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2011年(平成23年)3月
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2011年3月6日(日) 2411号
MECT2011出展勧誘に傾注
引き続き人材育成を強化
愛知県機械工具商協組 22年度最終理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は2月8日午後4時40分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、平成22年度の最終理事会を開催した。理事会には理事26名が出席し、今秋に開催されるメカトロテック・ジャパン2011(以降、MECT2011)の出展申込状況や、5月26日の通常総会に向けての準備内容などを確認した。
 理事会は定刻に始まり、冒頭、野田理事長の挨拶に続いて議事に入った。
 1号議案=会員の増強活動の件は、二社の組合員脱退が承認された。共に廃業のため。
 2号議案=新年会報告は、森南支部長(森哲社長)より行われ、1月13日にANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋で開催し380名が出席したと報告。内訳は来賓8名、組合員119社195名、賛助会員74社169名、報道6名、事務局2名。収支報告も行われ承認された。次回は、熱田支部が幹事となり、2012年1月11日にグランコート名古屋を会場に開催される。
 3号議案=MECT展受付状況について、伊藤実行委員長(組合副理事長、春日鋼機社長)が「2月7日現在の組合関係出展者は49社168小間(組合目標300小間)。申込状況としては順調に推移しており、前回展(09年・236小間)を大きく上回ると思われる。主要な出展者となるメーカー、卸商社の申し込みは一部に限られているが、概ね出展の意向を伺っている。一方、ND社関係の状況では申し込みが遅れているものの主要メーカーは出展の意向を示しており、開催規模は前回並みの1,200小間と予測。今後の日程としては、2月中旬に事業部会を開き次回実行委員会等、スケジュールを決める。次回委員会で今展の大凡の小間数が明らかになると思われる」と報告した。
 MECT2011は本年9月29日〜10月2日の4日間、ポートメッセなごやにて開催される。
 4号議案=社員戦力化事業について、林実行委員長(広島商事社長)が報告した。
 @雇用環境に関わるアンケート調査は、調査報告書がまとまり、近曰中に会員に配布する。事業承継アンケートはまとめ作業を行っている。
 A経営者セミナーとして、経済講演会「どうなる円高、日本企業のゆくえ」を12月7日に開催した。講師に経済アナリストの小田切尚登氏を迎え、現在、国内で懸念されている円高をはじめ世界経済の動向を背景に日本企業(経済)の動向を予測した。受講者36名。
 B若手社員研修「機械工具の基礎知識」を1月〜2月の5日間、青少年会館にて開催する。受講申込34名。第1日目の「管工機材/切削工具」を1月21日に、第2日目の「測定機器・工具/伝導関連商品」を同28日に、第3日目の「運搬機器/工作機械」を2月4日にそれぞれ開催した。今後の日程は、第4日目を2月18日、第5日目を2月25日に開催する。講師は関連メーカーおよび林理事が務める。
 C事業承継セミナーとして、経営者および後継者を対象に「中小企業の円滑な事業承継」セミナーを2月8日(理事会前)に開催した。講師は磯部隆英氏(名古屋中小企業投資育成、取締役業務部長)。受講者28名。セミナーでは、自社株の相続をめぐる様々な問題点や事例を通し、その対策や税務上の評価方法などを紹介したうえで円滑な承継の対策が提言された。
 D営業社員研修〈予告〉として、「トラブルクレーム処理&新規開拓のポイント」を2月21日に名古屋市工業研究所で行う。講師は森宗幸氏(名南経営・人材開発支援チーム)。受講申込41名。「営業マンのためのビジネス数字入門」を2月23日に青少年会館で行う。講師は林正人氏(組合理事、戦力化実行委員長)。受講申込53名。
 このほか、次年度上期(4月〜9月)の社員教育事業が発表された。また、営業社員研修においては二月に実施する2課目の継続も検討している。経営者・管理者セミナーについては、eコマースの現状をテーマにしたセミナーや通販サイトを含めたアンケート調査も企画している。経営者セミナーは現在立案中。
 5号議案=中部ブロック会議について、伊藤ブロック長(組合副理事長)が説明した。2月17日午後3時より名古屋逓信会館を会場に、岐阜組合が担当して行う。
 今回は、全機工連本部の要望により昨年大阪大会でテーマにした「機械器具卸商の事業システム」について田中全機工連会長の講演と各組合代表によるパネルディスカッションを行う。パネルディスカッションではeコマースや通販サイトが議論の中心になる予定。冒頭ではブロードリーフがeコマースの現状を紹介する。愛知組合参加51名。
 6号議案=第71回親善野球大会については、福利厚生部より、4月10日に一宮総合運動場野球場で開会すると伝えられた。会期は4月から9月を予定している。主会場として一宮総合運動場を使用するが、江南市営グランドも併用して日程のスムーズな進行を図る。開幕日は開会式を執り行う。募集案内を2月9日に発送。3月18日にキャプテン会議を青少年会館において開催する。
 7号議案=平成23年度通常総会については、総務部より、5月26日午後4時半からホテル名古屋ガーデンパレスで行う旨が伝えられ、続いて、高田会計より、22年度仮決算報告が行われた。その他に、総会の司会者などは総務部にて決めると報告された。事務局より、各部会は23年度予算申請書(事業計画書)を3月末日までに提出するよう依頼が行われた。三役会・常任理事会を四月に開催する(予定)。
 8号議案=部会報告は、次の通り。
【総務部】当面の総会運営に努める。
【情報部】組合報新年号を2月に発行予定。景況調査(1月実施)の集計結果を発表。
【経対部】社員戦力化事業に傾注する。次年度の社員教育事業については概要がまとまっているが、経営者・管理者セミナーで各理事が直面する課題、要望があれば提言していただきたい。また、社員研修の教材および組合員への貸し出しを目的に「教育用映像・機械加工シリーズ」(日刊工業新聞/制作・販売)の購入を検討する。
【事業部】MECT展の出展者勧誘に集中する。理事各位においては、日頃から取引先メーカーや卸商社に出展要請をお願いしていただきたい。事業収入においては、中小企業共済保険、ガソリン取次事業を重点事業として取り組む。また、新たな事業としてリースの取次事業を検討している。同事業は未だ提案の段階で内容、実態等を調査、検討して具体化する予定。
【青年部】青年部定年制度(現在は満40歳)の延長について今後検討する。定年についてはこれまでも役員会で議論されており結論には至っていないが、ここ数年は30歳半ば過ぎの入部者が目立ち活動に慣れた頃、不十分な思いで定年を迎えるケースがある。ただし青年部への在籍期間を意識して入部するケースも想定され考え方には企業方針、個人差がある。また、日帰リバスツアーを2月5日に実施した。行き先は京都、参加者70名。
【厚生部】部会を1月26日に開き次年度事業を検討した。次年度計画は、野球大会の他、従業員表彰を戦力化事業の一環として11月に実施する予定。21年、22年と2年続けて中止した、組合ゴルフ大会の開催についても今理事会で承認された。
 9号議案=その他の件は、事務局より、コピーFAX複合機が故障したため新機をリース契約で導入した旨が報告された。
 次回理事会は、4月27日午後4時開始。当日、経営者セミナーを開催する際は、後日、タイムスケジュール等を連絡する。

静岡県内の市況を情報交換
5月17日に役員改選含む総会
静岡県管工機材商組合 2月度理事会開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、2月4日午後3時より静岡市内の”マイホテル竜宮”において「2月度理事会」を開催し、総会と今後の理事会の日程を決定した他、市況について情報交換した。当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=全国管工機材商業連合会議案の件
@各地域の組合を、今後どのような方向にもっていけばいいのか。
A顧客からサービスの強要が強くなっており、どの範囲までサービスを受けるべきか。二つの議案を他の組合動向を確認しながら意見を纏める方向で決定した。
▽第2号議案=総会開催日決定
・5月17日午後3時から「グランドホテル中島屋」にて開催、今期は役員の改選期にあたる。翌18日はゴルフ会を富嶽カントリークラブで開催。
▽第3号議案=全国管工機材商業連合会開催の件
 3月11日に開催し、伊藤理事長が出席予定。
▽第4号議案=理事会開催日内定の件
・3月4日、4月8日、5月17日(通常総会・定例理事会)、18日(ゴルフ会)、6月3日、7月1日、8月5日、9月2日、10月7日、11月4日、12月2日(ゴルフ会)、1月12日(新年会)、2月3日、3月2日。
 以上で審議事項を終え、引き続いて市況等の情報交換を行った。
・小口債権ではあるが、支払いを滞らせる会社の数が増えている。
・駿東郡小山町では昨年秋の水害により地元工事業者が非常に忙しい。
・静岡銀行が地元中小企業の海外出店を支援するサービスを開始した。管材商社が新興国に販売ルートを拡大する動きはまだ聞いていない。市場が未整備であるのが理由とも。
 静岡銀行経済研究所の【静岡県経済の企業活動関連指標動向】によると、昨年10月の鉱工業生産指数は前年比プラス4.3%となったが、前月比ではマイナス9.4%と大幅に低下。11月の有効求人倍率は4カ月連続で0.51倍となり、22カ月連続して全国の(0.57倍)を下回り、全国との差が広がりつつある。2010年(1月〜11月)の新設住宅着工件数は前年比マイナス5.6%となっている。

全県カバーの営業体制づくり
中部は7月の「みらい市」に特化
中部みらい会 賀詞交歓会開催

 中部みらい会(橋本総業と販売先、メーカーの集い)では、1月26日午後5五時より、名古屋市東区葵のメルパルクNAGOYAにおいて「中部みらい会新年賀詞交歓会」を開催し、販売先、メーカー等80余名が出席して辛卯年の新春を祝った。
 交歓会は冒頭、正会員を代表して西武管商の浦瀬社長が挨拶をし、岐阜県の建設業の動向として、「建設業を取り巻く環境が非常に厳しい」と述べ、「問題なのは他地域から進出してきた企業による単価の叩きあいによって、値崩れを起こし大きく経営の足を引っ張っていることです。昨年東濃では一社撤退、西濃では民事再生法という状況です」と現状を訴えた。その上で「価格だけで勝負する状態を改善するために社員の資質を高めていくべきだと思います」と話した。
 続いて賛助会員を代表してTOTO名古屋支社白川副支社長が「住宅需要は回復基調になると思います。低金利、長期優良住宅、贈与税の非課税枠拡大、住宅エコポイントの拡充など色々な国策があり、リフォーム需要もようやく活況をみせ昨年は14%程伸びました」と経済諸策に期待を示し、「中部地区はまだ首都圏に比べて回復しておりませんが、フォローの風をどうやったら受け止められるかが鍵になると思います」と語った。
 続いて橋本総業橋本社長(DVDによる)挨拶があり、今年の業界見通しについては需要が回復し、法制度が追い風になるとの見方を示した。
 また、同社が販売店とメーカーのベストバートナーを目指した23年度の取り組みを発表した。
 主なものに@日本全国フルカバーの営業体制づくりの強化(全県体制へ)Aみらい会会員を500社へ増やし県別(工事店まで)に展開B新しい研修のしくみと認定制度をスタートさせる等がある。
 今年の課題として、「変化への対応―変化をチャンスとする」を掲げ、昨年10月に120周年を迎えられたことに感謝の意を表し「みんなで明るく元気にきちんと取り組んでいきたい」と表明した。
 橋本総業鈴木専務の挨拶と、中部エリア宇佐見エリア長から7月22日〜23日に名古屋市の吹上ホールで開催する「中部みらい市」の概要説明があった。宇佐見エリア長は「全力で皆様と事業拡大を目指したいのでご協力をお願いします」と懇請した。その後、住宅エコポイント拡充についてTOTO販売推進課古野課長より説明を受けた。
 情報交換会では、龍玉精工の北村社長による乾杯音頭で懇親会に臨み、抽選会と橋本総業に所属するプロテニスプレーヤーの秋田史帆さんが登場して余興で盛り上げ、宇佐見エリア長の謝辞と荏原テクノサーブ名古屋支社中川支社長の中締めで盛会の内に終了した。
【2011年中部みらい市概要】
・日時=7月22・23日
・会場=名古屋市吹上ホール一階大展示場
・テーマ=設備の総合展示商談会―エコとリフォームで事業拡大

わが社のごっさまC
株式会社村松商店 専務取締役
村松 尋代さん

 毎週日曜日の朝8時30分、静岡FMラジオK―MIX「お元気ですか?HIRO'SCAFE」の番組では、パーソナリティー村松尋代さんが、静岡県内で活躍する社長、スポーツ選手、県知事などさまざまな方面の著名人であるゲストと、軽快で心地良い会話を通して青春時代や仕事について、本音の話しを聞き出している。
 パーソナリティーは未経験だったが、『色々経験を積んだ村松さんだからこそできる』とK―MIX社長に抜擢された。話しやすい雰囲気を作るので、酒造会社の社長さんから『体のために休肝日をいれていますよ』という本音を引き出してしまう。放送は二年目を迎えた二月で百回を超えた。
 村松さんの本業は、創業60周年、浜松市に本社を置き水道、土木、空調、衛生関連資材を扱う卸売会社の村松商店専務取締役。本業とは別に静岡県総合計画審議委員を歴任し、他に浜松市の公職を務めながら、さらにパーソナリティーとしても活躍して静岡の地域振興に力を注いでいる。
 転機は40歳過ぎてから。娘さん2人の子育てが落ち着いたので会社に常勤するようになった。自分にできることを探しながらのスタートだったが、法人会等、外の会合に社長の代わりに出席するようになった。色々な人と気兼ねなく話せる性格から発言を求められるようになり、「わかっていないと思われたくなかった」から必死で努力した。それまで読書で得た知識が補強され、「人は人から一番影響を与えられる」と実感した。懇親会の場でも積極的にさまざまな人との交流をはかった。次第に公職の場で役割りを次々と任され、全力で取り組んでいくと、「与えられた仕事を一生懸命やると次が生まれるようになりました」。
 村松さんの活動の源泉となるものとは。「村松商店の経営理念の一つに地域貢献があって、私の活動も同じです。会社は人で成り立っているので、一人ひとりが幅広い人間になることで会社も大きくなると思います」。
 社長も奥さんとしての役割を求めない。専務取締役として経営にも関わっている。
 「人生元気に明るく楽しく」がモットー。
 「今の私の活動は会社があるからできること。社長と社員に感謝しております」。
 好きな言葉は「努力と感謝」。

ユアサ炭協会と一致団結して
省エネ製品の拡販を図りたい
中部青年 やまずみ会 賀詞交歓会開催

 ユアサ商事(社長=佐藤悦郎氏、本社=東京)の中部支社傘下販売店の若手経営者で組織される中部青年やまずみ会(会長=松池博之氏、ジャックス・ワン統括部長)は、1月二十五日午後五時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、賀詞交歓会を開催した。
 冒頭、松池会長は年頭の挨拶で昨年の青年やまずみ会の総会や本社別館の視察研修会活動を振り返り、今年九州で行われる全国大会への参加協力を呼び掛けた。また業界の現状として「建築設備業界は公共事業も少なく低価格入札を繰り返し食べていくのがやっとの状況」と述べ、「こんな時こそ原点に立ち返り小回りのきく地域に根ざした会社として生き残りを図りたい」と語った。今後については「メーカーの集まりである炭協会と一致団結して省エネ商品を提供して頂くことでオンリーワンの会社として生き残ろうではありませんか」と挨拶した。
 続いて、ユアサ商事吉村中部支社長からは、2年ぶりの青年やまずみ会新年賀詞交歓会の開催につき、出席者へお礼が述べられた。今後について「青年やまずみ会のさらなる発展に向けて早々にも会員各社に訪問して取引の拡大に向けて行動に移りたい」と所信を述べた。
 水谷副会長(ミズタニ機販社長)の乾杯の音頭で開宴。懇親が深まる中、小川副会長(日本ベターリビング前売事業部長)の中締めでお開きとなった。

丸政&外栄金物ジョイント
第38回「チャレンジフェア」開催
丸政 157社が出展し盛況

 丸政(社長=鬼頭保雄氏・本社=名古屋市南区星崎)では、2月12日・13日の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「丸政&外栄金物ジョイントチャレンジフェア」を、メーカー多数の協賛を得て盛大に開催した。
 今回で38回目となるチャレンジフェアは、新規出展メーカー九社を含む合計157社での大規模展示会となった。
 同社は、毎年この時期にチャレンジフェアを開催しており、今回も電動・エアー・充電機器から、工具・大工・作業補助用品、土木・板金・仮設機材、切削・切断・木工刃物、測定・測量機器、環境・安全機器、園芸・刃物・資材・用品、塗料・補修・接着、OA機器・健康補助食品関連までの協賛メーカーが出品し、年に一度の恒例の大イベントを繰り広げた。
 開会に先立ち、関係者らを前にした朝礼の中で鬼頭社長は、「遠方からわざわざ時間を割いてご来場頂くお客様にたくさん満足してもらえるよう、積極的に話しかけて、生の情報交換を活発に行ない、展示会を盛り上げましょう」と挨拶した。
 展示場内には、春先のニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売した。
 両日とも積雪が心配されたが晴天に恵まれ、昨年を上回る来場者が訪れて、熱心に出品ブースを見て回っていた。
 鬼頭社長は今年の住宅見通しについて、「新規住宅着工の申請件数が昨年秋から前年比10%以上伸びており、申請から着工までの審査期間も1カ月程とだいぶ短くなっているので、住宅着工は今年春先から出てくるものと見ています。今後、着工件数は前年比で二桁の伸びになるのではないか」との見方を示し、「住宅ローン減税や住宅エコポイント拡充など政府の経済対策も追い風になっているので、これからが需要期。『波に乗るぞ』と社員にも言っています」と話す。

電子部品実装・半導体 関連市場が活発
生産額ピーク時の8割超に
マニピュレータロボット統計 10〜12月生産・出荷実績

 日本ロボット工業会は2月1日、2010年10〜12月期のマニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績(会員ベース)を発表した。同会の月別統計調査を基に、同会正会員及び賛助会員対象企業47社の実績をまとめたもの。これによると、10〜12月期の生産額は前年同期の93.8%増となり、4四半期連続でプラス成長。また出荷額も、国内出荷額が同69.5%増、輸出額が同89.2%増となり、トータルでは同83.7%増と4四半期連続でプラスとなった。概要は次の通り。
【受 注】
 10年10〜12月期の受注額は、前年同期比で47.4%増の1,063億円となり、5四半期連続でプラス成長となった。
【生 産】
 10年10〜12月期の生産額は、前年同期比で93.8%増の1,207億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。これは、07年のピーク時と比べ8割を超える水準に達している。
 ユーザ業種別に見ると、自動車産業はハイブリッド車や電気自動車へのシフトが進んでいること、電気機械産業では、情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装関連市場や半導体関連市場の動きが活発であったことから、ロボット需要が上向いた。
 海外市場で見ると、中国向けが中心となっており、その中でも溶接用や電子部品実装用が伸長している。また、欧米向けも上向いている。
 これらを踏まえ、昨年10年の会員外も含めた生産額は5,000億円台が確実となった。また、今年11年は昨年をさらに上回ることが見込まれる。
【出 荷】
 10年10〜12月期の総出荷額は、前年同期比で83.7%増の1,154億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。
 国内出荷額は、同69.5%増の298億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。輸出額は、同89.2%増の855億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比90.4%増の67億円とほぼ倍増となり、2四半期連続でプラス成長となった。これは、アーク溶接用が堅調に推移する中、スポット溶接用が同2.3倍に回復したことが要因。また、塗装用はプラスに転じ、マテハンも倍増している。
 電子・電気機械産業向けは、同71.0%増の149億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。情報通信機器の販売好調を受け、電子部品実装用や半導体(ウェハ搬送)用、一般組立用が伸長した。FPD用は伸び悩みにあるものの、プラスに転じている。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比で2.1倍の147億円となり、4四半期連続でプラス成長となった。電子部品実装用は、同75.3%増の419億円となり、5四半期連続でプラス成長。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、アジア向けが依然好調。その他新興国向けも伸長している。また、欧米向けも好調で、特に米国向けの回復が目覚ましい。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要な需要先である中国向けのほか、欧州向けも大幅増となり輸出増加の要因となった。他の用途では、FPD用や半導体用、樹脂成形用、一般組立用も伸長している。これらの好調要因は、情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット型情報端末機、薄型テレビなど)の販売好調によるものとされる。

