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2008年(平成20年)9月
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2008年9月7日(日) 2321号
日銀名支最近の管内金融経済事情
引き続き高水準にあるが
生産は減少、企業収益やや悪化

 日本銀行名古屋支店は8月13日、最近の管内金融経済事情を発表した。これによると、管内景気は、引き続き高水準にあるが、減速がはっきりしてきている。最終需要の動向をみると、輸出は高水準にあるが、足もとは減少している。国内需要のうち、住宅投資は持ち直しの動きが続いている。一方、個人消費は底堅く推移しているものの、一部で弱めの動きがみられているほか、設備投資も高水準ながら増勢は鈍化している。この間、公共投資は低水準で推移している。
 需要動向を反映して、生産は高水準ながら減少しており、企業収益も高水準ながら、為替の円高や原材料価格の上昇を背景に、減益となっている。一方、雇用・所得は引き続き改善している。この間、消費者物価(除く生鮮)は前年比プラス幅が拡大している。
 先行きについては、海外経済、とくに米国経済の動向や為替相場の動向を引き続き注視する必要がある。また、原材料価格高騰などによる企業収益への圧迫が強まる中、企業や家計の支出行動の変化についても留意する必要がある。
 金融面をみると、管内の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は前年比プラスで推移している。一方、預金は、前年比2%台の増加となっている。
需要項目別の動向
●個人消費
 個人消費は底堅く推移しているものの、一部で弱めの動きがみられる。各種売上指標をみると、スーパー売上高は、衣料品が弱めの動きとなっているものの、食料品は堅調に推移していることから、全体では前年を上回っている。一方、百貨店売上高は、セールが底上げに寄与したものの、依然として前年を下回っている。こうした中、旅行取扱高や乗用車登録台数は低調に推移している。
 この間、消費者心理関連指標は、石油製品や食料品の値上げの動きや株価の弱さなどが影響し、総じて慎重化している。
●設備投資
 設備投資は高水準ながら増勢は鈍化している。業種別にみると、製造業では、主力の自動車、電気機械を中心に底堅い計画となっているほか、非製造業では、電力、運輸等が高水準の設備投資を続けることから、前年度の大幅増に続いて増加計画となっている。
 先行指標をみると、工作機械国内受注額は高水準ながら緩やかに減少しているほか、非居住用建築着工床面積も、弱めに推移している。
●住宅投資
 住宅投資は一時期の大幅な減少から持ち直している。新設住宅着工戸数をみると、改正建築基準法施行後に大幅に減少した反動から増加している。
●公共投資
 公共投資は低水準で推移している。発注の動きを示す公共工事請負金額は、一進一退の動きとなっている。
●輸出
 輸出は高水準にあるが、足もとは減少している。品目別にみると、自動車・同部品は米国需要の減少を背景に減少しており、ICパッケージも、足もとは減少している。一方、一般機械(工作機械等)は増加している。
 仕向地別にみると、米国、EU、アジア、その他地域(中東、中南米、ロシアなど)のいずれも、足もとは減少している。
生産、雇用・所得、物価の動向
●生産
 生産は高水準ながら、減少している。品目別にみると、加工業種では、自動車・同部品が欧米での需要減を背景に、高水準ながら減少している。一方、電子部品・デバイスは能力増強が進む中、需給が幾分緩んでいることもあって、高水準で推移している。また、工作機械も、堅調な海外需要を背景に高水準で推移している。素材業種では、鋼板、特殊鋼が造船向け等の堅調から、化学製品が海外需要の好調から、それぞれ高水準の生産を続けている。また、棒鋼は、足もと持ち直しつつある。この間、繊維製品が輸入品との競合激化等を背景に低水準の生産を続けているほか、窯業・土石製品も全体としては弱含んでいる。
 なお、管内運輸業者の貨物取扱量は増加している。
●雇用・所得
 雇用・所得は改善している。もっとも、生産面に弱さがみられる中で、人手不足感は幾分緩和されている。すなわち、所定外労働時間や有効求人倍率、新規求人倍率は高水準で推移しているものの、足もとやや低下している。こうした中、雇用者所得は常用労働者数の増加を背景に改善している。
 なお、夏季賞与の動向をみると、経営者協会のアンケート調査では愛知県で前年比マイナスに転じるなど、前年に比べ幾分弱めの動きとなっている。
●物価
 消費者物価(除く生鮮)は前年比プラス幅が拡大している。内訳をみると、財、一般サービス、公共料金ともに前年比プラス幅が拡大している。
 主要商品市況をみると、鋼材、化学製品は上昇しているが、石油製品、穀物類は下落に転じている。
金融面の動向
●貸出動向
 貸出動向は前年比プラスで推移している。
 管内の金融機関(国内銀行+信金)の6月の貸出末残前年比は1.2%増となった。資金需要面をみると、個人の住宅ローン借入需要は堅調に増加している。また、企業の設備資金需要には一服感がみられているものの、原材料価格高騰等を受けた運転資金需要がみられ始めており、貸出は前年比プラスで推移している(4月0.6%増、5月1.2%増、6月1.2%増)。
●貸出約定平均金利
 新規貸出約定平均金利(地元銀行九行)は横ばい圏内の動きとなっている。6月中は、短期が前月比0.002%ポイント低下、長期が0.001%ポイント上昇したため、総合は0.001%ポイント上昇した。
 こうした中、貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は横ばい圏内の動きとなっている(4月1.936%、5月1.936%、6月1.930%)。
●預金動向
 預金動向は前年比2%台の増加となっている。
 管内の金融機関(国内銀行+信金)の6月の預金末残前年比は2.6%増となった。個人預金を中心に前年比2%台の増加となっている(4月2.1%増、5月2.1%増、6月2.6%増)。

環境と危機管理セミナー
ヒマラヤ登頂への記録
愛知県環境団体連合会8団体140名が出席

 愛知県環境団体連合会(会長=足立哲氏・愛知県空調衛生工事業協会・愛知県管工機材商業協同組合など8団体が加盟)では、8月19日午後1時30分より、中区栄の名古屋商工会議所において、「ネパール・ヒマラヤ登頂への記録・環境と危機管理」を演題に、日本山岳東海支部の田辺治氏を講師に招いて、8団体から約140名が出席して、過酷な登山体験に聞き入った。
 講演会に先立って、足立会長より挨拶があり、「設備の存在を一般の方にアピールしたいとの思いで立ち上がり、昨年2月に発足した。環境関連専門の集団であり、ライフラインの大事な役目を担っている。21世紀は環境の時代でもあり、新しい環境設備の啓発に取り組み、環境設備産業という時代を構築していきたい」と、所信を述べていた。
 引き続いて、冬季ローツェ南壁2006登山隊総隊長の尾上昇氏から、田辺講師の紹介がされ、講演会に臨んだ。
 【講演要旨】
 ヒマラヤ山脈のエベレスト南に連なる世界第4位の高峰「ローツェ」(8516m)の南側、標高3300mの巨大岩壁「ローツェ南壁」は、雪崩と落石が多く非常に危険な壁で、過去25回の挑戦のうち登頂したのは90年秋の旧ソ連隊のみ。
 名古屋市在住の田辺氏は、「世界中の誰もやったことのない冒険をしたい」と、01年から06年に3度に渡ってこの難関に挑戦し、06年12月27日に史上初のローツェ南壁の冬季完登を達成した。
 田辺氏は、「天候、隊の戦力も余力ぎりぎりで壁を登り切った。山頂は力なく断念したが、やっと長年の夢がかなった」と当時を振り返る。
 世界で初めて完登した田辺治隊長は、現地のベースキャンプに戻り心境を伝えていた。
 既にボンベの酸素を使い果たしていた隊員が、わずか20メートルを下っただけで動けなくなり、田辺隊長は自分のボンベを隊員に渡したが、田辺隊長の意識が朦朧として、指も凍傷になりかけた。どれだけの時間を、ボンベなしで歩いたのか定かでないが、途中の山肌に予備で置いていたボンベのお陰で、九死に一生を得た。
 立ちはだかる岩壁、地上の3分の1の薄い空気、刻々と変化する天候、時として風速100mのジェット気流等々、想像を絶する過酷な環境を乗り越えて、世界最高峰のヒマラヤの登頂を挑み続ける日本を代表する登山家と知られる田辺治氏。「ヒマラヤは神々が降りると思えるほど美しい」と語る田辺氏の、ヒマラヤに魅せられた想いと挑戦の数々を、写真とともに伺った。
 田辺氏は、8000m峰最多登頂日本タイ記録保持者。
 世界4番目の高峰・ローツェの南壁冬季制覇を成し遂げたクライマー田辺氏は、日本人として最多の8000m峰十座目登頂の記録をも達成している。

長谷川忠則氏が
新社長に就任
長谷川マシン

 長谷川マシン(本社=名古屋市熱田区夜寒町14―25)では今年7月、長谷川勝治代表取締役社長が退任し、後任に長谷川忠則氏が就任した。勝治氏は代表権のある会長に就任した。
 新社長の忠則氏は、勝治氏の子息で、昭和47年3月1日生まれの36歳。

海外受注が13ヵ月ぶりに前年割れ
総受注高6月単月としては過去最高
中部経産局6月の金属工作機械受注

 中部経済産業局が7月31日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年6月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は486億2200万円で、前年同月比0.6%増と12カ月連続で前年を上回り、6月単月としては過去最高総受注高を記録した。また、前月比は4.3%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが86億800万円と2カ月連続して前年を上回り、自動車工業向けも73億8800万円と4カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも185億9400万円で前年同月比12.5%増と6カ月ぶりに前年を上回った。前月比は10.7%増となった。
 一方の海外受注は、ヨーロッパ向けが34カ月連続で、アジア向けが3カ月ぶりに前年を上回ったものの、北米向けが2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも300億2800万円で前年同月比5・5%減と13カ月ぶりに前年を下回った。前月比は11.7%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが65億4100万円(前年同月比33.9%減)、以下、ドイツ44億2300万円(同21.6%増)、中国43億5600万円(同16.5%増)、イギリス28億4200万円(同92.8%増)、イタリア18億9500万円(同25.7%増)の順となった。ドイツ向け受注高は記録のある平成7年1月以降で過去最高。
 販売額は、451億5400万円となり、前年同月比は7.0%増と5カ月連続して前年を上回った。前月比は4.2%増となった。
 受注残高は、2277億4300万円となり、前年同月比0.9%増と2カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は0.7%減となった。

全木商中部支部通常総会は
10月18日に事務局で開催
中日本木機商組全木商中部支部合同理事役員会開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は8月6日午後5時より、名古屋市中川区荒子の中日本木工機械商工協同組合事務局にて「合同理事役員会」を開催した。
 冒頭、木村理事長は出席の礼を述べた後、「皆様の貴重なご意見を承りたいと思っていますのでご協力お願いします」と挨拶。
 そのまま木村理事長が議事進行役を務め、中日本木工機械商工協同組合の各議題について確認と話し合いを行った。内容は次の通り。
 @第46回通常総会の収支報告の件 収支報告書に基づいて事務局より説明がなされ、全会一致で承認した。
 A第9回合同ボウリング大会の開催について 10月18日午後3時より、名古屋駅前のレジャック・ボウル(名鉄レジャック内)で開催する。会費は3000円とし、プレー終了後は会場を座座はなれに移して表彰式と懇親会を行うことを、全会一致で承認した。
 B平成20年年末資金貸出について 全組合員に対して10月初めまでに案内を送付し、10月23日を申し込みの締め切りとする。融資の決定については、三役会で正式に承認する。実施日は12月5日を予定。
 C平成21年新年合同賀詞交歓会について 平成21年1月16日午後5時より、名古屋市中川区尾頭橋の○ホ寿司(マルホ寿司)にて開催。また、その前の同日午後3時より同会場で合同理事役員会を開催することを決めた。
 Dその他 組合の広報活動の一翼を担っていた日本建材新聞社が解散に向けて手続きを進めていると報告された。また、全国木工機械工業会の理事長が宮川工機の宮川社長から橋本電機工業の橋本社長に変更されたことが報告され、併せて、同工業会主催で8月19日午後1時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで開催される事業承継についてのセミナーへの参加の呼びかけが行われた。
 引き続いて、島田支部長の議事進行により、全日本木工機械商業組合中部支部の各議題について審議を行った。内容は次の通り。
 @第39回通常総会の開催について 10月18日午前10時より、組合事務局の会議室において開催する。来賓に本部より安塚事務局長を招聘。式次第と各役割分担を綿密に検討し、承認した。また、監査は10月上旬から中旬にかけての間に実施する。
 Aその他 8月5日に行われた本部の理事会報告として、▽来年本部が40周年を迎えるに当たり、平成21年5月22日に東京で記念式典が開催される▽技能検定試験が来年東京で実施される予定。この国家認定の技能士資格を多く取得することで、組合の価値を向上させるという方針のもと、今後とも積極的に実施される▽海外展示会(モスクワ)の視察が行われることなどが報告された。
 以上で審議を終え、午後7時過ぎに合同理事役員会を終了した。

ECO活動の取り組みを発表
猛暑を払い親睦深める
愛機工青年部ビアパーティーに40余名

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、8月8日午後7時30分より名古屋市東区東桜の焼肉旬采「松庵SHOAN 東桜店」で、部員ら40名余りが参加してビアパーティーを開催した。
 開宴に先立ち、多々良統括幹事長(ダイドー)より、本年「愛ECO青年部」として活動していくことの趣旨説明があり、愛ECO委員長に滝沢副部長(松本商店・本部理事)、環境委員長に多々良統括幹事長、環境委員に総務、教育、厚生の各グループから森川氏(サカイリフテク)、伊藤氏(伊藤信産業)、南木氏(ヤナギサワ)、以上5名による委員会を組織して運営にあたることが伝えられ、理解と協力が呼びかけられた。
 続いて、滝沢愛ECO委員長が総会以降の活動状況を報告し、「気張らずに、できることから始めたい」と挨拶。各グループの環境委員より方針が発表された。
 ビアパーティーは佐治氏(信和機工)の司会で進められ、遠藤会合担当幹事(理研測範)が、「まだまだ暑い日が続きます。この暑さを吹き飛ばして、楽しくやりましょう」と述べ、力強い発声で乾杯。
 会場の座席は、交流の輪を広げるため、森部長はじめ3名の理事も含めて全員がくじ引きで決められた。とは言っても、日頃から青年部活動を通じてほとんどが顔見知りなのですぐに打ち解け、和やかな雰囲気の中、互いにビールを注ぎ合いながら親睦を深めた。
 また、恒例となったゲームでも大いに楽しみ、立秋を過ぎたとはいえまだまだ厳しい暑さの続く名古屋での暑気払いをした。
 【定例役員会】
 ビアパーティーに先立って同日午後7時から開かれた役員会では、7月24日に開催された熱田支部との合同セミナーと8月2、3の両日に行われた第29回キャンプの集いの報告をはじめ、野球大会の進行状況、愛ECO青年部の活動について報告された。
 次回9月の役員会は、9月16日に事務局で開催される。

ビールを味わいながら
暑気払いと情報交換
愛機工南支部ビアパーティーを開催

 愛知県機械工具商業協同組合の南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は8月5日午後6時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にてビアパーティーを開催し、支部員ら24名が参加して親睦を図った。
 伊藤正人理事(伊藤信産業社長)の司会進行で、はじめに森支部長が「今期より新しく南支部の支部長を仰せつかりました、森でございます。どうかよろしくお願いいたします。今期より伊藤信産業の伊藤正人社長、三和商事の和久田修志社長、丸正の伊藤久輝社長の3氏が新しく理事となりました。従来からの中川雅夫理事(ナカガワ社長)と5人体制でこの南支部を引っ張って行きたいと存じます。皆様のご協力ご支援をお願いいたします。本日は恒例のビアパーティーにご参加いただき有り難うございます。日頃のお疲れを癒していただければ幸いです」と挨拶。引き続き同氏の力強い発声で乾杯した。
 猛暑の続く中、大いに飲んで、食べて、語り合って楽しいひと時を過ごし、午後8時過ぎに伊藤久輝理事の中締めでお開きとした。

三菱マテリアル製品紹介
耐欠損性に優れたインパクトミラクル
ラフィングエンドミル(S)を追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクルエンドミルシリーズ”に「インパクトミラクルラフィングエンドミル(S)VF―SFPR」を追加し、販売を開始した。
 このエンドミルは、従来品に比べて切れ刃の耐欠損性が大きく向上しており、耐熱性・耐摩耗性に優れたインパクトミラクルコーティングを使用しているため、難削材や高硬度材の荒加工において、これまで以上の高能率と長寿命化を可能にした。
 VF―SFPRの主な特長は次の通り。
 @従来品に比べ、切れ刃の耐欠損性が大きく向上した。一般鋼から難削材、高硬度材までの幅広い材料に対して、高能率かつ長寿命の加工を実現。
 A切りくずを分断する波状切れ刃と30度のねじれ角、切りくず排出性に優れた断面形状により、切削抵抗を大きく低減した。
 B耐熱性・耐摩耗性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用しており、高硬度材はもちろん、難削材に対して優れた加工性能を発揮。
 Cφ3oからφ20oまで、全15サイズをラインナップ。刃径がシャンク径より大きい逆段タイプを含むなど、さまざまな加工への対応が可能。
 標準価格(代表型番)は、VFSFPRD1000(φ10mm)18700円(税込み19635円)。初年度の販売目標は1億5000万円としている。
旋削用新サーメット材種に
G級インサートを追加
「NX3035」シリーズ

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」のシリーズ展開としてG級インサートを追加し、販売を開始した。2006年7月に販売開始した「NX3035」の発売済みのインサート371アイテムに、G級ネガインサート18アイテムを追加。
 今回、追加するインサートの主な特長は次の通り。
 @鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」
 「NX3035」では高い熱伝導性と結合力を有する特殊合金結合相を採用。このため、熱亀裂の発生が少なく、耐熱衝撃性が大幅に向上した。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも、非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上面品位が保てる。
 AG級インサート
 G級インサートに55度菱形(DNGG型)、35度菱形(VNGG型)等を追加、多様な加工形状への対応が可能となった。また、研削型ブレーカとの組合せにより、倣い加工、ぬすみ加工においても、良好な切りくず処理、仕上げ面精度が得られる。
 標準価格(代表型番)は、DNGG150404R2160円(税込み2268円)。初年度の販売目標は8000万円としている。
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX4000形」にインサートを追加し、販売を開始した。
 多機能ショルダカッタ「APX形」は、低抵抗・高耐欠損性・長寿命と、工具に必要とされる三要素を実現した画期的な工具として市場で好評価を得ているが、今回、更に用途の拡大を図るため、APX4000用Mブレーカのインサートを新たに追加した。
 インサートの主な特長は次の通り。
 @MブレーカにR1.0、R1.2、R1.6、R2.0の4種のノーズRを追加することにより、多様な加工形状への対応が可能となった。
 Aミラクルコーティング材種「VP15TF」との組み合わせで、安定した工具寿命が得られる。
 標準価格(代表型番)は、AOMT184816PEER―M1300円(税込み1365円)。初年度は4000万円の販売を目標としている。

