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2009年(平成21年)10月
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2009年10月4日(日) 2360号
10月24日ボウリング 10月28日自衛隊見学会 
11月18日名管会ゴルフ 
愛知県官工機材商協組 9月理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、9月8日午後6時より、名古屋都市センターにおいて「9月度定例理事会」を開き、各部会の開催報告、第29回ボウリング大会、自衛隊駐屯地見学会、名管会ゴルフ会等について審議し承認された。
▽第1号議案=人材確保推進事業について(小川副理事長・委員長・山信社長)
 労働時間短縮、職場環境の改善、福利厚生の充実、募集方法の改善、教育訓練の充実等の雇用管理全般の改善を図ることによって、職場としての魅力を高め、業界の地位の向上を目指すことを主眼としており、この取り組みに対し、雇用・能力開発機構愛知センターを通じて、3年間に渡って認定組合としての助成を受ける。
 第1年度・第2年度には、「年次計画策定・調査事業」「安定的雇用確保事業」「職場定着事業」に取り組み、第3年度には「モデル事業普及活動事業」に取り組み、本事業実施による成果・ノウハウ等の共有を図る。
 また、具体例として10月9日=午後1時30分より東別院会館において「安全教育セミナー」を実施し、労働の危険回避のノウハウを学ぶ。
 講師には、辻安全サービスセンターの辻宏夫氏。
▽第2号議案=青年部再開について(川島副理事長・川島商事社長)
 暫く休止状態となっていたが、このほど再開することになり、9月15日午後6時30分よりレセプションハウス名古屋逓信会館で「発足会」を行う。
▽第3号議案=第28回管工機材設備総合展について(植田副理事長・展示会実行委員長・ウエダ社長)
 「地球にエーコと しよみゃーか」のキャッチフレーズが発表され、地球環境に優しい取り組みを盛り込んだ展示会を目指す。
 @第41回東京組合管工機材展視察報告の件=7月29日から31日に東京ビッグサイトで開催され、正副理事長と植田・大藪正副展示会実行委員長が7月29日に視察。第28回管工機材展への理解と協力を出品各メーカーに懇請した。
 A第14回大阪組合管工機材展視察予定の件=9月10日から12日にインテックス大阪で開催され、正副理事長と正副展示会実行委員長が7月10日に視察。第28回管工機材展への理解と協力を出品各メーカーに懇請する。
▽第5号議案=各部会予定事項
ア事業部会(部長=伊藤常任理事・伊藤柳商店社長)
 10月28日(水)に、陸上自衛隊今津駐屯地(滋賀県高島市)を見学する。
 当日は、午前9時過ぎに栄を出発し、正午頃に今津駐屯地に到着し、隊員と一緒に喫食(昼食)を頂き、救命体験指導、顕彰館等を見学する。
 参加人員は35名を見込んでいる。
 会費は5,000円。
イ広報部会(部長=小川常任理事・小川管商社長)
 「組合だより120号」を8月上旬に発行を終え、年末を目指して「2010年度版組合員名簿」を刊行する予定。
ウ福利厚生部会(部長=大藪常任理事・大清社長)
 恒例の「健康診断」と「ボウリング大会」を実施する。
 「健康診断」は、毎年春から秋に掛けて実施しており、今年も既に45社からの申し込みがある。補助費として一人700円が組合から支給される。
 「第29回ボウリング大会」は、10月24日(土)に星ヶ丘ボウルで実施する。
 ゲームは個人戦男女混合3ゲームトータルで競う。女子は1律60のハンディが付与される。
 団体戦は1チーム3名で成績は各個人の合計で競う。
 当日は午前9時15分より受付を行い、同10時プレイ開始。
 会費は3,500円。
エ経営研究部会(部長=成田常任理事・大成工機商会社長)
 11月20日(金)午後2時より東別院会館において、「経営研究セミナー」を開催する。
 講演内容は、古典を柱に据えた「経営理念」になる模様。
 講師は、古典経営研究所・経営理念研究所の佐々木直所長。
オ加入促進部会(部長=川本常任理事・川本第一製作所社長)
 未加入の同業者(正会員)並びに、製造業者、商社(賛助会員)の加入勧誘を促進する。
▽第5号議案=第41回名管会ゴルフ会(幹事長=安井理事・錦興業社長)
 11月18日(水)に南愛知カントリークラブ(美浜町)で開催。
 当日は8時35分にアウト・イン同時スタート。参加人員は20組(80名)を予定している。
 会費は5,000円。プレー代は各自払い。
▽第6号議案=その他の件
イ金子産業(社長=梅山文彦氏・豊橋市)の脱退届を承諾した。
ロ本年度表彰の件
 全国中央会の表彰式(11月19日開催の全国大会で)において、伊藤理事長が業界の周知と発展に大きく貢献したかどで全国中央会会長表彰を、組合功労者として役員歴10年以上の川島副理事長が愛知県知事表彰(10月20日開催の愛知県大会で)を受賞する。
ハ理事会開催日程について
 年度後半の理事会開催日程は、11月10日(火)、1月19日(火)(新年会)、3月2日(火)、4月27日(火)、5月18日(火)(総会)を予定している。

10月23日製販ゴルフ会  
岐阜県官工機材商組合 9月定例理事会

岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、9月8日午後5時より、岐阜市長良川川畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「9月定例理事会」を開催し、年度後半の事業について審議した。
 当日審議された議案は次のとおり。
▽第1号議案=研修会開催について
 10月4日〈日)から5日(月)の1泊2日で神戸方面にて研修会を実施する。
▽第2号議案=第56回製販親睦ゴルフ会について
 10月23日(金)午前8時17分スタートで、岐阜関カントリー倶楽部で開催する。
▽第3号議案=新年賀詞交歓会について
 1月22日(金)午後6時より、岐阜グランドホテルで開催することを決めた。
 詳細については次回11月理事会で決める。
 担当理事は、山田理事長、森嶋副理事長(大東会長)、西垣理事(西垣ポンプ製造社長)、塚原理事(協栄商事社長)。
▽第4号議案=全員例会開催の件について
 来年2月に実施する予定。
 担当理事は白木理事(白木商会社長)。
▽第5号議案=その他の件
 次回理事会開催日を11月13日(金)に開催することを決めた。

ねじ産業未来開発 プロジェクト講演会
愛知でも製販共同開催を予定
愛知鋲螺商協同組合 21年度第3回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は9月16日午後6時より、組合事務局にて平成21年度第3回定例理事会を開催した。
 冒頭、鈴木理事長が「今年は夏らしい夏がありませんでしたが、昨今急に涼しくなってきて、暑い日と涼しい日が入り混じっている感があります。これは昔、私がハンガリーで体験した気候と似ていて、昼間は暑く、夕暮れには雪が降るという日がありました。日本も少し気候がおかしいという感じです。今回の選挙で民主党が勝ち政治も大きな変換点に来ておりますが、経済はそれほど大きく変換はしていない。相変わらずパッとしない状況が続いております。大阪のねじ産業の企業が大きな工場を中国に完成したという報道がありましたが、私共の組合も中国はじめ海外に出て行っておられる方が大変多く、とりわけ中国はGDPも日本を追い越して世界一になることが完全に見えている状況です。果たしてどの様に時代を読んだらよいのか、大きな問題だと考えております。本日は、雇用・能力開発機構の岩澤さんにお越しいただいて研修についてのお話を聞けるかと存じますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 雇用調整助成金(愛知労働局所管)を活用した教育訓練(社員のスキルアップ、モチベーション向上など)を支援するプログラムについて、雇用・能力開発機構愛知センターの岩澤氏より説明がなされたあと、質疑応答も活発に行われ、教育訓練支援への関心の高さをうかがわせた。
 当日審議された議案と内容は次の通り。
 第1号議案=事業委員会に関する件では、7、8月の実績が報告された。
 第2号議案=事業委員会と本会計の通帳統合については、これまで別々に開設していた事業委員会と本会計の口座を、管理の簡素化を狙い一本化することを確認。これに併せ、事業委員会から本会計に提出する書類の確認も行われた。
 第3号議案=日本ねじ商連総会(7月24日開催)に関する件は、鈴木理事長より報告があり、参加への礼が述べられた。また、7月29日に開かれたねじ商工連盟の会合についての報告も行われた。
 第4号議案=ねじ産業未来開発プロジェクトに関する件では、8月26日に大阪で日本ねじ工業協会主催の「ねじ産業未来開発講演会」が行われ、藤田理事よりその模様と講演の概要が報告された。
 また、同協会では愛知でも商工(製販)連携して同様の講演会を開催する準備をしており、今年度中に開催される見込みとなっている。
 第5号議案=広報委員会に関する件は、組合報「愛鋲協」32号の完成予定を9月30日とし、10月初旬に組合員へ送付することが伝えられた。内容については、12月13日のボウリング大会と来年1月22日の新年会の案内記事を掲載することを確認した。
 第6号議案=表彰に関する件では、名古屋商工協同組合協会関係(表彰日=10月29日)の優秀従業員表彰(市長表彰)に2社8名が確定したと報告された。
 第7号議案=その他(報告事項)は次の通り。
@日本ねじ商連の第32回ねじ流通商社経営実態調査が完了。組合員35社より回答があり、回収率は66%となった。
A愛知県金属商業厚生年金基金の事務所が9月26日にて閉鎖する。
BISO(ねじ規格)の現況について鈴木理事長より報告された。
 次回の理事会は、10月26日午後6時より事務局で開催される予定。

チップを遮断してケーブルを保護
密閉式ケーブル保護管RX40
イグス 高温使用対応タイプも 

機械装置の可動部でケーブル・ホース類を保護するケーブル保護管のメーカー、イグス(住所=東京都墨田区錦糸1―2―1)は、工作機械向けに密閉式ケーブル保護管RX40を発表した。
 このケーブル保護管RX40では、ほとんどのチップを遮断することが可能で、従来品よりさらに高いケーブル保護能力を実現している。降りかかる大小のチップは保護管外表面を滑り落ちるデザインになっている。
 同社はこれまでも、20年以上に渡り、粉塵、オイル、湿度、高/低温環境下などで使用することができる樹脂製ケーブル保護管を、多くの産業に提供している。今回のRXシリーズは、デザインを大きく刷新し、ユニークな外形の製品となっている。逆曲げ(RBR)にも対応できるように開発されている。また密閉性を高めることで、ケーブル・ホース類をチップから保護する能力を向上させている。同製品は、工作機械での短いストロークのフリースパン走行に特に適している。
【特 徴】
・完全密閉
 外形は、降りかかるチップが滑り落ちるように、丸みを帯びた曲面形状になっている。また、エッジ部、すき間、突出部をなくし、連結機構を内部にすることで、チップをかみ込まなくなっている。同社の技術センターでは、大小さまざまなチップを使用した試験や、気密性を検証する水中試験を実施している。
・余裕のケーブル充填スペース、内部仕切り
 RX40は、リンクに組込まれた特殊開閉ボルトを使って外周側から開閉するデザインで、密閉性と開閉のしやすさを同時に実現している。敷設後も、ケーブル・ホース類の追加・調整ができるため、メンテナンス時間やダウンタイムも大幅に削減できる。また、最大52oの内のり高さで、十分な収納能力をもっている。
 内部には、ケーブル・ホース類の摩耗を防ぐのに適した仕切りを付けることもできる。ケーブル・ホース収納空間は、3つの縦型内部仕切りと、水平方向に仕切る棚板で最大8空間に仕切ることができる。今後、新たなサイズ展開も検討されている(最大内のり高さ=42、62、73o予定)。
・高温での使用対応タイプもあり
 高温での使用には、同社が独自に開発した高温対応樹脂素材「イグミッドHT」を使用したタイプもある。高温対応タイプでは、最高850度の高温チップも、本体を溶かすことなく表面を滑り落ちてゆく。この他、専用ガイドチャンネルもある。

初代部長に倉地克明氏
新生「青年部」が発足
愛知県管工機材商協組 愛称は「愛青会」

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、9月15日午後6時30分より、名古屋駅北のレセプションハウス名古屋逓信会館において「青年部発足会」を開き、部員九名と部長、副部長の選任を行った。
 冒頭、伊藤理事長が出席方のお礼を述べ、「遡れば10年前に青年部会を立ち上げましたが、選任された方々が親会(組合)の理事に就任されたこともあり、成立出来なかった経緯があります。それから10年が経ち機が熟し、再発足の機運が盛り上がったことから今回の発足会を迎えた次第です。親会から見て青年部の位置付けは、親会の下部組織ではなく、自分にとってプラスになるような青年部の活用をお願いいたしたいと思います。40歳定年制を敷いておりますので、数年で退部される部員さんもおられると思いますが、退部されてから10年なり、20年が経過した時点で、青年部在籍中のことを思い出して頂き、組合に恩返しをして頂ければ幸いと思っております。同じ釜の飯を食し、互いに共存共栄を目指して頂ければこれに勝るものはないと考えております」と、挨拶。
 引き続いて、審議事項に移った。
 当日審議され、承認された議案は次の通り。
◆第1号議案=青年部規約の承認
 第1条の「名称」から第十四条の「規約の変更」までを審議し何れも承認可決された。
▽名称=「愛知県管工機材商業協同組合青年部」と称し、略称を「愛管商青年部」とする。
▽主な目的=@活動を通じて部員が自己研鑽し、相互に切磋琢磨することにより、次期経営者や幹部社員にふさわしい資質を身につける。A部員間の親睦と交流を深め、管材業界の活性化を図り、将来への展望を築く。B愛管商組合の発展に寄与する人材を育成する。
▽事業=@経営技術、知識、能力、教養を向上させるための講演会・研修会の開催、A管材業界の活性化を図り、将来への展望を築く事業等の開催、B部員相互が情報交換し、親睦を図るための会合等の開催、C愛管商組合の事業に対する協力活動、Dその他前号に付帯する一切の活動。
▽定年=満40歳とし、満歳月を迎えた年度末の末日をもって退部する。
▽役員と役員会=部長1名、副部長若干名、幹事若干名(内1名を会計幹事とする)。
▽役員の選出及び任期=部員の互選で部長を選び、部長は副部長及び幹事を指名する。役員の任期は1期2年とし、再任を妨げない。
▽顧問及び相談役=顧問及び相談役は、組合の理事あるいは青年部経験者とし、部長の要請があれば青年部役員会に出席し、意見を述べることができる。
▽運営費=組合の事業費から賄う。青年部役員会が必要と認めたときは、部員から事業参加費を徴収することができる。
▽事業年度=4月1日から翌年3月31日とする。
◆第2号議案=青年部部長の選出
 発足会ということもあり、理事長から部長が指名され、倉地の倉地克明氏が初代部長に就任した。
 これを受けて倉地部長より「大役を仰せつかり恐縮しております。交流、親睦を図りながら有意義な会にしていきたいと思います」との挨拶に引き続いて、倉地部長は副部長と幹事を選任し、副部長に名古屋機器の粂内洋氏、幹事に丸金商会の竹内裕二氏、会計幹事に明興の倉橋茂己氏が選任され就任した。
◆第3号議案=今後の進め方について
 行事予定としては、女子社員能力向上セミナーの実施や若い層をターゲットにしたセミナー、ふれあいパーティの実施等を予定している.
 以上で審議事項を終え、川島副理事長(青年部担当)の乾杯音頭で懇親会に移り、自己紹介を交えながら終始に渡り有意義に親睦を深める一方、青年部会の愛称募集もあり「愛青会」と決定し、安井顧問(組合理事)の中締めで終了した。

磁力で臭気をシャットアウト
排水用低位通気弁 通気スイスイ
中京製作所 マグネットパワー

中京製作所(社長=竹田隆一氏、名古屋市中川区柳川町 電話052―681―3256)は、磁石のマグネットパワーを利用した排水用低位通気弁「通気スイスイ」(未来工業製)を好評裏に販売している。
 磁力で弁を密閉し、排水管のいやな臭気を完全にシャットアウトする「通気スイスイ」は、通常時は磁石の反発によって弁を浮かせて閉じ、管内の臭気を遮断する一方、排水時には管内の負圧によって弁を開け、空気を取り込む仕組み。
 磁石の反発によって弁を完全密閉するので、低位置(あふれ縁以下)の施工が可能なうえ、磁石によって弁を密閉しているので簡単な操作(キャップを反時計回りに半回転させるだけ)で45度の傾きまで設置ができる。また、0度から15度は調整が不要。
 本体には、既に断熱材が組み込まれており、保温材等の凍結対策も不要。
 接続方法は、排水管に接着するだけの「接着タイプ」と、取り外しも可能な「ソケットタイプ」の2タイプがある。
 価格は、接着タイプのVVD―40が7,000円、VVD―50が7,400円、ソケットタイプのVVD―40Sが7,500円、VVD―50Sが7,900円。
 適合管種はVP、VU管。
 その他詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

接地付タイプが登場
ハタヤリミテッド 防雨型コードリール

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90 電話〓052―261―3821)は、土砂降りの雨中での使用が可能な屋外用防雨型コードリール「サンデーレインボー」に接地付タイプが新登場した。
 「サンデーレインボー接地付タイプ」は、接地付でさらに安全性を高め、しかも従来型に比べ格安となっているので、プロから一般ユーザーまで気軽に使用できる。
【特長】
@4つ口コンセントには防雨キャップが付いて、雨やホコリなどをシャットアウトする。
A電線はVCT2.0を採用。長さは20mと30mがある。
B本体はオール鉄製の強靭構造。
C仰向けに置いても安定する一体形成型フレーム。
 価格はSG―20K(20m)が11,000円、SG―K(30m)が13,000円。
【用途】
 工事現場の仮設電源、屋外での機器使用時、イベントでの屋台照明、イルミネーションの電源、屋外看板の電源、ホコリやチリなどが多い現場などに最適。

