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2017年(平成29年)7月
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2017年7月2日(日)9日(日)2639号2640号
新会長に牛島望氏(住友電気工業)
会員のグローバル展開を支援
日本機械工具工業会 第3回定時総会を開催
 
日本機械工具工業会は、6月7日午後1時30分より東京・千代田区のアーバンネット大手町ビルLEVEL XXIにおいて、平成29年度(第3回)定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、新会長に牛島望住友電気工業常務(当時、現専務)が就任。会長以下、副会長4名、理事10名、専務理事2名、監事2名の体制で運営していく。任期は2年。同工業会会員の昨年度の生産額実績は前年度比4・1%減の4431億円と報告され、今年度の当初見通しを同3・4%増の4581億円とした。賛助会員を交えた総会後の懇親会で牛島新会長は「新たな体制で工業会の発展に邁進していく」と所信を述べた。また、業界発展に貢献した人を顕彰する生悦住賞、有用なことを実践している会員企業の社員などに贈る新庄賞の表彰式も行われた。
 総会では、第1号議案=平成28年度事業報告並びに収支決算に関する件▽第2号議案=平成29年度事業計画の件▽第3号議案=平成29年度会費の件▽第4号議案=平成29年度経費予算に関する件▽第5号議案=改選役員の選出の件▽第6号議案=正・副会長の承認の件について審議し、いずれも承認された。
 総会で承認され、就任した新役員は次の通り(敬称略、※は新任)。
●会長=※牛島望(住友電気工業)
●副会長=石川則男(オーエスジー)、※鶴巻二三男(三菱マテリアル)、※生悦住歩(ダイジェット工業)、※岩田昌尚(イワタツール)
●理事=植山浩(高周波精密)、山本誠司(サンアロイ工業)、※田野井優美(田野井製作所)、木下聡(タンガロイ)、※寺島誠人(東鋼)、天野孝三(日本特殊陶業)、塚本裕(不二越)、森誠(富士精工)、西嶋守男(冨士ダイス)、岩ア啓一郎(三菱重工工作機械)
●専務理事=日下部祐次(日本機械工具工業会)、関口紳一郎(同)
●監事=※藤原啓郎(共立合金製作所)、※高橋勉(大和精密工具)
 また、報告事項として@新規入会会員(正会員…畑滝製作所、賛助会員…豊田バンモップス)の紹介A平成29年度生悦住賞受賞者B平成29年度新庄賞受賞者C委員会報告D平成29年度生産額見通しが報告された。
 報告によると、同工業会会員の平成28年度生産額実績は、上期が前年同期比4・2%減の2226億円、下期が同4・1%減の2205億円で、年度実績は同4・1%減の4431億円となった。平成29年度生産額見通しは、上期を前年同期比2・4%増の2279億円、下期を同4・4%増の2302億円、年度見通しを同3・4%増の4581億円とした。
 総会終了後は表彰式が行われ、平成29年度生悦住賞と平成29年度新庄賞の受賞者に牛島新会長より賞状が授与された。受賞者は次の通り。
【平成29年度生悦住賞(2名)】近藤豊氏(日本新金属)、細島圭三氏(彌満和製作所)。
【平成29年度新庄賞(6名)】馬庭典子氏(アライドマテリアル・住友電気工業)、鈴木成和氏(イワタツール)、藤井守正氏(サンアロイ工業)、田中章氏(日本タングステン)、曲馬容子氏(瑞穂工業)、豊田喜恵子氏(三菱日立ツール)。
 午後5時から開かれた懇親会では、牛島新会長が挨拶に立ち「今後、本間前会長が力を入れてこられた国際委員会を柱とする、会員各社のグローバル展開を支援することは、非常に重要だと思います。このビジネスは国内だけでやっていては、2007年のピークを中々超えられないのが実態。海外でどれだけ躍進するかが工具業界に限らず大事なことではないかと思うので、今後もこの様な活動に力を入れていきます。この業界、特に超硬の方はタングステンとコバルトの問題があり、これをリスクとして抱え込むことを避けては通れません。タングステンは確保が難しいことに加えて、車のEV化の進展によりコバルトの需要が高まり値段が高騰している。超硬メーカー各社がコスト面で今後への不安を持っておられると思います。旧超硬工具協会が1990年の半ばから超硬のスクラップの回収、リサイクルに取り組んできましたが、今後もこの活動の手を緩めることなく力を入れていく必要があると思います。本間前会長がEV化によって工具の需要が減るリスクがあると何度かおっしゃっていますが、正にその通りではないかと思います。中国、アメリカは、ある地域だけEV化が進んでいて、興味のない人は全然知らない。ただ香港、上海、北京は空気が大変悪いということで、行政が指導してEV化が進んでいくと思います。ドイツは、フォルクスワーゲンをはじめとした有力なメーカーがたくさんあり、ここの動向もやはり将来への影響が大きいのではないかと思います。どの様な形になっても、工具業界が発展していくということが大切だと思います。新たな体制でこの工業会の発展に邁進してまいりますので、倍旧のご支援をお願いします」と述べた。
 来賓の片岡隆一経済産業省製造産業局産業機械課課長は挨拶で、政府の諸施策について話し「コネクションを使い、ソサエティー5・0時代は課題解決型社会を作る。その産業を目指すことにより、皆様に産業の発展、経済の発展へと導いて行っていただきたい。危機感もって慎重に、皆様の経営の現場でリーダーシップをいかんなく発揮され、業界の発展、引いては日本経済の底支え、あるいは押し上げをしていただきたい」と述べた。
 鶴巻二三男新副会長の乾杯で開宴。
 和やかに歓談が進む中、本間博夫前会長(不二越会長)が「あっという間の2年でした。会員の皆様、理事会の皆様、そして2人の専務理事がいたお陰で務まったと思います」と感謝の言葉を述べ、一本締めでお開きとなった。

大野氏・小倉氏が副理事長に就任
新理事長に藤田守彦氏(藤田螺子工業常務)
愛鋲協 第44期通常総会を開催

 愛知鋲螺商協同組合は、5月26日午後6時より名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルにて第44期通常総会を開催した。平成28年度事業報告をはじめとする各提出議案はすべて異議なく原案通り承認可決され、役員改選では新理事長に藤田守彦副理事長(藤田螺子工業常務)、新副理事長に大野正博理事(中部製作所社長)・小倉正嗣理事(小倉商店社長)が選任された。
 総会は司会を務める大野理事の開会の辞で始まり、来賓の羽田野朗弘愛知県産業労働部商業流通課主幹、水越昭雄愛知県中小企業団体中央会総務部長、藤田〓組合相談役(藤田螺子工業会長)の紹介に続いて、資格審査が行われ、組合員総数42社中、37社出席(委任状含む)で総会が成立すると司会者より宣言された。
 馬場將嘉理事長(メイナン会長)は挨拶で、総会に出席した来賓と会員にお礼を述べた後、「6月1日は『ねじの日』ということで、PRのために毎年、記念品を選定しています。今回は『この世はねじでできている!』という、ねじ工業会で作り意匠登録されているロゴマークを使用させていただき、ねじ商連の方でクリアーファイルを制作しました。非常にたくさんの申し込みをいただき、お買い上げいただきました。組合員の皆様には1セット(5枚入り)ずつ配布させていただきました。ねじの日のPRに活用していただければ幸いです。また、ねじ流通商社の経営実態調査を毎年8月に実施していますが、愛知県は非常に回答率が低くなっていますので、この場をお借りしてご協力をお願いします。この経営実態調査は集計して官公庁へ提出し、官公庁の方でそれを元に色々な施策を行うことになりますので、どうぞご理解を賜りたいと思います。今年は2年に一度開かれるねじ商連の総会が、神奈川県鋲螺協同組合が設営を担当して、横浜で開催されます。こちらもご参加をよろしくお願いします。経済に関して、日本政府は安倍政権になって好景気が続いていると発表しています。ただ、私どもねじの卸売業にとって実態は厳しいものがあります。本当に景気が良いのか、中々肌では感じられません。これまでの好景気ならすべての業種が右肩上がりで潤ったのですが、政府が発表している今回の長期の好景気は悪い所もあれば、良い所もあるという形です。やはり少しずつ変化しているのではないかと思います。この様なときは特に組合の中で、同業者同士で情報の交換、共有を行う。また、競争するところは業界の発展のために競争しなければなりませんが、スクラムを組むところはしっかりスクラムを組んでいかなければならないと思います。今回の総会は役員改選となっています。皆様のご協力を得て、スムーズな審議をお願いします。私も2期4年、理事長の大役を皆様のご支援のもと何とか務めさせていただき、無事に終えることができました。これも偏に皆様のご協力の賜物と感謝申し上げます」と述べた。
 馬場理事長を議長に選出して議事に移り、審議の結果、第1号議案=平成28年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=平成29年度事業計画案並びに収支予算案承認の件、第3号議案=組合規約に関する件を原案通り承認可決した。
 第4号議案=任期満了に伴う役員改選に関する件は、指名推薦方式での選任方式とすることが承認され、大野理事を選考委員長に選任し、大野理事が選出した選考委員(片岡商店、東邦精器、金城螺子製作所、エフシーテック)を合わせた5名で理事役員の選考が行われた。大野選考委員長より選考結果(理事9名、監事3名)が報告され、これを承認した。
 総会終了後、直ちに第1回理事会が開かれ、理事長に藤田守彦氏(藤田螺子工業常務)、副理事長に大野正博氏(中部製作所社長)、小倉正嗣氏(小倉商店社長)が就任した。
 藤田新理事長が「先ほど、理事会で理事長を拝命いたしました。馬場前理事長、また長年副理事長はじめ理事を務めてこられた阿部常徳前副理事長には、本当にご苦労様でした。これから2年間、理事の方々、組合員の皆様と話し合いをしながら、今後組合がどうあるべきかを、コミュニケーションを深めて、活動してまいりたいと思っています。理事会での話、活動状況をホームページなどを通じて報告してまいりたいと思います。皆様のお支えをよろしくお願いします」と就任の挨拶をした。
 来賓挨拶では、羽田野朗弘愛知県産業労働部商業流通課主幹、水越昭雄愛知県中小企業団体中央会総務部長より祝辞が述べられた。
 以上で第1部を終了し、このあと会場を移して第2部の懇親会が開かれた。
 懇親会では祝電の披露に続いて、藤田K組合相談役の音頭で乾杯。和やかに歓談して親睦を深め、小倉新副理事長の中締めでお開きとなった。
 【新役員】
敬称略、※は新任
▽理事長(代表理事)=※藤田守彦(藤田螺子工業常務)
▽副理事長=※大野正博(中部製作所社長)
▽副理事長=※小倉正嗣(小倉商店社長)
▽理事=馬場將嘉(メイナン会長)
▽理事=花井康志(ハナイタイト社長)
▽理事=関戸一正(関戸機鋼社長)
▽理事=鈴木憲一(エフシーテック社長)
▽理事=土方博之(金城螺子製作所専務)
▽理事=※松原徳幸(千代松螺子社長)
▽監事=奥田一正(奥田商会社長)
▽監事=※佐野康介(佐野螺子工業専務)
▽監事=※奥田勝彦(東邦精器社長)

