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2010年(平成22年)8月
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2010年8月1日(日) 2390号
中部経産局 最近の管内総合経済動向
 中部経済産業局は7月9日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の五県)の経済活動について「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」とした今年2月の総括判断を5カ月据え置いた。個別の項目では、設備投資の判断を「低水準で推移している」から「水準は低いものの、持ち直しの動きが見られる」に上方修正した一方、輸出の判断を「増加傾向となっている」から「増加のテンポがこのところ緩やかになっている」に下方修正した。(比較は断りのあるものを除き、平成22年5月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
◆生産

 生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 鉱工業生産の動向を指数(5月速報)で見ると、輸送機械工業、一般機械工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比1.9%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は28.1%増と7カ月連続の上昇となった。
 出荷は、輸送機械工業、一般機械工業、情報通信機械工業などが低下したことから、前月比3.5%減と15カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は24.6%増と7カ月連続の上昇となった。
 在庫は、輸送機械工業、化学工業などが上昇したことから、前月比5.3%増と3カ月ぶりの上昇となった。前年同月比は6.3%減と16カ月連続の低下となった。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、一時的に減少したものの、緩やかな増加傾向となっている。
 乗用車は、新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であるものの、需要の伸びがこのところやや鈍化しており、緩やかな増加傾向となっている。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが好調であるものの、需要の伸びはこのところやや鈍化している。全体としては、一時的な減少を伴いつつも緩やかな増加傾向となっている。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの増産の動きが一服しており、横ばいとなっている。
◆一般機械
 一般機械の生産は、一時的に減少したものの、持ち直しつつある。
 金属工作機械は、国内向けは低水準で推移しているものの、海外向けに持ち直しの動きが見られ、全体としては、一時的に減少を伴いつつも持ち直しつつある。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に増加傾向となっている。
 土木建設機械は、低水準で推移しているものの、海外向けを中心に持ち直しの動きが見られる。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子で一部情報通信機器向けが好調なことなどから、高水準での横ばいとなっている。
 液晶素子は、テレビ向けやその他情報通信機械向けが好調であることから、増加している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが低調であり、自動車向けの伸びもこのところやや鈍化しているものの、一般家電向けが好調であることから、緩やかな増加傾向となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に緩やかな増加傾向となっている。
 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であるものの、需要の伸びはこのところやや鈍化しており、緩やかな増加傾向となっている。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、緩やかな増加傾向となっている。
 民生用電子機械は、エコポイント効果により薄型テレビの国内需要が旺盛であることから、全体としては緩やかな増加傾向となっている。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きに足踏みが見られる。
 アルミニウム建材は、建築着工に持ち直しの動きが見られるものの、建材需要が伸びていないことから、持ち直しの動きに足踏みが見られる。
 ばねは、自動車向けを中心に緩やかな増加傾向となっているものの、足元一服感が見られる。
 ガス機器は、国内の住宅着工に持ち直しの動きが見られるものの、需要の回復までにはいまだ至っていないことから、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、緩やかに増加している。
 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に緩やかに増加している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内、海外向け共に順調であることから、増加傾向となっている。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、足元がやや弱含んでいる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、一部需要の伸び悩みから、横ばいとなっている。
 ガスセンサ素子は、環境問題への対応から国内外の自動車向けが順調であるものの、このところ需要の伸びがやや鈍化しており、緩やかな増加傾向となっている。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、低水準で推移している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、おおむね横ばいで推移している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、26カ月連続で前年を下回った。百貨店は、一部店舗においては入店客数が回復傾向にあり、高額品に動きが見られたものの、消費者の買い控えや低価格志向が続いていること、月後半は、低温多雨の日が多かった影響で夏物衣料などの動きが悪かったことなどから、30カ月連続で前年を下回り、スーパーは、機能性肌着や低価格商品が好調であったものの、消費者の低価格志向による客単価の下落が定着していること、百貨店と同様に気候の影響で夏物衣料などの動きが悪かったことなどから、22カ月連続で前年を下回った。ただし、百貨店は、各店舗での様々な販売促進策の効果などから前年同月比は二桁マイナスから6カ月連続で一桁のマイナスになっており、減少幅が縮小している。
 コンビニエンスストア販売(全店ベース)は、デザート類の販売が比較的好調だったものの、客単価が下落傾向にあることなどから、2カ月ぶりに前年を下回った。
 乗用車販売は、エコカー補助金などの効果により、低燃費車の販売が好調だったことなどから、普通車が11カ月連続で、小型車が九カ月連続で、軽自動車が3カ月連続で前年を上回り、全体では10カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、エコポイント制度の効果が一巡した影響により、薄型テレビや冷蔵庫などが前年を下回ったことから、全体でも、10カ月ぶりに前年を下回った。
◆設備投資
 設備投資は、水準は低いものの、持ち直しの動きが見られる。
 製造業では、自動車、鉄鋼、化学など多くの業種で増加する計画となっている。
 非製造業では、電力、運輸などで増加する計画となっている。
◆公共投資
 公共投資は、緩やかに減少している。
 公共工事前払金保証請負金額を見ると、「独立行政法人」「県」「地方公社」「その他」で前年を下回ったものの、「国」「市町村」で前年を上回り、全体でも2カ月連続で前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、低水準で推移しているものの、持ち直しの動きが見られる。
 新設住宅着工戸数は、持家が七カ月連続で前年を上回ったものの、貸家が19カ月連続で、分譲が4カ月ぶりに前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、増加のテンポがこのところ緩やかになっている。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、6カ月連続で前年を上回ったものの、増加幅は足元縮小してきている。品目別で見ると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を上回った。主要地域(国)別で見ると、米国向けが五カ月連続で、アジア向けが7カ月連続で、EU向けが6カ月連続で前年を上回った。
◆雇用
 雇用は、労働需給に改善の兆しが見られるものの、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、製造業、運輸業、人材派遣を含むサービス業などの業種を中心に3カ月連続で前年を上回った。
 有効求人倍率は、2カ月ぶりに上昇した。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、6カ月ぶりに前年を上回った。
 企業倒産(件数)は、「建設業」「小売業」などで前年を上回った。

eコマースの対応も重要
納涼会は8月27日に
名機工同友会 6月の例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は6月28日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において6月例会を開催した。
 例会は加藤総務部長補佐(藤清商会社長)の司会で進められ、冒頭の挨拶で金原会長は、世代交代でメンバーの入れ替わりがあったことから会の生い立ちについて「昭和38年に名古屋機械工具経営同友会として発足、47年の歴史があります」などと紹介、さらに税務調査についても触れ「最近、税務署が目を付ける所は、黒字の会社や急激に儲けている会社、それと税務調査が長年なかった所。現金売りの多い所に調査が入る。最近は赤字でも調査に来ることがあり、皆さんしっかり管理されているので問題はないかとは思いますが、税務調査を拒否することはできませんので、健全な経営で頑張っていただきたい」と述べた。
 また、今回から新栄商會の時津会長に替わって参加することになった、加藤専務から自己紹介が行われた。
 各部報告に移り、経営対策部の小島部長(小島商店社長)は、同部が主管する講演会について、まだ準備段階であるが開催に際しては協力を、と呼びかけた。
 事業部の吉野部長(吉野機械工具社長)は、協同購入に関して会員からの意見を求めた。
 厚生部の鈴木部長(マルマン商事社長)からは、今年は年間三回の事業を予定しており、先の総会に続いて夏の納涼会を行うと伝えられ、日程について検討。8月27日と決め、会場等の内容については厚生部に一任することとなった。
 情報交換の場では、@価格下落対策についてA夏の賞与と中元についてB営業用の車の事故についてCその他、近況報告などをテーマに意見が交わされた。
 価格下落対策については「一般の流通商品で価格競争をしたら大手には負けるので、特殊品や図面が必要な加工品を多くし、合見積もりを取られないようにしている」「ユーザーにとって我々商社が持っている情報機能が大切」「価格の下落の問題と合わせてeコマースが問題になる。ワンユーザーワンサプライヤーでルートが決まってしまう。価格が高くても、トータル的な管理システムで見るとコストが安いとのユーザーの回答で、大変脅威に感じている」、夏の賞与と中元については「昨年は出せなかったが今年は出す方向」、営業用の車の事故については「少しの傷でも申告することになっている」「修理費は会社持ちだが、私用で使った場合は全額自己負担」などといった意見が出された。
 次回は7月28日午後6時30分に開催。

深澤達雄氏は会長に
社長に横沢好夫氏
ベン 新役員人事発表

 ベン(本社=東京都大田区多摩川2-2-13)では、6月28日開催の株主総会並びに取締役会において、代表取締役社長の深澤達雄氏が代表取締役会長に就任し、後任の代表取締役社長には取締役営業本部長の横沢好夫氏が就任した。
 新役員は次の通り。
▽代表取締役会長=深澤達雄氏
▽代表取締役社長(営業本部長兼任)=横沢好夫氏
▽常務取締役(生産本部長)=北田隆氏
▽監査役=高橋喜佳氏
▽常務執行役員(業務部長)=市橋信一郎氏
▽執行役員(技術部長)=鈴木弘一氏
▽執行役員(東日本営業部長)=梅内修氏
▽執行役員(西日本営業部長)=木下崇氏
▽執行役員(営業企画部長)=榎戸直氏(新任)
 なお、顧問の花田國廣氏は任期満了により退任した。

ハードメタル事業部長に
牛島 望氏が就任
住友電気工業

 住友電気工業は6月25日開催の定時株主総会および取締役会にて役員異動を決定し、その中で、執行役員の湊嘉洋氏がハードメタル事業部長および住友電工ハードメタル社長を退任し材料技術研究開発担当となり、後任にハードメタル事業部業務部長の牛島望氏(執行役員、新任)が就任した。

2セミナーの講師を選定
8月24日に工場見学会
ナゴヤ西部機械協同組合 6月定例理事会を開催

 ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は6月29日午後5時より組合事務局において6月理事会を開催し、平成22年度通常総会の収支報告や人材確保推進事業の内容などを審議した。
 第1号議案として、5月26日に行われた通常総会の収支が報告され、これを承認した。
 第2号議案のセミナー(人材確保推進事業)講師の選定については、@経営者対象セミナーに元シャチハタマテリアル代表取締役の塚本昭弘氏、A若手経営者並びに中間管理職対象セミナーにミュゼ代表取締役の齋藤直美氏を講師に招聘することを決めた。
 第3号議案の工場見学会(人材確保推進事業)については、8月24日にフジキカイ(名古屋工場)とコサカ精工(本社)を見学する。当日は正午に名古屋駅付近に集合しバスで移動、フジキカイを午後1時から3時頃まで、コサカ精工を3時半から5時頃まで見学し、6時頃に名古屋駅に帰着予定。
 第4号議案の中国・大連視察については、近藤理事長より7月8日から11日にかけて実施される中国視察の訪問先企業や行程、参加予定者などが報告された。
 第5号議案その他では、若手経営者でつくる研究会「チャレンジ25」の活動報告や、10月または11月に行う予定の沖縄県の高校との懇談会(人材確保推進事業)についての概略が発表された。

TurnLine鋼旋削用CVDコーティング材種
『T9115&T9125』
タンガロイ主要6ブレーカを発売

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は鋼旋削用CVDコーティング材種「T9115&T9125」を全国で発売した。
 T9115(P15相当)&T9125(P25相当)は、切れ刃損傷の主要因であるチッピングの発生を大幅に抑制し、寿命安定性を極限まで高めた高信頼性汎用材種。
 第一弾として、主要6ブレーカ(ネガ用=TSF、TM、TH、全周、S形/ポジ用=PS形)を発売し、今後は補助ブレーカに展開していくと共に、P05及びP35材種にT9100シリーズとして拡大していくとしている。
 T9115&T9125は、主要コーティング材種に展開している新表面平滑化技術PremiumTec(プレミアムテック)を採用。表面の摩擦係数を低下させると共に、ミクロな応力集中を軽減し、工具材料の性能が大幅に向上する。
 さらに、二つの新技術(密着性強化技術・柱状結晶安定化技術)を採用し、優れた耐チッピング性と耐欠損性を実現した。この三つの新技術により、信頼性が高く、工具寿命が極めて安定している。
【主な特長】
@T9115は耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れ、中切削加工に最適。
AT9125は耐欠損性に優れる高信頼性汎用材種。中〜重切削に最適。
B新表面平滑化技術PremiumTecを採用することにより、耐溶着性・耐摩耗性・耐チッピング性がさらに向上。
Cコーティング膜は柱状結晶の大きさや方向を統一させる柱状結晶安定化技術により、斜め・横方向のクラック進展を抑制。耐チッピング性を大幅向上。
D密着性強化技術を採用し、膜の密着性を驚異的に改善。
 標準価格は主な形番でT9115CNMG120408―TM850円(税込み893円)、T9115DNMG150612―TH1,460円(税込み1,533円)、T9125SNMG1506121,890円(税込み1,985円)、T9125CPMT080208―PS730円(税込み767円)。
 全アイテム448形番(T9115が212形番/T9125が236形番)で、初年度販売見込みは20億円。

煩わしいプルスタッドボルトの脱着に
工具不要の「プル丸」新発売
丸一切削工具 安全かつ簡単に交換可能!

