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2008年(平成20年)6月
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2008年6月1日(日) 2312号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向
 
中部経済産業局は5月14日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向ながら一部に弱い動きがみられ,個人消費は持ち直している。また設備投資が増加している一方、公共投資は低調、住宅投資はおおむね横ばいで推移している。雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している」と、前月に続いて総括判断を据え置いた。なお先行きについては、生産は自動車関連を中心に当面高水準で推移すると見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は平成20年3月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
消費・投資などの需要動向
 鉱工業生産の動向を指数(3月速報)でみると、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、窯業・土石製品工業等が上昇したことから、前月比2.7%増と5カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は5.1%増と41カ月連続の上昇となった。
 出荷は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、家具工業等が上昇したことから、前月比3.1%増と3カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は3.8%増と38カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、一般機械工業等が低下したことから、前月比2.0%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.1%増と18カ月連続の上昇となった。

主要業種の動向
◆輸送機械
 
輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、海外向けが中東向けなどで引き続き好調であり、国内向けも新型車効果から持ち直しの動きがみられることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。

◆一般機械
 
一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、海外向けが欧州、アジア向けを中心に旺盛であり、国内向けも持ち直していることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けが堅調であることから、高水準で推移している。
 その他、土木建設機械が海外向けを中心に順調であり、産業用ロボットが国内外ともに堅調である。

◆電子部品・デバイス
 
電子部品・デバイスの生産は、高水準ながら足下弱含んでいる。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)の海外需要が堅調であるものの、供給過剰による市況の下落から、高水準ながら足下弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であるものの、携帯電話向けなどの需要が低調であり、高水準ながら足下弱含んでいる。

◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に高水準で推移している。

◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、デジタルカメラ、カラーテレビが順調であることなどから、高水準で推移している。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。

◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。

◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、建築着工の遅れなどから低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に高水準で推移している。

◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、増加傾向となっている。

◆繊維・陶磁器
 
繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向

◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が4カ月連続で前年を下回ったものの、スーパーが4カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体では四カ月ぶりに前年を上回った。コンビニエンスストア販売は、九カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が9カ月連続で前年を上回ったものの、小型車が4カ月連続で、軽自動車が3カ月ぶりに前年を下回ったことから、全体では3カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ、DVDなどが順調であることに加え、携帯電話、冷蔵庫、洗濯機などが伸びたことから、5カ月連続で前年を上回った。

◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であり、半導体・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが11カ月連続で、自動車工業向けが7カ月ぶりに前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。

◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「地方公社」「県」「国」で前年を下回ったものの、「その他」「独立行政法人等」「市区町村」で前年を上回り、全体でも7カ月ぶりに前年を上回った。

◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が3カ月ぶりに、貸家が四カ月連続で、分譲が2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。

◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、38カ月ぶりに前年を下回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を主要地域(国)別でみると、アジア向けが72カ月ぶりに、米国向けが7カ月連続で、EU向けが2カ月連続で前年を下回った。

◆雇用
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種で前年を下回った。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にあり、完全失業率は、引き続き低い水準にある。

◆企業倒産
 
企業倒産(件数)は、7カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

ハイス製品価格改定
オーエスジー7月3日受注分より

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)はこの程、ハイス製品の一部につき価格を8〜15%値上げすると発表した。2008年7月3日受注分より実施。
 値上げの理由として同社は、ここ数年値上がりの著しいバナジウム、タングステン、モリブデン、コバルトなどのレアメタルに加えて、クロムや鉄スクラップを含むハイス製品の主要原料が高騰し続けていることと、原油価格高騰による副資材等の製造諸経費の上昇などを挙げ、今後も引き続き厳しい状況が続くものと判断。さらに、同社の一部製品では需要減少による受注・生産の小ロット化が進行し著しく製造コストが上昇してきていることもあり、あらゆる企業努力の末、今回の値上げに踏み切ることになった。
【対象製品・改定率】
ハイス製品 標準品(計画品C/D品目)
▽ハイスタップ=8〜13%
▽ハイスエンドミル=8〜13%
▽ハイスドリル=8〜10%
▽ハイス製ねじ切工具(チェザー・ねじ切ダイス・ダイヘッド)=15%
 このほかの特殊品も都度見積り。

情報の共有が万一の備え
第38回通常総会開催
静岡県管工機材商組合丸尾前理事長に感謝状

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、5月15日午後3時より、静岡駅前の“静岡グランドホテル中島屋”を会場に「第38回通常総会」を開催し、平成19年度事業報告、同収支決算報告、平成20年度事業計画、同予算案を審議し、それぞれ承認する一方、恒例の第34回優良従業員表彰も併せて行った。
 総会は、一色副理事長(一色機材社長)の司会進行、村松副理事長(村松商店社長)の開会の辞で開会。
 理事長挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「今年は年明け早々から原油の値上げ、鋼材の値上げが続いており、鋼材に至っては40%は愚か、60%値上げと、正に天井がないといった中で、我々は仕事をしなければならない状況下に置かれています。金融関係者のお話しですと、今年は、国会のねじれによって、公共事業はますます削減される一方、工事の遅れが出ることから、建築業界、土木業界の倒産が静岡市内でも相当予想されています。この貸し倒れだけは何とかしなければいけないと思います。そのためには、組合員一致団結して情報交換をしっかりと行い、また理事会等を通じて情報をしっかりと共有しながら、互いに貸し倒れだけは防いでまいりたいと思います。また、本日表彰されます優良従業員の方におかれては、この受賞を契機に、更に研鑽を積まれ、会社の仕事を通じて、一層地域社会に貢献されますことをお願いいたします」と、挨拶。
 引き続いて司会者一任の声により、議長に小澤副理事長(小澤商会社長)を選任して直ちに各議案審議に入った。
▽第1号議案=平成19年度事業報告並びに収支決算報告承認の件
▽第2号議案=平成20年度事業計画並びに収支予算案承認の件
▽第3号議案=その他の件
 以上の各議案を慎重審議し、何れも承認可決された。閉会の辞を村松副理事長が行い、第一部総会を終了し、引き続いて第二部懇親会に移り、一色副理事長の司会、伊藤理事長の挨拶、前丸尾理事長への感謝状贈呈に引き続いて、第34回優良従業員表彰式を行い、9社17名に感謝状と記念品が授与され、続いて来賓を代表して、TOTO名古屋支社の国分副支社長、川本製作所名古屋支店の手嶋支店長の祝辞の後、橋本総業中部支店の宇佐見ブロック長の乾杯音頭で終始和やかに歓談に興じ、オータケの吉川社長の中締めで盛況の内に総会の全日程を終了した。
 【優良従業員表彰者】
▽石山産商=増田昌人
▽一色機材=松田光司、西村和晃、林潤也
▽大村商会=後藤裕美、長島恵里子
▽静岡伊奈製品販売=青島由美子、大嶌里子
▽沼津管材=長川稔、鈴木啓介
▽林角本店=大場章吾
▽丸尾興商=匂坂佳代、村上貴庸、鈴木弘美
▽丸八=望月邦央、大内富士雄
▽村松商店=影山純吾
(敬称略)
 また、翌16日には「第39回親睦ゴルフ会」が、新沼津カントリークラブで、正会員並びに賛助会員等40名が出席して開催され、熊谷宏明氏(冨士機材)がネット71.6で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=熊谷宏明(冨士機材)N71.6H20.4
▽2位=小林智(日本ヘルメ)N72.2H4.8
▽3位=伊藤捷三(沼津管材)N72.6H14.4
▽4位=坂泰弘(オンダ製作所)N73.8H19.2
▽5位=小原克尋(キッツ)N75.2H28.8
▽ベスグロ=小林 智77
(敬称略)

変化をビジネスチャンスに
上期方針発表会開催
中部みらい会建基法セミナー実施

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、4月28日午後3時30分より名古屋市東区葵の“メルパルク名古屋”を会場に「平成二十年度上期方針発表会」を開催した。
 発表会では、橋本総業衣斐専務の全社・営業本部方針、井上部長の営業本部購買・資材方針、宇佐見中部ブロック長の中部ブロック方針、望月浜松支店長の支店方針が発表され、全支店で目標の共有化と、環境・設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを追求するシステム作りを推進させ、「変化をビジネスチャンスに」を今期のキーワードとして、トップディーラー・ベストディーラーを目指して鋭意取り組むための基本理念が披露された。
 引き続いて、各分野別代表メーカー6社の方針が発表され、次いで、昨年6月に改正された建築基準法改正によるその後の市場の混乱について、FP&建築アトリエの荒尾博主幹を講師に「建築基準法改正・混乱からの終息と新たな注意点]を演題に解説してもらった。
 昨年6月20日に建築基準法が大幅に改正されたが、その後も市場の混乱が続いており、今年3月分の着工戸数は前年同月比15.6%減の約8万4,000戸と9カ月連続の減少となった。改正建築基準法の影響はほぼ一巡したが、景気低迷による分譲マンションの販売減少が着工戸数を押し下げた。
 年間ベースでも2007年度は前年度比19.4%減の103万5,598戸となり、1966年以来41年振りの低水準となる。
 地域別では、首都圏11.7%減、中部圏11.6%減、近畿圏24.5%減、その他地域16.3%減と軒並み減少。
 一方、消費者保護の観点から「住宅瑕疵担保履行法」が施行されると、工務店は保証金の供託を義務付けられ、その金額は10年間で一戸の施工でも2,000万円、十戸の場合で3,8000万円(百戸で1億円、千戸で1億8,000万円)と高額になり、一般の工務店では供託することは難しいのが現状で、消費者保護の下、追随できない腕の良い小さな工務店が消えていっても仕方ないという、厳しい現実が待ち構えている。
 講演会のあとは懇親会に移り、大野管材大野社長の乾杯音頭で開宴、終止に渡り和やかに懇談に興じ、橋本総業佐野参与の謝辞、キッツ小田支社長の中締めで終了した。

50年迎え記念行事を検討
20年度通常総会開催
名古屋水栓販売協会賛助会員制度導入

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、5月10日午後4時20分より合歓の里“サウンドミュージアム”において「平成20年度総会」を開催し、19年度事業報告、同決算報告、20年度事業計画、同予算案をそれぞれ審議し、原案通り承認可決した。
 総会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞で開会、冒頭挨拶に臨んだ内藤理事長は出席方のお礼を述べたあと、「昨年6月の建築基準法改正に端を発した混乱で、新築着工戸数が大幅に減少しており、昨年度は一昨年に比べると20%以上の着工戸数が削減されました。当時は半年も経てば元に戻るという僅かな希望もありましたが、未だその状況が続いています。これから先も暫くは続くと想われ、厳しい状況下にあります。またここへきて、サブプライムローン、円高による株価の下落、また、原油高騰による我々に関係の深い材料も値上がっています。しかし何とかしてここを切り開かなければと考えております。お互いに切磋琢磨して、この難局を乗り切って行きたいと思います。また、協会が設立して50年を迎えますので、何らかの記念行事を今年度中に行いたいと考えております。新しい会員名簿の発行が遅れておりますが、併載いたします工事関係業者名簿の関係で今暫くのご猶予を頂きたいと思います」と挨拶。
 引き続いて恒例により内藤理事長を議長に選出し次の各議案にそって慎重審議した。
▽第1号議案=平成19年度事業報告承認の件
▽第2号議案=平成19年度決算報告承認の件
▽第3号議案=平成20年度事業計画承認の件
▽第4号議案=平成20年度予算案承認の件
▽第5号議案=その他の件
@会員名簿発行の件=植田名簿編纂委員長(ウエダ社長)より、昨年6月の名簿編纂委員会の誕生から今日までの経過が報告され、当初は年度内完成を目標に進めていたが、併載する工事関係業者名簿の関係で完成が遅れることへの理解と協力を要請した。
A賛助会員制度導入に伴う会則変更の件=省エネ・廃棄物削減・リサイクル等、環境保全の確立も迫られていることから、水栓・衛陶、配管材料に関係する産業・業種及び法人・団体等の「知恵と情熱」を導入し、事業活動を一層活発化させ、協会をより一層有効な情報発信基地として確立させたいとの考えから、新年度から賛助会員制度を設けることになり、それに伴う会則の変更を行う。
 各議案とも慎重審議を行い何れも承認可決され、祖父江副理事長(祖父江産業社長)の閉会の辞で、全議案を終了し、土方副理事長(東洋物産社長)の乾杯音頭で懇親会に移り、終始に渡って和やかに情報交換等を行って過ごし、石原理事(原芳商会会長)の中締めで盛宴の内に懇親会を終了し投宿。
 翌日は、有志によるゴルフ会や魚釣りなどをして楽しんだ。
 ゴルフ会は、ナガシマカントリークラブにて、有志12名が参加して開催された。
▽優勝=宇佐見徳秋(橋本総業)N74.8H19.2
▽2位=安井邦彦(愛知水栓)N75.8H19.2
▽3位=内藤善徳(三和管材)N76.8H19.2(敬称略)
【20年度事業計画】
@会員相互の親睦を含め、連帯意識の高揚を図るとともに情報交換、商品知識の向上を促進する。
A第一条の目的を推進するため、役員会を偶数月に開催し、会の運営方法等を協議する。また、例会を奇数月に開催し、商品研修、意見交換の場として、その他問題があればその都度取り上げ検討する。
B同好会を設け会員および業界関係者との相互の親睦を図る。
C同好会の開催の際はこれを補助するものとする。会の開催については、その責任者に一任する。
Dその他会員の利益となる事項については種々協議する。
E水栓・衛陶、配管材料に関係する産業・業種及び法人・団体等の「知恵と情熱」を導入し、事業活動を一層活発化させ、協会をより一層有効な情報発信基地として確立させたいとの考えから、新年度から賛助会員制度を設ける。

Eロック-SPシステム
JFE継手好評裏に拡販中!

 JFE継手(岸和田市田治米町・社長=名取信一氏)は、部材をキット化した共同住宅スプリンクラー設備用「JFEポリブテン管Eロック―SPシステム」を好評裏に拡販している。
 現場でのワンタッチ接続配管が可能で、共同住宅用スプリンクラー設備向けに、目標を上回る勢いで好調な販売を続けている。
 ポリブテン管は、樹脂管の中でも優れた耐熱性・施工性などから、給水・給湯用配管材料として採用されており高い評価を得ている。
【ポリブテン管の特長】
 @可とう性があり敷設が容易、A腐食に強い、B内面が滑らかで損失水頭が低い、C軽量で運搬が容易。
【システムの特長】
@セミプレハブ工法で施工工数を圧縮
 完全プレハブ配管と違って、ヘッダー・分岐管・ヘッド取付用継手のパーツに分かれており、取り扱いが簡単で敷設が早く梁貫通も可能。
A簡単確実ワンタッチ接続
 各パーツ間の接続は決まった形状同士の接続なので施工品質のバラツキがなく、信頼性の高い接続構造。
Bパイプのねじれによるヘッド固定部への影響を軽減
 融着接続ではパイプと継手が一体化しているので、パイプねじれにより固定部を変形させる危険性があったが、ワンタッチ接続では接続部が円周方向に回転するので、敷設時に発生するパイプの巻き癖によるねじれがヘッド固定部に伝わりにくい構造となっている。
Cヘッドの高さ調整が容易
 専用のヘッド固定調整金具とヘッド取付エルボ(ショート・ロング)を組み合わせることにより蝶ねじ一本でヘッドの高さ調整が容易に出来る。
D市販の巻き出しバンドでもヘッド固定が可能
 ヘッド取付エルボ(ロング)を利用して市販の巻き出しバンド20A用で巻き出し管と同様に天井下地材に固定出来る。
 その他詳細については、同社中部営業所(名古屋市中川区運河北幹線第四号地・TEL052-352-4191)へ。

事務所を移転
アロン化成5月12日より

 アロン化成名古屋支店(支店長=熊谷正則氏)は、このほど移転し、新事務所にて業務を行っている。
 移転先は次のとおり。
▽新住所〒460-0003名古屋市中区錦4-6 三井生命名古屋ビル六階
▽TEL052-203-0391
▽FAX052-231-2918(変更なし)
▽業務開始5月12日

目標115億円、来場者1万5千名
成功に向け結束図る
08中部どて市決起と躍進の夕べ

 山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は「2008中部どてらい市」(会期=6月14日〜16日、会場=ポートメッセなごや)の開催まで残り一カ月余りとなった5月8日、名古屋市熱田区の熱田神宮会館において午後6時より主催店、出品メーカーとの合同による「決起と躍進の夕べ」を開催した。
 当日は2008中部どてらい市の主催店、出品メーカーと山善社員を含め630名余りが出席。川端山善名古屋営業本部工具部長が司会を務め、冒頭、どてらい市事務局を代表して寺坂本部長は「2008年、第33回中部どてらい市決起と躍進の夕べにたくさんのお客様にご来場いただき心から厚く感謝申し上げます。本日は主催店様、出品のメーカー様合わせて199社571名様においでいただきました。山善社員を加えると630名を超え、大変な熱気でございます。今回、33年目となります。販売店様のご支援お引き立て、メーカー様のご協力の三位一体となった商売の場を一緒に盛り上げようと、33年間思い続けていただいたと確信をいたしております。その主役は、今日ご来場の皆様方でございます。主催店様の命よりも大切なお客様をあのどてらい市の会場にお招きをいただき、そして商売をさせていただくと肝に命じております。皆様のお役に立てる山善に徹しきることをお約束いたします。それをやり切った時に初めて、売り上げ115億円、15,000名の来場者が実現できると確信をいたしております。目標は、昨年と同じでございます。今年は材料の値上げなど色々な問題がありますが、皆様と一丸となって事に当たれば、全て解決できると信じて前進をしてまいりたい。これからも、皆様のお引き立てに応えるべく、完全燃焼を目指して残り1カ月を精一杯の努力をして参ります。どうぞこれからも、山善社員にお引き立てを賜りますようにお願いいたします」と挨拶。
 続いて、主催店を代表して時津新栄商會会長が「33回目という中部どてらい市。その決起大会に、日本を代表する素晴らしいメーカー様と、販売店の方々合わせまして570名を超えるという方がお集まりになり、盛会でございます。どてらい市では売上目標が達成されるとある曲が流れます。2日目の6月15日3時頃にこの曲が流れ、115億円を達成。それだけに止まらず、月曜は大型の成約がございます。新記録の130億円を達成したときに、是非この曲をもう一度聴きたい。大谷前副本部長が栄転されて、奥本副本部長が大阪から参られ、奥本副本部長の初陣でございます。初陣を素晴らしい成果で飾れるように、我々主催店は頑張らなければならない。そのフォローをメーカーの皆様方にお願いしたい。2008年の中部どてらい市が成功裡に終わりますことを祈念申し上げます」と挨拶した。
 このあと主催店の代表4名とメーカーの代表2名による鏡開きが行われ、メーカーを代表して清田コロナ名古屋支店長の力強い発声で乾杯。
 懇親会では抽選会も行われ、主催店、メーカー、山善が互いに交流して結束を固め、本番に向けて決意を新たにした。

サンドビック製品紹介
切りくず排出効率に優れた
鋼旋削加工用新材種「GC4205」

 サンドビックのコロマント事業部(住所=名古屋市名東区上社1-1801)は、「新世代のコーティングチップ」鋼旋削シリーズとして「GC4205」の販売を開始した。この導入により、GC4200シリーズを完結する。
 GC4205は、安定した条件の下で切りくず排出効率に優れた、鋼旋削加工用高速加工材種で、耐熱性に優れている。
 通常PO1〜P1Oを適応領域とするチップ材種は、仕上げ加工を目的としているため、硬く欠けやすいのが一般的であるが、この新材種GC4205は、安定した加工における高速高送りの荒から軽切削仕上げ加工を最適な加工範囲とし、高い切削熱が発生する加工で効果を発揮する。HB270以上の高硬度材料の加工や、250m/分以上の高速切削加工が連続的で長時間の場合に最適。
 GC4205は、シリーズ全てに採用した「ブラック・ゴールド」コーティングを施し、特にアルミナコーティング層を厚膜にすることで、耐熱性が大幅に強化されている。さらに、優れた耐クレータ摩耗性と耐塑性変形性により、従来同等品に比べ30%以上生産性を上げることが可能。ただし、面粗さの要求が厳しい箇所の仕上げ加工には、GC4125などを推奨する。
 鋼旋削加工用材種GC4200シリーズは、GC4205、4215、4225、4235の4材種で鋼加工領域全てを網羅する。

