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2009年(平成21年)3月
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 2009年3月1日(日) 2339号
中部経産局管内最近の地域総合経済動向
 中部経済産業局が2月12日公表した、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向によると、前月に引き続き、生産は大幅に減少しており、個人消費も弱含んでいる。また、設備投資を前月の「製造業を中心に弱い動きが広がっている」から「製造業を中心に削減の動きが広がっている」に下方修正したほか、住宅投資、雇用の判断もそれぞれ下方修正。これにより管内の経済活動は「悪化している」と、前月の総括判断を据え置く形となった。なお先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている(比較は断りのあるものを除き、平成20年12月の実績値による)。
 生産は、大幅に減少している。

鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(12月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比11.6%減と3カ月連続の低下となった。また、前年同月比は25.4%減と5カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが低下したことから、前月比9.4%減と5カ月連続の低下となった。また、前年同月比は25.4%減と5カ月連続の低下となった。
 在庫は、情報通信機械工業、鉄鋼業などが低下したことから、前月比3.2%減と8カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は1.7%減と10カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では5カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも5カ月連続で前年を下回った。

主要業種の動向
◆輸送機械
 
輸送機械の生産は、大幅に減少している。
 乗用車は、米国、EU向けが大幅に減少、新興国向け、国内向けも減少していることから、大幅に減少している。
 自動車部品は、国内完成車向け、海外メーカー向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどいずれも減少していることから、大幅に減少している。
 航空機体部品は、新型機向けの納入の延期などから、緩やかな減少傾向となっている。

◆一般機械
 一般機械の生産は、大幅に減少している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに大幅に減少している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから、大幅に減少している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、大幅に減少している。

◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、減少している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が海外需要の減少などから、緩やかに減少している。
 液晶素子は、テレビ向けや携帯電話向けなどの需要の落ち込みから、大幅に減少している。

◆電気機械
 電気機械の生産は、大幅に減少している。
 開閉制御装置・機器は、自動車向け、工場ライン向けを中心に減少傾向となっている。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に大幅に減少している。
 電動機は、自動車向け、工場ライン向けなどを中心に減少傾向となっている。

◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、減少している。
 民生用電子機械は、液晶テレビやビデオカメラなどで需要が減少していることから、減少している。

◆金属製品
 金属製品の生産は、減少している。
 アルミニウム建材は、ビル用、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に大幅に減少している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。

◆鉄 鋼
 鉄鋼の生産は、大幅に減少している。
 鋼板は、自動車向け、建産機向けを中心に大幅に減少している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に大幅に減少している。
 特殊鋼鋼材は、自動車向け、建産機向けを中心に大幅に減少している。

◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、大幅に減少している。
 触媒担体・セラミックフィルタは、米国向けなどの減少から、大幅に減少している。

◆繊維・陶磁器
 
繊維・陶磁器の生産は、減少傾向となっている。
 繊維は、中国等からの輸入品との競合や国内需要の低迷などから、減少傾向となっている。
 陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱含んでいる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、9カ月連続で前年を下回った。百貨店は法人需要の落ち込みや冬物衣料の不振などから13カ月連続で前年を下回り、スーパーは衣料品の不振などから5カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、18カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、普通車、小型車が5カ月連続で、軽自動車が2カ月連続で前年を下回ったことから、全体でも5カ月連続で前年を下回った。
 家電販売は、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電の不振に加えて、薄型テレビが伸び悩んだことから、2カ月ぶりに前年を下回った。

◆設備投資
 設備投資は、製造業を中心に削減の動きが広がっている。
 製造業では、自動車関連を中心に下方修正や先送りなどの弱い動きが広がっている。
 非製造業では、電力、運輸を中心に高水準で推移している。
 なお、管内主要8社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが4カ月連続で、自動車工業向けが5カ月連続で前年を下回り、全体でも6カ月連続で前年を下回った。

◆公共投資
 
公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「県」「その他」「市区町村」などで前年を上回り、全体でも5カ月ぶりに前年を上回った。

◆住宅投資
 住宅投資は、このところ前年を下回っている。
 新設住宅着工戸数をみると、分譲が3カ月ぶりに前年を上回ったものの、持家が3カ月連続で、貸家が2カ月連続で前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。

◆輸 出
 輸出は、大幅に減少している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、5カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが16カ月連続、EU向けが11カ月連続、アジア向けが5カ月連続で前年を下回った。

◆雇 用
 雇用は、製造業を中心に需給が急速に緩和している。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に17カ月連続で前年を下回った。
 有効求人倍率は、急速に低下している。
 完全失業率は、上昇している。

◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、4カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業や建設・不動産関連企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

流通部講演会を実施
「在庫は半減できる!」
愛知県管工機材商協組正賛会員50余名出席
 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の流通部会(部会長=大藪淳一氏・大清社長)では、2月13日午後1時20分より東別院会館において、「流通部講演会」を開催し、「在庫は半減できる!」について、SANTA物流コンサルティング社長の平野太三氏を招いて解説してもらった。出席者は正会員、賛助会員ら50余名に上った。
 講演会に際し、伊藤理事長より、「真に時期を得た講演内容となりました。最近H形鋼が大幅に値下がりしているとの報道がありましたが、在庫は余り持たないほうが懸命なようです。在庫が減少すればキャッシュフローがよくなり、経営が楽になります。在庫減は非常に意味があると思います。本日のセミナーが在庫管理の一助になれば幸いです」と挨拶。
 次いで大藪部長より講師の紹介がされたあと、講演会に臨んだ。
【講演要旨】
 在庫ほど企業の物流改革の推進状況が判る指標はない。なぜなら、在庫改革を推進する上で、あらゆる物流改革の要素が存在するから。在庫改革の必要性を約70%の企業が問題を認識しているが、改善が進んでいないのが実情。在庫が多いと、借入金が増加し、倉庫の保管料も増える。物流管理の負荷も増え、何にも良いことがない。なぜ、大きな問題を含んでいる在庫がいつまでたっても減らないのか。それは、「在庫を削減すると欠品が増える。欠品をすると売上に響くし、信用も落とす」と考えている人が多いのも理由の一つ。しかし、在庫を少なくすると本当に欠品が増えるのか。それは当てはまらない。要するに在庫管理をしているかどうか、と言うことが問題なのである。在庫管理ができていれば、欠品も少なくなり、在庫金額、保管費も減少する。現在の在庫状況を全社で共有化して、物流コストも考慮した上で、在庫の持ち方を考えれば在庫改革は容易に進展する。
 在庫改革の目的は、@不要なアイテムのカット、A在庫数の調整と在庫金額の削減、B棚卸時の在庫差異の削減、C保管場所の移動による保管費の削減、D保管効率の向上による保管費の削減、E作業効率の削減、F出荷ミスの削減等が期待できる。
 在庫改革を行っている企業と行っていない企業では、非常に大きな差が出る。物流コストが年間数千万円単位で改善できれば、削減した金額で色々な有効な使い方ができる。例えば、優秀な人材の採用、販促費としての活用、販売単価の低減、借入金の返済等に充てることも可能となる。売上の1%は無駄な物流コストの可能性がある。

省エネ法改正の概要を研修
「ポンプ部会」を開催
静岡県管工機材商組合2月度定例理事会

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、2月6日午後3時より静岡市内の“マイホテル竜宮”において「2月度理事会」を開催し、各種報告事項を承認する一方、ポンプ部会を行い、「省エネ法改正の概要等」について研修した。
 当日審議された議案は次の通り。
@第1号議案=21年新年賀詞交歓会収支報告の件
 新春の門出を祝う新年賀詞交歓会は、1月15日午後4時より静岡駅西の“静岡グランドホテル中島屋”で開催され、正会員はじめ来賓、賛助会員ら190余名と過去最高の出席者で盛り上がり、己丑年の新春を祝った。収支も予算通りに収まった。
 また、当日は午後2時30分より理事会を行い、賀詞交歓会に万全を期した。
A第2号議案=愛知組合新年会出席報告の件
 1月20日名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、伊藤理事長と村松副理事長が出席。余興の講談を楽しんだ。
B第3号議案=理事会開催日内定の件
 4月3日(金)、5月19日(火・通常総会)、5月20日(水・製販ゴルフ会)、6月5日(金)経営部会、7月3日(金)鋼管継手部会、8月7日(金)バルブ部会、9月4日(金)ポンプ部会、10月2日(金)衛陶水栓部会、11月6日(金)合成管部会、12月4日(金・忘年ゴルフ会)、1月15日(金・新年会)、2月5日(金)、3月5日(金)。
 以上で審議事項を終え、引き続いて、ポンプ部会に移り「平成20年度省エネ法改正の概要等」について研修した。
 ポンプ部会では、荏原テクノサーブの浜松営業所、静岡営業所、沼津営業所からそれぞれ所長が訪れ、省エネ法改正の説明があり、同社としても今後ポンプの省エネを提案し積極的に官公庁および、一般会社、設計事務所にPRして新しい需要を掘り起こしたいとする一方、ポンプ設備で35%の省エネが可能な省エネ機器シリーズの「ヘルツフリーコントローラー」「ポンプインバータ盤」「可変速融雪システム」「ヘルツフリーポンプ」「排水ポンプ盤」等について研修を行い、ポンプメーカーとしてポンプ設備のトータルソリューションを目指したいとした。
【平成20年度省エネ法改正の概要】
 これまで一定規模以上の工場に対してエネルギー管理の義務を課していたが、改正により事業所単位のエネルギー管理を義務付けるもの。また、一定の要件を満たすフランチャイズチェーンについても、チェーン全体を一体として捉え、本部事業者に対し、事業者単位の規制と同様の措置を講ずる。これにより、業務部分に多く見られる中小規模の事業場を数多く設置する事業者を新たに義務の対象に加えるとともに、産業部門を含め、事業者の経営判断に基づく効果的な省エネの取組推進を狙う。今回の改正により、企業全体でのエネルギー使用量を、今年4月から1年間記録する必要が生じる

ISOより手軽に始められる
環境認証制度「エコステージ」
愛機工 セミナーに45名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月3日午後5時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、環境認証制度「エコステージ」セミナーを開催した。
 当日は組合員ら45名が参加。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの守屋敏幸氏を講師に招聘して「エコステージ やさしく始める環境経営」と題して行われた。
 セミナーでは、まず地球で起きている環境問題に触れ、それを認識した上で、「環境」を切り口にムリ・ムダ・ムラをなくし利益を生み出す仕組み作りを支援する、エコステージの概要をはじめ、その構築と評価、活用について分かりやすく解説。
 また、既にエコステージの認証を取得している伊藤春日鋼機社長より、取得までの経緯や取得後の運用などについての話を聞くこともでき、参加者は熱心に耳を傾けていた。
 エコステージ(Eco Stage)は、ISO14001の意図を踏まえつつ、それを補完し発展させることで、「経営とリンクした環境マネジメントシステム」の構築はもちろん、それを段階的に成長させることで、さらに高度な経営管理システムの実現をも可能にする。従来の経営管理システムを基盤として、そこに「環境」という視点を導入することで、「環境経営システム(=経営とリンクした環境マネジメントシステム)」へと進化させようとするもの。さらには段階的にステージアップしていくことで、品質、労働安全衛生、財務などの他のマネジメントシステムとの融合や、CSRの実現をも視野に入れた経営改善の支援ツール。
 また、中小規模の組織に対しては、環境経営システムの基本骨格のみを導入するステージも用意され、環境経営への取り組みを容易にする工夫もなされている。
【エコステージの基本的考え方】
@現状の経営管理システムを活かした、効果の見える「環境経営システム」の構築を支援する。
A「環境経営の導入」から「CSRの実現」まで、5つのステージを設けて、段階的な取り組みへの支援と定量的な評価を実施する。
BPDCA(Plan/計画→Do/実行→Check/監視・測定→Act/見直し・改善)のサイクルを使って業務や経営の改善を行うことができる
Cエコステージ2は、ISO14001の要求事項を全て含んでいるので、ステージ2の認証を取得することができれば、ISO14001の認証取得にも挑戦可能なレベルとなる。
 エコステージは、「取引先のグリーン調達基準を満たすために、信頼のおける評価機関による第三者認証が必要」「将来的にはISO14001を取得したいが、コスト負担が大きくなかなか手がでない」「ISO14001を取得したいが、専任で推進できる人材がいない」「コスト削減を図り、収益アップにつなげたい」「社会的責任がクローズアップされる中、組織のイメージ向上を目指したい」とする企業などの要望に応えることができる。

丸政&外栄金物ジョイント
「チャレンジフェアー」盛況
丸政 グループ力を発揮

 丸政(名古屋市南区星崎一・社長=鬼頭保雄氏)では、2月7日・8日の両日にわたって、名古屋市港区金城ふ頭の“ポートメッセなごや”を会場に「丸政&外栄金物ジョイントチャレンジフェア」を、関係各位メーカー多数の協賛を得て盛大に開催した。
 今回で36回目となるチャレンジフェアは、昨年7月に丸政グループに加わった外栄金物の帳合メーカーと外栄金物のプライベートブランド「カクイ」製品を出展することになり、合計148社での大規模展示会となった。
 同社は、毎年この時期にチャレンジフェアを開催しており、今回も電動・エアー・充電機器、工具・大工・作業補助用品、土木・板金・仮設機材、切削・切断・木工刃物、測定・測量機器、環境・安全機器、園芸・刃物・資材・用品、塗料・補修・接着、OA機器・健康補助食品間連までの協賛メーカー多数が出品し、年に一度の恒例の大イベントを繰り広げた。
 展示場内には、春先の商材に向けてのニーズに応える新製品・季節商品・売れ筋商品の他、格安な提供商品を取り揃えて展示即売した。
 昨年は大雪で高速道路が麻痺し、開場時間を延長して遅くなった来場者に対応したが、今年は両日とも晴天に恵まれ、昨年を上回る来場者が訪れて、熱心に出品ブースを見て回っていた。昼食コーナーも、正午前には両日とも満席となり、順番待ちの列ができるなど、係員も汗だくで対応していた。
 前々回から新しく実施された、来場者企画の2日間限りのお値打ち企画商品も好評でブースは終日人だかりで埋まった。
 また、今回も前回に引き続いての健康チェックコーナーを設けて、骨密度や体脂肪、血管年齢、肥満度の測定などを行い、その結果に基づいて栄養管理士がアドバイスに当たるなどして、健康管理の一助を図った。
 出品コーナーの中には、対前年比110%アップを記録するコーナーもあり、来場者数も延べ2日間で専門店、ホームセンター等の量販店から予定を上回る来場者が訪れるなど、丸政グループの底力が出せたと、関係者も手応えを感じていた。

今年度最低の生産水準に
受注残で操業を維持
日本鋳鍛鋼会12月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国74工場)、鍛鋼(同20工場)の12月分生産実績を集計し、1月30日発表した。
 それによると12月の生産は、鋳鋼が前年同月比12.8%減の2万2214トンで、前月比では12.9%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比15.1%減の5万1861トンで、前月比は13.1%の減少となった。
 この結果、平成20年度第3四半期(10―12月)の生産実績は、鋳鋼が前年同期比3.5%減の7万3747トン(前期比0.3%減)、鍛鋼が同8.9%減の17万5926トン(同2.0%減)となった。
 また、平成20暦年の実績は、鋳鋼が前年同期比2.0%増の29万8720トン、鍛鋼が同0.5%減の73万7994トンとなった。
 鋳鋼は、平成10年に30万トンを割り込んで以来、10年間で暦年では最高値を記録。鍛鋼は、ここ10年では平成18年(74万3000トン)、平成19年(74万2000トン)に次ぐ、3番目の記録である。
 現在の生産環境は、自動車、建設機械業界の減産計画、設備投資の低迷など鋳鋼、鍛鋼ともに不安要因を多く抱えている中で、受注残によって操業を維持しているのが実情。今後の見通しについては、鋳鋼、鍛鋼ともに12月に今年度最低の生産水準を記録するなど、日を追うごとに厳しさが増してきており、現在の生産基調が維持できるかどうか先行きが懸念され、1月以降の生産動向が注目される。

「首振りショート
ラチェットコンビ」を追加
TOP 昨年末より発売開始

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、発売中のラチェットコンビシリーズに、「首振りショートラチェットコンビ」を追加し、昨年12月より発売を開始した。
 本締めが可能なラチェットコンビシリーズは、自動車整備や機械・電気・空調設備関連作業などの用途に適していて、込み入った狭い場所での作業に最適と好評を得ている。
 主な特長は、送り角度5度(ギア72山)、送り方向がわかりやすいイエローリング、ボルトやナットの角を傷めない12角サーフェイスのほか、首振り角度180度(首振りタイプのみ)等となっている。
 今回発売されたのはFRC―8Sから19Sまでの7サイズ。標準価格(1箱6丁入り、1本あたり)は、FRC―8S2650円(税込み2783円)〜。
 また、ラチェットコンビシリーズに要望の多かったサイズを追加し、新サイズを同時発売した。新たに追加したのは、ラチェットコンビRCW―7、首振りラチェットコンビFRC―7・21・24、ショートラチェットコンビRCW―19S・21S。標準価格(1箱6丁入り、1本あたり)は、RCW―7 1950円(税込み2048円)、FRC―7 2650円(税込み2783円)など。
鳶職人の意向を取り入れた
鳶仕様ラチェットレンチ発売
TOP 型枠、足場作業などに

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、鳶仕様ラチェットレンチ(竜也モデル)RM―17×21N―BTの販売を開始した。
 同商品は「鳶職人による、鳶職人の為のラチェットレンチ」をコンセプトに鳶職人の意向を取り入れ、同社の汎用ラチェットレンチには無い使いやすさを追及したもので、番線締付けや型枠作業、足場作業などに最適となっている。
 主な特長は次の通り。
 @直線的に曲がったシノが番線を巻く際に一定の位置に決め易く便利で、作業の効率がアップ。
 A現場で一際輝くメッキ仕上げで、手元や腰元を輝きで演出。
 標準価格(1箱6丁入1本あたり)は製品番号RM―17×21N―BT3330円(税込み3497円)。