マンション リフォームタイプが登場
タンクレスシャワートイレ一体型便器 サティス発売
INAX顧客のニーズに対応

 INAXは、「清掃性」「省エネ性」「デザイン性」で好評を得ているタンクレスシャワートイレ一体型便器のきれいトイレ『SATIS(サティス)』のマンションリフォームタイプをこのほど発売した。
 マンションリフォーム用のきれいトイレ『サティス』は、マンションリフォームで一般的な排水高さ155o対応タイプを用意し、既設の給排水を流用して取り付けることができる。また、便器には排水管が防火区画を貫通する場合に必要となる耐火処置を施しているので安心。水圧が低い環境でも設置できる「低流動圧対応ブースター」と合わせて、ほとんどのリフォームに対応できるようになった。
 INAXは、マンションリフォーム用のトイレとして、ロータンク式の収納一体型便器「Pita」、シャワートイレ一体型「アメージュVシャワートイレ」、シャワートイレが選べる「アメージュV便器」に、タンクレスシャワートイレ一体型便器『サティス』を加えた4タイプを用意し、顧客のニーズに応えていく。
 価格は241,500円から各種。
【商品の特長】
@後抜きならコンパクト
 マンションリフォームに最適な床から排水高さ155o(後抜き・横抜き)、148o(後抜き)に対応している。既設配管を利用したからの取り替えで、既存配管を利用した場合、便器前出寸法が745oとコンパクトに納まり、トイレ空間をより広く使うことができる。
A既設配管が利用可能、防火区画でも使える耐火仕様
 既設の給排水管を流用して便器の取り付けが可能。また、多くのマンションでは、排水管が防火区画を貫通することから、便器が耐火仕様であることを求められる。マンションリフォーム用サティスには、排水ソケットに「耐火緩衝材」「鋼板」を用いるなどして耐火処置を施しているので安心。
B水圧が低くても設置可能
 配管設備が古い場合や、高層階の場合など設置条件により流動時の水圧が低くなる場合がある。本体にすっきり搭載できる「低流動圧対応ブースター」で、水圧が低い場所でも安心して設置できる。水圧が設置条件を満たしている場合には、ブースターを搭載しないタイプを選べる。また、設置後に設置条件を満たないことが分かった場合でも、後からの取り付けも可能。
C汚れが付きにくく、お掃除ラクラクで「キレイ」
 防汚抗菌仕様の「キレイ陶器」に、汚れる部分をまるごとカットした「汚れカット形状」、便器と便座の境目の掃除をしやすくする「お掃除リフトアップ」、ノズル周辺やノズル自体の汚れを防ぎ、掃除しやすい「キレイノズル」、汚れが入り込みやすい便座の継ぎ目をなくした「キレイ便座」で、掃除がしにくい場所を解決した。
D超節水・節電で地球環境が「キレイ」
 超節水6リットル洗浄の「ECO6(大6g・小5g)」で、旧来型便器に比べ60%の節水になり、約12,000円の節約になる。さらに、省エネを追究した『サティスWタイプ』では、使うときだけに温める「省エネ暖房便座」と「省エネ温水シャワー」をダブルで搭載し、大幅な節電を実現し、水道代・電気代合わせて年間約18,000円の節約になる。CO2削減にも繋がるので地球環境にもやさしいトイレ。
Eシンプル&コンパクトデザインで「キレイ」
 スッキリとしたサイドビューで、シンプルなデザイン。また、リモコンもトイレ空間のコーディネートや好みに応じて選べるよう3タイプを用意した。

4日間延べ380名が参加
第16回親睦ゴルフ大会
丸尾興商  春と秋の恒例行事
 
丸尾興商(社長=丸尾氣窮雄氏・袋井市川井)では恒例の「第16回親睦ゴルフ大会」を、袋井市の“葛城ゴルフ倶楽部”において、9月1日・2日・3日・4日の4日間にわたって総勢380名が参加して盛大に開催した。
 四日間とも晴天に恵まれたが残暑が厳しく、プレイヤーも汗だくでプレイにいそしんでいた。
 競技終了後のパーティで丸尾社長は「恒例のゴルフ大会も今回で16回目を数えます。昨年度から、ご参加されます皆様方をお一人でも沢山参加して頂きたいとの思いで、これまでの3日間を1日増やしまして4日間といたしましたところ、ご参加ご希望の方々ほぼ全員にご参加できるようになりました。また、恒例の秋の総合展も10月から始まります。大変お値打ちな商品を沢山ご用意いたしておりますので是非ご来場下さい」と述べる一方、営業統括の丸尾氏からは「8月に営業体制を一新し、営業幹部も若返りを図りました。よりお客様のお役に立てるように、営業所間の連携を更に強化いたしました。社員一同誠心誠意で努力をいたして、皆様のお役に立ちますよう一生懸命頑張る覚悟でおります」と、決意の程を述べていた。
 挨拶に引き続いて表彰式を行い、入賞者はじめ参加者全員にもれなく賞品が授与された。
 上位入賞の皆さん。
◎9月1日
▽優勝=森下剛臣(三河工機袋井製作所)
▽2位=小笠原利行(銅勝板金)
▽3位=藤田昇三(日立工機)
▽ベスグロ=石田隆男(三河工機袋井製作所)82
◎9月2日
▽優勝=小林和博(豊和工業)
▽2位=永田賢二(カネコ住設)
▽3位=小林智之(ケイ・アイ・ディ)
▽ベスグロ=永井宏騎(永井興業)79
◎9月3日
▽優勝=八木俊暁(杉本電設)
▽2位=吉田智彦(東海チリウヒーター)
▽3位=小林智之(ケイ・アイ・ディ)
▽ベスグロ=大石俊雄(ケイ・アイ・ディ)79
◎9月4日
▽優勝=馬場日登義(馬場設備)
▽2位=山本暁也(山本管工)
▽3位=藪崎貴之(渡勇工業)
▽ベスグロ=小林智之(ケイ・アイ・ディ)82
(敬称略)

7月環境装置受注状況 
日本産業機械工業会

日本産業機械工業会が9月9日に公表した、7月の環境装置受注状況は次の通り。
 7月の受注高は、364億8,600万円で、前年同月比68.2%となった。
需要部門別の動向(前年同月との比較)
@製造業
 石油石炭向け重・軽油脱硫装置、鉄鋼向け排ガス処理装置、産業廃水処理装置、汚泥処理装置、機械、その他製造業向け産業廃水処理装置の減少により21.7%となった。
A非製造業
 電力向け排煙脱硫装置、排煙脱硝装置の減少により64.2%となった。
B官公需
 下水汚水処理装置、都市ごみ処理装置関連機器の増加により116.0%となった。
C外需
 排煙脱硫装置、都市ごみ処理装置の減少により11.1%となった。
装置別の動向(前年同月との比較)
@大気汚染防止装置
 石油石炭向け重・軽油脱硫装置、電力、海外向け排煙脱硫装置、電力向け排煙脱硝装置、鉄鋼向け排ガス処理装置の減少により25.2%となった。
A水質汚濁防止装置
 鉄鋼、機械、その他製造業向け産業廃水処理装置、海外向け下水汚水処理装置、官公需向けし尿処理装置の減少により72.8%となった。
Bごみ処理装置
 海外向け都市ごみ処理装置の減少により90.3%となった。
C騒音振動防止装置
 その他製造業向け騒音防止装置の減少により71.6%となった。

倉地繁治氏
クラチ産業創業者
 
機械商社クラチ産業(社長=倉地邦光氏、本社=名古屋市千種区田代本通3―1―1)の創業者、倉地繁治氏が、かねてより病気療養中のところ、薬石効なく9月7日に逝去された。享年八十二歳。
 通夜は9月9日午後6時30分より、告別式は翌10日正午より、いずれも名古屋市千種区千種のいちやなぎ中央斎場において、社長の邦光氏が喪主を務めてしめやかに執り行われ、繁治氏の死を悼み大勢が参列した。
 繁治氏は、管工機材商の老舗、倉地の先代久治氏の次弟で、戦後、弟の倉地利昌氏(現ゲージリコー会長)と3人で倉地(当時の倉地商店)の発展に努め、昭和40年代にクラチ産業を興して独立。同社は三菱電機の協力工場として成長、現在に至っている。

DMGとの共同販売・サービス開始を受け
伊賀事業所でプライベートショー
森精機製作所 両社の最新機械展示

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は9月10日から12日までの3日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にて「DMG/MORISEIKIプライベートショー2009」を開催した。
 今回の展示会は、独国ギルデマイスター社(DMG)との共同販売・サービスが今年7月より始まったことを受けての開催で、会場には森精機の最新機種などとともに、DMG製の工作機械4台が展示された。
 展示された主な新機種とDMG製品は次の通り。
●史上最強最速五軸
 5軸制御高精度立形マシニングセンタ「NMV3000DCG」
●究極の複合加工機
 高精度・高効率複合加工機「NT1000」
●最高品位
 高精度立形マシニングセンタ「NV7000/50」
●ecoシリーズ
 ターニングセンタ「DuraTurn310V3eco」、立形マシニングセンタ「DuraVertical635Veco」
●DMG製品
 五軸制御立形マシニングセンタ「DMU50」「DMU40monoBLOCK」、トラベリングコラムマシニングセンタ「DMF500linear」、超高速加工五軸制御高精度立形マシニングセンタ「HSC55linear」
 このほか、レベルアップしたハードウェアにより抜群の操作性を実現した新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSW」、工作機械オンライン学習システム「Education On Demand(EOD)」も紹介された。
 会期中には、DMGの会社概要などについての説明会や、伊賀事業所の加工工場、組立・主軸工場の見学会も行われ、好評であった。
DMGの販売代理店へ
森精機製作所は、独国ギルデマイスター社(DMG)と2009年10月1日付で日本における販売代理店契約を結び、DMG製品の販売・サービスを開始した。
 日本において、今後はDMG・森精機いずれの製品に関わらず、森精機が販売・サービス活動を担当する。既存の据付機についても、日本ディエムジーのノウハウを引き継ぎ、サービス、スペアパーツの供給、トレーニング等に関し、ユーザーからの要望に応えるとしている。
出展メーカー最大級の1200uに
全11台の機械を展示
森精機製作所EMO MILANO2009に
 森精機製作所は、10月5日から10日までイタリア・ミラノ国際見本市会場で開かれる国際工作機械展示会「EMO MILANO 2009」に出展する。EMOは日本のJIMTOF、米国のIMTSと並ぶ世界最大規模の工作機械専門見本市で、前回2007年のドイツ・ハノーバー開催時は17万人が来場した。
 同社はEMO MILANO 2009において、1300社を超える出展機メーカーのなかでも最大級となる1200mのブース内に全11台の機械を展示。そのほか、高性能オペレーティングシステムMAPPSWやCAMソフトウェアESPRIT、EOD(工作機械オンライン学習システム)を体験できるコーナーも設ける。
 展示される新機種、新システムを紹介する。
◆NT1000 高精度・高効率複合加工機“NTシリーズ”のコンパクトな新機種
 NT1000は森精機独自の技術であるDDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)、ORC(オクタゴナルラム)を採用した複合加工機であり、設置面積を同社従来機比で約40%削減したコンパクトな新機種。第1主軸にゼロ芯主軸構造を、第1主軸と工具主軸には高効率、大容量の冷却システムを採用しており、小型精密部品における高精度加工を実現する。
◆NMV3000DCG 作業性に優れた五軸制御高精度立形マシニングセンタ
 NMV3000DCGは優れた接近性、視認性をもった五軸制御高精度立形マシニングセンタ。B軸、C軸ともにDDMを採用し、さらにZ軸にORCを、Y軸、Z軸にDCG(重心駆動)を採用することで高速・高精度加工を実現する。
◆MAPPS= 第四世代の高性能オペレーティングシステム
 MAPPS=は、視認性の高いディスプレイ、使い勝手の良いキーボードを備えた高性能オペレーションシステム。各種マニュアルや、ユーザーの工具、図面、段取り手順などを画面上で確認できるようになり、操作性が向上した。また、オプションで機内・機外カメラを搭載可能であり、加工エリアや工具マガジン、チップバケット等の状態を画面上で確認できる。カメラの設置箇所はユーザーの要望に合わせて選べる。
 〈EMO公式Webサイト〉
http://www.emo―milan.com/eng/home.cfm?id=340

世界遺産の平等院と
醍醐寺などを見学
滝川会 研修会に136名参加

滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長、滝川物産を中心とした販売・仕入先の集い)は9月12日、研修会を開催し、会員ら136名が参加して宇治・京都方面を訪ねた。
 同会の研修会は例年、6月頃に行われるが、今年は関西地区で新型インフルエンザの感染が相次いだことから9月に延期となったもので、今回は10円硬貨の模様として有名な「鳳凰堂」のある京都府宇治市の「平等院」と豊臣秀吉の“醍醐の花見”で知られる京都市伏見の「醍醐寺」を見学。また、京都土産の代表、八ツ橋の大手メーカー「井筒八ツ橋本舗」(滋賀県大津市)を訪問した。
 当日は、朝8時30分に名古屋駅太閤口に集合し、小雨の降る中、3台の観光バスに分乗して出発。車中では滝川物産の社員より研修会参加と日頃の支援に対する礼を含めた挨拶があり、東名阪、新名神高速を経由して宇治へ。
 平等院に到着すると、はじめに鳳凰堂を外から見学。参加者は10円硬貨と見比べたり、鳳凰堂をバックに写真を撮ったりしていた。近代的な宝物館「鳳翔館」では梵鐘、鳳凰一対、雲中供養菩薩像26体をはじめとした、平等院に伝わる様々な宝物を見学した。
 昼食後、醍醐寺を参拝し、醍醐の花見の時に作られたとされる「三宝院」の庭を見学。雨に濡れる日本庭園も趣があり、心安らぐ風情を味わった。
 続いて訪れた井筒八ツ橋本舗の追分工場では、つぶ餡入り生八ツ橋の製造ラインを見学し、八ツ橋ができる工程や、そこに使われている機械・装置を熱心に見て回った。また当地はそろばん発祥の地でもあることから、店内にはいろいろなそろばんを展示するコーナーもあり、この地の歴史の一端に触れることもできた。
 各自土産物などの買い物を楽しんだ後、一路名古屋へ向かい、途中心配された渋滞もさほどのことなく予定通りに名古屋駅に帰着、この日の日程を無事終了した。
【平等院】
 ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別業をその子頼通が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、平等院とした。永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行した。その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされている。約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されている。
【醍醐寺・三宝院】
 三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建された。醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊。
 現在の三宝院は、その建造物の大半が重文に指定されている。中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されている。
 国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えている。

東海3県の金融経済動向
景気は持ち直しつつある
日本銀行名古屋支店 2009年9月18日公表

 日本銀行名古屋支店は9月18日、東海3県の金融経済動向を公表した。主な内容は次の通り。
【概 況】
 東海3県の景気は、持ち直しつつある。
 最終需要の動向をみると、設備投資は大幅に減少しているほか、公共投資も頭打ちとなりつつある。また、個人消費は一部に持ち直しの動きがみられるものの、総じて弱い状態が続いており、住宅投資も低水準で推移している。一方、輸出は増加している。
 こうした中、生産は増加している。雇用・所得環境も、引き続き厳しい状況にあるが、労働需給の悪化には歯止めがかかりつつある。なお、消費者物価(除く生鮮)は前年比マイナス2%程度まで低下している。
 先行きについては、最終需要の動向次第であるが、特に海外経済の情勢、雇用・所得環境やそれを受けた家計支出の動向、各種政策効果の持続性等を注視する必要がある。また、企業金融の情勢に関しても、特に中小企業の資金繰り動向を中心に、引き続き注意深くみていく必要がある。
 金融面をみると、東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、依然として年度末に厚めに積み上げられた資金の返済が続いているものの、地公体向け貸出の増加もあって、実勢の前年比伸び率はプラス6%程度となっている。また、預金は、前年比伸び率がプラス2%台後半で推移している。
【実体経済・物価】
◆生産は、増加している。
 鉱工業生産をみると、自動車・同部品、電子部品・デバイス、鉄鋼、窯業・土石などが在庫調整の進捗や内外需の持ち直しを背景に引き続き増加している。一般機械(工作機械等)も、依然として極めて低い水準ながら、海外からの需要増加等から、下げ止まりつつある。この間、繊維製品は引き続き低水準で推移している。
◆輸出は、増加している。
 実質輸出をみると、自動車・同部品、電子部品・デバイス、化学製品が現地在庫の調整進捗や中国からの需要増加等を背景に増加している。また、一般機械(工作機械等)も、同様の理由から下げ止まりつつある。
 仕向地別には、特に中国を中心とするアジア向けや、中東向けなどの増加が目立っている。
◆設備投資は、大幅に減少している。
 短観をみると、製造業では、主力の自動車、一般機械、電気機械等で能増投資を見送る動きが広がっていることから大幅に減少している。一方、非製造業では、電気・ガスが高水準の投資を続けることから、全体では小幅ながら増加している。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は低水準ながら下げ止まりつつある。非居住用建築着工床面積は引き続き弱めに推移している。
◆雇用・所得は、引き続き厳しい状況にあるが、労働需給の悪化には歯止めがかかりつつある。
 雇用情勢をみると、引き続き低い水準ながら、所定外労働時間が足もと増加しているほか、有効求人倍率も下げ止まりつつある。一方、雇用者所得は、特別給与が大幅に減少していることを主因に、マイナス幅が大幅に拡大している。
◆個人消費は、一部に持ち直しの動きがみられるものの、総じて弱い状態が続いている。
 各種売上指標をみると、百貨店売上高や旅行取扱高は大幅に減少した状態が続いているほか、スーパー売上高も弱めの動きとなっている。家電量販店売上高は、経済対策の効果が一部にみられるものの、天候不順の影響もあって前年を下回っている。一方、乗用車販売台数は、経済対策の効果等から一頃に比べれば持ち直している。
 この間、消費者心理関連指標は、政府の経済対策の効果等から、急速に持ち直した後、足もとは、景気の先行きに対する不透明感等から、持ち直しのペースが鈍化している。
◆住宅投資は、低水準で推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲、貸家とも低水準で推移している。
◆公共投資は、頭打ちとなりつつある。
 発注の動きを示す公共工事請負金額は、前倒し発注等の反動から頭打ちとなりつつある。
◆物価は、前年比マイナス2%程度まで低下している。
 消費者物価(除く生鮮)は、前年のガソリン価格高騰の反動や電気・ガス料金の値下げに加え、食料(除く生鮮)でも値下げの動きが広がっていることなどから、前年比マイナス2%程度まで低下している。
【金 融】
◆貸出は、実勢の前年比伸び率はプラス6%程度となっている。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の7月の貸出末残前年比は、依然として年度末に厚めに積み上げられた資金の返済が続いているものの、地公体向け貸出の増加もあって、特殊要因を除いた実勢としては、前年比プラス6%程度となっている。
◆貸出約定平均金利は、引き続き低下している。
 貸出約定平均金利(地元銀行9行、ストックベース・総合)は、既往の高利貸出の減少や低利な制度融資の増加等もあって、引き続き低下している(5月1.768%→6月1.743%→7月1.731%)。
◆預金は、前年比伸び率がプラス2%台後半で推移している。
 東海3県の金融機関(国内銀行+信金)7月の預金末残前年比はプラス2.9%となっている(5月プラス2.9%→6月プラス2.8%→7月プラス2.9%)。

粗鋼生産831万d、前月比8.5%増
前年同月比18.3%減
日本鉄鋼連盟 8月の鉄鋼生産概況を発表

日本鉄鋼連盟は9月18日、2009年8月の鉄鋼生産概況を発表した。
 8月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では増加し、前年同月比では減少した。
 銑鉄生産は624万トンと前月に比べ55万3000トン、9.7%増、前年同月比15.6%減となり、前年同月比では11カ月連続の減少となった。
 なお、8月末の高炉稼働基数は前月比1基増の34基中25基であった。
 粗鋼生産は831万1000トンと、前月比65万1000トン、8.5%増と前月比では4カ月連続の増加となった。前年同月比では18.3%減となり、11カ月連続の減少となった。
 8月の炉別生産をみると、転炉鋼が660万4000トンと前月比9.8%増(前年同月比14.6%減)、電炉鋼が170万7000トンと同3.8%増(同29.9%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が11カ月連続の減少、電炉鋼は12カ月連続の減少となった。
 8月の鋼種別生産では、普通鋼が681万2000トンと前月比8.5%増(前年同月比14.5%減)、特殊鋼が149万9000トンと同8.4%増(同32.0%減)となり、前年同月比では普通鋼が11カ月連続の減少、特殊鋼は10カ月連続の減少となった。
 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は729万6000トンと前月比46万5000トン、6.8%増(前年同月比18.2%減)と、前年同月比では11カ月連続の減少となった。
 普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は607万トンと前月比39万2000トン、6.9%増(前年同月比15.4%減)となり、前年同月比では11カ月連続の減少となった。
 8月の品種別では、条鋼類は153万4000トン、前月比8.1%増(前年同月比18.1%減)で、前年同月比では14カ月連続の減少となった。一方、鋼板類は449万1000トン、前月比6.7%増(前年同月比14.0%減)で、前年同月比では11カ月連続の減少となった。
 主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が356万9000トン(前月比8.9%増、前年同月比11.4%減)と、前年同月比で11カ月連続の減少となった。厚板は87万7000トン(同0.3%減、同21.4%減)と、前年同月比で7カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が74万4000トン(同7.4%増、同15.7%減)と、前年同月比で24カ月連続の減少となった。H形鋼は29万5000トン(同14.0%増、同24.2%減)と同12カ月連続の減少、大形形鋼は9万4000トン(同13.1%増、同26.5%減)と同11カ月連続の減少、中小形形鋼は7万7000トン(同8.8%減、同20.6%減)と同11カ月連続の減少となった。
 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は122万6000トンと、前月に比べ7万3000トン、6.3%増(前年同月比29.8%減)となり、前年同月比では10カ月連続の減少となった。

