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2006年(平成18年)11月
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18年11月5日2255号
“モノづくり、人づくり、夢づくり”を統一テーマに
第23回日本国際工作機械見本市
過去最大規模で11月1日よりいよいよ開幕

 日本工作機械工業会(会長=中村健一氏、住所=東京都港区)と東京ビッグサイト(社長=浪越勝海氏、住所=東京都江東区)は11月1日から8日までの8日間、東京国際展示場「東京ビッグサイト」(東京都江東区有明3-21-1)で「JIMTOF(ジムトフ)2006」(第23回日本国際工作機械見本市)を開催する。JIMTOFは、毎回国内外の製造業関係者から注目を集め、高い評価を得ている世界有数の工作機械見本市。今回は世界19カ国・地域から過去最大の546社(内部出展込みで785社)の企業・団体が出展し、期間中13万人の入場者を見込んでいる。
 JIMTOFは、世界最大の工作機械生産国である日本の各メーカーが最大の商機と認識し、総力を挙げて臨む見本市であり、工作機械とそれに関連する多種多様な機械、機器、関連情報を出展対象としている。最先端製造加工技術の粋を集めた質の高い出展内容と、日本最大の展示場である東京ビッグサイトの全ホール(展示場面積82,660u)を使用する開催規模により、日本のみならず世界の製造業関係者から毎回注目を集め、高い評価を得ている。
 今回の「JIMTOF2006」は、好調な工作機械市況を反映し、会場の収容能力を大幅に上回る出展申し込みが寄せられた。出展調整を行った結果、前回展(2004年、5,037小間)を大きく上回り、過去最大となる546社(直接出展者数、5,125小間、2006年10月6日現在)の企業・団体が出展する。また、入場者は前回展実績(123,000人)を超える130,000万人程度を見込んでいる(重複入場は除く)。
 「JIMTOF2006」の統一テーマは“モノづくり、人づくり、夢づくり”。工作機械等生産財は製造業界全体を基盤から支える存在として、とりわけ高い精度、効率性が求められており、モノづくりに対する揺るぎない信念と柔軟な発想を併せ持つ「人材の育成」、確たる専門知識と豊富な実践に裏打ちされた「技術の伝承」が喫緊の課題となっている。
 今展では各社の製品展示だけでなく、若い世代の製造技術に対する関心を喚起、向上させるべく、様々なレベルのセミナー・講演会、若い世代の視点に立った企画展示、工場視察を実施し、これまで以上に有用な展示会として飛躍することを目指している。
 主な学生連動イベントは次の通り。学生の入場は無料。
○学生を対象とする無料バスツアー(関西、中京、北陸、新潟の各地から理工系学生約100名をJIMTOF2006に招待。華やかな会場内と最新鋭の製品を直接見聞する機会を提供することで、工作機械業界に対するイメージ形成を図る。招聘日11月6日・7日)
○セミナー
@学生対象インセンティヴセミナー“ようこそ夢のある工作機械の世界へ”(学生を対象とした業界・企業の紹介セミナー)11月6日午前10時から12時まで
A大学研究機関の最先端研究シーズ紹介セミナー“未来を拓く、智と技の融合”11月6日午後1時から5時まで
B全日本学生フォーミュラ大会出場チームマシンの展示(モノづくりに取り組む学生の情熱と技術の結晶)
C工作機械のニューテクノロジーポスター展(国内外の大学・公的機関による研究成果を発表)


JIMTOF2006
主なイベント

【セレモニー・パーティー】
◆開会式(テープカット)
 11月1日午前9時10分より、西展示棟一階アトリウムにて。「愛・地球博」で話題を呼んだ、トランペットを演奏する「トヨタ・パートナーロボット」が登場する。
【講演会】
◆基調講演
 11月1日午後2時から午後3時まで、会議棟7階国際会議場にて。講師・池渕浩介氏(トヨタ自動車相談役・技監)、演題「トヨタのモノづくり、人づくり」。
◆特別講演
 11月7日午後2時から午後3時まで、会議棟一階レセプションホールAにて。講師・岩田秀信氏(ホンダエンジニアリング社長)、演題「ホンダの創りのビジョンと人づくり」。入場料1,000円。
【セミナー・会議】
◆JIMTOFセミナー
 11月6日・7日、会議棟6階607・608会議室にて。著名な講師を招き、JIMTOF2006統一テーマである「モノづくり、人づくり、夢づくり」に関連する啓蒙セミナーを開催。入場料1,000円。
@11月6日午後2時から午後3時まで。講師・竹内修氏(ニッシン社長・東大阪宇宙開発協同組合理事長)、演題「人工衛星開発プロジェクト〜本命ミッションは人づくり〜」。
A11月6日午後3時30分から午後4時30分まで。講師・橋本久義氏(政策研究大学院大学教授)、演題「モノづくりは人づくり〜日本の工作機械は世界の宝〜」。
B11月7日午前11時から午後零時まで。講師・金森茂氏(金森製作所代表取締役)、演題「モノづくりと生き残り〜元気工場、波乱万丈の経営〜」。
C11月7日午後3時30分から午後4時30分まで。講師・高本陽一氏(テムザック社長)、演題「役立つロボットを目指して」。
◆工作機械関連のソフトウェアワークショップ
 11月2日午前10時から午後4時20分まで、会議棟6階607会議室にて。日工会会員による、ソフトウェアの先端的研究に焦点を当てたワークショップ。
◆出展者ワークショツプ
 11月1日から6日まで、会議棟6階会議室他にて。出展者(34社)によるワークショップ。
◆学生誘致促進事業関連セミナー
@学生対象インセンティヴセミナー
 11月6日午前10時から午後零時まで、会議棟6階607・606会議室にて。テーマは「ようこそ、夢のある工作機械の世界へ」。
A大学研究機関の最先端研究シーズ紹介セミナー
 11月6日午後1時から午後5時まで、会議棟7階703会議室にて。テーマ「未来を拓く、智と技の融合」。
◆第12回国際工作機械技術者会議(IMEC)
 11月2日・3日、会議棟一階レセプションホールにて。統合テーマ「5軸加工が拓く新時代」。国内外の著名な技術者、研究者が一堂に会し、講演会、パネルディスカッションを通じ最先端の技術動向と今後の技術展望について活発な意見交換を繰り広げる。
【企画展示】
◆卓越技能者による加工実演
 会期全日(午前11時から午後零時までと、午後3時から午後4時までの1日2回)、東展示棟ガレリアにて。全国技能五輪大会上位入賞者による汎用旋盤を用いた加工実演。
◆「先端技術と工作機械の係わり」展
 東展示棟ガレリアに常設展示。最先端技術を要する製品と工作機械の深い係わりについて、加工例や映像・パネルを用いて解かり易く説明。
◆全日本学生フォーミュラ大会出場チームマシンの展示
 エントランスホールに常設展示。フォーミュラカー展示に加えて製作過程を説明するパネル・ビデオ等を活用し、学生の真剣な“モノづくり”に対する取り組みについて紹介。
◆「工作機械のニューテクノロジー」ポスター展
 北コンコースに常設展示。国内外の大学・公立研究機関等による工作機械関連の研究成果について紹介。
【会期中工場視察ツアー】
 11月7日終日、視察先はファナック本社工場(山梨県)。
開催概要
▽名称=JIMTOF2006(第23回日本国際工作機械見本市)
▽統一テーマ=モノづくり、人づくり、夢づくり
▽会期=2006年11月1日から11月8日までの8日間
▽開場時間=午前9時30から午後5時まで(最終日は午後4時まで)
▽会場=東京ビッグサイト(東京国際展示場)
▽出展規模=出展者数546社(内部出展込みで785社)、出展小間数5,125小間(46,125u)、2006年10月6日現在
▽出展物=工作機械、鍛圧機械、工作機器、超硬工具、特殊鋼工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、その他工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報
▽入場料=当日3,000円、前売り1,000円(事前登録)、学生は無料
▽開催主旨=工作機械およびその関連機器等の内外商取引の促進ならびに国際間の技術交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的とする。
▽主催=社団法人日本工作機械工業会、株式会社東京ビッグサイト
▽後援=外務省、経済産業省、NHK
▽協賛=日本工作機械輸入協会、日本鍛圧機械工業会、日本小型工作機械工業会、日本工具工業会、超硬工具協会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、日本フルードパワー工業会、日本試験機工業会、日本歯車工業会

主催・協賛団体別見どころ
日本工作機械工業会

 『ものづくり、人づくり、夢づくり』を統一テーマに、世界四大国際工作機械展の一つであるJIMTOF2006が11月1日に開幕される。同会会員企業は、74社(工作機械67社、工作機械関連ソフト・装置メーカ等七社)が参加、その規模は約22,275uと全展示スペースの約50パーセントを占める。
 工作機械主要ユーザである自動車、電機・電子産業をはじめとして、製造拠点の海外シフトが進展する一方、国内製造業においては、ハイテク製品や高付加価値製品へのシフトが進み、多機能・複合加工機の導入による高精度・高機能部品の高効率生産による、コスト体質の強化を目指している。
 また、航空機製造分野における我が国のウエイトの高まり、光学・電子機器分野、人工骨・関節をはじめとする医療機器分野といった新たな需要分野の拡大につれて、耐熱合金などの高硬度材や高脆性材等といった難削材料の高精度・高効率に適した加工機に対する需要も拡大している。
 これらJIMTOF来場者の多様な二ーズに如何にきめ細かく応えることができるかが今回の見どころとなろう。
◆より進化する五軸加工機・複合加工機
 前回のJIMTOF展で増加の際だった5軸制御・複合加工機だが、昨年のEMO展、そして今年9月のIMTS展と、多品種少量・変種変量生産、工程集約化が進む中、その傾向はより一層顕著になってきている。
 今次JIMTOF展は、旋削機能とミーリング機能の高次元での融合、研削など新たな加工機能の付加によって一層の工程集約化をはかるなど、より実用性、効率性を高めた複合加工機が最大の見どころとなろう。
 五軸加工・複合加工機のマイナス要素と言われる、加工精度や運動性能、また、複雑といわれる操作性についても、DDモータやリニアモータ等構成要素の機能・性能の向上、熱・振動などのセンシング技術や補正・制御技術等の組み込みによるインテリジェント化、オンマシン計測技術、NC装置技術や周辺・支援ソフトウエア技術の充実と相まって、精度・性能・機能の向上と共に、操作の利便性・容易性など、より完成度を増した本格的な実用機となっての登場となろう。
 なお、JIMTOF展の併設イベントとして会期中に2日・3日の両日にわたり開催される第12回国際工作機械技術者会議(12thIMEC)でも、今回は『5軸加工が拓く新時代』を総合テーマに、国内外の技術者研究者等が最新の五軸加工機及び関連技術について活発な論議を行う。
◆高硬度材加工、超精密加工も効率良く
 航空機向けや医療機器向け等を中心に高硬度材加工への要求は高く、工具等の高性能化もあってかなり硬い材料も切削が可能になっている。また、超精密加工においても、その加工精度は年々向上し、ナノメートルオーダーにまで至っている。
 いずれも対応範囲が広がっている高硬度材加工と超精密加工のもう一つの問題は加工効率である。今JIMTOFでは加工効率も追求した加工技術についての出展も見込まれる。
◆ユーザニーズとのベストマッチ
 高性能・高機能を目指して開発された高付加価値な機械が、全てのユーザが満足する、要求する仕様を満たすことにはならない。
 これまで日本製工作機械が評価を受けてきた品質と信頼性を更に高めるとともに、更にはユーザの求める機能・仕様にベストマッチした設備投資効果の高い、製品の提供が求められている。
 また、要求性能・精度を確保した上での小型化・省スペース化や省エネルギー化に対する要求も高まっている。
 航空宇宙産業或いは電子・光学機器分野向けの精度・性能を持つ高付加価値なハイエンド機とともに、ユーザの生産方式、要求機能・性能に沿ったコストパフォーマンス性に注力したシリーズの開発も今回の見どころの一つとなろう。
◆環境・安全への地道な取り組み
 欧州におけるWEEEやRoHS規制をはじめ、今年から中国においても工作機械の機械安全に関する規制がスタートするなど、地球環境の保全、製造現場の作業者環境安全の改善に向けた規制が強化されつつある。
 また、省電力・省エネルギーも、環境保護・省資源化のみならず、生産コスト削減の上からも重要なファクタとされ、グローバルな生産を行う自動車・電機メーカなどの工作機械主要ユーザを中心に対策が進められている。
 これに応じて工作機械メーカでは待機時の削減や運転時の低エネルギー化などを考慮した設計、周辺機器・要素を採用等、地道ではあるが着実な取り組みが行われており、高効率化とともに重要な見どころとなろう。
 ◆情報技術の有効な活用
 近年、製造拠点の海外への展開や製品サイクルの短期化が加速され、市場変化へのより一層のスピーディな対応が求められている。
 この生産のグローバル化と開発・設計・製造のスピードアップに対応するため、情報技術を駆使した時間の短縮が大きな課題の一つとなっている。
 これら製造業を取り巻く状況に応えるべく、ユーザ企業を支援するCAD/CAMをはじめとする設計・生産の支援や工作機械のインテリジェント化を指向したソフトウエアの開発、また、NC装置の共通インタフェースを備え周辺機器の開発環境を構築する等の試みも行われており、見どころではなかろうか。
 今回のJIMTOF展は、最新技術と実用性とが調和した、期待に反しない国際工作機械見本市となろう。

日本工作機械輸入協会
 同協会は第二次世界大戦が終わって約10年、1955年(昭和30年)4月に設立。
 それ以来、優秀なマザーマシンの導入を通じ壊滅状態にあった日本の製造業の復興に貢献するとともに、1962年には専門見本市として第1回工作機械国際見本市の開催に尽力。
 その後80年代後半から90年代始めにかけて貿易摩擦が問題となった際、同協会は工作機械の輸入促進を通じてこの問題の沈静化に尽力し、以来バランスのとれた業界の発展に貢献している。
 今年の工作機械の輸入を1月から6月までの通関金額から予測すれば、切削型工作機械(ドライ・エッチング・マシンを除く)は前年比26.9%増の760億円に達するものと予想され、鍛圧機械を合わせて史上最高となる九百億円台を突破することが確実視されている。更に、測定・検査機器、工作機械付属品、切削工具等の輸入も前年比10〜15%増と順調に右肩上がりの実績を挙げている。
 この様な環境下で開催されるJIMTOF2006では同協会会員が全展示場の約一割に相当する511小間のスペースに最新の技術を誇示する輸入機械・機器・工具を展示する。
 アプリケーション・ソフトに優れた機械、多機能複合化機械、微細加工に適した機械、ソフトが充実した各種測定器、環境に配慮した機械、世界的に広く用いられているCAD/CAMシステム等々欧米の技術水準の高さを来場者に披露したいと考えている。
 最後に、アフターサービスの強化、顧客の要望を取り入れたソフトの開発など、メーカーと一心同体となって製造・販売・サービス協業体制を確立することにより、輸入機械を日本市場へよりいっそう浸透させることにより、「モノづくり」業界の発展に貢献したいと念じている。
日本鍛圧機械工業会
 産業界の活況のもと、設備投資が進むなかにあって環境対策、省資源・省エネルギー化への対応設備が社会的要求として一段と強く求められている状況にある。
 このような社会環境にあって「モノづくり」への新しい取り組みが強く求められている。
 同工業会においてもそれらを解決する一環として使用材料、形状、加工工数、生産システム等の見直し、品質の向上、コストの低減等を追求し、それに伴う塑性加工技術の新しい研究が進められている。
 このような需要市場環境の中にあって、今回開催のJIMTOFに参加している会員企業は、各種のユーザーニーズに対応した高速・高精密加工、高生産性・高付加価値加工、複雑形状部品加工、複合加工、更には加工部品の品質安定化、低コスト化を実現する最新鋭の鍛圧機械及び周辺機器、安全器機等関連設備までを一堂に展示すると共に多くの参加企業による実演展示をも行い広報に努めるものである。
 特に、近年、注目されている難加工材の成形については諸条件の調査研究が必要であり、加工素材の材質に適した加工温度、金型形状と共に成形速度および加圧カーブ等が重要な要素であり、中でも、同工業界会員企業による開発が著しい「サーボプレス」によるフレキシビリティな成形速度及び加圧カーブの設定機能を有する設備の提供は塑性加工技術の発展に大きく寄与する。
 今回のJIMTOFには、同工業界から参加している会員企業は41社であり、出展規模は319小間となった。前回と比べ参加企業が若干増えたことにより僅かながら小間数が増加した。展示機器はユーザー企業の「モノづくり」を担う各種の対応設備として同業界の最新技術を展示している。

超硬工具協会
 同会は、西1ホールに26社203小間の規模をもって協調出展する。
 同業界は、工具素材面では超硬合金のみならずコーティングから、サーメット、セラミック、さらにはDLCあるいはダイヤモンド・CBN焼結体等の超硬質工具材料を展示するとともに、切削加工及び塑性加工用の多彩な形状の超硬工具を多数出品する。また、最近、ナノサイズの超微粒粉末の開発で極小径、超精密工具の開発、実用化が進み新たな需要が期待される製品を展示する。
 その特長は切削実演により、またビジュアルな画面を通じて来場者が理解しやすいよう、展示・装飾に工夫を凝らしていることにある。
 機械加工は省エネ、省資源化を推進するための優れた加工形態だが、さらにドライ、セミドライ加工や加工の高精度化により環境、安全対策の向上に大きな役割を担うことが可能な加工形態。
 一段と高性能、多機能化した出品物を間近に見ることで、需要家工場の大幅なコストダウンと加工製品のさらなる精密化を追求している超硬工具メーカー各社のコンセプトを理解できる。さらには環境問題や安全対策、高齢化社会に対する具体的解決策を提案する。
 近年、同業界は内外企業が刺激しあって技術開発を活発化させているが、新製品が需要家の理解を得て加工のフィールドを広げている。これを超硬合金生産量でみると、バブルのピーク時平成2年度の3,357tから平成17年度は6,408tへと2倍近くに増加、出荷額は36%増の3,028億円となり、いずれも3年連続過去最高を記録した。超硬工具協会が毎年実施している技術功績賞の応募も増加している。また、企業によっては新製品の売り上げ比率が50%近くに達するなど、製品開発競争が超硬工具の技術水準を著しく押し上げている。
 需要家企業におかれてもJIMTOFという格好の機会に、業界の代表的企業がこぞって展示している製品をつぶさにご覧いただき、明日の工場づくりにお役立てになられることを期待している。
 なお、今回は多忙な来場者の便宜に応えるため、出展二十六社が特に注目してほしい工具素材や製品、ツーリングシステムを網羅した冊子「超硬工具の見どころ」とともに最近の技術傾向の理解に役立つ平成17年度および18年の超硬工具協会賞受賞功績のリーフレットを、アトリウム西1ホール側に設けた同協会事務局ブースで配布する。
日本小型工作機械工業会

 同工業界は「超精密Solution Group」をキャッチフレーズに東六ホールに22社、212小間、西1ホール、西2ホールに2社、12小間、合計23社、224小間を出展。
 工作機械業界は年初から単月1,100億円超の受注額を続け、90年の1兆4,120億円を上まわる勢いを見せているが、同工業会においても自動車業界をはじめ、一般機械の小型部品、デジタル機器、液晶関連、電子部品などからの需要に支えられ、今年上期(1月〜6月)の出荷額は507億円と05年の年間最高出荷額941億円を上まわる高水準を持続している。
 ユーザ業界における変化は激しく、そのニーズは超精密化、微細化、高速化、複合化、省エネルギー化、そして環境対応など多岐にわたってより厳しくなってきている。
 今回のJIMTOF2006において同工業界は、このようなニーズを背景に「超精密」を目指すことを共通のテーマに揚げ、会員各社がそれぞれユーザ各位の要求を満たすべく、精度、効率、スペースなど具体的に追求した多くの機械、機器を展示実演する。
〈主な出展機械〉
●超小型・同時五軸制御M/C 自動車・航空機部品の高効率加工を提案。
●マルチセンター(6面加工機) 旋盤主軸を搭載し、バー材から6面を効率的に全加工する機械。
●CNC旋盤 『大は小をかねない』をメインテーマとして、今回は“新たなる3つの挑戦”をサブテーマに掲げ「複合化」「コンパクト化」「オンリーワン技術」による新商品・新モデルを六機種展示。
●Y軸付複合ターニングセンター 高級一眼レフデジタルカメラ向け精密カム溝加工ができる新製品。
●2スピンドル2タレット式CNC旋盤 自動車部品加工を主体に高精度で安定した量産加工が可能。
●2軸NC旋盤 加工とワーク脱着を同時に行うローディングタイム=“ゼロ”のNC旋盤。生産工程の合理化、省人化に6軸自動盤とともに最適なマシン。
●CNC工具研削盤 多様化する切削工具の研削を支援するための最新技術を織り込んだ最新鋭機の数々を紹介。
●CNC治具研削盤 最新鋭のCNC装置と本機固有のハウジング一体型Z軸によりさらに高能率高精度な三次元形状の加工が可能。
●CNC心なし研削盤 粗研削・仕上げ研削用の異なる性格砥石をそれぞれに適合する条件でドレスすることができる「複リードドレス」機能により、2台分の仕事量を1台・1パスで実現。
●NCエンドミル研削盤 汎用機の操作性に留意し、最新の制御技術を採用して誰でも簡単に使える好評の1軸NC。
●セル型超精密ホーニング盤 投入・加工・リターンの3つのセルを基本とし、用途や生産量に応じた自在な組み換えを可能にした。
●オイル式自動棒材供給機 端材活用可能なショートバーフィーダを実演展示する。
●オイルサポート式バートップ CNC自動旋盤による高速、低速回転の複合加工や、IT産業や自動車部品加工に求められている高精度加工に対応可能な本格派。
研削砥石工業会
 同工業会は、研削砥石の総合メーカー並びに特殊品の専門メーカー7社が、西ホールに55小間の規模で出展する。
 最先端の研削、研磨加工技術を駆使して高能率、高精密、長寿命化、ローコストに対応した超砥粒石をはじめとして、各種砥石の新製品の数々、並びに研削研磨周辺機器を出品。また砥石のリサイクル事業の強化によるトータル的環境への取り組みを紹介する。
日本工作機器工業会