工場見学への参加呼びかけ
ジュニアー会 納涼会を開催

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は、8月1日午後6時半より名古屋市中区栄の「和風ダイニング&バーりあん」にて、恒例の納涼会を開催した。会員16名が参加。
 はじめに三井幹事長から参加御礼の挨拶と、本年度上半期事業の報告がなされたあと、10月に予定されている工場見学会(高知)の概要が発表され、1名でも多くの会員の参加を呼びかけた。そののち幹事長の指名により安井文康氏(錦興業社長)の発声で乾杯。
 参加者はビールや焼酎を片手に、オーナー手作りの料理に舌鼓を打ちながら、業界の情報交換からプライベートまでを大いに語り合い、連日の猛暑の疲れを大いに癒していた。午後8時半に閉会した。

若手社員ら47名が交流
愛機工東支部ビアパーティー開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の東支部(支部長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は8月22日午後7時より、名古屋市中区栄の韓国料理「ジンギス韓」にてビアパーティーを開催し、各企業の若手社員を中心に47名が参加して交流を深めた。
 冒頭、田中支部長が「大変お忙しい中、多数ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。日頃は、愛機工組合、東支部に多大なるご協力をいただき、ゴルフ会、ビアパーティーを行うことができますことを感謝申し上げます。幹事の方々も一生懸命にやっていただき感謝いたします。この場が皆様にとって有意義な会でありますようまた月曜日からの仕事の活力源にしていただきますよう、楽しんでいってください」と挨拶。同氏の音頭で乾杯し、開宴となった。
 臭みがあるからと敬遠されがちなラム肉だが、この店では塩、コショウで食べられるくらいのものだけを厳選して使用。スポーツ選手御用達の話題の店で、ヘルシーかつ美容に良いことから女性客にも人気がある。
 参加者はジンギスカン鍋を囲んで楽しく会話し、ビール、焼酎など豊富なドリンクの飲み放題で暑気払いした。

お詫びと訂正
 弊紙8月10日付(第2319号)七頁のINAX無水便器と洋風便器の文中、写真説明で「無水洋風便器」となっておりますのは、正しくは「壁掛式洋風便器」の誤りです。お詫びして訂正いたします。

前田バルブの環境への取り組み
『素敵にTALKV』東海TVで放映

 前田バルブ工業の前田康雄社長が、東海テレビ日曜午前6時30分からの『素敵にTALKV 環境立国への交響曲』で、同社が取り組んでいる「鉛レス対策」「省エネ化された工場と製品」「MVKエコポイント獲得制度」「エコステッカー」などを幅広く紹介。9月7日、14日、21日の3週連続放映。

切削工具専門の在庫センター
「カットデポ」3箇所に増設
トラスコ中山即納エリアが大幅拡大

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は、8月18日、切削工具専門の物流センター「カットデポ東部」(千葉県松戸市上本郷241―1)と「カットデポ西部」(兵庫県神戸市中央区港島中町1―3―5)を開設した。
 同社は、2004年5月に「カットデポ中部」を開設し、すでにサービスを開始していたが、今後は3箇所にて展開することになり、即納エリアが大幅に拡大した。
 「カットデポ東部」はプラネット東関東内に、「カットデポ西部」はプラネット神戸内にいずれも併設されており、「カットデポ中部」は愛知県小牧市のプラネット名古屋から移転したプラネット東海内(愛知県岡崎市岡町字南久保18)に併設されている。
 カットデポでは、プラネット物流センターの定番在庫以外の切削アイテム約4万点を在庫完備している。また、各エリアでの売れ筋商品を在庫管理しており、18時までの受付対応で当日出荷が可能。さらに全国元払い発送をするのが特長(ただし、送付先がユーザーの場合は運賃別途)。
 取扱いメーカーと在庫アイテムは次の通り(カッコ内はアイテム数)。
 ◆サンドビック
 インサートチップ(4023)、ホルダー/カッター(1050)、ドリル(232)、その他(27)
 ◆三菱マテリアル
 インサートチップ(7350)、ホルダー/カッター(2163)、各種エンドミル(2397)、各種ドリル(2288)、その他(116)
 ◆京セラ
 インサートチップ(4653)、ホルダー/カッター(1190)、ソリッドエンドミル(295)、その他(142)
 ◆イスカルジャパン
 インサートチップ(2518)、ホルダー/カッター(1386)、ドリル(226)、その他(166)
 ◆オーエスジー
 エンドミル(1373)、ドリル(458)、タップ・ダイス(375)
 ◆ダイジェット工業
 エンドミル(569)、ドリル(293)、チップ・その他(145)
 ◆ユニオンツール
 エンドミル(2294)、ドリル(100)
 ◆日進工具
 エンドミル(1983)
ディスクグラインダーに
アースピンを標準搭載
トラスコ中山オリジナル工具セット発売

 トラスコ中山は、オリジナル商品としてピカイチ工具セット「ディスクグラインダーセット」を新たに発売した。
 これは、作業現場において、ディスクグラインダーの本体にアースが付いていないと使用不可能なケースが多いことから、ポッキンプラグ(アースピン)をディスクグラインダーに標準搭載し、関連商品をセットにしたもの。
〈品番〉
●PK―DG―ONB
・メーカー希望小売価格1セット33400円
・質量 15s
セット内容は次の通り。
【ポッキンプラグ付ディスクグラインダー】
 3P(アースクリップ付)コンセント付きで、スリムタイプ(58ミリ)。耐久力は10パーセント、冷却性能は5パーセントアップしている(いずれも同社比)。
・メーカー名 サンコーミタチ
・品番 MG100AT
・数量 1台
・定格電流 7・3A
・電源 単相100V
・コード 3芯2.7ミリ
・長さ 265ミリ
・握り径 56ミリ
・付属品 ディスクスパナ、カーボンブラシ(スパナ)
【切断砥石“飛騨の匠”】
 極薄1ミリによる切れ味と、焼け・バリが一般切断砥石と比べて非常に少なく、ステンレス切断時の火花が少ないのが特長。
・メーカー名 日本レヂボン
・品番 HT10510―Z46
・数量 10枚
【オフセット砥石“グリーンエースゴールド”】
 オフセットとタッチの中間の位置付けで、オフセットの研削力、タッチの耐久力をミックスした砥石。鉄・ステンレスの両方で使用できるため、使い分けの必要がない。低騒音。
・メーカー名 日本レジボン
・品番 GA1003―60
・数量 5枚
【ナイロンディスク(ワンタッチタイプ)】
・メーカー名 TRUSCO
・品番 GPN100AL―120
・数量 1枚
【切断砥石用カバー】
・メーカー名 サンコーミタチ
・品番 GAS1616―11B
・数量 1個
【高級保護めがね】
 ポリカーボネイト製でめがね併用タイプ。サイド付、紫外線カット機能付。
・メーカー名 TRUSCO
・品番 GS―37S
・数量 1個
【リサイクル手袋】
 滑り止め部分は天然ゴム・再生ペット(75パーセント)使用で、グリーン購入法適合商品。
・メーカー名 TRUSCO
・品番 DPM―PET75
・数量 1双
【アルミケース】
 雨が入りにくく、フタ部分にはマジックテープ式のポケットをセット。アルミ製。
・メーカー名 アイリスオーヤマ
・品番 AM―37TS
・寸法 外寸間口375ミリ×奥行245ミリ×高さ265ミリ、有効内寸間口345ミリ×奥行205ミリ×高さ215ミリ
・付属品 ストラップベルト1本、カギ1セット、仕切り板(大)1枚、仕切り板(小)2枚
 複数の重要産業技術分野の専門見本市が、同一会場で、同時期に開催される世界最大の産業技術統合見本市「ハノーバー・メッセ2009」が、来年4月20日から24日までの5日間、ドイツのハノーバー国際見本市会場で、ドイツ産業見本市(社長=ゼップ・ヘックマン氏)の主催により開催される。
 同社日本代表部では現在、出展社を募集している。
 ハノーバー・メッセの産業技術分野及び専門見本市の構成は、産業界のその時々の要請、また新製品開発周期などで偶数年と奇数年で変わる。
 ハノーバー・メッセ2009の産業技術分野及び構成専門見本市は次の通り。
●工業オートメーション
 INTERKAMA+(国際計測・制御・自動化専門見本市)、ファクトリーオートメーション、インダストリアル・ビルディング・オートメーション、デジタルファクトリー
●フルードパワー、パワートランスミッション、真空技術
 モーション・ドライブ・自動化技術、ComVac(圧縮空気及び真空技術専門見本市)
●エネルギー
 エネルギー、風力技術、発電所技術、パイプラインテクノロジー
●表面処理
 表面処理技術
●マイクロ及びナノテクノロジー
 マイクロテクノロジー
●産業用部品及びアウトソーシング
 産業用部品
●研究開発
 研究開発及びテクノロジー
(08年6月現在。変更の場合あり)

トラスコ中山プラネット滋賀と
竜王営業所を開設

 トラスコ中山は7月7日、滋賀県蒲生郡竜王町に物流センターのプラネット滋賀(センター長=堤正友氏)と同敷地内に竜王営業所(所長=丸島潤氏)を開設した。
 プラネット滋賀は、敷地面積11、547.84u、延べ床面積一九、593.39u、関西エリアで4つ目の物流センターとなる。
 所在地は、滋賀県蒲生郡竜王町小口1140−3、сvラネット滋賀0748―58―5121、竜王営業所0748―58―5231。
 なお、滋賀営業所は7月7日より栗東営業所に名称を変更し、8月に滋賀県栗東市下釣878―1に移転した。

国際産業技術見本市
「ハノーバー・メッセ09」
ドイツ産業見本市出展社募集中

 今年08年の「パートナーの国」は日本だったが、09年は「韓国」。次回のハノーバー・メッセ2009には、世界60カ国から6400社が出展し、ビジターは23万人と予想される。日本からは直接出展社及び現地法人・代理店からの出展を含めると50社以上になる見込み。
 ハノーバー・メッセに出展することで、幅広い層のクライアント、バイヤー、それに競合社などと直接コンタクトがとれ、さらに世界中から来るデシジョンメーカーとも個人的に話をすることもできる。また、出展社の市場イメージを拡大することもできる。
 出展に関する問い合わせは、ドイツ産業見本市日本代表部рO3−3363−6631まで。
http://www.hannovermesse.co.jp/

初期の目標を達成する
「工具フェア」盛況
指兼 値ごろ価格で提供

 指兼(名古屋市西区笠取町・社長=浅井政則氏)では、8月2日に本社特設会場において「2008工具フェア」(第9回目)を開催し、約250名の来場者が詰め掛けるなどして、初期の目標を達成したと関係者は喜んでいる。
 当日は、年に一度のイベントを待ちわびた来場者らが、午前9時30分のオープンと同時に会場入りし、休息と商談を兼ねた商談コーナーは終日賑わっていた。
 会場には、出品メーカー16社の展示ブースに、最新鋭の製品が展示され、自然のエネルギーを利用した次世代給湯器の「エコキュート」、H鋼を一発切断する「バンドソー」、丸鋸のようにデッキプレートや床鋼板が簡単に切れる「防塵カッター」、電気ドリルに取り付け、金属板や木板のカットを自在にする「メタルドリソー」、充電完了メロディー付き充電器採用で、機能充実でさらに使用感がアップした「充電式インパクトドライバ」、アスファルト道路・コンクリート構造物・建築建材各種の切断・穿孔・研磨などに対応する「ダイヤモンドカッター」「コアマシン」、縦・横ライン・地墨をレーザーでレベル出しする「レーザーレベル」などが展示実演され、来場者も自ら試しては実感していた。
 また、市価の1割といった破格での商品を多数揃えた、住設特価コーナーは、来場者で溢れていた。
 抽選会場では、ゲームボーイミクロ、折りたたみ自転車、商品券などが当たるとあって、順番待ちの列が出来るほどの人気振り。
 浅井社長も「年1回ですが、メーカーさんと協調しながら開催を続けて今回で9回目を迎えます。我社の場合は、住設機器が大半ですが、それに付随した工具類も取り扱っていることを、再認識してもらいたいと願って開催したのが切っ掛けです。工具類に特化しておりますから、来場者の皆さん方に喜んで頂ける、値ごろ価格で提供しております」と、述べていた。

活気ある明るい職場で
景気後退を乗り切ろう
オータケ従業員組合総会と納涼会開催

 オータケ(社長=吉川富雄氏、本社=名古屋市中村区名駅3―9―11)は8月1日午後6時30分より、名古屋市中村区名駅のクレールにて平成20年度従業員組合総会と納涼会を開催した。
 冒頭、武田従業員組合委員長が「皆様のお陰で、従業員組合も無事第34期を迎えることができました。昨年あたりからコンプライアンスという言葉をよく聴くようになりました。実際、規制が若干増えたとは思いますが、その規制も皆様のより良い環境作りを目指したものだと思います。前向きに捉え、皆で取り組んでまいりましょう。また、会社側と定期的に話し合いの場を設けてまいりますので、ご意見、ご要望がありましたら組合のほうへ気軽にお話しいただければと考えております」と挨拶。
 組合総会では、執行委員の改選があり、安藤書記長はじめ5名が執行委員から外れることになり、それに伴い石田書記長ら新たに5名の執行委員を選出。従来の執行委員と力を合わせて組合活動を行っていくことを確認した。また支店、営業所の執行委員の報告(変更のみ)も行われた。
 続いて決算報告があり、全会一致でこれを承認。組合事業については、昨年好評であったレクリエーション企画の今期開催は見合わせるが、親睦には非常に役立つ企画なので来期以降の開催に向けて検討していくことが報告された。
 総会終了後は別室にて納涼会が開かれ、冒頭、武田委員長が「本日はお仕事お疲れ様でした。ご来賓の皆様には、先ほどオータケ従業員組合総会が無事に終了したことをご報告いたします。今期も執行委員の改選があり、新メンバーにて頑張って参りますので宜しくお願いいたします。まず最初に、この納涼会を開催するに当たり、ご来賓の方々から多大なるご寄付をいただきましたことを御礼申し上げます。さて、今の世の中の景気は後退気味だといわれておりますが、皆様と力を合わせて工夫をし、また活気のある明るい職場作りを目指していけば、乗り切っていけると思いますので、ご来賓の方々と従業員の皆様のより一層のご協力をお願いいたします。短い時間ではございますが、本日の納涼会をお楽しみください」と挨拶。
 続いて、来賓挨拶で吉川オータケ社長は、「例年より暑い日が続いております。体を壊さないように頑張ってください。オータケは6月末を持って56期を終えました。私は、日頃から二つのことを申し上げております。一つは、現状をまずは否定してみるということです。チェンジをしていただきたい。もう一つは、目標をしっかり持っていただきたいということ。目的意識をはっきり持ってチャレンジしていくかどうかで、結果が変わってくる。前向きな失敗は構わない。会社の変革の時には、これはつき物であると考えている。それを私共のほうが、個人一人一人の能力を引き出すためにサポートしていくことが大切だと思っております。今期は、思い切ってやる時ではないかと感じております」と述べた。
 この後、木全副委員長が音頭をとって一同で乾杯。
 新入社員の自己紹介やビンゴ大会などで盛り上がり、夏の涼を心ゆくまで楽しんだ。

興和工業所と共同開発
優めっき白継手登場
日立金属環境対応型鋳物継手

 日立金属(東京都港区芝浦・社長=持田農夫男氏)は、溶融亜鉛めっき鋳物継手のめっき技術を改良して、有害物質である鉛とカドミウムの含有量を削減しためっき技術を興和工業所(名古屋市・社長=六車壽夫氏)と共同開発した。順次、新めっきに切り替えた環境対応型溶融亜鉛めっき鋳物継手の生産を開始し、市場投入する。
 亜鉛地金に含まれる鉛は、炉の保護やめっきの濡れ性を向上させる役割があるが、同社では環境負荷削減の観点から、鉛・カドミウムの含有量が少ない亜鉛地金が使用できるめっき技術の開発に興和工業所と共同で取り組んでいた。その結果、鉛含有量が0.003%以下、カドミウム含有量が0.002%以下の最純亜鉛地金を使用できる新めっき技術を開発し、グリーン調達に適した環境対応型の白継手量産に目処をつけた。生産設備の準備が出来次第、白継手(商品名称=優めっき白継手)を市場投入する。
 2008年度上期より順次生産を開始し、来年4月に生産切り替えを完了する予定。
 【特長】
@鉛とカドミウムを大幅に削減
 めっきには、JIS規格で最も純度が高い最純亜鉛地金などを使用し、鉛とカドミウムの含有量を大幅に削減した。
A新たな重金属添加は不要
 鉛に変わる重金属類を添加するのではなく、独自の製造設備の開発、前処理による製法での量産技術を確立した。
B外観および性能は従来のめっきと同等
 白継手に関するJIS規格(JISB2301)を満足しており、また外観は従来品と同様に光沢のあるめっきに仕上がっている。

環境保全活動をアピール
全国管工機材商業連合会エコバッグ配布

 全国管工機材商業連合会(会長=橋本政雄氏)は8月、エコバッグを作成し、協賛各社へ配布した。
 同会は、業界団体として環境問題に対し真剣に取り組むため、「環境保全の推進」を、「工・製・販の協調」「適正利潤の確保」「取引改善の徹底」「連合会認識の高揚」の4大スローガンに追加しており、今回のエコバッグ配布は、環境保全の推進をアピールする活動のひとつとして行ったもの。
 エコバッグはポリプロピレン製で折りたたむことができ、軽量で携帯にも便利な作り。およそ2000個が配布された。

役員人事
三立興産

 三立興産(社長=加藤斉氏、本社=名古屋市熱田区神宮4―1―25)では、7月28日開催の定時株主総会並びに取締役会において、次の役員が選任された。
▽取締役社長(代表取締役)=加藤斉氏
▽専務取締役(営業統括)=五十嵐力氏
▽常務取締役(国内営業本部長)=稲垣勝幸氏
▽取締役相談役=猪熊正夫氏
▽取締役(国際営業本部長)=野田鍾次氏
▽取締役(三立精機取締役社長)=伊藤裕通氏
▽非常勤監査役=篠崎清利氏
 また、執行役員は次の通り。
▽執行役員=石原孝司氏、近藤寧延氏、酒井泰久氏
環境対応型白継手=優めっき白継手