総受注額 前年同月比 71.5%減の318億円 
15ヵ月連続のマイナス
日本工作機械工業会 8月の工作機械受注 

日本工作機械工業会がまとめた2009年8月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、8月の受注額は前年同月比71.5%減の318億円で、15カ月連続のマイナスとなった。同会では、基本的にはこれまでの傾向に変わりはなく、目立った回復を示すにはいたっていないとしている。前月比は季節要因などから7.4%減となり、2カ月連続で減少した。
 内外需別にみると、内需は前年同月比72.5%減の128億円となり、19カ月連続のマイナス。前月比でも11.3%減と2カ月連続のマイナスとなった。
 内需の業種別受注額をみると、一般機械が53億円(前年同月比77.2%減・17カ月連続マイナス、前月比12.6%減・2カ月連続マイナス)、自動車は30億円(同75.6%減・14カ月連続マイナス、同31.1%減・2カ月ぶりマイナス)、電気・精密が19億円(同57.8%減・11カ月連続マイナス、同17.0%減・5カ月ぶりマイナス)。主要業種の前月比はすべてマイナスとなり、前年同月比でも前月から悪化し、弱い動きとなった。
 その他の業種では「鉄鋼・非鉄金属」が前月比129.8%増、「金属製品」が同124.6%増、「航空機・造船・輸送用機械」が同21.6%増など多くの業種で増加を示し、内需の総額での前年同月比を前月並みにまで持ち上げた。
 一方の外需は、前年同月比70.8%減の190億円となり15カ月連続のマイナス、前月比でも4.6%減と2カ月連続のマイナスとなった。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要3極ではアジアが受注を伸ばし、欧州、北米で停滞している。
 受注額は、アジアが117億円(前年同月比58.5%減・13カ月連続マイナス、前月比29.4%増・2カ月ぶりプラス)で、中国を中心として増加基調が続いており、周辺国にもその波及効果が広がりはじめ、受注額は10カ月ぶりに100億円台になった。
 欧州は23億円(同86.1%減・14カ月連続マイナス、同58.3%減・2カ月ぶりマイナス)。金融機関が低迷しており、欧州は主要3極の中で最も厳しい地域になっている。8月の受注額は09年1月の水準とほぼ同水準となった。
 北米は42億円(同75.0%減・15カ月連続マイナス、同2.0%増・2カ月ぶりプラス)で、アメリカが38億円と前月に比べマイナスとなったものの、メキシコで受注増が見られ、北米全体では前月並みで推移した。
 1―8月の受注累計額は、前年同期比78.9%減の2143億円となり、1―7月に比べマイナス幅が1.0ポイント改善した。
 内需の受注累計額は、前年同期比79.5%減の914億円。このうち、一般機械が410億円(前年同期比79.3%減)、自動車が193億円(同85.5%減)、電気・精密が120億円(同72.2%減)となり、いずれも1―7月に比べマイナス幅が縮小した。
 また、外需の受注累計額は、前年同期比78.5%減の1228億円となり、外需比率(57.3%)は月を追うごとに増加を示している。主要3極ではアジアが560億円(前年同期比73.8%減)、欧州は266億円(同86.0%減)、北米が363億円(同75.4%減)となり、1―7月に比べ前年同期比はアジアのみ改善を示し、欧州、北米は横ばいで推移した。

カツヤマグループ 新商品説明会を開催
カツヤマキカイ 代理店・販売店の110名が出席

 カツヤマキカイ(社長=木村吾郎氏、本社=大阪市北区梅田1―2―2―1000)は9月11日午後3時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において「カツヤマグループ新商品説明会」を開催した。
 この説明会は、カツヤマグループのチルコーポレーションと末廣車輌製作所が今年10月1日に統合するのに合わせ、流通への浸透と拡販をさらに進めるため行われたもので、グループ会社のニッチも参画し、カツヤマグループが一体となって東京、名古屋、大阪、福岡の4ヶ所で開催された。
 名古屋の説明会には、中部地区の代理店、販売店78社110名が出席。谷口フロアーディレクターの司会で進められ、冒頭、2009年度テリーアワードブロンズ賞に輝いた、カツヤマグループの企業活動を紹介するプロモーションビデオ「KARAKURI〜トータルプロデューサーの魂(こころ)〜」が上映された。
 木村社長(カツヤマグループCOO)は挨拶で「我々、カツヤマグループの企業の目的は、国際的なモノづくりの現場で活躍するということ。技術と製品でモノづくりに貢献していきたいという気持ちで一杯です。今、我々に必要なものは、自分たちで何ができるか、あるいは自分たちの技術と製品の限界はどこにあるのかということを、しっかりとお客様に説明するところからもう一度始めなければいけないと考えている。カツヤマグループは卸商社と独自のメーカー部門をもっておりますから、業界では変わった企業体です。ですが、我々はメーカーに偏ることなく、あるいは商社に偏ることなく、それぞれの役割と責任をしっかりと認識した企業活動を推進していこうと考えております。我々が得意としておりますのは、マテリアルハンドリング。運搬技術に特化した商社とメーカーの集団であります。特にこだわっていますのが、『トータルプロデューサーの集団でありたい』ということです。我々のグループ会社がそれぞれ主体性をもった集団として『SHIPS』(ソフト・ハード・インテグレイド・プロデュース・サポート)を掲げております。それぞれの役割を集結して、複合的なビジネスができる集団になっていきたい。簡単にいえば、多能企業を目指していくということです。我々の製品を単体だけでなく、用途と組み合わせ技術でどの様なビジネスが展開できるかを考えています。皆様と共に、横槍の入る隙のないビジネスを構築していきたいと考えております」と述べた。また、チルコーポレーションが末廣車輌製作所を統合することについても説明し「製造、技術、開発、営業というそれぞれの領域に対して企業の統制をしっかりととっていきたいと考えており、末廣車輌の技術、製造についてはチルが担当し、営業はカツヤマキカイが担当する」とし、末廣車輌のグランドハンドリング、チル・ニッチのオーバーヘッドハンドリングでトータル的に搬送の技術、安全を提供していく。
 木村社長は「カツヤマグループのスローガン『ムーブ&チャレンジ』、これは考えて動こうということ。常に物事を考えて、何かクリエイトして、インパクトを与えていく。このことをグループ全社員が考えて取り組んでいける企業体を目指しております。今後、益々皆さんにお応えできる技術と製品の幅を広げるために、また奥深く浸透できますように、我々自身もしっかりと努力いたす所存です。引き続いて、ご支援ご協力をお願いいたします」と結んだ。
 新商品の説明に移り、初田チルコーポレーション専務がチル並びに末廣車輌の商品を、吉村ニッチ専務がニッチの商品をそれぞれ紹介し、午後時20分に終了。
 引き続いて行われた情報交換会では、木村雄一カツヤマキカイ会長(カツヤマグループCEO)が、「大変な時代ですが、我々は市場のニーズに対して商品の供給をしていく。皆様のご意見、ご要望があれは、色々な会社と技術提携、あるいは様々な関係をもってニーズに応えていきたい」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。カツヤマグループ企業の社員と代理店、販売店が忌憚なく語り合って懇親を深め、午後7時過ぎにお開きとなった。
 ■ 紹介された新商品 ■
小型・軽量タイプのEW-WINCH
EW―15DH/25D

EW―WINCH「EW―15DH/25D」は、一人の力で持ち運べる小型・軽量の往復牽引型エンドレスウインチ。自重16kgで設置・移動にも人手がかからず、作業効率が向上。省エネタイプで環境にやさしくコスト削減にも貢献する。
 最大能力は使いやすい150sと250sの2種類をラインアップしている。
【特 長】
・軽量・コンパクト 年少者・女性労働基準規則へも配慮。持ち運びもラクラク。
・新開発ワイヤロープ把握機構 荷重に比例した新ワイヤロープ把握機構で、確実にワイヤロープを把握する。(PAT.申請中)
・ワイヤロープのセットが容易 ワイヤロープ挿入口にワイヤロープ先端を差込むだけで自動的にセットされる。
・牽引長さ自由自在 エンドレス式ウインチのため、ワイヤロープ長さに制限がない。
・往復牽引可能 独特なワイヤロープ把握機構により、往復牽引作業ができる。吊上げ作業も双方のワイヤロープで可能。
・タテ・ヨコ・ナナメ牽引可能 牽引方向に制限がなく、滑車を使用すれば能力をアップできる。
・単相100V電源仕様
 家庭用の電源で使用できる。
・省エネに貢献 特殊制御により下降運転時の回生電圧を有効利用している。
【用 途】
 土木・建築現場の資材吊上げ▽エレベーターガイドレールの吊上げ▽トランスの取付作業▽舞台装置の吊上げ▽各種機械の吊上げ・横引き▽ケーブルの引込作業▽ネット・屋根・扉の開閉▽店頭ディスプレイの設置など
小型電気チェーンブロック
NITCHI「RC2」幅広い用途に対応
さらなる進化を遂げたニッチの小形電気チェーンブロック「RC2」。AC100Vの100s、250s、490sとDC24Vの250sモデルをラインアップ。工場・建築現場から、家庭・ホビーまで、幅広く使用できる。
【特 長】
・家庭用電源[AC100V]のコンセントに差し込むだけで簡単に使用できる。バッテリー専用タイプ[DC24V]は、車などのバッテリー電源で使用できる。
・つり代を有効に使えるフック間最小距離と、定格荷重のアップ(250sモデル)によりさらに使いやすくなった。
・新たに490モデルをラインアップした。
・ギヤおよびメカニカルブレーキはオイルバス方式のため、耐摩耗性に優れ高寿命。
・フリクションクラッチ式過巻防止装置を標準装備している。
・ロードチェーンは特殊合金鋼を使用しているため強じん。オプションとして防錆処理チェーンも用意している。
・二速形は、2段押し込みの押ボタンスイッチにより速度の切り替えが容易に行える。またオプションとして、押ボタンスイッチのボリューム調整で速度変更が行えるタイプも用意している。
・手押横行式トロリへの取付は、結合タイプとつり下げタイプの2種類を用意。また、同社のハンドクレーンシステムとの組み合わせにより、作業空間を広く自在に使用できる。
ワイヤレスで遠隔表示
高精度ダイナモメータ ダイナホール LL2/ LLXh

ダイナホールLLX2/LLXhは、種々の作業における荷重の安全管理器具。ストレインゲージがひずみに応じた電気抵抗の変化を高精度でリアルタイムに測定し、牽引・吊上げ作業などの荷重の安全管理・確認に使用できる。
 フルスケール±0.1%の高精度(ダイナホールLLX2)で、従来型(ダイナホールMK3、±0.2%)に比べて、さらに精度が向上した。(ダイナホールLLXhはフルスケール±0.2%)。
 また、本体と液晶ディスプレイを分離して、無線式で遠隔表示ができるため、高所作業や作業員・搬送物が頻繁に移動する場合など、従来のダイナモメータでは難しかった安全管理も可能に。有線式の配線のわずらわしさがなく、作業もスピードアップし、工期短縮にもつながる。
 液晶ディスプレイは全機種共通なので共用でき、1台の液晶ディスプレイで本体4台までの測定値の遠隔表示ができる。
【特 長】
・本体は用途に応じて、12機種ラインアップ。
・本体は約300〜1,000時間連続使用可能。液晶ディスプレイはワイヤレスで約48時間連続使用可能。
・ピークホールド機能を標準装備。
・専用シャックル・専用スイベルフックも取付け可能(オプション)。
【用 途】
 ワイヤロープの張力の安全管理▽送電線の張力の安全管理▽クレーン等の安全管理▽ウインチの牽引状況確認▽実験・検査機器の安全確認▽タグボート牽引作業時の安全確認▽スクラップ鋼材の吊上げ機の安全管理▽ベルトコンベアの張力の安全管理▽土木・建築用ガイドロープの張力の安全管理など
空気膜の力で地面から浮揚
エアスケートシステム

走行抵抗1/1,000でラクラク移動 
エアースケートシステムは安全、無公害。空気で重量物を持ち上げ極小の力であらゆる方向への運搬が可能なこれからの運搬システム。
 移動方式は、エアースケート(特許品)をベースにしたもので、4つを一組としてセットで用いる。使用する空気は、工場用エアーで、この空気圧によってダイヤフラムが膨張し、その結果、圧力ゾーンが作られ、これにより荷物は制御エアーが大気に漏れてダイヤフラムと床との間に薄い空気膜が形成されるまで持ち上げられる。
 ひとたびこの空気膜上に持ち上げられると、荷物は事実上まったく摩擦のない状態となり、ごくわずかな力でどの方向にも移動させることができる。
【特 長】
・自由度方向への運搬が可能
・安全・無公害のシステム
・走行抵抗千分の一の軽さ

金 美齢氏(JET日本語学校理事長)が講演
「 日本再生への提言 」
中部パック 特別講演会開催

 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)は、来年4月にポートメッセなごやで開催される「2010中部パック」のプレイベントとして、「中部パック特別講演会」を9月9日午後3時より名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザで行い、金美齢氏が「日本再生への提言」と題して講演した。会場は300名を超える展示会関係者らでうめつくされた。
 冒頭、生田会長は挨拶で「本日は、2010中部パック特別講演会にお越しいただきましてありがとうございます。今回特別講演会をご案内したところ、前回を超えます約300名の方にお越しいただきました。今回は、金美齢先生をお招きして『日本再生への提言』というテーマでご講演をいただきます。先月30日の衆議院選挙で民主党が大勝いたしました。また、サブプライムローン問題を発端に起きた世界同時大不況は、どこに出口があるのかと非常に先行きが不透明です。これから日本は、日本人はどうしたら良いのかということを考える必要がある。その意味では、金先生をお招きして、この講演会を行うのは非常に時期を得たものだと考えております。さて、2010中部パックは、今までと同様に粉体工業展名古屋と共催して、2010年の4月14日から17日までポートメッセなごやで開かれます。ご案内の通り、食品機械、包装機械、環境機器、包材、食材そして粉体機まで含めて、日本の一流メーカーに参加をしていただき、中部地区最大の食品、薬品製造が関係する展示会でございます。また中部地区のみならず、関西からの来場者も前回展から増えております。実行委員会、事務局が一体となって、逆風の中ではありますが、出品小間数800小間、来場者7万名の規模での開催を目指しております。今回のテーマは、『あなたの笑顔が見たいから、2010中部パック』。このテーマに沿って今まで以上に、出品者の方には出して良かった、来場者には来て良かったというような展示会にしたいと存じます。そのために様々な企画を考えております。一部を申しますと、本日行っている特別講演会。また期間中に色々な講演会も企画しております。さらに、包装・食品業界の認知度を上げて学生さんにも知ってもらい、リクルートに結び付けていきたい。出品者1社1社が自慢の機械、商品を出して、お客様に来ていただき、そこから商談に結び付けるということが、もっとも大切なことと考えております」と述べ、関係者に対し一層の協力を求めた。
 続いて金美齢氏が演壇に立ち、日本再生への提言として、日本の心を取り戻し、“メイド イン ジャパン”に回帰することが肝要などと話した。
【講演要旨】(文責記者)
 日本はモノづくりによって成り立っている国であることを私は持論としている。ホリエモンが人気絶頂の時にも、ホリエモンの様な人をヒーロー、スターにしてはいけない、若い人がこの様な人になりたいと思ったら日本は潰れる、日本はモノづくりによって成り立っている国だ、と何度も言った。
 日本が世界第2位の経済大国になったのは、モノづくりの技術によるものだ。日本は技術立国である。勤勉であり、向上心があり、研究熱心で、創意工夫する民族性であるということ。これによって、太平洋戦争に負けて焦土と化した国土から、今日これだけ繁栄した国になった。日本再生の道は何か、それは“メイド イン ジャパン”に回帰することだ。
 間違うことを恐れていては、人間何もできない。間違うことも有り得る。その後どうするかが大切。台湾には次のようなことわざがある。「沢山仕事をすればミスを犯す。少ししか働かなければミスも少ない。何もしなければミスは犯さない」。これを今の日本人は忘れたのではないか。
 一生懸命働いて、階段を一つ一つ上って行くのが当たり前。今の日本はこれを当たり前と思っていない。一生懸命働いて税金を払う喜びを、なぜ政治家が説かないか不思議である。税金を払わなくても日本という国が成り立てばよいが、そうではない。
 まずは教育。心ある人たちが奨学金制度を充実させてほしい。お金はないけど優秀な青年を、どの様に育てるかということにも注目してほしい。
 艱難辛苦を経ずして人間が育つというのは大間違い。日本ぐらい子供を甘やかしている国はない。目の前にあるハードルをすべて取り払って、フラットな道にして車で送り迎えしている。艱難辛苦に出会った時に戦うだけの勇気も、体力も、知力もない。仕事をすぐにやめてしまう人、これはすべて甘やかされて育ってきたからだ。
 若者たちに、我慢することを教えていない。頑張ることを教えていない。一段ずつ階段を上がることを教えていない。レンガを積み上げていくことを教えていない。日本再生の鍵は、昔ながらの日本の教育、日本人のDNAの中に持っている素晴らしい日本の美徳、倫理観を取り戻すこと。そしてそれを、心ある人、大人が自信をもって語ることだ。
 目に見えるものは、“メイド イン ジャパン”。皆さんは機械を作られているから“メイド イン ジャパン”だが、消費に回った時も“メイド イン ジャパン”にしてください。
 目に見えないものは、日本人のDNA。かつて日本人が代々伝えてきた素晴らしい美徳、倫理観をもう一度思い起こしていただきたい。古い新しいの問題ではなく、良いものは良い、正しいものは正しい。
 日本は、技術立国で輸出をしなければやっていけない。日本製の良いものを作って、ドンドン海外に輸出をしないといけない。幸い、“メイド イン ジャパン”という信仰は強い。この信用を落とさないように、皆様の様なモノづくりの方々、どうぞ頑張ってください。“メイド イン ジャパン”は信用ができる、最高だ、と世界中が思えば、日本の再生は間違いなしである。


2009年10月11日(日) 2361号
国内最大級のFA技術専門展
メカトロテック ジャパン2009
10月14日(水)、いよいよ開幕!