 JIMTOF2006には、日工機器会員53社が362小間の規模で出展する。
 工作機器は、工作機械をはじめ各種産業機械の高速化、高精度化、高剛性化、省力化、メカトロニクス化、生産のシステム化といったユーザーニーズを捉え、多様化、複合化、軽量化、環境対応化等を図った新製品が出品される。
●部分品
 ボールねじ、直線運動用案内は、工作機械のみならず半導体製造装置や液晶パネル製造装置などの位置決め装置に広く使用され、近年の高速、高精度化の進展に伴い、要求される機能も多様化しており、メンテナンスフリー、省力化、高精度化、軽量化、コンパクト化、低騒音化、環境対応化などに対応した製品が出品される。
 スピンドルは、小物加工が増加する中で、小形高速回転のビルトインモータタイプのスピンドルが出品され、軸継手は、RoHS指令に適合した、高ねじり剛性、高許容トルクの製品が出品される。その他、低発熱、大トルクのHD(高力密度)モータ等も出品される。
●工作物保持具
 チャックは、多種類のワークの加工に対応し、治具交換を最大限に抑えた省段取り、あらゆる工作物を確実に把握する高把握性、また、防塵対策により高耐久性を実現した製品が出品される。また、強力な吸着力、加工後の残留吸着力を実現した永電磁チャックが出品される。
 回転センタでは、高速回転時の防水効果を高めた製品が出品される。
●工具保持具
 マシニングセンタ等、工作機械の高速化、高精度化、高剛性化、高能率化に対応したツーリングとして、高把持力、高バランス、小型化等を実現した2面拘束タイプ、焼きばめホルダ及び焼きばめ装置等が出品される。また、環境対応のセミドライ加工システムをはじめ様々なユーザーニーズに応じた、マシニングセンタ、複合加工機の周辺機器技術などのトータルツーリングシステム化を図った製品が出品される。
●附属機器
 割出アタッチメントは、高精度、高速回転、高剛性、高クランプ力、コンパクト化などの要求に応じたNC割出台、NC円テーブル、高精度、多機能化、高耐久性を実現した精密マシンバイス、ワーククランプ等が出品される。
 また、インバータ制御で高精度を実現し、更に小型化、環境対策を講じた液温制御装置、機械要素部品の環境と条件に適した給脂を実現した集中給脂システム、様々なニーズに応じたカバー等が出品される。
日本工具工業会
 切削及び塑性加工工具メーカー団体である同工業会は、第23回JIMTOFに技術開発成果を展示する。
 ものづくりの原点である機械加工に対するニーズは、ますます多岐にわたり、より高度なものとなっている。このニーズを実現する一翼を担うべく、会員企業は、ハイスから超硬、CBN・ダイヤモンド工具の技術開発に努めている。今回の出展製品は、その成果であり、お客様の加工現場の改善・発展に役立つものであり、お客様のニーズに応える製品が必ず見つかるものと確信している。
〈主な出展製品〉
◇環境対策に適応する加工を実現するドライカット及びセミドライカット用各種切削工具
◇高度、高能率加工用各種切削工具、工程短縮を可能にする多機能工具
◇高硬度材料、難削材など被削材別に適応する用途別切削工具
◇微細加工用の極小径工具
◇TINからDLC、ダイヤモンドまで多彩なコーティング工具も展示
◇工具研削機械、測定機など切削加工の周辺機器
 また、見本市会場・会議棟会議室で開催されるワークショップでは、同工業会会員による切削加工技術の講演も行われる。
日本フルードパワー工業会

 日本フルードパワー工業会は、会員百27社を擁し、油圧・空気圧および水圧機器並びに同関連機器を製造・販売する企業で構成されており、業界の振興・発展を図るための各種の事業を行っている。
 今回の見本市には、同会会員企業八社が最新の技術や製品等を実演・展示する。出展各社は、「環境対応」、「省エネルギー化」、「コンパクト化」等をコンセプトに、ユーザーニーズに対応した各種の油空圧機器および同関連機器並びに各種産業機械に使用される機械油・切削油潤滑油等を実演・展示し、需要産業の皆様方へ広くPRを行う。
【出展企業名】 (アイウエオ順)
▽エコノモス・ジヤパン
▽オリオン機械
▽コスメック
▽TACO
▽ダイキン工業
▽日本アキュムレータ
▽日本ピスコ
▽松村石油研究所
【取り扱い機器】
◎油圧機器
 油圧ポンプ・モータ、油圧バルブ、油圧シリンダ、アキュームレータ、油圧ユニット等
◎油圧関連機器
 油圧プレス、油圧継手、オイルチューナ、フィルタ、潤滑装置等
◎空気圧機器
 空気圧バルブ、空気圧シリンダ、アクチュエータ、空気圧システム等
◎空気圧関連機器
 コンプレッサー、空気冷却装置、空気圧継手、チューブ等
◎水圧機器
 水圧バルブ、水圧ポンプ、水圧シリンダ、水圧継手、チューブ等
◎その他
 作動油、切削油、擁動面油、潤滑油等
日本光学測定機工業会
●非接触三次元測定機
 三次元測定機とは、物体の形状を立体的に測定するもので、原理的にみて多くの方式があるが、大別すると接触方式と、非接触方式に分けられる。
 接触式はプローブという触針(タッチプローブ・タッチトリガー・タッチセンサなどとよばれるもの)を測定物に当てながら測定する方式である。
 この接触式にはいくつかの欠点がある。
 まず、測定物に接触させるために接触力が発生するため軟らかい測定物に変形を生じさせ、正しい測定値を求めることが出来ない。
 また、プローブの当て方で誤差が生じたり、測定に時間がかかるために時間的に変化する測定物の計測には不向きである。
 今回同会会員の展示する三次元測定機は非接触方式の測定機で、原理的には光あるいは画像を利用した方式である。
 測定物の大きさ、形状、要求精度により三角測量方式、同軸測定方式、レーザレンジファインダ方式、面計測方式の測定方法がある。
 出展各社の展示品がどのような方式で測定しているのかを比較して見るのも面白い。
●精密測定顕微鏡
 二次元測定ともいい、座標x、yを超精密な精度で測定する測定機。
 ステージ(測定物を載せる台)の大きさ、ステージの移動量によって安価なものから高額なものまである。いろいろ比較して見るのも面白い。
●表面粗さ測定機
 近年実用的に平面が測られる製品が多くある。
 CD,DVD,ウエハなど、最近私どもの身の回りには多くの機器の中に使われている部品は、実は高精密に加工された超精密な平面から出来ている。いかに精密に平面を確保するかが問われている。その面精度を超精密に測定するのが表面粗さ測定機。その精度、測定方法を是非ご覧下さい。
●その他
 その他実際の測定物の形状を観察する実体顕微鏡、金属の表面を観察する金属顕微鏡その他いろいろな測定機器を展示する。
日本精密測定機器工業会
 工作機械をはじめ,各種機械加工部品の品質を最終的に保証する精密測定機器が展示される。
●長さ測定の高精度化
 長さ測定の基準であるスケールの分野では、長尺化と高分解能化が進む一方、微細な目盛り線を順次計数していたインクリメンタル方式に対して、計数しないでスケール上の位置を検出できるアブソリュート方式が商品化されている。電磁障害など電源ノイズなどによるミスカウントが皆無となり、測定の信頼性が大幅に改善される。
 アブソリュートリニアエンコーダLC1x3/LC4x3、長尺原点付レーザースケールBL57とインターポレータBD96との組み合わせ、磁気式アブソリュートスケールSR77シリーズが参考出品される。
 リニアスケールと同様に、角度測定のロータリーエンコーダーでもアブソリュート方式の商品が開発されている。アブソリュート角度エンコーダRCN829、アブソリュート回転スケールRU77が参考出品される。
●形状測定の高精度化
 寸法精度は単なる長さの計測の段階から総合的な形状精度へと進んでいる。
 形状測定の主流である三次元座標測定機の分野では温度変化、振動や汚れなど、どんな環境条件下でも高速かつ安定した高精度を保ち、また操作に専門的な知識を必要としないよう生産現場におけるニーズを取り入れた高速CNC三次元座標測定機 PRISMO Navigator7/9/7、最近の車の拡幅傾向に対応しアームストロークを1,500mmに拡大したレイアウトマシーン横型三次元測定機 レイアウトマシーンFモデル、小型の測定物に対しては、縞模様を投影して一ショット九秒で最大400万点の高速高精度測定が可能なCCDカメラ式非接触三次元測定機 COMET Wシステム、同じく小物測定に投影機と光学顕微鏡機能を融合した、マニュアル式画像測定機 TESA―VISIO300、また、ポータブル型で七軸の多関節を持ち、非接触スプレーレスセンサーを搭載した多関節型非接触三次元測定機 VECTORON VMC5500シリーズ等が展示される。
 表面粗さ測定機では、現場サイドの表面粗さ測定管理の自動化ソリューションをコンセプトに、先進の五軸制御機能を搭載し、多種多様なワーク測定に柔軟に対応可能なSURFCOMC5。
 テーブル回転型真円度・円筒形状測定機として、最大測定径 φ300mm、回転精度 0.02+4H/10,000μm、小型高精度、高剛性を徹底追求したRONDCOM 54DX等が展示される。
日本試験機工業会

 近年、さまざまな産業において重要視されている『信頼性』と『品質』の向上に不可欠な試験・計測機器の新商品を多数出展する。主な商品の概要は、次の通り。
●釣合い試験機
超高速・高分解能仕様の釣合い試験機をはじめ、各種携帯形バランサーを出展する。
●振動ピックアップ
 振動領域の計測に最適な高感度サーボ型加速度ピックアップを出展する。
●硬さ基準片
 ISO、JISに準拠する高精度硬さ基準片や微小硬さ試験用基準片HN-W等各種出展する。
ダイヤモンド工業協会
 ダイヤモンド・CBN工具の守備範囲は広い。特に最近は被削材の種類が多くなっていること、又、工具交換なしに加工しなければならない量が膨大になっていることなどにより、切れ味が鋭く、且つ、工具寿命の長さを特徴とするダイヤモンド・CBN工具の用途範囲がますます広がっている。これらの要求が高くなればなる程、被削材の硬度が高ければ高い程、又、要求される被加工物の品位が高ければ高い程、ダイヤモンド・CBN工具の本領が発揮できるという良い循環がめぐっている。
 ダイヤモンド・CBN工具の需要業界は広範囲であるが、最近、特に大きなマーケットとなっているのは、やはり、電子・半導体、自動車、工具のようだ。
 JIMTOF2006の展示品をみても、最先端の技術が要求されるこれらの需要業界向けの工具に力点が置かれているようだ。今回はどのような開発がなされたかが大きな見どころとなる。特に、半導体用シリコンの切断ホイールの開発進捗状況、CMPコンディショナー、自動車カムシャフト研削用ホイール、ビトボンドホイール、工具研削用ホールと研削盤、微細加工用切削工具等を注目すべきであろう。
 これら以外にも、昔からの重要マーケットとして、土木、建築、道路、石材、コンクリート等の粗加工の分野がある。更に、金型、伸線、ガラス、耐火物、光学、軸受け、歯車、工作機械等、対象の需要業界は多い。従って、工具の種類も多いが、大別すると、研削ホイール、切断ホイール、切削工具、ドレッサー、ダイス、耐磨耗工具、掘削ビット、硬度計用圧子等であり、ボンド別では、レジン、メタル、ビト、電着等が主である。JIMTOF2006には、全てではないが、これらの組合せの大部分が展示されている。
 適切な性能を得るためには砥粒の選択は重要な要素である。近年、砥粒の種類も大幅に増えているが、残念ながら、展示はされていない。せめて、ホイール表面の拡大写真でもあればよく観察していただきたい。また、ボンドの種類、加工モード、乾式又は湿式、等に関し、メーカーが選択した理由は長年の研究開発によって得た知識と経験による。
日本歯車工業会
 歯車および歯車装置は多種多様な機械の回転や直線運動の伝達並びに動力伝達のための重要な機械要素部品として広く利用されている。
 近年、歯車を使用する機械並びに装置は高性能小型化、低騒音・低振動化が進み、歯車へ要求される品質・性能は益々高度化している。その要求に応えるべく歯車業界では新製品・新技術の研究開発に積極的に取り組んでいる。
 今回の展示は歯車加工用工具から加工機械、測定機から歯車完成品までの歯車製造に欠かせない一貫した技術の紹介と動力伝達機器等周辺装置の最先端技術の紹介をしており来場者に充分満足してもらえる展示となっている。
展示内容紹介
1「寸法・精度・材質・数量」等、様々なニーズに合わせた四千種類に及ぶ標準規格歯車をはじめ、高精度で耐摩耗性の高い研磨仕上げラック等各種製品を取りそろえ、更に追加工等の要求にも即応、且つ低価格で供給可能な体制を整え、幅広い要望に応える。今回はそれらの代表製品の展示とデモを実施、並びにカタログ配布をしており何時でもどこからでも応えられる体制で取り組んでいる。
2歯車に要求される形状並びに精度は高精度化が進んでおり、対応する歯車測定機も、より高精度・高精密が要求されている。今回は、高精密CNC搭載の小型歯車試験機から中型歯車対応歯車試験機、並びに任意の場所へ移動が可能な移動式歯車試験機等小型から中型歯車測定用まで、測定環境を考慮した本体構造で更に高剛性・省スペース化を図り、無線ラン採用等あらゆるユーザーのニーズに応える。
3高精度歯車の製作を担う加工機械も多種ある中、今回はシェービング加工に替わるCBN電着ホイールを利用した高剛性、高能率・低コストのCNC円筒歯車創成研削盤やギヤーホーニング加工技術を基盤とした次世代円筒歯車精密仕上盤。その他スパー&ヘリカルのエクスターナルギアの他、オプションソフトを追加することによりインターナルギア、ローター、ねじ、ウォーム等も加工でき、多品種小ロットから高精度を要求される航空機部品加工、歯車開発部門等、幅広いアプリケーションに対応できるホリゾンタルタイプの成形歯車研削盤を紹介している。
4ドライカット用から高精度歯車加工用まで、最新加工技術に対応できる高精度歯切り工具を出展。設計から製作、コーティングまで一慣した管理下の元、各種ユーザーの要求に応えられる体制で取り組んでいる。
5動力伝動用装置として、各種用途に対応した軸継手、締結具、機械式一方向クラッチ、各種保護機器、世界レベルに準拠したギヤ減速機、遊星車方式変速機やトルク制御装置及び電動シリンダ等を出展。リジッド&フレキシブルカップリング、ノンバックラッシで締結するパワーロック、直線作動機等、工作機械に最適な機械要素を稼動サンプルを交えて展示している。

未来を創造する、森精機の
独自技術を会場で
270小間に最新機25台を展示

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)はJIMTOF2006において、同展示会史上最大の270小間(2,430u)に世界基準を次々と塗り替える同社の高精度・高効率マシンを出品する。見どころは、@日本発、最新複合加工機と加工テクノロジー(NMV、NMH、NT、NZ)、Aワークサイズに適した「コンパクト」マシンの新提案(NZ-S、NX)、B進化続ける“N”(NL、NH、NVD)、C受注絶好調“お値打ち”Duraシリーズ等、独自技術を搭載した新製品のラインナップ。展示ブースには、中心にNZ―S1500を配した商談スペースを設け、その周りに最新機25台(太陽工機・NT型のスケルトンモデル含む)を一堂に展示する。小間番号E3025
高精度と作業性を両立した
5軸制御マシニングセンタ

 展示品の一つとして、森精機がこれまで蓄積してきた独自の要素技術を結集させた5軸制御立形マシニングセンタ「NMV5000DCG」を出品。
 近年、部品加工、金型加工分野において形状の複雑化、高付加価値化が進み、高速・高精度加工と作業性のよい5軸制御マシニングセンタの要求が高まっている。この流れを受け、3軸制御加工では不可能な加工や5軸を利用した高速加工が可能で工程集約を実現できる5軸制御マシニングセンタヘの注目が高まる中、森精機は5軸制御マシニングセンタ市場にNMV5000DCGを提案する。
 NMV5000DCGは、同社独自の技術である“DCGTM(重心駆動)”や“Top Box inBox構造”を採用し、高剛性・高精度化を実現。B軸、C軸のテーブル回転駆動には“DD(ダイレクト・ドライブ)方式モーター”を採用することによりバックラッシが無く、高精度な位置決めが可能となった。
 C軸の早送り速度は標準で120min‐1、オプションで500min‐1、1,200min‐1を用意。旋削加工も可能となり、複合加工を実現することで生産性を飛躍的に向上させる。
 また、基本性能だけでなく五軸制御加工機に特有な段取り作業の難しさを克服するべく、作業者の“テーブルへの接近性”を重要視し、作業性の良さを追及している。
 五軸制御加工の支援機能として最新の次世代オペレーティングシステム“MAPPSV”を搭載、リアルタイムな干渉チェック機能や、複合加工用の高速固定サイクル機能により、段取りとプログラミング時間を大幅に削減する。
【主な特長】
@DCGTMおよびTop Box in Box構造を採用。
A回転軸にはDD方式モータを採用。
B優れた接近性。
C次世代オペレーティングシステムMAPPSVを搭載。
 販売先・市場は金型、航空機、自動車部品など。11月1日より受注開始、定価は1台2,940万円。
3刃物台搭載量産加工対応複合加工機
「NZ2000  T3Y3」

 森精機は、独自の技術を結集し高速・高精度と使いやすさを両立する五軸制御立形マシニングセンタNMV5000DCGによって、五軸制御加工分野をリードしていく。
 森精機は、独自の技術を多数搭載した複合加工機「NZ2000T3Y3」をJIMTOF2006に参考出品する。
 NZシリーズは、世界初となる3つのビルトインモータ・タレットTMと3つのY軸機能を搭載した複合加工機。バー材、フランジ、シャフトの量産加工用として、自動車部品、電気機器、油圧・空圧機器など様々な分野における量産精密部品の加工において高効率加工を実現する。
 NZシリーズはユーザーの多様なニーズに応えるため、様々なバリエーションの10機種を用意。機種は6インチチャック対応のNZ1500、8インチチャック対応のNZ2000の2種類があり、2刃物台Y軸機能無しから、3刃物台3Y軸機能まで選択できる。1刃物台には16本の工具を取り付けることができ、最大48本の工具を取り付け可能で、少ない段取り替えで長時間無人運転を可能にする。
 また、下刃物台の配線・配管経路を機内カバー内部に配置し、切りくず処理性を向上。下刃物台は独自の高剛性ラム構造によって切りくずが機内に堆積するという問題を解決する。さらに三次元干渉チェック機能の搭載により3刃物台の複雑な動きをリアルタイムで確認でき、安心して連続運転や段取り作業を行うことができる。
 今回参考出品するNZ2000T3Y3は3刃物台全てにY軸機能とビルトインモータ・タレットTMを搭載。3刃物台での同時加工を実現した上、ビルトインモータ・タレットにより、回転工具による重切削、高速加工を実現し、従来機と比較して飛躍的な工程集約によって、2刃物台2主軸の加工機比で加工時間を約30%短縮する。
【主な特長(NZ2000T3Y3)】
@ビルトインモータ・タレット搭載の3刃物台。
A加工時間を飛躍的に短縮。
B切りくず処理性向上。
C次世代オペレーティングシステムMAPPSVで三次元干渉チェック機能を搭載。
Dシリーズ10機種。
 販売先・市場は自動車部品、電機、油圧・空圧機器など。定価は1台3,990万円。
 森精機ブースにて量産加工対応の複合加工機のイノベーションに触れてみるとよい。

JIMTOF06出展商品勉強会実施
重点置く3つの新製品で拡販図る
東海イゲタロイ会10月16日「一線会」を開催

 東海イゲタロイ会(会長=田中知之氏・ミユキ商會社長)は、2006年度「一線会」を10月16日午後5時より、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて開催した。
 冒頭の挨拶に立った、住友電工ハードメタルの田中市販推進部長は「私どもは、下期に入りまして、さらに高い売上目標設定をしております。前年同期比で10%アップを掲げております。昨年は、モノ不足や値上げなどがあり、高い実績であったのですが、さらなるシェアアップを目指し、高い目標設定をしています。皆様方の絶大なるご支援を得て達成していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。中部地区の場合は、自動車関係が好調であったが、日本全体でみると、今後は、航空機部品の加工についても工具の需要が多くなってくるのではないかと思われます。したがって、これからは航空機部品関係の工具についても取り扱いをすることが、皆様方の会社の売上貢献につながるとみております。われわれもメーカーとして、航空機向け商品の開発や、技術的支援をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。本日、このあと新製品の紹介をさせていただきますが、そのなかで重点を置いている一つがマルチドリルです。今年は、供給面で十分に整備されていますので、拡販に結びつけていただきたいと思います。二つ目が、WEXという柄付きのカッターでして、三つ目が新しく出しましたフライス用材質です。鋼用・鋳物用の二種類をご用意させていただいております。自信作ですので、この三つを併せて拡販していただけると有り難く思います」と語った。
『住友電工ハードメタル』
【新製品紹介】
・ウェーブミルWEX型
@安定した高能率加工を実現
A高精度で平滑な仕上げ面を実現
B豊富なチップバリエーションで幅広い加工をサポート
Cエア穴付き高耐久性ボディをシリーズ化
・フライス用新材質シリーズ鋼用(ACP100・200・300)、鋳物用(ACK200・300)「スーパーFFコート」〈ACP100、ACK200〉
@微細なTi系膜と強靱なアルミナを有する新コーティングを採用
A耐摩耗性と耐熱亀裂性に優れ、一般〜高速加工および湿式加工用材質
B耐摩耗性に優れ、鋳鉄・ダクタイル鋳鉄加工材質「スーパーZXコート」〈ACK300、ACP200、ACP300〉
Cナノメートル台のTiAINとAlCrNの超薄膜を交互に約千層蒸着、積層させた超多層膜を形成
D従来材質比一・五倍以上の高速・高能率加工が可能
E従来切削条件では、従来材質の二倍以上の長寿命を実現
・スーパーマルチドリルXHT/PHT
@切りくず排出性が優れている
A高能率加工時の寿命向上
B高能率加工時にも対応できるドリル強度
・スミボロンモールドフィニッシュマスターBNBP型
@プレハードン鋼、高硬度鋼(〜70HRC)の高速・高能率、長寿命仕上げ加工を実現
A耐欠損性大幅向上
B優れた加工面品位を実現
C高精度刃先加工R精度±0.005o
D長寿
・GS MILLハードボール
@新コーティングで長寿命
A高硬度材加工に最適
BR精度+三μm〜−(マイナス)七μm
・GS MILLラフィング
@粗加工での高能率加工に最適
A高い切りくず排出量と超平滑コーティングで長寿命化を実現
B波形ニック切刃形状で安定加工を実現
『NACHI』
【機械と工具による最適システム提案】
 加工ワーク・ワーク図情報、予算、現在加工ネック、サイクルタイムなどユーザーニーズのまる投げに対応
【マシナリー出展機】
・ハードブローチ盤HW-5008
@熱処理済みワークのブローチ加工を実現
A熱処理歪の高能率除去
B従来の10倍の切削速度(40〜80m/min)
・転造盤PFM-610E
@セミドライ(MQL)による環境配慮型
A省エネルギー、省スペース
・MQLパワーセルDH524
@MQL加工で高能率、環境配慮
Aコンパクト(ミッションシャフト加工)
・ヘリカルブローチ盤NBV-3-6MNC
@NCヘリカル加工ATC付き・ロボットローダ付き
Aコンパクト
Bフレキシブル
 新製品勉強会の後、会場を移し、小田氏(ノダキ部長)による乾杯の音頭で懇親会が始まり、和やかな雰囲気の中、会員同士で情報交換等が活発に行なわれていた。
展示の特徴と主な製品紹介
 住友電工ハードメタルは、工作機械に欠かせない切削工具のサプライヤーとして、毎回、最新の製品および技術を擁してJIMTOFに出展している。今回は、包括提携先である不二越と共に共同出展を実施。合計270uにわたる最大級の共同ブースを設営し総合力を強くアピールする。
 被削材別の展示では、ターニング工具、ミリング工具、ドリリング工具の三つの展示島を設置。難削材用工具、非鉄金属用工具と合わせ、五つの展示島で、被削材毎の最適工具を展示する。また主要市場別の展示島を設置し、それぞれの市場ニーズに応える専用工具、標準工具を展示する。
 SEC-ウェーブミルWEX型の特長は、高精度・高硬度なカッタボディに、独自のウェーブ切刃形状で研磨級精度に迫る高精度なM級チップを強固にクランプすることにより、高い刃振れ精度を実現し、高い信頼性で優れた加工精度と滑らかな仕上げ面を実現。
 三種類のチップブレーカと、新コーティング「スーパーFFコート」及び「スーパーZXコート」を採用した5種類の新材質の組み合わせから、ニーズに合わせた組み合わせを選定することで、多様な被削材における粗加工から仕上げ加工で長寿命が得られる。
小間番号W1028

