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2015年(平成27年)10月
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2015年10月4(日 2576
10月27日に宮崎陽平氏を招へい
税制に関するセミナーを開催
愛鋲協 27年度第4回定例理事会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=馬場將嘉氏・メイナン会長)は、9月14日午後6時30分より名古屋駅前の安保ホールにおいて平成27年度第4回定例理事会を開催し、今後の行事日程などを審議した。
 馬場理事長の挨拶の後、理事長が議長を務めて議案審議が行われた。
 第1号議案=事業部委員会に関する件は、7月、8月の実績が事務局より報告され、承認された。
 第2号議案=セミナーの件は、関戸理事(関戸機鋼社長)より説明があり、10月27日午後7時より安保ホール(701号会議室)で開催、講師に宮崎陽平氏を招へいし「中小企業を取り巻く税制について」をテーマに行うことを確認した。
 第3号議案=優良従業員表彰(名古屋商工協同組合協会)については、表彰式が10月19日午後2時より名古屋ガーデンパレス(名古屋市中区)にて開催され、組合から被表彰者9名(4社)を予定。また、馬場理事長が協会の理事として出席する。
 第4号議案=親善ボウリング大会の件は、12月20日午前10時より星ケ丘ボウル(名古屋市千種区)にて開催予定で、60レーン(180名分)予約済み、会費は前年度と同額とする。詳細については次回理事会で審議することとした。
 第5号議案=新年会の件は、平成28年1月22日午後6時からの開催とし、名鉄ニューグランドホテル(名古屋市中村区)を予約済み。招待は愛知県中小企業団体中央会のみとする。当日は午後4時30分から理事会を開催する。報道に関しては、事務局より理事長挨拶などを配信することとした。
 第6号議案=第38回ねじ流通商社経営実態調査の件は、事務局より組合員46社中21社が回答(回収率46%)、近日中に集計予定と報告された。
 第7号議案=組合報「愛鋲協」については、事務局より現在作成中であり9月30日付、10月初めに発送予定と報告された。
 第8号議案=第43期通常総会については、平成28年5月20日に名鉄ニューグランドホテルにて開催する(予約済み)。理事補充を議題に載せることとし、年明けに理事候補者を検討する。
 第9号議案=ねじ商工連盟の報告は、藤田副理事長(藤田螺子工業常務)より、8月4日に開催された同連盟通常総会について行われた。愛鋲協からは大野理事(中部製作所社長)、鈴木理事(エフシーテック社長)が出席した(藤田副理事長は工業会理事として出席)。11月16日に開催される、日本ねじ工業協会の「55周年記念ねじフォーラム」へ愛鋲協からの参加が求められ、フォーラム参加のお願い文を組合員に送付することを決めた。
 第10号議案=その他の件として、組合員山田螺子工業所の新社長に、故山田賢治社長の奥様である久美子さんが就任されたと馬場理事長より報告された。
 次回理事会は、10月27日午後6時から安保ホールにて開催。引き続き午後7時から同会場でセミナーが開催される。
10月27日開催の全員例会は
“リスク管理”がテーマ
岐阜県管工機材商組合 9月度理事会を開く
 岐阜県管工機材商組合(理事長=廣瀬功氏・瓶由社長)は、9月2日午後5時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルにおいて理事会を開催した。
 冒頭、廣瀬理事長より挨拶があり、続いて理事長を議長に各議案の審議に入った。
 全員例会について、塚原正義理事(協栄商事社長)が説明。10月27日に、岐阜県警で暴力団対策に携わってきた小椋利藤氏(現JAぎふ総合企画部リスク統括課・参与)を講師に招いて「反社会的勢力に対する対応要領」をテーマに講演会を行う。時間は午後5時受付開始、同6時より講演、終了後懇親会を催す。
 第68回ゴルフ会については、山田謙一理事(山兼社長)と山田康博理事(山彦会長)の設営により10月27日に岐阜関カントリークラブ(関市山田芳洞)で開催する。スタート時刻は8時28分、7組を予定。10月8日が参加申込期限だが、予定人数になり次第、募集を締め切る。廣瀬理事長より「賛助会員の方の参加が多いのは大変喜ばしいことですが、組合員の参加がやや少ないので、一人でも多くの組合員に参加していただけるようにしたい」と参加の呼びかけが行われた。
 全国管工機材商業連合会(管機連)に関する件で@代議員リストについては、現在役員として廣瀬理事長が管機連の理事となり、その他の理事・役員全員(9名)が管機連の代議員として登録されていることを廣瀬理事長が報告、「将来的に大きな大会がある場合などは、協力をお願いすることもあるかと存じます」と述べ協力への理解を求めた。
 A災害協定締結の件は、管機連で協定締結の呼びかけが行われているが、岐阜県は既に締結済みと報告された。全国的に、管設備組合と商業組合が連携し災害時に商品を提供するという協定締結の動きが広がっている。
 B管機連組合員名簿については、管機連Webサイト上で会員検索ができる名簿を作成・維持管理してもらう方向とし、岐阜組合の資料を管機連に提供することを確認した。
 その他、災害協定に基づき9月29日に実施される情報伝達訓練の内容が説明され、参加協力が呼びかけられた。
 議事終了後は業界動向についての意見交換が行われ、商道徳の順守などが話し合われた。
 次回理事会は10月27日、全員例会前の午後5時より岐阜グランドホテルにて行われる。

バルブ部会でメータセットを紹介
下期の行事について審議
静岡県管工機材商組合 9月度理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=一色哲已氏・一色機材社長)は、9月4日午後3時より静岡市内のマイホテル竜宮において、9月度定例理事会を開催した。併せて行われたバルブ部会では、賛助会員の前澤給装工業(本社=東京都目黒区)中部支店静岡営業所の加藤泰行課長と廣川秀樹係長が出席し、これから普及していくことが予想される「メータセット」を紹介した。
 理事会は一色理事長の議事進行の下、審議が進められた。
 組合費(賛助会員)の未払いについて、理事で担当を決めて再請求することが確認された。
 研修旅行(12月)については、理事を中心に昨年並みの参加を見込み、13名を予定して準備を進める。参加者の追加は可能。
 親睦ゴルフについては11月6日に静岡カントリー島田ゴルフコース(島田市船木)にて開催予定で、準備を進めて行く。
 全国管工機材商業連合会の理事会が9月9日に大阪であり、一色理事長らが出席。翌10日には大阪組合主催の「第17回管工機材・設備総合展」を見学すると報告された。
 その後は、管工機材の市場動向について情報換したほか、マイナンバー制度導入で準備すべきことやナンバーの取扱いに関して話し合った。
 バルブ部会の主な内容は次の通り。
 水道メータは、計量法で有効期限が8年と定められており、期限内に交換しなければならない。その作業は最初に施工した業者の作業者によってまちまちということが懸念される。
 今回紹介された、前澤給装工業の戸建用メータ配管ユニット「メータセット‐3」は、戸建用のメータボックスに内蔵されている止水栓や継手等の製品とメータボックスをユニット化した製品。止水栓、メータ圧着器、逆止弁及びメータボックスと組み込み式ベースから構成され、簡単な操作でメータ交換可能な圧着式着脱機構や、独立した逆止弁の収納方式により、メータや逆止弁の交換・メンテナンスが容易に行える。
 「価格面等で普及はまだまだだが、今後に期待できる」とメーカー側から話された。
【製品特長】
●配管作業の簡素化=接続作業はメータボックス両端のみ
●逆止弁の交換が容易=逆止弁機構はキャップと一体化。上から容易に取り付け取り外しが可能
●メータ交換は棒一本で=メータ接続は圧着式。専用棒で着脱容易
●メータ逆付け防止付で=メータは流れに対し逆に設置できない安心構造
●止水栓は開閉防止型で=止水栓の開閉操作を、必要時管理することが可能
●接水する材料は鉛フリーで=水道水と接する材料は鉛フリー材(CAC902)を使用

10月開催の全国青年部交流会や
11月の講演会について審議
愛機工青年部 9月度役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、9月8日午後7時より組合事務局において役員会を開催した。
 竹中克徳広報担当幹事(ダイドー)の司会で進められ、第1号議案=青年部ビアパーティーの報告は、近藤健志会合担当幹事(長村商店)より行われた。8月5日にざぶん錦店(名古屋市中区)において開催し、31名が参加。午後7時に開始し2時間で終了予定だったが、少し超過してしまったと報告された。広さが十分で部員同士の懇親を図ることができ良かったという役員からの意見もあった。
 第2号議案=組合親善野球大会については、梅本陽史野球担当幹事(杉本商事)が経過を報告。(同役員会の時点で)1回戦の全試合と2回戦6試合が終了している。全体30試合のうち22試合が消化され、残り8試合となった。9月中の決勝戦を予定していたが、10月下旬または11月上旬になりそうだとの見込みが示された。
 第3号議案=講演会については、横山博隆講演担当幹事(山下機械)より、11月18日にウインクあいち(名古屋市中村区)において開催、講師に野村證券投資情報部長の竜沢俊彦氏を招へいし「我が国及び世界の経済情勢、景気の行方」と題して行うと説明された。
 第4号議案=その他の件として、全国青年部交流会が10月23日に大阪機械工具商青年会(OMJC)の担当で行われる。当日は、午後1時にJR新大阪駅新幹線中央口改札に集合。「大阪企業家ミュージアム」を見学した後、ホテルモントレグラスミア大阪にてパネルディスカッションと懇親会が行われる。パネルディスカッションのテーマは「機械工具業界と企業家精神(仮題)」。愛知組合から森部長はじめ、8名程度が出席する予定。
 また、愛知県管工機材商業協同組合の青年部「愛青会」との情報交換会開催についての話があり、今後検討していく。

 次回役員会は10月15日を予定。
「ものづくり女子の活躍応援サイト」がオープン

 中部経済産業局では、わが国初の「製造業を中心に働く女性(ものづくり女子)を応援するサイト」をオープンした。
 同サイトでは、女性が活躍するものづくり企業の経営者や活躍するものづくり女子の「ビデオメッセージ」、ものづくり現場で働く理系女性(リケジョ)の生声、ものづくり女子に向けたおすすめ研修情報、女性の活躍支援情報などを掲載していく。
 【サイトURL】http://www.chubu.meti.go.jp/b12mono_woman/

9月例会以降の予定決まる
講演会「マイナンバー制度」について
名機工同友会 8月例会を開催

 名機工同友会(会長=鈴木俊雄氏・マルマン商事社長)は8月24日、名古屋市中区にある東京第一ホテル錦にて8月例会を開催した。司会進行は野崎憲昭氏(常磐精機社長)が務め、全会員中15名が参加した。
 講演会に先立って開かれた例会では、会員に向けた報告事項と、今後の予定が確認された。次回例会以降の日程などは以下の通り。▽9月例会(講演会)=9月29日(開催済み)▽10月例会(講演会)=「メカトロテックジャパン2015」開催月につき11月5日へと延期▽11月例会(講演会)=11月25日▽12月例会(忘年会)=12月16日▽2016年1月例会(新年会)=1月6日▽同2月例会(講演会)=2月24日▽同3月例会以降は未定。
 6月例会よりスタートした「工具商の未来」をテーマとした講演会。今回は2016年1月から導入される「マイナンバー制度」に焦点を当て、税理士法人あおば会計事務所代表の尾崎秀明氏を講師に招き、マイナンバー制度の概要ならびに経営者(事業主)が注意すべき点などについての勉強会が開かれた。
 その後は、尾崎氏を囲んでの食事会を開催。勉強会の時とは違い、皆、ざっくばらんに尾崎氏にマイナンバー制度についての疑問点を質問するなど、食事に、意見交換にと大いに盛り上がりを見せていた。

マイナンバー制度にも触れ
経営者セミナーを開催
愛機工南支部 支部として初の企画

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の南支部(支部長=森庸一氏・森哲社長)は8月21日、名古屋市中区にある東別院青少年会館にて、支部としては初となる経営者セミナーを開催。12名が参加した。講師は、中小企業向けに総務・財務のコンサルティングを行っている「エフアンドエム」(社長=森中一郎氏)に要請。同社は、コンサルティング企業でもめずらしい「信用金庫代理業許可」(一般事業者で全国初)や「経済産業省認定経営革新等支援機関」などの免許を取得している。
 本セミナーのテーマは『良い会社が実践している3つのポイント〜売上を変えずに会社にお金を残す方法』。どんな仕事でも売上を増やすことは容易ではないが、事業主の工夫と努力でできることは幾つかある。こうした観点から、過去の実例を交えながら3つのポイントについて講師から語られた。
 また、2016年1月から導入される「マイナンバー制度」についても触れ、参加者らは約2時間、熱心に聴講するとともに積極的に意見を交わしていた。
 セミナーを終え、森支部長は、今後も定期的にこうしたセミナーを開いていきたいとコメントしていた。

LIXILギャラリー東京会場にて
「鉄道遺構・再発見」開催中

 「建築とデザインとその周辺」をめぐり、独自の視点でテーマを発掘するLIXILギャラリー(東京会場)では、11月21日までの期間中、企画展『鉄道遺構・再発見』を開催中だ。全国に分布し、その置かれている立場もさまざまな廃線跡。本展は、そうした鉄道遺構を貴重な資産として次代に受け継いでいくため、そこから読み解くさまざまな魅力を再発見する旅へと来場者を誘ってくれる。
 日本で初めて鉄道が正式に開通したのは、明治5年(1872年)である。その後、物流の主役を担うべく全国に鉄道網は張り巡らされていった。さまざまな地理的条件を克服しながら、山にトンネルを通し、河川に橋を架けるなど、レールを繋ぐ創意工夫は「道なき場所」に鉄道を通す技術の結晶であり、そして、それぞれの場所や地域に合わせてデザインされた創造的叡智の集大成ともいえる。時を経て、物流手段の多様化やエネルギー効率などの点から役割を終えていく鉄道も多くなるなか、人々の経験や知恵を次代に繋げる存在として保存され、用途を変えて地域で活用されている例も、また少なくない。
 本展では、路線をネットワークとして俯瞰し、廃線となった後も新たな価値を付加された鉄道遺構14件を厳選し、紹介。土木写真家の西山芳一氏によるダイナミックな写真で、迫力と存在感を存分に感じる遺構の雄姿をたっぷりと堪能することができる。なかでも、利活用の経緯や現状など秘めたる物語が多い魚梁瀬(やなせ)森林鉄道、足尾線、横浜臨港線は当時の古写真や一部映像も交えて大きく取り上げられている。その他の事例も含め、当時の路線図とともに土地の背景を知ることで、遺構を再認識することができるだろう。さらに、近代ならではの素材の使い方、構造物の形態や意匠、表情の相違などにも注目すると、個々の遺構の多様性も感じられるだろう。

【開催概要】
▽会期=2015年11月21日(月)まで
▽開館時間=午前10時〜午後6時
▽休館日=毎週水曜日
▽入場料=無料
▽会場=LIXILギャラリー(東京会場)・東京都中央区京橋3‐6‐18  東京建物京橋ビル LIXIL〓GINZA2階
▽企画=LIXILギャラリー企画委員会
▽制作=株式会社LIXIL
▽協力=足尾歴史館、伊東孝、岡本憲之、産業考古学会(鉄道分科会)、須永秀夫、中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会、天賞堂(敬称略・50音順)

中部経産局9月公表 最近の管内総合経済動向
「緩やかに改善」、4か月連続
生産は3か月連続で「一進一退」

 中部経済産業局は、9月10日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を4か月連続で「緩やかに改善している」とした。比較は断りのあるものを除き、平成27年7月の実績値による。
 個別の項目では、生産の判断を3か月連続で「一進一退となっている」とした。鉱工業指数は前月比4・1%減と2か月ぶりに低下した。主力の輸送機械は、乗用車が前月比2・7%減、自動車部品が同3・6%減となり、横ばい。国内向けは乗用車販売が前年同月比11・6%減となり弱含み、北米向け自動車輸出は同29・3%増と持ち直しの動きがみられた。電子部品・デバイスは前月比6・5%減と弱含み、はん用・生産用・業務用機械は減税、補助金等の政策効果もあり同3・0%減と持ち直しの動きがみられた。
 設備投資については、製造業で自動車、窯業・土石製品、電気機械などで増加する計画、非製造業では運輸、不動産、小売などで増加する計画となっており、全体として3か月連続で「増加している」と判断した。管内主要8社の金属工作機械受注高は、国内向けが188億円となりリーマン・ショック後で最高となった。海外受注高は横ばいの253億円だった。
 個人消費は、百貨店・スーパー販売が前年同月比4・9%増と4か月連続で前年を上回った。百貨店は、高額商品に動きがみられたことに加え、夏のセールの後ろ倒しの影響や気温の上昇により夏物衣料品に動きがみられた。スーパーは、飲食料品が堅調だった。家電大型専門店販売は、気温の上昇からエアコンなどの季節家電に動きがみられ、また洗濯機や冷蔵庫などにも動きがみられたことから、2か月ぶりに前年を上回った。乗用車販売は、軽自動車に車体課税の見直しの影響がみられ、全体としても前年を下回った。これらのことから、個人消費は4か月連続で「緩やかに持ち直している」と判断した。
 そのほか、公共投資の判断を「緩やかに減少している」、住宅投資を「持ち直しの動きがみられる」、輸出を「持ち直しの動きがみられる」、雇用を「着実に改善している」とそれぞれ引き続き判断した。
 先行きについては、各種政策の効果が生産や所得、投資の増加につながることが期待されるとした上で、中国経済をはじめとした世界経済の下振れ、原材料等価格の動向、為替の動向、中小企業の経営環境の悪化などに注視が必要としている。

