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2017年(平成29年)6月
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2017年6月4日(日) 2636号
重点事業にMECT、人材育成など
後継者の育成が課題
愛機工 平成29年度通常総会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は、5月16日午後5時より名古屋市中区のホテル名古屋ガーデンパレスにおいて平成29年度通常総会を開催し、平成29年度事業計画案などすべての議案を原案通り承認可決した。今年度は、メカトロテックジャパン2017(MECT2017、会期10月18日(水)〜21日(土)の共催をはじめとする9項目を重点実施事業として推進していく。
 総会は三井重信理事(三井機工社長)の司会進行、水谷隆彦副理事長(ミズタニ機販社長)の開会の辞で始まり、伊藤理事長は挨拶で「ここ何年間か、人材育成を中心に事業を行ってまいりました。全機工連(全日本機械工具商連合会)でも人材開発委員会を立ち上げています。組合としても経営対策部が中心となって教育などを行っており、今後もそれらを中心にやっていきたいと思います。また、今年はMECT2017が10月18日から始まります。会場が手狭ということもあり、前回から募集開始直後に満小間状態となります。皆様から期待をされているMECTですので、我々もたくさんのお客様にご来場いただけるよう呼びかけていきたい。前回の来場者数は9万4000名ほどで過去2番目に多い数でしたので、これをさらに増やせるようご協力をお願いいたします。このように組合活動をできるのも皆様のおかげであり、また関係各位のご支援の賜物であると思っています。本日は組合の総会です。滞りなく議案審議をしていただきますことをお願いいたします」と述べた。
 司会者より資格審査の発表があり、組合員総数249社中、206社(委任状含む)が出席し総会は適法に成立すると宣言された。
 議長に梅村龍盛理事(梅村本店社長)を選出して議案審議を行い、第1号議案=平成28年度事業報告書、収支決算書、貸借対照表、損益計算書、財産目録並びに剰余金処分(案)承認に関する件▽第2号議案=平成29年度事業計画書(案)並びに収支予算書(案)承認に関する件▽第3号議案=平成29年度加入手数料及び賦課金(案)並びに徴収方法(案)承認に関する件を原案通り承認可決した。
 来賓紹介があり、来賓を代表して愛知県産業労働部商業流通課主幹・羽田野朗弘氏が大村秀章知事の祝辞を代読する中で「2027年度のリニア開業に向け、鉄道・道路網の強化等、中京大都市圏づくりを着実に進めるとともに、次世代産業の育成・振興、企業立地の促進、中小企業支援等により産業力を一層強化し、日本一元気な愛知の実現に全力で取り組んでまいります。皆様方におかれましては、より一層結束を強められ、業界のさらなる発展、この地域の産業経済の振興にご尽力をいただくとともに、県政に対しても一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と述べた。
 祝電が披露され、高田研至副理事長(井高社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後は来賓、組合員、賛助会員ら134名が参加して懇親会が開かれ、山下隆蔵組合相談役(山下機械会長)が「中部においては非常に地元産業に元気があり、トヨタさんをはじめとする自動車産業や、その他リニア中央新幹線の開業、駅前開発など、他地区に比べて非常に恵まれた条件を持っています。是非これも利用していかなければならないと思います。後継者を育てることが課題で、この業界で逞しくあとを継いでやっていただける方を是非皆さんで増やして、業界人口が減らないように頑張って行っていただきたいと思います」と挨拶し乾杯の音頭をとった。
 和やかに情報交換などをして、伊藤照之組合相談役(伊藤信産業会長)の中締め(名古屋ナモ締め)で散会した。

 総会で承認された、平成29年度事業計画の重点目標、今年度重点実施事業、実施事業は次の通り。
【重点目標】
1.機工流通の変化に対応し、組合は会員に有効な情報を発信する。
2.機工商品の流通形態等業界及び製造業の動向を調査し、機工商社のありかたを模索する。
3.組合員及び賛助会員を増強し、組合の基盤を強化する。
4.教育事業に傾注し人間性の向上や技術・商品知識など社員の質的向上を図る。
5.組合員、社員の福利厚生に関わる事業を行う。
6.次世代の後継者及び幹部社員の育成を念頭に、青年部の活動を積極的に支援する。
7.支部活動を充実し地域での会員の融和、協調を図る。
8.機工商社向け販売管理システム「機工メイト」の普及を推進する。
9.各種収益事業を積極的に取り組むと共に新たな事業を企画し組合の財務を充実させる。
【今年度重点実施事業】
1.メカトロテックジャパン2017事業(会期2017年10月18日(水)〜21日(土))
2.人材育成事業(経営者・管理者セミナー、社員教育事業、他)
3.中小企業共済保険の加人推進
4.車両燃料油取次事業の推進
5.社員・組織診断システム(CUBIC)の普及推進
6.カーリース取次事業の推進
7.業界情報の提供(組合報、ホームページ、理事会、企業情報等)
8.各種制度の情報提供
9.支部編成見直し検討
【実施事業】
1.流通形態の変化に対応するための研修会開催及び情報の提供
2.業界の動向に対応したセミナーの開催
3.組合報及びホームページを活用した情報の提供
4.各種保険の加入推進及び労働保険の委託等、会員の利益サービスに努める
5.組合員を対象にした景況調査(4回/年)及び各種アンケート調査(適時)の実施
6.福利厚生事業の実施
 @第77回野球大会の開催(4月15日開幕)A第44回親善ゴルフ大会の開催Bその他親睦事業の実施
7.青年部事業
 @組合員・賛助会員を対象にしたキャンプの集い開催A社員・家族を対象にしたレクリエーションの開催B若手経営者及び幹部社員の育成(講演会、研修会の実施)C青年部員の増強D他産業視察(異業種交流会)の実施E組合野球大会の運営協力F全国若手交流会(仮称)への参加協力(幹事=東京組合)
8.定款に定める各号に付帯する事業

服部理事長はじめ全役員留任
秋の全国大会は全員参加で
名古屋伝動機商組合 平成29年度総会開催

 名古屋伝動機商組合(理事長=服部将康氏・服部社長)は、4月25日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において平成29年度総会を開いた。
 池谷英之藤川伝導機名古屋支店長が司会進行を務め、代表者の交代により初参加となったメンバーなどが紹介された。司会者から組合員数21社中、20社の出席により総会が成立すると宣言された。
 長村康義副理事長(長村商店社長)の開会の辞に続いて、服部理事長が挨拶に立ち「今年は、ヨーロッパの選挙などもあり世界情勢が不安定な中ではありますが、足元の景気は良い状況が続いているようにも感じます。先々週、機械要素展が名古屋でもありましたが、色々とメーカーにお邪魔しながら、3月が過去最高の成績だったなどという非常に景気の良い話を聞きまして、まだまだこの景気が続くのではないかと思っています。今年の秋には、伝動機商組合の全国大会が大阪でありますが、皆さんニコニコした顔で大阪に行けたら最高だと考えています。当組合の総会は昨年から、総会、講演会、懇親会の3部だてのスタイルで行っています。組合員の皆様に何か持ち帰っていただける、有意義な会にしていきたいと考えてやっていますので、引き続きご協力をよろしくお願いいたします」と述べた。
 服部理事長を議長に選出して議案の審議を行い、第1号議案=平成28年度事業報告承認の件、第2号議案=平成28年度会計報告承認の件、第3号議案=平成28年度会計監査報告をそれぞれ承認した。
 第4号議案=役員改選の件は、役員全員の留任を承認。引き続き、服部理事長、長村副理事長以下、会計理事を村瀬広幸氏(ムラセ社長)、理事を岩田典之氏(イワタ社長)と大矢顕氏(大矢伝動精機専務)、会計監査を本田政臣氏(本田商店社長)が務める。
 第5号議案=平成29年度事業計画案及び予算案承認の件は、審議の結果、原案通り承認。今年度の主な事業は、本総会の他、ゴルフ大会(7月または10月)▽通常例会(7月、10月の2回)▽全国大会〈大阪〉(11月14〜15日)▽ボウリング大会(11月)▽新年会(1月)を予定している。
 第6号議案=その他の件は、11月14〜15日に開催される全国大会について、名古屋からは全員で参加することを確認した。
 長村副理事長の閉会の辞で総会を終了。
 続いて行われた第2部講演会では、ヒューマンリソースコンサルタントの柚木博考氏(ユノモ社長)が「採用コスト最小化のコツ」と題して講演。人材確保について、ハローワークをうまく活用した人材募集のコツなどを話した。
 第3部懇親会は、大矢理事の乾杯で開宴。和やかに歓談し、今回が組合事業へ初の参加となった前田政憲光伝導機名古屋営業所長による一本締めで盛況のうちにお開きとなった。

新体制で臨む2017年度
今期は増強活動に注力
名古屋水栓販売協会 第60回総会開催

 名古屋水栓販売協会(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は5月10日、名古屋市中区の名古屋国際ホテルにおいて2017年度・第60回総会を開催した。同協会会員数22社中、委任状を含む21社が参加し、本総会は成立している。安井文康理事(錦興業社長)による司会進行のもと、伊藤理事長を議長に選出し、以下の議案についての審議・報告がなされた。
 【議案1】2016年度事業報告・決算報告ならびに監査報告について▽安井理事が2016年度事業を報告・説明。また、粂内洋会計理事(名古屋機器社長)から決算報告がなされ、これについて川本克己監事(共和商会社長)から会計監査を行い適正に処理されていることを確認したとの報告があり、これらは満場一致で承認された。
 【議案2】2017年度事業計画(案)ならびに予算(案)について▽安井理事から今年度の事業計画案が、粂内理事から予算案が発表され、いずれも満場一致で可決された。今年度、同協会は以下の事業を計画している。●4月24日=役員会●5月10日(当日)=総会・懇親会●6月7日(水)=ゴルフコンペ(賛助会員参加)●同28日(水)=役員会●7月26日(水)=納涼例会(賛助会員参加)●8月23日(水)=役員会●9月27日(水)=例会●10月25日(水)=役員会●11月29日(水)=例会●12月6日(水)=役員会・忘年会●2018年1月12日(金)=新年例会(賛助会員参加)●同2月28日(水)=役員会。
 【議案3】役員改選について▽今年度、同協会は役員改選期にあたり、出席者全員による投票で選出された新理事7名で2017年度第1回理事会が執り行われ、以下の役員人事が確定した。●理事長=伊藤辰之氏●副理事長=在田忠之氏(在田商店社長)・安井文康氏(庶務理事兼務)●会計担当理事=粂内洋氏●会計監査=川本克己氏●例会担当理事=栗田学氏(栗田商会)・大野直樹氏(大野管材社長/新任理事)●相談役=内藤善徳氏(三和管材社長)。3期目を務めることとなった伊藤理事長は「当会の理事長を2期4年務めさせていただきましたが、まだもう少しだけやってみたいことがあり、もう1期だけ続投させていただくこととなりました。楽しい会にしていくことはもちろんですが、今後は増強活動に注力し、当会に入っていただける会社数を増やして、より活性化させていきたいと思っております。新理事も決まり、新体制で当会を盛り上げていけるよう頑張って参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます」と理事長就任への意気込みを語った。
 すべての議案審議が無事終了し、在田副理事長による結びの挨拶で第60回総会は閉幕した。
 引き続き、安井副理事長と伊藤理事長の挨拶、内藤相談役の乾杯の音頭を経て懇親会がスタートした。皆が懇親を深めるなか宴もたけなわとなり、最後は新理事に選出された大野理事、この日誕生日を迎えた粂内理事が今後の意気込みを語り、在田副理事長の中締めの挨拶と1本締めで本会はお開きとなった。

役員の若返りを図る
新理事長に尾藤彰氏(旭工機社長)
三重県管工機材商業組合 平成29年度通常総会を開催

 三重県管工機材商業組合は、4月21日午後5時より三重県津市のプラザ洞津において平成29年度通常総会を開催した。正会員16社全員が出席し、平成28年度事業報告、同会計報告、平成29年度事業計画(案)、同収支予算(案)を承認可決した。任期満了による役員改選では、輪番制により中勢地区の尾藤彰氏(旭工機社長)が新理事長に就任した。
 総会の司会進行を野村剛弘理事(野七社長)が務めて開会。
 大戸純夫理事長(大戸社長)が挨拶に立ち「昨今は、非常に商売もやりにくくなっている現状ではあります。これからも色々な問題が起こってくるかも知れませんが、一つ一つ解決してやっていきたいと思っています。私は2年間理事長をさせていただきましたが、理事の皆様のご協力をいただき、何とか務めさせていただきました。誠にありがたいことと感謝いたします。今回は役員改選があり、理事長も変わります。新理事長さんはじめ、理事の方々の新しい方針で進められていくと思いますので、よろしくお願いいたします」と述べた。
 慣例に従い、大戸理事長が議長を務めて議事を進行。第1号議案から第7号議案までを慎重に審議した。
 第1号議案=平成28年度事業報告、第2号議案=平成28年度会計報告並びに会計監査報告は、いずれも原案通り承認された。
 第3号議案=賛助会員新加入については、タカラスタンダード三重支店(津市、支店長=酒本将史氏)の加入が承認された。
 第4号議案=平成29・30年度新理事長並びに新理事改選(案)については、新理事長の尾藤彰氏はじめ、選出された5名が承認された(別掲)。
 新役員を代表して尾藤新理事長が「3期ぶりの理事長就任となりますが、組合の活性化には世代交代も必要ですし、組合員の方々が一度は理事長を務めるというような気持で、若い方々もたくさんいらっしゃいますので、賛助会員も含めて多くの方が集う賀詞交歓会の中などで意見を是非述べていただきたいと感じています。ここにいらっしゃる皆様は、この業界の地位向上を願っておられます。そのためには個々の会社が真剣に、良い会社になり、強い会社になるということをしないと駄目だと感じています。他の会社とは違う、抜きんでたサービスをする会社になるとか、基本的なことですが、粗利をきちんといただくことが大切だと社員に徹底的に教育するとか、そのようなことをやっていかなければ駄目だと思っています。それによりお客様並びに仕入先から評価される、そのような会社になりたい。そうしたら組合も、この業界もそのように評価されると思っています。皆様と共に頑張ってまいりたい」と就任の挨拶をした。
 ここで新役員と旧役員が席を入れ変わり、議長を尾藤新理事長に交代し議事が進められた。
 第5号議案=平成29年度事業計画(案)、第6号議案=平成29年度収支予算(案)は、いずれも原案通り承認された。今年度の主な事業は、本総会・懇親会、正会員親睦ゴルフ会(4月21日)、製販親睦ゴルフ会(10月)、新年賀詞交歓会(平成30年1月11日)、理事会(随時)。
 第7号議案=報告事項は、@正会員の異動…協成四日市営業所、五光商會の代表者の変更A訃報…長年、理事として組合の発展に尽力された一色克巳氏(一色商会社長)が3月21日に享年76歳で永眠されたことが報告された。故人に哀悼の意を表して黙祷が捧げられた。
 この後、杉山克雄前副理事長(杉山機工社長)が「この会も、間もなく半世紀を迎えます。先輩方が営々と作り上げたものを継続していきたい。若い方々に引き継いでいきたいと思います。若い方々を育てるのが我々の役目。尾藤さん(新理事長)にはその役を引き受けていただきました」と話した。
 以上で総会を終了。総会後は懇親会が催され、和やかに歓談して親睦を深めた。
 【平成29・30年度役員】
▽理事長=尾藤彰氏(旭工機社長)
▽副理事長=中川正巳氏(東晋商事社長)
▽理事=伊藤嘉恭氏(伊藤管材商店社長)
▽理事(会計)=岸江伸幸氏(三重合成商事社長)
▽監事=一色活慶氏(一色商会社長)世界初出展を含む約60台を展示

GA INNOVATION DAYS 2017
DMG森精機 6月20〜24日、伊賀事業所にて

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区)は、6月20日(火)〜24日(土)の5日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にて「IGA INNOVATION DAYS 2017」を開催する。最新鋭機約60台を展示し、各分野の専門家による「技術セミナー」の実施や、10社以上のパートナー企業の出展、5軸加工体験や工場見学など様々なイベントを行う。
 今回の展示会では、ターニングセンタの新シリーズであるALXシリーズを世界初披露する。他にも、NVXシリーズの第2世代モデルNVX 5000 2 nd Gen
erationを世界初出展、アディティブマニュファクチャリング機初のパウダーベッド方式を採用したLASERTEC 30  SLMを日本初出展する。インダストリー4・0に対応したCELOSやDMG MORI Messengerの活用で、生産システムや自動化ソリューションの統合・管理を提案する。また、DMG森精機認定の機械周辺機器を一堂に展示。出展機にテクノロジーサイクルを搭載し、全ての機械で実演加工を体験することができる。
 開催時間は午前10時〜午後5時で、期間中は毎日、JR名古屋駅とJR新大阪駅から無料送迎バスを運行。
 同展の詳細についてはWebサイトで確認を。来場には事前登録が便利。DMG森精機Webサイトhttps://www.dmgmori.co.jp/sp/iga/iga2017/index.html
 【lGA INNOVATION DAYS 2017の見どころ】
 ●世界初披露…ターニングセンタの新シリーズ、NVXシリーズの第2世代モデルを世界初披露
 ●日本初披露…AM機初のパウダーベッド方式を採用したLASERTEC 30  SLMを日本初披露
 ●Smart Factory…生産システムや自動化ソリューションの統合・管理を提案
 ●自動化…ユーザーの要望に応えるターンキーソリューションの提案
 ●DMG森精機認定の周辺機器…合計4ブースに及ぶ規模で高性能・高品質な周辺機器商品郡を展示
 ●テクノロジーサイクルを出展機に搭載…DMG森精機認定の機械周辺機器と機械本体を組み合わせて最適なソリューションを紹介
 ●CM] Vシリーズのフルラインアップ展示
 ●全ての機械でデモ加工を実演

時代を超えて未来を築け!
2017  中部どてらい市開催
6月10日(土)〜12日(月)ポートメッセで
 工作機械・産業機器・機械工具・住設建材・特選品の総合展示会「2017中部どてらい市」が6月10日(土)から12日(月)までの3日間、名古屋市港区のポートメッセなごや第3展示館で開催される。
 山善名古屋営業本部(執行役員本部長=吉村泰典氏、所在地=名古屋市熱田区白鳥2―10―10)傘下の愛知・岐阜・三重にある有力販売店102社が主催店となり、メーカー304社が出展して今年も盛大に行われる。
 第42回目の開催となる今回のメインテーマは“時代を超えて未来を築け!”。日本のものづくりの集積地、中部のものづくりを応援する工作機械・産業機器・機械工具などの生産財から、住設建材や家庭機器など暮らしを豊かにする消費財までを幅広く展示し、ユーザーの成長発展につながる提案を行う。前年の実績を上回る、受注額111億円、来場者数1万3000人を目標としている。
 恒例のお楽しみ企画「対象商品お買上げプレゼントセール」「お買上げ特典」「会場限定プレゼント」も用意され、多彩な催しで来場者を迎える。
 開催時間は、初日の10日(土)が午前10時〜午後5時、翌11日(日)が午前9時30分〜午後5時、最終日の12日(月)が午前10時〜午後4時。
 なお、今回からポートメッセなごや立体駐車場、駅前駐車場、金城ふ頭駐車場、空見臨時駐車場(土・日のみ)の無料駐車券は、駐車場により種類が異なるためどてらい市会場で渡される。事務局の山善は入庫券を必ず会場に持参するよう注意を呼び掛けている。
各部門のテーマと見どころ
機械事業部