『MF-Tokyo2017 プレス・板金・フォーミング展』
7月12日(水)開幕、来場登録受付中
業界動向、見どころなど
最新情報は特設サイトで

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(日鍛工、代表理事会長=宗田世一氏・エイチアンドエフ取締役相談役)主催の「MF-Tokyo2017 プレス・板金・フォーミング展」が7月12日(水)〜15日(土)の4日間、東京ビッグサイト東4・5・6・7ホールで開催される。現在、同会では事前に登録すれば入場料無料でスムーズに入場できる「来場登録」をサイト上にて受け付けている。
 また、日刊工業新聞社の「MF-Tokyo2017特設サイト」には、鍛圧機械関連ニュースや業界動向、技術動向、展示会の見どころなど、最新情報が掲載されている。MF-Tokyo2017特設サイトhttp://www.nikkan.co.jp/brand/mf-tokyo/2017/
 同展示会は、環境に優しく無駄のない鍛圧機械産業の技術進歩を紹介することを目的に2009年に創設され、以降隔年で開催し今回で5回目を迎える。開催規模は2009年の第1回(190社701小間)より毎回大きくなっており、今回は265社1669小間(前回223社1304小間)と過去最大になる。この内、海外からの展示は17カ国78社360小間(前回17カ国72社257小間)で、日本の最先端技術だけでなく、海外の特徴ある機械との比較も見ることができる。
 MF-Tokyo2017は「その先の未来へつなぐ、ものづくり」を副題に掲げており、鍛圧機械に関連する多くの産業分野から出展される。初回より参加している日本塑性加工学会との連携企画では、大学・高専の研究室ブース出展・研究室発表のほか、わかりやすく各社の展示製品・技術・見どころを紹介したイラストを交えた学生向け展示会ルートマップを作成。今後の日本のものづくり技術の担い手である学生に、ぜひ最新の技術に触れてほしいと来場を呼び掛けている。
 併催行事では、マツダのこだわりのモノづくりをテーマとした開幕記念講演をはじめ、新素材CFRPの加工をテーマとした講演会やシンポジウムを連日開催し、鍛圧機械の新しい材料加工への可能性を探る。
 学会テクニカルセミナーでは前回同様、日本塑性加工学会、レーザ加工学会、日本ばね学会、日本ねじ研究協会の協力を得て、最先端技術の情報を発信する。
 出展者テクニカルセミナーは、前回の52講演から83講演と大幅に増え、充実のラインナップとなっている。日鍛工が開催する「ファイバーレーザ加工機の安全講習会」も、昨年に引き続き、会期中毎日1回無料にて開催予定。レーザ加工機の原理や各構成要素の特徴を含めた包括的な説明を記載したテキストを用いて、わかりやすく解説する。
 また、日鍛工の企画ブースでは、同会の柱となる“MF事業”について紹介。今年1月に受賞したMF技術大賞3点、技術優秀賞3点、奨励賞4点も併せてパネル展示する。
 いずれのセミナーも事前登録制で入場は無料。詳細や来場者・セミナー登録に関しては公式サイトhttp://www.mf-tokyo.jp(日英中韓4カ国語に対応)で確認を。
 【開催概要】
▽名称=MF-Tokyo2017 プレス・板金・フォーミング展
▽主催=一般社団法人日本鍛圧機械工業会/日刊工業新聞社
▽後援=経済産業省/厚生労働省/環境省
▽特別協賛=日本塑性加工学会/日本鍛造協会/日本金属プレス工業協会/日本金型工業会/日本工作機械工業会/日本ねじ工業協会/日本ばね工業会
▽協賛=日本自動車工業会/日本自動車部品工業会/レーザ加工学会/日本ロボット工業会/日本電機工業会/日本建設機械工業会/日本溶接協会/日本精密機械工業会(順不同・法人格略)
▽海外協賛=中国机床工具工業協会/中国鍛圧協会/中国模具工業協会/インド工作機械工業会/アメリカ製造技術工業会/台湾機械工業同業公会/韓国工作機械産業協会(順不同・法人格略)
▽会期=2017年7月12日(水)〜15日(土)9時〜17時(初日は10時〜17時、最終日は9時〜16時)
▽会場=東京ビッグサイト東4・5・6・7ホール
▽出展小間数=1669小間(前回1304小間)
▽出展社数=265社・団体〔内部出展・共同出展含め317社〕(前回223社・団体、内部出展・共同出展含め271社)
▽来場者数=目標3万2000人(前回2万9631人)
▽入場料金=1000円※招待券持参者および事前登録者は無料

事業計画、役員改選などを承認
一丸となり課題解決に取組む
福井県管材卸商組合 平成29年度通常総会開催

 福井県管材卸商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、6月21日午後5時30分より福井市内のホテルリバージュアケボノにて平成29年度通常総会を開催した。会員9社中、8社(9名)が出席した。
 大久保文義会計監事(大久保管材機工社長)の司会進行のもと、挨拶に立った吉岡理事長は、日頃の会運営に対するお礼を述べた後、国内外の情勢に触れ「足下では、北陸新幹線や中部縦貫自動車道の延伸工事、福井駅周辺再開発工事、さらには関西電力大飯発電所(原子力発電所)が再稼働間近など、建設需要においては話題性が多い。管材卸商としての我々の仕事は、管工事業者との連携によりライフラインの安全を守るお手伝いをすること。品質の良い商品をスムーズに流通させることが大切です。そういった中、管工事業においても現場職、技術職などの人手不足や、我々管材卸の立場では見積もりや商品の現場納入、さらには働き方改革の問題など、取り組むべき課題が非常に多いのも事実です。会員一丸となって、そのような悩み事や課題解決に取り組まねばなりません」と指摘。今年度は新春懇談会を予定しているとも話した。
 議案審議では、第1号議案・平成28年度事業報告並びに収支決算書承認の件、第2号議案・平成29年度事業計画並びに予算書(案)承認の件がいずれも全会一致で原案通り承認された。
 第3号議案・役員改選の件は、会計監事が大久保氏から藤井武宏氏(I・F・Pサービス社長)へ改選された。吉岡理事長、中島孝則副理事長(タケフ管材社長)は留任となった。
 総会後は懇親会が催され、中島副理事長の挨拶と乾杯で開宴。和やかに情報交換などをして、大久保前会計監事の中締めでお開きとなった。

介護・災害対応ロボットに注目
両展で約9万3千人が来場
ウェルフェア、ライフガードTEC

 「第20回国際福祉健康産業展〜ウェルフェア2017〜」が5月18〜20日、「第5回中部ライフガードTEC2017〜防災・減災・危機管理展〜」が同月18、19日、ポートメッセなごやで同時開催され、ウェルフェアに3日間で7万3767人、中部ライフガードTECには2日間で1万9914人が来場し盛況だった。
 ウェルフェア2017には168社・団体が398小間に出展。少子高齢化を背景に、高齢者や障害者の生活を支援する製品やサービスを幅広く展示紹介した。アートプランの移乗介助ロボット「愛移乗くんU」、ソミック石川の脳血管疾患患者向け上肢リハビリ装置、オリジンの密着型歩行補助装置「RE-Gait」、レイトロンのコミュニケーションロボット「Chapit」など、介護・生活支援・コミュニケーションロボットが注目を集めた。また、熊本地震復興支援ブースやロボカップ2017世界大会開催委員会のブースも好評だった。
 中部ライフガードTEC2017は、124社・団体が192小間に出展し、南海トラフ巨大地震に備え、防災・減災・BCPをテーマに、関連する製品・技術・サービスなどを展示紹介。防災関係車両の展示、災害対応ロボットの展示・実演をはじめ、「いざに備える」をテーマに災害に備え準備が必要な非常食・長期保存食の紹介も行われた。
 初日の午前9時30分から開かれた合同開会式では、主催者を代表して名古屋国際見本市委員会の下山浩司理事(名古屋市市民経済局産業部長)が「少子高齢化が進む中、高齢になっても健康で生きがいを持ち充実した人生を送る。こうした中、ウェルフェアは福祉、健康増進と関連産業の振興を目的として開催され、20回目を迎えました。今では中部地区最大の健康・福祉の展示会として高い評価を受けています。ウェルフェアでは20回を記念して新旧の福祉施設の特別展示を行います。また、熊本県の協力を得て熊本地震復興支援ブースを設けました。7月に当会場で開催されるロボカップ世界大会のPRブースも設けています。中部ライフガードTECは、最新の防災・減災に関した技術を一堂に展示しています。両展示会を通じて、地域の皆様の健康・福祉の増進、防災意識の向上に役立つものとなると思っています」と挨拶した。
 共催者を代表して、南海トラフ地震対策中部圏戦略会議事務局の塚原浩一氏(国土交通省中部地方整備局長)と日刊自動車新聞社の市川優社長がそれぞれ挨拶。来賓を代表して、経済産業省中部経済産業局の波多野淳彦局長より祝辞が述べられた。スペシャルゲストとして熊本県営業部長の「くまモン」も来訪し会場を盛り上げ、主催者らによるテープカットで開幕した。

尾藤司氏(徳光)が優勝
岐阜機工会 親睦ボウリング大会

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、5月12日午後7時より岐阜市茜部のACグランドにて親睦ボウリング大会を開催した。
 組合員・賛助会員企業16社より52名が参加して2ゲームの熱戦の結果、尾藤司氏(徳光)が優勝を果たした。
 ゲーム終了後、担当の輿幹事(KS・コシ商会社長)より順位発表があり、入賞者に嶋ア会長から賞品が授与された。上位入賞は次の皆さん。
▽優勝=尾藤司氏(徳光)364ピン
▽2位=河合和広氏(澤商)331ピン
▽3位=服部与一氏(服部商会)326ピン

“展示会”のすべてがわかる
「展示会データベース2018年版」
ピーオーピー 6月30日発刊

 展示会の情報誌を発行するピーオーピー(東京都千代田区)は、全国主要展示会2年分の開催データ・資料と過去5年分の開催実績、展示会&MICEの資料を一冊に収録した「展示会データベース2018年版」を発行した。
 同書は二部構成で、【第T部データ編】では、国内の展示会主催者・運営者に対して行ったアンケートをもとに、最新情報を掲載。2017年・2018年の国内の主要展示会(原則として企業のプライベートショーや即売会は除く)の会期・会場をチェックできるほか、出展計画に必要なコスト(出展料)、スケジューリング(募集期限)、過去5年分の出展者数・出展小間数・来場者数などを掲載している。生産財19業種と消費財23業種の42業種で、670件の展示会を収録。
 また、【第U部資料編】では、展示会&MICEに関する独自調査および関連機関の資料を6章立てで紹介。@展示会の総合分析A愛知県大規模展示場基本構想Bツインメッセ静岡経済波及効果調査報告書C展示会産業活性化にむけた国内外大規模展示会場運営実態に係る調査(経済産業省)D展示会統計に係る第三者認証制度(日本展示会認証協議会)EMICEの経済波及効果及び市場調査事業(観光庁)、国際会議開催統計(日本政府観光局)を掲載している。
 読者対象は、出展企業や来場者、また展示会の企画・立案・運営者で、2017年下半期以降の展示会出展計画や来場計画の立案に役立つ構成となっている。
 体裁はA4判、本文380ページ。本体価格は8500円(税抜)で全国有力書店にて販売(発刊は6月30日)。また、同社からの発送サービスも行っている(送料別途)。
 申し込み・問い合わせはピーオーピー(電話03-5687-6841、ファックス03-5687-6845)まで。

2世代目NVX5080を世界初披露
IGA INNOVATION DAYS2017
DMG森精機 大盛況のうちに閉会

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、6月20〜24日の5日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にてIGA INNOVATION DAYS 2017を開催した。世界最大のショールームである「伊賀グローバルソリューションセンタ」をメイン会場として、最新鋭の工作機械約60台の展示に加え、各分野の専門家による『技術セミナー』や70社以上のパートナー企業の出展、5軸加工体験や工場見学など様々なイベントを開催し、5日間で約9000名のユーザーらが来場した。
 今回のIGA INNOVATION DAYS 2017では、世界最高クラスの切削能力を発揮する立形マシニングセンタNVX5080 2nd Generationの世界初披露、セレクティブレーザメルティング方式を採用したアディティブマニュファクチャリング(AM)機であるLASERTEC 30  SLMの日本初披露、2500oの長尺ワークに対応するALX2500の参考出品をはじめ、生産性の向上や経営力の強化に役立つ製品や技術として、自動化システムやテクノロジーサイクルの紹介、品質・性能・保守性に優れた世界各国から厳選・認定した周辺機器を“DMQP”として展示した。
 また、近年製造業分野においても注目されているインダストリー4・0/コネクティッドインダストリーズへのDMG MORIの取り組みについて、ショールーム内の機械、ロボットをネットワークで接続してCELOSで管理やモニタリングを行うスマートファクトリーの実例を紹介した。
SLM方式を採用した新AM機
LASERTEC30SLM
DMG森精機 6月20日より受注開始