童話作家の藤 真知子さんが講演
『童話作家の恋の話』
月曜会 8月例会を開く

 異業種交流の月曜会(代表世話人=松田謙三氏・児玉興業会長)は、8月24日午後6時より名古屋市中村区の名鉄ニューグランドホテルにおいて例会を開催した。会員ら70名余が出席した。
 今回の例会は、名古屋市在住の著名な童話作家、藤真知子さんを講師に招へいし、「南吉やアンデルセンなどの童話作家の恋の話」と題した講演が行われた。馴染み深い作家の、あまり知られていない私生活について話され、参加者は興味深く聞き入っていた。
 講演の最後は、藤さんの作品『モットしゃちょうとモリバーバのもり』が、音楽と映像に合わせ作者自らによって朗読された。
 藤さんは、東京女子大学英文科卒業。1985年の第1回ポプラ社こどもの文学に『まじょ子どんな子ふしぎな子』で入選。以後、数多くの児童文学を執筆し、「まじょ子」シリーズは、最新作『まじょ子のおはなしパーラー』(2015年3月)で58冊め、30年続く長寿シリーズとなっている。
 「わたしのママは魔女」シリーズも1988年にスタートし、2013年に50巻で完結した。
 環境問題にも積極的に取り組み、『モットしゃちょうとモリバーバのもり』(2005年7月)で環境に優れた本として台湾の小緑芽奨を受賞。その他、『おおもりこもりてんこもり』(2008年2月)、『ねっこばあのおくりもの』(2012年7月)でも環境保護のメッセージを子どもたちに分かりやすく伝えている。

家電量販店、電気工事店ら対象に
最新家電や業務用製品展示
三菱電機 「暮らしと設備の総合展」

 三菱電機(社長=柵山正樹氏、本社=東京都千代田区)のリビング・デジタルメディア事業本部は9月9日・10日の2日間、名古屋市港区のポートメッセなごやにて、同社取引先企業、家電量販店、住宅設備業者、電気工事店などを対象とした「2015三菱電機 暮らしと設備の総合展」を開催した。本展示会は東京、大阪で既に開催されており、3会場合わせて約2万6000名もの来場者を集めている。以降は、札幌や広島での開催も予定されている。
 同展示会はエネルギーマネジメントシステム、HEMS、住宅設備、AV、家電品(BtoC)で構成された「スマートライフエリア」と、LED照明機器、ランプ、空調冷熱などの業務用機器やシステム(BtoB)で構成された「ソリューションエリア」からなっており、昨年までと違い、展示規模は大きく拡大された。そんな中、一番注目を集めていたのがスマートライフエリアに展示された今秋誕生のルームエアコン「霧ヶ峰ADVANCE」だ。家庭用エアコン室内機では世界初となる『パーソナルツインフロー』(左右が独立して駆動するプロペラファン)を搭載した同製品。その“解体ショー”会場周辺では多くの来場者が足を止め説明に聞き入るなど、発売開始が楽しみな製品である。
 また、「電力小売りの自由化と今後の展望」や「フロン排出抑制法とその対応について」といった、昨今話題となっているキーワードをテーマとした各種セミナーも両日にわたって開催され、数多くの聴講者が熱心に耳を傾けていた。
 同社広報室では「本展示会は『新商品内覧会』(住宅設備・家電)と、『空調冷熱・照明ソリューション展』(業務用機器)で構成されており、業務用から家庭用まで、さまざまなシーン別に最新製品の実機デモを交えながら、各製品のメリットや提案方法について詳しくご紹介いたしております。来年度以降も、本展示会にどうぞご期待ください」とコメントしている。

正会員4社、賛助会員4社入会
アンティークノエルで納涼例会
名古屋水栓販売協会 新会員も含め50名超が参加

 名古屋水栓販売協会(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)は、8月7日午後6時より名古屋市東区のライブバー・アンティークノエルにおいて納涼例会を開催した。会員・賛助会員合わせて50名余が参加し親睦を深めた。
 安井文康理事(錦興業社長)の司会進行により開会。
 伊藤理事長が「お暑い中を、総勢50名を超える皆様にお集まりいただきまして、大変ありがとうございました。本日の日経に載っていましたが、スーパーゼネコンがこの4月〜6月決算で4社とも過去最高利益を出した。暑い時に熱い話題です。我々末端にももう少し利益を還元していただきたいものです。今日は水販にとっては、とても良い日になりました。と云うのも、このたび本協会に正会員4社、賛助会員4社の皆様がご入会となりました。後ほど自己紹介をしていただきます。今後、水販が市場に対して少しでも影響力の持てる団体になれるよう、これからも活動を続けます。本日は、お酒と音楽で暑さを吹き飛ばしていただいて、この納涼例会をお楽しみください」と挨拶した。
 新会員による自己紹介が行われた後、賛助会員の宇佐見徳秋橋本総業中部エリア長の発声で乾杯。
 女性5人組のバンドで盛り上がり、植田慎一郎副理事長(ウエダ社長)の中締めで盛会のうちに終了した。
 新会員は次の通り。
【正会員】
▽荒木商事(豊田市)
▽伊藤柳商店(名古屋市西区)
▽大野管材(海部郡大治町)
▽加藤商会(瀬戸市)
【賛助会員】
▽愛知時計電機名古屋支店
▽カクダイ名古屋支店
▽タブチ名古屋支店
▽ノーリツ中部支社東海支店
 なお、この納涼例会以降、さらにもう1社賛助会員として東洋アルチタイト産業中部支店が入会し、現在は正会員23社、賛助会員28社となっている。

2018年3月期までに売上高2兆円
事業利益年平均成長率23・5%目指す
LIXILグループ 中期経営戦略発表

 LIXILグループ(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)はグループのシナジー効果を推進するとともに、真のグローバル企業となるために、2018年3月期までの目標と方向性を示す中期経営戦略『Redefining the Future』を発表した。
 同グループの中核事業会社であるLIXILが「LIXIL Water Technology(LWT)」「LIXIL Housing Technology(LHT)」「LIXIL Building Technology(LBT)」「LIXIL Kitchen Technology(LKT)」の4つのテクノロジー事業と、日本での販売・サービスを担う「LIXILジャパンカンパニー」の合計5つの部門から成る新事業モデルを始動してから半年近くが経過した。この新事業モデルを確立した現在、同グループは2020年までに「世界で最も企業価値が高く革新的で信頼される住生活テクノロジー企業となる」ことを、そのビジョンに掲げている。
 この中期経営戦略のもと、同グループは2018年3月期までの数値目標を設定し、3年間に年平均で5・4%の売上高成長を達成し、2018年3月期の売上高を2兆円とすることを目指す。同期間の事業利益※の年平均成長率は23・5%を見込み、同決算期の事業利益は1000億円以上を目標としている。さらにキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)改善の取り組みを日本から世界のグループ全体へと拡大し、2018年3月期までに改善効果によって1200億円の現金を生み出す計画だ。《※事業利益=日本会計基準(JGAAP)の営業利益に相当する、国際会計基準(IFRS)での利益。同グループでは2016年3月期末よりIFRSを適用するため営業利益の代わりに事業利益を用いている》
 社長兼CEOの藤森氏は「2011年にLIXILは誕生しました。この4年間に行った飛躍的な変革によって、グローバルプレゼンス、マネジメント、企業文化のいずれの面においても、今や完全に異なる企業に生まれ変わりました。新事業モデルを通じて、LIXILグループはグローバル規模の事業を持つ業界のリーダーとして自らの未来を設定しました。それが『Redefining the Future』です。そして、この未来を確実なものとするために、経験豊富で多様性に富んだマネジメントチームをつくり、将来を担う人材育成を進めています。LIXILグループは、成長への準備段階を終えました。2018年をひとつの通過点とし、真のグローバル企業への道を邁進してまいります」とコメントしている。

久しぶりの日帰りツアー
洞戸ヤナで鮎料理を満喫
愛機工北支部 支部員ら19名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)の北支部(支部長=長村康義氏・長村商店社長)は、3月の総会で議題に上がっていた久々の日帰りツアーを9月5日に開催し、支部員とその家族・従業員など19名が参加して板取川洞戸観光ヤナ(関市洞戸小坂)にて鮎料理を楽しんだ。
 当日は、朝8時45分に地下鉄黒川駅付近に集合、定刻に全員揃い出発した。バスの中で長村支部長が、日頃の支部活動への協力にお礼を述べた後、「本日は短い時間ですが、鮎料理を満喫し、一日楽しんでいただければ幸いです」と挨拶。道中心配された交通渋滞もなく順調に進み、予定より早い到着となった。
 食事の時間まで、長良川の支流板取川に設けられたヤナに降り、水しぶきがかかるくらい近づいてマイナスイオンに癒されるなど、思い思いに過ごした。
 食事会場では清流板取川が育んだ極上の鮎料理を、川のせせらぎに耳を傾けながら堪能。生の鮎を焼くこともでき、参加者は自分の好みに焼き上げていた。そのほか、刺身、甘露煮、一夜干し、雑炊とボリュームたっぷりのフルコースに満足げな様子だった。
 参加者からは「来年も、ぜひ開催してほしい」との声が多く聞かれ好評だった。

水まわり製品の歴史を辿る
長年にわたり生活文化の向上に尽力
TOTO  シャンプードレッサー&ウォシュレット

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)が開発した洗髪洗面化粧台『シャンプードレッサー』が2015年、発売30周年を迎えた。
 同社は、1966年に住宅公団(現=都市再生機構)向け、1968年に一般家庭向け洗面化粧台を発売し、日本の生活文化の向上に尽力してきた。その後も、住宅のインテリアに対する関心の高まりや給湯器の普及など、住まいのレベルアップに伴い洗面所も徐々に変化してきた。朝の洗顔中心であった洗面所は、脱衣場や身づくろいするスペースとして、また、湯水を使って化粧を行う場として、その機能、形態は多様化していった。そして、1980年代半ばには朝食を抜いてもシャンプー(洗髪)する女子高生が大半を占めているとのトレンドを捉え、1985年に洗面化粧台でシャンプーできる『シャンプードレッサー』を発売した。1986年には、行為としての「朝のシャンプー(略して朝シャン)」が流行し、1987年「朝シャン」は、新語・流行語大賞に選ばれている。
 1985年に発売した初代『シャンプードレッサー』は、洗面化粧台でシャンプーするために開発した商品であり、その特長は@カウンターと大容量10・5リットル洗面ボウル(当時の主流は8・5リットル)を陶器一体型にA吐水口はホースが伸びるハンドシャワー式とし、シャワー吐水と普通吐水が切り替えられ、温度調節はサーモスタット式を初搭載B排水口は、髪を詰まらせないようヘアキャッチャーを搭載、などである。
 翌1986年に発売された2代目『シャンプードレッサー』は、さらに大容量となった19リットル洗面ボウルを搭載し、セーターの手洗いなど洗髪以外の行為もできるよう進化させた。その後もライフスタイルの多様化による洗面所での行動やニーズを調査し続け、壁付水栓や排水金具の形状を工夫した「奥ひろ収納 奥ひろし」など、利用者の要望に応えた商品を業界に先駆けて発売し続けている。
『ウォシュレット』は累計出荷台数4000万台を突破
 1980年6月の発売から35年、着実に販売台数を伸ばしてきた温水洗浄便座『ウォシュレット』が2015年7月、累計出荷台数4000万台を突破した(シートタイプ・ウォシュレット一体形便器、国内・海外合計)。一般世帯普及率が77・5%(2015年3月、内閣府調べ)となった温水洗浄便座は、今や日本の住宅には欠かせないものとなっており、温水洗浄便座の代表格として親しまれている『ウォシュレット』は、お尻を洗う文化を日本に根付かせた機器である。また、近年ではさまざまなパブリック施設のトイレにも採用され、快適性の向上に貢献している。
 『ウォシュレット』は日本の快適なトイレ文化を代表するキーアイテムとして、海外から訪れる観光客にも好評だ。1986年にアメリカで販売開始以来、現在では、中国、アジア・オセアニア、欧州でも『ウォシュレット』を販売しており、海外でも着実に広がりを見せている。
 お尻を洗う技術、すなわち同社独自の吐水技術は進化し続けている。1999年の「ワンダーウェーブ洗浄」では、水玉状の吐水によって少ない水量でタップリ感のある洗い心地を実現し、2009年には洗い心地をさらに向上させた「新ワンダーウェーブ洗浄」へと進化。2012年の「バルーンジェット技術」では、ポンプなどメカニカルな部品を使わずに水と空気の流れの制御だけで水玉吐水を可能にしている。さらに、同社独自の「きれい除菌水」は、水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作る除菌成分(次亜塩素酸)を含む水で、薬品や洗剤は未使用なうえ、時間がたつと水に戻るので環境に優しいのが特長だ。最新商品では、ノズルや便器の、目に見えない汚れや菌を自動で分解・除菌するだけでなく、トイレ空間のニオイも自動で抑え、トイレの清潔さを長持ちさせてくれる。

TOTOのユニバーサルデザインを展示全体で紹介
「第42回国際福祉機器展」に出展
今年度新発売の福祉関連商品を展示

 TOTOは、10月7〜9日に東京ビッグサイトで開催される国内最大級規模の福祉機器展「第42回国際福祉機器展H-C-R-2015」(主催=全国社会福祉協議会・保健福祉広報協会、出展社数=約500社・団体、入場無料)に出展する。TOTOブースは東5ホール=5‐11‐07。
 バリアフリー・リモデルに最適なトイレやユニットバスをはじめ、今年度発売される福祉関連商品や福祉用具の体験コーナーも多数展示。2か所に設けたステージでは、人気の高い「ベッドサイド水洗トイレ」と今年2月に発売した新「ネオレスト」を展示する。
 また、多くの来場者に商品を理解してもらうために各商品にモニターを設置し、映像で商品の特長を紹介。展示ブース全体は、多くの人が見られるよう、通路、スロープ、ステップの幅や傾斜・高さに配慮し、広々とした空間とした。
 セミナー会場では、出展社プレゼンテーションに参加。10月8日午後3時30分より、これまでの歴史も含め「高齢者施設の水まわりに最適な、おすすめ新商品紹介」を開催する。
 【主な展示概要】
■住宅・施設向け好適商品コーナー=ベッドサイド水洗トイレ、ネオレスト、アームレスト、車いす対応洗面、トイレリフトなど
■高齢者配慮空間展示コーナー=しまえるシャワー付き手洗器(ケアクリック)、サザナFタイプ、座ってラクラクシリーズなど
■高齢者施設コーナー=介護ユニットバスルーム、パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式掃除口付タイプ、ハイドロウォール車いす対応洗面(コーナータイプ)、スタッフ用手洗器など
■手すりコーナー=前方ボード(スイングタイプ)、アームレスト、はねあげ手すり、水まわり用車いす(4輪タイプ)、インテリア・バー、フリースタイル手すりなど
 国際福祉機器展TOTOブースの招待状は、同社ウェブサイトからダウンロードが可能。当日TOTOブースに招待状を提示した人には、粗品が用意されている。
〈TOTOブース招待状ダウンロード先URL〉http://www.toto.co.jp/ud/style/information/hcr2015/index.htm

「漏れないポンプ」を創る会社
三和ハイドロテック
8月21日、名古屋営業所を開設

 ステンレス製マグネットポンプでの国内シェア90%超を誇るポンプメーカーの三和ハイドロテック(社長=堀内清隆氏、本社=大阪府吹田市)は8月21日、更なる業務拡大と、東海地方(愛知、静岡、三重、岐阜)の得意先との取引拡大を目指し、名古屋市中区新栄に名古屋営業所(所長=太田陽一郎氏)を開設し、営業をスタートさせた。大阪、東京、岡山に次いで、国内で4カ所目の営業拠点となる。
 鋳物製造からスタートした同社が最も得意とするのが主力製品であるマグネットポンプだ。その納入先は石油化学工業、半導体・液晶、食品・医薬、繊維関係、鉄鋼、自動車工業、製紙と多岐にわたり、「流体の存在する設備にポンプは必要不可欠」との言葉通り、あらゆる需要先へと同社製品を送り出している。もともと鋳物製造からスタートしたことから、ステンレスやそれ以外の特殊素材(チタン、ハステロイ、ニッケル、ジルコニウム、アロイ、タンタルなど)での製造も得意としており、既製品はもちろんのこと、使用用途に合わせたオリジナルポンプのフルオーダーにも対応する。
 「これまで東海エリアのお客さま方へは弊社大阪支店にて対応しておりました。しかし、お客さまのもとへとお伺いするにも出張ベースになってしまい、きめ細かなご対応ができずに大変ご迷惑をおかけしてきました。こうした状況を改善するため名古屋営業所を開設しました。この営業所を足掛かりに、地に足付けた営業をして、皆さまに喜んでいただけるように営業サービスの品質を高めていきます」と、橋本博之所長代理は意気込みを語っていた。