 テーマ『マシンランドへようこそ〜ものづくりにAT(愛)を〜』
 AIをキーワードとした最先端設備の提案…環境対応型工作機械▽市場価値の落ちにくい機械▽工程集約複合加工機▽コストパフォーマンスの良い機械▽次世代知能化技術▽オペレーターの負担軽減▽IoT等のジャンルの製品を中心に展示し、来場者に有益な情報を提供する。
 【出品予定メーカー】
 ●NC旋盤・複合加工機…DMG森精機、オークマ、ヤマザキマザック、中村留精密工業、大日金属工業、滝澤鐵工所、北村製作所、富士機械製造
 ●マシニングセンタ…オークマ、DMG森精機、ヤマザキマザック、三井精機工業、東芝機械、松浦機械製作所、OKK
 ●CNCドリル・タッピングセンタ…ファナック、ブラザー工業
 ●放電加工機…ファナック、三菱電機、ソディック
 ●汎用工作機械…フジ産業、宝機械工業、大鳥機工
 ●NCフライス盤…静岡鐵工所、山崎技研
 ●ロボット…ファナック
 ●測定機…東京精密、ブルーム-ノボテスト
 ●研削盤…岡本工作機械製作所、黒田精工、シギヤ精機製作所、ナガセインテグレックス、ジェイテクト、アマダマシンツール
 ●鍛圧・板金・レザー加工機…相澤鐵工所、澁谷工業、住谷製作所、アイセル
 ●設計製造・周辺機器…キャムタス、タクテックス、日本ユニシス、ジェービーエム、C&Gシステムズ、ウィリー、ゼネテック、三共製作所
機工事業部
 テーマ『熱意と情熱!全力どて市!』
 機工事業部の取扱い8分野に、メーカー約170社が出展(展示小間数約410小間)。
 【マテハン】物流機器
 【メカトロ】メカトロ(FA)機器
 【環境改善機器】環境改善機器、照明、安全・衛生・セキュリティ、クリーンルーム/クリーンエア機器
 【切削・補要工具】切削工具、工作補要機器
 【測定・計測機器】測定/分析機器
 【流体機器】コンプレッサー/塗装機、ポンプ・送風機・流体継手、加熱/冷却機器/ボイラー、攪拌機/混合機
 【産業機器】作業用品(作業工具)、切断/研削/研磨用品、鍛圧/板金/鋼材加工機、溶接/発電機、小型加工機械、ケミカル用品、建設機械、部品/容器洗浄機
 【空調設備機器】空調/冷暖房機器
 日東工器、スイデン、NJI、ベッセルのキャラバンカーが来場する。
住建事業部
 テーマ『今こそ変革!!来るべき省エネ時代に向けて』
 ■オリジナルZEHプランの作成及び展示
 ■省エネ機器の提案及び住設機器のグレードアップ提案
 ■パックリフォームコーナーの設置
 ■非住宅向け商材の拡充
 【出品予定メーカー】
 ●住宅用蓄電池・HEMS…パナソニック、三菱電機、京セラ、シャープ、ニチコン
 ●住宅用太陽光発電… 京セラ、シャープ、三菱電機、パナソニック、ソーラーフロンティア、東芝
 ●産業用太陽光発電… 京セラ、シャープ、パナソニック、ソーラーフロンティア、東芝
 ●床暖房…コロナ、ダイキン工業、パナソニック、マックス、三菱電機
 ●エコキュート…コロナ、ダイキン工業、パナソニック、ハウステック、三菱電機
 ●空調…ダイキン工業、三菱電機、パナソニック、コロナ、シャープ
 ●家電品…三菱電機、日立、シャープ
 ●断熱…日本アクア
 ●トイレ…LIXIL、パナソニック
 ●エコジョーズ…ノーリツ、パーパス、リンナイ
 ●ハイブリッド給湯器…ノーリツ、リンナイ
 ●浄水器付水栓…タカギ
 ●物置…淀川製鋼所、タクボ
 ●浴室暖房機…マックス
 ●浄化槽…ハウステック
 ●IHコンロ…三菱電機、パナソニック、日立
 ●システムキッチン・システムバス洗面・サニタリー…クリナップ、パナソニック、LIXIL、タカラスタンダード、トクラス、ハウステック
 ●介護用システムバス…積水、パナソニック
 ●仮設トイレ…ハマネツ、日野興業
 ●ガスコンロ…ノーリツ、リンナイ
特選品
 テーマ『勢いのある、ライフコーナー』
 ライフコーナーでは快適な生活を応援するために、ニーズに応じた商品の実演・体験コーナー、試飲・試食コーナーを数多く配置して、魅力ある会場作りを実現する。
 例年以上に新商品・話題商品を数多く取り揃える予定。女性をメインターゲットとした商品構成、また、防災・省エネ商品にも注力して取り組む。
 最新健康機器の体感コーナーや、食品の試食コーナー、調理器の実演販売コーナー等を多数設置して、来場者に楽しんで買い物してもらえる会場作りを目指す。
 【注目商品】
 日本トリム「トリムイオンHYPER」▽フラックス「スパーレE]」、セールス・オンデマンド「空気清浄器Blue Pure221」▽伊藤超短波「スタイリフト」

時代の変化を先取りして
大きな目標にチャレンジ
2017名古屋山善エース会開催

 山善名古屋営業本部(執行役員本部長=吉村泰典氏)は、5月19日午後2時より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルにて「2017名古屋山善エース会」を開催した。第1部総会には同社の主力販売店である会員111社が出席。名古屋営業本部の現況報告などが行われ、4月1日に山善社長に就任した長尾雄次社長は挨拶で「エース会のメンバー皆様と連帯し、共存の絆を深めて相互発展をしていきたい」と述べた。第2部講演会からはメーカー28社も出席し、第3部の懇親会も含めて交流を深めた。
 総会の開会にあたり、吉村執行役員名古屋営業本部長が挨拶し、総会出席と日頃の愛顧に対して御礼を述べた後、名古屋営業本部の現況報告を行った。
 名古屋営業本部の2017年3月期(第71期)の売上高は、前期比99%とほぼ横ばい。このうち、エース会メンバーの売上は約7割を占める。吉村本部長は「中部は日本のモノづくりの集積地として、今年は飛躍が期待されている」と話し、引き続き協力を求めた。
 吉村本部長は営業方針を「基本を守り、時代の変化を先取りして、大きな目標にチャレンジしよう」とし、施策として@現場力を強化し、変化に柔軟で対応力の高い組織づくりをしていくA各地区の特性に合った拡販企画、情報交流会を進めていくB受発注のスピードアップを図っていく(プロキュバイネット、EDIの推進。ロジス名古屋の在庫の拡充)を挙げた。また、6月10日から始まる「2017中部どてらい市」では受注総額111億円に挑戦していくと述べた。
 名古屋山善エース会を代表して挨拶に立った佐野浩司佐野会長は、自身の経験をもとに経営談義を披露し、「経営者は、その人の人間性が企業を大きく左右するので、常に成長していなければならない。この山善エース会の皆様がそのような考えになれば、さらにエース会も発展し、より勢いのある会になると思います。是非、個々が成長発展するように頑張ってまいりたい」と話した。
 続いて、長尾山善社長が挨拶し「山善は、単にモノを販売するだけではなく、世の中の変化に対応した『変化対応業』である。現場に足を運んで、お客様の不満をいかに聞き取れるかに尽きる。ひいては、忍び寄る変化に早く気付くことにつながる。山善は商社であり、人が財産。社員一人ひとりの心の持ち方が、事業の差と考えている。利益〓人間力+お役立ち料だと思っている。企業の業績は社員一人ひとりの成長の成果。失敗を恐れることなく積極的にチャレンジして、市場を直視し、あくまでも顧客目線で現場力を鍛える。スピード感を持ち続け、全員で夢を形にしていける会社にしていきたい」と所信を述べた。
 同社の2017年3月期(第71期)連結業績は、計画未達ながらも、売上高は過去最高だった第70期に匹敵する4476億9800万円となった。営業利益は前期比1・1%減の131億1300万円、経常利益が同4・2%減の129億3100万円、当期純利益が同7・3%減の85億1800万円。
 3カ年中期経営計画「ONEXT YAMAZEN 2018」では最終年度(2019年3月期)の計画を売上高5000億円、経常利益150億円としており、長尾社長は、5000億円へ向けた収益基盤構築のために@営業力のさらなる強化A生産性の向上B海外展開のさらなる拡大C物流イノベーションに取り組んでいく方針。さらに次のステージに向かうために、海外を含めたIT基盤の整備と人材育成に努めていく。具体的には、エンジニアリング機能の強化▽eビジネスのさらなる強化▽物流イノベーションの継続▽ワークスタイル改革など10のテーマに取り組んでいくと説明した。
 現在山善では、エンジニアリング機能強化に向けて、4月11日付けでシステムインテグレーターの東邦工業(広島市安佐北区)を完全子会社化し、生産現場での自動化・省力化のニーズに応えるシステムインテグレーション機能のより一層の充実と人材の育成を図っていく。
 その他、自然災害に対するBCP(事業継続計画)への取り組みが重要視されており、BCP策定コンサルティングからBCP対策に至るまでワンストップでサポートするサービス「BCP.ERS(ビーシーパース)」も展開している。
 中期経営計画2年目となる今期(2018年3月期、第72期)について長尾社長は「先行きに不透明感はあるが、海外の設備投資は活発になってくると予想。その他にも、ロボットによる自動化、AT、IoT、車の自動運転技術など、新しいテクノロジーが次々と生まれており、事業領域が広がる余地はまだまだある。積極的に取り組んでいきたい」と述べ、売上高4800億円、経常利益143億円を目指すとした。
 当日参加した本社の役員・執行役員、名古屋営業本部の部門長の紹介があり、総会を終了。
 第2部の講演会では、矢部輝夫氏(おもてなし創造カンパニー代表、元JR東日本テクノハートTESSEIおもてなし創造部長)が「どんな会社でもできる奇跡の職場のつくり方」と題して講演。世界的に有名な「奇跡の7分間」と言われている新幹線の車内清掃を実現した話を中心に、仕事に誇りを持つことなど、従業員のモチベーションを上げる方法などについて話した。
 第3部は懇親会が催され、中田繞山善会長の挨拶、伊藤照之伊藤信産業会長の乾杯で開宴。
 歓談が進み、時津達也新栄商會社長の中締め、南村哲寛山善執行役員名古屋営業本部副本部長の閉宴の挨拶でお開きとなった。

全国より205チームが参加し
7月の世界大会目指し熱戦
ロボカップジュニア・ジャパンオープン2017ぎふ・中津川

 「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2017ぎふ・中津川」大会が3月25、26日の2日間、岐阜県中津川市の東美濃ふれあいセンター多目的アリーナで開催され、全国23ブロックで勝ち上がった205チームが参加した。
 サッカー、レスキュー、OnStage、CoSpaceの4つのリーグでそれぞれ競技が行われ、合計9チームを7月27〜30日にポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「ロボカップ2017名古屋世界大会」参加チームとして決定した。
 初日に行われた開会式では、中津川大会開催副委員長の一般社団法人ロボカップジュニア・ジャパン高橋友一代表理事が「全国よりお集まりいただき、ありがとうございます。皆さんがここに来られたのは、皆さんを支えてくださったご父兄、関係者の皆様のおかげです。皆さんが培った力を、この場で悔いのないように出してください。また、この中津川大会を支えてくださっている中津川市、同市商工会議所、関係者の皆様に感謝いたします。是非、7月に名古屋で開催される世界大会を目指してください」と挨拶。
 名誉委員長の青山節児中津川市長は「大勢の方に中津川市までおいでいただきました。心より歓迎いたします。選手の皆さんが本日まで練習を積み重ねた実力を遺憾なく発揮されますことを祈念いたします」と挨拶した。
 参加チームの代表が「本大会では、支援くださったスタッフの方々、教員の方々などに感謝しながら、その苦労に恥じないように頑張っていこうと思っています。精一杯楽しんで、交流していこうと考えています」と選手宣誓を行った。
 大会には中津川の工具商社社長の子息も岐阜県代表としてレスキューリーグに参加していたが、惜しくも世界大会出場は逃した。

NaITO
役員人事

 NaITOは、5月23日に開催した定時株主総会ならびに取締役会にて役員を選任した。
 【新役員】敬称略
▽取締役社長=坂井俊司
▽常務取締役=河野英之(管理本部長兼経理部長)
▽取締役=徳田信幸(営業本部長/中部営業部・関西営業部・西部営業部担当)
▽取締役=中島徹(営業副本部長/東北営業部・計測開発部・商品開発部・海外部・海外グループ会社担当)
▽取締役=和田光央(営業副本部長/北関東営業部・東京営業部担当)
▽取締役=坂田光徳
▽取締役=河村元志
▽取締役監査等委員=遠藤孝之
▽取締役監査等委員=白川誠
▽取締役監査等委員=渡邉光誠
 また、各部門の責任者は次の通り。
 【部門責任者】敬称略
▽管理部長=伊藤潤
▽営業本部部長=吉本友典
▽計測開発部長=山本朗
▽商品開発部長=荒木久幸
▽物流管理部長=阿部輝男
▽情報システム部長=中村哲也
▽海外部長=田代直樹
▽東北営業部長=青木徹
▽北関東営業部長=蜜沢賢治
▽東京営業部長=土澤仁
▽中部営業部長=棚木基之
▽関西営業部長=上田修永
▽西部営業部長=今田和弘

平成29年度定時総会を開催
新会長に吉野栄一氏(吉野機械工具社長)
名機工同友会 鈴木会長は相談役に

 名機工同友会は、4月26日午後6時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、平成29年度定時総会を開催した。
 司会進行を大津裕史氏(大津屋社長)が務め、冒頭、鈴木俊雄会長(マルマン商事社長)が挨拶。続いて、司会者より会員総数27社中、26社出席で総会が成立すると宣言された。
 中嶋政利氏(中嶋商会社長)を議長に選出して各議案の審議を行った。
 第1号議案=平成28年度事業報告並びに収支決算報告承認に関する件は、原案通り承認された。
 第2号議案=平成29年度事業計画案並びに収支予算案承認に関する件は、原案通り承認された。
 第3号議案=役員改選の件は、会長に吉野栄一副会長(吉野機械工具社長)、副会長に小島憲二経営対策部長(小島商店社長)が就任し、鈴木会長は相談役に就任することなどが承認された(新役員は別掲)。
 第4号議案=その他の件は、新規事業部の時津達也部長(新栄商會社長)より取扱商品(石鹸ルピナス)について、年々取扱量が減っているのが現状で今期より販売を中止することが報告された。同石鹸については、会員の常磐精機が販売代行をする。
 以上で議事を終了した。
 総会の後は、服部嘉高氏(服部商会社長)の司会進行により懇親会が行われた。
 挨拶に立った吉野新会長は「私は、昭和58年10月25日に同友会に初めて入会させていただきました。今から33年と半年前になります。その時はまさか、会長になるとは夢にも思いませんでした。当時の会員は皆さん初代ということで強気の方が多く、初代は全然違うというのが実感でした。色々なことを教わりながらやってまいりましたが、皆さん若い方に代わってきて、新しい方は、スマートで弁もたちますし、勉強もされており、親子2代にわたって同友会にはお世話になったと思っています。同友会が刺激になって私共はやって来られたと感じています。私自身は、前会長のように業界のビッグな社長さん方を会に呼ぶ力もありませんし、人前で話をすることも苦手なので、非常に荷が重く感じられます。ただ、私ができる範囲で、皆さんの力をお借りしながら同友会を盛り上げていきたいと思います。皆さんの力を借りて年に1、2回はビッグな方をお呼びして話をうかがったり、また、前々回会長の田中会長(ミユキ商會社長)のようにテーマを決めて皆さんのご意見を聞くような時間を作りたいと思っています。よろしくお願いします。」と所信を述べた後、乾杯の音頭をとった。
 会員の一言スピーチや山善から寄贈された「たこ焼き器」の抽選、また当日誕生日を迎えた鈴木前会長にサプライズのプレゼントを行うなど、楽しく親睦を深めた。
 鈴木前会長が「こんなに若い方が入ってくる、こんなに機械工具業界が広がってくるとは、最初は思わなかった。54年前に名機工同友会ができたときは22社だったのですが、それは名古屋の中での22社。今は、岐阜も三重も合わせて27社と、増えています。2年しか会長職を務めませんでしたが、これから新会長の吉野さんを盛り上げて、名機工同友会をどんどん広げていってほしいと思います。30社、40社、50社の会へと発展していくことを祈念いたします」と挨拶。小島新副会長の中締めでお開きとなった。
 総会後の事業として、ダイドーロボット館見学(5月23日)、6月例会(6月26日)、親睦旅行会「京都」(7月22日)を予定している。
 【新役員】※印は新任
▽会長=※吉野栄一氏(吉野機械工具社長)
▽副会長=※小島憲二氏(小島商店社長)
▽総務幹事(部長)=野崎憲昭氏(常磐精機社長)
▽会計幹事=和久田修志氏(三和商事社長)
▽監査=椿井基男氏(椿井精工社長)
▽経営対策部長=※幡野裕幸氏(朝日社長)
▽新規事業部長=時津達也氏(新栄商會社長)
▽厚生部長=※近藤幹浩氏(大東通商社長)
▽相談役=田中知之氏(ミユキ商會社長)
▽相談役=※鈴木俊雄氏(マルマン商事社長)

用途に合わせて選べる3タイプ
ハイパワーLEDポータブル照明
ハタヤリミテッド DIYも、プロの現場でも

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から好評発売中のハイパワー15W『LEDケイ・ライトプラス』は、フロアスタンドタイプ、マグネット付アームタイプ(φ66マグネット×3個)、バイス付アームタイプ(V‐4(GM)型バイス・つかみ幅/100o)の3タイプが用意されている。いずれも継ぎ足し充電が可能なリチウムイオン電池を内蔵し、約8・5時間充電で連続8時間点灯(いずれも目安時間)を可能としている。満充電時の明るさは960ルーメン。防雨対策も施してあり、屋内はもちろん、屋外での使用にも適した商品だ。
 その他、衝撃から商品を守る「耐衝撃プロテクター」や眩しさを抑える「防眩シート」に、持ち運びに便利な「ソフトキャリングケース」が付属するなど、使いやすさにも配慮している。専用のACアダプターが附属し(充電電源/AC100V、50/60Hz)充電残量がわずかでも、AC100V電源での使用も可能である。また、オプションでDC12V/24Vカープラグが用意されており、例えばアウトドアなどコンセントが無い場面での使用も想定された、ユーザーの視点に立った商品だ。
 プロの作業現場から、DIYや日常の暗所照明まで幅広く活躍する本商品に関する問い合わせは、フリーコール▽0120(686)888、または同社ホームページ▽http://www.hataya.jpまで。

