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2016年(平成28年)10月
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2016年10月22612
愛知県管工機材商協組主催
第31回管工機材・設備総合展
10月6日(木)〜8日(土)、名古屋市吹上ホールにて開催
テーマは「おっ! こんなとこにも管工機材」
134社が250小間に出品
2年に1度の展示会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)が主催する2年に1度のビッグイベント「第31回管工機材・設備総合展」(実行委員長=小川誉之氏・小川管商社長)が、いよいよ10月6日(木)から8日(土)までの3日間、名古屋市千種区の名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)で開催される。メーカー134社が250小間に出品。新たなビジネスマッチングの場として、また、販路拡大の好機として、出品者・来場者ともに今回も期待を寄せている。
 同組合の展示会は、1963年(昭和38年)9月の組合発足を記念して「第1回バルブ水栓配管資材展示会」が開催され、出品者63社、7000人の来場者を集めスタートした。以後、時代のニーズを的確に捉えて規模や内容を充実させ、第15回から現在の「管工機材・設備総合展」という名称に変更。メーカーやユーザーからは2年に1度開かれる情報発信・収集の場≠ニして好評を博している。
 本展示会は、一般家庭からインフラ・産業活動にいたるまでの幅広い分野にわたって社会基盤を支える管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を公開し、環境問題、資源の有効利用・リサイクル、少子高齢化などの時代の要請と関連付け、新たな需要の創造と販売促進を図り、業界の発展に寄与することを目的としている。今回展のテーマは『おっ! こんなとこにも管工機材』だ。
 展示会期間中は会場内でクイズラリーを開催。クイズに答えて、会場中央付近にあるインフォメーションセンターに行くと、その場でうれしい賞品がもらえるという。また、会場出口付近には抽選会場が設けられ、来場者は誰でも参加できる。ロボット掃除機が毎日1台当たるほか、さまざまな景品が用意されているようだ。
【開催要項】
◆名称=第31回管工機材・設備総合展
◆主催=愛知県管工機材商業協同組合
◆後援=愛知県、名古屋市、愛知県中小企業団体中央会、愛知県管工事業協同組合連合会、(一社)愛知県空調衛生工事業協会、名古屋市指定水道工事店協同組合、(一社)全国管工機材商業連合会、静岡県管工機材商組合、岐阜県管工機材商組合、三重県管工機材商業組合、中部経済新聞社、日刊工業新聞社、商工経済新聞社、名古屋機工新聞社
◆開催期間=平成28年10月6日(木)10時〜17時(開場前にオープニングセレモニー開催)、同7日(金)10時〜18時、同8日(土)9時〜16時
◆開催場所=名古屋市中小企業振興会館(1階・吹上ホール)
◆アクセス=名古屋市千種区吹上2―6―3、地下鉄桜通線「吹上」駅下車
◆展示出品=管工機材、設備機器、配管資材、計測器、関連コンピュータシステムなど
◆来場者=官公庁関係者、設計・建築・設備・保守等の関係者および各業者、住設・水道・衛生・空調等の機材機器販売および施工業者、産業プラント関連の設計・施工業者、工場の資材購入担当者、関連各団体、大学・官公庁等の研究機関、および一般エンドユーザーなど。
◆入場=一般公開・入場無料
◆事務局=愛知県管工機材商業協同組合事務局/名古屋市中区伊勢山1―2―5(山信ビル3階)、電話▽052(323)4115、ファックス▽052(323)4117
【実行委員(順不同)】
▼実行委員長=小川誉之氏(小川管商)
▼実行副委員長=成田幸隆氏(大成工機商会)
▼総括部長=安井文康氏(錦興業)▼総括副部長=竹内裕二氏(丸金商会)▼総括部=東勝則氏(オータケ名古屋支店)・土橋治彦氏(岡谷鋼機)・倉地克明氏(倉地)・加藤喜和氏(クリエイト)・黒宮誠一氏(クロミヤ商店)・丹羽一幸氏(丹羽機材)・大倉明久氏(橋本総業)・石原太郎氏(原芳商会)・鈴木啓由氏(ユアサ商事)※総括部は受付、抽選以外(総務や経理、会場等)の全てを担当する。
▼受付部長=田中勝次氏(タナカ)▼受付副部長=安藤博司氏(川本第一製作所)▼受付部=近藤尚文氏(油傳商店)・大野直樹氏(大野管材)・坪井研二氏(ツボイ)・粂内洋氏(名古屋機器)※受付部は、入場に関するあらゆることを担当する。
▼抽選部長=山田康成氏(山彦)▼抽選副部長=伊神敏雅氏(双葉製作所)▼抽選部=福元良貴氏(山信)・鈴木克利氏(米津物産)※その他、抽選部は青年部を主体として構成する。

第31回 管工機材・設備総合展
ご挨拶
愛知県管工機材商業協同組合
理事長 倉地 久雄

 このたび、愛知県管工機材商業協同組合の「第31回管工機材・設備総合展」を開催する運びとなりました。
 本展示会の前身である、第1回「バルブ水栓配管資材展示会」を全国に先駆けて開催したのは、昭和38年9月のことでした。当組合はその約半年前の2月に創立総会を行っています。創立以来53年で、31回開催していることは、先人たち、また出品メーカー様の愛知の展示会にかける並々ならぬ熱意の表れであると、いまさらながら驚嘆いたします。
 申すまでもなく、管工機材機器類は社会のあらゆる分野のインフラストラクチャーを支える重要な商品群です。今回の展示会テーマである「おっ! こんなとこにも管工機材」は、それをあらためてご来場者様にご理解いただくようにとの思いを込めて決定いたしました。
 一人でも多くご来場いただきますよう、慎んでお願い申し上げる次第です。

開催にあたって
展示会実行委員長 小川 誉之

 第31回管工機材・設備総合展の開催にあたり、新規出品者様13社を含む134社・団体の方から250小間のご出品をいただき、誠にありがとうございました。ありがたく厚くお礼申し上げます。
 今回はテーマを「おっ! こんなとこにも管工機材」といたしました。管工機材は、普段なかなか一般の方々の目にふれる場所にない、いわば「生活を支える縁の下の力持ち的な存在」です。そのような管工機材について、この管工機材・設備総合展を、つねに時代の流れを敏感に受け止めた商品や技法などで、ご来場者の方々に、新しい「気づき」を提供できる場所にしたい。そのような思いがこのテーマには込められております。
 開催時期を初夏から秋に移して早12年になるこの管工機材・設備総合展は、おかげさまをもちまして中部地区での管工機材・設備業界の風物詩として定着してまいりました。
 この管工機材・設備総合展において、皆様に新しい「気づき」を一つでも持ち帰っていただければ、幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。

出展製品
震災対策用に
小型機械式緊急遮断弁
ベン 感震器直載型がラインナップ D−27

 ベン(社長=横沢好夫氏、本社=東京都大田区)からは、今イチオシ商品の震災対策用小型機械式緊急遮断弁(EIM型シリーズ)が出品される。
 震災対策用機械式緊急遮断弁は、電気を使用しないで地震感知出力と遮断弁閉止を機械的な動力で行うゼロエネルギー商品だ。電源・制御盤・電気配線・バッテリー不要の「安心・安全・省エネ形」緊急遮断弁で、防災意識の高まりから注目度も依然高い。
 今回出品される小型機械式には、感震器直載型(EIM―10、10F型)と、レリーズ接続型(EIM―11、11F型)がラインアップされており、これらは主に油タンクや給油ラインなどへの設置に向いている。また、停電対策(非常電源装置)や電気設備工事は不要なので、電源の無い山間地でも使用できる。さらに、従来品に比べ高さを約30%、重さを約10%小型・軽量化したことで、取付けも容易になった。
 感震器直載型のEIM―10、10F型は、感震器を直接本体へ搭載することにより、レリーズ長の制限や感震器設置架台などの施工コストおよび工数を削減することができる。
 レリーズ接続型のEIM―11、11F型は、感震器と遮断弁が分離設置のため、感震器を配管系とは別に堅固な架台や頑丈な壁面に取付けることで配管振動などによる誤作動がない、といった特長がある。
 同社で今イチオシな商品だけあり、その引き合いも上々だ。来場者には、ぜひ同社のブースに足を運んでいただき、同商品を体感していただきたい。

第31回 管工機材・設備総合展 出展製品
停電時も確実に遮断作動
キャパシタ採用で10年間の蓄電
東洋バルヴ 緊急遮断システム A−32

 東洋バルヴ(社長=小田仁志氏、本社=東京都中央区)からは『緊急遮断システム(キャパシタ型)』を紹介。
 この製品は、同社従来品で使われていた鉛蓄電池(UPS)から「キャパシタ(コンデンサ蓄電装置)」に変更し、UPSと比べ3倍以上の長寿命で約10年間持続。バッテリ交換忘れによるトラブルや停電、一時的な電圧降下、瞬停などに起因する誤作動を防止する。キャパシタは低温環境にも強く、寒冷地での出力低下は稀だ。鉛不使用なので廃棄する際も環境に配慮できる。制御盤寸法は従来品より半分程で重量も半分の15s。小型・軽量化することで省スペース化も実現。使いやすさも追及しており、表示ランプ、スイッチなど、すべて制御盤へと収納。大地震による遮断からの復帰は、制御盤内の復帰スイッチを押すだけと簡単だ。
 感震器は国交省標準仕様の震度5相当=200galに設定。高性能タイプで、地震以外での揺れに起因する誤動作を防止する。緊急遮断弁にはTOYO電動アルミニウム合金製バタフライ弁を標準採用。手動開閉機構付きで、長時間電源を損失した場合もバルブの現場開閉操作が可能だ。標準機能として、遮断と同時にポンプ停止や警報出力を備えている。

三栄水栓製作所 2016年の新製品
「cye」「toccata」
デザインセンスの光る混合栓 A−20

 三栄水栓製作所(社長=西岡利明氏、本社=大阪市東成区)は、2016年の新製品「cye(サイ)」、「toccata(トッカータ)」を出品する。
 「cye(サイ)」とは再編集の再=Aコントラストの彩=B新たな要素を加えず、既にある要素のみを再考したシンプルなデザインの混合栓シリーズだ。カラーはクロム、マットブラック、ブラスの3色展開。キッチンやバス、洗面用がラインアップされており、シリーズで揃えることができる。
 「toccata(トッカータ)」は、イタリア語のTOCCARE=“ふれる”が語源。吐水と、水量や湯・水の切り替えをタッチパネルで操作できるサーモワンホール洗面混合栓だ。
 いずれもが、そのコンセプトを具現化した、同社ならではの美しいデザインで仕上げられており、必見の価値ある製品となっている。

実用新案登録済み
コンパクトフランジ接合のつば出し継手
古林工業 CF―FL継手を出品 C−11

 古林工業(社長=古林達也氏、本社=大阪市西成区)は、同社オリジナルの「鋼製管継手」を出品する。
 その中のひとつ『炭素鋼CF―FL継手(フラップジョイント)』は、独自のセルフシール形ガスケットによりフランジの接合の省力化を実現する次世代型の管端つば出し管継手だ。従来形と比べボルトの数を半減でき、ボルトの締め付けが少なくて済むためスリム化が可能となった。ステンレス鋼にも展開している。
 同製品の特長は次の通り。@従来形よりもボルト本数が半減。半根角ボルトの採用で、スパナ1本で締め付け可能。A従来形より重量も半減。B従来形より外径がコンパクトに。Cフランジ形接合につき、抜管漏水事故の心配がない。Dボルトの締め過ぎでガスケットが割れて漏水することがない。E締め付けボルトのトルク管理は不要。F施工後のボルトの増し締めが不要。G炭素鋼鋼管、ステンレス鋼管のいずれも製造可能。H配管の分解、横抜き出し、ガスケットの交換が容易。Iガスケットは給水・給湯兼用タイプ(最高使用温度80℃)。Jサイズ範囲は65Aから200A。
 同社では、この他にも環境に配慮した多数の製品を出品するという。

第31回 管工機材・設備総合展 出展製品
最高級便器『ネオレスト』など
先進技術で水まわりを快適に
TOTO 水まわり商品を多数出品 D−12

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、トイレを中心とした洗面所・浴室・システムキッチンなどの水まわり商品を各種出品する。
 トイレでは、清潔機能をはじめとする同社の最高級便器にふさわしい先進の技術が集約されたタンクレス便器「ネオレスト」を出品。パブリック用途としては、タンク式とフラッシュバルブ式の長所を兼ね備えた新洗浄システム「フラッシュタンク式」トイレを出品する。
 便器ボウル面にはツルツルにして汚れやカビを寄せつけない「セフィオンテクト」が採用されている。これは便器表面の凹凸を100万分の1oのナノレベルでツルツルにし、汚れがつきにくく落ちやすい同社独自の技術だ。「セフィオンテクト」は親水性なので水をすばやく表面に広げて汚れを浮かし、落としてくれる。世界での累計出荷数は約4500万台を突破し、開発から17年経過しているが、表面はいまだに滑らかなままだという。従来の釉薬(ゆうやく)の上に純度の高いガラス層を1200度の窯でじっくり焼き付けることで、この長期間の効果が持続してくれる仕組みとなっている。ナイロン不織布たわしで40万回こすっても、まったく傷がつかないという。
 トイレが自分で除菌する「きれい除菌水」は、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる除菌成分(次亜塩素酸)を含む水で、これが便器の黒ずみや黄ばみの原因となる菌や汚れを分解してくれる。薬品や洗剤を使わず水道水から作るので環境にもやさしい。同社は2016年8月より「きれい除菌水」を、キッチン「ザ・クラッソ」や洗面台にも商品展開している。ぜひご覧いただきたい。

クレーン設備がない場所に最適
アルミ製門型クレーンで作業効率UP
アサダ 「ガントリー」を出品 C−33

 配管機械・工具と環境機器の開発・製造・販売および輸出入を行うアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区)は、クレーン設備がない場所に重宝するアルミ製門型クレーン「ガントリー」を出品する。
 「ガントリー」が活躍する場は、大型機器・空調機器・トランスなど重量物の搬出・設置据付・移動解体、自動車整備・エンジン載せ換え、工作機械の付属品の取付け・取外し、建築資材の積込みなど実に幅広い。
 モンキーレンチ等があれば二人で本体の組み立てや分解、運搬ができ、また、折り畳み式だから省スペースでの保管が可能。高さ変更は15・2p間隔で5段階の調整を行え、ハンドルを抜いて柱を上下させるだけなので一人でも簡単に調整ができる。
 「ガントリー」シリーズには、ビーム長さ2・4m、3m、4m、5mの各サイズに最大積載荷重0・75tタイプと2tタイプの合わせて8種類がラインアップされている。それぞれストッパー付きキャスターも設置しており、移動や位置調整も簡単に行うことができるようになっている。
 その他にも同社では、大口径パイプの工場内でのホイスト移動・加工・溶接・出荷と1台4役で作業時間を短縮してくれる「マックスジャック」、H鋼に対応し2台使いで移動作業の効率化が図れる「ビームジャック」、電源不要、炭酸ガス等の動力源も不要で、一人でも簡単に操作でき現場に運ぶことも可能な「ワイヤ式アッパーW―390」など、作業効率を大幅に短縮してくれる製品も手掛けている。今回、ぜひ足を運んでいただきたいブースのひとつだ。
イチオシ商品を紹介
『空調機器類4点吊り用振れ止め金具』
アカギ 大地震時等の機器類の振れ抑制 B−22
 配管支持金具など、建築設備資材の総合メーカーであるアカギ(社長=渋谷宏明氏、本社=東京都中央区)からは、パッケージエアコンやファンコイルなどの『空調機器類4点吊り用振れ止め金具』が出品される。本製品には、大地震に備えて機器類の振れを抑制する「振止L形金具(A23132)」と「振止V形金具(A23133)」の2種類が用意されている。
 その特長としては、@振止L形金具ひとつで2方向の施工ができ、作業を省力化する。A取り付け手順も簡単で、かつ、ボルト締め付け方式だから確実な固定が行える。Bボルト供回り防止機能を有しており、インパクト工具で施工が容易である。などが挙げられる。
 2016年下期のイチオシ商品と同社が謳っている『空調機器類4点吊り用振れ止め金具』を、ぜひ一度、展示会場で手に取ってご覧いただきたい。

