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2004年(平成16年)7月
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平成16年7月4日2171号
退任役員の五島氏に感謝状
第42回通常総会開催
管機連 記念講演会も開催
 
全国管工機材商連合会(会長=橋本政雄氏)では、6月16日午後2時より、東京駅前の鉄道会館ルビーホールにおいて「第42回通常総会」を開催し、連合会スローガンのもとに相互の親睦と協調により、共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くすことを確認する一方、退任役員の五島道久氏(岐阜組合前理事長)に感謝状と記念品が橋本会長より贈られた。
 総会は、東京組合の倉知理事(倉知)の司会開会の辞で開会。
 会長挨拶に立った橋本会長は遠路各地より出席して頂いた会員諸氏に出席方のお礼を述べる一方、「建設・設備投資等に関連する管材業界については、公共投資の減少は続いたが、民間の設備投資に動きが見られ、住宅着工が僅かながら四年振りに増加に転じるなど、地域におけるばらつきはあるが一部に明るさが出てきた。ただし、年末からは中国特需による需給の逼迫から鉄鋼等の素材価格が高騰しはじめ、管材業界にも大きな影響を与えており、今後の動向を注意深く見守って行く必要がある。この様な情勢を踏まえ、地区代表者会議を通じ、諸問題の解決に各地区専門部会の開催、製販工懇談会の開催等、業界の結束強化につとめ、連合会スローガンをもとに共存共栄の実を図り、業界の健全化に意を尽くしてまいりたい」と、挨拶。
 次いで議長団の選出では、司会者一任ということで、議長に関口理事(東京組合・アクアセキグチ)、伊藤理事(愛知組合・イトウ)、滝理事(神奈川組合・横滝)を選出し議案審議に入った。
▽第1号議案=平成15年度事業報告承認の件
▽第2号議案=平成15年度決算関係書類承認の件
▽第3号議案=平成16年度事業計画承認の件
▽第4号議案=平成16年度収支予算決定の件
▽第5号議案=その他の件
 退任役員の五島道久氏(岐阜組合前理事長)に感謝状と記念品が橋本会長より贈られた。
▽第6号議案=各地区理事長報告の件
 各地区それぞれ特色のある取り組みを行っており、中でも会員数の減少に歯止めを掛けるための方策に鋭意工夫を凝らしている現状と、愛知組合の第25回展示会(10月14日〜16日)開催のPRが行われた。
 以上で総会を終え、引き続いて講演会に移り、「日本経済の現状と展望」を演題に、日本総合研究所の柿本寿明理事長を講師に招いての講演会を行った。
 講演会では、持続的成長の実現に向けての「日本経済の展望」について、@景気の現状A見通しのポイントAB外需の景気牽引力、B@内需の回復力A日本経済の短期見通しB失われた十年と小泉構造改革C当面の政策課題D日本経済の中期展望について解説してもらった。
 講演会後は、協賛会員も交えての懇親会も行われるなど、製販相互の親睦と協調を確認しあった。
【十六年度事業計画】
@連合会組織の拡充と業界の結束強化
A各地区部活動を基盤とする連合会部活動の強化推進
B環境問題に関する情報交換及び関係諸団体との協調
C工・製・販協調のための懇談会の開催
D情報通信の高度化に対応し、連合会ホームページの拡充及び地区組合インターネット化への助成
E機関誌「管機連」の発行
F協賛会員加入の促進
G一斉休暇の実施
 ・夏期休暇=8月13日〜15日
 ・年末年始休暇=12月30日〜1月4日

40周年記念行事計画具体化を図る
中部精密ネジ工業協組若葉会の総会開く

 中部精密ネジ工業協同組合若葉会(会長=丹羽保雄氏、丹羽工作所社長)の総会が、6月4日午後6時より、名駅の“ホテルアソシア”に於いて開催。15年度報告事項承認と16年度の議案を提出して承認可決した。
 定刻通り森事務局長が司会を務めて開会を宣言した後、丹羽会長は日頃の会運営についての協力に対し感謝の意を表した。又、親組合より来賓としてメイドーの長谷川会長、日乃出製作所の川合会長、ナリタテックの成田社長が臨席したことに御礼を述べ、最近の景況等にも触れる中「未だ実感としては回復したとは思えない」と、挨拶した。
 森事務局長より組合員の近況の報告の後、総会資料に基づき議案の審議に入った。
▽第1号議案=平成15年度収支会計報告承認と監査報告について
▽第2号議案=平成16年度事業計画書(案)及びそれに伴う予算(案)承認の件について
▽第3号議案=会費の徴収について(正会員、支援会員の会費額について)
▽その他の件については
・若葉会への提案事項として40周年記念行事計画案を提出、以上の案件についてそれぞれ承認可決した
 この後、懇親会へと移行して各組合員の親交をより深めると共に、情報の交換等も随所で行われた。

時津新栄商會会長以下全役員留任
今年度の事業決まる
平成16年度通常総会を開催

 名機工同友会(会長=時津忠氏、新栄商會会長)は5月27日午後6時より、ローズコートホテル(名古屋市中区大須4-9-60)において「平成16年度定時総会」を開催。
 当日は、小島憲二氏(小島商店社長)の司会で進められ、冒頭、時津会長が「先日、愛機工組合の総会がございまして、九支部から理事候補の方々が三十六名選出され、その中で新理事候補が6名おいでになりました。そちらにいるミユキ商會の田中社長が選考委員長ということです。全ての方が理事として満場一致で承認されました。三役(理事長・副理事長・会計)が留任となり、現在山下理事長の下、各部の常任理事(部長)もしくはそれに伴う副部長や理事の方々の配属を検討されているところでございます。いずれ我々名機工同友会の中で理事の方には、そういった役が理事長のほうからお話があるかと思います。同友会会員の理事の方々はいずれも実力派ばかりでございます。会社の認知度、会社の実力も鑑みましてそういったお話が来ると思います。その時は、快くお受けになっていただきまして、業界とそれぞれの会社の発展につなげていただきたいと考えております。この平成16年度の定時総会は役員改選があり、先日開催された同友会の役員会で、副会長を選出されてはと、私が提案申し上げましたが、あと1期2年はこのまま行ってはどうかというお声もあり、それは後程皆様とご審議をしていただきまして、どのようにするかを決めていただきたいと思います。いずれに致しましても、今日の総会というのは、名機工同友会16年度の一年間の大事な行事を決める総会でございます。限られた時間ではございますが、皆様方の忌憚のない意見を賜りまして、同友会が更に発展し、本日ご臨席賜りました会員の皆様方のご繁栄とご健勝を心よりお祈り致します」と挨拶。
 資格審査発表は、会員総数24社中24社出席(委任状含む)で成立することが司会者より宣言された。
 続いて、議長に可児悦彦氏(近代精機社長)を選出し、議事審議に移った。
 第1号議案=平成15年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件、第2号議案=平成16年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件、第3号議案=役員改選の件、第4号議案=その他の件をそれぞれ審議。
 第1号議案、2号議案は原案通り承認可決された。
 第3号議案の役員改選の件では、全役員の留任などを決め、以上で総会を終了した。

会員相互の親睦を図る
浜名湖花博を見学
滝川会 平成16年度研修会を開催

 滝川会(会長=熊澤清信氏・クマザワ社長、滝川物産を中心としたディーラー・メーカーの集い)は6月5日、平成16年度研修会として「浜名湖花博・豊川稲荷参観」を開催、会員ら約120名が参加した。
 当日は晴天の中、8時30分にJR名古屋駅西口に集合。バス3台にて定刻通り出発、午前十時過ぎに豊川稲荷に到着し商売繁盛を祈願した。参拝後、昼食を取り、「浜名湖花博」会場へ。午後1時前に到着し、美しい庭園などを各自思い思いに見学、午後6時過ぎに名古屋駅に帰着した。
 このような企画はここ数年毎年のように行われ、参加者同士顔なじみも多く、和気あいあいと一層の親睦が図られ有意義な会となった。

賛助会員全社の商品説明を行う
「第21回総会」を開催
川島会 会員ら100名余出席

 川島会(会長=中島千治氏・タケフ管材社長、川島商事と商社・メーカーの集い)は6月6日午後1時30分より、飛騨高山「ひだホテルプラザ」を会場に「第二十一回総会」を開催、会員・賛助会員ら約百名が出席した。総会終了後は、初めての試みとして賛助会員十三社全社による商品説明会が行われた。その後懇親会を行い親睦を深める一方、翌七日は観光組とゴルフ組に分かれ飛騨路を満喫した。
 当日は、午前9時30分にJR名古屋駅西口を2台の貸し切りバスに分乗して出発。正午過ぎにひだプラザホテルに到着。昼食を取り、午後1時30分より総会に臨んだ。
 総会は、町田営業本部長の司会で進められ、冒頭、中島会長が挨拶を行い、その中で「景気は、大手の企業は相当業績を伸ばしている。トヨタを中心とする自動車関連、携帯電話や情報産業を中心としたIT関連企業は相当伸ばしている。しかし、我々のような地方の企業は今もって苦戦をしている。来年、一年後に川島会でお目にかかるときには、是非とも景気が良くなって、心から川島会を楽しませていただきたいと思います」と述べた。
 続いて川島社長が挨拶に立ち、出席のお礼と日頃の愛顧に感謝を表した後、「私共の営業の体制が少し変わりましたので、皆様にご紹介致します。常務取締役営業本部長の菱田が、5月10日の定時株主総会におきまして任期満了により退任を致しました。皆様方には営業本部長として本当に長い間お世話になりました。誠に有り難うございました。後任に、今回司会を務めております町田が営業本部長に就任致しましたので、前任者同様ご指導ご鞭撻をお願い致します。さて、この川島会も本当に早いもので、昨年三重長島温泉『花水木』で開催してから一年が経ちました。この一年振をり返ってみますとイラクの問題であるとか、北朝鮮の拉致問題であるとか、中々にっちもさっちも行かないような出来事が起こっています。しかしながら、国内景気のほうに目を転じますと、中央・地方、大手・中小と色々温度差はございますが、新聞等の発表を見ますと、大手企業が非常に伸びて、IT、半導体、デジタル関係、新車販売の辺りが伸びており、1から3月のGDPは1.4%増、年率に換算すると5.2%と非常に良い数字で、若干の明るさを持ってきたわけです。このままこの循環がドンドン続けば、何とか私共みたいなところも明るくなるのかなと思っておりますが、然しながらこのところ少し気になることがございます。それは、中国とか東南アジアが非常に高成長を遂げており、原材料が高騰しているということでございます。それに伴いまして、日本国内の商品が昨年の秋辺りから、鉄物を中心に値上がりしている。また樹脂の関係も若干上がってきている。そのような中で、私共のお付き合いをしているメーカーさんの中にも一部商品値上げの要請もございます。今年一年、この値上げに対処することが経営の大きな鍵になるのではないかと思っている次第です。本日の川島会には、私共の仕入先の賛助会員のトップの方がみえております。そのような情報をしっかり捕らえていただいて、自分たちの企業をどのように舵取りしていくのか、その一助になれば幸いです。また本日この総会の後、いつもですと講師の方を招き講演会を開催しておりましたが、今回は少し趣向を変えて、賛助会員のメーカーの皆様に商品説明会を開催していただくようにしております。ただ、賛助会員の皆様は全部で十三社おられ、非常に時間も限られておりますので、一社当たり五分程度とさせていただいております。会員の皆様に直ぐに拡販いただけるような新しい良い商品を紹介していただけると思っております。どうか、今日は日曜日でお休みなのですが、勉強していただき、明後日からの商売に繋げていただければ幸いでございます。会員さん、賛助会員さんと私共、益々懇親を深めていただき、互いに情報を取れる間柄になっていただきたいと思っております。また、川島会が皆様方企業のお役に立てれば幸いだと思います。今日、明日と2日間どうぞよろしくお願い致します」と挨拶。

 賛助会員メーカー13社の出席者が紹介され、代表して安部三菱樹脂理事役中部支社長、野木バンドー化学名古屋支店流通営業部部長より挨拶が行われた。
 引き続いて議事審議が行われ、全議案とも原案通り承認可決された。
 休憩をはさみ、川島会の全賛助会員による商品説明会が開催された。
 その後、記念撮影を撮り、午後六時より懇親会が行われ、大隈副会長の挨拶に続いて、町田営業本部長が新任の挨拶を行った。加奈カナフレックス社長の力強い発声で乾杯を行い、互いに親睦を深め午後8時過ぎに終了した。
 翌日は、観光組とゴルフ組に分かれ、観光組はホテルより徒歩で高山市内の古い町並みの残る上三之町、宮川沿いの朝市を見学。その後バスに乗り、飛騨古川の「起し太鼓の里」を見学。高山市内へ戻り、高山を一望できる「高山観光ホテル」で昼食を取り、現代の巧の技によって実現された新しい屋台が並ぶ「高山まつりの森」を見学して、一路名古屋に。
 ゴルフ組は、ホテルを午前六時に発ち、「荘川高原カントリークラブ」で総勢五十四名が参加して日頃の腕を競った結果、権田泰弘氏がネット70・4の好スコアーで優勝した。
 上位入賞者は次の通り。
(敬称略)
▽優 勝=権田泰弘(ジーピーゴンダ資材)N70・4H15・6
▽準優勝=水越正之(北陸エンジニアプラスチック)N72・2H16・8
▽第3位=羽田勝正(川島商事)N71・0H24・0
▽第4位=増田興三(川島商事)N73・0H24・0
▽第5位=鵜殿廣(ウドノ機工商会)N73・6H8・4
▽ベストグロス=鵜殿廣82
《説明商品》
▽三菱樹脂
 ・ヒシ小口径マス
 ・ヒシパイプ発泡三層管
 ・環境土木資材
▽バンドー化学
 ・バンドー省エネレッド(節電タイプVベルト)
▽トヨックス
 ・フッ素・シリコーン高機能耐圧ホース
 ・食品耐圧ホースシリーズ
 ・環境ISO耐圧ホースシリーズ
▽カナフレックスコーポレーション
 ・ダクトN・S型
 ・カナラインN・S型
▽東北ゴム販売
 ・ネバランXF
▽旭有機材工業
 ・アサヒAVマルチジョイント
▽東拓工業
 ・TACエコライン
 ・TACエコダクト
 ・しめTAC
▽サニーカンパニー
 ・サニーホース
 ・オイルゲーター
▽三菱電機ライフファシリティーズ
 ・「パッと見プレート」
 ・ワイドグリル
 ・三菱エコキュート
 ・ダイヤホット
▽アンレット
 ・アンレットルーツ方式エアーブロー
▽潤工社
 ・ふっ素ポリマー熱拡張チューブ
 ・ふっ素ポリマー多層チューブ
 ・高精度極細ふっ素ポリマーチューブ
 ・ふっ素樹脂THV柔軟チューブ
▽三機工業
 ・軽搬送コンベアユーザーズガイド
 ・システムインテグレータ
▽日本ポリペンコ
 ・ポリペンコPET
 ・POMハイパー

『ツールズフェスタ2004』
「中部三菱マテリアルツールズ会」
初代会長に時津忠氏
副会長は森庸一氏・杉浦脩三郎氏

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏)は昨年4月、新会社として営業を開始し、これを機に特約店会「ダイヤチタニット会」と「コベルコヒシエス会」を一旦発展的に解散したが、この程新しい特約店制度が整ったことから、新特約店会「三菱マテリアルツールズ会」を結成。これを記念して、この地区では5月19日午後4時30分よりウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区樋の口町)において中部三菱マテリアルツールズ会「ツールズフェスタ2004」が開催された。
 ここでは、従来の特約店総会の形式にとらわれず、新しいスタイルで販売方針や新製品が披露された。
 はじめに、ジャズの軽快な音楽に乗って三菱マテリアルツールズ高田社長がステージ中央に。この一年を振り返り「私共三菱マテリアルツールズは昨年四月に創業致しました。お蔭さまで一年が経過し、この3月は初めての決算をさせていただきました。超硬業界の需要も、三菱マテリアルの超硬製品の需要も、決して恥じない決算になりました。これも偏に皆様のご支援ご協力の賜物と厚く感謝する次第でございます。振り返りますと、昨年4月に新会社の発足にあたり、お披露目のパーティを開催させていただきました。その際に、旧来の特約店会のダイヤチタニット会、コベルコヒシエス会を発展的に解散させていただきました。一年の内には新しい特約店会を立ち上げたいと申し上げました。こうして、皆様方にお集まりいただきまして、新しい特約店会を立ち上げることが出来ました。心から厚く御礼申し上げます。特約店会の名称ですが『三菱マテリアルツールズ会』と致します。この会の運営にあたりましては、極力儀礼的、セレモニー的な要素を排除致しまして、三菱ブランドの切削工具を大いに売っていただくために必要な情報を、この場で発信していきたいと思っております。そのような熱い思いを込めて、この会につきましては『ツールズフェスタ2004』と銘打ちまして、進めさせていただきたいと思います」と述べ、さらに今後については「工作機械も、今年は9,500億円との受注見通しが出ておりますが、月間1,000億を超える受注があり、年間ベースでは一兆円に達するのではないかという見通しも出ております。自動車メーカーも非常に好調に推移しており、大手自動車メーカーの販売の実績と利益は好調。反面価格交渉が厳しいですが、何とか喰らい付いていきたい」と決意も。同社のこれからの考え方、方針について「特約店の会の入会資格を設定致し、この資格を備えたところが、この2月に552社に達成致しました。特約店全体では1,265社。特約店さん全体で見た会員さんの売上比率は、60%を達成していただいております。新年度、平成16年度の考え方は先ず、本日のこの特約店会という販売組織をベストのものにしていかないといけない。これが販売のベースを作っていくと考えている。販売組織の結束の強化を最重要課題として参りたい」と。また、「パソコンを活用し、新製品を色々な角度から、学べるシステムを構築。インターネットを利用し世界中からいつでもどこからでも学べるのが、最大の特徴。現在は三菱マテリアルツールズの全営業マンを対象に行っているが、将来的には販売店営業マンにも広めていく方針」と語った。
 「中部三菱マテリアルツールズ会」の初代会長には時津忠氏(新栄商會会長)が、副会長には森庸一氏(森哲社長)、杉浦脩三郎氏(三賀社長)が就任した。
 代表して時津会長が「三菱マテリアルツールズさんの『ツールズフェスタ2004』が、このように盛大に開催されましたことをお慶び申し上げますと共に、ご招待いただきましたことを特約店を代表致しまして心より御礼を申し上げます。ちょうど一年前になりましょうか、昨年の5月にこの同じウェスティンナゴヤキャッスルにおきまして、長くお世話になりました『中部ダイヤチタニット会』、そして『中部コベルコヒシエス会』それぞれの最後の総会を開催致しまして、新生三菱マテリアルツールズさんが新しい特約店発足に向けて、歴史ある二つの特約店会を発展的に解散したわけであります。その後、新しい特約店制度も無事にスタート致しまして、三菱ブランド全ての切削工具を扱う特約店の会『中部三菱マテリアルツールズ会』が発足し、本日ここに、我々中部地区90社の特約店と代理店が招かれ、発足総会と言うべき『ツールズフェスタ2004』が開催されました。先程、高田社長よりご指名を受け、誠に僣越でございますが、中部三菱マテリアルツールズ会会長を仰せつかったわけでございますが、副会長であります森社長、杉浦社長と力を合わせて、また皆様方のご協力を得ながら、新しい時代にふさわしい特約店会の運営をしていくべく微力ではございますが努力して参ります。一つよろしくお願い致します。さて、先般この『ツールズフェスタ2004』のご案内をいただきましたが、案内の文面を見ますと、従来の特約店総会の形式にとらわれず、新しいスタイルで販売方針、新製品発表などを披露されるとのことでございました。先程の高田社長の挨拶の中でも、そのお考えの一端を伺うことが出来ました。このツールズフェスタを流通販売における情報発信の起点として、三菱マテリアルツールズさんの販売政策を展開されるということですが、もともと製品開発の面では定評のある三菱マテリアルさんが、流通政策面でも磐石の体制を築かれようとしているわけですから、我々特約店にとっても頼もしい限りでございます。大いに期待し、また責任を持って、自信を持って、この三菱製品の拡販に努めたいと考えております。明日、九州ブロックで『ツールズフェスタ2004』が開催されます。その後、西日本、大阪でございます。最後に東日本が東京で開催されるわけでございますが、この中部地区が第一回、試金石、テストケースです。そういった意味では、今回のツールズフェスタの運営に携わりましたスタッフの方々には本当にご苦労様と申し上げると共に、敬意を表したいと思います。それでは最後になりましたが、中部三菱マテリアルツールズ会の発展と三菱マテリアルツールズ様、本日ご臨席賜りました代理店、特約店の各企業の更なるご繁栄と皆様のご健勝を心より祈念申し上げ、ご挨拶とさせていただきます」と就任の挨拶を行った。
 この後、昨今発売された多くの新製品の中から特に好評の商品が、現場実例を挙げて紹介された。
 また、新製品市場浸透へ寄与するため昨年7月に結成された「新専組」の紹介なども行われた。
 引き続いて懇親会が行われ、互いに親睦を深め午後8時過ぎにお開きとなった。

