back namber

2007年(平成19年)10月
戻る
19年10月7日2288号
中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は9月10日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は緩やかな増加傾向となっている。個人消費は持ち直している。住宅投資は減少している。公共投資は低調に推移している。また、設備投資は増加している。さらに、雇用情勢は人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。これらのことから、管内の経済活動は「緩やかに改善している」と、平成19年4月の発表から6カ月連続で総括判断を据え置いている。このうち住宅投資の判断については、前月の「おおむね横ばいで推移」から「減少している」に下方修正された。判断の修正は、平成19年4月の発表以来、5カ月ぶりとなる。なお、先行きについては、生産は電子部品・デバイス、輸送機械などを中心に、当面、基調として緩やかに増加するものと見込まれるが、米国経済、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成19年7月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(7月速報)でみると、輸送機械工業、プラスチック製品工業、電気機械工業等が低下したことから、前月比3.7%減と6カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は4.7%増と33カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、プラスチック製品工業、電気機械工業等が低下したことから、前月比3.4%減と5カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は5.4%増と30カ月連続の上昇となった。
 在庫は、一般機械工業、情報通信機械工業等が上昇したことから、前月比0.4%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は9.4%増と10カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では47カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では44カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、国内向けが需要の低迷により減少しているものの、海外向けは欧州向けを中心に好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であることから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移している。
 金属工作機械は、国内需要は自動車向けに一服感がみられるものの、海外需要が欧米向けを中心に旺盛であることから、高水準で推移している。
 繊維機械については、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向け、インド向けともに順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他、半導体製造装置が国内外ともに順調で、土木建設機械が海外向けに好調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯電話向けなどで順調なことから、増加傾向となっている。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けが順調なことから、増加傾向となっている。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向け、自動車関連向けがともに順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、デジタルカメラが順調であり、テレビ、ビデオカメラも堅調であることなどから、緩やかな増加傾向となっている。
 電子計算機は、おおむね横ばいとなっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用が振るわないことに加え、ビル用が弱含んでいることから、緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 ガス機器は、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されるなか、更なる海外生産へのシフトもみられ、低水準で推移している。
 陶磁器は、がい子が海外需要に動きがみられるものの、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることから、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が2カ月ぶりに、スーパーが2カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車が2カ月ぶりに前年を上回ったものの、軽自動車が3カ月ぶりに、小型車が18カ月連続で前年を下回ったことから、全体では7カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、携帯電話や薄型テレビなどが順調であるものの、エアコンなどの季節空調が振るわなかったことから、2カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 製造業では、自動車関連で、完成車メーカーの環境・安全投資や部品メーカーの能力増強、設備更新などの投資が引き続き高水準であることから小幅ながらも増加しており、半導体素子・液晶素子関連でも需要拡大に伴う大型の能力増強投資が引き続き高水準である。また、非製造業でも、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、自動車工業向けが2カ月ぶりに前年を上回ったものの、一般機械工業向けが3カ月連続で前年を下回り、全体でも3カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「国」、「地方公社」、「県」、「その他」で前年を上回ったものの、「市区町村」、「独立行政法人」で前年を下回り、全体では3カ月ぶりに前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少している。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が4カ月連続で、貸家、分譲が2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円ベース)は、30カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)を品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが3カ月ぶりに前年を下回ったものの、アジア向けが64カ月連続で、EU向けが25カ月連続でそれぞれ前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用は、人手不足が続き、労働需給が引き締まっている。
 新規求人数は、サービス業、医療・福祉などの業種で増加している。
有効求人倍率は、引き続き高い水準にあり、完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、このところ増加の兆しもあり、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

10月10日名管会ゴルフ・10月13日ボウリング会・11月13日企業見学会
年度後半行事決まる
愛知県管工機材商協組9月度定例理事会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、9月4日午後6時より、名古屋都市センターにおいて「9月度定例理事会」を開き、各部会の開催報告、第27回ボウリング大会、企業施設見学会、名管会ゴルフ会等について審議した。
 審議され、承認された議案は次の通り。
▽第1号議案=第39回東京組合管工機材展視察報告の件
 8月2日から4日に東京ビッグサイトで開催され、正副理事長と小川・植田正副展示会実行委員長が出席し、オープニングセレモニーに臨む一方、来年開催の第27回管工機材設備総合展への理解と協力を出品各メーカーに依頼した。
▽第2号議案=第27回管工機材展について
 小川展示会実行委員長より今後のスケジュールについての概要が説明された。
 第1回実行委員会を10月中旬に開催し、11月中旬には出品申し込みの受付けを行う予定。
▽第3号議案=各部会開催報告
 事業部会は、8月21日に開催し、協議の結果、トヨタ自動車関連施設見学会等を実施することを確認した。
 見学会は、11月13日にトヨタ会館と鞍が池記念館を見学する。
 流通部会は、8月28日に開催し、協議の結果、石油、銅等資源相場高騰のメカニズムについてのセミナーを予定している。
 経営研究部会は、8月24日に開催し、事業に関連した、税や後継者等についてのセミナーの実施を予定している。
▽第4号議案=組合だより114号発行の件
 8月末に完成し、各組合員はじめ賛助会員等に配布。今後の計画では、11月に115号、来年1月に116号を発行する予定。
▽第5号議案=第39回名管会ゴルフ会開催の件
 10月10日に春日井カントリークラブ(春日井市西尾町)で開催と決まり、当日は9時にアウト・イン同時スタート。参加人員は20組を予定している。
▽第6号議案=第27回ボウリング大会開催の件
 10月13日に星ヶ丘ボウルで開催と決まり、参加者を募集する。
 3ゲームのトータルで競い、個人戦と団体戦を行う。
▽第7号議案=組合員脱退の件
 岩月商店(名古屋市中川区小本本町・岩月清市氏)の脱退届を承認した。
▽第8号議案=その他の件
(イ)本年度表彰の件
 中央会の表彰式が10月23日に開催され、組合功労者として役員歴11年の伊藤理事長が愛知県知事表彰、祖父江常任理事(10年)と川島副理事長(8年)がそれぞれ中央会長表彰を受賞する。
(ロ)環境設備団体連合会の件
 9月23日に久屋大通公園一帯で開催する「環境デーなごや2007」への参加依頼が寄せられた。
(ハ)名古屋商工協同組合協会による「企業見学会」が9月27日に開催するため、参加者を募った。

環境装置受注状況
受注高365億5千100万円
日本産業機械工業会平成19年7月

 日本産業機械工業会が9月10日発表した7月の環境装置受注状況によると、7月の受注高は365億5,100万円で、前年同月比83.8%となった。
1、需要部門別の動向(前年同月との比較)
 @製造業
 食品、パルプ・紙、鉄鋼向け産業廃水処理装置、石油化学向け集じん装置の増加により121.6%となった。
 A非製造業
 電力向け排煙脱硫装置の減少により26.8%となった。
 B官公需
 汚泥処理装置、ごみ処理装置関連機器の減少により91.2%となった。
 C外需
 集じん装置、都市ごみ処理装置の減少により50.8%となった。(なお、外需は月により変動が大きい)
2、装置別の動向(前年同月との比較)
 @大気汚染防止装置
 鉄鋼向け集じん装置、電力向け排煙脱硫装置の減少により44.7%となった。
 A水質汚濁防止装置
 官公需向け汚泥処理装置が減少したものの、鉄鋼向け産業廃水処理装置、官公需向け下水汚水処理装置が増加したことにより100.8%となった。
 Bごみ処理装置
 官公需向けごみ処理装置関連機器の減少により91.8%となった。
 C騒音振動防止装置
 電力向け騒音防止装置、その他非製造業向け振動防止装置の減少により2.9%となった。

衛陶部会を開催し研修
11月に大連市を視察
静岡管工機材商組9月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、9月14日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「9月度理事会」を利用して、衛陶部会を開催した。
 理事会では、@管機連の45周年記念号に寄せる、理事長の挨拶書面を披露したほか、活況著しい中国大連の新築マンション現場を視察し、今後の営業戦略に活かすための「大連視察研修会」を11月8日〜11日の期間で実施することを決めた。
 衛陶部会では、INAX静岡営業所の担当者を招き、うずの力で浴室内の掃除の不満を解決した「くるりんポイ排水口」の研修をはじめ、公的場所での洗浄トイレの故障を少なくするためのアイデアについても意見交換した。
 上半期の景況については、静岡、浜松、沼津地区で目標値を上回っており、下期に付いても大きな変化はないものと推測している。
 以上で部会を終了し、情報交換に移った。
 情報交換では、コンプライアンス違反防止の対策として、企業内リスクは問題になる前に把握し、手を打つことが重要な未然防止となる「リスクの棚卸し」を積極的に採用することの重要性について研修した。
 方法としては、社内の全部署の管理者を対象に、それぞれの部署で問題と思われる項目をリストアップしてもらい、「過去に起きたリスク」「現在、頭を痛めているリスク」「将来起きるかもしれないリスク」の3点から「リスク要因」を提示してもらう。こうして集まった“潜在リスク”に優先順位をつけ、一つ一つ未然防止の手を打っていくことが、大きなリスク回避に繋がることの重要性を再認識した。

受注高4,605億6,100万円前年比32.2%増
内・外需とも前年比増
日本産業機械工業会7月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年7月の産業機械受注状況によると、7月の総受注高は前年同月比32.2%増の4,605億6,100万円で、このうち内需は同9.7%増の2,580億2,100万円、外需は同78.8%増の2,025億4,000万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比8.3%増、非製造業向けは同14.0%増、官公需向けは同8.8%増、代理店向けは同6.8%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比4.8%増)、化学機械(冷凍含む)(同6.7%増)、タンク(同404.4%増)、プラスチック加工機械(同14.4%増)、ポンプ(同22.4%増)、送風機(同373.4%増)、運搬機械(同14.1%増)、変速機(同17.1%増)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(前年同月比39.0%減)、圧縮機(同6.0%減)、金属加工機械(同15.0%減)、その他機械(同2.3%減)の4機種であった。
 一方の外需では、7月のプラントは6件で902億1,800万円であり、前年同月比は242.0%増となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比26.0%増)、鉱山機械(同129.0%増)、化学機械(冷凍含む)(同211.2%増)、プラスチック加工機械(同11.5%増)、ポンプ(同182.5%増)、圧縮機(同87.8%増)、送風機(同620.8%増)、運搬機械(同98.4%増)、変速機(同32.5%増)、金属加工機械(同96.5%増)の10機種であり、減少した機種は、タンク(前年同月比92.5%減)、その他機械(同48.8%減)の2機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は紙・パルプ、精密機械、建設、外需の増加により前年同月比12.0%増、鉱山機械は窯業土石、鉱業の減少により同15.3%減、化学機械(冷凍機械含む)は化学、鉱業、外需の増加により同60.8%増、タンクは電力の増加により同352.5%増、プラスチック加工機械はその他製造業、外需の増加により同12.7%増、ポンプは卸・小売、官公需、外需の増加により同53.3%増、圧縮機は外需、代理店の増加により同21.8%増、送風機は鉄鋼、官公需、外需の増加により同408.5%増、運搬機械は鉄鋼、情報通信機械、卸・小売、外需の増加により同34.0%増、変速機は窯業土石、外需、代理店の増加により同20.5%増、金属加工機械は外需の増加により同59.6%増となった。

辛坊治郎氏(読売テレビ)が講演
「情報が主役の時代」
08中部パック特別講演会に280名が参加

 来年四月に名古屋で開催される包装・食品・物流機械・関連機器、包材、食材等の総合展「2008中部パック」(主催=中部包装食品機械工業会、会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)の特別講演会が、9月5日午後3時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて、読売テレビ報道局次長の辛坊治郎氏を講師に「情報が主役の時代」の演題で行われ、会員ら280名が聴講した。
 冒頭、生田会長は挨拶で、2008中部パック特別講演会に名古屋商工会議所の栗岡副会頭ならびに日本食品機械工業会の尾上会長をはじめとする大勢の来賓と会員の出席を得られたことに謝意を表した後、2008中部パックについて「2008年4月9日から12日まで、ポートメッセなごやで『食と包装ものづくり、元気な中部が提案します』のテーマで、前回2006年と同様に粉体工業展名古屋と共催で開催させていただきます。村田実行委員長の力強いリーダーシップのもと、今回も全員参加の実行委員会で出品会合や期間中のイベント企画など着々と準備を進めており、前回を上回る手応えを得ております。目標である750小間、来場者数6万の達成に向けて頑張っております。2008中部パックは、商談の場であるということが大前提でありますが、4月に開催するということから、皆様のリクルート活動にもご活用いただけるのではないかと考えております。事前活動の一環として、前回の第15回特別記念講演会を踏まえて、今回もこの講演会を企画いたしましたところ、前回を上回るご参加をいただき有り難うございます。今回の辛坊治郎先生の講演は、7月29日の参議院選挙における自民党の大敗、それを受けた安部内閣の改造と非常にホットな話題がある中で、大変時期を得た講演であります。さて、アメリカ発の金融懸念が一部で取りざたされておりますけれども、中部地方は依然元気でございます。2008中部パックを、出品者には『出品して良かった』来場者には『来て良かった』という展示会にしてまいりたい」と意気込みを語った。
 続いて、辛坊氏が登壇。講演で同氏は、報道の現場に携わる立場から、時折、政治やテレビの裏話を交えながら溢れる情報を正しく判断する大切さなどを語り、「既存の常識の枠を打ち壊して、新しい一歩を踏み出してほしい。更なる発展を祈ります」と締めくくった。
 講演会終了後は懇親会が開かれ、参加者同士親交を深め、2008中部パックの成功に向け決意を新たにした。

10月23日第53回ゴルフ会
10月9日に全員例会
岐阜管工機材商組9月定例理事会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、9月6日午後5時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”を会場に「9月定例理事会」を開催し、年度後半の事業について審議した。
 当日審議された議案は次のとおり。
▽第1号議案=全員例会について
 10月9日午後6時より、岐阜グランドホテルで、正会員はじめ木曜会員対象の全員例会を開催し、「桃太郎が成功した理由」を演題に、共立総合研究所取締役調査部長の古田千尋氏からお話を聞く。担当は、広瀬理事。
▽第2号議案=第53回ゴルフ会について
 10月23日に、岐阜関カントリー倶楽部で開催することで準備をしている。担当は、広瀬、五島理事。
▽第3号議案=第30回記念総会の報告
 7月3日〜4日の日程で、大阪・京都を訪れ親睦を深めた。収支も予算枠内に収まった。
▽第4号議案=新年賀詞交歓会の件
 協議の結果、20年1月29日に岐阜グランドホテルで開催することを内定した。担当は、山田、森嶋正副理事長、福井理事。
▽第5号議案=その他の件
 (イ)大阪組合第13回展示会(9月13日〜15日開催)への参観希望者を募った。
 (ロ)退会届が出されていた、賛助会員のクレハエクステック(社長=長谷川純嗣氏)の退会を承認した。
 (ハ)次回理事会開催日を11月2日に開催することを決めた。

真田幸光氏(愛知淑徳大学教授)を講師に迎え
中国経済の現状と外交戦略を聴く
中部NaITO会講演会を開催

 NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町2-1-1)の中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は、9月19日午後6時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにて、愛知淑徳大学教授の真田幸光氏を講師に迎え、「拡大する中国、インド、ロシアの連携とものづくり大国・日本の行方」という演題で講演会を開催した。
 冒頭の挨拶で伊藤会長は、「真田幸光先生をお迎えするのは本日で二回目となりまして、ご参加いただきました皆さんの中には真田ファンという方がいらっしゃるようです。真田先生には、リアルなお話と週刊誌等に載らない裏話もお聞かせいただけると期待しております。先般、真田先生からいただきましたレポートでは、現在の政治不信について触れられていらっしゃいました。我々中小企業の経営者としましては、やはり日本の政治にしっかりしていただいて、将来をはっきりと見据えられるような状況をつくっていただきたいですし、米国と仲良くできるような政治家の誕生がいちばん大事ではないかなと思っております。先日、管工機材の大手商社の社長さんとお会いした時に、大型ホームセンター出店についての話になりました。これから私どものような流通業界では大変革していくのではないかと考えております。今後はいろいろと新しいビジネス手法が問われると思いますが、機械工具商社はいつまでも永遠に続くような商社でありたいと私は念願しております。中部NaITO会の皆さまもNaITOさんのご指導でもって、勉強させていただくとありがたいと思います」と語った。
 続いて講演が始まると、「今日の中心的なプレイヤー、主役は、今年も中国です。やはり中国は強いと思います」と真田氏。
 真田氏が語る、中国の強さとは次の九つのポイントにある。@人口13億1,000万人は世界ナンバーワン▽大きな潜在的消費力と労働力を抱えている。AGDP2兆7,000億ドル弱(2006年暫定統計)世界第4位▽かなり数字を伸ばしてきており、第3位のドイツに迫る勢い。B経済成長率は4年連続で二桁成長を達成▽GDP2兆ドルを超える経済規模を抱える国家では中国のみ。世界経済への影響力はきわめて大きい。C貿易規模1兆7,700億ドルまで拡大▽米国、ドイツについで第3位。輸出と輸入の差額が約1,700億ドルの黒字。D外貨準備高1兆3,000億ドルを超えている▽対外債務が増え約3,000億ドルあるが、この分を差し引いても1兆ドルの貯金があることになる。純債権で世界ナンバーワンであり、中国の対外支払い能力の高さを示している。したがって中国の格付けが上がっていく。E自動車生産720万台を超える▽中国は2010年までに自動車生産1,500万台を目指している。
 F粗鋼生産は4億2,000万トンを超え世界ナンバーワン▽中国は今後ますます経済発展をしていくので、鉄の需要が非常に強い。G造船業界の強化▽エネルギー資源・原材料などの輸入では、重いモノが多いので船を使っているが、中国の造船業界は弱い。日本や韓国の造船メーカーに建造場所を提供しながら、その技術を吸収している。もうひとつは、海軍力の強化を図る狙いもある。HR&D投資は約3,000億人民元になっており、金額ベースで世界第二位のR&D大国▽技術力で日本をキャッチアップする速度は以外に早いかもしれない。また、人材を使って大量生産・大量消費のモノをつくっていくだけではなく、機械化を早く進めていくかもしれない。
 一方で真田氏は中国が抱えている問題点を指摘した。
 「中国政府がいま最も心配している内政問題に三農(農業・農民・農村)問題があります。8億人を超える農民をどのようにして食べさせていくか。中国政府としては、農民をそれぞれの地域に残し、農業生産活動をさせて食糧問題の解決を図り、食糧を自給できる体制をつくっていきたいと考えています。ところが、いまこれが崩れてきている。採算性を含めた産業としての農業問題、農村をどのように自立させていくかの地方自治の問題、農民をどのように食べさせていくかという庶民の問題。私は明言します、中国政府はこの問題について解答を見出していません。この問題がある限り中国が分裂するリスクは常に残ると思います。私は中国が分裂する可能性はあると思っています」。
 さらに真田氏は、中国が掲げている理念、ビジョンにもとづいた課題についても言及した。
 「中国政府が掲げる理念とは何か。それは、覇権国家になることだと思います。少なくとも地域の覇権をとっていく、この考え方にはかなり力を入れており、日本を抜いて東アジアの中心国家となっていくことを明確な目標としてとらえていると思います」。
 そんな理念を掲げる中国の課題とは、@水が不足している。飲料水はもちろん、工業用水も足りない。A食糧が不足している。農産物が足りない。Bエネルギー資源が不足しており、いまやエネルギー輸入大国である。Cモノづくり大国を目指しているが、原材料が足りない。以上の4点である。
 これらの課題を克服するには、経済外交が必要となる。この外交において、中国が力を入れているのが、インドとロシアとの連携である。ソフトのインド、ハードの中国、原材料とエネルギー資源のロシアが組むと米国との覇権のバランスがとれてくるだろうという理屈にもとづいている。この3カ国が連合体を組んでひとつになれば、超大国である米国に対抗できるという考え方だ。
 そして中国は、現在の平和社会のルールのもと、アフリカ、東南アジアなど世界の各地域からも不足している原材料やエネルギー資源を自国にもってきている。
 「競合するか、仲間となるかは経営者の皆さまが経営方針にもとづいてご判断されることですが、そういう中国がいるということは
 ご念頭に置いておいていただきたいと思います」と真田氏は語った。
 講演後の質疑応答では、参加者から次々と質問が出され、予定時間を越える盛況ぶりであった。

