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2007年(平成19年)8月
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19年8月5日2282号
更新垣内参拝で発展と健康祈願
第2回役員会を開催
愛知県管工機材商協組三役・常任理事発表

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、7月10日午前11時30分より、熱田神宮会館において「第2回役員会」を開催し、本年度の組合運営に従事する担当役員の紹介と各部の部長、理事会開催日などを決議した。
 当日は、恒例により午前十時四十五分より熱田神宮垣内参拝、神楽殿でのお神楽の奉納で、組合の益々の発展と組合員のご健勝をお祈りした後、神宮会館において「第2回役員会」に臨んだ。
 役員会開催に際し、伊藤理事長より挨拶があり、「垣内参拝は植田理事長が就任された時が始まりです。それまで在任中に理事長が急逝されたことが続き、その流れを断ち切ろうとの思いで実施されたものです。その後は大過なく今日に至っておりますのはご承知の通りです。組合行事として非常に素晴らしいと思います。石原前理事長の後を受け継いで理事長職を拝命しましたが、石原理事長は完投能力があり、十分継続して頂けるお力がおありですが、後進にチャンスを与えようとのお考えで降板されました。私は中継ぎとして自分の役目を自覚し、任された1イニングを抑えるべく、一球目から全力投球で臨み、次の方に良い形でバトンタッチして行きたいと思います。皆様方におかれましては、今まで以上のご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします」と挨拶。
 引き続いて、各議題にそって慎重審議が行われた。
第1号議題=新理事長の所信表明と副理事長・常任理事・部員の発表
 所信表明では、組合員にとって魅力的な組合運営を目指すには、組合員個々の会社が潤い、発展することを最優先課題と捉え、そのためには、「組合員共通の利益を守ること」「業界全体の地位の向上」「流通の適正化と市場の安定化」「組合の活性化」等を掲げ、過去のしがらみに囚われず、「これからはどうあるべきか」を優先して取り組んで行きたいと表明。また、業界全体の地位向上を図る上では、岐阜・三重・静岡組合は基より、東京・大阪組合との更なる連携も不可欠とした。
【三役・常任理事】
 ▽小川副理事長(山信社長・組合加入促進部会、名管会幹事会担当)
 ▽川島副理事長(川島商事社長・事業部会、広報部会、経営研究部会担当)
 ▽竹内副理事長(丸金商会社長・流通部会、福利厚生部会担当)
 ▽在田会計理事(在田商店社長)
第2号議題=各部部長(幹事長)の所信と部員発表
 ▽流通部(大藪常任理事・大清社長=流通の適正化と安定化に努める)、▽事業部(植田常任理事・ウエダ社長=優良工場見学会の実施)、▽広報部(小川常任理事・小川管商社長=組合だよりの発行)、▽福利厚生部(祖父江常任理事・祖父江産業社長=健康診断・ボウリング大会の実施)、▽経営研究部(倉地常任理事・倉地社長=事業承継の参考に、優良企業を見学予定)、▽組合加入促進部(北野理事・岡谷鋼機配管住設本部長=正・参会員の加入促進に努める)、▽新年会・総会企画運営幹事会(竹内副理事長=理事長の意見を聞き運営に従事)
第3号議題=相談役委嘱の件
 新たに元理事長の坪井清氏(ツボイ会長)、前理事長の石原徳和氏(原芳商会会長)に委嘱をお願いし、これにより、相談役は植田昇一氏(ウエダ会長)、大藪育三氏(大清会長)の4人となった。
第4号議題=第27回管工機材設備総合展開催の件
 小川展示会実行委員長(副理事長)より、「組合員・メーカー・工事店三位一体となり、共に利益の上がる展示会を目指したい」とのコンセプトを述べ、当面のスケジュールでは、10月に展示会実行委員会の開催と委員の選任を行いたいとの意思表示がされた。
第5号議題=連合会(管機連)での役員推薦について
 該当者の発表を行い承認した。
第6号議題=平成20年賀詞交歓会及び総会について
▽賀詞交歓会=20年1月22日名古屋マリオットアソシアホテルで開催と決定
▽総会=20年5月20日名古屋マリオットアソシアホテルで開催と決定
第7号議題=その他の件
(ア)新理事・新監事紹介
 ▽新理事=竹田隆一氏(中京製作所社長)、宇佐見徳秋氏(橋本総業中部支店ブロック長)、石原太郎氏(原芳商会社長)、高岡幸夫氏(ユアサ商事中部支社部長)
 ▽新監事=安井文康氏(錦興業社長)
(イ)理事会日程の件
 隔月(奇数月)の第一火曜日(原則)を開催日とした。9月4日、11月6日、平成20年1月22日(新年会)、3月4日、5月20日(通常総会)。
理事長就任挨拶
愛知県管工機材商業協同組合
理事長 伊藤 辰之

 私は本年度の役員改選におきまして、理事長という重責をお引き受けいたすことになりました。昨年度までは石原理事長さんが誠心誠意で組合運営を支えられ、役員の皆さんと一緒に組合の活動を盛り上げて下さいました。そのご功績に感謝するとともに、私は中継ぎとしての自分の役目を自覚し、一球目から全力投球で臨み、次の方に良い形でバトンタッチをしていきたいと思っております。
 理念としましては、「組合員の共通の利益を守る事」「業界全体の地位向上」「流通の適正化と市場の安定化」「組合の活性化」等を考えています。何れにしましても、組合運営は自分一人だけでは出来ませんので、理事の皆様や組合員の皆様にご協力を頂きながら運営して行きたいと思います。
 具体的にどう運営するかにつきましては、過去のしがらみに囚われず、「これからはどうあるべきか」を優先してトライして行こうと思います。前例として踏襲して来た部分も思い切って変えて行くつもりでおります。当然反対意見も有るでしょうし、批判も受けると思いますが、それも活性化の一端と捉え、自らを鼓舞しながら三役さんとよく相談しながら進めて行きたいと思います。
 組合の皆様にとって、魅力的な組合運営を考えた場合、情報交換の場、学びの場、親睦の場など幾つかあると思いますが、その中でも一番大切な事は、組合員の皆様の個々の会社が潤い、発展するために何が出来るかだと思います。大変難しいテーマだと思いますが、諸先輩方のお知恵をお借りしながら、少しでも実現できるよう努めて参りたいと思います。
 また、業界全体の地位向上を図る上では、近隣組合の岐阜・三重・静岡組合さんをはじめ、先輩組合の東京・大阪組合さんとの連携も益々重要になると認識しております。
 まだまだ未熟な私ですが、理事長職を全うすべく誠心誠意努力して参りたいと思いますので、歴代の理事長様や理事及び組合員の皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

新社長に吉川富雄氏内定
オータケ8月29日付で就任予定

 オータケ(名古屋市中村区)は、鈴木照社長の後任に吉川富雄常務取締役商品部長を内定した。8月29日の株主総会での承認を受け、正式に就任する。
 吉川氏は愛知県出身、名古屋学院大学経済学部卒。昭和47年オータケに入社、仕入部長などを経て、現在に至る。

鈴木新体制のもと
各役割、行事を確認
愛鋲協第1回定例理事・役員会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は6月25日午後6時より、組合事務所で鈴木理事長以下九名が出席して「平成19年度第1回定例理事・役員会」を開催し、九議案について審議を行った。
 理事長挨拶の後、引き続き理事長が議長を務めて議事に入り、第1号議案・第34期通常総会まとめの件では、理事長変更の登記が完了したと事務局より報告された。
 第2号議案・事業部委員会の件では、6月度収支報告を行ったほか、事業部が担当して7月6、7の両日、「サンライフ名古屋」(名古屋市西区)で実施されるISO9001内部監査要員養成講座について、現在の申込状況(4社より24名)を報告した。
 第3号議案・平成19年度事業については、鈴木新理事長となり各役割も一新、年間行事について確認した。また、理事だけではなく各委員も交えた懇談会を行うこととした。
 第4号議案・平成19年度理事・役員就任年数の件は、資料に基づきそれぞれの就任年数を確認した。
 第5号議案・平成19年度表彰の件は、前議案を踏まえ、今年度の役員表彰該当者の確認を行った。該当者は馬場副理事長並びに奥田理事。また、組合員企業の優秀従業員表彰(名古屋商工協同組合協会)については、協会より関係書類が届き次第、推薦書を各組合員に送付する予定。
 第6号議案・日本ねじ商連第3回常任理事会(6月14日、名鉄ニューグランドホテルで開催)報告の件は、組合から出席した鈴木理事長と馬場副理事長より報告が行われた。
 第7号議案・日本ねじ商連第33期通常総会の件では、7月12、13の両日、「京近江」(雄琴温泉・滋賀県大津市)で開催される総会に組合からは鈴木理事長、土方副理事長、馬場副理事長はじめ15名が出席することを確認した。
 第8号議案・市内業界景気動向調査の件は、理事長会社が回答することとなった。
 第9号議案・その他では、各メディアから依頼のあった暑中見舞名刺広告の掲載等を承認した。
 次回の理事・役員会は7月24日午後6時より、委員との懇談会も兼ねて名鉄グランドホテルで開催される。

品質ISO内部監査要員
養成講座に24名が参加
愛鋲協実践的な内容で好評

 愛知鋲螺商協同組合は7月6、7の両日、事業部(部長=花井康志氏・ハナイタイト社長)が担当する「ISO9001―2000内部監査要員養成講座」を名古屋市西区天神山町の愛知県サンライフ名古屋で実施した。
 同組合では過去2年間、環境ISOの内部監査要員養成講座を行ってきたが、組合員からの要望に応えるかたちで、今回は組合としては初めて品質に関するISO9001の講座を開き、組合員企業の従業員24名が2日間にわたって受講した。
 初日は、はじめに事業部の関戸副部長(関戸機鋼社長)より今回の講座の趣旨説明を含めた挨拶があり開講。
 協同組合ティーイーエフの櫻井氏が講師を務め、2000年版規格要求のポイントの説明を中心に、不適合事例抽出問題、是正処置問題が盛り込まれ、グループ毎に検討・発表することで更に理解を深める内容となった。受講者からは「大変わかりやすく,内容も充実していた」との声も聞かれた。
 7日の午後4時30分に全日程を終了し、受講者には後日、修了証書が授与された。

全国交流会の準備順調
10月には海外視察も
愛機工青年部 7月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は7月10日午後6時30分より、組合事務局において「7月度役員会」を開催し、森部長はじめ14名が出席して各議案の審議を行った。
 @キャンプについては、7月上旬にポスターと案内状を発送し、7月20日の締め切りで150名の参加を予定している。イベントの内容については今後、詳細を詰めていく。森部長より「川が近くにあるので、水にも注意し、事故のないようにしてください」と安全面での注意が呼びかけられた。
 A8月17日のビアパーティーについては、名古屋駅前の「スーパードライ名古屋」で行うことを確認し、案内状を発送することとした。
 B組合野球大会については、天候に恵まれ順調に進んでいたところ、ここへ来て若干の遅れが出てきたが、7月に準々決勝、8月に準決勝が行われ、9月の15日に決勝戦となる予定であると報告された。
 C全国交流会の準備状況については、現在会場に「名古屋ルーセントタワー」(名古屋市西区牛島町)の2部屋を仮押さえしてあり、今後下見を行いどちらにするかを決めると報告。また、グループ討議のテーマも今後検討していく。
 D他産業視察は、10月12日から14日の2泊3日の日程で韓国への海外研修を行う。参加費用は50,000円程度とし、残りを青年部の負担とすることを承認した。
 次回の役員会は、ビアパーティーの開催前に会場で行うことを確認し、終了した。

米DTLに「LS―Pスーパーシステム」導入
構造解析をより高速・高精度に
森精機製作所処理速度が従来の30倍

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2丁目35-16)は、米国カリフォルニア州サクラメントを拠点とするDTL(Digital Technology Laboratory Corporation)においてLinux Networx社のスーパーコンピュータLS-P Supersystemを導入した。
 DTLは森精機製作所のアプリケーション開発や要素技術開発・分析を担うIT技術の最前線拠点であり、高度な技術を駆使して日本から送られた設計データの構造解析を行っている。構造解析には主に静剛性・動剛性および熱変位解析があり、構造物の運動を数式化することによりコンピュータ上で計算を行い構造物の状態の変化を見る手法。今まではこれら解析を一般的なデスクトップパソコンで行っていたが、近年、開発期間の短縮および高精度な構造解析への要求が急速に高まり、その実現のためにLS-P Supersystemを今年6月より導入した。
 LS-P Supersystemとは解析システムの最適化を行うLinuxベースのスーパーコンピュータであり、工作機械の三次元モデル生成やシミュレーションをより高速かつ高精度に行うことができる。このシステムの導入により、以前は3,000秒かかっていた処理を100秒で完了させることができ、30倍の処理速度となることが実証されている。また、より高精度な解析を通して構造のさらなる最適化を図ることができる。
 森精機製作所は、「迅速かつ高精度な構造解析を通して最適構造を実現した機械を速やかに市場へ投入していき、それにより世界のものづくりの発展に貢献していく」としている。
【Linux Networx社について】
 米国ユタ州を拠点とするLinuxベースのスーパーコンピュータの大手サプライヤー。同社のスーパーコンピュータはコストパフォーマンス、システム全体の信頼性、総所有コストなどあらゆる点において世界中から評価を受けている。これまでに500セット以上のスーパーコンピュータシステムを世界中の200社以上の企業に納入している。

◆中部タンガロイ特約店会総会「記念講演会」
報道現場から
〜情報の正しい判断〜終
読売テレビ解説委員 辛坊 治郎 氏

 ほかの局より2分先に番組を始め、しかも最初の5分間で面白いシーンは全部先にやってしまえ、ということになった。これにより、視聴率が群を抜いて良くなった。
 皆さんの周りにある、これはこうでなくてはならないという思い込み。勿論、皆さんの職場でこれは絶対に譲ってはいけないということもある。しかし、そうしなくても良いだろうということが必ずある。皆さんにとっての2分前倒し、皆さんがいつも当たり前と思っていることで、本当は当たり前ではないことが沢山ある。
 発想の転換、常識の壁を乗り越える。色々なところに、色々な常識がある。皆さんの企業の中、日常行っている商売、日常生活の中にもある。皆さんにとっての2分前倒しを見つけて、その壁を乗り越えたところにある大きなチャンスを生かしていってください。
 メディアが「何とか問題」と言い始めたときには、大きなチャンスが待っている。コンピュータの2000年問題も然り。何か起こったか、何も起こらなかった。そして、コンピュータの保守管理会社は大儲けをした。
 今、盛んに言われているのが2007年問題。2007年から3年間で団塊の世代の700万人が一斉に定年退職を迎えて、社会福祉のシステム、税金のシステムが壊れていく。
 台湾政府が、日本で定年退職を迎えた人だけに、1年183日連続滞在が出来て、何度でも更新可能なビザを発給すると発表した。1年で1日だけ日本に帰ってきたら、364日間台湾に住める。日本で定年退職を迎えたら、自動的に台湾人になれる。これは日本人の定年退職者が宝の山に見えているからだ。
 しかし、首都圏で話を聞くと、海外はいやだ、との答えが多く返ってくる。定年後は、東京以外で過ごしたい。どこが良いか問うと、田舎ではなく、東京のようでもないところ。今、中部圏が注目されている。
 何れにしても4月以降、民族大移動が始まっている。この人たちは、平均の退職後資金1億円(退職金・生涯もらえる年金・貯蓄等を合算)をどのように使おうかと思案している。
 私の商売は関係ないと考えないで、金が動き、人が動けば、必ず経済は活性化する。この1億円をどうしたら自分のところに引っ張ってこられるかということを考えた人が、今後10年、20年、確実に大きなチャンスを身につけることが出来る。
 メディアが「何とか問題」と言い始めたときに、問題が通り過ぎていくのを頭を低くして待つのではなく、「問題」という言葉が聞こえた瞬間に、大きな変革、ビジネスのチャンスがあるかもしれないと認識した上で、皆さんにとっての2分前倒しの話を見つけてそのチャンスを掴み取っていってください。
(文責・記者)

特約店・代理店ら150名余が集う
第13回タンガロイ・ビアパーティー

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)は7月13日午後6時30分より、名古屋市中区大須のローズコートホテルにおいて「第13回タンガロイ・ビアパーティー」を開催した。
 冒頭、日比タンガロイ常務取締役営業本部長は挨拶で、日頃のタンガロイ製品の愛顧に感謝の意を表した後、「現在、景気に一服感がありますが、これが普通ではないかと思っております。この横ばいの景況の中で、皆さんと代理店さん、そしてタンガロイがどのように生き抜いていくか。この様な特約店会が大事だと感じております。流通の組織があって、その流通の組織の強さが拡販を支える。7月に入り恒例のライジングキャンペーンを実施しております。7月も半分過ぎまして、良いスタートを切るべくタンガロイ製品の拡販に努めていただいていることと存じます。今夜はその慰労を兼ねて、良い酒を飲んでいただきたいと思います。そして連休明けからはまた、更なるタンガロイ製品の拡販をお願いいたします」と述べた。
 乾杯に際し、伊藤NaITO中部営業部副部長が、「一般店さんより2カ月早くライジングキャンペーンのスタートをきりました。代理店としましても成功させたいと思っております」と挨拶し、タンガロイと中部タンガロイ特約店会の益々の発展を願って乾杯。
 この後、恒例となったビールの早飲み大会やビンゴ大会などのイベントで大いに盛り上がり、交流を深めた。

過去最高の90名余が参加
ビールで暑気払い
GKC ビアガーデンの集い

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は7月20日午後7時より、毎年恒例となっている「ビアガーデンの集い」を岐阜市柳ヶ瀬通のホテル・グランヴェール岐山で開催し、組合員とその従業員並びに賛助会員ら九十名余りが参加した。
 冒頭、服部理事長が「足元の悪いところ大勢の方々にご出席いただき有り難うございます。本日は十分に飲んで、食べて、楽しんでいただき、この夏を乗り切るための英気を養っていただければ幸いです」と挨拶、引き続いて力強い発声で乾杯した。
 この日は生憎の雨模様となり、急遽、会場を屋内に移して行われ、バイキング料理や生ビールを堪能しながら賑やかに歓談して親睦を深め、石田理事(石田商会社長)の中締めで午後9時前にお開きとした。

新社長に野路周治氏
サンコー商事井内氏は会長に

 サンコー商事(本社=名古屋市名東区高社2-245)では、6月20日開催の定時株主総会ならびに取締役会において、取締役社長の井内敬氏が取締役会長に就き、後任の社長に野路周治氏が就任した。
 新役員は次の通り。
▽代表取締役会長(グループ統括)=井内敬氏(昇任)
▽代表取締役社長(全般統括、営業本部長)=野路周治氏(昇任)
▽専務取締役(管理本部長、国際業務担任)=小島徹氏
▽監査役=奥村幹夫氏(新任)
▽監査役(非常勤)=野呂昭壽氏
▽常務執行役員(浜松支店長)=山田勝巳氏
▽執行役員(刈谷支店長)=太田徹氏
▽執行役員(営業本部副本部長兼本社営業部GM)=福島省吾氏
▽執行役員(東京支社長兼東京営業部GM)=柴山勉氏
▽執行役員(管理本部副本部長)=宇佐見喜久夫氏(新任)
 なお、田村昭雄氏は同日付をもって取締役を退任。また、水野忠氏は監査役を退任し、サンエスサービスの社長に就任した。

新社長に馬渕 勝氏
三枝電機 三枝氏は相談役に

 三枝電機(本社=名古屋市昭和区円上町1-21)では、6月11日開催の定時株主総会ならびに取締役会において、代表取締役社長に馬渕勝氏が就任した。また、前社長の三枝良守氏は取締役相談役に就いた。
 新役員は次の通り。
▽代表取締役社長=馬渕勝氏
▽取締役相談役=三枝良守氏
▽専務取締役(第三営業部)=野村健治氏(昇任)
▽取締役(第一営業部)=長縄雅男氏
▽取締役(三河営業所)=高野明氏
▽取締役(サービス部)=宮崎隆氏(新任)
▽取締役(非常勤)=大塚龍男氏(新任)
▽監査役(非常勤)=西岡宏明氏

お客様のニーズとメーカー技術の
新しい出会いを求めて
サンコーフェア07盛況

 サンコー商事(社長=野路周治氏)は7月13日午後1時より、愛知県刈谷市のジェイテクト・カスタマーセンターにおいて「サンコーフェア2007 in JTEKT」を開催した。
 当日は、ジェイテクト製横形マシニングセンタ、CNC汎用円筒研削盤をはじめ、サンコー商事の取り扱いメーカー49社の製品ならびにサンコー商事ブランド製品が出品され、終日多くの来場者で賑わった。
 今回は「お客様のニーズとメーカー技術の新しい出会いを求めて」をテーマに、加工、測定、アセンブリー搬送、環境関連機器の4つのゾーンに分けて役立つ技術や製品を展示。出品メーカーのジェイテクト、日立ツール、東日製作所、エクスロンの四社によるテクニカルセミナーも行われ、好評を博した。