「日本補助犬協会チャリティー・
クリーニング・プロジェクト」実施
ケルヒャージャパン 施設美化を通じた社会貢献活動

 清掃機器の最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏)は、5月16日と22日の2日間、公益財団法人日本補助犬協会(代表理事=朴善子氏、住所=神奈川県横浜市旭区矢指町1954―1)の本部及び訓練センター、認定試験センターを社会貢献活動の一環としてボランティアで洗浄する「日本補助犬協会チャリティー・クリーニング・プロジェクト」を実施した。
 このプロジェクトは、身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成、訓練、無償貸与などの事業を展開している日本補助犬協会の施設をケルヒャージャパンが無償で洗浄し、施設の衛生環境向上、施設美化に貢献することで、補助犬育成を清掃からサポートする活動。
 洗浄に先駆けて16日に開催した贈呈式では、ケルヒャーの製品を日常的な清掃に活用してもらい、継続的な施設美化に寄与することを目的とし、同協会理事・駒田徳広氏へ家庭用高圧洗浄機「K 5 サイレント カー&ホームキット」、スチームクリーナー「SC 4」、乾湿両用バキュームクリーナー「WD 3」、窓用バキュームクリーナー「WV 50  plus」各1台を贈呈した。
 また、同日に施設の第一弾洗浄を行い、補助犬の訓練センターや認定試験センター等を清掃。洗浄本番の22日には、施設全体の洗浄が完了した。
 今回のプロジェクトを受け、駒田理事は「ケルヒャージャパン様のご支援で、補助犬の育成を行う当施設の洗浄が実現したことを大変嬉しく思っています。贈呈頂いた清掃機器を活用して環境美化を推進することで、補助犬育成にも役立てて行きたいと考えております」とコメントした。

丸尾興商
新拠点『DC静岡葵』開設

 管工機材・機械工具・住設機器・建材・電材など、多彩な商材のワンストップ・デリバリーを標榜する丸尾興商(社長=丸尾高史氏、本社=静岡県袋井市)は5月9日、6つめの拠点となる『丸尾興商DC静岡葵』を開設。これにより同社は、静岡市内や以東への、よりスピードと頻度を持ったデリバリーと営業活動が可能となった。
 クライアントや仕入先からの長年の要望に応えるカタチで『DC静岡葵』は開設された。支社とは違う拠点戦略を踏まえ、浜松市北区のDC都田に続く地の利≠活かした店舗形態になるという。
 その立地は静岡県庁から目と鼻の先、駿府城のお堀沿いという静岡市の中心地。JR静岡駅から徒歩圏内で、国道1号線バイパスや東名高速道路からのアクセスも良く、その優れた交通利便性によるデリバリーの迅速化など、今後、さらなるサービスの強化が期待される。
 『DC静岡葵』の開設にあたり同社は「皆さまのお声をもとに地の利を最大限活かしていく計画です。今後いろいろな施策を考えておりますので忌憚(きたん)の無いご意見をいただけたら幸いです。今後もさらなるご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」とコメントしている。

【施設概要】
■住 所▽〒420-0866 静岡市葵区西草深町6-45
■電 話▽054(272)3121
■FAX▽054(272)3132
■営業時間▽8時20分〜17時20分
■責任者▽水道事業部統括副本部長 駒形良明氏

脚軽〜ASHIGARU〜
販売台数16万台突破!
長谷川工業 1日100台売れる脚立

 はしご・脚立のパイオニアメーカー長谷川工業(社長=長谷川泰正氏、本社=大阪市西区)は5月9日、同社の軽量専用脚立脚軽〜ASHIGARU〜≠ェ2012年11月1日の発売から4年半(1650日)で販売台数16万台を突破したと発表した。現在でも1日100台近くの販売実績があるという。
 脚軽は、これまで脚立の常識とされていたはしご兼用を「脚立専用」とすることで、耐久性を確保しながら従来の脚立より最大30%の軽量化(同社製品比)を実現。使用質量は100sと丈夫な上、幅広い踏みざん(55o)で安心・安定した作業が行える。
 また、片手で楽に開閉できるワンタッチバーも特長で、このバーを持ち上げるだけで脚立を簡単に折りたたむことができる。
 利用者からは「軽くて持ち運びが便利」「軽量かつ脚立の開閉が簡単なので作業効率が上がった」などの声が寄せられている。
 その他、着衣や道具袋が引っかかりにくいフラットな天板、踏みざん裏に張りを持たせることなどによる持ちやすい形状など、利用者の声を活かした機能が搭載されている。
 2014年には、脚部伸縮タイプとブラックタイプを発売。脚部伸縮タイプは、足場の悪い現場でも脚部調節で水平をキープでき、アジャスターに目盛りがついており高さの調節も簡単。ブラックタイプは、全世界の製品を審査対象にした工業製品デザイン賞「iFデザイン賞2014」(ドイツ)に選ばれ、機能性にデザインを兼ね備え現場の空間を損なわない脚立として評価された。

新代表理事会長に
宗田世一氏(エイチアンドエフ相談役)
日本鍛圧機械工業会

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(住所=東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館3階)は、5月16日に開催した第69回定時総会ならびに理事会において、新たな代表理事会長に宗田世一氏(エイチアンドエフ相談役)を選任した。
 新役員は次の通り(敬称略)。
 【代表理事会長】宗田世一(エイチアンドエフ相談役)
 【理事副会長】坂木雅治(アマダホールディングス顧問)▽川西宣明(コマツ産機社長)▽岡田博文(栗本鐵工所常務)▽児玉正蔵(小島鐵工所社長)▽八木隆(アイダエンジニアリング理事)
 【専務理事】中右豊
 【理事】網野雅章(アミノ社長)▽岡村哲也(住友重機械工業常務)▽相澤邦充(相澤鐵工所社長)▽三須肇(理研オプテック社長)▽浜川善和(トルンプ副社長)▽大川雅子(コニック社長)▽今木圭一郎(村田機械工作機械事業部長)
 【監事】建部文男(オリイメック常務執行役員)▽道本弘和(澁谷工業上席執行役員)

ミツトヨと仏教伝道協会の
沼田智秀氏合同葬儀
東京・築地本願寺でしめやかに

 ミツトヨの相談役で、2月16日に84歳で亡くなった沼田智秀氏の葬儀が、3月30日午後1時より東京・築地の築地本願寺にて、同社と公益財団法人仏教伝道協会の合同葬として営まれ、全国より多くの関係者が参列し故人の功績を偲んだ。葬儀委員長を中川徹ミツトヨ会長、喪主を沼田恵明同社長が務めた。
 【中川葬儀委員長挨拶要旨】
 本日は、ミツトヨ相談役・仏教伝道協会会長、故沼田智秀氏の葬儀に多くの方にご会葬賜り、ありがとうございます。
 ミツトヨの創業者で仏教伝道協会発願者でもある故沼田恵範氏の長男として生まれ、学生時代からミツトヨの生産現場でアルバイトをし、早稲田大学を卒業後入社、1971年から14年間に渡り社長を務め、ミツトヨの世界展開の礎を築かれました。その後、仏教伝道協会の会長に就任し、国内外で宗派を越えた活動をしておられました。晩年は仏教伝道協会に軸足を置きながらも、毎日のようにミツトヨにも顔を出し、精神的支柱として社内外で大きな役割を果たしてこられました。
 ミツトヨは皆様に支えていただき2014年に創業80周年を迎えることができました。一方、仏教伝道協会も2015年に設立50周年を迎えました。大きな節目を越えた後、故人が本当に嬉しそうな安堵に満ちたお顔をされていたのが思い出されます。昨年12月末の沼田恵明新社長の内定を見届け、2月に亡くなりました。今日、故人もご浄土から合掌しながら新社長の姿を見て、さぞかし喜んでおられるのではと拝察する次第です。精神的支柱を失った悲しみを乗り越えて「精密測定で社会に貢献する」という経営理念を我々一同精進してまいる所存です。
 【喪主沼田恵明氏挨拶要旨】
 父は80歳を過ぎてなお、仏教伝道協会を中心に海外出張をこなすほど大変元気でした。一昨年半ばに癌が見つかって以来、入退院を繰り返しておりました。今年の2月初めに故人の強い意向で横浜鶴見の実家に親族と集まり最後のお別れ会をもちましたところ、安心したようにそれから間もなくして亡くなりました。
 父は決して強いカリスマを持った人間ではありませんでしたが、業界を越えてたくさんの方々から厚いご支援をいただきながら、仏教の伝道とミツトヨとの両輪を一筋の道として導いてくることができたと思います。
 私も昨日より新たな重責に就くこととなり(3月29日、ミツトヨ社長に就任)、微力ではありますが、故人の遺志を引き継いで精進してまいりますので、引き続き皆様にはご指導ご鞭撻をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。
 【故沼田智秀氏略歴】
 昭和7年4月19日生まれ。同31年早稲田大学文学部東洋哲学科卒業後、三豊製作所(現ミツトヨ)入社。同46年代表取締役社長、同60年代表取締役会長・仏教伝道協会会長。平成18年ミツトヨ代表取締役会長兼社長、同19年から相談役。昭和56年から平成5年まで日本精密測定機器工業会理事長。
 受賞歴は、平成2年通産大臣表彰、同4年藍綬褒章など。同29年2月16日従五位旭日小綬章。

三菱マテリアル新製品
難削材旋削加工用インサート材種
“MP9000/MT9000
シリーズ”アイテム拡大

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏、所在地=東京都千代田区大手町)は、難削材旋削加工用インサート材種“MP9000/MT9000シリーズ”に、小型自動旋盤加工に多用される“精密級チップブレーカシステム”と汎用性の高い「MAブレーカ」を追加し適応範囲の拡大を図った。
 MP9000/MT9000シリーズは、航空機や医療器具などを中心としたチタン合金、耐熱合金、耐食合金などの難削材といわれる旋削加工用に耐摩耗性、耐欠損性、耐溶着性を向上させ、突発欠損や切りくずトラブル対策として好評を得ている。
 “精密級チップブレーカシステム”と「MAブレーカ」の主な特長は次の通り。
 @“精密級チップブレーカシステム”ポジティブインサートの仕上げ切削領域用は、曲線切れ刃によりスムーズな切りくず排出が可能な設計とし、耐熱合金、チタン合金、コバルトクロム合金旋削加工用の「FSブレーカ」と、チタン合金、銅合金旋削加工用の「FS-Pブレーカ」はポリッシュ(鏡面)仕上げを施し耐溶着性を大幅に向上。
 A“精密級チップブレーカシステム”ポジティブインサートの軽切削領域用は、平行切れ刃の採用で低切削領域から中切削領域まで幅広い領域で安定した切りくず処理が可能とし、耐熱合金、チタン合金、コバルトクロム合金旋削加工用の「LSブレーカ」と、チタン合金、銅合金旋削加工用の「LS-Pブレーカ」はポリッシュ仕上げを施し耐溶着性を大幅に向上。
 Bネガティブインサート「MAブレーカ」は、汎用領域に対応するポジランド刃形で切れ味が良好。
 今回は「FSブレーカ」9型番、「FS-Pブレーカ」9型番、「LSブレーカ」17型番、「LS-Pブレーカ」17型番、「MAブレーカ」4型番を発売。
 標準価格(代表型番)は、CCGT060201M-FS MP9005が1290円、CCGT060201M-LS-P MT9005が1240円、CNMG120408-MA MP9015が850円(いずれも税抜き)。
小型自動旋盤用
工具シリーズ拡大

炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の型番を追加発売
 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の外径後挽き加工用8型番と外径突切り加工用20型番を追加し、販売を開始した。
 「MS6015」は小型自動旋盤での純鉄、炭素鋼、快削鋼の旋削加工において、専用超硬母材とPVDコーティングのコンビネーションにより、安定した仕上げ面と寸法精度を実現させる。
 今回、突切り・後挽き加工用のインサートを追加することにより、“小型自動旋盤用工具シリーズ”の拡大を図った。
 「MS6015」の主な特長は次の通り。
 @TiCN積層コーティングは、小物部品加工のような切削速度50〜150m/minの低〜中切削領域での炭素鋼加工に対し耐摩耗性に優れ、積層構造を最適化することにより密着性を向上。
 A炭素鋼従来材種に比べ、切れ刃への切りくず処理性に優れ、外径寸法の変化が小さく、安定した仕上げ面を実現。
 B低送りで溶着しやすい突切り加工や後挽き加工でも、安定した面粗さと長寿命を実現。
 標準価格(代表型番)は、BTAT552800R-B MS6015が2550円、BTBT604500R-B MS6015が3940円、CTAT10120V5RR-B MS6015、CTAT20110V5LR-B MS6015が3220円(いずれも税抜き)。
モールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」を発売
 同社は、小型自動旋盤用工具シリーズ≠ノモールデッド後挽き加工用インサート「SMBブレーカ」を追加し、販売を開始した。
 高精度、高品質な加工が要求される小型自動旋盤による加工において、切削工具には安定した仕上げ面と切りくず処理が要求されるが、従来の後挽き加工用研削ブレーカは、溝加工時に切りくずの噛み込みが発生し、つば裏面の面粗さが問題視されてきた。
 今回、つば裏面粗さの改善が可能な「SMBブレーカ」(外径後挽き加工用6型番)を追加することによりシリーズ拡大を図った。
 「SMBブレーカ」の主な特長は次の通り。
 @溝加工時(縦切り込み時)のつば裏への切りくず噛み込みを防止し良好な仕上げ面を実現。
 Aワイパー刃の採用で良好な仕上げ面と高送りによる高能率加工が可能。
 B幅広い被削材に対応する汎用旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「VP15TF」の採用で、安定した工具寿命を実現。
 標準価格(代表型番)は、BTAT7235V5R-SMB VP15TFが2620円、BTAT723501MR-SMB VP15TFが2620円、BTBT705502MR-SMB VP15TFが4000円(いずれも税抜き)。

2017年6月11日(日) 2637号
正・副理事長、展示会実行委員長など
新たな役員体制決まる
愛知県管工機材商協組 平成29年度通常総会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=大藪淳一氏・大清社長)は5月23日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で5月理事会ならびに第55回通常総会・懇親会を開催。本総会は組合員数83名に対し80名(委任状含む)と法定数以上が出席し成立している。平成29年度は本組合の役員改選期であることから、定款第30条第4項に則(のっと)り指名推薦方式で理事長以下、各役員が選出された。
 近藤尚文理事(油伝商店社長)の司会進行で開会した本総会は、倉地久雄前理事長(1月21日逝去)への黙祷、大藪理事長の挨拶を経て、丹羽一幸氏(丹羽機材社長)を議長に選任し、以下の議案について慎重審議が行われた。
 【第1号議案】平成28年度事業報告書、決算関係書類(財産目録、貸借対照表、損益計算書ならびに剰余金処分案)承認の件▽平成28年度事業について、峰澤彰宏副理事長(峰澤鋼機社長)から説明がなされた。決算関係書類に関しては大藪理事長から説明がなされ、これを竹田隆一監事(中京製作所社長)と北村憲正監事(龍玉精工社長)による監査の結果、適正に処理されていることが報告された。これらは、いずれも満場一致で承認可決された。
 【第2号議案】平成29年度賦課金および賛助会費徴収方法決定の件▽大藪理事長より賦課金算定基準等の説明がなされ、これが満場一致で可決された。
 【第3号議案】平成29年度事業計画案ならびに収支予算案承認の件▽平成29年度事業計画案について、小川誉之副理事長(小川管商社長)から説明がなされた。収支予算案については大藪理事長から説明がなされ、これらは満場一致で可決された。
 【第4号議案】任期満了に伴う役員改選の件▽平成29年度は本組合の役員改選期にあたり、定款第30条第4項に基づき指名推薦方式をとって次期役員(理事および監事)の改選を行なった。新たな役員人事は以下の通りだ。●理事長▽大藪淳一氏●副理事長(順不同)▽峰澤彰宏氏、小川誉之氏(会計担当)、村井善幸氏(オータケ社長)●理事(順不同)▽近藤尚文氏、在田忠之氏(在田商店社長)、伊藤信哉氏(伊藤柳商店社長)、大野直樹氏(大野管材社長)、山田雄一氏(岡谷鋼機配管建設本部長)、川島健一氏(川島商事社長)、倉地克明氏(倉地社長)、黒宮誠一氏(クロミヤ商店社長)、成田幸隆氏(展示会実行委員長/大成工機商会社長)、北村憲正氏、田中勝次氏(タナカ社長)、坪井研二氏(展示会副実行委員長/ツボイ常務)、粂内洋氏(名古屋機器社長)、安井文康氏(錦興業社長)、石原太郎氏(原芳商会社長)、竹内裕二氏(丸金商会社長)、鈴木克利氏(米津物産社長)●監事(順不同)▽山本員彰氏(センサスヤマモト社長)、竹田隆一氏●相談役(順不同)▽伊藤辰之氏(全国管工機材商業連合会理事/イトウ社長)、小川信氏(山信社長)。
 すべての議案審議も滞りなく進行し、本総会は終了した。その後、会場を移し粂内理事の司会進行で懇親会が催された。冒頭、大藪理事長は挨拶で「今年1月に倉地前理事長が急逝され、急遽、理事長に選任されてから4カ月が経ちましたが、ここまで何とか皆さまに支えられ、やってくることができました。そして、今回の役員改選を経て本当に素晴らしい方々に役員に就いていただいたと心から思っております。このメンバーとともに組合活動を盛り上げ頑張ってまいります。また、来年には『第32回管工機材・設備総合展』がございます。実行委員長は成田理事にお願いしております。この展示会も『今までのやり方でいいのか?』と、いろいろ議論を続けている最中でございますが、今までのやり方を踏襲しつつ、守るものと変えなければならないものをしっかりと見極めて、これから進めてまいります。しかしながら、展示会は実行委員長と実行委員メンバーだけでやるものではありません。我々三役はもちろんのこと、組合員の皆さまにもご協力いただき進めていく、当組合の一大事業です。その時は、改めてご協力の程よろしくお願い申し上げます」と改めて今後に向けての抱負などを語り、続いて、展示会実行委員長の成田理事、副実行委員長の坪井理事が登壇し、展示会に向けての意気込みを語った。また、乾杯を前に、倉地久雄前理事長に対し、その功績を称え感謝状ならびに記念品が倉地克明理事へと贈呈された。
 その後、来賓として招待された本組合顧問税理士の岡部豊生(とよたか)氏による乾杯の挨拶で懇親会がスタート。途中、昨年度末に正会員として加入した大明工機、今年度より賛助会員として参加することとなったコロナ、下田エコテック、名古屋バルブ工業がそれぞれ紹介され、挨拶に登壇した。
 宴もたけなわとなったところで、平成15年度から14年間にわたり本組合員として活動し、今年度より組合員登録を竹内裕二理事へと譲った竹内清人氏(丸金商会会長)が登壇。竹内氏の中締めの挨拶で本会は盛況裡のうちに幕を下ろした。