新設計の独特なレールロックが
最高の精度と仕上げ面を実現
ネジ切り工具「コロスレッド266」

 サンドビックのコロマント事業部は、油井、ガス、科学産業などの管用ネジ切りに対応したネジ切り工具「コロスレッド266」の販売を開始した。チップは、22mmと27mmサイズの3コーナタイプ。
 コロスレッド266は、独創的な「i―Lock」インタフェースを採用したことにより、加工中にチップがホルダーとの取り付け部で動く(ガタつく)ことがなく、高精度のネジ切り加工を可能にした。
 ネジ切り加工では、その特性上チップにかかる負荷の方向や大きさが一定ではないため、通常のネジ式クランプチップを使用すると加工中に刃先の位置が微妙に動いてしまい(安定せず)、結果として高精度のネジが加工できないという欠点がある。また、刃先の寿命も低下する。
 それに対し、「i―Lock」インタフェースを持つコロスレッド266は、チップ裏側の溝がチップシートのレールに合わさること(レールロック)により、チップを確実に位置決めし刃先の位置を安定させ、優れた加工精度と共に狙い通りの加工公差を得ることができる。また、加工条件もチップ寿命も引き上げる。
 コロスレッド266は、高精度を要求される油井、ガスなどのネジ加工はもとより、一般産業用ネジの加工にも最適で、加工精度と効率の向上によりトータル加工コストを低減できる。

ノルウェーの防振工具メーカーを買収
サンドビック 包括的な提案強化へ

 サンドビックのコロマント事業部はこの程、サンドビックABが、ノルウェーの防振工具メーカーであるTeeness ASA(以下、Teeness)の株式の92.55%を取得することで、Teenessの主要株主と合意に至ったと発表した。買収価格は一株あたり197スウェーデンクローネ(約3,400円)で、買収総額は約2億4,000万スウェーデンクローネ(約42億円)。同社は今後、Teenessの全株式を取得する予定で、残りの株主に買収に関する同様の提案を行う。
 ノルウェーのトロンドハイムに本社を置くTeenessは、登録商標Silent Toolsの開発と製造におけるマーケットリーダー。防振工具は顧客の生産性を高め、複雑なワーク加工に技術的な優位性をもたらす。現在、サンドビック・コロマントはこれらの工具の独占販売権を保有している。防振工具は同社の製品群の一部として、重要性がますます高まっている。
 この買収により、Teenessは長期的な安定した経営所有権を確保することになり、防振工具の研究開発や製造へのより大きな投資が可能となる。一方で、サンドビックは包括的な顧客への提案を強化し、さらなる成長を遂げる可能性を高めていく。
 Teenessは2007年、約2億スウェーデンクローネ(約35億円)の売り上げを上げ、従業員数は105名。買収完了日よりサンドビック・ツーリングに統合される。
 「今回の買収は、サンドビックの利益を伴った成長を続けるための長期戦略に沿ったものです。この買収を通じて、特に成長著しい航空機産業やエネルギー産業において、これらの製品のグローバル展開をさらに発展、強化していきます」(サンドビック・ツーリング社長アンダース・テリン氏)。
 Teeness社長のMorten Midjo氏は、今後も現在の職位を引き続き務める。この買収は今年5月末までの完了を予定している。

技術賞、環境優良工場表彰など
素形材産業関連表彰 候補 募集
素形材センター素形材月間事業の一環

 素形材センター(会長=緒方謙二郎氏、住所=東京都港区芝公園3-5-8)では、今年度の「素形材産業技術賞」、「素形材産業環境優良工場表彰」及び「ものづくりコラボレーション表彰」の候補の募集を開始した。
 これらの表彰は、毎年11月の素形材月間事業の一環として実施しているもので、「技術賞」は第24回目、「環境優良工場表彰」は第21回目、「ものづくりコラボレーション表彰」は第7回目になる。
 表彰の種類は、「技術賞」及び「環境優良工場表彰」が、各々@経済産業大臣賞A中小企業庁長官賞(技術賞のみ)B経済産業省製造産業局長賞C素形材センター会長賞の四賞。さらに「環境優良工場表彰」についてはD環境負荷量低減表彰がある。また、「ものづくりコラボレーション表彰」では、Eものづくりコラボレーション大賞F素形材センター会長賞G奨励賞の三賞がある。
 募集締め切りは、「技術賞」、「環境優良工場表彰」が6月20日、「ものづくりコラボレーション表彰」が7月31日。なお、表彰式は11月14日に東京都港区の機械振興会館大ホールで開催される。
【第24回素形材産業技術賞】
▽表彰対象
 鋳造、鍛造、プレス成形、粉末冶金等の素形材技術及び鋳造機械、鍛圧機械、金型、木型、工業炉、熱処理等の素形材関連技術。
▽応募技術の条件
 過去5年以内に開発された素形材技術で実用化の実績のあるものが対象。品質性能の向上、効率化、環境改善・安全の向上、環境保全に関する技術、資源及びエネルギー使用の効率化、その他素形材産業の発展に貢献した素形材技術の開発。
▽表彰の種類
 経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、経済産業省製造産業局長賞、素形材センター会長賞。
▽選考方法
 素形材産業技術賞表彰選考委員会が、原則として書面審査、ヒヤリング及び現地調査に基づき審査を行う。
【第21回素形材産業環境優良工場表彰】
▽表彰対象
・作業環境及び周辺環境等工場内外の環境が高水準にある工場又は近年における環境改善が著しい工場。
・広域的な環境対策が高水準にある工場又は近年における環境改善が著しい工場。
▽応募工場の条件
・新設工場の場合は操業開始後、少なくとも1年経過した工場であること。
・センター会長賞を受賞した工場で、新たに局長賞候補として応募する場合は、センター会長賞受賞後3年以上経過した工場。
・大臣賞候補工場は、局長賞受賞後五年以上を経過した工場。
▽表彰の種類
 経済産業大臣賞、経済産業省製造産業局長賞、素形材センター会長賞、環境負荷量低減表彰。
▽選考方法
 素形材産業環境優良工場表彰委員会が、原則として書面調査と必要に応じて行う実地調査に基づき審査を行う。
【第7回ものづくりコラボレーション表彰】
▽表彰対象
・素形材技術を使ったものづくりを、地域で連携して行っている活動。
・連携とは、@地域企業間(業界団体を含む)、又はA地域企業と学校、大学、国公立研究所、地域社会との間、の協同を言う。地域企業の支援を受けた学校等の活動も含む。
・継続的な活動であること。
・商品の開発・販売等を目的とした活動は除く。
▽表彰の種類
 ものづくりコラボレーション大賞、素形材センター会長賞、奨励賞。
▽選考方法
 素形材産業技術賞表彰選考委員会が、原則として書類審査により審査する。
 応募要領及び応募様式については素形材センターホームページhttp://sokeizai.jpを見るとよい。 なお、受賞技術、受賞工場、受賞活動は、素形材センターのホームページ及び月刊誌「素形材」に公表される。
 提出先及び問い合わせ先は、素形材センター技術部=03-3434-3907まで。

新社長に上原好人氏内定
タンガロイ 徳永社長は会長に

 タンガロイ(本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580)は5月15日開催の取締役会において、上原好人専務取締役【を取締役社長に昇格する人事を内定した。徳永昭大取締役社長は取締役会長に就任する。6月24日開催の定時株主総会及び取締役会で正式に決定する。
 上原氏は、昭和23年11月6日生まれ、鹿児島県出身。熊本大学大学院工学研究科修了。昭和50年4月に同社入社、平成13年6月取締役、15年6月常務取締役、16年4月専務取締役、19年6月代表取締役専務取締役、現在に至る。
 タンガロイでは執行役員制度を平成20年5月より導入しており、6月24日付にて経営体制は次の通りとなる予定。
▽取締役会長=徳永昭大氏
▽代表取締役 取締役社長=上原好人氏
▽専務取締役執行役員 海外営業本部長=谷口廣文氏
▽常務取締役 国内営業担当=日比和雄氏
▽常務取締役執行役員 生産本部長兼NCC業務提携担当=山中哲夫氏
▽取締役 技術担当=斎藤豪氏
▽取締役執行役員 製品事業本部長兼同ミクロンドリル事業部長=竹内孝夫氏
▽取締役執行役員 経営管理本部長兼経営企画担当=長谷川秀夫氏
▽取締役(社外)=福井祥二氏
▽監査役(社外)=飯田史朗氏
▽監査役=佐々木恒氏
▽監査役(社外)=安延悦二氏
▽監査役(社外)=吉村英治氏
▽執行役員 経営企画本部長兼同企画部長=上野啓夫氏
▽執行役員 技術本部長=大橋行利氏
▽執行役員 営業本部長兼同自動車営業部長=佐野公一氏

キッツ人事異動
5月21日付

 キッツ(社長=小林公雄氏、本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)はこの程、人事異動を発表した(5月21日付)。
▽執行役員 バルブ事業部グループ生産戦略担当=小林吉正氏(執行役員 バルブ事業部グループ生産戦略担当及びNEW KICSセンター長)
▽執行役員 品質保証部及びNEW KICSセンター担当、バルブ事業部生産本部長=藤原示氏(執行役員 品質保証部担当、バルブ事業部生産本部長)
▽NEW KICSセンター長=加藤岳志氏(NEW KICSセンター長代理)
( )内は前職

海外受注10ヵ月連続前年上回る
過去最高総受注高を記録
中部経産局3月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が4月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年3月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は566億6,600万円で、前年同月比8.1%増と9カ月連続で前年を上回り、過去最高総受注高を記録。また、前月比でも13.9%増となった。
 国内受注は、自動車工業向けが75億8,000万円と七カ月ぶりに前年を下回り、一般機械工業向けも96億7,900万円と11カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも213億6,300万円、前年同月比9.7%減と3カ月連続して前年を下回った。また、前月比は1.7%減となった。
 海外受注は、北米向けが7カ月連続で前年を下回ったものの、ヨーロッパ向けが31カ月連続、アジア向けが2カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも353億300万円で前年同月比22.8%増と10カ月連続して前年を上回った。また、前月比は26.0%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが80億9,600万円(前年同月比14.6%減)、以下、中国42億5,100万円(同8.6%増)、ドイツ41億4,300万円(同50.9%増)、インド35億5,000万円(同638.0%増)、タイ22億3,700万円(同288.4%増)の順となった。
 販売額は、640億5,700万円となり、前年同月比は12.4%増と2カ月連続で前年を上回った。また、前月比は44.3%増となった。
 受注残高は、2,184億6.700万円となり、前年同月比2.3%増と5カ月連続して前年を上回った。また、前月比は5.0%減となった。
 総受注額のほかに3月度で最高額を更新したのは、販売額640億5,700万円(平成19年9月以来)、アジア向け受注高122億2,900万円(平成19年9月以来)、インド向け受注高35億5,000万円(平成18年8月以来)、タイ向け受注高22億3,700万円(平成16年3月以来)。

売上高2,023億円、営業利益313億円
いずれも過去最高額を更新
森精機製作所第2次中期経営計画スタート

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は5月8日午前10時より、東京都千代田区の帝国ホテルにおいて2007年度決算と新中期経営計画の説明会を行った。
 当日は森社長はじめ同社の幹部が出席。森社長より説明が行われた。
 2007年度連結決算の概要は、売上高が前年度比17.4%増の2,023億円、営業利益は同25%増の313億円となり、2月に上方修正した予想から売上高で23億円、営業利益で8億円増加し過去最高額を更新した。
 為替の影響や素材価格の上昇が第4四半期の数字に影響を及ぼしたところもある。
 エマージング市場(BRICsとアジア、中南米、東欧の市場)の継続的な伸びと日米欧の安定的な成長により、順調に売上を伸ばすことができた。また、販売管理費と原価率を共に抑制。第一次中期経営計画「Mori―568PLAN」(2005年4月〜2008年三月)の最終年度の目標も達成した。
 2008年度は、売上高2,000億円、営業利益280億円を必達目標とする。第二次中期経営計画「PQR555」(2008年4月〜2011年3月)の初年度として、最終2010年度目標に向け足元固めと外部環境への挑戦の年と位置づけた。
 続いて、第一次中期経営計画「Mori―568PLAN」の検証が行われ、目標の世界受注シェア5%、連結売上原価率60%、月産800台生産体制の確立については、いずれも目標とする水準を達成し大きな成果をあげることができたと報告した。
 また、Mori―568PLANの課題として、「成長継続の鍵は新しい市場・顧客」であるとし、グローバル体制の確立(BRICsにおける体制強化)、戦略産業への拡大(大型複合加工機の拡販)、原価低減(調達コストの管理、製造経費・販売管理費の管理)の重要性を挙げた。
 これを踏まえ第二次中期経営計画「PQR555」では、基本方針を「成熟市場で安定した成長を図り、エマージング市場においては積極的なシェア拡大を図ることで成長路線を持続する。人材(People)、品質(Quality)、リスクマネジメント(Risk Management)において高い品位を追求してグローバル経営システムを確立する。これらの取り組みによりグローバルワン(第一級のお客様、第一級の製品、第一級のサービス、第一級の社員)を目指す」とし、その内容について説明した。
 設備投資は第一次中期経営計画と同規模の金額を計画。伊賀事業所に新工場を建設し大型機械の増産体制の確立を図る。来年3月に建屋が完成、夏頃の稼動を目指している。このほかテクニカルセンタ、アプリケーションセンタの新設や情報システムへの投資も予定している。

売上高は過去最高の1,344億3,000万円
経常・純利益も過去最高
トラスコ中山第45期決算説明会開催

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は5月12日午後3時30分より、本社会議室において第45期(平成20年3月期)決算説明会を開催した。
 中山社長は冒頭、同社の業績について「45期は売上高が1,344億3,000万円で、微増ではあるが過去最高を記録した。売上総利益は274億5,100万円、営業利益91億2,000万円、経常利益が93億3,400万円、税引き後当期純利益が52億6,300万円と、売上と共に営業利益、経常利益、純利益も過去最高益を更新。自己資本比率は79.9%。一株あたりの当期純利益は159.59円で、配当は40円と昨年より5円の増配となった」と概要を説明。詳細については主に次のように報告された。
 45期の売上高内訳は、工場向けのファクトリールートが同3.5%増の1,019億8,200万円と初の単独1,000億円台を達成した。建築向けのワーカーズルートが同2.3%増の166億9,600万円、ホームセンター向けのHCルートは同17.8%減の157億5,000万円となった。これは、ホームセンターとの取引条件において正常化交渉を実施しているため。
 商品別では、同社が得意としている小口消耗品が好調に推移。コツコツと積み重ねてきた物流センターへの投資が実ってきている。
 販売費・一般管理費で特に増えたのが傭車料と人件費(52名増加)。システムの立ち上げが一段落し、サポート費用は大きく減少している。
 PB(プライベートブランド)商品の売上高は293億9,600万円と売上全体の21.9%を占め、粗利率も32.9%と年々伸びている。
 自動受注システムの稼動状況は、全受注件数の42.3%。金額ベースでは19.6%となり、高額の商品は自動受注ではなくセールスによる商談で成立している。自動受注システムは、価格や在庫の照会にも利用され、業務改善に大きく貢献している。一昨年11月の新システム稼動以来Webが急伸.従来型のFAX対応が減り、業界の中でも受発注に対する合理化、OA化(IT化)が進んでいると感じられる。
 設備投資については、45期は総額77億6,100万円の投資を行った。今年5月にはプラネット東海、7月にはプラネット滋賀が稼動し、さらに来年6月にはプラネット東北が移転する。大型物流センター新設により国内シェア拡大に力を注ぐ。46期も43億円の設備投資を計画している。
 46期(平成21年3月期)は、売上高1,350億円と前期比微増を見込む。ファクトリールートが前期比2.5%、ワーカーズルートで同4.8%の伸びを予想。HCルートは同17.5%の減少を見込んでいる。
 営業利益は91億円(同0.2%減)、経常利益90億円(同3.6%減)、最終的には税引き後50億円(同5%減)の純利益を上げたいと発表した。
 最後に中山社長は、「非常に先行きの見通しが立て難い時期で、今後どのようなことになるかは誰にも分からないが、私どもにとっては大きなマイナスにはならないであろうと見ております。一旦は産油国などに所得移転はします。そのお金が必ず日本の工業製品なり、プラント、機械、車という形で帰ってくると考えております。省エネの技術に優れた日本製品は、一時調整の局面はあるかも知れないが、引続き好調であると見ています」と締めくくった。

新社長に堀田氏内定
キッツ経営トップの若返り図る

 キッツ(本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は5月9日開催の取締役会で、堀田康之取締役(専務執行役員バルブ事業部長)を代表取締役社長に昇格する人事を内定した。小林公雄社長は代表取締役会長に就任する。6月27日の株主総会及び取締役会にて正式に決定する。
 5月14日に東京都中央区の鉄鋼会館で開かれた説明会で小林社長は、今回の異動の経緯について「2001年6月から7年間社長を務めさせていただきましたが、現在おかれている環境を考えると、2000年頃から特にグローバル化が進み、経済競争の中ではアメリカ、中国というものはなくなり、世界中が一つの市場になってしまった。ITで結ばれて即時に買え、どこへでも入っていけるようになっている。まごまごしていると、我々が築いてきた、日本のキッツというブランドのシェアが棄損されてしまう。反面を考えれば、世界が一つになったことでチャンスでもある。当社は前任の清水社長の下、2000年に『企業価値を上げて、社会に貢献します』を企業理念として掲げ、そのために私は二つのことをしてきた。一つは選択と集中。もう一つは、キャッシュフローを高めて財務内容を良くすること、これを七年間進めてきた。しかしながら、グローバル化の中でもっと世界に打って出るには、よりスピードが求められる。そのためには、海外の経験がありまた国内でも経営経験のある、馬力と柔軟性を備えた若い方を社長にということで、以前から,キッツの子会社である半導体用バルブメーカーの社長をした経験のある、堀田氏を社長にと考えていた。彼はアメリカ、マレーシアで駐在経験があり国際感覚を持っているし、年齢も52歳。堀田専務に社長職を渡して、新たな考え方で舵をとってもらおうと思った。社長が代わることにより、風が変わり波が変わり社員の意識も変わり、より強くより早くこのグローバル化に対応して、攻める体制にもっていってもらいたいと判断した」と説明。
 堀田専務は挨拶で自己紹介をした後、「バルブ部門の海外の売上比率を上げていかなければいけない。キッツは石油関連のバルブ(鋳鋼バルブ)で世界で一番知名度が高い。そのブランド力を利用して、もっと伸ばしていきたい。中近東、ロシアにも人材を手配して販売に力を入れ、現在20.8%の海外売上比率を、2010年には30%以上にしたい。私の任期中に、グローバルで戦えるようにしていきたい」、また「誠心誠意に取り組み、明るくて夢のある会社にしたい」などと抱負を語った。
 堀田氏は、昭和30年6月18日生まれ、長野県出身。慶応義塾大学法学部卒。昭和53年3月に同社入社後、営業本部中部支社長、長坂工場長、キッツエスシーティー代表取締役社長、常務執行役員バルブ事業部長、専務執行役員バルブ事業部長を経て、平成19年6月から取締役 専務執行役員バルブ事業部長。

日本市場で初めて
DMG新デザイン機を発表
日本DMGINTERMOLD08に出展

 日本ディエムジー(社長=ファフ・ライナー・太郎氏、本社=横浜市金沢区福浦2-15-1)は、4月17日から20日までインテックス大阪で開催されたINTERMOLD2008(第19回金型加工技術展)で、新デザインの発表を行った。
 新デザインの特徴は、従来機に比べ大型安全プラスチックウィンドウの採用により40%も機械内部への視界が広くなり見通しが非常に良くなったこと。実切削の確認と検証が容易になった。また一九インチスクリーンと表面につや消しを施したDMG ERGOlineコントロールはその見易さとともにDMG SOFTkeysとの併用による装置の使い易さを実現。このDMG SOFTkeysにより、プログラムはもちろん、オペレーター頻度の高いファンクションや画面情報を自由自在に登録し呼び出すことが可能になった。さらにDMG SMARTkeyはオペレーターに合わせたアクセス権限や操作モードを設定し、簡単に操作することができる。
 INTERMOLDでは、新デザインの5軸マシニングセンタDMU40monoBLOCKをはじめ、生産型5軸マシニングセンタDMU80PduoBLOCKの実演加工が行われた。このほか、高速フライス加工用HSClinear製品シリーズより小物加工向けコンパクト高速マシニングセンタHSC20linear、3軸から5軸加工までの応用性に富んだベストセラー機DMU50などの紹介も行われ、ブースは大勢の来場者で賑わいを見せていた。