スプリングセールに協賛
-ふぐ賞味と花月ツアー-
荒木商事協力店30名を招待

 荒木商事(社長=荒木彌氏)は、スプリングセールに協賛して頂いた協力店等30名を6月6日・7日の1泊2日の日程で、「下関ふぐ賞味となんばグランド花月観劇ツアー」に招待した。
 六日当日は、午前10時発の近鉄アーバンライナーで一路難波を目指して出発。途中車内にて昼食をとり午後12時過ぎに難波到着。
 宿泊先のなんばオリエンタルホテルにて荷物を預け、各自懇親時間の午後6時まで自由時間として過ごした。
 日曜日とあって、食い倒れの街・道頓堀界隈は食を求める沢山の人々で賑わいを見せていた。
 午後5時30分にホテルロビーに集合した一行は、懇親会場の下関ふぐ料理の名店“玄品”にて懇親会を開き、冒頭、荒木社長より出席方のお礼が述べられたあと「この催しも発足して22年を迎え、大阪での開催は今回で20回目を数えます。多い時には70名のお客さんを招待したこともありますが、ややマンネリ化している向きもありますので、来年は新しい企画でやり直したいと考えております。皆さん方におかれましても良いご提案があればお寄せ下さい。今日、明日と楽しい会にいたしたいと思いますので、ご協力をお願い致します」と、挨拶。
 引き続いて三栄水栓製作所営業本部の島坂本部長の乾杯音頭で懇親会に臨み、てっちり、てっさ、ひれ酒、雑炊と本場ふぐの本質を堪能し、終始和やかに歓談に興じ、東陶機器東愛知営業所の矢田氏の中締めで懇親会を終了した。
 懇親会後はスナックを貸し切って二次会を行い、カラオケをバックに時の経つのも忘れて自慢の喉を披露しながら、道頓堀の夜をことのほか楽しんだ。
 二日目は、吉本興業の生のステージが楽しめる、笑いの殿堂“なんばグランド花月”にて、笑福亭仁鶴、B&B、大木こだま・ひびき等の漫才・コントやテレビでお馴染みの吉本新喜劇のお笑い劇を心置きなく爆笑した。
 「出席者も常日頃のストレスも吹き飛び、気分爽快ゆうことなし」と、大満足であった。

日本初、ポリエチレン製フレキシブル排水管
耐震性に優れ施工も容易
日本テクノ 特許取得、9月より本格販売

 日本テクノ(社長=楠原富男氏、本社=愛知県津島市常盤町1-6)では、従来塩ビ管が主流であった排水管にかわり、ポリエチレン製でフレキシブル構造の排水管を開発。先ごろ特許(PAT3517782号)を取得し、9月より本格的に製造販売に乗り出す。
 従来、給水・給湯管、排水管とも、塩化ビニル製が主流であった。塩化ビニル管(塩ビ管)は安価で、ある程度の耐久性も期待できた。しかし、リサイクルが困難で、焼却すると有毒ガスを発生し、ダイオキシン等の環境ホルモンを発生させる問題があり、既にヨーロッパでは建物内部に塩ビ管は使用されていない。また、日本でも阪神大震災時、柔軟性がない塩ビ管では地震に弱く、破断してしまったため、その後給水管(内径13oが主流)はポリエチレン管に置き換わった。
 給水が確保されても排水が破損しては、水に関するライフラインは確保されず、ハウスメーカーが次に望むものは、排水管での脱塩ビだったが、その太さ(内径50〜75oが主流)から塩ビ管に換わるものはないと言うのが常識であった。
 そこで日本テクノでは、内面平滑で柔軟性があり、比較的安価なポリエチレン製フレキシブル排水管の開発に取り組み、本年2月六日に先の特許を取得した。量産化は間近で、販売開始は九月ごろの予定。
 同製品はフレキシブル性があり、耐震性・免震性・耐震沈下性も兼ねたポリエチレン製フレキシブル排水管。ハウスメーカー待望の製品で、排水管の脱塩ビは急速に進むものと考えられる。
 一戸当たりの排水管を約20mとして、昨年の一戸建て住宅の建設実績軒数を50万戸とすると約1万キロとなり、継ぎ手部分を加えると約五十億円規模の市場が見込まれ、更にマンションやビルにも使用されると将来的には年間150億円となると予想される。
 詳細は日本テクノ、電話0567-23-3570、FAX0567-23-3573まで。
E‐mail=nihontechno@gol.com

-管継手専用目地部材-
「フネンテープ」新発売
フネンアクロス簡単施工でローコスト

 フネンアクロス(東京都板橋区上板橋1-19-16)は、従来のメジ剤のようにベトつかず、手を汚さずに施工できる管継手専用目地部材の「フネンテープ」を新発売し、好評を得ている。
 同テープは、はさみで必要なだけ切り取り、施工部に貼り付けるだけでOKと、初めての人でも簡単にメジ施工ができる優れもの。
【特長】
@簡単施工
 従来のメジ剤のようにベトつかず、手を汚さずに施工できるので、クリーンな作業環境をキープできる。
 施工はいたって簡単で、必要な分をはさみで切り取り、施工部に貼り付けるだけでOK。
Aローコスト
 施工口数あたりの材料費は格安。20m巻きで余裕のメジ施工。
B優れた耐火性能
 安心の国土交通大臣認定・日本消防設備安全センターの性能評定取得品。万一の火災時にも優れた耐火性能を発揮する。
Cムダなし施工
 短くなっても継き足して施工できる。また、使い残して時間が経っても新品同様に使える。
D屋外でも使用可能
 優れた耐候性を有し、屋外の配管にも使用できる。
 価格は、幅30o仕様(20m巻き)一巻3,900円、幅50o仕様(20m巻き)一巻6,400円。
 その他詳細については同社最寄の各営業所か名古屋営業所(名古屋市西区砂原町347・電話052-509-0591)へ。

100%努力すれば返ってくる
04中部どてらい市開催
山善 売上目標82億円

 山善名古屋営業本部(名古屋市熱田区白鳥2-10、名古屋営業本部長=寺坂充生氏)の「第29回2004中部どてらい市」が6月5日〜7日の三日間に亘り、“ポートメッセなごや”に於いて開催された。参加主催店は81社、メーカーは275社が出品。
 開催初日の5日は午前9時三十分より開会式が行われた。冒頭、名古屋営業本部の森園副本部長が挨拶に立ち、主催店及びメーカーへ協力・支援を述べた後、「今年は動員12,000名、売上目標82億円にチャレンジしたい」と、今年は昨年より一段と高い目標を掲げた。
 主催店を代表して東陽の羽賀社長が挨拶。その中で、「現在の景況は我々にとって青空であり、いたずらに待つのではなく、将来を見通す糧を得るチャンスと考えていただきたい。このチャンスに流通業者としての存在価値を徹底的に考えて欲しい。また、この様なイベントを作ってくれる社とどんどん付き合うべきだと思う」と今展における目的意識を示した。
 出品メーカーを代表してTHKの寺町社長は「今、日本の経済が良くなったとか、ものづくりの復権などと呼ばれているが、デフレからの脱却そのものは後一年かかると考えている。そのため政府だけでなく、我々自身も努力して好況を保たなければならない。また、ものづくりに対しても潮目そのものは変っていない。今以上にメーカーはより良い商品を開発すべきであり、日本の企業水準自体が高くならなければならない。さらに効率化を推し進め、顧客が必要とするものを追求すべき。これらが成し得た時、真に強い日本のものづくり復権となると思う。そういった意味でも今回のどてらい市は大きなチャンス」とものづくり日本の行く先を述べた。
 最後に山善の吉居社長が「我々流通業にある者は、どうすべきか考えて欲しい。今、正に三位一体の力を発揮し、いかに情報を集めるかが鍵。そのためにも、点ではなく、面と面の付き合いが大切である。顧客にきちんと説明して物を買っていただく。これが一番肝心だと思われる。また昨年後半より好況であり、現在なら100%努力すれば返ってくる時期である。我社としては今年は本気で取組んでいく構えで、売上82億円はあくまで下限目標として欲しい」と述べ、どて市における山善の取り組み姿勢について考えを提案した。
 その後「必勝スローガン」、主催店・メーカー代表者によるテープカットと鏡開が行われ、開場した。
 天気の良さもあり、朝から多くの入場者が詰めかけ、賑わいを見せた。また早い時間から多額の注文が続々と行われ、幸先の良いスタートを切っていた。

自らのリーダーシップに磨きを
平成16年度通常総会開催
愛機工青年部新副部長に滝沢氏

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)青年部(部長=水谷隆彦氏、ミズタニ機販社長)では6月4日午後6時、“東京第一ホテル錦”において「平成16年度通常総会」を開催した。
 総会に先立ち、午後5時より、「6月役員会」が行われ、総会進行における最終確認等を承認した。
 総会では初めに、水谷部長が先の理事会において青年部長に再任したことを述べた後、「今後も、東西から注目される様に意義ある部にしたい。また今年度より社員戦力化事業がスタートする。我々自身の問題として、先頭を切って参加し、部員自らのリーダーシップに磨きをかけていただきたい」と挨拶した。
 続いて来賓を代表して、時津副理事長(新栄商會会長)より「最近の青年部員のエネルギッシュさにびっくりしている。これからもその勢いで頑張って欲しい。今回は理事改選により、若返りを見せ、組合も活性化を図っている」と理事改選によって参入した若手の動きに期待した。
 その後議案審議に移り、議案は原案通り可決された。
▼第1号議案@=平成15年度事業報告
▼第1号議案A=平成15年度青年部費収支決算報告
▼第1号議案B=平成15年度青年部会費収支決算報告並びに監査報告
▼第2号議案@=平成16年度事業計画案
▼第2号議案A=平成16年度収支予算案
▼第3号議案=平成16年度青年部会費徴収方法案
▼第4号議案=任期満了に伴う役員改選
▼第5号議案=その他の件
 第四号議案については、金原副部長(カネキ商会)が退任。後任には、青年部を平成一四年度に卒業した滝沢氏(松本商店)が就任する。
 その後行われた懇親会では、卒業する部員六名への記念品贈呈、新入部員の自己紹介も併せて行われ閉会した。
 尚、卒業する部員は、堀尾氏(山勝商会)、峰澤氏(峰澤鋼機)、米本氏(新栄商會)、若山氏(サカイリフテク)、古田氏(フルタ電機)、久保田氏(丸一切削工具)。
 新入部員は、時津氏(新栄商會)、出石氏(出石)、加川氏(サカイ)、多田氏(丸一切削工具)、山川氏(常盤重工)、南出氏(南出キカイ)、服部氏(服部商会)、竹内氏(杉本商事)、野崎氏(常盤精機)、前田氏(シミヅ産業)。

ブースタコンプレッサをオイルフリー化
オイルフリーコンプレッサCFBS
アネスト岩田 低騒音も実現

 アネスト岩田(本社=横浜市北区新吉田町3167、社長=森本潔氏)では、「オイルフリーコンプレッサCFBS(パッケージタイプ)」3.5kW/5.5kWを新発売した。
 これまで工場のエア配管全体の圧力は、最も高い圧力を必要とする機器に合わせて設定されてきた。近年では、省エネを実現するため、メインとなるコンプレッサのユースポイントのみを必要圧力まで昇圧するケースが増えている。
 現在、市販されている汎用ブースタコンプレッサは、給油式のマウントタイプであるため、増圧した圧縮空気や窒素ガスに油分が混入してしまう等、次の問題点があげられる。
@オイルフリーのラインに使えない。
A供給ガスの品質が落ちる。
B給油ドレン管理/処理などに余計な工務負荷/コストが発生する。
C騒音が大きく装置の近くに設置できない。
D安全面で生産ライン内の設置には、安全柵などの対策が必要。
E増圧弁を使用した場合、手軽に使用できる反面、圧縮空気を排出しながら昇圧することから、エネルギーの浪費につながり、コスト増加の要因にもなる。
 同社では、こうした問題を軽減し、幅広いニーズに対応するため、世界初のオイルフリーブースタコンプレッサの開発を行った。初年度50台の販売を見込んでいる。
【製品特長】
◎ブースタコンプレッサでは、世界初のオイルフリータイプ。
◎広範囲の使用圧対応機(0.7〜1.4Mpaで利用者が任意で設定可能)。
◎ロングメンテナンス(本体四年間オーバーホール不要)。
◎56dB以下の低騒音を実現。
【主な仕様】
「CFBS37-14」
◎出力(kW)/3.7
◎最高吐出し圧力(Mpa)/0.7〜1.4
◎吸込気体圧力範囲(Mpa)/0.2〜0.5
◎吐出し空気量(L/min)/1080
◎騒音値(dB)/55
◎外形寸法(o)/1180×750×1100
◎価格/700,000
「CFBS55-14」
◎出力(kW)/5.5
◎最高吐出し圧力(Mpa)/0.7〜1.4
◎吸込気体圧力範囲(Mpa)/0.2〜0.5
◎吐出し空気量(L/min)/1750
◎騒音値(dB)/56
◎外形寸法(o)/1180×750×1100
◎価格/850,000

鋳鋼・鍛鋼生産速報 日本鋳鍛鋼会 平成16年4月分
 日本鋳鍛鋼会では5月27日、鋳鋼(全国78工場)、鍛鋼(同20工場)の4月分生産実績(速報)を発表した。
 鋳鋼生産量は、21,770トン、前月比1.0%減(218トン減)、前年同月比17.1%増(3,180トン増)。
 鍛鋼生産量は、56,214トン、前月比2.6%増(1,448トン増)、前年同月比13.5%増(6,701トン増)。
 現在の鋳鋼、鍛鋼の生産基調は四月の生産速報を見る限り、16年度上期見通し(鋳鋼21,000トン/月、鍛鋼50,000トン/月)を鋳鋼はほぼ予想通り、鍛鋼は大幅に上回って新年度のスタートとなった。
 鋳鋼については前年度より好調を持続している自動車(大型トラック)、建設機械、発電用機器等の需要に支えられ、前年同月比10カ月連続プラスになる等、堅調に推移している。鍛鋼は自動車関連向け型鍛造品の好調、大型トラックの増産ならびに発電用機器、産業機械・産業設備向けが堅調に推移しているため、量的にはここ当分現在の生産水準を維持できると思われる。
 平成15年度(4〜3月)の主要需要機種を見ると、前年度を上回っているものは、鋳鋼では金型(106.6%)、自動車(126.4%)、船舶(103.9%)、土木建設・鉱山機械(122.9%)、破砕機・摩磨機・選別機(102.3%)、プレスせん断機(165.0%)、発電用機器(127.9%)。鍛鋼では型用鋼(106.5%)、自動車(111.2%)、船舶(114.0%)、土木建設・鉱山機械(128.0%)、産業機械・産業設備(114.5%)、発電用機器(117.6%)である。

日立金属桑名工場見学兼ね
管材新人研修会実施
岡谷管栄会新入生ら35名参加

 岡谷管栄会(会長=闇雲明男氏・旭工機会長、岡谷鋼機と商社、メーカーの集い)では、6月17日午前9時45分より、桑名市大福の“日立金属桑名工場”を会場に「平成16年度管材新人研修会」を開催し、会員各企業の新人35名が参加して、桑名工場の見学と管工機材各メーカーの基礎管材製品等について学んだ。
 当日は、午前8時50分に名古屋駅前を貸し切りバスで、桑名工場を目指して東名阪道を南下、予定よりも早く桑名工場に到着し、暫し休息のあと、工場見学会と商品研修会に臨んだ。
 研修会は、岡谷鋼機配管住設部の小山室長の司会進行で進められ、冒頭挨拶に立った闇雲会長は出席方のお礼を述べた後「これからの研修は皆さんの営業活動に大きなプラスになることと思います。実習はもちろん、研修を受ける際には自分の営業活動にどう結びつけるかを考えながら研修されると更に効果は上がります。後日、研修の成果をどう活かすかは個人の工夫、努力次第だす。新人だから知らなくてもちっとも恥ではありません。知らないことは積極的に人に訊く姿勢を身に付けてください」と、激励。
 次いで、歓迎挨拶に立った日立金属桑名工場徳永工場長は、出席方のお礼を述べた後「桑名工場におきましては、コスト削減とオンリーワンが大きな課題です。利益の上がる商品作りに、皆さん方の新しい知恵をお借りしたいと思います。今日の商品研修会で商品の知識を取得していただきまして、明日からの拡販に一層ご努力をお願いします」と、歓迎挨拶。
 引き続いて、同社生産管理センター萩野センター長より、桑名工場の概要はじめ、扱い品種の変遷等の説明を受けた後、二班に分かれて、外面腐蝕による漏れや内面腐蝕による赤水の発生を防止する“給水・給湯用管端防食継手”、電熱線を継手内部にあらかじめ埋め込み、通電することにより融着をおこなう新しい接合方法を取り入れた“エレクトロフュージョン継手”、従来のねじ接続配管と異なり、プレハブ工法などの近代工法に対応した狭い配管スペースに最適な“ガス配管用ステンレス製フレキシブル管ソフレックス”の製造ラインをつぶさに見学した。
 工場見学後は、車で約10分の処にある、最新の生産技術と情報システムを駆使して生産され、コンピュータ制御による自動入出庫システムを導入した“中央物流センター”を見学。
 物流センター見学後は、桑名工場に戻って昼食を済ませて記念写真を撮り、引き続いて商品研修会場の日立金属研修センターに移動。
 研修センターでは、日立金属の“管継手”、アロン化成の“塩ビ宅内マス”、東洋バルヴの“各種バルブ”、積水化学工業の“樹脂管・バルブ”について研修した。

画期的制御理論を発明
組合活性化へ協力懇請
中部精密ネジ工業協同組合16年度通常総会開催

 中部精密ネジ工業協同組合(理事長=成田吉勝氏、ナリタテック社長)「平成16年度通常総会」が、5月28日午後6時より、市内中区“名古屋クレストンホテル”に於いて開催し、15年度報告事項承認と16年度の各議案を承認可決した。
 尚、当日は総会に先立ち午後5時30分より理事会を行い総会資料等の確認と報告を行った後、総会に臨んだ。
 森事務局長の司会により定刻通り開会して委任状含む出席者32名の過半数以上で総会は成立と宣言した。
 この後、挨拶に立った成田理事長は、日頃の組合運営協力への感謝の意を表した後「景気は上向いたと発表されましたけれども我々中小零細企業は未だ実感としてとらえ難い状況の中にあります。今、組合事業実績は上昇傾向にあり、運営面での明るさも出て来たと感じております。これも皆様組合員一人一人の協力の賜と感謝致しております今後も増々この組合の活性化のためにもご協力をお願いします」と述べた。
 議長には事務局一任にて藤田専務理事(藤田螺子工業常務)を選出して議案の審議に入った。
▽第1号議案=平成15年度事業報告書承認及び同年度収支会計報告書承認の件
▽第2号議案=平成16年度事業計画(案)承認及び同年度収支予算(案)承認の件(賦課金及びその徴収方法徹底について)。
▽第3号議案=その他の件として特に報告はなしとして審議を終了し、異議もなく無事に総会を終えた。
 この後、懇親会場へ移動して和やかに随所で歓談、情報の交換もあり、賑やかな内にお開きとした。

