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2005年(平成17年)8
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平成17年8月7日2210号
鋲螺業界発展に一層の団結を
新会長に鈴木氏(エフシーテック)就任
日本ねじ商連犬山で第30期通常総会

 日本ねじ商業協同組合連合会(会長=岡田眞治氏・岡總社長)の第30期通常総会が7月24日・25日の両日、8年振りに愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏・藤田螺子工業社長)が設営を担当して愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで開催された。総会には地元愛知をはじめ東京鋲螺協同組合、大阪鋲螺卸商協同組合、神奈川県鋲螺協同組合より120名が参加して盛大に行われ、任期満了に伴う役員改選で愛知の鈴木日出男氏(エフシーテック社長)が新会長に就任した。
 総会は25日午後1時40分より土方常任理事の司会で進められ、藤田副会長(愛鋲協理事長)より「開会に当たりまして、今回の第30期通常総会は私共愛鋲協の担当であるということで、一言御礼を述べさせていただきます。この犬山は愛知県の北側にあたりアクセスが不便なところでありますが、120名の大勢の方においでいただきまして誠に有り難うございます。8年前の前回愛知が担当した時は岐阜県の長良川で開催致しましたが、大変残念なことに鵜飼が台風の影響でできませんでした。今回私共、この木曾川で鵜飼を開催するということで準備を進めてまいりました。お蔭さまで今日は鵜飼ができるということを先ほど聞き、ホッとしているところです。これも岡田会長様はじめ皆様の日頃の心がけ、精進の賜物と感謝申し上げます。この犬山には、国宝が2つあります。1つは犬山城、もう1つは茶室の如庵。今ひとつ、成田さんの名古屋別院がございます。この犬山の地を皆様の2日間の良い思い出にしていただければ幸いだと思います。それでは第30回の総会を開催致します」と開会の辞が述べられた。
 続いて、会長挨拶に臨んだ岡田会長は「2年振りの再会でございます。本日は日曜日で皆さんご多忙の中また猛暑の中を、東京、神奈川、愛知、大阪より多数ご参加賜わりまして厚く御礼申し上げます。振り返りますと、前回は東京の組合の皆さんにお世話になりましたが、日本の景気はどん底に近い状況でありました。あえて明るい話題を探しました時に、18年振りに我が阪神タイガースが優勝に向けて邁進しておりましたのが、唯一明るい話題であったように記憶しております。しかしその後は皆さんご承知の通り、半年後から中国を筆頭に鉄鋼好況を迎え今日に至っている訳でございますが、まさかねじ商連として最終ユーザーに向けて価格改定のお願いを2年続けて出すことになろうとは正直誰も想像しなかったのではないかと思います。これからもブリックス(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心に、ねじ事業はまだまだ当分期待できると考えております。この2年間、私自身広域に渡る同業者の団体の存在意義、即ちねじ商連の存在価値、訴求力の大きさを改めて再認識致しました。例えばユーザー様への価格改定のお願いは、ねじ商連の母体であります各地区のねじ商業組合の力がなくてはならなかった。各組合の統率力、あるいは各組合員の協調性、連帯感の強さを再認識致しました。同時にユーザー様から、ねじに広域な団体があったのかという声を聞きました。まだまだ不十分ではございますが、一企業には到底なし得ない訴求力の大きさを感じた一人でございます。ねじ商連では色々事業をやっておりまして、流通事業、斡旋事業、広報、更には規格事業なるものも行っており、ねじJISの原案の作成から代表委員が参加させていただいております。また、ねじの日の事業というのもあります。私の私見でございますが、どうもねじというものは、本来ある価値よりも一般には低く見られがちであるということが残念ながらあると思います。できれば、ねじの日グッズにも一般の人に折に触れて見ていただく、あるいは触れていただくというようなものがあればと感じております。今回、神奈川鋲螺組合の皆さんが25年前にも作りました『ボルト型ボトル』の復刻版を作られ、好評を得ることができました。いずれに致しましても広域に渡る同業者の協同組合の団体の存在価値というのが、我々の業界も好むと好まざると必ずグローバル化の経済の中にさらされる訳でございます。要件によりましては、より一層ねじ商連の存在価値というのが問われ、ねじ商連でしかでき得ないという要件というのも増えるのではないかと思います。これからそういった際には、協調すべきは協調し、鋲螺業界の発展のために一層団結力を出していただき、ねじ商連が益々発展しますことをお祈り申し上げます」と述べ挨拶とした。
 議長に由良副会長を選任し議事に入り、第1号議案から第8号議案をそれぞれ慎重に審議した。
 その結果、平成16年度事業報告・決算報告、平成17年度事業計画案・収支予算案など第1号議案から第6号議案は原案通り可決承認。
 第7号議案の任期満了に伴う役員改選では、指名推薦方式で理事31名、監事2名が選出され、直ちに第1回理事会を開催。互選の結果、鈴木日出男氏が会長に選任された。
 第8号議案の第32期通常総会開催担当組合は大阪に決定した。以上で議事を終了。
 引き続いて、鈴木新会長より岡田前会長に記念品が贈呈された後、鈴木新会長が「只今、第1回の理事会におきまして、日本ねじ商連の会長という大役を仰せつかりました。理事の皆さんと力を合わせ、私なりに一生懸命務めさせていただく所存です。愛知鋲螺商協同組合からは藤田K氏のご尊父が務められて以来、20数年間会長が出ていなかったこともあり、今回私が選任されたのではなかろうかと思っております。前任の岡田会長様に色々とご指導を仰ぎながら進めて行きたいと思っております。日本ねじ商連のあり方・存在価値についても引き続き認識しながら、皆様方と共に運営に務めてまいりたいと存じますので、ご支援ご協力をお願い致します」と就任の挨拶を行った。
 渡辺副会長の閉会の辞で総会を終了した。
 総会終了後は、懇親会と鵜飼見物が行われ、参加者は互いに親睦を深めた。また、翌日は「愛・地球博」(愛知万博)を見学。有意義な2日間を過ごし、2年後の大阪での再会を誓い合い散会した。

東陶機器の商品動向について
衛陶部会を開き研修
静岡県管工機材商組合7月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮男氏・丸尾興商社長)では、7月8日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「7月度定例理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、衛陶部会を開き、東陶機器の商品市場動向について研修した。
 理事会での、審議事項は次の通り。
 管機連(橋本政雄会長)の「第43回総会」が6月16日に東京鉄道会館ルビーホールで開催され、丸尾理事長、大河・村松の両副理事長が出席した。
 決議事項としては、夏季一斉休暇を8月13日(土)〜15日(日)と決めたほか、東京組合の展示会(8月4日〜6日)と大阪組合の展示会(9月15日〜17日)のPR発表があった。各地区理事長報告では、各地区それぞれの特色ある取り組みが行われており、中でも会員数の減少に歯止めをかけるための方策に工夫を凝らしている現状が報告された。また、連合会組織の拡充へ向けての法人化の推進に、協力方の要請もされた。
 議案審議の後は、“衛陶部会”に移り、当日出席した東陶機器の戸田静岡営業所長より同社の商品市場動向について解説してもらった。
 17年度上期は静岡県下において住宅・非住宅共に新設の需要は前年微増を見込んでおり、静岡県下における新設住宅においては、ホームビルダーの勢力が拡大してきており、今後もこの傾向は続くのではないかと考えている。一方、リモデルの売上は全体の50%を超えてきており、今後も潜在化しているリモデル需要を喚起できる新商品を投入しながら、更なる売上拡大にチャレンジして行きたい。また、今年の9月にはシステムキッチンで新商品の発売を予定しており、全国にあるショールームのキッチンも夏までに全面入れ替えをしていく予定でおり、システムキッチンの顧客満足度ナンバーワンを目指したいとした。

産業用バルブの最大手
キッツ伊那工場訪問
ジュニアー会 優良企業工場見学会

 ジュニアー会(幹事長=志知亨氏・志知社長)は7月1日・2日の両日、優良企業工場見学会を開催、バルブ最大メーカーのキッツ(社長=小林公雄氏、本社=千葉市美浜区中瀬)の伊那工場(長野県伊那市)を訪問した。参加者は15名。
 初日は、中央自動車道の駒ケ岳サービスエリアに午前11時30分に集合。昼食後、午後1時40分にキッツ伊那工場に到着した。
 まず会議室でキッツと伊那工場についての概要を聞き、続いて工場内を見学。小型バルブから日頃目にすることのできない特殊な大型弁の組み立ての様子などを見て回った。
 工場見学後は、キッツの創始者・北澤利男氏が収集したエミール・ガレの作品を中心に展示する「北澤美術館」(長野県諏訪市)を訪ね、会としては数年振りの宿泊となる「ホテル紅や」で懇親会を開催した。
 翌日は、観光組とゴルフ組に分かれ、それぞれ高原の一日を満喫した。

本格的な夏に向かい
ビールで暑気払い
GKC ビアガーデンの集い

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=福生雅利氏・ギフベア社長)では、毎年恒例となっている「ビアガーデンの集い」を7月22日午後7時より、岐阜市日出町のグランヴェール岐山で開催し、組合員とその家族・従業員並びに賛助会員ら40名余りが参加した。
 冒頭、福生理事長が「大勢の方々にご出席いただき有り難うございます。本日は十分に飲んで、食べて、楽しんでいただき、この夏を乗り切るための英気を養っていただければ幸いです」と挨拶、引き続いて力強い発声で乾杯。
 バイキング方式によるバーベキューやジョッキで生ビールを堪能しながら、賑やかに歓談して親睦が深められ、午後九時前にお開きとなった。

全国大会を完遂し山田理事長退任
新理事長に笠井氏が就任
名古屋伝動機商組合7月度例会を開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=山田貞夫氏・ダイドー社長)は7月12日午後6時より、名古屋市千種区のメルパルク名古屋にて7月度例会を開催した。当番幹事は笠井と長村商店。
 例会は長村理事の司会で進められ、冒頭、山田理事長が「全国伝動機商組合連合会の全国大会も無事、皆様のご協力をいただきまして恙無く開催できました。これも皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。参加していただいた全国の方にお聞き致しますと、いろいろと企画をしていただき大変楽しかったと、好評の声を多く聞くことができました。役員改選の件ですが、私が理事長をお引き受けするに際し、この全国大会が終了しましたら交代をしていただき、立派な方に理事長をやっていただきたいとお願いを申しておりましたので、一つこのことをお含みいただき、ご理解を願いたいと存じます。また、全国大会50周年の歴史を一冊の冊子にまとめこの程完成致しました。我々の後の世代の方にも懐かしく見ていただけると思います」と挨拶。
 議事に入り、役員改選では、新理事長に副理事長の笠井善元氏(笠井社長)の就任が決定した。
 また、椿井会計より全国大会の収支報告が行われ、「残金については、次回代表の役員だけで開催されることになった大阪組合へ費用の一部として活用してもらうためにお送りしたい」との意向が示され、これらを承認した。
 続いて、笠井新理事長より「ご推薦いただき有り難うございます。この組合に参加させていただきましてかなりの時間になると思います。組合のお役に立たなければと常に思っておりましたが、実はご立派な先輩ばかりいらっしゃいますのに私のような見識の狭い者がこのような要職をお引き受けして良いのかと、自分でも疑問に思っております。皆様にご協力いただき、支えていただきたいと存じますので、ご支援ご協力の程宜しくお願い致します」と就任の挨拶があり、例会を終了した。
 この後、懇親会が行われ、親しく情報交換をするなどして午後八時過ぎに終了した。

本社ビル新社屋落成
披露パーティーに200名
サカイ創業の地に戻る

 サカイ(社長=酒井基和氏、本社=東京都港区芝4丁目)では、先ごろ本社ビルが完成し(既報)、その落成披露パーティーが7月2日午前11時半より、東京都港区高輪の新高輪プリンスホテルにて仕入先メーカーらおよそ200名を招待し盛大に執り行われた。
 同社は昭和26年、東京都港区芝で「酒井商店」として創業。以来、切削工具一筋に歩みを続け、今年創業54年を迎える老舗。先ごろ40数年振りに創業の地に本社新社屋を建設した。
 冒頭、挨拶に臨んだ酒井社長は「事故も無く、本日本社ビルを落成できましたことを、厚く御礼申し上げます。当社は本年で創業54年を迎えておりますが、ご存知のように旧社屋は築43年とかなり老朽化が激しく、商品を置くスペースも無く、昨今の地震のことを考えますと心配でなりませんでした。そんな中、今から5年程前に田町駅周辺の土地開発ということで移転の話があり、慎重に討議を重ねた結果、平成14年の11月頃移転することを決めました。その移転先というのも私共の創業の場所で、私の父が昭和26年にスタートした場所に帰ることができ本当に嬉しく思います。切削工具専門ということで50年間の歴史の中でその商品の種類と数は大変なもので、一旦棚から出してしまうと収拾がつかなくなり非常に苦労の連続でありましたが、それも皆さんのご協力で無事済みました。斬新なデザインと非常に丁寧な仕事ぶり、アフターと、設計施工をしていただいた清水建設さんには非常に満足しております。そんな新社屋は、第一京浜国道と日比谷通りに面する最高の立地条件で、総敷地面積483u、地上7階建て。1階が駐車場並びに配送室、2階が事務所、3階が食堂兼会議室、4階から7階は商品倉庫で、総床面積は2,566u。私共サカイは切削専門でございます。名古屋営業所、仙台の東北営業所は14年目になります。社歴も54年目に入り、徐々に拡大してまいりましたが、今一度ここで本社社屋建設を機に基本に戻って一からのスタートと考え、社員一丸となって頑張ります」と決意を語った。
 引き続いて、ビデオにより新本社の内外が紹介された。
 来賓の石田みずほ銀行芝支店長の祝辞に続いて、業界を代表し太田三菱マテリアル神戸ツールズ社長(日本工具工業会理事長)より「42年前に私共が発行しておりました冊子に掲載されております。酒井商店は“無いものは無い”と表されており、今でもサカイさんに行けばどんな工具も置いている、まさか無いだろうと思われるものも置いているという評判を聞いております。安心感は今でも絶大なもの。42年前と比較すると従業員の皆さんの数も増えており、店舗も拡大、国内でも有数な切削専門問屋さんになられたことはご同慶の至りと思います。これも偏に社長、そして村上専務をはじめ従業員の皆様のご努力の成果と敬意を表します。今後ますますのサカイさんのご繁栄と従業員の皆様のご健勝をお祈り致します」と祝いの言葉が述べられた。また、後藤日進工具社長からも祝辞が述べられた。
 この後、安倍川栄工舎社長の力強い発声で乾杯、祝宴に移った。
 途中、設計・施工を行った各社に感謝状を贈呈。松本日研工作所社長、三橋テヅカ社長から祝いの言葉が述べられ、生悦住ダイジェット工業社長の中締めで午後2時過ぎ盛会のうちにお開きとなった。

キャンプの準備状況等報告
愛機工青年部役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は7月12日、役員会を行った。
 当日は八名が出席し、審議された議題は次の通り。
▼第1号議題=キャンプについて
 7月30・31日に行われる「キャンプの集い」については、6月末に案内状の発送と大まかな役割分担を決定。
 7月21日には最終打ち合わせを行う予定。現時点での参加希望人数は40人弱。最終的には例年通り、百人を超えると予想。
▼第2号議題=ビアパーティーについて
 8月19日に「ビアパーティー」を開催する予定。宮の渡しから乗り込み、エンゼルハープ号による遊覧を行う。服装については、上着なし、ネクタイなしのクールビズを提案。
▼第3号議題=野球について
 野球大会は7月9日で半分のスケジュールが終了、残り4日で優勝戦の予定。
▼第4号議題=MG研修会について
 7月23・24日の両日、名古屋市港区の邦和センターにて「マネージメント研修会」が行われる予定。青年部からは10名が出席する。
▼第5号議題=東西交流会について
 8月26日に東京新橋にて東西交流会が行われる。当日はディスカッション等イベントを予定。青年部からは6名が参加することになっている。

「エンゼルハープ号」で名港クルージング
愛機工西支部47名が涼を愉しむ

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)は7月24日、名古屋港クルージングを開催。支部員ら47名が参加した。
 これは昨年、熱田支部と合同で行われた御座船「義丸」での堀川遊覧が非常に好評であったことから、今回は単独で帆船スタイルのクルーズ船「エンゼルハープ号」でのクルージングが企画されたもの。
 当日は、名古屋市熱田の東海道五十三次の一つとしても有名な「宮の渡し」より午後6時20分に出航し、約2時間かけて名古屋港内を周遊した。
 滝川支部長より「日頃は皆さん、組合活動並びに支部活動にご協力賜り誠に有り難うございます。本日は日頃のお疲れを癒し、十分に愉しんでいっていただければと思います」と挨拶があり、引き続いて力強い発声で乾杯。ビュッフェスタイルの食事をとった。
 エンゼルハープ号の2階にはオープンデッキもあり、夕暮れの心地よい海風に当たりながら涼を愉しんだ。たまたま海上自衛隊の護衛艦四隻が名古屋港に寄港しており、艦首からメインポール、艦尾にかけてイルミネーションが施され夜の海に映えていた。また、船上から今年オープンしたばかりのイタリア村の花火も見物でき、参加者はクルージングを満喫した。

タンガロイ
シャープな切れ味を維持
新CBNチップ BX470
ESD対策に対応した

 タンガロイ(社長=徳永昭大氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は、新cBN材種『BX470』を2005年7月15日より全国で発売する。
 BX470はcBN含有量が95.1%と実用工具材料としては世界ナンバー1であり、cBN平均粒径が1.5と粒子サイズを小さくした焼結金属加工用の新cBNチップである。
 近年、自動車用部品を中心に焼結金属部品は右肩上がりに増えている。これらの部品は多種多様な材質からなり、難削化する傾向にある。
 燒結金属部品加工の多くは切れ味の低下によりバリ高さが増す、あるいはバリが生じる方向が変化する状態でチップ寿命と判断される。バリによる寿命を延長するためには、加工による刃先形状の変化を抑制することが有効である。
 BX470は結合相部を微細組織に制御しており、cBN粒子の脱落による摩耗を抑制し、これにより刃先をシャープな状態で維持することが可能である。
 以上のことからBX470は従来材種より耐摩耗性を高め、燒結金属部品加工におけるバリ寿命を向上させることが可能となった。
 またBX470はcBN高含有材種のため耐欠損性も高く、刃立ち性も良好で、安定した切削加工が可能である。
 さらにダイヤモンドに次いで熱伝導度が高いcBNを多く含み(95.1%)、刃先先端で受けた切削熱を拡散放熱することができるので、鋳物の高速加工にも適する。
【製品特長】
■cBN含有量世界ナンバー1。
■cBN高含有ながらcBN平均粒径1.5μのcBN焼結体。
■シャープな切れ味を維持する新cBN材種のため、バリ寿命に効果的。
■cBN高含有材種のため耐欠損性が高く、刃立ち性も良い。
■組織制御により結合相部の摩耗を抑制。
■燒結金属のみならず鋳鉄の高速加工でも適応可能。