環境にやさしいエコタイプ
安全スイッチ付タイプ
トラスコ中山工場扇2タイプ販売開始

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市西区新町1-34-15)は、全閉式工場扇スタンドタイプ(エコタイプ)「TFZ―45E」を販売開始した。
 今回は、全閉式工場扇のシリーズに違う切り口として、全閉式省エネタイプを用意した。
 この製品の特長は次のとおり。
【特長】
@コイル・モーター内部を密閉することにより、ホコリ、チリ、オイルミスト等に強く、信頼性・保守性が高いモーター。
Aモーターの小型化に成功し、必要な風速と風量を保ちながら、従来のスタンドタイプより消費電力を約3割減少させることに成功した。
B従来のスタンドタイプに比べ約三割軽量化。
C軽量で安定感のある首振り能力を実現。
【仕様】
・消費電力(W)(強)(50/60Hz)=95/125
・風速(m/min)(強)(50/60Hz)=285/305
・風量(m3/min)(強)(50/60Hz)=95/100
・回転数(R・P・M)(強)(50/60Hz)=1,310/1,360
・質量(kg)=7.5
【品番】
 TFZ―45E
【メーカー希望小売価格】
 11,800円(1台)
 また、全閉式工場扇スタンドタイプ(安全スイッチ付)「TFZ―45SA」の販売も開始した。
 本製品は安全スイッチにより、転倒時には自動で電源が切れる。
 転倒する恐れのある場所での使用に最適。
 また、高い耐久性と安定感のある首振り能力を有する。
【用途】
@工場、倉庫等の換気
Aほこり、粉塵等の排風
B家畜舎内の換気等や乾燥
Cオプションパーツのアルミ製ハネを使用して、オイルミストのある場所での換気・排風
【仕様】
・消費電力(W)(強)(50/60Hz)=133/185
・風速(m/min)(強)(50/60Hz)=310/365
・風量(m3/min)(強)(50/60Hz)=120/150
・回転数(R・P・M)(強)(50/60Hz)=1,450/1,700
・質量(kg)=11.0
【品番】
 TFZ―45SA
【メーカー希望小売価格】
 18,500円(1台)

コミュニケーション創造の場
「ラボ&ショールーム」
アネスト岩田リニューアルオープン

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、住所=横浜市港北区新吉田町3176)は、1990年に開設した「横浜ラボ&ショールーム」を、多様化するユーザーのニーズにより深く早く応えられるように「アネスト岩田 コミュニケーション ラボ&ショールーム」(略称=C.L.S)として7月2日にリニューアルオープンした。
 C.L.Sは、昨今の地球環境問題への対応機運を受け、それらに対応したVOC、CO 
2の削減をターゲットとした、省エネタイプの圧縮機、真空機器や、高塗着効率を追求した塗装機器、水性塗料・粉体塗料に対応した各種機器、およびそれらのシステムを展示してある「ショールーム」と、さまざまな被塗装物に合った塗装方法を選定するための各種塗装システムや、工場稼動に必要な圧縮機・エアー供給システム、さらには付帯装置であるボイラー・チラーを配置した「ラボルーム」から構成されている。
【所在地】
 横浜市港北区新吉田町3176
【問合せ先】
 圧縮機部=TEL(045)591-1122/FAX(045)593-0524
 真空機器部=TEL(045)591-1112/FAX(045)591-1539
 塗装機部=TEL(045)591-1114/FAX(045)591-1127
【開設日】
 2007年7月2日
【主な施設内容】
@ショールーム(圧縮機・真空機器・塗装機の展示)および商談用応接室
Aコミュニケーション(セミナー)ルームおよびトレーニング(講座)ルーム
Bラボルーム(汎用/工業塗装用システム実験室)
・最新式圧縮機/真空機器ソリューション提案
・温湿度管理ブース(水性塗料対応可能 大形塗装室)
・最新式スピンドル精密塗装システム
・最新式塗装ロボットシステム(大形・中形・小形/全世界規格対応)
・最新塗装機器 各種実験装置(粉体・液体・多液塗料対応)
・アナライズルーム(各種塗装面評価室)
・付帯装置(ボイラー・チラー・クーリングタワー)

庭園バーベキューを開催
岐阜商工同好会秋に木曽路へ研修旅行

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工社長)は7月7日、岐阜市柳ヶ瀬通のホテル・グランヴェール岐山で「庭園バーベキュー」を開催した。
 当日は、午後五時に会場へ集合。開始までの間、過日逝去した会員の高橋孝之高橋金属専務の思い出話をして故人を偲んだ。(お別れ会は8月2日)。
 5時30分、ホテルの庭園に。冒頭、竹中会長が日頃の会運営への協力と参加に対し礼を述べた後、今後の予定として10月6日、7日に木曽路への研修一泊旅行を計画していることを伝え、「これから暑くなりますので、ビールで暑気払いをしていただき、暑い夏を乗り切っていただきたい」と挨拶。生ビールで乾杯し、思い思いに肉、海鮮、野菜を焼きながら歓談。楽しいひと時を過ごし、午後8時前にお開きとした。

edge2010中期経営計画スタート
向井征二氏迎え講演会
第6回中部NaITO会総会開催

 NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町2-1-11)の中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は、6月25日午後3時30分より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルにて第6回中部NaITO会総会を開催した。
 まず、総会に先立ち、中部NaITO会役員およびNaITO役員の紹介が行われ、開会となった。
 開会の挨拶で伊藤会長は、「この中部地区というのは、皆様方も同じでございますが、自動車の影響を非常に多く受ける地域であります。去年までは良かったのですが、今年になってからトヨタさんがどうもはっきりしません。これはどうしてでしょうか、というようなお話がよくあります。トヨタさんが減産しているのかといいますと、今年の生産台数は、前年比で3%ほど国内生産はダウンしていますが、相対的にはそれほど変わっているわけではありません。ただし、設備投資に関しましては、皆さんご存知のとおりでございまして、これが大きな影響を与えているのかなと思っております。少し停滞気味のわれわれ業界とは違い、日本経済全体としましては、日経平均が7年1カ月ぶりに18,240円の高値をつけるなど非常にいい状態で推移しております。日本の自動車メーカーについては、各社が積極的に海外進出しており、現地での生産を拡大させております。今後ますます海外生産へのシフトが進むと、われわれモノづくり産業はどうなるのか心配です。現状の景気には、今までとかなり違う要素があるということを十分に考えていかなくてはならいと思っています。特に、国内需要と海外需要が完全に逆転している工作機械業界では、将来のあり方についてよく考えておくべきではないかと思います」と語った。
 続いて、NaITO挨拶で鈴木社長は、「私がNaITOの社長になりまして、3年半が経ちました。自分も予想しないような状況でNaITOに参りまして、とにかく銀行管理のもとから早く脱したいという気持ちで、皆様のご支援を受けながらこれまで必死にやってきました。そして、好況にも恵まれまして、われわれが当初考えた数値以上の出来過ぎた結果を得ることができました。5月22日に株主総会がありまして、20年の2月期のあとの期におきまして、復配をしたいと発表しました。何とかできるのではないかと思っています。これも皆様のおかげと深く感謝いたしております。『株式会社内藤再建計画』が終結しまして、今年は、中期経営計画四カ年をつくりました。この3年間、無我夢中で走ってきましたので、ここで一度振り返ってみることにしました。内容を総点検しますと、非常に良い景気のもとで、われわれの力というよりも、環境がこういった数字を残させてくれたということで、本当のNaITOの力とはどういうものなのかなと冷静に判断しますと、まだまだ足りない部分があります。そこで、2010年までの今後四年間で内部の強化を図っていくために、中期経営計画を作成しました。景気の波が大きく左右しても業績はあまり影響を受けないような足腰の強い会社にしていきたいと思っています」と述べた。
 議案審議では、伊藤会長の議事進行により、各議案について審議が行われた。
第1号議案=第5期事業報告
第2号議案=第5期会計報告並びに会計監査報告
第3号議案=第六期事業計画(案)
第4号議案=第六期予算(案)
 以上すべての議案が全会一致で承認された。
 総会後の講演会は、向井征二氏(オービス環境マネジメント研究所代表取締役)を講師に迎え、「環境ISOをめぐる最新の話題とエコステージの意義」という演題で行われ、環境ISO誕生の背景からエコステージ導入事例に至るまで詳しい解説がなされた。
 懇親会は、石原清延氏(石原商事代表取締役社長)による乾杯の発声で始まり、和やかな雰囲気の中、情報交換を行うなど参加者同士で交流が図られていた。

携帯用ソケットホルダー
トップ工業追加販売開始

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)は、携帯用ソケットホルダーの追加販売を開始した。
 携帯用ソケットホルダーに、キーホルダータイプが新登場。従来品より軽量・安全・便利さを追求し、デザインにこだわっている。先行販売したブルー二タイプに加え、ブラック・レッドの2色4点を追加販売し、ラインナップの拡充を図った。
【用途・特長】
@6.35mmシャンクのソケットなどが携帯できる便利な安全・軽量・ワンタッチホルダー。
A高所作業などの携帯に大変便利。
Bローレット付カラーをスライドさせることで着脱がスムーズに行える。
Cナスカン付は腰ベルトループ等に直接掛けて使える。
Dホルダーを増やしたい時に使用(リング付)。
【標準価格(税込み)】
▽JANコード=931955・製品番号=ESH―BN・仕様=ナスカン付・小箱入れ数=六丁・標準価格(一丁)=1,344円
▽JANコード=931900・製品番号=ESH―B・仕様=リング付・小箱入れ数=六丁・標準価格(一丁)=1,145円

薄肉ステンレス管ラクラク切断
切れ味、耐久性に優れる
MCCコーポレーションチューブカッタ販売開始

 MCCコーポレーション(社長=安西 秀一氏、本社=東大阪市本庄西2-3-46)は、「チューブカッタ」の販売を6月21日より開始した。
 「チューブカッタ」は、給水・給湯・空調などに用いられる薄肉のステンレス鋼管、銅管を切断するための工具で、手で持って使用する。使いやすさを最優先させた、手のひらサイズのコンパクト設計で軽く、簡単な操作で切断できる。
 この製品の特長は次のとおり。
@アルミ合金、コンパクトな一体構造により軽量化と強靭な本体を同時に実現。
A刃には特殊工具鋼を使用し、最適な熱処理により抜群の切れ味と耐久性を備えている。
B回転部にはすべてローラーベアリングを採用し、いつでもどこでも誰でも簡単操作で薄肉ステンレス管をラクに切断できる(回転半径約60mm)。
切断できるパイプの種類▽
肉厚3mm以下のステンレス鋼管・鋼管・銅管・アルミ管、真ちゅう管など
品番/切断能力(肉厚3mm以下)▽
TC―28/φ4〜φ28mm
TC―32/φ4〜φ32mm
TC―42/φ4.5〜φ43mm
替刃品名/品番▽
チューブカッタ替刃(28・32・42兼用)/TCE32
希望小売価格▽
TC―28=4,900円
TC―32=5,710円
TC―42=7,210円
TCE32=1,650円

素材・技術・情報の集積スポット
「INAX GINZA」
INAX銀座の地にオープン

 上質で独創的な建築や住まいづくりを求めるユーザーと専門家を触発する、素材・技術・情報の集積スポット『INAX GINZA(イナックス ギンザ)』がこのほど、東京・銀座の地に誕生した。
 INAXは、創業80余年、タイル建材・設備機器メーカーとして、常に新しい提案をしてきた。例えば、「防汚・抗菌」「サティス」「スイートルーム」「節水ESCO(エスコ)」。めざしたのは、ユーザーが求める空間を美しく価値あるものにすること。人と調和し、時代とも調和する「環境美」のある生活空間・建築空間の創造と提供。
 INAXが提供する商品のほとんどは、一般消費財とは異なり、建築家や施工業者などの専門家の仕事を経てようやく完成し、エンドユーザーの真の満足を実現するもの。すなわち、INAXが創造する価値は、専門家とのコラボレーションによりはじめてエンドユーザーに提供できる。
 今、こだわりのあるユーザーが求めているのは、上質で独創的な建築や住まい。その実現のために専門家が必要としているのが、彼らの創造力をかきたて、アイデアを醸成する場である。『INAX GINZA』は、INAXならではの素材・技術・情報を集積し、ユーザーと専門家を触発する、従来にない全く新しいコンセプトの顧客接点。
【INAX GINZAのコンテンツ(特長)】
1、プロフェッショナルな感性を刺激する、水まわり設備機器のデザインコレクション
 INAXが自信を持って厳選したバス・トイレ・水栓金具を展示。高感度な水まわり商品とその空間は、訪れる人のプロフェッショナルな感性を刺激する。
2、建築や住まいづくりに欠かせない、タイル建材の宝庫
 INAXのあらゆるタイル建材を集積。内装から外装まで、すべての標準品をサンプル展示した。さらに、建物のデザインを触発する特注やきもの素材を、全社最大規模で最先端の施工技術とともに紹介する。
3、その場で確認できる、ユニバーサルデザイン検証スペース
 集合住宅・ホテル用水まわり商品、パブリック用トイレ商品の展示フロアには、ユニバーサルデザイン検証スペースを併設。使いやすい位置や広さが、その場で実際に確かめられる。
4、専門家とともに斬新な創作活動をする、ものづくり工房紹介展示
 2006年秋、愛知県常滑市にオープンした「ものづくり工房」。建築家などの専門家とともに斬新な創作活動を行い、高い評価を得ている。そのチャレンジングで、やきものの魅力あふれる試作品の数々を紹介展示していく。
5、多彩なイベントで、知性や感性を刺激するクリエイティブスペース
 可動間仕切りを備え、五つの個室から一フロアにわたる大きなイベント会場まで、柔軟に使えるクリエイティブスペース。ユーザー向け展覧会や専門家向け発表会など、多彩なイベントを随時開催していく。
6、四半世紀を数える文化活動、東京・銀座でのINAXギャラリー
 建築とデザインとその周辺をテーマにした巡回展「ギャラリー1」、現代美術の個展「ギャラリー2」、新鋭作家のやきもの表現の場「ガレリアセラミカ」の3つの活動が、ワンフロアで楽しめる。(入場無料)

実際に「見て」「触れて」確認
エコロジーフェア開催
INAXエコ商品を展示実演

 INAX名古屋ショールーム(名古屋市中区錦)では、このほど「素敵に暮らして、エコロジーフェア」を開催した。暮らしの中に活かされているエコ商品を展示実演し、来場者も実際に「見て」「触れて」、使い勝手を確かめていた。
 フェアでは、独自のテクノロジーで節水・洗浄性能の高い六リットルタイプの、超節水トイレ「ECO6」トイレの「サティス」をはじめ、収納たっぷり、空間すっきり美しく、さらに掃除を手軽にスピーディに行える「Pita」シリーズ。
 浴槽の残り湯を利用して排水トラップ内にうず流を発生させ、そのうずの力で排水口の汚れを付きにくくすると同時に、髪やゴミをまとめて捨て易くした「くるりんポイ排水口」。
 湿気を吸って吐いて、優れた調湿機能で、ジメジメとうっとうしい梅雨時や蒸し暑い夏にも室内の空気をカラッとさせ、結露が発生しやすい冬場の湿度も調節し、カビ・ダニの繁殖を抑え、健康で快適な室内環境を保つことで、エネルギーの消費を抑える呼吸する壁「エコカラット」を展示していた。
 また、ショールーム二階のギャラリーでは、世界あやとり紀行―精霊の遊戯―も開催され、「地域ごとに特長のある“あやとり”の数々、一本の糸が描く不思議な宇宙を探訪することが出来た」と、来場者も実際にヒモを使って“あやとり”にチャレンジしていた。

エコキュート配管に対応
アルミ三層管と配管部材
三栄水栓三葉製作所と共同開発

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区玉津1-12-29)では、近年、各電力会社のPRによるオール電化住宅の普及は目覚しいものがある。京都議定書では温室ガスの排出量の数値は2012年までに日本は6%の削減を目標としていることもあり、各家庭におけるCO2排出を削減することが重要視されている。そうした中で、各機器メーカーが販売しているエコキュートの需要が今後増加して行くことは間違いない。そんなエコキュート配管に対応できる「アルミ三層管(エコパイプ)と配管部材」を三葉製作所と共同開発し、新発売することになった。
 主な特長は次の通り。
@屋内屋外を問わず使用できるエコキュート配管用で作業性・経済性を極限までクリアしている。
A内面は架橋ポリエチレン管の三層構造のため耐熱性(常用95℃)に優れている。
B施工性に優れ、耐候性断熱材付で遮光テープ不要でコストダウンにも貢献する。
C銅管に比べ重量が約2分の1。
D手で簡単に曲げることもでき、最小曲げ半径は架橋ポリエチレン管の約3分の1のR70。
E継手は信頼性の高いカシメタイプ、メカ式継手を採用し、専用工具なしで施工できる。
 その他詳細については、同社名古屋支店(名古屋市天白区平針2-909・TEL052-800-8688)に問い合わすとよい。

日立金属桑名工場会場に
管材新人研修会開催
岡谷管栄会新人等41名が参加

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、6月21日午前9時50分より、桑名市大福の日立金属桑名工場を会場に「平成19年度管材新人研修会」を開催し、会員企業の新人41名が参加して、桑名工場の見学と管工機材各メーカーの新製品等について研修した。
 当日は、午前8時45分に名古屋駅前を貸切りバスで、桑名工場を目指して東名阪道を南下、予定通り桑名工場に到着し、記念写真を撮った後、工場見学会と商品研修会に臨んだ。
 研修会は、岡谷鋼機配管住設部配管住設室の鈴木室長の司会進行で進められ、冒頭挨拶に立った田中会長は出席方のお礼を述べた後「毎年岡谷鋼機さんを通じて、日立金属さんのご好意により研修会を行っております。暑い最中ですが、本日の研修会を通じて一つでも多くのことを学んで頂きまして、明日からの仕事に生かして下さい」と激励。
 次いで、歓迎挨拶に立った日立金属の片山次長は、出席方のお礼を述べた後「今日の研修会で商品の知識を学んで頂き、明日からの営業に活用して下さい」と述べた後、徳永センター長より、桑名工場の概要をはじめ、扱い品種の変遷等の説明を受けた後、三班に分かれて、外面腐蝕による漏れや内面腐蝕による赤水の発生を防止する“給水・給湯用管端防食継手”、電熱線を継手内部に埋め込み、通電することで融着を行う“エレクトロヒュージョン継手”、従来のねじ接続配管と異なり、プレハブ工法に対応した狭い配管スペースに最適な“ガス配管用ステンレス製フレキシブル管ソフレックス”の製造ラインを具に見学した。
 工場見学後は、車で10分の処にある、最新の生産技術と情報システムを駆使して生産され、コンピュータ制御による自動入出庫システムを導入した“中央物流センター”を見学した。
 物流センター見学後は、桑名工場に戻り昼食を済ませ、引き続いて商品研修会場の日立金属研修センターに移動。
 研修センターでは、日立金属の“管継手”、東洋バルヴの“各種バルブ”、三菱樹脂の“塩ビ管・継手”、アロン化成の“塩ビ宅内マス”、エーアンドエーマテリアルの“耐火二層管”について研修した。

約250名の来場者で盛況
「第8回工具展」開催
指兼 初期の目標を達成

 指兼(社長=浅井政則氏・名古屋市西区笠取町)では、7月21日に本社特設会場において「第8回工具展」を開催し、約250名の来場者が詰め掛けるなどして、初期の目標を達成したと関係者は喜んでいる。
 当日は、終日小雨に見舞われたが、年に一度のイベントを待ちわびた来場者らが、午前10時のオープンと同時に会場入りし、お昼時には休息と商談を兼ねた商談コーナーも満席となった。
 会場には、出品メーカー15社の展示ブースに、火を使わず自然のエネルギーを利用した次世代給湯器の「エコキュート」、H鋼を一発切断する「バンドソー」、丸鋸のようにデッキプレートや床鋼板が簡単に切れる「防塵カッター」、軽量・コンパクトボディで優れた作業を実現する「オートバックスクリュードライバ」、電気ドリルに取り付け、金属板や木板のカットを自在にする「メタルドリソー」、充電完了メロディー付き充電器採用で、機能充実でさらに使用感がアップした「充電式インパクトドライバ」、ステップ幅60ミリと、一般的な幅40ミリより幅広で、使用も足が疲れにくい、大型脚端具を採用した「脚立」、施工段階での壁・スラブ・梁等に埋め込んだボイド管の取り外しに最適な「ボイド管ラチェット」、アスファルト道路・コンクリート構造物・建築建材各種の切断・穿孔・研磨などに対応する「ダイヤモンドカッター」「コアマシン」、縦・横ライン・地墨をレーザーでレベル出しする「レーザーレベル」などが展示実演され、来場者も自ら試しては実感していた。
 また、中には市価の一割といった破格での商品を多数揃えた、住設特価コーナーは、商品を選定する来場者で溢れていた。
 抽選会場では、ゲームボーイミクロ、折りたたみ自転車、商品券などが当たるとあって、順番待ちの列が出来るほどの人気振り。
 浅井社長も「毎年1回ですが、メーカーさんと協調しながら開催を続けて早いもので8回目を迎えます。我社の場合は、住設機器が大半ですが、それに付随した工具類も取り扱っていると言うことを、認識してもらえれば幸いと思って、開催したのが始まりです。工具類に特化しておりますから、来場者の皆さん方に喜んで頂ける、お求め安い価格で提供しております」と述べていた。