輸出契約高1,900億400万円前年比79.3%増
日本産業機械工業会7月産業機械輸出契約状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成19年7月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の7月の輸出契約高は前年同月比79.3%増の1,900億400万円となった。
 プラントは6件で、南アメリカの大幅な増加により前年同月比242.0%増の902億1,800万円となった。単体は、前年同月比25.4%増の997億8,600万円。
 機種別にみると、ボイラ・原動機はヨーロッパ、アフリカ、ロシア・東欧の増加により前年同月比33.0%増、鉱山機械はアジアの増加により同114.4%増、化学機械はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同50.5%減、プラスチック加工機械はアジアの増加により同24.1%増、風水力機械はアジア、中東の増加により同83.1%増、運搬機械はアジアの増加により同59.8%増、変速機はアジアの増加により同32.8%増、金属加工機械はアジアの増加により同375.3%増、冷凍機械は中東、ヨーロッパ、オセアニア、ロシア・東欧の増加により同22.1%増となった。
 地域別構成比は、アジア41.9%、南アメリカ33.8%、ヨーロッパ5.8%、アフリカ5.6%、中東4.9%、北アメリカ4.3%となっている。

ホールと屋外に約900社出展
「PTCアジア2007」
10月10日より4日間開催

 第12回アジア国際パワートランスミッション・自動制御・油空圧・エンジン・ガスタービン見本市「PTCアジア2007」が、10月10日より13日まで開催される。会場はアジアで最も近代的な見本市会場のひとつである上海新国際見本市会場(SNIEC)。ドイツ産業見本市、ハノーバー・フェアーズ・チャイナ社及び中国油空圧工業会(CHPSA)の主催で行われる。
 日本からは、日本フルードパワー工業会、川重商事、コガネイ、CKD、ニューエラー、日本ピスコ、ダム、鍋屋バイテック会社、住友重機械工業、理研機器、椿本チエイン等が出展を予定。
 「PTCアジア2007」の展示プログラムは、「パワートランスミッション」、「ベアリング」、「油空圧」、「モーション・コントロール技術」、「内燃機関及びガスタービン」等で、他にも多くの特別展が同時開催される。
 この見本市では、中国及びアジア諸国をターゲットにした最先端且つ高品質な製品を一度に見ることができ、製品動向やマーケットトレンドも把握できる。
【「PTCアジア2007」概要】
▽名称=「PTCアジア2007」(第12回アジア国際パワートランスミッション・自動制御・油空圧・エンジン・ガスタービン見本市)
▽主催=ドイツ産業見本市、ハノーバー・フェアーズ・チャイナ社、中国油空圧工業会(CHPSA)
▽会期=2007年10月10日〜13日
▽開場時間=午前10時〜午後5時(10日)、午前9時〜午後5時(11〜12日)、午前9時〜午後3時30分(13日)
▽会場=(中国)上海新国際見本市会場(SNIEC)
▽入場料=無料(但し、インターネットwww.ptc-asia.comでの事前登録をお勧め)
▽規模=出展社(予定)・約九百〜千社、総展示小間面積(グロス)・約5万u(他の5見本市との合計で10万u)
▽ビジター数(予定)=約5万人(変更の場合あり)

創造への挑戦。何かがここから動き出す
グランドフェア07盛況
近未来型提案ゾーン新展開につながる商品紹介

 ユアサ商事中部支社(支社長=松平義康氏)傘下の販売店で組織される中部ユアサやまずみ会主催の「中部産業とくらしのグランドフェア2007」が9月14、15の両日、主催店70社、出品メーカー283社の過去最大規模で、名古屋市港区金城埠頭のポートメッセなごや3号館において開催された(協賛・中部ユアサ炭協会、後援・ユアサ商事)。
 初日は、開幕に先立って午前9時20分よりポートメッセなごや交流センター1階広場にて開会式典が行われ、はじめに中部ユアサやまずみ会の松原武会長(日本空調サービス社長)が「グランドフェアも、今年はこの名古屋と福岡が最後ということで、いよいよ取りの登場と自覚しております。今年の目標は、8,200名のお客様、120億円の売り上げと非常に高くなっておりますが、当然皆さんにはそれを実現するための準備をしていただきました。本日からは、それを実りとして刈り取るように頑張っていただきたい。今年のグランドフェアのタイトルは『創造への挑戦。何かがここから動き出す』。お客様に来ていただきますから、お客様の気持ちや考え方を皆さんには今日直接聞いていただけます。お客様が何を考えておられるのか、それに我々はどう対応できるのか、この辺がキーポイント。お客様の声をしっかりと聞いていただいて、実績として実現をしていくというのが今回の趣旨でございます。中部は元気と言われております。今年度最後のグランドフェア開催地でございます。さすが中部だと言われるような実績を残していただくように皆さんにお願いいたします」と挨拶。
 出品メーカーを代表して中部ユアサ炭協会の森義彦オークマ常務は、「皆様既にご存知のように、私共工作機械業界は依然として堅調に推移していると思っております。この好調の要因としては、建設機械や航空機、一般機械などの重厚長大産業が非常に活況でございまして、積極的な設備投資が行われていることが挙げられると思います。このこともございまして、昨年の工作機械工業会の暦年の受注状況は過去最高の1兆4,370億円を記録いたしました。今年も輸出が主導ではございますが非常に堅調に推移をしており、今年の暦年の受注は1兆5,000億円台に上方修正をいたしております。日本の産業基盤を支えていますのは、なんといっても輸出産業だと思っております。ここしばらくの間は、この輸出先が北アメリカ、そして西ヨーロッパ、それから東アジアの一部で人口10億人のマーケットでした。現在は、これに大国である中国、インド、そしてロシアを含めます東ヨーロッパ、ブラジルといった人口30億人のマーケットが加わっております。工作機械の市場は長い間、3兆円と言われておりましたが、ここ2、3年で急激に成長いたしまして、今では全世界で5兆円を超える市場規模に変わってきております。このような背景からまだまだ日本のモノづくりは成長できるものと考えます。確かに各国とも国内産業が発展いたしますので、簡単に日本の産業が世界で勢力を拡大できるとは思っておりませんが、そのためにはやはり、日本の製品が差別化されることが先ず第一だと思っております。その様な意味で、今年のグランドフェアのテーマでございます創造への挑戦は、最も重要なテーマであると考えております。出品メーカー各社は、創造への挑戦に向けました製品や新技術をより多くの皆様に見ていただくように、ここに勇んで参集させていただいております。主催者の皆様、そしてユアサ商事の皆様共々これを大々的にPRしていただきまして、目標を大きくクリアーしていきたいと考えております。どうぞ皆様宜しくお願いいたします」と意気込みを語った。
 続いて、佐藤悦郎ユアサ商事社長が「日本で最も景気が良いと言われて注目されている中部の地で、また今年も皆様方のお陰をもちましてグランドフェアが開催できましたことを大変嬉しく思っているところです。さて、私は当社グループのあるべき姿としまして、いわゆる『モノづくりの国、日本』『美しい国土の国、日本』をサポートする企業集団でありたいと常々考えております。また当社のコア・コンピタンスである、産業と暮らしの発展に寄与する豊富な商品の販売を実現するところのサービス、機能のグループ全体での拡充を考えております。そしてこのグランドフェアこそが、当社のコアの部分を存分に発揮すべき場であると考えております。私をはじめとする新体制で臨みますこの中部グランドフェアには並々ならぬ決意で望んでおります。本年の中部グランドフェアでは、合計283社の出品メーカー様の多大なご協力を賜りまして、新商品の展示比率を更に高め、またユーザー様への新しい提案を随所に行っております。例えば高水準の投資を維持しております環境対象分野商品につきましては、環境対応商品出展中というプレートを作り、ご来場の皆様に非常に分かりやすいかたちにしております。ご来場の皆様にはどこに何があるのかということが一目で分かるような工夫もいたしております。また、分野別に近未来型提案ゾーンを各所に設けて、日本のモノづくりや街づくりの将来を各テーマでビジュアルに提案したりと、色々工夫を凝らしております。いよいよ中部グランドフェアの開幕でございます。弊社の社員は皆様の手足となって、受注の目標達成ならびに新しい企業展開の支援のために頑張ってまいる所存でございます。バス主催者様を含めまして合計70社の主催者の皆様方には、ユーザー様を一人でも多くお招きいただいて、従来の事業領域だけではなく、新しい商材の開拓にもご努力をいただきたいと存じます。弊社の社員も喜んでそのエスコート役を務めたいと存じます。また出品メーカーの皆様方には、主催者様の熱意を余すところなく捉えていただきますようにお願いいたします。グランドフェアですが、この7月に関東、東北、先週には関西で開催いたしました。今週はこの中部と福岡とが同時開催。今まで行いましたグランドフェアではお陰様をもちまして目標以上の成果を上げさせていただいております。是非、この中部グランドフェアでも大いに期待を申し上げたい。目標の達成を祈念申し上げます」と挨し、主催店・メーカー・ユアサ商事の代表によるテープカット、有志による宣誓・唱和で、定刻の午前10時に開幕した。
 会場には初日から熱心なユーザーの姿が見られ、各メーカーの新商品や環境対応商品などに注目が集まった。2日間を通した来場者数は、目標を上回る9,100名超。商談も活発に行われ受注額は128億9,000万円に達し、盛況のうちに終了した。

10月の全国青年部交流会と
他産業視察準備進む
愛機工青年部9月度役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、9月11日午後6時30分より組合事務局において9月の定例役員会を開催し、各議案を審議した。
 ビアパーティーの報告では、時津総務統括幹事長(新栄商會)が良かった点、悪かった点をまとめて伝え、次回の課題を挙げた。また会計報告も併せて行った。
 野球大会については、山崎組合事務局長が9月15日に一宮総合運動場で決勝戦を行うと報告、参加の協力を呼び掛けた。(Bゾーンの決勝戦は予定通り行われたが、Aゾーンの試合は雨天により中止され順延となった。)
 青年部設立40周年記念の他産業視察は、10月12日から14日に韓国ソウルのYG1(エンドミル工場)と眞露発酵本社工場を見学する。9月18日に出席者15名が集まり旅行社を交えて事前打合せを行うと服部他産業視察担当幹事長(服部商会)より報告された。
 全国青年部交流会については、加藤副部長(藤清商会)が10月20日の開催に向け、準備状況、タイムスケジュール、参加人員等を報告。また、グループディスカッションのテーマは、@魅力ある会社づくりのために(我が社のここが一番、ここを変えたい)A社員の育成・教育について(考え、方法)B地域の状況(各地の景気状況と地域の特色、また他地区からみた愛知)C青年部活動について(活動状況の報告)の四つとし、テーブル毎で話し合う。さらに各自の役割分担についての詳細等を報告した。
 その他の件では、有志のゴルフ会開催の件と、「キャンプの集い」反省会の模様が報告された。

10月の全国青年部交流会と
他産業視察準備進む
愛機工青年部9月度役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、9月11日午後6時30分より組合事務局において9月の定例役員会を開催し、各議案を審議した。
 ビアパーティーの報告では、時津総務統括幹事長(新栄商會)が良かった点、悪かった点をまとめて伝え、次回の課題を挙げた。また会計報告も併せて行った。
 野球大会については、山崎組合事務局長が9月15日に一宮総合運動場で決勝戦を行うと報告、参加の協力を呼び掛けた。(Bゾーンの決勝戦は予定通り行われたが、Aゾーンの試合は雨天により中止され順延となった。)
 青年部設立40周年記念の他産業視察は、10月12日から14日に韓国ソウルのYG1(エンドミル工場)と眞露発酵本社工場を見学する。9月18日に出席者15名が集まり旅行社を交えて事前打合せを行うと服部他産業視察担当幹事長(服部商会)より報告された。
 全国青年部交流会については、加藤副部長(藤清商会)が10月20日の開催に向け、準備状況、タイムスケジュール、参加人員等を報告。また、グループディスカッションのテーマは、@魅力ある会社づくりのために(我が社のここが一番、ここを変えたい)A社員の育成・教育について(考え、方法)B地域の状況(各地の景気状況と地域の特色、また他地区からみた愛知)C青年部活動について(活動状況の報告)の四つとし、テーブル毎で話し合う。さらに各自の役割分担についての詳細等を報告した。
 その他の件では、有志のゴルフ会開催の件と、「キャンプの集い」反省会の模様が報告された。

一軸揺動式破袋で高効率
新型パックオープナー発売
大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー従来モデルをコンパクト化

 大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー(社長=力身総一郎氏、本社=大阪市西区立売堀2-5-12)は、新型破袋機「パックオープナー」の販売を開始した。
 家庭をはじめ、自動販売機などから排出される缶・ビン・ペットボトル・廃プラスチックといった様々な廃棄物を詰め込んだビニール袋は、従来、人手により刃物で破袋していたが、袋の中には破損したビン、缶など危険なものが混入しており、作業者が負傷するケースが多発していた。
 同社は、これらの破袋作業を安全、迅速、完璧に自動的に行う機械ニーズの高まりにより、他社に先駆けて10年前に「パックオープナー」を開発した。
 今回発売された新型機は、従来のモデルをよりコンパクト(同性能で20%小型化)にし、袋を引き裂く刃物を特殊な形状(特許申請中)にすることにより破袋効率の向上を図った新鋭機。同社ではこの発売を機に、9月10日から10月31日までの間、会社設立15周年記念謝恩セールを実施し、特別価格で販売する。なお、無料貸し出しも行う。
 破袋機「パックオープナー」の特長は次のとおり。
【特長】
@一軸揺動式破袋
 軸を揺動させることにより効率良い破袋を実現し、軸へのからみつきもない。
Aあらゆる内容物の入ったゴミ袋も破袋
 缶、ビン、ペットボトル、廃プラスチック、可燃ゴミなどあらゆるワークに対応する。
Bあらゆるステージに対応
 大容量ホッパーを取り付けた地上設置式やコンベアーの後に設置するタイプなどあらゆる対応が可能。
 機種はHT-3型、HT-6型、HT-10型、HT-15型、HT-20型の5機種。価格は1台520万円だが、謝恩セール期間中は370万円で販売する。月産10台。
【「パックオープナーHT―6型」の仕様】
・破袋処理量
 最大6立方m/時間
・投入口サイズ
 中 2,000o
 搬入高さ 2,700o
・電源
 AC200V 三相
・機械外形寸法
 中 2,400o
 奥行 2,100o
 高さ 2,700o
・機械重量
 約2.2トン

中欧市場でシェア拡大目指す
チェコに生産拠点を新設
住友電工ハードメタル来年3月より稼働

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、チェコ・イフラバ市に中欧地域では初めてとなる切削工具の生産拠点を設立する。
 ポーランド、チェコ、ハンガリー等の中欧地域では、急速に自動車関連産業の集積が進み、それに伴い切削工具の需要が拡大している。
 住友電工ハードメタルは、これまで欧州販売統括会社であるSumitomo Electric Hartmetall GmbHと、製造会社であるSumitomo Electric Hartmetallfabrik GmbH(SHF社)により、欧州での切削工具の販売拡大に注力してきた。中欧市場については、既にハンガリーとチェコに販売拠点を整備したが、このたび、成長著しい中欧市場での更なるシェア拡大を目指し、チェコに切削工具の生産拠点を設立することになった。
 新拠点は、SHF社の分工場としてチェコ・イフラバ市に今年12月に設立し、来年3月より稼働を開始する予定。生産品目としては、CBN工具、超硬ドリル「マルチドリル」の特殊工具を生産するとともに、工具の再研磨サービスも手掛ける。
 中欧の中心に位置するチェコにおいて生産拠点を設立し、現地生産による特殊工具の短納期対応および現地での再研磨サービス体制の構築により、現地に進出している日系ユーザーおよび現地ローカルユーザーへのサポート体制を強化する。

美しさ、使い良さ等を追求した
33点をグッドデザイン商品に選定
大阪デザインセンター7月期工業デザイン部門

 大阪デザインセンター(理事長=坂下清氏、住所=大阪市住之江区南港北2-1-10)では、国内外で販売されている商品を対象に、工業デザインと住・生活環境デザインの部門別にそれぞれ年2回、専門デザイナー、学識経験者で構成された審査委員会を開催し、美しさ、使い良さ、独創性、適正価格などについて厳しく審査を行い、グッドデザイン商品を選定している。
 優れたデザイン商品を選定することによって、さらに優れた商品が作られ、使われるための指針となり、ひいては産業社会の発展と生活文化向上へ貢献することを目的に実施している。
 このたび平成19年7月期「工業デザイン部門」に申請のあった中から、厨房用具類、照明器具類、光学機器・カメラ・時計類、電気器具類、一般機器・設備機器・通信機器類、事務用品類、運搬機類など33点をグッドデザイン商品として選定した。
 このうち、「陶器をイメージするやさしい曲線で包まれた形が内に秘められた高度な機能を包み隠し、音楽の新しい聞き方、楽しみ方、そんな新しい価値と経験を創り上げた商品」と審査会にて満場一致で最優秀賞に選ばれた、パイオニアのパワーラインサウンドシステムmusic tap XW―PSS01をはじめとする次の商品を七月期工業デザイン部門の最優秀賞・優秀賞・中小企業優秀賞に決定した。
【最優秀賞】
 パワーラインサウンドシステムmusic tap XW―PSS01(パイオニア)
【優秀賞】(2点)
 充電式カイロKIR―S1S(三洋電機)
 コンパクトスピーカーシステムPanasonic RP―SPF01(松下電器産業 パナソニックデザイン社)
【中小企業優秀賞】
 キャッチパレットトラックCP―15S―107(をくだ屋技研)

南米市場へ進出
タンガロイ OSG子会社へ資本参加

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は、オーエスジー(OSG)の子会社であるOSG Ferramentas de Precisao Ltda.(所在地=ブラジルサンパウロ州、以下OFP)へ出資した。出資額は20万USドルで、持分比率1.1%。これにより、OFPは社名をOSG-TUNGALOY SULAMERICANA DE FERRAMENTAS LTDA.(以下OTS)へ変更した。
 今回の資本参加および社名変更は、2006年7月より始まったOSGとタンガロイとの業務提携(オーエスジー・タンガロイ グローバルアライアンス、以下OTGA)の一環であり、その象徴として位置付けられる。両社の合意により、タンガロイは1名の役員を派遣し、OTSにはタンガロイ製品の独占的な販売権が付与される。
 推定超硬工具使用高が年250億円とされているブラジル市場への進出は、タンガロイにとって大きな課題であった。一方、OFPはブラジル進出から30年を経て、3つの生産拠点を有するブラジル工具業界のリーダー的存在である。これにより、OTGAの狙いである営業品目の補完と製品シリーズの充実、顧客サービスの多様化と共同の販売施策、経営資源の相互有効活用などによるシナジー効果の具現化が果たされる。

影山正一氏(佐藤工具)が優勝
東海イゲタロイ会第10回ゴルフコンペ

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は9月19日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにおいて「第10回ゴルフコンペ」を開催した。
 当日は10組40名が参加。午前8時より北コース、南コースより順次スタートし日頃の腕前を競った結果、影山正一氏(佐藤工具)がネット69.6の好スコアーで優勝した。
 表彰式は鈴木住友電工ハードメタル市販グループリーダーの司会で進められ、倉阪住友電工ハードメタル社長が「本日は第10回の記念すべき大会にお集まりいただき有り難うございます。少し涼しくちょうど良いゴルフ日和ではないかと思っております。私が社長を務めさせていただき2年程になります。伊丹を充実させようと特に素材関係に相当な投資をしており、大型プレスの導入建屋が来年稼働いたします。北海道もこれから拡充させていこうと考えております。業界のほうは、下期はやや下方修正ですが、昨日中部地区の若いスタッフと話しておりまして中部地区は益々期待できると感じました。全体では二桁増をしており、国内のほうが少し伸びが足らないかと感じておりますが、海外が活発です。皆様の営業活動に役立てるため、私共の伊丹の技術センターなどをご活用いただきたいと存じます」と挨拶。
 続いて表彰が行われ、各賞入賞者に豪華賞品が贈られた。
 上位入賞者は次のとおり。(敬称略)
▽優 勝=影山正一(佐藤工具)N69.6H20.4
▽準優勝=松尾祥之(マツオ機工)N70.8H25.2
▽第3位=二村仁司(名古屋電気)N71.8H7.2
▽第4位=水野孝三(共栄商会)N72.0H30.0
▽第5位=池田隆之(イケダ)N72.2H16.8

