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2008年(平成20年)7月
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2008年7月6日(日) 2315号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向
 中部経済産業局は6月11日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向ながら一部に弱い動きがみられ、個人消費は持ち直している。また、設備投資が増加している一方、公共投資は低調に推移、住宅投資はおおむね横ばいで推移している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している」と、基調判断を今年4月の発表から引き続き据え置いた。なお先行きについては、生産は自動車関連を中心に当面、高水準で推移するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格、為替の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年4月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(4月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、家具工業が低下したことから、前月比4.0%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は2.8%増と42カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、鉄鋼業が低下したことから、前月比2.6%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は4.8%増と39カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業が低下したことから、前月比4.2%減と2カ月連続の低下となった。また、前年同月比は3.9%減と19カ月ぶりの低下となった。

主要業種の動向
◆輸送機械
 
輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、海外向けが中東向けなどで引き続き好調であり、国内向けも新型車効果から持ち直しの動きがみられることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが堅調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出が順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であり、高水準で推移している

◆一般機械
 
一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向けが弱含んでいるものの、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けが堅調であることから、高水準で推移している。
 その他、土木建設機械が新興国向けなどを中心に順調であり、産業用ロボットが国内外ともに堅調である。

◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準ながら、足下弱含んでいる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が海外需要が堅調であるものの、市況の影響などから、高水準ながら、足下弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、携帯電話向けなどの需要が低調であり、高水準ながら、足下弱含んでいる。

◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向け、自動車関連向けがともに順調であることから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、堅調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。

◆情報通信機械
 
情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、デジタルカメラ、カラーテレビが順調であることなどから、高水準で推移している。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。

◆金属製品
 
金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが堅調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。

◆鉄鋼
 
鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であることから、高水準で推移している。
 棒鋼は、建築着工の遅れやスクラップなど原材料価格高騰の影響から、低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。

◆ファインセラミックス
 
ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、増加傾向となっている。

◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が5カ月連続で、スーパーが2カ月ぶりに前年を下回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、10カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車が5カ月連続で前年を下回ったものの、普通車が10カ月連続で、軽自動車が2カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。
 家電販売は、パソコンなどの情報家電が伸び悩んでいることに加え、薄型テレビなどが一時的に落ち込んだことから、6カ月ぶりに前年を下回った。

◆設備投資
 
設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であり、半導体・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。
 また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが12カ月連続で、自動車工業向けが2カ月連続で前年を下回り、全体でも4カ月連続で前年を下回った。

◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「県」「その他」「国」で前年を上回ったものの、「独立行政法人等」「市区町村」「地方公社」で前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。

◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲が2カ月ぶり、貸家が5カ月ぶりに前年を上回り、全体でも2カ月ぶりに前年を上回った。

◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「金属加工機械」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが8カ月連続で、EU向けが3カ月連続で前年を下回ったものの、アジア向けが2カ月ぶりに前年を上回った。

◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業などの業種で前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、引き続き低い水準にある。

◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、8カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業を中心に増加している。

川島商会 店舗移転と合わせ
新社名「ツールメイト」に
 川島商会(社長=佐々木輝代氏)は6月7日、名古屋市の道路拡張工事に伴い、店舗をこれまでの名古屋市守山区川西から同区白沢町へ移転した。営業開始は6月10日から。
 また、これを機に社名もツールメイトに変更。佐々木社長は、新社名のもと社業発展に努力するとしている。
▽移転先所在地=名古屋市守山区白沢町201 井幸ビル1階
▽電話=052-793-6195
▽ファクス=052-791-9286
(電話・ファクス番号は従来通り)

出品小間申し込み順調
満小間まであと一歩
愛知県管工機材商協組 第4回展実委員会
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第27回管工機材設備総合展の展示会実行委員会(委員長=小川信氏・山信社長)では、6月4日午後6時より、中区栄の貴楽家・悠で「第4回実行委員会」を開催し、出品申し込み状況の確認と今後の取り組みについて確認した。
 実行委員会は、小川委員長の「申し込みも順調に推移しております。4日現在確定分が216小間で、確約分を含めますと269小間となります。これも皆様方のご協力の賜物と感謝いたします。今後は一人でも沢山のプロのご来場を確保いたすために、水道関係、官庁、大手、中堅ゼネコン、工場関係、工学系の学校等へ、ポスター、案内ハガキを持参してのPR活動を積極的に展開いたしたいと思いますのでご協力をお願いします」と、協力方の要請があり、次いで今後の予定について報告し承認された。
【今後の予定】
@出品者会議の開催
 7月16日(水)午後2時より、東別院会館講堂において開催。
A木曽川源流探訪の集い
 自然環境保護への取り組みとして、木曽川水系の保全への理解を深めて頂く試みとして実施する。
 ▽開催日は、8月2日(土)の午前8時に名古屋駅西口を出発し、木曽川源流の里「長野県木祖村」へ向かう。
 現地では、バーベキューや木曽川源流ふれあい館等を見学する。
 報告事項の後は、伊藤理事長の「皆様方のご協力により、小間集めもほぼ達成することができましたことを深く感謝いたします。あとは一人でも沢山の来場者に来て頂くと言う大きな仕事がありますので、なお一層のご協力をお願いいたします」との挨拶に引き続き、一同乾杯を行い終始和やかに歓談し、川島副理事長(川島商事社長)の中締めで盛宴の内に終了した。

イントラロジスティクス見本市
「セマット08」盛況
ドイツ産業見本市 高い国際性が印象的
 世界最大のイントラロジスティクス(構内物流・ロジスティクス関連システム技術・サービス)見本市「セマット2008」(主催=ドイツ産業見本市)が5月27日から31日までの5日間、ドイツのハノーバー国際見本市会場で開催された。世界各国から6万人を超すビジターが訪れ、盛況の内に幕を閉じた。
 今回のセマット2008には35カ国から1100社以上が出展。総合ロジスティクスシステム、産業車輌・フォークリフト、保管・ピッキング・コンベアシステム、ロボット、関連IT・ソフトウェアのほか、新たに物流不動産や港湾積替え技術まで、イントラロジスティクスに関するあらゆる部門が紹介された。
 中でも、車輌IDシステム、ロボットロジスティクス、イントラロジスティクス用の包装技術などはますます重要性を増し、実演付きで紹介。ロボットによるパレット等への積載、荷下ろしの実演は、今回のハイライトとなった。
 日本からは、ダイフク、キトー、島津製作所、日立産機システム、トヨタフォークリフト、三菱フォークリフト、日産フォークリフト、伊東電機、いすゞ自動車が出展した。

西・北支部合同コンペ
米倉氏(出石)が優勝
愛知県機械工具商業協同組合
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)と北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は5月25日、合同の親睦ゴルフコンペを岐阜県可児郡御嵩町のレイクグリーンゴルフクラブで開催した。
 当日は14名が参加。18ホールストロークプレー(ダブルペリア)で日頃の腕前を競った結果、米倉寛氏(出石・北支部)がN74・2で見事優勝した。
 コンペ終了後は、表彰式なども行われ、参加者の交流が図られた。
 上位入賞者は次のとおり。
▽優 勝=米倉寛氏N74・2H28・8(出石・北支部)
▽準優勝=内藤和美氏N74・6H26・4(内藤商事・西支部)
▽第三位=谷英夫氏N76・2H22・8(岡谷機販・西支部)

第29回(平成20年度)
優秀省エネ機器表彰 候補募集
日本機械工業連合会(住所=東京都港区芝公園3-5-8、電話03-3434-5381)では、わが国産業界の省エネルギー促進を目的に、昭和55年度より優秀省エネルギー機器表彰事業を実施している。
 この事業は、省エネルギー効果の著しい優秀な機器を開発及び実用化している者及び企業その他の団体を表彰することにより、優秀な省エネルギー機器の普及と開発意欲の増進を図るもの。昨年度は経済産業大臣賞1件、経済産業省資源エネルギー庁長官賞2件をはじめ合計13件が表彰された。
 同会では現在、今年度(平成二十年度)の表彰候補の募集を行っている。募集対象は、概ね五年以内に開発された機械類その他の機器のうち、実用化された産業用の優秀な省エネルギー機器。一般的な概念の機器のほか、装置、設備、システム、省エネルギーに著しく寄与する計器類、産業用の自動車及びエアコンディショナーなども含まれる。また、地球環境や安全性に対する寄与も考慮される。応募期間は7月18日まで。
 応募要綱など詳細については、同会ホームページhttp://www.jmf.or.jpを参照するとよい。

ねじ業界の地位向上へ
組合員増強にも注力
愛知鋲螺商 協同組合 平成20年度通常総会開催 
愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は5月29日午後5時より、名古屋駅太閤口前の名鉄ニューグランドホテルにおいて「第35期通常総会」を開催した。
 総会は、司会の大野理事(中部製作所社長)の開会の辞で始まり、資格審査では55社中47社の出席(委任状含む)により同総会が成立すると宣言された。
 理事長挨拶で鈴木理事長は、「組合の一番の大きな使命は、業界の社会的な地位向上ではないか。ねじというのは、社会の中で縁の下の力持ちと言われ、あまり一般の皆さんには認識のない世界だと思います。ねじ屋さんてあったの、ということが間々あります。その様な中で、社会的な地位を高めていくことにより、求人に関しましても楽になると感じています。愛知県は求人が大変厳しい状況にありますが、良い人が集まってくる会社になれば、当然ながら会社も良い会社になると思っております。また、良い組合を作るために安定した財政が大事。皆さんの努力のお陰で、安定して利益が出るようになりました。このことに関しまして心より感謝いたしております。組合活動としては、研修会を開催いたしました。ISO9000の内部監査員養成の研修会を開催いたしましたところ、定員を充足することができました。また福利厚生事業では、ボウリングで100名を超える参加があり、大変盛り上がったボウリング大会にすることができました。ねじの日の記念品の販売も、ねじの日のPRのために行いましたが、これも予定数を販売することができました。誠に有り難うございます。このほか、原価の上昇分を売価に転嫁したいということで、転嫁しやすくするためにねじ商連を通じて公式文章を出しました。これも組合活動としては、大きな成果を出したのではないかと思います。一社一社の力はさほどでなくても、多くの会社が集まりますと大きな力になるわけでございます。こうした地道な活動が、ねじの業界の地位向上につながってくるのではないかと考えております。その様な意味で、愛知鋲螺商協同組合は組合員の数をもっと増やして活性化を図っていきたいと考えております。勧誘のご協力をお願いいたします。組合員の増強により、組合をますます成長させていきたいと考えております」と述べた。
 続いて、鈴木理事長を議長に選出して議事に移り、第1号議案=平成19年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=平成20年度事業計画案並びに収支予算案承認の件、第3号議案=組合規約に関する件について審議し、原案通り可決。
 土方副理事長(金城螺子製作所社長)の閉会の辞で総会を無事終了した。
 総会終了後は、懇親会が開かれ、阿部理事(織田商店社長)の司会進行で、安田愛知県中小企業団体中央会情報調査部長の来賓祝辞、鈴木同情報調査部主事の乾杯で祝宴に移り、会員相互の親睦を深め、馬場副理事長(メイナン社長)の中締めでお開きとなった。

坂入氏、稲垣氏が新理事に
木村理事長(昭元産業会長)は留任
中日本木工 機械商協組 第46回通常総会を開催
 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業会長)は5月22日午後3時より、名古屋市千種区のルブラ王山において「第46回通常総会」を開催、組合員28社中28社(委任状含む)が出席した。
 総会は、村瀬副理事長(ムラセ社長)の司会進行、福本副理事長(フクモト社長)の開会の辞で開会。理事長挨拶に臨んだ木村理事長は、出席方の礼を述べた後、「経済情勢が非常に厳しいおり、我々の組合も皆様のお力をお借りして頑張ってまいりたい」と語った。
 組合員優良従業員表彰では、勤続20年の6名、15年の2名、10年の5名に賞状が授与された後、代表して鈴木啓江さん(カメックス)が「今日の受賞の気持ちを忘れることなく、心を新たに社業の発展、業界の発展に努力いたします。今後とも変わらぬご指導をよろしくお願いします」と謝辞。
 続いて、来賓の高木愛知県中小企業団体中央会業務部長は祝辞で「個々の企業では難しいことに対して、組合で取り組んでいただきたい。私共中央会も積極的にサポートさせていただきます」と述べた。
 休憩の後、司会者一任の声により議長に坂入氏(代東社長)を選任して、直ちに各議案の審議に入った。
 第1号議案=平成19年度事業報告承認の件▽第2号議案=平成19年度決算報告並びに監査報告承認の件▽第3号議案=平成20年度事業計画(案)承認の件▽第4号議案=平成20年度収支予算(案)承認の件▽第5号議=案組合借入金最高限度額決定並びに組合員に対する貸付金最高限度額決定に関する件▽第6号議案=組合新加入者加入金に関する件▽第7号議案=任期満了に伴う役員改選▽第8号議案=その他の件(2社退会の報告等)、以上の議案についてそれぞれ審議が行われ、すべての議案が全会一致で承認された。
 業界紙より業界情報を聞き、若原理事(若原工機会長)の閉会の辞で総会を終了した。
 引き続いて、午後5時より懇親会が開かれ、村瀬副理事長の司会、木村理事長の挨拶に次いで、高木愛知県中小企業団体中央会業務部長の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、稲垣新理事(稲垣社長)の中締めで盛況のうちにお開きとなった。

【新役員】(敬称略)
▽代表理事(理事長)=木村秀夫(昭元産業)
▽副理事長=福本豊彦(フクモト)、村瀬智則(ムラセ)
▽会計理事=榊原希昭(朝日工業)
▽理事=杉田重勝(スギタキカイ)、若原裕(若原工機)、島田昭三(シマダ機械)、河合璋典(カメックス)、板倉正利(ワイズ)、小林正直(小林機械)、坂入義久(代東)〈新任〉、稲垣昌弘(稲垣)〈新任〉
▽監事宮川嘉朗(宮川工機)、北嶋靖夫(ジャム)、小林俊二(小林機械工業)

【優良従業員被表彰者】
(敬称略)
◎勤続20年=鈴木恵子、鈴木奉人、後藤邦晃、鳥居之洋、森田教夫(以上、宮川工機)、鈴木啓江(カメックス)
◎勤続15年=村田満(宮川工機)、橋本剛(小林機械)
◎勤続10年=萩野実鈴、太田豊、杉浦美紀、林弘、福井愛(以上、宮川工機)
事務局移転
三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏)は、6月18日をもって事務局を次に移転した。
▽住所=〒512-0912 三重県四日市市三重1丁目2番地(タイセー鞄焉j
▽事務局担当=芦川氏、山口氏
▽TEL・FAX=059-333-1334

3年ぶりに一堂に集う
全国より大阪に60名
全国伝動機商 組合連合会 第25回全国大会
 
全国伝動機商組合連合会の第25回全国大会〈大阪大会〉(大会委員長=東照晃氏・東商店社長)が6月11、12の両日、大阪市中央区難波のスイスホテル南海大阪で開催され、東京、名古屋、大阪の伝動機商組合の組合員ら60名が参加して交流を図った。
 初日の午後3時より開かれた総会は、辰田委員(タツタ社長)の司会で進められ、はじめに物故者への黙祷を行った後、岩田委員(岩田伝導機工社長)が開会の辞で「東京、名古屋の皆様、遠路大阪にお運びいただき誠に有り難うございます。これより第25回全国伝動機商組合連合会全国大会を開催いたします」と述べ開会。
 東大会委員長は挨拶で、歓迎の意を表すとともに、今大会開催の運びとなった経緯について触れ、「大阪組合が全国大会不参加を決め、理事長制度から代表幹事制度になり3年が経ちました。その間いろいろございましたが、昨年5月28日に全国正副理事長連絡会があり、東京、名古屋からご参集いただいた折、両組合より大阪組合としては全国大会に復帰するお考えがないのですかというお尋ねがあり、その後連名の要望書をいただきました。その要望書を基に、大阪ではアンケートとそれについての会合を開かせていただき、その結果、@華美にならぬように努め質素・簡潔に開催したいA全員参加を目標とするが各組合の意志を尊重するB参加費は実費とし参加人数分のみを主催地区に支払うC各組合相互に連携し協力するD本来の目的とする懇親に注力する、以上の事項を決議して、今回再び全国大会に参加させていただくことになりました」と、前回(平成17年5月)の名古屋大会以降の経過を報告した。
 青柳東京組合理事長(青恒工販社長)、笠井名古屋組合理事長(笠井社長)の両大会副委員長は、「全国大会の襷がつながったことは大変嬉しい」と異口同音に述べ挨拶。
 続いて、荒牧副委員長(荒牧機工商事社長)が全国大会の預かり金について会計報告を行った。
 次回開催地となる東京の青柳理事長に東大会委員長より大会旗が手渡され、大石委員(カインズ社長)の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部の講演会では、漫画・漫書家の黒田クロ氏が「〜見方・やり方・考え方〜カ・エ・ル発想の転換法」と題して講演。「今日用のない人は、寂しい人生を送ります。今日用のある人は、楽しい人生を送る。今日用のあることが、いかに大切か気づいてほしい」「人間は骨と皮と肉でできている。骨がない人間が、皮肉を言われる。骨太の方針、骨格、骨子、気骨があるなど、骨を持つことが大事。それが、人生のコツ」と話した。
 講演会終了後は、第3部の懇親会が行われた。華美にならないようにと、大阪名物のたこ焼きやお好み焼きも出され、3年ぶりの再会に互いに胸襟を開いて語り合い、7時半前にお開きとなった。
 翌日は、大阪市内の観光が行われた。
【講師プロフィール】

