back namber

2008年(平成20年)2月
戻る

2008年2月3日(日) 2300号
出荷額6年連続増加
60周年記念行事を準備
超硬工具協会新年賀詞交歓会開催

 超硬工具協会(理事長=吉村寛範氏・三菱マテリアル常務)は1月10日正午より、東京都千代田区丸の内の銀行倶楽部において「平成20年新年賀詞交歓会」を開催した。当日は業界関係者ら210名余りが出席。年頭の挨拶で吉村理事長は、今年の4月10日に協会創立60周年を迎えるにあたり、「良き伝統を継承して、さらなる発展を目指したい」と語った。また、平成19年度超硬工具協会賞の表彰式も併せて行われた。
 新年賀詞交歓会は、御園専務理事の開会の辞により開会。
 冒頭、吉村理事長が「平成20年がスタートいたしました。私共超硬工具協会と最も深い関係の業界の話をさせていただきますと、まずは自動車ですが、国内の新車需要は販売が期待されました軽も伸び悩み、1月から12月の軽自動車を含む自動車販売台数は3年連続で前年割れ。軽を除くと4年連続の前年割れとなった。これは、少子高齢化、原油高、それから若者の自動車離れという大変深刻な問題があるのではないかと考えております。ただ一方で生産に関しましては、輸出が好調なこともございまして、海外生産を含めた日本の自動車の世界生産は順調に伸びていると推察いたしております。次に航空機ですが、世界全体の伸び率では、むしろ自動車より高いのではないかという感じがいたします。国内での部品生産も昨年から増加基調にございます。難削材を削る高性能な超硬工具の開発が切望されていると思います。工作機械に関しましては、国内向けは減速したものの、海外の需要が大変旺盛。今年度も同様であります。私共の超硬工具につきましては、昨年の11月に総会を開きまして見通しをいたしました。その時点では、当初予定の出荷額3438億円に55億円プラスして、3493億円の数字を見通しました。プラス4.6%ですが、これは11月の時点で、現在の受注、出荷を見ておりますとさらに上回る勢いではないかと思っております。そうなりますと、出荷額は6年連続で増加になるのではないかと見通しております。日本が最も得意とする細かな所まで考え抜いた加工技術、それから高性能な超硬工具への期待が益々高まっているのではないかと感じました。当超硬工具業界は、この様な産業構造の急速な変化に対応するために、幅広い活動をしてまいりました。技術発表会で会員相互の交流を図ったり、相互研鑽のために表彰制度を設けたり、関連団体と協調して国際化への対応を行ってきました。また原料の確保についても、再生処理のプロジェクトに参画いたしております。当協会は、超硬工具業界の健全な発展と会員相互の親睦を図る目的で、昭和23年の4月10日に創立いたしました。今年の4月10日が創立60周年にあたります。60周年の行事を色々と考えております。海外の視察やOBの方々との親睦会、記念誌、用語集の発刊、締めくくりとして11月13日に60周年記念式典を開催したいと考えております。超硬工具業界のOBの方々が作ってくださった良き伝統を継承して、さらなる発展を目指したいと思っております。関係者並びに会員の皆様のご理解とご支援をいただきたいと存じます」と挨拶。

 来賓を代表して秋庭経済産業省製造産業局産業機械課長が「石油の価格が一バレル100ドルと非常に高い。ドルで見た場合は記録的な高さです。ただ円で見た場合、ちょうど第2次オイルショック当時の価格に相当する。そういう意味では一度経験をし、乗り越えた水準と言えます。なおかつオイルショック時に比べれば、石油への依存度はさらに下がっている。したがって、インパクトは当時より小さくなっていると言える。必要以上に萎縮することなくお考えいただければと思っている次第です。と言いますのは、景気はご存知のように気持ちによって左右される所がございます。先行きが不透明だと強く思えば、消費者の方は財布の紐が固くしまります。経営者の方は投資を控えるようになり、必要以上に悪くなってしまう。一歩引いて、いろいろな角度で今の事態を眺めていただいて、正確な判断をしていただきたい。この業界にはもう一つ、レアメタルの確保という問題がございます。今依存している中国のほうでは色々なことが行われております。私共といたしましても大臣を先頭に、レアメタルの確保に向けて資源外交に努めております。また、リサイクルのシステム作りについても実施していきたい。資源の調達の多様化、安定化に向けた努力を皆さんと共にしていきたい。この業界がより強く発展していくことを祈念いたしております」と祝辞を述べた。
 続いて、平成19年度超硬工具協会賞の表彰式が執り行われた。この賞は、同協会創立30周年を機に設けられた表彰制度に基づき毎年実施されているもので、今回は通算30回目にあたる。今年度の表彰は業界功労賞2名、技術功績賞14件、作業・事務・生産技術等の改善賞が4件。受賞者を代表して業界功労賞の関氏(住友電気工業、アライドマテリアル)より「四十数年ずっと超硬工具と一緒に歩いてきました。この間、本日ご列席の皆様の温かいご支援、ご指導を賜りまして本日を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。この協会の伝統であります強調と共存の精神をもって、業界が益々発展していくことを祈念申し上げます」と謝辞が述べられた。
 この後、野田副理事長(アライドマテリアル社長)の力強い発声で乾杯して祝宴に移り、午後1時30分過ぎに生悦住副理事長(ダイジェット工業会長)の中締めで盛況のうちにお開きとした。
【平成19年度超硬工具協会賞】
業界功労賞(2名)
◎関敦氏(住友電気工業、アライドマテリアル)
◎辻照生氏(三和ダイヤモンド工業所)
技術功績賞(14件)
◎新型防振機構内蔵型「コロミル390D」の開発(サンドビック)
◎先端交換式CBN回転工具の開発(住友電工ハードメタル)
◎PVDコーティング「スーパーZXコート」の開発(住友電工ハードメタル)
◎金型底面鏡面仕上げ加工用フィニッシュワンエンドミルの開発(ダイジェット工業)
◎鋳鉄加工用CVD工具「T5100シリーズ」の開発(タンガロイ)
◎旋削倣い加工用「YNMG16形」の開発(タンガロイ)
◎サーメット新材種「C7X/C7Z」の開発(日本特殊陶業)
◎高能率小径深彫り加工用「エポックディープラジアス」の開発(日立ツール)
◎超高能率加工用工具「アルファ高送りラジアスミルASR多刃タイプ」と高速・高能率加工用「JXコーティング」の開発(日立ツール)
◎レンズ成形用周辺部材FHRの開発(冨士ダイス)
◎新サーメット材種「NX3035」の開発(三菱マテリアル)
◎深切り込み加工用エンドミル「SPX形」の開発(三菱マテリアル)
◎ダイヤモンドコーティング硬脆材加工用ドリルの開発(三菱マテリアル)
◎超硬ダイスにおける焼付き評価方法の確立(ヤマナカゴーキン)
作業・事務・生産技術等の改善賞(4件)
◎NC加工機と手動機の融合による生産性向上(富士精工)
◎コピー代費用の低減(富士精工)
◎生産活動に関連した廃棄物量(梱包資材・ドリルケース)の低減(富士精工)
◎マイクロドリル選別機の導入による作業改善(矢野金属)


やるだけのことはやりたい
賀詞交歓会を開催
静岡県管工機材商組合 会員等180余名集う

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、1月11日午後4時より、静岡駅西の静岡グランドホテル中島屋を会場に「第11回新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員ら180余名が出席するなどして戊子年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、一色副理事長(一色機材社長)の司会開会の辞により開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は出席方のお礼を述べる一方、「昨年は原油の高騰により、各素材は毎月のように値が上がりました。価格は出るけれども商品によっては手に入らない、そういう厳しい一年だったと思います。48年のオイルショックより厳しかったと感じております。11月に大連への研修旅行を実施しました。注目の建築業界は目に余ると言いますか、連立する高層マンション、高層住宅、オフィスビル、35階建て以上が軒並み建っており、これが静岡県ならいいのになあとの甘い夢を抱きました。また、建築基準法の改正によって少ない仕事の中、原油だけはいまだ高騰を続けており先行き不安を抱いております。今年は忍の字だけでなく、如何にして事業を継続していくのかが正念場となります。こういう時代だからこそ、メーカーさん、商社さんと我々が三位一体となって、やるだけのことはやるとの意気込みを持って乗り切って行きたいと思います」と、所信を述べた。
 引き続いて、全国管工機材商業連合会の橋本会長、愛知組合の伊藤理事長、賛助会員代表の日立金属配管機器カンパニープレジデント徳永氏の順に祝辞を頂戴した。
 橋本会長は、「朝起きたらすぐ自分の顔を見て笑うことを教えられ、それを実行しております」と、笑いの効用を説き、伊藤愛知組合理事長は、10月開催の第27回展示会のあらましと協力方の要請、「悲観主義は感情に属し、楽観主義は意思に属す」とのフランス哲学者アランの言葉を引用して、前向きな気持ちで過ごせるように心掛けたいとした。また、徳永氏は、「ものづくりを極めることを愚直にやるということと、魅力ある製品作りに取り組みたい」と、ものづくりの原点を述べていた。
 引き続いて、キッツ取締役専務執行役員堀田氏の発声で乾杯を行い、和やかに賀詞を交歓し親睦を深め合い、岡谷マート牧野社長の中締めで盛況の内に賀詞交歓会をお開きとした。

協会設立50周年の節目
20年度新年会を開催
名古屋水栓販売協会 会員名簿の発行へ

名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、1月9日午後6時より、名古屋市中区栄の旬蔵を会場に「平成20年度新年会」を開催し、協会員10余名が出席して戊子年の新春を祝った。
 新年会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ内藤理事長は出席方のお礼を述べた後、「今年は協会設立50周年の節目であり、会員名簿の発行という大きな使命を帯びております。皆さん方のご協力で立派な名簿を作成いたしたいと考えておりますのでご協力をお願いいたします。昨年は建築基準法の改正で審査が厳しくなり、住宅着工戸数が大幅にダウンいたしました。私共の業界も大きな影響を受けております。このような中におきましては、お互いに協力し合ってこの難関を切り開いて行きたいと思います。今年はねずみ年です。ねずみ算ではありませんが、大いに繁盛することを期待して、今年を良い年にいたしたいと思います」と挨拶。
 引き続いて、年男の鈴木氏(マルエス商会社長)の乾杯音頭で宴会に移り、今年一年の景況等について和やかに歓談し、祖父江副理事長(祖父江産業社長)の中締めでお開きとした。

一層の経営基盤を強化へ
賀詞交歓会を開催
三重県管工機材商組合 会員等110余名集う

三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、1月15日午後4時10分より、四日市駅西の“四日市都ホテル”を会場に「平成20年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員ら110余名が出席して戊子年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、杉山副理事長(杉山機工社長)の司会進行・開会の辞により開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ田中理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「昨年の後半から経済の状況も変わってまいりました。サブプライムローンの問題で株も大幅に下落、原油価格の高騰と産業、生活に大きな影響をもたらすと懸念しています。そのような意味から今年は大変厳しい幕開けかと思います。さらには、昨年6月の建築基準法改正による審査の遅れで着工件数も大きく減少し、しばらく影響が続くと言われており、われわれの業界にとっては厳しいものがあります。そういう厳しい状況ではありますが、組合といたしましてはより一層経営基盤を強化すると共に、さらに切磋琢磨しながら成長していくことが一番望ましい姿だと考えております。今年1年大変厳しいスタートとなりますが、脇をしめて気を引き締めて、この一年を乗り切って行きたいと考えております」と、所信を述べた。
 引き続いて来賓の愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長(イトウ社長)、賛助会員代表の東洋バルヴ千葉部長より祝辞を頂戴した。
 伊藤愛知組合理事長は、「製造業においてはものづくりが原点ですが、われわれ流通業はホスピタリティ(心に届くおもてなし)に努めたいと思います。また今年は一大イベントであります展示会を10月2日から開催いたします。2日間のナイター展示での集客動員、木祖村との連携による環境問題にも取り組んだ展示会を目指します」と、展示会への協力方の要請。千葉部長は、「2月23日には新名神が亀山から草津まで開通いたしますと、京都・伊勢間が1日で往復出来るということで、伊勢神宮を中心に三重県への観光客増が見込めます。また、子年の平均株価の暴騰率は十二支の中でトップであり、戦後4回の平均暴騰率は39%を記録しており子年は株が上がると言われております」と、株価の値上げを願望した。
 引き続いて、テラルキョクトウ名古屋支店の赤須支店長の乾杯音頭で交歓会に移り、それぞれに賀詞を交歓し一層の親睦を深め合い、尾藤副理事長(旭工機社長)の中締めで盛況の内に賀詞交歓会をお開きとした。

足固め地固めをしっかりし
厳しい中でも前進を
岐阜県機械金属商協組 20年新年賀詞交歓会

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は1月10日午後6時30分より、岐阜市司町の岐阜会館において「平成20年新年賀詞交歓会」を開催、組合員・賛助会員ら約70名が参加して新春を祝った。
 賀詞交歓会は、嶋崎理事(シマザキ商会社長)が司会を務め、冒頭、服部理事長は「明けましておめでとうございます。昨年5月の理事長就任以来、理事役員の皆様、組合員並びに賛助会員の皆様、各関係の皆様に本当にお世話になり有り難うございます。お蔭様をもちまして、何とか皆様のご協力のもとに組合事業を今日まで進めて来られました。本当に感謝いたしております。これからもよろしくお願いいたします。今年も色々な事業の計画をいたしておりますので、1人でも多くの方に参加していただきますよう心よりお願いいたします。また組合を通じて、忌憚のない話し合いができますことを心からお願いいたします。色々な期待を込めて新年をお迎えのことと存じます。日本も北から南まで細長い国ですが、その中の中央にある中部圏が元気な街、経済が盛んであると言われております。日銀の名古屋支店長のお話では、日本の経済は中部の皆さんがリードして牽引役になってほしい、とおっしゃっておられた。岐阜市も中部圏の一角として、岐阜シティ・タワー43という地上163メートルの超高層ビルが完成いたしました。住居用ビルでは中部でナンバーワンの高さ。これが岐阜の活性化の起爆剤になればと期待されております。さて、今年は中国北京でオリンピックが開催されます。今、各地でその予選が盛んに行われております。予選を通過し金メダルを目指して、一生懸命努力しております。我々見るほうも、日本選手がどのような活躍をするだろうと、今から胸をわくわくさせ期待しております。期待といえば、我々機械工具商も一生懸命努力いたしております。黙って見ているだけではありません。とは言っても、皆様のお店もそうだと思いますが、原油高の影響による値上げ、値上げで困っていることと存じます。値上げ分をお客様に転嫁できない。本日ご出席の組合員の皆様と賛助会員の皆様が、手を取り合って車の両輪のようになり前に進んでいけば、間違いなく切り開かれるのではないでしょうか。今年は、足固め地固めをしっかりし、草木のようにしっかり根を張って前に進んでいけば、昨年以上の売上、利益が確保できるのではないかと確信いたしておりますし、またそう願っております」と述べた。
 この後、賛助会員を代表して山田シミヅ産業名古屋支店長が乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。
 祝宴では、新年の挨拶を交わしながら和やかに歓談が行われ、午後8時過ぎ、盛況のうちにお開きとなった。 

南海漫遊記N
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地久雄

[統一会堂 その2]
 2階の中央にはきれいに整えられた中庭も設けられていて、そこで小休止してガイド氏からいろいろ説明を聞く。それからふたたび建物内に入りさらに上階へとすすむ。
 エレベーターは設置されていたようだが、現在観光客むけには使用不可のようであり、自力で階段を昇っていくしかない。全体このたぐいの建造物は天井が高いものだが、この統一会堂も例外ではない。構造的には3階建てのようだが、階段の数は5階以上あるように感じる。
 室内はかなり蒸し暑く、汗がまた吹き出してくる。大統領夫人とおぼしき人物の肖像画や動物の剥製などが壁に掛けられた廊下や階段を延々と歩いて、ようやく最上階の展望室までたどりつく。窓からはさきほどわれわれが入ってきた噴水のある大きなロータリー越しに、緑にみちあふれたサイゴンのきれいな街並みが見渡せる。
 展望室を外に出てみると、そこは屋上のヘリポートとなっていて、迷彩色に塗られたヘリコプターがものものしく展示されている。ここはベトナム現代史上きわめて重要な場所なのである。
 時のグエン・バン・チュー元大統領やグエン・カオ・キ元副大統領など、南ベトナム政府の要人は、1975年4月30日のサイゴン陥落の早朝に、この場所からヘリコプターで亡命し、戦争はようやく終結したのだった。
  *  *  *
 ベトナム戦争はそれ以前とは形態や歴史的意味合いがまったく異なった「現代」戦争の嚆矢(こうし)とされる。テレビジョンや新聞などのマス・メディアは戦争の悲惨さや不条理さをリアル・タイムで全世界に発信した。平凡だが幸福な日常のリビングルームと、不幸のきわみにあるベトナムの戦場は、メディアを通じてすぐ隣りあわせのものになった。以来「湾岸戦争」や今日の「イラク戦争」にいたるまで、戦争とはその当事者でないものにとっては、テレビ画面の向こうで繰り広げられ、その陰惨さに身震いをしつつも平穏なこの場を確認できる、いわば不謹慎なショーと化したのだ。
 マス・メディアが伝えるベトナム戦争の諸相は、アメリカの世論を大きくゆり動かし、草の根レベルの民衆からはじめて「反戦」運動が全国的に巻きおこった。そしてサイゴン陥落という実質的なアメリカ軍の敗北は、建国以来200年のあいだたえず戦争をして、それにつねに勝ち続け、そのたびに繁栄の一路をたどってきたアメリカにとって、おそらくはじめて経験する大きな歴史的挫折であった。
 アメリカ合衆国とアメリカ人のアイデンティティはベトナム戦争を通して大きくゆらいでいったのである。
 *  *
  そんなことをぼんやり考えながら、朝日に輝く樹木の濃い緑と、その前に巧妙に配置されたヘリコプターの迷彩色との唐突な対比を眺めているうちに、ふと頭にうかんできたのは、ニール・ヤング「オハイオ」のサビの“Four dead in Ohio”というフレーズであった。
 1970年、アメリカ・オハイオ州のケント州立大学でベトナム反戦のデモ隊に州兵が発砲し、4人の学生が死亡した事件に憤慨し、当代のアメリカきっての硬派シンガーソングライターであるニール・ヤングは、こんなプロテスト・ソングをつくりあげ世に問いかけたのだった。
 『鉛の兵隊たちとニクソンがやってくる/結局僕たちは自分でやっていくしかない/この夏僕は軍楽隊のドラムを聞いた/オハイオで4人が死んだ(Niel Young “Ohio”)』
 クロスビー・スティルシュ・ナッシュ・アンド・ヤング(通称CSN&Y、むかしはこういう即物的だがインパクトのあるバンド名が多かった)の傑作ライブアルバム「4ウェイ・ストリート」で、このニール・ヤングの熱唱と熱くはじけるギター・ソロを聴くことができる。
新しい感性に期待したい
新年賀詞交歓会開催
三重県機械工具商協組 正会員ら116名出席

 三重県機械工具商協同組合(理事長=松山廣氏・松山機工社長)は1月11日午後6時より、四日市駅前の四日市都ホテルにおいて「平成20年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員23社25名、賛助会員51社89名、来賓2名の合計116名が参加して新春を祝った。
 賀詞交歓会は、芦川理事(タイセー社長)の司会、開会の辞で開会。
 冒頭、松山理事長が「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年は、当組合の事業に対して多大なるご支援、ご鞭撻を賜りまして有り難うございます。今年は、平成も20年と節目の年です。当組合も15年になります。15年前を思い起こせば、バブルの崩壊で不況の真っ只中。その時に当組合が発足いたしました。初代理事長である日置氏(大扇社長)が『戦後最大の不況のときを迎えて、組合の力でこの難局を乗り切りたい』とお話になっていたと思います。私が理事長になりましたのが平成15年、景気も少し良くなりそうな時に就任、それから比較的景気の良いときに理事長をやらせていただきました。今年は改選期でございます。これから難しい時期を迎えるにあたり、若い感性を持ち高い行動力のある方、または経験豊かな方にあとを引き継いでいただきたいと存じます。本年の皆様方のご発展、ご健勝を祈念申し上げます」と挨拶。
 来賓の紹介に続いて、来賓を代表して四日市機械器具工業協同組合の佐久間理事長より「昨年、企業の不祥事が多かったと思います。何年か前に国家の品格というベストセラーがありましたが、国家の品格といっても私にはとてもわかりませんし、皆さんに多くを語る知識もありません。ただ、会社の品格とか、我々の品格となれば、私自身、人間家業を69年行っておりますので、多少のことは申し上げていいだろうと思っております。品格という言葉は大変重苦しい言葉ではございますが、凄く大事なことと思っております。品格を守るために、社員を大切にして、そしてその社員が正しい品格を持って仕事をするということが、その会社自体のレベルをアップさせると思っております。私共も常に社員には、品格を持って、胸を張って、誇りを持って、そして企業責任を果たしていこう、と言い続けております。でも、私の言っていることは実に簡単です。皆様の企業はきわめて隆盛で、活発な活動をされていると存じます。その上に、企業の社会性などを考える時間をいただいて、品格の高いお仕事をしていく。そのことが三重県機械工具商協同組合の組合員各位が益々発展する要因の1つと思っております」と祝辞が述べられた。
 引き続いて、伊藤副理事長(大信工機社長)の力強い発声で乾杯して祝宴に移り、日置顧問(大扇社長)の中締めで盛況のうちにお開きとなった。