南海漫遊記 24
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[ベンタン市場]
 一同ぞろぞろと市場の中に入る。しばらくの間は自由行動でショッピング・タイムとなる。
 建物は高い天井を持つワンフロア平屋建ての巨大な構造物である。換気があまりよくないようで、空気はどんよりと重く、かなり蒸し暑い。その中にうごめく無数の人々がたてる物音や話し声が周囲にこだまし、喧騒が通奏低音のごとく絶え間なく鳴り響いている。
 その空間に森羅万象といっていささかも過言でないほどのモノがあふれかえっていて、それを商う商売人たちのパワーに圧倒され、しばし呆然と立ち尽くす。
 市場内の店舗は縦横一直線のマス目状にきちんと配置されているのだが、少し中まで進むとほどなく自分がどこにいるのかの見当識を失ってしまう。同じような造作の店構え、同じような顔つきのベトナム人たち、隙間なくびっしりとならべられたおびただしい量の商材、場内の空気に漂う独特の臭気、読めそうでまるで読めないベトナム語表記の色あざやかな看板。五感がそれらすべてに一気に取り巻かれ、頭がくらくらして気が遠くなっていく。
 これはまさにアジア的混沌と形容するよりほかにないだろう。
 * * *
 ところで、旅行に出て半日も経たないうちに、考えるだけで頭が重くなってくるのは、現地オミヤゲの調達方法である。
 今どき海外旅行、それもたいした辺境でもない近場の東南アジア方面に出かけることなど、とりたてて特別な体験でもないのだから、オミヤゲなど買わずに、持ち帰るものは写真とミヤゲ話だけにすると割り切ってしまえばよいのに、それが出来ないおのれの貧乏性を思うといつも自己嫌悪に陥る。
 市場に入る前には、現地のお茶でも買ってみようかなどと漠然と思ってはいたものの、場内の茫洋とした雰囲気にのみこまれると、そんなおぼろげで不確かな意思など跡形もなく吹き飛んでしまう。
*  *  *
 ガイドブックによれば市場内は英語もOKとのことだったが、実際はほとんど英会話は通用しない。むしろ日本語で話しかけてくる、フレンドリーを通り越して少ししつこいほどのお兄さんたちの迫力に、いささか閉口する。
 市場内をあてどなく歩き回り、ふとわれに返るとバスへの集合の刻限が迫っていた。結局は何も買わず、方向音痴なのでかなり汗をかきながら、入ってきた方向をなんとか探し当て、集合場所へとたどりつく。
*  *  *
 昼食は飲茶である。昨夜は創作ベトナム料理にいろいろと度肝を抜かれたが、今回はコンサバな中華で少々ほっとする。普段はほとんど食べることのない朝食をしっかり取ったのであまり空腹ではない。少し歩き疲れた体をベトナム製のライトなビールがしみ渡っていく。
 お酒が入ると辺りは即座にいつものジュニアー会モードと化す。午前中に見聞した新奇なものの記憶はどこかへ消えうせ、とりとめのない会話に旅の疲れが癒されていく。

まちづくり、ものづくりを応援
08吉岡幸スプリングフェア
売上・来場者とも目標突破

 吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井県福井市宝永3-22-5)は、恒例となった「ものづくりスプリングフェア」(製造業向け)を4月22日に、「まちづくりスプリングフェア」(建設業向け)を同24日に、メーカー70社(各35社ずつ)の参加を得て同社テクノセンター(福井市二の宮1-15-7)において開催した。
 両フェアのキャンペーン期間は、3月21日から4月30日まで。売上目標4億5,000万円、動員目標300名に対し、売上については現在集計中としながらも、5億円以上の大幅な目標達成となる見込み。また、来場者数も2日間で343名となった。
 4月22日午前8時30分より「ものづくり」の開会式が開かれ、吉岡社長は挨拶で70社のメーカー・商社の出展に対し礼を述べた。また1月決算については、過去最高の売上高となり、念願の200億円を達成したと報告。仕入れ各社の協力のお陰と感謝の意を示した。今展に関しては「ものづくりでは特に機械加工周辺機器の提案を、まちづくりでは現場作業と住宅設備での環境改善についての提案を主に展示します。本年度の当社の経営指針である『幸感度(高感度と好感度)』を展示会の中で表現し、『高感度』では様々な情報をいち早くキャッチすることで、お客様のニーズに対し工法や技術など新しい提案を積極的に行って欲しい。また、お客様へは笑顔の接客で好感度アップを目指して欲しい。さらにエコアクション21ということでは、今回も環境優良品にはエコマークのシールを商品に添付し展示していただきたい。2日間の来場目標を300名とし、目標クリアを目指して頑張りましょう」と述べた。続いて、メーカーを代表して山下松浦機械製作所生産支援システム事業部長、商社を代表して太田山善大阪営業副本部長の挨拶があり、鯖江支店の青木氏を先頭にシュプレヒコールでムードを盛り上げ開会した。
 当日は素晴らしい天候に恵まれ、金属機械加工業を中心に多彩な製品が展示された。出品メーカー35社、来場者は126名。円高や設備投資の一巡など踊り場感が強まる中、来場者は加工時間の短縮や作業場の環境改善などの商品説明に熱心に耳を傾けた。具体的な商談も多数行われ、7月末のどてらい市に向けて弾みのつく格好となった。
 一方、「まちづくり」の開会式は同月24日午前8時より行われ、吉岡正修専務、メーカー代表の古森TOTO北陸支社次長、商社代表の益田ユアサ商事北陸支店長がそれぞれ挨拶。管材グループの山本氏のシュプレヒコールで開会した。
 こちらはあいにくの冷たい雨に見舞われたが、現場作業者を中心に朝から多数の来場者(217名)が訪れた。鉄骨加工業にはドリルマシン、設備配管業には電動工具やエコキュートなど環境商品、土木建設業へは発電機や電動工具など、現場での時間短縮やコストダウン、環境改善の商品に興味が集中していた。
 また、午前10時30分からは同社管材センター2階会議室(福井市二の宮1-14-27)において、TOTOの住宅バリアフリーセミナーを開催。池谷誠氏(TOTO北陸支社商品技術課)を講師に迎え、住宅バリアフリーについてや要介護高齢者の住宅改修のポイントが説明されたほか、検証ビデオを確認しながら事例の紹介なども行われ、空調工事業者、水道工事業者、配管設備業者、リフォーム会社など27名が聴講した。

6月6日の総会に向け準備万端
今年は「愛ECO」を テーマに
愛機工青年部5月役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は5月13日午後7時より、組合事務局において5月度役員会を開催した。
 はじめに、組合野球大会について森川野球担当幹事(サカイリフテク)が報告。4月12日に開幕し大会1日目が行われた。2日目は5月17日に5試合の開催。5名が参加予定。
 4月26日にリオフジワラカントリークラブにおいて開催された青年部ゴルフ大会では、OBの幡野氏(朝日)が優勝。滝沢副部長(松本商店)は「人数が若干少なかったのが残念」。次回幹事は遠藤氏(理研測販)と丹羽氏(杉本商事)。
 青年部通常総会については、時津総務統括幹事長(新栄商會)より総会資料はじめ準備役割の詳細が報告された。また当日の式次第や議案の発表者などについて審議し、承認された。
 青年部員勧誘については、今役員会で決定した文面で組合員に案内をする。現時点でミズタニ機販の野村氏とカツヤマキカイの栗本氏より加入の申込みがある。野村氏を厚生、栗本氏は教育所属とすることを決めた。個別に勧誘している分については、引き続き加入の呼び掛けをすることも確認された。
 キャンプについては加藤キャンプ担当幹事(センサスヤマモト)が報告。今年も例年通り、8月第一週の土、日(2、3日)に板取スイス村黒谷キャンプ場で開催する。バンガローは30数棟を確保している。今後は、5月の末頃に厚生部員で打合せを行う。6月中旬を目処に案内を発送、7月に最終打合せを行う。子供の参加も多いため安全面により注意して無事に終えることに心がける。
 その他の件では、今期の青年部方針について、一年間のテーマを環境として「愛ECO」をキャッチフレーズに取り組んでいくことが確認された。
 また、永年にわたり青年部担当の理事として指導いただいた金原理事(カネキ商会)が今回の理事改選で勇退することになり、青年部より記念品を贈呈することとなった。
 次回の役員会は、六月六日の総会前に開催する。

幡野氏がベスグロ優勝
青年部ゴルフ大会を開催

 青年部は4月26日、三重県いなべ市のリオフジワラカントリークラブにおいてゴルフ大会を開催し、部員とOB合わせて14名が参加して親睦を図った。
 曇り時々雨という天候のなか日頃の腕前を競った結果、幡野裕幸氏(朝日)がグロス89、ネット74.6のベスグロ優勝を果たした。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=幡野裕幸氏(朝日)N74.6H14.4
▽準優勝=遠藤友紀雄氏(理研測範)N77.2H28.8
▽第3位=枅川修氏(ジーネット)N78.6H32.4

内外需ともに前年を上回り
受注総額6兆6千917億円
日本産業機械工業会19年度産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年度(平成19年4月〜平成20年3月)の産業機械受注総額は、前年度比7.8%増の6兆6,917億円となり、5年連続で前年度を上回った。
 このうち、内需は前年度比10.5%増の三兆9,478億円となり、4年連続で前年度を上回った。また、外需は前年度比4.1%増の2兆7,438億円となり、平成17年度に記録した受注額(2兆7,213億円)を抜いて、過去最高の受注額を更新した。
【需要部門別受注状況】
(1)内需
@製造業
 繊維、紙・パルプ、化学向けが減少したものの、石油・石炭、鉄鋼、造船向け、特に鉄鋼向けの大幅な増加により、前年度比4.1%増の1兆5,119億円となり、5年連続で前年度を上回った。なお、受注金額が1兆5,000億円を超えたのは平成3年度以来、16年ぶり。
A非製造業
 その他非製造業向けが減少したものの、電力向けの大幅な増加により、前年度比24.5%増の1兆2,977億円となり、4年連続で前年度を上回った。なお、非製造業の受注金額は2年連続で1兆円を超えた。
B民需計
 製造業と非製造業を加算した民需の合計は、前年度比12.6%増の2兆8,096億円となり、4年連続で前年度を上回った。
C官公需
 通信向け以外全てで増加し、前年度比7.8%増の8,029億円となり、2年連続で前年度を上回った。
D代理店
 前年度比0.4%増の3,352億円となった。
 なお、内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(28.6%増)、タンク(107.9%増)、ポンプ(15.8%増)、圧縮機(2.1%増)、送風機(32.5%増)、運搬機械(8.9%増)、変速機(14.8%増)、金属加工機械(30.1%増)、その他機械(5.4%増)の9機種であり、減少した機種は、鉱山機械(9.7%減)、化学機械(冷凍含む)(2.8%減)、プラスチック加工機械(7.1%減)の3機種である(括弧は前年度比)。
(2)外需
 中東が大幅に減少したものの、アジア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカが増加したことにより、前年度比4.1%増の2兆7,438億円となった。
 なお、外需で増加した機種はボイラ・原動機(16.0%増)、鉱山機械(101.6%増)、タンク(123.5%増)、プラスチック加工機械(16.2%増)、ポンプ(75.2%増)、送風機(19.1%増)、運搬機械(20.3%増)、変速機(15.9%増)、金属加工機械(45.4%増)の9機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む)(12.7%減)、圧縮機(6.3%減)、その他機械(32.4%減)の3機種である(括弧は前年度比)。
【機種別受注状況】
(1)ボイラ・原動機
 電力、外需の増加により、前年度比22.9%増の1兆9,337億円となり、3年連続で前年度を上回った。なお、今年度は平成6年度(1兆9,479億円、過去最高)に次いで2番目の受注額となった。
(2)鉱山機械
 外需の増加により、前年度比15.6%増の362億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
(3)化学機械(冷凍を含む)
 外需の減少により、前年度比7.7%減の1兆8,920億円となり、2年連続で前年度を下回った。
(4)タンク
 電力、その他非製造業、外需の増加により、前年度比115.9%増の930億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。
(5)プラスチック加工機械
 外需の増加により、前年度比6.0%増の2,133億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。なお、今年度は平成17年度(2,075億円)を抜いて、過去最高の受注額を更新した。
(6)ポンプ
 官公需と外需の増加により、前年度比32.5%増の3,856億円となり、2年ぶりに前年度を上回った。なお、今年度は平成9年度(3,753億円)を抜いて、過去最高の受注額を更新した。
(7)圧縮機
 石油・石炭、情報通信機械、その他非製造業、外需の減少により、前年度比2.3%減の3,210億円となり、5年ぶりに前年度を下回った。しかし前年度(3,286億円、過去最高)に次ぐ2番目の受注額となった。
(8)送風機
 鉄鋼、官公需の増加により、前年度比30.3%増の358億円となり、2年連続で前年度を上回った。
(9)
運搬機械
 鉄鋼、外需の増加により、前年度比12.7%増の4,510億円となり、6年連続で前年度を上回った。
(10)変速機
 窯業土石、鉄鋼、その他輸送機械、その他製造業、外需、代理店の増加により、前年度比15.0%増の850億円となり、6年連続で前年度を上回った。なお、今年度は前年度(739億円)を抜いて、過去最高の受注額を更新した。過去最高受注額の更新は3年連続。
(11)金属加工機械
 鉄鋼、外需が大幅に増加したことから、前年度比39.2%増の3,189億円となり、3年連続で前年度を上回った。
(12)その他機械
 その他非製造業、外需の減少により、前年度比3.6%減の9,255億円となり、5年ぶりに前年度を下回った。
20年3月の受注状況
 3月の産業機械総受注高は前年同月比3.2%減の1兆416億6,600万円で、このうち内需は同43.6%増の7,936億7,100万円、外需は同52.6%減の2,477億8,900万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比5.0%増、非製造業向けは同105.9%増、官公需向けは同10.2%増、代理店向けは同5.4%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比123.8%増)、タンク(同1,543.1%増)〔約16倍〕、ポンプ(同2.6%増)、圧縮機(同22.8%増)、運搬機械(同31.6%増)、変速機(同18.4%増)、金属加工機械(同40.4%増)、その他機械(同5.8%増)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(同34.7%減)、化学機械(冷凍含む、同14.6%減)、プラスチック加工機械(同32.1%減)、送風機(同8.8%減)の四機種であった。
 一方の外需では、3月のプラントは8件で、前年同月比46.6%減の299億5,700万円となった。
 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比207.7%増)、タンク(同2,591.4%増)〔約27倍〕、ポンプ(同168.7%増)、運搬機械(同16.8%増)、金属加工機械(同268.0%増)の五機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(同76.0%減)、化学機械(冷凍含む、同65.8%減)、プラスチック加工機械(同28.8%減)、圧縮機(同32.9%減)、送風機(同70.2%減)、変速機(同6.0%減)、その他機械(同41.8%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は外需が大幅に減少したものの、化学、電気機械、電力、官公需、代理店の増加により前年同月比0.1%増、化学機械(冷凍含む)は石油・石炭、官公需、外需の減少により同40.3%減、タンクは電力、その他非製造業、外需の増加により同2,083.2%増〔約22倍〕、プラスチック加工機械はその他製造業、外需の減少により同30.2%減、ポンプは電力、外需の増加により同28.3%増、運搬機械は紙・パルプ、窯業土石、鉄鋼、電気機械、電力、官公需、外需の増加により同27.0%増、金属加工機械は窯業土石、鉄鋼、一般機械、外需の増加により同109.0%増となった。

2008年6月8日(日) 2313号
事業計画、定款変更を承認
新理事長に吉田氏(吉田社長)
浜松機械工具商協同組合第38回通常総会を開催
 浜松機械工具商協同組合(理事長=神谷竹彦氏・サカエ社長)は5月22日午後6時より、浜松市中区元城町のホテルコンコルド浜松において「第38回通常総会」を開催し、議案審議の結果、全議案を原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、吉田治郎七副理事長(吉田社長)が新理事長に選出され、就任した。
 総会は板垣理事(八幡機械社長)の司会進行で行われ、冒頭、昨年5月に逝去された元理事長の神谷正平氏(サカエ創業者)に対し全員で黙祷を捧げた。
 神谷理事長が「月日のたつのは早いものと感じます。この地方の景況感も少しずつ厳しいものに変化してきております。その中で、皆様それぞれがよい組合にしていこうという思いで、今日まで来ていると感じております。世の中が厳しくなればなるほど、賛助会員の皆様のご支援をいただいて、組合がさらなる役割を果たせていければと感じております。本日は、役員の改選、定款の変更など重要案件もあり、また組合法の変更に伴い進行の仕方も少し変わってきておりますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 事務局より組合員総数32名、全員出席(委任状含む)と報告された後、神谷理事長が議長を務めて議事に移った。
 第1号議案の平成19年度事業報告承認の件、第2号議案の平成19年度決算諸表及び剰余金処分案承認の件については、一括で承認可決された。
 第3号議案の平成20年度事業計画決定の件では、各委員会の委員長が今年度の計画案について説明を行い、いずれも承認された。主な内容は、@特別委員会▽会員の増強▽事業の活性化A組合のあり方などを検討する委員会▽組合活動のあり方・方向性を探る▽規約・賛助会員規則・慶弔見舞規定等見直し案検討B視察、工場見学などを企画する委員会▽7月10日にキューピー挙母工場見学▽9月21日〜27七日に愛知組合と連携で中国(北京・天津・瀋陽・青島・大連)視察C講演、情報交換などを企画する委員会▽6月頃にプロバスケットボールチーム浜松・東三河フェニックス(旧OSG)の中村監督の講演会▽10月頃に従業員教育に関する研修会(講師=元JALキャビンアテンダントの香山氏)D福利厚生、後継者育成、青年部活動支援などを企画する委員会▽7月頃にビアパーティー▽10月頃にゴルフ大会▽来年二月頃にボウリング大会▽青年部の規約づくり▽静岡県中小企業団体中央会青年部との連係。
 第4号議案の平成20年度収支予算及び賦課金の額決定の件は、原案通り可決された。
 第5号議案の定款変更承認の件では、組合の強化と円滑な組合運営を図るため、また中小企業協同組合法改正に基づき、全文が改定され、これを承認した。
 第6号議案の任期満了に伴う理事及び監事改選の件では、吉田新理事長はじめ九名の理事と2名の監事が選出され、就任した。
 就任の挨拶に臨んだ吉田新理事長は、「精一杯力を尽くして参ります。力不足の私を支えていただき、任期を全うするためにも、是非とも会員皆様方の倍旧のご支援をいただきますように心からお願いいたしまして、就任の挨拶といたします」と述べ、以上で総会を終了した。
 引き続き賛助会員を含めて懇親会が行われ、席上、総会で承認された新役員の紹介があり、吉田新理事長が「業界の発展のために頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて来賓より祝辞が述べられ、山本浜松商工会議所副会頭の音頭で乾杯した。会場では和やかに歓談が行われ、途中、各委員会の委員長の紹介などもあり、午後8時30分過ぎ、今回の改選で退任した前嶋前監事(前島商会会長)の中締めでお開きとした。
 【新理事・監事】
▽理事長=吉田治郎七氏(吉田)
▽副理事長=杉野泰治氏(浜松機材)
▽副理事長=増田幸三氏(プロム・マスダ)
▽専務理事=内山哲孝氏(内山商店)
▽理事=児玉宏氏(コダマキカイ)
▽理事=神谷竹彦氏(サカエ)
▽理事=鈴木涼氏(林機工)
▽理事=飯田孝氏(古橋)
▽理事=西村邦夫氏(マルニシ)
▽監事=杉浦脩三郎氏(三賀)
▽監事=佐山僖男氏(日研)

