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2008年(平成20年)8月
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2008年8月3日(日) 2318号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向
 
中部経済産業局は七月九日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめ発表した。経済活動に関する総括判断は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している」と、今年4月発表からの判断を据え置いた。しかしながら、設備投資は「増加している」から「増加しているものの、伸びは鈍化している」に下方修正。雇用も「人手不足が続き、労働需給が引き締まっている」から「人手不足が続いているなかで、求人に一部弱い動きもみられる」と下方修正した。なお先行きについては、生産は自動車関連を中心に、当面高水準で推移するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格、為替の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年5月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(五月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが上昇したことから、前月比5.4%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は0.5%増と3カ月ぶりの上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、プラスチック製品工業などが上昇したことから、前月比4.3%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は1.2%増と2カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、鉄鋼業などが上昇したことから、前月比1.6%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は4.1%減と3カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では57カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では54カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、海外向けが新興国向けなどで引き続き好調であり、国内向けも新型車効果から持ち直しの動きがみられることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが堅調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であり、高水準で推移している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向けが弱含んでいるものの、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けがふるわないことから、弱含んでいる。
 その他、土木建設機械が新興国向けなどを中心に順調であり、産業用ロボットが国内外ともに堅調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準ながら、足下弱含んでいる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が海外需要が堅調であるものの、市況の影響などから、高水準ながら足下弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから、高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向け、自動車関連向けがともに順調であることから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、堅調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、液晶テレビ、デジタルカメラが順調であることなどから、高水準で推移している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であることから、高水準で推移している。
 棒鋼は、スクラップなど原材料価格高騰や建築着工の遅れの影響から、低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、高水準で推移している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、2カ月連続で前年を下回った。百貨店は、天候不順などにより主力の衣料品がふるわなかったことなどから、6カ月連続で前年を下回り、スーパーは、暦の関係もあって来店客数が減少したことなどから、2カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、11カ月連続で前年を上回った。乗用車販売は、普通車が11カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が6カ月連続で、軽自動車が2カ月ぶりに前年を下回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、パソコンなどの情報家電が伸び悩んでいるものの、薄型テレビ、エアコンなどが順調なことから、2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加しているものの、伸びは鈍化している。
 製造業では、自動車関連を中心に、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であるが、全体的にみると伸びは鈍化している。半導体・液晶素子関連での需要拡大に伴う大型の能力増強投資は、引き続き高水準である。
 非製造業では、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「独立行政法人等」「県」「国」などで前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が2カ月ぶりに前年を下回ったものの、貸家、分譲が2カ月連続で前年を上回り、全体でも2カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、2カ月ぶりに前年を下回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」「半導体等電子部品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが9カ月連続で、EU向けが4カ月連続で前年を下回ったものの、アジア向けが2カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、人手不足が続いているなかで、求人に一部弱い動きもみられる。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種を中心に10カ月連続で前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、引き続き低い水準にある。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、9カ月ぶりに前年を下回った。

直結給水について研修
「ポンプ部会」を開催
静岡県管工機材商組合7月定例理事会開催

 
静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、7月4日午後3時より、静岡市内のマイホテル竜宮において「7月度定例理事会」を開催し、各種報告事項を承認したあとは「ポンプ部会」を開いて直結給水(直結増圧給水)について研修した。
 理事会で報告された議案は次の通り。
 ▽第1号議案=管機連第46回通常総会報告の件
 6月17日に東京アークホテル半蔵門で開催された、第46回通常総会と連合会設立45周年祝賀会の模様が伊藤理事長から報告された。
 主な決議事項としては、連合会スローガンに「環境保全の推進」というスローガンを加え、業界団体として、環境保全への取り組み姿勢をアピールすることになった。
 各理事長の状況報告では、どの組合も建築基準法改正による、建築着工戸数の大幅な減少、原油価格暴騰による素材価格の上昇による、管材価格の値上という厳しい環境で推移していることが披露された。
 また、一斉休暇の実施として、夏季一斉休暇を8月13日から15日に、年末一斉休暇を12月30日から1月4日と決めた。
 ▽第2号議案=その他の件
 組合従業員から要望が出されていた、競技大会について協議した結果、室内競技として最近話題を集めつつある「フットサル」(サッカーの小型版、競技者は5人以下で、一人はゴールキーパーとなる。試合時間は前半・後半それぞれ20分の計40分で競う)の普及に努めることになった。
 理事会のあとは、「ポンプ部会」に移り、川本製作所浜松営業所の担当者より直結給水(直結増圧給水)の仕組み、メリット等について解説してもらった。
 通常3階建て以上の建物では、受水タンクを設けて給水する方式(受水タンク給水方式)が一般的だが、受水タンクを使わずに配水管から蛇口までパイプで結び、途中で空気に触れることなく水を供給する方式を「直結給水方式」という。水圧の十分ある地域では5階建てまで直結給水にすることが可能で、また、増圧ポンプを接続して増圧すれば10階建て程度の建物まで直結給水が可能となる。
 直結給水にすれば、受水タンクの定期的な清掃や点検が不要になり、いつでも新鮮な水が供給されるというメリットがある。
 デメリットは、断水時、停電時(ブースターポンプによる増圧装置を取り付けた場合)には給水停止になる。
 浜松市では、4階建て以上の中高層建築物は、現在、貯水槽水道であるが、管理衛生面での問題もあり、設置者への指導や直結給水の推進(今年10月から導入開始)を図っている。
 部会のあとは、情報交換を行い、平成の大合併の影響で、人口が多く力の強い自治体に裁量権や権限が集中し、周辺部では、予算措置を伴う決断等が難しくなっていると、市町村合併の弊害を危惧する意見も出ていた。

役員人事異動
若宮商事

 若宮商事(社長=松原長次氏、本社=名古屋市中区平和)は、先頃行われた取締役会において、松原啓常務の代表取締役専務への昇任と、松原幸治氏の常務取締役の昇任を決めた。
 松原社長は「新陣容をもって社業の発展に精励いたす所存ですので、引き続いてのご支援ご鞭撻を賜りたい」と述べた。

賛助会員の加入を促進
10月3日管材展を見学
岐阜県管工機材商組合7月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、7月3日午後5時より、岐阜市長良川川畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「7月定例理事会」を開催し、10月3日に愛知組合主催の第27回管工機材設備総合展の参観を決める一方、各種報告事項を審議した。
 当日審議された議案は次のとおり。
 ▽第1号議案=第31回通常総会収支報告の件
 5月27日午後5時30分より、岐阜グランドホテルで、正会員はじめ木曜会員ら20余名が出席し、各議案を審議し承認したあとは、懇親会を行い、中華料理を囲みながら互いに和やかに歓談に興じた。収支も予算枠内に収まった。
 ▽第2号議案=第46回管機連通常総会報告の件
 6月17日に東京アークホテル半蔵門で開催され、組合からは、山田理事長が出席。
▽第3号議案=研修会開催の件
 10月2日から4日開催の第27回管工機材設備総合展(愛知組合主催)を、10月3日に見学することを申し合わせた。
 ▽第4号議案=その他の件
 @賛助会員の加入を促進するため、次回理事会に賛助会員の推薦候補先名簿を持ち寄ることを決めた。
 A次回理事会開催日を9月4日に開催することを決めた。
 また、当日は愛知組合から、第27回展示会のPRを兼ねて、小川展示会実行委員長(山信社長)、植田展示会実行副委員長(ウエダ社長)が理事会に訪れ、展示会への参観の勧誘を行った。

ねじ産業未来開発プロジェクト
辻端目白大教授を講師に説明会
愛知鋲螺商協同組合20年度第2回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は7月18日午後5時より、組合事務局において「平成20年度第2回定例理事会」を開催、理事ら8名が出席した。
 冒頭、鈴木理事長の挨拶に続いて、理事長を議長に議事に移った。
 第1号議案・事業部委員会に関する件では、事業部より6月の収支報告が行われた。これを受け、理事長より収益が若干低いのが気になるとの発言があり、半期で一度締めて状況をみることになった。ファスナーカレンダーの購入案内は7月下旬送付予定。
 第2号議案・日本ねじ商連第33期通常総会に関する件は、7月29日に東京會舘で開催される総会に鈴木理事長と馬場副理事長が出席予定。当日は、馬場副理事長が愛知組合の粗悪輸入ねじアンケート結果を報告するほか、原材料の高騰による価格の上昇分を客先へ転嫁できているかについての現状も発表する。
 第3号議案・広報部委員会に関する件は、広報誌「愛鋲協」30号の9月30日発行に向け、原稿の投稿などの依頼が行われた。
 第4号議案・平成20年度表彰者申請に関する件は、優秀従業員表彰(名古屋市長表彰)の申込用紙を組合員に近日配布予定と報告された。表彰式は10月28日に行われる。
 第5号議案・その他報告事項では、日本ねじ商連第30回ねじ流通商社経営実態調査の調査用紙を7月下旬に発送することが伝えられた。
 次回理事会は、9月17日午後6時より組合事務局にて開催予定。
 理事会終了後は、日本ねじ工業協会参与で目白大学客員教授の辻端敏彦氏を講師に迎え、日本ねじ工業協会が取り組む「ねじ産業未来開発(再開発)プロジェクト」についての説明会が行われた。説明会で辻端氏は、同プロジェクトが実施される経緯と今後のスケジュールなどについて話した後、ねじ産業の基本課題として次の3点を挙げた。@「ねじ産業を他の中小産業集団から差別化」。中小企業産業は個別の産業として認識されることは稀なので、ねじ産業として差別化が必要である。A「ねじ産業の存在主張による差別化」。ねじ産業なくしてはもの作りは成り立たないし、日本の近代化、戦災復興も困難だった。ねじ産業の価値と永続性を主張し、ローテクイメージを払拭する。B「業界組織の整備と機能化」。ねじ業界は戦後産業体制の延長線上にある。産業組織と産業情報ネットの再開発なくしてはねじ産業の未来はない。辻端氏はプロジェクトの基本構想を説明し、その必要性を強調した。
 また当日は理事会開催前に、辻端氏を含めた理事ら八名が組合員の八幡ねじ各務原DC(岐阜県各務原市鵜沼大伊木町)を見学した。同所は、八幡ねじ物流システム「YaCS(ヤックス、Yahata Conclusion System)」を最大限に活用し、九州と沖縄を除く(同地区は鳥栖DCで対応)全国のホームセンターに商品を供給してる。
 鈴木八幡ねじ社長より、同社の概要とYaCSの説明を受けた後、YaCSが実際に稼働しているセンター内を見学。YaCSは受注から発注、製造、在庫、出荷に至るすべてを統合管理するシステム。センターでは、商品は各サイズ毎に箱で管理されており、出荷や外注へ商品を出す際に計量しごくわずかな違いも読み取って商品の種類と数量を間違いなく確実に出荷する様子や、自動仕分け作業などを見学した。

30周年の感謝を込めた展示会
サンコーフェア08盛況
サンコー商事加工実演、セミナーも好評

 サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)は7月11日午後1時より、愛知県刈谷市のジェイテクト・カスタマーセンターにおいて「サンコーフェア2008〜おかげさまで設立30周年〜」を開催した。
 当日は、開会に先立ち野路社長が「第8回サンコーフェアの開催に当たり、この場所をご提供いただいておりますジェイテクト様、また本日ご出品いただいております42社のご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。今回の展示会は、弊社の設立30周年の記念イベントという位置付けをいたしております。感謝の気持ちを込めた展示会ですのでよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、ジェイテクトの貝島執行役員より日頃の拡販に対する礼とあわせ、「新しい商談、新しいお客様を見つける場として成果がでますことをお祈りいたしております」と挨拶があり、開幕した。
 今回のフェアは「お客様のニーズと先進技術をつなぐ生産技術展」をテーマに、加工、測定、アセンブリ・搬送、環境関連の4つのゾーンに分けて顧客に役立つ技術や製品を展示。
 ジェイテクト製の立形・横形マシニングセンタ、CNC汎用円筒研削盤をはじめ、サンコー商事取り扱いメーカーの製品ならびにサンコー商事ブランド製品が出品された。中でも、ジェイテクトの立形マシニングセンタFVシリーズを使った加工実演は注目を集め、常に多くの客を集めていた。
 また、出品メーカーのジェイテクト、イマオコーポレーション、東京精密、デンソーウェーブの4社によるテクニカルセミナーも好評を博した。

第14回タンガロイビアパーティー開催
代理店、特約店ら150名参加
ライジングキャンペーン08スタート

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)は7月11日午後6時30分より、名古屋市中区大須のローズコートホテルにて「第14回タンガロイ・ビアパーティー」を開催し、代理店、特約店など総勢150名が参加して交流を図った。
 冒頭、タンガロイ名古屋営業所の三宅所長は、「いままでこのような説明は一度もやってこなかったのですが、今回は私の強い希望でライジングキャンペーンの紹介をさせていただきたいと思います」と前置きし、ライジングキャンペーンinサマー2008(7〜9月の3カ月間開催)について大画面のスクリーンを使って説明を行った。目標達成の特典としてJIMTOF見学を用意しているなどキャンペーンの概要からハイブリッドTACミルほかの製品紹介までその内容について詳しく伝え、拡販の協力を依頼した。
 続いてタンガロイ中部支店の松本支店長は、「平素は我々の商品の販売にご支援いただきましてありがとうございます。このビアパーティーも第14回を迎えることとなりました。今日はやわらかいおもてなしで対応したいと思っております。これからの時間は我々タンガロイの人間もいっしょに楽しみたいと思いますので、その点はご勘弁いただきたいと思います」と挨拶。
 井高卸営業部の黒木次長による乾杯の発声で懇親の場となり、参加者は互いに親睦を深め合っていた。毎年恒例の早飲み大会は男性がジョッキビール、女性がウーロン茶でそれぞれ行われ会場の雰囲気を大いに盛り上げた。そのほかにも、ビンゴゲームやジャンケン勝ち抜き大会などのイベントが行われ、参加者はにぎやかで楽しい時間を過ごした。
 パーティーの最後は、ナゴヤカットの矢田社長による中締めでお開きとなった。

耐チッピング性を向上した
新鋼用CVDフライス材種
タンガロイ「T3130」新発売

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は、新鋼用CVDフライス材種「T3130」の販売を全国で開始した。
 新鋼用CVDフライス材種「T3130」は、一般鋼や合金鋼、プリハードン鋼のフライス加工において、耐摩耗性と耐欠損性を従来材種より飛躍的に向上させ、安定した加工を実現するCVDコーティング材種。
 フライス加工においては、インサートのコーティング被膜自体の損傷によるチッピングや母材表面からの被膜剥離を起点とした異常損傷が生じ、寿命が不安定となる問題点が見られる。
 新材種「T3130」は、同社独自の新CVDコーティング技術により、規則正しい柱状晶Ti(C、N)膜の生成に成功。これにより被膜中へのクラックの進展を抑制でき、耐チッピング性を大幅に向上させた。最上層のアルミナ膜は、微細結晶化を実現し、被膜表面の平滑化を実現。応力集中を抑えて被膜強度の向上と耐溶着性を向上させた。母材は「T3130」専用の高靭性母材を開発し、耐欠損性の向上により、高信頼性加工を実現した。新開発の専用母材はコーティングとの優れた親和性により、密着強度を大幅に向上。
高レベルでの耐摩耗性と耐欠損性の両立を実現した。
 標準設定として81アイテムを設定。幅広い各種フライス加工用チップに適用され、一層の加工効率改善に寄与する。
 標準価格はT3130ASMT11T304PDPR-MJが880円(税込み924円)、T3130TEEN43ZTRが1,590円(税込み1,670円)、T3130WPMT090725ZPR-ML が1,520円(税込み1,596円)。初年度1億6,000万円の販売を見込む。

生産・総出荷額マイナスに
輸出額は6年連続プラス成長
マニピュレータロボット統計07年1―12月

 日本ロボット工業会は7月7日、マニピュレータ、ロボットの2007年1―12月の生産・出荷実績を発表した。これは同会会員と会員外を合わせた調査を基に、対象企業211社のうち、回答のあった116社による実績をまとめたもの。これによると、07年1―12月の生産額は前年に比べ2.5%の減少。また出荷額は、国内出荷額が前年比4.2%減、輸出額が同0.2%増で、トータルでは同1.6%の減少となった。生産額、総出荷額はいずれも5年ぶりに前年比マイナスに転じた。概要は次の通り。
【受 注】
 07年1―12月の受注額は、前年比1.7%減の7,363億円となり、01年以来6年ぶりにマイナスに転じた。しかし、受注実績は高い水準にあった。
【生 産】
 07年1―12月の生産額は、前年比2.5%減の7,123億円となり、02年以来5年ぶりにマイナスに転じた。
【出 荷】
 07年1―12月の総出荷額は、前年比1.6%減の7,234億円となり、02年以来5年ぶりにマイナスに転じた。国内出荷額は、同4.2%減の2,852億円となり、2年連続でマイナス成長。また輸出額は、同0.2%増の4,382億円となり、6年連続でプラス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年比0.0%減の913億円となり、2年連続でマイナス成長。電子・電気機械産業向けは、同11.3%減の1,293億円となり、02年以来5年ぶりにマイナスに転じた。
 国内は端境期にあたりマイナス成長となったが、今後は自動車新工場や電子・電気機械新工場の建設に伴い、08年から10年にかけて需要増加が見込まれる。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年比26.3%増の591億円となり、2年ぶりにプラスに転じた。電子部品実装用は、同4.4%増の2,209億円となり、7年連続でプラス成長。
 海外向けは、2大ユーザである自動車、電気機械向けを中心に全般に伸長した。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、米国、欧州、アジア向けが全般に増加した上、新興国向けも伸長している。
 電気機械向けの主要用途である電子部品実装用では、引き続き中国向けを中心としたアジア向けが堅調に推移したことがプラスの要因となった。一方で、FPD(ガラス基板搬送)用は、06〜06年の需要増による反動減としているが、07年は端境期にあたったことがマイナス要因となった。
 輸出は全般に08年以降も好調が予想されており牽引役を担っている。