キッツ RoHS指令対応の
ラインナップを拡大

 総合バルブメーカーのキッツ(社長=堀田康之氏、本社=千葉市美浜区中瀬1―10―1)は、EU(欧州連合)によるRoHS指令(電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限)で指定されている6つの物質(水銀、鉛、カドミウム、六価クロム、PBB及びPBDE)の含有規制に適合する製品のラインナップを拡大し、販売を開始した。
 EUにおいてはRoHS指令が2006年7月より施行されており、同社でも同年11月から一部製品においてラインナップを開始。その後、RoHS指令における規制物質の使用制限を導入する企業からの要望に応える形で対応製品を増やし、今回、ラインナップの拡大が揃った。
 RoHS指令対応製品について同社では、バルブの主な部品である本体(ボディ)など自社工場にて鋳造している部品においては、RoHS指令による規制物質の含有量を管理する体制を構築。また、その他部品においても材料及び部品供給メーカーの協力により、規制物質の含有量が制限値未満に管理された材料・部品を調達している。
 今回のラインナップ拡大では、特に黄銅製ボール弁のラインナップを拡大し、ボール径が配管径と同じフルボアタイプや、流路の切り替えに利用する三方タイプなども追加している。なお、標準品との識別のため、同ラインナップには製品記号に〈R〉を付している。
 ラインナップの最新情報は、同社の製品紹介ホームページ(http://www.kitz.co.jp/product/)で見ることができる。

総受注高前年同月比70.9%減
6ヵ月連続で前年を下回る
中部経済産業局12月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が1月28日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年12月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は145億円で、前年同月比70.9%減と6カ月連続して前年を下回った。また、前月比は21.4%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが22億7500万円と4カ月連続、自動車工業向けが15億9600万円と5カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比73.6%減と6カ月連続して前年を下回った。また、前月比は15.5%減となった。
 海外受注は、北米向けが3カ月連続、ヨーロッパ向けが6カ月連続、アジア向けが4カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比69.2%減と7カ月連続して前年を下回った。また前年比は24.2%減。
 国別に見ると、1位のアメリカが25億1800万円(前年同月比72.0%減)、以下、中国13億3500万円(同70.0%減)、イギリス12億1600万円(同8.9%増)、ドイツ11億8900万円(同68.2%減)、イタリア4億600万円(同79.6%減)の順となった。
 販売額は、353億4800万円、前年同月比18.4%減と5カ月連続して前年を下回った。前月比は2.4%増となった。
 受注残高は、1493億1200万円で前年同月比33.5%減と6カ月連続して前年を下回った。また、前月比は13.4%減となった。

総受注高前年比16.2%減
平成20年金属工作機械受注

 中部経済産業局は1月28日、管内の平成20年度金属工作機械受注状況を発表した。
 平成20年(1〜12月)の管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の総受注高は、4976億3700万円で前年比16.2%減と6年ぶりに前年を下回った。
 国内受注は1809億6600万円で前年比21.4%減と3年連続して前年を下回った。業種別にみると、精密機械工業以外の業種が前年を下回った。主な業種では一般機械工業が前年比19.1%減、自動車工業が前年比25.5%減となった。
 海外受注は、3166億7100万円で前年比12.9%減と6年ぶりに前年を下回った。地域別では、北米向けが前年比26.0%減と2年連続、ヨーロッパ向けが同6.4%減と6年ぶり、アジア向けが同12.2%減と2年ぶりにそれぞれ前年を下回った。
 国別にみると、1位のアメリカが809億9600万円(前年比24.8%減)、以下、ドイツ426億2500万円(同4.9%増)、中国385億9500万円(同21.3%減)、イタリア160億5300万円(同18.5%減)、イギリス152億8600万円(同0.3%減)の順となった。
 販売額は5170億200万円で前年比1.6%減、年末時点での受注残高は1493億1200万円で、前年比33.5%減となった。

第2回インド国際エネルギー見本市
大成功裡に閉幕
ドイツ産業見本市日本代表部バンガロア市で開催

 ドイツ産業見本市日本代表部(代表=樋渡知博氏)は、昨年12月にインド・バンガロア国際見本市会場で開催された、第2回インド国際エネルギー見本市が成功裡に閉幕した事を発表した。
 2007年12月の第1回目に続く、インド国際マテリアルハンドリング・自動化技術・輸送システム・イントラロジスティックス見本市「セマット・インド08」、インド国際モーション・ドライブ・自動化技術見本市「モーション・ドライブ・自動化技術・インド08」、インド国際プロセス・製造オートメーション・産業用ビルディングオートメーション見本市「産業オートメーション・インド08」の3見本市に加え、新たにスタートした「エネルギー・インド2008」の4見本市がインド・バンガロア市のバンガロア国際見本市会場で2008年12月10日から13日まで同時開催された。
 9500名のビジターで賑わったこの4つの見本市には約500企業が出展。そのうち3分の2がドイツ・イタリア・スペイン・イギリス・日本・韓国など23カ国にのぼるインド国外からの出展社であった。競合する4つの見本市の同時開催は、相互に焦点を補い合い、かつ補完しあった。これは、インドの見本市市場では初めての試みであり、エネルギー、フルードパワー、自動化技術、モーション・ドライブ、関連素材並びにイントラ・ロジスティックスの最新トレンドを披露するb2bグローバルイベントは、世界各国からの出展社とインド企業との間のシナジーを創り出し大成功であった。
 ドイツ産業見本市のDr.アンドレアス・グルショフ社長は、最終記者会見で「4つの産業技術国際見本市が同時開催され、自動化技術、エネルギー・テクノロジー、そしてパワー・トランスミッションからイントラ・ロジスフィックスまでの最新トレンドを一堂に集めて展示するという画期的な偉業を成し遂げることができた。インド企業と国際企業との間の、アイデアの交流が明確に証明され、インド産業界にとって非常に大きな励みとなった。何よりも専門的なビジネスビジターの数の多さが、真にビジネス本位の見本市の価値の高さを物語る」と語った。
 日本からの出展社は「セマット・インド」=コマツユーティリティー、豊田自動織機 「モーション・ドライブ・自動化技術・インド」=日本フルードパワー工業会(エスケイケイ、三菱電線工業、不二越、日本アキュムレータ、山本水圧工業所、理研機器、東京計器 「産業オートメーション・インド」=Blautotec社であった。

「エコカラット」10周年記念
カラッとキャンペーン
INAX10万円相当プレゼント

 INAX(社長=川本隆一氏)は、健康建材「エコカラット」の発売10周年を記念して、2月1日から3月31日まで「カラッとキャンペーン第3弾!」を実施している。
 昨年10月から実施している「住まい一新!カラッとキャンペーン」もいよいよ最終段階となり、好評の第2弾に引き続き、「キャンペーン特典2」では、「シューカラット」・「エコカラットはじめてBOOK」を用意している。
 健康建材「エコカラット」は、室内の湿度を一定に保つ優れた調湿効果をもち、生活臭や有害物質の吸着低減機能も持つ、機能性に優れたインテリア壁材。様々なカラーバリエーション・デザインを揃えており、居室や寝室など生活者のライフスタイルに合わせたコーディネートが楽しめる。
 「住まい一新!カラッとキャンペーン」では、エコカラットコーディネートとエコカラット10万円相当(施工費込み)を抽選により、プレゼントするもの。また、応募者のうち、選外の方を対象に抽選で「佐々先生お薦めグッズ」をプレゼント。さらに「キャンペーン特典2」として、ホームページからアンケート用紙をダウンロードし、回答とともにショールームに持参すると、もれなく脱臭グッズ「シューカラット」と、佐々先生によるインテリアコーディネートのアドバイス「エコカラットはじめてBOOK」をプレゼント。
【キャンペーン概要】
▽第3弾キャンペーン期間:2月1日(日)〜3月31日(火)
▽キャンペーン特典@ カリスマ・インテリアコーディネーター「佐々ゆうこ」先生によるインテリアコーディネート+エコカラット十万円相当(施工費含む)プレゼント。はずれた方に、さらに抽選で「佐々先生お薦めグッズ」をプレゼント。
▽キャンペーン特典A キャンペーンサイトおよびINAXショールームに設置してあるアンケートに回答頂いた方に、もれなく脱臭グッズ「シューカラット」と「エコカラットはじめてBOOK」をプレゼント。
▽応募方法 エコカラットキャンペーンサイト内応募フォームにて募集
http://ecocarat.jp/

ケイ・スタンドライト
ハタヤリミテッド
蛍光灯採用で熱くならない

 ハタヤリミテッド(名古屋市中区大須4―10―90・電話052―261―3821)は、手軽で使いやすい「HATAYA K・STAND LIGHT(ケイ・スタンドライト)」をこのほど発売した。
 このスタンドライトは、「手元が暗い、明かりがほしい」、そんな時に「便利」に使える蛍光灯スタンド。
 省エネで高熱が発生しない18ワット蛍光灯を使用しており、低温・高輝度!高効率ミラーで光を反射するので非常に明るい特長がある。
【特長】
▽省エネで高熱が発生しない18ワット蛍光灯を採用。
▽高さは990o〜1480oまで伸び、広範囲を照らすことが可能。
▽高さ調整は簡単なツイストロック方式の採用で、左右に回せばフリーまたはロックする。
▽安定感のある5脚ベースで、裏側には錘が付いており倒れにくい。
▽フレキシブルパイプで照明方向が自由自在。
▽アルミ製ミラー付き、本体は耐熱性ボディ。
▽照明ON・OFFスイッチ付き。
▽ランプを保護する樹脂製防塵レンズ付き。
 価格は1万9000円、交換球は2300円。

丑年男
株式会社KVK
代表取締役社長北村和弘氏

 名古屋市御器所の出身。
 小学一年まで過ごした名古屋だが、一つだけ忘れられない記憶がある。住んでいた長屋で井戸端会議をしていた奥さん達が、「あ、飛行機が…」と空を見上げた時、軍需工場(三菱重工)の方角から大きな火の手が上がったのを目撃している。それが、名古屋空襲の一機目の爆撃機だった?ことを後で知る。
「小中高時代の大半を“エースでクリーンナップ”として過ごしました。高校進学の時は一悶着ありましたね。甲子園を夢見ていましたから、強豪の県立岐阜商業高校を希望したのですが、父から普通高校以外は認めないと一括されました。仕方なく進学校で軟式野球部のある岐阜市立高校(現県立岐阜北高)に入りました。1、2年間は野球ばかりやっていましたね。3年生になると進学校の慣行で、半強制的に部活を引退させられる慣わしがありましので、野球を続けたいがために就職コースに編入しました」
 小中高一貫して「野球小僧」だったため、大学への進学など考えていなかった。そこで父に、家業である北村バルブ(KVKの前進・生みの親)に入れてほしいと嘆願したが、父はその願いをはねつけた。
「どうしても入りたければよそで修業して出直して来い」とまで言われたそうだ。
 昭和14年御器所町に産声を上げた北村鋳造所は、戦禍から逃れるため母の郷里である岐阜市黒野に疎開。同24年には北村バルブ(株)に改組し、略称の「KVK」を盛んに使用していた。商品も充実の一途を辿り、伸び盛りでもあり、「半端な気持ちで勤まる会社じゃない」との親心も野球少年には伝わらなかったようだ。
「父から一括されましたから、山梨県にあります同業者の北沢バルブ(現在のキッツ)に入社させて頂き約1年半修行しました。修行のあとは、同社の創業者であります、北沢利男社長の強い勧めもあり、34年に日大理工学部に入学が決まりました。専攻は、当時としてはまだ新しい学問でした経営工学です。そこで、生産管理や品質管理の手法を学びました」
 3年生まではマージャンと酒に明け暮れたが、理工系だけあって卒論で大分苦労したそうだ。
 卒業は果たしたものの岐路を迎えることになる。昭和38年、旧工場の2倍以上の規模を備える給水栓製造一貫工場を現在地に移転しようという正にその時、折り悪く金融引締め政策に引っ掛かる。
「既に建屋もでき、機械も入っているのに、銀行が突然、金を貸さない、と通告してきました。当時は融資も口約束が多かったようです。技能系だった先代は短気で超ワンマン、突っ走るタイプでしたが、壁にぶち当たると落ち込みも激しかったですね。母から早く帰って来いと強く言われました。金策に駆け回っていたのは母でした」
 同年五月に家業に入り専務に就く。会社の長所を懸命に説明しながら融資引受先を探すうち、水回り金具に大きな将来性を感じてくれる銀行が現れる。
「某銀行の支店長さんが、過去の業績も良く、将来も見込みがある。今お金がない原因は金融引締めだけ、と判断してくれました。しかもよい条件での融資をして頂けました。本当に嬉しかったですね」
 危機を乗り越え、売れ行きも伸び始めたが、先代は以前より厳しくなった。まず徹底的に工場を見て回れ、どんどん営業に出ろ。当時はある程度グレードの高い給水栓を売るには自治体の水道局の指定が必要だった。先代は全国の市で指定を取れと言う。九州から北海道まで、何千キロと言う街を奔走した。
 当時の給水栓である蛇口造りは現在以上に地味な仕事。業界では工場の従業員が100人を超えたら潰れる、というジンクスがあった。
「先代がジンクスを破ろう、と工場を広げたのは、私が北沢バルブに勤めていた影響もあると思います。品質を落とさずに大量生産し、値段で圧倒して市場を制覇しろ、というのが北沢社長の教えでした。当時は、安く買えることこそが最大の顧客満足でした。当社ではこの時代のシェアが今も優位性となって生きています」
 今年2月に創業70周年を迎えられたことから抱負をお尋ねした。
「70周年という大きな節目を迎え、今一度原点に立ち返り、新たなる出発点と位置づけ、常に“品質・スピード・発想力”を持ってお客様からパートナーとして選ばれる企業を目指します。ニーズを先取りしたダントツ一番商品作りの強化、現場力の強化、人作りの強化を推し進めるとともに、カスタマーインの考えを基本にKPS(KVK Production System)活動を柱に、徹底した無駄の排除に取り組み、本社工場を核として、飛騨古川工場、富加工場、大連工場の4拠点による最適生産体制の構築に向け、グループ一丸となって、強固な事業基盤の構築に取り組んでまいります」
 「安全・安心・快適・エコ」の四位一体で、常に感動を提供する「水回り空間創造企業」を目指したいと抱負を語って頂いた。
 趣味は、ご夫人と共に語りながら赤ワインをハーフボトル1日1本を嗜むことと、経済書の読破、巨人軍の応援。
 昭和12年5月30日丁丑年生まれ。

若者たちに出会いの場を
ふれあい新年会開催
愛機工・愛管材2組合共同企画
 
愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)と愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の共同企画による、「独身限定ふれあい新年会」が1月31日午後4時30分より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催され、男女71名が参加して交流した。
 当日は開会に当たって梅村・長村両愛知県機械工具商業協同組合福利厚生部副部長が同企画の内容説明を行った後、主催者を代表して野田理事長が「今回、福利厚生事業の一つとして、特に若い人たちに楽しんでいただける事業を行おうと、管材さんと一緒になって企画をいたしました。本日は、両組合の福利厚生担当の皆さんが本当に一生懸命準備しておりますので、楽しんでいただければと存じます。友達の輪を広げていただければ幸いです」、伊藤理事長が「出会いの場という企画を以前からやってみたいと思っておりましたところ、機工さんの方で以前にも開催したことがあるとうかがい、機工さんの企画に合流という形で組合として参加させていただきました。業界全体を盛り上げていくには、若い人たちの力が必要です。そのためには私生活の充実が大切。それがいい仕事をもたらすと考えておりますので、この会は非常に大切な会になるのではないかと思います」と挨拶。
 会は2部構成で、西川史子の物まねタレントみかんさんとフリーアナウンサー児玉佳奈さんの司会進行により場を盛り上げ、参加者の緊張した雰囲気を解しつつスムーズに進行した。
 第1部は男性からの自己紹介タイム。第2部は立食パーティー形式で、谷愛知県機械工具商業協同組合理事(岡谷機販会長)のマジックショーや抽選会を交えて、楽しいひと時を過ごした。
 午後9時前にはお開きとなり、そのあと意気投合してカラオケなどへ連れ立つ参加者の姿も見られた。

三洋電機ソーラーアーク見学へ
合同委員会は3月13日

愛機工青年部1月定例役員会を開催 愛知県機械工具商業協同組合の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は1月27日午後7時より名古屋市中区錦の甘太郎・伏見広小路店において1月役員会を開催、役員ら20名余りが参加した。
 第1号議案の研修会については、3月7日に三洋電機のソーラーアーク(岐阜県安八郡)を見学予定。太陽エネルギーについて学ぶ。当日のスケジュールは、午後1時に金山総合駅集合、同15分貸切バスで出発。ソーラーアークを一時間程見学。またその後、酒造メーカー「千代菊酒造」を訪ね酒蔵見学も行う。
 第2号議案の合同委員会については、次年度の組織編制会議を目的に、3月13日午後7時より開催することを決めた。
 第3号議案の「愛eco青年部」については、活動状況を報告。次年度もこの志を継続していくことが確認された。
 第4号議案の平成21年度役員人事については、総務・教育・厚生の各幹事長がそれぞれの委員会の意見を吸い上げ、統括幹事長と話し合いをして詰めた上で、次回役員会に草案を提出することとなった。
 第5号議案のレクリエーションについては、2月7日の「京橋花月よしもと新喜劇観覧 日帰りバスツアー」の参加申込状況、当日のスケジュールなどを報告。定員90名に対し75名の申込みがあり、当日までに定員にする。日程は、当日午前7時金山総合駅に担当役員集合、同30分に受付開始、同50分出発。京橋花月に到着し正午開演のよしもと新喜劇を観劇(約3時間)。終了後直ちに帰路に着き、午後8時ごろ出発地の金山に帰着予定。
 第6号議案その他の件では、青年部のOB会を2月13日に行うとし、現役部員の参加を呼び掛けた。次回役員会の開催を2月17日に決め、以上で会議を終了。
 その後、懇親会が開かれ、互いに親睦を深め合った。