【三和ハイドロテック名古屋営業所概要】
▽名称=三和ハイドロテック名古屋営業所
▽所在地=名古屋市中区新栄2丁目42番20号リアリノ新栄ビル3階
▽TEL=052(238)1211
▽FAX=052(238)1228
▽開設日=2015年8月21日より営業開始
▽担当窓口(常駐)=橋本博之所長代理、他2名
▽営業範囲=愛知県、三重県、静岡県、岐阜県

トラスコの女性社員ユニットが
歌とダンスでPR!
トラスコ中山 新CM放映開始

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=東京都港区)は、10月1日より新商品CM「weego(ウィーゴ)妄想世界編」の放映を開始した。プライベート・ブランド商品のアイドルキャリー「weego」をPRし販売促進につなげるとともに、テレビCMの放映により企業イメージ、企業認知度の向上も狙う。
 【放映期間】
 平成27年10月1日(木)〜10月14日(水)
 【放映エリア】
 関東1都6県(日本テレビ・フジテレビ系列) 【内容】
 同社の社員2名が社内の創業55周年記念イベントで結成したアイドルユニット「T-girls(TRUSCO-girls)」が、歌とダンスにのせてweegoをPRする(15秒間CM)。
 【商品】
 アイドルキャリー「weego」
 全7色展開(ピンク、ブルー、オリーブ、オレンジ、ラベンダー、ホワイト、ブラック)
▽品番=WP-2-P(ピンク)
▽メーカー希望小売価格=8500円(税抜)
▽均等荷重=100kg
▽質量=2・78kg

セコ・ツールズ
3製品を拡張し、
倣い加工機能を改善

 セコ・ツールズは、Minimaster Plus交換式切削工具システム、Combimaster フライスカッタシステム、丸駒12サイズチップの新製品を追加し、倣い加工製品の機能をさらに拡張させた。

Minimaster Plus交換式切削工具システム
 同社は、ねじれ角の大きい4刃ヘッドを採用して、人気の高いMinimaster Plusシステムの切削パラメータを最適化した。これにより、新しいヘッドが既存の3刃設計に加わることとなった。どちらの切削ヘッドも、粗加工および中仕上げ加工で高い切り屑除去率を達成している。4刃ヘッドは従来よりも短い0・7×Dの刃長が特長で、条件の厳しい切り屑除去用途とカッタ端部が全体の刃長よりも頻繁に使用される5軸加工で安定性が向上している。

CombimasterTMフライスカッタシステム
 業界トップクラスのCombimasterTMフライスカッタシステムには、さまざまなシャンクタイプ、長さ、交換可能なカッタヘッドが揃っており、幅広い用途に対応できる柔軟性を備えている。このシステムにはM20接続を導入し、その汎用性と安定性を径40/42mm(ボールノーズでは径50mm)のカッタ領域にも拡張した。M20ねじはシャンクとカッタボディ間を最大の強度で接続する。ほとんどの用途例ではCombimasterTMM20の導入により切り屑除去率と切り込み深さが最大15%改善され、これに伴い、全体的な加工性能も改善される。同社は、これまでに30種を超える新しいホルダ型と50種を超えるフライスカッタにM20接続を適用している。

丸駒12サイズチップ
 丸駒12サイズチップシリーズにもコーナーチェンジ機能が追加され、カッタ位置決めが従来以上に素早く正確にできるようになった。回転防止コーナーチェンジシステムは、特に条件の厳しい切り屑除去用途でチップの絶対的な安全性を実現する。丸駒12サイズチップにはコーナーチェンジ境界面があり、カッタボディの位置合わせマークに対応しているため、カッタボディのポケットシートに完璧にチップを位置合わせでき、システムがきわめて使いやすくなった。新システムでは丸駒12サイズチップに先進の形状を組み込み、カッタボディの全経に不等間隔ピッチを採用したため、振動とビビリが低減できる。

 今回紹介した製品に関して、詳しくは同社webサイト▽https://www.secotools.com/jpまたは同社の各営業所まで。

業務用カーペットリンスクリーナー
『Puzzi 30/4』15日発売
ケルヒャージャパン 広範囲の清掃が可能な新モデル

 清掃機器の最大手メーカードイツ・ケルヒャー社の日本法人ケルヒャージャパン(社長=佐藤八郎氏、本社=宮城県黒川郡)は、広範囲の清掃が可能な新モデルの業務用カーペットリンスクリーナー「Puzzi30/4」を10月15日に発売する。
 「Puzzi30/4」は、これまでの同社業務用カーペットリンスクリーナーと比べて、カーペットの内部への洗浄水の吐出圧力が0・1MPaから0・4MPaにアップし、過去最高能力を実現した。
 フロアノズルは既存モデルでは最大240mmのノズル幅を350mmに拡張。幅広いノズルで広範囲の清掃を効率的に進められる。また、ノズル先端の可動式フレキシブルヘッドにより、作業者の技術に関係なく吸引口がベストな角度で床に接地し、吸引ムラが抑えられる。これにより従来ノズルと比べて残水量が減り、乾燥能力が30%アップした。
 バケツ式の汚水タンクや、大型の給水フィルターも簡単に取付け・洗浄でき、付属品の組み立て・交換も工具なしで行えるシンプル構造。透明パーツの採用により、目視での洗浄状況確認が可能になった。
 主な清掃シーンとして、ビル、ホテル、会議場、映画館、遊技場、飲食店などの広い範囲のカーペットや、自動車、電車などのシート洗浄、食べこぼしや飲みこぼしによるシミ、土・ホコリなどによる汚れや黒ずみの除去を想定している。価格は35万円(税抜).
【主な特長】
 @高い吐出圧力…スチーム吐出圧力が既存モデルに比べて0・1MPaから0・4MPaにアップ。カーペットの内部に洗浄水が浸透することで洗浄能力が大幅に高まった。
 Aワイドでフレキシブルなフロアノズル…横幅350mmの幅広いノズルで広い範囲の清掃に対応。ノズル先端の可動式フレキシブルヘッドにより、従来のノズルと比べて残水量が減り、乾燥能力が30%アップした。
 Bシンプル構造…バケツ式の汚水タンクや、大型の給水フィルターも簡単に取付け・洗浄でき、付属品の組み立て・交換も工具なしで行えるシンプル構造。
 C透明パーツ採用…目視での洗浄状況確認が可能な透明パーツを採用。汚水タンクの回収状況や、清水タンクの水量もカバーを開けずに確認できる。

19件に研究助成金
三豊科学技術振興協会

 公益財団法人三豊科学技術振興協会(理事長=水谷隆氏)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2015年度の研究助成、国際交流助成(第1期・2期)の2事業で助成する19人の研究者を決定した。今回の助成総額は2199万円(内訳=研究助成〈10件〉2000万円、国際交流助成〈9件〉199万円)となる。
 同財団は、精密測定機メーカーのミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区)と代表理事沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐により1999年に設立され、これまでの17年間に計370件4億4613万円を助成している。
 10月24日には研究助成の10人に対しミツトヨ本社で交付式が行われる。
 本年度の研究助成対象者とテーマは次のとおり(敬称略)。
 ●葦冬(長岡技大)「二色法による空気屈折率補正の計測限界に関する研究」
 ●境野翔(埼玉大)「油圧閉回路のフルクローズド制御による高精度力制御の実現」
 ●佐藤隆太(神戸大)「工作物の機上計測を利用した5軸制御工作機械の幾何誤差自己校正による高精度加工の実現」
 ●下ノ村和弘(立命館大)「ハンド搭載飛行ロボットによる高精度空中マニピュレーションの実現」
 ●田所千治(東京理科大)「液晶の光学異方性を利用した添付剤吸着膜の観察方法の開発」
 ●Dahi Ibrahim(徳島大)「モード操作光コムを用いたモード分解カラー・デジタル・ホログラフィー顕微鏡の開発」
 ●張宇(立命館大)「高速研磨を可能とする金属繊維ラップエ具の開発」
 ●難波江裕之(東京工業大)「変位拡大機構一体型電磁アクチュエータの制御設計に関する研究」
 ●水谷康弘(大阪大)「サブ10nm欠陥位置検出のための超解像光相関イメージング顕微鏡の開発」
 ●藪野浩司(筑波大)「非線形自励発振型マイクロレゾネーターを用いた高粘性環境下で利用可能な超微小質量センサーの開発」
 国際交流助成第1期は5件、第2期は4件の海外渡航費が助成対象に選ばれた。
 【公益財団法人三豊科学技術振興協会の概要】
▽設立=1999年(平成11年)1月6日
▽公益登記=2011年(平成23年)4月1日
▽行政庁=内閣府
▽理事長(代表理事)=水谷隆氏(ミツトヨ取締役上席執行役員)
▽代表理事=沼田智秀氏(ミツトヨ相談役)
▽所在地=〒213-8533 川崎市高津区坂戸1-20-1
▽ホームページ=http://www.mast.or.jp

中部グランドフェア2015盛況
目標上回る213億円達成
ユアサ商事 2日間で1万1300名超が来場

 ユアサ商事中部支社(執行役員中部支社長=長谷川勝照氏)傘下の販売店でつくる、中部ユアサやまずみ会主催の「中部グランドフェア2015」が9月4、5の両日、ポートメッセなごや第3展示館で開催され、動員目標の1万1千名に対して初日5298名、2日目6055名、合計で1万1353名が来場し賑わいを見せた。受注金額は目標の200億円を大きく上回る213億円を達成、成功裡に終了した。
 中部グランドフェア2015は、主催社97社(バス主催社含む)と、仕入先メーカーで構成される中部ユアサ炭協会の協賛、ユアサ商事の後援により、メーカー335社が出展し昨年を上回る開催規模で盛大に行われた。
 「Challenge! New Value & Resilience!!〜最先端技術の結集で未来をカタチにします〜」をテーマに、新しい価値(New Value)とレジリエンス商品、環境・省エネ商品を中心とした、来場者の“新展開”につながる提案が行われた。
 初日の午前9時20分よりポートメッセなごや交流センター1階広場で行われた開会式では、はじめに中部ユアサやまずみ会を代表して小川信行会長(日本ベターリビング社長)が挨拶。「実業の世界で活躍する私たちは前向きにこの様な機会を捉えてビジネスに結び付ける努力を重ねることが一層大切になってきた世の中ではないかと考えています。第36回を迎えるグランドフェアですが、今回のキャンペーンテーマに沿って提案を円滑に行うゾーンを作っています。出展各社様の最新鋭機器を今回も展示していただきました。ユアサ商事様、炭協会、やまずみ会の皆様の三位一体の機能であるハードパワーとソフトパワーを融合した提案力で、新しいビジネスバリューを作ろうという名のもとに、ビジネスマッチングを加速させていくということです。さらには昨今の皆様方の社会のニーズ、あるいは変革のニーズを的確に捉え、それにお応えをして、新しいビジネスバリューを構築していくことを目指しています。有事に強く、そして平時でもメリットを提供できるレジリエンス(国土強靭化)提案を行う『レジリエンスゾーン』、さまざまな現場のニーズ、新たな価値を見出すビジネスの新潮流を提案する『New Valueゾーン』という2つのゾーンを設けたテーマゾーンでは、クイズラリーなどの企画もあります。さらに本年も講演会が開催されます。皆様にも時間を見つけていただいてご参加を賜ればと思います。本年は受注金額200億円、来場者数1万1千名の大きな目標を掲げています。力を合わせ成功に向けて頑張ってまいりたいと存じます」と決意を語った。
 続いて出展メーカーを代表して、中部ユアサ炭協会の森義彦オークマ副社長が「日本経済は回復基調ではありますが、今後ともさらに成長発展して行くためには、やはり日本の強みである製造業のものづくりの力が欠かせないと考えています。日本の先端技術と高品質に支えられた高付加価値製品は、日本経済の発展に必要不可欠と考えています。また震災以降、国内ではエネルギー政策の議論が活発化し、省エネに対する取り組みは今や日常的なものとなってきました。さらに政府は国土強靭化基本政策を定めて、さまざまな防災や減災に取り組むということで、民間企業を巻き込んで対応しようとしています。環境分野、強靭化分野は、今後の大きなビジネスチャンスとなって行くと共に、社会に対する貢献にもなる訳です。ユアサ商事様は、環境分野においては既に震災前から長年にわたって取り組まれていますし、強靭化分野につきましても、レジリエンスリーダーの育成にいち早く取り組まれ、既に実践をされています。“老舗は常に新しい”をモットーに、世の中の変化を的確に捉え、常に時代の先を見据えたユアサ商事様の経営姿勢を、本当に力強く感じています。今後ともビジネスパートナーとして、共に新たな市場を切り拓き、共に発展していきたいと存じます。この中部地区は、ものづくり産業の最大の集積地です。中部地区の活力が日本経済の発展を牽引していくことになると思います。その活力の発信源が、今回のグランドフェアでありたいと願っています」と挨拶した。
 事務局からは、佐藤悦郎ユアサ商事社長が「ものづくり分野では自動車、家電、電子部品分野を中心に国内回帰の動きが見られます。今後も中部地区を中心に、工場の機能充実や新分野開拓に向けた設備投資が続くものと期待をしているところです。安倍政権は多様性、ネットワーク、レジリエンスの3つをキーワードとする国土形成計画を発表しています。これを活用した『スマートコミュニティ化』の支援や地域創生の取り組みとしてスタートしています。私どもも積極的に展開をしてまいります。当社は『産業とくらし』に貢献する商社として、政府が目指すものづくり、環境エネルギー、国土強靭化分野のイノベーションの推進を、本日ご列席の皆様方と共に挑戦していきたいと思っています。今年のグランドフェアは新鋭設備を中心に、会場中央のテーマゾーンでは『レジリエンスゾーン』と『NewValueゾーン』を設け有事に強く平時にも価値を生む産業とくらしの新潮流をご提案したいと思っています」と挨拶、代表者によるテープカットで開幕した。

2015年10月11(日 2577
設備投資の大幅な増加などで
「着実に回復を続けている」
日銀名古屋 東海3県の金融経済動向

 日本銀行名古屋支店は9月18日に発表した「東海3県の金融経済動向(2015年9月)」で、東海3県(愛知県、岐阜県および三重県)の景気は、輸出や生産に新興国経済の減速の影響などがみられるものの、設備投資が大幅に増加し、住宅投資・個人消費が持ち直していることから、着実に回復を続けていると発表した。
 概況は、さらに次の通り。
 最終需要の動向をみると、輸出は、新興国経済の減速の影響などから、このところ横ばい圏内の動きとなっている。設備投資は大幅に増加している。個人消費は、雇用・所得環境が着実に改善する中で、持ち直している。住宅投資は持ち直している。この間、公共投資は高水準ながらも、減少傾向にある。
 こうした中で、生産は、新興国経済の減速の影響などから、このところ横ばい圏内の動きとなっている。また、雇用・所得情勢は着実に改善している。この間、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は0%程度となっている。
 先行きについては、海外経済の情勢や為替・金融資本市場の動向とその影響について注視する必要がある。
 金融面をみると、東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の貸出は、資金需要が幾分持ち直しつつあることから、前年比伸び率が+2%台となっている。また、預金は、個人預金が堅調に増加していることを主因に、前年比伸び率が+4%台となっている。
 各項目毎の現状判断と関連統計の動きは次の通り。
 【実体経済・物価】
 生産は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。鉱工業生産をみると、自動車・同部品や鉄鋼は、横ばい圏内の動きとなっている。また、はん用・生産用機械(工作機械等)、化学は増加傾向にある。電子部品・デバイスは、高水準ながらも、スマートフォン向けの増勢一服や一部財での在庫調整の動きから、弱めの動きとなっている。
 輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。輸出は、新興国経済の減速の影響などから、このところ横ばい圏内の動きとなっている。地域別にみると、米国向けは増加しているものの、中国をはじめとする新興国向けが弱めの動きとなっている。この間、欧州向けは横ばい圏内の動きとなっている。財別にみると、自動車・同部品、はん用・生産用機械(工作機械等)などは横ばい圏内の動きとなっている。電子部品・デバイスは弱めの動きとなっている。
 設備投資は、大幅に増加している。短観をみると、2015年度については、製造業では、幅広い業種・規模で維持・更新投資や新製品・省力化対応投資を積極化していることなどから、前年を大幅に上回る計画となっている。非製造業でも、インフラ関連投資の更なる増加や個人消費関連における出店・改装、物流施設の新設などから、前年を大幅に上回る計画となっている。先行指標をみると、工作機械国内受注額は10か月連続で前年比二桁の増加となっている。非居住用建築着工床面積も前年を上回っている。
 雇用・所得は、着実に改善している。雇用情勢をみると、失業率は引き続き低水準にある。有効求人倍率は、3か月連続で上昇し、2008年6月以来の高水準となっている。このように、労働需給は着実に改善している。雇用者所得については、所定内給与が増加していることなどから、改善基調にある。
 個人消費は、持ち直している。個人消費は、雇用・所得環境が着実に改善する中で、持ち直している。各種売上指標をみると、百貨店売上高は、緩やかに増加している。スーパー売上高は、持ち直している。家電量販店売上高は、緩やかに持ち直しつつある。乗用車販売台数は、概ね横ばい圏内で推移している。また、旅行取扱額は、国内旅行を中心に底堅く推移している。こうした中、消費者心理関連指標は、改善している。
 住宅投資は、持ち直している。新設住宅着工戸数をみると、持家が持ち直し傾向にあるほか、貸家が増加傾向にあることから、全体として持ち直している。
 公共投資は、高水準ながらも、減少傾向にある。発注の動きを示す公共工事請負金額は、振れを伴いつつも昨年5月から減少基調を辿っており、既発注分を含めた公共投資は、高水準ながらも、減少傾向にある。
 物価は、前年比は0%程度となっている。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、ガソリン価格が前年を下回っているものの、食料品を中心に多くの品目の価格が前年を上回っていることから、0%程度となっている。
 【金融】
 貸出は、前年比伸び率が+2%台となっている。東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の7月の貸出は、資金需要が幾分持ち直しつつあることから、前年比伸び率が+2%台となっている(末残前年比5月=+2・9%→6月=+2・2%→7月=+2・5%)。
 貸出約定平均金利は、引き続き低下傾向にある。東海3県の地元銀行の7月の貸出約定平均金利(ストックベース・総合)は、積極的な貸出姿勢に変化はなく、引き続き低下している(5月=1・116%→6月=1・104%→7月=1・100%)。
 預金は、前年比伸び率が+4%台となっている。東海3県の金融機関(国内銀行+信金)の7月の預金は、個人預金が堅調に増加していることを主因に、前年比伸び率が+4%台となっている(末残前年比5月=+4・4%→6月=+4・1%→7月=+4・2%)。
展示規模は9.6%増の1915小間に
工作機械見本市MECT2015
21日(水)からポートメッセなごやで