 FA(ファクトリー・オートメーション)技術専門展「メカトロテックジャパン2009」(主催=名古屋国際見本市委員会、共催=ニュースダイジェスト社・愛知県機械工具商業協同組合)が10月14日から17日までの4日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される。同展は1987年に第1回が行われ今回で第12回目の開催となる。
 今回は、“次世代技術の「扉」を開く!人とマシンのインターフェース”をキャッチフレーズに、工作機械、塑性加工機械、工作機器、切削工具、研削砥石・研磨材、測定機器、CAD/CAM/CAE、FA関連機器装置・ソフト、その他FA関連サービスなど、ものづくりに関する幅広い分野の新製品、新技術を1堂に展示紹介し、新たな需要の拡大と顧客ニーズの掘り起こしを図る。内外から350の企業・団体が出展、1200小間の展示規模でポートメッセなごやの1号館から3号館のすべてを使用して開催される。主催者側は会期中9万人の来場を見込んでいる。
 今回、会場内のコンセプトゾーンでは“パワーを生み出すモノづくり”をメインテーマに、IHIジェットエンジンなど航空機やロケットのエンジンに関する展示を行うほか、トヨタ・プリウスのパワートレインユニット(構造模型)、川崎重工のガスタービンの実物大模型などの展示で環境とエンジンの最新技術について紹介する。
 また、接合・接着技術に関する専門家による次世代ものづくり基盤技術講演会やシンポジウムを開催し、21世紀のものづくりを展望する。
 そのほか、各種セミナーや出展企業によるテクニカルワークショップも連日多数開催される予定。また海外バイヤーとの商談マッチングも行われる。
 なお、平日昼間の来場が難しい人のために、3日目の16日は時間を延長して午後8時までのナイター開催を行う。
【メカトロテックジャパン2009開催概要】
 ▽名称=「メカトロテックジャパン2009」(MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2009、略称「MECT2009」)
 ▽開催趣旨=モノづくりをリードする中部地区で、工作機械およびその関連製品などを展示紹介し、国内外における商取引の拡大と製造技術の更なる高度化を目的に開催する。
 ▽開催期間=2009年10月14日(水)〜17日(土)の4日間
 ▽開場時間=午前10時〜午後5時、16日(金)は午後8時までのナイター開催
 ▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)、名古屋市港区金城ふ頭2-2、(電話 052-398-1771
 ▽主催=名古屋国際見本市委員会〔構成=名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社〕
 ▽共催/ニュースダイジェスト社/愛知県機械工具商業協同組合
 ▽後援/経済産業省/外務省/文部科学省(順不同)
 ▽協賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(順不同)
 ▽開催規模=1200小間(企画展を含む)
 ▽来場者数=9万人(予定)
 ▽入場料金=1人1000円、団体30名以上1人500円(いずれも消費税込み)、海外来場者・学生は無料
 ▽出展対象分野=工作機械、塑性加工機械、工作機器、切削工具、研削砥石・研磨剤、測定機器、CAD/CAM/CAE、FA関連機器装置・ソフト、その他FA関連サービスなど
【会場までの公共交通機関】
 名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)「金城ふ頭駅」から徒歩5分。
 会期中は名古屋市営地下鉄名港線「港区役所」駅から会場までを約20分でつなぐシャトルバスが運行される。往路は午前8時〜午後3時(16日のナイターは午後6時まで)、復路は午前11時10分〜午後6時30分(同午後8時50分まで)。20分間隔で運行、片道料金100円。

主催者ごあいさつ
名古屋国際見本市委員会 会長 河村たかし(名古屋市長)
《メカトロテックジャパン2009》の開催にあたり、ごあいさつを申し上げます。

 本展は、1987年に第1回展を開催して以来、隔年で開催し、中部地区では最大規模のFA技術専門展として高い評価をいただいてまいりました。
 これもひとえに出展者の皆様方はじめ、関係各界の格別のご支援、ご協力の賜物であり、深く感謝申し上げます。
 さて、100年に1度といわれる世界的な景気後退は、我が国にも大きな影響をもたらし、生産財にかかわる業界の方々は、厳しい経営環境の中で、ご苦労も多いことと思います。
 このような状況の中、今回12回目のメカトロテックジャパンの開催にあたっては、出展者の皆様の景気回復に向けての熱い思いを反映して、350社、1200小間の展示会として開催できることとなりました。
 今回は、出展者の方々による最新の製品についての情報発信のほかに、特別企画として、「パワーを生み出すモノづくり」をメインテーマとした企画展示を行います。“エンジン”の最先端の技術レベルについて、皆様の眼で直に確認いただけますし、環境への配慮、環境との調和に向けた取り組みの最新事例についても見せ場を設けております。こうした展示をきっかけに、1人でも多くの方が先端技術に触れ、技術進歩の歴史を身近に感じていただくとともに、今後のモノづくりのさらなる発展について考える1助にしていただければと思います。
 また、自動車、航空機、宇宙をテーマとした特別セミナーや、「接合・接着」をキーワードとした講演会、シンポジウムなど盛りだくさんの企画を用意しております。次世代のモノづくりに関わる重要な基盤技術の情報を、これらの企画を通じて発信してまいりますので、ご期待いただきたいと存じます。
 FA関連業界を始め、ご来場の皆様には、この展示会の場を大いに活用され、積極的な情報交換や商談に取り組まれることで、関連業界の1層の活性化につないでいただければ幸いです。
 ご出展いただきました皆様、ご来場いただきました皆様にとりまして、実り多き展示会となりますことを祈念いたします。

メカトロテック ジャパン2009
開催にあたって
(社)日本工作機械工業会 会長 中村 健一 

 第12回メカトロテックジャパン2009の開幕に際し、工作機械業界を代表してご挨拶申し上げます。貴展は1987年に第1回を開催して以来着実に実績を積み重ねられ、東海地域を代表するFA技術専門の展示会として高い評価を獲得されるに至りました。これも偏に、名古屋国際見本市委員会並びにニュースダイジェスト社をはじめ関係者の長年に亘るご尽力によるものと深く敬意を表するところであります。
 12回目となる今回は、厳しい逆風下にも関わらず、350社・団体、1200小間が出展されると伺っており、各社が披露する最新鋭の工作機械や生産システム、ソリューションを様々な角度から比較・検証できる本年最大の工作機械展示会であると認識しております。
 また、会期中は製品展示のみにとどまらず、接合・接着技術に関するシンポジウム、「自動車」「宇宙」「航空機」を題材とする特別セミナー、エンジンに焦点を当てた企画展示等、モノづくりの現状と今後を学ぶ上で誠に興味深い併催イベントが催され、関心は尽きません。
 昨年秋に端を発した金融危機は内外の製造業全体に深刻な影響をもたらし、とりわけ工作機械産業は短期間の内に急激に業況が悪化しました。私ども日工会会員の切削型工作機械の受注総額は、世界的な投資需要の冷え込みに伴い、年初より前年同期の2〜3割の水準に留まっており、現在も厳しい状況下にあることは否めません。
 しかしここにきて、金融機能の信頼性が回復し、各国の経済対策もあって、実体経済が底を打ち、そろそろトンネルの出口が見えるのではないかとの期待が広がりつつあります。
 現代の製造業は、経済のグローバル化、ボーダレス化に伴う競争の激化、人々の嗜好の多様化等かつてない試練に曝されていますが、優れた製品に対する需要は、これまで同様に必ず顕在化するものと確信しております。
 潮流が変化しつつある格好のタイミングで開幕を迎える貴展が、新たな情報交換や商談の場として大いに活用され、「期待感」が「実感」へと進展する一大契機となりますことを祈念致しまして、私のご挨拶に代えさせて頂きます。

メカトロテック ジャパン2009
開催にあたって
中部経済産業局 局長 宮川  正 

「メカトロテックジャパン2009」が多数の方々の出展を得て盛大に開催される運びとなりましたことを、心よりお慶び申し上げます。
 本展示会は、我が国有数のFA技術専門展として1987年の第1回開催以来、各方面からの高い評価を得ておられます。これもひとえに主催者である名古屋国際見本市委員会をはじめとする関係各位の御努力の賜物であり、深く敬意を表する次第であります。
 さて、御承知のとおり、現在の我が国経済は100年に1度の不景気の中にあると言われ、特に日本1の元気印と言われた中部地域経済は昨年秋以降、自動車をはじめとしたものづくり産業の生産水準が急激に悪化し、この春には底打ちの状況にあるものの、依然として厳しい局面が続いています。
 こうした中、政府において平成21年4月10日に「経済危機対策」が閣議決定され、経済産業省では緊急的な経済対策として雇用・金融対策等を行っており、今後とも景気の回復に向け、全力を尽くしていきたいと思っています。
 今回の展示会においては、最新鋭の工作機械や精密測定器等の展示に加え、接合・接着技術に焦点を当てた講演会及びシンポジウムや、自動車・宇宙・航空機の分野をテーマとしたセミナーが開催されると聞いております。これらは当地域企業の技術力向上に資するとともに、当地域の高い潜在能力を内外に発信する絶好の機会になるものと確信しております。
 経済産業省といたしましても、ジェトロへの委託事業として企業の販路拡大に資するための外国企業ブースを出展しています。対日直接投資は新たな風を吹き込むものであり、ビジネスマッチングを通じた外国企業との提携・アライアンスにより、当地域の活性化につながることを期待しております。
 出展者をはじめ、関係者の皆様方におかれましては、本展示会を機に、生産技術の一層の高度化、効率化を図られますとともに、新商品開発や新規市場開拓に積極的に取り組まれますよう御期待申し上げます。
 結びにあたり、「メカトロテックジャパン2009」が輝かしい成果を収められますとともに、御参加の皆様方が今後ますます御発展されますことを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

共催者ごあいさつ
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 野田 道典

 2年に1度開催されるメカトロ分野の1大展示会が今年もMECT2009としてポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催の運びとなりました。100年に1度ともいわれる今の大不況の中ですが、モノづくりをリードするこの中部地区で開催されることは意義深いものがあります。
 当地区は自動車・航空機などの輸送機器や工作機械産業など世界に冠たる製造業が集積しており、その製造技術を育成してきた土壌は現在もまったく揺るぎがありません。今回の開催でも最先端の技術や製品が一堂に展示され、また世界に向けて発信されることになるでしょう。
 世の中を震撼させた世界同時不況も今は回復基調にあるかと思われますが、このMECT2009展示会は製造業の技術革新を先導するとともに産業の復興を後押しすることになり、豊かな社会づくりに貢献できるものと信じています。
 ご来場の皆様に興味を持ってご覧いただけるコンセプトゾーンの企画展示や、専門家の皆様に注目されている講演会や技術セミナーも充実した内容になりました。学生さんなど若い人たちにも日本のモノづくりの凄さを実感していただけるものと思います。
 さて私たち機械工具商社は生産財の流通を業としています。ユーザーであるお客様に機械・設備や工具・計測器などモノづくりに必要な「道具」をお届けするなかで製造工程や生産技術の向上のための提案をする、いわばモノづくりをサポートするのが重要な仕事です。最高のモノづくりには最新の科学技術とともにまた一方では匠の経験や熟練も必要とされます。そしてまたより良いモノを作り出そうという人の心がもっとも大切なものかもしれません。この展示会では大きな機械設備から顕微鏡でのぞくような小さなものまで、そして時にはモノづくりにこだわる人たちの心まで感じ取っていただけるようなさまざまな製品が展示されています。
 このMECT2009展示会がご参観の皆様にとって有益な情報収集の場になりますことを心から祈念申し上げます。

共催者ごあいさつ
潟jュースダイジェスト社
代表取締役社長  黒田 嘉幸 

 《メカトロテックジャパン2009》の開催にあたり、一言ごあいさつ申し上げます。
 1987年の第1回展以来、隔年開催を重ねてまいりました本展も、関係各位の多大なるご理解とご協力で、今年で第12回を迎えました。今年国内最大規模の、かつ最高水準のFA技術専門展として高い評価と大きな期待をいただいております。市場環境は厳しいですが、国内外から約350社・団体が参加、1200小間で開催する運びとなりました。これもひとえにご出展者、関係各位のご支援の賜物であり、心から厚くお礼申し上げます。
 ものづくりの世界は今、情報化とグローバル化、そして環境保全をキーワードに、製造手法の劇的な転換が進んでおります。中部地域は「日本の生産基地」として、製造業で圧倒的な存在感があります。今後もものづくりに関わる先端技術情報を発信しつづけ、わが国の産業技術の発展に極めて重要な役割を果たしていくことに違いありません。今回は「次世代技術の『扉』を開く!人とマシンのインターフェイス」が基本コンセプトです。出展者と参観者との、より質の高い出会いの場をつくるべく、各種の特別企画を用意しました。3つの展示会場では、より1段と進化した高速・高精度、微細・超精密、環境対応、情報化などさまざまな次世代技術の競演が見られます。これらはきっと製造現場の生産合理化、高付加価値化につながるはずです。新たな出会いと発見、市場創造の場となることを願ってやみません。
 本展では、参観者に最新技術をより具体的に知っていただくため各種イベントを開催いたします。1号館では「天翔るエンジン」など2つのコンセプトゾーンで「パワーを生み出すモノづくり」をテーマに、航空機やロケットのエンジン、発電用ガスタービン、ハイブリッドカーのパワートレインユニット、太陽光発電パネルなど、環境とエンジンに関する最先端技術を展示します。また、各種講演会やシンポジウム、セミナーも開催、特別セミナーでは自動車、宇宙、航空機をテーマに、各界の第1人者が市場動向や素材、加工技術など、最新動向を紹介します。出展各社による、多彩なテーマのテクニカルワークショップも開きます。いずれも本展ならではの中身の濃い内容であり、参観者の知識欲と興味を満足させるものと確信いたしております。
 最後になりましたが、本展開催にあたり、ご支援・ご協力を賜りました関係各位に重ねて厚くお礼申し上げると同時に、ご出品ならびにご来場いただきました皆さまがたのますますのご繁栄を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。

新型オペレーションシステムや
加工法を改善する最新機を展示
森精機製作所 今展最大のスペースに

 森精機製作所は、今展示会最大のスペースに出展。ブースでは、新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSW」はじめ、ワンチャッキングでの全加工により従来の加工法を飛躍的に改善する5軸マシニングセンタなどを展示する。
 【主な出展内容】
 第4世代の高性能オペレーティングシステム「MAPPSW」
 MAPPSWは、視認性の高いディスプレイ、使い勝手の良いキーボードを備えた高性能オペレーションシステム。各種マニュアルや、ユーザーの工具、図面、段取り手順などを画面上で確認できるようになり、操作性が向上した。また、オプションで機内・機外カメラを搭載可能であり、加工エリアや工具マガジン、チップバケット等の状態を画面上で確認できる。カメラの設置箇所はユーザーの要望に合わせて選べる。
 高精度立形マシニングセンタ「NV7000/50」
 NV7000は、案内面幅を従来機比2・4倍に拡張し機械剛性を向上させた他、全軸摺動面案内とすることで減衰性に優れた機械になっている。また、従来機と比較して加工エリアを18%拡張し、かつ設置面積を15%削減し省スペース化を実現。主軸は高速から重切削までユーザーのニーズに応じて幅広い加工に対応できるよう、3種のバリエーションを用意している。
 高効率加工を実現するために、同社が独自に開発したDDRT(ダイレクト・ドライブ・ロータリテーブル)を搭載することで同時4軸加工が可能に。また、立形マシニングセンタとのインターフェースを改良し、機内ケーブルレスを実現した。
〈特長〉
 @高精度・高剛性加工
 A加工エリアの拡張、省スペース化の実現
 Bバリエーション豊富な主軸
 5軸制御高精度立形マシニングセンタ
「NMV3000DCG」

 NMVシリーズは、高速・高精度加工と優れた作業性を兼ね備えた理想の5軸制御加工機を目指して開発がスタートした。既存機種であるNMV500DCG(最大ワークサイズφ700o×450o、最大積載質量300s)、NMV8000DCG(最大ワークサイズφ1000o×500o、最大積載質量1000s)には同社独自の技術であるDCG(重心駆動)、DDM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)、ORC(オクタゴナルラム)、さらにTop Box in Box構造を採用することで高速・高精度加工を実現しており、多くのユーザーからその能力が評価されている。
 NMV3000DCGは最大ワークサイズφ350o×300o、最大積載質量100s(オプションにより150s)まで対応可能。既存機種と同様に独自技術を採用することで、高速・高精度加工を可能とした。作業性に関しては、機械前面からテーブル中心までの距離の短縮により、既存機種よりさらに優れた接近性、視認性を実現した。
 また、NMV3000DCGは長時間無人運転、多品種少量生産の高効率化を可能にするため、オプションとして大容量AWC(自動ワーク交換装置)や豊富な工具収納本数を用意しており、ユーザーの用途に応じた仕様を選べる。
〈特長〉
 @高速・高精度加工
 A優れた作業性
 B長時間無人運転、多品種少量生産の高効率化
 高精度・高効率複合加工機「NT1000」
 NT1000は,最大加工径φ370o、最大加工長さ400o。構造には同社の独自技術であるDDM,ORCを採用し、熱変位対策として第1主軸にゼロ芯主軸を、そして第1主軸と工具主軸に高精度な冷却システムを採用しており、小型精密部品における高精度加工を実現。また、第1主軸に対向して標準装備されたワーク払い出し装置がワーク搬送機能を果たし、バー材からの完品加工を実現する。
 設置面積は同社従来機比で約40%削減されており、単位面積あたりの生産性が飛躍的に向上。
 バリエーションは、ワーク払い出し装置が搭載されたNT1000/Wの他に、NT1000/WZ(ワーク払い出し装置+第2刃物台)、NT1000/WZM(ワーク払い出し装置+第2刃物台(ミーリング機能付))を用意しており、第2刃物台を搭載することで工具主軸との同時加工を実現し、生産性がさらに向上する。その他にもローダを用いた自動化対応も可能であり、豊富なオプションからニーズに合わせた仕様を選択できる。
〈特長〉
 @小型精密部品における高精度加工を実現
 Aバー材からの完品加工を実現
 B生産性が飛躍的に向上
 Cユーザーのニーズに合わせた機械を選択

最新のCNC円テーブル
JNCH/YNCPを展示
ユキワ精工 高性能かつ低コストを実現

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600―1)は、CNC円テーブル「JNCHシリーズ」「YNCPシリーズ」を出展し、加工精度の向上によるコストダウンの提案を行う。
 CNC円テーブル
「JNCHシリーズ」

 近年、工作機械の高速化が進んでおり、アタッチメントである円テーブルにおいても高速化への対応が必要になった。要望に応え、JIMTOFにてJNCシリーズの高速タイプ「JNCHシリーズ」を発表し、今年4月に販売開始となった。
 JNCHシリーズは「ハイスピードでローコスト!」のコンセプトで開発を進め、高性能かつ低コストを実現。新型AC4コントローラとセット販売することにより、従来品と比べ、低価格での提供が可能となった。
 また、特殊構造を採用し、従来のJNCシリーズの2倍の回転数を実現した(回転数は従来品JNCシリーズ33・3回転/1分、新タイプJNCHシリーズ66.6回転/1分)。
 JNCHシリーズにも防水構造が受け継がれ、エアー1本の接続で、クランプ用エアーをモーターカバー内にリークさせ、クランプとエアーパージを一緒に行うオートパージ(PAT.)を標準装備している。切削液を多く使用する環境でも、高い防水性を実現している。
 従来のJNCシリーズと同寸法の省スペース設計なので、小型マシニングセンタでも充分に加工エリアを確保することができ、なかでも小型、軽量のジグ、ワークを使用するユーザーに最適である。多面同時加工において大きなデメリットとなる加工エリアの制限を最小限に食いとどめている。
 CNC円テーブル
「YNCPシリーズ」