340年の歴史を将来の飛躍に
企業理念に立ち返る
中部ユアサ炭協会 賀詞交歓会を開催

ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部ユアサ炭協会は1月8日午後3時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋において「中部ユアサ炭協会賀詞交歓会」を開催した。当日は、会員であるメーカーの関係者ら450名余りが参集し、盛大に新年の幕開けを祝った。
 年頭にあたり、中部ユアサ炭協会を代表して木村三菱マテリアルツールズ中部支店副支店長が「明けましておめでとうございます。今年のお正月は、暦のめぐり合わせにより非常に長い休みをいただきました。子年でございます。ネズミは十二支の干支頭。ネズミには先見性と瞬発力があり、情報の収集力に長けているのではないかと感じております。また、19年前の今日、1月8日に平成がスタートいたしました。その平成も20年を迎え、成人式ということです。平成になったところでバブルがスタート、さらにバブル崩壊、平成不況と変遷をしていよいよ20歳を迎え、今後どのようになっていくか色々期待していきたいと考えております。2008年1月8日ということで、8は名古屋市のマーク。元気な中部、元気な名古屋と久しく言われておりますが、一昨年の後半あたりから昨年にかけて若干まだら模様になってきております。そういった意味では、元気な中部が実現できておりません。今年は、航空機もさらに月産機数を大幅にアップしますし、従来の自動車、工作機械と航空機の三つの業種が活況を呈するのではないかと期待を大きくしております。期待だけではなく、ユアサ商事さん、中部ユアサやまずみ会さんと中部ユアサ炭協会がスクラムを組んで達成できることを祈念いたします」と挨拶。
 来賓挨拶では、大竹中部ユアサやまずみ会顧問(大竹建機産業会長)が、商売ができるのは「炭協会の皆様が良い商品を提供してくれるお陰」と感謝の言葉を述べた後、干支のいわれなどについてユーモアを交えながら楽しく語り、「皆が仲良く、笑いのある人生を送ったほうが良いのではないかと思います。今年は厳しくなるのではないかと言われておりますが、ユアサ、炭協会の皆様を中心に難局を乗り切れば、いつかは良いチャンスが来る。良い時ばかりではありませんし、悪い時ばかりでもありません。明るい気持ちで楽しく朗らかに、今日から1年頑張りましょう」と述べた。
 ユアサ商事を代表して挨拶に立った佐藤社長は「新年明けましておめでとうございます。旧年中は、弊社に対しまして大変厚いご愛顧をいただきまして衷心より御礼を申し上げます。また、本日は年初の大変お忙しい中、このように沢山の方々においでいただき重ねて御礼申し上げます。本年も、旧年に倍するご支援の程をよろしくお願いを申し上げます。私は昨年の6月に社長に就任いたしまして、早くも6ヶ月が経過いたしました。その間、やまずみ会、炭協会の会員の皆様はじめ、様々なステークホルダーの方とお話をする機会を頂戴いたしました。皆様方より弊社に対する叱咤激励、それから大きな期待、進むべき方向について非常に温かいご示唆に富んだお話しを沢山いただきました。ユアサ商事の340年の歴史を持つ重さを将来の飛躍につなげていくために、企業理念に立ち返る大切さを再確認いたしました。三つの理念、@[誠実と信用]A[進取と創造]B[人間尊重]。[誠実と信用]は、公正かつ誠実な活動を通じて、信頼され認められる企業になること。私は、約束を守るということで入社以来仕事をしてまいっております。これが信頼関係を築くものと考えております。企業活動でも同じこと。信頼の積み重ねがあり、はじめて尊敬を得られるような企業になるのではないかと考えております。企業としてのお約束というのは、まずは順法精神の徹底、それと業績計画の達成が重要なこと。企業としてのお約束を守るために、誠実と信用という理念を第一にし、営業面では皆様のお役に立つようにしたい。管理・財務面では、失われた10年の挽回に向けて改革を鋭意実行し、新生ユアサの創生に邁進する。[進取と創造]では、今年はお取引様と共に常に新分野開拓に挑戦するユアサ商事になることを第2の決意とした。弊社の先輩諸氏が、日本のものづくり、国土づくりのために進取と創造の開拓者精神で、やまずみ会、炭協会の皆様と三位一体となって市場開拓のお手伝いをしてまいりました。社会環境、経済環境は常に変化しており、私共に求められる役割も大きく変化をしております。私達は、進取・創造の開拓者集団であることが普遍であるということをもう一度肝に銘じ、お取引先皆様の満足度を向上するために、変えていくべきことは変え、充足すべきことは充足し、業界での地位拡大に努める所存です。最後の[人間尊重]については、社員の一人一人が力を十分に発揮できる会社は、皆様のお役に立てる会社と考えております。その結果、私共も成長できると考えている。新年にあたり、社員一人一人が大きなお役に立てるユアサ商事になることを宣言したい。そのために私も先頭に立ち、社員を教育し、社員の力を最大限引き出せるようにしてまいりたい。やまずみ会、炭協会の皆様には是非とも、私共社員に対しましては厳しいご指導をいただきます様にお願いを申し上げます。景気につきましては、年初より原油高、円高株安と非常に厳しい環境にあります。また、アメリカも景気の減速が懸念され、民間の設備投資に影響がでるのではないかと言われています。一方建設面では、建築確認申請の遅れとか、原材料の高騰もあります。海外市場はまだまだ元気でありますが、国内については良いことばかりとは申せない状況と認識しております。このような市況の変化は常に起こっておりますので、私共は企業理念に基づき、あくまでも攻め、また堅実な拡大をしていきたい。何卒ご理解を賜りまして旧に倍するご支援を賜りたいと存じます」と述べ、この考え方を来年度の4月よりスタートする3カ年計画に織り込む意向を示した。
 この後、中部ユアサ炭協会、中部ユアサやまずみ会の代表10名による鏡開きが行われ、続いて上野サンウェーブ工業中部支社長の発声で乾杯した。
 和やかに宴が進み、柏野大阪工機名古屋支店長の中締めで午後5時前にお開きとなった。

人事異動
サンドビック コロマント事業部

サンドビックのコロマント事業部は、1月1日付で次の人事異動を行った。
▽執行役員事業部長代理=鈴木周氏
▽営業本部名古屋支店長=松本憲幸氏
▽営業本部名古屋副支店長=村井正輝氏
▽営業本部広島支店長=河崎康成氏
▽営業技術部部長代理=川向利和氏
▽マーケティング部部長=マイケル・エネベリ氏
▽オリジナルツーリングサービス部部長=青野賢一氏

3月のワンマンショー 目標売上325億円
08年度は売上連結ベース1000億円台目指す
東陽 新春賀詞交歓会を開催

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3―38)は1月7日午後3時30分より、刈谷市産業振興センターにおいて仕入先の商社、メーカーらおよそ500名余りが参加して「新春賀詞交歓会」を行った。
 年頭にあたり、羽賀昭雄会長が挨拶に臨み「2007年度はわが社にとって、総じて業容は発展できたものと思います。ここ2年間で、国内外7カ所の営業拠点などを新築して、拡大するお客様の生産対応に追われてきました。国内13カ所、海外21カ所の拠点を効率よく統合するために、新年より本社新館が業務を開始しました。これで国内600名強、海外200名強、合計約850名の社員がより有機的に結合して、素晴らしい成果を挙げてくれるものと思っております。2008年度は、念願の連結ベースで売上1000億の大台をクリアーするものと思っております。原油が1バレル100ドルを超えて逆風ですが、省エネルギー、小型車中心の日本勢にはプラスになるものと思っております。またドル安は非常に大きな問題であり、わが社にとっても頭の痛い問題ですが、それなりの対応もしてきましたし、かつて程アメリカ一国の依存度も大きくなく、ユーロ圏、アジアへの輸出が増えております。既に東陽ですら、半分半分になってきております。この新興諸国やオイルマネーで潤う中東諸国にインド、中国と、一度車の利便性を知った以上、車の需要はさらに多くなると思われます。また私共の主要顧客でありますアイシンさんも、2000人に増えた工場を分割し新工場を建設するという、明るい話ばかりです。ちなみにトヨタさんのIMVのCKD(ノックダウン)部品は世界97カ国にタイより輸出され大成功とのことです。国内でも、ご承知のとおり各社の新計画が出揃っておりますし、金融不安、資源高騰があっても強気で行けるのではないかと考えております。我々の業界も、自動車のみならず建設機械、航空機、製鉄、発電、造船と重厚長大産業の需要は新興国のインフラ整備で引き続き好調ですから、国内海外ともに堅調であり、ここにお集まりのメーカーの皆様もグローバルマーケットを相手に拡大基調が続くものであると思います。ただここで1つ、お願いしたいことがございます。全世界の生産財マーケットはほぼ統合が終わり、唯一日本のみが過当競争に明け暮れて、忙しい割には利益が上がらないという事実を知っていただきたいと思います。お客様はグローバル競争を勝ち抜くためにコストダウンを要求されてきます。これに応えるために新製品、新工法を考えて対応して行くのが世界の流れです。国内の競争を持ち出して、お互いに足の引っ張り合いをしているのは日本人だけです。悲しいことです。新製品の開発を続け的確なマーケット調査を行ったところにシェアは集中します。セールスエンジニアを増員し、製造現場の種を吸い上げて、新製品開発をしてください。どうぞ本年も東陽をよろしくお願いいたします」と述べた。
 羽賀社長は「我々の新しい本社の完成にあたりまして、皆様から非常に沢山の祝電とお花をいただきましたことを感謝し御礼申し上げます。新しい本社には管理部門が入り、これまでの本社の全フロアーを使って工具部門が活動いたします。今後とも、皆様の商品をドンドンと売らせていただきたいと存じます。今年2008年という年は、トヨタ自動車が遂に世界ナンバーワンの座を確実なものにしようと、現在言われている計画では、グループ全体で995万台、まさに1000万台をいつでも達成できる生産体制を整えるという年です。我々の今回のワンマンショーは、3月13日から15日までの日程で、昨年に引き続いてポートメッセなごやで開催します。目標金額は325億円、動員人数6000人。過去に例のない非常に大きな数字ですが、トヨタ自動車の生産、販売の目標がこの1月から3月をとっても日当たり1万7000台の真ん中あたり、1万7500台からもしかしたら1万8000台に達するかもしれない。そうすれば当然のように機械の需要も出てまいりますし、工具の需要も出てまいります。毎年言っていますように、弾がなければ何もできません。是非とも皆様には沢山の商品を提供していただいて、我々良い商品を売らせていただきたいと思います。そして皆様も潤っていただく。江戸時代でも『売り物に念を入れ、少しの粗相もせずして売り渡さば、買い人の心も、金銀惜しむと思っていても、代物のよさをもって、惜しむ心おのずから止むべし』と、良い商品にきちんと心を込め、最大限のサービスを込めて提供すれば、良い商品ならば是非とも買おうという気持ちになると言われております。正しい心を持って今年1年多いに商売を伸ばしていただき、そして大いに儲けましょう。商人の基本は、『先も立ち、我も立つ』。お客様、仕入先の皆様が儲けて、喜んでいただいて、そして我々も喜ぶ。これが商売の道です。本年もよろしくお願いいたします」と述べ年頭の挨拶とした。
 引き続いて、羽賀社長の力強い発声で乾杯。
 乾杯後は、会長、社長、創業者相談役はじめ東陽の幹部への挨拶に長い列ができていた。

現況に一喜一憂することなく
長い目で業界発展を目指す
名古屋金物業界 賀詞交歓会開催

愛知県金物商工協同組合(理事長=鬼頭宏治氏・丸政会長)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=佐藤章氏・アキラ金物社長)、名古屋利器工匠具卸業組合(理事長=鬼頭宏治氏)の3組合による「名古屋金物業界賀詞交歓会」が1月11日正午より、名古屋市千種区池下町の愛知厚生年金会館において開催され、各組合の組合員及び賛助会員(メーカー)、来賓を含め101名が出席して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は大橋大橋屋社長が司会を務め、開会にあたり三組合を代表して佐藤名古屋建築金物卸商組合理事長が「皆さん明けましておめでとうございます。本日は、ご来賓の方をはじめメーカー、組合員の皆様にはお忙しい中をご出席いただきまして心より御礼申し上げます。さて、昨年は政界、経済界、食品業界、それからスポーツの業界で色々な嫌なことが多くございました。原材料の高騰、特に原油の高騰で色々なものに影響が出てきております。ご存知のように、昨年はいのしし年でございました。いのししが山の奥から里山まで出てきて、やりたい放題に畑を食い荒らし、ぷぃっと山に帰ってしまったという印象を持っております。特に私共の業界は建築基準法が改正となり、建築確認申請の遅れが目立ちました。お陰で新築着工件数が激減をいたしました。今年も年初より円高、株安と厳しい状況が続いております。このような状況に一喜一憂することなく、少し長い目で状況を注意深く見守って行きたいと思っております。私共の業界が発展しますように、この賀詞交歓会が少しでもお役に立てればと願っております」と挨拶。
 国歌斉唱に続いて、来賓紹介があり、来賓の松原名古屋市長の代理として出席した大野名古屋市市民経済局産業部産業経済課産業振興係長より「金物業界の皆様方におかれましては、日々進歩する施工方法や製品の多様化への対応など、刻々と移り変わる状況に日々対処されていると存じますが、皆様方が一致団結して、様々な課題に対し取り組むことで、同地域の金物業界が一層の発展をされますことを心からご期待申し上げます」と市長の祝辞が代読された。
 祝電の披露があり続いて、メーカーを代表して水島ミズシマ工業社長が乾杯の音頭をとり一同で乾杯。
 祝宴では、出席者らが互いに親睦を深め、鬼頭愛知県金物商工協同組合・名古屋利器工匠具卸業組合理事長の閉会の辞でお開きとなった。

高性能オペレーティングシステム
MAPPSVさらにグローバル化
BRICsや中央ヨーロッパに対応

森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は、高性能オペレーティングシステム「MAPPSV」について、新たに5カ国語(ロシア語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、スロベニア語)の画面表示を可能にした。対応機の受注開始日は2月1日。
 近年のBRICs、中央ヨーロッパにおける工作機械の需要増加に伴い、それらの地域で森精機の受注台数は飛躍的に増加している。そのような市場動向を考慮し、同社では各地に販売拠点・人員の増強を計画し、グローバルなサポート体制の強化に対応していく。
 そのような対応とともにMAPPSVもさらにグローバル化し、画面表示について、従来の日本語、英語、ドイツ語をはじめとする13カ国語に加え、ロシアおよび中央ヨーロッパにおける5カ国語への対応を可能にした。これら5カ国語は現地語対応への要望が高かったものであり、今回の対応によってMAPPSVはより多くのユーザーにとって使いやすく、身近なものとなった。MAPPSVの操作に関わるマニュアルも全て揃えており、安心して使用できる。
【MAPPSVについて】
 森精機の機械に搭載されている高性能オペレーティングシステム。処理能力の向上や対話機能、工具管理機能などにより、プログラム作成時間や段取り時間の削減を実現する。さらにユーザーにより満足をあたえるシステムを目指して三次元干渉チェックやUSBインターフェースなど様々な機能を追加しながら進化している。徹底的に追求され使いやすさには世界中から定評がある。
■対応言語((※)は今回新たに追加されたもの。)
 日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語、スウェーデン語、トルコ語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語、ロシア語(※)、ポーランド語(※)、チェコ語(※)、ハンガリー語(※)、スロベニア語(※)

川崎支店移転開設
トラスコ中山
 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区)は1月15日、川崎支店(旧神奈川支店)を神奈川県川崎市内に移転・開設した。支店長は高村克己氏。これにより、営業エリアの全ての得意先に30分で移動可能となった。
 川崎支店の所在地および電話・ファクス番号は次の通り。
 ▽住所=神奈川県川崎市川崎区東田町1―2NKF川崎ビル4階(〒210―0005)
 ▽電話=044―223―2481
 ▽ファクス=044―223―2480