TECH Biz EXPO2011プレイベント
4分野の「技術講演会」
9日に名古屋市工業研究所ホールで

 「素材」から「製品」まで次世代リーディング産業に活かす、次世代ものづくり基盤技術産業展「TECH Biz EXPO 2011」(会期=10月19日〜22日、主催=名古屋国際見本市委員会)のプレイベントとして、「技術講演会」が3月9日、名古屋市熱田区六番の名古屋市工業研究所ホールにて開催される。時間は午後1時より。
 当日は、主催者挨拶、TECH Biz EXPO企画アドバイザー委員の紹介と挨拶に続いて、次の四分野からの講演が行われる。
 @午後1時30分〜2時10分は、「機械加工プロセスの環境負荷低減に向けて」と題して、中部大学教授・総合工学研究所長の稲崎一郎氏(TECH Biz EXPO企画アドバイザー委員)が講演する。【概要】機械加工技術は、その加工精度と能率向上の面で目覚ましい発展を遂げてきた。しかし、近年の環境問題に対する意識の高まりは、加工プロセスにおける環境負荷の低減を強く要請している。講演では、環境親和加工プロセス実現に向けての挑戦例を紹介する。
 A午後2時10分〜2時50分は、「カーエレクトロニクスの進化と自動車の安全」をテーマに、デンソー技術企画部第二技術企画室室長の手操能彦氏が講演。【概要】近年車の安全性の向上が著しく、交通事故件数、死者とも大幅に減少している。そこで、これも進歩が著しいカーエレクトロニクスが、安全な車作りにどう生かされているかを解説し、今後の展望について述べる。
 B午後3時10分〜3時50分は、「マグネシウム合金の技術動向について(マグネシウム鍛造プロジェクトの成果)」と題して、産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門副研究部門長の坂本満氏が講演する。【概要】輸送機器用の軽量部材として長らく期待されているマグネシウム合金には、塑性加工による高機能化とコストの低減がより一層求められている。講演では、NEDOマグネシウム鍛造プロジェクトの成果を中心に実用域に入った鍛造技術について紹介する。
 C午後3時50分〜四時30分は、「救難飛行艇US―2の概要と発展」をテーマに、新明和工業航空機事業部門甲南本部主管技師長US―2サブプロジェクトマネージャーの溝口謙一郎氏が講演。【概要】US―2は、新明和工業が防衛省との契約で開発した世界に例を見ない超低速飛行能力、荒海離着水能力を備えた洋上救難飛行艇であり、日本周辺海域において人命救助に活躍している。講演では、US―2の世界に例を見ない技術的な特徴及び今後の発展性について紹介する。
 問い合わせは、名古屋国際見本市委員会事務局(TEL052-735-4831、E-mail:techbiz@nagoya-trade-expo.jp)まで。

試作市場(しさくいちば)2011』
10、11両日 東京で今年も開催

 「試作市場2011」(日刊工業新聞社主催)が3月10日、11日の2日間、大田区産業プラザPiOで開催される。テーマは“技と人が出合い挑戦(試作)が始まる…”。
 昨年初開催された同展は、日本製造業の得意分野である少量・特殊加工などの“試作”分野に的を絞った展示会として注目を集めた。会期中には図面や具体的案件をもった来場者が訪れ、会場内各所で熱心な商談が行われていた。
 二回目となる今回も、「より高い技術力・提案力」「対応の速さ」などを武器にした、“試作”関連企業が多数出展。大手・中堅企業へ自社技術力を売り込み、新たな市場開拓を目指す。
 主催者は、具体的な「試作案件」「図面」持参での来場を呼び掛け、会場内での具体的商談を促している。
 なお、会期中は東京都立産業技術研究センターによる『ラピッドプロトタイピングの有効活用』と題した特別セミナーを実施。また、ワークショップ会場では出展者による最新技術・製品等のプレゼンテーションを連日開催する。
 同展公式ホームページhttp;//www.nikkan-event.jp/shisakuでは来場事前登録・聴講申込みを受付中。入場無料。
 【開催概要】
▽会期=2011年3月10日・11日の2日間、午前10時〜午後5時(11日は午後4時まで)
▽会場=大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1-20-20)
▽開催規模=86社・団体/93小間(2011年1月末時点)
▽展示内容=「機械加工分野」「RP造形分野」「関連機器分野」
▽入場料=無料(入場登録制)
▽併催事業=@特別セミナー(10日、午後1時〜2時20分)聴講無料(事前登録制)定員50名A出展者によるワークショップ(2日間で計6本実施)聴講無料(事前受付・当日受付)

ホームページが一新
愛知県管工機材商協組 会社プロフィールも

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏、イトウ社長)では、組合の公式ホームページを2月21日にリニューアルオープンした。
 中小企業人材確保推進事業の一環として業界周知のための情報と、今回新たに組合員一社ごとに、簡単なプロフィール情報が掲載されている。
 新ホームページはこちらhttp://www.kanzaiten-aichi.net/

鋳鋼4.3%増、鍛鋼24.1%増に
生産水準は高位安定
日本鋳鍛鋼会 22暦年の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同19工場)の平成22年12月分の生産実績(速報)を集計し、1月26日に発表した。
 それによると12月の生産は、鋳鋼が前年同月比14.7%増の17,157トンとなり8カ月連続のプラス、鍛鋼は同20.1%増の53,539トンと11カ月連続のプラスになった。また、前月比では鋳鋼9.8%減、鍛鋼1.9%減であった。
 この結果、平成22年度第3四半期(10〜12月)の生産実績(速報)は、鋳鋼が前年同期比14.6%増の54,629トン(前期比2.1%増)、鍛鋼が同20.3%増の164,585トン(同5.2%増)となった。
 また、平成22暦年(1〜12月)では、鋳鋼が前年同期比4.3%増の206,683トン、鍛鋼が同24.1%増の612,924トンとなった。
 現在の生産水準は鋳鋼、鍛鋼ともに高位安定しており、同会では、今後これといった需要減の要因も見当たらないため、ここしばらくは現在の水準で推移するとの見方を示している。
 平成22暦年の主な需要機種を見ると、前年を上回っているものは、鋳鋼ではロール(32.7%増)、金型(17.3%増)、自動車(43.6%増)、土木建設・鉱山機械(68.6%増)、破砕機・摩砕機・選別機(2.3%増)、プレス・せん断機(3.9%増)、鍛鋼では型用鋼(52.4%増)、自動車(55.7%増)、土木建設・鉱山機械(164.2%増)、発電用機器(9.1%増)となっている。

Evolution 未来へ進め!
第34回 岐阜どてらい市
岐阜産業会館で12日より2日間

 工作機械・産業機器・機械工具・特選品フェアの総合展示会「2011(第34回)岐阜どてらい市」が3月12、13日の2日間、岐阜市六条南の岐阜産業会館で開催される。山善名古屋営業本部(営業本部長=森園慎一氏)は、2011年の弾みをつける意味でも、この地域で今年最初の開催となる岐阜どてらい市に期待を寄せている。売上目標は9億円、来場目標は2,000名。
 景気は、リーマンショック直後の落ち込みから大分回復が見られるものの、まだまだ厳しい状況が続いている。しかし、一時期止まっていた設備投資意欲も上向いてきており、主催店は昨年の14社から16社に増えた。主催店各社は、このチャンスを最大限に生かし、専門商社としての機能を十分に発揮できる場としてどてらい市に臨む。
 出品メーカー141社(昨年より2社増加)は、今回も注目の新製品を数々ラインナップし、時代のニーズに応える環境から省力化・省人化機器に至るまで一同に展示する。
 会期中は、ご来場抽選会や和太鼓ショー、B級グルメ祭、お買上げ特典、対象商品お買上げプレゼントセール、お子さま企画と盛りだくさんの催しで、展示会を盛り上げる。
【主な出品メーカー】
◆産業システム関連
 《メカトロ機器》THK、ダイキンパワーテクノス中部、TAIYO、ダイアディックシステムズ
 《環境対策機器》赤松電機製作所、明治機械製作所、フルタ電機、有光工業、アマノ、DAITO、昭和電機、フクハラ
 《産業機器》明治機械製作所、三井精機工業、北越工業、ダイヘン溶接メカトロシステム、マイト工業、エスティジェイ、デンヨー、大阪ジャッキ製作所、NIVAC、鶴見製作所、寺田ポンプ製作所、タケダ機械、ダイキ、エクセン、ケミカル山本、大東精機、コイデ、小堀鐵工、日本セック、ラクソー、ワイエス工機
 《マテハン機器》ストラパック、サンキテック、をくだ屋技研、オークラ輸送機、象印チェンブロック、ダイフク、花岡車輌、二葉製作所、富士製作所、キトーコネクレーンズ、日工、協和製作所、岐阜プラスチック工業、ワンウィル、三甲、大阪タイユー
 《季節商品》ダイキン工業
◆工具関連
 オーエスジー、三菱マテリアルツールズ、日立ツール、住友電気工業、聖和精機、日研工作所、サンドビック、カトウ工機、ミツトヨ、日本オートマチックマシン、津田駒工業、ナベヤ、イズミコーポレーション、nij、北川鉄工所、ユキワ精工、カネテック、やまびこ産業機械、ムラキ、育良精機、亀倉精機、MSTコーポレーション、日本ニューマチック工業、ベッセル、高速電機、ボッシュ、パナソニック電工、ロブテックス、MCCコーポレーション、日本精密機械工作、日本電産テクノモータホールディングス、オグラ、ロブテックス、クレトイシ、レヂトン、モトユキ、フナソー、タクト、柳瀬、オーエッチ工業、イーグルクランプ、田村総業、前田金属工業、マサダ製作所、エンジニア、ピカコーポレーション、長谷川工業、スーパーツール、ハタヤリミテッド、淀川電機製作所、ケルヒャージャパン、静岡製機、マックス、タイホーコーザイ、前田シェルサービス、ミツワ東海、旭エンジニアリング、田中インポートグループ、日本製紙クレシア、鈴木油脂工業、日新被服、濱田プレス工藝、ビック・ツール、美濃工業、サカイマシンツール、ホーセイ、コスモキカイ、大同興業、日東工器
◆機械関連
 《NC旋盤》オークマ
 《マシニングセンタ》森精機製作所、大阪機工、三井精機工業、ヤマザキマザック、松浦機械製作所、ジェイテクト、オークマ
 《CNCドリル・タッピングセンター》ファナック、ブラザー工業
 《NCフライス盤》山崎技研、静岡鐵工所
 《CNC研削盤》三井ハイテック、ナガセインテグレックス
 《放電加工機》ファナック、ソディック
 《ツイスター》コマツ産機
 《CAD/CAM》キャムタス、ジェービーエム
 《測定器》東京精密
 《その他》住谷製作所、マシンソル
 その他、ライフ関連の一流メーカーが出品する。
(出品メーカーはどてらい市共通資料から引用、会場により一部変更される場合がある。)

嵐山の鈴虫寺にて幸せ祈願
京都幸せ満載のツアー開催
愛機工青年部 72名が親睦を深める

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は2月5日、レクリエーション企画(厚生幹事長=加藤大策氏・センサスヤマモト、レク担当幹事=蒲貴雄氏・岡谷機販)として、「京都幸せ満載の旅!鈴虫寺&嵐山散策&生八ツ橋作り体験日帰りツアー」を開催し、組合員各社の従業員、家族、友人ら70二名が参加し、親睦を深めた。
 当日は天気に恵まれ、一行はバスで最初の目的地である京都嵐山にある鈴虫寺へ向った。
 鈴虫寺は一年中鈴虫の音色を聞くことができるお寺から、鈴虫寺と呼ばれており、江戸時代中期の享保8年(1723年)に開かれた。幸福地蔵菩薩が安置してあり、地蔵信仰や良縁祈願で有名。
 寺の書院に入ると、奥にガラスケースが並び、8,000匹の鈴虫が共鳴しており少し驚く。参加者は冬の静かな朝に、鈴虫の音色が響き渡る書院でお茶とお菓子を頂きながら、住職の「鈴虫説法」にじっと耳を傾けていた。
 また鈴虫寺人気の理由の一つに、幸福地蔵菩薩がある。本尊の大日如来とは別の場所にあり、わらじを履き祈願した人のところまで直に歩いてきてくれ、願いを叶えてくれるという珍しい地蔵様に大勢祈願していた。
 その後、嵐山渡月橋と天龍寺に移動し、自由散策をした。天龍寺では世界遺産の見事な庭園を記念撮影する姿が多く見られた。
 昼食時には滝澤副部長から、日頃の活動の協力と今回参加に対してお礼が述べられ、野崎統括幹事長からは「現在青年部部員は48名、愛機工青年部、AKS48を今後とも宜しくお願いします」と挨拶があった。
 午後からの手作り生八ツ橋づくりでは、餅をこねて平にし、スキッパーで正方形に切り、餡子を入れて半分に畳めば完成する。全員がこねたり、切ったりする作業に熱中していた。市販のようにきれいな正方形にするのは案外難しく、参加者は楽しそうに作っていた。
 今回のバスツアーは家族・女子社員がコミュ二ケーションをとれる場にしようと企画され、人気の鈴虫寺で幸せを祈願し、嵐山散策では有名な渡月橋、世界遺産の天龍寺を拝観した後、名物生八ツ橋を手作り体験と盛りだくさんの内容であった。
 帰りのバスではビンゴゲームで盛り上がり、バスツアーに参加した女性は「盛りだくさんの内容でお値打ちでした。とても面白かった」と話していた。

「MEKASYS IN  NAGOYA」
機械要素部品展 盛況
日 伝 予想を超える約900名が来場

 動力伝導機器、産業機器、制御機器の専門総合商社、日伝の「MEKASYS(メカシス)IN NAGOYA」機械要素部品展が1月26日、名古屋市南区の日本ガイシフォーラム二階レセプションホールで開催され、当初の予想を上回る888名の来場者で会場は賑わいをみせた。
 当日は午前10時の開会に先立って、細川日伝名古屋支店長が関係者を前に挨拶し「メーカー様のご支援とご協力がありまして、展示会の当日を迎えることができました。ありがとうございます。日本の経済が空洞化して市場が減少している中、開拓をしていかなければなりません。『MEKASYS』というブランドをユーザーさんにご認識いただいて、より良い商品を提供し、皆様にとっても実りある展示会にしていきたい。本日は夜8時までという長い時間ですが、日伝といたしましても皆様方の商品の拡販に一生懸命取り組みますので、よろしくお願いいたします」と展示会への意気込みを語った。
 同展には中部地区の優良メーカー47社が出展し、工作機械周辺機器をはじめ、機器要素部品、制御機器関連、マテハン機器、省エネ関連などの新製品を展示紹介。興味を持った商品の説明を熱心に聞く来場者の姿が多く見られ、特に、省力化や職場環境改善に役立つロボット、環境対応商品などが人気を集めていた。
 また、会場では日伝が開設したメカニカルパーツ&システム総合サイト「MEKASYS」(http://www.mekasys.jp)の紹介も行われており、注目された。
 「MEKASYS」は動力伝導機器をはじめ、産業機器、制御機器、システム機器の同社取扱商品50万点以上の仕様・価格や一部図面データも閲覧できる情報サイト。図面データは10万点以上を揃え、商品メーカーのサイトで探す必要がなく、MEKASYSの同一画面で自由に利用できる。取扱商品のメーカー数は200社以上。
 同時開催の出展メーカーによるセミナー、@SMC「エア?電動?上手な使い分け」A富士電機システムズ「企業に求められる省エネの必要性〜富士電機システムズからの見える化提案〜」B不二越「ロボット業界の動向と不二越ロボットでの自動化提案」C日本トムソン「工作機械に求められる直動案内と地球環境に優しい製品開発への取り組み」は、いずれも大勢の聴講者があり好評だった。

EV車「リーフ」を導入
ECO意識向上を目指して
トラスコ中山 東京大田区の城南支店に

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本店=大阪市西区)は2月18日、営業車に日産電気自動車「リーフ」を一台導入したと発表した。
 同社は、ISO14001の認証取得企業として、環境に対する意識をより一層向上していきたい考え。
 また、昨年10月に社内で発足した“未来産業マーケティングプロジェクト”は、今後日本国内における電気自動車の普及により、変化が予想される産業構造の変化をリサーチしており、今回のリーフ導入を、電気自動車の実態のリサーチにも役立てていく。
 車体はTRUSCOのブランドロゴマークと共に電気自動車第一号を表すデザインになっており、城南支店の社員も参加して導入式が行われた。