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は、主催する国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2015(MECT2015)の開催を間近に控え、9月28日、名古屋駅前のウインクあいちにて同展の概要、見どころについて記者発表を行った。
 発表によると、今展の展示規模はリーマンショック前の2007年展に次ぐ1915小間で、前回展を9・6%上回り、今年の国内での工作機械見本市としては最大規模となる。
 出展者数は444社・団体に上り、このうち15・5%にあたる69社が初出展企業。出展製品では、少なくとも255社から518点の1年以内に発表された新製品が展示される予定(9月14日までの集計)という。海外からの参加は25か国・地域となった。
 毎回、世界最先端技術の実演加工に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、「マグネシウム」にスポットを当て、燃えないマグネシウム“KUMADIマグネシウム合金”で製作したオリジナルワークの実演のほか、割れやすく成形加工に不向きな“AZ91”の深絞り加工に挑戦する。
 また、主催者企画のセミナーでは、トヨタ、ホンダ、ボーイングなどが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
 さらに同時開催イベントとして、「あいちロボットセミナー」(主催=愛知県)、「工作機械トップセミナー」(主催=日本工作機械工業会)の開催も発表された。

新たな価値を生み出す未来交流
「メッセナゴヤ2015」来月4日から
過去最大の1346社が出展して開催

 日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2015」が11月4日(水)〜7日(土)の4日間、ポートメッセなごやを会場に開催される。第10回目を迎える今年は「新たな価値を生み出す未来交流」をテーマに、過去最大の規模で実施された昨年(1315社・団体)をさらに上回る、1346社・団体が出展し(8月17日現在)情報発信する。併催セミナー・イベントでは、10周年記念講演として京都大学iPS細胞研究所所長・教授の山中伸弥氏、日本商工会議所会頭の三村明夫氏が講演するのをはじめ、好評の著名人によるビジネスセミナーや海外からの出展者によるグローバルセミナー、学生向けの企業研究イベントなど多彩な催しが実施される。さらに今年も東日本地域の産業復興を継続的に支援するための「東日本復興支援コーナー」が設置される。
 「メッセナゴヤ」は、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所でつくるメッセナゴヤ実行委員会が愛・地球博の理念を継承する事業として中小企業の販路拡大と異業種交流を目的に2006年秋から開催している、国際総合見本市。
 今年の「メッセナゴヤ」は、新たな取り組みとして、会場を7つの分野とポスターセッションで構成しているのが特徴。昨年までの4年間「環境・エネルギー」「安全・安心」など出展者サイドに立った分野分けをしていたが、来場者の意見を踏まえ、「機能・性能の高度化への提案」「コスト低減・小型軽量化への提案」「効率化・業務改善への提案」など来場者の目線に立った分野分けとした。
 各分野への出展者数(8月17日現在)は@「機能・性能の高度化への提案」450社・団体(446小間)A「コスト低減・小型軽量化への提案」126社・団体(150小間)B「効率化・業務改善への提案」181社・団体(250小間)C「環境配慮・信頼性・安全性への提案」303社・団体(535小間)D「デザイン性への提案」27社・団体(54小間)E「産学・企業連携、地域資源活用への提案」194社・団体(194小間)F「ベンチャービジネス応援ゾーン」43社・団体(43小間)G「ポスターセッションコーナー」22社・団体(22小間)。
 @「機能・性能の高度化への提案」、A「効率化・業務改善への提案」、B「環境配慮・信頼性・安全性への提案」の3分野で全体の70%を占めている。 
 年々全国の商工会議所や商工会の参加が増加していることも同展の特徴で、各地の商工会議所や商工会がブースを構成して、それぞれの「イチオシ会員企業」が出展し、自慢の技術や製品をアピールする場としてメッセナゴヤを活用。今年は、松山、大垣の会議所が初出展する。商工会議所や商工会の他にも、県や市の関係団体が中小企業と共に出展するケースもある。
 出展者の業種は、製造業が559社と最も多い。これまで製造業は完成品の出展が多かったが、昨年あたりから機械・部品の加工や試作などの技術分野での出展も目立つようになった。今回は新たな出展分野を設定しての開催となり、どのような傾向となるか注目される。
 出展者は規模別で、中小企業83%、大企業17%となっている。
 会期中に開催される主なセミナーは次の通り。
■10周年記念講演
・11月4日(水)「iPS細胞がひらく新しい医学」京都大学iPS細胞研究所所長・教授 山中伸弥氏
・11月6日(金)「我が国の成長戦略」日本商工会議所会頭・新日鐵住金相談役名誉会長 三村明夫氏
■ビジネスセミナー
・11月5日(木)「TOTOのものづくり」TOTO代表取締役会長兼取締役会議長 張本邦雄氏
・11月7日(土)「鈴木敏夫の引き出す力〜ジブリを支えた『男』の哲学〜」スタジオジブリ代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫氏
■地域活性化セミナー
・11月4日(水)「リニア時代に向けた名古屋の都市政策」名古屋市住宅都市局長 黒田昌義氏
■グローバルセミナー
 メッセナゴヤに出展する各国(地域)が、自国への投資に関するプレゼンテーションを行う。出展する9ヶ国(地域)が開催。
■出展者プレゼンテーション
 出展ブースでの展示に加えて、多数の来場者へのプレゼンテーションを行う。
メッセナゴヤ2015概要
 【主催】メッセナゴヤ実行委員会(構成=愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所、委員長=立花貞司名古屋商工会議所副会頭)
 【会期】2015年11月4日(水)〜7日(土) 
 【会場】ポートメッセなごや(名古屋港金城ふ頭)
 【開場時間】午前10時〜午後5時
 【入場料】無料
 【出展者数】1346社・団体(8月17日現在)、《内訳》一般出展1276社・団体(前回1246社・団体)、東日本復興支援コーナー79社・団体(前回69社・団体)
 【テーマ】新たな価値を生み出す未来交流
 【提案分野】@機能・性能の高度化への提案Aコスト低減・小型軽量化への提案B効率化・業務改善への提案C環境配慮・信頼性・安全性への提案Dデザイン性への提案E産学・企業連携、地域資源活用への提案Fベンチャービジネス応援ゾーンGポスターセッションコーナー
 【入場目標者数】6万5千人(前回6万5975人)
 【併催セミナー・イベント】10周年記念講演、ビジネスセミナー、グローバルセミナー、学生向け企業研究企画など
 ※スムーズに入場できる事前入場登録やセミナー・イベントの参加申込みは公式ホームページから。「メッセナゴヤ」で検索。
昨年2万995名の来場者数を記録
TECH Biz EXPO 2015
今年は吹上ホールで11・18開幕

 新素材と要素技術に特化した技術産業見本市として2011年に初開催され、今年で5回目を迎える「第5回次世代ものづくり基盤技術産業展‐TECH Biz EXPO 2015」が、名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)へと会場を移し、11月18日から3日間(10時〜17時)開催される。主催は名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)、名古屋貿易情報センター、名古屋産業振興公社で構成される名古屋国際見本市委員会(会長=河村たかし名古屋市長)。
 本展示会は「次世代自動車・航空機などに活かすものづくり」をテーマに、3Dプリンタ周辺・応用技術やレーザー応用技術、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製造・加工(切削・接合)技術など、未来を切り拓く先進技術や新素材が集結する。その他の主な出展分野は、モビリティの軽量化技術、モジュール化・異材接合技術、品質管理・評価技術、生産・開発効率化技術、環境対応・新エネルギー・水素関連技術、知財・研究シーズ、EV・FCV・クリーンディーゼル関連技術など。
 本展示会との同時開催として「航空宇宙産業企画展」「ロボットシンポジウム2015名古屋」「グローバルビジネスセミナー&商談会」が企画されている。また新たにインド自動車部品工業会(ACMA)と連携し、日本企業との技術提携や資本提携などを希望するインド自動車部品関連企業(30〜40社)との商談マッチング会も開催される。
 さらに初めての試みとして、発注を希望する企業と、提案ならびに受注を希望する企業をあらかじめ本展示会HP上にて募集し(募集内容公開期間10月20日まで。要事前申込)主催者側にてマッチング、商談の場を設けるビジネス商談会も企画されている。
 名古屋国際見本市委員会の小粥正健事務局長は事前に行われた出展者説明会で「今回も従来通り数多くの著名な講師の皆さまにお願いし、講演会を開催します。今年で5回目となる本展示会ですが、これまで以上に内容を充実させるべく、事務局一同頑張ってまいります。皆さまのご来場をお待ちしております」と、本展示会に対してコメントしている。
 会場へのアクセスは名古屋市営地下鉄や市バスの利用が便利だが、開催期間中はJR「鶴舞」駅より無料シャトルバスの運行も予定されている。本展示会についてさらに詳しい情報は名古屋国際見本市委員会事務局/TEL▽052(735)4831、FAX▽052(735)4836、または本展示会特設HP▽http://www.techbizexpo.com/へアクセスを。
多品種、隙間のあるワークの搬送に
真空グリッパーFXP/FMPシリーズ
シュマルツ 汎用性の高いロボットハンド

 真空機器専門メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区、独シュマルツ社の日本法人)は9月25日、多品種ワークや隙間のあるワークの搬送に適した真空グリッパーの新シリーズを開発したと発表した。
 真空グリッパーFXP/FMPシリーズは汎用性の高いロボットハンド。吸着面はスポンジと吸着パッドから選択でき、曲面や凹凸をもつワークに柔軟にフィットする。鉄板や樹脂成形品等の硬いワークにはスポンジを選択し、より高さ補正が必要とされる柔らかい段ボールやシュリンク包装品等にはパッドを選択することによって、ワークに最適な仕様を構築することができる。
 また、本体に組み込まれたバルブシステムによって隙間のあるワークや数量・形状の異なるワークを一括で吸着し搬送することも可能。1サイクルで複数のワークを同時に搬送するアプリケーションや、デパレタイジング(パレットから荷物を順次運び降ろす作業)にも使用できる。ハンドを変えずに吸着できるため、開発・設計・必要となる機器のコストの削減につながる。
 真空発生器を搭載している機種(FXPシリーズ)では別途真空発生器を用意する必要がなく、圧縮エアを供給するだけで使用することができる。圧縮エアを供給するために必要なホースは外径12mmと細く、ロボットのダイナミックな動きを制限することもない。内蔵するエジェクタには吸込量の多い多段式エジェクタを採用しているため、段ボール箱など通気性の高いワークにも有効。吸着と真空破壊のオン/オフを切り替える電磁弁がコンパクトにまとまったグリッパーも併せて用意されている。
 【主な特長】
 @汎用性が高く、曲面や凹凸、隙間のあるワークや複数のワークに対し、ハンドを変えずに搬送可能。
 A開発や設計、必要となる機器のコストを削減。
 B圧縮エアの接続のみで使用可能な真空発生器一体型(FXPシリーズ)をラインアップ。
 CFDA規格に準拠したシリコーンゴム製パッドのグリッパーでは、食品関連の包装品の吸着にも使用可能。
航空機関連向けの最新工具と
新技術による加工を紹介
ワルタージャパン 「ロードショー2015」を開催

 ワルタージャパン(社長=ジャン・ポールディソー氏、本社=名古屋市中村区名駅2-45-7)は9月11日、名古屋駅前のマリオットアソシアホテルにおいて「ロードショー2015(製品説明会)」を開催、航空機関連向けの最新工具の紹介と新技術などを披露した。
 同社は毎年、新製品や新加工技術などを発表するロードショーを開催しており、今回は航空機産業向けのハイテク工具や加工ソリューションを中心に完全な加工プロセスを提案、当日は航空機関連のユーザーなど70名が熱心に聴講した。
 最初にジャン・ポールディソー社長が「航空機製造にワルター製品が多く使われている。当社は産業分野を絞った商品展開を進めているが、今回航空機産業分野に絞った製品説明会を開催することとなった。ドイツ本社から航空宇宙部門マネージャーの同分野の現況とワルター工具のアプローチなどを説明。また羽田空港の24時間と題した特別講演も行う。合わせて楽しんでいただきたい」と挨拶。次いでマーカス・ホゥィンケル氏が「革新的切削加工の紹介」と題した商品・加工技術セミナーを行った。
 セミナーではコンポジット材、チタン&耐熱合金加工のポイント、最新セラミック工具紹介など、同社の航空機向け工具技術を解説。
 「CFRPなどの複合材や加工困難な耐熱合金など難削材の採用が増えており、今後はメーカーにとって工具の製造だけでなく、アプリケーションも含めた提案が求められている。CFRPは金属とのサンドイッチ構造のスタック材になると加工が難しくなり、またチタンとのスタック材ではチタンの切粉がCFRP部を削ってしまう場合もあり、公差が出しにくい。そういった場合には振動ドリルテクノロジーなど新技術を提案。
 耐熱合金では高圧クーラントや最適なクーラント供給のできるホルダの開発、更にはセラミックエンドミルの開発など加工効率向上と安定加工を狙っている。
また依然、航空機部材の多くを占めるアルミ加工も高硬度アルミなど新材料が開発され、それらを効率よく加工する工具も求められている」など、ニューテクノロジーでの加工を紹介した。
 特別講演は「羽田空港の24時間」と題して行われ、「全日本空輸が売る商品(サービス・安全・運行)と空港オペレーション」(峯尾隆史氏)、「eTeamANAのアクティビティー」(満倉達彦氏)の講演、終了後にCAの諏訪自子氏を加え、藤井裕幸会長がコーディネーター役を務めて「安全とサービス対応」「感動事例」「客に求めるもの(マイナス意見の方が役に立つ)」「今後の目標と夢」などを聞いた。
 第2部の懇親会では前嶋取締役営業部長が「ANAの方々の話には感動した。今日ロードショーに来られている方と一緒になり、また社員一丸となって多様なニーズに応えていきたい」と挨拶。航空機関連のユーザーを代表して三菱重工業の佐藤氏が「良い飛行機をつくるという意を新たにした。ワルターさんとはスーパーアロイなどをサクサク削る工具開発を一緒に進めていきたい」と述べて乾杯の音頭を取り、技術交流の輪を広げた。
駅の乗降客数検索等でより便利に
JHS 地盤サポートマップに新データ追加
 戸建住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド(社長=斉藤武司氏、本社=東京都墨田区、JHS)は、地域の地盤情報や生活に役立つ土地情報を地図上で閲覧できる無料のWebサービス『地盤サポートマップ』に「駅の乗降客数」「バス停の位置」などの新データを追加し、9月1日より提供を開始した。
 JHSは地盤調査・解析実績100万棟突破を記念し、同社の実績とノウハウにより蓄積された地盤の情報に加え、生活に役立つ土地情報を地図上で閲覧できる「地盤サポートマップ」を2015年6月から一般公開した。公開当初から大きな反響があり、利用者からは好評を得ている。
 今回、より暮らしに密着した情報を提供するため「駅の乗降客数」「バス停の位置」「中学校の学区」「公園の位置」「医療機関の位置」など、日常の生活に役立つ情報を追加し、検索できるようバージョンアップした。これまでに公開している「地盤調査データ」「航空写真」などと併せて確認することで、住宅を新しく建てるための土地探し以外にも、引っ越し先の検討などにも利用できる。なお「地盤サポートマップ」の表示ノウハウについて、同社は2015年7月に特許を出願している。
 このサービスはJHSのWebサイトから誰でも無料で閲覧が可能だ。一般利用者はコチラ▽https://supportmap.jp/、事業者はコチラ▽http://www.j-hield.co.jp/1million/cp2.htmまでアクセスを。
JHS  「土地情報レポートLite」無料提供継続
地盤サポートマップとも連動開始