 JNCHシリーズと同様、JIMTOFにてYNCクランプトルクアップタイプ「YNCPシリーズ」を発表し、今年4月に販売開始となった。
 YNCPシリーズではテーブル軸を大径の軸受にて2点支持するという構造を採用。そのため、従来品のSNCシリーズ、現行品のJNCシリーズに比べ大幅に高い許容作業荷重を実現している。また、クランプトルクの面でも、新機構のエアハイドロユニット(小型CNC円テーブルでは業界唯一エアーハイドロ機構を標準内蔵)を採用し、従来品YNC170の約1.4倍と、クラストップレベルのクランプトルクを誇っている(YNC170のクランプトルクは260N/m、新タイプYNCP170は380N/m)。
 また、YNCPシリーズもJNCHシリーズと同様、防水構造のオートエアーパージ(PAT.)を標準装備し、高い防水性には定評がある。
 外観も従来のJNC・YNCシリーズとテーブル上面寸法、センター高さを共通化させているため、既存のJNC・YNCシリーズのチャックフランジ、テールストック、ロータリージョイント、従来から使用していた治具など、そのまま使用することができる。
【エコについて】
 YNCPは脅威のクランプ力を実現しつつ、昨今問題となっている地球環境にも配慮している。
 圧縮空気設備のコンプレッサーの省エネに着目すると、従来品のYNCシリーズでは円テーブルをクランプするために0.5MPaのエアを必要としていたのに対し、新製品のYNCPシリーズは0.3MPaで従来のYNC以上のクランプトルクを発揮することができるため、クランプ力は1・2倍(YNCP250は同一)で、コンプレッサーの消費電力を削減できる。

販売管理システム連動による
電子商取引などを紹介
ブロードリーフ  EDI活用のセミナーも
 
ブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区東品川4―12―2)は、機械工具商の業種特化型販売管理システム「機工メイトU」、ビデオ撮影からIEを加速させる業務作業の動作分析システム「OTRS」を展示する。
 「機工メイト」シリーズは機械工具商の業界とともに歩み、業種特化型販売管理システムとして千社以上の導入実績があり、359メーカー、140万点以上の商品データを収録。今展示会では各商社と連携する電子商取引機能の紹介や、多次元高速集計検索エンジンとの連携例を紹介する。
 「OTRS(Oprating Time Research System)」は撮影した映像をパソコン上で確認しながら動作を要素単位に区切り、比較・分析・検証・教育を行うソフト。
 このほか、セキュリティシステム「瞬察眼」も参考出品する。
 また、展示会場内の別室にて、トラスコ中山をゲストに迎え、電子商取引に関するセミナーを行う。
【機械工具業界におけるEDI、EOS(電子商取引)の展望と販売管理システム連動による戦略的業務効率化セミナー】
▽開催日時=10月16日、〈第1回〉午後1時から同3時まで〈第2回〉午後4時から同6時まで
(各時間ともに先着20名限定、無償、事前登録制)
▽場所=メカトロテックジャパン2009会場内特設会場
▽ゲスト=トラスコ中山 情報システム部企画開発課マネージャー 小柳典彰氏、同事業拡大部eコマース課チーフ 下角昌也氏
▽内容=@トラスコ中山が考える電子商取引と受発注業務の効率化についてA業界のEDI対応を支援するブロードリーフの商品DB戦略について
▽問合せ先=ブロードリーフ西日本SP課、電話 0522―683―1344、http://www.broadleaf.co.jp/event/2009/mect2009.html
 なお、同社では将来的にほかの商社を迎えてのセミナーも企画検討し、業界各社のEDIシステムと連携していく意向。

独自製品と優れた加工技術で
加工コスト削減を提案
サンドビックコロマント 最新の製品を紹介

 サンドビックコロマント事業部(住所=名古屋市名東区上社1―1801)は、独自製品と優れた加工技術による加工コスト削減をテーマにした展示を行う。
 自動車産業コーナでは、溝入れ工具や仕上げ旋削工具、コロミルシリーズや特殊品に焦点を当て、航空宇宙産業コーナではコロターンHP(ハイプレッシャー)による難削材加工や5軸加工のソリューションなどを紹介する。
 その他にも、サイレントツール(防振工具)、コロマントキャプトなどの独自製品・コスト削減のためのソリューションを展示する。
 今回の主な出展製品は、45度正面フライスカッター「コロミル345」、90度正面・肩削りフライスカッター「コロミル490」、ヘッド交換式エンドミル「コロミル316」、「スーパーUドリル」ステンレス鋼用新材種チップ追加、高剛性ねじ切り工具「コロスレッド266」など。
 四五度正面フライスカッター「コロミル345」
 今年3月に発売されたコロミル345は、正面フライス加工の生産性と経済性を高め、最も優れたコスト効率を上げることを目的に開発され、好評を得ている。小ロットおよび量産ラインでの混合ワーク加工に最適で適応性が高く、過酷な荒加工から鏡面仕上げまで対応することが可能。
 コロミル345のチップは四角形のネガティブで八コーナ・ポジ仕様のブレーカを採用することにより刃当たりコストの削減と低抵抗を実現している。チップの各コーナの平行ランド近傍には切りくずによるチッピング防止の突起が設けられた設計になっており、未使用コーナ部の破損を防ぐように考慮されている。また、チップすくい面にフィットする画期的なサポート面付きのシムにより高い拘束力を持ち、チップシートの摩耗を防ぎ、カッタボディを損傷から守る。
 10月1日より、鋼の鏡面仕上げ用と鋳鉄加工に最適チップブレーカと最新コーティングチップ26品目を追加、同時にカッタ径40oと50mmに円筒シャンクを追加導入し、さらなる用途の拡大に応えている。
 ヘッド交換式エンドミル「コロミル316」
 航空宇宙産業やエネルギー産業の部品加工において、切り込み量が中程度でかつ長い工具長が必要とされる五軸加工や、2次元および3次元形状のポケットおよび倣いフライス加工領域では、高価な超硬ソリッドエンドミルが多く使われている。コロミル316は、この領域の加工コストを低減するために開発された工具。
 EH(ヘッド交換式)カップリングは、特許取得済みのねじ山形状を持つセルフセンタリング機構で、最強の剛性と精度を実現する。ねじ形状とテーパー仕様の2面拘束を採用し、軸方向の繰り返し精度を向上させている。超硬のカッティングヘッドにはテールパイロット部を設け軸方向にも接触面を作ることで、カップリング部に対する過剰なストレスを軽減し寿命を向上させている。
 カッティングヘッドは全て超硬製。超硬ソリッドエンドミルが適用されている荒から中仕上げ領域までをコロミル316でカバーすることができる。脱着精度と取り扱いの容易さから、工具長補正段取りや過熱装置が必要な焼きばめホルダーから変更することができ、製造現場での段取り時間を短縮できる。また、シャンク長さを容易に調整できるため、それぞれの加工に最適な工具長さが可能となる。
 高剛性ねじ切り工具「コロスレッド266」
 サンドビックのコロスレッド266は、油井、ガス、化学産業などの管用ねじ切りに対応したねじ切り工具。新設計の独特なレールロックによって最高の精度と仕上げ面を実現する。
 通常ねじ切り加工を行う際、チップはスクリュークランプでホルダーに拘束させるが、切削時に切削力が働いて切り終わりに切削力がなくなるため、チップは常にホルダーのチップポケットの中で微少に動いている。高精度ねじ切りにはこうした微少な動きを止めることが求められ、そのような市場の要求に応えるべくコロスレッド266は開発された。
 ねじ切りチップの切刃裏側に3箇所の凹溝がある。この凹溝とシム上の凸部がガイドレールとなり、チップとチップシートの間で高い安定性を有し、チップの動きを極限まで抑制。クランプ剛性が高いことから、安定して正確な繰り返し精度を通して、正確なねじ形状とより良い表面仕上げ加工が可能となる。

ECOにとことん! 環境にやさしい
高能率穴ねじ加工を紹介
OSG 新製品・新技術を展示

オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)は、環境にやさしい高能率穴ねじ加工を実現する新製品を出展。
 高送りで、高精度、加工硬化の少ない高能率穴加工を実現し、使用電力量とCO2排出量を大幅に削減する「メガマッスルドリル」と、加工トルクを大幅に低減し、塩素フリーの水溶性油剤で加工できる被削材領域を拡げ環境にやさしい穴ねじ加工を可能にする「Xパフォーマー転造タップ S―XPF」を展示する。
 その他、超硬エンドミルや超硬ドリルの新製品など、多彩なバリエーションで、早くて、安い、最適なツールレイアウトを提案する。
 超硬油穴付き3枚刃 メガマッスルドリル
 鋼・鋳物加工において、送り速度Vf=1000o/minを超える世界最速級(同社調査による)の高送り加工を実現する。
 TRS―HO―3D、TRS―HO―5Dは、新刃形ウェーブ形状で切りくずを細かく分断。新開発の溝形状で3枚刃での良好な切りくず排出を可能にし、2枚刃に比べ、1.5〜2倍以上の高送りの高能率加工を実現する。
 さらに、3枚刃の120度分割マージンは、切削加工中の振動による穴怪のバラツキを抑制する。3枚刃は1刃あたりの送り量が小さく、加工硬化を低減。加工硬化の抑制で、後工程のタップやリーマーの寿命延長に効果的である。そして、ダブルディーワンコートで耐欠損性、耐摩耗性、耐熱性に優れている。
 Xパフォーマー転造タップ S―XPF
 2006年欧州で先行発売以来、年間1億円を超えるメガヒットのタップが日本に上陸。
 水溶性加工油剤と非塩素化の先行する欧州市場で熟成されたS―XPFシリーズで、タップの既成概念の一新をはかる。
 特殊ネジ仕様と特殊表面処理により、摩擦抵抗を大きく低減することに成功。
 その結果、従来品比40%のトルク低減と、発熱の大幅抑制を実現した。従来では対応困難であった35HRCの鋼材や太径サイズの転造タップ加工を容易にし、水溶性油剤を使った高速化に対応。さらなる長寿命化を実現した。
 さらに摩擦抵抗の低減により、水溶性油剤で加工できる被削財領域を拡げ、塩素フリーでの耐久性の向上も実現させた。
【必見! 航空機関連コーナー&五軸加工コーナー】
 今回設置する航空機関連工具コーナーでは、航空機関連部品の加工のために開発された切削工具の数々と新技術を見ることができる。
 オーエスジーは国内をはじめアメリカ、カナダ、ブラジル、ヨーロッパでも長年、航空機用工具に取り組んでおり、CFRP、β―Ti等最新の被削材にも90年代より取り組み始め、豊富なデータと幅広い対応力で要望に応えている。
 また、注目の五軸加工のコーナーも設け、最新加工技術を紹介する。
【テクニカルワークショップも開催!】
 今回、穴ねじ加工および航空機用工具に関係する2講座を開催する。新製品・最新加工技術を中心に、オーエスジーのトップエンジニアが紹介する。
▽テーマ=「環境に優しい 高能率 穴ねじ加工」
▽会場=2号館内セミナー1会場
▽第1部=10月17日(土)午後1時〜同40分「鋼材の量産部品加工への提案」
▽第2部=10月17日(土)午後1時50分〜同2時30分「COMPOSITE SOLUTION〜複合材加工への提案」

優れた切りくず排出性を実現した   
スーパーマルチドリル GS型 HGS型
住友電気工業 ほか多数の新製品を展示

 住友電気工業(ハードメタル事業部=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、「スーパーマルチドリルGS型/HGS型」、焼結合金仕上げ加工用CBN材種「スミボロン BN7500」ほか多数の新製品を展示する。
 スーパーマルチドリルGS型/HGS型
 「J」の字に似た新溝形状「Jフルート」、ダブルマージンの採用(HGS型)、そしてドリル専用複合超多層コーティング「DEXコート」と、独自かつ最新の技術を一挙に投入。優れた切りくず排出、安定した高精度深穴加工、さらには鋼、SUS、鋳鉄と使える驚異の汎用性を実現した。
【特長】
 (1)切りくず処理、排出性を大幅に向上
 独自のJ字形の断面形状を持ち、広い切りくずポケットを備えた「Jフルート」設計の採用により、切りくずが細かく分断され、切りくずの排出性が大幅に向上。高能率加工時に発生しやすい切りくずの詰まりによる折損や、巻きつきによる停止の心配がなく、安心して使用できる。
 (2)ダブルマージンを採用(HGS型)
 ドリル外周に合計4カ所のマージン部を持つ「ダブルマージン」設計を採用。深穴加工時でもドリルの直進性が高く、より真円に近い高精度の穴あけ加工が可能。(φ2.0〜φ2.4oサイズは「シングルマージン」仕様。)
 (3)長寿命を可能にするドリル専用コーティング「DEXコート」を採用
 同社独自のナノコーティング技術を駆使した複合超多層コーティング「DEXコート」を採用。複合超多層構造により、刃先の耐チッピング性が飛躍的に向上した。また、コーティング膜にシリコンとクロムを添加することで、耐摩耗性、耐熱性、耐溶着性も大幅にアップ。従来コーティング比2倍の長寿命を実現する。
 焼結合金仕上げ加工用CBN材種「スミボロン BN7500」
 ダイヤモンドに次ぐ硬度を有するCBN(立方晶窒化ホウ素)粉末を高温・高圧下で焼き固めたCBN焼結体は、自動車部品などに用いられる焼入鋼や鋳鉄などを高速で加工できる切削工具材種として広く用いられている。
 昨今、自動車部品の高機能化の流れから、溶製法に比べ材料選択と形状選択の自由度が高い粉末冶金法により製造される焼結合金製の部品が増加傾向にある。
 CBN材種「スミボロン BN7500」は、これらの焼結合金製品の仕上げ加工で問題となる加工物のバリの発生を抑制し、かつ高品位な加工面が得られる切削工具として開発、製品化された。
【特長】
 (1)優れた加工面品位を実現
 CBN材種「スミボロン BN7500」は、従来材種と比較し、微粒のCBN粒子をより高含有率で、かつ緻密に焼結したことにより、刃立ち性と耐摩耗性を大幅に向上し、焼結合金の仕上げ加工で優れた加工面品位を実現する。
 (2)3種の刃先処理で多様な形状・材種に対応
 汎用性の高い標準刃先処理に加え、焼結合金加工用に設計された切れ味重視のLF型は、バリの発生を大幅に抑制し、かつ加工精度の向上も実現する。また、刃先強化タイプのHS型は、焼入れ焼結合金の断続仕上げ加工でも安定した耐チッピング性を発揮する。これら3種の刃先処理により焼結部品の多様な形状・材種への対応が可能となった。

CNCタッピングセンター
新製品「TC―R2B」出品
ブラザー工業 非切削時間を15%削減 

ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15―1)は、工作機械「CNCタッピングセンター」の新製品「TC―R2B」を出品する。
 TC―R2Bは、ノンストップ加工を実現するパレットチェンジャーを標準搭載したTC―R2Aの後継機として、今年9月に発売された。マガジンの改良などにより非切削時間を約15%削減し、生産性の向上を実現する。
 同社のCNCタッピングセンターは、主軸30番マシンの可能性を追求し、自動車や2輪車、IT関連機器などに搭載される幅広い部品の加工を主な用途としている。特に、パレットチェンジャーを標準搭載したモデルは、ブラザー独自のターンテーブル方式の高速2面パレットチェンジャーにより、ワーク交換時間のムダを省き、生産コスト削減に貢献する。
 新製品TC―R2Bは、パレットチェンジャー標準搭載機において汎用性の高い主力製品にあたり、従来機から生産性を向上させるとともに、治具搭載範囲の拡大などにより幅広い加工に対応できるようになった。さらに、消費電力やエアー消費量の削減を実現し、環境にも配慮している。
 標準価格は、主軸回転速度10000回転/分、14本ツール、BT主軸仕様で税込み934万5000円(本体価格890万円)。主軸回転速度16000回転/分、BT2面拘束主軸仕様も選択可能。同社では目標販売台数を月50台としている。
【TC―R2Bの主な特長】
 @“ムダ時間=ゼロ”を追求し、高生産性の実現
 A治具エリア拡大と切削能力向上による幅広い対応力
 BNC装置およびオプションの充実による使いやすさの追求

切屑処理や切削熱をキーワードに
低抵抗・高機能の新製品展示
三菱マテリアルツールズ 切削道を探求

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、切屑処理や切削熱をキーワードに低抵抗・高機能に力を注いだ新製品の数々、超硬リサイクルや再研磨・再コート・工程短縮用ダイレクトミーリングなどの新たなビジネスの展開を“人と社会と地球のために”今回、“翔(とぶ)”をテーマに切削道を探求し来場者に提案する。
【注力製品】
 鋼旋削用CVDコーティング新材種「UE6110」
 鋼旋削用CVDコーティング材種「UE6110」は、新開発された2種類のコーティング技術を融合させた「2 in 1テクノロジー」を採用し、切削工具に求められる特性を充分に満たす性能を発揮する。
 主な特長は次の通り。
 @新開発のコーティング結晶成長制御技術により、ナノオーダーレベルにまで微細化・均一化されたTiCN層と結晶レベルで成長制御を行ったAl203層から構成される「ナノテクスチャーコーティング」は、高い耐摩耗性と耐欠損性を有し工具寿命の大幅な延長が可能。
 A極めて平滑で黒色を呈するインサート逃げ面の「ブラック・スーパーイーブンコーティング」は、安定した摩耗進行を実現するとともに、高い加工寸法精度を実現する。また、溶着チッピング等の異常損傷が起きにくく、長期にわたって安定した切削が可能。
 B内部の組成や硬さ分布が最適に設計された表面硬度傾斜構造を有する超硬合金母材は、高い耐チッピング性と耐熱塑性変形性を有し、最先端の技術を搭載したコーティング層との組み合わせにより、断続や黒皮の荒加工から高速高能率加工や仕上げ加工までの幅広い加工条件での使用が可能。
 鋼対応汎用ブレーカ「MPブレーカ」
 自動車や各種産業機械の部品メーカーは、産業のグローバル化に伴い、競争力を磨くためコストダウンに取り組んでいる。しかしながら実際の生産ラインでは、取りしろ変動による切りくず絡み、刃先欠損、高速加工時のブレーカ摩滅による切りくず処理劣化などの理由から、作業効率の改善が困難となっている。このような加工において、切りくず処理領域が広く、工具寿命後半まで安定した切りくず処理を維持できるインサートが最適で、「MPブレーカ」を用いることにより、長時間安定した加工が可能となり、加工能率を大幅に向上させることができる。
 主な特長は次の通り。
 @鋼対応汎用ブレーカ 鋼加工の軽切削から中切削領域まで、幅広い切りくず処理領域をカバーする。従来、2種類のインサートを使用していた加工も「MPブレーカ」により工具集約が可能。
 A良好な切りくず処理性能 すくい面にバタフライ形のブレーカを設けることにより、良好な切りくず処理を実現し、工具寿命後半でも安定した切りくず処理を維持できる。
 B充実した型番展開 80度菱形、55度菱形インサート等、全45アイテムを用意しており、様々な部品加工に対応する。
 C高性能CVDコーティング材種 インサート材種には「UE6020」「UE6110」「UC5115」の3材種を採用。断続切削などの不安定加工から高速加工まで、幅広く対応する。