組合活動への積極参加呼びかける
全ての議案を全会一致で承認
岐阜県機械金属商業協同組合第388回通常総会開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、5月22日午後5時30分より岐阜市司町の岐阜会館にて「第38回通常総会」を開催した。
 開会に先立ち、司会者より出席者数の報告が行われ、組合員30社のうち、出席25社、委任状出席4社で総会が適法に成立することが告げられた。
 関谷副理事長(岐阜機械商事社長)による開会の辞で総会は始まり、冒頭、服部理事長が「大変お忙しい中、第38回通常総会に多数の方のご出席を賜りまして誠にありがとうございます。昨年、福生さんから引き継ぎまして、みなさんのご協力のもとに一年間務めさせていただき、今日の日を迎えることができました。みなさんの温かいご指導とご協力に感謝いたしております。総会でございますので、審議がスムーズに進行しますようよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて議案審議に移り、石田理事(石田商会社長)の議事進行のもと各議案について審議が行われた。
第1号議案▽
 平成19年度事業報告並び財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分承認の件に決算承認の件
第2号議案▽
 平成20年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件
第3号議案▽
 平成20年度賦課金徴収すべき経費の額並びにその納入方法承認の件
第4号議案▽
 平成20年度賛助会員の負担すべき経費の額及びその納入方法承認の件
第5号議案▽
 平成20年度組合取引金融機関承認の件
 以上、すべての議案について全会一致で承認された。
 来賓挨拶では、池田岐阜県中小企業団体中央会事務局長が「セミナーなどで、みなさまからこういうことをやって欲しいというご要望があれば、どんどん取り込んでいこうと思っております。中央会の補助事業を行いますので、どんなことでもいいのでご一報ください」と語り、林副理事長(ダイヤトイシ社長)の閉会の辞で総会は終了した。
 総会終了後は会場を移し、懇親会が行われた。
 懇親会では最初に、主催者を代表して服部理事長が「今年もいろいろな行事を計画いたしておりますので、どうか一人でも多くの方に参加していただいて、その場で発言していただき、その発言を組合活動に活かしていきたいと思っております。いずれにしても、みなさんのご協力なくして組合は成り立ちませんので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶。
 続いて、賛助会員の幡野氏(朝日社長)による乾杯の発声が行われると、和やかな雰囲気の中、会員同士で親睦を深めていた。

新理事に生田氏(フジキカイ)・今枝氏(コサカ精工)
近藤理事長(近藤金属工業)再選
ナゴヤ西部機械協同組合20年度通常総会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は5月21日午後6時より、名古屋市中村区名駅の組合事務所会議室において「平成20年度通常総会」を開催した。
 はじめに組合員総数29人、出席者総数25人(委任状含む)と総会の成立宣言があり、伊藤副理事長(伊藤精工社長)の開会の辞で開会。
 挨拶に臨んだ近藤理事長は、「建築基準法の改正による建築確認申請の遅れ、米国サブプライムローン問題、原油・原材料の高騰と非常に最近の経済は先行きが不透明であります。我々にとっても、製造原価が上がってきているが、それを価格に転嫁できないのが実情。皆で情報交換をして、組合を活性化し意義のあるものにしてまいりたい。今年度は、雇用問題について雇用能力開発機構のご指導を仰ぎながら3年間実施するという目標にも取り組んでおります。今後とも、組合活動に対しましてご協力、ご支援を賜りますようにお願いいたします」と述べた。
 会則に則り、議長を近藤理事長が務めて議案審議が行われ、第1号議案=平成19年度事業報告書及び決算関係書類承認の件、第2号議案=平成20年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第4号議案=組合の借入最高限度額の件は、すべて原案通り可決された。
 また、第5号議案=理事・監事改選の件では、指名推薦方式で上野平氏(名上鈑金工業所社長)を選考委員長に審議した結果、理事・監事に近藤和夫氏、伊藤稔浩氏(伊藤精工)、加藤丈人氏(加藤製作所)、上野平雅裕氏(名上鈑金工業所)、宮木良郎氏(宮木製作所)、出口知宏氏(システム)、島内司氏(島内製作所)、水谷雅之氏(日鐵商会)、生田芳規氏(フジキカイ)、今枝晃司氏(コサカ精工)、加納勝年氏(加納製作所)、新ヶ江勇氏(林鉄工)を推薦。全員が承認され、直ちに第2回理事会を開催し互選の結果、理事長に近藤氏、副理事長に伊藤氏、監事に加納氏、新ヶ江氏の再任を決めた。
 続いて、来賓の室田愛知県中小企業団体中央会振興部主事より祝辞が述べられ、以上で総会を無事に終了した。
 この後、会場を移して懇親会が行われ、互いに情報交換するなどして親睦を深めた。

受注額が過去最高を更新
前年度比4.4%増の2兆6千130億円
日本産業機械工業会19年度産業機械輸出

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年度(平成19年4月〜20年3月)の主要約70社の産業機械輸出は、中東向けが大幅に減少したものの、アジア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ向けの増加により、前年度比4.4%増の2兆6,130億円となり、過去最高だった平成17年度の受注額(2兆6,089億円)を更新した。
 単体機械は、アジアの大幅な増加により、前年度比19.6%増の2兆1,071億円となり、過去最高だった前年度の受注額(1兆7,614億円)を更新した。
 プラントは、アジア、中東向けが減少したことから、前年度比31.7%減の5,059億円となった。
【機種別の動向】
@単体機械
Aボイラ・原動機
 アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ向けの増加により、前年度比15.6%増となった。
B鉱山機械
 アジア、中東向けの増加により、前年度比85.3%増となった。
C化学機械
 アジア、中東、ロシア・東欧向けの増加により、前年度比26.7%増となった。
Dプラスチック加工機械
 アジア向けの増加により、前年度比20.3%増となった。
E風水力機械
 オセアニアを除くすべての地域で増加し、前年度比14.5%増となった。
F運搬機械
 アジア、ヨーロッパ、南アメリカ向けが増加し、前年度比11.1%増となった。
G変速機
 アジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカ向けの増加により、前年度比14.6%増となった。
H金属加工機械
 アジア向けの大幅な増加により、前年度比42.7%増となった。
I冷凍機械
 北アメリカを除くすべての地域で増加し、前年度比33.0%増となった。特にアジア、ヨーロッパ向けが増加した。
Jプラント
 化学・石化、その他プラントが減少したことから、前年度比31.7%減となった。
20年3月の輸出契約状況
 主要約70社の3月の産業機械輸出契約高は、前年同月比53.8%減の2,320億3,500万円となった。
 このうちプラントは8件で299億5,700万円、アジアの減少により前年同月比46.6%減となった。
 単体は、前年同月比54.7%減の2,020億7,800万円。機種別にみると、ボイラ・原動機は中東、北アメリカ、アフリカの減少により同78.9%減、鉱山機械はアジアの増加により同251.5%増、化学機械はアジア、中東の減少により同53.9%減、プラスチック加工機械はアジア、北アメリカの減少により同34.8%減、風水力機械は中東の減少により同16.9九%減、運搬機械は北アメリカの減少により同15.1%減、変速機はアジア、南アメリカの減少により同11.9%減、金属加工機械はアジアの増加により同86.9%増、冷凍機械はヨーロッパ、ロシア・東欧の増加により同0.6%増となった。
 地域別構成比は、アジア60.3%、ヨーロッパ12.2%、北アメリカ10.7%、中東7.5%、南アメリカ5.1%、アフリカ1.8%となっている。

第68回愛機工野球大会
大会2日目、4試合行う
5月17日 一宮総合運動場

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は5月17日、組合親善野球大会の第2日目を開催し、Aゾーン、Bゾーン各2試合が一宮総合運動場で行われた。
 〈第1試合〉Aゾーンの1回戦、新栄商會対太田廣は、新栄商會が2回表に2点を先制。4回にも1点を加えてリードを広げ、太田廣の反撃を5回裏の1点に抑え3対1で勝利した。昨年Bゾーンで準優勝の太田廣は、今年からAゾーンに昇格。Aゾーン四連覇の新栄商會に対して善戦した。
 〈第2試合〉Bゾーン1回戦、志知対三枝電機は、1回表に志知が二点を先制。三枝電機も1回裏に1点を返して反撃開始、続く2回には2点を取り逆転。志知も4回に伊藤選手のホームランで一旦は同点に追いついたが、その裏三枝電機が猛攻。一挙に7点を上げて試合の主導権を握り、志知の反撃を2点で抑えて10対5で三枝電機が勝利した。
 〈第3試合〉Aゾーンの1回戦、カツヤマキカイ対山善は、カツヤマキカイが1回表に2点を先取。3回にも2点、5回に一挙6点を取って試合を決め、山善の反撃を零点に抑えて10対0でカツヤマキカイが勝利した。
 〈第4試合〉Bゾーンの1回戦、モリタ対尾張支部は、2回裏に尾張支部が1点を先制。続く3回にも4点を取りリードを広げた。モリタも4回に反撃、5点差を追いつき、さらに逆転して7対5に。しかしその裏、尾張支部が4点を取り逆転、9対7でモリタを下した。

計測データワイヤレス通信システム
U―WAVE(ユーウェーブ)発売
ミツトヨ 簡単操作と低価格を実現

 ミツトヨ(社長=坂本仁氏、本社=川崎市高津区坂戸1-20-1)は、同社のデジマチック出力付き測定器からの出力データをワイヤレス通信でWindowsパソコン上のExcelやメモ帳などに簡単な操作で取り込むことができ、コードレスによる測定作業性の飛躍的向上と低価格を実現した計測データワイヤレス通信システムU―WAVE(ユーウェーブ)を開発し、国内販売を開始した。
 一九九二年に計測データワイヤレス通信システムμ―WAVE(ミューウェーブ)を発売し、市場で好評を得たが、近年、無線によるデータ送受信に対する不安感の解消、水や油などの現場環境への対応、パソコンへのデータの取り込み易さ、メンテナンス性の向上、有線システムに比べ高価なことなどが課題となっていた。これらの課題を解決するためさまざまな機能向上を図ると共に、大幅なコストダウン(μ―WAVEと比べシステム価格で約60%ダウン)を実現したU―WAVEを開発、商品化した。
 U―WAVEは「U―WAVE―T(IP67タイプとブザータイプの2機種)」と、U―WAVE―Tと測定器を接続する「専用の接続ケーブル(測定器のコネクタ形状に合わせて7種)」、「U―WAVE―R」の3点から構成されている。U―WAVE―Tは専用のケーブルで接続した測定器のデータをU―WAVE―Rに送信し、U―WAVE―RはU―WAVE―Tから受信したデータをUSB経由でパソコンに取り込む。U―WAVE―Rに付属する設定ソフト「U―WAVEPAK」のデータインターフェース機能を起動するだけの簡単な操作で、受信したデータをキーボード入力データに変換して、Windows上のソフト(Excel、メモ帳など)のアクティブなキー入力位置にデータを入力できる。
 無線システムを検討する際に「正しくデータが着信しているか」「無線LANなどのほかの無線通信機器がある環境で使えるか」「どのくらいの距離までデータが届くのか」「何台の測定器が使えるのか」「複数のU―WAVE―R使用時にデータが混信しないか」などといった不安や疑問が付きまとうが、U―WAVEではこれらの不安を解消し、安心して使える次の機能を盛り込んでいる。
 @データ着信確認 U―WAVE―TにLED、ブザーを付けU―WAVE―Rにデータが正常に着信したかどうかを目と耳で確認できる(ブザーはブザータイプのみ)。
 A他の無線通信装置との電波干渉回避 使用できる周波数が15chあり、ノイズサーチ機能により使用する環境の電波の状況をチェックしてノイズの少ない周波数を選んで使うことにより電波障害を回避できる。
 B無線通信距離の向上 従来機種μ―WAVEの2倍の約20メートル(見通せる環境)の無線通信距離を実現し、手元での着信確認機能(LED、ブザー)とあわせて安心して使用できる。
 C使用可能な測定器の数の拡大と混信対策 同一通信圏内で複数のU―WAVE―Rを使用する際に、U―WAVE―R1台ごとにU―WAVE―Tを最大100台まで(双方に00〜99のID設定)登録でき、送信データには四桁のIDが付加されるので、どのU―WAVE―Rに属するどのU―WAVE―Tからのデータなのかを区別することができ、間違ったデータを取り込んでしまうことはない。また有線システムと比較して、ケーブル接続せずにU―WAVE―Tを追加できるので測定器の増設が簡単に行える。
 また、U―WAVE―T(IP67タイプ)は異物と水の浸入に対する保護等級を規格化しているIEC規格(IEC60529)に準じIP67に対応し、代表的な測定工具のひとつABSクーラントプルーフキャリパ、クーラントプルーフマイクロメータ等との組み合わせにより、加工現場など悪環境でのデータ収集を可能にする。
 メンテナンス面では、U―WAVE―Tはリチウム電池CR2032(1個)を使用しているため電池交換が必要だが、低消費電力の無線通信規格に対応した無線ICの採用により、約40万回のデータ送信が可能で、μ―WAVEに比較して約二・四倍の電池寿命を実現し、電池交換のわずらわしさを軽減した。また、U―WAVE―Tは、ケーブル一体形であったμ―WAVEに比べ、ケーブルがセパレートなのでケーブルが破損した際の修理時に簡単に交換できる。
 更に、別売りの統計的工程管理や検査表作成を行う品質管理ソフトウェアと組み合わせて使うことにより、U―WAVEの機能を活かした作業効率のよい測定システムを提供してくれる。品質管理ソフトウェアには、合否判定や工程能力、Xbar―R管理図、ヒストグラム等の各種統計処理結果をリアルタイムに画面表示ができる統計的工程管理プログラム「MeasurLink」、Excelで作成した検査フォーマットを使用して検査表を作成・印刷・保存ができる検査表作成プログラム「MeasureReport」等を取り揃えている。
 従来の検査室、測定現場での使用に加え、ワイヤレス通信の特長を活かした製造ラインへの導入、また、防水・防塵機能によるクーラントタイプの測定器との組み合わせで、機械加工、アッセンブリ現場での悪環境での測定分野を切り開く新商品である。
 標準価格はU―WAVE―T16,600円、U―WAVE―R38,000円、専用の接続ケーブル4,400円・5,200円(接続する測定機器により異なる)。※標準価格には消費税は含まれない。
 初年度販売見込みは2,600個(U―WAVE―TとU―WAVE―Rの国内販売合計個数)。
【主な特長】
 @従来機種のμ―WAVEと比べシステム価格で約60%の大幅なコストダウンを実現。
 Aキーボード入力可能なソフト(Excelやメモ帳など)へデータの取り込みが可能。
 BU―WAVE―Tは市販のリチウム電池(CR2032・1個)でデータ送信回数は約40万回。
 CU―WAVE―T(IP67タイプ)は異物と水の浸入に対する保護等級IP67を実現。
 DU―WAVE―TはLEDとブザー音(ブザータイプのみ)で着信確認。
 E1台のU―WAVE―Rに最大百台までのU―WAVE―Tの登録が可能。
 F見通せる環境で約20メートルの無線通信距離を実現。
 GU―WAVE―RはUSBバスパワーによりパソコンからの電源で動作。
【無線通信仕様】
▽適合規格=ARIB STD―T66(日本)(同製品は欧州での無線認証も取得しておりEU加盟国での使用が可能)
▽無線規格=IEEE802・15・4準拠
▽無線通信距離=約20メートル(見通せる環境)
▽無線通信速度=250kbps
▽送信出力=1mW(0dBm)以下
▽変調方式=DS―SS(直接スペクトラム拡張)妨害波や雑音の影響を受けにくい方式
▽通信周波数=2.4GHZ(ISM帯・世界共通周波数)
▽使用バンド=15ch(2・405〜2・475GHz、5MHz間隔)ノイズサーチ機能により他の無線通信機器と干渉回避可能

初開催の難加工技術展08盛況
2万1千名が来場し好評博す

 日刊工業新聞社主催の「難加工技術展(略称・DMTS)2008」が5月14日から17日までの4日間、ポートメッセなごやで開催された。
 “難削材加工”“難加工材成形”“難形状加工”などの技術は、近年のモノづくりにおいて欠かすことのできない存在となっている。特に航空・宇宙、自動車、医療分野などでは難削材加工の需要が高まっており、同展示会では、これらの分野へ向けた技術・製品も多数出品され、4日間で21,107名が来場。初開催ながらも、会場は多くの来場者で賑わいをみせた。
 併催行事では、日産自動車による基調講演「日産生産方式(NPW)の取り組み〜難加工への挑戦〜」、特別講演ではサンドビックによる「難削材の最新加工技術」、森精機製作所による「難加工の現状と動向」など、注目の講演を多数開催。また、「航空機産業への扉を拓く鍵とは!」と題したシンポジウムや、「ワークショップコーナー」もあり、出展各社の最新技術・製品等の情報が得られる貴重な情報収集の場となった。そのほか「企画展示コーナー」「就職・転職マッチングin難加工技術展」も好評であった。
 来場者アンケートによると、今展に対し6割が満足という結果。不満は5%を下回った。出品者も7割が満足、そのほかは普通がほとんど、不満は9%以下という結果で、来場者、出品者ともに良好な感触を得ている。また、半数以上の出品者が次回も出たいと回答した。

名古屋営業本部売上高500億円に再挑戦
三位一体で難しい時代を乗り切る
08名古屋山善エース会総会開催

 山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2-10-10)は5月16日、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2008名古屋山善エース会」(会長=羽賀昭雄氏・東陽会長)を開催した。
 午後二時から開かれた総会では、冒頭、寺坂本部長が開会の挨拶と名古屋営業本部の現況報告を行い、その中で「本日は、エース会会員様百十社、メーカー顧問会の幹事会社様27社、合わせて137社のご出席をいただいております。本当に有り難うございます。日頃は、営業本部、各支店営業所を通じまして、大変お世話になっております。山善の中期経営計画『グロスバリュープランRE15』のテーマにのっとって、第62期も『どてらい市』、『工場環境展』、『部品加工展』、『鍛圧・鈑金加工展』、そして各種勉強会、工場研修会など数多くの行事をこなし、皆様方にご出席賜ったことに感謝いたしております。62期(2008年3月期)の決算が確定いたしましたので、私からは名古屋営業本部の業績についてご報告させていただきます。売上高は477億3,700万円で前期比5.3%の減でした。前期は大台の500億円を確保いたしましたが、今回は残念ながらこのような結果となりました。機械部、システムエンジニア、住設建材部がダウン、産業システムと工具部はプラス。工具商社さんを通じての流通は、ほぼ前期並みとご健闘をいただきました。しかし、昨年前半の機械設備の落ち込みをカバーし切れなかった。この数字を元に、63期(2009年3月期)は営業本部全体で500億の大台を取り戻すと、現在進めております。必ず達成するという気概に燃えております。エース会会員様のお買い上げ占有率は65%で、エース会の皆様にご支援を賜ったと感謝をいたします。本年も70%を目指し努力してまいりたいと思っております。また、環境に取り組む商社『山善』としてエコブランドキャンペーンを推進しております。皆様と一諸に環境に取り組む山善でありたい。63期のスタートは、順調に滑り出しております。設備投資、機械類も上向き基調になってきております。この勢いを続けていきたい。その大きな原動力は、6月14日からの3日間、皆様にお世話になる第33回中部どてらい市です。残り一カ月に迫りました。重ねてのPRをお願いいたします。皆様の力とメーカー様の力をいただいて、目標達成に向けて頑張ってまいります。今年は14名の新入社員を補強し、戦力アップを図っております。皆様方と顔と顔を合わせ、相談しながら結論を導いていく、山善本来のスタイルをもっともっと深めていきたい」と語った。
 また、エース会会長挨拶で羽賀会長は、「トヨタ自動車のここ数年来の好調を背景に、製造業は中京圏といわれる状況です。昨年度の設備投資も順調であり、今期は昨年を上回り史上最高の投資計画をトヨタ系の主要各社がいたしております。依然としてこの地域は、今後も自動車を中心としたものづくりの中心地であり、さらに航空機、それに伴う幾つかの新しい産業が輩出され、日本のものづくりの中心地として発展していくと考えます。その生産の中心地で、山善を真ん中に据えて、私共エース会の会員がいかにその様な大きな市場を取っていくかということは、偏に我々の努力に掛かってくるのではないか。今年も、変わらぬ強気で行かれたところが勝つ。少しでも足を止めたり、力が足りないのではと考えたところは、負けると感じます。必ず我々は勝つ、必ず注文をいただく、という気持ちで頑張ったところのみ、勝つのではないか。『強い者が勝つのではない。大きいのが勝つのではない。変化に対応できるところのみ勝てる』と常々考えております。正に今年は、環境は良いが、お客様のものの買い方、作り方、海外の工場の作り方などに対して、大変な変革が起こるのではないかと感じている。基本的に変わる思考の変革をしていかないといけない。是非この一年、自分を自ら変革させて、大きな業界の流れの中で頑張っていきたい。知恵を使い、体を使い、現場を見、さらにお客様にそれを説得して一緒になって考えていくところのみ、成功するのではないかと感じております。山善さんの知恵を借り、我々の知恵を加え、さらにメーカーさんと三位一体となって、需要はあるが下手をするとゼロになるこの難しい中を乗り越えていきたい」と述べた。
 続いて、吉居山善社長は挨拶で第62期の決算報告を行った。
 第62期の連結業績は、売上高3,768億5,200万円(前期比0.2%減)、経常利益114億500万円(同11.7%減)、当期純利益54億9,600万円(同26.8%減)となった。第63期の業績予想では、連結の売上高3,810億円(前期比1.1%増)、経常利益120億円(同5.2%増)、当期純利益69億5,000万円(同26.4%増)を見込む。
 また、吉居社長は新年度の事業方針についても説明し、最後に「エース会メンバーさんとともに連帯共同の絆を強くし、相互発展を目指して参ります」と締めくくった。
 この後、午後3時30分より講演会が行われ、ジャーナリストで立命館大学客員教授の末延吉正氏が「どうなる日本!動き出した政局」〜最前線の現場から〜と題して約一時間半にわたって講演。出席者は熱心に聞き入っていた。