 丸一切削工具(社長=衣斐誠氏、本社=大阪府東大阪市本庄西)は、THE CUTブランドで新商品「プル丸」を発売した。
 プル丸は、プルスタッドボルトの交換を専用設計ならではの、安全でかつ簡単に脱着が可能な商品。(BT40・BT50用のMAS1/MAS2型マザック型があり)。今までのスパナやモンキーレンチによる煩わしい脱着が一発で解消できる。
 また、専用バー2種類(BT40・BT50用)も発売している。
 制作は、2010年1月に設計・製造メーカーとしてスタートした、子会社エムツール(社長=湯浅博喜氏、工場=大阪府泉佐野市)。すでに、THE CUTブランドとして、簡単にY軸・Z軸の微調整ができるマルチフェイスカッター「輝丸」、芯高調整可能なバイトホルダー「アジャスタ王」などを制作しており、好評を博している。(詳細は、HP http://www.thecut.co.jp/html/mtool.html)。
 今後も、丸一切削工具とエムツールでTHE CUT商品の開発・販売を積極的に展開していくとしている。

Mastercamベースの産業用ロボット
オフラインティーチングシステム
ゼネテック「Robotmaster」発売

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区富久町16-6)は、三次元CAD/CAMシステム「Mastercam」上で動作する産業用ロボットオフラインティーチングシステム「Robotmaster」(開発元=カナダ・JABEZ Technologies社)の国内販売を開始した。
 産業用ロボットに代表される多関節ロボットの動作プログラミングには、「ペンダント」と呼ばれる専用の操作盤を使用して作業者がロボットに直接動作を記憶させる「オンラインティーチング」と、専用ソフトウェアを利用してPC上で動作プログラムを作成する「オフラインティーチング」の二つの手法が存在する。しかし、前者はティーチング作業に時間を要するのに加え、ティーチング時にロボットの稼働率が大きく低下するという問題が以前より指摘されており、現在はオフラインティーチングによるプログラミングが注目されている。
 「Robotmaster」は、Mastercamの持つ多彩なツールパスを利用し、各種産業用ロボットの動作プログラムを作成するMastercamベースのオフラインティーチングシステム。加工データの作成からロボット用動作プログラムの出力はもちろんのこと、ワークや周辺構造物との干渉やリミットオーバーの検出、修正までをすべてMastercam上で実行することができる。
 産業用ロボットの市場は今後もますます拡大していくことが予想されるが、同社では「Robotmaster」の投入により、オフラインティーチングの分野においてMastercamの新しいマーケットを創造していけるものとしている。
 製品価格は240万円より。Mastercamを所有していない場合は、別途Mastercamの購入が必要。
 「Robotmaster」の特長は、Mastercamでツールパスを作成後、選択したロボットの機種をもとにアームやツールの軸制御といったロボット特有の条件を設定することで、ロボット用の動作プログラムを簡単に作成することができる。ロボットを直接操作せずにプログラムの作成が行えるためティーチングのスピードが早く、一般的なオンラインティーチングでは5日間の工数が必要な作業が1.5日で完了(70%削減)したという実績も報告されている。また、CAD/CAMをベースとしているためプログラムの修正や再利用が容易であり、ミーリングやトリミング、溶接、ウォータージェット、バリ取り、研磨など様々な用途に応用が可能。
 さらに、オンラインティーチングでは困難なワーク・治具・周辺構造物との干渉確認や、各動作軸のリミットオーバーも「Robotmaster」のシミュレーション機能により視覚的に検出することが可能。検出された干渉箇所は「最適化機能」を利用することで、グラフ表示された干渉ポイントをマウスドラッグにより簡単に編集できるため、複雑な加工プログラムの作成時でも、干渉を考慮した理想的な動作プログラミングが行える。

公共事業は地産地消で
第28回管材展を10月に参観
岐阜県管工機材商組合7月度理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=森嶋靖雄氏・大東会長)では、7月5日午後5時より岐阜市長良川河畔の岐阜グランドホテルを会場に「7月度理事会」を開催し、10月21日に愛知組合開催の『第28回管工機材・設備総合展』を参観することを決めた他、新規加入賛助会員の紹介があり、承認された。また公共事業については、県や市に地産地消のお願いをするため、県や市に対して要望書やパンフレットを作る案が協議され、承認された。また各種報告事項を審議した。
 5月の組合総会で新理事長となった森嶋理事長は、「山田前理事長には長きに渡り、大変お世話になりました。心から敬意を表します。私と五島副理事長とで先行きをみながら、皆様と協力して組合運営を進めていきたいと思います。組合の地位向上を図るためのPRをはじめ、賛助会員の加入促進も図り、組合の一層の充実を目指したい」と述べた。
 当日審議された議案は次のとおり。
▽第1号議案=『第28回愛知県管工機材・設備総合展』参観の件
 10月21日にバスをチャーターして表敬訪問をする。
▽第2号議案=新規加入賛助会員の紹介
▽ダイキン空調東海、▽濃尾電機、▽早川バルブ製作所、▽北研工業の4社の紹介があり、全会一致で承認された。これで賛助会員が72社となった。
▽第3号議案=第58回製販親睦ゴルフ会開催の件
 10月27日の午前9時スタートで、岐阜関C・Cで開催と決めた。
▽第4号議案=その他の件
 公共事業について、県や市に地産地消のお願いを推進するための要望書やパンフレットなどを作成するなどして、岐阜の機材商組合の存在価値を高める。要望書の中には、不当廉売に対する制約も盛り込む案が協議され、承認された。
 次回理事会は9月7日に岐阜グランドホテルでの開催を決めた。

7月度定例理事会
景気回復の実感乏しく
静岡県管工機材商組合バルブ部会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、7月2日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「7月度定例理事会」を利用してバルブ部会を開催し、市況動向の解説を聞いた後、情報交換を行なった。
 バルブ部会は、日立バルブ東海営業所の今井所長より、商品市況動向の解説と、製品の紹介が行われた。
 バルブ工業会の統計の中の受注状況から手動弁の受注金額を見てみると、09年の上期は対前年比マイナス35%、下期はプラス10%により、09年全体では、対前年比マイナス25%を計上した。
 材質別では鋳鉄・青銅バルブが対前年比マイナス20%、ステンレスバルブがマイナス30%とステンレスの落ち込みが著しい。これは工業分野の設備投資の遅れによる影響がでていると分析。2010年4月・5月の受注も対前年比並みであり、厳しい状況は依然として変わらない。
 静岡地区の現状と見通しにおいては、住宅着工、設備投資の下げ止まりが言われているが、実際は厳しい状況が続いているので、回復の実感が乏しい中でも先行期待感が高まっている。
 静岡の工業生産指数は78%で、全国平均の93%よりも下回っている。県内では食品や薬品業界での投資の動きがあるが、自動車や製紙業界は海外投資へ需要が向いており、国内需要へはまだ見えていないなど予算もつかない状況が続いている。
 工場の建物も半年足らずで完成をみるので、投資をするのかしないのかが先々までわからない。食品や薬品などの一般消費関連であれば、設備投資の動きは実感できる。
 概要説明の後は、日立バルブの環境にやさしく省エネ・コストダウンできるベローズバルブの商品研修を行った。
 ベローズ弁は全て自社設計、自社製作による液圧成形多層ベローズを採用しており、MSS SP117で要求されるベローズ寿命をクリアーしている。
 グランドパッキン交換なしで「メンテナンスが必要ない」と説明があった。
 部会の後は情報交換を行ない、第一四半期が終わった段階での前年比での売上達成率を発表しあった。
 4〜6月で前年を超えたところは一社もなく、引き続き厳しい状況を垣間見た。そんな中で取り込み詐欺が静岡県内の業界内で起きた話題に移り、詐欺の手口について情報交換をしお互いに注意を払っていくことを確認した。

庭園バーベキューを開催
岐阜商工同好会 ビールで暑気払い

 岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は7月9日午後6時30分より、岐阜市柳ヶ瀬通のホテルグランヴェール岐山で「庭園バーベキュー」を行った。
 竹中会長が「庭園バーベキューを今年も開催させていただきました。これから暑くなりますので、ビールで暑気払いをして暑い夏を乗り切っていただきたい」と挨拶。
 生ビールで乾杯し、ホテルの庭園で思い思いに肉や海鮮、野菜を焼きながら歓談。今秋に開催予定の食事会を昨年と同様に旅行会にしてはとの意見も出され、和気あいあいと楽しいひと時を過ごした。

火の弾キャンペーンの成功期す
特約店・代理店ら90余名参加
第16回タンガロイビアパーティー開催

 中部タンガロイ特約店会(会長=大久保武氏・大久保商事会長)は7月15日午後6時30分より、名古屋市中区大須のローズコートホテルにて第16回タンガロイビアパーティーを開催し、特約店、代理店、メーカー合わせて九十名余りが集い交流を深めた。
 開会に先立ち、現在開催中の「火の弾キャンペーン」(期間=2010年6月1日〜8月31日)について、フライス、旋盤のすべてのユーザーに拡販できるように用意された六アイテムの製品紹介とキャンペーンの詳細説明が行われた。
 冒頭の挨拶でタンガロイ中部支店の藤原支店長は、「本日は大変お忙しい中、中部特約店会行事の一環であり、恒例となりました第16回タンガロイビアパーティーに多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。今年も早いもので、半年終わりまして後半に突入いたしました。昨年の後半からユーザー様の稼働率も少しずつ上がってきて、今年1月、2月、3月とかなり自動車関連のお客様も良くなってきたと思ったら、大手メーカーさんのリコール問題があり4月、5月と少し足踏みをし、現在のエコカー補助金が終わる10月以降は日当たり12,000台を切るのではないかと心配されております。建設機械や航空機関係の一部の業種では、後半から良くなってくるという情報もあります。いずれにいたしましても、内需はかなり不透明。設備投資ももう少し時間がかかりそうな状況ではないかと感じております。一方では、新興国でかなりの物量が動いております。タンガロイも昨年から今年にかけて、海外の現地法人をブラジル、インド、チェコを含めて十拠点ほど立ち上げてまいりました。いま我々メーカーとしては、設備投資にアクセルを踏み込んで、もう一度立て直していくことが大切だと思っております。タンガロイもいわき工場に本社を4月に移し、大きな設備投資をして建屋を作りTACチップ関係等の増産体制に入っております。直近では、6月にTACチップを過去最高の数量生産しました。販売促進面では、『火の弾キャンペーン in summer』を元気に行っております。6月から3ヵ月間で、アイテムはすべて新製品を用意させていただきました。生産性の向上ができ、コスト低減にもつながるような製品をそろえております。この機会に、是非とも皆さんのご協力をいただきまして三位一体、火の弾となって頑張って行きたいと思っております」と語った。
 黒木井高卸営業部次長は、「特約店、メーカー、代理店のコミュニケーションをとって、楽しいひと時を過ごしたいと存じます。火の弾キャンペーンの成功と、皆様の企業の益々の発展、そして本日ご参加の皆様の健康を祈念いたします」と述べ、乾杯の音頭をとった。
 この後、ビールの早飲み大会、ビンゴ大会などのイベントで最後まで大いに盛り上がり、野崎常磐精機社長の中締めでお開きとなった。

第31回INAX
デザインコンテスト

 INAXは、2009年5月1日から2010年9月30日までに新築、またはリフォームした日本国内の戸建・集合住宅で、居心地のよい空間、ぬくもりのある空間、サステナブルデザイン(再利用材を使うなどの環境に配慮したデザインのこと)、ユニバーサルデザインなど新しい時代の要望に応じた上質な住空間を対象に、「第31回INAXデザインコンテスト」の作品を募集する。
▽募集期間=2010年8月1日から9月30日
▽応募資格=応募作品の設計者
▽応募方法=所定の応募用紙に必要書類を添えて応募。応募用紙は最寄のINAXショールーム、またはコンテスト事務局に請求。コンテストホームページからもダウンロードできる。
URL=http://www.inax.co.jp/design‐contest/

第26回TDYリモデル
スマイル作品 コンテスト2010

 TOTOは、DAIKEN、YKK、AP3社共同主催で、第26回「TDYリモデルスマイル作品コンテスト2010」の作品を募集する。
 環境に配慮したリモデルや、家族構成・ライフスタイルに合わせた空間へのリモデルなど、様々なお客の要望を満たし満足した作品を継続して紹介することにより、リモデル需要の活性化を推進する活動。今年は昨年に引き続き「リモデルスマイル、笑顔が生まれたストーリーをお寄せ下さい!」というコンセプトに基づき、「テーマ別部門」と「空間部門」の2つの部門で作品を募集する。
▽募集期間=2010年8月2日から11月10日
▽応募資格=リモデル工事を提案し、設計または施工したお店
▽応募方法=TOTOホームページ(http://www.com‐et.com)の「作品募集のご案内」に掲載

ミツトヨ ものづくりを活かす非接触三次元
計測ソリューションの新提案

 ミツトヨ(社長=中川徹氏、本社=川崎市高津区坂戸1-20-1)は、自動車、航空機業界等での非接触測定、大形部品測定への要求に応えるために各種要素技術開発や商品開発を行い、自社製非接触ラインレーザプローブ、フレームレス三次元測定機、データ処理システムを開発、本年9月と11月から国内販売を開始し、さらに海外への販売を順次開始する。また、本年10月28日より東京ビッグサイトにて開催される「第25回日本国際工作機械見本市JIMTOF2010」(ミツトヨ・ブース=西3ホール4階・小間番号W3041)に初出品する。
 近年、非接触測定システムは様々な業界から注目され、品質管理部門のみならず開発・設計部門においても多いに期待されている。非接触測定システムへの大きなニーズとして、@製品に占める曲面形状の増大に伴い、面の歪や反りを定量的に評価したいA製品形状の複雑化に伴い、増大した検査項目を短時間で評価したいAリバースエンジニアリングへ展開したい等がある。
 製品は顧客ニーズの多様化から、優れた機能とデザインの融合が求められ、曲面形状の組み合わせなどにより形状がますます複雑化している。その結果、測定・解析・評価についても以前にも増して大きな工数が必要となり、曲面から膨大な点群を高速に取得し、CADデータとの比較照合またはリバースエンジニアが可能な非接触測定システムが必要とされている。物理モデルの世界とデジタルモデルの世界のリンクを実現する非接触測定システムの需要がますます増えている。
 この様なニーズに応えるため、ミツトヨ・オリジナルの非接触ラインレーザプローブSurfaceMeasure(サーフェスメジャー)、データ処理システムMSURF(エムサーフ)、可搬性を重視した大形対象物のフレームレス三次元測定機SpaceMeasure(スペースメジャー)を開発した。
 非接触ラインレーザプローブSurfaceMeasureは、CNC三次元測定機専用の非接触測定を可能にするプローブ。横方向の高分解能化により、測定物の大きさに左右されることなく、高精度・高速測定ができる。環境や材質に合わせてレーザ光量等を自動調整することにより、パウダ・スプレーレス測定を実現。また、接触式プローブと非接触ラインレーザプローブSurfaceMeasureをプローブ自動交換システムACR―3で三次元測定機に共存させる事により、測定内容による使い分けが可能となり、生産性と品質の向上を実現する。
 データ処理システムMSURFは、非接触ラインレーザプローブSurfaceMeasureをCNC三次元測定機で自動測定するパスの生成から収集した膨大な点群データを元にCADデータとの比較照合や断面評価など様々なインスペクション機能までカバーし、またSTL(点群モデル)からリバースエンジニアへの展開も図れる。
 フレームレス三次元測定機SpaceMeasureは、フィールドでの大形対象物の三次元測定が可能。CCDカメラと赤外LEDを装着したカメラユニット、測定条件や対象物により選択可能な接触式と非接触式のプローブ等から構成され、三角測量を応用した非接触三次元測定機。カメラユニットからの測定距離が長く(6m)、測定領域も広い(17u)ため、乗用車丸ごとの測定も可能としている。データ処理システムは実績の有るミツトヨ三次元測定機用データ処理装置MCOSMOS(エムコスモス)と非接触プローブ使用時にはMSURFが使用できる。
 全世界に拡がるミツトヨグローバルネットワークが三次元測定機本体と併せたトータルシステムで保守、保守契約および納入教育など緻密で幅広いサポート体制を実現する。

全国事業拠点「営業所」から「支店」に
トラスコ中山

 機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、本店=大阪市西区)は7月1日より、すべての事業所名を「営業所」から「支店」に変更した。札幌営業所から沖縄営業所まで全国68の営業所が対象。
 なお、東京支店、大阪支店などその他の事業所はこれまで通り。