20年度の機械工業生産額
前年度比2.6%増の89兆3842億円
日本機械工業連合会6年連続プラスの見通し

 日本機械工業連合会では、機械工業における平成19年度の生産額および輸出額の実績と平成20年度の生産額見通しに関し本年5月時点での調査を実施し、このほど結果を公表した。この調査は、機械関係の各機種別工業会50団体に対しアンケートにより回答を求めたもの。これによると、平成19年度の機械工業生産額は前年度比4.5%増の87兆1532億円となり、平成20年度の生産額は同2.6%増の89兆3842億円と6年連続の増加となる見通しとなった。同会のまとめた概況は次のとおり。
平成19年度生産動向
 日本の機械工業は主として海外需要に牽引され増加基調が続く企業収益を背景に、内需面での企業の設備投資と底堅い個人消費に支えられた。輸出もアジア向けを中心に概ね堅調に推移した。エネルギーをはじめとする資源価格の高騰という懸念材料はあったものの、生産は拡大基調が続いた。
 業種別にみると、全8業種のうち前年度に比べ上昇したのは一般機械(前年度比3.0%増の16兆4394億円)、電気機械(同2.2%増の8兆964億円)、電子部品・デバイス(同2.8%増の10兆4423億円)、輸送機械(同7.9%増の35兆6622億円)、精密機械(同5.3%増の1兆4355億円)、金属製品(同1.3%増の3兆1643億円)、鋳鍛造品(同5.7%増の3兆1334億円)の7業種、低下したのは情報通信機械(同0.6%減の8兆3633億円)の1業種であった。
平成20年度生産動向
 日本の機械工業は原油・資材価格の上昇やサブプライムローン問題による影響が懸念されるものの、アジア、欧州、産油国向けを中心とした輸出の伸びや堅調な民間設備投資に支えられ、エネルギー、環境分野への設備投資も高水準を維持するとみられることから、生産は緩やかながら拡大基調が続くとみられる。
 各業種の主な動向は次の通り。
@一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)3.1%増の16兆9545億円となる見通しである。
 機種別にみると、ボイラー・原動機は製造業等の産業用設備の増加に加え外需も増加し、ボイラー・タービン、内燃機関ともに更新需要が高水準で推移することから17.1%増、土木建設機械は引き続き新興国の資源開発とインフラ整備は衰えを見せず、マーケットの拡大により海外需要を押し上げることから8.4%増、化学機械の内需は省エネルギー化や環境対応など設備の近代化が進み、外需も産油国・新興国の旺盛な設備投資意欲が持続するものの、前年度の反動減もあり2.5%減、合成樹脂加工機械は内需が自動車の電子部品の増加や軽量化などを背景に増加、外需もアジアを中心にIT産業や自動車産業、化学工業などの需要が堅調に推移し2.5%増、印刷・製本・紙工機械は国内、海外の市場ともに不透明感が強くなってきており、堅調であった外需は、主要輸出先である米国向けの減少を新興国等の増加で補ったものの、国内需要が弱含み2.0%減、ポンプ・送風機・圧縮機は内需は弱含むが、外需が堅調で2.5%増、油空圧機器は建設機械の旺盛な需要とそれに伴う輸出の伸びがさらに進み5.9%増、運搬機械の内需は鉄鋼向けや港湾設備の拡大、さらには液晶関連の需要増や省力化・無人化など自動化に向けた設備投資の拡大が期待され、外需はコンテナ輸送量の増加に伴う港湾整備が堅調に推移し、IT産業や自動車産業などの工場新設・増設による需要増もあり2.5%増、ロボットは輸出が2大ユーザーである自動車、電気機械向けを中心に全般に伸長することが見込まれ5.3%増、農業用機械器具は輸出は米国経済の不透明感により落ち込みが懸念されるものの、規模拡大と集落営農の組織化等を推進する農政の一部見直しにより、これまで対象外であった小規模農家に対する集落営農への参加が可能となり、経営意欲の回復と将来への不安払拭、さらには食料自給率の向上を図るための諸施策等への期待から、需要増が見込まれ7.6%増、金属工作機械は国内需要がピークを迎えても、海外需要に牽引され持続的に強い状況が続くが、前年度の反動減で1.4%減、第二次金属加工機械は海外の自動車産業および一般機械・機器の好調さと海外現地設備の増強は北米を除いて続くが、国内消費の停滞懸念があり、国内向けの伸びは期待できないことから2.3%減、繊維機械は最大市場の中国での金融引き締め政策、消費の低迷等により化学繊維機械、紡績機械以外の機種は減少、なかでも輸出金額が大きい織機、準備機械については機種により増値税が課され、大幅な減少が見込まれ全体では23.7%減、木材加工機械は前年の建築基準法の改正施行の影響が読み切れないが、建築審査の遅延が生じ、生産に影響が出ることが予想され24.3%減、冷凍機・同応用装置は家庭用、業務用エアコンについては更新時期に来ており、リニューアル需要の構成比率が高まることもあり0.5%増、軸受は需要先の自動車、工作機械、建設機械、電気機械向け等が好調であり2.1%増、半導体製造装置および液晶パネル製造装置は半導体製造装置に関してはDRAMメモリ市況低迷の影響でマイナス成長を見込むが、液晶パネル製造装置は高水準で需要が維持されると見込まれることから1.2%増加する見通しである。
A電気機械
 電気機械の生産額は前年度比(以下同様)2.0%増の8兆2550億円となる見通しである。
 機種別にみると、回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は国内は引き続き高い水準を維持し、輸出も底堅く、製品別では変圧器、インバータなどは順調な推移が見込まれ、サーボモータなどの回転電気機械も海外の急激なエネルギー需要の増大に伴う発電所などのプラント建設により堅調で1.6%増、民生用電気機械は冷蔵庫、洗濯機を中心に普及機種から一部の大型・高機能機種にまでアウトインの拡大が続き、さらに改正建築基準法の影響による住宅着工戸数の減少で、換気扇等の需要減が見込まれ0.5%減、電球は白熱電球が減少するが、バックライト用蛍光ランプ、電球形蛍光ランプの増加が見込まれ3.0%増、電気計測器は海外の設備投資の堅調に支えられ、工業用計測制御機器を中心に需要増が見込まれ、全体では2.4%増加する見通しである。
B情報通信機械
 情報通信機械の生産額は前年度比(以下同様)1.3%増の8兆4721億円となる見通しである。
 機種別にみると、民生用電子機器は北京五輪開催に伴う薄型テレビへの買い換え需要やデジタル製品の需要拡大が期待できることから6.1%増、通信機器は、有線通信機器がIP化へのさらなる進展やNGN(次世代ネットワーク)のサービス開始などによる、急増するトラフィックへの対応のため、大容量・高速化バックボーンへの投資は拡大するが、レガシー機器の落ち込みは激しく3.2%減、無線通信機器は国内市場で買い換え需要が中心となっている携帯電話のマーケットの劇的な好転は考えにくく2.5%減、通信機器全体では2.7%減、電子計算機および関連装置は0.6%増加する見通しである。
C電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は前年度比(以下同様)5.6%増の11兆252億円となる見通しである。
 デジタル製品多様化の流れとBRICs等の新興国での需要の裾野拡大が予想され、半導体をはじめ高い成長が見込まれ、電子部品は4.2%増加、電子デバイスは6.3%増加する見通しである。
D輸送機械
 輸送機械の生産額は前年度比(以下同様)2.2%増の36兆4437億円となる見通しである。
 機種別にみると、自動車の国内市場は、乗用車が新型車投入やモデルチェンジによる需要喚起がみられることから増加、商用車は自動車NOx・PM法の規制対象台数の減少が持続するが、新興国を中心に世界の自動車総需要が拡大するなかで、輸出が堅調に推移するものと見込まれ、自動車全体では3.0%増の見通し、自動車部品は国内需要に好転の兆しが薄いことや北米市場での需要の大幅な減少等の影響により、国内部品生産も厳しい状況が見込まれるが、アジアを中心とする新興地域での生産増加が見込まれ0.5%増、産業車両はフォークリフトは国内では設備投資の鈍化を受け減速感があり、輸出はペースにスピードダウンが見込まれるものの、新興国での需要は依然好調を持続し、ショベルトラックは引き続き堅調に推移するものと見込まれ全体で5.5%増、鋼船は引き続き高水準の竣工が続き、船価回復後の受注船も順次竣工するため7.9%増、航空機は発動機と装備品が減少するものの、機体関連の大幅な増加により、全体で4.6%増加する見通しである。
E精密機械
 精密機械の生産額は前年度比(以下同様)1.3%増の1兆4544億円となる見通しである。
 機種別にみると、計測機器は試験機が好調なものの、測定機器、測量機器が減少し0.9%減、光学機械は写真機が1.1%増、望遠鏡・顕微鏡が2.9%増、カメラの交換レンズ・付属品が15.2%増、光学機械全体で9.9%増加する見通しである。
F金属製品
 金属製品の生産額は前年度比(以下同様)0.5%減の3兆1478億円となる見通しである。
 機種別にみると、鉄構物・架線金物は1.9%増、ばねは3.0%減、機械工具はダイヤモンド工具が減少するものの、特殊鋼工具、超硬工具が増加し、全体では2.0%増加する見通しである。
G鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は前年度比(以下同様)2.4%増の3兆2099億円となる見通しである。
 機種別にみると、粉末冶金製品は3.9%増、鍛工品は新興国や資源国向けの輸出が引き続き好調で、需要も順調に推移し2.9%増、銑鉄鋳物は0.2%減、可鍛鋳鉄・精密鋳造品は3.0%増、非鉄金属鋳物は2.9%増、ダイカストは4.0%増加する見通しである。

グッドデザイン最優秀賞に
ene loopポータブル空間清浄器
大阪デザインセンター工業デザイン部門

 大阪デザインセンター(理事長=坂下清氏)では、全国で販売されている商品を対象に、住・生活環境デザインと工業デザインの部門別にそれぞれ年2回、専門デザイナー、学識経験者で構成された審査委員会を開催し、美しさ、使い良さ、独創性、適正価格などを厳しく審査している。優れたデザイン商品を選定することによって、さらに優れた商品が作られ、使われるための指針となることにより、産業社会の発展や生活文化の向上に貢献している。
 今回、平成20年7月期「工業デザイン部門」に申請のあった中から、電気製品、情報機器、設備機器など8点がグッドデザイン商品として選定された。
 さらに、これらのうち次の商品2点を部門別賞に決定した。
◆最優秀賞(選定商品の中で最も優れた商品)
「ポータブル空間清浄器 eneloop air fresher CAF―VW10TG」(三洋電機)
◆優秀賞(選定商品の中で特に優れた商品)
「通信融合端末 WILLCOM03 WS020SH」(シャープ)
 最優秀賞の「ポータブル空間清浄器 eneloop air fresher CAF―VW10TG」は、同社が展開するeneloopの商品群に加えられたもので、eneloopを使用することにより、電源コードが無くなり、様々な場所での使用が可能となっている。主な特長として、@身近な水を空気中に噴射させる「除菌電解ミスト」の効果で、空気中に浮遊するウイルス・菌・カビ菌・アレル物質・二オイを除菌、抑制し、空間を清浄Aペットボトルサイズで、水を持ち運ぶように清浄空間を持ち運べる携帯性B内蔵充電池・ACコンセント・カーアダプターの3電源対応でいつでもどこでも使用可能などがある。選定では、車のカップホルダーにセットできる点や、「繰り返し使う生活」というコンセプトの広がりを期待させる商品ということが高く評価された。

契約高は前年比0.7%の増加
単体機械で同39・2%増
日本産業機械工業会6月の産業機械輸出

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年6月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の6月の輸出契約高は前年同月比0.7%増の2403億6600万円となった。
 6月はプラント案件がなく、単体の契約高は、前年同月比39.2%増の2403億6600万円。機種別にみると、ボイラ・原動機は北米が減少したものの、アジアや中東の増加により同37・5%増になった。鉱山機械はアジア、北アメリカの増加により同2100.6%、化学機械は中東の増加により同162.8%、変速機はアジアの増加により同13.2%それぞれ増加した。
 一方、プラスチック加工機械はロシア・東欧が増加したものの、アジアの減少により同16.4%減となった。風水力機械はアジア、中東、南米の減少により同46.6%、運搬機械はヨーロッパ、北アメリカの減少により同10.3%、金属加工機械はアジアの減少により同62.9%、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの減少で同13.6%それぞれ減少した。
 地域別構成比は、中東57.4%、アジア25.7%、ヨーロッパ8.4%、北アメリカ4.9%、ロシア・東欧1.7%、南アメリカ1.0%となっている。

南海漫遊記 31
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[ホーチミンの夜]
 「なんちゃって琵琶」(詳細は前稿を参照)をめでたくゲットしたのちも、夕食までにはまだかなり時間があったので、僕とK島氏はドンコイ通りをあてもなく散策を続ける。暑さのせいでかなり疲れ、のども乾いてきたので、通りすがりのカフェ・レストランに入る。
 当然冷房の効いた室内で一休みしようと目論んでいたのだが、ウェイターから、いまの時間帯はディナー・タイムの前だから、外のテラスで飲んでくれとつめたく宣告されてしまう。そこをなんとかと交渉する会話力はなく、さりとてほかの店をさがす気力もないので、いわれたまま表通りに面したテーブルにすわり、ビールをオーダーする。
 オープン・カフェではあるがいちおう天井はあり、日差しはさえぎられている。緩慢にまわる天井扇から、生暖かい風が弱々しく送られてくるだけで、汗はいっこうにひかないが、ビールは当地にしては珍しく、ほどよく冷えていて一服の清涼剤となる。K島氏ととりとめのない四方山話を交わしながら、乾いたのどにビールを流し込む。南国の物憂い昼下がりを、こうやって何の緊張感もなく、無為に過ごすのも悪くないな、とぼんやり思う。タイトルは何ひとつとして思い出せないのだけれど、サマセット・モームの短編には、こんな情景がいくらでも出てきたはずだ。
  *  *  *
 ふとわれに返ると、陽はかなり傾き、夕食の時間が近付いている。ホテルに戻って着替え、ロビーに集合し、またもバスに乗りレストランへと向かう。今夜のディナーは待望のフレンチである。ベトナムは長くフランスの統治下にあったのだから、フランス料理は永年の伝統を誇り、それにあらたなエスニック風アレンジを加味したものが、当地のヌーヴェル・キュイジーヌである、とガイドブックは解説する。
 着座するや、ギャルソンからうやうやしくメニューが差し出される。本日のコースは、前菜に茹でたロブスター・アーティチョーク添え、スープはトマトのガスパッチョ・シャーベット仕立、メイン・ディッシュは牛フィレ肉のガーリックとアンチョビ風味・人参とオレンジのクミン味サラダ添え、そしてデザートはチョコレート・ドーナツとヴァニラ・アイスクリーム、最後に珈琲か紅茶という堂々としたフルコースである。
 脳内の視床下部で、いま読んだ献立内容がたちどころにイメージされてトリガーとなり、食欲を昂進させるニューロンが活性化しはじめる。平たくいえば急に空腹感に襲われたのである。
 とりあえず一同白ワインとビールで乾杯。料理に舌鼓を打ちつつ、午後の自由時間の体験談などを語り合う。オプショナル・ツアーでメコン河をクルーズしてきた方々からは、その苦労話などを拝聴する。
 コースがすすみ、紅白ワインの酔いがまわるにつれ、ベトナム風フレンチを静かに鑑賞するという当初の目的などはどこへやら、単なるかまびすしい飲み会に変容をとげている。今宵もおきまりのジュニアー会パターンにかわりはない。
  *  *  *
 かなり酔っ払って外に出ると、そこはまだ昼間の熱気がさほど冷めていないホーチミンの街角であり、あいも変わらず、いや昼間より一段と数と迫力を増したバイクの大群が、騒音を撒き散らして疾走している。
 考えてみれば明日は台北に移動するのだから、今夜は早くもホーチミン最後の夜なのである。K島氏とどこかで音楽でも聴きながら飲み直そうということになり、ホテル近くのライヴ・ハウスに入る。ジャズの生演奏をやっている店だということを、昼間に調べておいたのである。
 店内はかなりお洒落な造作であり、サックス・ピアノ・ベース・ドラムのカルテットが、けだるいボサ・ノヴァを奏でている。テナー・サックスのお兄さんは、スタン・ゲッツになりきって、むせび泣くようなフレーズを吹きあげ、なかなかにいい雰囲気を出している。おすすめのトロピカル・ドリンクを飲み、音にうずもれながら、南国の夜はしずかに更けていく。

2008年9月13日(日) 2322号
中部経産局管内最近の地域総合経済動向
 中部経済産業局は8月8日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめ発表した。経済活動に関する総括判断は「これまでの緩やかな改善に足踏みがみられる」と今年4月の発表以来、4ヶ月ぶりに判断を下方修正した。また、生産は「緩やかな増加傾向ながら、一部に弱い動きがみられる」から「高水準で推移している」に下方修正。個人消費も「持ち直している」から「底堅く推移している」に下方修正された。先行きついては、米国を始めとする海外経済、原油・原材料価格、物価の動向等について、注視していく必要があるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年6月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(6月速報)でみると、輸送機械工業、一般機械工業、金属製品工業などが低下したことから、前月比2・6%減と2ヵ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は0・9%減と3カ月ぶりの低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比4・1%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は1・6%減と3カ月ぶりの低下となった。
 在庫は、輸送機械工業、窯業・土石製品工業などが上昇したことから、前月比0・2%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は4・1%減と4カ月連続の低下となった。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、高水準で推移している。
 乗用車は、新興国向けが増加しており、国内向けも新型車効果から持ち直しの動きが続いているものの、米国・欧州向けがこのところ減少しており、全体では高水準ながら横ばいとなっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向け、海外メーカー向けがいずれも高水準で推移している。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であり、高水準で推移している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向けが弱含んでいるものの、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けがふるわないことから、減少している。
 その他、土木建設機械が新興国向けなどを中心に順調であり、産業用ロボットが国内外ともに堅調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の海外需要が堅調であることから、高水準で推移している。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから、高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向け、自動車関連向けがともに順調であることから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に、高水準で推移している。
 電動機は、堅調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、液晶テレビが好調であり、デジタルカメラが堅調であることなどから、高水準で推移している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に、高水準で推移している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも底堅いことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、スクラップなど原材料価格高騰の影響があるなかで、土木向けに動きがみられ、持ち直しの動きがみられる。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、天候要因による需要の減少もあり、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、底堅く推移している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、3カ月連続で前年を下回った。百貨店は、クリアランスセール立ち上がりのズレにより主力の衣料品がふるわなかったことなどから、7カ月連続で前年を下回り、スーパーは、天候要因などにより来店客数が減少したことなどから、3カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、12カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が12カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が7カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、パソコンなどの情報家電が伸び悩んでいるものの、薄型テレビ、DVDなどが順調なことから、2カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加しているものの、伸びは鈍化している。
 製造業では、自動車関連を中心に、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であるが、全体的にみると伸びは鈍化している。半導体・液晶素子関連での需要拡大に伴う大型の能力増強投資は、引き続き高水準である。
 非製造業では、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「独立行政法人等」「国」「その他」で前年を上回ったものの、「市区町村」「地方公社」「県」で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が2カ月連続で、貸家、分譲が3カ月ぶりに前年を下回り、全体でも3カ月ぶりに前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、高水準ながら、このところ足踏みがみられる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、2カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが10カ月連続で、EU向けが5カ月連続で、アジア向けが3カ月ぶりに前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、人手不足が続いているなかで、求人に一部弱い動きもみられる。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種を中心に11カ月連続で前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、引き続き低い水準にある。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業や建設・不動産関連企業を中心に増加している。