事業運営に明るさ
知事表彰2名優良従業員
愛知県経営研究会第40回定時総会開催

 愛知県経営研究会(会長=西田篤生氏、共立機巧会長)の「第40回定時総会」が5月26日午後2時より開催され、15年度報告事項承認及び十六年度の諸議案を提出し承認可決した。
 尚、今期優良従業員表彰は知事表彰が2名、会長表彰が7名と決った。(又、会長表彰の中で役員功労者は五名)。
 定刻通り開会宣言した後西田会長は多用に関わらず参集した会員及びその従業員に感謝の意を表した後、会が40年の歴史を持つことと、会発足(1964年32人の研修生で始まる)して今日迄の道程を述べた。
 又四〇周年を迎えることが出来たことへの感謝を示すと共に「これからは組織を簡素に中身を出来るだけ充実させて、愛知県経営研究会としての存在感を出して五十年を目指して前進して行きたい」と決意を示した。
 この後、優良従業員及び役員功労者がそれぞれ表彰された。
 代表謝辞を述べたのは共立機巧社員の芝田正光氏。
 今日の栄誉を受けることが出来たのも、諸先輩の指導のお蔭と感謝の意を表わし、「今まで受けたご恩に報いるべく教えに更に磨きをかけ仕事に研鑽を積んで参りたい、又、この感激を忘れることなく心を新たにし、各職場に於いても創意と工夫を重ねて皆様のご期待に沿うべく業務に励みたい」と新たな決意を述べた。
 愛知県側来賓の祝辞の後、各議案の審議に入った。
▽第1号議案=平成15年度事業報告及び収支決算報告承認について
▽第2号議案=平成16年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件
▽第3号議案=顧問・参与の推戴について
▽第4号議案=その他報告事項(特になし)
を行い総会を終えた。
 午後3時30分より記念講演に臨み、講師には三光製作所社長の川合勝義氏を招き、演題として「営み」あれこれを語った。
 午後5時より懇親会も行い賑やかな内にお開きとした。

機械幅57%減少実現
ヤマザキマザック新製品発表展示
立・横形センタとレーザー加工機

 ヤマザキマザック美濃加茂製作所に於いて,5月27日から29日迄の3日間に亘り、生産性が従来機マシニングセンタより3〜4倍となるマシニングセンタ(極狭)の発表と、新開発のレーザー加工機「ハイパーギヤ」を実演展示した。
 中国の市場拡大と共に増々グローバル化の波は加速する中、世界に通用する競争力に迫られている我国の自動車産業及び工作機械等の製造業は俄かに活況を呈している.モノづくりの現場では生産性の高い機械が求められており、こうした中、マザックでは独走的な発想から生まれたマシニングセンタ「極狭」(ごくぜま)と、ハイスピードのレーザー加工機「ハイパーギヤ」を完成させ発表の場を設けた。
 【マシニングセンタ“極狭”】
◎単位面積当りの生産量を従来機より3〜4倍に高めたマシニングセンタ「極狭」は生産性を徹底的に追求した高速仕様で、従来機種横形マシニングセンタに比べ機械幅を38%減少従来立形マシニングセンタと比較して機械幅57%の大幅減少を実現させた。これにより、設置場所も少なくて済む上、数台のマシニングセンタを並べて使用出来る。
 能力アップを図った上に機械幅の大幅な減少が実現出来た新技術としては刃物側の加工軸と従来は固定されていたテーブルも可動式で新しい制御方式を開発して採用した。
 加工軸とテーブルを同時に逆に動かすことで加工軸の移動時間が従来機の半分で済む点も大きな特長。
 【レーザー加工機・ハイパーギヤ】
 一台の機械で超薄物から厚板、カラー鋼板までを最高のスピードと精度で加工する従来機と一線を画す、全く新しいレーザー加工機を開発した。
 未熟練作業者をサポートして高い品質と生産性を自動的に創り出す上、故障の予告、警告、修復指導をも自動的に行う画期的レーザー加工機。
◎最大加工寸法は1,525×3,050ミリ▽加工能力は軟鋼25ミリ、SUS15ミリ、AL12ミリ▽位置決め精度は120m/min(プラスマイナス0.01/500ミリ)▽外形寸法は10,600×3,370×1,820ミリ▽質量は14,800キログラム。
▼世界初の新世代超高速予見制御CNC装置・PREVIEW640▲
 従来機種では高速になる程切断精度が低下して、丸いモノが丸く切断出なく、鋭角の部分では熱で溶けて鋭角に切断出来ず、カラー鋼板に至っては焦げてしまう等の現象が起き全く製品としては通用しない制御理論だった。これらの問題を解決すべき画期的な制御理論が発明された。これが「予見制御理論」でマザックではこの新しい理論を組み込んだ「予見制御CNC装置・PREVIEW640」の開発に成功。レーザーによるカット軌跡に於ける速度と加速度を計算し、常時、次の点へ行くのにどれ位の力で動き出せば良いのかを予見してレーザーカットをしていくもので、従来では不可能とされていた超高速、高精度加工が可能になった。又、レーザー加工機「ハイパーギヤ」には、故障や加工不良を未然に防ぐ@故障の予防A故障の警告B故障の修復を指導する機能があり、不良の発生を未然に防止する。
 こういった制御システムが無人運転を可能にし、生産性の低下をも未然に防ぐ特性を持っている。

フォローの風が吹いている今
三菱製品の更なる拡販を
中部菱梅会第42回総会加賀本陣山下家で

 中部菱梅会(会長=山口安三氏、不二工具会長)は5月23・24日の両日、加賀の山代温泉で「第42回中部菱梅会」を開催した。
 当日は、JR名古屋駅西口に集合し、バスで午前8時30分に出発。途中荘川桜、御母衣ダムを見ながら、世界遺産に登録された合掌造りの白川郷で昼食を取り、散策した。
 定刻前に、総会会場の加賀の本陣「山下家」に到着。しばし休憩の後、総会に移った。
 総会は梅村本店(社長=梅村勇夫氏)の梅本取締役営業部長の司会で進められ、開会。
 はじめに、梅村本店を代表して梅村龍盛専務が「第42回中部菱梅会にご参加いただきまして誠に有り難うございます。また、平素は私共梅村本店を通じまして三菱切削工具のご拡販に多大なるご尽力を賜り、厚くお礼申し上げます。中部は今、本当に今注目されている地域。私共梅村本店と致しましても、本日ご参加していただいております皆様が元気で勢いがございますので非常に有り難いのと、仕入先の三菱マテリアル様が非常に素晴らしい元気のいいメーカー様ということで本当に恵まれており、力強く思っております。また、三菱マテリアルツールズ様は私たち流通に対しましても、非常に重要視をしていただいているとお聞きしております。流通のあり方が問われる昨今でございますけれど、三菱マテリアルツールズ様は我々流通業者の存在価値をキチンとお考えになられ、中部菱梅会の会員の皆様方も力強くサポートいただけるものと信じております。これからも、皆様方のお力添えを賜りまして、三菱切削工具の市場をドンドン押し広げていただきたいと存じます。私共梅村本店も微力ではございますけれど、中部菱梅会会員の皆様方と三菱マテリアルツールズ様をつなぐパイプ役と致しまして精一杯努力致す所存でございます」と挨拶。
 続いて、杉浦中部菱梅会副会長(三賀社長)が「多数のご出席を賜り本当に有り難うございます。さて、三菱様におかれましては、非常に今絶好調ということで、バブルの最盛期以上というお話を承っております。また、我々販売店の皆様方におかれましても、その恩恵に浴し、それ以上に頑張ってこれからも販売していただきたいと思っております。今、大変いいフォローの風が吹いているという状況でございます。ますます菱梅会が発展し、またご出席の皆様方のますますのご繁栄があると信じておりますので、今後とも宜しくお願い致します」と挨拶した。
 望田三菱マテリアルツールズ常務中部支店長より「42年と言いますと、私自身会社に入り42年位経つという年代。個人的にも、菱梅会の会員の皆様のことを振り返りましても当時から比べますと、一ドルが360円から250円になり、200円になり、100円を切って一時78円となり、現在は110円位ですが、激動の時代を過ごして参りました。オイルショックもありましたし、狂乱物価、1990年頃は土地さえ持っていれば必ず上がるという時代も事実ありました。それから10何年、今日まで厳しい時代が続きましたが、現時点では国内の自動車メーカーをはじめ、アメリカ・中国等の関係で非常に我々の業界が良くなって来ております。三菱マテリアルと致しましても、従来のままですと第一線で生きていくには厳しい時代が予測されますので、もう少し規模を大きくしようと、約3年前にコベルコさんと一緒になりました。そして昨年の4月から、そのうちの営業部隊が一緒になって『三菱マテリアルツールズ』が発足致しました。やはりメーカーとしては規模がないと、中々第一線で活躍できないという問題がございます。そのために三菱としては着々と手を打って来たということです。これから50年、100年と中部菱梅会が進化しながら発展していくためには、メーカーとして重要な仕事がある。その一つはやはり、これだけスピードの速い時代に、新製品をいかにたくさんお客様にお届けするかということ。その為に昨年、新社発足と同時に『新専組』という、新しい製品をドンドン売っていく専任のプロジェクトを作りました。お客様のところにいち早くお届けすると同時に、作ったものが本当にお客様のニーズに合っているのか、その会話の中でお客様から新しい製品のヒントをいただけるのではないかと、そういう形で従来以上に力を入れて、来年度、再来年の3月までに何とか、全体の売り上げの中で新製品が50%となるよう目指そうという形で、工場の開発部隊と一緒に行っております。その営業の第一線での我々の仲間が、お客様のところへ積極的に訪問しまして、そのようなことをドンドン進めて参りたいと思います。そのような時に、我々三菱メーカーとして最も頼りになるのが、梅村さんでございます。というのは新製品を我々が出すにあたって、アドバイスもいただきますし、積極的に在庫を充実して、お客様にいち早くお届けしていただける。我々にとって心強い存在でございます。梅村さんはじめ、今日ご臨席の皆様方と共に、50年、100年と中部菱梅会が発展する一助になりますように我々もこれからも頑張りますので、末長くご贔屓の程宜しくお願い致します」と営業方針を含めた挨拶が行われた。
 木村三菱マテリアルツールズ中部支店販売2部部長より最近の超硬製品の動向についての報告が行われ、以上で総会を終了した。
 この後、乾杯の発声を服部服部商会社長が務めて宴会に入り、互いに親睦を深め、午後八時半過ぎ、寺尾寺尾機械社長の中締めでお開きとなった。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれてそれぞれ交流を図り、ゴルフ組は「ゴルフクラブ ツインフィールズ」(石川県小松市里川町)でゴルフを楽しんだ。一方の観光組は「那谷寺」、「世界のガラス館」、越前海岸などを見学した。


平成16年7月11日2172号
中部経産局管内最近の地域総合経済動向
平成16年4月輸出契約状況
882億4千400万円前年同月比153・3%
 
中部経済産業局では、管内(愛知、三重、岐阜、富山、石川の五県)における4月の経済動向を6月7日に発表した。それによると生産は、デジタル情報家電関連の電子部品・デバイスを牽引役に、引き続き堅調に推移している。個人消費は、横ばいとなっている中、一部に引き続き明るい動きが見られる。設備投資は、回復の動きが広がっている。雇用情勢は、引き続き厳しい状況が残るが、改善の動きが見られる。このように管内の経済活動は、緩やかな改善の動きが続いている。総括判断として、前月の「緩やかな改善の動きが続いている」を据え置き。
ポイント
▽生産は、「堅調」(5カ月連続)に推移しており、鉱工業生産は、前月比では2カ月連続の上昇となり、前年同月比で22カ月連続の上昇。半導体素子・液晶素子は拡大基調で推移し、電気機械や自動車部品も引き続き好調。さらに薄型テレビは生産設備増強により、拡大の動きが見られる。
▽原油の価格上昇については、石油製品の価格などに影響が出ており、今後の動向を注視する必要がある。
▽先行きについては、生産面では、液晶・デジタル家電工場の本格稼動や米国景気の力強い回復、好調な中国経済などを背景に、当面は堅調な推移が見込まれる。需要面でも、所得・雇用環境の持ち直しを背景に個人消費や住宅で明るい動きが広がることが期待される。ただし、原油の価格上昇、国際情勢など引き続き懸念事項があり、今後の動向に十分注視していく必要がある。
【自動車】
 自動車の生産は、堅調に推移している。
 完成車は、国内向けは新型車効果から、また輸出向けは引き続き高水準となっていることから、総じて堅調に推移している。
 自動車部品は好調に推移している。駆動伝導・操縦装置部品は、完成車メーカー向けに加え、輸出向けも現地完成車の増産を受けて好調に推移している。
 機関部品、シャシー・車体部品、懸架制動装置部品等は、完成車の動向を受け、堅調となっている。
【金属工作機械】
 金属工作機械は、国内の一般機械、自動車関連向けを中心に引き続き堅調に推移している。
 主要9社の受注状況を見ると、国内受注は2カ月連続して前年を上回ると共に、海外受注は20カ月連続して前年を下回り、全体では19カ月連続して前年を上回っている。
【ファインセ
ラミックス】
 生産は回復に向けた動きとなっている。
 ICパッケージは、国内外の情報通信機器需要の動きを受け、緩やかながら持ち直している。
 触媒担体・セラミックフィルタは、環境規制の対応により、自動車の排気ガス浄化用を中心に順調に推移している。
 ガスセンサ素子は、国内向けが高水準となっており、米国向けも持ち直している。
【情報通信機器】
 生産は、好調に推移している。
 カラーテレビは、好調な薄型テレビの需要動向を受け、拡大している。
 デジタルカメラは国内に一服感があるが、海外の旺盛な需要動向を受け、高水準で推移している。
【電子部品
・デバイス】
 生産は、拡大基調で推移している。
 記憶素子(メモリ等)はデジタルカメラ、カメラ付携帯電話の需要に支えられ、拡大基調で推移している。
 論理素子(マイコン等)は、DVD装置向け、携帯電話向けを中心に高水準となっている。
 液晶素子は、パソコン、携帯電話、テレビなど情報通信機器向けに、拡大基調で推移している。
【化学】
 生産は、横ばいとなっている。
 自動車向けが高水準となっており、汎用樹脂も輸出を中心に好調であるが、一部生産設備の整備等により、全体としては横ばいとなっている。
【個人消費】
 個人消費は、慎重な消費行動が続いており、横ばいとなっている中で一部に引き続き明るい動きが見られる。
 大型小売店販売は、百貨店、スーパーともに前年を下回ったことから、全体では6カ月連続前年を下回った。
 乗用車販売は、普通車、軽自動車に引き続き新型車効果が見られるが、小型車の減少傾向が続き、2カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、薄型テレビ、DVD等デジタル家電が引き続き好調を維持しているが、パソコン本体・周辺機器の不振が続き、2カ月連続で前年を下回った。
【民間設備投資】
 設備投資は、回復の動きが広がっている。
 日本銀行3月短気観測調査の16年度計画等を見ると、製造業で液晶関連や自動車関連で積極的な姿勢が継続している他、中小企業を中心に収益好転などから投資を上積みする動きが見られる。
 また、四月の管内主要九社の金属工作機械受注(国内向け)を見ると、一般機械向けを中心に2カ月連続で前年を上回った。
【電気機械】
 生産は、好調に推移している。
 電動機は、自動車向けを中心に増加している。
 制御機器は、自動車関連に加え、液晶・半導体関連向けに伸びており、全体では好調に推移している。
【普通鋼鋼材】
 鋼板は、自動車向けが堅調に推移し、造船・産業機械向けが好調に推移している。
 棒鋼は、民間建築や輸出向けに動きが見られる。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に好調に推移している。
【公共投資】
 公共投資は、地方自治体で財政状況等を受けて抑制基調が続いており、低調に推移している。
 なお、四月の公共工事請負金額を見ると市町村、公団・事業団等、地方公社、地道府県などで前年を下回っており、8カ月連続で前年を下回った。
【住宅投資】
 住宅建設は、引き続き低調に推移している中で、一部に動きが見られる。
 住宅着工は、壮年世代では雇用・所得に対する将来不安から住宅取得マインドが低下しており、全体では引き続き低調に推移している中で、一部に動きが見られる。
 なお、新設住宅着工戸数を見ると、持家、貸家、分譲ともに前年を下回ったことから、全体では4カ月ぶりに前年を下回った。
【金属製品】
 生産は、横ばいとなっている。
 アルミニウム建材は、ビル用サッシが弱含みとなっていることに加え、木造住宅用サッシが減少している。
 ガス機器は、高付加価値を中心に動きが見られる。
【輸出】
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、5カ月連続で前年を上回った。これを品目別で見ると、「自動車」などは前年を下回ったが、「船舶類」、「自動車の部分品」などは前年を上回った。また主要地域別で見ると、米国向けは3カ月ぶり、EU向けは18カ月ぶりに前年を下回った。一方、アジア向けは25カ月連続で前年を上回った。
【雇用】
 雇用情勢は、引き続き厳しい状況が残るが、改善の動きが見られる。
 新規求人数は情報・通信業、製造業を中心に幅広い業種で増加傾向にある。有効求人倍率は、上昇基調が続いている。完全失業率は、高水準で推移している。
【企業倒産】
 企業倒産は、厳しさが残るが、総じて落ち着きつつある。
 企業倒産は、不況型倒産が依然として大半を占め、今後とも予断を許さない状況であるが、件数は減少傾向にある。
 日本産業機械工業会では、4月の輸出契約状況を発表した。
 今月の輸出契約高は、882億4,400万円で、前月比43.8%、前年同月比153.3%となった。
 本月のプラントは3件、242億2,600万円で、前月比63.3%、前年同月比371.0%となった。
 単体は、640億18,000万円で、前月比39.2%、前年同月比125.4%となった。
 地域別構成比は、アジア州60.4%、中東州19.5%、ヨーロッパ州9.0%、北アメリカ州7.3%、大洋州2.1%となっている。

三菱マテリアルツールズ重切削用CVDコーティング
新材種スーパーダイヤコートUH6400
新ブレーカ113アイテム追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1丁目6番1号)では、三菱マテリアルが製造する重切削インサートシリーズに、鋼重切削用CVDコーティング新材種『スーパーダイヤコートUH6400』と重切削用新ブレーカ「RR」「RBS」「HAS」「HBS」「HCS」「HDS」「HXD」の113アイテムを新規追加し、販売を開始した。
 重切削加工では、黒皮加工や断続加工におけるチッピング熱亀裂、高付加による急速な摩耗進行や刃先の塑性変形など、様々な工具寿命の低下要因があり、また生成される切屑が厚く硬いため、分断されない場合その除去に多大な労力を必要とする。これらの問題に対し、同社は「HZ」、「HX」、「HV「の各ブレーカから成る重切削ブレーカシステムを開発し、2003年2月より販売、市場で高い評価を得た。今回、より広範囲の重切削加工に対応するため、鋼重切削用CVDコーティング新材種『スーパーダイヤコートUH6400』と新ブレーカ「RR」「RBS」「HAS」HBS」「HCS」「HDS」「HXD」を開発。従来のブレーカシステムを含めて、全74型・284アイテムの充実したラインナップとなり、更なる工具寿命の延長や切屑処理トラブルの低減を実現。
【主な製品特長】
◎新材種『UH6400』は、“表面傾斜構造を有する超強靱超硬合金”を母材として用い、表面コーティング層として「繊維状結晶炭窒化チタン」、「厚膜フラットアルミナ」、「独自の『イーブンコーティング』技術で被覆した表面平滑特殊チタン化合物積層」のトリプル構造を採用。
 これらの組み合わせにより、耐熱塑性変形性を損なうことなく耐チッピング性を引き上げ、かつ高温化での耐摩耗性および耐用溶着性を向上させることに成功。過酷な重切削加工において安定した性能を発揮し、長寿命を実現。
◎『RR』、『RBS』ブレーカは丸形インサート用に開発された新ブレーカ。
 『RR』ブレーカは「大溝形状」と「刃先周辺の小ディンプル群」の組み合わせにより、一般鋼・合金鋼加工の低〜高切込みまで、幅広い切屑処理性能切屑処理性能を示す。また、「ブレーカ面の小ディンプル群」が切削抵抗を軽減。
 『RBS』ブレーカは、「急角度なブレーカ面」により、切屑が伸びやすい軟鋼加工における切屑処理性能を大幅に向上。また、「幅広チャンファー」が高い刃先強度を誇る。
 『HAS』『HBS』『HDS』『HXD』ブレーカは、インサート内接円φ25.4oサイズの大型型番を中心に展開し、メインブレーカ『HZ』『HX』『HV』の補助ブレーカとして、全体で幅広い切削領域をカバー。
●発売開始時期/04年6月10日
●販売目標/1億円(初年度)
●標準価格/従来相当品と同価格