表面のスポンジが柔軟にフィット!
凹凸のある製品の搬送が可能に
シュマルツ 真空グリッパーFXCシリーズ

 真空搬送機器専門メーカー・シュマルツ(横浜市都筑区)は、隙間や凹凸のある製品、複数個の製品の一括搬送に適した真空グリッパーFXCシリーズを開発した。
 FXCシリーズは、吸着面にスポンジを用い真空発生器を内蔵したグリッパーで、スポンジがワークの形状に沿って柔軟に追従するため、ワーク表面の粗さや凹凸に左右されることのない搬送が可能。パレットのように隙間がある製品や、表面に凹凸のある鉄板、プラスチック、段ボール箱など、従来吸着搬送が困難だった製品を始めとする多彩なワークの搬送を実現する。
 スポンジに開いた吸込み口にはバルブを内蔵しており、各バルブが個別にエアを制御。ワークに覆われていない吸込み口がある場合にも、エア漏れによる空圧低下が起こらないため、穴・隙間のあるワークや複雑な形状部品も搬送できる。ハンドを変えずに形状やサイズ、数量の異なるワークの搬送も可能。
 また、効率の良い高吸込み量の真空発生器を搭載しているため、新たに真空発生器を設置する必要がない。ホース一本での配管が可能であり、搬送システムに組み込むことも容易にできる。
【主な特長】
 @ワークの凹凸や表面の粗さにもスポンジが柔軟に追従し、吸着が可能。
 Aワークに接していない面からのエアの流れを制御するバルブシステムによって、隙間のある製品の搬送も実現。
 B数や形の異なるワークをハンドを変えずに搬送可能。
 C真空発生器が内蔵されているため、真空発生器の追加が不要。

聞きたい!あの人 I
株式会社アカギ 事務
堀内良子さん

 配管支持金具メーカーのアカギ名古屋営業所で働く堀内良子さんは、入社11年目。訪問すると、「納期が間に合うよう、私頑張りますね」と電話口のお客様に笑顔で話していた。
 入社試験の面接時に名古屋営業所の事務所を覗いた時、みんなが和気あいあいと仕事をしていて雰囲気が明るかった。面接した所長も優しい様子だったので、第一志望と決めて内定の連絡を受けた時は心の底から喜んだ。
 事務の仕事は、アカギのお客様である商社や販売店から自社製品の注文を受けて受発注を行い、自社工場や外注先へ受注生産の依頼をする。
 入社当時は事務員も何人いたが、入社3年目の時、気がつくと寿退社等で退職が続き、堀内さんと5歳上の先輩二人だけになっていた。
 6人で分けていた仕事を2人で行うため、定時の一時間前に出社しても、既に電話は鳴り続け、電話中に机上にメモがどんどん貼られ、FAX用紙の山から大至急の文字を見つけて大慌てで応対した。仕事が終わると退職か続けるかで葛藤する夜もあった。
 ある時工事現場で仕様変更があり大特急の製品の品番を間違えて入力してしまい、届いた製品が違うと職人さんから直接電話が入った。電話口の怒鳴り声に、職人さんがいかに自分の仕事に心意気をかけて取り組んでいるかが伝わり、事の大きさを再認識し声が詰まってしまった。
 「その時先輩がすぐに電話を代わってくれて、私の代わりに何度も謝ってくれたのです」。先輩は電話を終えた後、すぐに上司と先輩とで販売店と工場と配達員へ連絡をとり連携プレーで電話から30分後に無事職人さんの手元に製品を届けた。
 「こんないい人達に巡り合える職場はここしかないからずっと働きたいと思いました」。優しい先輩と、厳しくも自分の成長を考えてくれる上司と一緒に仕事ができる環境があった。
 その先輩は寿退社をしてしまったが、現在は事務員6名の内、堀内さんがリーダー的存在となり、後輩のよき相談相手となっている。
 堀内さんについて
 『お客様ととても仲がいい』『商品をかなり覚えてみえてカタログを見なくても受発注できる』『難しい図面も読める』『見積もりの依頼が来てもお客様のことをよく熟知されていて早く見積もり書を作成できる』と後輩だけでなく、上司や営業も仕事ぶりを認めており、商社や販売店の展示会に出品する際のブースに堀内さんも参加することがよくある。
 「いつも意識している事は、納期は最短で。見積もりや問い合わせについても即応対できるようにです。また、自分がされて嬉しいことは相手にもすることを心がけています」。お客様とのやりとりで困っている後輩がいれば手を差し伸べる、後輩の話を聞く…。それらはすべて自分が先輩からしてもらって嬉しかったこと。お互い助け合うことでいい職場の雰囲気が作れていると感じている。
 当面の目標は「カタログにない商品でもすぐに回答できるようになること」
 まとまった休みは海がきれいなハワイなどへの海外旅行へ出かける
 * * *
 堀内は持ち前の明るさで、お客様の老若男女問わず人気があります。大口のお客様よりの指名電話も多く営業マン並の仕事をこなす事も度々です。女子六名をまとめる中心的な存在としてこれからも事務所をリードして行って貰いたいと思います。
【アカギ名古屋営業所所長 菊池克明】

キャンプ参加者は18社140名に
8月19日に夏季合同委員会
愛機工青年部 7月定例役員会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は7月13日午後7時より、組合事務局において7月定例役員会を開催し、通常総会、組合野球大会の報告のほか、キャンプ、夏季合同委員会などについて審議した。
 平成22年度通常総会については時津総務幹事長(新栄商會)より、6月10日に東京第一ホテル錦で開催し部員42名が出席、審議の結果、すべての議案が承認可決されたことが報告された。来賓は野田理事長、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)、長村福利厚生部副部長(長村商店社長)、山崎事務局長の4名。部員の多々良統括幹事長(ダイドー)はじめ7名が卒業または異動により退部し、新たに8名のメンバーが加わった。
併せて、総会収支と来年度の総会日程についても報告された。次の総会は来年の6月10日を予定しているが、現在会場がキャンセル待ちの状態で、第2候補として6月3日を確保している。
 組合野球大会の経過を近藤野球担当幹事(長村商店)が報告。大会5日目は7月10日、一宮総合運動場で4試合が行われた。次回大会6日目は7月25日に江南市営グランドでの開催を予定している。手伝いの担当は総務。
 7月31日〜8月1日に岐阜県関市の板取スイス村黒谷キャンプ場で開催のキャンプについては、枅川キャンプ担当幹事(ジーネット)より、6月22日に第2回実行委員会を開催し当日のスケジュールや催し物などについて協議し決めたことや、現在の参加申し込みが18社140名ほどであることが報告された。
 夏季合同委員会(納涼ビアパーティー)については時津総務幹事長より、開催日を8月19日とし、会場については現在選定中で後日案内を発送したいと伝えられ、これを承認した。
 その他の件では、服部教育幹事長(服部商会)より講演会について、例年熱田支部と合同で開催しているが、今回は単独で行う予定であると報告された。
 次回は8月19日、夏季合同委員会開催前の午後6時30分から役員会を行うことを決めて終了した。

ほぼ順調に試合進む
梅雨空のもと熱戦
愛機工 親善野球大会4・5日目

 愛知県機械工具商業協同組合の第70回親善野球大会4日目(一試合)が6月6日に江南市営グランドで、また大会5日目(4試合)は7月10日に一宮総合運動場のA・B2面を使用して、それぞれ行われた。
■大会4日目の試合結果
第1試合 Bゾーン
 安藤×トラスコ中山Bは、トラスコが1回裏に2点を先制。安藤も3回表に1点を返して詰め寄ったが、4回裏にトラスコが3点を挙げてリードを広げ、そのまま5対1で安藤に勝利した。
■大会5日目の試合結果
【A 面】
第2試合 Bゾーン
 ゼノー商事×ダイドーは、ダイドーが一回裏に4点を先制。続く2回にもダイドーが春日井選手のホームランなどで3点を追加、さらに4回にも1点を加えてリードを広げ、ゼノー商事の反撃を零点に抑え、8対0で久しぶりの大会復帰の初戦を勝利で飾った。
第2試合 Bゾーン
 日伝×中部オリオンは、日伝が1回表に樋口選手のホームランなどで一挙6点を取って主導権を握り、続く2回、3回、4回にも追加点を挙げてリードを11点とし、中部オリオンの反撃を零点に抑えて、11対0で日伝が勝利した。中部オリオンも久しぶりの大会復帰(以前はAゾーン)で期待されたが敗退した。
【B 面】
第1試合 Bゾーン
 日研工作所×山下機械は、山下機械が2回裏に2点を先制。5回にも2点を取ってリードを広げ、日研工作所の反撃を7回の1点に抑えて、4対1で勝利した。
第2試合 Bゾーン
 志知×ミツトヨは、ミツトヨが2回裏に1点を先制。3回にも一挙5点を加えてリードを広げ、さらに四回にも2点を追加。志知の反撃を5回の1点に抑えて、8対1で勝利した。
 次回大会6日目は、7月25日に江南市営グランドで行われる予定。


2010年8月8日(日) 2391号
展示小間200割れ無事回避
210小間程度に届く見込み
愛知県管工機材商協組 7月定例理事会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、7月6日午後6時15分より名古屋市中区金山町の名古屋都市センターにおいて「7月定例理事会」を開催し、10月に開催する第28回管工機材・設備総合展の出品社が百十社、出品小間数が200小間(7月6日時点)となったことを把握した。不況の影響で当初は200小間割れの懸念もあったが、無事回避できたことに関係者も安堵の様子を見せていた。この他、賛助会員への新規入会希望が出ていたブライト工業と日本アルシスの入会を承認した。
 当日審議され承認された事項は次の通り。
▽第1号議題=22年度総会報告
 5月18日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催し、収支も予算枠内で収まった。
▽第2号議題=第28回管工機材・設備総合展経過報告
 植田委員長より、7月6日現在の小間の集まり状況が発表された。110社、200小間の申し込みが確定しており、勧誘開始時目標の230小間に及ばないものの、懸念されていた200小間割れは回避できた。まだ正式な申し込みがされていない出品者もあることから、最終的には210小間程度に届く見込み。
 また、従来の小間仕様に捉われない「環境コーナー」も計画。近郊工科系大学・設備系専門学校にも出品意向を打診中。
 展示会当日の担当も一部決まった。抽選会担当に成田幸隆氏(大成工機商会社長)。
 8月18日にウインクあいち(中小企業センター跡地)で出品者会議を開催予定。
▽第3号議題=経営研究セミナー開催
 7月28日に東別院会館で「売れる会社はここが違う!」について、カリタインストラクターアカデミー代表の大澤幾楊氏を講師にセミナーを開催。参加定員の50名を超える申し込みがあった。
▽第4号議題=優良工場見学会開催について
 9月8日に未来工業の本社工場を見学する。同社創業者の山田昭男氏の講話を聞き、工場見学を行った後、お千代保稲荷を参拝し、養老温泉ゆせんの里で懇親会を行う。予定人員は35名。
▽第5号議題=組合だより発行の件
 年3回の発行を予定している。
▽第6号議題=賛助会員新規加入の件
 加入申し込みが出されていたブライト工業(社長=平沼雅一氏・本社=大阪府門真市深田町25-7、推薦人=ウエダ)、日本アルシス(社長=浦野義和氏・本社=名古屋市中区大須2-10-45、推薦人=大成工機商会)の2社の加入を承認した。
▽第7号議題=人確検討委員会報告
 セミナー開催や組合ホームぺージを一新する予定。
▽第8号議題=青年部(愛青会)主催セミナーについて
 8月3日に東別院会館で「後継者の心構え」について、日本経営合理化協会常務理事の作間信司氏を講師に講演。セミナー後、第2部として交流会をサッポロビール名古屋ビール園「浩養園」にて開催。セミナー定員は30名。交流会は50名。
▽第9号議題=名管会ゴルフ会開催の件
 9月28日に南愛知カントリークラブ美浜コースで開催する。スタート時間は午前8時35分、アウトイン同時。参加人員は80名前後を予定している。
▽第10号議題=その他の件
@管機連関連報告=管機連スローガンポスターを郵送した。また、管機連第48回総会が、6月15日東京千代田区隼町のグランドアーク半蔵門で開催された。愛知の組合からは6名の理事が参加した。
A組合ガイドについて=「組合ガイド」を刊行する。定款と規約、組織図などを織り込んだ小冊子を作る予定。
B配達・搬入・返品等有料の件=最近大至急の注文が建築系のユーザーでは特に多く、緊急性の高い配達・搬入と返品等については、組合で有料化を決めてはどうかという案が出されたのに対し、それをサービスとして行っている会社もあるので組合で決めても効果がないのではという反対意見が出され、案は持ち越しとなった。
* * *
 今後の理事会の日程は、9月14日、11月2日、平成23年1月18日、3月8日の開催を予定している。

INAXライブミュージアム
「六感刺激ツアー2010」開催
イベント 8月29日まで

 INAX(本社=愛知県常滑市)は、7月16日の午前11時より、INAXライブミュージアム「世界のタイル博物館」(愛知県常滑市)内のレストランにおいて、『六感刺激ツアー2010』キックオフと懇親会を開催した。『六感シゲキツアー』は知多半島およびその近郊の産業博物館・美術館六館(INAXライブミュージアム、博物館「酢の里」、有松・鳴海絞会館、盛田味の館、ガスエネルギー館、かわら美術館)が毎年夏に共同で企画・開催するスタンプラリーで、開催10回目となる今回は杉本美術館をゲストに迎え、7館でスケールアップして開催した。
 キックオフでは、監事館館長挨拶として、INAXライブミュージアムの辻孝二郎氏より、『六感シゲキツアー』の案内と、「これからは単独館での活動ではなく、地域で力を併せ、協同することによって新たな価値を作っていきたい」と挨拶があり、各館長らと共にイベントの成功を祈った。開催期間は7月17日から8月29日まで。

