back namber

2016年(平成28年)2月
戻る
2016年2月7日(日) 2588号
全機工連中部ブロック担当の
人材開発を中心に事業を推進
愛機工 2016年新年賀詞交歓会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の2016年新年賀詞交歓会が1月12日午後6時より名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋で開催され、来賓をはじめ組合員、賛助会員ら410名余が出席して新年の幕開けを祝った。伊藤理事長は年頭の挨拶で、海外業界調査、MECT2015が成功裡に終了し、今年は全機工連の人材開発事業(中部ブロック担当)を中心に取り組んでいくと述べた。
 今年の新年賀詞交歓会は、尾張支部(支部長=大崎政雄氏・大崎機工社長)が幹事支部として設営を担当。同支部所属の服部嘉高理事(服部商会社長)が司会進行を務めた。
 冒頭、伊藤理事長が挨拶に立ち「昨年は組合として7年振りに海外業界調査を実施しました。林実行委員長(組合経営対策部長・広島商事社長)はじめ、実行委員の方々、参加していただいた方々、ありがとうございました。実行委員の皆さんのお陰で、メカトロテックジャパン(MECT)の開催前に報告書も完成できました。本当にご苦労様でした。そのMECTも、9万4000名を超える過去最高の来場者を迎えることができました」と述べ、関係各位の協力に感謝の意を表した。
 伊藤理事長は経済情勢について「新年、皆様の話を聞きますと、去年と同じか少し下がるということです。正月番組で日銀名古屋支店長が、2016年は緩やかに拡大する年と仰っていました。なんとなく微妙な表現です。先週8日のニュースダイジェスト社の新年会では工作機械の販売に関して、昨年1兆5000億円、今年は1兆3500億円という予想をされました。ニュースダイジェスト社さんは元々硬めの予想を出されるものですから、日工会(日本工作機械工業会)が1兆5000億円強と予想されるのではないかと期待しています。業界によって話は色々ですが国内は私の感じでは、今年はそんなに悪くないのではと思っています。円安はまだまだ続き、もう極端な円高にはならない。原油もかなり安くなってきている。内需に関してはそれなりのレベルと思っていますが、海外に関しては、正月明け1週間しか経っていませんが様々なことが起きています。海外的なリスクが日本に影響を及ぼしてくる。その様な中で世の中を予想しがたいと思ってはいますが、何とかバランスを取りながら世界は移行して行くのではないか。4月から電力の自由化、5月には伊勢志摩サミット、7月に衆議院議員選挙、8月にブラジル・リオでのオリンピック、11月にはアメリカ大統領選挙と色々ありますが、何とか平穏に行くのではと予想しています」との見方を示した。
 今年の組合活動については「大きな行事は控えていませんが、皆様の力で人材開発委員会を粛々と実行していきたいと思います」と述べて協力をお願いした。
 来賓紹介に続いて、愛知県の濱口仁産業労働部商業流通課主幹が大村秀章知事の祝辞を代読。その中で「皆様方の取り扱われている機械工具は、製造業の現場では無くてはならないものであり、日本一のモノづくりの県にとって欠かせない重要な役割を果たしておられます。昨年10月に開催された国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパンは、4日間で9万4000名以上が来場し、大盛況であったとうかがっています。企業同士の活発な交流となるこうした催しは、皆様の業界振興はもとより、本県のモノづくり産業の発展につながるものであり、積極的に取り組まれていることについて誠に心強く感じています」「昨年は、リニア中央新幹線、燃料電池車FCV、国産のジェット旅客機MRJという、今後の未来を創るプロジェクトが大きく動き出した年でした。こうした次世代産業の育成の振興に加えて、多様な技術・サービスを展開される中小企業支援を継続することにより、産業競争力を高める取り組みを推進していきたい」と述べた。
 この後、水谷隆彦副理事長(ミズタニ機販社長)の乾杯の発声により開宴し、歓談の場となった。
 会場では和やかに新年の挨拶、情報交換する参加者の姿が見られた。
 最後に高田研至副理事長(井高社長)が自動車、航空機産業の今後の動向を含めて挨拶し、一本締めで盛会のうちに終了した。

支部ならびに各社の繁栄を祈願
豊川稲荷初詣に18名参加
愛機工北支部 37年続く恒例行事

 愛知県機械工具商業協同組合北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は、新年の恒例行事となっており今年で37回目を数える、豊川稲荷の初詣を1月16日に実施した。この日は好天に恵まれ、支部員ら18名が参加した。
 豊川稲荷本殿で全員が御祈祷。商売繁盛、家内安全などを祈願し、その後は精進料理をいただき祈祷札を受け取った。
 食事の前に長村支部長から「本日は、総勢18名と、近年にない大勢の方に参加していただきました。この行事も今年で37回目となり、先代の代から参加しておられる方もおいでになります。年が明けても、景気はなかなか良くなりませんが、申年にちなんで難はサル≠ニいうことで今年一年、皆様ともども頑張ってまいりたいと存じます」と挨拶があった。
 精進料理をおいしくいただいた後は現地解散となり、各々参拝客で賑わう境内や門前町などを散策し帰路へと就いた。

「新たな歴史を作っていきたい」
日本機械工具工業会 統合後初の新年賀詞交歓会

 日本機械工具工業会(会長=本間博夫氏・不二越社長)は、1月7日正午より東京都千代田区の銀行倶楽部において、統合後初となる新年賀詞交歓会を開催した。会員はじめ来賓、OB、報道など合わせて総勢280名が出席し盛会となった。
 同工業会の日下部祐次専務理事が司会進行を務め、年頭挨拶に臨んだ本間会長は「旧超硬工具協会と旧日本工具工業会が67年の歳月を経て統合を果たしました。今回統合後初の新年を迎えましたが、これから新たな歴史を作ってまいりたい。今年はJIMTOF(日本国際工作機械見本市)の年です。最新の工具を世界に発信する絶好のチャンスであると思います。既に開催まで一年を切っており、会員各社の開発の皆様にも追い込みをかけていただいて世界で評価される商品を多く出品していただきたいと、大いに期待をしているところです」と述べ、出席者の更なる活躍と工業会の発展を祈念した。
 同工業会では今後の国内需要の変化を捉え、世界の工具需要を取り込むため発足当時の大きな目的の一つに会員の国際化を掲げており、新設した国際委員会で施策を推進していく。
 来賓を代表して佐脇紀代志経済産業省製造産業局産業機械課長が挨拶し「今、世界的にモノづくりの在り方が非常に注目されている。ドイツではインダストリー4・0と言われている、IoT、AI、ビッグデータを活用した新しいモノづくりへ脱皮していく。その中で、どの様に作るか、組み立てるか、そして削るか、そういったものについても機能が様々な価値を帯びてくるチャンスに溢れてくるのではないかと思っています。当工業会における国際委員会など地道な活動からインフラができ将来につながっていくと思っており、それをサポートしていきたい。皆様方の様々なご要望に耳を傾けて政策立案に反映させていきたい」と話した。
 牛島望副会長(住友電気工業常務取締役)は乾杯に際して「統合して7か月が経過し、12月からは10月以降の全体の統計も出るようになり、従来より勉強する参考書が増えた。何らかのヒントがつかめるのではないかと思っています」と述べ、高らかに乾杯の音頭をとった。
 祝宴では出席者が和やかに年始の挨拶を交わして歓談。
 最後に、石川則男副会長(オーエスジー社長)が「このような場での人の和、コミュニケーションを通じて、世界の工具業界の中で私たちがある一定の存在感を示すことができるような人脈が作れればと思います」と挨拶し、三本締めで終了した。
27年度日本機械工具工業会賞表彰式
 日本機械工具工業会は昨年11月26日、東京都港区の浜松町東京會館にて平成27年度(第1回)日本機械工具工業会賞の表彰式を開催した。今年度の受賞者は、業界功労賞2名、技術功績賞13社19件、環境賞の環境大賞1事業所、環境特別賞5事業所、環境活動賞7社9件となった。
業界功労賞2名
■上原好人氏(元、タンガロイ)
■小柳和郎氏(元、神戸製鋼所)
技術功績賞19件

(社名五十音順)
■トグロンハード ロングドリルの開発(イワタツール) 
 焼入れ鋼(〜HRC70)に対して精度の高い(H7程度)の深穴加工(10〜30D程度)を狙ったものである。焼入れの後の金型の高精度深穴加工等を目的として、刃先部に特殊な刃型を採用し、先端角を90度にするとともに3枚刃を採用し以前の常識を覆して高速で高精度(H7)の深穴加工を可能にした。
■高能率・多機能タップ Aタップの開発(オーエスジー)
 タップ加工においては、折損・欠け、ねじ精度の不良などが発生しやすい。タップは1回転当たりの送りが固定されているため、エンドミル等の回転工具と比べ切削速度の適応領域が狭い。従って被削材など使用環境に応じて使い分け、トラブルを回避していることが背景にあるが、その一因は工具選定にあることが多い。こういった問題点に対して、安定した切りくず排出性を持ち、幅広い被削材、切削速度領域や工作機械、切削油剤などに対応できる画期的な製品、Aタップを開発した。
■新サイアロン工具KS6030の開発(京セラ)
 航空・宇宙、エネルギー産業界向けに、ニッケル基耐熱合金の加工による生産効率改善を狙いとしたものである。耐熱合金の高速加工にはウィスカタイプの工具が多く使用されるが、本製品は結晶組成・結晶組織を最適化することで、極めて高い切削性能を発揮させることに成功しており、同分野にサイアロン工具の適用を可能としている。高能率加工による生産コストの削減により産業の飛躍発展に貢献できることを確信する。
■旋削加工用サーメットTN620/PV720の開発(京セラ)
 自動車部品、産業機械部品の加工における加工能率、製品精度、品質に対する要求は年々厳しくなっている。また、加工条件に対しても様々な条件が適応されている。このような状況において汎用的に使用できるよう耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた材質とすることを目標に開発。さらに高温特性を向上させ、被削材との親和性を抑制することにも取り組んだ。これらの結果、高安定性と高品位な仕上げ面の両立を可能にした本製品の実用化に至った。
■内部クーラント溝入れ切断用カッターコロミルQD(サンドビック)
 幅の狭い深溝の加工や、切断加工領域でのユーザーニーズは、トラブルフリーで問題なく加工できることである。したがって切屑が溝内でつまることなく、溝から円滑に排出されることが先ず求められる。またワークの特性から工具の突出しが長くなることがあるが、高い切削条件でびびりのない高精度の加工が要求される。本開発はこの領域において、切屑つまりのない加工と、高いテーブル送りを可能にした。
■焼入鋼加工用BNC2010/BNC2020の開発(住友電工ハードメタル)
 新コーテッドCBN材種BNC2010/BNC2020は焼入鋼加工におけるCBN工具の寿命と信頼性向上を狙い開発された。BNC2010は従来材種に比べ耐境界摩耗性に優れる母材と膜を有し、良好な加工面粗さが維持できるため、高精度加工における長寿命化が可能である。BNC2020は強靭な母材と密着力に優れる膜を有し、断続加工や高負荷加工などあらゆる加工で寿命の安定長寿命化を実現する。
■SUS旋削用材種AC6030M/AC6040Mの開発(住友電工ハードメタル)
 近年ステンレス鋼の需要量が増加しているが、高能率・安定加工が困難なことから「難削材」の一つに分類される。その対応のため、新CVDコーティング技術「Absotech Platinum」を適用した「AC6030M」、新PVDコーティング技術「Absotech Bronze」を適用した「AC6040M」と粗切削用ブレーカ「EM型」を開発した。「AC6030M」は高い耐摩耗性と耐チッピング性を有する一般加工用材種で、「AC6040M」は優れた耐欠損性を有する断続加工用材種である。
■極限の高送り加工を実現する『SKSエクストリーム』の開発(ダイジェット工業)
 金型加工及び部品加工業界向けの荒加工の大幅な能率改善を狙った、高切込み高送りが可能な刃先交換式工具である。従来製品の高送り用刃先交換式チップの切れ刃を長く且つ高剛性とし、加えてすくい角を大きくすることにより、高切込み高送り加工ができ、大幅な切り屑排出量の向上を実現させた。
■3コーナ肩削りカッタ「TUNG‐TRI」の開発(タンガロイ)
 高能率化は、すべての切削工具において大命題であるが、直角肩削り加工において、加工中は工具軸に対して、横方向の振動・抵抗を大きく受けるため、びびりによって切削条件が制限され、高能率化が進んでいないのが現状である。ただし、直角肩削りカッタは、その名の通り90度のたち壁と底面を同時に仕上げる必要があるため、切れ刃設計の自由度が低い。そこで、本製品は耐びびり性の向上、低抵抗化による大幅な加工能率UPを達成し、さらにコーナ数増によるコストメリットも兼ね備えた画期的な新製品である。
■「TUNG SLOT T/ASV形」の開発(タンガロイ)

 加工時間短縮が求められる中、溝加工においては、小径長刃長のエンドミルを使用しなければならずボトルネックとなっていた。だが近年は、高能率化を目的としてサイドカッタと多軸複合機を組み合わせ加工するケースが増えてきている。そこで、狭く深い溝を加工する際に懸念される切りくず詰まりとびびりに焦点を当て、これらを抑制することで史上最高の高能率を達成し、かつ低コストなサイドカッタを開発した。
■鋼旋削用サーメット「NS/GT9530」の開発(タンガロイ)
 鋼旋削加工用サーメット材種の弱点である耐欠損性を向上させることによって工具寿命の延長と安定化に成功した。@ガス雰囲気焼結技術による高硬度と高靱性を両立した平滑強靱層を採用、Aミクロな凹凸を低減し、かつ母材被膜界面の密着性を向上させた表面平滑化技術「Premium Tec U」を組み合わせた。これにより、従来達成出来なかった断続加工での安定性を実現。生産性向上および超硬合金の一部代替も可能とした。
■内径加工用工具「STICK DUO SPLASH」の開発(日本特殊陶業)
 本製品は、極小径内径加工用(最小加工径φ2・2)の内部給油式スリーブホルダで、クーラント供給が困難な極小内径加工に於いて、刃先先端へのクーラント供給を可能にし、冷却効果による工具摩耗の抑制で高精度・高能率な切削加工を提供する。また、1つのスリーブホルダで、クーラントの供給方法(刃先給油と背面給油)が選択可能で、貫通穴加工に於いては刃先給油で切屑を奥側に排出し、止まり穴加工に於いては背面給油で切屑を手前側に排出する事で、様々な内径加工に対して良好な切屑処理性能を提供する。
■アクアドリルEXフラットオイルホールの開発(不二越)
 本製品は、自動車部品や工作機械部品、産業機械部品などの穴あけ加工に用いられる切削工具である。先端形状を180度完全フラットとすることで、傾斜面や曲面の加工、交差穴加工など多機能な加工を実現している。また、オイルホール付きで穴深さ5Dまでの高能率フラット穴加工に対応し、一般鋼はもちろんのこと、ステンレス鋼やチタン合金等の難削材加工も可能であり、幅広い被削材に適用できる。
■MC対応トラバース式バルブシート加工工具の開発(富士精工)   
 エンジン部品であるシリンダヘッドのバルブシート及びバルブガイド穴を加工する工具において、MC(マシニングセンタ)対応としてプランジ式が大半を占めていた。今回、トラバース式でMC対応を図り、設備の汎用機化と多品種ワークの混流生産化を狙った。対応設備はU軸を搭載したMCであり、U軸単軸でバルブシートのシート面仕上げ加工とバルブガイド穴のリーマ加工を連続して行うことが可能である。
■フジロイFHR92製アップセッタアンビルの開発(冨士ダイス)
 自動車工業界向けのアップセッタによる据え込み鍛造による自動車部品の生産性改善を狙ったものである。
■AJコーティングの開発(三菱日立ツール)
 一般鋼に比べ被削性の悪いプリハードン鋼や焼き入れ鋼およびステンレス鋼等の難削材ミーリング加工において、工具の長寿命化や高能率加工を目的として、新組成系のPVDコーティング膜を開発したものである。新開発のAJコーティングを適用したインサート工具は、耐チッピング性や耐溶着性および耐摩耗性が改善され工具の長寿命化と高能率加工で安定した加工を行うことが可能となった。
■鋳鉄旋削用CVD材種MC5005/5015の開発(三菱マテリアル)
 自動車産業で広く使用される鋳鉄の加工において、生産性向上をねらった高速切削の要求に応えるため、高い耐摩耗性を安定して発揮するCVDコーティング材種を開発した。使用済工具の異常損傷発生プロセスを解明する過程で、MC5015では高強度ダクタイル鋳鉄加工で発生しやすいコーティング剥離およびチッピング抑制に着目、またMC5005では従来に比べて2倍以上に厚膜化したAl2O3層を採用することにより、鋳鉄加工における長寿命化に成功した。
■コーテッド
CBN材種BC8110の開発(三菱マテリアル)
 本製品は高硬度鋼の旋削加工、特に連続加工において優れた切削性能を長期に亘り発揮することを目的として開発されたコーテッドCBN材種である。一般にCBNを用いた連続加工では、耐摩耗性と耐欠損性にトレードオフの関係が強く、ISO使用分類H01の切削領域では切削長が伸びるにつれ刃先の痛みが進み、チッピングが発生しやすい問題があった。
■新両面インサート式正面フライスWSX445の開発(三菱マテリアル)
 ここ数年、ネガ(両面)インサートで使用可能切れ刃数が2倍となる両面式正面フライスが多数登場したが、従来より存在するポジ(片面)インサートからなる片面式正面フライスよりも切削性能が劣るため、市場での普及は思ったように進んでいなかった。本製品は、経済性に優れる両面式正面フライスでありながら片面式正面フライスに匹敵する性能をもたせることを目標に開発に取り組み、独自の技術によりそれを実現した。
環 境 賞
【環境大賞】
■京セラ川内工場
【環境特別賞】5事業所
@地球温暖化防止
■田野井製作所    
A廃棄物対策
■京セラ八日市工場
■京セラ岡谷工場
■三菱マテリアル筑波製作所
■住友電工ハードメタル
【環境活動賞】
9件
(社名五十音順)
■給水ポンプのインバータ制御運転による省エネ化(オーエスジー)
■汚泥有価物化による産業廃棄物削減(京セラ)
■LEDランプの導入による省エネ(京セラ)
■キャンペーン用商品パンフレット作成環境改善(ダイジェット工業)
■再生可能エネルギー(太陽光発電設備)の導入(タンガロイ)
■砥石リサイクル拡大による産廃埋立率の削減(不二越)
■コンプレッサ停止タイマーによる消費電力量の低減(富士精工)
■空調機更新に伴う室内機送風配管のループ化(富士精工)
■圧縮空気配管見直しによる電力低減(三菱マテリアル)

中部経産局1月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善」、8か月連続

 中部経済産業局は、1月18日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を8か月連続して「緩やかに改善している」とした(比較は、断りのあるものを除き、平成27年11月の実績値による)。
 個別の項目では、生産の判断を前月に続いて「持ち直しの動きがみられる」とした。鉱工業生産指数(11月速報)は、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業などが上昇し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業などが低下したことから、前月比0・0%の横ばいとなった。主力の輸送機械は、北米向け輸出が堅調なことなどから持ち直しの動きがみられるものの、一部車種のモデルチェンジの影響もあり前月比1・6%減となった。
 個人消費については、8か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断。百貨店販売は気温が高く推移し冬物衣料品が振るわず前年同月比4・0%減、スーパー販売は飲食料品が堅調で同0・1%増、コンビニエンスストア販売はカウンター商材などが引き続き堅調に推移し同3・7%増、家電大型専門店販売は情報家電や季節家電が振るわず同3・4%減、乗用車販売は車体課税の見直しの影響もあった軽自動車が11か月連続で前年を下回ったことなどから同8・1%減となった。
 設備投資は、製造業では自動車、窯業・土石製品、電気機械などで増加する計画、非製造業では運輸、不動産、小売などで増加する計画となっており、引き続き判断を「増加している」とした。
 そのほか、公共投資は「緩やかに減少している」、住宅投資は「持ち直しの動きがみられる」、輸出は「持ち直しの動きがみられる」、雇用は「着実に改善している」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、サービス業他、建設業、情報通信業などで前年を下回り、全体としても5か月連続で前年を下回った。
 先行きについては、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとした上で、世界経済の下振れ、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要としている。