平成16年4月産業機械受注状況
2千241億2千600万円
前年同月比128・5%

 日本産業機械工業会では、4月の産業機械受注状況を発表した。
 本月の内需は、2,241億2,600万円で、前月比46.1%、前年同月比128.6%となった。内需の前月比で増加した機種は、金属加工機械(107.9%)で、前年同月比ではボイラ・原動機(167.8%)、化学機械(128.7%)、プラスチック加工機械(124.9%)、圧縮機(118.6%)、送風機(221.1%)、運搬機械(132.4%)、変速機(118.0%)、金属加工機械(155.4%)、その他(143.2%)が増加した。
 外需は、975億3,800万円で、前月比45.5%、前年同月比155.4%となった。本月のプラントは三件、242億2,600万円で、前月比六3.3%、前年同月比371.0%となった。外需の前月比で増加した機種は、タンク(672.2%)であり、前年同月比では、ボイラ・原動機(221.0%)、鉱山機械(120.8%)、化学機械(391.4%)、ポンプ(246.8%)、圧縮機(149.2%)、変速機(116.9%)、その他(298.6%)が増加した。
各機種の動向
と需要部門
◎ボイラ・原動機/前月比は、紙・パルプ、化学、石油・石炭製品、造船、電力、官公需、外需の減少により49.9%、前年同月比は電気機械、電力、外需の増加により180.5%となった。
◎化学機械(冷凍機械を含む)/前月比は、電気機械、官公需、外需の減少により44.7%、前年同月比は化学、石油・石炭製品、電気機械、外需の増加により138.8%となった。
◎タンク/前月比は、石油・石炭製品の減少により81.5%、前年同月比は官公需、外需の減少によた12.8%となった。
◎プラスチック加工機械/前月比は化学、自動車、外需の減少により73.1%、前年同月比はその他製造業の増加により103.8%となった。
◎ポンプ/前月比は電力、卸・小売、官公需、外需、代理店の減少により45.7%、前年同月比は官公需の減少により97.9%となった。
◎圧縮機/前月比は、石油・石炭製品、鉄鋼、一般機械、その他製造業、その他非製造業、官公需、外需の減少により40.0%、前年同月比は外需、代理店の増加により128.8%となった。
◎送風機/前月比は鉄鋼、官公需、外需の減少により45.2%、前年同月比は鉄鋼、官公需の増加により148.7%となった。
◎運搬機械/前月比は、建設、運輸、卸・小売、その他非製造業、外需、代理店の減少により47.8%、前年同月比は、食品、化学、非鉄金属、電気機械、自動車、運輸、その他非製造業、官公需の増加により120.3%となった。
◎金属加工機械/前月比、前年同月比ともに、外需の減少によりそれぞれ、27.5%、93.5%となった。

ISO9001-2000
三機商事全社取得

 三機商事(本社=名古屋市熱田区白鳥町2丁目8番24号、社長=木島好規氏)では、品質マネジメント「ISO9001-2000」を6月11日付けで全社登録した。
 昨年四月よりキックオフを開始。月に二回研修会を行い、約一年で取得した。
 今回の取得は、実際の実務・経営方針においてISOの手法を活かす事が、狙い。
 取締役機工部長の小笠原氏は「1年目よりも2年目、2年目よりも3年目と成果を出していきたい。顧客の満足度を高める事で、社員の満足度も高めていこうと考えている」と意気込みを語る。
 同社では、ISOの取得以前より、個人目標を掲げて意識を高めてきた。今後は、より一層高い目標へ進んでいけるように取組む意向。また、今後は環境マネジメントISO14001取得を目指す構えである。
【経営方針】
◎Q、C、D提案力の向上を図り、顧客の信頼を高める。
◎国内外のグループ会社と協調し、グローバル競争力を高める。
◎品質マネジメントシステムに基づいた業務の効率化を図り、生産性を上げる。
◎個人の力量アップとチームワーク強化で、課題解決力を向上する。

アネスト岩田オイルフリースクロール
コンプレッサ搭載窒素ガス発生装置
省スペース低騒音で全国発売

 アネスト岩田(本社=横浜市北区新吉田町3176、社長=森本潔氏)では、これまで特定市場向けに先行販売していた「窒素ガス発生装置」を全国発売した。
 不活性ガスである窒素は、食品の酸化防止や風味保持、電機部品のハンダ付けフロー炉の雰囲気ガス、タイヤ充填、レーザー加工機等、幅広い用途で利用されている。また、品質保持に対する意識の高まりから需要が拡大しており、分析装置や環境装置等への用途も拡大している。
 窒素ガス発生装置を導入することより、高圧ガスボンベで供給していた状態に比べ、省コスト・省力化をはじめとする様々なメリットが生まれる。本機は、オイルフリースクロールコンプレッサを搭載することにより、省スペース・低騒音も実現した。
 用途に応じて窒素の分離効率に優れ、高純度窒素(純度九九〜九九・九九%)を作り出す「PSA式窒素ガス発生装置」と、構造がシンプルで低純度窒素(純度97〜99%)を作り出す「ガス分離膜方式窒素ガス発生装置」の2種類を用意。
 販売価格は3.7kW機5,500,000円、5.5kW機7,500,000円で初年度50台の販売を見込んでいる。
【製品特長】
●オイルフリースクロールコンプレッサを採用しており、コンパクト設計で省スペースや低騒音化を実現。
●インバータ制御で電気代を節約する省エネ運転。
●面倒な操作を必要とせず、カラータッチパネルで操作が簡単。
●圧縮機を含めた安心のアフターサービス体制。

心の太鼓を鳴らそう
売上目標16億5千万円
山善 浜松どてらい市開催

 山善名古屋営業本部(名古屋市熱田区白鳥2-10、名古屋営業本部長=寺坂充生氏)の「第23回2004浜松どてらい市」が6月26日〜28日の3日間に亘り、“浜松総合産業展示館”に於いて開催された。参加主催店は17社、メーカーは165社が出品した。目標集客数は5,000名、売上目標は16億5,000万円を掲げた。
 初日午前9時30分から、開会式が行われた。
 主催店を代表して、佐野の佐野社長より挨拶があり、その中で「今回は天候に恵まれ、大変良い一日の始まりとなった。どて市の魅力とは、メーカーが一堂に会し、情報の伝達を身近にやりとりできることにあるのではないでしょうか。愛知西部、静岡東部は潤っているが、ここへきて静岡西部も大分良くなってきたと言われ始めている。そこからしても今回のどて市には、是非期待をしたい。そして成功するためには、何としても目標を達成するという意気込みが必要。それには笑顔、元気、常に前向きな考えの3つを常に持っていきたい」と、どて市に賭ける意気込みを語った。
 続いてメーカーを代表してオーエスジーの小林常務が壇上に立つと、「昨今の景況を見ますと、このオートバイ発祥地の一つであるこの地においても良くなってきたと思う。環境も今日の青空の様に満開であり、頑張っていきたい。数字にはブレーキはありません。お客様全員が満足する様な、どて市にしていきましょう」と挨拶した。
 最後に山善の緒方専務が挨拶に立ち、「浜松支店にとって、今回の数字は厳しいものかもしれないが、是非とも頑張って欲しい。また、雑誌に書かれていたことだが、人には心の太鼓というものがあり、どんな時でも自分自身を励ますためには、自分で心の太鼓を鳴らせなければならない。どて市は、正に心の太鼓であり、これを自らの力で鳴らしていくことにより、最後に大輪の花を咲かせましょう」と述べた。
 その後、住設部門による「必勝スローガン」、どて市シスターズの挨拶、テープカットとくす玉割によって、開幕した。
 天候に恵まれた事もあり、朝から入場者が立ち並び、賑やかな声が響き渡っていた。

東京精密輪郭形状統合測定機
SURF COM 2000DX
新開発の検出器搭載表面粗さ窒素ガス発生装置

 東京精密(代表取締役会長CEO=大坪英夫氏)は、新開発の検出器を採用、表面粗さと輪郭形状を同時に測定できる、表面粗さ輪郭形状統合測定機「SURFCOM 2000DX」の販売を開始。
 同機は、高速・低振動の測定を可能とするリニアモータ駆動部と、新開発の広範囲測定に対応したコンパクトな検出器を採用したことにより、測定範囲が五〓と大きくなり、一回の測定で表面粗さと輪郭形状の両方の評価解析が可能となった。これにより、段取り替え時間が節約され、スループットが向上。同時に高いコストパフォーマンス性を実現した。
 同機は、「SURFCOM1500」シリーズや「CONTOURECORD1700」シリーズと同様に、駆動部にもリニアモータを採用し、非接触駆動・シンプル構造(送りネジ・ギヤボックスレス)であるため、振動の発生が少なく、長期間にわたって安定した動作を実現。また、移動速度が60〓/秒と非常に速いため、測定効率が大幅にアップ。
 今回採用の新開発検出器は、昨年発表し好評を得た「SURFCOM1500」シリーズや「CONTOURECORD1700」シリーズに追加、組み合わせて使用する事も可能。
【主な仕様】
●測定範囲=X軸100o、Z軸5o
●指示精度=X軸±(1+2L/100)μm、Z軸±(2.5+2-H-100)μm
●分離能=X軸0.05μm、Z軸0.8nm/0.05oレンジ、8nm/0.5oレンジ、80nm/5oレンジ
●真直度精度=0.05+1L/1000μm
●測定速度=0.03〜3o/秒(粗さ測定時)、0.03〜20o/秒(輪郭測定時)
●移動速度=最大60o/秒

住商グレンジャー
翌日商品受取OK
間接総合資材カタログVOL・6

 間接資材の通信販売を手がける住商グレンジャー(本社=大阪市中央区、社長=瀬戸欣哉氏)では、6月10日に「間接資材総合カタログVOL・6」を発刊。
 このカタログは、同社の取り扱う全商品600,000点のうち、特に注文数が多い約15,000点を掲載。掲載商品の全てが当日出荷可能となっており、当日一五時までに注文すれば、翌日商品が受取可能となる。
 また同社が選別した優良な海外製品をアジア、アメリカ、ヨーロッパから多数取り入れ、日本の同等商品の半額に価格を設定。ネジ、溶接棒、ストレッチフィルム、PPバント等は値上げすることなく、今までの価格のまま提供する。
 「間接資材総合カタログ」は今後、当日出荷商品のみを掲載し、新規・既存顧客向けのカタログとして年2回発行を予定。
【カタログ請求先】
電話06-6262-3509、FAX0120-883-488
URL=http://www.monotaro.com

中部NaITO会第3回総会を開催
鈴木斉新社長を中心に
新生NaITOを育てる

 中部NaITO会(会長=鬼頭宏治氏、丸政社長)は、6月9日午後五時より名古屋駅前のホテルキャッスルプラザにおいて「第3回総会」を開催。
 総会は、高木NaITO安城営業所長の司会で進められ、会役員とNaITO役員の紹介が行われた。
 冒頭、鬼頭会長が挨拶に立ち「本日は大変お忙しい中、第三回中部NaITO会の総会に会員の皆様並びに賛助会員の皆様、多数のご出席をいただき誠に有り難うございます。昨年5月に、第2回中部NaITO会を開催いたしました。その後騒ぎが発生しまして、混乱がございました。やっと鈴木体制が整いまして、第3回を今日開催することになりました。皆様のご賛同をいただき、開催されますことを心から喜んでおります。鈴木社長を中心に、新生NaITOも4月からいよいよ本格的にスタートいたしました。お聞きするところによりますと、業績のほうも順調に推移しておられるようでございます。一部我々も心配しておりました在庫の問題も、急ピッチで拡充されているということです。大変喜ばしいことは、このようなことがあったにも係わらず、会員の皆様には一社の脱会者もなく、そして賛助会員におかれましては3社増という事で、本日の総会が開かれましたことをご報告いたします。この中部NaITO会が、皆様のご期待に応えなければいけないという表れだと思います。中部NaITO会も、本日をもって再スタートを切るわけでございます。本日ご出席の皆様方の温かいご支援を得まして、実りの多い中部NaITO会になりますようよろしくお願い申し上げます」と述べた。
 続いて、鈴木NaITO社長は挨拶の中で、「昨年の今頃は、私もここにいるとは思ってもおりませんでした。この一年間の事があっという間の出来事であったと感じています。何とかNaITOを皆様のご期待に応えられるような会社にしていきたいと存じます」と語り、3月決算について報告した後、今後の方向として「4月、5月の数字を見ますと、当初の計画をかなり上回っている状態です。皆様のご支援の賜物と感じております。従来のNaITOの商売は間違いなかったと考えております。経営において間違いがあっただけ。今、新しい体制で商売自体を大きく変えるということは考えていない。基本的にコツコツやるのがNaITOの商売と考えております。しかし銀行の指導で人員も減らしておりますので、同じようなサービスを同じように行うということは難しくなります。人員に見合ったサービスをしなければなりません。ただ根本的に違うのは、満遍無くサービスするのではなく、サービスの質の低下を防ぐには、量を減らすしかない。NaITO会のメンバー様を中心に、集中と選択をしていく考えです。今まで以上に皆様にはサービスが出来る様にしていきたい。岡谷グループの一員となって、岡谷鋼機との関係や、岡谷機販との関係はどうなるかというご質問を多くいただきますが、今は岡谷グループの一員、来年からは岡谷鋼機の子会社となりますが、NaITOはNaITOのやり方をしていける会社にしていきたい。むしろ岡谷との関係において、お互いに活用できるところは活用し、お互いに活性化していければ良いと感じている。岡谷機販との関係を申しますと、両社同じような機械工具の卸商社です。そのような形態の会社が、グループ内に2つあってもあまり意味を成さないと思います。将来合併するのが当然かとは考えております。しかし、そう簡単に一緒になれない。無理せず時間をかけながら、そのような方向に持っていく。今後しばらくの間は、2つの会社が同じような仕事をしていくということで、ご理解いただきたい。社内では『直ぐやる。最後までやる。出来るまでやる』という考えで行っております。社会人として色々な知識を持たないと生き残ってはいけない。その点の社員教育を行っていきたい。指示待ち形態ではなく、自分を主張でき、責任を持てるようにしていきたい。その結果、『直ぐやる。最後までやる。出来るまでやる』という精神を作っていきたい。倍旧に増してのご支援ご協力を賜りますようにお願いいたします」と述べた。
 会則に則り、議長に鬼頭会長を選出して議案審議が行われ、役員改選については任期満了のところ、特例として一年延ばし、来年に行うことが可決承認された。
 賛助会員を代表して江崎タンガロイ中部支店長より「新生NaITOを私共賛助会員、正会員の皆様、今後とも今まで以上に絶大なるご支援ご協力をいただきまして、残られた素晴らしい人材を、我々応援していきたいと思います」と挨拶。
 石原中部NaITO会幹事(石原商事社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 その後、会場を移して懇親会が行われ、平岩中部NaITO会副会長(大和商会社長)の挨拶に続いて、酒井日立ツール中部営業部長の力強い発声で乾杯。親睦をを深め、午後8時前に和田NaITO中部ブロック長の礼の挨拶、杉浦中部NaITO会幹事(三賀社長)の中締めでお開きとなった。

商談コーナー終日賑わう
-ビッグセール-盛況
三重合成商事会期中400名が来場

 三重合成商事(社長=岸江義朗氏・津市高茶屋小森上野)では、年に一度の恒例の展示即売会「2004ビッグセール」を、6月19日・20日の2日間にわたって本社特設会場において開催した。
 初日は、梅雨の晴れ間に恵まれてオープンと同時に年に一度のこのセールを待ちかねた来場者が詰め掛け、昼頃には昼食会場のレストランも満席の状態。2日目は台風六号の余波も心配することなくまずまずの天候となり、来場者で賑わった。
 会場を、「住設・建材コーナー」と「農材コーナー」の二つに大きく分けて、来場者の便宜を図った。
 総合受付を済ませて両コーナーとも真中の通路越しに展示ブースを左右に振り分けるなど、隈なく出品者の展示ブースを見て回ることができ、商談を兼ねた休息ブースも会場内に数箇所効率よく配置され、次々に訪れる来場者の商談と憩いの場として賑わっていた。
 会期中約400名の来場者が訪れるなど、売上も所期の目標を達成できたと岸江社長は喜んでいた。
 会場内は、省力化・低コスト・多収、高品質で簡単な栽培管理ができる複合自動制御システムの“高床式・養液栽培のらくちんシステム”をはじめとした施設園芸用品、支柱コンテナ等の各種農業用資材を集めた「農材コーナー」、システムキッチン・ドレッサー・バス・トイレ・ボイラー・浄化槽等の「住設コーナー」、塩ビパイプ・継ぎ手・シャワー水栓類等の「建材コーナー」、これからの時期を先取りしたエアコン・除湿機等の「電化製品コーナー」のほか、破格の価格で販売する「特価品コーナー」、「お値打ち品コーナー」別に分けて展示紹介していた。
 中でも、土耕より病害の回避や生育のスピードが速いトマトのロックウール栽培(樽栽培)、フイットマッサージャーの健康機器等の実演販売も来場者の関心を呼んでいた。
 また、お買い上げ金額に応じての、現金つかみ取りや空クジなしの福引抽選コーナーも終日来場者で賑わっていた。

第1回定例理事役員会開催
事務局の移転に関する諸事務完了
愛知鋲螺商協同組合次回は下見兼「犬山ホテル」で

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田K氏、藤田螺子工業社長)は、6月22日午後6時より組合事務所(名古屋市中村区名駅三)において「第1回定例理事役員会」を開催、理事ら九名が出席した。
 第1号議案=第31期通常総会まとめに関する件、第2号議案=事業部委員会に関する件、第3号議案=青年部活動報告に関する件、第4号議案=事務所移転完了に関する件、第5号議案=平成16年度理事・役員就任年数に関する件、第6号議案=平成16年度表彰に関する件、第7号議案=ねじ商連第3回常任理事会報告に関する件、第8号議案=日本ねじ商連第30期通常総会準備に関する件、第9号議案=その他の件をそれぞれ審議した。
 第1号議案=第31期通常総会まとめに関する件は、総会議事録の届出を完了(中央会へ、5月25日)。
 第2号議案=事業部委員会に関する件は、6月度の収支報告が行われた。
 第3号議案=青年部活動報告に関する件は、6月25日に役員会を開催、翌26日には親組合と合同で懇親ゴルフ会を開催する。また7月16日には、ねじの卸問屋「サンコー」の見学会を予定していると報告された。
 第4号議案=事務所移転完了に関する件は、法務局への移転届けを六月二日完了、6月15日に登記簿謄本及び印鑑証明書を入手。公的機関への移転届けを6月16日に完了。事業部関係などの取引先には5月24日に移転通知を発送。5月31日に電話、6月14日にADSL回線の設置完了。
 第5号議案=平成16年度理事・役員就任年数に関する件は、組合規定に基づき算出したものを確認し、了承された。
 第6号議案=平成16年度表彰に関する件は、先に出された理事・役員就任年数により鈴木建吾副理事長(八幡ねじ社長)が愛知県中小企業団体中央会の知事表彰に該当、また、岡本事務局長が永年勤続組合事務局職員として愛知県中小企業団体中央会の会長表彰と名古屋商工協同組合協会の市長表彰に該当、それぞれ組合より推薦し申請を行う。
 第7号議案=ねじ商連第3回常任理事会報告に関する件は、6月15日東京・鉄道会館ルビーホールで行われ、藤田理事長、土方副理事長(金城螺子製作所社長)が出席。その中で、第27回ねじ流通商社経営実態調査依頼があり、10月上旬までに集計の上、報告要請があった。組合としては8月上旬に組合員に調査依頼の予定。また、原材料値上がりによる価格改定状況について質問があり、各地区、各社、客先によって対応はまちまちであるという意見が多く出されたと報告された。
 第8号議案=日本ねじ商連第30期通常総会準備に関する件は、平成17年7月24・25日、犬山ホテルを会場に愛知鋲螺商協同組合が担当し行われるが、そのアウトラインについては11月までに固め、一度会場の下見に行く事が決められた。
 第9号議案=その他の件では、各種報告事項が報告された。
 以上で、議案審議を終了。次回は8月31日午後6時より、日本ねじ商連第30期通常総会が行われる「犬山ホテル」を会場に開催。