原価意識向上の徹底を
10月4日に管材展参観
静岡県管工機材商組合9月定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、9月1日午後2時より静岡市内のマイホテル竜宮において「9月度定例理事会」を開催し、10月4日に愛知組合主催の“第27回管工機材展”を参観することを決める一方、経営部会を開いて、「原価意識の向上」を各営業マンに徹底させることの大切さについて意見交換した。
 審議事項では、10月2日8(木)から4日(土)の会期で開催される愛知組合主催の「第27回管工機材設備総合展」への参観について審議し、最終日の10月4日(土)に参観することを決めた。
 当日は、午前8時30分に静岡駅、午前9時30分に浜松駅をそれぞれ各1台の貸切バスで展示会場の吹上ホールを目指して出発する予定。
 参加人員は、60名前後となる模様。
 審議事項のあとは、「原価意識の向上」を各営業マンに徹底させることの大切さについての「経営部会」を行った。
 原価意識を徹底させる一番効果のある方法は、全社員に自分の所属している部あるいは課の全ての広い意味での原価(仕入原価、部・課・グループ毎の一般管理費、それに付随する諸経費、仕事のロスもお金として換算し原価としてとらえる)を知らせることが一番のポイントとなる。
 原価管理を徹底させて収益の向上を目指すためには、予算原価と実際原価の比較による差異管理が要となる。
 どのような業種においても、最初に原価が算出されそれに基づいて販売価格、製品価格、受注価格が作られる。商品を販売する側の見積原価算定資料等、商品を作る側の目標原価(予算原価)、どちらの仕事にとっても、原価が企業の利益のカギを握っている。
 したがって、ITの活用などにより必要データが常に閲覧でき見積原価が簡単に算出できる仕組み、原価管理が簡単にできる仕組みがあると、業務の効率化が図れミスも軽減するし、原価意識が全社員に徹底され、利益もおのずと向上するといえる。
 常に関係者に見えるように社内共有情報としての整備作りも欠かせない。
 また、当日は愛知組合から伊藤理事長、小川展示会実行委員長、植田展示会実行副委員長の3氏が理事会を表敬訪問し、展示会への参観者動員についての懇請が行われた。

役員人事
藤田螺子工業

 藤田螺子工業(社長=藤田K氏、本社=名古屋市中村区名駅南3―9―3)は、8月27日開催の定時株主総会ならびに取締役会において、経営陣を決定した。
 新陣容は次の通り。
▽代表取締役社長=藤田K氏
▽常務取締役(営業・調達統轄)=藤田守彦氏
▽常務取締役(総務・技術・製造統轄)=藤田眞氏(昇任)
▽常務取締役(品質保証・業務統轄)=佐野勝也氏(昇任)
▽取締役(営業・調達担当)=金嶋隆雄氏
▽取締役(製造担当)=酒井広光氏
▽監査役(非常勤)=荒川貴美氏
▽監査役(非常勤)=渡邉誠氏

在庫管理システムも導入
リニューアルオープン
大清 事務の効率化図る

 大清(名古屋市東区白壁4―95・社長=大藪淳一氏)では、事務の効率化を図るため、今年4月から全フロアの全面改装を行っていたが、このほど完成しリニューアルオープンした。
 社屋事務所は、昭和35年の建設から約48年が経過していることから、耐震に問題はないかと、耐震診断を受けたが、結果は耐震に問題なしとの太鼓判を押されたのを機に、また、人員の増加と伴に事務所内も手狭となったことから、この度の全面改装に踏み切ったもの。
 各フロアの構成は次の通りにリニューアルされた。
 1階は、営業事務所、社長コーナー、2階は、経理、総務、会長コーナー、応接間、3階は、20人以上収容可能な多目的(マルチ)ホールとなっており、会議をはじめ研修会等に使用する、書庫、男女別更衣室も設けている。
 各階には、炊事コーナー、トイレルームを設け、洗浄トイレとジェットタオルも標準装備している。
 また、省エネ配慮の最新型のパッケージエアコンも全フロアに設置し、CO2排出に貢献している。
 屋外の看板も新調し、夜間は照明で社名が浮かび上がる。
 また、不良在庫削減の要として、コンピューターによる在庫管理システムを8月中旬に導入した。
 経験と勘に頼っていた商品の出し入れを、客観的なデータに基づいて行うことで無駄な在庫を一掃させることを狙っての導入。
 システムの稼動に合わせて不良在庫を整理し、倉庫内の品目を5000アイテムを30%減らす計画でいる。減らした分は、ニーズの高いステンレス製品の拡充に充て、商品回転率を上げたいとしている。

受注額1239億円前年同月比マイナスでも
外需を中心に高水準で推移
日本工作機械工業会7月の工作機械受注

 受注額を内外需別にみると、7月の内需は527億円。季節要因もあって前月比では7.1%減で、3カ月ぶりのマイナス。前年同月比も最近における景気の弱含みを反映し、10.3%減と6カ月連続のマイナスとなった。主要業種はいずれもマイナスで、一般機械は前年同月比13.4%減の222億円、自動車は同7.3%減の160億円、電気・精密は同29.5%減の46億円。また、鉄鋼・非鉄金属は前年同月比105.1%増、航空機・造船・輸送用機械は同45.2%増のプラスとなった。
 一方、外需は711億円で、前月比0.7%減、前年同月比7.8%減と共に2カ月連続マイナスではあるが、700億円を上回る高水準が持続しており、欧州・アジアを中心に底堅い動きを続けている。
 地域別にみると、アジアは、前年同月比10.1%増の305億円で史上最高額を更新し、3カ月ぶりのプラスになった。東アジアでは韓国がプラス、中国・台湾はマイナス。その他アジアではタイ・マレーシア等がプラス、インドはマイナス。欧州は、前年同月比11.8%減の219億円で、2006年末から200億円を上回る高水準が持続しているものの、前年同月比は28カ月ぶりのマイナス。中欧・その他西欧を除き、EU主要国はいずれもマイナスとなった。北米は、前年同月比29.7%減の159億円で、アメリカ、カナダ、メキシコともにマイナス。
 業種別にみると、基本的には大型車を除けば世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械類、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調が持続している。
 1―7月の受注累計額は、前年比1.0%減の9058億円で、同期の累計額としては2年連続史上最高額を更新した昨年の9149億円を幾分下回った。
 この内、内需は前年比5.5%減の3994億円。内需比率は44.1%で、全11業種中、鉄鋼・非鉄金属、金属製品、自動車、精密機械、航空機・造船・輸送用機械の5業種でプラスとなった。主な業種では、一般機械が前年比7.7%減の1748億円で、このうち金型は同22.6%減と減速。自動車は同2.3%増の1206億円で、うち自動車部品は20.4%増と高い伸びを示した。電気・精密は14.8%減の388億円であった。
 また、外需は前年比2.9%増の5064億円で、1―7月累計額では4年連続最高額を更新した昨年を上回るペースで推移。外需比率も55.9%と過去最高を記録した昨年の54.3%を上回る水準となっている。主要3極の前年比は、欧州が2桁の伸び、アジアもプラスだが、北米はマイナス。地域別ではアジアが前年比1.8%増の1854億円、欧州が同10.9%増の1730億円、北米が同8.1%減の1303億円となった。

総受注高は前年同月比5.8%増
内外需共に前年超える
日本産業機械工業会6月の産業機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2008年7月分の工作機械受注実績調査報告によると、7月の受注額は1239億円で、最近における弱含みの景気状況、米国経済の減速などを反映し、内需の落ち込み(前年同月比10.3%減、6カ月連続のマイナス)に加え、外需も2カ月連続マイナス(同7.8%減)となった。しかし、これまでのところ、受注額の水準自体は外需を中心に比較的高いレベルを示している。月間受注額が1000億を超えるのは51ヵ月連続で、最長記録を更新中。7月単月の受注額としては、昨年の1317億円に次ぎ史上2番目となった。
 日本産業機械工業会がまとめた平成20年6月の産業機械受注状況によると6月の総受注高は前年同月比5.8%増の5800億1600万円で、このうち内需は同6.0%増の3175億7800万円、外需は同5・5%増の2624億3800万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比3.8%減、非製造業向けは同61.5%増、官公需向けは同43.3%減、代理店向けは同五・九%減であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比98.0%増)、タンク(同168.2%増)、プラスチック加工機械(同7.3%増)、運搬機械(5.5%増)の4機種。減少した機種は、鉱山機械(同21.4%減)、化学機械(同19.4%減)、ポンプ(同9.5%減)、圧縮機(同4.5%減)、送風機(同45.6%減)、変速機(同1.4%減)、金属加工機械(同50.0%減)、その他機械(同29.2%減)の8機種であった。
 一方の外需は、6月のプラント案件はなく、増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比40.0%増)、鉱山機械(同1925.8%増)、化学機械(同6.6%増)、変速機(同13.4%増)その他機械(同21.4%増)の5機種。減少した機種は、タンク(同35.6%減)、プラスチック加工機械(同18.5%減)、ポンプ(同70.2%減)、圧縮機(同13.6%減)、送風機(同65.2%減)、運搬機械(同10.4%減)、金属加工機械(同37.0%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみるとボイラ・原動機は、電力・外需の増加により前年同月比71.2%増、鉱山機械は外需の増加により同96.8%増となった。タンクは石油・石炭の増加により同145.4%増。化学機械(冷凍機械を含む)は、石油・石炭、鉄鋼、官公需の減少により同4.4%減少。また、外需の減少によりプラスチック加工機械は同9.5%、ポンプは同42.9%、圧縮機は同9.1%減少した。送風機は鉄鋼の減少により同47.6%減。運搬機械については、その他製造業、その他非製造業、外需が減少したものの、一般機械や情報通信機械の増加により同02%増加した。変速機は窯業土石、建設、外需の増加により同1.8%増、金属加工機械は鉄鋼、外需の減少により同46.0%減となった。

軸折れに強い電動ドリル用
「アルファソケット」発売
TOPディスプレースタンドセットも限定販売

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、14.4Vインパクト対応の電動ドリル用ソケット「アルファソケット」を発売した。
 “六角シャンクの折れにくい電動ドリルソケットを”というユーザーの要望から開発された同商品は、6角軸へのねじれ応力を緩和させ、軸折れに強く、耐久性が従来の2倍(同社比)。
 持ち手の一部がサイズで色分けされており、17oは青、19oは赤、21oは緑、24oは黒と、使いたいサイズが一目でわかる。その他、奥行き45oの取りまわしやすい長さや20%の軽量化(同社比)により超軽量の軽さも特長。
 標準価格(1箱6丁入、1本あたりの価格)は、EDX―17(17o)1530円(税込み1607円)〜。
 また、同社では、この「アルファソケット」の販売に先行して「アルファソケットディスプレースタンドセット(EDX―1724S)」を数量限定で先行販売している。
 同商品はコンパクトでありながら「アルファソケット」全4サイズを各3本陳列できる設計(高さ26.5p×幅26.5p×奥行き10.5p)。POP付きなので訴求力もアップ、ユーザーへのアピール効果も。セット内容は、EDX―17・19・21・24各3丁(計12丁)と、ディスプレースタンドが1台。1カートンに6セット入りで、1セット2万2860円(税込み2万4003円)。
電動ドリル用ソケットロングタイプに
10ミリサイズを追加発売
 同社はインパクト電動ドリル用ソケット「ソケットロングタイプ(EDS―10L)」の発売を開始した。
 同商品は、従来より発売中のソケットロングタイプに10oサイズを追加し、ラインナップの拡充を図ったもの。このロングタイプのシリーズは、ボルトが長く出る場合や奥深い場所の作業に最適で、使用例として、立バンドの締め緩め作業や、物置の組立・解体、ユニットバスの設置・解体などがある。
 1箱6本入りで1本の価格は2170円(税込み2279円)。

10月7日に製販懇談会
講演会は「中国進出企業の現状」について
岐阜県機械金属商協組8月定例理事会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、8月28日午後6時30分より岐阜市城東通りの松葉ヨーロッパ館で、理事ら10名が出席して「8月定例理事会」を開催した。
 冒頭、服部理事長が「本日は激しい雨で足元の悪いところ、理事会にご出席いただき誠にありがとうございます。また、先月に開催されたビアパーティーも皆様のご協力により成功のうちに終えることができました。本日は製販懇談会、全機工連東京大会等の議案についてご審議いただきますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。続いて各議案の審議に移った。
 製販懇談会は、10月7日午後5時30分よりホテルグランヴェール岐山にて行う。第1部講演会と第2部懇親会の2部構成。講演会では、講師の堀部哲夫氏(シズテック社長)が「中国進出企業の現状」と題して、単独で中国の天津に工場を進出した体験談を語る。当日の式次第や役割分担について審議し、講演会の司会に高橋理事(澤商社長)、懇親会の司会に嶋崎理事(シマザキ商会社長)などを決めた。参加者は40名ほどを予定しており、組合員並びに賛助会員に参加の呼びかけを行うことも確認した。
 また、10月17日に東京ドームホテルにおいて「希望ある未来の創出」をテーマに開かれる第39回全機工連全国大会(東京大会)には、岐阜組合より服部理事長と石田理事(石田商会社長)が参加することを確認した。
 その他の件では、▽新年会は1月16日に岐阜会館で行う予定で準備を進める▽12月の理事・役員会は12月4日に行うことを決めた。

愛知県金物商工協同組合理事長
鬼頭宏治氏(丸政会長)逝去
豪雨の中、全国より多数参列

 金物の総合商社丸政(社長=鬼頭保雄氏、本社=名古屋市南区星崎2―101)の代表取締役会長鬼頭宏治氏(愛知県金物商工協同組合理事長・名古屋利器工匠具卸業組合理事長)が8月22日に急逝した。享年68歳。
 葬儀・告別式は、8月29日午後1時より名古屋市中村区名駅南のセレモニーホール名古屋・貴賓館において、丸政の社葬をもって執り行われ、葬儀委員長に同社社長で実弟の鬼頭保雄氏、喪主は会長の子息で同社取締役営業本部長の鬼頭孝典氏が務めた。当日は、記録的な豪雨で交通機関が混乱する中を、あまりにも早い会長の死を悼み全国より数多くの方が最後の別れに駆けつけた。
 葬儀では、葬儀委員長式文で保雄社長が「会長は、先代鬼頭政資の教えを受け、昭和57年社長として陣頭に立ち、幾多の困難を乗り越えて会社の発展に努めてきました。4歳年下の私は、兄弟というより先輩後輩というような関係で、今振り返れば、仕事上の議論はしましたが、喧嘩を一度もしたことがなかった。平成18年に社長を退任し、会長として指導をしていただきました。3年ほど前から病気がちでしたが、夫人の手厚い看護の下に、前日まで気力を出して会社に出社しておりました。しかし残念ながら、平成20年8月22日午前3時に逝去されました。会長のご遺志を活かし、心を合わせて一層信頼される会社に成長するように努めていく所存です」と述べた。
 続いて、三井田孝嗣マックス社長が「鬼頭会長のご逝去の報に接し、我が耳を疑う思いでありました。享年68歳は早すぎるのではないでしょうか。会長職と併せて27年間に渡り社業をリードされてきました。建築金物に加えDIY部門においても時代の流れを先取りして、ホームセンターや通販でのビジネスを開拓され、売上高115億円を超える企業に成長させました。“丸政を高めよう、強めよう。そして取引先に信頼を、社員に誇りと勇気を与えよう”と、いつも考えて努力をされてこられました。今もチャレンジフェアでにこやかに挨拶されている普段どおりの温厚なお姿が目に浮かびます。今日金物業界を取り巻く環境は大変厳しいものがありますが、私共をはじめ取引先皆が、丸政様の社長はじめ社員一人一人と手を携え、共に発展できるように益々精進することをお誓い申し上げます」と弔辞を述べた。
 最後に、葬儀委員長の保雄社長と喪主の孝典氏より会葬の礼があり、孝典氏は「父の葬儀にお越しいただき誠にありがとうございます。この様に大勢の方にお見送りいただき、父もさぞかし感謝していることと存じます。父は15年程前から病を患い、3年前から大変厳しい治療を続けてきました。家での父は大した趣味もありませんでしたが、こと仕事におきましては社員、お得意先様、仕入先様、そして金融関係様の4つの和をとても大切にしておりました。私も父の教えを守り、より一層社業に励む所存ですので、何卒、ご指導ご鞭撻を賜りますように宜しくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました」と礼を述べた。

暮らしの中でできるエコ
トイレリモデルキャンペーン
TOTO名古屋9月末まで開催中

 TOTO名古屋ショールーム(名古屋市中区栄)では、9月末まで「トイレが地球を救う・トイレリモデルキャンペーン」を開催している。
 洞爺湖サミットなど、「環境問題」について関心が高まる今、毎日の「暮らしの中でできるエコ」を考える機会を狙ってのキャンペーン。
 誰もが毎日必ず使うトイレは、日常生活の中で一番水を使用していることはあまり知られていない。全体の30%を使用しているとのデータもあるほど。だからこそ、大きく節水できる可能性があるとも言える。
 従来比で約65%も節水できる「ネオレストハイブリッドシリーズ」は、便器洗浄水量を従来の13リットルから5.5リットルに削減させ、さらに「タイマー節電」や「スーパーおまかせ節電」などの節電機能も充実させている。年間で浴槽(180リットル)約274杯分も節水、水道代も1万3000円以上お得になる計算。
 会場では、現在の使用水量とリモデルした場合の使用水量を試算する「リモデルエコチェッカー」で節水のチェックをした結果、4年前までの便器で約3000円、5年から11年前の便器で約6000円、12年前以上の便器では約1万3000円も余計に掛ることに来場者もビックリしていた。
 また、第4回トイレ川柳の募集も(8月末まで)受け付けており、トイレにまつわるエピソードなどが寄せられていた。

52名の大学生がセールス体験
8回目のインターンシップ
トラスコ中山東京と大阪で開催

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は、2001年より大学生の就業体験を目的としたインターンシップを実施しており、今年で8回目を迎えた。今年は東京・大阪の2ヵ所での開催となった。
 今年度のインターンシップのテーマは「セールスの真髄、伝授します」。同社最終ユーザーの製造工場見学、セールスとの同行、メーカーの商品勉強会を踏まえて実際に販売店へ商品提案を行った。
 実施日は8月7日(木)から8月22日(金)まで(土日、8月13日から8月17日は休み)。
 東京では青山学院大学、学習院大学、首都大学東京、成城大学、獨協大学、日本大学、法政大学、武蔵野大学、明治大学大学院、明治学院大学、立教大学、早稲田大学の学生27名(男子15名、女子12名)、大阪では関西大学、関西外国語大学、関西学院大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、神戸女学院大学、滋賀大学、中京大学、同志社大学、立命館大学の25名(男子13名、女子12名)が参加した。
 同社では学生をお客様扱いすることなく、一社員として対応するように終始徹底。インターンシップを行う上での懸念として、BtoB企業である同社のビジネススタイルを学生が理解するのにかなりの時間を要することがあるため、今回は初の試みとして最終ユーザーを見学することにより、実際に同社の製品が使用される場面を学生が確認した。商品の位置関係を理解したうえで、営業同行・提案営業を行ったため例年になく質の高い提案につながった。
 9日間の限られた時間であったが、インターンシップ生それぞれが明確な目的と自覚をもって参加していたので、大変有意義な内容となった。
 開催内容は次のとおり。
◇第1日目・8月7日
〈オリエンテーション〉
 事業内容の説明、営業・物流について、ビジネスマナーについて、本社見学。
〈ディスカッション〉
「理想の営業とは」
◇第2日目・8月8日
〈ユーザー工場見学〉
 東京=JFEスチール東日本製鉄所見学
 大阪=京セラ滋賀八日市工場見学
◇第3日目・8月11日
〈営業同行〉
◇第4日目・8月12日
〈メーカーによる商品勉強会〉
 実際に商品提案をする「フードシリコンスプレー」を含む6種類の勉強会。
〈提案商材見積書作成・提案営業ロールプレイング〉
 対象ユーザー、販売方法、見積りなどを盛り込んだ提案書を作成し、同社社員とロールプレイングを行う。セールストーク基本講座。
◇第5日目・8月18日
〈営業同行・商品提案〉
 実際に販売店に提案営業を行う。
◇第6日目・8月19日
〈物流センター見学と物流の実体験〉
 受発注業務体験、ピッキング、入出荷作業体験
〈グループワーク〉
 物流一革
〈トラスコ中山の歴史について〉
◇第7日目・8月20日
〈提案営業の結果報告会〉
〈ディスカッション〉
 「理想の営業とは」
〈ディベート〉
 「トラスコ中山に今後最も必要な力は?」
◇第8日目・8月21日
〈プレゼン準備〉
〈就職活動対策講座〉
◇第9日目・8月22日
〈プレゼンテーション〉
「トラスコ中山に今後最も必要な力は?」
〈終了式〉