“清潔感”をさらに進化させた
戸建向けシステムバスルーム『サザナ』
TOTO 2月1日新発売

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、戸建向けシステムバスルーム『サザナ』をフルモデルチェンジし、2月1日発売する。
 リモデルにも適したバスルームとしても好評な『サザナ』の主な新機能・特長は、@床表面に親水特殊処理を施し汚れが楽に落ちる「ほっカラリ床」、A炭素の膜で水あかのこびり付きをふせぐ「鏡」、B汚れを弾く人工大理石素材の「人大浴槽」、C壁や浴槽と接していないデザインで掃除が簡単な「カウンター」の4つの「お掃除ラクラク」機能(オプション仕様のタイプもあり)。
 また、今回のフルモデルチェンジに合わせ、4つの「お掃除ラクラク」機能を標準搭載する中・高級市場に向けた“プレミアムHGシリーズ”2タイプ(Aタイプ、Wタイプ)を新たにラインアップする。
 販売3年目で約20万5000台/年(プレミアムHGシリーズ約8000台/年、HSシリーズ約19万7000台/年)の販売を見込む。
使いやすい機能とデザイン
TOTO 2月1日新発売
洗面化粧台『サクア』

 TOTOは、洗面化粧台『サクア』をフルモデルチェンジし、2月1日発売する。
 汚れが付きにくく落としやすいTOTO独自のセフィオンテクト加工を施した陶器製ボウルが特長の『サクア』には、今回のフルモデルチェンジで、@洗面ボウルをスクエア形状にし大容量(21L)とした「ひろびろ陶器ボウル」、A使用用途に合わせて水栓向きを前後左右に可動でき、洗面化粧台で初のエアイン機能を搭載した「エアインスウィング水栓」、B使い勝手を向上させた収納やワイドLED照明を搭載し、機能アップした「化粧鏡」、C質感にこだわったカラーや木目扉など全11色の品揃えの新たな機能・特長が加わった。
 浴室空間をリモデルする際、洗面空間も同時にリモデルする比率は約57%(同社調査による)に上るといい、システムバスルーム「サザナ」とのカラーコーディネートも可能になっている。
 販売3年目で約5万台/年の販売を見込む。

超硬シャンクとの組合せで
ソリッドに匹敵する性能

ダイジェット工業 「アルミ用Sヘッド」発売
 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2‐1‐18)は、オール超硬シャンク「頑固一徹」にセット可能なソリッドモジュラーヘッドで、アルミ用ソリッドエンドミルの刃先諸元を採用した「アルミ用Sヘッド SMAL形」を1月15日に発売した。
 超硬シャンクとの組合せによりソリッドに匹敵する性能を備え、ヘッド交換式による大径ソリッドエンドミルのコスト削減を実現。さらに「頑固一徹」の寸法バリエーションにより、多様な突出し長さに対応可能となっている。
 主な特長は次の通り。
・アルミ用ソリッドエンドミルAL‐SEE形で定評のあるアルミ合金加工に最適な刃先諸元を採用。ねじれ角45度、すくい角20度のポジ刃形で切れ味に優れるため加工面粗さが良好、かつ高精度な加工が可能。
・3枚刃の採用により、良好な切り屑排出性と高能率加工を両立。
・各刃へのクーラント穴が付いているため、確実に刃先を冷却し被削材の溶着を防止するとともに、切り屑排出性も向上。
・オーバーサイズ(工具径がシャンク径より大きい)も取り揃え、壁際の加工にも対応。
 主な用途は、アルミ合金、銅合金の肩削り、溝削り、ポケット加工、突込み加工など。
 サイズはφ18、φ20、φ22、φ25、φ28の5型番を用意。刃長は1D(工具径=刃長)。
 標準価格(税抜)は2万5500円(φ18)〜4万900円(φ28)で、初年度販売目標を2000万円としている。

MEKASYS in NAGOYA2015
ロボットを実演展示
日 伝 自動化への関心高く盛況

 日伝名古屋支店(支店長=細川幸明氏、住所=名古屋市昭和区白金2‐10‐7)は昨年12月9日、名古屋国際会議場イベントホールにおいて、ロボットシステム&機械要素総合展「MEKASYS(メカシス) in NAGOYA 2015」を開催した。
 名古屋での開催は7回目となり、今回は「現場の自動化に最適なソリューションを」をテーマに、今後普及が期待されるロボットを中心とした展示が行われた。好調な中部地区のものづくりを反映し、目標の1000名にはわずかに届かなかったものの、会場は終日賑わいを見せた。
 当日は午前9時40分から開会式が開かれ、細川執行役員名古屋支店長が「混沌とした経済状況の中、新しい市場、新しい顧客であれば、新しい商品の開発ということで新たな需要が生まれるのではないかと、この展示会を開催しております。私ども日伝は卸商社なので、販売店さんと共に新しい市場を作り上げていく。一般的な総合展ではなく、人が人を連れてくる展示会です。しっかりフォローをして商売につなげていきたい。今回は、従来にも増してロボットを中心としたソリューションの展示となり、1社あたりの出展小間数が増えました。来場者1000名を目指していきたい」と決意を込めて挨拶した。
 出展メーカー51社は、最新のロボット&システムアプリケーションや現場改善・省エネに関する製品などを紹介。ロボットゾーン(6社)、ロボット周辺機器ゾーン(19社)、機械要素ゾーン(18社)、環境・省エネ機器ゾーン(7社)、MEKASYSゾーンに分けて配置され、熱心に説明を受ける来場者の姿がいたる所で見られた。
 同時開催された、ロボット関連セミナー『産業用ロボットに関する安全規格動向と安全方策について』(パナソニック)、『はじめての人向けロボット制御セミナー』(山洋電気)と、現場で起こるトラブル解決に役立つ『油圧の保全とトラブルシューティング』(MEKASYS)のセミナーも好評。
 特別企画の最新ロボット技術を紹介する「安川電機中部ロボットセンタ見学ツアー」も定員いっぱいとなる盛況ぶりだった。

愛機工支部忘年会
MECTの協力へ感謝
西支部 料亭「芳彩」で開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の西支部(支部長=内藤和美氏・内藤商事社長)は、11月27日午後6時30分より名古屋市中村区の料亭「芳彩」において忘年会を開催した。
 矢野理事(滝川物産社長)の司会で進められ、冒頭、挨拶に立った内藤支部長は2015年を振り返り「組合としての最大のイベントである、メカトロテックジャパンが過去最高の入場者数9万4124名を記録しました。これも皆様のご支援の賜物と感謝しています」と御礼を述べた。
 山崎組合事務局長が「皆様にとりましても2015年は大変良い年であったのではと思います。来年は更に良くなりますよう祈念いたします」と挨拶し乾杯、懇親の場となった。
 支部員同士で情報交換などして親睦を深めた。
 今後の主な支部行事として2月に開催予定のボウリング大会の告知が担当の吉野理事(吉野機械工具社長)よりあり、参加が呼びかけられた後、同氏の中締めで盛会のうちに終了した。
組合新年会に万全期す
尾張支部 グランコート名古屋で

 尾張支部(支部長=大崎政雄氏・大崎機工社長)は、組合の新年賀詞交歓会の幹事支部を務めることから試食と打ち合わせを兼ねて、12月5日午後7時より賀詞交歓会会場となる名古屋市中区のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋において忘年会を開催した。
 近藤理事(油傳商店社長)が司会進行を務め、佐々木理事(太田廣常務)の開会の辞で開会。
 冒頭、大崎支部長が「今年は本部の方でベトナムへの海外視察、メカトロテックジャパン2015と大きな2つの事業があり、メカトロテックは過去最大の来場者となり大変盛大に行われました。車も渋滞、展示場内も人であふれている状態でした。尾張支部は3月に総会を兼ねて一泊の懇親旅行会を佐々木理事のお骨折りで実施しました。来年も同様に、親睦を兼ねて総会を実施したいと思いますので、ご参加の程をお願いいたします。その総会前に、大変大きな役目があります。組合の新年会を設営するということです。皆さんには新年会にご出席いただき、運営に対してもご協力をお願いいたします。今日は、当ホテルで新年会に出される料理の試食会も兼ねていますので、色々忌憚のないご意見を賜ればと思っています」と挨拶した。
 続いて、山崎組合事務局長より組合新年賀詞交歓会について詳細に説明が行われた後、司会を服部理事(服部商会社長)が務めるなど支部員の役割分担を決めて、1月12日の本番に備えた。
 打ち合わせを終え試食会へと移り、服部理事の音頭で乾杯。
 当日出される料理を試食しながら意見交換を行い、賀詞交歓会に万全を期した。
組織力、結束力が大切
東支部 「貴楽家・悠」で開催

 東支部(支部長=野崎憲昭氏・常磐精機社長)は、12月2日午後7時より名古屋市中区の貴楽家・悠において忘年会を開いた。
 時津副支部長(新栄商會社長)が司会進行を務め、冒頭、野崎支部長が「本日は支部員22名、賛助会員11名、事務局様など含め総勢40名による大宴会となりました。今年は世界野球をはじめ、ラグビーのワールドカップがあり、その中で組織力、結束力が問われていました。皆様方の会社でも最後は人だと思います。人を育て組織力を強めて、生き残りをかけた大変な時期になるかもしれませんが、メーカー様、問屋様、私ども販売店とが三位一体となって頑張ってまいりたい。本日は大いに飲んで語らい、ストレスを発散していただければ幸いです」と挨拶、同氏の音頭で乾杯した。
 近況報告や情報交換に花を咲かせて親睦が図られた。
2016年も良い年に
南支部 料亭「松楓閣」にて

 南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)の忘年会は、12月11日午後6時より名古屋市千種区にある料亭「松楓閣」で開催された。
 和久田理事(三和商事社長)の司会で進められ、冒頭、森支部長が「お忙しいところ、支部の忘年会にお集まりいただきありがとうございます。皆様のご協力により組合、南支部とも今年のすべての行事を滞りなく実施することができました。今年はメカトロテックジャパン2015があり、この展示会には9万4000名を超える多くの方にご来場いただきました。皆様のご協力のお陰と感謝申し上げます。振り返りますと、中国関係が減速の状態であるなど色々なことで、今年の初めは工作機械関係が1兆6000億円と鼻息の荒い数字を出していたように上期は確かに高水準で推移しましたが、下期になると少し陰りが見えてきたというのが実感です。組合員に話を聞いてみても、景気が良いという方と、首をかしげられる方と、両方おられます。いずれにしても、景気が良くても悪くても、やることは同じだと思います。来年も良い年であることを祈念いたします」と挨拶。同氏の乾杯の発声で開宴した。
 老舗料亭の料理に舌鼓を打ちながら思い思いに情報交換や近況報告などをして親睦を深め、中川理事(ナカガワ社長)の中締めで盛会のうちにお開きとなった。
3月28日支部総会開催
中南支部 「可ん寅」で忘年会

 中南支部(支部長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は12月8日、名古屋市中区にある「可ん寅」にて支部忘年会を開催。支部メンバーと、その同伴者を含めて13名が参加した。
 山本定雄氏(杉本商事名古屋営業所長)の司会進行で進められ、冒頭、鈴木支部長は「今年1年ご苦労さまでした。来年もまた、皆さんと一緒に中南支部を盛り上げていきたいと思います」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
 ひとしきり食事や談笑を楽しみ、宴もたけなわとなったところで椎葉照義氏(カツヤマキカイ・シニアマネージャー)が中締めの挨拶をし、最後は一本締めで支部忘年会が終了した。
 同支部ではこの日、3月28日に支部総会開催を参加メンバーで確認した(詳細については今後正式決定)。
新しい、楽しい企画を
熱田支部 「愛郷」ですっぽんを堪能

 熱田支部(支部長=滝澤有一氏・松本商店社長)の忘年会は、12月22日午後6時より名古屋市熱田区にある和食・日本料理「愛郷」で開催された。
 会の冒頭、組合が推奨する愛知県中小企業共済協同組合の「経営者医療共済」等について説明が行われた。
 周防支部役員(喜一工具中部ブロック長)の司会で進められ、冒頭の挨拶で滝澤支部長が「本日は非常に有名なお店ということで楽しみにしています。2015年を振り返りますと、色々ニュースもありましたが、支部の行事は三菱電機の見学から始まり、色々設営していただきありがとうございました。また来年も皆さんのご意見を聞きながら、どんどん新しい企画、そして楽しい企画をしていこうと思っていますので宜しくお願いいたします。今年1年ありがとうございました」と述べた。
 服部監事(大宝会長)による乾杯の発声で開宴。
 和やかに歓談しながらすっぽん料理を満喫し、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)の中締めで終了した。
来年も充実した支部行事を
北支部 「旬蔵・栄本店」にて

 北支部(支部長~長村康義氏・長村商店社長)は、12月16日午後6時30分より名古屋市中区の旬蔵・栄本店にて忘年会を開催した。
 服部理事(伊吹産業社長)の司会進行のもと、はじめに長村支部長が「今年は色々事件・事故があり大変な1年でしたが、こうして忘年会を無事迎えることができましたのも、毎年1月に参拝している豊川稲荷のお陰かもしれません。景気の方はまだまだ苦しい時代が続くかもしれませんが、北支部のメンバー皆さんで意見交換し合って、また来年もよい年にしたいと思います。今年、北支部は初めて秋にバスツアーを開催し、私なりには結構好評であったかと思っています。来年はもっと良い企画がありますので是非皆さん、またご参加ください。来年も頑張って組合、支部を盛り上げていきたいと思いますので、ご支援、ご協力の程お願いいたします」と挨拶。
 山崎組合事務局長よりメカトロテックジャパン2015の報告と協力に対する御礼の言葉があり、引き続き同氏の音頭で乾杯した。
 和やかに歓談が進む中、野田特任理事(ノダキ社長)の中締めでお開きとなった。

3月18、19日にポートメッセで
2016中部機械加工システム展
ジーネット名古屋支社 出品メーカー説明会開催

 ジーネット名古屋支社(取締役支社長=大谷秀典氏、住所=名古屋市中区富士見町15-35)傘下の有力販売店が主催する「2016中部機械加工システム展」が3月18日・19日の2日間、ポートメッセなごや第3展示館において開催される。出品メーカー説明会と決起大会が昨年12月2日午後4時30分より名古屋市熱田区のサイプレスガーデンホテルで行われた。
 「2016中部機械加工システム展」は一昨年から3年続けて開催される機械加工に特化した展示会。今回は「生産性向上と省エネ・高効率へのご提案」をテーマに、最新鋭の工作機械、切削工具、ツーリング、治具等の周辺機器ならびに環境改善機器をメインに展示する。また会場では、生産性の向上、コストダウンにつながる各種問題解決型の提案も多数用意される。
 説明会の冒頭、事務局を務めるジーネットの寺田愼一郎常務取締役営業本部長が挨拶し、フルサトグループ並びにジーネットの2015年度上半期中間決算の内容を説明。連結売上高は前年同期比11・8%増、ジーネット単体では同16・5%増となり、連結・単体ともに増収増益となったことを報告した。また潜在需要を顕在化するという成長戦略についても改めて説明した。
 寺田常務は「機械加工システム展は、進化し続ける展示会。進化は何も規模を大きくすることではなく、お客様に見ていただいて、良い展示、良い内容、良い提案だとどれだけ感じてもらえるか、このことに的を絞って企画している。潜在需要を顕在化した引き合いを、受注に結び付けていく。必ず受注に結び付けるという覚悟で私どもも取り組みますので、ご協力をお願いいたします」と結んだ。
 展示会の概要説明が横井良治ジーネット名古屋営業所長より行われた。テーマは前回同様に「生産性向上と省エネ・高効率へのご提案」。出品メーカー150社、展示小間数約200小間を予定。来場者は3500名を目標とする。
 省エネ、省力化・省人化、安全衛生、品質向上、環境など10の個別テーマを設定し、テーマ毎の展示を行う。今回新たに「バリ取り・面取り加工の生産性向上対策」を個別テーマに加え、エリアを新設。バリ取り大学学長のセミナーなども開催する。
 また、前回好評だった「かんたん解決パネル」はサイズを更に大きくし見やすいものにすることや、引合コンテスト、キャンペーン、セミナーについても紹介された。
 出品要領に関して瀧愛一郎ジーネット名古屋支社業務担当係長より説明があり、説明会を終了した。
決起大会開催
成功に向け一致団

 説明会のあと開かれた決起大会では冒頭、大谷ジーネット名古屋支社長が「この展示会も3回目となり、少しずつ進化を遂げています。参加販売店様の期待が大きくなってきているのと同時に、販売店様の数も増加傾向ですし、出品メーカー様も増加傾向です。目的は規模ではなく中身。コンセプトを明確にしているため機械加工に関係のないお客様はおらず全てメーカー様のお客様であり、提案精度の高い展示会を目指しています。提案パネルの大型化とひと目で提案内容を分かっていただける工夫などをして、挑んでいきたい。中部圏は日本の先端産業の集積地。展示会を通して先端産業の発展に寄与するとともに、その提案が数字に結びつき、皆様とともに発展できることを祈念しています。一致団結してやって良かったという展示会にしていきたい」と挨拶。
 参加メーカーを代表して、片岡暢博ヤマザキマザックシステムセールス中日本販売部長が乾杯の発声を行った。
 部署長決意表明、生水口高志ジーネット名古屋支社副支社長の御礼挨拶、長島英明日東工器中部ブロック長の中締めで終了した。
 【2016中部機械加工システム展概要】
●テーマ=「生産性向上と省エネ・高効率へのご提案」Advance Productivity
●会期=2016年3月18日=午前10時〜午後6時(開会式は午前9時30分より)、19日=午前10時〜午後5時
●会場=ポートメッセなごや第3展示館
●主催=ジーネット名古屋支社管轄の有力販売店
●事務局=ジーネット名古屋機械課、名古屋営業所、三河営業所、一宮営業所、三重営業所、静岡営業所、浜松営業所、および名古屋支社
●展示規模=6750u
●展示小間数=約200小間(予定)
●出品予定メーカー数=150社(内訳…工作機械・CAD/CAMメーカー等25社、切削・ツーリング・治具他周辺機器メーカー125社)
●キャンペーン期間=2016年1月1日〜3月31日
●動員目標=3500名
●併催セミナー
《3月18日(金)》ミツトヨ『測定工具の正しい使い方について』午前10時30分〜▼タンガロイ『刃物の基礎』午前11時〜▼ヤマザキマザック『IoTを活用した生産革新「iSMART Factory」化への取組み』午後1時30分〜▼サンドビック『インテリジェントマシニング』〜インダストリー4・0時代の切削加工の未来〜午後2時45分〜▼住友工業(内容検討中)午後4時〜
《3月19日(土)》ミツトヨ『測定工具の正しい使い方について』午前10時30分〜▼タンガロイ(内容検討中)午前11時〜▼『バリ取り・面取り加工の生産性向上対策』午後1時〜、「基礎編・バリの生成メカニズムから抑制技術まで」「実践編@・バリ取りロボット用ツール(その選定と将来性について)」「実践編A・機械で使えるバリ取り・面取り工具の種類と用途」▼三菱UFJリース『賢い工作機械の買い方』午後3時20分〜▼ナベヤ『標準治具の効果的活用方法と高効率生産対応』午後3時20分〜

