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2021年(令和3年)3月
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2021年3月7日(日)・14日(日)・2771・2772
2021年度は役員改選期
第59回通常総会に向け準備進める
愛知県管工機材商協組 理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長/以下、愛管協と表記)は2月16日(火)15時50分より東別院会館(名古屋市中区)2階「蓮」の間にて、マスク着用、充分な換気や手指消毒、各自間隔を空けて着席するなど感染症対策を施したうえで、およそ1時間の理事会を開催した。理事20名中16名が出席し、主に役員改選期を迎える第59回通常総会(5月18日(火)開催予定)についての審議が行われた。
 大藪理事長は冒頭「新型コロナウイルス感染症に対する非常事態宣言が出されているなか皆さまにはお集まりいただき、誠にありがとうございます。本来なら書面決議などで進めるのが望ましいのですが、5月18日の総会では役員改選を控えておりまして、それに向けての審議事項もございましたので本日は無理言ってお集まりいただきました。さて思い起こせばおよそ1年前、元プロ野球選手の達川光男氏を講師に招き、事業部会・流通部会・経営研究部会3部会合同の事業としまして講演会をウインクあいちにて開催させていただきました。新型コロナウイルス感染症が世間で騒がれ始める直前の頃で、当組合でもまだ大丈夫だろうと判断し、開催いたしました。その後、急激に新型コロナウイルス感染症が蔓延しだし、すべての事業が中止となってしまいました。そんななか6月には大野直樹理事が急逝されるという、当組合にとって痛恨の出来事がございました。新型コロナウイルス感染症の影響を考え葬儀に参加させていただくことは叶いませんでしたが、落ち着いたら偲ぶ会などを開催させていただければと考えております。ここ最近になってようやく、若干ではありますが日々の感染者数も減少傾向を見せ、ワクチンの接種もいよいよ始まるということで終息の兆しが見えてきたかなという気がします。とはいえ、状況は変わらず厳しいと思いますが、5月18日の通常総会には皆さまにお集まりいただき開催させていただきたいと思っております。2年に1度の役員改選が行われますので、ぜひご出席いただけますようお願い申し上げます」と挨拶。その後、議題の審議へと移行した。
 審議ならびに報告された議題内容は、以下の通りだ。
【経過報告】
 ●2020年11月14日(土)▽ボウリング大会中止●同12月▽愛知県中央会団体役職員懇親会中止。●2021年1月▽中部配管工事業協同組合新年賀詞交歓会、愛空衛を含む4団体新年互礼会、商工中金新春講演会などが中止。●同年1月12日(火)▽全国管工機材商業連合会機関紙を組合員らに発送。●同14日(木)▽大阪管工機材商業協同組合新春賀詞交歓会延期。●同19日(火)▽愛管協2021年新年賀詞交歓会中止。●同22日(金)▽岐阜県管工機材商組合新年賀詞交歓会中止。など。
【各部会等報告】
 ●広報部会▽「組合だより」第146号編集。1月12日(火)に組合員らに発送。●福利厚生部会▽2020年度巡回健康診断報告=33社・85事業所・1117名が受診。▽2021年ボウリング大会=11月13日(土)を仮押さえ中。●加入促進部会▽2020年度部会会合中止を決定。
【議題1/役員改選における役員選考委員5名の推薦について】
 大藪理事長より推薦された役員選考委員5名が満場一致で承認された。また、以下の通り、役員推薦に関する日程の確認も行われた。@3月下旬▽組合員企業に「社員数(役員・従業員数)報告書」を発送予定。A4月上旬▽同報告書の組合員名から「役員推薦用紙」を作成予定。B4月中旬▽「役員推薦用紙」を組合員に向け発送予定。C4月22日(木)▽「役員推薦用紙」回答締め切り予定日。
【議題2/第59回通常総会進行方法について】
 ●会場▽TKPガーデンシティPremium名古屋駅前(名古屋市西区名駅1-1-17  名駅ダイヤメイテツビル)。●日時▽5月18日(火)16時30分〜17時45分。●司会進行▽新年会懇親会幹事会にて検討中。●総会次第▽@議長選任A令和2年度事業報告・決算報告・剰余金処分案・監査報告B賦課金算定方法・賛助会費承認C令和3年度事業計画案・予算案発表D役員改選(役員選考委員の承認、理事・監事の指名推薦とその承認)E別室にて「第1回理事会」を開会、代表理事選任。代表理事が副理事長・会計理事を指名。また「第33回管工機材・設備総合展」展示会実行委員長を指名。展示会実行委員長が展示会実行副委員長を指名。F総会会場に戻り代表理事が新三役と正副実行委員長を発表。G代表理事の交代があった場合は引き続いてセレモニー。●その他の総会資料掲載内容(予定)▽慶弔規定、正会員各社の出資金金額と入会年度一覧。●運営について▽総会日程「仮」案内を2月17日(水)以降にFAX発信(理事会当日現在)。決算書を添付した総会正式招集・出欠席返信用紙は4月末〜5月初旬に発送予定だという。
【議題3/来期賦課金算定方法と賛助会費について】
 役員・従業員数報告方法案、ならびに賦課金算定方法案および賛助会費案がこの場で示され、これが満場一致で承認された。
【議題4/2021年度巡回健康診断事業について】
 案内、ならびに返信用紙案がこの場で示され、満場一致でこれが承認された。2月17日(水)以降に発送予定(理事会当日現在)となっている。
【議題5/青年部「愛青会」2021年度人事について】
 福元良貴氏(山信社長)が部長に、荒木彌一郎氏(荒木商事社長)が副部長にそれぞれ就任。現部長の伊神敏雅氏(双葉製作所社長)は定年を迎えるにあたり青年部顧問に就任する。また、同じく定年を迎える前部長の長谷川尚氏(加藤商会)も顧問に就任予定であると発表された(理事会当日現在)。現顧問の倉地克明氏(倉地社長)と粂内洋氏(名古屋機器社長)はOBとして今後の「愛青会」事業に引き続き協力していくという。2020年度末で定年を迎える部員数は4名。愛管協では、青年部「愛青会」への入部を随時募集している。詳しくは事務局〈電話=052(323)4115、FAX=052(323)4117〉へ問い合わせを。
     ◇
 すべての議題審議・報告を終え、久しぶりに顔を合わせての理事会ということもあり、改めて参加者全員から最近の出来事などを報告する時間が設けられた。各理事の公私織り交ぜた発言でひとしきり盛り上がった後、最後は村井善幸副理事長(オータケ社長)の挨拶で本理事会は閉会した。次回理事会は4月23日(金)16時より、充分な感染症対策を施したうえで名古屋都市センター(名古屋市中区)にて開催される予定だ。

コロナウイルス感染症拡大の中
感染対策や現況などを報告
名機工同友会 初の「ZOOM例会」開催

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は1月27日午後7時より、会員11名が参加して「1月ZOOM例会(新年会)」を開いた。
 司会の野崎総務幹事(常磐精機社長)が「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。この様な新しいやり方を吉野会長からご提案いただき、ありがとうございます」と述べ、開会した。
 吉野会長は挨拶で、昨年1月に新年宴会を開催してから、新型コロナウイルス感染症の流行により、2月例会が急遽中止となり、3月の旅行会(ベトナムを予定)も中止と、事業活動ができない状態が続いていることに触れ、「会長としてこのままで良いのかと考え、1月の初めにマルマン商事の鈴木顧問(同会相談役)にZOOMでの開催を相談、鈴木顧問に背中を押していただいて、本日の開催となりました。まだまだコロナウイルス感染症が続きそうで、少なくとも半年はリアルで会えないのではと思っていますので、この様な形も良いのかと考えています」と今回の経緯について話し、できれば今後も2〜3か月おきにZOOM例会を続けていきたい考えを示した。
 続いて野崎総務幹事が「今日は、議題は特にないので、お一人あたり2〜3分程度で近況報告をお願します」と進行。
 嶋ア氏(シマザキ商会社長)が音頭をとり、各自用意した飲み物で乾杯した後、近況報告が行われた。
 コロナウイルス感染症対策については、テレワーク、PCR検査の実施状況や感染者が付近で発生した場合の対応など各社の取り組みが報告された。
 各社の現況については、取引先によりバラツキはあるものの、依然厳しい状況が続いているとの意見が多く聞かれた。
 そのほか各社・各自の近況なども話され、早くコロナウイルスが収束し、また会員と実際に会って意見交換ができるようになることを願っていると話す会員も多数いた。
 また、今回のZOOM例会は午後7時からの開始だったが、もう少し早い時間帯での開催を望む意見も出された。
 最後に吉野会長が「景気は非常に厳しいかとは存じますが、最後に一つ景気の良い話をさせていただきたい。『UVCエアステリライザー』(UVC紫外線空気清浄装置)という空気清浄機を、私どもが加盟している中小企業家同友会の会員の方が販売されており、販売を手伝ってくれということで、専用のホームページを作って昨年の8月から販売していますが、そのほとんどがホームページからの注文です。ホームページでモノを売るという発想はなかったのですが、毎日パソコン対応や出荷に追われている状況です。ここまで売れるとは考えておらず、ありがたいと思います。ただ本業の方は、皆さんと同じように夏場は3割ぐらい売上が落ちていたし、今でも2割ほど落ちているのでカバーできるものではありませんが、コロナだからこのような新しい経験ができたのかと思っています。今日は段取りが悪く、野崎社長と相談しながら、次回はもう少し多くの方が参加できる時間帯に変えて、できれば3月か4月に2回目のZOOM例会を開催したいと思いますので、よろしくお願いします」と述べ、例会を終了した。