総会を直前に控え、
5月理事会を開催

 本組合総会当日の14時から、同じく東京第一ホテル錦では理事(改選前)ら21名を集め、5月理事会が開催された。総会ならびに懇親会の進行や各理事の役割分担などが綿密に確認されたほか、本組合4月理事会以降の経過報告、新規賛助会員加入(名古屋バルブ工業)承認の件、青年部「愛青会」についての報告、全国管工機材商業連合会(管機連)総会関連の報告などが、約1時間にわたって行われた。

組合員の優良社員21名を表彰
できることを一生懸命に
静岡県管工機材商組合 第47回通常総会開く

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は5月8日午後3時より静岡駅前のグランディエール・ブケトーカイにおいて「第47回通常総会」を開催し、平成29年度事業計画などすべての議案を原案通り承認可決した。併せて行われた第43回優良社員表彰式では、組合員企業8社の21名が表彰された。
挨拶する一色理事長
 総会は大村敏之副理事長(大村商会社長)の司会進行、開会の辞で始まり、司会者から組合員全員の出席により総会が成立すると宣言された。
 はじめに一色理事長が挨拶した後、司会者一任の声により議長に鈴木隆佳副理事長(山田商工社長)を選任して、各議案の審議に入った。
 ▽第1号議案=平成28年度事業報告並びに収支決算承認の件
 ▽第2号議案=平成29年度事業計画並びに収支予算案承認の件
 以上の各議案を慎重審議し、いずれも全会一致で承認可決した。
 総会終了後は、賛助会員なども交え総勢198名(組合員39名、賛助会員153名、来賓6名)が参加して、懇親会が開かれた。
 一色理事長は挨拶で「今年のNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』をご覧になっていますか。ドラマの舞台となっているのが井伊谷(静岡県浜松市)です。浜松の奥にはこんな所があるのかという所があります。是非一度、お立ち寄りください」と紹介。丸尾興商の豊田浩子専務が、同社のある静岡県袋井市にも緑豊かな遠州三山といわれる、法多山尊永寺(高野山真言宗)・萬松山可睡斎(曹洞宗)・医王山油山寺(真言宗智山派)があるとPRした。
 また、一色理事長は世界情勢や景気にも触れ「今いろいろな事件、事故が多く起きています。隣国に物騒な所もあります。フランスの大統領選挙ではマクロン氏が極右政党のルペン氏を破って勝ち、何かヨーロッパの良識を見たという感じがして、少し安心しました。このような中、私どもができることは少ないのですが、私は自分なりに自然を大事に、地球にやさしくしていきたいと思っています。経済状況は、新聞などを読んでいると、景気が良いと感じます。住宅着工件数もそれほど落ちておらず、2020年まではこの状態が続くと思います。ただ、静岡県はあまり元気ではない。賛助会員の皆さんには、静岡県を大事にしていただきますよう、お願いいたします」と引き続き支援を求めた。
 第43回優良社員表彰式が執り行われ、21名(8社)の優良社員に表彰状と記念品が授与された(受賞者は別掲)。
 来賓紹介に続いて、橋本政昭全国管工機材商業連合会(管機連)副会長(橋本総業社長)が祝辞で「総会が無事に終わりましたこと、おめでとうございます。また、他の組合では中々ないことですが、優良社員表彰を受けられました21名の方、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます」と述べた後、管機連の活動などについて話した。
 管機連は、現在全国に18の加盟組合があり、それ以外の都道府県には特別会員という形で1県1社(全44社)が加盟している。全体で約850社の正会員と100社の賛助会員が活動している。現在、管機連では災害時における関連団体との連携作業を進めており、橋本副会長は「今年の一番のポイントは防災協定ということになっており、来年になったら総合震災対応の訓練が行われると思います。今年は三多摩(東京都)で行いましたが、恐らく来年には日本水道協会の指導のもと、全国で防災訓練が行われると思います。今年は、日本もそうですし、海外でも何があってもおかしくないと考えていたほうが良い。すべては想定内のこととして感じ取っていただきたい。厳しい時、先の読めない時の一番のポイントは、皆の仲が良いことだと思います。そのような意味で、組合活動で毎月顔を合わせて話をし、仲良くなっていくというのは大切なことだと思っています。静岡の組合員の方たちは皆さん大変仲が良いので、是非、今年も良い1年にしていただければと思います」と述べた。
 続いてメーカーを代表して、堀田康之キッツ社長が「この静岡の組合はいつ来てもそうなのですが、本当に仲間意識が強く、戦わずしてどのように生き残っていくかを考えている皆さんなのかと正直思っています。いつも戦わないという訳にはいかないのでしょうが、できれば大きな争いごとなく共存共栄していくことが、この組合がある意味だと思っています。理事長いわく、静岡の組合に付いていけば必ず幸せになれるということですので、私どもはとことん付いてまいります。お互いに幸せになれますよう祈念するとともに、今後もどうぞご支援、ご指導の程をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 仕入れ商社を代表して村井善幸オータケ社長が乾杯の音頭をとった。
 歓談の場となり、参加者同士和やかに情報交換などをして、鈴川賢一TOTO執行役員中部支社長の中締めで終了した。
 【第43回優良社員表彰・受賞者】
 鈴木烈、磯部浩美、秋山徹哉、松下哲也(以上、一色機材)
 神戸俊光、渡邉陽一(以上、ヌマカン)
 久野実香、高柳千帆美、寺田光子、大畑年彦、太田良安紀子、村田紗知子、一色康幸、岡本真緒(以上、丸尾興商)
 小幡勝己、鈴木智大(以上、丸八)
 門名佑実(林角本店)
 片岡克也(大村商会)
 江村康博、大野江美(以上、浜松山信)
 奥本博幸(静岡伊奈製品販売)
 ※順不同、敬称略
溝口広文氏(昭和コーポレーション)が優勝
第57回ゴルフ大会

 通常総会翌日の5月9日には「第57回静岡県管工機材商組合ゴルフ大会」(大会幹事=金子光彦氏・金子管材社長)が静岡市清水区の富嶽カントリークラブで開催され、正会員・賛助会員など44名が参加した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=溝口広文(昭和コーポレーション)N70・4H21・6
▽準優勝=宇佐見徳秋(橋本総業)N71・6H14・4
▽3位=山岸正広(冨士機材)N73・2H16・8
▽4位=原嘉輝(オンダ製作所)N73・8H13・2
▽5位=鈴川賢一(TOTO)N75・4H27・6

記念講演はオリーブオイルについて
吉岡理事長以下、役員全員留任
福井県機工商組合 平成29年度総会を開催

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は5月10日、福井市中央のユアーズホテルフクイにおいて平成29年度総会を開いた。議案はすべて承認され、任期満了に伴う役員改選では4期目となる吉岡理事長をはじめ、役員全員が留任となった。総会・記念講演に52名が出席、総会後の懇親会には45名が出席した。
総会の模様
 総会は、土橋慶一理事(ツチハシ社長)の司会進行で午後6時20分に開会。はじめに吉岡理事長が挨拶で、日頃の会の運営に対する御礼と、特に遠方より来ている賛助会員にはバックアップの御礼を述べた後、「世の中は、米国トランプ大統領就任、韓国やフランスの大統領選挙、北朝鮮問題など話題に事欠かない。一方、足元の景気は電子部品、自動車、建設機械、工作機械など北陸の主力産業が活気づいてきており、組合員にとっても追い風になっているのではないか」と景況について述べた。
 また、吉岡理事長は来期に組合設立30周年を迎えることに触れ「この30年の間には、バブルの崩壊、2つの大震災、リーマンショックなど大きく社会を動かす事象が起きている。(30周年事業の)内容については未定だが、組合員にとってメリットのある楽しいものにしていきたい」と話した。
 会員総数58社中、出席社数43社(委任状提出12社、合計55社)により総会の成立が宣言された後、会則にのっとり、吉岡理事長が議長となって議事に入った。
 第1号議案=平成28年度事業報告承認の件、第2号議案=平成28年度収支決算承認の件・監査報告、第3号議案=平成29年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成29年度収支予算(案)承認の件を審議し、いずれも全会一致にて承認した。
 第5号議案=任期満了に伴う役員改選の件は、役員全員の留任を承認した。
 総会終了後は懇親会が催され、河嶋一副理事長(カワチュウ社長)の挨拶と乾杯で開宴。和やかに歓談して親睦を深め、賛助会員の溝口修梅田機工取締役営業本部長による中締めで終了した。
 また、この日は総会前の午後5時からオリーブオイルソムリエ中辻美紀さんを招いて記念講演が行われた。酸化しないオイルは健康に良く、自身も乳ガンを患った経験により、オリーブオイルの魅力にはまりオリーブオイルソムリエになった中辻さん。「オリーブオイルって、どんな油?」と題した講演では、オリーブオイルの種類、特にエキストラバージンオイルができる過程、良いオイルの見分け方などについて説明された後、実際に4つのオリーブオイルの香りや味を比べながらテイスティングを体験した。
【役員】
 敬称略
▽理事長=吉岡正盛(吉岡幸社長)
▽副理事長=岩佐実(みのる産業社長)、河嶋一(カワチュウ社長)
▽会計理事=前野光正(ホクシン社長)
▽理事=山内和則(カネ長社長)、土橋慶一(ツチハシ社長)、田中郁雄(東洋溶材会長)、山本英治(福井機工社長)
▽監事=浅川数雄(轟産業取締役)、野端一己(ハーモニ産業社長)

メーカーと客をつなぐ
必要不可欠な会社をめざし努力
岐阜県管工機材商組合 第40回通常総会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は、5月17日午後5時30分より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにて第40回通常総会を開催した。
 冒頭、廣瀬理事長が挨拶で、総会出席と日頃の組合運営への協力に対して御礼を述べた後、「私が理事長を拝命してから、丸3年が経ちました。大過なく過ごさせていただいておりますことを、組合員の皆々様のお蔭と感謝申し上げます。しかしながら、この岐阜県を取り巻く環境は大変厳しいものがありまして、アベノミクスも大都市ではその効果も出ているのでしょうが、この地方の岐阜に至っては、まったく逆で冷え込んでいるような状況ではないかと思っています。岐阜県内の建設業を見ても、商品別でまだら模様、地域性でもまだら模様と、皆様も日頃のご商売に大変ご苦労されているのだと思います。しかし、そのようなことを言っていても始まらないので、皆様方それぞれの立場で自分のところの商品を磨き、さらにそれに新しい商品を加えていただいて、新しいお客様を開拓していく。それ以外に、この小さな市場で生き残ることは難しいのではないかと考えています。お客様と各メーカー様との間に立って必要不可欠な会社となれますことを、そして繁栄発展されますことを心から祈念いたします。本日は慎重審議をよろしくお願いいたします」と述べた。
 廣瀬理事長を議長に選出して議事に入り、第1号議案=平成28年度事業報告並びに収支決算報告承認の件、第2号議案=平成29年度事業計画並びに収支予算(案)承認の件、第3号議案=実務責任者会議(木曜会)報告承認の件@平成28年度事業報告並びに収支決算報告A平成29年度事業計画並びに収支予算(案)について審議し、すべての議案を原案通り承認可決した。
 そのほか、表彰制度について、引き続き検討を重ねていくことを確認した。
 また、新組合員として大垣管材(岐阜県大垣市)の加入(復帰)を承認。同社の林秀光社長が紹介され「諸先輩方と交流させていただいて、少しでも勉強していきたいと思っていますので、ご指導を賜りますようお願いいたします」と挨拶した。
 総会終了後は懇親会に移行し、渡部勝裕理事(大東社長)の音頭で乾杯。和やかに会食を楽しみながら親睦を深め、山田謙一理事(山兼社長)の中締めでお開きとなった。

青柳美扇書道パフォーマンスで開会
一瞬、一瞬の選択を大切に
三栄水栓製作所 2017年度方針説明会開催

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区玉津1―12―29)は、4月27日午後4時より大阪市内のホテル日航大阪において「2017年度方針説明会」を開いた。西岡社長は、今年度のテーマ「A DAY TN MY LIFE―人生は、選択の日々である―」について説明した後、「人の感性に訴えるものづくりが大切。お客様に満足していただける、良い商品をつくっていきたい」と語り、出席した協力会社に対して一層の協力を求めた。
今年度の方針を説明する西岡社長
 方針説明会は尼見幸一常務の司会で進められ、はじめに西岡社長が挨拶で、出席者に対し日頃の購買部、製造部を通じての厚情と愛顧に感謝の意を示した後、「今回で5回目の方針説明会となり、節目の会であると思っています。サプライズパフォーマンスとして、書道家・青柳美扇(あおやぎ・びせん)さんに『瞬』という文字を書いていただきました。非常に力強く書いていただき、嬉しく思っています。今年度の私どものテーマは『A DAY IN MY LIFE―人生は、選択の日々である―』。一瞬、一瞬の選択を大切にしようというテーマを持って、今年をスタートさせています」と述べた。
 同社の今年のカタログには巻頭に、ある夫婦のストーリーが載っている。何かをする時に、その瞬間、誰もが1つの選択をしている。選択によって、運命が切り開かれていく。西岡社長は、自分自身の手で日々をつくっていく、すべての瞬間を大切にする人たちの日常に、三栄水栓の商品がふさわしい存在でありたいという願いをストーリーに込めたという。
 昨年度の採用事例として、「就活家族」「砂の塔〜知りすぎた隣人」「世界一難しい恋」「家族のカタチ」など多くのテレビドラマに同社の商品が採用されたことを紹介。近年キッチンを中心としたドラマ進行が多くなり、対面型のキッチンに「SUTTO」シリーズをはじめ色々な商品が使われていると報告した。また、非住宅(ホテル・パブリック施設)の新築物件、リノベーション物件での採用事例なども紹介した。
 西岡社長は「昨年度も色々と採用され、特に分譲系のマンションには何らかの形で納入されているところが多くなった。非住宅に関してはまだまだ課題も多くあるが、積極的に取り組んでいきたい」と話した。
 また、同社が現在、建築家・平沼孝啓(ひらぬま・こうき)氏が代表を務める、芸術・建築文化振興のための事業を行うNPO法人AAF(アートアンドアーキテクトフェスタ)に協賛していることも報告した。
 西岡社長は「常に何かをジャッジして、自分の幸せの方向に進んでいくこと、これが日本の大きなテーマとなってきている『Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)』。老後の問題と取られがちだが、実はもっと若い世代でも自分の人生、質の高い人生を送っていくことがこれからの日本のテーマではないかと思っています。2020年、東京に二度目のオリンピックがまいります。半世紀前(1964年)の第1回の東京オリンピックを契機に、日本は世界に羽ばたける国になりました。2回目の東京オリンピック、それをボーダー(境)として、これから日本がどうなっていくかを考えていかなければならないと思っています。その1つが、自分らしい生活を送り、幸福な人生を送る『Quality of Life』。前のオリンピックは、物が欲しくて、物が足らなくて、メーカーもどんどんと物をつくれば売れたという時代でした。次はそれだけでは駄目だと思います。規格大量生産の時代は過去の遺物になっていき、十人十色、その人の感性に訴えるようなものづくりが大事ではないかと思います。高くても、お客様が満足して買っていただけるものなら、安い買い物をしたということになります。三栄水栓は今後、この商品なら良かったと思っていただける、ものづくりをしていきたいと思っています。皆様方のご協力なくしては実現できませんので是非よろしくお願いいたします」と同社の取り組みの方向性を示した。
 続いて、当日参加した同社の役員並びに幹部社員の紹介が行われた。
 尼見常務(コーポレート本部長)が会社全体の取り組み方針として、中期経営計画UQ2020=i2017年〜2020年)について説明。「暮らしの質を上げる商品を提供していくというのが会社の姿勢。まず会社も質を上げていこう。商品、従業員の暮らし、仕事のやり方、あらゆる質を上げていこうという意味を込めて、UQ2020(Universal Quality for 2020)とした」と述べた。主な取り組みは、SANEIブランドの向上を目指して@戦略的商品の供給A高付加価値商品の開発Bユーザー目線コストの追求を図っていく。売上に関しては、従来の目標200億円を2015年度に達成し、2020年度に向けてさらに上の数字を目指して取り組んでいくとした。
 購買本部方針を藤井義規購買本部長が「競争力のある品質・コストの商品を安定した納期でお客様に提供できる購買を行う」と発表。ものづくり本部の方針については、早川潔ものづくり本部長が「優易(ゆうい)なものづくりに更なる挑戦」を掲げ、@優れた商品(人と環境に優しく、使い易い商品)A優れた製造(作業し易い工程)B優れた品質(安心で使い易い製品)に向けて取り組んでいくと説明した。協力会社とは、人と環境に優しいものづくりを目指し、3C(Chance、Change、Challenge)を推進し、互いに成長し繁栄していきたいと話した。
 この後、第4回品質表彰が行われ、協力会社の中で特に品質面おいて貢献した企業に対して、最優秀賞(2社)、優秀賞(2社)が贈られた。
 方針説明会終了後は懇親会が催され、吉川正弘副社長が「前期は売上、利益ともにまあまあ良い成績が収められたのではないかと思います。これも偏に皆様方のおかげでして、本当にありがとうございます。新しい製品、新しい市場、新しい売り方、常に新しいことにチャレンジしていくことによって企業は存続していけると思いますので、今後とも皆様方のご協力をお願いします。本日は、リラックスして弊社の社員とコミュニケーションを図っていただければと思っています」と歓迎の挨拶をした。
 協力会社を代表して、田中猛田中工業社長が「先の見えない時代ですが、私どもも一生懸命、三栄水栓様とともに歩んでいきたい」と挨拶。平民三ハジメ産業会長の音頭で乾杯した。
 和やかに歓談が進む中、早川徹水生活製作所社長が中締めで頑張ろう三唱を行い、お開きとなった。

中低層用カーテンウォール/フロントサッシ
『MLシリーズ』新発売
LIXIL スリムなデザインと安心性能両立

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、概(おおむ)ね5階以下の中低層建物のファサード(建物の正面部分)をスリムなデザインで意匠統一できる、中低層用カーテンウォール/フロントサッシ『MLシリーズ』を、9月から全国で発売すると発表した。
 『MLシリーズ』は最適な耐風圧性能と水密性能を持ちながらも、省施工と低価格を実現した中低層用カーテンウォール「MLCW」(Mタイプ/Lタイプ)をさらに進化させた「Mタイプ・中層用カーテンウォール仕様」「Lタイプ・低層用カーテンウォール仕様」「Lタイプ・フロントサッシ仕様」の3タイプで展開する新商品だ。全タイプで外観見付(正面から見える部分やその幅)を統一した「MLシリーズ」の展開により、店舗ファサードから中層ビルまで、都市空間に求められる、シャープに統一された意匠が実現できるようになった。
 「Lタイプ」のフロントサッシ仕様は、低層用カーテンウォールと同様の耐風圧性能1600Paに加え、耐震性(層間変位追従性)の試験確認を実施することで、安心性能も強化されている。また「Lタイプ」の低層用カーテンウォール/フロントサッシともに新たな止水構造を採用し、シーリング作業を減らすことで、加工の手間の軽減化が図られている。
 さらに、3タイプともに従来の組み込み用ビルサッシ「PRO-SE」に加え、ヒンジやオペレーターなどの金物が見えないスリムで美しい意匠を実現した「スリム排煙外倒し窓」が新たにラインアップされている。
 この商品に関する問い合わせは、同社お客さま相談センター▽電話=0120(126)001まで。