お悔み
小島 博之氏
小島商店会長

 機械工具商社、小島商店(社長=小島憲二氏、本社=名古屋市中川区百船町21‐9)の会長小島博之氏が、予てより病気療養中のところ薬石効なく、昨年12月9日に逝去された。享年84歳。
 通夜は12月10日午後7時より、告別式が翌11日正午より、いずれもイズモ葬祭名古屋貴賓館(名古屋市中村区名駅南4‐9‐22)においてしめやかに営まれ、業界関係者らが多数参列し別れを惜しんだ。喪主は長男で同社社長の憲二氏が務めた。
 故人は、愛知県機械工具商業協同組合西支部選出の理事として業界の発展に尽力した。

輿 輝幸氏
輿会長
 
機械工具商社、輿(社長=輿恵司氏、本社=岐阜市加納村松町1‐1‐57)の会長輿輝幸氏が1月12日、逝去された。享年84歳。
 通夜は1月13日午後7時より、葬儀・告別式は翌14日午前11時より、長男で同社社長の恵司氏が喪主を務めてしめやかに営まれ、会場のセレモニーホール野々村(岐阜市月ノ会町1‐7)には業界関係者らが参列し哀悼の意を捧げた。
 故人は、岐阜機工会の前身である岐阜県機械金属商業協同組合の理事を務め、長年業界の発展にも尽力した。

10月開催の展示会に向け一致団結
愛管協「愛青会」 ゴルフ会・例会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)の青年部「愛青会」(部長=山田康成氏・山彦名古屋営業所所長)は2015年12月3日、ゴルフ会ならびに第2回例会(忘年会)を開催した。愛知県瀬戸市上品野町の「品野台カントリークラブ」で行われたゴルフ会は、早朝スタートにもかかわらず好スコアが続出。見事優勝を飾ったのはゲスト出場の山田氏(オータケ)だった。
 例会は、名古屋市中区金山にある「和花の宝石箱」を会場に19時30分よりスタート。山田部長の司会で進められ、冒頭、倉地克明氏(倉地常務)が「当組合の大イベントが2016年10月に開催されます。我々のような若い世代は、楽しみながらこの展示会に携わればいいと思います。そうすることで横のつながりをさらに深め、この愛青会も、展示会も、さらに魅力的なものにして盛り上げていきましょう」と挨拶。続いて山田部長が、同会にゲストとして参加した大久保氏(ユアサ商事)、大倉氏(橋本総業)、山田氏(オータケ)を紹介し、展示会での愛青会の役割などを改めて確認した。その後は粂内洋氏(名古屋機器社長)が「愛青会メンバーが一堂に会する機会はなかなかありませんので、今日は皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います」と挨拶し、乾杯へ。宴もたけなわとなったところで竹内裕二氏(丸金商会社長)が「前回の展示会で抽選部部長を経験し、その大変さは十分理解しています。今回の抽選部部長は山田部長が務めることとなっています。ここに居る皆で山田部長にできる限り積極的に協力していきましょう。そして2016年は愛青会部員同士で懇親を図りながら親会の活動にもしっかりとコミットし、1年間頑張りましょう」と挨拶。最後は1本締めで盛会のうちにお開きとなった。

今後の事業について審議
9月に岐阜で全国若手交流会
岐阜機工会 幹事会を開催

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は昨年12月10日午後6時30分より岐阜市内の「わだつみ〜海神〜」において幹事会を開催、10名が出席して今後の事業などについて審議した。
 第1号議案=会計報告。市橋会計幹事(市橋商店社長)より会計の現状と今後の収支予定について報告があり、承認された。
 第2号議案=平成28年新年賀詞交歓会について。1月21日午後6時30分より岐阜会館(岐阜市司町)にて開催。会費は前年と同様で会員1社一人は無料とし、二人目以降5000円を徴収することを確認した。案内文を11月中に各組合員に発送済み。来賓として岐阜県中小企業団体中央会の池田事務局長を招待する。そのほか当日の会費徴収に関しては、市橋会計幹事が担当。幹事の集合は午後6時少し前とすることなどが承認された。
 第3号議案=勉強会、講演会について。開催に向けて検討することとした。
 第4号議案=全機工連中部ブロック会議について。今年度は愛知組合が設営を担当する。会場は東京第一ホテル錦(名古屋市中区)を予定。開催は3月(その後、3月22日に決まった)。
 第5号議案=ボウリング大会について。4月の開催を予定し、年明けから本格的に準備を開始すると輿幹事(KSコシ商会社長)から報告された。具体的な日程については、次回の幹事会で決めることとした。
 第6号議案=通常総会について。6月に開催することとして日程を調整する。
 第7号議案=全国機械工具商若手交流会について。岐阜機工会が設営を担当して9月に岐阜で開催することを確認した。

賀詞交歓会の役割分担決める
2月17日に全員例会
岐阜県管工機材商組合 12月度理事会・忘年会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は、昨年12月7日午後6時より岐阜市内の割烹料理「こがね八祥」において、12月度理事会を開催した。理事会終了後は引き続き忘年会も行われた。
 理事会の冒頭、廣瀬理事長より挨拶があり、続いて議事に入った。
 第1号議案=平成28年新年賀詞交歓会について。
 1月22日午後6時より岐阜グランドホテル(岐阜市長良)で開催。当日の役割分担を確認した。司会進行・開会の辞=渡部勝裕理事(大東)▽来賓挨拶=荒川晶一岐阜県管設備工業協同組合理事長▽賛助会員代表挨拶=中村希和子日邦バルブ取締役営業本部長▽乾杯=倉地久雄愛知県管工機材商業協同組合理事長▽懇親会司会=高橋宏明氏(木曜会会員)。
 その他、従来通り抽選会を実施することなども決めた。
 第2号議案=全員例会について。
 2月17日に岐阜グランドホテルで開催することとした。時間は理事会終了後の午後5時50分から。内容については今後検討していく。
 第3号議案=その他。
 3月下旬に開催するゴルフ会、10月に愛知組合が実施する管工機材・設備総合展への参観などについて話し合われた。

吉川賢治氏を講師に招き
「トータルで提案できる力を」
名機工同友会 11月例会

 名機工同友会(会長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は2015年11月25日、名古屋市中区栄にある東急REIホテルで11月例会ならびに講演会を開催した。この例会には、服部嘉高氏(服部商会社長)と中嶋政利氏(中嶋商会社長)が体験入会として参加した。冒頭に行われた例会では、同会の今後の活動予定などについての確認が行われた。
 今回開催された講演会は、講師に吉川賢治氏(DMG森精機セールスアンドサービス社長)を招き、「工作機械業界における代理店の環境と変化」をテーマに行われた。吉川氏は講演の中で「日本のGDP伸び率はここ数年ほぼ横ばい状態だが、人口で換算してみると右肩上がりであり、我々の業界が急激に落ち込むことは無いと読んでいる」と、自身の業界展望を語った。本講演のテーマである代理店の環境と変化について吉川氏は「我々メーカーが販売店様に求めるものとは@商品の情報を正しく伝えてくれるA新しい情報を提供してくれるB購入時の対応・アフターサポートが手厚い、など、自社製品の販売に注力してくれて、さらに自社の提案力を最大限に活用してくれる『お客様を動かす力』のある販売店様です。また、お客様が販売店様に求めるものとは、こちらもメーカーの要望と同じく@商品の情報を正しく伝えてくれるA新しい情報を提供してくれるB購入時の対応・アフターサポートが手厚い、など、自社の課題に対して解決策を提案してくれるエンジニアリングの力と経験を有する『メーカーを動かす力』のある販売店様です。そして、今後残っていく販売店様というのは、ホルダーや治具、切削、CAD・CAM、ファイナンスも含めて『トータルで提案できる力』を持った商社だと思います。我々の技術力・提案力を、商品群も含めて最大限活用し、お客様に商品の魅力を余すことなく伝えてくれる販売店様を我々は望んでいます」と語っていた。
 その後は、参加者全員での記念撮影と、吉川氏を囲んでの懇親会を開催し、本例会ならびに講演会は終了した。2月例会および講演会は、2月24日に予定されている。
講演会多数開催し充実の1年
名機工同友会「ざぶん」で12月例会

 名機工同友会は2015年12月16日、名古屋市中区の炉端屋「ざぶん」(東京第一ホテル錦の地下)にて、会員20名が参加し12月例会(忘年例会)を開催した。野崎総務(常磐精機社長)の司会進行により冒頭行われた例会で、今後の同会の予定を改めて確認した後、忘年会へと移行した。
 鈴木会長の挨拶でスタートした忘年会では、運ばれてくる料理を味わいながらも、参加メンバー各自が新年を迎えるに当たっての抱負などを発表し、皆で1年の労をねぎらった。
 今後、同会では、2月24日18時30分より例会ならびに、OSG社長を講師に迎えての講演会を予定している。(3月例会は行わず)

2015年の活動状況を報告・確認
愛機工青年部 役員会・忘年会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は2015年12月2日、役員会および忘年会を名古屋市中区の居酒屋「大庄水産・錦店」で開催。役員会では以下の議案が審議・報告された。
▽第1号議案=青年部忘年会について、近藤会合担当幹事より、本役員会終了後、この会場にて予定通り開催することが報告された。
▽第2号議案=レクリエーションについて、西川レクリエーション担当幹事より、2月開催のバスツアー参加者募集状況などが報告された(ツアー内容等は本誌2015年12月20日号1面掲載記事参照)。
▽第3号議案=他産業視察について、岡本研修担当幹事より、知多電力館見学等を予定(2015年12月2日現在)していると報告された。
▽第4号議案=2015年11月18日に開催した講演会について、横山講演担当幹事より報告された(講演内容等は本誌2016年1月17日号6面掲載記事参照)。
▽第5号議案=その他、組合親善野球大会については、決勝戦が2016年3月中旬頃になると報告があった(本誌2015年12月20日号1面掲載記事参照)。また、キャンプの集いで利用してきた「黒谷キャンプ場」が、今後はキャンプ場都合で利用できなくなる可能性が非常に高いとの一報があり、青年部役員で代替地を検討していくことなどが確認された。
 役員会終了後は、青年部部員やOB、体験参加者といったメンバーで忘年会がスタート。森部長の乾杯の挨拶に始まり、青年部員の冠婚祝い、OBらの挨拶など大いに盛り上がりを見せ、最後は滝澤有一副部長(松本商店社長)の中締めで、盛会のうちに青年部忘年会はお開きとなった。

メカトロニクスフェアを開催
新型ファイバレーザ加工機拡充
三菱電機 全10機種フルラインアップ

 三菱電機(社長=柵山正樹氏、本社=東京都千代田区)は、2015年12月3日・4日の2日間にわたり、名古屋製作所FAコミュニケーションセンター(所在地=名古屋市東区)内にて「こだわりが生んだ進化と継承。革新の技術で、ものづくりは次のステージへ」をテーマに、同社の先端技術・新製品・幅広い製品ラインアップを紹介し、ものづくりにおける新たな付加価値を提案する『三菱電機メカトロニクスフェア2015in中日本』を開催。新型ファイバレーザ加工機「ML3015eX‐F60」や新型形彫放電加工機「EA‐PS」、新型数値制御装置CNC「M800Wシリーズ」などの新製品を発表した。
 同社は、板金加工における多様なニーズに対応するため、前述のフェアでお披露目となったファイバレーザ加工機の新製品6機種を本年1月29日に発売。今後は、すでに発売済みの製品と合わせて、出力やワークサイズ別に10機種のフルラインアップで事業展開していく。新製品の特長は以下のとおりだ。
▽6kWファイバレーザ発振器の搭載により加工能力の向上と省エネを実現(6kW級加工機)=@軟鋼16mm厚の加工速度を1・4倍に高速化することで加工時間を33%短縮するとともにランニングコストを14%削減。(ML3015eX‐F40と比較)A最大加工板厚をステンレス材、アルミニウム材ともに25mm厚へ拡大。B同社独自の高速レーザ切断技術「F‐CUT」を搭載し、軟鋼9mm厚の加工時間を35%短縮。(ML3015eX‐F40と比較)
▽新開発の加工ヘッド搭載により、連続加工を支援=@新開発の加工ヘッド「ズームヘッド」の搭載により、材質・板厚に応じてビームを最適制御し、異なる材質・板厚の連続加工を支援。(一部機種除く。一部機種オプション)A「マグネットダメージ軽減機能」を搭載し、万一の加工ヘッド衝突時の安全性を向上。(一部機種除く)
▽独自の加工技術により、2kWファイバレーザ加工機(ML3015SR‐F20)の加工能力を向上=@薄板から中厚板まで「F‐CUT」を適用し、軟鋼6mm厚の加工時間を最大35%短縮。(F‐CUT非使用時との比較)A独自の加工技術により、2kWファイバレーザ加工機で軟鋼25mm厚の切断を実現。
 新型ファイバレーザ加工機に関する詳しい問合せなどは、同社の産業メカトロニクス事業部▽電話=03(3218)6560、または、FAX=03(3218)6822まで。

ベルパーチ工法の外装壁タイルに
上質で格調高い5デザイン発売
LIXIL 確かな仕上がりに定評

 住まいと暮らしの総合住生活企業LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、スピード施工と美しい仕上がりで定評のあるベルパーチ工法(専用下地材に“タイルを引っ掛けて張る”乾式工法)の外装壁タイル「ベルパーチ」「ベルネスト」「ベルニューズ」に、焼きものならではの上質で格調高い5つのデザインを追加し、4月より発売する。
 ベルパーチ工法の外装壁タイルは、1988年の発売以来、確かな仕上がりと高い意匠性、優れた防汚性と耐候性により好評で、今回、最新の住宅トレンドに合ったデザインの投入によりバリエーションがさらに充実した。
 新たに発売される5デザインは、土や焼きものの質感を生かした豊かな表情で、重厚で格調高い邸宅からナチュラルテイストの住宅まで、様々な住宅の外観を印象深く演出する。
 「ベルパーチ ラフィカ」は、時を重ねた風合いを表現するブラスト加工により、格調ある邸宅に仕上がる。厚掛釉を施した「ベルパーチ 和釉(わゆう)」は、しっとりとした雰囲気が和風・和モダン住宅におすすめ。「ベルネスト スクラッチシェイド」は、景観に溶け込む豊かな色合いと自然な風合いで、クラシカルな洋風住宅から和モダン住宅まで、幅広い住宅テイストに対応する。優しい色合いと水平基調の面状が特長の「ベルネスト モンテ」は、落ち着きのある外観を作るタイル。天然石を切り出したような面状と優しい色調が印象的な「ベルニューズ 穂波(ほなみ)」は安らぎのある壁面を演出する。
 外装壁タイル「ベルパーチ」は「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しており、今後普及が期待される長期優良住宅(木造・鉄骨造)の外壁材としても適している。


2016年2月14日(日) 2589号
2年に一度の大イベント開催の年
会場で第31回展示会を大々的にPR
愛知県管工機材商協組 新年賀詞交歓会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)は1月19日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで平成28年新年賀詞交歓会(担当幹事長=在田忠之賀詞交歓会幹事長・在田商店社長)を開催。司会進行役は、粂内洋幹事(名古屋機器社長)が務めた。大藪淳一副理事長(大清社長)の開会の言葉で始まった同会には、来賓、組合員、賛助会員合わせて昨年を上回る341名が参加した。
 冒頭、倉地理事長が登壇し「日本工作機械工業会会長は、年頭所感で、今年の受注総額は1兆5500億円に届くだろうとの見方を示しました。我々の業界も、この地区には堅実な需要があります。これを活かし、この業界を活性化させていくことが景気の良さ≠ヨとつながるものと思います」と、当組合全体で景気上昇へと寄与していく意気込みを示した。続けて、今年は申年ということもあり、全国的に有名になった東山動植物園のゴリラ『シャバーニ』を引き合いに出し「彼のようなリーダーシップのある組合運営、会社運営を心がけていきたいと思います」と抱負を語った。
 次に、来賓を代表して穂刈泰男氏(愛知県管工事業協同組合連合会会長兼名古屋市指定水道工事店協同組合理事長)が登壇し「愛知県管工事業協同組合連合会は、上部団体である全国管工事業協同組合連合会を通じて、適正な受注関係の確立や若年層の育成を進め、魅力ある業界作りに努めてきました。また、厚生労働省に水道施設整備事業費の増額を粘り強く働きかけてきた結果、閣議決定された新年度予算に一定の成果が表れたと思っております。しかし、まだまだ業界の置かれている立場は厳しく、このような時こそ関連する団体が連携し、情報を共有しながら地域社会に応えていきたいと考えております。そのためにも貴団体との絆をさらに深め、そして両団体の発展につなげてまいりたいと思います」と、互いが連携し合い、業界を盛り上げていくことを誓った。
 賛助会員を代表して登壇した堀田康之氏(キッツ社長)は、今年の干支にちなみ「人間とチンパンジーの違いは、先を見通し、考えることのできる力が有るか無いかだと聞きました。我々賛助会員は、組合の皆さまと、その先のお客さまのご要望は何かということをしっかりと聞き取り、目標を立ててやるべきことを忠実に、着実にやっていくことが役目だと思っております。これからも良い商材を開発し、良いサービスを益々ご提供していくことで、愛知県の組合の皆さまのお役に少しでも立てるようにしたいと思っております」と、賛助会員として本組合を全面的にサポートしていくことを宣言した。
 今年は、第31回管工機材・設備総合展が開催されることもあり、小川誉之実行委員長(小川管商社長)が登壇し、前面には実行委員メンバー全員がポスターを手に整列。小川実行委員長は「当組合の2年に一度における一大イベント『第31回管工機材・設備総合展』が10月6日から3日間にわたり、名古屋市千種区の吹上ホールで開催されます。今回のテーマはおっ! こんなとこにも管工機材≠ナす。管工機材は一般の人の目になかなか触れることのない、言わば縁の下の力持ち的な存在です。そんな管工機材について、この展示会で常に時代の流れを敏感に受け止めた商品・技法などで、ご来場の方々に新しい気づき≠提供できる場所にしたいとの思いを込めて、このテーマを設定しました。総勢23名の実行委員会メンバーでこの展示会運営をしてまいります。皆さまには、この展示会へ一層のご理解をいただき、多くの方々の出品ならびにご来場を心からお願い申し上げます」と展示会をPRし、出品申込が始まっていることを報告した。
 その後は、平成15年から4年にわたって理事長を務め上げ、以降は相談役に就任するなど、組合に対して多大な貢献を果たしてきた石原徳和氏(原芳商会会長)が1月を以て相談役を退任したことから、同氏に対して組合功労者表彰ならびに記念品の贈呈が行われた。次いで、石原彰久氏(愛知県空調衛生工事業協会会長)の乾杯の音頭を経て、同会は歓談のひとときへと移行した。
 最後は、植田慎一郎副理事長(ウエダ社長)が登壇し、中締めの挨拶ならびに同氏の音頭による日本の二本締め≠ナお開きとなった。
1月理事会開催
愛知県管工機材商協組 賀詞交歓会に向け最終確認行う