黒田クロ
 1947年、徳島県生まれ。本名・黒田悟。県立徳島東工業高校卒業。
 卒業後、大阪のメーカーに勤め、のちにデザイン学校に入学。この間に漫画家、イラストレーターなどとの交流を深め、漫画家・黒田クロとしてデビュー。
 また、ユニークな書と漫画を合わせた「漫書」を生みだし、PHP研究所発行「松下幸之助・日々のことば」を手掛けるなど数多くの「漫書」「エッセイ」を発表。他に、販売促進活動の印刷物、広告、デザインの仕事に従事。ほのぼのとした、暖かみのある漫画、イラストは観る人の目を楽しませる。株式会社クロデザインスタジオ代表。
 漫画家、イラストレーターとして活躍する一方、各種企業・団体、教育委員会などで、発想の転換・販売促進・地域振興・生きがい・夢づくりなどの講演を全国各地で展開。具体的なエピソードを交えて「気づき」の重要性を説き、受講者とともに考えさせながら、してみせ、やらせてみる実践的指導に多くのファンを持つ。


“愛ECO青年部を” キャッチフレーズ
環境問題にも取り組む
愛機工青年部 平成20年度通常総会を開催
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は6月6日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて「平成20年度青年部通常総会」を開催した。
 滝沢副部長(松本商店社長)による開会の辞で総会は始まり、資格審査では部員総数54名のうち出席者54名(委任状含む)で総会として成立したと宣言された。
 森部長が「40周年記念他産業視察(韓国)、全国青年部交流会等いろいろの事業がございました。青年部の皆さんには大変多忙な1年であったと思います。特に全国交流会では、加藤実行委員長はじめ青年部の皆さんにはいろいろな準備の段階から当日の企画、参加者への応対などで協力いただき、滞りなくできたことは各方面より高い評価を受けております。今年度は、恒例の事業のほかに、世界的に問題になっている環境についても考え、名称を『愛ECO青年部』とし、青年部として環境への意識を高め、何らかの形で提唱し実践していきたいと考えております。少しでもECO、環境関係の問題に取り組んでいきたいと考えております」と挨拶。
 また、来賓祝辞で水谷組合副理事長(ミズタニ機販社長)は、「私自身、青年部員、青年部長として青年部に関わらせていただきました。皆さんが組合運営を行う原動力になっていただきたいと感じております。先日、組合の総会がございまして、新しい年度がスタートいたしました。組合の活動としては、@会員の増強A60周年事業の推進(来年度が60周年)Bメカトロテック・ジャパン2009の推進C海外視察事業の実施の四つの柱があります。青年部の皆さんには、どれにも加わっていただけるし、そうあってほしい。青年部は盛りだくさんの事業をされており、さらに加えて、環境を考えるということです。素晴らしいキャッチフレーズの下、それに関する事業も進めていただければと存じます。愛知県機械工具商業協同組合の幹部を育ててきたといういきさつがございますので、今後も皆さん切磋琢磨して、青年部を続けて発展させていただきたいと思います」と述べた。
 続いて、森部長の議事進行で、各議案の審議が行われた。
 第1号議案=@平成19年度事業報告A平成19年度青年部費収支決算報告B平成19年度青年部会費収支決算報告並びに監査報告、第2号議案=@平成20年度事業計画案A平成20年度収支予算案、第3号議案=平成20年度青年部会費徴収方法案、第4号議案=任期満了に伴う役員改選、以上すべての議案について全会一致で承認された。
 役員改選では、組織の名称の一部見直しが承認され、統括幹事長(旧名称では副部長)にダイドーの多々良氏が就任した。
 議案審議終了後、新入部員の紹介が行われ、総会は終了した。
 懇親会では、長村組合福利厚生部副部長(長村商店社長)が来賓祝辞を述べ、同氏の音頭で乾杯。大変賑やかな雰囲気の中、参加者同士の交流が図られ、会場は大いに盛り上がった。懇親会後半には新入部員の自己紹介があり、最後は卒業生に記念品の贈呈も行われた。

業界の動向について研修
バルブ部会を開催
静岡県管工機材商組合 6月度定例理事会
 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、6月3日午後3時より市内の“マイホテル竜宮”において「6月度定例理事会」を開催し、5月15日開催の通常総会の収支報告を承認する一方、バルブ部会を開催し、業界の動向について研修した。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=通常総会収支報告の件
 5月15日開催の通常総会(静岡グランドホテル中島屋)の収支報告を行い、予算通りに収まったことを承認した。出席者は総会が正会員31名、懇親会が賛助会員含め120名。
▽第2号議案=管機連通常総会出席の件
 6月17日に開催される“管機連第46回通常総会・創立45周年記念祝賀会”(グランドアーク半蔵門)の参加者を募った結果、正副理事長の出席を確認した。
▽第3号議案=「返品処理についてのお願い」チラシ配布の件
 景気低迷の中、諸経費の増大は限界を超えていることから、返品については、納入時の配送、事務、返品時の検品、点検、整備、戻し事務等の諸経費を考慮し、納入価格の30〜40%引きで引き取るとの、「返品処理についてのお願い」チラシを作成し組合員各社にそれぞれ200枚を郵送し、理解と協力を呼びかけることにした。
 バルブ部会では、キッツ東海営業所の小原所長を招き、バルブ産業の概況について研修した。
 平成19年のバルブ生産額は4566億円で、昨年に比べて6%のアップとなったが、これは、材料等の高騰による製品価格の値上げ、海外需要の好調、国内一部産業経済の好調によるもの。ただ、生産量の増加はあるものの、資材高騰、原油高による収益の低迷が企業経営圧迫の大きな問題となり、価格改定(5〜15%アップ)に踏み切ったことへの理解と協力を懇請。
 材料となる、鉄スクラップ価格は上昇傾向にあり、国内主要三地区平均で63500円と16週連続で上昇している。これは、中国景気、投資マネーによるところが大きく、いずれにしても、内需拡大を図ることが急務である。静岡地区においては、IT分野以外は低調であり、東部、西部に比べて中部の低調が目立っている。
 輸出については、アメリカ、中国、韓国が上位3社で、輸入は、中国、アメリカ、ドイツの順となっている。
 研修会のあとは、情報交換を行い、関連業界の倒産が目立つ大阪地区の信用情報等を把握し、取引に際しては経営の中身を一層精査することが重要であると再認識した。
 また、来年3月開港を目指している静岡空港についても研修し、現在就航が予定されている国内2社と海外1社の4路線(フライト満席でも68万人)だけでは採算ライン(利用者106万人必要)を割ることは必至であり、先行き多難との予想を呈した。
 また、建築確認申請の滞りによる着工戸数の減少は深刻さを深めており、それを改善するためのガイドラインやソフトの導入を図りつつあるが、原材料価格の高騰により、単価が合わないと悲鳴を上げる工務店もあり、果たして減少した物件を取り戻せるのかが大きな課題となると危惧していた。

設立30周年を記念して
サンコーフェア08開催
7月11日、ジェイテクト カスタマーセンターで
 サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)は7月11日、愛知県刈谷市朝日町のジェイテクト・カスタマーセンターにおいて「サンコーフェア2008〜おかげさまで設立30周年〜」を開催する。
 今回のフェアは、「お客様のニーズと先進技術をつなぐ生産技術展」というテーマの下、同社の取引先各社の協力により=加工=CAD/CAM・測定=アセンブリ・搬送=環境関連の四つのゾーンに分け、顧客に役立つ技術や製品を展示する。
 このほか、出展メーカー4社によるテクニカルセミナーや立形マシニングセンタ加工実演も用意されている。
 開催時間は午後1時から6時30分まで。
【主な出展メーカー】
◆加工ゾーン(刃具・砥石)
 サンドビック▽日立ツール
◆加工ゾーン(ツーリング)
 エヌティーツール▽エヌティーエンジニアリング▽MSTコーポレーション▽エムーゲ・フランケン▽カトウ工機▽黒田精工(ツーリング)▽宮川工業
◆加工ゾーン(保持具)
 イマオコーポレーション▽北川鉄工所▽ダイナミックツール▽ナノテック▽パスカル
◆アセンブリー(組立・圧入・溶接)/搬送ゾーン
 技研工業▽黒田精工(駆動システム)▽クロダニューマティクス▽近藤製作所▽ゼンウェルオーダード▽TAIYO▽デンソーウェーブ▽日本オートマチックマシン▽ヨコタ工業▽リコーエレメックス
◆CAD/CAM測定ゾーン(CAD/CAM)
 キャムタス▽ゼネテック▽タクテックス
◆CAD/CAM測定ゾーン(測定)
 エクスロンインターナショナル▽東京精密▽東日製作所▽日本アイディーシステム

◆環境関連ゾーン
 昭和電機▽高橋金属▽東海エムテック
◆JTEKTグループ
 光洋サーモシステム▽CNK▽豊田バンモップス▽豊興工業▽三井精機工業
 カスタマーセンターには、光洋機械工業の各種研削盤(パネル展示)、光洋電子工業の電子制御機器、豊幸の汎用研削盤が常設展示。
◆サンコー自社ブランド
 三工機器▽三工ケミカル▽Vプロジェクトチーム
【ジェイテクト 展示機】
《研削盤》
●円筒研削盤 GOP32×50
●CNC汎用円筒研削盤 GL4P―100SU、GE4P―150U、GE4P―50U
●生産形円筒研削盤 GL20M―32
●カム・クランクシャフト研削盤 GC20M―63、GL32M―63、GF32M―63、GL32L―63、GC20M―25S、GL20M―32
《マシニングセンタ》
●立形マシニングセンタ FV1365S
●横形マシニングセンタ FH450S、FH630SX、FH1250SX
●金型加工用横形マシニングセンタ UH55、FH80M―5Axis
●超高速切削加工機 LineaM FH450L
《切削機・超精密加工機他》
●インラインマシニングセンタ TOPセンタ
 TH555F3、TH555G5、TH555F4X、TH355F4、TH355F3
●パラレルメカニズム加工機 HexaM
●フローフォーミングマシン F・form―3V
 (展示機は変更される場合もあり)

パイプ・ニップル 価格改定
平均15%アップ
JFE継手 7月1日 出荷分より 
 JFE継手(岸和田市田治米町・名取信一社長)では、パイプニップルについて、原材料の鋼管価格の高騰が続き、また、石油、電力、ガス等のエネルギーコストの上昇に加え、その他の資材や輸送コスト等の間接費用も増大していることから、企業努力だけではコストの吸収が非常に困難な状況となり、ついては、誠に不本意ながら現行価格を次の通り改定することになった。
 同社では、技術の改善および品質の向上を図り、今後とも一層のコスト低減にも取り組む所存でいるので、重ねての理解と協力を呼び掛けている。
   記
一、対象品種及び改定率
 白・黒・PLパイプニップル、給水用パイプニップル(VB、PB、VD、PD)、給湯用パイプニップル(HLP)、防災用パイプニップル(SCH40、VS)、ガス用パイプニップル(PLS、IPLS)=約15%アップ
二、価格改定実施時期

 7月1日出荷分より新会長に竹内氏(丸金商会社長)が就任
平成20年度総会を開催
中部ユアサやまずみ会 記念講演は「食べるサイエンス・健康長寿の食事学」
 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部ユアサやまずみ会(会長=松原武氏・日本空調サービス取締役)は6月12日午後3時より、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルにて「平成20年度中部ユアサやまずみ会総会」を開催した。
 冒頭、松原会長は挨拶で「6年間会長職を務めさせていただきましたが、最近の景気の動きを見ておりますと、6年前は自動車業界ですとか工作機械業界が先行して良い環境に入っていった。我々のところに好況の勢いが中々回ってこないと、愚痴をこぼしていたのが就任当初。その後6年間、良い業績に恵まれ、最後の3年は私共の会社の業界(流体)でもそこそこ良い状況が続いておりました。昨今は、厳しい状況が目の前に現れて参りました。このような環境で、我々は何をしていかなければならないか。今一番話題になっておりますのは地球温暖化。地球温暖化防止のための対策は、好況不況に関わらずどうしてもやらなければならない仕事になっております。我々は地球温暖化に一番対応していける能力を持った会社でございます。しっかりと、ユアサ商事さんと一緒になって、これからも好況不況に関係のない地球温暖化対策を、それぞれの会社さんが一番自分の会社に相応しいかたちで取り組んでいっていただければと感じております。全体の景況感はあまり良くありませんが、我々が取り組んでいかなければならないポイントはたくさんあると思います。それを一緒になって取り組んでいくというかたちで進めたい。ユアサ商事さんは先般、支社長が交代され、前任の松平さんは取締役に就任されるという話を聞いております。吉村新支社長も大変若くて元気ですので、これからも我々楽しくユアサ商事さんと付き合えるのではないかと思っております。過去の経験から言いますと、ユアサ商事さんの人事の動きは非常に早い。これはというポイントを掴み、早急に人事を変えていき、どんどん新しい人が新しい発想で仕事を担当していく。そのようなことで順調に業績を回復されておられます。我々も一緒になって、これから幅広い目でこの中部地区やまずみ会を盛り上げていきたいと思っております。これからも皆様の会社の益々のご健闘、ユアサ商事さんの益々の発展を祈念いたします」と述べた。
 続いて吉村中部支社長が、「この4月より前支社長の松平の後任といたしまして、関東第二支社から参りました。改めましてよろしくお願いいたします。中部支社に参りまして3カ月目になりました。中部支社の業況はどうかと言いますと、4月、5月は前年比103%とまずまずのスタートですが、売上総利益に関しては利益率の低下により、97%と昨年を少し下回っている厳しい状況です。ただ、6月に入り、現場の方からはさらに厳しい予測報告が上がってきております。支社といたしましても楽観は許さないという状況と判断いたしております。このような厳しい状況を乗り切っていくためにも、やまずみ会会員様とのさらなる関係強化を図っていく所存でございます。関係強化は口で言うほど簡単ではないと思っております。私は、この中部圏で居をすえて活動するのは初めてでございますが、改めまして会員の皆様の声をお聞きし、日光東照宮の三猿の逆で見る・聴く・言うを実践して、信頼関係を作っていきたいと考えておりますのでよろしくお願い申し上げます。さらにやまずみ会会員様の拡大、また青年やまずみ会の拡大を支社方針のひとつとして掲げて動き出したところでございます。9月の5、6日にはポートメッセなごやで中部支社最大のイベントであります『産業とくらしのグランドフェア2008』が開催されます。受注目標132億円、来場者9500名、主催者65社、バス40台、出品メーカー295社を予定しております。出品メーカー様と一体となって、主催者様を中心に事前販促活動の徹底を図ることにより、予測される厳しい状況をやまずみ会会員の皆様と共に乗り越えていきたいと思っております。会員の皆様には主催者として積極的に参加していただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします」と抱負を語った。