鋳鋼生産堅調に推移
鍛鋼も高水準を維持
日本鋳鍛鋼会5月の生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同20工場)の5月分生産実績を集計し、7月2日発表した。
 それによると、5月の鋳鋼の生産量は前年同月比0.1%減の23,867トンで、前月比では7.0%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比3.0%減の59,203トンで、前月比は10.7%の減少となった。鋳鋼は平成18年11月以来19カ月ぶり、鍛鋼は平成19年9月以来9カ月ぶりに前年同月比でマイナスとなったが、これは前年の生産水準が高かったためとしている。
 現在の生産環境は、鋳鋼は自動車、船舶、建設機械等を主体とした需要産業の好調をベースに、月産量の推移では4月、5月を見る限り当初見通し通り堅調に推移している。鍛鋼は、全12需要機種のうちロール、自動車、船舶、発電用機器等主要需要機種のすべてが前年を上回っているなど好調を持続し高水準の生産を維持している。

総受注高5月単月値で過去最高
海外向け12ヵ月連続前年超え
中部経産局5月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が6月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年5月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は508億300万円で、前年同月比8.7%増と11カ月連続で前年を上回り、5月単月としては過去最高総受注高を記録した。また、前月比は2.8%増となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが89億6,700万円と13カ月ぶりに前年を上回ったものの、自動車工業向けが48億9,200万円と3カ月連続して前年を下回り、全体でも167億9,300万円で前年同月比8.8%減と5カ月連続して前年を下回った。前月比は0.5%減となった。
 一方の海外受注は、アジア向けが2カ月連続して前年を下回ったものの、北米向けが9カ月ぶりに、ヨーロッパ向けが33カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも340億1,000万円で前年同月比20.1%増と12カ月連続で前年を上回った。前月比は4.6%増となった。
 国別にみると、1位のアメリカが94億3,700万円(前年同月比18.0%増)、以下、ドイツ42億3,000万円(同36.5%増)、中国42億1,700万円(同8.2%増)、イタリア19億4,200万円(同10.3%増)、メキシコ14億8,300万円(同596.2%増)の順となった。ドイツ向け受注高は記録のある平成7年1月以降で過去最高。
 販売額は、433億4,400万円となり、前年同月比は13.8%増と4ヵ月連続して前年を上回った。一方、前月比は20.0%増となった。
 受注残高は、2,294億4,700万円となり、前年同月比0.6%減と7カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は2.0%増となった。

グッドデザイン商品選定
最優秀賞はワンタッチ式ベルトタンカ
大阪デザインセンター住・生活環境デザイン部門

 大阪デザインセンターでは、全国で販売されている商品を対象に、住・生活環境デザインと工業デザインの部門別にそれぞれ年2回、専門デザイナー、学識経験者で構成された審査委員会を開催し、美しさ、使い良さ、独創性、適正価格などを厳しく審査している。優れたデザイン商品を選定することによって、さらに優れた商品が作られ、使われるための指針となることにより、産業社会の発展や生活文化の向上に貢献している。
 今回、平成20年5月期「住・生活環境デザイン部門」に申請のあった中から、家具調度品・インテリア用品、厨房用具、スポーツ・レジャー用品、一般機器・住宅設備機器、事務用品、繊維二次品、包装容器、福祉機器など32点がグッドデザイン商品として選定された。
 さらに、これらのうち次の商品3点を部門賞に決定した。
◆最優秀賞(選定商品の中で最も優れた商品)
「ワンタッチ式ベルトタンカ ベルカSB―160」(創房のむら)
◆優秀賞(選定商品の中で特に優れた商品)
「鞘入鋸 Silkyゴムボーイ7」(ユーエム工業)
◆中小企業優秀賞(中小企業選定商品の中で特に優れた商品)
「FOCA BWB(Bubble Wrap Bag)シリーズ」メディアプチバッグ、A4プチバッグ、モバイルバッグ(福榮産業)
 最優秀賞の「ワンタッチ式ベルトタンカ ベルカSB―160」は、@災害発生時やとっさの時に間違わないよう、手で持つベルト、肩に回すベルトを色で識別A軽量コンパクトで身近に保管、携帯が可能Bベルトジョイント式のため5〜10秒で使用可能C腕力ではなく、体全体で担ぐため女性や緊急時には一人で担ぐことができるD素材は強度の高い防炎・防水布(ポリエステル100%)や幅広ベルト(ポリプロピレン100%)を使用などが特徴。選定では、これらの機能のほか、介護、救護、移動、そして日常の入浴時の補助などにも使用できる製品を展開している点が高く評価された。

待望のホルダー付き
ラチェットコンビセット
TOP 2タイプ同時発売

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、発売中のラチェットコンビシリーズに、六丁組セットを追加し「六丁組ラチェットコンビセット(RCW―6000)」「六丁組首振りラチェットコンビセット(FRC―6000)」として今年7月より販売を開始した。
 本締めが可能なラチェットコンビシリーズは、送り角度五度(ギア72山)で狭い場所での作業に最適と好評を得ている。送り方向がよくわかるイエローリング、ボルトやナットの角を傷めない12角サーフェイスのほか、首振り角度180度(首振りタイプのみ)などの特長をもつ。
今回発売されたのは、このラチェットコンビの使い勝手のよい六サイズを便利に持ち運ぶことができる六丁組セット、二タイプ。ホルダー付きなので、工具箱の中でもバラけない。
 価格は、六丁組ラチェットコンビセットが一セットあたり14,370円(税込み15,089円)、六丁組首振りラチェットコンビセットが18,350円(税込み19,268円)。
 また、ホルダーのみを買うこともでき、価格はラチェットコンビホルダー(RCW―6000T)一個280円(税込み294円)。

受注額1,328億円、5月単月では過去最高
外需の拡大基調が持続
日本工作機械工業会5月の工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2008年5月分の工作機械受注実績調査報告によると、5月の受注額は1,328億円で、前月比では3.6%増と2カ月ぶりのプラス、前年同月比でも1.4%増と3カ月連続のプラスとなった。月間受注額が1,000億円を超えるのは49カ月連続で、最長記録を更新中。5月単月の受注額としては、昨年の1,310億円を超え史上最高額となった。内需は前年同月比9.0%減とここのところマイナス幅が拡大傾向を示しつつあるものの、外需は拡大基調が持続している結果、受注総額と1―5月の受注累計は前年に比べプラスとなっている。
 受注額を内外需別にみると、5月の内需は551億円。前月比では1.7%増と2カ月ぶりのプラス、前年同月比は9.0%減と4カ月連続のマイナスとなった。主要業種では、一般機械が前年同月比5.4%減の254億円、自動車が同1.6%増の150億円、電気・精密が同25.3%減の58億円となっている。
 また、外需は777億円と、4カ月連続700億円を上回り高水準が持続。前月比は5.0%増と2カ月ぶりのプラス、前年同月比でも10.4%増と4カ月連続のプラスとなり、底堅い動きを続けている。
 地域別では、欧州が前年同月比14.3%増の258億円で、史上最高額を記録した前月の263億円を下回るも依然好調に推移。EU主要国、その他西欧・中欧・ロシア等も前年同月に比べプラスとなった。北米は前年同月比40.9%増の241億円。アメリカが14カ月ぶりに200億円を超えて5カ月ぶりに前年同月比プラスに転じ、カナダ・メキシコでも同プラスとなった。アジアは前年同月比9.6%減の257億円。東アジアは韓国が前年同月比プラス、中国・台湾は同マイナス。その他アジアではタイ・マレーシア等が同プラス、インドは同マイナスとなった。
 業種別にみると、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械、建機、IT関連、医療など多くの分野で拡大基調が続いている。
 1―5月の受注累計額は前年比1.0%増の6,535億円となり、5月時点の累計額としては2年連続史上最高額を更新した昨年の6,473億円を幾分上回るペースで推移している。
 これを内外需別にみると、内需は前年比5.3%減の2,896億円。内需比率は44.4%で、全11業種中、鉄鋼・非鉄金属、金属製品、自動車、精密機械の4業種で前年比プラスとなった。主な業種では、一般機械が前年比7.0%減の1,265億円となり、このうち金型は同24.3%減と減速。自動車は同0.5%増の863億円。自動車部品は同25.5%増と高い伸びを示している。電気・精密は同10.6%減の294億円となった。
 また、外需は前年比6.6%増の3,636億円で、1―5月累計額では4年連続最高額を更新した昨年を上回るペースで推移。外需比率の55.6%も、過去最高を記録した昨年の54.3%を上回る水準となっている。主要三極の前年比は、欧州が高い伸び、アジアは前年並みを幾分上回り、北米は下回った。アジアが前年比1.4%増の1,284億円で、欧州が同16.0%増の1,256億円、北米が同0.8%減の973億円となった。

高速パイプカッタ
EHC60RF・60RU
MCCコーポレーションコーンリーマ付

 MCCコーポレーション(本社=東大阪市・名古屋営業所=名古屋市中区正木2-15-13)では、薄肉ステンレス鋼管・銅管・手すり用パイプなど各種薄肉パイプを切断する高速パイプカッタコーンリーマ付「EHC60RF・EHC60RU/RUS」を好評発売中。
 この新型高速パイプカッタは、従来機(EHC60F・EHC60U)の特長はそのままで、従来の標準刃を改良し、切れ味を向上、内バリが出にくい刃形とした。さらに内面バリ取り用コーン型リーマを内蔵し、サニタリー管など薄肉ステンレス配管の作業効率をアップした。
 用途に合わせて、本体ローラ材質をスチールローラタイプ(EHC60RF)とパイプに傷が付かないウレタンローラタイプ(EHC60RU/RUS)から選ぶことができる。
【特 長】
 @火花、切粉、外バリ無しのきれいな切り口。
 Aチャッキング、バイスも不要。簡単作業で安全。しかも、高速切断。
 B内面取り用コーンリーマを内蔵。その場で切断、その場で面取り。
 C本体重量14.5kg(EHC60RU)と軽量、コンパクトボディで抜群の機動力。
 D耐久性に優れたベアリング付の刃と、アルミ合金の強靭なボディ。

超硬エンドミル
GSX MILLシリーズ発売
住友電工ハードメタル多様化するワークに対応

 住友電工ハードメタル(本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、不二越と共同開発した超硬エンドミル「GSX MILLシリーズ」の販売を開始した。
 「GSX MILL」は、加工方法やワークの多様化に対応した汎用性の高い新しい超硬エンドミルシリーズ。一般部品から精密部品・精密金型製造などの多彩なシーンで、高精度、高能率加工を実現する。
 主な特長は次の通り。
◆工具形状
 4枚刃タイプは、剛性と切りくず排出性を両立させたウインドミル断面形状を採用。大きなすくい角で切れ味を高め、ポケット容積の拡大により、切りくず詰まりを防止する。底刃は、ギャッシュランド付きとし、刃先コーナー部の欠損強度と、底面の加工面粗さを大幅に向上させ、高能率な粗加工から高精度な仕上加工まで対応する。また、2枚刃タイプは刃長にあわせた最適芯厚設計で、倒れの少ない高品位加工が可能。
◆コーティング
 耐熱性や耐摩耗性、切りくず離れに優れたAl―Cr系複合多層コーティングを開発。1,100℃の耐熱性を持ち、高硬度焼き入れ材の高速ドライ加工にも対応する。また、コーティング表面の平滑性を改善し、切削抵抗の低減と切りくず排出性を向上。特に、一般炭素鋼や合金鋼などの加工で大きな効果が得られる。
◆超硬合金材料
 高い抗折力と耐熱衝撃性に優れた微粒系超硬合金を採用。ウエット加工でもチッピングが発生し難く優れた切削性能を発揮する。
◆バリエーション
 豊富なラインナップで幅広い加工用途に対応。刃数と刃長の組み合わせにより、9種類のバリエーションから最適なツールを選択できる。

微細精密加工技術展09
来年5月大阪で開催出展募集を開始

 微細精密加工技術展2009実行委員会(委員長=岩田一明氏〈大阪大学・神戸大学名誉教授〉、近畿2府5県1市の支援財団と日刊工業新聞社で構成)は2009年5月28日から31日までの3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪にて「微細精密加工技術展(MMTS)2009」を開催する。
 3回目となる今回は、「魅せます!究極のモノづくり」をテーマに、各種微細・精密・高密度加工技術等を展示紹介し、微細・精密分野のさらなる普及と交流促進を目指す。展示は「加工技術・加工部品」「加工機械・関連機械機器」「海外出展」「産学連携」「文献・出版」の5つのゾーンで構成。さらに企画展示、講演会、関連セミナー、出展者によるワークショップの実施を予定している。また今回、新たに難削材の加工技術や加工機械・機器・周辺要素等を集めた「難削材加工フェア」を併催する。
■「表面改質展09」も同時開催
 同時に、日刊工業新聞社では「表面改質展(SSDS)2009」を初開催する。表面改質展2009では、製品の高機能化や高付加価値化に不可欠な表面処理技術を一堂に展示紹介し、日本のモノづくりを支えるサポートインダストリーの振興と発展を目指す。
 テーマは「高機能化・高付加価値化を目指すモノづくり」。熱処理・表面改質関連(焼き入れ、浸炭、窒化、PVD、CVDなど)、溶射、めっき、ショットピーニング、高エネルギー加工分野、加工設備、分析機器などの最先端技術と最新鋭の装置が展示される。現在話題のDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)関連のシンポジウムなども行い、微細精密加工技術展2009と合わせて4万人の来場を目標にしている。
 両展示会への出展に関する問い合わせは、各展事務局(いずれも日刊工業新聞社大阪支社内、TEL06-69461-3384)まで。また、ホームページ(微細精密加工技術展2009http://www.mmts.jp、表面改質展2009http://www.nikkan.co.jp/eve/ssds/)でも出展の情報を掲載している。

スウェージロック
高品質のホース製品メーカー
コアフレックス社を買収

 流体システム・コンポーネントの製造およびソリューションを提供するスウェージロック社(本社=米国オハイオ州ソロン、社長兼最高経営責任者=アーサー・F・アントン氏)は6月25日、Coreflex(コアフレックス)社の買収を完了したことを発表した。
 コアフレックス社は米国メリーランド州・ボーウィ(Bowie)に本社を置く高品質のホース製品メーカーであり、その製品は主に半導体やバイオ製薬業界で使われるとともに、そのほか要求の高い用途にも使用されている。
 コアフレックス社の取り扱い製品によって、スウェージロック社は高品質のホースの製品ラインを拡充する。スウェージロック社のアーサー・F・アントン社長兼最高経営責任者は、今回の買収について次のように述べている。「今回買収が完了したことを嬉しく思っています。なぜならこれらの革新的なホース製品は、スウェージロック社の指定販売会社で形成された我々のネットワークと一緒になることで、世界中の顧客によりよいソリューションを提供することにつながるでしょう」。
 コアフレックス社の製品については、従来のスウェージロック製品と同じく、スウェージロック指定販売会社にて取り扱う。
 現在八社ある日本のスウェージロック指定販売会社は、来年1月に統合し、日本スウェージロックFSTとして営業を開始する。これにより、顧客に一貫したより良いサービスを迅速に届けていく。
【日本スウェージロックについて】
 日本スウェージロック(本社=兵庫県西宮市、代表取締役=ジェームズ・D・ドミンゴ氏)は、スウェージロック社の日本法人として1976年に設立し、米国スウェージロック社の日本における物流業務のサポート、およびアジア太平洋地域における販売サービス会社に対する技術、マーケティング・サポートを行っている。