SMT業界のM2M連携について
日本ロボット工業会

 一般社団法人日本ロボット工業会(会長=稲葉善治氏・ファナック代表取締役会長兼CEO)は5月31日、電子回路基板製造装置及びその関連ソフトウェアを製造する事業者が、製造装置間の通信方法に関して共同で規格を策定していく活動を、パナソニック、富士機械製造、ヤマハ発動機、JUKIなどの会員企業をはじめとした18社と開始する、と発表した。
 実装ラインに設置されたさまざまな製造装置間の通信ルールを標準化することで、企業の垣根を越えた実装システムを構築し、実装業界の発展に貢献していく。
 【参加企業18社】
 オムロン▽小松電子▽サキコーポレーション▽千住金属工業▽タムラ製作所▽ナガオカ製作所▽名古屋電機工業▽パナソニック▽富士機械製造▽マイクロニックテクノロジーズ▽マランツエレクトロニクス▽武蔵エンジニアリング▽ヤマハ発動機▽ワイエス▽CKD▽JUKI▽KOH YOUNG TECHNOLOGY INC▽Parmi CO.,LTD
(五十音順)

イグス 「クシロス」を使った
薄型リングベアリングで
制御システムをスムーズに

 イグス(東京都墨田区)は5月11日、限られた設置スペースで、軽量化が重要な用途向けに樹脂製ボールベアリングの「クシロス」を使った薄型リングベアリングを開発したと発表した。「クシロス」樹脂製ボールベアリングは無潤滑でメンテナンスフリーであり、摩擦係数が低いため、自動車内の様々な制御システムなどでの使用に適している。
 多くの自動車内のエアコンやオーディオは、ダイヤルの回転で調整されている。軽量化が重視され、設置スペースも限られている場所なため、新しいクシロス67型と68型のような薄型リングベアリングが適している。
 イグスは、同リングベアリングを内径寸法4〜30oで、2つの材質(クシロデュールB180とクシロデュールS180)で提供する。要望に応じてユーザーごとの特別な寸法や要件にも対応する。両方のクシロデュール材質に対して、ステンレスSUS316またはガラス製ボールのいずれかを選択できる。ガラス製のボールを使用すると、完全に非磁性のボールベアリングになる。軽量化を重視する場合には、樹脂製ボールも選択可能。 
 メンテナンスフリーで軽量
 クシロス薄型リングベアリングは、マイナス40℃〜プラス80℃の温度での使用に適しており、潤滑剤もメンテナンスも不要。面積が2750平方メートルにおよぶ、イグスの樹脂製可動部品の試験設備において様々な回転・旋回試験が行われ、許容負荷内で数億サイクルに耐えられることが証明されているという。
 イグス・クシロスボールベアリング部門のマークス・ゼムスロス部長は「すべてのクシロスボールベアリングで見られるように、当社の薄型リングベアリングの摩擦トルクはとても低くなっています。このため、動く際に始動圧力が感じられず、回転制御で使用する場合には非常にスムーズな動きが保証されます」と述べている。
 ユーザーが選定、構成および見積りをスムーズに行えるように、便利なオンラインツールも用意されている。www.igus.co.jp/xiros
取り付けるだけで角度調整可能な
樹脂製アングルアダプター

 イグスは6月1日、手軽にスピーディーに角度形成できるケーブル用アングルアダプター「ibow(アイ・ボウ)」を開発したと発表した。「ibow」は、コネクタ付きケーブルを取付け後でも簡単に角度付けすることができる。コネクタをケーブルから取り外す必要がないため、作業の確実性が確保される。コネクタコストの低減になる上、保管や取付けのコストも削減される。 
 「ibow」の取付け方法は、コネクタに添えて、ケーブルを曲げて固定するだけで完了。射出成形樹脂で作られた「ibow」は下向き、上向き、横向きなど好みの角度で、装置に接続されたケーブルの向きを固定することができる。
 「ibow」は後付けできるため、特別なアダプタ無しでケーブルを装置に簡単に取り付けできる。アングルコネクタよりもストレートコネクタの方がはるかに低コストであり、コネクタ自体も1種類で済むことと、組付けに特別な技術が不要であることによりハーネスコストが削減できることが大きなメリットになる。ユーザーは、1種類のコネクタをハーネス済みレディーチェーン(ハーネス済みケーブルをケーブル保護管「エナジーチェーン」に組み込んだ状態のもの)として購入し、接続する装置ごとに最適な角度で後からアングルアダプターを付けることができる。これにより、処理や保管の費用が削減されるだけでなく、ミスも回避できる。 
 迅速、かつ何よりも安全であること
 「ibow」は、コネクタをケーブルから取り外さずに装着できるため、時短になるだけでなく安全でもある。コネクタ付きのケーブルにこのアングルアダプターを装着して向きを決めたら、速やかにインシュロックで固定。後で取り外す必要がある場合でも、簡単に外すことができる。要望があれば、カスタムサイズのibowや、指定のアングルアダプターを取り付けたハーネス済みケーブルも提供するとしている。さらに、カラーやラベルを付けるオプションも用意されている。
ibowを使うことで
ケーブルは手早く省スペースなアングルコネクタに変身する

「TRUSCO プロツール
マガジン イチオシ2017」
2017日本BtoB広告賞 銅賞受賞

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)が発刊している「TRUSCO プロツールマガジン イチオシ2017」(編集・印刷=凸版印刷)が、2017日本BtoB広告賞製品カタログ〈総合〉の部で銅賞を受賞した。
 「TRUSCO プロツールマガジン イチオシ2017」は、モノづくりに関わる商品を読み物タッチで紹介するプロツールマガジンで、@難解な産業材などの商品を分かりやすく、楽しめる内容で編集しているA各商品説明に、商品メーカーの問い合わせ先を明確に掲載している点など、読者目線で制作したことが評価につながった。
 2017日本BtoB広告賞は、一般社団法人日本BtoB広告協会が開催する、国内唯一のBtoB広告ツールを対象とした総合コンテスト。平成28年12月1日〜平成29年3月31日に応募された、13部門合計422点(前年比47点増)の作品から審査が行われた。
 【TRUSCO プロツールマガジン イチオシ2017】
 最新ツールから時代を越えて活躍する定番ツールまで、商品開発コンセプトや特長を詳しく説明。同社カタログ「トラスコ オレンジブック」に同梱されているが、全国の書店でイチオシ2017単品での取り寄せも可能となっている。
 掲載アイテム数は310アイテム(251社)、360ページ、販売価格は540円(税込)。
 特集タイトル@星野仙一氏インタビューA女子DIY部「はじめてのDIY」体験レポート!B日本の技術力を支えるメーカー28社ピックアップ。

中部経産局5月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善している」4か月連続
生産は「横ばい」に下方修正

 中部経済産業局は、5月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、4か月連続して「緩やかに改善している」とした。※比較は、断りのあるものを除き、平成29年3月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を「持ち直している」から「横ばいとなっている」に22か月ぶりに下方修正した(判断変更は5か月ぶり)。鉱工業生産の指数(3月速報)は前月比2・3%減と2か月ぶりに低下した。主力の輸送機械は同3・8%減。乗用車は、海外向けが横ばいとなっているものの、国内向けが弱含み。自動車部品は、海外向けが増加しているものの、国内完成車向けが横ばいとなっている。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に横ばいで、同12・6%減。はん用・生産用・業務用機械は、金属工作機械(海外向け)、土木建設機械に持ち直しの動き、繊維機械、金型に増加の動きがみられ、同2・7%増となった。
 個人消費については、4か月連続して「持ち直しの動きがみられる」と判断した。百貨店は、衣料品の不振が継続しているものの、改装や催事効果に加え、高額品に動きがみられ、販売額は前年同月比0・3%増。コンビニエンスストアは、出店効果に加え、カウンター商材が引き続き好調で、同2・9%増。家電大型専門店も、白物家電、季節空調に動きがみられ、同6・9%増となった。一方、スーパーは、衣料品の不振が継続していることに加え、飲食料品が振るわず、同1・8%減となった。乗用車販売は、軽自動車が2か月連続して前年を下回ったものの、普通車が2か月連続で、小型車が5か月連続で前年を上回り、全体でも9か月連続で前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比7・9%増)。
 設備投資は、11か月連続して「増加しているものの、伸びは鈍化している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、自動車工業向けが3か月連続で前年を上回ったものの、一般機械工業向けが2か月ぶりに前年を下回り、全体でも4か月ぶりに前年を下回った。
 そのほか、公共投資と住宅投資については「緩やかに持ち直している」、輸出は「持ち直しの動きがみられる」、雇用は「労働需給が引き締まっている」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、「製造業」「卸売業」などで前年を上回ったものの、「サービス業他」「小売業」などで前年を下回り、全体では2か月ぶりに前年を下回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。

管材製品の基礎を学ぶ
管工機材業界の人材育成を目的に
岡谷管栄会 新人対象勉強会開催

 岡谷管栄会(会長=大藪淳一氏・大清社長、岡谷鋼機と販売店・メーカーの集い)は5月19日、同会会員各社で入社3年目までの新人を対象とした管材製品の勉強会ならびに製造工場見学会を、日立金属桑名工場(所在地=三重県桑名市)および同社CBC物流センター(所在地=三重県三重郡朝日町)で開催。13社49名が参加した。
 1限目はアロン化成名古屋支店管材グループが講師を務め、継手や雨水マスなど給排水分野製品の役割や種類、使用用途について、自社製品を例に挙げながらレクチャーした。2限目は東洋バルヴ中部営業部名古屋営業所が講師を務め、バルブの種類や原理、その用途などについて、自社製品のカットモデルを用いてレクチャーした。昼食を挟んで3限目は日立金属中日本支社配管グループによる、継手や配管の歴史、基本用語、用途別種類の説明などが行われ、座学の全スケジュールは終了した。
 その後、参加者らは車で10分ほど離れたCBC物流センターへと移動し、製品の入庫や在庫管理から出荷までの一連の流れを体感。再び日立金属桑名工場へと戻った参加者らは3つの班に分かれ、「エレクトロフュージョン継手」などの製造現場を、解説を交えながら見学した。
 全日程を終えた参加者らは、その充実した講義内容に満足した様子で会場を後にした。

次の100年に向けさらなる飛躍を
5月15日、創立100周年迎える
TOTO 記念事業への取り組み

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は5月15日、創立100周年を迎えた。
 同社は1912年「近い将来、日本でも水洗トイレが必要になる」という創立者・大倉和親(かずちか)氏の想いから、まだ下水道の概念さえ一般に認知されていなかった時代に日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)に製陶研究所を設立し、衛生陶器の国産化への研究を始めた。その後、1万7280余種もの試作を経て1914年に国産初となる腰掛式水洗便器の開発に成功。1917年5月、北九州の小倉の地に東洋陶器(現TOTO)を設立した。以来、広く社会や地球環境に貢献する存在であり続けることを目指して企業活動を推進している。その根底にあるのは大倉氏の「国民の生活文化を向上させたい」「健康で文化的な生活を提供したい」という信念だ。これは、グループの共有理念として社員一人ひとりに脈々と受け継がれ、顧客満足の原点として共有されている。
 創立100周年を迎えるにあたり、TOTOミュージアムの設立や水環境基金助成の総額拡大、TOTO創立100周年記念サイトの開設などに取り組んできた同社は、社史「TOTO百年史」(仮称)の制作も予定しているという。
 喜多村社長は「日頃より当社の商品をご愛顧いただいているお客さまや、当社の事業を支えてくださっているステークホルダーの皆さまに心より感謝申し上げます。私たちの事業の原点にはCSRの考え方が深く根付いています。それは初代社長から2代目社長に送られた書簡のなかに記された先人の言葉として脈々と受け継がれています。常に良品の供給とお客さまの満足を追求し、奉仕の精神を貫き、社会の発展に寄与するよう努めたいという想いです。この創立以来受け継いできた志しこそが経営の根幹を成し、ものづくりや販売活動の原点となっています。2009年には、創立100周年を迎える2017年に向けた長期経営計画『TOTO Vプラン2017』を策定し、グローバル各事業地域で多くの皆さまに信頼いただける企業を目指し、取り組んできました。この勢いを持続、加速させることで企業価値を向上し、次の100年に向けてさらなる飛躍を目指します。引き続きご支援くださいますようお願い申し上げます」とコメントしている。

2016年度決算(連結)は増収増益
売上高、営業利益が過去最高
TOTO 今年度も増収増益を計画

 TOTOは4月28日、名古屋証券取引所で「2016年度決算及び2017年度計画説明会」を開いた。森村望副社長が出席し説明を行った。
 同社の2016年度(平成29年3月期)連結決算は、売上高5738億円(前年比1%増)、営業利益485億円(同5%増)、経常利益493億円(同6%増)の増収増益で、売上高、営業利益はともに過去最高となった。前年度に用地売却益などがあり、純利益は338億円(同5%減)だった。
 グローバル住設事業(日本)の売上高は前年比1%増。リモデルは前年並み、新築需要が増加した。グローバル住設事業(海外)は、ウォシュレットの販売台数が前年比30%増(2012年度比約2・5倍)と引き続き大きく伸長し、売上高は前年比1%増、為替の影響を除けば7%増となった。新領域事業は、セラミック事業が牽引して、売上高は前年比11%増、為替の影響を除けば13%増となった。海外、新領域が伸び、やや足踏み状態だった国内をカバーした。
 2017年度は、新商品効果などによるリモデル・新築での増収、海外のウォシュレット販売拡大加速などを見込み、売上高5940億円(前年比4%増)、営業利益510億円(同5%増)、経常利益530億円(同7%増)、純利益360億円(同6%増)の増収増益を計画。売上高、営業利益、経常利益は過去最高をめざす。年間配当額は70円を計画し、6期連続の増配となる予想。

タンガロイ 平面加工用カッタ
「ドゥートリプル・ミル」
M級インサート拡充

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は、平面加工用カッタ「ドゥートリプル・ミル(DoTriple-Mill)」M級インサートを、6月5日より全国で販売開始した。
 ドゥートリプル・ミルは四角形・八角形・丸駒の3種類のインサートを取り付けることができる最新の平面加工用カッタで、インサートのクランプ強度を大幅に向上させるダブテイルクランプ構造を採用し、高能率加工時での信頼性が高い。既に発売されたG級インサートの評価が高く、今回、M級インサートの発売に至った。
 四角形のSNMUタイプは、2oの正面切れ刃を持ち、荒加工から仕上げ加工まで対応する。また、切りくず処理性に優れ、特にステンレス鋼の加工で従来品よりも安定した加工が可能。八角形のONMUタイプは、経済的な16コーナのインサートで、SNMUタイプと同じ切れ刃形状を有している。丸駒のRNMUタイプは、切れ刃強度が高く、切込み変動の大きい加工に向く。低切込み時には高送りによる高能率加工が可能。
 M級インサートには従来材種であるAH3135、AH120の他、新CVD材種のT3225とT1215が設定されている。T3225はステンレス鋼と鋼、T1215はダクタイル鋳鉄とねずみ鋳鉄の高速高能率加工に適している。
 ドゥートリプル・ミルは豊富なインサートのラインナップで、ユーザーの多種多様なニーズに対応する。
 【主な特長】
・3種類のインサートが1つのカッタボディに装着可能。
・インサートのクランプ剛性を向上させるダブテイル形状を採用。
・様々なワーク材質に対応するラインナップで、特にステンレス鋼加工に有効。
・仕上げ加工、高送り加工、黒皮部の加工等、様々な用途で力を発揮。
 【主な形番と標準価格】
 〈インサート〉SNMU1307ANEN-MJ AH3135=1480円、ONMU0507ANEN-MJ T3225=1590円、RNMU1307ZNER-MJ T1215=1670円(いずれも税抜き)。拡充アイテムは全12形番。
 【販売見込み】
 初年度1億1千万円。

北九州市で6月21日(水)〜23日(金)
西日本製造技術イノベーション2017
産業用ロボット導入支援コーナーなど

 公益財団法人北九州観光コンベンション協会主催の展示会「西日本製造技術イノベーション2017」が6月21日〜23日の3日間、北九州市小倉北区の西日本総合展示場新館を会場に開催される。
 北部九州に集積する自動車・加工組立産業をはじめ、機械、半導体、化学、食品、製薬等幅広い製造業分野を対象に開催される展示会で、今回は、地域中小企業に対する産業用ロボット導入支援コーナー展示をはじめ、IoT、航空機産業、自動運転技術に関わる各種セミナーが行われる。
 また、近年、要素軽量化の新たな加工材料として注目を集めるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)をテーマとした企画展の開催や、西日本地域への産業技術の集積と業界の活性化を目的とした「第43回ふくおか産業技術振興展」、地元北九州のロボット技術開発を担う企業・研究機関・大学が集う「ロボット産業マッチングフェア北九州2017」も同時開催される。
開催概要
▽名称=西日本製造技術イノベーション2017
▽日時=2017年6月21日(水)〜23日(金)の3日間、午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)。ただし、21日(水)〜22日(金)午後1時まではビジネスデー
▽会場=西日本総合展示場新館(北九州市小倉北区浅野3-8-1)
▽開催規模=5334平方メートル、107社・団体、135小間(同時開催事業含む。ただし、2017ウエルディング・フォーラムin西日本は除く)
▽主催=公益財団法人北九州観光コンベンション協会
▽同時開催=第43回ふくおか産業技術振興展、ロボット産業マッチングフェア北九州2017、製造技術マッチングフェア(商談会)、2017ウエルディング・フォーラムin西日本(主催=産報出版)
▽入場料=無料
▽入場目標=2万人
▽URL=http://www.innov-w.jp

平成29年2月期は減収減益
今期売上高2.4%増の445億円を計画
NaITO 新中期経営計画を策定

 NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区昭和町2-1-11)は4月27日午前10時より名古屋支店において記者会見を開き、坂井社長はじめ幹部が出席して平成29年2月期(第66期)決算概要と近況の報告を行った。
 平成29年2月期決算(連結)は、売上高が前期比0・0%減の434億7300万円とわずかに減収となった。
 営業利益は同15・1%減の4億9600万円、経常利益は同11・2%減の7億700万円。7年ぶりに発刊した総合カタログ「THE・工具」の費用と人件費のアップが減益の主な要因となった。
 また、厚生年金基金の解散に伴う代替給付を社員に対して行うための費用として1億9000万円を拠出したため、純利益は同32・9%減の3億3100万円となった。
 商品別の売上高は、切削工具が前期比1・4%増、計測が5・1%増、産業機器が0・6%増、工作機械が20・6%減、その他が46・4%減となった。
 坂井社長は「上期は非常に苦戦。平成28年2月期後半から工作機械の受注動向がマイナスとなり、その影響が多少なりともあった。下期は産業機器も堅調に戻ってきて数字を伸ばしたが、結果として、通年では前年に届かなかった。主力の切削工具は、1年を通じて堅調に推移し、1・4%増。この勢いは今年も続いており、このまま続いてくれたらと期待している」と述べた。
 平成30年2月期の業績予想は、売上高445億円(前期比2・4%増)、営業利益6億円(同20・7%増)、経常利益8億円(同13・0%増)、純利益5億2000万円(同57・0%増)とし、前期達成できなかった数字に再挑戦する。
 「スタートの3月は、売上が非常に良く、利益率も好調に推移している。リーマン以降、単月では最高水準の売上を残すことができ、4月も昨年ほどの反動による落ち込みはない」と坂井社長は現在の状況を説明した。
 同社では、今年度より新たな中期経営計画『Achieve2020』(2017年3月〜2021年2月の4ヵ年計画)をスタート。最終年度に売上高500億円、経常利益15億円をめざす。
 坂井社長は「“掲げた目標はやりきる”ことをテーマに行っていく」と話し、これまでの中期経営計画の方向性を引き継ぎ『地域密着』、『専門力強化』、『対面営業の徹底』を前面に出し、その中で@収益力の強化A働き方改革と人財育成の推進を重点施策として取り組んでいく。