 同総会の出席状況として、189社の出席で過半数を占め総会が成立することが報告された。
 松原会長を議長に議事に移り、第1号議案の平成19年度事業報告、第2号議案の平成19年度会計報告並びに会計監査報告を一括で審議し、承認した。
 第3号議案の役員改選では、松原会長が退任し、新会長に竹内氏(丸金商会社長)が就任。松原会長は6年間の支援協力に対して礼を述べ、会場から温かい拍手が送られた。
 竹内新会長が、「業界の実力者で名会長でありました、日本空調サービスの松原前会長様の後任として会長に就任させていただくのは、大変荷が重く躊躇しておりました。昨年4月に私の父が94歳で他界いたしました。戦前、私の父はユアサ商事に勤務いたしておりました。戦後、ユアサに戻りましたが、まだユアサが業務をしていないということで豊橋に帰り、昭和22年1月に独立し丸金商会を創業いたしました。その間、私の父は丸金商会があるのはユアサのお陰と機会があるごとに私に申しました。親子二代で大変お世話になっておりますユアサさんへのお礼奉公として、力量不足ではありますが一生懸命務めさせていただきます。皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます」と就任の挨拶を行い、引き続き議長席に着いて議事を進行。第4号議案の平成20年度事業計画、第5号議案の平成20年度予算案が承認され、議案審議を終えた。
 小川中部ユアサやまずみ会副会長(日本ベターリビング社長)の閉会の辞で第1部総会を終了した。
 第2部では、佐藤ユアサ商事社長より決算報告と方針説明が行われ、その中で佐藤社長は「4月より第2次『新・創生』中期経営計画【Neo Frontier 2011】(2008年4月〜2011年3月の3カ年計画)をスタートしました。目的は、本業回帰による収益力の強化。本業に経営資源を集中する体制が整った」と述べた。第2次「新・創生」中期経営計画【Neo Frontier 2011】の概要は、本業回帰による収益力向上に向け、基幹事業へ経営資源を集中し、「攻めの経営」を機軸にバランスの取れた機能強化投資を実行する。この方針に従い、建設・建築・住宅市場に関わる組織の新設、移管・統合・再編を実行。建設機械分野の拡大を目的に、機械ソリューション本部を分社し、同分野でのファイナンス機能強化による事業拡大に向け、分社会社に対する三井リース事業との事業提携を推進。最終年度に売上高5000億円、営業利益65億円を目指す。さらに佐藤社長は、「中部支社はユアサの中で最も重要な支社です。経済は中部を中心に動いていると言われております。我々も新しい吉村支社長以下全員が皆様の会社の役に立てるように働いて参ります」と決意を語った。
 第3部の講演会はやまずみ会と炭協会合同の講演会として行われ、医学博士で管理栄養士の本多京子氏が「食べるサイエンス・健康長寿の食事学」と題して講演。バランスよい食事をすることにより健康で長生きすることの大切さが話された。
 この後、第4部の懇親会に移り、炭協会を代表し松本タンガロイ中部支店長の発声で乾杯。ユアサ商事を中心にやまずみ会、炭協会のメンバーが互いに交流を深めた。


動員、売上とも目標を達成
中部どてらい市盛況
山善 293社が一堂に展示 
「2008中部どてらい市」が、6月14日より16日の3日間に渡って、“ポートメッセなごや”を会場に、主催店86社、出品メーカー293社が一堂に会して開催され、初日から参観者の入りもよく、所期の目標を達成することが出来たとして、関係者は喜んでいる。
 初日は、午前9時20分より開会式が行われ、主催店を代表して、新栄商会の時津会長が、「このどてらい市も回を重ねること33回目となります。日本を代表する293社の素晴らしいメーカーさんの新製品が一堂に並んでいます。5月の8日に総決起大会が開催され、受注120億円、来場者数15000名を目標にされました。我々特約店、メーカーさんが額に汗を流しながら、熱い心でもってお客様に接することが一番大事だと思います。目標を絶対に必達するんだとの意気込みで目標の達成に向けて全力投球をお願いいたします」と、挨拶。
 次いで出品メーカーを代表して、三菱マテリアルツールズの高田社長が、「自信を持ってお勧めできる商品群を出品させて頂きまして、ご提案をさせて頂きたいと思っています。主催店各社におかれましては、出品メーカーの自慢の商品をご確認いただき、積極的にPRに結び付けて頂き、目標達成に繋げて頂きたい思います」と、挨拶。
 次いで、事務局本部を代表して山善の吉居社長が挨拶に立ち、「中部地区が元気でないと世の中が元気にならないと思います。プロセスはしっかりとやって頂きましたので、この3日間でその結果を出して頂きたいと思います。お客様に誠意を持って対応して頂き、そして感動を与えて頂くことが肝要です」と挨拶。
 続いて、事務局長の奥本副本部長による決意表明、セールスによるどて市必勝スローガン唱和、どて市シスターズによる目標必達の大手締め、各代表者によるテープカットで3日間に渡るどて市を開幕。
 会場には、産業機器、機械工具、工作機械、住設建材、特産品フェアなどが展示即売される一方、お買い上げ金額に応じたプレゼントや抽選会も行われ、会場内は終始賑わいを見せていた。

ゴルフと宝塚歌劇を楽しむ
第22回総会を開催
中部桃友会 初夏の神戸を満喫
 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦社長、ベンと特約店の集い)では、6月11日午後4時より、神戸市中央区の“ホテルオークラ神戸”を会場に「第22回総会」を開催し、平成19年度事業報告並びに決算報告、平成20年度事業計画並びに予算案を審議し、いずれも承認可決したあとは懇親会を行い、互いに親睦を深め、翌12日はゴルフ組と観光組に分かれて、初夏漂う神戸を満喫した。
ゴルフは大藪氏(大清)が優勝 
総会当日は、午後1時に新神戸駅に各地より参集した会員一行は、阪神・淡路大震災を伝える“人と防災未来センター”や神戸港メリケン波止場の一部、約60mを被災したままの姿で保存している“神戸港震災メモリアルパーク”を見学し、大震災の教訓を具体的に体感した。
 総会は、ベン名古屋営業所の青柳所長が司会進行を務め、開会の辞を述べて開会。
 次いで出席者の紹介のあと、会長挨拶に臨んだ山田会長は、遠路のところを出席して頂いた会員にお礼を述べたあと、「会員の伊藤清司氏(伊藤商店社長)が59歳の若さでご逝去され、さぞかしご無念であったろうとお察しいたしますと同時に、ご冥福をお祈りいたします。総会の前に、阪神・淡路大震災記念“人と防災未来センター”を見学させて頂きましたが、13年前の震災を伝える展示の数々は、私にとりまして非常に生々しく刺激的でありましたが、同時に多くのことを学ぶことができました。また、語り部の方から、“家族を大切にして下さい”との一言がありましたが、その一言をしっかりと胸に刻まさせて頂きました。命の尊さと共に生きる素晴らしさを共感できました。景気につきましては、内閣府の発表もありましたが、どうやら終息に向かっているようです。我々の業界は、昨年の6月以来の官政不況(建築基準法改定)によりまして、不景気にさらされました。1月の岐阜地区での倒産は12件に上りますが、その内の9件が建設、土木関係であり、非常に悪い状況下に置かれております。喜ばしいことでは、今まで名古屋営業所の所長を勤められていた木下所長が大阪に赴任され、この度執行役員西日本営業部長に就任され、今後ますますのご活躍が期待されております」と、挨拶を述べた。
 引き続いて山田会長を議長に選出して各議案審議に移った。
▽第1号議案=平成19年度事業報告承認の件
▽第2号議案=平成19年度決算報告並びに監査報告承認の件
 以上の議案を一括上程し事務局の青柳所長が報告、監査報告を会計監査の蜷」末廣氏(大成工機商会取締役)が行い原案通り承認可決された。
▽第3号議案=平成20年度事業計画案承認の件
▽第4号議案=平成20年度収支予算案承認の件
 これも青柳所長より一括上程され、原案通り承認可決した。

▽第5号議案=その他の件では、恒例の提案者表彰が行われ、延べ34件の提案事項(採用9件・類似提案25件)が発表され、それぞれ表彰された。
 以上で総会を終了し、メーカーを代表してベンの深澤社長が挨拶を述べ、日頃の拡販に対してのお礼を述べる一方、「原材料高騰のため一昨年に引き続き価格の改定をさせて頂きました。お蔭様で一部の特需製品や輸出の好調にも助けられ、昨年度プラスで期末を迎えられましたことは皆様のご協力の賜物と感謝申し上げます。今年は更なる石油・原材料の高騰、建築着工数の減少が直接業界に影響を及ぼすことは必至で、ここ数年右肩上がりで推移した経済環境が大きく変化しております。このような中、時代を捉えたエコ・省エネに貢献する自己保持型電磁弁などの新製品を市場にアピールしながら主力製品の市場開拓を皆様のお力を得ながら強力に進めて参りたいと考えております」と挨拶を述べた。
 引き続いて、メーカー資料の説明会に入り、経営資料の概要がベン横沢副本部長より説明され、次いで新製品(▽自己保持型電磁弁▽省電力電源ユニット搭載型電磁弁▽ドレンセパレータ▽小型揚程式安全逃し弁▽T型ストレーナ▽ステンレス製蒸気用減圧弁▽消火設備用減圧弁▽定流量弁)が青柳所長より行われ、第1部の総会を終了し、暫し休息のあと第2部の懇親会に移り、蜷」幹事の乾杯音頭で懇親会に臨み、オークラ自慢の中華料理を囲みながら終始に渡り歓談に興じ、田中幹事(五光商会社長)の中締めで盛宴の内に懇親会を終了した。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれて初夏の神戸をそれぞれに満喫した。
 ゴルフ組は、名門コースとして知られる有馬ロイヤルゴルフクラブで、有志11名が参加して実施し、アウトインを手堅くまとめた大藪淳一氏(大清社長)がネット72.6で見事優勝を飾った。
 観光組は、鉄腕アトムのアニメでお馴染みの手塚治虫氏の作品を展示紹介した手塚治虫記念館を見学したほか、宝塚大劇場でミュージカルロマンの“愛と死のアラビア”を鑑賞した。
 物語は、実在のイギリス兵、トマスキースの人生を描いた小説を舞台化したもので、オスマントルコとの戦いでエジプトやアラビアなど各地を転戦する内に敗戦により捕虜となるトマスが、現地の人との親交を深め、国や人種、宗教を超越した友情と愛情、人と人が心を通わせることの大切さを訴えかけるロマンストーリーに観客も魅了された。
 ゴルフ組の上位入賞者は次の皆さん。
 ▽優勝=大藪淳一(大清)N72.6H20.4
 ▽2位=安藤金和(峰澤鋼機)N75.2H16.8
 ▽3位=田中直行(丸尾興商)N77.8H25.2
 ▽4位=小川誉之(小川管商)N77.8H19.2
 ▽5位=田中邦洋(五光商会)N78.2H22.8
 ▽ベスグロ=安藤金和92
(敬称略)

ゴルフと松阪牛に舌鼓
第25回総会を開催
川島会 会員等90名が集う 
川島会(会長=中島千治氏・タケフ管材社長、川島商事と商社、メーカーの集い)の「第25回総会」が6月1日午後3時より、鳥羽市安楽島の“鳥羽シーサイドホテル”を会場に、会員、賛助会員ら約90名が出席して開催され、総会終了後は懇親会を行い親睦を深める一方、翌2日は、ゴルフ組と観光組に別れて思う存分にそれぞれに楽しんだ。
総会当日は、午前9時30分に名古屋駅西口を2台の貸切バスに分乗して、一路東名阪自動車道、伊勢自動車道を南下、到着予定時刻の正午前に総会会場の鳥羽シーサイドホテルに到着し、昼食を済ませた後、今回初の試みとなる「環境・省エネ商品展示会」を見学した。
 展示会場内には、賛助会員メーカー13社の環境に優しい商品が展示紹介され、日頃の営業活動に活かして頂きたいと、メーカー担当者も展示商品の説明に熱がこもっていた。
 約1時間にわたった商品展示会に引き続き、午後3時より総会に臨んだ。
 総会は、町田事務局(川島商事常務)の司会進行により開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ中島会長は、出席方のお礼を述べたあと、「先日の新聞報道に、中部地方大手企業200社の3月決算が公表されていましたが、その内60%がマイナスとの報道を見てびっくりしました。来年の後半には景気が持ち直すと予測されていますが、道路関係が潤わないと我々地方の景気は良くならないと思います。一方、ミャンマーのサイクロンの災害で230万世帯が被害を受け、また、中国四川省の大地震では、行方不明者を含めると8万人以上の犠牲者が出ています。このような悲惨な現状を踏まえながら、自分の足元をしっかりと見て、一生懸命に仕事に取り組んでいく必要があると自覚しております」と挨拶。
 引き続いて、川島商事の川島社長が日頃の拡販についてのお礼を述べたあと、「今回は初めての企画であります“環境・省エネ商品展示会”を開催させて頂きましたが、実務担当者を交えた展示会の必要性を感じました。今年は過去最高の増収増益を発表しましたトヨタが、来期は、30%の減益、生産設備5%削減になると発表したことが大きな反響を呼んでいます。景気停滞気味の時に、原材料高騰による製品価格の値上げが軒並み表明されています。余ったお金が商品相場に流れ込み、商品相場を吊り上げているのが原因です。何れにしましても、会員さん、賛助会員さん、そして川島商事が三位一体となり、情報交換を密にして、スクラムを組んで、価格改定に対処していくことが必要だと思います。実りある会となりますよう一層のご協力をお願いいたします」と、川島会を有意義な会にして頂きたいと結んだ。
 次いで、賛助会員の紹介のあと、賛助会員を代表して、三菱樹脂中部支社横路支社長、バンドー化学名古屋支店渡辺支店長から祝辞を頂戴した。
 続いて、@平成19年度事業報告、A同会計報告、B同監査報告(尾藤会計監査・旭工機社長)をそれぞれ承認した。
 総会終了後は記念写真を撮り、同6時より懇親会に臨み、カナフレックスコーポレーションの金尾社長の乾杯音頭で開宴し、ニューハーフショウやカラオケ大会を楽しみながら和やかに親睦を分かち合い、トヨックス宮村社長の中締めで盛宴の内に懇親会を終了した。
 翌日は、観光組とゴルフ組に別れ、観光組はホテルを午前9時に発ち、伊勢神宮内宮を参拝した後は、おはらい町やおかげ横丁などを散策し、世界のブランで知られる松阪牛の老舗、和田金で極上肉のすき焼きに舌鼓を打ち帰名した。
 ゴルフ組は、ホテルを午前6時に発ち、富士OGM伊勢大鷲コースで総勢54名が参加して平素の腕前を競った結果、森美智明氏(フタキ機工)がネット72.4で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
(敬称略)

▽優勝=森美智明(フタキ機工)N72.4H9.6
▽2位=宮島哲朗(旭有機材工業)N72.6H20.4
▽3位=小林正季(直井工具店)N73.6H8.4
▽ベスグロ=小林正季82