ND社 今年の受注予測1兆4900億円
NDマーケティング大賞は会田氏(アイダエンジニアリング社長)
08年FA業界新年賀詞交歓会開催

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、住所=名古屋市千種区内山3―5―3)主催の「2008年FA業界新年賀詞交歓会」が1月11日午後2時より名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザで開催され、工作機械ならびにFA関連機器のメーカー、商社、官公庁などから500余名が出席した。
 冒頭、主催者挨拶で樋口社長は「皆様、新年明けましておめでとうございます。本日は新年のお忙しいところ、このような大勢の方々に全国よりお集まりいただきまして誠にありがとうございます。一般経済につきましては、不安定要素が増えつつある年明けではございますが、幸いにも私たちFA業界では、まだまだフォローの風が吹いております。内需については、向かい風がややきつくなっているかと思いますが、ヨーロッパ・アジアを中心とする非常に強い外需の勢いに引っ張られまして、まだしばらくはフォローの風が吹くのではないかと思っております。昨年10月に名古屋国際見本市委員会と開催いたしました『メカトロテック・ジャパン2007展』におきましては、数多くのご出品をいただきました。おかげさまで記録破りのご出展の数となり、盛況裡に終えることができました。高い席からではございますが、皆様方に心より御礼申し上げます。本年はご存知のとおり『JIMTOF』が開催されます。私たちの業界にとっては非常に大きなインパクトのあるイベントであり、私共はこの展示会に向けて企画を鋭意準備中でございます。またその前にはシカゴショーがございまして、恒例の研修ツアーを実施する予定でございます。どうか、奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。本日は盛りだくさんのプログラムであり、長丁場になりますが、皆様とともにこの一年を占ってみたいと思っております」と述べた。
 続いて、今年の業界展望について黒田常務は次のように語った。
 「日本工作機械工業会統計によると、工作機械業界で景気の先行指標として重要視されている受注については、2007年の実績(一部推定)が1兆6000億円で、その内訳は内需が7300億円の前年比0.4%減、外需が8700億円の同23.6%増であり、トータルでは同11.1%増とかなり伸びています。その背景として、鉄鋼関係・非鉄金属・一般機械・電気機械・精密機械・自動車等の全産業で活発な投資が続きました。受注総額は平均1300億円前後でこの1年間ずっと続いてきておりまして、それでトータルが1兆6000億円となりました。受注総額1000億円超えは、昨年の12月が未発表なので11月までで43カ月連続と高原状態が続いております。いままでの流れからすると、12月も間違いなく1000億円を超えますので、44カ月連続とかつてないほどの好調が維持されていると思います。そんな中、内需と外需の逆転が起きています。2006年までは、内需が若干上回っておりました。それが2007年1月からいきなり外需が逆転し、昨年1年間は相対的に外需が上回ってきた年であるといえます。昨年の実績では内需比率が45.6%であり、1990年代のバブル期にはこれが70%ありました。このことから需要先の構図が変わってきているものと思われます。私共の今年の受注予測は1兆4900億円でして、そのうち内需が6200億円、外需が8700億円と、内需は前年に比べてマイナス、外需は横ばいと予想させていただいております。なお、日本工作機械工業会さんは一兆五千億円台、日本工作機械販売協会さんについては1兆6200億円とそれぞれ予測されているようです。ただし、私共は1兆4900億円と、今年は若干のダウンになるのではないかと思っております。相当な年月にわたって好調が続いている中でそろそろ頭打ち感が出るのではないか、現在、相対的に不透明感が漂ってきております。ただし、一つひとつの細かいことで心配な要素はありませんし、これがこうだから劇的に落ちるという要因があるわけでもないので、マイナスと言いながらも高原状態であることに変わりはないとみております。以上、受注については、外需がほぼ横ばい状態となり、トータルでは内需に懸念があるため、若干減になるのではないかという見方をしております。続いて生産についてですが、工作機械の生産は受注とは違う動きになります。台数、金額とも5年連続の伸びとなっており、経済産業省の機械生産統計では今年は1兆3000億円台にいくだろうということで、私共の予測では1兆3500億円で前年比3.1%増との見方をしております。台数につきましても同じような比率で同3.3%増の11万台までいくだろうとみております。いままでの受注はかなり高いレベルできております。受注残は相当積み上がってきておりまして、昨年11月時点での受注残高は7666億円になりました。これだけ受注残がありますと、来年、再来年と残っていきますので、生産が落ちることはないだろうとみております。需要の内容につきましては、重厚長大産業向けの生産が増加しておりまして、納期の長い大型機の受注が増えて生産が忙しい状況になってきていると思われます。輸出につきましては、財務省貿易統計をもとに数値を作成しておりまして、昨年実績は総金額9100億円で前年比1.2%減、対北米は2366億円で同2.3%減、対欧州は2548億円で同62.6%増、対東アジアは2740億円で同27.5%減となりました。今年の予測について私共では、総金額9300億円で前年比2.2%増、対北米は2300億円で同2.8%減、対欧州は2600億円で同2.0%増、対東アジアは2790億円で同1.8%増とみております。これは北米・欧州・アジアの三極体制がほぼ固まったということと、もう一つはBRICsの伸びが非常に大きいことにあります。一方、輸入につきましては、昨年の実績は大幅に落ち込んでいます。財務省貿易統計によりますと、総金額727億円で前年比46.4%減、北米が150億円で同78.8%減、欧州が310億円で同10.5%減となりました。昨年は半導体の電子回路パターンを露光する装置の輸入が一段落したため大幅にダウンしたものと思われます。今年の予測について私共では、総金額850億円で前年比16.9%増、北米が200億円で同33.3%増、欧州が300億円で同3.2%減とみております。最後に業界景気動向についてですが、ITバブル崩壊以降ずいぶん長く対前年比増が続いておりまして、希望としてはこのまま右肩上がりが続けばいいのですが、そうとばかりは言っておれないのかなと思います。そこで冒頭の私共の予測になりますが、そろそろ右肩上がりばかりではなく、特に内需が厳しくなりそうですので、グローバル化に対応できる体制を構築していかなければならないと考えております」。
 2007年度NDマーケティング大賞はアイダエンジニアリング株式会社社長の会田仁一氏が、同ホームページ部門賞は株式会社ミツトヨがそれぞれ受賞し、贈呈式が行われた。
 自社の伝統であるチャレンジ精神によって、北米・アジア・欧州で海外生産事業をスタートさせた会田氏はわが社の経営戦略≠ニ題した受賞講演のなかで「失敗を恐れずに多くのチャレンジをして質を上げていきたいと思っています。そのため、社内で大切にしているのは、チームプレーの精神をもって事業に取り組むことと、独創心すなわち、オリジナリティーへの挑戦です」と語った。
 新春トップインタビューは、社団法人日本工作機械工業会副会長の森雅彦氏(森精機社長)、社団法人日本鍛圧機械工業会会長の鈴木康夫氏(コマツ専務)、日本工作機械販売協会会長の尾瀬俊憲氏(伊藤忠メカトロニクス社長)をゲストに招いて行われた。
 グローバル時代のモノづくり・課題と将来展望≠ノついて、森副会長は「われわれが成長するためには、その機会は欧州と米国にあります。日本のGDPが伸びていくかぎり、年によってデコボコはあるでしょうが、工作機械業界は必ず成長していくと思います。また今後は、BRICsのうちのBRIといかにやっていくかが重要であると思います」と語った。
 続いて「BRICs及びアジア地域のユーザーは、金型や周辺装置を含めたモノを求めています。ですから、鍛工会の各メーカーも周辺装置を扱っている人たちとタイアップして推進していかなければなりません。要するにプレスだけではなく、周辺装置、金型もやっていけば、そこに活路が見出せるのではないかと思っています」と鈴木会長。
 最後に尾瀬会長は「外需が伸びて内需が横ばいという状況がこれから続くだろう中でどうするか、ということに関しましては、私は量より質であると思っております。日本のGDPが世界の10%を割ったと昨年出ておりましたが、この状況に工作機械業界もなる可能性があると、そうするとせいぜい5000億円〜7000億円になりますが、量的には工作機械業界の日本国内は十分だと思いますので、意識を高めていくことが重要だと思っています。日本の国内マーケットで工作機械メーカーさん、ユーザーさんとわれわれがいっしょにしっかりと仕事をやるということがいちばん大事だと思っています。また、工作機械だけではなくて、CAD・CAMやロボットなどトータルにやっていくのが日工販の課題だと思っています」と述べた。
 第二部の懇親パーティーは、シチズンホールディングスの梅原社長の乾杯の発声で始まり、大勢の参加者で大変な賑わいとなった。パーティーの後半には、液晶テレビや高級腕時計、電子辞書などの豪華賞品が当たる「新春福引き大会」も行われ、会場は大いに盛り上がっていた。また、和やかな雰囲気の中、参加者同士で交流を深める場ともなった。

若い人々の意見を大切に
平成20年新年宴会を開催
名機工同友会 来賓、会員ら48名集う

名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は1月8日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成20年名機工同友会新年宴会」を開催した。当日は来賓23名、会員25名の合計48名が出席。
 新年宴会は野崎常磐精機社長の司会で進められ、冒頭、金原会長が「明けましておめでとうございます。ご来賓の皆様方には大変お忙しい中、ご臨席を賜りまして誠に有り難うございます。名機工同友会は昭和38年に発足いたしまして、今年でちょうど45年になります。私共の先代がこの同友会に入れてもらいましたのが、昭和44年1月の新年会からで、39年になります。私がお世話になって20年です。この間に、前会長の時津相談役(新栄商會会長)が新しい同友会をということで、会員がそれぞれに意見を言える会を作ってくれました。毎月の例会で、皆さんの悩み事、聞きたい事を相談できる場があります。若い方が発言をできる会にしていただきました。この新しい名機工同友会に若い会員がどんどん入ってきております。本日参加のご来賓の方々には、この若い会員に対しましての格別なるご配慮、ご支援を賜りたいと存じます」と挨拶。
 田中副会長(ミユキ商會社長)の発声で乾杯した。
 祝宴に移り、出席者は和やかな雰囲気の中、今年の抱負を語るなどして交流を深め、志知会計(志知社長)の中締めでお開きとなった。
 また当日は、新年宴会開始前の午後5時30分から1月例会も開かれ、小浦総務部長(こうら社長)の司会進行の下、新年宴会の司会をはじめ各役割分担、席順等の最終打ち合わせを行ったほか、経営対策部より2月26日開催の講演会について報告があった。

『グロースバリュープランRE15』
全員参画で成長目指す
山善名古屋営業本部 新春賀詞交歓会開催

 山善名古屋営業本部(執行役員本部長寺坂充生氏、住所名古屋市熱田区白鳥2−10−10)は1月9日午後5時10分より、名古屋市熱田区神宮の熱田神宮会館にて「2008年新春賀詞交歓会」を行った。
 賀詞交歓会は川端山善名古屋営業本部工具部長の司会で進められ、冒頭、寺坂山善名古屋営業本部長が「本日はメーカー様、仕入先様合わせて251社463名のご参加を賜っております。誠に有り難うございます。年々増えておりまして、山善に対する期待がいかに大きいかということを、ひしひしと両肩に感じております。どうぞよろしくお願いいたします。皆々様には、この子年、明るい新春をすがすがしい健やかな気持ちでお迎えになられたことと、お喜びを申し上げます。悪い悪いと言っておりました機械設備につきましては、昨年の10月に月次の売上を受注が上回ってまいりました。段々注残もたまっていく中で、明るい兆しが見えてきております。どうか、この流れが悪い方向へ向かわないように、ご協力を賜りたい。皆様方の支援なくしては実現できません。メーカー様、仕入先様と一緒になって、新しいスローガン『緻密な計画、大胆な実行』をテーマに、手と手を取りながら全ての行事を成功させていきたいという気持ちでおります。名古屋営業本部の社員全員で、皆様方に期待をされ、そして利用価値のある商社と言っていただけるよう、営業の集団を作り上げてまいりたいと思っております」と挨拶。
 メーカーを代表して、川辺ブラザー工業M&Sプレジデントが「2007年工作機械業界を振り返ってみますと、1月から11月の11カ月間で総受注額が1兆4600億円。これに12月の総受を加えると、おそらく1兆6000億円近い受注額になると思われます。過去最高でありました、一昨年の2006年の1兆4700億円を軽く上回り、2007年も過去最高の受注額となりました。残念ながら国内は、自動車関連の設備投資が低迷したことなどがあり、受注は一昨年を若干下回りましたが、それでも航空機、建設機械、造船などでは大変好調であったと伺っております。昨年は余り良いニュースがない一年でございました。年末に京都清水寺の森清範貫主によります2007年の世相を象徴する漢字が発表されました。その漢字は、偽りの『偽』。企業不祥事のみならず、行政、政界に至るまで不祥事が相次ぎ、連日テレビで報道されておりました。一体日本はどうなってしまったのかと、嘆かわしい次第でございました。またご存知のように、サブプライムローン問題、原油高、原材料の高騰、それに株安と、今年の景況を読む上でネガティブな要因は枚挙に暇がない状況でございますが、このような時こそ日本の製造業の底力を発揮する時だと思います。とりわけ地球の温暖化が世界規模で問題となっており、これからあらゆる企業活動は環境対応を抜きには語れない時代となってまいりました。これを逆境と捉えるのではなく、チャンスと捉えて、これまでの表面的な環境対応ではなく、環境に正面から向かい合って対応していくことが肝要かと思っております。2008年、メーカーは英知を結集してものづくりに励みます。山善様におかれましては、2008年も引続き前向きな拡販の施策を数多く打っていただき、私共の商品を売りまくっていただきたいと存じます。山善様の益々のご隆盛と、本日ご臨席の皆様のお会社のご繁栄と、皆様のご健勝を祈念いたします」と祝辞を述べた。
 続いて、吉居山善社長が挨拶に立ち、「皆さん明けましておめでとうございます。お陰様で山善は昨年の5月に創立60周年を迎えることが出来ました。そして前期の2007年三月期は史上最高の業績で終わることが出来ました。これも偏に本日お集まりの皆様方の本当に温かいご支援のお陰と厚く御礼申し上げます。また昨年の3月にチェンジバリュー100の3カ年計画を1年前倒しで終了出来ました。そして4月から、新3カ年計画『グロースバリュープランRE15』に取り組んでおります。前期が変革、今期は成長ということで、9カ月が過ぎました。ご承知の通り、今まではフォローの風がしっかりと吹いておりました。そして景況も回復基調にございました。昨年の後半から、少し勢いに陰りが見えてきたかという感じがあります。しかし、これは悪いのではなく、これが普通だと考えるべきだと思います。色々な業界があります。良いところもありますが、平均してそう感じられます。そこで何が一番大事かと言うと、やはり努力が非常に大事になってくる。努力の格差によって企業の成績が左右されると思っている。業績を上げる方程式があり、ポイントが3つあります。@は仕事に対する物の考え方。景気が良くないから仕方がないと思うのではなく、常に前向きに積極的に物事を考え、物の考え方を大きくしていく。Aは情熱、熱意、やる気、気力。Bは能力。皆さん能力をお持ちだと思います。能力のほかに知恵、知識、体力、潜在的な能力があります。この3つの要素の掛け算だと思います。掛け算ですので、3つが良い方向に行けば、業績は躍進的に伸びると思います。特に物の考え方に消極的な方、後ろ向きの方、これは負に働きマイナスですから、他の足を引っ張る。その様な方はおられないと思いますが、今こそ物の考え方をしっかり持って、前向きに取り組んでいきたいと考えております。本日お集まりのメーカー様には本当に素晴らしい商品を作っていただいております。この商品を、大事に仕入れさせていただいて、そして今の業績の方程式に当てはめて、前向きに量をしっかり売る。それで儲けさせていただき、皆さんにも儲けていただくというようにしていきたいと考えております。これが第1点。2点目は、今年の経営スローガン『グロースバリュープランRE15』。グロースバリューは正に成長。REはRoad to Establishでプロセスです。そして最終的に業績を上げる。15は、色々な施策をする場合に目標とする数値。1.5%粗利を上げようとか、全社で150億円の経常利益を2010年3月に達成しよう、そして150億円の純資産の積み増しをしよう、などです。社員一人一人が15にこだわり、その15を達成する。結果として全員経営となる。全社員が正に経営者的感覚、事業員的感覚を持つことが一つ、そして同じ目標に向かって突き進んでいくことを目指している。今年のテーマは、15にこだわり、緻密に計画して大胆に実行し、そして全員参画で結果を出すということです。昨年、色々なところで不祥事がございました。山善もこれではいけないということで、CSR経営を積極的に展開している。コンプライアンスの重要性を認識し、しっかりと全員が倫理観を高めて行動していきたい。この一年間、皆様と共に有言実行し切磋琢磨して、去年よりも若干景況に勢いがありませんが、その中でも業績が上がりますように念願をいたします」と述べた。
 この後、山善本社より参加した緒方副社長はじめ六名の役員の紹介があり、各部門別の顧問会の会長らと緒方副社長による鏡開きに続いて、北川北川鉄工所工機事業部長の発声で乾杯。
 祝宴では、恒例の福引大会なども行われて大いに盛り上がりを見せ、岡三井精機工業専務の三本締め、大谷山善名古屋営業本部副本部長の「寺坂本部長のもと一枚岩となり、前向きに積極的に皆様方の商品を拡販することを誓います。目配り、気配り、心配りの三配りで、皆様方とお客様の橋渡し役として職務を全うすることをここにお誓いいたします」との決意を込めたお礼の挨拶でお開きとなった。

働きやすい環境づくりに努め
知恵と工夫で営業力を強化
オータケ 新年会に200余名が参加

管工機材総合商社のオータケ(社長吉川富雄氏、本社名古屋市中村区名駅3―9―11)は1月7日午後5時30分より、名古屋市中村区名駅のクレール名駅において「平成20年新年会」を開催した。当日は仕入先メーカー21社が招待され、オータケの役員、社員200名余りが一堂に会して、1年の門出にあたり同社並びに業界全体のさらなる発展を祈念した。
 年頭の挨拶で吉川社長は「平成20年新年明けましておめでとうございます。サブプライムローンの問題とか、円高の問題、建築の確認申請の遅れの問題等、環境的には決して良いとは思えない。逆に言えば、ここ2年くらいは資源インフレにうまく乗ったのかというように感じられる。その結果、私共も本日おいでの各仕入先メーカー様も、それなりの結果が出せたのではないかと思います。ある面で、今年は真価を問われる年になると思っております。私共にとって今何が一番大事かというと、私共も上場している企業として、全てのステークホルダーに満足を与えること。得意先、仕入先、はたまた株主をいかに満足させるか。ただ行きついた先は、社員だと思っております。社員の皆様にやっていただいた結果が、全てのステークホルダーに満足を与えるという結論に達するのではないかと思っております。その中で、特に営業関係を強くしていきたいというのが私の思いでございます。的確な情報を間違いなく収集できる力をつけ、それと商品知識を蓄積し、その結果に基づき商売に結び付けていく知恵と工夫を引き出す。この点を重点的にやることが、私共の今年1年の大きなステップになろうと強く信じて、そのように社内の整備、各個人のレベルを上げるべく努力したいと思います。皆さんも正月に各家庭の中で、今年一年の考え方とか、目標を立てられたことと存じます。会社においても、その思いはあろうかと存じます。自分が人として止まない気持ち、それを十分に発揮していただき、私がそれをサポートして、その結果が数字に表れると思っております。今年1年、お互いに健康に留意しながら力一杯やろうではありませんか」と語った。
 続いて、参加したメーカー21社の紹介があり、メーカーを代表して小出キッツ中部支社長が「今年は戊子。子年は十二支の一番最初の年で、元気良く駆け回る。さらに戊は土壌、つまり万物が土の中から育まれて芽を出すという幸先の良い年なのですが、正月から余り良いニュースが聞こえてきません。不透明と言われております。この不透明さを吹き払うのに一番大事なのは、我々営業をする皆が元気に今年1年市場を席巻できるくらい駆け回ることだと思っております。我々がこの不透明さを吹き飛ばす、大きな元気な声で乾杯したい」と音頭をとり、一同で乾杯した。
 祝宴では、参加者同士で新年の挨拶を交わすなどして和やかに歓談し、午後7時前、村井オータケ営業本部長の中締めでお開きとした。

モダンな造りの事務所
新大高工場が完成
瑞秀工業 工場内も冷暖房完備

 瑞秀工業(名古屋市瑞穂区新開町7―6・社長=土川健一氏)では、今までの大高工場が手狭となったことから、このほど新大高工場を建設し、1月15日より新工場で操業を行っている。
 新工場は旧工場より西へ約200mの位置にあり、敷地面積は約450坪、事務所・工場の延床面積は約350坪と、旧工場の二倍・事務所は4倍と大きく生まれ変わった。
 工場・事務所棟ともに、外壁はグレーカラーで統一し、事務所は1・2階ともガラスをふんだんに採用したことで非常に明るく、また、正面一部壁面には淡いオレンジカラーを配すなど、工場を連想させないモダンな造りになっている。
 事務所を入ると右側に接客コーナー、パーテーションを間仕切りに明るいオフィスがカウンター越しに広がる。2階は会議室とフリースペースになっている。
 事務所と工場の間に設けられた階段を利用して、事務所二階と工場の二階に上がることができる。
 階段を上った工場の2階は、約50mの長い廊下伝いに大きく分けた4つの部屋が続いており、最初の部屋は畳8畳敷きの休憩室を備える食堂、次いで豪華なユニットバスと2基のシャワールームを備えたシャワールーム。その隣に続く約12畳ほどの2部屋は、将来は壁で分割し、寮にする考えでいる。
 工場内は、冷暖房完備で年間を通じて快適な作業が可能となった。
 駐車スペースも十分確保されており、大型車の入出荷も思いのままに出来るうえ、雨天での積み下ろしに有効な大きな屋根も目を引く。
 工場内には、NC旋盤をはじめとした工作機械が20数台配置され、少量多品種の注文に対応できる体制が組まれている。
 「旧工場は、大型車の出入りも難儀しておりました。工場内は夏は暑く、冬は寒いといった、正に3Kそのものでした。新工場の建設に当たっては、従業員の希望を十分に取り入れました。新工場の完成を機に、皆様方のご期待に沿えるよう社員一丸となって全力を尽くします」と、土川社長は所信を述べている。
 新工場の所在地は次の通り。
   記
▽新住所=〒459―8001 名古屋市緑区大高町巳新田182
▽TEL=052―624―0313
▽FAX=052―624―6736


本社・本店を移転
西武管商 8日から営業

西武管商(社長=浦瀬武夫氏)は、事業効率とサービス強化をさらに高めるため、このほど、本社・本店及び営業拠点を拡充し次へ移転した。
 従来の旧本店(岐南町)は岐南店として商材拡大と迅速な供給体制でサービス強化を図る。
   記
▽新所在地=〒500―8367 岐阜市宇佐南3―5―18
▽TEL=058―268―6440(代)
▽FAX=058―268―8383
▽営業開始日=2月8日
▽岐南店=TEL・FAX従来どおり。

高い顧客満足度を追求
丸政2008チャレンジフェア
9日〜10日ポートメッセで開催

丸政(名古屋市南区星崎一・社長=鬼頭保雄氏)では、来る2月9日(土)・10日(日)の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「2008チャレンジフェア」(35回目)を関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催する。
 今回のチャレンジフェアは、「高い顧客満足度を追求する住関連のパートナー・チャレンジの歴史が新たな可能性を拓く」をテーマに掲げ、出展メーカー各位の絶大なる協力を得て開催するもので、展示場内には、春の需要期に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売する。
 また、来場者企画としてフェア当日発表の、お値打ち商品満載の特別企画も用意されている。
 同社では、前回以上の動員と売上を見込んでおり、準備万端整えて開催当日を待つほか、入場者の動員に全社を挙げて取り組んでいる。
 開催時間は、初日の9日(土)が午前9時より午後5時まで、10日(日)は午前9時より午後4時までとなっている。
 会場までの交通機関は、名古屋駅からあおなみ線で「金城埠頭駅」で下車し、徒歩約5分。所要時間は名古屋駅から約30分。
 車の場合は、東名豊田JCTから伊勢湾岸自動車道に入つて「名港中央IC」で降りてから直ぐ。
 出品内容は次のとおり。
 電動・エアー・充電機器類、工具・大工・作業補助用品関連、土木・板金・仮設機材関連、切削・切断・木工刃物関連、測定・測量機器関連、環境・安全機器関連、園芸・刃物・資材・用品関連、塗料・補修・接着関連、OA機器・健康補助食品関連・その他。
ガラスをふんだんに採用した事務所(右)