総受注額前月比3.9%増の837億円
緩やかながらも回復傾向が強まる
日本工作機械工業会 6月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2010年6月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、6月の受注額は、前年同月比139.5%増(約2.4倍)の837億円となり、7カ月連続で増加した。前月比でも3.9%の増加を示し,3カ月連続の800億円台となり、同会では受注の回復傾向が若干強まっているとみている。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比102.3%増(約2.0倍)の292億円で7カ月連続のプラス、前月比も2.0%増と3カ月連続の増加となった。6月は、自動車のスポット受注があった前月からさらに増加を示し、実額は300億円を下回り依然低水準であるものの、緩やかな回復傾向が続いている。
 内需の業種別受注額は、全11業種のうち、すべての業種が前年同月比プラスとなり、前月比は8業種でプラスとなった。
 主要業種の受注額は、「一般機械」が122億円(前年同月比73.3%増・7カ月連続プラス、前月比19.9%増・5カ月連続プラス)、「自動車」が78億円(同約2.6倍・7カ月連続プラス、同32.5%減・3カ月ぶりマイナス)、「電気・精密」が41億円(同約2.4%倍・6カ月連続プラス、同12.2%増・7カ月連続プラス)、「航空機・造船・輸送用機械」が18億円(同51.2%増・4カ月ぶりプラス、同約4.3倍・2カ月ぶりプラス)。前月スポット受注のあった「自動車」のみが前月比マイナスとなったが、「一般機械」は2カ月連続で100億円台を示し、「電気・精密」も7カ月連続で前月比プラスとなるなど回復傾向が続いている。「航空機・造船・輸送用機械」も6カ月ぶりに10億円台を超えた。
 外需は、前年同月比165.7%増(約2.7倍)の545億円となり、8カ月連続で増加。前月比も4.9%増と2カ月ぶりのプラスとなった。4カ月連続で500億円台を示し、アジアを牽引役とした傾向が続き、好調を維持している。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要三極では、アジアが好調に推移し、北米も緩やかながら回復傾向が続いている一方、欧州は依然として弱含みで推移している。受注額は、アジアが341億円(前年同月比約3.5倍・9カ月連続プラス、前月比7.5%増・2カ月ぶりプラス)。その他アジアはほぼ横ばいとなったが、東アジアが韓国、中国で受注を伸ばし前月比プラスとなった。アジア全体でも四カ月連続で300億円台を記録し、好調を維持している。
 欧州は75億円(同約2.3倍・6カ月連続プラス、同1.7%減・2カ月連続マイナス)となり、前月からほぼ横ばいの推移で依然弱い動きが続いている。
 北米は120億円(同65.9%増・6カ月連続プラス、同4.0%増・7カ月連続プラス)で、4カ月連続で100億円を超えるなど、回復傾向が続いている。
 業種ごとに主要三極の構成比(2010年1〜6月累計)をみると、アジアが「一般機械」で六割弱、「自動車」で七割強、「電気・精密」では九割弱と高い割合を占めている。一方、「航空機・造船・輸送用機械」は北米が五割弱、欧州で三割強と、欧米で八割強を占めている。北米と欧州を比較すると、欧州の回復が遅れていることもあって、すべての業種で北米が欧州を上回っている。
 2010年1〜6月の受注累計額は、前年同期比197.7%増(約3.0倍)の4,409億円となり、09年累計額を超え堅調な回復を示している。
 このうち、内需は前年同期比約2.1倍の1,347億円で、主要業種では「航空機・造船・輸送用機械」のみ前年同期比マイナスとなった。前年同期の落ち込みが大きかったこともあり、「自動車」は高い伸びを示している。また内需比率は1〜5月累計時から1.0ポイント増加し、30.5%となった。
 外需は前年同期比約3.6倍の3,062億円。主要三極ではすべて前年同期比プラスを示し、特にアジアの伸び率は欧米に比べ拡大している。外需比率は69.5%と高い水準を維持している。

総受注高6ヵ月連続前年超え
国内自動車工業向けが約5倍に
中部経済産業局 5月の金属工作機械受注状況

 中部経済産業局が6月30日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成22年5月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比172.6%増(約2.7倍)の289億2,500万円となり、6カ月連続して前年を上回った。前月比は24.8%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが32億9,700万円と4カ月連続、自動車工業向けが68億9,200万円と5カ月連続して前年を上回り、全体でも前年同月比207,8%増(約3.1倍)の120億5,800万円と6カ月連続して前年を上回った。前月比は82.9%増となった。
 海外受注は、北米向けが6カ月連続、ヨーロッパ向けが5カ月連続、アジア向けが7カ月連続して前年を上回ったことから、全体でも前年同月比152.3%増(約2.5倍)の168億六千七百万円と六カ月連続して前年を上回った。前月比は1.7%増となった。
 国別にみると、一位のアメリカが51億5,900万円(前年同月比223.0%増〈約3.2倍〉)、以下、中国44億7,700万円(同130.9%増〈約2.3倍〉)、大韓民国12億3,900万円(同1246.7%増〈約13倍〉)、ドイツ8億3,100万円(同42.4%増)、マレーシア6億3,100万円(同2075.9%増〈約22倍〉)の順となった。
 販売額は、前年同月比1.7%増の167億5,200万円となり、2カ月連続して前年を上回った。前月比は19.1%増となった。
 受注残高は、前年同月比23.4%増の997億2,100万円となり、2カ月連続して前年を上回った。前月比は10.8%増となった。

環境対応商品を多数展示し
サンコーフェア2010開催
サンコー商事 テクニカルセミナーも盛況

 サンコー商事(社長=野路周治氏、本社=名古屋市名東区高社2-245)は7月8日午後1時より、愛知県刈谷市のジェイテクト・カスタマーセンターにおいて「サンコーフェア2010」を開催した。
 オープンに先立って行われた開会式で野路社長は「サンコーフェアも回を重ねること10回となり、節目の開催です。今回は『環境にやさしい風』として環境をテーマに行っております。ご出展いただいております各社の環境に関わる優秀な製品が出ております。本日ご来場のお客様にも満足していただける、素晴らしい製品ばかりです。どうか一台でも多く引き合いをとっていただき、成果に結び付けて行きたいと思っております」と挨拶。
 続いてジェイテクトの貝嶋執行役員は、日頃の拡販に対する礼とあわせ「このフェアも10回目となります。これだけ長く続けられるということを非常にうれしく思っております。この場所を使っていただき、皆様にご商売をしていただくことが一番大事です。我々工作機械メーカーの感覚といたしましては、景況は少し戻ってきたと感じておりますが、量的にはやや回復したものの、まだ価格が戻らないので本格的な回復とは思っておりません。お客様はたくさん計画はされていると思いますが、実際に何かを買うとの決定をされるのは、なかなか時間がかかったり、踏み切れないという方が多分多いと存じます。本日は何とか成果の出るところまでいっていただきたいと思います。皆様のご成功をお祈りいたします」と述べた。
 サンコー商事若手社員による力強い「エイエイオー」の掛け声で威勢をつけ、フェアが開幕した。
 今年の展示会は、環境のテーマに沿って、会場を@加工AアセンブリBCAD/CAM・測定C環境関連等のゾーンに分け、メーカー各社の役立つ技術や製品が展示紹介された。
 同時開催された、出展メーカー3社によるテクニカルセミナーも好評を博した。

総受注高は前年同月比46.1%減の2054億円
外需5ヵ月連続の前年超え
日本産業機械工業会 5月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年5月の産業機械受注状況によると、5月の総受注高は前年同月比46.1%減の2,053億9,800万円で、このうち内需は同61.4%減の1,277億3,800万円、外需は同55.8%増の776億6,600万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比26.2%減、非製造業向けは同八0.3%減、官公需向けは同49.7%減、代理店向けは同1.2%減であった。
 内需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比6.2%増)、プラスチック加工機械(同97.5%増)、圧縮機(同34.8%増)、送風機(同12.5%増)、運搬機械(同17.4%増)、変速機(同43.3%増)、金属加工機械(同21.5%増)の7機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同87.1%減)、化学機械(同34.6%減)、タンク(同89.2%減)、ポンプ(同8.3%減)、その他機械(同41.9%減)の5機種であった。
 一方の外需は、5月のプラント案件はなし。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比55.2%増)、化学機械(同39.2%増)、タンク(前年の受注金額がマイナスのため計上できず)、プラスチック加工機械(同223.1%増)、ポンプ(同101.6%増)、送風機(同609.5%増)、運搬機械(同208.6%増)、変速機(同101.5%増)、金属加工機械(同93.5%増)、その他機械(同79.0%増)の10機種。減少した機種は、鉱山機械(同82.8%減)、圧縮機(同28.6%減)の2機種であった。
 機種別の動向をみると、@ボイラ・原動機=電力が大幅に減少したことにより前年同月比77.0%減A鉱山機械=外需の減少により同36.5%減B化学機械(冷凍機械を含む)=化学、石油・石炭の減少により同23.1%減Cタンク=その他非製造業が大幅に減少したことにより同85.%減Dプラスチック加工機械=その他製造業、外需の増加により同162.5%増Eポンプ=外需の増加により同4.6%増F圧縮機=外需の減少により同4.7%減G送風機=外需の増加により同32.5%増H運搬機械=農林漁業、外需の増加により同52.6%増I変速機=その他製造業、外需の増加により同54.8%増J金属加工機械=外需の増加により同46.5%増となった。

三相200V型「屋外用コードリール」発売
完全防雨構造 雨中でも安心
ハタヤリミテッド 過負荷漏電遮断器付

 ハタヤリミテッド(社長=足立憲泰氏、本社=名古屋市中区大須4-10-90)は、6月20日より「三相200V型屋外用コードリール」の販売を開始した。
 「三相200V型屋外用コードリール」は、各種プラントや造船工場など200V電源を必要とする場所で使える、屋外用防雨型の三相200V型コードリール。完全防雨構造なので、雨の中や水しぶきのかかる場所、粉塵の多く発生する場所などでも使用できる。
 さらに、漏電・過負荷(使いすぎ)・短絡(ショート)を保護する漏電遮断機を装備。万一の感電事故を防ぐ安全仕様となっている。プラント、造船工場、建設工事、各種屋外工事など200V電源を必要とするさまざまな場所で活躍する。
【特 長】
@雨中でも安心の屋外用防雨構造。
A使いすぎも感知する過負荷漏電遮断器付。前面設置なので使用状態が一目で分かる。
Bコンセント内部への水やホコリの浸入を防ぐコンセント防雨キャップ付き。
C電圧降下が少ない3.5muケーブル仕様も用意(BFS―332M型)
Dドラムの空転を防ぐブレーキストッパー付。
E丈夫な二重構造フレーム。
 製品に関する問い合わせは、ハタヤリミテッド顧客サービスデスク(フリーダイヤル0120-686-888、Eメールinfo1918@hataya.jp)へ。

新製品を一堂に内覧会
7/3にリニューアルオープン
TOTO名古屋ショールーム

 TOTO名古屋支社(支社長=森村望氏・住所=名古屋市中区栄2-3-1)は、7月3日のショールームリニューアルオープンに先立ち、7月1日と2日に商社、販売店、報道向けに内覧会を開催した。
 広々としたフロアに最新製品が並び、きれいで明るい雰囲気の会場に、オープンと同時に大勢の人が訪れた。
 八月よりトイレ、システムキッチン、システムバス、洗面化粧台の主力商品を一新しての一斉発売に合わせ、会場には環境を配慮した製品や、生活シーンでの使い勝手、デザイン面も優れた新製品が一堂に展示・実演された。
 同社は、2010年4月に従来からの環境活動をさらに加速させる環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE」を発表し、「水まわりのCO2削減」等を推進しており、今回の新製品にも活かされている。
 トイレでは、4.8?洗浄を達成した国内最小洗浄水量タンク式のラインナップを増やし『GG―800』、『新レストパル』、『新ピュアレストEX』、『新ピュアレストQR』が紹介された。
 システムキッチンでは、『CRASSO(クラッソ)』が紹介された。ストレスフリーを実現する「スイスイ設計」がコンセプトとなり、シャワーの幅を広くして“ほうき”のように流せる「水ほうき水栓」や、排水口の位置をシンク奥の隅に設置し、ゴミがすべり台をすべり降りるように流れる「すべり台シンク」、キャビネットを引き出すと中の内引き出しも同時に出てきて一度に見渡すことができる「らくプル親子収納(業界初の高さ可変機能付のキャビネットあり)が説明され、「すべり台シンク」でゴミを一か所に集める水の流れに参加者は驚いていた。
 システムバスでは、徹底したお客様調査に基づいて七つのデザインを用意し、さらにお客様満足度NO1の「ほっカラリ床」を標準装備した戸建てシステムバスルーム『スプリノ』、『サザナ』、マンションリモデルバスルーム『スプリノWA』が展示され、参加者は壁パネルの違いにより浴室イメージが異なるのを実感していた。
 洗面化粧台では収納を今までの1.3倍にした奥ひろ収納 奥ひろし」を新シリーズ『サクア』に標準搭載した。洗面ボウルも大容量で厚手のセーターを手洗いでき、女性も関心を示していた。

WSTARインサートドリルTAW形
面取りモジュール発売
三菱マテリアルツールズ 穴加工と同時に面取り

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)は、三菱マテリアルが開発、製造する「WSTARインサートドリルTAW形」の面取りモジュール本体、およびインサートの販売を開始した。
 同シリーズは、WSTARインサートドリルTAW形に取り付けることで、穴加工と同時に穴入り口の面取り加工を可能にする工程集約工具。このモジュールは、リング状のボディにTAW専用にデザインされた切りくずの噛み込みを防止するパーツが組み込まれ、側面より強固にクランプする構造のため安定した面取り加工を実現する。
 WSTARインサートドリルTAW形面取りモジュールの主な特長は次の通り。
 @リング状のモジュールに二つのインサートをクランプし、穴加工と面取りを同時に行える。
 ATAWの溝の任意の場所に同モジュールを簡単にセットできる。
 BTAWの溝にあわせた専用パーツが組み込まれ、モジュールへの切りくず噛み込みを防止し、安定した面取り加工を実現する。
 標準価格(代表型番)は、本体TAW200R―90が63,400円(税込み66,570円)、インサートTAWC12T301―45GM(VP15TF)が2,200円(税込み2,310円)。

次世代蛍光灯「E―COOL」
工場・オフィス向け、販売好調
ウエダ LEDより省コスト

 ウエダ(代表社員=植田慎一郎氏、本社=名古屋市熱田区桜田町5-10TEL052-882-5817)は、次世代蛍光灯「E―COOL(イークール)」の販売実績を伸ばしている。
 「E―COOL」は蛍光灯型CCFL照明灯の商品名のことで、一般の蛍光灯の代替品として、工場や店舗、オフィスへ販売を広げている。40W蛍光灯と同様の照度を確保しながら、消費電力、CO2を40%削減し、寿命は約10年。LED照明と比較しても性能は同じ位でチラつきが無いという特徴を持つ。
 また、初期導入コストもLED照明と比べて半額以下で抑えられ、省エネルギーと経済性を併せ持つ画期的な製品。
 CCFLは、冷陰極管蛍光ランプといい、一般の蛍光灯よりも細く長寿命の為、長年パソコンや液晶テレビのバックライトや非常用照明器具に使用されている。発光原理は一般の蛍光灯とほぼ同じであるが放電の仕方が異なる。蛍光灯が加熱により電極から電子を放出するのに対し、CCFLは加熱せずに電極から電子を放出する。発熱量が非常に少なく熱くならない。
 同製品はオプトロムと台湾企業Great Top Technology社との共同開発により生まれた。
【E―COOLの特徴】
@約四万時間の長寿命(1日12時間点灯、年間300日稼動で約11年)。
A既存の蛍光灯と同様の照度を確保し、消費電力、CO2を40%削減(40W蛍光灯と比較)。
B紫外線カットが標準装備で、虫の寄り付きが少ない。
C均一発光でチラつきが無く目に優しい。
Dポリカーボネートの外枠により、落下時の飛散が無く安全。
EON/OFFによる寿命の短縮が無い。
F発熱量が非常に少なく熱くならないので冷房時の空調効率アップ。
G平均演出評価数(Ra)80以上のため、演色性のバランスに優れており「フレッシュ」で「活発」なオフィスを演出。
Hインバーター内臓のため、工事は既存のインバーター及び安定器の配線をカット、AC電源を直結。インバーターの寿命による灯具交換の必要がない。
【導入実績紹介】
▽兼工業本社、工場(愛知県小牧市大草2036)
▽事業内容=ボールタップ、定水位弁等の製造・販売
▽来客・研修部屋へ60本、工場内の検査、作業現場へ40本。
▽導入の決め手
 「ちらつきが無いので、検査場での作業環境が良くなること。蛍光灯の寿命が2年に対し10年と長寿命なので、メンテナンス性に優れていること。ISO14000を取得しており、活動計画内の消費電力の削減項目に適っていること」。(管理課長の柴山氏)