新製品WXLコーティング
エンドミルシリーズ等出品
OSG最先端加工を提案

 総合工具メーカーのオーエスジー(社長=大沢輝秀氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は、JIMTOF2006で時代の最先端、超高能率・超高精度加工を実現する新製品・新技術を提案する。
 展示品の一つ、「WXL(ダブルエクセル)コーティングエンドミルシリーズ」は、潤滑性・耐摩耗性に優れる新開発WXL(ダブルエクセル)コートを採用した超硬エンドミルの新シリーズ。豊富なサイズバリエーションで幅広い被削材と加工に対応できる。
 WXLコーティングは、オーエスジーが独自に開発した新コーティングで、非鉄〜軟鋼〜50HRC調質鋼と、幅広い被削材を対象に、性能向上を狙って開発された。ドライでも湿式でも大きな影響を受けず、クーラントにさほど気を使うことなく使用できる安定性能を追求し、切削力の小さい低速領域から、大きな切削力の得られる高速領域までの広範囲な切削条件領域を志向し、実切削速度が変動しやすいボールエンドミルにおいても安定した性能が発揮できるコーティング。超耐熱・超硬質WXS(WXスーパーコート)シリーズとの併用で、あらゆる加工シーンを実現できる。
 また、WXLエンドミルシリーズは母材に新開発の超超微粒子超硬合金を採用。多種多様な顧客ニーズに応えるため、豊富なバリエーションで幅広い加工への対応を可能にしている。
●二刃ボールエンド形(WXL-EBD)R0.05〜R10 全52サイズ
●2刃ロングネックボールエンド形(WXL-LN-EBD)R0.05〜R3 全284サイズ
●2刃ショート形(WXL-EDS)φ0.1〜φ12 全37サイズ
●4刃ショート形(WXL-EMS)φ1〜φ30 全22サイズ
 ボールエンドミルでは、R部と外周刃のつなぎ部分に、段差の無いシームレス形状(一部サイズを除く)を採用し、さらに高いR精度と安定加工を実現する刃型を採用している。またロングネックボールでは、四ミリシャンク品と剛性に優れる六ミリシャンク品を同時に商品化した。
小間番号W1054

スーパーファイン・サーメット
GT/NS700シリーズ等
タンガロイ最新の製品を出品

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580)は、JIMTOF2006において内径用TACバイト「ストリームジェットバー」、旋削用新サーメット材種スーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」、鋼旋削仕上げ切削用ブレーカ「TSF形」、旋削倣い加工用「YNMG16形」、鋼用小径ソリッドドリル「ギガミニドリルDSM形」等の最新の製品を出品する。
 内径用TACバイト「ストリームジェットバー」
 ストリームジェットバーはシミュレーション解析によりホルダ剛性を追求し、特徴的なホルダのヘッド部厚みおよびポケット形状を設けたことで、内径加工で問題となる耐びびり性と切りくず排出性の向上を図った。さらに、刃先から油穴までの距離を従来比で約二分の一にすることで切削油を工具刃先に的確に供給し、工具損傷を抑制し工具寿命の延長を実現。あらゆる加工形態に対応できるよう鋼シャンク、超硬シャンクの全てに油穴を設定することで、加工能率の向上を可能にした。
 鋼シャンクφ8〜32、超鋼シャンクφ8〜25までを設定。
 旋削用新サーメット材種スーパーファイン・サーメット「GT/NS700シリーズ」
 「GT/NS700シリーズ」はサーメットの特長である加工面精度の更なる向上と、サーメットの短所である耐欠損性の大幅改善を実現した旋削用新サーメットシリーズ。微粒強化技術により、加工時に発生するクラックの進展を抑制して、欠けに対する信頼性を向上させた。また特殊焼結技術によりインサート表面を平滑化した(表面平滑技術)ことと微粒チタン化合物の採用により、インサートの刃先を常に平滑に保つことができ優れた加工面光沢が得られる。
 鋼旋削汎用材種「GT730」・「NS730」、鋼仕上げ・鋳鉄旋削用材種「GT720」、鋳鉄仕上げ旋削用材種「NS710」が設定されている。
 鋼旋削仕上げ切削用ブレーカ「TSF形」
 鋼旋削仕上げ切削用ブレーカ「TSF形」はブレーカ突起周辺部のディンプル構造(くぼみ)がすくい面と切りくずとの接触面積を低減させることで、加工時に発生する熱の上昇を抑制しサーマルクラック(熱的欠損)に強い特長をもつ。また切りくず処理範囲が切込み0.2mm〜1.5mm、送り0.08〜0.4mm/revと幅広い。さらに、突起先端の三次元曲率形状が切りくず処理の難しいコーナ半径内切削においても切りくずを確実にカールし、仕上げ面をキズつけず安定した仕上げ面品質が得られるブレーカである。サーメット材種「GT730」・「GT720」・「NS730」を設定。
 旋削倣い加工用「YNMG16形」
 旋削倣い加工において様々な形状の加工で最小先端角35度のVNMGタイプでも干渉が発生する場合がある。新形状のYNMG16形は、これに対応すべく先端角25度の新形状とし、加工領域を拡大した。VNMGタイプ用のホルダと互換性があり、チップ交換のみで使用可能。また、仕上げ切削用「ZF形」中切削用「ZM形」の設定で、テーパー加工やV溝加工においても良好な切りくず処理性を発揮。汎用性の高いCVDコーティング材種T9025と高速加工や加工面粗度向上に対応するPVDコーティングサーメット材種GT730を設定し長寿命化を実現している。
 鋼用小径ソリッドドリル「ギガミニドリルDSM形」
 DSM形は抗折力の高い超微粒超硬合金の母材と、小径ドリル用の薄膜新PVDコーティングの採用によりIT・精密部品などに多いステンレス鋼はもとより、炭素鋼、コバールなど幅広い被削材の安定加工と寿命延長を実現。また、中心部分の切削抵抗を低減するシンニングをφ0.3mm以上に設定。シンニングを付与することで食い付き性が良くなり、高い穴位置精度が前加工無しで得られる。取り付け径はφ3mmに統一し、取り付けの容易さや把握トルクの向上を図った。
 工具径φ0.1mm〜φ3.0mm、加工可能穴深さL/D-5〜15を設定。
小間番号W1014

超高速・微細加工に対応した
ハイブリッドGIチャック等
ユキワ精工ツーリングシステムを展示

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600-1)は、JIMTOF2006に小径穴加工に対応した高精度コレットなどのツーリングシステムを出品する。 同社のツーリング、ハイブリッドG1チャックは、高精度(総合振れ精度3μm以内)、高剛性、高バランスで金型加工などの精密加工で客先のニーズを満たす究極のツールホルダ。主な特長は次の通り。
 @コレットホルダで総合振れ精度3μm以内を保証
 スーパーG1チャックに、高安定性のインサイドロックナットを組み合わせることで、振れ精度のバラツキを最小とし、標準品でホルダ本体にコレットをセットした状態での総合振れ精度3μmを可能にした。
 Aコレットホルダの使いやすさ+シュリンクホルダ以上の高精度
 コレット方式でシュリンクホルダ以上の振れ精度を実現。また、ツール着脱に加熱装置などの特殊な機器を必要としないので、ツールの着脱時間はシュリンクホルダに比較して大幅に短縮できる。
 B80,000min-1までの高速回転に対応
 外径部分は、ロックナットとのスキマがなく、ストレートでシンプルな外観。風切り音と切削油の飛散を防止する。ロックナットの質量も小さくすることにより、バランスに影響を与える要因を最小限に抑えている。
 また、CNC円テーブルは小型、高精度、防水構造等の特徴があり、自動車部品の加工、IT部品加工など幅広い分野で使用されている。その他、高精度割出台なども紹介する。
【主な展示品】
・ハイブリッドG1チャック
・パワーロックミーリングチャック
・スーパーG1チャック
・HSKツーリングシステム
・スーパーキーレスドリームチャック
・ニュードリルミルチャック
・CNC円テーブルYNCシリーズ
・CNC円テーブルJNCシリーズ
・CNC傾斜円テーブルTNTシリーズ
・CNC円テーブル用コントローラーBC1/AC3シリーズ
・電動割出円テーブルDEFシリーズ
・手動割出台DMBシリーズ
・高速スピンドルホルダATC仕様
・スブリングコレット
小間番号W2003

オイルフリースクロールコンプレッサ
Think Airシリーズ
アネスト岩田SLP5.5kw〜30kwモデルチェンジ

 アネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区新吉田町3176)はこの程、オイルフリースクロールコンプレッサSLPシリーズのうち、5.5kw〜30kwのモデルチェンジを実施し、「Think Air(シンクエアー)」シリーズとして10月中旬より新たに販売を開始した。今回のモデルチェンジで、今年4月に発売した「Smart Air」シリーズと二つのラインナップが完成した。
 圧縮空気は機械、電機など産業機械製造業をはじめ食品、医療、理化学、農業、アミューズメントなどあらゆる分野において、電気、水、ガスと共に極めて重要かつ不可欠な動力源となっている。近年、用途の拡大と環境保全の高まりにより潤滑油を使用しない、より低騒音な圧縮機の要求が高まっており、同社はこのニーズに応えるため1991年に世界で初めてのオイルフリースクロール圧縮機を開発、発売を開始して以来、油も水も使わない環境にやさしいクリーンな空気と静音化された商品を提案してきた。
 今回新発売のThink Airシリーズは「空気を考える」をコンセプトに開発され、スクロールコンプレッサの最大の特徴である低騒音・低振動はもちろん、インバーター以上の省エネ性能を誇るマルチステージ制御を搭載している。1台のコンプレッサーに複数台数のユニット(コンプレッサ本体とモーターで構成されるユニット)を搭載し、空気使用量に応じて必要な台数のみを運転することで圧縮空気をまかなう。このThink Airシリーズは改正省エネ法対応にも役立つ製品となっており、まさに環境対応型のコンプレッサと言える。
 クリーンエアーを必要とする分野や、環境・省エネ対応を考えるユーザーに最適なコンプレッサシリーズである。
 主な特長は次の通り。
 @環境対応型のコンプレッサ
●油はもちろん、水も使わずクリーン
 潤滑にオイルも水も使わないオイルフリータイプ。排出されるドレンにも油分を含まず、水質汚濁防止にも貢献する。
●インバータを超える省エネ性能を誇るマルチステージ制御搭載
 必要な空気を最小限のエネルギーで作り出すマルチステージ制御を搭載。
●スクロールならではの静音・低振動
 5.5kwで52dB、30kwの中形レンジでも60dB以下の低騒音を実現。低騒音なので、現場内設置も可能。住宅地域や夜間の操業などでも安心して使用できる。また、騒音規制対応にも役立つ。
 Aリスク回避対応型コンプレッサ
●万一故障時にも供給できる空気がゼロにならない
 万一の故障時にも搭載されている複数の本体がバックアップ運転を開始するので、空気の供給が停止しない。
 B負荷率換算方式の採用
●メンテナンスサイクルが延長される
 従来のコンプレッサは圧縮していないアンロード時間もカウントしメンテナンスサイクルを決定していたが、Think Airシリーズは負荷率換算方式を採用することにより、圧縮している時間に応じたメンテナンスのみを実施可能で、実質メンテナンス期間の延長となる。

航空機等アルミ材高能率加工用
プリズムラジアスエンドミルを出品
BTT 大容量の切削に最適

 BTT(社長=青木渉氏、本社=名古屋市守山区吉根日ノ後136-36なごやサイエンスパーク・テクノヒル名古屋D)は、JIMTOF2006に最新のプリズムラジアスエンドミルを出品する。
 プリズムラジアスエンドミルは、航空機などのアルミ材の高能率加工用として新発売されたDLCコーテッド、角R付超硬エンドミル。すでに航空機部品などの加工ユーザー向けに一部販売しており絶賛されている。特にバルクからの削りだしが80%を超える大容量な切削場面には最適である。外径サイズは2o〜20oで、価格は20,000円〜150,000円。
 またこの他に、これまでCNC研削盤では不可能だったCBN・超硬エンドミルのR0.05の研削を可能とした小径切削工具研削盤「Micron(マイクロン) R100/P200」を市販、好調に販売実績を伸ばしているが、このほどCCDカメラにズームレンズを搭載し研削部をモニター画像に映し、240倍の映像を確認しながら研削できるニュータイプを開発した。
 マイクロンシリーズは、最小エンドミル外径寸法0.2ミリ、R0.05の研削が可能な小径向け高精度工具研削盤。高性能スピンドルの採用とダイヤモンド砥石の完全な機上ツルーイングとドレッシングができることで、極小径のエンドミルやCBNボールエンドミルの再研削を可能とした。R0.1〜R3.0の超硬ボールエンドミルのR加工、R0.05からの超硬ラジアスエンドミルのR加工、φ6シャンク以下の角度付エンドミルの角度刃加工、R0.5からのインナーR加工、φ6以下の角度付及び特殊超硬エンドミルのギャッシュ加工、φ0.2〜6のパラボラフェース加工、同スクエアエンドミルの底刃加工及びギャッシュ加工、R0.1〜3.0の超硬ボールエンドミルのギャッシュ加工などが可能。
 今回、CCDカメラにズームレンズを搭載した新タイプを出品する。
小間番号W1070

極小径ダイヤモンド電着工具JIT等
最新の工具を出品展示
イワタツール加工実演も実施

 イワタツール(社長=岩田吉廣氏、本社=名古屋市熱田区中出町1-30)は、様々な加工ニーズに合った最新の切削工具をJIMTOF2006に出品する。
●極小径ダイヤモンド電着工具JIT
 石英ガラス・パイレックス・その他ガラス系、ジルコニア・セラミック系、シリコン素材、超硬等の脆性材加工に最適。標準在庫品はシャンク径φ3.0mm、先端最小径φ0.05o(50μm)からφ1.0oまで。
●SPセンター(ハイス・超硬TiCN・ALD・DLCコーティング)
 位置決め、面取り同時加工。ダブルアングル刃先にてチッピング防止。ミーリグV溝・面取り加工対応。
●SPセンターシャープ
 SPセンターの良さを引き継いだ、ハイスの切れ味重視バージョン。溶着しやすい被削材に対して有効なDLCコートも標準化。
●トグロンハードドリル
 HRC50〜70の高硬度材対応トグロンハードSPに、穴加工専用ドリルが新登場。金型焼入れ鋼に穴あけ加工が可能。従来の高硬度用ドリルに比べ抜群の性能をもつ。
●トグロンハードSP(HRC50〜70の高硬度材対応)
 焼人れ鋼、難削材(コバール、ハイテロイ等)に従来と比較にならない性能を発揮。3枚刃で驚異的な寿命。
●トグロンシャープSP
 軟鋼、アルミ等非鉄金属用高品位面取り工具。1本で複数径の面取りを同品質に仕上げ可能。バリがなく、面粗度がきれい。
●センタードリル
 鋭い切れ味と靭性で、抜群の耐久力を実現した。B型(2形)初の超硬センタードリルを新発売。
●小径3枚刃ドリルTFD
 安定した加工に加え、真円度がよくなり、穴あけ後のリーマー加工が不要。高剛性溝形状とスタブ溝長により、リーマ無しで高精度加工が可能。φ0.4からφ3までを標準化。
●極小径SPセンター
 驚異の最小径0.03μm。精度、加工速度、コストを両立。センタリングと面取りを同時加工。穴ピッチ精度2μmを達成。
 会場では、これらの製品を使った高硬度材への穴加工と小径の高精密加工実演も行う。
 また11月3日午前11時からは、ワークショップ会場606会議室において「穴加工の品質と切削工具の可能性」をテーマにセミナーを行う。
小間番号W1049

小物部品加工向け工作機械
「TC―31B」を発売
ブラザー最大10%の生産性向上実現

 ブラザー工業(社長=平田誠一氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15-1)は、工作機械「CNCタッピングセンター」の新製品として、生産性を従来機種より3〜10%向上させた「TC―31B」を発売し、JIMTOF2006に出品する。
 同社の産業機器事業の主力製品である「CNCタッピングセンター」シリーズは、自動車や二輪車、IT関連機器などに搭載される幅広い部品の加工を主な用途とし、日本や中国、東南アジア向けを中心に、1985年の販売開始以来、生産を拡大している。
 「TC―31B」は、自動車用小物部品や、パソコンのハードディスクドライブ(HDD)などのIT部品といった、小物部品加工において高い生産性を発揮する。コラム移動方式のコンパクトな機械本体内に二面式回転テーブルを搭載することで、片面のテーブルでの加工中に、もう片面のテーブルで加工部品の取り外しが同時に行える。このため、加工部品を着脱するためのロスタイムがなくなり、テーブル移動方式の機械に対し、加工部品の交換時間を含めた全体的な時間で比較した場合、総生産性が最大で35%以上も向上する。今回、同社開発のNC制御装置「CNC―B00」を搭載することで、操作性が大幅に向上し、加工面の品位もより美しく仕上げることが可能になった。
【従来機種(TC-31AN)からの主な改善点】
@高生産性
 NC制御装置の一新によりプログラム処理速度が増したと同時に、稼動時の加速度向上などにより、サイクルタイムを短縮し、生産性が3〜10%向上(従来機種比)した。
A美しい加工面を実現
 機械構造の改善や主軸径の拡大などにより剛性を高めたことで、加工面をより滑らかに美しく仕上げる。
B操作性・機能性の向上
 同社開発のNC制御装置により、12.1型カラーディスプレイの採用やメンテナンス通知機能などユーザーインターフェースを従来機種に対し大幅に向上させた。また、加工形状に合わせて自動的に加工速度をコントロールする機能により、より微細な加工や曲面の加工を可能にしている。
 標準価格は、主軸回転速度16,000min-1仕様で998万5,500円(本体価格951万円、税込)、他に22,000min-1仕様もある。発売は11月1日から。目標販売台数は月65台。
小間番号E4016

第26回管工機材展盛況
1万2千余名が来場
愛知県管工機材商協組プロの来場者多数

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)主催による「第26回管工機材設備総合展」が10月5日〜7日の3日間に渡って名古屋市吹上ホールで盛大に開催され、期間中、施工・販売の関連業者など約12,000名が訪れるなどして盛況を博した。
情報交換の場として定着
 同展示会は、昭和38年の組合発足を記念して第1回が開催されて以来、今回で26回目を数え、今では全国屈指の管工機材業界の専門総合展として、関係業界の振興はもとより、地元経済の向上発展になくてはならない展示会として定着している。
 今回は百44社が262小間に出展し、「うるおいある共生・更なる貢献」をメインテーマに、新技術・新素材を駆使したマイホームからプラントまでのあらゆる設備に関連した優秀な機材や機器を一堂に展示紹介し、商品開発の促進や市場開拓・販路拡大のための新たな情報の交換の場としての役割を担った。
 五日の午前10時からは、オープニングセレモニーが行われ、挨拶に臨んだ石原理事長は「展示会の原点に立ち戻り、商品説明に手応えを感じるプロの方々に沢山来て頂こうとの思いで、参観者の勧誘に努力してまいりました。特に今回の展示会では、環境問題と安全を最優先課題として捉え、各出品者の方々も創意工夫を凝らした展示品を多数出品されています。環境問題の解決にこの展示会が少しでもお役に立てれば、主催者として報われるものがあります」と述べる一方、在田展示会実行委員長(在田商店社長)は「これまで以上に、建築設備、設計、工場ユーザー様ほか、多くのプロの方々にご来場頂くことを願い、全組合員挙げてPRに努めてまいりました。また、中日の金曜日には開催時間を午後8時まで延長いたしました。更には、来場者の方がじっくりと腰を落ち着けてご覧頂けるよう、ラウンジコーナーを会場の3ヶ所に設けました。多くのユーザー様と、ご出品各社様とをつなぐライフラインソリューションとなることが出来れば、この上ない喜びです」と、結んだ。
 次いで来賓を代表して、愛知県産業労働部商業流通課長渡辺武志氏、全国管工機材商業連合会の橋本会長が祝辞を述べ、次いで、出品者を代表して東陶機器常務執行役員名古屋支社長近藤則男氏が展示出品に当たっての意気込みを披露した。
 続いて祝電が披露され、主催者、来賓等によるテープカットで開幕。
 来場者は、中日のナイターが功を奏して、3日間で、合計12,000余名に上った。
 一方、初日の午後5時30分からは中小企業振興会館展望ホールにて、「開催記念パーティー」が催され、多数の出品者が集まり、3日間の展示会の成功を誓い合った。

第14回すぐれもの祭り
白木商会約500人が来場し盛況

 白木商会(社長=白木伸道氏、岐阜市宇佐南4-19-10)では、10月14日・15日の両日に渡って「第14回すぐれもの祭り」を開催し、2日間で約500人が訪れるなどの盛況を博した。
 2日間とも晴天に恵まれて来場者数も順調に伸び、昼前後には商談コーナーはどこも満席となり、女子社員手作りのおでん、山菜ごはん等が人気を呼んでいた。
 会場には、作業性が大幅に向上する各種の作業工具から、狭所作業に威力を発揮するユンボまで、一流ブランドの各種機械や工具類、省力機器等が展示実演され、総体的に前回を上回る成約ができたと各出品者とも喜んでいた。
 正午と午後3時のタイムバーゲンには、待ち構えていた来場者が目当てのものを喜び勇んで購入する一幕も見られた。
 来場特典として、子供向けイベントや奥様サービスをはじめ、来場記念品、タイムバーゲン・中古品オークション、ご紹介プレゼント等の楽しいイベント、うれしい特典も満載され、年に一度の展示会をことのほか満喫していた。