2008年2月10日(日) 2301号
中部のモノづくりは堅調
足元を見定め前進を
愛知県機械工具商協組 新年賀詞交歓会開催
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は1月17日午後6時より、金山総合駅南のホテルグランコート名古屋で「2008年新年賀詞交歓会」を開催、組合員並びに賛助会員ら380名余りが出席して新年の幕開けを祝った。年頭挨拶で野田理事長は、業界を取り巻く環境について触れ、「私共は足元を見てきちんとやれば、今年も良い年にできるのではないか」と期待感を示した。また会員の減少を食い止めるための対策についても語り、協力を呼びかけた。
 2008年新年賀詞交歓会は、尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会社長)が設営を担当し、小木曽尾張支部役員(小木曽鋼機社長)の司会で進められた。
 開会にあたって服部尾張支部長が「新年明けましておめでとうございます。本日はお忙しい中、ご来賓をはじめ大変多くの組合員様、賛助会員様にご出席賜り誠に有り難うございます。参加者も年々増えておりまして、今回は381名を迎えて盛況に開催できますことを誠に嬉しく思います。また、本日は津軽三味線の『和胤』の神谷会主と馬場氏をお迎えしておりますので、どうぞお楽しみください。本年も機械工具業界の勢いをつけるべく、只今より2008年愛知県機械工具商業協同組合新年賀詞交歓会を開催いたします」と挨拶。
 年頭の挨拶に臨んだ野田理事長は、賀詞交歓会への大勢の出席と、組合運営に対する日頃の支援に謝意を表したうえで、「今年は、年初から株式市場が大暴落し、昨年来の最安値を毎日更新するといった、大変な暗雲が立ち込めるような出足でございます。今年1年の先行きが心配されます。しかしながら、私たちの事業環境は決してそんなに悪いとは思っておりません。工作機械業界では、昨年は受注額1兆6000億近くの数字を達成されたようで、今年もまたそれに劣らない見通しをお聞きいたしております。当地区のユーザーさんにしても、自動車や産業機械、あるいは航空機と、色々と大変元気が良く、堅調な生産活動をしていらっしゃいます。その様な意味では、私共は足元を見てきちんとやれば、必ず今年も良い年にできるのではないかと思っております。是非皆さんで頑張っていきましょう」と述べ、併せて組合の概況について報告を行った。その中で、課題となっている会員の減少を食い止めるための対策として、@組合員企業への有益な情報の発信、A人材の教育に力を入れる、若い人にとっての魅力ある業界作り、B環境問題の啓蒙への取り組み等が挙げられた。
 来賓の紹介があり、来賓を代表して社本名古屋市市民経済局産業経済課長より「愛知県機械工具商業協同組合の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと心からお喜びを申し上げます。また、日頃より名古屋市の市政に対しまして格別のご理解を賜り誠に有り難うございます。今年の経済見通しですが、アメリカのサブプライムローンの問題、原油高、原材料価格の高騰があり、年頭当初から株価が怪しい動きをしており、不安要因があるようです。当地の経済は、自動車、工作機械などをはじめとしますモノづくり産業が牽引役となって、全国からも元気な地域として言われているところです。とりわけ、製造現場が円滑に進むよう、皆様方がモノづくり全般をサポートしておられる。今年も尚一層皆様がご活躍いただく場が多くなることをご期待いたしております。400年前の開府以来、名古屋にはモノづくり文化がございます。この貴重な財産をより磨き上げまして、元気な名古屋を維持していきたい。名古屋市といたしましても、経営、金融、技術、そして人材など色々な施策をしていきたい」と祝辞が述べられた。
 神谷氏と馬場氏による力強い津軽三味線の演奏を聞いた後、時津副理事長(新栄商會会長)が「一つ一つ事業を推進して、それを実のあるものにしていきたい」と述べて乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。業界のさらなる発展を祈念した。
 明るい雰囲気の中、出席者は互いに新年の挨拶を交わすなどして歓談し、伊藤副理事長(春日鋼機社長)の中締めでお開きとなった。

創立60周年記念式典と
平成20年度総会を開催
名古屋砥石販売同業組合 組合員ら20名が出席
名古屋砥石販売同業組合(理事長=古川誠彦氏・フルカワ商店社長)は1月19、20の両日、西浦温泉「ホテル東海園」(愛知県蒲郡市西浦町大山)において「創立60周年記念式典と平成20年度定時総会」を開催した。
 同組合は、戦後の混乱期の昭和23年に発足。組合員相互の親睦を図ると共に組合員の企業発展のための活動を続け、今年で創立60周年を迎えた。
 記念式典は19日の午後3時より、吉川副理事長(ダイヤックス社長)の司会進行で開会。冒頭、物故者3名に対して黙祷を捧げた。
 式典では古川理事長が「発足当時は大変な時代で、多くのご苦労があったと存じます。我々はその敷かれたレールを大切にいたしておりますが、レールを敷くという作業をされた先輩たちのことを思い、皆様と60周年の歩みを噛み締めていきたと存じます」と挨拶。
 続いて功労者表彰が行われ、組合発展に功績のあった山本前理事長(現相談役、日豊興業)ほか1名を表彰。受賞者より謝辞が述べられ、式典を終了した。
 総会に移り、古川理事長を議長に第1号から第7号議案を慎重に審議、いずれも原案通り可決成立した。
 今年度の主な行事は、今回の60周年記念式典並びに20年度総会のほか、3月度例会(交流目的事業)、6月度例会(研修目的事業)、7月に研修旅行(海外も視野に入れて計画)、9月度例会(次期役員改選に向けて審議)、12月に忘年会を予定している。
 総会終了後は、温泉で日頃の疲れを癒やしてから懇親会が開かれ、出席者は60年の歴史を振り返りながら和やかなひと時を過ごした。
 翌日は、有志によるゴルフ会が開催された。

展示会で業界をアピール
賀詞交歓会を開催
愛知県管工機材商協組 会員等300余名集う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、1月22日午後6時より、名古屋駅上の名古屋マリオットアソシアホテルを会場に「平成20年新年賀詞交歓会」を開催し、来賓はじめ正会員や賛助会員ら300余名が出席するなどして戊子年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、伊藤理事(伊藤柳商店社長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は、出席方のお礼を述べたあと、「今年は、組合にとりまして隔年に実施しております展示会開催の年に当たります。展示会ほど業界をアピール出来るものは他にないと思っております。管材はじめ設備工事等はなかなか世間では知られておりませんが、展示会を開催することによりまして、世間に広くアピールすることが出来ます。特に若い人たちに向けて生の情報を発信させて頂くことにより、業界そのものを具体的に伝えることによって、業界そのものを理解してもらいたいと思っております。今日の賀詞交歓会を大いに利用して頂きまして、一層の親睦を図って頂きたいと思います」と、挨拶を述べた。
 引き続いて、来賓を代表して、愛知県管工事業協同組合連合会の井田副会長から祝辞を頂いた。
 井田副会長は、「創設以来45年の歴史を刻まれ、一致団結した協力の元に大きく発展され、私ども業界にとりましても頼り甲斐のある団体です。一層の連携を持ちたいと思います。また、第一部では新春の笑いをたっぷりと堪能させて頂きとても良い企画だと感心いたしました。今年10月開催の展示会には2日間のナイター展示を計画され、非常に熱心な取り組みに、私共も勉強いたしたいと思います。非常に厳しい状況ではありますが、製工販の協調が非常に大事になります。微力ではありますが、一致協力してやってまいりたいと思います」と述べた。
 次いで、来賓紹介のあと、第27回管工機材展の小川実行委員長(山信社長)より、「やって良かった、と喜んで頂ける展示会を目指すために、ポスターを3種作りそれぞれの得意分野にアピールいたしております。メーカーの方々におかれましては、沢山の小間の出展をお願いいたします。私共も一生懸命集客動員に取り組みます。沢山のプロの方に観て頂き、そこで思いっきり製品のPRに全力を挙げて頂きたいと思います。そしてメーカーさんに沢山の問い合わせが集まれば展示会は成功したと言えると思います。また、環境問題にも積極的に取り組み、愛知県の水の半分を賄っております、木曽川の源流であります木祖村とタイアップした取り組みも考えております」と、所信を述べた。
 引き続いて、新会員紹介のあと、全国管工機材商業連合会橋本会長の発声で乾杯を行い、それぞれに賀詞を交歓し、一層の親睦を深め合い、竹内副理事長(丸金商会社長)の手締めで、盛宴の内に賀詞交歓会を終了した。
 また、当日は午後4時45分より、吉本新喜劇のWヤングによる「新春初笑い」も行った。

輸出契約高936億8000万円前年比41.6%減
金属加工機械前年比68.8%減
日本産業機械工業会 11月産業機械輸出契約状況

日本産業機械工業会がまとめた平成19年11月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の11月の輸出契約高は前年同月比41.6%減の936億8000万円となった。
 11月のプラント案件は無かった。単体は、前年同月比26.8%減の936億8000万円。
 機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、中東、ヨーロッパの減少により前年同月比41.2%減、鉱山機械はアジアの増加により同110.2%増、化学機械はアジアの増加により同10.9%増、プラスチック加工機械は中東の増加により同±0.0%、風水力機械はアジア、中東、アフリカの増加により同57.3%増、運搬機械はアジアの増加により同47.6%増、変速機は中東、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同7.3%増、金属加工機械はアジアの減少により同68.8%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの増加により同39.8%増となった。
 地域別構成比は、アジア50.7%、北アメリカ19.9%、ヨーロッパ12.4%、中東9.3%、アフリカ2.9%となっている。

コマツユーティリティ・小松製作所
経済産業大臣賞受賞 19年度優秀省エネ機器表彰

 日本機械工業連合会(会長=金井務氏、住所=東京都港区芝公園3―5ー8)では、昭和55年度より国の省エネルギー推進政策に呼応して、機械工業の立場からこれを推進するため、省エネルギー効果の著しい産業用機器を開発し、実用化した者および企業その他団体を表彰する事業を実施している。
 平成19年度募集(募集期間=平成19年6月22日〜7月23日)の結果、幅広い分野にわたり、40件の応募があった。
 それらの機器につき、同連合会内に設置された優秀省エネルギー機器審査特別委員会(委員長=中島尚正氏〈産業技術総合研究所理事・東京大学名誉教授〉)および幹事会(幹事長=松野健一氏〈先端加工機械技術振興協会専務理事・日本工業大学教授・工業技術博物館長〉)において慎重な審議を重ね、表彰機器13件を選定し、2月4日午後4時よりホテルグランドパレスにおいて表彰式を行った。
 今回、コマツユーティリティ・小松製作所から申請のあった「バッテリ・キャパシタハイブリッド式フォークリフト」が経済産業大臣賞に選定された。この機器は省エネルギー効果が顕著であり、また独創性および経済性において優れ、審査特別委員会委員全員が一致して経済産業大臣賞の申請に賛意を示した。
 また、資源エネルギー庁長官賞は三菱重工業から申請があった「二段可変ベーン付ターボ冷凍機(AARTシリーズ、AART―Tシリーズ)」、およびスギノマシンから申請があった「アクアチューブ採用超高液圧拡管接合装置(アクアセッタ エコ)」が受賞した。
 その他、10機器はいずれも日本機械工業連合会会長賞を受賞した。
 平成19年度(第28回)優秀省エネルギー機器表彰
◇経済産業大臣賞=バッテリ・キャパシタハイブリッド式フォークリフト(コマツユーティリティ・小松製作所)
◇資源エネルギー庁長官賞=二段可変ベーン付ターボ冷凍機(AARTシリーズ、AART―Tシリーズ)(三菱重工業)、アクアチューブ採用超高液圧拡管接合装置(アクアセッタ エコ)(スギノマシン)
◇日本機械工業連合会会長賞=小型軽量スパッタレス抵抗溶接用トランス(愛知産業)、凹面サセプタ式フラッシュランプアニール装置(LA―3000―F)(大日本スクリーン製造・ウシオ電機)、直交配置スライド構造による実用型超スリム旋盤(USLシリーズ)(高松機械工業)、ハイブリッドトラック用センサレス永久磁石モータドライブ(東芝・日野自動車)、掘削増速・ブーム再生システム搭載低燃費油圧ショベル(ZX200―3)(日立建機)、下水処理場における高度処理用中速水中攪拌装置(SMMシリーズ)(新明和工業)、インバータ駆動可変容量ポンプ油圧ユニット(NSPシリーズ)(不二越)、新型ラインヘッド搭載サーマル式新聞製版装置(GX―9700)(パナソニックCCグラフィックス)、電子制御式コンクリートミキサ車(eミキサ)(カヤバ工業)、分散ポンプ式
空調用水循環システム(GLIP)(高砂熱学工業)
服部誠社長を偲びながら
新年会(1月例会)を開催
名古屋伝動機商組合 塚本三郎氏が講演

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は、1月23日午後5時30分より名古屋市東区のメルパルク名古屋において1月度例会を開催した。
 冒頭、笠井理事長は「新年明けましておめでとうございます。旧年中は当組合にご協力ご尽力を賜りまして本当に有り難うございました。また本年もあいも変わりませずどうぞよろしくお願いを申し上げます。本日は名古屋伝動機商組合の新年会ということでございます。ちょっと例年と趣向を変えまして、旧民社党の党首でございます塚本三郎先生をお招きいたしまして、このあと1時間ほどご講演をしていただく予定です。また、藤沢忠将市会議員にもこちらへお越しいただく予定でございます。懇親会に入りまして先生にお話をいただきまして、そして、いろいろとご質問やお話をさせていただき楽しいひと時を過ごしたいと思います。以上、はなはだ簡単ではございますがご挨拶とご案内に代えさせていただきたいと思います」と挨拶。
 続いて、会則により、理事長が議長を務めて議案審議を進め、アイチ伝導機の退会について承認可決。
 また理事長は「1月18日に株式会社服部の服部誠社長が急逝されまして、20日がご葬儀だったのですが、びっくりするとともに大変だなと感じました。実は(私は)服部の卒業生でございまして、思い入れもひとしおでございます。いずれにいたしましても、今となりましてはご冥福をお祈りするしか方法がございません」と故人を偲び、その後、会計・監査の欠員を理事会の決定に一任することが満場一致で決められた。
 そして長村理事(長村商店社長)がレクリエーションについて「去年11月10日に開催しました組合の第7回ボウリング大会には90名お集まりいただき、大変盛大にやらせていただきました。組合の貴重な会費も使わせていただいたので、詳細は4月の総会で発表・ご案内させていただきます」と報告。
 引き続き、元衆議院議員、民社党の党首を務めた塚本三郎氏(現自由民主党顧問)が講師となり講演会が開かれた。
 「政界の第一線を引きましてからもう16、7年たちますので、政局のことについては比較的現場からは離れております。でもお蔭で逆にじっくりと勉強する機会ができました」と塚本氏。
 「日本は地下資源がない。だから我々は嘆いていた。だが日本には素晴らしい資源がある。四季折々の変化だ。日本人ほど真面目で努力する人間はいない。それは四季のお蔭なんです。さらにもっと素晴らしいのは雨が多いこと。今アラブでは石油より水が高価。日本の企業の持つ海水から真水を取る力は世界中で引っ張りだこです。地下資源は使えばなくなる。風や光や雨は永遠に続きます。私は、これから本当に日本の恩恵が世界中に感謝されるときがきっと来る、上手に使えば最上の恵みとなるのではないかと思います。日本人は、今、感謝の気持ちがない。大自然に感謝をする日本に戻ってまいりたい」と語った。
 次に羽衣の間に移り新年会を開会。伊藤副理事長(伊藤伝動工業会長)が乾杯の音頭を取った。
 和やかな会食が始まり、藤沢忠将市会議員の挨拶に拍手が起こった。
 およそ1時間談笑した後、椿井会計(椿井精工社長)の中締めで終宴。
 次回の総会は4月17日開催予定。幹事はダイドーと高津伝動精機が担当する。
 また、例会を始める前に1月18日に逝去した服部の服部誠社長へ黙祷を行い、同社の村上常務が「名古屋伝動機商組合の笠井理事長ほか組合の皆様方には先日の社長の通夜・葬儀でお世話になり本当に有り難うございました。今後は(故服部社長の)妻久恵を新社長として、また先日21日月曜日から子息の将康が手伝ってこれから一緒に頑張ってやるということなので、皆様今後ともよろしくお願いします」と挨拶した。

理念経営物語・1
窪田 貞三
【物語】〜 本質に戻る 〜

ある朝の朝礼で、社長は言いました。
 近年、皆さんの努力のお陰で業績は伸び、毎年売り上げも利益も上昇してきました。しかし、我々が日々努力している本質はいったいなんなのか、皆さんは常に考えていますか?企業というものは業績を伸ばせば伸ばすほど、業績に意識を取られるようになっていきます。しかし、その業績はなにによって生まれているのかを考えなければ、業績の伸びはいつのまにか無くなってしまいます。無くなってしまうということ、つまり衰退するということです。業績を伸ばすために一番重要なことは「本質」です。本質とは「人間の本質」です。その人間の本質を外さない限り、企業経営は安泰です。つまり人間の本質に合った「物創り」や「販売」をしていれば、企業経営は安泰であるということです。
 私が今、皆さんに言いたいことがどういうことなのか分かりますか? 我社も皆さんも同時に、常に安定成長していくためには、常に本質に戻ることが最重要であるということです。それはつまり、皆さんが人間を理解することです。その理解力によって業績が左右されるということです。
 皆さん、今まで我社が成長して来たのは、皆さんが意識していなくても、皆さんが我社の理念「人間尊重」を大切に思って行動してくれた結果なのです。それは、人間というものを理解しようとする姿勢と同時に、人間を(他人を)大切に思う皆さんの自然な氣持ちの結果であるということです。それを忘れないで下さい、と。

泰珂洛超硬工具有限公司の天津分公司
中国での切削工具需要増に対応
タンガロイ 中国天津に新拠点開設

タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580)は、中国国内での自動車部品メーカー向け切削工具の需要増に対応するため、天津にサポート拠点を新設する。
 新拠点は、中国現地法人である泰珂洛超硬工具(上海)有限公司の天津分公司として、技術サポートの強化を行い、販売店への支援迅速化と関係強化による拡販を目指す。
 天津にはトヨタ自動車や現代自動車が進出していることから、関連部品メーカーも多く、輸入超硬工具の使用量が多い。したがって、これらの重要顧客への技術サポートが必要とされており、すでに日系ならびに欧米の超硬工具メーカーの多くが同地区にサービス拠点を構えている。また、天津は中国経済成長の牽引役を担う一地域として、中国政府も進出企業に対する行政対応を効率化するとともに、投資環境を改善して多国籍企業の投資を奨励している。
 中国におけるタンガロイの活動は多岐にわたっており、1995年には厦門市に厦門厦芝科技工具有限公司を設立し、プリント基板用ドリルの製造販売を開始した。また、急成長する中国の自動車部品市場での切削工具需要に対応するため、2003年には同市に厦門泰珂洛超硬工具有限公司を設立して刃先交換用チップの製造を開始し、2005年には新工場を建設して生産能力を増強した。販売拠点としては、2003年3月に上海に現地法人を設立し、新規ユーザーの開拓や迅速なサービス対応によって販売店との関係を強化するとともに、広州に連絡事務所を設置するなど現地法人のサポート拠点を拡大することにより、年率平均25%程度の成長を維持している。さらに、2006年11月には超硬合金の主原料であるタングステン粉の安定調達を目的として、中国タングステン粉メーカー「南昌硬質合金有限責任公司」と合弁契約を締結し、資本参加するとともに技術供与を行っている。
 中国市場における超硬工具の市場は、中国南部と内陸部で約50%を占めるが、残りの約30%は華北ならびに東北地方に集まっており、中国の広大な国土を考慮すると、現在の上海または広州から同地方をカバーするのは困難である。そこで天津に拠点を設置して日本人を常駐させ、華北ならびに東北地区の開拓拠点として機能させ、同地方での売上増を見込む。2007年12月より活動を開始し、2009年には中国全土でのタンガロイ売上の約20%を担う見込みである。
【泰珂洛超硬工具(上海)有限公司 天津分公司の概要】
会社名▽泰珂洛超硬工具(上海)有限公司 天津分公司
所在地▽天津市河西区南京路20号金皇大厦3810
従業員数▽5名