タンガロイ 新製品
「Tung Cut(タングカット)」発売
溝入れ・突切り加工用工具

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=福島県いわき市好間工業団地11-1)は新溝入れ・突切り加工用工具「TungCut(タングカット)」を全国で発売した。
 TungCutは、多種多様な溝入れ・突切り加工に対応可能な新しい溝入れシステム。ホルダは、高剛性の一体型、汎用性の高いブレード型(シャンク用)と深溝・突切り用ブレード型(ツールブロック用)の三種類を設定している。
 インサートには、溝入れ・突切りだけでなく、横送り(旋削)加工が可能なタイプも設定し、さらに溝幅も最大8mmまで幅広く取り揃えた。各々のインサートに合わせて専用開発したチップブレーカは、あらゆる被削材、加工状況で、抜群の切りくず処理性能を発揮する。
 また、インサート座を円弧形状にすることでクランプ剛性を飛躍的に向上、耐びびり性や加工精度に優れ、同時に溝入れだけでなく横送り加工でも高い安定性を実現した。
 これらの優れた特長を備えたホルダとインサートの組み合わせにより、TungCutシリーズは安定した長寿命、高能率、さらに工具集約によって、生産性向上に大きく貢献する。
 主な特長は次の通り。
@さまざまな溝入れ・突切り加工に対応できる超多機能溝入れ・突切り工具システム。
A従来の2倍のアイテム設定で、あらゆるニーズに対応可能。484アイテム(インサート256アイテム/ホルダ165アイテム/アダプタ及びブロック63アイテム)。
B深溝加工に適した一コーナタイプと経済的な二コーナタイプインサートを設定。
C一つの工具であらゆる加工に対応でき、工具集約が容易。
Dさまざまな被削材、加工状況に対応できる汎用材種「AH725」と、耐欠損性に優れ断続、荒加工に適した高靭性材種「GH130」の2種類を設定。
 標準価格は、主な形番で〈ホルダ〉CTER/L2525―2T1216,800円(税込み17,640円)、CTIR/L32―4T04―D3103,5200円(税込み36,960円)、CGP32―3D18,100円(税込み19,005円)、〈アダプタ及びツールブロック〉CAER/L―3T1611,400円(税込み11,970円)、CHSR/L202016,200円(税込み17,010円)、〈インサート〉DGS2―020 AH7252,150円(税込み2,258円)、DTX3―030 GH1302,220円(税込み2,331円)。初年度販売見込みは3億円。
小型旋盤用Jシリーズに
ホルダ30アイテムを追加

 タンガロイは、小型旋盤用ホルダ「Jシリーズ」に30アイテムを追加し、全国で販売を開始した。
 HDD(ハードディスクドライブ)や電子製品などの精密機械では、部品の小型化、高精度化、さらに複雑形状化が進んでいる。これに伴い、これら精密部品用の小型旋盤加工の分野では、より複雑な形状に適した幅広い刃型形状のホルダが必要とされている。
 タンガロイは、すでに小型旋盤用工具Jシリーズを販売しており、また最近では寸法精度を高めて超精密加工にも対応できるE級インサート、ステンレス鋼などで抜群の切りくず処理性を発揮するJS形ブレーカ付インサートを発売し好評を得ている。
 今回、これらの高性能インサートと組み合わせてより精密な複雑形状加工に対応できるホルダシリーズを追加発売。これらの30アイテムにおよぶ拡大によって小型部品加工へのさらに幅広い対応が可能となった。
 主な特徴は次の通り。
@小型旋盤用Jシリーズに、複雑形状加工に対応するホルダシリーズ30アイテムを追加。
Aバーフィーダーマシンで、よりスピンドルに近いポイントで加工できるオフセットなし仕様を標準設定。
B35度コーナ角インサートが装着できるJSV*形を設定。
Cぬすみ加工にも対応できる前切れ刃角117.5度のJSVP形も追加。
 標準価格は、主な形番でJSVJ2BR1010K11が8,160円(税込み8,568円)、JSVABR1212K11が8,700円(税込み9,135円)、JSVL2PL1212K08が8,700円(税込み9,135円)、JSVP2PR1616K11が9,160円(税込み9,618円)。
 全アイテム4シリーズ30アイテムで、初年度の販売見込みは1,500万円。

輸出契約高は 前年同月比 47.9%増加
アジア向けが全体の74.5%に
日本産業機械工業会 5月の産業機械輸出状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成22年5月の産業機械輸出契約状況によると、5月の主要約70社の契約高は前年同月比47.9%増の692億9,900万円となった。
 プラント案件はなく、単体機械が同47.9%増となった。
 単体機械を機種別にみると、@ボイラ・原動機=アジアの増加により前年同月比54.2%増A鉱山機械=アジア、アフリカの減少により同85.6%減B化学機械=アジア、アフリカ、ロシア・東欧の増加により同21.4%増Cプラスチック加工機械=アジアの増加により同199.4%増D風水力機械=アジアの減少により同20.9%減D運搬機械=アジアの増加により同232.6%増E変速機=アジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同100.7%増F金属加工機械=アジアの増加により同20.3%増G冷凍機械=すべての地域が増加し同36.7%増となった。
 地域別構成比は、アジア74.5%、ヨーロッパ8.9%、北アメリカ5.9%、中東3.1%、アフリカ2.7%、南アメリカ2.3%となっている。

中部地区はじめ全国4カ所で
三菱拡販戦略会議(MSM)
三菱マテリアルツールズ 新体制や方針を説明

 三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏、本社=東京都墨田区横網1-6-1)の「三菱拡販戦略会議(MSM)」が7月1日の中部地区を皮切りに、九州地区、西日本地区、東日本地区の四カ所で開催された。中部地区は名古屋市中区錦のホテル名古屋ガーデンパレスを会場に行われ、第二部として懇親会も開かれた。
 MSMは、これまで三菱マテリアルツールズ会を対象に実施されてきた「ツールズフェスタ」を発展させ、国内流通マーケットにおける拡販戦略について主力特約店、代理店と共に考え実践していく礎の場として、今回初めて開催された。メーカーの一方的な情報発信だけでなく、参加主力特約店とのコミュニケーションを強化することによりさらなる関係の強化を図り、三菱から拡販につながるアイデアや施策を発信する一方、特約店は地区概況や拡販阻害要因などを情報交換することにより、代理店も含めた拡販活動の足がかりとしていくことを目指している。
 各地で開催されたMSMは、第一部で村井三菱マテリアル常務執行役員加工事業カンパニープレジデント(中部と九州は増田三菱マテリアル執行役員超硬製品事業部長)が三菱マテリアルの新経営体制について説明。今後の方針として「国内は今後においても最重要マーケットと位置づけ、積極的な人材の投資による営業担当の増員を図り、国内マーケットを主眼において新製品開発に取り組む」との姿勢を明らかにした。さらに世界同時不況前後における世界マーケットの変化については「パラダイムシフトの変化が顕著。リーマンショック前は日本・米国・欧州がマテリアル社受注を支えていたが、リーマンショック以降はBRICs中心の受注へ変化」したと述べた。
 増田三菱マテリアル執行役員超硬製品事業部長は、三菱マテリアルの工具供給体制に関し、昨年末からの急激な立ち上がりに対する対応の遅れを謝罪すると共に、今後の挽回策を披露。超硬製品事業部のスローガン「ていねいに 速い球を 相手の胸元に 投げ込もう」には、客とのコミュニケーションを尊重し、レスポンススピードを速めるために客との距離を縮めてスピード感を感じるようにし、また客の思いを十分に理解し、求められていることを対応できる軍団になろう、という意図が込められていると説明した。
 滝沢三菱マテリアルツールズ新社長は、同社の新経営体制の説明と自己紹介に続いて、超硬工具販売の推移と景況予測、三菱マテリアルツールズの売上実績推移と今後の取り組み方針を説明。取り組み方針として、@販売組織の見直し(縮小された組織の再生)A人の流動化(適正な要員配置で攻めの体制へ)B効率的な組織運用(社内にマーケティングGを新設し、顧客ニーズを的確に吸い上げ、新製品開発へつなげる)Cリサイクル取り組み維持強化D与信管理維持強化を挙げた。また、2010年度スローガン「@選んで頂いた責務にたえる、こたえるA受注は失注のはじまり、失注は受注のはじまりB次のステージへつなげる、つながる」について説明した。
 加工技術センターの概要説明では、@教育G(販売員教育、新製品教育)A加工技術G(技術サービス、工作機械向けツーリングサービス)B歯切技術G(歯切工具、ブローチ技術サービス)C電話技術相談G(電話技術相談)の業務内容と最新設備が紹介され、トレーニング機能の強化、顧客サービスの強化、ビジネスチャンスの拡大、加工技術レベルの向上などから三菱マテリアルブランドイメージの広告塔を目指すといった狙いも示された。
 この後、地域別販売実績、営業組織、MSM出席者への個別拡販施策などについて説明された。
 中部地区で行われた第二部懇親会では、特約店を代表して時津新栄商會会長が挨拶し「中部地区が全国四カ所で行われるMSMの第一回の会合です。長時間の会議、大変ご苦労様でした。ツールズフェスタと大きく様変わりをし、今後どのように発展するかを楽しみにしております。三菱マテリアルの増田事業部長様、三菱マテリアルツールズの滝沢社長様には、今回のMSMの意義と目標を明確にされまして、私達会員は大変心強く感じているところでございます。四地区の発表をお聞きして、私も今後の会社経営の指針にさせていただきたいと存じます。MSMメンバー対象のキャンペーンを是非大成功に導いていただき、我々の第一線の営業マンが大宮の加工技術センターで工作機械を実際に使って研修をし、JIMTOFで新製品の勉強をするという2日間の教育を、新たな三菱マテリアル営業マンを育成するような気持ちでやっていただき、一流の営業マンに仕上げていただいて、日々の営業活動に役立ててまいりたい」と述べた後、代理店の乾山下機械社長の音頭で乾杯。
 特約店、代理店、メーカーの結束をさらに固め、代理店の梅村梅村本店社長の「三菱さんの熱い思いを感じさせていただきました。是非とも、三菱マテリアル商品の拡販にお力添えをいただきたい」との挨拶に続いて、三本締めでお開きとした。

「INNOVATION DAYS 2010」に
過去最高(伊賀事業所)の8171名が来場
森精機製作所 革新的な加工生産方法を提案

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2-35-16)は、6月24日から26日までの3日間、伊賀事業所にて「INNOVATION DAYS 2010」を開催した。当初予定の4,655名に対し8,171名が来場し、伊賀事業所で開催した展示会としては過去最高の来場者数となった。
 特に新機種の複合加工機「NT1000/SZM」を用いたバー材からの時計フレームの完品加工、立形CNC旋盤「NVL1350MC」でおこなった大径ベアリング加工、独国ギルデマイスター社の「DMU 50 eco」を加えた五軸加工機の豊富なラインアップに注目が集まった。
 また、新型高性能オペレーティングシステム「MAPPS W」やオンライン学習システム「Education On Demand」の体験コーナー、その他各種セミナーにおいても終始多数の来場者でにぎわっていた。
 「INNOVATION DAYS」の名の通り、森精機製作所とギルデマイスター社の融合による、従来にない革新的な加工・生産方法の提案の場として盛況のうちに閉会した。

力を合わせ新市場の開拓へ
森精機・DMG共同記者発表会

 森精機製作所は、6月23日午後5時より名古屋本社において、独国ギルデマイスター(DMG)社と共同で記者発表会を開催し、ギルデマイスター社との業務提携の進捗状況について説明した。発表会には森社長とギルデマイスター社のルーディガー・カピッツァ最高経営責任者(CEO)が出席し、両社の現状などについて報告した。
 席上、森社長は「互いの株主総会が終わり、一年間の提携の結果と進捗状況について話すと、両社に関する株主、顧客、従業員等のステークホルダーにとってwin winの関係であるよう考えてきた。最初の目的は、我々の製品をより良くして、さらに価値を高めること。これは永遠にわたる取り組みであり、まだ一年と少しの段階だが、提携関係は有効に機能している。社内、社外において組織上の変化を目の当たりにしてきた。両社は協業をしつつ、互いの機密情報に関してのアクセスを制限する体制を整えている。互いの株式の5%前後を持っているが、株式上で支配することを狙っているわけではなく、最も経済的に効率的なやり方で両社の関係を高めて、それぞれのステークホルダーの期待に応えるようにしている」と提携の効果を強調。
 カピッツァCEOも「森精機との提携により、日本の市場にアクセスしやすくなった。またリーマンショック以降、世界の工作機械市場が低迷し、困難な状況に立ち向かうために森精機とDMGの両社の持つ力を合わせれば、より強い力になると考えた。アジアの成長が欧米よりも大きく、そしてスピード感のあるものになっている。その中でも中国は、特に工作機械の消費が伸びている。変化した国際市場では強力なパートナーを持つことがとても重要。我々両社とも、提携することによって効果を達成することができ、何よりも客にとってより良いパートナーになるという確信があった。BRICs(ブリックス、ブラジル・ロシア・インド・中国)の四カ国が今後の成長市場になることは間違いない。我々はこの新しい市場をも両社の力を合わせて開拓していきたい。そして我々の技術を提供していきたい。我々が目指しているのは、一+一が二以上になるということ。幾つものテーマに共に取り組み、今までのところ非常に良い成果を上げている。互いに学び合うことでそれぞれの業績を向上させ、2010年という決して楽ではない年を、良い形で乗り切れると確信している」と述べた。
 また、翌日の24日から伊賀事業所で開催される展示会「INNOVATION DAYS 2010」についても紹介され、展示会に先立って、両社の全世界の営業マン300名強を伊賀事業所に集め「ワールドセールスミーティング」を開催したことが報告された。

国内初、風向調整機能を
備えた送気マスク
3Mバーサフロー送気マスク

 スリーエムヘルスケア(社長=ジェシー・ジー・シン氏、本社=東京都世田谷区玉川台)は、送気マスクのラインアップを大幅に刷新、“風向調整機能”を備えた3Mバーサフロー送気マスクを追加し、販売を開始した。
 有害なガスや粉じん濃度が高い環境などで長時間作業を行う場合には、作業者の安全を確保するために、呼吸用保護具として送気マスクを使用する。送気マスクは、フードやヘッドサスペンションなどの「ヘッドギア」、圧縮空気を送り込む「レギュレーター」、これらを接続する「呼吸チューブ」で構成され、エアーコンプレッサーから供給される清浄な圧縮空気を「ヘッドギア」内に送り込み、「ヘッドギア」内を陽圧にすることで、作業環境中のガスや粉じんなどの有害物質の侵入を防ぐ。一般的な送気マスクでは「ヘッドギア」内の送風機構は風向きが固定されているため、長時間にわたって頭部に風があたり続ける、目が乾きやすいなど不快な思いをすることがある。
 今回販売された3Mバーサフロー送気マスクは、ヘッドサスペンションに風向調整機能を備えた、国内初の送気マスク。作業者は送気マスクの使用中に「ヘッドギア」内の風向きを調節することで、快適に作業を行うことができる。
 風向調整機能がついた3Mバーサフロー送気マスク用プレミアムヘッドサスペンションS―950は、「フード」「レギュレーター」「呼吸チューブ」と組み合わせて送気マスクとして利用する。これらをセットにした3Mバーサフロー送気マスクS―600レギュラーキットは、メーカー希望小売価格55,692円(税込み)。
 3M、バーサフローは3M社の商標。