バルブ部会開き業界の動向を研鑽
26回管材展を視察へ
静岡県管工機材商組10月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、10月6日午後3時より市内の“マイホテル竜宮“において「10月度理事会」を開催し、10月7日の愛知組合第26回展示会視察の出席者の把握を行う一方、バルブ部会を開催し、業界の動向について研鑚した。
 当日審議された議案は次の通り。
@第1号議案=愛知組合第26回展示会視察の件
 10月7日に実施することになり、当日は午前8時に静岡駅前を貸切バスで出発し、途中浜松駅を経由し、午前11時30分頃に展示会場に到着する予定。到着後に食事をとり、約二時間掛けて展示会場を見学する。参加者は20名。
A第2号議案=管機連地区代表者会議出席の件
 10月25日に鉄道会館で開催されるため、出席者を募り、丸尾理事長と伊藤副理事長(沼津管材社長)、村松副理事長(村松商店社長)の3人が出席することを確認した。
B第3号議案”忘年ゴルフ会開催の件
 来る12月15日(金)に、「製販親睦ゴルフ会」を静岡カントリー袋井コースで実施することになり、目下、小原理事(コハラ会長)が中心となり準備に取り掛かっている。当日は7,000円会費(プレイ代は各自)で、11組を予定している。
 以上で理事会の審議事項を終え、引き続いてバルブ部会に臨んだ。
 バルブ部会は、ベン名古屋営業所の木下所長を招き、9月1日から実施した「価格改定」の経緯について説明してもらい、製品の素材である電気銅、ニッケル価格の高騰により、やむなく価格改定(平均5〜15%)に踏み切った事への理解と協力を懇請した。また、バルブ工業会の調査による各分野の生産額比率、生産実績等についても解説してもらった。

所長に伊奈正司氏
INAX岐阜営業所

 INAX中部統括支社岐阜営業所(岐阜市中鶉3-45-1)の佐藤満所長が、10月1日付をもって中部統括支社に転任(中部統括支社ストック推進部長に就任)するため、後任には、中部統括支社のストック推進部部長の伊奈正司氏が新所長に就任した。

お詫びと訂正
 弊紙10月8日付(第2253号)5面の「第38回名管会ゴルフ会」の見出し並びに本文中のニイミは、「ナゴヤ」の誤りです。訂正し謹んでお詫びいたします。

100%子会社の株式会社設立
米津東部・西部に分社
米津物産12支店を2グループに分割

 米津物産(社長=鈴木章夫氏、本社=名古屋市南区明治)では、10月21日をもって、現在の12支店を2つのグループに分割して、100%子会社の株式会社米津東部及び株式会社米津西部の2社に分社することにした。
 「これにより、ユーザーへのきめ細かいサービスと、事業管理の徹底と事業判断の迅速化を図り、顧客の二ーズを的確にキャッチし、経営の透明化と事業の拡大発展に努め、社会的責任を全うしていきたい」と、鈴木社長は抱負を述べている。
【分割後の会社概要】
1、米津物産株式会社(持株会社)資本金1億2,150万円
◎本社=名古屋市南区明治一丁目22番47号TEL052-692-0030(代)
【役員】
▽取締役会長=米津長治氏
▽代表取締役社長=鈴木章夫氏
▽専務取締役=中川邦比古氏
▽取締役=米津博安氏
▽非常勤取締役=和崎健次氏
▽非常勤取締役=尾崎行広氏
▽非常勤取締役=伊澤 修氏
▽執行役員=木村 修氏
▽監査役=米津サカエ氏
【業務内容】
 総務、経理、人事、採用、米津会、社内研修、資産管理、ISO、電算、UB等の管理統括
2、株式会社米津東部 資本金3,000万円
▽本社=安城市和泉町北大木2番地10
▽代表取締役社長=尾崎行広氏
▽取締役=鈴木章夫氏
▽取締役=中川邦比古氏
▽取締役=牧野和彦氏
▽非常勤取締役=米津長治氏
▽執行役員=細井 透氏
▽執行役員=成瀬昭仁氏
▽監査役=米津和枝氏
 支店=安城(本社)、豊田、知多、東三河、名東、岡崎
3、株式会社米津西部 資本金 3,000万円
▽本社=可児市土田2541番地
▽代表取締役社長=和崎健次氏
▽取締役副社長=伊澤 修氏
▽取締役=鈴木章夫氏
▽取締役=中川邦比古氏
▽取締役=酒井桂一氏
▽非常勤取締役=米津長治氏
▽執行役員=坊谷 巧氏
▽執行役員=吉田光宏氏
▽監査役=鈴木美恵子氏
 支店=中濃(本社)、名古屋、名岐、北勢、東濃、中津川

世界のパワーゲームの中での
中国、そして日本企業のビジネス展開
中部NaITO会真田(愛知淑徳大教授)講師に

 NaITO(社長=鈴木斉氏、本社=東京都北区昭和町2-1-11)の中部NaITO会(会長=伊藤照之氏・伊藤信産業会長)は、10月13日午後六時より、名古屋市中村区名駅のホテルキャッスルプラザにて、愛知淑徳大学教授の真田幸光氏を講師に迎え、講演会を開催した。
 冒頭の挨拶で、伊藤会長は「北朝鮮の核実験が成功したと、日夜、テレビなどマスコミで騒がれております。これについては、マスコミは少し騒ぎ過ぎかもしれませんが、名古屋に北朝鮮のミサイルが飛んでくる危険性もありますので、われわれも重大な問題として考えなければならないと思っております。それと、精密測定機メーカーの問題はわれわれの業界を大いに揺さぶっています。当社としましても、かなり大きな影響を受けておりまして、現在スモールツールの海外輸出はすべて自粛、ストップという状況が続いております。われわれが信頼していたメーカーさんが、重大な問題を起こしたことに対して、裏切られた気持ちでいっぱいでございます。このあと、司会者から真田先生のご紹介があるかと思いますが、私は真田先生の講演を今日で四回承ることになります。東南アジア、とくに韓国、中国につきましては、真田先生の右に出る人はおられないくらい詳しく現状を把握されておられます。朝日、日経などの新聞に出ていないお話しを今日も承りたいと思っておりますので、最後までご静聴お願いしたいと思います」と述べた。
「世界のパワーゲームの中での中国、そして日本企業のビジネス展開」という演題で約1時間半にわたって行われた講演では、東アジア経済、とりわけ中国を中心とする国際経済概況について語られ、参加者全員が最後まで熱心に聴き入っていた。
 真田氏は、中国経済の実力と抱えている課題、今後の中国の動向と、インドやロシアなど周辺国の事情について、あらゆる情報を参加者に伝えながら講演を行った。また、ミツトヨの不正輸出事件にも触れ、非上場で技術力があり、人材や資金面等で課題のある中小企業は、中国企業が狙う買収先になりやすいと注意を促していた。
 講演後の質疑応答では、参加者から次々と質問が出され、予定時間を越える盛況ぶりであった。

南半球最大の観覧車受注
豪州メルボルン「ウォーターフロントシティー」に
サノヤス・ヒシノ明昌08年11月に営業開始予定

 サノヤス・ヒシノ明昌(社長=木村進一氏、本社=大阪市北区中之島3-6-32)は、9月25日付で、ING Real Estate社と、オーストラリア・メルボルン市のドックランド地区にある「ウォーターフロントシティー」に建設される大型観覧車の受注契約に調印した。
【プロジェクトの概要】
 現在、オーストラリア・Vic Urban公社が、メルボルン市の中心商業地域にあるメルボルン・ドックランド(面積約200万uのウォーターフロント地域)を7区画に区分し、民間投資総額約2,500億円規模による開発を推し進めている。この中心的区画(開発面積約19万u)の開発をING Real Estate社(オーストラリアの大手不動産会社=オランダの複合金融企業体INGグループの子会社)が手掛けており、同社による2008年内の営業開始を目指して、約760億円の投資規模にて、商業・オフィス・住居・アミューズメント施設等の建設工事が行われている。
 大型観覧車は、この開発計画の中で、アミューズメントゾーンのみならずプロジェクト全体のランドマークとして位置付けられており、年間利用者は150万人と予想されている。
【観覧車の特徴】
 今回の観覧車は、南半球では最大の観覧車となり、世界でもロンドンアイ(高さ138m)に次ぐ最大級の観覧車の1つとなる予定。
 大きな特徴として、乗物(キャビン)が国内に多くある従来の吊り下げ型(重力式)に換え、安定を保つための制御装置や床を水平に保つセンサーを搭載し、サノヤス・ヒシノ明昌が独自に開発した機構(機械式)によりキャビン自体が観覧車全体と反対に回転(自転)する方式が採用されている点があげられる。
この20人乗りのキャビンを21台設置する計画で、キャビン内の空調等の設備も最新式で、視界も広く、30分間の空の旅が十分楽しめる構造になっている。加えて、観覧車全体の形状もオーストラリア国旗の七芒星をイメージしてデザインされており、支柱も斬新なフォルムとなっている。さらに、イルミネーションについてもラスベガスのメーカーがデザインした最新式のLEDが予定されており、夜においても「ウオーターフロントシティー」を美しく彩るよう計画されている。
【観覧車概要】
名称▽「THE SOUTHERN STAR OBSERVATION WHEEL」、最大高さ▽約118m(地上より)、乗物(キャビン)数▽21台、定員(キャビン1台当たり)▽20名、1時間当たり乗車人数▽840名、営業運転乗車時間(予定)▽30分/周、営業開始時期(予定)▽2008年11月。


18年11月5日2256号
全機工連愛知大会「事業継承を考える」テーマに
全国より500余名が参集
次回は2年後に東京で開催


 全日本機械工具商連合会(会長=成田茂之氏・水戸工業社長)は10月20日、第38回全国大会〈愛知大会〉(大会実行委員長=野田道典氏・ノダキ社長)を名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開催した。当日は、全国各地から500余名が参加し、会場は大変な盛況ぶりであった。午後零時30分、野田大会実行委員長による歓迎のあいさつで大会は始まった。第一部では、会長あいさつに続いて、中道真蔵氏(山善相談役)、森泰一氏(三光機工会長)、山下隆蔵氏(山下機械会長)、石田勝俊氏(石田商会社長)以上四名の功労者表彰も行われた。基調講演会は、田辺次良氏(タナベ経営社長)を講師に招き、「失敗しない事業継承の極意」の演題で約1時間半にわたって行われ、参加者は最後まで熱心に聴き入っていた。第2部では、「後継者問題パネルディスカッション」と「中国機械工具業界調査報告会」の2つの分科会が開かれ、それぞれ活発な意見交換がなされた。
 開会に先立ち、歓迎のあいさつで野田大会実行委員長は、「本日は、全国から会員の皆様、そして賛助会員の皆様、かくも大勢の皆様方にお出でいただきまして、第38回全機工連全国大会をこの愛知で開催させていただき、うれしく、有り難く存じます。この全国大会は、2年に1度、1年おきに各地で開催されてきておりますが、今回は愛知大会ということで、私ども愛知組合が運営の担当をさせていただいております。大会テーマを『事業継承を考える』―明日に繋げる機工商社の後継者対策―といたしまして、全機工連さんにご承認をいただいてから、本日まで準備をしてまいりました。準備の過程のなかでは、全国の会員の皆様にご協力いただきましてアンケートを作成いたしました。このアンケートによりますと、事業継承に関心があるという方が85%以上という非常に高い数字になっておりまして、改めて皆様の関心の高さを感じておるわけであります。後継者問題というのは、時に大変プライベートにかかわる問題を含んでおります。また、その状況は、会社ごとにすべて違うということもありまして、取り組みがなかなか難しいのですが、今回、私どもは、このテーマに真正面から取り組んでやってみようということでございます。事業継承のコンサルタントの第一人者であられます、タナベ経営の田辺次良社長様に基調講演をお願いいたしております。『失敗しない事業継承の極意』という演題でご講演をしていただきます。その後は、パネルディスカッションをいたします。パネラーは、全国の会員の皆様のなかから3名の方にお願いをいたしております。事業継承に見識の高い方ばかりでございますので、こちらもぜひご期待いただきたいと存じます。また、分科会は2つございまして、もう一方では、中国の業界調査報告をいたします。私ども愛知組合は、過去20年近くにわたりまして、海外調査をいろいろなところでやってきております。直近では、昨年の11月にいままさに成長著しい中国の機械工具業界を調査してまいっております。そのご報告を申し上げる予定です。私ども愛知組合は、組合をあげて今日の日のために一生懸命準備をしてまいったつもりでございます。しかしながら、何分素人でございますので、不行き届きなところも多々あろうかと存じますが、ご寛容のほどお願い申し上げます。最後に、今大会が皆様方にとって少しでも実りあることを、また業界の発展と各社の経営に少しでもお役に立てますことを願いまして、歓迎のごあいさつとさせていただきます。」と述べた。
 続いて、全機工連会長あいさつで、成田会長は500名を超す参加を得て今大会を開催できたことに感謝の意を表したうえで、「政府の月例経済発表等によりますと、2002年2月に始まったとされます現在の景気拡大が今月で57カ月目を迎え、とうとう戦後最長のいざなぎ景気と並びました。昨日開かれました日銀支店長会議の地域経済報告でも、9地域の全てで回復、拡大となりまして、さらにこの記録も最長の更新がほぼ確実ということのようでございます。この景気の牽引役は輸出であるとのことであり、私どもの業界を取り巻く環境もBRICsなど急速な経済発展と世界的な需給の逼迫によるわが国製造業の好調な生産活動の恩恵を受けまして、地域あるいは業種により違いはありますものの、全般的には良好な状況で推移しているのではないかと思います。国内には、新たな生産工場が建設されるというような動きも出てまいりました。経済基調の大きな変化を感じております。1990年代半ばからの10年間を振り返りますと、隔世の感を覚えざるを得ません。一方で、景気回復をいまだに実感できない地域や業種があるのも確かであります。また現在も、この拡大が世界の需要の急増によるものでありまして、わが国がこの流れのなかで一翼を担っているわけですが、この好調がいつまで続くのかといいますと、不安がない訳でもございません。米国の景気の動向、グローバルな観点での資源・エネルギー確保の問題、地域的な貧困の問題、多発するテロの問題、わが国では少子化の問題、多額の国家債務など今後の日本経済、私ども業界等に大きな影響を与えそうな問題がとても多く発生しております。また、1989年のベルリンの壁崩壊を契機に始まりました『一世界化』。産業界におけるインターネットの普及によります情報伝達の超高速化などによりまして、世界的な産業の分業化、工業の再編等の大きなうねりが特に景気の回復が始まったとされます2002年以降に大きな影響を与えてきた感じがいたします。このような中で日本は、経済の面ではやはり、わが国の機械工業力によりまして、世界に対する貢献を今後も続けることが重要でありますし、私ども機械工具業界もその流通の担い手として貢献し続けることが大切であろうと思います。愛知大会のテーマは『事業継承を考える』―明日に繋げる機工商社の後継者対策―でございます。企業のゴーイングコンサーンの問題は会社の大小を問わない、そしてまた、古くて新しい問題であり、企業は継続することを通じてその役割を果たし続け、国家社会そして人類に貢献し続けることができるということを考えますと、この企業の継続の可否は非常に重要な問題であると思います。特に私ども中小企業では、事業の存続に事業継承の成否が決定的な要素となっている訳でございます。私どもにとり、継承の問題は、じっくりと5年ないし10年という時間をかけまして実行していくべき問題であると思います。しかしながら、残念でございますが、1990年代以降の長い停滞の時期には、私どもは個々の会社も業界も事業の再構築等に全力を注ぎ、重要な問題であります事業継承については考える余裕がなかったのではないかというように思います。経済の環境が多少良くなりました今こそ、会員企業の皆様の限りない発展のために、そして業界の健全な発展のために、次代を担う経営者のことをこの大会を通じてみんなで考え、しっかりと事業を将来に繋げてまいりたいというように思います。ご出席されました皆様がこの大会を通じて何らかのヒントを得ていただければ、幸いでございます。愛知大会は、全国から集いました同業の仲間の有意義な語り合いの場、励まし合いの場になりますれば、この上ない喜びでございます。」と語った。
 この後は、功労者表彰に続いて来賓の紹介、愛知県産業労働部商業流通課の大山育夫課長補佐による来賓代表祝辞があり、基調講演会に移った。講演会及び分科会についての掲載は次号。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は10月11日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)における最近の経済動向をまとめた。それによると、生産は一般機械、電子部品・デバイスが増加しており、輸送機械も高水準で推移していることから増加傾向となっている。個人消費はエアコン、夏物衣料など夏季商品の販売が順調なことなどから持ち直している。また、設備投資は幅広い業種で増加の動きがみられ増加している。さらに、雇用情勢は改善した状況が続いており、完全失業率、有効求人倍率ともに全国の中でも良好な水準にある。これらのことから、管内の経済活動は「改善している」と、14カ月連続して基調判断を据え置いた。なお、先行きについては、生産は自動車、金属工作機械、電子部品・デバイスなどを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれるが、原油・原材料価格や為替・金利の動向等については留意する必要があるとまとめている。(比較は断りのあるものを除き、平成18年8月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(8月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業が上昇したことから、前月比5.5%増と3カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は15.5%増と22カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業が上昇したことから、前月比8.0%増と2カ月ぶりの上昇となった。また、前年同月比は15.9%増と19カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、石油・石炭製品工業が上昇したことから、前月比1.1%増と2カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は3.9%増と25カ月連続の上昇となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では36カ月連続で前年を上回り、北陸電力管内では33カ月連続で前年を上回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、高水準で推移している。
 乗用車は、国内向けは伸び悩んでいるものの、北米を中心とした海外向けが好調なことから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しており、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も好調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が好調なことから、増加傾向となっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、増加傾向となっている。
 金属工作機械は、国内需要は一般機械向けを中心に、海外需要は北米向けを中心にともに堅調なことから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機は主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械は中国向けが堅調、インド向けが順調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 その他の一般機械では、半導体製造装置、産業用ロボット等が海外向けに好調であり、増加傾向となっている。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器、携帯電話向けに好調なことなどから、増加している。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、半導体関連向けが好調であり、自動車関連向けも順調なことから、高水準で推移している。
 内燃機関電装品は、自動車向けが順調なことから、緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に、緩やかな増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、テレビ、カーナビゲーションが堅調なことなどから、高水準で推移している。
 電子計算機は、持ち直しの動きがみられる。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかに増加している。
 アルミニウム建材は、ビル向けに動きがみられることなどから、持ち直しの兆しがみられる。
 ばねは、自動車向けが順調なことから、緩やかに増加している。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きがみられるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、緩やかな減少傾向となっている。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調なことから、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けが堅調なこともあり、緩やかな増加傾向となっている。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
◆化学
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが順調なことなどから、高水準で推移している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、緩やかな増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 繊維は、中国等からの輸入品に押されているものの、染色整理などに持ち直しの動きがみられる。
 陶磁器は、飲食器は安価な輸入品に押されて低迷しているものの、タイルではモザイクタイル、床タイルに動きがみられることから、下げ止まっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売は、百貨店が5カ月連続で前年を下回ったものの、スーパーが2カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を上回った。
 コンビニエンスストア販売額は、2カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、軽自動車は8カ月連続で前年を上回ったものの、普通車が2カ月連続で、小型車も7カ月連続で前年を下回ったことから、全体では2カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、エアコン、洗濯機は順調であるもののパソコンが依然伸び悩んでおり、好調であったテレビも新機種発売前といったこともあって減少したことから、2カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加している。
 半導体素子・液晶素子関連で引き続き能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが6カ月連続で前年を上回ったものの、自動車工業向けが8カ月連続で前年を下回り、全体では2カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「市町村」(前年同月比2.4%増)、「その他」(同6.5%増)で前年を上回ったものの、「県」(同21.4%減)、「独立行政法人」(同47.7%減)、「地方公社」(同75.0%減)、「国」(同11.9%減)で前年を下回り、全体では2カ月連続で前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、増加している。
 新設住宅着工戸数をみると、貸家が17カ月連続で、持家が7カ月連続で、分譲住宅が2カ月ぶりに前年を上回り、全体では11カ月連続で前年を上回った。
◆輸出通関額
 輸出通関額(円べース)は、19カ月連続で前年を上回った。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円べース)を品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別でみると、米国向けは19カ月連続で、アジア向けは53カ月連続で、EU向けは14カ月連続で前年を上回った。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、改善した状況が続いている。
 新規求人数は、情報通信業、飲食店・宿泊業、医療・福祉をはじめ幅広い業種で増加している。有効求人倍率は、一段と高まっている。完全失業率は、着実に改善している。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、4カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、落ち着いているが、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

愛機工組合新理事紹介
活動経験積み今後の活躍に期待
ツシマ代表取締役社長真野 靖久氏

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)で、今年度に誕生した新理事のうち、今回は三河支部の真野靖久氏(ツシマ社長)をご紹介する。
 真野氏は、大久保三河支部長(大久保商事会長)からの直々の勧めで組合入りし、同時に理事に就任した。
 「井の中の蛙になることのないよう、見聞を広めるための勉強のつもりで組合に入りました。組合活動については、何もかも初めてなので、理事といっても、先輩方に一から教えていただく立場であり、まだまだ勉強中の身です」と真野氏。
 役員組織では、情報部に所属されていますが、どのような活動をされていますか―
 「現在は、全機工連の全国大会(愛知大会)に向けてパンフレット作成などの準備作業をしております」
 本業では、「私は、プレーイングマネージャーです」と語るように真野氏は社長でありながら営業担当としての仕事も受け持ち、忙しく動き回っている。
 「本業に役立てるためにも、組合活動を通して機械工具業界についてもっと幅広く勉強していきたいと思っています。また、組合員同士で、それぞれが抱えている課題などについて一緒に解決していければいいなと思います」とも語り、組合活動に対して積極的に取り組んでいこう、という姿勢が伝わってきた。
 今後、組合活動での経験を積んだうえで、さらなる活躍を期待したい。