 またJHSは、上記100万棟感謝キャンペーンとして8月末まで無料提供していた「土地情報レポートLite」を、キャンペーン終了後の9月以降も引き続き無料で提供している。
 同社では地盤調査・解析実績が100万棟達成したことを記念して、2015年4月より「土地情報レポートLite」を無料で提供してきた。キャンペーン期間は当初8月末までを予定していたが、事業者から好評を得ていること、利用者アンケートで「施主のニーズはあるが、有料だと紹介しづらい」との声が多かったことなどを踏まえ、今後も期限を設けずに無料で提供を続けることを決定した。
 「土地情報レポート」は、自然災害時における土地の特性やリスクについて、専門機関のデータをまとめたサービスだ。この内容を厳選し、コンパクトに編集したものが「土地情報レポートLite」で、地震の揺れやすさ、液状化の可能性、浸水の可能性、土砂災害の危険性の4項目について、それぞれ簡潔に説明している。各項目の結果について解説する「アドバイスブック」もセットで提供される。
 また9月からは、Web上の地図で地盤情報が確認できる、前述の「地盤サポートマップ」との連動が開始された。同マップの「事業者向けページ」で気になった場所を右クリック(タブレットやスマートフォンの場合は長押し)すると「土地情報レポートLite」でまとまった情報を閲覧することができる。
 レポート利用は「土地情報レポートLite」HP▽https://tochi.reportmap.comトップのログインページから必要事項を入力し、新規登録が必要。既に登録済みの場合は今まで通り登録事業者向けWebサービス「地盤モール」からでも利用可能だ。詳しくは、同社技術推進部▽TEL=03(5624)1547まで。

全FC加盟店452店舗で開催
「新築二世一斉相談会」
LIXILリフォームショップ11月23日まで

 住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXIL(社長=藤森義明氏、本社=東京都千代田区)は、国内最大級のリフォームフランチャイズチェーン(FC)「LIXILリフォームショップ」全加盟店452店舗(2015年9月1日現在)において2015年11月23日までの期間中、同FCが提案する「全面リフォーム新築二世」を見積もり、または成約のうえで応募すると素敵な特典がプレゼントされる「新築二世一斉相談会」を開催中だ。見積もりは、図面や間取り図を持参すれば、通常数週間かかるところを、その場で提示してくれるという(金額は概算)。
 LIXILリフォームショップでは、“今ある住宅に新しい価値を与えるリノベーション”として「全面リフォーム新築二世」を提案している。「新築二世」は単なる原状回復のための全面リフォームではなく、同FCの技術力をもって最新の性能をプラスすることにより、更なる快適で安心な暮らしができるリノベーションだ。その内容は事例も含めた詳しい説明の後、耐震診断に始まり、外装とすべての部屋の内装リフォーム、水まわりの設備機器の取り替え、防蟻処理(寒冷地除く)、必要箇所への火災報知器取り付けがセットとなっている。
 期間中「新築二世」を見積もりし応募すると、もれなくクオカード1000円分とTポイント1000ポイントがプレゼントされる。さらに成約者全員に、選べるギフト1万円分相当とTポイント1万ポイントがプレゼントされる。その他、応募方法など詳しくはキャンペーン専用ウェブサイト▽URL=http://lixil-reformshop.jp/shinchiku-nisei-campaign/へアクセスを。 
「秋のショールームフェア2015」開催
LIXIL 11月30日まで

 さらにLIXILでは全国95カ所にある同社ショールームを訪れ、対象となるリフォーム商品を見積もり、成約した来場者の中から抽選で1200名に、豪華食材など素敵な特典をプレゼントする「『リフォームを贈ろう。』LIXIL秋のショールームフェア2015」を、2015年11月30日(応募期間は2016年1月8日当日消印有効)まで開催中だ。
 同フェアでの対象商品は、お湯を首から肩にまとうアクアフィール(肩湯)などの新機能を搭載したシステムバスルーム「スパージュ」や、ワークトップにセラミック素材を使用することで傷つきや変色を防ぎ、手をかざすだけで水が流れるハンズフリー水栓を採用したシステムキッチン「リシェルSI」、また、省エネ住宅ポイント発行の対象でもある節水型トイレの「サティス」や、窓を断熱化する内窓「インプラス」など全25種となっている。
 その他、対象商品や応募方法など、詳しくは同社ホームページ内にある「フェア特設サイト」▽URL=http://www.lixil.co.jp/showroom/fair/までアクセスを。

使い切りタイプで吸収缶選定も不要
3M 防毒マスク1000シリーズ発売

 スリーエムジャパン(社長=三村浩一氏、本社=東京都品川区)は、面体と、作業に必要な吸収缶(活性炭の吸着現象を利用して環境中の空気から有毒ガスや蒸気を除去)がセットになった、簡易で使い切り型の防毒マスクセット「3M 防毒マスク1000シリーズ有機溶剤作業用マスクセット」(写真左)と「3M 防毒マスク1000シリーズ塗装作業用マスクセット」(写真右)を9月28日より発売開始した。
 防毒マスクは、大企業の製造ラインなどで毎日のように着用するユーザーから、研究開発の際やDIY作業などに伴って一時的に使用するユーザーまで、その利用シーンは幅広い。しかし、使用頻度の少ないユーザーの場合、防毒マスクは常に備蓄されておらず、必要となった際に入手することを迫られる。そんなとき、面体と吸収缶を、それぞれどんなものを選ぶべきかで頭を悩ませていたユーザーも多かったのではないだろうか。また使用後の防毒マスクを保管しておく方法や場所の確保などでも手間がかかるため、「必要なときだけ簡便に使うことができる防毒マスクを」との要望が同社には数多く寄せられていた。
 同社が防毒マスクのユーザー272名に行ったアンケートによると、約半数が「汚れたものを長く使いたくない」との理由から、3カ月以内に面体を交換していることが分かった。なかでも一時的にしか防毒マスクを使わないユーザーの場合、手頃な価格で、作業が終われば廃棄したいとの考えが強いことが、同じくアンケートによって示された。
 今回発売された新製品は、吸収缶と面体の複雑な組み合わせを考える手間や、それぞれを保管する管理の手間を必要としない、短期間で衛生的に使い切りたいといったユーザーのニーズに応えた製品だ。「3M防毒マスク1000シリーズ有機溶剤作業用マスクセット」1800円(税抜)、「3M防毒マスク1000シリーズ塗装作業用マスクセット」1920円(税抜)と、いずれも手頃な価格設定となっている。
 本製品に関して、詳しくは同社カスタマーコールセンター▽TEL=0570(011)321まで。

機構改革と人事異動
DMG森精機
 【機構改革】10月1日付

◆営業エンジニアリング本部
・ASIAT部、ASIAU部、ASIAV部を新設。ASIAT…韓国・台湾、ASIAU…中国、ASIAV…東南アジア・オセアニア。
・アジアDMGサービス部と海外アフターサービス部を統合し、海外サービス部を新設。
 【人事異動】10月1日付
( )内は旧職、敬称略
▽小林弘武=専務執行役員 経理財務副本部長※新任
▽有光泰彦=執行役員 中国担当(執行役員 韓国、台湾、フィリピン、ベトナム担当)
▽飯野政秀=ASIAT部長兼ASIAV部長※昇格
▽松岡義浩=ASIAU部長(海外アフターサービス部長)
▽東成憲=国内DMGサービス部長(国内サービス部長)
▽高橋禎=海外サービス部長(国内DMGサービス部長兼アジアDMGサービス部長)

ブラジルポンプメーカーを買収
荏 原 南米市場でのポンプ事業を拡大

 荏原製作所(社長=前田東一氏、本社=東京都大田区羽田旭町11‐1)は9月18日、同社の連結子会社Ebara Industrias Mecanicas e Comercio Ltda.(以下「EIMCO社」)が、ブラジル国内を中心にポンプ製品の製造・販売を手掛けるThebe Bombas Hidraulicas S.A.(以下「Thebe社」)の全発行済株式を取得する株式譲渡契約を現株主との間で締結したと発表した。
 株式取得後は、EIMCO社、Thebe社の生産拠点および販売網の強化・最適化を行い、両社のポンプ製品の相互販売を通じた拡販を進め、南米市場におけるポンプ事業を一層拡大させていく。
 荏原グループは2016年度までの3年間を対象期間とする中期経営計画『E‐Plan2016』において、新興国を中心とする市場の成長を確実に事業に取り組むことを基本方針の一つとして掲げ、M&Aをその実現のための有力な手段として取り組んできた。中でも南米におけるポンプ事業の拡大は、課題の一つとなっている。
【Thebe社の概要】
@社名=Thebe Bombas Hidraulicas S.A.
A設立=1946年
B所在地=ブラジル サンパウロ州
C売上高=約84百万ブラジルレアル(約38億円/1ブラジルレアル=45円換算)※2014年度実績
D従業員=289名
E事業内容=一般産業、農業、建築・建設向けポンプ製品の製造販売
【EIMCO社の概要】
@社名=Ebara Industrias Mecanicas e Comercio Ltda.
A設立=1975年
B所在地=ブラジル サンパウロ州
C売上高=約83百万ブラジルレアル(約37億円/1ブラジルレアル=45円換算)※2014年度実績
D従業員=239名
E事業内容=深井戸用水中モータ・ポンプの製造販売、アフターサービス

三菱重工工作機械事業承継の新会社
「三菱重工工作機械」営業開始
製販一体化で機動力を高め競争力強化

 三菱重工業の工作機械事業を承継した同社100%出資の新会社「三菱重工工作機械」が10月1日、営業を開始した。製造と販売を一体化して組織の機動力を高めるとともに、専業会社化により意思決定の迅速化および事業責任の明確化をはかり、グローバル市場での競争力強化につなげる。
 新会社は、本社・本工場を現在の工作機械事業部栗東工場(滋賀県栗東市)に置き、白尾誠二機械・設備システムドメイン工作機械事業部長が新社長に就任して発足。世界市場で優位にあり高い商品力を持つ歯車機械と切削工具の開発を進めるとともに、両者の組み合わせで歯車加工システムとして供給、世界トップを目指す。
 また、顧客のものづくり現場が抱える多様な問題・課題に対し、検討段階から参画し、最適な解決策をトータルで提供する新しい形のビジネスに取り組む。さらには、工作機械メーカーとしてのノウハウにICTを活用した工場情報処理システム技術の事業化など先端生産システムの開発にも取り組んでいくとしている。
 世界の工作機械メーカー間で競争が激化する中、新会社は、市場環境や顧客ニーズの変化への対応力強化を進めることで、事業の強化と拡大を加速していく。
■新会社の概要(2015年10月1日現在)
・社名=三菱重工工作機械株式会社
・本社所在地=滋賀県栗東市六地蔵130番地
・代表者の役職・氏名=取締役社長 白尾誠二氏
・事業内容=工作機械、切削工具、エンジンバルブおよびその関連製品の設計、製造、販売ならびにコンサルティング、同製品の据付、操作指導、修理、改造、点検、保管等
・従業員数=約1000名
・資本金=3000百万円
・決算期=3月31日

自律走行式 業務用ロボット掃除機
「RcDC(アールシーディーシー)」を発売
アマノ シャープよりOEM供給

 タイムレコーダーなど時間管理機器や業務用清掃機器の大手メーカーであるアマノ(社長=中島泉氏、本社=横浜市港北区大豆戸町275)は、商業施設や工場などの床面を自動清掃する自律走行式業務用ロボット掃除機「RcDC」(シャープよりOEM供給)を9月28日より販売開始した。
 同機は、シャープが生産装置や無人搬送車などの工場向け設備開発を通して長年培ってきた自動化技術・センシング技術などをベースに開発された、自律走行式業務用ロボット掃除機。タブレット端末を活用し、清掃エリアの設定を簡易に行えるなど、清掃作業の効率化を支援する。
 【主な特長】
 @簡単設定
 手動運転により清掃エリアの広さや形状をセンサーで計測し、タブレット端末に表示。設定した清掃エリアを最適な経路で塗りつぶすように自動で走行し、清掃作業を行う。また、タブレット端末で清掃を完了したエリアを随時モニタリングすることも可能。
 A安全性
 各種センサーを搭載し、自動運転時は障害物や段差を検知して安全走行を行うほか、清掃エリアの障害物を回避して清掃作業を続ける。音声案内装置やドライブレコーダーも標準装備しているので、安心して利用できる。
 B優れた除塵性能
 高速回転するパワーブラシや、ゴミの量に応じた吸引力の自動切換機能などにより、効率的で優れた除塵性能を発揮する。
 【主な仕様】
・品名=自律走行式業務用ロボット掃除機「RcDC」
・型式=RV‐380imm
・清掃幅=380mm
・清掃能力=874u/h(走行速度2・3km/h)
・運転モード=強/中/弱/自動(ゴミ検知機能モード)
・走行速度=最大2・3km/h
・バッテリー=リチウムイオンバッテリー
・連続運転時間=最大約2時間
・外形寸法=W474×L760×H565mm
・質量=約30kg(内蔵バッテリーを含む)
・充電時間=約4時間
・充電器=別置き
 【問い合わせ先】
 アマノ・クリーンシステム事業部=045‐439‐2206
垂直多関節ロボットの新製品
『YA シリーズ』8機種発売
ヤマハ発動機 高度自動化に対応可能

 ヤマハ発動機(社長=柳弘之氏、本社=静岡県磐田市新貝2500)は、生産工程の多様な自動化ニーズに対応するため、垂直多関節ロボットの新製品「YA シリーズ」8機種を12月10日から販売する。リニアコンベアモジュール、単軸ロボット、直交ロボット、スカラロボットを中心とした従来のラインアップに今回の「YA シリーズ」を追加することにより、搬送・供給・組立・検査といった様々な生産工程において顧客ニーズに合わせたベストソリューションを提案する。
 「YA シリーズ」は、高速・省スペースを追及し、生産設備の生産性向上とダウンサイジングに貢献する垂直多関節ロボット。製品バリエーションとしては、クラス最高レベルの各軸動作速度と高い手首負荷能力が特徴の6軸ロボット「YA-RJ」「YA-R3F」「YA-R5F」「YA-R5LF」「YA-R6F」と、肘軸があることで自在なアーム動作を可能とした7軸ロボット「YA-U5F」「YA-U10F」「YA-U20F」となる。これらを新型コントローラ「YA-C100」にて駆動制御する。
 近年、モノづくりの現場では、従来の小品種大量生産から多様な顧客ニーズに応える多品種少量生産へと変わり、ライン生産方式からセル生産方式が主流となっている。こうしたモノづくりの変化を受け、一つの役割しか求められない単能工ロボットから、複数の役割が求められる多能工ロボットへと広がりを見せており、将来的に多能工ロボットが市場の大きなウエイトを占めていくものと見られている。多能工ロボットである「YA シリーズ」は、セル生産方式などの高度自動化にも対応可能な製品となる。
 同製品は、12月2〜5日に東京ビッグサイトで開催される「2015国際ロボット展」に出展予定。
 【製品の特徴】
 ■6軸制御ロボット「YA-RJ」「YA-R3F」「YA-R5F」「YA-R5LF」「YA-R6F」
 @高速動作で生産性向上に貢献
 高速・低慣性ACサーボモータ採用、アームの軽量化を考慮した設計及び最新の制御技術によって各軸動作速度はクラス最高レベルとなる。
 A小型・軽量で省スペース
 小型・軽量で省スペースのため、装置への組み込み、移動、設置が容易になる。
 B高い手首負荷能力
 クラス最高レベルの手首部許容モーメントにより、複数ワークの同時ハンドリングにも余裕を持って対応でき、ワークの適用範囲も広がる。
 ■7軸制御ロボット「YA-U5F」「YA-U10F」「YA-U20F」
 @自在なアーム動作
 人の腕と同じように柔軟でフレキシブルな動きが行えるため、低いしゃがみ込み姿勢や装置などの背部への回り込み動作が可能。
 A省スペース化で高密度なシステムレイアウトを実現
 肘に相当する軸があることにより、「曲げる・ねじる・伸ばす」など動きの自由度が高く、従来のロボットや人では作業が困難な狭い隙間への設置や作業が可能。
 Bケーブルを完全内蔵
 中空構造アクチュエータ採用で、装備ケーブル、エアホースをアーム内に完全内蔵。その為、周辺機器との干渉を最小限に抑えることが可能でコンパクトなライン設計ができる。

