
 参加者は豪華賞品を狙って白熱した戦いを繰り広げ、その結果、伊藤治氏(国盛化学)が615ピン(アベレージ205)の好スコアで優勝。2位には昨年、一昨年に引き続いて永井直貴氏(黒田製作所)が入った。
 この後、同ボウリング場内のミーティングルームでパーティーが開かれ、参加者は親睦を深めた。パーティー後半には成績発表と表彰式が行われ、大型液晶テレビや折りたたみ式高級自転車、洋ランなどの賞品が受賞者に贈呈された。その他にも多数の賞品が用意されており、参加者全員が賞品を受け取り、会場では各賞受賞者に盛んな拍手が贈られていた。
 和やかな雰囲気の中で進められたパーティーの締めくくりとして、熊澤常務は参加者に感謝の言葉を述べるとともに、「どこへ行ってもあまり良い話を聞きませんが、最近思うのは、後ろ向きの発言ばかりしていても前には進まないということです。できない理由を考えるよりも、今何ができるかを考えて、自分のできることを一生懸命していくほかありません。今年は本当に厳しい一年になるかと思いますが、当社社員一同全力を挙げて皆様の仕事が少しでもスムーズに進むようにお手伝いさせていただければと思っておりますので、昨年以上のご贔屓をお願いいたします。また来年もこのボウリング大会を開催できればと思いますので、今年一年よろしくお願いいたします」と意気込みを語り、お開きとした。

新会員の2名も参加し
新年会と1月例会開催
名古屋伝動機商組合西区の大森にて

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は、1月22日午後6時より、名古屋市西区の大森において21年度新年会及び例会を開催した。
 冒頭、笠井理事長は「明けましておめでとうございます。旧年中は当組合にご協力ご尽力を賜りまして本当にありがとうございます。現在、世相が暗く、世界同時不況のような形になっております。また、円高も手伝い、内に向かっても、外に向かってもいけないという厳しい状態です。このような中、新しいルールと新しい秩序の構築が必要かと思います。厳しい困難の時代ではありますが、明けぬ夜はない、止まぬ雨はないと昔から申します。元気に明るく不況に立ち向かおうではありませんか」と挨拶。
 続いて、新しく入会した大日産業とユアサ商事の紹介が行われた。
 また、椿井会計(椿井精工社長)より新聞広告掲載の報告がされた。
 その後、伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)が乾杯の音頭を取り、和やかに会食が始まった。
 約2時間の歓談後、長村理事(長村商店社長)の中締めで終宴した。
 次回の総会は4月24日開催予定。幹事は吉兼商店とムラセが担当する。

三遊亭楽春氏招き記念講演
21年新年互礼会開催
山信会 会員等150余名集う

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成21年新年互礼会」が、1月23日午後2時30分より、名古屋市熱田区神宮の熱田神宮会館を会場に、正会員並びに賛助会員ら150余名が参集して開催され、己丑年の新春を祝う一方、記念講演では、落語家真打の三遊亭楽春氏を招いて、笑いと健康についての講演“笑って楽しい落語講演会”が行われた。
 互礼会は、山信中営業部の宮崎次長の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は、出席方のお礼を述べた後、「去年の夏ぐらいまでは非常に景気が良かったのですが、9月になりましたら雷が落ちたというか、地震が起きたというようなショックを受け、大きく経済が変わってしまいました。先般、アメリカの大統領も変わり、トヨタの社長も変わるということです。非常に変化が激しく、私どもの業界も今年一年、厳しい年になるのではないかと思っております。私個人の意見ですが、アメリカと中国と日本がタイアップしてリーダーシップをとらないと、当分日本は景気が回復しないという気がします。景気が悪いとしましても、落ち込まずに元気に対応していかなければと思っております。オバマ大統領がチェンジとおっしやいましたが、チャレンジということも忘れないように今年一年、夜明けが来るまで頑張らなければと思います」と挨拶。
 引き続いて、山信の小川社長が平素のご愛顧と出席方のお礼を述べる一方、「丑年というのは経済に関しては非常によく動く年と言われております。現に石油ショックが起きたのも丑年、G7のプラザ合意も丑年でした。できれば今年の12月ごろには良い年だったと思えるようになって頂きたいと思う次第です。確かに今、非常に厳しい時期にあるのではないかと思います。しかし、いつまでも不況は続きません。だんだん少しずつ良くなっていくのではないかと思います。アメリカの大統領も変わったことです。私どもも元気を出して“Yes We Can”我々はできるぞ!という気持ちを持って、この一年を過ごしたいと考えております」と所信を述べた。
 引き続いて、三遊亭楽春氏の講演会に移った。楽春氏は、笑いにはリラックス効果とリフレッシュ効果があり、笑うことが健康にいいという内容を、笑いを取り入れながら面白く講演。その後に「時そば」という落語の演目を行った。「時そば」は古典落語の演目のひとつで、そばを食べる場面で麺を勢いよくすする音をリアルに表現する内容が印象的な作品。真打の軽妙な口調で、会場内に明るい笑い声が響き渡り、参加者は楽しいひと時を過ごした。
 講演のあとは懇親会に移り、カクダイ多田副社長の乾杯音頭で開宴し、終始にわたり和やかに賀詞を交歓し、東海設備工業の浅野社長の中締めで新年互礼会を終了した。
【三遊亭楽春氏プロフィール】
 1963年千葉県出身。1985年三遊亭円楽に入門。1992年真打に昇進。
 楽春氏の講演会・落語会の活動内容は、@日本全国への出張落語会を積極的に行い、日本中に落語を広める活動、A企業への顧客満足向上講演会、カスタマーサービス向上講演会、コミュニケーション力向上講演会などの講演会活動、B日本全国の学校でコミュニケーション力向上、表現力・想像力を豊かにする、生徒参加型の学校落語鑑賞会の活動、C笑いは健康の良薬をテーマにした、笑いと健康の講演会、健康セミナー等の活動など。楽春氏オリジナル形式のコミュニケーション向上トレーニングを取り入れた、観客が参加できる参加型講演会は好評を得ている。多くの講演実績を持ち、マスコミにも多数紹介されている。