年に一度の懇親を深める場
第21回支部懇談会を開催
ダイヤ工業協会中部支部ミニライブは大盛況

 北川ダイヤモンド工業(社長=北川正樹氏、住所=名古屋市中区上前津1-6-1)は、10月5日午後4時30分より、名古屋市中区錦のアパホテル名古屋錦にて、「第21回ダイヤモンド工業協会中部支部懇談会」を開催した。
 今回は、懇談会の前段としてミニライブが行われた。ピアノの弾き語りスタイルを主とする一人ユニットの“Mica Solo”が、懐かしのナンバー「みずいろの雨」などのカバーからオリジナルまで全9曲を熱唱。マル秘ゲストとして紹介された参加者の杉本氏(東名ダイヤモンド工業社長)とのコラボも一曲披露した。ユニークなトークも織り交ぜてのミニライブは大盛況だった。
 ライブ後は会場を移し、懇談会が開催された。
 最初に、滝沢幹事から監査報告が行われた後、支部長挨拶で北川氏は「年に一度でございますので、懇親を深めて頂きまして、楽しい会にしたいと思っております」と語った。
 続いて内田会長から業況について、次のような説明がなされた。
 「今年度上期(1〜6月)のダイヤモンドCBN工具の国内生産高は、517億円となっております。これは、前年同期比8.8%増で昨年に引き続き増加傾向にあります。内訳は、ダイヤモンド工具が四百二億円で同10.4%増、CBN工具が115億円で同3.6%増となっております。前年同期比で増となっているものの、CBN工具はやや鈍化している傾向にあり、7月の前年同期比では2.3%増と、一段とその傾向は進んでいます。上期(1〜6月)をアイテム別にみてみますと、研削ホイール21.3%増、切削工具13.0%増、ドレッサー10.9%増、カッティングソー9.6%増、CBN工具2.8%増となっています。その反面、長く苦しんでいるセグメント工具の公共投資工事を通しての減少傾向がまだ止まっておらず、1.9%減という状況にあります。次に、業界ごとにどのような動向を示しているかといいますと、自動車業界では、国内生産が571万台で前年同期比4.1%増でありますが、国内需要は285台で同5.8%減となっています。一方、輸出が286万台で同16.2%増であり、輸出関係は非常に活発に動いています。なかでも小型乗用車が33%増と伸びています。これは、海外でも燃費の良い小型乗用車へ需要がシフトしている傾向にあるということです。海外生産台数については、世界的な現地生産拡大傾向のため、全地域で前年同期を上回っております。前年同期比13.5%増の272万台となっており、国内需要がやや低迷し、海外生産は増加している状況にあります。工作機械は、機械工業生産高でみると、79兆600億円で前年同期比2.8%増となっており、業種別では、一般機械同4.3%増、電気機械同1.9%増、情報通信機械同2.5%増、電子部品・デバイス同2.4%増、輸送機械同2.3%増、精密機械同4.0%増と、一桁台ではあるが、総じて前年を上回って推移している。半導体および装置関係では、7月の動向をみると、半導体集積回路が前年同期比16.5%増(9カ月連続増加)、車載用同4.8%増(9カ月連続増加)、液晶関係同32.5%増(12カ月連続増加)、半導体製造装置関係同25.9%増(6カ月連続増加)と、この分野は活発に動いており、今現在は非常に良い環境にありますので、それに背丈を合わせたことをやるようにスクラムを組んでお互いに一生懸命動いていきましょう」。
 滝沢幹事の乾杯の音頭で懇親の場となり、参加者同士賑やかな雰囲気の中、交流を深めていた。

自動弁の基礎知識学ぶ
社員技術研修会開催
中部桃友会営業マン40余名出席

 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦鋼管社長、ベンと特約店の集い)では、10月18日午後2時より、名古屋市西区の名古屋逓信会館で「社員技術研修会」を開催し、営業マン40余名が出席して、@ATB―5F型スチームトラップ、BM―12、13、14型シリーズ電動弁、KT型ストレーナーシリーズ、A自動弁の基礎知識(自動弁のしくみと作動)、Bその他の情報について研修した。
 研修内容は次の通り。
 ▽ATB―5F型スチームトラップ=トラップ・バイパス・ストップの機能を一体化、スペースの有効利用と設備費の削減。
 ▽BM―12、13、14型シリーズ電動弁=青銅製は標準形とロングネック形状を、さらにステン鋼製をラインナップ。
 ▽KT型ストレーナシリーズ=ネットを軸流方向に設置することで、コンパクト。
 ▽自動弁の基礎知識=バルブの分類から、自動弁の作動原理、減圧弁、安全弁等について学ぶ。
 ▽RoHS指令とJ―Mossについて=電気・電子部品に含まれる特定有害物質の使用制限(RoHS指令)と、電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示(J―Moss)の義務化。
 ▽ベンホームページの刷新=各種データのダウンロードも一画面で可能。
 一方、静岡地区においては、18日に“ホテルプリヴェ静岡ステーション”を会場に、同様の「研修会」が行われた。

しっかり足元を固め商売に専念
石田会長はじめ全役員留任
三親会 第29回定時総会を開催

 三親会(会長=石田勝俊氏・石田商会社長、サンコー商事を中心とするディーラーとメーカーの会)は10月15・16日の両日、「第29回三親会総会」を長野県諏訪市の上諏訪温泉「浜の湯」で開催した。
 初日の15日は、JR名古屋駅に午後1時30分に集合、観光バス2台に分乗し、午後4時過ぎに会場に到着した。
 総会は、井口悟サンコー商事ルート営業部GM代行の司会で進められ、冒頭、石田会長は挨拶で「本日はお忙しいところ、遠方までおいでいただき有り難うございます。地元ドラゴンズが二年振りの(セ・リーグ)優勝を果たしました。一時止まっていた自動車関係も動き出し、依然高原状態で推移していることと存じます。今後もこの状態が続き、更にはもっと伸びることを期待しております。とは申しましても、隣国の問題等もあり、この世の中、一寸先がどうなっているかは分かりません。足元をしっかり固めて、商売に励んでいただきたいと存じます。三親会も29回と回を重ねてまいりました。皆さんのご協力なくしてはこの会を運営していくことはできませんので、引き続きご協力ご支援をお願いいたします」と述べた。
 続いて、井内敬サンコー商事社長が「皆さん大変お忙しいところ、当三親会総会にご出席いただき有り難うございます。日頃は、三親会の色々な活動にご協力いただき感謝申し上げます。また、何かとサンコー商事をお引き立ていただき本当に有り難うございます。我々機械・工具を扱っているものにとって、営業上の環境は引き続き良いものと感じております。四半期毎にでる日銀短観等を見ましても良いものとなっており、日工会受注統計も引き続き月600百億円の受注と高水準、安定となっております。自動車関連業界で一服感はありますが、それでも工作機械は高水準を維持している。最近、島中雄二氏の「ゴールデン・サイクル『いざなぎ超え』の先にあるもの」を読みました。それによると景気循環の波は短期、中期、長期、超長期とあり、超長期は54年サイクルのようです。それぞれの波で、上向きになっている時が二つか、三つが一緒になると、波の上振れが大きくなる。四つの波が全て上向きとなった時、これをゴールデン・サイクルと言い、今がちょう度その時であると言われている。このようなデーターを見ても2、3年はこのまま良い状態が続くのではないかと感じております。我々も強気で商売ができるのではないかという気がしております。本日の総会、その後の懇親会を通じ、また明日のゴルフや観光を通じて皆さんの親睦を深めていただき、色々な情報交換をして有意義にお過ごしいただければ大変有り難いと思います」と挨拶。
 志知亨志知社長を議長に選出して議事に移り、審議の結果、全議案原案通り可決承認した。このうち任期満了に伴う役員改選では、全役員の留任が決まった。
 総会後は懇親会が開かれ、野崎憲昭副会長(常磐精機社長)の発声で乾杯。販売店、メーカー、サンコー商事の三者が互いに交流を深め、加古比佐雄副会長(黒田精工名古屋支店長)の中締で終了した。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれ、ゴルフ組は松本カントリークラブ(長野県松本市内田)でゴルフを楽しみ、観光組は安曇野のワイナリーや大王わさび農場を見学し、それぞれ秋の一日を満喫した。

全国102ヵ所目のショールーム
高岡ショールーム開設
TOTO“空間展示”を実施

 TOTOでは、全国102カ所目となる「TOTO高岡ショールーム」(富山県内で2カ所目)を10月14日にオープンさせた。
 同ショールームは、デザインを統一した「キッチン」「トイレ」「浴室」「洗面所」の四つの空間を一堂に介して見ることができるコーナーを設置している。
【高岡ショールームの特長】
1、話題の売れ筋商品を豊富に展示
 現在CM放映中の作業効率の良い最新システムキッチン「キュイジアA型プラン」をはじめ、大ヒット中の戸建住宅用システムバス「フローピア魔法びん浴槽KGシリーズ」、フチなし形状で清掃性が高いローシルエット便器「NEWネオレスト」、家族だけでなく来客にも配慮した洗面化粧台「NEWコンポーネント・Jシリーズ」など話題の売れ筋商品を豊富に展示。
2、最適な商品や空間がイメージしやすい
 「4+1」コーナーとして、「楽しく集う」をイメージした「トイレ」・「浴室」・「洗面所」・「キッチン」の四つの空間を一堂に介して見ることができる空間展示コーナーを設置。また、各商品の基本性能を分かりやすくガイドするのと同時に、浴室と洗面所空間の連動展示など、お好みやライフスタイルに合わせて、より最適な『水まわり空間』や『商品』がイメージしやすくなっている。
 また、ショールームの内装を、白を基調としたデザインに統一することで、商品そのもののデザインを引き立たせるだけでなく、明るく清潔感のあるショールームとしている。
【ショールーム概要】
▽名称=TOTO高岡ショールーム
▽所在地=富山県高岡市京田492
▽電話番号=0766-23-1010
▽営業時間=10時〜18時
▽休館日=毎週水曜日(祝日の水曜は開館)、夏期休暇、年末年始
▽交通=高岡イオンショッピングセンターそば。駅南大通り沿い。
▽駐車場=31台(無料)
▽面積=敷地455坪、建物170坪、ショールーム81坪
▽展示商品=システムキッチン、システムバス、トイレ、洗面化粧台など住宅設備機器の水まわりに関する商品

サステナブルスタイルプロジェクト
グッドデザイン賞受賞
INAXエコデザインを提案

 持続可能な社会の実現に向けた取組みである『INAXサステナブル スタイル プロジェクト』が、先行デザイン研究として2006年度のグッドデザイン賞を受賞した。
 『INAXサステナブル スタイル プロジェクト』は、将来にわたって持続可能な(サステナブルな)社会が2020年に実現されていると想定し、その暮らしに必要な商品をプロトタイプモデルで提案する活動。基本的な生活行為である「食・入浴・排泄」に新しいエコデザインを提案。「次世代のライフスタイルを誘発する可能性と、日本の生活文化に起因するアイデンティティを持つ商品につながる可能性がある」と評価された。
 泡で入浴し従来の浴槽入浴の20分の1しか水を必要としない超節水「フォームバス」、排水や生ごみを再利用して野菜栽培する「育てるキッチン」などを提案している。
 また、健康的で地球環境を考えた暮らしを求める生活者が確実に増える中、「ユーザーが抱える問題を高次元で解決」し、「高い健康機能を持つ素材の安心感が、柔らかい質感とともに空間演出の素材として活かされている」ことが評価され、健康建材『ヌリカラット』も受賞。珪藻土などに比べて高い健康機能(調湿・有害物質吸着・防臭)を持つ塗り仕上げ材。
 今年度は、このほかに石積みの陰影で和の表情を醸し出すボーダータイル『千陶彩(せんとうさい)』、今ある住宅外壁の上に自由にタイルが張れるリフォーム外壁材『リタイル』、コンパクト性と収納性を両立させた洗面化粧台『L.C.(エルシィ)』、給湯機器からのお湯を待たずにすぐ出湯できる即湯システム『ほっとエクスプレス』、機能美を追求した浴室用水栓金具『eモダンシリーズ』、手を差し出すだけの自動水石けん供給栓『オートソープ』等が受賞した。
 1957年創設のグッドデザイン賞が50周年を迎えた2006年度は、2,918件の応募の中から1,034件が受賞。INAXの初受賞は1966年度の「ポリセット」(ポリバス)で、2006年は12件選定され、累積受賞数は162件となった。

製販親睦ゴルフ会開催
伊藤嘉恭氏(伊藤管材)優勝
三重県管工機材商組合正・賛会員31名参加

 三重県管工機材商業組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、10月18日に「製販親睦ゴルフ会」を菰野町の“三重カンツリークラブ”を会場に開催し、正会員はじめ賛助会員等31名が参加して平素の腕前を競った結果、組合員の伊藤管材商店の伊藤嘉恭氏がネット74.8で優勝を飾った。
 当日は、参加者全員集合時問の午前8時30分前に集合し、田中理事長の挨拶、ルール説明の後、アウト、インに分かれて一組より順にスタートを切った。
 気温25℃と、やや汗ばむほどの陽気だったが、晴天に恵まれ、鈴鹿山脈をのぞむ雄大な景観をバックに、戦略性に富んだコースで思う存分プレイができたと参加者全員満足していた。
 プレイ終了後は、表彰式に移り、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。
 (敬称略)
▽優勝=伊藤嘉恭(伊藤管材商店)N74.8H7.2
▽2位=佐々木泰政(積水化学工業)N75.0H24.0
▽3位=水貝芳彦(日立金属)N75.4H9.6
▽4位=杉山克雄(杉山機工)N75.4H15.6
▽5位=岸江義朗(三重合成商事)N75.6H14.4
▽ベスグロ=伊藤嘉恭82

第15回キタガワフェア
キタガワマルカネ

過去最高の人出で盛況 キタガワマルカネ(岐阜市島栄町・社長=北川光裕氏)では、展示即売会「第15回キタガワフェア」を10月7日に本社特設会場で開催した。
 当日は、強風に見舞われ設営テントが倒れそうになるハプニングもあったが、終日来場者も途切れることなく過去最高の人出で賑わった。
 会場内では、ビンゴゲームや競り市、スタンプラリー、似顔絵コーナー等が用意される一方、焼きそば、うどん、どて煮等が大好評で、終了時刻の午後8時には全ての料理が出尽くし、無事に大成功を収めることができたと関係者は喜んでいた。

アカギ
「エイムN型」を新発売
スライド式可動支持金具

 配管支持金具を製造・販売するアカギ(東京都中央区入船2-1-1、社長・渋谷宏明氏)は、天井に固定された一般鋼材に穴を開けずに吊りボルトを設置できる配管支持金具「エイム」シリーズに、ニューフェイスを追加した。
 同シリーズは、天井から梁状に伸びている一般鋼材に穴を開けずに吊りボルトを下ろすための支持金具として、10年以上前から販売しているロングセラー商品で、今回ラインアップしたスライド式可動タイプ「エイム本体N型」を発売し、商品群の拡充を図った。
 ニューフェイスのN型は、異なる横幅の鋼材においても吊りボルトの位置がずれないよう、本体下部にスライド式可動を採用したことが特長。30mm以内の可動範囲であれば、吊りボルトの位置を変えることができる。
 設置されている鋼材の幅・大きさが異なる現場では、従来品では吊りボルトの降ろし位置が曲がり配管固定に影響を及ぼすことがあったという。新たに開発したN型はそれらの問題を解消した。
 適合フランジ厚3〜23mm、吊りボルト径W3/8、許容静荷重50kg。問い合わせは同社(TEL03-3552-7331)まで。

JIMTOF06に出品の
最新技術・商品学ぶ
黒田精工名古屋支店合同販売研究会開催

 黒田精工名古屋支店(支店長=加古比佐雄氏、住所=名古屋市名東区上社2-243)は10月19日午後4時より、名古屋市千種区池下町の愛知厚生年金会館(ウェルシティなごや)において、JIMTOF2006に出品のツーリング商品、工作機械の新商品の販売研究会を開催した。今回は、メカトロコースとマシンツールコースに分かれて行われ、両コース合わせて70名余りが参加した。
 花輪常務は挨拶で、「日頃は弊社商品の拡販にご尽力賜りまして誠に有り難うございます。このたび合同販売研究会の開催を機にこの企画を行いましたところ、沢山の方にご参加いただき誠に有り難うございます。この機会を利用して皆様方の忌憚のないご意見をいただければと存じます。さて、私共黒田精工はこの3月に、100%子会社のクロダニューマティクスの株をパーカーハネフィン社に売却し、ある意味では新生黒田の第一歩の年であります。8月に第1四半期が終わった時点で上方修正をいたしました。何とか達成できる見込みです。新聞紙上で他社さんの決算予想が出ておりますが、ほとんどが上方修正。このまま行きますと過去最長のいざなぎ景気を上回るのは間違いないと言われております。その様な中で私共も頑張っております。私共も皆様方が目を見張るような商品を開発して、皆様共々繁栄していきたいと思っております。12月からはツーリング工場の増設に着工し、3月に完成予定です。工作機械については増産体制に入っております。来年の3月までには量産体制も整い、皆様にご迷惑を掛けないような体制となりますので、引き続きご協力ご支援のほどよろしくお願いいたします」と同社の近況について語った。
 各コースではそれぞれ、各事業部の営業方針と、黒田精工の掲げる“Challenge&Create”のコンセプトのもとJIMTOF2006で展示される最新の商品・技術について午後六時過ぎまで講習が行われ、参加者は熱心に聴講していた。
 講習の後は、会場を鳳凰の間に移して懇親会が開かれ、メーカー、代理店、販売店が互いに親睦を深め合い、午後7時半過ぎにお開きとした。

行楽の秋、恒例の鮎料理
愛機工尾張支部親睦会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会社長)は10月8日、支部親睦会を開催した。この親睦会は、近藤文彦理事(油伝商店社長)が担当し、毎年この時期に岐阜県谷汲村の「やな岡部」で鮎料理を楽しむ支部員に人気の恒例行事で、今年も支部員・従業員とその家族ら六十四名が参加して行われた。
 当日は絶好の秋晴れに恵まれ、参加者は午前10時30分に根尾川畔の「やな岡部」に現地集合。
 開会に先立ち服部支部長が、「本日は愛機工組合尾張支部の秋の親睦会にご参加いただきまして有り難うございます。近藤理事のお骨折りで、恒例の親睦会を開催することができました。また今後もこのような支部行事を開催して参りたいと存じますので、活動に対しましてご理解とご参加を賜りますようお願い申し上げます」と挨拶。
 早速、同やな自慢の「鮎尽くし」料理を賞味。刺身、甘露煮、塩焼き、田楽、フライ、雑炊と次々に姿を変えて出される鮎料理に舌鼓を打ち、雄大な大自然の中で日頃の忙しい仕事を忘れ、互いに親睦を深めた。
 食後は近くの谷汲山「華厳寺」を参拝したり、温泉に行ったり、今年の夏にできた東海地区最大のアウトレットモールでショッピングしたりと思い思いに秋の1日を過ごした。

ツイン駆動用ボールねじ
「TWシリーズ」を発売
日本精工 剛性・高応答性に貢献

 日本精工(社長=朝香聖一氏、本社=東京都品川区、以下NSK)は、ツイン駆動用ボールねじとして「TWシリーズ」を新たに開発、販売を開始した。
 工作機械の大型化と高速・高精度化、そして同期制御技術の高度化にともない、2本のボールねじを使用したツイン駆動方式を採用する機械が増えている。
 ボールねじの2本使いにより、剛性や応答性が大幅に向上。ボールねじを案内の中央からずれた位置に配置すると、テーブルを回転させる力が発生する。ボールねじを2本使用することで回転振動や加速減速時の振動を抑制する。
 しかしながら、単に2本のボールねじを使用しただけでは、ボールねじ間の相互差により、逆に真直性の悪化や寿命の低下を発生してしまうことになる。
 NSKは、ツイン駆動用ボールねじに必要な機能を備えてペアリングした「TWシリーズ」の製品化に成功。これにより、ツイン駆動テーブルの高剛性、高精度、高応答性能が容易に実現できる。
【製品の特長】
 @リード精度および予圧トルクの特別管理と強制冷却で高精度の送りを実現
 リード精度と予圧トルクの相互差を抑え、さらに強制冷却で高速運転時の発熱・温度上昇を最小にしてテーブルの真直精度を向上した。また、2本のボールねじ間の相互差から発生する偏荷重による耐久性低下の影響も抑えられる。
 A高剛性、高い負荷性能と高応答性能を実現
 1本使いから2本使いにすることで、軸径を一サイズダウンしても、剛性と負荷容量の向上とねじ軸のイナーシャ低減による応答性の向上が可能になった。
 B高速、静音性の向上
 軸径を1サイズダウンできるので、2本使いでも騒音の増加はない。さらに、ボールすくい上げ構造をねじ螺旋方向としたスムーズな新循環方式の採用により、高速性能と騒音レベルを従来のチューブ循環方式に比べて大幅に向上した。最高120m/minの超高速送りも可能(軸径40×リード30で4,000rpm)。
 「TWシリーズ」は、主に高速工作機械のツイン駆動用として軸径32〜63mm、リード10〜30mmのサイズで11月から順次受注を開始し、2008年には5億円の売上げを目指す。

審判・理事・青年部員参加
愛機工 野球大会反省会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の福利厚生部(部長=六浦康正氏・六浦本店社長)は10月6日午後7時より、第66回愛知県機械工具商業協同組合親善野球大会反省会を名古屋市中村区名駅のホテル・キャッスルプラザ2階の「桃園」で開催した。
 当日は大会運営に関わった審判団、理事、青年部員ら約30名が参加。
 会の冒頭、六浦福利厚生部長は挨拶で「今年は皆様方の協力により、昨年よりも早く終わることができた。本日は審判団の方々をはじめ、参加していただいた方、応援していただいた方達と一緒に労いたいと思う」と語った。
 続いて、森庸一青年部長(森哲社長)が「今回は特に大きな怪我もなく無事に終了できて良かったと思う。来年もまた多くの方々に参加して欲しいと願っている」と挨拶を述べ、乾杯の音頭をとった。
 その後、大会の反省点や次回への意気込みを語り合い、大いに盛り上がりを見せていた。

ジーネット、住友電工
ハードメタルと取引開始

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は、切削工具の国内有力メーカーの住友電工ハードメタル(社長=倉阪克秀氏、本社=兵庫県伊丹市)との取引を始めた。
 同社では機械加工システム分野での販売アイテム拡充を目的に住友電工ハードメタルと協議を重ね、11月1日より全国3支社全営業所で販売を開始。
 それに先立ち東京・名古屋・大阪の3つの流通センターにチップ、ホルダー類をはじめとする主要アイテムの在庫を完了し、顧客の要望に応える体制を確立した。
 同社では「これを機に集中した販売活動を展開し、早急にジーネットの主力商品として育成していきたい」と意欲を見せている。

岸三津男氏(コサカ精工)が優勝
ナゴヤ西部機械協組第16回ボウリング大会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は10月13日午後7時より、愛知県西春日井郡豊山町のわくわくボウルにおいて「第16回組合員ボウリング大会」を開催、組合員とその従業員や家族ら90名が参加して交流を深めた。
 当日は二ゲーム行い、日頃の腕前を競った結果、岸三津男氏(コサカ精工)が429ピンで見事優勝を果たし、団体戦でもコサカ精工Aチームが優勝した。
 プレー終了後は、会場を同ボウリング場一階の中華料理「頤和園」へ移して懇親会と表彰式が行われた。
 冒頭、伊藤稔浩副理事長(伊藤精工社長)は「このボウリング大会も今回で16回目となり、毎回大勢の方にご出席いただいております。これからもこのボウリング大会を続けてまいりたいと存じます。今後とも組合活動に対しご支援ご協力を賜りますようお願いいたします」と挨拶。
 表彰式では、各賞入賞者に賞品が贈呈された。
 上位入賞者は次の通り。
【個 人】
□優勝=岸三津男氏 429ピン(コサカ精工)
□準優勝=加藤利一氏 391ピン(加藤製作所)
□第3位=稲垣昌哉氏 348ピン(加藤製作所)
□第4位=川内博雪氏 346ピン(伊藤精工)
□第5位=清水雄路氏 344ピン(コサカ精工)
【団 体】
□優勝=コサカ精工A
□準優勝=加藤製作所A
□第3位=島内製作所A
【ハイゲーム】
 岸三津男氏 235ピン(コサカ精工)