 愛知県管工機材商業協同組合は、新年賀詞交歓会開催前に1月理事会を実施。新年賀詞交歓会進行等の最終打合せや、各部会からの報告などがなされた。本理事会は理事定数23に対し出席20、委任状3で過半数に達しており、成立していることが冒頭に確認された。報告ならびに承認された議案は以下の通り。
▽経過報告=1月14日、三役と小川実行委員長、阪尾事務局長にて関係官庁、中央会、愛空衛、愛管連、名水協へ新年挨拶廻りを実施。
▽第一号議案=第31回管工機材・設備総合展の準備進捗報告。小川実行委員長より、11月24日の出品説明会(96社、120名参加)、12月10日の第2回部長会議、1月14日の関係各所へのPRを報告。
▽第二号議案=新年賀詞交歓会進行の件。参加人数の発表(341名)と進行に対する各理事の役割など、在田賀詞交歓会幹事長より確認された。
▽第三号議案=各部会報告。【事業部会・流通部会】安井事業部会長が代表して2月25日開催予定の共同企画「空と海に学ぶ見学会・講演会」について報告。参加予定者は23名(1月19日現在)。また名管会収支も報告された。【福利厚生部会】11月24日に開催されたボウリング大会について、成田福利厚生部会長より結果報告ならびに収支報告が行われた。【経営研究部会】伊藤経営研究部会長より、11月10日のセミナー開催報告、当日回収したアンケートの集計結果ならびに収支報告が行われた。【広報部会】坪井広報部会長より、組合だより135号発行済みの件ならびに136号を年度内に発行。また組合員名簿発行済みについて報告。それぞれの収支結果についても同時に報告された。
▽第四号議案=青年部【愛青会】活動報告。峰澤担当副理事長より、12月3日に開催されたゴルフ会ならびに第2回例会(忘年会)について報告された。
▽第五号議案=今後の理事会日程。3月1日(火)、4月26日(火)※決算承認理事会、5月10日(火)※総会時。三役・常任理事会は3月15日に開催を予定。
会場には多くの来場者が訪れた

1月から3名が新たに入会
平成28年度も講演会を多数予定
名機工同友会 新年宴会開催

 名機工同友会(会長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長/以降、同友会)は1月6日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦にて平成28年新年宴会を開催した。この日は、同友会会員26名、メーカー・商社31名の計57名が集まった。また、新年宴会に先立って行われた例会では、新入会員3名の入会が正式決定された。
 新年宴会は同友会会員の紹介から始まり、ここで新入会員3名が挨拶に立った。はじめに伊藤正人氏(伊藤信産業社長)が「昨年の体験入会時に聞いたミツトヨ中川社長の談話が決め手となり入会を決めました。色んなことを学ばせていただける会と聞いております。よろしくお願いします」とコメント。続いて中嶋政利氏(中嶋商会社長)が「昨年11月に体験入会させていただき、大変刺激を受けました。入会したばかりですが、今年一年、例会出席率100%を目指します」とコメント。最後は、服部嘉高氏(服部商会社長)が「昨年の森精機さんの講演会の時に体験入会をさせていただきました。その時に大変勉強になる会だと理解しました。これからよろしくお願いします」とコメントした。
 次に鈴木会長が挨拶に立ち「今年は、海外ではリオオリンピック開催や米国大統領選挙、国内では伊勢志摩サミット、参議院選挙、『山の日』の制定、豊洲新市場移転、そして、我々に一番関係の深いJIMTOF開催など、注目の話題、楽しい話題が盛りだくさんです。そういった意味では過去最高の景気になるんじゃないかと、あくまでも個人的にですが思っております。同友会は今年53年目に入りましたが、3名の新入会員を迎え、未だに勢力拡大中です。ここに集まっていただいた皆さまのご協力もあって昨年は充実した講演会を数多く開催することができました。今年も、多くの講演会を予定しております。同友会の今後の活動に期待してください」と新年に向けての抱負を語り、乾杯の音頭をとった。
 会も中盤に差し掛かったところで来賓の紹介へ。ここでは来賓を代表して山善の藤井裕明部長が壇上に立ち「本日ここにお集まりの皆さまの前で挨拶できることを大変光栄に思っております。ここに居る商社、メーカーがまとまって、今年も同友会を盛り上げてまいります」と挨拶した。
 宴もたけなわとなったところで、吉野栄一副会長(吉野機械工具社長)が壇上に立ち「同友会は昭和38年2月、我々の祖父や父の代が発足した会で、私自身も33年在籍しております。そんな同友会ですが、昨年4月から鈴木会長が就任し多くの講師をお招きして、機械工具商として生き残っていくために我々がどんなことを求められているのかという話を聞かせていただきました。こうして進化を続ける同友会がこの中部地区の機械工具業界を引っ張っていくのだろうと思っております。本年も宜しくお願いします」と、同友会の歴史を紐解きながら力強く意気込みを語り、新年宴会はお開きとなった。
 同友会の今後の予定だが、▽2月24日(水)=2月例会、▽4月25日(月)=総会、以上の日程での活動が予定されている。(3月は例会等開催せず)

2コーナ多機能溝入れ加工用工具Tung Cut
新汎用PVD材種拡充
タンガロイ 『AH7025』発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11‐1)は、2コーナ多機能溝入れ加工用工具『TungCut』(タングカット)に汎用PVD材種『AH7025』を拡充し、2月1日より全国で発売した。
 『TungCut』は、独自のインサートクランプ方式により、インサートのクランプ剛性が高く、安定した長寿命を提供する。また、小物加工向けから一般加工向けまで幅広くカバーし、あらゆる溝入れ加工に対応する。 
 『AH7025』は新被膜と新母材の組み合わせにより、耐摩耗性と耐チッピング性をより高次元で両立させた新汎用PVD材種で、新たなメイン種として位置づけられる。適用可能な被削材は鋼やステンレスを中心に耐熱鋼までをカバーし、多様な被削材に幅広く対応。溝入れや横送り加工だけでなく、突切りまであらゆる溝入れ加工に幅広く適用できる。
 【主な特長】
 @高Al含有の高強度・高密着性の積層被膜により耐摩耗性と耐チッピング性を大幅に改善
 A適用被削材は鋼、ステンレス鋼から耐熱鋼まで幅広くカバー
 B溝入れ、横送りから突切りまですべての加工に対応 
 【主な形番と標準価格】
 DGM2‐020 AH7025=2150円▽DTE300‐020 AH7025=2900円▽DTX5‐040 AH7025=2580円(いずれも税抜)
 アイテム数…インサート23アイテム
 【販売見込み】 
 初年度1億2000万円(TungCut AH7025シリーズ) 

業界で盛り上げていきたい
木造での名古屋城再建
名古屋金物業界賀詞交歓会開催

 愛知県金物商工協同組合(理事長=印藤武司氏・印藤産業社長)、名古屋利器工匠具卸業組合(同)、名古屋建築金物卸商組合(理事長=大橋豊氏・大橋屋社長)の3組合による「名古屋金物業界賀詞交歓会」が1月8日正午より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において開かれ、来賓をはじめ、各組合の組合員ならびに賛助会員ら104名が出席して、新たな年に金物業界のさらなる発展を祈念した。
 賀詞交歓会は鬼頭孝典丸政社長の司会進行、印藤明延愛知県金物商工協同組合会計常務理事(印藤商店社長)の開会の辞で始まり、国歌斉唱に続いて、発起人を代表して印藤愛知県金物商工協同組合理事長が「本日は、お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。平成28年申年が明けました。本年は天候に恵まれ、皆さん大変健やかに正月を迎えられたこととお喜び申し上げます」と挨拶。
 国内の景気について印藤理事長は「年初の大企業の社長さん方の話では株価は2万円を超えるなどの強気な話が多く頼もしく思いましたが、『申年騒ぐ』ということで乱高下しました。ただ国内的に見ると7月に参議院選挙があり、選挙前に与党は景気を盛り上げるために各種政策を打ち出してくると予想されます。安倍首相の一億総活躍社会、これは年金だけでは食べていけない老人も出てくるので、働ける人は働く、雇える人は使ってくださいという意味合いがあるのだと思います。名古屋は2027年のリニア中央新幹線開業に向けての駅前再開発でクレーンの林になっています。あれを見たら、名古屋は景気が良いと思う。我々の建築業界は、その影響を受けて景気が良いかと言うと、非常に厳しいものがあると感じられます。昨年を振り返っても、色々な不祥事が大企業にありました。商売、企業があるのは、世のため、人のため、社員のためです。そこを忘れずに基本に立ち返ってやっていけたら、もっと皆が平和に過ごせると思います」。
 名古屋城再建については「河村たかし名古屋市長が名古屋城を木造で再建するという運動を進めています。名古屋城は昭和34年にコンクリートで再建されていますが、耐震化工事の必要に迫られています。戦争末期に米国の空襲で焼失していますが、戦前に調査した精密な図面が残っていることもあり、どうせ作るなら木造でということで市長が提唱している。我々、建築業界にいるのですから反対する理由はないと思います。木材を活用するということはCO2の削減にもつながってくる。我々も盛り上げていきたいと思いますので、ご協力いただければ活気が出ると感じます。古くから『尾張名古屋は城でもつ』と言われていますので、よろしくお願いいたします」と述べて挨拶を締めくくった。
 来賓紹介に続いて、来賓挨拶では中谷利顕名古屋市市民経済局産業部産業労働課長が河村たかし市長の祝辞を代読。その中で「中小企業の皆様の経営基盤強化、新たな取り組みへのチャレンジを支援し、新たな価値が生まれ続ける名古屋の実現を目指す」との話があった。
 賛助会員の藤原正明トーヨーセフティー社長が音頭をとって乾杯。
 懇親会では情報交換やお楽しみ抽選会の催しで新春のひと時を和やかに過ごし、大橋名古屋建築金物卸商組合理事長の閉会の辞で散会した。

5月開催の伊勢志摩サミット
経済波及効果に期待
三重県管工機材商業組合 平成28年新年賀詞交歓会

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)は、1月8日午後4時20分より三重県松阪市のフレックスホテルにおいて新年賀詞交歓会を開催した。正会員、賛助会員合わせて約150名が一堂に会し新年の幕開けを祝った。
 岸江伸幸監事(三重合成商事社長)の司会進行で開会し、冒頭、大戸理事長が「遠方より、この松阪の地にご参集いただきまして、誠にありがとうございます。今年は5月26・27日に三重県の志摩で先進7カ国首脳会議(G7)が開催されます。多くの外国の方が三重県の鳥羽に集まってきます。安倍首相はじめ、三重県知事、県会議員、各市町村の首長さんも、このサミットを成功させるために一生懸命に努力されることと思います。開催まで140日余りしか残されていません。文化的な発信も大切なことですが、特に経済的な効果に大きな期待をしていきたい。前回の洞爺湖サミットでは約300億円という大きな経済効果があったと聞いています。三重県ではどれだけの経済の波及があるか分かりませんが、少なくとも200億円程の波及はあるのではと思っています。直接的なことは期待したいのですが、世界の皆様に三重県の鳥羽、志摩を知ってもらうことによって、後々観光で来ていただく効果も大きくあるのではないかと考えています。今年はこのように大きなイベントがあり、また平成29年4月からの消費税率の引き上げと、消費が大きく盛り上がるのではないかと期待しています。本日ご出席の皆様の全部の会社を充分に潤すだけの仕事があるかは分かりませんが、どうか分かち合って、この1年間を乗り切っていきたいと思います」と挨拶した。
 続いてメーカーを代表して、木下昌晴TOTO中部支社副支社長が挨拶に立ち「我々の業界は行政の影響が大きく、年頭の安倍首相の挨拶の中でも、今年はデフレが解消される、一億皆が元気になる、そういった話がありました。このような話を聞いて我々の業界を見てみると、やはり少し違う。この1年間、どのように進むかは非常に見えにくいところがありますが、この三重県においては状況が違うと思います。それは今年、サミットが開催されるからです。これはグローバルな話で、世界から人・物・金がどんどん集まってくる。これをいかにして取り込んでいくか、このことが期待される訳です。道路はどんどん改修され、当日のサミットだけではなく、そのあとの経済効果が期待される。それとインバウンド、これは三重県が非常に精力的に活動されています。東海4県で昇龍道プロジェクトがありますが、この起点がすべて三重県となっている。これを一過性のもので終わらせてはいけない。いかに取り込むか、これも期待するところであります。私ども賛助会員も微力ですが鋭意努力してまいります。今年が皆様にとりまして素晴らしい飛躍の年のスタートになりますよう祈念いたします」と述べた。
 森敏浩KVK名古屋営業所長が乾杯の発声を行い、祝宴に移った。
 会場では出席者が年始挨拶を交わして歓談する姿が見られ、金森繁人理事(三立商会社長)の中締めで盛会のうちにお開きとなった。

組合員・賛助会員ら90名が出席
希望をもって新年をスタート
遠州機工会 賀詞交歓会を開催

 遠州機工会(会長=児玉宏氏・コダマキカイ社長)は1月6日午後6時より、浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松にて賀詞交歓会を開催した。来賓はじめ組合員、賛助会員(商社・メーカー)ら約90名が参加して新春を祝った。
 賀詞交歓会は杉浦一暢総務幹事(三賀社長)の司会で進行され、冒頭、挨拶に立った児玉会長は「本日、このように盛大に遠州機工会の賀詞交歓会が開かれますことを嬉しく思います。昨年を振り返りますと、景気が良くなったという実感のない1年ではなかったかと感じます。今年は申年。申年は、必ずうるう年で、必ずオリンピックがある。それとアメリカの大統領選挙があります。サルと言いますと、一般的に猿真似、猿芝居などあまり良い印象はありませんが、これは干支の中でサルが一番進化していて、一番人間に近いからでしょうか。今年は必ず良いことがあるだろうと希望を持って、1年を過ごしていきたい。本日(1月6日)、どこかの国で水爆実験が成功したというニュースが飛び込んできました。また、ISの台頭や、年末にはサウジアラビアとイランの国交断絶などもあり、大変物騒な世の中です。どうなるか全く予想のつかない1年になるかもしれませんが、良い年にしたいと思います」と述べた。
 来賓の紹介があり、来賓を代表して石川晃三浜松商工会議所副会頭(ソミック石川会長)より祝辞が述べられた。その中で同氏は「日本の強みは、人だと思います。モノづくりは決して工業だけではなくて、農業と工業が一緒になると色々な芽が出てくる。TPPも色々な問題を真剣に考えていくと、結局最後は何とかなるのではと感じています。景気も、ここまで来たら黙っていても良くなる訳ではありませんから、自分たちの足元を見つめて、やるべきことをする。色々な方と話をすると色々なアイデアが出てくる。そしてそれが自分の力となってくる。遠州機工会さんがどういうものかを、もう一度原点に立ち返ってみると面白い。製造、卸、販売の会員が、それぞれの得意分野で力を発揮して、連帯して業界を活性化し、ひいてはモノづくりのまち浜松の発展に大きく寄与していただくことを強く期待しています。商工会議所も皆さんのご意見をしっかり聞きながら、本当に必要なことにポイントを絞るということを考えています。一生懸命取り組んでまいりますので、本年もご協力の程をお願いいたします」と話した。
 賛助会員を代表して坂入富夫高津伝動精機取締役営業副本部長が「今年、正月早々の安倍首相の話の中に挑戦≠ニいう言葉が何度も出てきました。我々の商売も挑戦が大切。挑戦し続けなければ、発展していかない。今年1年、よろしくお願いいたします」と挨拶した。
 住川守雄静岡県中小企業団体中央会西部事務所課長代理の音頭で乾杯し、祝宴に移った。
 賛助会員の母店からの参加者や青年部員の紹介が行われ、会場では参加者同士にこやかに年始の挨拶を交わす姿が見られた。
 午後8時前、賛助会員の簀戸透サンドビック東中部エリアセールスマネージャーの中締めで盛会のうちにお開きとなった。

シリーズ初の店舗用商品発売
リシェント・オートドアスリム100R
LIXIL 「1day リフォーム」が可能に

 LIXIL(社長=瀬戸欣哉氏、本社=東京都千代田区)は、1日で工事が完了する「1dayリフォーム」が好評のリフォームドア「リシェント」シリーズから、初の店舗用商品として、既存の店舗用開きドアをオートドア(自動ドア)に改装できる店舗用リフォームドア「リシェント・オートドアスリム100R」を、4月1日より全国で発売する。電源を必要とせず、手で開けたドアが自動的に閉まるセミオートドア(半自動ドア)への改装用商品「リシェント・セミオートドアスリム100R」も同時発売し、拡大する店舗リフォーム需要に対応する。
 同社では2013年に、既存のサッシ枠やガラスを活かし、フロアヒンジドア(手動ドア)をオートドア(自動ドア)に改装できる「オートドアスリム100R」を発売。今回、「リシェント」シリーズとして新たに発売するにあたり、これまでオプションとしてきた、既存の床の上にレールとスロープを載せて固定するだけで設置できる「ハツリレスレール」を標準仕様とすることで、店舗ドアでも「1dayリフォーム」を可能にした。
 さらに従来より対応していたフロアヒンジドアからのリフォームに加え、店舗ドアのリフォームではボリュームゾーンとなる丁番ドアからのリフォームにも対応。配線工事の必要がなく導入コストを低く抑えることができる「リシェント・セミオートドアスリム100R」も、フロアヒンジドア・丁番ドアそれぞれに対応している。
 両商品ともに、業界最小の無目見付寸法100mmによるスリムな意匠で、店舗併用住宅から一般の店舗まで幅広いリフォームに対応する。
 【参考価格】「リシェント・オートドアスリム100R」片引きタイプ(サイズW1800mm×H2000mm)…15万円 ※価格に消費税、ガラス代、エンジン代、取付費、運賃等は含まず。