クリスタルデザインカウンター
システムキッチン「キュイジア」
TOTOガラスのような質感

 TOTOではこのたび、システムキッチンの高級シリーズ「キュイジア」に、「カウンター部」だけでなく「シンク部」もクリスタル素材を使用し一体化させた、「キュイジア クリスタルデザインカウンター」を新発売した。
 これまでステンレスシンクで表現できなかった一体感が生まれ、リビングとキッチンとの融和が図れる。カウンターとシンク部には段差がないため手入れも簡単。プランは、I、L、A型、フラット対面型など全てのプランに対応可能。
 さらに、フラット対面型にした場合のシステムキッチンのリビング側に、LEDライトを内蔵した同素材のクリスタルバーカウンターをオプションで品揃えした。クリスタル素材は透過性がある素材なので、昼間の日差しや、夜のバーカウンターのライトなど、光での演出が可能。
【主な特長】
1、ガラスのような質感を持つシンク一体カウンターを搭載
 エポキシ樹脂製の「シンク一体カウンター」。光を透過する同一素材なので、日差しや、ライトなどでの演出が美しいシステムキッチン。また、カウンターとシンクには段差がなく掃除がしやすい上、シンク側面に水栓金具の根元を傾斜した状態で取り付け、さらに排水部も斜め形状にしているため水あかや汚れがつきにくい設計となっている。熱や傷にも強く、耐熱温度は360℃、うっかりフライパンを置いても変色することはない。
 均一な素材でできているため、落ちにくい汚れや擦り傷はナイロンたわし(不織布タイプ)で磨いて修復することが可能。また、シンクの厚みは10mmと厚く、サイレントシンク仕様。
 カラーはホワイト、ピンク、ベージュ、グレー、ブルー系の全五色品揃えした。カウンターとシンクの色を変えることも可能。
2、LEDライトを内蔵した光る「クリスタルバーカウンター」を品揃え
 オプションで、フラット対面プランのリビング側にセットできるクリスタル素材のバーカウンターを品揃えした。食事や酒を飲むなどテーブルとして使用できるバーカウンターの高さは、キッチンカウンターよりも一段低い700mm。LEDライトを内蔵したのでライトを点けるとクリスタルバーカウンターが幻想的に光り、くつろぎの空間を演出する。
3、扉の取っ手が変更可能
 掘り込みタイプの取っ手八タイプのみ、バー取っ手に変更可能。
4、ホワイト系の調理機器(ガス・IH)を品揃え
 今回カウンターの色に合わせホワイト系ガラストップのガスコンロ、IHを品揃えした。

松阪牛・飛騨牛の共演
グルメツアーを開催
大垣管材延べ140余名を招待

 大垣管材(社長=五島道久氏、大垣市長沢町)では、大管まつり(4月28日・29日開催)に協賛していただいた顧客を対象に、「松阪牛・和田金&長島ジャズドリームにご招待」を7月11日に開催し、招待者80余名を、世界のブランド松阪牛のすき焼きと東海地区最大級のアウトレットモールに招待した。
 当日は、大垣、岐阜羽島、南濃営業所をバス三台に分乗して、一路松阪を目指して東名阪道を南進。和田金には正午頃に到着。
 宴会に先立ち五島社長から挨拶があり、「当社も昭和33年の3月に創業しまして、来年の春にお陰様で50周年を迎えます。ますます大垣管材らしさを発揮して、これからもいろんな企画をやって行きたいと思っております。50周年に向けていろいろな企画も考えておりますが、こういった先で皆様の声をお聞かせ頂ければ幸いです。これからますます頑張って行きたいと思いますので、皆様方のご支援ご協力を重ねてお願いします」と挨拶。
 続いて、取引先を代表して、安田管工の安田社長の乾杯音頭で開宴。
 和田金は、世界のブランドとして名高い松阪牛を、専用の牧場で常時2,000頭を丹精込めて飼育しており、美しいサシの入った霜降り肉は舌の上でとろけるような味わいがあり、一度食べたら忘れられない絶品。その中でも和田金の看板料理「すき焼き」を堪能した。
 招待者も、「松阪牛は、箸を使わずに切れると聞いていましたが、評判通りに舌の上でとろける柔らかさには脱帽しました。縁あって次に来ることがあれば、肉さしも味わってみたいと思います」と、大満足していた。
 松阪に未練を残しながら次に訪れたのは、東海地区最大級のアウトレットモールのジャズドリーム長島(米国ミシシッピ川下流域のニューオリンズの街をモチーフに、ニューオリンズに住むジャズミュージシャンの見た不思議な夢というコンセプトストーリーに基づく街並みを創出した)。ここでは、ストリートパフォーマンスショーや世界のブランド品をショッピングしながら、異国情緒な街並みを散策した。
 また7月4日には、関市板取の秘湯の宿「神明温泉湯元すぎ嶋&土岐プレミアムアウトレット」への招待企画も実施され、約60名の招待者を、鮎料理や飛騨牛でもてなし、アウトレットにてショッピングを楽しんだ。

枝管に回転エルボ採用
勾配自在平行インバートマス
前澤化成トイレ配管も可能

 前澤化成工業(東京都中央区)では、枝管に回転エルボを採用したことで、配管時の微妙な高さ調整にも簡単に対応できる「勾配自在平行インバートマス」を好評裏に拡販している。
 主な特長は次の通り。
@トイレ配管を可能にする二つの逆流防止機能
 雑排水だけでなく、汚水からの合流部にも配管を可能にした。また、45度合流形状の採用で、枝管は逆流防止効果のある「45度合流」形状を採用、さらに30ミリの段差が汚水の逆流を防止する。
A枝管の高さ・角度調整が簡単
 枝管エルボが回転(垂直〜45度〜水平)し、平行を保ったままの合流部での高さ、角度調整が容易なので、配管の高さ・角度の微調整が簡単にでき、施工性がアップし、部材の減少も可能にした。
B部材の減少で省施工を実現
 部材や作業回数が少なくてすむので、工事費軽減にもつながる。片受エルボ一つで0ミリ〜225ミリの落差に対応できる。
C施工性アップの3つの決め手
 「標線」が付いているので、配管時の芯出しがラクにできる。一目で排水の流れ方向が分かる、流れ方向を示す「矢印」付き。垂直〜45度〜水平の角度出しが簡単に行える、角度調整に便利な「目盛」をつけた。
 立上り口径は150ミリ(接着受口)、流入・流出口径は100ミリ(接着受口)。
 その他詳細については、名古屋営業所(名古屋市中村区名駅3-17-34・TEL052-582-0946)へ問い合わすとよい。

訂 正
 弊紙第2280号(平成19年7月8日号)4面の三重県管工機材商業組合第1回理事会の文中、10月18日開催の製販ゴルフ会の参加費15,600円は正しくは20,000万円です。

10年ぶり前・元理事長11名表彰
全砥連第55回(60周年記念)大阪大会
全国から組合員119名が参集

 全国砥石組合連合会(全砥連、会長=定金正松氏・大阪砥石研磨材商組合理事長)の第55回大阪大会(60周年記念総会)が6月3日午後、神戸市北区有馬町の有馬グランドホテルで「“ガンバリヤ!”やる気が自分の道拓く」の大会スローガンのもと、組合員119名が参加して盛大に催された。席上、7組合の前・元理事長11名が全砥連及び各組合発展の功労者として10年ぶりに表彰されたほか、7組合24社の永年勤続優良従業員59名の表彰も行われた。議事終了のあと、定金大阪砥石研磨材商組合理事長から大内正司関東砥石商工業協同組合理事長に慣例の全砥連会長引継ぎが行われ、大内理事長が今後2年間、会長職を務め全砥連を運営する。
 当日は、先ず60周年記念式典として、岡島大会委員長の言葉で開会。定金会長が挨拶に立ち、記念大会の出席に対し礼を述べたほか、同連合会の歴史をさかのぼり「昭和23年に東京、名古屋、京都、大阪の四組合有志が会したのが最初で、当時は研削砥石懇話会と言われていたと聞いている。戦後の混乱期に業界の秩序と結束は心強かったことと思う。日本経済は戦後大きな発展を遂げると共に、オイルショック、バブルの発生、崩壊と様変わりしたが、終戦によるゼロからの立ち上がりに比べれば、バブル崩壊はまだまし、恵まれていることでしょう」と述べ、更に「今回のスローガンは『“ガンバリヤ!”やる気が自分の道拓く』。先輩方がゼロからの復活を成し遂げたように、自分を奮い立たせて前進あるのみ。社会も会社も業界も、全て自分が変わることによって解決するのは申すまでもない。我々の誇りは、扱っている研磨製品が、日本の世界に誇れる品質に大いに貢献していること。もちろんメーカーの素晴らしい新製品、新技術開発によっているもの。自信と誇りを持ち、製販一体となって前向きに頑張ろう」と結んだ。
 そのあと節目の大会であることから、全砥連と各組合発展に尽力した7組合の前・元理事長ら11名を功労者として表彰。出席者全員拍手でその労を讃え、受賞者を代表して関東砥石商工業協同組合の森田武秀前理事長が謝辞を述べた。
 来賓祝辞では今立康一研削砥石工業会会長が「我々工業会は、皆さんとは常に製販の係りをもつ、最も関係の深い団体で、これまで60年にわたり皆さんに支えられてきた。原材料やエネルギー価格高騰など、業界を取り巻く環境は厳しいが、研削砥石はモノづくりに欠かせない工具。今後も更に連携を密にして、品質の向上と製品開発に努めると共に、環境問題への対応、新たなJIS認証制度への取り組みなど積極的に推進し、社会的な要請に応えていきたい」と述べ、島岡宏行ダイヤモンド工業協会会長は「60周年とは、人間の還暦と同じで、出発の原点に戻り、互いに再出発を誓う式典でもあると思う。07年度は主要業種でも旺盛な生産販売が予想される。機械と工具、更には素材との合わせ技術で、新技術、新市場を日々努力して創生することが我々の進むべき方向。今後も皆さんの発展が不可欠となり、また各種工具業界もお互い切磋琢磨し、継続的な発展をしなければ、世界に冠たる日本のモノづくりはあり得ない」と語った。
 更に、小松原彬研磨布紙協会会長は「今回、この大会に出席するに当たり、研磨布紙協会の60年を調べたが、昭和23年と平成17年を生産数量で比較すると9.6倍になる。これを高度成長や最近のマイナス成長に拘わらず平均すると、年平均3.85%成長と昨今のマイナス成長の状況の中では信じられない数字。良い時もあれば悪い時もあるということだが、どのような状況にあっても頑張らなければならないという事でしょう」と述べた。
 一方、総会では定金会長を議長に議案審議、事業・会計報告を各担当大会委員が行い、いずれも承認を得たほか、優良従業員表彰として、勤続年数50年の白羽商店(大阪組合)の広原障次氏をはじめとする加盟企業24社の従業員59名に定金会長が表彰状を贈呈した。次いで全砥連新旧会長の引継ぎが行われ、大内関東砥石商工業協同組合理事長が新会長として就任、今後二年間、会長職を務める。なお、夕刻には懇親会が催され、歓談して親睦を深めた。
 功労者として表彰された各組合の前・元理事長は次の通り。
 ▽森田武秀氏(関東組合・森田研磨材工業)▽千田典人氏(名古屋組合・中京研磨)▽山本明秀氏(同・日豊興業)▽石原與五郎氏(京都組合・石原砥石工業所)▽田中敬一氏(同・田中砥石工業所)▽戸田毅次氏(同・倉本商事)▽新田集氏(広島組合・新栄製砥)▽黒川重義氏(新潟組合・黒川産商)▽片桐昭氏(北陸組合・片桐商会)▽岡島和一氏(大阪組合・日東研磨興業)▽安田友也氏(同・安田砥石)。

窪田貞三氏(窪田経営塾塾主)が講演
「後継者は必ず成功する」
ジュニアー会19年度第2回研修会

 ジュニアー会(幹事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は6月22日午後6時より、名古屋市西区牛島の名古屋ルーセントタワー16階・E会議室において本年度第2回目の研修会を実施した。今回は、窪田貞三氏(窪田経営塾塾主・リーダーズドメイン代表取締役会長)を講師に迎え、「後継者は必ず成功する」をテーマに講演が行われ、会員14名が聴講した。
 また今回より、安井錦興業社長が同会に新加入した。
【講演要旨】
 学ぶのは、楽しくないと身に付かない。企業経営も同じ、楽しくなければいけない。実際は辛いものだが、楽しくしなければ経営はうまくいかない。どうしたら楽しくなるかということが重要なことだ。
 「聴く」という字は、耳に目をプラスして心を持って聴く、と書く。勘違いが企業組織をだめにする。言ったつもり、聴いたつもり、分かったつもり。人間関係が壊れていくのも言葉の行き違いからだ。
 相手が何を言いたいかを心を持って聴く。これは営業でも同じ。聴けば聴くほど売上が上がる。説明するよりも聴いた方がよい。優秀な営業マンは聴くのが上手い。
 うなずきながら聴くと、相手が喋りやすい。聴いてなくてもうなずくと相手が気持ちよくなる。聴くことが上手くなると人生倍ぐらい楽しくなる。
 漢字に心が付いているものは、心を持って使う。「応える」も同じ。社員の意見、質問に対して答えを出してはいけない。何も考えない。大事なことは応ずることである。本人が回答を出さなければいけない。喋った方に責任が行く。やります、と言わせるようにする。自分でやろうという氣になるように、聴いてあげて、応じてあげることによって、社員は自分から動く。教えるのではなく、氣付いてもらうように引き出さなければならない。
 経営は、結果をすぐに求めない。一番よい経営は、地道にコツコツとやるべきことをすること。続けることが大切。
 氣付き、相手を引き出す。実践しなければ意味がない。学び方を学ぶ。周りは全て先生である。どこからでも学べる。
 理念のない経営はだめ、理念があれば経営は出来る。何を求められているかを知ることが理念経営である。理念を掲げてはいけない、理念は底辺(根)である。バブルの時に多くあったが、根を生やさずに木を伸ばしたら倒れた。根が生えれば、結果的に木は伸びる。
 本物の経営をする。人間が何を求めるか、これが分かればよい。元を考えなければいけない。理念を元にリーダーが夢を持つことが大切。経営者が真剣にやらないと、社員も真剣にならない。一体全体で考える。点と面の経営、全体を常に考えながら点を見る。
 意見を言う人間を統率するリーダーとなる。聴いてあげる。人間は喋りたい欲求もあるが、それ以上に聴いて欲しいという欲求がある。人は、自分のことを分かってくれている人を尊敬する。人間は相手の氣持ちは分からないもの。大事なのは分かってあげようと努力することだ。
 基本的に企業経営は、自分が分かれば誰でも出来る。出来ないことは出来ないとはっきり言える。謝れるのがよい。うまくいかないケースは、調子に乗ったり、出来るつもりになっている経営者。もし優秀でなければならないなら、全ての仕事を経験しなければならない。そんなことは無理である(根本的な要素は知らなければいけない)。出来ないから、社員に頼む。それで社員が自立をする。自分らしい経営をすればよい。真似をしてもだめである。
 先代のブレーンを使わずに、早めに自分のブレーンを作っていく。そのためにも自分で社員を採用すること。
 企業経営ではなく、人生経営なのだ。人生の中に仕事がある。人生の一部である。夢を持って仕事をする。今を一生懸命することが大切。今日の話を聴いて氣付きがあり、会社で実践して何らかの効果があれば幸いに思う。

新社長登場
『鍛冶屋の心を大切に』
東洋工具株式会社
代表取締役社長竹中栄二氏

 あらゆる工場用品を「オリエンタルブランド」で設計製作する東洋工具では、6月1日より先代の竹中京一社長の後を受け、次男竹中栄二氏が三代目社長に就任した。
 栄二氏は「戦後間もなく、祖父竹中広雄が当社を創業し、以来60年。二度の火事にみまわれながらも、その度に力強く再生してきたという歴史の重みを感じます」と語る。
 昭和48年3月21日生まれ。これからの経営者にはコンピュータが必要として、東京のコンピュータの専門学校で学び、その後、機械・工具とはまったく違う世界を体験するためにジュエリー関係にいったん就職。そこで営業を一から覚えた。
 10年前の1997年5月の末に東洋工具に戻り、出荷業務から営業、開発、製造の手配と忙しく飛び回るなか、先代の率先垂範の姿勢を間近に見ることで、経営者の心得を学んだ。
 また、色々な苦労、災難、病気と戦ってきた先代を通して、人は一人では何も出来ないこと、会社も同じで東洋工具にとって客先は勿論のこと、協力して新しいアイデアや顧客の要望を共に具現化していく仲間(協力工場)の重要性を再確認した。
 「近年、大量生産されるものは、価格面などで海外メーカーに中々勝ち目が無く、工場用品を生産する国内メーカーが少なくなってきた。私共は、幸いなことに大量生産というスタイルをとらずに、少量多品種に対応してきたために生き残ってこられたと感じている。私共のお客様は千差万別の作業内容、環境で当社の製品を使われている。少しでも使いやすく、お客様に喜んでいただける物を提供していきたい。お客様一人ひとりの要望に応える、昔ながらの『鍛冶屋の心』を絶やすことなく大切にしていきたい」と話し、時代の流れで今後は海外からの商品を取り扱わなければならないこともあるが、生産地は海外であっても“メイドインジャパン”の品質にこだわり続けるという。
 最後に「創業者、先代の築いた物を大切にし、時代に対応した新しい芽もしっかり育てていきたい」と抱負を語り、34歳の若き社長は、60年の伝統と新しい感覚で、東洋工具の新たな歴史への第一歩を踏み出した。