 DMG森精機は6月14日、積層造形技術のセレクティブレーザメルティング方式(SLM方式)を用いたLASERTEC 30  SLMの受注を6月20日より開始すると発表した。
 同機は、今年2月に子会社化したREALIZER社とのコラボレーションで生まれたアディティブマニュファクチャリング(AM)機で、材料を付加し3次元形状に造形するAM技術を搭載しており、部品点数の削減や製造工程の簡素化を実現する。
 SLM方式は、材料粉末を一層ずつ敷き詰め、その後にレーザで照射して任意の部分を溶融させる方式で、パウダーベッド方式とも呼ばれる。同機は、300×300×300oの積層容積、20〜100μmの積層厚さにより、高精度な3D部品造形を実現。例えば工具が届かず、切削が難しいインペラや歯冠のような小物ワークの精密な造形が可能で、主に多品種少量部品や複雑形状部品に適しているとされる。
 また、同機は稼働軸が少なくシンプルな機械構造のため、コンパクトな機械設計が可能で、クラス最小のフロアスペースを実現している。作業性については、パウダ供給とパウダ回収機構をカートリッジ内におさめた材料粉末調整システムを搭載したことにより、パウダの再利用率を95%〜98%に高めることができ、さらにカートリッジ方式のため、簡単にパウダを交換することができる。操作盤はタッチパネル式を採用し、3次元シミュレーションや積層プログラムを簡単なタッチ操作で行うことができる。
 同社では、ワークの形状を高精密に造形する同機に、仕上げ加工までを含めたトータルソリューションをオプションで提供することも可能。例えば、高精度高速5軸加工機HSC 20  linearなどを用いることで、最高の精度と面品位を実現した仕上げ加工が可能になるとし、豊富な経験のCAD・CAMのデータベースから、LASERTEC 30  SLMによる積層造形、5軸加工機による仕上げの加工までの生産プロセスチェーンを構築する。
 その他、同社の豊富な知見により、ユーザーにパウダの供給および加工・実験・製造データ等のデータベースを提供する。同時に、同社のガイドラインに従って、自由に日本および海外の高度な材料メーカーとユーザーとの直接の材料取引を行うことができる、オープンな材料環境も提供していく。
 LASERTEC 30  SLMの価格(税抜き)は6950万円〜。ドイツにて先行受注中で、日本国内納入は2018年となる予定。

第1回開催から30年の節目を迎え
メカトロテックジャパン2017
出展者説明会を開催

 10月18日(水)から21日(土)までの4日間開催される国内最大級の工作機械見本市『メカトロテックジャパン2017(MECT2017)』(主催=ニュースダイジェスト社、以下ND社、共催=愛知県機械工具商業協同組合、以下愛機工組合)の出展者説明会が6月9日、会場となるポートメッセなごや(名古屋市港区)の交流センター3階会議ホールで開催された。会場に隣接する大型テーマパークが4月にオープンして以降、周辺の駐車場や道路事情が大幅に変わったことをうけ、今回の説明会には名古屋市住宅都市局都市整備部名港開発振興課の越野章主査が招かれ、会場へのアクセス方法などについての説明に多くの時間が割かれた(※会場へのアクセスに関して詳しくはポートメッセなごやのホームページを参照)。
 1987年の第1回開催から今年で30年目の節目を迎える『MECT2017』だが、出展者数457社・団体、展示小間数1933小間(6月9日現在、主催者企画含む)は史上2番目の開催規模になるという。
 冒頭、ND社の樋口八郎社長は「昨年11月1日に出展募集を開始しましたが、多くの出展者さまに早々にお申し込みをいただき、あっという間に満小間となりました。第1回開催の1987年から30年目の節目を迎える今回展の出展者さまは457社・団体、展示小間数は1933小間を数え、これは史上2番目となる開催規模です。『MECT2017』開催まで残り4カ月を切りましたが、共催の愛機工組合の皆さまとしっかり連携し、目標達成に向けて頑張ってまいります」と主催者を代表して挨拶。また、愛機工組合の伊藤高潤理事長(春日鋼機会長)は「愛機工組合の役割は、1人でも多くのお客さまを集めることだと思っております。残り4カ月、組合員全員で力を合わせて集客に取り組んでまいります」と共催者を代表して挨拶した。
     ◇
【開催概要】
 ▽名称=メカトロテックジャパン2017(略称=MECT2017)・MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2017
 ▽開催規模=457社・団体、1933小間(6月9日現在、主催者企画含む)
 ▽会場=名古屋市港区のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1、2、3号館
 ▽会期=2017年(平成29年)10月18日(水)から同21日(土)までの4日間
 ▽開催時間=10時〜17時※20日(金)は19時までナイター開催、最終日21日(土)は16時まで
 ▽入場料金=1人1000円、団体10人以上は1人500円(いずれも税込)※ただし、公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
 ▽主催=ニュースダイジェスト社
 ▽共催=愛知県機械工具商業協同組合
 ▽後援=経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同)
 ▽特別協賛=日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同)
 ▽協賛=日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同)
 ▽出展製品=工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウェア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
     ◇
【主催者特別企画】
 1. コンセプトゾーン(実演展示)※1号館特設会場▽テーマ『NEWFRONTIER宇宙〜求められる加工技術』=民間のベンチャー企業参入が相次ぐ宇宙ビジネスを切削加工技術の視点から紹介する加工実演ゾーンを1号館内に設置。ロケットや人工衛星の小型軽量化、低コストで打ち上げるために必要な加工技術を実演。来場者が持ち得る技術を今後どう生かすべきか、そのヒントを紹介。@ゾーンA『最新の人工衛星部品を削る』=2018年初頭までに打ち上げが予定されている人工衛星の最新部品を、5軸マシニングセンタを会場内に持ち込み、加工工程を披露。AゾーンB『宇宙で活躍する町工場の技』=宇宙関連企業から仕事が舞い込む町工場協力のもと、MECTオリジナルのロケットエンジン部品を複合加工機で加工。町工場が持つ技術力や発想力の真髄に迫る。その他、新時代の宇宙ビジネスに挑む民間企業をワークや模型の展示とともに紹介。会場内には特設ステージも設置され、宇宙ビジネスの現状や最新技術、成功への秘訣が紹介される。
 2. 主催者セミナー※交流センター3階会議ホール▽@10月18日(水)=テーマ『自動車〜クルマづくり最前線〜』トヨタ自動車およびマツダによる講演を予定。A同19日(木)=テーマ『航空機〜進化する航空機産業〜』ボーイングおよび川崎重工業の講演を予定。B同20日(金)=テーマ『宇宙〜宇宙ビジネス新時代〜』民間の宇宙ベンチャー企業を代表するトップ2人による講演を予定。
     ◇
【同時開催企画】
 10月21日(土)・同22日(日)の2日間、工作機械トップセミナー(学生向けセミナー)をポートメッセなごやにて開催。主催=日本工作機械工業会、共催=ニュースダイジェスト社。理工系大学・高専の学生向けセミナーとして、次世代のものづくりを担う学生に対して「工作機械」のさらなる知名度アップを図る。

IoTでつながる、
メカトロニクスの未来へ。
三菱電機 メカトロニクスフェア2017 in中日本

 三菱電機(社長=柵山正樹氏、本社=東京都千代田区)は6月15日・16日の2日間、名古屋市東区の名古屋製作所FAコミュニケーションセンターに、工作機械・金型・板金・部品加工業者らを集め「三菱電機メカトロニクスフェア2017 in 中日本」を開催した。
 中日本地区では初出展となる、同社製新型制御装置『D―CUBES』を搭載した高出力8kwファイバレーザ加工機『ML3015eX―F80 PLUS』や高性能ワイヤ放電加工機『MVシリーズ』、高精度形彫放電加工機『EA―PSシリーズ』などがお披露目されるとあって、この2日間は、予想を上回る800名以上の来場者で賑わっていた。
 新型制御装置『D―CUBES』を搭載したファイバレーザ加工機『eX-Fシリーズ』は、サーボモータの応答を予測する独自の新軌跡制御技術により軌跡精度を維持したまま加工速度を高速化し、薄板加工時間を最大26%短縮(同社比)する。また、独自の新トレース制御技術によりZ軸の追従性をアップさせ、最大加工速度は10%向上させることが可能(同社従来機でステンレス1oを加工した場合)となった。
 新製品展示以外にも、特別講演『トヨタ流カイゼンで、まだまだ会社は強くなる!〜どんな業種にも当てはまる仕事の秘訣≠ヘ日本の製造業の現場にあり!〜』や、加工機工場(放電・レーザ)製造現場見学ツアー、e―F@ctory工場見学、リモートサービス説明ツアーなどにも来場者の関心は集まっていた。
 今回のフェアを、同社執行役員産業メカトロニクス事業部長の氷見徳昭氏は「Manufacturing Tomorrow―未来のものづくり≠テーマに、新型制御装置『D―CUBES』を始めとした、先進の弊社メカトロニクス・イノベーションをご提案するフェアである」と表現している。
 同社製品に関して詳しくは、中部支社 産業メカトロニクス部▽電話=052(565)3112、▽HP=http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/へ。

市原産業 リフォーム・住宅設備の事なら
ワンストップで何でもそろう
メーカー複合型ショールーム開設
 市原産業(社長=市原俊享氏、本社=岐阜県可児市川合2749―9)は東海地区最大級のリフォームショールーム「イチハラホームギャラリー」(岐阜県可児市谷迫間541―1)を6月24日、グランドオープンした。24、25日にはオープンイベントが開催され、大勢の客で賑わった。
 このショールームは、敷地面積約2800坪、延床面積約450坪のスペースに、リクシル、TOTO、ダイケン、サンゲツなど国内大手メーカーの商品を常設展示。住宅機器から建材まで住まいのすべてがそろっている。客目線で複数のメーカーの商品を見比べることができる、このようなメーカー複合型ショールームは日本初という。
 同社は3年前、本社にクリナップ専門館をつくり、クリナップ商品の常設展示を始めた。そこから実際に見て、触って、納得して商品を購入してもらう流れが定着。さらにショールームには、それまで獲得がなかなか難しかった新規の客も多く訪れることから、今回新たにショールームをオープンすることとした。
 同社は、新築はもちろん、リフォームにも豊富なメニューで客の要望に対応。アフターフォローやメンテナンスも行い、各種助成金活用の相談などにも応じている。
 今回のショールームオープンについて市原社長は「リフォームをしたいお客様とキッチンなどをショールームに見に行くときは岐阜や名古屋まで行かなければならず、1日かがりになってしまう。色々商品を見比べていると、前に見たものが良かったということもあり、また移動することになる。お客様も大変です。また、カーテンなどは見本の小さな布から全体を想像しなければならず、実際のサイズにすると相違があり、せっかく決めていただいたものだが、お客様にとっては違和感のあるものになってしまうこともある。この展示場ではサンゲツさんにも協力をいただき、実際に生地を確認して決めることができます。お客様に実際に見て触れていただき、自分の嗜好に合ったものを選んでいただくことが一番です。新築やリフォームをお考えの方は、何でも見ることができ相談に乗ってくれる、イチハラホームギャラリーにご来場いただき、私どもの良さを分かっていただければと考えています」と話した。
 市原産業ホームページhttp://www.ichihara-s.com

新開発エアインワンダーウェーブ洗浄搭載
新「ウォシュレット アプリコット」
TOTO 脱臭機能も加わり、8月1日発売

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、新開発の「エアインワンダーウェーブ洗浄」とトイレ空間脱臭機能「においきれい」を新搭載したシートタイプ温水洗浄便座の最上位モデル、新「ウォシュレット アプリコット」を8月1日に発売する。
 新開発の「エアインワンダーウェーブ洗浄」は、1秒間に約100個の水玉を連射するワンダーウェーブ洗浄に加え、水玉に空気を含ませることで一粒一粒を約30%拡大し、洗い心地の「たっぷり感」を向上させた。
 また、トイレ空間の脱臭機能「においきれい」をシートタイプのウォシュレットに新搭載。ニオイ成分(アンモニア、トリメチルアミン)を「においきれいカートリッジ」に捕集して脱臭し、ニオイ成分は「きれい除菌水」で1日に1回、使用が少ない時間帯に洗浄・除菌する。
 デザインは、隙間や凹凸を極力少なくし、お湯をためるタンクが不要な瞬間式ならではの薄い形状をさらにすっきり美しく見せるだけでなく、「フチなしウォシュレット」が便器ラインに合った滑らかな形状になるなど、手入れもしやすくなっている。
 訪日外国人を含め、誰もが操作しやすいトイレを目指し、操作リモコンには一般社団法人日本レストルーム工業会が1月に策定した「標準ピクトグラム」を初採用した。
 価格(税抜)は、オート便器洗浄タイプ11万9000円〜、レバー便器洗浄タイプ10万9000円〜。発売3年目に2万1000台/月の販売を見込む。