7月の生産前年比鋳鋼増、鍛鋼減
需要環境は堅調に推移
日本鋳鍛鋼会鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の7月分の生産実績(速報)を集計し、8月30日に発表した。それによると7月の鋳鋼の生産量は、24,174トンと前月比3.8%減、前年同月比0.7%増となった。一方、鍛鋼の生産量は61,522トンで前月比5.4%減、前年同月比3.3%減となった。
 鋳鋼、鍛鋼の需要環境は、船舶、建設機械、産業機械等を主体として堅調に推移しており、19年度はほぼ見通しどおりの鋳鋼23,750トン/月、鍛鋼62,700トン/月と予測している。
 19年4〜6月の鋳鋼・鍛鋼主要需要機種の生産動向は次のとおり(前年同期比)。
【鋳鋼】▽増加機種=鋳鋼管、バルブ・コック、自動車、船舶、土木建設・鉱山機械、破砕機・摩砕機・選別機、▽減少機種=金型、発電用機器
【鍛鋼】▽増加機種=船舶、土木建設・鉱山機械、産業機械・設備、▽減少機種=型用鋼、自動車、発電用機器
 また、7月の各地区の生産状況は次のとおり(数字は前年同月比)。
【鋳鋼】北海道32.2、東北105.0、関東信越92.7、東海北陸103.4、近畿102.6、中国97.5、四国95.8、九州111.5。
【鍛鋼】北海道88.6、関東信越101.3、東海北陸101.5、近畿92.3、中国87.4、九州103.6。

161社276小間の規模で開催
第13回管材展盛況
大阪管工機材商協組1万2千余名が来場

 大阪管工機材商業協同組合(理事長=一瀬勝彦氏・一ノ瀬社長)の「第13回管工機材設備総合展」が、9月13日から15日の3日間、大阪南港のインテックス大阪を会場に、161社276小間の規模で開催され、業界関係者等を中心に期間中、約12,000余名が参観に訪れるなどの盛況を博した。
 同展は、管工機材と設備機器が一堂に勢ぞろいする2年に一度の大イベントで、東京・愛知の管材展と並ぶ管材と設備の総合展として知られている。
 今回の総合展では、メインテーマを《提案します!「快適環境」》と設定し、日常生活に欠かせないライフラインの整備や、地球にやさしい環境づくりなど、自然と人との調和の中で、出品各社が誇る斬新な技術と優秀な製品群を展示紹介したほか、大阪水道局の「水」に関するコーナーの設置や、会場内にセミナールームを確保し、製品説明会、各種のセミナー等を行い出展者の要望に応えた。
 大阪展の会場構成の特長は、製品群を品種別ゾーンに区分けするなど、東京・愛知にはない独自の展示方法が特長で、同一品種・関連機器が、支持金具・機械・工具、水栓・住設・空調、管・継手、化成品、ポンプ、バルブ等のゾーンごとに集合し、来場者は目当ての展示出品ゾーンを目指して容易に見学ができると好評であったが、出品者からは「同業他社の展示方法や内容が気になります」と洩らしていた。
 また、今回初の試みとして、商品知識取得の一翼を担うために、「情報収集シート」(設問表)を作成し、来場者が参観で得た知識や技術等の情報を情報収集シートに記入し、それを自社に持ち帰り共有する仕組みづくりの活用を広く呼び掛けるなど、来場者への便宜を図った。

共同住宅スプリンクラー設備用ポリブテン管
Eロック-SPシステム
JFE継手キット化で簡単施行

 JFE継手(岸和田市田治米町・社長=名取信一氏)は、このほど、部材をキット化した共同住宅スプリンクラー設備用「JFEポリブテン管Eロック―SPシステム」を新発売した。
 現場でのワンタッチ接続配管が可能で、共同住宅用スプリンクラー設備向けに拡販を図り、初年度2億円の販売を見込んでいる。
 主管につなぐヘッダー部材と分岐管、散水用のヘッド取り付け用継手の3パーツからなり、分岐管の両端にワンタッチで着脱可能な高シール性のEロック継手を装着している。
【システムの特長】
@セミプレハブ工法で施工工数を圧縮
 完全プレハブ配管と違って、ヘッダー・分岐管・ヘッド取付け用継手のパーツに分かれているので取り扱いが簡単で敷設が早く梁貫通も容易。
A簡単確実ワンタッチ接続
 各パーツ間の接続は決まった形状同士の接続なので施工品質のバラツキがなく、信頼性の高い接続構造。
Bパイプのねじれによるヘッド固定部への影響を軽減
 融着接続ではパイプと継手が一体化しているので、パイプねじれにより固定部を変形させる危険性があったが、ワンタッチ接続では接続部が円周方向に回転するので、敷設時に発生するパイプの巻き癖によるねじれがヘッド固定部に伝わりにくい構造となっている。
Cヘッドの高さ調整が容易
 専用のヘッド固定調整金具とヘッド取付エルボ(ショート・ロング)を組み合わせることにより蝶ねじ一本でヘッドの高さ調整が容易に出来る。
D市販の巻き出しバンドでもヘッド固定が可能
 ヘッド取付けエルボ(ロング)を利用して市販の巻き出しバンド二〇A用で巻き出し管と同様に天井下地材に固定出来る。
 その他詳細については、直接同社中部営業所(名古屋市中川区運河北幹線第四号地・電話052-352-4191)へ問い合わすとよい。
 TOTOは、単体浴槽の最高級シリーズ『スーパーエクセレントバス MODEシリーズ』に2機種を追加しこのほど新発売した。形状は長方形の「フレームモチーフモデル」(サイズ1,500ミリ)・楕円形の「ショートトラックモチーフモデル」(サイズ1,550ミリ)。

スーパーエクセレントバス
一坪タイプを追加発売
TOTO水栓金具も一新!

 「スーパーエクセレントバス MODEシリーズ」は2004年の発売時より、高評価を得ており、これまで“1600ミリ””1800ミリ”と大型サイズのみ品揃えしていたが、「一坪におさまるサイズのMODEシリーズが欲しい」というユーザーの声を反映し、“1,500ミリ・1,550ミリ”サイズの発売に至ったもの。
 両機種とも幅300ミリの滝状吐水水栓を標準装備している。滝のように美しい水の流れを楽しむことができる。細部にまでこだわった高級感のある「MODEシリーズ」の登場。
 希望小売価格は1,191,750円〜(税込・工事費別)。
 販売目標は発売3年目で100台/年を見込んでいる。
【特長】
■水栓金具
 すっきりとしたデザインを実現するためこれまで浴槽の外側に設置していた水栓金具を浴槽と一体化。水の流れにもこだわっており、幅300ミリの吐水口を標準装備している。滝のように美しく流れ落ちる水流が高級感を演出する。
 TOTOならではの、水を制御する技術が生かされている。
■ソフトピロー
 浴槽でリラックスするときに、柔らかく頭をささえる枕。浴槽と一体化したことによりすっきりとしたデザインになった。
 また滝状の吐水空間を確保するためソフトピローの下からオーバーフローさせる(あふれた水を外に出す)構造になっている。

人間の基本行為に商品提案
第一回キッズデザイン賞を受賞
INAX13年後の暮らしに照準

 INAX総合技術研究所サステナブルデザイン研究室が取り組む「INAXサステナブルスタイル・プロジェクト」の活動が、NPO法人キッズデザイン協議会主催、第1回「キッズデザイン賞/リサーチ部門」を受賞した。
 『INAXサステナブルスタイル・プロジェクト』では、サステナブルな社会が実現している未来を2020年と設定し、その時、生活の基本行為である「入浴」「食」「排せつ」の各領域で必要とされる商品や技術、サービスを研究し、提案している。
 子どもたちの健全な発育に貢献し、幸せな未来の実現に寄与できるよう、「育てキッチン」で食育を、「デポジットトイレ」で資源循環を取り上げている。また「フォームバス」(写真)では溺れる心配のない、温かい泡に包まれる省資源な入浴スタイルを提案した。
キッズデザイン賞とは
 キッズデザイン賞は、子どもの安全・安心の向上、健やかな成長発達に役立つデザイン(製品、コンテンツ、活動、リサーチなど)を顕彰し、表彰作品に“キッズデザインマーク”を付与するもの。
 産官学民が“デザイン”の力を通じて生み出した、子どもたちのための成果について、社会的、文化的な価値の見地から公正な評価を与え、その優れたものの顕彰を通じて、産業・研究活動と子ども環境の高度化を図ることを目的としている。
 子ども用製品に限らず、子どもたちの安全安心や未来を育む良質なプロダクトや施設、イベント、サービス、プログラム、調査研究活動などを、開発や上市に至るまでのプロセスにおける「工夫」「取り組み」「知恵」までさかのぼって各界から募り、顕彰して、その参画者の成果を広く、そして継続的に社会にアピールしていく。
■キッズデザイン協議会ホームページ http://www.kidsdesign.jp/
■キッズデザイン賞ホームページ http://www.kidsdesignaward.jp/
「INAXサステナブルスタイル・プロジェクト」受賞理由
 食や資源循環といった人間の基本行為と2020年の家族の暮らしをテーマにしたレポート。「都市型菜園キッチン」や「温かい泡に包まれる風呂」など家族同士のコミュニケーションを誘導する製品提案がユニークである。

伊藤マサさん
伊藤商店
社長ご母堂

 伊藤商店(名古屋市北区金田町)の伊藤清司社長のご母堂伊藤マサさんが薬石の効無く9月12日にご逝去された。享年81歳。
 葬儀は、9月14日午前11時30分より名古屋市北区瑠璃光町の平安会館名古屋斎場において、清司氏が喪主となり執り行われ、業界関係者等多数が詰め掛けて故人のご冥福をお祈りした。

中村 進氏
ナック 社長ご尊父

 ナック(伊賀市朝屋207)の中村信通社長のご尊父中村進氏が薬石の効無く9月8日にご逝去された。享年88歳。
 葬儀は、9月10日午前11時より伊賀市千歳のベルウイングロイヤルホール伊賀において、信通氏が喪主となり執り行われ、業界関係者等多数が詰め掛けて故人のご冥福をお祈りした。

受注額1.297億円前年比12.6%増
1月からの累計1兆円超に
日本工作機械工業会8月工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた、2007年8月分の工作機械受注実績調査報告によると、8月の受注額は1,297億円で、前月比は4.6%減と4カ月ぶりのマイナスとなるも、前年比は12.6%増と8カ月連続のプラスとなった。40カ月連続での1,000億円超えはバブル期を18カ月抜き最長記録を更新中。また、1〜8月の受注累計額は1兆446億円となり、8月時点での1兆円超えは史上最速。
 内外需別にみると、内需は539億円で前月比8.3%減と2カ月ぶりのマイナスとなり、前年同月比も7.4%減と同じく2カ月ぶりのマイナスになった。季節要因を反映し、2004年8月の547億円以来3年ぶりに550億円を下回ったものの、水準としては急拡大を示した2004年並みの比較的高いレベルにある。主要業種の前月比では、一般機械0.8%減、自動車7.2%減、電気・精密24.1%減(電気35.7%減・精密7.6%減)と、一般機械、自動車、電気・精密ともにマイナスになった。
 外需は758億円で前月比1.8%減と4カ月ぶりのマイナスとなるも、前年同月比は33.1%増と24カ月連続のプラスになり、前月に次ぐ史上2番目の受注額となった。地域ごとでは、アジア・欧州・北米ともに前年比プラスとなり、概して好調に推移している。アジアは5月の284億円を超え、3カ月ぶりに史上最高額を更新した。欧州・北米も200億円を超え好調に推移している。産業別では、世界各地域で自動車向けが好調なほか、航空機、エネルギー関連、一般機械類、建機、IT関連、医療など多くの分野で好調に推移している。
 内需の内訳をみると、一般機械は254億円で前年比6.1%減と4カ月連続のマイナス。このうち、金型は41億円で同23.0%減。2006年8月以降前年比マイナスで推移している。自動車は160億円で同1.0%増と2カ月連続のプラス。このうち、部品は66億円で同4.4%増と同じく2カ月連続のプラスになった。電気・精密は49億円で同21.9%減と3カ月連続のマイナスになった。主要業種では、自動車が前年比1.0%増とプラスになったものの、一般機械と電気・精密はマイナスになった。
 外需の内訳では、アジアが287億円で前年比38.1%増。東アジアでは、韓国・台湾・中国がともに前年比プラス。その他アジアでは、インドが今年の最高額となった。欧州は223億円で同43.9%増。EU主要国、ロシアなどが同プラスとなっている。北米は225億円で同14.8%増。米国が3カ月連続で前年比プラス、メキシコは同14倍増の高い伸びを示した。
【1〜8月の受注累計額】
 受注総額1兆446億円(前年比9.8%増)は、8月時点での累計額としては史上最高額を記録した昨年の9,512億円を上回るペースであり、年間受注累計額1兆円超えの時期としては史上最速となった。
 また、年率換算で1兆5,700億円弱となり、年初見通しの1兆4,000億円台を上回る勢いである。
 このうち内需は4,767億円(前年比3.2%減、外需は5,679億円(同23.9%増)となった。

南海漫遊記 F
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄 倉地社長

[ホーチミン着]
 高丘親王は歴史上実在した人物で、第51代平城天皇の第三皇子である。延暦18年(799年)生、貞観7年(865年)没。ちなみに平城帝の父が平安京を造営した桓武天皇であり、親王の兄である阿保親王(あぼしんのう)の第五子が「伊勢物語」でおなじみの稀代のプレーボーイ在原業平である。つまり親王は桓武天皇の孫であり、在原業平の叔父にあたる人物であることは記憶しておいてよいだろう。
 大同四年(809年)、平城帝が異母弟である嵯峨天皇に譲位すると、高丘親王はその皇太子となる。その翌年、平城帝の寵姫であった尚侍藤原薬子を中心として、いわゆる『薬子の変』がおこり、それが鎮圧されると、連座して廃太子を余儀なくされる。その後名誉回復がなされ四品の位を賜るが、出家して真如法親王となる。
 のちに親王は空海(弘法大師)の十大弟子のひとりとなり、空海の入定の際にはその埋葬に立ち会ったとされる。斉衡(さいこう)2年(855年)5月、地震により東大寺大仏の仏頭が地に?落すると、東大寺大仏司検校という役につき、7年を費やして修造工事を完成させる。
 その大仏開眼の法会があった貞観三年(861年)3月の同じ月に、求法を志し朝廷に入唐の勅許を奏請し、同年8月9日に親王の一行23名は奈良から九州大宰府に入る。翌年7月に新造の船で僧俗合わせて60名の集団を率いて出帆し、9月に明州(寧波)に到着する。その後洛陽を経て貞観六年(864年)5月に長安に入り西明寺に迎えられる。しかし親王はこの地で満足することなく、ただちに天竺行きを決意。翌年皇帝から渡天の許可を得て、長安から陸路広州に向かう。
 貞観七年(865年)正月27日に親王は従者3人とともに広州から海路天竺を目指して出航するが、その後の消息は不明となった。 『日本三代実録』には唐の留学僧からの報告で、高丘親王は同年末ごろに羅越国(マレー半島の南端と推定される)で遷化(せんげ)されたとの記述がある。虎の被害に遭ったともいわれている。享年67。
 異国の地で幻の天竺を目指しつつ非業の最期を遂げたとはいえ、当時の平均寿命からすれば大往生といって差し支えないだろう。
  *  *  *
 ウィキペディアなどを参考に高丘親王の生涯を素描すれば、ざっと以上のようになる。天竺行きの意思を生涯堅く持ち続け、それを行動にうつした古代皇族といういささか特異な点を除けば、歴史上にはほとんど埋もれてしまった人物のように思われる。
 しかし公の記録には残っていないこの親王の渡唐以降の南洋航海を素材に、澁澤龍彦はその博覧強記とたぐいまれな想像力を駆使して、美しい冒険譚・ファンタジーを見事に描ききった。これから旅のつれづれに『高丘親王航海記』を少しずつ読みすすめていこうと思う。
  *  *  *
 ぼんやりと文庫本を眺めているうちに、約3時間半ほどの東・南シナ海上空のフライトは夢のごとくに過ぎ去り、ビールの酔いもほとんど醒めた。2006年7月13日木曜、現地時間の16時半ごろ、われわれの一行はホーチミン・タン・ソン・ニャット国際空港に無事着陸した。親王が旅をした9世紀後半には「眞臘(しんろう)国」と呼ばれた辺境の地方である。

メカトロテックジャパン2007
国内最大規模のFA技術専門展
10月17日(水)から20日(土)まで開催

 名古屋国際見本市委員会は10月17日から20日までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で、FA(ファクトリー・オートメーション=工場の自動化)技術専門展、第11回「メカトロテックジャパン2007」(略称=MECT2007)を開催する。モノづくり・製造業を取り巻く環境は、グローバルなコスト競争の激化に加え、中部地区においては航空機産業の発達などにより高付加価値、高能率生産への要求が高まっている。こうしたニーズに応えるため、メーカー各社では製品の質的変化に対応すると同時に付加価値の高い製品開発を展開。今展ではそれら最新の技術・製品を一堂に集め紹介する。
 MECT2007は、テーマ「需要新鮮『広がる』『深まる』『極める』中部のモノづくり」のもと、ポートメッセなごやの1号館から3号館のすべてを使い、内外から377社・団体が1953小間にわたり出展、過去最大展示規模・最高水準での開催となる。
 今回は、中部地区における航空機産業の発展に目を向け、「コンセプトゾーン」では航空機をテーマに新素材の展示と加工実演を行う。また、航空機部品加工の専門家によるパネルディスカッションやセミナーも開催し、自動車と並び、モノづくり集積地中部を支える航空機をより身近に感じる企画で来場者を迎える。
 そのほか出展企業によるテクニカルワークショップも連日多数開催される。
 また、平日昼間の来場が難しい人のために、会期3日目の19日(金)には午後8時までのナイター開催を行う。
【開催概要】
▽名称=メカトロテックジャパン2007(略称=MECT2007)
▽会期=2007年10月17日(水)〜20日(土)の4日間
▽開場時間=午前10時〜午後5時(19日は午後8時までのナイター開催)
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2―2、TEL052―398―1771)
▽入場料=1名1000円、団体1名500円(30名以上)、学生無料
※1回の入場登録で全期間入場可能。
▽展示規模=出展者数377・団体、出展小間数1953小間
(2007年9月現在)
▽主催=名古屋国際見本市委員会(名古屋市千種区吹上2―6―3
TEL052―735―4831)
〈構成〉名古屋市/愛知県/名古屋商工会議所/日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター/(財)名古屋都市産業振興公社
▽共催=ニュースダイジェスト社(名古屋市千種区内山3―5―3、TEL052―732―2455)、愛知県機械工具商業協同組合(名古屋市熱田区三本松町16―8、TEL052―889―6188)
▽後援=外務省/文部科学省/経済産業省
▽協賛=日本工作機械工業会/(社)日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/(社)日本ロボット工業会/(社)日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/(財)製造科学技術センター/(財)マイクロマシンセンター/(社)日本金型工業会/(社)日本ロジスティクスシステム協会/(社)日本電機工業会/(社)日本電気制御機器工業会/(社)日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(順不同)
▽出展対象製品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、塑性加工機械/射出成形加工機、機械工具、工作機器、精密測定機器/光学測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油空圧機器および水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE/ソフトウェア、三次元造形システム、産業用ロボット/物流搬送機器/産業車両、情報通信システム/FA用コンピュータ、制御装置/ネットワーク、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など