総受注高2年ぶりに前年上回る
内需3.2%増、外需41.3%増
日本産業機械工業会 22暦年の産業機械受注

 日本産業機械工業会は平成22年(1月〜12月)の産業機械受注状況を2月に発表した。
 これによると、平成22年の総受注高は前年比15.0%増の4兆7,731億円となり2年ぶりに前年を上回った。
 このうち内需は同3.2%増の2兆9,601億円となり2年ぶりに前年を上回り、外需も同41.3%増の1兆8,129億円となり3年ぶりに前年を上回った。
 需要部門別の受注状況を見ると、内需のうち、製造業向けは、鉄鋼、情報通信機械、自動車向けの増加により同9.9%増の9,657億円となり、2年ぶりに前年を上回った。非製造業向けは、電力、その他非製造業向けの減少により同3.5%減の一兆1,305億円となり、2年連続で前年を下回った。これにより製造業向けと非製造業向けを合わせた民需の合計は、同2.2%増の2兆963億円となり、2年ぶりに前年を上回った。
 また、官公需は、防衛省、地方公務の増加により同5.6%増の5,971億円となり、3年ぶりに前年を上回った。代理店向けは、同5.8%増の2,666億円となり、5年ぶりに前年を上回った。
 内需で増加した機種は、鉱山機械(前年比3.5%増)、化学機械〈冷凍含む〉(同3.8%増)、プラスチック加工機械(同132.9%増)、圧縮機(同38.4%増)、送風機(同8.8%増)、運搬機械(同23.0%増)、変速機(同25.6%増)、金属加工機械(同52.4%増)の八機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同3.8%減)、タンク(同62.1%減)、ポンプ(同0.8%減)、その他機械(同4.2%減)の4機種であった。
 一方の外需は、アジア、南アメリカ、オセアニア、ロシア・東欧向けが増加したことにより、前年比41.3%増となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年比26.2%増)、化学機械〈冷凍含む〉(同34.7%増)、タンク(同193.2%増)、プラスチック加工機械(同86.7%増)、圧縮機(同21.4%増)、送風機(同106.6%増)、運搬機械(同118.8%増)、変速機(同41.8%増)、金属加工機械(同277.2%増)、その他機械(同40.4%増)の10機種。減少した機種は、鉱山機械(同10.0%減)、ポンプ(同4.1%減)の2機種であった。
 機種別の受注状況は次の通り。
 @ボイラ・原動機=外需の増加により前年比4.5%増の1兆4,907億円。
 A鉱山機械=外需の減少により同1.6%減の177億円。
 B化学機械(冷凍機械を含む)=電気機械、情報通信機械、官公需、外需の増加により同15.6%増の1兆3,142億円。
 Cタンク=石油・石炭、電力、その他非製造業の減少により同29.6%減の297億円。
 Dプラスチック加工機械=化学、自動車、その他製造業、外需の増加により同101.1%増の1,767億円。
 Eポンプ=官公需、外需の減少により同1.8%減の2,738億円。
 F圧縮機=一般機械、外需、代理店の増加により同28.7%増の2,986億円。
 G送風機=運輸、外需の増加により同19.0%増の280億円。
 H運搬機械=造船、電力、外需の増加により同43.9%増の3,411億円。
 I変速機=窯業土石、自動車、その他製造業、外需の増加により同29.1%増の557億円。
 J金属加工機械=鉄鋼、外需の増加により同153.9%増の1,869億円。
 Kその他機械=自動車、その他製造業、外需の増加により同1.6%増の5,594億円。
 また、併せて発表された平成22年12月の産業機械受注高は前年同月比25.5%増の4,231億1,800万円で、このうち内需は同19.3%増の2,809億9,200万円、外需は同39.9%増の1,421億2,600万円だった。

三菱マテリアル新製品紹介
新溝入れ旋削工具GY用に
「NX2525」(サーメット材種)を追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する新溝入れ旋削工具「GYシリーズ」のシリーズ拡大として、GMブレーカにサーメット材種「NX2525」を追加。さらに新ブレーカとして「GUブレーカ」を販売開始した。
 溝入れ加工は工具刃先全体が被削材と接触するため、一般旋削に比べ加工面が白濁しやすく、加工面の高品位化が課題。低送り領域に対しては、GSブレーカのサーメット材種で課題を解決している。今回、中送り領域用途として、GMブレーカにサーメット材種「NX2525」を追加し、対応領域が大幅に広がった。
 また、軟鋼の溝入れ加工や、切りくず排出スペースが小さな内径溝入れ加工では、切りくず処理が困難な場合があるが、このような加工においても適切な切りくず処理性能が得られる「GUブレーカ」により課題を解決した。
 【GMブレーカのサーメット材種「NX2525」の主な特長】
 @既存の「GYシリーズ」全ての本体に搭載でき、溝入れ、倣い加工等の様々な加工形態に対応可能。
 A炭素鋼・合金鋼の中送り加工領域において、光沢面を得たい場合や、切削速度が十分に上げられずに溶着が発生しやすい条件下で威力を発揮。
 【GUブレーカの主な特長】
 @切りくず処理が困難な軟鋼溝入れ加工や内径溝入れ加工において、適切に切りくず排出をコントロールすることが可能。
 A軟鋼、一般鋼からステンレス鋼、鋳鉄、難削材まで幅広く対応できるPVDコーティング材種「VP10RT/VP20RT」との組み合わせにより、様々な加工で安定した工具寿命を実現。
 追加規格は、GMブレーカサーメット材種「NX2525」/インサート10型番と、GUブレーカ/インサート一〇型番。
 標準価格(代表型番)は、GY2M0300F030N―GM(NX2525)1,360円(税込み1,428円)、GY2M0400G030N―GU(VP10RT)1,950円(税込み2,048円)。初年度の販売目標は5,000万円。
CVDダイヤモンドコーティングドリル
WSTARに「MCS形」登場
CFRP穴加工に特化したシリーズ

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発、製造するCVDダイヤモンドコーティングドリルWSTARドリルシリーズ「MCS形」の販売を開始した。
 「MCS形」は、好評のWSTARドリルをベースとし、航空機等への適用が拡大しつつあるCFRP(Carbon fiber reinforced plastics=炭素繊維強化プラスチック)の穴加工に特化した新シリーズ。CFRPは高い比強度を持つ反面、炭素繊維が高強度であるため工具寿命が極端に短く、また、積層体構造であるため、穴加工時にデラミネーション(層間剥離)が発生しやすい等の難しさがある。
 加工部位によっては、CFRPとアルミニウム合金の重ね板加工を行うことがあるが、この重ね板加工は、両者の被削性が異なるため、さらに難しい加工となる。
 「MCS形」は、CFRPやCFRPとアルミニウム合金の重ね板の穴加工に特化した切刃デザインと新開発の多層微粒CVDダイヤモンドコーティングの採用により優れた穴精度と長寿命を実現した。さらに、三菱独自の素材成形技術によるユニークなクーラント穴を付加することで、特にCFRPとアルミニウム合金の重ね板加工をする際の切りくず排出性が向上し、高い穴精度を実現する。
 【「MCS形」の主な特長】
 @低抵抗で優れた切れ味のウエーブ刃形により、CFRPおよびCFRPとアルミニウム合金重ね板のデラミネーションやバリを低減。
 A独自の多層微粒CVDダイヤモンドコーティングにより優れた耐摩耗性と平滑性を両立させ、長寿命化が可能。
 B独自のクーラント穴形状“TRI Coolingテクノロジー”によって、特にCFRPとアルミニウム合金重ね板加工時の切りくず排出性が向上し、高い穴精度を実現。
 C航空機部品の穴加工に多いインチサイズ0.1719(4.366mm)から0.501(12.725mm)の8型番をラインナップ。
 標準価格(代表型番)は、MCS01719X3DBが28,900円(税込み30,345円)、MCS05010X3DBが75,800円(税込み79,590円)。初年度の販売目標は1億円。

社員戦力化事業の一環 としてセミナー
「中小企業の円滑な事業承継」
愛機工 経営者ら30名が聴講

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は2月8日午後3時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において事業承継セミナーを開催した。
 社員戦力化事業の一環として行われたもので、磯部名古屋中小企業投資育成株式会社取締役業務第一部長(公認会計士)が講師となって「中小企業の円滑な事業承継」について話した。
 セミナーで磯部氏は、同組合が実施した事業承継に関するアンーケート結果から、「業歴の古い会社が多く、二代目から三代目の承継時期に来ている会社が多い」と分析。
 事業承継に関心のない会社が23.6%あり、その中の20.8%が廃業または転業を検討、組合員の5%に当たる。
 2006年の中小企業白書によると、年間29万社の廃業がある中で、業績不振ではなく後継者がいないという理由での廃業が7万社あるという。
 「一昔前に比べて、中小企業の社長はあまり魅力的ではないのか、子息が優秀すぎるのか、当てにしていたが承継してくれないというのが現実」と磯部氏。「外部承継といっても、オーナーとそこの関係が難しい。少なくても個人保証の問題がネックとなる」と指摘する。
 後継者難でM&Aを行うケースが増えてくるが、成功する例は千に三つ位だという。
 平成23年、相続税の改正が予定されている。最近は亡くなる数の4.2%に相続税が発生。今回の改正で底上げされ、5〜6%位になる。基礎控除が圧縮される。
 贈与は一部減税になる部分があるので、色々検討すると良いと勧めた。
 磯部氏は、未公開株の評価方法を示した上で、自社株対策として、贈与により持株数を減らすために、平成15年の税制改正で創設された「相続時精算課税制度」が今年さらに使いやすくなるとして紹介。65歳以上の経営者から、20歳以上の子である推定相続人への贈与が対象。一般の贈与は基礎控除が110万円なのに対し、2,500万円まで控除できる。相続の前倒しのようなもので、平成23年の改正で贈与者が60歳に引き下げられ、贈与を受ける側は孫も対象となる。「現在リーマンショックの影響で株が安い。相続時に計算するシステムなので、実際相続が発生した時には、生前に贈与した自社株も他の財産に加えてもう一度計算をし直す。違うのは贈与した時の値段でフィクス(固定)できること。ただ株価がその時より下がっていたら損をする」
 自社株対策では他に、売却により持株数を減らす方法として、持株会社や従業員持株会の設立のメリット・デメリットや、親子間での売買のポイントについても触れた。
 また、評価額を下げる方法として、投資育成会社への第三者割当増資なども有効と話した。
 最後に磯部氏は「事業承継は必ず起きる。しかし、先送りになっている。結果的に、いざ相続が発生すると、存続が危ぶまれる。これはご家族にとっても、会社の従業員さんにとっても不幸なこと。時間をかけて、徐々に経営権を移していくことが重要となる。私どもが手伝う時にも、後継者によってスキームが変わってくる。一般的には、早めに着手したほうが、コストが安い。自社株の評価額を把握していくことが重要である」とまとめた。

鉄道趣味一筋!
ベン西日本営業部長 木下祟氏

 私は九州福岡の出身です。幼い頃、親父に連れられてよく博多駅に『汽車』を見に行っていました。
 当時の鹿児島本線は門司港〜久留米間の電化工事がほぼ完成し電車試運転や電気機関車に混じって門司港機関区や熊本機関区の本線用大型SL(蒸気機関車)が本州から九州へ入ってくる寝台特急・寝台急行などの客車列車を牽引していました。
 博多駅を発車する20系ブルートレインの青い車体にクリーム色のラインが三本、テールサインには【あさかぜ】、もちろん機関車にも丸いお椀型の九州用のヘッドマーク!懐かしく思います。
「鉄道趣味の原点は特急牽引機関車」
 今や東京と九州を結ぶ寝台特急は一本も残っていません…新幹線が270km/H〜300km/Hで東京から博多まで4時間55分で走る時代に15時間以上でカーテン一枚の寝台料金に6,300円払う人はいないのでしょう。
 しかし鉄道趣味の原点は特急牽引機関車であり、掲げられた列車名ヘッドマークのなんと誇らしげで魅力的なことでしょう。私は仕事柄、新幹線を頻繁に利用しますが、移動手段の一つとして利用しているだけでワクワク感がありません。
 同じ鉄道なんですがどうも…在来線の急行や特急を廃止に追いやった張本人って感じがしてます。東京発の寝台客車特急【さくら】【はやぶさ】【みずほ】【富士】【あさかぜ】【瀬戸】【出雲】客車急行【桜島】【屋久島】…夢、憧れ、希望、旅の楽しみがあった時代でした。
「3月12日に列車名が復活」
 現在の勤務地が大阪のこともあり最近は青森〜大阪間の寝台特急【日本海】を撮影に出かけます、JR西日本敦賀運転派出所のEF81電気機関車に牽引され日本海のヘッドマークを掲げて走る姿に今はなき九州特急の姿を重ね合わせて撮影しています。
 来る3月12日に九州新幹線開業で列車名に【みずほ】【さくら】が復活、更に東北新幹線の列車名では【はやぶさ】が一足先に復活します。
 かつての名門特急列車のように夢や希望を運んでくれることを祈る次第です。

第4回青年部OBの会
2月4日に「春花秋燈」で開催

 愛知県機械工具商業協同組合青年部のOBが集う「青年部OBの会」(代表幹事=岩田敏裕氏・鈴木商店社長)が2月4日午後7時より、名古屋市中区栄の春花秋燈で開催され、OBのほかに現役青年部員も加わり総勢30名程が参加して親睦を深めた。同会の開催は今回で4回目。
 会の冒頭、岩田代表幹事が「立春の穏やかな日の開催となりました。しかしながら、景気は依然として厳しいものがあります。こんな時こそ、愛知県機械工具商業協同組合青年部で築き上げました仲間が、年に一度集まって、情報交換していきたいと思います」と挨拶。
 続いて、歴代の青年部長を代表して水谷愛知県機械工具商業協同組合副理事長(ミズタニ機販社長)が「本日は、第4回青年部OBの会へのご出席ありがとうございます。愛機工の青年部は40歳で定年。その後、会う機会が減ってしまうということから始まりました。皆さんの力を借りて、定年の変更などについても組合として取り組んでまいりたいと存じます」と挨拶し、水谷氏の音頭で同会の益々の発展を祈念して乾杯した。
 ゲームなどで楽しいひと時を過ごした後、金原名誉幹事長(カネキ商会社長)が「この様な席しかOBの方と会う機会がありません。若い人とお話をすると、元気をもらえます。現在年に1回の開催ですが、年に2、3回はやっていただきたい」とエールを送り一本締めでお開きとした。

契約高3年ぶりに増加
アジア向けが53・6%に
日本産業機械工業会 22暦年の産業機械輸出

 日本産業機械工業会は平成22年(1月〜12月)の産業機械輸出契約状況を二月に発表した。
 これによると、主要約70社の平成22年の産業機械輸出は、アジア、南アメリカ、オセアニア、ロシア・東欧が増加したことにより、前年比41.0%増の1兆6,945億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
 地域別構成比は、アジア53.6%、オセアニア15.9%、中東9.8%、北アメリカ5.7%、ヨーロッパ4.9%、ロシア・東欧4.7%、アフリカ2.9%、南アメリカ2.5%となっている。
 単体機械は、アジア、ロシア・東欧が増加したことにより、前年比7.9%増の1兆2,168億円。プラントは、中東以外のすべての地域が増加したことから、同548・2%増の4,776億円となった。
 単体機械を機種別に見ると、@ボイラ・原動機=アジア向けの増加により前年比13.4%増A鉱山機械=アジア向けの減少により同8.4%減B化学機械=中東、アフリカ、オセアニア向けの減少により同57.8%減Cプラスチック加工機械=すべての地域が増加したことにより同76.6%増D風水力機械=アジア向けの増加により同10.0%増E運搬機械=アジア、北アメリカ向けの増加により同120.2%増F変速機=アジア、ヨーロッパ向けの増加により同41.5%増G金属加工機械=アジア、中東向けの増加により同172.4%増H冷凍機械=すべての地域が増加したことにより同23.1%増となった。
 プラントは、発電、化学・石化、製鉄非鉄等、すべてのプラントが増加したことから、同548.2%増となった。
 また、併せて発表された平成22年12月の産業機械輸出契約高は前年同月比42.1%増の1,314億100万円で、このうち単体が同17.2%増の1,083億2,500万円、プラントは四件あり230億7,600万円(前年同月に案件がなかったため比率を計上できず)だった。

イノベーションデー
Xclass & DMGショー
森精機 雪の降る中、多数が来場

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅)のイノベーションデー「Xclass&DMGショー」が2月10日〜12日の3日間、伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)にて開催された。
 会場には、高精度・高品質・高信頼性を誇るプレミアムマシンである新機種Xclassをはじめ、昨年開催のJIMTOF2010に出展されなかった機種などが多数展示されたほか、五軸加工やレーザ加工、超音波加工など多彩な加工方法を提案する独国ギルデマイスター社の機械6台もラインアップされた。
 会期中は、雪が降り積もる日もあったが、約2,300名のユーザーが来場し、じっくりと機械やデモ加工を見ていた。
 同社の発表によると、今回、特に注目を集めたのは、新機種Xclass「NLX2500シリーズ」「NVX5000シリーズ」「NHXシリーズ」「NTXシリーズ」、直前に発表した大型新機種「NZL6000」と「NMB36100」。ギルデマイスター社のレーザー加工機「LASERTEC40Shape」、五軸加工機「DMU50eco」にも、期間中多くの引き合いがあった。
 同社では、会期中にユーザーから得られた意見や感想を今後の商品開発に反映していく意向。
オフィシャルサプライヤーとして
最新のXクラスを提供
森精機 技能五輪国際大会をサポート

 森精機製作所が、本年10月5日〜8日にイギリス・ロンドンで開催される第41回技能五輪国際大会(41st WorldSkills Competition-London,United Kingdom 2011)のオフィシャルサプライヤーに、2007年の39回大会(静岡県沼津市)、2009年の40回大会(カナダ・カルガリー)に続き、三大会連続で選ばれた。同社は昨年9月に発表した最新主力機種であるXクラスのNLX2500MC/700とNVX5100/40を合計24台提供する。
 今回提供するNLX2500シリーズは、累計1万台以上の販売実績を持つNLシリーズに、現在の市場ニーズと過去5,000件に上る問題点を分析、反映することで、機械剛性、熱変位対応、省エネ対応、省スペース、MAPPSW+ESPRIT、安全規格において高いレベルで製品化を実現。
 また、NVX5000シリーズは、累計8,000台以上の販売実績を持つNV5000シリーズで実績のあるオプションとアプリケーションを継承しつつ、現在の市場ニーズと過去1,000件に上る問題点を分析、反映することで、機械剛性、熱変位対応、バリエーション、省エネ対応、MAPPSW+ESPRIT、安全規格において高いレベルで製品化を実現した。
 技能五輪国際大会は、1950年の第1回大会から2年に一度、参加国・地域の技能水準の向上、職業訓練の振興と青年技能者の国際交流、親善を図ることなどを目的として開催され、これまでに延べ1万人以上の青年技能者がその技を競い合ってきた。今大会は、45の職種に世界50カ国・地域から厳しい予選を勝ち抜いたおよそ1,000名の若い技能者が世界一に挑む。また、会期中には約15万人の来場が予想される。
 同社は、今後も工作機械を通して、より多くの若い技能者の教育、技術水準の向上に繋がるように支援を続けていく考えを示している。

丁番やサッシ枠等の下穴あけに
TOP電動ドリル用 丁番ドリル

 経済的な交換ドリルも同時発売 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は昨年12月、丁番やサッシ枠等の下穴あけに便利な「電動ドリル用丁番ドリル」を発売した。
 ドリル先端のガイド部がネジ穴にフィットする形状で、これにより丁番・サッシ枠穴のほぼ中央に下穴あけができるため、綺麗に手早く木ネジが止められ、木目に負けて斜めになる、センターからずれてしまうといった、木ネジの悩みも解決できる。
 ドリルは交換式で、破損・劣化した際には交換が可能。長期にわたり使えて経済性にも優れている。
 ドリル径φ1.5mm(製品番号EHD―1.5S)とφ2.0mm(同EHD―2.0S)を用意。本体(ドリル付)と付属品がセットになって、標準価格はいずれも2,080円(税込2,184円)。
 また、交換ドリル2本組も同時発売され、ドリル径φ1.5mm(製品番号EHD―1.5D)、φ2.0mm(同EHD12.0D)ともに一パック670円(税込740円)となっている。