松浦樹研工業社長の講演も大盛況
「井高フェア2004」
井高豊田工機カスタマーセンター

 井高(社長=高田研至氏、本社=名古屋市中区上前津1丁目)は、豊田工機の協力を得て5月28日、豊田工機カスタマーセンターにおいて「井高フェア2004」(第3回)を開催。豊田工機の超高速金型加工機・CNC研削盤・高速マシニングセンターなどが展示され、予定の1,000名を上回る来場者で終日賑わいをみせた。
 また、記念講演として行われた松浦樹研工業社長の講演会も450名が来場し、好評を博した。
《出品メーカー》
▽豊田工機 ▽三井精機工業 ▽豊興工業 ▽豊田バンモップス ▽フォーミックス ▽三栄工業 ▽タンガロイ ▽日本刃研 ▽岡崎精工 ▽三栄精工 ▽ムラキ ▽大見工業 ▽エヌティーツール ▽大昭和精機 ▽コスメック ▽コガネイ ▽NKE ▽近藤製作所 ▽日東工器 ▽ミニター ▽エヌ・ジェイ・アイ ▽津田駒工業 ▽ナベヤ ▽二村機器 ▽松本機械工業 ▽エスアンドエフ ▽ナノテック ▽ミツトヨ ▽東京精密 ▽フクダ ▽メトロール ▽レニショー ▽ザルトリウス ▽ダイヤテストジャパン ▽理化精機 ▽ザイゴ ▽モリテックス ▽ヤナギサワ ▽ワルタージャパン ▽デンソー ▽デンソーウェーブ ▽樹研工業 ▽東海リコーエレメックス ▽アイコクアルファ ▽山田ドビージャパン ▽アヤボ ▽コバックス ▽森合精機 ▽高橋金属 ▽フォーゲルジャパン ▽富士プラスチック ▽三友特殊精工 ▽オリオン機械 ▽小堀鉄工 ▽亀山製作所 ▽エスケイメンテナンス
 同時に行なわれたナノマシン(超精密加工機)の見学(豊田工機別工場)も来場者の高い関心を集め、20分に一往復のバスの運行予定を大幅に変更、バスの台数も増やした上でピストン輸送して対応していた。

新役員就任
帝国金属6月10日付け

 帝国金属(富山県高岡市木町515・社長=金森藤平氏)は、6月10日開催の株主総会ならびに取締役会において新役員が選任され就任した。
▽取締役社長(代表取締役)=金森藤平氏
▽常務取締役(技術・開発管掌)=笠間正輝氏
▽取締役(営業部長委嘱)=阿岸隆治氏
▽取締役(業務部長委嘱)=横山和男氏
▽取締役(製造部長委嘱)=古城正人氏(昇任)
▽監査役=金森昭氏
▽監査役=米谷与三治氏

GKC理事会を開催
今年度の事業予定決める

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=石田勝俊氏、石田商会社長)は、6月18日午後7時より鴻臚館(岐阜県羽島郡岐南町)において理事会を開催。
 冒頭、石田理事長の挨拶に続いて、議事審議が行われ、@今年度の事業予定の確認と分担、Aビアガーデンについて、B放談会についてそれぞれ審議した。
 開催が間近に迫った7月23日のビアガーデンは昨年同様、グランヴェール岐山での開催とし、規模も昨年並みとなる予定。
 放談会は8月6日、鴻臚館での開催を予定。
 製販懇談会は9月17日を予定。
 また、今年京都で行われる「全機工連京都大会」(10月22日、リーガロイヤル京都)への参加が呼びかけられた。

フォローの風が吹く今こそ
将来を見据えた足場固めを
中部ジーネット会平成16年度総会を開催

 中部ジーネット会(会長=加藤吉隆氏、大昭和精機取締役中部支店長)は、6月16日午後3時30分より岐阜グランドホテル(岐阜県岐阜市長良)において「平成十六年度中部ジーネット会総会」を開催。
 総会は三好ジーネット浜松営業所長の司会で進められ、67社中61社が出席と出席状況が報告された。
 冒頭、加藤会長が挨拶に立ち、総会出席と日頃の会運営への協力に感謝を示した後、「今日の総会には、6月末に社長にご就任される予定の古里専務様、並びにジーネットの幹部の皆様にお集まりいただいております。折角の機会でございますので、大いに情報交換等をしていただきまして実りの多い会にしていただきたいと思っております。景況はご高承の通りでございますし、また後程、古里専務様からその辺のお話もいただけるのではないかと存じますので、私の方はもっと狭い範囲で、私共ツーリングがどのような状況かということをお話いたします。ツーリングはご存知のように、工作機械の動向がもろに影響する分野でございます。機械メーカー様のカーブとは少しズレますが、同じような推移をいたします。その様な中で、2000年のITバブルの状態と今の状態を比較してみますと、中身につきましては、2000年当時、工作機械の受注が9,760億円位であったかと思います。今日の状況は、一兆円を睨んだ状態の上方修正(年頭の予測9,500億円)が出るようになってきた状態。トータルの金額だけで見てみますと、ほぼ一緒でございますけれど、我々の感覚で言いますと大変忙しい状況です。倍までとは行きませんが、瞬間的には倍ぐらいの引き合い件数をいただいているのが実態です。納期的に少しご迷惑をおかけしている面があるというのが実情ではないかと思います。いずれにいたしましても、このように良いフォローの風が吹いております。何とか我々、将来を見据え先々の足場を、固めたいという思いがございます。そういった点を是非ともジーネット様にご協力いただきながら、取りこぼしの無い状態で実現していきたいと考えております。一つよろしくお願い申し上げます。また、来年までこの景気が続くか分かりませんが、今の状態から行きますと、我々非常によい決算を皆様できるのではなかろうかと感じております。いずれにいたしましてもジーネット様の絶大なるご協力を賜りながらということが、前提となります。この点一つ、ジーネット様におかれましては宜しくお願い申し上げます」と挨拶した。
 続いてジーネットを代表して古里龍平専務(当時、現社長)が挨拶を行い、その中で決算の報告として「決算は、通期で連結の売上高は620億3,200万円という数字になりました。これは前年比19.6%のプラス。実額で申し上げますと100億円が増えたという結果です。内訳は、やはりジーネットの伸びの方が、フルサト工業の伸びに比べるとかなり高かった。フルサト工業は建築の分野でございまして、非常にニッチなマーケットでございますが、建築そのものは決してよくないというのが、去年一年間振り返ってみますと感じるところでございます。ジーネットの業界であります機械工具業界は、かなり活気が戻ってきたと思っております。実際の数字で申し上げますと、フルサト工業は10.6%の伸び。ジーネットの伸びは23.7%。グループ全体の中でジーネットが大きな牽引力を発揮してくれ、私としては非常に満足いく結果だったと感じております」「全部門が大きく伸びたというのではなく、部門間では若干のバラツキがある。ジーネットの売上の約六割が機工部門。その部門は前年比12.9%の伸び。極端だったのは工作機械で62.2%の伸び。FAシステム部門が50.5%の伸び。業績の回復の大きな力になったのが、企業の設備投資意欲の回復ではないかと思っている。住設部門は11.4%の伸び。新築着工の床面積が延びていない中で、リフォーム需要が増えて健闘出来たのではないかと思っております。以上が概要ですが、一つ言えますのが経常利益で見ますと、ジーネットの利益がフルサト工業の経常利益を超えることができたと言うのは、我々にいたしましたら非常に有り難く、自信にも繋がるのではないかと思います。ジーネットがフルサトグループを更に引っ張っていくのではないか、また引っ張って行かなければいけないと我々としては強く感じております」と述べた。また、この一年の取り組みについて「景気に後押しされた、業績の回復というようなことでありますが、ジーネットとして一年間色々なことをしてきた結果が一部出ているのではないかとは考えております。あまり表には出ないのですが、一部やってきたことをご報告いたしますと、ご案内の通り、昨年本社のビルを購入いたしました。ジーネットの本社、ジーネットの大阪支社、フルサト工業の本社が違うスペースを持ち、別々に賃借料を払っていた。これを購入したほうが得策ということで購入いたしました。それ以外にジーネットの東京支社、東大阪の物流センターを昨年買い戻しました。ジーネットが銀行から債権放棄を受けた時に、保有している不動産を外部に売却いたしまして、それを何年か後にフルサト工業が買い戻すというオプションをつけていたということです。我々としても、ジーネットの再生を自信を持って確認できるようになってきた。ジーネットが永年活動してきた場所を我々の手に戻すことが出来たという意味では、非常に良かった。更に良かったのが、売却した値段よりかなり安かったということです。それ以外にも色々な施策を行ってまいりました。『知識の無い商社は使い物にならない』という発想で社員教育に力を入れ、色々な教育システムをスタート。その一つとして、職業訓練校に全営業系の社員を派遣して、フライスの勉強と旋盤の勉強を行うことを実施しております。一部本年度積み残しをしておりますが、この上期中に全ての管理職も含めて研修が終わる予定です。何故そんな事をするのかと思われるかもしれませんが、いろいろな営業系の社員に聞いても、耳学問で実際に触ったことが無い。少しでも身に付けて、実際今まで読んで分かっていたことを、目、手それと自分の動作で確認できるようになろうと行いました。我々、過去おざなりになっていた部分をどれだけ短期間で取り戻すのができるかということを、真剣に考える余裕が出てきた。商社として人間の質ということが大切だと再認識できた。今後も教育、設備投資ということについて、前向きな資金を使っていきたいと考えています」と語り、今後の進め方については「具体的に考えていますのは、物流について体制を作り変えなければいけない。『お客様が必要な時に、必要な場所に』届けられているかということを真剣に考えると、まだまだ我々としては手をつけなければいけない部分が、ロジステックの面でも沢山あると気付いた。今後、色々なことを試していきたい。商社として果たして行かなければならない機能としては、先程言った社員の質とロジステックの部分ではないかと考えております。一部、東京支社の物流体制の改革は既に着手しております。大阪の物流倉庫については、内部、外部ともに大幅な改修作業を行っております。そういった意味では、我々、物流についても、色々な意味で経営資源を注入していくことについては、社員皆が理解できつつある。名古屋の流通倉庫は手狭ですが、今年度中には、我々が本当に行わなければいけないことを実践して行こうと考えております。六月末より新しい体制で、今までやってきたジーネットの成長の確認を更にできるようにスキルアップをしながら、推進して参りたいと考えております。新体制になって、何かジーネットが変わるのかというと、決してそうではありません。ただ、若干経営陣の年齢層が若返りますので、もう少しスピードを上げて、やらなければいけないことを着々とやっていこうと、長い間皆様方にご不満ご心配をかけて参りましたが、それをお礼の形として皆様の満足ということに代えて行きたいと考えております。今年度も、今のところは順調にジーネットは推移いたしております。因みに今年度の見通しを申し上げますと、連結で649億7,200万円を想定。ジーネットの見通しとしては451億2,000万円。実はジーネットはあまり伸びない予想となっております。年間で4.3%の伸びを想定しております。我々としては、皆様がジーネット変革というものを体感出来るような形で、更にスピードアップして行きたいと思います。今期想定の数字を大幅に上回るようなことが具現化できますように、我々といたしましては更に皆様の商品の販売に注力して参りたいと思います。新しい体制のジーネットが更に皆様に本当に満足していただけるように、全社員一丸となって努力して参りたい」と抱負を語った。
 加藤会長を議長に選出して議事審議に移り、@平成15年度事業報告、A平成15年度会計報告、B平成15年度会計監査報告、C平成十六年度事業計画及び予算(案)、D役員改選、E幹事会社紹介が行われ、@〜Cは原案通り承認可決。Dの任期満了に伴う役員改選では、会計の山形昭和電機中部ブロック長が副会長に、幹事の村上アネスト岩田中部日本営業部長が会計に昇任するなど一部変更の案が示され、これらを承認。Eでは承認された役員が紹介され、加藤会長より再選の挨拶が行われた。
 本年度の事業として、名古屋支社が昭和39年に名古屋営業所として開設されてから今年で40周年を迎えるに当たり、9月2日、名古屋支社開設40周年記念行事が予定されている。
 日高ジーネット名古屋支社長等より名古屋支社の現況報告が行われ、その後、支社のスタッフ紹介があり、以上で総会を終了した。
 総会終了後は午後6時より懇親会が行われ、互いに親交を深めて、翌朝朝食後解散となった。

経済の上昇機運を取り組み
元気な中部地区の一員に
中部ユアサやまずみ会平成16年度総会を開催

 中部ユアサやまずみ会(会長=松原武氏、日本空調サービス社長)は、6月4日午後3時より名古屋東急ホテル(名古屋市中区栄四)において「平成16年度中部やまずみ会総会」を開催した。
 冒頭、松原会長より挨拶があり、その中で「最近一般的には景気の上昇機運が言われております。特に中部地区は先行しているという事で、東京などからうらやましいという話を聞きます。全ての企業が今回の景気の上昇機運をエンジョイしているかというと、そうでもないと思います。デジタル家電の好調に伴う関係企業、中国におけるむしろ過熟気味なブームによる素材供給増加、このような色々な要因があると言われている。これは表向きの事情だと思います。土台となりますのは、私はやはり個人個人の力、個人個人がどのような生活改善意欲をもっているかが一番大事ではないかと思います。昨今の新幹線の混雑振り。特に金曜日の夜など東京行きの指定席を取るのは非常に難しい。このような新幹線、観光地の混雑振りなどを見ますと、個人個人の意欲というのはもの凄くあると思います。しかし、デジタル家電のように個人がテレビを買いたいということで動き出した時に、もう既に企業としては、その準備が出来ていなければ、その動きに乗れない。5月にユアサやまずみ会の会長会があり、その席上、ユアサのカンパニーのプレジデントの皆さんより、戦略方針のプレゼンテーションを受けました。それぞれタイムリーなテーマを掲げられ、ターゲットとする市場を明確にお伝えいただき、こういう取り組みをしていくのだという詳しいお話を伺いました。皆さんは特に、景気の動きに後追いをしているのではなく、積極的に自分たちで動きを作って行こうという、前向きの大変厳しい意欲を教えていただきました。皆様の中には、もうすでに好景気というこで、エンジョイされている方も多数いらっしゃると思いますが、まだまだ回ってきていない環境にあるところも多いのではないかと思います。ユアサ商事さんのリーダーシップの下、我々としては確りと先を見込んで経済の上昇機運を取り込み、元気な中部地区の一員に加わりたいということを祈念いたしております。皆様もそのような希望を持っておられると思います。今年の総会はそのような決意を新たにしていただいて、これからの経済生活、会社生活に頑張って行きたいと思っております」と述べた。
 続いて挨拶に立った大森ユアサ商事社長は日頃の愛顧に感謝を示した後、国内の景気の現状をふまえ「景気は緩やかな回復から、やがて少し前向きな回復になってくるように思っております。足元の手前どもの状況を見てみましても、この4月、5月で機電カンパニー関係は、前年比33%アップで推移しております。流体関係もようやく前年比を超えるスタートになっております。ただ建設機械関係が、やはり前年の公共投資削減の影響を受けまして、少し前年を割っているスタートでございます」と述べ、3月の決算について「売上高が連結ベースで3,913億ということで前年に対して3.5%の減収と相成りました。また営業利益は66億で、前年に比べまして17.7%アップ。経常利益につきましては48億円で2.1%のアップでございました。なお、当期利益につきましては19億5,500万円。食料関係の譲渡にかかわる特別損失を計上いたしました。売り上げで減収とご報告いたしましたが、実は前年食料部門がありました。今年は譲渡の関係で無くなりました。この影響を差し引きまして、特に私共のコア事業でございます機電、流体、住宅、建機の4カンパニーの合計で申し上げますと、4.3%の増収で終わりました。特に機電関係におきましては、機械関係の30%増、また工具関係の10%増と、この部門で20%上昇した状況でございます」と報告し、支援に対し礼を述べた。また、今後の進め方に関して「構造改革を進めており、資本欠損状況から脱しております。今期の売り上げ予測といたしましては4,060億、プラス約4%。経常利益78億。当期利益41億を予想しております。これは足元の景況回復に加えまして、各カンパニーにおきまして昨年構築いたしましたそれぞれの戦略の実行と、特に本年、炭協会の皆様からご提供の新商材の拡販というものに焦点を絞りまして頑張っていこうと努めております。加えまして、全社的な攻めの戦略といたしまして一つは、社内ではNBTと言っておりますが、ニュービジネスツール戦略があります。その第一弾として、『産業と暮らしの大辞典・新商品事情』と銘打った総合カタログの発刊、それに加えまして、この受け皿として社内インフラ整備を進めております。この総合カタログを中心に新しい商材の開発にあたり、そして従来、部門間にあった垣根を取り外し、是非やまずみ会の皆様に広い領域の商品を対象に拡販をしていただきたいという思いでございます。お陰様で工場編、機械編と2冊ワンセットで発刊をいたしましたが、やまずみ会の皆様方から125,000千セット、そして本社グループ内から25,000入りまして、約1150,000セットの発刊となりました。なお、7月頃を目標にweb上で検索ができるシステムを今着々と進めておりまして、その検索は各お客様(名入れされた方)にIDを与え、そのIDで皆様のお客様が検索できるという仕組みになっております。是非ご理解とご活用の程宜しくお願いいたします。2つ目は戦略の実行の徹底を図る為に、財務の視点、顧客の視点、内部プロセスの視点、一つの組織の視点の4つの視点で、戦略目標を明確にし、それぞれの目標に対して、プランドゥチェックを行い、成果をモニタリングできるシステムを活用して、戦略の実行の効果を上げ、皆様のお役に立ちたいと思っております。正に一番は、顧客満足度の向上が目的でございまして、CS向上の為、顧客に対してどのように行動していくか、その行動をしていくためにどのようなプロセスを構築改善すべきか、プロセス構築の為にどのような人材育成し、どのように組織を作るべきか、それぞれの課題、戦略目標を設定し、ビジョンと戦略達成の為にスパイラルアップしていきます。さて、本年もグランドフェアを全国八ケ所で開催いたします。グランドフェアと新総合カタログの相乗効果が発揮できるよう、グランドフェアそのものの企画を新しい見方で変化をさせて行きたいと思います。どうぞ一店でも多くの主催店をお願いいたします。主催店の皆様方の事前の色々な要望を支社にお寄せいただきまして、このような趣旨に合ったユーザー様が満足していただけるグランドフェアに、一歩でも近付けて参りたいと思います。何卒宜しくお願いいたします。なお、戦略の実行の徹底と刷新で構造改革を早期に達成すべく、経営の革新を図ろうと、純血主義を打破し、社長の交代を決議いたしました。新社長候補として谷氏を特別顧問として四月より迎えました。6月の株主総会で交代をする予定にいたしております。本日、谷が参っておりますが、谷は弊社の監査法人の代表社員として24年間弊社に係わって参りました。また、経営コンサルタントとして、20年間企業の活性化に多くの実績がございます。弊社の活性化に対しても並々ならぬ意欲を持ち、エネルギッシュな行動派で国際感覚も持ち合わせ、健康で明るい性格であり、そのリーダーシップ性に大いに期待しておるわけです。経営革新としてトップに新しい血を入れるという大改革をいたしますが、何卒ご理解の上、旧に倍するご支援ご鞭撻をお願いする次第でございます」と一層の支援を呼びかけた。
 引き続き総会に移り、司会者より「210社中、出席111社委任状50社の合計161社」と同総会が成立することが宣言され、議長を松原会長が務め議事審議を行った。
 @平成15年度事業報告、会計報告並びに監査報告、A平成16年度事業計画案並びに予算案、B任期満了に伴う役員改選の件を審議し、@、Aは原案通り承認可決。Bの役員改選は案が示され、これを承認可決した(別掲)。
 小川副会長(日本ベターリビング社長)の閉会の辞で総会を終了。
 続いて行われた講演会は、藤井妙法氏(天台宗・僧侶)を講師に招聘し「成功の哲学」〜成功する物の見方と考え方〜をテーマに行われた。ここでは、@高い志、A使命感、B存在価値、Cプラス思考、Dあきらめないことが大切とし、人生には一度や二度は必ずチャンスがあり、そのチャンスをつかむこと、そして人には@現在に生きる人、A過去に生きる人、B未来に生きる人がおり、「たられば病」を持ってるA、Bの人ではなく、現在に生きる人が成功者であると、氏の波乱万丈の人生経験からユーモアを交えて人生訓が語られ、みな熱心に聴講した。
 この後懇親会が行われ、その席上、次期社長の谷滋義ユアサ商事特別顧問が「24年ユアサ商事の監査法人の仕事をしておりました。全国の支社津々浦々まで監査をしに行っておりました。さらにアメリカの子会社も2度にわたり監査に行ってまいりました。実はユアサ商事の会計の全てを知っております。これから問題点が沢山出ないようにしましょう。この24年間、平行して三菱商事様、みずほ銀行様から経営再建のコンサルティングの依頼を受けまして、大体30社位再建をして参りました。概ね私が関与いたしましたお客様は、フォーハンドレットと申しまして、4つの100に関係するようであります。一つは、借金が100億、たっぷりと借金をしております。歴史が100年、売上高が100億、社員数が100人という4つの100に関係している会社が多かった。この経営コンサルティングと言いましても経営の再建のコンサルティングでございますが、実はこの何10年間やった結論があります。どういう会社が駄目な会社で、どういう会社が良い会社かということでございます。私が至りました分け方ですが、一つは経営者の経営哲学に問題があるやなしや。高い志を持っている会社か、プラス思考を持ってる経営者か。経営というのは、経営者の人格の投影と私は思っております。決算書が悪いということは、経営者の人格に問題ありとも言えるのではないかと思います。2つ目は、正しい経営戦略を持っているかどうか。目標を明確に、具体的に持って、数字をあげてハッキリさせる。ユアサ商事も2005の構造改革に向けての最終年度、バランススコアーカード経営の手法により、更に風土改革に取り込むことが私のミッションと思っております。皆様には、今後更にユアサ商事にご支援ご協力を賜ることをお願いいたします」と挨拶した。互いに交流を図り、午後8時前に終了した。
【役員】(敬称略)
▽会長=松原武(日本空調サービス社長)▽副会長=竹内清人(丸金商会社長)▽副会長=小川義行(日本ベターリビング社長)▽会計監事=野々山博(野々山浴槽社長)▽会計監事=安藤仁己(安藤社長)▽常任幹事=石田勝俊(石田商会社長)▽常任幹事=柳瀬正美(ダイテム社長)▽常任幹事=水谷栄一(ミズタニ機販会長)▽常任幹事=六浦康正(六浦本店社長)▽常任幹事=峰澤彰宏(峰澤鋼機社長)▽常任幹事=大久保武(大久保商事社長)▽常任幹事=真野宏敏(ツシマ会長)▽常任幹事=本田美代次(岩谷テクノ名古屋支店長)▽常任幹事=石原太郎(原芳商会社長)▽常任幹事=玉井郁男(中部冷暖房サービス相談役)▽常任幹事=大薮淳一(大清社長)▽常任幹事=水口文夫(大丸産業社長)▽常任幹事=岡本忠史(岡新社長)▽常任幹事=斎藤実(初穂商事会長)▽常任幹事=水谷良三(ミズタニ会長)▽常任幹事=南史郎(岡田商事社長)▽常任幹事=近藤純一(本田商会社長)▽常任幹事=水谷三紀男(水谷金網工業社長)▽常任幹事=渡邊正裕(ワタナベ社長)▽常任幹事=篠田篤彦(篠田社長)▽常任幹事=瀧正延(瀧冨工業社長)▽常任幹事=斎藤保夫(三河機工社長)▽顧問=大竹一弥彌(大竹建機産業会長)▽顧問=鈴木章夫(米津物産社長)
【退任役員】(敬称略)
▽顧問=竹内正人(丸金商会会長)▽副会長=大竹敏夫(大竹建機産業社長)▽常任幹事=加藤幸博(カトー機械社長)