 主催者ご挨拶
 名古屋国際見本市委員会
 会長 松原武久

 《メカトロテックジャパン2007》の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
 本展は、1987年に第1回展を開催以来、中部地区における最大規模のFA技術専門の見本市として高い評価をいただいてまいりました。
 第11回目を迎えます今回は、株式会社ニュースダイジェスト社様に加え、新たに愛知県機械工具商業協同組合様との共催により、海外からの出展を含む377社・団体、1953小間という過去最大規模での開催の運びとなりました。
 これもひとえに出展者の皆様方をはじめ、関係各方面からの多大なご支援、ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
 さて、最近の日本経済は、設備投資など企業部門における好調な動きが続いており、工作機械業界におきましても前年を上回る受注を見せる活況を示しております。
 一方、原油・原材料価格の高騰が長期化する中、産業界におきましてはコスト上昇への対応が重要な課題となっており、生産現場における一層の効率化が求められているものと存じます。
 こうした中、本展では、「“需要新鮮”『広がる』『深まる』『極める』中部のモノづくり」をキャッチコピーに、最新のFA関連製品を一堂に展示・紹介し、新たな分野における設備需要の拡大と顧客ニーズの掘り起こしを図ってまいります。
 航空機部品用の新素材として実用化されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)やチタンなどをウォータージェット加工機により切断加工する実演や、1人乗りヘリコプター(GEN H―4)の操縦体験(フライトシミュレータ)を実施するほか、「日本の航空機産業の現状と将来展望」と題した開催記念パネルディスカッションや技術シーズ講演会、出展者によるテクニカルワークショップの開催など、本展ならではの企画を数多く盛り込んでおります。
 FA関連業界をはじめ、ご来場いただいた皆様方に有益な情報を提供する場として、また関連業界の更なる活性化を促す場としてご活用いただきますことを祈念いたしております。
 最後に、本展の開催にあたりご支援・ご協力を賜りました多くの皆様方に重ねて御礼申し上げますと同時に、ご出展ならびにご来場いただきました皆様方のますますのご繁栄をお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

メカトロテックジャパン2007
共催者ごあいさつ
(梶jニュースダイジェスト社
代表取締役社長 樋口八郎

 《メカトロテックジャパン2007》の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 1987年に第1回展を開催以来、隔年開催を重ねてまいりました本展も、今年で第11回を迎えます。お蔭様をもちまして今日、中部地域で最大級かつ最高水準のFA技術専門展として高い評価をいただいております。前回2005年展は過去最大規模の開催でしたが、今回は景気拡大の追い風もあって国内外から377社・団体が1953小間にわたって出展、前回展を上回る規模で開催する運びとなりました。これもひとえにご出品者、関係各位のご支援の賜物であり、心から厚くお礼申し上げます。
 現在、国内外の景況は高い水準で推移していますが、市場競争も激しくなっています。そうした中、「日本の生産基地」として独自の地位を築き上げてきた中部地域の製造業では、より競争力を高めるため、新たなモノづくりの体制整備に日夜取り組んでいます。今後ともモノづくりのけん引役として、わが国産業の発展に貢献していくことでしょう。その中部で開催される《メカトロテックジャパン2007》では、「需要新鮮 『広がる』『深まる』『極める』中部のモノづくり」を基本コンセプトに、より一段と進化した高速・高精度、複合機能、微細・超精密、コンパクト・省スペース、新素材対応、さらに地球環境保全や情報化技術による生産合理化と高付加価値化を実現する最新製造技術が競演します。「ポートメッセなごや」が、出品者と参観者の出会いの場、新たな発見と市場創造の場となることを願ってやみません。
 また本展では、参観者により立体的に最新技術を知っていただくためのさまざまなイベントを実施いたします。特別企画では2つのコンセプトゾーンで、航空機部品用新素材として注目されているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、チタン、アルミ合金材の切断加工実演、一人乗りヘリコプターや各種航空機部品の実物展示など最先端技術を紹介いたします。また開催記念パネルディスカッションでは、斯界第一人者のパネラー陣による「日本の航空機産業の現状と将来展望」をテーマした討論を行います。さらに「技術セミナー」では、専門家による航空機部品加工および五軸・複合加工機についての最新技術動向を紹介します。いずれも本展ならではの中身の濃い内容であり、参観者の知識欲と興味を満足させるものと確信いたしております。
 最後になりましたが、本展の開催にあたり、ご支援・ご協力を賜りました関係各位に重ねて厚くお礼申し上げると同時に、ご出品ならびにご来場いただきました皆さまがたのますますのご繁栄を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

メカトロテックジャパン2007
共催者ごあいさつ
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 野田道典

 1年おきに開催されますメカトロテックジャパンも今回で第11回を迎えることができました。そして今回は今までにないほど多くの出展をいただいて盛況に開催できますことは関係各位のご支援とご協力の賜物と厚くお礼申し上げます。
 当展示会は製造技術・加工技術・計測技術・システム技術など物づくりに関わるその時代々々のテーマを捉えた最先端技術やそれに関わる新製品が幅広く展示されます。世界一の物づくりを牽引し製造業の集積度や技術水準の高さにおいても最高峰と称されるこの中部地域で開催される当展示会は、世界に向けた最新情報を発信する有力な機会として毎回多くの方から期待されています。
 今や製造業はアジア各国も含めたグローバルな大競争の時代に入り、日本の製造業の優位性は量の確保とともに圧倒的な質の高さを求められています。世界一の物づくりは、品質・性能・生産性のいずれにおいても世界をリードし、新しい材料開発とその加工技術の開発のみならず製造設備から生産システムまで製造段階のすべてにおいて先進性を追求することにあります。そしてそれは一つ一つの基礎技術の積み重ねであり同時に生産システム全体の統合技術でもありましょう。今回の展示会では小さな開発製品から大きなシステム技術まで広範囲にわたり多くの新製品や新技術が発表され展示されていますので、ご来場の皆様には高い関心を持ってご参観いただけるものと期待し、合わせてそれが物づくりの技術革新と一段の飛躍に寄与できますことを念願しています。
 私ども愛知県機械工具商業協同組合は機械工具商社という流通の立場で当展示会開催の準備をしてまいりました。私どもの役割は、出品者と来場者、つまりメーカーさんとユーザーさんの情報の橋渡しをすることにあり、当展示会はその格好の機会を提供できるものとして当組合としても全力投球してまいりました。この《メカトロテックジャパン2007》がご来場の皆様の確かな発見とすばらしい出会いの場となりますことを、そして大きな成果をお持ち帰りいただけますことを願っています。
 最後になりましたが、当展示会の開催にあたりご支援、ご協力賜りました関係各位に重ねてお礼申し上げますとともに、ご出品ならびにご来場くださいました皆様のますますのご繁栄を祈念申し上げます。
 第11回メカトロテックジャパン2007の開幕に際し、工作機械業界を代表してご挨拶申し上げます。

メカトロテックジャパン2007開催に際して
(社)日本工作機械工業会
会長 中村健

 貴展は1987年に第1回を開催して以来着実に実績を積み重ねられ、現在我が国の製造業で最も活況を呈している東海地域を代表するFA技術専門の展示会として高い評価を得るまでになりました。
 11回目となる今回は、開催前から高い注目が集まり、377社・団体、1953小間という過去最大規模での開催となりましたことは、誠に同慶の至りであります。これも偏に、名古屋国際見本市委員会並びにニュースダイジェスト社をはじめ関係者の長年に亘るご努力によるものと深く敬意を表するところであります。
 現在、我が国経済は、設備投資が牽引して個人消費を後押しする形で好循環にあるとみております。上期を過ぎたところで見て、我が国製造業は昨年を上回る業績になるものと思われまずが、工作機械産業においても、受注が堅調に伸びていることから、去る8月には史上最高額を記録した昨年の受注額を上回る、15000億円台に2007年の暦年見通しを上方修正致しました。
 このような好環境にあって、国内外各地から多数の来場者が見込まれる「メカトロテックジャパン2007」展に日工会の会員各社も高い関心を寄せており、最先端の機械・製品をもって臨む所存でありますので、ご来場の折は是非各社の小間にお立ち寄り頂きたく存じております。
 最後になりますが、貴展の成功と工作機械業界の飛躍を心より祈念するとともに、我が国製造業の益々の発展を期待して、ご挨拶とさせて頂きます。

 「ウェーブミルWEX3000型等
  最新の加工に対応した 商品展示
住友電工ハードメタル

 住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、メカトロテック2007に、高品位な加工面が得られ高能率加工が可能な刃先交換式エンドミル「ウェーブミルWEX3000型」、工具刃先素材にCBN(立方晶窒化硼素)を用いたボールエンドミル「モールドフィニッシュマスター」等を出品する。
 ◆刃先交換式エンドミル「ウェーブミルWEX3000型」
 近年の機械加工分野においては、携帯電話などの消費財のライフサイクル短期化に伴い、それを量産するための金型もより短納期で、より精度良く、より安く仕上げることが求められている。これに伴ってこれまで一般的に粗加工用途に使用されてきた刃先交換式工具にも、より高能率な加工と、仕上げ加工領域への適用範囲拡大に対する要求が高まっている。
 同社では、このような市場のニーズに応えるべく、刃先交換式エンドミル「ウェーブミルWEX3000型」を昨年春に開発し好評を博している。ウェーブミルWEX3000型は、高い信頼性での高能率加工はもちろんのこと、優れた加工面品質が得られることにより、仕上げに近い領域まで使用可能となった。ウェーブミルWEX3000型の特長は次の通り。
 (1)高い信頼性と高能率な加工
 チップは、独自の曲線状切れ刃の採用と刃先形状の最適化により、刃先強度を向上させつつ切削抵抗の低減を図った。また、ボディは、高剛性な設計とネジ強度の向上を図り、高能率加工においても耐欠損性に富んだ高い信頼性を実現した。
 (2)精度が高く、かつ滑らかな仕上げ面を実現
 従来の刃先交換式工具に比べ、本体とチップそれぞれの寸法精度を大幅に向上させ、高精度高品位な加工面を実現した。
 (3)豊富なチップバリエーション
 チップは、低抵抗型から高強度型まで3種類の刃型を取り揃え、多種多様な使用環境に対応。さらに、超多層膜新PVDコーティング「スーパーZXコート」を含む五種類の新材質を採用、鋳物・鋼・ステンレスなど多様な被削材に合わせたチップ材質を使用することで長寿命を実現する。
 標準価格は、(ボディ)WEX3032E30,600円、(チップ)AXMT170508PEER―G1,070円。
 ◆CBNボールエンドミル「モールドフィニッシュマスター」
 金型加工の分野では、従来、鍛造用金型など硬度の高い金型は彫り込み加工の後に熱処理されていたが、近年、工程短縮のために熱処理済みの高硬度金型材料をエンドミルにより直接彫り込む加工方法(直彫り加工)が注目されている。
 モールドフィニッシュマスターは、高硬度金型材の直彫り加工において、超硬コーティング品の四倍以上の長寿命を実現し、これ一本による金型の仕上げ加工を可能にした。さらに、優れた加工面粗さの実現により、後工程となる磨き作業の大幅な短縮も可能とした。モールドフィニッシュマスターの主な特長は次の通り。
 (1)耐欠損性に優れた独自CBN材種の採用と、刃先形状の最適化により、高硬度金型材加工において、従来超硬品比3倍以上の高能率化と4倍以上の安定した長寿命を実現。
 (2)R精度±5μmの高精度切刃により、金型の高精度仕上げ加工を実現。
 (3)優れた加工面粗さで、金型の磨き工程を50%以上短縮。
 (4)プリハードン鋼や高硬度鋼などの、あらゆる金型材に対応。
 ロングネック(R0.2〜1.0mm、首下長さ2〜8mm)が今春に追加され、更にシリーズが充実している。
 小間番号2A11

 ライノス
 求心性に優れ、一発で高精度に
 MEGAドリルリーマーHARD
 高硬度材加工に最適

 ライノス(本社=大阪市天王寺区空清町1―8)は、メカトロテックジャパン2007でドイツのミラー(MILLER)社のMEGAドリルリーマーHARDを出品する。
 MEGAドリルリーマーHARDは、高精度・高剛性な機械とツーリング、そして水溶性切削油剤(油性切削油材も可能)の使用で熱処理が施された高硬度材(50〜62HRC)へ穴径精度、真直精度、穴のピッチ間精度、表面粗さ3S等を一発で高精度な穴に仕上げることができる。また、基本的には下穴のいらない状態で加工ができるのが特徴で、下穴がある場合でもリーマーとしての加工も可能であり、加工用途によって使い分けができる。
 MEGAドリルリーマーHARDの使用により、従来から解消されなかった高硬度材料への高精度穴加工の工程削減及び加工時間の短縮が可能となり、ツール交換や工具購入の必要も無くなるなど、トータルでの加工コストを大幅に削減することが可能である。
 小間番号2D14

 黒田精工
 ツーリング、ボールねじ、平面研削盤等を出品
 「チャレンジ&クリエイト」テーマに

 黒田精工(本社=川崎市幸区下平間239)は、メカトロテックジャパン2007に「Challenge & Create」をメインテーマに出展し、顧客ニーズに応える商品を多数紹介する。
【ツーリング・ゲージ他周辺機器】
 高速・高精度加工用精密小径チャックCMZ、高速対応ミーリングチャックMLAをはじめ、高能率化に対応した自動車部品加工用直タップホルダFT、工作機械メンテナンス機器としてのテストバー、テーパゲージ、クランプ力確認ツールCFC2、卓越したクランプ精度で成形加工から検査まで様々な用途に対応するハイドロリックツールなどを展示する。
【ボールねじ・ボールねじアクチュエータ】
 エンドデフレクタ方式の高周速静音ボールねじFシリーズおよび、ボールねじアクチュエータSG・SEシリーズを展示する。
【工作機械】
 同社製精密ボールねじと金型加工技術の融合体として、究極の高精度、高追従性、高剛性を実現し、独自の動圧型流体軸受により、高能率研削と高面粗度加工を容易にした精密成形平面研削盤GS―45シリーズを展示する。
小間番号1D24

 複合加工機ターニング加工用
 HSKツールシリーズ追加品を発売
 三菱マテリアルツールズ  ICTM―HSK規格準拠

三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造する「複合加工機ターニング加工用HSKツールシリーズ追加品」の販売を開始した。
 同社が発売している「複合加工機ターニング加工用HSKツール」は、超硬切削工具メーカ9社と工具ホルダメーカ8社からなる複合加工機用インターフェース委員会が制定した「ICTM―HSK規格」に準拠。複合加工機の主軸にこの規格を採用することによりマシニングセンタとのツールホルダの共有化が可能となり、既に市場で高い評価を得ている。今回はHSK63シリーズのダブルクランプインサート取付けタイプと、サイズアップしたHSK100シリーズを追加することになった。
 さらに現在、「ICTM―HSK規格」の内容をグローバルスタンダードとするべく、日本より「HSK―T」の名称でISOへ提案しており、世界的に普及が加速すると予想されている。これに呼応し、今回のシリーズ追加に合わせて、従来品を含めたシリーズ商品を「HSK―T」に対応した型番に変更・統一する。
 今回追加発売したツールホルダは次の通り。
 @HSK63サイズ
 難削材の加工で安定的な刃先寿命が得られる高剛性ダブルクランプホルダなど16アイテム。また、1つのホルダにインサートを3個装着する新コンセプトの工程集約型タイプもラインナップ。
 AHSK100サイズ
 独自の設計により32×32、32×25、25×25の三種類のサイズの角バイトを選択して取付けることのできるホルダと、丸シャンク取付け用ホルダ及びスリーブの一三アイテム。
 品名・型番は、複合加工機旋削用HSK―Tツール
 HSK―T63ホルダ一六型番、HSK―T100ホルダ8型番+内径用スリーブ5型番。
 標準価格は、代表型番H63TH―DCMNN―H12が29,600円(税込み31,080円)、H100TH―EV3232R―180が69,000円(税込み72,450円)で、初年度700万円の販売を目指す。

 準標準仕様品に最短納期で対応
 ツーリングエクスプレス運営開始

 また同社は、三菱マテリアルが運営・製造する新ビジネス「ツーリングエクスプレス」の運営を10月1日より開始している。
 「ツーリングエクスプレス」とは、三菱マテリアルが発行するカタログ掲載工具の準標準仕様品に最短納期で対応する新たなビジネスモデル。「簡単発注」「迅速回答」「特急納品」を実現し、24時間以内の迅速な見積設計回答、14日以内の最短製作納期により、ユーザー仕様のセミスタンダード工具を短納期で届けるビジネスを開始した。ただし、見積設計回答、製作納期は、メーカ受付からメーカ回答、出荷まで(休日は除く)。
 「ツーリングエクスプレス」対象製品は刃先交換式正面フライス(APX3000型、ASX400型)、刃先交換式エンドミル(APX3000型、ASX400型)、刃先交換式ドリル(面取り刃付TAF型、座ぐり刃付TAF型)で、見積価格は基本製作費とオプションの合計金額となる。初年度の販売目標額は1億円。
 見積設計のシステムは三菱マテリアル「超硬ホームページ」http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp内で運営。
 小間番号2B08

 CNCタッピングセンター
 TC―31B CTS仕様新発売
 ブラザー工業  高速・高品質な深穴加工実現

 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15―1)は、工作機械「CNCタッピングセンター」において、コンパクトなボディで生産性の高い小物部品加工を実現する「TC―31B」に、工具中心部よりクーラントを供給するクーラントスルースピンドル機能を追加した「TC―31B CTS仕様」を九月に発売し、メカトロテックジャパン2007に出品する。
 「TC―31B」(2006年11月発売)は、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)などIT関連機器の小物部品加工を中心とした生産性の高い小型コラムトラバースマシンであり、自社開発のNC制御装置「CNC―B00」を搭載することで、高速のプログラム処理を可能とし、高い操作性と高品質な加工面を実現している。
 今回「TC―31B」に、加工時に工具中心部からクーラントを供給するクーラントスルースピンドル機能を追加したモデルを発売することで、小型のコラムトラバースマシンにおいても高速での深穴加工が可能となった。これにより、高い生産性が求められる自動車や二輪車、一般機械加工の生産現場においても「TC―31B」が活躍する場が広がる。
 ※コラム=機械の支柱となる基本構造体の一部
 ※トラバースマシン=コラムが移動する機械
【「TC―31B」の主な特長】
 @自社開発のNC制御装置を搭載
 NC制御装置「CNC―B00」を搭載したことにより、加工プログラムの処理速度の向上と、制振制御による加速度向上を実現した。これにより、サイクルタイムが短縮し、3〜10%の生産性向上を実現している(従来機種比)。
 A美しい加工面を実現
 機械構造の改善や主軸径の拡大などにより剛性を大幅に増したと同時に、NC装置「CNC―B00」を搭載したことにより、フェイシング加工(上面加工)を施した加工面がより滑らかに美しくなった。
 B操作性・機能性の追求
 NC装置「CNC―B00」を採用したことで、12.1型のカラーディスプレイ(従来機10.4型白黒ディスプレイ)、USBコネクタ、メンテナンス通知機能など標準搭載し、ユーザーインターフェースが大幅に向上した。また、加工形状に合わせて自動的に加工速度をコントロールする高精細モードAの搭載により、微細な加工も美しく仕上げ、曲面加工も可能とする。さらに内臓PLC機能(オプション)により、FA電装関連の簡素化と、FA機器のプログラミングや編集がNC装置の画面上で可能となった。
 標準価格は、本機価格@1,0510,500円、本機、クーラントタンク150L(CTS仕様)、天井カバー、自動間欠給油装置、ツール洗浄装置等を含むクミ価格が@11,825,000円。月20台の販売を見込む。なお、今回のCTS仕様は主軸回転速度16,000回転/分仕様のみの対応となる。
 小間番号3E15