「Yes we can」で
難局を乗り切ろう
中部青年やまずみ会賀詞交歓会開催
 ユアサ商事中部支社傘下販売店の若手経営者で組織される中部青年やまずみ会(会長=松池博之氏、ジャックス・ワン)は、1月28日午後5時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、賀詞交歓会を開催した。
 冒頭、松池会長は年頭の挨拶で「過去を振り返ると、丑年の経済は波乱含みであるが、米国ではオバマ大統領が誕生し、私達も『Yes we can』の心意気で、百年に一度と言われるこの未曾有の難局を乗り切って行きたい」と語った。また、全国大会をはじめ昨年の活動を振り返り、関西で行われる今年の全国大会への参加協力を呼び掛けた。会員増強についても「昨年2名、今年は5名と順調に進んでいるので、活動の充実を図って行きたい」。さらに今後の日本の経済情勢については「トヨタの赤字を筆頭に不安要素が多いが、地域に根ざしたオンリーワン企業を目指して頑張りましょう」と述べた。
 続いて、ユアサ商事中村常務からは、環境・省エネ事業を推進中で、現在は「管理標準」の作成支援に力を入れて取り組んでいること、また今年は会社設立90周年の節目の年であることなど現況報告が行われた。
 このあと水谷副会長(ミズタニ機販)の「今やるべきことを実践し、景気浮上時に備えよう」という言葉と、乾杯の音頭で開宴。懇親が深まる中、イリュージョンマジック&ダンスなどの余興も楽しみ、倉橋副会長(明興)の中締めでお開きとなった。

志水氏(服部)が優勝
愛機工西支部ボウリング大会

 愛知県機械工具商業協同組合の西支部(支部長=滝川和彦氏・滝川物産社長)は2月6日午後7時より、名古屋市中川区江松の中川コロナワールド・コロナキャットボウル中川店において「西支部ボウリング大会」を開催した。
 当日は支部員八社から49名が参加する中、谷理事(岡谷機販会長)の始球式でプレー開始。2ゲームで日頃の腕前を競った結果、志水正之輔氏(服部)がハイゲーム236ピンを含めトータル409ピンで見事優勝した。
 表彰式は吉野支部役員(吉野機械工具社長)の司会で進められ、はじめに滝川支部長が「楽しそうに和気藹々とプレーをされている姿を拝見いたしました。今回企画した我々といたしましても、やり甲斐があったと喜んでおります。西支部の企画として久しぶりにボウリングを開催いたしましたところ、この様に皆様が楽しんでいる姿を拝見いたしますと、現在厳しい環境下ではありますが、西支部の支部員の会社は頑張っていけると確信いたしました。我々はこれからも色々と企画してまいりますので、是非ご参加いただければ幸いです」と挨拶。
 成績発表と表彰が行われ、谷理事の閉会の挨拶で終了した。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=志水正之輔氏409ピン(服部)
▽準優勝=熊崎登朗氏367ピン(光研磨)
▽第3位=若原正浩氏354ピン(内藤商事)

事業承継のQ&A
Q1 卸売業を営んでいます。今年で50歳を迎え、事業承継の問題に取組まなければならないと考えています。そもそも事業承継とは何でしょうか?また、まず何をすべきでしょうか?
A1 事業承継とは、事業(会社)を現社長から後継者に引継ぐことを言います。引継ぐのは、抽象的には、会社に関する「ヒト」「モノ」「カネ」。具体的には経営権、社員、会社の強み・弱み、社風、経営理念、会社の仕組み、自社株式、会社の資産・負債etcで会社に関わるすべてのことです。
 現代の日本において、事業承継の問題は、大きくクローズアップされ、数多くの書籍や新聞等で取り上げられています。最近では、二〇〇八年十月に、中小企業経営承継円滑化法が施行されました。皆様も一度はこの事業承継という言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか?
 経営者が事業承継に取組むに当たって、まずすべきことは、グランドデザイン(全体構想)を描くことです。(企業経営や人生設計と同じですよね。)
 まず、@「あるべき姿(目標)」を描き、A現状を把握し、B問題点を抽出(目標と現状のギャップ)します。そして、C各問題点について、「今すぐやる、いつからやる・やらない」「自分でやる・誰かに任せる」を決めます。ここまできて初めて、D問題点の解決方法を検討します。大切なのは、細かいことにこだわらず、「自分がどうしたいのか」をはっきりさせることです。
 事業承継に関する問題は、関係者(現社長、後継者、親族、社員、取引先など)の利害が複雑に絡みます。問題の解決だけに注力していては、肝心の「あるべき姿(目標)」を見失いかねません。
 次回は、事業承継のグランドデザインを描く際のポイントについて解説します。
 * * * 
【NBCコンサルタンツ名古屋株式会社】
 〒450―0002名古屋市中村区名駅4―5―27,電話052―562―6555、FAX052―562―6556、ホームページhttp://www.nbc-consul.co.jp

第16回ダイドーニューイヤー
小曽根真氏のピアノで魅了
クラシックコンサート

 
メカトロニクスの専門商社、ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)主催による「第16回ダイドーニューイヤークラシックコンサート」が1月18日、名古屋市中区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催され、国内外から同社の取引先関係者らおよそ1800名が招待された。
 新春恒例となったこのコンサートも16回目を迎え、セントラル愛知交響楽団音楽監督・小松長生氏の監修・指揮のもと、セントラル愛知交響楽団のオーケストラ演奏に加えて、今回は世界的なジャズピアニスト・小曽根真氏を招いて、同氏によるジャズをベースにしたピアノソロや、ピアノとオーケストラのコラボレーションなどで聴衆を楽しませた。
 また、同コンサートのもう一つの見どころ、山田社長の特別指揮による演奏はベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」第一楽章。これまでで最長の18分に及ぶ曲を見事に指揮し、演奏後、息をはずませながら「不況を乗り切るため、張りきってやりました」と挨拶する山田社長に、場内から大きな拍手が贈られた。
 プログラムは2部構成で、新年の幕開けにふさわしい華やかな曲、フリードリッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」序曲でスタートし、ほか5曲を演奏。小松氏の解説を交えて演奏曲を紹介すると、歌劇「フィデリオ」序曲は、主人公レオノーレが男装して「フィデリオ」と名乗り、政治犯として投獄されている夫を救い出すという歌劇の序曲。品格、軽快さ、そして勝利の歓びをたたえている。
 2曲目は小曽根氏のピアノソロ。会場から5つの音をもらい、それを基にした即興演奏。
 3曲目はフリードリッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」第一楽章。1776年の米国独立宣言で「生命、自由、幸福追求」が、そして1792年以来のフランス革命では「自由、平等、同胞愛」が謳われる中、ナポレオン・ボナパルトの欧州での破竹の進撃は、ベートーヴェンの目には神(王制・皇帝制)達の特権である火を奪い人類(平民)にそれを与えて光・自由・喜びをもたらしたギリシャ神話のプロメテウスが二重写しに見えた。ちなみにプロメテウスは、ゼウスから山頂に張り付けにされ肝臓を毎日ハゲタカについばまれるという劫罰を受ける。それに匹敵する勇気と犠牲を伴った英雄的行為への尊敬、憧憬、感謝、賞賛の念が、この交響曲の根底にあろう。
 交響曲第3番は、ナポレオン云々を超越した普遍性を持つ傑作であり、後年8曲の交響曲の中で一番気に入っているとベートーヴェンが語ったエピソード(その時点で晩年の「第九」は出来ていなかった)は有名である。当時のシンフォニー作曲技法からすると幾つもの「掟破り」が大胆に行われた、画期的超大作でもある。〈第一楽章Allegro con brio〉は、もったいぶった厳かな序奏部を排し、決然とした和音を二度響き渡らせて、三小節目からはもう第一主題が始まる。決意、喜遊、激しい戦い、真理(光)への希求、はやる動悸などが描かれる。山田社長の特別指揮。
 4曲目はレナード・バーンスタインのミュージカル「キャンディード」序曲。ニューヨーク・フィルの音楽監督も務めた作曲家・指揮者のバーンスタインは、青年時代ブロードウエーのミュージカル作曲でも活躍し、「ウエスト・サイド物語」は特に有名である。本曲は、ごった煮、破天荒で楽天的なアメリカ1950年代の雰囲気も反映していよう。
 5曲目はジョージ・ガーシュインのラプソディー・イン・ブルー。リスト(ハンガリー狂詩曲)、ブラームス(スラブ舞曲、ハンガリー舞曲)達によって広められた、土着の民族音楽を題材にした自由な楽曲を大胆に創る潮流、すなわちラプソディー/狂詩曲手法。ロシア・ユダヤ系アメリカ人のガーシュイン(「サマータイム」の作曲者)は、なんと米国のジャズを「民族的」題材として取り上げた。小松氏も小曽根氏も、同曲スコアは、ピアニストが自由に即興する部分を想定していて、その部分が楽譜的には(当然)欠落していると解釈。言い換えれば、即興演奏を数カ所加えることで初めて曲の全体像が意味をなすと考えている。リハーサル時も含めて毎回違う小曽根氏の即興演奏が楽しめる。
 6曲目はピュートル・イリイチ・チャイコフスキーの荘厳序曲「1812」より、モスクワ奪還と勝利の歓喜の部分。1812年ナポレオン率いる破竹の勢いのフランス軍によるロシア遠征・モスクワ制圧は、厳寒も利したロシア軍の反攻で惨敗と敗走を余儀なくされ、ナポレオン没落のきっかけとなった。勝利の喜びに、モスクワ中のロシア正教会の鐘が鳴り響き、聖歌、そしてコーダではロシア帝国国家が奏される。
 このコンサートでは毎年、児童福祉施設の児童を招待すると共にチャリティー募金が行われ、集められた善意は名古屋市福祉基金に全額寄付されている。コンサート当日は、名古屋市から山田社長に感謝状が贈呈された。


2009年3月8日(日) 2340号
受注総額 4年連続増加
歴代2位の6兆5865億円
日本産業機械工業会平成20年産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年(1―12月)の産業機械受注状況によると、総受注高は前年比1.1%増の6兆5865億円となり、4年連続で前年を上回った。これは歴代2位の金額。このうち内需は同7.5%増の3兆9264億円で、4年連続で前年を上回った。外需は同6.9%減の2兆6601億円で、4年ぶりに前年を下回り、過去最高だった前年実績には届かなかった。
 需要部門別に受注状況をみると、内需において、製造業は、紙・パルプ、化学、石油・石炭、情報通信機械向けが減少したものの、鉄鋼向けの大幅な増加により前年比3.9%増の1兆5235億円となり、6年連続で前年を上回った。非製造業は、鉱業、運輸、卸・小売向けが減少したものの、電力向けの大幅な増加により前年比25.6%増の1兆3508億円となり、4年連続で前年を上回った。製造業と非製造業を加算した民需の合計は、前年比13.1%増の2兆8743億円となり、4年連続で前年を上回った。
 官公需は、地方公務向けが減少し前年比7.0%減の7280億円となり、2年ぶりに前年を下回った。代理店は、前年比1.7%減の3240億円となり、3年連続で前年を下回った。
 なお、内需で前年に比べ増加した機種は、ボイラ・原動機(39.1%増)、タンク(59.3%増)、圧縮機(6.7%増)、運搬機械(1.7%増)、金属加工機械(115.6%増)の5機種。減少した機種は、鉱山機械(14.7%減)、化学機械(冷凍機械を含む、12.3%減)、プラスチック加工機械(22.3%減)、ポンプ(13.2%減)、送風機(33.3%減)、変速機(12.3%減)、その他機械(5.7%減)の7機種であった。
 一方の外需は、ヨーロッパ、アフリカ向けが増加したものの、それ以外のすべての地域で減少した。
 外需で前年に比べ増加した機種は、ボイラ・原動機(19.9%増)、鉱山機械(59.9%増)、タンク(122.0%増)、運搬機械(10.8%増)、金属加工機械(36.6%増)の5機種。減少した機種は、化学機械(冷凍機械を含む、29.0%減)、プラスチック加工機械(30.1%減)、ポンプ(15.4%減)、圧縮機(2.3%減)、送風機(61.2%減)、変速機(6.9%減)、その他機械(43.6%減)の7機種であった。
 機種別の受注状況は次の通り。

@ボイラ・原動機
 紙・パルプ、化学、運輸が減少したものの、鉄鋼、電気機械、外需の増加に加え、特に電力の大幅な増加により前年比29.7%増の2兆2129億円となり、4年連続で前年を上回った。
A鉱山機械
 鉄鋼、その他製造業が減少したものの、外需の増加により前年比8.2%増の360億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
B化学機械(冷凍機械を含む)
 食品、自動車、精密機械、電力、その他非製造業が増加したものの、石油・石炭、官公需の減少に加え、特に外需の大幅な減少により前年比20.8%減の1兆6346億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
Cタンク
 鉄鋼、鉱業が減少したものの、石油・石炭、電力、その他非製造業の増加に加え、特に外需の大幅な増加により前年比82.6%増の885億円となり、3年ぶりに前年を上回った。
Dプラスチック加工機械
 自動車、その他製造業の減少に加え、特に外需の大幅な減少により前年比27.0%減の1586億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
Eポンプ
 電力が増加したものの、官公需、外需の大幅な減少により前年比13.9%減の3196億円となり、2年ぶりに前年を下回った。
F圧縮機
 化学、鉱業、建設、電力、外需が減少したものの、一般機械、電気機械、その他非製造業、官公需、代理店の増加により前年比1.9%増の3327億円となり、6年連続で前年を上回った。
G送風機
 鉄鋼、官公需、外需の減少により前年比38.1%減の219億円となり、3年ぶりに前年を下回った。
H運搬機械
 情報通信機械、卸・小売が減少したものの、窯業土石、鉄鋼、一般機械、電気機械、造船、電力、外需の増加により前年比4.9%増の4402億円となり、2年連続で前年を上回った。
I変速機
 食品、自動車、造船、官公需が増加したものの、窯業土石、一般機械、その他輸送機械、外需、代理店の減少により前年比11.1%減の747億円となり、6年ぶりに前年を下回った。
J金属加工機械
 化学、非鉄金属、自動車、代理店が減少したものの、外需の増加に加え、特に鉄鋼の大幅な増加により前年比71.6%増の4552億円となり、2年連続で前年を上回った。
Kその他機械
 情報通信機械、卸・小売、その他非製造業、官公需の減少に加え、特に外需の大幅な減少により前年比13.9%減の8111億円となり、6年ぶりに前年を下回った。
20年12月の受注額は前年同月比で
内需7.4%減、外需54・3%増
 同会が発表した、平成20年12月の産業機械の総受注高は前年同月比18.2%増の6189億500万円で、このうち内需は同7.4%減の2836億7800万円、外需は同54.3%増の3352億2700万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比31.1%減、非製造業向けは同28.6%増、官公需向けは同11.3%減、代理店向けは同9.5%減であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比54.6%増)、タンク(同417.5%増)、ポンプ(同9.5%増)、金属加工機械(同28.8%増)の4機種。減少した機種は、鉱山機械(同36.9%減)、化学機械(同24.1%減)、プラスチック加工機械(同34.1%減)、圧縮機(同15.0%減)、送風機(同7.4%減)、運搬機械(同44.0%減)、変速機(同83.5%減)、その他機械(同33.7%減)の8機種であった。
 一方の外需は、プラントが6件で、前年同月比20.4%減の137億5400万円となった。
 外需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比182.8%増)、化学機械(同76.1%増)、タンク(同1068.0%増、約12倍)、圧縮機(同24.2%増)、運搬機械(同15.7%増)の5機種。減少した機種は、鉱山機械(同51.1%減)、プラスチック加工機械(同80.1%減)、ポンプ(同51.2%減)、送風機(同15.4%減)、変速機(同47.4%減)、金属加工機械(同56.3%減)、その他機械(前年同月比は当月の受注がマイナスのため、計上できず)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力、外需の増加により前年同月比101.4%増。鉱山機械は窯業土石、一般機械、その他製造業、外需の減少により同39.1%減となった。化学機械(冷凍機械を含む)は電力、外需の増加により同31.1%増、タンクも石油・石炭、電力の増加により同447.9%増となった。プラスチック加工機械は外需の減少により同62.3%減、ポンプは外需の減少により同18.8%減となった。圧縮機は外需の増加により同2.9%増。送風機は鉄鋼、自動車の減少により同7.9%減、運搬機械は情報通信機械、造船、その他製造業、卸・小売、官公需の減少により同21.3%減となった。変速機は窯業土石、その他輸送機械、その他製造業、代理店の減少により同78.4%減。金属加工機械は鉄鋼の増加により同4.8%増となった。