大光量30WのLED搭載
手軽に使えるコンパクト投光器
ハタヤリミテッド「LEDケイ・ライト」D−13

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から、床置きタイプとバイス取付けタイプの2ウェイ仕様で大光量30Wの『LEDケイ・ライト(LWA―30)』が出品される。
 この『LEDケイ・ライト』は自動車整備や倉庫の作業用照明に、また、足場や棚、三脚スタンド(別売り)などに取り付けることで高所照明にも使え、さらに、防水カバー付き照明オン・オフスイッチなど防雨対策も施してあるので、屋内はもちろん、屋外での使用にも適した商品となっている。
 LEDだから小電力でも明るく、省エネかつ高効率。それでいて、コンパクトサイズだから持ち運びもとてもラク。背面には丈夫な「アルミダイカスト製ボディ」を採用し、ライト全周を保護する耐衝撃プロテクターで本体をガード。眩しさを抑えて光を拡散させる「防眩シート」、白色光を電球色調の光に変えられる「LED電球色シート」も1セット(2枚)付属しているほか、持ち運びや角度調整に重宝する把手など、使いやすさにも配慮されている。
 本製品の仕様だが、消費電力は30W、AC100V、全光束3000ルーメン、色温度5000K昼白色。販売価格はオープン価格となっている。
 プロの作業現場からDIYや日常の暗所照明まで幅広く活躍する本商品を、ぜひ展示会場で手に取って体感していただきたい。

コストパフォーマンスにも優れた
業界最小ステンレス製浅井戸ポンプ
川本製作所 『NR形カワエース』出品 B−04

 川本製作所(社長=高津悟氏、本社=名古屋市中区)からは、ステンレス製でコンパクト・高品質な『NR形カワエース』が出品される。
 『NR形カワエース』は、ケーシングおよびフランジにステンレス材を採用し、錆による赤水の心配がなく、長期間クリーンで品質の高い給水を行ってくれる。
 コンパクトであった従来品のN3形と比べ、さらにダウンサイジングに成功。従来品(250Wクラス)と比べても、容積は最大で89%、質量は93%となり、業界トップクラスのコンパクトサイズを実現した。
 また、制御装置の信頼性を高め、アリやナメクジなどの虫の侵入対策も強化し、運転・故障を知らせるLED表示は横からも上からも確認することができ、狭い場所へ設置の際にも視認性は大変良好だ。
 従来品と比べ品質と使いやすさが向上した『NR形カワエース』は、販売価格はそのままに、コストパフォーマンスを一層アップさせての新発売となった。
 口径は20oと25o、モータ出力は130Wから250Wまで。全12種類がラインアップされ、価格は7万5000円(税別)から10万1000円(税別)となっている。

第31回 管工機材・設備総合展 出展製品
キーワードは『改善』
洗浄式ストレーナ「ラクリーン」

ワシノ機器 ストレーナの相談も随時受付 B−05
ワシノ機器(社長=加古眞氏、本社=名古屋市南区)では「改善(早い・安全・簡単)」をキーワードにした『洗浄式Y形ストレーナ(愛称:ラクリーン)』を現在販売中だ。
 『洗浄式Y形ストレーナ』には以下の特長がある。@使用ラインにて24時間連続運転可能▽カバーを開けることなくスクリーン清掃が可能。A配管ラインの稼働率アップによる生産性向上に貢献。Bメンテナンス時間の大幅な短縮▽ハンドルを数回転まわしバルブを開放することでスラッジを排出。差圧・目詰まりによるスクリーンの破損を防止。C保全担当者の重労働・危険な作業の軽減▽作業性の悪いところや、大口径のために通常なら数人がかりで行う作業が一人でできるようになる。など、これらのことから得られるランニングコストの削減、保全性のアップにより、ユーザーから高評価を得ている。
 使用流体は主に水系流体。地域冷暖房設備・冷却水・循環水設備の水質改善・各種機器類の保護など、工場設備に実績がある。一般ストレーナ使用時のメンテナンス頻度が高いところほど効果を発揮する。
 この度、ユーザーからの声により65A以下25Aまでの小口径のラインアップを充実させた。各種スラッジによる実流実験を行い、スラッジ性状に対しての最適な部品の提案も行っており、スラッジの持込みによる個別実証試験見学も歓迎とのこと。保全作業の改善への提案、目的に合わせたストレーナのモデル選定など、各種相談を随時受け付けているという。もちろん展示会場でも相談を受け付けてくれるそうなので、ぜひ同社のブースへと足を運んではいかがだろうか。展示会後の相談等は同社各営業所までお気軽に問い合わせを。

液晶パネルと多彩な便利機能が追加され
プログレシリーズがモデルチェンジ
ノーリツ 注目の『プログレ・プラス』B−31

 ノーリツ(社長=國井総一郎氏、本社=神戸市中央区)は、モデルチェンジされたばかりのビルトインコンロ『プログレ』シリーズを出品する。
 『プログレ』シリーズは、従来のグリルに比べ手入れのしやすい新構造となっている。両サイドのバーナーが無くなり、グリル庫内の側面がフラットな形状をしていることから手入れも簡単。付属のグリルプレート「プレートパン」や「キャセロール」には油汚れを落としやすいセラミックコーティングが施されている。また、マルチグリルの新たな燃焼方式により、焼き魚などの調理時に発生する煙を約80%(同社比)、ニオイは約92%(同社比)削減に成功し、高気密住宅でも煙やニオイを気にせず料理できる。
 今回新たに発売された『プログレ・プラス』には、ボタンひとつで白米やおかゆ、炊き込みごはんなどが炊ける「炊飯機能」や、9つのメニューを搭載し、グリルで温めるだけで冷凍食品も作りたてのおいしさに仕上げてくれる、同社初の「冷食機能」など多数の便利機能が追加されている。さらに、トッププレートに液晶パネルを配置し料理中の視認性を向上させるなど、同社が誇る新型操作部は、これからの主流となる機能だろう。
 その他、力を入れなくてもスイッチが反応する「静電タッチスイッチ」を搭載し、DCモーターとLED照明で消費電力を抑えてくれるレンジフード『クララ・タッチ』など、同社が展開する厨房機器製品から今後も目が離せない。

管工機材・設備総合展 出展製品
センサー付グースネック
シングルレバー混合栓
KVK 「KM6071EC」B−23

 水栓に対する節水・省エネ志向は今ではあたりまえになりつつあるが、そこに使い勝手の良さを追求し開発されたのが、本年5月にKVK(社長=末松正幸氏、本社=岐阜市黒野)から発売されたセンサー水栓だ。吐水口先端にセンサー機能を設けてあり、手をかざすだけでカンタンに出し止めができるので、使い易さと省エネがさらにアップしている。
 使い勝手についてだが、センサー部に手をかざすと吐水し、再度手をかざすと止水するので、食材の付いた手でも水栓に触れることなく操作でき衛生的だ。センサーが吐水口にあるので素早く操作でき、キッチンワークもスピーディーにできる。吐水の止め忘れも、一定時間で自動止水する安心機能が働くようになっている。なお、グースネックなので吐水空間がとても広く、大きな鍋やフライパンなどがラクに洗える。ホースも引出式だからシンクの清掃などに便利で、女性に優しい仕様となっている。シャワーは水はねが少ない快適シャワーだ。
 省エネ面では、センサー作動により素早く、こまめな出し止めができ節水へとつながる。また、レバー中央でも水が出る節湯C1構造で、湯側方向にクリック感があり無駄な給湯機の作動を少なくしてくれる。吐水方向にもクリック感があり、素早く適量操作へと導いてくれる。シャワーはきめが細かく少ない量でも快適に洗える節水シャワーだ。
 デザインも洗練されている。昨今、キッチンとリビングが併設される住宅が増え、Iランド型キッチンが設置されることが多くなってきたが、グースネックセンサーならデザインもマッチして、キッチンをより美しく演出してくれるだろう。

INAXライブミュージアム10周年特別展
『つくるガウディ』Making GAUDI
2016年11月5日(土)〜2017年3月31日(金)

 LIXILが運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地=愛知県常滑市)は、2006年10月のグランドオープンから今年10周年を迎えることを記念し、11月5日(土)〜来年3月31日(金)に世界的建築家ガウディに同館のコンセプトである「土とやきもの」「ものづくり」の視点からアプローチする特別展『つくるガウディ』を開催する。
 アントニオ・ガウディ(Antoni Placid Guillem Gaudi/1852−1926年)は、19世紀から20世紀初頭にかけ、バルセロナを中心に活躍したスペインの建築家。グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなど一連の作品群は世界遺産としても知られ、「デザイン」や「建築」という言葉だけでは語り尽くすことのできない独創的な形や、着工から100年以上にわたりつくられ続けているサグラダ・ファミリアの存在は多くの芸術家の創造意欲を誘発し、世界中の人々の心をゆさぶり続けている。
 ガウディの建築作品には、タイルや石、煉瓦などスペインの伝統的な材料が用いられているが、素材の用い方や工法を詳細に観察してみると、ガウディが建築現場の職人たちと対話しながら工事を進めた様子が随所に感じられる。建築の立体的な関係を把握するために、図面を引くことよりも実証実験に基づいた模型やスケッチを用いたガウディは、それらを介して現場の作り手たちと対話しながら、独自の表現を生みだした。
 本展では、2つの展示会場でガウディの建築を人の手で「つくる」視点から解説する。
 第1会場では、「つくるガウディ ―塗る、張る、飾る!」と題し、INAXライブミュージアムのコンセプトであり、ガウディも用いた伝統素材、「土」と「タイル」による表現の可能性を、建築家と職人のライブ感あふれる公開制作で探る。2006年に「土・どろんこ館」の建築で協働した建築家・日置拓人(ひき たくと)氏、左官職人・久住有生(くすみ なおき)氏が今回再び集い、タイル職人・白石普(しらいし あまね)氏が加わり、3人でガウディ未完の建築「コロニア・グエル」に着想した作品を、会期中に公開制作する。
 第2会場では、「つくるガウディ ―実測で読み解く」をテーマに、約40年間バルセロナでガウディ建築を実測調査し、手描きによる図面を制作してきた実測家、建築学博士の田中裕也(たなかひろや)氏の実測図面を展示する。膨大な歳月と情熱を注いだ実測図面から見えてくるガウディ建築を解説する。
 INAXライブミュージアム10周年に相応しい、土とやきもの素材の魅力とものづくりの情熱に触れる展示を行う。
 ■開催概要
INAXライブミュージアム10周年特別展
『つくるガウディ』Making GAUDI

 【会期】2016年11月5日(土)〜2017年3月31日(金)
 【会場】INAXライブミュージアム(〒478−8586 愛知県常滑市奥栄町1−130、¥外字(939d)0569−34−8282)
・第1会場『つくるガウディ ―塗る、張る、飾る!』/「土・どろんこ館」企画展示室
・第2会場『つくるガウディ ―実測で読み解く』/「世界のタイル博物館」企画展示室
 【休館日】第3水曜日(祝日の場合、翌日)、年末年始(2016年12月26日−2017年1月4日)
 【観覧料】共通入館料にて観覧可(一般600円、高・大学生400円、小・中学生200円)
 【企画】INAXライブミュージアム企画委員会
 【総合アドバイザー】田中裕也氏
 【展示デザイン】刈谷悠三氏
 【後援】La Fundacion Gaudi

つぶや草子
戦争はなぜ起きるのか
児玉興業梶@会長 松田 謙三 氏

 中尾央先生(山口大学国際総合科学部助教)、「戦争は本能」説に一石投じる。
 本能は動物が先天的に持っている性格・能力で模倣練習なしに行う事ができ種や個体の維持の為具わったものとし、食糧など何かの欠乏に陥ったとき起こる貧困を減らせば戦争は無くなるかもしれないとの説を出されました。
 我を非として当う者は吾が師なり(われをひとしてむかうものはわがしなり)…自分の欠点を厳しく指摘してくれる人こそ師なり。
 私は若い時から数多く仲人・就職の世話をしておりますが、長期に渡り家族の一員として家族会にも参画させて下さいます冠絶(比べるものない)私の生きがいです。
 世界経済界の(雄)アメリカは、そこそこに経済発展をしている国(日本など)に戦争をしかけ、戦勝後は占領した国をより一層経済発展のため支援し、自国で生産する食糧、諸機械等を買わせて自国民の経済発展に寄与。戦争中アメリカの占領国の各家庭を見ると冷蔵庫、洗濯機、マイカー等がありましたが、日本が占領している国は貧しく何もありません。日本がアメリカ以外の国に占領されていたら今の生活は夢の夢。
 私が昭和20年5月、仙台総軍司令官の乙副官として帰国。仙台に専用のフォードの中古車1台しかなかったと記憶しています。
 現在の日本経済の現況。戦争体験、創業体験のない知能、知識に長けた高学歴者に移行されたが、日本人はアメリカ人と本能的に異なり自分優先。従って、高収益金も死に金として内部留保、協力工場には利益を与えず製品は低賃金国に主に販売。国内の中小下請け製造業の設備類は平均25年と老朽化。自社の利益減少分は部品納入者に値引きさせる。イギリス、アメリカなど、昨今自国経済は自国との風潮が高まり、大企業経営者の手腕を期待するも国内に自社製造の諸機械を買ってくれる下請けなく、中国・台湾に身売り。役員に与えた賞与1億円分自社の設備を買わせて金を回収すれば損得なし(2030年中小下請け製造業消滅とか)(協力工場に1億円支給。自社の機械を購入させ金を回収すれば親子近代化できる)。
 経済界は一蓮托生(連携つながりが生命)。仏教では死後は共に極楽に生まれて同じ蓮華に乗ると言われております。托生とは他の者に頼って生きる事で、激戦中に兵士の方より「あなたに生命を預けます」という決意をよく聞きました。
 ハスの花を蓮華と言い、根は蓮根でつながっております。ハスの花びらが長柄で盾状で陶器で作った匙に似ており、中国料理を取り分けたり、スープを飲む時使用の匙を蓮華と言います。
 れんこん(蓮根)池や水田など泥中を地下茎が横走し、長いのは1・8mに達し、くびれた部分は節六通気組織で主成分はでんぷん。秋に収穫して食用となります。

ヨシタケ 金沢営業所を移転し
「北陸営業所」に改称

 バルブの総合メーカー、ヨシタケ(社長=山田哲氏、本社=名古屋市瑞穂区二野町7−3)は、営業機能強化のため金沢営業所を富山県高岡市に移転するとともに、事業所名を「北陸営業所」に改称する。業務開始は10月3日(月)から。
 【ヨシタケ北陸営業所】
▽住所=〒933−0807 富山県高岡市井口本江908−1
▽電話番号=0766−89−5616
▽ファックス番号=0766−89−5617
▽所長=栗田千裕氏