 鋼旋削用新材種第3弾
 「GC4215」新発売
 サンドビック  広範な鋼加工に対応

 サンドビック(本社=兵庫県神戸市西区室谷2―2―9)コロマント事業部は、鋼旋削加工用新材種「GC4225」「GC4235」に続き第3弾となる「GC4215」を発表した。
 「GC4215」は、P15領域の加工で問題となりがちな断続加工や、加工部品硬度に不均一性があった場合でも、突発的な刃先の欠損もなく高生産性を追及できるチップで、今までのP15の概念を塗り替える。
 厚膜のアルミナコーティングを採用することにより、高温での耐久性と耐クレータ摩耗性を大幅に向上。さらに、耐剥離性、耐チッピング性、耐すくい面摩耗性に優れたブラック・ゴールドコーティングにより、引張り残留応力を緩和しチップのすくい面を平滑化する。これにより微小チッピングやコーティング剥離による欠損を抑制し、条件を上げても非常に安定した切削加工が可能となる。
 また、信頼性が高いため無人生産ラインにも適している。
 「GC4215」は安定条件下において抜群の耐摩耗性と耐チッピング性を発揮し、P10〜20を超える広範な鋼加工にも十分に対応できる鋼連続加工のサンドビック第一推奨材種である。

 穴あけ加工用スーパーUドリル
 CoroDrill880拡充
 強い貫通力で加工費を低減

 また、同社は10月より、高性能スローアウェードリル「スーパーUドリル」直径12.00―13.99mm及び53.00―63.00の販売を開始した。これにより、これまで導入されていた製品群と合わせると、全体としてφ一二mmからφ六三mmまでを一挙にカバーすることになる。
 スーパーUドリルは、生産性の高い穴あけ加工向けのサンドビック第一推奨で、従来品よりも切削送りを2倍に向上しながら加工精度も保ち、強い貫通力で加工費を低減する。ユニークな階段状の中心刃とその配置により、先行する中心刃が加工穴入り口で段階的に食いつき、切削抵抗のバランスを保ったまま加工を行うステップテクノロジーを採用。また、中心刃の階段形状が外周刃のコーナー欠損を防ぎ、4コーナーすべて使用できる設計となっている(φ14以上)。これにより生産性と経済性を最大限に引き出すことができる。
 スーパーUドリルは、2×D〜5×Dの一般穴あけ加工からワーク回転による径調整加工、プランジドリリング、ボーリング、公差穴加工などあらゆる加工用途に対応し、小径から大径まで幅広い加工径に対応する。
 小間番号2A16

 冷却水回路をワンタッチで接続
 金型カプラーシリーズを出展
 ナスコフィッティング  大流量タイプも登場

 ナスコフィッティング(名古屋市港区名四町9・TEL052―653―8775)では、金型の冷却水回路をワンタッチで接続する「金型カプラーシリーズ」を出展する。
 ■金型専用カプラーの「ナスモールドカップNK型」は、プラグの内径に六角溝付きのため、金具へのプラグの埋め込みが可能になり、汎用品のカプラーと共に、大流量タイプも新登場し、広範囲に使用できる。
 【特長】
 @プラグの金型内の埋め込み可能
 プラグの内壁部に六角溝を付けているため、六角レンチを使用して金型部にプラグを接続できる。
 A操作性のよいロングスリーブ
 ロングスリーブのため、金型内部に接続しているプラグも容易に離脱することができる。
 Bストップバルブ付ソケット
 ソケット本体にストップバルブが内蔵されているため、プラグを外した時に流体が漏れない。
 C新型大流量タイプ登場
 従来よりプラグの通過内径を大幅にアップして通過する流量を高め、冷却効果を高めた。新型大流量型035型プラグの通過内径φ9・5(従来内径φ6)
 ■金型冷却用カプラー「ナスモールドカップNH型」
 一般のエアー用カプラーが金型専用カプラーにモデルチェンジした。スリーブにツバが付きワンタッチで接続、しかも漏れの少ないOリングシール機構を採用した。
 【特長】
 @ワンタッチ接続機構
 ソケットをプラグに押し込むだけでワンタッチで接続できる。
 A操作性の良い幅広ツバ付
 ソケットの操作用スリーブが幅広のツバ付のロングスリーブになっているため、プラグが金型内にあってもプラグを着脱することができる。
 Bストップバルブ付
 ソケット本体にストップバルブ機構がついているため、プラグを外した時に流体が漏れない。
 Cプラグとのシールは安定性の良いOリングシール
 プラグとシールはプラグ側面をシールする側面シールのため、プラグの傷等に関係なく安定したシール性を発揮する。
 Dプラグの金型内押し込み機能
 プラグの内壁部に六角溝を付けているため、六角レンチを使用して金型内部にプラグを接続できる。
 その他詳細については、直接展示会場で確認するとよい。
 小間番号1B13

 旋削加工用サーメット材種
 GT/NS700シリーズ拡充
 タンガロイ 高い信頼性と長寿命を実現

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、旋削用新サーメット材種スーパーファイン・サーメット「GT/NS 700シリーズ」に、M級ネガチップ・M級ポジチップ・M級溝入れチップMy―Tシリーズの約480アイテムを拡充し、販売を開始している。
 艶やかな金色と銀色の光沢で特徴ある外観を有するスーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」は、粒径0.6μmの微粒耐熱チタン化合物を分散させるとともに、耐熱チタン化合物同士の結合を強化させる微粒強化技術により、サーメットの欠点である加工時に発生するクラックの進行を抑制し信頼性を大幅に向上させた。また、新開発の特殊焼結法の採用によりインサート表面を平滑化(表面平滑技術)したことと、微粒チタン化合物を採用することにより刃先を常に平滑に保ち優れた加工面粗度と光沢が得られる。
 微粒強化技術と表面平滑技術を採用したスーパーファイン・サーメットには、PVDコーティングを被覆した金色のコーテッドサーメットGT700シリーズとノンコートの銀色サーメットNS700シリーズを設定。鋼仕上げ旋削用の「GT720」は鋼の高速仕上加工や鋳鉄の高速仕上加工において耐摩耗性ナンバーワンの実績を誇る。また汎用旋削用に、広い速度領域をカバーし加工仕上面、耐摩耗性のバランスに優れた「GT730」、熱的欠損、機械的欠損に優れコストパフォーマンスに富む「NS730」を設定している。
 今回、M級ネガチップ・M級ポジチップ・M級溝入れチップMy―Tシリーズを拡充することで、外径・内径切削、溝入れ・突切り加工の幅広い加工用途の対応が可能となった。
 標準価格は、GT730CNMG120404―TM810円(税込み851円)、NS730 TNMG160404760円(税込み798円)、NS730 WGE30930円(税込み977円)。初年度、シリーズ全体(858アイテム)で7億6千万円の販売を見込む。
 【「GT/NS700シリーズ」の主な特長】
 @微粒強化技術(0.6μmの耐熱チタン化合物)により耐熱衝撃性および耐欠損性を大幅に向上させ、高い信頼性と長寿命を実現。
 A表面平滑技術により加工物の仕上げ面品位を大幅に向上。
 BPVDコーティングとの組み合わせで、高速切削によるコストダウンとチップ長寿命向上を実現。
 小間番号2A19

 重切削から一般的な荒加工まで
 ヘリカルエンドミルMECH型
 京セラ  優れた切れ味と安定性

 京セラ(本社=京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)は、メカトロテックジャパン2007に重切削加工用「ヘリカルエンドミルMECH型」を出品する。
 刃先交換式のヘリカルエンドミルMECH型は、建機、造船などの重切削荒加工から一般的な荒加工まで、加工能率を大幅に向上させ、切れ味と安定性に優れた工具である。これを実現させたのは、ニック付きチップの採用や刃数の多い本体設計による。
 チップは、切刃に独自のニック溝を設け、かつ、すくい角を大きくし、ワークくい込み時の切削抵抗を低減・分散し、ビビリを抑制する。
 従来では、ビビリのために加工が困難であった、BT40仕様や高速回転仕様の低剛性マシンにおいても安定した加工が可能となっている。
 また、刃数の多い設計により高送りが可能となり、加工能率を向上。同社従来比約2〜4倍の加工能率向上を達成している。
 ホルダフルートの大きさとホルダ肉厚部のバランスを追求し、刃数を多くしながらホルダ強度を高めている。
 レパートリーは、φ25からφ50までの10型番を揃えている。
 小間番号2B13

メカトロテック2007特別企画
コンセプトゾーン(A)

「新素材って何?」
◆CFRPの加工実演 ウォータージェットによる切断加工(協力=スギノマシン)
 @新素材の切断加工。航空機部品用新素材として実用化されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、チタン、アルミ合金の各板材を、ウォータージェット加工機で交互に切断加工を実施。
 A単軸加工機でアルマイト板材をくり抜き、表面にレーザーマーキングを施して、ストラップを付けてアクセサリにし、来場者へのノベルティとして提供。
◆CFRPの特徴紹介「軽くて丈夫な炭素繊維〜さわってみよう、叩いてみよう」
 @CFRP、アルミ合金、鉄鋼それぞれの素材をテーブルに固定して(1)ハンマーで叩く、(2)手で曲げてみる、(3)ヤスリで削ってみる、などの方法により素材の特徴を浮き彫りに。
 ACFRPワーク実物展示。一人乗りヘリコプターに使用されているルーターブレードの実物を展示、その軽さを体験。
コンセプトゾーン(B)
◆一人乗りヘリコプター
GEN H―4の展示
 @ゲンコーポレーション(松本市)が開発した一人乗りヘリコプターを展示。
 A館内展示の状態で来場者に実際に搭乗してもらい、コントロールバーを操作することで擬似空中散歩を体験できるフライトシミュレータを実演。
◆航空機部品の展示
 @新素材を用いた航空機構造材、エンジン部品、翼の一部、ピトー管などの部品実物を展示。
 A航空機に写真や模型を掲示。
◆航空機部品加工の醍醐味「材質と形状への挑戦」
 @五軸加工機・複合加工機による難削材加工の実際をデモ映像で紹介。
 A機械をパネルで紹介、工具と加工ワークの実物を展示。

開催記念パネルディスカッション
◆テーマ「日本の航空機産業の現状と将来展望」
○パネリスト=片瀬裕文氏(経済産業省・製造産業局・航空機武器宇宙産業課・課長)、戸田信雄氏(三菱重工業・航空宇宙事業本部長・代表取締役常務執行役員)、前間孝則氏(ノンフィクション作家)
○コーディネータ=内田俊宏氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング エコノミスト)
〈日時〉10月17日(水)午後1時〜同3時〈会場〉交流センター3階会議ホール〈定員〉300名(事前登録制、聴講無料)
◎申込み・問合せ ニュースダイジェスト社共催事務局TEL052―732―2455

技術セミナー
@「航空機部品編」

◆テーマ「航空機部品加工の特徴と各社の取組み」
◆基調講演「ジェットエンジン加工技術の今日的課題」(株)IHI航空宇宙事業本部・相馬事業所長 根本徹氏
○出展各社講演「航空機部品加工と工作機械」「航空機部品と最新工具」
〈日時〉10月18日(木)正午〜午後4時〈会場〉交流センター3階会議ホール〈定員〉300名(事前登録制、聴講無料)
A「5軸・複合加工機編」
◆テーマ「5軸・複合加工と工具・ソフトウェア」
◆基調講演「5軸加工機が切り開く可能性」(有)根本機械製作所・専務取締役 根本清一氏
○出展各社講演「5軸・複合加工機の可能性」「5軸・複合加工と切削工具」「5軸・複合加工とソフトウェア」
〈日時〉10月20日(土)午前10時〜午後4時〈会場〉交流センター3階会議ホール〈定員〉300名(事前登録制、聴講無料)
◎申込み・問合せ ニュースダイジェスト社共催事務局TEL052―732―2455
技術シーズ講演会(A)
 メカトロニクス各分野における最新の技術シーズを、地域を代表する研究者が分かりやすく語る。講演後には講師との個別技術相談会もある。
〈日時〉10月18日(木)午前10時30分〜午後4時15分〈会場〉交流センター3階第4会議室〈定員〉100名(事前登録制、聴講無料)
@「摩擦攪拌プロセスによる軽量金属材料の組織制御」(午前10時30分〜同11時15分)産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門金属材料組織制御研究グループ 重松一典氏
A「マルチエージェント交渉技術による業務プロセスの効率化とその応用」(午後1時30分〜同2時15分)名古屋工業大学大学院工学研究科産業戦略工学専攻准教授 伊藤孝行氏
B「高精度切削加工のための切削工具の摩擦・摩耗現象理解と新しい環境調和型切削加工」(午後2時30分〜同3時15分)名古屋工業大学大学院工学研究科機能工学専攻准教授 糸魚川文広氏
C「プラズマを用いた表面技術とその応用」 (午後3時30分〜同4時15分)名古屋大学エコトピア科学研究所教授 高井治氏
◎申込み・問合せ (財)名古屋都市産業振興公社産業育成課TEL052―265―2008
技術シーズ講演会(B)
〈日時〉10月19日(金)午前10時30分〜午後0時30分〈会場〉交流センター三階第4会議室〈定員〉100名(事前登録制、聴講無料)
@テーマ「ものづくり基盤技術の高度化を目指す塑性加工」(午前10時30分〜同11時30分)名古屋大学工学研究科マテリアル理工学専攻教授 石川孝司氏
Aテーマ「切削加工における振動の抑制と利用〜びびり振動の抑制、及び振動を利用する楕円振動切削技術を紹介〜」(午前11時30分〜午後零時三十分)名古屋大学大学院工学研究科機械理工学専攻教授 社本英二氏
◎申込み・問合せ 名古屋国際見本市委員会主催事務局TEL052―735―4831

見える化セミナー
◆テーマ「〜マネジメントのやり方を根底から変え、業績向上を実現する見える化/VM(Visual Management=目で見る経営)の極意と導入のポイント〜」〓中部産業連盟常務理事 五十嵐瞭氏
○協力=(社)中部産業連盟
〈日時〉10月19日(金)午後1時30分〜同3時30分〈会場〉交流センター3階会議ホール〈定員〉300名(事前登録制、聴講無料)※会場にて聴講者に講師著「見える経営」一冊進呈
◎申込み・問合せ 名古屋国際見本市委員会主催事務局TEL052―735―4831

森精機製作所
新次元複合加工と量産部品加工の
最適な工作機械を提案
5軸制御マシニングセンタや複合加工機展示

 近年、部品加工、金型加工分野において形状の複雑化、高付加価値化が進み、航空機、自動車部品、金型などあらゆる分野から高速・高精度加工と作業性の良さを両立させた五軸制御マシニングセンタや複合加工機のニーズが急速に高まっている。このような背景の中、森精機はメカトロテックジャパン2007において、“新次元複合加工と量産部品加工”というテーマを掲げ、業界髄一のラインナップでユーザーの利益向上につながる、最適な工作機械を提案する。
 今回展示する5軸制御マシニングセンタや複合加工機は、バックラッシゼロを実現し、内製化することで信頼性を高めたDDMTM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)、構造物の重心を2本のボールねじで押すことで、振動を抑制し、加速度を高めるDCG(重心駆動)、高速・高精度な送りを実現するORCTM(オクタゴナルラム)の3つの最先端技術を搭載した、5軸制御高精度立形マシニングセンタ「NMV5000 DCG」、森精機独自の技術を結集させた高精度・高効率複合加工機「NT4250 DCG/1000SZ」。
 また、量産部品加工の分野では、3つの刃物台とY軸機構を搭載し、すべての刃物台にBMTTM(ビルトインモータ・タレット)を採用し、棒材加工のかつてない効率化を実現した量産対応複合加工機「NZ2000 T3Y3」、ニューコンセプトマシン「DuraTurn 2050MC」と高精度横形マシニングセンタ「NH5000 DCG/40」のライン構築によるデモ加工を実演する。
 最先端技術を余すところなく搭載した森精機の工作機械は、高まる複雑形状加工と量産部品加工のニーズに応える。
小間番号3F01
■出展機種紹介
5軸制御高精度立形マシニングセンタ
NMV5000 DCG

●B軸およびC軸にDDM 
TM(ダイレクト・ドライブ方式モータ)が搭載されており、一般に剛性が弱いと言われる旋回軸の高剛性化を実現した。C軸の最高回転速度は標準120min-1以外にオプションで500min-1、1,200min-1を選択することができ、C軸を高速回転させることで旋削加工も可能となり、生産性を大幅に向上することができる。
●DCG=(重心駆動)は、移動する構造物の重心を2本のボールねじで押すことで高速・高精度を阻む振動を本質的に抑制し、加工精度の向上や高加速による加工時間の短縮、工具寿命の延長などのメリットをもたらす。
●ORC 
TM(オクタゴナルラム)は、高速移動による発熱時にオクタゴナルラム構造によって対角線にある4箇所の摺動面が発熱に対して対称に変位するため、移動物の中心は常に一定の位置を保つことができ、高速送りにおいても高精度加工を実現することが可能。
●機械構造は、Top Box in Box構造を採用し、オーバハングが無く、主軸を中心に対称構造となっているため、熱による変位も抑えられているのが特徴。
●作業性も追及しており、テーブルを片持ち構造とすることでこの接近性を実現し、同時に作業者からの視認性も高めている。
●オペレーティングシステムには「MAPPSV」を搭載し、リアルタイムの三次元干渉チェック機能により、機械の干渉を未然に防止し、世界最高レベルの安全性を実現する。
●日刊工業新聞社主催、経済産業省後援の第37回機械工業デザイン賞にて、最優秀賞・経済産業大臣賞を受賞。数多くの応募機種の中から工作機械として唯一、最優秀賞に選ばれ、産業界全体から非常に高い評価を得ている。
簡単便利な3つの新機能で
NCプログラム作成時間を短縮

 森精機は、アメリカカリフォルニア州サクラメントを拠点とするDTL(Digital Technology Laboratory Corporation)と共同でMAPPSVおよびMORI-APに搭載できる3つの新機能(@MORI-POSTアドバンストモードA領域定義機能BDXFインポート機能)を開発した。MAPPSVにはオプションとして選択でき、MORI-APには標準で搭載される。
@MORI-POSTアドバンストモード
 ポストプロセッサとは、CAMで生成されたCL(工具位置・Cutter Location)データを、実際に工作機械を動かすNCプログラムへ変換して出力するソフトウェア。ポストプロセッサ内には、NCデータ生成のシステムだけではなく工具交換後すぐに切削油を吐出する等の動作タイミングや軸速度、位置動作指令を定義するためのテンプレートが存在する。
 この機能はテンプレートをユーザー自身でカスタマイズできる機能であり、加工時間短縮のためのユーザーの要望に沿った細かなNCプログラムの作成が容易になる。2007年11月1日出荷機より対応可能。
A領域定義機能
 従来、旋盤加工では一工程は一つの切削方向にて加工する。そのため複数の切削方向にて加工したい場合には工程を分割し、工程毎に加工形状を定義する必要があった。
 この機能では、一工程内に複数の加工領域を定義することが可能になり、それぞれに切削方向を指定できる。工程分割や加工領域の定義にかかる手間を省くとともに、無駄のない加工経路を出力する。2007年10月1日出荷機より対応可能。
BDXFインポート機能
 DXFインポート機能とは、DXF(Drawing exchange File・CADソフトウェアで作成した図面のファイルのフォーマット)形式の形状データを座標として取り込み、対話データへ入力する機能。
 この機能では画面を数クリックするだけで正確かつ迅速に対話データへの形状データの入力を完了し、加工シミュレーションや実加工をすることが可能。図形の各点を入力する必要も無くなり、デジタルデータを活用し、作業時間の大幅な短縮が可能となる。2007年10月1日出荷機より対応可能。
■MAPPSVについて
 森精機の機械に搭載されている高性能オペレーティングシステム。処理能力の向上や対話機能、工具管理機能などにより、プログラム作成時間や段取り時間の削減を実現する。
■MORI-APについて
 パソコン上で加工プログラムを作成できるアプリケーションシステム。MAPPSVと同様、対話機能などを搭載しており、さらにMAPPSVと機能面、データ面、操作性で完全互換を実現しており、プログラムの一元管理を可能にする。