厳しい経済状況だが
地道に小間募集を推進
愛機工 第2回展示会実行委員会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、2月16日午後5時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において、メカトロテック・ジャパン2009(MECT09)の第2回実行委員会を開催した。
 冒頭、野田理事長が「昨年秋のリーマンショック以降、当地域を直撃した、昨年は2兆円の利益を出して世界一の自動車生産企業となったトヨタが一転して数千億円の赤字となると発表したトヨタショックなど、我々を取り巻く経済環境は非常に厳しいものがあります。その様な中でのMECT09の開催ですが、この展示会が成功しなければ我々の将来もなかなか見えてこないと感じておりますので、皆さんのお力を借りてMECTを盛り上げていきたいと思います」と挨拶。
 続いて共催者のニュースダイジェスト社(ND)の黒田常務がMECT09の出展申し込み状況と主催者企画について説明した。
 申し込み状況は、募集をスタートした時点では、東京国際工作機械見本市(JIMTOF)のぬくもりがあり、申し込みは順調に推移。1月末に、主催の名古屋国際見本市委員会と共催の愛機工、NDの3者で事務レベルの会合を実施した折には、非常に厳しくなってきたという共通した認識になってきた。
 主催者も当初1850小間としていた目標を、1500小間まで下げた。機械関係を主体としているNDの募集状況を見てみると、1500小間もそんなに簡単な状況ではないと予想される。2月13日現在での申し込みは、228社772小間という状況。内訳は、NDが518小間、愛機工237小間、見本市委員会17小間。2月13日現在で前回の07展と比べると、前回は198社1071小間で、今回は大きい小間があまり入ってきていないといえる。772小間といっても、前回早期に満小間となり出展できなかったところが早めの申し込みをしていることもある。
 前回までは出展予測もできていたが、今回は経済状況が不透明でどの企業がどれくらいの出展をするという予測がまったくできない状況にある。産業機械関係の展示会が、規模の大幅縮小や開催中止になる中、MECTはたとえ1000小間を切るようなことがあっても開催すると明言された。
 主催者企画については、エンジンをテーマにした展示を行う(05展は自動車、07展は航空機)。ものづくりの観点から見ると、産業の源である動力に興味が注がれている。そのことから、業種ではなく、エンジンそのものを取り上げた企画を行う。この地域で非常に高い潜在能力をもつ中小企業(パルスジェット等)の発掘、三菱重工のロケットエンジンの紹介など、集客できるものにしたい考え。
 黒田常務は「昨年秋までの好調が嘘のように工作機械業界は冷え込み、昨年12月は196億円(前年同月比84%減)の受注に止まり非常に厳しい状態が続いている中での展示会の開催となるが、歯を食いしばって小間の営業活動を地道に続けるしかない。4月20日が締め切りとなっているが、この日に締め切れない可能性もあるかと思われる。信頼に基づき、自分達のできることをこつこつと行い募集に邁進していきたい」と述べた。
 伊藤実行委員長(組合副理事長、春日鋼機社長)を議長として議事に移り、各委員が進捗状況を報告。出展常連のメーカーの中にも様子見、検討中のところが多くあり、積極的にアプローチし目標達成に向け努力していくことを確認した。
 高田副実行委員長(組合会計理事、井高社長)より「MECTは組合にとって大きな事業ですので、成功に向けてご協力の程お願いいたします」との閉会の言葉で終了した。
 次回の第3回実行委員会は、当初3月下旬から4月上旬が予定されていたが、出展申し込み締め切り後の、4月23日の理事会開催後午後5時30分から行われる予定。

県環境設備団体連合会主催
川本製作所見学会
愛知県管工機材商協組組合員6名参加

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏)では、2月18日に、愛知県環境設備団体連合会(会長=足立哲氏)主催の「川本製作所見学会」に伊藤理事長はじめ組合員6名が参加した。
 当日は、午前10時30分に名古屋テレビ塔北側駐車場を、貸切バスにて参加者23名を乗せて出発、車中にて川本製作所名古屋支店手嶋支店長の歓迎挨拶を受けた後、訪問先の岡崎工場近くのレストランにて昼食を済ませ、予定通り午後1時過ぎに岡崎市橋目町にある「川本製作所岡崎工場」に到着。
 参加者一行は、会議室にて川本常務の挨拶と工場の概要を紹介したビデオを観た後、2班に分かれて工場内を具に見学した。
 多品種少量のニーズに対応する、NCやMC、ロボット等が充実した工場内の受注組立ライン、機械加工工場、量産組立ライン、部品自動倉庫、立会いテスト場、ユニット組立ライン、防音室、出荷ターミナルの順で見学した。
 見学後は、質疑応答を交えて忌憚のない意見交換を行った。
 岡崎工場は、昭和41年に第1、2期工事が完成し、その後平成元年に神田分工場、事務棟を完成、同3年にはラックビル式部品自動倉庫等を加えて、年間30万台の生産能力を有する、汎用ポンプメーカーとして最大の規模を誇っている。
 主な生産品目は、インバーター家庭用ポンプ、直圧給水ユニット、うず巻ポンプ、パイプラインポンプ、タービンポンプ、水中ポンプ、ステンレスポンプ、プラスチックポンプ、海水用ポンプ、消火用ポンプユニット、圧力タンク、制御機器など。
 中でも、平成14年に第12回省エネ大賞に輝き資源エネルギー庁長官賞を受賞した家庭用ポンプの「ソフトカワエース」は、消費電力を23%〜60%も抑えるなど環境に優しいポンプとして注目を集めている。

「プレミアムクラブ」4月からスタート
製販一体が必要不可欠
中部日本コロマント会総会開催

 サンドビック(社長=藤井裕幸氏、コロマント事業部=名古屋市名東区上社1―1801)の中部地区における販売店・代理店からなる中部日本コロマント会(会長=加藤朗氏・不二工具社長)の平成21年度総会が、2月3日午後2時50分より名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開催された。
 冒頭、中部日本コロマント会役員5名とサンドビック幹部社員の紹介に続いて、任期満了(1期2年)に伴う役員改選が行われ、加藤会長以下全役員が留任したほか、新たに三輪中央工機社長が幹事として就任した。
 再任された加藤会長は「サンドビック様より要請を受け、もう1期、中部日本コロマント会の会長を拝命いたしました。微力でございますが会のために精一杯努めさせていただきますので、どうか皆様方のご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。さて、昨年の中部地区ですが、順調であった工作機械関係は世界同時不況を受けて急ブレーキがかかり、自動車並びに航空機関係も一昨年をはるかに下回る本当に厳しい一年でございました。特に後半の落ち込みは、コロマント会の皆さんにおかれましても販売戦略を一気に方向転換せざるを得ない、厳しい年末になったのではないでしょうか。このような状況の中、昨年の10月にはJIMTOFが開催され史上最高の集客人数を記録。サンドビック・クラブのイベントにも、この中部地区より大変多数のご参加をいただきましたことを御礼申し上げます。今後はユーザー様の要求にいち早く、また高いレベルで取り組むことが必要になってくると思います。その中、サンドビックコロマント事業本部並びにプロダクティビティーセンター移転2年目の今年も、ユーザー様への迅速かつ的確なフォローを加速し、コロマント会会員の皆様への教育システムをさらに充実していただけると、心強く感じる次第でございます。また、今年も2回の新製品の発売と、10月にはMECTが開催されます。我々販社にとりましても、販売の武器とチャンスを掴み取れることと確信いたしております。今後も製販協同でのさらなる拡販を期待しているところでございます。2009年は厳しい年になるかと存じますが、悪い話ばかりではありません。お客様のほうから在庫調整の目処がついたとのお話も伺っております。この一年は、我々販売に携わるものの真価が問われる年となり、お客様の要求はさらに高いものとなると感じております。我々はその要求に応え、またお客様に満足していただくにはこれまで以上に製販が一体となった取り組みが必要です。要するに、サンドビック様との強い協力関係が必要不可欠です。本日この後、サンドビック様から新製品の紹介がございますが、非常にユニークで競争力のある商品だと伺っております。これらの新しい武器を使いまして、さらなる発展を目指そうではありませんか。コロマント会の皆様、本年も共々元気に明るく頑張ってまいりましょう。来たる好景気に向けて、着実にチャンスを作る一年にしていこうではありませんか。そしてコロマント名古屋事業本部を皆様と共にさらに盛り上げてまいりましょう」と挨拶。
 続いて藤井サンドビック社長(コロマント事業部長)が挨拶に立ち、日頃の愛顧に謝意を示した上で、「過去の経験や教訓が生かせないと言われるほどの激しい落ち込みと、かつてない受注減。ならば我々製販が一体となり、一緒に知恵を出して、いかにお客様をサポートするか。これが我々の今年の一番大きな課題だと考えております」と述べ、組織変更と業績について発表した。「私共は生産性改善プログラム(PIP)に力を入れ、昨年は全国で102実施して、削減総額が1億7600万円となりました。これはお客様がコストダウンした金額です。一件あたり平均170万円になる。最高コスト削減額は年間で1540万円、削減時間が1400時間と、かなり大幅な改善活動ができました。サイクルタイムはこれで約3倍となり、工具寿命は飛躍的に延び60倍となった。今年もこの活動にもっと力を入れ、将来忙しくなった時にコスト削減ができるようにしていきたい」と話した。
 コロマント会のゴールドディーラーは2008年72社、プラチナディーラーが52社。この制度がスタートした04年はプラチナが24社で、5年が経ち倍以上になった。
 また、サンドビック「コロマント・スクール」では、販売店・代理店向けに切削加工と工具に関する専門知識習得のための研修を実施しており、08年の修了者はスペシャリストコース10名、コンサルタントコース130名、アドバイザーコース405名で、総数は2000名を突破した。「アドバイザーは合格率80%位、コンサルタントで50%以下。今年の課題は『技術力をつけていただく』ということで、それぞれもう一つ上のコースへチャレンジしていただきたい。いずれのコースもサンドビック色を前面に出さず、切削工具についての知識を高めるのが主で、他のメーカーにも対応できるものとなっています」と藤井社長。2年前から、より実践的な営業力アップを目的とした「販売力育成プログラム」も開始し、コンサルタント認定者向けに194名、アドバイザー認定者向けに146名が合格している。
 さらにコンサルタント認定以上の中から選抜をして、優秀な営業担当者を特別に支援する制度「プレミアムクラブ」を4月から始める。販売店・代理店が推薦する約100名を選び、研修で知識や営業力を高めるほか、一般営業担当者とは別の拡販用ツールも提供する。
 瀬峰工場の設備投資については、敷地内に約1万uのチップ工場(1階と地下を合わせた総床面積)を建設中。地下施設には、オイルの循環システムや、切削油などの工業廃棄物処理のための設備を入れる。また必要な化学薬品、ガスなどをすべて地下に集めて、公害を外に出さずに中で処理する画期的な工場になる予定。今年5月に完成予定だが、現状のままで需要をまかなえるので、建屋は完成するが、一年計画を伸ばし来年の5月ごろに稼働開始とする。
 もう一つの工場は、隣接地にコロマントキャプトの専用工場(第2工場・6300u)を建設する。これは宮城県からの非常に強い要請があり、県が工場用地を造成し周辺道路も改修した。今月に着工、完成は7月。8月以降設備を入れて3カ月間ほど試験稼働し、来年1月からの本稼働を目指す。キャプトは世界的に好評で、昨年はかなりの納期待ちが発生。キャプトがISOの規格となり現在製造しているドイツと本社の2工場だけではとても生産が追いつかない状況で、特にアジア向けの拠点として新工場を早く立ち上げたい考え。
 このほか、昨年から実施している24時間フリーダイヤルの技術サービスも好評で、今後も引き続き実施していく。
 最後に、藤井社長は「景気は必ず循環する。今、厳しい時にやるべきことはたくさんあります。それをしないと、次に景気が良くなった時に取り残される。社員のコンピテンシー(competency)を高めることが大切。2、6、2の法則で、上位2割のところに皆が入れるようにする。経費は少なくしなければならないが、投資はしていかなければなりません。我々の場合は新製品の開発に関しての投資金額は下げない。お金をかけなくても投資ができる方法はいくらでもある。人材教育はその最たるものであります。知恵を出して、できる投資を積極的にしていく事が大事。さらに、サンドビック製品によるコストダウン提案を積極的に行っていきたい。大変な時期こそやり甲斐があります。皆様と一緒にサンドビック社員も頑張りますのでよろしくお願いいたします」と結んだ。
 続いて、平成20年度優秀特約店表彰に移り、受賞者には壇上で感謝状と副賞として志野織部の皿が贈呈された。
 休憩をはさみ、「サンドビックコロマント―製品開発方針と新製品2009―」と題してサンドビックコロマントの鈴木上席執行役員営業技術本部長が講演した。
 懇親会では、賑やかな雰囲気の中、参加者は互いに交流を深めていた。また、豪華賞品の当たる抽選会も行われ、会場は一層の盛り上がりをみせた。

設備投資の縮小などで
生産が急激に減速
マニピュレータロボット統計08年10―12月期

 日本ロボット工業会は2月2日、マニピュレータ、ロボットの2008年10―12月期の生産・出荷実績を発表した。これは同会の正会員と賛助会員対象企業53社による実績をまとめたもの。これによると、08年10―12月期の生産額は前年同期に比べ33.5%減少した。また出荷額も、国内出荷額が前年同期比19.5%減、輸出額が同40.6%減で、トータルでは同33.2%の減少となった。生産額、総出荷額はいずれも2四半期連続のマイナス成長。概要は次の通り。 
【受 注】
 08年10―12月期の受注額は、前年同期比54.7%減の665億円となり、3四半期連続のマイナス成長となった。前年同期が好調であったことに加え、当期の受注実績が落ち込んだことで大幅な減少となっている。
【生 産】
 08年10―12月期の生産額は、前年同期比33.5%減の841億円となり、2四半期連続のマイナス成長となった。当期に入って急激に実績が減速。年間トータルへの影響も大きく、08年1―12月期実績は前年比10%減の6400億円となる見通し。
 2大ユーザーである自動車産業と電気機械産業による設備投資の延期や縮小、凍結は、世界規模で実施されていることから、その影響は多大なものがある。そのため、現状では今年09年の年間見通しは非常に厳しいものと予測される。
【出 荷】
 08年10―12月期の総出荷額は、前年同期比33.2%減の849億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。国内出荷額は、同19.5%減の356億円となり、5四半期連続でマイナス成長。また輸出額は、同40.6%減の493億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。
◎国内出荷内訳
 自動車産業向けは、前年同期比5.6%減の154億円となり、3四半期ぶりにマイナスに転じた。電子・電気機械産業向けは、同30.3%減の100億円となり、5四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けでは、溶接用で若干の落ち込みがあったもののマテハン用や塗装用で堅調な需要により、ほぼ前年並みの実績となった。一方で、電気機械向けは主にパソコンや携帯電話関連からの需要の鈍化が全体を押し下げた。なお、FPD(ガラス基板搬送)用に回復感が見られる。しかし今後、設備投資の縮小による影響が出てくる懸念もある。
◎輸出内訳
 溶接用は、前年同期比22.3%減の123億円となり、2四半期連続でマイナス成長。電子部品実装用は、同67.6%減の140億円となり、2四半期連続でマイナス成長となった。
 自動車向けの主要用途である溶接用では、米国自動車メーカーが苦しい状況にあるのをはじめ、堅調であった欧州向けや伸長著しかった中国向けでも厳しい状況におかれている。
 電子・電気機械向けの主要用途である電子部品実装用は、主要マーケットである中国の動きが止まっている。FPD用は、韓国、台湾向けが引き続き好調であったが薄型テレビなどの売れ行き停滞で先細り観あり。

「2009見本市展示会
総合ハンドブック」発刊
ピーオーピー見本市関連の情報満載

 見本市関連の情報誌を発行するピーオーピーは、2009年に開催される見本市展示会のスケジュール・開催概要などの情報を網羅した「2009見本市展示会総合ハンドブック」を発行した。
 国内外の展示会主催者・運営者などに対して行ったアンケートをもとに、最新情報を掲載。内容は、国内の見本市展示会(原則として企業のプライベートショーや即売会は除く)の「スケジュール」を月別・都市別で掲載したほか、最新の「開催概要」、前回の「開催実績」(会期、会場、来場者数)、ディスプレイの施工例をカラーで紹介する「ディスプレイ誌上展」、海外の見本市展示会の国別開催スケジュール、国内の主な施設の概要および利用料など。
 掲載した展示会は生産財20業種と消費財24業種の44業種で分類し、ひと目で展示会の業種区分がわかることから、来場者や出展企業、開催支援企業まで出展計画や来場計画の立案に役立てることができる。
 ほかにも、ディスプレイ施工、人材サービス、資器材メーカーなど展示会開催支援企業の会社概要をカテゴリー別に収録。一般来場者や出展企業にはもちろん、主催者、イベントプロモータ、自治体などの見本市・展示会関係者にとって大変役立つ一冊となっている。
 編集内容は次の通り。
◆開催スケジュール
 今年1月から12月までに開催される見本市展示会を月別・都市別に掲載。国内で開催予定の大型商談展(545件、2010年以降も含む)を網羅し、都市別では北海道から九州までを情報収集。隔年開催などで今年は開催されない展示会については2010年以降のスケジュールも掲載している。
◆業種別開催概要
 今年開催される見本市展示会(商談展中心)を生産財関連20、消費財関連24のカテゴリーに分類し開催概要を紹介。会期、会場、主催者、主要出品物、出品料金、予定出品者数、前回実績などを掲載。
◆イベント情報
 国内の主要展示会場およびコンベンションビューローからのアンケートを基に作成したイベント情報(商談展以外のプライベートショー(個展)や販売会含む)の概要を一挙掲載している。
◆海外の見本市展示会
 海外の主要国(約40カ国)で開催される見本市展示会のスケジュールを合計約2500件掲載。日本における照会先もあわせて閲覧できる。
◆展示会場・コンベンション施設
 全国の主要展示会場・コンベンション施設について、有効展示面積、天井高、床荷重、利用料金などを掲載。その他、中小規模の施設については、県別に約1000施設のデータを掲載している。また、海外情報として経済の活況を呈する中国を中心にアジアの大型施設を紹介している。
◆ディスプレイ誌上展
 展示会におけるブースディスプレイの施工例を約19件掲載、カラー写真と記事でわかりやすく紹介。
◆関連業界会社概要
 展示会・コンベンションに携わる関連会社情報を、ディスプレイ施工、電気・水道・ガス・鉄骨工事、警備・清掃、リース・レンタル、映像・音響サービスといった業種別に掲載。
 体裁はB5判、本文480ページ。定価は9450円(税込み)で全国有力書店で販売(発刊は2008年12月19日)。また、同社からの発送サービスも行っている(送料別途)。
 申込み、問い合わせはピーオーピー出版企画室(電話03―5687―6841、FAX03―5687―6845)まで。