今年は創業70周年の大きな節目
100年を目指してチャレンジ
オータケ 新年会に250名が集う

 管工機材の総合商社オータケ(社長=村井善幸氏、本社=名古屋市中村区名駅3-9-11)は、1月5日午後5時30分より名古屋市西区のレセプションハウス名古屋逓信会館において「平成28年新年会」を開催した。仕入先メーカー21社とオータケの役員、社員合わせて250名余りが一堂に会し、今年7月に創業70周年を迎える同社のさらなる飛躍へ向けて結束を固めた。
 冒頭、昨年8月に社長に就任した村井オータケ社長が挨拶し「過去の先輩の方々が築いてくれた『実績・信用・信頼』をベースに、継続するところはしっかりと継続し、新たに変えるものは変える。80年、90年、100年を目指してチャレンジ、また変革し、次の時代に残れる会社となるよう、私どもオータケ社員一同で頑張ってまいりたい」と決意を述べた。(村井社長挨拶要旨は別掲)
 当日参加したメーカーの紹介が行われ、代表して木下昭彦キッツ中部支社長が「2016年がいよいよスタートしました。昨年、当地区においては、次世代燃料電池自動車『MIRAI』を世界に先駆けて量産で販売開始しました。また、三菱重工の小牧では『MRJ(三菱リージョナルジェット)』の初飛行がありました。この中部地区は日本のモノづくりの中枢だけではなく、パイオニア精神で新たなものをどんどんチャレンジして開発していくDNAがあるように思います。当地区に本拠点をもつオータケ様には、新社長の村井体制のもと是非新しいことにチャレンジをし、このDNAを活かして頑張っていただきたい。私どもメーカーも精一杯ついていきますし、協力していきたいと考えています」と挨拶し力強く乾杯の音頭をとった。
 歓談が進む中、服部透オータケ取締役中部営業部長が「今年は行動、実践でチャレンジをしていきたい。丙申(ひのえさる)の今年は、経験が実る、花が咲く年と言われています。管材業界はまだまだ厳しい状況が続いています。この状況を乗り越えていくためには、社員一人一人が力を出して全社一丸となり、各仕入先様と一致団結して頑張っていきたい」と挨拶し、三本締めでお開きとした。
 【村井善幸オータケ社長挨拶要旨】
 新年明けましておめでとうございます。年末年始が大変暖かく、少し拍子抜けをした思いがあります。本来ですと、寒い時は寒いという中で個人消費も上がるということらしいのですが、気候的には大変穏やかな中で、皆様それぞれ健やかに新年を迎えられたことと存じます。
 私は昨年8月27日に社長に就任して、4か月があっという間に過ぎ、新年を迎えることとなりました。その中で、私どもの昨年6〜8月の第1四半期は前年をクリアーしました。今期は一人一人の力を集約して是が非でも計画を達成するよう進めていきたいと存じますので、引き続き皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
 当地区の状況について昨日銀行の方と話をする中で「当地区は景気がいい」という声が多々聞かれました。今日のメーカーさんの賀詞会でも同様の話がありました。確かに今年1年、まだまだ名古屋駅前の大型開発は続きます。また、この地区はモノづくりの中心地ということで、円安等により自動車関係の設備投資が期待でき、あわせて工作機械も期待ができると思います。一方、当地区は航空機産業で脚光を浴びています。航空機産業の50%以上の工場が、この地区に集約されている。これも今後、非常に期待ができます。
 そういう意味では、他地区よりも若干良いのかという思いもありますが、業界を総じてみると、まだまだ活況感はないと思っています。正月4日の日経に産業天気図が載っていましたが、マンション・住宅が若干の小雨、プラント・造船も小雨になるだろうということでした。
 このような中、私どもではここ数年やっていますが、徹底的に目先の仕事を追い続ける。これにプラス、新しい市場、新しい分野、また市場の隙間を、色々な形で情報を集約しながら、メーカー様とタイアップし、我々のお客様ともタイアップしながら徹底的に開拓したい。さらに2年、3年、5年、10年先を見越した積極的に種まきをする作業、将来に向けた種まき作業を、リスクを恐れず進めてまいりたいと思っています。
 私どもは創業70年という大きな節目を迎えています。そのような中で、過去の先輩の方々が築いてくれた『実績・信用・信頼』をベースに、継続するところはしっかりと継続して、新たに変えるものは変える。80年、90年、100年を目指してチャレンジ、また変革して、次の時代に残れる会社となるよう、オータケ社員一同で頑張ってまいりたいと存じます。
 この新年会にこれだけ多くの方々、メーカー様にお出でいただいており、私どもの大きな財産の一つです。これからも皆様と共に力を合わせて、厳しい環境の中でも頑張ってまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

今年は節目となる創業70周年
4月から次期3カ年計画に臨む
山善名古屋 2016新春賀詞交歓会

 山善(社長=中田繞氏、本社=大阪市西区)名古屋地区の「2016新春賀詞交歓会」が、1月7日、名古屋市熱田区の熱田神宮会館で開催され、同社の主要仕入先など257社・472名が参加した。
 開宴にあたり、山善上席執行役員名古屋営業本部長の吉村泰典氏が挨拶に立ち「自動運転実現への取り組みが注目を集めている自動車産業や、MRJがテスト飛行を成功させ日本のモノづくりの優秀さを世界に発信した航空機産業など、日本経済を支える主力産業が集積する中部経済は全体的には緩やかな改善傾向にあるものと思っております。一方、消費税増税後の環境変化は厳しい状況をもたらすかと思われますが、この中部エリアの中でもとくに愛知県は名古屋駅前の再開発やリニア新幹線開通といった大きなプロジェクトも進められ、これから力強い経済改善が期待できるものと確信しております。山善は今年、創業70周年の大きな節目を迎えます。ここに居る社員全員が一丸となって70年の歴史に学び、組織力と現場力をさらに充実させ、勢いある仕事で期待に応える山善名古屋支社を構築してまいります」と年頭にあたり抱負を述べた。
 次に、メーカーを代表してブラザー工業常務執行役員プレジデントの川那辺祐(たすく)氏が登壇。川那辺氏は「今、我々を取り巻く世界情勢や経済状況などを見てみると、例えば、中国および新興国の経済の減速やアメリカの利上げ、原油安、ISのテロやサウジとイランの対立、そして北朝鮮の核実験ニュースが飛び込んでくるなど、懸念材料は枚挙に暇がありませんが、こうした要因に左右されることなくしっかりと前を見て一歩一歩前進するのみだと考えております。そして、チャンスが巡ってきたときにはラグビーワールドカップ南アフリカ戦の最終局面を思い出し、決断し、実行していきたいと考えております」と、新年を迎えての抱負を語った。また、「山善さまは現在、2016年3月期を最終とする中期経営計画『A.A. 15』(ダブルエーイチゴー)を遂行されておられます。中田社長のリーダーシップのもと、15の戦略的取り組みを展開されており、付加価値力、専門力、変化対応力、技術力、感動力の強化を図っておられます。まさしく、専門商社として進化変貌を遂げておられるところであります。創業70周年の節目を迎えられる今年、山善さまが『A.A. 15』を完遂され、好業績を残されるよう、我々メーカーは山善さまの応援団として力の限り支援させていただきます」と、全力で山善をサポートしていくことを誓った。
 続いて挨拶に立った山善の中田社長は「昨年の我が社は生産財分野では工作機械を中心とする政府のテコ入れ施策の恩恵もあり、機械受注や関連する機器類の受注を大きく伸ばすことができました。一方で消費財分野は実質賃金の上昇が進まないこともあり、住宅機器を含めた一般消費財の回復はまだまだこれからだと思っております。今期の中間決算では、前期末の受注残のあった台湾や好調を維持しているアメリカなどの健闘もあり、国内・国際事業部を含め生産財分野全体では大きく伸長することができました。消費財分野は売上面では伸ばすことはできませんでしたが、利益面では前年を上回る実績となりました」と昨年の業績を振り返った。また、2016年に向けて「今年の経営スローガンを『私たちは70年の歴史に学び、組織力と現場力をさらに充実させ、全員で大きな夢を実現しよう』としました。今年度上期は経常利益も含めて過去最高となっていますが、下期はそれを上回る実績を上げて、今期が最終年度となる3カ年計画『A.A. 15』のスタート時に掲げた目標を達成し、4月からの次期3カ年計画に臨みたいと思います」と意気込みを語った。最後は「今年4月より創業70周年目に入ります。今年のスローガンにもありますように、我々は70年の歴史の中で積み重ねてきた経験や知識から多くを学び、過去の失敗は繰り返さず、新たな歴史を切り拓いてまいります。そして『あくまでも正攻法で、当たり前なことを真剣になって、ちゃんとやる。できなければ、できるまでやり続ける努力をする。そんな信念を持って取り組みましょう』と社内でよく話していますが、これこそが、勢いのある社員や勢いを感じていただける会社を作るものと思っております。今年、私たちは大きな節目となる70年目を迎えます。新しい3カ年計画を策定し、新たな目標に向けて進んでまいりたいと思います」との言葉で挨拶を結んだ。
 その後は山善役員5名の紹介、オークラ輸送機取締役営業本部長の大庫大輔氏による乾杯の音頭を経て懇親会へ。途中、各地で開催された全ての山善賀詞会へ皆勤出席を果たした参加者への表彰や、お楽しみ抽選会を挟みながら、最後はクリナップ常務執行役員中部支社長の富田龍二氏による中締め挨拶、山善名古屋営業副本部長の南村哲寛氏による閉宴挨拶で、本会はお開きとなった。

過去最高の連結売上高1200億円超予想
変革期を乗り切れる会社に
東 陽 新春賀詞交歓会を開催

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町3‐38)の「新春賀詞交歓会」が1月6日午後3時30分より刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催され、仕入先の商社、メーカーらおよそ600名が参集した。
 会の冒頭、同社の羽賀昭雄会長と羽賀社長から年頭の挨拶が行われた。主な挨拶の内容は次の通り。
【羽賀昭雄会長挨拶】
 国際情勢、国内の政治経済等、不透明感のある問題が山積みしていますが、我々の関係する自動車産業は平和が一番良い状態ですから、今年1年も無事平穏に過ぎてくれることを祈っています。
 わが社は昨年、創業60周年を過ぎ、この記念すべき年の成果2016年3月期は、売上高が単体で長い間の夢であった1000億円を超え、連結で1200億円超えを予想しています。史上最高となり、次のステップとして、70年、80年に向かって私どもの今後の考え方を皆様にお話し、是非ともご協力をお願いしたいと考えています。
 わが社については、生産性の向上を図り、世界でトップの競争力を持つ会社にしていきたいと思っています。そのためには投資、すなわち人材、研究開発、設備投資を今以上に、国内外ともに活発にしていきたいと思っています。
 毎年、平均50名の人員を増強してきました。人材には巨大な投資をしており、今後もこれを続けていきたい。さらに海外駐在員は、今年中には60名になります。これらの人々の育成、教育にも多大な投資をしています。
 若手には半年間の米国語学留学(毎年2名)や米国P.T.S(Precision Tools Service,Inc.)
での2週間の実習を行っています。さらに海外のローカルの人々と双方のフレンドシップツアーとして、JIMTOF(日本国際工作機械見本市)、MECT(メカトロテックジャパン)に合わせて毎回20名ほど日本に呼び、日本の仕事の進め方、考え方を実際に勉強してもらっています。日本人も海外を知らないと仕事が進まないためIMTS(シカゴ国際工作機械見本市)、EMO(欧州国際工作機械見本市)、METALEX(タイ・バンコクで開催されるアセアン地域最大の機械分野展示会)に毎年、数十名単位で出張させています。
 IT投資も積極的に行い、グローバル受発注システムの更新などで年間数億円の投資見通しです。
 設備投資はここ3年間で、本社のグローバルセンター、新和泉支店、米国のオハイオ支店など約125億円を投資しました。今後もこのペースを落とさず進めていく予定にしています。
 さらに社員の知識、やる気を上げるために社内教育も業界トップと自負するくらいやっています。
 生産性の向上は、これらの投資なしにはできません。個々の資質を伸ばして大きな力とし、世界トップの生産性をあげる企業を作っていき、100年に一度と言われる自動車の変革期を乗り切れる流通業者は、日本の東陽しかないと言われるような会社作りを目指していきたいと思っています。皆様の良きパートナー、皆様の製品を売るには絶対に東陽を選んでいただけるという会社になりたいと決意しています。
 次に、皆様へのお願いです。
 現在、東陽は世界10か国で商売をさせていただいています。今後は、さらに多くの国に出る方向ではなく、今の国々でのシェアアップを図っていきたいと思っています。米国は現在の10か所から11〜12か所へ、タイは6か所から8か所へ、メキシコは1か所から3か所へここ1、2年で拠点を増やし、より良い、便利な、頼りになる流通業者を目指していきます。
 私どもが海外で販売させていただいている商品は、大半が日本製品です。皆様方の製品です。既に、工作機械のように海外比率の高い商品が、わが社の工具販売でも出ています。皆様方が世界で通用する製品、世界で勝てる新製品を出し続けない限り、わが社は弾がなくなって戦場で戦えません。日本だけではなく世界に目を向けて、世界のどのメーカーにも勝つ製品を出し続けていただきたいと思います。
 自動車部品メーカー様も、1兆円以上のメガサプライヤーでないと生き残れないと言われています。私たちは、そのメガサプライヤーを主要な顧客としています。その主要顧客に外国メーカー品を選ばれたら、生きる道はありません。非常に大きな危機感を持っています。日本のサプライヤー同志が合従連衡、あるいは一緒になって、規模が大きく研究開発も盛んな海外メーカーに対抗する新製品を出していただきたいとお願いします。新しい商品、新しいやり方で、思い切って今年も皆様と一緒に歩んでいきたいと思っています。
 東陽は、国内700名余、海外500名弱、合計1200名余の人数で今期は行っています。さらに生産性を上げて、皆様の商品を安心して売れる規模にしていきたいと思っています。
【羽賀象二郎社長挨拶】
 今年、2016年は丙申(ひのえさる)の年です。双葉が現れるというのが丙の字。申は「実が固まっていく、熟していく段階」という。昨年の未年は、まだ実が固まっていない、これから実になっていくという段階。それが今年申年になって、実が固まっていく、収穫できる。ただ、収穫できる状態になっているということは、獲らないといけない。収穫しないと実が腐って落ちてしまう。果実を勝ち取っていく、もぎ取っていく年になります。
 この三河地区、愛知県、東海地区は非常に調子が良いです。ただ、今調子が良いからこれでいい、今できた果実をもぎ取っていくだけでいいということでは、来年の収穫が期待できません。やはり、種を蒔いて、新しい物を作っていく。車に求められる機能はまだまだたくさんあります。我々のお客様もそれを目指して、新しい技術を開発していかなければなりません。
 それと同時に、トヨタ自動車が出しているTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)、日産自動車のCMF(コモン・モジュール・ファミリー)、フォルクスワーゲンのMQB(Modulare Quer Baukasten、ドイツ語でモジュールキットのこと)など、色々と共通化を図っていく。単に共通化していくだけなら100年前のT型フォードが未だに走っていることになる。やはり、同じ部品を使って共通化をしていくにしても、そこに何か加え、特色を出していかなければ世の中の人たちのニーズを満たすことはできません。
 まだまだ車の恩恵に預かっていない方々が世界中にいます。安い車、乗りやすい車といった、新しいニーズが出てくる。望まれる機能をつけるために、我々の直接のお客様である部品メーカーの方々が、こういうものを作りたい、こういう機能を開発したい、それをより安価に、より普及できるように。そして、どこのカーメーカーへも売っていく。自動車ごとの共通化ではなく、自動車全体で共通化が進んでいって、部品メーカーが作った部品が世界中の車に付けられる。世界ではもうすぐ、自動車が1億台販売されると言われています。1億個売れる。そのような自分たちがさらに成長していける夢を描いていかないと、企業は成長していきません。
 夢を見続けて、夢を現実にしていく。これを欲望というのなら、その欲望こそが、人類の発展を支えてきている。「こんなこといいな、できたらいいな」、ドラえもんの世界は子供の世界といっても、あそこに夢があふれている。日本人が作り出した夢があふれている。そのような世界に向かって進んでいく。我々のこの自動車業界、工作機械業界、生産財の業界において、もっともっと新しい夢を、新しい世界を切り開いていく。そのために、是非ここにお集まりの皆様のご協力を得ていきたいと考えています。
 我々、なにせ機械などに対する知識は少ないので、お客様から、ああいうことをしたい、このようなものを作りたいとのニーズを聞いてきて、皆様に相談、お願いをする。そして、皆様に開発していただいた商品を販売していくことによって、この我々が属している世界、業界をさらに進化させ、もっともっと夢のある世界にしていきたいと思います。
 是非この1年、夢を描いて、果実をもぎ取って食べてしまうだけではなく種も蒔いて、来年、再来年へ、ずっと続く発展へとつなげていきたいと思います。
E-mono満載フェアー
東 陽 3月17日(木)、18日(金)開催

 東陽の展示会「E-mono満載フェアー」が3月17、18の2日間、刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催される。
 今回は「MONOVATION〜モノづくりで革新を〜」をテーマにメーカー約80社が出展し、ユーザーの生産効率向上、省人化、品質向上などに役立つ機械・工具を展示紹介する。開催時間は午前9時30分から午後8時まで。
 期間中は、出展メーカーによる技術講習会も行われる。

新社長に伊藤哲生氏
春日鋼機 高潤社長は会長に

 機械工具商社の春日鋼機(本社=名古屋市中区千代田5‐19‐5)では昨年12月、伊藤高潤代表取締役社長が代表取締役会長に就任し、後任の社長に次男の伊藤哲生常務取締役(写真)が就任した。
 哲生新社長は1980年(昭和55年)生まれの35歳。愛知県長久手市出身。2003年3月に愛知学院大学商学部商学科を卒業後、同年春日鋼機に入社。修行先の住友電工ハードメタルでは2003年9月〜2004年8月の間、製造現場での研修や工具開発に携わる。2004年9月から春日鋼機で営業として仕事を始め、約10年間営業を担当する。2008年12月に取締役、2013年12月に常務取締役を経て、2015年12月代表取締役に就任。
 社長就任にあたり、同氏は「会社に対しては、骨太な経営体質を心掛け、従業員に対しては、仕事のやり甲斐、安心感を与えることを心掛け、仕入先様やメーカー様に対しては、協力し合いながら製品やサービスの向上に貢献することを心掛け、お客様に対しては、『お客様にとって一番頼りになるアドバイザーとなること』を心掛けて、日本をはじめ世界の製造業を支えていくという志を抱いて邁進していく所存です」と所信を語っている。
 1952年(昭和27年)創業の春日鋼機は、中部地区を中心に切削工具、測定工具、測定機器、工作機械、作業工具、電動工具、油・空圧機器、環境機器等を販売。取扱いメーカーは、国内及び海外の主力メーカー120社以上。加工技術の専門商社として、ユーザーの加工ラインの立ち上げや現場の改善などに関わり、加工技術の追求、最善な工具の提案を行っている。高潤新会長は、愛知県機械工具商業協同組合の現理事長(2期4年目)を務め、業界の発展にも力を尽くしている。

菱電機SOCIO‐ROOTS基金を通じ
稲沢市社会福祉協議会に福祉車両寄贈
三菱電機稲沢製作所

 三菱電機稲沢製作所(所長=荒木博司氏、所在地=愛知県稲沢市菱町)は、マッチングギフト制度「三菱電機SOCIO‐ROOTS(ソシオルーツ)基金」を通じて稲沢市社会福祉協議会に福祉車両を寄贈することを決定。その贈呈式が1月18日、稲沢市社会福祉会館(同稲沢市西町)にて開催された。寄贈された福祉車両は、同基金による寄付金151万9680円を活用して購入した三菱自動車のタウンボックス1台。同製作所からの車両の寄贈は今回で7台目となる。
 贈呈式で三菱電機稲沢製作所の栗田太郎総務部長は「当所では、継続的にSOCIO‐ROOTS基金を稲沢市社会福祉協議会さまに寄付させていただいております。社会福祉協議会さまには福祉車両や命のバトン※購入など地域のニーズにあった用途で基金を活用していただいており、当所として非常に感謝しております。今回は福祉車両を贈呈させていただきますが、地域福祉のますますのご発展にお役立ていただければ幸いです」とコメント。稲沢市社会福祉協議会の山内孝三会長は「毎年、三菱電機稲沢製作所さまと、そこにお勤めの社員の方々から心温まるご寄付をお寄せ頂いております。我々は直面する福祉問題の解決ならびに災害に強い地域づくりに向け、行政や関係機関、ボランティアやNPO団体、社会福祉施設などと協働・連携を強め、あらゆる事業を通して地域住民とともに地域福祉の推進を組織的に進めております。その中で今回ご寄付いただきました車両を有効的に活用させていただき地域に出向く社会福祉協議会≠モットーに、住み慣れた地域で誰もが幸せを実感し、安心して自立した生活を送ることができるまちづくりに努める所存でございます」と感謝の言葉を述べた。
 三菱電機では、同社の社会貢献活動の重点分野のひとつである社会福祉の主要プログラム「三菱電機SOCIO‐ROOTS基金」による寄付を1992年から現在に至るまで継続的に行っている。2014年度は、社会福祉施設向け支援として2618万1256円、震災遺児等支援として2000万円、広島土砂災害への義援金として1137万304円の寄付を行い、このうち稲沢製作所としての寄付金額は、社会福祉施設向け支援が151万9680円、震災遺児等支援が91万4432円、広島土砂災害への義援金が141万1024円となっている。
 マッチングギフト制度「三菱電機SOCIO‐ROOTS基金」とは、社員(個人やグループ)の寄付金に対して会社がその同額を上乗せすることで、善意を倍にして寄付するマッチングギフト制度で、1992年4月から導入されている。同社は、我が国においても最も早い時期にマッチングギフト制度を導入した企業のひとつである。全国で地域に根差した継続的活動を続けており、寄付金額は物品含め累計約10億8000万円、支援先も約1740カ所(いずれも2015年3月末累計)と、大きく善意の輪を広めている。近年では、社会福祉に環境保全要素が加わった寄付先や災害支援にも広がりをみせており、2011年8月からは、東日本大震災の遺児をはじめとする被災地の子どもたちへの支援も行っている。
 ※「命のバトン」とは同社が贈呈している寄付金で作った、個人の持病や使用している薬などの医療情報を記入して納める筒型(バトン状)のケース。どこの家庭にもあって災害にも強い冷蔵庫に保管する。