精機製品、軸受の総合メーカーが
課題・ニーズへの「解」を提案
日本精工 一般用から特殊用まで

 日本精工(NSK)は、10月17日〜20日に開催されるメカトロテックジャパン2007に出展する。
 メインテーマ「解 あります。―The Solution Factory NSK―」のもと“貢献します 中部のモノづくりに”をサブテーマに、ボールねじ、リニアガイド、DDモータ、そして一般産業用軸受、特殊環境用軸受など、あらゆる産業に貢献する精機製品、軸受を開発・製造するメーカーとして、技術力で顧客の課題・ニーズへの「解」を提案する。
 今回の展示では、同社が製作した工作機械と同等の模型を使用してあらゆるところでNSKの製品が使われていることを解かりやすく説明している。
 ボールねじ、リニアガイド、スピンドル、そして精密軸受、それぞれが最高峰の性能を誇る製品を提供。さらに、それらの製品を組み合わせて使用することで、マシンのパフォーマンスを高める相乗効果も提案することが可能になる。NSKは工作機械のスペックに重要な位置を占めるこの四つの製品をすべて開発・製造するメーカーとしてトータルな観点から「解」を提供する業界唯一の存在。この総合力で、工作機械の高機能化(高速化・高精度化・静音化)、一般産業機械のコンパクト化、環境負荷軽減、メンテナンスフリーに貢献する。
高速工作機械用ボールねじ
HMDシリーズ

 好評のHMCシリーズが、さらにバージョンアップ。新循環方式を採用し、大幅な高速化と静音化を実現した。
ツイン駆動用ボールねじ
TWシリーズ

 ツイン駆動に最適な機能を付加した高機能ボールねじ「TWシリーズ」。ツイン駆動テーブルの高剛性、高精度、高応答性能を容易に実現。
NSKリニアガイド
ローラガイドRAシリーズ

 解析技術を駆使した最先端ローラガイド。超高負荷容量と超高剛性を実現した。互換シリーズも加わり、レールとベアリングを単品で選定可能。
超高速アンギュラ玉軸受‐スピンショットU
超高速単列円筒ころ軸受

 超高速回転用に設計。
 スピンショットUは静音性、低発熱性を高次元で両立。円筒ころ軸受は、スーパーエンプラを採用し、超高速における低発熱を実現した。
グリース補給システム
 極微量のグリースを軸受内部へ、間欠的に自動補給する世界初の新潤滑方式。高速化を実現しながら、オイルの飛散を解消。
 また、エアを消費せず、風切り音のない静音化を達成。外部からのグリース補給により、グリースの長寿命化を実現する。
ボールねじサポート用
スラストアンギュラ玉軸受

 最適設計が施された専用軸受で高剛性を実現。超長寿命・高信頼性軸受鋼EP鋼を採用。高防塵性・グリース保持性を確保した軽接触シールを採用したシール付きタイプも準備。
高速スラスト
アンギュラ玉軸受

 旋盤用に設計された高剛性、複列円筒ころ軸受。
 高速スラストアンギュラ玉軸受を組合せた配列は過酷な使用環境に耐えうる。高剛性と共に、高速性・高精度を兼ね備え、スーパーエンプラを採用した保持器によりグリースの長寿命化も確保されている。
円テーブル用NSK
スリムアンギュラ玉軸受

 円テーブルや主軸チルティング部の軸受として開発された。高剛性でコンパクト。玉軸受ならではの高い回転精度を実現し、DDモータ駆動の高速・高精度仕様軸受として最適。
インバータ駆動
NSKベアリングヒータ

 軸受温度がひと目でわかる操作パネル、安全を追求した緊急自動停止装置を標準装備。
【短納期対応商品】
標準在庫ボールねじ
コンパクトFAシリーズ
 高速・静音・コンパクト化を実現した次世代ボールねじ。標準在庫で即納を実現。
モノキャリア
MCM・MCHシリーズ

 高精度・軽量型アクチュエータ「モノキャリアMCMシリーズ」と強靭なレール梁剛性型アクチュエータ「モノキャリアMCHシリーズ」。設計・組立ロードを大幅に短縮するモノキャリアを短納期(2週間)で納品可能。
■特長
@メンテナンスフリー=潤滑ユニットNSKK1によるメンテナンスフリーを実現(標準装備)
A半導体・液晶設備用としてクリーングリース(LG2)仕様も準備
Bセンサ、カバーなどのオプション部品も用意
メガトルクモータ
PSシリーズ
 UL規格、CEマーキング対応で、高速、高分解能のPSメガトルクモータが更に使いやすくなる。
【高機能商品】
高速・高負荷用ボールねじ
HTF‐SRCシリーズ

 射出成形機など高荷重用途で実績No.1を誇る「HTFシリーズ」に、高速、静音で応える高速・高負荷用ボールねじ「HTF‐SRCシリーズ」が誕生。
 高速・高加速が求められる高荷重駆動機で卓越した能力を発揮し動作時の騒音も半減。
射出成形機型締め用ボールねじ
HTF‐大リードシリーズ

 新循環方式を採用し、高負荷用ボールねじをさらに高速化。
■特長
@高負荷容量=高速送りに最適な大リード仕様で高負荷容量を達成
A静音・コンパクト設計=同社従来品に比べ2分の1
以下の低騒音とコンパクト化を実現
B耐久性を向上=モーメント荷重に対する耐久性を大幅に向上
高防塵ボールねじ
V1シリーズ

 NSKの技術を極めた高防塵シールを搭載。従来製品に比べ異物環境下での寿命が四倍以上に向上。
高防塵NSKリニアガイド
V1シリーズ

 高防塵シールを搭載。従来製品に比べ異物通過量10分の1以下、寿命五倍を実現。
潤滑ユニット
NSK K1

 潤滑の革命=軌道面の近傍に接触させて動かすことにより、新鮮な潤滑油を軌道面に継続的に供給する。長期メンテナンスフリー化、過酷潤滑環境下での長寿命化、環境に配慮したクリーンな潤滑方式を提供。リニアガイド、ボールねじに採用実現できる。
クリープフリー軸受
 産業モータ用(ポンプモータ、ファンモータなど、ミシン、電動工具、洗濯機など)。外輪にOリングを2本装着してクリープを抑制する軸受。
 特にアルミ製ハウジングなどすきまばめで使用される軸受のクリープ防止に有効。
■特長
@耐クリープ力が20%向上
Aエステル系油に対する耐性も強化、エステル系油の浸漬試験で7分の1に低減
B環境負荷物質使用ゼロ
長寿命グリース封入玉軸受
 産業モータ用。長寿命「EAM」グリースを封入。
 一般産業用モータに最適。モータの長寿命化と低騒音・低振動を実現する。モータの省エネルギー化にも貢献。
■特長
@耐熱性に優れた増ちょう剤繊維構造を開発
A高温でのグリース劣化生成物の発生が少ない基油採用
耐フレッチング長寿命玉軸受
 サーボモータ用。長寿命「EA7」グリースを封入。
 工作機械、ロボット、搬送装置等に使用されるサーボモータ用に最適。正逆回転、起動停止の繰り返し、サーボロック時の微小振動によるフレッチング摩耗を低減しモータの音・振動の上昇を抑える。
■特長
@最適添加剤の選定による耐摩耗性向上
A増ちょう剤の耐熱性、流動性を最適化
業ロボット用
高機能薄肉アンギュラ玉軸受

 クロスローラ軸受に比べて小型・低トルク・高剛性を実現し、ロボットの小型・軽量化、高速化に貢献する。
 摩擦トルクをクロスローラ軸受の二分の一に低減。モーメント剛性を1.3〜1.7倍向上させロボットの高精度な位置決めを実現。フッ素焼付け膜技術により、半導体製造用ロボットへの使用も可能とした。
■特長
@同等のモーメント剛性のクロスローラ軸受に比べて、外径寸法を15%小型化
A同等外径寸法のクロスローラ軸受に比べてトルク2分の1
B同等外径寸法のクロスローラ軸受に比べてモーメント剛性1.3〜1.7倍
エルコンプ(ELCOMP)軸受
 産業機械コンプレッサー用。新開発樹脂材料L‐PPSを採用。
 アンモニア冷媒を使用した冷凍・空調用コンプレッサーに最適。地球環境に優しいコンプレッサーの開発に役立つ。アンモニア冷媒との化学的安定性に優れる。長寿命・高信頼により、小型・コンパクト設計が可能。
■特長
@アンモニア冷媒中での耐久性向上
A耐油、耐薬品、耐熱に優れた樹脂保持器
 このほか、特殊環境用スぺーシアシリーズの軸受と精機製品も展示する。
小間番号1A39

航空機等アルミ材加工用
プリズムラジアスエンドミル出品
BTT 大容量の切削に最適

 ビーティーティー(社長=青木渉氏、本社=名古屋市守山区花咲台2-801なごやサイエンスパーク・テクノヒル名古屋D)は、メカトロテックジャパン2007に最新のプリズムラジアスエンドミルと、小径切削工具研削盤「Micron(マイクロン)R100/P200」を出品する。
 プリズムラジアスエンドミルは、航空機などのアルミ材の高能率加工用として発売されたDLCコーテッド、角R付超硬エンドミル。すでに航空機部品などの加工ユーザー向けに販売しており絶賛されている。特にバルクからの削りだしが80%を超える大容量な切削場面には最適である。外径サイズは2ミリ〜20ミリで、価格は2万円〜15万円。
 また同社では、これまでCNC研削盤では不可能だったCBN・超硬エンドミルのR〇・〇五の研削を可能とした、小径切削工具研削盤「Micron R100/P200」を市販、好調に販売実績を伸ばしている。
 マイクロンシリーズは、最小エンドミル外径寸法〇・二ミリ、R〇・〇五の研削が可能な小径向け高精度工具研削盤。高性能スピンドルの採用とダイヤモンド砥石の完全な機上ツルーイングとドレッシングができることで、極小径のエンドミルやCBNボールエンドミルの再研削を可能とした。R0.1〜R3.0の超硬ボールエンドミルのR加工、R0.05からの超硬ラジアスエンドミルのR加工、φ6シャンク以下の角度付エンドミルの角度刃加工、R0.5からのインナーR加工、φ六以下の角度付及び特殊超硬エンドミルのギャッシュ加工、φ0.2〜6のパラボラフェース加工、同スクエアエンドミルの底刃加工及びギャッシュ加工、R0.1〜3.0の超硬ボールエンドミルのギャッシュ加工などが可能。
 今回、CCDカメラにズームレンズを搭載し、研削部をモニター画像に映し二百四十倍の映像を確認しながら研削できるタイプを出品する。
小間番号2D21

南海漫遊記 G
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地社長 倉地 久雄

[氾濫するバイク]
 空港でお定まりの入国審査を終え到着ロビーに出ると、さっそく現地ガイド氏が待ちかまえていて、バスへと案内してくれる。飛行機内はもとより空港ビル内も禁煙なので、愛煙家のみなさまがたはビルを出た露天のバス発着場で、肩身が狭そうにつかの間の喫煙タイムを楽しまれていた。
 荷物を積み込みおわるとバスは発車し、やがてホーチミンの市街地に入っていく。たちどころに目に付くのは、道路を埋め尽くさんばかりの勢いでクルーズして行くおびただしい数のバイクである。信号が変わるやいなや、それらのバイク群が一斉に騒音と大量の排気ガスを撒き散らして疾走していくさまは壮観である。路上の空気はかなり悪いようで、顔面をすっぽり覆うような大きなマスクをかけたライダーたちが多数観察される。もちろんヘルメットのような無粋なものの着用者は皆無である。
 ベトナムでは「ホンダ」という単語がバイクを総称している。したがって「ヤマハのホンダ」や「スズキのホンダ」なる奇妙な言い回しが正当に用いられている。また国際的にも有名な「ホンダ・ガール」なる、アオザイを着用してスクーターに乗り、「シャチョウサン、シャチョウサン」とフレンドリーに呼びかけてくる妙齢のご婦人方が繁華街のあちこちに出没すると聞いてはいるが、まだ陽も高いせいかその存在は確認できない。
 カメラを持っているものはみな、当地のバイク事情に感動をおぼえ撮影を試みる。われらがジュニアー会の公式記録担当であるI田氏(本紙オーナー)も、ここぞとばかりに高級デジタル一眼レフカメラを取り出して連写されていたが、興奮のあまりか出来上がりはほとんどピンぼけであった。冷静なT田氏による写真を掲載させていただく。
 *  *  *
 市内中心部にバスが進んでいくにつれ、次第に自然渋滞が激しくなってくる。自動車の間をぬってバイクがわれ先を競って走行していく状況を、バスの車中から手に汗を握って見守る。おおかたは1人または2人乗りであるが、中には夫婦+子供3人ぐらいが平然と乗車している場合もあって、これはほとんどアクロバットである。当然交通事故も多発しているようで、この3日間のホーチミン滞在中にもバイクと車の接触事故をバスから何度か目撃した。
 十年ほど前にはじめてホーチミンを訪れたときより、一段とバイクの数が増加しているように思う。もちろん自動車もである。そしてそのどちらも新車またはきれいに整備されたものの割合が格段に多くなっている。確実に購買力が上がってきている証左であろう。
 それにしてもこれほど多くの人々がバイクでどこへ向かっているのだろう。ホーチミンは人口も急増しているようだが、しかし数が多すぎる。通勤や通学や買い物といった必要に迫られた用件のためだけではなく、何物かに憑かれたように集団的法悦状態でバイクにまたがっているのではないのかとさえ思う。
 当地はとにかく暑い国なので暇ができても家にこもっているわけには行かない。しかしまだ娯楽やレクリエーションの施設などは存在しないので、家族や恋人同士でバイクに乗って、昼間の熱気がおさまる深夜まで市内をあてどなく奔(はし)り回っているしかないのだという、ちょっと哀しくも説得力のある話を以前に聞いたことがある。
 *  *  *
 現地時間17時過ぎ、われわれを乗せたバスは宿泊先である「カラベル・ホテル」に到着。ホーチミン市のメイン・ストリートである「ドンコイ通り」のすぐ近く、「市民劇場(オペラハウス)」前に兀立(こつりつ)する24階建てのゴージャスなホテルである。ここで今夜から2泊することになっている。

19年10月21日2290号
MECT07展に向け準備万端
動員目標の達成に注力
愛機工 10月定例理事会を開催 

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は10月3日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において10月理事会を開催、理事34名が出席した。今回の理事会では、10月17日のメカトロテックジャパン2007(MECT07)の開幕を目前に控え、その準備状況が報告され、動員目標9万人の達成に向けて組合としても全力で取り組むことを再確認した。また、会場に設置される組合事務所の駐在当番を決めるなど、最後の打ち合わせを行った。
理事会は矢田理事(ナゴヤカット社長)の司会で進められ、第一号議案の会員増強活動については、タキ商事(社長=多木健司氏、本社=刈谷市、機械工具販売)より入会の申し込みがあり、これを承認した。所属は三河支部。
 第2号議案・MECT07展の要項については、実行委員長の時津副理事長(新栄商會会長)より報告された。MECT07(会期・10月17日(水)〜20日(土)、会場・ポートメッセなごや全館)の開催規模は、出品者数377社・団体、1953小間(特別展示30小間含む)で出品小間数では最大規模となる。組合の実績(目標400小間)は117社・461小間となり、前回展(05年)の421小間を上回り過去最高を更新した。今後は、組合として動員活動に注力する。動員については、組合員経由でユーザーへの入場券を34,000枚、中部ブロック(岐阜・三重・浜松)、金属連(管材・金物・鋲螺)、全機工連近隣組合(富山・石川・福井・滋賀・長野)、中央会機械金属製造業31団体に約3000枚を配布した。合計37,000枚。動員目標は90,000人(前回88,000人)。開催要項は、19日(金)のナイター開催や特別 企画展など従来と同様であるが、会場内の動線を考慮して1号館北出入口と2号館北出入口の2箇所を開放し、それぞれに受付ゲートを設置する。特別企画展では、航空機関連の展示及び新素材の加工実演を企画している。また、組合小間の出展は辞退したが、従来同様、2号館南側に組合事務所を設置する。なお、実行委員及び関係出品者の懇談会(反省会)を11月13日に開催する。
 第3号議案・第67回組合親善野球大会経過報告は、六浦福利厚生部長(六浦本店社長)が行った。9月15日(土)、一宮総合運動場にてBゾーン優勝戦・ノダキ対太田廣の一試合を行いノダキが初優勝を飾った。続いて行われたAゾーン優勝戦の新栄商會対井高は、試合途中雨天のためノーゲームとなり再試合を行う。日程は10月27日(土)午前9時より試合開始。会場は熱田球場。試合終了後、Bゾーンと合わせ表彰式を開催する。
 第4号議案の優良従業員表彰については、引き続き六浦福利厚生部長が報告。表彰式典および祝賀会を11月16日(金)に東京第一ホテル錦で開催する。被表彰推薦者は、愛知県知事表彰(勤続20年)が12名、名古屋市長表彰(勤続15年)が7名、組合理事長表彰(勤続10年)が13名の合計9社32名。この他に数社が推薦を予定している。推薦期限は10月12日(理事会後の推薦者は関係理事・役員が審査する)。
 なお、従業員表彰については、開始当初(昭和40年)に比べ雇用環境が大きく変化しており、見直し等代替事業を検討する。ただし新事業実施の際、社内表彰規定のある組合員は、名古屋市協同組合協会(市)及び中央会(県)の表彰事業に移行し、理事長表彰も従来通り交付できる。見直し案は今後、福利厚生部にて継続して審議する。
 第5号議案・組合親善ゴルフ大会についても、六浦福利厚生部長が報告。11月2日(金)、桑名カントリー倶楽部において組合親善ゴルフ大会を開催する。参加見込み70名。現在の申込状況は27名(10月1日現在)。
 第6号議案の教育事業については、林経営対策部長(広島商事社長)が次のように報告した。
 (1)ツールエンジニアスクール(TE)を10月と11月の2回に分けて実施する。第1回は10月5日(金)〜7日(日)、第二回が11月22日(木)〜24日(土)。いずれも初日が座学、2、3日目が岐阜ポリテクセンターでの実習。TEは好評で申し込みが多数あり約10名を断らざるを得なかった。実施要項の見直しが必要と思われる。
 (2)営業管理者研修(対象者=営業中堅社員および管理職社員)は、10月26(金)、27(土)の2日間、講師に船井総研の片山氏を迎えて30名の定員で行う。
 第7号議案・海外調査については、引き続き林経営対策部長が報告。実行委員会を9月25日に開き、当初予定していた調査の日程を2008年11月23日(日)から、11月2日(日)〜9日(日)に変更した。訪問地は中国北部―北京・天津〜瀋陽・青島(2班に分けて行動)〜大連。今回は買付け・現地先端企業・工具の流通・現地法人化(進出)を課題に、訪問先は日系ユーザー及び機工メーカーとローカルメーカー、そしてローカルのユーザーの調査も検討する。中国の最先端企業として躍進する家電メーカー「ハイアール」や業界を問わず注目を集める企業や施設の視察も検討している。詳細は、順次委員会を開き今年度中に要項をまとめ、08年4月に募集を開始する。募集人員は30名。
 第8号議案・08年新年賀詞交歓会(担当=尾張支部)の件は、服部尾張支部長(服部商会社長)より報告された。来年1月17日(木)午後6時より、ホテルグランコート名古屋を会場に行う。参加見込み300名。会費は従来通り。開催要項等詳細は12月理事会にて発表。案内状は11月1日に発送予定。
 第9号議案・年金基金現況報告は、伊藤副理事長(春日鋼機社長)より行われた。
 第10号議案・各部報告。〈総務部〉07年度版組合員名簿が完成、組合員及び賛助会員に配布する。定款・規約改正について、規約は既に理事会で承認されているが、定款改定案については組合法の改正により見直しが生じた。草案を基に10月24日に中央会を交えて最終原稿をまとめる。〈情報部〉組合報・秋号発行を11月に予定。景況調査(10月)の実施。〈経営対策部〉10月、11月に集中する教育事業に注力する。〈事業部〉当面はMECT展の動員を最重点に取り組む。また、CUBICの活用促進や共済保険など既存事業の拡充を図りつつ新たな事業の取り組みを検討する。〈青年部〉@青年部設立40周年事業(他産業視察)を10月12日(金)〜14日(日)の2泊3日で行う。訪問先は韓国のYG1エンドミル工場、眞露発酵本社など。A東西(全国)青年部交流会を10月20日(土)、名古屋ルーセントタワーにおいて開催する。「魅力ある業界づくりのために」“異業種に学ぶ経営術”をテーマに、「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者の宗次徳二氏の講演とグループディスカッション、懇親会を企画している。愛知組合ほか6団体約60名が参加の予定。〈福利厚生部〉野球、ゴルフ、従業員表彰のほか、野球大会反省会を11月7日(水)、部会を12月4日(火)に予定。
 第11号議案・その他では、組合設立60周年事業(昭和24年の設立以来、平成21年で60周年を迎える)の件と、3役・支部長会議を11月30日(金)に行うことが報告された。
 次回理事会は、12月4日(火)、東京第一ホテル錦で行う。