内外需ともに大幅な減少
受注額190億円と最低レベル
日本工作機械工業会1月の工作機械受注

 日本工作機械工業会がまとめた2009年1月分の工作機械受注実績調査報告によると、1月の受注額は190億円で、前月比は48.4%減、前年同月比では84.1%減であった。受注総額200億円割れは、同工業会の受注額統計上の比較可能な時点(88年1月)以降では初めてで、額は2カ月連続の最低レベルとなった。昨年の下半期から月を追って減少幅が拡大する傾向が見られ、2009年1月に入っても同様の傾向が続いている。
 受注額を内外需別にみると、1月の内需は92億円。前月比は40.3%減、前年同月比は83.7%減と、受注額としては2カ月連続で最低額を記録し、前年同月比は3カ月連続でバブル期以降の最大下げ幅となった。業種別では、主要業種は前月比、前年同月比ともすべてマイナス。特に自動車は前月比68.6%減、前年同月比94.1%減、受注額は10億円の大幅減となった。一般機械は前月比13.0%減、前年同月比78.9%減、受注額が50億円で、電気・精密は前月比49.4%減、前年同月比78.4%減、受注額14億円といずれも8割弱の減少となった。
 一方外需総額は、前月比54.1%減、前年同月比84.5%減の99億円。大幅な減少となった10月からの減速傾向は1月も依然続いており、すべての国・地域で大幅な減少となり、最低額を記録した。国・地域別に受注額をみると、アジアは前月比41.8%減、前年同月比83.9%減の33億円。アジアのすべての国と地域でマイナスとなった。欧州は前月比68.9%減、前年同月比は90.4%減の23億円。主要3極の中でも落ち込み幅が最も大きかった。北米は前月比52.0%減、前年同月比76.1%減の39億円で、前月比は4カ月連続マイナス、前年同月比は8カ月連続マイナスであった。主要3極すべてで同工業会の受注統計上比較可能な時(99年1月以降)での最低額を記録した。

小袋用破袋機
「やぶりじょうず」開発
大阪エヌ・イー・ディー・マシナリーレンタル販売を開始

 大阪エヌ・イー・ディー・マシナリー(社長=力身総一郎氏、本社=大阪市西区立売堀2―5―12)は、小袋用破袋機「やぶりじょうず」を開発し、レンタル販売を開始した。
 「やぶりじょうず」は、小袋(コンビニ・スーパー等から排出される10リットル袋)を専門に破袋する小袋用破袋機。従来の破袋機・破集袋機では小袋の破袋が不十分であり、人手に頼っていた。小袋の手破袋作業は中に金属やガラスの破片等が混入していることもあり、危険な作業とされていた。この危険な作業からの開放を、と開発されたのが同商品。今回、特定事業者(日本容器リサイクル協会に登録された民間リサイクル業者)・自治体のリサイクルプラザ・再商品化事業者に対し、レンタル限定販売(6カ月以上の契約)を開始した。
 同社は、平成8年に破集袋機を開発以来約250台を納入しており、「やぶりじょうず」は既存のユーザーのリサイクルラインへの設置をはじめ、他メーカーが納入したラインにも簡単に設置できる。レンタル販売により顧客への定期的訪問をすることで、きめ細かいサービスが可能となった。
 主な仕様等は次の通り。
▽仕様=型式MH―3型、外形寸法W1000×L800×H1000、処理能力小袋500袋/H、電源AC200V 0.75KW、機械重量100s
▽月産=50台
▽価格=3万5000円/月(レンタル限定、消費税・運賃・据付調整は別途)
 問い合わせは、本社=電話06―6534―6800、東京支社=電話03―5718―0332まで。

旋削倣い加工用
「Y Proシリーズ」誕生
タンガロイ工具集約でコストダウン

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=神奈川県川崎市幸区堀川町580)は、旋削倣い加工用ポジタイプインサートYWMT形と外径・内径専用ホルダの販売を開始した。
 先端角25度の新形状により市場で好評を得ているネガタイプインサートYNMG16形に加え、ポジタイプインサートのYWMT形と外径・内径専用ホルダを「Y Proシリーズ」としてラインナップした。
 新形状のYWMT形は、先端角25度のポジタイプインサートとし、既存のVタイプ(先端角35度)よりも加工領域が大幅に拡大し、一般加工からぬすみ・テーパ・球面・V溝部などの多彩な加工に対応する。さらに、YWMT形独自の逃げ面形状は、ぬすみ加工時などの干渉回避領域の拡大と、工具剛性確保を両立し、先端角25度の効果を最大限に引き出す。
 また、インサートは仕上げ用「ZF形」、中仕上げ用「ZM形」のブレーカシリーズ構成で、切りくず処理が困難な倣い加工においても良好な切りくず処理性を発揮。汎用性の高いCVDコーティング材種T9025と仕上げ面に優れるPVDコーティングサーメット材種GT730を設定し、長寿命化も実現している。
 Y Proシリーズは、従来、特殊工具を用いていた加工に対し、工具の標準化と工具集約を可能とし、大幅なコストダウンを実現する。
 標準価格は、インサートの主な形番でT9025 YWMT11T202―ZFが1040円(税込み1092円)、GT730 YWMT16T308―ZMが1240円(税込み1302円)。外径ホルダはSYJBR2525M16 1万2700円(税込み1万3335円)など全14形番。内径ホルダは銅シャンク、超硬シャンクいずれもφ12からφ16までを設定。銅シャンクはA12M―SYUBR11―D170 1万3300円(税込み1万3965円)など全6形番、超硬シャンクはE16R―SYUBR11―D245 5万9100円(税込み6万2055円)など全8形番を発売する。同社では初年度1億円の販売を見込んでいる。

高速鋼板搬送用真空パッド
SAxTシリーズ販売開始
シュマルツ自動車生産ライン向けに

 シュマルツ(本社=横浜市都筑区池辺町3595)は、日本の自動車メーカー向けに設計・開発された特殊な高速鋼板搬送用真空パッド「SAxTシリーズ」の販売を開始した。
 プレスライン等での高速鋼板搬送を目的とした同シリーズは、独自の新技術ブレーキフットを採用することにより、これまでにない強力な保持力を発揮する。
 ブレーキフットは、吸着面の凹凸デザインによって油膜の張った滑りやすい薄鋼板をしっかりグリップし、接地面積を拡大させるため、薄いワークの変形を防ぐ。
 また、単一ではなく異なる材質のゴムを3種類組み合わせることにより、滑りにくく、さらに長寿命になった。これにより、吸着ミスが起こりやすいプレス間での高速搬送等においても従来の汎用型サクションカップに比べて非常に安定した吸着を実現する。
 主な特長は次の通り。
 @油膜付き薄鋼板搬送時、特に水平方向への優れた加速追従性を実現。
 Aブレーキフットにより接地面積が大幅に拡大、薄いワークを変形させない。
 Bパッド部分のみの交換が可能な環境配慮型。
 C内部突起によりパッドの内容積を抑えられるため、素早い真空到達が可能。
 D特殊な耐油性ゴム
 取り付け後は、中心部のニップルを緩めるだけでパッド部分のみの交換が可能で、作業時間の短縮に加え、ユーザーのリサイクル活動にも大きく貢献するとしている。

受注総額2兆5307億円
過去最高の前年実績には届かず
日本産業機械工業会20年産業機械輸出契約

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年の産業機械輸出契約状況によると、1月から12月の主要約70社の産業機械輸出は、ヨーロッパ、アフリカ向けが増加したものの、それ以外の全ての地域が減少したことにより、前年比7.3%減の2兆5307億円となり、過去最高だった前年実績には届かなかった(歴代2位の金額)。
 単体機械は北アメリカ、オセアニア、ロシア・東欧向けが減少したものの、中東、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカ向けの増加により、前年比6.6%増の2兆2571億円と、過去最高の受注額となった(5年連続で過去最高を更新)。
 プラントはオセアニアを除く全ての地域が減少となったことから、前年比55.4%減の2736億円となった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機はアジア、ヨーロッパ向けの増加により前年比17.6%増となった。鉱山機械はアジア、中東、北アメリカ、アフリカ向けの増加により前年比74.0%増となった。化学機械は中東、南アメリカ、アフリカ向けの増加により前年比20.5%増となった。プラスチック加工機械はアジア、中東、ヨーロッパ向けの減少により前年比31.3%減、風水力機械は中東向けの減少により前年比15.2%減となった。運搬機械はアジア向けの増加により前年比8.9%増となった。変速機は北アメリカ向けの減少により前年比10.3%減少。金属加工機械も南アメリカ向けが増加したものの、アジア、北アメリカ向けの減少により前年比6.9%減、冷凍機械もアジア、ヨーロッパの減少により前年比8.1%減となった。
 プラントは発電、製鉄非鉄が大幅に増加したものの、化学・石化が大幅に減少した。

三菱マテリアル製品紹介
難削材専用ブレーカ
「MS/GJブレーカ」に材種追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造する難削材旋削加工用ブレーカ「MS/GJブレーカ」に、CVDコーティング材種「US905」及びミラクルコーティング材種「VP05RT」、「VP10RT」を追加、販売を開始した。
 「MS/GJブレーカ」は耐熱合金やチタン合金など難削材の高精度加工に最適なブレーカで、市場で高い評価を得ている。今回はさらに用途を拡大するため「MS/GJブレーカ」にスーパーダイヤコート「US905」、ミラクルコーティング「VP05RT/VP10RT」を材種追加した。難削材の加工では刃先が極めて高温にさらされるため、高能率加工が大きな課題とされているが、耐摩耗性に優れる本材種との組み合わせにより、従来では実現できなかった高速加工が可能となった。
 主な特長は次の通り。
@「MS/GJブレーカ」
 「MSブレーカ」は難削材中切削用ブレーカで、シャープな切れ味で切削抵抗を低減。
 「GJブレーカ」は難削材準重切削用ブレーカで、フラットランドと最適なすくい角の組み合わせにより、高い刃先強度を実現。
A「US905」
 難削材の高速加工においても、微細かつ緻密な組織を有するCVDコーティング層が逃げ面、すくい面の摩耗進行を抑制。また、CVD母材としては最高硬度を誇る超硬合金母材が刃先の熱塑性変形を抑制し、変形による加工寸法精度の低下を防ぐ。
B「VP05RT/VP10RT」
 「VP05RT」はミラクルコーティングと高強度超硬合金母材の組み合わせにより耐摩耗性が向上し、比較的安定な切削領域での高速高能率な加工を実現。「VP10RT」は耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた難削材旋削加工用の第一推奨材種。
 今回販売するのは「MS/GJブレーカ」インサート52型番。標準価格は代表型番CNMG120408―MS(US905)850円(税込み893円)。初年度の販売目標は7000万円としている。
3枚刃アリマスターエンドミル
「C―3SA」サイズ追加
逆段タイプ7型番

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する高能率アルミ加工用エンドミルシリーズ、アリマスターエンドミルに3枚刃アリマスターエンドミル(S)「C―3SA」の7型番をサイズ追加し、販売を開始した。
 近年、航空機産業の拡大により、ボディ・翼などに使用されるアルミ合金を高能率に加工したいという需要が増大している。また、半導体製造装置におけるアルミ合金の高能率な深彫り加工の需要も多くなっている。同社では従来よりこれらの要望に応えるため、高能率アルミ加工用エンドミルシリーズのアリマスターエンドミルを発売している。
 同エンドミルは、短刃長で切りくず排出性に優れた37.5度ねじれの断面形状などにより、アルミ合金の高能率加工に好評の3枚刃アリマスターエンドミル(S)「C―3SA」。今回、より広範囲な加工に対応するため深彫り加工に適した逆段タイプ(外径よりもシャンク径が小さい形状)7型番をサイズ追加した。
 逆段タイプの主な特長は次の通り。
 @アルミ加工に適した37.5度のねじれ角と断面形状により、切りくず排出性に優れている。
 A靱性の高い超硬素材により、高能率加工においても耐欠損性に優れている。
 B逆段タイプの同エンドミルは、短刃長と長い全長により深彫り加工に対応した寸法となっている。また、外周刃のシャンク側に曲面刃(シャンク側の外周刃は擬似アールの切れ刃となっている)を採用し、立壁加工時の段差を抑制する。
 「C―3SA」は今回の追加でφ10〜φ26、全21サイズのラインナップとなる。
 標準価格は代表型番C3SAD1000A100S08 1万5200円(税込み1万5960円)。初年度の販売目標額は1億円。
2枚刃インパクトミラクルロングネックエンドミル
「VF―2XL」サイズ追加溝部の仕上げ加工等に

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造するインパクトミラクルシリーズの2枚刃インパクトミラクルロングネックエンドミル「VF―2XL」に最小径サイズのφ0.1o×首下長0.5oを追加し、販売を開始した。
 携帯電話・デジタルカメラ等の小型製品及び電子コネクタ等の金型需要が高まっている近年、こうした製品において要求される加工精度は年々高まっているが、被削材の高硬度化によって従来工具では先端部欠損等が発生し、良好な加工精度を得る事ができなかった。同エンドミルは、耐欠損性に優れた底刃形状の採用と耐熱性、耐摩耗性に定評のあるインパクトミラクルコーティングの適用により、高硬度小型金型の仕上げ加工に対応し、高能率化・高品位化を実現した。
 主な特長は次の通り。
@新開発の底刃形状により、コーナ部の耐欠損性を向上。ポケットや溝部の仕上げ加工に最適。
A耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現。
 今回販売するのは1サイズで、標準価格は代表型番VF2XLD0010N005(φ0.1o×首下長0.5o)1万3400円(税込み1万4070円)。初年度の販売目標は400万円。
鋳鉄高能率加工用正面フライス
「AHX640W形」を発売

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する刃先交換式の鋳鉄高能率加工用正面フライス「AHX640W形」の販売を開始した。
 「AHX640W形」は、新開発のCVDコーティング材種と低切削抵抗両面多角形のインサートにより、鋳鉄およびダクタイル鋳鉄部品の平面加工において飛躍的な生産性の向上と高い経済性を実現。
 主な特長は次の通り。
 @7角形両面使用14コーナインサートにより、工具費の大幅な低減が可能。
 A低切削抵抗ダブルポジ刃型と独自のくさびクランプ方式を採用した超多刃設計により、驚異の高能率加工を実現。
 B耐摩耗、耐欠損および耐溶着性能を高い次元で融合した、新開発の鋳鉄ミーリング加工用CVDコーティング材種「MC5020」により長時間にわたる安定加工を実現。
 今回発売するのはインサート1型番とホルダ全10型番(切れ刃径φ80〜φ200)。標準価格はインサートNNMU200608ZEN―MK(MC5020)1870円(税込み1964円)、ホルダ(超多刃タイプ)AHX640WR10010D 12万円(税込み12万6000円)、ホルダ(超々多刃タイプ)AHX640WR10014D 15万2000円(税込み15万9600円)。初年度の販売目標は3億円としている。
ミラクルコーティング材種
「VP20RT」を追加

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造するねじ切り工具MMTシリーズ「M級三次元ブレーカインサート」に、PVDコーティング材種「VP20RT」を追加、販売を開始した。
 05年より販売しているねじ切り旋削用工具MMTシリーズ「M級三次元ブレーカインサート」のシリーズ展開として、ISOメートルねじ14形状に、耐欠損性に優れたミラクルコーティング材種「VP20RT」を追加。
 主な特長は次の通り。
 @強靭ミラクルコーティング材種「VP20RT」との組み合わせで、インサートの刃先に欠損が発生しやすい加工に最適。
 A独自のチップブレーカ形状により確実に切りくずをコントロールし、切りくずによるトラブルを解消。
 今回発売するのは14型番。標準価格は代表型番MMT16ER150ISO―S(VP20RT)1350円(税込み1418円)。初年度の販売目標は6800万円としている。

製販の情報交換を密にし
変化の時期をチャンスに
黒田精工合同販売研究会を開催

 黒田精工(社長=前田哲也氏、本社=神奈川県川崎市幸区下平間239)の名古屋地区の合同販売研究会が2月9日午後3時30分より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催され、同社の販売店、代理店ら約90名が参加した。
 冒頭、黒田浩史黒田精工専務は挨拶で、出席並びに日頃の黒田精工製品の拡販に対し礼を述べた上で、同社の現況について報告。受注の減少から下期の業績予想を下方修正、対策本部を設置し聖域のない抜本的な収益改善に取り組んでいることを説明した。これにより損益分岐点を2割ほど下げることができるとし、財務体質を一層強固なものにしていく。これまでなかなか手をつけられなかった工法の改革や生産性の改善にも着手。同時に社内の教育訓練を強化し、多能工化を進める。また新技術、新商品の開発も加速して行う。
 「世界同時不況の中でも忙しいところは必ずある。環境エネルギーに関するところは今でも忙しい状況。ホンダのハイブリッド車インサイトに搭載されるモーターの部品は、私共の製品が使われている。その他にも、自動車各社はハイブリッド、電気自動車、燃料電池車などのエコカーの開発を加速。我々の金型事業部にもエコカーの新しい金型試作の依頼が舞い込んでいる。その他の事業でも色々な新しい動きが起こっている。太陽電池関連はじめ医療、分析、航空機などの新しいアプリケーションに我々の駆動システムが出ていっている。昨年、米国のシリコンバレーに支店を新設して、そちらでも引き合いが来ており、国内外を問わずに横展開をしていきたい。機器事業部も、セミドライ加工の可能なエコセイバーが瞬間的に動きは止まっているが、中長期的にはかなり期待をしている」
 黒田専務は最後に、「黒田精工は今年84年目を迎え、1929年の世界大恐慌も、第二次世界大戦も、それから戦後のオイルショックも生き延びてきた。それはその時々に、常に新しいものを見つけて商品化してきたからだと思っている。変動の時期こそ、我々にとってはチャンス。本日お集まりの皆様には、メーカーに対しても新しい提案をしていただきたいということをお願いしたい。販売店の皆様と我々メーカーが一丸となって、いま起きつつある新しい風を誰よりも早く捉えることができれば、人よりも早く先に走り出すことができるのではないかと考えております」と締めくくった。
 続いて、駆動システム事業部、機器事業部、工作機械事業部よりそれぞれの営業方針が伝えられ、ボールねじアクチュエータ「SE15シリーズ」、荒加工から仕上げ加工までヘッドとアクセサリの組み合わせで高精度ボーリング加工を実現した「モジュラーボーリングシステム」、精密成形平面研削盤の最新機種などの商品説明も行われた。
 研究会終了後は、懇親会が行われ、製販の交流を深め厳しい現状を切り開く決意を新たにした。