新社長登場
「景気は自分で創る」
株式会社 服部商会
代表取締役社長服部嘉高氏

 今回は、今年の5月20日付で代表取締役社長に就任し、7月20日に人生の伴侶を得た服部嘉高氏にお話を伺った。
 服部氏は高校時代、器械体操に打ち込み、今でも特にトレーニングはしていないがバック転などはあさめしまえとのこと。厳しい練習の中で唯一休憩できたのが吊り輪の十字懸垂だったと話すだけあって、半袖シャツから覗いた二の腕は優しい感じのする面立ちからすると非常に太くて力強そうだ。体操で先輩を敬い、後輩を大切にすることや、規律正しい生活をする習慣が身についた。高校卒業後は、経営の専門学校に進学。将来の社長業に備え、20歳から4年間大阪の機械工具商社へ修行に行ったときも、ここでの勉強が役立った。
 高校を卒業し体操からは離れたが、体を動かすことは好きで、趣味のひとつにスキーがある。「子供の頃からずっとしてきました。長年滑っていますが、下手の横好きです」と謙遜するが、その腕前は相当なものだ。
 「父親である現会長が前々から『65歳になったら引退する』と公言していましたので、自分に服部商会という船の舵取りができるかという不安もありました」
 服部商会に入社して十数年、会長を越えようと一生懸命、時には背伸びをしたり、とにかくがむしゃらにやってきた。7月に結婚した新妻との出会いが大きな転機をもたらしてくれたと感じている。会長は会長。会長は機械工具業界と異なる業種から30数年間かけて、服部商会をゼロから20名の会社に育ててきた実績がある。すべてで会長を追い越すというのは難しい。出来ることから一つ一つ積み上げて、何か一つでも越えるものを、というように変化してきた。
 「幸いにして私には、会長が丹精込めて作り上げた会社と、どこへ出しても恥ずかしくない会社のメンバーがいます。会長が社是としていつも言ってきた『景気は自分で創るもの』を肝に銘じて、売れないことの言い訳をせず、知恵と工夫で市場を生み出し、お客様から感謝され、そして会社のメンバーと達成感を共有し共に喜べる会社にしていきたい」と抱負を語る。
 現在は社業のほかに、愛知県機械工具商業協同組合の青年部役員として教育担当の幹事長を務め、同世代の経営者や次期経営者との交流を深めながら業界の発展にも努めている。
 最後に、「最近、会長を越えられるようになったことがあります。義理の兄さんを含めて家族でゴルフをするのですが、私のほうがスコアーが良いことも多くなってきました」と笑顔を見せた。
 昭和47年1月30日生まれの36歳。

刃先交換式ドリル
「スミドリルWDX型」発売
住友電工ハードメタル幅広い被削材や用途に適用

 住友電工ハードメタル(社長=湊嘉洋氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、刃先交換式ドリル「SumiDrill(スミドリル)WDX型」を開発し、8月より販売を開始した。
 穴あけ加工は、自動車産業をはじめ、鉄鋼、建機、造船、重電といった様々な分野で広く行われているが、依然として超硬工具の使用率が低く、加工能率の向上や仕上げ工程の簡素化による加工時間短縮が求められている。
 同社はこれらのニーズに応えるべく、ハイスドリルより加工能率が高く、かつ超硬ソリッドドリルより経済的で、穴あけ加工から、穴拡げ、座繰り加工などの用途にも使用できる、刃先交換式ドリル「スミドリルWDX型」を開発した。
 主な特長は次の通り。
 @外周刃と中心刃のバランス設計により安定加工を実現。中心刃と外周刃の配置、及び位置関係を最適化することで、ドリルの喰い付き時や貫通時に発生しやすい振動を大幅に抑制する。これにより良好な加工穴径精度が得られ、後工程である仕上げ加工時の取り代を低減し、生産性及び経済性を向上させる。
 A独自のチップブレーカを採用し、幅広い被削材や用途に適用可能。チップは、汎用、切りくず処理性重視タイプ及び、刃先強化タイプの3種類のブレーカを揃え、切りくず処理でトラブルの多い難削材から一般鋼の高能率加工まで幅広く対応できる。また、中心刃と外周刃が共用で合計4コーナー使用できることから、チップ管理を簡略化すると共にコスト削減にも貢献する。
 B長寿命を可能にする新材種エースコート「ACP300」「ACK300」を採用。同社独自のコーティング技術「スーパーZXコート」を採用した鋼一般加工用の「ACP300」と、鋳鉄及び鋼高速加工用の「ACK300」をチップ材質としてラインナップし、長寿命化を実現した。
 C穴あけ加工から、穴拡げ、座繰り加工など幅広い加工が可能。ボディに特殊硬化表面処理を採用し耐久性を高めたことにより、通常の穴あけ加工から、穴拡げや座繰り加工など多様な加工用途まで、長時間安定して使用できる。
 ラインナップは、ボディがドリル径φ18.5〜36.0o、2D、3D、4D用の計90アイテム。チップは、ブレーカが汎用G型、切りくず処理性重視タイプL型、刃先強化タイプH型、材質がACP300、ACK300の計十八アイテム。
 標準価格は、ボディWDX200D3S25が4万5千円、チップWDXT063006―G(ACP300)が810円。初年度3億円、3年後には6億円の販売を計画している。
鋼旋削用新材種
エースコートAC830P発売
安定長寿命が可能に

 住友電工ハードメタルは、鋼の旋削加工用途において、従来材種より2倍以上の安定長寿命を可能とする新CVDコーティング材種「エースコートAC830P」を開発し、発売した。鋼の汎用旋削加工はもとより、断続・重切削旋削加工においても安定長寿命化が可能となった。主な特長は次の通り。
 ●「スーパーFFコート」を採用
 同社独自のCVDコーティング「スーパーFFコート」は、平滑かつ超微細な炭窒化チタンと酸化アルミニウム膜の積層膜で、耐溶着性と耐摩耗性を大幅に向上させたコーティング。この採用により、耐摩耗性と耐剥離性が大幅に向上した。
 ●コーティング膜の内部応力制御技術を新たに開発
 新開発のコーティング膜内部応力制御技術により、CVDコーティング膜特有の残留引張り応力が低減し、従来材種より耐欠損性が2倍以上向上している。これにより、鋼の旋削加工において、従来材種と比較して2倍以上の長寿命化、1.5倍以上の高能率加工が可能になった。

工具鋼製品の価格改定
5〜10%の値上げ
大同特殊鋼10月納入分から

 大同特殊鋼(社長=小澤正俊氏、本社=名古屋市東区東桜1―1―10)は8月18日、原材料、諸資材価格の高騰を受け、10月納入分から工具鋼製品の価格改定を実施すると発表した。
 工具鋼製品の主原料である鉄スクラップ価格は、2008年の年初来から、歯止めのかからない急激な上昇を続けている。これは、新興国を中心とした世界的な鉄鋼生産の増大および国内鉄鋼メーカーの鉄スクラップ購入拡大に端を発したもの。
 現在の鉄スクラップ価格は、06年対比で2.5倍、07年対比で1.7倍にまで高騰し、過去に例のない異常な高騰が続いている。ただ足元は、韓国向け輸出がストップしたことや夏季電力調整による電炉の減産期も重なり(季節要因)、一時的な下げ基調にあるものの世界的に旺盛な鉄鋼需要に変わりはなく、今後も予断を許さずさらに高い水準を想定せざるを得ない状況となっている。
 また、鉄スクラップ価格に加えて、主原料のひとつであるクロム価格も、南アフリカの電力不足や設備事故などの影響で、06年対比で2.3倍、07年対比でも1.8倍にまで急騰している。
 この緊急事態の環境下において、同社は、設備合理化、生産性向上などコスト改善に努めているが、歯止めのかからない原料の急激な高騰を吸収できないため、08年4月、7月納入分に引き続き、10月納入分から今年3回目の工具鋼製品の価格改定を実施する。
 今回の価格改定は、新製品開発、品質向上および安定的な製品の供給を図るために、再生産可能な価格レベルの実現を目的としたもの。なお、輸出価格についても国内向け同様に価格改定を実施する。
 また、今後の鉄スクラップ市況ならびにその他諸資材価格の動向次第では、さらなる価格の見直しの可能性もあるとしている。
【価格改定の内容】
▽適用範囲=需要家および店売り向けすべての工具鋼製品(国内向け・輸出ともに)
▽実施時期=2008年10月納入分から
▽価格改定幅=5〜10%程度

三菱マテリアル製品紹介
2枚刃インパクトミラクル
ロングネックエンドミルVF―2XL
高硬度小型金型の仕上げ加工に対応

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクルシリーズ”に2枚刃インパクトミラクルロングネックエンドミル「VF―2XL」(全25サイズ)を追加し、販売している。
 近年、携帯電話・デジタルカメラ等の小型製品及び電子コネクタ等の金型需要が高まっている。こうした製品において要求される加工精度は年々高まっているが、被削材の高硬度化によって従来工具では先端部欠損等が発生しやすく、良好な加工精度を得ることができなかった。
 このエンドミルは、対欠損性に優れた底刃形状の採用と耐熱性、耐摩耗性に定評のあるインパクトミラクルコーティングの適用により、高硬度小型金型の仕上げ加工に対応し、高能率化・高品位化を実現する。また、複数の首下バリエーションによって深い部分や複雑形状の加工にも幅広く対応している。
 【VF―2XLの主な特長】
 @新開発の底刃形状により、コーナ部の対欠損性を向上。ポケットや溝部の仕上げ加工に最適。
 A耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現。
 標準価格は、(代表型番)VF2XLD0200N100(φ2.0o×首下長10o)が7420円(税込み7791円)。販売目標は年間1億円。
2枚刃エムスター強力型
エンドミル(M)MMS2MD
強力刃先で高能率・高品位化
 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“MSTARシリーズ”に「2枚刃エムスター強力型エンドミル(M)MS2MD」(全11サイズ)を追加した。
 このエンドミルは、対欠損性に優れた刃先強力タイプで、金型などの加工でさらなる高能率化、高品位化を可能にする。今回の刃先強力型を加えMSTARエンドミルは全30シリーズ、1841サイズとなる。
【MS2MDの主な特長】
 @切刃強度の高い底刃形状を有する二枚刃スクエアエンドミルのミディアム刃長タイプ。
 Aφ1oからφ12oまでの11サイズをラインナップ。
 標準価格は、(代表型番)MS2MDD0600(外径6.0o×刃長15o)が3090円(税込み3245円)。年間7500万円の販売を目標としている。

圧縮機製品と関連製品
10〜25%値上げ
アネスト岩田9月1日から

 アネスト岩田(社長=壷田貴弘氏、本社=横浜市港北区新吉田町3176)は8月29日、圧縮機製品および関連製品の価格を9月1日より値上げすると発表した。
 原油高と製品の主要材料である金属類の価格高騰が続いているため。同社では徹底した生産合理化と経費削減をもって価格の据え置きに努めてきたが、度重なる高騰に伴い、自助努力のみでは生産コストの上昇分を吸収することが困難となったことから、今回の値上げに踏み切った。
【対象製品】
@COMGシリーズタンクマウントタイプ全機種(給油式/無給式)
ACOMGシリーズパッケージタイプ全機種(給油式/無給式)
BCOMG軽便形/エンジン駆動形
COFPシリーズ全機種
Dブースタコンプレッサ(CFBS/CLBS)
Eオイルフリースクロールコンプレッサ全機種
Fスクリューコンプレッサ(SCD)
Gツースオイルフリーコンプレッサ(ZWT)
H窒素ガス発生装置
I空気タンク及び周辺機器
【価格改定実施時期】
 2008年9月1日
【価格改定内容(値上げ率)】
▽COMGシリーズ15%
▽スクロール他10%
▽空気タンク及び周辺機器10〜25%

南海漫遊記 32
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[深夜]
 ライブハウスで心地よいジャズをたっぷり聴き、ほろ酔いでホテルの部屋へ戻ったのは22時過ぎであった。シャワーを浴び今日一日の汗を洗い落としてベッドに入る。明日は台北へのフライトのため、早起きして空港に向かわなければならない。枕元にあった『高丘親王航海記』を手に取ってぼんやりと昨夜の続きを読みはじめる。催眠剤としてはうってつけの書物である。
*  *  *
 ふたつめの物語は『蘭房(らんぼう)』と名付けられている。初出は「文學界」昭和60年(1985)11月号。本書の中でもきわだってエキセントリックで、晩年の澁澤龍彦ワールドの真骨頂というべき珠玉の秀篇である。
 天竺へのはてしない船旅をつづける高丘親王の一行は、現在のカンボジアにあたる真臘国に到達し、メコン河をさかのぼり、現在のトンレサップ湖まできて水辺に停泊する。親王と従者の秋丸がつれづれに魚釣りをしていると、唐朝の宦官(かんがん)のような風体をしたいかがわしい人物が現れ、親王を真臘国王「ジャヤヴァルマン一世」の後宮へ案内しようと誘いかける。今日は真臘を統一したこの偉大なる王の80回目の誕生日にあたるので、通行手形をもった官人である自分とその同行者だけは、後宮への入場を許されるのだという。
 好奇心旺盛な親王は、秋丸が止めるのも聞かず、張伯容と名乗るこの男の操る小船に乗りこみ、掘割をすすんでいく。後宮には雲南の奥ふかくから連れてこられた「陳家蘭」と呼ばれる種族の女たちが囲われ、王の寵愛をうけているのだと、男はなぞめいたことを語る。
 後宮の奥の、折れ曲がった回廊の突き当たりにある「蘭房」という7つの房室に到達し、そこで親王が見たのは、いかなる不可思議であったろう。ここから先は種明かしなどせず、やはり原典をお読みいただくのがよいだろう。一読すれば忘れることのできない鮮烈なイメージの女たちが、そこにいたのである。ヒントは、『迦陵頻伽(かりょうびんが)』。
 親王が見たものは、長くリアルな夢だったのだろうか。夢はどこからはじまり、どこで破れて現(うつつ)へともどるのか。重い病に侵され治療をつづけていた最晩年の澁澤龍彦の、そんな身体感覚を背景に、物語は綴られている。次第に意識が遠くなり、深い眠りに落ちていくのに、さほど時間はかからなかった。
*  *  *
 ところで前述したように今日は2006年7月14日で、暦の上では「パリ祭」(正式名称は「革命記念日」、パリ祭という単語は和製仏訳語のようである)にあたる。旧フランス領であった当地ホーチミンで、現在この日をどのように祝っているのかについては少なからず興味があり、一日注意して観察していたのだが、それらしきイヴェントはおろか、ディスプレイやポスターのたぐいにさえも遭遇しなかった。僕の観察眼が鈍かっただけかもしれないが、まあこんなものなのだろう。
 大昔につくった稚拙な腰折れをひとつ、思い出した。
 巴里祭や未生の昔既視の戀
*  *  *
 さてさて、脳内ニューロンが錯綜し、連想の糸が縺(もつ)れるまま、延々とかつだらだらと書き流してきた本稿もすでに32目とあいなりましたが、旅行が終って2年以上が経過したのにもかかわらず、いまだ旅程は第2日目が終わったところで、遅々として進んでいきません。貴重な本紙面をなんの役にも立たない閑話で埋めてきたことを、いちおうは反省しております。
 われわれジュニアー会一行はこのあと台北に飛び、そこでまだまだ漫遊はつづくのですが、ひとまずこのあたりでインターミッションとしたいと思います。後半の「台北篇」は、しばらく準備したのちにまた再開させていただく予定です。どうか気長にお待ちください。
 つたない本稿をお読みつづけていただきました皆様方、毎々苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)に原稿を督促いただきました名古屋機工新聞社岩田社長様、そしてなによりこの楽しい旅行に同行いただいたジュニアー会一同様に、深く感謝申し上げます。(2008年8月)

6月から8月までの結果
新栄商會などベスト4に進出
愛機工第68回親善野球大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第68回親善野球大会は順調に試合を進めている。試合結果は次の通り。
◆6月28日(稲永公園野球場)
【第1試合】(Aゾーン)
 新栄商會対BTTは、1回表に新栄商會が2点を先制。続く2回表に3点を挙げてリードを5点と広げた。BTTも2回裏に反撃し2点を挙げて3点差に詰め寄ったが、新栄商會は3回、4回に1点ずつを加えて差を広げ、BTTの反撃を零点に抑えて勝利を収めた。
◆7月5日(一宮総合運動場)
【第1試合】(Aゾーン)
 協和工業対ノダキは、1回表に協和工業が1点を先制。ノダキも2回裏にすかさず1点を返して同点にした。その後両チームともランナーを許すものの無得点に抑えて、迎えた5回表に協和工業が3点を挙げて再びリード。ノダキの反撃をその裏の1点に抑えて、4対2で協和工業が勝利した。
【第2試合】(Bゾーン)
 住友電工ハードメタル対日本コーティングは、1回表に久しぶりに出場の住友電工が幸先よく1点を取った。しかし、その裏すぐに日本コーティングが住友電工の守備の乱れなどをつき、2点を挙げて逆点。その後は両社一歩も引かず7回まで共にランナーは出すものの得点にいたらず、日本コーティングが最小点差を守りきり勝利を収めた。
◆7月12日(名城公園野球場)
【第1試合】(Bゾーン)
 安藤対サカエは、1回裏にサカエが3点を先制、3回表に安藤も2点を返し1点差にしたが、サカエもすぐその裏に2点を取ってリードを広げ、さらに4回3点、5回に2点と着実に点を取り、安藤の反撃を5回の1点に抑えて、サカエが10対3で勝利した。
◆7月26日(名城公園野球場)
【第1試合】(Aゾーン)
 カツヤマキカイ対ナカガワは、序盤から中盤にかけて共に譲らず、迎えた4回表、カツヤマキカイが猛攻を見せ、一挙7点を先取。5回にも1点を加えリードを広げた。ナカガワの反撃を零点に抑えて、8対0でカツヤマキカイがナカガワを降した。
◆8月2日(一宮総合運動場)
【第1試合】(Aゾーン)
 井高対協和工業は、2回表に井高が1点を先制。その後5回表に1点を加えて2対0にした。協和工業も6回に1点を返したが、そのまま2対1で井高が勝利を収め、準決勝へこまを進めた。
【第2試合】(Aゾーン)
 三菱マテリアルツールズ対東陽は、1回裏に東陽が2点を先制。その後も3回には猛打爆発で一挙に7点、4回にも追加点を挙げてリードを広げ、三菱マテの反撃を零点に抑えて10対0で準決勝へ進出。井高と対戦する。
【第3試合】(Bゾーン)
 尾張支部対日本コーティングは、尾張支部が1回表に日本コーティングの投手の立ち上がりを攻めて一挙に4点を先制。日本コーティングも2回裏に1点を返したが、続く3回表に尾張支部が5点を挙げて試合を決めた。尾張支部が9対1で日本コーティングを降し準決勝にこまを進めた。
【第4試合】(Bゾーン)
 山下機械対ミツトヨは、1回表に山下機械が1点を先制したが、ミツトヨもすぐその裏に3点を挙げて逆点。2回から4回までの3イニングは共に踏ん張り相手に点を与えず。5回表に山下機械が1点を挙げて1点差まで迫るも、その裏ミツトヨが5点を取り8対2でミツトヨが山下機械を降し、準決勝進出を決めた。
◆8月9日(一宮総合運動場)
【第1試合】(Bゾーン)
 サカエ対三枝電機は、1回表にサカエが2点を先取。続く2回にも4点を挙げてリードを広げた。その後両チームとも相手に得点を与えず試合が進み、6回裏に三枝電機が反撃で1点を返したが、序盤の失点が響いた。サカエが6対1で三枝電機を降し、ミツトヨとの準決勝にこまを進めた。