機上計測を高精度にする
「Smart6 スマートシックス」
キャプテンインダストリーズ 大型ワーク向けマスタゲージ発売

 世界各地から主に工業・産業用機械部品や各種ツール・ソフトウェアを輸入販売するキャプテンインダストリーズ(社長=山下宏氏、本社=東京都江戸川区)は、機上計測を高精度化する「Smart6 スマートシックス」に、新開発の大型ワーク向け1000oマスタゲージを追加し、このほど発売した。
 Smart6は、同社が販売する機上計測ソフトウェアNCゲージを高精度にするサポートシステム。同システムの導入により、これまでのNCゲージのプローブ校正、回転軸校正に加え、測定軸(]、Y、Z)のエラー補正が可能になる。
 これまでマスタゲージ(校正用マスタ)は340o、430o、600oのみだったため、新たに1000oの大型ワーク向けマスタゲージを開発。これにより]-Y-Z軸ストローク1000oまでの大型機に対応できるようになった。
 販売価格は非公開。年間100システムを販売目標としている。
 機能詳細ほかスペックなどはhttps://www.capind.co.jp/product/detail.php?id=221で確認を。

"山善の今"を深堀りする
情報発信サイトがオープン
「山善 BASE CAMP」

 山善(社長=長尾雄次氏、本社=大阪市西区)は、「山善の人・仕事・想い」を通して"山善の今"を伝える情報発信サイト、「山善 BASE CAMP」(ヤマゼン ベースキャンプ)を2月1日開設した。URL https://yamazen-basecamp.jp/
 同サイトは、ステークホルダーに向け、同社がどのような想いで事業に取り組み、社会へどのような価値を提供したいと願っているかを伝えるオウンドメディア。社員へのインタビュー記事や会社紹介動画に加え、学生向けのメッセージ動画も公開している。
 また、各事業部が運営するサイトやSNSを取りまとめ、訪れた人が山善の最新情報に触れることができる「コンテンツプラットフォーム」としての役割も担う。
 「BASE CAMP」には「物資を集積し、登山への拠点となる場所」という意味があり、このサイトが同社の情報発信基地≠ニなることはもとより、専門商社としてより高みを目指し続ける企業体でありたいとの願いが込められている。
 【各コーナー紹介】
 ■TOP動画(会社紹介動画)…社員へのインタビューを交えながら山善の事業内容、ヒストリーなどを紹介。
 ■PICK UP/NEW!…社員のインタビュー記事を公開。社員の仕事上でのエピソードや仕事への想い、やりがい、将来の夢などを語る。同社の事業内容への理解も深まるコンテンツとしている。
 ■DO YOU KNOW YAMAZEN?(学生向けメッセージ動画)…山善が生産現場や暮らしの様々なところに関わっていることを、アニメーションを用いながらポップに表現している。
 ■INSTAGRAM/FOLLOW US/LINKS…「山善採用担当公式インスタグラム」の発信内容をリアルタイムで更新しているほか、各事業部が運営するSNSやサイトをまとめている。

新しいケーブル用出荷ソリューション
「チェーンフレックスケース」
イグス 輸送・保管コストを削減

 イグス(日本法人=東京都墨田区)は、ケーブル保護管エナジーチェーン専用ケーブルであるチェーンフレックス可動ケーブルの配送・保管用に、新たなソリューション「チェーンフレックスケース」を開発した。
 このチェーンフレックスケースは通常配送で出荷することができ、かつ積み重ねて保管可能なため、輸送コストと保管コストの両方を大幅に削減することができる。ケーブルはケースから直接繰り出しが可能。
 チェーンフレックス可動ケーブルをケーブルドラムでパレットに載せて出荷する場合、非常に送料がかかる上、特別な保管場所を確保する必要がある。
 今回開発されたチェーンフレックスケースは50×45×40pの箱で、ケーブルを収納して通常配送で出荷できるため、送料を大幅に節約することが可能となる。
 また、保管しやすいという利点もある。積み重ねることができるため、商品到着後すぐに使用または保管場所に設置することが可能。ユーザーは用途に合わせて、作業現場のすぐ近くに保管システムを構築することもできる。
 さらにチェーンフレックスケースを使用することで、取り扱いの手間、パレットリフターやケーブル巻き戻し機、架台、これらにかかる費用が不要となる。つまり、大型で高コストのケーブル保管設備がなく、ケーブルを通常の棚に保管しているような作業場にも適した実用的なソリューションといえる。
 ケース内部には特別設計された小型のケーブルドラムがあり、これにケーブルを巻き付けることでケーブルを保護すると同時に、直接繰り出して使用できる構造になっている。ケースは段ボール製のため、非常に軽くて頑丈でリサイクルも容易である。
 【チェーンフレックスケースの特徴】
〇寸法=50×45×40p
〇収納ケーブルの最長長さ=200m
〇収納ケーブルの最大重量=70s
〇対応ケーブル=イグスのチェーンフレックス 制御・動力ケーブル、データケーブル、バスケーブル、複合ケーブル、エンコーダケーブル、動力ケーブル
 チェーンフレックスケースの詳細は、https://www.igus.co.jp/info/n20-new-cable-shipping-solutionで確認できる。

2021年3月期通期業績予想
事業利益・最終利益とも上方修正へ
LIXIL 第3四半期に全事業回復基調

 LIXIL(社長兼CEO=瀬戸欣哉氏、本社=東京都江東区)は2月5日(金)、2021年3月期第3四半期の決算を、報道向けにオンラインで発表した。
 LIXILの2021年3月期第3四半期(9か月累計)の売上収益は前年同期比10%減の1兆355億円。国内事業は前年同期比11%減の7707億円だった。COVID-19の影響による新設住宅着工戸数の減少や消費需要の減退、前年の消費税増税後の需要減を受け、すべての国内事業において減収となった。しかしながら、第2四半期から第3四半期にかけては回復基調で推移。水まわり事業を手がけるLIXIL Water Technology(LWT)と、住宅建材事業を展開するLIXIL Housing Technology(LHT)では、ニューノーマル下の新たな消費者ニーズに応える製品への需要の拡大が継続した。リフォーム向け商材の9か月累計の売上は、第1四半期におけるショールーム来場者数の制限によって減少したものの、リフォーム商材売上比率は前年並みの37%まで回復。例として、LHTのリフォーム用シャッターの売上は前年比72%増、玄関用収納網戸は前年比63%増、LWTのタッチレス水栓ナビッシュは前年比64%増となっている。
 海外事業の売上収益はCOVID-19の影響による需要減退により前年同期比6%減の2805億円、為替の影響を除く現地通貨ベースでは4%減だった。一方で海外の水まわり事業は、堅調な米国とEMEA(欧州・中東・アフリカ地域)市場がけん引し第2四半期から第3四半期にかけて回復基調で推移。小売とeコマースの売上が好調で、米国は9か月累計で前年並みの売上を回復。EMEAでは前年同期比3%増となった。中国市場は好調な商業プロジェクトに支えられ、前年同期比1%減まで売上が回復。一方、アジア太平洋地域ではロックダウンの影響と景気低迷により9か月累計で、売上収益は前年同期比13%減となった。
 第3四半期(3か月累計)事業利益は、生産性の向上による販管費の削減とリフォーム商材売上比率の上昇による売上総利益率の改善により前四半期比で増加した。3か月累計の売上総利益率は商品価格の見直しおよびリフォーム売上比率向上による売価改善により2ポイント増の35・3%と改善した。しかし、需要減により9か月累計では前年同期比72億円減となる452億円となった。9か月累計の販管費は生産効率と業務効率の向上により、前年同期比275憶円の削減となった。その結果、事業利益率は0・2ポイント減となる4・4%まで回復した。
 事業利益は減少したものの、最終利益(9か月累計)は第3四半期の予想以上の回復により、前年同期比80億円(+26・1%)増の387億円となった。
 2021年3月期通期業績見通しでは売上収益は前年同期比8・9%減の1兆3800億円、事業利益は前年同期比10%増の575億円、最終利益は前年同期比163・6%増の330億円と上方修正を行うという。継続的に推進してきた組織の変革や働き方改革の進展、デジタルツールの活用による生産性の向上などにより販管費を大幅削減したことや、中高級価格帯の商品成約率の上昇による粗利率の向上が、この上方修正に寄与したようだ。
 中期計画のもとでLIXILは持続可能な成長と企業価値向上を実現すべく利益率を向上させ、より機動的で起業家精神にあふれた組織の構築に向けて、さまざまな施策を推進している。第3四半期に実施した主な施策は次の通りだ。
 LIXILはLIXILビバの売却を完了し、川島織物セルコンとジャパンホームシールドの株式譲渡を発表した。一連の売却は、事業構造を簡素化し基幹事業への注力を図ることで組織の統合を進め、シナジーと事業効率の強化を目指す取り組みの一環である。加えて、持株会社であったLIXILグループとLIXILの合併を完了し従来の持株会社体制から事業会社として運営する体制へと移行することで、より迅速な意思決定と効率的な事業運営が可能となった。二層構造を解消することで経営体制を簡素化し意思決定の透明性を高めガバナンスを強化することができる。
 新設住宅着工戸数の減少が続く国内市場において競争力を強化するためLIXILは国内組織と企業文化の変革を進めている。国内事業の活性化に向けた全社施策「変わらないと、LIXIL」のもとでイノベーション創出と起業家精神の発揮を促し、実力主義に基づいた機動的な組織の確立を目指している。その一環として希望退職プログラムである「ニューライフ」を発表した。「ニューライフ」は、従業員の社外でのキャリア形成や人生設計を支援するとともに、同社の変革のスピードを加速させることを目的に導入された。このプログラムに計965名の従業員が応募。従業員からの確かな反応は、さらなる変革の推進につながる。
 瀬戸社長兼CEOは、「今後も変革の推進が最優先事項となります。持続可能な成長を通じて、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に向けて、より機動的で起業家精神にあふれた組織の構築に注力してまいります」との言葉で発表を締めくくった。