三菱日立ツールの新ブランド名
「MOLDINO」発表

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏、本社=東京都墨田区両国4―31―11ヒューリック両国ビル8階)は5月19日、新しい企業ブランド名「MOLDINO(モルディノ)」を発表した。
 MOLDINO〈Mold&Die(金型)+Innovation(革新)〉。同社の重要な戦略分野である「金型」業界に「加工イノベーション」をもたらす決意をブランド名に込めたという。
 同社は、永く客に愛される新たなブランドを確立するため大切にしたい価値とはなにかを考え、新たに「三菱日立ツールビジョン」と「ブランドコンセプト」を策定。三菱日立ツールビジョンを「私たちはお客様の課題に真摯に向き合い、お客様と私たちの笑顔のために未知の領域にも果敢に挑戦し続け、共に成長するかけがえのないパートナーになります」、ブランドコンセプトを「我々は加工イノベーションでお客様の価値と時間を共に創造して喜びを共有する『独創工具メーカー』です」とした。
 新しい企業ブランド名には、この三菱日立ツールビジョンとブランドコンセプトに基づき、客の夢の一歩先を走り続け、未知の領域にも果敢に挑戦し金型業界に更なる加工イノベーションをもたらす決意が込められている。
 ブランドロゴマークは、三菱日立ツールとMOLDINOの頭文字である「M」をモチーフにしながら、尖った製品群を感じさせるデザインとし、客と同社が手を携えて独創的な製品/イノベーションを生み出していく姿を表現した。

第77回愛機工野球大会開幕
今年は総勢33チームが出場
愛機工 4月15日開会式を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は4月15日、第77回愛機工親善野球大会の開幕を迎えた。今大会には33チームが出場し、Aゾーン(16チーム)・Bゾーン(17チーム)でそれぞれ優勝を目指す。
 開会式は午前8時30分より愛知県一宮総合運動場で行われ、第1試合のサカエチームと川島商事チームのメンバー、江南市軟式野球連盟審判団、組合からは、森庸一青年部長(森哲社長)をはじめとする青年部員、福利厚生部の理事らが出席した。
 矢野茂雄理事(滝川物産社長)が司会進行を務め、冒頭、梅村龍盛福利厚生部副部長(梅村本店社長)が「第77回愛機工親善野球大会に参加いただきましたチームの皆様、並びに選手の皆様、誠にありがとうございます。また、本大会を開催するにあたり、審判の皆様、青年部の皆様、そして関係各位の皆様方には大変なご尽力をいただきまして、誠にありがとうございます。これから長期間にわたり何かとお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。大会に参加される選手の皆様方には、熱いプレーを見せていただければと思っております。是非とも怪我をされないよう、カッコ良いプレーを見せていただきまして、チームとして優勝を、選手としては最優秀選手賞(MVP)を目指して頑張っていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶した。
 始球式は、森青年部長がピッチャー、滝澤有一青年部副部長(松本商店社長)がキャッチャーを務めて行われ、熱戦の火蓋が切られた。
 【大会1日目 試合結果】
 ■第1試合 Aゾーン

 サカエ×川島商事の試合は、両チームとも序盤は無得点。4回裏に川島商事が1点を先制。続く5回に3点、6回にも2点を加えてリードを6点とし、サカエの7回最終回の攻撃を0点に抑えて、川島商事が勝利した。
サ カ エ  0000000=0
川島商事 000132X=6
 ■第2試合 Aゾーン

 中央工機×ノダキの試合は、1回裏にノダキが5点を先制。3回に2点、続く4回にも2点を取ってリードを広げ、中央工機の反撃を0点に抑え、ノダキが勝利した。
中央工機 00000=0
ノ ダ キ  5022X=9

 ※大会1日目は4試合予定されていたが、降雨のため第3試合以降は延期となった。また、5月13日に草井球場で予定されていた4試合も、雨天によりすべてが延期された。

 【大会2日目(5月20日、愛知県一宮総合運動場) 試合結果】
 ■第1試合 Aゾーン
 東陽×井高の試合は、初回はともに無得点。2回裏に井高が2点を先制した。3回、4回は互いにランナーを出すも、相手の好守備とピッチャーが要所要所を締めて無得点。5回表に東陽が反撃し1点を取って1点差に詰め寄るが、その後の反撃は0点に抑えられ、井高が1点差で逃げ切り勝利した。
東陽 000010=1
井高 02000]=2

 ■第2試合 Aゾーン
 新栄商會×落合の試合は、今回の参加チームで最多優勝を誇る新栄商會が初回表に2点を先制。今年からAゾーンに移った落合もすぐさま2点を取り同点に追いついた。新栄商會は3回、4回に1点ずつ加えてリードを広げた。5回裏(時間規定により最終回)に落合が反撃し1点差まで詰め寄るも、新栄商會が振り切り勝ちを収めた。
新栄商會 20110=4
落 合   20001=3
 ■第3試合 Bゾーン

 太田廣B×モリタの試合は、モリタが1回裏に2点を先制。3回表に太田廣Bが1点を返して1点差に。モリタは4回裏に佐々木選手の満塁ホームランなどで一挙に5点を取ってリードを広げ、そのまま逃げ切りモリタが勝利した。
太田廣B 00100=1
モ リ タ  2005X=7

 ※第4試合の安藤×伸栄産業は、安藤の棄権により伸栄産業が不戦勝。


2017年6月18日(日) 2638号
全機工連若手交流会は11月18日に
MECT2017の集客に傾注
愛機工 6月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は、6月6日午後4時30分より東京第一ホテル錦にて6月理事会を開催した。理事・監事合わせて23名が出席し、各種報告事項などを確認した。理事会の後は経営者・管理者セミナーが行われ、最近の求職者の傾向および人材確保の要点をテーマに、永縄富幸氏(未来企画専務取締役)と豊島維大氏(ウイニングコンサルタント代表取締役)が講演した。
 理事会の冒頭、伊藤理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 @会員の増強活動について…事務局より説明があり、賛助会員としてJTB中部(名古屋市中区)の加入と、組合員の北澤商店(熱田支部)が4月末日をもって廃業のため脱退することを承認した。また、組合員1社より業容縮小に伴い脱退の意向が示されたことについて、担当支部の理事が遺留に努め次回理事会で報告することとした。
 A平成29年度通常総会報告…事務局が報告。5月16日午後5時より名古屋ガーデンパレスホテルにて開催した。組合員249社中、本人出席80名、委任状126名、合計206名。その他、来賓9名、賛助会員53名、事務局2名、報道5名が参加し、総勢152名、懇親会出席は135名となった。総会は、三井重信理事(三井機工社長)が司会を務め、梅村龍盛理事(梅村本店社長)の議長で議案審議に移り、第1号議案から5号議案まで原案通り承認可決した。
 B第77回親善野球大会について…長村康義福利厚生部長(長村商店社長)が報告。4月15日に一宮総合運動場で開幕した。参加32社、33チーム(Aゾーン16、Bゾーン17)。当日は、梅村龍盛副部長(梅村本店社長)はじめ福利厚生部理事、森庸一青年部長(森哲社長)と滝澤有一副部長(松本商店社長)および青年部員も出席して開会式を行い、Bゾーンの1回戦2試合を実施した。予定した午後の2試合は雨天により中止となった。大会2日目は5月20日に3試合(他1試合は棄権)を行ったが、これまで予定していた1回戦10試合が雨天およびグランド不良のため順延された。残り必要な日数の会場は確保しているものの、日程調整や天候の影響が懸念される。当面の予定として7月22日、29日に実施する。
 C教育事業予定…林正人経営対策部長(広島商事社長)が説明。【ツール・エンジニア・スクール】@第1回ツール・エンジニア・スクールを6月15〜17日の3日間、中部ポリテクセンターにて開催する。受講者20名。今回の募集については、前回(2016年9月)受講できなかった人を優先したため十数名が定員オーバーとなり、次回スクールヘの受講を優先する。A第2回ツール・エンジニア・スクールを9月7〜9日の3日間、中部ポリテクセンターにて開催する。第2回目の申し込み状況をみて、今年度第3回の開催を検討する。【経営者・管理者セミナー】人材の確保と定着・育成を主旨に「最近の求職者の傾向および人材確保の要点」のテーマで、本理事会終了後に開催する。受講者32名。セミナーでは、求人倍率が2倍を超え中小企業の人材確保がますます困難となる中で、最近の求職者の傾向を踏まえ有効な求人方法を学ぶ。【経営者・管理者セミナー】営業部門の生産性向上セミナーを8月8日理事会終了後に開催予定。講師は名南経営。労働時間の上限規制など今後の法改正の具体的内容や、営業部門の生産性向上の「余地・阻む要因・進め方」。【社員研修(案)】@技術研修(研削加工の基礎および研磨等について学ぶ、実習および座学/2日間)。AMBCの受講申込が多いテーマを組合主催として実施する。
 DMECT展について…高田研至実行委員長(組合副理事長・井高社長)が今後の活動について説明。来場者の動員に注力する。出展者説明会を6月9日にポートメッセなごやで行い、開催要項をはじめ出展者の小間割を発表。当初懸念されたレゴランド入場者による駐車場および周辺道路の渋滞は、来場者が伸び悩み、現状では課題が解消されつつある。ただしMECT展会期中、特に土曜日は周辺の混雑が予測されるため「あおなみ線」の利用を周知する。当面の活動として、8月に招待券を組合員経由でユーザーに配布し来場を呼びかける。
 E全機工連若手交流会開催の予告…水谷隆彦人材開発委員長(組合副理事長・ミズタニ機販社長)が説明。11月18日、ロイヤルパークホテルを会場に開催する。午後1時30分〜7時。幹事は東京組合。交流会は、従来実施してきた東西交流会および全国若手交流会の意義を継承し、全機工連として第1回の「全国若手交流会」を開催する。位置づけは、全機工連の主催とし、交通費補助金の支給など財政支援を行う。開催要項は、隔年に東京、大阪、愛知が輪番で設営し、開催地については関東・関西・中部に範囲を広げるとした。今後は、運営委員会(仮称)を設置して交流会の充実を図る。正式には6月22日の全機工連総会の承認後となる。
 F組合ゴルフ大会予告…長村福利厚生部長が説明。第43回組合ゴルフ大会を10月13日に開催する。会場については近日中に確定する。
 ?部会報告…【総務部】支部再編について議論を継続する。【情報部】当面は、組合報・春号発行と7月の組合員景況調査を実施する。景況調査については従来の設問の他、組合員の要望に応じた課題もアンケートする。【経営対策部】計画しているセミナーの他、日刊工業新聞が発売する教育DVD「旋盤加工の基礎」および「金属切削の基礎」を購入し組合員へ教材として貸出を検討する。【事業部】MECTの招待券配布に合わせ会場周辺の地図等を作成配布する。【青年部】総会を6月2日に東京第一ホテル錦で開催し、第1号議案から5号議案までを原案通り承認可決した。当面の行事は、キャンプの集いを8月5、6日に開催する。【福利厚生部】野球大会は、雨天順延により会場日程が限定されているため、参加チームに日程調整の協力を要請するとともに、予備日の会場を確保する。
 H支部再編について…各支部の現況が報告された。
 Iその他…平成29年度支部補助金について、支給方法とタイムスケジュール等が報告された。
 事務局の夏季休業は、8月11〜16日。
 次回の理事会は8月8日午後4時30分〜5時50分、その後セミナーを午後6時〜7時30分の予定で開催する。会場はいずれも東京第一ホテル錦。

リニューアルしたテクノセンターで開催
2017吉岡幸スプリングフェア
吉岡幸 売上・動員とも目標を大幅に突破
まちづくりスプリングフェアの会場風景

 建設産業資材のトータルサプライヤー、吉岡幸(社長=吉岡正盛氏、本社=福井市宝永3―22―5)の『2017スプリングフェア』が5月16日(まちづくりスプリングフェア)と25日(ものづくりスプリングフェア)の両日、福井市二の宮の吉岡幸テクノセンターで開催され、2日間で目標の600名を超える731名(まちづくり=379名、ものづくり=330名、ものづくりセミナー=22名)が来場し賑わいを見せた。会場では電子部品製造装置や自動車産業の好調を背景に活発な商談が繰り広げられ、売上金額も目標を大幅に上回る結果となった。
 スプリングフェアは2001年にスタートし、今回で13回目。例年4月に開催されるが、今年は5月1日にリニューアルオープンした同社の機工センターとテクノセンターのお披露目を兼ねて約半月遅れでの開催となった。
 今回、建設業ユーザーを対象にしたまちづくりスプリングフェアにはメーカー43社が出展し、配管・住設機器も含め、建設現場におけるコストダウン、安全作業などを実現するためのさまざまな提案を行った。一方、製造業ユーザー向けのものづくりスプリングフェアでは出展メーカー44社が金属加工を中心とした工場内での効率化、生産性向上につながる各社の新製品、主力製品を紹介。昭和電機による生産ラインでのリスクアセスメントに関するセミナーも開かれ、好評を博した。来場者抽選やお買い上げ記念品プレゼントなどの楽しい催しもあり、会場は熱気に満ちていた。
 まちづくりスプリングフェアの開会式では、吉岡社長はじめ、メーカーを代表してTOTOの田中徹北陸支社長、商社を代表して山善の佐々木公久大阪営業本部長がそれぞれ挨拶。
 吉岡社長は、出品メーカーと商社の協力に感謝を示した後、「お陰様で、新しく生まれ変わったテクノセンターでの開催、こけら落としを実現するに至りました。ご覧いただきましたように、機工センターは元の建材センター鉄筋倉庫を改修して、事務所と倉庫一体型の明るい広々した事務所に生まれ変わりました。機工センターにはこれまでの建材センターのステンレス・金属材料部門を統合し、より一層内容の充実を図っていきます。まちづくりでは福井においても北陸新幹線の延伸工事や駅前再開発など賑やかになってまいります。空いた機工センターは、そういった部材なども置けるようなスペースとして確保しています。また、テクノセンターは平成4年のねじセンター開設、平成14年に機工センターに吸収して以来、15年間テクノセンターとして催事や会議室に活用してきた建物です。この度、リニューアルしてよみがえりました。スプリングフェアに協賛いただきましたメーカー様には、新しい商品、アイデアあふれる商品などお客様にとってメリットのある商品を多数取り揃えていただきました。1日という短い時間ではありますが、明るく楽しく商談していただきますようお願いいたします」と述べた。
 また、ものづくりスプリングフェアの開会式では、吉岡社長、メーカーを代表してBIG DAISHOWAの興梠敬明中部営業本部本部長、商社を代表して岡谷機販の植田誠次社長が挨拶。閉会式では、商社を代表してユアサ商事の加藤功北陸支店長、吉岡幸の吉岡正修専務がそれぞれ挨拶した。

情報サイト「住まいの安心
研究所(スマ研)」オープン
ジャパンホームシールド

 戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(社長=斉藤武司氏、本社=東京都墨田区)は、住まいの安全・安心に関する情報を提供するWebサイト「住まいの安心研究所(スマ研)」を6月13日にオープンした。
 「住まいの安心研究所」は、住宅や土地の購入、建築、リフォーム等を検討している人向けに、同社が地盤調査・建物検査で培ってきた「安全・安心」という観点で、住まいについての情報を分かりやすく解説するWebサイト。土地を購入する際に押さえておきたいポイント、家を建てる前に知っておきたい地盤調査に関する知識、住宅の状況検査(インスペクション)や災害対策に関する知識など住まいに関する役立つ情報を提供する。
 また、コラム「専門家に聞く!」では、気象予報士・防災士の蓬莱大介さんが地震時の揺れへの備えなど土地の安全について連載で解説する。記事は定期的に更新し、新しい情報を届けていく。
 【住まいの安心研究所アクセス方法】
 「住まいの安心研究所(スマ研)」http://sumakenjapan.com/ 
 PC・スマホ等で見ることができる。
 【主な掲載記事】
●土地を買うときに押さえておこう!エリアや安全性など購入の注意点
●専門家に聞く!第1回「地震が起きる前から揺れに備える」
●地盤調査の方法とそれぞれの費用相場は?業者選びのポイントは?
●地盤沈下とは?住宅が傾く前に知っておきたい原因と対策方法
●ホームインスペクションとは?住宅検査のメリットと費用相場を紹介