正面フライス・ラジアス・肩削り
新TACミルシリーズ3種
タンガロイ 幅広い加工用途に対応

タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=川崎市幸区堀川町580 ソリッドスクエア)の新TACミルシリーズ「DOPENT」、「ROUNDSPLIT」、「TECMILL」が今年8月の発売以来、好評を得ている。
 多コーナ正面フライスDOPENT
 DOPENTはコーナ角20度の正面フライスカッタ。最大の特長は5角形の両面仕様インサートの採用で、1個あたり10個のコーナを使用することができ、高い経済性を実現している。
 通常ネガティブインサートを使用するフライス工具では、切れ味が悪く、切削抵抗が高かったが、DOPENTはインサートの切れ刃に深いインクリネーションと大きなすくい角を持たせることで、良好な切れ味を実現した。
 また、広い拘束面で、クランプ時の着座安定性を向上させていることと、従来工具より厚いインサート設計により、抜群の信頼性と高送り高能率加工を実現している。
 ラジアスTACミル ROUNDSPLIT
 ROUNDSPLITシリーズは、突き出しの長い加工においてもびびりのない安定した加工が可能なラジアスTACミル。同シリーズでは、波形をしたセレーション切れ刃付きインサートを設定。このセレーション切れ刃付きインサートにより、切りくずが細分化され切削抵抗が低減する。突き出しの長い加工においても、びびりのない加工が可能であり、加工条件を落とす必要がなく、丸駒インサートより高能率な加工が可能である。
 セレーション切れ刃付きインサートの他に、丸駒インサートも設定しており、双方が同一本体に装着可能。突き出しの短い加工や仕上げ加工においては丸駒インサートが適しており、加工形態により使い分けが容易にできる。
 また、インサートは逃げ面のフラット部にて拘束され、高いクランプ剛性を実現した。
 肩削りTACミル TECMILL
 TECMILLは縦インサートタイプの直角肩削り用カッタ。独特のインサート形状と高剛性ボディの採用により、直角肩削り加工を高能率かつ経済的に行うことを可能にしている。
 TECMILLでは縦インサート形状により刃先強度とボディ剛性が向上し、欠損やチッピングのない安定した加工が可能。また、従来の工具に対し、約1.5倍の高い送り条件で加工することが可能である。
 TECMILLのインサートは4つのコーナが使用可能であり、従来の2コーナインサート仕様の工具と比較して、高い経済性を実現している。また、切れ刃インクリネーションと大きなすくい角を採用したことにより、良好な切れ味を実現した。

日本LPガス機器検査協会認証
黄銅フルボアボールバルブ
RuB社 機種増やし拡販へ

 イタリアに本社を構えるRuB社は、LPガス用真鍮ボールバルブで、日本LPガス機器検査協会から初の輸入バルブ製造メーカーとして認証を受けたことから、更に機種を増やして本格的に拡販していくことになった。
 イタリアのRuB社は、約200年の歴史を持つ、年間数100万個の黄銅バルブ(素材、部品、加工、組み立てまで100%イタリア製)を製造する業界屈指のメーカーで、2007年4月には日本現地法人(RuB株式会社・千代田区内神田1―14―5)も設立している。
 今回認証を受け在庫しているバルブは、1/2インチと3/4インチの2種類でステンレス製レバーハンドルタイプのものだが、蝶ハンドル仕様ほかハンドルのバリエーションも認定済み。
 各種のバルブラインアップを揃えているが、そのほとんどのシリーズはRoHS規格に準拠しており環境問題にもいち早く対応している。
 今回のLPガス使用認定のほかにも特に注目されるのが、不慮の事故を防止する目的のロックハンドル(パテント取得)付きバルブS93シリーズがある。
 同バルブはクローズポジションで二次側の圧を連続強制排気することで段取り換えやメンテナンス作業時に設備内の残圧を大気開放し、シリンダーほかアクチュエーターの飛び出しによる事故を未然に防ぐことができる。排気口はバルブ下部に位置しており取り扱いやすく、オプションで消音機も取り付けることも可能となっている。
 米国のOSHA規定では作業者、修理担当者に対する安全確保を目的とし機械等にロック機能付きバルブを取り付けることも義務付けられておりS93シリーズは同規定に合致している。
 フルボア商品が主であった製品群に加え、今秋よりレデュースボア仕様のS88シリーズも販売を開始する。
 その他詳細については、直接RuB社販売担当の中山氏・携帯080-6800-3030へ問い合わすとよい。

「特定施設水道連結型」
セフティエース スプリンクラー消火ポンプユニット
川本製作所 メンテナンスが容易
 
川本製作所(本社=名古屋市中区大須4―11・電話052-251-7171)は、グループホーム等での火災事故増加を受け、一昨年6月に消防法施行例の一部が改正され、スプリンクラー設備の設置基準が強化されたことを受けて、「特定施設水道連結型スプリンクラー消火ポンプユニット KTT形セフティエース」を発売した。
 新技術基準(昨年12月26日付消防庁告示第28号「加圧送水装置の基準の一部を改正する告示」による「特定施設水道連結型スプリンクラー設備」の基準に対応)に対応したセフティエースは、ステンレス製補助水槽にポンプ、制御盤を一体化させたオールインワンユニットで、省スペース(W1000×D1000×H1920〜)に設置できる。
 主な特長は次の通り。
@簡単施工
 ポンプ・補助水槽一体型。また、ユニット内の配線は接続済みなので、配管接続後は電源、信号配線接続のみで運転可能。
A高品質ステンレス製補助水槽・耐震基準1G
 補助水槽本体はステンレスパネル製で藻などの発生がなく、いつまでも清潔に保つ。
B優れたデザイン性(ステンレス製カバー)
 シンプルな外観デザイン(ポンプ部はカバーすることで、ユニットの外観を損なわない)は、設置場所を選ばず、建築物の美観を損なわない。また、カバーには点検窓が設置されているので、動作確認が容易。
C省スペース・コンパクト
 補助水槽下にポンプを設置したコンパクトユニット。補助水槽は1、1.5、3立法メートルの3タイプがある。

各種技術を調和させ
美しいを生み出す
ダイドー 8社の最新製品展示

 時代が求める新技術・新製品を開発、供給し、多彩なシステムを提案する、メカトロニクス専門商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)は、ニッセイ、アイセル、ヤマハ発動機、CKD、SUNX、三菱電機、富士通、日本フェンスの最新の製品を出展する。
【出展製品】
・ニッセイ サーボモーター用減速機、ブラシレスDCモーターなど
・アイセル マシンシャッター(自動開閉シャッター・セキュリティーカバーなど)
・ヤマハ発動機 トランサーボ、ロボットビジョンシステムiVYシステムなど
・CKD アブソデックス(DDモーター)、電動アクチュエーターなど
・SUNX デジタルファイバセンサFX500、超薄型ライトカーテンSF4Cなど
・三菱電機 J3サーボ及びFA関連機器など
・富士通 機械装置設計専用純国産3D CAD ICAD/SX Mechanical PRO
・日本フェンス アルミ製の安全柵や進入防止柵、機械カバー、新型簡単アンカーボルト
 出展製品の中から、ヤマハ発動機の「トランサーボ」を紹介する。 「トランサーボ」は、ステッピングモータとサーボモータ、双方の優れた特性を併せ持った新しいタイプの小型単軸ロボット。
 主な特徴は次の通り。
 @サーボとステッピングの利点を融合した新制御方式 ステッピングモータはコストが安く、停止時にハンチング(微振動)がないなどの特長がある反面、高速でトルクが大幅に下がる、停止時の消費電力が大きいなどの欠点もある。ヤマハのトランサーボは、新開発のベクトル制御方式によりこれらの問題を解消。ステッピングモータを使いながら、サーボモータ同様の機能・性能を低コストで実現した。
 A耐環境性に優れたレゾルバ採用によるクローズドループ制御 もちろん「脱調レス」。しかも、モータの位置検出にはヤマハの上位機種と同様、信頼性に定評のあるレゾルバを採用している。粉塵やオイルミストなどの悪い環境下でも安定した位置検出が可能。また、1回転あたり20480パルスと高い分解能を誇る。
 B大きなモーメント負荷にも対応、4列サーキュラー溝式2点接触ガイド 新開発のモジュールガイドを採用し、従来機種と同等のコンパクトなボディに上位機種譲りの4列サーキュラー溝式2点接触ガイドを組み込んだ。構造上ボールの差動滑りが少なく、大きなモーメント負荷がかかったり、取付面精度が悪い場合でも良好な転がり運動が維持され、異常摩耗などの故障になりにくい性質を持っている。

取り外しの作業性が向上
「ナスフィット」ワンタッチ式チューブ継手
ナスコフィッティング ロングプッシャー採用
 
ナスコフィッティング(名古屋市港区名四町9・電話052‐653‐8775)では、空圧配管用継手や金型冷却水回路をワンタッチで接続する「ワンタッチ式チューブ継手ナスフィット」(意匠登録済)を出展する。
 「ナスフィット」は、チューブの取り外しに便利なロングプッシャーを採用するなど、従来品より取り外しが更に容易になった。
【特長】
@取り外しの作業性の良いロングプッシャー採用
 ロング部材の保持力を解除するプッシャーを長くすることにより、ロック部材の解除を容易にし、チューブの取り外しが片手でも同時に行える。
Aチューブの曲げ屈折にも高い機密性
 ロングプッシャーがチューブへの曲げガイドの役目を果たしているため、チューブが継手本体のシールOリングの手前で大きく変形することもなくシールする。
B金属製のプッシャーを採用することで耐久性がアップ
 従来のプッシャーは樹脂製が多く、破損すると本体ごと交換の必要性があったが、金属製にしたことにより破損の心配がない。
Cバルブ付継手もある
 継手本体にバルブを内蔵することにより、チューブを外した時に中の流体が外部に流出することがない。
【用途】
 ▽適用流体=空気・水(空圧機器の配管、射出成型の金型冷却回路、ブロー成型の金型冷却回路)
【仕様】
▽製品型式=NF型
▽継手材質=真鍮製(プッシャー:真鍮製)、SUS304(プッシャー:真鍮製)
▽適用チューブ径=φ6、φ8、φ10、φ12
▽最高使用圧力=1MPa
▽シールOリング=NBR(標準装備)、フッ素ゴム、EPDM、バーフロ
▽接続ネジ=R1/8、R1/4
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。

2009年10月18日(日) 2362号
MECT来場者の動員に傾注
60周年誌の概要決まる
愛機工 10月定例理事会を開催
 
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は10月6日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において十月理事会を開催した。理事会では、各種事業の報告が行われたほか、開催間近のメカトロテックジャパン2009(MECT09)の成功に向け動員に注力することなどが確認された。
 冒頭、野田理事長が「大変厳しい状況が続いておりますが、その中、皆で知恵を合わせて頑張っていかなければならないと思っております。いよいよMECT09が始まります。今後の我々の大切な役目は、ユーザーさんの動員だと思います。成功に向けて頑張っていきたい。それが、我々が元気になるきっかけになるのではと感じております」と挨拶。続いて各議案の審議に移った。
 第1号議案=会員増強の件では、1件の退会(廃業のため)が報告され、承認された。
 第2号議案=MECT09について、伊藤実行委員長(組合副理事長、春日鋼機社長)が取り組み状況を報告した。

 MECT09は2009年10月14日(水)から17日(土)までポートメッセなごやを会場に開催される。16日(金)はナイター開催。開催規模は350社・団体、1200小間(会場の全館使用)、組合実績は69社、236小間(前回実績は377社・団体、1953小間、組合実績117社、461小間)。
 現在取り組んでいる動員活動では、組合員経由でユーザーへの入場券を4万枚、中部ブロック(岐阜・三重・浜松)・金属連(管材・金物・鋲螺)・全機工連近隣組合(富山・石川・福井・滋賀・長野)・中央会機械金属製造業30団体に約5000枚を配布した。動員目標は9万人(前回94000人)。
 開催概要は、金曜日のナイター開催や特別企画展など従来と同様であるが、会場内の動線を考慮して、正面ゲート、北ゲートの他、1号館北出入口と2号館北・東出入口の3箇所を開放し、それぞれに受付けゲートを設置する。なお、特別企画展では、航空機・ロケット・自動車関連のエンジンの展示および各種セミナーが企画されている。また、組合小間の出展は辞退したが、従来同様、2号館南側に組合事務所を設置するとし、会期中の理事駐在当番が発表された。なお、実行委員と関係出展者による報告会および懇談会を11月13日(金)に東京第一ホテル錦で開催する。
 第3号議案=野球大会経過報告は、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)より行われた。優勝戦が10月3日、江南市営グランドにおいて開催され、Aゾーンの新栄商會対ナカガワ戦、Bゾーンのサンコー商事対モリタ戦で、新栄商會とモリタがそれぞれ優勝を飾った。新栄商會は7連覇、モリタは22年ぶりの優勝となる。試合終了後は表彰式が行われ大会を終了した。なお、大会反省会は青年部、審判部を含め、10月23日(金)に開催される予定。
 第4号議案=環境商品セミナーについては、林経営対策部長(広島商事社長)より、第1期を9月に4日間(8日、11日、15日、29日)、東別院会館で開催したと報告された。セミナーは、取扱商品の新分野開拓と雇用調整助成金・教育事業の活用を趣旨に開催されたもので、開催日ごとに60〜65名が受講した。第2期環境セミナー(5日間)も第1日目を10月2日に実施し、今後も順次開催する。
 第5号議案=親善ゴルフ大会については、六浦福利厚生部長より、当初、組合の公式行事として予定されていたが業界の厳しい状況を考慮し開催を取り止めたいとの提案がなされ、採決の結果、大会の中止が決まった。
 第6号議案=教育事業(ツール・エンジニア・スクール)については、林経営対策部長より開催予告が行われた。ツール・エンジニア・スクールは今年度も継続して実施され、11月20日(金)から22日(日)までの3日間の日程でキャリア5年未満の営業社員を対象にした初級コースが行われる。募集人員は20名。ただし受講申し込みが15名未満の際は、予算の都合もあり開催の見直しが検討される。内容は座学1日と加工実習2日間。会場は岐阜ポリテクセンターにて。
 第7号議案=60周年事業については、水谷60周年事業実行委員長(組合副理事長、ミズタニ機販社長)より進捗状況などが報告された。
 10月5日に実行委員会が開かれ、記念誌の掲載内容はじめ広告募集方法についての要項がまとまった。記念誌は、A4版80〜100頁を予定。掲載項目は@官庁、関係団体あいさつA業界・組合の歴史B座談会「語り部に聞く」「若手経営者の将来像」C過去から現在に至る行事紹介D広告Eその他。
 広告について、サイズの基本は4種類として組合員・賛助会員および関係団体、関係企業を対象に募集する。過去の行事の紹介については、現理事の先代および新聞社が残している記録、写真等を調べ借用する。表紙のキャッチフレーズ、デザインについてはこれから検討していく。
 記念式典を新年会、パネルディスカッションと併催する(2010年1月14日)。次回実行委員会は10月27日(火)午後1時30分から組合事務局にて。水谷委員長より「理事には原則、協力をお願いしたい」との要請が行われた。
 第8号議案=各部報告
 【総務部】理事会等組合運営および組合員増強活動を推進する。
 【情報部】60周年事業の企画準備および組合報の発行。10月景況調査は10月下旬に発表する。
 【経営対策部】環境商品セミナーの運営およびツール・エンジニア・スクールの準備を行う。
 【事業部】MECT展の入場者動員に注力する。また、共済保険については、経営者保険をはじめ継続して勧誘に努める。燃料油取次事業については、ガソリンの値上がりが続いておりこれを機会に攻勢をかける。担当者が、関係者を個別に訪問しカードの拡販に努める。
 【青年部】ビアパーティーを8月21日に開催した。「愛eco青年部」においては、エコキャップ活動を継続して取り組んでおり9月16日に第2回目の納品を行った。今回は13200個(33s、ワクチン16.5人分)。累計23640個、59s、ワクチン30人分となった。
 【福利厚生部】野球大会の反省会を設営。反省会は、青年部と合同で10月23日の開催を予定している。
 第9号議案=三役会報告は、野田理事長より行われた。9月18日に組合事務局にて三役会が開かれ、今後の組合事業について意見を交わした@融資制度については、長期化する不況の中で厳しい資金繰りが予測されるため各種融資制度の説明会を開催する。今後も金融機関の動向など時節に対応したセミナーを企画する。また、各種制度の情報を収集し組合員に提供する。A機械工具業界の現状については、組合員および取引先の現状についてパネルディスカッションを開催し業界の実態を公開する。新年会と併催予定。また、今後の課題として機械工具商社の新分野(事業)への参入も視野に入れた経営を検討、研究する。Bゴルフ大会見直しについて(第5号議案)。C新型インフルエンザ対策については、対策マニュアルを組合員に配布する。
 第10号議案=その他の件では、事務局よりブロードリーフと「機工メイト」の販売協力に関する契約締結について説明があり、理事長に一任することが承認された。
 次回理事会は12月1日午後4時より、東京第一ホテル錦で開催される。
 また、同理事会の前には、中小企業共済保険(経営者医療共済保険)とMECT09海外企業出展(商談)についての説明が行われた。

少子高齢化による今後の住宅市場
衛陶・水栓部会開き研修
静岡県管工機材商組合 10月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、10月2日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「10月度定例理事会」を開催し、1月15日に新年賀詞交歓会を開催することを確認する一方、「衛陶・水栓部会」を開き、「少子高齢化による今後の住宅市場」の動向についてINAX沼津営業所の久野所長より解説してもらった。
 理事会での、審議事項は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会の件
 1月15日(金)午後4時より、静岡駅西の静岡グランドホテル中島屋で開催する。また、当日の役割分担も内定した。
 なお、当日は万全を期すため午後3時より理事会を開き準備を整える。
▽第2号議案=海外研修旅行会の件
 11月18日〜22日の4泊5日の日程で、桂林・陽朔・昆明を訪中する。
 出席予定者は10数名。
▽第3号議案=貸し倒れ防止について
 10月1日に民事再生を申請した、東京都台東区の管材商老舗のK社にスポットを当て、貸し倒れリスクを意識することの大切さについて意見交換した。
 民事再生を申請する前に、スポンサー探しをしているケースが増えており、今回のケースもそれに当たる。
 中小企業経営者の場合、貸し倒れを事前に想定していないケースが目立っており、これを回避するための防止策としては、取引先の財務情報を入手し、評点の推移や借入金推移等の重要な情報に心掛ける。
 そしてその会社から受取手形で売掛金を回収している場合、よく銀行が割引に応じないケースがあるので、そんな時、仕方なしに買掛金に手形を裏書して譲渡することがよくあるが、これは大きな危険を伴うので止めるべき。
 なかなか出来る事ではないが、出来るだけ手形取引割合を減らすか、取引高そのものを減らす工夫も必要になる。
 以上で審議事項を終え、引き続いて、「少子高齢化による今後の住宅市場」について研修した。
 わが国の総人口は2006年をピークに減少に転じているが、一方、世帯数は増加している傾向にある。
 これは1世帯当たりの世帯人数が減少し「夫婦のみ」「単独」世帯が増えたことが一因。
 世帯主を年齢層別に分けてみると、明らかに70代以上の高齢者世帯が一貫して増加し、今後もしばらくこの傾向が続くとみられる。
 このようなことから、住宅事情も様変わりしており、広くて間取りが多い戸建てから、よりコンパクトな広さと間取りを備えた便利でセキュリティの整ったマンション等へシフトしていると考えられる。
 そのようなことを踏まえて、住宅市場の掘り起しには、住宅減税(バリアフリー、省エネ、耐震リフォーム減税等)等の情報提供に前向きにトライすることも大事。
 また、INAXでは2050年にCO2排出を1990年比で80%削減するグループ展開を実施しており、革新的な生産設備の開発、廃材リサイクルの活用等の循環型社会の構築に向けて前向きに取り組んでいる。