位田隆久氏(元報徳学園校長)が講演
「三つの眼について」
月曜会 8月例会を開催

 月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)の「平成20年8月例会」が8月18日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルで開催され、会員ら50名余りが参加して二宮尊徳翁の報徳教育を実践する「報徳学園」第14代校長であり、現在ライフハーモニー教育研究所所長の位田隆久氏による「三つの眼について」の講演を聴いた。
 また講演前には、更生保護協会に寄附した近藤成章氏(近藤産興社長)に法務大臣賞の贈呈が行われた。月曜会会員の法務大臣賞受賞者は今回で21人目となる。
 【講演要旨】
 報徳学園に長い間、教員として勤めていた。報徳学園は、二宮尊徳のお孫さんが2代目の校長を務めた。中学生が500五百名、高校生が1200名の男子ばかりの学園。それに教師百名も全員男という所だった。
 校長在職中の7年間に経営ということを学ぶことができた。また、この7年間は非常にラッキーで、生徒は7回も甲子園に出場できた。選抜で優勝もしている。駅伝は都大路で優勝。陸上の100メートルで伊東浩司がオリンピック代表になり、世界陸上でも活躍と、非常に良い経験をさせてもらった。
 尊徳翁は人生訓「報徳訓」を残されている。この108文字には、人生に最も必要なこととして、二宮尊徳70年の生涯報徳の教えが込められている。
●三つの眼について
 昨今、毎日のように社会的に偉い人が謝っている。肩書きは高いが、モラルが低い。机の前で皆、頭を下げている。しかしよくよく見ると、申し訳ございませんと言っていない。あれは、バレました、と言ってる。本当に申し訳ないという気持ちが全くない。
 天網恢恢疎にして漏らさず(天網は目が粗いようだが、悪人を漏らさず捕らえる。天道は厳正で悪事をはたらいた者には必ずその報いがある)と、人が見ていなくても天が見ている。私たちは、天に恥じない生き方を学んできたはずだが、いつの間にかにこれを忘れてしまった。天が見ているはずなのに、天の眼を失ってしまった。
 前に、電車の4人掛けの椅子に座っていると、目の前の女性が、鞄の中からおもむろに大きな鏡を取り出し、化粧をし始めた。こんな所で化粧をするなんてと思って、ずっと睨んでいたが、気にしない。私の連れの若い男性も同様にしていたが、全く眼中に無い。とうとう人の眼も失ってしまったかと感じた。
 大学でも講演をするが、「天網恢恢疎にして漏らさず」や「天知る、地知る、我知る、人知る」という言葉を知っているかと聞いても、ほとんど知らないという答えが返ってくる。現代情報は氾濫しているが、先祖が大事にしてきた言葉は無くなってしまっている。
 耐震偽装から始まり、今では食品偽装が蔓延している。この国には、「衣食足りて、礼節を知る」という諺がある。頭を下げている人達は、皆さん衣食が足りている人達ばかり。衣食足りても、礼節を知らない人ばかりとの証明をしている。
 防衛庁(省)の問題も含めて、エリートの堕落である。「才能」というのは、天から与えられたもの。五体満足で才能を与えられた者が、何も親から大事なことを教えてもらっていない。親が仏壇に手を合わせるなど先祖を敬う姿を家庭の中で学んでくれば、人が見なくても天が見ていると自然に体に染み込んでくる。人が見ていない時にどのような振る舞いをするか、それが人の品性を表す。
 人が見ていないから何をしても良いのではなく、天の眼がしっかり見ている。この天の眼がある社会は健全だ。天の眼を失ってしまうと、すぐに人の眼も失ってしまう。
 知らず知らずに、私達は他人に迷惑を掛けているかもしれない。立ち止まって見直す必要がある。
 池の魚が1匹、2匹死んでも、それは魚に原因がある。しかし、大量に死んだら、その池の水がおかしいということになる。今がそうなのだ。色んなイエローカードが出ている。池の水、社会がおかしいのではないか。
 道から外れたことを行った人を責めるということも、行き過ぎている。若い人は「罪を憎んで、人を憎まず」ということを知らない。人を責めている姿を見ると、その人の品性がでる。
 「慈悲の目に憎しと思う人あらじ、科のあるをばなほも哀れめ」がこの国の心。罪は罪である。しかし、とことん責めてはいけない。孔子は論語の中で「過ぎたるは、及ばざるが如し」と過ぎるのは及ばないのと同じと言ったが、尊徳は「過ぎたるは、及ばざるより劣れり」と何事も過ぎてしまうのは良くないと言っている。
 「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」と言うが、アスリートが薬物をしていたり、教育者の試験で不正があったりしている。不正で教師になった人は、子供たちに何を語るのだろうか。しかし、語らなければならない。
 三つの眼で、最後に残るのは自分の眼。自分を見ている自分の眼、サードアイという。これを忘れてしまうと、自分が見えなくなってしまう。「欲深き人の心と降る雪はつもるにつけて道を忘るる」という言葉がある。
 一日一日を丁寧に生きる。丁寧に丹精を込めた一日にしなければいけない。ゲーテは「自然から遠ざかると、病気に近づく」と言っている。少なくとも、日が昇る朝と日の沈む夕に太陽を見る。過去と他人は変えることができない。自分でじっくり立ち止まって考えるということを取り戻さないといけない。
 大人って凄い、長く生きるとこんなに素敵、という例がこの国にあふれないといけない。そうでないと、子供が大人になりたがらない。
【講師プロフィール】
位田隆久(いんでん・たかひさ)氏
(社会教育家、ライフハーモニー教育研究所所長)
 1949年兵庫県高砂市生まれ。2004年報徳学園中・高等学校校長(7年間)を退職後、ライフハーモニー教育研究所を設立する。社会教育家として、企業、学校、地域等、幅広い講演活動を行っている。全国高等学校少林寺拳法連盟顧問。NPO法人日本総合医学会理事・食養指導士。著書「王昌齢詩集」(共著)、「田さん私的備忘録」など。

2008年9月21日(日) 2323号
第27回管工機材・設備総合展45社が271小間に展示
平成20年10月2日〜4日・名古屋市吹上ホールで
愛知県管工機材商協組主催 新製品や最先端技術を紹介
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)主催による「第27回管工機材設備総合展」(委員長=小川 信氏・山信社長)が、10月2日、3日、4日の3日間に名古屋市吹上ホールを会場に開催される。同展示会は、昭和38年に組合の発足を記念して第1回目が開催されて以来、今回で27回目を数え、毎回その内容・規模ともに充実し、こんにちでは、中部地区のみならず、全国屈指の管工機材業界の専門総合展として、関係業界の振興はもとより、地元経済の向上発展になくてはならない展示会として、関係者をはじめ、各方面から高い評価と関心が寄せられている。
「提案します!新しい水道配管・工場配管・建築設備」をメインテーマに一堂に展示紹介
 隔年毎に開催される同展示会は、今回で27回目を迎え、出品者145社による271小間の展示規模での開催となり、展示内容も従来にも増して、更に充実したものとなっている。
 新技術・新素材を駆使した、住設機器から工場設備までのあらゆる設備に関連する優秀な器材・機器を一堂に展示紹介し、商品開発の促進や市場改革・販路拡大のための新たな、管工機材および設備機器の最新の「情報発信基地」としての役割をもった情報交流の場として期待が寄せられている。
 今回は、「提案します!新しい水道配管・工場配管・建築設備」をメインテーマに、関心が高まっている環境問題や省資源化に応える、新製品や最先端技術が展示紹介される。
 各種素材の高騰を乗り切るため、各企業ともコストダウン、商品の差別化を一段と迫られている現状だけに、思い切った合理化設備への投資を図り、他社にはない製品造りなど、各出品者とも、用途を掘り下げた特色ある製品を相次いで出品している。
 毎回、関係者から非常に高い関心が寄せられており、それに応えようと厳しい状況下にもかかわらず、組合をはじめ各出品者とも早くから展示会に向けて鋭意努力を傾注し、「製・販・工」の三位一体となって、45年の永き歴史のある展示会を成功させようと取り組んできた。
 何と言っても、展示会の成功は、一人でもたくさんの参観者動員にかかっていることから、組合員挙
げての参観者の勧誘をはじめ、関係諸官庁、同業団体、各水道組合団体への直接勧誘と管工事業者への宣伝ポスターおよび個別ダイレクトメールの配布、経済紙・業界専門紙への紙面広告、公式Webサイト開設とその告知など、あらゆる手段を使っての、参観者の獲得に今までにない盛り上げを見せている。
 開会式は、2日の午前11時30分から会場入り口で行われ、主催者側あいさつ、来賓祝辞等のほか、学生や市民たちの自発的な発想と行動から生まれた“にっぽんど真ん中祭り”(略称・どまつり、99年夏名古屋で誕生)の有志らによる「どまつり」で盛り上げる。
 参観のお楽しみ企画としては、家庭用ゲーム機Wiiや携帯音楽プレーヤーiPod、Tシャツ、エコバッグなどの賞品が当たる「お楽しみ抽選会」を実施する。
 展示会の開催時間は、2日、3日が正午から午後8時まで、4日は午前10時から午後5時までとなっている。

「第27回管工機材・設備総合展」
開催にあたって  
愛知県管工機材商業協同組合
理事長 伊藤 辰之

 「第27回管工機材・設備総合展」の開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。
 愛知県の管材組合は昭和38年に東京、大阪に次いで発足いたしましたが、その発足と同時にこの愛知管材展も産声をあげました。以来27度目の開催と回を重ねる事が叶うのも、ひとえに出品メーカー各社様をはじめ、関係諸官庁・関係諸団体並びに、実行委員・組合員各位の絶大なるご支援・ご協力の賜物と深く深く感謝申し上げます。さらには東京・大阪及び近隣組合の管材商を始め展示会を取り巻く多くの関係者各位の愛知管材展に対する期待と温情が、私たちを励ましていただくと同時に、展示会成功に向けての責任の大きさに身の引き締まる思いをしているところで有ります。
 本年7月に北海道・洞爺湖において日本政府主導のもとサミットが開催されました。サミットの主たるテーマの一つは地球環境問題であり、地球温暖化対策として、CO2削減の長期目標などが示されました。私ども管工機材業界としても、これからは「環境設備」という分野に目を向ける必要があります。水や空気はもちろんのこと、鉱物資源や森林資源に対しても、自己の利益のみを考えた経済活動の犠牲にすることはもはやできません。今までは国益や経済の発展に対し、地球や天然資源の犠牲はやむを得ないと言う経済至上主義の時代でしたが、これからは「地球の健康」を守りながら、経済の発展を模索する時代になってきたと言えます。そこに環境設備という概念が生まれ、地球環境に資する事において改めてビジネスの機会が到来するのではないかと思っています。
 さて、愛知管材展も回を重ねる中で少しづつ変容しています。出品者の皆様の見せ方も年々趣向を凝らしたものになり、ディスプレーも色鮮やかで来場者の興味を駆り立てます。製品の開発力を競い、展示会にタイミングを合わせた新製品開発も多く見られます。また愛知は実行委員長のカラーが反映されるような取り組みが、主催者側としてもなされており、今回も環境問題を「水」に焦点化し、木曽川によって繋がっている長野県木祖村とのコラボを会期を通じて展開して行きます。そして数年前から名古屋の夏の最大イベントになりつつある「にっぽんど真ん中祭り(ど祭り)」を開会式に組み入れ、名古屋の熱気をオープニングから全開していこうと、小川実行委員長が目論んでいるようです。
 愛知管材展は数年前までは名古屋市水道局管掌の水道展と共催のかたちを取っていました。その頃から比べると全体の来場者数はやや減少しています。しかし数は減ったものの、高い参観意識を持った人やプロフェッショナルな方の来場は逆に増えているように思います。参観者動員におきましてはこれからも本当に観て欲しい人、本当に来てもらいたい方に焦点を絞った取り組みをして参りたいと思います。その事が27回という展示会の長い歴史を、今日まで支えて下さっている出品者の皆様の、ご厚情に対する返礼であり責務であると考えています。
 「環境設備」に対する取り組みはまだ緒についたばかりです。しかし展示物の中には既にアドバンテージをとっている製品も幾つか有るようです。吹上ホールの空間に未来の業界の姿を想像できる瞬間が持てるなら、私ども主催者としては一番の喜びでもあります。

展示会実行委員長
小川 信

 第27七回管工機材・設備総合展の実行委員長を仰せつかりました小川です。この度の開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
 今回も、約一年に渡る準備期間を経て開催に至ることができました。これも、出品各社様をはじめ、関係諸官庁・関係諸団体様さらにはご来場の皆様の絶大なるご支援・ご協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
 10月開催となって3度目となる管工機材・設備総合展ですが、第1回実行委員会を開いた昨年時点では1年後の景気動向とそれによる出品申込の減少をかなり懸念しておりました。そこで、出品者募集も従来より2、3カ月早め、スムーズな出品勧誘を目指しました。幸いなことに、予想を上回るペースでの出品お申し込みをいただき、キャンセル待ちをしていただかなければならないケースもありました。それだけ愛知の管工機材展、ひいては東海地区での管工機材・設備市場に期待がかけられていることだと思います。その中で、わたしたち流通業者は何をしていくべきかといいますと、メーカー様・施工業者様との間を取り持ち、その人的ネットワークを使って様々な、いわゆる「機会」を増やしていくことがまず第一です。そして、その最大のものが、2年に一度開催する当展示会です。
 気がつけば、ここ吹上ホールで開催される展示会・見本市としては小間数・出品者数において最大規模の部類に入るようになってまいりました。一方で、かつて第1回展示会の開催場所となった名古屋駅前の「愛知県中小企業センター」は2006年既に閉館しビルは解体され、来年には「愛知県産業労働センター」として生まれ変わるようです。大変な時の流れを感じるとともに、私たちは常に、過去・現在・未来の一つの流れの中で生活しているのだなということに感慨を深くします。果たして管工機材・設備流通業界はどう変わっていくのでしょうか。その答えの一つは、このたび開幕する第27回展の中に見えてくると思います。ご来賓の皆様におかれましては、管工機材・設備業界の何が変わったのかを見極める節目にしていただければ幸いです。

祝辞
愛知県知事
神田 真秋

 愛知県管工機材商業協同組合主催の「第27回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 今年で27回を迎えられます本展示会は、回を重ねるごとに内容を充実されており、常に各方面から多くの関心が寄せられ、高い評価を得ております。これもひとえに関係の皆様方の御熱意と御努力の賜物であり、深く敬意を表する次第でございます。
 さて、管工機材・設備機器は、一般家庭から都市整備・産業活動にいたるまで社会の幅広い分野にわたり、快適で安全な環境づくりと生産設備の合理化に大変重要な役割を果たしております。
 今回の展示会におきましては、「水と環境」をテーマとして、木曽川の源流にあります木祖村とタイアップし、環境問題に積極的に取り組まれるとともに、最新の製品・技術・情報を一堂に集約して「プロフェッショナルによるプロフェッショナルのための学びと気づきの場」として開催されますことは、大変意義深く、業界発展のためにも大いに期待されるところでございます。
 本県におきましては、未来に向け活力ある愛知づくりを目指して、航空宇宙産業の振興、高度先端産業の誘致・育成、中部国際空港の2本目滑走路の実現に向けた取り組みなど、地域活力の維持・向上を図る施策に力を注いでまいりたいと存じますので、今後とも、皆様方のより一層の御理解と御支援をお願い申し上げます。
 結びに、本展示会が多大なる成果を収められますとともに、愛知県管工機材商業協同組合の今後益々の御発展と関係の皆様方の御健勝を心から祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

祝辞
名古屋市長
松原 武久

 このたび、愛知県管工機材商業協同組合の主催により「第27回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 本展示会は、昭和38年の第1回開催以来、回を重ねるごとに内容の充実を図ってこられ、当地域における管工機材関連の総合展示会として定着するとともに、関連業界からも高い評価を得ております。
 これもひとえに、歴代役員をはじめとする関係者の皆様のご尽力の賜物と、深く敬意を表する次第でございます。
 さて、住宅やオフィス・工場、さらには病院や学校など、あらゆる建築物に利用されている管工機材は、ガス・水道などのライフラインをはじめ、私たちの安心・安全な社会を支える重要な役割を担っています。145社・271ブースの出展を数える今回の展示会は、環境問題、資源の有効活用・リサイクルなど時代のニーズに対応した最新の製品や技術が提案され、来場される皆様方にとりましても有意義な展示会になるものと期待しております。
 2010年には、名古屋開府400年という節目の年を迎えます。
 名古屋市では、「名古屋城本丸御殿の復元」や「ものづくり文化交流拠点構想」などのプロジェクトに取り組み、当地域が世界に誇る近世武家文化や最先端のモノづくり技術を子どもたちの世代に伝えるとともに、次の百年も名古屋が活力を持続できるよう努力してまいります。
 皆様方には、今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に、本展示会の成功と愛知県管工機材商業協同組合のますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

祝辞
愛知県中小企業団体中央会
会長 鶴田 欣也

 愛知県管工機材商業協同組合主催によります「第27回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
 隔年ごとに開催されておられます本総合展も今回で27回を迎えられ、回を重ねるごとに内容を充実されるとともに、長きに亘り、貴業界はもとより関連業界、当地域の産業経済の振興に大きく貢献されてこられましたことは、ひとえに、理事長はじめ組合員各位のご努力とご熱意の賜物と深く敬意を表します。
 さて、わが国経済は、大企業を中心に収益力が回復したと言われておりますが、昨今の原油・原材料価格の高騰は、これまで製造業を中心に好調さを維持してきた当地域の経済に多分な影響を及ぼしており、県内中小企業を取り巻く経営環境の先行きは不安要素が広がっています。
 しかし、このような厳しい時期であるからこそ、これまで培ってきた業界の信用・実績と組合の組織力を最大限に活用され、環境の変化に対し、積極的に果敢に挑戦していくことが強く求められております。
 こうした中、貴組合におかれましては、「うるおいある共生・さらなる貢献」をテーマに、快適で安全な環境づくりと生産設備の合理化を支えるための最新の管工機材、住宅設備機器を一堂に展示・紹介する総合展を開催されますことは、大変意義深く、その成果が大いに期待されるところです。
 中央会といたしましても、多様化する経済環境の中で懸命に努力されている中小企業の皆様の一層の信頼と期待にお応えできるよう、従来にも増した支援体制の整備、強化に努め、中小企業組合へのきめ細かな巡回指導等を通じ、中小企業の元気を引き出していけるよう努めていく所存でございます。
 最後に、本総合展が多大な成果を収められますことと、貴組合の今後益々のご発展と組合員の皆様方のご繁栄を心から祈念いたしましてお祝いの言葉といたします。