2011年3月13日(日) 2412号
業界事業システムとEコマースについて
各組合代表者と意見交換
全機工連 中部ブロック会議を開催

 全日本機械工具商連合会(会長=田中康造氏・喜一工具会長)の中部ブロック会議(ブロック長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)が2月17日午後3時より、名古屋市西区牛島町の名古屋逓信会館で開催され、愛知(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)、岐阜(理事長=服部与一氏・服部商会社長)、浜松(理事長=増田幸三氏・プロムマスダ社長)、三重(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)の四組合より組合員と賛助会員ら80名が出席して意見交換した。今回は、昨年の全機工連大阪大会での議論を受けて「機械工具商社の事業システム」―機工商社の過去・現在を検証し将来を見据える―をテーマに、田中会長も参加して行われ、パネルディスカッションでは最近増えつつあるEコマース(EC)が話題の中心になった。
 中部ブロック会議は、岐阜組合が担当して行われ、嶋崎岐阜組合理事(シマザキ商会社長)の司会進行で、第1部「全機工連事業方針」、第2部「ブロック会議」、第3部「懇親会」と進められた。
 冒頭、伊藤ブロック長が「本日のブロック会議は、業界事業システムの研究ということで、全機工連の田中会長よりお話を頂き、それに基づきまして、そのあと皆様とパネルディスカッションを行いたいと思います。特に、ECなどが最近話題となっております。その辺を中心に色々なお話をお聞きしたい」と挨拶。
 第1部では、田中会長が「業界事業システムの研究」について話した。主な内容は次の通り。
@我々工具商の業界は、百年ぐらいの歴史がある。しかも、古い体質がそのまま続いている。メーカー、問屋、直需店(販売店)、ユーザーがあり、互いに役割分担をして、またリスクヘッジをしながら、トータル的にエンドユーザーが満足できるような仕組みが成り立っている。
Aユーザーの規模や業種は雑多で、求めるレベルも異なり、企業の特異性の発揮が可能。どこでどう生きるかを我々が認識していけば、業界自体がもっと発展できるのではないか。
B時代に即した特異なビジネスモデルが必要となる。特徴を持つ企業間の連携が、新たな市場創造に貢献すると考える。
C問屋自体も特異性のあるビジネスモデルを考えていかなければいけないし、直需店もこのマーケットで、この分野でという得意分野を持つことが必要。
D今までは、どちらかと言うと自然発生的に互いに連携が進んできたが、今後はもう少し意図的に連携を強めていく時代ではないか。
 また、田中会長は全機工連の事業について「広報委員会を充実させ、情報を集めて、広く世間に機械工具業界の情報を発信していく(東京組合が担当)。電子商取引については、ブロードリーフと協力して、業界の電子商取引を進めるための仕組みを考えていきたい(大阪組合が担当)。更にもう一つ、人材育成を全国レベルで強化したい(愛知組合が担当)。皆さんの協力のもと、全国的に各地で進めて頂きたい」と述べた。
 第2部のブロック会議では、はじめにブロードリーフの豊蔵氏がECの現状について話した。
 「ECは多様化するエンドユーザーのニーズに対応する仕掛け作りに成功した。客の口座をインフラに商材の横展開が可能」。機械工具業界のWeb発注は大手卸の多くが取り組んでいるが、「ポイントは受付時間。金曜日の夕方以降の売上が急激に上がっている」と豊蔵氏。
 電子化にあたって、付加情報として、商品知識、画像、納期、適合、互換、購入履歴が必要になる。今のWebで購入すると購入履歴で別の類似商品も提案してくる。「とはいえ、フェース・ツー・フェースがあるから、まだWebに対抗できる。現在、ブロードリーフでもエンドユーザー向けブラウザイメージ(画面で営業マンと話ができるなど)を考えており、そのシステム構築はIT業界にとってさほど難しいものではない。大手メーカーの現場では集中購買の動きになっている。ブラウザを構築することは、24時間営業できる営業マンがいるのと同じ。最初にルートをひくと、後はそのルートからユーザーが購入してくれる」などと語り、現在の優位性もそれほど強固なものではないと指摘した。
 続いて、ブロック会議のテーマに沿って、伊藤ブロック長をコーディネーターに、各組合代表によるパネルディスカッションが行われた。コメンテーターは田中全機工連会長。
 議論は台頭が著しいECを中心に展開された。ECに対して危機感を持ちながらも「金曜の夜から月曜の朝までに発注されるのは、大した金額ではない」「今まで同業者間の競争が激しく、ECが出てきたからといって、新たな価格競争はないと思う。今のところ、安く売られてはいない」と話し、「商品を選定し直して、お客様が使い方とか、選定に我々の力が要るという商品を扱っていかなければならない」「フェース・ツー・フェースを大事にしている。各店の特長を生かして、お客様を逃さないようにしたい」「各社のコアがしっかりしていればMRO(Maintenance Repair and Operations)も買ってもらえると思う。我々生産財の営業マンは商品知識がないといけない。組合でも一生懸命、営業マン研修を行っている」といった意見が出された。会場のメーカーからは「フェース・ツー・フェースの営業でないと、メーカーとしては新しい商品の開発のネタになるものがなくなる。先に繋がる商品開発の活動として絶対に必要」との声も上がった。
 最後に伊藤ブロック長が、「EC自体、確実に私どもの業界に浸透しているのではないかと思っている。ECを競争相手として考えるのか。EC、もしくは電子商取引を利用していくという必要もあるのではないか。特に大手の問屋は、直需店を巻き込んだ状態での電子商取引をいろいろ考えている」と述べ、ECの現状を認識し、どう向き合っていくかを探っていく必要があるとまとめた。
 全国大会については、今まで東京、大阪、京都、愛知の4組合で担当して開催されてきたが、京都組合が辞退を表明し、今後3か所での開催となることが報告された。2年毎から3年に一度になり、次回は2013年に愛知で開催。伊藤ブロック長は「愛知組合だけでなく、中部ブロック全体でやっていきたい」と述べ協力を求めた。
 そのほか、次回(来年)の中部ブロック会議の幹事組合を愛知組合が務めることも確認された。
 第3部の懇親会では、幹事組合の服部理事長が「事業システムについて田中会長より色々なお話を頂き、こちらからも質問させて頂いて有意義な会議であったと感謝いたしております」と挨拶。
 児玉浜松組合副理事長(コダマキカイ社長)の発声で乾杯し、互いに交流を深め、野田愛知組合理事長の中締めで終了した。

福岡政行氏を招いて講演会
5月25日に通常総会
岐阜県管工機材商組合 2月定例理事会と全員例会

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)、2月18日午後5時より、岐阜市長良川河岬の“岐阜グランドホテル”を会場に「2月定例理事会」を開催し、来る5月25日に「第34回通常総会」を開催する事を決める一方、理事会終了後は、実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、「2011年政局と経済の展望」と題し、白鴎大学法学部教授で岐阜聖徳学園大学客員教授の福岡政行氏を招き解説してもらった。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=全員例会について
 出席予定者30名、担当は塚原理事(協栄商事社長)
▽第2号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月28日岐阜グランドホテルで開催され、来賓はじめ正会員、賛助会員ら123名が出席して新春を祝った。初めて細江岐阜市長に出席いただいた。収支も予算枠内に収まった。
▽第3号議案=愛知県管工機材商業協同組合新年賀詞交歓会出席の件
 1月18日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、森嶋理事長が出席した。300名程出席し、盛大に開催された。
▽第4号議案=第60回親善ゴルフ会開催の件
 4月1日に、岐阜関カントリー倶楽部で開催することを内定した。担当幹事は山田理事(山兼社長)
▽第5号議案=第34回通常総会開催の件
 5月25日に岐阜グランホテルで開催することに決めた。
▽第6号議案=次回理事会開催とその他の件
 4月18日の午後5時より岐阜グランドホテルで開催する。
 県外業者による安値進出について、その動向が話し合われた。また、県民の税金で行われる公共事業は、地元企業を使用できないものか、県外業者に発注され税金が県外に流れている現状を、組合として市役所の水道局へ話しに行き、「地産地消」に向けた発注の見直しを促すべきなどの意見が出された。
 以上で理事会を終え、実務責任者を交えての全員例会に臨んだ。
 【福岡政行氏の紹介】
 1945年生まれ、政治学者。白鴎大学法学部教授、岐阜聖徳学園大学他複数の客員教授を兼任。著書や講演も多数。テレビ出演ではテレビ朝日系の「ビートたけしのTVタックル」など。森嶋理事長とは25年程の付き合いがある。
 【2011年政局と経済の展望】
 愛知名古屋のトリプルショックによる出直し選挙の投票が3月13日に行われる。再び市民減税などの争点や地方政党の躍進という状況が相当の乱気流になり、現職が予想外の敗北に帰すだろう。小沢さん問題は東京地検で2度も不起訴になったので最終的に無罪になるだろう。民主党が割れて管内閣も3月以降退陣に追い込まれるのでは。自社さ政権の時のように自由民主党の谷垣さんを総理大臣にして民主党から10人大臣を出し、その1人に鹿野道彦農水大臣を推す声がある。
・「2012年問題」とは昭和22年〜24年生まれの方が来年から3年間で65歳になり年金を満額受給し、急速な高齢社会が生じること。@デフレA円高B急速な高齢社会の三重苦があり、3年間で制度を作らないと危機的状況。
・デフレより気持ちのデフレの方が怖い。みんなが悪いと思っていたら出掛けない、買わないので売れない。違うことを何か一割やろうという気持ちを持つこと。商いは飽きられたら終わりである。

労使間の問題を未然に防ぐ為
組織戦略に基づくルール作りを
愛知県管工機材商協組 流通部講演会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の流通部会(部会長=峰澤彰宏氏・峰澤鋼機社長)では、2月17日午後2時より名古屋駅北に位置するプライムセントラルタワーにおいて人材確保推進事業の一環として、「流通部講演会」を開催し、「流通業における雇用環境改善」について、ウイニングコンサルタント社長の豊島維大(つなひろ)氏を招いて講演した。出席者は正会員、賛助会員ら34名。
 講演会に際し、伊藤理事長より、「機械工具組合で大変好評だと伺っております豊島先生のお話です。本日の講演会が日頃のお仕事にご活用頂ければ幸いです」と挨拶。
 次いで、独立行政法人雇用・能力開発機構愛知センター業務第一課の葛山氏から挨拶があり、峰澤部会長より講師の紹介がされた後、講演会に臨んだ。
 講師の豊島氏は中小企業診断士と税理士の資格を持つ経営コンサルタント。
 セミナーでは、流通業における事業環境は不景気で激変しており、減給や解雇を実施した企業も増加している。サービス残業や不当解雇で会社が社員から訴えられるケースも増加しており、労使間で問題が発生しないための方策が紹介された。
 サービス残業をなくす対策として豊島氏は、「外回りの営業社員等と事業場外労働に関する協定(労働基準法38条の2)を結び、営業1人ひとりに了解をもらい事業場管轄の労働基準監督署に毎年提出する。また役職手当、営業手当、諸手当に固定残業手当相当分を設けることで、8時間労働したとみなされる」と説明した。
 また、解雇に関する実態にも触れ、雇用契約書を必ず作り、解雇のルールを社員にも明確にしておくことが必要だと述べた。
 豊島氏は「今まで通りだと経済情勢から考えて給与を下げざるを得なくなる。事業環境を分析し、経営の成長戦略を立てることで、組織戦略も立ち、どんな人材が必要なのかを明確にすることで、社員との関係をよりよくしていくべき」と結んだ。

22年度会計中間報告を行う
総会は5月27日名鉄ニューグランドHで
愛鋲協 第8回定例理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は2月15日午後6時より、平成22年度第8回定例理事会を組合事務所で開催した。理事6名が出席し、総会に向けた準備事項の確認など、六議案について審議した。
 第1号議案の平成22年度会計中間報告に関する件は、馬場副理事長(会計担当、メイナン社長)より本年度の決算見込みが報告された。決算内容はおおよそ例年並みの見込み。
 第2号議案の平成23年度総会事前準備に関する件は、5月27日に名鉄ニューグランドホテルで開催する通常総会に向けて、必要な準備事項と日程が決められた。@組合員実態調査を行う。三月中旬に調査用紙を組合員に送付し、四月上旬にまとめる。A会計監査を四月二十日午後六時より組合事務所で行う。B会計資料・総会資料完成日を4月26日とし、同日午後6時から4月理事会(監査理事会)を開催する。
 第3号議案の事業委員会に関する件は、1月の実績が報告された。また事業部最低利益の確保について話し合われ、共同購入品の価格設定を確認するため、現在の取引企業の一覧と利益率を表にし次回理事会に提出することとした。
 第4号議案のISOに関する件は、鈴木理事長より検討委員会の進捗状況が報告された。委員会では、新しい日本独自の規格「Jスタイル」を作るか、ISOの規格のみとし世界の趨勢に合わせるかを審議。現時点では結論が出ず、引き続き検討していくことになった。
 第5号議案の広報委員会(広報誌「愛鋲協35号」)に関する件は、3月31日発行を目標に準備中(原稿集結3月上旬予定)であり、阿部広報部長(織田商店社長)より、各理事に対して投稿原稿の依頼が行われた。
 第6号議案のその他の件は、組合員一社より脱会届の提出がありこれを承認した。また、名市協の理事会に理事長が出席することを決定。親睦ゴルフを4月9日にさなげカントリークラブで行うことを決めた。
 次回理事会は3月29日午後6時より組合事務所で開催予定。

総受注高14ヵ月連続前年超え
海外受注はアジアが46.7%に
中部経済産業局1月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が2月28日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成23年1月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比78.7%増の296億5,100万円となり、14カ月連続して前年を上回った。前月比は3.2%減となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが36億6,400万円と12カ月連続、自動車工業向けが41億200万円と13カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比100.3%増の96億1,700万円と14カ月連続して前年を上回った。前月比は4.2%増となった。
 海外受注は、北米向けが14カ月連続、ヨーロッパ向けが13カ月連続、アジア向けが15カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比69.9%増の200億3,400万円と14カ月連続して前年を上回った。前月比は6.4%減。海外受注比率は67.6%となっている。
 国別にみると、1位の中国が60億3,500万円(前年同月比58.0%増)、以下、アメリカ44億7,800万円(同100.5%増)、ドイツ16億7,700万円(同212.3%増)、タイ8億1,900万円(同69.9%増)、インド7億3,800万円(同211.4%増)の順となった。
 地域別シェアは、アジア向け(トルコを含む)46.7%、北米向け26.1%、ヨーロッパ向け21.2%、その他6.0%となっている。
 販売額は、前年同月比67.4%増の177億4,500万円となり、10カ月連続して前年を上回った。前月比は28.3%減となった。
 受注残高は、前年同月比54.6%増の1,263億4,900万円となり、10カ月連続して前年を上回った。前月比は7.4%増となった。

日本テクノ 長期優良住宅やリフォームに!
ECODRAIN(エコドレン)誕生
長寿命で環境に優しい脱塩ビ製

 日本テクノ(社長=楠原富男氏、本社=愛知県津島市常盤町1-6)は、環境に優しい脱塩ビ製のフレキシブル排水管「ECODRAIN(エコドレン)」を開発、販売を開始した。
 同社は、平成4年の創業以来、脱塩ビにこだわり多くの樹脂製フレキシブル管を開発・販売(OEM)しており、このほど同製品を自社ブランドとして発売した。
 エコドレンは、最小曲げ半径150mmと抜群の柔軟性を実現し、排水管を効率的に設置できるだけでなく、着脱が簡便な継手によって排水管の更新・取り替えにも容易に対応できることから、水廻りのリフォームはもちろん、長期優良住宅の水廻りにも最適なフレキ管。
 更に、脱塩ビ系の樹脂製のため溶解してリサイクルでき、燃やしても有毒ガスの発生がなく環境にも優しい製品である。
 これらの点が認められ、エコドレンは「平成21年度ものづくり支援事業」に採択された。
【主な特長】
@推定耐用年数が30年以上と長寿命
A耐熱温度90℃
B脱塩ビでエコ部材
C排水管の設置をスピードアップ
D驚くほどの柔軟性
〈問合せ先〉
 日本テクノTEl0567-23-3570・FAX0567-23-3573
e-mail polydrain@gol.com