経済産業省発表
新たな価値創造経済へ向けて
平成16年版通商白書
第1章 グローバル化の進展とマクロ経済の動向
第1節 グローバル化の進展とマクロ経済メカニズムの変化
1、グローバル化の進展と「グレート・モデレーション」

 世界経済のグローバル化の進展と並行としてマクロ経済メカニズムに変化が生じており、主要先進国の間では、GDP成長率の短期的な変動幅の縮小傾向とディスインフレ基調が同時に観察される。(「グレート・モデレーション」)
 ディスインフレ傾向には、輸入品との競合を含む競争環境の変化の影響が見られる。
2、景気循環と雇用創出の連関の低下
 その背景として、企業の価格設計行動の変化が、企業の人事戦略を通じてマクロのGDPの変動と雇用創出の連関に影響を与えている可能性がある。雇用報酬と営業余剰との関係を見ると、日米ともに直近の景気回復期において企業は利益拡大と比べて労働コストの上昇を抑制していることが確認される。
 景気回復が雇用の回復に結び付きにくくなっており、景気回復期に雇用が増加しない業種が増加していることが日米共通に観察される。
第2節 日米におけるオフショア・アウトソーシングの動向と雇用への影響について
1、アウトソーシングの概況

 アウトソーシング市場は、情報関連サービスが日米ともに約20%と最も大きな比重を占め、その他には、コンサルティングサービス、人材関連サービス等がある。
 これらアウトソーシングの対象とされているサービスは、産業分類における「対事業所サービス」とほぼ一致している。
 米国では、「対事業所サービス」の全産業に占める生産額のシェアが我が国の約1.7倍を占めている。
2、米国におけるアウトソーシングの動向
 米国の対事業所サービスは、成長を続けつつも成長のテンポを鈍化させつつあり、業種として成熟しつつある段階にあると考えられる。
 アウトソーシング市場の成熟とオフショア・アウトソーシングの関係について、サービス貿易の統計を通じて見ると、貿易額としては「対事業所・専門・技術サービス」は未だ輸出が輸入を上回っているが、増加率で見ると輸入が輸出を上回る状況にある。また、輸出入ともに関連会社取引の比重が増す傾向にある。
 「対事業所サービス」をより細かく分類すると、雇用が減少傾向にある業種が足許に近づくほど増加している。
3、我が国におけるアウトソーシングの動向
 我が国の対事業所サービス業は、サービス業全体の中にあっては生産額の点でも雇用者数の点でも成長段階の産業に当たると考えられる。
 国際収支統計上では、我が国のオフショア・アウトソーシングは進んでいない。
4、日米のアウトソーシングに見る発展段階
 対事業所のアウトソーシングは、発展に応じて、@サービス機能を事業所で内生する段階、A事業所が内部のサービス機能の一部を国内でアウトソーシングする段階、Bサービス機能を関連会社も含めて海外から調達するようになる段階、という三つの段階を経ると考えられる。
 対事業所サービスの発展段階に関しては、我が国が「成長段階」、米国が「成熟・競合段階」に位置すると考えられる。ただし、我が国における対事業所サービスが、今後、米国と同様の発展の経路をたどるかどうかは不明確である。
第3節 生産性の上昇と人材・組織の役割
1、1990年代以降の生産性の動向

 1990年代後半以降、多くの先進国において労働生産性の上昇が見られる。特に米国においては、1990年代後半で民間資本ストックに占める割合が約2倍に拡大しており、急速なIT資本ストックの蓄積が行われたことを確認することができる。
2、日米の生産性上昇比較と要因分析
 可能な限り共通の手法で比較を行うと日米間で生産性上昇率の格差は必ずしも存在せず、また、経済成長の日米間の差をもたらしたものはIT投資以外である可能性がある。
 生産性の上昇に関する産業部門間の違いを見ると、米国においては、1990年代後半の生産性上昇の加速化は、「IT製造部門」を含む耐久財製造業だけでなく大きく広がっており、金融保険や小売業といった「IT利用部門」に起因するものであると評価できる。我が国においては、米国と異なり、IT投資に伴う生産性の上昇が「IT製造部門」にのみ集中しており、「IT利用部門」には拡大していない可能性があることが示唆される。
 日米双方における企業分析の結果として、生産性を上昇させるためには、IT投資のみならず、人的資本や組織資本の充実化も同時に進めることが重要であることが示されている。
第4節 世界経済の中の「不均衡」問題
1、資産価格の中期変動

 グローバル化・IT化の進展により資本取引が活発化する中、世界経済において資本価格の中期的な変動が発生しやすくなっており、場合によって、それが銀行システム危機等を経由して実体経済に大きな影響を与える可能性があることが指摘されている。
 こうした状況に対応する上で、適切な会計制度や情報公開、規律あるガバナンス、インセンティブ・メカニズム、監督行政といった広義の金融インフラシステムの整備を進める必要があることが各国の金融当局により論議されている。
2、米国の経常収支不均衡の拡大
 米国の経常収支不均衡の持続性に関しては、政府部門においては、足許の財政収支の赤字幅拡大に加えて、1980年代と比較すると今後の高齢化の進展により相当の負担が予想されること、家計部門においても債務残高の増加、貯蓄率の低下が進んだ結果、政府部門と家計部門の資金不足を海外マネーがファイナンスする形になっていること、等の点も考慮に入れる必要がある。
 世界経済のバランスのとれた成長を実現していくためには、米国のみならず我が国を含めた世界各国が、前節までで述べた世界経済メカニズムの変化を考慮に入れつつ、生産性を向上させ、雇用を増加させるための構造改革等を通じて内需主導の成長を目指し、強靱な経済構造をつくっていくことが必要である。
3、成長する中国経済の中の不均衡とその影響
 中国経済は設備投資の拡大が主なけん引役となって高成長を持続しているが、一方で設備投資の急速な拡大による景気過熟化のリスクを指摘する向きも出ている。
 近年の世界経済における中国経済のプレゼンスの拡大に伴い、我が国をはじめとする東アジア各国・地域は、中国との経済的つながりを深化させつつあり、今後、中国の景気が調整・下降局面を迎えた場合、東アジア各国・地域に大きな影響を与える可能性がある。このため、中国の経済成長に影響を与え得る中国が抱える様々な成長リスク要因(国有企業改革、不良債権処理、所得格差問題、失業問題等)について今後とも注視していく必要がある。
第5節 第1章のまとめ
 経済のグローバル化を背景に発生しているマクロ経済動向の変化は、ミクロレベルでの競争環境や企業行動の変化が少なくとも部分的には影響している。こうした経済動向の変化の中で、競争を排除・抑制するのではなく競争のあり方そのものをいわば進化させることにより、新たな課題に対応しながら豊かさを享受することができると考えられる。
第2章 「新たな価値創造経済」と競争軸の進化
第1節 企業の競争軸〜知的資産を活用した価値創造
1、競争力の源泉としての知的資産

 日米両国においては、有形資産に対する無形資産の比重が近年大きくなっており、このことは従来の有形資産をベースにした企業経営のあり方が大きく変容していることを示唆している。
 世界的に企業間競争が激化する中で、@企業は絶えず個性のある財・サービスを提供することが必要となっていること、そのため、A財・サービスの個性を生み出す源泉としての知識が重要となっていること、の2点を主な背景として、企業経営の基盤が有形資産から知的資産へと変化してきていると理解することができる。
2、知識経済論の視点
 知的資産の役割については、いわゆる「知識経済」への移行という視点から、国際機関等においても分析や政策的な対応の検討が行われており、価値の源泉が有形資産から知的資産へと変化している中が、知的資産について適切に評価・開示していくことが必要であるという方向性が示されている。知的資産を具体的にどのように評価・開示していくかについては、大きく分けて、@定量化して財務諸表に記載していくべきというアプローチと、A財務諸表とは別に定性的に評価・開示していくべきというアプローチがある。
3、知的資産と企業の価値創造力
 知的資産と、利益、売上、または株価といった企業パフォーマンスとの間で具体的な相関関係が見られるかどうかについて、知的資産を、@技術革新によって生み出される知的資産、A組織形態によって生み出される知的資、及びB人的資源によって生み出される知的資産に分けて分析する。
 米国における実証研究では、@R&Dへの投資が、イノベーションを引き起こし、将来的に企業パフォーマンスを向上させる、AR&Dを除いた知的資産(すなわち組織資本及び人的資本)も、企業の成長の源泉として重要な要素である、B組織資本と人的資本及びIT投資は補完的な関係にあり、個別に「資産」として取り上げた以上の効果を企業パフォーマンスにもたらす、ことが分析されている。
 我が国における実証研究では、@R&D投資やその中間的な投資尺度としての特許件数と企業パフォーマンスとの関係で正の相関関係がある場合があるものの、米国の分析と比較すると直線的な相関関係は示されていない、A非R&D知的資産は米国と同様成長の源泉として重要な要素である、Bコーポレート・ガバナンスと企業パフォーマンスとの間に相関関係がある、ことが分析されている。
4、企業の価値創造力と「企業の社会的責任(CSR)」
@CSRを果たすことと企業価値を高めるための知的資産への投資が重複する、A知的資産を、企業価値を高めるプロセスの構築としての側面からとらえた場合、同様のプロセスがCSRにもつながる、BCSRの推進が競争力の源泉としての企業個性の構築につながるといった理由から、CSRの推進と企業の収益性は両立し得ると考えられる。
 対象企業のCSRと財務的パフォーマンスを評価した上で投資先の選別を行う社会的責任投資(SRI)は、米国及び英国を中心に大規模化している。背景としては、年金基金や生命保険等の機関投資家がSRIを組み込むようになったことによる。
 年金基金を中心とする機関投資家がSRIに参入してきた事で、SRIの性格にも変化の兆しが見られ、SRIがカバーする範囲は人的資本や知識創造企業も含むようになり、知的資産の概念と接近しつつある。
5、知的資産の評価・活用に向けた制度改革の国際的な動向
 知的資産の企業のパフォーマンスに対する影響が拡大するとともに、企業の社会的責任でカバーされる要素と知的資産に含まれる要素が重なりつつある中で、企業の価値創造力を全体として把握する視点から、知的資産に関する情報を評価・開示する制度や、さらにはこれを踏まえた新たな企業像を会社法の中で位置づけようとする動きが国際的に見られつつある。
6、我が国における知的資産評価に向けた取り組み
 我が国においては、知的資産の総合的な評価についての検討は、現在のところ行われていないが、知的財産の情報開示や価値評価手法の検討・整理、リスクマネジメント力の向上、環境配慮型経営の促進等の、今後総合的な知的資産評価を行う上で支えとなるような取り組みが見られる。
7、暫定的な知的資産の評価手法
 本来、知的資産の評価にはまず個別企業レベルにおける把握・評価や開示を通じて進展が図られるべきであり、現時点において得られるデータのみによって評価することは不可能であるが、今後多様な指標を用いた評価手法の発達を促すという目的から、我が国における知的資産のレベルを、入手可能な公開データを通じて、主要国・地域と比較しながら試行的に定量評価した。
8、第1節のまとめ
 個性を活かした競争に移行する上で、知的資産の役割は極めて重要である。
 金融資産や有形固定資産は売買によって市場で流動化し、定量的に評価することが容易であるが、知的資産はこうしたことが困難または場合によっては不可能である。将来において、いかに知的資産の評価手法が進歩したとしても、知的資産の中には企業から切り離すことが不可能なものが残るため、知的資産の評価に当たっては、一定程度の定性的記述を残すことが避けられない。
 知的資産を通じた価値創造が行われ、企業からの開示を通じてそれが共有された場合には、株主、顧客、従業員に限らずサプライヤー、地域コミュニティーが当該企業の価値創造力を評価することを通じて当該企業の価値創造そのものに参画し、そのことが企業の知的資産となり得る。
 ステークホルダーとの関係を知的資産として活かすことは、@ステークホルダーとの関係形成がグローバルな競争環境の中で行われる、A知的資産の評価や開示、その際の新たな企業像のあり方については、国際的な制度改革の議論の俎上に乗りつつある、という点において、かつての「日本的経営」とは異なる点がある。
第2節 地域の競争軸〜地域経済分析から出発する地域再生
1、地域経済の重要性

 地域の独自性を活かした地域経済の再生が重視される背景には、@経済のグローバル化によって流動的となっている経済環境の下でも、持続的な発展を遂げ得る強靱な経済構造を形成する必要があるA「三位一体の改革」に伴い、「地方にできることは地方に」という原則に従い、地域経済政策の立案を各地域自身において主体的に取り組む必要があることが挙げられる。
2、欧州の地域政策の動向
 現在、EUは地域政策に対してEUの予算全体の3分の1を充当し、各地域の発展の水準の格差及び遅れた地域の後進性の縮減に取り組んでいる。
 一人当たりGDPで見た各国間の経済格差は縮小しているものの、各地域間で見た場合にはこれらの間の経済的な不均衡はあまり解消されていない。
 他方、文化、環境、人材集積等の地域の強みを活かして地域再生に成功した事例があり―EUの地域政策の中でも自治体のイニシアティブを活かした支援策の導入や「生活の質」を含めた政策目標指標づくりが進められつつある。
3、我が国の地域政策の動向
 各地域による地域再生の取り組みは広がりつつあるが、地域経済構造の評価分析にさかのぼって地域再生戦略の構築への取り組みが行われることが重要。
 地域経済分析の枠組みについては、@地域内・地域間のヒト・モノ・カネ・情報の流動を把握・分析する地域経済循環分析A地域内の人材の集積や教養・文化遺産といった当該地域が有している「資産」を把握・分析する地域固有資産分析の2つに分けることができる。この2つの分析を統合して用いることで、地域経済の全体像を把握することが可能になり、個別の政策領域からの発想にとらわれない、地域の総合的な戦略と政策の立案を行うことが可能となる。
 地域経済循環モデルの活用によって、自地域の特徴を経済循環面から把握することができるようになり、また、こうした分析を産業別・業種別に行うことで、地域として産業政策を立案することが可能となる。
第3節 個人の競争軸〜スキルスタンダードを基準とする人的資本投資
1、三カ国における若年者を対象とした積極的労働市場政策の概要

 英国、ドイツ、スウェーデンにおいて、若年者を対象として、失業給付の継続等の消極的な対応ではなく、職業訓練等を通じて就業能力を向上させる積極的労働市場政策が実施されている。
2、若年者を対象とした積極的労働市場政策についての評価
 研修や訓練を実質的な雇用創出に結び付けるために、具体的なスキル内容を媒介して、企業のニーズ、教育、研修との関連を深め、実需に基づく統合的な仕組みとすべきことが指摘されている。
 地域の労働市場の実態を分析し、企業の実需を反映するとともに、具体的な教育や職業訓練プログラムの実施につなげていくためには、共有されかつ実態に合わせて更新されたスキルスタンダードの存在が重要である。スキルスタンダードは、変化する労働市場において将来の需要に応じた適切な能力開発を行い、失業というリスクに直面した場合には円滑な労働移動を行うためのインフラである。
3、スキルスタンダードについて
 英国、ドイツにおいては網羅的なスキルスタンダードが整備されている。
4、我が国の取り組みと今後の課題
 経済成長と雇用創出を確実に結び付け、企業のIT投資や組織改革と組み合わせた人的資本の向上を行い、公共政策における人的資本投資に対する評価を意義あるものとし、地域の個性に応じた人材育成を的確に行う上でも、我が国におけるスキルスタンダードの整備は重要な政策課題となっている。
 コード化することが可能な部分の人材の評価尺度についてはスキルスタンダードとしてきめ細かに整備することが、多様なスキルを有する人材を組み合わせたチームワークを実現していく上での基盤となり得るもの。そうした基盤が整備されることにより、個人が個性を活かしながら人材市場で競争するという新たな競争軸を構築していくことになる。
第4節 第2章のまとめ
 グローバルな経済環境の下においても豊かさを享受し得る強靱な経済構造を構築していくためには、我が国が経済全体として個性化を軸とした競争軸に転換していくべきであり、そのためには、定量可能で普遍的な尺度に限られない多様な評価尺度を整備していく。
 企業や地域の知的資産、個人のスキルについての評価尺度が整備され、価格以外の側面について具体的な評価が行われることは、「供給側のシーズ」と「具体的な需要」を結び付け、供給側のシーズの再編成を促す新たな「架け橋」としての役割を果たし得る。
第3章 「新たな価値創造経済」への移行と東アジア経済統合
第1節 東アジア地域の経済関係の深化
1、域内貿易の動向

 東アジアの域内輸出額は増加しており、2002年までの10年間で約2倍に増加している。また、輸出総額に占める域内輸出比率を見ると、全体としては横ばいであるが、機械類、特に一般機械や電気機械で顕著に増加している。
 東アジアの貿易の緊密度について、貿易結合度(貿易量全体で見た緊密度)で見ると、多くの国・地域の間で距離的要因を除いても貿易結合度が世界平均よりも高く、かつ1995年よりも貿易結合度が上昇している。また、貿易補完度(品目構成で見た緊密度)で見ると、現在の日本を含む東アジア地域内の貿易補完度は、既にEUやNAFTAが形成された時点と同程度のレベルに達しており、東アジア域内での相互補完関係が高まっていることを示している。
2、東アジア分業ネットワークの分析
 東アジア域内では、同じ品目であっても品質や特性によって域内で生産する国・地域が異なり、そうした差別化された製品が域内で貿易されるという意味での産業内貿易や、原材料から最終製品に至る工程を域内で分担し、これを結ぶ形で貿易が行われるという意味での工程内分業が広がりつつある。
 機械分野における東アジア工程間分業の一つの特徴として、中国を「最終組立国」とし、他の東アジア諸国・地域を「部品供給国」とする分業形態が形成されている。
 特に機械分野において部品貿易の拡大を通じた工程間分業が活発化している背景には、域内における部品の関税率が低下していることが一つの要因として考えられる。
第2節 国際的な機能分業とその決定要因
1、中国進出日系企業の機能分業体制 〜ケーススタディ