日頃の疲れをリフレッシュ
会員・賛助会員184名参加
滝川会 ビアパーティー開催

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は7月12日午後6時より名古屋市中村区名駅南のビアレストラン「スーパードライ名古屋」にてビアパーティーを開催。会員、賛助会員ら184名が参加した。
 冒頭、須藤会長は「みなさん、こんばんは。今日は暑いのにご苦労様です。それにしてもビアパーティーは楽しいですね。仲良くいっぱい飲みましょう。よろしくお願いします」と挨拶。
 続いて滝川社長が「今日はかくも大勢のみなさまにお集まりいただきましてありがとうございます。このビアパーティーも回を重ねまして今年で17回目となりました。おかげさまで毎年多くの方々にお集まりいただきうれしい限りでございます。今日はしっかりと飲んで食べて、日頃の疲れを忘れていただきたいと思います。値上げについてユーザーさんに受け入れていただくという難しいような悩ましいところはありますが、今宵そのことはすっかり忘れて楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします」と挨拶した。
 石原商事の石原社長による乾杯の発声で懇親の場となり、大勢の人たちが行き交う大変賑やかな雰囲気の中、参加者は互いに親睦を深めていた。取引先各社の協力を得て行われた抽選会では、中日・阪神戦のチケットをはじめ、ワイン、ディズニーシーパスポート券など数多くの賞品が提供され、会場は大いに盛り上がった。また、パーティーの後半はカラオケタイムとなり参加者は楽しいひと時を過ごした。
 最後は、オーエスジー中部営業部の影山部長による中締めでお開きとなった。

三菱マテリアル製品紹介
新溝入れ旋削工具
「GYシリーズ」を発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」の販売を開始した。
 GYシリーズは、安定した溝加工の実現を目指し高剛性・高精度を追求した新溝入れ旋削工具。モジュラー型工具(工具本体の一部が交換式となっている工具)の長所であるフレキシビリティを持ちながら、高い剛性も有し、安定した加工を可能にする。また、多彩なインサートシリーズにより、幅広い加工形態に対応し、高能率・高精度の加工を実現する。
 GYシリーズの主な特長は次の通り。
 @新発想 TRI―LOCK(トライロック)システム
 横・前・上の三方向から固定する新発想のモジュラーブレードを採用。モジュラー型でありながら一体型溝入れ工具と同等の本体剛性を実現している。
 A多彩なインサートシリーズ
 インサート幅は2.0〜6.35mmの10種類。コーナーRも幅により0.2〜0.8mmで最大4種類を標準化。また、溝入れ、多機能、倣い、突切の各種の加工に対応できるチップブレーカを5種類用意。良好な切りくず処理、優れた仕上げ面が得られる。
 材料は鋼汎用用途にミラクルコーティングVP10RT/VP20RTと高硬度材の仕上げ加工用CBN材種MB8025を標準化し、工具寿命の延長が可能となる。
 標準価格(代表型番)は、インサートGY2MO300FO40N―MS(VP20RT)1,770円(税込み1,858円)、GY1GO300FO20N―GFGS(MB8025)12,500円(税込み13,125円)、モジュラーホルダGYHR2525M00―M25R14,200円(税込み14,910円)、モジュラーブレードGYM25RA―F1212,300円(税込み12,915円)。初年度の販売目標は20億円。

溝加工用工具MGバイト用に
CBNインサートを追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する溝加工用工具「MGバイト」用インサートにCBNインサートのラインナップを追加し、販売を開始した。
 近年、高硬度鋼の加工は、研削加工からCBN焼結体付き工具を用いた切削加工に移行していくことで、高速・高能率化は広まり、フレキシビリティの実現や環境対策の一環として取り扱われている。その流れの中で、例えば60HRC前後に焼き入れされたシャフトのオイルシール用溝部仕上げ加工などといった、高硬度鋼の溝入れ加工においてCBN工具による高能率加工等への要望が増えてきている。
 同社では、このような高硬度化されたシャフト外径の溝部仕上げ加工への要求に応えるため、溝入れバイトの中でも定評のある「MGバイト」へのCBNインサートの追加を行った。
 MGバイト用CBNインサートの主な特長は次の通り。
 @剛性の高いMGバイトに搭載することで、優れた面精度と長寿命を示す。
 ACBN材種には汎用材種「MB8025」を採用。溝加工における連続から軽断続まで、幅広い用途へ適応できる。
 標準価格(代表型番)は、MGTR4312514,000円(税込み14,700円)。初年度2,000万円の販売を目指す。
深彫り、薄肉部品でも高能率
インパクトミラクル制振エンドミル

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“インパクトミラクルエンドミルシリーズ”に「インパクトミラクル制振エンドミルVF―MHV」を追加し販売を開始した。
 このエンドミルは、異なるねじれ角を複合させた“不等リード”形状(複数種のねじれ角を有した形状)を採用し、そのねじれ角を最適化することにより、切削中に生じるびびりを大幅に抑制することができる。加えて、新断面形状の採用により、従来品よりも優れた切りくず排出性を有しており、深彫り加工や薄肉部品の加工においても、高能率加工を実現するスクエアタイプ。
 また、耐熱性・耐摩耗性に定評のあるインパクトミラクルコーティングを適用し、ステンレス鋼、チタン合金などの難削材から高硬度材まで幅広い被削材に対応している。
 主な特長は次の通り。
 @異なるねじれ角を複合させた不等リード形状を採用し、そのねじれ角を最適化することにより、難削材の高能率加工、深彫りや突出しの長い加工、薄肉部品の加工においてもびびりを抑制できる。このため、びびり発生のない良好な仕上面が得られ、深彫り加工においても高能率加工を実現している。
 A良好な切りくず排出性を有した新断面形状を採用し、重切削にも対応している。
 B耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現。
 Cφ6〜20mm、全12サイズをラインナップ。また、全長の長いタイプや逆段タイプもラインナップしており、深彫り加工にも対応したシリーズになっている。
 標準価格はVF―MHVφ6mm11,300円(税込み11,865円)からφ20mm72,500円(税込み76,125円)まで。初年度の販売目標は3億円としている。
クーラント穴付小径超硬ソリッド
「小径MWS形」WSTARドリル

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するクーラント穴付小径超硬ソリッドWSTARドリルシリーズ「小径MWS形」の販売を開始した。
 WSTARドリルシリーズの小径ドリルシリーズとして、2006年2月に発売したφ1からφ3未満、2007年1月に発売したφ0.5からφ1未満の「LB形」「XB形」に続いて、下穴加工専用のスタブタイプ「SB形」、深穴加工用の「X20DB形」「X25DB形」「X30DB形」を新たにシリーズ追加した。
 「小径MWS形」は内部クーラント方式による刃先近傍へのクーラント供給が可能であるため切りくず排出性に優れ、高能率なノンステップ加工が可能。下穴加工専用の「SB形」と深穴加工用の「X**DB形」の併用により、小径深穴(加工可能最大深さはドリル径の30倍)の大幅な加工時間低減を実現できる。
 「小径MWS形」の主な特長は次の通り。
 @スタブタイプから深穴加工用まですべてクーラント穴付のため、刃先近傍へのクーラント供給が可能。ステンレスの加工においても長寿命。
 A独自切れ刃形状によって切りくずを細かく分断し、平滑な溝形状によって切りくず排出性に優れるため、安定した深穴ノンステップ加工が可能。
 B下穴加工用スタブタイプ「SB形」との併用で安定加工が可能。
 今回発売したのは、「SB形」90型と「X20DB形」「X25DB形」「X30DB形」120型。標準価格(代表型番)は、MWS0100SB9,320円(税込み9,786円)、MWS0100X20DB22,000円(税込み23,100円)、MWS0100X30DB26,400円(税込み27,720円)。初年度は1億8,000万円の販売を目標とする。

ビアパーティーに186名
会員相互の親睦図る
中部ジーネット会恒例のお楽しみ抽選会も

 中部ジーネット会(会長=谷岡寛司氏・SMC常務取締役営業本部副本部長)は、7月17日午後6時30分より名古屋市中村区名駅南のスーパードライ名古屋で、会員メーカーら186名が参加してビアパーティーを開催した。
 司会進行はジーネットの新入社員5名が担当。
 はじめに谷岡会長が「本日は、中部ジーネット会ビアパーティーにおいでいただき誠に有り難うございます。日頃は会並びにジーネットに対しましてご協力ご支援をいただき大変感謝申し上げます。本日は楽しんでいただきたいと存じます。上期は8月、9月とあと二カ月ございます。中部ジーネット会が協力して売り上げを伸ばしてまいりたいと存じますので、ご協力の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、古里ジーネット社長が「平素はジーネットに対し多大なるご支援ご協力をいただき誠に有り難うございます。また本日はお忙しい中、お集まりいただき有り難うございます。ビールがおいしい季節です。本日は是非、ジーネット一本でこの場を盛り上げていただきたいと存じます。本日ご参加の皆様のご健勝をお祈りいたします」と挨拶した。
 乾杯の発声を辻ジェイテクト名古屋支社長が行い、一同で乾杯。
 恒例となった抽選会も行われ、参加者は和やかに親睦を深めた。
 東中部ジーネット会副会長(ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長)の中締めに続いて、安田ジーネット名古屋支社長より「暑い中中部ジーネット会のビアパーティーに大勢の方にご参加いただき本当に有り難うございます。第1四半期は少し苦労しましたが、本日皆様とお会いして情熱をいただき、明るい見通しができました。我々は積極的にやります。皆さん、力を合わせて頑張りましょう」と礼の言葉があり、お開きとした。

森精機製作所
「MORI―NET」GlobalEdition
搭載台数1万台突破!
ネットワークでサービスをより身近

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は7月8日、インターネット機械監視サービス「MORI-NET Global Edition」の機械への搭載台数が一万台を突破したと発表した。
 MORI-NET Global Editionとは、無線通信とインターネットを利用し24時間365日体制でユーザーの工作機械を遠隔サポートするサービス。同社では、このサービスを工作機械業界においていち早く導入し(2004年7月)、ユーザーの生産効率アップに貢献してきた。現在では国内向け出荷機のMAPPS搭載機に標準装備されている。
 主なサービス内容は次の通り。
 @遠隔保守サービス
 万一のアラーム発生時には、ユーザーの要望に応じユーザーの機械と森精機サービスセンタをインターネットで接続し、サービスセンタ担当者がユーザーと同じ画面を見ながらアラーム状況を診断する。サービス担当者がユーザーへ出向く前に機械の状況を把握し最適な処置を迅速に行うことで、機械のダウンタイム短縮を実現している。さらに、アラーム発生や加工完了の通知をユーザー指定のメールアドレスに知らせることが可能なため、休日や夜間の無人運転時などで機械から離れている場合でも安心して機械を使用できる。
 A稼働情報サービス
 インターネットに接続可能なパソコンを用意することで、遠隔地からでもユーザーの機械稼働状況を確認できる。また機械稼働率や生産実績などのユーザーが希望するレポートを定期的にE-mailで配信し、生産性向上の分析に活用することができる。支社工場をもっているユーザーでは各工場の機械稼働状況を一元管理することも可能。
 同サービスは開始以来、国内で好評を得ている。海外では米州と欧州にて導入を開始し、今後さらなる展開を進める予定としている。

VM600、HM―X6000等
最新機種を展示紹介
OKK プライベートショー開催

 大阪機工(OKK、社長=土井隆雄氏、本社=兵庫県伊丹市北伊丹8-10)は7月11、12の両日、本社・猪名川製造所において「西・中部日本OKKプライベートショー」を開催し、新機種の剛性を重視した立形マシニングセンタ「VM600」と横形五軸加工機「HM-X6000」の披露をはじめ、最新の加工技術を紹介した。期間中は、西日本・中部地区より多数のユーザーが来場して賑わいを見せた。
 OKK名古屋支店主催による見学会は12日に行われ、午前8時半に名古屋駅に集合してバスで出発、正午前に展示会場の猪名川製造所に到着した。
 昼食後、直ちに工場見学を行う中で、今年の盆明けから稼働予定の、主軸とテーブルを一貫して製造する4階建ての新工場(S工場)の外観も見学した。
 技術センターには発売以来14年間で7,000台以上を販売している「VMシリーズ」をはじめとするOKKの主力機種が展示され、加工実演を見ることもできた。内容は、「らくらくミル3V」によるらくらくハンドルなどを使用したケミカルウッドの切削デモや、「VD300」による溝幅0.2mm深さ2mmの微細溝加工、「VP400D」のDellCAM製OMVシステムによる機上ワーク形状測定、「VP400」でのアルミ高速部品加工と小径高速タップ加工、「VP400-5AX」の五軸衝突防止機能の実演。また、「VG5000」の五軸機による鉄材への重切削高送り加工のほか、「HM500」によるアルミ材に対する高速部品加工、「VM4V」によるNAK80に対する金型加工、「GC5」(グライディングセンタ)による石材加工、「VM900」による航空機のアルミ大型部品加工の実演も見学。このほか協賛メーカー十九社の製品展示も行われていた。
 新機種技術説明会では、@立形マシニングセンタ「VM600」A五軸制御横形マシニングセンタ「HM-X6000」B立形ブレードセンタ「VM900DS-5AX」についての講習を受けた。
 立形マシニングセンタ「VM600」は、金型・自動車・航空機部品の難削材の高効率加工を可能とする重切削性能の実現を基本コンセプトに開発され、高剛性で高精度に対応している。また、地球環境にも優しく、15インチLCD搭載で操作性にも優れている。
 五軸制御横形マシニングセンタ「HM-X6000」は、複合化・複雑化する部品・金型・自動車・航空機部品の高能率な加工の実現を基本コンセプトに、HMシリーズを継承したスピードと剛性を兼ね備えた五軸加工機として開発された。
 立形ブレードセンタ「VM900DS-5AX」は、二主軸のチルティングヘッドを搭載し、ブレードの翼面(プロファイル)加工から両端の壁(シュラウド)部分までの高効率加工を実現している。
 最後に、土井OKK社長が「日頃はOKKの機械をお使いいただき有り難うございます。実際に工場を見ていただきまして、新しい機械も入っておりますし、いま調子が良いといわれている重厚長大産業に、昔からOKKの機械は良く削れるとご愛顧をいただいております。今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶。
 一行は、午後3時頃に工場を出発し、定刻の午後6時過ぎに帰名した。

タカラジェンヌのショー堪能
宝塚観劇ツアー開催
大垣管材得意先70余名招待

 大垣管材(大垣市長沢町・社長=五島道久氏)は、大管まつり(4月26日・27日開催)に協賛していただいた顧客を対象に、「宝塚温泉と宝塚・星組公演の旅ご招待」を7月8日に開催し、招待者70余名を、タカラジェンブ演じる“ミュージカル”に招待した。
 当日は、大垣、岐阜羽島、南濃営業所をバス2台に分乗して、一路宝塚を目指して名神高速道を南進。午前11時30分に、昼食場所の宝塚・ホテル若水に到着。
 六甲山麓、武庫川岬に位置した若水は、対岸に宝塚大劇場を望む絶景のロケーションで贅を尽くした料理を賞味した。
 昼食に先立ち五島専務より「大管まつりに際しましては、多大なご協賛を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。大管まつりも24回を数えます。これからも皆様方のご期待にお応えできるような企画で臨みたいと思っております。本日は日頃の疲れを癒して頂きまして、明日からのお仕事に備えて頂ければ幸いです」と、出席方のお礼を述べていた。
 昼食後は宝塚大劇場に移動し、午後1時の開演までの30分間をショッピングしたりして過ごした。劇場内はほぼ満席で、大半が女性客。開演5分前には全員が席に付き、星組公演の「スカーレットピンパーネル」を鑑賞した。
 物語は、フランス革命の最中、革命政府に捕らえられた貴族達を救い出す、イギリスの秘密結社「スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)」の活躍を描いたミュージカル。
 首領パーシー・ブレイクニーと、革命政府全権大使として組織の壊滅に乗り出したショーブラウンとの駆け引きを、パーシーの妻マルグリットを交えた3人の愛憎を絡ませながら描き出したイギリスの作家バロネス・オルツィの小説をミュージカル化したもの。
 招待者も、「憧れのタカラジェンヌのミュージカルを目の当たりに鑑賞させて頂き、宝塚が大好きになりました。また機会があれば是非来たいと思います」と、大満足していた。

岩田昌尚専務が新社長に
イワタツール吉廣氏は会長に

 イワタツール(本社=名古屋市熱田区中出町1-30)は、分社化を行い、6月1日、新体制でスタートした。これに伴い岩田吉廣氏は取締役会長に、専務取締役の岩田昌尚氏が代表取締役社長に就任した。
 新社長の昌尚氏は「創業以来八十年にわたり皆様にご愛顧いただいてまいりました事を心より深謝し、新体制のもと社員一同いっそうの努力を重ねてまいります」と所信を表明している。