新形600kg可搬ハンドリングロボット
「MOTOMAN-MH600」発売
安川電機 手首軸を強化し幅広い対応

 安川電機(会長兼社長=津田純嗣氏、本社=北九州市八幡西区黒崎城石2-1)は、産業用ロボットMOTOMAN(モートマン)に、新形600kg可搬ハンドリングロボット「MOTOMAN-MH600」をラインアップし、9月1日より販売開始した。
 同社は、小型機種から大型機種まで幅広くハンドリングロボットをラインアップし、様々な市場のニーズに最適な製品を提供してきた。
 新形600kg可搬ハンドリングロボットMOTOMAN-MH600は、自動車用大型部品や建機部品、住宅材など大型ワークの搬送に要求されるアームの到達距離や手首軸の強度を従来製品に比べ大幅に向上。より多様なワークや治具、工程への適用が可能となったことで、より多彩な生産設備の構築に貢献する。
 【主な特長】
 @広い動作範囲
 3m級のロングリーチを備え、サイズの大きなワークにおいても回転・上下方向など自由度の高い搬送が可能。
 Aクラス最高の手首軸モーメント/イナーシャ
 ハンドリング用途で重要となる手首軸の許容モーメントを従来機種の140%以上、許容慣性モーメント(イナーシャ)を260%以上へ強化した。自動車のサイドパネルやその治具等、把持部分から重心までの距離の長いワークに対しても高い搬送能力を発揮する。
 【主な用途】
 大型自動車部品、住宅材、建機部品等のハンドリング

可搬質量1tの超重可搬ロボット
「MG10HL」を新発売
川崎重工 汎用用途に適用可能

 川崎重工業(社長=村山滋氏、東京本社=東京都港区海岸1-14-5)は、同社最大となる可搬質量1tの超重可搬・高剛性ロボット「MG10HL」を12月2日より新発売する。
 昨今、自動車や船舶、鉄道車両、航空機などの大型製品のほか、1tを超える重量の鋳造品・鍛造品ならびに資材・建材など、超重量物の搬送ニーズが高まっていることを受け、同社はこれまでの最大機種であるMシリーズ(最大可搬質量700kg)に加えて、汎用用途に適用できる超重可搬ロボット「MG10HL」を新たに開発した。
 「MG10HL」は、最大リーチ4005mm、上下ストローク4416mmの広い動作範囲を持ち、最大1t(オプションで1・5tまで対応可能)の重量物のハンドリングが可能。第1軸から第3軸の各軸にモータを2個ずつ配置することで、従来機種とのモータ互換性を確保しつつ、高トルクおよび重可搬質量を実現した。
 また、第2軸と第3軸の駆動機構にボールネジを採用することにより、カウンターウェイトを使用せずに重可搬質量を実現しているほか、従来にない剛性を生かし、耐高反力性が求められる用途への活用が期待できる。
 さらに、ロボット本体を軽量・コンパクトに仕上げることで設置レイアウトの自由度を高め、対象物の変更に柔軟に対応できる汎用性にも優れている。
 同製品は、12月2日から5日にかけて東京ビッグサイトで開催される「2015国際ロボット展」に出展予定。
 【特長】
 @重可搬
 第1・2・3軸はそれぞれ2個の大型モータ(5kW)で駆動している。また、JT2(腕前後軸)の平行リンクとJT3(腕上下軸)のシリアルリンクを組み合わせた同社独自の「ハイブリッドリンク機構」を用いて、1t可搬を実現している。
 A高剛性
 手先精度への影響が大きい第2・3軸には、剛性が高く、ガタつきの小さいボールネジを採用している。これによりアームのたわみを低減し、高い位置決め精度を実現している。
 B広い動作範囲
 同社独自の「ハイブリッドリンク機構」と第2・3軸のボールネジを組み合わせることにより、アーム前方の実作業領域で広い動作範囲を確保した。
 【主要諸元】
・商品名=MG10HL
・発売予定日=2015年12月2日
・アーム形式=垂直多関節
・動作自由度=6軸
・最大リーチ=4005mm
・最大可搬質量=1t(オプション1・5t)
RT ロボットと共に創る未来
『2015国際ロボット展』
12月2日(水)から東京ビッグサイトで

 2015国際ロボット展(主催=一般社団法人日本ロボット工業会、日刊工業新聞社)が、12月2日(水)〜5日(土)の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)東1、2、3、5、6ホールを会場に、「RT(ロボットテクノロジー)ロボットと共に創る未来」をテーマに開催される。
 同展は、ロボットの生産高・保有台数で世界トップにある日本において開催される“世界最大規模のロボット専門展”。進化するロボットの知能化・システム化に対応し、新たなロボットの市場創出を目指し、「共生・調和・安全」をキーワードに、モノづくりからパーソナルまでのロボットに関わる最新技術・製品を一堂に展示し、来場者との商談と技術交流を図る。
 後援は、経済産業省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、総務省、文部科学省、日本商工会議所、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、日本貿易振興機構(JETRO)、日本放送協会(NHK)※申請予定。
新築工事が完工を迎え
静岡新♂c業所が開設
アカギ 10月13日より営業開始

 配管支持金具のアカギ(社長=渋谷宏明氏、本社=東京都中央区)は、2015年5月に仮事務所にて開設(弊紙同5月17日号にて内容掲載)した「静岡営業所」を、新営業所の新築工事が予定通り完工したことを受けて、10月12日(月・祝)に移転し、翌13日(火)より新たに営業を開始すると発表した。
 新営業所は、これまでの仮事務所と同じ静岡市駿河区内に開設。唐津悠輔静岡営業所所長は「待ちに待った営業所がやっと完成しました。我々営業所メンバー一同、気持ちも新たに一層業務内容を充実させるとともに、サービスの向上をお約束します。これからもよろしくお願いいたします」とコメントしている。

【静岡営業所概要】
▽名 称=株式会社アカギ静岡営業所
▽所在地=〒422-8037 静岡県静岡市駿河区下島207-1
▽TEL=054(266)5521(代表)
▽FAX=054(238)1991
※TEL・FAXは従来通り
▽移転日=2015年10月12日(月・祝)
▽営業開始日=2015年10月13日(火)
▽営業品目=アカギ式配管支持金具、インサート類・支持架台一式

「経済産業大臣賞」初受賞
TOTO  日本パッケージングコンテストで

 TOTO(社長=喜多村円氏、本社=福岡県北九州市)の小物部品包装用段ボール箱「“感嘆”開閉BOX『PON-PA』」が、日本包装技術協会主催の「2015日本パッケージングコンテスト」において、最高位の「ジャパンスター賞『経済産業大臣賞』」を受賞した。同社は同コンテスト15回目の受賞だが、経済産業大臣賞の受賞は初めてとなる。
 同コンテストは、日本のパッケージ技術の最高水準を決定するもので、材料、設計、技術、デザイン、ロジスティクス、販売促進、アイデア、環境対応、適正包装など、あらゆる機能からみて年間の優秀作品を選定するものだ。受賞するとアジアスターコンテスト(アジア包装連盟主催)、ワールドスターコンテスト(世界包装機構主催)への出品資格が得られる。
 受賞した「PON-PA」は、粘着テープ、カッターナイフが不要で、ワンタッチで開閉できる画期的な段ボール箱だ。本来の包装機能を維持したまま、@開閉時の作業時間を短縮Aカッターナイフ不要で安全性が向上B粘着テープ不要で分別廃棄性が向上したことにより、省資源、環境への配慮が最も優れているとして、今回の最高位の受賞となった。
 同社は「『TOTOグローバル環境ビジョン』のもと、包装においても環境貢献に積極的に取り組んでまいります」とコメントしている。

レストルーム商品紙マニュアルで4受賞
TOTO  日本マニュアルコンテストで

 またTOTOは、テクニカルコミュニケーター協会が主催する「日本マニュアルコンテスト2015」においても、レストルーム商品の紙マニュアルで4つの受賞を果たした。
 受賞内容は、「ウォシュレット一体形便器ネオレスト・施工説明書」(2015年2月発行)が『紙マニュアル業務部門・部門優良賞』および『安全賞』をダブル受賞し、「ネオレスト・ハイブリッドシリーズAH・RH取扱説明書」(2015年2月発行)が『紙マニュアル一般部門・部門優良賞』を受賞。住宅用システムトイレ「レストパル取扱説明書」(2015年2月発行)では『奨励賞』の受賞となっている。3冊のマニュアルが同時に受賞することは、同社としては今回が初めてとなる。なお「ウォシュレット一体形便器ネオレスト・施工説明書」は、最も評価の高い『マニュアル・オブ・ザ・イヤー』にもノミネートされている。
 「日本マニュアルコンテスト」は日本で唯一のマニュアルコンテストであり、マニュアル制作技術およびマニュアル品質の向上を通じて、安全で分かりやすい製品の使用方法を伝えるマニュアルをユーザーに提供することを目的としている。
 同社は、これまでにもキッチン、ウォシュレット、便器、ユニットバスルームの取扱説明書および施工説明書で受賞しており「今回の受賞を励みに、利用者や施工者の皆さまに分かりやすい取扱説明書や施工説明書の作成に今後とも務めてまいります」とコメントしている。

2015年10月18(日 2578
今年、国内最大の工作機械見本市
メカトロテックジャパン(MECT)2015

10月21日(水)〜24日(土)
ポートメッセなごやで開催
444社・団体が前回展を上回る1915小間に出展
ものづくり技術×最新マシンで次代を切り開く「好機到来。」

 国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2015(MECT2015)が10月21日(水)〜24日(土)の4日間、ポートメッセなごやで開催される。主催はニュースダイジェスト社、共催は愛知県機械工具商業協同組合。今展の展示規模はリーマンショック前の2007年展に次ぐ1915小間で、前回展を9・6%上回り、今年の国内での工作機械見本市としては最大規模となる。出展者数は444社・団体。中部圏をはじめ日本各地や海外から8万人の来場者が見込まれる。
世界に誇る技術力が集結
史上2番目の展示規模で開催
コンセプトゾーンは最新Mgの加工実演

 メカトロテックジャパンは、2年に一度東京で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)のない年に開催され、1987年の第1回から今回で15回目となる。
 今展は、昨年10月1日に出展募集を開始して以来、過去最速のペースで出展申し込みが進み、締切予定の約4か月前に早々と募集が打ち切られた。出展者444社・団体のうち15・5%にあたる69社が初出展。出展製品では、少なくとも255社から518点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。海外からの参加は25か国・地域を数える。
 世界最先端技術の実演加工に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、「マグネシウム(Mg)」にスポットを当て、燃えないMg“KUMADAIマグネシウム合金”で製作したオリジナルワークの実演のほか、割れやすく成形加工に不向きな“AZ91”の深絞り加工に挑戦する。
 また、
主催者企画のセミナーでは、トヨタ、ホンダ、ボーイングなどが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
 その他、出展者によるワークショップや、同時開催イベントとして「あいちロボットセミナー」「工作機械トップセミナー」も行われる。

 MECT2015概要
 ●開催期間=2015年10月21日(水)〜24日(土)10時〜17時 ※23日(金)は19時までナイター開催、最終日24日(土)は16時まで
 ●開催場所=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
 ●主催=ニュースダイジェスト社
 ●共催=愛知県機械工具商業協同組合
 ●入場料=大人1人1000円、団体1人(10人以上)500円、学生・海外来場者無料 ※公式Webサイト(mectjapan.com/2015)から事前登録すると入場無料
 ●出展者数=444社・団体(うち69社が初出展)
 ●展示規模=1915小間
 ●参加国・地域=25か国・地域(現地法人等含む)…ドイツ143、米国56、台湾56、英国30、スイス24、韓国20、イスラエル13、イタリア11、フランス10、中国9、スウェーデン7、オランダ7、オーストリア5、デンマーク4、オーストラリア3、マレーシア3、カナダ2、ベトナム2、ベルギー2、ポルトガル2、ルクセンブルク2、スペイン1、タイ1、ノルウェー1、ロシア1 ※数字は出展者数(重複あり)
 ●来場目標=8万人
 ●主な出展製品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、射出成形機、機械工具、切削工具、工作機器、精密測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油圧・空気圧・水圧機器、歯車/歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置/関連ソフトウェア、産業用ロボット/物流搬送機器、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など
軽量化革命!Mg〜“燃えない”
“割れない”が世界を変える〜

◆開催場所=ポートメッセなごや1号館特設会場コンセプトゾーン内
◆実施期間=10月21日(水)〜24日(土)
◆展示内容
 【Aゾーン】
 燃えない≠ェ世界を変える
 バーナーであぶって1000℃以上に加熱しても発火せず沸騰する、熊本大学の河村能人教授が開発したKUMADAIマグネシウム合金を使い、自動車、航空機、鉄道車両に関するオリジナルの切削技術を披露する。
 【Bゾーン】
 割れない≠ェ世界を変える
 塑性加工にまったく向かなかったMg合金AZ91が、住友電気工業の独自の急冷凝固技術で“割れない”素材に変身。会場では常識を覆す100mmの深絞り技術を披露する。
 セミナー
◆開催場所=ポートメッセなごや交流センター3階会議ホール
◆開催時間=10月21日(水)〜23日(金)@13時〜14時A14時30分〜15時30分
◆聴講料金=無料 ※会場への入場料1000円は別途必要
◆申込方法=公式Webサイト(mect-japan.com/2015)のセミナーページから受け付け
◆定員=各セミナーとも400人(先着順)
◆講演内容
 【10月21日(水)】
 テーマ「自動車」
クルマづくりのいま
@講演=
13時〜14時
 『トヨタの生産現場におけるものづくり・人づくり〜日本でものづくりを継続し、年輪的成長をするための取組み〜』トヨタ自動車常務理事上郷工場長兼下山工場長 花井幹雄氏
A講演=14時30分〜15時30分
 『ホンダの真ん中には「人間」がいる!寄居プレス工場の世界最速生産スピードと金型工程短縮+軽量化STRIP Body』本田技研工業四輪生産企画統括部設備金型企画推進室長 田岡秀樹氏
 【10月22日(木)】
 テーマ「航空機」
航空機産業、次の一手
@講演=13時〜14時
 『ビジネス環境とサプライチェーン 日本とともに民間航空機を製造』ボーイング・ジャパン社長 ジョージ・L・マフェオ氏
A講演=14時30分〜15時30分
 『航空機製造の新技術により新しい価値を創造し続ける富士重工業〜さらなる成長を目指して』富士重工業航空宇宙カンパニー生産技術部部品生産技術課担当 木村志郎氏
 【10月23日(金)】
 テーマ「軽量化」
日本発、新素材が世界を変える
@講演=13時〜14時
 『世界が注目!軽い・強い・燃え難いKUMADAIマグネシウム合金』熊本大学先進マグネシウム国際研究センター長 河村能人氏
A講演=14時30分〜15時30分
 『炭素繊維強化プラスチック(CFRP)による自動車・航空機の軽量化』東レ・アドバンスドコンポジットセンター所長 古川正人氏
同時開催イベント
 【10月23日(金)】

 あいちロボットセミナー(主催=愛知県、共催=ニュースダイジェスト社)13時〜、ポートメッセなごやイベント館2階
 現在、ロボットの開発や導入に取り組んでいる、もしくはこれから取り組もうとしている企業を対象に、愛知県の取り組みや、国内外のロボット産業の現状や先進的な取り組みを紹介するセミナープログラム。聴講は無料で定員300人。
 【10月24日(土)、25日(日)】
 工作機械トップセミナー(主催=日本工作機械工業会、共催=ニュースダイジェスト社)
 全国の大学生約400人が参加。工作機械業界で働くことの面白さを多彩な講師陣が学生に紹介するセミナープログラム。24日には、工作機械への理解を深めるため、MECT2015の会場を視察する。
主催者ご挨拶
ニュースダイジェスト社
代表取締役社長 樋口 八郎

 メカトロテックジャパン(MECT)は、今年開かれる工作機械見本市では日本最大級の展示会となります。1987年にスタートし、今回で15回目。国内外から444社・団体にご出展いただき、1915小間と史上2番目の規模で開催する運びとなりました。これもひとえにご出展者、関係各位のご支援の賜物であり、心から厚くお礼申し上げます。
 本展は「好機到来。ものづくり技術×最新マシンで次代を切り開く」をテーマに、工作機械や関連機器、加工技術などを一堂に展示いたします。また、企画展示のコンセプトゾーンでは最新マグネシウムの加工実演を行い、軽量化の新しい可能性を紹介します。ほかにもセミナーや、出展者によるワークショップなどの企画を多数用意しております。
 今年度上期の国内需要は、市場動向に合った政策の追い風を受けて好調でした。その勢いを持続させるためにも、MECTを下期の起爆剤としてご利用いただければ幸いに存じます。
共催者ご挨拶
愛知県機械工具商業協同組合
理事長 伊藤 高潤

 国内最大規模のメカトロニクス展示会、MECT展を今年も開催することとなりました。今回も過去最大数の出展者にご参加頂く展示会になりました。これもひとえにご関係各位のご支援とご協力の賜と厚く御礼申し上げます。
 さて、最近の国内経済は対ドル120円台という円安状況が安定してきており、製造業の国内回帰の傾向が見えて参りました。その結果ではありますが工作機械の販売も徐々にではありますが国内販売が上向いてきております。勿論、産業界の海外現地生産は地産地消の原則から各国に根付いてきており、日本の製造工場は、海外生産工場のマザー工場としてこれからも「一歩先」を見据えた技術革新が重要になってくるのではないでしょうか。
 私ども生産財の流通を生業としております「機械工具商社」にとりましてMECT展はそんな皆様への技術情報伝達の場として重要な展示会であります。当組合は、会員各社総力を挙げてMECT展の開催準備を進めて参りました。ご来場頂きます皆様にとって有益な技術情報伝達の展示会となりますよう、心から祈念致しております。