イグス E6―ESD
エナジーチューンシステム

 イグス(本社=東京都墨田区錦糸1-2-1、TEL03-5819-2030、http://www.igus.co.jp)は、半導体・精密機器・医薬品など、高精度が要求される加工現場における、ESD(静電気放電)対策を施した第二世代ケーブル保護管「エナジーチェーンシステムE6―ESD」を新規開発した。
 同社のケーブル保護管エナジーチェーンは樹脂製で、その多くがイグミッドと呼ばれるコンパウンドをベースにしている。92年にイグミッドから特殊素材GCを開発、ドイツ物理工学研究所より承認を得ると、樹脂でありながらESDに対応したケーブル保護管製作に取り組んできた。その後徹底した研究とテストにより、「エナジーチェーンシステムE6―ESD」を生み出した。
【製品特長】
◎ボルト・ドリル穴の連結部分を取り除く
 長期的な伝導性だけでなく、E6のピポッド型・穴あき型の連結部分が無い形状であり、ESD対策を強くサポートできる。また、あらゆる設置条件に対応できる。
◎ATEX対策に対応
 ATEX(爆発性雰囲気)指令は欧州委員会によって実施されたもので、ATEXで使用される機器に関して、全EU加盟国に強制適用となった。「エナジーチェーンシステムE6―ESD」はこの指令に準拠した製品となっている。
 近年、ハードディスクに代表される小型電子機器部品や、自動車用の小型アクチュエータ部品などの小径部品を、高精度で加工するニーズが高まっている。

エースコートA-CZ150発売
住友電工ハードメタル
小物部品加工用新材質

 住友電工ハードメタル(TEL072-771-0562、http://www.sumitool.com)では、これまでに電子機器部品などの高精度加工市場において、多様なニーズに応えるべく工具の開発を行ってきたが、このたび、その技術を生かして「エースコート-ACZ150」を製品化した。
 新材質「エースコート-ACZ150」は、耐欠損性に優れた強靱超硬母材に、平滑性に優れた高硬度PVD膜、新ZXコートを施すことで、チッピングなどの異常損傷を抑制し、安定して高精度で美しい仕上げ面を得ることが可能となった。
【製品特長】
●工具の安定長寿命化を実現するとともに、高精度で美しい加工面が得られる。
●電子機器部品や自動車用小物部品の高精度加工に最適。
●従来品よりも精度の高いE級チップ(従来品G級チップに対して、厚み交差などの寸法を厳しく管理した高精度チップ)をラインナップした。


旋回流方式でスムーズな排水実現
アクロスジョイント
フネンアクロスフネンテープも好評

 フネンアクロス(東京都板橋区上板橋1-19-16)は、耐火二層管として初めての旋回流方式を採用した「単管式排水継手アクロスジョイント」と従来のメジ剤のようにベトつかず、手を汚さずに施行できる管継手専用目地部材の「フネンテープ」を発売し、好評を得ている。
 ■アクロスジョイントは、高性能・コンパクト・軽量化を実現し、中・高層集合住宅に欠かすことのできない排水継手。
 【特長】
@高性能
 旋回羽根と内管塩ビ管によるスムーズな排水を実現。
A規格
 本体規格はわずかに七タイプで即納OK。
Bローコスト
 低価格と防露施行不要で大幅なコストダウンが可能。
C遮音性
 振動が伝わりにくい耐火二層管構造のため遮音性が良好。
D施工性
 本体がコンパクトであることに加えて、フネンパイプ(L寸2,000〜3,000o)との接続により一スパンの立ち上げが容易。
E伸縮処理機能付
 専用ゴムパッキンが装着済。
 ■フネンテープは、はさみで必要なだけ切り取り、施行部に貼り付けるだけでOKと、初めての人でも簡単にメジ施行ができる優れもの。
【特長】
@簡単施行
 従来のメジ剤のようにベトつかず、手を汚さずに施行できるので、クリーンな作業環境をキープできる。施行はいたって簡単で、必要な分をはさみで切り取り、施行部に貼り付けるだけでOK。
Aローコスト
 施行口数あたりの材料費は格安。20m巻きで余裕のメジ施行。
B優れた耐火性能
 安心の国土交通大臣認定・日本消防設備安全センターの性能評定取得品。万一の火災時にも優れた耐火性能を発揮する。
Cムダなし施行
 短くなっても継ぎ足して施行できる。また、使い残して時間が経っても新品同様に使える。
D屋外でも使用可能
 優れた耐候性を有し、屋外の配管にも使用できる。
 価格は、幅30o仕様(20m巻き)一巻3,900円、幅50o仕様(20m巻き)一巻6,400円。
 その他詳細については同社最寄の各営業所か名古屋営業所(名古屋市西区砂原町347・電話052-509-0591)へ問い合わすとよい。

JRGミキシングバルブや
メータユニットなど好評
ベン 配管システム新製品

 ベン(東京都大田区多摩川2-2-13)では、水温を自由にコントロールする「JRGミキシングバルブ」と、より快適な住環境時代の配管システム「メータユニット」を発売し好評を得ている。
 「JRGミキシングバルブ」は、温水と冷水を接続するだけで、給湯温度を自由にコントロールできる温度調整弁。大量の湯を使用するような業務用の施設(病院、養護老人ホーム、ホテル、スポーツ施設、給食センターなど)、設備に使用できる。
【特長】
@温水と冷水を接続するだけで、給湯温度を自由にコントロール。A温水および冷水の圧力変動に対して、サーモエレメントの追従性がよく、安定した温度で給湯する。
B複管式(循環式)、単管式のどちらにも対応できる。
C本体は青銅、要部にはステンレス、青銅、樹脂など耐久性に優れた材料を使用している。
D軽量・コンパクト・取付姿勢自由なので施工性に優れ、省スペース化が図れる。
Eサーモエレメントの保護に緩衝用バネを組込み、耐久性と信頼性を高めている。
 「メータユニット」は、メータ廻りの止水栓・伸縮管機能・逆止弁・減圧弁・台座をユニット化した集合住宅にジャストフィットした、より快適な住環境時代の配管システム。
【特長】
@狭いパイプシャフト内での施工性を考慮した軽量・コンパクト設計。
A減圧弁は永年の実績により好評を得ている「弁慶シリーズ」を採用。
B止水部分に停水キャップ取付可能。
Cメーターの取付・取外しはハンドル操作で工具不要の圧着式。
D縦・横配管および右・左からの流れ方向に対応可能。
E台座部分は耐食性に優れている。
 仕様等については同社最寄の各営業所か、名古屋営業所(名古屋市中村区本陣通5-55・電話052-411-5840)へ。

マグネット付万能クリップ
ハタヤリミテッド
用途により4タイプ

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4-10-90・電話052-261-3821)では、車両や各種機械・作業台上に取り付けできる「マグクリップ」を新発売した。
 「マグクリップ」は、金属製の大型クリップと強力マグネットを組合せ、太径フレキシブルパイプにより首垂れなく各種ハンドランプや器具を固定できる。
【特長】
▽大型金属製クリップ(強力バネ、保護ゴム付)。
▽用途により選択できる4タイプがある。
▽フレキシブルパイプは18(呼び)を採用。首垂れ防止設計。
▽らくらく取外しのできるレバー付は定盤上で大変便利。(MGC―2型)。
 価格は2,600円〜8,900円。

旋盤とマシニングを融合した
複合加工機「NTシリーズ」
森精機9月14日より発売開始


 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅二丁目35-16)は、旋盤とマシニングセンタを完全に融合した複合加工機「NTシリーズ」を9月14により発売する。それに先立ち7月15日、同社千葉事業所(千葉県船橋市)において記者発表会が開かれ、新製品の説明と加工実演が行われた。
 今回発表されたNTシリーズは、旋盤の旋削能力、マシニングセンタの切削能力といった加工の基本能力を最大限に引き出すために、機械構造を根本的に見直し、これまでの概念を大きく変える新構造採用の複合加工機。
 同社の横型マシニングセンタNHシリーズの特徴であるDCG 
TM(重心駆動)理論とBox in Box構造、CNC旋盤NLシリーズのビルトインモータタレットを採用し、互いの能力を損なうことなくこれらの融合を実現している。
 複合加工機の市場では、同時五軸加工による複雑形状、研磨、ギヤの加工など多種多様な用途があるが、実際に多くを占める加工は旋盤による旋削、ドリルやエンドミル加工といった切削であり、NTシリーズはこれら基本的な加工能力を最大限に引き出すことで、五軸加工を含めたあらゆる加工能力を飛躍的に向上させ加工時間を大幅に短縮し、ユーザーの生産性向上に貢献する全く新しいコンセプトの複合加工機として市場に投入される。
 受注開始は二〇〇五年九月十四日から、価格は45,000万円(NT4200DCG/1000SZの場合)、シリーズ全体で月産50台。
【製品特長】
 @シリーズ全9機種66種類を順次発売
 NT3100DCGからNT5600DCGの九機種をベースに、第二主軸付仕様(S)、下刃物台仕様(Z)、芯押台無し仕様(C)をオプションとして準備しており、あらゆる加工ワークに対応できる。芯間は、NT3000シリーズでは500oと1,000o、NT4000シリーズでは700、1,000、1,500o、NT5000シリーズでは12,000oと1,800oを用意している。
 Aマシニングセンタと同等のストローク(X、Y軸はそれぞれ750、±210o、NT4200DCGの場合)
 C軸を使用することなく、チャック中心に対し250o間隔で4箇所の穴加工を行うことができる、クラス最大のワイドなストロークを採用。C軸旋回が加工精度に与える影響を無視することができ、高い加工精度を実現する。マシニングセンタの感覚で、加工を行うことが可能。
 B主軸最高回転速度は5,000min‐1、工具主軸最高回転速度は12,000min‐1(NT4200DCGの場合)
 主軸には、同社で数多く実績のあるNLシリーズの主軸を採用。また、第二主軸も同じ能力の主軸を採用したため、第一主軸と第二主軸に同じ大きさのチャックを使用できる。工具主軸には、NHシリーズと同じ能力の主軸を採用。
 Cツール・ツー・ツール1.0sec、チップ・ツー・チップ4.0senとクラス最速(NT4200DCGの場合)
 高速カム式ATCの採用、送り速度の高速化によりチップ・ツー・チップをマシニングセンタと同等とした。チップ・ツー・チップの短縮は、非切削時間の短縮に大きく影響する。従来機に比べ半分以下の時間とすることに成功。
 DB軸には、DDモータを採用し最高回転速度100min-1(オプション)
 一度割り出し仕様(標準)は、従来の機構に対し部品点数を削減し信頼性を向上した。また、任意割り出し仕様(オプション)では高精度加工に対応するため、0.00001度単位の入力を可能に。また、駆動方式はDDモータを使用しており、バックラッシがなく、かつ高速に旋回させることができる。同時五軸制御と併用し、複雑な同時五軸制御において高速性を発揮。
 E最高加速度は、XYZ軸それぞれ0.8、0.4、0.6G(NT4200DCGの場合)
 DCG(重心駆動)の採用により、振動を低減し、加速性能をも向上することができた。加速度の向上は、特に非切削時間の短縮に効果がある。
 F熱変位を最小に抑える熱対称設計
 下刃物台を主軸の下に配置。主軸中心に対し対称に配置することで、熱による影響を受けにくい構造となっている。制御盤、主軸冷却油温度コントローラの熱源も機械本体から分離し、熱の影響を受けにくい構造とした。
 Gボールねじ冷却、モータブラケット冷却を標準装備
 複合加工機は、送り軸数、回転軸数が多いため、あらゆるところに熱源があるといえる。これらの熱源を完全に遮断するためボールねじ冷却とモータブラケット冷却を行っている。電源を入れたばかりのコールドスタートからでも精度変化の心配なく使用できる。
 Hリアルタイムに機械の動きを監視する衝突防止機能を備えた高性能オペレーティングシステムMAPPSV搭載(別掲)
 Iポストプロセッサを準備
 ユーザーの持っているCAMシステムからNCプログラムを作成するための機能であるポストプロセッサを順次準備する。これにより、生産の迅速な立ち上げを支援し、信頼性の高いアフターサービスを提供。
 同社では9月14日から、千葉事業所及び伊賀事業所において発表展示会を開催。また、9月14日から21日までドイツ・ハノーバーで開催される「EMO SHOW2005」にも出品される。

プログラム作成・加工時間を最大50%短縮
第3世代のパネルコンピュータ「MAPPSV」

 森精機製作所は、第三世代のパネルコンピュータ「MAPPSV」を開発した。MAPPSVには、新開発のリアルタイムの機械干渉チェック機能や高速固定サイクル機能など新機能を多数搭載している。
 九月発売開始のNTシリーズから、来春以降順次、全機種へ搭載する予定。
 複合加工機の分野では、工具主軸や刃物台、第二主軸が同時に動作するため、手動、自動問わず機械を操作するには高度な熟練技能を必要とし、少しの操作ミスが機械の衝突事故につながる可能性がある。リアルタイムの三次元干渉チェック機能は誤操作やプログラムミスがあっても衝突前に機械を停止させて事故を未然に防止することができる。
 この機能を実現するためにはCNCの補間動作より事前に機械の三次元モデルを動作させて、シミュレーションによる干渉チェックを行う。MAPPSVには、このシミュレーションをリアルタイムに行うことができる充分な処理能力を持たせている。
 また、従来に比べ高速固定サイクルや、豊富なメニューによりプログラミング時間を最大五〇%短縮できる。
 一部を除き、ハードウェア交換によるMAPPSUからMAPPSVへのアップグレードも可能。(アップグレード価格は100万円)
【製品特長】
 @CPU処理能力向上
 CPUを変更し、メモリサイズを増やすことで、描画を含めた処理能力が向上した。これにより、シミュレーション速度が2.5倍に、NCプログラム作成時間が約25%短縮。また、カードDNC運転転送速度は約2.2倍に処理速度が大幅にアップした。
 A三次元干渉チェック機能(モデルデータ自動生成)
 主軸、ワーク、生爪、工具、ホルダ、刃物台などの全ての干渉を三次元でチェックする。機械モデルと標準的なツールモデルデータは標準インストール。また、生爪成形や工具長測定の段取りデータにより、爪、工具モデルを簡単に自動設定する。自動、手動の運転モードで干渉検知するため、段取りからプログラム運転を通して、機械の衝突を未然に防止する。
 B高速固定サイクル機能
 最適傾斜面加工サイクル、可変切り込みドリルサイクル、多機能工具による四角加工サイクル、RチップによるR溝加工サイクル、荒加工ステップサイクルなどを開発。従来プログラム作成に20分かかっていたものが僅か一分で作成でき、プログラム容量は20KBから0.1KBまで削減した。
 C強力な交点計算能力
 図面通りに入力するだけで、不明な座標値が何点あっても交点を自動計算する。手計算が不要となることで、一般的な対話装置で30分程度要するプログラム作成を僅か3分でこなす。
 D豊富な溝工程メニュー
 自動プログラミング溝加工メニューを充実させることで、どんな溝形状でも対応可能となる。
 E親切なガイダンス表示
 自動プログラミング画面で、ガイダンスメッセージ、ガイダンス図を表示させることで、初心者でも簡単に入力が可能。
 F最適ツールパス生成機能
 素材と製品形状より最適化されたツールパスを生成するので、複雑な入り江、鳥形状でも無駄のない加工プログラムが生成される。加工時間短縮に効果があり、一般的な対話装置でツールパスを生成した場合に24分かかる加工が、MAPPSVでは16分44秒となり、30%の加工時間短縮を実現した。
 G豊富なミーリングメニュー
 穴位置パターンが十種類の穴あけメニュー、形状パターンが35種類のミーリングメニューを用意。メニューが豊富であるため、キー入力数が少なく、通常は450程度のキー入力操作を必要とするプログラム作成が、同じサンプルモデルでは約3分の1の152のキー入力で可能となった。
 Hネットワーク環境構築システムCAPS―NET
 通信モジュールを内蔵し、森精機サービスセンタからの遠隔保守機能、機械稼動状況確認機能が機械納入日から使用可能。

明治電機工業不具合の原因となるゴミを除去
小型化・低価格を実現
基板クリーナー「MPC-250」発売

 制御・計測・メカトロシステムの販売および開発・設計・製造を手掛ける明治電機工業(社長=安井善宏氏、本社=名古屋市中村区亀島2-13-8)では、プリント基板に付着した微細なゴミを取り除く、基板クリーナー「MPC1250」を開発。本年7月より本格的に販売を開始した。
 工業製品のIT化が進み、自動車等の製造においても多くの精密な電子部品が使用されている。しかし基板実装時に微細なゴミが付着していると、振動でハンダ割れを起こし、不良品が発生するなど製品の品質問題に関わってくる。同社は、基板等の検査装置を数多く設計・製造しているが、不良品をチェックする装置ではなく、基板実装前の基板の品質レベルを向上させ、不良品を作らないことを目的とした装置として、この製品を開発した。
 今回、販売を開始する基板クリーナー「MPC-250」は、基板をクリーニングする機能に特化することで小型化、低価格化を実現。これにより、ユーザー既存の生産ラインに大きな変更を加えずに導入することが可能となった。クリーニング機能は、設置された上下各3本の粘着ローラーが主な不具合の原因となる5ミクロン以上の基板上のゴミを直接除去。シンプルに設計されているので粘着ローラーに付着したゴミをはがし取る強力転写ローラーを定期的に清掃するだけの簡単なメンテナンスで高いクリーニング性能を保つことができる。また、基板両面に対して実装を行う両面リフローラインへの対応としてパススルー機能を持たせたコンベアユニットをオプション設定している。
 外形サイズはW265o×D805o×H1,075o、価格は198万円(税別)。
【製品特長】
●粘着ローラーを使用し、製品不具合の原因となる5ミクロン以上のゴミを除去
 主な不具合の原因である5ミクロン以上の基板上のゴミを上下各3本の粘着ローラで直接取り除く。ゴミが付着した粘着ローラーは、その上部に設置されている各2本の強力転写ローラーで常にクリーニングされる。ローラーを定期的に専用洗浄液で清掃するだけの簡単なメンテナンスでクリーニング性能を保つことができる。
●基板をクリーニングする基本性能に特化し、小型化、低価格を実現
 同社は従来より基板クリーナー装置を販売しているが、ユーザー調査では小型化、低価格化へのニーズが高まっている。「MPC-250」は基板をクリーニングする性能に特化し、クリーニング機能は従来品と同一のままで、自動化機能などを限定することで低価格化を実現した。また、機能を限定することで製品自体が小型になり、既存の生産ラインへの導入、省スペースでの設置が可能。
●両面リフローラインに対応のオプション設定が可能
 低価格と小型化を図るために機能を限定しているが、両面リフローラインへの対応は、クリーニングローラユニットをオプション設定されたコンベアユニットに交換することで、生産ラインに設置して使用することが可能。