受注額3年ぶりの増加に
前年比約2.4倍の9786億円
日本工作機械工業会 2010暦年工作機械受注実績

 日本工作機械工業会は2月15日、2010年(暦年)工作機械受注実績の概要を発表した。内容は次の通り。
1、受注額
【概況】
 2010暦年の工作機械受注額は、前年比137.6%増の9,786億円で、3年ぶりにプラスに転じる結果となった。うちNC機は、9,342億円(同138.0%増)で受注総額同様3年ぶりのプラスとなった。内訳を見ると、内需は3,075億円で同92.6%増となり五年ぶりプラス、外需は6,711億円で同166.1%増と3年ぶりプラスとなった。
 月次の受注状況をみると、09年末から、中国を中心としたアジア地域で回復を示し、当年4月には受注総額が800億円台に達した。その後、欧州・北米も緩やかながら回復を続け、内需もJIMTOF以降持ち直しの動きを見せるなど、12月には単月で1,000億円に迫る988億円にまで回復してきている。
【内需の動向】
 内需は前年比92.6%増の3,0075億円と、90年バブル崩壊期の受注額(94年=3,155億円)を下回るなど、受注額は極めて低調にとどまった。伸び率を業種別に見ると全11業種のうち、「官公需・学校」を除く全ての業種が前年を上回るものとなった。主な業種では、一般機械向けが同82.2%増(1,256億円)、自動車向けが同163.9%増(894億円)、電気・精密向けが同101.9%増(407億円)、航空・造船・輸送用機械向けは同25.6%増(140億円)となっている。
 月次の受注状況は、年央に弱含みな動きも見られたが、10月末のJIMTOFの開催を契機として、11月以降300億円台に乗せるなど、増加傾向を示す状況となっている。
【外需の動向】
 外需は前年比166.1%増の6,711億円で、アジアの著しい伸長により史上4番目の受注水準を記録するまでに回復した。
 主要三極の状況を見るとアジアでは、東アジアが前年比200.2%増(3,203億円)、その他アジアが同182.3%増(885億円)となり、アジア計では同196.2%増(4,088億円)と史上最高額を記録した。国別に見ると、東アジアでは中国が11月に単月で史上最高額(277億円)を記録し、電気機械、自動車、一般機械などの業種で旺盛な受注が見られ同190.4%増(2,530億円)となり、台湾(同261.6%増)、韓国(同241.8%増)も高い伸びを示した。その他アジアでは、年前半にアセアン地域でIT関連、自動車などで受注が増加し、タイ(同278.9%増)、その他(同130.0%増)などは堅調増と言えるまでになっている。一方、インド(同205.1%増)は回復傾向にあるものの、2008年水準(325億円)を下回り、他のアジア諸国に比べ緩やかな動きとなった。
 欧州は、ユーロ安を背景に輸出関連企業の投資などが比較的好調に推移してきているが、主要三極の中では、回復の足取りが最も緩慢となり、欧州計は前年比127.2%増(1,061億円)とピーク時(07年=2,769億円)の4割以下にとどまった。国別では、ドイツ(同181.7%増)や、うち中欧(同206.0%増)、その他西欧(同331.2%増)などは高い伸び率を示しているものの、総じてみれば低調な回復となった。
 北米は年後半にかけて回復の足取りを早め、北米計は前年比134.3%増(1,418億円)となった。北米の内訳を見ると、アメリカは9月のIMTS効果による受注増のほか、自動車、エネルギー関連、航空機などの受注が増加傾向を示し同127.3%増(1,287億円)となり、メキシコ(同550.9%増)、カナダ(同158.6%増)も自動車、エネルギー関連で堅調に増加した。
 次に、外需に占める各地域のシェアはアジア60.9%(前年比6.2ポイント増)、欧州15.8%(同2.7ポイント減)、北米21.1%(同2.9ポイント減)となり、アジアが大幅にその地位を拡大し、史上初めて六割を超えた。中でも中国の外需全体に占める割合は37.7%(前年比3.2ポイント増)にまで上昇した。
 外需業種別に占める各地域のシェアは、一般機械向け(1,855億円)はアジア52.0%、北米28.6%、欧州16.6%となり、アジアが5割強を占め、自動車向け(1,810億円)ではアジア72.1%、北米17.0%、欧州8.3%となり、アジアが七割強を占めている。電気・精密向け(1,755億円)はアジア86.6%、欧州6.8%、北米6.4%と9割弱をアジアが占めた。一方、航空・造船・輸送用機械(318億円)は北米45.3%、欧州31.8%、アジア20.4%となり、欧州と北米で8割弱を占める状況となった。
【受注に見る機種別の動向】
 受注額を機種別(含むNC機)に見ると、全11機種中9機種が前年比プラスとなった。主な機種では、機種別比率の4割強を占めるマシニングセンタが前年比149.6%増、3割を占める旋盤が同134.1%増となった。それ以外では、歯車機械(同247.6%増)、研削盤(同179.0%増)、FMS計(同177.0%増)、放電加工機(同142.5%増)、専用機(同120.5%増)が前年比で2倍以上の伸びを示している。
2、販売額
 販売額は前年比42.6%増の8,513億円で3年ぶりにプラスとなり、うちNC工作機械も同41.4%増の8,147億円と3年ぶりのプラスとなった。
 機種別(含むNC機)に見ると、全11機種中7機種が前年比プラスを示し、主な機種では販売額全体の4割強を占めるマシニングセンタが同66.6増%、3割を占める旋盤も同50.7%増となった。
3、受注残高
 2010年末の受注残高は、前年比32.9%増の5,084億円となった。当該年末の受注残高を直近3カ月(10年10〜12月期)の販売額平均で除した「受注残持ち月数」は6.4カ月で前年末に比べ2.7カ月減少した。これは、旺盛な外需を背景に稼働率を上げるなどの結果と考えられる。また、NC工作機械の受注残高は同35.2%増の4,789億円となった。

洗面器などの配管施工時に
『洗面レンチ』新発売

TOP コンパクトヘッドで作業し易く
 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市)は、洗面器、洗面台、流し台の下などの手の入りにくい狭小スペースでも作業ができる工具として「洗面レンチ」(製品番号SMW―1032)を開発、2月21日に発売した。
 洗面レンチの主な特長は次の通り。
 @コンパクトヘッド
 首振り角度180度、ラチェット駆動ができるため、奥まった、込み入った狭いスペースでも作業し易く、また、鍛造製なので強靭で耐久性に優れている。
 Aハンドル部3段階伸縮(全長297mm〜472mm)
 配管などの障害物のある場所でも、長さを調節して使用できる。
 B六角コマ(対辺13mm)付き
 手締め(緩め)では締め付け(緩め)が足りない場合に、板ラチェットなどを差し込んで使用できる。
 Cクロスバー
 スライドするため、狭い場所でも邪魔にならず使用できる。
 標準価格は8,860円(税込価格9,303円)。

アジアを中心に外需が好調を維持
受注高08年9月以来の1000億円超え
日本工作機械工業会 1月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2011年1月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、1月の受注額は、前年同月比89.8%増の1,046億円となり、14カ月連続で増加した。前月比でも5.9%増と3カ月連続で増加し、2008年9月以来28カ月ぶりの1,000億円超えとなった。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比100.4%増の316億円で、14カ月連続のプラス。前月比も0.3%増で3カ月連続して増加と堅調に推移しているが、金額はピーク時の半分以下の水準でほぼ横ばいの傾向にある。
 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、前年同月比で9業種がプラス、前月比では5業種がプラスを示した。
 主要4業種は、前年同月比ですべてがプラスとなり、前月比では「一般機械」「自動車」がプラスに、「航空・造船・輸送用機械」は前月のスポット受注の反動減となった。受注額は次の通り。
▼「一般機械」134億円(前年同月比2.2倍、前月比20.8%増)
▼「自動車」100億円(同2.2倍、同10.5%増)
▼「電気・精密」33億円(同63.4%増、同22.0%減)
▼「航空・造船・輸送用機械」8億円(同23.1%増、同74.5%減)
 外需は、前年同月比88.5%増の730億円と15カ月連続で増加を示し、前月比でも8.5%増と3カ月連続のプラスになった。2008年7月以来30カ月ぶりの700億円超えとなり、欧米は減少したものの、アジアがさらに伸長した。
 主要三極の受注額は次の通り。
▼「アジア」449億円(前年同月比72.7%増、前月比17.1%増)
▼「欧州」115億円(同2.1倍、同0.8%減)
▼「北米」152億円(同2.1倍、同3.2%減)
 アジアは初の400億円超えとなり、このうち東アジアの370億円は史上最高額を記録、外需全体に占める東アジアのシェアが5割を突破した。アジアの主要4業種はすべて前月比プラスで、「航空・造船・輸送用機械」を除き、今回復期の最高額となった。
 欧州は、全体ではほぼ横ばいで推移。ドイツは5カ月ぶりにマイナスとなった。業種別では、「一般機械」が今回復期の最高額を4カ月連続で更新した。
 北米は、前月比マイナスとなるも、2カ月連続の150億円超え。アメリカが減少したが、メキシコは自動車関連を中心に増加している。業種別では、「自動車」「電気・精密」が今回復期の最高額となった。

業界最速・最小・最軽量 金型監視装置
PLUS-E(PE―500)発売
ウシオライティングタッチパネルを採用

 ウシオライティング(社長=山中茂樹氏、本社=東京都中央区)は2月15日、プラスチック射出成形機、ダイカスト成形機用の金型監視装置「PLUS―E(プラスイー)」について、現行品のPE―400に加え、新型PE―500を同日から販売開始すると発表した。
 金型監視装置は、プラスチック射出成形機やダイカスト成形機で使用される金型について、成形品の落下不良、インサート品の挿入ミス、成形不良、ピン折れなどを監視し、成形機を停止、あるいは自動復帰させることにより、金型破損を防止する装置。ごくわずかな監視時間で、成形機に使用される高価な金型の破損を防ぎ、設備稼働時間のロスと、製造に関するトータルコストの低減を実現する。
 PLUS―E(PE―500)は、小型、軽量、本体とモニタを一体化したオールインワン設計など、従来機の特長をさらに進化させ、完全リニューアルを遂げた。
 特にPE―500は、タッチパネルを採用したことで操作性を大幅に向上させるとともに、さらなる軽量化、ダウンサイズを達成。これにより、ユーザは、金型監視における高速処理、高精度監視を、これまで以上の簡単な操作で行うことができる。
【リニューアルのポイント】
◆タッチパネルの採用
 タッチパネルの採用により簡単操作を実現。タッチパネル画面上では、監視エリア作成、監視条件設定、感度変更をはじめ、すべての操作が行える。また、テスト機能、カメラ調整、ノイズフィルタなどの監視支援機能も充実している。
◆ハイサイクル化支援
 0.03秒の画像取り込み時間に加え、独自の演算技術により、データ処理時間を短縮。また、これまで難しかった、サイクル時間が2秒以下の高速成形における監視にも対応可能とした。これらにより、監視に必要なトータルタイムを抑えることができるので、ラインのハイサイクル化、ひいては製造にかかるトータルコストの低減を実現する。
◆小型、軽量化
 従来機(PE―400)と比べて、装置自体を約25%ダウンサイジングさせたコンパクトボディながら、モニタ画面は6.5インチから8.5インチへと大きくし、より見やすく、使いやすくした。また、タッチパネルや新機能を搭載させたにもかかわらず、質量は950gと軽くしたことで、業界最小・最軽量を達成した。
◆監視の高精度化
 高精度カメラと独自の画像処理技術により、極めて誤動作の少ない、安定した精密監視を可能にした。
◆極めて誤動作の少ない安定監視の実現
 独自の補正技術により、外乱光、振動による影響を最小限に抑えたことで、いわゆる「チョコ停」を低減することができる。また、精密金型の監視においても、これまで以上に誤動作の少ない、安定した監視が可能。
【その他の新たな機能】
◆自由なエリア選定
 これまで最大16であったエリア設定数を20にしただけでなく、多角形のエリア設定も可能にした。また、監視エリア/無監視エリアを自由に設定することもできる。
◆テスト機能
 監視条件設定後、監視の確認を行うテスト機能に、新たにNG箇所をリアルタイム表示する機能を加えたことで、これまで以上にスムーズな確認作業が行える。
◆カメラ調整支援機能
 新たに開発したソフトウェアにより、簡単に、最適なピント合わせを可能にする。
◆詳細設定モード
 標準設定モードに加え、詳細設定モードを用意したことで、より精密な監視も行える。
◆世界標準機
 RoHS指令、FCC CLASS―Aに適合している。また、標準で日本語、英語、中国語、韓国語に対応するほか、その他言語にも対応できる拡張性を備えている。
◆高いフレキシビリティ
 二色成形機、タテ型ロータリ成形機(二金型、三金型)などでも安定した監視が可能。また、ショートショット、バリといった不良品監視での不良排出機能も備えたことで、工場の自動化にも貢献する。
◆データの外部記憶
 従来機(PE―400)において、国内で初めて可能にしたデータの外部記憶機能を充実させた。本体に搭載したコンパクトフラッシュ(CF)カードスロットにCFカードを挿入することで、金型ごとの設定条件や監視実績情報、NG発生時の画像などを保存できるので、データや画像を解析することにより、問題の解決に役立つ(特許)。
【主な用途】
 キャビティ・コア金型の残留監視、インサートワークの不良・挿入ミス監視、ショートショット監視、スライド位置・エジェクタ戻り位置監視、エジェクタピン折れ監視、簡易製品検査、ダイカスト金型監視。
【主
な仕様】
▽電源=DC24V
▽消費電力=24W
▽外形寸法=250(W)×160(H)×60(D)mm、突起部を除く
▽重量=950g
【販売について】
▽希望販売価格=135万円(税抜)
▽販売目標=初年度約1,000台
▽国内発売開始日=2011年2月15日、海外については2011年6月の発売を予定

開発部門を愛知県に集約し
ものづくりセンターを新設
アロン化成 展示ルーム・研修施設充実

 アロン化成(社長=矢田昭氏、本社=東京都品川区)は研究開発機能のより一層の充実を図るため、「ものづくりセンター」の新設を決定した。
 アロン化成は2013年を最終年度とする中期経営計画の骨子として、ものづくり力の強化を掲げ、管材事業、ライフサポート事業、成形材事業、環境ビジネス事業の技術力を集結し、新たな事業分野の創出を目指す。
 そのため、従来、各事業所に分散していた開発部門を一拠点(ものづくりセンター)にし開発領域を拡張していく計画。
 また、センターは会社の歴史や製品を紹介する展示ルーム、製品を手に取って体感できる体験ハウスなどを備え、充実したユーザー研修会等も行える。
 新設にあたり、センター広報担当者の名古屋支店山本さんは「竣工の折にはぜひ皆様、『ものづくりセンター』にご来場いただき、アロン製品の知識を深めて頂ければ幸いかと思います」と話している。
【ものづくりセンター概要】
・所在地=愛知県東海市新宝町30-6(アロン化成名古屋工場西側隣接地)
・敷地面積=22,523u(東京ドーム0.5個分)
・開設予定=2011年10月(8月完成予定)
・施設構成=研究開発施設、展示体験施設
・特徴=全館バリアフリー、エコロジー配慮型施設

宮本眞由美氏を講師に迎え
“開運・色風水”セミナー
愛機工 熱田支部・青年部合同で

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の熱田支部(支部長=滝沢有一氏・松本商店社長)と青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)の合同講演会が2月16日午後6時30分より、名古屋市中区金山の名古屋都市センターで開催され、宮本眞由美氏(Asian Beauty―COLORS代表)の「運気を上げる“開運・色風水”セミナー」に30名が参加した。
 色風水は手軽に取り入れられることで人気があり、セミナー後は活発な質疑応答も行われていた。
 《講演要旨》
 色にはそれぞれ「色彩効果」がある。この効果をうまく活用すると、コミュニケーションがスムーズになる、仕事の能率が上がる、ストレスに強くなる、気持ちが明るく前向きになるなど、人生に「プラス」に働く。
 今回は仕事にプラスになる色彩効果、人間関係をより良くする色彩効果など、使うと良い「ご利益」のあるカラーを紹介。
 ◆仕事の運気をぐぐっと上げる、おすすめご利益カラー
 その一【赤】
 赤の色彩効果(ご利益パワー)は、自信に満ちた、パワフルな行動派になること。自信がつく、やる気倍増、粘り強くなる、自己主張ができる、競争心が芽生えるなど、心が強くなる。また、決断が早くなる、チャレンジ精神が旺盛になる、失敗を恐れない、人を引っ張るなど、行動力がアップする。さらに、存在感が増す、リーダーとして認められる、人目をひく、他者・他社より目立つなど、注目度がアップする。
 赤の効果的な使い方は、@ワンポイントに使う(大量に使い過ぎると焦り、イライラ、反発、嫌悪感などが起こり逆効果)Aここ一番の勝負カラーにする(勝負時に使うことでよりヤル気を高める、毎日使うと疲労感が出る)Bネクタイやシステム手帳、携帯電話などビジネス小物に使う(活力を高めるので仕事がはかどる)。
 その二【水色】
 水色の色彩効果(ご利益パワー)は、知的で冷静なアイデアマンになること。ストレスを受け流す、落ち着く、気持ちが静かになる、感情的にならない、集中できるなど、冷静になる。また、感受性が豊かになる、閃き、新しいアイデアが浮かぶ、創造性、想像力など、創造力がアップする。さらに、爽やかな印象になる、真面目で丁寧な人に見られる、誠実で控えめに見られるなど、好感度をアップする。
 水色の効果的な使い方は、@デスクまわりに使う(仕事に集中しやすい、同時進行で複数の仕事を処理できる、能率が上がる)Aサポート役の時に使う(確実にまわりをサポートしてくれる誠実な人だと信頼される)Bワイシャツ、ネクタイなど衣類に使う、システム手帳、ペン類などデスクまわりで使う。
 その三【黒】
 黒の色彩効果(ご利益パワー)は、格調高いカリスマ性が身につくこと。品格が上がる、高級感がでる、洗練されたイメージになる、大物の風格、重厚感など、格上げする。また、自他に対して厳しくなる、プロ意識が強くなる、妥協しない、本格派・本物志向など、厳格になる。
 黒の効果的な使い方は、@全身真っ黒にしない(全身に使うと威圧感が強すぎるためコミュニケーションが悪くなる)Aつやのある黒だと華やかさ、セクシーさが加わる。
 ◆人間関係をより良くする、おすすめご利益カラー
 その一【オレンジ色】
 オレンジ色の色彩効果(ご利益パワー)は、人生を楽しむポジティブさが身につくこと。初対面で好印象を与える、親しみを与える、会話が弾む、開放的になるなど、早く打ち解ける。また、人に喜んでもらうことに喜びを感じる、人の面倒をよくみる、機転が利くなど、サービス精神。さらに、飲食によるコミュニケーションが良くなる、パーティー宴会が盛り上がるなど、飲食がすすむ。
 オレンジ色の効果的な使い方は、@ワンポイントに使う(大量に使い過ぎると大衆的でリーズナブルなイメージが強くなり逆効果)A初対面の時に使う(明るくポジティブな第一印象を残す、会話上手なフレンドリーな人だと思われる)BTシャツなどの普段着やネクタイ、ハンカチなどの小物に使う(気持ちが明るくなり生活が楽しくなる)。
 その二【グリーン】
 グリーンの色彩効果(ご利益パワー)は、周囲と調和し、居心地の良い環境を作ること。仲間意識が芽生える、協力しあう、和を大切にする、気配りができるなど、協調性が高くなる。また、呼吸が楽になる、ストレスが軽くなる、心身の疲れがとれる、のんびりできるなど、リラックスできる。さらに、1年中快適になる、オールシーズンに向くなど、温度調整がしやすい。
 グリーンの効果的な使い方は、@植物を取り入れる(緑の植物をインテリアに使うと心身のストレスを和らげ、癒してくれる)A休憩室に使う(リビング、トイレ、お風呂など、一息つける場所に使うとよりリラックスできる)B衣類に使うなら淡いグリーンや抹茶色、深緑などがおすすめ。ネクタイなどの小物が使いやすい。
 ◆金運を良くする、ご利益カラー
 金運アップには黄色、山吹色、ゴールド。不動産、財産アップには白、生活の豊かさにはベージュ、茶色。
 効果的な使い方は、@財布の色を金運アップカラーにするA洋服や小物に使うBラッキーカラーの花(生花)を飾る。
 財布の金運の寿命は3年。3年以内で新しいものに変えるのが望ましい。領収書などは財布に入れない方がよい。
 寝方にも金運の良し悪しがあり、北枕にすると金運がアップする。逆に南枕だと、健康面でもストレスがかかりやすい。東枕は仕事運が上昇。枕カバーは白い方が良い。
 色風水でみる今年の金運の特徴は「楽しみごとに使ったお金は良縁になって戻ってくる」。自分自身が楽しい、嬉しい、おいしいと感じることにお金を使うことで運気がアップする。また、人に喜んでもらう楽しんでもらうことにお金を使うと、それが縁となり人脈や仕事が広がり、やがては収入に結び付くという「育って帰ってくる」金運が育つ。
 大切なことは「無理をしない」こと。気が進まないのに無理に使ったお金は、良い縁を生まずに浪費に終わってしまう