山口会長が勇退 20数年、会の 発展に努める
新会長に杉浦氏(三賀社長)
中部菱梅会 第46回を紅葉で開催
 梅村本店(社長=梅村勇夫氏、本社=名古屋市中川区四女子町1-27)傘下の販売店による「第46回中部菱梅会」(会長=山口安三氏・不二工具会長)が5月25、26の両日、びわ湖温泉旅亭「紅葉」(滋賀県大津市茶ヶ埼)で開催され、会員ら約50名が参加してさらなる結束と発展を誓い合った。
 初日は、JR名古屋駅西口に集合し、定刻の午前9時にバスで出発。国宝「彦根城」とその周りの夢街道キャッスルロードを散策後、昼食を取り、琵琶湖を見下ろす「比叡山延暦寺」を参拝した。総会会場には午後4時前に到着。しばし休憩の後、総会に移った。
 総会は、梅村本店の伊藤取締役岐阜営業所長の司会進行により開会。
 冒頭、梅村専務は挨拶で、中部菱梅会への参加と日頃の支援に対して礼を述べた。また、会長交代について「不二工具の山口会長様よりこの度、菱梅会会長退任のご依頼をいただきました。私自身、梅村本店に入社いたしましてまだ右も左も分からない時から、山口会長様には何かと手ほどきをいただきまして、今日の中部菱梅会を支えていただきました。山口会長様、本当に有り難うございました。これからも、何かとご尽力を賜り、ご指導のほどをよろしくお願いいたします。つきましては副会長をお願いしておりました三賀の杉浦社長様に新しく会長職を、服部商会の服部会長様に副会長へのご就任をお願いいたしました。皆様、新体制の中部菱梅会をよろしくお願い申し上げます。改めまして、杉浦新会長様、服部副会長様、これからいろいろご指導のほどよろしくお願いいたします。本日は、ご参加いただいております三菱マテリアルツールズの皆様方に、いろいろなお話をお聞きいただければ幸いと思っております。昨今、景況的にも厳しくなってきております。是非とも、三菱マテリアル切削工具を皆様の商材の中心においていただきまして、皆様方企業様の売り上げアップにつながりますことを、私といたしましても切に願うところでございます。最後になりますが、本日ご列席の皆様方のご健勝、ならびに企業様の益々のご発展をお祈りいたします」と締めくくった。
 続いて、
山口会長が「本日は第46回中部菱梅会にご参加を賜り誠に有り難うございます。平素は、三菱マテリアル超硬工具の拡販にご尽力いただくと共に、この会の発展に貢献していただいておりますことを、会長として厚く御礼申し上げます。また先ほどお話がありましたが、老齢の身と申しますか、今の言葉で後期高齢者の一員で、これ以上の会長職は耐え難いとお許しをいただいたわけでございます。この先、会長さんと副会長さんの手腕に期待いたしまして、より良い菱梅会の発展に尽くしていかれることを、私同様に皆様もご指導をいただけますように、よろしくお願いいたします。今までのご支援を感謝申し上げます。本当に有り難うございました」と退任の挨拶。
 杉浦新会長より「この度、伝統ある中部菱梅会の会長を仰せつかりました。大役を仰せつかったことに対しては、身の引き締まる思いで、皆様のご協力のもとに頑張ってまいりたいと思っております。また、私が会長職を受けるに際しまして梅村さんにお願いしたことは、正直なところ年々会員が減少しているという感じがいたしており、いかに活性化を図り、引き続き末永くこの会を継続するためにはどうしたらよいのかというところも、私といたしましては梅村さん、三菱さんとご相談の上、この菱梅会が前進できるように頑張っていきたいと思っております」と挨拶があり、退任する山口会長に杉浦新会長から記念品が贈られた。
 この後、三菱マテリアルツールズを代表して伊藤中部支店長(常務執行役員)が「平素は、梅村本店様を通じまして、私共の三菱マテリアル製品拡販に多大なるご尽力をいただきまして、厚く御礼申し上げます。また山口会長様、本当に長い間ご苦労様でした。杉浦新会長様、服部新副会長様、どうぞよろしくお願いいたします。23日に私共ツールズフェスタ(特約店会の総会)がございました。年間最も売り上げの多かったベスト5の中に、梅村さんの特約店3社が入っておりました。さらに前年実績より15%以上売り上げを上げた20数社の中で6社が、本日お集まりの中に入っております。非常に嬉しく思いました。平素、いかに我々三菱マテリアル製品の拡販のためにご尽力いただいているかということが良く分かりました」と感謝の気持ちを含め挨拶。
 木村中部支店副支店長は最近の超硬製品の動向について話す中で、三菱マテリアルは「他の超硬メーカーに倍する生産能力があり、安心して売っていただけます」とアピールした。
 業界紙より昨今の景気動向についての話を聞いた後、服部新副会長の「会員も増えて、益々この会が発展できますように」との力強い発声で乾杯。懇親会では、メーカーも交えて親睦を深め、内山内山商店社長の中締めでお開きとなった。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれてそれぞれ交流を図り、ゴルフ組は「瀬田ゴルフコース」(滋賀県大津市瀬田橋本町)でゴルフを楽しんだ。優勝は川岸幸博氏(東海エック)、2位が渡辺正樹氏(東濃マシンツール)、3位が伊藤久須男氏(三菱マテリアルツールズ)。
 一方の観光組は、源氏物語が紫式部の手によって書かれた「石山寺」を訪ねた後、近江牛を生産する牧場直営の「岡喜本店」で昼食。午後からは近江八幡で「水郷めぐり」を楽しみ、思い出深い一日を過ごした。


2008年7月13日(日) 2316号
重点事業に特別委員会を設置
新役員の組織編制を発表
愛機工6月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は6月17日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「6月定例理事会」を開催した。新理事を交えての初会合となり、2008―09年度の役員組織が発表された。また、重点事業である組合員増強、海外調査、MECT09,組合設立60周年事業の特別委員会を設置し、各事業を強力に推進していくことが確認された。
 理事会の冒頭、野田理事長は「平成20年度の総会後はじめての理事会でございます。たくさんの理事の方のご出席をいただきました。再任されましたので、もう一期2年、頑張って務めさせていただきます。今回は、新理事の方にも多くご出席いただいておりますので、後程ご紹介をいただきたいと存じます。総会時の理事会で、組合三役を決めさせていただきました。新体制はこの三役を中心に編制いたしましたので、本日ご審議を願います。活発な組合運営ができますように、また有意義な活動ができますように頑張ってまいります」と挨拶。この後、直ちに議事に入った。
 第1号議案・組合員増強活動については、事務局より報告があり、アイビック(社長=山田誠二氏、本社=清須市、尾張支部所属)、丸一伝導機(社長=人見晃彦氏、本社=名古屋市熱田区、熱田支部所属)、寺西商事(社長=寺西艶子氏、本社=名古屋市西区上名古屋、北支部所属)、錦興業(社長=安井文康氏、本社=名古屋市中川区、西支部所属)の加入を承認した。このほか数社との間で入会について折衝中との報告があった。また、豊田興業(三河支部所属)、中部機工(南支部所属)より退会の申し入れがあり、これを承認。組合員数は286社となった。
 第2号議案・平成20年度総会の件は、引き続き事務局が報告。通常総会を5月28日にメルパルク名古屋で開催し、組合員284社中245社(委任状含む)が出席。そのほかに来賓7名、賛助会員43名、報道四名も出席した。総会は、大久保理事が司会を務め、矢田理事(現監事)の議長で議案審議に移り、第1号から第5号議案まで原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、理事候補者(36名)が全員承認された後、理事長を選出するための理事会を開き、互選の結果、野田理事長の留任を決定し、併せて伊藤副理事長の留任と新副理事長に水谷理事(前会計理事)、会計理事に高田理事(前常任理事)を選任し承認した。
 第3号議案・組合役員組織については、野田理事長より、6月5日の三役会及び17日の理事会前に行われた常任理事会で08―09年度の役員組織を編制したことが報告された。編制にあたっては、これまでの顧問理事制度を廃止し理事は各部会に所属する。また、部会のほか、今年度重点事業として次の特別委員会を設置し事業の強化を図ることになった。
〈組合員増強実行委員会〉委員長・志知理事、副委員長・服部健理事、総務部理事。懇談会を必要に応じて開催し組合員増加に努める。懇談会設置に関わった時津相談役には、アドバイザーとして協力を依頼する。
〈海外調査実行委員会〉団長・野田理事長、委員長・林理事。参加者が決まり次第、委員会を設け具体的準備に入る。報告書を年内にまとめ組合員及び関係者に配布する。
〈MECT09実行委員会〉委員長・伊藤副理事長、副委員長・高田会計理事、同・大久保事業部長。事業部及び卸商社を中心に委員会を設置し同展の出品者募集事業に取り組む。募集開始は10月または11月の予定。第1回委員会の招集は9月を予定。
〈組合設立60周年事業〉委員長・水谷副理事長、副委員長・田中情報部長、情報部理事。09年の60周年に向け記念事業を企画する。現在は、記念誌の発行を企画しているが、7月に三役会を開き協力を要請したうえで具体化する。
 第4号議案・海外調査(日程08年9月21日から27日まで。訪問地は中国東北部〈天津、瀋陽、ハルピン、大連〉)募集については、林実行委員長より、募集人員30名で、現在の募集状況は14名と報告された。今後、これまで参加経験のある組合員に確認をした後、浜松、三重、岐阜組合に参加を呼びかける。六月末に調査団を結成し具体的な準備に入る。
 第5号議案・第68回組合親善野球大会の件は、六浦福利厚生部長が報告を行った。4月に開幕した野球大会は、3日目まで終了し、16試合を実施。今後は4日目を6月21日(雨天のため中止)、その後、6月28日、7月5日、8月2日に行う予定。
 第6号議案・ゴルフ大会日程についても、引き続き六浦部長が報告。9月9日に貞宝カントリークラブ(愛知県豊田市)で開催する。募集人員は70名から80名を予定している。
 第7号議案・部会事業
【総務部】総会の設営、理事会の進行はじめ定款・規約改正の立案等、組合運営全般。組合員増強促進。
【情報部】組合報発行(年4回/春夏秋冬)。組合員景況調査の実施(年4回/3月・6月・9月・12月)。集計は、組合報及びホームページに掲載。組合60周年事業の企画準備。
【経対部】新入社員研修(4月開催済)。技術セミナー(ツール・エンジニア・スクール)初級・中級の開催(10月〜11月予定)。従来の営業社員研修は、技術セミナーの中級と交互に隔年毎に開催し、今年度は技術セミナー中級を企画している。また、環境認証制度「エコステージ」を会員へ周知するセミナーの開催。同制度は、取得・更新も安価で企業間でも承認されつつある。
【事業部】今年度も共済保険の勧誘事業やCUBICの活用促進に注力する。共済保険、CUBICについては、パンフレットを定期的に配布し組合員への周知を徹底し、活用を促進する。特に共済保険は、保障の割に掛金が安価で事故等による保険金も簡易な手続きで請求でき、また、加入者には福利厚生事業への様々な助成制度があり有効に活用できる。組合事業収入としても手数料の比率が高く双方に大きなメリットがあり重点事業として取り組む。新たな事業としては、ガソリンの共同購入を検討する。ただし、事前調査を実施したうえで具体化する。MECT09の出品者募集開始にあわせ実行委員会を設置して勧誘事業に取り組む。
【青年部】青年部総会を6月6日に東京第一ホテル錦において開催し各議案を原案通り承認した。今年度の主要行事は、キャンプの集い、講演会、研修会、社員・家族対象レクリエーション等。身近な環境問題への取り組みも企画検討する。
【厚生部】恒例行事の野球大会、ゴルフ大会のほか、新たな事業として男女独身社員の交流事業を実施する。また、従業員表彰の代替え事業を継続して検討する。
 第8号議案・訃報。森竹(旧森竹商店・南支部)竹内正雄代表の尊父、保雄氏(前代表)が5月12日に永眠された。享年90歳。通夜式が13日、告別式が翌14日に営まれた。
 第9号議案・その他の件では、理事会の年間スケジュールが報告された。次回は8月5日、その後は10月7日、12月2日、09年2月3日、4月23日の開催となる。

祝賀会で4氏に感謝状
46回通常総会を開催
管機連 記念講演会も実施

 全国管工機材商業連合会(会長=橋本政雄氏)では、6月17日午後2時より、グランドアーク半蔵門において「第46回通常総会」を開催し、共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くすことを確認する一方、退任役員の齋藤成八郎副会長(東京組合)、一瀬克彦副会長(大阪組合)、佐藤修三常務理事(京都組合)、出戸端勉常務理事(青森組合)に感謝状と記念品が橋本会長より贈られた。
 総会は、東京組合の宮本理事(シンエイネクサス)の司会開会の辞で開会。
 会長挨拶に立った橋本会長は出席方のお礼を述べる一方、「本年で創立45周年を迎えました。昭和38年1月『全国バルブ継手鉄管ポンプ商業連合会』として、東京、大阪、愛知の三組合により『業界の振興を図り、交流発展に寄与するとともに、会員相互の親睦と融和により、共存共栄の実をあげる』ことを目的として結成されました。その後、10月に業界の名称を『管工機材』に統一したことに伴い、『全国管工機材商業連合会』と改称を機に、「管工機材」という名称が社会に認知され、その後、幾多の変動がありましたが、設立目的に沿って地道に活動を続けることにより、お蔭様で発展を遂げてまいりました。これもひとえに、関係諸団体、関係官庁、協賛・賛助会員の皆様方の温かいご支援、ご鞭撻の賜物と厚くお礼申しあげます。昨今の、わが業界につきましては、昨年6月の建築基準法改正による影響を受けて、建築着工数が大幅に減少し、加えて原油価格の高騰による素材価格の上昇から、管材製品の大幅な値上げもあり厳しい環境下にあります。このような中、連合会としましては業界の更なる発展を推進するため、地区代表者会議を通じて諸問題の解決に力を注ぎ、また、専門部会や製・販・工による懇談会を開いて業界の結束に努め、五大スローガンであります@工・製・販の協調、A適正利潤の確保、B取引改善の徹底、C連合会認識の高揚、D環境保全の推進のもとに、共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くしてまいりたいと決意をあらたにしております」と挨拶。
 次いで議長団の選出では、司会者一任ということで、議長に星野常務理事(千葉組合)、大江常務理事(神奈川組合)、矢野常務理事(山梨組合)を選出し議案審議に入った。
▽第1号議案=平成19年度事業報告(伊藤副会長・愛知組合)
▽第2号議案=平成19年度決算報告(竹内会計理事・東京組合)
▽第3号議案=平成20年度事業計画案(寺田常務理事・埼玉組合)
▽第4号議案=平成20年度収支予算案(同)
▽第5号議案=その他
 を慎重審議し何れも承認可決した。
 次いで、各地区組合理事長による地区理事長報告を行い、地区による景況感の格差や、取り組みについて報告を受けた。
 以上で総会審議を終え、引き続いて、記念講演会に移り、杏林大学客員教授の田久保忠衛氏より、「最近の国際情勢と日本について」を演題に解説してもらった。
 講演会の後は、協賛会員を交えた懇親会に臨み、退任役員(前述の四氏)への感謝状と記念品が贈呈された。
【20年度事業計画】
@連合会組織の拡充と業界の結束強化
A各地区部会活動を基盤とする連合会部会活動の強化推進
B環境問題に関する情報交換及び関係諸団体との協調
C工・製・販協調のための懇談会等開催
D連合会ホームページの拡充及び地区組合インターネットヘの助成
E協賛会員の加入促進
F機関紙「管機連」の発行
G創立45周年記念「会員名簿・企業案内」作成
H一斉休暇の実施
 ・夏期休暇=8月13日〜15日
 ・年末年始休暇=12月30日〜1月4日

過当競争だけは避けたい
10月21日に製販ゴルフ会
三重県管工機材商組合第一回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、6月24日午後6時より四日市駅西の“四日市都ホテル”において、「第1回理事会」を開催し、10月21日に製販親睦ゴルフ会を開催することを決める一方、平成21年度新年賀詞交歓会を21年1月9日に開催することを取り決めた。
 理事会に先立ち田中理事長より挨拶があり「商売に関係の深い各種素材が高騰して、メーカー各社も数度に渡る価格改定を実施しておりますが、これから先の景況感も不透明のままで推移するとの見方が濃厚となっており、予断を許さない状況だと思います。何れにしましても過当競争だけは避けたいと言うのが皆さんの強い要望ですので、その点に皆様方のお力を切にお願いします」と、組合運営に理解と協力を呼びかけた。
 引き続いて、田中理事長が進行役をつとめて各議題を審議し、次の通り承認された。
▽第1号議題=製販親睦ゴルフ会開催の件
 10月21日、三重カンツリークラブで開催することを決めた。
 参加費は、前回同様の2万円とした(プレー代、パーティー代その他を含む)。
▽第2号議題=新年賀詞交歓会開催について
 1月9日に四日市駅西の“四日市都ホテル”で開催と決め、開催時間は午後4時集合の同15分開会とし、会費については、無料と決めた。
▽その他の件
 来る10月2日〜4日に開催される愛知組合主催の「第27回管工機材設備総合展」は、今回から共催との形をなっており、一人でも沢山の参観動員に向けて取り組むことを申し合わせた。

日立金属桑名工場会場に
管材新人研修会開催
岡谷管栄会新人等45名が参加

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、6月12日午前9時40分より、桑名市東方の日立金属研修センターを会場に「平成20年度管材新人研修会」を開催し、会員企業の新人45名が参加して、桑名工場の見学と管工機材各メーカーの新製品等について研修した。
 当日は、午前8時45分に名古屋駅前を貸切りバスで、研修センターを目指して東名阪道を南下、予定通り研修センターに到着し、工場見学会と商品研修会に臨んだ。
 研修会は、岡谷鋼機配管住設部配管住設室の岡本室長の司会進行で進められ、冒頭挨拶に臨んだ岡谷鋼機配管住設の岩佐部長は出席方のお礼を述べた後「日立金属さんのご好意により研修会を実施しております。暑い最中ですが、本日の研修会を通じて沢山のことを学んで頂き、明日からの仕事に生かして下さい」と、激励。
 引き続いて、商品研修会に移り、東洋バルヴのバルブの定義、種類等、アロン化成のマスの定義等について研修を行ったあと、昼食を済ませ、最新の生産技術と情報システムを駆使して生産され、コンピュータ制御による自動入出庫システムを導入した“中央物流センター”を見学した。
 物流センターのあとは、桑名工場に移動して、徳永センター長より、桑名工場の概要をはじめ、扱い品種の変遷等の説明を受けた後、三班に分かれて、外面腐蝕による漏れや内面腐蝕による赤水の発生を防止する“給水・給湯用管端防食継手”、電熱線を継手内部に埋め込み、通電することで融着を行う“エレクトロフュージョン継手”、従来のねじ接続配管と異なり、プレハブ工法に対応した狭い配管スペースに最適な“ガス配管用ステンレス製フレキシブル管ソフレックス”の製造ラインを見学した。
 工場見学のあとは、日立金属の継手の定義、種類等について研修した。