暑い夏を乗り切ろう!
滝川会 会員ら170名が参集
恒例ビアパーティー開催

 滝川会(会長=熊澤清信氏・クマザワ社長、滝川物産を中心としたディーラー・メーカーの集い)の「第14回滝川会一般店合同ビアパーティー」が7月16日午後6時より、名古屋市中村区名駅南のビアレストラン・スーパードライ名古屋で170余名が参加して開催された。
 当日は安江滝川物産常務の司会で進められ、冒頭、滝川社長は挨拶の中で「滝川物産も皆様のお陰で順調に推移しております。本日は日頃のご支援のお礼の意味を込めて、滝川物産の全社員も来ておりますので、皆様にビールをお注ぎしたいと思います。中部の経済が日本をリードしているとも言われ、各メーカーが中部に寄せる期待も大きい。皆様の更なるご発展を期待しております。また10月にメカトロテック・ジャパンが開催されますが、過去最高の出展小間数となり、愛機工組合でも400小間を超える小間を募集することができました。皆様も是非ご来場いただきたいと存じます」と述べた。
 加藤瀬戸大同社長の力強い発声で乾杯。参加者は、猛暑を吹き飛ばすためのビールを片手に大いに語らい、メーカー協賛による大抽選会、カラオケ大会などで楽しいひと時を過ごし、影山OSG中部営業部部長の中締めで午後8時過ぎにお開きとなった。

鋳造品による流れ易さを実現
鋳鋼製T形ストレーナ
ワシノ機 器圧力損失大幅減

 ワシノ機器(名古屋市南区道全町3-36・電話052-822-8726)では、業界に先立ち、いち早くロストワックス鋳造品の開発を手掛け新製品に注力している矢先、このほど鋳造品の特色を生かした「鋳鋼製T形ストレーナ」を開発し、好評裏に拡販している。
 T形ストレーナといえば鋼管製(溶接構造製)が知られているが、@圧力損失が小さい、A確実にろ過が出来かつ目詰まりしにくい、という鋳造品の特長を生かした「鋳鋼製T形ストレーナ」は、次のような特長がある。
【特長】
@鋳造品による流れ易さを実現。
Aコンパクトな設計で設置スペースが少なくてすむ。
B管内流速の早いラインに最適。サイズアップが必要なラインでもサイズアップせずに使用できる。
C圧力損失は製缶製T形ストレーナに比べ約二分の一と非常に少ない。
D高圧ガス設備製造事業所の大臣認定として同社の試験・検査だけで出荷が可能。
E機械加工により異物流出の防止が可能になった。
▽材質は鋳鋼A216 Gr WCB。
▽サイズは40A〜200A。
▽価格は98,300円〜491,400円。

平成17年8月14日2210号
機械工業景気動向調査
日本機械工業連合会

 日本機械工業連合会では、平成17年5月に機械工業景気動向調査を行い、このたびその結果をまとめた。同調査は、機械工業の最近時の景気動向を判断するため、業種別主要企業181社(内、101社から回答有り)を対象にアンケート方式により四半期ごとに実施しているもので、今回は平成17年1〜3月期実績および、平成17年4〜6月期、平成17年7〜9月期見通しについて調査した。それによると、平成17年度上期の売上額、受注額は共に前年同期と比べて比較的堅調に推移する見通しであり、平成17年度設備投資計画は能力増強を中心に6.2%増と高い伸びを示している。また平成17年度下期の営業利益で「増加」を見通す企業の比率は上期の43.2%を10ポイント強上回る55.3%を占めている。このように、平成17年度上期における機械工業の景気は堅調に推移すると見られている。下期も企業の営業利益見通しに見られるように更に上向きの方向にある。
 売 上 
17年度上期は前年同期比
1.8%増加の見通し

 平成17七年1〜3月期の売上実績は20兆7,243億円で、前期比(季節調整値、以下季調と略す)0.8%増加、前年同期比2.1%増加(5四半期連続プラス)となった。
 業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は14.7%増加、電気機械は3.3%減少、輸送機械は2.2減少、精密機械は7.4%減少した。
 今後の見通しでは、4〜6月期は前期比(季調)で4.1%増加、前年同月比で2.1%増加、7〜9月期は前期比(季調)で2.7%減少、前年同期比で1.5%増加を見通している。この結果、平成17年度上期の売上額は、前期比(季調)3.1%増加、前年同期比1.8%増加する見通し。
 平成17年度上期を業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は7.5%増加、電気機械は1.9%増加、輸送機械は1.6%増加、精密機械は5.0%増加する見通し。前年同期比では一般機械は5.7%増加、電気機械は0.2%減少、輸送機械は1.3%増加、精密機械は3.4%増加する見通し。
 また輸出売上額では、1〜3月期実績は7兆4,365億円で、前期比1.8%増加、前年同期比2.6%増加(6四半期連続プラス)となった。
 今後の見通しについては、4〜6月期は前期比1.9%減少、前年同期比1.0%増加、7〜9月期は前期比0.5%増加、前年同期比1.1%増加を見通している。この結果、平成17年度上期の輸出売上額は前期比で0.8%減少、前年同期比で1.0%増加する見通し。
受注
17年度上期は前年同期比
0.8%増加の見通し 

 平成17年1〜3月期の受注額実績は7兆8,948億円で、前期比(季調)8.6%減少(2四半期ぶりマイナス)、前年同期比2.9%増加(2四半期連続プラス)となった。
 業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は20.1%減少、電気機械は4.2%増加、輸送機械は30.9%減少、精密機械は15.3%減少した。前年同期比では一般機械は6.2%増加、電気機械は0.4%減少、輸送機械は12.6%増加、精密機械は5.8%増加した。
 今後の見通しでは、4〜6月期は前期比(季調)4.6%増加、前年同期比1.2%増加、また、7〜9月期は前期比(季調)4.5%減少、前年同期比0.5%増加する見通し。この結果、平成17年度上期の受注額は、前期比(季調)2.3%減少、前年同期比0.8%増加する見通し。
 平成17年度上期を業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は5.8%減少、電気機械は0.3%減少、輸送機械は1.9%増加、精密機械は5.9%減少する見通し。前年同期比では一般機械は0.3減少、電気機械は1.5%増加、輸送機械は1.2%増加、精密機械は0.2%減少する見通し。
 また輸出受注額では、1〜3月期実績は2兆1,586億円で、前期比1.7%増加、前年同期比で10.6%増加となった。
 今後の見通しについては、4〜6月期は前期比18.6%減少、前年同期比2.3%増加、7〜9月期は前期比8.8%増加、前年同期比1.2%増加を見通している。この結果、平成17年度上期の輸出受注額は前期比で14.3%減少、前年同期比で1.7%増加する見通し。

受注

17年度上期は前年同期比
0.8%増加の見通し 

 平成17年1〜3月期の受注額実績は7兆8,948億円で、前期比(季調)8.6%減少(2四半期ぶりマイナス)、前年同期比2.9%増加(2四半期連続プラス)となった。
 業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は20.1%減少、電気機械は4.2%増加、輸送機械は30.9%減少、精密機械は15.3%減少した。前年同期比では一般機械は6.2%増加、電気機械は0.4%減少、輸送機械は12.6%増加、精密機械は5.8%増加した。
 今後の見通しでは、4〜6月期は前期比(季調)4.6%増加、前年同期比1.2%増加、また、7〜9月期は前期比(季調)4.5%減少、前年同期比0.5%増加する見通し。この結果、平成17年度上期の受注額は、前期比(季調)2.3%減少、前年同期比0.8%増加する見通し。
 平成17年度上期を業種別に見ると、前期比(季調)では一般機械は5.8%減少、電気機械は0.3%減少、輸送機械は1.9%増加、精密機械は5.9%減少する見通し。前年同期比では一般機械は0.3減少、電気機械は1.5%増加、輸送機械は1.2%増加、精密機械は0.2%減少する見通し。
 また輸出受注額では、1〜3月期実績は2兆1,586億円で、前期比1.7%増加、前年同期比で10.6%増加となった。
 今後の見通しについては、4〜6月期は前期比18.6%減少、前年同期比2.3%増加、7〜9月期は前期比8.8%増加、前年同期比1.2%増加を見通している。この結果、平成17年度上期の輸出受注額は前期比で14.3%減少、前年同期比で1.7%増加する見通し。
設備投資
17年度設備投資計画額
前年同月比6.2%増加

 平成17年度の設備投資計画額は2兆7,406億円で、前年度比6.2%増加する見通し。
 業種別では、一般機械は22.0%増加、電気機械は2.1%減少、輸送機械は8.5%増加、精密機械は7.8%減少となる見通し。
 投資動機別構成比を見ると、「能力増強」が全体の44.7%と最も比率が高く、以下、「更新・維持・補修」が17.4%、「合理化・省力化」が13.6%、福利厚生を中心とした「その他」が11.2%、「研究開発」が10.3%、「環境・安全対策」が2.1%、「省エネ」が0.7%の順となった。
 前年度と比べると、「更新・維持・補修」、「省エネ」、「環境・安全対策」の占める比率が上昇している一方、「能力増強」、「合理化・省力化」、「その他」の占める比率が低下している。「研究開発」は同率。
営業利益
「増加」を見通す
企業は55・8%

 平成17年度の営業利益は前年同期に比べて、「増加」を見通している企業構成比が55.8%、「横ばい」が30.5%、「減少」が13.7%となっている。
 また上期の営業利益見通しは、前年同期に比べて、「増加」を見通している企業構成比が43.2%、「横ばい」が33.7%、「減少」が23.2%。下期は前年同期に比べて、「増加」を見通している企業構成比が55.3%、「横ばい」が28.7%、「減少」が16.0%となっている。
 この結果、上期と下期を比較すると、下期では「増加」を見通している企業の比率が一二・一ポイント上昇する一方、「横ばい」を見通している企業の比率が5.0ポイント低下、「減少」を見通している企業の比率が7.2ポイント低下した。

6月の金属工作機械
総受注高前年度比12・3%増前年同月比
中部管内主要9社33ヵ月連続プラス

 中部経済産業局では、管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隅豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の6月度受注状況を7月28日に発表した。
 総受注高は、420億4,200万円、前年同月比12.3%増と33ヶ月連続で前年を上回った。また前月比は3.2%増となった。
 国内受注は、自動車工業向けが81億3,800万円と2ヶ月ぶりに前年を上回った他、一般機械工業向けも77億8,800万円と33ヶ月連続で前年を上回ったことから、全体でも前年同月比十1.6%増と16ヶ月連続で前年を上回った。また、前月比は8.8%増となった。
 海外受注は、ヨーロッパ向けが3ヶ月連続で前年を下回ったが、北米向けが15ヶ月連続で前年を上回った他、アジア向けも三ヶ月連続で前年を上回ったことから、全体でも前年同月比12.8%増と34ヶ月連続で前年を上回った。また、前月比は1.4%減となった。
 国別に見ると、一位のアメリカが81億円(前年同月比44.3%増)、以下、中国24億1,400万円(同38.6%減)、ドイツ15億6,600万円(同7.4%減)、タイ14億600万円(同155.6%増)、イギリス12億7,400万円(同96.6%増)の順となった。
 販売額は、378億7,700万円、前年同月比39.4%増と27ヶ月連続で前年を上回った。また、前月比は13.0%増となった。
 受注残高は、2,108億4,800万円、前年同月比48.6%増と18ヶ月連続で前年を上回った。また前月比は1.0%増となった。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は、7月11日に管内(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)における7月の総合経済動向をまとめた。それによると、生産面では横ばい傾向、個人消費面では、一部に持ち直しの動きが見られ、設備投資面においては着実な回復が続いている。また雇用情勢については引き続き改善傾向が見られるとした。この様に管内の経済活動は、一部に弱い動きが見られるものの、改善が依然続いている。
ポイント
@総括判断の「一部に弱い動きが見られるものの、改善が続いている」は、6カ月連続(5カ月連続で判断を据え置き).
A生産は、一部に弱い動きが見られるものの、全体では横ばい傾向B個人消費は、一部の家電販売が好調など、部分的に持ち直しの動きが見られる。
C設備投資は、自動車関連で積極的な姿勢を維持している。雇用情勢は完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。
D先行きについては、生産は自動車、金属工作機械などを中心に、当面高水準で推移すると見込まれる。また、原材料・為替の動向、国際情勢などは引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視してゆく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は、国内向けが引き続き堅調に推移しており、海外向けは一部地域に現地生産化が見られるものの、北米向けを中心として引き続き好調なことから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しているとともに、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も高水準で推移している。
【金属工作機械】
 金属工作機械の生産は、国内向け、海外向けともに一般機械、自動車関連を中心に拡大傾向で推移している。
 主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の受注状況を見ると、国内受注は15カ月連続して前年を上回るとともに、海外受注は33カ月連続して前年を上回り、全体では32カ月連続して前年を上回っている。
【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きが見られる。
 テレビは、薄型テレビが国内外の需要動向を受け高水準で推移しているが、一部に弱い動きが見られる。
 デジタルカメラは、弱い動きが見られる。
【企業倒産】
 企業倒産は、減少傾向にあるものの、今後の動向については引き続き注視する必要がある。
【金属製品】
 金属製品の生産は、低調に推移している。
 アルミニウム建材は、ビル向けに弱い動きが見られ、低調に推移している。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きが見られるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低調に推移している。
【民間設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で大型の能力増強投資が進渉していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で増加する動きが見られる。
【電子部品・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 記憶素子(メモリ等)は、携帯音楽機器用メモリーカード向けに需要が伸びており、持ち直している。
 論理素子(マイコン等)は、横ばいで推移している。
 液晶素子は、テレビなど情報通信機器向けを中心に、高水準で推移している。
【電気機械】
 電気機械の生産は、「高水準」となっている。
 電動機は、自動車向けを中心に堅調に推移している。
 制御機器は、自動車向けを中心とした設備投資関連向けが高水準となっており、海外向け半導体関連も持ち直している。
【普通鋼鋼材】
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車関連向けが高水準で推移し、造船・産業機械向けが好調に推移している。
 棒鋼は、民間建築向けに動きが見られ、持ち直しつつある。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。
【ファインセラッミクス】
 ファインセラミックスの生産は、堅調となっている。
 ICパッケージは、演算処理装置向けなどで、持ち直しの動きが見られる。
 触媒担体、ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに高水準で推移している。
【化 学】
 化学の生産は、高水準となっている。
 自動車関連向けが高水準となっているなど、全体としては高水準で横ばいとなっている。
【個人消費】
 個人消費は、一部に持ち直しの動きが見られる。
 大型小売店販売額は、19カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車を中心に底堅く推移している。
 家電販売は、薄型テレビ、DVD等デジタル家電が引き続き好調を維持している。
 コンビニエンスストア販売額は、3ヵ月連続で前年を上回った。
【公共投資】
 公共投資は、地方公共団体で抑制基調が続くなど、低調に推移している。
 五月の公共工事請負金額を見ると、都道府県・地方公社などで前年を下回り、全体では前年を下回った。
【住宅建設】
 住宅建設は、概ね横ばいで推移している。
 五月の新設住宅着工戸数を見ると、分譲住宅、貸家が前年を上回り、全体では2カ月連続で前年を上回った。
【繊維・陶磁器】
 繊維・陶磁器の生産は、総じて低調に推移している。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物共、消費の低迷や中国等からの輸入品に押され、低調に推移している。
 陶磁器は、タイルではモザイクタイルに動きが見られるが、全体では依然弱い。
 また飲食器では安価な輸入品に押されて低迷していることから、共に引き続き低調となっている。
【輸 出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、4カ月連続で前年を上回った。品目別で見ると、「自動車」「金属加工機械」などが前年を上回った。
 主要地域(国)別で見ると、アジア向けは38カ月連続で、米国向け、EU向けは4カ月連続で前年を上回った。
【雇用情勢】
 雇用情勢は、引き続き改善傾向にある。
 新規求人数は、製造業・衣料福祉・運輸業・飲食店・宿泊業をはじめ幅広い業種で増加している。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。
 完全失業率は、着実に改善している。

文康氏新社長に
正敏氏は会長
名古屋バルブ工業・錦興業

 名古屋バルブ工業・錦興業(名古屋市中村区4-22-26)の代表取締役社長安井正敏氏はこのたび、代表取締役社長を退任し取締役会長に就任した。後任の代表取締役社長には専務取締役の安井文康氏が就任した。
 記
▽取締役会長=安井正敏氏
▽代表取締役社長=安井文康氏
【安井文康氏プロフィル】
 日本大学商学部卒業後、ニッケイ機材に入社、3年間の修行を終え、家業に入り専務取締役を経て、今年6月10日付で代表取締役に就任。
趣味はゴルフ。昭和41年2月3日生まれ。