三井精機工業 新製品発表展示会開催
未来に向かって新たなステージへ
MTF2011 in  NAGOY

 三井精機工業(社長=岩倉幸一氏、本社=埼玉県比企郡川島町)の「MITSUI TECHNICAL FAIR(MTF)2011 in NAGOYA」が2月14、15日の2日間にわたり、名古屋市名東区の名古屋営業所ショールームで開催された。
 毎年恒例の展示会で、今回は新製品の5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex750―5X」をはじめ、インバータコンプレッサ「Zgaiard(ジーガイア)」の小型機シリーズなどが発表された。名古屋のほかに、本社、大阪、福岡でも開催。
 名古屋では開会に先立って、初日の午後零時30分よりオープニングセレモニーが開かれ、同社の代理店や販売店ら百数十名が出席した。
 冒頭、岩倉社長は挨拶で、日頃の愛顧に対して礼を述べた後、「日本の景気は新興国の経済に支えられて、今の経済状況があると考えている。三井精機の工作機械は多機能で高性能だから、中国に行くのは難しかろうと考えていたが、その状況も変わりつつある。中国でも、我々が作るような高度な機械が必要な状況になってきている。なかなか我々の機械は規制があって売るのが難しくなっているが、三分の一は中国向けとなりつつある。国内産業も中国向けで忙しくなってきている。我々の作るコンプレッサは工場のインフラで、工場が動けば、コンプレッサも動く。ピーク時の2008年前半と比べても七割以上の状況にあり、8割ぐらいまで回復できるのではないか。この様な状況を受けて、三井精機は2010年度の目標を達成できるかどうか。通期で黒字を確保するというのが現在の我々の目標。ぜひ皆さんの協力をお願いしたい。2011年の社方針は『最高の商品と最高のサービスを提供しよう』で、最高を目指していきます」と同社の現況について語った。
 寺澤営業本部長(専務)が営業展開について説明。基本方針として、@営業リソーセスの更なる有効活用A営業活動の見える化・責任の明確化B〈コンプレッサ〉シェア23%確保と25%の達成C〈工作機械〉月15億円の生産の平準化に即した受注活動の四点を掲げ、取り組んでいく。寺澤氏は「名古屋が元気でなければ、日本のモノづくりが活気づかない。皆様で名古屋をぜひ引っ張って、我々名古屋営業所のバックアップをお願いしたい」と述べた。
 このあと新製品の紹介が、加藤営業副本部長(国内営業部長)より行われた。
●5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex750―5X」は、省スペース、高精度。550より一回り大型化して、約六割大きなワークを乗せられる。価格は一割五分程度のアップと、コストパフォーマンスに優れている。
●横型マシニングセンタ「HU100」は、HS6の発展形で、モジュール機として新しく提供する。XYZのストロークは、それぞれ三種類の中からユーザーの加工物に合わせて、好きなように組み合わせができる。更に回転軸も多くのバリエーションを揃え、豊富な組み合わせが可能。HU100―5XLLは2.5mまで加工できる。ニッチな分野だが多くのバリエーションを持っている。
●インバータコンプレッサ「Zgaiard(ジーガイア)」は、昨年発表した22kW、37kWのシリーズに、小さくてパワフルな7.5kW、11kW、15kWの3機種を投入。業界一のコンパクト、業界一のノイズレベル(静粛性)、高品位なデザインが特徴。無駄なエネルギーを放射せずに、CO2の削減をして、ユーザーの生産性向上につなげる。背面吸気を無くし、レイアウトも自由。また、ファンインバータにより無駄にファンを回さないよう、とことん省エネにこだわっている。
●大型コンプレッサとして、インバータの省エネ対応機種「ZV―150WS」を新発売。三井精機は、大型から小型までの省エネ対応のコンプレッサをラインナップしている。
 式典終了後、展示会場では来場者が商品の説明を聞いたり商談をする姿があちこちで見られ、盛況だった。
 また、同時開催された3つの技術セミナー、@航空機業界と三井精機の関係Aコンプレッサーにおける省エネセミナーBOSG加工セミナー「工具を活かす5軸加工」はいずれも好評を博した。

新会長に新栄商會顧問吉野氏
カンパニー制導入で独立性強化
中部日本コロマント会 平成23年度総会開催

 サンドビック(社長=藤井裕幸氏、コロマント事業部=名古屋市名東区)の中部地区における販売店・代理店からなる「中部日本コロマント会」の平成23年度総会が、2月8日午後2時50分より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。総会では、任期満了に伴う新役員改選が行われ、3期6年に渡り会長を務めた不二工具社長の加藤氏が勇退し、新会長に新栄商會顧問の吉野氏が事務局より推薦され、満場一致で承認された。
 総会は中部日本コロマント会新役員選出、藤井サンドビック社長の挨拶、優秀特約店表彰に続いて、講演も行われた。
 新役員は次の通り
▽会長=吉野氏(新栄商會顧問)▽副会長=三輪氏(中央工機社長)▽幹事=白柳氏(大誠専務)、長屋氏(三和精機社長)、折敷地氏(共栄社長)、大霜氏(三登工販社長)
 挨拶に立った吉野会長は前会長の加藤氏(不二工具社長)に敬意を表し、「私は昨年自社の社長から顧問になりまして、再び大役で驚いております。皆様方のご協力をぜひお願いしまして、会の発展とコロマント製品のシェアアップに貢献したいと思います」と抱負を語った。
 続いて藤井サンドビック社長が、出席方に礼を述べ、昨年の活動報告と今年の施策を説明した。
・切削工具の定期診断サービスであるSTC活動では、販売店、代理店と共に3,230件を訪問し、質の向上に努めた。
・優秀な販売店の営業担当者を特別に支援する制度のサンドビック・プレミアムクラブは昨年全国で百名を突破し、メンバー増強に向け中部地区を強化する。
・CMA活動では、エンドユーザー対象に要望を聞いて回り、改善につなげている。今回要望を反映し、日本独自の販売店向けカタログを作成して三月に発行を予定している。
・2011年新製品としては、航空機やエネルギー関係の難削材向け製品を3月と10月に世界同時発売の予定。またサンドビックジャパン50周年キャンペーンを大々的に実施する予定。
 サンドビックは一月から、カンパニー制へ移行した。従来敷いて来た事業部制においては、各事業部はサンドビックという枠組みの中で事業を行う傾向にあった。しかし、リーマンショック以降環境が劇的に変化する中で、組織のスピードと新たな発想、及びその実行がなければあらゆる企業が立ち行かなくなっており、発展の著しいアジアなどの海外でダイナミックにビジネスを展開していく上で、企業は独立性と各種決定権限を増す必要があり、カンパニーという独立性の高い組織体制を導入した。また、スウエーデンの本社及び世界各国の拠点においては、各プロダクトエリアが独立してビジネスを行っており、各国と同様の組織形態を敷く必要性もあった。コロマントカンパニーをはじめ5つの事業部のトップをカンパニーの社長とした。
 コロマントカンパニーでは藤井社長をトップに、営業本部をはじめ、新たに機械搭載工具を専門に扱う「マシンツーリング部」を新設し、部長に藤村氏が就任した。また営業本部の松島部長から、就任挨拶と営業本部の基本方針説明があった。
 続いて平成22年度優秀特約店表彰が行われ、15社に優秀特約店として、感謝状と副賞が贈呈された。
 その後、三和精機の寺澤営業部部長がSTCの成功事例を発表し、鈴木業務推進本部長が「サンドビックのアジア戦略〜アジアの現状と展望〜」について講演した。講演会終了後は、会場を移して懇親会が開かれた。
2010年の業績などを報告
藤井社長との記者懇談会

 中部日本コロマント会総会に先立って行われた記者懇談会で、藤井サンドビック社長は2010年のサンドビックグループとサンドビック(日本)の業績を発表した。
 昨年のグループ全体の売上高は、日本円にして1兆745億円。その中のツーリング部門(工具部門)は3,106億円となった。
 サンドビック(日本)は、売上高が前年比28%増の182億4,500万円。営業利益10億8,700万円、経常利益10億8,100万円、当期純利益7億7,100万円と黒字転換し、一昨年に比べて大幅に業績が回復した。
 また、今年からカンパニー制を導入し、従来の事業部からコロマントカンパニーとなったことを報告。マシン・ツーリング部を新たに発足させ、前営業本部長の藤村氏を部長に充てた。
 サンドビックグループの新しいCEOにロフ・ファクサンダー氏(41歳)が2月1日付で就任。またサンドビックコロマントのスウェーデン本社社長にケネス・V・スンド氏が再任したことも併せて報告された。

工具ネット販売や給与改定等
最近の動向を情報交換
名機工同友会 2月定例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)の2月例会が2月22日午後6時30分より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催された。
 冒頭、金原会長の挨拶に続いて、今回限りで近代精機の可児社長が会を引退し、替わって常務取締役の可児宣彦氏が出席することになり、社長が今までのご厚情に御礼を述べた後、後任の可児氏が「素晴らしい会に参加させて頂き、光栄に思います。この会で色々勉強したいです」と抱負を述べた。その後各部の報告が行われた。
 事業部より、共同購入の実績について報告され、引き続き協力が呼び掛けられた。
 情報交換の場では、今月のテーマ@給与改定についてAあなたの会社の強みと弱みについてB社員とのコミュニケーションについてCeコマース(工具ネット販売)についてDその他、近況報告についての五点で意見を交わし、主に次のような意見が出された。
 @給与改定について
・「春に昇給するが、部長級は行わず、役員は給与カットのまま」
・「四月給与からリーマンショック前に戻す」
・「リーマンショック後、人件費を削減した。同業者の中では高い水準だったので、今が標準だと思う。売上げも現状を維持している状況から、特に見直しは考えていない。よかった分はボーナスに還元しようと考えている」
 Aあなたの会社の強みと弱みについて
・「強みは若さと人数の多さ」
・「弱みは特定業種のユーザーが多いので、ダメージを受けやすい」
 B社員とのコミュニケーションについて
・「半年に一度面談をしている。何かあれば話をしてくれるが、半年に一度は多いのか少ないのか。皆さんはどうでしょうか」
・「少人数なので、毎日がコミュニケーション。毎月会費を集めて、食事に行ったりしている。マンネリ化するのでたまにメーカーさんも交える」
 Ceコマース(工具ネット販売)について
・「我々の業界にとってネット販売は遅い方だと思う。一緒に上手にやっていけばいいと思う」
・「購買システムを導入し一切合切持っていかれる危機的な状況にあると思う。中部地区はあまり進んでいないがこれからが怖い。大手文具通販サイトがシステム会社と共同で購買システムを構築している動きがある。大手工具通販サイトは現在BtoB(企業間取引)だがBtoC(企業と一般消費者との取引)の動きもある。打つ手はあると思うので、全体で取り組む必要がある」
・「ネット販売はセットメーカーの製品ウエイトが高く、弊社は低いので影響は少ない」

シーケンサとIT技術を直結
「FA機器総合展示会」開催
三菱電機名古屋製作所2000名以上の来場で活況

 三菱電機の機器事業部(事業部長=神田正志氏、住所=名古屋市東区)では、2月22日、23日の2日間、同社名古屋製作所内FAコミュニケーションセンターにおいて、最新の三菱電機FA(ファクトリーオートメーション)・配電制御機器および技術情報を紹介する「三菱機器総合展示会」を開催し、全国から自動車、液晶、半導体、食品を中心とした、各種製造業関係者ら2,000名以上が来場し、活況を見せた。
 同社は生産ラインで機械に動作順序を指定し、工程に沿った動きをするための制御装置である「シーケンサ」が業界トップシェア。最新のシーケンサとIT技術を使い、生産現場と上位情報系システムを直結することで、工場の「見える化」を実現する。それにより現場に潜む課題を見つけ解決することで、生産設備の高性能化や保守コストの削減など、生産工程のトータルコスト削減を図り、生産性を向上させる提案を行っていた。
 一例として「MELFASQシリーズ」は、従来だとシーケンサとロボットの立ち上げ作業はプログラミング言語が異なる為、別々の技術者が行い無駄な時間が発生することもあったが、シーケンサ言語だけで制御するので、シーケンサ技術者のみでシーケンサとGOT(表示器)から簡単にロボットの操作、モニタ、制御が行える。
 その他同時開催として、セミナーや工場見学会、技術相談会も行われた。

鋳鋼生産 外需が下支え
鍛鋼の受注環境は堅調
日本鋳鍛鋼会1月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同18工場)の平成23年1月分の生産実績(速報)を集計し、2月24日に発表した。
 それによると1月の生産は、鋳鋼が前年同月比9.1%増の16,425トンとなり9カ月連続のプラス、鍛鋼は同5.1%増の43,516トンと12カ月連続のプラスになった。また、前月比は鋳鋼4.3%減、鍛鋼18.7%減であった。
 現在の生産状況について同会は、鋳鋼においては、新興国を主体とした旺盛な外需に支えられ建設機械向けが好調に推移し生産の下支えとなっており、その他の機種については回復はしているものの回復度が小さく低レベルに止まっているとしている。
 一方、鍛鋼は建設機械、自動車を中心に総じて受注環境は堅調であり、今後しばらくは現在の生産水準で推移するとの見方を示している。
 なお、1月の各地区の生産状況は次の通り(前年同月比)。
 【鋳鋼】北海道54.9%、東北112.5%、関東信越129.6%、東海北陸140.3%、近畿78.6%、中国81.3%、四国132.4%、九州115.9%。
 【鍛鋼】北海道89.8%、関東信越122.1%、東海北陸102.8%、近畿112.9%、中国133.3%、九州84.5%。

『トラブル・クレーム処理&
新規開拓のポイント』
愛機工 営業社員研修を実施

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月21日午前9時より名古屋市工業研究所において、営業社員研修「トラブル・クレーム処理&新規開拓のポイント」を実施した。
 同組合が取り組む社員戦力化事業の一環として行われる営業社員、業務社員を対象にした社員研修で、41名が参加。
 研修では、客から見たトラブルやクレームの考え方を学び、これらを上手に対処することで、より一層の信頼関係を構築できる対処法を習得。また、日頃の営業交渉術をはじめ効果的・効率的な新規開拓の考え方や成功のポイントなどを学んだ。
 講師は名南経営・人材開発支援チームの森崇幸氏。
 研修前のオリエンテーションで、林理事(広島商事社長)が「世の中は変わってきておりますので、少しでも新しい事を見つけて、明日からの営業に活かしていただければと存じます」と挨拶。
 森氏が登壇し研修に移った。研修は次の項目に沿って行われた。
 @新規開拓なくして会社の発展はない A新規開拓営業はなぜ必要か?B新規開拓営業における五つのポイント
 @クレームと上手に付き合う Aそもそもクレームとは何かBクレーム対応の基本C人はなぜ怒るのか?D顧客の怒りを静める心理戦術E信頼を得るための正しいクレーム対応法
 @ビジネス交渉術 Aネゴシエーションとは何か?B交渉にあたっての心構えC行動の動機を理解しようD交渉テクニックE交渉に必要な要件

服部将康氏(服部)優勝
愛機工西支部 第3回ボウリング大会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産会長)は2月10日午後7時より、中川コロナワールド・コロナキャットボウル中川店において「第3回西支部ボウリング大会」を開催、支部員とその従業員ら34名が参加して親睦を深めた。
 当日は、同ボウリング場の斎藤プロよりルールー等の説明があった後、前回優勝者の熊崎登朗氏(光研磨)の始球式でゲームスタート。
 二ゲームで日頃の腕前を競った結果、服部将康氏(服部)が四四二ピンと圧倒的な強さを見せ、熊崎氏の連覇を阻んだ。
 ゲーム終了後は、表彰式が梅村理事(梅村本店社長)の司会進行で行われ、冒頭、滝川支部長が「三連休前のお忙しい中、大勢の方に参加していただきありがとうございます。このボウリング大会だけが従業員の方にも集まっていただける唯一の行事です。皆様の楽しい顔を見ておりますと、今後ともぜひ続けられるようにしていきたいと思います」と挨拶。
 各賞受賞者に賞品や同ボウリング場からの景品が手渡された。また支部長より、持ち回りのトロフィーの製作を検討することも発表された。
 最後に、今大会を設営した吉野理事(吉野機械工具社長)の締めの挨拶で終了した。
 上位入賞者は次の通り(敬称略)。
▽優勝=服部将康 442ピン(服部)
▽準優勝=熊崎登朗 398ピン(光研磨)
▽第3位=志水正之輔 379ピン(服部)
▽ハイスコア―=服部将康 278ピン


2011年3月20日(日) 2413号
役員改選期のため委員会発足
5月17日に通常総会
愛知県管工機材商協組 定例理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、3月8日午後6時10分より、名古屋都市センターにおいて「定例理事会」を開催し、5月17日に通常総会を開催することを決める一方、各種報告事項を承認した。
 当日審議された事項は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月18日に、名古屋マリオットアソシアホテルで、来賓はじめ正会員、賛助会員ら322名が出席して開催され、収支も予算枠内に収まった。
 また、新年会の段取りをチェックするマニュアルを作成することが決まった。
▽第2号議案=人確委員会報告
 「優良従業員表彰」記念式典と講演会を新年賀詞交歓会に先立ち開催した。36名が受賞し社員を立てることができた。表彰状を内製したことで、記念品を増額できた。収支も予算内で収まった。 人確事業は期初計画を全て実行できた。3年目の来期からも会員各企業の採用活動や社員定着促進の後押しをする。
▽第3号議案=各部会報告
 @流通部会=人確事業の一環として人材育成セミナーを2月17日に東別院会館で開催し、34名が出席した。「流通業における雇用環境改善」を演題にウイニングコンサルタント社長の豊島維大氏に解説してもらった。
 A広報部会=組合だより125号(3月1日付)が発行された。
 B加入促進部会=3社から脱退届けが提出され、承認された。
・賛助会員=森永エンジニアリング住宅機器販売部(東京都港区)、ブロードリーフ(名古屋市東区)
・正会員=シミズ(豊橋市瓜郷町)
 賛助会員の加入促進に努めることが確認され、脱退意向を示した正会員に、理事長と事務局が出向いて踏み留まってもらうよう話しをした、という報告がされた。
▽第4号議案=青年部(愛青会)報告の件
 2月25日に実施した若手独身社員向け「ボウリングパーティ」には、男女32人が参加した。活動報告と来期方針を話し合う、3月例会の開催が承認された。
▽第5号議案=従業員数と役員改選期用のエントリーシートについて
 組合運営の土台となる賦課金算定や新役員推薦のための資料として、役員改選年度に各組合員に調査している書式について説明した。
▽第6号議案=通常総会開催の件
 5月17日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催するため、司会者について人選し、宇佐見理事(橋本総業中部エリア長)を内定した。
▽第7号議案=役員選考委員の推薦について
 役員選考委員会を設置し、伊藤理事長が役員選考委員を五名推薦した。
▽第8号議案=その他の件
(a)愛知県環境設備団体連合会見学会について=シャープ亀山第二工場を見学した。
(b)全国管工機材商業連合会について=3月11日に伊藤理事長が出席予定。