南海漫遊記 O
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄 倉地社長

[統一会堂 その3]
 屋上のへリポート横で集合写真を撮ったあと、現地ガイド氏に引率され今度は逆に階段をどんどん降(くだ)り、建物の地下へ入っていく。地上とは異なりいくつもの小部屋にわかれていて、それらが迷路のように連結された複雑な構造をしている。地上の熱気はいつしか消えうせ、ひんやりとした湿気が充満し、そのなかに独特のカビ臭がただよっていた。
 戦争中はこの地下室が南ベトナム軍の中枢本部だったわけで、地上の各部屋とはおもむきが異なり、その造作はミリタリー仕様で戦闘モードである。三方の壁に大きな地図が張られて、机上に電話機が何本も並べられているのが大統領の司令室であろうか。そのほかにも作戦会議室、コンピュータ(というより当時は電算機)室、通信室、テレタイプ室、仮眠室などなど、戦時中のありさまを生々しく物語る部屋と展示物がつづき、想像力をかきたてられる。
  *  *  *
 部屋を巡回していくうちに、これに似たような地下の場所をたしかに歩いたことがあるような気がしてきて、しかしそれはデジャ・ヴュ(既視感)ではなかった。以前ベトナムに来たとき訪れた、クチのトンネルのことを思い出したのである。
 これはホーチミン郊外にある、南ベトナム解放戦線軍、いわゆるベトコン軍が掘った地下トンネルであり、忌まわしい戦争の記憶を風化させないためだろうか、現在もほとんど往時のままに保存されている。その総延長は約200キロメートルにも及ぶといい、ここは会議室や病院や炊事場など、戦闘に必要なあらゆるものを備えた巨大な地下要塞なのである。現代の迷宮と呼んでもさしつかえないだろう。
 観光客向けにそのほんの一部が整備され公開されていて、地下トンネルツアーを体験することができる。ジャングルの草むらの中の思いがけないところに入口があり、フタを取ると竪穴が開いていて地下に降りていく。そこから延々とつづく地下道、いや広大な地下の街をめぐるうちに、心細く怖くもあるが、同時にまた懐かしいような名状しがたい感覚につつまれていく。
 さながら、亡くなった妻を追って冥界をめぐるオルフェウスの、あるいは黄泉の国へ降りていくイザナギの心持であろうか。さらにはまたボッティチェルリが見事に描ききったダンテ『神曲』にもとづく『地獄の図(1490)』や、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の「やみくろ」が棲息する東京地下の闇世界も連想される。
 地下の世界で思い出すものといえばもうひとつ、80年近くも前の昭和4年(1929)に書かれた不可思議なファンタジーがある。佐藤春夫『のんしゃらん記録』(初出『改造』)がそれである。ノンシャラン(nonchalant)とはフランス語で「無頓着」とか「なげやり」を意味する単語であるが、ここで作者が創作したのは下層社会のために地下300メートルまで掘られた住宅区をもつ、「ノンシャラン市」という架空の都市である。本作はそこを舞台にした、未来小説あるいは逆ユートピア小説であるが、今日読んでみていささかの古臭さも感じさせない。
 佐藤春夫は詩歌、小説、戯曲、評論、随筆、翻訳から童話にいたるまで膨大な作品を遺したのにもかかわらず、谷崎潤一郎とのあいだでいわゆる「細君譲渡事件」があったと記憶される程度で、いまでは忘れさられた文学者であるようだ。ケータイ小説が過熱的ブームとなる一方で、この『のんしゃらん記録』のような先駆的で実験的な佳作をネットで探してみても、テキストはほとんど入手不可能である。これがこの国の貧しくも哀しい言語的現実であるようだ。
 *  *
 統一会堂の地下の空気に浸っているうちに、脳内の連想繊維があちこちもつれ、すこし眩暈(めまい)のようなものを感じた。クチのトンネルのように執拗に地下を掘りつづけるのは、尋常の精神力ではできないことである。祖国解放のために闘った、ベトナム民族の強靭で粘り強い国民性には、物資量では問題にならぬほど豊富なアメリカさえもかなわなかったのだろう。

組合価値を高める年に
セミナー等の事業を計画
中日本木工全木商中部 新年合同賀詞交歓会

中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)による「平成20年新年合同賀詞交歓会」が1月18日午後5時より、名古屋市中川区尾頭橋の○ホ寿司において開催され、来賓をはじめ組合員ら20数名が参加して木工業界並びに組合員企業のさらなる発展を祈念した。
 賀詞交歓会は、村瀬中日本木工副理事長(ムラセ社長)の司会で進められ、開会にあたり福本中日本木工副理事長(フクモト社長)が「今年の干支は『戊子』で、非常に縁起の良い年回りです。苦しいときの干支頼みということで、今年後半には景況も良くなりますことを祈念いたしまして、開会のご挨拶といたします」と述べた。
 年頭の挨拶で木村中日本木工理事長は、「昨年10月31日から11月3日まで第38回名古屋国際木工機械展が開催され、盛況でした。木工機械の業界は非常に厳しい状況にございますが、名古屋展を振り返ってみますと出展者、来場者も多く、明るさを取り戻してきたのではないかと感じます。一方、原材料の高騰、ガソリンの高騰による輸送コストの上昇などで、どこの企業も利益確保に苦しんでいるかと存じます。その中で一番心配しておりましたのが、確認申請の遅れです。これにより中々住宅着工数が伸びずに、着工件数が110万戸を切るのではないかと言われております。まだまだ先行きの不透明感から景気の回復ということはございません。組合活動につきましては、2月22日に中部で後継者問題についての経営者セミナーを行います。また、ボウリング大会も3月の8日に行いますので是非ともご参加いただきたいと存じます。組合員の皆様のお知恵を拝借して、もっともっと良い業界にしていきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます」と語り、続いて島田全木商中部支部長が「我々を取り巻きます環境は大変厳しいものがございますが、組合といたしましては、我々の存在価値を高めるための研修に力を入れていきたい」と挨拶。
 来賓祝辞では宮川全国木工機械工業会会長が「昨年は名古屋展におきまして皆様には大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。建築基準法の改正をきっかけに、特に大型の設備の話がストップをするなど、大変厳しい状況になっております。是正について国にも陳情しておりますが、心配しております。今年も厳しいと存じますが頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします」と述べた。
 伊藤中部木工機械工業会専務理事の発声で乾杯。
 祝宴に移り、参加者が和やかに歓談する中、若原中日本木工理事(若原工機会長)の閉会のことばで盛況のうちにお開きとした。
 また、賀詞交歓会に先立って開催された合同理事役員会では、年度計画、会員増強などについて審議が行われた。

20年新年互礼会開催
絲山秋子氏招き記念講演
山信会 会員等130余名集う

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店、メーカーの集い)の「平成20年新年互礼会」が、1月22日午後2時30分より、名古屋市熱田区神宮の“熱田神宮会館”を会場に正会員並びに賛助会員ら130余名が参集して開催され、戊子年の新春を祝う一方、記念講演では、芥川賞を受賞された作家の絲山秋子氏を招いて、文筆家を志されるまでのお話を伺った。
 互礼会は、山信中営業部の宮崎次長の司会進行、開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に臨んだ石川会長は、出席方のお礼を述べた後、「年初から株が暴落しております。今年の景気はどうも低迷しそうな感じがします。昨年度の建築確認申請の遅れ、格差問題、株安、各素材の値上げ、偽装問題等々と暗い話が山積しております。私の信条ではありませんが、お互いに共存共栄を図ってまいりたいと思います。どなたかが言っておりましたが、損得の影には別の損得がある、これは目先の損得に目が眩まないようにしなさいという戒めだと思います。福沢諭吉の教えではありませんが、自分の仕事の大切さ、正直さ、自信を持って心を大切にしたいと思います」と挨拶。
 引き続いて、山信の小川社長が平素のご愛顧と出席方のお礼を述べる一方、「年はじめから暗い話題が多い中ではありますが、会員の皆さん、賛助会員の皆さん、山信がお互いに頑張ってやっていかなければなりません。その中で私の考えをお話いたしますと、確かに危機感は持っておりますが、危希の字に置き換えますと、これは危機でもありチャンスでもあると考えております。昨年に山信に対しましての満足度調査を実施させて頂きましたが、皆さんから非常にプラスになるご意見を沢山頂きました。それにお応え出来ますように、一層の努力を傾注してまいります。山信と取引をしていて良かったと、言って頂ける施策なり方策を考えております。新しい山信の展開を見届けて頂ければ幸いです」と、所信を述べた。
 引き続いて講演会に臨み、絲山秋子氏の文筆家になるまでの足跡に耳を傾けた。
 講演のあとは懇親会に移り、INAX中部統括支社営業統括部の和田部長の乾杯音頭で開宴し、絲山秋子氏を囲んでの記念撮影を交えて、終始にわたり和やかに賀詞を交歓し、東海設備工業の浅野社長の中締めで新年互礼会を終了した。
【絲山秋子氏プロフィール】
 1966年東京生まれ。早稲田大学政経学部を経て、INAXに入社し、営業職として福岡、名古屋、高崎、大宮に赴任した後、2001年に退職。在職中に入院生活を送り、そこで小説を書き始めたのが文筆家としてのスタートとなる。2003年「イッツ・オンリー・トーク」にて第96回文学界新人賞、「海の仙人」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2004年「袋小路の男」にて第30回川端康成文学賞、2005年「沖で待つ」にて第134回芥川賞受賞。
 趣味は海水浴、乗馬、ドライブ。
 「沖で待つ」は、楽しくて、笑いもあり、気持ちのよい短編小説。
 総合職として入社した主人公と同期入社の同期との、男女間の友情を描いた作品。先に死んだ方が相手のパソコンのHDDを壊すという約束を結び、同期が事故死したことから、主人公は同期の部屋に忍び込み約束を果たす。そしてその部屋には、今なお死んだ筈の同期がいる。「沖で待つ」とは、同期がノートに書き残した言葉。同期入社同士の友情が非常に気持ち良い、短くてシンプルな作品であるが、楽しめる要素が一杯詰まった、数ある著書の中でもずば抜けて面白い短編小説と言える。

ニューバックアンドフォースカッタ登場
往復加工で加工能率が2倍に
ダイジェット工業 PFC・MPF形の2タイプ

ダイジェット工業(本社=大阪市平野区加美東2―1―18)は、金型スライド面の高速仕上げに最適なニューバックアンドフォースカッタのフェースミルタイプPFC形とモジュラーヘッドタイプMPF形の販売を開始した。
 金型立て壁部の仕上加工においては刃長の長い付け刃エンドミルを用いていたが、@倒れ、うねりが出やすく、面精度も悪いAに加工時間が長く、能率が上がらない、といった問題が発生。高能率加工用工具を使用しても能率が上がらなかった。
 そこで同社では、バックアンドフォース(上下往復)加工による、高能率・高精度仕上加工が可能な工具を開発した。
 新発売のニューバックアンドフォースカッタは、バックアンドフォース加工により、加工能率が二倍でかつ仕上面粗さ及び倒れ精度が上下左右〇・〇一mm以内の高精度加工を実現。専用アーバとの組み合わせにより、突き出し長さ最大400mmまで対応でき、さらにモジュラーヘッドは、ビビリの発生を抑制するオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」に取り付けることで高精度加工に対応する。
 その他、カートリッジ式なので外周振れの調整が容易である。
 チップ材種は、長寿命高速加工用のcBN焼結体(材種JBN330)と耐摩耗性に優れた新開発「バリューコート」採用のJC8003の二種を用意している。
【サイズ】
・フェースミルタイプ φ50、φ63、φ80の八アイテム
・フェースミルタイプ専用アーバ 43アイテム
・モジュラーヘッドタイプφ40のみ一アイテム
・モジュラーヘッド用オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」 八アイテム
【販売価格】
・フェースミルタイプ φ50…6万6000円より
・専用アーバ 七万九千円より
・モジュラーヘッドタイプφ40…5万6100円
・「頑固一徹」 7万800円より
・チップcBN材種JBN330 6000円、「バリューコート」JC8003 1640円
 同社では、初年度5千万円の販売を見込んでいる。

関西ノムラ資産管理フェア08に出展
トラスコ中山関西エリアの株主向け

トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1―34―15)は、2月15、16の両日に大阪市西区の京セラドーム大阪で開催される「関西ノムラ資産管理フェア2008」に出展する。関西エリアの個人投資家向けIRフェアへの出展は初めて。
 同社では、株主のうち約34.1%は関西エリア在住の株主が占めている(2007年3月現在)。しかし、現在IRを担当する部署(経営企画部IR課)は東京都港区の東京本社に設置されており、普段は東京を中心としたIR活動を行っている。
 そのため今回、関西エリアの株主と直接会う機会を作ることと、新しい個人投資家へPRすることを目的に出展することとなった。
【開催概要】
▽日時=2008年2月15日(金)〜16日(土)午前9時〜午後6時
▽会場=京セラドーム大阪
▽対象=関西地区一般投資家、ビジネスマン層など
▽企業IRブース出展社=関西地区他上場企業121社(2007年実績)
▽主催=野村證券株式会社

訂 正
 弊紙1月20日付(第2299号)3面フネンアクロス(東京都板橋区上板橋1―19―6)の本社住所は、既に移転されており、新住所は、東京都豊島区東池袋1―17―8です。

服部 誠氏
服部社長

 伝動機の老舗、服部(本社=名古屋市中村区上ノ宮町2―21)の社長の服部誠氏が、1月18日午後10時45分に急逝した。享年63歳。
 前日の17日には愛知県機械工具商業協同組合の新年会で参加者と歓談し元気な姿を見せていただけに、あまりに突然の訃報に誰もが耳を疑った。
 通夜は1月19日午後6時30分より、葬儀・告別式は翌20日の午前11時より、いずれも名古屋市中村区竹橋町の太閤通愛昇殿にて、長男の将康氏が喪主をつとめてしめやかに営まれ、親族はじめ業界関係者多数が参列し故人の冥福を祈った。
 誠氏は、温厚な性格と親切で確実な仕事ぶりで誰からも慕われ、愛知県機械工具商業協同組合では理事を長年務め福利厚生部の役員として活躍したほか、名古屋伝動機商組合の監事などの要職を歴任し、何れは伝動機業界の顔にと嘱望されていた。

見本市・展示会関係者に役立つ1冊
イベント等の情報満載
ピーオーピー 2008見本市展示会総合ハンドブック発刊

 見本市関連の情報誌を発行するピーオーピー(本社=東京都千代田区岩本町1―8―15)は、2008年に開催される見本市展示会のスケジュール・開催概要などの情報を網羅した「2008見本市展示会総合ハンドブック」を発行した。
 国内外の展示会主催者・運営者などに対して行なったアンケートをもとに、最新情報を満載。その内容は、国内の見本市展示会(原則として企業のプライベートショーや即売会は除く)の“スケジュール”を月別・都市別で掲載したほか、最新の「開催概要」、前回の「開催実績」(会期・会場・来場者数)、ディスプレイの施工例をカラーで紹介する「ディスプレイ誌上展」、海外の見本市展示会の国別開催スケジュール、国内の主な施設の概要および利用料など。
 掲載した展示会は生産財と消費財とで42分類し、ひと目で展示会の業種区分がわかることから、来場者や出展企業、開催支援企業まで出展計画や来場計画の立案に役立てることができる。
 ほかにも、ディスプレイ施工、人材サービス、資器材メーカーなど展示会開催支援企業の会社概要をカテゴリー別に収録。一般来場者や出展企業にはもちろん、主催者、イベントプロモータ、自治体などの見本市・展示会関係者にとって、大変役立つ一冊となっている。
 体裁はB5判、本文492ページ。定価は9450円(税込み)で全国有力書店で販売(発刊は2007年12月20日)。また、同社からの発送サービスも行われている(送料別途)。
【編集内容】
◆開催スケジュール
 今年1月から12月までに開催される見本市展示会を月別・都市別に掲載。国内で開催予定の大型商談展(541件)を網羅し、ビジネス展開の指針を立てることが可能。
◆業種別開催概要
 今年開催される見本市展示会(商談展中心)を生産財関連20、消費財関連22のカテゴリーに分類し、開催概要を紹介。会期・会場・主催者・主要出品物・出品料金・予定出品者数・前回実績などを掲載している。
◆イベント情報
 国内の主要展示会場およびコンベンションビューローからのアンケートを基に作成したイベント情報(商談展以外のプライベートショー(個展)や販売会含む)の概要を一挙に掲載している。
◆海外の見本市展示会
 海外の主要国(約40カ国)で開催される見本市展示会のスケジュールを合計約2000件掲載。日本における照会先もあわせて閲覧できる。
◆展示会場・コンベンション施設
 全国の主要展示会場・コンベンション施設について、有効展示面積・天井高・床荷重・利用料金などを掲載。その他、中・小規模の施設については、県別に約1000施設のデータを掲載している。また、海外情報として経済の活況を呈する中国を中心にアジアの大型施設を紹介している。
◆ディスプレイ誌上展
 展示会におけるブースディスプレイの施工例を約26件掲載、カラー写真と記事でわかりやすく紹介している。
◆関連業界会社概要
 展示会・コンベンションに携わる関連会社情報を、ディスプレイ施工、電気・水道・ガス・鉄骨工事、警備・清掃、リース・レンタル、映像・音響サービスといった業種別に分類し、一挙に掲載。
 申し込み並びに問い合わせは、ピーオーピー出版企画室TEL03―5687―6841まで。

一層の事務効率化を推進
本社ビルリニューアルオープン
川本第一製作所 盛岡営業所も新築

川本第一製作所(名古屋市中区橘1―6―1・社長=川本茂人氏)は、昨年7月に創業75周年を迎えたのを機に、2泊3日での記念旅行を実施し、社員交流と親睦を一層深めた。
 また、12月には本社ビルのリニューアルを行い、2階の名古屋営業所も最新の事務機器の導入で見違えるほど素晴らしくなったうえ、独自のコンピューター導入で事務処理を迅速に行う。3階には応接間を2室、毎日の疲れを体の底から癒すリラクゼーションルームの新設、また、完全分煙化を採用したため新しい喫煙室も設けている。さらに、今まで3階に集中していたコンピューターを2階と4階に集約させ、一層の事務の効率を推進させた。4階は本社機能、5階は役員室と収納庫、6階は会議室、7階は食堂。
 また、老朽化が進んでいた盛岡営業所もこのほど新築オープンした。
 新築オープンした盛岡営業所(盛岡市黒川九地割6―2)は、事務所と倉庫を合わせた延べ床面積は約900u(敷地は約5000u)で、事務所は1階がオフィスと書庫、2階が会議室、応接間、食堂、休憩室、更衣室からなる。また、床は北国の寒さ緩和のため床暖房を採用し、玄関扉は二重扉となっている。
 倉庫にはフォークリフトやホイストクレーンが備わっている。スタッフは13名。
 電話、FAXは従来通り。
 同社は昭和7年に、初代川本林三氏が手動ポンプメーカーとして創業。現在では水道資材、住宅設備機器等の総合卸商社として、沖縄から北海道まで全国16カ所を隈なくネットワーク、年商320億円を販売する中部圏の住設機器業界でのリーディングカンパニー。
 「水資源を大切に有効に利用させて頂くよう、自然に感謝しつつ今後とも水回り商品を柱にして、より良い商品を、適正価格で、より早くお届けさせて頂き、より社会貢献の高い会社にいたしたいと考えております」と、茂人社長は所信を述べている。