19年8月12日2283号
19年度機械工業生産額見通し
85兆5,067億円、前年度比2.7%増
日機連 5年連続増加の見通し

 日本機械工業連合会では、機械工業における平成18年度の生産額および輸出額の実績と平成19年度の生産額の見通しに関し、今年5月時点での調査を行い、この程まとめた。この調査は、機械関係の各機種別工業会51団体に対しアンケートにより回答を求めたもの。この結果、平成18年度の機械工業生産額は前年度比7.6%増の83兆2,920億円となり、平成19年度の生産額は前年度比2.7%増の85兆5,067億円と5年連続の増加となる見通しとなった。
 昨年度の日本の機械工業は、好調な企業収益を背景に、旺盛な設備投資と底堅い個人消費に下支えされ、輸出も好調であったことから、業種別の生産額は一般機械が前年度比10.5%増の15兆9,962億円、電気機械が同2.6%増の7兆8,970億円、情報通信機械が同2.6%増の8兆4,127億円、電子部品・デバイスが同10.5%増の10兆1,692億円、輸送機械が同8.5%増の33兆412億円、精密機械が同8.5%増の1兆3,491億円、金属製品が同1.4%増の3兆1,141億円、鋳鍛造品が同8.9%増の2兆9,610億円となり、全業種で一昨年度を上回った。
 今年度の見通しとしては、主として海外需要に牽引され増加基調が続く企業収益を背景に、内需面での企業の設備投資と底堅い個人消費に支えられ、輸出もアジア向けを中心に概ね堅調に推移し、当面の円安や原材料の高騰という懸念材料はあるものの、生産は緩やかながら拡大基調が続くと見られる。
 同連合会がまとめた、平成19年度の各業種の主な動向は次の通り。
@一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)3.9%増の16兆6,193億円となる見通しである。
 機種別にみると、ボイラー・原動機はボイラー・タービン、内燃機関共に更新需要が高水準で推移し6.1%増、土木建設機械は引き続き、海外需要が堅調に推移すると見込まれ9.1%増、化学機械は外需は反動減、内需も官公需向け環境装置の受注状況は厳しいが、民需は堅調で2.8%増、ポンプ・送風機・圧縮機は内需は弱含むが、外需が好調で2.5%増、油空圧機器は建設機械の旺盛な需要とそれに伴う輸出の伸びがさらに進み2.7%増、運搬機械は内需・外需ともに物流システム機器やクレーン等も堅調で5.0%増、ロボットは電子・電気機械産業向けが薄型テレビ等デジタル家電の旺盛な販売を背景に好調を維持、やや一服感が見られた自動車産業向けも回復に転じ2.7%増、金属工作機械は受注残も多く、好調が持続するものと思われ4.4%増、第二次金属加工機械は国内外における自動車産業及び一般機械・機器の好調は持続し、国内自動車産業の増強は一段落したが、海外現地設備の増強は続くと思われ2.5%増、木材加工機械は木工機械が大幅増の見込みであるが、合板機械が減少の見通しで全体では0.3%減、ミシンは東南アジア向けに工業用の高単価機種の需要が高まる一方、家庭用は国内生産拠点の海外移転が進み減少することから0.3%減、冷凍機・同応用装置は家庭用、業務用エアコンについては更新時期に来ており、リニューアル需要の構成比率が高まることもあり2.3%増、軸受は需要先の自動車、工作機械、建設機械、産業機械等が好調であり3.0%増、半導体製造装置及び液晶パネル製造装置は液晶パネル製造装置は在庫調整が必要になると思われるが、半導体製造装置に関しては海外の伸びに支えられプラス成長が見込まれることから5.7%増加する見通しである。
A電気機械
 電気機械の生産額は前年度比(以下同様)2.1%増の8兆610億円となる見通しである。
 機種別にみると、回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は好調な民間設備投資や省エネルギー機器の市場拡大等に支えられた産業用システム機器が、下期以降に一部機器で不透明感が見られるものの、サーボモータ、汎用インバータ、プログラマブルコントローラ、低圧遮断器などをはじめ全般的に好調と見られ1.1%増、民生用電気機械は洗濯乾燥機、クッキングヒーター、電気炊飯器や電子レンジ等における新規・高付加価値商品の需要が拡大し、これらの商品は国内生産が中心でアウトインの割合は小さいため生産増に寄与し1.8%増加する見通しである。
B情報通信機械
 情報通信機械の生産額は前年度比(以下同様)1.3%増の8兆5,214億円となる見通しである。
 機種別にみると、民生用電子機器はDVDビデオなど一部機器は市場の成熟や海外生産の進展などから伸び悩みが予測されるものの、薄型テレビ、デジタルカメラ等は引き続き堅調な伸びが見込まれ四・五%増、通信機器は有線通信機器では光ブロードバンドの増加に伴いデジタル伝送装置・光伝送装置を含むその他の搬送装置やネットワーク接続機器が伸びるものの、交換機の減少等により0.5%減、無線通信機器では第三世代機への移行が本格化し、3年ぶりにプラスに推移した携帯電話の伸び率の鈍化が予想されることもあり1.1%減、通信機器全体では1.0%減、電子計算機及び関連装置が0.7%増加する見通しである。
C電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は前年度比(以下同様)5.2%増の10兆6,965億円となる見通しである。
 カーエレクトロニクス、デジタル家電の需要は海外も含めて引き続き拡大しており、BRICsなどを中心とした携帯電話需要の拡大、パソコンも新OSの投入効果による需要拡大が期待されることから、電子部品は2.9%増加、電子デバイスは6.3%増加する見通しである。
D輸送機械
 輸送機械の生産額は前年度比(以下同様)1.9%増の33兆6,655億円となる見通しである。
 機種別にみると、自動車は乗用車では企業収益の回復から所得の改善が期待されること等により国内では微増、軽乗用車は新型車投入数の減少等により軽自動車シフトが一段落することから国内では微減、商用車では自動車NOx・PM法の規制対象台数が大幅に減少すること、軽トラックにおける小規模商店や農家の構造的減少による需要減等から減少するものの、乗用車、商用車ともに輸出は堅調に推移するものと見込まれ、自動車全体では1.0%増の見通し。自動車部品は日系自動車メーカーの国内外向けの自動車生産が好調に推移すると見込まれることから、引き続き、国内外の自動車部品生産は増加傾向が続くものと予想され3.1%増、産業車両はフォークリフトは国内では一進一退の動きが続くが、輸出は伸び率が徐々に鈍っていくものの依然好調であり、ショベルトラックは上期は堅調に推移し、下期は前年並みになると予測され全体で3.5%増、航空機は機体が減少するものの、好調を維持する民間航空機用輸出部品に支えられ、全体で1.6%増加する見通しである。
E精密機械
 精密機械の生産額は前年度比(以下同様)2.4%増の1兆3,812億円となる見通しである。
 機種別にみると、計測機器は需要先の設備投資が引き続き順調に推移し1.1%増、光学機械は写真機が10.3%増、望遠鏡・顕微鏡が9.3%増、カメラの交換レンズ・付属品が7.3%増、光学機械全体で8.4%増加する見通しである。
F金属製品
 金属製品の生産額は前年度比(以下同様)1.4%増の3兆1,158億円となる見通しである。
 機種別にみると、鉄構物・架線金物は4.2%減、ばねは3.0%増、機械工具は特殊鋼工具、超硬工具、ダイヤモンド工具すべてが増加し、全体では2.3%増加する見通しである。
G鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は前年度比(以下同様)3.1%増の3兆522億となる見通しである。
 機種別にみると、粉末冶金製品は3.8%増、鍛工品は国内需要の増加は期待できず、輸出動向に左右される状況にあり横ばい、銑鉄鋳物は0.8%増、可鍛鋳鉄・精密鋳造品は3.4%増、非鉄金属鋳物は8.2%増、ダイカストは5.0%増加する見通しである。

パソコンで在庫照会と発注
「WIN―NET」を開始
ノダキ 販売店の利便性を向上

 ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)は、インターネットによる販売店向けWeb受注システム「WIN‐NET(Web Information of Nodaki-NET、ウイン-ネット)」を8月6日より開始した。
 WIN‐NETは顧客販売店のパソコンからノダキのイゲタロイ標準品の在庫照会と発注ができるシステム。これにより、販売店の利便性向上と情報提供サービスの充実を図る。
 なお、電話あるいはFAXでの注文受付も引き続き行われる。

メカトロテックジャパン07
過去最大の出展規模に
出展者説明会を開催

 今年10月17日から20日までの4日間の日程で開催される「メカトロテックジャパン2007」(名古屋国際見本市委員会主催)の出展者説明会が、7月25日午後2時より会場となるポートメッセなごやの交流センター3階大ホールで開かれ、出展企業の担当者が参加した。今回の展示会は、375社・団体が1,953小間に出展、過去最大規模での開催となる。
 冒頭、山田名古屋国際見本市委員会事務局長が、「11回目となりますメカトロテックジャパン2007に、今回から愛知県機械工具商業協同組合様にも共催団体として新たに加わっていただきました。私共名古屋国際見本市委員会、ニュースダイジェスト社様の三者で展示会を運営させていただきます。出展の申し込み状況につきましては皆様もご承知のように、3月の中旬には満小間状態となり、お申し込みいただいた小間数の削減などをお願いして、多くの出展者にご参加いただけるよう格別のご協力を賜り心から御礼申し上げます。お陰様で375社、1,953小間のご出展をいただきました。過去最大規模での開催でございます。今回のキャッチコピーは『需要新鮮「広がる」「深まる」「極める」中部のモノづくり』。国内屈指の製造業の集積基地、名古屋において、自動車に続く次の市場への新たな需要動向を踏まえて、顧客ターゲットを拡大し、更に深く開拓し、技術を極めた最新の製品をご披露いただく場と考えております。是非この展示会で大きな成果を上げていただきますことを願っております。事務局といたしましては今後、出展者の皆様にとりまして十分ご納得のいただける展示会とするよう、精力的な広報宣伝活動を含め鋭意努力してまいります。出展者の皆様におかれましても、これまで以上のご協力とご尽力を賜りますようお願い申し上げます」と挨拶。
 共催者挨拶では、樋口ニュースダイジェスト社社長が「この展示会は、皆様の支えにより発展してまいりました。今回も過去最大規模で開催することが出来ました。これも皆様のご支援の賜物と思っております。1987年の20年前に第1回を開催。名古屋国際見本市委員会、私共、愛知県機械工具商業協同組合という仕組みの中で行ってきて、20年目の大きな節目を迎えております。出展者のために、そして来場者のために、最終的には地域産業並びに業界発展のためにという思いで私共全社をあげて知恵と汗を振り絞ってまいりました。今回展においても皆様のご協力を得て、出してよかった、メカトロテックは本当によいイベントだ、と言っていただけるように精一杯やらせていただきたいと思います。会期まで3カ月弱ですが、何卒格別のご協力、ご支援を賜りますようにお願いいたします」と述べ、次いで野田愛知県機械工具商業協同組合理事長が「私共は流通という立場で、基本的にユーザーさんとメーカーさんのパイプ役だと思っております。メカトロテックジャパン2007におきましても、ユーザーさんのご来場の動員が我々の役割ではないかと思っております。会期が迫っております。まだまだ色々な問題もあろうかと思いますが、万全の準備をしながら進めてまいりますのでご協力をお願いします」と挨拶した。
 続いて、小間配置図の説明、出展規程の概説、広報・来場者動員計画の説明が行われた。
 メカトロテックジャパンの特徴の一つ、主催者特別企画は1991年から始まり、主催者独自の主張を盛り込んだかたちで、その時代時代の先端技術、システム等を披露することにより、この地域の製造業や関連商社の人たちの刺激となって地域産業に貢献することをねらい行われてきた。前回展では、「世界に誇る日本のモノづくり先端技術」をテーマに、樹脂加工を中心とした自動車部品関連のソリューションテクノロジーを実演展示した。
 今回は、中部地区における航空機産業の発展に目を向け、航空機産業をテーマに新素材、部品関係の加工実演等を企画している。また、開会初日の午後1時からは、特別シンポジウムを計画。企画展示と連動するかたちでテーマを航空機のモノづくりに絞り込み、業界の牽引者らによるパネルディスカッションを予定している。
 開催まで百日を切り、メカトロテックジャパン2007の成功に向けて主催者、共催者、出展者が互いに最大の力を発揮することを確認し合い、終了した。

能登半島地震義援金について報告
全国大会の開催検討
名古屋伝動機商組合7月度例会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は、7月24日午後6時より名古屋市西区の大森にて7月度例会を開催した。
 冒頭、笠井理事長は「日頃は、当組合のためにご尽力、ご協力を賜りまして本当にありがとうございます。大変暑い折りでございまして、体力的に厳しい時期でありますが、しばらくしますとお盆休みを迎えます。それまでの間、どうぞお体をご自愛下さい」と挨拶。
 引き続いて、組合員各社の協力を得て行なった、能登半島地震義援金について笠井理事長よりお礼と報告がなされた。
「当組合の積立金の他に皆様方から多大なるご協力を賜りました。そして、NHK石川放送局編成事業部と連携いたしまして、お手元にお配りしました領収書の写しにございます金額を贈らせて頂きました。この場をお借りしまして、お礼を申し上げます。どうもありがとうございました」。
 この後、能登半島地震義援金の内訳について、出席者から笠井理事長に対していくつか質問が出され活発な議論がなされた。また、今回発生した新潟県中越沖地震の義援金については、組合としては出さない方向でほぼまとまった。
 次に、5月に行われた全国理事会について、笠井理事長は「五月に大阪伝動機商組合から東京と名古屋の理事長、副理事長に呼びかけがありましたので、大阪へ行ってまいりました。そして、各地域の実情について話し合いました。また、現在のところ東京・名古屋・大阪で全く連携がとれていない状況なので、全国大会の開催についても検討がなされました」と報告した。
 最後に、毎年秋の恒例行事となっているボウリング大会について、例年金曜日の夜に開催していたが、長村理事の提案により今年は11月10日か17日の土曜日の昼に開催する方向で検討していくことになった。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は7月9日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は高水準で推移している。個人消費は持ち直している。住宅投資はおおむね横ばいで推移している。公共投資は低調に推移している。また、設備投資は増加している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、平成19年4月の発表から4カ月連続で総括判断を据え置いている。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年5月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(5月速報)でみると、輸送機械工業、プラスチック製品工業、電気機械工業等が上昇したことから、前月比0.5%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は7.5%増と31カ月連続の上昇。
 出荷は、輸送機械工業、プラスチック製品工業、電気機械工業等が上昇したことから、前月比2.3%増と2カ月ぶりに上昇に転じた。また、前年同月比は7.8%増と28カ月連続の上昇となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、化学工業等が低下したことから、前月比2.8%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は7.6%増と8カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では45カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では42カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、高水準で推移している。
 乗用車は、国内向けが需要の低迷により減少しているものの、海外向けは、北米での現地生産化による減少はあるものの、他地域の伸張により順調であることから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、高水準で推移している。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内需要が一般機械向けを中心に、海外需要が欧米向けを中心に、ともに堅調なことから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向け、インド向けともに順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他の一般機械では、半導体製造装置が国内外ともに順調で、土木建設機械が海外向けに好調であることなどから、高水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 半導体素子・集積回路は、市況の影響はあるものの、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどで堅調なことから、高水準で推移している。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが堅調なことから、高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、高水準で推移している。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、高水準で推移している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、ビデオカメラが堅調であることなどから、緩やかな増加傾向となっている。
 電子計算機は、振れを伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかに減少している。
 アルミニウム建材は、木造住宅用が振るわないことに加え、ビル用の動きも一段落したことから、緩やかに減少している。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、高水準で推移している。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかに増加している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、緩やかに増加している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、緩やかに増加している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準で推移している。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、増加している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 乗用車販売は、普通車が3カ月ぶりに、軽自動車も2カ月ぶりに前年を上回ったものの、小型車が16カ月連続で前年を下回ったことから、全体では5カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、携帯電話が順調であるものの、薄型テレビなどのAV機器が一時的に落ち込んだことから、5カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、半導体素子・液晶素子関連で需要拡大に伴う大型の能力増強投資が続いており、自動車関連でも、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新などの投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車工業向けが4カ月連続で前年を上回ったものの、一般機械工業向けが四カ月ぶりに前年を下回り、全体でも4カ月ぶりに前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「国」、「その他」で前年を下回ったものの、「独立行政法人」、「市区町村」、「地方公社」、「県」で前年を上回り、全体では4カ月ぶりに前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家、貸家、分譲がいずれも二カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、28カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、アジア向けが62カ月連続で、米国向けは2カ月ぶりに、EU向けは23カ月連続でそれぞれ前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、卸売・小売業、医療・福祉など幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、四カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、落ち着いているが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

エコキュート配管用キット
信頼性、施工性に優れる
キッツ 「エコパイプ」販売開始

 キッツ(社長=小林公雄氏、住所=千葉市美浜区中瀬1-10-1)は、エコキュート配管用アルミ三層複合架橋ポリエチレン管配管キット「サンフレックス配管システム エコパイプ」を販売開始した。
 自然冷媒によるヒートポンプ給湯器「エコキュート」は、家庭からのCO2などの排出削減や省エネルギーのため、2010年までに日本国内全体で約520万台の設置が目標とされている。その「エコキュート」の連結配管の工法として、アルミ三層複合架橋ポリエチレン管システムのニーズが高まってきている。そこで、信頼性、施工性に優れた「エコパイプ」の供給を、パイプ・継手メーカーである三葉製作所から受け、キッツが販売することとなった。
 この製品の特長は次のとおり。
【特長】
@内面架橋ポリエチレンの三層構造のため、耐熱性に優れ「常用温度95℃」。
A耐候性断熱材付であり、屋内・屋外を問わず遮光テープは不要。これにより煩わしい作業が省け、作業時間が大幅に短縮できる。
B銅管に比べ重量が約二分の一で、施工性に優れ、水平・垂直配管ができ勾配も容易にとれる。
C最小曲げ半径は架橋ポリエチレン管に比べ約3分の1で、手で簡単に曲げられそのまま曲げを維持できるので狭小での配管にも最適。
【製品ラインナップと価格】
 全30アイテム/希望販売価格=12,500円〜58,900円
【販売目標】
 初年度2億円・2年目3億6,000万円・5年目4億8,000万円

6月の受注額1,317億円前年比3.0%増
38ヵ月連続1,000億円超は最長記録
日本工作機械工業会6月分工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年6月分の工作機械受注実績調査報告によると、6月の受注額は1,317億円で、前月比では0.5%増と2カ月連続のプラス、前年比は3.0%増と6カ月連続のプラスになった。月間の受注額としては史上2番目の金額となり、38カ月連続での1,000億円超えはバブル期を16カ月抜き最長記録を更新中。また、1〜6月の累計は7,789億円と、外需の拡大を中心に前年比8.0%増の2桁近い伸びを示し、年初見通し(1兆4,000億円台)を上回る勢いである。
 内外需別にみると、内需は580億円で前月比は4.2%減と2カ月ぶりにマイナスとなり、前年同月比は10.6%減と4カ月連続のマイナスになった。主要産業の前月比では、一般機械3.5%増、自動車0.2%増、電気・精密20.0%減(電気37.7%減・精密24.8%増)と、電気がマイナスとなるも一般機械、自動車、精密はプラスになった。
 外需は737億円で前月比は4.6%増と2カ月連続のプラス、前年同月比は17.0%増と22カ月連続のプラスになり、史上最高額を更新した。地域ごとでは、アジア・欧州・北米ともに前年比プラスとなり、概して好調に推移している。産業別では、世界各地域で自動車向けが好調なほか、欧米を中心に航空機、エネルギー関連、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調に推移している。
 内需の内訳をみると、一般機械は278億円で前年比7.1%減と2カ月連続のマイナス。このうち、金型は49億円で同17.3%減。2006年8月以降前年比マイナスで推移している。自動車は148億円で同13.9%減と3カ月連続のマイナス。このうち、部品は73億円で同2.7%減と同じく三カ月連続でマイナスとなった。電気・精密は62億円で同16.5%減。このうち、電気は35億円で同24.5%減と2カ月ぶりのマイナス。精密は28億円で同3.5%減と2006年12月以降マイナスで推移している。一方で、造船・輸送用機械が20億円で前年比10.1%増と2カ月連続のプラス。金属製品が18億円で5.6%増と2カ月ぶりのプラスになっている。
 外需の内訳では、アジアが279億円で前年比28.7%増。前月に次ぐ史上2番目の受注額となった。東アジアでは中国が前年比68.5%増と依然好調を持続。その他アジアではインドが同134.3%増と大幅なプラスで好調。欧州は229億円で同16.3%増。史上最高額を6カ月ぶりに更新した。ドイツは史上最高額を更新した五月に次ぐ金額。EU主要国では英国・イタリアを除き同プラスとなっている。北米は211億円で同4.5%増。3カ月ぶりの200億円台となった。米国が2カ月ぶりに前年比プラス、メキシコも6カ月ぶりの同プラスとなった。
【1〜6月の受注累計額】
 受注総額7,789億円(前年比8.0%増)は、6月時点での累計額としては史上最高額を記録した昨年の7,215億円を上回るペース。
@内需3,640億円(前年比3.2%減/内需比率46.7%)
 全十一業種中、二業種で前年比プラスとなった。主な業種の前年比は、一般機械が前年並み、自動車、電気・精密はマイナスとなった。▽一般機械1,638億円(前年比0.5%減)▽自動車1,007億円(同五・〇%減)▽電気・精密391億円(同13.5%減)。
A外需4,149億円(前年比20.2%増/外需比率53.3%)
 1〜6月累計額では、4年連続で最高額を更新した昨年を上回るペース。前年比では、アジア・欧州がプラス、北米はアメリカ・カナダがプラスながら、前年に高い伸びを示したメキシコの反動減もあり幾分下回っている。▽アジア1,545億円(同23.5%増)▽欧州1,311億円(同41.9%増)▽北米1,192億円(同1.2%減)。

切削抵抗を大幅に低減
安定長寿命を実現
住友電工ハードメタルHM型ブレーカ発売

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、ステンレス鋼・一般鋼の中切削から粗切削に最適な「HM型ブレーカ」を開発、発売した。
 「HM型ブレーカ」は、ワイドなモールドブレーカを有し、切削抵抗を低減するとともに、ステンレス鋼や一般鋼の中切削から粗切削において、スムーズな切りくず排出性を発揮する。主に汎用旋盤での使用において、安定した加工を実現する。
 この製品の特長は次のとおり。
【特長】
@切削抵抗が大幅に低減
 特殊表面処理により被削材の溶着を防ぐとともに、幅広なブレーカが切りくずをスムーズに排出する。切削抵抗の低減により、機械動力も低減できるため、省エネルギーにも寄与する。
A安定長寿命
 「AC630M」は、新開発の「スーパーFFコート」を適用し、耐チッピング性の向上と工具への溶着を効果的に抑制できるステンレス鋼・一般鋼の旋削用材種。「HM型ブレーカ」との組み合わせにより、ステンレス鋼や一般鋼の加工において安定長寿命を実現する。

住友、不二越の新製品と
最新加工技術を学ぶ
東海イゲタロイ会「一線会」に35名参加

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、日頃営業の第一線で活躍中の営業マンを集めた「一線会」を7月25日午後5時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において開催した。会員店より35名の営業マンが参加し、住友電工ハードメタル並びに業務提携先の不二越の新製品について勉強会を行った。
 当日は、鈴木住友電工ハードメタル名古屋営業部市販グループリーダーが司会を務め、冒頭、井戸住友電工ハードメタル名古屋営業部主幹は挨拶で「本日は大変お忙しい中、また非常に暑い中を多数ご参集いただきまして誠に有り難うございます。日頃は私共住友電工ハードメタル製品の販売におきまして多大なご協力をいただき心より御礼申し上げます。今から5年ほど前のまだ景気が悪かった頃に、経営のトップのほうがこの状況を何とかしようと、5年間で売上を1.5倍にするという計画を立てました。2007年にこれを達成しようと取り組んでまいりましたが、昨年の06年度に1年前倒しで達成いたしました。これは、中国をはじめとする全世界のものすごい好景気の追い風に乗ったということもありますが、皆様方のご協力に負うところが大きいと感謝いたします。07ビジョンを達成したら今度は一二ビジョンということで、更に5年間で1.5倍から2倍に売上を伸ばすということです。何とか達成をしようと努力しております。その方策の一つが、国内販売での市販営業の強化。市販推進部を作り、かつ人を増やして、営業面の強化を行っております。そのような組織面の強化に加えて、売るための武器として、ここ数年間は過去に例を見ないほど資金と人を注ぎ込み新製品の開発を行ってまいりました。昨今になり、その種が少しずつ芽を出しまして、競合他社の製品に比べ競争力のある製品を皆様に提供できるようになってまいりました。本日は特にそのような新製品を紹介して、日頃の営業の一助にしていただければ幸いと考えております。また本日は、不二越さんのご協力もいただきまして、不二越製品のご紹介もいたしますので、住友製品と合わせて販売の拡大にご協力いただきたいと存じます」と述べた。
 勉強会では、イゲタロイの最新加工技術について説明されたほか、住友と不二越の共同開発によるGS MILLの最新シリーズや,不二越が新開発した画期的なドリルAG―ES、AG―ESSの紹介が行われた。
 この後、会場を移して懇親会が開かれ、参加者は福引大会などの催しを通じて交流を図った。