給水装置の無償支援を決定
前田バルブ 東北地方太平洋沖地震で

 前田バルブ工業(社長=前田康雄氏、本社=名古屋市港区)は、3月14日より水道本管から各家庭へ水を配給する給水装置が破損または損壊している地区に対し、継手の無償提供を開始することを決定した。
 三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震で被害を受けた水道事業体からの要請があれば、同一地区に対し総数100個まで無償で提供する。無償の対象は水道口径13mm〜25mmまでの水道協会規格品の水道用ポリエチレン管用金属継手(同社製品名はJPポリジョイント)で、エルボ・チーズなどを含むすべてのバリエーションから選択できる。100個を超える場合でも、原価にて出荷する。このほかサドル付分水栓や止水栓なども水道事業体の仕様にあえば工場原価にて出荷する。これらの支援の期間は設定しない。東北地方は札幌営業所になる。
 地震発生の翌々日には朝日新聞のツイッターで被災地に配信され、すでに問い合わせを受け同社は提供を進めている。
* * *
◎札幌営業所(所長=山口儀幸氏)
〒007-0836
札幌市東区北三十六条東15丁目1番1号
TEL011-742-2275 FAX011-742-3232
【前田バルブ工業株式会社】
 水道本管から水道メーター付近までの各家庭に水を引き込む給水装置を製造し全国で販売するメーカー。ホームページ http://www.mvk.co.jp

総受注高前年同月比10.5%減の4291億円
内需21.8%増、外需27.2%減
日本産業機械工業会 1月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成23年1月の産業機械受注状況によると、1月の総受注高は前年同月比10.5%減の4,291億3,400万円で、このうち内需は同21.8%増の194億7,000万円、外需は同27.2%減の2,296億6,400万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比2.8%減、非製造業向けは同76.0%増、官公需向けは同14.5%減、代理店向けは同11.5%増であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比111.1%増)、鉱山機械(同14.5%増)、化学機械(同6.1%増)、タンク(同118.0%増)、プラスチック加工機械(同49.3%増)、ポンプ(同4.9%増)、圧縮機(同26.7%増)、変速機(同7.9%増)の8機種。減少した機種は、送風機(同51.8%減)、運搬機械(同38.8%減)、金属加工機械(同72.9%減)、その他機械(同14.%減)の4機種であった。
 外需は、プラント案件が6件あり前年同月比86.3%減の344億2,500万円だった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比128.9%増)、プラスチック加工機械(同0.5%増)、ポンプ(同84.5%増)、圧縮機(同68.6%増)、運搬機械(同55.2%増)、変速機(同46.4%増)、金属加工機械(同926.7%増)、その他機械(同5.6%増)の8機種。減少した機種は、鉱山機械(同33.8%減)、化学機械(同56.3%減)、タンク(同13.3%減)、送風機(同72.7%減)の4機種であった。

人・機械・モノの動き・時間を「見える化」
作業改善ツール OTRS
ブロードリーフ 岐阜で説明会を開催

 機械工具商向け販売管理システム「機工メイト」を開発・販売するブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区)は、2月22日午後7時より岐阜市藪田南の岐阜県県民ふれあい会館において、岐阜県機械金属商業協同組合の組合員を対象に、製造業向け作業改善ツール「OTRS(Operation Time Research Software)」の説明会を実施した。
 「OTRS―SA バージョン四(スタンドアローンタイプ)」は、映像による動作分析、時間分析などの機能により、生産・製造現場の作業時間短縮・省力化・コスト低減ができるソフトウェア。実際の作業映像を分析することで、ムリ・ムダ・ムラをなくし、作業の標準化を図ることができ、作業の改善によるコストダウンや品質の均一化が実現できる。
 また、作業指示書の作成もでき、教育訓練の材料や技能伝承のツールなど、さまざまなシーンで活用できる。
 OTRS―SAは機械工具商社が客先である製造工場に役立つソフトウェアとして提案できる商材であり、参加者は高い関心をもって導入の成功事例などの説明に聞き入っていた。
 【OTRS―SAの特長】
■基本操作
 OTRS―SAの操作は、画面を見ながら操作ボタンをクリックするだけ。誰でも短時間で慣れ、スムーズな操作ができる。
 @〔動作分析〕動作を要素単位で分析、ムダを排除
・簡単操作で作業を単位化=撮影した映像をパソコン画面上で確認しながら動作要素単位に区切ることができる。
・無効(ムダ)時間を表示=一つの動作要素の分析が完了すると、スタート・要素・無効(ムダ)時間が表示される。
・分析データを共有化=分析データをインポート、エクスポートして、他のPCで利用できる。
 A〔比較再生〕問題点の発見・素早い対応も可能
 2種類の分析結果を同時に再生し、動作の比較・検証・編集が簡単に行える。
・左右独立再生・同期再生。
・マーカーによる範囲指定とその範囲内再生。
・動作要素ごとのレーティング値設定とレーティング再生。
・動作要素編集した結果の比較再生。
・同じ作業者を異なるアングルから撮影しての動作比較。
・複数人の同時作業の分析。
 B〔作業指示書〕画像付き作業指示書を一発作成
 分析結果のプレビュー・印刷機能を搭載。静止画像付きの分析表など数種の帳票をプレビュー・印刷できる。
 C〔シミュレーション〕段取り替え・設備最適化をシミュレーション
 最適動作を編集再現すると、設備の配置や段取りを再検討できる。編集作業は映像を見ながら必要な動作要素を選択して編集先へ移すだけの簡単操作。
・分析結果から最大99通りの編集(分析した動作要素単位)ができ、編集結果の再生も可能。
■オプション機能
 D〔作業編成オプション〕標準作業の管理も改善
 OTRSデータを活用して精度の高い標準作業組合せ票や、作業編成表を素早く簡単に作成できる。
・標準作業組合せ票はOTRSデータを一覧表で見ながら、動作要素の編集画面で作業が可能。

中部初の3社統合ショールームにおいて
「リフォームフェア」を開催
リクシル岐阜ショールーム 400名以上の来場で活況

 住生活グループ(社長=杉野正博氏、本社=東京都江東区)傘下の事業会社であるINAX、サンウエーブ工業、トステム3社は、2月25・26日の両日、共同開設した中部初の新設統合型『LIXIL岐阜ショールーム』において、「リフォームフェア」を2月25・26日の両日開催し、期間中400名以上の来場客で賑わった。
 『LIXIL岐阜ショールーム』は、京都、山形に続く国内3番目の統合ショールームであり、岐阜市中鶉にある旧INAX・トステムショールームにサンウエーブ工業を集約し、昨年12月にグランドオープンした。
 INAX・サンウエーブ工業のキッチン・トイレ・洗面化粧台・システムバスなど水回り製品から、トステムのサッシ・建材までをトータルで見ることができるワンストップ型ショールーム。
 上海万博日本産業館「世界一トイレ」に採用されて話題になったINAXのゆとりのトイレ「REGIO(レジオ)」や、サンウエーブ工業のキッチン、住宅エコポイント制度の適用で人気のトステムの防音・断熱内窓「インプラス」など、各社のイチオシ商品を多数展示し、特別企画の「モザイクタイルフォトフレーム作り」、「住宅エコポイントの相談会」等の企画満載で来場者に応えていた。
 フェア担当者によると、「LIXILとして初めての共同イベント開催なので力を合わせて相乗効果を発揮していきたい」と話していた。

在庫数6400から8000アイテムへ
姫路支店新社屋営業開始
トラスコ中山 即納ニーズに対応

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏)は、兵庫県姫路市に姫路支店社屋を新築し、今月7日より営業を開始している。JR山陽本線・山陽新幹線の姫路駅から程近い、好立地に位置しており、客の商品受け取りや、仕入先の訪問の便が格段に良くなった。
 また、社屋には倉庫が併設されており、新社屋の在庫アイテム数を増やすことで、これまで以上に客の即納ニーズに応えられる。アイテム数は今後一万アイテム以上に増やしていく予定で、サービス向上を進める。
【姫路支店新社屋概要】▽住所=兵庫県姫路市北条448-26
▽最寄駅=JR山陽本線姫路駅から徒歩6〜7分
▽敷地面積=約2,641u
▽延床面積=約2,365u
▽階数=2階建て
▽在庫数=〈旧社屋〉6,400アイテムから〈新社屋〉八千アイテム(今後一万アイテム以上に増加予定)
▽竣工=平成23年2月28日

工具寿命のバラツキを抑制
エースコートAC420K
住友電工 鋳鉄旋削用新材種発売

 住友電気工業のハードメタル事業部は、超硬切削工具需要の中で大きな位置を占める鋳鉄加工の中でも、工具寿命が不安定となりがちな断続加工や鋳肌の粗取り加工において、従来材種の1.5倍以上の長寿命と抜群の信頼性を実現するCVDコーティング材種「エースコートAC420K」を発売した。
 近年、自動車分野では、地球環境への配慮から各部品の薄肉・軽量化を目的として、ねずみ鋳鉄(普通鋳鉄)から、より強度が高く被削性の悪い、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)が用いられるケースが増加している。また、部品加工の現場では、加工コスト削減のため、複雑形状における断続加工や、鋳肌をそのまま加工する粗取り加工など、過酷な切削環境が増えており、長寿命を安定して発揮する工具へのニーズが高まっている。
 こうしたニーズに応えるべく、同社は、被削性の悪いタグタイル鋳鉄の断続加工はもちろん、鋳肌加工でも長寿命を発揮する工具新材種「エースコートAC420K」を開発した。
 同製品の適用により、鋳肌の違いによる工具寿命のバラツキを抑制でき、安定した工具交換サイクルと、加工コストの大幅削減を実現する。
 「エースコートAC420K」の特長は次の通り。
 @粗加工における耐摩耗性を大幅に向上
 独自の微細・平滑CVDコーティング「スーパーFFコート」技術による、平滑で高強度なα―アルミナ膜を採用することにより、従来材種と比較して鋳肌の粗取り加工における耐摩耗性を1.5倍以上向上した。
 A断続加工での信頼性を大幅に向上
 高強度の超硬合金母材、膜構造の採用、さらにコーティング膜表面への特殊な表面処理により工具強度を向上、信頼性を大幅に高めた。これにより、不安定な鋳肌の加工や断続加工における耐チッピング性を、従来製品比1.5倍以上向上した。
 販売価格は従来品と同設定で、標準品CNMG120408N―GZが770円(税込み808円)。ネガティブ型90アイテム、ポジティブ型48アイテムの合計138アイテムをラインアップしている。
 また、鋳鉄旋削用途において、鋳肌・断続加工を得意とする今回の「エースコートAC420K」と、連続加工から弱断続加工まで汎用的に使える「エースコートAC410K」とを合わせることで、鋳鉄旋削加工の大幅な効率向上、加工コストの削減が可能となる。

高速域でのステンレス加工用
SZブレーカチップ発売
ダイジェット工業 安定した加工が可能

 ダイジェット工業(社長=生悦住歩氏、本社=大阪市平野区加美東2-1-18)は、切削速度Vc=150m/nim以上の高速域でのステンレス加工のニーズに応え、最適なブレーカ形状、母材、コーティングを採用した「ステンレス加工用SZブレーカチップ」を発売した。
【SZブレーカチップの特長】
・高い切りくず処理能力と耐欠損性を備えたブレーカ形状を採用。
・耐熱性と耐酸化性に優れるα―アルミナ層を有する新コーティング材種「JC525X」を採用。ステンレスの高速切削時においても安定した加工が可能となった。
・母材は、靭性が高く耐欠損性に優れた専用材種で、初期欠損を抑制。
・ステンレス鋼の、切削速度Vc=150m〜250m/nimでの高速切削時に、長寿命を発揮。連続加工のみならず強断続加工にまで対応する。
【形番】
 CNMG120408―SZ、CNMG120412―SZ、WNMG080408―SZ、WNMG080412―SZの4形番。材種はJC525X。
【標準価格】
 CNMG、WNMG共に850円。
【初年度販売金額】
 2,000万円。

コスト・利益会計を知れば
もっと仕事が見えてくる
営業マンのビジネス数字入門
愛機工 営業社員研修に50名超

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月23日午後1時より名古屋市中区橘の東別院会館において、「営業マンのためのビジネス数字入門」―コスト・利益・会計を知ればもっと仕事が見えてくる―と題した営業社員研修を実施した。
 今年度から3か年計画で同組合が取り組んでいる社員戦力化事業の一環として、営業または営業管理者(業務社員も含む)を対象に行われたもので、研修には50数名が参加した。
 今回の講師は、組合理事の林正人氏(広島商事社長)。同氏は、社長業の傍ら、ファイナンシャルプランナー、簿記一級、椙山女学園大学非常勤講師の肩書きを持ち、ビジネス数字に精通している。
 研修では、ビジネスで使われる複雑な数字の中で、営業マンにとって必要な基本的な数字を理解するだけでもビジネスの様々な側面が見えてくるとのコンセプトの下、決算書を取り上げ、その構造を知ることで利益の出る仕組みなどを理解した。
 はじめに、決算書とは「会社の通知表。会社の活動サイクルの中から一定期間を抜き出し成績を示したもの」とし、その目的などについて説明。
 損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)を見ながら、一般的に広く使われる財務指数として、会社の収益性を分析するための「限界利益率」「営業利益率」「経常利益率」の算出法や、会社の安全性を分析するための「流動比率」「当座比率」「固定比率」「自己資本比率」の求め方とそこから健全かそうでないかを判断する数値、また在庫の適正化を見る「在庫回転率」「交叉比率」の算出法などが示された。
 そのほか、実際のお金の流れを表すキャッシュフロー計算書(C/F)の読み方や、損益分岐点の説明なども行われた。
 最後に受講者は、研修のおさらいとして、提示された損益計算書と貸借対照表から各財務指数を求める問題に取り組んだ。
 受講者からは「半日の研修だが、損益計算書などから会社の健全性を見られるようになった」との声が聞かれ、実践に即した有意義な研修内容に満足げな様子だった。

3月21日は「バルブの日」
「バルブの日」にちなみ、3月20日号では「昨年のヒット製品」や「今年おすすめ製品」を、各バルブメーカー担当者のコメントとともにご紹介
致します。
キッツ ハイエンドモデルが人気
ボールバルブ「TDZシリーズ

 キッツ(社長=堀田康之氏・本社=千葉市美浜区)は最新の国際規格に対応したプラントプロセス用ボールバルブ「TDZシリーズ」を今年のおすすめ製品として更なる拡販を目指す。
 「キッツのハイエンドモデルとして今年に入って国内外のお客様から引き合いも増えてきている」(小田中部支社長)と話し、プラント向けの需要が少しずつ回復しているのを感じるという。
 主な特長は次の通り
 @最新の国際規格ISO17292、API608に完全対応したプラントプロセス用ボールバルブ「TDZシリーズ」。プラントプロセスラインのシビアな環境に必要とされる高いパフォーマンスを有している。
 A新グランド構造を採用し、エミッションテスト(ISO15848、EPA Method21)で要求される性能を満たし、また、最新のファイヤーセーフテスト(API607/5th―ISO10497/2004)に対応可能。
 B駆動部の取り付け寸法はISO5211及びCAPIを採用。世界中のあらゆる駆動装置に対応している。ボールシートにはキッツオリジナルのハイパタイトを採用し高い封止性能を発揮する。
 オプションとして、PED97/23/ECに基づくCEマークへの対応も可能。
株式会社キッツ 中部支社
住所:名古屋市西区名駅3−9−37 48KTビル6階
TEL:052‐562‐1541
FAX:052‐563‐8684
URL:http://www.kitz.co.jp

ベン 初期販売目標を上回る
電磁弁「桃太郎U」

 ベン(社長=横沢好夫氏、本社=東京都大田区)では、昨年春に発売した電磁弁「桃太郎U」(特許申請中)が初期販売目標を上回った。
 ヒットの理由は「作動耐久が百万回(ピストン式)という耐久性だと思います」(青柳名古屋営業所所長)
 また、名古屋営業所員が桃太郎と印字されたピンクの法被を着用したプロモーション活動も認知度アップに繋がっている。
 「桃太郎U販売後のクレーム事例が今のところないです」と自信を見せる。
 主な特長は次の通り。
 @ピストン式(蒸気・水・空気・油用)とダイヤフラム式(液体・気体用)の二種類があり、作動耐久が百万回(ピストン式)を達成している。
 AAC100V・200V共用電圧コイル各種電圧にも対応
 BSSS(特殊形状スプリング)&AAS(無接触摺動機構採用(特許申請中)により従来比3倍以上の耐久性
 Cゴミ・スケールに強い
 Dピストン式は蒸気、気体、液体の三流体に使用できるオールマイティタイプ。
 ERoHS指令対応で環境に配慮
 F省電力
 G圧力0からの作動
 Hダイヤフラム式は、ウォーターハンマ緩和機構を標準装備
 I縦・横配管取付自由
株式会社ベン 名古屋営業所
住所:名古屋市中村区本陣通
5丁目55番地
TEL:(052)411‐5840
FAx:(052)419‐1006
URL:http://www.venn.co.jp

ヨシタケ ステンレス製が人気
「REDMAN」DP―100

 ヨシタケ(社長=山田哲氏、本社=名古屋市瑞穂区)は、昨年春に発売した「REDMAN」DP―100がヒット製品としてさらなる拡販に努めている。
 「耐久性能」を徹底的に向上させ、苛烈を極める流体である蒸気1MPaにおける高負荷耐久試験において、作動回数75万回突破を実現した。
 耐久性向上のために特にこだわったのは、これまでパイロット式電磁弁の弱点であった流体中のごみ(スケール)による作動不良の改善。「REDMAN」DP―100摺動部品の形状・材質・加工精度の見直しにより、摺動部からスケールを排出する構造を具現化。耐スケール性従来比3倍以上を実現した。
 さらに、内部主要部品を含め、ボディをステンレス化。耐食性・衛生面における信頼性の向上も実現した。
「ステンレス製でありながら従来品のDP―10から価格は据え置きしている点もヒットの理由だと思います」(今枝営業企画グループリーダー)と話す。
 また、メンテナンス性にも優れており、「REDMAN」DP―100はカートリッジ式部品を採用。配管からボディを外すことなく容易に部品交換できる。廃棄物および交換費用の削減が可能になった。
株式会社ヨシタケ 本社営業部
住所:名古屋市瑞穂区二野町7番3号
TEL:(052)881‐7193
FAx:(052)881‐7197
URL:http://www.yoshitake.co.jp

東洋バルヴ 地震発生に備えて
「緊急遮断システム

 東洋バルヴ(社長=長田行雄氏、本社=東京都中央区)は、緊急遮断弁と制御盤をセットにした「緊急遮断システム」の販売を強化する。
 このシステムを設置すれば、地震発生を感震器が感知・作動して水槽元弁が自動的に閉まり、水の流出を防ぐ。万一の停電にも無停電電源装置(UPS)により、遮断弁の作動が可能で水の確保ができる。もし設置していないと、緊急時に確保しておかねばならない大切な水が流出してしまうという事態に陥る。
 阪神・淡路大震災の教訓があり、飲料水用水槽に貯えた生活用水を守る為、出水口緊急遮断弁の設置が国土交通省の基準や指針に記載されている。
 大阪を中心とする関西地域では設置台数がここ数年で増えており、「名古屋地区でもこれから注力したい」(鶴田名古屋営業所所長)と話す。
 「東洋バルヴは主に建築設備と防災の分野でバルブを供給してきたこともあり、全国的に引き合いも増えています」。
 主な特長は次の通り。
@瞬時停電等による誤作動を極限まで防止
A使い勝手を考慮した、賢く・人にやさしい設計
B遮断弁のバリエーションが豊富
C遮断と同時にポンプ停止や警報出力ができる。
D節電対策を施した省エネ・省スペース設計
東洋バルヴ株式会社 名古屋営業所
名古屋市中村区名駅3−26−19
名駅永田ビル2階
TEL:(052)582−5111
FAx:(052)561−8471
URL:http://www.toyovalve.co.jp