メカトロテック ジャパン 2015 出展紹介
超硬コーティングドリル
「フラットマルチドリルMDF型」
住友電気工業 小間番号2C21

 住友電気工業(ハードメタル事業部=兵庫県伊丹市昆陽北1-1-1)は、超硬・CBNをはじめとする各種切削工具等を出展。注目製品のひとつ「フラットマルチドリルMDF型」は、先端角180度設計の超硬ソリッドドリルである。従来のドリルでは困難であった座ぐり加工、傾斜面への穴あけなど、さまざまな加工を可能にした。さらに、貫通穴出口側バリの大きさを、通常のドリルに比べ2分の1以下に抑制するといった効果を発揮する。これらにより、高能率加工・工程集約に貢献する。
 底面に肉厚を持たせたRSシンニングを採用し、高いドリル剛性を確保。加工の安定性を向上させた。また、最適な刃先設計により高い刃先強度を維持。広い切りくずポケット・高品位なすくい面形状による優れた切りくず排出性により、ステンレス鋼への加工に至るまで、安定した加工と長寿命を実現する。
 なお、現在、ドリル径φ0・3〜20・0mmに対応しており、今後さらにラインナップを増やしていく。
 また、会場ブースでは▽SEC-溝入れバイトGND型シリーズ▽スミダイヤブレイクマスターLD型/GD型▽ステンレス鋼加工用コーティング材種AC6030M/AC6040M▽焼入鋼加工用材種コーテッドスミボロンBNC2010/BNC2020等もラインナップする。
【問合せ先】TEL052(963)2841

独のMEGAドリルリーマーなど
欧米の即戦力ツールを紹介
ライノス 小間番号2D07

 ライノス(社長=末次充氏、本社=大阪市天王寺区空清町1-8)は、ヨーロッパやアメリカから輸入した特徴ある切削工具を、日本の生産現場の様々なニーズに対応可能な即戦力ツールとして紹介する。中でもドイツのMEGAドリルリーマーやハーマンビルツ裏座ぐりカッター、アメリカのミシガンデバリングツールなど、刃の形状や加工性能はもちろんのこと、サイズ揃えの豊富さにも注目したい。
 【主な出展製品】
 ブリクレー・バーレスリーマー(ドイツ)
 油圧バルブ、スライドバルブ、インジェクションパーツなどのクロス穴のバリを効率的に除去するバリ取り工具。ショートタイプとロングタイプの2種類で、φ2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、13、14、15、16、18、20mmが順次国内在庫品となる。
 ミシガン・デバリングツール(アメリカ)
 小径1・45mmからの表裏面のバリ取り加工に威力を発揮する。本体はシンプルな構造で、チャックなどにツールを取り外すことなくブレードのみの交換が可能。
 ハーマンビルツ・裏座ぐりカッター(ドイツ)
 新製品の偏心タイプ超硬ソリッド小径裏座ぐりカッターRBS-Microは、キャップスクリューM3〜M6までの裏座ぐり加工が可能。切屑の排出性が良好で安定した裏座ぐり加工ができる。一般鋼から鋳鉄、ステンレス、アルミニウム等の幅広い材料に威力を発揮する。
 ミラー・MEGAドリルリーマー(ドイツ)
 ミラー社の鋼用超硬MEGAドリルリーマーH7、焼入鋼用ドリルリーマーHARDは、2004年に同社が初めて日本に導入した。
 ミラー・MEGAドリルリーマーH7は、求心性に優れ、従来最低2工程以上必要としていた鋼やステンレス鋼への高精度穴加工(高精度な真円度・円筒度・穴面粗さ)がリーマーレスででき、トータルでの加工コストが大幅に削減できる工具。
 ミラー・MEGAドリルリーマーHARDは、鋼用MEGAドリルリーマーH7と同じく高精度な穴加工能力を有した工具で、熱処理を施した高硬度材(50〜62HRC)へ高精度リーマーレス加工が実現できる。
 ヒルトライン・ステンレス製クーラントホースシステム(スイス)
 スイス製ヒルトラインは、金属切削加工時の工具刃先への安定した冷却性能の向上ならびに給油・給水用として開発されたステンレス製のクーラントホース。耐久性に優れたステンレス素材SUS303を使用し長寿命化を実現した。ホースの長さや形状を機上で自由自在に調整、操作することが可能。プラスチック製のクーラントホースに比べ保持強度が格段に向上する。高圧クーラント・機械振動・切屑の干渉等でホース形状の変化がなく、加工する際の様々な局面を想定したパーツの形状及び種類も豊富。

加工能率を向上するミラーボール用新チップなど
最新切削工具や複合新材料を展示
ダイジェット工業 小間番号2C23

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、高硬度材に最適な新PVDコーティング材種「DH102」を採用した各種切削工具や金型の仕上げ加工能率を向上するミラーボール用新チップなど新製品をはじめ、難削材加工用工具、話題の複合新材料「サーメタル」を用いた耐摩耗用工具などを出展する。
 ブース内ではプレゼンテーションを行い新製品を紹介。また,10月23日(金)14時から第4会議室にて「難削材加工を解決する最新の切削工具」と題しワークショップを開講する。
 【主な出展製品】
 ミラーボール用ラジアスチップGRM形▼新材種「DH102」QMシリーズ用チップ▼QMマックス用中仕上げ〜仕上用新チップZPMT-PL形▼座ぐり加工用「タイラードリル」TLDM形▼複合新材料「サーメタル」
 【ミラーボール用ラジアスチップGRM形の特長】
@面粗度に優れ、磨き工程の時間短縮が可能。
Aラジアス形状により同じR大きさのボールエンドミルより工具径が大きくなるため、本体剛性が高く加工時のびびりを抑制、かつピックフィードを大きく取ることができ加工能率も向上。
B低速回転機でも高精度・高能率加工が可能。
C高硬度材・高速加工向け新PVD被膜『新DH(ダイジェットハード)コート』と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる新材種『DH102』を採用し長寿命化を実現。一般鋼などにはPVDコーティング材種『JC8015』をラインナップ。

刃具製造、再研磨の問題解決
工具測定装置アテーナを出展
ビーティーティー 小間番号2B34

 ビーティーティー(社長=青木渉氏、本社=名古屋市守山区花咲台2-801)は、新製品の工具測定装置アテーナ(Athena)を出展する。アテーナはエンドミルの形状を「いつでも」「どこでも」「誰でも」高精度に測定することを可能にした工具測定装置。業界初の軽量&コンパクト設計により、装置を自由に持ち運ぶことができ、手動測定による簡単操作で、仕事の効率化とコストダウンに大きく貢献する。
 主な特長は次の通り。
 @Gig-E Vision対応モノクロエリアセンサーカメラ搭載=固定倍率テレセントリックレンズ・LED照明・高画素CCDカメラのベストバランスによって繰り返し計測再現性を高精度で実現するための明瞭な画像を取得できる。
 A測定・検査・データ管理が簡単=計測対象工具の数値データ登録および呼び出しをスピーディーに行え、煩雑な計測設定作業に時間を費やさない。計測データは数値表示するとともにCSV形式データとしても取得でき、USBにも保存できる。
 Bボタンを押すだけで簡単に計測、φ0・2〜φ2・0mmまで対応できる高倍率レンズ搭載(オプション)=テレセントリックレンズ2倍を使用することで工具径φ0・2mm〜φ2・0mmまで対応可能。回転部をモーター仕様にすることで個人差による工具回転のバラツキを抑え、繰り返し精度が高まる。
 Cエンドミルの計測時間が従来の約10分の1(同社比)=大量の計測も素早くできる。計測にかかる時間を大幅に短縮でき、セッティングから測定結果の確認まで、わずか10秒で測定可能。無駄な作業時間を削減し、仕事の効率化とコストダウンに貢献する。
 D軽量&コンパクト設計で、持ち運び可能=業界初の軽量&コンパクト設計により、従来では不可能だった装置設置後の移動が可能になった。装置はコンパクトに収納することができ、測定場所を選ばない。同じ装置で別の場所でも測定できるため、測定結果のブレを最小限に抑えられる。
 E簡単操作で誰でも高精度な測定が可能=測定部位を入力しワークを手動で回転させるだけで、誰でも簡単に測定することができる。現場で使用することを第一に考えて設計されており、高いパフォーマンスと高精度を維持できる。繰り返し計測精度は3σ<1μm(同社計測規定に基づく).
 この他、工具の旋回と回転を組み合わせて任意の部位を最適に観察することができる工具観察台「シャチカメ」、パラボラフェイス構造(特許取得済み)を有することで従来型エンドミルに比べて加工時間を大幅に短縮することを実現したアルミ加工用エンドミル「Prism」も出展する。

メカトロテック ジャパン 2015 出展紹介
「お客様の夢をカタチに」
Aブランドの新製品など披露
オーエスジー 小間番号2D01

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ケ原3-22)は、「お客様の夢をカタチに」をテーマに新製品や注目製品の展示、実機による実演を行う。
 主な見どころは次の通り。
 ■Aブランドに新製品登場!
 新しい素材や新しい加工方法の進化とともに多様化するユーザーニーズに応えるために、新たに生まれた「Aブランド」。最新技術を駆使した高性能工具をラインナップした「Aブランド」の新製品をMECT2015の会場にて披露する。
 ■チタン合金加工用エンドミルUVX‐TIシリーズ!
 航空機産業をはじめ、さまざまなものづくりで注目されているチタン合金の高能率・高精度加工を目的に開発されたチタン合金加工用エンドミル。振動抑制効果に優れる不等分割・不等リード、切りくずをスムーズに排出する最適な溝形状を採用している。ウェブテーパ形状の採用で、剛性をアップし、高能率加工を実現。溝・側面切削から複雑なポケット加工、びびりやすい加工にも対応し、難易度の高いチタン合金加工において安定と高能率を実現する。
 ■OSG-HAIMER Safe-Lock& Power Clamp新登場!
 独ハイマー社独自のSafe-Lockシステムは、重切削中に起こりやすい工具の抜けを防止する先進的なシステム。加工能率を上げたいときや、チタン合金などの難削材加工・大径加工などに有効。専用エンドミル(受注対応)、ホルダ、焼きばめ装置PowerClampがラインナップされた。システムや、焼ばめ装置の実演を交えて紹介する。
 ■OZTツールプリセッタ
 独ZOLLER社製ツールプリセッタ。高精度な部品が使用されており、バラツキの少ない測定が可能。加工前に切削工具のプリセットや測定を行うことで、不良の減少、衝突防止、コスト削減をはかることができ、効率アップと生産性の向上を実現する。OZT-1、OZT-2、OZT-3の3タイプを取り揃えている。
 【セミナー情報】
 テクニカル・ワークショップ(事前予約不要・入場無料)
 『チタン合金・切削熱を抑制する加工方法の提案』
〈日時〉10月24日(土)13時〜13時40分
〈会場〉ポートメッセなごや交流センター第3会議室
〈講師〉デザインセンター開発グループエンジニア
〈内容〉難削材と呼ばれるチタン合金の加工に対し、「切削熱の抑制」をテーマに攻略方法を探る。工具に加え、加工パス、ホルダ、切削油剤の影響を実データとともに紹介し、トータルソリューションを提案する。

ブースでテスト刻印も可能
刻印機を幅広くラインナップ
東 陽 小間番号1C29

 東陽(社長=羽賀象二郎氏、本社=愛知県刈谷市中山町5-10)は、各種刻印機を出展する。世界最小オールインワンレーザーマーカーのNanoVIS(オートメーター社製)やドット式刻印機TMP1700、TMM4200(テレシス社製)等、幅広いラインナップを準備している。ユーザーの刻印に関する悩みに応じて、最適な機種を選定することができる。
 ブースにテストピースを持って行けば、その場でテスト刻印を行い返却してもらうことも可能。
 【世界最小レーザーマーカーNanoVISの特長】
 機能を絞り込み、コストパフォーマンスを向上させた。銘板打ちや、プラスチックへのマーキングに対して、今までレーザーマーキングを取り入れたいが「価格が高い」と諦めていたユーザーへ提案できる商品となっている。マーキングする文字は従来の構造のものと遜色なく安心して使える。パソコンと遮光環境があればすぐに使用できる。
@オールインワンタイプながら全長30cmを切るコンパクトさ
A完全空冷式でランニングコスト削減
Bパワーサプライ、マーキングソフトも付属
C鉄、アルミ、ステンレス、金属やプラスチックにマーキング可能

未来のものづくりを創る
最新工具とソリューションを紹介
サンドビック 小間番号2D22

 サンドビック・コロマントカンパニー(プレジデント=高屋政一氏、本社=名古屋市名東区上社1-1801)は、「Future Machining―未来のものづくりを創る」をテーマに10月に発売開始の新製品を含めた各製品群や産業別コンセプトに沿って、最新の加工ソリューションを紹介。同社のアプリケーションセンターと中継で結び、今春導入した新製品などを用いて切削加工のライブデモを行う他、先進的なツールライブラリシステム「Adveon 
TM(アドヴェオン)」を体験できるコーナーも用意される。
 新製品の一部をここで紹介する。
 コロミル390-07
 中仕上げ加工領域において、生産性の高いフライス加工領域を実現する、汎用性の高いコンセプトカッター。エンドミル波の高精度加工を実現する、07mmサイズの切れ刃を持つ刃先交換式エンドミルが登場した。
 1本で様々な加工領域(正面フライス加工、プランジ加工、肩削り加工、フル溝加工、ランピングおよびヘリカル加工)に対応する万能工具。チップ新材種GC1130も同時開発され、高剛性ボディと高性能チップの組み合わせで加工生産性を向上させることが可能となった。
 【特長】耐熱性を向上させたボディにより本体の変形を低減▽新材種GC1130との組み合わせにより鋼加工で最高の性能を発揮、難削材(ステンレス鋼、耐熱合金)においても最適な材種(GC1040、S30T)との組み合わせで高性能を発揮▽全く新しいチップデザインで低抵抗、びびりなし▽カッターに同梱されるスプリング機能内蔵の新型トルクレンチ(特許出願中)と新スクリューにより取り付けが簡単。締めすぎによる変形、欠損を防ぐ▽07切れ刃の採用で刃数を多くし、小切り込み加工(最大5・8mm)領域での生産性向上。
 【仕様】工具径φ9・7〜25mm▽刃先交換式タイプ、ヘッド交換式タイプの2種類あり▽被削材P、K、M、Sの加工に対応。
 コロミルプルーラHD
 荒加工、ハイスペック加工に特化したエンドミル。優れた切りくず排出性能を持ち、かつ高剛性で高い加工安定性を誇る。
 【特長】独自のフルート形状と新材種により、優れた切りくず排出▽高剛性ボディによる高い加工安定性▽切削条件幅が広いため、あらゆる切削条件で確実な加工が可能▽工具寿命が長く、また安定しているため定数加工に最適▽切込み深さ2×DCまでのフル溝加工に対応▽短時間での多量の加工に最適。
 【仕様】工具径φ2〜25mm▽エンドミル径公差h10▽被削材P、K、M、S対応。

NCツーリング等多彩な製品展示
「お客様の使い勝手を1番に」
エヌティーツール 小間番号1C58

 エヌティーツール(社長=内藤祐嗣氏、本社=愛知県高浜市芳川町1-7-10)は、NCツーリングをはじめとし、専用機ツーリング、旋削工具、回転工具、測定機器まで多彩な製品を展示する。
 新製品としては、『よりシンプルに、使いやすく』をコンセプトとした「非接触式光学式ツールプリセッタSOTP」を披露。また、その上位機種である「AOTP」ではニーズに応じたソフトウェアのカスタマイズ(追加オプション機能)の紹介と実演も行われ、日本製ならではの使い易さを体験できる。
 その他、出展製品の「パワーハイドロチャックPHC・A」は、コレットホルダのように使える、手軽なハイドロチャック。高精度安定チャッキングで定評のあるハイドロチャックに、コレットホルダの持つ手軽さをプラスした。豊富な内径サイズと幅広い加工用途で、従来標準ホルダとして多く採用されてきたコレットホルダに置き換えての使用も可能になった。
 スリムタイプの「スリムハイドロチャックPHC・S」は、干渉のあるワークのドリル加工・リーマ加工だけでなく、5軸仕上エンドミル加工等にも最適なホルダとなっている。