営業会議等について意見交換
共同購入新規商品を提案 
名機工同友会 9月例会を開催

名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は9月29日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で9月例会を開催した。
 例会は野崎総務部長(常磐精機社長)の司会で進められ、はじめに金原会長は挨拶で、9月4日の鵜飼見学が有意義に実施できたことに設営担当者と参加者へ礼を述べた。さらに接客について「私たちには他人より目立ちたいという自己顕示欲があります。上司や同僚に認められたいという気持ちがありますが、それだけで満足していては自己の接客能力の向上はありません。さらに褒められたいとの思いで与えられた仕事に取り組んでいくことで、さまざまな気遣い、接客能力も向上し、お客様に満足を提供できるのです。目立ちタイ、褒められタイの2匹のタイを育てれば、必然的にお役に立ちタイとの心が芽生えてまいります。心の中に3匹のタイが揃うことが接客力には重要です。自らの利害はさておき、お客様に喜んでいただきタイ、元気になっていただきタイ、活力を与えタイなど、心の中のタイをたくさん育てることが本物の接客となりお客様との絆も結ばれると、ある本に書かれておりました。お客様に愛されタイという対応でやっていただきたいと存じます」と語った。
 各部報告では、経営対策部の小島部長(小島商店社長)より、来年2月頃の開催を予定している講演会について、テーマ、講師等の要望があれば出すよう求められた。
 厚生部からは、鈴木部長(マルマン商事社長)が鵜飼の報告を行った。また、例年12月の例会に忘年会を開催するが、今年度は当初から業況をみて中止することになっており、依然として厳しい状況が続いていることから12月は通常例会として行い、新年会は例年通り来賓を招いて開催することが伝えられた。
 事業部は、吉野部長(吉野機械工具社長)より、共同購入の新規商品の見積もりが提示され、協力が呼びかけられた。
 続いて情報交換に移り、@営業会議・朝礼の実施A祝日の扱い方B経営者の奥さんに必要なことC近況についてそれぞれ意見が交わされた。
 次回例会は10月28日午後7時より東京第一ホテル錦にて開催される。

通信販売を開始
イグス

 イグスは、今年9月より、一部製品の通信販売(イグス イージーセレクション)を開始した。同社の豊富な製品ラインアップから、選りすぐりの人気商品を取り扱っている。
 現在、機械装置可動部でケーブル・ホース類を保護・ガイドするケーブル保護管「エナジーチェーン」から、ケーブル着脱が簡単で安価な「EZシリーズ」、安定性・耐久性が高く汎用性のある「E2/000シリーズ」、小〜中型サイズ「E2ミニシリーズ」の3シリーズが通信販売専用カタログに入っている。また今後は、樹脂ベアリングなど、他の製品も通信販売対象商品に加える予定。
 「イグス イージーセレクション」は、ホームページにある専用カタログから型式を選び、FAXで注文するだけの、簡単な注文方法となっている。
 詳しくはhttp://www.igus.de/EZorder、問い合わせはフリーダイヤル0120-21-1177まで。

融資の実態について聞く
融資制度の説明会
愛機工 不況の長期化受け緊急開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、10月6日午後3時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて、昨年秋のリーマンショック以降続く大不況に対応して、緊急に融資制度の説明会を開催した。
 講師に名古屋市信用保証協会の西口経営企画課課長と竹内金融相談係長、名古屋市小規模事業金融公社の塚本融資部事業推進室長を招聘、組合員17名が参加した。
 野田理事長は冒頭の挨拶で「組合緊急セミナーとして、もう少し早く準備をして皆様へご案内の周知ができたらと思いましたが、本当に慌ただしいご案内になってしまいましたことをお詫び申し上げます。我々の業界も部分的には良くなったところも若干出てきたという話を聞きますが、全体的には大変厳しい状況がまだ続いております。どん底の状態がかれこれ1年続いております。これだけ長引くと、若干良くなっているとは申せ、実態の経営はますます厳しくなってきているというのが現実ではないかと存じます。ここ数年来、我々の業界は恵まれた環境にあったため、急激に売上が下がってもそれ程バタバタせずに来たという感じがございますが、やはりこのように一年も経ちますと大変な状況になってきている。中でも資金繰りに支障を来たしかねないという状況も出てきているのではと感じております。金融機関というのはなかなか分かりにくい面がございます。銀行さんとのお付き合いの中で、あまり物を率直に言ってくれないと感じております。本当に物をはっきり言われるのは最後通告のときではないかと感じています。もう少し金融機関とのお付き合いとか、金融機関が我々企業をどのように見ているかということを、我々の立場に立って率直にお話が聞けないかということが、今回のセミナーの趣旨でございます。本日は大変ご無理を言いまして、名古屋市信用保証協会さんと名古屋市小規模事業金融公社さんの方に講師をお願いすることができました。我々のような中小零細企業の立場に立ってお話をいただけると期待をしております。参考になるお話をいただけるのではないかと思いますので、最後までご清聴をお願いいたします」と述べた。
 説明会では、まず名古屋市信用保証協会より、昨年10月から開始された「緊急保証制度」はじめ主な保証制度について紹介された。
 事業資金の借入にあたっては、企業経営者が現況をありのまま説明することが肝要で、@余裕を持った資金計画・相談をするA資金使途・返済計画を明確にするB過去の業績(決算等)・今後の事業計画の説明を正確かつしっかりするなどのポイントが挙げられた。
 信用保証制度利用のメリットは@保証協会が「公的保証人」の役割を果たすので借入しやすくなるA原則として、社長以外の連帯保証人は不要B原則として、担保は不要C名古屋市融資制度保証は固定金利なので安心(名古屋市内の事業所のみ対象)D保証協会への支払いは保証料のみと、メリットが大きい。
 【緊急保証制度について】
 緊急保証制度は、昨年10月、中小・小規模企業の資金繰り対策として国が創設した保証制度。国が指定する業種(現在、781業種)を営んでおり、一定の基準を満たすことについて市町村長から認定を受けた中小企業が、一般の保証とは別枠で利用できる。現在、一般の保証は80%保証だが、これは協会が100%保証する。今年9月末現在において全国で約75万件、約14兆円利用されている。
 続いて、名古屋市小規模事業金融公社より、同公社の概要と運転・設備資金に対応する「経営活性化資金」について説明された。また、中小・小規模企業の悩み事に対し、専門家を無料で派遣し解決策を見出す「専門家おでかけ相談事業」(今年7月にできた3年間の期限付き事業)も紹介され、活用が呼びかけられた。
 説明後は質疑応答が活発に行われ、参加者にとって有意義なセミナーとなった。

経済は低迷しているものの
一部に持ち直しの動き
中部経産局北陸地域 管内の経済動向 

中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が8月に調べ、10月7日に公表した「第29回地域経済産業調査」(ヒアリング企業数40社、WEB調査企業数155社、計195社)の結果(要約版)は次の通り。
1、全体の動向
 業況は、製造業では、売り上げの増加など一部に持ち直しの動き。非製造業では、一定の政策効果がみられるものの、客単価等の減少が継続。
 先行きについては、海外需要の不透明感、設備投資の減少、雇用情勢等悪化による個人消費の伸び悩みなどが懸念される。
2、個別の動向
(1)生産〜一部に持ち直しの動き〜
 化学は医薬品を中心に引き続き堅調。電子部品・デバイスは中国向け家電や国内のエコポイント効果により回復傾向。金属製品は住宅着工が低迷しており停滞傾向。繊維は衣料部門を中心に停滞傾向。一般機械は製造業の設備投資減少から停滞傾向。
(2)設備投資〜減少している〜
 製造業の多くは、業況の悪化により、生産合理化、設備の維持など必要最低限の投資に絞り込み、凍結や先送りの動きもみられる。非製造業は、商業・宿泊施設の投資が一段落したこともあり抑制傾向。
(3)雇用情勢〜悪化している〜
 正社員については、雇用調整助成金の活用で雇用を維持する一方、非正規社員については、契約更新、新規雇用がない状況が続く。ボーナスは業績を反映し大幅減。
(4)個人消費〜弱い動き〜
 エコポイントやエコカー減税等の効果がみられるが、買上げ点数の減少が続き、一品単価が下落との声も。更に冷夏長雨の影響もみられた。
3、地域経済のトピックス
・今後の業況見通しについては、年内は底ばいの状況が続くとする見方が多く、本格的な回復は来年後半から再来年になるとの声も。
・海外市場については、米国は一般機械で底を打ったとする声があるが、欧州は依然低調との声が多い。中国は内需が好調なものの、米欧日向け輸出の悪い状況が続き本格的回復には至っていない。
〈福井県〉
 繊維は、衣料部門で低調なものの、自動車内装材やエレクトロニクス部門に動きがみられる。
〈石川県〉
 一般機械が停滞傾向。域外資本の再生旅館は好調を維持するも、宿泊客数は総じて前年割れが続く。
〈富山県〉
 医薬品を中心に化学工業が堅調に推移。アルペンルート観光客は、ドラマ、映画の影響で増加。

受注環境に厳しさ増す 
生産量が前年・前月比ともに減少
日本鋳鍛鋼会 8月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同16工場)の8月分の生産実績を集計し、9月29日発表した。
 それによると8月の生産は、鋳鋼が前年同月比37.5%減の1万3982トン、鍛鋼は同33.1%減の3万4943トンとなった。8月は夏期休暇等により操業日数が少なかったこともあって、前月比でも8.7%、19.7%それぞれ減少した。
 現在の状況について同会では、鋳鋼、鍛鋼とも受注環境が月を追う毎に一段と厳しさを増してきており廃業や撤退がいつ起きても不思議ではない状況下にあり、各メーカーは今後なお一層の人員削減、操業見直しなどの合理化に取り組むものとみている。生産量は現在、月平均鋳鋼1万5972トン、鍛鋼3万8533トンで推移しており、21年度上期予想の鋳鋼11万7000トン、鍛鋼25万5000トンを下回る結果となることが予想されるとしている。

経済は低迷しているものの
一部に持ち直しの動き
中部経産局北陸地域 管内の経済動向 

中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が8月に調べ、10月7日に公表した「第29回地域経済産業調査」(ヒアリング企業数40社、WEB調査企業数155社、計195社)の結果(要約版)は次の通り。
1、全体の動向
 業況は、製造業では、売り上げの増加など一部に持ち直しの動き。非製造業では、一定の政策効果がみられるものの、客単価等の減少が継続。
 先行きについては、海外需要の不透明感、設備投資の減少、雇用情勢等悪化による個人消費の伸び悩みなどが懸念される。
2、個別の動向
(1)生産〜一部に持ち直しの動き〜
 化学は医薬品を中心に引き続き堅調。電子部品・デバイスは中国向け家電や国内のエコポイント効果により回復傾向。金属製品は住宅着工が低迷しており停滞傾向。繊維は衣料部門を中心に停滞傾向。一般機械は製造業の設備投資減少から停滞傾向。
(2)設備投資〜減少している〜
 製造業の多くは、業況の悪化により、生産合理化、設備の維持など必要最低限の投資に絞り込み、凍結や先送りの動きもみられる。非製造業は、商業・宿泊施設の投資が一段落したこともあり抑制傾向。
(3)雇用情勢〜悪化している〜
 正社員については、雇用調整助成金の活用で雇用を維持する一方、非正規社員については、契約更新、新規雇用がない状況が続く。ボーナスは業績を反映し大幅減。
(4)個人消費〜弱い動き〜
 エコポイントやエコカー減税等の効果がみられるが、買上げ点数の減少が続き、一品単価が下落との声も。更に冷夏長雨の影響もみられた。
3、地域経済のトピックス
・今後の業況見通しについては、年内は底ばいの状況が続くとする見方が多く、本格的な回復は来年後半から再来年になるとの声も。
・海外市場については、米国は一般機械で底を打ったとする声があるが、欧州は依然低調との声が多い。中国は内需が好調なものの、米欧日向け輸出の悪い状況が続き本格的回復には至っていない。
〈福井県〉
 繊維は、衣料部門で低調なものの、自動車内装材やエレクトロニクス部門に動きがみられる。
〈石川県〉
 一般機械が停滞傾向。域外資本の再生旅館は好調を維持するも、宿泊客数は総じて前年割れが続く。
〈富山県〉
 医薬品を中心に化学工業が堅調に推移。アルペンルート観光客は、ドラマ、映画の影響で増加。

受注環境に厳しさ増す 
生産量が前年・前月比ともに減少
日本鋳鍛鋼会 8月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同16工場)の8月分の生産実績を集計し、9月29日発表した。
 それによると8月の生産は、鋳鋼が前年同月比37.5%減の1万3982トン、鍛鋼は同33.1%減の3万4943トンとなった。8月は夏期休暇等により操業日数が少なかったこともあって、前月比でも8.7%、19.7%それぞれ減少した。
 現在の状況について同会では、鋳鋼、鍛鋼とも受注環境が月を追う毎に一段と厳しさを増してきており廃業や撤退がいつ起きても不思議ではない状況下にあり、各メーカーは今後なお一層の人員削減、操業見直しなどの合理化に取り組むものとみている。生産量は現在、月平均鋳鋼1万5972トン、鍛鋼3万8533トンで推移しており、21年度上期予想の鋳鋼11万7000トン、鍛鋼25万5000トンを下回る結果となることが予想されるとしている。

経済は低迷しているものの
一部に持ち直しの動き
中部経産局北陸地域 管内の経済動向 

中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局が8月に調べ、10月7日に公表した「第29回地域経済産業調査」(ヒアリング企業数40社、WEB調査企業数155社、計195社)の結果(要約版)は次の通り。
1、全体の動向
 業況は、製造業では、売り上げの増加など一部に持ち直しの動き。非製造業では、一定の政策効果がみられるものの、客単価等の減少が継続。
 先行きについては、海外需要の不透明感、設備投資の減少、雇用情勢等悪化による個人消費の伸び悩みなどが懸念される。
2、個別の動向
(1)生産〜一部に持ち直しの動き〜
 化学は医薬品を中心に引き続き堅調。電子部品・デバイスは中国向け家電や国内のエコポイント効果により回復傾向。金属製品は住宅着工が低迷しており停滞傾向。繊維は衣料部門を中心に停滞傾向。一般機械は製造業の設備投資減少から停滞傾向。
(2)設備投資〜減少している〜
 製造業の多くは、業況の悪化により、生産合理化、設備の維持など必要最低限の投資に絞り込み、凍結や先送りの動きもみられる。非製造業は、商業・宿泊施設の投資が一段落したこともあり抑制傾向。
(3)雇用情勢〜悪化している〜
 正社員については、雇用調整助成金の活用で雇用を維持する一方、非正規社員については、契約更新、新規雇用がない状況が続く。ボーナスは業績を反映し大幅減。
(4)個人消費〜弱い動き〜
 エコポイントやエコカー減税等の効果がみられるが、買上げ点数の減少が続き、一品単価が下落との声も。更に冷夏長雨の影響もみられた。
3、地域経済のトピックス
・今後の業況見通しについては、年内は底ばいの状況が続くとする見方が多く、本格的な回復は来年後半から再来年になるとの声も。
・海外市場については、米国は一般機械で底を打ったとする声があるが、欧州は依然低調との声が多い。中国は内需が好調なものの、米欧日向け輸出の悪い状況が続き本格的回復には至っていない。
〈福井県〉
 繊維は、衣料部門で低調なものの、自動車内装材やエレクトロニクス部門に動きがみられる。
〈石川県〉
 一般機械が停滞傾向。域外資本の再生旅館は好調を維持するも、宿泊客数は総じて前年割れが続く。
〈富山県〉
 医薬品を中心に化学工業が堅調に推移。アルペンルート観光客は、ドラマ、映画の影響で増加。

受注環境に厳しさ増す 
生産量が前年・前月比ともに減少
日本鋳鍛鋼会 8月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同16工場)の8月分の生産実績を集計し、9月29日発表した。
 それによると8月の生産は、鋳鋼が前年同月比37.5%減の1万3982トン、鍛鋼は同33.1%減の3万4943トンとなった。8月は夏期休暇等により操業日数が少なかったこともあって、前月比でも8.7%、19.7%それぞれ減少した。
 現在の状況について同会では、鋳鋼、鍛鋼とも受注環境が月を追う毎に一段と厳しさを増してきており廃業や撤退がいつ起きても不思議ではない状況下にあり、各メーカーは今後なお一層の人員削減、操業見直しなどの合理化に取り組むものとみている。生産量は現在、月平均鋳鋼1万5972トン、鍛鋼3万8533トンで推移しており、21年度上期予想の鋳鋼11万7000トン、鍛鋼25万5000トンを下回る結果となることが予想されるとしている。