2016年10月92613
来秋ポートメッセなごやで開催の
メカトロテックジャパン2017
愛機工 第1回実行委員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は、ニュースダイジェスト社主催、同組合が共催するメカトロテックジャパン2017(略称=MECT2017、会期=2017年10月18〜21日)の第1回実行委員会を、9月8日午後5時より名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスで開いた。高田研至実行委員長(組合副理事長/井高社長)をはじめとする実行委員・担当理事のほか、主催者のニュースダイジェスト社から樋口八郎社長ら5名も出席し、パートナーとして展示会の成功に向け協力していくことを確認した。出展募集は11月1日から開始される。
 実行委員会は伊藤正人副実行委員長(組合事業部長/伊藤信産業社長)の司会進行により、冒頭、伊藤理事長が「MECT2017は本日お集まりの皆様のご協力によって成功するか否かということになりますので宜しくお願いします。今回は『最先端、集結。次世代技術は中部から 出会いが「ひらめき」になる四日間』のスローガンで開催されます。最近よく聞く言葉に、IoTがあります。これは、ありとあらゆるものがインターネットでつながるということだそうです。日本には素晴らしいものづくりのメーカーがおられます。ものづくりの情報を中部から世界に発信する。実行委員の方々は高田実行委員長の下、一丸となってメーカー様に出展をお願いしていただきたいと思います」と挨拶。
 ニュースダイジェスト社の出席者が紹介された後、同社の樋口社長が「来年のMECT2017は30年目の節目の開催となります。1987年に第1回目をポートメッセなごやで開いたのが30年前。当時はまだ1号館のドームしかなく、2号館ができる、そのこけら落としをメカトロテックジャパンで行ってほしいと言われ、私どもと組合さんが連携をしながら名古屋市主導の下に1回目を開催しました。当時組合の役員は高田実行委員長のお父さんが理事長、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)のお父さんが副理事長と組合の幹部を務め、実に慣れない仕事を一生懸命やっていただきまして今のメカトロテックジャパンの礎を作っていただきました。MECT2017は30年目で第16回となりますが、実行委員の皆様のご協力を得て、しっかりと良い展示会とするよう頑張ってまいりますので、格別のご支援ご協力をお願いします」と挨拶した。
 MECT2017の開催概要と前回展(2015年)からの変更点について平野清嗣ニュースダイジェスト社情報企画部次長が説明した。
 その中で出展に関して、出展料金に変更はなく、10小間を超える場合の割引や中小企業支援ブース(最大30社)も従来通りと説明された。
 大きな変更点は出展の募集期間を2016年11月1日〜2017年2月28日の4か月間としたことで、前回展は10月1日〜翌年4月30日の7か月間というロングラン募集だったが早期に満小間となり前倒しで募集を終了したこともあり、3か月短縮された。募集期間の短縮に伴い、キャンセル費の適応期間も変更となり、2017年3月1日から発生する。
 また、満小間時の対応として、今回より締切り前に小間数が会場収容力を超えた場合に小間数の調整が行われる。「これによって希望に沿えない場合が出てくるので細やかな募集活動をお願いしたい」と平野氏。出展案内に明記するほか、前回展の実績はできる限り維持するとした。
 駐車場については、来年4月の大型テーマパーク(レゴランド)開業にあわせて立体駐車場が完成し、周辺地区で駐車台数が5000台増える。高速道路の出口での渋滞が問題だったが、高速道路出口から直接この立体駐車場に入る専用ルートができることなどが説明された。
 このあと高田実行委員長の議事進行の下、実行委員と担当理事らで過去の資料に基づいて出展者の勧誘担当を決めるなど、出展募集開始前の準備作業を行った。高田実行委員長の「2017年のMECT展は今から始まっていますので、是非出展へのご協力をお願いしていただきたい」との言葉で締めくくられた。
 今後のスケジュールは、11月1日に出展募集を開始。第2回実行委員会は募集状況を見て開催する。出展者説明会は来年6月を予定。
 実行委員会終了後は懇親会が催され、展示会成功に向けて結束を固めた。
MECT2017  開催概要
 【会期】

2017年10月18日(水)〜21日(土)の4日間
 【開催時間】
10時〜17時、10月20日(金)はナイター開催19時まで、最終日21日(土)は16時まで
 【会場】
ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1号館・2号館・3号館
 【予定開催規模】
1700小間
 【予定来場者数】
8万人
 【入場料金】
1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも消費税込み) ※事前登録者、海外来場者、学生は無料
 【主催】
ニュースダイジェスト社
 【共催】
愛知県機械工具商業協同組合
 【後援】
経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同、申請予定)
 【特別協賛】
日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同、申請予定)
 【協賛】
日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同、申請予定)
 【出展製品】
工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

全機工連若手会・キャンプの報告
講演会は3Dプリンターについて
愛機工青年部 9月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、9月13日午後7時より組合事務局で役員会を開催した。
 森部長の挨拶に続いて、各項目の審議に入った。竹中克徳氏(ダイドー)の海外転勤に伴い、後任の広報担当幹事となった藤部裕太氏(滝川物産)が議事を進行。
 @ビアパーティーの報告が、近藤健志会合担当幹事(長村商店)より行われた。8月3日に29名が参加して、ざぶん錦店で開催。大きな問題もなく行われたが、2年続けて同じ会場での開催となったため次回は別会場を選定できればと報告された。併せて、収支報告も行われた。
 A組合野球大会について、梅本陽史野球担当幹事(杉本商事)が8月6日以降の経過報告をした。8月6日は中止、同月27日に3試合、9月3日、10日に各1試合の合計5試合が行われ、全試合中25試合を消化し残り6試合となった(9月13日現在)。今後の予定は、9月24日に2試合(当日グランドコンディション不良のため中止となった)、10月8日と15日に各1試合。決勝戦は10月29日を予定している。引き続き大会運営への協力が呼びかけられた。
 B講演会について、横山博隆講演担当幹事(山下機械)が説明。近代精機の可児俊彦氏から紹介のあった、SOLIZE Products(ソライズプロダクツ)の岩井正義氏を講師に招へいし「最新3Dプリンター金属造形≠フ市場・技術動向」をテーマに行う。11月9日午後6時30分受付開始、会場は名古屋市中村区のウインクあいち。
 Cキャンプの報告が、横井尉人キャンプ担当幹事(大矢伝動精機)より行われた。8月6〜7日に「すぎの子キャンプ場」にて実施し、総勢21社272名(男性199名、女性33名、子供男子18名、女子22名)が参加。厚生担当部員13名は全員参加した。大きな問題はなかったが、より良いキャンプとするために9月21日に反省会を行う。来年のキャンプは、今回と同じ「すぎの子キャンプ場」を会場に、2017年8月5〜6日の開催を予定している。
 D全機工連・全国機工流通若手会の報告は、三木喜昌統括幹事長(三起工機)より行われた。隔年開催されている青年部全国交流会と比較して、事前に討議内容の情報が少なかったこともあり、「今後の若手会をどうするか」という本題になかなか入れなかった。9つのテーブルで話し合われたことをテーブルの代表が発表するというスタイルだったが、なかなか結論が出るものではなかった。参加者からの率直な意見として「青年部全国交流会の来年の開催地である東京が一番困っているのではないか。従来通りに青年部だけで行うのか、枠を広げた状態で行うのかというのが曖昧のままに終わっている」、「全機工連が少し方向性を示してくれた方が良かったのではないか」との声があった。
 次回役員会は、10月11日午後7時より組合事務局で開催される。

判断を9か月ぶりに上方修正
生産は「緩やかに持ち直している」
中部経産局9月公表 最近の管内総合経済動向

 中部経済産業局は、9月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、3か月連続して「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している」とした。※比較は、断りのあるものを除き、平成28年7月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を「持ち直しの動きがみられる」から「緩やかに持ち直している」に9か月ぶりに上方修正した。鉱工業生産指数(7月速報)は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比0・3%増と2か月連続して上昇。主力の輸送機械は、乗用車で、海外向けが堅調、国内向けが新型車効果などにより緩やかに持ち直しており、熊本地震などからの挽回も継続していることなどから、全体として増加の動きがみられる(前月比1・8%増)。
 個人消費については、3か月連続して「足踏み状態となっている」と判断。百貨店は、売り場面積の減少に加え、衣料品が振るわず、販売額は前年同月比1・9%減。スーパーは、飲食料品が堅調で、同0・9%増。コンビニエンスストアは、夏物商材が好調、カウンター商材などが引き続き堅調に推移し、同2・7%増。家電大型専門店は、テレビなどAV家電や白物家電に動きがみられ、同2・4%増となった。乗用車販売は、小型車が2か月連続で、軽自動車が19か月連続で前年を下回ったものの、普通車が4か月連続で前年を上回ったことから、全体でも3か月ぶりに前年を上回った(乗用車新車新規登録・届出台数…前年同月比0・5%増)。
 設備投資は、3か月連続して「増加しているものの、伸びは鈍化している」と判断した。管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)は、一般機械工業向けが4か月連続で、自動車工業向けが6か月連続で前年を下回り、全体でも10か月連続で前年を下回った。
 雇用については、2か月連続して「労働需給が引き締まっている」と判断。新規求人数は「サービス業」「製造業」「建設業」などが前年を下回ったことから全体では6か月ぶりに前年を下回ったが、有効求人倍率は1・62倍と2か月ぶりに上昇するなど全国と比べても高い水準が続いている。
 そのほか、公共投資は「おおむね横ばいとなっている」、住宅投資は「緩やかに持ち直している」、輸出は「弱い動きがみられる」と引き続き判断した。
 企業倒産(件数)は、「製造業」「運輸業」などで前年を上回ったものの、「小売業」「サービス業他」で前年を下回り、全体でも2か月ぶりに前年を下回った。
 先行きについては、世界経済の下振れ、為替の動向、イギリスのEU離脱の行方、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要とし、各種政策の効果が生産や投資、所得の増加につながることが期待されるとしている。

役員人事
藤田螺子工業

 藤田螺子工業(社長=藤田眞氏、本社=名古屋市中村区名駅南3―9―3)は、8月25日開催の第65期定時株主総会ならびに取締役会において、経営陣を次の通り決定した(敬称略)。
▽代表取締役会長=藤田K
▽代表取締役社長=藤田眞
▽常務取締役(管理・調達担当)=藤田守彦
▽取締役(営業担当)=北宮伸浩
▽取締役(Fujita Rashi(Thailand)CO.,LTD.President)=藤田尚大
▽取締役(技術・生産担当)=朝岡龍治[新任]
▽執行役員(品質保証担当)=東清彦
▽監査役(非常勤)=渡邉誠

過去最大規模で開幕
目標上回る217億円を達成
ユアサ商事 中部グランドフェア2016

 今年で創業350周年を迎えたユアサ商事の中部支社(執行役員中部支社長=長谷川勝照氏)とその販売店でつくる中部ユアサやまずみ会(会長=峰澤彰宏氏・峰澤鋼機社長)が主催し、今年で第38回目を数える、産業とくらしの『中部グランドフェア2016』が9月2日と3日の2日間、名古屋市港区の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)3号館で開催された。主催企業は104社、出展メーカーは334社、合計で438社を数え、過去最大規模を更新。動員目標1万1500名に対し初日が5416名、2日目が6386名、合計で1万1802名が来場した。売上実績も受注目標215億円に対し目標額を超える217億円を達成し、本フェアは今年も盛況裡に幕を下ろした。
 開催初日の午前9時10分からポートメッセなごや交流センター1階広場で行われた開会式では、中部ユアサやまずみ会を代表して峰澤会長が、中部ユアサ炭協会を代表して鈴川賢一代表(TOTO執行役員中部支社長)が、そしてユアサ商事を代表して佐藤悦郎社長がそれぞれ挨拶に立ったあと、来賓者一同によるテープカットが華々しく執り行われ、会場の外で今や遅しと待つ来場者を迎え入れた。
 本フェアは「Smart Power & Resilience Action スマート&レジリエンスがあたりまえになる社会へ」を全社キャンペーンテーマとし、関東・東北・中部・九州・関西の5カ所で開催された。全キャンペーンの総来場者数と総受注高は年々増加傾向にあり、全国各地でその注目度の高さがうかがえる。
 『中部グランドフェア2016』では、環境エネルギーとロボットイノベーション、防災・減災対策といった時代に即したテーマゾーンが設けられ、さらに、産業技術総合研究所(産総研)ロボットイノベーション研究センターの副研究センター長・大場光太郎氏による「ロボットイノベーション〜ロボットがつなぐ『産業とくらし』の未来〜」と題した特別講演会が開催され会場が満席になるなど、中部エリアでも、フェア開催前から業界関係者の間で話題となっていた。
 新しい時代のビジネスチャンスの場として常に進化を続ける『中部グランドフェア』で今回、チャンスを“成果”に結び付けた出展社や来場者からは、早くも次回開催に期待を寄せる声が上がり始めている。
 日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2016」が10月26日(水)〜29日(土)の4日間、ポートメッセなごやを会場に開催される。

「メッセナゴヤ2016」10月26日から
新たな価値を生み出す未来交流
過去最多の1409社が出展して開催

 「メッセナゴヤ」は、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所でつくるメッセナゴヤ実行委員会が愛・地球博の理念を継承する事業として中小企業の販路拡大と異業種交流を目的に2006年秋から開催している、国際総合見本市。昨年は、1346社・団体が出展し、期間中6万3802名が来場した。
 第11回目を迎える今年は「新たな価値を生み出す未来交流」をテーマに、過去最大規模で実施された昨年をさらに上回る、1409社・団体が出展し情報発信する。
 出展分野は、@機能・性能の高度化への提案Aコスト低減・小型軽量化への提案B効率化・業務改善への提案C環境配慮・信頼性・安全性への提案Dデザイン性への提案E産学・企業連携、地域資源活用への提案Fメッセチャレンジ応援コーナーGポスターセッションコーナー。会場はこの8つの分野で構成される。
 会期中には、多彩な講師陣によるセミナーやイベントも多数開催される。
 交流センター3F会議ホールで開かれる「ビジネスセミナー」では、初日の26日(午前10時30分〜)に内閣総理大臣補佐官の和泉洋人氏が「わが国の成長戦略」〜中部地方に期待すること〜と題して講演。27日(午後1時〜)はインテル社長の江田麻季子氏、28日(午後1時〜)は日立製作所名誉会長の川村¥外字(9ab9)氏が登壇し、それぞれ「インテル未来の創造」〜グローバル市場、グローバル企業、ダイバース・チーム〜、「日立グループにおける経営改革」の講演を行う。最終日の29日(午後1時〜)には名古屋大学教授の天野浩氏が「新時代を築くエネルギーイノベーション創出への挑戦」と題して講演する。ビジネスセミナーは参加無料、要予約。
 今回、新企画として、メッセ“マッチ&ミート”「未来交流ステーション」を新設。交流センター1F受付横に情報掲示板を設置し、出展者・来場者から寄せられた未来のビジネスにつながる情報を公開、両者のビジネス交流を促進する。
 また、学生の発想力と企業の技術力で新しいモノづくりの実現を目指す、製品開発ワークショップ「ミライ製品開発!メッセラボ」も新たに開催される。初年度となる今年のテーマは「感動を与える次世代家電」。
 スムーズに入場できる事前入場登録やセミナー・イベントの参加申込みは公式ホームページ(http://www.messenagoya.jp/)から。「メッセナゴヤ」で検索。
 【メッセナゴヤ2016開催概要】
・テーマ=新たな価値を生み出す未来交流
・会期=2016年10月26日(水)〜29日(土)
・会場=ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭2−2)
・開場時間=午前10時〜午後5時、28日(金)は午後6時まで、29日(土)は午後4時まで
・入場料=無料
・主催=メッセナゴヤ実行委員会(構成=愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所)
・入場目標者数=6万5000人