新「ピュアレストEX」を同時発売
アプリコットとの組み合わせで、
よりすっきりとしたトイレ空間に

 TOTOは、掃除しやすいすっきりしたデザインが好評な4・8L洗浄の組み合わせ便器、新「ピュアレストEX」を8月1日に発売する。
 ピュアレストEXは、丸みを帯びたタンク形状と便器側面の凹凸をサイドカバーで覆い、すっきりとしたデザインが好評。渦を巻くような水流で便器の汚れを少ない水量で洗浄可能にした「トルネード洗浄」(洗浄1回あたり大4・8L/小3・6L)や、便器表面をナノレベルでなめらかに仕上げ汚れを落ちやすくした「セフィオンテクト」、便器のフチをなくし手入れがしやすい「フチなし形状」といったTOTO独自の清潔機能はそのままに、今回、手洗い付タンクタイプでボウルの深さを従来品より深く設計し手洗いしやすく水はねを軽減、また、手洗いなしタイプは従来より61oタンクの高さを低くしてコンパクトにした。
 「ピュアレストEX」便器+タンクのセット価格(税抜)は、10万8400円〜13万7900円。発売3年目に7100台(セット)/月の販売を見込む。

欧州のトレンドデザインを始め
『粋』をテーマにしたタイル
ダイナワン 全30シリーズを新発売

 店舗・商業施設・建築市場向けタイル・建材販売会社のダイナワン(社長=三井基次氏、本社=東京都中央区)は、デジタル技術によりリアルに再現した人造大理石調のデザインや重なり合う木々の木漏れ日をイメージした3次元タイルなど、『粋』をテーマとしたタイル全30シリーズを7月より本格発売する。
 同社は、デジタル技術の普及により世界的にデザインが平準化する中、独自の工夫によりデザイナーや設計者の遊び心を刺激するような「タイルによる粋な着こなし」を追求し、既成概念を覆すデザインや機能など従来の枠組みに囚われない新しいタイルを提案している。
 今回新たに発売するタイルは、欧州で再び注目を集めている人造大理石が持つきらびやかな表情を色あせることのないタイルとして再現した内床/壁タイル「GEMS(ジェムズ)」や、重なり合う木々の木漏れ日を表現した3次元のデザインタイル「KOMOREBI(こもれび)」、また温浴施設で滑りにくく、タイルを踏んだ時にヒヤッとしない建築・公共施設用途タイル「GRIP&THERMO(グリップアンドサーモ)」など全30シリーズをラインアップしている。
 価格(工事費・消費税別)は、内床/壁タイル「GEMS」が1万3800円/u[サイズ450×900角(446×895×10o)・600角(595×595×10o)]、デザインタイル「KOMOREBI」が1200円/枚[サイズ約115・2×133×30o]。

創業60周年を目前に控え
『The Next Stage』 目指す
イトウ 平成29年度社員総会開催

 住設機器・配管資材卸のイトウ(社長=伊藤辰之氏、本社=名古屋市北区)は6月1日、名古屋市中区の名古屋国際ホテルに取引先などから44名をゲストとして招待し、平成29年度社員総会を開催した。本総会のテーマは『The Next Stage』。同社社員一同は今年度の事業方針などを確認し合い、次のステージに向けて新たに歩みだした。
 冒頭、伊藤社長は「次のステージを目指そうという意味で、今回の総会テーマは『The Next Stage』に決まりました。これまで弊社は年間売上30億円を目指してまいりましたが、それはもはや通過点に過ぎず、次のステージとして売上50億円に向かっていきたいと思っております。前期は対前年度比13・2%増を記録するなど、ここ数年、弊社の売上は好調に伸びてきておりますが、その要因は、本日お集まりの仕入れ先さまや関係各位の絶大なお力添えのお陰と考えております。自助努力としては、長年、新規開拓には力を注いで参りました。その効果も売上増に寄与していると思うので、今後もその点には力を入れてまいります。会社というものは、社員を一から育て、その彼らが成長し業績を上げていく、そうした過程が必要だと私は思います。弊社の経営理念にもありますが小さくても強い会社≠、これからも目指し続けていきます」と、挨拶のなかで語った。
 伊藤社長によると、同社の昨年度の業績は、売上高・粗利益額ともに対前年度比増を記録。今期の全体数値目標は、前年同様、売上・粗利ともに二桁の増分を目標としているという。「設備・サブコン系」と「建築・リフォーム系」の2本柱を立てる同社だが、「設備・サブコン系」では新規開拓売上目標を3億5000万円(1、2年目の合計)とし、大手サブコンまたは地場サブコンで最低5社との新規口座開設を目指す。「建築・リフォーム系」では既存客での売上目標を3億円と設定。その他、平成29年度の純然たる新規で1億円、東京営業所の目標である1億円と合わせてトータル5億円を目指す。また、平成29年度事業方針に『中長期の目標として6年後に売上高50億円を達成する』と記載するなど、平成30年に創業60周年を迎える同社は『The Next Stage』に向けての第一歩を歩み出した。
 本総会では、事業方針の発表以外にも、昇進辞令の授与や永年勤続(30年・10年)表彰、新入社員の挨拶にはじまり、社員全員から募集した業務に関連(?)する標語や川柳の大賞発表、受注業務に必要な商品コードの暗記テストをグループ別対抗戦で行う「コードナンバーコンテスト」が催されるなど、明るく楽しい同社の社風が表れたバラエティ豊かな内容となっていた。
 会場を移し、来賓の國井祥行労務管理センター代表社員の乾杯の挨拶で懇親会がスタート。イトウ社員とゲストが懇親を深めるなか、「コードナンバーコンテスト」の成績発表が行われ、宴もたけなわへ。最後は、来賓の永江卓哉大垣共立銀行大曽根支店長の中締めで、全日程が終了した。

日本バルブ工業会
新役員

 一般社団法人日本バルブ工業会(東京都港区)は6月9日に第5回通常総会ならびに臨時理事会を開き、次の役員を選任した。
 敬称略、※は新任
▽会長(代表理事)=中村善典(金子産業社長)
▽副会長(理事・東京支部長)=小林公雄(キッツ相談役)
▽副会長(理事・東海支部長)=※前田康雄(前田バルブ工業社長)
▽副会長(理事・彦根支部長)=村井米男(オーケーエム会長)
▽副会長(理事・近畿支部長)=中村政弘(オーエヌ工業社長)
▽専務理事(業務執行理事)=※濱崎雅幸(日本バルブ工業会)
▽監事=※石田貴嗣(石田バルブ工業専務)
▽監事=※福山信也(アイエス工業所社長)
▽監事=大野裕(早稲田大学理事・理工学術院教授)
 なお、副会長(理事)の落合潔氏、監事の大石秀浩氏、中野惠司氏、専務理事の比企諭氏は退任した。

イグス新製品
「イグリデュールT150」
同社初の食品産業向け3Dプリント材質

 モーションプラスチック・カンパニーのイグス(東京都墨田区)は6月9日、同社が開発した3Dプリント材質「イグリデュールI150」が、EU規制10/2011準拠により食品接触分野での使用が認可されたと発表した。幅広い用途で使用できるトライボフィラメント(耐摩耗性に優れる3Dプリントフィラメント)の認証を受け、食品や化粧品と直接接触するカスタムメイドの可動用特殊パーツが3Dプリントで製造可能になった。材質は無潤滑でメンテナンスフリー、しかもヒートベッド無しの3Dプリンターにも使用できる。
 「イグリデュールI150」トライボフィラメントは、食品産業における可動部用無潤滑特殊パーツを迅速かつ低コストで実現する。「イグリデュールI150」はノズル温度が250℃に設定できる3Dプリンターであればどのプリンターでも使用できる。この高性能樹脂は熱膨張しにくいため、ヒートベッド無しの3Dプリンターでも加工できる。その場合、同社は、接着度を確保するため、プリントベッド底面にイグス製プリントベッドシートを推奨している。
 トライボフィラメント部門長のトム・クラウゼ氏によると、「イグリデュールI150の用途は非常に多様ですので、この他にも多くの産業に活用できます。堅牢性を備えながらも、トライボフィラメントの中で加工が最も簡単です。しかも、毎秒0・2mまでの走行速度で優れた摩耗耐性を発揮します」
 同社は「イグリデュールI150」の他に、5種類の無潤滑かつメンテナンスフリーのイグリデュール・トライボフィラメントを提供しており、連続負荷や薬品耐性が求められる領域等、多様な用途に対応している。いずれも、一般的な3Dプリント材と比較して最高50倍の摩耗耐性を備えているため、少量生産や特殊機械製造の複雑な動作部位向けの治具に装備される摩耗パーツに適している。
 また、3Dプリンターを持っていないユーザー向けに、トライボフィラメントやレーザー焼結型「イグリデュールI3」を用いた摩耗パーツの3Dプリントサービスを提供している。同社のウェブサイト(www.igus.co.jp)内にあるオンラインツールでデータをアップロードして材質の選択や構成を行い、カスタムメイドの摩耗パーツをウェブサイトから見積り依頼することができる。
 テスト結果は、次のサイトで見ることができる。www.igus.co.jp/tribofilament.
ロングストローク用途高圧ケーブル
「CFCRANE.PUR」
〜ストローク400m以上のPUR 外被6/10kVモータケーブル〜

 イグスは6月22日、クレーン設備用の超ロングストローク用途に適した高圧「チェーンフレックス」ケーブル「CFCRANE.PUR」を新規に開発したと発表した。このシリーズの高圧モータケーブルは、優れた可動性能や屈曲性を持ち、大型クレーン設備やコンベア設備に最適。ケーブル単品のみならず、配線済みユニット品として専任技術者の現地据付けサポートが可能なため、ユーザーの負担を大きく減らすことができる。
 クレーンや運搬技術分野における設備は昼夜を問わず稼働し、その規模や動力供給は増している。設備のエネルギー需要は、365日常に高信頼での供給が求められるため使用する部材には確実に高負荷に耐えられる特性が求められる。
 高い信頼性を実現するために、6/10kV高圧モータケーブル「CFCRANE.PUR」シリーズは、特殊な導体構造と材質の組み合わせにより、屋内外問わず1000mまでのロングストロークに最適な構造で設計されている。また、ケーブル径は、従来型モータケーブルに比べて20%小さくなっており、曲げ半径が直径の10倍に対応している。
 同社のケーブルはすべて1m単位で長さを指定可能。ケーブル単品での納品の他に、「エナジーチェーン(同社のケーブル保護管)」に組付けて配線済みユニットとしても納品される。さらに、専任技術者による据付けサポートを利用することで、積荷作業やオフショア領域でのエネルギー供給システムに関して、高い信頼性のシステムを1枚の注文書で入手することができる。

25年の出力無償保証
ソーラーパネル『Eシリーズ』発売
LIXIL ラインアップを刷新

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、単結晶セルを採用したソーラーパネル『Eシリーズ』を、7月3日(月)より受注開始したと発表した。同製品の発売により、同社の太陽光発電システムは、昨年の販売以来好評な『デイズシリーズ』(300W)と『Eシリーズ』(290W)の2シリーズのソーラーパネルから選べるようになった。
 ソーラーパネル『Eシリーズ』は、発電効率を向上させたことにより、単結晶セルで290Wと高い発電量を実現している。また、サイズは標準サイズの「Fサイズ」と、その約80%の大きさでコンパクトな「Sサイズ」がラインアップされている。この2つを組み合わせることで、敷設面に無駄なくパネルを敷き詰めることができ、発電量の大幅アップに貢献してくれる。
 『Eシリーズ』は、デザイン性と施工性も兼ね備えた屋根一体型太陽光発電システム「ソーラールーフ」や、軽量なアルミ部材で屋根への重量負担を軽減したアルミ架台「ソーラーラック」のほか、金属折板屋根に取り付けられる軽量ソーラー架台「ソーラーベース」にも対応しており、戸建住宅やオフィス、工場など、さまざまな場所への設置が可能だ。
 なお『Eシリーズ』は、ソーラーパネルの出力保証が同社最長となる25年間、システムの保証期間は15年間となっており、万が一のときも長期保証で安心して使うことができる。
 同社は今回の『Eシリーズ』の発売に際して、「今後も、発電効率が高く、1年を通じて安定した発電を実現する太陽光発電システムをご提供し続け、ソーラー時代におけるお客さまのニーズにどこまでもお応えしていきます」とコメントを発表している。
 そのほか、この製品に関する詳しい情報などは、同社の太陽光相談窓口▽フリーダイヤル=0120―694633まで問い合わせを。