南海漫遊記 29
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地久雄 倉地社長

[ダン・バウの正体 三]
 ダン・バウは、発音体がたった一本の弦というモノフォニックな構造をもつ楽器ではあるが、すべてハーモニックスで奏するという特異さゆえに、3オクターブの音域と複雑な倍音構成をもち、その余韻は他に類を見ないものがある。
 ベトナムには、「恋人ができたら一弦琴(ダン・バウ)を聴かせてはならない。なぜならその奏者にすぐに恋をしてしまうから」という諺(ことわざ)があるそうだ。一度聴いたら忘れることのできない、この楽器特有の音色の魔力をうまく表現している。
*  *  *
 ダン・バウは十一世紀にはすでに存在していたというから、約千年の歴史をもっている。この国の文化にとけこみ、ひっそりとかつ綿綿と伝承されてきたマイナーな民族楽器であったが、1954年以降、世界的なエレクトリック・ギター・ブームの影響は、ダン・バウを大きく変えた。楽器の筐体にピックアップを付け、アンプを通して電気で音を増幅させるようになったのである。これはすなわち、ベトナムの静謐な自然と調和した、微細でかそけき音色の妙を少人数で味わう幽玄な楽器から、大きな音量をもち多数の聴衆の前でダイナミックな音楽表現が可能な、現代的で都会的なキャラクターをもつ楽器へと変容していくことを決定づけた。
 現代のダン・バウは、もはや伝統や民族の枠にはおさまりきらない、グローバル・ミュージックの流れの中に位置している。アジアやアフリカや南米の、いわゆるエスニックと呼ばれる音楽はどれも、電気の力を利用し、西欧クラシックやジャズなどのエッセンスを柔軟に取り入れることにより、つねに変化を続けてきた。これを伝統のおぞましき破壊と見るのか、あらたな表現の可能性の追求と理解すべきか、評価は正反対にわかれるだろう。
 事実、電気を使わない原初の姿にダン・バウを戻そうという、いうならば原理主義的な動きもあるようだ。アコースティック楽器としてのダン・バウも改良をつづけられているようである。
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 さて、ようやくこの謎の楽器の全貌が明らかになったのだが、はたしてこの場でこれをゲットして持ち帰るべきかどうか、K島さんと2人しばし途方に暮れる。お値段は材質や仕上げによって松竹梅各種グレードがあるが、いちばん安いもので100(米)ドルほどからと、さして高価な代物ではない。さらに交渉次第ではこれからかなり値切ることも可能だろう。しかし何しろ全長が1メートル以上あり、二分割できるようではあるが持ち運ぶのはかなり難儀である。そもそもこのままの状態ですんなりと日本に持ち帰ることができるのか。
 10年以上前に台北市内を散策中、ふと入った楽器屋で二胡を見かけ、思いのほか安くて綺麗だったので衝動買いしかかったことがあった。そこへたまたま現地ガイド氏が現れ、それには蛇皮が張られているからワシントン条約により日本へは輸入禁止で、税関で没収されてしまいますよと忠告され、やむなく購入をあきらめたことがあった。楽器に限らず、とかくエスニックでいかがわしいオミヤゲを現地で買うときは注意した方がよいだろう。

粟井機鋼 名古屋営業所移転
名古屋支店に昇格へ

 配管機材・設備機器の総合商社、粟井機鋼(社長=粟井文隆氏、本社=大阪市西区九条南2-29-12)の名古屋営業所は、昭和38年開設以来業績を順調に伸ばし、このほど完成した新社屋に移転した。
 また、これを機に営業体制のいっそうの強化を図るため、名称を名古屋支店に改めスタートする。支店長は加藤健彦氏。
 新社屋は、名古屋駅と金城埠頭を結ぶあおなみ線の中島駅(国道一号線沿い)から徒歩六分と交通の便の良いところ。業務開始は7月22日から。
【新住所】
〒455-0075 名古屋市港区正徳町一丁目82番
【電話番号】
052-652-5500(代表)
【ファクス番号】
052-652-5610


2008年8月10日(日) 2319号
第27回管工機材・設備総合展
10月2日から吹上で開催
愛知県管工機材商組合出品者会議を開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、来たる10月2日(木)・3日(金)・4日(土)の3日間“名古屋市吹上ホール”を会場に開催する「第27回管工機材設備総合展」を約2カ月半後に控えた、7月16日午後2時より、名古屋市中区の東別院会館において、「出品者会議」を開き、展示会に万全を期す一方、製・販こぞって展示会を成功させようとの意思の疎通を図った。
147社の273小間の規模で
 出品者会議には、出品メーカー147社の出席を得る一方、同組合の三役や展示会実行委員会の担当部長が出席した。
 定刻、植田展示会副実行委員長(ウエダ社長)の司会進行で進められ、冒頭挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出品者各位に対して出席のお礼を述べたあと「今年は相当苦戦をすると考えておりましたが、沢山の出品を頂くことが出来ました。147社の273小間と、皆様の展示会に掛ける熱い思いを感じております。これにお応えするためにも組合員総出で臨む覚悟でおります。今回の展示会の特長としましては、先ず一つに“水と環境”と言うテーマに絞りまして、木曽川の源流であります木祖村とのタイアップ、もう一つはナイター開催です。前回ナイターを行い大変好評を頂きましたので、今回は2日間のナイターを開催いたします。出品者の方にはご苦労をお掛けすると思いますが何分宜しくお願いいたします。それに伴いまして、恒例となっております初日のパーティを延期させて頂き10月15日に計画させて頂いておりますので、その節はこぞってのご参加をお願いいたします。展示会は業界のプレゼンの最高の場と考えております。管工機材・建築設備と言う分野の地位向上に資する最大のイベントと位置付けています。それを実現するためにも参観者の動員は不可欠と考えています。今後は組合の責任においても参観者の動員には力をそそいで参りたいと思います。また、展示会を一層充実させる意味からも抽選賞品へのご協賛を宜しくお願いいたします」と挨拶。
 引き続いて、小川展示会実行委員長(山信社長)が「今回の展示会は環境と言う問題について先ず取り組もうと考えました。また今回は正午から夜8時までのナイター展示を2日間実施いたします。これにつきましては、本当に見に来て頂きたい方々へ、見にきやすい時間を考慮いたしました。初日につきましては11時30分より開会式を行います。展示会のコンセプトとなります“やってよかった設備総合展”を打ち出しております。出来るだけ我々に関係の深いプロの方のご来場を考えております。参観者の動員につきましてはポスター・案内はがきでのPRを積極的に行います。皆様方におかれましてもPR活動にご尽力を賜りますようお願いいたします。各地区の水道組合、愛管連、名水協等々の団体関係へのPR展開、またサブコン等にもPRを行い、一人でも多くの方々に見て頂きたいと考えております。展示会を通して新商品、新工法等をPRをして頂きまして“やってよかった設備総合展”となりますよう絶大なるご協力をお願いいたします」と、展示会開催に向けての取り組み方を述べたあと、展示会全般に渡っての説明を行い、理解と協力を懇請した。
 このあと、出品に関しての基礎小間、使用電力、展示物搬入・搬出、警備、駐車場管理について各担当業者より詳細に渡って説明がされた。

ブラザー工業
CNCタッピングセンター
累計生産5万台を達成

 続いて、質疑応答が行われ、この展示会を管工機材業界において名実ともに、全国屈指の展示会として位置付け、何が何でも成功させようとの製・販一致の決意を確認し合い、在田会計理事(在田商店社長)の閉会の辞で終了した。
 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15―1)は7月7日、産業機器事業の主力製品である「CNCタッピングセンター」シリーズにおいて累計生産台数5万台を達成したと発表した。
 「CNCタッピングセンター」は、CNC装置や完全シンクロ送り機構など独自の機能を搭載することで、高速かつ高精度な部品加工技術を実現したBT30番マシン。主な需要先である自動車・二輪車業界やIT業界からの多様なニーズに対応すべく、1985年の生産開始以来、ラインナップを拡充している。
 累計生産台数は1985年から10年間で1万台を達成したことを皮切りに、以降6年間で2万台、4年間で3万台、2年間で4万台と着実に伸長を続け、今回の5万台は1年半での達成となった。
 同社では、BT30番マシンの可能性を追求し、タップのみならず穴あけ、切削など対象ワークを拡大させ、能力向上に努めている。大型マシンと比較して設置面積の削減、消費電力の低減、加工時間の短縮を実現することから、さまざまな生産現場で評価が高まっており、また産業機器事業として長年蓄積された加工ノウハウが、世界の生産現場で着実な成果をあげていることが、今回の達成につながった。

受注額は前年比2.5%減の1284億円
累計額(1月から6月)では昨年上回る
日本工作機械工業会6月の工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2008年6月分の工作機械受注実績調査報告によると、6月の受注額は1284億円で、前月比では3・3%減と2カ月ぶりのマイナス、また前年同月比でも2・5%減と4カ月ぶりのマイナスになった。月間受注額が1000億円を超えるのは50カ月連続で、最長記録を更新中。6月単月の受注額としては、昨年に次ぐ史上2番目となった。内需は前年に比べ5カ月連続でマイナスとなったものの、外需が今年2月以降700億円台の高水準を維持しており、基本的にこれまでの傾向に変化はみられない。
 受注額を内外需別にみると、6月の内需は568億円。前月比では3・1%増と2カ月連続のプラス、前年同月比は2・1%減と5カ月連続でマイナスとなった。主要業種では、一般機械が前年同月比6・1%減の261億円、自動車が同24・1%増の184億円、電気・精密が同21・7%減の49億円となっている。
 また、外需は716億円と、6月単月としては昨年の737億円に次ぐ史上2番目の受注額となった。前月比は7・8%減と2カ月ぶりのマイナス、前年同月比でも2・7%減と5カ月ぶりにマイナスに転じたものの、欧州、アジアを中心に底堅い動きを続けている。
 地域別では、アジアが前年同月比4・9%減の265億円。東アジアは韓国が同プラス、中国、台湾は同マイナス。その他アジアではタイ、シンガポールなどが同プラスとなり、インドは同マイナスとなった。欧州は前年同月比11・6%増の255億円で、史上最高額を記録した4月の263億円を下回るも依然好調に推移。EU主要国ではドイツ、イギリス、イタリアが前年同月に比べプラス、また中欧、その他西欧も同プラスとなった。北米は前年同月比19・9%減の171億円。アメリカ、カナダ、メキシコともに同マイナスとなった。
 業種別にみると、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械類、建機、IT関連、医療など多くの分野で拡大基調が続いている。
  1―6月の受注累計額は前年比0・4%増の7819億円となり、6月時点の累計額としては2年連続史上最高額を更新した昨年の7789億円を幾分上回るペースで推移している。
 これを内外需別にみると、内需は前年比4・8%減の3467億円。内需比率は44・3%で11業種中、鉄鋼・非鉄金属、金属製品、自動車、精密機械の四業種で前年比プラスとなった。主な業種では、一般機械が前年比6・8%減の1526億円となり、このうち金型は同23・0%減と減速。自動車は同4・0%増の1047億円。自動車部品は同29・5%増と高い伸びを示している。電気・精密は同12・4%減の343億円で、電気機械が同25・5%減、精密機械が同9・7%増となった。
 また、外需は前年比4・9%増の4352億円で、1―6月累計額では4年連続最高額を更新した昨年を上回るペースで推移。外需比率の55・7%も、過去最高を記録した昨年の54・3%を上回る水準となっている。主要三極の前年比は、欧州が高い伸び、アジアは前年並みを幾分上回り、北米は下回った。アジアが前年比0・3%増の1549億円で、欧州が同一5・2%増の1511億円、北米が同4・0%減の1144億円となった。

全国の主力販売店・代理店ら
350名余が新社長の就任祝う
キッツ 7月16日グランドプリンス赤坂で

 バルブメーカー大手のキッツ(本社=千葉市美浜区中瀬1―10―1)は、去る6月27日に開催された定時株主総会において役員改選が行われ、その後の取締役会で会長に小林公雄社長、社長に堀田康之専務が選定されそれぞれ就任した。
 その披露パーティーが7月16日午前11時より、東京都千代田区紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)新館2階のクリスタルパレスにおいて行われ、全国より有力販売店、代理店ら350名余りが参集して新会長、新社長の就任を祝った。
 当日は、小林新会長、堀田新社長はじめキッツ幹部が立礼して出迎える中、会場のクリスタルパレスへ。パーティーが始まると、小林新会長、堀田新社長へ就任の祝いを述べる長い列ができた。
 また、キッツのOBも参加しており、懐かしい顔との再会に旧交を温める場面もみられ、パーティーは定刻の午後1時に盛会のうちにお開きとなった。
 キッツは、1951年の創業以来、バルブを中心とした流体制御機器・装置の総合メーカーとして「良いものを、低価格で、タイムリーに提供する」ことを基本に、産業の発展と快適な生活空間の創造に幅広く貢献してきた。2008年3月期連結決算での売上高は1492億7400万円。
 堀田新社長は「グローバルな市場経済の中で、時代の変化は一層厳しさを増してきておりますが、“新たなものに勇気をもって挑戦する”社風を基盤に、活力ある企業集団を築くとともに、これからも新たな価値を創造し、産業の動脈を支える企業として社会的責任を果たしてまいります。躍進するキッツにどうぞご期待ください」と抱負を述べている。

役 員 人 事
 井高(社長=高田研至氏、本社=名古屋市中区上前津1丁目6―3)は、6月27日開催の同社定時株主総会並びに取締役会において役員改選を行った。新役員は次の通り。
▽取締役社長=高田研至氏
▽常務取締役=間瀬宏氏
▽取締役=石川博氏
▽取締役=加藤久佳氏(新任)
▽監査役=高田香保子氏
 なお、前常務取締役の竹川博氏は顧問に就任した。

ビアガーデンの集い
GKC 組合員ら71名参加

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は7月25日午後6時30分より、毎年恒例となっている「ビアガーデンの集い」を岐阜市柳ヶ瀬通のホテル・グランヴェール岐山で開催し、組合員とその従業員並びに賛助会員らが参加して親睦を図った。
 昨年は雨に見舞われ急遽、ホテル内での開催となったが、今回は絶好のビアガーデン日和に。参加者71名と昨年に引き続き盛会となった。
 昼間の猛暑が残る中、参加者は冷えたビールとバイキング方式によるバーベキューを堪能しながら賑やかに談笑し、日頃の疲れをリフレッシュしていた。

総受注高前年同月比5.1%減
内外需ともに前年割れ
日本産業機械工業会5月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年5月の産業機械受注状況によると、5月の総受注高は前年同月比5・1%減の5322億5700万円で、このうち内需は同5・5%減の2505億5000万円、外需は同4・7%減の2817億700万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比6・9%増、非製造業向けは同33・1%減、官公需向けは同15・2%増、代理店向けは同5・4%減であった。
 内需で増加した機種は、タンク(前年同月比153・3%増)、金属加工機械(同100・3%増)の2機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同1・8%減)、鉱山機械(同19・7%減)、化学機械(同6・8%減)、プラスチック加工機械(同5・2%減)、ポンプ(同20・0%減)、圧縮機(同12・7%減)、送風機(同17・1%減)、運搬機械(同26・6%減)、変速機(同12・1%減)、その他機械(同15・4%減)10機種であった。
 一方の外需は、5月のプラントは4件で前年同月比71・5%減の372億7100万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比72・9%増)、圧縮機(同37・5%増)、送風機(同95・2%増)、金属加工機械(同86・0%増)の4機種。減少した機種は、鉱山機械(同12・1%減)、化学機械(同33・2%減)、タンク(同34・7%減)、プラスチック加工機械(同22・5%減)、ポンプ(同25・7%減)、運搬機械(同10・0%減)、変速機(同1・7%減)、その他機械(同40・6%減)の8機種であった。

企業に必要な「人となり」とは?
志水隆之氏帝国データバンクが講演
愛機工 熱田支部・青年部合同で講演会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)と青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は合同で、7月24日午後6時30分より名古屋市中区金山の名古屋都市センターにおいて、「企業に必要な『人となり』とは?」をテーマに帝国データバンク名古屋支店調査第三部長の志水隆之氏を講師に招聘して、講演会を開催した。
 当日は、熱田支部員、青年部員らおよそ40名が参加して熱心に聴講した。
 【講演要旨】
 老舗企業が考えている自社の強みのベスト3は、1位が信用、2位が伝統、3位が知名度。いずれも無形の財産である。
 反面、弱みは1位が保守性、2位が後継者難ないしは社員の高齢化で、3位が設備の老朽化となっている。
 これらの強み、弱みを踏まえた上で、これからさらに生き延びていくためには何が必要かという問いには、信頼の維持向上が必要と答えている。漢字で表すと、1位が信、2位が誠、3位が継。お客様や関係者との信頼関係を築くことを重要視していることが伺える。
 社風を漢字一文字で表してもらうと、1位が和で、2位が信、3位が誠。長く同じ地で企業活動を展開するには、地域社会、お客様、そして社員との調和、融和が大事と考えていることが表れている。企業は存続することが重要。存続していくために利益を出していく。そのために日々努力する。理念を持ち存在意義を明確化することが大切である。
 老舗企業が行うべき3つの要素は、@事業ドメインを明確化する、A事業計画をしっかり立てる、B取引先を見抜く力を養うことだ。
●危ない会社の見分け方
 相手を見るには、気づくということが必要。気づくためには、毎月同じ日に必ず行くようにする。必要なのは情報で、情報収集が大切。情報には定性情報と定量情報の2種類しか存在しない。定性情報は数値化できないもの、定量情報は数値化できるもの。その両方の情報がないと危ない会社を見分けることは困難。どちらかに偏ると失敗する。数値化できないものの比率を6として判断するのが望ましい。
 気をつけなければいけない重要なポイントとしては、社長(役員)に関しては倒産暦がある、有能な幹部の退職、意思決定が遅い。また、経理担当者が不在がちだったり退職している、納期が守られていない、買い急ぎ売り急ぎがある、仲間取引(融通手形)が急増している、銀行や信用調査機関への照会が多いことなど。
 今までなかったことが色々出て来たら気をつける。変化に気づくためには、時系列管理をしていかなければいけない。会社は生き物である以上、昨年良かったものが、今年も良いとは限らない。逆に、去年悪かったから来年も悪いかといえば、これも間違い。1年経つとガラリと変わる会社も多い。
 情報収集は事後対応では遅い。同時に不良債権は非常に怖いもの。額面上は少なくても、かぶった金額の5倍の資産を失う。今まであった売上が永久になくなる。
 安全な商空間を常に維持するために、必要な情報を集め、分析をし、行動をすることが大切。それと人材難の現代、人手を増やすより人の質を上げるのが肝要と感じている。