伊藤清司氏
伊藤商店社長

 伊藤商店(本社=名古屋市北区金田町)の社長伊藤清司氏が、予てより病気療養中のところ、5月31日、享年61歳の若さで逝去された。
 通夜は6月2日午後7時より、葬儀・告別式は翌3日午前10時より、いずれも名古屋市北区の平安会館名古屋斎場にて、妻の純子さんを喪主にしめやかに営まれた。
 伊藤氏は、社業に勤しむ傍ら、音楽を愛しカントリー&ウェスタンのベーシストとしても活躍。葬儀では、音楽仲間による演奏が行われ、多くの参列者が故人との別れを惜しんだ。

展示面積を約4割拡張
リニューアルオープン
INAX名古屋ショールーム

 INAX名古屋ショールームでは、このたび展示面積を約4割拡張し、リニューアルオープンした。
 新しく生まれ変わった名古屋ショールームは、中部地区の旗艦ショールとして、今までにない上質の空間をより多く・深く体験できるショールームを目指している。
 また、メイン展示の工リアにおいては、英国のインテリアショップによるディスプレイも空問に彩を添えている。
 1階では、キッチン・トイレ・洗面・浴室など各空間をゾーンで区切り、魅力的なデザインを数多く提案している。
 2階は、タイル・建材商品を一堂に集め、最新トレンドのデザインスタイルから、トラディショナルな外装スタイルまで比較検討しやすい展示構成とし、INAXの技術や歴史・文化を感じられるコーナーも設けており、これまでにない新しい感覚を提案し、「お客様の記憶に残る」「何度も足を運びたくなる」ショールームを目指している。
【名古屋ショールームの特長】
@入りたくなる演出
 メインエントランスを囲む壁面には、水を表現したモザイクタイルで壁画を配し、エントランスに続く通路はオリジナルデザインのジュエリーモザイクによる壁面で彩られている。また、キッチン・トイレ・洗面・浴室の各空間のメインとなる展示には、家具・小物に季節毎の変化をもたせ、上質で新鮮な空間を演出している。
A空間を際立たせる白い壁を利用し、メリハリのある空間展示
 各商品ゾーン内の展示ブースは、通路に沿って白い特注タイルで覆われた壁の開口部にある。通路面は白い壁でニュートラルにデザインし、展示ブース内はそれぞれテイストの違うメリハリをつけた空間展示。まるで美術館で並ぶ額縁を覗き込むように、通路に沿って新しい発見や期待感が持てる演出となっている。
Bタイルをふんだんに使ったINAXならではの空間提案
 1階の住設商品の展示は、タイルをデザインの中心に据え、プロユーザーは勿論、一般者にもタイルの魅力を再発見して頂ける空間提案をしている。2階のタイル・建材商品は、充分なスペースを確保し、豊富なサンプルと面展示でじっくりと比較検討できる展示構成としている。さらにINAXの技術シーズのルーツである帝国ホテル旧本館の復刻タイル等も展示している。
Cおもてなしのための商談スペースやイベントスペースを拡充
 商談スペースは、商品を見渡しながら打ち合わせできるよう配置し、2階のタイルコーナーには、自然光の下で色や質感を確認できるスペースを設けたほか、タイル・建材商品を中心に様々な空間事例を体感し検索できる五十インチ大画面のシミュレーションシステムを新たに導入した。
Dエクステリア&ガーデン提案コーナーも更にグレードアップ
 ガーデン・門扉・カーポートなどの施工事例やデザイン事例も充実した。様々なニーズやライフスタイルに合わせた最適な庭・エクステリアを提案している。

三菱マテリアル製品紹介
金型加工用超硬ソリッドドリル
WSTARドリルシリーズ「MHS形」発売

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する金型加工用超硬ソリッドドリルWSTARドリルシリーズ「MHS形」の販売を開始した。
 「MHS形」は、樹脂金型、ダイカスト金型に用いられるプレートのノンステップ穴加工が可能な超硬ソリッドドリル。従来、金型の穴加工は焼入れ前に行い、熱処理後に仕上げ加工が必要だったが、「MHS形」は熱処理後のプレート(硬度35〜55HRC)へのダイレクトドリリングを可能にしたため、熱処理に関わるリードタイムを低減できる。「MHS形」は、これまでのWSTARドリルを基礎とし、金型加工に特化したデザインを採用したシリーズとなっている。
 「MHS形」の主な特長は次の通り。
 @プリハードン鋼、焼入れ鋼の浅穴から深穴のノンステップ加工が可能。
 A独自のガイドパットと高剛性形状を有し、高精度な穴加工が可能。
 B偶数径シャンクの採用により、市販ミーリングホルダーを使用可能。
 Cプレート厚にあわせた溝設定としているため、機上における工具突出し長さがそろい、加工プログラムの作成が容易。
 標準価格(代表型番)は、MHS0300L90B26,400円(税込み27,720円)、MHS0600L150B29,400円(税込み30,870円)、MHS1200L300B49,000円(税込み51,450円)。初年度の販売目標は6,000万円。

多機能ショルダカッタ「APX形」に
インサートシリーズ追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換式・多機能ショルダカッタ「APX形」のインサートを追加し、販売を開始した。
 多機能ショルダカッタ「APX形」は、低抵抗・高耐欠損性・長寿命と、工具に必要とされる三要素を実現した画期的な工具として、市場で好評を得ている。今回、さらに用途の拡大を図るべく、APX3000用GMブレーカ、APX4000用Hブレーカの2種類のインサートを追加した。
 各インサートの主な特長は次の通り。
 @APX3000用GMブレーカ 切れ味のよいシャープエッジを有し、さらにインサート上面を鏡面処理することで耐溶着性を向上させ、アルミ加工に最適化させたブレーカ。耐欠損性に優れる超微粒超硬材種「TF15」を採用し、高能率加工が可能。
 AAPX4000用Hブレーカ 汎用タイプの「Mブレーカ」に対し約20%耐欠損性を向上させたブレーカで、不安定切削や高硬度材の加工に最適。ミラクルコーティング材種「VP15TF」「VP20RT」を採用、安定した工具寿命が得られる。
 標準価格(代表型番)は、APX3000用GMブレーカAOGT123604PEFR―GM1,160円(税込み1,218円)、APX4000用HブレーカAOMT184808PEER―H1,300円(税込み1,365円)。初年度7,000万円の販売を目指す。

ヨーロッパ向け増加続く
総受注高4月単月値で過去最高
中部経済産業局4月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が5月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年4月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は494億400万円で、前年同月比0.4%増と10ヵ月連続で前年を上回り、4月単月としては過去最高総受注高を記録した。また、前月比は12.8%減となった。
 国内受注では、自動車工業向けが58億4,500万円と2ヵ月連続して、一般機械工業向けが74億9,100万円と12ヵ月連続して前年を下回り、全体でも168億7,500万円で前年同月比16.0%減と4ヵ月連続して前年を下回った。前月比は21.0%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが8ヵ月連続で、アジア向けが3ヵ月ぶりに前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが32ヵ月連続で前年を上回ったことから、全体でも325億2,900万円で前年同月比11.6%増と11ヵ月連続で前年を上回った。前月比は7.9%減となった。ヨーロッパ向け受注高の135億7,600万円は過去最高。
 国別にみると、1位のアメリカが86億3,000万円(前年同月比7.5%減)、以下、ドイツ41億1,400万円(同48.6%増)、中国34億4,700万円(同23.3%減)、イギリス26億6,500万円(同97.3%増)、イタリア17億6,800万円(同6.8%増)の順となった。
 販売額では、361億2,900万円となり、前年同月比は2.9%増と3ヵ月連続して前年を上回った。一方、前月比は43.6%減となった。
 受注残高は、2,248億9,600万円となり、前年同月比1.2%増と6ヵ月連続して前年を上回った。また、前月比は2.9%増となった。

タンガロイ新製品
外径用・内径用TACバイト
Turning A(ターニングエース)

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580)は、外径用・内径用TACバイト「Turning A(ターニングエース)」の販売を開始した。
 ターニングエースは、インサートのクランプ剛性を強固にすることで、工具寿命の延長と加工精度の向上を追求した旋削用TACバイトとして開発された。インサートをセットしクランプ駒を締め付けるという、ワンアクションでインサートの底面および側面の二方向へ強固なクランプを可能としているダブルクランプ機構を採用。これにより、連続切削はもちろんのこと、短寿命となりやすい断続切削においても十分なクランプ剛性を維持し、工具寿命を大幅に延長した。
 また、独自の解析技術により設計された新形状のクランプ駒は、インサート押圧面の面積を従来よりも50%拡大し、チップ交換時や切削中の負荷で生じる刃先位置誤差を最小限に抑え、高精度な加工を実現。特に、切削時に刃先位置が変位しやすいVNMGタイプ(先端角35度タイプ)使用時においても優れた効果を発揮し、広い加工領域で好評のYNMGタイプ(先端角25度タイプ)も使用できる。
 さらに、一本のスパナでインサートの交換はもとよりクランプ駒や敷き金の交換も可能とし、操作性の向上と低コスト化を同時に実現した。バイト側面にはホルダ形番や適用部品形番だけでなく突き出し用目盛りを刻印するなど、TACバイトとしての操作性も大幅に向上している。
 標準価格は、外径用のACLNR/L2020K12―A8,380円(税込み8,799円)、AVJNR/L2525M16―A13,600円(税込み14,280円)、内径用のA25R―ACLNR/L12―D32022,400円(税込み23,520円)、A32S―AVUNR/L16―D40048,240円(税込み50,652円)。初年度8,500万円の販売を見込んでいる。

ハイブリッドTACミルシリーズ
小径多機能タイプEVH形、EXH形

 タンガロイは、ハイブリッドTACミルシリーズ小径多機能タイプ「EVH形、EXH形」の販売を開始した。
 既に発売済みのハイブリッドTACミル「EPH形」は、工具径の小さな領域で刃先交換式を可能とし、ソリッドエンドミルに匹敵する性能を実現。昨年6月の発売以来、ランニングコストの低減、容易な工具管理等の理由で市場から高い評価を得ている。
 今回、好評の「EPH形」に加えさらなる利便性を考慮し、中心刃(工具中心まで切れ刃を有す)付き小径刃先交換タイプ二種を発売。
 直角タイプ「EVH形」は、独自の刃形形状によりソリッドエンドミルに匹敵する切れ味を有する。中心刃の採用によりあらゆる加工形態に対応が可能。
 一方の高能率高送りタイプ「EXH形」は、最大切込みを0.6mm〜0.8mmとし、一刃あたりの送りを0.15mm/t(合金鋼の場合)の高能率加工を可能とし、工具径の3倍までのヘリカル穴あけ加工をはじめ、多彩な加工形態に対応可能とした。
 また、「EVH形、EXH形」は新インサートクランプ機構SS―FiT(Slant Screw Fixation Technology)を採用。インサート底面に対して斜めにねじ止めすることにより、クランプ強度およびボディ剛性を飛躍的に向上することが可能となった。
 インサートには、一般鋼・ステンレス鋼・鋳鉄用に新PVDコーティング材種「AH730」、アルミニウム合金用にDLCコーティングを被膜し耐溶着性に優れる「DS1200」を設定し、長寿命化を実現する。
 ハイブリッドTACミルシリーズは、ソリッドエンドミルの優位性(低抵抗化、高能率、高精度)と刃先交換式工具の優位性(経済性、容易な工具管理)を融合させた「ハイブリッド」工具といえる。
 標準価格は、「EVH形」のボディEVH06R010M10・0―02(φ10、2枚刃)26,100円(税込み27,405円)、EVH09R016M16・0―02(φ16、2枚刃)30,300円(税込み31,815円)、チップAH730 XVGT06H205EC―MJ(φ10用中心刃)1,400円(税込み1,470円)、AH730 XVGT06H205EP―MJ(φ一〇用外周刃)1,400円(税込み1,470円)、「EXH形」のボディEXH06R010M10・0―02(φ10、2枚刃)26,100円(税込み27,405円)、EXH07R012M12・0―02(φ12、2枚刃)27,200円(税込み28,560円)、チップDS1200 XXGT07X305FC―AJ(φ12用中心刃)1,650円(税込み1,733円)、DS1200 XXGT07X305FP―AJ(φ12用外周刃)1,650円(税込み1,733円)。初年度3億円の販売を見込んでいる。

北米向けが前年比で大幅減
日本産業機械工業会4月の産業機械輸出

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年4月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の4月の輸出契約高は前年同月比11.3%減の1,751億2,000万円となった。
 このうち、プラントは5件で299億1,300万円。南アメリカの減少により前年同月比44.8%減となった。
 単体は、前年同月比1.3%増の1,452億700万円。機種別にみると、ボイラ・原動機は北アメリカが大幅に減少したもののアジア、ヨーロッパの増加により前年同月比9.7%増となった。鉱山機械はアジア、中東の減少により同24.4%、化学機械は北アメリカ、中東の減少により同34.1%、プラスチック加工機械はアジア、北アメリカ、ヨーロッパの減少により同26.7%それぞれ減少した。風水力機械はアジア、中東の増加により同56.4%増、運搬機械はアジアの増加により同94.2%増加した。変速機は北アメリカの減少により同3.0%、金属加工機械は北アメリカ、ヨーロッパの減少により同78.4%、冷凍機械はアジア、北アメリカの減少により同2.4%それぞれ減少した。
 地域別構成比は、アジア62.2%、ヨーロッパ14.1%、中東8.6%、南アメリカ5.3%、ロシア・東欧4.3%、北アメリカ4.1%となっている。

見通し上回る高水準生産
日本鋳鍛鋼会4月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同19工場)の4月分生産実績を集計し、5月29日発表した。
 それによると、4月の鋳鋼の生産量は前年同月比3.1%増の25,676トンで、前月比では1.2%の減少となった。また、鍛鋼の生産量は前年同月比7.8%増の66,315トンで、前月比は2.1%の減少となった。
 現在の生産基調は、今回の速報を見る限り、20年度上期見通しの鋳鋼月25,000トン、鍛鋼月63,500トンを共に大幅に上回る新年度のスタートとなった。鋳鋼は自動車、船舶、建設機械等を主体とした需要産業の好調をべースに1年5カ月連続前年同月比プラスになるなど依然として前年度の好調を継続し高い水準の生産を維持している。鍛鋼は自動車、発電用機器、船舶等を主体に7カ月連続前年同月比プラスになるなど旺盛な生産環境が続いている。
 19年度(19年4月〜20年3月)の主な需要機種を見ると、前年度を上回っているのは、鋳鋼ではロール(前年同月比8.6%増)、鋳鋼管(同4.8%増)、バルブ・コック(同7.8%増)、自動車(同29.6%増)、船舶(同7.7%増)、土木建設・鉱山機械(同6.5%増)、破砕機・摩砕機・選別機(同5.2%増)、鍛鋼ではロール(同3.3%増)、自動車(同1.2%増)、船舶(同6.1%増)、土木建設・鉱山機械(同5.9%増)、発電用機器(同5.9%増)であった。

18日に辻端氏を講師に
ねじ産業説明会未来開発プロジェクト
愛知鋲螺商協組20年度第1回理事会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は6月17日午後6時より、組合事務局において「平成20年度第1回定例理事会」を開催した。
 当日は、理事ら6名が出席し、鈴木理事長の挨拶の後、議事に入った。
 第1号議案=第35期通常総会まとめに関する件、第2号議案=事業部委員会に関する件、第3号議案=年間事業計画について、第4号議案=平成20年度理事・役員就任年数に関する件、第5号議案=平成20年度表彰に関する件、第6号議案=ねじ商連第3回常任理事会報告に関する件、第7号議案=日本ねじ商連第34期通常総会に関する件、第8号議案=その他について審議。
 ねじ商連第3回常任理事会の報告は、出席した鈴木理事長より行われた。報告の中で、「粗悪輸入ねじアンケート」集計結果に関し鈴木理事長は「各地区とも大きな被害は出ていない。しかし今後粗悪輸入品については何らかの対策が必要」と述べた。
 また、「ねじ産業未来開発プロジェクト」についての説明会を愛知組合でも開催することになったと報告。これを受け、次回7月18日の理事会後に、辻端敏彦氏(日本ねじ工業協会参与、目白大学客員教授)を招聘して説明会を開催することを決めた。
 このほか、7月29日に開催される日本ねじ商連第34期通常総会へは、鈴木理事長と馬場副理事長が出席するとし、発言者を馬場副理事長が務めることを確認した。