恒例となったマジックショーで
仕入先と1年のしめくくり
ミユキ商會 忘年会を盛大に開催

 機械工具商社のミユキ商會(社長=田中知之氏、本社=名古屋市昭和区円上町17‐21)は、昨年12月18日午後7時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦で、同社仕入先のメーカー・商社ら約80名が参加して恒例の忘年会を開催した。
 冒頭、田中社長が「1年が経つのは早いもので、もう忘年会です。皆さん、お仕事の方はいかがでしたでしょうか。今年は良くなるぞという話がありましたけれど、良いところと悪いところがはっきりしている状態が続いています。2015年は未(ひつじ)年で、この年は株価が上がって来ると言われており、実際に株価は上がった。けれどもアメリカが利上げをし、これにより世界がどんどん変わっていくと思います。中国といえども、経済は減速している現状です。大手のメーカーさんも、代理店さんの各営業所、海外の拠点、このような所の数字はどうかなと思います。本日ご出席の皆様方には、私どもに今年、大変貢献していただき、またご協力していただきました。ミユキ商會はわがままです。でも一つ言えることは、安売りはしていない。商売上で、もう一つひねりながらやっていきたい。今年同様、2016年も皆様方には引き続きご協力のほどお願いいたします。本日は、時間の許す限り和気あいあいとやっていただきたいと存じます」と挨拶し、力強く乾杯の音頭をとった。
 アトラクションとして、恒例となったマジシャン、水谷昇氏(スタートランプ代表)のマジックショーが開かれた。各テーブルを回ってのカードマジックなど、目の前で繰り広げられる鮮やかなマジックが好評で、今回も大いに盛り上がりを見せた。
 最後に、田中ミユキ商會専務が「本当に楽しい忘年会をさせていただき、ありがとうございました。我々も1年1年、皆様の最高で強力なご協力をいただきまして、頑張っていきたいと思います」と御礼の挨拶を行い、一本締めで終了した。

組合員10社から158名が参加
加藤さんと野々部さんが優勝
愛鋲協 親睦ボウリング大会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=馬場將嘉氏・メイナン会長)のボウリング大会が昨年12月20日、名古屋市千種区の星ケ丘ボウルで開催され、組合員の従業員や家族ら158名が参加して親睦を深めた。
 当日、参加者は午前9時30分より順次受付を済ませ、午前10時、馬場理事長の始球式でゲームスタート。およそ1時間30分にわたり3ゲームを行った結果、男子の部は加藤千幹さん(藤田螺子工業)がトータル573ピンで優勝、女子の部では野々部美子さん(同)が394ピンで優勝した。
 ゲーム終了後はパーティールームに移動して表彰式が行われ、司会の大野正博福利厚生部副部長(中部製作所社長)が「本日は、組合のボウリング大会にご参加いただきありがとうございます。前回より多い158名の方にご参加いただきました」とはじめに報告。
 馬場理事長が「毎年恒例のボウリング大会。年々参加人数が増え、本日は158名の方にご参加いただきました。もう少しでこの星ヶ丘ボウルの60レーンを貸切にできるところまできました。来年は是非、貸切にしたいと思っておりますので、多くのご参加をよろしくお願いいたします」と挨拶した。
 続いて成績発表に移り、男女別に上位入賞者と各賞受賞者が発表され、それぞれに賞品が授与された。
 最後に大会委員長の鈴木憲一福利厚生部長(エフシーテック社長)が「多くの方にご参加いただきありがとうございます。特に小学生以下のお子様の参加が昨年から飛躍的に伸びており、賑やかな会となりました。また来年、全レーン制覇を目指して頑張ってまいりますので、ご協力をよろしくお願いいたします」と御礼の挨拶を行い、終了した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
 【男子の部】
▽優勝=加藤千幹(藤田螺子工業)573ピン
▽準優勝=鬼頭勲(エフシーテック)567ピン
▽第3位=近藤俊和(藤田螺子工業)534ピン
 【女子の部】
▽優勝=野々部美子(藤田螺子工業)394ピン
▽準優勝=柳川千夏(片岡商店)387ピン
▽第3位=吉田一代(藤田螺子工業)519ピン
※第3位の吉田さんと第4位の犬飼美加さん(金城螺子製作所・408ピン)は、過去3年以内の優勝者は3位以降とする組合規定により、今回3位と4位になった。

売上高2年連続1000億円超え
結束してさらなる飛躍誓う
OSG 全国合同賀詞交歓会開催

 総合切削工具メーカーオーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)は1月18日午前11時30分よりオーエスジーアカデミー内のゲストハウス(豊川市一宮町宮前149)にて「2016年OSG全国合同賀詞交歓会」を開催、全国より卸売代行店・特約代理店ら約100名が一堂に会した。
共に歩み、共に成長
 冒頭、大沢輝秀会長が「昨年は、大変な皆様方のご協力をいただき、2年続けて売上高1000億円を達成、利益も年間200億円を超える営業利益、経常利益を達成することができました。オーエスジーは世界中に市場を作ってきました。タイミングを逃さずに、中国、ヨーロッパに進出。アメリカには48年前に進出し、もうじき50周年になる。一歩一歩積み上げていくことがいかに大切かを教えてくれています。これからも世界中に伸びていくオーエスジーと共に歩んでいただきたい」と挨拶。
 石川社長は「日本の事業が非常にしっかりしており、その基盤の上に立って海外進出をしてきたことが現在につながっていると思っています。皆様方の厚いご支援がなければ、今のオーエスジーはないわけです」と感謝の意を伝え、続けて同社の2015年11月期の業績と今後の戦略を紹介した。
 それによると、2015年11月期は売上高1119億円(前年比10・8%増)、営業利益215億9700万円(同24%増)、経常利益215億1000万円(同22・4%増)、当期純利益125億1800万円(同25・3%増)と過去最高の業績をあげた。ROEは12・9%と前年比1・2ポイント増加した。
 今後は、2020年に売上高1500億円、営業利益300億円達成の目標に向かって、超硬エンドミルの売上を現在の1・7倍、超硬ドリルの売上を2倍とすることを掲げ、2016年11月期には売上高1170億円、営業利益230億円を目指す。
 超硬製品の売上、生産を加速化するため、125億円の設備投資を継続。超硬製品のマザー工場である大池工場(豊川市)の無人化比率を高めるとともに、自動車、航空機産業向けに差別化製品の増産体制を整える。11月のJIMTOFにあわせてAブランド製品を拡充。また、佐賀県武雄市に約30億円を投入して子会社の「日本ハードメタル」が超硬素材の増産を行い、独自の超硬素材戦略を強化し素材から差別化を図る。海外ではメキシコ、ドイツ、インドで工場の増設、拡張を行っている。
 石川社長は「今年は大変不透明な年になろうかと思います。おそらく転換期だと内心では思っていますが、皆様とのパートナーシップを通じて共に成長させていただきたい」と述べて挨拶を結んだ。
責任と役割を果たす
 卸売代行店・特約代理店の代表挨拶では中田繞山善社長が「世界はもとより、宇宙にまで羽ばたくオーエスジー様です。今年のオーエスジーのカレンダーのテーマは『TSU・NA・GU(つなぐ)』。人と人とをつなぐ、商品から商売に、そして世界へとつながっていく。昨年11月にAクラブが新たにスタートしましたが、日本国内で我々がしっかりと頑張って、それがオーエスジーの海外にもつながっていく。それぞれが責任と役割をしっかり果たすことが肝要かと思っています。健康に留意して今年1年、頑張ってまいりたい」と述べた。
 新春を祝い、中田山善社長、村井正夫東京山勝専務、矢野茂雄滝川物産社長、山出谷武俊山勝商会社長、大沢会長、石川社長による鏡開きが威勢よく行われた。
 乾杯の発声を三橋誠テヅカ社長が務め「2016年がより良い年になりますように」と祈念して乾杯、懇親の場となった。
 途中、同社がメインスポンサーを務める、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の観測衛星打ち上げを計画しているアストロスケール社(CEO=岡田光信氏)について紹介された。
 和やかに歓談が進み、山下隆蔵山下機械会長兼社長の一本で締められた。
Aクラブ元年
考えながら走る

 最後に大沢伸朗オーエスジー常務が「今年はAクラブ元年ということで、ここ2、3年が勝負になってくる。うまくいくもいかないも、最初の土壌づくりを皆さんとどのようにしていくかということに尽きると思っています。山善の創業者である山本猛夫氏が、とにかく大事なのが行動力だ、と言われていた。オーエスジーにも走りながら考える、考えながら走るという文化があります。我々も、やはり考えて動くことが重要な年になると思っています。皆さんと三位一体で走り続けたいと考えていますので、よろしくお願いします」と挨拶し、賀詞交歓会を終了した。


2016年2月21日(日) 2590号
人・物(商材)・金(資本)を磨き
岐阜の地で生き残りを図る
岐阜県管工機材商組合 平成28年新年賀詞交歓会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)の平成28年新年賀詞交歓会が1月22日午後6時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルで開かれ、来賓をはじめ、正会員、賛助会員ら約140名が出席して新春を祝い業界の発展を祈念した。
 賀詞交歓会は司会を務める渡部勝裕理事(大東社長)の開会の辞で始まり、冒頭、廣瀬理事長が「新年あけましておめでとうございます。皆様には大変お忙しい中ご参加いただきまして、誠にありがとうございます。国の施策に頼ることなく、我々機材商のメンバーは、会社の持つ人と物と金、すなわち人材、商材、そして長年営々とため込んできた自己資本を大いに活用し、またそれを磨いて努力していく必要があるのではないかと思っています。また、本日お越しのメーカー様、商社の皆様の商品を一品でも二品でも自社に取り込んで、その商品を活用して新しいお客様を開拓していくことが、我々機材商が岐阜の地で生き残っていく唯一の道ではないかと思っています。今年もメーカー、商社の皆様には大変お世話になりますが、どうかご指導のほどをお願いいたします。今年1年、皆様にとりまして実り多き1年になりますことと、本日ご参加の皆様のご多幸、ご健勝をお祈りしまして、私の挨拶といたします。本日は時間の許す限り、楽しんでいただきたいと思います」と挨拶。
 来賓挨拶では荒川晶一岐阜県管設備工業協同組合理事長(戸島工業社長)が「何か変な天気が続き、バスには乗れない、弁当も食べられないという、今の日本は変な状況ではありますが、ここにお見えになる皆様と一緒に、それを打ち破って頑張ってまいりたいと思います。それと、いま一番いけないのは低価格競争だと思います。これに巻き込まれないようにやっていきたい。今年は申年です。皆様に多くのご縁(猿)がありますことを祈念申し上げます」と述べた。
 続いて、賛助会員を代表して、中村希和子日邦バルブ取締役営業本部長が「私ども業界が関わっている水道事業環境は、日本の人口減少及び節水機器の普及等により、事業体の収入減が関連工事の減少に大きく影響を与えている状況です。しかし昨年末、毎日新聞で報道されたように、水道管が老朽化し、耐用年数を超えた管路が残っているという現状があります。老朽管の更新事業は今年度以降徐々に増加していくのではないかと、少々前向きに捉えているところです。先人の教え、伝統を生かしつつ、常にチャレンジ精神を忘れず、これからも世界に誇れる日本の水道事業、また岐阜県の水道事業に貢献していきたいと思います。今後も、皆様のご支援を賜りまして、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします」と挨拶した。
 来賓の紹介に続いて、乾杯では倉地久雄愛知県管工機材商業協同組合理事長(倉地社長)が「愛知の組合は、岐阜の組合さんとも連携をして情報交換しながら良いお話をゲットして、共に良い年にしたいと思っています」と挨拶し乾杯の音頭をとった。
 懇親会は、木曜会の高橋宏明氏(白木商会)の司会進行により和やかに歓談が進む中、豪華賞品が当たる抽選会で一層盛り上がりを見せ、奥村威彦副理事長(安田本店長)の中締めで終了した。

他産業視察は知多電力館
レクリエーションの準備順調
愛機工青年部 1月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、1月13日午後7時より名古屋市東区のSIZIANOにおいて役員会を開催し、2月のレクリエーション、3月の他産業視察、次年度人事などについて審議した。
 森部長の挨拶に続いて、12月2日に開催された忘年会の報告を近藤健志会合担当幹事(長村商店)が行い、大庄水産を会場に39名が参加したことなどを報告した。
 西川知孝レクリエーション担当幹事(シミヅ産業)より、2月6日の「福井ずわいがに・甘えび食べ放題&長浜黒壁スクエアツアー」について、目標70名に対して現在の参加は60名と若干の余裕があるので再度未回答のところに連絡し目標に近づけたいと申込みに関して報告された。1月22日には厚生部で決起大会を開催。
 他産業視察については、岡本隼研修担当幹事(ブロードリーフ)が、3月12日に開催を予定、中部電力の知多電力館を中心とした見学とし、午後にもう1か所見学する先を検討していることを報告した。
 役員人事に関し三木喜昌統括幹事長(三起工機)より、次回2月の役員会までに各幹事会にて新入会も含めて検討し報告するよう話があった。
 野球については梅本陽史野球担当幹事(杉本商事)より、3月19日に決勝戦を行う予定と伝えられた。
 その他、東爪英彦総務幹事長(マルマン商事)より、部員の消息と3月25日に合同委員会を開催することが告知された。会場は未定。
 役員会終了後は、新年会が開かれ、和やかに親睦を深めた。

若手の人材育成に重点を
岐阜で全国機械工具商若手交流会開催
岐阜機工会 新年賀詞交歓会

 岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)は1月21日、岐阜市司町の岐阜会館で新年賀詞交歓会を開催。来賓や同会会員など84名が参加し、新年の始まりを祝った。
 はじめに、司会進行役の徳永和也総務幹事(徳光社長)から、来賓の池田眞澄氏(岐阜県中小企業団体中央会事務局長)が紹介され、続いて嶋ア会長が挨拶に立った。嶋ア会長は「岐阜県における、今年3月に卒業予定の高校生の有効求人倍率は昨年9月末時点で1・7倍ありました。産業別では製造業が圧倒的に多く、なかでも我々が直接関わっている自動車部品関係、工作機械関係、電子部品やプラスチック製品関係などが上位を独占しております。こうした安心材料があることから我々の業界はまだしばらくは仕事が回ってくるものと思っております」と岐阜県内の求人状況を引き合いに出し、今年の景気情勢を予想していた。また「若い人材の育成は我々の業界共通の認識です。これまでは2年に一度、東京・大阪・名古屋の青年部を中心とした全国の集まりが行われてきましたが、当会を含め、全機工連(全日本機械工具商連合会)加盟団体の約6割が青年部を持たない状況では、全国の若い人材が一堂に会することは容易ではありません。そこで、何とかこうした機会が作れないものかと討議を重ね、また全機工連から青年部補助金を今年度から付けていただくことも決定し、東京・大阪・名古屋の青年部会が行われない年に『全国機械工具商若手交流会』を開催する運びとなりました。こちらは“自称若手”であれば年齢制限なく参加できます。もちろん、所属団体に青年部が無くても参加できます。そして第一回目となる今年は岐阜で開催することがほぼ決定しております。日程は9月9日・10日を予定しております。ぜひご参加くださいますようお願いいたします」と業界の若手人材の育成を目的とした交流会への参加を呼び掛けた。
 次に、安達幹雄氏(トラスコ中山ファクトリー営業部中部担当部長)が登壇し「先日の日経新聞に『日銀は地域経済報告の中で、東海地域の景気の総括判断を緩やかに拡大している≠ノ引き上げたと発表した』と、非常に喜ばしい記事が掲載されていました。こうした経済状況を背景に、ここにお集まりの皆さまが益々ご発展されることを祈念します」と乾杯の音頭をとった。
 和やかなムードで会は進行し、宴もたけなわとなったところで、福生雅利氏(ギフベア社長)が中締めの挨拶へ。「申年は乱高下の激しい年になると言われておりますが、岐阜機工会は一丸となって受注を獲得していく体制を築き上げ、共に手を取り合い、良い一年にしましょう」との言葉で会を締めくくった。

サミット開催で盛り上がるなか
チャンスを生かして更なる発展を誓う
三重県機械工具商組合 平成28年度賀詞交歓会

 三重県機械工具商組合(理事長=水谷彰宏氏・東亜機工社長)は1月22日、三重県四日市市の四日市シティーホテルで、平成28年度賀詞交歓会を開催。組合員・賛助会員ら合わせて65社・96名が参加した。
 冒頭、水谷理事長は「先ほど株価を確認したところ41円上げていましたが、1月に入ってから今日まで、株価が上がったのはたったの3日だけでした。1月4日に、ある賀詞交歓会に参加したのですが『株価は下げているし、円高も進んでいます』と新年早々、景気の良くない話がありました。マスコミの年明けすぐの報道などでは景気はそこそこだと言っておりましたが、こうしてみると景気は厳しくなっていくのかなと感じています。しかし、別の会では『国内でも海外でも設備投資は進んでいく』との意見もあります。どちらにせよ、リーマンショックを経験しているのですから、株価の下落や円高が進んでも、それに負けない気持ちでいくだけです」と、新年の抱負を語った。続けて「三重県は今年、5月26日・27日の伊勢志摩サミット開催、それに付随し4月22日から桑名市を主会場にジュニア・サミットが開催されることで非常に盛り上がりを見せています。さらに、三菱重工業松阪工場ではMRJの本格生産突入など、三重県は今、活気にあふれています。今年の干支『申』の文字に人が加わると『伸(びる)』という漢字になります。“しめすへん”を付けると『神』という漢字になります。伊勢神宮のお膝下であるこの三重県で当組合は今年1年、皆さま方の助けを得て伸びる年にしたいと思います。そして、組合員の皆さま、賛助会員の皆さまが共にメリットとなることを考えながらこの1年を過ごせたらと思っております」との言葉で挨拶を結んだ。
 引き続き、藤本忠信理事(山善四日市)が登壇し「2016年、三重県は全国から注目されている県であります。我々もメーカーさま、商社さまのご協力をいただきながらも、この注目の集まる三重県で今年1年、頑張ってまいります」と抱負を述べ、参加メンバーの発展を祈念して乾杯の音頭をとった。
 皆が新年の挨拶を交わし、近況などについて談笑に花を咲かせるなか会は終盤を迎え、小倉貴志理事(日伝鈴鹿営業所)が登壇。小倉理事は「今年1年、皆さまにとってメリットとなる案件は確実に増えてくるものと思っております。ここに居る皆さまの叡智を結集して、その時その時のチャンスを確実にものにしましょう。当組合の強みは会員の皆さまの横の繋がり≠セと思います。この繋がりをさらに強め、今年1年を乗り切りましょう」と挨拶。最後は1本締めで、この日はお開きとなった。