全国各団体の若手リーダーが集う
「全国機工流通若手会」開催
全機工連・人材開発委員会が企画

 全日本機械工具商連合会(全機工連)の人材開発委員会(委員長=水谷隆彦氏・ミズタニ機販社長)は、将来の機工流通業界を担う若手リーダーの発掘と育成を目指し広く業界内に活躍の場を提供し応援していくことを先の総会で決議したが、その一環として『全国機工流通若手会』を9月9日・10日の2日間、岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)が幹事となり、岐阜市湊町のホテルパークを拠点に開催した。
 同会には、福島機工会、埼玉県機械機器商協同組合青年部、東京都機械工具商業協同組合青年部会、長野機工会、遠州機工会、愛知県機械工具商業協同組合、三重県機械工具商組合青年部、福井県機工商組合、滋賀県機械工具商組合、大阪上町機工会青年部、大阪西機工会青年部、大阪機械工具商青年会(OMJC)、広島県機械工具商組合、そして岐阜機工会の計14団体から約100名が参加。全機工連からは伊藤高潤副会長(春日鋼機会長)、水谷人材開発委員長、一條茂事務局長が出席した。
 現在、東京・大阪・名古屋の青年部会組織で2年に1度、自発的に行われている「青年部全国交流会」を人材開発委員会が積極的に支援する傍ら、これに、青年部を持たない全国の組合や機工会から若手の参加をさらに促し、より多くの地域から集え、情報交換できる機会作りを目指して開かれたのが『全国機工流通若手会』だ。
 9日午後2時から、岐阜機工会総務幹事の徳永和也氏(徳光社長)による司会進行で始まった全体会議では、嶋ア岐阜機工会会長、伊藤全機工連副会長、水谷人材開発委員長が挨拶した後、各団体の代表者が登壇し、各々が所属する団体や地元をPRした。引き続き、各人がランダムに着席しているテーブルごとでグループディスカッションの時間へ。『この若手会をこれからどうしていきたいか?』をテーマに開催方法や内容、次回開催地、また、2年に1度行われている東・名・阪交流会との位置づけをどうするかなどが話し合われ、主に以下のような意見が発表された。@堅苦しくない集まりにしてほしい。A東・名・阪が窓口となって隔年開催を。Bできるだけ、いろんな地方で開催してほしい。C青年部の無い団体も気軽に参加できるようにしてほしい。D若手はプレイングマネージャーが多く、平日参加は難しいので土日開催にしてはどうか。E目的をひとつに絞った方が分かりやすく活動・行動しやすいのでは。
 会議は、水谷人材開発委員長の「全機工連は、皆さまの経験の場、交流の場を作るべく、費用面も含めてできる限りのサポートを約束します」との総括で幕を閉じた。
 全体会議終了後は各々が温泉に浸かるなどして寛ぎ、浴衣姿で懇親会の鵜飼いを満喫。翌日は岐阜城や屋形船造船所、鵜飼ミュージアムなどを見学し、昼食後、散会となった。

難燃耐熱コンベヤベルト
FR7000シリーズを開発
第1弾として「FR7500」発売

 バンドー化学(社長=吉井満隆氏、本社=神戸市中央区港島南町4−6−6)は9月23日、国内初となる高温搬送用途で使用することが可能な自己消炎性を有した難燃耐熱コンベヤベルトFR7000シリーズを開発し、第1弾として、10月からベルト表面温度が60℃〜100℃となる領域で使用できるFR7500の販売を開始すると発表した。
 安定した連続搬送が求められるベルトコンベヤにおいて、不慮の火災によるライン停止は多大な損害を与えることになり、特に火災の原因となりやすい高温搬送物を運搬するラインにおいては、難燃性能を有するコンベヤベルトが求められている。
 同社は、従来から長年蓄積してきた配合設計技術、ベルト設計技術を活用し、難燃性能を有するコンベヤベルトとして難燃ベルト、難燃耐摩耗ベルト、難燃耐油ベルトをラインナップしてきたが、今回、これらのラインナップ品に加えて、新たに高温搬送用途の難燃耐熱ベルトを開発した。
 FR7000シリーズの特長は、特殊な配合処方により難燃性と耐熱性を両立させていること。また、従来と同等の寿命(同社測定)も有している。特殊配合ゴムは、熱劣化による物性の低下が小さいため、ベルト表面温度が60℃以上となる高温搬送物を運搬することができる。
 JIS K 6324に規定されるバーナー燃焼試験をクリアしており火災が心配されるラインでも安心して使用可能。
 同社では今後、難燃性能を有するコンベヤベルトのラインナップを順次拡充していく予定。

高評価のTungThreadシリーズに
M級ねじ切りインサートを拡充
タンガロイ 切りくず処理性に優れ、かつ経済的

 タンガロイ(社長=木下聡氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11−1)は、TungThreadシリーズにブレーカ付きM級ねじ切りインサートを拡充し、全国で販売を開始している。
 拡充アイテムは、ISOメートル外径ねじ加工のピッチ3・5oと4o用、DIN405丸ねじ加工用およびさらい刃が無くピッチ3・5〜5o(7〜5TPT)の°60ねじに対応可能な内外径用。
 ブレーカ付きM級ねじ切りインサートの主な特徴は、インサート上面の3次元ブレーカが、従来の研削級ねじ切りインサートで問題となりやすい、工具や加工物への切りくずの巻き付きを改善。優れた切りくず処理性により、切りくず除去のための機械停止時間を削減できる。
 また、プレス品仕様の拡充アイテムは、従来の研削級ねじ切りインサートよりも最大で40%安価な標準価格設定が可能となり、さらに既存のタンガロイ製ホルダに装着可能なため、インサートを交換するだけで工具費削減を実現できる。
 形番と標準価格(税抜き)は次の通り。全アイテム7形番。
 《ISOメートルねじ加工用》22ER35ISO−B AH725…2240円、22ER40TSO−B AH725…2240円。
 《DIN405丸ねじ加工用》16ER8RD−B AH725…1600円、16ER6RD−B AH725…1600円、16IR6RD−B AH725…1600円。
 《°60ねじ加工用(さらい刃なし)》22ERN60−B AH725…2240円、22IRN60−B AH725…2240円。
 初年度1200万円の販売を見込む。

DMG森精機と日本マイクロソフト
スマートファクトリーなどの
実現に向けて技術協力

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2−35−16)と日本マイクロソフト(社長=平野拓也氏、本社=東京都港区港南2−16−3)は9月9日、工作機械を中心とする制御システムのセキュリティおよびスマートファクトリーの実現に向け、連携して技術協力していくことで合意したと発表した。
 近年、製造業における生産のグローバル化が急速に進展する中で、IoT(Internet of the  Things=モノのインターネット)技術を活用して、工場内の全てのデバイスをインターネット接続し、工場内設備の情報やセンサーデータをクラウドでリアルタイム解析や、生産管理/品質管理の最適化を行う「スマートファクトリー」が注目を集めている。
 一方、発電所などのインフラサービスや一部の工場がサイバー攻撃を受けるなど、制御システムにおけるセキュリティ対策は喫緊の課題となっている。
 こうした状況を背景に、世界最大の工作機械メーカーであるDMG森精機と、組み込み機器向け(Windows10をベースとしたオペレーティングシステム「Windows10  IoTファミリー」)からパブリッククラウドプラットフォーム(Microsoft Azure)まで幅広くIoTの基盤を提供し、グローバルレベルでの様々なセキュリティ対策の実績を持ち、最先端のサイバーセキュリティ対策の取り組みを展開している日本マイクロソフトが、それぞれが持つノウハウを結集し、制御システムが直面するセキュリティをはじめとする様々な課題を解決するために、技術協力を行う。
 具体的には、Industry4・0、スマートファクトリーの実現に向けた次のような技術協力が行われる。
■セキュリティに関連した取り組み
・CELOS(工作機械コンソール)等のWindowsを利用した製品のセキュリティ
・センサー情報等をクラウドへ集約するための安全なデータ転送
・クラウドにおけるデータの取り扱い
■クラウドにおける運用と応用分野の検討
・集約したデータ分析に基づいた予防保全などのプロアクティブな活用
・新規ビジネスモデルの構築に向けた技術的な検討
■先端のIT技術の活用
・機械操作員の安全のためのデータ活用
・VR(仮想現実)/ウェアラブルデバイス等による機械操作員の作業効率の向上

生産現場のソリューションベースマシン
CMX Vシリーズが登場
DMG森精機 立形マシニングセンタ

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2−35−16)は、多様化するユーザーの要望に応えるため、世界最高のベースマシンCMX Vシリーズ(立形マシニングセンタ)の販売を9月12日より開始した。
 これまでの立形マシニングセンタの標準オプションを網羅した全290種類の多彩なオプションから、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズが可能。さまざまな業種の幅広いワークに対応する高い汎用性で、ユーザーの生産性向上に貢献する。JIMTOF2016では、3種類のラインアップより、CMX1100Vを出展する。
 CMX Vシリーズの特長は次の通り。
 @機械コンセプト
 CMXの3つの「C」はCompact(省スペース設計)、Competitive(競争力)、Customized(多彩なオプション)。
 CMXは、ソリューションベースマシンとしてユーザーの用途に応じてカスタマイズが可能な、ハンドリング、モニタリング、計測、加工に関する290種類のオプションを用意している。
 また、全9種類のDMG MORIテクノロジーサイクルをオプションで搭載でき、これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工・段取り・計測を、誰もが簡単かつ短時間で素早い立ち上げと高い品質を実現することができる。洗浄、計測、バリ取り、ワーク仮置きなどの機能をモジュール化し、ロボットと組み合わせる事により、短納期かつ安定した品質のシステム構築を実現する。さらに、周辺機器パートナーとのオープンイノベーションにより、チップコンベヤやスルースピンドルクーラント装置など高性能な周辺機器を数多く取り揃え、ユーザーの加工ワークに合わせた最適な組み合わせで、高精度加工や高い耐久性を実現する。
 クラス最大の軸移動量、大きいテーブルサイズでありながら省スペースを実現している。
 A高剛性
 基本設計の段階からFEM解析を活用し、さまざまな動作条件や環境変化などをシミュレーションすることによって、ベッドの厚さやリブの形状、配置など微妙な調整を細部にまで施し、高剛性な構造を実現している。剛性の高い構造により、重切削にも対応している。
 B高性能主軸
 主軸は幅広い加工に対応する最高回転速度12000min−1
の高性能主軸を標準装備している。
 また、高圧クーラントの多用を考慮して、ラビリンス構造を強化している。主軸内部へのクーラント浸入を防ぎ、主軸の耐久性を高めている。さらに倍力機構の採用により高クランプ力を確保している。
 C作業性・保守性・信頼性
 省スペースな機械デザインながら作業効率の向上やメンテナンスのしやすさなどを考慮した設計を行っている。
 ドア開口部は1151o(CMX1100V)と十分な広さを確保し、治具の調整など段取り作業をスムーズに行うことができる。ドアにある窓は大きく視認性に優れている。また、作業者がテーブルにアクセスし易いよう正面カバーラインをテーブル側にくぼませ、テーブル高さを床面から850oとするなど、段取り作業を快適に行えるように設計している。クレーンを使用した段取り替えを考慮し、機械天井部に開口スペースを設けている。天井のシャッタは自動で開閉が可能。メンテナンスを考慮して、日常点検に必要な機器類を機械右側面の高い位置にまとめて配置することで、視認性が向上している。各部の点検も容易に行え、常に最善の状態で稼働できるので、ユーザーの生産性向上に大きく貢献する。さらに、機内プロテクタに30度の傾斜を設け、機内の切りくず堆積を防ぐ。また、ATCシャッタを標準装備し、マガジン内への切りくずやクーラントの浸入をシャットアウトすることでマガジンの動作不良を防ぐ。
 販売先・市場は、自動車、産業機械、電気・通信機器など。
 価格は、CM]600V(FANUC仕様)が960万円〜、CM]800V(FANUC仕様)が995万円〜、CM]1100V(FANUC仕様)が1090万円〜(いずれも税抜き)。月産140台を見込む。

人事異動
ムラキ

 ムラキ(社長=木内義裕氏、本社=東京都中央区日本橋3−9−10)は、9月1日付で山下貢司取締役機械営業本部長が常務取締役に、山本信司執行役員機械工具部統括部長が取締役機械営業本部長にそれぞれ昇格する人事を発表した。11月25日に開催される同社株主総会の決議後、正式に就任する。
 また、同日付で大矢重昭東京本社精密機工部部長が名古屋支店長兼名古屋支店機械工具部部長に就任した。

フラットマルチドリルMDF型シリーズ拡充
MDF型等シリーズ拡充
住友電工 加工時間短縮、低コスト化に貢献

 住友電気工業は、「フラットマルチドリルMDF型」のシリーズラインナップを拡充した。9月よりロングシャンクタイプ107型番、内部給油タイプ198型番を発売開始し、続いて11月より「SECマルチドリル」のシリーズ拡充として「フラットヘッドMFS型」および1・5Dc用ホルダを発売する。
 これまで傾斜面や円筒面など平面ではない面への穴あけ加工では、エンドミルによる座繰り加工(平面を形成する加工)の後、ドリルによる穴あけ加工が行われていた。
 フラットマルチドリルMDF型は、独自の高剛性刃型設計により傾斜面や円筒面へ直接、高能率な穴あけ加工やボルト座など平らな穴底が必要な穴あけ加工、抜けバリの低減を実現し、加工時間短縮、工程集約により部品加工の低コスト化を可能にする。今回のシリーズ拡充により、さらに幅広い穴あけ加工に対応できるようになった。
 【特 長】
 ●穴あけ加工の安定性
 工具底面に肉厚を持たせた「RSシンニング」の採用により高剛性で安定した加工を実現する。
 ●切りくず排出性
 広い切りくずポケットと高品位の切りくず排出溝により、優れた切りくず排出性を実現する。
 ●刃先強度
 最適化された刃先設計により刃先強度が高く、穴あけ加工時の衝撃に耐え安定した加工を実現する。
 【新たに拡充したラインアップ】
 ●MDF型ロングシャンクタイプ(MDF−L2D)…計107アイテム
 深穴の仕上げ加工や干渉を回避した穴仕上げ加工に適用。▽適用加工深さ=2xDc(ドリル径)▽工具径=φ3・0〜12・0o(0・1o飛び)、φ12・5〜20・0o(0・5o飛び)
 ●MDF型オイルホール付タイプ(MDF−H3D/H5D)…計198アイテム
 高能率加工や優れた切りくず排出を実現。▽適用加工深さ=3xDc、5xDc(ドリル径)2種類▽工具径=φ3・0〜12・0o(0・1o飛び)、φ12・5〜16・0o(0・5o飛び)
 ●SECマルチドリル フラットヘッドMFS型(SMDT−MFS)…計37アイテム
 大径の穴あけ加工を実現。それに適用する1・5Dc用ホルダも拡充。▽適用加工深さ=1・5xDc(ドリル径)▽工具径=φ12・0〜30・0o(0・5o飛び)
 【販売計画】
 2016年度の年間売上高8000万円、2017年度に2億円を見込む。
 【標準価格(税抜)】
 ロングシャンクタイプ=8400円〜7万1000円▽オイルホール付タイプ=1万500円〜4万8800円▽フラットヘッドMFS型=7700円〜1万7400円▽1・5Dc用ホルダ=3万8300円〜5万6000円