産業用ロボットの展示台数日本一
ダイドーロボット館を見学
名機工同友会 40台以上が常時稼働゜

 名機工同友会(会長=吉野栄一氏・吉野機械工具社長)は、5月23日に開催した例会で「ダイドーロボット館」(名古屋市中村区名駅南4―12―5)を見学した。
 今回の研修は、山田貞夫ダイドー社長が2月例会の講演でロボットの将来性と必要性について話したのを受け、是非ダイドーロボット館を見学したいという会員の声から実現した。
 ダイドーロボット館は、名古屋駅から徒歩7分と好立地の8階建てビルで、1階と3階では産業用ロボットの展示とユーザーの作業環境に合わせた実証テストが行われている。1階は大型ロボット、3階は小型ロボットを中心に合計40台以上の様々なメーカーのロボットが稼働状態で展示されている。
 また、同館ではロボットスクールの開講・セミナーの開催も行われている。労働安全衛生法で産業用ロボット作業者に義務付けられている安全教育の講習会なども実施し、受講者に「修了証」を発行している。
 昨年5月のグランドオープン以来、企業だけでなく、政府関係者や各自治体の首長らも多く訪問するなど、各方面から注目されている。
 当日は、はじめにロボット館7階の大ホールで山田社長が「本日は、ご訪問ありがとうございます。少子高齢化はますます深刻になり、注目される三品産業(食品、化粧品、医薬品)での成約も多くなっています。全世界の産業用ロボットの5割を占める、大手ロボットメーカー・ファナックのパラレルリンク6軸ロボット(特許取得)は、私どもダイドーが総発売元となっています。ロボットメーカーはロボット単体を作って売るだけで、ロボットを多く使う大手企業にはロボットを使うためのエンジニアがいます。ロボットのエンジニアをおいて、ロボットを使える形にするのがシステムインテグレーター。私どもは商社ですが、システムインテグレーターとして社員60名に働いてもらっています。このロボット館は皆様に利用していただくために作りました。システムインテグレーターが色々な技術援助をいたします。また、この場でお客様の仕様にして問題なく作業ができるかをテストしています。皆様のお役に立たせていただくことが私の喜びです」と挨拶した。
 松野義文ダイドー名古屋営業本部営業一部部長が続いて挨拶した後、2班に分かれて館内を見学。実際に稼働しているファナックのパラレルリンク6軸ロボットをはじめ、安全柵を必要としない「緑のロボット」、人との協働作業が可能な低出力タイプのロボットなどを見て回る中で、熱心に質問する会員の姿も見られた。

2017年7月16日(日)・2641号
中部経産局7月公表 最近の管内総合経済動向
「改善している」に上方修正
設備投資も24か月ぶりに上方修正

 中部経済産業局は、7月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を「緩やかに改善している」から「改善している」に、5か月ぶりに上方修正した。※比較は、断りのあるものを除き、平成29年5月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を2か月連続して「堅調となっている」とした。鉱工業生産の指数(5月速報)は、輸送機械工業、プラスチック製品工業、電気機械工業などが低下したことから、前月比6・5%減と2か月ぶりに低下。主力の輸送機械は、乗用車が横ばい、自動車部品が緩やかに増加、航空機体部品・同付属品が高水準ながら弱含みとなり、同19・9%減となった。はん用・生産用・業務用機械は、同1・6%減。金属工作機械(海外向け)、土木建設機械、繊維機械(アジア向け)に増加の動きがみられた。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に一部に増加の動きがみられ、同4・1%増となった。
 個人消費については「緩やかに持ち直している」と2か月連続して判断。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比1・5%増と3か月連続で前年を上回った。百貨店は、改装・催事による効果に加え、飲食料品に動きがみられ、同1・1%増。コンビニエンスストアは、出店効果に加え、カウンター商材、中食が引き続き好調で、同2・9%増。家電大型専門店も、季節空調、白物家電が堅調で、同3・4%増となった。一方、スーパーは、衣料品の不振が継続していることに加え、飲食料品も振るわず、同1・3%減となった。乗用車販売は、小型車が7か月連続、普通車が4か月連続、軽自動車が2か月連続で前年を上回り、全体でも11か月連続で前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比13・2%増)。
 設備投資は、判断を「増加しているものの、伸びは鈍化している」から「増加している」に、24か月ぶりに上方修正した(判断変更は12か月ぶり)。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが2か月連続で、自動車工業向けが5か月連続で前年を上回り、全体でも2か月連続して前年を上回った。また、設備投資の判断指標としている日銀短観及び法人企業景気予測調査では、平成29年度の設備投資計画は、東海・北陸ともに前年度比増となっている。
 そのほか、公共投資は「緩やかに持ち直している」、住宅投資も「緩やかに持ち直している」、輸出は「持ち直している」、雇用については「労働需給が引き締まっている」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、「卸売業」「小売業」などで前年を下回ったものの、「建設業」「不動産業」などで前年を上回り、全体では3か月ぶりに前年を上回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要。各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。

国内受注が前年同月比34・9%増
中部経産局 5月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が6月30日に発表した平成29年5月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比10・7%増の391億8700万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は7・2%減となった。
 国内受注は、前年同月比34・9%増の152億7800万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は2・0%増となった。主力の一般機械工業向けが前年同月比40・3%増の79億3500万円と2か月連続で、自動車工業向けも同22・3%増の42億9200万円と5か月連続で前年を上回った。
 海外受注は、前年同月比0・7%減の239億900万円となり、2か月ぶりに前年を下回った。前月比は12・2%減となった。海外受注比率は前月より3・5ポイント減って61・0%となっている。
 アジア向けが前年同月比28・5%増、ヨーロッパ向けも同10・6%増といずれも2か月連続で前年を上回ったが、北米向けが同32・1%減と2か月連続で前年を下回った。シェアは、アジア(トルコを含む)向け41・4%、北米向け29・1%、ヨーロッパ向け26・2%となっている。
 国別にみると、1位の中国が64億5300万円(前年同月比64・8%増)、以下、アメリカ63億4500万円(同10・5%増)、ドイツ16億2600万円(同34・7%減)、イタリア13億8500万円(同59・7%増)、インド11億9600万円(同125・7%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比0・4%増の253億9300万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は1・6%減となった。
 受注残高は、前年同月比3・5%増の1671億5000万円となり、2か月連続で前年を上回った。前月比は6・1%増となった。

伝統を守りながら改革を
新会長に鬼頭佑治氏(協和工業社長)
愛鉄連 第6回定時総会開く

 一般社団法人愛知県鉄工連合会(愛鉄連)は6月26日、名古屋市中村区のフジコミュニティセンター大会議室にて午後3時より第6回定時総会を開催した。提出された議案を審議し、平成28年度事業報告書及び財務諸表などを承認した。
 任期満了に伴う役員改選では、理事50名・監事2名が選任され、新会長(代表理事)に鬼頭佑治氏(協和工業社長)が就任した。
 鬼頭新会長は挨拶で「新会長に選定いただきました鬼頭でございます。愛鉄連は、まだまだ十分皆様のお役に立つ団体だと思っています。伝統を守りながらもモノづくり愛知の礎として、少しずつ改革を行い新たな愛鉄連を作っていきたいと考えています。今年度は、創立60周年の年でもあり、出来る限り存在感を示していきたいと思います。皆様の協力をいただきながら、しっかり運営を行ってまいりたいのでどうか宜しくお願いいたします」と所信を述べた。
 【新会長 経歴】
 鬼頭佑治氏(72歳)
 昭和42年4月東京の機械商社に入社。同43年10月協和工業に入社し、専務取締役を経て、平成12年4月代表取締役社長に就任(現職)。同28年11月から大府商工会議所副会頭(現職)。同29年6月26日愛知県鉄工連合会会長に就任(現職)。

事業計画など全議案承認
協同組合の解散を決議
ナゴヤ西部機械協組 平成29年度通常総会開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=上野平雅裕氏・名上鈑金工業所社長)は、5月30日午後6時より名古屋市中村区のウインクあいちにて平成29年度通常総会を開いた。
 資格審査では司会者から会員総数21社、出席者総数17社(委任状含む)により総会が成立すると宣言された。
 上野平理事長が挨拶で「組合では毎年、総会、納涼会、ボウリング大会、忘年会、新年会の事業を行っており、その他、工場見学やセミナーなども開催しております。昨今、組合員数が減少し、補助金等の金額も少なくなっており、事業を行うにも困難なことが多くなってまいりました。そこで本組合としましては、皆様の同意をいただき、本年度で協同組合を解散することを目指しております。後ほど、ご審議をしていただきますので、よろしくお願いいたします」と述べた。
 上野平理事長を議長に選出して議案審議を行い、第1号議案=平成28年度事業報告書及び決算関係書類承認の件を原案通り承認した。
 第2号議案=組合解散の件は、上野平理事長より経緯などについての詳細な説明が行われ、審議の結果、本年度末をもって協同組合を解散し、任意団体を発足させ事業を引き継ぐことを決議した。また、今後の解散に向けての手続きなどを理事会に一任することも併せて決議した。
 引き続き、第3号議案=平成29年度事業計画(案)及び収支予算(案)承認の件、第4号議案=会費賦課徴収方法承認の件、第5号議案=組合の借入最高限度額承認の件について審議し、いずれも原案通り承認した。
 島内司副理事長(島内製作所社長)の閉会の辞で総会を終了。
 総会後は会場を「しら河・名駅店」に移して懇親会が催され、情報交換などをしながら親睦を深めた。

THE CUTブランドに
アルミ製生爪が新登場
丸一切削工具 軽量で成形も容易

 丸一切削工具(社長=衣斐誠氏、本社=東大阪市本庄西2―6―17)は、オリジナルブランドTHE CUT(ザ・カット)のアルミ製生爪(北川 油圧・エアーチャック用AL―HO型・AL―B型)を新たに発売する。
 これまでTHE CUTの生爪は鉄鋼製の製品のみであったが、新たにアルミ製を追加販売することで、さらなる拡販を目指す。
 アルミ製生爪の特徴は次の通り。
 @鉄鋼製に比べ軟らかく、ワークにキズが付きにくい。
 A鉄鋼製に比べ軽量なので、遠心力による生爪の把握力低下を抑えることができる。
 B軟らかく切削性が良いため、成形が容易に行える。
 今後、円形生爪など種類を増やしていく予定。

組合HPの更新レクチャーも予定
今年度の事業日程など審議
愛鋲協 29年度第2回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=藤田守彦氏・藤田螺子工業常務)は、6月27日午後7時より名古屋駅前の安保ホールにおいて、平成29年度第2回定例理事会を開催した。9名の理事全員が出席した。
 藤田理事長の挨拶の後、理事長が議長を務めて議案審議が行われた。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、事務局より5月・6月の売上報告があり、承認された。また、9月に研修会を開催し、組合ホームページ編集のレクチャーを受けることとした。
 第2号議案=理事会の日程に関する件は、今後の理事会開催日と休会月を検討し、次のように決められた。8月4日午後7時から▽9月(日にち未定)研修会を併催▽11月8日午後7時から▽12月3日ボウリング大会終了後▽1月26日新年会開催前の午後4時30分から▽2月(日にち未定)▽4月(日にち未定)▽5月25日総会前の午後4時30分から。休会月は7月、10月、3月。
 第3号議案=ボウリング大会の件は、12月3日午前10時より星ケ丘ボウルにて前年度と同様に開催することとした。担当は鈴木憲一理事(エフシーテック社長)。
 第4号議案=組合ホームページ(http://aibyokyo.com/)の件は、広報部が中心となって詳細を詰めることとした。理事が直接投稿・編集できるように9月の研修会でレクチャーを受ける。
 第5号議案=新年会の件は、平成30年1月26日午後6時から名鉄ニューグランドホテルで開催(予約済み)することとし、10月の組合報で告知する。
 第6号議案=平成30年度通常総会の件は、平成30年5月25日午後6時から名鉄ニューグランドホテルで開催(予約済み)することとした。
 第7号議案=ねじ商連第3回常任理事会に関する件は、6月21日に新横浜国際ホテルで開催され、藤田理事長、馬場將嘉理事(メイナン会長)が出席した。詳細について報告された。
 第8号議案=ねじ商連第42期通常総会の件は、7月21日にホテルニューグランド(横浜市)にて開催される同総会に愛鋲協より9名が出席する予定とし、集合場所や時間などが確認された。
 第9号議案=ねじ商工連盟通常総会の件は、8月3日に浜松町東京會舘「オリオン」にて開催される同総会に、藤田理事長、大野正博副理事長(中部製作所社長)、小倉正嗣副理事長(小倉商店社長)が出席予定。愛鋲協としての意見を藤田理事長がまとめ、当日、藤田理事長はねじ工業会の方で出席するため、発言者を小倉副理事長が務めることとした。
 第10号議案=脱退届の件は、脱退届を提出した1社について今期末(平成30年3月31日)をもって退会することが承認された。
 第11号議案=その他(報告事項)は、匠ライフデザインから提案された保険の資料を配付、加入に応じて組合に手数料が入ることが説明された。
 次回理事会は8月4日午後7時より安保ホールにて開催される。