南海漫遊記 B
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地久雄倉地社長

[空港へ]
 平成18年7月13日木曜日。午前5時過ぎに家を出て車で会社へ向かう。本ツアーの集合時間は午前7時半と早いのである。
 現在では県営のドメスティック空港となってしまった小牧空港は、一昨年セントレア(中部国際空港)が出来る前は立派な国際空港であり、名古屋の東北部からは車を使えばかなり短時間でアクセスできて便利であった。僕の会社から小牧空港までは直線距離で約8キロメートルほどあるのだが、いつだったか要領のいいタクシー運転手氏が裏道テクニックを駆使した結果、約10分で出発ロビー前まで着いてしまったことがあったほどだ。
 一方セントレアには名鉄空港線が直接乗り入れていて、名古屋駅や金山駅から3―40分で着くとはいえ、そこまでは地下鉄やタクシーを使わなければならず、荷物が多いと駅での乗換えが面倒だし時間もかかってしまう。
 そこで今回はジュニアー会のご意見番にして、究極の手配師の異名を取るO藪氏のご提案で、T社の乗り合いタクシーを利用することにした。自宅からタクシーで金山駅まで行って電車に乗るより、はるかに安いコストでセントレアに到着することが出来るのだ。O藪氏の豪邸と僕の会社とは結構近いので、道順として会社でピックアップしてもらう段取りになっている。
 家の外に出ると、真夏なのでとっくに夜は明けていて雲ひとつない快晴である。今日も暑くなりそうだ。昨夜は支度に手間取って、ほんの数時間しか寝ていないので頭が少しふらふらしている。車にスーツケースを積み込んだだけでどっと汗が吹き出して来た。
 何とか無事に会社にたどり着いて、留守中の仕事の指示などを再確認してのんびり外に出ると、予定時刻の午前6時よりかなり早いのに、O藪氏を乗せたジャンボタクシーがすでに到着していた。あわてて荷物を積んでもらい出発する。
 車は近くをあちこち巡回してさらに何人かをピックアップしていく。途中でS和区ご在住のM田氏が威勢良く乗り込んで来て、次第にジュニアー会の旅行らしいムードが高まってくる。噂に聞いていただけで、乗り合いタクシーを使うのは初めてなのだが、大変エコロジカルな乗り物に感じて気分がいい。予定乗員も揃ったので、車は名古屋高速に入り、一路セントレアめがけて快適なクルーズがはじまる。
*  *
 当初の予定では今回の研修旅行はベトナムのハノイへ行くはずだったのだが、予約を取る段階でエイペック(APEC=アジア太平洋経済協力会議)首脳会議がこの年の11月にハノイで開かれることが判明し、とてもホテルが取れる状況でないことがわかってきた。そこで急遽行き先を首都ホーチミンに変更し、しかも飛行機の都合で台湾の台北を経由することになったので、そこも見学しようということになったのだった。

ベストセラーのVMシリーズを始め
最新5軸加工機等展示
OKK 西・中部日本プライベートショー

 大阪機工(OKK、社長=土井隆雄氏、本社=兵庫県伊丹市北伊丹8-10)は7月13、14の両日、本社・猪名川製造所において「西・中部日本OKKプライベートショー」を開催し、販売台数六千台を突破した立形マシニングセンタ「VMシリーズ」を始め、五軸加工機の最新機種を紹介した。期間中は、西日本・中部地区より多数のユーザーが来場して賑わいを見せた。
 OKK名古屋支店主催による見学会は14日に行われ、午前8時半に名古屋駅に集合してバスで出発、正午前に展示会場の猪名川製造所に到着した。
 土井社長が「日頃はOKKの機械をお使いいただき有り難うございます。また本日は台風の中、お出でいただき有り難うございます。限られた時間ではありますが、OKKとはどんな会社かという事をご理解していただくと共に、アルミから重切削の実演もしておりますのでよくご覧いただいて、何かご採用いただけましたら幸いです」と歓迎の挨拶。
 続いて同社技術開発部による技術説明があり、五軸加工機のメリットと加工事例がパワーポイントを使って紹介された。
 五軸加工機のメリットとしては、ワンチャックで多面の加工が出来ることにより、@段取り効率の向上、A加工効率の向上、B精度向上、C特殊加工が可能の四点が挙げられた。OKKの五軸加工機「VG5000」開発にあたっては、航空機部品加工や金型加工の増加に伴い、従来機よりも高い剛性で使い易い五軸加工機を求める声に応えるかたちで開発が行われたと説明。VG5000ならではの加工事例なども紹介された。
 併せて、千七百台以上の納入実績を持つ、スピード、精度、パワー、剛性の基本性能を徹底的に高めた「HMシリーズ」と同シリーズのバリエーションの追加などの説明もあった。
 この後、工場見学を行い、技術センターでは発売以来13年間で6,000台以上を販売している「VMシリーズ」を始め、OKKの主力機種が中心に展示され、加工実演を見ることもできた。
 展示内容は、「VD300」によるコンパクトシステムの提案、NAK80(高鏡面・高性能プラスチック金型用鋼)に対する微細加工、アスペクト比300薄リブ加工。「VP400D」のダイナビジョンによる工具測定、NAK80に対する高速加工。「HM500」によるS50Cに対するロングドリル加工(L/D-20の穴加工)。「VM4V」によるアルミ材に対する超高速エンドミル加工。「VM5V」によるS45Cに対する重切削加工。「VP400―5AX」による五軸機衝突防止機能実演。「VG5000」による五軸機での鉄材への重切削。「GC5」(グライディングゼンタ)によるセラミック材に対するC軸を使用した研削加工実演。「VM900」によるSS400材に対する重切削加工、突き加工、多刃エンドミル加工。

ヘッド部交換のみで使用可能
スクリューインツール発売
三菱マテリアルツールズシンプルかつ経済的

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する「ヘッド交換式工具スクリューインツール」の販売を開始した。
 高能率加工では高い切削条件が用いられるため、インサート欠損が起こった場合、取り付け座まで破損され工具ホルダが使えなくなることがある。従来の工具では、インサート取り付け座が破損した際は、その工具ホルダを新規購入せざるを得ず、コスト増の要因となっていた。特に超硬シャンク一体型の高価な工具では、多大な出費が強いられることとなる。そこで、インサート座が破損した際にヘッド部の交換のみで使用可能なスクリューインツールを開発。
 スクリューインツールは、金型工具をヘッドに配置し、締結部をネジ勘合にすることにより、シンプルかつ経済的に使用できる。
 主な特長は次のとおり。
 @ヘッド交換式なので、工具管理が容易。
 A加工時破損した際もヘッドの交換のみで済み経済的。
 B同社の刃先交換式エンドミルシリーズをスクリューインヘッドとして規格化。ヘッド部の変更のみで、あらゆる加工に対応することができる。第一次発売として、スクエアエンドミルAPX3000形/4000形、高送りエンドミルAJX形、多機能エンドミルAQX形の4形状をラインナップ。
 Cストレートアーバはシャンク径φ16〜32mm、長さは径ごとにショート&ロングタイプの二種類を規格化。オール超硬シャンクの他、スチール製シャンクをラインナップ。
 D工具突き出し長を最小にできる取り付け一体型のコンパクトアーバを規格化。取り付け形状は、BT30、BT40、HSK63の3種類をラインナップ。
 ヘッドはAPX3000形/4000形、AJX形、AQX形の計46型番、ストレートアーバ16型番、コンパクトアーバ12型番を用意。
 標準価格(税込み)は、(代表型番)スクリューインヘッドAPX3000R325M16A40@45,045円、APX4000R323M16A40@41,575円、AQXR332M16A40@30,240円、AJX09R323AM1645@46,515円、ストレートアーバSC32M16S140S(スチール)@29,925円、SC32M16S140SW(超硬)@126,000円、コンパクトアーバSC32M16S10―BT30@50,925円、SC32M16S10―BT40@71,400円、SC32M16S28―HSK63A@80,800円。

適正利益の確保を念頭に
鋼管・継手部会を開催
静岡県管工機材商組合7月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、7月11日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「7月度定例理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、鋼管・継手部会を開き、日立金属静岡営業所の篠原所長より、商品市場動向について解説してもらった。
 理事会での審議事項は次の通り。
 管機連(橋本政雄会長)の「第45回総会」が6月19日にグランドアーク半蔵門で開催され、伊藤理事長、村松副理事長、丸尾顧問が出席した。
 決議事項としては、夏季一斉休暇を8月12日〜15五日に、年末一斉休暇を12月29日〜1月4日と決めたほか、東京組合の展示会(8月2日〜4日)と大阪組合の展示会(9月13日〜15日)のPR発表があった。各地区理事長報告では、各地区それぞれの特色ある取り組みが報告された。伊藤理事長からは、市場を乱す価格だけの戦略は、業界の発展にマイナスとなるので、適正利益の確保を念頭においての取り組みに傾注してもらいたいとの、協力方の要請もされた。
 議案審議の後は、「鋼管・継手部会」に移り、当日出席した日立金属の篠原所長より管材主要製品(可鍛継手、溶接継手、給水給湯樹脂管、ステンレス製継手)の出荷推移等の現況報告が詳細に説明され、各社それぞれに今後の対策を考える上で非常に参考になった。
 部会の後は情報交換に移り、塩ビ管や継手の値上げをめぐり、カルテルが結ばれていた嫌疑で、塩ビ管メーカー九社を強制調査に乗り出している「独禁法違反」について意見交換を行った。
 これについては、昨年2月に「上位3社で7割のシェアを占める寡占市場」と業界の特性を踏まえて、需要減少の数値予測を公表すれば「大手を中心に値上げに向けた、協調的な歩調が取られかねない」と、公取委はカルテルの危険性を叫んでいた。

広い施設の洗浄・散水に
台車付き流体リール
ハタヤリミテッド移動式で効率アップ

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90・TEL052-261-3821)は、自動巻ホースリールを台車にドッキングした「台車付き流体リール」をこのほど新発売した。
 従来の「流体供給用オートリール(HRO(W)型)を使いやすく改良し、さらに台車を取り付けた、新しいタイプのホースリール。
 水道局や食品工場などの給水場所が多数存在する現場では、各箇所にホースリールを設置するとかなりの台数になり、時間・コストが掛かるが、「台車付き流体リール」は、台車をリール本体に取り付けてある移動式のため、各箇所に設置する必要がなく、最小限の台数で最大限の範囲をカバーすることができる。水・エアー供給作業の効率化アップに貢献する。
【特長】
@大口径1インチホースを採用し、多量供給の効率をアップ。
A移動式のため、少ない台数で広範囲をカバー。面倒な取り付け工事も必要ない。
Bラチェット式ストッパー付で扱いやすい、自動巻きリール。
Cホースの接続が簡単なカップリング付き。先端には便利な可変ノズル付き。
Dホースなしの本体のみもある。
 価格は、346,000円(ホースなし)と398,000円(ホースあり)。
【用途】
 ▽下水道局の貯水槽や通路の洗浄・散水用に▽漁港、食品工場、清掃局などの洗浄・散水用に▽大型エアー機器などのエアー供給用に
 詳細については、直接同社に問い合わすとよい。

「越前うに」などプレゼント
トクトクキャンペーン
TOTO8月末まで開催中

 TOTO名古屋ショールーム(名古屋市中区栄)では、8月末まで「夏のご来館トクトクキャンペーン」を開催している。
 キャンペーンアンケートに記入した来場者の中から、抽選で「越前うに」、銀座・千疋屋の「プレミアムシャーベット」、「全国共通食事券」をプレゼントするというもの。
 トクトクキャンペーンの会場では、最高級グレードに相応しい扉やカウンター、シンプルに徹したデザインに秘めた驚きの機能を備えたシステムキッチンの「キュイジア」、使いやすさを追及した基本機能が充実したうえ、手頃価格で求められる「スタイルF」、4時間たっても次の人が追い焚きなしで入れる「フローピア魔法びん浴槽ライト発汗シリーズ」、半身浴、肩までゆったり、さまざまな入浴パターンに対応する「ネオエクセレントバス」、フチなしで、掃除がさらに楽になった、スッキリスリムなデザインのウォシュレット「アプリコット」、無駄のない研ぎ澄まされたデザインと機能をあわせ持った「ネオレストAタイプ」、奥行き490ミリで限られたスペースを最大限に活かし、狭い洗面所のリモデルにピッタリな「リモデア」、安全・快適を考えた洗面化粧台の「コンポーネントJ座ってラクラクシリーズ」、おいしく、健康にも美容にも良い水を提供するアルカリイオン水生成器「アルカリスリム」などが展示紹介され、専任のアドバイザーが、来場者の質問に対応していた。

ハノーバー・メッセ08
「パートナーの国」は日本
ドイツ産業見本市出展社を募集

 世界最大の産業技術統合見本市「ハノーバー・メッセ2008」が2008年4月21日から25日までの5日間、ドイツのハノーバー国際見本市会場でドイツ産業見本市(社長=ゼップ・ヘックマン氏)の主催により開催される。今回は、「パートナーカントリー」(パートナーの国)として日本の公式参加が決まっており、ドイツ産業見本市日本代表部では現在、出展社を募集している。
 「ハノーバー・メッセ」は複数の産業見本市を、毎年同じ会場で同時期に開催し、今年4月に開かれた「ハノーバー・メッセ07」では世界中から6,600社の出展社と24万人のビジターを集めた。
 専門見本市は、産業界のその時々の要請に応じて展示分野が変わり、「ハノーバー・メッセ08」は▽INTERKAMA+(国際計測・制御・自動化専門見本市)▽ファクトリーオートメーション▽インダストリアル・ビルディング・オートメーション▽デジタルファクトリー▽産業用部品▽エネルギー▽パワープラントテクノロジー▽パイプラインテクノロジー▽マイクロテクノロジー▽研究開発及びテクノロジーの十の国際専門見本市で構成される(06年6月現在、変更の場合もあり)。
 同社では、日本のもつ最先端技術、工業製品の高い品質、研究成果、ビジネス環境などを世界にアピールする絶好の機会として積極的な参加を呼びかけている。
 【出展の形式と問い合わせ先】
 日本からの出展は、従来通りの単独出展と、ジェトロが主催する日本ブースでの出展がある。
 @ジェトロ主催「日本ブース」へ共同出展社として参加する場合
 日本貿易振興機構(ジェトロ)海外見本市課ハノーバー・メッセ担当TEL03-3582-5183、電子メール:FAB99@jetro.go.jp、Webサイト:www.jetro.go.jp
 A単独で出展する場合
 ドイツ産業見本市日本代表部TEL03-3363-6631、電子メール=takashi.sasaki@hannovermesse.co.jp、Webサイト:www.hannovermesse.co.jp

平均で約10%値上げ
商品価格を改定
オンダ製作所1日受注分より

 オンダ製作所(関市広見851-3)では、昨年来の銅、亜鉛、ニッケル等の急激な値上がり、原油価格の高騰によるガス・灯油・その他油類・樹脂製品・梱包資材等大幅な価格上昇が未だ続いている中、更なる生産システムの合理化をはじめ、あらゆるコストダウンに取り組んできたが、商品によってはこれ以上の吸収が不可能になり、不本意ではあるが、商品価格の改定を余儀なくされ、平均で約10%の値上げに踏み切ったと、理解と協力を呼び掛けている。
 記
▽対象商品=ボールバルブ
▽価格改定率=約10%
▽価格変更日=8月1日受注分より
 改定価格については、臨時改定価格表を作成し配布するうえ、商品毎の価格については、別途案内する。
 また、製品の安定供給のため、過去1年間(昨年4月1日〜今年3月末日)の月平均売上を参考に、受注枠を設けて対応したいとしている。

目標上回る来場者で賑わう
「中部みらい市」盛況
橋本総業各種コーナーも人気

 橋本総業中部支店(支店長=宇佐見徳秋氏・名古屋市南区戸部下2-3-49)では、7月28日に名古屋市昭和区の“名古屋市吹上ホール”を会場に、「いい設備みせます2007中部みらい市」を開催し、目標を上回る来場者で終日賑わった。
 第2回目となった今回のテーマは、「設備商品の流通とサービスを通じて快適な暮らしを実現する」と題して、製販工と橋本総業の四位一体で「みらい市 四位一体で増分を!」をスローガンに、安心・安全、快適、健康、環境、省エネ、省作業、省力等をキーワードとした、最先端の住まいの設備を展示紹介し、住まう人の立場に立った住宅設備とはどういうものか?を考えるベスト商材、サービスを通じて提案した。
 当日は、午前9時30分より関係者を集めての朝礼を行い、橋本社長、宇佐見中部ブロック長(展示会実行委員長)、近藤TOTO名古屋支社長(出品者代表)の挨拶のあと、同10時のオープンに併せて来場者が詰め掛け、各出品展示小間(110社・156小間)は来場者で埋まった。
 展示会場内は、みらいゾーン・管材ゾーン・住設ゾーン・空調ゾーンなどの商材展示ゾーンのほか、工具即売コーナー・比較コーナー、提案コーナーなどを設けて解りやすく展示紹介した。
 今回初登場のレディースコーナーでは、アロマハンドマッサージやカラーセラピーなどで女性客の人気を集める一方、青年技能者のものづくりの分野で技を競い合う“技能オリンピック”の日本代表作品の展示、プロの似顔絵士による“似顔絵コーナー”、六人のメンバーによる“ジャズの生演奏”も人気を得ていた。
 また、売れ筋商材をリアルタイムに流す“グッドにタッチ”(みらいカードをセンサーにタッチする)では、製品への関心度が瞬時に集計され、人気ランキングとして掲示するなど、みらい(未来)市に相応しい試みも活かされていた。
 その他、ポイントに応じて景品が貰える景品コーナー、工具、家電、スポーツ、健康、アウトレットに至るまで、リフォーム現場で役立つ商品の特価・即売コーナー、環境に優しい設備を集めたエココーナー、ゴルフ試打コーナー、出展全メーカーのカタログも用意されていた。

世界初の洗浄技術搭載
ネオレストハイブリッドシリーズ
TOTO業界最少5.5?洗浄実現

 TOTOでは、世界初の洗浄技術「ハイブリッドエコロジーシステム」を搭載したウォシュレット一体形のタンクレストイレ『ネオレストハイブリッドシリーズ』をこのほど新発売した。
 「ハイブリッドエコロジーシステム」はコンパクトなフォルムの中に、貯水タンクと加圧ポンプを便器本体に内蔵し、少ない水量でパワフルな洗浄性能を発揮する全く新しい洗浄方式。従来のタンク式トイレの「タンクの分スペースを取る」、水道直圧式トイレの「最低限の水圧が確保できないと流れない」といったデメリットを解消。これまで水圧が低くて設置できない場合があったマンションの高層階や戸建の2階などにも設置可能となる。同時に少ない水を効率良く利用することで、業界最少の大洗浄5.5?を実現した。
 価格は305,000円〜355,000円。
【商品の特長】
@新洗浄技術「ハイブリッドエコロジーシステム」を搭載
 便器内部に、貯水タンクと加圧ポンプを内蔵している。水道直圧の水で便器内のボウル面を洗浄する「リム洗浄」と、タンクから加圧されて流れる水で便器内から押し出す「ゼット洗浄」、2つの水流を融合(ハイブリッド)させた。
 従来のタンク式トイレ、水道直圧結式トイレが持つ、それぞれのデメリットを解消する洗浄システム。
A業界最少の洗浄水量5.5?を実現
 ハイブリッドエコロジーシステムは少ない水を効率よく流し、確実な排水性能と超節水を実現した。その結果、業界最少の大洗浄5.5?、小4.5?を実現。省エネ達成率も111%と業界No.1を実現することができた。
 使用水量は約30年前〜10年前のTOTO主力商品であったタンク式トイレ(大洗浄13?)に比べ、使用水量65%の削減となる。
B低水圧環境でも設置可能
 大便器に搭載されているタンク内の水をポンプで加圧させて便器洗浄を行う。
 内蔵されたポンプによりタンク内の水を勢い良く流すので、水圧を気にする必要もない。
 また、マンションなど、壁排水への対応として、業界ではじめて排水心の高さを変えられる「マルチ壁排水ソケット」も品揃えした。
 これらの技術で水圧を気にすることなく、どのような場所にも設置が可能になる。
C「清掃性」:フチなし便器・ウォシュレット、セフィオンテクトなどシリーズに共通する基本機能
 汚れがつきやすく掃除がしにくい「フチ裏」をなくした便器のフチなし形状と、便器内をくまなく洗浄するトルネード洗浄。さらに便座からもフチをなくしたフチなし形状のウォシュレット。衛生陶器ならではの技術である、汚れがつきにくく、落としやすい「セフィオンテクト」。
 ネオレストハイブリッドシリーズはこの清掃性を高める機能を全て盛り込んでいる。
D夜中のトイレも気にならない。「便器洗浄中の耳障りな音を改善」
E洗浄音の改善
 ハイブリッドエコロジーシステムのポンプ制御により従来の直圧式便器の課題とされていた、ゼット洗浄音から耳障りな高周波帯をカットすることで、自然でやわらかい洗浄音としている。
 また、従来のゼット洗浄が約四秒の洗浄時間であったのに対し、ネオレストハイブリッドシリーズは約3秒に短縮。やわらかな音質に加え、わずかな時間で洗浄音も消え去る。
Fサイレントモード
 サイレントモードに設定すると、用を足した後、センサーで人がいなくなったことを検知し、オートで便ふたを閉めてから便器を洗浄。便ふたを閉めることで音漏れを低減できる。
 この2つの機能をあわせることで、70dBから61dBへ音を低減している。
G排泄時の「水のはね返り」を解消、検便時にも便利な「水面を下げる」機能を搭載
 最近の腰掛式大便器は、汚れの付着を防いだり、においが少なくなるなどのメリットがあるため、水たまり面が大きいタイプが主流となっている。
 清掃性などが向上する反面、排泄時の「水のはね返りが気になる」「検便時に不便」といった声に対応して、清掃性などの機能はそのままに、「水面を下げる」機能を搭載した。スイッチ一つで、水面が30mm程度下がる。
 使い終わった後は、洗浄ボタンを押せば水面は元に戻る。