8月の鉱工業指数(IIP)
生産・出荷・在庫ともに前月比プラス
経産省 主な景気指標速報

 経済産業省が公表した主な景気指標をみると、鉱工業指数(IIP)の8月速報値は生産・出荷・在庫の全てで2カ月ぶりに前月比プラスとなった。一方、在庫率は2カ月ぶりの同マイナスとなった。生産動態統計調査では七月、パーソナルコンピュータが4カ月ぶりに前年同月比プラスとなり、PHS・携帯電話は10カ月ぶりに同マイナスに転じた。また、7月の全産業活動指数では、鉱工業生産指数、第三次産業活動指数、建設業活動指数、公務等活動指数の全てが前月比マイナスとなった。
 ◆鉱工業指数(IIP)
 8月(速報値)の生産は前月比1.9%増と2カ月ぶりの上昇、出荷は同2.5%増と同じく2カ月ぶりの上昇、在庫は同1.0%増とこれも2カ月ぶりの上昇となった。在庫率は同5.3%減となり2カ月ぶりに低下した。
 8月(速報値)の財別生産指数をみると、資本財は前月比2.3%増と2カ月ぶりの上昇、建設財は同0.7%増と同じく2カ月ぶりの上昇、耐久消費財は同7.7%増とこれも2カ月ぶりの上昇、非耐久消費財は同3.7%増とやはり2カ月ぶりの上昇となった。また、生産財は同2.0%増と3カ月連続の上昇となった。
◆生産動態統計調査
 7月(確報値)の主な品目の動向をみると、情報化関連品目ではパーソナルコンピュータが前年同月比9.1%増と4カ月ぶりに増加、PHS・携帯電話は同14.8%減と10カ月ぶりに減少、半導体集積回路(モス型)は同16.5%増と9カ月連続の増加となった。また、乗用車が同8.4%増と同じく9カ月連続の増加。※半導体集積回路(モス型)はその他のモス型を除く。
 このほか、液晶素子が前年同月比35.2%増と12カ月連続の増加、数値制御ロボットが同33.4%増と9カ月連続の増加、半導体製造装置が同25.9%増と6カ月連続の増加、粗鋼が同4.6%増と2カ月連続の増加、エチレンが同10.6%増と2カ月連続の増加、印刷・情報用紙が同0.1%減と2カ月連続の減少となった。
◆第三次産業活動指数
 7月の第三次産業活動指数は前月比0.2%減と低下。大分類業種をみると、情報通信業(前月比1.1%減)、卸売・小売業(同0.4%減)、金融・保険業(同1.0%減)、電気・ガス・熱供給・水道業(同1.5%減)、学習支援業(同3.3%減)、複合サービス事業(同2.4%減)、運輸業(同0.3%減)、飲食店・宿泊業(同0.3%減)が低下した。一方、サービス業(同1.0%増)、医療・福祉(同0.8%増)、不動産業(同0.1%増)は上昇した。
 サービス業の内訳をみると、対個人サービス業(前月比2.6%増)は、洗濯・理容・美容・浴場業、自動車整備業などが増加したことから上昇した。また、対事業所サービス業(同0.2%増)も、広告業、物品賃貸業などが増加したことから同じく上昇した。
◆特定サービス産業動態統計調査
 7月(確報)の対事業所サービスは、物品賃貸(リース)業が前年同月比7.3%減と2カ月ぶりの減少、情報サービス業が同3.5%増と7カ月連続の増加、広告業が同4.0%減と2カ月ぶりの減少。対個人サービスは、ゴルフ場が同1.0%減と3カ月連続の減少、遊園地・テーマパークが同6.9%増と5カ月連続の増加。
◆商業動態統計調査
 8月の商業販売額は47兆330億円、前年同月比6.2%増となった。
 これを卸売業、小売業別にみると、卸売業は36兆5,940億円で同7.7%増となった。小売業は10兆4,390億円で同1.3%増となった。
 なお、商業販売額の季節調整済前月比は、2.3%増。卸売業は同2.7%増、小売業は同2.0%増となった。
◆全産業活動指数
 7月の全産業活動指数は前月比0.4%減と低下した。
 産業別にみると、鉱工業生産指数(前月比0.9%減)、第三次産業活動指数(同0.2%減)、建設業活動指数(同1.7%減)、公務等活動指数(同0.1%減)と全ての産業で低下した。

クローバーネットを利用した
IPテレフォニーシステムを構築
NECネクサソリューションズ&インフロンティア社

 NECネクサソリューションズ(社長=渕上岩雄氏)とNECインフロンティア(社長=木内和宣氏)は、「パワーブレンダー工法」のパイオニア加藤建設(社長=加藤徹氏)にマネージドVPN(仮想的な広域ネットワーク)サービス「クローバーネット(Clovernet)」とIP対応キーテレフォンシステム「アスパイア(Aspire)」を利用した統合ネットワークシステムを構築した。
 このシステムでは、愛知県海部郡蟹江町の加藤建設本社と各拠点間において、従来二系統で運用していたデータ・内線電話の回線をクローバーネット上に統合・効率化し、内線通話コストを削減しているほか、アスパイアを一部VOIPゲートウェイとして利用し、既存設備を活かすことで、初期費用のミニマム化を図っている。
 NECネクサソリューションズが提供するクローバーネットを導入したことで、従来のデータネットワークと比べ約三百倍の帯域に増強されたネットワーク環境により、大容量データでもスムーズにやり取りができる環境を実現。増大する建設図面や現場写真データの対応などにかかっていた時間を大幅に削減した。
 また、加藤建設では従来、比較的大規模な拠点とは市内専用回線を使用して内線通話を行っていたが、今回、NECインフロンティアのアスパイアを使用して、市内専用線をIP電話に切り替えることにより、内線網をクローバーネットに統合。これにより、ネットワークの基本使用料を抑え、これまで市内専用線にかかっていたコストを削減している。さらに、本社へのアスパイア導入にともない、携帯電話への通話に自動的にキャリアコードを付加する設定を行うことで、自動的に通常より安価な通話料金で、固定電話から携帯電話へ電話をかけることを実現した。建設業という業務上、現場作業者の携帯電話への連絡が多く、本社の通話料に占める割合が大きかったため大幅なコスト削減を実現でき、内線網のコスト削減と合わせて、従来比約30%の通信費削減となっている。
 NECネクサソリューションズ、NECインフロンティアでは、長年培ったオフィスネットワーク構築のノウハウと、IPテレフォニー・無線LANをはじめとしたさまざまな最新端末を活かし、今後も最先端の通信ネットワークソリューションの提供を推進していく。

90°ショルダーカッタ
ターボシリーズ商品レンジ拡大
セコツールズジャパン最小φ10から250まで

 Seco Tools AB(スウェーデン)の日本法人セコツールズ ジャパン(本社=東京都千代田区三番町8-7)は、5軸加工機や複合旋盤の機能が更に向上できると好評の90度ショルダーカッタであるターボシリーズの商品レンジを拡大した。これによりソリッドエンドミルの代替にもなりうる最小径φ10のナノターボから最大径φ250のカセットタイプのパワー/スーパー・ターボまで加工領域を広範囲にカバーするラインナップを揃えた。
 今回のレンジ拡大は単にカッタ径のみではなく、新チップ材種T350Mや重切削向けパワーターボ用チップのMD15ジオメトリを加えることで、ほとんどの切削状況、被削材に対してさらなる最適化が可能である。
 また、近年市場でも注目される5軸加工機や複合旋盤に合わせたツーリングも、フレックスな組み合わせが可能なコンビマスターやキャプトの充実を図ることでアプリケーションの拡大を図っている。
 これに併せて同社では、12月末までターボシリーズ・キャンペーンを実施中。

鋳鋼、上期ほぼ予想どおり
鍛鋼、予想割込む見通し
日本鋳鍛鋼会生産速報8月分

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国77工場)、鍛鋼(同20工場)の8月分生産実績を集計し、10月10日発表した。
 それによると、8月の鋳鋼の生産量は2万1,217トンで、前月比11.6%減、前年同月比5.5%減となった。また、鍛鋼の生産量は5万4,507トンで、前月比14.3%減、前年同月比3.8%増となった。
 鍛鋼が低調であったのは、夏季休暇等による稼働日数の減少と、プレス等の定期検査によるもの。現在、月平均鋳鋼2万2,963トン/月、同鍛鋼6万1,548トン/月で推移しており、18年度上期予想の鋳鋼13万9,000トン、鍛鋼37万3,000トンに対して、鋳鋼はほぼ予想どおり、鍛鋼は8月の実績が低かったため、予想を割り込んだ数字になりそうである。
 今後の見通しについては、3月に策定した下期予想の見直し数値を10月下旬に発表する予定である。
 なお、8月の各地区の生産状況は次のとおり。(※数字は前年同月比)
 【鋳鋼】
 北海道76.6、東北97.7、関東信越99.1、東海北陸95.7、近畿85.7、中国100.0、四国88.5、九州106.0。
 【鍛鋼】
 北海道84.7、関東信越109.9、東海北陸108.2、近畿103.6、中国94.8、九州103.0。

8月の産業機械輸出契約状況
契約高3千628億4千400万円
日本産業機械工業会270・7%増前年同月比

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年8月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の8月の輸出契約高は前年同月比270.7%増の3,628億4,400万円となった。
 このうちプラントは4件で2,098億8,700万円。中東、アジアが増加した。
 単体は、前年同月比56.3%増の1,529億5,700万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はヨーロッパ、北アメリカの増加により前年同月比477.0%増、鉱山機械はアジアの減少により同88.8%減、化学機械は中東、アジア、ヨーロッパの減少により同68.8%減、プラスチック加工機械はアジア、北アメリカの減少により同33.8%減、風水力機械はアジアの増加により同47.4%増、運搬機械はアジア、ロシア・東欧の増加により同6.2%増、変速機はアジア、ヨーロッパの増加により同12.8%増、金属加工機械はアジアの減少により同64.8%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの減少により同14.0%減となった。
 地域別構成比は、中東55.2%、アジア18.2%、ヨーロッパ17.0%、北アメリカ8.4%、ロシア・東欧0.4%となっている。

BL大会に85名参加予定
新年会は1月24日『大森』で
名古屋伝動機商組合10月例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は10月24日午後6時より、名古屋市東区のメルパルク名古屋において、平成18年度10月例会を開催した。今回は本田商店と深谷商店が当番幹事を務め、当日は組合員20名が出席した。
 冒頭、笠井理事長が日頃の組合活動への支援と例会出席に対し礼を述べた後、最近の市場動向を含め挨拶。
 続いて、前回の例会で入会が承認された、落合名古屋支店の紹介があり、藤原支店長より「この春、5月に名古屋支店を開設し、5カ月経ち名古屋にもやっと慣れたという感じがしております。まだまだ若い社員が多く、未熟で、皆様にも色々とご迷惑をお掛けするかもしれませんが、皆様のご指導をいただきながら努力してまいりますので今後ともよろしくお願いします」と挨拶が行われた。
 議事に入り、11月2日開催のボウリング大会については、長村理事(長村商店社長)より「85名の参加を得て、お陰様でワンフロアーを貸切で行うことができます」と伝えられたほか、食事に関しては従来の立食から、今回はレストランでの会食のスタイルで行うと報告された。
 11月16日の懇親旅行については、広瀬幹事(ダイドー部長)が報告。日帰りの日程で行先は信州方面、参加者は15名の予定。詳細は近々参加者に通知される。
 会則については、椿井会計理事(椿井精工社長)より、最後の改訂から既に10年以上が経過しており若干現状と合ってない部分もあり、現在の状態に合わせた内容に改訂を行いたい旨が説明された。内容を確認し、来年度の総会に諮ることとなった。
 新年会については、次回当番幹事の村瀬氏(ムラセ社長)より、1月24日に「大森」(名古屋市西区浄心)での開催を予定していると報告された。以上で審議を終了。
 懇親会に移り、出席者は和やかなひと時を過ごし、午後8時過ぎにお開きとした。
再来年4月9日の開幕に向け
2008中部パックキックオフ
発足式と第1回実行委員会開催

 中部包装食品機械工業会(会長=生田芳規氏・フジキカイ社長)は平成20年4月9日から12日までの4日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)において「2008中部パック」を開催する。
 その発足式と第1回実行委員会が10月13日午後3時30分より、名古屋駅前のホテルキャッスルプラザで開かれ、村田逸人氏(ジャパンシステム社長)が実行委員長に選出された。
 今回も2006中部パックと同様、中部包装食品機械工業会の全会員が委員会へ所属し、全員で中部パックを盛り上げていく方針のもと、積極的な発言が飛び交い、有意義な展示会にするための工夫、協力をしていく方向で意思統一し、委員会を終了した。
 また、前回から併催している名古屋粉体工業展も引き続き併催の運びとなり、よりいっそう幅広い展示内容が見込まれる。次回の委員会では、テーマ選定を行う予定。
 実行委員会の陣容は次の通り。
▽実行委員長=村田逸人氏(ジャパンシステム社長)
出品会場委員会
▽委員長=小椋均氏(スリーエス社長)
▽副委員長=竹田一哉氏(日本ポリマー社長)
▽副委員長=深見哲司氏(フジキカイ部長代理)
広報委員会
▽委員長=梅森輝信氏(ゼネラルパッカー社長)
▽副委員長=本多清氏(CKD専務)
▽副委員長=鈴木康広氏(三木プーリ名古屋支店長)
総務委員会
▽委員長=直井昇氏(森川フードマシン副社長)
▽副委員長=吉川亘氏(志賀包装機社長)
▽副委員長=南澤誠氏(イシダ総合システム常務)
経産省紙・パルプ・プラスチック・
ゴム製品統計速報9月分

 経済産業省の鉱工業動態統計室が10月30日発表した、紙・パルプ・プラスチック・ゴム製品統計の平成18年9月分速報は次の通り。
パルプ・紙・紙加工品工業
 パルプ・紙・紙加工品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は3.2%の低下、出荷は1.8%の低下、在庫は0.5%の上昇となった。
プラスチック製品工業
 プラスチック製品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は2.7%の低下、出荷は3.0%の低下、在庫は1.0%の上昇となった。
ゴム製品工業
 ゴム製品工業の動向を前月比(季節調整済指数)でみると、生産は1.3%の上昇、出荷は1.7%の低下、在庫は0.8%の上昇となった。

18年11月19日2257号
第23回日本国際工作機械見本市 盛況
過去最大規模の5125小間で開催
世界各地から前回超える来場者



 日本工作機械工業会(会長=中村健一氏、住所=東京都港区)と東京ビッグサイト(社長=浪越勝海氏、住所=東京都江東区)が主催する「JIMTOF(ジムトフ)2006」(第23回日本国際工作機械見本市)が11月1日から8日までの8日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された。今回は、製造業の旺盛な設備投資を背景に世界19力国・地域から546社(内部出展込みで785社)の企業・団体が出展し、期間中13万人を超える来場者で賑わった。
 今回の「JIMTOF2006」は、好調な工作機械市況を反映し、会場の収容能力を大幅に上回る出展申し込みが寄せられた。出展調整を行った結果、前回展を上回る546社(直接出展者数)の企業・団体が過去最大規模となる5,125小間に出展、最先端技術を駆使した製品を多数展示した。
 「JIMTOF2006」の統一テーマは“モノづくり、人づくり、夢づくり”。工作機械等生産財は製造業界全体を基盤から支える存在として、とりわけ高い精度、効率性が求められており、モノづくりに対する揺るぎない信念と柔軟な発想を併せ持つ「人材の育成」、確たる専門知識と豊富な実践に裏打ちされた「技術の伝承」が喫緊の課題となっている。
 今展では各社の製品展示だけでなく、若い世代の製造技術に対する関心を喚起、向上させるべく、様々なレベルのセミナー・講演会、若い世代の視点に立った企画展示、工場視察を実施し、これまで以上に有用な展示会となった。
 初日の1日は、開幕前の9時10分より西展示棟1階アトリウムにおいて開会式が行われ、冒頭、主催者を代表して浪越東京ビッグサイト社長が「本日は大変お忙しい中、また早朝から、JIMTOF2006の開会式にご参加を賜りまして誠に有り難うございます。お陰をもちまして、JIMTOF2006が皆様のご協力により無事開会できる運びとなりました。高い席からではございますが、皆様方に感謝申し上げたいと思います。それでは只今からJIMTOF2006を開会いたします」と開会を宣言。

 甘利明経済産業大臣の祝辞を渡辺博道経済産業副大臣が次のように代読した。「本日ここに第23回日本国際工作機械見本市が開催されるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。本見本市は1962年の第1回開催以来、工作機械及びその関連機器に関する技術交流及び商取引の促進を目的として開催され、世界でも有数の見本市として世界の工作機械産業の発展に大いに貢献してこられました。今回の見本市が世界19カ国・地域、700社を超える企業関係諸団体の参加を得てこの様に盛大に開催されますことは偏に関係各位の不断の努力と熱意の賜物であり、心から敬意を表するものであります。今回の見本市は、我が国が世界に誇る工作機械やその関連機器が集まり、また関係者の方が一堂に会する素晴らしい展示会になるものと期待しております。更に、製造業を支える熟練技能者による加工の実演や、若い技術者の取り組みなどを紹介する催しも行われ、我が国製造業の更なる発展を期待させるものと考えております。“モノづくり、人づくり、夢づくり”がテーマである本見本市を通じて、工作機械関連事業に携わる各国の皆様がこれまでの成果を披露され、より多くのビジネスチャンスを発揮されることを経済産業省としても期待しております。さて我が国の経済情勢に目を転じますと、企業収益は改善、設備投資は増加といった企業部門の好調さが、家計部門にも波及しつつあり、そうした民間需要に支えられて戦後最長であった『いざなぎ景気』に並ぶ57カ月という回復局面が続いております。工作機械の需要についても、一般機械産業を中心に引き続き高い受注水準にあり、輸出も北米を中心に好調です。本年の受注見通しも、過日1兆4,000億円に上方修正されたと聞き及んでおります。原油高による影響等が懸念されますが、経済全体としては引き続き回復基調にあります。こうした景気の回復基調をより確実なものとし、今後の少子化等の課題に対応するには、産・学・官が一体となった一層の努力が必要とされております。経済産業省といたしましても、今年7月に取りまとめられた経済成長戦略大綱の政策を一層充実強化し実行することにより、持続的な成長の実現に全力で取り組んでまいります。皆様におかれましても、益々の業界の発展、日本経済の発展に向けてご尽力いただきますようお願いを申し上げます。最後になりますが、工作機械産業及び関連産業の皆様のこれまでの取り組みとそのご努力に改めて深く敬意を表すると共に、本日お集まりの皆様の益々のご発展ご健勝を祈念いたしましてご挨拶といたします」。
 トヨタ・パートナーロボットによるトランペットの記念演奏に続いて、渡辺経済産業副大臣、島田東京都産業労働局長をはじめ、米国、ドイツ、欧州、中国、韓国、ロシアの工作機械工業会の代表、及び主催者、協賛団体代表によるテープカットで開幕した。
 会期中は好天に恵まれ、目標来場者数を上回る130,908人(重複を含まず)が会場を訪れた。このうち海外からの来場者は7,161人に上った。場内は熱気に溢れ、盛況ぶりがうかがわれた。
 次回のJIMTOF2008は、平成20年10月30日から11月6日までの8日間、東京ビッグサイトで開催の予定。


谷博久氏岐阜県産業経済振興センター理事を招く
岐阜の値打ちの尺度について
岐阜県管工機材商組合全員例会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、10月24日午後6時より、岐阜市長良川畔の岐阜グランドホテルを会場に「10月全員例会」を開催し、岐阜県産業経済振興センター理事の谷博久氏を招き、「岐阜の値打ちの尺度について」にスポットを当てて解説してもらった。
 全員例会は、福井理事(安田本店長)の司会、講師の紹介のあと講演会に移った。
【講演要旨】
 「岐阜」という名は、織田信長公が中国の「岐山」と「曲阜」の一文字をとって、美濃・「井の口」の里を「岐阜」に改称したものと言われている。信長公の見識は岐阜人にとって誇りであり、加えて、美濃を制する者は天下を制するとまで言われ、岐阜に住む者の誇りであったが、残念ながら、徳川時代になると、岐阜の地は一時幕府の天領時を除き、幕末まで尾張藩の領地の地位に甘んじなければならなかった。これは岐阜人のプライドを傷つけた。明治初期になって、信長公の業績が見直され、名誉回復が図られ、同時に岐阜の地位も浮上した。岐阜という地に信長公が深く関わっていることは、岐阜人にとって誇らしいことである。
 「楽市楽座」で知られる信長公は「商人」としてのセンスがあった。この「商人」の知恵と才覚の大切さに着目して頂きたい。
 「時に思い切った着想」ということで申し上げれば、人口210万人の巨大な市場である名古屋市場を吸収できる可能性があると考えている。
 名古屋人が「岐阜の魅力」を求め、疲れた心を癒すため岐阜に出掛け、岐阜においてたくさん消費するという姿である。受け入れる岐阜としては、地域資源、歴史資源など一生懸命磨きを掛ける。
 岐阜にとって大事なことは、他の都市には無いものがある「まち」になること。
 肝要なことは、岐阜の歴史に基づいた「まちづくり」であり、他の都市とはっきり棲み分けされていることである。また、歩いて楽しくなるような「まち」でないといけない。加えて「まち」には美味しい店が多いと言うことも大切。
 要は、岐阜の「まち」には他都市に無いものが有って、訪れる人の心が満足し、癒されるかどうかが尺度となる。この満足度でもって岐阜の値打ちや評価が決まるという視点を忘れていただきたくないのである。
■「岐阜先端創薬推進機構」設立構想
 健康を重視した安全・安心で活力ある社会を作り出すことを目的に、科学技術基本計画の重点四分野(ライフサイエンス分野)における重点領域である、医療・創薬、ポストゲノム研究、ゲノム創薬研究、オーダーメード医療などの新規医療技術、脳研究、新興・再興感染症研究などを、岐阜大学と岐阜薬科大学との連携のもとに、創薬科学の全国的及び国際的な研究の拠点化を目指している。更に、センターの活動を通じて岐阜地域の大学等が蓄積した先端的なバイオ・創薬技術を新産業の創生などに結び付けることができれば、大学発技術の事業化が地域産業の再生、更には地域の新生にも貢献することができると期待されている。
 また、岐阜市柳ケ瀬の賑わいを取り戻そうと、商店主らが企画した「柳ケ瀬寄席」も行われており、人気を呼んでいる。
 一方当日は、岐阜関カントリー倶楽部において「製販親睦ゴルフ会」が実施され、正会員、賛助会員らが出席して腕前を競った結果、積水化学工業の佐々木泰政氏がネット72.0で優勝した。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=佐々木泰政(積水化学工業)N72.0H12.0
▽2位=近藤篤(喜多村合金製作所)N73.8H25.2
▽3位=広瀬功(瓶由)N74.8H7.2
▽4位=今村信宏(前澤化成工業)N75.0H24.0
▽5位=則松良明(東陶機器)N85.2H22.8
(敬称略)