第23回日本国際工作機械見本市 JIMTOF2006
来年11月1日より8日間
前回展超える15万名目標

 日本工作機械工業会と東京ビッグサイトの主催による「JIMTOF2006」(第23回日本国際工作機械見本市)が、2006年11月1日(水)から8日(水)までの8日間、東京ビッグサイト全館で開催される。このJIMTOFは、アメリカのIMTS、ヨーロッパのEMOと並ぶ国際工作機械見本市としてこれまで高い評価を得ている。今年10月より出展募集が開始される予定で、これに先立ち7月27日、東京都港区の虎ノ門パストラルにて記者会見が行われた。席上、日本工作機械工業会の庄野専務理事は@好評だった前回展を超える15万名の来場者動員を目指すAインターナショナルフェアとして海外、特にアジア地区の来場者の増加に努めるBユーザーの目線に立った展示会としていきたい、と開催に向けての意気込みを語った。
 記者会見は定刻の午後四時を少し遅れて始まり、冒頭、主催者を代表して挨拶を行った日本工作機械工業会の庄野専務理事は、「早いもので来年の11月にJIMTOF2006を開催することになり、そのための第1回記者発表会を開催させていただきます。昨年11月のJIMTOF2004は好評を博し、成功ではなかったかと思っております。しかし、これに甘んずることは許されない。来年の11月も前回以上に立派な展示会にしたいと考えております。一つは、来場者を国際三大見本市の一つとして恥ずかしくないように確保しないといけない。具体的には、前回の14万7,000名を上回る15万名以上をお呼びしたいと思います。二つ目は、インターナショナルフェアとしている以上は外国の方々にも是非沢山来ていただきたい。工作機械は23年間生産ナンバーワンの実績を誇って参りましたので、日本の一流の技術水準を見ていただくためにも多くの外国の方、特にアジア関係の方に来ていただければと思います。昨年は6,500名でしたので、それ以上の外国の方に来ていただきたい。三つ目は、前回もそうでしたが、ユーザーの目線に立った展示会をしていきたい。メーカーの独り善がりの視点ではなく、ユーザーが何を欲しているか、どのような二ーズを持っているかということを踏まえて行っていく。特に将来モノづくりに携わっていただく学生などの若い方に沢山来ていただきたいと思います。もう一つは、出展でもユーザーにどのように削るか見ていただく加工実演を行い、理解を深めていただくということが大切だと感じております。この加工実演を増やす手当てをしていきたい。沢山の方に来て見ていただき、手で触っていただいて日本の工作機械を皆さんに訴えたい。付け加えさせていただきますと、昨年は設備投資もブームであったし、景況も良かった。来年も私共としては、設備投資はやはり活発であって、景況は依然として良いのではないかと思っております。私共は月々の受注統計を取っておりますが、現時点においてもこの勢いは止まることを知らない。よく中身を分析しますと、これは決して線香花火で終わるようなことはないと思っております。内需にしろ外需にしろ、投資を支えているユーザーの設備投資意欲の底堅さを見ると、単に1年位で終わるものではなく、少なくとも2、3年は続くと思っております。来年の11月も依然として現時点での状況は変わりないと思います。来年のJIMTOFについても前回同様、前回以上の効果を収めていきたいと思います」と決意を表明した。
 続いて、東京ビッグサイトの大矢代表取締役常務が「技術立国日本の最先端を行く工作機械ですから、東京から世界に向けて技術の発信をしていきたい。外国の評価も非常に高く、日本のJIMTOFに来れば最先端の技術が見れる。また、見て・触れて・実際に体験をするということが、東京の特色であると感じています。より一層、その様な面をアピールしていきたいと思っております。今回も学生にも多く見ていただきたい。産官学の連携による企画展示を行っていきたいと思います」と述べ、挨拶とした。
 この後、JIMTOF2006の開催概要の説明と質疑応答が行われた。
【JIMTOF2006開催概要】
■名称=JIMTOF2006(第23回日本国際工作機械見本市)
■開催趣旨=工作機械およびその関連機器等の内外商取引の促進ならびに国際間の技術の交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的とする。
■主催=社団法人日本工作機械工業会/株式会社東京ビッグサイト
■後援=外務省/経済産業省/NHK(以上予定)
■協賛=日本工作機械輸入協会/社団法人日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本工具工業会/超硬工具協会/社団法人日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/研削砥石工業会/ダイヤモンド工業協会/日本光学測定機工業会/社団法人日本フルードパワー工業会/日本試験機工業会/社団法人日本歯車工業会
■会期=2006年11月1日(水)〜8日(水)の8日間
■開場時間=午前9時30分〜午後5時(最終日は午後4時まで)
■会場=東京ビッグサイト(東京国際展示場―〒135-006三東京都江東区有明3-21-1)
■出展規模=約45,000u(約5,000小間)
■展示場面積=82,660u
■展示物=次の新品製品。工作機械、鍛圧機械、工作機器、研削砥石、超硬工具、特殊鋼工具、ダイヤモンド/CBN工具、歯車・歯車装置、油圧・空圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、制御装置およびコンピューターシステム、その他工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報
■出展資格者=前記出展物に関連する設計、製造または販売業を営む法人および団体ならびにこれに準ずる機関。商社や代理店は、出展予定製品の製造業者の書面による同意書または委任状が必要。出展者は、見本市開催期間中製品を展示し、人員を常駐させる義務がある。
■出展申込単位=1小間(3m×3m=9u)を基本単位とする。
■入場方法=出展者を含む完全登録を実施。
■会場構成=先の出展物による類別展示を実施する。

個人情報保護法について
企業に求められる対策学ぶ
愛鉄連 セミナーに27名参加

 愛知県鉄工連合会は、名古屋市内の4組合(南部鉄工業協同組合・名古屋市東部鉄工会・名古屋中川鉄工協同組合・ナゴヤ西部機械協同組合)と共同して8月2日午後1時30分より、名古屋市中川区細米町の名古屋中川鉄工協同組合会館・会議室において、今年4月から完全施行された「個人情報保護法」の対策セミナーを開催した。講師は大塚商会インフラITサポート・インストラクタの坂井正俊氏。
 セミナーでは個人情報保護法の内容や、その対象について具体例を挙げて説明され、当日参加した組合員ら27名は熱心に聴講した。
 【講演要旨】
 情報漏えいの現状は、今年7月の1カ月間だけでも、誰もが名前を知っている企業によるもので10数件発生している。
 情報漏えいの原因としては、盗難が35%、紛失・置き忘れが21%で過半数を占めている。よく言われているインターネツトのワーム・ウィルスやバグ・セキュリティホールによるものは、それぞれ一%とごく僅かである。
 情報漏えいの経路は、紙媒体経由が46%、コンピュータ本体が20%と3分の2を占めている。
 情報の漏えいには、外部からの攻撃によるものと、内部からのものがある。
〈外部からの攻撃〉
●不正アクセス
 インターネット上の「ハッカー」「クラッカー」などと呼ばれる悪意を持った人間、あるいは愉快犯的な人間により情報が漏えいする。
●ソーシャルエンジニアリング(物理的・心理的攻撃)
 ・業者として入り込んでFD(フロッピーディスク)を盗む
 ・FAX、プリンターに放置された印刷物を持ち去る
 ・システム管理者になりすましてID、パスワードを電話で聞くなど
〈内部からの漏えい〉
●意図的なもの
 ・金銭目当ての不正持ち出し
 ・メール、掲示板などへの書き込み など
●過失によるもの
 ・メールの宛先間違い
 ・モバイルコンピユータの紛失 など
 残念ながら、情報漏えい事故のほとんど(80%)の事例において、内部の人間が関わっている。
企業の社会的責任(CSR=Corporate Social Responsibility)として、企業は環境保全・顧客満足・情報セキュリティの維持向上などの社会性が求められている。もはや利益だけで企業が評価される時代ではない。
 消費者は不祥事に厳しく、一度の不祥事で企業は存亡の危機に。情報漏えい事故が起こる確率は火災などより高く、被害も大きい。情報漏えい対策は経営戦略上の必須課題になっている。
 個人情報保護法のポイント
〈個人情報保護法の罰則〉
 個人情報保護法には罰則が設けられている。ただし個人情報の不適切な扱いをしただけで、いきなり罰則規定による刑事罰に処されるわけではない。
・主務大臣の是正命令に従わなかった場合(法第56条 6カ月以下の懲役又は30万円以下の罰金)
・個人情報の取り扱いについての報告命令を主務大臣から受けた際、それに従わなかった場合、あるいは虚偽の報告を行った場合(法第57条 30万円以下の罰金)
 このように、刑事罰の対象となる前に何度も是正のチャンスはあるので、個人情報保護法による刑事罰を受ける事例は、実際にはなかなか生じない。
〈個人情報保護法で定義される「個人情報」とは〉
 生存する個人の情報で、氏名・生年月日・住所・電話番号など、特定の個人を識別できるもの。身体的特徴・財産・職種・職位などの「属性情報」も個人情報として扱われる。
●機微情報(センシティブ情報)とは
 病歴・嗜好・趣味・成績情報・資産情報・家庭環境など、当人が他人に公開したくない事柄は機微情報と呼ばれ、取り扱いにより慎重さを要求される。
 損害賠償額は、一人当たり10万円に及ぶとされる(住所・電話番号・メールアドレスなどの一般情報は1万円程度)。
 逆に利用価値の高い情報でもあるが、ビジネスリスクを考え、余計な情報は持たないことを徹底すべき。
 その他、個人情報となるものは、氏名と会社名が特定できるメールアドレス、防犯カメラに記録された個人が特定できる映像情報、周知の情報を補えば個人を特定できる情報、履歴書・考課査定・勤怠情報などの雇用者の管理情報など。
 個人情報でないものは、系統性のないメールアドレス、法人など組織に関する情報、個人を特定できない統計情報。
〈個人情報保護法で課せられる義務〉
 個人情報取り扱い事業者は最低限何をしなければならないか?
●「利用目的の特定」(第15条)
 ・「利用目的による制限」(第16条)
 ・「取得に際しての利用目的の通知等」(第18条)
●「適正な取得」(第17条)
●「安全管理措置」(第20条)
●「従業員の監督」(第21条)、「委託先の監督」(第22条)
●「第三者提供の制限」(第23条)
●「保有個人データに関する事項の公表等」(第24条)
 ・「開示」(第25条)
 ・「訂正、追加、削除」(第26条)
 ・「利用停止」(第17条)
 以上の対策が早急に必要。
 一般的な対策例(ガイドラインに準拠する対策)
 ガイドラインとは、平成16年4月2日に閣議決定された、「個人情報の保護に関する基本方針」に基づき、個人情報保護法に対応するためのより具体的指針を主務大臣名で定めたもの。
〈経済産業省ガイドラインで求めている事項〉
●プライバシーポリシー(個人情報保護方針)の策定
 組織として個人情報保護についての明確な指針を作り、従業員全員に徹底する。顧客へもアピールする。
 具体的には、経営トップの宣言、プライバシーポリシーの策定と開示、就業規則への反映。
●組織的安全管理措置
 安全管理について、従業員の責任と権限を明確に定め規程や手順書を整備運用し、その実施状況を確認すること。
 具体的には、組織体制の整備、規程や手順書の整備とそれに則った運用、取り扱い台帳の整備、評価・見直しおよび改善、事故・違反への対処。
●人的安全管理措置
 従業員などに対する、業務上秘密と指定された個人データの非開示契約の締結や教育・訓練などを行うこと。
●物理的安全管理措置
 入退室の管理、キャビネットの施錠など、個人データの盗難防止措置を講じること。
●技術的安全管理措置
 個人データを取り扱う情報システムについて、アクセス制御、不正ソフトウェア対策、監視ソフトウェアなど、適切な措置を講じること。
●個人情報の利用目的・取得関係に対する対策
 個人情報を取得する場合、予めその目的・利用範囲を明確にし、本人の同意を得る。
●保有個人データに関する開示・訂正・利用停止、苦情処理などへの対策
 本人からの開示・訂正などの希望には速やかに応じる。苦情に対しては、誠意をもって対応する。
●従業者の監督・委託先の監督・契約関係の見直し
 個人データの管理、業務運用などを業者に委託する場合、安全に管理しているか、監督すること。委託先の事故に対して、顧客への責任は委託元が負う。
●第三者提供への対応
 本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。同意を得るときには、本人が合理的に判断できる理由を提示すること。
 プライバシーマーク制度について
 プライバシーマーク制度とは、主に個人情報を扱う事業者に対して、JISQ15001(個人情報保護に関するコンプライアンス・プログラムの要求事項)に基づいた体制が整っているかを審査・認定する仕組み。
 経済産業省が推進し、日本情報処理開発協会が審査と認定を行う。認定取得プロセス(個人情報の洗い出し・リスク分析・業務改善・組織見直し・従業員への啓発と教育・監査など)の中で、個人情報保護法とガイドラインで求められている事項を高いレベルで達成できる。2005年7月20日現在、個人情報を取り扱う企業を中心に1,719社が取得済み。
 まとめとして、企業が行うべき十一力条が紹介された。
 @事業者の代表者は、個人情報保護方針(ポリシー)を定め、公表する。
 A事業者の代表者は、個人情報保護方針を実現するための社内運営体制を確立する。
 B個人情報保護方針に沿った個人情報保護規程を策定する。
 C社員教育を実施する。
 D個人情報の取り扱い部門と保有個人データの明確化と運用管理体制を確立する。
 E取り扱い部門は個人情報の取り扱い手順を含む業務運用マニュアルを作成し、関係者に教育する。
 F取り扱い部門は、個人情報の取得、利用、保管、廃棄のライフサイクルでの安全管理を徹底する。
 G個人情報保護の観点から現状の社内規程や規則の見直しを実施する。
 H個人情報保護の観点から委託契約書、覚書などの書類の見直しを実施する。
 I本人からの相談および苦情の受付窓口を設置・公表し、苦情処理手順を定める。
 J全社員は、個人情報保護の大切さを十分に認識し、外部への個人情報の漏えい事故や不適切な利用を行わないようにする。

北陸地域の総合経済動向
緩やかな回復に一服感

 中部経済産業局は7月19日、北陸地域の総合経済動向をまとめた(平成17年5月指標を中心に)。それによると、鉱工業生産指数は横ばい傾向ながら一部に弱い動きがみられ、大口総需要電力量は順調に推移している。個人消費は概ね横ばいとなっている。設備投資は持ち直しの動きに拡がりがみられ、公共投資は低水準で推移し、住宅投資は一進一退の動きとなっている。雇用は改善が続き、企業倒産は件数、負債総額ともに減少となった。以上のことから、北陸地域の経済は、「緩やかな回復に一服感」がみられるとしている。
生  産
 横ばい傾向ながら、一部に弱い動き
 生産は、横ばい傾向ながら、一部に弱い動きがみられる。
 5月の鉱工業生産指数(速報値)は、101.1(季節調節済、以下同じ)で、前月比2.3%増と2カ月連続で上昇した。前年同月比は、3.7%増と3カ月ぶりに前年を上回った。
 前月比で上昇に寄与した業種品目をみると、(1)一般機械工業(@その他の一般機械、A金属加工機械)、B金属製品工業(建設用金属製品)の順になっている。
 主要業種別では、電子部品・デバイス工業(前月比3.1%減)及び繊維工業(同2.6%減)が低下したものの、一般機械工業(同5.7%増)及び金属製品工業(同3.1%増)が上昇した。
エネルギー需要
 大口総需要電力量は順調に推移
○総需要電力量
 5月の総需要電力量は、22億8,720万kwhで前年同月比2.9%増と前年を上回った。
 このうち民生用の電灯は、今年の検針期間が前年よりも長かったことから、同4.5%増となった。
 産業用の大口総需要は、機械器具製造業や鉄鋼業が引き続き好調な伸びとなっていることに加え、化学工業、パルプ・紙なども前年を上回ったことから、全体で同3.8%増と18カ月連続で前年を上回った。
○石油製品
 5月の燃料油販売実績は、ナフサが増加したものの、灯油、軽油やガソリンなどが減少したため、全体では前年同月比14.3%減となった。
○ガス
 5月の一般ガス販売量は、家庭用は前年同月比1.6%減と奮わなかったものの、工業用において一部の工場が高稼働していることや新規に需要があったことなどにより、全体では同5.2%増と前年を上回った。
個人消費
 概ね横ばい
○大型小売店販売
 5月の大型小売店販売額(既存店ベース、速報値)をみると、催事効果から飲食料品に動きがみられたが、依然として衣料品が低調なことから、前年同月比3.8%減と15カ月連続で前年を下回った。
 業態別にみると、百貨店(前年同月比1.4%減)は15カ月連続で前年を下回り、スーパー(同4.9%減)は14カ月連続で前年を下回った。
○乗用車新車新規登録届出
 5月の乗用車新車新規登録・届出台数(ナンバーベース)は、小型車で新型車効果がみられたこともあって、全体では前年同月比5.4%増と2カ月連続で前年を上回った。
 車種別では、小型車(前年同月比7.4%増)、軽自動車(同6.2%増)、普通車(同0.7%増)とも、2カ月連続で前年を上回った。
民間設備投資
 持ち直しの動きに拡がり
 日本銀行金沢支店北陸短観6月調査の16年度設備投資実績をみると、全産業では、前年を上回る実績(前年度比17.5%増)となった。内訳は、製造業が前年度比35.6%の増加、非製造業が同5.7%の減少となった。
 なお、17年度計画は、全産業では、同0.6%の減少となっており、内訳は、製造業が前年度比3.6%の減少、非製造業が同5.2%の増加となっている。
公共投資
 低水準で推移
 公共投資は、引き続き抑制基調にあることから、全体では低水準で推移している。
 5月の公共工事請負金額(請負保証額ベース)をみると、国からの発注分が前年を上回ったものの、公団・事業団、都道府県、市町村、地方公社、その他からの発注分が前年を下回ったことから、全体でも前年同月比6.2%減と、2カ月連続で減少となった。
住宅投資
 一進一退の動き
 5月の新設住宅着工戸数をみると、貸家、分譲が前年を上回ったものの、持ち家が前年を下回ったため、全体では前年同月比4.4%減と、3カ月連続の減少となった。
 なお、新設住宅着工床面積も同12.4%減と、3カ月連続の減少となった。
貿  易
 輸出、輸入ともに前年を上回る
○輸出
 5月の輸出通関額は、5カ月連続で前年を上回った。
○輸入
 5月の輸入通関額は、11カ月連続で前年を上回った。
雇  用
 改善が続く
 5月の雇用情勢をみると、有効求人数が前年同月比19.1%増と35カ月連続で増加し、有効求職者数が同2.2%減と32カ月連続で減少し、有効求人倍率(季節調整済)は1.17倍と改善が続いている。完全失業率(平成17年T期)は4.1%と前年同期差0.4減となった。
 こうした中、雇用保険受給実人員は、前年同月比4.6%減と33カ月連続で前年を下回った。
企業倒産
 件数、負債総額ともに減少
 5月の企業倒産件数は、21件で前年同月比25.0%減と前年を下回った。
 また、負債総額は、前年同月比12.2%減と前年を下回った。
 なお、大口倒産(負債総額10億円以上)は2件発生した。

平成16年中小企業実態
基本調査報告書
中小企業庁まとめ

 中小企業庁は8月1日、平成16年度中小企業実態基本調査報告書(要旨)をまとめ発表した。
 この調査は中小企業を対象に幅広い業種を網羅した初の基本調査として、平成16年9月に実施されたもの。
 報告書の概要は次の通り。
1、中小企業の企業数
(1)中小企業の企業数(産業大分類別)
 平成13年10月に事業を行っていた中小企業のうち、平成16年9月に継続して事業を行っていた企業数は379万社、継続割合は87.1%。
 継続企業の割合は、卸売業を除くすべての産業で九〇%未満、中でも小売業、運輸業の継続割合が低い。
(2)中小企業の企業数(従業者規模別)
 平成13年10月に事業を行っていた中小企業のうち、平成16年9月に継続して事業を行っていた企業は、法人企業145万社、個人企業234万社。
 継続割合は、法人企業が93.1%、個人企業が83.8%。
2、中小企業の従業者数
 中小企業の従業者数は、3,165千人、そのうち正社員が47.9%。
 産業別では、製造業が7,038,000人(22.7%)と最も多く、次いでサービス業が5,232,000人(16.8%)。
3、中小企業の売上高と利益の状況
(1)中小企業の売上高と利益の状況(産業大分類別)
 平成15年度の中小企業の売上高は、553兆2,000億円、卸売業と製造業でその50%。
 経常利益率は3.0%、産業別では不動産業が9.1%と最も高く、卸売業が0.9%と最も低い。
(2)中小企業の一企業当たり売上高と利益の状況(産業大分類別)
 中小企業の一企業当たりの売上高は、1億4,600万円。
 産業別の一企業当たりの売上高は、卸売業が6億5,850万円と最も高く、飲食店・宿泊業が2,600万円と最も低い。
 一企業当たりの経常利益は440万円、付加価値は2,540万円。
4、中小企業(法人企業)の自己資本比率
 経営の安全性指標である自己資本比率は24.7%。
 産業別では、情報通信業が33.7%と最も高く、飲食店・宿泊業が7.0%と最も低い。
5、中小企業(法人企業)の総資本回転率
 経営効率を評価する総資本回転率は1.3回。
 産業別では、卸売業が1.98回と最も高く、不動産業が0.29回と最も低い。
6、中小企業(法人企業)の設備投資
 平成15年度の中小企業(法人企業)の設備投資額は、情報通信業及び卸売業で減少したものの、調査業種全体では前年度比21.3%増加。
 設備投資実施企業数は、前年度比25.0%増加したが、一実施企業当たり設備投資額は、同2.9%減少。