自動倉庫システムの導入で
省スペース+スピーディに
トラスコ中山プラネット東海開設

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は5月7日、愛知県岡崎市岡町字南久保18にプラネット東海(物流センター)を開設、岡崎支店を移転した。
 プラネット東海は、敷地面積14,783.25u、延べ床面積24,026.51uで、管轄エリアは静岡県の一部と愛知県南西部、三重県となる。
 プラネット東海には、新しい設備として自動倉庫システムを装備。このシステムは、庫内空間を最大限に活用し、約6分の1のスペースで従来の棚置き方式と同数のコンテナを保管できる。また、軽量でコンパクトなクレーンによるスピーディな入出庫を実現。高速走行、高速昇降だけでなく速度制御もきめ細かく行うことが可能で、人による入出庫作業の約2.5倍の効率を発揮する。プラネット東海の自動倉庫内在庫アイテム数は46,480アイテム、入出庫能力は毎時442アイテム。
 さらに同社では、「作業の効率化」と「精度の向上」を目的として、庫内管理システム「ココナッツ」「フェニックス」を導入。すべての商品にバーコードを貼付して、入荷〜格納〜ピッキング〜出荷という庫内作業を行うことにより、商品管理と入出庫の精度を向上させている。

新社長に成田誠氏
ナリタテック成田吉勝氏は会長に

 ピン・リベット製造販売専門メーカーのナリタテック(本社=愛知県西加茂郡三好町大字三好字池守田60-2)では、先ほど開催された同社取締役会において、代表取締役社長に成田誠氏が選任され就任した。また、成田吉勝社長は取締役会長に就いた。
 成田誠新社長は、「微力ではございますが、社業発展のため邁進努力いたす所存」と所信を表明している。

ダイジェット工業新製品
高能率加工用「スーパーダイメイト」
抜群の強度と切れ味

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、高能率加工用工具「スーパーダイメイト」のフェースミルタイプHDM形とモジュラーヘッドタイプSDH形を開発した。
 スーパーダイメイトHDM形・SDH形は、鋳鉄・一般鋼から難削材まで対応可能な高能率加工用工具。金型業界のみならず、航空機産業も視野に入れたラインナップを展開している。
 主な特長は、チップ厚みを厚くすることにより、チップ強度を同社従来品に比べ最大68%アップ。材種には耐欠損性に優れた新材種「JC8050」を追加した。
 また、チップは標準のブレーカなしタイプと難削材用ブレーカ付もラインナップ。ブレーカ付チップはステンレス鋼専用ホーニングとチタン・インコネル専用ホーニングの2タイプを用意している。
 本体の表面処理は高剛性「Gボディ」を採用。本体剛性の向上によりチップへの負荷も軽減され、チップ加工寿命もアップした。さらに、切りくずの溶着、錆の発生が抑制される。
 ポジ刃形の採用で、同社従来品と比較し切削抵抗を最大21%ダウン。重切削用形番には信頼性の高いダブルクランプ方式を採用している。またモジュラーヘッドタイプは、オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組み合わせで多彩なバリエーションが選択できる。
 主に、炭素鋼、合金鋼、工具鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金の、平面削り、肩削り加工(コーナR)、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工に適している。
 サイズは、フェースミルタイプHDM形がφ50〜φ80の十二形番、モジュラーヘッドタイプSDH形が〈レギュラ〉φ20〜φ40の十形番と〈多刃(今夏発売予定)〉φ20〜φ42の九形番。価格は、フェースミルタイプが38,300円から、モジュラーヘッドタイプは27,200円から。初年度1億円の販売を見込んでいる。

ドリル+エンドミルを
1本でこなす新工具登場
「ワンカットヘリカル」

 ダイジェット工業は、アルミ加工用多機能工具「ワンカットヘリカルAL―OCHE形」を発売した。
 ワンカットヘリカルAL―OCHE形は、アルミの多種多様な穴あけ加工を1本の工具で高能率に行える多機能エンドミル。潤滑被膜と独自の刃先形状により、ドリル加工に匹敵する高速加工を可能にした。
 主な特長は、新潤滑被膜と切りくず排出性に優れる刃先諸元の採用により、ヘリカルピッチが大きく稼げ、ドリルに匹敵する高速・高能率加工が可能に。通常のエンドミル同様に、肩削り・溝削り加工も問題がない。
 また、1本の工具でさまざまな穴径を加工でき、工具の集約化を実現。工具径(加工可能径)は、φ4ミリ(φ5〜φ7ミリ)▽φ6ミリ(φ7〜φ11ミリ)▽φ8ミリ(φ10〜φ15ミリ)▽φ10ミリ(φ12〜φ19ミリ)▽φ12ミリ(φ14〜φ23ミリ)▽φ16ミリ(φ18〜φ31ミリ)。工具交換時間が省かれ、加工時間の大幅短縮を達成する。
 アルミ合金のヘリカル穴あけ加工、ザグリ加工、ヘリカル加工、肩削り加工、溝削り加工に最適。
 今回発売されるのはφ4〜φ16の6アイテムで、価格は12,600円(φ4)から。初年度5,000万円の販売を見込んでいる。

国内のロボット需要は端境期に
輸出額は前年比で12・3%の伸び
マニピュレータ・ロボット統計08年1〜3月期

 日本ロボット工業会は、マニピュレータ、ロボットの2008年1〜3月期の生産・出荷実績を発表した。これは同会の月別統計調査を基に、正会員及び賛助会員企業55社の実績をまとめたもの。概要は次のとおり。
【受 注】
 1〜3月期の受注額は、前年同期比25.4%増の1,588億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。受注実績は高い水準で推移している。
【生 産】
 1〜3月期の生産額は、前年同期比2.9%増の1,444億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。
【出 荷】
 1〜3月期の総出荷額は、前年同期比4.1%増の1,493億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。
 国内出荷額は、同6.8%減の569億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。
 輸出額は、同12.3%増の924億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比2.7%減の259億円となり、3四半期連続でマイナス成長。電子・電気機械産業向けは同23.6%減の160億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。
 国内はロボット需要の端境期にあり、年間を通じても厳しい状況にあるため、前年並みの水準で推移する見通し。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比24.6%増の165億円となり、6四半期(1年6カ月)連続でプラス成長。電子部品実装用は、同0.6%増の442億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。
 海外向けは、二大ユーザーである自動車、電気機械向けを中心に全般に伸長した。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、北米向けが前年並みに推移する中、欧州、アジア向けは増加傾向にある。また、新興国向けも伸長しており、停滞気配の米国マーケットをカバーしている。
 電気機械向けの主要用途である電子部品実装用では、引き続き中国向けを中心としたアジア向けが堅調に推移していくことが期待される。また、FPD(ガラス基板搬送)用は、2007年が前年からの反動減もあり鈍化したが、今年に入り回復傾向にある。

総受注高は前年比28・6%増
日本産業機械工業会4月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年4月の産業機械受注状況によると、4月の総受注高は前年同月比28.6%増の5,692億6,300万円で、このうち内需は同60.1%増の3,782億3,200万円、外需は同7.4%減の1,910億3,100万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比135.4%増、非製造業向けは同3.5%増、官公需向けは同10.4%減、代理店向けは同1.9%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比24.7%増)、鉱山機械(同57.4%増)、タンク(同3.0%増)、圧縮機(同8.7%増)、運搬機械(同0.0%増)、変速機(同6.0%増)、金属加工機械(同1158.8%増、約12.5倍)、その他機械(同3.2%増)の8機種。減少した機種は、化学機械(同10.0%減)、プラスチック加工機械(同23.1%減)、ポンプ(同34.5%減)、送風機(同2.0%減)の四機種であった。
 一方の外需では、4月のプラントは5件で前年同月比44.8%減の299億1,300万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比8.4%増)、ポンプ(同192.6%増)、圧縮機(同8.2%増)、送風機(同10.0%増)、運搬機械(同85.9%増)、金属加工機械(同103.5%増)の6機種。減少した機種は、鉱山機械(同34.1%減)、化学機械(同67.7%減)、タンク(同98.7%減)、プラスチック加工機械(同22.2%減)、変速機(同1.0%減)、その他機械(同2.3%減)の6機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は繊維、造船、電力、外需の増加により前年同月比15.0%増、鉱山機械は窯業土石、鉄鋼、金属製品、一般機械、農林漁業の増加により同20.7%の増加となった。化学機械(冷凍機械含む)とタンクは外需の減少によりそれぞれ同43.3%、同36.6%減、プラスチック加工機械は紙・パルプ、自動車、その他製造業、外需の減少により同22.6%減少した。ポンプは外需の増加により同3.3%増、圧縮機は石油・石炭、一般機械、その他製造業、外需、代理店の増加により同8.5%増となり、送風機は化学の減少により同1.0%減少。運搬機械は鉄鋼、造船、外需の増加により同23.1%増、変速機は石油・石炭、運輸の増加により同4.2%増、金属加工機械は鉄鋼の大幅な増加により同591.7%増(約7倍)となった。

南海漫遊記 27
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地久雄倉地社長

[ダン・バウの正体]
 楽器には弦の振動を拾うピックアップが内蔵されているようで、音量調節用のノブと出力端子らしいフォン・ジャックがついている。楽器屋のオバサンはアンプにはつながず、「あたしゃあんまり上手くないんだけどねー」というようなことを(たぶん)ベトナム語で呟きながら、右手で竹のピックを持って弦を弾き、弦が結わえられている細長い垂直の棒を左手で揺らした。(注 前稿でこの棒を竹製と書いてしまったが、調べたところ実は水牛の角でできているようである。)
 かそけき音量ではあるが、少し哀愁をおびた持続音が店内に鳴り響き、それが左手の動きに伴って、旋律となって聴こえ出す。いわく言いがたい独特の倍音を含んだ馥郁(ふくいく)たる音色であり、単純に撥弦しているのではなさそうだ。
 よく観察するとオバサンはかならず、右手小指で弦の特定の部位をミュート(消音)していて、弦を弾くと同時に小指を弦から離し、倍音を発生させているのだ!
 この撥弦法はつまり、エレクトリック・ギター奏法にいうところの「ピッキング・ハーモニックス」に他ならず、左手で弦の張力を高めたり緩(ゆる)めたりして音程を変化させつつ音を持続させるのは、トレモロ・ユニットによる「アーミング」に相当する。そのため発音体がたった一本の弦なのにもかかわらず、楽器の細長い筐体が倍音に共鳴し、えもいわれぬ複雑な余韻をかもし出しているのだろう。
 “Where Were You” だ!
 僕とK島氏は、ほとんど同時に顔を見合わせて叫んでいた。
 *  *  *
 “Where Were You”は、Jeff Beckが1989年に発表した傑作インストルメンタル・アルバム“Jeff Beck s’  Guitar Shop”の5曲目に所収された、演奏時間3分少々の小品である。もちろんジェフ・ベック本人のオリジナル作品だが、この天才にしか絶対に奏でられない秘曲中の秘曲であり、この歴史的アルバム中でも、最大の聴きどころといって過言でないだろう。
 ここでジェフは前述したピッキング・ハーモニックスとアーミングによる超絶技巧を駆使して、複雑な倍音を意図的かつ正確に発生させ、そこから自由に旋律を創造していくという離れわざをやってのけたのである。
 *  *  *
 いわゆる「リュート属」に分類される弦楽器のうち、ギターやマンドリンや琵琶の類は、「フレット」を持つことにより、演奏者が音の減衰時間を伸ばし、早いフレーズを演奏することを可能としたが、そのかわりにヴァイオリン属のように、音程やアーティキュレーションを自由に作り出すことは困難なこととなった。もっとも黒人ブルーズ・ギタリストたちのあいだでは、「チョーキング」と呼ばれるテクニックで、半音から一音半ほどの微妙な音程の変化を生み出すことが早くから行なわれていたが、これは正統派クラシックギターの見解からは「音痴な黒人たちの邪道な奏法」とみなされ、評価を受けることはなかった。
 しかしアンプで音を増幅するという、エレクトリック・ギターは、フレットを有する楽器であるのにもかかわらず、これらの制約を一気に開放した。その先駆者はとにかくジミ・ヘンドリックスだったといって差し支えなかろうが、それをすぐれた音楽性の高みにまで昇華させたのは、ジェフ・ベックであった。

第68回愛機工親善野球大会
三菱マテリアル、東陽などが勝利
大会3日目一宮総合運動場で開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第68回親善野球大会(福利厚生部主管、福利厚生部長=六浦康正氏・六浦本店社長)の第3日目が6月7日、愛知県一宮総合運動場野球場において開催され、Aゾーン3試合、Bゾーン2試合の合計5試合が行われた。
 〈第1試合〉Bゾーンの1回戦、日研工作所対ミツトヨの試合は、ミツトヨが1回裏に猛攻、一挙に14点をあげ、さらに2回にも3点を追加。日研工作所の反撃を零点に抑え、17対0でミツトヨが勝利した。
 〈第2試合〉Aゾーンの1回戦、中央工機対三菱マテリアルは、1回裏に三菱マテリアルが2点を先制。中央工機も2回表にホームランで2点を返し同点に。すぐその裏、三菱が三ランホームランでリード。3回表に中央工機も1点を返したが、その後両チームとも相手の攻撃を良く守り、5対3で三菱マテリアルが中央工機を破った。
 〈第3試合〉Bゾーンの1回戦、ミズタニ機販対ユアサ商事は、ミズタニ機販が1回表に2点を先取。2回にも3点、4回に3点、5回に2点と小刻みに点を取り試合を決め、ユアサ商事の反撃を零点に抑えて10対0でミズタニ機販が勝利した。
 〈第4試合〉Aゾーンの1回戦、日伝対東陽の試合は、2回裏に東陽が一挙7点をあげた。続く3回裏にも2ランホームランなどで3点をあげリードを広げ、日伝の反撃を零点に抑えて10対0で東陽が勝利した。
 〈第五試合〉Aゾーンの1回戦、井高対川島商事は、1回表に井高が1点を先取。続く2回には4点をあげてリードを広げた。川島商事も3回裏に2ランホームランで2点を返したが、井高がその後5回、6回にも1点ずつをあげてリードを広げ、7対2で川島商事を下した。

今年度の事業について審議
ビアパーティーは7月25日
GKC6月理事会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は6月9日午後6時30分より、岐阜市城東通りの松葉ヨーロッパ館において「6月定例理事会」を開催した。
 冒頭、服部理事長は、組合活動への協力に対して礼を述べたうえで、「総会後、第1回の理事会です。本年度事業について審議していただきたいと存じますのでよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、服部理事長を議長に議事に移り、ビアパーティーや製販懇談会など事業について審議した。ビアパーティーは7月25日にグランヴェール岐山で行う。また、製販懇談会の開催日を10月7日にすることなどを決めた。
 次回理事会は8月28日に開催予定。

分別廃棄がカンタンに
「レコレンチ」新発売
OSG 作業性も改善

オーエスジーグループのオーエスジーシステムプロダクツ(社長=影山昭博氏、本社=愛知県豊川市上長山町手取8-24)は、同グループの青山製作所が開発した、分離式の設計で環境にやさしいレンチ「レコレンチ(RECO―WRENCH)」の販売を開始した。
 従来のレンチは取手の部分の樹脂と、ネジを回す鋼材の軸部とが一体になっており、廃却する際に分別廃棄の負担があった。すなわち、プレス等で樹脂部と鋼材の軸部を分離して、廃却しなければならなかった。
 新開発のレコレンチは、この取手の部分と軸部をそれぞれ独立して製作し、嵌め合わせにより完成品にするもの。先端が折損、磨耗して廃却する場合は、簡単に分離が可能な構造になっている。
 樹脂の取手と鋼材の軸部とは嵌め合わせであるが、従来の一体式と同じように作業性は優れている。さらに樹脂部のすべりを防止し、指がフィットしやすい構造のデザインのため回しやすく、従来品より優れた作業性を確保できた。
 樹脂の色は青、緑、黄、赤の四色から選べ、サイズを樹脂の色で見分けることもできる。
 レコレンチは、先端形状及び寸法別に九種類を標準在庫。標準品価格は270円から。また、特殊品の受注も受け付けており、納期は1カ月程度となる。初年度の年間売り上げ目標は3,500万円。

水澤登志子 さん
セキ機工社長ご令室

 セキ機工(社長=水澤義夫氏、本社=岐阜県関市西田原)社長のご令室登志子さんが6月1日、逝去された。享年69才。
 通夜は6月2日午後6時より、葬儀・告別式は翌3日午後零時30分より、いずれも関市池田町の総合葬儀斎場「メモワール関」で行われ、多くの参列者が故人の冥福を祈った。