BL大会に120名が参加予定
青年部の在り方について審議
愛知鋲螺商協同組合第4回理事・役員会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)は10月26日午後6時より、組合事務所において平成18年度第四回理事・役員会を開催した。当日は藤田理事長はじめ8名が出席し、理事長挨拶の後、議案審議を行った。
 第1号議案の事業部委員会に関する件では、事業部より10月の売上実績が報告された。また、2007年版ねじダイアリーの発注状況についても報告された。
 第2号議案の福利厚生部委員会・ボウリング大会に関する件は、12月10日(日)午前10時より「星ヶ丘ボウル」(名古屋市千種区)において参加人数120名での開催を予定しており、案内を10月下旬に組合員に送付する。
 第3号議案の広報部委員会「愛鋲協」26号発行に関する件は、既に完成し、10月11日に発送したと報告された。
 第4号議案の優良組合表彰及び優秀従業員表彰受賞確定に関する件は、@愛知県中小企業団体中央会関係では10月27日、名古屋マリオットアソシアホテルで開催される愛知県中小企業団体中央会創立50周年記念式典において、優良組合として全国中小企業団体中央会会長表彰を受ける。藤田理事長が壇上で表彰状を受け取る予定。A名古屋商工協同組合協会関係では11月7日、名古屋ガーデンパレスにおいて組合員5社12名が優秀従業員として名古屋市長表彰を受ける。当日は花井理事はじめ被表彰者11名を含め組合より14名が出席の予定。
 第5号議案の青年部活動報告では、現時点で部員の新規申込は無く、今後の在り方について審議したところ、一時休会も已む無しとの意見が出た。また組合活性化についても話し合われ、委員会の復活等が提案された。
 第6号議案のその他の件では、組合備品の老朽化による廃棄処分について承認された。
 次回は、11月29日午後6時より事務局にて開催。また、12月の理事・役員会は12月20日に行うこととなった。
愛鋲協
優良組合として
表彰を受ける
 愛知鋲螺商協同組合は、10月27日午後1時30分より名古屋マリオットアソシアホテルで開かれた、愛知県中小企業団体中央会創立50周年記念式典の席上、優良組合として全国中小企業団体中央会会長表彰を受けた。
 当日は、佐藤樹一郎中部経済産業局長、神田真秋愛知県知事をはじめ500名が参加するなか、藤田K理事長が壇上にて賞状を受け取った。

5回目を迎え今年も盛況
2006工場環境展in名古屋

 「2006工場環境展in名古屋」が10月25日・26日の両日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催された。
 同展は、幅広い分野の生産工場でのさまざまな環境問題に対応する最新の環境機器・技術を出品、解決策を提案する専門展示会として全国主要都市で開催され、高い評価を得ている。
 初日には開会式が行われ、事務局を代表して挨拶した寺坂山善名古屋営業本部長は「早朝より皆様のお元気なお顔を拝見させていただきながら、無事にスタートを切ることができました。誠に有り難うございます。今年は、会場の都合で秋口に開催時期を変更させていただきました。11月1日より東京ビッグサイトでJIMTOFが開催され、そのようなお忙しい中、31社の主催店、63社のメーカー様にご出展いただきます。この環境展も5回目を数えます。好況の中、皆様方には本当に良い環境で順調に経営されていることと存じます。お陰様で山善も、全体そして名古屋営業本部におきましても皆様に少し胸を張って順調にいっておりますと報告ができる内容であります。これもメーカー様、主催店様のご支援の賜物と感謝申し上げます。日本経済は57カ月以上の拡大を続け、いざなぎ景気を超える勢いでございます。新聞紙上では、大手企業を中心に良い数字が挙げられているが、末端ではそれほど回復いたしてはおりません。これはこの環境問題も含めまして、色々なことが影響しているのではないかと思います。本日は、省エネルギー、作業環境の改善、洗浄・除菌・滅菌、焼却、騒音対策、そしてセキュリティーと、こと環境と名の付きます全てのメーカー様のご支援をいただいての開催でございます。8月25日の主催店会をスタートとして、PR活動をしてまいりました。今日、明日とこの会場に多くのお客様が足を運んでくださると確信しております。最新の環境対策をご提案いただき、明日からの営業活動にご活用いただければと感じております」と述べた。
 続いて、細木FAシステム部長が新任の挨拶をした後、「工場環境問題は、世界的に永遠のテーマとしてクローズアップされております。また、企業において毎年取り組まなければならないのは労働環境問題であります。今年も主催店の皆様にご努力をいただきまして、多くのユーザー様をこの会場にご動員いただきます。出品のメーカー様には、ご提案商品を一品でも多く各ユーザー様に取り上げていただけますように、積極的なPRをお願いいたします。是非この展示会が実りあるものになり、成果と結びつきますようにお願いいたします」と語った。
 自動車や工作機械をはじめ、航空機、一般機械産業、窯業土石産業など高い全国シェアを持つ産業が集積する中部地区は、企業活動や市民生活、行政でも環境保全への取り組みは全国的にも高いレベルにある。さらに、各分野のトップ企業が多く、労働安全衛生など、安心・安全への関心も高く、来場者は熱心に機器の説明に聞き入っていた。また、横山篤志氏を講師に招き、工場環境に関するセミナーも開かれた。

売上目標の5億2千万円突破
06年小牧どてらい市盛況
山善 目標達成し成功裏に終了

 産業機器・機械工具・住宅設備機器・特選品フェアの展示会「2006年小牧どてらい市」(第18回)が10月28日・29日の2日間、山善の小牧地区傘下販売店13社の主催により、愛知県小牧市元町のヤマゼンロジスティクスで開催された。
 開幕に先立ち、28日の午前9時30分より開会式が行われ、はじめに主催店を代表して伊藤マルテツ機工社長が挨拶に立ち、「第18回小牧どてらい市がこの様な秋晴れのもと開催されますことを心よりお慶び申し上げます。トヨタ自動車が1,000万台の生産をキープするために設備を増設、本田技研も新工場を建設され、また航空機業界も皆様ご承知のように活発に推移しております。さらに、この小牧周辺には工作機械メーカーが沢山ありますが、工作機メーカーの業界も好調に推移しており、新規に注文を受けても6カ月待ち、一年待ちということもざらに起きております。まだまだこの景気が続くと予想されます。今回の第18回小牧どてらい市は、目標5億2,000万円、集客二千名で行います。6月の中部どてらい市、そして先週開催された豊橋どてらい市ではいずれも目標を達成しております。我々もそれに負けないように、この様な良い環境の中で目標を達成し、実り多いものにしたいと存じます」と意気込みを語った。
 続いて、出品メーカー105社を代表して岡三井精機工業常務が「現在、業績は伸びておりますが、思い起こせば我々も苦難の時代がございました。その時代に山善さんと知り合いになり、販売店の皆様ともお知り合いとなりまして、このどてらい市に参加させていただくようになりました。それ以来、皆勤賞で参加させていただいております。お陰をもちまして、我々の業績もドンドン伸びている状況でございます。苦しかった時のことを忘れないように日々我々は、吉居山善社長が明確に言われておりました“感動を与える仕事”をして、自分たちも感動を受ける仕事をしていきたい。メーカーとして極力良い物を作って、販売店さん、山善さんのお力をお借りしながら、きちっとしたサポートをしながらやっていきたいと思っております。是非皆様のご支援をお願いしたいと思います。昨日、ある方から聞いた話です。『有り難うございました』と皆さん仰られますが、『ございました』と言ってしまうとそれが最後の締めになってしまいます。『有り難うございます』、『有り難う』というように継続の形にしないといけない。この継続の形でお客様と接していきたいと思います。この二日間、皆様の大変なエネルギーを大きく爆発させて、是非5億2,000万円ではなく、6億、7億という成果を得られるよう頑張っていきたいと存じます。我々メーカーも頑張ります。主催店の皆様、サポートの程宜しくお願いいたします」と挨拶。
 また、寺坂山善名古屋営業本部長より事務局を代表して「山善は昨日、中間決算の報告をし、来年の三月期の見通しを3,750億円に上方修正いたしました。来年の5月30日に山善は60周年を迎えます。60周年で最高記録の数字ということをご報告いたします。60周年に向けて59期の最後の半年のスタートをこの小牧で切ります。この5億2,000万円がその弾み車となります。3,750億円のうちの5億2,000万円。大きいか、小さいかという問題ではなく、ここの一歩が大切。皆様のご商売のお手伝いとして、黒子に徹して頑張ります。皆様方のお力を集中していただいて、是非明日の夜は良い環境で皆様と終りのご挨拶をできればと思います」と挨拶があり、併せて今回より全国で行われるどてらい市でのアルコールの提供を中止することが報告された。
 引き続いて、鈴木山善小牧営業所長より決意表明が行われ、スローガン隊によるスローガン唱和、各代表によるテープカットとくす玉割りで開幕した。
 会場は終日賑わいを見せ、期間中の動員数、成約実績ともに所期の目標を上回り、2006年小牧どてらい市は成功裏に終了した

全機工連 第38回全国(愛知)大会基調講演会
「失敗しない事業継承の極意」
講師 田辺次良氏(タナベ経営社長)

 10月20日に開催された全機工連第38回全国(愛知)大会の基調講演会は、田辺次良氏(タナベ経営社長)を講師として迎え、「失敗しない事業継承の極意」という演題で約1時間半にわたり行われた。
 講演の冒頭で田辺氏は、「事業継承において、こうすれば必ず成功するというのは、なかなか言いにくいのが実情であります。ただ、経験上、パターンとして最大公約数的ないくつかの事例をもとにお話していこうと思っています」と語った。
 具体的な事例として以下の話を紹介した。
 「4年ほど前、関東のある肥料・飼料会社の60代の社長さんから息子を社長にしようと思うがどうだろうか、というご相談を受けました。実際に30代の息子さんとお会いしたうえで、再び社長さんとお話しいたしました。社長さんご自身はどう思っているのか伺ったところ、頼りなく無理ではないかと思っていますとのお返事でした。私もお会いした印象では無理だと思います、とはっきりお伝えしました。そして、昨年、その社長さんは急逝されました。先般、社長を継いだ息子さんにお会いしたのですが、いやあ、変わるものですね。しっかりされていました。彼もここまで変わるのだなと、私の見立ては間違っていたと思いました。つぎに他人への継承をお考えの場合は、個人保証の問題があります。ある建設関係の会社での事例ですが、お嬢さんは嫁いでいかれ、後継者としてのお子さんがいらっしゃらなかったので、生え抜きの常務にやってもらうことでスケジュールにそって順に権限の移譲をはじめていたのですが、1年経って常務が『やはり私、常務のままがいいです』と言い出しました。理由は、個人保証の判は押せないということでした。その社長さんは、ひどく落胆されていらっしゃいました」。
 具体的な事例を紹介したうえで、経営体制の問題など事業継承に関するポイントについての説明がなされた。

 「最初に私が申し上げたいのは、『だれに、なにを、いつ』という3つのポイントであります。だれに継承すべきか、なにを継承するのか、いつ継承するのか、この3つのポイントについて順にお話してまいります」と田辺氏。
 「まず、『だれに』という点でございます。だれに継承するのが一番スムーズにいくかと言いますと、@親族グループA社員B第三者、の順であります。私は決して世襲経営が良いと言っているのではありません。ご親族を一番にしたのは、おさまりが良く、会社への忠誠心と責任感が強い。さらに使命感、情熱も兼ね備えている場合が多いというメリットがあるからです。一方で、同族争い、公私混同に陥りやすい、守りの姿勢になりがち、といったデメリットがあるのも事実でございます。では、2番目の社員さんについてはどうかと言いますと、やはりメリット、デメリットがあります。社員さんの場合は、ご親族と違い、おさまりが悪く、派閥争いが起こる可能性があります。ご親族の場合と社員さんの場合では、メリット、デメリットが入れ替わります。さらに、候補者がどうしてもいなくて、外から連れてくる場合も、メリット、デメリットがございます。メリットは人材の選択肢が広いことで、デメリットは社風等の継承が難しいことがあげられます。つぎに、後継者の条件についてお話したいと思います。『器量と人となり』という言い方がございます。器量は能力、人となりは性格とお考えいただいたら良いでしよう。両方とも良いのがもちろんよろしいのですが、どちらかを選ぶとなった場合、経験上申し上げますと、人となりであります。と言いますのは、経営能力は勉強すれば後天的にある程度カバーできるものでありますが、性格はなかなか変えられないからです。そして、100%ではありませんが、最大公約数的にみて経営者向きの性格は、『ネアカ』です。続きまして、2つ目のポイントであります『なにを』についてですが、なにを譲っていけばいいのかということであります。ここで私が申し上げたいことは、中小企業の場合は、トップの持ち味、強みがイコール会社の強みになっている場合が多いということです。その強みの部分を引き継がせるということを忘れていらっしゃる方が多いのです。皆様方の会社の存続基盤と言いますか、なにが特長となって生き残っているのかということを冷静に考えていただくことが大事だと思います。“特長、強み”これをまず後継者の方がマスターすることが必要なのです。それともう1つ申し上げることは、後継者の方の立場では事業を引き継ぐつもりでないほうが良いということであります。皆様方の現在の事業は、時代とともに変わっていくべきものが多々あると思います。つまり、会社は継ぐ必要はあるが、事業は必ずしも引き継ぐ必要はないのです。会社を引き継ぐのと、事業を引き継ぐのは意味が違うのです。ここで、譲る側の立場の方にぜひお願いしたいのは、創業の想い、ご自身が事業をやっているなかでのロマンとか、熱き想いを必ず継承していただきたいということです。事業継承での失敗はいろいろあるのですが、よくあるパターンは、バトンタッチが遅すぎたということです。『いつ』については後ほどまとめて申し上げますが、まず、最初の段階で継承のスケジュールに入りましたら、決断力の訓練です。具体的な1つのやり方としては、経営会議の議長をさせることです。そして、大事なのは、何をもって継承したかということなのですが、これは人事権、決裁権です。それと、譲るべきものでよくお忘れになるものがありますので、ご注意申し上げますが、金脈と人脈の継承を忘れてはいけません。金脈の継承とは、銀行との付き合いのことであります。後継者が一人で銀行へ決算説明に行けるようにすることが重要です。人脈の継承では、意識的に業界の会合等に後継者を連れて行くなどするべきです。さらに、後継者の内閣づくりという問題で、いろいろな事例をみて思いますのは、次期政権は次期社長の年齢幅プラスマイナス7歳の範囲で内閣を形成すると比較的うまくいきます。なぜ7歳かという理由は、私にもよく分からないのですが、なんとなく思うのは、プラスマイナス7歳の範囲で基準となる価値観が近いからだと思います。さて、最後に3つ目の『いつ』についてであります。これから継承を考える際のパターンとして申し上げますが、息子さんに継承することを前提にしますと、標準パターンでは、だいたい45歳で社長になられるとして、学校を卒業されてから他社修行に出られて25歳前後で入社されて営業、28歳ぐらいで営業課長、32歳ぐらいで社長室長、34歳ぐらいで取締役部長、36、7歳で担当常務、42歳で専務、45歳で社長という流れとなります。今回は入社後、営業職としましたが、営業にこだわる必要はなく、自社の存在基盤である強みとなっている分野について経験させることが大切だと思います。社長となる年齢は、中堅規模では45歳が1つの目途です。それより小規模であれば、30歳で社長でも全然おかしくありません。そういう時代であります。今申し上げましたのは、1つの標準のスケジュールですが、もっと早くてもおかしくありません。逆にもっと遅くなると問題が多いです。私の経験から言いますと、早すぎて失敗したケースは一割もないと思います。遅すぎて失敗したケースはざらにあります。譲ると決めた時から計画を立てるようでは遅いのです。事業継承をうまくやるには、『いつ』するのかを想定して、そこから逆算方式で何をマスターしてもらうか、何が足りないか、また、社長として現在何をしていくのかということを考えていかなければなりません。そして、具体的に継承の時期が近づきましたら、オーバーラップ期間(リレーでバトンタッチする際に両者が全力で走る区間)を設けるようにするべきです。つまり、後継者に社長業とほぼ同じことをさせるのです。そして最後に、会社を譲る側は、現在の会社が決してベストではないと意識し、時代とともに会社を変えていき、引き継ぐ価値のある、魅力ある会社をつくりあげるのが事業継承を成功させる極意であります」と田辺氏は語った。
【分科会】
・第一分科会
 「後継者問題パネルディスカッション」では、千葉機工会の長橋護氏(都機工社長)、大阪機械器具卸商協同組合の中口篤氏(センナン社長)、西日本機工協同組合の富田稔氏(富田工機社長)の3氏をパネラーに迎え、田辺講師もコメンテーターとして参加。山下隆蔵氏(山下機械会長)と時津忠氏(新栄商曾会長)の両氏による司会進行のもと、事業を後継者に譲る側、引き継ぐ側それぞれが問題と感じていることや事業継承問題をテーマとした今大会に対する要望、意見などについてのアンケート結果を踏まえ、活発な議論が交わされた。さらに、各パネラーが現在の立場や自身の体験をもとに、それぞれ持論を展開した。
 全体的に親子間での事業継承問題に関する意見が多く出された。
 今回のパネルディスカッションのまとめとして、田辺氏は「二代目は絶対に創業者にはなれないが、逆に2代目にしかできないことがあるはず。譲る側と引き継ぐ側がお互いに立場の違いを分かり合おうとすることが大事なのです」と語った。
 そして最後に、「自分に厳しくなれる人が次のリーダーに相応しい」と締めくくった。
・第二分科会
 「中国機械工具業界調査報告では、昨年実施した中国協会調査について報告された。
 ビデオを見た後、組合の経営対策部林部長より調査報告の概要が報告。その後参加した各調査項目の責任者を交えてパネルディスカッションが行われ、労働状況、中国製品の精度並びに品質の安定、機械工具商の中国でのビジネスチャンス等が語られた。
 また同会場には、調査団の一員として参加した三菱マテリアルツールズの伊藤常務がおり、メーカーの技術者として感想を求められる場面があり、現時点では脅威というものは感じられないが、視察した超硬メーカーにはヨーロッパ製の素晴らしい機械が入っており、これを使いこなすようになると日本も安閑としてはいられないのではと、率直な感想も述べられた。

下期方針発表会を開催
10%増分を追求する
中部みらい会三位一体更に強化

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、10月17日午後3時より名古屋市東区葵の“メルパルクNAGOYA”を会場に「平成18年度下期方針発表会」を開催した。
 発表会は、冒頭、同社鈴木常務商品本部長が出席と日頃の拡販に対してお礼を述べる一方、世界の状況から日本経済の状況を詳細に報告し、「緩やかな成長基盤の中にあっても、一層の競争が予想される中、当社としては得意先様、仕入先様、当社の三位一体の構築を更に強化して、流通としてのベストパートナーを目指したい」と決意を述べた。引き続いて、宇佐見中部ブロック長より、中部ブロックの方針が発表された。方針としては「キチッとやります橋本総業」をキーワードに、「正直・親切・熱心・感謝」を基本姿勢に、共有化推進、物件受注、機能強化で予算の達成を目指し、販路拡大、商材拡大、受注拡大で、一〇%増分を追及したいとした。また、来年7月28日(土)に吹上ホール(一階大展示場)で開催する“中部みらい市”の発表も行った。次いで、篠リーダーからフルカバー、フルライン、フル機能の3つのフルの追及で管材ナンバーワンを目指すため、みらい市、みらい会の開催を通じてのしくみ作りを構築したいとの商品本部方針と、住宅事業を将来の柱とすべく、オール電化を主軸とした住設商材の総合提案を強化していきたいとした。
 引き続いて、各業界代表メーカー8社の業界動向と方針説明が発表された。
 方針発表の後は、懇親会に移り、ウエダの植田会長の乾杯で懇親会に入り、余興としてマジックなどを楽しみ、終始に渡り互いに親睦を分かち合い、佐野参与の謝辞、東陶機器名古屋支社の伊藤副支社長の中締めで懇親会を終了した。

商品の企画提案力が武器
新商品研修会を開催
岡谷管栄会営業マン40余名出席

 岡谷管栄会(会長=鈴木章夫氏・米津物産社長)では、10月26日午後2時より、岡谷鋼機名古屋本店会議室にて「新商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している、営業マン四十余名が出席して、メーカーの新商品について学んだ。
 研修会は、岡谷鋼機配管住設本部北野本部長の「ライバルに差をつけて業績を伸ばすには、経営、営業、物流の三つがバランスよく配置されていることが肝要です。なかでも営業の真髄は、人間性、人柄にプラスして、商品の企画提案力が武器です。これらに磨きを掛けて営業に差をつけてほしいと思います。今日の研修会で何か一つでも見つけて頂いて、明日からの営業に生かして下さい」と、挨拶して研修会に臨んだ。
 研修会では、@ベネックスの切断し面取りしたパイプを継手本体にそのまま差し込むだけで接合が完了する「EGジョイント」、A日立金属の7.5リットルから5,000リットルまで豊富な品揃えで、家庭用から高層ビル用までシステムに最適な「各種タンク類」、Bスミケイ販売の最も衛生的で高品質な配管材料の銅管を用いた「給湯用銅管配管システム」、C東洋バルヴの軽量コンパクトを主に、施工性の向上・省スペース化を実現した「共同住宅用湿式流水検地装置」と駐車場などの泡消火設備向けに開発した「減圧型一斉開放弁」、Dイノアックコーポレーションの金属管のような腐食がないので赤水や青水の発生がない「給水・給湯配管システム」、E岡谷鋼機の板フランジ、シールテープなどの中国からの「輸入商材」について研修した。
 研修会後は、サロンオカヤにおいて賛助会員も交えての懇親会を行い、親睦を分かち合った。

団体戦イトウ、個人戦森氏(イトウ)に栄冠
愛知県管工機材商協組
第26回ボウリング大会に168名参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原徳和氏・原芳商会会長)の福利厚生部(部長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)主管による「第26回ボウリング大会」が、10月28日に“星ヶ丘ボウル”を会場に、組合員はじめ賛助会員ら168名が参加して開催した。
 当日は、午前9時45分の受付締切り時間には全員が揃い、石原理事長の挨拶、前回第25回優勝者の優勝杯の返還式のあと、競技ルール説明が行われ競技開始。
 競技終了後は、軽食パーティと表彰式が行われ、団体戦はイトウBチームが2位に9ピン差の1,417ピンで優勝。
 個人では、イトウの森正明氏が545ピンで優勝した。
 入賞者は次の皆さん。
【団体の部】
▽優勝=イトウB1,417
▽2位=山信名東P3C1,408
▽3位=イトウA1,392
【個人の部】
▽優勝=森正明(イトウ)545
▽2位=安藤誠司(オータケ)528
▽3位=三浦雅弘(山信)522
▽ハイゲーム=安藤誠司(オータケ)212
(敬称略)