極上夜景と焼肉を満喫
7月例会で暑気払い
名古屋水栓販売協会終始和やかに歓談

 名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、7月27日午後6時30分より、名古屋市中区新栄の“イマナス亭”で「7月例会」を開催し、地上100メートルからの極上夜景を眺めながらの、美味しい焼肉を満喫しての暑気払いをおこなった。
 例会は、在田理事(在田商店社長)の司会開会の辞に次いで、挨拶に臨んだ内藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「本日は、昨年よりも7日間遅い梅雨明け宣言もあり、今年一番の猛暑となりました。これからが夏本番となりますので、お身体には十分に気を付けて頂きたいと思います。今日は、焼肉料理でスタミナをつけて頂きまして、鋭気を養って下さい。食べ放題・飲み放題ですので、大いに食べて、飲んで頂きたいと思います」と挨拶を述べ、引き続いて祖父江副理事長(祖父江産業社長)の乾杯音頭で宴会に移り、同店自慢の焼肉料理を囲みながら、終始に渡り和やかに歓談に興じ、土方副理事長(東洋物産社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

各種商材の研修も実施
シャープ亀山工場見学
橋本総業RFCみらい分科会

 橋本総業中部支店(支店長=宇佐見徳秋氏)の分科会「RFCみらい会」の「6月定例会」が6月22日開催され、亀山市にある「シャープ亀山工場」を見学した。
 当日は、午後1時に名古屋駅西口を貸切バスで一路亀山を目指して出発。予定時刻の午後2時に工場に到着。
 工場では最初に、世界のブランドとして躍進を続けている液晶工場を見学し、引き続いて研修資料に基づいての、商材の提案を行った。
 シャープ亀山工場は、デバイスである液晶パネルの生産から、完成品としての液晶テレビの生産に至るまでの「一貫生産」を行っており、同社デジタル家電事業の中核的拠点。現在第1工場では、第6世代のマザーガラス(1,500×1,800ミリ)を生産し、投入能力は月6万枚。新しく完成した第2工場では、第8世代の生産プロセスを導入し、2,160ミリ×2,460ミリのサイズのマザーガラスを生産することで、32型なら15枚、40型なら8枚、50型なら6枚のパネルを切り出している。テレビ工場では、26型液晶テレビを月10万台生産している。
 「デバイスとセットが一緒になっている一貫生産体制は、物流、生産工程を簡素化し、リードタイムの短縮、輸送関連費用の削減効果が見込め、また、クリスタルトライアングルにより、製品設計部門との連携も行いやすく、低消費電力や軽量、薄型へのトータル設計が可能になること、製品の品質向上に常に取り組める体制が整っていることも大きな特長」と、同社担当者は一貫生産のメリットを強調していた。
 また、製造工程から排水される日量15,300トンに及ぶ排水を回収し、生物処理や物理化学処理を行ったうえで、純水に再生して循環利用していることや、日本最大級の「大規模分散型異種電源の一体化」を導入し、工場で使う電力の三分の一を自家発電し、CO2排出量を約40%削減。一般家庭の約1,300軒分の設置面積に当たる、合計47,000u(建物に設置した太陽電池としては世界最大)と、世界最大の「太陽光発電システム」で総出力5,210kwを確保し、年間約3,400トンのCO2排出量を削減するなど、世界ナンバーワンの環境先進工場を目指している。

上期月平均予想上回るペース
鋳鋼・鍛鋼とも高水準持続
日本鋳鍛鋼会鋳鋼・鍛鋼生産速報6月分

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の6月分の生産実績(速報)を集計し、7月25日に発表した。それによると、6月の生産は稼働日数の増加もあって、鋳鋼の生産量は2万5,117トンと、前月比5.3%増、前年同月比4.5%増となった。また、鍛鋼の生産量は6万5,034トンで、前月比6.5%増、前年同月比0.2%増となった。
 この結果、平成19年度第1四半期(4〜6月)では、鋳鋼が増加し、鍛鋼は前年度並みのレベルだった。
 それぞれの生産実績(速報)については次のとおり。
 鋳鋼の生産量は7万3,871トンで、前期比2.7%増、前年同期比6.2%増となった。一方、鍛鋼の生産量は18万7,611トンで、前期比2.9%増、前年同期比1.0%減となった。
 現在の鋳鋼、鍛鋼の生産基調について、鋳鋼は上期月平均予想2万3,617トンに対し4〜6月の月平均が2万4,624トンと若干の増加で推移している。鍛鋼は船舶、自動車等全機種が高水準で推移しているため、上期月平均予想6万2,333トンに対し4〜6月の月平均が6万2,537トンで堅調に推移している。鋳鋼は一部の機種に不透明感が出始めてはいるものの現在の生産水準を維持し、鍛鋼も当分現状の高水準を持続できるものと予想される。
 また、6月の各地区の生産状況については次のとおり(※数字は前年同月比)。
【鋳鋼】
 北海道49.0、東北107.7、関東信越99.2、東海北陸108.1、近畿104.1、中国104.4、四国96.6、九州111.9、以上。
【鍛鋼】
 北海道80.6、関東信越99.3、東海北陸107.4、近畿102.6、中国106.3、九州86.9、以上。

懇談も一つの研修テーマ
第16回ビアパーティー開催
滝川会 会員ら170名が集う

 滝川会(会長=須藤清勝氏・須藤鋼機会長)は7月21日午後6時より、名古屋市中村区名駅南のビアレストラン「スーパードライ名古屋」でビアパーティーを開催し、会員ら170名余りが参加して親睦を深めた。
 はじめに須藤会長が「本日は少し雨模様ですが、この様に沢山の方にご来場いただきまして有り難うございます。先日の土曜、日曜は台風、月曜日には新潟県中越沖地震という大きな地震がありました。我々も、地震をはじめ天災に対してどのような対策をするかが一つの課題ではないかと感じております。また6月には、滝川会の研修会で信楽陶芸村と彦根城等を見学いたしました。本日のように皆さんと楽しく懇談をするのも一つの研修テーマであると思いますので、楽しくやりましょう」と挨拶。
 引き続いて御礼の挨拶に立った滝川社長は、「この会も16回目を迎えることができました。本日は百七十名様のご参加ということで、この場に入りきらないような状況でして、うれしい悲鳴でございます。これも滝川会のみなさまのご指導、ご協力をいただきました賜物と厚く御礼を申し上げさせていただきます。お陰さまを持ちまして、私共は今年創業六十周年にあたります。大きな地震で自動車部品メーカーが被害を受け、全国で自動車の生産ができなくなっており、影響を受ける方もおられるかと存じます。ただ今夜だけは、難しい話は忘れていただき、ゆっくりと飲んで食べて日頃の疲れを癒していただければ幸いでございます」と述べた。
 この後、久留オーエスジー中部営業部課長の音頭で、滝川ファミリーの益々の繁栄を祈念して一同乾杯。大変賑やかな雰囲気の中、名古屋ドームの観戦チケットをはじめ、さまざまな賞品が当たる抽選会が行われ、会場はさらなる盛り上がりをみせていた。

07 ユニバーサル技能五輪国際大会に
サプライヤーオフィシャルとして参加
森精機製作所DURAシリーズが認定

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅二丁目35-16)は、今年11月14日から21日まで静岡県で開催される「2007年ユニバーサル技能五輪国際大会」のオフィシャルサプライヤーとなった。
 2007年ユニバーサル技能五輪国際大会は、「技能五輪国際大会」と「国際アビリンピック」の総称で、大会史上初めて同時開催される。
 今回で第三十九回目となる技能五輪国際大会は、参加国の技能水準の向上を図ることを目的とした大会で、2年に一度開催されている。1950年に第1回がスペインで開催されて以降、前回までに一万人以上の青年技能者が競い合ってきた。今回の大会は48職種に世界約50の国・地域から800人余りの技能者が参加し、厳しい予選を勝ち抜いた選手によって技能が競われる。
 大会では、切削能力と基本性能が充実した、森精機製作所のDURAシリーズの立形マシニングセンタ「DURA Vertical5060」と二軸CNC旋盤「DURA Turn2050」が、“製造チームチャレンジ”“CNC旋盤”“CNCフライス盤”の3種目での使用が認定された。
 この認定に対して森精機製作所は、「若き匠が世界一を目指しその持てる技能を競う『個性輝く技能の祭典』で、選手の高い技能の証明に使われる信頼性の高い工作機械を作り続けます」と抱負を語った。
【2007年ユニバーサル技能五輪国際大会概要】
▽会期=2007年11月14日〜21日
▽会場=静岡県静岡市、沼津市
▽主催=財団法人2007年ユニバーサル技能五輪国際大会日本組織委員会
▽Webサイト=http://www.skillsfestival2007.or.jp/jp/

19年8月19日2284号
再来年の60周年事業について検討
MECT07は過去最大規模に
愛機工8月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の8月定例理事会が8月7日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催され、理事26名が出席して11の議案について審議を行った。また理事会開始に先立ち、去る7月2日に逝去された高田真吾組合相談役(元理事長、井高会長)に対して黙祷を捧げた。
 理事会の冒頭、野田理事長は挨拶で「暑いところ、ご出席有り難うございます。過日亡くなられた高田相談役には、私も割と若い頃からご挨拶をさせていただく機会が何度もあり、非常に実直で紳士な方という印象を受けました。偉大なる井高の総帥でありながら、我々若い者に率直なお話をお聞かせいただいたことを覚えております。組合としても、高田相談役は戦後のこの業界をずっと引っ張って来られた方であり、大変な功労者でございます。その様な偉大な方を亡くしてしまったことは大変残念なことと感じております。ご冥福をお祈りいたします。組合の歴史を知る語り部という方が、ポツリポツリと逝かれてしまうと感じております。聞きますと、組合の設立から再来年が60周年ということですので、この機会に一度、組合の歴史を組合の創設当時のことを知る方にお聞きしながらまとめることが必要ではないかと思っております」と語り、併せて組合員の増強活動にも力を入れたいと述べた。
 続いて議事に移り、各議案を審議した。
 第1号議案・会員の増強活動については、現在折衝なしと報告。
 第2号議案・MECT07展状況報告は、時津展示会実行委員長(組合副理事長・新栄商會会長)が行った。開催規模は、出品者数375社・団体、1,953小間(特別展示30小間含む)で、収容小間限界の最大規模となる。組合の実績(目標400小間)は、117社・461小間(暫定)となり、前回展を上回り過去最高を更新した。ただし今展では、想定を上回る申し込み状況となり、「組合においても出展のお断りや減小間の依頼をするなど、実行委員はじめ関係者の皆様に、ご心配、ご迷惑を掛けたことは大変残念であった」と語った。
 特別企画展では、地場産業として躍進している航空機関連の展示を企画。また組合小間の出展は辞退したが、従来同様、2号館南側に組合事務所を設置する。
 第3号議案・第67回組合親善野球大会経過報告は、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が行った。親善野球大会は、優勝戦を含め残り五試合となった。Aゾーンでは既に新栄商會が優勝戦進出を決め、一方の準決勝戦(井高対川島商事)を8月25日に行う。Bゾーンは、太田廣とサンコー商事(対戦8月25日)、志知とノダキ(対戦9月1日または8日)がそれぞれ準決勝戦に進出した。優勝戦の予定は、9日15日または22日。会場は一宮総合運動場。
 第4号議案・優良従業員表彰と第5号議案・組合親善ゴルフ大会の件は、引き続き六浦部長が説明した。
 表彰式典及び祝賀会を11月16日、東京第一ホテル錦において開催する。募集要項は知事表彰が勤続20年、市長表彰が勤続15年(名古屋市内に所在する事業所)、理事長表彰は勤続10年で、被表彰者は50名の見込み。事業主は被表彰者の記念品代として一人あたり6,000円を負担する。また併せて、表彰式典並びに祝賀会の予算案が示され、これを承認した。
 組合親善ゴルフ大会を11月2日、桑名カントリー倶楽部において開催する。参加見込みは70名、会費は一律25,000円。併せて予算案が示され、これを承認した。
 第6号議案・教育事業については、林経営対策部長(広島商事社長)が戦力化事業で実施した技術研修及び営業管理者研修を継続すると報告。@ツールエンジニアスクールは、経験5年未満の営業社員(ただし希望者は職種を問わない)を対象に定員30名を2回(各15名・3日間)に分けて実施する。一回目は10月5日から7日まで、2回目は11月22日から24日まで。A営業管理者研修は、営業の中堅社員及び管理職社員を対象に10月26日(金・午前9時から午後9時まで)、27日(土・午前9時から正午まで)の2日間行う。併せて予算案が示され、これを承認した。
 第7号議案・海外調査の件は、引き続き林部長が報告した。7月19日に関係理事による事前の打ち合わせを行い、調査の日程を2008年11月23日から約1週間に決定した。訪問先については、実行委員会を設置し、候補地としてあがっているベトナム、インド、中国北部など、8月9日に開催する第1回実行委員会にて決定する。開催要項は年度内にまとめ08年4月に募集する。
 第8号議案・年金基金現況報告は、伊藤副理事長(春日鋼機社長)が行った。6月19日に代議員会が開催され、64社2,648人の任意脱退を決議し、6月30日に認可された。その結果、基金の6月30日現在の事業所は110社1,698人となった。これを受けて東海北陸厚生局に出向き解散の事前協議の開始を申請し、とりあえず事前協議を開始したと伝えた。
 第9号議案・各部報告は次の通り。
 〈総務部〉08年度版組合員名簿を作成中。原案は既にまとまっており、近日中に総務部理事にて名簿の校正作業を行う。定款・規約改正については、10月理事会にて提案する。
 〈事業部〉MECT展の出品者、小間割、開催要項もまとまり、当面は会期中の動員を最重点に取り組む。具体的には、従来同様、組合員を経由してユーザーに招待券をくまなく配布し来場を呼び掛ける。同業者団体では、全機工連に所属する中部ブロック(岐阜・三重・浜松)はじめ関西・北陸地域の各団体に広くPRする。また、中央会および名古屋商工協同組合協会に所属する機械金属製造に関わる団体にパンフレツト・招待券を配布する。
 〈青年部〉@キャンプの集いを8月4、5日に板取黒谷キャンプ場にて開催した。参加者は約150名。A青年部設立40周年事業(他産業視察)として海外研修を実施する。日程は10月12日から14日の二泊三日。訪問先は、韓国のYG工場(エンドミル)、眞露本社工場(焼酎ジンロ)など。B東西(全国)青年部交流会を10月20日名古屋ルーセントタワーにおいて開催する。「魅力ある業界づくりのために」“異業種に学ぶ経営術”をテーマに、「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者の宗次徳二氏の講演とグループディスカッション、懇親会を計画している。
 〈福利厚生部〉従業員表彰(被表彰者)及びゴルフ大会の募集業務に注力する。
 第10号議案・訃報については、事務局が報告。@井高(中北支部)会長の高田真吾氏(組合相談役・元理事長)が、7月2日に逝去。密葬が7月4日に営まれ、高田会長を偲ぶ「お別れの会」が8月6日午後1時と同3時より名古屋観光ホテルにおいて執り行われた。A不二工具(南支部)創業者山口安三氏の夫人・ことさんが7月3日に逝去。同日通夜式、翌4日に告別式が執り行われた。
 第11号議案・その他の件では、組合設立60周年(再来年2月)事業と組合員増強活動について報告。組合員増強は再度積極的に取り組むことを確認し、加盟数300社を目指す。
 次回理事会は10月3日、東京第一ホテル錦で開催される。

会期を6日間に短縮
ブランド力の強化へ一層の
日本工作機械工業会 東京ビッグサイト JIMTOF08記者発表

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは、来年秋に開催するJIMTOF2008(第24回日本国際工作機械見本市)の記者発表を7月31日午前11時より東京都港区芝公園のメルパルク東京で行い、開催概要や取り組み方針などを発表した。その中で、会期日数の変更、開場時間の延長をはじめ、学生誘致の強化や海外からの来場者の増加に向けた取り組みが示された。
 主催者挨拶では、はじめに日本工作機械工業会の庄野専務理事が「JIMTOFはご案内の通り、世界に並ぶ主要な工作機械関係の見本市です。25年間日本は工作機械の生産シェア世界一を誇ってきた。品質、性能、価格はもとより、アフターサービスなどあらゆる面において、日本製の工作機械の良さが十二分に世界に広がったと確信しております。工作機械の現況は、昨年を上回る活況を呈している。今年の初めに1兆4,000億円台の受注を見通しましたが、それを1月から6月は上回る勢いを示しています。かつ当然のことながら前年の伸びを上回っております。内需に今ひとつのところがありますが、これも低いという水準ではありません。かなりの高水準で、しかし前年よりは少し低いという状況です。来年の状況を見通すことはできませんが、内需もこの頃には自動車の設備投資が出てくることも考えられ、おそらくこの状況が続いていくのではないかと感じております。出展申し込み関係では、前回同様に会場の収容能力を超えるのではないかと思っております。前回以上の成功を目指していかなければいけないと感じており、前回の反省点を踏まえて次回展の成功を導いていく決意で実行していきます」と挨拶。
 続いて東京ビッグサイトの森澤常務は「エモ、シカゴ等の海外の展示会を参考にして会期を8日から6日に短縮しております。併せて、開場時間を延長する等大幅な改良改善を加えました。一方で、世界最先端の工作機械を一堂に比較できる、国際的な見本市として定着しておりますJIMTOFの価値をさらに高めるために、主催者としてもモノづくりへの将来へ向けた取り組みの強化、あるいは海外来場者の増加、また色々な併催イベントの一層の充実、快適な会場づくりに全力で取り組んで参ります。グローバル化の状況にあり個々の企業もそれぞれの課題に取り組んでおりますが、JIMTOFといたしましても改善改良を心がけまして、展示会の価値を一層高めて出展者の利益の向上、日本のモノづくりの振興に寄与していきたいと思っております」と抱負を語った。
 この後、JIMTOF2008の開催概要、出展規程、出展規模及び来場者数見込みが発表された。
 会期日数は、効率的な見本市への参加を望む声から、EMO、IMTS、CIMI等海外の主要展示会の会期に合わせ、従来の8日間から6日間へ短縮。これに伴い、開場時間を従来より30十分早い午前9時から、一時間遅い午後6時までとした。最終日は午後5時まで。
 出展規模と来場者数は、いずれも前回並みを見込む。前回の06展では、会場収容能力を超す出展申し込みがあったため小間数を調整して収容した結果、785社・団体が5,125小間に出展。会期中は、現行のカウント方法では過去最高の15万4,328名が来場した。
 主催者の取り組み(方針)としては、国際的な工作機械見本市の一翼として一定の評価を得ているJIMTOFが、23回に亘る歴史の中で育んできたブランド力を一層強化する目的から、出展機による実演加工等、先端技術を「生」で実感できる展示方法を奨励する。
 また、国内外の関連業界及び学生層等一般社会が従来以上にJIMTOFに対する関心を高めるよう、次の強化項目に鋭意取り組んでいく。
 1、モノづくりの将来に向けた取り組みの強化
 @前回展で第一歩を踏み出した学生誘致(人材確保)事業については、大学・高専・高校等教育機関との一層の連携を図り、より多様な地域から前回を上回る学生を誘致すると共に、内容の充実を期する。また学生来場者数が大幅増となるよう各所に働きかける。
 A過去2回のJIMTOFにおいて好評を博した「企画展示」について、学生が工作機械を中心とするモノづくりの世界に身を置きたいと感じさせるよう、新たな視点から取り組む。
 2、海外来場者の増加と利便性向上
 @最先端工作機械に対する需要が勃興しつつある新興工業国・地域を中心に、来場者増大に向けたPR強化を行う。特に中国人来場者が増加するように案内する。また、従来手薄であった欧米地域での来場者誘致を強化する。
 A東京ビッグサイトのトラベル担当部門が海外各地の旅行代理店と連携し、魅力的な渡航・来場プランを提供する。
 B海外来場者が快適に見学できるよう、会場内の案内看板の多言語化や通訳サービスの拡充を図る。
 3、併催イベントの一層の充実
 @IMEC(国際工作機械技術者会議)及び各種講演会・セミナー等について、一層魅力的な内容となるよう講師・内容を設定し、国内外に広く参加を呼びかける。
 A国際工作機械懇親パーティーに関し、世界ナンバーワンの生産シェアを持つ日本の工作機械業界に相応しい、話題性に富んだ内容を企画し、海外からの賓客を歓待する。
 4、快適な会場づくり
 @入場時の登録システムの改善、その他入場口および会場内における混雑防止等に向けた諸対策を実施する。
 A休憩所、食事施設の拡充を図るほか、出展物の検索システム及び紹介、案内機能を強化する。
 【JIMTOF2008開催概要】
▽名称=JIMTOF2008(第24回日本国際工作機械見本市)、24th JAPAN INTERNATIONAL MACHINE TOOL FAIR
▽開催趣旨=工作機械及びその関連機器等の内外商取引の促進ならびに国際間の技術交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的とする
▽会期=2008年10月30日〜11月4日の6日間
▽開場時間=午前9時〜午後6時(最終日のみ午後5時まで)
▽会場=東京ビッグサイト(東京国際展示場)
▽主催=社団法人日本工作機械工業会、株式会社東京ビッグサイト
▽後援(予定)=外務省、経済産業省、NHK
▽協賛=日本工作機械輸入協会、日本鍛圧機械工業会、日本小型工作機械工業会、日本工具工業会、超硬工具協会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、日本フルードパワー工業会、日本試験機工業会、日本歯車工業会
▽出展規模(予定)=約45,000u(約5,000小間)
▽展示場面積=82,660u
▽出展物=工作機械、鍛圧機械、工作機器、特殊鋼工具、超硬工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、その他工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報
▽出展資格者=前記出展物に関連する設計、製造または販売業を営む法人及び団体ならびにこれに準ずる機関とする。商社や代理店は、出展予定製品の製造業者の書面による同意書または委任状が必要となる。出展者は、見本市開催期間中製品を展示し、人員を常駐させる義務がある
▽出展申込単位=一小間(3m×3m)を基本単位とする
▽入場方法=出展者を含む完全登録を実施する
▽会場構成=原則として、出展物による類別展示を実施する