よしもと新喜劇観覧
日帰りバスツアー
愛機工青年部組合員とその家族ら参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は2月7日、レクリエーション企画(担当幹事=南木洋介氏・ヤナギサワ)として「京橋花月よしもと新喜劇観覧 日帰りバスツアー」を行い、組合員とその従業員、家族ら88名が参加して親睦を深めた。
 当日は、午前7時30分に金山総合駅北口に集合し、バス3台に分乗して出発。
 車内ではビンゴゲームで楽しく過ごし、途中休憩に立ち寄った奈良県の「香芝サービスエリア」からは吉本興業の若手芸人がそれぞれのバスに乗り込み、巧みな話術と芸を披露しながら京橋花月までの道中をさらに盛り上げた。午前11時半少し前に会場に到着、弁当を受け取り、12時開演のひる寄席を観劇した。
 第1部の寄席では、ザ・パンチ、中山功太ら若手実力者、ベテランのバッファロー吾郎、Wヤング、大御所の西川きよしの漫才などを満喫。第2部の「京橋吉本新喜劇」は烏川耕一はじめコメディNo1他の出演で、テレビでは味わえない生の迫力ある芝居を堪能した。
 午後2時40分に終演。帰りのバスでもお笑いのビデオを見て、終始笑顔にあふれた会となった。

刈谷営業所 新築移転
豊橋営業所を統合
モリタ 3月14日より営業

 精密測定機器・工作機械等の専門商社、モリタ(社長=森田乾嗣氏、本社=名古屋市中区上前津1―2―29)は、営業活動の中枢拠点である愛知県刈谷市築地町の刈谷営業所を、同市一ツ木町へ新築拡張移転し、3月14日より業務を開始する。
 またこれと併せ、豊橋営業所(愛知県豊橋市佐藤)を刈谷営業所に統合し、営業力強化と合理化を図る。
 【モリタ刈谷営業所】
 ▽新住所=愛知県刈谷市一ツ木町4―39―5〒448―0003
 ▽電話=0566―61―2711
 ▽ファクス=0566―61―2712
(電話・ファクス番号は従来通り)

2009年3月15日(日) 2341号
全員例会で講演会実施
5月27日に通常総会
岐阜県管工機材商組合2月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、2月23日午後5時より、岐阜市長良川河岬の“岐阜グランドホテル”を会場に「2月定例理事会」を開催し、来る5月27日に「第32回通常総会」を開催する事を決める一方、理事会終了後は、実務責任者(木曜会)を交えた全員例会を行い、「激変の年!ピンチをチャンスにする経営」を演題に、中小企業診断士(ITOコンサルティング社長)の伊藤猛雄氏を招き解説してもらった。
 当日審議された議案は次の通り。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会収支報告の件
 1月23日岐阜グランドホテルで開催され、来賓はじめ正会員、賛助会員ら131名が出席して己丑年の新春を祝った。収支も予算枠内に収まった。
▽第2号議案=愛知県管工機材商業協同組合新年賀詞交歓会出席の件
 1月20日に名古屋マリオットアソシアホテルで開催され、山田理事長が出席した。講談師による講談も楽しんだ。
▽第3号議案=第56回親善ゴルフ会開催の件
 4月2日に、岐阜関カントリー倶楽部で開催することを内定した。
▽第4号議案=第32回通常総会開催の件
 協議の結果、来る5月27日(水)に岐阜グランホテルで開催することに決めた。
 当日の役割分担については、開会の辞を広瀬理事(瓶由社長)、閉会の辞を五島理事(大垣管材社長)、懇親会の司会を木曜会で担当、乾杯を関谷氏(安田営業次長)、中締めを塚原理事(協栄商事社長)と決めた。
▽第5号議案=次回理事会開催の件
 4月17日(金)に岐阜グランドホテルで開催と決めた。
 以上で理事会を終え、実務責任者を交えての全員例会に臨んだ。
 全員例会は、五島理事の講師紹介、山田理事長の挨拶のあと講演会に臨んだ。
【講演要旨】
 今回の金融危機は、グローバルリズムの名の下にアメリカが進めた金融自由化、規制緩和、民営化が自由放任の欲望の資本主義を極限まで促進させ、その結果、コントロールできない巨額の投機資金が国境を越えて投下され、原油、原材料、食料品を高騰させ、実体経済に打撃を与えた。実体のないマネーゲームは莫大な架空資本を増殖させ、経済を崩壊させた。住宅債券の証券化商品(サブプライムローン)は根拠のない格付けで信用膨張させついに破綻を招いた。
 VIP語録でフランスのサルコジ大統領は「ドルはもはや唯一の基軸通貨とは言えない」と述べているが、日本のリーダーもこれ位のことを言ってもらいたい。アメリカ従属主義は如何なものか。
 今回の金融危機の損失は、アメリカがGDP1400兆円の3割に当たる400兆円(住宅資産2200兆円の20%)、日本はGDP500兆円の2割に当たる100兆円に上ると試算されており、オバマ政権の74兆円の経済対策では不十分と言える。
 ピンチをチャンスにする経営術として先ずやることは、社長自身が率先して実行することに尽きる。リスクを100%背負う覚悟が社長には求められていることを忘れてはいけない。いまや社長の力量が問われている。
 「運」を引き寄せる簡単な習慣としては、@前列または中央に席を取る。公共トイレでは、真中を陣取ることにより自信がつく?、Aまず、来週の日曜日の「遊び」の計画を立てること。仕事のあとの息抜きも必要不可欠、B井伊直弼は別名「茶・歌・ポン」と言われていた。14人兄弟の末っ子で城主になるなど夢にも思っていなかったが、度重なる兄達の不幸により彦根藩の城主になった。いつチャンスが到来するか判らないので、出来るだけ沢山の趣味を持つこと、その趣味がいざという時に活きる、C自分の「失敗話」をおもしろおかしく語る。アホ役を演じることにより、相手は何となく優越感を抱き、心を開くもの。そこにチャンスが芽生える。
 時代の転機は「9」から、1909年=伊藤博文ハルピンで暗殺される、1919年=第一次世界大戦後に帝国(ドイツ帝国、オスマントルコ帝国、ロシア帝国等)が消滅している、1929年=世界恐慌、1939年=第二次大戦、1949年=中華人民共和国、1959年=キューバ革命、1969年=アメリカ宇宙船月面着陸、1979年=ソビエトがアフガン侵攻、1989年=ベルリンの壁崩壊、1999年=ユーロの誕生、2009年=日本でも銀行国有化? 証券会社消滅?(アメリカの証券会社ビッグ5は全て消滅している)があるかも知れない。

鋳鋼、鍛鋼ともに生産減続く
ほとんどの機種で前年割れ
日本鋳鍛鋼会1月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国75工場)、鍛鋼(同19工場)の1月分生産実績を集計し、2月26日発表した。それによると、1月の生産は、鋳鋼が前年同月比20.2%減の1万9201トンで、前月比では12.8%減少した。また、鍛鋼の生産量は前年同月比26.5%減の4万3160トンで、前月比は16.8%の減少となった。
 鋳鋼、鍛鋼とも前年に比べ20%台の減少となり、鋳鋼は昨年11月以降3カ月連続、鍛鋼も昨年10月以降4カ月連続のマイナスで、その減少率は月を追って拡大している。鋳鋼の月産1万9000トン台は平成16年8月以来であり、鍛鋼の4万3000トン台は平成15年1―3月期の生産水準である。
 1月の主な需要機種の生産動向をみる限り、鋳鋼、鍛鋼とも船舶、発電用機器など数機種が前年並みの水準をまだ維持しているが、ほとんどの機種で前年実績割れとなっている。特に自動車、建設機械向けの量産鋳鍛鋼品は40%を超える減少となっており、これら量産品の需要底打ちがいつなのかが、今後の生産動向の鍵となっている。

来年度にISO内部監査員養成講座を予定
総会は5月29日に名鉄ニューグランドで
愛鋲協 20年度第7回理事会を開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は、2月18日午後6時より組合事務所において、平成20年度第7回定例理事会を開催した。
 理事会には理事ら6名が出席し、鈴木理事長の挨拶に続いて、理事長を議長に各議案を審議した。
 第1号議案は、1月22日に名鉄ニューグランドホテルで組合員ら25名が出席して開催した新年会の収支報告が行われ、これを承認した。
 第2号議案の平成21年度総会事前準備に関する件では、5月29日に名鉄ニューグランドホテルにおいて開催する総会に向け、準備事項を確認した。事前準備として、組合員実態調査の用紙を3月中旬に発送、4月上旬にまとめる。監査理事会を4月中旬に実施し、承認後、総会招集の案内を組合員に発送。総会の告知を広報誌「愛鋲協第31号」にて行う。来賓は名古屋市市民経済局産業部、愛知県中小企業団体中央会、組合相談役を予定。
 第3号議案の事業委員会に関する件は、1月の売上実績をはじめとする収支報告が行われた。また、来年度(5月頃)にISO14001の内部監査員養成講座を実施することを決めた。
 第4号議案の広報委員会に関する件では、広報誌「愛鋲協第31号」の掲載内容について検討。理事長の新年挨拶、新年会の報告、ボウリング大会の報告、ねじ産業未来開発プロジェクトについてなどを掲載する。
 第五号議案は、その他(報告事項)として、平成20年度日本ねじ商連第2回常任理事会が3月12日にラマダホテル大阪(大阪市北区豊崎3―16―19)で開催されることが伝えられ、同組合からは鈴木理事長と土方、馬場両副理事長が出席する。議案は、@第32回ねじ流通商社経営実態調査実施に関する件A平成20年度セミナー・研修会補助金申請の件B第34期通常総会(役員改選)開催に関する件Cねじ商工連盟通常総会開催に関する件Dねじ産業未来開発プロジェクトに関する件E新JIS規格作成委員会の件ほか。
 次回理事会は3月16日午後6時から組合事務所で開催する予定。

5軸制御立形マシニングセンタ
水潤滑インバータコンプ等展示
三井精機工業MTF09 in 名古屋開催

 三井精機工業(社長=阿部忠之氏、本社=埼玉県比企郡川島町八幡6―13)は2月18、19の両日、名古屋市名東区上社の名古屋営業所にて「MITSUI TECHNICAL FAIR(MTF)2009 in名古屋」を開催し、「5軸加工が拓くあらたなモノづくり」をテーマとした5軸制御立形マシニングセンタや、「CO2&コスト削減の決め手」をテーマとした水潤滑インバータコンプレッサを展示した。
 展示会に先立ち、初日の午前10時からは開会式が開かれ、阿部社長は挨拶で「本日はお忙しい中、お出でいただき誠にありがとうございます。また、日頃は三井精機の商品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。皆様もご存知のように、大変状況の悪い中ですが、私共は積極的にこのような会を行っていきたいと思っております。トヨタ自動車では4月までに在庫調整が済み、5月からは増産体制に入ると新聞に出ておりました。またアメリカも、オバマ新大統領の経済対策で活性化していくことを期待しております。日本は色々な意味でシュリンクしておりますが、アメリカが元気になれば、負けじと頑張るのが日本の良い所ですので、きっと暫くすると活性化するものと思っております。こうした中で、実は良い業界もいくつかあります。例えば私共でいいますと、ガスタービンを作っているところは大変元気。さらにグローバルに見ると、色々な地域で、いくら経済不況になっても経済成長しなければならない所はあります。その先行投資をしなければならない所にはガスタービンの需要があります。それからもう一つ明るいニュースは、今年の初めにボーイング787が本格的に稼働すると正式に発表されました。この飛行機は30数%が日本で作られます。我々もこのような所を目掛けて活動していきたい。また一方で、あまり不況に影響されない産業もあります。いずれにしましても、暫くは辛抱しなければなりませんが、ぜひ皆様の力をお借りしてこの難局を乗り切ってまいりたいと思います」と述べた。
 プレゼンテーションでは、岡専務取締役営業本部長が同社のコンプレッサ及び工作機械の取り組みについて説明を行った。
 その中で、旧型のコンプレッサからインバータ化した新型コンプレッサに変更することで、省エネ、環境改善、CO2削減に絶大な効果があり、コンプレッサ投資が企業の利益を生み出す時代になったと指摘。さらに食品・医薬品・製粉・化粧品・コンビニ・バイオ業界や、エネルギー分野、原子力関連などの新分野、成長産業へのターゲットユーザーの転換も有効と語った。廃油ゼロの水潤滑式インバータコンプレッサ「i―14000シリーズ」を導入して電力使用料とCO2排出量を削減した事例を紹介。先頃リニューアルしたスクロールコンプレッサ「エスカル」シリーズについても説明した。
 工作機械については、「Vertex550―5X」を中心とした5軸制御マシニングセンタにいち早く取り組んだメーカーとしてのアドバンテージや、活用例が示された。
 会期中には「コンプレッサの投資が企業の利益を生み出す時代」、「工作機械における難削材の加工対応とその事例」をテーマにしたセミナーも開かれ、連日好評であった。

グループ全体の売上高
9期連続過去最高を更新
オーエスジー第96回定時株主総会開催

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)の第96回定時株主総会が2月21日、オーエスジーアカデミーグローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で行われた。同社は開かれた株主総会を目指して、株主が気軽に意見を出せる雰囲気作りに力を入れ、7年前からはより多くの株主の参加が得られるよう土曜日に開催している。また映像による分かり易い説明を取り入れ、株主重視の方向性を打ち出している。
 午前11時から行われた株主総会では、冒頭、大沢輝秀会長が「株主の皆様には、大変お忙しい中を当オーエスジー株主総会にご出席いただき、本当にありがとうございます。オーエスジーは、『地球会社』展開をしており、世界各国に現地子会社があります。今までは、子会社が大きくなれば日本にあるオーエスジーも大きくなるという関係にあると考えていた。しかし、2050年には日本の人口は8000万人に減るだろうといわれています。日本国内のマーケットが縮んでしまう。そうすれば、今後伸びていく地域で、日本のオーエスジーよりも大きな子会社ができてくるであろうと考えています。本日は、各地から重要子会社のメンバーも参加しております。では、オーエスジー第96回定時株主総会を開催いたします」と挨拶。
 総会の決議に必要な定足数を満たしていることが議長より報告された後、監査報告等に続いて、オーエスジーグループの紹介と同グループの現況・売上実績報告、今後の目標についての説明が映像を使って行われた。
 オーエスジーグループの第96期(平成19年12月1日〜20年11月30日)連結決算は、売上高が前期に比べ3%増の970億2400万円となり、9期連続の増収で過去最高額を更新した。営業利益に関しては、急激な円高の影響を受け前期比6.1%減の144億1600万円となったが、海外の現地通貨ベースの売上・営業利益は順調に伸びており、利益を拡大しながら着実にマーケットシェアを獲得している。海外売上高比率は前期よりも1.5ポイント増加し45.8%となった。経常利益は前期比7.3%減の135億500万円、当期純利益は同8.0%減の73億7600万円となった。
 地域別にみると、日本は、売上高が647億円(前期比1.2%減)、営業利益は円高による輸出採算性の悪化、固定費の増加により65億円(同23.7%減)となった。
 米州では、売上は好調だったが、原材料価格の上昇や為替の影響により営業利益が減少。売上高は171億円(前期比1.9%増)、営業利益は23億円(同5.4%減)となった。
 欧州は、ドイツ、イタリア、フランスなど主要工業国を中心に自動車産業、航空機産業、金型産業向けの売上が増加し、順調にシェアを拡大。売上高は92億円(前期比23.2%増)、営業利益は14億円(同32.6%増)となった。
 アジア地区では、中国経済が設備投資や輸出の増加を背景に好調を維持したことからオーエスジーグループも業績を大きく伸ばし、売上高は190億円(前期比7.6%増)、営業利益は34億円(同15.9%増)となった。
 第96期末の総資産は、前期に比べ46億6100万円減少し、1223億8300万円。自己資本比率は前期末の50.6%から1.9ポイント増加して52.5%となり、経営の安定性が増した。
◆第97期の課題と展望
 第97期(平成20年12月1日〜21年11月30日)は、世界的規模で景気が後退する中、オーエスジーの事業環境も厳しい状況に置かれているが、こうした不況時こそ同社の競争力を再構築するチャンスであると捉え、市場環境の急激な変化に対応して的確かつ迅速に対処していく。
 まず全社が一丸となって「受注力の強化」に取り組む。同社では、受注力を[品質+コスト+納期+提案力]の足し算と[お客様との信頼関係]の掛け算であると考え、品質・コスト・納期・加工提案の全ての要素においてトップレベルの製品を提供すると同時に、ユーザーとの信頼関係を最重要視した生産・販売活動を行っていく。何より信頼がゼロであれば、品質・納期等の努力も実らず、受注には結びつかない。また、このような不況時であるからこそ、これまで世話になったユーザーに対する感謝の気持ちを忘れずに、一層強い信頼関係を構築していきたいとしている。世界中の産業の大部分が需要減に苦しんでいる現在、ユーザーにとっては生産コストの削減が大きな課題。同社はそれぞれのユーザーにとって最適な加工提案を継続して提供することで、ともにこの不況を乗り越えていけると確信する。
 こうした厳しい環境下では、まず企業として足元を固めることが重要であるとし、具体的な取り組みとして生産工程の見直しによる徹底的なコストダウン、業務のスリム化、時間外勤務の削減、役員報酬の削減等によって固定費の削減を早急に進める。一方、新コーティングや新素材の開発、個々のユーザーに対応した新製品の開発についてこれまで以上に積極的な投資を行い、新たな市場の開拓に取り組む。その他にもユーザー密着型販売組織の構築、人材育成の強化、海外市場への積極的投資により、さらに競争力を高めると発表した。
◆新中期経営計画「The Next Stage 09」
 事業環境の変化に対応して中期経営計画を見直し、新たに2009年から2011年までの3年間を対象とする中期経営計画「The Next Stage 09」を策定。その基本戦略は、タップ、エンドミル、ドリル、転造工具という4主力製品により、ソリッド工具メーカーとしての地位を磐石にするとともに、世界トップの穴加工切削工具メーカーを目指すことで、企業価値の向上を実現していく。
@主力製品における目標・課題をグループ全体で共有し解決に取り組み、受注力(品質・コスト・納期・提案力)の強化を図る。
A海外での売上を高める諸施策を継続的に進める。
Bキャッシュフロー重視の経営を堅持し、営業キャッシュフローの最大化に取り組む。
C成長戦略を明確にし、リアルタイムな「成果の見える化」を推進することで、スピード経営を継続する。
 続いて議案の審議に移り、第1号議案の剰余金処分の件、第2号議案の定款一部変更の件、第3号議案の取締役7名選任の件、第4号議案の役員賞与支給の件をそれぞれ原案通り承認可決。選任された7名の取締役と同席した12名の執行役員の紹介が行われた。
 総会終了後は、石川オーエスジー社長はじめ子会社の社長らと株主との懇談会が開かれ、各地の状況や今後の動向について話を聞き、午後2時30分過ぎに終了した。