TOTO・DAIKEN・YKKAP3社共同企画
リモデルスタイルフェア
名古屋皮切りに、全国4会場で開催

 TOTO、DAIKEN、YKK APの3社共同による「リモデルスタイルフェア」が、10月27日の名古屋会場(ポートメッセ名古屋)を皮切りに、来年4月の東京会場(東京ビッグサイト)まで全国4カ所で開催する。
 三社が提案する六つのリモデルスタイルを中心に、TDYブランドのより一層の浸透、水まわり・建材・開口部といった空間全体でのリモデル需要の創造、TDYリモデルネットワークの拡充を目的に、55,000人の来場者を見込んでいる。
 今回は団塊の世代が最も「リモデルしたい」と考えている「LDK空間」について、3社共同企画の新しいプランを提案。
 また、リモデルの流れが実感できるように築30年の標準住宅を再現し、リモデル前からリモデル途中、リモデル後までの一連の流れに沿って展示。
 リモデル後は隠れてしまう、耐震・遮音・断熱などの居住性能を左右する住宅の基本性能を提唱。
 10月27日・28日ポートメッセ名古屋で開催した名古屋会場の、TOTOコーナーは、「4つの基本性能」で、誰もが使いやすく、経済的で環境にもやさしい水まわり商品をトイレ・キッチン・浴室・洗面の水まわり4ゾーンでトータルデザインした空間を展示。また、マンションなどのコンパクトな水まわり空間を広さを変えずにすっきり広々した空間にできる「コンパクトリモデル」をテーマにしたコーナーも用意していた。

Pbフリー銅合金「エコブラス」
鋳物での結晶粒超微細化を実現
三宝伸銅工業時代の要請に応える新技術

 三宝伸銅工業(社長=橋田隆雄氏、本社=大阪府堺市)はこの程、Pb(鉛)フリー銅合金「エコブラス」のより一層の高性能化、高品質化を目指し、鋳物の段階における微細結晶粒組織制御技術の利用により、10ミクロンにまで結晶粒を超微細化させた「微細結晶粒エコブラス鋳物」を完成させた。(特許出願中)
 一般的に、鋳物の金属組織は肉眼でもはっきり見える粗大な結晶粒からできており、熱間加工を加えた板、棒、鍛造品などに比べ特性面、品質面で劣るという難点があった。今回の新技術により、従来の鋳物の脆弱さを一新し、熱間押出、熱間鍛造で作られるエコブラス棒や鍛造品と同等の特性を備えたエコブラス鋳物の製造に成功した。この技術は、鋳物の段階でミリオーダーの結晶粒を百分の一以下に超微細化するものであり、「スーパーメタル」プロジェクトにおける、加工用金属材料結晶粒のサブミクロンオーダーへの超微細化にも匹敵する技術開発である。
 エコブラス鋳物の結晶粒超微細化は、エコブラスの標準組成に、有効添加元素P(りん)の少量添加と僅か25ppm(1ppmは100万分の1)のZr(ジルコニウム)の微量添加により実現が可能で、鋳物特有の樹枝状組織を10ミクロンオーダーの微細な粒状組織へと変化させる。これらの結晶粒は各々ランダムな結晶方位を持つため、鋳物特有の異方性を生じない。このような劇的な金属組織の変化により、従来の鋳物では相反する特性である引張強さと伸びを、それぞれ50N/mm2増、10%増と大幅に向上する。結果、「微細結晶粒工コブラス鋳物」は、熱間押出で作られるエコブラス棒あるいはステンレス鋳物と同等の機械的特性を有する。また、この技術は、砂型鋳造、金型鋳造を始め、連続鋳造棒、熱間押出用鋳塊まで、形状や鋳造方法に関わらず適用が可能で、いずれも凝固段階で固相が微細で粒状化しているため、欠陥のない健全な鋳物が得られる。さらに、微細結晶粒エコブラス鋳物は、ニアネットシェイプまで成形できる半溶融鋳造法(SSM)に最適な素材になるものと期待される。
 本年7月より施行されたRoHS指令においては、多くの素材に含有されるPb量が0.1%以下に規制された。ところが銅合金については代替材料がないという理由で例外的に4%以下の規制に留まっている。一方、日欧米の自動車メーカー・家電メーカーは、近い将来に予想されるPbの規制強化に備え、Pbフリー銅合金の本格的な検討を開始した。
 この様な状況の中、9月29日、米国カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事がPbフリーの定義を現行規準の「8%以下」から「0.25%以下」へと強化する法案に署名し、2010年1月より施行予定と報じられている。これにより、水と接触する配管・器具の表面におけるPbの加重平均が0.25%を超えることがないよう、素材のPb含有量が規制強化される。このため、従来は主流であったPb含有銅合金を表面処理することでPb除去する方法では対処不可となる。さらにこの法案成立の余波は米国の他州にも広がる動きをみせており、日欧への影響はもちろん、RoHS指令におけるPb規制の見直しにも繋がることが予測される。
 飲料水と接触するバルブ、末端給水栓、継手等の配管部材には、主としてPbを添加した銅合金が用いられており、その中でも飲料水との接触面積の大きな鋳物は最も厳しいPb制約を受ける。その意味においても、今回の微細結晶粒エコブラス鋳物は、時代の要請に応えたタイムリーな開発品と言えよう。
 同社は今後、多数の顧客および日米欧のライセンシーとの協力体制の下、量産化に取り組んで行く意向である。さらに、ひとつの素材で棒材、鍛造品、鋳物が作れるというエコブラスのリサイクル面での優位性を強調しており、また、高い強度を活かした軽量化を提案することで、経済性の面でも顧客満足度の向上を目指すとしている。

三菱マテリアルツールズ
3枚刃エムスタースロットエンドミル(M)
「MSMHZD」に小径サイズ追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアル神戸ツールズが開発・製造する、3枚刃エムスタースロットエンドミル(M)「MSMHZD」に小径サイズを拡大し、販売を開始した。
 このエンドミルは、ノンステップの縦送りや溝加工などの加工に最適なエンドミル「MSTARエンドミルシリーズ」。金型の溝加工などにおいて独自のギャッシュ形状と新設計の溝形状によりノンステップ縦送りから溝加工まで一気に加工でき、加工時間の大幅な短縮を実現する。
 今回、小径サイズをφ1mmまで拡大し、φ20mmまでの全26サイズとして豊富なラインナップでさまざまな加工に対応する。
 主な特長として、@金型の溝加工などにおいて新開発の3枚刃先端形状によりノンステップの縦送りから溝加工までを一気に加工することができ、加工時間の大幅な短縮を実現する。Aスムーズな縦送り性能と横送り時の切りくず排出性・剛性を両立させることにより、ノンステップ縦送り・溝加工などのさまざまな加工に対応する。Bφ1mm〜φ20mmまでの豊富なラインナップによりさまざまな加工に対応する。
 今回追加発売したのは、「MSMHZD」のφ1mmとφ1.5mmの2サイズ。標準価格は、共に@4,851円(税込)。
CBNボールエンドミルロングネック
「CBN-2XLB」サイズ拡大

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアル神戸ツールズが開発・製造する、CBNロングネックボールエンドミル「CBN-2XLB」のサイズを拡大し、販売を開始した。
 このエンドミルは、プリハードン鋼から65HRCを超える焼入れ鋼のような高硬度材の仕上げ加工に最適なエンドミルシリーズ。高い耐欠損性を持つ独自のCBN素材と最適設計によって安定した長時間加工を実現するとともに、独自の接合方式により首下違いをラインナップする、仕上げ加工用工具である。
 今回、最小径をR0.2mmまで拡大して16サイズを追加し、合計24サイズのバリエーション展開となった。
 主な特長として、@高い耐欠損性を持つCBN素材と切りくず排出性に優れた刃先形状の採用により、安定した長時間加工を実現。A独自の接合方式(PAT・P)の採用により、自由な首下延長が可能。また、超硬母材と同程度の接合強度を持ち、通常のろう材による差込み方式に比べて高い接合強度を示す。B高精度(R許容差±5μm、外径許容差0〜マイナス10μm)、シームレス形状により幅広い加工形態で優れた性能を発揮する。
 今回追加発売したのは、「CBN―2XLB」のR0.2×1×4〜R0.75×6×6の全16サイズ。標準価格は、R0.2×1×4@22,575円〜R0.75×6×6@26,775円(税込)。

全国大会を陰で支えた部員へ
愛機工青年部慰労会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)では、10月20日の全機工連・愛知大会の運営に協力した青年部員の労をねぎらうために、10月27日午後6時30分より名古屋市中区栄のアデージョにおいて慰労会を開催した。当日は、裏方として大会の成功を支えた青年部員ら約30名が参加した。
 会の冒頭、野田理事長より「皆様のお陰を持ちまして、大会を無事終了することができました」と感謝とねぎらいの言葉があり、森青年部長の音頭で乾杯した。

9月の工作機械受注状況
販売高が最高額更新
中部経産局管内主要8社

 中部経済産業局が10月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、テクノワシノ、ジェイテクト、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成18年9月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は449億5,900万円で、前年同月比4.9%増と2カ月連続で前年を上回った。前月比は2.4%減となった。
 国内受注は、自動車工業向けが62億3,100万円と9カ月連続で前年を下回り、さらに一般機械工業向けが94億2,700万円で七カ月ぶりに前年を下回った。全体でも187億7,800万円、前年同月比15.3%減と3カ月連続で前年を下回った。また、前月比は5.7%減となった。
 一方、海外受注は、北米向けが10カ月連続、ヨーロッパ向けが13カ月連続、アジア向けが2カ月ぶりに前年を上回ったことから、全体でも261億8,100万円、前年同月比26.6%増と5カ月連続で前年を上回った。また、前月比は0.2%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが104億9,400万円(前年同月比40.7%増)、以下、ドイツ29億4,400万円(同84.1%増)、中国17億1,000万円(同23.2%減)、インド11億3,400万円(同163.7%増)、イタリア10億2,200万円(同7.1%増)の順となった。
 販売額では、533億200万円となり、前年同月比は10.4%増と2カ月連続で前年を上回った。また、前月比は40.4%増となった。
 受注残高は、2,210億4,500万円となり、前年同月比3.2%増と33カ月連続で前年を上回った。また、前月比は5.3%減となった。
 なお、販売高533億200万円はこれまでの最高額を更新した。

TOP 好評の「エコワイド」に
グリップ付タイプが登場

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)では、好評発売中のワイドモンキレンチ「エコワイド」にグリップ付きタイプを新たに追加し、ラインナップの拡充を図った。
 エコワイドは、「アゴのでっぱり無し」「薄くてコンパクトなヘッド」「ワイドな口開き」という特徴をもち、水道・ガス・エアコンなどの配管の込み入った場所でのナット締めほか、広範囲のネジ締めに最適。薄型・軽量で取り回しが楽なため作業者の疲労を軽減できる。
 今回発売したグリップ付タイプは、握り心地が冷たくなく冬季の作業も快適にできる。また、軍手で握っても滑らない。サイズの異なる4アイテムを用意。価格は、一丁あたり2,846円〜5,429円(税込)となっている。

第47回西日本総合機械展
出展者募集来年2月まで

 西日本産業貿易コンベンション協会(理事長=重渕雅敏氏)では、「第47回西日本総合機械展」を来る平成19年6月21日から23日までの3日間、北九州市小倉北区の西日本総合展示場で開催するにあたり、出展者を募集している。
 この展示会は、工作機械を中心に金属加工に関する製品・技術の見本市として、九州・山口地区では唯一の展示会で、昭和36年(1961年)から毎年開催され、今回で47回を迎える。
 昨今、国内における工作機械業界は順調に受注拡大を続け、大変好調である。九州地域においても生産、設備投資及び輸出が好調に推移し、景気回復の動きが着実に広がっている。特に、自動車をはじめ、ロボット、ICTなど最先端産業の拠点形成に向けた動きが活発化しており、今後、地元への波及効果が大いに期待されている。
 このような中、昨年の第46回展では59社(併催展も含めると183社)が出展、3日間を通して17,789名の専門ユーザーが来場し成功を収めた。
 出展対象は、@工作機械A鍛圧機械B機械工具C工作機械用機器D研削砥石、研磨材E歯車、歯車装置F精密測定機器G工学測定機器H試験機器I油圧・空気圧機器J産業用ロボット・マテハン装置K搬送機械・自動倉庫L自動組立装置・自動供給装置M新素材NCAD/CAM。
 出展料は屋内標準小間〈1小間〉21万円(税込)。申込締切り平成19年2月28日。
 申込先・問合せは、西日本産業貿易コンベンション協会事業部事業第二課、電話093-511-―6800、Eメールkikai@convention-a.jpまで。
第47回西日本総合機械展 開催概要
◆名称=第47回西日本総合機械展
◆会期=平成19年6月21日から23日までの3日間、午前10時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)
◆内容=西日本地域の産業経済に必要な最新・最先端技術の工作機械・CAD/CAM・精密測定器ならびに産業用システム機器など金属加工全般に関わる機器や技術を一堂に展示し、デモンストレーションを行う。
◆会場=西日本総合展示場新館(北九州市小倉北区浅野三丁目8番1号)
◆主催=財団法人西日本産業貿易コンベンション協会
◆共催=福岡県、北九州市、財団法人九州産業技術センター
◆後援=経済産業省、在福岡アメリカ領事館、中華人民共和国駐福岡総領事館、駐福岡大韓民国総領事館、タイ国政府貿易センター、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、山口県、広島県、島根県、日本貿易振興機構、日本機械工業連合会ほか。
◆協賛=日本工作機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本ロボット工業会、日本小型工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機器工業会、日本歯車工業会、日本フルードパワー工業会、研削砥石工業会、超硬工具協会、日本工具工業会、ダイヤモンド工業業協会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、日本試験機工業会、製造科学技術センター
◆小間数=300小間
◆同時開催=第33回ふくおか産業技術振興展、福岡ナノテクNOW2007、北九州市受注拡大商談会
◆入場料=700円(税込)
◆来場目標=18,000人
※内容は予定のため一部変更になることがある。

第47回防錆技術学校
受講者募集開始

 日本防錆技術協会(会長=里見菊雄氏)は、我が国唯一の防錆技術者養成機関である防錆技術学校の第47回受講者募集を開始した。同校は1年間の通信教育として毎年実施されているもので経済産業省、国土交通省、文部科学省、中小企業庁の四省庁並びに日本商工会議所が後援を行っている。これら、国や産業界の支援体制は防錆防食技術者養成の重要性を深く認識していることと、同校が46年の長い歴史と1万数千名を超える受講者を指導教育した実績が評価されてのものと言えよう。
 教育は、前期に各科共通の共通課程通信学習と共通課程面接学習指導(東京、大阪)、後期には施設防食科、防錆塗装科、防錆塗装科別科、めっき科、工業包装科の5つの専門別専攻科の通信学習と面接講義(2日間)により実施される。通信学習は、同校のために特別に執筆、編さんされた教科書を自習し、与えられた試験問題を解くことにより、専門知識がしらずしらずに身に付き、更に担当講師による添削と分かり易い採点所見で確実なものとなる。同校で使用される教科書は毎回更新されており、今回も専門講師陣により最新技術の原稿執筆が行われている。
 通信教育では充分指導できない部分や最新技術について、延べ50名の講師によるスクーリング形式の面接講義が開催され、最新の技術やデータを用いた懇切な講義と活発な質疑応答が行われている。直接講師とふれあう機会が少ない通信教育では講師と受講者相互の人間関係も構築される有意義なものである。また、開講初期に実施される面接学習指導は、実務に追われ学習から遠ざかっていた方にはうれしいシステムである。
 通信教育の成績と面接講義時に実施される筆記試験、並びに認定論文を総合判定して一定の基準を満たした受講者に「防錆管理士」の資格認定が行われる。防錆管理士は既に11,000名以上が国内外で活躍しており、防錆技術学校を修業した後も全国組織の防錆管理士会を通じて最新の技術情報が絶えず人手できる体制が整備されている。国中で産業設備の耐久性や安全の再確認が進められている時、求められる教育であろう。受講費用は199,000円。問い合わせは防錆技術学校事務局(東京都港区芝公園3-5-8、電話03-3434-0451)まで、詳細案内書・願書を無料で郵送してくれる。

受注額48ヵ月プラス最長記録更新中
9月単月1千221億円は史上最高
日本工作機械工業会9月工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた、2006年9月分の工作機械受注実績調査報告によると、9月の受注額は1,221億円で前月比6.0%増となり、29カ月連続での1,000億円超えは、バブル期を7カ月抜き最長記録を更新中。
 なお、9月単月の受注額では1990年九月の1,194億円を超え、史上最高額を更新した。また、前年同月比では5.4%増と48カ月連続の前年比プラスで、1997年回復期を3カ月抜いて最長記録を更新中であり、依然として高水準を持続している。
 これを内外需別にみると、内需は631億円で前月比8.3%増となり、6月以来3カ月ぶりに600億円を超えた。前年同月比は1.0%減で3カ月連続のマイナスとなった。前年比では3カ月連続のマイナスとなったが、依然高水準を持続している。一般機械が底固く推移しており、内需の好調を牽引している。自動車は前年比マイナスであったが、前月比では2カ月連続のプラスになった。電気・精密は電気機械が前年比プラス、精密機械が同マイナスとなり合計ではほぼ前年並みである。
 外需の590億円は、前月比3.6%増。前年同月比は13.2%増で、史上最高額を連続更新した5月、6月の水準には及ばないものの、13カ月連続前年比プラスで推移しており、依然として力強い動きを示している。
 内需の内訳をみると、一般機械は288億円で前月比6.4%増、前年比7.9%増と引き続き好調であり、前年比は16カ月連続のプラスで推移。自動車は163億円で、前月比3.1%増、前年比16.8%減。依然として急拡大した2004年後半〜2005年前半時以前の水準と同程度であるが、前月比では2カ月連続のプラスとなった。電気・精密は68億円で前月比7.8%増、前年比0.1%減。IT関連財の生産拡大に伴い徐々に増加傾向にある。
 外需の内訳では、アジアは172億円で前年比14.5%減。その他アジアではインド、シンガポールが好調ながら、東アジアで自動車、IT関連財向けなどの受注が減少し、アジア全体では2カ月ぶりに前年比マイナスとなった。欧州は158億円で同23.2%増となり、四月以降前年比プラスで推移しており好調を持続している。EU主要国はすべて同プラスとなっている。北米は248億円で同41.0%増と5月の252億円に次ぐ受注額となった。米国、カナダで同プラスとなり、特に米国は1998年の好況時と同水準になった。
【1〜9月の受注累計額】
 受注総額1兆733億円(前年比6.2%増)。9月時点の累計額としては、ピークであった1990年の1兆677億円を上回るペースで推移している。
 2006年受注額修正見通しの1兆4,000億円には残り3カ月間で1カ月に1,089億円のペースで達成可能。
@内需5,558億円(前年比0.4%減/内需比率51.8%)
 全11業種中、8業種で前年比プラスであったが、自動車の調整もあり、内需全体ではほぼ前年並みとなった。主な業種では、一般機械が好調持続、電気・精密は半導体・IT関連財の生産拡大にともない増加基調にある。自動車は前年比ではマイナスだが、急拡大した2004年後半〜2005年前半時以前の水準にある。▽一般機械2,483億円(前年比10.9%増)▽電気・精密656億円(同17.8%増)▽自動車1,522円(同23.8%減)。
A外需5,175億円(前年比14.4%増/外需比率48.2%)
 主要三極とも前年比プラスとなっている。外需比率は1998年(53.8%)、1999年(52.2%)に次ぐ水準にある。地域別では特に欧米の伸びが顕著である。▽アジア1,819億円(同1.0%増)▽欧州1,413億円(同28.5%増)▽北米1,835億円(同21.3%増)。

受注高6千172億1千500万円
前年同月比71・1%増
日本産業機械工業会8月産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成18年8月の産業機械受注状況によると、8月の総受注高は前年同月比71.1%増の6,172億1,500万円で、このうち内需は同3.4%減の2,462億6,300万円、外需は同250.4%増の3,709億5,200万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比4.7%増、非製造業向けは同2.8%増、官公需向けは同22.5%減、代理店向けは同2.7%減であった。
 内需で増加した機種は、圧縮機(前年同月比2.5%増)、変速機(同12.8%増)、金属加工機械(同0.8%増)、その他機械(同27.0%増)の4機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(同2.0%減)、鉱山機械(同37.6%減)、化学機械(冷凍含む)(同8.6%減)、タンク(同22.1%減)、プラスチック加工機械(同26.3%減)、ポンプ(同27.1%減)、送風機(同32.0%減)、運搬機械(同7.2%減)の8機種であった。
 一方の外需でば、8月のプラントは4件で2,098億8,700万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比453.2%増)、化学機械(冷凍含む)(同568.5%増)、タンク(同57.2%増)、ポンプ(同15.2%増)、圧縮機(同53.7%増)、運搬機械(同6.2%増)、変速機(同12.9%増)、その他機械(同58.1%増)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(同88.8%減)、プラスチック加工機械(同28.5%減)、送風機(同四3.8%減)、金属加工機械(同64.7%減)の4機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は化学、電力、外需の増加により前年同月比130.7%増、鉱山機械は鉱業、建設、外需の減少により同62.3%減、化学機械(冷凍含む)は化学、外需の増加により同一四一・六%増、タンクは外需の増加により同47.1%増、プラスチック加工機械はその他製造業、外需の減少により同27.6%減、ポンプは官公需の減少により同20.9%減、圧縮機は外需の増加により同30.3%増、送風機は鉄鋼、自動車、官公需、外需の減少により同35.2%減、運搬機械は化学、建設、運輸、不動産の減少により同4.1%減、変速機は窯業土石、その他製造業、外需の増加により同12.8%増、金属加工機械は外需の減少により同25.4%減となった。

収益改善提案セミナー
11月22日開催
ケイアイティ

 ケイアイティー(本社=名古屋市緑区鴻仏目1-5-2)は来る11月22日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場展示室212(2号館1階)において収益改善提案セミナーを開催する。
 セミナーでは、世界最高水準のCAD/CAMソフトマスターキャムの新バージョン「MastercamX2」と、低価格で操作が簡単なうえシステム管理も不要な生産管理ソフト「MERCURY―K(マーキュリーケイ)」を紹介。製造業の生産性向上と収益の改善を提案する。
 開催時間は午後1時から5時まで。参加費無料。
 参加申込・問合せは、ケイアイティー(TEL052-877-5181)まで。