総受注高520億5200万円
海外受注3ヵ月連続前年増
中部経産局 8月度金属工作機械 受注状況

中部経済産業局が10月1日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の八月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は520億5200万円で、前年同月比13%増と2カ月連続で前年を上回った。なお、前月比は2.3%減と前月を下回った。
 国内受注は、一般機械工業向けが78億4600万円と四ヶ月連続で、自動車工業向けが、67億6100万円と二カ月ぶりに前年を下回り、全体でも176億4700万円で前年同月比11.4%減と4カ月連続で前年を下回った。一方、前月比は9.8%増と前月を上回った。
 海外受注はヨーロッパ向けが24カ月連続、アジア向けが8カ月連続、北米向けが3カ月連続で前年を上回ったことから、全体でも291億4300万円で前年同月比31.6%増と3カ月連続で前年を上回った。また、前月比は7.5%減と前月を下回った。
 国別にみると、一位のアメリカが119億7千5百万円(前年同月比27.6%)増、以下、中国48億7千6百万円(同180.1%増)、ドイツ32億2300万円(同20.1%増)、メキシコ25億200万円(同1726.3%増)、イタリア15億1000万円(同42.2%増)の順となった。
 販売額は、410億8千8百万円となり、前年同月比は8.2%増と3カ月連続して前年を上回った。また、前月比は3%減となった。
 受注残高は、2361億8千4百万円となり、前年同月比1.2%増と2カ月連続して前年を上回った。また、前月比は3%増となった。

組合員と賛助会員が
忌憚のない意見交換
GKC 製販懇談会を開催

岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は9月21日午後6時より、岐阜市司町の岐阜会館において製販懇談会を開催した。
 高橋理事(澤商社長)の司会進行で開会し、冒頭、服部理事長が「残暑厳しい中、またお忙しい中、お越しいただきまして有り難うございます。本日は、組合員と賛助会員の皆様が忌憚のない話をしていただければと思っております」と挨拶。
 懇談会では、組合員から取引のしくみへの要望などが述べられたほか、賛助会員からは自社PRが行われた。また将来へ希望のもてる業界づくりについても意見を交わした。
 懇談会終了後は懇親会に移り、服部理事長が「実のある話し合いができた事を感謝しております。本日の話は皆様の参考になったかと存じますので、これからの企業活動にお役立ていただければ幸いです」と述べ、続いて近藤NaITO名古屋第二営業所長の発声で乾杯。和やかに歓談しながら、組合員と賛助会員が共に手を携えて業界の発展に努めることを誓い合い終了した。

ランの館で納涼会
ジュニアー会 新入会員紹介も

 ジュニアー会(幹事長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は9月6日午後6時30分より、名古屋市中区大須のランの館内にある「オーキッドルーム」で会員15名が参加して納涼会を行った。
 当初は、ビアガーデンでの開催を予定していたが、当日は台風の接近により雨天が予想されたため、急遽会場を室内へ移しての開催となった。
 冒頭、水谷幹事長は挨拶で日頃の会への協力に対する礼を述べた後、10月に予定されている「TOTO本社工場」の見学会への参加を呼び掛けた。
 久しぶりに会うメンバーもおり互いの近況などを語り合う中で、小川氏(小川管商社長)より待望の第一子誕生の報告があり、皆から祝いの言葉が贈られた。
 また、今年は4人の新会員を迎え、この日参加した安井氏(錦興業社長)が簡単な自己紹介を行うなど、終始和やかに親睦を深めた。

平成19年度被表彰者決まる
愛鋲協 第3回理事・役員会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は9月25日午後6時より、組合事務局で平成19年度第3回定例理事・役員会を開催した。
 冒頭の挨拶で鈴木理事長は、景況について「景気も9月に入り今一歩はっきりしてないように感じられます。皆様の方はいかがでしょうか。先行きを見るのが非常に難しいという感じがしております」と述べた。
 議案審議に移り、第1号議案・事業部委員会に関する件では、7、8月度の収支報告が行われた。
 第2号議案・平成19年度表彰に関する件では、中央会関係で組合功労賞の知事表彰に馬場將嘉副理事長、会長表彰に奥田一正理事が決まり、また名古屋市協同組合協会関係で組合功労者として馬場將嘉副理事長が、優良従業員として3社10名が表彰されることが報告された。
 第3号議案・第30回ねじ流通商社経営実態調査については、調査結果の概要が報告され、後日、日本ねじ商連に結果を伝える。
 第4号議案・広報部委員会に関する件は、「愛鋲協」28号の発行について若干遅れており10月上旬に会員のもとへ配布することが伝えられた。
 第5号議案・その他(報告事項)の件では、@市内業界景気動向調査を理事長に依頼、A市内業界景気動向調査の謝礼は組合ボウリング大会の賞品の一部にあてる、B「2008年版ねじ総合カタログ」購入とりまとめについては組合員に募集をし10月末に日本ねじ商連に注文する、以上3点が報告された。
 次回理事・役員会は10月29日に開催。

11月10、11日で秋の一泊旅行
会計事務所の実態情報交換
名機工同友会 9月例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は9月21日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦にて9月例会を開催した。
 冒頭、金原会長は「今日のメインテーマは『会計士の問題』でありまして、私も社長になった時には会計士によっていろいろなことがありました。この件については後ほどということで楽しみにしております」と挨拶。
 続いて各部報告では、次の報告が行われた。
〈経営対策部〉
 今期も2月か3月に講演会を計画している。税理士、経営コンサルタントを対象として講師を依頼する。11月を目処に選定していく。
〈厚生部〉
 11月10、11日に秋の1泊旅行・ミステリーツアーを行う。最終的な人数の確定は、10月例会の出席確認の際に合わせて行うことになった。
 このあと情報交換に移り、「会計士の問題」というテーマにそって、@会計事務所(会計士・税理士)への顧問報酬料はいくらかA会計事務所は十分なサービスを提供しているかBどのようなサービスを期待するか、の3点について、出席者がお互いに自社の実態を報告し合い、それぞれ今後の参考にしていた。

南海漫遊記H
〜「ジュニアー会」
ホーチミン・台北紀行
倉地 久雄 倉地社長

[夕食〜謎の楽器との遭遇]
 カラベル・ホテルの豪奢な造りのロビーに入っていくと、ベトナムを代表する民族衣装であるアオザイ(Ao Dai)を着用した女性スタッフが、ホスピタリティーをもってにこやかにわれわれを出迎えてくれる。
 17世紀初頭に誕生したとされるアオザイは、当時の道徳観念にもとづき、はじめは女性の肌や体の線を隠すための衣服であったようだ。時代がくだりベトナムは19世紀後半に仏領インドシナ連邦に編入され、フランス文化の影響をうけるようになる。さらに1930年代に入ると仏ファッション界の流行を取り入れ、アオザイは女性らしいボディラインを強調するスタイルに変化していった。その後もたとえばベトナム戦争時代にはアメリカの「ヒッピー風」が流行するなどというように、アオザイはつねにその時代背景を反映し、幾多の変遷を経ていく。
 そして1988年、「ミスアオザイコンテスト」が当地ホーチミンで開催されると、ふたたび注目されるようになり、5枚の布地を使うという基本構造はそのままに、現在では多数のデザイナーにより、独創的で絢爛豪華なモダン・アオザイが次々と生み出されているという。(Vietnam Travel Guidebook“SKETCH"July2006より)
 *  *  *
 われわれの一行にアサインされた部屋はホテルの最上階である。暮れなずむホーチミンの街並みが窓から一望のもとに見渡せ、南方の異国にはるばるやってきたのだという感慨がこみ上げてくる。これがいわゆる「エキゾティシズム」というものの萌芽であろうか。
 しばし休憩して着替えたあと、18時半ロビーに再集合してバスに乗り夕食に出かける。昼間のフライトで昼食を2回食べたはずなのだが、すでにたえられないほどの空腹状態である。旅のはじめはいつも胃袋の活動が活発になるのだろう。バスが目指すのはベトナム創作料理レストランである。
 *  *  *
 店内に入るといきなり、生バンドがベトナム民謡風BGMを奏(かな)でている現場に出くわす。素朴で郷愁をさそうアンサンブルだが、アレンジにはどことなくイマ風欧米音楽の片鱗もうかがえ興味深い。バンドの構成は向かって左から、バラライカとギターの中間のような四角い胴の撥弦楽器をかき鳴らすお兄さん、小さめの琴をひざの上に乗せて爪弾くご婦人その1、そして見慣れぬ横長の楽器を奇妙なしぐさであやつるご婦人その2のトリオである。
 その右端の楽器がとても気になって凝視してしまう。一見スチールギター風だが、どうも弦は一本だけのようであり、その音色は明らかにアンプで増幅された電気楽器のものである。メロディーには胡弓のようなポルタメントがかかっているが、しかし弓で弾く持続音ではない。撥弦されたあとゆるやかに減衰していく音が旋律になっていくのであり、それは哀愁をおびた名状しがたい余韻をもっている。
 その音色を紙上でうまく形容できないのがもどかしいが、しいて言うならば「横山ホットブラザーズ」のアキラ氏の十八番(おはこ)、「ミュージック・ソー」のアーティキュレーションとアフター・ノートに近いニュアンスがある、と言ったら、余計わけがわからなくなるだろうか。
 僕は人並み以上に楽器が好きで、正統クラシックの楽器はもとより、民族楽器から電子楽器まで、大概のものの構造や奏法はひととおり理解しているつもりだったが、この不可思議な音色を醸(かも)しだす細長い物体の正体は皆目見当がつかない。

 ところで前回までの原稿を読み返してみて、『高丘親王航海記』は現在入手できるのだろうかと、ふと不安になった。ネットで調べてみると、単行本も文庫本もすでに絶版になっている。
 古本ならどうかとアマゾンや楽天の古本通販サイトを見ると、文庫本のみは入手可能であり、お値段はなぜだかどこも税込で@470円也。
 本はいたるところにあふれかえっているのに、本当に読むに値するものは少ない。良書は悪書によってたやすく駆逐されてしまう宿命なのか。こんにち街中の書店の大半が経営不振におちいっているというのも、これと無関係ではないだろう。


洋風便器・洗面器に採用
筆の美 京・絵付けシリーズ
INAX 10月1日より新発売

 INAXは、清水焼の絵付師の技と感性を巧みに取り入れた『筆の美 京・絵付けシリーズ』の洋風便器・小便器・洗面器・手洗器・紙巻器をこのほど新発売した。
 清水焼は、多岐にわたる工程のすべてを手仕事で行っており、一つ一つに、職人の感性と、丹精込めた手作りならではの温もりや優しさが感じられる。そうした清水焼の伝統を受け継ぐ現代の絵付師の技と感性を巧みに取り入れたのが『筆の美 京・絵付けシリーズ』。絵付師の筆による、一品一品完全描き下ろしの逸品。洋風便器から小便器・洗面器・手洗器・紙巻器までを取り揃えており、これまでのトイレのイメージを一新する、個性溢れるトータルコーディネートが可能。
【商品ラインナップ】
1、掻き落とし牡丹(KBE)
 色土を塗り重ねた上層を削り落として模様にする「掻き落とし」。伝統の技法を駆使し、美しい牡丹の花を描き出した。
2、あざみ(AME)
 夏から秋にかけて美しい紫色の花を咲かせる「あざみ」。深い藍色の背景を効果的に配することで、時間と空間を巧みに表現している。
3、山水(SSE)
 誰もが心を癒される山水画の世界。水墨画のような色の濃淡を用いて、奥行き感のある雄大な風景を描いている。
4、母子草(HKE)
 四月から五月にかけて黄色い花をつける春の七草のひとつが「母子草(ははこぐさ)」。日本人の心に咲く、可憐な花の姿を表現した。
5、あじさい(ASE)
 古より日本人の心を引きつけてやまない「あじさい」。七色に変化すると言われる独特の色調を鮮やかに描き出している。
6、金魚(KGE)
 涼やかな水面の表情と今にも動き出しそうな「金魚」の姿。淡い藍色と鮮やかな橙色のコントラストが、空間に美しい物語を生み出す。
7、山帰来(SKE)
 秋に赤い実をつける落葉の蔓(つる)性植物が「山帰来(さんきらい)」。生花や茶花として用いられる風情ある姿を、落ち着いた色調で写し取った。

携帯用ソケットホルダーに
便利なキーアダプター登場
トップ工業 工具以外の小物も取付可能

トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190―5)は、携帯用ソケットホルダー(ESH)用キーアダプターESH―Aの販売を開始した。
 ESH用キーアダプターESH―Aは、好評発売中の携帯用ソケットホルダーに先端工具以外の小物なども吊り下げて使えたら便利では?との発想から考案された。ESH―Aを取り付けることで、ソケットホルダーに鍵や小物を取り付け携帯できる。また、着脱がスムースなため、鍵や小物を使いたいとき、すぐに取り出しが可能。
 アダプターを追加発売したことで、ソケットホルダーの用途がさらに拡がり、ラインナップの拡充も図られた。価格は、1個420円(税込み441円)。
 【関連商品】
 携帯用ソケットホルダーにはナスカン付タイプとリング付タイプの二種類あり、価格はそれぞれ1個1280円(税込み1344円)と1090円(税込み1145円)。カラーはブルー、レッド、ブラックの3色が揃っている。

難削材加工用新材種
エースコート AC510U/AC520U
住友電工ハードメタル 安定長寿命化を可能に

住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市昆陽北1―1―1)は、新開発の「スーパーZXコート」を採用した難削材加工用新材種「エースコートAC510U/AC520U」を開発し、今年12月より販売を開始する。
 現在活況を呈している航空機産業や石油機器産業においては、耐熱合金やチタン合金等の耐食性に優れる高合金鋼が使用されている。いわゆる「難削材」に位置づけられるこうした被削材の加工は、今後も一層の増加が見込まれるとともに、難削材加工用の切削工具に対する長寿命化や、高能率加工化の要望はますます高まっていく。
 こうしたニーズに対応して開発された「エースコートAC510U/AC520U」は、新開発のPVDコーティング「スーパーZXコート」を採用。「スーパーZXコート」は、窒化チタンアルミと窒化アルミクロムのナノメートル台の超薄膜を交互に約1000層積層した超多層膜で、従来のコーティングに比べ、硬度が40%、耐熱性が200度向上している。
 難削材の加工における代表的な損傷である、加工硬化層による局所的な摩耗や非常に高い切削熱による大きな摩耗に対して、耐摩耗性と耐熱性に優れる「エースコートAC510U/AC520U」は、それら難削材特有の損傷を大幅に抑制でき、従来材種の2倍以上の長寿命化及び、1.5倍以上の高能率加工を実現する。
 販売価格は従来品と同設定だが、長寿命化による工具使用量と工具交換頻度の低減、高能率化による加工時間の短縮が図れ、加工コストの削減に貢献できる。
 AC510Uは77アイテム、AC520Uは71アイテムのラインナップ。

永年勤続社員34名を表彰
創業60周年式典開催
米津物産 仕入先等200余名集う

 米津物産(名古屋市南区明治・代表取締役社長=鈴木章夫氏)では、今年3月をもって創業60周年を迎えたとして、9月26日午後4時より、名古屋市中区栄の“ヒルトン名古屋”を会場に「創業60周年記念式典」を開催し、仕入先、商社、社員等200余名が出席して60周年を盛大に祝う一方、永年勤続社員表彰式も行い、社員34名が表彰された。
 当日は、午後3時30分より受付を行い、同4時から記念式典に臨んだ。
 式典は、米津物産専務取締役中川邦比古氏の開式の辞で始まり、冒頭挨拶に臨んだ鈴木社長は、出席方のお礼を述べた後、「創業60周年の中には、幾多の変動がありましたが、元気で更に成長進化の過程にある企業として、60周年を迎えられましたことは、偏に皆様のお陰と感謝申し上げます。私もちょうど今年6月で社長就任20年となり、何としても変化の激しい時代に対応できる企業に生まれ変わる必要があると考えまして、3つの改革を実行しました。1つは分社化を実行し、昨年10月21日より米津東部、米津西部に分社させ、よりきめの細かいサービスに努める一方、経営の透明化と事業拡大発展の基礎作りを行いました。2つ目は、ISO14001の認証取得です。一昨年8月よりプロジェクトを組み、昨年6月に認証取得しました。環境目標五項目を実施し、電気使用量の削減(対前年比15.1%削減)、産廃の削減(同35.3%削減)等に成功しました。これからの時代はいかに地球環境に優しい企業であるかが問われております。3つ目は、社員が喜んで働ける会社作りです。社員が喜んで働ける会社作りは、私の永遠のテーマであり目標です。ハード面では毎年約1億円を掛けての事務所・倉庫のリニューアル、ソフト面では、決算ボーナスの支給を20年間欠かさず支給出来たことと、毎年20人近い人を採用し、社会人として立派に育てております。この三つの改革を実行することにより、米津物産グループの次の時代も必ず発展し、社会に貢献できる企業になると確信しております。この60周年を期に、社員一同更に初心に返り、先ほど述べました改革を着実に実行し、どのような時代に変化しても、お得意様に喜んで頂ける企業に成長進化する決意でおります」と、所信を踏まえた挨拶を述べた。
 続いて、米津グループの紹介が取締役会長米津長治氏より紹介され、昨年10月に営業部門を米津東部(代表取締役社長=尾崎行弘氏)と米津西部(代表取締役社長=和崎健次氏)の2社に分社し、よりきめ細かいサービス体制に努めている現況が、夫々の社長から報告された。
 引き続いて、永年勤続社員表彰式に移り、永年勤続社員34名を代表して、谷口征哉氏(北勢支店)に、鈴木社長より表彰状と記念品が贈られ、平澤宣和氏(名古屋支店)が「本日表彰を受けました34名は、先人の築いた礎を基に、輝かしい未来に向けて今後益々精進努力をすることをお誓い申し上げます」と、謝辞を述べて表彰式を終了。
 次いで、来賓祝辞に移り、岡谷鋼機代表取締役社長岡谷篤一氏が「昭和23年に設立されて60年を迎えられましたが、その間には幾多の困難もおありだったと思います。創業者の今は亡き米津増夫さん、現社長の鈴木章夫さんのリーダーシップが非常に大きく貢献されたものと思います。会社を思い、仕事を思い、そして社員を思う姿勢に敬意を表する次第です。社員の方におかれても、自己啓発を続けられ、互いに切磋琢磨して努力されています。このように米津さんのレベルの高さが会社の業績に結びついているものと確信しています。60年を契機に更に高い目標を掲げられ、それに向かって果敢に挑戦して頂きたいと思います」と、祝辞を述べた。
 祝辞の後は、米津西部取締役中濃支店長酒井桂一氏が祝電披露を行い、米津西部取締役副社長伊澤修氏の閉式の言葉で式典を終え、引き続いて祝宴に移った。
 祝宴では、鈴木社長のお礼の言葉に引き続いて、TOTO代表取締役副社長西村韶道氏の祝辞、前澤給装工業代表取締役社長尾崎武壽氏の乾杯音頭で祝宴に移り、終始和やかに歓談に興じ、オータケ代表取締役会長鈴木照氏の中締めで、盛宴のうちにお開きとした。