リケンを講師に鋼管・継手部会
「適正利潤の確保」を確認
静岡県管工機材商組合 6月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、6月9日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において理事会を開き、研修旅行の日程、余剰金の扱いなどについて協議した。
 冒頭、一色理事長より挨拶があり、続いて次の項目が話し合われた。
 @6月15日開催の管機連総会について、一色理事長が参加することを確認した。
 A建通新聞社より来年の新年賀詞交歓会に列席したいとの申し入れがあり、これを承認した。
 B12月の研修旅行について、日程を当初予定していた12月13日〜16日から、14日〜17日に変更することを承認した。
 C業界の現状として、県内における値引きの状況が報告され、改めて商ルールを守り、管機連のスローガンである「適正利潤の確保」に努めることを確認した。
 D組合余剰金について、賛助会員が増加したことによりやや余裕ができていることから、ゴルフ大会の補助や事務局経費として有効に使うことを承認した。
 E東京組合の「第49回管工機材・設備総合展」(8月1〜3日、東京ビッグサイト東3ホールで開催)の招待券を組合員に配布することを承認した。
 【鋼管・継手部会】
 理事会に先立って行われた鋼管・継手部会(担当=鈴木隆佳副理事長・山田商工社長)では、「自動車部品メーカーのリケンが取組むBCP(事業継続計画)」と題して、リケン配管機器事業部名古屋営業課の櫛野武課長が講演した。
 1927年創業のリケンは、自動車・産業機械部品(エンジン部品、ミッション部品、駆動・足回り部品)をはじめ、配管機材などを製造。2017年3月期の連結売上高は759億円。
 櫛野氏は、同社にとってのBCPの位置づけは安全・品質及び5S、TPS活動と共に企業活動のベース「ものづくりの基本」であり、社員一人ひとりの気づきによる永続的な整備活動「人命第一と供給責任の全う」であると説明。
 2004年10月の新潟県中越地震と07年7月の新潟県中越沖地震で同社の柏崎工場が被災し、その経験を生かして構築された自動車部品供給の停止時間を最小限に抑える仕組みについて話した。
 また、配管の変更・補修が簡単にできる同社のハウジング形管継手「トップジョイント配管システム」の紹介も行われた。

 7月7日には、同組合の7月理事会と合成管部会(担当=小澤成章副理事長・小澤商会会長)がマイホテル竜宮にて開催された。

不二越、理研測範が新入会
嶋ア会長以下、全役員留任
岐阜機工会 第5回通常総会を開催

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は、6月28日午後6時30分より岐阜市内のホテルリソル岐阜において、第5回通常総会を開催した。提出議案はすべて承認され、嶋ア会長はじめ全役員の留任が決まった。
 総会の司会進行を徳永和也総務幹事(徳光社長)が務め、業界関係の物故者に対して全員で黙祷を捧げた後、司会者より会員総数66社中、58社出席、委任状出席8社で総会が成立すると報告された。
 嶋ア会長が、6月22日に開かれた全日本機械工具商連合会(全機工連)総会の報告を中心に挨拶した(要旨別掲)。
 議長に高橋直正副会長(澤商社長)を選出して議案審議を行い、第1号議案=平成28年度事業報告、第2号議案=平成28年度収支決算報告、第3号議案=平成29年度事業計画(案)、第4号議案=平成29年度収支予算(案)、第5号議案=役員改選(案)を原案通り承認した。任期満了に伴う役員改選では役員全員の留任が決まった(別掲)。
 第6号議案=その他は、会員の異動について不二越、理研測範の2社の入会が徳永総務幹事より報告され、以上で議事を終えた。
 来賓の池田眞澄岐阜県中小企業団体中央会参事より祝辞が述べられ、総会を終了した。
 総会後は懇親会が開かれ、大矢拓司山勝商会名古屋営業所長の音頭で乾杯。和やかに歓談して親睦を深め、服部与一相談役(服部商会社長)の中締めでお開きとした。
 【嶋ア会長挨拶要旨】
 本日はお忙しい中、ご出席いただきありがとうございます。先日(6月22日)に全機工連の総会がありましたので、その報告を私の挨拶に代えさせていただきます。
 景況感ですが、今回は北海道から九州までの組合より参加があり、平成28年度の下期が上期より売上増となったのが、北海道で100%、東北が約40%、関東も約40%、中部は約60%、関西は36%、西日本は62%で、平均48%となり半分ぐらいは上期の方が良かったという結果になりました。前年度比もほぼ同じような数字で、北海道が90%、東北については何か特別な理由があるのか33%、関東は43%、中部は58%、関西は36%、西日本は62%の会社で増加という報告がありました。押しなべて言うと、中部は自動車関連が好調で高い水準だが、さらに6割が売上を伸ばした。相変わらず中部は良いというところで話は終わってしまいましたが、今年度第1クオーターの景況感を各ブロック長が報告する中で、悪いことを言うブロックは1つもありませんでした。ですから、中部も負けずに頑張ってやっていきたいと思っています。
 今回、全機工連の組織が大きく変わりました。今までは東京、大阪のどちらかの理事長が全機工連の会長を兼務するという形でしたが、非常に激務だということで、東京、大阪、愛知の理事長はすべて副会長となり、会長には今回、坂井俊司NaITO社長が新たに就任されました。東京は小池達夫平和テクニカ社長が、大阪は中山哲也トラスコ中山社長が理事長に就任し、愛知は伊藤高潤春日鋼機会長が引き続き理事長を務めます。各ブロック長には大きな変化はありませんでしたが、関西地区のブロック長に古里龍平ジーネット社長が就任しました。
 もう1つ、大きなこととして、本年度より経済産業省の素形材産業室が全機工連及び傘下の組合を担当することが正式に決まりました。我々の業界に少しでも予算を回していただいて活性化できないか、また「工具の日」を制定できないか、という働きかけを全機工連から行っています。
 現在、全機工連の加盟団体・企業が年々減っています。富山機工会、佐賀機工会がまだ未加入なので、加入に向けて働きかけをしているという状況です。昨年、岐阜で開催した「全国機工流通若手会」が非常に好評で、今年は11月18日に東京で同じような会が行われます。正式に予算化されて、鉄道運賃の75%を補助することが正式に決まりました。是非、多くの方に参加していただきたいと思っています。
 【役員】 敬称略
▽会長=嶋ア晴久(シマザキ商会)
▽副会長=高橋直正(澤商)
▽会計幹事=市橋定之(市橋商店)
▽総務幹事=徳永和也(徳光)
▽幹事=林修史(ダイヤトイシ)
▽幹事=輿宗太郎(KSコシ商会)
▽幹事=渡辺宗晃(三信商会)
▽幹事=竹中栄二(東洋工具)
▽会計監査=関谷治頼(岐阜機械商事)
 【今後の主な行事予定】
○7月28日…ビアガーデンの集い(於ホテルグランヴェール岐山)
○9月30日…第5回ゴルフコンペ(於やまがたゴルフ倶楽部)
○11月18日…全機工連若手交流会(於ロイヤルパークホテル〈東京〉)
○平成30年1月…新年賀詞交歓会(会場未定)
○2月…全機工連中部ブロック会議(会場未定)
○4月…ボウリング大会(会場未定)
 この他、幹事会を7月、11月、5月の3回予定。

横浜市に本社を移転
ケルヒャージャパン 8月より順次移転

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡大和町松坂平3―2)は7月4日、事業拡大に伴い、本社を神奈川県横浜市港北区へ移転すると発表した。JR新横浜駅より徒歩10分という、アクセスのよい首都圏へ本社機能を移すことにより営業強化を図る。新本社への移転は今年の8月7日より順次開始し、9月22日に完了する予定。
 7月末に竣工予定の新本社には、家庭用・業務用各製品を展示・販売するケルヒャーセンター、様々な業種の清掃課題に合わせたトレーニングやセミナーを行うケルヒャーアカデミーなどが設けられる。
 同社はこれらを活用することにより「今まで以上にお客様とのコミュニケーションを充実させ、清掃機器専業メーカーとして最新の清掃テクノロジーを伝える取り組みを活発にしていく」としている。
 【新本社概要】
▽所在地=神奈川県横浜市港北区大豆戸町639番3
▽建物階数=地上4階
▽敷地面積=836・92u
▽延床面積=約2880・80u
▽電話=045-438-1400
▽ファックス=045-438-1401

創業100周年記念 感謝の集い
「夢を形に、お手伝い」
川島商事 仕入先らを招き盛大に開催

 工業用ゴム・樹脂・プラスチック製品の卸商社、川島商事(社長=川島健一氏、本社=名古屋市熱田区花町1-20)は6月3日、名古屋マリオットアソシアホテルにて午前11時30分より「創業100周年記念 感謝の集い」を開催した。仕入先をはじめとする関係者、同社社員など約150名が出席して、同社の100周年を祝い更なる発展を祈念した。同社は大正6年(1917年)、川島勘一氏が名古屋市中区で創業。空襲で自宅と店・倉庫を焼失した後、東区に移転し戦後の混乱期を乗り越え、昭和39年(1964年)に現在地に移転した。今では中部圏を中心に8営業所を展開、工業用ゴム業界における当地域の重要な企業と位置づけられている。現在、本社社屋を建替え中であり、今年秋に完成する。
 感謝の集いの冒頭、川島健一社長が「弊社は今年、創業100周年を迎えることができました。これも偏に、お客様、本日ご出席の仕入先の皆様、銀行様、関係者の皆様、私どもの先輩諸兄、そして今いる社員のお力添えによるものと感謝を申し上げます」と挨拶。
 同社の歩みを振り返る中で「大正6年に祖父である川島勘一がベルト販売の小売業を創業。2代目、父の敏和が戦後復員し会社を再興、営業所展開を行い、昭和30年前後から化学製品も取り扱うようになり販売を拡大させました。叔父にあたる3代目の光一は会社の中身を充実させました。私は入社36年、社長(4代目)に就任して23年目となりますが、100周年が巡ってきたことを運命と感じています。私は昭和30年生まれで9歳まで会社のすぐ裏に自宅があり、倉庫が遊び場、仕入先様の商品が遊ぶ道具でした。それらが私の血となり肉となっていると感じています。現在62歳となり、100年のうち62年間、この会社と関わってきました。先輩諸兄、関係者の皆様方の血と汗と涙の結晶として、ここまで継続できたものと改めて感謝を申し上げます。変化が激しく、時間軸も短くなっています。微力ですが、お客様、皆様のために一生懸命お役に立つよう邁進してまいる所存です。皆様方のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします」と感謝と決意を表した。
 来賓挨拶で吉井満隆バンドー化学社長は「4代にわたる歴代社長様のリーダーシップと従業員の方々のご尽力により営々と100年間、名古屋の地に根を張って名門商社を続けられています。現社長様は、中部ゴム商業組合の理事長を務め、中部地域のみならず、全国の商業者の中心として業界の発展に努めておられます。また、当社の代理店会である名古屋バンドー会の会長として、中部地区の代理店の取りまとめや事業を率先垂範して実行していただくと共に、全国レベルで推進するバンドー化学グループの推進戦略の担い手としてご支援をいただいています。政治的な先行の不透明感と共に、ATやIoTといった技術革命の進展と、ビジネス環境に大きな変化の兆しが見えています。川島商事様はこのような変化に敏感に対応し、メーカー仕入先との関係を今以上に強化し、お客様に対しては商社として培ったノウハウを生かし加工、アッセンブリー部品を扱う総合的な商社機能を強化しておられます。存在価値のある会社として更なる社業のご発展を祈念いたします」と述べた。
 来賓の小林茂三菱ケミカル常務執行役員は「川島社長の『夢を形に、お手伝い』を合言葉に、高度化・多様化する産業界に有用な企業、地球環境に優しい企業として広く貢献されてきました。IT社会ではありますが、心・人を通じたコミュニケーションを忘れてはならないとのお考えかと思っています。川島社長には10年、50年、あるいは100年先を見据えた事業展開をお考えだと思います。益々のご発展を祈念いたします」と祝辞を述べた。
 祝電の披露の後、柴義隆三菱東京UFJ銀行常務執行役員が「ネクスト100年に向けて」と高らかに乾杯の音頭をとった。祝宴ではバンドの生演奏が行われ、川島社長も加わってギター演奏を披露し祝いの席を盛り上げた。
 最後に和田新一川島商事取締役営業本部長が御礼の挨拶をし、お開きとなった。