北見氏(北見式賃金研究所所長)を講師に
“名ばかり管理職”を学ぶ
ジュニアー会第1回研修会開催

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は5月15日午後6時より、名古屋市中村区名駅の安保ホール会議室にて本年度第一回目の研修会を開催した。
 今回は、大手ハンバーガー店等で問題となっている、残業代を発生させないための「名ばかり管理職」をテーマに、北見昌朗氏(北見式賃金研究所所長)がその対応策について説明し、会員十六名が聴講した。
 研修会で北見氏は、まずはじめに法律で言う「管理職」とは何かを、大手ハンバーガー店判決の概要や過去の主要な判例を元に解説。
 「名ばかり管理職」を生み出す背景となった過去の賃金管理について、@モデル所定内賃金統計を元にした賃金表は中途入社の多い中小企業に合わなかったA役職手当の単価はそのままにしながら、基本給を上げ続ける“エスカレーター型賃金管理”が、部下と上司の賃金を逆転させる構造的な要因となったと指摘した。
 「名ばかり管理職」問題を解消するための見直し方法としては、@一般従業員の時間外労働をほどほどに抑えるA管理職の手当を大幅に引き上げる(これからは昇進とともに給与が上がる「ステップアップ型賃金管理」が必要な時代)B一定の金額や年齢に達した場合には基本給の昇給を抑制することを挙げた上で、法的に言う、出退勤の自由があり、経営方針の決定に参加し、人事権をもつなど管理職の要件は非常に厳しく、これをクリアーできる管理職はほとんどないため、部下である管理職と良好な人間関係を築くことが一番大切なことであるとまとめた。

GO NEXT STAGE
2008中部どてらい市
ポートメッセなごやで6月14日土〜16日月開催

 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材・特選品フェアの総合展示会「2008中部どてらい市」が6月14日から16日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや第一展示館にて開催される。
 「中部どてらい市」は、幅広い分野の実演展示会として注目されている中部地区最大のどてらい市で、33回目を迎える今回は、山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥)傘下の愛知・岐阜・三重の販売店86社が主催し、「GO NEXT STAGE〜力の集結〜」のテーマのもと、出品メーカー293社の新製品・新機種などが多数展示される。
 特別企画として、「OSGオンステージ」ではバイクチーム・OSGフェニックスの鈴鹿八時間耐久レース実車バイクとレースクイーンの撮影会、bjリーグ強豪バスケットボールチーム・浜松・東三河フェニックスの有名選手トークショーや、象印チェンブロック主催による「クレーン運転特別教育」を開催。また、THKの免振体験車で大地震時の免振効果を実際に体験できるコーナーもある。
 さらに、1等「シャープAQUOS32インチ液晶テレビ」(3本)、2等「任天堂Wii Fit」(150本)をはじめラッキー賞(1.000本)が当たる「ご来場抽選会」や、金額に応じた「お買い上げ特典」、「対象商品お買い上げプレゼントセール」などの多彩な催しで来場者を迎える。
 山善及び主催店、出品メーカーらは中部地区の景気の一服感を解消するために、売上目標115億円、動員目標15,000名を掲げ例年以上に顧客へのアピールを行っており、今回の中部どてらい市に大きな期待を寄せている。
 各部門のテーマは次の通り。
◇機械部=「品質強化・信頼強化・競争力強化」たゆまぬ技術革新を取り入れ市場で勝ち抜こう
◇産業システム部=「生産性向上と環境改善の融合」
◇工具部=「KOUGUで変わるモノ創りの世界」
◇住設建材部=「応援します!エコライフ、見つけよう!エコ商品」
◇特選品=「健康・安心・安全」〜豊かなライフスタイルの提案〜
【主な出品メーカー】
機 械
・NC旋盤
 アマダワシノ、オークマ、北村製作所、シチズンマシナリー、大日金属工業、瀧澤鐵工所、富士機械製造、森精機製作所
・マシニングセンタ
 オークマ、大阪機工、大鳥機工、紀和マシナリー、ジェイテクト、静岡鐵工所、東芝機械マシナリー、ファナック、ブラザー工業、三井精機工業、三菱重工業、森精機製作所、安田工業、山崎技研
・CNCフライス盤
 静岡鐵工所、武田機械、山崎技研
・研削盤
 岡本工作機械製作所、黒田精工、ジェイテクト、シギヤ精機製作所、ナガセインテグレックス、日立ビアエンジニアリング、三井ハイテック
・放電加工機
 ソディック、ファナック、ブラザー工業、三菱電機
・測定器
 アドバンストシステムズ、オプトン、東京精密、ブルームLMT
・CAD/CAM
 キャムタス、グラフィックプロダクツ、ジェービーエム、ゼネテック、日本ユニシス・エクセリューションズ、ネドス、ポリス
・ロボット
 ファナック、松浦鉄工所
・汎用工作機械
 甲山製作所、三和精機、先生精機、宝機械工業、瀧澤鐵工所、大日金属工業、楊鉄工
・鍛圧・鈑金
 相澤鐵工所、アイセル、コマツ産機、渋谷工業、住谷製作所、村田機械
・リース
 三菱UFJリース、リコーリース
産業システム
・メカトロ機器
 CKD、シグマー技研、TAIYO、ダイアディックシステムズ、ダイキンパワーテクノス中部、THK、マキシンコー、三木プーリ
・環境対策機器
 赤松電機製作所、アマノ、有光工業、カイジョー、鎌倉製作所、協和製作所、昭和電機、三立機器、ダイキン空調東海、DAITO、東京理化器械、NIVAC、橋本クロス、フルタ電機
・産業機器
 アンドソー、エクセン、エスティジェイ、江藤電機、大阪ジャッキ製作所、カスタム、コイデ、小堀鉄工、昭和精工、新東工業、ダイキ、大東精機、ダイヘン溶接メカトロシステム、太洋、タケダ機械、中央製作所、鶴見製作所、TMEHジャパン、寺田ポンプ製作所、デンヨー興産、日機、ハタリー精密、ビグモント、北越工業、マイト工業、三井精機工業、明治機械製作所、ラクソー、ワイエス工機
・マテハン機器・梱包・包装機器
 アカシン、エレクター、オークラ輸送機、大阪タイユー、岡村製作所、河原、岐阜プラスチック工業、三甲、サンキテック、ストラパック、象印チェンブロック、ダイフク、DIC、日工、花岡車輌、扶桑金属工業、富士製作所、二葉製作所、明電ホイストシステム、ワタベ産業、ワンウィル、をくだ屋技研
工 具
・切削・測定工具
 アイゼン、工フ・ピー・ツール、オーエスジー、岡崎精工、サンドビック、住友電工ハードメタル、ソニー・マニュファクチュアリング・システムズ、日立ツール、ミツトヨ、三菱マテリアルツールズ、ムラキ、モトユキ
・ツーリング補要工具
 イズミコーポレーション、エヌジェイアイ、MSTコーポレーション、カトウ工機、カネテック、北川鉄工所、共立精機、聖和精機、武田機械、田中インポートグループ、津田駒工業、トスマック、ナベヤ、日本オートマチックマシン、日研工作所、豊和工業、ユキワ精工
・電動・エアー工具
 アサダ、朝日産業、アトラスコプコ、育良精機、エヌピーケイ、オーエスジー、オグラ、亀倉精機、高速電機、サンワ、新ダイワ工業、日東工器、日本精密機械工作、日本電産シバウラ、ボッシュ、リョービ販売、松下電器産業
・研磨材
 クレノートン、タクト、柳瀬、レヂトン
・作業工具
 エンジニア、オーエッチ工業、スーパーツール、フジ矢、ベッセル、前田金属工業、MCCコーポレーション、マルティ、室本鉄工、ロブテックス
・環境関連機器
 ケルヒャージャパン、静岡製機、田中技研、トーヨーコーケン、前田シェルサービス、マックス、ミヤツ販売、淀川電機製作所
・小型工作機械
 コスモキカイ、サカイマシンツール、シージーケー、大同興業、ビック・ツール、藤田製作所、平和テクニカ、ホーセイ、美濃工業
・その他関連商品
 イーグルクランプ、大阪製罐、鈴木油脂工業、タイホーコーザイ、田村総業、ナカオ、日新被服、日本製紙クレシア、長谷川工業、ハタヤリミテッド、濱田プレス工藝、フナソー、マサダ製作所
住設建材
 アイホン、イエノグ、京セラソーラーコーポレーション、キング工業、クボタシーアイ、クリナップ、コダマ樹脂工業、コロナ、サンウェーブ工業、シャープエレクトロニクスマーケティング、ダイキン工業、ダイヤモンド工業、高木産業、タカラスタンダード、タブチ、中部電力、東京測器製作所、東芝キャリア、ナガワ、ナスラック、日本アクア、ノーリツ、ハマネツ、日立コンシューママーケティング、日立ハウステック、日野興業、フリーパネル、プロス、マイゾックス、松下電工、ミカド、ミタケ電子工業、三菱電機住環境システムズ、山善住建統括部、吉建、淀川製鋼所、リンナイ
(出品メーカーは、どてらい市パンフレットより抜粋したもので、変更される場合もあります。)

排水騒音を大幅にシャットアウト
フネン遮音システム
フネンアクロストータルコスト削減

 フネンアクロス(東京都豊島区東池袋1-17-8)は、排水騒音を大幅にシャットアウトする「フネン遮音システム」を好評裏に拡販している。
 同システムは、遮音性能に優れたフネンパイプに吸音・遮音特性のあるシートを装着することにより、安定した遮音性能が得られ、配管と同時に遮音施工が完了する。更に遮音型アクロスジョイントシリーズとのシステム配管により、施工管理も容易になりトータルコストの削減にも貢献する。
 種類は、振動絶縁タイプ(XJ―AW)、遮音タイプ(XJ―SS)、複合遮音タイプ(XJ―FS)がある。
【特 長】
@六層構造による高性能を実現=フネンパイプに吸音フェルト+遮音シートの六層構造により、これまでに無い遮音効果を実現した。
A配管工事業者だけで遮音施工も完了する=防露工事は勿論のこと、遮音施工も必要としないため、工期の短縮によるコストダウンが図れる。
B技能レベルに影響されない安定した性能を確保する=パイプは遮音材を装着した完成品として、アクロスジョイントは規格に合わせた遮音パーツを装着・同包して出荷しており、施工レベルによる性能誤差を軽減できる。
C簡単施工で施工時間を大幅に短縮できる=アルミガラスクロスによる外周巻き付け処理のため、面倒な鉄線巻きや亀甲金網による押さえは不要。パイプは従来のフネンパイプ同様に切断できる。
D施工時の端材を大幅に削減する=現場における遮音施工が不要なため、施工端材を大幅に削減できる。
E省スペース化を実現した=従来工法に比べ配管スペースが小さくなる。
 その他詳細については、同社西日本支店名古屋営業所(名古屋市西区砂原町347・TEL052-509-0591)へ問い合わすとよい。

業務用プロライト・ライト
ハタヤリミテッドプロユースの蛍光灯投光器

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90・L052-261-3821)は、「PL―52型業務用プロライト・ライト」を7月より発売する。
 このPL―52型業務用プロライト・ライトは、アルミダイキャスト製の防塵・防雨仕様のため、屋外や建築・内装・土木等各種工事現場で安心して使用できる52W蛍光灯投光器。
【特 長】
▽本体は丈夫なアルミダイキャスト製に加え、表面温度が約50℃と低温で安全。
▽防塵・防雨仕様なので屋外でも安心して使える。
▽同等の明るさの白熱球に比べ、寿命は約五倍、消費電力は約四分の一と長寿命で省エネに優れている。
▽五二W蛍光灯と高輝度アルミ反射板により十分な明るさで使用できる。
▽2P/2P接地付兼用プラグ付。
▽本体裏に防雨仕様の電源スイッチが付いている。
【使用場所・用途】
 建築・内装・土木等各種工事現場、各種機器の修理・補修・点検、屋外での夜間作業。
 価格は、26,000円。
 詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

新役員人事発表
川島商事増田氏は顧問に

 川島商事(名古屋市熱田区花町1-20・社長=川島健一氏)は、去る5月19日開催の定時株主総会および取締役会において次の役員がそれぞれ選任され就任した。
▽代表取締役社長=川島健一氏
▽常務取締役(営業本部長)=町田勝治氏
▽取締役(名古屋南営業所長)=中埜仲雄氏
▽取締役=川島静江氏(非常勤)
▽監査役=岡田芳恵氏
 なお、常務取締役増田興三氏は任期満了により退任し顧問に就任した。

= 祝祭の輝器 =謎めいた祝祭のかたち
「角倉起美展」を開催
世界のタイル博物館6月10日〜7月4日

 「やきもの新感覚シリーズ」6月の作家は、大阪市在住の角倉起美氏。
 赤・黄・緑などのメタリックな色彩が施された、謎めいた祭器のようなオブジェは、見るものの視線を釘付けにし、初夏の熱気を会場にもたらす。
 曲線や幾何学形のエッジを持った複雑な多面体の表面には、メタリックな輝きを帯びた彩色が、縞々やギザギザ、ドットなどの模様と複雑に絡みあって描かれている。その、妖しげな輝きを放つオブジェは強い吸引力を持っていて、引き込まれるように見入ってしまう。
 角倉氏は高校時代油絵が好きで、その絵の具を買う感じで揃えた陶芸の釉薬は十数色。それらをそのまま、あるいは混ぜて塗り、本焼成後は金・銀彩を施し、一部を磨いて下の釉色を出す。釉薬のガラス質の中に金・銀が染み込み、それらが合わさって微妙な色味や質感を醸し出している。“maze”というタイトル通り、見る人を悩ませ、近づいて覗き込んで見てもらいたいと、角倉氏は話す。
 一九七四年大阪市生まれの角倉氏は、美術クラスのある高校に通い、油絵や立体を学ぶ。しかし、焼成によって発色が変化する不思議さに惹かれて陶芸の道を志す。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科を修了後は、主に東京で個展を中心に作品を発表している。
 ロシアの出身の抽象画家、ワシリー・カンディンスキーやフランス人芸術家、ニキ・ド・サンファールのように、色それぞれのエモーショナルなエネルギーを放射していく作家が好きだそうだ。
 近作では、極彩色の華やかさの奥に秘められた、闇の部分を表現したいと色数を少なめに配して、凝縮と沈潜へと向かいはじめている。
 今展では、2006〜7年に制作したオブジェに新作五点ほどを加えて展示する。大きい木の葉のような、羽のような皿状の作品が壁面を踊り、謎めいたかたちの立体物や器状の小作品が会場内に並ぶ。
【開催概要】
▽会期=2008年6月10日〜7月4日(ただし、6月18日は休館)
▽開館時間=午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
▽会場=常滑市奥栄町1-130、TEL0569-34-8282
 〈第1会場〉世界のタイル博物館一階企画展示室
 〈第2会場〉陶楽工房陶楽ギャラリー
▽入館料=「やきもの新感覚シリーズ」は入場無料(ただし、その他の展示施設見学には共通入館料が必要)
▽アーティストトーク&オープニングパーティー=6月10日、アーティストトーク午後5時〜6時、オープニングパーティー午後6時30分〜

タンガロイ新製品
超高圧焼結体コーテッドT―CBN材種
BXAシリーズ新発売
連続加工用と汎用加工用

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、高硬度材・焼入鋼旋削加工用として超高圧焼結体T―CBN材種、連続加工用「BXA30」と汎用加工用「BXA40」の販売を開始した。
 CBN工具は、高硬度材・焼入鋼加工の最終工程で使われることが多く、その加工には高い精度が要求される。そのため、加工現場ではCBN工具を用いた高い加工技術が求められ、工具メーカーには耐摩耗性が高く、長時間安定した品質で加工できるCBN工具が求められている。
 新製品コーテッドT―CBN材種「BXA30」、「BXA40」は、新しいコーティング技術により膜の密着性を向上させ、膜剥離から生じる異常損傷を抑制した。さらに耐酸化性を向上させ、高靭性なコーティングによりクレータ摩耗、被膜チッピングを抑制したことで、高精度な加工面が安定して得られるようになった。
 「BXA30」は、中速域から高速域までの連続加工用途、「BXA40」は、低速域から中速域までの連続から弱断続の汎用的な加工用途に最適なコーテッドT―CBN材種である。
 同社の超高圧焼結体コーテッドT―CBN材種は、従来の高速連続加工用「BXC30」、中速から高速の断続加工用「BXC50」と合わせ四種類となる。高硬度材・焼入鋼のさまざまな加工用途に合わせ、一層充実したラインナップとなった。
 標準価格は、4QP―CNGA120408 BXA30@10,500円(税込み11,025円)、6QP―TNGA160404 BXA40@13,500円(税込み14,175円)、2QP―DCGW11T304 BXA40@7,000円(税込み7,350円)。全111形番で、初年度2億5,000万円の販売を見込んでいる。
旋削加工用ブレーカ付きT―CBN
ハードブレーカーHF形&HM形
切りくず処理性を改善

 タンガロイは、旋削加工用ブレーカ付きT―CBN「ハードブレーカー HF形&HM形」の販売を開始した。
 硬さが60HRC前後になる焼入れ鋼を加工する場合、通常、加工能率や加工精度などの面からCBNチップが用いられる。自動車部品をはじめ、さまざまな機械部品に応用されている焼入れ鋼の一つに、表面部分だけを硬化することにより耐摩耗性と耐久性を持たせた浸炭焼入れ材がある。この浸炭焼入れ材を溶接して使用する際、浸炭層が残った状態では溶接がうまくできないため、硬さの入っていないところまで表面層を除去する必要がある(これを浸炭層除去と呼ぶ)。
 この加工の場合、60HRC前後の高硬度部分のみを加工する場合と比較して切りくずが長く延び絡み、鋼材の仕上げ面を傷つけたり、自動搬送装置に絡んで機械を停止させるなどの問題が発生しやすくなる。そこで、切りくずを適当な長さに折断するチップブレーカが必要になってくる。このような問題を解決するため「ハードブレーカー HF形&HM形」が開発された。
 仕上げ切削用のHF形は、コーナ部に突起を設けて、低切込み領域の切りくず処理を可能とした。加工面粗さに優れ、仕上げ切削加工に最適なチップブレーカである。中切削用のHM形は、広いブレーカ幅を設けて、切込みの高い領域の切りくず処理を可能とした。これら二種類のチップブレーカの設定により、幅広い領域で切りくず処理を行なえる。
 設定材種には、焼入れ鋼加工時の耐摩耗性を向上させた新世代コーテッドT―CBN材種「BXA40」を採用した。
 「ハードブレーカー HF形&HM形」と「BXA40」の組み合わせにより、焼入れ加工の現場で発生している品質、コスト、能率などあらゆる問題を解決することが可能となる。
 標準価格は、BXA40 4QP―CNGG120408―HF@12,000円(税込み12,600円)、BXA40 6QP―TNGG160408―HM@15,500円(税込み16,275円)。アイテムは14形番で、初年度の販売目標を1億円としている。
スーパーファイン・サーメット
GT/NS700シリーズアイテム拡充
幅広い加工用途に対応