1月度鍛圧機械受注総額17・6%増
23か月ぶりに前年を上回る
日鍛工 プレス系機械が国内外で好転

 日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=坂木雅治氏・アマダ相談役)が2月8日発表した鍛圧機械会員月次統計によると、2021年1月度の受注総額は、前年同月比17・6%増の205億74百万円となり、23か月ぶりに前年を上回った。プレス系機械が国内外ともに好転し、小中型プレスが好調を維持した。
 同会では「全世界的にコロナ禍の収束は見通せず経済回復の不透明感が続いているが、中国をはじめ北米、欧州を中心に自動車のEV関連の投資活発化を期待」するとしている。
 機種別にみると、プレス系機械は、前年同月比55・2%増の95億40百万円となり、2か月連続で前年を上回った。大型プレスは9・1%減となったが、小型プレスが約3倍増、中型プレスが5・0%増、超大型プレスも58・3%増と好調。また、油圧プレスは73・2%増、自動化・安全装置も約3倍増、一方、フォーミングは47・4%減だった。
 板金系機械は、前年同月比22・6%減の44億64百万円となり、16か月連続で前年を下回った。レーザ・プラズマが11・8%減、プレスブレーキが17・4%減、パンチングも38・6%減と低調だった。
 内外別(機種計)では国内が前年同月比12・8%減の62億63百万円。電機向けが23・8%増、自動車向けが52・4%増となったが、金属製品製造業向け43・6%減、一般機械向け42・9%減、鉄鋼・非鉄金属向け79・2%減と全般的には低調だった。
 輸出は、前年同月比63・5%増の77億42百万円となり、韓国・台湾向けが約4倍増となったのをはじめ、インド向け80・8%増、中国向け4・0%増、北米向け79・9%増、東欧向け約10倍増、欧州向け約2・5倍増と軒並み好転した。
 サービス系(サービス・部品金型)は、前年同月比17・7%増の65億70百万円となり、2か月ぶりに前年を上回った。
 同会の中右専務理事は「国内の設備投資は回復の傾向が見えない中、海外での動きが出始めている。しかし、ウイルス問題の収束が見えない中であり、設備投資意欲の回復と呼べる力強さを感じるほどではない」との見方を示している。

心身ともに健康に働ける
職場づくりを一層推進
DMG森精機「健康経営宣言」を策定

 DMG森精機(社長=森雅彦氏)は、従業員の健康の維持・増進に向けた取り組みとして「DMG森精機 健康経営宣言」を策定した。
 重点施策として、従業員一人ひとりが自律的に自己の健康を維持・増進できるように、健康診断結果に基づく再検査の受診徹底など個々への継続的なアプローチを行うとともに、eラーニングの開講や、専属産業医・外部講師による講義やワークショップの開催など健康リテラシー向上のための機会提供に努める。
 また、労働時間と在社時間の管理、勤務間インターバルの確保、有給休暇完全取得に向けたモニタリングの実施などの労働条件の維持・改善を行うほか、運動設備の整備やスポーツイベントの開催、クラブ活動の奨励などを通して部門を超えた活発なコミュニケーションを推進し、心身ともに健康に働ける職場づくりに取り組む。
 同社では、会社の安定した事業運営と将来に向けた持続的な発展成長にとって、従業員が心身ともに健康であることが必要不可欠であると考えており、「この健康経営宣言のもと、経営理念に掲げている『よく遊び、よく学び、よく働き』を体現する従業員の、意欲的な働きに期待するとともに、会社を挙げて従業員の健康の維持・増進に向けて取り組んでまいります」としている。

組織変更・人事異動
 敬称略、( )は旧職
 ■DMG森精機
 【人事異動 2月1日付】
 菅岳朗=EMEA[北西部]
セールス部長(システム機エンジニアリング部長)▽相良晋平=財務統括部長兼業績統括部長(売買台帳部長)▽桂康哲=製作仕様書・見積部長兼売買台帳部長(製作仕様書・見積部長)▽楠部誠治=北日本営業部長(首都圏営業部長)▽小関太一朗=関東営業部長(関東営業部長兼北日本営業部長)▽御幡昌俊*昇格=首都圏営業部長(首都圏営業部)▽澤田友宏=BusinessProcess Management室長(ICT本部室長)
 ■岡谷鋼機
 【組織変更 3月1日付】

 (1)経理本部システム企画部の下部組織として、「システム企画室」と「IT管理室」を設置する。
 (2)東京本店メカトロ部の下部組織として、「西関東営業所」を設置する。
 (3)安城支店のメカトロ室とFA室を統合し、「メカトロ室」とする。
 【人事異動(部長クラス) 3月1日付】
 梅村裕司=人事総務本部担当部長(名古屋本店配管建設本部名古屋配管建設部長兼中川配送センター所長)▽宮成敏行=審査法務本部長兼法務部長(審査法務本部法務部長)▽川崎潤=東京本店鉄鋼本部鉄鋼第一部長兼君津事務所長(名古屋本店鉄鋼第二部長)▽川上昌幸=東京本店鉄鋼本部鉄鋼第三部長兼原料室長(東京本店鉄鋼本部鉄鋼第三部原料室長)▽近藤修一=東京本店エレクトロニクス本部東京エレクトロニクス部長兼ICTソリューション室長(〈出向〉米国岡谷鋼機会社シリコンバレー事務所長)▽渡部一雄=東京本店食品本部東京食品部長(東京本店食品本部東京食品部水産室長)▽井口宏一=名古屋本店鉄鋼第二部長(東京本店鉄鋼本部鉄鋼第三部長)▽山田雄一=名古屋本店配管建設本部長兼名古屋配管建設部長兼中川配送センター所長(名古屋本店配管建設本部長)▽豊川尚之=名古屋本店化成品部担当部長兼室長(〈出向〉タイ岡谷鋼機会社副社長)▽植田誠次=名古屋本店メカトロ本部担当部長(〈出向〉岡谷機販株式会社社長)▽加藤圭太=名古屋本店メカトロ本部名古屋メカトロ部長兼マテリアル室長(名古屋本店メカトロ本部名古屋メカトロ部メカトロ室長)▽蟹江哲生=名古屋本店豊田本部担当部長(名古屋本店メカトロ本部名古屋メカトロ部長)▽荒川和成=大阪店特殊鋼部長(〈出向〉米国岡谷鋼機会社副社長兼シカゴ支店長兼ホプキンスビル事務所長)▽妹尾敬史=〈出向〉インドネシア岡谷鋼機会社副社長(〈出向〉タイ岡谷鋼機会社バンナ支店長)▽霞明伸=〈出向〉岡谷マート株式会社社長(東京本店配管部室長)▽中島康博=〈出向〉岡谷鋼機北海道株式会社社長兼東京本店北海道支店長(名古屋本店豊田本部安城支店副支店長兼FA室長)▽吉川祐二=〈出向〉岡谷機販株式会社社長(〈出向〉岡谷鋼機北海道株式会社社長兼東京本店北海道支店長)
 【人事異動(部長クラス) 5月18日付】
 久留宮信一=〈出向〉岡谷物流株式会社社長(〈出向〉浙江岡新制管有限公司総経理)▽武田五郎=〈出向〉六合エレメック株式会社社長(〈出向〉六合エレメック株式会社顧問)
 ■山善
 【代表取締役の異動 4月1日付】