2008年7月20日(日) 2317号
展示小間目標超え確実
9月17日名管会ゴルフ会
愛知県管工機材商協組7月定例理事会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、7月1日午後6時15分より名古屋市金山の名古屋都市センターにおいて、「7月定例理事会」を開催し、7月17日に名管会ゴルフ会を開催することを決めたほか、10月に開催する第27回管工機材設備総合展の出品小間も把握し、目標を上回ることが明らかとなった。
 当日審議され承認された事項は次の通り。
▽第1号議題=20年度総会報告
 5月20日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催し、収支も予算枠内で収まった。
▽第2号議題=第27回管工機材設備総合展経過報告
 出品申込締切の6月末現在、144社の269小間の申込があり、目標の260小間を超え、キャンセル待ちの状態。最終的には、274小間前後になる模様。
 また、展示会当日の担当部署の部長も決まった。
・総務=倉地久雄氏(倉地社長)、受付=小川誉之氏(小川管商社長)、渉外=大藪淳一氏(大清社長)、抽選=成田幸隆氏(大成工機商会社長)
▽第3号議題=経営研究セミナー開催報告
 6月26日にコクヨ東海販売で「企業の危機管理としての書類管理」について、シニアコンサルタントの久保和彦氏を講師に解説してもらった。
▽第4号議題=工場見学会開催について
 7月2日にトヨタ自動車元町工場を見学する。工場見学の後は、トヨタ博物館を見学し、猿投温泉金泉閣で懇親会を行う。参加人員は21人の予定。
▽第5号議題=組合だより発行の件
 8月号の発行を予定している。
▽第6号議題=名管会ゴルフ会開催の件
 9月17日にオールドレイクゴルフ倶楽部で開催する。スタート時間は午前9時3分アウトイン同時。参加人員は20組前後を予定している。
▽第7号議題=その他の件
@管機連第46回総会・45周年記念祝賀会
 6月17日東京のアークホテル半蔵門で開催し、総会に続いて記念講演会(田久保忠衛氏による、最近の国際情勢と日本)と祝賀会を開催した。
A大阪組合では、組合設立70周年を記念して、「継承70年」の記念誌を刊行した。
B東京組合では、組合設立60年を記念して「組合60周年誌」を刊行した。

組立・溶接ラインを見学
トヨタ元町工場見学
愛知県管工機材商協組会員20余名参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の事業部(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)では、7月2日午後1時より、20余名の参加を得て、「トヨタ自動車元町工場」の組立ラインと溶接ラインを見学した。
 また、19世紀末から20世紀の自動車の歴史を実用車を中心に展示(欧米社・国産車等約120台)紹介した「トヨタ博物館」も見学し、同館10周年を記念して開館した新館では、昭和20年代から50年代までの自動車とともに、各時代の特長的な生活資料を集め、「車文化」と「もの文化」の変遷を伝えていた。
【元町工場とトヨタ生産方式】
▽元町工場は、操業開始が1959年(昭和34年)で、生産車種はクラウン、マークX、エスティマなどを月産13,000台生産している。従業員数は約4,800人。溶接ロボットは約550台で、自動化率は97%。
▽トヨタ生産方式は、TPS(Toyota Production System)=お客様第一、設備異常や不良品が出始めると「機械が自動的に止まる・人が作業を止める」ことで、後の工程に対して高品質を保証する「ニンベンのある自動化」(ドアレス組立、ポカヨケ、ひもスイッチなどで異常を知らせる)と「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ作る」(かんばん方式、総合あんどんで実績等が見える化、在庫は2時間分)ことにより、生産現場のムダ・ムラ・ムリを無くし生産性を向上させる「ジャストインタイム」が根幹をなす独自の生産方式。また、「よい品よい考」の標語のもとにJITや自動化の更なる進化を目指し、作業方法・工程の継続的な改善や環境保全に取組中。
 工場と博物館見学のあとは、猿投温泉の「金泉閣」にて、和やかに懇親会を行った。

任期満了に伴う役員改選では
谷岡会長以下全員が留任
中部ジーネット会平成20年度総会開催

 中部ジーネット会(会長=谷岡寛司氏・SMC常務取締役営業本部副本部長)は7月2日午後3時30分より、名古屋市中区金山町のホテルグランコート名古屋において「平成20年度中部ジーネット会総会」を開催した。
 総会は飯見ジーネット三重営業所長の司会で進められ、会員メーカー84社中76社の出席が報告された。
 冒頭、谷岡会長が「本日は大変お忙しい中、中部ジーネット会総会にご参加賜り厚く御礼申し上げます。また、日頃は会に対しまして格別のご高配を賜り、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。さて、アメリカのサブプライムローンの問題は、損失額100兆円とも言われており、終息にはまだ時間がかかります。景気後退とインフレが同時に進行するスタグフレーションが起こりつつある。FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策も手足を縛られて久しく、スーパーバブルに突入すると言われている。一日も早い終息を願うばかりです。鉱物資源、食料資源の値上げラッシュは止まるところを知らず、今年の初め、石油メジャーのCEOが、2015年にはイージーオイル(採掘しやすい石油)がなくなると発言。先頃行われたトヨタの環境フォーラムでも同社の首脳が2030年に石油はなくなると言っておられた。経済産業省が2050年に温暖化ガスを半減するとしております。これには、2010年に出ると言われているプラグインハイブリッド自動車への期待が大きい。この車は、リチウムイオン電池を使い、10円で13キロ走る。2010年以降、リチウムイオン電池が、車のある分野の主流を占めるとも言われております。低炭素社会の右肩下がりの社会に入ったと考えられる。ガソリンも年内には一リットル200円になると予測され、私自身も通勤を自転車に変えようかとも考えております。その中でも、ジーネット名古屋支社は102%の好成績で前期を終了されております。これは、安田支社長並びに幹部の皆さんのご努力の賜物と思いますが、中部ジーネット会会員各社のご支援もあったかと存じます。ここで厚く御礼申し上げます。2008年もメーカー皆様との同行PR、販売店様での研修会、ユーザー様向けの展示会を積極的に行ってまいりますので、会員各社の皆様には益々のご支援、ご鞭撻をお願いいたします」と挨拶。
 引き続いて、今吉ジーネット専務取締役営業本部長が挨拶に立ち、日頃の支援に対して感謝の意を表した後、決算概況(既報)などについて述べた。その中で、各部門の状況を「工具が微増、機械が微減で、FAシステムが苦戦した。住設に対する環境は決して良くなかったが、健闘した」と報告。さらに「ジーネットの行動規範は、正確に、誠意をもって、迅速に対応するというのが基本方針」であるとし、「商社にとっての設備は人と考え、人材育成に力を注いでいる。また人材確保が難しくなっている昨今、女性の活用も行っていく。名古屋でも女性の営業が誕生し、今後の活躍に期待している」とも。「コアを作り上げていくことが肝要。また製販の組織化も重要で、人間関係の構築にも力を入れていく」とこれからの取り組みを示した。
 続いて、6月20日付けで新たに就任した寺田営業副本部長より「まだ勉強中ですが、景気が悪い中でも、メーカー様にとって頼りになるジーネットという姿を求めて、皆様方と共に色々な戦略で力強いジーネットになるように頑張りたい」と決意が表明された。
 谷岡会長が議長を務めて議事に移り、平成19年度事業報告、同会計報告、同会計監査報告、平成20年度事業計画及び予算案が審議され、いずれも原案通り承認された。
 また役員改選では、全員の留任が決定。再任された谷岡会長は「初心に返り、皆様の熱い心、熱いご支援をいただきまして20年度の事業を進めてまいりたいと存じますのでご協力をよろしくお願いします」と挨拶し、審議事項を終了。
 最後に、名古屋支社管轄内の現況として、安田名古屋支社長が第60期(2008年3月期)の総括と第61期の方針について語り、「積極的な営業展開、撒いた種は必ず花を咲かせるという心意気で、支社一丸となって邁進いたします」と締めくくった。
 総会終了後は懇親会が開かれ、古里ジーネット会長は挨拶で日頃の支援協力に対して礼を述べた後、力強い発声で乾杯。
 懇親会では、当日参加した中部支社の幹部社員や新たにフルサトグループの一員になった岐阜商事の紹介などが行われ、和やかなムードの中で歓談しさらなる結束を固めた。

退職金について意見交換
8月に鵜飼見物を予定
名機工同友会6月定例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は6月24日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「6月例会」を開催した。
 冒頭、金原会長よりガソリン価格の高騰などへの懸念を含めた挨拶があり、続いて各部報告に移った。
 事業部は、三木部長より共同購入品の実績報告と今後の仕入れについて話があった。仕入れの件で、手洗い洗剤に関しては、若干安く仕入れられるところもあるようだが、数量の問題などもあり現行のままで行きたい旨が伝えられた。またコンベックスルールは今後、仕入先と取り決めた数量の販売が難しくなると予想され、販売方法について審議。その結果、仕入先の見直しも仕方がないということになり、仕入の変更を了承した。
 経営対策部では、講演会の講師を検討中で、吉野部長が講師の紹介を呼びかけた。
 福利厚生部は、鈴木部長が恒例となっているビアパーティーで鵜飼見物を提案。担当の嶋崎氏より詳細な説明があり、審議の結果、これを承認した。
 その他では、会員の藤井商店より退会届が提出されており、退会を承認した。
 情報交換では、今回のテーマ「退職金規定」について実例を挙げながら各社の現状が話された。

7月24日に熱田支部と講演会
キャンプで環境イベントも
愛機工青年部7月役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は7月8日午後7時より、組合事務局において「7月定例役員会」を開催した。
 森部長の挨拶に続いて議案審議に移り、第1号議案の青年部通常総会の報告については、足立広報担当幹事より6月6日に開催された総会について報告が行われた。問題点として、開催時間より遅れてくる人が多かったので開催時間を6時から30分遅らせてはとの意見や、総会資料で一部間違いがあったので事前にチェックして間違いをなくす努力が必要ということが確認された。
 第2号議案の組合野球大会については、森川野球担当幹事が報告。総会以降4回予定されていた大会日程は、6月21日が雨で中止となったほかは順調に消化。今後8月2日まで毎週土曜日に予定されており、協力の要請が行われた。
 第3号議案のキャンプについては、加藤キャンプ担当幹事より、8月2、3日の開催にあたり、現在90名ほどの申し込みがあると現況が報告された。
 第4号議案のビアパーティーについては、遠藤会合担当幹事が報告。開催日は8月8日を予定。会場については現在2カ所を候補に検討中とされ、担当者に一任することが承認された。
 第5号議案「愛ECO青年部」に関しては、多々良統括幹事長が今後の取り組みについて「青年部として『環境委員会』をつくり、各自ができることから環境を意識して活動していけるようにしたい」と述べた。これに伴い8月のキャンプでも2日目の朝に環境イベントが予定されている。
 その他、7月24日に熱田支部と合同で講演会を開催する。今後の教育事業としては11月に講演会、2月に研修会を予定。冬(1月または2月)のレクリエーションにNGK(難波グランド花月)の見学が提案され、直ちに準備にかかることが決まった。

むつみ福祉会に自動かんな機等寄贈
志知篤氏(志知会長)
同会創立20周年で表彰

 志知篤氏(志知会長)は7月6日、「社会福祉法人むつみ福祉会」の創立20周年に合わせて、木工作業用の大型自動かんな機と電動丸鋸を寄贈した。
 同氏は、自宅がむつみ福祉会の隣にあることから、同会の創立当初より、血圧計、カラオケセット、ビデオ内蔵大型テレビをはじめ、トイレ用大型リフトなどの福祉用品や、木工作業用のベルトサンダーなどを寄贈してきた。
 平成11年12月から18年10月までの6年10カ月間は、同会の理事長も務め、会の運営と発展に尽くした。理事長引退後も福祉活動に精力的に取り組み、今回、施設利用者の活動が少しでも活発になるようにと、安全に最新の装備をした大型自動かんな機と電動丸鋸を寄贈。利用者からは安全に作業ができると喜びの声が聞かれた。
 また、同日午前10時30分からは名古屋市中区橘の東別院ホールにおいて「むつみ福祉会創立20周年記念式典」が執り行われ、名古屋市はじめ多数の来賓と利用者らが参加する中、志知氏が功労者として表彰された。

展示会概要等の事前説明会
名古屋・東京・大阪で
来年10月開催のMECT09

 平成21年10月14日から17日までの日程で名古屋最大の展示会場ポートメッセなごや全館を使用して開催される、FA技術専門展「メカトロテック・ジャパン2009(MECT09)」(主催=名古屋国際見本市委員会、共催=ニュースダイジェスト社・愛知県機械工具商業協同組合)の事前説明会が今年8月、初の試みとして名古屋、東京、大阪の3会場で開催される。
 この説明会では、主催事務局より2009年展の開催概要と出展規程の変更点、ポートメッセなごや一号館(ドーム)の改築計画などについての説明が行われる。
 説明会への参加申込みは7月25日まで。
 問合せ及び申込み先は、メカトロテック・ジャパン2009主催事務局(名古屋国際見本市委員会)、住所・名古屋市千種区吹上2-6-3、TEL052-735-4831、FAX052-735-4836。
【名古屋】
▽日時=平成20年8月1日午後2時から同3時まで
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2-2)
※説明会後に展示会場の見学を実施予定。希望者のみ。
【東京】
▽日時=平成20年8月4日午後2時から同3時まで
▽会場=虎ノ門パストラルホテル(東京都港区虎ノ門4-1-1)
【大阪】
▽日時=平成20年8月6日午後2時から同3時まで
▽会場=大阪厚生年金会館(大阪市西区新町1-14-15)

後藤氏ベスグロ優勝
ジュニアー会第3回親睦コンペ

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は6月7日、岐阜県可児市大森の愛岐カントリークラブにて「第3回ジュニアー会親睦ゴルフコンペ」を開催した。
 会員10名が参加して日頃の腕前を競った結果、後藤正幸氏(三栄商事常務)がベストグロス84で見事優勝を果たした。上位入賞者は次の通り。
▽優勝=後藤正幸氏(三栄商事)N66H18
▽準優勝=安井文康氏(錦興業)N73H19
▽第3位=熊田誠司氏(久満田商会)N73H36

南海漫遊記29
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄倉地社長

[ダン・バウの正体 二]
 「ロック・ギタリストには二種類しかいない。ジェフ・ベックとジェフ・ベック以外だ」とは、キャリアとテクニックを誇る大御所ヴォーカリストのポール・ロジャースが、いみじくも言い切った名言である。ジェフ・ベックはその長い音楽歴を通じて、それぞれの時代ごとにつねに新しいギターサウンドを果敢に追求し続けてきた。その飽くなき求道精神は他の追随を許さぬものがある。彼こそが「孤高のギタリスト」という最大の賛辞を与えられるゆえんである。
*  *  *
 前述したように、“Where Were You”でジェフが試みたことは、通常のエレクトリック・ギター奏法では用いない高次の倍音(ハーモニクス)を自在に発生させ、それをフィード・バックさせ、そこからトレモロ・アームによって旋律を作り出していくという独創的な手法であった。
 これはいわゆる『ブルガリアン・ヴォイス』をエレクトリック・ギターで表現したものであるとされる。ブルガリアン・ヴォイスとは、ブルガリア民謡で用いられる独特の女声ポリフォニーのことで、そこでは主旋律と副旋律が平行して動き、かつ音程が不動の通奏音も存在するために、2度、7度、9度という音程が必然的に発生する。これは西欧の古典的和声法ではあきらかに禁則とされるもので、クラシック音楽に慣れた耳には、はじめ不協和音と感じるかもしれないが、決して不快なものなどではない。むしろ聴く者をノスタルジックで幻想的な空間へと誘(いざな)う、不思議な力を持つ音楽である。
 ジェフはこの魅惑的なブルガリアン・ヴォイスにインスパイアされ、エレクトリック・ギター一本でその音場を創生することにみごとに成功した。まさに天衣無縫、あるいは融通無碍(ゆうずうむげ)といっていい彼独自のスタイルであり、一種禅の境地に近いものでさえあるだろう。
*  *  *
 そもそも倍音とは何であるのか? 「楽音における基音の整数倍の周波数をもった音の成分で音色を決定するもの」と教科書は定義するが、それだけでは何のことやらわかりかねる。食材やワインの「旨味」の正体が、アミノ酸やグルタミン酸などの有機酸であると正確に分析されたところで、それらがなぜ旨味をもたらすのかの説明にはまったくなっていないのと同じである。
 われわれは、意識しなくてもつねに楽器の倍音を聴いている。人に感動をもたらす楽音は、かならず複雑な倍音構成を持つものであり、すぐれた演奏者と名器と呼ばれる楽器によって再現が可能となる。
 トランペットやトロンボーンなどを習った方ならおわかりであろうが、それら「金管楽器」属は特殊な場合(ペダル・トーン)を除き、すべて倍音を発生させ、それをバルブやスライドで変化させて旋律を造り出している。ホルンの嫋嫋(じょうじょう)としてかつ芳醇な余情をもつあの独特の音色は、第15、16という高次の倍音までを楽器の音域にとりいれて演奏しているがゆえのものである(別掲の楽譜を参照)。
 ところでギターやヴァイオリンなどの弦楽器は、倍音を使用するのは特殊な効果をねらった箇所のみであり(フラジオレット)、通常は基音の範囲内で旋律を奏でている(むろんそれでも倍音は発生している)。
 ダン・バウがどういう起源をもつ楽器なのか、まだ詳しくは解明されていないようであるが、倍音のみを使用するという特異な構造は、弦楽器というよりはむしろ、金管楽器に近いカテゴリーに属するものかもしれない。