ネオレストハイブリッドシリーズ手洗器付
TOTO 業界最少5.5リットル洗浄

TOTOでは、世界初の洗浄技術「ハイブリッドエコロジーシステム」を搭載し、業界最少の大洗浄5.5リットルを実現したウォシュレット一体形のタンクレストイレと手洗器をセットにした『ネオレストハイブリッドシリーズ手洗器付(ワンデーリモデル)』をこのほど新発売した。
 新築だけでなくリフォームにも対応できるように、既存の床・壁を壊さずにトイレ改修を短時間で完了させる同社独自の施工技術「給水分岐・排水合流技術」を搭載した。手洗器設置のための給排水管を新たに立ち上げる必要がないので、大便器交換から、カウンター付き手洗器や収納部増設などのリモデル工事がほぼ1日で完了する。壁の取り壊しが不要なので、特にマンションのリフォームにおすすめ。
 カウンター付き手洗器を側面に設けた「カウンタータイプ」と、コンパクトな手洗器のみの「コーナータイプ」の2種類品揃えた。トイレの広さや使い勝手に応じて選べる。
 希望小売価格(工事費別途)はカウンタータイプが43万円〜57万800円、コーナータイプが37万円〜48万800円。
【商品の主な特長】
@タンクレストイレと手洗器の設置工事がほぼ一日で完了
 施工は「給水分岐・排水合流技術」により、タンクレストイレはもちろん、手洗器も新規に給排水管を立ち上げることなく設置することが可能。大便器は、床排水の場合は「可変式の排水アジャスタ」で、マンションなど壁排水の場合は「マルチ排水ソケット」を使用し、排水位置が異なっていても、容易に設置することを可能とした。また通常、カウンター付き手洗器を設置するためには壁裏補強工事が必要だが、トイレ内側から間柱に固定しそこに手洗器を取付けられるようにすることで、壁裏の補強工事を不要にした。給排水を合流させ壁裏の補強工事を不要とすることで、ほぼ1日でトイレリフォームが完了する。
 手洗器は手洗器とカウンターがセットになった「カウンタータイプ」と、コンパクトな手洗器のみの「コーナータイプ」の2種類品揃えした。
Aハイブリッドエコロジーシステムを搭載
 「ネオレストハイブリッドシリーズ」は、便器内部に貯水タンクと加圧ポンプを内蔵している。水道直圧の水で便器内のボウル面を洗浄する「リム洗浄」と、タンクから加圧して流れる洗浄水「ゼット洗浄」の、二つの水流を融合(ハイブリッド)させた。ハイブリッドエコロジーシステムを搭載することにより、「業界最少の5.5リットル」「低水圧環境でも設置可能」を実現した。
◆業界最少の洗浄水量5.5リットルを実現
 少ない水を効率よく流し、確実な排水性能と超節水を実現した。その結果、業界最少の大洗浄5.5リットル、小4.5リットルを実現。省エネ達成率も111%と業界No.1を実現することができた。
 使用水量は約30年前〜10年前のTOTO主力商品であったタンク式トイレ(大洗浄13リットル)に比べ、使用水量約65%の削減となる。CO2削減に関しても、常緑樹で約2本分の削減となる。さらに、節電機能まで加えると、常緑樹(杉)約9.4本分を植林したことと同じとなり、節水・節電ともに業界No.1を達成している。
◆低水圧環境でも設置可能
 これまではタンクレストイレを設置するためには、一定の水圧条件があり、マンションの高層階など水圧が低いと設置できない場合があった。
 大便器に搭載されているタンク内の水をポンプで加圧させて水を勢い良く流すので、水圧を気にする必要がなく、マンションの高層階や、高台の戸建の2階部分など、どのような場所にも設置が可能。

共に発展できる体制作りへ
第33回通常総会開催
山信会 会員ら120余名参集

 山信会(会長=石川敏明氏・石川管工社長、山信と販売店・メーカーの集い)の「第33回通常総会」が、10月2日午後4時より琵琶湖湖畔の“大津プリンスホテル”を会場に、正会員並びに賛助会員ら120余名が参集して開催され、総会後は新会員を交えての懇親会を行い、互いに親睦を分かち合った。翌日は、観光組とゴルフ組に分かれて、秋の様相を日毎に深めている近江路を楽しんだ。
延暦寺や石山寺を参拝
ゴルフは東氏が優勝
 
総会当日は、午後1時15分に名古屋駅西口を3台の貸切バスで一路大津を目指して出発。
 午後3時30分過ぎに総会会場の大津プリンスホテルに到着し、4時より通常総会に臨んだ。
 総会は、山信中営業部の宮崎次長の司会進行ではじまり、挨拶に立った石川会長は、出席方のお礼を述べたあと、「最近の日銀短観では製造業の業況が良いとのことですが、とりわけ建設業や我々中小企業は良いとは思っていません。公共工事の削減に追い討ちをかけるように今年6月の建築基準法の改正で、建築確認手続きの申請件数が激減しており危惧を抱いております。父がお世話になっていた当時は右肩上がりで推移していましたが、今はしっかりと前向きに仕事をこなしていかないと生き残れないと思います。これからは信用を大切にして、山信さんのお力をお借りして共に発展できる体制作りを進めたいと考えております」と挨拶。
 次いで、山信の小川社長が平素の拡販に対してのお礼を述べたあと、「山信会も年々沢山の方々にお集まり頂いて盛況に開催できることを感謝いたします。昨年に引き続きまして素材の値上げが続いております。中には4〜5倍になっているものもあります。今後の動向につきましては予断を許さない状況です。実際の工事価格とのギャップがどうなっていくのか心配しております。それと大きな問題は、6月に改正されました建築基準法の改正です。8月の新設住宅着工戸数は前年同月比43.3%減の63,000戸と、1966年2月以来の低水準となりました。これは基準法の改正で着工前審査が厳しくなった影響だと思います。このようなことが長引けば建築業界全ての分野での影響が出るのではないかと危惧しております。そのような中、山信会としましては、会員の皆さん、賛助会員の皆さん、山信が互いに手を携えて乗り切っていくための方策なり方針を考えております。山信におきましては、営業マンの増員、レベルアップをより高め、デリバリーの充実をさらに図り、皆さんの仕事がスムーズに行えるよう満身の努力を重ねてまいります」と結んだ。
 引き続いて、次の各議案を慎重審議し、いずれも承認可決された。
▽第1号議案=平成18年度事業報告
▽第2号議案=平成18年度会計報告(浜島会計監査=浜島防災システム社長)
▽第3号議案=平成19年度事業計画案
▽第4号議案=平成19年度予算案
 次いで新会員(正会員1社=名古屋市名東区・パナホーム)の紹介が行われ、第1部総会を終了し、暫し休息のあと第2部の懇親会に臨んだ。
 第2部の懇親会は、賛助会員を代表してINAX中部統括支社神谷支社長の乾杯音頭で開宴し、終始に渡り和やかに親睦を深め、福谷副会長(福谷管工社長)の中締めで盛宴の内に懇親会を終了した。
 翌日は爽やかな天候に恵まれ、観光組はホテルを午前9時に発ち、1200年来の法燈を守る日本仏教の発祥の地比叡山延暦寺で参拝を済ませ、大津港から琵琶湖汽船の外輪船ミシガンに乗船し、オリジナル料理を味わいながら琵琶湖の眺望を満喫し、最後に訪れた先は西国巡礼十三番の札所と知られ、天然記念物の奇岩から寺の名前がついたと言う石山寺を参拝し帰名した。
 ゴルフ組はホテルを午前6時10分に発ち、瀬田ゴルフコースで有志らによるゴルフ会が行われた。
 上位入賞者は次の方々。
▽優勝=東隆将氏(浜島防災システム)
▽2位=辻村和敏氏(辻村工業)
▽3位=加藤量嗣氏(かとう水道工業所)

公共トイレの共通ルール
ユニバーサルデザインについて研修
名古屋水栓販売協会 9月度例会を開催

名古屋水栓販売協会(理事長=内藤善徳氏・三和管材社長)では、9月26日午後6時よりTOTO名古屋ショールームイベントルームにおいて、九月度例会を利用して「パブリックにおけるバリアフリー」について研修した。
 講師は、TOTO名古屋プレゼンテーショングループリーダーの遠藤護氏。
 研修会は、植田理事の司会進行、内藤理事長の挨拶、遠藤講師の紹介のあと、@ユニバーサルデザインについて、Aバリアフリー新法と公共トイレの操作系設備の共通ルールについて、B障害者・高齢者のトイレ内行動検証から配慮するポイントについて研修した。
 @ユニバーサルデザインとは、障害の部位や程度によりもたらされるバリア(障壁)に対処するバリアフリーデザインに対して、「すべての人のためのデザインがユニバーサルデザインとなる。障害の有無、年齢・性別等にかかわらず使用できるデザインを意味する」。
 Aバリアフリー新法と公共トイレの共通ルールは、高齢者、障害者等が円滑に利用することができるように、誘導すべき建築物・特定施設の構造及び配置に関する基準が設けられ、床面積2000平方メートル以上の新築・増改築、50平方メートルの公衆トイレに義務付けられる。
 公共トイレの共通ルールでは、便器洗浄ボタンや紙巻器、呼び出しボタンの配置や操作方法がトイレによってまちまちなため、利用者の混乱を招いており、それを解消するために共通ルールを設けた。
 B障害者・高齢者のトイレ内行動の検証では、高齢者や障害者(以下弱者と呼ぶ)のトイレの使い方は、健常者以上に実にさまざまで、健常者であれば多少の使いにくさはカバーできても、弱者は健常者のようにはいかないケースが多々ある。
 このようなことから、パブリックトイレの設計においては、弱者の身体や行動の特性を踏まえたきめ細かい配慮が必要となる。
 会員も「明日はわが身」との認識を持って食い入るように、ビデオを真剣に眺めていた。

高品質な物づくりに取り組む
8年ぶりに新潟で開催
第39回全国ユキワ会

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600―1)のユキワ会(会長=清水善昭氏・シミヅ産業社長)は9月20、21の両日、会員が一堂に集う「第39回全国ユキワ会」を開催した。初日にユキワ精工本社で行われた総会では、メーカー概況報告、ユキワ会会計報告のほか新製品紹介などがあり、終了後は新潟市の岩室温泉「高志の宿 高島屋」に会場を移して懇親会が開かれた。また、2日目は観光とゴルフが行われ、それぞれに親睦を深めながら初秋の1日を満喫した。
 2年に1度行われる全国ユキワ会は、関東地区・関西地区・名古屋地区・北陸地区の4地区に営業拠点を構えるユキワ精工の有力代理店の集い。各地区持ち回りで開催され、第39回目を迎える今回は、北陸地区が担当した。
 総会は、ユキワ精工本社営業課の山之内課長が司会を務め、定刻通りに開会。冒頭の挨拶で清水会長は「2年振りの全国ユキワ会の総会でございます。今回は幹事の七里商店社長様には色々有り難うございます。ユキワ精工さんはツーリングの拡販に力を入れられている。高精度、高能率化をテーマにしたもの、細密加工に特化したものを出されております。幸いに工作機械は好調が続いており、ユキワさんの需要が拡大している。景気の方は少し低迷しておりますが、まだまだ好調な業種もありますので、これをチャンスとしてユキワ精工さんの商品の拡販に努めて参りたい」と述べた。
 出席者の紹介に続いて、酒巻社長が「遠路の所、当地小千谷での全国ユキワ会にご出席いただきまして誠に有り難うございます。日頃は当社製品の販売に際しまして、格別なお引き立てご支援をいただいており厚くお礼を申し上げます。是非当社の工場をご覧いただきたいと、大変遠くて恐縮ですが小千谷までお越しいただきました。そして幹事会社の七里社長さんとお話をさせていただきまして、新潟の奥座敷とも言われております岩室温泉老舗の高島屋さんで懇親会をさせていただくことになりました。当社は現会長が昭和21年の11月3日に創業いたしました。皆様のご支援をいただきまして今年で61年を迎えることができました。創業者の会長は現在94歳で、年なりに元気で暮らしております。本日のユキワ会には欠席をさせていただきますが、『当社の今日があるのは皆様方のお陰であると非常に感謝をいたしております』と皆様方に宜しく申し上げてくるように言いつかってまいりましたので申し添えいたします。今後当社が進む方向は、高速、高精度加工分野で高品質な製品を販売させていただくことだと考え、新製品の開発や商品の改良を進めてまいります。そして日々の営業活動では、積極的な活動とスピーディーなサービス活動をモットーに行ってまいりますので、今後ともユキワ製品に対しましてご支援とご鞭撻をいただきますようお願いいたします」と挨拶。
 会計報告・会計監査報告が行われ、役員改選では全役員の留任が決まった。
 このあと製品販売状況の報告を酒巻専務が行い、続いて酒巻常務が新製品のツーリング2点と円テーブル2点を紹介した。また、この程制作されたユキワ精工のプロモーションビデオを鑑賞し、山森ユキワ会副会長(ヤマモリ社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後は、本社工場と貝之沢工場を見学。ユキワ精工の製品が最新の技術、品質管理の下に生産されていることを再認識した。
 このあと懇親会場に向かい、250年前の江戸時代からの庄屋屋敷を本館に生かしながら木造りの美と粋を今に伝える和の宿「高島屋」(国登録有形文化財)で懇親会が開かれ、会員相互の交流を図った。
 2日目は、観光組とゴルフ組とに分かれ、観光組は北方文化博物館などを見学。一方、紫雲ゴルフ倶楽部で行われたゴルフ大会では、衣斐訓氏(丸一切削工具)がネット70で見事優勝を果たした。上位5位までの成績は次の通り。
 ▽優 勝=衣斐訓氏(丸一切削工具)N70H19
 ▽準優勝=品川浩氏(ユアサ商事)N75H18
 ▽第3位=渡辺喜六氏 (森一産業)N78H11
 ▽第4位=落合栄次郎氏(落合)N78H19
 ▽第5位=田中健一氏 (喜一工具)N78H24

酒巻社長(ユキワ精工)挨拶
 本日は、代理店の皆様方には、大変ご多用の所、お時間を割いて全国ユキワ会にご出席いただきまして、誠に有り難うございます。また、日頃はユキワ製品の販売に対しまして、格別なご支援をいただきまして厚くお礼を申し上げます。
 当社の現況につきましてご報告申し上げます。景気の状況は、3年前の春から立ち上がりまして、2005年の年初から緩やかな上昇基調となりました。そして、昨年の11月頃より、横這いから多少下降気味に推移しております。私共の会社は、2007年2月期の販売は前年比7%増の57億7000万円となりまして、お陰様で過去最高の販売となりました。国内販売は前年比0.3%増、輸出は15.8%増で、世間一般の動向と同じく輸出が増えました。2007年度は、前年比1%増の計画を立てておりますが、上半期を締め切った時点では、2.5%減となりました。国内がプラス、輸出がマイナスでございます。
 上半期の国内販売は関東が良くて、中部が横這い、関西・北陸が下降気味となっております。輸出の関係は、ドリルチャックが半分、CNC円テーブル・ツーリングが半分となっておりまして、中国向け、ブラジル向けが活発となっております。
 次に当社の方針についてご説明申し上げます。製造会社として、お客様満足の向上、環境保全、コンプライアンスの3つの課題に取り組んでおります。お客様満足の向上には、Q・C・D・Sの主に四つのテーマが大切ですが、項目毎に目標を定めて、改善に取り組んでおります。特に品質にこだわりたいと考え、高品質の物づくりに取り組んでおります。小径や微細加工の分野が広がって来ておりますので、高速・高精度の加工技術に焦点を合わせて、製品開発、製品の改良を行っていく所存でございます。環境保全の課題は、ISO14001の認証を取得致しまして、エネルギーの節約、リサイクルの推進、環境汚染の予防に取り組んでおります。コンプライアンスの件は、輸出貿易管理、環境、安全など、多くの法令の順守が求められておりますが、管理システムを構築致しまして運用致しております。
 今後共、積極的な営業活動を行ってまいりますので、ユキワ会の皆様方には今まで以上にご支援とご鞭撻をいただきますようお願い申し上げます。

環境にやさしい 「クルマ」の技術産業展
なごやエコクリーンカーフェア07
エコカーの体験試乗会も好評

 名古屋国際見本市委員会(構成=名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社)主催の環境にやさしい「クルマ」の技術産業展〜なごやエコクリーンカーフェア2007〜が9月7日から9日までの3日間、ポートメッセなごや三号館で開催された。
 トヨタ自動車、ダイムラー・クライスラー日本、三菱自動車工業などの国内外の自動車・部品メーカーら七十六の企業・団体が出展し、我々の生活に欠くことの出来ない「自動車」をとりまく環境諸問題を解決するための自動車に関する最新の環境対策技術やCO2削減技術などを紹介。
 会場で行われた環境にやさしいクルマの体験試乗会では、トヨタ「プリウス」とレクサス「LS600hL」のハイブリッドカー、メルセデスベンツ「E320 CDI」やBMWグループの「MINI one―D」などのクリーンディーゼルカー、三菱の電気自動車「i―MiEV」、名古屋市環境局の燃料電池車「名古屋市 エコ・My・カー」などのエコカーの乗り比べができ、順番を待つ来場者の長い列ができていた。
 また、3日間にわたり講演会やシンポジウム、技術セミナーも開催され、産官学各方面からの識者や担当者、現場責任者などが講師となり、クルマと環境に関するエネルギー政策や、各車のエコカー開発に関する解説を行うなど、近未来のクルマと環境について考えるよい機会となった。

ポップサーカス観劇と伊吹山で秋を体感
愛機工西・熱田支部

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)と熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)は9月17日、両支部合同の厚生大会を開催し、支部員とその家族ら39名が参加して「ポップサーカス」の観劇と伊吹山ドライブウェイでの一足早い秋を満喫した。
 当日は午前8時30分に名古屋駅西口の噴水前に集合。一路、ポップサーカス岐阜公演の会場である岐阜県本巣市の大型ショッピングモール「モレラ岐阜」へ。
 ポップサーカスは、日本国内でも注目されているサーカスのひとつで、世界8カ国から集めたアーティストが妙技を繰り広げる。午前10時30分に開演。アニマルショーから始まり、中国雑技団のバランスや自転車の曲乗り、クラウンが会場を駆け回り楽しくショーを盛り上げるクラウン・コント、一般人も飛び入り参加できるトランポリンのショー、空中を舞う華麗なリボン・アクロバットに続いて、最後はサーカスの華、空中ブランコ。息もつかせぬ連続技「ダブルパッシング」などの美技、妙技に酔いしれ、あっという間に1時間50分のショーが終了した。
 昼食を養老でとった後、伊吹山ドライブウェイで一気に標高1377メートルの伊吹山山頂付近へ。あいにくの曇り空ではあったが、西に傾く夕日に映える琵琶湖を雲の合間から見ることができ、参加者は楽しい1日を過ごした

行楽の秋、恒例の鮎料理
愛機工・尾張支部 親睦会を開催

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会社長)は9月30日、支部親睦会を開催した。この親睦会は、近藤文彦理事(油伝商店社長)が担当し、毎年この時期に岐阜県谷汲村の「やな岡部」で鮎料理を楽しむ支部員に人気の恒例行事で、今年は過去最高となる、支部員・従業員とその家族ら85名が参加して行われた。
 当日はあいにくの雨模様となったが、参加者は午前10時30分に根尾川畔の「やな岡部」に集合。
 開会に先立ち服部支部長が、「本日は愛機工組合尾張支部の秋の親睦会にご参加いただきまして有り難うございます。近藤理事のお骨折りで、恒例の親睦会を開催することができました。また今後もこのような支部行事を開催して参りたいと存じますので、活動に対しましてご理解とご参加を賜りますようお願い申し上げます」と挨拶。
 早速、同やな自慢の「鮎尽くし」料理を賞味。刺身、甘露煮、塩焼き、田楽、フライ、雑炊と次々に姿を変えて出される鮎料理に舌鼓を打ち、雄大な大自然の中で日頃の忙しい仕事を忘れ、互いに親睦を深めた。
 食後は近くの谷汲山「華厳寺」を参拝したり、温泉に行ったりと思い思いに秋の1日を過ごした。