 タンガロイは、旋削用新サーメット材種スーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」に、鋳鉄・ダクタイル鋳鉄加工用材種「NS710」・G級ネガチップ・G級ポジチップ・M級で先端角35度のポジチップを拡充し、販売を開始した。
 艶やかな金色と銀色の光沢で特徴ある外観を有するスーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」に、G級ネガチップ・G級ポジチップ・M級で先端角35度のポジチップを含め480アイテムを拡充。
 粒径0.6μmの微粒耐熱チタン化合物を分散させると共に、耐熱チタン化合物同士の結合を強化させる微粒強化技術により、サーメットの欠点である加工時に発生するクラックの進行を抑制し信頼性を大幅に向上させた。また、新開発の特殊焼結法の採用によりインサート表面を平滑化(表面平滑技術)したことと、微粒チタン化合物を採用することにより刃先を常に平滑に保ち優れた加工面粗度と光沢が得られる。
 微粒強化技術と表面平滑技術を採用したスーパーファイン・サーメットには、PVDコーティングを被覆した金色のコーテッドサーメットGT700シリーズと銀色のノンコートサーメットNS700シリーズを設定。鋼仕上げ旋削用の「GT720」、汎用旋削用に「GT730」・「NS730」を設定する。
 今回、鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の高速仕上げ加工において優れた性能を発揮する「NS710」・G級ネガチップ・G級ポジチップ・M級で先端角35度のポジチップの拡充により「GT/NS700シリーズ」として1,400アイテムとなり、さまざまな加工形態に対応可能となった。
 標準価格は、NS710 CNGA120404@1,620円(税込み1,701円)、NS730 TPGT090204L―W15@1,010円(税込み1,061円)、GT730 VBMT160404―PS@2,020円(税込み2,121円)。拡充アイテムは477形番(シリーズ合計1,398アイテム)で、初年度シリーズ全体で12億6,000万円の販売を見込む。

南海漫遊記 25
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長倉地 久雄

 [市内散策]
 飲茶とビールでお腹がいっぱいになり、いい心持ちとなる。まったくもって大名旅行である。こんな緊張感のない旅をしていていいのだろうか、とふと不安が頭をよぎる。が、それも一瞬のこと。一同またぞろぞろとバスに乗ってホテルへ戻る。
 *  *  *
 午後はメコン川をサバイバル・クルーズするというオプションを選択することもできたのだが、僕は市内を散策することに決めていた。とにかく東南アジアでは、よほど危ない場所をうろうろするのでなければ、街中を目的なく歩いていると想像もつかないほど珍奇で面白いものに出くわすものだ。観光客向けのいわゆる「ミヤゲ物屋」はひとまずおくとして、雑貨屋、本屋、CD・レコード屋、それに楽器屋に分類されるようなお店は、日本の均質化され平準化された小売店のカテゴリーを大きく逸脱し、ぶっ飛んだモノが鎮座ましましている場合がある。
 数年前に訪れた上海の街角で、こぎれいな「地元のブティック風」のお店に入ったら、手前にはイマ風の洋服がていねいに陳列されているのだが、奥の方に洋物の美術書や写真集や、ジャズやロックのCDとDVDが雑然とうずたかく放置されている一角があった。これは売り物か店の備品なのか、英語で尋ねてみるがまったく要領を得ない。しかしなんとなく売ってはくれそうな雰囲気であったので、身振り手振りと筆談で店番の女の子と交渉した結果、タダ同様の値段で洋書やDVD(ベニー・グッドマンとゲーリー・ムーアとジョー・サトリアーニという滅茶苦茶な選択であったが)をいくつか買って帰ることができた。今もってあれが売り物であったのか、それともオーナーの私物であったかどうか、謎のままである。
 今回の市内逍遥は、前日の夕食時にその演奏を聴いてから気になってしかたがない『ダン・バウ』とかいう謎の楽器を探すというはっきりした目的もあるので、気合が入り楽しみである。一人歩きするのであれば少々心細いが、さいわい音楽好きの遊び人K島氏が付き合ってくださるというので安心である。
 *  *  *
 一旦ホテルの部屋にもどり、汗をぬぐい歯を磨き、しばし休憩してからロビーでK島氏と待ちあわせ、外に出る。
 何度も述べたことだがホー・チ・ミン市内には本当にバイクが多い。それも以前に訪れたときより格段に新車や高級車が増えているように思う。ぶらぶら歩き出してまず驚いたのは、日本にもよくある、“L”ではじまる名前のハンバーガー・ショップの「店内」に、バイクが何台も堂々と停められていることだった。一階の正面突きあたりはハンバーガー・ショップならどこでもおなじみのカウンターであり、そこでオーダーして商品を引取るのは日本と変わらないようだが、室内には椅子やテーブルなどがまったくなく、すべてバイクの駐輪場に使われている。あまりにも整然と並んでいるバイクを見て、K島氏と二人しばし絶句する。
 道路上にバイクを停めたら事故や盗難のおそれがあるから店内に入れるのだろうか。それともキレイなバイクを見せびらかしたくてする行為なのか。文化の違いといってしまえばそれまでだが、このあたりに「勤勉」と評されるベトナム民族の国民性を理解するカギが隠されているのではないかと、なんとなく思う。

住生活関連の総合展示会
ジャパンDIYホームセンターショウ2008
幕張メッセにて8月28〜30日開催

 社団法人日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(会長=坂本洋司氏、住所=東京都千代田区鍛冶町、略称=日本DIY協会)は、国内外のDIY・ホームセンター関連企業が一堂に会する国内最大級の住生活関連イベント「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW(ジャパンDIYホームセンターショウ)2008」(実行委員長=稲葉敏幸氏・武蔵ホルト社長)を8月28日から30日までの3日間、千葉県の幕張メッセ(1〜5ホール〈予定〉)にて開催する。
 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW(旧名称=JAPAN DIY SHOW)は、DIY(Do It Yourself)の健全な普及とDIY産業の総合的な発展を目的に1978年、第1回が東京で開催され、これまでに東京で28回、大阪で15回開催されている。DIY・ホームセンター業界に関係する製造業・卸売業・小売業が協力して、ホームセンターが取り扱う約20万品目ともいわれる幅広い商品群が一堂に会する国内最大級の住生活に関する総合展示会≠ワでに成長した。
 今年で四十四回目を迎える同ショウは、「Change It!〜くらしを変える力DIY〜」をショウテーマに、出展社数600社、出展小間数1,500小間、来場者数10万人以上を目標としている。
 今回のJAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2008は、トレードショウとしての機能強化を重点に掲げ、初日と2日目を完全なバイヤーズ・デー(ビジネス・デー)に変更して開催する(一般公開は最終日のみ)。特にバイヤーズ・デーの拡充により、業界関係者や出展社、報道関係者に対して満足な商談機会や情報収集機会を提供できるよう、「業界トレンドの発信」「商談環境の充実」「出展社のPR支援」の三つをポイントに施策の強化を図り、関係者の期待に応えられるショウとして昨年の規模を上回る出展社数、来場者数を目指している。
【ポイント@業界トレンドの発信】
 今回、幕張メッセの国際会議場において、各界のトップや実務担当者がDIY・ホームセンター(HC)業界の最新事例を紹介する「HC最新動向セミナー」や商品開発、売り場提案等の実践的ノウハウを提供する「とことん!DIYビジネス研修」など多彩なセミナー・プログラムを用意し、業界の最新トレンドを発信する予定。また、業界の育成分野として注力しているHCリフォームでは、ホームセンター各社によるリフォーム事業の事例紹介をはじめ、「キッチン」「トイレ」「エクステリア」のメーカーと協力して住まいの部位ごとにHCリフォームを紹介するイベントや専門家による実演セミナーを実施する。さらに、生活者の身近な話題として関心が高く、今後DIYが社会的に大きな役割を担う分野として「環境&エコロジー」「防災・防犯」をテーマに、その対策商品を協会会員社、出展社から募集し展示する“業界トレンドコーナー”を新設する予定。
【ポイントA商談環境の充実】
 毎年恒例の出展社限定の商談・相談窓口として、国内有数のホームセンターバイヤーが常駐する「ホームセンター・トレードU」では、協力小売企業(ホームセンター)、卸売企業の参加拡大を図るとともに、ネット通販やテレビ通販など通信販売限定の商談コーナーや海外のホームセンターバイヤーと商談できる海外向けトレードコーナー≠計画している。また、出展社の要望が高かった個別の商談ルームやコピー、FAX、インターネットなどのサービスを提供するビジネスサポートセンター(仮称)を会場内に設置し、商談環境の整備に努める。
【ポイントB出展社のPR支援】
 自社ブース以外にも商品、サービスをPRできる機会として、会場内に無料のプレゼンテーションコーナーやショウの最終日(30日)に自社商品が販売できる展示即売コーナーを設置。さらに、会場内で実施する様々な主催イベントへの出品・展示機会を提供し、出展社ブースへの誘導や商品PRを側面からサポートする。また、ホームページの充実やメールマガジンの配信頻度を高めて、会期前から業界関係者、報道関係者に向けて出展社の各情報を発信できる環境を構築し、PR効果を高めていく。
 その他にも新たな取り組みとして、従来の出展分野に加えて、現在、ホームセンターで取り扱いがある「ヘルスケア」「ビューティ」「家電・パソコン」「ゲーム」などの分野を新規分野として新設する計画である。
◆業界関係者向け企画
 DIY・HCビジネスセミナー(新企画)▽業界トレンドコーナー(新企画)▽HC・リフォームパビリオン(新企画)▽DIY新商品・ヒット商品コンクール▽人と環境にやさしい商品
◆出展社向け企画
 ホームセンター・トレードU▽個別商談ルーム▽ビジネスサポートセンター▽出展社プレゼンテーションコーナー▽展示即売コーナー▽主催イベントへの出品
◆一般来場者向け企画
 幼児住まいの絵画展(新企画)▽“やってみようDIYでサイエンス”(新企画)▽園芸教室(新企画)▽三条鍛冶道場▽チャリティ・オークション
 「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW2008」開催概要
【名称】
 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2008(ジャパンDIYホームセンターショウ2008)
【ショウテーマ】
 Change It!〜くらしを変える力DIY〜
【ホームページ】
 http://www.diy-show.jp/
【会期】
 2008年8月28日〜30日の3日間
◎バイヤーズ・デー
 8月28八日・29日、午前9時30分〜午後5時
◎一般PR・デー
 8月30日、午前9時30分〜午後4時
※一般公開は30日のみ
【会場】
 幕張メッセ(住所=〒261-0023 千葉市美浜区中瀬2-1)1〜5ホール(予定)※約33,750u
【主催】
 社団法人日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(略称=日本DIY協会)
【後援】
 経済産業省、林野庁、千葉県、千葉市、NHK、NHKエデュケーショナル、NHK出版、日本貿易振興機構(ジェトロ)、IHA(国際ハードウェア・ハウスウェア産業団体連合会)(以上予定)
【協力】
 三条市・三条商工会議所、三木市・三木商工会議所、小野市・小野商工会議所、在日各国大使館(以上予定)
【協賛】
 日本ホビー協会、日本家庭園芸普及協会、日本建材・住宅設備産業協会、日本セルフ・サービス協会、店舗システム協会、日本日曜大工クラブ(以上予定)
【入場料】
 一般来場者五百円(税込)※Web事前登録者、中学生以下は無料
 Web事前登録は、ショウホームページ(http://www.diy-show.jp/)にて、7月上旬より受付開始予定
【開催規模】
 来場者数10万人、出展社数600社(1,500小間)を予定
【来場対象】
 ホームセンター、DIY店、スーパーセンター、金物店、ホビー店、エクステリアショップ、インテリアショップ、アウトドア・レジャー用品店、ハウスウェアショップ、文具・事務用品店、什器・ディスプレイ機器店、塗料店、建材店、家具店、デパート、GMS、チェーンストア(ドラッグストア等)、木材店、建具店、工務店、その他プロ・ユーザー、DIYアドバイザー、一般生活者
【問合せ先】
 社団法人日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会TEL03-3256-4475

2008年6月15日(日) 2314号
新副理事長に水谷隆彦氏
野田理事長と伊藤副理事長は留任
愛機工 20年度通常総会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は5月28日午後4時30分より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で「平成20年度通常総会」を開催し、平成19年度事業報告及び収支決算報告、平成20年度事業計画及び収支予算案を原案通り可決した。任期満了に伴う役員改選では、永年副理事長を務め組合発展に尽力した時津副理事長(新栄商會会長)はじめ、7名の理事が退任した。三役では野田理事長と伊藤副理事長(春日鋼機社長)は留任、水谷会計理事(ミズタニ機販社長)が副理事長に、高田事業部長(井高社長)が会計理事にそれぞれ就任した。
 総会は、大久保理事(大久保商事会長)が司会進行役を務め、伊藤副理事長の開会の辞で始まった。
 資格審査では、司会者が組合員総数284社中出席合計245社(委任状含む)で適法であることを宣言。
 野田理事長は挨拶で「大変お忙しいところ本日の総会にご出席いただきまして有り難うございます。今年は役員の改選期であります。私は2年前にこの場で、理事長を拝命いたしました。無事に任期を全うできましたことを嬉しく思います。これも皆様方の温かい友情とご支援の賜物と改めて御礼申し上げます。さて、業界についてですが、私共の業界の先行きはなかなか難しいと感じております。原油高などでガソリンを中心に原材料が値上がりしております。ガソリンの価格は別として、消費価格はあまり値が上がっていない。川上の値段の高騰を誰かが吸収しなければならない。特に我々の副資材というものは、なかなか値上げを認めていただけない分野ではないかと思っております。決して日本経済が悪いわけではないし、この先も悪くなるとは私自身は思っておりません。大企業を中心にものづくりの製造業は、大変堅調でございます。ただ、中小企業は大変苦しいというのが今の構図だと思います。先行きが不透明な中でこそ、当組合の果たす役割が大きいのではないかと思います。情報の発信や、組合員相互が情報交換する場の提供ということが、今まで以上に大事になってくると思っております」と述べた。
 矢田理事(ナゴヤカット社長)を議長に選出して議案審議に移り、第1号議案の平成19年度事業報告書、収支決算報告書、貸借対照表、損益計算書ならびに剰余金処分案承認に関する件、第2号議案の平成20年度事業計画書案ならびに収支予算書案承認に関する件、第3号議案の平成20年度加入手数料及び賦課金案ならびに徴収方法案承認に関する件を原案通り可決した。
 第4号議案の定款・規約改正の件は、伊藤総務部長(伊藤信産業会長)より、中小企業組合法の改正により実施することが説明され、これを承認。
 第5号議案の役員改選では、各支部より推薦された理事候補者全員を承認した。
 理事承認後、直ちに理事会が開催され、理事互選により理事長はじめ三役を選任。理事長は野田道典氏(再任)、副理事長が伊藤高潤氏(再任)と水谷隆彦氏(新任)、会計理事に高田研至氏(新任)が就任した。また、新相談役に時津忠氏(前副理事長)、伊藤照之氏(前総務部長・元会計理事)が野田理事長より委嘱され、就任した。
 野田理事長は再任の挨拶で「組合のあり方は、組合員にとって役に立つものでなければいけない。情報発信と情報交換機能、そして社員教育、福利厚生など単独企業ではできないことを組合として取り組む。もう一つは、業界の色々な問題、課題に対してどう取り組んでいくかを組合として考えていく。さらに地球環境問題にも何らかのかたちで取り組んでいきたい。良い組合、元気な組合であるために、皆さんと一緒になって組合活動をさらに盛り上げられるように、頑張ってまいります」と抱負を語った。
 続いて来賓の紹介があり、来賓を代表して名古屋市市民経済局産業部の一柳課長が松原名古屋市長の祝辞を代読。
 時津副理事長(総会終了後相談役に就任)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会終了後は、業務用システムパッケージの開発・販売を行うブロードリーフより、機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の紹介が行われた。
 引き続いて懇親会が開かれ、山下組合相談役(山下機械会長)の発声で乾杯。参加者は歓談して交流を深め、途中、今回の改選で退任した七名の理事と可児監事(近代精機社長)に対し参加者から労いの拍手が送られる場面も。終始和やかに宴は進み、伊藤組合相談役の中締めでお開きとなった。
 総会で承認された平成20年度事業計画の重点目標及び重点実施事業は次の通り。
【重点目標】
 @機工流通の変化に対応し、組合は会員生き残りのための情報発信基地を目指す。A機工商品の流通はじめ製造業の動向を調査し、今後の機工商社を模索する。B組合員及び賛助会員数を増強し、組合の基盤を確保する。C各種収益事業を積極的に行うと共に新たな事業に取り組み、組合の財務を充実させる。5組合員、社員の質的向上と福利厚生に関わる行事を行う。D次世代の後継者の育成を念頭に、青年部の活動を積極的に支援する。E支部活動を充実し地域で会員の融和、協調を図る。F組合として環境問題への取り組みを提唱し実践する。G機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の普及を推進する。
【今年度重点実施事業】
 @メカトロテックジャパン2009の出品者募集事業(会期2009年10月14日〜17日)、A社員教育事業(新入社員研修、技術研修)、B中小企業共済保険の加入促進、C社員・組織診断システム(CUBIC)の普及推進、D業界情報の提供(組合報、理事会、企業情報、講演会、見学会等)、E組合ホームページの拡充、F各種制度の情報提供、G組合設立60周年事業(2009年)の企画準備(実行委員会設置)、H中国業界調査の実施(2008年9月21日〜27日、訪問先/天津・瀋陽・ハルピン・大連)。

「環境保全の推進」スローガンが追加
20年度通常総会開催
愛知県管工機材商協組27回展示会成功願う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、5月20日午後4時30分より、“名古屋マリオットアソシアホテル”を会場に「平成20年度通常総会」を開催し、事業報告、収支決算、財産目録、貸借対照表、損益計算書並びに剰余金処分案、賦課金の算定、新年度事業計画、収支予算案などを審議し、いずれも承認可決された。
 総会は、石原理事(原芳商会社長)の司会進行、資格審査発表(委任状含め86名出席)、開会の辞で開会。
 引き続いて挨拶に立った伊藤理事長は出席方のお礼を述べた後、「理事長を仰せつかって一年が経過しますが、皆さん方のご協力により無事に総会を迎えることができたことを感謝申し上げます。まだまだ力不足でこれと言った仕事をしておりませんので反省しております。この反省に立って残りの任期を全うして行きたいと思っております。今回から総会の形態が変わりました。昨年組合法が改正され、総会前に皆さんに事前に事業報告と会計報告をお知らせすることになりました。先ず理事会で承認を経て、そのものをお送りしています。それから組合スローガンが一つ増えました。愛空衛の足立会長が昨年環境設備団体を立ち上げられ、その時に環境と言うキーワードでまとまって行こうと言うことになり、それを管機連の橋本会長に好意的に受け止めて頂き、「環境保全の推進」と言うスローガンを連合会のスローガンに加えました。また、今年は組合の一大行事であります第27七回展示会を10月に開催いたします。目下、展示会実行委員会の小川委員長、植田副委員長をはじめ各委員の皆さんで、鋭意取り組んで頂いております。小間数も見込み分を入れますと目標の250小間を上回る勢いです。その勢いにお応えするためにも、来場者の確保が欠かせませんので、皆様方におかれましては、一人でも沢山のお客様に来場して頂きますよう、絶大なるご協力をお願いいたします」と挨拶。
 次いで、議長に荒木商事の荒木社長を選出して直ちに議案審議に入り、次の各号を満場一致で承認可決した。
▽第1号議案=平成19年度事業報告、収支決算報告、財産目録、貸借対照表、損益計算書並びに余剰金処分案承認の件
▽第2号議案=平成20年度賦課金及び賛助会費徴収方法決定の件
▽第3号議案=平成20年度事業計画案並びに収支予算案承認の件
 以上で全議案の審議を終え、荒木議長が降壇の後、総会を終了した。
 引き続いて席を移して、石原理事の司会、伊藤理事長の挨拶、小川展示会実行委員長の「内定分を入れますと254小間となり、目標の250小問を上回る勢いです。それにお応えするためにも、プロの方々の来場に全力を傾注いたしたいと思います。やって良かったと言って頂ける展示会を目指しますので、皆様のお力をお願いいたします」との挨拶に次いで、植田相談役(ウエダ会長)の乾杯音頭で懇親会を行い、お互いに親睦を分かち合い、大薮相談役(大清会長)の中締めで盛宴の内に、平成20年度総会の全日程を終了した。
 また、当日は午後3時より理事会を行い、総会に万全を期した。
【20年度重点目標】
@管工機材業界の発展
A組合員の社会的地位の向上と営業地盤の強化
B管工機材流通の適正化と市場の安定化
C中小企業に関する各種施策の普及と活用
D管工機材業界のPRと、啓蒙活動の展開
E組合員企業従業員福利厚生施策の推進
F組合運営の適正化・活性化と安定財政の確立
G組合員・賛助会員の相互連携強化
H他地区組合・上部団体および関連業界団体との連携
I「第27回管工機材・設備総合展」の成功