レストルームドレッサー
新システムシリーズ
TOTO 電力をコントロール

TOTOはこのたび、カウンター付手洗器「レストルームドレッサー 新システムシリーズ」を新発売した。
 ネオレストシリーズを含む、TOTO主力大便器四種類との組み合わせで、トイレの人体感知機能を活用し、レストルームドレッサーに収納された「ビルトインリモコン開閉」「便フタ開閉」などトイレ内設備が自動的に作動、また「ビルトイン室内暖房」を自動で制御するなどトイレ空間全体の電力をコントロールする。
 デザインはシンプルでスタイリッシュ。「手洗器」「カウンター」「扉・幕板」と組み合わせることで、洗練されたトイレ空間を実現。今まで手洗器によって異なっていたカウンター奥行を二種類(280mm、170mm)に統一し、さらに170mmのタイプはメーターモジュールの間口870mmという空間から設置できる、大変コンパクトな設計。
 希望小売価格(工事費別途・大便器、オプション品含まず)は、34万4200円〜72万9250円。
 販売目標は、2600台/月(発売後1年間)を見込んでいる。
【商品の主な特長】
1、「ビルトインリモコン」「電力コントロール機能」などが自動で作動する
 ネオレストシリーズなどTOTO主力大便器(4種類)とセットすることで、レストルームドレッサーに収納されたリモコンや室内暖房を始め、便ふた開閉などすべてが自動で開く。
@トイレ内に入室すると、便座の人体感知機能が働き、便ふたが自動で開く。
Aレストルームドレッサーに収納されていたリモコン操作面が自動で開き、レストルームドレッサー足元の「やわらかライト」が点灯する。
Bウォシュレットを使用すると、レストルームドレッサー内の室内暖房に設けられた電力コントロール機能がONになる。
Cトイレより退出すると、センサーが感知し、リモコン操作面、便ふたが閉じる。
2、「ビルトイン室内暖房」使用時、トイレ空間全体の電力をコントロール
 ネオレストハイブリッドシリーズなど専用大便器(4種類)とセットすることで、ビルトイン室内暖房内に設けられた電力コントロール機能により、リモコン・室内暖房・ウォシュレット・自動水栓・電気温水器のトータル電力を、最大消費電力1428W以下に抑える。
3、間口870mmからでも設置可能なスタイリッシュ&コンパクト設計
 レストルームドレッサー新システムシリーズは、間口870mmから設置が可能のコンパクト設計で、かつネオレストハイブリッドシリーズに代表される、タンクレストイレなどデザイン性の高いトイレで、スタイリッシュなデザイン。
 870mm間口から設置できることで、住宅で最も多い間口の900〜920mmのトイレに設置可能となり、住宅のトイレの約50%をカバーする。

喜びと感動を新たに
初心に立ち返り前進を
東海イゲタロイ会 08年新年会を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長、イゲタロイ製品を販売する販売店・代理店と住友電工ハードメタルの集い)の新年会が1月15日午後6時より、JR名古屋駅の名古屋マリオットアソシアホテルにおいて開催され、会員ら100名余りが参加して新春を祝った。
 新年会は鈴木住友電工ハードメタル名古屋市販推進部グループリーダーの司会で進められ、冒頭、田中会長が「明けましておめでとうございます。今年は十二支のスタート、そして平成20年という一つの節目を迎え、心新たに頑張っていかなければならないと思っております。社会人となり最初にお客様から注文を受けたことを思い出し、その当時の喜びと感動を新たに今一度最初の気持ちになることが大切ではないかと思います。初心忘るべからずという形で、私自身前進あるのみと思っております。本日は東海イゲタロイ会の新年会でございます。我々役員一同、今年も一生懸命頑張って会をさらに繁栄させるようにしたいと思います。皆様のご協力がなくては難しいことです。是非とも、今後とも東海イゲタロイ会の繁栄にご協力の程をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、倉阪住友電工ハードメタル社長が「超硬工具協会は9月の時点で出荷額対前年比4.6%増の見込みでしたが、10月、11月以降少し上がっているということもあって、5%を超えると思います。私共住友電工ハードメタルは、お陰様で対前年比7%くらいの増で08年3月期の売上を見通しております。これもここにおいでの皆様のご尽力のお陰と感謝いたしております。年が明けて仕事が始まり一週間ですが、この名古屋地区をはじめ関東、関西とご挨拶に行ってまいりましたところ、それぞれの産業のお話を伺っておりましても、世界的な不安定要因もございますが、生産財の消費につきましては比較的手堅い見通しではないかと存じます。別に楽観をしているわけではありませんが、沢山削るものはあるというのがお客様にうかがった印象です。皆様方と一緒にイゲタロイを伸ばしていきたいと思っております。本年の重点実施項目としては、@製品競争力強化。グローバル化に対応した競争力のある商品を出していく。A分野別重点志向。この名古屋地区は自動車産業の中心ですが、鉄鋼、産業機械、航空機などにもそれぞれ焦点をあてていく。B生産基盤拡充。原料系とチップは北海道、伊丹は超高圧を充実させる。Cグローバル展開加速。CIMBR(BRICs)を中心に、世界で生きられるようにグローバル展開をしていく。Dビジネスフロー革新を進め、確実な納期・物流改善・新ロジック導入。E原材料のタングステンのリサイクル強化を実施していく。昨年、会員の皆様にリサーチ機関を通じて、できるだけ公平に皆様方のお声を聞こうとアンケートを実施させていただきました。良くないというご意見をいただいたところを改善していきたいと思っております。また、田中市販推進部長を中心にした『市販流通活動選科』では、大きなビジネスモデルを作っていこうということで、昨年の九月から毎月会議を行っております。この市販流通のアクションプランを具体的に立て、四月から皆様のところへいろいろな形で活動してまいります。08年度から12ビジョンという中期プランが始まります。その初年度ですので皆様方のご協力を一層お願いします」と今年の取り組みについて述べた。
 この後、木村住友電工ハードメタル企画グループリーダーより、新春の拡販キャンペーン企画3つとタイ招待拡販セールについて説明が行われた。
 乾杯に際し伊藤東海イゲタロイ会副会長(伊藤信産業会長)が「今年は、英知とパワーで難局を乗り切ろう」と語り、力強い発声で乾杯。
 会場では、参加者らが年始の挨拶を交わす中、倉阪社長も会場を回って歓談。途中、恒例となった豪華賞品が当たる福引きで大いに盛り上がり、午後8時前、田中住友電工ハードメタル市販推進部長の中締めで盛況のうちにお開きとした。

北海道住電精密に生産ライン構築
刃先交換チップ生産能力増強
住友電工ハードメタル 2010年世界シェア10%目指す

住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、世界的に好調な自動車、鉄鋼、産業機械、航空機等の主要産業における刃先交換チップの需要増に対応するため、今年7月を目処に、刃先交換チップのグローバル生産拠点である北海道住電精密(以下、NSS)に先進の生産ラインを構築し、大幅に生産能力を増強する。
 今回の生産能力増強は、主にCVDコーティング品とPVDコーティング品が対象で、最新のプレス機、焼結炉、加工機、コーティング炉等を導入して革新的な生産ラインを構築し、生産工程の統合と自動化により生産リードタイムを約40%短縮する。併せて新しい生産管理システムを導入することにより、グローバル市場への供給体制を強化。また、独自の最先端コーティング技術と加工技術を適用することにより、鋼、鋳鉄、耐熱合金などの被削材のターニング及びミリング加工において、従来比50%以上の高速・高能率化と安定長寿命化を実現する。
 これにより、今年の7月にはNSSの刃先交換チップの生産能力を従来対比約20%増の年産6000万個に増強し、2010年に世界シェア10%の獲得を目指すとしている。
 同社では、今後も世界戦略商品の一つである刃先交換チップに経営資源を重点的に投入し、ユーザーニーズに応えると同時に、新興市場であるBRICs向けも含めた世界的な需要増に対応していく。
【北海道住電精密の概要】
▽所在地=北海道空知郡奈井江町字奈井江776
▽資本金=4億5000万円(住友電工ハードメタル100%出資)
▽事業内容=超硬合金及び原料粉末の製造販売
▽社長=湊 嘉洋氏

創業70周年、節目の年を迎え
「とことん宣言」を発表
オーエスジー 全国合同賀詞交歓会

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)は1月18日午前11時より、同社グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町宮前)において「2008年オーエスジー全国合同賀詞交歓会」を開催、全国より取引商社ら約100名が参加し新年の幕開けを祝った。
 はじめに大沢会長は挨拶で、「年の初めに新しい気持ちで、この一年を取り組んでいくことは大事なことだと思います。我々の一番の関心事は経済ですが、我々経済界が望むことと言えば、とにかく長期安定政権。今のねじれ現象は政治家の責任であり、ねじれを直すのが政治の役目。袋小路に入ってしまったような日本政治を打開していかない限り、経済(株価)の方も駄目である。世の中が安定することによって、経済というのは発展する。今年の年頭の話で一番私共の励みになったのが、トヨタ自動車の渡辺社長の話。トヨタは世界での自動車生産を7%くらい伸ばすとし、台数を1千万台に届くか届かないかのところに設定しました。日本国内を見ると伸びるとは言えないが、世界を見ればトヨタ自動車の出された数字というのは、これくらいのことをしなければ世界一のトヨタ自動車でも後退しかねないということですから、当然強気な計画で進めていく。私共は、それに乗っていくというような姿勢が大切です。そのような意気込みで、2008年、今何となく怪しい空気が漂っておりますが、そんなことには目もくれずに目の前の仕事をしっかりやっていくということを、私共は考えていきたい。皆様方の絶大なるご協力、ご支援をいただいて、それを実行していきたいと思っております。今後とも宜しくお願いいたします」と抱負を語った。
 続いて石川社長が挨拶に臨み、日頃の愛顧に感謝の意を示したうえで、決算の概況を報告。今後の取り組みについては、「2008年の11月期ですが、目標として売上高972億円、営業利益158億円の数字に社員一同熱い心でチャレンジしていく所存です。2008年の数字を作るにあたりまして、今年はオーエスジー70周年記念と節目の年ということで、キャッチフレーズを『とことん宣言』と決めました。当初はもう少しスマートな言葉が良いかと思いましたが、社風を考えますと、この言葉がオーエスジーには似合っていると思いました。とことんというのは、日本舞踊で“とことん、とことん”という足拍子。そこから言葉としては来たそうです。今のように、最後までやるだとか、徹底的にやろうというような言葉に変わったのは、とことんやれ節というのが明治の初期に流行し、それから変わったということです。私たちの『とことん宣言』には、オレンジ、ミドリ、ピンクの3つのとことん宣言があります。@オレンジが『ニーズにとことん』。いつでも、どこでも、お客様の加工改善、コスト削減にとことん取り組みます。Aミドリのとことんは、『エコにとことん』。環境技術なくして日本、世界のものづくりというのは成り立ちません。環境にやさしい製品の開発に取り組みたい。Bピンクは『ハートにとことん』。オーエスジーは十年来、“ツールコミュニケーション”を合言葉にしてきました。オーエスジーのツールとお客様の皆様と、オーエスジーを挟んでツールコミュニケーションをしましょうというものです。ハートにとことんは、オーエスジーの今の社風を表している。とことんというのは先ほど、最後までだとか徹底的にと言いましたが、オーエスジーのとことんは、本気で感謝、本気でニーズに取り組むというような、本気度のこと。オーエスジーなら本気で最後までやってくれる、とお客様の皆様に言われる70周年でありたいという気持ちで、2008年一生懸命頑張ります」と述べた。
 商社を代表して吉居山善社長は「政治がどうあれ、我々がどのように今後取り組んでいくかということが一番大事になってくる」と語り、「一つが、仕事に対する考え方そのもの。前向きに、積極的に考える。もう一つが情熱、熱意、本気、やる気だと思います。この二つをしっかり持ってやれば、必ず業績というのは100%以上のものが出ると思います。そういう意味で、110%の努力、これを惜しまずやっていきたい。そして、オーエスジーさんのとことんを足した三つで、今期の972億円の売上の確保に貢献をしていきたいと考えております。そうすることにより、我々の業績も確保できるのではないかと思います。皆様のご協力の程、引き続きお願いいたします」と挨拶した。
 この後、各地区の代表と大沢会長、石川社長による鏡開きに続いて、三橋テヅカ社長の力強い発声で乾杯。
 祝宴ではオーエスジーのバスケットボールチーム、バイクチームの活動が紹介され、参加者は終始和やかに歓談。安藤安藤社長の中締めで盛況のうちにお開きとした。
 また、当日は賀詞交歓会の開会に先立って、会場のグローバルテクノロジーセンター(製品の開発から試作、切削試験体制がここに集約)の見学も行われた。

鍛鋼 前年比1.1%増も前月比3.9%減
鋳鋼生産、今年度最高値記録
日本鋳鍛鋼会 鋳鋼・鍛鋼生産速報11月分

日本鋳鍛鋼会は、鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の平成19年11月分生産実績を集計し、発表した。
 それによると、11月の鋳鋼の生産量は2万5851トンで、前月比2.2%増、前年同月比6.7%増であった。一方、鍛鋼の生産量は6万4666トンで、前月比3.9%減、前年同月比1.1%増であった。前年同月比では、鋳鋼が12カ月連続、鍛鋼が2カ月連続でともにプラス。
 鋳鋼の月産2万5000トン台乗せは、6月、10月に次いで3回目となり、現在のところ今年度最高値を記録している。下期に入っての生産基調は10月、11月の実績をみる限り、中間見直し(鋳鋼2万4167トン/月・鍛鋼6万3667トン/月)を上回って堅調に推移している。
 今後の生産動向について、鋳鋼は造船、建設機械、産業機械等、ほとんどの需要業界の産業活動が好調に推移しているため、下期も上期並みの生産レベルを維持し推移するものと見込まれる。一方、鍛鋼は船舶、自動車、重電機器をはじめとするエネルギー関連産業等、主要な需要産業が好調を続けており、需要増がかなり長期化しそうな気配であるため下期は上期を上回って推移すると予想される。


2008年2月17日(日) 2302号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は1月15日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の1県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向にあり、個人消費は持ち直している。また、設備投資が増加している一方、公共投資は低調に推移、住宅投資も減少している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、昨年4月の発表から10カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は電子部品・デバイス、輸送機械などを中心に、当面、高水準で推移するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格、為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年11月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
鉱工業生産の動向を指数(11月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業等が低下したことから、前月比3.0%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.4%増と37カ月連続の上昇となった。
 出荷は、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、一般機械工業等が低下したことから、前月比3.5%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.6%増と34カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、等が上昇したことから、前月比3.0%増と3カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は11.6%増と14カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では50カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では47カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、国内向けは新型車効果から持ち直しの動きがみられ、海外向けは欧州、中近東向けを中心に好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、海外向けが欧米向けを中心に旺盛であり、国内向けも持ち直しつつあることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機が主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械が中国向け、インド向けともに順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他、土木建設機械が海外向けを中心に好調であり、産業用ロボットが国内外ともに順調である。
◆電子部品・デバイス

 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどで順調であることから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが順調であることから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調であることから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、順調なテレビを中心に増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、ガスこんろが単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であることから、高水準で推移している。
 棒鋼は、建築着工の遅れなどから減少している。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境対策の高まりから順調であり、増加傾向となっている。

消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が2カ月ぶりに、スーパーが6カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体では5カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売は、5カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、軽自動車が5カ月連続で前年を下回ったものの、小型車が22カ月ぶりに、普通車が5カ月連続で前年を上回ったことから、全体では2カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、携帯電話などが振るわなかったものの、薄型テレビ、DVDなどが順調であることから、2カ月ぶりに前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新などの投資が引き続き高水準であり、半導体・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きが見られる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが7カ月連続で前年を下回ったものの、自動車工業向けが3カ月連続で前年を上回り、全体でも3カ月連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「地方公社」、「国」で前年を上回ったものの、「市区町村」、「独立行政法人等」、「県」、「その他」で前年を下回り、全体では3カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、貸家が5カ月ぶりに前年を上回ったものの、持家が2カ月ぶりに、分譲が5カ月連続で前年を下回り、全体でも五カ月連続で前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、34カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが3カ月連続で、EU向けが29カ月ぶりに、それぞれ前年を下回ったものの、アジア向けが68カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種で前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、3カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

組合員の加納氏(加納製作所社長)を講師に
マジックの講演と実演
ナゴヤ西部機械協組 講演会と新年会開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は1月24日午後6時より、名古屋市中村区名駅のクレール名駅にて「講演会と平成20年新年会」を開催、組合員ら21名が参加した。
 講演会では、組合の誇るマジシャン、加納勝年氏(加納製作所社長)が講師となって、30年以上続けているというマジックについて講演。25年間、愛知県小牧市との約束で年6回のマジックショーをボランティアで続けている中での人とのふれあいについて話した。
 加納氏は、「マジックは騙しのテクニックだという方がいます。人を騙しお金を取ったら駄目ですが、楽しいウソは良いのではないか」と語り、「最近はコミュニケーションを取ることの重要性についてよく言われますが、マジックはコミュニケーションを保つための絶好のツールだと思います。自分に合った物を使えば容易にできる。マジックの魅力は、相手を楽しませること。見る人を不思議さと夢の世界に誘い、楽しい気分にさせる」と述べた。この後、加納氏のレクチャーを受けながら参加者全員でカードマジックなどに挑戦。続いて行われたマジックショーで、同氏は華麗な妙技を披露した。
 引き続き、宮木理事(宮木製作所社長)の司会進行で新年会が開かれ、冒頭、近藤理事長が日頃の組合活動への協力に対して礼を述べたうえで、「年頭より色々なことが発生して先行きが不透明です。大企業が風邪を引くと中小企業は肺炎を起こす、と言われている。日本の企業のうち90%が中小企業です。我々、中小企業の団体として団結をして、また情報交換を密にして、今年を乗り切っていきたいと存じます」と挨拶。
 伊藤副理事長(伊藤精工社長)の発声で乾杯した。今回の新年会には若手も加わって賑やかに宴が進み、上野平理事(名上鈑金工業所社長)の中締めで盛況のうちに終了した。

レクや合同委員会を検討
来期役員人事骨子決める
愛機工青年部 1月役員会を開催

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)の1月定例役員会が1月29日午後6時30分より、組合事務局において開催された。
 当日は、@忘年会の報告AレクリエーションについてB合同委員会についてC平成20年度の役員組織について審議した。
 忘年会の報告では、長谷川会合担当幹事長(山下機械)より忘年会の概要と会計報告、反省点などが報告された。
 レクリエーションの件は、野崎レクリエーション担当幹事長(常磐精機)が2月2日に行われる「伊勢の名湯『戸田家』&鳥羽水族館 日帰りバスツアー」について、約60名がの参加申し込み状況と当日の行程など詳細について説明を行った。
 合同委員会の件は、時津総務統括幹事長(新栄商會)より報告があり、開催日について審議した結果、3月19日に開催することを決めた。詳細等については後日案内状を配布する。
 来期役員組織については、加藤副部長(藤清商会)より卒業者並びに退部者が報告され、それを踏まえて役員の構成を中心に審議。ここでは大まかに決め、最終的に3月の合同委員会で案として発表する(確定は総会)。
 次回の役員会は、2月14日午後7時より。

激動の時こそチャンスあり
切磋琢磨し対応を
愛知鋲螺商協組 20年新年会を開催

愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は1月25日午後6時より、名古屋駅西の名鉄ニューグランドホテルにおいて「平成20年新年会」を開催、組合員ら31名が新春を祝った。
 新年会は大野理事(中部製作所社長)の司会進行、阿部理事(織田商店社長)の開会の辞で始まり、はじめに来賓の紹介が行われた。
 鈴木理事長は年頭の挨拶で、「今年は子年ということで、変化の年と言われております。年初から株価はサブプライム問題の影響で下がっております。昨年来、原材料も高騰して、激動を感じさせる年。激動の時こそチャンスもあると考えております。組合として原材料の値上がりをいかにスムーズに価格に転嫁するかということも全体で考えなければならない。組合の持っている意味というのは、団体で一つのことをすること。組合の活動の中には、事業部、福利厚生部の活動がありますが、とりわけ昨年は、福利厚生部のボウリング大会がございまして、12社122名の参加を得ました。かつて無い大勢の方に参加していただきまして心より感謝いたします。このように多くの方に集まっていただき懇親を深めることが情報交換にもつながりますし、また組合としての団結も強まるのではないかと思っております。また、事業部の活動といたしましてISO勉強会を行っておりますが、これも引き続き実施していく所存でございますので是非大勢の方のご参加をお願いしたい。組合の大きな活動の一つが組合員企業の社員の方々への福利厚生事業ではないかと感じております。その一つの方法として優良従業員表彰がありますので、ご活用していただければ幸いです。また、毎年ねじの記念品を作っており、皆様にご協力をいただいております。今年は我々の組合が担当で、張ってはがせるメモパットを作りましたので、ご協力を願いご活用いただければ幸いです。新しい年を迎え、変化に対して組合員の皆さんが切磋琢磨しスムーズな対応をしていただければと考えております」と述べた。
 続いて、来賓の水野愛知県中小企業団体中央会情報調査部長並びに鈴木組合相談役(エフシーテック社長)よりそれぞれ来賓祝辞があり、水野部長は「新年早々、我々を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。組合を中心として、この厳しい状況を乗り切っていただきたいと存じます。我々中央会は組合の支援機関でございますので一生懸命に頑張ってまいります。何をするにも健康が第一、体が悪ければ何もできません。この一年間の組合と皆様方の企業の発展と皆様方のご健勝を祈念いたします」、続いて鈴木相談役が「今年は厳しい年が予想されます。会員の皆様の企業の発展を祈念いたします」と挨拶。
 この後、加藤愛知県中小企業団体中央会情報調査部広報調査課主任の力強い発声で乾杯して祝宴に移った。参加者が和やかに歓談する中、午後8時前に馬場副理事長(メイナン社長)の中締め、大野理事の閉会の辞でお開きとした。
第6回理事会開催
 新年会に先立ち同日の午後4時からは定例の理事会が開かれ、新年会の打ち合わせを中心に審議が行われた。