祝辞
全国管工機材商業連合会
会長 橋本 政雄

 愛知県管工機材商業協同組合主催の「第27回管工機材・設備総合展」が盛大に開催の運びとなりましたことは誠に喜ばしい限りであり、衷心より御祝い申し上げます。
 この総合展は隔年ごとに開催され、回を重ねるごとに質・量とも充実の一途を辿り、関連業界並びに出品メーカー各位からも高い評価を得ておられますことは、誠にご同慶の至りでございます。
 今回、一般家庭用から都市整備、産業活動にいたるまで広い分野にわたり、管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を一堂に集約して開催されることになりましたことは業界発展のためにも大いに期待されるところでございます。
 この大事業を永年に亘り開催し続けてこられた歴代の関係者各位並びに、今回の企画に取り組んでおられます伊藤理事長、小川実行委員長をはじめ幹部の方々の並々ならぬご尽力に深く敬意を表する次第であります。
 今回の総合展は、従来において「建築設備」だけの展示会・見本市との位置付けであるとの誤解を一部において受けたことから、「水道配管」「工場配管」「建築設備」のそれぞれを対象としてテーマに取り入れ、積極的にPR活動を行ったとお聞きしております。また、地球環境問題も重視し愛知県民並びに工業地帯が拠り所としている木曽川の源流に思いを馳せていただくため、木曽川源流の村「信州・木祖村」にご後援をいただく等、新企画により開催されますことは、管工機材業界に強いインパクトを与えるものと期待されます。同時に関連業界の情報交換の場としても非常に有意義な催しであると存じます。
 当業界が係わっております「水道配管」「工場配管」「建築設備」は、我々の日常生活のうえで快適な空間創造、豊かな生活環塊を得るために極めて重要な意味をもつものばかりであり、今後の大いなる発展が期待される分野であります。
 ここに「第27回管工機材・設備総合展」が多大な成果をあげ、組合並びに関係業界の一層の発展に寄与されますことを祈念いたしまして御祝いの言葉といたします。

祝辞
名古屋商工会議所
会頭 岡田 邦彦

 このたび、愛知県管工機材商業協同組合主催による「第27回管工機材・設備総合展」が盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げます。
 今回で27回目を迎えられました本展示会は、回を重ねるごとに内容を充実され、業界はもとより当地域の経済発展に大きく貢献してこられました。これはひとえに理事長をはじめ組合員の皆様や関係各位のご熱意、ご努力の賜物であり、深く敬意を表する次第であります。
 管工機材および住設機器は、一般家庭から都市設備、産業活動にいたるまで社会の様々な分野でその基盤を支え、快適で安全な環境づくりや豊かな国民生活の質的向上など、これからの少子高齢化・循環型社会を築いていく上で大変重要な役割を担っております。
 ご高承の通り、「名古屋は元気な地域」と言われて参りましたが、原油・原材料価格の高騰などの影響を受けて、当地においても急激に景況感が悪化しております。こうしたなか、業界が一丸となってこのような展示会を開催し、新しい需要の掘り起こしや販路拡大に努められることは大変時宜を得た意義深いことと存じます。
 特に今回は環境問題に配慮され、木曽川源流の地である長野県木祖村とタイアップしての水問題への取り組みや地球環境・資源問題を意識しながら最新の製品・技術等を展示。紹介されますことから、その成果が大いに期待されるところであります。
 最後に本展示会が多大な成果を収められ所期の目的を達成されますよう祈念いたしますとともに、愛知県管工機材商業協同組合の益々のご発展と組合員の皆様方のご繁栄を心からお祈りし、お祝いの言葉とさせて頂きます

出品者一覧
 愛知県管工事業協同組合連合会、愛知時計電機、アカギ、アキレス、アサダ、旭有機材工業、アソー、アロン化成、INAX、因幡電機産業、イノアックコーポレーション、イノック、イハラサイエンス、エーアンドエーマテリアル、SMC、荏原テクノサーブ、MIEテクノ、FMバルブ製作所、オーエヌ工業、オーケーエム、大肯精密、岡谷システム、オンダ製作所、架橋ポリエチレン管工業会、カクダイ、カナフレックス・コーポレーション、兼工業、川藤、川西水道機器、川本製作所、キッツ、協成、クボタシーアイ、クロダイト、KVK、神戸樹脂工業、小島製作所、コスモ工機、コスモ・ソフト/ダイキン工業、児玉工業、コロナ、コンサス、斎久工業、三栄水栓製作所、三興製作所、三相電機、山王工業、三和ハイドロテック、シーケー金属、システムズナカシマ(全国設備業IT推進会)、清水合金製作所、下田エコテック、JFE継手、昭栄、昭和コーポレーション、昭和電工建材、昭和螺旋管製作所、ショーボンドカップリング、スギヤス、スタッグ、住金機工、住友軽金属工業/スミケイ銅管販売/東洋フイツテング、積水化学工業、ゼンシン、大成機工、大洋弁栓、タカヤマ金属工業、タキロン、ダイキン空調東海、ダイドレ、タブチ、中日技研工業、ツツイ、つまりぬきにじゅうよん、鶴見製作所、テイ・アイ・エス、帝国金属、テクノフレックス・トーラ、テラル、東亜高級継手バルブ製造、東海工業専門学校、東洋バルヴ、トーゼン産業、TOTO、巴バルブ、長野計器、長野県木祖村、ナゴヤ、名古屋市上下水道局、名古屋バルブ工業、二三産業、西垣ポンプ製造、日栄インテック、日東工器、日邦バルブ、日本製箔、日本鋳鉄管、日本プラスチック工業、日本ヘルメチックス、NEOPERL、ノーリツ、ハタヤリミテッド、東尾メック、日立金属、日立工機、日立産機システム、日立バルブ、藤井高圧工業、フジキン、富士ゴム化成、フジトク、フシマン、フネンアクロス、ブリヂストン、古林工業、ブロードリーフ、ヘルメチックス、ベネックス、ベン、ヘンケルジャパン、前澤化成工業、前澤給装工業、前田バルブ工業、マキタ、松阪鉄工所、松下電工、三国プラスチックス、三井化学産資、三菱樹脂、三菱電機住環境システムズ、ミヤコ、ミヤワキ、未来工業、森永エンジニアリング、大和バルブ、山本、山本計器製造、ユーシー産業、ユニテック、ヨシタケ、吉年、リケン、レッキス工業、ワシノ機器(五十音順)

排水性能の向上に貢献
スリム25吸気弁排水用
前澤化成美観を損なわな

 前澤化成工業(本社=東京都)は、排水性能の向上に貢献する「排水用スリム25吸気弁」を出展する。
 戸建て住宅に設置されている大便器の排水性能の向上と、排水時の際のエアーを吸込む時に発生する、ボコボコ音の持続緩和効果が期待できる。
 施工に際しては、フレキシブルな専用ホースを使用しており、設置箇所の自由度に優れている。
 その他、小規模な水廻りの設置に最適といえる。
 構成部品は、@吸気弁本体、Aボックス部、B専用継手、C専用ホースの4つの部品からなっている。
 施工手順は、@ボックス本体上部を2カ所、桟木にビスで固定する、A専用ホース(同梱)にパッキン2本を取り付けて、ボックスに挿入し、更に固定リングをセットする、B専用継手にホースを挿入し(パッキン、固定リング取付け)、接着受口に接続する、C吸気弁本体のボックス部を奥まで挿入し、更にストッパーを挿入して吸気弁を固定する、D最後に蓋をセットして完成。
 専用継手は360度回転するので、施工の自由度が非常に高い。価格は、12,000円。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

清水器内蔵シングルレバー式
シャワー付混合栓KM871
KVK 省施工のスピードナット式

 KVK(本社=岐阜市)は、「清水器内蔵のシングルレバー式シャワー付混合栓KM871」を出展する。
 清水カートリッジが吐水口内蔵タイプの同商品は、キャビネット下に浄水器を置く必要が無いため、キャビネット下を広々使うことができる。
 カートリッジのフィルターには、不織布とイオン交換繊維、活性炭、さらに中空糸膜を組み合わせた独自の三重ろ過システムを採用。これにより、遊離残留塩素、濁り、溶解性鉛など、家庭用品品質表示法における除去対象の五物質をシャットアウト。
 施工は、スピードナット式の省施工仕様で、取り付けも簡単。
 その他の主な特長は次の通り。
 @カートリッジの交換は、ヘッドを45度回して外すだけの簡単交換。また、ホルダー部に次回の交換月が表示されるので、交換するのを忘れることが防げる。
 A清水やシャワーへの切り替えは、正面からの操作が簡単な左右回転式のため、利き手による使い勝手の不便さがない。
 Bシャワーは水はねを抑えた二種類の穴径を採用。きめが細かく勢いのあるソフトフィールシャワーで、食器の汚れもサッと落とせる。
 C省施工のスピード・ナット式。ナットを手で上に押し上げて工具で締め付け、ブレードホースを差し込んでクイックファスナーで止水栓と接続して保護キャップを付ければ完了する。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

一定した品質と安定した強度
ステンレス製ねじ込み管継手
ナゴヤ ロストワックス鋳造法

 ナゴヤ(本社=半田市)は、ロストワックス(精密鋳造法)鋳造法による「ステンレス製ねじ込み管継手」を出展する。
 ロストワックス鋳造法は、精密鋳造法とも言い、この方法で製作すると次のような優れた効果が得られる。
@従来のシェル鋳造法に比べて、表面の鋳肌、およびサイズ・マーク等がより明確になる。
Aロストワックス鋳造法は、ステンレス内部組織が、極めて細かく均一になっており、一定した品質と安定した強度が得られる。
Bシェル鋳造法では、湯口の問題と強度の関係でリブを大きく型どらなければならなかったが、ロストワックス鋳造法では、このリブを最小のリブにすることができ、軽量化を図ると共に、信頼性の高い商品作りが可能となる。
 ステンレス製ねじ込み管継手の種類は、エルボ(90度、45度)、ユニオン、六角ニップル、キャップ、ブッシング、異径ソケット、各種フランジ、ニップル、サイホンなど30種類がある。また、このほどリブ、バンド無エルボ・ティー(サイズは6Aから50Aまで)の発売により、多様な二ーズに対応できる。
 品質は、SUS304、316。耐圧は2.45MPa、呼び径は1/8から4(フランジ1/2)まで各種がある。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

環境配慮型コントロールバルブ
「エコバルブ」を出展
兼工業 軽量化・効率化を実現

 兼工業(本社=小牧市)は、環境性能を考えた軽量化・効率化を実現した「ECO―VALVE・環境配慮型コントロールバルブ」を出展する。
 従来呼び径65ミリ以上のバルブではフランジ接続が標準であり、相手側配管も同様なフランジが必要であったが、エコバルブでは配管のフランジを利用して挟み込むウエハー式を採用した。
 また、同口径におけるサイズの比較では、「直動型減圧弁」のKRW80と従来のKRS75では60%の軽量化を図る一方、「パイロット型減圧弁」のKRWP150と従来のKRT150では、58%の軽量化を実現している。
 軽量化により、@運搬手間でのコストの削減、A施工・メンテナンス時の費用の削減、B配管支持・固定に伴う副資材等の費用削減のほか、コンパクト化による、Cメンテナンスの空間縮小化の実現、D改修に最適な、テナントやルームスペースの確保、Eストックヤードの占有面積の削減などの効果が期待できる。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

従来以上に管の抜け止め防止
LDパッキンセット
日立金属管端クッション有

 日立金属(本社・東京都)は,建築物の高層化、生活様式の向上に伴い、汚水、雑排水配管においては建築物の挙動に対する追随性、温排水による熱膨張量の吸収性能等が求められるなか、排水鋼管用可とう継手の「MDジョイント」、「CDジョイント」を開発し、施工においても、より簡便で省力化が図れる継手として好評を得ている。
 「排水鋼管用可とう継手」の構成としては、MDパッキンセットとCDパッキンセットを、可とう継手本体にセットして用いているが、この度、新しく「LDパッキンセット」が開発されたことにより、今まで以上に管の抜け止めを防止できるようになった。
 「LDパッキンセット」の特長は次の通り。
@MDロックパッキンに比べ、高い管抜け止め力が得られる。
ACDパッキンと同様に、管端クッションが設けられている。
Bロックリングがパッキンと一体成形されているため、施工途中でロックリングが脱落することがない。
 詳細ついては、展示会場で確認するとよい。

最上階の伸 頂通気管不要!
通気・排水機能と継手が合体
キッツ 「通気番ナルト」出展

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は、排水用通気一体型継手「通気番ナルト」を出展する。
 通気・排水機能と継手機能を合体させた「通気番ナルト」は、二重管構造による逆流防止機構とスプリング式通気弁の組み合わせにより、通気弁の低位設計が可能。そのため、最上階の伸頂通気管が不要となる。伸頂通気管はスペースが無駄になるだけでなく、水まわりの設計にも制限となっているが、同商品を使用することで居住スペースや設計の自由度が広がり、施工費用もスリム化できる。
【作動原理】
@通常時(大気圧)
 通気弁はスプリングにより閉止状態にあり、配水管内の臭気を外部へ漏らさない。
A排水開始(負圧発生)
 排水管内に負圧が発生することによって通気弁が下降し始める。
B排水中(通気中)
 排水開始とほぼ同時に通気弁がさらに下降し、空気を取り込み、スムーズな排水を促す。
 主な特長は次の通り。
●排水時には自動で通気弁が開き、スムーズな排水を実現。優れた気密性により管内の悪臭を外部へ漏らさない。
●通気ガイドで排水立て管内に通気芯を形成。また、二重管構造により通気弁側への排水逆流を防止。
●排水横枝管を偏心して接続することにより、旋回流を発生させて通気芯を確保。ゆとりの大容量排水が可能。
●キャップは簡単に取り外すことができ、内部および各部品の点検・洗浄が簡単にできるのでメンテナンスが楽々。
 詳細については、直接会場で確認するとよい。

RoHS指令適合シリーズ
バルブ製品を紹介
環境負荷低減に対応

 キッツは、RoHS指令(電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限)適合のバルブ製品を出展する。
 同社はEU(欧州連合)によるRoHS指令により、バルブラインナップに特定有害物質の含有規制に適合する製品を加えており、環境負荷低減に対応した標準品を揃えていつでもニーズに対応できるようにしている。
【RoHS指令適合製品】
◆ステンレス鋼製バルブ
 ゲート〈R〉UEL、グローブ〈R〉UCL、チャッキ〈R〉UO、ストレーナ(Y形)〈R〉UY、ボール〈R〉UTKM、ボール〈R〉UTKMW、小型電動ボール〈R〉EA100/200―UTE、小型空圧(複作動)ボール〈R〉C―UTE、小型空圧(単作動)ボール〈R〉CS―UTE
◆青銅・黄銅製バルブ
 ゲート〈R〉FH、グローブ〈R〉C、チャッキ〈R〉R、ストレーナ(Y形)〈R〉Y、ボール〈R〉TKT
 同社製品のRoHS適合方法は次の通り。
▽印刷部品(ネームプレート)
 規制物質を閾値に管理した材料に変更(プレート材料、印刷インク)。
▽メッキ部品
 亜鉛メッキ+クロメート処理はSUS材料への変更。Ni‐Crメッキ
(ボール)は工程管理により六価クロムを閾値に管理。
▽黄銅切削部品
 耐脱亜鉛黄銅(Kメタル)はCd管理材料に変更。快削用黄銅棒(C3604)はCd管理材料に変更。
▽鋳物・鍛造部品
 青銅鋳物(CAC/CAC406)はASTMB61に変更。黄銅鍛造(C3771)はCd管理材料に変更。
▽シール部品(パッキン・ガスケットボールシート)
 規制物質を閾値に管理した材料を使用。
▽その他(塗布材、塗料)
 規制物質を閾値に管理した材料に変更。
 バルブの主要部品である本体(ボディ)など、同社の自社工場で鋳造している部品においては、RoHS指令による規制物質の含有量を管理する体制を構築。その他の部品に関しても材料および部品供給メーカーの協力で、規制物質の含有量が閾値に管理された材料・部品を調達している。
 同社は環境に配慮した商品・サービスの提供と事業活動の推進により、社会から信頼される企業を目指している。

安全計装対応二段開閉機能付緊急遮断弁
(PST)3BS型出展
部分作動検査に対応

 キッツは、安全計装対応2段開閉機能付緊急遮断弁(PST)3BS型を出展する。
 PSTとは、Partial Stroke Test(パーシャルストロークテスト=部分作動検査)の略で、緊急遮断弁検査方法のひとつ。これは、バルブを途中まで作動させ全閉にしないため、プラントを止めずにできる検査方法。同商品は、高圧ガス保安法保安検査基準の部分作動検査に対応しており、毎年1回の作動検査(プラント停止)が、部分作動検査を導入することで、最長3年のプラント連続運転が可能となる。
 また、部分作動検査を採用するプラントでは、SIL(安全度水準)の要求があるが、同商品はSIL3の認定を取得済み。
 詳細については、直接会場で確認するとよい。

鉛やカドミウムの含有量大幅削減
「Gめっき継手」出展
帝国金属グリーン調達に対応

 帝国金属(本社=高岡市)では環境規制物質(鉛、カドミウム)の含有量を削減した「Gめっき継手」を出展する。
 同継手は、興和工業所(本社・名古屋市)において開発された、有害物である鉛やカドミウム等を殆ど含まないめっき地金を使用した表面処理方法を利用している。
 同社では、この新めっき品を、「Gめっき継手」と呼び、全面的に切り替えていく方針。
 【Gめっき継手の概要】
 『従来の溶融亜鉛めっき継手(以下白継手)は、「蒸留亜鉛地金1種」を使用していた。この地金には、鉛が含まれており、めっきの加工性を向上させていたが、近年の環境問題対応のため、RoHS指令やグリーン調達の趣旨に沿って、鉛やカドミウムの含有量の削減された白継手が要求されている。今回、めっきに使用する地金は、鉛・カドミウムの含有量が少なく、さらに鉛に変わる代替の重金属も使用しないめっき技術が開発されたことにより、環境に優しい「Gめっき継手」を提供できるようになった。
 特長は次の通り。
@使用する亜鉛地金は鉛とカドミウムの含有量を大幅に削減したグリーン調達対応品。
 鉛の含有量は、従来品の0.9%に比して「Gめっき継手」は0.02%以下、カドミウムは従来品の0.08%に比して0.002%以下と大幅に削減している。RoSH指令は鉛の含有量が0.1一%以下、カドミウムが0.01%以下。
A鉛に変わる重金属類の添加は不要。
B品質は、従来品と同様に白継手に関するJIS規格(JISB2301)を満足している。
 詳細ついては、展示会場で確認するとよい。