会員同士の結束を強める
小川新体制で今期スタート
中部青年やまずみ会 総会を開催

 中部青年やまずみ会(新会長=小川丈夫氏・日本ベターリビング常務)は6月23日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で2017年度中部青年やまずみ会総会を開催した。
 会の冒頭、大竹裕会長(大竹建機産業社長)は「この時期になると大手企業の決算発表が行われますが、その内容のほとんどが経済政策や金融緩和政策を背景に、企業収益や雇用環境が堅調で景気は回復傾向にあると言われています。今後は東京オリンピックやリニア新幹線などの関連工事で建設業界全体の伸びが大きく期待できるという明るい内容が報告されていますが、私たち地方の中小企業にはそんな実感はございません。工事の減少、価格の低下、人手不足など問題は山積みです。強いて言えば、リーマンショックの時より少しはいいかなというところではないでしょうか? 私たち中小企業では、足りないもの、なかなかできないことが数多くありますが、こうした課題をユアサ商事さまの力を借りて実現できれば幸いかと思います」と挨拶のなかで語った。
 続いて、藤岡正一ユアサ商事執行役員中部支社長が登壇し「昨年、当社は創業350年という大事な節目を迎えました。2017年3月期は、売上でプラス1%とわずかですが目標数値をクリアできました。具体的には売上高4463億円、経常利益117億円、当期純利益77億円と増収増益の着地ができました。中部支社では396億8000万円(増減率100・44%)、岡崎支店を合わせますと458億7000万円(同99・8%)で1年を終えております。今年4月には当社社長が田村博之に変わり、新中期経営計画『Growing Together 2020-ともに挑む』を発表いたしました。創業360年を迎える2026年には産業構造がどう変わっているのか? 不安要素が多くあるなかで、それらをどうチャンスに繋げていけるか? こうしたことを考えながら、各事業本部が中期経営計画を策定いたしました。2020年3月期には売上高5000億円、経常利益150億円を目指してまいります。そんななか、今年9月1日(金)と2日(土)には『中部グランドフェア2017』が開催されます。皆さまのお力を拝借し、昨年以上の集客を是非ともお願い申し上げます。ユアサ商事中部支社は『基本に忠実に、決めたことを徹底してこだわり、徹底してやり抜く』という想いを一番大事にして、これからの1年に取り組んでまいります」と、挨拶のなかで同社の今年度の取り組みについて会員らに説明した。
 会則に則り大竹会長が議長に選出され、議案審議へと移行した。
 第1号議案▽2016(平成28)年度事業報告=事務局の佐久間博一ユアサ商事中部管理部担当課長から報告があり、これが満場一致で承認された。
 第2号議案▽2016(平成28)年度会計報告ならびに会計監査報告=佐久間氏から報告され、これが満場一致で承認された。
 第3号議案▽2017年度事業計画(案)=佐久間氏から報告され、これが満場一致で可決された。今年度の同会の事業内容は以下の通り。@4月25日(開催済み)、東京第一ホテル錦にて幹事会開催A6月23日(当日)、東京第一ホテル錦にて総会開催B9月1日(金)・2日(土)、名古屋市港区のポートメッセなごやで『中部グランドフェア2017』開催C11月17日(金)・18日(土)、関西青年やまずみ会主管で第15回青年やまずみ会全国大会秋季例会開催D2018年1月(日付未定)、東京第一ホテル錦で賀詞交歓会を開催。
 第4号議案▽2017年度予算(案)=佐久間氏から報告され、これが満場一致で可決された。
 第5号議案▽役員改選=今年度は役員改選期にあたり、以下の役員体制が承認された。・小川丈夫会長・竹内裕二副会長(丸金商会社長)・須藤清範副会長(須藤鋼機社長)・大竹裕顧問・長尾英二会計監事(長尾木鋼社長)・塚本康博会計監事(塚本空調設備専務)・上林一平常任幹事(ニッキ通商専務)。
 総会後は、現在、日本デザイナー学院福岡校で3DCGの講師を務める城戸幸一氏(ラエン社長)による「中小企業におけるITを活用した企業ブランド力強化の意味と進め方について」と題した講演会が約1時間半にわたって開催され、その後、懇親会へ。会長に就任した小川氏が登壇し「会長を務めさせていただくにあたって、今後、会員の皆さん同士のつながりをもっと強くしていけたらと思っております。この会のなかで、自分たちの会社をより良くしていけるような流れを作っていきたい。そのためにも、他ではなかなか聞きづらいような話しもここでは聞けるような会にしていきたいと考えています。9月には中部グランドフェア、11月には大阪での全国大会があります。2年後には広島での全国大会開催も決まっています。これらに積極的に関わりながら、この会を盛り上げていきましょう」と挨拶。会員同士、懇親を深めた。

MECT2017主催者企画展示
宇宙ビジネスで求められる
加工技術を紹介

 国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区内山3―5―3)は7月3日、同展示会の主催者企画展示の概要を発表した。今回のMECT2017では主催者による企画展示コーナー「コンセプトゾーン」で、民間のベンチャー企業からの参入が相次ぐ宇宙ビジネスを切削加工技術の視点から紹介する。
 昨年11月に成立した宇宙活動法の施行で、民間のベンチャー企業による宇宙ビジネスへの参入が活発化する中、同コーナーでは、テーマを「NEW FRONTIER(ニュー・フロンティア)宇宙 求められる加工技術」とし、ロケットや人工衛星を低コストで打ち上げるために必要な加工技術にスポットを当て、会場内に設置した工作機械で最新の人工衛星やロケットの部品を加工実演する。
 また、月面探査機「SORATO(ソラト)」や小型ロケットなど、新時代の宇宙ビジネスに挑む民間企業の取り組みも紹介する。会場内の特設ステージでは、宇宙ビジネス成功への秘訣をテーマに特別セミナーも開催する。
 【コンセプトゾーン概要】
◆テーマ=NEW FRONTIER宇宙 求められる加工技術
◆開催場所=ポートメッセなごや1号館内特設会場
◆実施期間=10月18日(水)〜21日(土)
◆展示内容
 《ゾーンA》最新の人工衛星部品を削る(協力=アストロスケール、オーエスジー、安田工業)…宇宙ごみ(スペースデブリ)除去を目的に2013年に設立された「アストロスケール」※1。同社が来年初頭に打ち上げを予定するデブリ観測用人工衛星「IDEA(イデア)OSG1」の最新部品(アダプター=ロケットと人工衛星の結合部品)を、5軸マシニングセンタで加工する。
 《ゾーンB》宇宙で活躍する町工場の技(協力=由紀精密、DMG森精機)…売上高の約30%が宇宙関連という神奈川県茅ケ崎市の町工場「由紀精密」※2。従業員33人の町工場になぜ、宇宙の仕事が舞い込むのか。会場では、由紀精密がMECTのために新たに設計したロケットエンジン(スラスター)のインジェクターを複合加工機で加工。宇宙関連企業から選ばれる技の秘密に迫る。
 そのほか会場内では、新時代の宇宙ビジネスに挑む企業などをワークや模型展示とともに紹介する。
 @月面探査機「SORATO(ソラト)」(協力=ispace)
 Aロケット「MOMO(モモ)」(協力=インターステラテクノロジズ)
 Bロケット「イプシロン」(協力=IHI)
 C人工衛星「DESPACH(デスパッチ)」(協力=多摩美術大学)
 ※1「アストロスケール」…衛星軌道上に浮遊する使われなくなったロケットや人工衛星、スペースデブリ(宇宙ごみ)の除去を目的に大蔵省(現財務省)出身の岡田光信氏が立ち上げた宇宙ベンチャー企業。本社はシンガポール。デブリ観測用人工衛星「IDEA(イデア)OSG1」を2018年初頭に打ち上げる予定。
 ※2「由紀精密」…神奈川県茅ケ崎市の「研究開発型町工場」。従業員は33人。2012年に経済産業省主催の中小企業IT経営力大賞優秀賞を受賞。翌13年にはがんばる中小企業・小規模事業者300社にも選ばれた。宇宙航空開発研究機構(JAXA)や宇宙関連の大手企業と取引があり、売上高の約30%を宇宙関連が占める。
 【MECT2017概要】
 1987年にスタートした、工作機械を中心とするFA技術専門展。西暦奇数年の秋に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される。奇数年のFA展としては、国内最大規模。今年で30年目の節目を迎えるMECT2017は、出展者数457社・団体、展示小間数1933小間(6月9日現在、主催者企画含む)で史上2番目の開催規模となる。前回の2015年展には9万4124人が来場した。
●会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
●開催期間=2017年10月18日(水)〜21日(土)の4日間
●会場時間=10時〜17時※20日(金)は19時までナイター開催、最終日21日(土)は16時まで
●主催=ニュースダイジェスト社
●共催=愛知県機械工具商業協同組合
●出展対象製品=工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

米国空圧工具メーカー
SENCO社を子会社化
京セラ 建築・産業用空圧工具事業を強化

 京セラ(社長=谷本秀夫氏、本社=京都市伏見区)は6月29日、米国の空圧工具メーカーであるSENCO Holdings,Inc.(SENCO社、CEO=Benjamin C Johansen氏、本社=米国オハイオ州)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。同契約締結により、SENCO社を子会社化しKYOCERA SENCO IndustrialTools,Inc.
として事業を開始する予定としており、京セラグループにおける空圧・電動工具関連製品の売上を2020年度に400億円に拡大することを目指す。
 同グループでは近年、機械工具事業においてグローバルに事業拡大を図るため、主力製品である金属加工用の切削工具だけでなく、医療用工具や木工工具などへの進出をはかっている。空圧工具は、2011年より北欧やドイツを中心に事業を行っており、グローバル展開のため関連メーカーとの協業を検討してきた。
 SENCO社は、1948年に米国で設立され、釘打機やステープラーといった空圧工具および、それらに使用する消耗品(釘やステープルなど)を米国・欧州を中心に展開している。多彩な製品ラインアップと品質の高さが評価されており、世界約50カ国で使用されている。2017年3月末現在の従業員数は569名。

役員人事
東 陽

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3-38)では6月27日開催の定時株主総会にて取締役および監査役の選任が行われ、それぞれ就任した。
 新たな陣容は次の通り。
(敬称略)
▽代表取締役社長=羽賀象二郎
▽専務取締役=酒見知彦(管理部門統括、総務部、人事部、経営企画部、情報システム部、工事管理部担当)
▽専務取締役=河村道明(海外事業会社統括、第一グローバル営業部、海外プロジェクト部担当)
▽常務取締役=水谷孝志(管理部門統括補佐、経理部、グローバル経理部担当)
▽常務取締役=近藤裕二(工作機械部、システムエンジニアリング部担当)
▽常務取締役=戸軽建夫(第一営業部、第三営業部、FS営業部、業務物流部、サプライ戦略部担当)
▽取締役=夏目勝広(第八営業部、第十営業部担当、和泉支店長)
▽取締役=富田基実(第二営業部、第六営業部、富山営業部、産機システム部担当)
▽取締役=中根誠(海外事業会社統括補佐、第二グローバル営業部、グローバル商品部、グリーンエネック部担当)
▽取締役=江原勉(Precision Tools Service,Inc.担当)
▽取締役=長ア俊也(Precision Tools Service(Thailand)Co.,Ltd. PTS Tool(Thailand)Co.,Ltd.担当)
▽取締役会長=羽賀昭雄(非常勤取締役)
▽監査役=田中正之(常勤監査役)