契約高は前年比64.3%増
単体機械で72.3%の増加
日本産業機械工業会12月の産業機械輸出契約

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年12月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の12月の輸出契約高は前年同月比64.3%増の3283億4400万円となった。
 このうちプラントは6件で137億5400万円。北アメリカ、オセアニアの減少により前年同月比20.4%減となった。
 単体は、前年同月比72.3%増の3145億9000万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、北アメリカの増加により前年同月比263.5%増となった。鉱山機械はアフリカが増加(前年同月比は前年の受注金額がマイナスのため比率を計上できず)。化学機械はアフリカの増加により同115.0%増となった。プラスチック加工機械はアジアの減少により同80.1%減、風水力機械はアジア、中東、アフリカの減少により同18.7%減、運搬機械はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同34.4%減となった。変速機はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同57.8%減。金属加工機械はアジアの減少により同64.8%減、冷凍機械はアジア、ヨーロッパの減少により同46.4%減となった。
 地域別構成比は、アフリカ50.6%、アジア32.8%、北アメリカ6.5%、中東4.1%、ヨーロッパ3.5%、南アメリカ1.8%となっている。

「認知症サポーター養成講座」
受講者全員に認定バッヂ
名機工同友会2月例会と講演会

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は2月25日、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において2月例会と講演会を開催した。
 例会は午後6時半より小浦総務(こうら社長)の司会で進められ、冒頭、金原会長が「先月の新年会はご苦労様でした。お陰で楽しく開催することができ誠にありがとうございました。本日は認知症のサポーター養成講座ですので、しっかり聞いていただいてサポーターになってほしいと思います。また、時津相談役のお見舞いにまいりましたところ、非常にお元気で、皆様に宜しくということでした」と挨拶。
 例会では、各部の報告のほか、3月以降の例会の日程について審議し、3月は25日、4月が27日、5月の総会は26日に行うことを決めた。
 引き続き経営対策部主催の講演会に移り、吉野経営対策部長(吉野機械工具社長)の司会進行の下、社会福祉士の吉川琢夫氏(名古屋市中区地域包括支援センター)を講師に、認知症サポーター養成講座を行った。
 この講座は、厚生労働省が推進する「認知症サポーター100万人キャラバン」の一環として行われ、たとえ認知症になっても、これまで通り穏やかに安心して暮らすことができるよう、認知症の人と家族を応援し支援する「認知症サポーター」を育成するもの。
 講座では、▽老化と認知症の違い▽認知症は脳の病気▽認知症介護について▽認知症の人と接するときの心構えなどをポイントに解説され、受講後、講座の修了者に認知症サポーター認定のバッヂが渡された。

内径用TACバイト
「ストリームジェットバー」アイテム拡充
タンガロイネガインサートタイプを設定

 タンガロイ(社長=上原好人氏、本社=川崎市幸区堀川町580番地ソリッドスクエア)は、内径用TACバイト「ストリームジェットバー」のアイテムを拡充し、2月17日より販売を開始した。
 同シリーズはシミュレーション解析により高剛性を追求しつつ、切りくず排出性を最大限に向上させた形状を有した内径用TACバイト。様々な内径加工に対応すべく幅広いバリエーションを有し、高い剛性と優れた切りくず排出性、全アイテム油穴付きを基本設計とし発売以来好評を得ている。
 今回のアイテム拡充では既に発売中の「ストリームジェットバー」の基本設計を踏襲し、市場の要求の高いネガインサートタイプ(両面仕様インサートタイプ)を設定し、加工コストの低減を可能とした。
 「ストリームジェットバー」は厚く短いヘッド形状によりホルダ剛性をアップし、びびりを大幅に抑制。また、大きいポケット形状で切りくず排出性を向上させ、ホルダ剛性を損なうことなく切りくず排出性を最大限に向上させた理想的な形状。さらに、すべてに油穴を設けており、工具刃先から油穴までの距離を従来比で約2分の1と可能な限り工具刃先に近づけたことで、切削油をより的確に工具刃先に供給し、工具摩耗を抑制し工具寿命の延長も期待できる。
 今回販売するのは銅シャンクφ16〜φ50の全78形番。標準価格はA25R―PCLNR/L12―D320 2万7300円(税込み2万8665円)、A32S―PVUNR/L16―D400 4万1300円(税込み4万3365円)。初年度の販売見込みは、シリーズ全体で5億円としている。

事業承継のQ&A
Q2 事業承継のグランドデザイン(全体構想)を描く際のポイントを教えて下さい。
A2 事業承継の問題は、事業規模、事業分野を問わず、どんな会社でも必ず生じる問題です。一生涯経営者を貫く経営者もいらっしゃいますが、「後継者を育てる」「会社を後継者に引継ぐ」ことを経営者の最後の仕事として捉えるならば、どこかのタイミングでこの事業承継の問題に取組むことが必要といえるでしょう。
 前回は、グランドデザイン(全体構想)を描くことの大切さをお伝えしました。今回は、この事業承継のグランドデザインを描く際のポイントをお伝えし、次回以降は、各ポイントについて解説をします。
@「ヒト」…後継者の育成、後継者を支える幹部の育成について、ヒトはすぐには育ちません、採用、育成について計画を立てる必要があるといえます。後継者・幹部の要件・育成のポイントを解説します。
A「モノ 社風・仕組み」…現社長が作り上げた社風・仕組みが、必ずしも、後継者にとってもベストな社風・仕組みとは限りません。守るべきところは守り、変えるべきところは大胆な改革を行うことが求められます。社風とは? 社風の調査方法、社風の改善方法、成果主義とは異なる成果主義経営について解説します。
B「モノ 資本政策・組織再編成」…近年の会社法の改正や、中小企業経営承継円滑化法の施行により、さまざまな対策を講じることが可能になりました。しかしその反面、スキームが複雑・難解となっているのが現状です。事業承継対策としての資本政策・組織再編成を解説します。
C「モノ M&A」…事業承継対策の一つとしてM&Aが注目されています。中小企業におけるM&Aの現状と活用方法について解説をします。
D「カネ 相続」…日本の相続に関する法律(相続税法、民法、信託法etc)は非常に複雑・難解です。経営者にとって押さえておくべきポイントについて解説をします。
*  *  *
【NBCコンサルタンツ名古屋株式会社】
 〒450―0002名古屋市中村区名駅4―5―27、電話052―562―6555、FAX052―562―6556、ホームページhttp://www.nbc‐consul.co.jp

見て、触れて便利機能を確認
新商品発表会を開催
TOTO恒例の写真展好評

 TOTO名古屋ショールーム(名古屋市中区栄)では、2月発売の新商品をはじめとした「新商品発表会」をこのほど開催した。
 会場には、従来の便器に比べ奥行きが約10cmもコンパクトになったうえ、排水が左右抜きでも設置でき、ハイブリッドエコロジーシステムで水圧の心配も要らない「ネオレストハイブリッドシリーズ」をはじめ、省エネ基準達成率140%を実現、便座と弁ふたでダブル保温することで大幅な節電を可能にしたウォシュレット「アプリコット」、ヌメリま洗、魔法びん浴槽でお馴染みの戸建システムバスの「サザナ」に、指先の軽いタッチで簡単に操作できる使い易いタッチ水栓を搭載したニューフェイスの「優タイプ」、スーパークリーンフードの清掃性がさらにアップし、ファンの取り外しが工具要らずのすべてワンタッチに変わり、また、ペットボトルや牛乳などの紙パックを洗ったあとに水を切るのに便利なエコピンを標準装備したシステムキッチン「レガセス」、手軽なポケットというアイデアで、散らばる小物をスッキリ片付けられるパックンポケットを装備し、収納性と清掃性にこだわった洗面化粧台「オクターブ」などが展示紹介され、来場者も見て、触れては便利機能を確かめていた。
 また、恒例の「フォト八会」の写真展(1月29日から2月3日)もショールームで開催され、写真愛好者で賑わった。
 同社名古屋支社の近藤支社長も、焼きもので有名な街瀬戸の岩屋堂公園を訪れ、光の注ぐ紅葉を題材に沢山の写真を撮り、その中でも一番印象に残った、苔の上に落ちたもみじの葉に焦点を絞っての作品を出展した。
 作品は、午前中の柔らかい空気の中で落ち葉に注ぐ光の隣にあるつる性植物の紅葉と、もみじのコントラストのバランスが何とも言えない雰囲気を醸し出しており、写真の題名となった「森の妖精」の、イメージに相応しい構図となっている。

2階展示リニューアル
窯のある広場・資料館
INAXライブミュージアム染付古便器を展示

 INAXライブミュージアム(愛知県常滑市)では、このほど「窯のある広場・資料館」2階の常設展示をリニューアルした。
 白い地に藍色で花や鳥が描かれた「染付古便器」が黒壁の資料館の中に浮かび上がり、「便器まで美しく装飾する」という日本人の美意識に触れることができる。今回の展示では、古便器の変遷や歴史を紹介するほか、銘の入った便器や古い厠(かわや)を再現した展示も見どころ。
 染付古便器の展示は以前から、その美しさに来館者から驚きの声があがっていた。2007年11月〜2008年5月開催のINAXライブミュージアム企画展「染付古便器の粋―清らかさの考察」でも大変好評を博し、あらためて日本人の美意識について紹介する機会となった。
 新しくなった2階常設展示では、染付古便器をより深く理解いただくために、その歴史を紐解き、写真や解説を添え、ガラス越しの展示ではなく、じかに身近で美しい藍の色合いを見ることができる。展示品は、明治時代に一世を風靡した清らかで美しい染付古便器、千羽他何之氏(せんば たかし)のコレクションが中心で、便器にまで銘を刻んだ加藤紋右衛門(かとう もんえもん)のアールヌーボー調のひときわ美しい逸品も楽しめる。
2階常設展示内容の紹介
 厠の風景写真や、古便器のコレクションを展示するとともに、説明パネルや図を用いて古便器の歴史や分類、産地について解説している。
 瀬戸の染付古便器に加え、赤坂焼(福岡県)や常滑焼(愛知県)などの珍しい古便器を陳列しているほか、畳の間に木製便器(樋箱)を配した江戸城の御用場(便所)や、旧家の厠の再現など、全77点が展示されている。
 開館時間は午前10時から午後6時(入館は午後5時30分まで)。なお4月1日からは閉館時間が1時間早くなる。
古便器の変遷
 日本では社会生活が営まれるようになる縄文時代から、大きな穴に木の踏み板を渡した簡単な排泄の場が構えられるようになった。後に、素焼の甕(かめ)を埋め込んだ汲み取り式便所が現れ、庶民は江戸時代も床に穴を開けて甕を据えたり、甕に板を渡しただけの便所を使っていた。一方、貴人の間では、樋箱(ひばこ)と呼ばれる引出の付いた便器が室内で使われるようになった。鎌倉時代には樋箱の上部のみを床に据え、床下に甕を置くようになり、衣掛け(きぬかけ:着物の裾をかける為の突起)や金隠しのある木製便器が使われてきた。
 その後、江戸時代末期に衛生的で耐久性に優れた陶製に変わり、瀬戸や常滑、信楽など、やきものの産地で便器がつくられるようになる。1891年(明治24年)、愛知・岐阜県を襲った濃尾大震災で多くの家屋が倒壊し、その復旧の際、富裕層や料亭、旅館などを中心に「染付磁器」のように白地に藍色で絵をつけ、美しく装飾された便器が大流行する。
 瀬戸でつくられたこれらの染付古便器は、やがて有田や平清水(山形県)でも生産され、客をもてなすための便所に好んで用いられるようになった。

現役とOBで忌憚のない意見交換
第2回愛機工青年部OBの会

 愛知県機械工具商業協同組合青年部のOBでつくる「青年部OBの会」(代表幹事=岩田敏裕氏・鈴木商店社長)の第2回目の会合が、2月13日午後7時より名古屋市中区錦の魚忠錦店で開かれ、会員と現役の青年部員ら38名が参加して交流を深めた。
 青年部で統括幹事長を務める多々良氏(ダイドー)の司会進行で、はじめに岩田代表幹事が「前回(昨年)は東京第一ホテル錦で開催させていただきました。今回は、趣向を変えてお座敷でという声もあり、この会場での開催とさせていただきました。皆様のご意見をお聞かせいただいて第3回、第4回へと生かしていけたらよいと願っております。本日は、時間の許す限り歓談していただければと存じますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 当日参加した中で最長老の、金原カネキ商会社長の力強い発声で乾杯した。
 和やかな雰囲気の中、OBと現役が胸襟を開いて和気あいあいと語り合い、途中ゲームも行われ大いに盛り上がり、午後9時過ぎにお開きとした。

三菱マテリアル製品紹介
「VF―MHVRB」、
「VF―6MHV」追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造するインパクトミラクル制振エンドミルシリーズに「VF―MHVRB」、「VF―6MHV」を追加、販売を開始した。
 航空機部品などに多く用いられるステンレス鋼やチタン合金、耐熱合金などの難削材の加工においては、高能率加工を行おうとするとびびり振動が発生し、問題となることがあった。このような問題に対し同社では、異なるねじれ角を複合させた不等リード形状を採用したインパクトミラクル制振エンドミルシリーズとして、4枚刃スクエアタイプ、6枚刃ラジアスタイプを発売している。
 今回、4枚刃ラジアスタイプ、インパクトミラクル制振エンドミル「VF―MHVRB」と、6枚刃スクエアタイプ、6枚刃インパクトミラクル制振ラジアスエンドミル「VF―6MHV」を追加した。
 主な特長は次の通り。
@不等リード形状の採用により、難削材や薄肉部品の加工においても、びびりを抑制し高能率加工を実現。
A耐熱性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用。高い皮膜硬さと耐酸化性、低い摩擦係数により、高精度・高品位加工を実現する。
B「VF―MHVRB」は切れ味に優れたコーナR形状を採用したラジアスエンドミル。溝切削等の重切削にも対応し、広範囲な加工形態において高能率加工を実現。
C「VF―6MHV」は多刃を採用したスクエアエンドミル。特に側面加工において高能率加工を実現する。
 標準価格等は次の通り。
「VF―MHVRB」
 今回販売するのは16型番。標準価格は、代表型番VFMHVRBD1000R100 2万6200円(税込み2万7510円)。初年度販売目標は1億円。
「VF―6MHV」
 今回販売するのは6型番。標準価格は、代表型番VF6MHVD1000 1万8700円(税込み1万9635円)。初年度販売目標は5000万円。
「APX4000形」に
「長刃形」を追加
深切り込み加工用に

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する刃先交換式・多機能形ショルダーカッタ「APX4000形」に「長刃形」を追加、販売を開始した。
 2006年7月より発売を開始した多機能ショルダーカッタ「APX形」は、低切削抵抗・高耐欠損性・超寿命と、工具に必要な3要素をすべて兼ね備えた画期的な工具として市場で高評価を得ている。今回、さらに用途の拡大を図るべく「APX4000形」に深切り込み加工用として「長刃形」を追加。同商品を使用することにより、これまで多段に分けていた50〜80oの深切込み加工の飛躍的な高能率化が可能となる。
 主な特長は次の通り。
@低切削抵抗インサートを配列した長い切れ刃長を有し、びびりの発生しやすい深切込み条件でも高能率の加工が可能。
 切れ刃径φ40は、切れ刃長56oで工具本体高剛性を重視した刃列2枚タイプと高能率加工対応の刃列3枚タイプを規格化。
 切れ刃径φ50は、切れ刃長56oと切れ刃長84oで刃列3枚タイプを規格化。
A3次元フルートの採用により、優れた切りくず排出性を実現。
BAPX4000用インサート全種がそのまま使用可能。
 今回販売するのは、ホルダ4型番。標準価格はAPX4KR4012SA42S056A 12万4000円(税込み13万200円)、APX4KR5018WA508MO84A15万5000円(税込み16万2750円)。初年度の販売目標は3000万円としている。