 佐々木公久*新任=代表取締役専務執行役員営業本部長(取締役専務執行役員営業本部長)▽野海敏安*退任=取締役顧問[東京駐在](代表取締役副社長執行役員[東京駐在])※野海敏安氏は、6月24日開催予定の定時株主総会終結時をもって取締役を退任し、顧問に就任する予定。
 ■キッツ
 【機構改革 4月1日付】

 バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターにES(Electric Device & Service)開発部を新設する。
 【人事異動 4月1日付】
 古谷元洋=バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンターES開発部長(バルブ事業統括本部プロダクトマネジメントセンター主任技師)

10〜12月期の産業用ロボット受注額
前年同期比35・4%増、過去最高に
ロボット統計 2020年10〜12月期及び年間

 日本ロボット工業会(会長=小笠原浩氏・安川電機社長)が1月28日発表した「ロボット統計受注・生産・出荷実績2020年10〜12月期及び年間【会員ベース】」によると、2020年10〜12月期の産業用ロボットの受注額は、前年同期比35・4%増の2223億円で2四半期連続の増加、四半期としては過去最高となった。生産額は同7・8%増の1737億円で2四半期ぶりの増加となった。
 国内向け出荷は依然勢いがなく、主要業種、用途で減少し、5四半期連続の減少となった。輸出は、実装用が同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けを中心にアジア向けで堅調。溶接用は前年同期が低調だったこともあり前年同期比で増加したが依然低い水準だった。
 2020年年間としては、受注額が前年比8・6%増の7255億円、生産額は同1・4%増の6587億円と、ともに前年を上回る結果となった。同会では会員と非会員を含めた年間受注額を前年比約4・7%増の8500億円、生産額を前年並みの7790億円と見込んでいる。
 2020年の業況について同会は「国内、輸出を問わず、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた1年となった。経済活動の停滞、投資意欲の減退により、産業全体で減少傾向となった。水面下では地政学的リスクもくすぶる不安定な状況の下、半導体関連など一部用途や、中国を中心とした一部仕向け地が需要を牽引し、年後半からは他用途、仕向け地でも下げ止まりの傾向がみられた」とした。
 発表された受注・生産・出荷の各状況は次の通り。
 1.受注
 【10〜12月期】
〇受注台数…5万9824台(前年同期比24・0%増)、3四半期ぶりの増加
〇受注額…2223億円(同35・4%増)、2四半期連続の増加
 【年間】
〇受注台数…19万1373台(前年比6・3%増)、2年ぶりの増加
〇受注額…7255億円(同8・6%増)、2年ぶりの増加
 2.生産
 【10〜12月期】
〇生産台数…4万8661台(前年同期比10・1%増)、2四半期ぶりの増加
〇生産額…1737億円(同7・8%増)、2四半期ぶりの増加
 【年間】
〇生産台数…17万7652台(前年比2・4%増)、2年ぶりの増加
〇生産額…6587億円(同1・4%増)、2年ぶりの増加
 3.出荷
 【10〜12月期】
〇総出荷台数…4万7362台(前年同期比7・9%増)、2四半期ぶりの増加
〇総出荷額…1693億円(同5・5%増)、2四半期ぶりの増加
〇国内出荷台数…8416台(同16・9%減)、7四半期連続の減少
〇国内出荷額…410億円(同13・6%減)、5四半期連続の減少
〇輸出台数…3万8946台(同15・3%増)、2四半期ぶりの増加
〇輸出額…1283億円(同13・6%増)、2四半期ぶりの増加
 【年間】
〇総出荷台数…17万9074台(前年比1・9%増)、2年ぶりの増加
〇総出荷額…6577億円(同0・7%減)、2年連続の減少
〇国内出荷台数…3万4352台(同22・8%減)、2年連続の減少
〇国内出荷額…1682億円(同17・6%減)、7年ぶりの減少
〇輸出台数…14万4722台(同10・3%増)、3年ぶりの増加
〇輸出額…4895億円(同6・9%増)、2年ぶりの増加
 @国内出荷内訳
 【10〜12月期】
 〈電気機械製造業向け〉
〇国内出荷台数…2363台(前年同期比15・5%減)、7四半期連続の減少
〇国内出荷額…110億円(同20・5%減)、5四半期連続の減少
 〈自動車製造業向け〉
〇国内出荷台数…2836台(前年同期比18・7%減)、5四半期連続の減少
〇国内出荷額…136億円(同10・3%減)、5四半期連続の減少
 【年間】
 〈電気機械製造業向け〉
〇国内出荷台数…9341台(前年比19・1%減)、2年連続の減少
〇国内出荷額…451億円(同20・7%減)、2年連続の減少
 〈自動車製造業向け〉
〇国内出荷台数…1万1595台(前年比29・6%減)、7年ぶりの減少
〇国内出荷額…558億円(同21・1%減)、7年ぶりの減少
 A輸出内訳
 【10〜12月期】
 〈電子部品実装用〉
〇輸出台数…4257台(前年同期比45・1%増)、4四半期連続の増加
〇輸出額…582億円(同22・1%増)、4四半期連続の増加
 〈溶接用〉
〇輸出台数…7361台(前年同期比26・9%増)、2四半期ぶりの増加
〇輸出額…150億円(同26・8%増)、2四半期ぶりの増加
 【年間】
 〈電子部品実装用〉
〇輸出台数…1万4466台(前年比25・9%増)、2年ぶりの増加
〇輸出額…2164億円(同13・7%増)、2年ぶりの増加
 〈溶接用〉
〇輸出台数…2万6847台(前年比2・6%増)、3年ぶりの増加
〇輸出額…575億円(同3・8%減)、3年連続の減少

デザインと清潔機能が進化
パブリック向けウォシュレットなど
TOTO 4月1日同時発売

 TOTO(社長=清田徳明氏、本社=福岡県北九州市)は4月1日(木)、デザインや清潔機能がさらに進化を遂げた、パブリック向けウォシュレット製品などを一斉に発売すると発表した。
     ◇
 清掃性とデザインが進化した「パブリック向けウォシュレット一体形便器」「ホテル向けウォシュレット一体形便器」
 ウォシュレットを搭載したパブリック向けのローシルエット便器のデザインを一新。すき間や凹凸を少なくしたシンプルで美しいデザインは、汚れやホコリがたまりにくく掃除しやすいだけでなく、飲食系店舗や商業施設など意匠性、上質感が求められる空間にオススメだ。同デザインで、ホテル浴室に設置可能な「ホテル向けウォシュレット一体形便器」も今回新たにラインアップされた。
 清掃担当者の作業効率を高めるべく、フチ裏を無くし清掃しやすい、さらに進化を遂げた「フチなし形状」が採用されている。衛生意識が高まりを見せるなか、新たに搭載された「クリーン便座(つぎ目なし)」や、TOTO独自の開発で注目のクリーン技術「きれい除菌水」「セフィオンテクト」との相乗効果で、トイレを清潔に保ってくれる。
 電池交換が不要でパブリック用途に最適なエコリモコンをホテル向けにもラインアップ。ボタンを押すたびに発電し、その電力でリモコンが作動するため、設置の際のわずらわしい壁裏配線工事や、リモコンの面倒な乾電池交換が不要だ。さらに、ウォシュレットの温度設定や清掃時のノズル出し・戻しの操作をリモコンひとつで行え、管理者の手間を軽減するウォシュレット管理清掃用リモコンに対応している。パブリック向けには、利用者に配慮した擬音装置「音姫」などパブリックトイレならではの機能を搭載している。
     ◇
 パブリック向け「ウォシュレットPS」「ウォシュレットP」をフルモデルチェンジし、清掃性とデザインを進化
 リモコン操作タイプの「ウォシュレットPS」ならびに、操作部本体一体タイプの「ウォシュレットP」は利用者の快適性を高めた清潔性能や、スッキリしたデザインをはじめ、パブリックトイレでの管理や清掃の手間の削減に充分に配慮した機能が数多く搭載されている。
 新製品は本体の高さが前モデルより41o低く、圧迫感の少ないコンパクトな便座は空間を広く感じさせ、シンプルなデザインはさまざまなトイレ空間に調和する。便座の内側も外側もつぎ目をなくした「クリーン便座(つぎ目なし)」を新たに搭載。すき間や凹凸を少なくした形状は、汚れやホコリがたまりにくく掃除しやすくなった。「ウォッシュレットP」でも「プレミスト」「ノズルきれい」を選ぶことができるようになり、清潔機能をさらに向上させている。また「ウォシュレットPS」で好評のウォシュレット管理清掃用リモコン対応を、新たに「ウォシュレットP」にも搭載。管理の手間を削減できる。
     ◇
 パブリックトイレで好評の「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」の床置き床排水タイプのデザイン・清掃性をさらに進化
 2014年より販売されている「フラッシュタンク式」は、フラッシュバルブ式の「連続洗浄」、タンク式の「省施工」の長所を兼ね備えた、TOTO独自の洗浄システムだ。タンク式と同等の給水管(15A)で給水し、フラッシュバルブ式と同等の連続洗浄(約20秒で次の洗浄が可能)を電源レスで実現したものである。流体の巻き込み現象〈ジェットポンプ〉を活用することで、給水をシステム内で約4倍(19L/分↓75L/分)に増幅し、大便器に供給する。
 「フラッシュタンク式」は日本のおもてなし≠世界に伝える日本財団の公共トイレ設置プロジェクト「THE TOKYO TOILET」や広島県廿日市市の世界遺産・嚴島神社を有する宮島に官民協働で設置する観光地トイレ「宮島おもてなしトイレ」などでも採用されている。そのほか、多くの著名な観光地や公共施設などの現場で採用が進んでいる。
 このたび「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」の特長である連続洗浄、省施工、ローシルエットはそのままに、従来のモデルと比較して便器前出寸法が25o、タンク幅が30oコンパクトになった。タンク下部に曲線を設ける形状により便器との親和性が向上し、パブリック向けウォシュレットと組み合わせたときに段差やすき間を抑えることで一体感のあるスッキリとしたデザインになっている。汚れがたまりやすいフチ裏が無い「フチなし形状」を搭載し、トイレ掃除がさっとひとふきで完了できる。また、便器側面の凹凸はサイドカバーで覆うことで、デザインと清掃性の向上が図られている。
     ◇
 「ウォシュレット」は今では商業施設をはじめ駅や空港など交通施設や観光地などの公共トイレまで広く採用されるようなり、より快適なトイレ空間を提供してくれている。いずれの製品も、詳しくはTOTOお客様相談室▽通話料無料のフリーダイヤル=0120(03)1010、もしくはTOTOのウェブサイトへアクセスを。