メカトロテック ジャパン 2015 出展紹介
アジア初出展の5軸加工機など
16台の最新鋭工作機械を出展
DMG森精機 小間番号3C18

 DMG森精機(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、アジア初出展となる5軸加工機DMC 125FD duoBLOCK 4th GenerationやDMG MORIブランドの究極の実用機であるECOLINEシリーズの立形マシニングセンタecoMill1100Vなど計16台の最新鋭の工作機械を出展し、全ての機械でデモ加工を行う。
 今回は、DMG森精機ワシノのA150Y-18、G100-480や太陽工機のCNC立形複合研削盤PGV-3といったDMG MORIグループの製品も、新デザインコンセプトを採用した統一デザインで出展する。専任スタッフが豊富な加工事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすく解説し、ユーザーの生産性向上に貢献するソリューションを提案する。
 10月24日(土)には出展者ワークショップとして、「DMG MORIの自動化システム」をテーマに、同社エンジニアリング部部長・奥田崇氏による講演を行う。Industry4.0など、ものづくりの革新が高速で進む中で、多品種少量生産から大量生産まで、幅広いニーズにワンストップで応えるDMG MORIの自動化システムを紹介する。時間は14時〜14時40分、交流センター3階第3会議室にて。
 【出展機の特長】
 ■DMC125FD duoBLOCK4th Generation
 アジア初出展となる第4世代のDMC 125 FD duoBLOCKは、徹底した熱変位制御と最適化した構造により高い精度と剛性を実現した同時5軸加工機。航空宇宙産業の難削材加工など、精度と剛性が要求される加工にも、優れた性能により高効率に加工することができる。旋削とミーリングの複合加工が可能なFDテーブルや加工中に段取りが可能な高速パレットチェンジャを搭載しており、非切削時間の短縮と、生産効率の大幅な向上を実現している。
 ■ECOLINEシリーズ
 ECOLINEシリーズは優れた機能と操作性の良さを備え、ユーザーに満足してもらえる価格、そして短納期を実現するDMG MORIブランドの究極の実用機。省スペースな設置面積ながらも、広い加工エリアを確保しており、単位面積あたりの生産性が飛躍的に向上する。
 MECT2015では、ミーリング機能を備えたCNC旋盤ecoTurn450V3と、立形マシニングセンタecoMill Vシリーズの最大モデルで、最大1000kg重量ワークに対応するecoMill1100 Vを出展する。

HRC40〜72の焼入れ鋼用工具
トグロンハードシリーズなど出品
イワタツール 小間番号2C13

 イワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社=名古屋市守山区花咲台2-901-1テクノヒル名古屋E-3)は、HRC40〜72の焼入れ鋼に穴があく「トグロンハードシリーズ」をはじめ、1穴0・2秒で40000穴以上加工可能でステンレス・調質鋼等の安定加工もできる「GPドリル」〈特許取得〉を出品する。
 トグロンハードシリーズの高硬度材深穴加工用ドリル「トグロンハードロングドリル」は、世界初、焼入れ鋼に30Dまでの貫通穴を実現。真円度・円筒度・面粗度が非常に優れ、条件によりH7以上の精度も可能。金型のイジェクターピンなどの穴加工も、下穴無しで一発加工ができ、工程削減により納期短縮が可能となった。
 ブース内では、「トグロンハードロングドリル」を使用したHRC60の焼入れ鋼に30Dまでの貫通穴加工、「GPドリル」による1穴0・2秒での高速度穴加工の実演が行われる予定。
 そのほか、切れ味、面粗度、精度など仕上がりの美しさにこだわった売れ筋No.1の「SPセンター」に加え、新発売の、タップ加工後にネジを潰さずに穴面取りが可能な精密面取りドリル「トグロンシャープチャンファー」、従来の面取り工具と比べ3〜7倍の高速加工が可能な高速面取りドリル「トグロンマルチチャンファー」も展示。「トグロンマルチチャンファー」による高速面取り加工の実演も予定されている。
 10月21日(水)には出展者ワークショップとして、「高硬度材、穴あけによる金型製作工程短縮、PCD、CBN、小径工具について」をテーマに岩田社長による講演が行われる。時間は15時〜15時40分、交流センター3階第3会議室にて。[内容]トグロンハードドリルによる焼入れ鋼への深穴加工により、金型の穴あけ加工が切削にて可能になった。この製品の使用方法や切削条件について説明する。PCD・CBN・小径工具についても説明する。

第2の柱の計測商材と
オリジナル商材「NR」の強化!!
NaITO 小間番号2D03

 NaITO(社長=坂井俊司氏、本社=東京都北区昭和町2-1-11)は、メカトロテックジャパン2015で「ようこそRenovation Worldへ」をテーマとして、各種産業界のサプライヤーに向けた「新たな世界」を提案する。
 多関節ロボットと計測器によるコラボシステム「自動インライン計測の世界」(ブース内でロボットによる自動計測を実演予定)、革新的なハイスピード画像処理システムを利用した「QCの世界」、進歩したLED機器を用いた「探傷の世界」、切削液濃度管理を動力源無しで簡易的に可能にした「eco管理の世界」など、加工現場における様々な「新たな世界」に案内する。

スーパーG1チャックなどを紹介
高能率加工の提案
ユキワ精工 小間番号1C60

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600-1)は、ブース内にプレゼンテーションステージを設け、スーパーG1チャックの製品紹介、切削加工におけるツールホルダの違いによる品質の向上、生産性の向上の事例を紹介する。
 CNC円テーブルは、最高回転速度300min−1の高速回転を実現したDRC170、自社製ワークチャック用コレットチャックユニットを搭載したCNC円テーブルを展示し、円テーブルの導入による生産の合理化を提案する。
 ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な働きをする。高精度・高速加工用ツーリングスーパーG1チャックは、コレット方式の利点を生かした精密加工用ツーリングで、総合芯振れ精度5μm以内を保証している。
 【スーパーG1チャックの特長】
 @ワークの加工面粗度が違う=スーパーG1チャックは高い剛性でミーリングでの加工もビビリなし。仕上げ加工が不要。
 A工具費を抑える=スーパーG1チャックを使用することで振れ精度が最小となり、工具の摩耗も減少。振れ精度が良い。工具費を抑えることにつながり、長期的にみてコストダウンに大きく貢献する。
 Bユキワだけ振れ精度を保証=スーパーG1チャックは、本体、ロックナット、コレットのバラツキを極限まで追求し、独自の「総合芯振れ精度5μm保証」を実現。
 C工具交換時間を短縮=スーパーG1チャックは、専用スパナでコレットを開閉するだけの着脱で簡単に工具交換が行え、シュリンクヒーターなどの加熱装置が不要。段取り替え時間の短縮にも大きく貢献する。

メカトロテック ジャパン 2015 出展紹介
“ワンストップ ソリューション”
金属3Dプリンタの最新技術紹介
ソディック 小間番号3B27

 ソディック(社長=金子雄二氏、本社=横浜市都筑区仲町台3-12-1)は、「ワンストップ ソリューション」をテーマに、金属3Dプリンタリニアモータ駆動ワンプロセスミーリングセンタ「OPM250L」をはじめ、最先端テクノロジが実現する、新しいモノづくりスタイルを提案。自動車関連部品に対応する射出成形機「TR450EH3」など新製品・新技術を紹介する。
 その他、次の製品も出展予定。
●リニアモータ駆動ウルトラハイスピードミーリングセンタ「UH430L」
●リニアモータ駆動超精密形彫り放電加工機「AP3L」
●リニアモータ駆動高速・超精密ワイヤ放電加工機「SL600P」

独自技術による革新的な新製品や
各産業分野への取り組みを紹介
三菱マテリアル 小間番号2B30

 三菱マテリアル加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏、本社=東京都千代田区大手町1-3-2経団連会館11階)は、切削工具のトップメーカーとして、独自の技術により革新的な性能を発揮する各種新製品のほか、自動車・航空機・金型関連などの各産業分野における同社ならではの多彩な取り組みを紹介する。
 また、出展者ワークショップでの「ジェットクーラントを利用した工具寿命の改善」をテーマにしたプレゼンテーション(10月22日(木)13時〜13時40分、第4会議室)や、コンセプトゾーンでの「Mgの切削条件とは」と題した技術セミナー(10月21日(水)・23日(金)いずれも12時30分〜)を通して、新しいソリューションの提案を行う。
 主な出展製品とその特長は次の通り。
 低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」
 独自ダブルZ形状により、ポジティブインサートとネガティブインサートの特長を融合させ、両面(4コーナ×2)使用できる経済性と従来成し得なかった低抵抗を実現させた正面フライス。今年4月、シャンクタイプカッタボディに加工径φ63mmとφ80mmを追加し、インサートのブレーカシステムには重切削用「Hブレーカ」と非鉄金属加工用「Lブレーカ」を、インサート材種には鋳鉄加工用CVDコーテッド超硬材種「MC5020」を追加アイテムとし、加工用途を拡大した。
 鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC60シリーズ」
 鋼旋削加工において切削速度300m/minを超える高速切削領域でも耐摩耗性を大幅に向上させた「MC6015」と、中断続・汎用切削加工において耐溶着性・耐欠損性を向上させた「MC6025」で、幅広い加工領域に安定した切削を実現する。
 この他、ヘッド交換式エンドミル「iMX」、セラミックラジアスエンドミル、新世代超硬ソリッドドリル「MVS/MVE」などの最新工具が展示される。

「シャフト加工の新たな取り組み」
工程削減と能力増強を提案
二村機器 小間番号1A43

 二村機器(社長=二村忠宏氏、本社=名古屋市中村区岩塚町九反所55)は、MECT2015で「シャフト加工の新たな取り組み」をテーマに、ローリングセンターは最高回転数7000min−1、高精度TIR0・003の「NC」シリーズ。そして昨年発売し好評の「JRC」型を中心に紹介する。「JRC」型は最高回転数3000min−1、低トルクでびびり振動に強くスリムな本体で扱いやすい製品となっている。
 切削加工時にワーク端面に爪を食い込ませ保持するワークドライビングセンターは帝国チャックと共同出品する「フェイスドライバーチャック」、新型の「BD」型、「HD」型などを出品し工程削減及び能力増強の提案をする。
 シャフトワークのつかみしろを必要とせず、1回で加工するなど2工程を1工程に集約できる。また、2工程を2台の機械で加工していたのを1台で加工できれば設備投資を大幅に削減することが可能。
 主な出展製品は、ローリングセンター、傘型回転センター、ワークドライビングセンター、レースセンター、フェイスドライバーチャック(共同出品)。

ものづくり技術で次代を切り開く
最新精密測定機器の展示
ミツトヨ 小間番号2A18

 ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1)は、ものづくり技術で次代を切り開く最新精密測定機器の展示を行う。
 主な出展製品は、二次元カラー画像測定機「クイックイメージシリーズ」、三次元測定機用自動測定プログラム生成ソフトウェア「MiCAT Planner」、超高精度CNC三次元測定機マイクロコード「LEGEXシリーズ」、真円度・円筒形状測定機「ラウンドテストシリーズ」、各種測定工具など。
 出展製品の三次元測定機用自動測定プログラム生成ソフトウェア「MiCAT Planner」は、ワンクリックでの測定プログラム自動生成を可能にするソフトウェア。PMI(製品製造情報)付きの3Dモデルが持つ公差情報をソフトウェアが読みとり測定個所を判断し、測定プログラムを全自動で生成。最小プローブ姿勢変更回数やツールチェンジャ回数、最短の測定経路をソフトウェアが判断し、最短時間で測定可能なプログラムを生成する。プログラム作成者毎の測定品質のばらつきを防ぐためのルール設定機能や、PMIなしの3Dモデルの場合でもソフトウェア上で公差情報を付加することができる公差情報付加機能を備えている。

工具形状を簡単に再現できる
CNC工具研削盤イプシロン
菱高精機 
小間番号2D25
 菱高精機(社長=町田淳一郎氏、本社=高知県高岡郡中土佐町上ノ加江2085-2)は、5軸制御のCNC工具研削盤「EPSILON(イプシロン)SGR-XV」を出品する。
 同機は、独自のプログラムにより誰にでも簡単に大手工具メーカーの主要な刃型形状の研磨ができるCNC工具研削盤。リーマ、エンドミル、タップなどの研磨にも対応する。機能性・省スペース、価格において優れたコストパフォーマンスを実現している。
 【主な特長】
@タッチパネルで簡単な操作=防水・防塵に優れた15型タッチパネルモニターを搭載。分かりやすいインターフェースデザインと指先での直感的な操作はオペレータを選ばない。
A対話型簡単データ作成=工具寸法や研磨動作に関する難しい設定は必要なし。工具の形状は簡単に選択でき、必要最低限の各パラメータを入力するだけで工具データを作成できる。
B多種多様な工具形状に対応=主要な工具形状の研磨プログラムが機内に搭載されているので、形状を選びパラメータを設定するだけで、各工具メーカーの工具形状を簡単に再現できる。
C高剛性、高精度、低振動=5軸サーボモータを搭載。0・4ミクロン単位での高精度な制御を実現するとともに、直動軸の与圧式ボールねじはバックラッシュを最小限に抑えている。主要駆動部周りの部品に一体型の鋳物を使用することで、剛性を高めるとともに、研削動作中の振動を抑制。スピンドルモータ、ミストコレクタは小型タイプを採用し大幅な振動・騒音の抑制を実現した。
Dメンテナンスフリー=ボールねじ、リニアガイドへの自動グリスアップ装置を搭載。駆動部の稼働精度の安全を保つと同時に定期的なグリスアップの手間を削減した。
E省スペース、自由なレイアウト=設置面積は一般的な大型研削盤の約3分の1。クーラントタンク、ミストコレクタを本体下部に収納し設置面積を大幅に縮小した。モニター、操作部は自由に旋回することができ、スラッジ処理装置も自由に設置場所を選べるため、作業環境に応じた柔軟なレイアウトが可能。
F自動スラッジ処理装置=電磁式スラッジ自動排出機能を搭載。メインフィルターに付着したスラッジは電磁バルブにより自動的に下部のスラッジボックスに収集される。
 そのほか展示ブースには、各種切削工具(菱高精機)、U軸ツーリングシステム(KOMET)〈ドイツ〉、KOMET各種切削シリーズ〈ドイツ〉、KOMET-RYOCOリーマシリーズ〈ドイツ〉などが展示される。

メカトロテック ジャパン2015 出展紹介
全機工連推奨ソフトウェア
「機工メイトU」な ど展示
ブロードリーフ 小間番号1C17

 ブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区東品川4-13-14グラスキューブ品川8F)は、全機工連推奨ソフトウェア「機工メイトU」、作業分析・業務最適化ソフトウェア「OTRS」等を出展する。
 「機工メイトU」は、機械工具の商品データベース(320メーカー)を搭載した販売管理システム。機械工具業界に特化したデータと各卸商社とのEDI連携など豊富な機能で、導入したその日から業績アップが図れる即戦力としてのシステムを紹介する。

『FA&ロボット』をテーマに
18社とコラボ展示
ダイドー 小間番号1D13

 ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4-12-19)は、『FA&ロボット』というテーマで、18メーカーとコラボレーションし、出展する。最新の「協働ロボット」を含め、多種多様なロボットのデモンストレーションを行い自動化・省人化を紹介、ユーザーのニーズに合わせた「ものづくり」に役立つ提案をする。
 出展メーカー・出展物
●IRONCAD=3次元CAD+ワコム社製・電気制御設計CAD
●アイセル=マシンシャッター、ミリオンガイド、カップリング、メカロック
●エヌアイシ・オートテック=アルファシステム、カクチャーマーキングシステム
●エプソン=G3コンベアトラッキング+C4同期制御
●三機工業=マルチカラーlLEDコンベヤ
●CKD=搬送デモ装置(電動アクチュエータ・アブソデックス)
●シュマルツ=VEE―ファナックLR-Mate装着デモ、自動車・航空機向け吸着システム
●TAIYO=電動グリッパ
●智頭電機=ファナックゲンコツ+ヤマハリニコン異形部品搬送
●ナブテスコ=精密減速機RV
●日本フェンス=安全柵
●ハーモニック・ドライブ・システムズ=高精度位置決めデモ、小型・軽量6軸構成によるアームデモ
●パナソニック=レーザーマーカー、ライトカーテン、レーザーセンサ、汎用センサ
●ビー・エル・オートテック=ツールチェンジャー
●ファナック=LR―Mate200iD・DCS仕様、協働ロボットCR35iA、M10iAバラ積み仕様
●富士変速機=ギヤードモータ
●不二ラテックス=MRF、クーラントアブソーバー
●三菱電機=ロボットによる「箱詰めソリューション」

危険な防爆エリアでの電源供給に
防爆型コンセントリール
ハタヤリミテッド 30m・50mタイプ

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区)から、危険な防爆エリア内での作業時、電源供給に重宝する『防爆型コンセントリール』が、満を持して登場した。本体には、3PNCT2・0平方mu×3Cケーブルが付属する。ケーブルの長さは30mと50mの2種類が用意され、広いエリアでも余裕で使用することができる。製造元はハタヤオーケーエス(社長=足立卓郎氏、本社=東京都大田区)だ。
 本製品の本体フレームには火花の出にくい樹脂コーティング加工が施されており、さらに、50mタイプには静電気を放出する導電キャスター付き(写真)もラインアップされている。キャスター付き30mタイプは受注生産対応となっている。そのほかにも、@取り回しのしにくい3PNCT移動用ケーブルをスッキリと巻き取り収納することができる。A既設防爆コンセントに接続する場合、コンセント・プラグ仕様は2タイプから選択できる。Bその他メーカー対応品も受注生産が可能。などといった特長を有している。さらに、専用の防爆プラグを接続すれば「ハタヤ防爆ランプシリーズ」(別売)を防爆エリア内でも安全に使えるようになる。
 そのほか、販売価格など本製品に関して詳しくは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク▽フリーコール=0120(686)888(通話料無料)、または同社ホームページ▽http://www.hataya.jpまでアクセスを。