建物配管のサプライズ
耐火VPパイプ・耐火DV継手
積水化学延焼を防ぐ塩ビ管

 積水化学工業(本社=大阪市)は、建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・継手(建物排水・通気用)の「エスロン耐火VPパイプ(FS-VP)・耐火DV継手(FS-DV)」を出展する。
 耐火性能を持つ同商品は、火災によって発生した熱により中間層が膨張し、貫通部を閉塞するので、火災時の延焼を防ぐことができる。また、配水管・通気管の施工において従来、手間のかかっていた区画貫通処理も不要で、スピーディな施工を実現。事務所ビル、商業ビル、ホテルなどの排水、通気、雨水管路での使用が可能。
 主な特長は次の通り。
◆国土交通大臣認定および(財)日本消防設備安全センター性能評定(共住区画・令八区画)を取得。(ただし、集合継手と組み合わせての使用は不可。また、換気・ダクト類用途には使用不可。)
◆従来の塩ビ管と寸法・性能が同等のため、パイプは硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)JIS K6741、継手は排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手(DV継手)JIS K6739と同等の取り扱いが可能。
軽量で施工が容易、耐食性や耐薬品性など塩ビ管の特長を併せ持つ。
◆継手には燃焼を遅らせる特殊な配合を採用しており、パイプと継手を組み合わせることで、確実に防火区画貫通部が閉塞。延焼も確実に防止する。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

壁貫通孔工事の合理化
スリーブメイトX型
二三産業フィットスポン

 二三産業(本社=大阪市)は、「壁」貫通孔工事の合理化を提案する「スリーブメイトX型とフィットスポン」等を展示する。
 貫通孔工事の基本は、円形のスリーブ材を使い型枠工事の一環として行うが、壁の場合は垂直の型枠に円筒形のものを水平に取り付けるため一工夫が必要となる。
 スリーブメイトの開発は、紙管を前提とし、それを壁型枠に取り付ける道具として始まった。
 塩ビパイプの場合も、基本工法では問題がないが、下水処理場の有孔整流壁建設工事の場合に、重大な問題が浮上した。
 それは、紙管の内径の寸法誤差は殆どないが、塩ビパイプの内径の許容誤差が15〜20%と大きく、内径誤差が生じる可能性が大きく、また、薄肉管VUは、口径が150φ以上と大きくなると、90%は変形しており、真円設計のスリーブメイトでは対応しきれない問題が判明した、そこで効力を発揮するのが「フィットスポン」である。
 フィットスポンは、塩ビパイプの寸法誤差と歪の調整用に開発したもので これによって有孔整流壁工事も、安定して効率的に進められるようになり、この工法が2000年に特許登録された。
 施工方法は、簡単で、@フィツトスポンを、スリーブメイトX型の壁部の外側にしっかりと装着し、A一端を内側に曲げ、壁面から包むような形に固定する。その他は、基本工法と変わりない。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

「除菌・浄水」水処理装置
ピュアキレイザー
東洋バルヴ菌の繁殖を抑制

 東洋バルヴ(本社=東京都)は、除菌・浄化水処理装置「ピュアキレイザー」を出展する。
 同商品は、オゾン、光触媒、紫外線の3つを1体化させることにより、単独での作用以上の浄化力を発揮できる水処理装置。従来からオゾンは、単独でも塩素の数倍と言われる強力な酸化力を有しており、有機物(垢など水の濁り)の分解により透明度改善や脱臭に使われている。一方、光触媒は、光と空気により活性化する性質を持っている。そこで同商品は、小さな気泡として吹き込まれるオゾンと光触媒が接することで活性化を促進し、ラジカル化することにより、単に光をあてて触媒機能を発揮させる以上の除菌力が得られるようになった。
 主な特長は次の通り。
@レジオネラ属菌の検査において、除菌能力が高いことが証明された。
A有機物分解能力が、オゾン単独の場合の5倍以上のため、濁度・過マンガン酸カリウム消費量などの低減に効果がある。
B「ピュアキレイザー」内で発生したオゾンは、反応槽で光触媒・紫外線と供に除菌・浄化をする。浴槽内に溶解したオゾンが、ろ過器内の有機物(垢など)を分解し、レジオネラ菌床の発生を抑制。
C有機物の分解で、白濁やカビ等による匂いを抑え、透明度を改善し浴槽内を清潔に保つ。
D空気を原料とし、作用後は空気に戻るため環境に優しい。重い塩素薬剤の持ち運びや管理が不要になる。
E薬品をできるだけ使わず、自然にあるもの(空気)で浄化するので本来の泉質を大切にできる。
F塩素臭は、有機物と塩素の結合物質(クロラミン等)が発生の原因とされるが、同商品はオゾンの酸化力でろ過器や配管の有機物を分解することで、塩素臭を抑制する。
G省エネ設計のため、浴槽水の清浄化による換水回数、燃料費削減、ろ過材の延命、ろ過器、配管内の化学洗浄、塩素薬剤の管理に最適。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

システム配管の効果最大限に発揮
フネン遮音システム
フネンアクロス施工管理も容易に

 フネンアクロス(本社=東京都)は、排水騒音を大幅にシャットアウトする「フネン遮音システム」をはじめ、「アクロスジョイントシステム関連部材」などを出展する。
 遮音性能に優れたフネンパイプに吸音・遮音特性のあるシートを装着することにより、安定した遮音性能が得られる遮音パイプに、システム配管の効果を最大限に発揮する、遮音型アクロスジョイントシステムに新規格が追加されたことにより、施工管理も容易になり、トータルコストも大幅に向上した。
 「フネン遮音パイプ」の特長としては、@六層構造による高性能を実現した、A配管工事業者だけで遮音施工も完了する、B技能レベルに影響されない安定した性能を確保する、C簡単施工で施工時間を大幅に短縮できる、D施工時の端材を大幅に削減する、E省スペース化を実現したなどの特長を備えている。
 「アクロスジョイントシステム」の新規格としては、従来の脚部エルボに加え、上流側受口部のゴム輪タイプを規格追加する一方、内管塩ビの肉厚を変更することにより、排水音低減効果がアップした。
 また、住宅性能表示制度に対応した、「掃除口(首長)付脚部エルボ」、「首長脚部エルボ」、「便器接続継手」、「XJ用キャップ」も関連部材として開発した。
 また、食器洗浄機・電気温水器、エコキュート等のオーバーフロー排水に対応するため、内管に耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管を採用した「フネン耐熱管」は最高使用温度90℃で、キッチンの排水系統にも最適。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

デザイン性の高い大便器
静音ワンピース便器
TOTO音の発生を抑制する

 TOTO(本社・北九州市)は、「サイレントサイホンシステム」搭載の、「静音ワンピース便器」を出展する。
 サイホン便器特有の洗浄音を新開発の「サイレントサイホンシステム」を搭載することで、通常の会話レベルの63デシベルまで抑えた。従来のサイホン便器と比較すると、洗浄音は約八デシベル小さくなったことからマンションやホテルをはじめとする、「静けさ」にこだわる空間にお勧めの便器。
 また、陶器ならではの素材感が感じられるデザイン性の高い大便器であり、水まわりにこだわりを持っているユーザーにも対応できる商品。
 価格は、静音ワンピース便器とウォシュレツトアプリコットの組み合わせで389,000円。静音ワンピース便器は、220,000万円から248,000円、ウォシュレツトアプリコットは、104,000円から181,000円。
 主な特長は次の通り。
 ■レストルームに「静けさ」というクオリティ
 ワンランク上のレストルームを提案するために、「音」にこだわった。
 通常、サイホン式の大便器の特長として、サイホン現象終了時に便器に空気を巻き込むことから「ゴボゴボ」といった音が発生する。これを抑制するために、新技術「サイレントサイホンシステム」を搭載した。便器内に通気経路を設けることで、音が発生する寸前にこの通気経路から空気を吸い込み、サイホン現象をそっと終わらせることができるため、音の発生を抑制する。
 このシステムを搭載することで、従来のサイホン式便器の洗浄音に比べて、約八デシベルほど小さく、また、同社で最も洗浄音の小さい大便器と比較しても約4デシベルほど小さい約63デシベ
ルという静音性を実現した。
 また、ネオレストシリーズ等で好評の、掃除がしにくい「フチ裏」をなくした「フチなし形状」と、便器内をくまなく洗浄する「トルネード洗浄」、同社独自の防汚技術である「セフィオンテクト」を採用している。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

第27回管工機材総合展
145社の271小間で開催へ
愛知県管工機材商協組定例理事会開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、9月2日午後6時15分より、名古屋都市センターにおいて「定例理事会」を開催し、各部会の事業計画、第27回展示会準備の進捗状況、名管会ゴルフ会等について審議した。
 当日審議された議題は次の通り。
第1号議題=第27回展示会準備進捗状況
 小間数は最終的に145社の271小間となった。今回は、特にプロの参観者動員を獲得するため、愛知県下の上下水道工事店組合はじめ、関係諸団体、同業組合への積極的な参観勧誘に取り組んでいる様が報告された。また、セレモニーの内容、実行委員の役割分担、抽選商品等の発表も行われた。
第2号議題=新年賀詞交歓会開催について
 1月20日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催と決め、前回の立食スタイルをテーブル形式に改めた。
第3号議題=各部会事業計画並びに事業報告について
・流通部会=来年2月にセミナーを企画している。
・事業部会=7月2日にトヨタ工場見学と同博物館を見学した。参加人員は21名。
・広報部会=組合だより117号の発行した。
・福利厚生部会=ボウリング大会を10月25日に星ヶ丘ボウルで開催する。
・経営研究部会=6月26日に「企業におけるセキュリティと書類管理セミナー」を実施した。
・加入促進委員会=申し込みの出されていた愛知商会(名古屋市千種区内山2-1-18・社長=水野和雄氏)の加入を承認した。
第4号議題=第40回名管会ゴルフ会の件
 9月17日にオールドレイクゴルフクラブにおいて開催する。参加人員は約70名になる模様。
第5号議題=その他の件
(一)8月28日の集中豪雨被害状況について
 特に岡崎では、時間雨量140ミリ以上を記録するなど、東海各地で豪雨に見舞われ、組合員数社が床上浸水等の被害を受けた。
(二)組合景気動向調査について
 業界の現況を掴み、今後の指針と記録としていくために、定期的な景気動向調査を年4回実施していくことになった。
(三)今後の主な行事日程について
 9月9日第6回展示会実行委員会、10月15日展示会開催記念パーティ、11月4日定例理事会を開催することを決めた。

環境に優しくて経済的
ベローズバルブ出展
日立バルブ自社ベローズを採用

 日立バルブ(本社=三重郡朝日町)は、環境に優しく、しかもトータルで経済的なバルブ「ベローズバルブ」を出展する。
 主な特長は次のとおり。
@自社ベローズ採用
 ベローズ弁は全て自社設計、自社製作による液圧成形多層ベローズを採用。MSS SP-117で要求されるベローズ寿命をクリアーしている。
A精密仕上げシート
 耐磨耗性・噛み込み性に優れる両面ステライト盛り金シートを標準仕様。シート表面粗さは0.5S以下の精密仕上げで、内部漏れを阻止する。
Bノンアスベスト対応
 アスベストを含有せずシール性、高温特性、耐食性に優れたグラフォイル系のパッキン、ガスケットを採用。
C取替えが容易
 バルブ面間寸法はJIS B2002もしくはANSI B16・10に準拠し、一般弁からの取替えも容易。
D品揃えが豊富
 マレブル製、鍛鋼製、ステンレス製、鋳鋼製と製品範囲が豊富。
E経済性
 漏れによるエネルギー損失は結構大きく、保守費用なども考慮すると一般弁と比べてベローズ弁の経済性は優れている。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

「どまつり」でオープン
11時30分より開会式
愛知県管工機材商協組展示会実行委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第27回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=小川信氏・山信社長)では、9月9日午後6時より、東別院会館で「第6回実行委員会」を開催し、理事・実行委員の運営分担確認と今後の取り組みについて審議した。
 当日審議された議題は次のとおり。
第1号議題=経過報告
 理事・実行委員の分担について発表する一方、抽選景品に充てる名入れTシャツ(14社の申し込みあり総数1,500枚)、エコバッグ(5社の申し込みあり総数6,000袋)の作成と申し込み状況について把握した。
 抽選景品の1等は任天堂Wii、2等はipod、3等木祖の地酒、4等Tシャツ、、5等エコバッグ。
第2号議題=参観者動員関連について
 如何にしてプロの方々の動員を図るかにスポットを当てて動員活動を展開しており、水道工事店組合をはじめ工場ユーザーへの働きかけを積極的に実施している。
第3号議題=運営マニュアルについて
 各部会(受付、渉外、総務、抽選委員会)の運営マニュアルが発表され、それを基に具体化していく事を確認した。
 10月2日のオープニングセレモニーは、午前11時30分より行い、オープニングイベントとして、約40名の有志による「にっぽんど真ん中祭り(どまつり)」で展示会を盛り上げる。
第4号議題=その他
 今後の日程については、9月22日に部長会議、10月1日に実行委員と理事合同の会議を行う。

10月28日製販ゴルフ会
10月3日に管材展参観
岐阜県管工機材商組9月定例理事会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、9月4日午後5時より、岐阜市長良川川畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「9月定例理事会」を開催し、年度後半の事業について審議した。
 当日審議された議案は次のとおり。
第1号議案=愛知組合第27回展示会参観について
 10月2日から4日の会期で開催するため、中日の3日に参観することを決めた。
 3日当日は、午前8時30分に岐阜駅を出発し、徳川美術館で昼食をとり、午後1時30分に吹上ホールに入り、展示会を見学する。
第2号議案=第55回ゴルフ会について
 10月28日午前8時31分スタートで、岐阜関カントリー倶楽部で開催する。
第3号議案=新年賀詞交歓会について
 1月23日午後6時より、岐阜グランドホテルで開催することを決めた。詳細については次回11月理事会で決める。
第4号議案=賛助会員増強について
 千代田工業(津島市蛭間町字舛田323・代表取締役=服部秀雄氏)、日栄インテック名古屋営業所(名古屋市中川区広川町3-1-1・所長=小山太一氏)の加入を承認した。
 また、加入勧誘候補先数社を挙げ、担当を割り振った。
第5号議案=その他の件
 次回理事会開催日を11月4日に開催することを決めた。

制御盤やケーブル不要
自己保持型電磁弁
ベン CO2排出量大幅減

 ベン(本社・東京都)は、電池内蔵バルブコントローラとの組み合わせにより、制御盤やケーブルが不要の「電池式自己保持型電磁弁」と、環境に配慮した省電力形の「自己保持型電磁弁」を出展する。
 「電池式自己保持型電磁弁」は消費電力が二ワットで、コイルは防憤流対応(IP55相当)、手動開閉機構付。また、バルブコントローラを取り付ける事ができ、水ラインの自動制御が可能になる。このバルブコントローラの主な特長は次の通り。
 @時刻設定ができ、1日で最大9回までの散水時刻の設定が可能。
 A時間だけでなく、曜日での設定も可能。
 B散水したい時には、スイッチひとつでいつでも手動にて散水ができる。
 Cレインセンサー取付可能(オプション品)。
 一方、省電力形RoHS対応の「自己保持型電磁弁」は、環境に配慮した電磁弁で、汎用電磁弁とのCO2排出量を比較すると、1日8時間通電した場合の1日あたりの排出量は、92%減となっている。形状はフランジ形とねじ込形の2種類。特長は次の通り。
 @消費電力は汎用電磁弁の約10分の1から15分の1(同社比)。
 A弁開状態でも自己保持型のため、コイルの発熱がない。
 B汎用電磁弁と同じ操作なので、わずらわしい計装が不要。
 C電圧はAC100〜240Vの広範囲で使用可能。
 Dウォータハンマ緩和機構を採用。
 E使用材料はRoHS指令の規制値をクリア。
 詳細については、展示会場で確認するとよい。

念願の鵜飼中止に
名機工同友会納涼会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は、8月29日午後6時より8月例会の納涼企画として岐阜長良川の鵜飼見物を予定していたが、前夜からの豪雨により鵜飼が中止となったことから急慮予定を変更して、長良川畔のホテルパークで納涼会を開催した。
 納涼会は嶋崎氏(シマザキ商会社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「同友会の歴史上初めての鵜飼だったと思いますが、長良川の増水で中止となりました。大変残念ですが、本日はゆっくりと岐阜の夜を楽しんでください」と挨拶。
 続いて、時津忠相談役(新栄商會会長)の「名機工同友会がさらに発展しますと共に、皆様方の企業のご繁栄、そして皆様のご健勝を祈念いたします」との力強い発声で乾杯した。
 若手会員らが中心となって場を盛り上げ和やかに宴は進み、午後八時頃お開きとした。

25年来のパートナーOSGと共に
テクニカルサポートを強化充実
ワルター日本法人の営業活動を開始

 ドイツの超硬工具メーカー・ワルターAGの日本法人として今年6月名古屋に設立されたワルター・ツーリング・ジャパン(社長=植田聡氏)は、9月2日午前10時30分より名古屋市中区錦のジェトロ名古屋IBSCホールにおいて、ドイツ本社最高経営責任者(CEO)ピーター・ビテチェック氏が来日し日本法人設立記者会見を行った。
 冒頭、植田ワルター・ツーリング・ジャパン社長より同社の概要説明が行われた。
 ワルター・ツーリング・ジャパンは2008年6月30日設立、資本金1億円。本社を名古屋市千種区萱場1-7-18に置く。主にワルター製品の輸入販売を行い、テクニカルサポートも強化する。OSGを代理店とした販売は今後も継続し、連携して日本市場の開拓を行っていく。八名の陣容で発足し、今後さらにエンジニアリングサポートのできる技術陣を充実させ、2009年には15名体制にする計画。15億円の売上を目指す。
 ワルターAGのピーター・ビテチェックCEOは挨拶で、日本進出について、「ワルター社は50年以上前から日本で会社を立ち上げたいと考えていました。本日こうして第一歩を皆様にお伝えすることができ、私共非常に喜んでおります。ようやく準備が整い会社設立に至りました。最初に訪れたのが25年前です。ワルター社が長きにわたり信頼できるパートナーを探す中で、めぐり合うことができましたのがOSGです。私は大沢会長さんと非常に長い間ディスカッションをいたしまして、そして25年前からよい関係を築かせてもらっております。なぜ今、会社設立なのかと申しますと、マーケットの需要が変わったからです。需要の変化、ニーズの変化によってさらにサポートの強化が必要となってまいりました。OSGと協力してサポートの強化をしていく必要もありますし、また我々のお客様の中には、グローバルに活躍されているお客様も数多くいらっしゃる。こうしたお客様に対してグローバルなサービスを提供するという意味で、今回日本の会社の設立となりました」と経緯を語り、さらにワルターAGの概要とその世界戦略についても説明した。
 ワルターAGは1919年に創業、本社はドイツのチュービンゲン。2005年にソリッド工具のタイテックス社とプロトティップ社を吸収合併し、総合的な工具ソリューションを提供できる超硬工具メーカーとなった。発電所を主体としたエネルギー産業、航空機産業、自動車産業、金型産業の四つの産業別に製品を開発している。世界売上高は約六億ユーロ、従業員数は全世界で2,800名を超える。販売子会社や現地代理店を通じて、全世界の約50カ国で活動。世界戦略としてワルター「1B10」を掲げ、2010年には売上高10億ユーロを目指す。日本を含むアジア市場を伸ばしたい考え。
 また、来賓として臨席したOSGの大沢二朗執行役員デザインセンター長からは「今後ともワルターとOSGは協力的な関係を結んでいきたい。日本法人設立おめでとうございます」と祝辞が述べられた。