新春彩る華やかな演奏
ビートルズメドレーも
ダイドー 第28回ニューイヤーコンサート

 メカトロニクスの総合商社ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区)が主催する「第28回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月16日、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開かれた。
 このコンサートは、同社の取引先関係者や児童福祉施設の子供らを招いて行われる新年恒例のチャリティーコンサート。今年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府による緊急事態宣言下での開催となったため、招待客を例年の3分の1以下の約500名に絞り、座席の間隔を開ける、分散して退出するなどの感染防止策が取られた。
 コンサートは、生田流箏曲大師範の筒井詠子氏と同氏が主宰する三っ音会(みつねかい)による坂本勉作曲「編曲 元禄花見踊」の演奏で幕開け。箏や三味線の音色が華やかに新春ムードを盛り上げた。
 今回の演奏会のために編曲されたビートルズメドレーでは、「ノルウェーの森」「ヘルプ!」「プリーズ・プリーズ・ミー」「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」「ジ・エンド」といったビートルズの名曲をオーケストラの演奏で楽しんだ。
 後半は、ナポレオンの衣装に身を包んだ山田ダイドー社長がタクトをとり、ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調op55「英雄」より第4楽章を披露。演奏後には会場からこの日一番の大きな拍手が送られた。
 オーケストラはセントラル愛知交響楽団、指揮は同楽団首席客演指揮者の齊藤一郎氏。司会は、FM愛知で放送中の「ダイドーおは・クラ・サタデーwithセントラル愛知交響楽団」(毎週土曜日、朝8時から)に出演のマーシー山本こと山本雅士さん(セントラル愛知交響楽団音楽主幹)とパーソナリティーの佐井祐里奈さんが務め、分かりやすい解説を交えて進行した。
 同コンサートでは毎回、会場内でチャリティー募金が行われており、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサートの中で目録の贈呈が行われ、名古屋市の河村たかし市長と名古屋市社会福祉協議会の佐藤良喜副会長より山田社長に感謝状が授与されるとともに、河村市長から御礼の言葉があった。
 なお、今年は10月にも内容を一部変更して公演が予定されている。
近未来を見据えたロボット活用の提案
無人化ライン展示施設を併設
ダイドー 三河支店新社屋7月完成予定

 ダイドーは2月5日、現在建替え中の三河支店(愛知県安城市東栄町6-3-6)の上棟祭を午前10時より執り行った。山田社長、小池支店長をはじめとする同社関係者、建設業者らが参列して神事が行われ、7月の開所に向けて建設が本格的にスタートした。
 同支店の新社屋は4階建てで、延べ床面積は約3000u(約910坪)。人員約200名を配置し、販売・サービスの強化を図る。
 今回、1階(約300坪)の全フロアを使い、近未来を見据えた、製造・物流の無人化ラインを実演展示する施設を新設。ロボットを活用した省人化・無人化を検討中、もしくは興味を持っている来場者に、実際に見てイメージしてもらえるよう具体的な活用事例を紹介する。
 また、建物内には事務所のほか、セミナールーム、ホールなども完備し、より詳細な説明や導入に向けてのシミュレーション、教育のための施設としても使用する予定。
 同社は、ロボットを年間3000台以上販売している。システム開発や運用などを請け負うシステムインテグレータ(SIer)として、名古屋・東京・大阪にそれぞれ20名以上のエンジニアが在籍しており、ユーザーのあらゆるニーズにきめ細かく対応し、導入から実際に稼働するまでの時間を最短にできることが同社の強みだ。
 新しい展示施設の開設により、自動車・機械向けに加え、中小企業や食品・医療品・化粧品向けなどの新分野への販売拡大を目指す。

2021年3月21日(日)・2773
令和3年度総会は5月20日
組合員のみの参加で開催
静岡県管工機材商組合 3月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、3月5日午後3時より静岡市内のホテルシティオ静岡にて理事会を開催した。全理事が出席して審議を行い、役員改選期にあたる令和3年度の総会を組合員のみで5月20日午後3時よりグランディエールブケトーカイ(静岡市葵区)にて開催する方向で準備を進めることとした。
講師のユアサ商事佐藤修課長補佐
 総会については、通常2期4年で理事長を交代するところ、現理事長の一色理事長には2年前に諸般の事情から1期のみという条件で延長を承諾してもらった経緯があり、今回は理事長の交代という大きな議題もあるため、コロナの急激な再拡大といった余程の事情がない限り、総会を行うことを確認した。同日午後2時からは理事会も開催。懇親会と総会翌日のコンペは延期する。
 また、総会に提出する役員案について審議し、最終調整を4月理事会で行うこととした。
 令和3年度会費については、今期事業をコロナ感染拡大防止のため中止や最低規模での開催としたことにより、今年度分の予算が余っていることから来期は徴収しないことを決めた。
 令和3年度行事予定として、総会▽賀詞交歓会▽理事会▽コンペ▽研修旅行などの開催案が示された。一部の理事より理事会の回数が内容のわりに多すぎるのではとの意見が出され、引き続き審議していくことになった。4月2日と5月20日(総会当日)の理事会は実施する予定。
 3月22日に日本工業倶楽部会館で開催される管機連理事会については、一色理事長と大村副理事長がWebで参加する予定とした。
 人材確保と支援金に関するセミナーが3月3日に行われ、ヌマカン(Zoom)と丸八4名(YouTube)の参加が報告された。
 静岡県管工事業協同組合連合会の協賛依頼に対しては、協賛内容が報告され、これを承認した。
 その他、組合員企業の動向についても話された。
 当日は、理事会前に建材部会の研修(担当=野村勝也理事・野村商店社長)が行われ、講師を務めたユアサ商事静岡住環境マーケット部の佐藤修課長補佐が、コロナ関連商品として、ウイルス除去を効率的に行えるオーニット製のオゾン発生装置「エアフィーノ」などを紹介。オゾンの安全性や優れた除菌効果を説明した上で、環境に左右されず、耐久性に優れ、メンテナンスも簡単な高性能オゾナイザ搭載の同社製品の特長と、その導入事例を紹介した。