研究7件・国際交流6件助成決まる
世界につながる研究を
大澤科学技術振興財団 GTセンターで贈呈式

財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤輝秀氏・オーエスジー会長、住所=東京都大田区南馬込3-25-4)は平成3年7月18日に設立されて以来、科学技術の振興に寄与したいという趣旨から国内の大学、研究所等の機関に所属する研究者に対する助成を行っている。
平成21年度は7件の研究課題に対して研究助成を、6件の国際会議への出席に対して国際助成を行い、助成金の総額は1170万円となった。
また設立来19年間の助成金額の累計は4億2955万9000円となっている。
今回の助成に対し、10月6日午後3時30分よりオーエスジーグローバル・テクノロジーセンター(愛知県豊川市一宮町宮前149)において贈呈式典が行われた。
今回は応募に対しての採択件数の倍率が8.6倍と難関だった。
冒頭、大澤理事長は挨拶で「昨年のリーマンブラザーズからはじまる世界恐慌ですが、経済でよくなったと感じるのは中国とアジアです。中国は世界恐慌の後、50兆円の景気刺激策を出して、今まで発展してきた臨海部から、内陸部にも効果がでてきている。オーエスジーの中国にある工場でも人手不足です。成長のスピードも速いです。オーエスジーもたくさんの助成をできるような業績を上げたいです。研究助成金はオーエスジーの利益と直接リンクしているので、ここで社長の紹介をし、今後について話してもらいます」と述べ、続いて石川則男オーエスジー社長が「オーエスジーも今まで以上に世界を見て仕事をしないといけないと思っております。これからニーズをどこからとってくるか。自動車産業以外の分野は、日本が中心ではなく、世界にありそうだということです。世界のPCの85%は中国で作られている。ということは少なくともそうした産業のニーズの85%は中国にあります。それを支える技術を日本で開発しないといけない。イノベーションをどう捉えるか。日本の場合は無理矢理ニーズを作ろうとしています。日本の携帯電話に代表されるように、本当はこんな機能なくてもいいけど、よいような機能をつけ たのが日本の企業が開発する携帯電話です。アップル社のアイフォーンは世界で何千万台とニーズを掘り起こしたイノベーションです。ニーズを無理矢理掘り起こすのではなくて、オーエスジーとしては本当に世界のニーズにつながるような研究課題を探して、商品化したいです。今まで以上に世界のニーズを取り込んだ研究開発に努めたい」と話した。
再度、大澤理事長が登壇し「研究開発において、日本の製造業が寄って立てるような、イノベーションを起こすような開発につないでいただけることがいいと思います」と述べた。
本年度の研究助成費受賞者は次の通り。(敬称略)
〈研究助成〉
▽寺本孝司(室蘭工業大学・工学研究科准教授)「柔軟弾性体の切削誤差モデルの構築に関する研究」
▽須藤祐司(東北大学・大学院准教授)「摩擦係数低減を目指した多相層状組織を有する(Ti、Mo)(N、O)系硬質膜の開発」
▽中本剛(千葉大学・大学院教授)「切削加工によって誘起したメカノケミカル反応を利用したサファイアの3次元加工」
▽岩井学(富山県立大学・工学部講師)「通電摺動研磨法の提案と誘導性ダイヤモンドバイトの精密成形」
▽桝田正美(豊橋技術科学大学・生産シムテム工学系客員教授)「微小径穴明け加工におけるセンタリング機構の解明」
▽三原由雅(和歌山工業高等専門学校准教授)「切削加工における静電荷を用いた切削油供給の効果」
▽峠睦(熊本大学・大学院教授)「UV研磨したCVDおよびPCD工具によるCFRPの切削性能」
〈国際交流部門〉
▽呉勇波(秋田県立大学・システム科学技術学部教授)「2009年度材料と加工技術の最新進展に関する国際会議(マレーシア)
▽鄒艶華(宇都宮大学・大学院准教授)「国際先端砥粒加工シンポジウム2009(オーストラリア)」
▽鈴木清(日本工業大学・工学部教授)「国際先端砥粒加工シンポジウム2009(オーストラリア)」
▽越水重臣(首都大学東京・産業技術大学院大学准教授)「国際先端砥粒加工シンポジウム2009(オーストラリア)」
▽由井明紀(防衛大学校・システム工学群准教授)「国際先端砥粒加工シンポジウム2009(オーストラリア)」
▽吉冨健一郎(防衛大学校・システム工学群助教)「国際先端砥粒加工シンポジウム2009(オーストラリア)」

09年度研究助成、国際交流助成
三豊科学技術振興協会
19件に研究助成金
 
財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=飯塚幸三氏、住所=神奈川県川崎市高津区坂戸)は計測・加工・制御に関する研究を対象とした2009年度の研究助成、国際交流助成(第1期・2期)の2事業で助成する19人の研究者を決め、10月17日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行う。
 今回の助成総額は2150万円。同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと会長・沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの11年間に計246件、3億1524万円を助成してきた。
 本年度の研究助成対象者とテーマは次の通り。(敬称略)
▽上野敏幸(金沢大)「Fe―Ga合金を用いたマイクロ球面モータの小型高出力化に関する研究」
▽岸本昭(岡山大)「高温での微小歪み・圧力検知を可能とする炭化珪素歪み抵抗素子の研究」
▽残間忠直(三重大)「画像情報のダイナミックな量子化フィードバックによる高精度位置決め制御」
▽島田尚一(大阪電通大)「超精密ダイヤモンド切削工具の長寿命化」
▽平石邦彦(北陸先端科学技術大)「ソフトウェア実装を考慮したハイブリッドシステムに対するデジタル/アナログ統一的設計手法」
▽平山朋子(同志社大)「空気静圧軸受案内における支持物体微小振れメカニズムの解明とその低減」
▽松岡広成(鳥取大)「液体メニスカス架橋の形成・破断特性の精密計測」
▽水谷康弘(徳島大)「マイクロレンズアレイによるOTTO配置型表面プラズモン共鳴を用いた高精度2次元膜厚分布計測法の開発」
▽吉田政弘(東京都立産業技術高専)「放電加工の基礎的研究―断面形状積算法と放電環境のコンピューター解析による単発放電痕形成メカニズムの解明と加工特性の向上の試み―」
▽脇元修一(岡山大)「大湾曲動作を実現するマイクロラバーアクチュエータの開発とロボットハンドへの応用」
 以上10件、総額1961万円。
 国際交流助成第1期は4件、第2期は5件、総額186万円の海外渡航費が助成対象に選ばれた。
【財団法人三豊科学技術振興協会の概要】
・設立=1999年(平成11年)1月4日
・主務官庁=文部科学省
・会長(理事)=沼田智秀氏(ミツトヨ相談役)
・理事長=飯塚幸三氏(社団法人日本計量振興協会会長)
・所在地=〒213―8533 川崎市高津区坂戸1-20-1
・ホームページ=http://www.mast.or.jp

三菱マテリアル新製品紹介
4枚刃インパクトミラクル 制振ボールエンドミル
「VF―4SVB」

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクル制振エンドミルシリーズ”に4枚刃インパクトミラクル制振ボールエンドミル「VF―4SVB」を追加し、販売を開始した。
 同社は、航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金、耐熱合金などの難削材の高能率加工で発生するびびり振動の問題に対し、耐びびり性に優れたインパクトミラクル制振エンドミルシリーズとして4枚刃、6枚刃のスクエア、ラジアスタイプを発売し、高い評価を得ている。今回、4枚刃ボールタイプ、4枚刃インパクトミラクル制振ボールエンドミル「VF―4SVB」6型番を追加しシリーズ拡大を図った。
 「VF―4SVB」の主な特長は次の通り。
 @R切れ刃に不等カーブ形状を採用し、難削材や薄肉部品の加工においてもびびりを抑制し、高能率加工を実現する。
 A従来の4枚刃ボールエンドミルに比べ、底刃部分のチップポケットを大きく確保することにより、切りくず排出性を向上させた。
 B耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。
 標準価格は代表型番VF4SVBR0500が2万8600円(税込み3万30円)。同社では販売目標を初年度1億円としている。
高硬度鋼ミーリング用
PVDコーティング材種
「MP8010」
 
三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する高硬度鋼ミーリング用PVDコーティング新材種「MP8010」計10番型の販売を開始した。
 金型産業においては硬さ55HRCを超えるような熱処理後の高硬度鋼を加工するニーズが高まっており、生産現場では、切削加工、放電加工、超硬ソリッドエンドミルやCBN工具による切削加工が一般的に用いられているが、さらなる加工能率の向上とコスト低減が求められている。
 「MP8010」は、同社のオンリーワン技術である、超々微粒超硬合金とコーティングを高次元で融合させたミーリング用の新材種であり、高硬度鋼の仕上げ加工において比類のない性能を発揮し、刃先交換式工具によるコストダウンを実現する。
 「MP8010」の主な特長は次の通り。
 @金型加工で好評を得ている、ボールエンドミル「SRF形」およびラジアスエンドミル「ARX形」用インサートを商品化し、高硬度鋼の仕上げ加工の高能率化と工具寿命延長により、トータルでのコスト低減が可能となる。
 A世界最高クラスの硬度を有する超々微粒超硬合金母材と(Al、Ti、Si)N高硬度鋼用ミラクルコーティングの組み合わせにより、耐摩耗性と耐熱性が飛躍的に向上し、特に超硬切削工具の適用が難しいとされていた55HRC以上の高硬度鋼において、信頼性の高い安定した加工を行うことができる。
 標準価格は、代表型番SRFT20(MP8010)が7170円(税込み7529円)、RDMW0620MOE(MP8010)が590円(税込み620円)。販売目標は初年度1000万円。

TOP新製品紹介
電動ドリル用六角シャンク
スパイラルステップドリル
 
トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、電工・配管工事・設備の施工現場で色々なサイズの穴あけと穴の拡大・修正に対応できる、電動ドリル(充電ドリル12V以上)用「六角シャンクスパイラルステップドリル」を発売した。
 同製品は、従来の六角シャンクステップドリルに対し、より軽い切れ味と耐久性を備えた製品として開発されたもの。
 主な用途と特長は次の通り。
 @1本のドリルで、色々なサイズの穴あけができる。
 Aスパイラル形状により、従来品に比べ軽く切れ、耐久性もアップした。
 B六角シャンクだから電動ドリルにワンタッチで取付けができる。
 Cシンニング加工が施されているので、刃先が「逃げ」ず、正確な位置に穴あけできる。
 D抜け防止ストッパー付で、作業の安全と能率アップに貢献する。
 材質はコバルトハイス。チタンコーティングが施されたゴールドタイプは、ステンレスの穴あけが多い場合に使用すると、切屑の溶着を防ぎ安定した連続作業ができる。
 適応被削材は、鉄板(2ミリ程度)、ステンレス板(1ミリ程度)、プラスチック、木材など。穴あけ・面取り同時加工や穴の拡大、長穴加工、パイプ等の曲面の穴あけに最適。
 標準価格は1万1000円(税込み1万1550円)から。
ネジ修正アダプター 貫通タイプ
ダイス外径38ミリ用追加 

トップ工業は、施工現場でのネジ山修正用として、手持ちのラチェットレンチやメガネレンチ等に接続できそのまま手廻し可能な、ネジ貫通タイプの「ネジ修正アダプター(ダイス外径38ミリ用)」本体(製品番号NA―38)と用途の多いM16×2.0ダイス付(同NA―38―M16)を発売した。
 既存のダイス外径25ミリ用に対し、38ミリ用を要望する声が多くあり、今回サイズの追加販売をするに至った。
 同製品の主な用途と特長は次の通り。
 @アンカーボルト等、つぶれたネジ山の修正に。
 A電気・空調設備、機械設備、建設作業保全全般に。
 B工具接続タイプ(24ミリソケットの一二角に対応・落下防止用リングバネ付)なので、狭い場所・深いところでの使い分けができる。
 Cダイス外径38ミリ用貫通タイプ(色々なサイズのネジに対応可能)。
 標準価格は、ネジ修正アダプター本体が2460円(税込み2583円)、ネジ修正アダプターM16×2.0ダイス付が5440円(税込み5712円)。

システムトイレ用 洗面器・手洗器ユニット
「ノセルカウンター」
INAX 水道代・石けん代大幅節約

 INAXは、水栓をバックガードへ埋め込んだシンプルでスッキリとしたデザインのパブリック向けシステムトイレの洗面器・手洗器ユニット『NOSEL counter(ノセル カウンター)』を発売し、好評を得ている。
 『NOSEL counter(ノセル カウンター)』は、ボウル、カウンター、バックガードまで継ぎ目のないなめらかな形状で清掃性に優れており、手を差し出すだけで吐出する自動水栓とオートソープを標準搭載。自動水栓は従来の2ハンドル水栓と比較し約70%節水(同社比)、年間約189万円の水道代を節約、オートソープは石けんがムース状になっており、少量でしっかり手洗いができ、液状と比較して約50%(同社比)、年間約116万円の水・石けん代を節約できる。
【NOSEL counter(ノセル カウンター)の主な特長】
1、継ぎ目がなく、器具が目立たないスッキリデザイン
 ボウル、カウンター、バックガードまで連続性を持たせたスッキリとしたデザイン。また、水栓がバックガードへ埋め込まれているので、器具が主張しすぎず、さまざまな建築空間にしっくりと溶け込む。
2、ボウルサイズは2タイプを用意
 カウンターは、鏡に近づきやすく化粧直しにも適したスリムな奥行き450oと、洗顔や歯磨きなどの行為にもゆとりがある大きめの奥行き550mmの2タイプを用意した。トップカウンターもシャープな印象のストレートカウンターと、荷物が置きやすいラウンドカウンターの2タイプを用意した。
3、水も水石けんも手を近づけるだけで吐出、しかも、ランニングコスト節約
 オートソープと自動水栓なので、吐出口に手を差し出すだけで、それぞれ自動的に吐出する。自動水栓は2ハンドルと比較し約70%節水(同社比)、年間で約189万円の水道代を節約できる。水石けんはムース状になっており、少量でしっかり泡立つ。液状と比較して約50%(同社比)、年間約116万円の水石けん代を節約できる。
4、優れたメンテナンス性
・継ぎ目がなくなめらかな形状で、水栓まわりも出っ張りが少なく、清掃性に優れている。
・水石けんの補給や電気温水器のメンテナンスは、カウンター下の扉を開け簡単に行える。
 その他詳細については、直接同社へ問い合わせるとよい。

主要8社総受注高 14ヵ月連続前年割れ
国内 一般機械工業向けは前月比 13.1%増 
中部経済産業局 8月の金属工作機械受注状況

中部経済産業局が10月1日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年8月度受注状況によると、総受注高は前年同月比77.9%減の100億6500万円となり、14カ月連続して前年を下回った。前月比は9.2%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが17億6000万円と12カ月連続、自動車工業向けが10億2400万円と13カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比77.0%減の36億7800万円となり14カ月連続して前年を下回った。前月比では、一般機械工業向けが13.1%増となったものの、自動車工業向けが58.7%減となり、全体では21.2%減となった。
 海外受注は、北米向けが11カ月連続、ヨーロッパ向けが14カ月連続、アジア向けが12カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比78.4%減の52億8700万円と15カ月連続して前年を下回った。前月比は0.5%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが15億7800万円(前年同月比81.3%減)、以下、中国13億8000万円(同61.2%減)、ブラジル3億8500万円(同66.2%減)、メキシコ3億2400万円(同57.5%減)、ドイツ3億2000万円(同93.5%減)の順となった。
 販売額は前年同月比73.2%減の109億600万円となり、13カ月連続して前年を下回った。また前月比では26.2%増となった。
 受注残高は前年同月比64.6%減の785億4000万円となり、14カ月連続して前年を下回った。前月比は2.8%減となった。

温水と冷水を接続するだけ!!
JRG ミキシングバルブ
ベン 給湯温度を自由に制御
 
ベン(東京都大田区多摩川2-2‐13)では、温水と冷水を接続するだけで、給湯温度を自由にコントロールできる温度調整弁「JRGミキシングバルブ」(スイス製)を販売し好調な売れ行きを示している。
 同バルブは、毎日多量の湯を使用するような業務用施設、設備などに安心して使用できるので、病院、養護老人ホーム、ホテル、公衆浴場、学校、スポーツ施設、給食センターおよび源泉の温度調節などに最適に使用できるうえ、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ方式のECO給湯システムなどにも幅広く使用されている。
 温水・冷水の圧力や温度に変化があっても、自動的に設定された温度での給湯が得られるので、安心して使用できる。また、追従性が良く、蛇口を開けると同時に適温が得られるので、温水や冷水の損失は最小限に抑えられ、学校、病院、プールなどでシャワーを使用する場合、温水がすぐに得られるので、無駄を省くことができる。
【特長】
@温水と冷水を接続するだけで、簡単に給湯ができる。
A温水および冷水の圧力変動に対して、サーモエレメントの追従性がよく、安定した温度で湯を供給する。
B複管式(循環方式)、単管式のどちらにも対応できる。
C青銅・ステンレス鋼・樹脂など耐食性に優れた材料を使用している。
D軽量・コンパクトで施工性に優れ、省スペース化が図れる。
【仕様】CS―5型(CS―5F型)
 ▽呼び径=15〜50(65.80)▽適用流体=水、温水▽流体温度=5〜90℃▽適用圧力=1.0MPa以下▽取付け=水平・垂直自由▽材質=本体(CAC)、要部(樹脂)、ディスク(合成ゴム)
 その他、詳細については名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・伝電話052-411-5840)へ問い合わすとよい。

全国のショールームで開催
キッチン・バスフェア
クリナップ 名古屋 終日来場者で賑わう

クリナップでは、全国のショールームを対象に9月から10月に掛けて「キッチン・バスフェア」を開催しており、名古屋ショールームでは、10月9日・10日の2日間に開催し、目標を超える来場者で終日賑わった。
 会場には、今年6月に新発売されたうきうきキッチン「クリンレディ」をはじめ、創業60周年記念謝恩価格で一律10万円値下げしたシステムキッチン「S・Sライトパッケージ」など、手頃価格で使い勝手の良いシステムキッチンや、第3回キッズデザイン賞を受賞したシステムバス「hairo(はいろ)」など、多くのキッチン・バス、洗面化粧台を展示する一方、特設展示場では、すべてのガスバーナーに安全センサーを搭載した「Siセンサーコンロ」、スイッチオンからわずか5秒で温風が吹き出す、スピーディーでパワフルなガスファンヒーターなども展示紹介した。
 また、来場記念としてスタンプラリーでディズニーリゾートペアチケットの当たる“わくわくイベント”なども実施し、来場者から好評であった。

Aゾーン 新栄商會が7連覇
Bゾーン モリタ22年ぶりの優勝
愛機工 第69回親善野球大会
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第69回親善野球大会の優勝戦が10月3日、愛知県江南市高屋町の江南市営グランドにおいて午後零時40分より行われた。
 第1試合のBゾーン優勝戦、サンコー商事対モリタの試合は、2回表にサンコー商事が1点を先制したが、その後ランナーは出るものの両チームの投手をはじめとした守りが堅く、無得点で進んだ。
 5回裏にモリタが1点を返して同点に追い付き、続く6回裏にも1点を追加し逆転。7回表のサンコー商事の反撃を零点に抑えて見事優勝を飾った。
 第2試合のAゾーン優勝戦、新栄商會対ナカガワの試合は、新栄商會が初回に榊原選手のレフトフェンスを越えるスリーランホームランで3点を先制。ナカガワもランナーを出してスコアリングポジションまでは進めるものの、あと一歩及ばす。
 新栄商會は5回にも1点を追加しリードを4点に広げ、ナカガワの反撃を零点に抑えて見事優勝、7連覇を達成した。
 試合終了後は、表彰式が行われ、冒頭、六浦大会委員長(六浦本店社長)が「優勝されましたAゾーンの新栄商會チームさん、Bゾーンのモリタチームさん、おめでとうございます。本年度の第69回大会は、Aゾーン16チーム、Bゾーン19チーム、合計35チームに参加をいただき、桜の咲く4月から本日まで約6ヶ月間熱戦を繰り広げていただきました。運営にあたりましては、愛知県軟式野球連盟の皆さん、組合役員の皆さん、青年部の皆さんに大変長期間ご協力を賜りました。この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。来年度第70回大会におきましても、今年同様のご支援、ご協力をいただきますようお願いを申し上げます」と挨拶。
 続いて、理事長、愛知県知事、名古屋市長等からの表彰状や優勝旗、トロフィーが贈呈された。また、優勝戦で活躍した選手に個人賞が贈られた。
【個人賞】Aゾーン
・最高殊勲選手賞=榊原選手(新栄商會)
・打撃賞=菊池選手(新栄商會)
・敢闘賞=野田選手(ナカガワ)
Bゾーン
・最高殊勲選手賞=浅野選手(モリタ)
・打撃賞=佐久間選手(サンコー商事)
・敢闘賞=中川選手(サンコー商事)