人事経営システム等について研修
「経営部会」を開催
静岡県管工機材商組合8月定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、8月3日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「8月度定例理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、「経営部会」を開いて、人事経営システム、参院選の総括、新会社法、裁判員制度等について研修した。
 理事会での、審議事項は次の通り。
 @理事会開催日の確認
 8月3 日、9月14日、10月11日、11月8日〜11日=海外視察、12月7日=忘年ゴルフ会、1月11日=新年賀詞交歓会、2月8日、3月7日
 A東京、大阪展示会の件
 東京組合の展示会(8月2日〜4日)と大阪組合の展示会(9月13日〜15日)が発表され、出席者の勧誘を行った。
 議案審議の後は、「経営部会」に移り、「人事経営システム」「参院選の総括」「新会社法」「裁判員制度」等について研修した。
 「人事経営システム」では、元気がない・儲からない会社に共通している事柄として、幹部が目先の作業と管理に明け暮れ、明日の仕事を手抜きにしているため、顧客との意思疎通が図れず、会社に空洞化をもたらしているとの、実践コンサルタントの森和夫氏の指摘をもとに、森氏が著した経営でかつための三つの策略について研修した。一つ目は、明後日にかつ(贏つ)。外部環境の変化にかって、これを先取りしなければ、企業に未来はない。この未来経営を担うのは、経営トップ。二つ目は、明日にかつ(克つ)。顧客との知恵比べにかって、モノ・コト・用途を現実化しないと、企業の明日はない。この現実経営を担うのが、主に幹部の仕事。三つ目は、今日にかつ(勝つ)。当面の競合相手に勝つために、毎日、執行管理に励む。主に基幹職の仕事。
 どこの会社にも、三はあり、時々一も顔を出す。しかし、肝心な二がない。つまり空洞化しているから、一が三につながらないので、明日の知恵比べにかつ現実経営を重視した、三位一体の組織を作り上げ、これを担う幹部を育てることが喫緊の経営課題といえる。
 「参院選の総括」では、「年金問題、政治と金、不適切発言による逆風を最後まで止められなかった。国民の目線とずれていた」と敗因を分析している、中川幹事長の言葉通りである。首相の続投を総理一人だけで決めるのは議会制民主主義に反する。大統領制ならともかく、議会制民主主義である以上、自民党が結論を出すべきである。特に1人区での6勝23敗の結果は、自民の鉄の基盤が崩れたもので、「民主党が自民党以上に自民党になった」という感じがする。
 「新会社法」では、これまで会社の法律は、商法や有限会社法などバラバラの状態だったが、これが会社法に一本化された。新会社法の4つの特長は、@条文がカタカナからひらがなになった、A起業が簡単になった、BM&Aが柔軟になった、C合同会社、LLP、会計参与の新設など、があげられる。
 「裁判員制度」では、選挙権のある人の中から、裁判員候補者となる人をくじで選び、選ばれた裁判員が、裁判官とともに評議・評決を行う制度で、平成21年5月までにスタートする。殺人や傷害致死などの重大犯罪についての裁判が対象で、裁判官3人と裁判員6人で裁く。
 その他、平成11年度税制改正において、家計負担を軽減する目的で導入された恒久的な減税である「定率減税の廃止」や静岡県内のゴールデンウィーク期間内の人出の実績(浜松まつり166万人でトップ)についても研修した。

第38回通常総会は名古屋開催に変更
表彰・慶弔規定を改正
中日本木商組・全木商組中部支部合同理事役員会開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)と全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は、8月2日午後5時より名古屋市中川区の中日本木工機械商工協同組合事務局にて「合同理事役員会」を開催した。
 冒頭、木村理事長は「本日は、お忙しいところ、また大変暑いなか、合同理事役員会にお集まりいただきましてありがとうございます。できるだけ速やかに各議題について話し合っていきたいと思っておりますのでご協力お願いします」と挨拶。
 まずは、木村理事長が議事進行役を務め、中日本木工機械商工協同組合の各議題について確認と話し合いが行われた。議題内容については、次のとおり。
@平成19年度事業計画について
 平成19年度年間予定表をもとに各行事のスケジュールを確認した。
A第45回通常総会の収支報告の件
 収支報告書にもとづいて事務局より説明がなされ、全会一致で承認された。
B平成19年度末資金貸出について
 全組合員に対して十月初めまでに案内を送付し、10月20日を申し込みの締め切りとする。融資の決定については、10月25日の合同理事役員会で正式に判断する。
C第8回合同ボウリング大会の開催について
 9月10日までに各社に案内を出し、9月末日を申し込みの締め切りとする。開催日は10月13日を予定。
D表彰規定・慶弔規定の改正について
 現在検討中であり、10月25日の合同理事役員会で決める方針を確認した。
 続いて、島田支部長の議事進行により、全日本木工機械商業組合中部支部の各議題について確認と話し合いが行われた。議題内容については、次のとおり。
@第38回通常総会の日程について
 北陸支部の事情により片山津温泉での開催は中止。11月10日のみの開催とし会場を名古屋市千種区のルブラ王山に変更して行なう。
A平成19年技能向上セミナーの中止について
 講師の手配がつかず今回は見送り。
B平成19年経営セミナー開催の件
 今年度内(来年2月まで)に実施する方向で検討していく。

碧南営業所を開設
東陽 8月20日より業務開始

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、住所=刈谷市中山町5-10)は、このたび碧南営業所を開設することとなった。初代所長には、前和泉営業部次長の太田貴仁氏が就任した。
【碧南営業所概略】
・業務開始日 8月20日
・住所 〒447-0856 愛知県碧南市宮後町4-17
・連絡先 電話(0566)43―3888・FAX(0566)43―3911

関西・中部地区から300名が参加
最新技術・加工方法を学ぶ
マザック住友電工「ジョイントセミナー」

 ヤマザキマザックと住友電工ハードメタルは7月28日午後1時より、ヤマザキマザック美濃加茂製作所・ワールドテクノロジーセンター(岐阜県美濃加茂市)において「ジョイントセミナー」を開催した。当日は、大阪、京都、滋賀、愛知(名古屋)、静岡(浜松)からおよそ300名が参加して、両社の最新技術による切削加工について学んだほか、ヤマザキマザックの工場見学を行った。
 冒頭、長野ヤマザキマザックワールドテクノロジーセンター長は挨拶で、「本日は、住友電工ハードメタル様とヤマザキマザックのジョイントイベントのために貴重なお時間をお取りいただきまして厚く御礼申し上げます。昨年の日本の工作機械受注総額は、約1兆4,440億円と過去最高となりました。また、日本は1982年から25年間、工作機械の生産額で世界一位をキープしております。現在は特に外需が好調。また国内におきましても、航空機や建設機械、造船をはじめ、引き合いは依然活発でございます。先月の受注額も38カ月連続で月間1,000億円超えと最長記録を更新中であることから、まだしばらくは良い状態が続くのではないかと期待を込めて予想します。弊社は創業1919年、今年で創業88年になります。従業員数は全世界で約6,000名おります。生産拠点としましては、国内は愛知県、岐阜県、三重県の2カ所。海外はアメリカ、イギリス、シンガポール、中国に合計8カ所の工場があります。今年度ヤマザキマザックは、これらの世界の工場で毎月約1,000台の工作機械を製造し、1年間で10,000台を超える生産計画を立てております。今皆様にお越しいただいておりますワールドテクノロジーセンターは、世界の製造業に携わるお客様に向けたこれからの生産及び加工技術情報の発信基地をコンセプトに、昨年の4月にオープンし1年が経過しました。ショールームには、住友電工ハードメタル様の最先端技術が結集された工具を搭載した、弊社の最新鋭の機械が展示されておりますので、今日は工場と併せてお時間の許す限りごゆっくりご覧下さい」と述べた。
 続いて、倉阪住友電工ハードメタル社長が「本日は300名の方にお出でいただきまして嬉しく思います。また、日頃は弊社イゲタロイ・ダイヤ製品でお世話になっておりますことをこの場を借りて御礼申し上げます。超硬工具業界は、昨年国内での出荷額は3,400億円と4%の伸び、本年も3%伸びの見込みです。私共、住友電工ハードメタルはツールメーカーでございますが、これから皆様方に色々なかたちで質の高いサービスをご提供していくことが我々の使命と感じております。ツールメーカーからツーリングメーカーへの飛躍、成長をしていこうと考えております。今日は、世界の工作機メーカーのトップメーカーでありますヤマザキマザック様と一緒に、ジョイントセミナーを開催できましたことを本当に嬉しく思っております。我々の刃具(ツール)は工作機械につけて機械と一体となって、皆様方にサービスできるものです。レベルの高いセミナーとして、ヤマザキマザックさんのたくさんの設備をお借りしまして究極の加工、生産技術を幾つかご紹介いたします。今日のセミナーが、色々なかたちで皆様方の今後のお仕事に少しでもお役に立てば大変嬉しく存じます」と挨拶。
 セミナーは、第一部が村木ヤマザキマザック技術本部新技術開発部グループリーダーによる「複合化工機による加工能率向上について」、第2部が野田住友電工ハードメタル開発部ツールエンジニアグループ長による「切削現象解析を駆使した最適工具選定」のテーマで行われた。
 セミナー終了後は、ショールームと工場を見学。ショールームにはヤマザキマザックの最新鋭機25台が展示され、住友電工ハードメタルの工具を使った、複合化工機での高能率加工実演とリニアモーター駆動のマシニングセンタでの高速・高精度加工、さらに単結晶ダイヤモンド「スミクリスタル」による鏡面加工の実演が行われ、参加者は興味深く見入っていた。
 また工場では、組み立てエリアを中心に機械の製造ラインを見学。技術相談コーナーもあり、午後5時前に終了した。
 この後、名古屋からの参加者は午後6時より犬山の鵜飼を見物し、古式ゆかしい夏の風物詩を堪能した。

9月14日・15日の2日間
産業とくらしの中部グランドフェア07
ポートメッセなごやで開催

 ユアサ商事中部支社(支社長=松平義康氏)傘下の販売店で組織される、中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2007」(第29回)が9月14、15の両日、名古屋市港区金城埠頭のポートメッセなごや3号館で開催される。協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事。
 グランドフェアは、専門性と総合性の両立した展示会としての特性を最大限に活かし、近未来の市場ニーズを的確に捉えた新製品を核としてより多くの新しい提案に努め、幅広く受注活動を促進する目的で行われる。
 今回は、キャンペーンテーマ「創造への挑戦。―何かがここから動き出す」のもと、主催社・バス主催社70社、メーカー283社(単独出展のみ、合同出展を含むと330社を超す)が出展。新商品の展示に努め、ユーザーへ新たな提案を行う。動員8,200名、売上120億円を目指す。
 各本部のテーマは、機電本部「高品質にこだわる、環境にこだわる商品を提案します」、機械エンジニアリング本部「環境にやさしい高品位なものづくりを支えます」、流体設備本部「未来へつながる『やさしさ』を!安心で快適な空間づくりを応援します」、建材本部「美しい日本・美しい街づくりに貢献します」、住宅本部「快適リノベーション!より安全で、より安心な暮らしをお届けします」、機械ソリューション本部「さらに進化した製品の提案で、市場ニーズの先取りを目指します」。
 グランドフェア2007取り組み方針の一つは、本部テーマゾーンの全国展開。業界の近未来を予見させるような本部ごとの「近未来型提案テーマゾーン」を企画・立案し、基本コンセプトに沿って全国のグランドフェアにおいて展開する。
 二つ目は、「新商品・新提案・新機能」製品の展示比率のさらなる向上を目指す。本部とPCが一体となってメーカーとの事前交渉を活発化させ、「新しい提案」にこだわった。販促展開を心がける〔新商品(モデルチェンジ・マイナーチェンジ含む)・新市場予測商品・新規制対応〕。またこうした情報は昨年から始めた「グランドフェア新製品情報メール配信サービス」等で積極的にPRに努める。
 受注及び動員についての方策は次の通り。
 @主催社・出品メーカーとの協同による販促活動計画を提案・実行し、主催社の経営基盤強化を通じて商品戦略・顧客戦略の推進とシェアアップを図る。
 A事前販促活動に最大の重点を置き、各種販促策の実施・共同販売計画書の締結により期間売上の達成を図る。
 B主催社・バス主催社の大幅増加により、ユーザーの動員拡大を図る。
 C主催社・共同販売先に対しては、販売ルート変更による売上アップを図るとともに、購入決定権のあるキーマンの動員に注力する。
 D仕入先と受注・動員の目標を共有し、事前販促活動を共同展開する。
 E来場者向けの目玉商品・数量限定品企画などを通じ、当日の動員・受注の拡大を目指す。

南海漫遊記 C
〜「ジュニアー会」 ホーチミン・台北紀行
倉地久雄倉地社長

[ジュニアー会]
 O藪氏とM田氏と僕のほかに数人の乗客を乗せたT社の乗り合いジャンボタクシーは、真夏の早朝の陽射しの中を名古屋高速道路から知多半島道路へと入り、ストレスなく疾走していく。車体はリズミカルに振動し、タイヤのノイズが聞こえるばかりだがそれが心地よく、昨夜の睡眠不足から少しうたた寝をしてしまう。
 気がつくと車は「中部国際空港連絡道」と呼ばれる長い橋に差しかかるところで、急に視界が広がって青い海が目前に迫り、前方には人工島である空港の全景が見えはじめる。午前7時15分頃、セントレア(中部国際空港)のタクシー降車エリアにつつがなく到着。スーツケースを転がしながらエレベータに乗りこむ。
 待ち合わせは三階出発ロビーの旅行会社カウンター前である。そこにはすでに今回のツアーコンダクターであるT原氏と、実行委員長K島氏や永年幹事I田氏(本紙オーナー)など、ジュニアー会会員数名がいまや遅しと待ち構えていて、おはようございますと挨拶をかわす。長年にわたって真面目に馬鹿騒ぎを続けてきたいつものメンバーたちである。
* * *
 旅行に出かける前にわれわれの「ジュニアー会」について少し説明をしておかなければならない。本会は愛知県下の金属関連組合に所属する会社の若手(あくまでみな自分でそう思っているだけなのだが)経営者で構成された親睦団体で、第一回目に書いたように昨年で20周年を迎えたことになる。僕は会の発足当初にはまだ今の会社に入社していなかったので、入会させていただいたのは結成後3年ほどたった頃であった。それでもかれこれ17年ちかくお世話になっている。
 ややこしいことに、この会自体に先代がある。つまり、今を去る約半世紀前に「初代」のジュニアー会が結成されたのだが、それが30周年を迎えるにあたり、「シニア会」に改組改称したのと同時に、現在の「二代目」ジュニアー会が発足したというわけなのだ。
 先代ジュニアー会のメンバーは多士済済(たしせいせい)、さながら『水滸伝』にいう「梁山泊」の趣のある集団だったようで、武勇伝が数知れず存在すると仄聞(そくぶん)している。しかしまだまだ現役でおそれ多い方々ばかりなので、あえてここでは何も触れないことにする。
 この「ジュニアー会」という味もそっ気もない即物的な名称が僕はかなり気に入っている。二代目の会ということは一目瞭然だが、似たような団体は当地だけでもいくつもあるので、頭に地域名や業界名などをつけてはどうかという提案が以前になされたことがある。しかし結局は意見がまとまらず、発足以来同じ名前のままである。
 何も冠しない「ジュニアー会」と名乗るのはじつに潔い行為ではないか。フランス名醸ワインの格付けでも「シャンベルタン」や「モンラッシェ」は、定冠詞の「ル」が付くだけのものが特級中のさらに最上級に位するのだから。

ビアパーティーに227名
会員相互の親睦図る
中部ジーネット会サンバや抽選会で楽しむ

 中部ジーネット会(会長=谷岡寛司氏・SMC常務取締役営業本部副本部長)は7月27日午後6時30分より、名古屋市千種区千種のサッポロビール「浩養園」で、会員ら227名が参加してビアパーティーを開催した。
 司会進行はジーネットの新入社員三名によって行われた。
 はじめに谷岡会長が「本日は、中部ジーネット会ビアパーティーにおいでいただき誠に有り難うございます。227名のご参加でございます。日頃は、会並びにジーネットに対しましてご協力、ご支援をいただき大変感謝申し上げます。本日は楽しんでいただきたいと存じます。上期は8月、9月とあと2ヶ月ございます。厳しい時期ではありますが、中部ジーネット会が協力して売り上げを伸ばしてまいりたいと存じますので、ご協力の程よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、今吉ジーネット専務取締役営業本部長が「昨年に比べて、随分たくさんの方においでいただき有り難うございます。第1四半期が過ぎまして、業績は可も無く不可も無くという状況です。本席で十分に元気を注入していただき、中間決算に向けて当社も頑張りますので、引き続いてご支援、ご協力をお願いいたします。また、本日ご参加の皆様のご健勝をお祈りいたします」と述べた。
 乾杯に際して当日参加メーカーの若手社員5名が登壇し、住友電工ハードメタルの谷口氏の力強い発声で乾杯。
 会場では、「浩養園」リニューアル十周年を記念してリオのカーニバルが催されており、サンバダンサーが会場内を踊りながら回る中、参加者もそれに合わせて体を動かすなどして楽しいひと時を過ごした。また抽選会も行われ、和やかに交流を深めた。
 東中部ジーネット会副会長(ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長)の中締めに続いて、安田ジーネット名古屋支社長より「大勢の方にご参加いただき本当に有り難うございます。今回のビアパーティーで私が一番感じたことは、ジーネット会会員の皆様の手でこのパーティーをやり遂げたという素晴らしさ。これはどこにも負けないものだと感謝いたしております。このあと暑い夏がやってまいります。皆様方にはお体にご自愛いただき、日々の商戦に頑張っていただきたいと存じます」と礼の言葉があり、お開きとした。