三菱マテリアル製品紹介
スモールツール用インサートに
「SMGブレーカ」を発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発、製造するスモールツール用インサートに新ブレーカとなる「SMGブレーカ」の販売を開始した。
 高精度、高品質な加工が要求されるスモールツールによる加工は、全面研削型インサートが多用されている。しかしながら、微小切込み、微小送りの切削領域において、研削型ブレーカでは十分な切りくず処理を得ることができないことが多く、被削材への切りくず絡み等が問題視されている。
 この問題点を解決するため、モールデッドブレーカを搭載した「SMGブレーカ」を開発。「SMGブレーカ」を用いることで、微小切込み、微小送りの切削領域においても、切りくずを適切に処理することが可能となり、作業能率の大幅な改善が可能となる。
 また「SMGブレーカ」は、外周研削型インサートとなっており、従来の全面研削型インサート同等の高精度な刃先位置再現性が得られる。
【SMGブレーカの主な特長】
 @七度ポジティブ外周研削型G級インサート。インサート外周を研削加工することにより、高精度加工に最適な刃先位置再現性を実現する。また刃先エッジを鋭利に仕上げることにより、高品位な仕上げ面が得られる。
 A良好な切りくず処理性能。スモールツール加工の切削条件に最適なモールデッドブレーカを搭載し、切りくず処理性を向上させた。切りくずの被削材への絡みつきを低減し、作業効率の改善を実現する。
 BノーズR値にマイナス公差を採用。被削材の隅R値指示「〜以下」という加工に安心して使用できるように、ノーズR値には、全てマイナス公差を採用した。
 C汎用性に優れたVP15TF。インサート材種には、PVDコーティング材種「VP15TF」を採用。汎用性に優れ、さまざまな被削材に対応することが可能。
 標準価格は、今回発表されるインサート六型番のうち、代表型番DCGT11T302M―SMGが1850円(税込み1943円)。初年度の販売目標は5000万円。
CBNエンドミルに
ロングネックラジアスタイプ登場
優れた仕上げ性能を発揮

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“CBNエンドミルシリーズ”に「2枚刃CBNロングネックラジアスエンドミルCBN―2XLRB」を追加し、販売を開始している。
 近年、金型の高品位化、短納期化、低コスト化が求められており、最終の磨き工程にかかる時間・コストダウンに対する要求も高まってきている。
 このエンドミルは、プリハードン鋼から65HRCを超える焼入れ鋼のような高硬度材の仕上げ加工に最適なエンドミルシリーズ。高い耐欠損性を持つ独自のCBN素材と最適設計によって安定した長時間加工を実現し、優れた仕上げ性能により金型の磨き工程を大幅に削減する。
【CBN―2XLRBの主な特長】
 @耐欠損性に優れたCBN素材と最適設計の刃先形状の採用により、安定した長時間加工を実現する。
 A独自の接合方式(特許出願中)を採用。首下長さにバリエーションを持たせ、深彫り加工にも対応する。また、首下形状の修正も可能であり、より幅広い加工に対応可能。
 B高精度(R許容差±5μm、外径許容差0〜マイナス10μm)により優れた仕上げ性能を発揮する。
 今回発売されるのは全26サイズ。標準価格は、代表型番CBN2XLRBD0100R010N03(1・0o×R0・1o×首下長3o)が2万3500円(税込み2万4675円)。同社では、初年度5000万円の販売を目標としている。

親睦旅行は11月8、9日予定
8月29日に鵜飼を開催
名機工同友会7月例会を第一ホテルで開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は7月28日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「7月例会」を開催、会員20名が出席した。
 冒頭、金原会長が「暑い日が続いておりますので、体に気をつけて夏をお過ごしください」と挨拶。引き続いて議事に移った。
 各部報告では、事業部よりコンベックスルールの注文受付を8月に行う旨が伝えられ、その案内文にカタログも添付し、従来品以外の商品にも対応していくと報告された。ユーゲルについては従来通り行う。
 経営対策部からは、2月に講演会を予定していると報告された。
 続いて厚生部より、8月29日(8月例会)に開催予定で準備を進めている納涼会(岐阜鵜飼)について詳細な説明が行われた。
 鵜飼見物には40人乗りの大型の屋形船を使用。当日午後5時30分に長良川畔のホテルパーク(岐阜市湊町)に集合し、同45分に乗船する。名古屋からは、金山駅で午後4時30分に待ち合わせ、同40分金山発(名古屋45分発)にて集まって行くというプランも出された。
 また、秋の親睦旅行会の日程についても諮られ、候補として提示された11月8、9日と15、16日のうち、8、9日に実施する方向で準備を進めることとなった。
 この後は、「経営計画について」をテーマに情報交換が行われた。会員からは、「経営計画を立てているが、計画を立て始めていた頃は従業員のモチベーションを高めるために役立ったが、回を重ねてくると形骸化してきてしまう」「上から押し付けられた経営計画にならないように、営業マンが出してきた数字を基に算出して計画を立てることにより、営業マン一人一人にやる気を出させるようにしている」など、問題点や現状が話された。

住友電工ハードメタル製品紹介
「エースコートAC530U」
旋削加工用新材種のアイテムを拡充

 住友電工ハードメタル(社長=湊嘉洋氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、独自開発の「スーパーZXコート」を採用した旋削加工用新材種「エースコートAC530U」のアイテムを拡充し、販売を開始した。
 近年、ハードディスクに代表される小型電子機器部品や自動車用の小型アクチュエータ部品などのIT・エレクトロニクス関連部品は、省エネ・省資源を目指し、部品の高性能化・小サイズ化が進展しており、これら小物部品を高精度かつ低コストで加工するニーズが高まっている。この要望に応えるべく、同社は、PVDコーティング「スーパーZXコート」を採用し、安定長寿命化が図れる「エースコートAC530U」の小物部品旋削加工用アイテムを大幅に拡充した。
【特 長】
 (1)「スーパーZXコート」を採用
 「スーパーZXコート」は、1層の膜厚がナノメートル台(1ナノメートルは10億分の1メートル)の窒化チタンアルミと窒化アルミクロムの超薄膜を交互に約1000層積層した超多層膜で、従来被膜に比べ、耐欠損性を4倍、硬度を40%、耐熱性を200℃向上させた。
 (2)小物部品加工特有の損傷を大幅に抑制
 耐チッピング性と耐摩耗性および耐熱性に優れており、小物部品加工特有の損傷を大幅に抑制することができる。これにより、安定して高精度で美しい仕上げ面を得ることができ、また従来材種の2倍以上の長寿命化、1・5倍以上の高能率加工が可能となった。
 (3)ラインナップを拡充
 従来、ブレーカ付き溝入れチップ46アイテムのみに適用していたが、小物部品加工用チップ319アイテムに適用範囲を拡大し、計365アイテムのラインナップを揃えた。
 拡充アイテムは、ポジチップ(154アイテム)、ネガチップ(8アイテム)、溝入れチップ(104アイテム)、広幅バイト用チップ(3アイテム)、裏挽きバイト用チップ(2アイテム)、小型突っ切りバイト用チップ(48アイテム)の計319アイテム。
 販売価格は同社従来品と同設定だが、長寿命化による工具使用量と工具交換頻度の低減、高能率化による加工時間の短縮が図れるため、加工コストの削減に大いに貢献する。
 標準価格は、標準品TPGT110304L―FXが1200円(税込み1260円)。初年度の販売計画は3億円。
コーティドスミボロンBNC200
全面リニューアルCBN材種
長寿命と高能率加工を実現

 住友電工ハードメタルは、焼入鋼の高能率加工に対応したCBN(立方晶窒化硼素)材種「コーティドスミボロンBNC200」を全面リニューアルした。今年7月下旬の出荷分よりリニューアル品に順次切り替えていく。
 同社は、CBN焼結体工具「スミボロン」に高機能セラミック膜を被覆した「コーティドスミボロン」を、焼入鋼の高速加工、高能率加工、断続加工、高精度加工といったさまざまな加工用途に対応させ、シリーズ展開している。
 近年、自動車産業等の製造業ではトータルコスト低減や性能向上に対する要求が高まっており、加工の高能率化、高精度化が進められている。同社はこれらの要求に対応すべく、2000年の発売以降、好評を博している高能率加工用のBNC200を全面リニューアルし、さらなる生産性の向上や長寿命化を実現した。
【特 長】
 (1)長寿命と高能率加工を実現
 新BNC200は、従来品の耐摩耗性を維持しながら耐欠損性を大幅に向上させることにより、焼入鋼の浸炭層除去加工に代表される粗加工や断続加工で問題になる突発的な欠損を抑制し、従来品に比べ1・5倍以上の工具寿命と高能率加工を実現している。新BNC200を用いることで、製造現場における工具交換頻度が大幅に低減されるため、これまで不安定な工具寿命により工具交換頻度が高くなり、有人加工を余儀なくされていた製造現場においても、長時間の無人運転が可能となる。
 (2)多様な加工に対応する新刃先処理
 汎用性の高い標準刃先処理に加え、切れ味を重視したLS型刃先処理、刃先強度の高いHS型刃先処理に対応し、さまざまな焼入鋼部品加工の長寿命化、高能率化を実現している。
 新BNC200の販売価格は同社従来品と同価格だが、長寿命化による工具使用量・交換頻度の低減、高能率化による加工時間の短縮が図れることから、今後、焼入鋼の加工コスト低減に大きく貢献していくものと期待されている。
 新BNC200のラインナップは90アイテム。
 標準価格は、標準品4NC―CNGA120408が10500円(税込み11025円)。販売計画は初年度24億円、3年後には36億円を目指す。

契約高は前年比5.5%減
アジア・中東で受注額の57%占める
日本産業機械工業会5月の産業機械輸出

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年5月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の5月の輸出契約高は前年同月比5・5%減の2708億1400万円となった。
 このうちプラントは4件で372億7100円。アフリカの減少により,前年同月比71・5%減となった。
 単体は、前年同月比50・0%増の2335億4300万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、ヨーロッパの増加により前年同月比72・0%増、鉱山機械はアジア、ロシア・東欧の減少により同6・2%減、化学機械は中東、南アメリカの増加により同275・5%増となった。プラスチック加工機械は中東、ヨーロッパの減少により同22・9%、風水力機械も中東、南アメリカ、アフリカの減少により同15・0%それぞれ減少した。運搬機械はアジアの増加により同22・5%増加したが、変速機は中東、北アメリカ、南アメリカの減少により同1・5%、金属加工機械もアジアの減少により同84・9%それぞれ減少した。冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同32・8%増加した。
 地域別構成比は、アジア30・8%、中東26・6%、南アメリカ17・8%、北アメリカ16・1%、ヨーロッパ7・1%、アフリカ0・8%となっている。

庭園バーベキューを開催
岐阜商工同好会ビールで暑気払い

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は7月11日午後5時30分より、岐阜市柳ヶ瀬通のホテル・グランヴェール岐山で「庭園バーベキュー」を開催した。
 冒頭、竹中会長が日頃の会運営への協力に対し礼を述べた後、「昨年好評でありました庭園バーベキューを今年も開催させていただきました。これから暑くなりますので、ビールで暑気払いをしていただき、暑い夏を乗り切っていただきたい」と挨拶。
 生ビールで乾杯し、ホテルの庭園で思い思いに肉や海鮮、野菜を焼きながら歓談。楽しいひと時を過ごし、午後7時半前にお開きとした。

デザイン・機能を拡充
システムキッチン「キュイジア」
TOTOエアカーテン搭載

 TOTOでは、2005年に発売した『キュイジア』シリーズで、インテリアの一部としてリビングに融和するキッチンをコンセプトに商品を販売し好評を得ている。
 今回、リビングダイニングキッチンという一つの「空間」としてのデザイン性をさらに向上させるため、家具の要素を取り入れた新しい対面のデザイン「L―スタイル」を追加。天然木の風合いを生かした木目でDAIKENのリビング家具とキッチンの扉カラーを統一し、TDY3社で使いやすさとデザイン性を評価した取っ手を共通で採用した。
 また、オープンスタイルの場合に気になる、においや煙の広がりを抑えるアイランド用のエアカーテンフードを品揃えした。オープンスタイルに配慮したこれらの商品を8月1日から新発売した。
 価格は218万6205円から295万710円まで各種。
■商品の主な特長
◆家具の要素を取り入れた「L―スタイル」
 「L」の文字を逆さにしたような形状に、発光ダイオード(LED)照明を組み込むことで、浮いているような印象を持たせている。海外の家具にも採用されているフローティング・スタイルをイメージ。足元に軽快感を出し、空間に広がりを感じさせるデザインにした。
◆リビング家具とトータルコーディネート
 DAIKENのリビング収納と揃えられる木目の扉カラーと取っ手を追加した。
 同じ木目・色柄・デザインで合わせることでリビングダイニングキッチンの空間としてのデザイン性がUPする。
 テイストの合うものを手間を掛けて探すことなく、簡単に選ぶことができる。
◆リビングダイニングへのにおいや煙の拡散を防ぐ「エアカーテンフード」
 フードの側面から出る風「エアカーテン」が空気の壁を作り、調理作業で出るにおいや煙が、横風でフードの外側に流れ出るのを防ぐ。
 捕集能力が高いため、従来より140oフード位置を高くでき、リビング側からの視界が広がる。
 また、最近料理をする男性が増えているが、背の高い方でもじゃまになりにくく、楽に作業できる。
 横風の影響を受けにくくするため、排気口の周囲から風を出す「エアカーテン」を搭載した。
 オープンスタイルで気になる音も、「強」運転+エアカーテンでも42dBと図書館なみの静かさ。
 そうじの面倒なフィルターのないノンフィルタータイプ。
◆その他
 面の仕上げ材としてカウンターと同じ材質・厚みのものと、扉材と同じ色柄で厚さ40oのサイドパネルを追加した。空間イメージに合わせて選べる。
 この他、扉材仕様の食器洗い乾燥機、人工大理石のプレーンフレックスCシンクなど、空間のデザイン性を向上させるアイテムを追加、家電収納キャビネット用蒸気排出ユニットなどもモデルチェンジし、空間全体のデザイン性を向上させる細部の形状や仕上げにもこだわった。

20年度第1四半期は
鋳鋼、鍛鋼ともに前年上回る
日本鋳鍛鋼会生産速報6月分

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同19工場)の6月分生産実績を集計し、7月28日発表した。
 それによると6月の生産は、稼働日数の増加もあって、鋳鋼は前年同月比0・5%増の2万5277トンで、前月比では5・9%増加した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比0・3%増の6万5197トンで、前月比は10・1%の増加となった。
 この結果、平成20年度第1四半期(4―6月)の生産実績は、鋳鋼が前年同期比1・2%増の7万4820トン(前期比1・8%減)、鍛鋼が同1・7%増の19万715トン(同0・6%減)と、いずれも前年度に対し1%台ながら増加基調を維持した。
 現在の生産基調は、鋳鋼は上期月平均予想2万5000トンに対し4―6月の月平均が2万4940トンとほぼ予想通りで推移しており、依然として船舶、土木建設・鉱山機械向けの生産が下支えとなっている。また、鍛鋼についても船舶、自動車、発電用機器等が前年度同様の高水準を維持しているため、上期月平均予想6万3500トンに対し4―6月の月平均が6万3571トンと堅調に推移している。

藤田敬三氏
藤田螺子工業会長

 藤田螺子工業(社長=藤田K氏、本社=名古屋市中村区名駅南3―9―3)の代表取締役会長藤田敬三氏が7月24日午前5時20分、急逝された。享年87歳。
 同氏は、戦後抑留先から帰還後、長兄2人と共に藤田螺子工業の創世期を支えてきた。
 告別式は、7月26日午後1時より名古屋市千種区千種のいちやなぎ中央斎場において、藤田螺子工業の社葬をもって執り行われ、葬儀委員長を藤田K社長、喪主は長男で同社常務取締役の藤田守彦氏が務めた。平日にも関わらず、地元はもちろん全国より氏の逝去を悼み数多くの業界関係者らが駆けつけた。