イグス発ガン性添加物一切なし
タバコ産業向け樹脂素材2種開発

 イグス(本社=東京都墨田区錦糸、TEL03-5819-2030、http://www.igus.co.jp)は、タバコ産業界向けにポリマーベアリングとケーブル保護管エナジーチェーン用の新樹脂素材を開発した。
 非常に厳しいスペックが要求されるタバコ製造装置では、原材料もPTFE(4フッ化エチレン樹脂)のような発ガン性添加物を全く含まず、規定の基本ポリマーのみといった“推奨”原材料だけが選択されている。
 こうした背景を元に同社が新開発したベアリング素材「イグリデュールT220」は、摩擦・摩耗・潤滑に秀でた特長を持っている。この素材は優れた耐摩耗性と低い吸収率を有し、柔らかい軸素材と組み合わせて使用することが可能。同社の他のベアリング同様、潤滑剤不要のメンテナンスフリーで、タバコの原材料や梱包材を汚すこともない。また塵埃に極めて強く、高荷重においても高い耐摩耗性を備えている。
 一方、樹脂製ケーブル保護管エナジーチェーンも、同社独自のコンパウンドをベースに作られている。タバコ産業界でも製造装置でケーブルを安全に敷設できる保護管用の材質として開発された樹脂コンパウンド素材「イグレンN」は、イグリデュールT220と同じく発ガン性添加物を一切含まず、タバコに直接接触しても全く問題なく使用できる。

変種・変量、短納期への対応
CAD/CAMニュービジョン
愛鉄連4組合と共同で研修会開催

 愛知県鉄工連合会は、名古屋市内の4組合(南部鉄工業協同組合・名古屋市東部鉄工会・名古屋中川鉄工協同組合・ナゴヤ西部機械協同組合)と共同して7月22日午後一時より、名古屋市中川区細米町の名古屋中川鉄工協同組合会館・会議室で「CAD/CAMのニュービジョン」研修会を実施した。現場の生産技術に関する研究を重ね、機械からCAD/CAM/CAEシステムまでを取り扱う技術総合商社、セイロジャパン名古屋営業所より講和を迎えて、同社の扱うCAMソフト「GOelan」の説明が行われ、組合員企業の技術者ら10名が受講。
 品質やコスト、また納期面で顧客からのニーズが非常に厳しくなっている中、GOelanは穴加工、ミーリング加工に必要なソリッド情報を分析し、既存の加工ノウハウから最適加工を選択でき、CAM作業の自動化による工数削減やノウハウの共有化による加工品質の向上に効果的なシステムとして紹介された。
 研修会は、@セイロジャパンの概要AGOelan開発メーカーの概要(フランス・CNインダストリー社)BCAMとはC3D化のメリットDGOelanの機能紹介Eユーザー導入事例紹介F切削シミュレーションNCSIMULとのリンクGまとめの順に行われた。
 【概 要】
 複合機の普及で変種変量への対応をはじめ、短納期への対応、段取り時間の短縮、製品の複雑化、単価の低減等が求められている。
 3D化はCADデータを有効利用し、ミスの削減につながる。
 GOelanは機械の稼働率アップにつながり、複雑形状のデータの移行が可能で、熟練者ノウハウが共有化できる。
 また、3DCADと設計の標準化、工具の標準化、加工工程の標準化をすることで、CAMを使って最終的に完全自動化を目指すことができる。
 GOelanは納期短縮、効率アップをテーマに開発されたもので、分かり易く使い易いCAMだが、尚且つ高機能も有していると紹介された。

国内向け・輸出ともに
前月を下回る
17年6月普通鋼鋼材在庫速報

 日本鋳鍛鋼会は8月2日、平成17年6月の普通鋼鋼材在庫速報を発表した。
 それによると、6月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは前年同月の497万トンから9万5,000万トン、1.9%増の506万5,000トンと2カ月連続の増加、前月比では15万2,000トン、3.1%増と2カ月連続の増加となった。輸出向けは前年同月の194万3,000トンから10万トン、5.2%減の184万3,000トンと7カ月連続の減少、前月比では5万7,000トン、3.2%増と2カ月連続の増加となった。この結果、出荷合計は前年同月(691万3,000トン)比5,000トン、0.1%減の690万8,000トンと2カ月振りの減少となった。
 他方、生産は676万7,000トンで、前年同月(673万2,000トン)比3万5,000トン、0.5%増と2カ月連続の増加となった。
 6月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(666万8,000トン)比14万1,000トン、2.1%減の652万7,000トンと3カ月ぶりの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が、前月末(497万8,000トン)比11万トン、2.2%減の486万7,000トンと3カ月振りの減少となり、問屋在庫は前月末(169万1,000トン)比3万1,000トン、1.8%減の166万トンと3カ月振りの減少となった。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(551万4,000トン)比3万3,000トン、0.6%減の548万1,000トンと3カ月振りの減少となり、輸出船待在庫は前月末(115万4,000トン)比10万8,000トン、9.4%減の104万6,000トンと3カ月振りの減少となった。
 また、在庫増減を品種別にみると、前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼板が4万2,000トン減の61万2,000トン、亜鉛めっき鋼板が2万7,000トン減の102万4,000トン、鋼管が2万5,000トン減の54万6,000トン、小形棒鋼が2万2,000トン減の50万3,000トン、冷延広幅帯鋼が1万9,000トン減の63万6,000トン、中小形形鋼が1万8,000トン減の11万4,000トン、冷延電気鋼帯が1万4,000トン減の九万九千トンであった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600o以上)のみで2万トン増の169万3,000トンであった。
 以上の結果、6月末の在庫率は、前月末の99.5%から5.0ポイント低下し94.5%となり、4カ月連続して100%を下回った。(国内在庫率は前月末の112.2%から4.0ポイント低下の108.2%)。

次世代型塗装ロボット開発
「MRP-5000」シリーズ  
三菱重工高品位塗装を実現

 三菱重工業では携帯電話から自動車ボディまで、対象の大小や材質を問わずに高品位塗装を実現する次世代型塗装ロボットを開発、「MRP―5000」シリーズ〈愛称=Dio(ディオ)、イタリア語で神様の意味〉として七月から販売を開始した。
 市場投入するのは大型の「MRP―5100」と中型の「MRP―5000」の2機種。この分野をリードする同社のロボット技術をベースに、豊富な塗装ノウハウを有するアネスト岩田(社長=森本潔氏、本社=横浜市港北区)の協力を得て開発したもの。高品位塗装に欠かせない複雑な制御機能をロボット自身に持たせて、これまでの単なる“塗装ガンの搬送装置”ではない“塗装技術を内蔵するロボット”を実現した。年間200台規模の販売を見込む。
 同機の特徴の第一は、自動車などの高品位塗装に欠かせない回転静電ガン(※1)への対応。回転静電ガンの回転数から塗料吐出量まで、その複雑な制御機能をロボットそのものに持たせたことに加え、静電コントローラー(※2)もロボットの制御装置に内蔵した。
 第二の特徴は、これまで人によるティーチング(※3)で動きや塗装範囲を認識させていたのに代え、使用する塗料の情報や要求膜圧など諸条件を入力するだけで、最適な塗料吐出量や塗装速度などを自動的に算出することを実現。また、形状やスタート位置などをインプットするだけで、対象全体の塗装軌跡を自動生成する。
 さらに温度や湿度など作業環境の変化を取り込み、最適な塗装条件を選択する環境変化対応機能を装備するほか、高精度電空弁による流量制御や、吐出量フィードバック制御、サーボギヤポンプ制御など、塗料や用途に合った塗料流量制御をロボットのプログラムで制御する。
 このほか、特殊な手首構造の採用により、塗料ホースの対象への接触や、ホースに付着した塗料の落下などによるゴミの付着や不良の発生を大幅に削減した。また、塗料については環境保全を考え、従来の溶剤系塗料から水系塗料、粉体塗料に至る多種多様な選択に適応できる。
 同社は、同機投入を機に、この4月に設立した産業用ロボットの新販社、三菱重工産業機器と協力しつつ、これまで得意とした小型分野だけでなく、大型塗装ロボット分野へも積極的に商域を広げていくとしている。
※1 回転静電ガン=液状の塗料を微細な霧吹き状態にするために、ガン内部に回転カップを組み込んだもの。そこから吐出する塗料と対象の間に生じさせたプラスとマイナスの静電気の力を使って塗装する。
※2 静電コントローラー=回転静電ガンから吐出された塗料は、対象との間でプラスとマイナスの静電気を帯びているが、その静電気を制御する装置。
※3 ティーチング=ロボットに動作位置と順序を記憶させる作業。教示ともいう。この方法には、人間がロボットのアームを直接持って、作業位置を教示したり、ペンダントによるリモート操作で目標位置を指示する方法などがある。いずれも細かい指示が必要。

高操業状態続く
鋳鋼・鍛鋼生産速報
17年6月分

 日本鋳鍛鋼会は8月2日、鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同20工場)の平成17年6月分の生産実績をまとめ発表した。
 それによると、6月の生産は鋳鋼が2万3,551トン、鍛鋼が6万186トンで、前月に対し鋳鋼2.9%、鍛鋼8.4%のそれぞれ増加であった。また前年同月比では鋳鋼5.7%、鍛鋼8.6%のそれぞれ増加であった。
 鍛鋼の6万トン台は、昭和57年3月以来23年4カ月振りである。
 この結果、平成17年度第1・四半期生産実績は鋳鋼が6万9,750トンで前期比4.1%増、前年同期比7.2%増となった。また鍛鋼は17万4,437トンで前期比5.4%増、前年同期比6.5%増となった。
 同会は現在の状況について、鋳鋼は建設機械、トラック向け等の小物量産品や船舶、発電用機器向けが供給能力一杯の生産レベルが続いている。一方、鍛鋼は船舶、発電用機器向けを主体とする自由鍛造品及び自動車向け型鍛造品の生産が好調を持続しており、少なくとも現在の高操業が鋳鋼、鍛鋼とも年度一杯は続くものと思われる。しかし量的には好調であるが、短納期、低価格等依然厳しい環境下での操業を強いられていることに変わりはなく、今しばらくは我慢の日々が続くものと思われる、としている。

3人の講師を招き研修会
『前田先生と語る会』
須藤鋼機新会社法も学ぶ

 須藤鋼機(四日市市八田・社長=須藤清勝氏)の須藤社長が世話役を務めている「前田先生と語る会」が、7月16日に瀬戸市川平町の“中小企業大学瀬戸校”において開催された。
 今回は三人の講師を招聰し、@あなたの会社の将来はどうなる?(公認会計士前田勝昭氏)、A職場の管理(住友電装顧問前田良行氏)、B考えさせられた出来事(中小企業大学瀬戸校三代目校長三宅直彦氏)等―について研修した。
 @では、この三月決算でよくなった会社、悪くなった会社には、どんな特徴があるのかを分析し、共通点について解説。その主な共通点としては、@得意分野で成長した(20%)、Aリストラ費用削減(三〇〜四〇%)、A新製品開発、B時代にあった産業とのつながりと言う共通点が見出せた。次に、あなたの会社の将来はどうなるのか? を、未来を見通す財務分析で分析。ここでは、どんな会社でも経営の急所となる比率(@損益計算書からの分析、A購入資産の有効利用度など)があり、この比率の動き(推移)を良く見ることが会社経営の基本とした。また、孫子(2,500年前の兵書)から学ぶとして、利害渦巻く現世を生きる人生哲学の書として有用(@経営の目的をしっかりと理解する、A戦略実行の経済原則を考える、B戦いは正法を第一とする、C上司とも部下は目的を共有する)することを薦めた。最後に、経営の機動性と健全性をアップさせ、経済の活性化につながると期待されている新会社法(株式譲渡制限会社)の注目点を制度面、実務面から研修した。
 Aでは、会社が悪くなる原因と対策のあらましについての説明を受け、だめな会社の共通点(トイレ、食堂、ロビー等、共通の場所が汚い、挨拶をしない、至る所に物が置かれている…)、特徴ある会社作り(独自の風土や文化)、6Sのサシスセソ(サ=サッサとやる、シ=シンボウ強くやる、ス=スナオにやる、セ=セッキョクテキにやる、ソ=ソッセンしてやる)の定着、4S(清掃、清潔、整理、整頓)の基本は躾にあることを研修した。
 Bでは、郵政民営化法案の行方、朝日新聞の体質に対する沢山な批判記事、「愛・地球博の想像以上の入場者から、最近読んで印象に残った書(@さおだけ屋はなぜ潰れないのか=山田真哉 光文社新書、A全「歴史教科書」を徹底検証する=三浦朱門 小学館、B日本人なら知っておきたい「和」の知恵=藤野紘 河出書房新社)について解説された。
 研修会後は、親睦会を行い和やかに歓談し投宿、翌日は受講者企業のカナザワのスクラップ加工新工場建築現場の見学を行った。

9月に「愛・地球博」を見学
中華を囲み暑気払い
名古屋水栓販売協会7月例会を開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=加藤文隆氏・加藤鋼機会長)では、7月29日午後6時より、名古屋市東区泉の“かっぱ園菜館”で「7月例会」を開催し、自慢の中華料理を満喫しての暑気払いをおこなった。
 例会は、伊藤理事(イトウ社長)の司会開会の辞に次いで挨拶に臨んだ加藤理事長は、出席方のお礼を述べた後、「毎日猛暑が続いております。健康には十分に注意していただきたいと思います。九月には例会を兼ねての愛・地球博を見学することにいたしましたので奮ってのご参加をお願いいたします。本日は中華料理を囲んで大いに食べて、飲んでいただいてこの暑い夏を乗り切って下さい」と、挨拶を述べ、引き続いて内籐副理事長(三和管材社長)の乾杯音頭で宴会に移り、同館自慢の紹興酒陳年老酒や中華をべースにしたスタミナ料理を囲みながら、終始に渡り和やかに歓談に興じ、祖父江副理事長(祖父江産業社長)の中締めで盛宴の内にお開きとした。

円筒形基調のデザイン
洗面用混合栓追加発売
三栄水栓節水効果もアップ

 三栄水栓製作所(大阪市東成区・社長=西岡利明氏)は、コラム(円柱)を連想させる円筒形を基調にしたデザインの「columnシリーズ」に「シングルワンホールスプレー混合栓(洗面用混合栓)」を追加し発売した。
 従来のスプレー混合栓をスタイリッシュなデザインでまとめている。
 スプレーはホース引き出し式に加え、吐水口先端のレバーでシャワと整流に切替えることができる。
 シングルレバーはクリック機能の採用で湯水調整、吐水・止水がクリック感覚「カチッ」で操作性、節水効果もアップした。
 止水栓との接続は湯水ともフレキ仕様で接続金具クイックファスナー接続のため簡単。
 ホースは1.1m付きのオールメッキ仕様。
 価格はシングルワンホールスプレー混合栓(K三753J)が38,000円。
 詳細については、直接同社へ問い合わすとよい。名古屋地区については、名古屋支店(名古屋市天白区平針2-909・電話052-8008688)へ。

観光とゴルフを楽しむ
第12回総会を開催
北陸桃友会京都の旅情を堪能

 北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと販売店の集い)では、7月12日午後4時30分より、京都駅前の“京都新阪急ホテル”において「第12回総会」を開催し、全議案をいずれも承認可決したあとは、川床料理を囲んで懇親会を行い、互いに親睦を深め、翌13日は、観光組とゴルフ組に分かれて、夏真盛りの京都の夏を堪能した。
 総会は、ベン金沢営業所の小笠原所長の司会進行に次いで、宮重会長より、出席方のお礼と総会での慎重審議の要請が述べられたあと、宮重会長を議長に選出して各議案審議に移った。
▽第1号議案=平成16年度事業報告承認の件
▽第2号議案=平成16年度決算報告承認の件
▽第3号議案=平成17年度事業計画承認の件
▽第4号議案=平成17年度収支予算承認の件
▽第5号議案=その他の件
 以上を慎重審議し、原案通り承認可決した。
 引き続いて製品開発・改良案表彰に移り、採用提案(4件)、類似提案(29件)併せて33件の提案表彰が行われた。
 以上で総会を終了し、ベンの深澤社長が、日頃の拡販に対してのお礼を述べ、増収増益となった昨年度の業績を報告し、感謝を述べる一方、昨年に引き続き材料高騰による値上げに対しての理解と協力を懇請した。また、今年は15〜16人の新入社員を採用する予定でおり、ご指導ご鞭燵をお願いしたいとの人材育成の協力方の要請もされた。
 引き続いて、ベン営業本部の菊池副本部長より、メーカー資料の説明と新製品紹介(大口径T型ストレーナ.ステンレス製T型ストレーナ等)が小笠原所長より説明された。
 懇親会は鴨川べりの鶴清に場所を移して、京都の夏の風物詩川床料理を舞妓さんを交えながら満喫した。
 翌日は観光組(天龍寺・等持院・青蓮院等観光)とゴルフ組(瀬田ゴルフコース)に分かれて、夏真盛りの京都の旅情を堪能した。

販売ゲームで企業経営を体験
愛機工青年部MG研修会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)は、七月二十三・二十四日の両日に亘り、名古屋市港区“邦和セミナープラザ”で経営コンサルタントの名南経営の指導の下、「MG(マネージメントゲーム)研修会」を行った。
 このマネージメントゲームは、経営者としての役割をゲーム感覚で養うもの。今回は15名が参加した。
 仕入れから売上や雇用、決算までを一つの流れとした仮想市場における販売を幾度か繰り返すことによって、計数・財務能力アップを図るのが狙い。五期の決算までを二日間に分けて行い、総合成績を最後に発表した。
 参加者達は、ゲームとして楽しみながらも白熱した様子で取組んでいた。