『 思いを寄せて 』
株式会社村松商店
専務取締役村松 尋代 氏

 浜松商工会議所女性会の3代目会長として、「経済人として行動し、交流を深めよう」を合言葉に、会員の更なる飛躍を期すため、女性の視点を生かした地域活性化を目指したいと取り組んでいる村松尋代氏(村松商店専務取締役)の手記がこのほど刊行された。
 手記「思いを寄せて」は、3カ月間に渡る、静岡新聞の“窓辺”への執筆をまとめたものでA5版約40頁の力作。第1章は「窓辺」13編、第2章は「経済人としての歩み」をつづったもので、「浜松商工会議所女性会会長就任」から、浜松市の中心街の活性化とゆかたの振興を図る「浜松七夕ゆかた祭り」、地産地消のイベント「戦国武将のにぎり飯対決」、政令指定都市浜松誕生と「浜松の魅力発信」への参加、郵政記念日での「一日郵便局長」等が織り込まれている。「日々思うことを改めて言葉につづると言うのは、一見簡単なようで難しくもあります。さらに、現代社会においてITの普及によりコミュニケーションの図り方や意思表現も多様になっており、書くと言う作業を非常に新鮮に感じました」
 ペンを取り、一字一字丁寧に丹念に思いを込めて手紙を書く時、何とも言えぬ緊張感を誰しも味わうもの。
 「窓辺を書き上げるにあたって、そんな緊張感、そして読んで頂いた方からのあたたかい一言による安堵感というものは、人と人とのつながりの心地よさを教えてくれました」
 抱負は「感謝、努力を忘れず、そして笑顔を絶やさないで前進していくことです」
 共立女子短大卒業後、旅行会社に2年ほど勤務し、結婚を機に夫君が社長を務める村松商店に入社、98年から専務職。
 静岡県総合計画審議委員、静岡県森の力再生事業評価委員、浜松市中区協議会副会長などの公職を兼務。
 昭和33年1月旧浜北市生まれ。