ISO内部監査要員養成講座来年も実施へ
理事・役員会を「涵梅舫」で
愛鋲協新体制で親睦深める

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は7月24日午後6時より、名古屋駅前の名鉄グランドホテル「涵梅舫」において第2回理事・役員会を開催、理事九名が出席した。
 鈴木理事長の挨拶に続いて、議事に移り各議案の審議を行った。
 第1号議案・日本ねじ商連第32期通常総会に関する件では、鈴木理事長より「大変な台風の時にご参加いただき有り難うございました」と礼の言葉があり、概況が報告された。
 第2号議案・事業部委員会に関する件では、7月の収支報告が行われ、昨年の実績を上回っていることが示された。
 第3号議案・ISO内部監査要員養成講座に関する件では、7月6、7日に愛知サンライフ名古屋で4社延べ24名が参加して実施し、受講者からケーススタディが多く内容も充実していたとの声が聞かれたと報告された。好評につき来年度も実施することになった。
 第4号議案・広報部委員会に関する件では、広報誌「愛鋲協」28号を9月30日発行予定とし、原稿集結は8月31日と伝えられた。今回は新理事の紹介記事を掲載する。
 第5号議案・19年度表彰者申請に関する件では、優秀従業員表彰(市長表彰)申込用紙を組合員に近日配布予定と報告された。
 第6号議案・その他(報告事項)では、日本ねじ商連第29回ねじ流通商社経営実態調査を8月上旬に実施予定であること、また親睦ゴルフ会を9月15日に開催することが伝えられた。

三菱マテリアルツールズ新製品
エムスターラジアスエンドミルシリーズ拡大
37サイズを新たにラインアップ

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発、製造する“エムスターエンドミル”の「エムスターラジアスエンドミルシリーズ」のサイズを拡大し、販売を開始した。
 2枚刃、4枚刃のラジアスタイプに小ラジアス及び太径を中心として、計37サイズを新たにラインナップした。既存サイズと合わせて計119サイズのシリーズとなる。
品名/型番▽2枚刃エムスターラジアスエンドミル(M)/MS2MRB・サイズ=φ1×R0.1mm〜φ12×R3mm全61サイズ
品名/型番▽4枚刃エムスターラジアスエンドミル(M)/MS4MRB・サイズ=φ3×R0.1mm〜φ20×R3mm全58サイズ
標準価格(税込み)▽MS2MRB=φ1×R0.1@5,807円〜φ12×R3@17,850円、MS4MRB=φ3×R0.1@7,571円〜φ20×R3@61,530円。
旋削用新サーメット材種NX3035に
G級ネガインサート追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」のシリーズ展開としてG級ネガインサート28アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 ネガインサート133アイテム、ポジインサート65アイテムが発売済みの鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」の特長は次のとおり。
@特殊合金結合相
 サーメットは、炭窒化チタン(TiCN)を主成分とするセラミックスの硬質粒子をNiなどの鉄族金属で結合した複合材料。鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」では、結合金属に従来にない高い熱伝導性と高い結合力をもつ特殊合金結合相を採用。このため熱亀裂の発生が少なく耐熱衝撃性が大幅に向上した。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上げ面品位を保つ。
A合金組織の最適化
 亀裂進展抵抗が高く、熱伝導性を下げない適度な粒度の合金組織とすることで、靭性や耐熱衝撃性を高め、あらゆる切削条件でも優れた耐欠損性を示し、刃先安定性を向上させた。
品名/型番▽
旋削用新サーメット材種「NX3035」/TNGG160408R―F他 計28アイテム
販売目標▽1億円/初年度
標準価格(税込み)▽(代表型番)TNGG160408R―F@987円。
高送りラジアス工具に
AJX形超多刃タイプ追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造する“刃先交換式・高送りラジアス工具「AJX形」”の本体シリーズ展開として、更なる高送りに対するユーザーの要望に応えるため、超多刃タイプの販売を開始した。
 「超多刃タイプ」では、多刃タイプで用いているインサートをダウンサイジングすることにより、さらなる刃数の増加を達成している。このシリーズ展開により、これまでに増して、高送り、高能率加工が可能となる。
 「AJX形超多刃タイプ」の特長は次のとおり。
@従来の、スタンダードシャンク、ロングシャンク、アーバタイプにそれぞれ型番を追加し、様々なアプリケーションに対応可能。
A「超多刃タイプ」では、「多刃タイプ」に比べさらなる高送りが可能。
品名/型番▽高送りラジアスエンドミル AJX形(切れ刃径φ20〜φ100)24型番
販売目標▽5,000万円/初年度
標準価格(税込み)▽スタンダードシャンクAJX09R323SA32S@46,515円、ロングシャンクAJX09R323SA32L@47,040円、アーバタイプAJX12R06305B@73,080円。

総受注高467億3800万円前年比2.1%減
海外受注13ヵ月ぶり前年比減
中部経産局5月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が6月27日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の五月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は467億3,800万円で、前年同月比2.1%減と5カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は5.1%減と2カ月連続で前月を下回った。
 国内受注は、自動車工業向けが67億3,700万円と4カ月連続して前年を上回ったものの、一般機械工業向けが79億3,300万円と4カ月ぶりに前年を下回り、全体でも184億2,300万円で前年比0.3%減と4カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は8.3%減と2カ月連続で前月を下回った。
 海外受注は、ヨーロッパ向けが21カ月連続、アジア向けが5カ月連続で前年を上回ったものの、北米向けが2カ月ぶりに前年を下回った。これにより、283億1,500万円と全体でも前年同月比3.2%減で13カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比も2.8%減で3カ月ぶりに前月を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが80億円(前年同月比11.9%減)、以下、中国38億9,800万円(同47.9%増)、ドイツ31億円(同31.9%増)、イタリア17億6,100万円(同52.6%増)、イギリス12億3,800万円(同0.2%減)の順となった。
 販売額は、380億9,200万円となり、前年同月比は6.6%減と6カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は8.5%増となった。
 受注残高は、2,308億600万円となり、前年同月比1.6%増と6カ月ぶりに前年を上回った。また、前月比は3.9%増となった。
 なお、EU向け受注高96億2,800万円は、平成19九年4月度の96億2,100万円を抜いて最高額を更新した。

中小企業の業績予想等
須藤鋼機前田先生と語る会

 須藤鋼機(四日市市八田・社長=須藤清範氏)の須藤会長が世話役を務めている「前田先生と語る会」が、7月14日に湯の山絵野温泉“希望荘”において開催された。
 今回は二人の講師を招聘し、「中小企業の業績予想と気をつけること」(公認会計士前田勝昭氏)、「経営・製造コストダウン」(住友電装顧問前田良行氏)―について研修した。
▽中小企業の業績予想と気をつけることでは、@下期はどうなる(厳しい面では、人手不足と賃金上昇、石油高騰、原材料費値上げ、金利アップ、大企業からの値上げ要求、地域格差)、A最後は人間力(ヒトを動かす統率力、リーダーの聞く耳、誉める力・叱る力、プラス転換力)、Bちょっと勉強(知っておきたい言葉・60%で合格=コーポレートガバナンス、アライアンス、CSR、LLP、MBO、ROE、コミットメント、メタボリック症候群、ジャストインタイム、孫子の言うリーダーが具えていなければならない資質を五つあげよ)、C商法改正から学ぶもの(改正の要点は次の2点=一、定款授権に基づく取締役決議による自己株式の取得の容認、二、中間配当限度額の算定にあたり、最終の決算期後に資本または法定準備金の減少を行った場合、減少した資本または法定準備金相当額を純資産額からの控除額に含めないこと)、の4点について学んだ。
▽経営・製造のコストダウンでは、@コストダウンの具体的な方法では(材料留率の向上、不良の低減、加工・検査時問の短縮、適正な予備部品の管理、労災の防止、一般経費の節約、運送費、梱包費の低減など)、Aコストダウンは何故必要か(企業競争に生き残る、利益の確保と増加、得意先及び従業員に利益を還元する)、B作業改善の十ヶ条(改善サイクルを廻せ、改善はリーダーの姿勢で決まる、標準化は作業改善の土台となる、全員参加で改善の弾みがつく、アイデアは消えぬ内に確かめよう、つくる喜びは改善を楽しくする、すぐれた努力は皆で認めよう、そして取り組んでみよう、考える人になろう、創造は模倣から始まる)について学んだ。
 研修会後は、親睦会を行い和やかに歓談し投宿した。

スタイリッシュ洗面器
INAX使いやすいサイズ品揃え

 INAXは、女性と男性でパウダールームの使い方が異なることに注目し、使いやすいサイズを品揃えした、オフィス向けのスタイリッシュな洗面器と手洗器、合計3機種をこのほど新発売した。
 パブリックの洗面空間で行われるのは、主に手洗いや身づくろい。しかし、オフィスの洗面空間では、女性は手洗いや化粧以外に、歯磨きやうがいを、男性は手洗いや整髪以外に、洗顔をそれぞれ多く行っている。また、近年増加しているオフィス改装では、パウダールームを快適な空間にリニューアルしたいという要望があっても、スペースがなくてできない、という問題も生じている。そこで、INAXは、用途や空間の広さに合わせて適材適所の選定ができるよう、異なるサイズの洗面器・手洗器を合計三機種用意した。ゆったりとして動作空間が広く、洗顔までしっかりできるサイズの洗面器、歯磨きができて鏡との距離が近く化粧がしやすいコンパクトなサイズの洗面器、さらに、狭くてもしっかり手洗いしたい場所に最適な手洗器。いずれも、シンプルかつスタイリッシュなフォルム。価格は21,000円〜32,235円。
【特 長】
@洗面器
 オフィスで洗顔が行われる男性用パウダールームに使いやすい、奥行き450mmの大形サイズ。洗面器が大きく、歯磨き・うがいはもちろん、洗顔もゆったりできる。壁付施工、ベッセル(台置き)施工の兼用で使え、トイレリニューアルにも最適。別売のサーモスタット付自動水栓[品番=AM―91K(100V)、価格=101,115円(消費税込・施工費別途)]等との組合わせが可能。
Aコンパクト洗面器
 パウダールームでの女性の使い方を意識した洗面器。歯磨きができ、幅・奥行きともに380mmとコンパクトなので、従来の空間サイズでより多く設置でき、お昼などの混雑緩和にもつながる。壁付施工・ベッセル施工兼用で使え、トイレリニューアルにも最適。別売のサーモスタット付自動水栓[品番=AM―90K(100V)、価格=101,115円(消費税込・施工費別途)]等との組合わせが可能。
B手洗器
 狭くてもしっかり手洗いできるサイズの手洗器。トイレブース内への設置も可能なコンパクトなサイズ。別売りで専用の立水栓と自動水栓[品番=AM―90(100V)―AW価格=61,530円(消費税込・施工費別途)]を用意している。

「ハヤウマ」シリーズ
アカギ 現場に柔軟に対応

 アカギ(社長=渋谷宏明氏、東京都中央区入船2-1-1・TEL03-3552-7331、)は、現場にフレキシブルに対応する支持金具「ハヤウマ」シリーズを積極的にPR展開している。
 近年、現場では省エネルギーや高い生産性を求められている。特にリニューアル工事のような天井内配管や狭い場所での配管支持には、製作物の後片付け工事で大変な労力・時間・コストが掛かる。
 「ハヤウマ」シリーズならば、廃材も最小限で抑えることができ、ユーザーニーズに素早く対応できる。
 同シリーズの特長は、次の通り。
@寸法取り→切断→組み立てで、即強固な配管支持が可能。
A溶接不要で、有毒ガスの発生や感電事故などの作業改善が可能(火気を使わず現場でカットするだけ、用途に合わせボルトで組める)。
BCO2削減・廃棄物の削減が図れる。
 種類は、ユニクロめっき・溶接亜鉛めっき(どぶめっき)・ステンレス製。
 現場に合わせた別注品も別途に応じて対応する。
 施工例としては、振れ止め・配管架台・機器類の支持・受けアングル・配管ブラケット・配管吊り金具の支持など。
 その他詳細については、同社最寄りの各支店・営業所へ。名古屋地区については名古屋営業所(名古屋市熱田区六野2-1-3・TEL052-882-7121)へ。

伊藤たつ子さん
伊藤柳商店社長ご母堂

 伊藤柳商店(社長=伊藤信哉氏、名古屋市西区丸野1-35・)の社長ご母堂伊藤たつ子さんが、薬石の効なく8月1日午前8時30分にご逝去された。享年80歳。
 告別式は8月2日午後1時より、中村区竹橋町の“太閤通愛昇殿”で、ご長男の信哉氏が喪主を務めて執り行われ、遺族・親族はじめ業界関係者ら多数が焼香に訪れ、故人のご冥福をお祈りした。

全体の9割超が関心
「地球温暖化」に危惧
=INAX調査より=

 INAXでは、地球温暖化に関する意識調査(Webモニターによるアンケート調査)を、今年6月に実施し、全国に居住する20代から60代の男女1,550サンプル(男女とも775人)から回答を得た。
温暖化に関する意識
■全体の九割超が「地球温暖化」に関心
 「地球温暖化に関心があるか」の問いに、「まあまあある」が56.3%と一番多く、「非常にある」35.1%を合わせると、9割超(91.4%)が「関心がある」と回答。
■女性の方が危機感が強い
 「地球温暖化の進行に危機感を感じるか」との問いには、「大いに感じる」が過半数の50.5%。「多少感じる」の41.6%を合わせると、実に9割強(92.1%)の人が危機感を抱いている。
 この危機意識を男女別に分析すると、男性は「大いに感じる」45%と「多少感じる」44.6%を合わせて89.6%だが、女性は「大いに感じる」56%、「多少感じる」38.6%を合わせて94.6%と、男性を5ポイント上回り、女性の方が危機感を持っていることが判った。
■温暖化の進行による地球規模の変化、「異常気象の多発」がトップ
 「地球温暖化が進むと、地球規模ではどのような変化が起きると思うか」との問いには、「異常気象の多発」82.4%をトップに、「海面水位の上昇」72.8%、「生態系の変化」51.9%、「砂漠化」32.7%、「食料不足」23.7%等が続いた。
■世代によって意識格差、「集中豪雨の多発」は年代が上がるほど高い
 地球温暖化の進行により身近で起こる変化については、「集中豪雨の多発」65.5%をトップに、「食料不足」54%、「水不足」50.3%、「大気汚染」44.5%等が続いた。
 一番多かった「集中豪雨の多発」を年代別に見ると、20代(54.2%)、40代(65.8%)、60代(74.2%)と年代が上がるにつれて高くなっており、20代と60代では20ポイントもの開きが出た。
■温暖化の要因、8割超が「緑地減少」と「自動車の排気ガス」を指摘
 温暖化の要因については、「緑地減少(森林伐採等)」86.3%と「自動車の排気ガス」81.4%、「工場や火力発電所の排ガス」64.6%、「暖房機等の人口排熱」62.5%と続いた。
■温暖化防止のためにできる有効手段、8割弱が「節電」
 温暖化防止のために家庭でできる有効な手段について、最も多いのが「節電」76.3%、「ゴミを減らす」64.3%、「自動車の利用を控える」55.6%と続いた。
家庭での防止対策
■年代に比例して上昇
 全体の実践率を年代別で見ると、20代で54.6%、40代で66.7%、60代で78.4%と年代に比例して割合も上昇している。20代と60代では実に23.8ポイントもの差が生じた。
■実践場所は、「キッチン」と「リビング」が主流
 「家の中のどこで実践しているか」との問いに、「キッチン」67.8%、「リビング」66.3%、「浴室」45.8%と続いた。
 「キッチン」での実践では、「照明をこまめに消す」79.4%、「水を出しっぱなしにしない」73.8%、「ガスや電気を効率的に使う」61.2%と続いた。
 「リビング」での実践では、「照明をこまめに消す」87.9%、「冷暖房機の使用を控える」85.5%と続いた。
 「浴室」での実践については、「シャワーを出しっぱなしにしない」78.5%、「残り湯を洗濯に利用する」66.1%、「家族が続けて風呂に入る」52.4%、と続いた。
 「トイレ」での実践については、「照明をこまめに消す」78.2%、「消音のための二度流しをしない」57%、「大小レバーを使い分ける」56.7%と続いた。
 今回の調査でも、9九割を超える人が地球温暖化に危機感を持っており、集中豪雨の多発や食糧不足、水不足などに懸念があると答えている。
 温暖化対策のための行動も具体的で、照明をこまめに消したり、冷暖房を少し我慢したりといった節電や、キッチンやシャワーの水を大事に使ったり、残り湯を洗濯に使ったりと節水を心がける人が多いことを窺わせた。

受注高5608億4300万円、前年比53.6%増
内外需とも前年同月比増
日本産業機械工業会5月産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年5月の産業機械受注状況によると、当月の総受注高は前年同月比53.6%増の5,608億4,300万円で、このうち内需は同20.0%増の2,651億8,200万円、外需は同105.2%増の2,956億6,100万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比34.8%増、非製造業向けは同8.5%増、官公需向けは同22.3%増、代理店向けは同2.0%減であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比31.3%増)、鉱山機械(同1.7%増)、タンク(同264.7%増)、プラスチック加工機械(同2.6%増)、ポンプ(同24.0%増)、圧縮機(同35.%増)、運搬機械(同54.2%増)、変速機(同27.5%増)、金属加工機械(同172.3%増)、その他機械(同24.8%増)の10機種であり、減少した機種は、化学機械(冷凍含む)(前年同月比3.7%減)、送風機(同22.4%減)の2機種であった。
 一方の外需では、5月のプラントは6件で1,308億8,400万円であり、前年同月比は407.1%増となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比12.3%増)、鉱山機械(同735.2%増)、化学機械(冷凍含む)(同576.9%増)、タンク(同2364.3%増)、プラスチック加工機械(同18.3%増)、ポンプ(同16.6%増)、圧縮機(同35.8%増)、送風機(同41.0%増)、運搬機械(同13.2%増)、変速機(同12.2%増)、金属加工機械(同203.6%増)の11機種であり、減少した機種は、その他機械(前年同月比47.4%減)の一機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は化学、造船、電力、外需の増加により前年同月比22.9%増、鉱山機械は外需の増加により同41.8%増、化学機械(冷凍機械含む)は外需の大幅な増加により同142.0%増、タンクは石油・石炭、鉄鋼、外需の増加により同516.5%増、プラスチック加工機械は自動車、その他輸送機械、外需の増加により同11.6%増、ポンプは卸・小売、官公需、外需の増加により同20.1%増、圧縮機は鉄鋼、一般機械、外需の増加により同16.0%増、送風機は運輸の減少により同18.0%減、運搬機械は鉄鋼、情報通信機械、自動車、外需の増加により同34.6%増、変速機は窯業土石の増加により同24.1%増、金属加工機械は鉄鋼、外需の増加により同194.1%増となった。

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DLCコーティング材種
タンガロイ「DS1100/DS1200」発売開始

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、アルミニウム合金加工用DLCコーティング材種「DS1100/DS1200」を6月20日より販売開始した。
 今回販売するアルミニウム合金加工用の刃先交換チップは、2006年7月のタンガロイとオーエスジーの資本・業務提携以降、技術面において活発な交流を図ってきた両社の先端技術を活用した、初めての商品となる。
 アルミニウム合金加工では、被削材が工具刃先に溶着することが加工において問題となることが多いが、この問題を解決するために耐溶着性に優れる「DSコート」を開発。「DSコート」は、アルミニウム合金と親和性が低いDLCコーティングを採用し、これを平滑なインサート表面に被膜することで、優れた耐溶着性を実現した。これにより加工中に生じる、切れ味や加工面品位の低下、刃先チッピングも大幅に改善。
 さらに、「DSコート」は潤滑性にも優れることから、大きなすくい角と、鏡面化したすくい面を特徴とするAJ形ブレーカとの組み合わせにより、アルミニウム合金の加工において優れた切りくず処理性と、加工面の品質向上に抜群の効果を発揮する。
 今回の発売は第一弾として、同時発表の新製品「ハイブリッドTACミルEPH形」のAJ形ブレーカに設定し、順次拡大していく予定。
・標準価格(税込み)▽
(主な形番)
@DS1200 XHGR110200FR―AJ=1,617円
ADS1200 XHGR130200FR―AJ=1,733円
BDS1200 XHGR18T200FR―AJ=1,848円
他発売全アイテム15形番
・販売見込み▽
 初年度3,000万円

ユーザーに最良のサービス提供
米国ケナメタル社と業務提携
京セラ「製品相互供給の契約」締結

 京セラ(社長=川村誠氏、本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、米国の金属切削工具メーカーであるケナメタルインク(社長兼CEO=カルロス.M.カルドソ、本社=米国ペンシルバニア州、以下ケナメタル社)と、「製品相互供給の契約」を締結した。今後両社は、製品の相互供給やマーケティング等の分野における業務提携をおこなっていく。
 この契約では、世界的規模で両社の既存の製品ラインナップを補完し合うことを定めており、これにより両社は、それぞれの製品の売上をグローバルに拡大していく計画。
 なお、それぞれの製品については、双方の既存の販路を通じて、引き続き販売していく予定。
 京セラは、今回の業務提携によって、それぞれの販売エリアでの強みをさらに強化していけるものと考えている。ケナメタル社の先進的な工具、特にソリッド工具、穴あけ工具、回転工具の供給を受け、総合工具メーカーとしての商品力を整え、グローバルプレイヤーを目指す。
 また、ケナメタル社は、この提携を同社の成長戦略の一環と位置づけ、これが両社においてより多くの製品を提供し、原価の低減を行い、生産効率の向上をもたらすものと捉えている。
 そして両社は、今回の締結による相互の製品ラインナップ強化を通じて、ユーザーに対して最良のサービス提供ができると考えている。