日本人初、エノキアン協会
会長に岡谷篤一氏(岡谷鋼機社長)

 岡谷鋼機と岡谷不動産は6月30日、両社の社長を務める岡谷篤一氏が、業歴200年以上の企業が加盟を許される老舗企業の国際組織「エノキアン協会」(本部=フランス・パリ)の会長に就任することが決まったと発表した。就任時期は来年1月で、任期は2年。
 同協会は1981年に設立され、加盟には@200年以上継続しているA創業者の子孫が経営を行っているB健全な経営状況にある―など一定の基準がある。
 現在、全世界で47社がメンバーとなっており、フランス14社、イタリア12社に次いで、日本は8社が加盟している。同協会の会長を日本人が務めるのは岡谷氏が初めて。
 同社は岡谷不動産として2005年に加盟。年に一度、全加盟企業が集まる総会などが行われるが、岡谷氏は6月22日にオーストリア・ウィーンで開かれた年次総会で次期会長に選任された。
 現在加盟の日本企業は、法師、虎屋、月桂冠、ヤマサ醤油、岡谷鋼機、材惣木材、赤福、中川政七商店(創業順)。

大盛況となった3日間
時代の変化を先取りする304社が出品
2017中部どてらい市開催

 山善の『2017(第42回)中部どてらい市』が6月10日から12日までの3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。山善名古屋営業本部(本部長=吉村泰典氏、所在地=名古屋市熱田区)が事務局を務め、愛知・岐阜・三重の販売店102社が主催店となり、メーカー304社が出展。3日間の動員目標1万3000名、受注目標111億円を掲げた『中部どてらい市』は、この3日間、おおいに盛り上がりを見せた。
 好天に恵まれた初日には、関係者らを集め開会セレモニーが行われた。主催店を代表して東陽の羽賀象二郎社長は「中部のメインである自動車産業は大きな転換期を迎えています。電動化や自動運転、カーシェアリングなど、今までの産業の在り方から大きく超越しなければ対応できない環境に置かれています。今回出展されているZEH(ゼッチ=Net Zero Energy Houseの略)対応の住宅や、スマートエネルギーを活用しスマート社会に対応した省エネルギー向けの商品などからもヒントを見つけていかないと、我々のような製造業や生産財世界でも生きていくことができません。自らの生産にもっと別の業界の知恵を生かしていかなければいけない時代なのです」と、挨拶のなかでこれからの業界の在り方を語った。
 続いて、出品メーカー304社を代表して登壇したクリナップの佐藤茂社長は「今まさに様々な革新的技術が生み出される時代になりましたが、そんななかで40年を超える歴史を誇る『どてらい市』は、出前・展示・商談会として昔ながらの対面での実演販売スタイルを継承しております。お客さまへ、商品への想いと価値を熱く自らの言葉で語り、お客さまと共有共感したうえでご購入いただく。これこそが商売の原点であり醍醐味であると考えます。だからこそ多数の来場者を誇り、魅力満載のビジネスモデルとしての『どてらい市』が躍進できているのだと思います」と、挨拶のなかで『中部どてらい市』に出展する意味を説明していた。
 『どてらい市』本部を代表して登壇した山善の長尾雄次社長は「この会場には、ユーザーさまが今まで気づきもしなかった新しい便利、新しい機能、新しい付加価値をご提供いただける、各業界をリードするメーカーさま方が数多く出品してくれております。我々は、この『どてらい市』を通じて市場の変化に積極的に対応していかなければいけません。一方で、変えてはならない大事なこともございます。おもてなしの気持ち、感謝の気持ち、明るいお祭りムードで盛り上がった情報交換の場としての機能はもちろんのこと、見て、聞いて、触って、ご納得いただいたうえでご購入いただく商売の原点がここにはあります。これらは将来にわたって受け継いでいかなければいけません。変化しなければいけないことと、変えてはいけないこと。不易流行の理念が『どてらい市』の根底にあります。主催店さま、メーカーさま、山善が三位一体となって、この『中部どてらい市』をおおいに盛り上げていきましょう」と意気込みを語った。
 代表者によるテープカットとくす玉割りで開幕した『中部どてらい市』は連日多くの来場者が訪れ、賑やかな雰囲気のなか商談に沸いていた。

創業80周年を記念し記念品も
1世紀企業に向かって邁進
梅村本店 第55回中部菱梅会開催

 梅村本店(社長=梅村龍盛氏、本社=名古屋市中川区四女子町1―27)傘下の販売店とメーカーの三菱マテリアルが集う「第55回中部菱梅会」(会長=服部利一郎氏・服部商会会長)が5月28〜29日の2日間、琵琶湖畔の北ビワコホテルグラツィエで開催され、会員ら40名が参加して三菱切削工具の拡販に一層努めることを確認し合った。
 初日に開かれた総会は富永真二梅村本店営業部長の司会で進められ、冒頭、梅村社長が、中部菱梅会への参加と日頃の愛顧に対して御礼を述べた後、「お陰様で今回55回を迎えましたことを大変嬉しく思っております。弊社の創業は昭和12年(1937年)4月、今年で80周年を迎えることができました。これも偏に本日ご列席をいただいております、中部菱梅会の会員の皆様、そして三菱マテリアルの皆様、さらには弊社をご支援いただいております関連各位すべての皆様方のお陰と、深く感謝申し上げる次第です。本日ささやかですが、80周年の記念品を皆様方に用意させていただきました。20年後は弊社も創業100周年となります。1世紀企業に向かって邁進してまいりたいと思っておりますので、皆様方には変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願いいたします」と挨拶。
 会を代表して挨拶に立った服部会長は「中部菱梅会が55回、梅村本店さんが80周年と素晴らしい年月を過ごされまして、誠におめでとうございます。昨年、会員様だけの特別セールを行い、実績が7%アップとなりました。本当にありがとうございました。今年は10%アップの目標で取り組みたいと思います。皆様方のご協力をお願いいたします」と述べた。
 坂元秀幸三菱マテリアル名古屋支店長は「この歴史ある中部菱梅会に参加できることを大変光栄に思っております。平素は三菱マテリアル切削工具製品を拡販いただきまして誠にありがとうございます。私はこの4月から名古屋にまいりました。初めての名古屋です。皆様に色々なことを教えていただいて、早くこの地を知っていきたいと考えておりますので、宜しくお願いいたします」と挨拶した。
 新規加入したスズキ工具販売が紹介され、同社の鈴木豊社長より挨拶があった。
 乾杯に際し、山田浩副会長(コジマ・フジ通商社長)が「55回と長い歴史の中で、続けることが大切なことだと思います。ここ20年の間に商売の体系が大きく様変わりしています。インターネットビジネスが普及し、取引が頭の上を飛び越えていく空中戦の時代になってきています。我々は地道に、地上戦と言いますか、対面商売を重視して続けております。商売をしていく上で、メーカーさん、卸商社さんが大事な存在であり、三菱マテリアル様、梅村本店様があってこそ、我々が商売をできると思っております。その様な中で、結束を固めるのが中部菱梅会です。一致団結して頑張ってまいりたい」と述べ、力強く乾杯の音頭をとった。
 情報交換などをしながら和やかに親睦を深め、最後に堀江武夫三菱マテリアル加工事業カンパニー営業本部流通営業部長が「三菱マテリアルは5月に新しい商品ブランド『DIAEDGE(ダイヤエッジ)』を発表させていただいております。ダイヤモンドのDIAに、最先端などを表すEDGEを組み合わせた、このブランドを皆様に育てていただきたい」と挨拶し三本締めでお開きとした。
 翌日は、観光組とゴルフ組とに分かれて交流を図り、観光組は、ホテル前の長浜港から竹生島クルーズ。昼食は湧き水豊かな松尾寺山のふもと「醒井楼」にて旬の山菜とます料理を堪能した。
 ゴルフ組は、彦根カントリー倶楽部でのゴルフを楽しんだ。上位入賞は次の皆さん。
▽優勝=服部利一郎氏(服部商会)N73・0H24・0
▽準優勝=藤原昌伸氏(山一工具)N73・4H9・6
▽3位=中島政利氏(中島商会)N73・6H14・4
▽ベストグロス=藤原昌伸氏83

新企業ブランド『MOLDINO』誕生
主要特約店やユーザーとの関係強化図る
2017年度中日本三菱日立ツール報告会

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏、本社=東京都墨田区)は6月15日、名古屋市中区の名古屋観光ホテルに国内の主要特約店や代理店らを招き『2017年度中日本三菱日立ツール報告会』を開催。同社の現況報告や今後の方針の説明、新商品の紹介などを行った。
 今年度、同社は新しい企業ブランド『MOLDINO(モルディノ)』を立ち上げた。増田社長は「当社は本来金型に強いメーカー≠ナしたが、金型は難削材を相手にすることが多いので“難削材に強いメーカー”となり、難削材という言葉を聞くと嬉々として現場最前線に飛び出す営業マン、技術者が増えました。大手メーカーとの差別化で、この規模の有利さで生きてきた切削メーカーとしてはどこまで戦線を拡大できるのか? その拡大は本当にお客さまが望んでおられることなのか? そんな問答から経営資源の多くの比率を金型に割こうと決めました。そのブランドが『MOLDINO』です。今までのソリッドツールはエポック、インデキサブル(スローアウェイ)がα(アルファ)、そして異形工具のガレアは商品に対するブランドだとすれば『MOLDINO』は企業のブランドだと位置づけられます。金型を表す“モールド&ダイ”。その分野でお客さまの一歩先行く加工イノベーションを興すぞ! という決意をブランドに込めました。ロゴの青と赤の配色は今までの当社の良さを引き続き踏襲していくことの表明です。青は水、赤は炎としたならば、漢字で表すとサンズイに炎で“淡”となります。淡々と当然のように『MOLDINO』路線を進んでいきます。淡々と金型業界に貢献して参ります。そして、“M”はモルディノのMと三菱日立ツールのMでもあります。お客さまとともにサプライヤーも交えた、人が手に手を取って進んでいく姿を表現しました。切削工具の先端、技術力を研ぎ澄ませて、とんがっていく決意も表現しました。さらに言えば、独自のブランドをわざわざ立ち上げたのは『今後も独立体でやっていきます。日立ツールの良さは無くさないですからご安心ください』との宣言でもあります。言葉を変えると、日立ツールと三菱マテリアルを単純に足して二で割るようなことはしないということであります」と、新ブランドに込めた熱い思いを語っていた。
 続き、同社取締役営業本部長の矢倉功氏は「三菱日立ツールが発足して3年目に入りました。おかげさまで、2016年下期にはリーマンショック以前の業績に戻り、今年は昨年以上に新商品を発表していきます。さらに今年から新しい中期がスタートし、4月以降、新体制として生まれ変わりました。今後とも宜しくお願いします」と挨拶のなかで語っていた。矢倉営業本部長本人が掲げる17年度営業本部長方針は、@製品と自分に誇りを持とう。A選ばれる営業であれ。の2点だ。また、17年度営業本部方針は、@新ブランド『MOLDINO』の浸透と活用による拡販。A新商品の拡販、新商品による拡販。Bやるべきことをスピード感を持ってやりきろう。C新営業体制による営業力アップ。D国内・海外のさらなる連携強化。の5点である。これら方針を踏まえ、営業本部は今年度、@主要特約店およびユーザーとの関係強化。A国内ユーザーのマーケティング強化。B海外営業体制の強化。を図っていくという。
 同会では、販売成績の優秀だった特約店への表彰式や、異形工具シリーズ『GALLEA』などの新商品セミナー、懇親会なども行われた。