南海漫遊記 30
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄倉地社長

[ダン・バウの正体 4]
 通称「ワシントン条約」は、正しくは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」という長ったらしい名前をもち、略称は英文表記の頭文字をとってCITES(サイテス)と呼ばれる。
 国連の勧告を受けて1973年3月にアメリカのワシントンD.C.で採択され、わが国は1980年11月に締約した。この条約により現在約3万種の動植物が輸出入の取引制限を受けているという。
 日本税関の公式ウェブサイトを見ると、たしかに二胡(胡弓)でニシキヘビの皮を張ったものは、輸出許可証や輸入承認証などがないと国内には持ち込めないようである。
 ところでスペイン語で「ハカランダ Jacaranda」とも呼ばれるブラジリアン・ローズウッドは、バラの花のような芳香を持つのでこの名がつけられたのだが、古くからギターの裏板や側板や指板の最高級材として用いられてきた。これもまたワシントン条約で絶滅危惧種に指定されて輸出入が原則禁止となっている。60年代以前のマーチンのオールド・アコースティックギターが法外な価格で取引されているのには、こうした事情が背景にある。
  *  *  *
 目の前のダン・バウをざっと観察してみたところ、木と竹と若干の金属片だけで構成されており、輸出入禁止のマテリアルは使用されていないようではあるが、断定はできない。
 万一ワシントン条約に抵触するような素材が含まれていて、税関で揉(も)めたりするのは困る。それよりもまず持ち運びが大変そうで、スーツケースに簡単に入る大きさではないし、機内に持ち込めるかどうかわからない。別に預け入れ荷物とするにしても、かなり頑丈に梱包しておかないと日本に着くまでにバラバラに壊れてしまうかもしれない。
 というわけでこの謎の楽器ダン・バウを直輸入するプロジェクトは、はかなくも一炊の夢と、断念せざるをえなくなったのであった。
  *  *  *
 しかしこのままあっさりと引きあげたのではなんとなく気持ちがおさまらない。楽器店のショーケースをもう一度チェックし直すと小型の「琵琶」のようなものに目が留まった。写真にご覧のとおり、表板はなんだか中途半端な仕上げであるが、ネック上部と裏側全面には手造りの螺鈿細工が施されている。奏法や調弦法はよくわからないが、持ち帰ってネットで調べれば何とかなるだろうと思いこれを購入する。日本円で約3000円弱のお買い物であった。
 ホテルに持ちかえり楽器の細部を観察してみる。色のちがう四本のナイロン弦が張られており、全部で13個のフレットが植えつけられている。糸巻の方から見て8番目のフレットが弦の全長のほぼ真中に位置し、ここがオクターブにあたるようだが、厳密な音程は取れない。開放弦からそこにいたる9つの音は、和洋中華インドアラブアフリカを含め、これまで僕が経験したこともないような摩訶不思議な音律をもっている。すなわち長二度、微妙にシャープした短三度、完全四度、完全五度と減五度の中間、短六度、長六度、短七度とつづき、弾いていてかなり気持ちが悪い。
 これがヴェトナムの伝統的旋法なのだとはとても信じるわけにはいかない。おそらく、製作者が計算などせず目分量でフレットを貼り付けたせいだと思われる。
 というわけでこの楽器は本来の用途から外れ、今では僕の部屋の片隅に立てかけた地味なルーム・アクセサリーにおさまっている次第である。
 第27稿から本稿までは「ダン・バウ 一弦琴」
http://www.note-to-tone.tv/vietnam/v―traditon/danbau/)を参考にした。ダン・バウの歴史から具体的奏法までが詳しくまとめられたすぐれたウェブサイトである。

水をまったく使わない
無水便器と洋風便器
INAX8月1日同時発売

 INAXは、パブリックトイレ向けの超節水商品として、水をまったく使わない洗浄水ゼロの『無水小便器』と6リットル洗浄ECO6タイプの超節水大便器『壁掛式洋風便器』を、8月1日に同時発売した。1台あたりの利用頻度が大きいパブリックトイレ市場において、大幅な節水を実現し、CO2排出量削減にも貢献する商品。
 『無水小便器』は、水を使わず、ニオイ・汚れを抑え、しかも掃除しやすい小便器。便器本体と尿が流れ込む専用カートリッジ(ファルコン・ウォーターフリー・テクノロジーズ社製)で構成されている。専用カートリッジには、水よりも比重が軽いシール(密封)液が入っており、フタの役割をすることで尿のニオイを抑える。また、水を流す必要がないため水あかがつきにくく、さらに洗練されたパブリックトイレ空間にぴったりの凹凸のないすっきりしたデザインを実現し、掃除もしやすい形状になっている。
 『壁掛式洋風便器』は、6リットル洗浄の超節水ECO6トイレとしてリニューアルした大便器。住宅用の便器で培ってきた「上から100%洗浄」に加え、便器鉢内、トラップの形状を最適化し、6リットル洗浄を実現した。同時発売の無水小便器と同様、デザインを細部にわたりブラッシュアップし、さらに側面の凹凸を隠して掃除をしやすくしたサイドカバータイプも用意している。
 無水小便器とECO6大便器を10階建程度のオフィスビルに導入すると、約857万円/年のコストダウン、約7・6t/年のCO2削減効果が期待できる。
【無水小便器の特長】
1、水をまったく使わない小便器
 無水小便器は、便器本体と心臓部であるカートリッジ、それを支えるハウジング、排水管で構成されている。カートリッジ上部から入る尿はシール(密閉)液を通って内部へ入る。シール液は水よりも比重が軽く、カートリッジ内の尿のニオイをシャットアウト、さらにたまった尿自身がトラップの役割を果たす。
※カートリッジは不純物の堆積による「つまり」で排水性能が低下し、取替えが必要になる。寿命は、使用頻度や環境によって変動するが約5000〜1万回程度。
2、凹凸のないすっきりデザインで今までにない掃除のしやすさを実現
 クリーンリム形状にし、汚れをたまりにくくし、さらに、凹凸のないデザインにすることで今までにない掃除のしやすさを実現している。掃除や便器にとって大敵の尿石は、水から供給されるカルシウムイオンが少ないため、できにくくなる。
 また、陶器は世界基準のISO規格に準拠し、銀イオンで菌の繁殖を抑制する。
3、節水・CO2削減につながる環境に配慮した商品
 日本の男性労働人口の約10%にあたる370万人が無水小便器を使用すると旧来型小便器に比べ、1カ月で東京ドーム約1杯分の節水になる。CO2削減量は、年間約8579tで、自動車で地球1400周走行分に相当する。
4、経済的効果が大きい商品
 旧来型小便器を無水小便器に取り替えると年間130万円のコストダウンが可能。
5、給水配管の設置・設計が不要
 給水管や洗浄動作のための電源工事が不要。イニシャルコストを低減できる。
【壁掛式洋風便器の特長】
1、洗浄水6リットルで、しっかり洗浄
 6リットルの洗浄水を全て上から流し、水の勢いが落ちないように鉢内形状とトラップを最適化し、しっかり洗浄する。
2、見た目もすっきりでお掃除がらくに
 側面の凹凸を隠すサイドカバータイプも用意。側面がツルッとしてより掃除をしやすくした。また、陶器は世界基準のISO規格に準拠し、銀イオンで菌の繁殖を抑制する。
3、エコロジー&エコノミーな超節水
 従来の普通形フラッシュバルブ式便器(洗浄13リットル)と比較して、年間約54%の節水と、約6・1t(車1台当り地球1周走行分)のCO2排出を削減できる。節水効果を金額換算するとビル全体で年間約727万円の節約ができる。
[試算条件]
・人数=男性600人、女性400人
・使用回数=男性大便1回/人・日、女性大便1回、小便4回/人・日
・1回の使用で水を流す回数=男性1回、女性2・5回
・年間稼働日数=265日、水道料金=0・7円/リットル
 器具数は男子600人に対し30台・女子400人に対し30台、1フロア男子トイレ3台、女子トイレ3台の設置として10階建て相当
・水1立方メートルあたりでCO2、0・59s削減

賛助会員の勧誘を図る
11月26日50周年祝賀会
名古屋水栓販売協会7月例会を開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、7月23日午後6時より、東区東桜の“さ嘉なや”で「7月例会」を開催し、猛暑の続く名古屋の夏を乗り切ろうと、美味しい会席料理を囲みながらの暑気払いをおこなった。
 例会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会・開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ内藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「今年は、梅雨らしい日も少なく、雨量も平年の1割に満たないそうです。梅雨明け宣言は出されましたが、蒸し暑い日が続いております。既に35度を超える猛暑に見舞われ、これから先が思い遣られます。一方、景気に関しましては冷え切っている状態が続いています。今日は、和料理を中心とした会席料理を味わって頂き、また大いに飲んで頂き、猛暑を乗り切って下さい」と、挨拶を述べた。
 報告事項として、今年で協会設立50周年を迎えたのを記念しての「50周年祝賀会」を、11月26日(水)にホテル名古屋ガーデンパレスで開催することの発表と、今年度から賛助会員制度を新たに設け、既に協会の運営趣旨に賛同する数社のメーカーから賛助会員の申し込みが届いていることから、賛助会員制度のPRを各協会員で手分けして展開して行くことを確認した。
 引き続いて祖父江副理事長(祖父江産業社長)の乾杯音頭で宴会に移り、同店自慢の会席料理を囲みながら、終始に渡り和やかに歓談に興じ、土方副理事長(東洋物産社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

北と海部営業所で展示会
『感謝の気持ちを込めて』
山信 初期の目標を達成

 山信(名古屋市熱田区中田町・社長=小川 信氏)の名古屋北営業所(柴田所長)と海部営業所(石黒所長)では、恒例の「展示会」を7月26日に開催し、目標を上回る来場者と売上を計上するなど、初期の目標を達成できたと喜んでいる。
 両営業所とも午前10時オープンの30前には、沢山の来場者が訪れるなど、各営業所から応援に駆けつけた社員もそれに応えようと、新製品を中心とした展示品の説明に汗だくで対応していた。
 会場には、協賛メーカー20余社が最新の話題商品から新製品まで、魅力あふれる商品を展示実演する一方、この日ばかりの特別価格でのセールも実施し、来場者からも大好評であった。
 特に来場者の注目を集めたのは、シャワートイレ、配管作業に欠かすことのできない各種電動工具に人気が集まっていた。
 一方、焼き鳥、焼きそば等の模擬店も好評で、オープンと同時に商談コーナーはどこも満席となり、昼時には順番待ちの行列ができた。
 また、屋外での特設会場となった名古屋北営業所では、暑さを和らげようと、展示場内各所に氷柱を設置し、暑さ凌ぎに一役買っていた。
 営業部の河村部長(海部営業所管轄)、宮崎次長(名古屋北営業所管轄)とも「暑い最中ではありますが、オープン前から沢山のお客様に来て頂きまして感謝感激です。手応えを感じております。一日だけの展示会ですが、日頃お世話になっておりますお客様への感謝の気持ちを込めて精一杯ご奉仕させて頂きます。これからも、更にきめの細かい営業展開を図って、皆様に愛される、役に立つ山信を目指してまいります」と、所信を述べていた。

近藤とせ子さん
油伝商店社長義母

 油伝商店(社長=近藤文彦氏、本社=愛知県一宮市浅野字田井戸田60)の社長義母近藤とせ子さんは、予てより病気療養中のところ薬石効無く、7月24日午前0時55分に逝去された。享年91歳。
 通夜式は7月24日午後6時30分より、告別式は翌25日正午より、共に一宮奥町愛昇殿(愛知県一宮市奥町字宮東60)において執り行われた。
 告別式は、喪主を文彦社長が務めてしめやかに営まれ、真夏日の続く暑い中にもかかわらず、業界関係者らを含む大勢の人が各地より駆けつけ、故人の冥福を祈った。

全国大会に対する姿勢を確認
今後も大会への参加を表明
名古屋伝動機商組7月例会をメルパルクで開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は7月24日午後6時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で7月例会を開催した。
 例会は椿井精工と日伝が当番幹事を務め、はじめに笠井理事長が「本日は大変お忙しい中、また猛烈に暑い中を名古屋伝動機商組合の7月例会にご出席いただきまして本当に有り難うございます。原油高を元凶とする諸物価の値上がりなどで、大変厳しいものがあるかと存じますが、健康に留意して益々ご活躍をしていただきたいと存じます。6月11日に大阪で伝動機商組合の全国大会があり、参加をいたしました。本日は、全国大会を今後どうするかについて話し合いたいと思います」と挨拶。
 伝動機商組合の全国大会は、平成17年5月の名古屋大会を最後に大阪組合が不参加を決め、その後、全国正副理事長連絡会という形をとっていたが、今年再び大阪も参加して3年ぶりに開催された。
 今回の第25回全国大会は大阪で開かれ、名古屋組合より8名、東京から20名、大阪は全組合員の26名が参加。大会に参加した伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)より報告が行われ、その中で「今後も引き続いて開催されていく雰囲気であった」と様子が語られた後、今後名古屋組合としてはどのような方針とするかについて意見が求められた。協議の結果、これからも全国大会を続けることに異論はなく、内容については質素に懇親を中心に行う今回の大阪スタイルが良いという意見が多く聞かれた。また、全国大会の会費の取り扱いについても提案され、今後検討していくこととなった。次回の全国大会は3年後の平成23年に東京で開催される予定。
 このほか、今例会から大矢伝動精機の大矢会長に代わって大矢顕氏が組合員として参加することが紹介された。
 例会後に開かれた懇親会では近況などを語り合い、和やかなうちにお開きとした。

ボールピンショックレスハンマーと
傷レスマットを新発売
トラスコ中山プライベートブランド商品

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1―34―15トラスコグレンチェックビル)は、強い衝撃力と疲労の減少を実現するヘッドが抜けない「ボールピンショックレスハンマー」と、作業中の加工品の仮置き台用マットに最適な「傷レスマット」を新たに発売した。
【ボールピンショックレスハンマー】
 ボールピンショックレスハンマーは、安全性を重視し設計されたハンマー。特殊なショックレス機構を取り入れているので、衝撃力が高い上に、打撃時の反発も少なく、作業効率および安全性が高く疲れない。
 また、特殊鋼にウレタンの一体成型をしているので、ヘッドの抜けや柄の折れ等がなく、安心して使用できる。
 用途は鋳造・鉄工作業全般、刻印・マーク・ポンチの打ち込みなどに最適。
 耐油性で、材質はヘッド部が炭素鋼(S55C)、柄部が特殊ウレタンとなっている。
〈品番〉
●TBSH―10
・メーカー希望小売価格7300円
・呼称 #1(450g)
・全長 309ミリ
・ヘッド径 32ミリ
・ヘッド長 103ミリ
・質量 750g
●TBSH―15
・メーカー希望小売価格8850円
・呼称 #1・1/2(650g)
・全長 330ミリ
・ヘッド径 38ミリ
・ヘッド長 110ミリ
・質量 970g
【傷レスマット】
 傷レスマットは、厚手の布(約0・25ミリ)に特殊ウレタンがコーティングしてあるため、製品に傷をつけず、異物もつきにくい。
 クッション性が高く滑りにくいので、加工途中や加工済製品の傷防止に役立つ。精密工具の保護用マットにも最適。
 また、振動を吸収しやすく、騒音防止に役立つ。
 使用温度範囲はマイナス20℃から60℃まで。耐水性で材質はウレタンエラストマー(約2・25ミリ)と布(0・25ミリ)。
〈品番〉
●TKM―4545
・メーカー希望小売価格 5500円
・厚み 2・5ミリ
・縦×横 450ミリ×450ミリ
・質量 0・49g
●TKM―6090
・メーカー希望小売価格1万4200円
・厚み 2・5ミリ
・縦×横 600ミリ×900ミリ
・質量 1・30


2008年8月17日(日) 2320号
事業部の新規事業について審議
海外調査へは24名が参加
愛機工 8月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は8月5日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「8月定例理事会」を開催し、事業部の新規事業「車両燃料油取次事業」やMECT09展事前説明会、9月に実施の迫った海外調査などについて審議を行った。
 理事会は、はじめに野田理事長の挨拶があり、続いて議事に入った。
 第1号議案=会員の増強活動については、組合員に協和工機(名古屋市中川区一色新町)、賛助会員に山本科学工具研究所(千葉県船橋市)の加入と、組合員1社の退会が承認された。
 第2号議案=車両燃料油取次事業については、大久保事業部長が報告。組合が石油商社と取り次ぎ契約を結び、組合員を紹介する。組合員は石油商社と直接契約を結び(全国統一カード)決済も同様に行う。組合は、契約した組合員の合計使用量(ガソリン・軽油)で1リットル当たり1円の手数料を得る。