山本氏(男子個人)藤井さん(女子個人)優勝
藤田螺子工業第10回全社ボウリング大会

 藤田螺子工業(社長=藤田K氏、本社=名古屋市中村区名駅南三丁目)は、7月23日に星ヶ丘ボウルにて「第10回全社ボウリング大会」を開催した。
 当日は総勢、122名(男性80名、女性42名)が参加して、ゲームに臨んだ。競技は個人戦、新人戦(平成17年3月入社社員)、地区対抗戦(代表選手五名)が行われ、白熱したゲームが繰り広げられた。
 個人戦では、男子の部で山下哲治氏(製造部/豊田)、女子の部では藤井みはるさん(製造部/豊田工場)、新人戦男子の部は伊藤雅彦氏(技術部/名工)、女子の部は高橋里奈さん(品証部/名工)、地区対抗戦は本社地区がそれぞれ優勝した。
【成績発表】
■個人戦〈男子の部〉
◎優勝=山下哲治氏(製造部/豊田)361点
◎準優勝=庵原勇一郎氏(プロジェクト/名工)354点
◎3位=藤田眞氏(取締役/本社)349点
■個人戦〈女子の部〉
◎優勝=藤井みはるさん(製造部/豊田工場)312点
◎準優勝=内野淳子さん(製造部/豊田工場)302点
◎3位=西村つゆ子さん(業務部/豊田)288点
■新人戦〈男子の部〉
◎優勝=伊藤雅彦氏(技術部/名工)314点
◎準優勝=陳海峰氏(調達・企画部/本社)245点
◎3位=吉田裕哉氏(製造部/名工)243点
■新人戦〈女子の部〉
◎優勝=高橋里奈さん(品証部/名工)211点
◎準優勝=福島明奈さん(品証部/豊田)207点
◎3位=鈴木紀子さん(技術部/名工)202点
■地区対抗戦
◎優勝=本社地区 142点
◎準優勝随豊田工場地区 133点
◎3位=豊田地区 132点

イグス
リニアテーブルドライリンSTHP
イグリデュールUW500ポリマーベアリング

 イグス(本社=東京都墨田区錦糸、TEL03-5819-2030、http://www.igus.co.jp)は、樹脂製台形ねじナット付リニアテーブル「ドライリンSTHP」、ポリマーベアリング「イグリデュールUW500」を開発した。
ドライリンSTHP
 ドライリンSTHPは、ラベルやコードの自動貼付機など、場所制限が厳しい箇所での位置決めを行うアプリケーションに適している。塵埃や粉塵に対し、高い耐久性があり、堅牢で操作性にも優れる。サイズは軸径12mmと6mmに2種類。
【製品特長】
◎スライドテーブル、軸サポート、スライドベァリング、台形ねじナットが樹脂製。非常に軽量でリニアガイド装置として十分な強度を備えている。
◎軸は陽極酸化処理アルミニウム製。完全な非腐食性の設計。
◎手動またはサーボモーターにより、ストロークの調整が可能。
◎ミニチュアタイプ(軸径6mm)は、特にセンサーの位置決め、軽量バリアの開閉、ガイドレールなどの用途に適している。
イグリデュールUW500
 水中での耐摩耗性に於いて、グラファイトベアリングよりも優れたポリマー製ベアリングとして開発されたイグリデュールUW500。ベアリングを大量に必要とされるケースでは、従来より50%以上のコスト削減となる。ポンプメーカー等、特定の二ーズに応じた特殊サイズや型の受注生産も可能。
【製品特長】
◎グラファイトベアリングの十倍も低い摩耗係数を示し、長期の耐久性にも優れる。
◎低価格で、コスト削減につながる。

成功へ向けたベクトル作り
MECT出展社会議

 7月15日にFA専門展『メカトロテック・ジャパン05』(通称MECT)出展社会議が、開催地である“ポートメッセなごや”において行われた。
 今回の会議は、主催者であるニュースダイジェスト社、出展社、設営会社及び後援の愛知県機械工具商業協同組合が一堂に会するもので、設営出展方法、小間割りについて説明した後、会場を下見した。
 会議の冒頭、挨拶に立ったニュースダイジェスト社の樋口社長は「今年で10回を迎える今展は、これまでにない最大規模を誇り、小間数は前回より約3割アップした。本日の会議は一堂に会する唯一の機会であり、成功へ向けたベクトルを作る意味で非常に重要なもの」と意気み、知恵と汗を振り絞って立ち向かう姿勢を見せた。

新社長に加藤斉氏就任
三立興産役員体制を選任

 三立興産(本社=名古屋市熱田区神宮四丁目1番25号)は、7月28日に行われた定時株主総会・取締役会において新役員体制を選任した。
 取締役社長には、常務取締役の加藤斉氏が就任。前取締役社長の萩原宏明氏は、取締役副会長に就任した。
【新役員体制】
■取締役会長=猪熊正夫氏
■取締役副会長=萩原宏明氏
■取締役社長=加藤斉氏
■専務取締役(総務統括)=竹内邦雄氏
■専務取締役(営業統括・東部ブロック長兼国際営業本部長)=五十嵐力氏
■取締役(国内営業本部・西部ブロック長兼情報通信本部長)=稲垣勝幸氏
■取締役(国内営業本部・名古屋ブロック長兼三立精機管掌)=伊藤裕通氏
■常勤監査役=竹本巌氏
■監査役=本庄チズコ氏
■執行役員=小山田光男氏
■執行役員=野田鐘次氏
■執行役員=中野龍己氏

平成17年8月21日2212号
MECT05の組合勧誘小間
421小間と過去最高に!
愛機工 8月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は8月3日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において8月定例理事会を開催した。MECT05展の準備状況や「採用・社員戦力化」事業の報告が行われたほか、中国業界調査、全機工連・愛知大会準備、ゴルフ大会、優良従業員表彰開催要項などについて審議された。この中で、MECT05展の組合勧誘小間数が421小間と過去最高の実績となったことが報告され、また、来年の全機工連全国大会に向けて準備を本格化することが確認された。
 理事会は冒頭、山下理事長が挨拶を行い、引き続いて議事に移った。
 会員の異動については、エスピーエス(社長=安田敏明氏、本社=名古屋市中川区三ツ屋)の賛助会員への新規加入が承認された。
 MECT05展の準備状況については、出品者が7月4日の三者会談で確定、出品者説明会を7月15日、ポートメッセなごやにおいて開催し、小間割を発表した。組合の勧誘小間は119社・421小間となり、目標(310小間)および過去の実績(324小間)を大幅に上回る結果となった。総出品小間数は、429社・団体による1,783小間で過去最高の実績となった。同組合は当初2小間の出展を予定していたが、組合関係出品者の小間配置を考慮し1小間に減らした。組合事務室は従来通り使用し、組合員および出品関係者の憩いの場として提供する。今後は来場者動員に注力し、招待券を組合員、賛助会員、関係団体に配布する。ユーザーには組合員経由で配布し、来場を呼びかける。来場目標80,000人(前回80,000人)。展示会終了後は、実行委員と出品者を招き、合同の懇談会と懇親会を開催する(日時未定)。
 「採用・社員戦力化」事業関係については次の通り報告された。
◇MGセミナー=若手経営者および管理者を対象にした「マネージメント・ゲーム・セミナー」を七月23日・24日の一泊二日で開催した。会場は邦和セミナープラザ。参加15名。
◇TEスクール=中級第一期は、7月16日に4日目が終了。5日目を8月20日、6日目(最終日)を9月10日に開催する。初級第二期は、7月2日に4日目が終了。5日目を8月6日、6日目(最終日)を9月3日に開催する。
◇業界実態調査=調査報告書を製本し、組合員・賛助会員・関係団体に配布する(八月中旬)。
《行事予定》
●経営者セミナー=8月3日「高齢者の雇用について」、講師はASSE(代表=野田勇司氏)、会場は東京第一ホテル錦。
●女子社員研修=9月13日、講師・会場は名南経営。
●経営者セミナー=10月12日(理事会終了後)「就業規則について(賃金等)」、講師は豊島維大氏(中小企業診断士)。
●営業社員実践研修=11月11日・12日の両日、講師は船井総研、会場は名古屋サンプラザ。
 中国業界調査については、6月22日、東京第一ホテル錦において結団式を行い、行程、訪問先等、最終の実施要項を発表した。訪問先について、現地メーカーには既に承諾を得ており、日系メーカーは、実行委員がこれから折衝にあたる。また、結団式に先立ち、久保鉄男氏(フオーイン代表)を講師に招き、「中国自動車産業の現況」について講演会を開催した。出席者は調査参加者のほか、一般組合員、賛助会員ら90名。
 全機工連・愛知大会準備については、大会準備委員会を毎月一回開催し準備を進めることを確認した。会場は組合事務局又は理事会会場。準備にあたっては、年間スケジュールにより万全を期す。青年部員は各部に配属し協力を依頼する。準備委員の任期は18年度総会(06年5月)までとし、総会後改めて実行委員会として再編成する。
 ゴルフ大会については、9月14日に「第34回組合親善ゴルフ大会」を開催する。会場は春日井カントリークラブ。参加は70から80名の見込み。
 優良従業員表彰開催要項については、表彰式典および祝賀会を11月18日にメルパルク名古屋(予定)において開催する。募集要項は愛知県知事表彰(勤続20年以上)、名古屋市長表彰(勤続15年以上・名古屋市内に所在する事業所)、理事長表彰(勤続10年以上)。被表彰者は50から60名の見込み。事業主は被表彰者の記念品代として一人あたり6,000円を負担する。
 1017基金現況報告では、山下理事長より平成16年度末の数値などが報告された。
 部会報告は次の通り。
◇総務部=定款規約改正について審議を継続中。
◇情報部=組合報夏号を8月上旬に発送予定。業界景況調査を7月に実施。次回調査は10月。
◇経営対策部=社員戦力化事業2年度目の遂行および海外調査の企画準備。
◇事業部=MECT05展の小間の勧誘は過去最高の実績を挙げ終了した。今後は、組合小間の企画と共に来場者動員に注力する。各種保険制度の案内・パンフレットを組合員に定期的に配布PRする。
◇青年部=@青年部総会を6月3日、東京第一ホテル錦で開催し、各議案を原案通り承認可決した。Aキャンプの集いを7月30日・31日の両日、黒谷キャンプ場において開催し、百四十名が参加した。B東西交流会(全国青年部交流会)が8月26日、東京組合の担当で行われる。今回は全国各地の青年部が参加、愛知組合からは六名が参加予定。C8月19日に合同委員会を開催する。今回は「エンゼルハープ号」で名古屋港遊覧。DMGセミナーは青年部が担当し、青年部からも7名が参加した。
◇福利厚生部=野球大会は大会7日目(7月31日現在)まで行い、優勝戦は8月下旬又は9月上旬を予定している。ゴルフ大会は9月14日。従業員表彰は11月18日、会場はメルパルク名古屋を予定。
 訃報が事務局より2件報告された。
 その他の件では、山田理事(東支部選出)が転勤により理事職遂行が不可能になるため、同理事の残期(06年5月まで)を同支部の次点の三枝良守氏(三枝電機社長)が務めることを承認した。また、機工商社販売管理システム「機工メイト」のデモ機(ハード・ソフト一式)を貸与(無料)する。全機工連より販促用のデモ機が提供され中部ブロックで使用する。その他、組合員ヘプロジェクター、スクリーンの貸し出しも行うと報告された。
 以上で理事会を終了した。
 次回理事会は10月12日。

11月に合同ボウリング大会
年間事業予定を決める
中日本木工全木商中支合同理事役員会を開催

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=木村秀夫氏・昭元産業社長)は8月2日午後5時より、組合会議室(名古屋市中川区荒子,荒子ビル3F)において全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)との合同による定例理事役員会を開催した。出席者は13名。
 冒頭、木村理事長より日頃の組合活動への支援・協力に対する感謝と遠方からの参集に労いの言葉があり、引き続き木村理事長が議長を務めて議事に移った。
 中日本木工機械商工協同組合の@平成17年度事業計画については、年度の行事が一覧となった予定表が提示され、昨年とほぼ同じ事業を行うことを承認した。また、理事会の開催時間について4月から10月は午後5時から、11月から3月は午後4時からとすることを決めた。
 A第43回通常総会の収支報告については、事務局より報告があり、これを承認した。また併せて、組合新事務所購入並びにリフォームに関わる収支も報告され、これについても承認可決した。
 B平成17年年末資金貸出については、昨年と同様に実施することを確認した。
 C第6回合同ボウリング大会については、11月26日午後3時より名古屋駅前レジャック内の「スカイボウル」にて開催し、その後、同ビル内の「やぐら茶屋」で懇親会を行うことを決めた。
 Dその他の件では、中小企業共済についての説明と銀行の支店変更の報告が行われた。また、2社の退会の申し入れを承認。最後に、組合所有のビル(荒子ビル)のテナント募集について協力が呼びかけられた。
 続いて、全日本木工機械商業組合中部支部の議事に入る前に、先に行われた全日本木工機械商業組合の総会で島田氏が中部支部長に、西木文彦氏(ニシキ機械社長)が副支部長にそれぞれ就任したことが報告された。
 島田支部長が議長を務めて議事に移り、@第36回通常総会の日程については、11月26日午前11時より「ルブラ王山」(名古屋市千種区)にて開催し、その後、中日本木工との合同ボウリング大会を実施することを決めた。また、監査理事会を10月28日に開催する。
 A平成17年技能向上セミナーの実施については、10月1日・2日の両日、「ポリテクセンター」において開催することとし、内容は前回同様のものを考えているが、要望があればもう少し高度な内容にも変更できると報告され、これを承認した。
 B後継者育成研修会(全木商本部事業)の件については、昨年は愛知にて開催されたが今回は東京での開催となり、詳細は八月三日の理事会で決定されると報告された。
 Cその他の件では、2社の退会が承認され、以上で議事を終了した。

夏の思い出づくり
愛機工青年部第26回キャンプの集い

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、7月30・31日の両日、「第26回キャンプの集い」を岐阜県板取村“板取黒谷キャンプ場”において開催した。
 当日は、午後1時から受付を開始。同僚や家族ら約130名が参加した。
 午後4時からは入村式が行われ、青年部を代表して滝沢副部長が「恒例のキャンプとなりました。夏の思い出づくりとして、家族や同僚の皆さんと楽しんで行って下さい」と挨拶を行いスタート。
 その後、鮎・マスのつかみ取りや風船釣りなど、部員らが企画し趣向を凝らしたイベントが行われ賑わいを見せた。
 夜には、キャンプファイヤーや花火で一層の盛り上がりを見せ、参加したメンバーは思い思いにキャンプを満喫していった。

キャンプ・交流会を審議
愛機工青年部役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、8月10日に役員会を行った。当日は10名が出席、審議された議題は次の通り。
▼第1号議題=キャンプについて
 7月30・31日に行われた「キャンプの集い」は、131名が参加。青年部からは11名が参加して賑わいを見せた。反省点としては、参加者の大半がリピーターで、新規の参加を拡充していきたい事や、バンガローを10棟キャンセルしたこと等があげられた。
▼第2号議題=ビアパーティについて
 8月19日に行われる、ビアパーティは31名が出席予定。
▼第3号議題=野球について
 残り2試合となり、8月中に準決勝となる予定。決勝戦では、3名以上の応援が必要。反省点としては、新入部員の半数しか野球応援に来なかった点があげられた。
▼第4号議題=東西交流会について
 現在、参加者は7名で当日は講演会等が行われる。

「定年延長の義務化と対策」
管理者向け研修会を開催
愛機工改正法と対応策を学ぶ

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)は8月3日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において採用・社員戦力化事業の管理者向け研修として「定年延長の義務化と対策」をテーマにセミナーを開催した。
 団塊の世代が定年を迎える2007年に向け、厚生労働省は年金負担の軽減と労働力確保のため、現在の60才定年を段階的に65五才まで延長する改正高齢者雇用安定法を施行。今回のセミナーでは、この法改正に企業としてどう対処していくべきか、改正法の具体的な内容と対応策を学んだ。
 セミナーに先立ち挨拶を行った山下理事長は、「団塊の世代と言われる方々がかなり大きな山を作っており、間もなく定年を迎えます。我々の業界では、60才を過ぎた方が大分働いている。通常の定年の60才を迎える社員がそのまま辞められては困るという所もきっとある。機械工具の販売店もキャリアが尊ばれる業種で、このため60才を過ぎても働けるうちは働いてほしい、またご本人のほうもまだまだ元気なので働きたいという、双方の意向が多分合致して、結構高齢の方が働いているのではないかと思っております。私事ですが、私共の会社は私の亡くなった父が定年はあってはならないとの変わった考えを持っており、『人間、生きている間は働くべきだ』という理論の持ち主で、私共でも高齢者が働いております。業界・業種別の色々な特性があるかと思いますが、今ご承知のように定年延長が叫ばれております。先頃、トヨタ自動車が65才まで働けるという新しいルールを打ち出し、業界で話題になっております。そのような時期でございますので、本日は公認会計士の野田先生、他3名の先生方をお迎えして話をうかがいます。皆様方の勉強になればと思います」と述べた。
 中小企業が直面する経営課題の解決を目的に多くの経営支援の専門家によって組織されているASSE(中小企業経営支援協議会)の代表を務める野田勇司氏より、ASSEの概要説明があり、セミナー講師の紹介が行われた。講師は、「定年延長の義務化と対策」をテーマに、法改正の内容と退職金規定の変更など実務対応及び高齢者の賃金再構築については山口剛志氏(社会保険労務士)、雇用延長に対するサポートにつていは加藤剛生氏(エフケイ取締役)、質疑応答を柿本努氏(大阪商工会議所経営情報センター課長)がそれぞれ務めた。
 【講演要旨】
 最近の役所の動向として、労働基準監督署はサービス残業の摘発強化を進めており、残業代不払いに対する摘発・調査の強化傾向にある。残業時間(労働時間)についても月間の総残業時間を45時間以内にするよう指導。これは「過労死」裁判で国の監督責任を裁判所が指摘したため。解雇は、解雇の事由(解雇する場合の事由)を就業規則に明記しなければならない。解雇権の濫用を抑制するためで、解雇しにくい世の中になった。
 公共職業安定所は、雇用保険料が平成11年当時の1,000分の7.5から現在は1,000分の19.5に上がっている。不正受給に関しても、不正詐取事件の影響で厳しく監査。また、助成金の受給調査を実施している。
 社会保険事務所は、未加入者摘発のため、雇用保険加入者情報から加入漏れをチェックするシステムを稼動。特に60才以上の年金受給者については厳しくチェックし、年金減額や社会保険料の徴収を行っている。保険料の調査としては、社会保険事務所と労働基準監督署の合同調査や、所得税の納付申告書や決算書を基にした調査を行っている。保険料は現在、労使折半で約26%であるが、将来的には50%まで引き上げたい考え。
 ◇定年延長の内容と対策
 定年延長は、少子化や年金支給年齢の引き上げを背景に、平成16年6月法改正された。
 定年延長の具体的内容は、平成18年4月にスタートし平成25年4月までに65才に引き上げる。
 定年延長(法改正)の趣旨は、高年齢者の安定した雇用を確保することで、そのために継続雇用のルールを、労使の徹底協議の上、明確にすることを求めている。
 全員を雇用延長させるということではない。改正法は、定年引き上げ、継続雇用制度の導入を義務付け、個別の労働者の65才までの雇用義務を課すものではない。
 また、必ずしも労働者の希望に合致した職種・労働条件による雇用を求めるものではなく、本措置の趣旨(雇用確保)を踏まえたものであれば、常時雇用のみならず、短時間勤務や隔日勤務なども含めて多様な雇用形態を含む。定年延長の対象者、延長方法、勤務条件、賃金条件の工夫は労使自治に任されている。
 企業が選択する方策としては、@定年制度の廃止A定年年齢の引き上げ(定年延長)B継続雇用制度(嘱託再雇用)の導入が考えられる。
 継続雇用制度(嘱託再雇用)の対象基準は、原則は全員だが、例外として対象者を、「基準」をクリアーした場合に限定できる。但し、過半数以上で組織される労働組合又は労働者代表の合意が必要。
 労使間で「努力したが」定年延長対象者の基準が決められない場合は、平成18年4月から5年間は、就業規則に基準を定めることも認められている。
・就業規則変更時の「意見聴取」と違い、協議する努力を求められている。
・10人未満の事業所も就業規則を作り、周知する。
・常時雇用者300人超なら、猶予期間は3年間。
 違反した場合の罰則は、「厚労大臣による指導・助言・勧告」(職安による指導)が行われる。
 ◇定年延長助成金
 65才定年制を平成18年3月31日までに導入した企業は、一定の条件が整えば助成金がもらえる。
 ◇60才以降の社員の給与提案(最適給与)
 60才以上の方は、条件により、給与のほか厚生年金と雇用保険給付が支給される。この結果、嘱託再雇用の際、給料額を下げても、手取り額が定年前と変わらない場合がある。詳細なシミュレートと労使の話し合いにより、良質な労働力を確保し、社員との良好な関係を維持しつつ、会社の経費を大幅に削減することができる場合がある。
少子高齢化の急速な進展により日本の人口は2007年ぐらいから減少していき、2050年には1億人になると予想されている。また、労働力人口も2005年から減少していく。そして、2007年からの団塊世代の退職で更にそれが加速される。
 労働力減少社会においては、高齢者労働力の積極的活用と若年労働力の確保が必要となってくる。高齢者労働力を活用するには、高齢者の経験を活かす職域の確保や高齢者の二ーズを踏まえた弾力的な勤務形態・雇用状態の導入、高齢者の能力に応じた賃金制度の整備と助成制度の活用、高齢者の能力を十分に発揮させるような職場環境の改善などの対策を行う。
 また、若年労働力の確保には、会社として新卒・中途社員の採用力の強化や、継続雇用を推進するような各種規定の整備もしくは、早期独立を可能とする具体的能力取得を推進する制度、各種規定の整備を行う。
 見直しすべき制度・諸規定は、@就業規則A組織・職域B賃金体系C退職金制度D福利厚生制度E採用計画・戦略。
 人事制度は、キャリアプランとライフプランを用意し、グランドデザインをしっかり描き、制度作りに参加し、各企業にあったオリジナルの制度を作らないといけない、とまとめられた。