「セビット2009」に
世界有数のICT企業が参加
ドイツ産業見本市日本代表部世界最大のICT見本市

 ドイツ産業見本市日本代表部(住所=東京都中野区東中野2―22―21)は、世界最大の情報通信技術関連(ICT)の見本市「セビット2009」が今年3月3日(火)から8日(日)の6日間、ドイツのハノーバーにて開催され、多くの世界大手企業が参加することを発表した。今回開催される「セビット2009」の大きなテーマは、昨年に引き続き「グリーンIT」であり、本年も見本市の主要テーマとして取り上げていく。
 セビットは、世界最大のICT分野の見本市。毎年3月、世界70カ国以上から何千もの出展社がドイツのハノーバーへ集まり、最新ハードウェア、ソフトウェア等を来場者へ提供。「セビット2008」は96カ国から約50万人の来場者が訪れた。「セビット2009」では、カリフォルニア州をパートナーステートとして迎え、最も話題性の高い「グリーンIT」と「ウェブサエティー」に焦点をあてる。
 今回の「セビット2009」に参加する大手ICT企業は、日本のパナソニック、日立製作所、アメリカのインテル、マイクロソフト、ドイツのSAPなど。これら世界を牽引する大手ICT企業が参加することからも、同見本市が世界の最先端技術および関連サービス・ソリューションを紹介する世界最大のICT見本市であることがわかる。
 問い合わせは、ドイツ産業見本市日本代表部=電話03―3363―6631、Eメールinfo@hannovermesse.co.jp
 同社ホームページwww.hannovermesse.co.jpでも情報を確認できる。

鋼板搬送用 マグネットグリッパー
SGMシリーズがリニューアル
シュマルツ 更に保持力を強化

 シュマルツ(本社=横浜市都筑区池辺町3595)のマグネットグリッパーSGMシリーズが、保持力を強化し、リニューアルした。
 同製品は磁石によってワークを保持するため、特に多孔穴の薄鋼板(プレス部品)や複雑な形状部品など、真空吸着が困難なワークの搬送に対し大変有効となる。
 主な特長は次の通り。
@永久磁石を採用しており、エアの配管だけで使用できる。永久磁石は周りを磁化しないため、接触面に鉄粉を残さず、付着した鉄粉の擦れによって生ずる傷も防ぐ。
Aエアの消費は真空機能の切り替え時のみのため、電磁石使用時よりも省エネルギーでの搬送が可能。
Bワークの保持・開放はエアに加えて真空発生器での制御も可能。磁石の位置は切り替え時の状態で保持されるため、停電でエアが停止してもワークを落下させない。
C新たに摩擦増加用のリングを装着することにより、接触面の横滑りを軽減。その為、水平方向の保持力が更に向上した。
 詳しい情報は同社ホームページwww.schmalz.co.jpでも確認できる。

便座も湯も使う時だけ温める
シャワートイレ「パッソWタイプ」
INAX170%省エネを実現

 INAXは、古くなった温水洗浄便座の取替えに最適な、省エネを追究した超節電の『PASSO Wタイプ』と清掃性・清潔性を向上させた『PASSO』の2つのタイプを4月1日に同時発売する。
 リモコン操作でスリムなスタイルの『PASSO』が、「省エネ」と「キレイ」にこだわり、2つのタイプでフルモデルチェンジする。
 『PASSO Wタイプ』では、使うときだけあたためる「省エネ暖房便座」と「省エネ温水シャワー」のダブルの省エネ機能で、「1日23時間10分のモッタイナイ」を解消し、旧来型と比べると年間で電気代6100円の節約、CO2を110s削減。2012年度省エネ基準達成率も170%を実現した。
 『PASSO』では、便座のサイドも裏側もつぎ目のラインをなくした「キレイ便座」を業界で初めて搭載、つぎ目がないため汚れが入らず、汚れが付いても掃除簡単。
 また、両タイプとも、掃除がしにくいノズル周辺やノズル自体の汚れを防ぎ、掃除しやすい「キレイノズル」や、便器と便座のスキマ掃除に便利で、より扱いやすくなったINAX独自の「お掃除スライドアップ」など、より清掃性と清潔性にこだわった機能を搭載している。
 『PASSO Wタイプ』『PASSO』は、お使いの便器はそのままに便座だけを簡単に取替えることで「省エネ」と「キレイ」を実感できる最適なシャワートイレシートタイプ。
 メーカー希望小売価格はPASSO W(連続出湯タイプ)15万1200円〜19万3200円、PASSO(貯湯タイプ)10万3950円〜12万4950円。
【特長】
1、ダブルの省エネでエコロジー&エコノミー(『PASSO Wタイプ』のみ)
@「省エネ暖房便座」
 使わないときは暖房便座をオフ。人を感知するとわずかな時間で便座があたたまる。
A「省エネ温水シャワー」
 湯を使うときだけあたためる連続出湯タイプ。保温する電気を使わないため、大幅な省エネが可能。
B「ワンタッチ節電(6h・8h・24h)」
 就寝時や外出時などのトイレを使わないときに、一定時間、便座ヒーターを「切」にして、消費電力を抑え、設定時間後にもとの温度に戻る。生活のリズムなど、好みに合わせて3段階(6h・8h・24h)の省エネレベルを選べるようにしている。
2、業界初!つぎ目がないから汚れが入らない「キレイ便座」(『PASSO』のみ)
 従来の暖房便座から汚れが入り込むと掃除しにくかったつぎ目をなくした。つぎ目がないから汚れが入らない。汚れが付いてもサッとひと拭き、いつもキレイな便座。INAX独自の技術によりシートタイプでは業界初の搭載。
3、お掃除ラクラク、こだわりの清潔性・清掃性(『PASSO Wタイプ』『PASSO』共通)
 トイレで掃除がしにくいノズル部分、便器と便座の境目など「キレイ」にこだわった。
〈キレイノズル〉
@「スッキリノズルシャッター」
 使わないときはノズルを隠しているので、男性小用時などの汚れを防ぎ、ノズルはいつも清潔。スッキリとした形状でサッとひと拭き、掃除ラクラク。またノズルシャッター自体も汚れがかかりにくい位置にあり、汚れが付きにくく、お手入れ簡単。
A「ノズルそうじ・ノズルお掃除モード」
 着座時にスイッチをおすとノズルをたっぷりの湯で強制洗浄する(ノズルそうじ)。座っていない時に押すと、ノズルを伸ばして掃除できる(ノズルお掃除モード)。
B「ノズル先端着脱」
 ノズル先端が交換可能で、常にノズルを清潔に保てる。
〈お掃除スライドアップ〉
 本体をスライドさせ、上部に傾けられるので、拭き取りにくかった便器と便座の手前のすきま汚れも、簡単にキレイにできる。

電動ドリル用(インパクト対応)
蝶ネジソケットを発売
TOP 電動・手動兼用タイプ

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、電動ドリル用(インパクト対応)蝶ネジソケットの販売を開始した。
 同商品はビニールハウスやパイプ車庫の組立・解体、野生動物侵入防止用電気柵の設置(ガイシの取付け)等や、その他蝶ネジの締め緩めに最適。
 主な特長は次の通り。
@電動・手動兼用タイプで、高所作業や狭い場所での使い分けが可能。
A手動用に落下防止用ボール付(13oソケットの6角、12角に対応)。
 今回販売するのはECS―M45(M4・M5共通)とECS―M6(M6用)。販売価格(1箱6丁入、1本あたり)はECS―M45 1580円(税込み1659円)、ECS―M6 1580円(税込み1659円)。

丑年男
株式会社原工具商会
代表取締役社長原駒太郎氏

 名古屋市雁道の出身。5人兄弟の真中で育ち、現在も全員ご健在とは羨ましい。戦時中は津島に疎開し、食べ物の不足していた時代でも、食べ物には不自由しなかった。
「津島は農業が盛んでしたので、野菜や米には不自由しなかったと記憶しています。食べ盛りの子供ですから有難かったですよ。食べ物が無くて、よく芋のツルを煮たお粥を食べたと聞きますが、そのようなことはなかったですね」
 戦時中にも関わらず食料の豊富な地に疎開出来ことは幸運だった言える。筆者は戦後生まれなので戦時中のことは親や文献からしか知識を得られないが、大変な時代だったことは想像できる。
 地元の小、中学校を卒業し、担任の先生の薦めもあり、多くの先輩達が入社している管工機材商の老舗大薮商店に入社したのが、管工機材業界に入った切っ掛け。
「私の2年先輩に坪井氏(ツボイ創業者)、2年後輩に田中氏(タナカ創業者)がおります。3人(大薮商店では三羽烏と呼ばれていた)は中学が同じと言うこともあり、気心が分かり合っていましので、お互いに助け合っては仕事に取り組みましたね。戦後間もない頃ですから、車などはありません。自転車とリヤカーが主体でした。暫くしてから車の免許を取ることになりました。大薮商店の免許取得第一号は私です。最初に乗った車は初代のトヨエースです。今までの自転車やリヤカーとは比べ物にならないほど便利な乗り物だと感激しました。これからは自動車の時代になると想いましたよ」
 自宅から自転車で30分掛けて通勤、仕事が終われば夜学高校に通う日々が続いた。
「朝は7時前には出社しました。午後6時過ぎに仕事を終えて夜学に通う毎日でしたね。雪の日や雨降りは大変でした。それでも一日も休まず仕事に学校にと励みました。若い時でしたからさして苦にならなかったですね。15年修業させて頂き一区切りを付けての退社でしたが、直ぐに開業する自信もなく2年間はシャフトを製造しているメーカーへ就職しました。坪井さんや田中さんも15年位で退社していますが、直ぐに独立開業を果たしています。その点では私は遅咲きの部類ですね」
 2年間の寄り道はしたものの決して遠回りではなかった。その時に知り合った人々が今では大きな財産となっている。32歳?で奥さんとの二人三脚で自宅において設備関係の店を開業した。
「妻と私の2人ですからそれは大変でしたよ。朝6時に起きてはバスに揺られて一日掛りで挙母市(ころも市・現在の豊田市)まで商売に出向きました。車の部品よりも当時はオートバイの部品が圧倒的でしたね。夜の8時過ぎに戻り、それから伝票の整理ですから、寝る時間は毎日四時間位でしたね。気を張り詰めていましたから、病気など寄せ付けずに仕事に打ち込むことができました」
 暫くしてから実兄が入社し、時間的な余裕が生まれた。その兄は昨年まで勤め今は悠々自適に過ごしている。
 5人兄弟の真中で育ったせいか、しとやかな性格であり、先輩、後輩からよく慕われた。いろんな人との出会う機会も事ある毎に増えて行った。
「袖すり合うも多少の縁と言いますが、人との縁は大事にしています。大手商社の社長さんとのご縁で、大手メーカーの代理店契約も交わすことができました。拡販セールにも積極的にチャレンジしています。毎年感謝状をいただくことが社員の励みとなっています」
 応接間には大手メーカーの感謝状が数多く掛かっている。その数は十数枚に及ぶ。お金では買えない財産と言える。
 現在の世情についてお尋ねしたら予想通りの回答が得られた。
「業績の良い時は銀行もホイホイしますが、業績が悪くなると途端に手の平を返したような素振りをします。ほんとに現金なものです。今は全国的に不景気ですから銀行もあの手この手で融資を進めに来ますが、提示された金利を下回るまで根競べですよ。先日も支店長が直々来社しまして、提示した金利を更に下げると言ってきました」
 趣味は月2回のゴルフと旅行。気心の知れた仲間6人と北海道、九州に2泊3日で毎年訪れている。
「景気が良かった頃はハワイにも行きましたが、最近は年齢的なこともあり、専ら九州と北海道ですね。昨年は九州でしたので今年は北海道旅行となります。ゴルフ歴は30年位です。7年前に過去最高の76で優勝しました」
 管工機材組合をはじめ機械工具組合でも何度となく優勝している実力派。今でも打席の位置はレギュラーを堅持している。お酒は鋭気を養うために毎晩欠かしたことはない。
 座右の銘は「我以外皆我師」。
 自分以外のあらゆるものが師匠ということができ、全てのものに学ぶべきことがあるという意味。小説家吉川英治が好んだ言葉とされている。
 昭和12年2月15日生まれ。

国内・輸出向け出荷合計
69年2月以来の低水準
日本鉄鋼連盟1月の普通鋼鋼材需給速報

 日本鉄鋼連盟が2月27日に発表した1月の普通鋼鋼材需給速報によると、1月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは343万5000トンで、前年同月比では31.5%減と6ヵ月連続の減少、前月比でも9.5%減となった。前年同月比での減少率は比較可能な76年1月以降では2ヵ月連続で最大となり、また、月間水準としても統計が判明する75年1月以降では76年1月(369万2000トン)を下回り最低を更新した。一方、輸出向けは105万6000トンで、前年同月比では46.9%減と3ヵ月連続の減少で、減少率は比較可能な76年1月以降で最大となり、前月比でも26.8%減と急落した。この結果、出荷合計では、前年同月(700万7000トン)比35.9%減の449万1000トンと4ヵ月連続で減少し、月間水準としては69年2月(414万4000トン)以来の低水準となった。
 1月の生産は、前年同月(713万3000トン)比38.4%減の439万1999トンと、4ヵ月連続で減少した。月間500万トン割れは2ヵ月連続で、前年同月比の下げ幅は比較可能な56年1月以降、2ヵ月連続して最大となった。
 1月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(654万8000トン)比1.5%減の644万8000トンで、2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(472万7000トン)比1.9%減の463万6000トンと2ヵ月連続で減少したのに加え、問屋在庫も前月末(182万トン)比0.4%減の181万2000トンと僅かながら9ヵ月ぶりの減少に転じた。
 国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(588万1000トン)比2.0%減の576万6000トンと6ヵ月ぶりの減少に転じた一方、輸出船待在庫は前月末(66万7000トン)比2.3%増の68万2000トンと、過去最低であった前月からは増加した。
 在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(5万9000トン減の55万5000トン)、H形鋼(4万4000トン減の25万トン)、亜鉛めっき鋼板(3万トン減の104万5000トン)、鋼管(1万7000トン減の56万1000トン)、その他の金属めっき鋼板(1万1000トン減の14万4000トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、鋼板(5万1000トン増の69万6000トン)、鋼帯(幅600o以上)(2万トン増の167万3000トン)、冷延広幅帯鋼(2万トン増の59万8000トン)の各品種であった。
 在庫が若干減少したものの、出荷レベルの低下を受けた結果、1月末の在庫率は、前月末の125.1%から18.5ポイント上昇して143.6%となり、3ヵ月連続で100%を大きく超えた。うち、国内在庫率は前月末の155.0%からさらに12.9ポイント上昇して167.9%に達し、76年1月(169.8%)以来の高いレベルとなった。

組織変更及び人事異動
トラスコ中山 4月1日付

 トラスコ中山(社長=中山哲也氏、本社=大阪市)は、3月2日開催の取締役会において次の組織変更及び人事異動を行うことを決議したと発表した。
1、組織変更
 平成21年4月1日付で同社が直面する経営環境の変化に機動的に対応し、持続的成長を可能とするための組織改革を行う。
@現在推進中のeビジネスの推進活動と新しい市場拡大を強化するため、営業本部内に事業拡大部を新設する。
A仕入先と連携強化及び商品開発力の向上、並びに、同社オリジナル総合カタログ「オレンジブック」の電子化利用拡大等機能強化を目的に、商品本部内のNB商品部とPB商品部を改め、商品部とオレンジブック部として組織内の見直しを実施する。
2、人事異動(平成21年4月1日付)
( )内は現職
@組織変更に伴う人事異動
▽商品部長=川合清治氏(NB商品部長)
▽オレンジブック部長=柳谷正弘氏(PB商品部長)
▽事業拡大部長=山本浩司氏(東京支店長)
Aその他の人事異動
▽経営企画部長=平井秀幸氏(物流部長)
▽情報システム部長=佐々木伸昌氏(経営企画部長)
▽物流部長=野木場豊博氏(情報システム部長)
▽東京支店長=高橋道正氏(広島支店長)
▽広島支店長=森下悟氏(八王子営業所長)

平成20年度ボウリング大会
徳永美佐子氏(徳光)が優勝
GKC A・Cグランドで開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は3月4日、福利厚生部(部長=林修史氏・ダイヤトイシ社長)主管による「平成20年度ボウリング大会」を岐阜市茜部のA・Cグランドで開催した。
 大会には、組合員企業から30名、賛助会員企業から13名の合計43名が参加。和気あいあいとゲームを楽しみ、会員相互の親睦が図られた。2ゲーム行った結果、徳永美佐子氏(徳光)が344ピンで見事優勝を果たした。
 ゲーム終了後は表彰式が行われ、冒頭、服部理事長は日頃の組合への支援・協力に対し礼を述べた上で「皆様の若い力をいただき、本日は楽しい時間を過ごすことができました。厳しい折ですが、これからも組合では皆様のお役に立てる企画を行っていきますのでよろしくお願いします」と挨拶。成績発表があり、各賞受賞者に豪華賞品が贈られた。
 上位入賞者は次の通り。
▽優 勝=徳永美佐子氏 344ピン(徳光)
▽準優勝=服部与一氏 330ピン(服部商会)
▽第3位=澤田祐治氏 326ピン(澤商)
▽第4位=松井貴也氏 308ピン(澤商)
▽第5位=河村敦氏 307ピン(徳光)