組合運営への理解と協力求める
全会一致で全議案を承認
愛知県金物商工協同組合20年度通常総会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=鬼頭宏冶氏・丸政会長)は、5月28日午後4時より名古屋市千種区の愛知厚生年金会館にて「平成20年度通常総会」を開催した。
 総会開会に先立ち、司会者から資格審査発表(45社中39社委任状含め出席)があった。
 総会の冒頭で物故者黙祷が行われた後、理事長挨拶で鬼頭理事長は、「昨今の経済は、原油の高騰、鉄鋼の大幅な値上げ、穀物の値上げによる食品の値上げと、値上げラッシュが続いております。今年から来年にかけまして、日本はもちろんのこと、世界の経済にどんな影響があるのか大変不安な気持ちでいっぱいでございます。当組合におきましても、正会員、賛助会員の減少が続きまして根幹にかかわる問題であると、非常に頭を悩ませております。組合運営につきましては、収支のバランスに努めておりますが、限界がございます。おかれております状況は大変厳しいものですが、みなさんのご協力とご理解をいただきまして、組合運営に努めてまいりたいと思います」と語った。
 続いて、鬼頭理事長による議事進行で各議案の審議が行われた。
 第1号議案=平成19年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分(案)承認の件
 第2号議案=平成20年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件
 第3号議案=平成20年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件
 第4号議案=その他
 以上、すべての議案について全会一致で承認された。
 最後に、名古屋市市民経済局産業部産業振興係長の大野氏より来賓祝辞が述べられ、総会は終了した。
 総会終了後は会場を移し、大橋顧問による乾杯の発声で懇親会が始まり、和やかな雰囲気の中、組合員同士で親睦を深めていた。

自らの首を絞めることは止めよう
役員改選で全員留任
岐阜県管工機材商組合31回通常総会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、5月27日午後5時15分より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルを会場に「第31回通常総会」を開催し、平成19年度事業報告、同収支決算報告、平成20年度事業計画、同収支予算案をそれぞれ承認する一方、任期満了による役員改選では、山田理事長をはじめ、全役員を再選した。
 総会は、西垣理事(西垣ポンプ製造社長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭挨拶に立った山田理事長は、出席方のお礼を述べた後「今年は年初から、国内においては日銀総裁人事、ガソリン暫定税率、年金台帳問題、海外においてはチベット問題、ミャンマーのサイクロン被害、中国四川省の大地震と、騒がしい事が立て続けに起こっています。こう言った騒がしい影に、我々業界の状況が隠れてしまっていると思います。昨年の改正建築基準法により、今ではあらゆる業種の中で我々業界が一番の不況業種となっていると考えています。何れにしましても、その悪い時に、自分で自分の首を絞めることは、お互いに止めておきたいと思います」と挨拶。
 次いで、恒例により山田理事長を議長に推挙し、次の各議題に沿って審議し、いずれも満場一致で承認可決された。
▽第1号議案=平成19年度事業報告並びに収支決算報告
▽第2号議案=任期満了に伴う役員改選の件(指名推薦方式)
▽第3号議案=平成20年度事業計画並びに収支予算案承認の件
▽第4号議案=実務責任者会議(木曜会)報告承認の件
▽第5号議案=その他の件
 引き続いて懇親会に移り、白木理事(白木商会社長)の乾杯音頭で一同乾杯を行い懇親会に臨み、互いに親睦を深め、塚原会計理事(協栄商事社長)の中締めで盛宴の内に終了した。
【新役員】
▽理事長=山田康博氏
▽副理事長=森嶋靖雄氏(大東社長)
▽会計=塚原正義氏(協栄商事社長)
▽理事=五島道久氏(大垣管材社長)、白木伸道氏(白木商会社長)、西垣壽朗氏(西垣ポンプ製造社長)、広瀬功氏(瓶由社長)、福井健治氏(安田本店長)、・山田芳弘氏(関建材社長)
▽監事=木野村国広氏(木野村社長)、山田謙一氏(山兼社長)
【20年度事業計画】
@基本方針=組合のスローガンである「適正利潤の確保による健全経営の確立」の実現のために、理事会・全員例会・研修会および実務責任者会議の一層の充実に努力するとともに、諸行事を通して親睦交流を密にし、組合参加意識の高揚を図る。
A事業=総会、理事会、研修会、新年賀詞交歓会、全員例会、ゴルフ会の開催

役に立つ組合を目指す
新理事長に伊藤紀昌氏
三重県機械工具商協組15回通常総会開催

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)では、5月23日午後4時より、四日市駅西の四日市都ホテルを会場に「第15回通常総会」を開催し、任期満了による役員改選では伊藤副理事長(大信工機社長)が理事長に選任された。
 総会は、水谷専務理事(東亜機工社長)の司会、開会の辞で開会。
 挨拶に臨んだ松山理事長は、出席方のお礼を述べたあと「景気予想も今年は不透明さを増しています。こう言う時こそ、組合の総合力を利用して厳しい時代を乗り切って行きたいと思います。本総会は役員の改選時期でもあり、スムーズな審議をお願いします。私事で恐縮ですが、3期5年間、理事長を勤めさせて頂きましたが、この度を持ちまして退任させて頂きたいと考えております。皆様のご支援によって今日まで勤めることが出来ましたことを感謝いたします」と挨拶。
 続いて議案審議に移り、司会者一任の声により、議長に若津精密工機の若林氏を指名し、次の各議案に添って審議された。
▽第1号議案=平成19年度事業報告、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び余剰金処分について
▽第2号議案=役員改選について
 選考委員の指名のあと、選考委員会を行い、理事10名、監事2名を選出し、そのあと別室にて第1回理事会を行い、次の新役員が発表された。
【新役員】
▽理事長=伊藤紀昌氏(大信工機)
▽副理事長=大津征夫氏(大津屋)、水谷彰宏氏(東亜機工)
▽専務理事=芦川弘樹氏(タイセー)
▽理事=山田浩氏(コジマ・フジ通商・総務委員長)、棚橋浩二氏(タナハシ機工・広報委員長)、門脇匡伸氏(門脇商店・福利厚生委員長)、戸谷克己氏(常盤機工・企画委員長)、阿保末男氏(マルキンキカイ・流通研究委員長)、水野隆次氏(共栄商会・経営対策委員長)
▽監事=平井亮太郎氏(平井マシンツール)、石橋美弘氏(イシバシ機工)
 次いで伊藤新理事長より「五代目の理事長として微力ではありますが、職務を全うして行きたいと思います。いろいろな事業計画を練りまして、皆さん方のお役に立つ組合を作り上げて行きたいと考えておりますので、皆さん方のご支援とご協力を宜しくお願いいたします」との、決意の程が述べられた。
▽第3号議案=平成20年度事業計画及び収支予算案承認の件
▽第4号議案=手数料、賦課金の額及び徴収方法の決定について
▽第5号議案=組合借入金の最高限度額について
▽第6号議案=取引金融機関の決定について
▽第7号議案=組合関連事業参加費用について
▽第8号議案=役員報酬について
 以上を慎重審議し、何れも承認可決された。
 以上で第一部総会を終え、続いて賛助会員を交えた懇親会に移り、終始和やかに歓談に興じた。

SWING3510をスローガンに
更なる躍進を目指す
三菱マテリアルツールズTOOLsフェスタ08を開催

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は5月23日午後4時30分より、名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルで「TOOLsフェスタ2008」(三菱マテリアルツールズ特約店会)を開催、特約店、代理店ら145名が出席した。
 新製品の溝入れ工具をイメージして作られたステージで、はじめに高田社長が挨拶。2007年度の業績と2008年度の取り組み方針について話す中で、高田社長は「07年度は、高い目標設定で取り組み、当初の目標を1年前倒して達成しました。今後も高い目標に向かって持続的な成長を目指していきます。主力のインサート商品は、筑波製作所を中心に生産能力の向上を前倒しで行っているが、現在もなお満足な在庫がそろわない状況が続いております。今回、筑波製作所に百億円の大型投資を行い、新建屋を建設(来年春操業予定)します。これにより大増産ができる。また、原料工程でも増産する。リサイクルもこの原料工程で対応していくために、これも含めた能力増強を行います。販売面も強化し、営業要員の増強もしていく。さらに、先端の加工技術のノウハウを提供する総合的な加工技術センターの設置も計画しています」と発表。
 売り上げ面については、順調に推移していたが、昨年は年当初に素材の販売をグループ内の別会社に移管したため減収となったことを報告し、これからは切削工具に集中していくと述べた。切削工具だけを見ると売り上げを伸ばしている。受注ベースでは横ばい。
 また、高田社長は2008年度の方針について、「SWING3510ということで、環境と航空機に注目していく。ベース3%、目指すは5%成長。この目標を達成して10周年を迎えたいと考え、このスローガンにしました。新製品として、ターニング工具では新溝入れGYシリーズを発売、これは最も重要な商品となります。ソリッドエンドミルではMSTARシリーズの拡充、超硬ドリルではWSTARシリーズの展開。従来品でもUE6110はじめ競争力のある商品がそろってきております」とコア製品の販売拡大に力を注ぐ。原材料の高騰に対しては、「三菱マテリアルは優れた精錬技術を持っており、リサイクルを本格的に手がけていく」と述べた。
 続いて、時津中部三菱マテリアルツールズ特約店会会長(新栄商會会長)が「三菱マテリアルツールズ様におかれましては、今年もTOOLsフェスタ2008がこのように盛大に開催されましたことを心よりお喜び申し上げると共に、本席にご招待をいただきましたことを特約店を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。2004年の5月に第1回のTOOLsフェスタが開催され、今回五回目でございます。この間、TOOLsフェスタは他社にはない洗練されたフェスタということで、会内外より高い評価をいただいております。吉村三菱マテリアル常務さんより、非常に嬉しい話を聞きました。三菱マテリアルさんは、『ブレーク スルー 1000』ということで、連結決算で経常利益1,000億円を継続し続ける会社に育て上げるというお話が、以前ありました。それがなんと、4年連続で1,000億円を超えた。19年度は売り上げで1兆6,000億円、経常利益で1,400億円と、本当に素晴らしい、また心強い話しを承りました。一方、三菱マテリアルツールズさんは、本年度の会社方針を『SWING3510』に決定されました。この両社の2大方針を達成するにはどうしたらよいか。親会社の三菱マテリアルさん、販売会社の三菱マテリアルツールズさん、代理店さんと我々特約店と4つの段階がある。メーカーの三菱マテリアルさんは、時代を先取りした新製品を開発し、商品化し続けるのが使命。販売会社の三菱マテリアルツールズさんは、特約店の営業マンを三菱ファンにし、商品技術力を修得してもらうこと。そして販売会社さんの大事なことは、流通における旗振りだと考えている。この旗振りを間違えますと特約店のモチベーションが下がります。是非、この旗振りを的確にやっていただきたいと存じます。そして代理店の皆様ですが、三菱マテリアル商品の在庫の拡充、そして発送の迅速化といったことに注力していただきたい。我々特約店は何をすべきか。これは、我々が尊敬する高田社長のために、今後5年間で売り上げを二倍くらいにするという意気込みで、営業に取り組まなければいけないと考えています。それぞれの役割を全うすれば、必ずや目標と方針が達成できると考えています」と挨拶。
 表彰に移り、優秀な成績を収めた特約店にチャレンジング・スピリット賞(26社・全国では117社)、ツールズ・オブ・ザ・イヤー賞(6社)、フロンティア・スピリット賞(3社)が贈られた。
 この後、三菱マテリアルの注目商品として@スーパーダイヤコートUE6110、充実の全480アイテムAMSTARエンドミル、全29種類1,830サイズをラインナップBWSTARドリル、続々とラインナップが充実CAPX3000にGMブレーカーが登場、と4製品の紹介が行われた。
 また、昨年10月よりスタートした新ビジネスモデル「ツーリングエクスプレス」(カタログ掲載標準工具の準標準仕様品に最短納期で対応)は、運用開始から順調な業績をあげており、中部地区の利用ユーザーからも「ジャストサイズの工具を使用することで加工能率が上がる」「面取り、座ぐり加工が一度に行えることで工程集約ができた」と好評を得ている。今後もこのツーリングエクスプレスを拡大していく方針。
 さらに、三菱マテリアルの超硬工具リサイクルシステムについて、金子三菱マテリアルツールズ営業企画本部営業企画部長より説明が行われた。
 新製品紹介では、新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」を紹介。GYシリーズは、三方向からの締結システムで高剛性を実現。インサート形状をR曲面化することで、本体との装着をしやすくし、クランプ剛性を飛躍的に向上させた。独自開発の3D形状のモールデットブレーカーにより、切りくずが溝から排出されやすく、溝面を傷つけにくくなった、などの特長が説明された。
 最後に増田三菱マテリアルツールズ副社長より、本年度の表彰目標と「アクティブ2008」のキャンペーン説明が行われ、第一部を終了。このあと会場を移し懇親会が開かれた。
 懇親会では、伊藤三菱マテリアルツールズ中部支店長より新会員の紹介があり、続いて吉村三菱マテリアル常務執行役員が三菱マテリアル製品に対する日頃の愛顧に礼を述べたあと同社の概況説明を行い、加工事業部門では「目標の1,000億円を超え、1,080億円の数字をいただきました」と報告。また、村井三菱マテリアル超硬製品事業部長は「積極的に設備投資をしてきたが、それでも、市場の伸びからすると後手後手となり、納期の面でご迷惑をおかけいたしました。今後も積極的な設備投資を行います」と語り、さらに価格安定のためにリサイクル(使用済工具の回収)についても協力を呼びかけた。
 代理店を代表して乾山下機械社長の力強い発声で乾杯。会場では参加者が和やかに歓談して交流を深め、森中部三菱マテリアルツールズ特約店会幹事(森哲社長)の中締めでお開きとした。

市場動向に合わせテーマ別に展示
初夏プロダクティビティショー08
伊賀事業所で19〜21日

 森精機製作所は、初夏プロダクティビティショー2008を6月19日から21日までの3日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にて開催する。伊賀事業所は、工作機械メーカーの中でも最大級の広さを誇り、森精機のものづくりを支える総合拠点となっている。
 近年、重厚長大産業の活況化により進む加工ワークの大型化や複雑化に対応する五軸制御加工機を中心に、幅広いラインナップを取り揃え展示する。
 また今回は、「大型機コーナー」「五軸制御加工機コーナー」「自動化システムコーナー」「金型コーナー」等、テーマ別に機械を展示し、顧客のニーズや市場動向に沿ったレイアウトとなっている。
 主な機種の見所としては、五軸制御高精度立形マシニングセンタNMV8000DCG、重切削・高速切削対応のクラス最速機である横形マシニングセンタNH6300DCGU、世界最速の大型複合加工機NT6600DCG、昨年より森精機グループとなったDIXI machinesのDHP80(CPP仕様)、欧米向けモデルを国内でも販売開始したDuraVertical5060/DuraVertical5100。周辺機器では、バックラッシゼロで高精度割出しを実現したロータリーテーブルDDRT―260、昨年より森精機グループとなったトブラー社(TOBLER S.A.S.)のワークホールディング等、あらゆる要望に沿った数々の展示が行われる。さらに、最新の機種・加工技術を紹介する各種セミナーや森精機の生産システムを見ることができる工場見学も行っている。
 展示会詳細については、最寄の同社テクニカルセンタまで問い合わせるとよい。

高精度横形マシニングセンタ“NHシリーズ”
受注累計5000台突破
森精機製作所信頼性の高さを評価

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)の高精度横形マシニングセンタ“NHシリーズ”が、今年4月で累計受注台数5,000台を達成した。
 NHシリーズは、パレットサイズ400o角、500o角、630o角、800o角の4機種があり、高精度・高生産性を極限まで追求したマシンとして開発された。
 2002年9月にシリーズ第一弾としてNH5000が市場に投入されて以来、翌年9月には高速・高精度への高まるニーズに応えるべく、同社の独自技術であるDCG(重心駆動)を採用したNH4000DCGを発売し、横形マシニングセンタのリーディングマシンとして世界市場で不動の地位を確立した。現在では、すべての機種にDCGを採用し、卓越した加速性能と面品位の向上を実現している。
 また、高速割出し・高精度位置決めを可能にするDDMTM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)採用のテーブルや、ATC(自動工具交換装置)など各機構の高速化により、さらなる加工時間の短縮を実現し、横形マシニングセンタに求められる連続加工における生産効率アップを達成している。
 シリーズ発売以来、受注台数は年々増加し、2007年度には自動車、建設機械、航空機産業向けを中心に、年間1,300台を受注。NHシリーズの信頼性の高さが評価されている。
 今後も、進化し続けるNHシリーズに期待が寄せられている。

SanQフェスタ08開催
本年度の方針等を発表
三機商事設立10周年の米国子会社からも参加

 三機商事(社長=木島好規氏、本社=名古屋市熱田区白鳥2-8-24)は4月19日午前9時40分より、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で「SanQフェスタ2008」(第22回)を開催した。当日は、三機グループ社員約150名が参加し、QC発表、特別講演などが行われた。
 はじめに木島社長が挨拶で、同社の2007年度の概況と2008年度の方針を発表。続いて、新入社員の紹介や今回から行われた改善提案の紹介があり、優秀提案が発表された。
 その後にQC効果例の発表が行われ、午前の部を終了した。
 昼食を挟み、午後の部では各部のプロジェクト報告に続き、永年勤続表彰はじめQC効果例発表最優秀賞、業績優秀各賞の表彰が行われた。
 特別講演は、食の安全や食育、食品表示問題に関する第一人者で、食品表示アドバイザーとして新聞等での評論や執筆活動・講演を手がけ、テレビでも活躍中の垣田達哉氏(消費者問題研究所代表)が、「現代の食の危険性」と題して講演。消費者が見落としがちな食の安全に関する真実について分かりやすく話した。
 講演会終了後は、会場を展望レストラン「パステル」に移して懇親会が開かれ、ビンゴ大会などで楽しいひと時を過ごし、午後6時前にお開きとした。
 なお今回は、米国の子会社「SANKI NORTH AMERICA」が設立10周年を迎えたことから同社のスタッフと家族等も来日し、フェスタに参加。一行は、フェスタ翌日から京都を観光し日本の文化に触れた後、4月22日に帰国した。

ジーネットオーストラリア記念館で
「不良品防止展」開催
製造現場の国際安全セミナーも同時開催

 ジーネット名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町15-35)は、6月26日にオーストラリア記念館(三重県四日市市霞ヶ浦緑地内)において「不良品防止展」を開催する。
 この展示会では、不良品防止のための機器、環境改善機器、また省エネ機器の提案を通じてコストダウンを追求する。開催時間は午前11時から午後6時30分まで。
 【出展メーカー〈出品製品〉】
 アネスト岩田〈ブースターコンプレッサ〉▽アマノ〈超小型高圧集塵機、アルカリ電解水生成装置〉▽SMC〈イオナイザ、エアドライヤ〉▽広和エムテック〈浮上油・浮遊物自動回収装置〉▽コベルコ・コンプレッサ〈省エネ圧縮空気用フィルター、超小型スクリュコンプレッサ〉▽昭和電機〈コンパクト集塵機、ミストレーサ、ブロア〉▽大昭和精機〈ファクトリーマネージャー、油水分離装置〉▽デンソーウェーブ〈外観検査ロボット〉▽TRINC〈除電器、ダストトラップ〉▽日東工器〈安全対策型カプラ、電動ドライバ「デルボ」〉▽ニューストロング販売〈切粉・スラッジ吸着器「とって坊」〉▽ミツトヨ〈計測データネットワークシステムMeasurLink〉
 また、同時開催の「製造現場の国際安全セミナー」〜グローバルな安全で技術経営はどう変わるか〜は、午後2時より開催される。