申年の今年こそ我々も
果実を手にする良い年に
愛鋲協 平成28年新年会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=馬場將嘉氏・メイナン会長)の平成28年新年会が1月22日午後6時より名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルで開催され、組合員ら23名が参加して新春を祝った。
 新年会は鈴木憲一理事(エフシーテック社長)の司会で進行され、冒頭、馬場理事長が「2016年、今年は60年に一度の丙申(ひのえさる)です。サルは動物の中でも一番頭が良く、動きも俊敏、活動も活発です。去年から今年にかけて予期せぬ事が多々起こりましたが、何事にも俊敏に上手く逃げていくサルにあやかって、我々も難を逃れて吉となるような形で今年はまいりたいと思います。巷を見てみますと、赤いものが良く売れているようです。赤い下着が難を逃れて吉を呼び込むということで、盛んに売られています。私どもの身近な所では、豊臣秀吉が申年生まれということ。今年1年、良い年にしていきたい。申は、植物などが伸びて、これから伸びが止まって実をつける時期、今までの苦労が実って、本当に実りが出てくるといった年と、書物には書かれている。長年、大企業では景気が良いと言われていましたが、なかなか私どものところには実感として湧いて来なかった。実感のないまま過ぎ去ってしまっては困りますので、是非とも今年は果実が私どもの手に入るようになってほしいものです。どうぞ今年1年、皆様方が繁栄されますように、また皆様方の家庭にも幸多からんことを祈念いたします」と挨拶。
 来賓祝辞では、水越昭雄愛知県中小企業団体中央会総務部長が「本日は、愛知鋲螺商協同組合の新年会にお招きいただきまして、ありがとうございます。ご出席の皆様におかれましては、依然として厳しい状況下ではありますが、新年にあたり決意を新たに各企業と組合発展のために力強く邁進されますことをご期待申し上げるとともに、本日ご出席の皆様方のご健勝とご多幸を祈念いたします」と述べた。
 続いて、藤田K組合相談役(藤田螺子工業会長)が「我々は、環境など様々なもののせいにせずに、原点、足元をしっかり固めて、このような時こそもう一度、創業の考えや自分の若い時はどうだったかを振り返りながら、しっかり一歩一歩進んで行きたい」と述べ力強い発声で乾杯、懇親の場となった。
 懇親会では藤田相談役が持参したねじ商連第1回会合の記念写真が回覧され、参加者は当時の業界の様子に思いを巡らせた。和やかに歓談が進む中、藤田守彦副理事長(藤田螺子工業常務)の中締めで午後8時過ぎにお開きとした。

 この日は新年会に先立って午後5時から定例の理事会が開かれ、新年会の最終打ち合わせを中心に審議が行われた。

節度ある商売ができる
明るく元気な業界へ
静岡県管工機材商組合 第19回新年賀詞交歓会

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲巳氏・一色機材社長)は、1月14日午後4時より静岡駅前のグランディエールブケトーカイにおいて、第19回新年賀詞交歓会を開催した。出席者数が過去最多だった昨年をさらに上回る、正・賛助会員ら合わせて250名余が出席し盛会となった。
 司会の大村敏之副理事長(大村商会社長)による開会の辞で始まり、冒頭、一色理事長が「皆さん、明けましておめでとうございます。私が理事長になり、初めての賀詞交歓会です。至らぬ所が多々あるかと存じますが、何卒ご容赦いただきますようお願いいたします。さて、アベノミクス。景気が良くなると3年以上前に始まりましたが、静岡のローカルのこの業界はあまり恩恵を受けていない気がします。我々業界も、安売りは止めて、商道徳に則った節度ある商売ができるようにしていきたい。基本になるのは皆さんの営業努力と一生懸命な姿勢が大切です。2016年、なんとか明るい静岡の管工機材組合を皆で作っていきましょう」と挨拶。
 来賓紹介に続いて、橋本政昭全国管工機材商業連合会副会長(橋本総業社長)が「今年は色々なことのある年です。最初はマイナンバーの導入。4月に電力の自由化。エネルギー全般に変化が出てくると思っています。7月に参議院選挙。8月にオリンピック、9月にパラリンピックがリオで行われます。11月にはアメリカの大統領選挙で新しい大統領が決まる。先の読めない不透明な時代ですが、逆に言えば、皆で着実にしっかりやっていこうということです。この静岡の組合は仲良くしっかり仕事をしている所ばかりで、大変心強いと思います。今年も宜しくお願いいたします」と祝辞。
 メーカーを代表して、堀田康之キッツ社長が「管工機材の業界は、全般的にあまり良くないというのが実態だと思います。我々賛助会員もこういう時こそ、しっかりお客様の所に足を運んで、お客様がお困りになっていることに耳を傾けてサービスをしていかなければならないと思っています。また今年1年、組合員の皆様とはしっかりとお付き合いをさせていただきたいと思いますので宜しくお願いいたします。健康寿命は、静岡県男性が全国2位、女性は1位、総合で1位ということで、静岡県は男女とも非常に長い。それだけ温暖で暮らしやすい所だと思います。今年も健康で元気に過ごし、価格だけの競争はせずに行けますことを祈念いたします」と挨拶した。
 乾杯に際し、卸商社を代表して吉川富雄オータケ会長が「お客様に笑顔で接し、お願いすることはきちんとお願いしていくことが基礎。思いは通じると思います。今年1年を皆様と共に1年後に良かったと言えるようにするためには、自分自らそう思って過ごすことが大切だと思います」と述べて力強く乾杯の音頭をとった。
 和やかに祝宴が進み、木下昌晴TOTO中部支社副支社長の中締めで終了した。

受注予想は1兆3500億
今年は高止まりの1年に
ニュースダイジェスト社 FA業界新年賀詞交歓会

 1月8日、ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区、以下ND社)主催の2016年FA業界新年賀詞交歓会が名古屋市中村区のキャッスルプラザで開催された。当日は、昨年を超える600名以上が来場し大変な賑わいを見せていた。樋口社長の挨拶に始まり、ND社が発行する月刊「生産財マーケティング」編集長の八角秀氏によるFA業界展望、NDマーケティング大賞贈呈式と受賞講演、そして「FA新時代に向けて」と題した新春トップインタビューなど、FA業界の2016年を予測するうえで非常に有意義な会であった。
 冒頭、樋口社長は挨拶の中で「昨年、工作機械業界は約1兆5000億円の受注額になったもようです。一昨年と比べてもマイナス1ポイントほどですので、ほぼ高い水準がこの2年続いたということです。私どもの本年の受注予想は1兆3500億円です。昨年から約9ポイントマイナスと厳しめに見ていますが、それでも月平均で1125億円と非常に高い水準であります」と、本年の見通しを述べた。我が国の工作機械産業の需給実績と今後の見通しについて八角編集長から具体的に発表された。以下にその内容をまとめる。
 【受注】昨年は前年比ほぼ横ばいの1兆4900億円(日本工作機械工業会統計)に達した。内需は大幅に伸びた一方、外需が鈍化し、その比率は4対6に。今年は国内外ともに目立った好・悪材料は無く、堅調な市況が期待できるようだ。内需は2年連続前年比2ケタ増となり、リーマンショック以降初の5000億円台へ乗せてきた。これは、補助金など一連の政策が強く後押しした結果である。また、長年設備投資を抑えてきた金型メーカーなど中小企業が積極的に設備投資に動いたことも要因のひとつである。その他、国内製造業の設備更新意欲にも底堅さが感じられ、今年も受注ベースで5000億円台を確保できるとみられる。一方、外需では、昨年はBRICsやASEANなど新興国の需要が弱かったが、日本メーカーにとって主戦場の欧米先進国市場が堅調だったため高水準を維持できた。「製造業重視」「実物資産重視」の傾向は世界的にも強まっており、今年も世界全体で設備市場は堅調に推移するものとみられている。円安の安定と原油安傾向が工作機械内需の活性化を後押ししているが、その他の原材料の高騰は国内製造業を圧迫する一因となっている。工作機械メーカーにとっては円安が国際的な価格競争力の確保にもつながっている。
 【生産】昨年は1兆2900億円(経済産業省機械統計)に達したもようだ。今年はマイナス約10ポイントではあるが、1兆1500億円と引き続き高水準を維持するものとみられている。景気の先行指標とされる工作機械受注に対して、生産は遅行指標とされている。これは、納期には受注から3〜5カ月、大型機では長いもので1年ほどを要するが、こうしたタイムラグがあるためである。昨年11月時点での受注残は約6300億円と高水準を維持している。EMS(電子機器製造受託サービス)関連の需要が全体の6〜7分の1ほどを占めているようだが、EMS関連市場は新規需要の開拓期を過ぎて更新需要がメインとなりつつあり、市場としての安定性が高まっている。製造業全体で、新素材の試作・採用、部品の複雑化・多機能化の流れは強く、工作機械メーカーは今、ソリューション提案型(工具、ツーリング、ジグ、自動化機器のトータルパッケージで古い相場感を壊す。売り切るだけでなく保守・メンテもビジネスに組み込む)の営業が求められている。また、各種工作機械、ロボット、機器、工具などをまとめ上げることのできるシステムインテグレーターの機能を持ったメーカーや商社の重要度が今後増していくだろう。
 【輸出】昨年の輸出額は前年比マイナス1・5ポイントの9470億円(財務省貿易統計)となったもよう。新興国市場は低迷だったものの、欧米を中心とした先進国市場が堅調だったため輸出は高い水準を維持した。10年ぶりに米ドルの金利引き上げが決定したが、世界の市況は安定している。しかし、新興市場への投資の活性化にまでは至らないとみられる。対して北米は航空機、自動車など、今年も堅調に推移するとみられる。欧州は移民問題やテロなどの懸念材料も多いが、設備市場は大規模な紛争など不測の事態がない限り、今年も日本メーカーにとっては堅調な市場になると期待されている。中国の製造業は設備の過剰感を解消しきれていない。しかし、一部の購買力のあるユーザーは新規投資に積極的であり、特に日欧製の新鋭機や自動化システムへの関心が高く、設備市場に占める日欧からの輸出比率は高まるものとみられる。韓国や台湾の工作機械メーカーは為替の問題などで苦しい状況にあるため、日欧の優位性がより強調される結果となっている。
 【輸入】昨年は前年比プラス8・8ポイントの850億円(財務省貿易統計)となったもよう。今年はプラス11・8ポイントの950億円が見込まれている。円安が安定し国内の輸出産業も国内での設備投資に積極性をみせているため、今年も輸入機への関心は引き続き高水準にとどまるだろう。機種別ではNC旋盤、レーザ加工機、マシニングセンタ、放電加工機、工具研削盤、歯車加工機などが主力。なかでも工具研削盤や歯車加工機など特徴的な機械の人気が高い。
 次に、NDマーケティング大賞贈呈式が行われた。今年の受賞者は安川電機会長兼社長の津田純嗣氏。贈呈式の後は受賞講演が開かれた。
 恒例の企画となっている新春トップインタビューは、樋口社長の司会進行でスタート。今年のゲストは、ファナック社長の稲葉善治氏、DMG森精機社長の森雅彦氏、そして、THK社長の寺町彰博氏の3名。司会の樋口社長から、それぞれが予想する今年の業界展望や、各社の今年の売り上げ予想、事業展開などについて鋭い質問が飛び出すなど、非常に内容の濃い討論会となった。
 第2部の懇親パーティーはオークマ社長の花木義麿氏による挨拶に始まり、歴代NDマーケティング大賞受賞者の紹介を経て歓談のひとときへ。最後は、愛知県機械工具商業協同組合理事長である伊藤高順氏(春日鋼機会長)の中締めで盛況のうちに幕を下ろした。

第13回(平成27年度)
新機械振興賞決まる
経済産業大臣賞など8件

 一般財団法人機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)は1月18日、平成27年度の新機械振興賞の受賞者を発表した。今年度は21件(大企業11件、中小企業6件、小規模事業者4件)の応募の中から、経済産業大臣賞1件、中小企業庁長官賞1件、機械振興協会会長賞5件、審査委員長特別賞1件が表彰される。
 経済産業大臣賞を受賞したトヨタ自動車(愛知県豊田市)の「FC(燃料電池)駆動システム」は、燃料電池セルに独自の三次元構造を採用して発電性能を向上させると共に、反応に必要な加湿装置を廃止するなどの改良を加え、燃料電池の省スペース化と同時に高性能化を図った。また、水素タンク形状の改良や強度強化のための炭素繊維の巻き方を工夫して、炭素繊維の使用量を抑制したり、ハイブリッド車部品の流用や部品の統合を行いコストダウンするなど、水素自動車の市販化に向けて数多くの問題を解決し、世界で初めて量産化に成功したことが高く評価された。
 中小企業庁長官賞を受賞したテクニカル(青森県弘前市)の「極めて平坦な基準ガラス基板の開発」は、平面度測定用のレーザー干渉計に使用する基準ガラス基板において、市販品としては最高クラスの精度となるλ/100(凹凸の差が6・3nm以下、ただし精度保証値はλ/50)の精度を持つガラス基板を開発。製作には産業技術総合研究所の協力による平面度国家標準機および超高精度絶対形状測定装置(SDP)の測定結果と、自社での干渉計による三枚合わせ法の3種類の測定結果の相関を何度も確認する作業が行われ、その努力と共に修正研磨の高い技術力や歪みの少ない枠材への固定方法を考案した点などが高く評価された。
 新機械振興賞は、従来の機械振興協会賞(昭和40年度創設)と中堅・中小企業新機械開発賞(昭和45年度創設)を統合し、平成15年度に発足。今回は第1回の機械振興協会賞から数えて50回目にあたる。前回(平成26年度)より業界団体等からの推薦のほか、自薦での受付を開始。また、小規模事業者を対象とした審査委員長特別賞も新設された。
 表彰対象は、独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発及びその成果の実用化により新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者となっている。
 今年度の新機械振興賞は、新機械振興賞審査委員会(委員長=吉川弘之氏・国立研究開発法人科学技術振興機構特別顧問)において厳正な審査の上、決定された。表彰式は2月18日、機械振興会館(東京都港区)ホールにて開催。
受賞一覧
【経済産業大臣賞】
●「FC(燃料電池)駆動システム」トヨタ自動車梶i愛知県豊田市)※(一社)日本自動車工業会推薦
【中小企業庁長官賞】
●「極めて平坦な基準ガラス基板の開発」潟eクニカル(青森県弘前市)※自薦
【機械振興協会会長賞】
企業名五十音順
●「人の視覚特性を再現可能としたレーザースペックル測定装置」潟Iキサイド(山梨県北杜市)※(一社)レーザー学会推薦
●「プレスベンド鋼管の高能率製造プロセス」JFEスチール梶i東京都千代田区)※(一社)日本鉄鋼協会推薦
●「ドライバビリティと使い勝手を向上させたAMTの開発」スズキ梶i静岡県浜松市)※(一社)日本自動車工業会推薦
●「世界最高出力の深紫外ピコ秒パルスレーザー」スペクトロニクス梶i大阪府茨木市)※(公財)大阪市都市型産業振興センター推薦
●「横流れ電流低減化加工した小形誘導電動機」三菱電機梶i東京都千代田区)※自薦
【審査委員長特別賞】
●「無粉塵型土壌自動粉砕篩分け装置の開発」大起理化工業=(埼玉県鴻巣市)※(一社)日本環境ビジネス推進機構推薦

会員相互の情報交換を密にし
新しいことに常にチャレンジ
山信会 平成28年新年互礼会開催

 配管資材・住宅設備の総合商社、山信(社長=小川信氏、本社=名古屋市熱田区中田町6‐8)と販売店・メーカーでつくる「山信会」(会長=浅野政司氏・東海設備工業社長)の平成28年新年互礼会が1月19日午後2時30分より名古屋市熱田区の熱田神宮会館で開催され、正会員、賛助会員ら130名が出席し、さらなる飛躍へ向けて結束を固めた。
 山信会事務局を務める山口知司氏の司会で進められ、冒頭、浅野会長が「昨年はいろいろ自然災害や人為的な偽装事件、事故等があり、大変な年でした。それが過ぎ、今年は申年で、申に 
イ(にんべん)をつけると『伸』になる。今年は努力次第で飛躍の年となるのではないかと感じています。ある意味、チャンスの年でもあると私は思っています。前向きに、どんな状況にあっても油断をせずにプラス思考で進むことが大切だと思っています。いろいろな情報を集め、飛躍をしていく。アベノミクスも第二段階で新三本の矢の施策が行われています。国内外に様々な問題を抱えていますが、なんとかその施策に便乗して飛躍できる年にしたいと思っていますので、今年も皆さんの絶大なるご理解とご協力をいただきまして、山信会会員、山信さんが共に発展できますように祈念申し上げます」と挨拶。
 続いて、小川山信社長が挨拶し「日頃は山信会にご協力、ご支援を賜り、誠にありがとうございます。また山信に対しても各営業所を通じてご厚意を賜り、ありがとうございます。住宅に関しては、もうそろそろ上向いてきても良いのではと思いますし、工場などの非住宅に関しては、設備投資の助成金が今年もあり、中小企業の設備投資優遇税制も平成29年まで続きますので、これらの設備投資関係がもっと上がってくるのではないかと思います。官需関係も前年と同程度の見通しで、ほとんど変わらない。その中で、山信会の皆様も、私どもも成長をしていかねばなりません。言えることは、旧態依然のことをしていてはいけない。やはり、新しいことをどんどんと進めていきたい。山信会では、勉強会、工場見学会などを行うと同時に、懇親の場をより多くして会員相互の情報の交換を密にしていきたいと思います」と抱負を述べた。
 引き続いて行われた講演会では、女流講談師の宝井琴柑さんによる「講談とは何かと楽しみ方」と題した講演の後、当地に由来した講談「加藤孫六 出世馬喰」が披露された。さらに落語家の桂宮治さんの落語で初笑い、楽しいひと時を過ごした。
 講演会の後は懇親会が催され、賛助会員の竹下文人LIXILジャパンカンパニー中部支社副支社長の音頭で乾杯。情報交換などをして親睦を深め、辻村和敏山信会副会長(辻村工業社長)の中締めで終了した。