第24回新春ボウリング大会
芥子川氏(芥子川金型)が優勝
クマザワ 130余名が参加し盛大に

 クマザワ(社長=熊澤清信氏、本社=愛知県一宮市大字柚木颪字池ノ内26)は1月27日、同社の得意先並びに仕入先メーカー・商社の社員とその家族らを招き、愛知県稲沢市の稲沢グランドボウルで「第24回新春ボウリング大会」を開催した。
 当日は、130名余りがゲームに参加。熊澤常務の始球式で大会は始まり、3ゲームのトータルスコアで順位を競った。
 参加者は豪華賞品を狙って白熱した戦いを繰り広げ、各レーンで次々と歓声が沸き起こっていた。
 ゲームの結果、芥子川愁次氏(芥子川金型)が見事優勝に輝き、次いで二位には、昨年に引き続いて永井直貴氏(黒田製作所)が入った。
 この後、同ボウリング場内のミーティングルームに会場を移してパーティーが開かれ、参加者は懇親を深めた。パーティー後半には成績発表と表彰式が行われ、大型液晶テレビや折りたたみ式高級自転車、洋ランなど豪華賞品が受賞者に贈呈された。その他にも多数の賞品が用意されており、参加者全員が賞品を受け取り、会場では各賞受賞者に対し盛んな拍手が贈られていた。
 和やかな雰囲気の中で進められたパーティーの締めくくりとして、熊澤常務は参加者に感謝の言葉を述べるとともに、「年初から不安要素が見られ、厳しい年になるかと予想されます。しかしそうは言っても、仕事をしていかなければなりません。弊社クマザワと皆さんと一体となって頑張ってまいりたいと存じます。微力ではございますが、お客様のために誠心誠意尽くさせていただきたいと存じます。また来年、笑顔でこのボウリング大会に参加していただけますよう、社員一同全力で頑張ります」と意気込みを語り、今後さらなる事業発展に努めていくことを誓った。

モノづくりを支える誇り持ち
タンガロイ製品の拡販を
中部タンガ特約店会 新年賀詞交歓会開催

中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)の新年賀詞交歓会が1月23日午後6時より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開催され、会員ら約90名が参加して新年の幕開けを祝った。
 賀詞交歓会は松本タンガロイ名古屋支店長の司会で進められ、開会にあたり大久保会長は「昨年一年間、当会の運営にそれぞれご協力いただき大変感謝しております。年が明けてサブプライムローンに始まる株価の暴落、昨年の後半からは原油価格も高値で推移し、色々な資材、原料等も高いままです。日本の経済はどのようになってしまうのかという懸念もありますが、当地区においては工作機械メーカーさんが非常に好調な数字を出しておられますし、自動車関連もそこそこの量が出ております。しかし半年、1年後どうかと言うと、非常に心配です。どうか皆さんには、それぞれの地域においてタンガロイの製品を地道に拡販していただくことをお願いしたいと思っております。オーエスジーさんとの提携が、いよいよ営業面だけではなく、生産においても始まると出ておりました。より良い商品を期待しております。日本は原材料がありませんので、技術を磨き上げていくことが大事ではなかろうかと思っております。将来の日本を支えていくのはモノづくりの技術です。我々日常の商売は、製造業の方と手を携えて技術を高めていくことで成り立っていく。日本の技術を支えていくという誇りを持っていきたいと思います」と挨拶。
 続いて徳永タンガロイ社長が挨拶に立ち、「昨年はタンガロイの製品の拡販にご協力を賜りまして誠に有り難うございます。年明けから、悪い話ばかりでございます。特に株価の下落は、私共にとって非常に厳しい環境です。今言われております株の下落や円高は、一企業としては何ともならない。自分がやりたいこと、やらなければならないことをしっかりとして、自分の力では何ともならないことで右往左往をしないようにしたい。タンガロイは東芝から独立して丸4年が経ちます。いよいよ5年目を迎えます。これまでの工具専業メーカーの位置づけから、グローバルに活動のできる会社になろうと、色々なことを展開してまいりました。4年経ちまして、会社がどのような方向へ行くか、どういうことをどこでやって行くか、という構図はほぼ固まってきました。いよいよ5年目に入り、2010年までの中期計画の3年間で、飛躍の年にしたいと思っております。高い目標を掲げて取り組んでいきたい。本年は、製造と販売の国内の配置をそれぞれ見直し、強化をしたい。製造については、これまで設備投資のターゲットを海外中心に行ってまいりましたが、いわき工場を中心に再配置をしたい。その結果として、新しい工場を作る。モノづくりに関してもう一段、新しいモノづくりを指向した。今のモノづくりは、製造現場だけでは中々新しいものもできないような、難しいものになっております。生産技術センターを通して、技術と一緒になって開発をしていく。販売の方でも、皆様方のご協力により特約店制度が成り立っております。20数年間ほとんど変わっていない。これを皆様方にとってプラスになるような形で、そして我々にとってもプラスになるように変えていきたい。色々ご意見があるかと存じますが、我々のベースであります国内が成長することによって、タンガロイも成長し、販売も良くなると考えております。中々環境は厳しいかと存じますが、是非皆様のご協力を得まして、先に向かって前進発展ができればと考えております」と今年の取り組みについて述べた。
 代理店を代表して和田NaITO中部営業部長が「タンガロイさんには、世界を目指していただきたい。国内においては、我々代理店、販売店が日本一を目指して頑張ります。今開催中のライジングキャンペーンの目標達成に向け、タンガロイ製品の拡販に全力を向けて頑張りたいと思います。また、質を高めるという新聞記事が出ておりました。良い製品をメーカーさんに出していただき、しっかりと理解して売り込む。それをさらに販売店さんがユーザーさんに売り込んでいただくというように、やるべきことをしっかりとして質を高めていけば、業績も上がってくるのではないか。今年は、私自身も含めて質を高めていきたい」と決意を語った。
 この後、石原中部タンガロイ特約店会幹事(石原商事社長)のタンガロイ製品の拡販を誓う力強い発声で乾杯。
 祝宴では、賛助会員協賛の豪華賞品が当たる福引会なども行われて和やかに時を過ごし、午後8時前、伊藤中部タンガロイ特約店会幹事(大信工機社長)による三本締めで終了した。

3月期決算 グループ売上約290億円目指す
新ロゴ導入で社員の自主性促す
平成20年度 中部カツヤマ会・のれん会 合同新春懇親会開催

 中部カツヤマ会(会長=中川啓二朗氏・ナカガワ会長)は1月24日午後6時より名古屋市中区のホテルグランコート名古屋にて平成20年度中部カツヤマ会・のれん会合同新春懇親会を開催した。
 冒頭の挨拶で中川会長は「皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。確か昨年の新年の挨拶で、今年は景気が悪くなると言ったと思いますが、本当にそのとおりになって申し訳ありません。昨年以来、米国がサブプライムローンの問題で市民の生活が破綻し、現在は中国も景気がよくないため、その影響で日本も景気がよくありません。おそらく今年の中頃までこの状態は続くものと思われます。皆さん、お互いに力を合わせて頑張って下さい」と語った。
 続いて木村社長が「皆様、改めまして新年明けましておめでとうございます。先ほど、中川会長がおっしゃられましたとおり景況に関しましては、確かにかなり寒い風が吹いているように実感しております。日本の景況につきましては、皆さんがご存知のとおりでございますが、我々のグループ内には海外にも法人あるいは海外に営業します日本の需要があります。そういう全体の動きを見ておりますと、サブプライム問題など米国経済が風邪をひくと、全世界に影響を与えるという現象が中国の主体性とは別に存在するのでは、と考えております。日本の我々がしっかりと強さを見せながら強みを発揮していくという、どちらかというとポジティブなマインドで進んでいくことが我々にとって必要ではないかと思っています。いろいろな影響が当然あるわけですが、カツヤマグループにおきましては、本日お集まりいただいた中部のお得意先の皆様と仕入れ先の皆様のご協力をいただきまして、しっかりとした共生の輪を築きたいと考えております。カツヤマグループの3月期決算では、全体で約290億円の売上を目指して頑張ろうと突き進んでいるしだいですが、先ほど申しましたとおり、商社やメーカーの単体の力ではなく、融合による総合力で共生を図ってまいります。そして、自分たちの強さを出していこうということで、特色にこだわった経営活動を強く推進するようにいろいろなパワーを共有しているしだいであります。その中でモチベーションそのものをロゴでありますとか、あるいは指針だけで持ち上げるということではないのですが、やはり共通の課題と手法というものを戦略・戦術に流し込んでいくことは、経営の中で非常に重要なポイントとなります。ですから、そういうイメージをまずは自分でマネージして欲しいという気持ちがありまして、昨年の8月に新しいロゴの導入をいたしました。通常のCIの考え方というのは、ロゴを作って新しいイメージをお客さんなど外部に伝えていくケースが多いのですが、我々の場合は『自分たちの内に秘めた特色を自覚して考えて動こうではないか、義務感だけで動くのではなくて、自分で考えてアプローチしていく集団でありたい』という願いを込めて新しい指針を作成しました。グループ全社員に我々の想いを強くぶつけておるしだいであります。景況につきましては、足元から冷たい風が吹いてくるようなイメージでございますが、我々は地にしっかりと足をつけて皆さんとともに明るい時代をつくっていきたいと思っておりますので、どうぞ、ご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます」と挨拶。
 松山理事(松山機工社長)による乾杯の発声で懇親の場となり、賑やかな雰囲気の中、参加者同士親睦が図られていた。また、懇親会の後半には、参加したカツヤマ社員一人ひとりが自己紹介を行い、今年の抱負を語った。

青年やまずみ会 全国大会7月に関東で
「進取と創造」の気概で飛躍
中部青年やまずみ会 賀詞交歓会開催

ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部青年やまずみ会(会長=松池博之氏・ジャックス・ワン取締役統括部長)は、1月24日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて平成20年中部青年やまずみ会賀詞交歓会を開催した。
 冒頭、挨拶に立った松池会長は「本日はお忙しい中ご出席いただき、また日頃は中部青年やまずみ会の活動にご協力いただきまして重ねて御礼申し上げます。今年は平成20年という区切りの年で、しかも十二支のスタートの子年にあたり、私も原点に立ち返るつもりで気分を新たにしているところでございます。昨年の活動を振り返りますと、5月の総会におきまして会長職をもう1期2年引き受けることになりまして、微力ではございますが、精一杯努めさせていただきますので何とぞご協力のほどよろしくお願いいたします。6月には、総勢47名が参加しました海外東欧研修会が実施されまして、ベルリン・ワルシャワ・プラハと視察してまいりました。9月14、15日にはグランドフェア2007が盛大に開催されまして、会員の皆様には多数ご参加いただき、またご協力のもと、目標を大きく上回る実績をあげることができたと伺っております。今年の青年やまずみ会全国大会は、7月に関東のグランドフェアの視察を兼ねて実施されます。中部以外のグランドフェアをご覧になる機会はまず無いと思いますので、奮ってご参加いただきますようお願いしたいと思います。さて、昨年の日本経済は、大企業の好調な輸出に支えられて緩やかながらも景気拡大の最長記録を更新しました。しかしながら、サブプライムローン問題、原油高、円高、株安などがこれからの景気に重くのしかかってくるのではないかと思われます。特に中小企業は、原材料価格の高騰、販売価格の低価格競争により景気回復を実感できないのが現状ではないでしょうか。しかし、こういう時こそ従来のお客さんを大切にし、小回りがきく地域に根ざした企業を目指すことこそ生き残る道ではないかと思っています。復配もされ、元気になられたユアサ商事さんからよりよい商品を提供していただき、オンリーワンの企業を目指して皆さんともに頑張りましょう」と語った。
 続いて、ユアサ商事の松平中部支社長が「改めまして、新年明けましておめでとうございます。本日は年初の何かとお忙しい中、ご参集賜りまして誠にありがとうございます。さて、ユアサ商事の昨年を振り返ってみますと、3月期決算において8年ぶりに復配をさせていただくことができました。そして6月には社長が交代いたしまして、佐藤新体制がスタートいたしました。9月の中間決算におきましては、微増ではございますが、増収増益という業績を残すことができました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝いたしております。今年も昨年と同じような推移を願っているわけでございますが、昨年の秋以降、製造業における景気は斑模様の状況が続いており、建設関連の業界におきましては風向きが変わり、特に厳しい状況にあるのが現実でございます。国が発表しております経済の基調判断では、直近で一部に暗雲が出てきたという表現に変わってきましたが、この東海地区は総じて拡大基調と判断されている地区であり、まだまだ恵まれていると思います。話は変わりますが、年頭から私共の社長が申しておりますことを紹介させていただきます。『今年は、340年の歴史を将来の飛躍につなげるためにも企業理念に基づいて真に皆様のお役に立てる企業を目指す』ということであります。私共の会社の企業理念は三つございまして、なかでも『進取と創造』につきましては、高い目標を掲げて順法精神をもって常に新分野の改革をするという気概と位置付けております。改革精神をもって取り組んでいくということでございます。中部支社・岡崎支店ともに社員全員が今年も前向きに取り組んでまいりますので、昨年に増しましてお引き立てのほどよろしくお願いいたします」と挨拶。
 水谷副会長(ミズタニ機販社長)の乾杯の発声で懇親会が始まり、マジックショーが行われるなど参加者は楽しい時間を過ごした。

名古屋へ本部機能を移転
コロマント事業本部開所式
サンドビック 全国より販売店・代理店ら80名参加

 サンドビック(社長・コロマント事業部長=藤井裕幸氏、本社=神戸市西区室谷)は1月25日午前11時30分より、コロマント事業本部の開所式を行った。同社コロマント事業部は今年1月、名古屋市名東区上社に新築した事業本部に神戸より事業部本部機能と営業技術本部を移転すると同時に、プロダクティビティーセンターを開設。コロマント事業本部として活動を始めた。
 開所式には全国の販売店、代理店ら約80名が参加。スウェーデン本社よりケネス・スンドABサンドビックコロマント社長も出席した。
 事業本部二階で行われた式典でスンドABサンドビックコロマント社長は、「約一年前にコロマントの事業本部を神戸から名古屋に移すことを決定いたしました。神戸は良いところで、我々コロマント本部も長い間神戸におりました。現在は様々な産業が名古屋に集積しておりまして、名古屋に本部を移すということは非常に良い決断であったと思います。現在は非常に競争力を要求される時代ですので、お客様に付加価値を持っていただくために我々は2つのことを考えている。1つ目は、世界21カ所のプロダクティビティーセンターで最新鋭の機械を使い、我々の工具のデモンストレーションをしてお客様に協力していく。2つ目がアプリケーションセンター。我々サンドビックコロマントは、世界で最大の金属加工向けの超硬工具メーカーです。我々は、いかにお客様の生産コストを下げて生産性のギャップを埋めていくかについて、日々取り組んでおります。自動車生産の分野で非常に競争力のあるポジションを持っていると思います。さらにそのポジションを確固たるものにするために、アプリケーションセンターというものを作っております。初めての自動車向けのアプリケーションセンターをドイツのシュツットガルトの郊外に設立いたしました。2つ目の自動車産業向けアプリケーションセンターの設立を今年名古屋で予定しております。世界21カ所のプロダクティビティーセンターには年間1万5000名のお客様に来ていただいております。お客様に実際に我々の商品を見ていただくことは大切なことと考えております」と挨拶。
 来賓挨拶として、スウェーデン大使館のマグナス・ホルム参事官が「サンドビックコロマント事業部のプロダクティビティーセンターが新たに名古屋に誕生されます本日の式典は、日本とスウェーデンとの相互関係、並びに産業互恵化協力に対して大変重要な出来事です。サンドビックは日本の市場に最初に輸出した企業の一つです。サンドビックと在日本スウェーデン大使館は、長年に渡って有意義な関係を保ってまいりました。私がこの開所式に出席できましたことは、外交官としてこれ以上嬉しいことはありません。このセンター開設によりまして、スウェーデンと日本、そしてサンドビックと日本との産業関係がこれからもさらに発展していくことと存じます。スウェーデン大使館を代表いたしまして、サンドビックコロマントの名古屋プロダクティビティーセンターのさらなるご発展と、サンドビックの日本での操業がこれからもますます活発に行われますことをお祈りいたします」、続いて野田道典愛知県機械工具商業協同組合理事長が「私共の組合は、県下の機械工具の流通業者約280社からなる団体です。本日はその代表という形でお招きをいただきまして本当に有り難うございます。サンドビック様には日頃から私共の組合に対しましてご理解とご支援を頂戴しておりますことにお礼申し上げます。この愛知は日本で最もものづくりの盛んな地。狭い地域に多くのトップ企業が集まっており、その集積度合い、あるいは技術レベルの高さから言うと世界の最高峰にあると言っても過言ではないと思っております。そんなところに世界のサンドビックさんが名古屋に本拠地を構えられる。凄いことだと思います。工具メーカーさんにとっては脅威に思っておられる方もいらっしゃると思いますが、私は非常にプラスに思っております。世界のトップメーカーがこの地に本腰を入れて構える。メーカーさん同士の熱い戦いもあるかと存じますが、その中でお互いのレベルアップが図られるという環境ができるので、私は歓迎をいたしております。生産技術、加工技術という点でも、世界で最も熾烈なレベルの競争があり、しのぎを削っている。非常に高い技術情報がこの名古屋から世界に発信できるようになるのではないかと思っており、大変素晴らしいことだと感じております。サンドビックさんの今後益々のご隆盛を心から祈念申し上げます」と述べ、祝いの言葉とした。

 1階プロダクティビティーセンターへ会場を移して、ホルムスウェーデン大使館参事官、野田愛知県機械工具商業協同組合理事長、加藤かとう館社長、スンドABサンドビックコロマント社長、藤井サンドビック社長によるテープカットが行われた。
 この後、館内を見学。プロダクティビティーセンターで最新の工作機械とサンドビックの誇る新商品による加工実演を見学したほか、三階の社長室が入り口すぐのところにある斬新なレイアウトの営業本部や、四階の営業技術部、マーケティング部を見て回った。
 祝賀会では、中部日本、西日本、東日本のコロマント会代表と、スンドABサンドビックコロマント社長、藤井サンドビック社長による鏡開きに続いて、古里ジーネット社長の発声で乾杯。
 藤井サンドビック社長が礼の言葉とともに「益々コロマント事業本部、プロダクティビティーセンターをご活用いただけるようにお願いいたします」と挨拶し、吉居山善社長の中締めでお開きとなった。
【サンドビックコロマント事業本部概要】
▽住所=名古屋市名東区上社1丁目1801番地(〒465―0025)
▽電話=052―778―1001(代)
▽FAX=052―778―5010
▽施設概要=敷地面積275坪、建屋面積730坪
▽プロダクティビティーセンター機械設備=ヤマザキマザックの複合機、森精機の複合機、オークマのマシニングセンター、シチズンマシナリーの自動旋盤、計4台

国際情報通信技術見本市
「セビット2008」
世界75ヵ国・5500社が出展

情報通信技術分野では世界最大の見本市「セビット2008」が3月4日から9日まで、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催される。会場内23の展示ホール、パビリオン、屋外展示場に世界75カ国から約5500社が最新製品・ソリューションを出展。日本からも現地企業を含め約60社が出展する。
 「ゼビット2008」の展示プログラムは、「ビジネスソリューション」「公共部門ソリューション」「ホーム&モバイルソリューション」の3本柱とその共通のテーマ「テクノロジー&インフラ」の展示テーマに分類される。
 また、展示に関連したフォーラムや専門家会議、出展企業セミナーも同時開催される。前回のロシアに引き続き「パートナーの国」としてフランスが約150社の出展社とともにフランスのIT技術・インフラなどの展示を行う。昨年第1回目となった遠隔医療技術に関する会議見本市「テレヘルス」もコンベンションセンターで催されるほか、「Green IT」「後進育成」「Climate Savers Computing」など新しいテーマの会議・フォーラムも多数開かれる。
 出展社および展示品に関する詳細検索、セミナーおよび各種イベント情報に関しては、www.cebit.comもしくはhttp://www.hannovermesse.co.jp/cebitを参考にすると良い。