宗次徳二氏を講師に招聘
経営者の心構えを聞く
一宮機鋼組合5月例会に25名参加

 一宮機鋼組合(会長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は、5月19日午後6時30分より愛知県一宮市浅野の海鮮茶屋大膳において、5月例会を開催した。
 今回の例会では、日本最大のカレーハウスチェーン店「CoCo壱番屋」(世界に1,153店舗、08年4月現在)創業者特別顧問の宗次徳二氏を講師に迎えて経営者の心構えについての講演会が行われ、組合員13社から25名が参加し聴講した。
 講師の宗次氏は、2002年5月に「CoCo壱番屋」の経営者を53歳で完全に卒業。現在は、名古屋でクラシックコンサートホール「宗次ホール」を経営し、音楽の普及を目指してカレー(華麗)なる転身をしたとユーモアを交えて話す。
 「CoCo壱番屋」は、30年前に愛知県の西枇杷島町(現清須市))に一号店を出し、月商80万円からスタート。今では年商800億円の大外食チェーンに成長した。
 「今日を一生懸命にと、ここまでやってきた。毎朝早起きをして掃除を続けている。真心を込めて掃除されたところは、気持ちいい」と毎朝の掃除は勿論のこと、名古屋の広小路通りに自身でパンジーを植えている。最初は一人で始めたが、ボランティアが手伝うようになり、今では名古屋市から活動承認通知も受けた。「一生懸命儲けるのも良いが、地域活動をするのも良い」。
 経営については、「私は安売りはしません。多くの外食チェーンは、お客さまのためではなく、ライバルと競争した結果の安売りです。モノのサービスもしません。うちではらっきょうに30円いただきます。どこまでも心のサービスが一番大切です」と、安売りは哲学でやるのは良いが、そうでなければ辞めた方が良いと語る。商売はライバルのほうを向く必要はない。自分の客(係わる人すべて)のほうだけを向いてする。そして自分の身は経営に捧げる。
 「社長は経営に人生を捧げなければいけない。時間の長さが一番大事。朝早くから社長が会社で何かしていると、それだけでも二割の社員には伝わる。仕事が一番面白い」。
 趣味を聞かれると、経営者だから仕事と答える。経営者を辞めて現在は、人のためにお金を使うことと答えるようになった。これが、究極の贅沢で、趣味だと思っている。
 辞めた時には、次に何をしようか考えていなかった。世の中のために使おうとNPOを作り、色々なエンジェルになろうと「イエローエンジェル」を作った。このイエローはカレーの色ではなく、イエローの語源は色々という意味がある。
 「人生の成功は早起きに始まる。将来振り返った時に、自分にしては良い人生であった、良い経営ができたと思えるような、人生、経営をしようと思ったら、早起きをおいて他にない。継続して右肩上がりを続けようと思ったら、まずは早起き」を、と勧める。
 「怠け者は、早起きせず」「目標のない人は、早起きせず」「自分に甘い人は、早起きせず」「人生を好転させたいなら、早起きに限る」「早起きは、貴重な時間を生産する」「人生を良くする、経営が上手くいく、そのきっかけは早起き」「早起きのコツは、有言実行」「早起きはほとんど誰もしない、できないから価値がある」「早起きは、三億の得」と。
 経営者は、早起きをして、身を惜しまずに一生懸命に会社を経営し、真心の商売をすれば必ず成功する、と結んだ。
【壱番屋創業者特別顧問 宗次徳二(むねつぐ とくじ)氏】
 1948年、石川県に生まれ、養護施設を経て養父母に引き取られる。67年、愛知県立小牧高校を卒業。74年に喫茶店を開業、78年にカレーハウス「CoCo壱番屋」を創業する。82年、壱番屋を設立し社長に就任、98年に会長、2002年に創業者特別顧問(現職)。翌年、NPO法人を設立。07年3月に「宗次ホール」をオープン。59歳。

次世代測定機を提案テーマに
“未来計測への扉”へ
ミツトヨプライベートショウin安城

 ミツトヨ(社長=坂本仁氏、本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は5月22日から24日までの3日間、愛知県安城市住吉町のミツトヨ東海営業センタにおいて「ミツトヨプライベートショウin安城」を開催した。
 このプライベートショウは、「未来計測への扉」〜次世代測定機のご提案〜をテーマに、ミツトヨの最新機械・機器をはじめ測定工具などを展示。高速測定機械や多点測定機械が人気を集め、3日間で当初の予想を上回る千名超が来場し賑わいを見せた。
 また、会期中に行われた五つのセミナー、「地震と地震防災対策」「測定誤差を小さくする測定工具の使い方」(22日)、「三次元測定機による非接触測定とデジタルエンジニアリングへの展開」「やさしい測定の不確かさ」(23日)、「ISO/GPS規格の動向と表面粗さの規格解説」(24日)は、各定員50名が募集開始直後にいずれも満席となり、定員を増やしたり、複数回(最高3回)に分けて開催したセミナーも出る盛況ぶりだった。
 今展では、自動化ラインで六軸の測定を行う新製品「6A」が発売前に先行展示され、インライン測定の提案として注目を集めていた。
 測定工具では、シンブル一回転でスピンドルが2.0mm移動(従来品は0.5mm移動)する、クイック測定を実現したクーラントプルーフマイクロメータ「カンタマイク」などのほか、特殊使用の展示も行われた。

7月2日開催の工場見学は
トヨタの組立と溶接ライン
愛知県管工機材商協組事業部会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の事業部(部長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)は5月27日午後6時30分より、名古屋市中区金山の小原において事業部会を開催し、部員ら六名が参加して今年度の事業について協議した。
 今年度事業として、7月2日に「平成20年度工場見学会」を開催する。今回は、昨年実施したトヨタ自動車工場見学の第二弾として、トヨタ自動車の元町工場で組立ラインと溶接ラインを見学。また工場見学後は、トヨタ博物館の見学と猿投温泉「金泉閣」(豊田市加納町馬道通)での懇親会を予定している。
 当日の会議では、集合時間をはじめとする全体の行程確認と、役割分担などが行われた。
 さらに、今後の工場見学先などについても積極的に意見交換が行われた。

13番目の支店が完成
岐阜支店内覧会開催
米津物産関係者300余名集う

 米津物産(名古屋市南区明治・社長=鈴木章夫氏)傘下の米津西部(社長=和崎健次氏)では、兼ねてより建設中の岐阜支店(所長=渡辺貴直氏)がこのほど完成したのを機に、5月27日には「岐阜支店新社屋内覧会」を行い、得意先、仕入先関係者ら300余名がお祝いに訪れるなど、米津物産13番目の営業拠点となる岐阜支店の開所を祝った。
 当日は、午後1時過ぎより事務所2階の会議室において竣工式を行い、神主の祝詞奏上に引き続いて、鈴木社長、和崎社長ら関係者が玉串を奉奠し竣工式を無事終え、その後同2時より新築オープンした岐阜支店においての内覧会が関係者を集めて行われた。
 新築オープンした岐阜支店は、東海北陸自動車道の岐阜各務原ICから南西へ約2キロ、国道21号線三宅ICから南へ約1キロの位置にある。
 敷地面積は、約600坪で建屋は事務所と倉庫からなり、事務所は鉄筋コンクリート造り二階建て、倉庫は重量鉄骨造り二階建てで、延べ床面積は約500坪。
 事務所2階には、書庫や40名を収容する会議室がある。
 倉庫には2トンクレーンや240キロ積載のリフトも設置され、倉庫2階への入出荷が容易に行えるように工夫されている。
 スタッフは渡辺支店長以下9名で、当面の売上目標は月商5,000万円を計画している。
 午後3時と4時30分からは、得意先を対象にした大抽選会が実施され、1等37インチプラズマテレビ、2等デジカメ・プリンターセット、3等任天堂Wiiゲーム機、4等(等外)グルメ券などが当選者に手渡された。
 また、抽選会に際して和崎社長は「皆様方のお役に立てるように地域に合った商材を広く取り揃え、地域に密着した支店を目指します。岐阜市を中心に、西は大垣、東は各務原、この地域一帯の給水人口は91万人と言われており、非常に魅力のある地域だと思います。開設させて頂いた以上は、成功をさせたいと考えておりますので、皆様方のお力らをお借りいたします」と、所信を述べていた。
【岐阜支店所在地】
▽住所=岐阜県羽島郡笠松町米野7-1
▽電話058-218-2201
▽FAX058-218-2150

来場者、売上とも目標上回る
ハートフル・ライフ・フェア
INAX岐阜来場者で終日賑わう

 INAX岐阜ショールーム(岐阜市中鶉)では、このほど、「新商品発表フェア・ハートフル・ライフ・フェア」を開催し、目標を上回る来場者(600名)と売上(1億2,000万円)を計上できたと、関係者は喜んでいる。
 暮らし想いの新商品を多数提案し、快適な暮らし創りのお役に立てたいとの思いで、今回の新商品フェアを開催したもの。
 会場内には、4月に発売された、タンクレスで世界最小スペースにゆとりを生むコンパクトサイズの「全自動トイレ・サティス」をはじめ、ON/OFFボタンを押すだけで吐水・止水ができるプッシュ水栓、軽いタッチで合わせやすいジョグダイヤルを採用した、快適バスタイムを実現する「ラ・バス」、今までにないキッチンスタイルを創出するC型ゲート対面プランによる独創的なフォルムで、スムーズなキッチンワークを提案するシステムキッチンの「グランピアッセリュクス」、家具調デザイン、機能性を備えた洗面ボウル、サウンドシステム等の心地よさが広がる、三つのコンセプトを併せ持った洗面化粧台「ピアラ」、同社の焼き物の技術と最先進のテクノロジー、考えうる最高の機能の全てを搭載した今年六月発売の水と空気の二つの力で静かに、強く洗い流す業界初のエアドライブ洗浄(サイレントストリーム洗浄)方式を採用し、陶器の気品を活かしたこだわりのデザインを追求した、ゆとりのトイレ「レジオ」などが展示紹介され、来場者から注目を集めていた。
 また、ミニチュアトイレ絵付け体験、似顔絵コーナーや、ゲーム機、ナゴヤドーム野球観戦ペアチケット、グルメ券が当たるお楽しみ抽選会、IHクッキングヒーター実演などのイベントもあり、会場内は家族連れで終日賑わった。

各部会に部会長代行を置く
和久田氏が会計に就任
名機工同友会20年度定時総会開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は5月26日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成20年度定時総会」を開催した。
 総会は厚生部の加藤氏(藤清商会専務)の司会で進められ、冒頭、新入会員の渡辺三信商会専務が紹介された。
 金原会長が「昨年の総会で会長にさせていただき、皆様のご協力により楽しい1年を過ごすことができました。また今年、若い方が入会され、名機工同友会が活気あふれる会になっていくのを楽しみにしております。本日は一年に一度の大事な総会です。皆様のご意見を慎重に審議いたしまして、この総会を進めてまいりたいと存じます」と挨拶。
 司会者より、29社中26社の出席で総会が成立すると宣言された。
 続いて、西島氏(イチショー社長)を議長に選出して各議案を審議。第1号議案・平成19年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件、第2号議案・平成20年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件を原案通り可決した。
 第3号議案のその他の件では、部会長の代行について審議され、各部会長が参加できない時の代行を置くことが承認された。総務部の代行は野崎氏(常磐精機社長)、事業部の代行に小島氏(小島商店社長)。また会計の志知氏(志知社長)より体調不良を理由に辞意並びに退会の願いがあり、これを承認。後任の会計に和久田氏(三和商事社長)が就任した。そのほか会費の徴収方法に関して、銀行振り込みとすることが承認された。
 総会を無事終了して、時津相談役(新栄商會会長)の発声で乾杯、懇親会に移った。歓談しながら和やかなひと時を過ごし、田中副会長(ミユキ商會社長)の中締めでお開きとした。

南海漫遊記 26
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄 倉地社長

[楽器店]
 午後のフリータイムには謎の楽器「ダン・バウ」を探して市内をうろつきまわる予定でいたのだが、その前にそもそもベトナムには『楽器店』というカテゴリーの小売店がすでに存在しているのかどうか、大いにギモンではあった。つまりそのようなものは未分化で、雑貨屋や民芸品屋や土産物屋の片すみに、なぜだか埃をかぶったサックスやエレキギターやパーカッション類が脈絡なく展示されていたりするのではないか、などと想像してもいたのだ。
 しかし散策に出かける前にホテルのフロントで、この近隣に楽器を売ってくれるお店があるのかどうかヒアリングしてみたところ、あっさりと何軒か楽器店の所在地を教えてくれたのでいささか拍子抜けしてしまった。誇り高きこの国をあなどってはいけない。
  *  *  *
 店内にきれいなミニバイクが整然と駐輪されたハンバーガーショップを横目にして、K島さんと二人で「ドンコイ Dong Khoi 通り」の周辺を歩いていく。昼食時に飲んだビールの酔いがまだ少し残っているが気分は上々である。
 十九世紀から時が止まっているような古ぼけたお店と、モダンな欧米資本系のチェーン店が混在する商店街が続き、なかなかに興味深いものがある。蒸し暑い平日の昼下がりなので人通りはあまりない。道路は埃っぽく、横をひっきりなしに通っていくバイクの騒音と噴煙が気になって、散策するにはあまり快適な環境とはいえないようだ。
 ほどなくホテルで教えられた楽器店とおぼしきお店を見つけだし、ためらわずに入っていく。
 向かって左側のショーケースの中を眺めると、正確にはなんと呼んでいいかわからないが、とにかく蛇皮線や胡弓や琵琶や琴などに分類される民族楽器が何本も吊るされ、そのすぐ隣には唐突にエレキギターやミニアンプやエフェクターやストラップが陳列されている。これくらいでは驚くことなく、想定の範囲内である。
 問題の「ダン・バウ」は、と思いさらに店内を見渡すと、おお、右手奥の棚の上にそれらしきものが何台か、ほの見えるではないか!
 われわれの闖入(ちんにゅう)を珍しそうに、というよりはむしろ胡散(うさん)臭そうに見守っていた、店主あるいは店主の妻らしきオバサンにむかってダン・バウを指さし、どうやって弾くのか、と英語で訊ねてみるが要領を得ない。それでもボディ・ランゲージと日本語交じりの強引な英語で詰め寄ると、こちらの熱意が伝わったのか、楽器を目の前に置き、身振り手振りで教えようとしてくれる。
  *  *  *
 写真のように一メートルほどの細長い楽器で、金属製の弦がたった一本、横に張られているだけである。弦の右端は金属製のペグ(糸巻)に巻き付けられ、これでチューニングができるらしい。弦の左端は半球状の木片に結わえ付けられ、そこから垂直に、弓状にしなった平たい竹の棒が伸びている。
 竹製のピックで撥弦するようなのだが、楽器にはフレットなどなく、スライドバーのたぐいも使わないようである。弦を弾いて音を出したとしても、音程はどうやって作り出すのだろうか。

レアメタル・レアアース材用
精密切断トイシ拡充
平和テクニカ小牧に中部営業所開設

 平和テクニカ(社長=小池達夫氏、本社=東京都中央区日本橋浜町2-48-4)は、これまで精密切断加工をテーマに、研究開発から品質管理・生産まで高度な要求に応える高速精密切断機、精密切断トイシを、45年にわたり世に送り出してきた。
 近年、自動車、航空、電子分野のハイテク部品に、レアメタル(希少金属)・レアアース(希土類)含有金属が多く使われ、その特性は耐熱、耐食、磁性、蛍光など多岐にわたり、さまざまな分野で活用されている。いまやレアメタル・レアアース材は、ほとんどの製造業で不可欠な素材として、次々に新しい機能を持つ素材が開発されている。
 今回、同社ではレアメタル材、レアアース材の切断加工に対する最先端のニーズに応え、精密切断トイシ「トクウストイシ」・ダイヤモンド切断トイシ「ナストンゴールド」シリーズのラインナップを強化。また愛知県小牧市に中部営業所を新設し、そこに併設されたカッティング・セミナールームで、精密切断加工に関する販売店や代理店向けの各種セミナーを行う。レアメタル含有金属に関する技術研修なども取り入れ、難削材の切断加工についての知識を得られる場を提供する。
精密切断トイシ
ラインナップ強化
◆精密切断トイシ「トクウストイシ」
 @WAシリーズのラインナップ(非鉄金属用)WA100R(φ150×0.5×25.4、φ205×0.8×25.4)、WA120R(φ150×0.5×25.4、φ205×0.7×25.4)、WA220R(φ150×0.5×25.4、φ205×0.8×25.4、φ230×1.0×25.4、φ255×1.2×31.75)
 A新Hシリーズ登場・ラインナップ(極薄トイシ対応)H―10(φ205×0.5×25.4、φ230×0.6×25.4)、H―12(同)、H―15(同)、H―22(同)、H―32(同)、H―40(同)
 ※( )内サイズはすべて外径×厚さ×内径
◆ダイヤモンド切断トイシ「ナストンゴールド」
 BTC―5 特別客先向け受注生産品
【主な切断材質】
▽構造材=ステンレス鋼、チタン、高張力鋼、マイクロアロイ鋼、ハイテン、ニッケル、クロム、タングステン、コバルト、バナジウム、モリブデン、タンタル、ジルコニウムなど
▽電子・磁性材料(コンデンサ、LED、半導体、コネクター、リードフレームなどの接点)=ガリウム、タンタル、ネオジム、ニッケル、チタン、ニオブ、プラチナ、白金など
▽機能性材料=液晶などのフラット・パネル、ディスプレイの透明電極に使われるインジウムなど
中部営業所開設
【概 要】
◎担当エリア
 愛知・岐阜・三重(東海3県)を中心とした中部地区
◎カッティング・セミナールーム併設
・展示機種(08年4月現在) ファインカットHS―45A型Cタイプ、ファインカットN―7型、ファインカットセフティ31型、ファインカットバーディ型
・テストカット さまざまな材質・形状のワークをテストカットすることができる。またワークを持参すると、その場でテストカット、切断データ提供、技術指導等を行う。精密切断機「ファインカット」の性能・能力が体感できる。
・カッティングセミナー 同社製品の特長や性能を知ってもらうための販売店・代理店向けの各セミナーを常時開催。希望に応じたセミナープログラムを用意している。
◎拠点
 〒485-0049 愛知県小牧市山北町44、TEL0568-74-6312、FAX0568-74-6313、営業時間は午前8時30分〜午後5時30分。

売上規模1千億円を
目指した基盤づくり
キトー 中期経営計画発表

 キトー(社長=鬼頭芳雄氏、本社=山梨県中巨摩郡昭和町築地新居2000)はこの程、2009年3月期を初年度とする3カ年中期経営計画を策定し、その概要を発表した。
 この中期経営計画は、同社が目標とする「真のグローバルナンバーワンのホイストメーカー」に向けて、売上規模1,000億円を目指した基盤づくりと位置づける。概要は次の通り。
 日本、北米、西欧の成熟市場においては、既存主要製品(手動チェーンブロック、レバーブロック、電気チェーンブロック)に加えて、今後はロープホイスト製品の展開を図ると共に、品揃えの拡充、および業界別、地域別で未開拓なエリアへの積極的な拡販によりさらなるシェア拡大を図る。また、アクセサリー等の周辺機器製品の販売にも注力する。
 中国においては、すでにナンバーワンシェアを獲得しているロープホイスト製品に加え、高付加価値製品等を投入し、市場シェアの向上とあわせ事業拡大を図る。
 アジア、東欧・ロシア、中南米、中近東等の成長市場においては、先の既存主要製品およびロープホイスト製品を積極的に投入し、市場シェアの拡大を図る。また、中国ビジネスの成功事例を水平展開し、その他成長市場の開拓を行っていく。開拓にあたっては、ビジネスパートナー選定や、テクニカル・サポート体制の整備等も戦略的に行っていく。
 この3カ年計画は、売上規模1,000億円を目指した基盤づくりとして、人材確保等の全社体制作り、グローバルでの販売体制・サービス体制の構築等、積極的な先行投資を行うことおよび、為替の影響により営業利益率は一時的には低下を見込んでおり、営業利益率は14%、ROEは15%以上を維持することを計画している。
 【経営目標】(最終年度となる2011年3月期の目標数値)
 売上高450億円(2008年3月期比21.7%増)、営業利益63億円(同16.5%増)、営業利益率14.0%(同0.6P減)、ROE15.9%。
 地域別売上計画は、日本188億円(2008年3月期比11.5%増)、北米108億円(同5.3%増)、欧州30億円(同78.8%増)、アジア104億円(同46.9%増)、その他20億円(同83.3%増)としている。
 なお、同経営計画では、2009年3月期における為替レートを一米ドル100円、2010年3月期以降については95円を前提とした(2008年3月期実績は114.9円)。