役員異動 ダイジェット工業
 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2―1―18)は9月28日に開催された取締役会において、新任業務役員として安藤信夫経理部長を業務役員経理部長に充てる人事を決定し、10月1日付で就任した。
 また、同社監査等委員である取締役(社外取締役)の田畑義二氏が9月30日をもって辞任し、これに伴い、補欠の中村悟氏(弁護士・わかくさ法律事務所)が10月1日に監査等委員である取締役(社外取締役)に就任した。
 同社の役員等の体制は次の通り(10月1日付、敬称略)。
【取締役(監査等委員を除く)】
・生悦住望[代表取締役会長]
・生悦住歩[代表取締役社長]
・古林雄一[常務取締役 営業・製造・技術担当 兼 黛杰漢金(滄州)精密模具有限公司董事長]
・稲田伸一郎[取締役総務部長]
・中田敏也[取締役生技部長]
【取締役(監査等委員)】
・中森茂(常勤)
・小島康秀(社外)
・中村悟(社外)
【業務役員】
・森章司[業務役員耐摩工具事業部長]
・堀滋[業務役員営業部長 兼 ダイジェット・インコーポレーテッド社長]
・高永明[業務役員中国担当部長]
・太田映[業務役員生産企画部長 兼 三重事業所長]
・安藤信夫[業務役員経理部長]

ブラザー工業・川那辺氏が講演
「厳しい環境でも勝ち残るために」
名機工同友会 8月例会・ビアパーティー

 名機工同友会(会長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は8月4日、名古屋市中区の東京第一ホテル錦で例会ならびに講演会を開催した。冒頭の例会では今後のスケジュールが確認された。今後の活動予定だが▽10月12日=10月例会ならびに講演会を開催。講師は日研工作所の長濱明治社長。東京第一ホテル錦で午後6時30分より。▽11月=JIMTOF開催月につき未定。▽12月=忘年会を開催。日時等は未定。▽2017年1月6日=新年宴会を開催。東京第一ホテル錦で午後6時より。
 引き続き、ブラザー工業常務執行役員の川那辺祐(かわなべ たすく)氏を講師に招き「工作機械メーカーから見た機械工具商社の今、そして未来〜環境変化の対応事例〜」と題した講演会が開かれた。その中で川那辺氏は、自社がこれまでの経験から得た、厳しい環境変化にさらされても勝ち残るために必要な、【事業の変革】プリンティング中心の事業構成から、複合事業企業を目指したポートフォリオ経営への事業構成の変革。【業務の変革】限られた資源の最大活用と徹底的な効率化を実現し、その資材で未来に向けた顧客価値創出活動を増強。【人財の変革】ブラザーDNAの伝承に根差した未来永劫の繁栄を牽引する次世代人財育成とグループ人財活用の最大化。この“3つの変革”を紹介した。川那辺氏は最後に「ブラザー工業は100年を超える歴史の中で、さまざまな環境変化の影響を受けつつも、強いリーダーシップとコア技術や自社の強みを活かし、これまで成長してきました。しかし、常に環境変化のリスクはあり、現在も大きな環境変化を克服するべく、新しい中期戦略で事業ポートフォリオの再構築に挑戦しています」と語り、チャールズ・ダーウィンの『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』との言葉を引用し、講演を締めくくった。
 講演終了後、奥田勝彦氏(東邦精器社長)と加藤茂氏(藤清商会社長)が参加者を代表して質疑応答に挑んだ。「人財の育成、従業員のモチベーションの上げ方などを教えていただきたい」との質問に川那辺氏は「弊社は失敗することに非常に“寛容”な会社だと思います。失敗しても、次の機会に再チャレンジできる風土がある。だから人財も育つと思います」と答えていた。
 その後は、川那辺氏を囲んでの記念撮影、懇親会を楽しみ、この日の日程は終了した。
ビールとBBQで暑気払い
 また、名機工同友会は8月30日、名古屋市中区のガーデンキッチン・フラリエ(旧ランの館)で、毎年夏の恒例行事となったビアパーティーを開催した。参加者らは冷たいビールを片手に、海の幸・山の幸豊富なバーベキューで暑い夏の夜を楽しんでいた。

軽量化&施工性向上を実現
単管式排水システムを樹脂化
前澤化成工業『ビニコア』発売

 前澤化成工業(社長=窪田政弘氏、本社=東京都中央区)から、排水性能・遮音性能・施工性に優れ、ベストな排水環境の構築をサポートしてくれる樹脂製単管式排水システム『ビニコア』(写真)が発売された。
 『ビニコア』は、安定した排水性能・遮音性能はもちろんのこと、施工性においても優れた能力を発揮する新しい樹脂製排水継手だ。“パワフル”に、そして“サイレント”に、中・低層から高層までの幅広い集合住宅に対応してくれる。
 本製品の主な性能は以下の通りだ。@トータルメリット▽単管式排水システムのパワフル性能と樹脂化による軽量・コンパクト性能が一体化。軽量化による工期短縮も図れ、トータルでコストの削減に繋がる。A15階許容流量6・5[L/s]▽内部構造はCPシリーズで培った技術ノウハウを踏襲。コンパクト設計ながらパワフル流量を発揮。B超軽量4・6[kgf](V43の場合)▽継手本体のオール樹脂化により、従来品(CP60K)の3分の1まで軽量化を実現。C硬質塩ビ製で耐食性・耐薬品性向上▽生活排水や薬品等による腐食に強く、錆の発生も心配無用。Dハイインパクト材採用で耐衝撃性向上。E国土交通大臣認定・消防評定品。F立て管・横枝管にVP管を使用可能。G防滴・防露仕様。
 本製品に関する詳しい問合せは同社名古屋営業所▽電話=052(218)6921戟、FAX=052(218)6920、またはウェブサイト▽URL=http://www.maezawa-k.co.jp/まで。

大型磁器質陶板「HYDROSOLID」
新シリーズ 「MUKU(ムク)」「SUZU(スズ)」発売
TOTO 新シリーズから国内生産を開始

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)は、大型磁器質陶板「HYDROSOLID(ハイドロソリッド)」の新シリーズ「MUKU(ムク)」「SUZU(スズ)」を、9月1日に発売した。
 サイズが3m×1m(厚さ5・6o)と大型で、スケール感があり、多様なテクスチャー、風合いや色調を表現できる大型磁器質陶板「HYDROSOLID」は、内装壁用の建材として使用できる。大型サイズにより目地の少ない連続性のある空間をつくることができ、空間と調和しながら建築に彩りを与えるため、商業施設・ホテル・集合住宅のエントランスなどに適している。また、TOTO独自のハイドロテクトにより、抗ウイルス・抗菌効果、防汚・防臭効果がある。
 2015年12月に発売の「KOTAN(コタン)」「KANKA(カンカ)」に加えて、新たに追加された「MUKU」「SUZU」は、陶磁器そのものの肌感と味わいを引き出したベーシックパターンが特長。「MUKU」は陶磁器の味わいを活かした無垢でフラットな質感があり、一方の「SUZU」は、錫(すず)肌を加え、シンプルかつ味わいある質感を持つ。ともにホワイト/ベージュ/グレー/ブラウン/ブラックの5色のカラーバリエーションがある。今回の色柄拡充により、「HYDROSOLID」は4柄14色のラインアップとなった。
 また、同社では新シリーズからTOTOマテリア土岐工場(岐阜県土岐市)にて国内生産を開始。これにより調達時間の短縮や輸送費用の低減を図った。
 価格は、「MUKU」サイズ3m×1m…5万2500円▽サイズ1m×1m…1万9500円、「SUZU」サイズ3m×1m…6万円▽サイズ1m×1m…2万2000円(いずれも税抜)。

建物修繕時の既設配管修理に活躍
「エアテストコンプレッサ1005T」
アサダ 効率良く気密試験を行う新製品

 配管機械・工具と環境機器の開発・製造・販売および輸出入を行うアサダ(社長=浅田吉氏、本社=名古屋市北区)は、水道設備、配管設備、空調工事の配管施工後に行う気密試験を効率的に進めることができ、しかも現場に容易に持ち運べる「エアテストコンプレッサ1005T」を新発売した。
 水道設備、配管設備、空調工事では、配管接続後、一般に水圧で耐圧テストを行っているが、既設配管など密閉された場所の配管で接続不良があった場合、水が周りに流れ出し、後処理に非常に手間がかかることがある。そこで水圧テストの前段階として気圧でテストを行うことにより、接続不良発見後の余分な作業を削減できる。また、縦管に対して水圧テストを行う場合、漏れがあると上から水が流れてくるため何カ所漏れがあるか分かりにくいという問題がある。気圧テストでは発泡式ガス漏えい検知液「ローテスト」を使用することで漏れ部の特定がしやすくなるが、「エアテストコンプレッサ1005T」は、エアコンプレッサにテスト用のゲージと「ローテスト」がセットになっているため、気圧テストを短時間で行うことができる。
 その他にも、@2つの吐出口があることで2系統の配管漏れテストを同時に行うことができる。A潤滑オイルが不要なためオイル交換の手間が省ける。B横置き低重心でバランスが良いため車に積んで移動する際も横転の危険性がなく、また持ち運びがしやすい取手があるので足場の悪い現場でも安全に運搬できる。C0・79MPaで自動にストップし、0・6MPaという高い圧力で再起動できるためテスト圧力に早く到達可能。といった特長が挙げられる。
 「エアテストコンプレッサ1005T」の標準価格は7万600円(税抜)、「エアコンプレッサ1005(単体)」は6万円(税抜)となっている。本商品に関して、詳しくはアサダ本社営業本部▽電話=052(911)7165、または各支店・営業所▽URL=http://www.asada.co.jp/network/domestic.htmlまで問い合わせを。

長尾昌和氏(新栄商事)が優勝
秋晴れの下、93名がプレー
服部商会 第17回利進会ゴルフコンペ

 機械・工具の総合商社服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町字三正六歩23)は9月17日、三重県いなべ市のナガシマカントリークラブにおいて「第17回利進会ゴルフコンペ」を開催した。
 得意先、仕入先など総勢93名が参加してゴルフ日和の下、親睦を深めながらスコアを競った。優勝は長尾昌和氏(新栄商事)。
 プレー終了後にはパーティーと表彰式が行われ、はじめに服部社長が「日頃は服部商会をご贔屓にしていただき誠にありがとうございます。また、第17回利進会ゴルフコンペに93名の皆様方に参加していただきまして本当に感謝しています。服部商会は、今年も4月に1名入社して、総勢20名の社員となりました。20名の壁をなかなかクリアーできませんでしたが、創業41年目となる今年、やっと皆様のおかげで20名となりました。創業者である現会長の服部利一郎が作り上げた会社の基本であり、想いである『足運び、そしてスピード、皆様への情報提供』。情報はインターネットを利用して何でも手に入れることができますが、ネットは自分から探しに行かなければなりません。私どもは500社以上のお客様とお取引をさせていただいており、お客様が色々なところで商品を実際に使われた『生の声』を踏まえての情報提供が私どものモットーです。来年も人を増やし訪問回数をもっと充実させることを考えています。今年は11月17日から6日間、東京ビッグサイトでJIMTOF2016(第28回日本国際工作機械見本市)があり、各メーカーさんが新製品を発表されます。この展示会を社員全員が見学して、お客様から聞いたニーズに合った商品、加工法などの情報を収集し、お客様に情報を提供していく。このようなことを、基本を忠実守り、これからも一生懸命頑張ってまいる所存ですので、よろしくお願いいたします。今回のゴルフでは、皆様へのおもてなしを徹底しようということで、景品もリニューアルして面白い品を用意しました。今後とも、ご支援ご協力をお願いいたします」と挨拶。
 得意先を代表して、石川清栄扶桑工機取締役が「我々の業界のキーワードは、グローバルスタンダート、もののインターネット(IoT)、それとロボット。すべての設備が変わっていく。この情報をいかにして取っていくかが大切。服部商会は社是を『真心・提案力・スピード』とされています。経営理念の中に『お客様に貢献する』ということがあります。服部商会の社員の方々は、非常に元気に、我々の要求にスピード感を持って対応してくれています。社是、理念が社員に浸透している。服部商会に我々製造業は助けていただいていますので、ユーザーを代表して御礼申し上げます」と挨拶した。
 続いてメーカーを代表して久野将稔オーエスジー中部営業部部長、商社を代表して吉村泰典山善執行役員名古屋営業本部長がそれぞれ挨拶。
 久野氏は「商社様のコンペで、これほど大規模にお客様をお招きしてのコンペは初めてです。我々メーカーはなかなかユーザー様とゴルフをする機会はありませんので本日良い機会をいただき、ありがたく思う次第です。いただきましたご縁を大切にし、絆を一層深いものにしていきたい」.
 吉村氏は「服部商会様は、社員が20名を超え、社員の教育も充実され組織が強固なものになっていると、常日頃の仕事の中から感じています。ますますご発展されるのではないかと思います。利進会、創業者の服部利一郎会長の名前の入った会が、長く続いて行くことを願います」と述べた。
 服部商会の当日参加した社員の紹介が行われた後、順位発表と景品の授与が行われた。その後、服部会長より参加者全員に長野の農園から取り寄せた梨がプレゼントされた。
 最後に服部峰久服部商会専務が「次回第18回は来年(平成29年)9月2日の開催としますので、ご参加いただきたいと存じます。本日は多数のご参加をいただきありがとうございます。皆様のためになる会社として社員一同頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします」と御礼の挨拶を行い終了した。
 上位入賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽優勝=長尾昌和 N70・6H14・4(新栄商事)
▽準優勝=杉山達彦 N72・0H24・0(三菱マテリアル)
▽第3位=神田史生 N72・2H10・8(三井精機工業)
▽第4位=久野篤史 N72・2H16・8(久野金型)
▽第5位=野中善夫 N72・4H15・6(三明製作所)
▽ベストグロス=片桐康雄 77(南成製作所)

三菱マテリアル新製品
高能率仕上げ切削用正面削りカッタ
「FMAX」に小径サイズを追加発売

高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」
 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏、住所=東京都千代田区大手町1−3−2経団連会館11階)は、高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」に加工径φ50oとφ63oの小径サイズを追加し、販売を開始した。
 高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」は、軽量化と高剛性を両立させ、従来品以上の多刃設計により、アルミ合金などの非鉄金属を、工具径125o・24枚刃において、テーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することが可能。自動車部品などの加工の高能率化を実現できる正面削りカッタであり、今回、小径サイズを追加することにより適応範囲が広がった。
 高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」の主な特長は、次の通り。
 @インサートのすくい面上に設けたボディプロテクタと切れ刃に向かうクーラント効果により、理想的な切りくずを生成し、カッタボディへの擦過損傷を抑制。
 Aアルミ合金と特殊スチール合金の組み合わせにより、カッタボディの軽量化と高剛性を両立させ、ダブテイル拘束(逆テーパ溝形状)構造とすることで、高速回転時のインサートの飛び出しを防止。
 Bインサートの振れ精度調整機能により、複数回の再研磨に対応した調整量を確保し、高精度なセッティングを容易に行うことが可能。
 今回発売されたのは、カッタボディ4型番。価格は、FMAX−050A08Rが13万3000円、FMAX−050A10Rが15万3000円、FMAX−063A10Rが15万5000円、FMAX−063A12Rが17万5000円(いずれも税抜き)。
超硬エンドミル“MSplus
エンドミルシリーズ”を拡大
グラファイト加工用