気温36℃を超す酷暑の中
ベスト4の2チーム決まる
愛機工 親善野球大会6日目

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の第70回愛機工親善野球大会6日目が7月25日、江南市営グランドにて開催された。
 この日は梅雨明けから続く猛暑の中、Aゾーン1試合、Bゾーン3試合が行われた。
 試合結果は次の通り。
第1試合 Bゾーン
 住友電気工業×ナスコムは、住友電気工業が1回表にナスコムの立ち上がりを攻めて1点を先制、続く2回にも2点を追加してリードを広げた。ナスコムも3回裏に反撃、2点を返して1点差に詰め寄ったが、住友電気工業は炎天下で疲れの目立つナスコムの投手を攻め4回に3点、6回にも4点を挙げて再びリードを広げ10対2でナスコムを破った。
第2試合 Bゾーン
 日伝×ユアサ商事は、初回から日伝はランナーを出してユアサ商事を責めたてるが、なかなか得点を挙げられない。日伝の攻撃をかわしてきたユアサ商事が、3回裏に1点を先制、5回にも1点を追加しリードを広げ、日伝の反撃を零点に抑えて、2対0で勝利した。
第3試合 Bゾーン
 山善×トラスコ中山Bは、トラスコ中山が一回裏に1点を先制、続く2回にも2点を加えてリードを3点に広げた。山善も四回表に1点を返し2点差に。その後は、両者とも得点を挙げることができずに、トラスコ中山が序盤のリードを守りきり3対1で山善を破りベスト4に進出した。
第4試合 Aゾーン
 中央工機×太田廣Aは、太田廣が1回裏に2点を先制、続く2回にもホームランなどで4点を挙げてリードを広げた。中央工機も5回表に反撃、1点を返したが、すぐにその裏、太田廣に2点を取られ再びリードを広げられた。太田廣が8対1で中央工機に勝利しベスト4に進出した。

受注120億円、来場1万名目標に
中部グランドフェア2010
9月3日(金)からポートメッセで

 ユアサ商事中部支社(支社長=吉村恭一氏、住所=名古屋市名東区高社2-171)は、7月29日午前11時より支社内の会議室において、「中部グランドフェア2010」の記者発表会を行った。
 その席で吉村支社長は、「回復の兆しを見せているところもあり、今回のグランドフェアは昨年以上の成果を見込んでいる」とし、「今年は開催を絞り込んで全国で三カ所の開催となり、ユーザー、メーカー様のグランドフェアへの期待も大きいものがあり、是非とも目標を達成したい」と決意を述べた。
【中部グランドフェア2010】
▽開催日=9月3日(金)、4日(土)
▽時間=午前10時から午後5時まで、4日は午前9時30分から午後4時30分まで
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)3号館
▽テーマ=Cool Earth Challenge!(クールアースチャレンジ) 近未来への環境設計図、ここにあります
▽受注目標=120億円
▽動員目標=1万名
▽見所=環境・省エネ・省コストの内容に沿って、会場の中央にエコテーマゾーンを設け、工場や住宅、オフィスビルなどの環境商品を展示する。

WM会 平成22年度第2回
ゴルフ大会開

 木工機械研究会WM会(会長=若原裕氏・若原工機会長)の22年度第2回ゴルフ大会が7月11日、涼を求めて長野県木曽町の木曽御岳カントリークラブ御岳コースで13名が参加して行われた。
 当日は、梅雨の合い間の曇り空という不安定な天候だったが、ホールアウト直前少し雨に見舞われた程度で、高原の美味しい空気と涼しさだけは満喫しながら18ホールストロークプレイで熱戦の結果、渡邉将人氏がネット70のツーアンダーという好スコアで優勝を飾った。上位入賞者は次の各氏。
▽優勝=渡邉将人氏(兼房)N70、H13
▽1位=永井稔氏(静岡機工製作所)N73、H20
▽2位=安塚公紀氏(全木機商事務局)N79、H9
▽3位=若尾勝一氏(庄田鉄工)N79、H15
▽4位=安友久雄氏(ROBTEX)N80、H10
▽5位=若尾洋一氏(庄田鉄工)N80、H21


2010年8月15日(日) 2392号
「環境コーナー」を新設
210小間まであと一歩
愛知県管工機材商協組 第4回展実委員会

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の第28回管工機材・設備総合展の展示会実行委員会(委員長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)は、7月21日午後6時より、東別院会館で「第4回展示会実行委員会」を開催し、出品申し込み状況の確認と今後の取り組みについて確認した。
 始めに伊藤理事長より「中部地区は日本の中でも景気が突出して悪いと各メーカーさんより聞いております。製造業の回復が本格化していないのが原因だと思います。その状況で開かれる展示会ですが、小間の集まりが過去に比べて芳しくない状況です。最終的に210小間程度集まる期待はしております。その中でどうやって開催するか。『入るを計って出るを制す』の言葉通り、いかに出費を抑えて、節約した展示会を行っていくかの知恵を皆様から頂きながら運営したいと思います」と協力要請があった。
 続いて植田実行委員長よりこれまでの経過報告が行われた後、7月21日現在の出品者の申し込み状況を把握した。
 その後の8月3日時点の最新出品者数は、115社の206小間に達している(別掲)。さらに環境コーナーでの小間が増える見込みで210小間程度になる見通し。植田委員長は「まずは、皆様のご協力のおかげで200小間達成できたことに、嬉しく思っています」と述べた。
【今後の予定】
@出品者会議の開催
▽8月18日(水)午後2時より、名古屋市中村区にある愛知県産業労働センターウインクあいちにおいて開催。
Aイベントステージについて
▽客席は50から100名規模。
▽オープニングアトラクションを行う(南山大学チアリーダーズ)。
▽出品メーカーによるPRタイムを午後から行う。
B「環境コーナー」の特設について
▽確保面積は8小間から10小間程度。
▽コンセプトは当初の出品案内に記載されている管工機材・設備にとらわれない、組合員の商材となりうる環境関連・機器を展示できるように勧誘する。
▽環境コーナーの出品案内を用意したらどうかと提案があり、作られることになった。
C参観者動員関連について
▽水道工事店組合、水道事業体等への訪問PRを実施する。
▽工場ユーザーについては、これから現場を担っていく若い世代にもPRをしていく。
▽一般ユーザーについては、新聞掲載でPRをする。
D広告協賛について
▽ガイドブックは本形式から、4枚折りのパンフレットに一新する。
▽メーカー1社限定の広告にする。
 ガイドブックにおける1社限定の広告について、その掲載先を決定する方法が話し合われ、8月18日に決定方法が発表されることになった。
出品者
8月3日時点五十音順
▽愛知県管
工事業協同組合連合会▽アカギ▽アサダ▽愛知時計電機▽旭有機材工業▽アロン化成/ミクニプラスチックス▽INAXサンウエーブマーケティング▽因幡電機産業▽イノアック住環境▽イノック▽イハラサイエンス{三笠}▽エーアンドエーマテリアル▽SMC▽荏原テクノサーブ▽FMバルブ製作所▽MIEテクノ▽オーエヌ工業▽オーケーエム▽大肯精密▽オンダ製作所▽カクダイ▽カナフレックスコーポレーション▽兼工業▽川西水道機器▽川本製作所▽キッツ▽クリナップ▽KVK▽小島製作所/シーシーアイ▽児玉工業▽駒形亞鉛鍍金所/大陸フランヂ工業▽コンサス▽三興製作所▽三栄水栓製作所▽山王工業▽シーエスエー▽シーケー金属▽ジャパンエンヂニアリング▽JFE継手▽システムズナカシマ(全国設備業IT推進会)▽下田エコテック▽昭和コーポレーション▽昭和電工建材▽昭和バルブ製作所▽ショーボンドカップリング▽スーパーツール▽住友軽金属工業/スミケイ銅管販売/東洋フイツテング▽積水化学工業▽ゼンシン▽パナソニックCCソリューションズ{中央電子システム}▽ダイキン空調東海▽ダイキン工業/コスモ・ソフト/スタッグ▽大成機工▽ダイドレ▽大洋弁栓▽タキロン▽タブチ▽彰源企業股〓有限公司▽中日技研工業▽中部大学▽ツツイ▽鶴見製作所▽帝国金属▽テクノフレックス▽テラル▽東亜高級継手バルブ製造▽東栄管機▽東洋バルヴ▽TOZEN▽TOTO▽ナゴヤ▽名古屋市上下水道局▽名古屋水栓バルブ工業協同組合▽名古屋バルブ工業▽日栄インテック▽日東工器▽日邦バルブ▽日本アルシス▽日本プラスチック工業▽NEOPERL▽ノーリツ▽パナソニック電工▽日立金属▽日立産機システム▽日立バルブ▽藤井高圧工業▽フジトク▽フネンアクロス▽ブライト工業▽古林工業▽プレパイ工業▽ヘルメチック▽ベン▽ベンカン・ジャパン(旧ベネックス)▽ホーコス▽前澤化成工業▽前澤給装工業▽前田バルブ工業▽マキタ▽三菱樹脂▽三菱電機住環境システムズ▽ミヤコ▽ミヤコ産業▽ミヤワキ▽未来工業▽名城大学▽大和バルブ▽山本計器製造▽ユーシー産業▽ユニテック▽ヨシタケ▽吉年▽リンナイ▽レッキス工業▽ワシノ機器

提案件数全国一位!!
第17回定期総会開催
北陸桃友会 ミヤシゲ、吉岡幸に感謝状

 北陸桃友会(会長=宮重清氏・ミヤシゲ社長、ベンと販売店の集い)では、7月8日北海道登別温泉の「のぼりべつクマ牧場」を見学のあと午後4時より“登別グランドホテル”において「第17回総会」を開催し、全議案をいずれも承認可決したあとは懇親会を行い、互いに親睦を深めた。
 総会は、ベン金沢営業所の後藤所長が司会進行を務め、開会の辞を述べて開会。
 次いで、6月28日の株主総会後の取締役会に於いて、社長の深澤達雄氏が代表取締役会長に、営業本部長の横沢好夫氏が代表取締役社長に就任したことを報告し、出席者の紹介をした。
 宮重会長より、遠路のところ出席した会員にお礼並びに、新製品開発に対する期待を述べたあと、引き続いて宮重会長を議長に選出して各議案の慎重審議を行った。
▽第1号議案=平成21年度事業報告・決算報告承認の件
 宮重会長が会計監査の代理で監査報告し、原案通り承認可決された。
▽第2号議案=役員改選の件
 ベンの推薦により、役員全員留任することを承認した。
▽第3号議案=平成22年度事業計画案・収支予算案承認の件
▽第4号議案=その他の件
 以上を慎重審議し、原案通り可決された。
 引き続いて商品開発・改良案表彰に移り、採用提案(4件)、類似提案(64件)併せて68件の提案表彰を行なった。特に今回は提案件数も多く、全国的にも毎年最多の提案件数である2社(ミヤシゲ、吉岡幸)に対し、特別に感謝状の贈呈を行ない更なる商品開発の協力をお願いした。
 以上で総会を終了し、メーカーを代表してベンの横沢社長が、日頃の拡販に対してのお礼を述べ、ニーズに応える商品開発の重要性と流通・メーカー共に良い商品を販売していくことに対しての協力をお願いした。
 引き続いて木下部長よりメーカー資料の説明を行い、次いで後藤所長より新商品紹介(新型電磁弁「桃太郎U」、JRGミキシングバルブ、ショックレス水撃防止器、高温用スプリングリターン電動弁、ドレンセパレータの周辺機器)が行われた。
 最後にベンの深澤会長が、無事に創立60周年を迎えられたことに対して感謝を述べ、次の70周年に向けての意気込みを語った。
 懇親会は黒川幹事(吉岡幸取締役)の乾杯音頭で開宴、終始和やかに懇談に興じ、黒川忍氏(昭栄商事社長)の中締めで閉宴した。
 翌日、有珠山・昭和新山を散策し、自然の驚異を間近に感じたあと、洞爺湖畔を散策した。

次の役員改選に向け協議
ねじ商連の実態調査の協力を確認
愛鋲協 第2回定例理事・役員会

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は7月21日午後6時より、平成22年度第2回定例理事・役員会を名古屋市中区新栄の木曽路瓦町店で開催し、理事ら7名が出席して各議案の審議を行った。
 第1号議案の事業部委員会に関する件は、花井事業部長(ハナイタイト社長)より6月度収支報告があり、実績は概ね前年並みと報告された。
 第2号議案の来年度の組合役員人事については、継続審議となった。
 第3号議案の平成22年度理事表彰(名古屋商工協同組合協会関係)に関する件は、対象者があれば申請することとなった。
 第4号議案の平成22年度優秀従業員表彰(市長表彰)に関する件は、組合員へ推薦の案内を7月23日に送付、締め切りを7月30日とする旨が伝えられた。
 第5号議案の第33回ねじ流通商社経営実態調査に関する件は、ねじ商連より恒例の実態調査の依頼があり、組合員に調査票を7月23日に発送、回答の締め切りを8月31日として準備していることが報告された。毎回、他組合と比べて愛知組合の回収率が悪いため、次回より調査結果の使用目的を明記し、各組合員に認知してもらうように努めることが確認された。
 第6号議案のその他(報告事項)に関する件は、7月27日の愛知県中小企業共済協同組合代理所会議に事務局が出席することとした。また、事務局の増員については、委託先と検討して実施していく。経費等についても今後検討していくこととなった。
 次回理事会は、9月6日午後6時より組合事務所にて開催される。

副理事長に長村康義氏
椿井新体制が決まる
名古屋伝動機商組合 業界の活性化を目指す

 名古屋伝動機商組合(理事長=椿井基男氏・椿井精工社長)は7月21日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において7月例会を開催した。当日は組合員20名全員が出席の下、組合組織表などが発表された。当番幹事は高津伝動精機と大日産業。
 例会は大山高津伝動精機名古屋支店長の司会で進められ、冒頭、椿井理事長が「4月21日の総会をもって、理事長に就任させていただきましたが、まだまだ不慣れですのでご容赦願いたいと存じます。皆様のご協力をいただきまして、業界のレベルアップ、活性化に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて役員人事の発表があり、各役員より抱負が述べられた。また、初参加のメンバーの自己紹介も併せて行われた。
 意見交換の場では、金型や機械工具業界で事業を拡張してきた、大手ネット通販会社が伝動機業界にも参入し、その現状や影響について意見が交わされた。
【新役員】(敬称略)
▽理事長=椿井基男(椿井精工社長)
▽副理事長=長村康義(長村商店社長)
▽会計理事=村瀬広幸(ムラセ社長)
▽常任理事=服部将康(服部取締役)
▽常任理事=湖南勇(大日産業社長)
▽総務=広瀬秀一(ダイドー名古屋営業本部副本部長)
▽監査役=本田政臣(本田商店社長)
▽相談役=笠井善元(笠井社長)
▽相談役=伊藤政男(伊藤伝動工業会長)