若狭の文化と自然に触れる
塗り箸の研磨も体験
滝川会 研修会に130名余が参加

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は6月14日、研修会で福井県の若狭、三方五湖を訪ね、若狭塗箸の研磨などを体験した。
 当日は会員ら130名余りが参加し、午前8時30分にJR名古屋駅西口に集合、バス3台で出発した。
 最初に福井県美浜町出身の人気演歌歌手、五木ひろしが経営する五木茶屋千鳥苑で休憩。小浜のドライブインにて日本海で取れたカニなど海の幸いっぱいの昼食で腹を満たした後に「御食国若狭おばま食文化館」に立ち寄り、今年3月まで放送されたNHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」のセットを見たり、若狭の国の食文化などに触れた。
 次に一行は、若狭塗箸の専門店「箸匠せいわ」で箸の作り方などの説明を受けた後、若狭塗箸の研磨に挑戦。幾重にも塗られた漆を研磨することで、表面からは想像できない、幾何学模様が出てくることに驚き感動しながら研ぎ出しの作業を行った。小浜市は塗箸の生産が日本一とされ、国内で生産される塗箸の八割は小浜産と言われている。
 それから、奈良時代初期に創建された「若狭神宮寺」へ。ここは、奈良東大寺2月堂に香水を送る「お水送り」神事を行っている名刹。自然の中、由緒ある寺を詣で、心が洗われる気持ちになった。
 この後、レインボーラインを登り、三方五湖を眺望。「日本海さかな街」では海産物を買い物した。
 以上で全日程を終了し、たくさんの思い出とともに帰途に着いた。

情報セキュリティ時代の
文書管理セミナー開催
愛知県管工機材商協組分類・整理が基本

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の経営研究部(部長=倉地久雄氏・倉地社長)主管の「経営研究セミナー」が6月26日午後2時より、コクヨ東海販売(名古屋市西区)において開催し、「情報セキュリティ時代の文書管理」を演題に、シニアコンサルタンサトの久保和彦氏を講師に解説してもらった。
 至る所に溢れているのに、いざ、必要な書類を探そうとすると、なかなか見つからない経験は誰しも共有しているはず。「あの書類は何処へ行った」「誰々が戻らないと見つかりません」「この前の資料残っている」「それは大事な書類だから、粗末に扱うな」…。
 日常的に、多くのオフィスからこのような悲鳴が聞こえているのも事実。
 そこで、職場のノウハウが共有でき、最新の情報を最適なタイミングで発信でき、探し物に無駄な時間を費やさず、オフィスが広く、すっきり片付き、仕事が捗る文書管理の極意は何処にあるか、について研修した。
 それには、文書管理自体を構造化し、文書を分類・整理する方式を採用する。
 大分類、中分類、小分類という構造を作り、構造全体の分類図を書庫に貼り出せるように整理する。
 分類・整理の基本は、仕事の進め方や部署に応じた分類方法を採用するなどが肝要とした。
 セミナーのあとは、ライブオフィス内を見学した。
【研修内容】
1、セキュリティと文書管理に関する動向
 ■最近の情勢=様々なリスク(災害、経済・社会、経営、情報漏洩・情報管理)
 ■関連法制=個人情報保護法、e―文書法、新会社法、金融商品取引法
 □情報漏洩対策のポイント=@何を守るかAアクセス権
2、セキュリティの考え方
 @完全性(減失・消失・改ざん等がされないように情報資産を完全な形態で保持する=契約書、財務情報等)
 A機密性(アクセスを許されていない者から情報資産を守る=営業戦略、個人情報等)
 B活用性(利用可能者が必要なときにいつでも利用できるよう保持する)
3、セキュリティ対策具体例
 ■ライフサイクル別(発生、加工・伝達、保管、保存、廃棄)
 ■ゾーニング(空間、什器)視点
4、セキュリティ文書管理改善ステップ(調査→文書台帳化→規定・マニュアル化→管理方法変更)
 □これからの文書管理ポイント(記録化、標準化、集中化)
5、防災対策
 @文書管理視点の災害対策ポイント(キャビネット耐震処理、耐火保管庫、バックアップ)
 Aセキュリティ+防災のポイント(優先順位、全社員共有ルール)

最新の住宅設備機器を展示
ナイスわくわくフェア
終日大勢の来場者で盛況

 住まいに関する国内最大級のイベント「ナイスわくわくフェア」が6月28日・29日の2日間、ポートメッセなごやで開催され、終日大勢の来場者で賑わった。
 展示会場には、国内有力メーカーを中心に、およそ200社が集結する展示ブースでは、システムキッチンやシステムバスといった最新の住宅設備機器をはじめ、ドアや床材、外装材などのアイテムが各メーカーごとに展示され、来場者は複数のメーカーの商品を一度に見比べることができるうえ、阪神・淡路大震災や新潟中越地震における住宅の倒壊原因について、動く実験模型や体験コーナーなどを通じて分かりやすく解説していた。
 住宅の建設においては、建物構造を考えることは何よりも大切なことであり、展示場では地震に強い、安全な建物をつくるためのヒントが、模型やセミナーを通じて学ぶことができた。
 また、普段見ることのできない大黒柱や5mを超える長尺板、クリ、ケヤキといった広葉樹の板材が展示・販売されているのもこの展示会の特長。
 一方、昨年から地元の工務店もフェアに参加し、オリジナリティ溢れるこだわりのある住まいづくりを紹介するなど、地元の工務店を知ることができる数少ない機会もあり、非常に有意義なフェアであった。
 工務店を陰でフォローされていた祖父江工業の白石社長も「数年ほど前からフェアに応援参加させてもらっておりますが、たくさんの方々がバスツアーなどで来場され、実のあるフェアだと評価いたしております。これからはリフォーム需要を如何にして取り込むかが大きな課題と言えます。工務店さん、ホームビルダーさんと三位一体となってリフォーム需要の掘り起こしに力を注ぎたいと思います」と、フェアの効用を力説されていた。

新役員人事
ベン 6月26日付け

 ベン(社長=深澤達雄氏・東京都大田区多摩川2-2-13)では、去る6月26日開催の定時株主総会および取締役会において、次の通り役員が選任され就任した。
   記
▽代表取締役社長=深澤達雄氏
▽常務取締役(生産本部長)=北田隆氏(昇任)
▽取締役(営業本部長)=横沢好夫氏
▽監査役=高橋喜佳氏
▽常務執行役員(業務部長)=市橋信一郎氏
▽執行役員(技術部長)=鈴木弘一氏
▽執行役員(東日本営業部長)=梅内修氏(新任)
▽執行役員(西日本営業部長)=木下崇氏(新任)
 尚、取締役菊地實氏、執行役員弘田三郎氏はそれぞれ顧問に就任し、顧問田名網宏一氏は任期満了により退任した。

重厚長大産業向けに
大型機種を多数展示
森精機初夏プロダクティビティショー

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は6月19日から21日までの3日間、工作機械メーカーの中でも最大級の広さを誇る同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)において、最新機種等を一堂に展示した「初夏プロダクティビティショー2008」を開催した。
 今回は、「大型機コーナー」「五軸制御加工機コーナー」「自動化システムコーナー」「金型コーナー」等、テーマ別に機械を配置し、顧客のニーズや市場動向に沿った見やすいレイアウトとなっていた。
 主な展示機種は、五軸制御高精度立形マシニングセンタNMV8000DCG、重切削・高速切削対応のクラス最速機である横形マシニングセンタNH6300DCGU、世界最速の大型複合加工機NT6600DCG、昨年より森精機グループとなったDIXI machinesのDHP80(CPP仕様)、欧米向けモデルを国内でも販売開始したDuraVertical5060/DuraVertical5100。重厚長大産業の活況化により進む加工ワークの大型化や複雑化に対応する五軸制御加工機を中心に、幅広い機種が紹介された。
 このほか周辺機器では、バックラッシゼロで高精度割出しを実現したロータリーテーブルDDRT―260、昨年より森精機グループとなったトブラー社のワークホールディング等、あらゆる要望に沿った数々の展示が行われた。
 さらに、最新の機種・加工技術を紹介する各種セミナーや森精機の生産システムを見ることができる工場見学も行われ、全国より多くの来場者を集めた。
【展示機種】
 ◆NMV8000DCG
 高精度加工と使いやすさを兼ね備えた大好評の五軸制御加工機NMV5000DCGの新シリーズ。ワーク振回し径φ1,000o、積載質量1,000kg(1t)まで対応可能。主軸サイズはNMV5000DCGに対応している四十番に加えて五十番も用意されており、対象ワークによって最適な主軸が選択できる。
 ◆NH6300DCGU
 従来機と比べてフロアスペースを一一%削減、移動量(X軸/Y軸/Z軸)を1,050/900/980oに拡大、軸加速度を20%アップし、630o角パレットクラスにおけるトップの性能を実現した。
 ◆NT6600DCG
 最大加工長さ4,076o、最大加工径φ1,070o、Y軸ストローク660oの長尺・大径ワークに対応可能な複合加工機。Z軸早送り速度と工具交換時間(チップ・ツー・チップ)は従来の長尺ワーク対応機を遥かに凌ぎ、クラス最速の加工を実現する。
 ◆DIXI machinesのDHP80(CPP仕様)
 昨年より森精機グループとなったDIXI machinesは、1904年に精密時計製造の本場として名高いスイスで設立。両方向位置決め精度0.99μm、位置決め繰り返し精度0.90μmの極めて高い精度を誇り、三次元測定器に匹敵する高精度を可能としている。今回は、APC搭載機の高精度横形マシニングセンタDHP80(CPP仕様)を森精機加工工場の設備機として見ることができた。

第5回切削加工
ドリームコンテスト
作品募集中9月10日まで

 森精機製作所は、6月16日より「第5回切削加工ドリームコンテスト」の作品募集を開始している。
 切削加工ドリームコンテストは、国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として企画されている。
 第4回まで開催したドリームコンテストでは、日本の切削加工を代表する高い技術力に予想を超える反響があった。
 昨年度に引き続き、募集部門は、部品加工部門、金型・造形加工部門、微細加工部門、アカデミック部門の4部門。各部門別に多数の賞が用意されており、金賞受賞者には賞金20万円が贈られる。
 作品の審査は公正を期するために、社外審査委員による審査を行っており、第5回は、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科工学博士の青山英樹教授が審査委員長を務める。
 作品は切削加工されたものが条件となっているが、加工機械のメーカーは問わない。
 応募されたすべての作品は、同社が作成するドリームコンテスト作品集に掲載されるので、出品者の技術力をアピールする機会としても好評を得ている。
 応募受付は2008年9月10日まで。
 なお、表彰式は10月30日にJIMTOF2008(東京ビッグサイト)にて行われる。
【応募方法】
 作品に応募用紙(2枚1組)を添えて、作品送付先住所まで送付する。応募用紙は森精機ホームページhttp://www.moriseiki.com/dreamcontest/jp/よりダウンロードできる。
【作品送付先】
 〒639-1160 奈良県大和郡山市北郡山町106番地、森精機製作所 展示会・ショールーム課 ドリームコンテスト担当者宛(TEL0743-53-1734)
【問い合わせ先】
 森精機製作所 ドリームコンテスト事務局、TEL052-587-1827、Eメールdream@moriseiki.co.jp

中部グランドフェア08
開幕まであと2ヵ月
説明会と決起大会を開催

 ユアサ商事中部支社(執行役員中部支社長=吉村恭一氏)の工業機械部・制御機器部など機械・機電関連事業部が取り扱うメーカー、販売店を対象とした「中部グランドフェア2008」説明会及び決起大会が、開幕まで2ヵ月あまりとなった7月2日、名古屋市千種区のメルパルク名古屋で行われ、参加者全員が意気込みと強固な結束を見せた。
 中部グランドフェア2008は、「技術と人で、応える力〜ECO―近未来の第一歩に」をテーマに9月5、6日にポートメッセなごや3号館で開催される。全社目標として受注132億円、動員9,500名、主催社65社、バス動員40台、出品メーカー295社が予定されており、その成功に向け事前活動も含めた三位一体となった取り組みを加速させている。
 二日に行われた説明会では、事務局を代表して吉村支社長と主催社を代表して高橋澤商社長が、「展示会の成功は段取りが八割と言われる。例年より早い取り組みをスタートさせ、7月に入りキャンペーン期間も始まった。グランドフェアは販促活動の集大成の場。目標に向けそれぞれがベストを尽くすことで、シェア拡大を図りたい。中部の景気が減速との記事もあったが、このグランドフェアを最大限に活用し厳しい予測を吹き飛ばしましょう」、「開幕までの事前活動などプロセスが重要。同行PRなどを行い素晴らしい成果を期待する」と挨拶。続いて今展概要と注意事項等の説明が行われた。
 今年は、@入場時の渋滞を避けるため各部門ごとの受付を一括受付とするA入場ホルダで来場者の業種を識別Bこれまで以上に新製品の出品を増やすC商品ポイントが一目で分かるアイキャッチマークをさらに充実する、などを説明。
 その後、中部工業機械部(梅本部長)、同機電部(塚田部長)、同制御機器部(西田部長)から各部の取り組みと目標が話された。
 説明会終了後決起大会に移り、鈴木ユアサ商事常務取締役工業マーケティング事業本部長が「モノづくりの大切さとその継承をアシストするグランドフェア。今の停滞感を払拭し新しい市場を作ってくれると確信している」と挨拶。主催社の近藤大東通商専務取締役による力強い乾杯の発声で、中部グランドフェアの成功を祈念した。

製造現場の「不良品防止展」と
国際安全セミナー
ジーネット 四日市市で開催

 ジーネット名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町15-35)は6月26日、三重県四日市市霞ヶ浦緑地内のオーストラリア記念館で「不良品防止展」を開催し、当初予定を上回る来場者を集めた。
 会場には、不良品防止のための機器をはじめ、環境改善機器、省エネ機器などが展示され、来場者はお目当ての製品の説明に熱心に耳を傾けていた。
 主な出品メーカー〈展示品〉は、アネスト岩田〈ブースターコンプレッサ〉、アマノ〈超小型高圧集塵機、アルカリ電解水生成装置〉、SMC〈イオナイザ、エアドライヤ〉、広和エムテック〈浮上油・浮遊物自動回収装置〉、コベルコ・コンプレッサ〈省エネ圧縮空気用フィルター、超小型スクリュコンプレッサ〉、昭和電機〈コンパクト集塵機、ミストレーサ、ブロア〉、大昭和精機〈ファクトリーマネージャー、油水分離装置〉、デンソーウェーブ〈外観検査ロボット〉、TRINC〈除電器、ダストトラップ〉、日東工器〈安全対策型カプラ、電動ドライバ「デルボ」〉、ニューストロング販売〈切粉・スラッジ吸着器「とって坊」〉、ミツトヨ〈計測データネットワークシステムMeasurLink〉など。
 また、同時開催の「製造現場の国際安全セミナー」は午後2時より行われ、講師のデンソーウェーブ制御システム部・橋本秀一氏が「グローバルな安全で技術経営はどう変わるか〜ロボットの安全・国際動向を踏まえて〜」をテーマに、安全について世界と日本との考え方の違い、留意点などを説明。40名程が参加して好評であった。
 この不良品防止展は順次各地で開かれ、今後の予定は、浜松市総合産業展示館で7月24日、岡崎市竜美丘会館で8月28日、名古屋国際会議場(展示室211・212)で9月18日。

懇親深めつつ暑気払い
愛機工中南支部納涼会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の中南支部(支部長=志知亨氏・志知社長)は7月3日午後6時30分より、名古屋市中区栄の豆腐懐石料理「梅の花 栄店」にて納涼会を開催した。
 冒頭、所用で欠席の志知支部長に代わって六浦会計(六浦本店社長)が「本日は納涼会ですので、暑気払いを行い楽しいひと時を過ごしたいと存じます」と挨拶。また、組合として取り組んでいる組合員増強活動についても触れ、「中南支部内での勧誘は難しい面もあるが、是非一社でも多くの方に参画していただけるように」と協力を呼びかけた。引き続き同氏の乾杯の発声で開宴。
 豆腐を中心とした料理を味わいながら、楽しい会話で場は大いに盛り上がり、午後九時前に水谷山勝商会名古屋営業所長の中締めで終了した。