ガスの自由化を来年に控え
製販がより密接に連携
リンナイ 中部・北陸地区新春の会

 リンナイ(社長=内藤弘康氏、本社=名古屋市中川区福住町2‐26)は、1月13日午後1時30分より名古屋マリオットアソシアホテルにおいて「平成28年中部・北陸地区リンナイ新春の会」を開催した。同社顧客であるガス事業者をはじめ、管材、建材、住設の商社ら180名が出席する中、平成28年度経営方針・重点方針説明、特別講演、新春懇親会が行われた。
 冒頭、後藤庄樹中部リンナイ会会長(名古屋プロパン瓦斯社長)が「本日、早速大きなニュースが舞い込んできました。来年4月からのガスの自由化が決定したというニュースです。我々は年代別に色々なことを考えていかなければならない。電気の自由化においても、電気にプラスαでお客様にメリットを与えていく流れができている。もう一つ大切なのは、我々ガスを売っている業者としては、ガスとともに、ガス商品も売っていかなければならないと思っています。お客様に喜んでもらうには、ガスもエコでなければならない。そうなれば、リンナイさんのエコワン(ハイブリッド給湯・暖房システムECO ONE)を我々は積極的に売っていき、エコ化、そしてお客様のコスト面でも非常に良い商品なので、この商品でガスのメリットを知っていただく。リンナイさんとしっかりとしたタッグを組みながら、お客様に更にPRしていくことが重要だと思っています。この会を通して皆様方とともに、この1年間頑張っていきたいと思っていますので宜しくお願いいたします」と挨拶。
 内藤リンナイ社長は、新年の挨拶と経営方針の発表を行い、その中で2017年度に連結売上高3500億円、連結営業利益390億円をめざす中期経営計画について説明した。
 内藤社長は「中期経営計画で『進化と継承2017』と謳っています。扱う商品が大きく変わってきており、30年前主流だったテーブルコンロは端に追いやられ、今やビルトインコンロが主力。常に市場は変化している。我々は、それに合わせたビジネスを展開していきます。給湯器でも、給湯単機能器から追い焚き付きの給湯器になり、現在は暖房機能付きの追い焚き給湯器が伸びています。更にそれに付随する床暖房、浴室暖房を展開していきたい。浴室暖房はヒートショックの予防になり、床暖房も雑巾がけができる環境なので絨毯と違いダニの発生する余地もないというところでは喘息対策にもなる。健康面からも商品価値があります。これを皆様と一緒に伸ばしていきたい。『熱と暮らしへのこだわり』『品質』『現地社会への貢献』はしっかり継承していきます。現在中国で工場を建設していますが、中国国民の志向が多機能・高級機志向に変わってきており、経済が減速中でも大いに期待できます。2015年度で業績を消費税率引き上げ前に戻し、2016年度は更に伸ばしていきたい。そして3カ年計画最終の2017年度には売上高を現状の約20%、営業利益も20%強伸ばしていきたい。今年は電気、来年はガスの自由化を控えています。リンナイとしては『より良い商品を提案し、より良いサービスでお客様を支えていく』をモットーに2016年も頑張ってまいりたい」と述べた。
 続いて、古賀宣明リンナイ中部支社長が重点方針を発表。「2016年4月、いよいよエネルギーの自由化が始まります。エコワンは今年5月にバージョンアップし住宅の省エネ化に対応していきます。業務用分野では、ガス給湯器市場が大きく拡大。業務用50号給湯器は、10年前に比べ約2倍に伸長しました。ボイラー技師が不要のため今後も拡大が見込まれます。今年4月に設置性が大幅に向上した新製品を投入し、更なる拡大に取り組んでいきます」と述べ、中部支社の販売支援、研修支援、サービス体制について説明した。
 販売支援策として、『快適生活フェア』(大版チラシによる紙上展示会)を年2回企画する。また、ユーザー向けイベント『エコフェスタ』をエリア毎に販売店とリンナイが1対1で推進。今年は66会場での開催を予定している。
 研修支援では、商品知識の基礎から施工技術の習得まで幅広い研修とともに代理店、販売店の要望に応えるフリープラン研修にも対応。提案力向上をサポートする、体感研修施設ほっとラボは中部エリアに2か所、名古屋と金沢にあり活用を勧める。今年5月には新名古屋研修センター・ほっとラボが完成し移転する予定。
 サービス体制については、中部エリアで15社、129名のサービスマンを配置し、『お客様の期待に応え、感動を与えられるアフターサービス』の提供に努める。
 方針説明後の特別講演では、東京工業大学ソリューション研究機構の金谷年展特任教授が「政府の今後の施策で住宅・エネルギーマーケット・業界はどうなるのか?」と題して講演。ビジネスの拡大、新たなマーケットの創出には「社員の心、お客様の心に火をつけることが大切」と話した。
 新春懇親会は、成田常則リンナイ副社長の挨拶、柳澤勝久サンリン社長の乾杯で開宴。福引抽選会などで親睦を深め、澤田栄一マルエイ社長の中締めで終了した。

品質管理の明日を考える!
「測定・計測Solution」
24日(水)・25日(木)、名古屋市工業研究所で

 測定・計測Solution展は、昨年11月北九州市での開催を皮切りに全国6か所で初開催され、様々な測定機器メーカーが出展し最新技術の紹介やユーザーニーズに沿った提案を行う、測定・計測に特化した展示会。
 名古屋会場では、ミツトヨ、オリンパス、マグネスケール、オリオン機械など有力メーカー22社が出展し、各社の三次元測定機、真円度測定機、表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、画像測定機、電子顕微鏡、レーザー顕微鏡、工業用内視鏡、ハイスピードカメラなどを展示紹介する。
 主に品質管理部門、検査部門、生産技術部門、開発部門の担当者の来場を見込み、2日間の動員目標は500名。
 開催時間は、10時〜16時30分(25日は16時まで)
 会期中には測定・計測に関連した各種セミナーも開催される。
 【出品メーカー】
 ミツトヨ▽オリンパス▽マグネスケール▽オリオン機械▽TONE▽エー・アンド・ディ▽日本電子▽アイゼン▽フォトニックラティス▽日研工作所▽日本ヴィジョン・エンジニアリング▽ニコン▽東日製作所▽イチネンTASCO▽日本電産シンポ▽三鷹光器▽ベッセル▽ベクトリックス▽ナベヤ▽日機▽ダイアディックシステムズ▽ディテクト
 【セミナー】
 2月24日(水)
●A・11時〜12時
『不良品を出す前に!最新鋭!測定機と測定方法のご紹介』▽ミツトヨ
●B・13時〜14時
『材料の成分分析の必要性〜性能、環境への影響と解明〜』▽オリンパス
●C・15時〜16時
『はめあいとは!はめあい交差の重要性』▽アイゼン
 2月25日(木)
●D・11時〜12時
『測定工具の正しい取扱いと保守管理についてのアドバイス』▽ミツトヨ
●E・13時〜14時
『やさしい品質改善&品質管理セミナー 品質管理のコストダウン!』▽ベクトリックス
●F・14時30分〜15時30分
 『非接触三次元セミナー 表面性状新規格ISO25178シリーズとポイントフォーカス法について』▽三鷹光器
 工場における測定・計測機器分野をテーマにした専門展示会「測定・計測Solution」が2月24、25の両日、名古屋市熱田区の名古屋市工業研究所で開催される。山善名古屋営業本部(本部長=吉村泰典氏)傘下の有力販売店が主催。製造業における品質管理の重要性が高まる中、「品質管理の明日を考える」をテーマに、ものづくりの集積地である中部地区で各生産現場に向き合った検査ソリューション機器及び情報を一堂に集めて紹介する。

琴と尺八の演奏に乗せ
前田扶美子さん朗読劇
月曜会 12月例会開く

 異業種交流の月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)は、昨年12月21日午後6時より名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルにて例会を開催した。前田扶美子さんによるショート芝居が行われ、参加した60名余りの会員は年末のひと時を楽しく過ごした。
 前田扶美子さんは、中学講師、春日井市議会議員、赤堀区区長を歴任。個人活動として取り組む演劇は、2001年に熱田神宮能楽殿を舞台にして他分野の人たちと協合して行った芝居「夜叉姫‐伝」でその斬新さが評価され、名古屋市民芸術審査員特別賞を受賞した。
 例会では、邦楽(琴・尺八)の演奏に合わせて前田さんが樋口一葉の「大つごもり」を情感たっぷりに朗読、会場を魅了した。

創業350年を迎え更なる成長を
中期経営計画最終年度、125億目指す
中部ユアサやまずみ会・炭協会合同賀詞交歓会

 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京都千代田区)の中部ユアサやまずみ会と炭協会は1月6日、名古屋市東区のメルパルク名古屋で、平成28年中部ユアサやまずみ会・炭協会合同賀詞交歓会を開催。両会会員など合わせて430名が集まった。
 はじめに、中部ユアサやまずみ会会長の小川信行氏(日本ベターリビング社長)が登壇し「今年で創業350周年と大きな節目を迎えられるユアサ商事さまの歴史は江戸時代から続いているわけですが、人とのつながりと、そのつながりの中心に企業の価値をしっかりと据えてこられたからこそ、ここまで隆々と繁盛されてきたのだと思います。私どもの会社はユアサ商事さまと比べたらまだまだヒヨコのような会社ですが、ユアサ商事さまを見習って頑張っていかなきゃなとつくづく思っております」と挨拶。
 続いて、佐藤社長が登壇し「弊社の27年3月期の連結経常利益が創業348年目にして初めて100億円の大台を突破しました。今期(28年3月期)は105億円突破を目標に、中期経営計画最終年度(29年3月期)には経常利益125億円を是が非でも達成させるという意気込みで全社一丸となって取り組んでいます」と経営計画達成に向けての意気込みを宣言。また「弊社は今年創業350周年を迎えます。1666年(寛文6年)に初代・湯淺庄九郎が京都で木炭商を興して以来、350年の長きにわたり社歴を積み重ねてこられたのは誠実と信用∞進取と創造∞人間尊重≠フ3つの経営理念のもとで取り組んできた先人や先輩たち、現在の社員たち、何よりも販売先さま、仕入先さまをはじめ数多くの関係者の方々の並々ならぬご支援のおかげだと思います」と節目の年を迎え感謝の意を表した。最後は「今年は、中期経営計画『YUASA LEGACY 350』最終年度です。創業350周年を迎える弊社が脈々と築き上げてきた国内最大規模の産業と暮らしの流通プラットホームをアジア最大級にまで進化拡大させ、既存コア事業の更なる強化、成長3分野(海外事業、環境エネルギー事業、国土強靭化対応事業)の開拓と拡大、そして経営基盤の一層の強化にまい進してまいります」と、351年目以降もさらに発展を目指していくことを誓った。
 乾杯を前に、中部ユアサやまずみ会副会長である峰澤彰宏氏(峰澤鋼機社長)より「歌舞伎俳優の初代・市川團十郎は1660年の生まれだそうですが、1666年創業のユアサ商事さまとほぼ同じ時代に、今なお脈々と引き継がれている成田屋≠ェ始まり、そして現在にまで続いているということを最近になって知りました。私が最も贔屓にしている歌舞伎役者は坂東玉三郎という方ですが、彼の語録に『型を覚えて、型を知っているから型破りができる。最初から型を覚えていなければ、それは型無しだ』という言葉があります。しっかりとした基本を身に付けているからこそ、型破り〓新しいアレンジやオリジナルを生み出すことができるのだと私は解釈していますが、この言葉は私たち自身の日頃の生活や商売にも通じるものがあるのではないかと、私の心にすごく響きました。ユアサ商事さまも、守るべきことは守りながら、常に新しいことにチャレンジしてこられたからこそ、350年という素晴らしい“継続”が今日まで続いているのだと思います。弊社の歴史は148年と、ユアサ商事さまから見ればいつまで経ってもまだまだ若輩者ですが、どうかこれからも弊社を含め、やまずみ会、炭協会をよろしくお願いいたします」と挨拶があり、同氏が乾杯の音頭をとった。宴もたけなわとなったところで、立川ブラインド工業名古屋支店長の高松源人氏が中締めの挨拶をし、本会はお開きとなった。

総受注高4か月連続で前年下回る
国内、海外ともに減少
中部経済産業局 12月度金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が1月28日に発表した、管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成27年12月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比18・3%減の367億5400万円となり4か月連続で減少した。前月比は7・8%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが前年同月比13・2%減の56億9600万円と3か月連続で減少、自動車工業向けも同26・3%減の41億9200万円と2か月連続で減少したことなどから、全体では同21・3%減の122億4600万円となり3か月連続で減少した。前月比は9・0%減となった。
 海外受注は、北米向けが2か月ぶりに前年を下回り、ヨーロッパ向けが3か月連続で、アジア向けも6か月連続で下回り、全体では前年同月比16・7%減の245億800万円となり6か月連続で減少した。前月比は7・2%減となった。海外受注比率は前年同期に比べて1・3ポイント増の66・7%となっている。
 国別にみると、1位のアメリカが82億300万円(前年同月比18・1%減)、以下、中国47億6200万円(同19・8%減)、ドイツ16億9100万円(同6・8%減)、韓国13億円(同24・2%増)、インド8億5400万円(同94・5%増)の順となった。
 地域別シェアは、北米向け38・0%、アジア(トルコを含む)向け34・7%、ヨーロッパ向け22・4%。
 販売額は、前年同月比13・5%増の362億8600万円となり、3か月連続で増加した。前月比は1・5%減となった。
 受注残高は、前年同月比5・3%減の1689億2000万円となり、26か月ぶりに減少した。前月比は3・4%減となった。
平成27年(1〜12月)の総受注高
中部経済産業局4.1%増と3年連続の増加

 併せて発表された、平成27年の管内金属工作機械メーカー主要8社の総受注高は、前年比4・1%増の4709億500万円となり3年連続して増加した。
 国内受注は前年比19・5%増の1781億7100万円となり3年連続の増加。主な業種では一般機械工業向けが同16・6%増と3年連続で、自動車工業向けが同24・7%増と2年連続でそれぞれ増加した。
 一方、海外受注は前年比3・4%減の2927億3400万円となり3年ぶりに減少した。北米向けが同6・4%減と6年ぶりの減少、アジア向けも同0・1%減と2年ぶりの減少となった。

「壁掛大便器セット・
フラッシュタンク式」発売
TOTO 新洗浄システムで省資源・省施工

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、タンク式とフラッシュバルブ式の長所を兼ね備えたTOTO独自の新洗浄システム「フラッシュタンク式」を壁掛タイプに初めて採用した「壁掛大便器セット・フラッシュタンク式」を発売した。
 「フラッシュタンク式」は、タンク式と同じ口径15Aの細い給水管でフラッシュバルブ式(給水口径25A)と同等の連続洗浄ができる新洗浄システム。給水配管と建物の給水ポンプのサイズダウンが可能となり、配管改修の場合、建物の省資材化に役立つ。給水はフレキホースで接続できるため、施工も簡単。
 壁掛タイプの特長として、便器背後のライニング内にフラッシュタンクなどの器具類が納まり、給水ホースなどが露出しないため、掃除がしやすく、いたずら防止にもなる。また、便器が床面から離れているためモップがけがしやすく、便器はサイドカバー付きで凹凸がないため拭き掃除もしやすいなど、清掃性に優れている。
 サイズは従来の壁掛タイプと比較して、奥行きが40mm、ライニング高さが100mmコンパクト。掃除口付きタイプでも側面の壁までの最小寸法が125mmコンパクトになり、狭い間口にも設置可能となった。
 便器正面からアプローチする新開発の掃除口は、楽な姿勢で大便器内部の詰まりを解消でき、メンテナンス性にも優れている。また、シール材を使わない「可動式排水スリップイン」接続方式を採用し、大便器を排水ソケットに差し込むだけで信頼性の高い施工が簡単・確実に行える。
 トルネード水流による洗浄水量は大6L(小5L)で、従来形のフラッシュバルブ式便器(13L)と比較して、約59%の節水ができるという。また、水道水・再生水での使用に、共通仕様で対応できる。
 希望小売価格は、掃除口なしのタイプが28万3000円〜30万2000円、掃除口ありのタイプが30万5000円〜32万4000円(いずれも税抜、壁掛大便器セットには便器洗浄リモコン、点検口付きのライニングが別途必要)。発売3年目に年間1万2000台の販売を見込む。

第1回名古屋ものづくりワールド
4月19日〜21日、ポートメッセなごやで
全国から約700社が出展して開催

 リードエグジビションジャパン(社長=石積忠夫氏、本社=東京都新宿区)は4月19日(火)〜21日(木)の3日間、ポートメッセなごやにて「第1回名古屋ものづくりワールド」を開催する。同展は「第1回名古屋機械要素技術展」と「第1回名古屋設計・製造ソリューション展」の2つの展示会で構成され、全国から約700社が出展。日本の製造業を支える要素技術、加工技術、ITソリューションなどの最先端技術が一堂に集結する。
 その中でも、特にインダストリー4・0に代表される「つながる工場」の実現を支えるIoT/M2Mや制御システムなどの製品、ソリューションが出展する「つながる工場ゾーン」(第1回名古屋設計・製造ソリューション展内)が注目を集めているという。
 また、産業分野を中心に注目を集めるロボット関連技術は、「モーション技術・モータフェア」「試験・計測機器/センサフェア」など第1回名古屋機械要素技術展内に多数出展される。
 同社では開催に先立ち、2月より「出展社・出展製品検索」を展示会HPに公開している。
●第1回名古屋機械要素技術展http://www.mtech-nagoya.jp/eguide/
●第1回名古屋設計・製造ソリューション展http://www.dms-nagoya.jp/eguide/
 【第1回名古屋ものづくりワールド開催概要】
▼日時=4月19日(火)〜21日(木)10時〜18時(21日は17時まで)
▼会場=ポートメッセなごや(第1展示館・第3展示館)
▼来場予定者数=2万5千名
▼出展社数=700社※最終的な見込み数
▼主催=リードエグジビションジャパン
▼出展対象製品=CAD、CAE、生産管理システム、3Dプリンタ、3次元測定、IoT/M2M、制御システム、ロボット技術、ねじ・ばね、モーション技術・モータ、油空圧機器・配管部品、バリ取り・洗浄、機構部品、加工機・工具、加工技術・機械材料、試験・計測機器/センサ、表面処理・改質など
▼来場者層=製造業の設計、開発、解析、試作、製造、生産技術、生産管理、情報システム、経営企画、品質、購買、メンテナンス・保守部門など

プレス間搬送機向けアダプタ付きパッド
『WT-SOシリーズ』発売
シュマルツ 差込み式で装置への取付けが容易!

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(日本法人=横浜市都筑区)は、プレス間搬送機への取付けが容易なアダプタ付きパッドを発売した。
 アダプタ付きパッドWT‐SOシリーズは、装置方向の取付け口が突起状にデザインされたアダプタ付きの吸着パッドで、プレス間搬送機などに多く見られる、ホルダーの先端にアダプタを差し込んで固定するタイプの装置に容易に取付けることができる。
 吸着パッドのバリエーションには、耐摩耗性や対オゾン性に優れる長寿命なエラストドゥール製パッドを3シリーズラインアップ。特に横滑りに強い特殊なデザインのSAXMシリーズは、油膜の張った薄鋼板など液体の付着したワークを強力に把持することができる。形状もベル形のため、曲面をもつワークに対し柔軟に追従しフィット。パッドの吸着面にはブレーキフットが付属し、薄い鋼板を吸着した場合にもワークを引き込まずに吸着できる。
 SPFおよびSPB1シリーズは、フラット形および1・5段ベローズ形のエラストドゥール製吸着パッド。このシリーズでは、φ20mm以上のパッドに機器内への埃の流入を抑制するフィルターを取付けることができる。
 SAXMシリーズは3サイズ(φ20mm、φ30mm、φ40mm)、SPFおよびSPB1シリーズは4サイズ(φ15mm、φ20mm、φ25mm、φ30mm)の計11種類の中から最適なパッドを選択できる。
 【主な特長】
 @プレス間搬送機など、ホルダーの先端にアダプタを差し込んで固定する装置への取付けが容易。
 A耐摩耗性や耐オゾン性に優れ長寿命なエラストドゥール製パッドをラインアップ。
 B〈吸着パッドSAXMシリーズ〉横滑りに強く、強力にワークを把持。
 C〈吸着パッドSPF、SPB1シリーズ〉真空機器内への埃の流入を抑制するフィルターを取付け可能。
 Dホースニップル付きのため、真空ホースとの接続も容易。