「Cool Earth Challenge!!」をテーマに
中部産業とくらしの グランドフェア2010
9月3日金、4日土にポートメッセなごやで開催

 ユアサ商事中部支社傘下の販売店でつくる、中部ユアサやまずみ会主催の中部「産業とくらしのグランドフェア2010」が9月3日、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごや3号館で開幕を迎える。会期は2日間で、主催社58社とバス主催社21社により盛大に行われる。協賛は中部ユアサ炭協会、後援がユアサ商事。今年のグランドフェアは関東、中部、関西の三カ所に集約しての開催となり、中部の関係者らは、受注目標120億円、来場者目標1万名を掲げ、中部圏におけるシェア拡大を図る最大のイベントとして今回のグランドフェアに期待を寄せている。
メーカー293社が出展
受注目標120億円、来場者目標1万名

 31回目の開催となる今年の中部グランドフェアは、キャンペーンテーマ「Cool Earth Challenge!! 近未来への環境設計図、ここにあります」のもと、293社のメーカーが出展。各社の新製品、新技術、新材料を一堂に展示し、幅広い「環境対応商品」と「省エネコンサルティング」のトータルパッケージによる環境問題解決を提案する。
 会場中央に設けられた「エコテーマゾーン」では、「工場」「住宅(戸建・集合)」「ビル・オフィス」「建築・建設」の四分野における「省エネ・環境改善」のモデル事例を紹介。@エコファクトリーゾーンは、「省エネルギー」「資源循環」「有害物質削減」に配慮した「エコファクトリー」が注目される中、豊富な省エネコンサルティングで培ったノウハウと共に「エコファクトリー」化をソフトとハードの双方からサポート。Aエコハウスゾーンは、再生可能エネルギー活用による「創エネ」、高効率設備機器や断熱性能向上による「省エネ」、省エネ型ライフスタイルへの転換を促す「見える化」の三つの提案により、環境にやさしい住まいを実現する。Bエコビルディングゾーンでは、4つのソリューション「省エネ&創エネ」「リサイクル・エコノミー」「省スペース」「安全・快適な執務環境」で、「省エネ」「創エネ」「省コスト」を実現するエコオフィスビル化をサポート。Cエコ建築建設ゾーンは、建設分野においても地球温暖化防止実現に向けた取り組みが進み、建築・土木現場でさまざまな環境対策機械が増えており、CO2削減を意識した現場の要請に応える提案を行う。
 また、エコテーマゾーンの中央にオープンセミナーを設置し、環境・省エネビジネスの紹介、住宅新市場に関する提案などを分かりやすく説明する。
 開催初日には太陽光発電システムをテーマにした基調講演が行われるほか、会期中は当日特別価格商品や目玉商品なども豊富に取り揃えて来場者を迎える。
出展メーカー
【工業機械】50社
 アマダワシノ、愛和システムソリューションズ、イワシタ、エムダイヤ、オークマ、岡本工作機械製作所、大阪機工、カナエ技研、甲山製作所、キタムラ機械、キャムタス、黒田精工、グローイング、三進精機、C&Gシステムズ、ジェービーエム、澁谷工業、ゼネテック、ソディック、タイナテック、タカハシテクニア、タクテックス、太陽メカトロニクス、大日金属工業、滝澤鉄工所、タケダ機械、テクノエイト、東芝機械マシナリー、ナガセインテグレックス、ニコテック、日本ユニシスエクセリューションズ、日高機械、ファナック、ファインテクノ、フロージャパン、ブラザー工業、ブルースター、ブルームLMT、プロキャスト、牧野フライス製作所、三井住友ファイナンス&リース、三井精機工業、三鷹工業所、三菱UFJリース、美濃工業、三菱重工工作機械販売、森精機製作所、ヤマザキマザックシステムセールス、ユアサテクノ、リスナーエンジニアリング
【機電】78社
〔機電〕アイエイアイ、赤松電機製作所、アネスト岩田、アルファ機械産業、イマオコーポレーション、瓜生製作、MRO、オークラ輸送機、カントー、河原、キトー、北川鉄工所、京都機械工具、クリーンテックス・ジャパン、ケルヒャージャパン、コベルコ・コンプレッサ、小堀鐵工、小林鉄工、サンキテック、三立機器、静岡製機、シンフォニアテクノロジー、スイデン、スーパーツール、スギヤス、洲本整備機製作所、タイムケミカル、タンガロイ、DAITO、ダイフク、大昭和精機、津田駒工業、DIC、東邦機械工業、トーヨーコーケン、名古屋ダイヤモンド工業、ナベヤ、日機、日研工作所、日東工器、日本オートマチックマシン、ハタヤリミテッド、花園工具、花岡車輌、菱小、ピカコーポレイション、富士フイルムビジネスサプライ、フレックラム、ブラザー工業、北越工業、マサダ製作所、マルヤス機械、ミツトヨ、三菱マテリアルツールズ、水戸工機、ヤマダコーポレーション、山金工業、ユアサプロマテック、ユキワ精工、理研コランダム、ロジカル、ロブテックス、ワイエス工機、ワタベ産業〔機電・金型〕クロダ、TAG、テクノマグネット、東和精機、平和テクニカ〔制御機器〕エイエスケイ、片山チエン、黒田精工、コガネイ、住友重機械工業、ダイヘン溶接メカトロニクス、豊興工業、油研工業、リョウセイ
【流体設備】40社
〔流体設備〕アサダ、イノアック住環境、内田時計店、、MCCコーポレーション、荏原テクノサーブ、金門製作所、空研工業、シャープエレクトロニクスマーケティング、静岡製機、スパイラックス・サーコ、セールス・オン・デマンド、高木産業、タクミナ、タブチ、ダイキン工業電子システム、TOTO、トーゼン産業、東洋バルヴ、特許機器、ハマネツ、東尾メック、ブリヂストン化工品西日本、マックス、前澤化成工業、三井化学産資、森永エンジニアリング、ヤガミ、ヨシタケ、リンナイ〔建築設備〕サムソン、ダイキン空調東海、中部イトミック、北越工業、三菱電機冷熱機器販売〔プラント〕愛知時計電機、アンレット、OKM、キッツ、フルタ電機、三菱樹脂

【外構ENG】18社

 稲葉製作所、エヌビーシー、グローベン、サイクルレスター、サンポール、四国化成工業、JFE建材フェンス、積水樹脂、タカショー、田窪工業所、帝金、東洋エクステリア、とめ太郎、ナガワ、日動工業、ピカコーポレイション、ヤマム、淀川製鋼所
【建築ENG】15社
 カツデンアーキテック、キョウーワナスタ、JFE機材フォーミング、セイキ販売、立川ブラインド工業、ダイケン、中部コーポレーション、東京測機製作所、中川テクノ、ナカ工業、長谷川工業、ミヅシマ工業、森田アルミ工業、理研軽金属工業、YKKAP
【建設・住宅】25社
 アイホン、ITS R&D、オーデリック、協立エアテック、クリナップ、コイズミ照明、INAXサンウエーブマーケティング、サンポット、積水ホームテクノ、ダイニチ工業、中部電力、ツツミ、東海ゴム工業、東邦ガス、ナイキ、日本インシュレーション、日本電興、日本デコラックス、ノーリツ、ハウステック、パナソニックコンシューマーマーケティング、パナソニック電工、日立コンシューマ・マーケティング、フジ医療器、ヤマハリビングテック
【R&S】67社
 アイチコーポレーション、アイル、アピコ、旭ダイヤモンド工業、イーエスエス、イーグル・クランプ、育良精機、エクセン、荏原製作所、オグラ、大阪ジャッキ製作所、大西電機工業、加地貿易、クボタ建機ジャパン、ゲート工業、コンセック、今野製作所、コンラックス松本、酒井重工業、サンキョウ・トレーディング、サンドビック、シーエーシーナレッジ、シブヤ、静岡製機、ジニー、スチール、住友建機販売、田村総業、築水キャニコム、チルコーポレーション、鶴見製作所、TRI、デンヨー、トーヨーコーケン、東空販売、鳥居金属工業、トンボ工業、ナカオ、日工、日工セック、日動工業、日本クランプ、日本ダイヤモンド、日本車輌製造、ハスクバーナ・ゼノア、ハマネツ、長谷川工業、範多機械、バーテックススタンダード、日立建機、ピカコーポレイション、富士ハウレン、北越工業、マイト工業、前田金属工業、丸善工業、ミツワ東海、三笠建設機械、明和製作所、八木熊、やまびこ産業機械、やまびこレンテックス、ヤンマー建機販売、リョービ販売、大竹建機産業、瀧富工業、テナントカンパニー
中部「産業とくらしのグランドフェア2010」 ご挨拶
ユアサ商事株式会社執行役員中部支社長 吉村 恭一

 平素は私どもユアサ商事に対し、ひとかたならぬご愛顧を賜りまして、誠に有り難うございます。紙面をお借りいたしまして衷心より御礼を申し上げます。
 弊社は、昨年より環境提案企画である「クールアースチャレンジ!」をスタートし、低炭素社会実現に向けて、工場を丸ごと省エネ化する「エコファクトリー」や「エコスクール」、「エコハウス」、「エコオフィスビル」などの省エネパッケージ提案をグループ全体で推進して参ります。引き続き弊社ならびにグループ会社に対しまして、ご期待を頂きますようお願い申し上げます。
 さて、中部経済産業局の発表による中部管内の経済動向は、「一部に厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している。先行き、世界経済の下振れ、為替相場の動向、デフレの進行、地域の雇用情勢や中小企業の経営状況などについて一層の注視が必要である」とされております。
 個別の動向をみますと、「生産は緩やかな増加傾向、個人消費はおおむね横ばいで推移、公共投資は緩やかに減少、住宅投資は低水準で推移しているものの、持ち直しの動きが見られる、雇用は労働需給に改善の兆しが見られるものの、厳しい状況が続いている」など、中部地域を取り巻く環境はまだら模様であり、不透明な景況にあると考えます。
 このような経済情勢のもと、中部『産業とくらしのグランドフェア2010』を、9月3日、4日の両日、〈ポートメッセなごや3号館〉においてご来場者目標を1万人、売上目標を120億円と定め開催いたします。
 本年の「グランドフェア」のキャンペーンテーマをCool Earth Challenge!!―近未来への環境設計図、ここにあります―として、出展メーカー様の多大なるご支援・ご協力のおかげさまを持ちまして、「環境」と「省エネ」をキーワードに新製品、新技術、新材料など「環境商品」の展示、かつユーザー様の環境に関する問題解決のお手伝いが出来る商品等を豊富に取り揃えると共に、ユーザー様が抱える課題を省エネ設備などのハード面から、省エネコンサルティングなどのソフト面を含めた「環境パッケージ提案」のエコテーマゾーンの展示を通じ、新しいビジネスチャンスのご提案を推進してまいります。
 また「グランドフェア開催日当日(9月3日、4日)は、それまでの販促活動集大成の場であり、新たな商流拡大チャレンジの場」であるとの認識のもと、営業各部署は出展メーカー様、主催社様と一致協力して事前販促活動の徹底を図り、それぞれの受注目標、ご来場者数目標の達成に向け中部圏最大のイベントとして連携強化を図り、幅広くユーザー様にアピール推進しておるところでございます。
 展示方法につきましても今年は「エコテーマゾーン」を昨年より更に拡大・充実させました。「環境・省エネ・省コスト」に焦点を当て、エコファクトリー・エコハウス・エコビルディング・エコ建築建設の四つのゾーンを展示し、それぞれに環境・省エネ機器によるCO2、エネルギー、コストの削減効果は省エネ事例を実際の機器やパネルで紹介し、環境・省エネ投資の効果などを実感していただくことが出来ます。エコテーマゾーン内に全員参加型のオープンセミナーによりエコ関連ビジネスのご紹介、住宅新市場に関するご提案を分かりやすく説明いたします。そして本年のグランドフェアも会期中はカーボンオフセットによるCO2排出ゼロの展示会を実現いたします。
 ご来場の皆様には目的の商品がひと目でお分かりいただけるよう、エコテーマゾーンを中心に関連する部門毎の防災ゾーン、太陽光ゾーンを隣接展示するほか、出展商品にアイキャッチマークを貼り付けるなど、ビジュアル面でも工夫を凝らした展示を行ないます。
 一方で、主催社様にとりましては、グランドフェアは絶好の売上獲得の場でございます。事前キャンペーンの期間中に入手した商談を一気に開花させて頂くため、環境関連商品は補助金や税制優遇情報等を活用した設備投資提案や法規制に準拠した省エネ提案など、環境・省エネ投資のための「智恵」を提供します。実商談においては補助金申請も代行いたします。皆様のご商談にご活用下さい。さらに当日の特別価格商品や目玉商品も豊富に準備しております。
 開催初日は基調講演として株式会社NTTファシリティーズの田中良様をお招きし、「太陽光発電システムの事業性について」と題しまして講演して頂きます。是非一人でも多くの方のご来場をお待ち申し上げております。
 グランドフェアは、環境の世紀にふさわしい展示会としてアピールする場として考えています。時代の要請に合わせ、革新に満ちた展示会を目指して参ります。中部『産業とくらしのグランドフェア2010』に是非ご期待いただきたいと思います。

住友電工 製品紹介
 住友電気工業は今年、幅広い用途のノンコート「スミボロンBN2000」、鋼旋削用新材種「エースコートAC810P」、高能率正面フライスカッタ「SEC―DNX型」の新製品を発売し、好評を得ている。これら製品を昨年発売の「スーパーマルチドリルHGS型」と合わせて紹介する。いずれも製造元は住友電工ハードメタル。
焼入鋼汎用加工用ノンコートCBN新材種
スミボロンBN2000
耐摩耗・耐欠損性が大きく向上

 「スミボロンBN2000」は、ノンコートCBNの新製品。焼入鋼の連続加工から弱断続加工まで、幅広く使える汎用性が特徴だ。他社品・従来品に比べ、耐摩耗性はもちろん、耐欠損性も大きく向上。30〜100%の寿命アップを可能にした。
 その秘密は、高純度セラミックス結合材の採用にある。これにより、材料の耐熱性が大幅に向上し、切削加工中の高熱による材料劣化が抑制される。また、刃先周辺の摩耗進展が原因である刃先欠損の低減にも成功。両立の難しかった耐摩耗性と耐欠損性を、揃って大きく向上させた。
 さらに「BN2000」は、切れ味重視タイプ「LT」、刃先強化タイプ「HS」といった、刃先バリエーションを大幅に追加。刃先交換チップの在庫アイテムは従来比約1.5倍の259型番あり、より幅広い切削条件を、即納品できめ細かく対応することができる。
鋼旋削用新材種
「エースコートAC810P」
鋼旋削用工具新シリーズ完成