全員例会は10月に感染予防について
総会は5月12日の開催で準備
岐阜県管工機材商組合 3月度理事会を開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=渡部勝裕氏・大東社長)は、3月9日午後5時より岐阜市長良の岐阜グランドホテルにて理事会を開いた。理事8名が出席した。
 冒頭、渡部理事長が「新型コロナウイルス感染症の拡大も収まってきたような感じが出てきています。全世界でワクチンを打ち始め、日本も医療関係者から進んでいます。私がいる東京の世田谷では4月ぐらいから高齢者を中心に接種が始まるということです。年頭はバブルが崩壊すると思ったのがしなくて、今の方がもっとバブルで、今年一杯はこのまま景気の良い状態が続くのではないか。トヨタ自動車さんは中国での販売が4〜5倍になり、アメリカでも増加し始めているようです。世界中が落ち込んだ所からものすごい勢いで戻る。今年は大いに元気を出して、コロナを払拭しオリンピックに向かって、また仕事の方も上り調子で行く年でありたいと思っています」と挨拶。引き続き理事長が議長を務めて議事に入った。
 令和3年度通常総会は、5月12日に岐阜グランドホテルでの開催を予定。コロナウイルスの感染状況によっては変更もあり得るとした。組合功労者表彰については、今期該当者がないため行わない。あらゆる事態に迅速に対応できるよう準備を進めていくことを確認した。
 例年開催している春期のゴルフ大会は、現時点での4月開催は難しいことから、担当の廣瀬理事を中心に開催時期などを今後検討していくこととした。
 その他の件では、退会届が提出されていた1社の退会を承認。
 また、2月の全員例会は、コロナ禍のなか自己の感染予防をテーマに医師による講演を予定していたが、中止となったため、10月に同様の講演を依頼する方向で担当の白木副理事長が準備を進めていくこととした。
 次回理事会は5月12日(総会当日)に岐阜グランドホテルで開催の予定。

受け入れ・保管・検査を一貫して
『北面倉庫』いよいよ竣工
畑屋製作所 4月1日全面稼働へ

 ハタヤグループのリール類や作業用照明機器の製造部門である畑屋製作所(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市瑞穂区浮島町)が、顧客から求められる幅広いニーズに、よりきめ細かく対応できるようにと同社岐阜工場前に用地を取得し建設を進めていた『北面(ほくめん)倉庫』がこのほど竣工した。4月1日(木)より全面稼働に入るという。
 『北面倉庫』の完成により、輸入品や国内資材の受け入れから保管、検査までが同倉庫内で一貫してできるようになる。同社の今後の生産・物流体制は大きな飛躍を遂げるだろう。
 この件に関して同社は「資材・製品在庫の拡充および増産体制の強化を図り、お客さまからのニーズにお応えするために北面倉庫の建設に着手いたしました。弊社はこれからも、より品質の高い製品の生産ならびに供給体制の強化を図ってまいります」とコメントしてくれた。
 本件に関して、詳しくは畑屋製作所本社▽代表電話番号=052(692)7211まで問い合わせを。
     ◇【畑屋製作所北面倉庫概要】
●所在地▽〒501-0314 岐阜県瑞穂市十八条548番1
●敷地面積▽6077u
●建築面積▽2194u
●稼働日▽2021年4月1日(木)

販売価格を5〜20%値上げ
キッツ 4月1日出荷分から

 キッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区)は3月1日、製品のメーカー希望販売価格を4月1日出荷分から5〜20%値上げすると発表した。
 同社では、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大などを原因とする世界経済の悪化により、生産量が大きく落ち込み製造原価が上昇。全社全部門での業務の効率化、生産コストや経費の削減に取り組んできたが、原材料に加え部品や副資材及び物流費などの高騰もあり、企業努力のみで現状の価格を維持することが困難であるとし、販売価格の値上げを決めたとしている。
 対象製品及び値上げ率は次の通り。
▽青黄銅弁…15〜20%
▽ダクタイル弁…10%
▽鋳鉄弁…10%
▽ステンレス弁(継手を除く)…5〜10%
▽鋳鋼弁…10%
▽マジックジョイント…10%
▽部品…15〜20%

3月21日は「バルブの日」
一般社団法人日本バルブ工業会制定バルブ・水栓特集 

一般社団法人日本
バルブ工業会とは?

 日本のバルブ工業の進歩発展に寄与することを目的とし、1954年3月21日、国内の主要バルブ製造業者が参加し「日本弁工業会」を設立。これが、日本バルブ工業会(会長=堀田康之氏、本部所在地=東京都港区)の前身であり、その後は名称変更等を経て2013年4月1日、一般社団法人へと法人移行した。同工業会は設立当初から今日まで経済情勢の変化に対応しながらバルブ工業発展のために有効な事業を実施し、現在は正会員114社、賛助会員66社(2021年3月9日現在)で構成されている。後に、発足日である3月21日が「バルブの日」と制定された。
 同工業会は理事会のもとに運営会議、部会、委員会を設けている。部会はバルブ、自動弁、水栓の3つに分かれ、委員会には各種対策に必要な事項を審議する多くの種類がある。また、国内を4地区に分け、それぞれの地区に支部(東京・東海&近畿・彦根)を設け、各地区会員を対象とした地区活動を行っている。
【活動トピックス】
 @バルブ初級研修(公開講座)
 同工業会技術委員会が主催する会員以外の企業を対象とした「バルブ初級研修(公開講座)」を、2月24〜25日にWebセミナー方式で開催した。内容はバルブの種類・構造・関連法規格など基礎的な内容から、自動弁など個別の製品の講義とし、バルブを取り扱う建築設備、プラント、エンジニアリング会社、メンテナンス会社、商社、施工会社の他、前回の倍近くの延べ38社79名(前回比14社44名増)の受講者が参加しての開催となった。同委員会では今年11月にも第3回目の開催を予定しており、開催案内は同工業会ホームページで掲載される。
 A安心安全ネットワーク
 同工業会安全衛生委員会では、2020年に会員企業を対象とする初の労働災害実態調査を実施するとともに、会員企業の労働安全担当者をつなぐ「バルブ安心安全ネットワーク」を起ち上げた。1社の労災事故が業界全体のイメージ低下を招く恐れがあることから、同ネットワークでは「安全向上のためのノウハウは隠さずに教え合う」ことをモットーにしており、2021年2月末時点で38社が加入している。3月2日に開催された第2回ミーティングにはメンバー各社から61名が参加し、化学物質リスクアセスメントや海外事業所での安全教育等のテーマについて取組事例紹介や意見交換を行った。安全衛生委員会の北村徳宏委員長は「安全はどの会社にとっても最優先事項であり、人財確保と人財定着にも直結する問題。参加メンバーをもっと増やし、率直に語り合いながら、業界全体で改善に取り組んでいきたい」と意気込みを話している。
 B環境配慮バルブ登録制度
 日本バルブ工業会では、独自の環境ラベル制度である「環境配慮バルブ登録制度」を実施している。これは、会員企業が新製品を設計する際に、自社従来製品に比べて環境側面の改善が加えられた場合に付けることができるラベルで、2021年2月末現在、8社19製品が登録されている。
ラベル(環境配慮バルブ登録制度)
バルブ産業の現況
 経済産業省の工業統計によると、日本のバルブ製造業は2018年時点で従業員数4名以上の事業所数は406事業所を数え、また、年間出荷金額は5590億円となっており、前年と比べて事業所数は7社減となったものの出荷金額は192億円のプラスに転じた。国内の多くの事業所は、その大部分が小規模の機械加工を専門とする工場であり、自社ブランドで製造・販売を行う会社は150社程度である。これらの会社は、一般に品種、材料、用途などによってそれぞれ専門的な生産体制をとっている。そこからさらに、標準化された製品を量産方式で生産する会社と、特別な仕様に基づいて受注生産を行う会社とに概ね分かれる。
最近の生産状況
 2019年度(2019年4月1日〜2020年3月31日)のバルブ生産額は4591億円(表1参照)で、前年度に比べて1・4%ダウンしている。ここ数年は震災の復興需要や首都圏の建築・インフラ整備などにより建築設備部門の国内需要はある程度堅調な傾向を示したが、今なお世界的に猛威を振るい続ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による国内外の景気低迷が今後も続くと予想され、先行き不透明な状況がまだまだ続くと思われる。

「バルブの日」にあたって
一般社団法人日本バルブ工業会
会 長 堀田 康之

未だに多くの国で新型コロナウイルス感染症の拡大が、全世界の経済活動に大きな影響を及ぼしているなか、感染爆発再発の可能性もあり、予断を許さない不透明な状況です。バルブ業界においても、原油価格の下落や民間企業の設備投資の抑制などにより、厳しい状況が継続するものと思われますが、お客様のニーズに合った製品、テクノロジー、エンジニアリングを提供することこそが、この難局を乗り切る唯一の手段であると考えています。
 少子高齢化が進行し、若者のモノづくりへの関心が年々低下しているのが現状です。安心・安全で誰もが働きやすい職場づくりと、IoT・AIの導入による自動化、ロボット化等による新しい働き方への転換を進めるとともに、多様な人財を育成し、会員企業の皆様とともにバルブ産業の認知度と魅力を高めてまいりたいと考えています。
 また、エネルギーシフトや循環型社会への対応を通じて、環境負荷低減に貢献する取り組みを進めてまいりたいと考えています。バルブの製造から流通に至るあらゆる段階において、製品品質を高く維持することはもとより、未来の社会に貢献できる先進的な技術と環境に配慮した商品の開発により、持続可能な社会の実現に向けて一層努めてまいる所存ですので、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申しあげます。