リクシル東京本社とは別に
愛知県常滑市に本社を設置
リクシル 地元とのつながりを重視

 住生活グループ(本社=東京都中央区)の杉野正博社長は3月2日、INAXサンウエーブマーケテイング中部統括支社で記者会見し、2011年4月1日に発足するLIXIL(リクシル)の本社を東京(住所=東京都江東区)とは別に、愛知県常滑市にもLIXIL常滑本社として設置することを発表した。
 トステム、INAX、新日軽、東洋エクステリア、LIXILの5社が合併することで法人として消滅し、新会社LIXILが、東京が本社となる住設・建材カンパニーや営業カンパニーなど五つの主要事業会社の開発、生産、販売、管理部門の一体経営を開始する。
 LIXIL常滑本社は、これまでINAX常滑本社が、創業から百年以上に渡って築き上げてきた中部経済界や産業界、地元住民とのつながりを守っていくため、INAX常滑本社機能として果たしてきた役割を引き継ぎ、地元のパイプ役としての窓口になる。組織図では、LIXIL東京本社の直轄となり、各カンパニーの事業会社とは違う位置づけになる。
 LIXILの中の水回り・タイルを扱う住設・建材カンパニー事業部門が、衛生陶器主力工場の榎戸工場に関係する周辺子会社を多く持っていることから、LIXIL常滑本社を主力の活動拠点にして管轄する。同時に常滑市にある榎戸工場や文化施設であるINAXライブミュージアムの管理も行う。
 杉野社長は「リクシルの東京が本社になることで地元との縁が切れることは一切ない。常滑本社も設置することでしっかり従来通りの役割を果たしていく」と強調した。
 LIXIL常滑本社の代表は、LIXILの杉野社長が就任し、住設・建材カンパニー代表の有代匡氏が代表代行を務める。
 また同日発表した住生活グループの2011年3月期第3四半期決算概要の中で、今期売り上げ予想の1兆2,000億円の内、海外販売における売り上げを、5月に発表する中期経営計画の3年間で2,000億円まで海外販売を高めたい(今期予想は440億円)と述べた。

大口径配管作業向けに
溶接治具と作業工具発売
アサダ 作業効率化、コストダウンに

 配管機械工具と環境機器の製造販売及び輸出入を行うアサダ(社長=浅田一吉氏、本社=名古屋市北区)は、プラント配管などの大口径配管作業向けに、作業の効率化、コストダウンに有効な溶接治具、作業工具を発売した。
 パイプを載せたまま仮付け・溶接作業ができるキャスター付パイプ受台「マックスジャック」や、フランジを溶接する際に溶接部を水平出しするために使用する溶接治具「フランジピン」など、使用することにより作業の効率化や1人での作業が可能になる。
 各種工場などのプラントでは、製造に必要な様々な流体などが配管を通じて運ばれている。それらを通す配管は複雑であり、またその数も膨大。そこで同社は、プラント配管などの大口径配管作業の効率化に有効な溶接治具、作業工具を揃え、大口径配管作業のコストダウンをサポートする。
 製品の製造元である米国SUMMNER社は、ホイスト、溶接治具などのプラント配管設備業者向け製品の製造を行っている。創業者のジョー・サムナー氏は、世界初のドーム球場「アストロドーム」建設の際には配管工事を監督し、自らが設計した工具を使うことにより工期の大幅短縮とコストダウンを行った。SUMMNER社の製品は、こうした豊富な経験と知識を基につくられている。
・キャスター付パイプ受台「マックスジャック」
 パイプを載せたままパイプの仮付け・溶接作業が可能で、作業後はクレーンを使うことなく作業場から出荷場まで移動することができる。パイプ径100〜900mm、最大荷重1130kg、5本脚のキャスターで安定性が高く、台の高さもハンドルで微調整が可能。パイプ受け部分は、ローラーホイールを使用しておリパイプの回転が容易で、パイプの種類に合わせて取り替えが可能。
・溶接治具「フランジピン」
 フランジをパイプに水平に取り付けるために使用する溶接治具。また、水準器と合わせて使用することで正確な芯出しをすることができる。スプリングボタンにより取り付け・取り外しがワンタッチのクイックタイプとステン用タイプがある。
・フランジ配管のメンテナンス用「フランジスプレッダ」
 配管のメンテナンスを行う際にフランジを分離する工具。ネジでクサビを押し広げるため操作が安全で、またクサビは熱処理を施しフランジ面を傷つけない形状になっている。
・大口径配管作業のコストダウンに効果的なその他の新製品
 持ち運びが便利で溶接する際には高さの微調整ができるパイプ受台「パイプジャックシリーズ」「ハイボーイ」、クレーンやホイストと使用して継手やフランジなどの位置決めが可能な工具「継手アジャスタ」「フランジアジャスタ」など、大口径配管作業のコストダウンに効果的な新製品を揃えている。
プラント配管などに
ワイヤー式リフト発売
 アサダは、プラント配管などの大口径配管作業向けに、作業の効率化、コストダウンに有効なワイヤー式リフトを発売した。
・ホイストR460、R550、R760
 配管を行う際にパイプ、エルボ、継手、バルブなどを位置決めするために使用するワイヤー式リフト。最大荷重680kg、マストの高さは最高7.6mで、クレーンが無くても大口径のパイプの移動や配管が可能。
 吊り上げた対象物を、上下、水平方向に移動させ高さの微調整も可能で、床より下に下げることもできる。荷物の巻き上げウインチは重量に応じて2段速の切り替えが可能。リフトのベース部とマスト部は分離することができるため持ち運びも便利である。
・ホイストF224
 パイプ、エルボ、継手、バルブなどを吊り上げ、他の溶接治具と組み合わせることで芯出しもできるワイヤー式リフト。最大荷重450kg、マストの最大高さは2.1m。
 吊り上げた対象物を、上下、水平方向に移動させ高さの微調整も可能。「継手アジャスタ」「フランジアジャスタ」と使用することで、エルボ、チーズ、フランジなどの芯出しができる。また、リフトのベース部とマスト部は分離することができるため持ち運びも便利。

初対面同士でもすぐに打ちとけ
ハッピーボウリング大会開催
愛知管材商組青年部会 男女32名が参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の青年部会(部長=倉地克明氏・倉地常務)による、「ハッピーボウリングパーティー」が、2月25日午後七時より名古屋市中区のスポルト名古屋で開催され、25歳から40歳位までの独身男女32人が参加した。
 当日外は、2月の冷たい風が肌身に染みたが、ボウリング会場では初対面の男女が和気合いあいとプレーし、熱気に包まれていた。
 開催にあたり伊藤理事長が「青年部主催のイベントということでとても楽しみにしております」と挨拶し、続いて倉地青年部長が参加者にお礼を述べた後、「数時間ではありますが、この場をきっかけに友達の輪を広げていただければ幸いです」と述べ、ルール説明を行った。
 会場内の男女比率は半々で年齢は男女とも平均20代後半から30代前後が中心に参加しており、くじ引きで決めた男性2名、女性2名の計4名ずつが各レーンについてプレーをし、2ゲームのトータルを競った。
 各レーンでは初対面にもかかわらず、ストライクなど好プレーが出るとチーム全員でハイタッチをして盛り上がり、親睦を深めていた。
 初めて参加したという20代男性は「優勝もしたいし友達も作りたい」と笑顔で話していた。
 2部の懇親会では、会場を移して立食パーティーが開催された。ビンゴゲームやゲーム結果発表で会はさらに盛り上がり、上位優勝者2名と2チームに賞品が贈呈された。ボウリング結果は次の通り
【チームの部】】
▽優勝=イシグロ、ヨシタケチーム281.25ピン
▽2位=多久製作所、錦興業チーム253.75ピン
【個人】
▽優勝=橘千晴(イシグロ)351ピン(敬称略)

アジア地域の好調な需要で
予想を上回る増収増益に
オーエスジー 第98回定時株主総会開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3-22)の第98回定時株主総会が2月19日、オーエスジーアカデミーグローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で行われた。
 同社は開かれた株主総会を目指して、株主が気軽に意見を出せる雰囲気作りに力を入れている。多くの株主の参加が得られるよう土曜日に開催し、映像による分かり易い説明を取り入れるなど株主重視の方向性を打ち出している。
 株主総会に先立って、午前9時30分から行われたプレゼンテーションでは、会社の概要説明と成長産業へ貢献する新製品の紹介が行われた。
 株主総会は同10時から始まり、定款により大沢会長が議長を務めた。
 大沢会長は挨拶で、オーエスジーグループの現況について「2008年に起きたリーマンショックの影響により、09年に受注減という状況が起きた。09年から10年の今頃(2月)まで、受注の落ち込みはちょうど1年間ぐらい続いた。世界同時不況どころか、世界恐慌と思えるくらいの受注減だった。08年と比べると40数%の受注額にまで落ち込んだ。そのとき会社として、まず、09年度は徹底的に会社の負の部分を処理した。結果として税引き後利益が37億円の赤字になった。赤字は1年間で抑えて、翌年にはV字回復をしようと考えた。これが昨年度。その成果が出てきた。日本国内は相変わらず低迷をしている。しかしながら、世界は大変広く、そしてまた大きな変化が起こっている。これは日常茶飯事である。中国が大変力強く復帰をし、それに加えて東南アジア、そしてインド、ブラジルが立ち直ってきた。それを肌で感じることができた。本体の日本に影響が及ぶのに時間がかかったが、いま現在、忙しくて忙しくてといった感じになってきている。現況は大変明るい見通しの下に株主総会を迎えることができた」と報告した。
 総会の決議に必要な定足数を満たしていることが報告された後、監査役から監査結果報告があり、続いて第98期(2009年12月1日〜2010年11月30日)の事業報告、計算書類報告が行われた

 ◆第98期連結業績
 報告によると、第98期のオーエスジーグループの連結業績は、売上高が前期と比べて30.4%増の695億1,300万円となり、営業利益が75億2,400万円、経常利益が66億9,900万円、当期純利益が37億7,200万円と黒字に転じた。当初予想に比べ、売上高で約65億円、営業利益で約39億円上回る結果となった。
 日本地区は、第2四半期以降、国内の自動車関連産業及びアジア市場からの受注が増加し、売上高、営業利益ともに回復。
 海外の各地区においても、市況が改善し、売上高、営業利益ともに増え、特にアジア地区では大きな増収増益となった。
 当期末の総資産は、前期末に比べ77億4,700万円減少し、1,056億3,500万円となった。流動資産は、有利子負債の返済による現金の減少や棚卸資産の減少により、517億1,500百万円となった。
 一方、負債合計は、有利子負債の減少により、424億7,300万円となった。純資産は、利益剰余金の増加などにより、631億6,200万円となり、自己資本比率は前期より4.8ポイント増えて54.1%となった。
 ◆第99期の展望
 2011年度の事業環境は、アジアなど新興国市場での需要の伸びが見込まれる一方、円高の長期化や、先進国市場での不透明感が続いているとの認識に基づき、第99期(2011年12月1日〜2011年11月30日)連結業績を、売上高750億円(前期比7.9%増)、営業利益百億円(同32.9%増)、経常利益92億円(同37.3%増)、当期純利益52億円(同37.8%増)と予想している。
 2011年度〜2013年度を対象とした中期経営計画「The Next Stage 11」を策定。基本戦略として、主力商品であるタップのダントツ政策を実施し、成長のための投資に必要な利益を確保する。その利益を成長製品である超硬工具及び成長分野へ投資をすることで、グループ全体の将来の成長を加速していく。
 そのための重点テーマとして、3つの「拡大」を推進していく。
 1つ目が、重点顧客産業の拡大。顧客の幅を今後大きな成長が見込まれる産業へと広げ、グローバルで安定した受注を確保する。2011年度は特に航空機産業での売上拡大を目指して北米市場の拡大を推進する。北米の子会社に航空機専門の営業部隊を新設、さらに炭素繊維強化樹脂(CFRP)の加工に適したダイヤモンドコーティングの生産を開始し、現地での事業体制を強化していく。
 2つ目に、アジア市場での受注力拡大。2011年度は中国の上海工場を増築し、自動車産業向けに超硬ドリルの生産を開始する。また、台湾やタイでも生産能力を増強し、現地での顧客の対応を強化していく。
 最後は、製品ラインナップの拡大。2010年度は、OSGフェニックスシリーズの発売開始により、本格的にインデキサブルツール(刃先交換式工具)の分野に参入。ステンレスや耐熱合金を高能率で加工できる第一弾の発売を皮切りに、ラインナップを拡大している。従来のソリッド工具と合わせて、ユーザーにトータルソリューションを提供し、総合工具メーカーとしての地位を高めていく。
 中期経営目標として、2013年度の連結売上高900億円、連結営業利益150億円を公表しているが、これに止まることなく売上1,000億円を目指して全グループで取り組み、世界ナンバーワンの穴加工切削工具メーカーを目指して積極的な事業展開をしていく。
 報告の後、決議事項の審議に移り、第1号議案=剰余金の処分の件、第2号議案=取締役9名選任の件、第3号議案=役員賞与の支給の件はいずれも原案通り承認可決された。また、選任された9名の取締役と同席した11名の執行役員の紹介が行われた。
 総会終了後は、石川オーエスジー社長はじめ子会社の社長らと株主との懇談会が開かれ、石川社長より現在の同社の状況と今後の成長戦略について話されたほか、北米・メキシコ・中華圏の3地区の責任者から各地区の現況が報告された。

第0回OSGオープンハウス
“OSGにおいでん”を開催

 「第0回OSGオープンハウス“OSGにおいでん”」が2月19日、株主総会後の午後二時よりオーエスジーアカデミー内グローバルテクノロジー(GT)センターにおいて開催され、OSGグループ各社の社員をはじめ、その家族や近隣住民、OB、就活中の学生など、100名を超える来場者で賑わった。
 オープンハウスは、「OSG製品がどの産業に使われて、最終的にどのような加工品になっていくのか?」「最新の技術、設備があるGTセンターでは何が行われているのか?」「お父さん、お母さんの会社って何をしているの?」といった素朴な疑問に対し、会社や製品を紹介するプレゼンテーションや、加工実演コーナー、タップによる穴あけ体験コーナーなどを通じて来場者と触れ合い、同社への理解を深めてもらうためのもの。
 “第0回”の名称通り、今回初めての試験的な試みとして行われたが、子どもから年配者まで多くの笑顔が見られる楽しいイベントとなった。

来年から次世代にバトンタッチ
新幹事長に長村氏就任
ジュニアー会 23年度総会を開催

 ジュニアー会(幹事長=長村康義氏・長村商店社長)の「平成23年度総会」が2月18日午後6時より名古屋市東区の日本料理「川由」で開催され、会員23名が出席した。
 総会は、野崎幹事(常磐精機社長)の司会進行のもと、峰澤副幹事長(峰澤鋼機社長)の開会の辞で始められた。
 平成22年度幹事長の山本氏(センサスヤマモト社長)が議長を務めて議案審議を行い、第1号議案の平成22年度事業報告、第2号議案の平成22年度決算報告を原案通りに承認。
 第3号議案のビジョン委員会報告については、水谷委員長(ミズタニ機販社長)より新ジュニアー会発足の提案が行われた。同委員会では昨年一年間にわたり、現ジュニアー会を次世代に引き継ぐための協議が行われ、そこでまとめたものを総会に上程。次年度(平成24年度)より現行の若手メンバー7名を含む新たなメンバーで新ジュニアー会を立ち上げること、またそれに伴い、現ジュニアー会は別名称で親睦を中心とした会として存続させることなどを決議した。
 第4号議案の平成23年度幹事団選出の件は、幹事長に長村氏、副幹事長に成田氏(大成工機商会社長)、幹事に安井氏(錦興業社長)、野崎氏、会計並びに事務局に岩田(弊紙社長)が就任することを決めた。
 長村新幹事長は「素晴らしいメンバーの中で、何ができるか分かりませんが、一生懸命頑張ってまいります」と挨拶し、引き続いて新幹事長が議長となって、第五号議案の平成23年度事業計画、第六号議案の平成23年度予算案について審議を行い、原案通り承認した。
 山本前幹事長より退任の挨拶があり、森田幹事(モリタ社長)の中締めで総会を終了した。
 総会後の懇親会では、現ジュニアー会初代幹事長の印藤氏(印藤商店社長)による音頭で乾杯したあと、楽しく食事をしながら近況などを報告し合った。
 新ジュニアー会幹事長に内定している小川氏(小川管商社長)が「新ジュニアー会発足に向けて、今年一年掛けて準備をして行きたいと存じます。最初は現行のジュニアー会の若手七名で始めますが、皆様のご子弟などを加えて、今のジュニアー会のような素晴らしい会にして行きたい」と決意を述べ、一本締めでお開きとした。

名古屋営業所移転
ユニオンツール 3月22日業務開始

 ユニオンツール(社長=片山貴雄氏、本社=東京都品川区南大井)は、名古屋営業所(所長=山岩要祐氏)を一宮駅西のニッセイ一宮ビルに移転し、3月22日より新営業所にて業務を開始する。
▽移転先=〒491-0912 愛知県一宮市新生一丁目2番8号 ニッセイ一宮ビル
▽電話番号0586-43-2900(従来通り)
▽FAX番号0586-43-2899(従来通り)

総会は5月24日を予定
組合員増強に努める
ナゴヤ西部機械協組 2月定例理事会

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は2月21日午後5時より、2月定例理事会を組合事務局で開催した。
 理事会では、まず、大同大学の井上教授との懇談会について、近藤理事長より報告があった。2月9日に井上教授と近藤理事長、今枝理事(コサカ精工総務部長)の3名で座談会を実施。今の学生気質、企業が求める人材、学校側が企業に求める事について話し合った。
 組合員増強については、近隣組合が解散するとの情報を受け、近藤理事長、加藤理事(加藤製作所社長)、事務局が当該組合の代表者と懇談。組合の無くなる来年度以降(平成23年4月1日以降)からなら勧誘活動を開始してもよいとの許しを得た。賦課金の差額が大きいなど、なかなか難しい面もあるが、組合員が一致団結して勧誘活動にあたる。初年度は、1年間の体験加入も可能とする。
 平成23年度総会については、開催日時を5月24日の午後6時からと決め、会場は「ウインクあいち」または「安保ホール」を予定。総会終了後に会場を変えて懇親会を開催する。4月25日の午後4時から監査理事会、同五時から理事会を執り行う。
 次回理事会は、3月24日に事務局で開催の予定。