最新の製品情報を取得
TOTO新商品研修会
橋本総業実務担当者20余名参加

 橋本総業中部支店(支店長=望月誠氏)は、1月28日午後5時30分より、名古屋市中区栄のTOTO名古屋ショールームにおいて「TOTO新商品研修会」を開催し、実務担当者ら20余名が参加し、自社の売り上げ向上に寄与したいと真剣に学んだ。
 冒頭、望月支店長より出席方のお礼があり、「環境に対応した商品が沢山出ております。市況的には非常に悪い中ですが、こういう時期こそ最新の製品情報を身につけて頂きまして販売チャンネルの拡充を図って頂ければ幸いです」と、研修会を有意義なものにしてほしいと要請。
 当日の研修会では、タッチ水栓、ヌメリま洗、魔法瓶浴槽でお馴染みの戸建てシステムバスの「サザナ・スプリノ」、収納性が良くなって作業性も向上したシステムキッチン「レガセス・スタイルF」、収納性と清掃性にこだわった洗面化粧台、「オクターブ」、従来の便器に比べ奥行きが約10pもコンパクトになったリモデル対応品トイレの「ネオレストハイブリッドシリーズ」、省エネ達成基準率140%を実現したウオシュレット「アプリコット」等の商品研修の他、食器洗い乾燥機、浴室換気暖房乾燥機等の「長期使用製品安全点検制度」の概要、すべての水まわり商品でCO2を効果的に削減する「TOTOエコロジー」の取り組みについて研修した。
 研修会後は、ショールームにおいて実機を使用しての体験講習も実施し、参加者も実際に試して機能面を納得していた。

岡村氏(北見式賃金研究所)を講師に
雇用維持のための方策を学ぶ
ナゴヤ西部機械協組講演会と新年会開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は1月29日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて講演会と平成21年新年会を開催、組合員ら18名が参加した。
 冒頭、近藤理事長が「今年は百年に一度の世界的不況といわれ、経済状況も非常に厳しい局面になっております。この地域でもトヨタ自動車さんが昨年の2兆円の利益から赤字になるというような状況で、厳しさを痛感いたしております。その中で、当組合といたしましては今年度より人材確保推進事業を実施しており、本日は経営者対象セミナーの第一弾、何とかこの局面を乗り切るための雇用戦略といたしまして、北見式賃金研究所の岡村氏を招いて研修をいたします。また、人材確保ということでカラーで組合員紹介の冊子を作る予定ですので、制作には組合員の方々にご無理を申すこともあると思いますがご協力の程お願いいたします」と挨拶。
 今回の講演会は、世界同時不況を受け現在製造業を中心に人員削減の動きが急速に進む中、雇用の維持と企業の存続をするために今年度より同組合が実施している人材確保推進事業の一環として行われ、北見式賃金研究所のコンサルタント岡村好偉氏を講師に招聘して、現在国が行っている雇用維持の施策等について約1時間にわたり学んだ。
 講演終了後は引き続き新年会に移り、上野平理事(名上鈑金工業所社長)が「厳しい時期で皆様の会社も本当に苦労されているかと存じますが、本日学んだことを大いに利用し、そして一番大切なのは皆様方の健康だと思いますので健康に留意して、乗り切ってまいりましょう」と挨拶し、同氏の力強い発声で乾杯。
 今回の新年会には若手も加わって賑やかに宴が進み、今枝理事(コサカ精工取締役)の中締めで盛況のうちにお開きとした。

厳しい年、気を引き締めて
健康で頑張ろう
岐阜商工同好会新年会を開催

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は1月23日午後6時より、岐阜市柳ヶ瀬通のホテルグランヴェール岐山において「平成21年新年会」を開催し、会員ら8名が参加して新春を祝った。
 はじめに竹中会長が「今年はスタート早々から、非常に厳しい景気状況。皆さんも今一度気を引き締めていただいて、何とかこの一年頑張ってやっていきたいと思います。また旅行会も、昨年は楽しくできましたので、今年も楽しい企画で懇親を深めてまいりたいと存じます。どうか皆さん、健康に気をつけて厳しい中、乗り切っていきたいと存じます」と挨拶。
 輿輿社長の力強い発声で乾杯し、今年一年の抱負などを語り合い和やかなひと時を過ごした。

西高蔵にビルを購入し
本社事務所を移転
松本商店 2月2日より

 機械工具の総合商社、松本商店(社長=滝沢有一氏)は、業容拡大により手狭となった本社事務所を移転し、2月2日から営業を開始した。
 新本社ビルは3階建てで、1階が営業フロアー、2、3階はユーティリティースペースとなっている。隣の2階建ての倉庫は商品の入・出庫が迅速にできるよう両面が道に面しており、駐車スペースにもゆとりがある。
 場所は、名古屋市営地下鉄名城線・西高蔵駅一番出口からすぐのところ。車でも国道19号線(伏見通り)西高蔵交差点の東と、交通の便もよい。
 滝沢社長はこれを機に、顧客の期待に応えるよう一層の努力をするとしている。
▽新住所=〒456―0016 名古屋市熱田区五本松町10―17
▽電話=052―682―1131(代)
▽ファクス=052―682―3123
(電話・ファクス番号は従来通り)