 「エースコートAC810P」は、鋼の高速・連続加工用途に最適の、同社最新コーティング材種。独自の微細・平滑CVDコーティング「スーパーFFコート」を大幅に厚くすることにより、従来材種比で耐摩耗性2倍以上の向上を達成。刃先綾線部分の強度向上にも成功し、刃先部分の寿命信頼性を大幅に高めた。
 また、高速・高能率加工における工具損傷の主要形態である「すくい面摩耗」抑制を狙い、コーティング膜の粒度を最適化した「膜厚高強度α―アルミナ膜」を適用。すくい面摩耗の大幅低減達成により、従来比1.5倍以上の高速・高能率加工を実現している。ネガティブタイプ、ポジティブタイプ合わせて329アイテムを在庫ラインナップしている。
 同製品の適用により、高速加工による加工時間短縮に加え、長寿命化による工具使用量及び工具交換頻度低減が実現できるため、加工コストの大幅削減が可能。
 また、鋼旋削用途において、高速加工を得意とする今回の「AC810P」と、昨年初め発売で、連続加工から弱断続加工まで汎用的に使える「AC820P」、大切り込み・断続加工を得意とする「AC830P」の計3種による鋼旋削用コーティングチップ「AC800Pシリーズ」が完成した。
 同シリーズにより、鋼旋削加工のあらゆる面での大幅な効率向上及び、加工コストダウンが可能となる。
高能率正面フライスカッタ
「SEC―DNX型」
最大8mmの大切り込み可能

 「SEC―DNX型」は、鋳鉄・鋳鋼加工用の高能率正面フライスカッタ。最大8mmの大切り込みが可能で、加工能率の大幅向上を実現する。
 チップの表裏両面を使える「ダブルネガ」設計により、チップ一個で8コーナーが使える、高い経済性も特長の一つ。従来のダブルネガタイプのカッタは、経済性と引き換えに、切れ味が犠牲になっていたが、「DNX」では、高い刃先強度を保ちながらも、鋭い切れ味と高い切屑処理性能を発揮する独自ブレーカをチップ刃先に採用したため、高速・高送りでかつ大切り込みが可能となり、高い次元での高能率加工が実現できる。
 また、優れた切れ味により、高能率加工にもかかわらず、美しい仕上げ面も得られる。
好評のスーパーマルチドリル
油穴付きHGS型追加
深穴加工で威力を発揮

 「スーパーマルチドリルHGS型」は、「マルチドリル」のブランドで広く使用されている、住友電工製超硬合金ドリルシリーズの一つ。優れた切屑排出性と安定長寿命を実現、金属の穴開け加工の効率を飛躍的に高める。油穴なし「GS型」に続き、深穴加工で威力を発揮する油穴付き「HGS型」が加わった。
 主な特長は、@「J」の字に似た新溝形状「Jフルート」により、切屑を細かく分断し、効率的に排出。小型機械でもブレの少ない安定した穴開けを実現。Aダブルマージンの採用により、安定した高精度深穴加工を実現。Bドリル専用の複合超多層コーティング「DEXコート」採用により、鋼、SUS、鋳鉄と幅広い材料に使える上、それぞれ、従来品比で2倍以上の長寿命を達成する。

新発売ステンレス継手
コンパクトタイプ追加
オンダ製作所 対象全6型式

 オンダ製作所(社長=恩田由紀氏、本社=関市広見851-3)では、ステンレス継手にコンパクトタイプを追加し、新発売した。
 現行のステンレス継手(304)に、お値打ちなコンパクト品が6型式追加された。
 ■ステンレス継手コンパクトタイプの特長
▽ステンレスなので耐食性に優れており、埋設にも使用できる。
▽ロストワックス鋳造により安定した品質を供給することができる。
▽住宅、水処理、上下水道、食品等幅広く使用できる。
 製品名は次の通り。
@SFP2型 プラグ
ASFC2型 キャップ
BSFHN3型 六角ホースニップル
CSFN7型 六角ニップル
DSFB2型 ブッシング
ESFRN2型 異径六角ニップル
 その他詳細については直接同社TEL0575-24-8585に問い合わすとよい。

試作に焦点を絞った専門展
『試作市場(しさくいちば)2011』出展募集中

 「試作市場2011」(日刊工業新聞社主催)が来年3月10、11日の2日間、大田区産業プラザPiOで開催される。同展の開催は今年の3月に続いて2回目。
 中国・インドなどの新興国の台頭により、製造業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続く中、市場に求められる製品開発競争も一層厳しさを増している。こうした状況下で、一部の試作メーカーは従来の短納期・低コストで製品を提供することに加え、より上流の設計・デザインや構想段階から開発に参画する提案力を強化する企業も増えてきている。
 「試作市場」では“試作”に強みを持つ企業・団体、また、これから“試作”市場へ参入を目指す企業・団体の@大手・中堅企業とのマッチングの場A自社技術力を広くPRする場とする。
 出展に関しての問い合わせは、同展事務局(TEL06-6946-3384)まで。また、ホームページhttp://www.nikkan-event.jp/shisakuでも出展に関する情報を公開している。
【出展概要】
▽会期=2011年3月10日・11日の2日間、午前10時〜午後5時(11日は午後4時まで)
▽会場=大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1-20-20)
▽出展対象=「機械加工分野」「RP造形分野」「関連機器分野」「デザイン分野」
▽出展料=普通小間【4u】157,500円(税込み)

“圧縮空気供給手段の新しいかたち”
好評の「省エネセミナー」
ジーネット 8月25日に産業技術記念館で

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪市)の名古屋営業所(所長=横井良治氏)は8月25日、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館において、コンプレッサーメーカーのアネスト岩田の技術担当者を講師に招き「省エネセミナー」を開催する。
 セミナーは、「圧縮空気供給手段の新しいかたち」(ユースポイントでの省エネ事例)と題して行われ、地球温暖化防止の中で圧縮空気が置かれている位置づけ、省エネルギーを進める上で空圧エネルギーの抱えている課題について説明し、それらの課題に対し、事例紹介などを交えて圧縮空気供給手段の新しいかたちを提案する内容となっている。
 当日は、午後1時30分に受付を開始、午後2時から3時30分までセミナーを行い、そのあと産業技術記念館の見学もできる。会場の産業技術記念館(住所=名古屋市西区則武新町4-1-35)は、名鉄栄生駅下車徒歩3分、無料の駐車場もある。
 参加申し込みは、ジーネット名古屋営業所(TEL052-350-7661、FAX052-350-7671)まで。
 【産業技術記念館】
 トヨタグループ13社の共同事業として設立、1994年6月に開館した。往時の様子をとどめる豊田自動織機栄生工場(豊田紡織より移譲)を産業遺産として保存しながら、近代日本の発展を支えた主幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を通して、日本の産業技術史について次代を担う人たちへ系統的に紹介する。

TOP 新製品紹介
三枚合せウォーターポンプ
プライヤ(ドライバー付)

 総合作業工具メーカーのトップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190-5)は、水道・ガス・電設の配管工事や六角ボルト・ナットの取り付け・取り外しなどに使用できる「三枚合せウォーターポンププライヤ(ドライバー付)」(製品番号WP3―250)の販売を開始した。
 三枚合せウォーターポンププライヤは従来の二枚合せに比べ強度、耐久性に優れ、同社では、業界ナンバーワンの豊富な品揃えを誇るプライヤにおいて、高価ではあるがより良い工具を市場に提供することでユーザーに役立ててほしいとの思いから、同製品を開発するに至った。
 主な特長は次の通り。
 @「三枚合せ」構造
 三枚合せは、挟み込む構造で、長期にわたりガタの発生が少ない。また、カシメピンの出っ張りがなくスリム。
 A菱形咥え部(2点喰い付き+1点支持)
 2点が強力に喰い付き、さらに1点支持でパイプ・ボルトなどの滑りを抑え、スムーズな絞め廻しができる。
 B口幅調節九段階
 管径φ6〜51mm、六角対辺5.5〜50mmまで咥えられ、細かい調節ができるため最適な喰い付きで作業できる。
 Cストッパー付
 指を挟まない安全性、柄の開閉がスムーズな操作性を兼ね備え作業能力がUP。
 Dドライバー付
 ネジ廻し、パッキンの除去など、多目的に使用できる。
 E強度UP
 歯部の高周波焼入れにより、耐摩耗性に優れ、ヘタリにくく喰い付きが長続きする。
 標準価格は4,290円(税込み4,505円)。
共回り防止工具
「ボルトストッパー」

 トップ工業は、ライナープレート施工(立坑,トンネル)の組立、解体時のボルト・ナットの共回りを防止する「共回り防止工具ボルトストッパー」(製品番号BS―24)の販売を開始した。
 ボルトストッパーは、ユーザーからのアイディア提案を受け、製品化された。固着したボルト・ナット(M16、二面幅24mm)の共回りを防止することで、今までラチェットなどの二丁使い、もしくは二人がかりだった作業を一人でも安全に行うことができ、ライナープレート施工時の安全作業と能率アップに貢献する。
 価格はオープン価格。

猛暑の中ビアガーデンの集い
GKC 組合員ら50名参加

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は7月23日午後6時30分より、毎年恒例となっている「ビアガーデンの集い」を岐阜市柳ヶ瀬通のホテル・グランヴェール岐山で開催した。
 この日は一年で一番暑いと言われる「大暑」。組合員と賛助会員ら50名が参加し、文字通りの猛暑の中、冷えたビールとバイキング方式によるバーベキューを堪能しながら賑やかに談笑し、日頃の疲れをリフレッシュしていた。
 服部理事長の「今後も、組合員の皆様の役に立てる組合になるべく、理事一同努力してまいりますので、引き続きご支援、ご協力を賜りたい」との中締めで、午後8時半過ぎにお開きとなった。

事務所を新築移転
田中工具 冷凍空調設備機器販売

 田中工具(社長=原野啓子氏、住所=名古屋市瑞穂区前田町1-63)は7月20日倉庫の隣接地に事務所を新築移転した。
 事務所移転については、顧客の利便性の向上が目的。今までは2ヶ所の倉庫と事務所が少し離れていた。敷地面積は約858u。今年の3月に同社が土地を購入し、延床面積は約165uの平屋の事務所を竣工した。
 同社は昭和37年に田中工具製作所として創立し、当初は自転車専用工具を製造・販売していたが、現在の会長である原野勝至氏が昭和52年に入社後、日立系の冷凍空調機器特約店での営業経験を活かし、冷凍空調設備関連商品に変更、この分野に特化した。
 原野会長を中心に社員の営業努力で新規顧客の開拓に努め業績を伸ばしてきた。現在の客先は愛知県内の冷凍空調設備工事業者が大半。取商材の取扱い品目品は1万点以上に上る。
 5月に役員体制も変更し、同社を牽引してきた原野勝至氏が会長となり、夫人の啓子氏が社長に就任した。
 新たにトップとなった原野啓子社長は「次の世代にしっかりと事業を引き継いでいけるように、社の代表として頑張っていく」と所信を語っている。

人・機械・モノの動き・時間を「見える化」
「OTRS―SA」作業改善ツール
ブロードリーフ 現場改善で競争力を強化!

 機械工具商向け販売管理システム「機工メイト」を開発・販売するブロードリーフ(社長=大山堅司氏、本社=東京都品川区)は、7月28日午後6時より名古屋市東区葵の同社会議室において、愛知県機械工具商業協同組合の組合員を対象に、製造業向け作業改善ツール「OTRS(Operation Time Research Software)」の説明会を実施した。
 先ごろ発売された「OTRS―SA バージョン4(スタンドアローンタイプ)」は、映像による動作分析、時間分析などの機能により、生産・製造現場の作業時間短縮・省力化・コスト低減ができるソフトウェア。実際の作業映像を分析することで、ムリ・ムダ・ムラをなくし、作業の標準化を図ることができ、作業の改善によるコストダウンや品質の均一化が実現できる。
 また、作業指示書の作成もでき、教育訓練の材料や技能伝承のツールなど、さまざまなシーンで活用できる。
 OTRS―SAは機械工具商社が客先である製造工場に役立つソフトウェアとして提案できる商材であり、この日参加した10社の参加者は高い関心をもって導入の成功事例などの説明に聞き入っていた。
【OTRS―SAの特長】
基本操作
 OTRS―SAの操作は、画面を見ながら操作ボタンをクリックするだけ。誰でも短時間で慣れ、スムーズな操作ができる。
@動作を要素単位で分析、ムダを排除
・簡単操作で作業を単位化=撮影した映像をパソコン画面上で確認しながら動作要素単位に区切ることができる。
・無効(ムダ)時間を表示=一つの動作要素の分析が完了すると、スタート・要素・無効(ムダ)時間が表示される。
・分析データを共有化=分析データをインポート、エクスポートして、他のPCで利用できる。
A比較再生で問題点を発見、素早い対応も可能
 二種類の分析結果(同一分析結果も可)を同時に再生し、動作の比較・検証・編集が簡単に行える。
・左右独立再生・同期再生。
・マーカーによる範囲指定とその範囲内再生。
・動作要素ごとのレーティング値設定とレーティング再生。
・動作要素編集した結果の比較再生。
・同じ作業者を異なるアングルから撮影しての動作比較。
・複数人の同時作業の分析。
B画像付き作業指示書を一発作成
 分析結果のプレビュー・印刷機能を搭載。静止画像付きの分析表など数種の帳票をプレビュー・印刷できる。
C段取り替え・設備最適化をシミュレーション
 最適動作を編集再現すると、設備の配置や段取りを再検討できる。編集作業は映像を見ながら必要な動作要素を選択して編集先へ移すだけの簡単操作。
・分析結果から最大99通りの編集(分析した動作要素単位)ができ、編集結果の再生も可能。
オプション機能
D作業編成オプションで標準作業の管理も改善
 OTRSデータを活用して精度の高い標準作業組合せ票や、作業編成表を素早く簡単に作成できる。
・標準作業組合せ票はOTRSデータを一覧表で見ながら、動作要素の編集画面で作業が可能。
・山積み表は、動作要素を入れ替えてもそのまま動画の再生が可能。

TOTO新製品講習会
新ショールームで体感
中部みらい会 TOTOHAT会 合同開催

 中部みらい会・TOTOHAT会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、7月7日午後5時より名古屋市中区栄の“TOTO名古屋ショールーム”を会場に「TOTO新商品講習会」を合同開催した。
 講習会には中部みらい会の会員、TOTOHAT会の会員らが出席し、8月に新商品として発売のシステムキッチン、システムバス、洗面化粧台、レストルーム、水栓の説明を受けた後、7月にリニューアルオープンしたTOTOのショールームを見学し、商品知識を深めた。
 システムキッチンでは、現行のキュイジア・レガセス・スタイルFの3シリーズを1シリーズにした『CRASSO(クラッソ)』が紹介された。
 「水」の流れ「人」の動線の流れを追及したキッチン。
 システムバスでは、『サザナ』、『スプリノ』がモデルチェンジし、普及価格帯を増やし、購入しやすくした。
 洗面化粧台では、新技術を搭載しエコを実現したエコシングル水栓と防雲鏡、新形状ワイド陶器製ボウルが搭載された『サクア』がお目見えした。
 レストルームは、4月に発売されたGG便器に続きGREEN MAX4.8?のラインナップを広げた『新ピュアレストEX』、『新ピュアレストQR』、『新レストパル』が登場した。
 水栓では、TOTOオンリーワン技術を搭載した新エコ水栓『エコシングル水栓』・『エアインシャワー』が紹介され、無意識の内に細かい節約ができる技術が強調された。
 新ショールーム見学で参加者は、見て触れて最新製品を体感し、積極的に質問をしていた。