11名の新入部員を歓迎
発足から50年の節目を祝う
愛機工青年部 平成29年度通常総会開催

 愛知県機械工具商業協同組合青年部(部長=森庸一理事・森哲社長)は6月2日、東京第一ホテル錦で平成29年度通常総会を開催した。部員総数41名中39名(委任状含む)が出席し本総会は成立している。本総会をもって卒業する部員が8名、新入部員が11名と大幅にメンバーが入れ替わり、懇親会では互いに自己紹介するなど新旧メンバーが交流を深めていた。
 滝澤有一副部長(理事/松本商店社長)が開会の辞を述べた後、挨拶に立った森部長は「昨年、青年部が主催したキャンプやバスツアーには過去最高の参加者が集まりました。皆さんの努力と企画力で、いろんな事業が素晴らしい成果を残し大変嬉しく思います。今年の11月には東京の青年部が幹事を担当し『全機工連若手交流会』が開催されます。皆さんも積極的に参加していただいて、全国の青年部を大いに盛り上げてください。そして、今年度から新入部員が11名入りますが、若い皆さんが青年部でいろいろと経験することは勉強にもなり、また、自らを成長させてくれます。『出なきゃ損だよ青年部』を合言葉に50周年を迎えたこの青年部を、皆さんの力でさらに盛り上げてください」と語った。
 続いて、来賓を代表して水谷隆彦副理事長(ミズタニ機販社長)が登壇し「森部長からもお話があったように、11月には全機工連の協力のもと第1回目となる、全国の青年部の枠を超えた若手交流会が東京で開催されます。全国的に見ても、この愛知の青年部は規模も大きく、その活躍も大阪や東京で話題になっています。全国の若手を引っ張っていくつもりで、皆さんの力で若手交流会を成功させてほしいと思います。ここに居る皆さんは、それぞれの会社さまで重要なポストに就いてらっしゃる方ばかりですが、この青年部で自身のさらなる成長を遂げてください」と挨拶した。
 本総会では以下の議案について慎重審議が行われた。
 【第1号議案-@】平成28年度事業報告▽東爪英彦総務幹事長(マルマン商事)から説明があり、これが満場一致で承認された。
 【第1号議案-A】平成28年度青年部費収支決算報告▽川島雅行会計幹事長(六浦本店)から説明があり、これが満場一致で承認された。
 【第1号議案-B】平成28年度青年部会費収支決算報告ならびに監査報告▽川島会計幹事長から平成28年度の青年部会費収支決算について説明がなされ、林和憲会計監査(常磐精機)がこれを監査した結果、適正に処理されていることが確認され、この場で報告した。これらは満場一致で承認された。
 【第2号議案―@】平成29年度事業計画案▽平成29年度の事業計画案が東爪総務幹事長から発表され、これが満場一致で可決された。青年部の平成29年度事業は以下の通り。●6月2日(当日)=平成29年度通常総会●11月18日(土)=機械工具商全国青年部交流会(東京大会)●10月もしくは11月=愛機工青年部設立50周年記念視察●年各1回=講演会・研修会●8月5日(土)・6日(日)=キャンプの集い●年1回=従業員・家族対象レクリエーション●8月・12月・平成30年3月=ビアパーティ・忘年会・合同委員会●随時=各事業担当委員会●月1回=役員会●その他、関係先団体行事への参加●組合親善野球大会への参加(野球部)●随時=ゴルフ部活動。
 【第2号議案-A】平成29年度収支予算案▽平成29年度の収支予算について川島会計幹事長から案が発表され、これが満場一致で可決された。
 【第3号議案】平成29年度青年部会費徴収方法案▽平成29年度の青年部会費徴収方法について川島会計幹事長から案が発表され、これが満場一致で可決された。
 【第4号議案】任期満了に伴う役員改選▽以下の役員改選案が本総会に提出され、可決された。これをもって新役員が就任した。●三木喜昌統括幹事長(三起工機)●東爪英彦総務幹事長(マルマン商事)●奥宏明教育幹事長(新栄商會)●荒木直哉厚生幹事長(NaITO)●岡本隼会計幹事長(ブロードリーフ)●近藤健志会合担当幹事(長村商店)●梅本陽史野球担当幹事(杉本商事)●鷺正雄広報担当幹事(朝日)●横山博隆講演担当幹事(山下機械)●小笠原拓巳研修担当幹事(山善)●森勇介キャンプ担当幹事(ジーネット)●安田智彦レクリエーション担当幹事(ノダキ)。
 【第5号議案】その他の件▽今年度、青年部は設立50周年を迎えることから、記念視察会を開催することが決定している(10月もしくは11月を予定)が、視察希望先などを広く部員から募集すると発表があった。
 すべての議案審議が滞りなく終了し、今年度より新たに加わった新入部員11名が紹介され、最後は林前会計監査による閉会の辞により、本総会は閉会した。
 会場を移し、水谷副理事長の挨拶、長村康義理事(愛機工組合福利厚生部長/長村商店社長)の乾杯の音頭で懇親会がスタート。司会進行は飯田龍矢広報担当幹事補佐(ダイドー)が務めた。途中、本総会をもって卒業となる8名の部員に森部長から花束が贈呈されたほか、新入部員11名の自己紹介や各幹事長の挨拶、野崎憲昭理事(常磐精機社長)による余興などを楽しむうちに宴もたけなわへ。最後は、中国への転勤を機に青年部を卒業する橋本憲恭部員(スイデン名古屋支店)の挨拶、服部嘉高中央会担当理事(服部商会社長)の中締めの挨拶で、懇親会は終了した。
 なお、本総会前に開催された役員会では、組合野球大会、キャンプの集い、設立50周年記念視察についての報告などが行われた。

役員全員の留任を決める
国内シェアbPをめざし邁進
中部タンガロイ特約店会 第25回定時総会開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)の平成29年度(第25回)定時総会が5月10日、名古屋マリオットアソシアホテルにおいて午後3時より開かれ、正会員66社のうち過半数を超える52社が出席した。役員改選で役員全員の留任が承認されたほか、新企画として親睦ゴルフコンペの開催が9月に予定された。優良特約店表彰や木下聡タンガロイ社長から方針説明が行われ、引き続きタンガロイ製品の国内シェアbPをめざし拡販に努めることを誓い合った。
 第1部総会の開会にあたり、水谷会長が「大変お忙しい中、中部タンガロイ特約店会総会にご出席をいただきまして、ありがとうございます。世界の政治情勢が目まぐるしく動いています。その中で私どもの業界はどうかと言うと、切削業界だけでなく、一般的なものづくりは意外に東の方が忙しい。これは半導体の関係で、2020年までは半導体製造装置の設備が忙しいという話を聞いています。中部は昨年並みと言われますが、あまり伸びてはいないけれど、落ちてもいない状況なのかと思います。そのような中でタンガロイ製品をしっかり売っていきたい。あと1、2年で、タンガロイの国内シェアトップを取るという大きな目標を達成できると聞いています。是非、タンガロイ製品を売って、利益を上げていきたいと思います。この後、議事があります。限られた時間ですが慎重審議をお願いいたします」と挨拶。
 会則に従って水谷会長が議長を務め、議案審議を行った。
 【第1号議案】平成28年度事業報告▽事務局のタンガロイより報告があり、承認された。
 【第2号議案】平成28年度収支決算報告ならびに会計監査結果報告▽収支決算について事務局より報告。続いて、会計監事の嶋ア晴久氏(シマザキ商会社長)による監査結果が報告され、これらが承認された。
 【第3号議案】会則の改訂(案)▽事務局より会費の一部改訂について説明があり、原案通り承認された。
 【第4号議案】役員改選(案)▽原案通り、役員全員の留任が承認された。会長=水谷彰宏氏(東亜機工社長)、副会長=石原清延氏(石原商事社長)、会計監事=嶋ア晴久氏(シマザキ商会社長)、幹事=杉木泰博氏(伸榮商會社長)、野崎憲昭氏(常磐精機社長)、加藤晴彦氏(新栄商會専務)、曾我康治氏(アクティーツール社長)。
 【第5号議案】平成29年度事業計画(案)▽事務局より説明があり、原案通り承認された。平成29年度中に予定されている事業は次の通り。1)5月10日=定時総会・タンガロイ行事・懇親会を開催(当日開催済み)。2)12月・平成30年3月=役員会開催予定。3)販売促進の支援活動として、@4〜9月=セールスマン研修会(計7回)をタンガロイ名古屋工場セミナールーム・テックセンターにて実施予定A10月〜平成30年3月=地区ユーザー講習会をタンガロイ各営業所管轄エリアにて実施予定。4)会員の親睦として、@7月21日(名古屋地区)・8月4日(金沢地区)=販売促進懇親会を開催予定A9月=会員親睦ゴルフコンペを開催予定B平成30年1月11日=新年賀詞交歓会を名古屋マリオットアソシアホテルにて開催予定。
 【第6号議案】平成29年度収支予算(案)▽事務局より説明があり、原案通り承認された。
 議事終了後は、賛助会員(代理店)を代表して坂井俊司NaITO社長が挨拶し「自動車が売れてくると日本から部品も出ていくので、この中部地区は自動車部品の集積地であり、そういう意味から今年は忙しくなるのではとの期待感があります。その中でタンガロイさんの製品がシェアを伸ばしていくことを、我々代理店も販売店様とメーカー様、三位一体で頑張って行きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします」と述べた。
 石原中部タンガロイ特約店会副会長による閉会の挨拶で総会を終了した。
優良特約店10社を表彰
2017年会社方針を説明
=タンガロイ行事=

 休憩を挟んで開催された第2部タンガロイ行事では、まず、平成28年度成績優良特約店表彰が行われ、各賞に選ばれた会員に木下社長から感謝状が贈呈された。受賞した会員は次の通り。●最優秀賞(平成28年度売上実績の対前年度増加額が最大だった1社に贈られる)シマザキ商会●優秀賞=大東通商、東亜機工、マルマン商事、澤商●拡販賞=新栄商會、大和商会、田内機工、伸榮商會、石原商事(成績上位順)。
 受賞者を代表して、嶋アシマザキ商会社長が謝辞で「地道にコツコツと積み重ねた結果、ドリル1本から今では数百万円のタンガロイ製品を使っていただけるお客様もあります。タンガロイの営業の方々は、最後は人というような営業をされるので、非常に弊社も助かっています。惜しくも今回は受賞されませんでしたが、タンガロイ特約店に入っている企業の皆様が、タンガロイファンということだと思います」と述べた。
 続いて、タンガロイの木下社長と和泉剛司執行役員営業本部長が今年の会社方針を説明。
 木下社長は、同社の2016年12月期決算に触れ「2016年超硬工具業界(国内)は前年比97%で3%の減少。その中でタンガロイは、減収ではあったが、国内に関しては1・5%減と少しマーケットのシェアを上げられた」と振り返った。
 同社は世界基準をいわきから≠テーマに技術を世界に発信していく取り組みの中で、新製品の開発に力を入れ、昨年は43件の新製品をリリース。一昨年の42件を上回り、新製品発売件数の記録を更新した。
 今年の方針について木下社長は、日本国内の人口減少が言われており、今後1億人を切ることも予想され内需が増えることは考えにくく、また労働力も減少していくことを踏まえ、日本のものづくりには世界で戦う差別化したQCD(品質・コスト・納期)≠ェ必要と強調。「ものづくりの基本であるこの3つを、世界に比べて日本のお客様が高めることしかない。当然タンガロイも、これらを高めようとしています。そのためには、まずクオリティー。良いもの、真似のできないものを作るためには、精度の高い良い工具が必要」と話し、工具開発のための人員を全従業員の10%、開発費として売上の5%を投資する考えを示した。
 新製品は高生産性を実現する高切り込み工具、高送り工具などを拡大し、新しい工具材料も追加していく。高能率、多機能な製品を開発し、今年も30件の新製品をリリースする計画。木下社長は今年の売上目標について「国内をプラス6%。そうすればシェアが1・5%ほど上がるというのが私の計画。海外はプラス16%を計画している」と述べた。
 営業活動については「タンガロイは、クイックレスポンスと、今より上の提案型営業を行っていきたい。ひとつのソリューションとして、タンガロイは工具と経験値を持っています。それを生かし工具屋として、問題解決ができるような提案をしてまいります。お客様に提案できるように効率的な工具を開発し、皆様にお届けして、皆様からお客様へとお届けしていただくというのが、今年の方針です。よろしくお願いいたします」と木下社長は述べ、引き続き特約店、代理店の協力を求めた。
 第1部、第2部終了後は会場を移して懇親会が催され、互いに親睦を深め午後7時にお開きとなった。

創業からの「信用第一」を信条に
安心と信頼を未来へつなぐ
オータケ 創業70周年記念式典を開催

 オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は5月11日、名古屋マリオットアソシアホテルにて「創業70周年記念式典」を開催した。得意先、仕入先など250名余を招いて盛大に行われ、参加者は同社の70周年を祝うとともに今後のさらなる発展を祈念した。式典の後には、アルピニスト野口健氏の記念講演、祝賀会も開かれた。
 式典の冒頭、挨拶に立った村井社長は「本日、このように創業70周年を迎えられましたことは、偏に長年に渡って弊社をご愛顧いただいているお客様をはじめ、お取引先の皆様のご支援、ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。私は現在入社39年目を迎えていますが、これまで当社も幾多の困難を乗り越えてまいりました。70年の長きに渡り会社を支え、つないでいただきました先輩の皆様にも感謝を申し上げます」とお礼を述べた後、大嶽誠一氏が昭和21年(1946年)7月に「大嶽商店」を創業して以来、個人商店から現在の全国展開をするに至るまでの同社の歩みを、国内外の歴史とともに当時の写真を織り交ぜて紹介。「10年後の2027年にはリニア中央新幹線が開業し、東京品川駅から弊社の本社まで1時間もかからずに到着します。大きな変化が予想され、名古屋駅前もまだまだ再開発が予定されています。私どもオータケも、これから創業80年、90年、そして100年へとさらに成長発展していくために、人材の育成を通じて企業活力の向上を図り、全社一丸となって時代の変化に対応しながら、創業より持ち続けています『信用第一』の信条を大切に、皆様のためにお役に立つ会社であり続けることを目指します。そのためにバルブ・継手類のさらなる在庫アイテム充実と幅広い視野を持ち新規商材の拡販を積極的に行い、地域に密着した営業体制の構築と中部エリアでのさらなるシェア拡大、首都圏、関西地区においての営業力の強化を前面に出して取り組んでまいります」と決意を新たにした。
 来賓挨拶で堀田康之キッツ社長は「オータケ様が70年の長きに渡り会社を発展させ、継続してこられたことに対して、心から敬服いたします。この長い間、我々メーカーの商品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。オータケ様は創業以来、『信用第一』を信条としてそれを貫いてこられました。まさしく我々にとって、堅実経営そのものを貫いてきた会社の1つであり、お手本の会社だと思っています。私が名古屋に駐在していた後半の方では、実は弊社の経営状況が非常に厳しくなっており、色々なところから問い合わせがある中で、オータケの当時の鈴木社長が『キッツはどんな事があっても全面的に俺が支える』と言ってくださり、弊社の今日がある訳です。本当に心より感謝申し上げます。鈴木社長と仕入れの吉川部長(4代目社長)は特に厳しい方でしたが、両社が互いに切磋琢磨して生きてこられたというように感じています。オータケ様は財務内容も磐石で会社の安全性もずば抜けているところですが、ただ最近のオータケ様を見ていると、昔のような怖さとか強さに少し欠けるのかと思うときがあります。以前のような名古屋にオータケあり、日本の管材業界にオータケありというところを是非見せていただきたいと思っています。そして来たる創業80周年では、そのオータケ様の勇姿を是非見たい。楽しみにこの10年を生きていこうと思っています。本当に創業70周年、おめでとうございました」と祝辞を述べた。
 この後、登壇したオータケの役員を服部透取締役営業本部長が紹介し、式典を終了した。
 記念講演では、アルピニストの野口健氏が「目標をもって生きることの素晴らしさ」をテーマに講演。山との出会いから、最年少で7大陸の最高峰を制覇した話、また、山に登って山がゴミで汚れていることに気付き、エベレストや富士山など山の清掃活動に取り組んでいることなどを、ユーモアを交えて話した。
 講演の後は祝賀会が開かれ、田沼敏幸日立金属配管機器統括部長が「本日この喜びの節目を迎えられましたのは吉川会長、村井社長、そして社員の皆様一丸となって健闘された結果であり、大変喜ばしいことと存じます。チームワークと機動力、行動力が今日のオータケ様を作ったと感じています。一方で、私たちメーカー(仕入先)を非常に大切にしてくださる会社だと感謝しています。業界を取り巻く環境は、国内だけではなく海外の動きにも影響され、本当に不透明で先を読みづらい、厳しい環境下とは思います。そんな中で、オータケ様はさらなる発展を遂げるものと確信をしています。私どもメーカーも非力ではありますが、オータケ様と力を合わせて、ますます発展されますことにお力添えをしたいと思っていますので、今後ともご厚誼を賜りたいと存じます」と祝いの言葉を述べ、同氏の音頭で乾杯した。
 ジャズバンドの生演奏などで祝いの席を盛り上げ、参加者は和やかに歓談。最後に吉川富雄オータケ会長がお礼の挨拶で「現在では国内に12拠点、社員数も250名を超える会社に育てていただきました。これも偏に、長年に渡って弊社をご愛顧いただいている多くのお客様をはじめ、お取引先の皆様のご支援、ご協力の賜物と心より感謝を申し上げます。私たちは今70年の節目に立ち、これからも創業の精神を忘れずに、皆様のお役に立てるよう安心と信頼、そして成長を目指して社員一同、新たな決意で社業発展のために邁進する所存です。ご支援のほど宜しくお願いいたします」と述べ、閉会した。
 翌日は「トヨタものづくり」「名古屋市内見所巡り」「知多半島酒造工場見学と海の幸」の3コースに別れて観光と見学を行った。

中部経産局6月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善している」5か月連続
生産、個人消費、輸出の判断を上方修正

 中部経済産業局は、6月8日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、5か月連続して「緩やかに改善している」とした。※比較は、断りのあるものを除き、平成29年4月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を「横ばいとなっている」から「堅調となっている」に6か月ぶりに上方修正した(判断変更は2か月連続)。鉱工業生産の指数(4月速報)は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、はん用・生産用・業務用機械工業などが上昇したことから、前月比8・4%増と2か月ぶりに上昇。輸送機械は、乗用車が海外向けに堅調、自動車部品が海外向けに増加し、同20・0%増となった。電子部品・デバイスは、スマートフォン向けを中心に横ばいで、同12・1%増。はん用・生産用・業務用機械は、金属工作機械(海外向け)、土木建設機械、繊維機械(アジア向け)に増加の動きがみられ、同5・1%増となった。
 個人消費については「持ち直しの動きがみられる」から「緩やかに持ち直している」に4か月ぶりに判断を上方修正した。管内商業動態統計(販売額)は、前年同月比2・0%増と2か月連続で前年を上回った。スーパーは、衣料品の不振が継続しているものの、飲食料品に動きがみられ、同0・1%増。コンビニエンスストアは、出店効果に加え、カウンター商材が引き続き好調で、同3・3%増。家電大型専門店も、白物家電、情報家電に動きがみられ、同9・8%増となった。一方、百貨店は、売り場面積の減少に加え、衣料品の不振が継続し、同1・1%減となった。乗用車販売は、小型車が6か月連続で、普通車が3か月連続で、軽自動車が3か月ぶりに前年を上回り、全体でも10か月連続で前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比8・6%増)。
 設備投資は、12か月連続して「増加しているものの、伸びは鈍化している」と判断。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが2か月ぶりに、自動車工業向けが4か月連続で前年を上回り、全体でも2か月ぶりに前年を上回った。
 輸出については、判断を「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に2か月ぶりに上方修正した。名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース・速報)は、3か月連続で前年を上回った。品目別では「自動車の部分品」「自動車」などが前年を上回り、主要地域(国)別ではアジア向け、米国向け、EU向けが3か月連続で、中国向けが6か月連続で前年を上回った。
 そのほか、公共投資と住宅投資については「緩やかに持ち直している」、雇用は「労働需給が引き締まっている」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、「製造業」「金融・保険業」「情報通信業」などで前年を上回ったものの、「小売業」「卸売業」「運輸業」などで前年を下回り、全体では2か月連続で前年を下回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、各国政策の不確実性の高まり、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。
総受注高2か月ぶりに前年上回る
国内17・6%増、海外20・6%増
中部経産局 4月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が5月31日に発表した平成29年4月度金属工作機械受注状況によると、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、前年同月比19・5%増の422億1700万円となり、2か月ぶりに増加した。前月比は9・8%増となった。
 国内受注は、前年同月比17・6%増の149億8500万円となり、2か月ぶりに増加した。前月比は8・5%増となった。主力の一般機械工業向けが前年同月比17・0%増の67億4800万円と2か月ぶりに増加、自動車工業向けも同11・9%増の49億9200万円と4か月連続して増加した。
 海外受注は、前年同月比20・6%増の272億3200万円となり、5か月ぶりに増加した。前月比は10・6%増となった。海外受注比率は前月より0・4ポイント増えて64・5%。
 北米向けが前年同月比25・8%減と3か月ぶりに減少したが、アジア向けが同100・0%増、ヨーロッパ向けも同9・9%増といずれも3か月ぶりに増加した。シェアは、アジア(トルコを含む)向け49・9%、北米向け26・5%、ヨーロッパ向け21・6%となっている。
 国別にみると、1位の中国が72億7800万円(前年同月比80・8%増)、以下、アメリカ61億9400万円(同6・7%増)、インド38億4700万円(同788・5%増)、ドイツ14億5500万円(同26・9%減)、イタリア11億2600万円(同36・0%増)の順となった。
 販売額は、前年同月比6・3%増の258億1600万円となり、14か月ぶりに増加した。前月比は46・0%減となった。
 受注残高は、前年同月比1・1%増の1575億9100万円となり、17か月ぶりに増加した。前月比は7・4%増となった。