 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、超硬エンドミルMSplusエンドミルシリーズ≠ノラジアス形状を追加し、販売を開始した。
 一般鋼から50HRC程度までの高硬度鋼の金型材や部品加工の幅広い範囲で、安定した寿命を発揮する“MSplusシリーズ”に、ステンレス鋼や炭素鋼などの部品加工に高能率加工を実現する4枚刃制振ラジアスエンドミル「MPMHVRB」をシリーズ追加し、先に発売されたスクエア形状の外径16oと20oを追加することで、シリーズの拡充を図った。
 超硬エンドミル“MSplusエンドミルシリーズ”「MPMHVRB」の主な特長は、次の通り。
 @「MS+(エムエスプラス)コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。
 A異なるねじれ角による不等リード形状により、びびり振動を抑制し、突出しの長い加工での安定した切削が可能。
 B刃長と全長を従来品より長い設定としたことでより高い汎用性を実現。
 今回発売されたのは、「MPMHVRB」外径1o〜20oの68型番、「MPMHV」外径16o、20oの2型番、「MPJHV」外径16o、20oの4型番。
 価格は6150円〜6万7800円で、代表型番としてMPMHVD1600が3万6400円、MPJHVD2000AP80が6万7800円、MPMHVRBD0200R010が6150円、MPMHVRBD2000R500が5万8500円(いずれも税抜き)。
 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、グラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミルDFエンドミルシリーズ≠ノ仕上げ加工用エンドミルを追加し、販売を開始した。
 天然ダイヤモンドに匹敵する結晶成分を有した、高結晶性ダイヤモンドコーティングにより“DFエンドミルシリーズ”は、グラファイト・ジルコニア・硬質複合樹脂などの加工において高い耐摩耗性を実現している。
 今回、ボールエンドミルの仕上げ加工用として「DF2XLBF」を追加することで、シリーズの拡充を図った。
 グラファイト加工用ダイヤモンドコーティングエンドミル「DF2XLBF」の主な特長は、次の通り。
 @天然ダイヤモンドに匹敵する結晶成分を有し、グラファイト加工で高い耐摩耗性を実現。
 A仕上げ加工に最適化した先端形状により切れ味が良く、良好な仕上げ面を実現。
 Bボール形状はシームレス刃形により、外周切れ刃まで使用する壁面加工でも、良好な仕上げ面を実現。
 今回発売されたのは、0・3R〜1・5R(外径0・6o〜3o)の8型番。
 価格は1万7500円〜2万5000円で、代表型番としてDF2XLBFR0030N100が1万7500円、DF2XLBFR0100N200が1万7500円、DF2XLBFR0150N200が2万5000円(いずれも税抜き)。


2016年10月162614
10月26日(水)13時30分〜、第一ホテル東京にて開催
全機工連 第42回全国大会 東京大会
大会テーマ 挑戦する勇気〜New made in Japan〜

 全日本機械工具商連合会(全機工連、会長=前西孝夫氏・エバオン会長)の第42回全国大会が10月26日、東京都港区の第一ホテル東京「プリマヴェーラ」で開催される。この大会は全国38の加盟団体(約1600社)の会員が集い意見交換する場として3年に一度、東京・大阪・愛知の3組合が持ち回りで設営を担当して行われるもので、今回は東京組合(東京都機械工具商業協同組合、理事長=小川修一氏・オーマット社長)が担当する。当日は13時30分開会(受付開始12時30分)、[第1部]大会(式典)、[第2部]パネルディスカッション、[第3部]懇親会の3部構成となっており、全国より会員ならびに関連メーカーを交え500名余りが参集する。
江戸っ子1号、コマ大戦、下町ボブスレーの3氏が
「町工場の挑戦」について議論
 今大会のテーマは「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」。作り手と使い手をつなぎ、ユーザーやメーカーと一緒になって価値を生み出すのが機械工具商の仕事の原点であり、そのためには変化しなければならないとの思いからテーマが決められた。
 パネルディスカッション「町工場(まちこうば)の挑戦」では、世界初の深海用小型無人探査機「江戸っ子1号」を開発した浜野慶一氏(浜野製作所社長)、オリンピック出場を目指す下町ボブスレーの細貝淳一氏(マテリアル社長)、コマ大戦を主宰する緑川賢司氏(ミナロ社長)がパネリストとして登壇する。コーディネーターは世界の中小企業3千社以上を見てきたという政策研究大学院大学の橋本久義名誉教授。
 大会実行委員長の山田雅英氏(山田マシンツール社長)は「町工場の挑戦を聞き、彼らと交流を持つことは刺激になると思う。お客様がチャレンジし変化しようとしているのに、我々(機械工具商)が挑戦しないのはおかしい。今大会を我々の強みやあり方を議論できる場にしたい」と抱負を述べている。
 大会プログラムは、13時30分から[第1部]大会(式典)。小川東京組合理事長の歓迎挨拶、前西全機工連会長挨拶、来賓紹介、来賓代表挨拶に続いて、功労者表彰が行われ、全機工連元会長の田中康造氏、同前常任理事の森野滋氏が表彰される。この後、特別講演「東日本大震災からの復興」(東北ブロック)が行われる。
 14時30分から[第2部]パネルディスカッション。[第3部]懇親会は17時から催され、伊藤高潤全機工連副会長(愛知組合理事長/春日鋼機会長)の乾杯で開宴、アトラクションなどで全国からの参加者をもてなし交流を深める。開催地引継ぎ式で次回開催地大阪へと引き継がれる。
 アジア最大級の工作機械見本市JIMTOF2016の記者発表が10月5日、メルパルク東京であり、主催の日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが約50人の報道関係者らに出展状況や見どころなどを紹介した。

JIMTOF2016 会場が約10万uに拡張
969社5518小間と過去最高に
11月17日(木)より東京ビッグサイトで開催

 JIMTOF2016は11月17日から22日までの6日間、東京ビッグサイト全館を使用して開催される。東新展示棟が10月竣工し拡張された会場に、日本をはじめとする世界21か国・地域から969社(共同・内部出展社を含む)が5518小間に出展、過去最大規模での開催となる。
 前回2014年と比較すると、104社・435小間上回り、中でも海外からは前回より56社増の143社(前回比1・6倍)が183小間増の483小間(同)に出展する。
 石丸雍二日本工作機械工業会専務理事は挨拶で「今回から東新展示棟が新たに加えられ、約1万2千u展示面積が増加し10万uの展示会場に拡張された。その結果、JIMTOF2016には969社の出展を得ることができ、JIMTOF史上最大規模となった」と発表した。
 併催行事として、各種講演・セミナーをはじめ、企画展示、世界から工作機械関連の研究者・技術者が集うThe 17th IMEC(第17回国際工作機械技術者会議)、学生を対象にした工作機械トップセミナーなど、多彩なイベントが行われる。
 石丸氏は「JIMTOFを通じて、工作機械産業、マザーマシンとしての工作機械の重要性を、幅広く日本、世界に発信していきたい」と語る。
 及川繁巳東京ビッグサイト常務は「目標来場者数は前回展を上回る14万人、うち海外から1万1千人を目指している。来場者へのサービス向上として、新設した東第8ホールを活用しレストラン、休憩所の拡大を図った。海外からの出展者・来場者に向けたインターナショナルラウンジも開設する。今回、JIMTOFは会場規模を拡大して、より充実した見本市へと進化する。見本市として更なる魅力を打ち出していきたい」と述べた。

全機工連 第42回全国大会 東京大会  開催にあたって
ごあいさつ
全日本機械工具商連合会
会長 前西 孝夫

 全日本機械工具商連合会第42回全国大会が、会員、賛助会員様を含むメーカー各社の大勢の方々のご出席を得て、東京で開催できますことに感謝申し上げます。また、ご多用の中大会にご出席を賜りました来賓の皆様には心より厚くお礼申し上げます。
 機械工具業界を取り巻く環境は、業種や業界によってバラつきはあるものの、総じて回復基調を示しております。中には、平成20年のリーマンショック前を上回る企業も出てきております。しかし、会員数が平成20年と比べ2割近く減少している状況を考えると、業界としては、決して安穏としていられる状況ではありません。
 そうした中、全機工連は今年新しい事業の取組をいたしました。それは、全機工連の中にある人材開発委員会が将来の機工流通業界を担う若手リーダー(経営者)の発掘と育成を目的として、広く業界内に活動の場を提供する事業です。
 去る9月9日に岐阜県において、全国から100人近い若手リーダーにお集まりをいただき、今後の若手リーダーの交流会のあり方についてご議論いただきました。業界の中には、重要な課題として経営者の高齢化に伴う後継者問題があります。多くの若手リーダーが、業界の課題や将来を語り合うことは、組織の活性化に繋がり、重要な活動として今後連合会の力を傾注したいと考えております。
 全機工連の役割は時代と共に変化してまいりました。近年を考えますと経済はグローバル化し業界にもネット販売に対する対応策が求められるなど変化する潮流への取組、日本各地で発生する自然災害に対応するBCPの取組などがその一例とも言えます。
 今大会のテーマは「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」です。素晴らしいテーマを決められた東京組合の皆様に感謝をしております。
 業界を取り巻く環境の変化…誰もが知っていながらどうすべきかの答えが見つからない…が本音ではないでしょうか。答えは誰かが出してくれる訳ではありません。自らが出さなければいけないのです。挑戦することは簡単なことではありませんが、挑戦しなければ何も生まれません。今私たちは一歩前に踏み出す勇気を全体で共有したいと思います。その行動が明日を開くと考えましょう。
 全国大会は三年に一度の開催です。今回の大会が三年後にお会いした時に成果を語り合える大会となれば主催者としてはこの上ない喜びです。最後になりますが、本大会の企画準備運営を担当されました東京組合の皆様に心よりお礼申し上げます。

歓迎あいさつ
東京都機械工具商業協同組合
理事長 小川 修一

 第42回全機工連全国大会(東京大会)開催にあたり、ご来賓、関係団体、賛助会員、メーカーの皆様そして全国各地の会員の方々には、ご多用の中、多数ご参加いただきましたことに厚く感謝申し上げます。
 さて、今大会のテーマは「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」といたしました。
 私たち機械工具業界を取り巻く環境はめまぐるしく変化しているのにもかかわらず、ややもすると事業継続のために日々の対応に追われているのが偽らざる現状なのではないでしょうか。
 大会準備に当たり、多くの方々とお会いする機会がありました。特に今大会のメインイヴェントでありますパネルディスカッションのパネリスト、コーディネーターの方々とお会いをしてお話を伺った時には、同じ中小企業の経営者でありながら、このパワーは何だろうと自問自答いたしました。
 私たちは組合という組織を持って様々な活動をしていますが、折角お金を出し、時間を出して組織運営をしているのですから、より良い組織となるよう改善(挑戦)することが必要です。
 全機工連全国大会は三年に一度開催されますが、大会では共通の課題を議論し、議論の結果が会員をはじめとする各会社の発展に繋がることが大事です。
 多くの人が一堂に集まって様々の考えを述べ聞くことは非常に有意義であり自らを見つめなおすまたとない機会であると思います。
 東京組合は、大会開催にあたり、昨年10月1日に大会実行委員会を発足させました。委員の選出にあたっては、9年後に行われる次の東京大会を意識し、各委員会の委員長は9年後もアドバイスできる年齢の方々を…、委員長のもとで仕事をする実戦部隊は9年後にリーダーとなるべき年齢の方を配置しました。
 業界の後継者不足が課題となっている昨今、このような大きな催しに若い人々に参画していただく機会をつくることは私たちの責任であることを強く自覚し、多くのご参加の皆様と「挑戦する勇気」をもって、次世代の日本「New made in Japan」を作り上げましょう。
 最後に、今大会が有意義な大会となりますようご祈念を申し上げ、心からの歓迎のご挨拶といたします。

東京大会開催にあたって
東京大会実行委員長
山田 雅英
 三年ごとに開催される全機工連全国大会は、今年、8年ぶりに東京組合(東京都機械工具商業協同組合)が担当幹事組合として企画を致しました。昨年10月1日に大会実行委員会を立ち上げ、多くの方々の協力をいただいて今日に至りました。
 準備をする過程で一貫して流れていた考えは、今大会のテーマでありスローガンの「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」です。
 私はドイツの中小メーカーと永年取引があり、そこで感じるのが、彼らは日本の企業ならば、マーケット規模が小さく手を出さない様な分野で、ニッチメーカーとして発展しているという点です。それが可能である理由は、ニッチマーケットでも世界市場を意識すれば立派に成り立つということにあります。私は、能力では決してドイツに劣らない日本の中小メーカーも、世界で戦う姿勢が必要だと強く感じました。
 今大会のメインイヴェントは、パネルディスカッション「町工場(まちこうば)の挑戦」です。パネリストには、世界初の深海用小型探査機「江戸っ子1号」を開発した浜野慶一氏(浜野製作所社長)、ソチ五輪でジャマイカ国が採用を決定した下町ボブスレーの細貝淳一氏(マテリアル社長)そして世界コマ大戦を主宰する緑川賢司氏(ミナロ社長)。コーディネーターには、世界の中小企業を見聞し、中小企業経営者の強さ、したたかさ、悲哀などを知り尽くした橋本久義氏(政策研究大学院大学名誉教授)です。
 この方々に共通する点は、幅広い「連携」の精神であり、地域や国や業界を思う高い志と並外れた構想を実現する類まれな実行力です。販路や市場がわからないと嘆く前に、彼らは世界に挑戦し、新たな日本の製造業の姿を模索しています。複数の企業が連携しているのも大変興味深いところです。世間から注目の町工場の挑戦を聞き、彼らと交流を持つことは、私たちにとっても大きな刺激になると思います。この様にお客様であるユーザー様がチャレンジし変化しようとしているのに、我々機械工具商が自ら道を切り拓こうと挑戦しないのはおかしなことです。
 長年私たちは、事業を継続してきてリスクを取ることを忘れています。ネット通販などによりユーザー様の購買行動など環境が変わっているのが現実ですから、我々も変化しなければなりません。高齢化少子化で縮小する日本のマーケットですから、守っていてばかりでは先細りいずれ立ち行かなくなるのは自明の理です。今が挑戦できる最後のタイミングかもしれません。
 作り手と使い手をつなぎ、ユーザーやメーカーと一緒になって新たな価値を生み出すのが我々の仕事の原点だと思います。先輩たちが、戦後世界に羽ばたいて行った数多の製造業のお役に立ち発展したことを見倣い、我々ももう一度それを試させねばならないのです。ネット通販の話題も多いですが、ネットで扱うのはコモディティ商品が多く、私たちが強みとする価値を生み出すのは難しいと思います。今大会を私たちの強みやあり方を議論し、全機工連の存在を感じていただける大会にしたいと切に考えています。

愛知県機械工具商業協同組合
理事長 伊藤 高潤
全機工連、東京大会開催によせて

 今年の全機工連東京大会のテーマは、「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」です。新しい日本の物作り、とでもいいましょうか、日本の製造業の皆様が色んな分野に挑戦されている姿をテーマとされているようです。
 物作りといえば、最近、“IoT”とか“インダストリー4・0”とかの言葉がよく聞かれます。
 “IoT”は「Internet of things」の略で“モノのインターネット”という意味らしいです。センサーで捕えたデーターを、インターネットを通じてクラウドに蓄積し、人工知能でそのデーターを分析した結果に応じてモノを作る(動かす)。すべてのモノがインターネットにつながる事で、生活やビジネスが基から変わるといいます。
 “インダストリー4・0”は「第4の産業革命」といわれ、日本ではあまり聞きませんが、いまドイツが国家プロジェクトとして推進しています。ドイツの電子機器メーカー、自動車メーカー、IT/通信企業が取り組んでおり「自ら考える工場」を作り出してゆこうとしています。インターネットの特徴であるリアルタイム性を最大限に生かして生産やら供給を自動的に行う。勿論、機械の異常やら、システムなどの異常にも自動的に判断して修正してゆく。こんな夢のような工場・システムを作ろうとしています。
 今すぐには“まだまだかなあ”とは思っていますが、いずれはこのようなIT/通信を駆使した時代になってゆくと思われます。そんな時代に私たちの工具流通業界はどのように変わってゆくのでしょうか?所詮モノを運ぶには瞬時に伝送するなどというのはSF映画の中だけで現実的ではありませんので物流そのものは残るかもしれませんが、必要なモノを調達し移動指示をするのは人の力(介入)が不要となる時代が来るのかもしれません。
 私たちも、そんな時代に乗り遅れることもなくいずれ来る時代を見据えて今から挑戦してゆかねばならないでしょう。私事ですが、年をとったせいか「挑戦する」事を忘れてしまった気がします。この大会を機会にもう一度思い出して見ようと思っています。