 製造/非製造、大企業/中小企業を含む4つの日系企業について中国での事業展開における日本との間の具体的な機能分業体制の実態を調査した。
 その結果、@高付加価値部品の生産機能や、A商品企画・研究開発・システム設計等のイノベーション機能を、国内において引き続き持続・強化するとともに、国内で創り出された技術やシステム等の付加価値を応用を加えながら中国で具体的に活用・実現させるために、製造・販売拠点という形で積極的に中国での事業展開を図っていることがわかった。
2、機能分業のパターンと知的資産
 知的資産の国別の評価については手法が確立されているわけではなく、データサンプルも必ずしも十分得られるわけではないが、ここで用いた熟練集約度、知的資産についての2つの暫定的評価指数を見る限りにおいては、我が国は欧米とともに高水準にあって、かつ現状においては東アジアの中では相対的にかなり高い水準にあることがわかる。
3、知的資産から見た日本の輸出競争力
 熟練集約度や知的集約度を加味した貿易特化係数を用いて日本の貿易を通じた競争優位性を見ると、加味しない場合と比較して改善される傾向にある。一国の人的資本や知的資産の質が短期的には大きく変化しないことにかんがみれば、人的資本、知的資産を反映した競争力を高めていくことが、日本として目指すべき課題であると言える。
第3節 経済統合や自由化の進展の中の我が国の課題
1、付加価値や知的資産から見た我が国の輸出競争力の国際比較

 米国と比較した場合、日本は高付加価値輸出商品、熟練集約度や知的集約度を加味した競争優位商品のいずれにおいても、特定分野に集中している傾向がある。また、多彩な商品を生産し輸出する力という側面から見ても、近年低下傾向にあることがうかがえる。
 今後、経済連携協定の締結等を通じて東アジアにおける経済的な統合が進んだ場合においては、日本としても商品属性や品質の差を基に多様な業種において活発な貿易に参画する基盤を形成することが課題となる。
 日本としては輸出製品の差別化・個性化を進めることのみならず、第二節で論じたような企業の国際的な機能分担において、イノベーション機能を日本に残すよう環境を整備することが必要となる。これらの課題は2章で議論したような企業、地域において知的資産や固有資産の役割を高めていくことと表裏一体の課題である。
2、経済開放の進展と知的資産
 知的資産の評価尺度と経済開放度の関係について分析を行うと、途上国を含めた全体としては、経済開放度が高いほど(輸入税収の輸入総額に対する割合が低いほど)知的資産の評価尺度が高くなる傾向が見られる。このことは、知的資産の充実による「新たな価値創造経済」への移行は東アジア経済統合に備えるものであり、また経済統合が「新たな価値創造経済」への移行を促進する相乗作用を持つことを示唆している。
 知的資産を活用した価値創造を図る上で、模倣品・海賊版の横行は、日本の産業界にとって大きな問題である。政府としては、こうした実態を是正するため、各国の国内法制の整備だけでなく、その適切かつ効果的な運用や行政・司法各部門での取締りの強化等を求めていくとともに、そのための協力も行っている。
第4節 価値創造経済へ移行する農業 〜新たなビジネスモデル創造への挑戦
1、輸出指向型のビジネスモデル

 りんごの対英輸出の事例では、@輸出先のニーズ(ポケットサイズのりんご)を的確に把握し、単なる高品質化とは別の個性化・差別化の可能性を見いだしたA対英輸出の流通経路は、国内での流通経路より短縮されているB英国側からの生産履歴情報の開示の要求に応えたこと等、ビジネスモデルとして新しい点が見られる。
2、地産地消型のビジネスモデル
 農産物にとって鮮度は決定的な要素であり、グローバルな流通ネットワークがいかに発達したとしても収穫直後の鮮度を維持したまま広範囲の消費地に届けることに限界がある。鮮度を重視した直販所の事例は、農業分野における新たなビジネスモデルが、世界市場を念頭においたものに限らないことを示唆している。
3、農産品の地域ブランドの保護について
 日本の農産品の「差別化」の観点からは、国内における地理的表示の保護等を含む地域ブランドの確立・保護は、成長を続ける東アジア経済の中で、農業の競争力を強化する役割を持つ可能性がある。具体的には、地理的表示は、産地の特性を農産品の質に結び付けることで、市場において他の大量生産型の農産品と区別することができる。さらに、地域ブランドの保護は、農産品の競争力強化だけでなく、模倣品の排除や真正な原産地表示の徹底による生産者・消費者保護や農産品の付加価値向上による地域ブランドの確立を通じた地域経済活性化といったことにも資するものと言える。
第5節 「新たな価値創造経済」を目指す戦略の広がり〜タイのデュアルトラックポリシー
1、タイの成長戦略

 タイの「デュアルトラックポリシー」と言われる経済成長戦略は内需振興・輸出拡大と外資誘致の双方を目指すもの。
2、デュアルトラックポリシーとは何か
 デュアルトラックポリシーの特徴としては、@輸出戦略においていわば「ニッチ外需」の開拓を志向しているA農民層等の経済基盤を強化し、地域の特性を活かした地域活性化策を実施することで内需の持続的な拡大を実現し、過度に外需に依存した経済構造を脱却するの二つが挙げられる。
 デュアルトラックポリシーは、従来型の大量生産方式等に代わる新たな経済モデルとして提唱されており、市場の嗜好に応じた製品の差別化や高付加価値化、大企業だけでなく草の根からの経済活性化、豊かな歴史、天然資源と近代技術を融合した経済社会の構築等が、タクシン政権の施策の支柱をなす理念となっている。
3、デュアルトラックポリシーの課題
 内需誘発のための施策として行われた基金設立、融資等による将来的な財政負担増の可能性がある。こうした費用負担の多くはいわゆるオフ・バジェット事業であるが、対象事業が仮に不良債権化すれば最終的には財政負担につながり得る。
4、タイの経済戦略と「新たな価値創造経済」
 デュアルトラックポリシーは、「新たな価値創造経済」という考え方と多くの類似点を持っている。すなわち、@急速なグローバル化という新たな経済環境の下での新たな経済成長モデルとして意識されており、A単なる「保護主義」とは異なり個性化戦略を志向することでニッチ産業を戦略的に強化し、国際市場のダイナミズムとの共存を図っているほか、Bグローバル化の中で経済成長を図るためには、経済の自己分析を踏まえて自律的な成長のメカニズムを構築することが不可欠であるという点において、先進国の地域政策に示唆を与え得るものである。
第6節 第3章のまとめ
 「新たな価値創造経済」への移行を進めることと、東アジア地域における経済的な統合の進展は、相互に補完し合いながら、我が国経済の豊かさと強靱性を達成するものである。また、この移行に向けた取り組みは、単に我が国経済の豊かさだけでなく、アジアそして世界において新たな共存のあり方を模索する一つの理念となり得るものである。

オーエスジー
米国孫会社設立
Sterrling Die,inc.

 オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22)では、同社の米国子会社OSG Tap and Die,Inc.(本社=イリノイ州)が孫会社「Sterrling Die,Inc.」を設立した。
 これは米国のEuProIn‐dustries,Inc.(本社=ノースカロライナ州)より転造工具製造部門を譲り受けたことにより、日本からの輸入も併せ、米国内での転造工具のシェア拡大を図るとともに供給体制の強化と短期納期を目的に設立したもの。
【新会社の概要】
◎商号/Sterrling Die,Inc.
◎代表者/取締役社長=デーン・ウィンターズ(現OSG Tap and Die,Inc.取締役社長)
◎工場所在地/米国オハイオ州パルマ市
◎設立日/平成一六年五月七日
◎主な事業の内容/転造工具の製造販売
◎資本金/US$3,000,000(約3億3,000万円)
◎所有割合/OSG Tap and Die,Inc,社100%所有
◎従業員数/約60名(EnPro Industries,Inc.より移籍)
◎売上高(予定)/初年度(2004年9月期)US$2,000,000(約2億2,000万円)、次年度(2005年9月期)US$8,000,000(約8億八千万円)
【EuPro Industries,Inc.からの資産譲受の概要】
◎時期/2004年6月1日(米国時間)
◎金額(予定)/US$2,900,000(約3億1,900万円)

平成16年4月度
前年同月比25・0%増
金属工作機械受注状況

 中部経済産業局では、6月1日に管内金属工作機械メーカー主要9社(オークマ、大隈豊和機械、テクノワシノ、豊田工機、日平トヤマ、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成16年4月度受注状況を発表した。
 総受注高は、356億8,400万円、前年同月比25.0%増と19カ月連続で前年を上回った。また、前月比6.5%減となった。
 国内受注は、自動車工業向けが57億3,100万円と2カ月ぶりに前年を下回ったが、一般機械工業向けが85億4,700万円と19カ月連続で前年を下回った。また前月比は15.4%減となった。
 海外受注は、アジア向けが3カ月連続で前年を上回った他、ヨーロッパ向けも五カ月連続で、北米向けも二カ月ぶりにそれぞれ前年を上回ったことから、全体でも前年同月比16.4%増と20カ月連続で前年を上回った。また、前月比は3.5%増となった。
 国別に見ると、1位のアメリカが57億9,500万円(前年同月比43.9%増)、以下ドイツ17億3,900万円(同76.2%増)、中国16億300万円(同17.0%増)、ポーランド13億8,000万円(同29.7%減)、イタリア8億4,200万円(同33.9%増)の順となった。
 販売額は、209億5,400万円、前年同月比17.3%増と13カ月連続で前年を上回った。また、前月比は49.6%減となった。
 受注残高は、1,216億9,700万円、前年同月比5.5%増と4カ月連続で前年を上回った。また、前月比は12.0%増となった。

伊藤柳商店
伊藤 隆氏
取締役会長

伊藤柳商店(名古屋市西区丸野1-35・社長=伊藤信哉氏)の取締役会長隆氏が、薬石の効なく6月23日午前零時1分にご逝去された。享年80歳。
 告別式は6月24日午前11時30分より、中村区竹橋町の“太閤通愛昇殿”で、ご長男の信哉氏が喪主を務めて執り行われ、遺族・親族はじめ業界関係者ら多数が焼香に訪れ、故人のご冥福をお祈りした。
 故隆氏は、先代(柳松氏)が戦前から荒物問屋であり、戦後昭和22年から鋼管を扱うようになってから管材関係へ転向した。昭和34年に先代と実弟がやっていた家業を、長男であるからと菓子問屋を辞めて引き継ぐ。平成元年12月1日には現在地の西区丸野に完成した、延べ床面積約80坪の鉄筋造り2階建ての本社ビルに移転。常日頃から「得意先の利益につながることなら協力を惜しまない」をモットーに、堅実経営に心掛けておられた。

宇佐見ふささん
橋本総業中部支店
支店長ご母堂

 橋本総業中部支店(名古屋市南区戸部下2-3-49)の宇佐見徳秋支店長のご母堂ふささんが、薬石の効なく6月23日にご逝去された。享年79歳。
 告別式は6月25日午前10時より、西区浄心の“平安会館浄心斎場”で、ご長男の徳秋氏が喪主を務めて執り行われ、遺族・親族はじめ業界関係者ら多数が焼香に訪れ、故人のご冥福をお祈りした。


平成16年7月18日2173号

愛機工採用と社員の戦力化事業
計画策定会議を開催
採用、営業マン強化セミナーなど

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=山下隆蔵氏、山下機械社長)では、今年度より組合員の営業力を強化する「採用と社員の戦力化事業」に取り組み始め、その第一回目の全体会議となる計画策定会議が6月28日午後5時より東京第一ホテル錦(名古屋市中区錦三)において開催され、本格的にスタートを切った。この事業は、採用環境の改善に向けた広報活動や社員の営業力を強化するセミナーなどを開き、各企業の経営基盤を強化するのが狙い。
 「採用と社員の戦力化事業」は雇用・能力開発機構の助成を受け、3カ年計画で行われる。若手経営者を中心とした特別委員会を設置して事業を推進していく。
 先ず、組合員を対象に実態の調査をする。社員教育や労務管理などアンケートと面談で聞き取る。また、学生などに向け業界への認知度、関心度を上げるための広報ビデオ(DVD)やパンフレットを作成し、採用環境を向上させる取り組みも行なう。
 社員研修は新入社員、女子社員、中堅営業マン、管理職向けにそれぞれ幅広く用意され、経営者研修では社員教育の認識を高めるセミナーなどを行なう。
 計画策定会議は森庸一経営対策部長(森哲社長)の司会で進められ、冒頭、山下理事長より「社員戦力化事業に関しては、全機工連でも注目されております。かつて両毛機工会が販売士のシステムを立ち上げまして、全機工連でもこの販売士システムを取り上げるかどうかの議論がございました。結論的には、全機工連で取り扱うのは無理であろう、それぞれ組合の中で社員教育は考えましょう、ということになりました。その様な時、副理事長の野田さんが大いなるプロジェクトを立ち上げました。3年掛りという長丁場のプロジェクトでございますが、内容的には多分、業界の中でも屈指の事業になるのではないかと思っております。実行に関しましては、皆様のパワーを集結しなければなりません。既に何度も打ち合わせが行われております。今日は、公式での全体の立ち上げの重要な会議と理解しております。今日を境に本格的に取り組まれます」と挨拶。
 引き続いて野田道典副理事長(ノダキ社長)より「皆様方には、大変な事業にご参加いただきました。当初はもっと安易に考えておりましたが、内容を見て私もやろうと思いましたし、皆様にお声をかけたら快くご賛同いただき、大変有り難く思います。理事会の方にもご承認をいただき、雇用・能力開発機構の認可も下りました。本日が実質的なトリガーということで、全体会議を開催いたします。本日の内容は、アウトラインの説明と、各委員会の代表の方に個別の事業について本日までの進捗状況・計画について説明をしていただく。また、山崎事務局長のほうから、事務方として機構側との折衝についてお願いをしておりますので、その説明をいただくことになっております。委員は経営対策部を中心に、各部より出していただいたメンバーなどを加え13名で構成されております。相談役には三役の方々にお願いしております。本日の計画策定会議が、今年度どのようにするかを決めるオフィシャルな会議。年度末の頃に事業成果検討会議があり、全体会議が年2回ある。細かい会議は何回も開催しなければならないと思いますが、オフィシャルな会議は年2回ということです。調査事業の概要は、愛機工組合の特に採用と社員教育に関する実態調査ということで、アンケート調査を全組合員に対して行う。その裏付け調査として、数社の訪問調査を実施する。内容については、委員会の方で練っている。各会社が同業者に内緒にしたいところがあるかと思いますから、外部のコンサルタント会社に委託をして、調査を実施する。最終的には我々が、統計データを入手する。社員研修は、色々プログラムも多いですが、営業マン教育が一つの柱。もう一つは管理職のレベルアップ。経営者研修は、組合員の経営者の方、もしくはそれに準ずる幹部社員の方を対象とし、この事業の取っ掛かりのところで社員教育を中心にしていこうという背景があったが、まず社員研修に対する経営者の意識改革が必要ではないかというご意見が随分多く、自分も反省しながら、経営者の方に業界のレベルアップ、或いは雇用環境の改善、もしくは社員教育の認識を高めるということを狙い行います。採用改善事業は、業界の広報ビデオの作成。狙いは、採用環境の改善。世間に対して業界の認知度を上げるということを含めて行いたい。この事業にできるだけ多くの組合員の皆さんが参加していただけるようにしていきたい。また、結果を皆さんにお返しをしていきたい。次年度計画として、メカトロテック・ジャパン05に学生さんを我々のパワーで勧誘することを行ってはどうかと考えております。メカトロは良いPRになると思えます。社員のモラルを上げるという意味合いで、従業員表彰(従来事業)も予定されています」と事業についての概要が説明された。
 その後、個別の委員会の代表者から進捗状況・今後の計画が報告された。


愛知県管工機材商協組新組合組織が決まる
16年度第1回理事会
8月4日に改正労働基準法説明会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏・原芳商会会長)は、7月6日午後6時より東別院会館(名古屋市中区)において「平成16年度第1回理事会」を開催。理事ら19名が参加し、第1号議案=生命共済制度の報告、第2号議案=平成16年度組合運営の件、第3号議案=第25回管工機材・設備総合展の件、第4号議案=組合員名簿および賛助会員名簿発行の件、第5号議案=第24回ボウリング大会の件、第6号議案=改正労働基準法説明会の件、第7号議案=その他について、それぞれ審議した。
 定刻どおり阪尾組合事務局員の進行で進められ、冒頭、石原理事長が「本年度第一回の理事会でございます。また一年、どうか皆様のご協力をお願いいたします。このように熱い日が続きますと、健康の管理に気をつけていただきたいと存じます。組合の運営も阪尾氏が入って、今日から理事会の進行をしていただくようになりました。今後も一生懸命、長く組合事務局として勤めてくれる決意で、私も心強く思っております。本日は審議事項も多くなっております。時間もかかるかと思いますが、慎重なるご審議の程宜しくお願いいたします」と挨拶。
 引き続き、理事長を議長に議事審議に移った。
▽第1号議案=生命共済制度の報告では、「生命共済制度」(通称=グループ保険事業)は制度適用に足るだけの最低被保険者数ならびに加入率を満たすことができない事から、保険提供年度末(平成16年6月30日)をもって収束されたことが報告された。加入者の希望により、引き続き個別契約に移行された。
▽第2号議案=平成16年度組合運営の件は、組合運営組織図(案)が示され、東西から見ても「組合加入促進部会」があるのは高く評価され、組合員の減少に大きく貢献している。今後は、組合員のほか、賛助会員の加入促進に力を入れていくことが報告された。また組織案は、前回の総会で改定が承認された組合規約に基づき編成されたことも報告され、承認された。
▽第3号議案=第25回管工機材・設備総合展の件は、伊藤辰之実行委員長(イトウ社長)より、6月23日に開催された実行委員会の要旨が報告。その中で、目標達成(255小間)の目処が付いたと報告された。現在の状況は、申込238小間・口頭申込30小間の268小間(7月6日現在、実行委員会開催後増加)。出品者会議は8月26日、メルパルクNAGOYA(名古屋市東区)において開催されることも併せて報告された。
▽第4号議案=組合員名簿および賛助会員名簿発行の件は、従来発行されている組合員名簿が隔年発行となっており、組合役員の改選期とズレが生じているために、今年度前倒しで名簿を発行し改選期と合わせたいとの報告があり、承認された。また、組合だよりは7月末から8月上旬に発行されることも併せて報告された。
▽第5号議案=第24回ボウリング大会の件は、10月23日に「星ヶ丘ボウル」で開催予定と報告された。
▽第6号議案=改正労働基準法説明会の件は、8月4日午後2時よりメルパルクNAGOYAにおいて開催される。内容は、今年一月より施行された改正労働基準法のポイント、@有期労働契約の上限期間、A解雇ルールの法制化、B裁量労働制の導入要件などについて社会保険労務士より話を聞くと報告された。
▽第7号議案=その他は、@管機連第42回総会の報告が石原理事長より行われた。A雇用・能力開発機構より依頼を受け「財形貯蓄」の資料が配布された。

黒田精工6月29日付け
取締役、監査役を選任

 黒田精工(本社=川崎市幸区下平間239番地、社長=若尾公人氏)では、6月29日に行われた定時株主総会および取締役会において、取締役並びに監査役が選任され、就任した。
▽代表取締役社長=若尾公人氏
▽代表取締役専務=前田哲也氏
▽取締役(駆動システム事業部長)=井口信明氏
▽取締役(総務部長)=花輪公一氏
▽取締役(クロダニューマティクス代表取締役社長)=谷津正佳氏
▽取締役(経営企画部長)=横田悦二郎氏
▽取締役(経理部長)=竹原正氏
▽取締役(機器事業部長)=御守哲士氏(新任)
▽取締役(金型事業部長)=坂西伸一氏(新任)
▽取締役(非常勤)=ジョゼフ・J・ビシック氏
▽取締役(非常勤)=近藤義法氏(新任)
▽監査役(常勤)=脇克彦氏
▽監査役(常勤)=須藤隆氏(新任)
▽監査役(非常勤)=近藤直行氏
▽監査役(非常勤)=古谷彰志氏(新任)