滋賀八日市工場屋根全面に
太陽光発電システム設置
京セラ 年間136トンのCO2削減

 京セラ(社長=川村誠氏)は、地球温暖化防止への取り組みの一環として、今年5月に竣工した滋賀八日市工場(所在地=滋賀県東近江市)の新建屋の屋根全面に、総出力210kwの太陽光発電システムを設置した。
 同社では、これまでに千葉佐倉事業所(千葉県佐倉市)に43u(1984年)、本社ビル(京都市)に214u(1998年)、三重伊勢工場(三重県伊勢市)に約80u(2005年)、米国KYOCERA International Inc・(米国カリフォルニア州サンディエゴ)に279u(2005年)の太陽光発電システムを設置し、CO2など温室効果ガスの排出量削減に貢献すべく取り組んできた。
 今回設置した建屋は、地球環境保護の柱として、また未来を担う事業としてさらに拡大する太陽電池の増産のために建設されたもので、建屋の屋根3,270uに太陽電池モジュール2,100枚を張り巡らせており、このシステムによって年間約136tのCO2削減が可能となる見込み。
 同社は、ソーラー事業において業界に先駆けて世界四極生産体制を確立するなど、世界第二位の太陽電池サプライヤーとして自社への太陽光発電システム導入を垂範し、今後国内の全工場に設置すべく取り組みを進めていくとともに、これらを通じて地球環境貢献活動の責務の一端を担うことができるよう、今後も継続的に企業活動を行なっていくとしている。
京セラの環境への取り組み
 京セラは、環境方針を具現化し、取り組み内容と中期的な到達点を明確にするために、京セラグリーン委員会の各小委員会・部会において、1992年より3年間を1つの活動期間とした計画を定め、環境保護活動を推進している。
 今年四月からは、温室効果ガス排出量削減や排水における総量規制等の具体的な活動項目と数値目標を掲げた「京セラ第五次環境保護推進計画」をスタートさせている。
 今年二月に京都議定書が発効し、世界規模で地球温暖化防止の取り組みが始まる中、同社では今回の第五次計画でも謳っている通り、温室効果ガスの排出を京セラ単体として1990年度比で2007年度6%減、2009年度10%減、2015年度10%減という高い目標を設定し、積極果敢に取り組んでいる。
太陽光発電システム概要
▽所在地=滋賀県東近江市蛇溝町長谷野1166-6▽定格出力=210kw▽構成=太陽電池モジュール2,100枚▽年間発電電力量(予測)=185,000kwh
▽CO2削減量(予測)=約136t-CO2/年。

産業機械輸出契約状況
日本産業機械工業会17年6月

 日本産業機械工業会が8月8日発表した6月の産業機械輸出契約状況によると、6月の輸出契約高は2,191億9,000万円で、前月比191.8%、前年同月比169.6%となった。
 六月のプラントは6件、736億900万円で、前月比244.2%、前年同月比173.5%となった。
 単体は、1,454億8,000万円で、前月比173.0%、前年同月比167.%となった。
 地域別構成比は、アジア州33.9%、中東州31.0%、南アメリカ州13.8%、北アメリカ州10.2%、ヨーロッパ州9.4%となっている。

環境装置受注状況
日本産業機械工業会17年6月

 日本産業機械工業会が8月8日発表した6月の環境装置受注状況によると、6月の受注高は390億1,000万円で、前月比98.1%、前年同月比66.7%となった。
 各装置別
(1)大気汚染防止装置
 前月比は、海外向け排煙脱硫装置の減少により、58.3%。前年同月比は、非鉄金属、その他製造業、その他非製造業向け集じん装置、海外向け排煙脱硫装置、石油石炭向け排煙脱硝装置の増加により、113.5%。
(2)水質汚濁防止装置
 前月比は、食品、その他製造業向け産業廃水処理装置、官公需向け下水汚水処理装置、し尿処理装置、汚泥処理装置の増加により、220.4%。前年同月比は、官公需向け下水汚水処理装置、し尿処理装置の減少により、80.8%。
(3)ごみ処理装置
 前月比は、官公需向け都市ごみ処理装置の減少により、68.0%。前年同月比は、官公需、海外向け都市ごみ処理装置の減少により、50.9%。
(4)騒音振動防止装置
 前月比1183.3%、前年同月比30.9%。
 需要部門別
(1)製造業
 前月比は、食品、鉄鋼向け産業廃水処理装置、化学、窯業向け事業系廃棄物処理装置、機械向け排ガス処理装置、産業廃水処理装置、その他製造業向け集じん装置、産業廃水処理装置の増加により、178.5%。前年同月比は、食品、機械向け産業廃水処理装置、窯業向け事業系廃棄物処理装置、その他製造業向け集じん装置、産業廃水処理装置の増加により、192.8%。
(2)非製造業
 前月比は、電力向け排煙脱硝装置、大気汚染防止装置関連機器、その他非製造業向け集じん装置、産業廃水処理装置、都市ごみ処理装置、ごみ処理装置関連機器の増加により、157.2%。前年同月比は、その他非製造業向け集じん装置、事業系廃棄物処理装置の増加により、120.7%。
(3)官公需
 前月比は、下水汚水処理装置、し尿処理装置、汚泥処理装置の増加により、103.6%。前年同月比は、下水汚水処理装置、し尿処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、59.0%。
(4)外需
 前月比は、排煙脱硫装置、排ガス処理装置、下水汚水処理装置の減少により、12.4%。前年同月比は、排煙脱硝装置、産業廃水処理装置、都市ごみ処理装置の減少により、19.1%。
 なお、外需は月により変動が大きい。

産業機械受注状況
日本産業機械工業会17年6月

 日本産業機械工業会は8月9日,6月の産業機械受注状況を発表した。
 それによると、6月の受注高は5,002億6,100万円で、前月比145.0%、前年同月比127.9%となった。
 6月の内需は、2,717億7,400万円で、前月比121.1%、前年同月比107.8%となった。内需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(174.5%)、鉱山機械(110.3%)、化学機械(184.4%)、冷凍機械(138.8%)、ポンプ(133.5%)、圧縮機(128.8%)、送風機(130.4%)、運搬機械(100.9%)、変速機(109.2%)であり、前年同月比では、ボイラ・原動機(133.3%)、鉱山機械(118.3%)、冷凍機械(106.1%)、圧縮機(138.8%)、運搬機械(121.6%)、変速機(124.1%)、金属加工機械(212.1%)が増加した。
 外需は、2,284億8,700万円で、前月比189.6%、前年同月比164.5%となった。6月のプラントは6件、737億900万円で、前月比244.2%、前年同月比173.5%となった。外需の前月比で増加した機種は、ボイラ・原動機(202.3%)、鉱山機械(384.0%)、化学機械(307.8%)、プラスチック加工機械(108.2%)、ポンプ(246.9%)、圧縮機(187.6%)、送風機(526.7%)、変速機(115.6%)、金属加工機械(147.2%)、その他機械(144.9%)であり、前年同月比では、ボイラ・原動機(137.5%)、鉱山機械(5,715.5%、57.2倍)、化学機械(201.5%)、タンク(395.8%)、ポンプ(200.9%)、圧縮機(532.0%)、送風機(924.5%)、変速機(143.0%)、金属加工機械(738.7%)、その他機械(100.6%)が増加した。
 各機種の動向と需要部門(平成17年4月より需要者分類が改訂されたが、前年同月との比較は旧分類を用いて行われた)。
 ボイラ・原動機…前月比は、紙・パルプ、非鉄金属、電力、外需の増加により184.7%、前年同月比は、紙・パルプ、非鉄金属、造船、電力、外需の増加により135.0%となった。
 化学機械(冷凍機械を含む)…前月比は、石油・石炭製品、鉄鋼、その他製造業、官公需、外需の増加により208.3%、前年同月比は、鉄鋼、外需の増加により134.5%となった。
 タンク…石油・石炭製品が減少し、前月及び前年同月を下回った(6月の受注金額の合計は、石油・石炭製品向けで過去の受注のキャンセル等の影響によりマイナスとなったため、比率を計上できず)。
 プラスチック加工機械…前月比は、一般機械の減少により93.8%、前年同月比は、化学、電気機械(情報通信機械を含む)、その他製造業、外需、代理店の減少により85.1%となった。
 ポンプ…前月比は、官公需、外需の増加により165.3%、前年同月比は、外需の増加により114.0%となった。
 圧縮機…前月比は、外需、代理店の増加により154.6%、前年同月比は、一般機械、外需の増加により229.2%となった。
 送風機…前月比は、外需、代理店の増加により166.1%、前年同月比は、外需の増加により107.0%となった。
 運搬機械…前月比は、一般機械、外需の減少により83.7%、前年同月比は、鉄鋼、電気機械、卸・小売の増加により105.2%となった。
 金属加工機械…前月比は、鉄鋼の減少により75.4%、前年同月比は、鉄鋼、自動車、外需の増加により398.7%となった。

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局では、管内(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)の総合経済動向を8月9日に発表した。生産、は、緩やかな上昇傾向となうており、個人消費は持ち直している。設備投資面では着実な回復を見せ、雇用情勢は改善傾向で推移している。以上のことから管内の経済活動を「改善している」と位置づけた。総括判断では、平成17年2月以来6カ月ぶりに、上方修正した。
ポイント
@生産は、電子部品・デバイスが拡大しているなど、緩やかな上昇傾向となっている。
A個人消費は、デジタル家電が好調など、持ち直している。
B設備投資は、自動車関連で積極的な姿勢が継続している。雇用情勢は、完全失業率、有効求人倍率ともに全国でも良好な水準にある。
C先行きについては、生産は、自動車、金属工作機械などを中心に、当面、高水準で推移すると見込まれる。なお、原材料価格・為替の動向、国際情勢などは引き続き懸念事項であり、今後の動向を十分注視していく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は、高水準で推移している。
 完成車は、国内向けが引き続き堅調に推移しており、海外向けは一部地域に現地生産化がみられるものの、北米向けなどを中心として引き続き好調であることから、高水準で推移している。
 自動車部品は、国内完成車向けが高水準で推移しているとともに、国内メーカーの海外現地工場や海外メーカー向けの輸出も高水準で推移している。
【金属工作機械】
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに一般機械、自動車関連向けが好調であり、拡大傾向で推移している。
 主要9社の受注状況をみると、国内受注は16カ月連続して前年を上回るとともに、海外受注が34カ月連続して前年を上回り、全体では33カ月連続して前年を上回っている。
【電気機械】
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 電動機は、好調な自動車向けを中心に、緩やかな上昇傾向で推移している。
 制御機器は、自動車関連、半導体関連向けが好調であり、上昇傾向となっている。
【電子部品・デバイス】
 電子部品・デバイスの生産は、拡大している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が携帯音楽機器用メモリカード向け需要の好調さなどを受け、拡大している。
 液晶素子は、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けが順調なことから、高水準で推移している。
【ファインセラミックス】
 ファインセラミックスの生産は、上昇傾向となっている。
 ICパッケージは、演算処理装置向けなどを中心に、持ち直しの動きがみられる。
 触媒担体、ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的に環境意識の高まりから、国内向け海外向けともに好調であり、拡大している。
【情報通信機器】
 情報通信機器の生産は、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
 テレビは、薄型テレビが国内外の順調な需要動向を受け、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
 デジタルカメラは、弱い動きがみられる。
【普通鋼鋼材】
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、自動車向け、造船・産業機械向けが好調であり、高水準で推移している。
 棒鋼は、民間建築向けに動きがみられ、持ち直しつつある。
 特殊鋼鋼材は、好調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移している。
【化 学】
 化学の生産は、高水準で推移している。
 自動車関連向けが好調なことから、高水準で推移している。
【金属製品】
 金属製品の生産は、低調に推移している。
 アルミニウム建材は、ビル向けに弱い動きがみられ、低調に推移している。
 ガス機器は、高付加価値製品に動きがみられるものの、単体普及品を中心に弱い動きが続いていることから、低調に推移している。
【繊維・陶磁器】
 繊維・陶磁器の生産は、総じて低調に推移している。
 繊維は、合繊長繊維織物、毛織物とも、消費の低迷や中国等からの輸入品に押され低調に推移している。
 陶磁器は、タイルでは、モザイクタイルに動きがみられるものの全体では依然弱く、飲食器では、安価な輸入品に押され低迷していることから、ともに引き続き低調となっている。
【個人消費】
 個人消費は、持ち直している。
 大型小売店販売額は、20カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売額は、4カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、小型車を中心に底堅く推移している。
 家電販売は、薄型テレビ等、デジタル家電が引き続き好調を維持している。
【民間設備投資】
 設備投資は、着実に回復している。
 半導体素子・液晶素子関連で大型の能力増強投資が進捗していることに加え、自動車関連で積極的な姿勢が継続しているなど、幅広い業種で投資を増加する動きがみられる。
 また、5月の管内主要九社の金属工作機械受注(オークマ、大隅豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)をみると、一般機械向けを中心に、16カ月連続で前年を上回った。
【公共投資】
 公共投資は、低調に推移している。
 地方公共団体で抑制基調が続いており、5月の公共工事請負金額をみると、県・地方公社などで前年を下回り、全体でも前年を下回った。
【住宅投資】
 住宅投資は、概ね横ばいで推移している。
 6月の新設住宅着工戸数をみると、分譲住宅、貸家が前年を上回り、全体では3カ月連続で前年を上回った。
【輸 出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、5カ月連続で前年を上回った。品目別でみると、「自動車」「金属加工機械」などが前年を上回った。
 主要地域(国)別でみると、アジア向けは39カ月連続で、米国向けは5カ月連続で前年を上回った。EU向けは5カ月ぶりに前年を下回った。
【雇用情勢】
 雇用情勢は、改善傾向で推移している。
 新規求人数は、製造業、卸売・小売業、医療・福祉、運輸業をはじめ幅広い業種で増加している。
 有効求人倍率は、引き続き高い水準にある。
 完全失業率は、着実に改善している。
【企業倒産】
 企業倒産は、2カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、減少傾向にあるものの、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

セマット・ハノーバー05
ドイツハノーバーイントラロジスティクス一堂に

 マテリアルハンドリング・ロジスティクス国際見本市「セマット ハノーバー2005」が10月11日〜15日までの5日間、ドイツ・ハノーバー国際見本市会場にて開催される。主催はドイツ産業見本市社(社長=ゼップ・ヘックマン氏)。
 今回はハノーバー・メッセから分離・独立しての第1回目。4つのテーマ(化学・薬学、消費財製造・配送、包装技術、輸送・ロジスティクスサービス)ごとにミーティングポイントを設置する。
 展示プログラムは産業車輌、フォークリフト、付属品、搬送技術、物流管理、コンピューターシステム、IDシステム、リフト、リフトスタンド、棚・倉庫、包装技術、統合システム。
 日本からの出展社は、マキテック、ナンシン、日本ロジスティクスシステム協会、現地からは三菱キャタピラー・フォークリフト・ヨーロッパ、トヨタフォークリフト・ドイツ、トヨタ産業機器ヨーロッパ、伊東電機ヨーロッパなど(8月初旬現在)。
 また同時開催フォーラムでは、情報交換や討論に参加可能。イントラロジスティクスのあらゆる部門についての質問に対し、専門家が答えてくれる。さらに会場で同時開催される特別展は、現状や将来の展望について興味深いものを公開する。
 出展社・製品検索、イベントに関する詳細は、http://www.cemat.comにて開催の6週間前より検索ができる。
◎問合せ先
ドイツ産業見本市社日本代表部
〒164-0003 東京都中野区東中野1―51―3―501ジェービーエス内 電話03-3363-6631、FAX03-3363-7582