MECT2017第1回実行委員会
全国機工流通若手会の報告
愛機工 10月理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は10月4日、名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスにおいて10月理事会を開いた。理事・監事合わせて26名が出席し、9月9〜10日に行われた全国機工流通若手会や、MECT2017展(来年10月開催)の第1回実行委員会の報告などが行われた。
 理事会では以下の内容が報告・審議された。
 @会員の増強活動については、組合員の山工商店(尾張支部/あま市)より本年12月31日を以て廃業のため退会の申し入れがあり、承認された。
 A全国機工流通若手会報告は、水谷全機工連人材開発委員長(組合副理事長/ミズタニ機販社長)より行われた。9月9日(金)〜10日(土)の2日間、岐阜機工会(会長=嶋ア晴久氏・シマザキ商会社長)が幹事となり岐阜市内で開催。全機工連・人材開発委員会が支援し全国各地の若手リーダーの育成と交流を目指し開催したもので、各地域から14団体約100名が参加し会議および懇親会と見学会を実施した。愛知組合からは全機工連副会長の立場で出席した伊藤理事長、水谷委員長はじめ人材開発委員、若手経営者および青年部員ら19名が参加した。
 会議では、主に交流会の今後の方向性についてグループに別れ議論し、各代表が意見を発表。@全国各地域での2年毎の開催A各地域との交流はプラスになり興味もあるB開催毎の主旨・テーマを具体的にするC形式に拘らない自由な発言の場となる交流・親睦を図るD青年部を組織するうえでのノウハウや団体の活性化等、様々な情報を収集したい―等の意見が発表された。
 水谷委員長は、グループ発表後、今回の交流会では具体的な活動をまとめる訳ではなく今後も継続して開催し方向性を模索したいと考えていると。東京・大阪・愛知の持ち回りで開催されている「青年部全国交流会」をさらに拡大した交流会にして行けるよう、関係各位の協力を求めながら開催方法を決めて行っていただきたいと述べた。
 B第76回親善野球大会報告は、長村福利厚生部長(長村商店社長)より行われた。大会は9月10日(8日目)を終え、25試合を行い、A・Bゾーンの準決勝進出チームが決まった。Aゾーンは新栄商會・川島商事・井高・東陽、Bゾーンでは落合・ナスコム・三枝電機・ユアサ商事がベスト4に進出した。準決勝戦は10月15日(土)に1試合、同22日(土)に3試合(いずれも草井球場・江南市)を予定。優勝戦は10月29日(土)または11月5日(土)を予定している。
 C第43回組合親善ゴルフ大会について、引き続き長村福利厚生部長が説明した。10月14日(金)、春日井カントリークラブにおいて開催。参加26名。例年、10組約40名が参加しているが、今回は参加者が大幅に減少した。9月28日(水)に福利厚生部会を開き組み合わせ表の作成とともに毎回参加している会員へ参加を呼びかけたが、当日は関係メーカーの行事が重なることや関係者のゴルフ大会が連日予定されているため今回の参加を差し控えたものと思われる。
 D研修事業について、林経営対策部長(広島商事社長)が報告。ツール・エンジニア・スクールを9月8日(木)〜10日(土)の3日間、中部ポリテクセンターにて開催した。受講者19名。講義では、従来同様に切削工具や被削材、加工方法をはじめ図面の読み方、作図などの基礎知識を座学で学び、実習の2日間はフライス盤、旋盤を中心に自らの作図を基に加工実演を行った。今回の受講募集においても申し込みが定員を大幅に上回ったため、平成29年度5月または6月に追加で実施する。また、定期の同スクールも9月または11月に予定し、次年度は2回実施する予定。
 そのほか研修会の予定として、管理者・中堅社員研修を11月25日(金)13時〜16時30分、東別院会館にて開催する。テーマ(仮題)は「営業マンのためのコミュニケーション講座」。講師に宇井克己氏を迎えて、社内や顧客とのコミュニケーション能力向上のテクニックを学ぶ。また近年、情報の伝達として急増しているメールの取り扱い方(文章の書き方等)についても講義する。研修は、MBCで多くの申し込みがあるテーマで企画し、受講料を有料(2千円または千円)とする。
 EMECT2017展について、高田実行委員長(組合副理事長/井高社長)より説明された。会期は2017年10月18日(水)〜21日(土)の4日間、ポートメッセなごや全館で開催。出展者募集は11月1日(火)〜2017年2月28日(火)。ただし満小間の時点で受付を締め切る。
 従来同様、事業部、卸商社を中心に実行委員会を設置し、第1回実行委員会を9月8日(木)、名古屋ガーデンパレスにおいて開催した。この日は、ニュースダイジェスト社から樋口社長、平野展示会担当者ら4名が出席し今展の展望や企画、開催要項等を説明した。委員会では、出展者リストの確認と新規勧誘先の提示を依頼した。前回の受付状況をみると、今展も早期に満小間状態になることが予測されるため、組合関係者の出展漏れがないよう、情報交換を密に万全を期す。また、特別展示(企画)や各種講演会については今後具体化する。
 懸念される駐車場については、新立体駐車場が来年3月1日より竣工し収容台数は大幅に増加するが、レゴランド来場者も併用するため課題が残る。特に土曜日の利用については、レゴランド来場者の増加が予想されるため事前に動向を調査する。アクセスについては今回も「あおなみ線」の利用を周知依頼する。
 F全機工連・東京大会については、伊藤理事長より説明があった。10月26日(水)、東京・新橋の第一ホテル東京にて開催される。12時30分より受付、13時30分開会。大会スローガンを「挑戦する勇気〜New made in Japan〜」とし、第1部・大会式典、第2部・パネルディスカッション「町工場の挑戦」、第3部・懇親会が行われる。愛知組合から参加23名。
 G部会報告【総務部】理事会の運営および支部編成について務める。【情報部】組合報秋号を10月に発送する予定。組合員景況調査を3日に配信した。【経営対策部】11月のセミナーの他、社員研修を中心にセミナーを企画する。【事業部】当面はMECT展の勧誘等、準備に努める。他、既存の収益事業を推進する。【青年部】全国機工流通若手会に部員12名が参加し、各地域の経営者、幹部社員と交流した。当面の事業は11月9日(水)にウインクあいちで最新3Dプリンター“金属造形の市場・技術動向”をテーマに講演会を開催する。また、忘年会を12月に開催する。【福利厚生部】当面は、ゴルフ大会の準備および野球大会の11月終了を目指す。野球大会終了後は、江南審判部および青年部を交え反省会を開催する。
 H訃報 森哲(南支部)森社長の母さかゑさんが8月25日に永眠された。享年93歳。葬儀は8月27日、近親者のみで執り行われた。
 Iその他、支部編成見直しについては、組合員の移動や減少により支部員数に格差が生じていることや、後継者の不在から近年廃業する事例もみられることから、支部の区割りや統合等を検討する。ただし見直しを決定するものではなく、まずは忘年会や支部総会等、支部行事においてヒアリングを行い意見をまとめる。
 今後の理事会日程は、12月6日(火)16時30分〜(名古屋ガーデンパレス)、2017年2月14日(火)懇親会併催(東京第一ホテル錦)。事務局年末年始休業は12月29日(木)〜2017年1月4日(水)。

11月1日から出展募集受付を開始
メカトロテックジャパン2017
募集締切は2017年2月28日

 来年の10月に名古屋で開催される工作機械見本市「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏、本社=名古屋市千種区)と共催の愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は、11月1日から出展募集受付を開始する。
 MECT2017は、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内2番目の規模の工作機械・技術の専門見本市となる。通算15回目となった2015年展では、444社・団体(1915小間)が出展、期間中9万4124人が来場した。
 工作機械にまつわる最新加工技術を会場で披露する主催者企画「コンセプトゾーン」。前々回の2013年展では「医療」、前回展では「最新マグネシウム」をテーマに掲げ、普段見ることのできない門外不出の最新加工技術を披露。実際に会場内に機械を持ち込み加工実演し話題を呼んだ。2017年展も開催の予定。
 2011年展に新設した、中小企業を支援するための低料金の専用パッケージ小間「中小企業支援ブース」も引き続き募集する。従業員30人以下で、過去にMECTに出展経験のない企業が対象。限定30社。出展料金は1社1小間限定で8万円(税抜き)、小間サイズは間口2m×奥行き2m×高さ2・7mと一般の小間よりやや小さくなっている。
 2017年展の主な変更点は、出展募集期間を11月1日から来年2月28日までの4か月間としたことで、前回展は10月1日から翌年4月30日までの7か月間というロングラン募集だったが早期に満小間となり前倒しで募集を終了したこともあり、3か月短縮した。募集期間の短縮に伴い、キャンセル費の適応期間も変更となり、2017年3月1日から発生する。
 また、満小間時の対応として申し込み小間数が会場収容力を超えた場合に、前回展の出展実績等を踏まえた上で、事務局が出展小間数の調整をする。
 駐車場については、来年4月の大型テーマパーク(レゴランド)開業にあわせて5千台収容の立体駐車場が完成し利用できるようになり、混雑の緩和が期待できる。
 その他、2017年展では製造業の中核を担う工作機械の重要性や工作機械に用いられるさまざまな先端技術、工作機械業界で働くことの面白さを多彩な講師が学生に紹介する、一般社団法人日本工作機械工業会主催の「工作機械トップセミナー」などが開催される予定。
MECT2017開催概要
 【会期】2017年10月18日(水)〜21日(土)の4日間
 【開催時間】10時〜17時、10月20日(金)はナイター開催19時まで、最終日21日(土)は16時まで
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1号館・2号館・3号館
 【予定開催規模】1700小間
 【予定来場者数】8万人
 【入場料金】1人1000円、団体10人以上1人500円(いずれも消費税込み) ※事前登録者、海外来場者、学生は無料
 【主催】ニュースダイジェスト社
 【共催】愛知県機械工具商業協同組合
 【後援】経済産業省、外務省、文部科学省、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所(順不同、申請予定)
 【特別協賛】日本工作機械工業会/全日本機械工具商連合会(順不同、申請予定)
 【協賛】日本鍛圧機械工業会/日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/日本機械工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/日本機械鋸・刃物工業会/日本金型工業会/日本電機工業会/日本フルードパワー工業会/マイクロマシンセンター/日本ロジスティクスシステム協会/日本電気制御機器工業会/日本産業洗浄協議会/研削砥石工業会(順不同、申請予定)
 【出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
 ●出展申込方法
 所定の申込書(『出展のご案内』同梱または公式ホームページmect−japan.comからダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、担当者の名刺を添えて、MECT事務局または愛知県機械工具商業協同組合事務局へ郵送。
[送付先]MECT事務局(ニュースダイジェスト社)=〒464−0075名古屋市千種区内山3−5−3、愛知県機械工具商業協同組合=〒456−0032名古屋市熱田区三本松町16−8。
 ●料金について
 基本単位1小間(3m×3m)26万円(税抜き)。※10小間を超える申し込みの場合、割引あり。 
 ●出展申込締切
 2017年2月28日 ※ただし満小間になり次第締切、受付を終了する。

展示会を直前に控え
実行委員らが成功に向け最終確認
愛知県管工機材商協組 展示会実行委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)が主催し2年に1度開かれている『第31回管工機材・設備総合展』(2016年10月6日〜8日開催)を1週間後に控え、展示会実行委員のメンバー(実行委員長=小川誉之氏・小川管商社長)は9月29日、第2回展示会実行委員会を開催した。
 成田幸隆実行副委員長(大成工機商会社長)の司会で始まり、小川実行委員長が挨拶した後、まずは全体会として、展示会初日に開催されるオープニングセレモニーや開催記念パーティーでの実行委員メンバーの動き、クイズラリーやウォーターサーバー設置に関しての説明、実行委員やスタッフの食事の方法など、概要の説明ならびに確認が行われた。また、最終打合せを10月5日、展示会会場となる名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール/名古屋市千種区)で開催することも確認された。
 成田実行副委員長の乾杯の挨拶の後、実行委員メンバーは総括部(部長=安井文康氏・錦興業社長)、受付部(部長=田中勝次氏・タナカ社長)、抽選部(部長=山田康成氏・山彦)に分かれ、各部で展示会期間中の動きなどを確認しあった。
 各部ごとの打合せも終わり、展示会に向けて実行委員メンバーらが結束を強めるなか宴もたけなわとなり、最後は安井総括部長の中締めの挨拶と一本締めで会はお開きとなった。

「ロボット介護機器開発・
導入促進事業」成果報告会
28日(HOSPEX最終日)に開催

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と経済産業省は10月28日、東京ビッグサイト会議棟6階608会議室において「ロボット介護機器開発・導入促進事業」成果報告会を開催する。10時から17時まで。
 AMEDと経済産業省は、ロボット介護機器の開発・実用化及び導入を支援・促進し、介護現場へのロボット機器導入に必要な基準作成等の環境整備を行うために、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」を平成25年度から始めており、今年は4年度目になる。
 成果報告会では、5年間の事業のうち4年目の途中までの成果が発表される。はじめに、経済産業省ロボット政策室からロボット政策についての報告があり、続いて事業内容の紹介(AMED)、開発補助事業者からは7社より成果報告、最後に基準策定評価事業の成果の紹介(国立研究開発法人産業技術総合研究所)が行われる。
 成果報告会は、病院/福祉設備機器が一堂に集う専門展示会HOSPEX Japan2016(会期=10月26〜28日、会場=東京ビッグサイト)の開催に併せて、展示会最終日に開催される。定員100名(参加無料、事前登録制)。
 参加申し込み方法は、介護ロボットポータルサイト(http://robotcare.jp/?p=5245)からフォームをダウンロードして必要事項を記載し、メールに添付して申し込む。申し込み受付完了後、返信メールが送られる。事務局(一般社団法人日本ロボット工業会内)▽メールrobot−kaigokiki@jara.jp▽電話03−3434−2919。申し込み締切は平成28年10月27日12時。
 【成果報告会 プログラム】
 (1)我が国のロボット介護機器に関する施策について▽石田智樹氏(経済産業省)▽10時00〜15分
 (2)ロボット介護機器開発・導入促進事業について▽君島達也氏(AMED)▽10時15〜30分
 (3)「人」に役立ち「介護の質」の向上に貢献する「ロボット介護機器開発・導入促進事業」の報告▽大川弥生氏(産総研ロボットイノベーション研究センター)▽10時30〜55分
 (4)開発補助事業者報告
 @介護現場におけるHAL介護支援(腰タイプ)の活用▽小笹恵氏(CYBERDYNE)▽10時55分〜11時25分
 A持ち上げない移乗のためのロボット介護機器離床アシストベッド「リショーネ」=、河上日出生氏(パナソニックエイジフリー)▽11時30分〜12時
 Bロボットアシストウォーカーの紹介▽藤井仁氏(RT.ワークス)▽13時00〜30分
 C排泄支援ロボット「キューレット」▽草間透氏(アロン化成)▽13時35分〜14時05分
 D介護ロボット(見守りシステム)の効果と課題▽安川徹氏(ノーリツプレシジョン)▽14時10〜40分
 E電動昇降サドル付き歩行車▽萩原伸一氏(ミツバ)▽14時45分〜15時15分
 F浴室用見守りセンサー▽北田安輝氏(旭光電機)▽15時20〜50分
 (5)基準策定評価事業成果報告▽比留川博久氏(産総研ロボットイノベーション研究センター)▽15時55分〜16時20分