バルブ・水栓特集
ワシノ機器
安心・安全な保全の味方
手動洗浄式Y&Tストレーナ

 ワシノ機器(社長=加古眞氏、本社=名古屋市南区)は、『瞬時に清掃! 安全・安心な保全の味方』がコンセプトの洗浄式Y&Tストレーナを好評販売中だ。
 洗浄式Y&Tストレーナの特長は、@使用ラインで24時間連続運転が可能。カバーを開けることなくスクリーン清掃ができ、配管ラインの稼働率向上で生産性に貢献してくれる。Aメンテナンス時間を大幅短縮。ハンドルを回しバルブを開放することでスラッジを排出。差圧・目詰まりによるスクリーンの破損を防止。B保全担当者の重労働・危険な作業の軽減。作業性の悪い場所や大口径で数人での作業が必要だった業務が一人でできるようになる。などが挙げられる。
 使用流体は主に水系流体。地域冷暖房設備、冷却水・循環水設備の水質改善、各種機器類の保護など、工場設備に実績がある。一般ストレーナ使用時でメンテナンス頻度が高い場所ほど、洗浄式Y&Tストレーナの使用は有効だ。
 同社は各種スラッジを用いた実流実験でスラッジ性状に最適な部品提案もしており、スラッジの持ち込みによる個別実証試験の見学も歓迎とのこと。保全作業の改善提案や、目的に合わせたストレーナのモデル選定など各種相談も受け付け中である。本製品に関して詳しくは、同社名古屋営業所▽電話=052(822)8726▽FAX=052(822)8714▽メール=nagoya@wasinokiki.co.jp、または東京・大阪の各営業所ならびに九州出張所まで連絡するか、同社ウェブサイトへアクセスを。

バルブ・水栓特集
オンダ製作所
流量調整ボールバルブの新製品
丸形ハンドルで洗面台に調和

 丸形ハンドルで洗面台に自然と調和してくれる『流量調整ボールバルブ 平行おねじ 丸形ハンドル』(ダブルロックバルブ WB35型)が現在、オンダ製作所(社長=恩田由紀氏、本社=岐阜県関市)から好評発売中である。
 本製品はアイボリーを基調としたデザインの丸形ハンドルで、不意の接触によってハンドル角度が変わり流量が変更されるリスクを低減してくれる。また、中間開閉ができる特殊ボールバルブだから、ハンドルの角度で簡単に流量の調整が可能である。樹脂管をワンタッチ接続できるダブルロックジョイントを一体化しているのも嬉しい機能のひとつだ。
 WB35型を使用した施工現場から「丸形ハンドルで洗面台に馴染んでイイね」「ダブルロックジョイント一体だからネジ接続箇所が削減でき安心して施工できる」「給水管・止水栓が不要ということでコストダウンが期待できる」と言った声が寄せられているという。
【製品概要】
 ●品番/WB35-1313MA-S-1(アイボリー)▽最小内径=9・5o、付属品=あり(スタンド、ビニールプレート)、価格=6100円。
 ●品番/WB35-1313MA-S-0(アイボリー)▽最小内径=9・5o、付属品=なし、価格=5300円。
 ※色はこのほか、施工現場や施主の好みに合わせられるよう、ブルーとオレンジもラインアップされている。
 本製品に関して詳しくは同社営業部▽電話=0575(24)8585、FAX=0575(24)8181、メール=eig-s@onda.co.jp、または全国の各営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

バルブ・水栓特集
兼工業
BCP対応
緊急遮断弁制御システム

 何かと自然災害が多発している昨今、防災拠点の建物などには、大規模な地震発生時に受水槽内の水を護るため、受水槽の二次側に緊急遮断弁を設置し制御するシステムが普及しつつある。しかし実際に大規模地震が発生した場合は水道本管も揺れ、配管内に付着していたゴミが剥がれ落ちたり、配管が破断して土砂を巻き込んだ水が受水槽内に入り込む恐れがあるため、受水槽二次側への緊急遮断弁の設置だけでは不十分である。そこで兼工業(社長=落合潔氏、本社=愛知県小牧市)は受水槽一次側の定水位弁の手前にも緊急遮断弁を設置し、合計3台の緊急遮断弁を制御盤一面で制御するシステム(写真)を商品化し絶賛販売中だ(一次側緊急遮断弁の手前にストレーナを設置することで配管内のフラッシングが可能)。
 この制御盤はUPS電源を搭載しており停電時でも制御が可能で、UPS電源の交換時期の信号も出力する。また、給水系統が2本の場合は給水系統の定水位弁の手前にそれぞれ1台、さらに受水槽連通管にも1台の緊急遮断弁を設置制御することで、災害時に飲用水と生活水を同時に確保するシステムの制御盤製作も可能(緊急遮断弁5台制御)だ。
 地下設置の受水槽の場合、受水槽一次側に設置する緊急遮断弁に対して別途感震器ボックスを地上階の近い所に設置することで地上の揺れをリアルに感知して制御させることにより、受水槽内への土砂流入を確実に防止する。
 なお、これらのシステムと受水槽内の水位を制御するシステムの統合も可能で、同社では、現場の要求に対してのカスタム制御盤製作も請け負っている。詳しくは同社▽電話=0568(79)2476まで。

バルブ・水栓特集
ヨシタケ
ステンレス製フロート式スチームトラップ
「TSF-10・11Sシリーズ」

 近年、蒸気ドレン配管のステンレス化が一般的となっている。そんなニーズに対応してヨシタケ(社長=山田哲氏、本社=名古屋市瑞穂区)は、ステンレス製フロート式スチームトラップ「TSF-10・11Sシリーズ」を開発した。
 多量のドレン排出に対応できるフロート式に加え、流れ方向に制限のない取り付けを可能にするカセット方式を採用した初のステンレス製スチームトラップ。オールステンレス製のメリットとして、空気中の窒素等を取り込みながら蒸気より凝縮する腐食性の高いドレンに対しても高い耐久性がある。
 ふた部のプレートが垂直になるようにしてTOPと表記されている部分を上にした状態であれば本体部を360度どの方向でも配管可能である。流れ方向も右↓左、左↓右、上↓下、下↓上と、どの方向も可能だ(ただし、下↓上の場合はフラッシュスチームがスチームトラップの入口に滞留しない配慮が必要)。
 バリエーションも豊富で、「TSF-10・11Sシリーズ」それぞれで0・5MPa/1MPa/2・1MPaのオリフィスが選択できる。最適なオリフィスを選択することで、最適なパフォーマンスを発揮してくれる。接続方法は、ねじ込み式ではJIS Rc/NPTを用意。フランジ式ではJIS10KFF/JIS20KRF/ANSI150lb/ANSI300lbのバリエーションを揃えている。おもな仕様は▽TSF-10S・10SF-15A〜25A/TSF-11S・11SF-25A〜50A▽適用圧力範囲(最高作動圧力差)=0・01〜0・5MPa/1・0MPa/2・1MPa▽最高使用温度=220度。問い合わせは同社エンジニアリング事業部▽電話=0568(75)4336へ。または同社ウェブサイトへ。

バルブ・水栓特集
カクダイ
感染症対策手洗いに
新製品「衛生コック」
 新型コロナウイルスを含む感染症対策として手洗が推奨されているが、手を洗ったあとに、ふたたび蛇口のハンドルに触れることに抵抗がある人も多いことだろう。そんななか、通水時にハンドルが洗い流される昔ながらの衛生水栓が今、注目されている。
 衛生水栓は吐水口の下部にハンドルが付いており、手洗い時にハンドルに付着した汚れを洗い流せるのが特徴だ。
 カクダイ(社長=永島康博氏、本社=大阪市西区)の新製品「衛生コック」(写真)は蛇口ごと取替える必要がなく、既存の万能ホーム水栓やカップリング付き水栓、泡沫水栓の吐水口を交換するだけで衛生水栓にすることができる。
 「既存の水栓を利用できる」「電源が必要ない」「メンテナンスも簡単」「外でも使用できる」などの利点があり、学校や公民館などといった公共施設に最適だ。
 衛生コックのラインアップは以下の3種類があり、それぞれの水栓に合ったものを選べる。●万能ホーム水栓には▽W26山20用(品番=795-030/定価=3600円)●泡沫水栓には▽W22山20用(品番=796-130/定価=3000円)●カップリング付き水栓には▽G1/2用(品番=796-131/定価=3000円)。※(注)泡沫水栓とカップリング付き水栓は、使用中の泡沫金具・カップリングを外して衛生コックを水栓に締め付け、ビスで固定する。
 本製品に関して詳しくは、同社名古屋支店▽電話=052(504)1551、同社岡崎営業所▽電話=0564(65)3121、または全国の各支店・営業所へ問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