最も元気ある中部地区にて
第7回全国大会を開催
青年やまずみ会百名を超す会員集う

 次世代を担う、全国の青年やまずみ会会員が一堂に会する「第7回青年やまずみ会全国大会」が、8月5日午後1時30分より、岐阜市“ぱるるプラザ”において開催された。
 北は北海道から南は九州まで、各地より百名を超す会員が集う中、今回の大会の幹事である、中部青年やまずみ会会長の岸信夫氏(岸保産業)が開会の挨拶行った。
 その中で「最近各地において、やまずみ会会員同士の交流会が開かれており、これにより益々発展へ繋がって行く様に思われる。本日はスケジュールが詰まった中で、何か新しいものを得たら幸いであると考えています」と話し、歓迎の意を示した。
 続いて、ユアサ商事を代表して谷社長より「今回中部地区で全国大会が行われるのは、今最も元気がある地域であるから。基幹産業である自動車産.業を中心に設備投資が行われ、日本の産業界を牽引していると思う。会員の皆さんには、活力の源泉を感じて頂きたい。そして、ここで得たものを地元で広めて欲しいと願っている。その昔、この美濃の地を織田信長が治めた際、楽市楽座が設けられ、新興商人を始め、誰もが自由に商売ができるようになった。現在で言うところの中小企業を育てるインキュベーターの始まりでもある。当社も、この業界でナンバーワンのインキュベータを目指したいと考えている。来年は、会社創立340年を迎えるが、普遍的な機能とは何であるかという基本的な事に振り返りたいと思う」と挨拶が行われ、東北・関東で行われたグランドフェアにおいても大成功を収めた事を発表した。最後に、グランドフェアを現代の楽市楽座と呼ばれるようにしたいと語り、挨拶を締めくくった。
 その後、衆議院議員で建設相、経済企画庁長官、自治相・国家公安委員長を歴任し、日中協会会長でもある野田毅氏を招聰し“戦後六十年日本の戦略”と題した基調講演会が催された。
 同氏は、講演の中で昨今国内を賑わす話題について分かりやすく解説。会員らに「気をつけなければならないのは、表面上に見えるものを追いかけるのではなく、数歩先を見据えて考えなければならない。これはどんな事でも当てはまるもの」と諭した。
 講演会終了後は、ニグループに分かれ、リンナイ「厨房機器の核工場と開発試験センター」、三洋電機「ソーラーラボ」を見学し、夕方にはグランパレホテルにおいて交流会が行われた
 2日目は、ゴルフと愛地球博見学にそれぞれ参加して、互いに親睦を深めあった。

大阪デザインセンター
7月期工業デザイン部門
グッドデザイン商品
最優秀賞に三洋電機四季彩館

 大阪デザインセンター(理事長=坂下清氏)では、8月1日にデザイン性に優れた商品を選定する、7月期工業デザイン部門のグッドデザイン商品を発表し、最優秀賞には三洋電機「エアコンディショナー四季彩館 SAP-EX28R(代表機種)」が選出された。
 その他、優秀賞には東芝「携帯電話 au A5509T」、松下電器「プラズマテレビTH-50PX500 専用台TY-S50PX500」、中小企業優秀賞は森本製作所「KANSAISPECIA」 工業用二重環縫ミシン NW800シリーズ NW653D(代表機種)」が選ばれている。
【最優秀賞】(1点)
三洋電機「エアコンディショナー四季彩館 SAP-EX28R」
〈製品特長〉
◎フロントパネルから印刷や表示を無くし、フォルムとカラーで魅せるデザイン。
◎部屋の空気を素早く換気し新鮮にする、家庭用エアコンでは世界初の同時給排換気システム。
【優秀賞】(2点)
携帯電話「携帯電話 au A5509T」
〈製品特長〉
◎上品なかわいらしさ、カジュアルさと親しみやすさ、使いやすさを感じさせるポップな画面デザイン。
◎新鮮な躍動感を上品に訴求するボディカラーバリエーション。
◎プライベートデータや重要なビジネスデータをガードする、セキュリティモードを搭載。
松下電器「プラズマテレビTH-50PX500 専用台TY-S50PX500」
〈製品特長〉
◎新PEAKS回路によって深みのある黒、鮮やかさと自然な肌色の高画質な映像を実現。
◎前モデルより、年間消費電力を25%カット(同社比)六万時間の超長寿命設計。
◎番組検索や録画予約などを簡単に行える、インテリジェントテレビ番組ガイド機能を搭載。
【中小企業優秀賞】
森本製作所「KANSAI SPECIA」 工業用二重環縫ミシン NW800シリーズ NW653D」
〈製品特長〉
◎工業用ミシンのイメージから脱却した、職場を明るく感じさせる配色。
◎女性にも握りやすい小径のハンドプーリー。

サーモシャワ混合栓追加
U―MIXシリーズ
三栄水栓操作しやすいクリック仕様

 三栄水栓製作所(大阪市東成区・社長=西岡利明氏)は、U―MIXシリーズにサーモシャワ混合栓が新登場した。
 親しみのあるU―MIXのサーモシャワ混合栓は左右のハンドルタイプで操作しやすいクリック仕様。
 左が温度調節、右が吐水口とシャワの切替えおよび吐水・止水の操作ができる。
 本体は断熱構造で使用中に触れても安全な安心設計。
 高級感のサーモエレメントの採用で安定した湯温をキープする。
 シャワヘッドは、メッキタイプと清潔感のあるグレーがある。
 価格は、サーモシャワ混合栓(メッキ仕様)SK1800D39,600円、寒冷地用SK1800DK41,790円。
 サーモシャワ混合栓(標準仕様)SK1800D―LH37,485円、寒冷地用SK1800DK―LH39,585円。
 詳細については、直接同社へ問い合わすとよい。名古屋地区については、名古屋支店(名古屋市天白区平針2-909・電話052-800-8688)へ。

郵政民営化について意見交換
経営部会を開き検証
静岡県管工機材商組合8月定例理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=丸尾氣窮雄氏・丸尾興商社長)では、8月4日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮“において「8月度定例理事会」を利用しての「経営部会」を開催し、今一番話題となっている「郵政民営化」について各理事より忌揮のない意見交換を行なった。また、日立金属の管継手の動向、水道用ポリエチレン配管システムについても研修した。
 理事会では、9月15日〜17日まで開催する、大阪組合の「第12回管工機材設備総合展」のPRが行われ、希望者の参観を募った。また、7月に理事有志で実施した「大連ツアー」の報告が伊藤副理事長より報告された。
 「経営部会」では、否決されれば衆議院解散(この新聞が発刊される頃には既に解散されていると想われる)と言われている“郵政民営化“問題について、各理事より忌揮のない意見交換を行い、賛否について審議した。
 郵政民営化問題は、民営化に反対する族議員と官僚体制にメスを入れようとする改革派との自民党の内紛劇であり、政治生命を賭けて取り組んでいる小泉首相の姿勢に共感を覚える理事が多数を占め結果的には、某政治評論家の総括に賛成することで意見の一致を見た。
 それによると、反対派は過疎の村から郵便局がなくなるとか、一人暮らしの老人への声賭け運動がなくなるといった目先の便利、不便利論に傾倒している。それよりも大切なことは、郵貯・簡保の340兆円が「官」の手に握られていること。官はこの資金を元に財投計画を作り、公共事業や官営事業に流してきた。本4架橋3本の合計赤字は毎年500億円、道路公団の借金総額40兆円。
 こういう財投計画の無駄に対して財務省は財投計画の廃止を打ち出し、96年の40兆円から05年の17兆円と減少したが、実はこれは見かけだけで、23兆円は郵政公社が独自に特殊法人に貸付たり、国債を買っている。要するに郵貯・簡保の資金を官が握ること自体が害を生む構図となっている。
 民営化されると340兆円の資金が官の手から外され、道路公団などの特殊法人150に金が回らなくなる。そうなれば、郵政官僚だけでなく、全官業に致命的な結果をもたらすことから、民営化に強く反対しているのである。
 仮に否決となれば、公社体制の無駄が隠蔽され、官の裁量で財投は実態的に続き、事態は最悪のケースになる。
 経営部会の後は、日立金属静岡営業所の加太所長と同社配管機器カンパニー水道営業部の山川部長を招いて、継手の市況動向と、中越地震で実証された水道用ポリエチレン配管システムの利便性について研修した。

ライトKAシリーズ発売
魔法びん浴槽第3弾
TOTOリモデルにも最適

 TOTOは、魔法びん浴槽シリーズの第3弾として、普及価格帯の戸建住宅用システムバスルーム『バスピア魔法びん浴槽ライトKAシリーズ』を新発売。
 湯が冷めにくく、省エネにつながる「魔法びん浴槽」は今までに無い画期的な商品として評価され、発売以来ユーザーから絶大なる支持を得ている。これを受け、TOTOでは今後も段階的に各種システムバスルームへ“冷めにくいお風呂”を展開していく予定。
 『バスピア魔法びん浴槽ライトKAシリーズ』は、4時間で2℃しか冷めない保温力を持つ「魔法びん浴槽ライト」を標準搭載(Nタイプのみセレクト)。本商品では、TOTOが業界で初めて開発した『魔法びん浴槽構造』を応用し、ハーフ3分割構造を活かした「発泡スチロールとポリエチレンシートの二重断熱構造」を採用した。 また、色鮮やかな新色も加わった壁21色/床6色/浴槽8色の豊富なカラーバリエーションや新型鏡・新照明などの追加など自分好みに浴室空間をカスタマイズできる充実したセレクトアイテム、凹凸やすきまを極力減らして清掃性に配慮した空間設計、誰もが使いやすいユニバーサルデザイン、レイアウトや構造の見直しで同じ設置空間でも従来よりものびのび出来る広がり感を実現するなど、リモデル(増改築)にも最適な特長を持つシリーズ。価格は、586,950円から1,122,450円までの各種がある。
販売目標は発売3年目で70,000台/年を見込んでいる。
【商品の主な特長】
@4時間経っても2℃しか冷めない『魔法びん浴槽ライト』を標準搭載(Nタイプのみセレクト)
 ハーフ三分割構造のため、外断熱層には「ポリエチレンシート」、内断熱層には「発泡スチロール」を使って放熱を防ぐ『二重断熱構造』を採用。あわせて「発泡ウレタン」を芯材とした断熱フロフタを使うことで、「4時間経っても2℃しか冷めない」保温力を実現した。
 追焚き回数を減らすことが出来るので省エネにも効果的。
A浴室空間を自分好みにカスタマイズできるセレクトアイテムが充実!
 浴槽は新色『バナナイエロー』が加わり全8色、床は石目カラーが追加され全6色になった。また壁カラーは全21色。さらに鏡側の壁色を変えて浴室空間全体にアクセントをつけることが出来る『アクセントパネル』は、キューブグリーン、キューブブルー、ヒーリングイエローなど鮮やかなカラーを増やし全九色になった。
 鏡は『楕円ミラー』『縦長ミラー』が加わり全七形に、照明はキュートなフォルムの『コーン形』『キューブ形』が加わり全3形となった。
B業界トップクラスの「清掃性」「ユニバーサルデザイン」「広さ」でリモデルに最適
◆清掃性
 「浴槽エプロンについていた小形点検口を無くす」、「洗い場側の壁付け水栓の脚の部分をカバー」「ドア下の排水口を無くす(ドアへの水は“ドア下ダブルパッキン”と“水返し勾配”でシャットアウト)」など、汚れのたまりやすいポイントを極力凹凸の少ない形状にすることで、掃除をぐっとラクラクにした。
◆ユニバーサルデザイン
 「出入り口段差なし」「またぎやすい浴槽高さ」「腰掛けスペース付きの浴槽」、腰に負担をかけずに洗面器を使える「洗面器置台」等、子供から高齢者まで誰もが安心して入浴できるユニバーサルデザインを仕様。また浴槽での立ち座り動作をラクにするために、浴槽縁の上端部を凹まし、手すりとして掴みやすい形状にしている。
◆広さ
 レイアウトや構造を見直して、同じ設置空間ながら「洗い場は10p」「浴槽長辺側は6p/短辺側は4p広くできる(1616サイズの場合)。リモデルするだけで従来よりものびのび出来る広がり感を実現することが出来る。

アロンマス発売20周年記念
幻の軍手キャンペーン
アロン化 成9月30日まで実施中

 アロン化成(東京都品川区東五反田1-22-1)では、「アロンマス」発売20周年を記念して豪華賞品が当たる「幻の軍手キャンペーン」を9月30日まで実施している。
 キャンペーン期問中の出荷アロンマス47品種のケースに、アロンオリジナルの軍手が一双同梱されており、ケースの中に通常の白い軍手以外に「幻の赤い軍手」または、「幻の青い軍手」が入っていれば豪華商品がプレゼントされる。
 「幻の赤い軍手」は、全国に100本でシャープAQOS13インチ液晶テレビがもらえる。
 「幻の青い軍手」は、全国に3,900本でA賞=携帯デジタルオーディオプレイヤRio SU10、B賞=カタログギフト スターチョイス、C賞=グルメカタログ ごっつお便のいずれか希望賞品がもらえる。
 対象商品は、アロンマスSD100・150の各種製品が対象。
 詳細については、同社最寄の出先か名古屋支店(名古屋市中区錦1-17-13・電話052-203-0378)へ問い合わすとよい。
 アロンマスは、国産第一号の硬質塩化ビニル管「アロンパイプ」を生み出した技術を生かし、昭和五十八年には小口径マスの前進である「カイショ継手」と「VU継手」による塩ビ製排水設備配管システムを開発し全国の自治体に紹介した。同六十一年にはマス口径φ150の公共汚水マスMT―150の開発により、マス口径φ150でも従来の大きな口径のマスと同じ維持管理性能を持たせる新しいマス構造(マス受口下部のなめらかな曲線形状)を完成させた。また小口径マス蓋の主流となっているワンタッチ開閉式密閉蓋の構造も開発し、現在の塩ビ製小口径マスの基本構造を確立した。その後も、施工性をアップしたゴム輪回転トラップマス、深埋設を可能にしたマス口径φ200インバート、排水枝管を同時に二本接続できる二本合流インバートなど現在一般的に普及しているインバートの開発をリードしてきた。平成五年には枝受口が回転する平行〜90度合流インバートを開発して産業界に貢献している。

エタノールも利用可能な
燃料電池用触媒を発売
住友商事住商メディケム伊アクタ社と契約

 住友商事(社長=岡素之氏)と医薬品・工業薬品分野の子会社である住商メディケム(社長=上村正昭氏、本社=東京都中央区晴海1-8-12)は、イタリアのベンチャー企業アクタ社(ACTA SpA、社長=パオロ・バート、本社=ミラノ市)と同社が開発した燃料電池関連触媒について、日本・韓国・台湾における独占販売契約を締結した。
 アクタ社は、特殊な樹脂を用いて0.3〜0.7nm(ナノミクロン)の超微細な金属触媒粒を分散させる技術を確立し、ダイレクト・メタノール電池用触媒で使用する白金・ルテニウムの使用量を世界最高水準の0.2mg/uという極微量に抑え、かつ従来と同等の活性効果を得ることに成功した。
 同触媒を使用することで、高価な白金の使用量を少なくし、燃料電池のコストを下げることができ、同時に限られた資源である白金の節約が可能となる。
 これに加え、アクタ社は、コバルト・ニッケル・鉄という非白金の安価な金属触媒を用いて、世界初となるエタノールを燃料とする燃料電池触媒を開発した。
 現状、メタノールは劇物扱いとなっており、飛行機内に持ち込みを禁じられているが、エタノールはアルコール飲料と同じ成分で、自由に持ち込み可能なことから、飛行機内で使用可能な燃料電池の開発が可能となる。エタノールは、燃料電池で水と炭酸ガスに分解することで電気を発生させるが、理論上、発生した二酸化炭素を植物が吸収することにより、再びバイオエタノール原料として循環するという連鎖ができ、ダイレクト・エタノール電池を実現することで、温室効果ガスの排出を抑制できる。
 なお、同触媒は、エタノール以外にもエチレングリコール、ソルビトールなどを完全に分解して発電させることが可能である。
 また、同触媒自体は、900℃までの高温状態でも安定しているため、担体を替えることによりPEMFCやSOFCなどにも応用できる。
 アクタ社の開発した触媒は、将来的に次の分野で応用の可能性がある。
@水の電気分解による水素製造にも活性があることが判明している。
A二酸化炭素からアルコール(メタノール・エタノール・プロパノールなど)への還元触媒としても可能性がある。
 これらについて、アクタ社は、自社、あるいは他の研究機関・大学・企業と共同で研究を進める予定。
 住友商事と住商メディケムも、日本における新たな用途開発を推進する予定であり、アクタ社に対しては、日本の大学や研究機関との共同研究を呼びかけていく。
 この事業の売上見込みとしては、初年度500万円、2008年度には50億円を目指すとしている。
 アクタ社は2002年に設立され、資本金は60万ユー口であるが、EUやイタリア政府より数100万ユーロの資金援助を受けており、開発資金は潤沢である。
 住友商事は、従来からDMFCに積極的に取り組んでおり、今後もアクタ社との更なる技術交流などを通じ、同社技術の実用化に寄与していく。

岡崎の花火大会を
桟敷から堪能
愛機工三河支部

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏・山下機械社長)の三河支部(支部長=大久保武氏・大久保商事社長)は8月6日午後6時より、支部例会として岡崎の花火大会を見学した。
 当日は、午後7時から9時30分の2時間半におよそ20,000発の花火が打ち上げられ、見物客は40数万人に及んだ。
 参加した支部員とその従業員ら約30名は、江戸時代から幕府の許可を得て伝承されてきた三河花火を、菅生神社前の乙川沿い桟敷席からゆったりビールと食事をとりながら満喫した。
【岡崎の花火】
 江戸時代の寛文3年(1663年)から行われる菅生神社の煙火祭は、寛永10年(1638年)頃にこの地方の船頭が水の神を祭ったのが起こりとされてる。
 この祭りで花火が使われるようになったのは文化・文政(19世紀初期)になってからで、その煙火技術は祭りを行う氏子らによって伝えられた。当初は水の神の祭りだったが、長い歴史の間には菅生神社がこの地域を支配した岡崎城主の祈願所であった関係から、城主を称える祭りに変化したこともあったと伝えられている。このような変化の中で、祭りに参加する町(12カ町)は次第にお互いの技術を競うようになり、各町の技術は町内の一人の氏子のみに伝えられるようになった、伝承者に選ばれた氏子は血判などによりその秘技を守ることを誓った。
 その後、昭和12年まで菅生川(乙川)で続けられたが、戦争によって中断。しかし、敗戦後の昭和21年頃には花火を節約しながらも祭りを再開し、昭和25年頃から市や商工会議所の援助で行われるようになった。それからしばらくの間、市と菅生神社の花火は別々に行われていたが、昭和28年からは現在のように一緒に行われるようになった。

従業員組合総会と
納涼会開催オータケ

 オータケ(社長=鈴木照氏、本社=名古屋市中村区名駅三丁目9-11)は8月5日午後6時30分より、名古屋市中村区名駅の名古屋マリオットアソシアホテルにて従業員組合総会と納涼会を開催した。
 組合総会では会計報告書に基づき審議が行われ、全議案が承認された。また、任期満了による役員改選で、山口委員長に代わり、今泉副委員長が新たに委員長に選出された。
 総会終了後は別室にて納涼会が行われ、今泉新委員長による挨拶の後、来賓を代表して鈴木社長が挨拶。
 蒸し暑い日が続く中、新社員紹介やビンゴ大会などで大いに盛り上がり、夏の涼を心ゆくまで楽しんだ。