7月7日(金)・8日(土)本社工場で
『2017プライベートショー』
山下機械 導入事例を交えたIoT説明会も

 山下機械(社長=近藤敏之氏、本社=名古屋市熱田区中田町8-20)は7月7、8日の2日間、「2017プライベートショー」を本社工場にて開催する。開催時間は午前9時〜午後5時。
 同社は、今年1月の米国トランプ政権誕生後、モノづくりを取り巻く環境が大きく変化する一方、国内でのモノづくりにおいても、トヨタ自動車のTNGA戦略の継続により部品の集約・集中生産傾向が強まり、部品メーカーにおける得意分野専業化の傾向が進んでおり、また、電気自動車の普及や自動運転技術の進歩など新たな潮流を迎え、構成部品の変革も進んできているとして、今回の展示会では生産現場における生産変革と改善に役に立つ、有力メーカー11社の工作機械、消耗工具、ツーリング、周辺機器を展示する。会場では一部機械の加工実演も行う。
 また、製造現場で進展すると見られる、IoTの導入事例を交えた説明会を連日開催。iSTCが「昭和の町工場が実現したIoT革命」と題して行う。両日ともに開始は午前10時45分から(約1時間)。
 その他、展示会場では同社スタッフや出展メーカーの技術担当者による技術相談会も同時開催される。
 【出展メーカーと出展内容】
◆滝澤鉄工所=高速ツインガントリーローダー付平行2主軸CNC旋盤(8吋)、新開発ガントリーローダー付CNC旋盤
◆ブラザー工業=5軸制御旋削機能付きコンパクトマシニングセンタ、高精細YAGレーザーマーカー
◆岡本工作機械製作所=近未来システムCNC平面研削盤
◆森合精機=スマート・スピン洗浄機
◆オーエスジー=Aブランド…Aタップ、AD/ADOドリル、AE-VMSエンドミル、フェニックス
◆三菱マテリアル=小型自動旋盤用工具、SMALL TOOLシリーズ、座ぐりドリルMFE
◆グーリングジャパン=超高速HPリーマ、超硬エンドミル、ECO LINE
◆BIG DAISHOWA=スマートダンパ、ハイドロチャック、面取りカッター各種
◆ユキワ精工=CNC円テーブル、スーパーG1チャック、キーレスチャック
◆ナベヤ=Qロックシステム、NTBマグネットチャック
◆iSmart Technologies=製造ライン遠隔モニタリングサービス

今期はグループ全体で増収の予想
ジーネット 名古屋支社建替えを計画

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市中央区)は5月12日、本社ビル会議室にてジーネット及びフルサトグループの2017年3月期決算に関する記者会見を開いた。古里社長、寺田常務取締役営業本部長らが出席した。
 ジーネットの2017年3月期決算は、売上高が前期比0・7%減の612億600万円、営業利益が同11・4%減の14億900万円、経常利益が同10・9%減の15億6600万円、純利益が同6・6%減の10億5200万円で、減収減益となった。
 部門別売上高は、機工部門が前期比1・6%増、機械部門が同2・3%減、FAシステム部門が同18・7%減、住設システム部門が同2・0%増などとなった。
 フルサトグループの決算は、売上高が前期比0・8%減の941億900万円、営業利益が同11・1%減の31億6300万円、経常利益が同10・6%減の34億4500万円、純利益が同3・4%減の23億3500万円で、減収減益。今期業績予想は、売上高が前期比3・7%増の976億円と増収を、営業利益が同3・7%増の32億8000万円、経常利益が同4・2%増の35億9000万円とそれぞれ増益を見込んでいる。
 今期はジーネット名古屋支社の建替えを計画し、これに伴う取り壊し・移転費用を特別損失に計上するため、純利益は前期比0・2%増の23億4000万円とほぼ横ばいを予想している。
 同時に発表された中期経営計画「Design the Future 2020」(2017年4月〜2020年3月)では、@新生産システム導入による生産性の向上Aロボットシステムインテグレーター事業の推進Bセキュリティー事業の協業により新たなシナジー効果を発揮C働き甲斐のある充実した職場に向けての環境改革に取り組み、2020年3月期には売上高1080億円、営業利益40億円を目指すとした。

伊藤邦昭氏(メイキ社長)が新理事に
産業企業視察見学会など計画
中日本木工機械商協組 第55回通常総会開く

 中日本木工機械商工協同組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト会長)は、5月30日午後3時より名古屋市千種区のホテルルブラ王山において第55回通常総会を開催した。すべての議案が承認可決され、今年度は特に組合員17社による結束力のある組織強化を前提に「第5回産業企業視察見学会」や「次世代組合員の集い」の企画事業の実施などを重点とする事業活動に取り組むほか、組合事務所のある荒子ビル外壁塗装修繕工事も手掛けていく。
 総会は、司会を務める若原透理事(若原工機社長)による組合員17社の総会決議定数権(出席11社・委任状6社)を有する成立宣言にて開始された。
 業界物故者に対する黙祷、福本理事長の挨拶に続いて、平成29年度永年勤続優良従業員表彰式が挙行された。愛知県知事表彰7人、理事長表彰8人を代表して、愛知県知事表彰の岡本正人氏(宮川工機)が謝辞を述べた。
 来賓挨拶では愛知県中小企業団体中央会の浦山隆史事務局長が祝辞を述べた。
 議長に伊藤邦昭氏(メイキ社長)を選出して議事に入り、第1号議案=平成28年度事業報告承認の件、第2号議案=平成28年度決算報告承認の件・剰余金処分(案)・監査報告承認の件、第3号議案=平成29年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成29年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=組合借入金最高限度額(1000万円)決定並びに組合員に対する貸付金最高限度額(100万円)決定の件について審議し、いずれも原案通り承認可決した。
 今年度は主な事業活動として、通常総会・新年賀詞交歓会の開催、第5回産業企業視察見学会及び第3回次世代組合員の集いの実施、製販一体による生産性向上設備投資促進税制措置の継続、組合員の増強推進に取り組んでいく。また、荒子ビル外壁塗装修繕工事のための費用を計上した。
 第6号議案=理事役員に関する件は、板倉正利理事のワイズが今年3月で退会したため、理事の補充が行われ、伊藤邦昭氏を新理事として加えることを承認した。
 その他、4月から組合に再加入した弥栄商事(社長=久保田洋子氏、本社=浜松市南区)が紹介された。
 第5回産業企業視察見学会は6月23・24日(1泊2日)の日程で、木工機械メーカーの弥栄鉄工(浜松市南区)、東洋鐵工所(同東区)の2社を訪問する。おんな城主直虎・大河ドラマ館、龍潭寺も見学する予定。組合員企業の次世代幹部社員の育成を目的とする第3回次世代組合員の集いも併せて行う。
 【役員構成】敬称略
▽代表理事(理事長)=福本豊彦(フクモト)
▽副理事長(財務担当)=榊原希昭(朝日工業)
▽副理事長=太田義孝(太田実商店)
▽理事=杉田重勝(スギタキカイ)
▽理事=若原透(若原工機)
▽理事=小林正直(小林機械)
▽理事=島田昭三(シマダ機械)
▽理事=伊藤邦昭(メイキ)※新任
▽監事=宮川嘉朗(宮川工機)
▽監事=小林俊二(小林機械工業)
▽相談役=木村秀夫(昭元産業)

社内託児所を開設
DMG森精機 国内全事業所に

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は6月6日、来年4月より国内全事業所(伊賀・奈良事業所、名古屋本社、東京グローバルヘッドクォータ)に社内託児所を開設すると発表した。新築または既存施設の改修などにより、事業所内もしくは近隣に社員専用の託児所を設ける。
 同社は独DMG MORI AG社との統合を機に全社を挙げて社員のワークライフバランスの充実・強化を図っており、2016年からは週末の出勤日に限定して社内託児所を開設。利用者した未就学児を持つ女性社員からの「子供がそばにいて安心。焦燥感なく効率的に働ける」などの声を受け、創業70周年の節目を迎える2018年より、社内託児所を常設することにした。
 【託児所概要(予定)】
●伊賀・奈良事業所…事業所敷地内(面積=各335u、受入人数=各50名)
●名古屋本社…本社内(面積=80u、受入人数=10名)
●東京グローバルヘッドクォータ…近隣物件(面積=未定、受入人数=10名)

役員人事
ノダキ

 ノダキ(社長=野田道典氏、本社=名古屋市西区名駅3-10-26)では、5月31日に開催された定時株主総会および取締役会の決議により、次の役員が選任され就任した。
 【取締役・監査役】敬称略
▽代表取締役=野田道典
▽専務取締役=野田滋男
▽専務取締役=野田典嗣
▽取締役=野田康弘
▽監査役=高岡次郎
 【執行体制】敬称略
▽社長執行役員=野田道典[代表取締役社長]
▽専務執行役員=野田滋男[ノダキシーアンドシー社長、ノダキ興産社長]
▽専務執行役員=野田典嗣[社長補佐(営業・業務・経営企画・海外部担当)]
▽常務執行役員=宮木好香[営業統括機器営業部長(機器課・航空機課・東京営業所担当)]
▽常務執行役員=佐藤実[刈谷営業部長(刈谷営業所・三重営業所担当)]
▽執行役員=岩田慎一[業務部長(業務部・イゲタロイセンター担当)]
▽執行役員=久我浩一[市販営業部長(市販課・浜松営業所担当)]

快適さと清掃性を両立したバスルーム
戸建て向け・マンションリモデル向け
TOTO 6月1日同時発売

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、「節水」と「適度な刺激感」を両立した、新たな吐水方式の「コンフォートウェーブシャワー(3モード)」が選べる、戸建向けシステムバスルーム『サザナ』と、マンションリモデルバスルーム『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』を6月1日、同時発売した。
 リモデルにも適したバスルームとしても好評な戸建て向け『サザナ』と、TOTO独自のスリム構造を採用した『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』には、節水と適度な刺激感を両立する「コンフォートウェーブ」など3つのモードを搭載する「コンフォートウェーブ(3モード)」が新たに設定された。大粒の水玉をスイングしながら勢いよく吐水する新開発のウェーブ吐水は、従来のシャワーの吐水とミックスして適度な刺激感をもたらしてくれる。また、『サザナ・プレミアムHGシリーズ』には、視覚的・体感的にも広々と開放的に感じられる「天井高さアップ(高さ2300o対応)」が用意され、エアインオーバーヘッドシャワーと組み合わせることで、さらなる快適性が追求されている。
 そして、利用者にとっていちばんの掃除の困りごとでもある排水口まわりでは、カビやヌメリの増殖を抑制する「お掃除ラクラク排水口(抗菌・防カビ仕様)」を標準搭載(サザナHSシリーズNタイプ除く)。らくポイヘアキャッチャーや封水筒の素材には、新たに防菌・防カビ効果を持った樹脂を採用している。なお『サザナ』では、開栓から洗浄までを自動で行い、毎日の浴槽洗いの負担を低減する「おそうじ浴槽」をHSシリーズでも選択可能とし、さらなる清掃性の向上が図られている。
 今回発売された新しい『サザナ』も、『ひろがるWGほっカラリ床シリーズ』も、毎日の掃除を楽にしてくれるだけでなく、心地良いくつろぎにこだわったシステムバスルームへと進化している。この商品に関する問い合わせは、同社お客様相談室▽電話=0120(03)1010、または同社ホームページまで。

タイに衛生陶器生産工場を新設
TOTO 2019年4月の本格稼動目指す

 TOTOは4月28日、TOTOタイランド(TOTO(THAILAND)CO.,LTD.)敷地内に、新たに衛生陶器生産工場(TOTOタイランド第2工場〈仮称〉)を建設すると発表した。これまでの地産地消の生産体制に加え、アジア・オセアニア地域を世界の供給基地として生産体制を充実させる。
 新工場は、延床面積約6万8000u、年間約42万ピースの生産能力を有し、衛生陶器の量産工場と位置付け、腰掛大便器・洗面器を中心とした生産を予定。今年5月に着工し、再来年の2019年4月からの本格稼動を目指している。投資金額は約93億円。
 建設にあたっては2014年に策定した「TOTOグローバル環境ビジョン」に基づき、エネルギー効率の高い最新のトンネル窯の導入や、再生水利用による工場排水ゼロを目指した取り組み等、TOTOグループの最新の技術とノウハウを結集し、環境に優しいグリーンファクトリーを実現するという。
 現在、TOTOは、タイで高付加価値の提案を軸とする販売網を構築し、著名物件の採用活動を強化している。今年3月にはバンコク市内に専門家向けショールーム「TOTOテクニカルセンターバンコク」を開設し、東南アジア地域の高級物件を手がけるデベロッパーや設計事務所など建築専門家に向けた提案を行っている。
 新たな工場建設により世界の供給基地としての機能を果たし、タイ国内での安定した供給体制を構築するとともに、高級ブランドのイメージ浸透を図っていきたいとしている。
 同社の海外における衛生陶器生産体制強化の主な取り組み(2011年度以降)は、次の通り。
◎2011年5月…中国〔東陶華東有限公司〕第2工場稼動
◎2012年3月…タイ〔TOTO(THAILAND)CO.,LTD.※現社名〕新工場稼動
◎2014年7月…中国〔東陶(福建)有限公司〕新工場稼動
◎2014年7月…インド〔TOTO INDIA INDUSTRIES PVT.LTD.〕新工場稼動
◎2018年3月…ベトナム〔TOTO VIETNAM CO.,LTD.〕新工場(第3工場)稼働予定

常務理事1名減の5名に定款変更
印藤理事長(印藤産業)3期目へ
愛知県金物商工協組 平成29年度通常総会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)は、5月24日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、平成29年度通常総会を開催した。
 総会は、伊藤事務局長が司会を務め、司会者より出席状況について組合員総数34社中30社出席(委任状含む)と報告され総会の成立が宣言された後、服部晃副理事長(美和興業社長)の開会の辞により開会した。
 印藤理事長が「日本経済は数字的にはアベノミクスで緩やかな回復を続けているということです。大手さんでは最高益を出している企業もたくさんありますが、我々多くの中小企業においては、収益の回復が見られず、依然として厳しい状況を強いられています。当組合は60年以上の歴史がありますが、ここ数年、特に厳しい状況が続いています。少しでも業界の活性化に役立てるように努めてまいる所存ですので、ご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします」と挨拶。
 印藤理事長を議長に選出して各議案の審議を行い、第1号議案=平成28年度事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分(案)承認の件、第2号議案〓平成29年度事業計画書(案)及び収支予算(案)承認の件、第3号議案=平成29年度経費の賦課徴収方法(案)承認の件を全会一致で承認可決した。
 第4号議案=定款一部変更の件は、役員の任期を2年から、2年後の総会終結時とすること、常務理事を6名から5名に変えることなどの変更を承認した。
 第5号議案=役員改選の件は、印藤理事長はじめ、副理事長2名、常務理事5名、理事3名、監事2名、顧問1名を選出した。
 再任された印藤理事長は新役員を代表して挨拶に立ち「ご当地名古屋は、2027年のリニア中央新幹線開業に向け、大きく変わろうとしています。名古屋駅も迷駅(メイエキ)から解消されていく。それに関連して、栄地区をはじめ周りも改革がスタートしています。そんな中で我々の組合も、インフラ、建築に関連した業界ですので、今まで通りの物が売れる時代ではなく、新しい時代に向けて変わっていかなければなりません。今後も微力ではありますが、組合発展のために頑張っていきたいと思います。今まで以上に皆さんのご理解とご協力を賜りたいと存じます」と述べた。
 来賓の田川哲哉名古屋市市民経済局産業部産業労働課産業企画係長より祝辞が述べられ、岸邦治郎副理事長(岸保産業会長)の閉会の辞で総会を終了した。
 総会後の懇親会では、和やかな雰囲気の中、組合員同士で情報交換しながら親睦を深めた。
 【新役員】 敬称略
▽理事長=印藤武司(印藤産業)
▽副理事長=岸邦治郎(岸保産業)
▽副理事長=服部晃(美和興業)
▽会計常務理事=印藤明延(印藤商店)
▽常務理事=石原忠正(いし満)
▽常務理事=大島和彦(ナスコム)
▽常務理事=寺西功(萬勇)
▽常務理事=大橋豊(大橋屋)
▽理事=岡本忠史(岡新)
▽理事=大河内克己(岐阜正商店)
▽理事=鬼頭孝典(丸政)※新任
▽監事=景山清司(ケイ・ジー・ワイ工業)
▽監事=浅野哲由(浅野商事)
▽顧問=大橋宏男(大橋屋)

インラインで使用可能な
ハイパースペクトルカメラ
リンクス 物性や色味の分析が可能に

 世界における最先端技術の技術商社であるリンクス(社長=村上慶氏、本社=横浜市青葉区)は、SPECIM社製「産業用途向けハイパースペクトルカメラFXシリーズ」の国内での販売を6月7日より開始した。
 SPECIM社は、フィンランドに本社を構え、1995年の設立以降、ハイパースペクトル機器の分野で世界初となる商用分光器を開発した企業。設立以来、SPECIM社製の製品は世界中で数多く利用され続けており、ハイパースペクトルの分野におけるリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いている。
 近年のインラインでの品質管理、検査、工程監視においてハイパースペクトル技術が用いられる傾向にあるが、価格・品質・速度の面からハイパースペクトルカメラは産業用途での使用が難しいという現状があった。
 その中で今回、リンクスが新たに提供を開始する「産業用途向けハイパースペクトルカメラFXシリーズ」は、今まで人の手作業で組み立て・調整をしていた内部光学部品を一括にまとめた光学ユニットとして設計し量産することにより、「高品質」かつ「低価格」を実現した。キャリブレーション処理を施し工場から出荷されるため、プラグアンドプレイで個体差の少ない撮像が可能なうえ、必要なバンドを自由に選択することで撮像の高速化が可能となっており、インラインでの使用に適した製品となっている。
 スペクトル情報がわかることで2次元情報だけでは難しかった材料の同定や色あいの微細な分析が可能になる。例えば医薬品業界での薬の分別や食品業界での異物検査などでの利用が期待できる。
 製品に関する問合せは、リンクス=045-979-0731へ。