ブラザー工業
ベトナムにおける工業用ミシン事業の体制を強化

 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15―1)は、10月1日付でベトナムにおける工業用ミシンの販売・サービス機能を変更し、販売体制を強化した。
 ブラザーグループでは、香港にあるブラザーマシナリー(アジア)(BMA、社長=長沼功一氏)がベトナムにおける工業用ミシンの販売を行ってきたが、今回、工業用ミシン販売・サービス機能の一部をブラザーインターナショナル(ベトナム)(BICV、社長=仲山芳浩氏)へ移管した。これによりBICVは、通信・プリンティング機器、家庭用ミシンの販売に加えて、工業用ミシンの販売・サービスも行うことになる。
 これまで市場調査などの活動をしてきたBMA管轄のホーチミン、ハノイ各駐在員事務所はBICVへ統合され、より現地に密着した販売体制を整えることで、今後大きな成長が見込まれるベトナムにおいて納期面などユーザーの利便性やアフターサービスの向上を目指す。

優勝は北村憲正氏(龍玉精工)
第48回名管会ゴルフ大会
愛知県管工機材商協組 今年は名門コースで開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=倉地久雄氏・倉地社長)の名管会(幹事長=北村憲正氏・龍玉精工社長)は9月27日、『第48回名管会ゴルフ大会』を愛知県知多郡美浜町の「新南愛知カントリークラブ美浜コース」で開催。組合員、賛助会員合わせて56名が晴天のなか、名門コースでプレーを楽しんだ。
 表彰式では、倉地理事長、小川誉之展示会実行委員長(小川管商社長)の挨拶に続き、各賞受賞者にそれぞれ賞品が授与された。その後、見事優勝を果たした北村幹事長のひと言スピーチを経て、最後は峰澤彰宏名管会担当副理事長(峰澤鋼機社長)の挨拶で散会となった。
 上位入賞者とスコアは以下の通りだ。
◆優勝ならびにベストグロス賞=北村幹事長▽NET69・8▽HDCP7・2
◆準優勝=峰澤副理事長▽NET70・4▽HDCP15・6
◆3位=海下晃郎氏(シーケー金属)▽NET71・4▽HDCP15・6
◆4位=伊藤準氏(ヨシザワ)▽NET72・2▽HDCP22・8
◆5位=原嘉輝氏(オンダ製作所)▽NET73・0▽HDCP24・0
TNC200とSTT160の小型マシンへの搭載例
CNC円テーブルTNC200

機械のスペースを最大限に活かす
薄型のCNC円テーブル
ユキワ精工 TNC200を発売

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600―1)は、機械のスペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルTNC200を9月に発売した。
 CNC円テーブルは、専用コントローラや搭載機械のNC装置の制御によりワークの角度割出を行う機器。昨今の金型部品・機械部品・自動車部品の加工ラインでは、BT30マシンの設置が飛躍的に増加し、省スペース・省エネの小型マシニングセンタで量産加工を行うケースが増えており、これを受け、同社では小型マシニングセンタの機内スペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルTNC200を開発した。
 CNC円テーブルTNC200は胴厚97oと世界最高クラスのコンパクト設計。省スペースな工作機械に搭載しても、治具エリアを広く取ることができるのが特長。同時開発された薄型サイドテーブルSTT160をセットで使用することにより、機械スペースをさらに有効活用できる。
 また、同社の特許でもあるオートエアパージを標準装備しているため、切削水に対して優れた防水性を有する。クランプ用エアを接続するだけで円テーブル内部の圧力が上がり、かつ内圧を一定に保つことで外部からの切削液などの浸入を防ぐ。
 【製品仕様】
 ■TNC200
 テーブル直径=φ130o▽センタ高さ=160o▽クランプ方式=空圧(0・3〜0・5MPa)▽クランプトルク=340Nm▽割出精度(累積)=30秒以内▽総合減速比=1/90▽最大回転数=33・3
−1
min
▽製品重量=43s
 ■STT160
 テーブル直径=φ130o▽センタ高さ=160o▽クランプ方式=空圧(0・3〜0・5MPa)▽クランプトルク=415Nm▽製品重量=25s

8月度鍛圧機械全会員受注動向
前年同月比4.7%減の273億円
日本鍛圧機械工業会 受注総額5か月連続して減少

 一般社団法人日本鍛圧機械工業会(代表理事会長=川西宣明氏・コマツ産機社長)が9月8日発表した、2016年8月度鍛圧機械全会員受注動向(月次業況調査)によると、受注総額は前年同月比4・7%減の273億600万円となった。機械合計の輸出比率が53・6%の通常に戻ったが、国内・輸出共に全体を牽引する力強さは見られない。受注総額の前年割れは5か月連続。
 国内は前年同月比7・2%減の97億7000万円となった。自動車は43・5%増となったものの、金属製品製造業が28・0%減、一般機械が16・1%減、電機が7・0%減、鉄鋼・非鉄金属も44・2%減となった。国内での落ち込みは補助金効果が薄れてきたことなどによるものと見られる。
 輸出は前年同月比2・6%減の112億9100万円。北米向けが19・1%増、欧州向けが27・0%増、インド向けが20・3%増となったが、中国向け10・6%減、東南アジア向け58・5%減、韓国・台湾向け64・3%減とそれぞれ減少した。
 機種別では、プレス系機械が前年同月比0・5%減の140億9000万円となった。中型83・2%増、大型1・8%増、小型6・3%増、超大型は50・9%減となった。フォーミングは5・7倍増、油圧プレスは23・4%減、自動化・安全装置は68・3%増。
 板金系機械は前年同月比12・4%減の69億7000万円となった。レーザ・プラズマが1・6%減、パンチングが21・6%減、プレスブレーキも12・8%減となった。比較的堅調だった板金系が伸び悩み、同工業会では経済対策による新機能製品等の需要喚起に期待したいとしている。

ネット・ゼロ・エネルギー社会に向け
“省エネ&快適”を提案
三菱電機 暮らしと設備の総合展

 三菱電機(社長=柵山正樹氏、本社=東京都千代田区)リビング・デジタルメディア事業本部は9月14・15日の2日間、名古屋市港区の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)第2展示館にて、家電量販店や住宅設備業者、電気工事店、取引先企業などを対象とした『2016 
三菱電機 暮らしと設備の総合展』(完全招待制)を開催した。東京会場での開催を皮切りに大阪、名古屋、仙台(10月25・26日/夢メッセみやぎ)、福岡(2017年3月1・2日/福岡国際センター)の5カ所で開催され、東京会場では1万1400名、大阪会場では7200名と、目標動員数を上回る来場者数を記録した。
 本展示会のテーマは、「ネット・ゼロ・エネルギー社会に向けた省エネ&快適提案」だ。家族みんながホッとできる暮らし≠演出するスマートハウスソリューションから家電・住宅設備などBtoCの住宅用製品を提案するゾーンでは、2017年の新モデル・ルームエアコン『霧ヶ峰FZシリーズ』が注目を集めていた。一方でBtoBの業務用製品を提案するゾーンでは、工場・マンション・ホテル・病院などの課題や問題点を“つながる三菱電機のネットワークソリューション”で解決へと導くシステムや製品紹介コーナーが賑わいを見せていた。いずれのゾーンでも、本展示会でのみ公開される最新製品の実機デモを交えた限定展示などで、各製品のメリットとその提案方法について具体的に来場者に紹介された。
 また、2日間の展示会期間中には「電力小売り自由化の現状および中部電力の取り組み」「V2Hを用いた住宅のスマートハウス化」「ヒートポンプを活用した工場の省エネ・省コスト手法」などをテーマとしたセミナーも計6回開催され、いずれも聴講者で溢れていた。
 三菱電機は、快適な住環境の創造と企業や社会の課題解決に貢献する最新技術・製品を、これからも本展示会を通じて提案していくという。

九州国際重粒子線がん治療センター
「サガハイマット」へ寄付金
トラスコ中山 社会・九州地域への貢献のため

 機械工具卸売商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は8月31日、日本初の民間の重粒子線がん治療センターである、九州国際重粒子線がん治療センター「SAGAHIMAT(サガハイマット)」へ1千万円の寄付を行った。サガハイマットへの寄付を通じて、重粒子線がん治療の普及とがん撲滅運動を支援し、社会及び九州地域に貢献する。
 9月26日に、佐賀県鳥栖市役所にて鳥栖市長と面談を行い、サガハイマットを訪問。見学した後、センター内で寄付金の贈呈式を行った。写真は贈呈式で撮影されたもの(前列右より、佐賀国際重粒子線がん治療財団の中川原理事長、トラスコ中山の藪野常務取締役、橋本鳥栖市長、後列はトラスコ中山の新入社員4名)。
 【サガハイマットについて】
 佐賀県鳥栖市内にある、九州国際重粒子線がん治療センター。国内で4か所目、民間では日本初の重粒子線がん治療センターである。平成25年5月の開設以降、1400名以上の患者に治療を行っている。自身の診断内容や治療法などについて、担当医以外の医師の意見を聞き、治療法選択などの参考にする「セカンドオピニオン外来」も設置している。
 重粒子線がん治療は放射線療法の一つ。治療対象は頭蓋底腫瘍、頭頚部、食道、肺、肝臓、膵臓、腎臓、子宮・前立腺がん、骨肉腫、骨軟部腫瘍。特長として、@がん病巣を集中的に照射するため、がん細胞殺傷効果が高いA周りの正常細胞へのダメージが少ないため、副作用が少ないB通院治療が可能で、治療期間が短いC複雑な位置にあり手術が困難ながんの治療も可能である―ことなどが挙げられる。 

トヨタ自動車とパートナーシップを締結
FIA世界ラリー選手権(WRC)で
DMG森精機 もっといいクルマづくりに貢献

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2−35−16)は9月29日、トヨタ自動車とFIA世界ラリー選手権(FIA World Rally Championship、通称WRC)でのパートナーシップを締結した。
 トヨタ自動車は、フランス・パリで9月29日〜10月16日に開催された2016年パリモーターショーにおいて、DMG森精機と2017年WRCにおけるTOYOTA GAZOO Racingのパートナー契約が基本的合意に達したと発表した。WRCは、FIA主催の世界各国で行われるラリーの世界選手権でF1世界選手権や世界耐久選手権と並ぶ最も権威あるモータースポーツの一つ。ラリー・モンテカルロ、ツール・ド・コルスを始め世界で大変人気がある。
 DMG森精機は、長年高精度・高生産性を追求する自動車業界に工作機械とソリューションを提供してきた。今回のラリーカーに搭載されるエンジンは、同社製品が多数納品されているToyota Motorsport GmbH(ドイツ・ケルン市)で製造されており、実際に同社製品で加工した部品も多数搭載されている。
 同社は「この度のパートナーシップ締結により、製造業のシステムインテグレータとして引き続き自動車業界に強くコミットし、ラリーを通じた『もっといいクルマづくり』に貢献して参ります」としている。

A・B共にベスト4が出揃う
第76回愛機工組合野球大会
大会第6日・第2試合  ナスコムのサヨナラヒット

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機会長)は第76回野球大会の第6日を8月27日に一宮総合運動場で、第7日を9月3日、第8日を同10日に草井球場でそれぞれ開催し、準決勝進出チームが出揃った。Aゾーンは新栄商會・川島商事・井高・東陽、Bゾーンは落合・ナスコム・三枝電機・ユアサ商事。
 試合結果は次の通り。
 ■第6日
【第1試合】Bゾーン
 三枝電機×ゼノー商事は、三枝電機が1回表に3点を先制。三枝電機は、続く2回に2点、5回にも1点を追加し点差を広げ、ゼノー商事の反撃を5回裏の3点に抑えて6対3で勝利した。
三枝電機   32001=6
ゼノー商事 00003=3
 【第2試合】Bゾーン
 山下機械×ナスコムは、2回表に山下機械が2点を先制。中盤は互いに決定打に欠け無得点。終盤の6回表に山下機械が1点を追加し、さらに最終回の7回にも1点を加えた。そのまま逃げ切るかと思われたが、その裏、ナスコムが猛反撃に転じ、4点差を追いつき、さらに劇的なサヨナラヒットでゲームセット。ナスコムが5対4点で逆転勝利を収めた。
山下機械 0200011=4
ナスコム 0000005x=5
【第3試合】Aゾーン
 井高×山善は、互いに譲らず5回まで0行進。井高が、6回表に1点をとり山善の反撃を抑えて守り切り、1対0で勝利した。
井高 000001=1
山善 000000=0
 ■第7日
【第1試合】Aゾーン
 ノダキ×川島商事は、1回表にノダキが1点を先制。川島商事も直ぐにその裏1点を返して同点に、2回裏には2点をとり逆転。川島商事は4回にも3点を加えて5点差とし、ノダキの反撃を5回表の2点に抑え、6対3で勝利を収めた。
ノダキ  100020=3
川島商事 12030x=6
 ■第8日
【第1試合】Bゾーン
 落合×モリタは、落合が2回表に2点を先制。その後3、4回に各1点、5、6回に各2点をとって着実にリードを広げ、モリタの反撃を零点に抑えて、落合が8対0で勝利した。
落合  021122=8
モリタ 000000=0

正・賛助会員企業の93人が参加
団体ダイドー、個人松谷氏が優勝
福井県機工商組合 恒例の親睦ボウリング大会

 福井県機工商組合(理事長=吉岡正盛氏・吉岡幸社長)は、10月3日午後7時より福井市内のスポーツプラザWAVE40において「親睦ボウリング大会」を開催した。毎年90人前後が参加する人気の行事で、今年も正会員をはじめ賛助会員の仕入商社からも積極的な参加を得て、昨年を上回る93人(26社)が参加。レーンを挟んで楽しく交流した。
 団体戦では好調の室田氏を擁するダイドーチームが優勝。2位は昨年も準優勝の轟産業Cチーム、3位には平均年齢25才という若手で臨んだ吉岡幸Cチームが、それぞれ上位入賞を果たした。
 また、個人戦では吉岡幸の若手(25才)松谷氏が上位の常連を押さえ、初優勝。ハイゲーム賞も190と他を寄せ付けない安定感と抜群の破壊力で獲得した。
 上位入賞は次の通り(敬称略)。
【団体戦】
▽1位=ダイドーチーム(石川隆康、室田弘樹、不島未華)ave.143・33
▽2位=轟産業Cチーム(坪田圭介、山田武史、上山敬子)ave.139・00
▽3位=吉岡幸Cチーム(松谷峻祐、宮脇将年、薄谷弥佳)ave.138・50
【個人戦】
▽優勝=松谷峻祐(吉岡幸)ave.180・5
▽準優勝=市山勝一(NaITO)ave.177・0
▽3位=室田弘樹(ダイドー)ave.172・5
【ハイゲーム】 
▽松谷峻祐(吉岡幸)190