バルブ・水栓特集
KVK
キッチン用センサー水栓に
電池式(電源)を追加

 KVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜県加茂郡富加町)は、キッチン用のセンサー付き水栓/シングルシャワー付き混合栓に、電池式(電源)を新たにラインアップした。品揃え機種はグースネックタイプ(KM6071・KM6091シリーズ)とL形タイプ(KM6111・KM6131シリーズ)となっている。
 コロナ禍にあって、キッチンでは非接触のセンサー水栓に対する注目度がさらに高まってきた。同社ではAC100V式は以前からラインアップされているが、流し台内にコンセントが必要なため、電池式の要望が高くなり全シリーズ展開することとなったようだ。
 センサー付きへの交換は新築時や水回りリフォーム時が最適だが、既存の流し台で水栓のみ交換したい場合であっても、キャビネット内にコンセントが無い場合がほとんどである。同社の電池式なら電気工事不要で簡単にセンサー水栓に交換可能なことから、問い合わせや発注が早くも数多く寄せられているという。
 単3アルカリ乾電池4本使用。電池寿命は1日120回使用でおよそ2年半。電池交換時期にはセンサー窓に赤い点滅サインが表示される。薄型でコンパクトな電池ボックスは、キャビネット内の側板など電池交換がしやすい場所に取り付けることが可能だ。
 本製品について詳しくは、同社営業本部▽電話=0574(55)1170、または各支社・営業所まで問い合わせるか、同社ウェブサイトへアクセスを。

バルブ・水栓特集
ベン
独自構造のステム・ステムガイド
蒸気用減圧弁を新発売

 ベン(社長=鈴木一実氏、本社=東京都大田区)はこのたび、蒸気用減圧弁RP-70型(ダイヤフラム式/2・0MPa)を新たに発売した。独自構造のステム・ステムガイドを採用し、パワフルかつ精密な圧力制御を実現。高い性能で、小流量から大流量まで対応する。
 新製品の主な特徴は、@大流量の用途に対応するハイスペックモデルで高い圧力制御性を持っている。ステム・ステムガイドに独自構造を採用、流量特性を最大限に引き出すダイヤフラムを活用して従来の減圧弁と比べオフセットは小さく、かつ大流量を実現。大量の蒸気を使って圧力制御、温度管理の用途に適している。A特許出願中の独自構造のステム・ステムガイドを採用。作動の安定性がアップした。圧力制御の安定性を高めるには、ダイヤフラム上部への蒸気の吹き込みを軽減しダイヤフラム上下の圧力を安定させる必要がある。ステム・ステムガイドの独自構造で作動の安定性を向上させた。B外部検出方式を採用。蒸気を使用する機器の直近から圧力を検出することで配管抵抗などの影響を受けにくく、機器直近の圧力変動を検知し高精度な圧力制御が可能。Cパイロット部へのスケール流入を防ぐためフィルターを内蔵。メンテナンスは本体を分解しなくても、外部よりフィルターを取り外して異物の除去が可能になりメンテナンス時間も短縮できる。不具合の発生時など、点検確認の時間を大幅に削減できる。などの特徴がある。
 本製品に関して詳しくは、同社名古屋営業所▽電話=052(411)5840、静岡出張所▽電話=054(275)2705まで。

バルブ・水栓特集
SANEI
感染予防対策に   
注目高まる自動水栓

 コロナ禍において、注目を集めている製品のひとつに「自動水栓」がある。SANEI(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)製『EY5030-13』(写真)は、非接触で操作できることから感染症予防対策にと引き合いが増加。衛生的な水栓として人気を博している。
 吐水は2センサータイプとなっている。吐水口下面に手を差し出すとセンサー1が感知して自動で吐水。1分間連続して感知したときは自動的に止水してくれる。吐水口上面のセンサー2に手をかざすと1分間連続して吐水してくれる。吐水中は、吐水口から手元を照らすランプが点灯し、手洗いなどがしやすく便利だ。吐水空間を広く使えるグースネックタイプ、空気を含んで水はねを抑える泡沫吐水など、嬉しい機能も充実している。
【仕様】
 ●電源▽AC電源、AC100V、50/60Hz●消費電力▽動作時最大4W、待機時0・8W●給水圧力▽最高水圧0・75MPa(静水圧)、最低水圧0・05MPa(流動圧)●使用可能水質▽水道水●使用水温▽0度〜40度(凍結不可)●使用環境温度▽1度〜40度●センサー感知距離▽下面=約50〜100o、上面=約10〜40o●検知時間(間隔)▽下面・上面共に0・5秒以内●給水部接続▽G1/2。
 なお、自動水栓は電子機器のため、極力水栓本体に水をかけないよう注意することを心掛けてほしい。本製品に関して詳しくは、同社カスタマーセンター▽通話料無料のフリーダイヤル=0120(06)9721まで問い合わせを。

「YUASA Growing
フェア 関西」 25、26日開催
ユアサ商事 インテックス大阪にて

 ユアサ商事(社長=田村博之氏、本社=東京都千代田区)は3月25日(木)・26日(金)の2日間、大阪市住之江区のインテックス大阪6号館Aにて「YUASA Growingフェア 関西」を開催する。
 商品展示(リアル)とWEBを活用したVR(バーチャルリアリティ)展示を融合した展示会で、来場者にニューノーマルの時代の新しいプロモーションのかたちを提案する。昨年11月に初開催された関東(会場=幕張メッセ)に続いての開催となる。
 会場のテーマゾーン(リアル)では、AIやIoTを活用した未来ビジネスを創出するためコネクトーム・デザイン(東京都千代田区)のAIを中心に、「AI活用事例」や「業界最先端の商材」を来場者に幅広く提案。「情報発信・共有」だけでなく、「新たな商談の発掘」を目指す。
 VR展示では、WEB上に「仮想展示場」を展開し、商品画像・PR動画・説明パネルなどを織り交ぜ、来場者へVR空間を活用した新しいスタイルの情報提供を行う。
 また、今回新たな取り組みとして、工場、物流倉庫、メーカーショールームなどからのライブ配信を実施。展示会場では困難だった、「火気」「音」「振動」などを伴う実演を可能にし、会場との双方向のコミュニケーションを実現することで、来場者の要望に合わせた情報をよりリアルに提供する。
 さらに、関東会場での要望に応え、メーカー実機展示エリアのレイアウトを変更し展示内容も拡充した。
 その他、会場内のセミナーブースでは、AIやドローン、ロボット、BCPなどに関するセミナーが多数開催される。
 展示会の開催時間は、初日の25日が午前10時〜午後5時30分、翌26日は午前9時30分〜午後4時30分。
 同展示会は事前登録制となっており、特設ページ(https://yuasagrowingfair.jp/overview/)より登録が可能。事前登録すると、VRブースを事前に閲覧することができる。

2021年1月分工作機械受注額
3か月連続の850億円超
日工会 中国を中心とした回復傾向が持続

 日本工作機械工業会(日工会、会長=飯村幸生氏・芝浦機械会長)が2月18日発表した2021年1月分の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比9・7%増の886億27百万円となり、3か月連続で前年を上回った。新型コロナウイルス感染拡大の懸念や期末効果の解消等から前月比は3か月ぶりに減少したが、3か月連続で850億円を上回った。外需を中心とした回復が継続し、外需比率は6年9か月ぶりに70%を超えた。 内需は、前年同月比10・8%減の264億5百万円となり、26か月連続で前年を下回った。前月比も17・1%減と2か月ぶりに減少し、2か月ぶりに300億円を下回った。緊急事態宣言の再発出や補助金待ち等の影響により、やや足踏み状態となっている。
 業種別では、一般機械が7か月ぶりに100億円を下回るなど多くの区分で前月実績を下回る中、精密機械が前月比16%増となり医療関連のニーズの高まりが窺える。
 外需は、前年同月比21・5%増の622億22百万円となり、3か月連続で前年を上回った。前月比は7・4%減と3か月ぶりに減少したが、3か月連続で600億円超の水準を保ち、回復傾向に変化はないとの見方が示された。
 主要地域では、アジアが前年同月比82・5%増の356億円(前月比13・9%減)となった。中国は2か月連続で250億円超と高水準を持続。同国での新型コロナウイルスの局所的な再発や輸出先の海外市場での感染再拡大により、一部に設備投資を先送りする動きがあったものの、テレワーク関連、次世代通信端末や基地局整備関連、自動車関連、インフラ整備関連等、多様な分野で厚みのある需要が窺える。韓国及び台湾はそれぞれ3か月連続で20億円超。一方、インドは前月の反動減で3か月ぶりの20億円割れとなった。
 欧州は前年同月比12・9%減の108億円(前月比9・8%増)となった。ドイツが12か月ぶりの25億円超、イタリアが2か月連続の15億円超、トルコが13か月ぶりの10億円超など、緩やかな回復傾向がみられる。
 北米は前年同月比22・5%減の141億円(前月比13・4%減)となり、5か月ぶりに150億円を下回った。アメリカは5か月ぶりの120億円割れと力強さに欠け回復に足踏み。メキシコは5か月連続の10億円割れとなった。