 第3号議案=MECT09展については、伊藤実行委員長が報告。出品受付開始は08年11月1日、締切09年4月20日。MECT事務レベル会議を7月から3回に渡り開催した。議題は、MECT09展の開催概要について、出品受付の要項を中心に議論を交わした。出品については、@大口小間割引率の変更A上限40小間の設定B前回展実績小間数内の出展願いC新規及び復活出品者の小間数調整など。
 今展では、前回展の満小間、出展断りの状況を踏まえ、事前説明会を名古屋(8月1日)、東京(8月4日)で開催した。参加者はそれぞれ180名と65名。大阪は8月6日に開催する。また、2011年展のポートメッセなごや1号館建替えによる出展規模縮小についても説明があった。
 組合としては、MECT実行委員会を設置して出品者募集事業に取り組み、第1回実行委員会を10月に開催する。組合目標430小間。
 第4号議案=海外調査(9月21日〜27日、中国東北部)募集については、林実行委員長より参加者は愛知21名、三重1名、浜松2名の計24名と報告された。8月7日に中国業界説明会と結団式を開催する。
 第5号議案=第68回組合親善野球大会については、六浦厚生部長が報告。野球大会は8日目まで終了し、Aゾーンのベスト4(新栄商會、カツヤマキカイ、東陽、井高)とBゾーンのミツトヨ、尾張支部がベスト4に進出した。残り準々決勝戦と準決勝戦は8月9日、同23日に行い、優勝戦は9月20日に開催予定。会場は一宮総合運動場。
 第6号議案=ゴルフ大会日程についても、引き続き六浦厚生部長より、9月9日8時48分スタート、会場は貞宝カントリークラブ(豊田市貞宝町)、会費2万4000円、募集70名と報告された。
 第7号議案=教育事業(ツール・エンジニア・スクール)日程は、林経営対策部長が報告。TEスクールを今年度も継続して実施する。キャリア5年未満の営業社員を対象にした初級コースと中堅社員を対象にした中級コースを予定。期間は共に3日間。募集各コース20名。初級コースは9月26日〜28日、中級コースは10月24日〜26日、両コース共に会場は岐阜ポリテクセンター。参加費用を2万円に引き上げた。
 第8号議案=全様工連・東京大会は、今年10月17日午後1時より、東京ドームホテルにて開催される。プログラムは@大会式典A記念講演(講師=堺屋太一氏)B懇親会。会費1万2000円。
 野田理事長より「前回の愛知大会では東京組合からも多くの参加協力をいただいているため、各理事には極力参加をお願いしたい」と呼び掛けられた。
 第9号議案=60周年事業(09年度)については、水谷副理事長より記念誌を発行することが報告された。企画は、@組合員のルーツを探るAヒアリング調査B業界の歴史(背景)C座談会。その他、記念式典の開催や記念誌広告の有無についても意見を交わした。今後も委員会を継続し企画を具体化する。
 第10号議案=部会事業【総務部】定款(規約)改正が7月7日、愛知県より承認された。それに伴い理事長の選任を7月17日付けで登記した。【情報部】組合報及び組合ホームページの内容を充実させるため、情報部理事の支部及び部会の窓口担当を決め、各行事の情報を収集する。支部及び部会は事業毎に情報を担当理事に提供する。【経対部】技術研修の他、環境認証制度「エコステージ」を周知するセミナーの開催を検討する。【事業部】共済保険の勧誘事業やCUBICの活用促進に注力する。共済保険については、まずは組合理事に加入協力を要請する。部会、支部会を通し周知徹底する。CUBICは、安定した収入があるものの、利用者が固定しており、幅広い普及を図る。また、岐阜、三重、浜松の組合や非組合員(組合員関係者)への普及も図る。【青年部】@講演会を熱田支部と合同で7月24日に名古屋都市センターで開催した。Aキャンプの集いを8月2日〜3日板取キャンプ場にて開催した。参加163名。B8月8日にビアパーティーを開催する。また、環境問題への取り組みについて「愛ECO青年部」をキャッチフレーズにアンケートをとり、今後の具体策を検討する。【厚生部】野球大会、ゴルフ大会の他、男女独身社員の交流事業を実施する。開催時期は08年12月または09年2月。開催要項は、近々具体化する。
 第11号議案=訃報。油伝商店近藤社長のご母堂とせ子さんが7月24日永眠された。91歳。通夜式が24日、告別式が翌25日に営まれた。工ヌピーケー前社長の藤田敬三氏が7月24日永眠された。通夜式が25日、告別式が翌26日に営まれた。
 次回理事会は10月7日東京第一ホテル錦にて。事務局夏季休業8月13日〜17日。

貸し倒れ防止策を研修
10月4日に管材展を見学
静岡県管工機材商組合8月定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、8月1日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において「8月定例理事会」を開催し、各種審議事項のあとは、経営部会を行い「貸し倒れ防止策」について研修した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=愛知組合第27回管工機材展見学の件
 10月2日から4日に開催される愛知組合主催の展示会の見学について協議し、最終日の10月4日(土)にバス1台をチャーターして見学することになった。参加者は40名前後の予定。
▽第2号議案=フットサル競技承認の件
 西部支部から提案されていたフットサル(室内で行うサッカーに似た競技で、プレイヤーは5人以下で1人はゴールキーパー・前後半の20分の計40分で勝敗を競う)競技を承認し、各支部へ広めていくことを確認した。
▽第三号議案=その他
 @返品のお願いチラシを各組合員に配布し、顧客の都合による一方的な返品に警鐘を鳴らすことにした。
 A夏期休暇を連合会の進める8月13日(水)〜17(日)を容認した。
 以上で審議事項を終え、引き続いて「経営部会」に移り、上場企業をはじめ中小企業全域に渡っての業績悪化が鮮明になりつつあることから、「貸し倒れの防止策」について研修した。
 貸し倒れの防止には、債権管理方法を明確にすることが望ましく、貸し倒れの兆候を察知することが不可欠となる。
 貸し倒れの原因は、「売上前」、「売上時」、「売上後」の3つに関連していることから、それらの共通点を模索した。
▽売上前=貸し倒れの危険性の高い客と取引しない。
 信用調査会社や出入りの銀行マンなどに、事前に情報収集することにより、その会社の信用力を調査する。
▽売上時=与信管理を常に怠らない。
 取引先の危険な兆候としては、@自己振り出しの手形が増えた、A手形の期間が長くなった、B大手の取引先、取引銀行が変わった、C急に取引量が増えた、D不動産の売却をした、E手形の決済期日の延期、F社長の不在が増え、連絡が取れない、G加入していた団体等を退会した、などの情報を得たら信用調査を実施し、そしてリスクがあると判断すれば、@与信(掛売り)限度額を下げる、A現金回収率を増やす、B担保を確保するといった対策が必要となる。
▽売上後=不良債権先のアラームとして全社的に回収策を打つ。
 一定期間以上滞留している得意先を挙げ、営業マンヘ呼び掛けることで、不注意による不良債権を未然に防ぐことができる。

多様なニーズに応える
最新機等19機種を展示
森精機製作所IMTS08に出展

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は9月8日から13日までの6日間、アメリカ・シカゴ McCormick Placeにて行われる国際工作機械見本市「IMTS2008」に出展する。
 今年で第27回を迎えるIMTSは、日本の「JIMTOF」、欧州の「EMO」と並ぶ世界最大規模の工作機械見本市で、出展社数約1500社、119カ国から約9万1000人の来場者を誇る北アメリカ最大の見本市。
 同社では、さまざまなユーザーのニーズに応えるよう約1580uのブース(A―8400)に多種多様な全19機種を展示する。
 また、テーマを“THINK BIG”と題し、革新的なアイデア(Big Ideas)、最強の機械(Big Machines)、最高のソリューション(Big Solutions)で、ユーザーに最適な提案をする。
 会期中は、同社ブースに日本人スタッフも常駐している。
【主な見どころ】
◆新機種展示
●NT6600DCGは、世界最速の大型複合加工機で、加工長さ4076o、最大加工径φ1070o、Y軸ストローク660oの長尺・大径ワーク対応可能な複合加工機。Z軸早送り速度と工具交換時間(チップ・ツー・チップ)は従来の長尺ワーク対応機を遥かに凌ぎ、クラス最速の加工を実現する。
●NMV8000DCGは、大型ワークの複雑形状加工に最適な5軸制御高精度立形マシニングセンタで、ワーク振回し径φ1000o、積載質量1000sまで対応可能。今回は、主軸サイズBT50番を展示する。
●NH6300DCGUは、従来機と比べフロアスペースを11%削減、移動量(X軸/Y軸/Z軸)を1050/900/980oに拡大、軸加速度を平均50%アップし、630o角パレットクラス最高の性能を実現した。
●DHP80は、DIXI machines(スイス ル・ロクル市)で製造された高精度横形マシニングセンタ。両方向位置決め精度0.99μm、位置決め繰り返し精度0.90μmの極めて高い精度を誇り、三次元測定器に匹敵する空間精度を有している。
 この他にも、充実の機種、周辺機器を展示する。
◆森精機のもうひとつの独自技術“オンライン教育システム”
 オンライン教育システムは、ユーザーの長年の要望を受けて誕生した、工作機械の基礎知識と技術習得を目的としたPC上で行える教育システム。同社研修機関である森精機ユニバーシティ(アメリカ・シカゴ)の経験と実績を集結し、3D映像を効果的に使ったゲーム性のある内容で、誰でも基礎的な知識を効率的に習得できる。今後、世界9カ国の言語で展開予定で、受講者は時間や場所に捉われずに学べる。
 会期中は、デモンストレーションを行い、実際に目で見て触れて体感できる。
◆第2回アメリカ大会 切削加工ドリームコンテスト
 2004年に始まり、日本では第4回まで開催している「切削加工ドリームコンテスト」。その第2回アメリカ大会を、IMTS2008工作機械展にて開催する。日本とは違ったアメリカならではの感性が生み出す、すばらしい作品が数多く集結すると期待される。
 会期中に同社ブース内で、受賞作品の展示と表彰式を行う。

メカトロテック・ジャパン09
事前説明会に多数参加
東京・大阪でも順次開催

 2009年10月14日から17日まで名古屋最大の展示会場ポートメッセなごや全館を使用して開催される、FA技術専門展「メカトロテック・ジャパン2009(MECT09)」(主催=名古屋国際見本市委員会、共催=ニュースダイジェスト社・愛知県機械工具商業協同組合)の事前説明会が今年8月、初の試みとして名古屋、東京、大阪の3会場で開催された。
 第1弾として、名古屋での説明会が8月1日午後2時よりポートメッセなごやの交流センター3階会議ホールにおいて行われ、180名を超す出展予定者が出席した。
 説明会の冒頭、山田名古屋国際見本市委員会事務局長が「前回展は昨年10月に過去最大の規模で開催させていただきました。皆様方には格別にご協力を賜り、心からお礼申し上げます。MECT09も共催者のニュースダイジェスト社、愛知県機械工具商業協同組合と強烈なタッグを組みまして進めてまいりますので、引き続きご協力をお願いいたします」と挨拶。
 続いて、ニュースダイジェスト社樋口社長、愛知県機械工具商業協同組合大久保事業部長(大久保商事会長)よりそれぞれ出展の協力を呼び掛ける挨拶があった後、主催事務局からポートメッセなごや1号館(ドーム館)の改築計画、09年展の開催概要と出展規程の変更点などについての説明が行われた。
 ポートメッセなごや1号館は、09年から解体が始まり、12年に建て替えを完了する整備計画が発表されている。現在の円形から長方形になり、展示スペースも1万3870uから2万uに拡大される。09年展は問題ないが、その次の11年展開催時には1号館がなく、1万3870uのスペースがなくなる。このため現在の段階で仮設テント、代替会場などあらゆる方法を検討している。
 出展規程の変更点としては、出展小間数の制限を設け、1社40小間を上限とすることが発表された。また、前回出展者は40小間を上限に前回の小間数(減小間要請前の申込小間数)の範囲内とする。そのほか、来年4月20日が申込期限だが、それ以前に満小間になった場合はその時点で締め切りとする旨が報告された。
 事前説明会は、引き続き東京の虎ノ門パストラルホテルで8月4日、大阪厚生年金会館で同6日に開かれ、それぞれ65名、50名が参加し展示会への期待と関心の高さがうかがえた。
【MECT09開催概要】
▽名称=メカトロテックジャパン2009(略称=MECT2009)、MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2009
▽会期=2009年10月14日(水)〜17日(土)の4日間
▽開場時間=午前10時〜午後5時(16日(金)は午後8時までのナイター開催)
▽会場=ポートメッセなごや〔名古屋市国際展示場〕(名古屋市港区金城ふ頭2―2、電話052―398―1771)
▽主催=名古屋国際見本市委員会〔構成=名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社〕(名古屋市千種区吹上2―6―3、電話052―735―4831)
▽共催=ニュースダイジェスト社/愛知県機械工具商業協同組合
▽後援=外務省/文部科学省/経済産業省(順不同、予定)
▽協賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(順不同、予定)
▽展示規模=1850小間(予定)
▽来場者数=9万名(予定)
▽入場料=1名1000円、団体1名500円(30名以上)、海外来場者・学生無料
▽出展対象製品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、塑性加工機械/射出成形加工機、機械工具、工作機器、精密測定機器/光学測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油空圧機器および水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE/ソフトウェア、産業用ロボット/物流搬送機器/産業車両、情報通信システム/FA用コンピュータ、制御装置/ネットワーク、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など

海外向けが全般に伸長し
輸出額10.7%プラス前年同期比
マニピュレータロボット統計08年4‐6月期

 日本ロボット工業会は8月4日、マニピュレータ、ロボットの2008年4―6月期の生産・出荷実績を発表した。これは同会の正会員と賛助会員対象企業52社による実績をまとめたもの。これによると、08年4―6月期の生産額は前年同期に比べ0.8%増加した。また出荷額は、国内出荷額が前年同期比3.4%減、輸出額が同10.7%増で、トータルでは同6.0%の増加となった。生産額、総出荷額、輸出額はいずれも2四半期連続でプラス成長となった。概要は次の通り。
【受 注】
 08年4―6月期の受注額は、前年同期比3.2%減の1659億円となり、5四半期ぶりにマイナスに転じた。しかし、水準としては依然として高い状態にある。
【生 産】
 08年4―6月期の生産額は、前年同期比0.8%増の1459億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。
【出 荷】
 08年4―6月期の総出荷額は、前年同期比6.0%増の1549億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。国内出荷額は、同3.4%減の466億円となり、3四半期連続でマイナス成長。また輸出額は、同10.7%増の1083億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比8.1%増の183億円となり、4四半期ぶりにプラスに転じた。電子・電気機械産業向けは、同15.0%減の162億円となり、3四半期連続でマイナス成長となった。
 国内はロボット需要の端境期にあるが、年後半から需要が活発になる見通し。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比4.1%増の137億円となり、7四半期(1年9カ月)連続でプラス成長。電子部品実装用は、同12.5%増の630億円となり、5四半期連続でプラス成長。
 海外向けは、2大ユーザである自動車、電子・電気機械向けを中心に全般に伸長した。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、米国向けが伸び悩む一方で、欧州、アジア向けは増加した。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用では、引き続き中国向けを中心としたアジア向けや欧州向けが堅調に推移した。FPD(ガラス基板搬送)用は、アジア、米国向けの需要が高まった。