ヨシタケ新役員を選任
6月25日付け

 ヨシタケ(本社=名古屋市瑞穂区二野町7-3、社長=山田進氏)は、6月25日開催の第61期定時株主総会並びに取締役会において、次のとおり新役員が選任され就任した。
▽取締役社長(代表取締役)=山田進氏(再任)
▽取締役副社長(代表取締役)=山田哲氏(再任)
▽常務取締役(国際部長・営業担当)=松野克彦氏(再任)
▽取締役(経理部長・総務担当)=清水進氏(再任)
▽取締役(技術部長・品質管理部長)=尾崎澄夫氏(再任)
▽取締役(国際調達プロジェクト担当部長・製造担当)=佐藤英隆氏(再任)
▽取締役(営業本部本部長)=渋谷昌之氏(再任)
 なお、榎本稔氏は今般退任し、内部監査室長として専任する。

KVK一部人事異動
6月25日付け

 KVK(本社=岐阜市黒野308、社長=北村和弘氏)は、6月25日開催の定時株主総会後の取締役会において、取締役職委嘱の一部変更および営業本部内の人事異動を行った。
▽常務取締役(営業本部長)=山田善昭氏(昇任)
▽営業推進部長=後藤節夫氏
▽関西支社長=渡瀬達城氏

東洋バルヴ取締役2名増員
6月25日付け

 東洋バルヴ(本社=東京都中央区日本橋室町1-5-7、社長=小澤秀機氏)は、6月25日の株主総会および取締役会において、取締役の選任(2名増員)と委嘱業務を決定した。
▽代表取締役社長=小澤秀機氏
▽常務取締役(営業本部長)=芦田健一氏
▽常務取締役(情報システム部、経理部担当、経営企画部長)=金井隆治氏
▽取締役(物流部、TPS推進室担当、生産本部長)=木山徹氏
▽取締役(開発技術部担当、品質保証部長)=伊藤政利氏(新任)
▽取締役(環境安全、労務、広報担当、総務人事部長)=中村勝氏(新任)
 なお、非常勤取締役、監査役(非常勤)の変更はなし。


目標小間数達成(見込)過去最高を超える勢い
愛知県管工機材商協組
展示会実行委員会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=石原コ和氏・原芳商会会長)は、6月23日午後6時より「第25回管工機材・設備総合展」(今年10月14日から16日まで開催)の第5回実行委員会(B班・第1回)を東別院会館において開催した。出展に関しては、現在確定230小間と口頭申込37小間を合わせ267小間と、当初の目標を大きく上回り好調に推移している。
 在田忠之副実行委員長(在田商店社長)の司会で進められ、冒頭、石原理事長より「今日からB班(企画・運営)の実行委員会です。A班(出品者勧誘)の方のご努力により目標の255小間を超えて、過去最高(277小間)を超える勢いで、順調に推移しております。伊藤実行委員長より、第25回展示会は今までとは変わった方式でやりたいと方針をお聞きしました。先日三役会を開きまして、伊藤実行委員長の方針に賛同いたしました。伊藤さんの考えは、出品者には高いお金を出していただいている。出品者に喜んでいただける展示会を、今までとは違った方法で考えていきたい。従来水道展があったが今回からはそれが無くなり、単独での開催となる。変動する時代に即した、また来年は『愛・地球博』もあるということで、環境問題などもテーマの一つとしていきたい、と。東京・大阪の展示会に無い革新的なものになるのではないかと期待しております。皆様には、仕事も今まで以上に大変になるかと思いますが、ご協力の程宜しくお願いいたしたいと存じます」と挨拶。
 続いて、伊藤辰之実行委員長(イトウ社長)は「皆様のお陰で、出品者勧誘の目処が立ちました。誠に有り難うございます。今回よりA班とB班に実行委員を分けて進めております。A班、B班表裏一体で、目標を達成できることにより予算にも余裕ができ、これからは来場者を如何に集めるかということになります。B班の皆様には色々アイデアを出してもらい、いただいた予算を有効に使う。また、次回以降も出品者に出していただけるようにして行きたい」と述べ、引き続いて実行委員長が考える第25回展示会のコンセプトについて説明した。
《基本的な考え》
◎出品者が主役の展示会にする。
◎出品者にとって意味のある、参考となる、愉しんでもらえる展示会を目指す。
◎次回の小間勧誘を考慮した展示会にする。
◎変わり目の展示会として、実験的な事や新しい試みを実施。
◎組合員は主催者としてストイックな立場で臨む。
《イベント企画・
今後の進め方について》
◎展示会のPR方法=@ポスター・案内はがきを作成し業者・ユーザーに配布するA展示会内容を凝縮したチラシを作り、来場ターゲット先に配布するBホームページを開き、ネット上で様々な情報を発信するC近隣の同業組合にPRに行くD水道組合等の業者・ユーザーにPRに行くE業界紙・一般紙での特集記事や広告を掲載して周知を図るFラジオでの当日の現地取材やスポットCMを活用するG名古屋市国際博覧会推進室や名古屋市上下水道局へのPRの依頼。
◎大学生が集まる仕掛けを作る=@目的は学生に管工機材業界を知ってもらうこと、求人・求職の一助にすること、会場内を少しでも活気あふれる状態にすることA方法は特設ステージでのイベントに地元の大学生の出演を依頼する。
◎ブースサイド=「管工機材モノづくり歴史コーナー」「愛知モノづくりの代表コーナー」「リクルーティングブース」ほか。
◎特設ステージでの各種イベント=@オープニングセレモニーA基調講演B出品者の自社・商品PRコーナーC万博PRタイムDパネルディスカッションE音楽ライブF落語。
《役割分担》
▽総務部長=小川信副理事長(山信社長)
▽抽選部長=植田慎一郎常任理事(ウエダ社長)
▽受付部長=小川誉之理事(小川管商社長)
▽イベント部長=川島健一副理事長(川島商事社長)
 また、25回連続出品者として、INAX、キッツ、喜多村合金製作所、KVK、積水化学工業、帝国金属、東陶機器、東洋バルヴ、日立金属、藤井高圧工業、古林工業、ベン、山本計器製造、ヨシタケ、レッキス工業、ワシノ機器が特別表彰される見込み。


エクシブ浜名湖と花博の旅
大垣管材延べ100余名を招待

 大垣管材(大垣市長沢町・社長=五島道久氏)では、大管まつり(4月24日・25日開催)に協賛していただいた顧客を対象に、「エクシブ浜名湖&花博の旅」を6月29日と7月6日に開催し、招待者100余名を浜名湖花博と中華料理のフルコースに招待した。
 6月29日・7月6日とも大垣、新幹線岐阜羽島駅をそれぞれバス二台に分乗して出発し、一路浜名湖で開催している花博を目指して名神・東名高速道を東進。
 花博会場には午前10時30分に到着。
 大阪花博、淡路花博に次いで3回目の国際園芸博覧会の浜名湖花博は、東京ドーム12個分の広大な敷地に延べ500万株の花々と80,000本の樹木が集結する国内最大級の国際花博。
 中でも、自然を愛し、自然を慈しまれた生物学者としての昭和天皇採集の植物標本や、睡蓮で有名な印象派の画家モネの庭の再現、各国の代表的な庭園などの見所が沢山あり、見方によっては1日で回れないほど。約2時間の駆け足で会場内を見て回り、懇親会場のエクシブ浜名湖に正午過ぎに到着。
 懇親会に際し、五島社長より「大管まつりでは、特に本日ご出席の皆さん方には、多大なご協賛を賜りましたことを厚くお礼申し上げます。大管まつりも今年で20年を迎え、大垣管材らしさを発揮できたと思います。これからも溢れる企画でやっていきたいと考えております。本日は日頃の疲れを癒やし鋭気を養って戴きまして、明日からのお仕事を頑張って戴きたいと思います」と、挨拶。
 挨拶の後は、瀬口綜合設備の渡辺社長の乾杯音頭で懇親会に移り、この日のための特別メニューが、一品づつ提供され、海の幸ならではの新鮮な旬の素材を使った、本格的な中華料理のフルコースを堪能した。
 懇親会のあとは、60を超すショップが集まったラグーナ蒲郡に立ち寄り、海産物やアウトモールのショッピングを楽しんだ。
 午後4時30分にバス駐車場を出発し、途中休憩をとりながら午後7時過ぎに岐阜羽島に戻った。

トップ工業六角シャンクコンクリートロングドリル
ヘッド反射式モンキ型トルクレンチ
スリムセーフティーコード新色発売

 トップ工業(本社=新潟県三条市大字塚野目2190-5)では、「六角シャンクコンクリートトングドリル」、「ヘッド反転式モンキ型トルクレンチ」、「ステンレスワイヤー入りスリムセーフティコード/イエローグリーン」を新製品として発売した。
 従来から好評を得ていた、コンクリートドリルに待望のロングタイプを追加。全長180mm、溝長100oで狭く奥深い場所の作業に最適。ブロック・モルタル・石膏ボード・レンガ等の穴空けに活躍し、7サイズ展開。
【製品特長】
◎六角シャンクにより、伝道ドリルにワンタッチで取り付け可能。
◎刃先は特殊チップをロウ付け。スムーズな穴あけができる。
ヘッド反転式モンキ型トルクレンチ
 これまでのプリセット型トルクレンチは、ネジ締め方向にしか使えない為、トルクレンチ全体を反転して頭部のスパナの向きを変える事が出来ず、六角ナットを駆動するには、レンチを60度振り回す空間が必要とされた。この様に、ヘッド部と本体が分離するレンチを今回開発した。
【製品特長】
◎トルク調整可能なプリセット型。
◎振り幅スペース30度
◎ガタ無しウォーム(PAT)搭載。
ステンレスワイヤー入りスリムセーフティコード
 人気商品としてラインナップされている、ステンレスワイヤー入りスリムセーフフティコードに、新色としてイエローグリーンを追加。高所作業での工具落下防止や軽量小物の紛失防止に最適。
【製品特長】
◎人気のクリアカラーにイエローグリーンを追加。φ2oコード採用で使い勝手抜群。
◎ナスカン部のより戻しは、ポリカーボネート樹脂を使用し、デザイン・強度とも優れており、日常生活でも違和感鳴く使用できる。
◎φ0.5mmのステンレスワイヤーにポリウレタンを引抜加工、ワイヤー部とポリウレタンとの密着性は非常に強固。
◎コード部は復元力・耐寒性・耐油性・耐磨耗性が高いポリウレタン樹脂を使用。ダレ無し。
◎標準価格=一丁あたり1,460円(税抜)

サンドビック鋳鉄施削加工用硬材種
ブラック超スムーズコーティング
GC3200ウルトラチップ新発売

 サンドビック・コロマント事業部(本社=神戸市西区室谷二丁目2-9)から鋳鉄旋削において生産性向上を実現する最良の組み合わせ、『ブラック超スムーズコーティングGC3200シリーズ』、『ウルトラチップ』を紹介。
 鋳鉄旋削加工用超硬材種として開発された『ブラック超スムーズコーティングGC3200シリーズ』は、表面にブラック超スムーズコーティング(特殊取得済み)を施すことにより、鋳鉄加工の課題であるコーティングの剥離、溶着を完全に征圧した。耐磨耗性、耐剥離性、刃先強度の絶妙なバランスを取りながら、厳しい条件下での高い要求に応え、工具の長寿命と高生産性の両立を実現する事に成功した画期的な商品。
 また『ウルトラチップ』には、鋳鉄旋削加工に適したワイパーチップとして「荒加工用―WRブレーカ」、「中荒加工用―WMブレーカ」、「仕上げ用―WFブレーカ」を用意。『ウルトラチップ』には、さらに刃が付いているので、現状と同じ送りで使用した場合、2倍の綺麗な仕上がりを実現。送りを2倍にしても、同じ面粗さをキープできるメリットを持っている。
 さらにGC3200のウルトラチップを使用した場合、ウルトラチップのワイパー効果を鋳鉄でも選られることは勿論、高送りに耐えられる様に切刃速度を高める設計を取り入れているので、ブラックGC3200シリーズのチップ材種と組み合わせれば信頼性に優れ、安定高速加工が可能となる。
 ブラック&ウルトラチップは、自動車関連&建機関連業界に高い評価を得ている。
【製品特長】
◎コーテイングのはく離・溶着・構成刃先を完全抑制。
◎PC加工で問題となる、こすり摩耗に驚異の性能発揮。

三菱マテリアルツールズダクタイル加工に活躍
UC5105・5115スーパーダイヤコート
CVD鋳鉄施削加工用コーティング材種

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網一丁目6番1号)は三菱マテリアルが開発、製造する鋳鉄旋削加工用CVDコーティング材種「スーパーダイヤコートUC5105、UC5115」2材種の販売を開始した。
 「スーパーダイヤコートUC5105、UC5115」は、三菱マテリアルが誇る微細組織制御技術により、コーティングされたナノファイバー炭窒化チタン層と新開発アルミナ層を採用。アルミナ層は、鋳鉄旋削加工時の切削熱の局部集中に対して、高い熱的安定性を有し、工具磨耗の進行を抑制。さらにオールブラック・スーパーイーブンコーティング技術により、通常の機械的処理では達成できないコーティング層の高度な平滑化を実験。ダクタイル鋳鉄加工時の異常損傷を大幅に低減した。
 インサートは一三一アイテムをラインナップ、幅広い加工に対応。
【製品特長】
@超硬合金基体/UC5105にはコーティング用超硬合金基体として最高硬度を有する基体を採用。高速加工時に発生する刃先の変形を抑制。
 UC5115には、汎用性の高い強靭超硬合金を採用。強断続加工においても安定した刃先状態を実現。
Aコーティング/UC5105、UC5115の二材種とも耐摩耗性、耐欠損性に優れるナノファイバー炭窒化チタン、高温強度に優れ高速切削で優れた性能を発揮する微粒高耐摩耗性アルミナを主体としたコーティングが施される。また、オールブラック・スーパーイーブンコーティング技術を適用することにより、鋳鉄切削加工において頻繁に見られる異常損傷の発生を抑制。
B標準価格/両材種ともこれまでのコーティング品と同価格。

オーエスジー
奥欺机精密工具有限公司
上海工場完成

 オーエスジー(本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)では、この度中国上海市に超硬工具の生産子会社「奥欺机(精密工具有限公司)」工場を完成。完工式を6月18日に於いて開催した。
 完工式式典には、中国政府関係者、日系の機械メーカーや商社など取引先も含め、150名が出席。式典上、同社社長兼奥欺机(上海)精密工具有限公司薫事長・大沢輝秀氏が「今後、大きな成長が期待される中国の自動車産業と共に歩みながら、世界一の品質と競争力を持つ、世界基地を目指す」と挨拶した。
 この上海工場においては、超硬エンドミルを月産2万本でスタート、3年以内には5万本に達する。また、2005年度には超硬エンドミル、超硬ドリルの再研磨、再コートの開始も予定している。
 生産設備は、複合研削盤などの最新機械設備20台と最新コーティング炉二基を備えており、従業員は生産及び間接部門を含めて約50名。工場は、敷地面積40,000u、一部二階建て、延べ床面積4,800u。総工費は、設備を含め約1,200万ドル(約13億2,000万円)。中国の生産拠点としては、台湾子会社が広東東莞に持つ、ハイス工場に続いて2番目。
 今後は、上海工場に於いて超硬エンドミルの高精度、高品質の量産品を生産開始。日本の一宮大池工場(愛知)においては、さらに高付加価値商品である、超硬エンドミル及び超硬ドリルの生産に注力し、世界分業生産体制を強化していく構え。

シュマルツ
薄いワークに最適
真空パッドSAシリーズ

 真空搬送のスペシャリストである、シュマルツ(本社=横浜市都筑区茅ヶ崎403)では、豊富なサイズ・形状を取り揃えた真空パッド「SAシリーズ」(写真)が高い評価を得ている。
 同シリーズは、主に自動車生産工程などで活用され、薄鋼板・アルミなどの薄いワーク、油膜の付着したワークのハンドリングに最適な真空パッド。優れた吸着力により、曲がったワーク、油膜の付着したワークを少数のパッドでしっかりと保持し、安全且つ迅速に搬送する。薄鋼板・アルミシートなどのワークに吸着時のヘコミを作らず、不合格品も大幅に削減。
 特殊材種を採用し、耐磨耗性に優れ、円形フラットタイプ(SAF)、円形ベローズタイプ(SAB)、楕円形フラットタイプ(SAOF)、楕円形ベローズタイプ(SAOB)の各種サイズから、各用途に最適なものを選択し、組み合わせて使用できる。
【製品特長】
@優れた吸着力で油膜の付着したワークでも、しっかりと保持。
A薄鋼板などのワークに吸着時のヘコミを作らない。
B多種多様な形状・サイズを取り揃え、自動車産業での需要に幅広く対応。
C耐磨耗性に優れた長寿命のパッド。

三菱マテリアルツールズ左右対称刃先交換式
WSTARインサートドリル発売
超寿命で安定加工に優れる

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、住所=東京都墨田区横網一丁目6番1号)は三菱マテリアルが開発、製造する刃先交換ドリル「WSTARインサートドリル」の販売を開始した(写真)。
 「WSTARインサートドリル」は、従来のロー付けドリルで行われていた再研磨、再コーティングを行った煩わしい工具管理を必要とせず、刃先の寿命に対しても、新しいインサートに取り替えるだけで、常に安定した性能が得られる刃先交換式ドリル。
 従来の左右非対称の刃先交換式ドリルはインサートが安価であり、使用コーナーが多いため経済的にも優れていたが、高能率加工(特に高送り加工)や重板加工、精度を必要とする加工には不向き。「WSTARインサートドリル」は、左右対称の切刃を有しているため、不得意とされてきた加工に対応でき、ロー付けドリルやソリッドドリルと同じ様に使用可能。
【製品特長】
◎ウエーブ刃型の採用により、抜群の切れ味と刃先強度を兼ね備えている。
◎ボディとインサートは、当社独自のセレーション締結構造により、高い取り付け精度を維持し、高精度加工を実現。
◎インサートは、「ミラクルコーティングVPコート」の優れた耐熱摩耗性および耐酸化性により、MQL加工、ミスト加工においても長寿命。
◎ボディは、高温強度に優れた特殊合金と特殊表面処理を採用しており、ロー付けドリルと比較して耐腐食性、耐擦過性に優れ、耐久性抜群の長寿命ボディ。
◎インサートの脱着は、インサートの締結部分がU字溝形状になっており、クランプねじを抜き取ることなく、簡単操作で交換可能。
◎橋梁サイズをラインナップし、構造用鋼の切削に適した専用の刃型形状により、切屑処理性と耐欠損性に優れ、長寿命且つ安定した加工が得られる。

鋳鋼・鍛鋼生産速報
日本鋳鍛鋼会平成16年5月分

 日本鋳鍛鋼会は6月29日、鋳鋼(全国78工場)、鍛鋼(同20工場)の5月分の生産実績(速報)を発表した。
 五月の鋳鋼生産量は20,914トン、前月比4.5%減(989トン減)、前年同月比7.5%増(1,460トン増)。
 鍛鋼生産量は52,202トン、前月比7.1%減(4,012トン減)、前年同月比8.9%増(4,260トン増)。
 五月の生産は前年同月比で鋳鋼が7.5%、鍛鋼が8.9%と鋳鋼が12カ月連続、鍛鋼が8カ月連続前年比プラスとなり、生産基調として共に増加傾向を維持している。
 こうした量的に好調な裏には短納期消化のための残業、休日出勤等の固定費の増加や、原材料、副資材価格の高騰等によるコストアップに直面しているのが実情。
 このように量的に好調な状況の中、各メーカーは現在も収支改善に努力しているが、十分な立て直しがなされていないため、好況感を感じるにはまだ程遠い状況にある。

キッツ
機構改革人事異動

 キッツ(本社=千葉市美浜区中瀬1-10-1、社長=小林公雄氏)では7月1日付で、機構改革及び人事異動を発令した。
【機構改革】
■役員直轄として、監査室を新設する。
【人事異動】
( )内は前職を表示。
■バルブ事業部 生産本部 長坂工場 BC製造部長兼給装工作課長=阿部匠司氏(バルブ事業部 生産本部 伊奈工場 FCB製造部長兼FC鋳造課長兼B工作課長)
■バルブ事業部 生産本部 長坂工場 U製造部長=興石幸彦氏(バルブ事業部 生産本部 長坂工場 U製造部 U工作課長)
■バルブ事業部 生産本部 伊奈工場 FCB製造部長兼FC鋳造課長兼FC工作課長兼B工作課長=浅川誠一氏(バルブ事業部 生産本部 長坂工場 U製造部長)