事務所移転
藤ツールサービス

 切削・治工具卸販売の藤ツールサービス(社長=内藤順次氏)は事務所を移転し、2月4日より新事務所での業務を開始した。
 新住所ならびに電話・ファクス番号は次の通り。
▽新住所=大阪府箕面市瀬川5―18―3(〒562―0045)
▽電話・ファクス=072―700―1028

商売の正道を歩きたい
賀詞交歓会を開催
岐阜県管工機材商組合 会員等130余名集う

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、1月25日午後6時より岐阜市長良河畔の“岐阜グランドホテル”において、「20年新年賀詞交歓会」を開催し、正会員はじめ賛助会員等130余名が出席して、戊子年の新春を祝った。
 賀詞交歓会は、福井理事(安田本店長)の司会開会の辞で開会。
 冒頭、挨拶に立った山田理事長は出席方のお礼を述べたあと、「建築基準法の改正は国の大失態だと思います。今の景気を後退させたのもこのせいだと思います。住宅着工戸数の減少はおそらく40年振りに110万戸を切るでしょう。また、建設関係の倒産は岐阜の場合、全体の倒産件数の中でトップです。このように今の経済を混乱させているのは明らかに官僚だと思っています。しかし後半になれば今の反動で相当物件も出ると思います。岐阜の場合は駅前の再開発が進んでおり、また、工業団地を造成しての企業誘致もあると聞き希望が持てると思いますが、何しろ目の前は非常に厳しいこともあり過当競争を繰り返しています。一日も早く商売の正道を歩きたいと懇願しています」と、挨拶。
 引き続いて、来賓の紹介のあと、愛知県管工機材商業協同組合伊藤理事長より祝辞を頂戴した。
 伊藤理事長は、「岐阜組合さんにおかれては昨年30周年を迎え大阪で記念総会を開かれ、山田理事長さんのもと大変頑張っていらっしゃるとお見受けいたします。また、木曜会という実務者レベルの会を持たれ、本音で話し合える会として是非愛知組合も参考にいたしたいと思います。また、今年は愛知組合にとりましては展示会の年に当たります。10月2日から4日に吹上ホールにおきまして第27回の展示会を開催いたします。メーカーさんにおかれましては是非ともご出品頂けますようお願いいたします。岐阜組合さんにおかれましては従来同様お越し頂けることを希望いたします」と、祝辞を述べた。
 引き続いて賛助会員を代表して荏原テクノサーブ杉本社長の挨拶に続いて、岐阜県管設備工業協同組合山田専務理事の乾杯音頭で懇親会に移り、互いに賀詞を交歓しながら親睦を深め、デジタルカメラなど豪華な賞品が当たる福引き抽選会も行って宴を盛り上げ、森嶋副理事長(大東社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

リスクをチャンスに転換
賀詞交歓会を開催
中部みらい会 会員等80余名集う

中部みらい会(橋本総業と販売先、メーカーの集い)では、1月28日午後5時より、東区葵のメルパルクNAGOYAにおいて「中部みらい会新年賀詞交歓会」を開催し、販売先、メーカー等80余名が出席して戊子年の新春を祝った。
 交歓会は、冒頭、橋本総業の鈴木常務が挨拶に立ち、日頃の拡販に対してお礼を述べた後、「グローバリゼーションの中で日本の地位低下(2006年度の国民1人当たりのGDPは18位、世界のシェアも9.1%と80年以降最低、因みに2000年は2位)は著しく、建基法改正、瑕疵担保保証等で上半期は非常に厳しいものがあり、先行き不透明だと思いますが、販売店様、メーカー様、橋本総業の3社会議の充実でリスクをチャンスに転換させたいと思います。十二支の最初の子年でもあり、後半は大方の予想通り良い年にしたいと願望をいだいております」と挨拶。
 次いで、購買本部の井上部長からニッケル、ステンレス、銅、塩ビ樹脂等の価格推移と今後の見通しについて説明を受け、大幅上昇から下降傾向に転じつつある素材価格の動向を占った。続いて、ITの実情と活用方法について担当者から説明を受けた後、中部ブロックの宇佐見ブロック長より、今年のキーワード「基本を守り、キチット実行」の基本線に沿って、一層の機能体制、即納体制強化、地域密着営業、業務センター新設、品揃え充実を実行いたしたい旨の、所信表明があった。
 引き続いて、進学を控えた高校男女の進む道、恋の行方を、秋田県鹿角の自然を背景に情緒的な優しい映像で織りなす短編映画「のりとななかまど」(原案/作詞/作曲=橋本政昭氏)を観賞した。
 同社は、映像製作部門を有し、格安で動画を製作するノウハウを実践し、これまでに何本か映画を撮影した実績を持っている。
 終了後は龍玉精工の北村社長による乾杯音頭で情報交換を兼ねた懇親会に臨み、抽選会などの余興で盛り上げ、キッツ中部支社の小出支社長の中締めで終了した。

工作機械向けレシプロコンプレッサ
KCLPシリーズ発表
アネスト岩田 コスト低減に貢献

アネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区新吉田町3176)は、この2月に工作機械向けレシプロコンプレッサパッケージタイプ「COMG PAC Slim(コングパックスリム)・KCLPシリーズ」を発売する。
 このKCLPシリーズは、レシプロコンプレッサ最大の特長である日常管理の容易さと、メンテナンスコスト低減に優れており、環境問題がクローズアップされている現代、資源の有効活用という視点から、「Reduce」「Reuse」「Recycle」に加えて、「Repair(修理・メンテナンス)」も重要なキーワードとなっているため、このようなメンテナンス重視のニーズは年々増加傾向にある。
 さらにこのシリーズは、パッケージデザインのスリム化により、レシプロコンプレッサ・パッケージタイプの幅広イメージを一新。工作機械のエアー供給源として、工作機械のそばで利用できる最適のコンプレッサとなっている。
【新製品の特長】
 @メンテナンスコスト低減 回転式圧縮機と比較し、メンテナンスコストを低減できる。また、部品点数が少なく、日常管理の負荷を軽減できる。
 A静音・低振動 パッケージタイプなので静音性に優れる(騒音値3.7kW機→54dB、7.5kW機→57dB)。
 Bパッケージデザインのスリム化 パッケージ設置面積を、同社従来機比3.7kW機で30%、7.5kW機で約40%削減。別置き空気タンクとの組み合わせによる設置に最適。
 なお、KCLPシリーズの使用には、二次側での空気タンク別置きが必須となる(パッケージ内に空気タンクを内蔵していない)。
 標準価格は、3.7kW機KCLP37-8・5Dが65万円(税抜き)、7.5kW機KCLP75-8・5Dが112万5千円(税抜き)。

2008中部パック来場者数目標6万人
「能へのいざない」で特別講演
中部包装食品機械工業会 平成20年新年賀詞交歓会開催

 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)は、1月25日午後4時より名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザにて平成20年新年賀詞交歓会を開催した。
 会長挨拶で生田会長は「皆様、明けましておめでとうございます。本日は、会員の皆様をはじめ、多くの方にお集まりいただきましてありがとうございます。出席者76名で過去最高だと思います。例年どおり堅い話からさせていただきますが、年初から日本のみならず、米国、欧州、新興国など世界中で株価の乱高下が起こっています。景気については、年の初めの時は雨雲が広がっているという表現でしたが、もう雨が降り始めた気がしないでもありません。私共はいま4つのGのリスクがあると思っています。1つは、サブプライムローンをはじめとするグローバル経済のリスクです。2つめは、原料高です。原材料、原油が上がっています。私共のお客様方の食料品も上がっており、大変な問題になっています。それから3つめは、改正建築基準法などによる行政不況です。そして4つめは、偽装です。以上が4つのGのリスクであります。2008年の今年は、景気を浮揚させるようなイベントがございます。まず、北京オリンピック、それから米国大統領選挙です。そして、中部パックでございます。今回は、中部地区にとどまらず、大阪からも来ていただくように手配しておりますし、実行委員長を中心にいろいろなかたちで来場者対策をやっていただいております。今回の中部パックでは、来場者数6万人を目標としておりますが、これは軽く超えるのではないかと思っております。今回はいろいろな手を打ちます。包装機械・食品機械・環境機器・資材関係およびその関連機器など幅広く出品してもらいますので6万人はいくのじゃないかなと思っています。今年は中部パックをぜひ成功させて、出品者には出して良かった、来場者には来て良かったと思っていただけるように顧客満足度で金メダルを獲りたいと思っています」と述べた。
 続いて、重要無形文化財である観世流能楽師の久田氏による「能へのいざない」という演題での特別講演会が行われた。
 「能の特徴と言いますと、まず能面をつけて演じること、これが大きいですね。それから、舞台背景を使いません。歩き方がすり足です。床をすって歩きます。水上を歩いていても、雲の上を飛んでいても、すべてこのすり足で歩くわけです。能というのは、歌ったり、舞ったり、会話も、動作いわゆる演技もすべてにおいて写実ではありません。象徴的な動き、表現で演じます」といった能についての解説がなされた後、実際の演技が披露された。
 この後、会場を移し、南澤副会長(イシダ総合システム社長)による乾杯の発声で懇親会は始まり、大変賑やかな雰囲気の中、参加者は互いに親睦を深めていた。

企業永続の唯一の方法
やるべきことを粛々と進める
平成20年中部ジーネット会新春情報交歓会開催

ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区南新町1―2―10)の中部ジーネット会(会長=谷岡寛司氏・SMC営業本部常務取締役副本部長)は、1月23日午後5時より名古屋市中区のホテルグランコート名古屋にて平成20年中部ジーネット会新春情報交歓会を開催した。
 冒頭、挨拶に立った谷岡会長は「本日は大変お忙しい中、新春情報交歓会にご参加賜りまして厚く御礼申し上げます。子年は繁栄の年だそうでございます。しかし、昨年来の原油高、素材の高騰、そして年初からの株安ということで、心配の種は尽きないわけでございます。サブプライムローンにつきましては、2007年1月には米国の住宅ローンの14%を占め、なんと1兆4000億ドルの融資残高があったということで、非常に大きな計り知れない影響力をもっているわけでございます。そういう意味では、ご臨席の各位も年初から大変悩んでおられるのではないかと思います。さて、半導体製造装置と自動車、工作機械の3点について少しお話しさせていただきます。半導体製造装置は、俗にいう前工程ということで、D―RAM、フラッシュメモリとありまして、2010年には出荷高が世界で480億ドルという見通しを立てております。昨年のトピックスは、台湾が94億ドルで前年比29%増となり、第2位が日本で89億ドルの同3%減という数字になったことです。これは、国から国へコストの安い装置をつくるということと、もうひとつは、大量生産できるところに設備をつくることによる変動が激しく行われているためです。これにより、私たちにも大きな影響が出ているように思われます。つぎに自動車でございますが、2012年から2015年にかけて、排ガス規制ということで新たな規定が設けられます。これにより環境面での仕事が加速されることになるでしょう。最後に工作機械についてですが、2006年は世界生産600億ドルということで、これは切削と成型が入っております。過日、森精機の森社長が2010年から2015年に日本は2兆円でシェアは50%から60%とおっしゃいました。日本の工作機械メーカーは今後、ますます躍進するものと思われます。最後になりますが、中部ジーネット会の皆様のご支援を賜りまして繁栄の年にしたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」と語った。
 続いて、古里社長が「本日は大変お忙しい時期にこのようにたくさん、ジーネットの新春情報交歓会にご参集賜りまして誠にありがとうございます。年明けから金融機関、工作機械、工具類などいろいろな賀詞会に出席してまいりましたが、賀詞会によってここまで温度差、トーンの違いがあるこのような年はとても珍しいと思います。さきほど谷岡会長からお話がございましたが、工作機械につきましては当面悪い時期は来ないと、はっきり言われる代表の方もおられますし、言わないまでもそれを信じておられる関係者の方もおられます。その反面、金融機関などはかなりトーンダウンしております。サブプライム・オイル・スタグフレーションという今年の懸念事項をSOSという頭文字にしてかなり危機感を持って、いろいろな賀詞会に来られている方もたくさんおられます。われわれの足元を見てみますと、本日は住設業界のお客様ならびに仕入先の方が多数おられますが、古里工業・ジーネットグループは現在、大変苦戦しております。特に古里工業でございますが、実は昨年の6月20日に改正建築基準法が施行されまして、それ以降、建築物の着工が極端に遅れております。古里工業は鉄骨建築に携わる事業でございまして、この下期についてはいまのところだけで見ますと、前年比4割減ぐらいの需要で推移しております。法改正以降、スムーズに実需をマーケットに反映させることができないため、現在のマーケットは大変混乱しておりまして、ジーネットの兄弟会社である古里工業は大変苦労しております。こういう事象が起こっているとはっきりするのですが、営業というのは何かひとつ言い訳を見つけると、すべてにそれを使うのです。いまの古里工業では、建築確認申請の遅れが、と言えば何でもまかり通ると思っているようです。ジーネットにつきましては、工作機械の内需の受注に大変苦労しております。いくら言い訳を考えても前には進まないですし、ここにおいでのお客様や仕入先の方々のためにもなりません。そういった意味では、われわれは言い訳を考えるのではなく、前向きに一歩一歩進んでいくことが大切なのかなと考えております。景気が良い時も悪い時もやらなければならないことを着実に粛々と進めていくこと、それが企業永続の1つの方法であって、かつ唯一の方法であると、私は社内で常々言い続けてまいりました。したがいまして、業績が良い時もおごらずにやらなければならないことを一つひとつやっていく。景気に関係なく、中長期的・短期的にやらなければならないことを全社員が明確に把握していると、私は思っております。そういったことを一つひとつ進めていくことで、ここにおられる皆様に対して恩返しすることができると考えております。今年も全社員精一杯努力してまいりたいと思っております」と挨拶。
 得意先代表として、服部商会の服部社長による乾杯の発声で懇親の場となり、参加者同士交流が図られていた。また、参加者のうちの年男及びジーネット社員の紹介も行われた。

商売繁盛・家内安全祈願
新春恒例豊川稲荷へ初詣
愛機工北支部 9名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の北支部(支部長=熊田達也氏・久満田商会社長)は1月27日、支部員ら9名が参加して恒例の「豊川稲荷初詣」を行った。
 当日は、午前9時に名鉄名古屋駅コンコースに集合、同34分発の特急に乗り、国府乗り換えで豊川へ。参拝客で賑わう門前町を通り、豊川稲荷に到着した。到着後、熊田支部長は「今回はご参加いただけた方が少なく、ちょっと寂しい気がしますので、来年はもっと大勢の方にご参加いただけるようにしたいと思います。今年は子年でございますので、皆さんのもとにお金がどんどん集まり商売繁盛となればと思っております。本日はご参加いただきましてありがとうございます」と挨拶。
 引き続いて、一行は商売の神様である「豊川稲荷」の本殿で今年一年の商売繁盛と家内安全を祈願した。
 その後、精進料理とお神酒をいただきながら互いの親睦を深めた。
 帰りの時間まで、各自思い思いに散策し、午後2時過ぎに豊川稲荷駅を出発、全員無事に名古屋に帰着した。

秋川雅史氏(テノール)歌手を迎え
ダイドー ニューイヤーコンサート
愛知厚生年金会館で開催



  ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)主催による「第15回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月20日、名古屋市千種区の愛知厚生年金会館において開催され、国内外から同社の取引先らおよそ1700名が招待された。
 新春恒例となったこのコンサートも15回目を迎え、セントラル愛知交響楽団音楽監督・小松長生氏の監修・指揮のもと、セントラル愛知交響楽団のオーケストラ演奏に加えて、今回は人気のテノール歌手・秋川雅史氏が大ヒット曲「千の風になって」をはじめとする四曲を歌い上げた。
 また特別指揮として毎回タクトを振る山田社長は、チャイコフスキーの交響曲第5番第4楽章を指揮。「2008年、皆様のご繁栄とご健勝を祈念して8回跳ばせていただきました」。演奏後の山田社長の挨拶に、場内から大きな拍手が贈られた。
 当日演奏されたのは、ヨハン・シュトラウスU世の喜歌劇「こうもり」序曲ほか八曲。小松氏の解説を交えて演奏曲を紹介すると、喜歌劇「こうもり」序曲は、「美しく青きドナウ」で有名なウインナー・ワルツの王、ヨハンシュトラウスによって書かれたとても楽しいオペラの序曲。ウイーン、そして日本でも新春に演奏される。
 2曲目はヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」より“心に炎が燃える”。十字軍全盛の14世紀ジェノヴァを舞台に、青年貴族ガブリエレが、恋人アメーリアは政敵シモン総督に弄ばれていると思い込んで、激高し歌うアリア。秋川氏が3曲目、S・ガスタルドンの禁じられた音楽とともに情熱的に歌い上げた。
 4曲目はチャイコフスキーの交響曲第5番第4楽章。冒頭で勝利の讃歌が奏され、続く激しい行進風の本体では、苦渋の戦い、勇気を喚起する愛の主題、困難による膠着などが余す所なく描かれている。熾烈な戦いの後に、勇者による勝利・歓喜の行進と疾走するコーダで締めくくられる。山田社長の特別指揮。
 5曲目は千住明のNHK大河ドラマ「風林火山」より“メインテーマ”。まなじりを決して奔馬にまたがり風を切る戦士達を彷彿とさせる力強い作品。
 6曲目は永儒布の交響詩「ウルグナの歌」。ウルグナとはモンゴルの河で全ての生命の源。悠久の大地(草原)、夜空、人々の営みがひしひしと伝わってくる曲。セントラル愛知交響楽団の初の海外公演である2007年8月の中国・内モンゴルツアーでも演奏された。
 7曲目はアグスティン・ララのグラナダ。エキゾチックで闘牛の土地、グラナダを魅惑の女性に例え、情熱的に讃える歌。秋川氏が歌い、そして8曲目に新井満の「千の風になって」。
 最後の9曲目はロッシーニの歌劇「ウィリアム=テル」より“序曲”。昭和30年代のテレビドラマ「ローン・レンジャー」に使われて以来、日本でも広く知られている。
 このコンサートでは、毎年児童福祉施設の児童を招待すると共にチャリティー募金が行われ、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサート当日は、名古屋市から山田社長に感謝状が贈呈された。


日本における成長戦略を発表
スウェージロック社指定販売会社を統合

スウェージロック社(本社=米国オハイオ州ソロン)は1月28日、日本におけるスウェージロック指定販売会社各社を「日本スウェージロックFST」1社に統合すると発表した。日本特有のビジネス環境を考慮した新会社は、2009年に完全統合され、日本全国25拠点を越える営業体制と350名の従業員を擁するスウェージロック最大規模の指定販売会社となる。
 「日本は当社にとって米国に次ぐ世界第2位の市場です。今後も人材を有効活用し、サービス内容を拡充させ、事業を強化することにより、日本において大きなビジネスの成長が見込まれると考えております」とスウェージロック社のアート・アントン社長兼最高経営責任者は述べている。
 新会社の社長には、現在、指定販売会社の一社である甲信越バルブ・フィッティングの社長である田村達也氏が就任する予定。田村氏は、2001年に同社社長に就任する以前は、大手総合商社ニチメン(現・双日)にて25年間勤務し、担当部長として欧州、アフリカ、中東における化学および石油化学のインベストメント・プロジェクトを統括していた。
 スウェージロック社の日本法人として1976年に兵庫県西宮市に設立した日本スウェージロックは、新しい指定販売会社を支援するとともに、アジアその他の市場において流体システム・コンポーネント製品の開発を継続して行っていく。
 【スウェージロックについて】
 スウェージロック社は、製薬、オイル、ガス、発電、石油化学、代替燃料、半導体など、さまざまな業界に向けて、高品質で信頼性の高い流体システム・コンポーネント製品の開発、製造を手がけている。スウェージロックの製造工場、研究開発、技術サポート、流通拠点と、世界50数カ国に存在するディストリビューター(スウェージロック指定販売会社)を介した販売ネットワークは継ぎ目なく円滑に連携し、顧客が直面する流体制御に関わる課題に最適のソリューションを提供している。