中部 「産業とくらしの グランドフェア2008」
9月5ポートメッセなごや(3号館)で
312社のメーカーが出展

 中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2008」(第30回)が9月5日、名古屋市港区金城埠頭のポートメッセなごや3号館でいよいよ開幕する。協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事。会期は5、6日の2日間で、70の主催社(バス主催社含む)により盛大に開催される。
 今回は、キャンペーンテーマ「技術と人で、応えるチカラ。ECO―近未来の第一歩に」のもと、昨年より29社増の312社のメーカーが出展。地球温暖化防止に貢献する「環境商品」の展示に注力し、新商品、新技術、新素材を提案する。
 会場を「工業ゾーン」と「建設ゾーン」に分け、分野別、テーマ毎に展示。「環境対応商品出展中」のプレートの提示や、今回新たに6種類が追加されたアイキャッチマークの商品への貼付など、来場者に見やすい工夫がされている。(写真は前回展の会場風景。)
 各本部の展示テーマと見どころは次の通り。
◆機電関連
 「ECOインフォメーション―高品質・環境・安全、こだわりの商品をご提案します」
 制御機器関連製品の充実と分かりやすい実演展示▽衛生向上と疲労低減による作業環境の改善提案▽実現可能な近未来型のセキュリティ提案▽新商品と新規取扱商品の展示
◆機械エンジニアリング関連
 「環境にやさしい『高精度・高効率』な『ものづくり』をご提案します」
 「工程集約加工による品質安定とコスト削減」を実現します▽5軸加工機によるワンチャック全加工(高精度加工)▽工程集約による電力消費量の削減▽メンテナンスフリーのクーラント装置による環境改善
◆建築設備・プラント関連
 「環境と省エネ」自然に優しく、人に易しい〜省エネかつ高性能!時代を先取る新商品をご提案します〜
 環境と省エネ商品の「テーマゾーン」▽具体的な商品での環境と省エネの「オープンセミナーコーナー」▽管材市場コーナー▽住設市場コーナー▽建築設備市場コーナー▽工場市場コーナー
◆建材関連
 「クールビルによる温暖化対策と社会への貢献」〜地球を救う技術で未来を変えます〜
 建物の屋根、壁面にスポットをあてたクールビルによる温暖化対策を提案し環境への貢献をアピールします▽温暖化対策―屋上緑化・壁面緑化新商材のご提案▽集合住宅リニューアル商材、景観商材、こだわりの住宅エクステリアのご提案
◆住宅設備関連
 「環境・安心・安全 プラス1の快適生活をご提案します」
 電力会社、ガス会社とのコラボレーションによりCO2削減となる環境配慮に対応した商材を中心に、実演を交えて提案します▽Have a Good Home(家、それは安らぎの空間)をコンセプトに安心・安全・快適な生活を具現化する商材を、比較・実演展示します
◆建設機械関連
 「レンタル市場の更なる深耕に向けての商品提案を推進します」
 民需に対応したメンテナンス関連製品のテーマゾーン▽コストダウン・効率アップ・環境改善・CO2削減を実現する新機能商品コーナー
出品メーカー
【工業機械】
 アマダワシノ・イワシタ・エヌケイエヌ・オークマ・岡本工作機械製作所・大阪機工・甲山製作所・キタムラ機械・キャムタス・キラコーポレーション・黒田精工・グラフィックプロダクツ・三恵ハイプレシジョン・CNCソリューションズ・ジェービーエム・シチズンマシナリー・澁谷工業・ジェイテクト・セイロアジアネット・セイロジャパン・ゼネテック・ソディック・大日金属工業・太陽メカトロニクス・タカハシテクニア・滝澤鉄工所・タクテックス・司工機・データデザイン・東芝機械マシナリー・富浜精工・ナガセインテグレックス・ニコテック・日平トヤマ・日本ユニシスエクセリューションズ・ファナック・富士機械製造・フロージャパン・ブルームLMT・牧野フライス製作所・松澤精工・三鷹工業所・三井住友ファイナンス&リース・三井精機工業・三菱重工工作機械販売・美濃工業・三菱UFJリース・村田機械・森精機製作所・安田工業・ヤマザキマザックシステムセールス・ユアサテクノ・ロフィンバーゼルジャパン
【機電】
 アイエイアイ・赤松電機製作所・朝日産業・アネスト岩田・アルゴファイルジャパン・アンドソー・イマオコーポレーション・いすゞ製作所・瓜生製作・エイト・エレクター・オークラ輸送機・河原・カントー・キトー・共和・北川鉄工所・キャプテンインダストリー・クリーンテックスジャパン・クロダ・コベルココンプレッサ・小堀鐵工・小林鉄工・サンコーミタチ・三立機器・静岡製機・スイデン・スーパーツール・スギヤス・洲本整備機製作所・タイムケミカル・タンガロイ・東和精機・TAG・DAITO・ダイフク・大昭和精機・津田駒工業・テクノマグネット・DIC・トーヨーコーケン・豊田化学工業・東洋アソシエイツ・ナカニシ・名古屋ダイヤモンド工業・ニクニ・日本クランツレ・日機・日研工作所・日東工器・日本エアーテック・日本オートマチックマシン・ハタヤリミテッド・花園工具・菱小・富士フィルムビジネスサプライ・ブラザー販売・平和テクニカ・ボッシュ・マック・マルヤス機械・ミツトヨ・三菱マテリアルツールズ・山金工業・ヤマダコーポレーション・ユアサプロマテック・ユキワ精工・ロブテックス・ワタベ産業
【安全保護具】
 アイシー・カーボーイ・サンコー・シモン・ショーワグローブ・住ベテクノプラスチック・Z―TEC・富士グローブ・YS生爪
【制御機器】
 エイエスケイ・片山チエン・協育歯車工業・黒田精工・コガネイ・三和ハイドロテック・住友重機械工業・TAIYO・豊興工業・長野計器・三菱電機・油研工業
【流体設備】
 アサダ・アマノ・イノアックコーポレーショシ・MCCコーポレーション・エイデン・荏原テクノサーブ・サラヤ・シャープエレクトロニクスマーケティング・スリーレス・タブチ・ダイキン工業CAD・TOTO・トーゼン産業・東洋バルヴ・日本トリム・ハマネツ・東尾メック・ブリヂストンIPG・ボッシュ・マックス・松下ライフエレクトロニクス・前澤化成工業・三井化学産資・三菱電機・ヤガミ・ヨシタケ・リンナイ
【プラント】
 愛知時計電機・アンレット・キッツ・フルタ電機・名東化工機
【建築設備】
 鎌倉製作所・コベルコグループ・サムソン・ダイキン空調東海・中部イトミック・日本サーモエナー・ネポン・北越工業・ユニックス
【外構ENG】
 稲葉製作所・常緑キリンソウ普及事業組合・グローベン・サンポール・四国化成工業・新日軽・JFE建材フェンス・積水樹脂・タカショー・田窪工業所・帝金・東洋エクステリア・ナガワ・エヌビーシー・ピカコーポレイション・淀川製鋼所
【建築ENG】
 JFE機材フォーミング・セイキ販売・立川ブラインド工業・ダイケン・中部コーポレーション・東京測機製作所・中川テクノ・ナカ工業・長谷川工業・ヒガノ・フロージャパン・ミヅシマ工業・有紀・理研軽金属工業
【住宅設備】
 オーデリック・クリナップ・サンウエーブ工業・サンバリーコーポレーション・サンポット・新技研・ジェイビーエイチ・セコム・ダイニチ工業・中部電力・東洋プライウッド・ナイキ・ナスラック・ニッタン・日本アクア・日本デコラックス・日本電興・日本フェンオール・ノーリツ・パナソニックコンシューマーマーケティング・日立コンシューママーケティング・日立ハウステック西日本・フジ医療器・ワーテックス・松下電工・メガチップス
【建設機械】
 アイチコーポレーション・旭ダイヤモンド工業・イーグルクランプ・エクセン・エコーレンテックス・エヌピーケイ・江藤電機・荏原機電・大西電機工業・オグラ・大阪ジャッキ製作所・クボタ建機西日本・ケルヒャージャパン・ゲート工業・コンセック・今野製作所・コンラックス松本・三共・サンキョウトレーディング・酒井重工業・シーエーシーナレッジ・シブヤ・新ダイワ工業・鈴東・スタンダード・スチール・住友建機販売・田村総業・チルコーポレーション・鶴見製作所・デンヨー・東海ゴム工業・東海ニチユ・トーヨーコーケン・鳥居金属興業・東空販売・ナカオ・日動工業・日建リース工業・日工・日成ビルド工業・日本クランツレ・日本車輌製造・日本クランプ・日本ダイヤモンド・ハスクバーナゼノア・長谷川製作所・ハックス中部・ハマネツ・範多機械・日立建機・富士ハウレン・北越工業・マイト工業・丸善工業・三笠建設機械・三井リース事業・ミヤツ販売・明和製作所・ヤンマー建機販売・リョービ販売
【テーマゾーン】
 アイデック・イーエスエス・昭和ゴム・篠田ゴム・ジニー・スパイダー・ランマー
【建設機械屋外】
 三井リース事業・エコーレンテックス・新ダイワ工業・エクセン・ハスクバーナゼノア・鶴見製作所・スチール
中部 「産業とくらしの
グランドフェア2008」 ご挨拶
ユアサ商事中部支社長 吉村 恭一

 平素は私どもユアサ商事に対し、ひとかたならぬご愛顧を賜りまして、誠に有り難うございます。紙面をお借りいたしまして衷心より御礼を申し上げます。
 弊社は、第2次「新・創生」中期経営計画「Neo Frontier 2011」を策定し、本年4月よりスタートいたしました。基幹事業へ経営資源を集中し、「攻めの経営」を機軸にバランスの取れた機能強化、投資を実行するとともに、強固な経営基盤の構築に積極的に取り組んでまいります。引き続き当社ならびにグループ会社に対しまして、ご支援とご理解を賜わりますようお願い申し上げます。
 日本経済が原油・原材料の高騰、円高等による景気減速が懸念される局面において、中部地域も業種により景況がまだら模様になりつつある現況です。管内の経済動向は、一部に弱い動きがあるものの緩やかに改善しているとされておりますが、主要業種の生産をみますと、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であるとしながらも、国内向けが弱含みとなっております。設備投資についても全体的にみると伸びは鈍化している状況であり、一般機械や電気機械、情報通信機械が高水準で推移しているものの、金属工作機械受注(国内向け)をみると、5カ月連続で前年を下回るなど、24カ月ぶりに設備投資について下方修正をしております。また、公共投資は低調に推移しており、住宅投資もおおむね横ばいとするなど、中部地域を取り巻く環境は厳しくなりつつあります。
 このような経済情勢のもと、中部「産業とくらしの『グランドフェア』2008」を、9月5日、6日の両日、〈ポートメッセなごや〉においてご来場者目標を9500人、売上目標を132億円と定め開催いたします。そして本年の「グランドフェア」のキャンペーンテーマを「技術と人で、応えるチカラ。ECO―近未来の第一歩に」として、合計では昨年より29社増の312社の出展メーカー様の多大なるご支援・ご協力のおかげさまを持ちまして、地球温暖化防止に貢献する豊富な商品群、新技術、新材料など「環境商品」の展示に一層注力し、ユーザー様への新しい提案を随所に行ってまいります。
 「グランドフェアは開催日までの販促活動集大成の場である」との認識のもと、出展メーカー様と一体となり、やまずみ会会員の主催社皆様を中心に事前販促活動をより活発に展開し、幅広くユーザー様にアピールしてより多数の来場者をお招きし、商流の拡大を推し進めてまいります。
 展示方法につきましても分野別、テーマ毎に「近未来型提案ゾーン」展示を行います。ご来場の皆様にひと目でお分かりいただけるよう、「環境対応商品出展中」のプレートを環境対応商品出展メーカー様に掲げていただき、出展商品にもアイキャッチマークを貼り付けるなど、ビジュアル面でも工夫を凝らした展示を行います。
 「工業ゾーン」では、「環境にやさしい高精度・高効率なものづくり、ECOインフォメーション高品質・環境・安全、こだわりの商品をご提案します」をテーマに、これからの環境と高精度・高効率・安全に拘った商品と「ECOインフォメーションコーナー」、「労働安全コーナー」を設けた展示を行います。
 「建設ゾーン」では、建築設備・プラント関連では「環境と省エネ、自然に優しく、人に易しい〜省エネかつ高性能!時代を先取る新商品をご提案します〜」をテーマに、住宅関連については「環境・安心・安全 プラス1の快適生活をご提案します」をテーマに、建材・外構関連については「クールビルによる温暖化対策と社会への貢献」〜地球を救う技術で未来を変えます〜をテーマにそれぞれゾーン展示をいたします。
 また「工場・倉庫・住宅建設からリフォームまで」相談コーナーを設置しますので、建物に関することならなんでもご相談下さい。
 建設機械関連では、レンタル市場の更なる深耕に向けての商品提案を推進します。また、お買い得商品が満載な目玉商品コーナーや、今話題のセグウェイの試乗会など、ご来場者様も楽しめるコーナーを設置いたしますので、是非お立ち寄り下さい。
 これらは、時代のトレンドや市場の変化を迅速にキャッチし、新商品、新市場を開拓すべく、今後の業界の近未来を睨んだビジネスチャンスを示すものであり、グランドフェアは「商談」「情報発信」の場として、お客様の今後の事業展開のヒントをご提供できるものと考えています。常に創造へ挑戦し続ける中部「産業とくらしの『グランドフェア』2008」にご期待いただきたいと思います。

役員改選では全員留任
第15回総会を開催
北陸桃友会ゴルフと観光を満喫

 北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと販売店の集い)では、7月16日午後4時より千葉県木更津のオークラアカデミアパークホテルにおいて「第15回総会」を開催し、全議案をいずれも承認可決したあとは、懇親会を行い、互いに親睦を深めた。
 総会は、ベン金沢営業所の後藤所長の司会進行に次いで、宮重会長より、出席方のお礼と総会での慎重審議の要請を述べたあと、宮重会長が議長を務めて慎重審議をおこなった。
▽第1号議案=平成19年度事業報告・決算報告承認の件
▽第2号議案=役員改選の件
 全員留任となった。
▽第3号議案=平成20年度事業計画・収支予算承認の件
▽第4号議案=その他の件
 以上を慎重審議し、原案通り承認可決した。
 引き続いて製品開発・改良案表彰に移り、採用提案(8件)、類似提案(37件)併せて45件の提案表彰を行った。
 以上で総会を終了し、ベンの深澤社長が、日頃の拡販に対してのお礼を述べ、将来性が期待できる電磁弁を重点商品として、省エネタイプの新製品を市場にアピールしながら、市場開拓への取り組み方の協力を要請した。
 引き続いて、木下部長より、メーカー資料の説明、後藤所長より新製品紹介(自己保持型電磁弁、省電力電源ユニット搭載型電磁弁、ドレンセパレータ、小型揚程式安全逃し弁、T型ストレーナ、ステンレス製蒸気用減圧弁、消火設備用減圧弁、定流量弁等)が説明された。
 懇親会は吉岡幹事(吉岡幸会長)の乾杯音頭で開宴、終始和やかに懇談に興じ、武田幹事(辻茂顧問)の中締めで閉宴した。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれ、ゴルフ組は木更津ゴルフクラブでプレイを楽しみ、観光組は江戸時代末期創業の醤油工場を見学し、東京湾を一望できる鋸山の散策を楽しんだ。

ECOを考えながら
夏の思い出づくり
愛機工青年部第29回キャンプの集い

 

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)が主催する「第29回キャンプの集い」が8月2、3の両日、岐阜県関市の板取黒谷キャンプ場で開催された。
 当日は、午後1時から受付を開始。バンガロー40棟を借り、組合員の社員とその家族ら約160名が参加した。
 午後4時からは入村式が行われ、青年部を代表して滝沢副部長(松本商店社長・組合理事)が「本日は総勢163名の方に、この青年部キャンプの集いにお集まりいただき有り難うございます。今年は環境について考えようと、年間を通してECOをテーマに青年部の皆さんが考えておりますので、本日と明日の2日間も少しでも地球に良いことを考えながら、キャンプを夏の思い出づくりに家族や同僚の皆さんと楽しんでいただきたいと思います」と挨拶。元気の良い「エイエイオー」の掛け声でスタートした。
 同キャンプ場のシンボルの一つでもあるつり橋の手前から板取川の川原に下り、大人も子供も入り混じって魚のつかみ取りに挑戦。元気に泳ぎ回るアユやマスを、水着に軍手の完全装備でバケツ一杯取る子供もいた。
 その後、各々夕食の準備に取りかかり、川原で取った魚をバーベキューにしたり定番のカレーを作ったりと、野外での食事を楽しんだ。
 午後7時30分よりキャンプファイヤーの点火式を合図に、火の灯りのもと、昨年好評だった参加グループのリーダーの自己紹介や企業PRが行われたほか、液晶画面付きDVDの当たるビンゴ大会、すいか割りや菓子すくいなど、部員らが趣向を凝らしたイベントが催され、参加したメンバーは思い思いにキャンプを満喫していた。
 翌日は、午前8時よりECO活動の一環としてキャンプ場を清掃し、資源ゴミの分別作業などを行った。

木曽川の源流がある
信州・木祖村を探訪
愛知県管工機材商協組管工機材展の関連行事

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は8月2日、今秋(10月2〜4日)に開催される「第27回管工機材・設備総合展」の関連行事として、名古屋の水道の源である木曽川の源流がある長野県木祖村を訪ね、記念植樹などを行った。
 当日は組合員とその家族ら36名が参加。午前7時50分に名古屋栄のテレビ塔北に集合し、バスで一路、木祖村の「やぶはら高原」へ。
 高原入り口にある「あららぎ荘」で唐澤木祖村副村長から歓迎の挨拶を受けた後、昼食のバーベキューを楽しんだ。
 酷暑の続く名古屋とは違う高原の爽やかな空気の中、「こだまの森」を散策。ここはキャンプ場で、広大な芝生の公園のほか、大自然の中には巨大迷路や渓流釣り、プールなどの施設もある。
 この後、木曽川の源流近くにある味噌川ダムの「木曽川源流ふれあい館」で木曽川とその周りの地形・自然について学び、今回の最大の目的である記念植樹を行った。この日参加した小学生の人数と同じ13本の木を植えた。
 また木祖村の好意により、味噌川ダムのダム湖をボートで遊覧させてもらえるということで、思わぬサプライズに子供たちは大喜び。湖面から緑豊な山々を眺めた。
 木祖村での全日程を終えた一行は、一昨年に開通した権兵衛トンネルを通り、伊那インター経由で名古屋に午後8時過ぎに帰着した。