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2009年(平成21年)12月
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 2009年12月6日(日) 2366号
中部経産局
最近の管内総合経済動向

中部経済産業局は、11月12日公表の「最近の管内総合経済動向」で、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動についての総括判断を、前月の「低迷しているものの、生産面に持ち直しの動きがみられる」から「持ち直しつつあるものの、依然厳しい状況にある」に5カ月ぶりに上方修正した。個別の項目では、生産と輸出の判断を「持ち直しの動きがみられる」から「増加している」に引き上げ、それぞれ5カ月ぶり、4カ月ぶりに上方修正した。先行きについては、世界的な金融危機の実体経済への影響、地域の雇用情勢や中小企業の資金繰りなどについて一層の注視が必要であるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成21年9月の実績値による。)
鉱工業生産・出荷・在庫
生産は、増加している。
 鉱工業生産の動向を指数(9月速報)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが上昇したことから、前月比6・1%増と6カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は19・5%減と14カ月連続の低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業などが上昇したことから、前月比6・2%増と7カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は19・7%減と14カ月連続の低下となった。
 在庫は、化学工業、プラスチック製品工業などが低下したことから、前月比0・3%減と8カ月連続の低下となった。また、前年同月比は14・0%減と8カ月連続の低下となった。
 なお、大口電力需要は、中部電力管内では14カ月連続で前年を下回り、北陸電力管内でも14カ月連続で前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、増加している。
 乗用車は、米国向け、EU向けおよび新興国向けが順調であることや、国内向け低燃費車が好調であることから、増加している。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けが堅調なほか、アジア向けが増加しており、全体でも増加している。
 航空機体部品は、航空機体メーカーの1部に減産の動きがあることなどから、弱含んでいる。
◆一般機械
 一般機械の生産は、低水準で推移している。
 金属工作機械は、国内向け、海外向けともに低水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けを中心に緩やかに増加している。
 土木建設機械は、世界的な受注の落ち込みから、低水準で推移している。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、増加傾向となっている。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)で一部情報通信機器向けが順調なことから、緩やかに増加している。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから、増加している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、増加している。
 開閉制御装置・機器は、工場ライン向けが引き続き低調であるものの、自動車向け、一般家電向けが好調であることから、増加している。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に増加している。
 電動機は、自動車向けや海外向けが順調であることから、増加している。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 民生用電子機械は、一部情報家電が不振となっているものの、エコポイント効果により液晶テレビの国内需要が順調であることに加え、自動車販売の持ち直しからカーナビゲーションシステムが好調であり、全体としては持ち直しの動きがみられる。
◆金属製品
 金属製品の生産は、持ち直しの動きがみられる。
 アルミニウム建材は、建築着工の動きが鈍いことなどから、低水準で推移している。
 ばねは、自動車向けを中心に増加している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、増加している。
 鋼板は、自動車向けや海外向けを中心に増加している。
 棒鋼は、民間建築向けを中心に低水準で推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連で国内向け、海外向けともに順調であることから、増加している。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、増加している。
 触媒担体・セラミックフィルタは、国内向け、国内メーカーの海外現地工場向けを中心に増加している。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、弱まっているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、18カ月連続で前年を下回った。百貨店は、大型連休期間の入店客数増や物産展における食料品の売上げ増がみられたものの、衣料品や高額品が引き続き不振であることなどから、22カ月連続で、スーパーは、秋物衣料の動きが比較的良かったことに加え、低価格のジーンズやスーツなどが好調であったものの、衣料品全体としては低調が続いているほか、客単価が下落傾向にあることなどから、14カ月連続で前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、客単価が下落傾向にあることなどから、4カ月連続で前年を下回った。
 乗用車販売は、軽自動車が11カ月連続で前年を下回ったものの、エコカー補助金などの効果により低燃費車の販売が好調だったことから、普通車が3カ月連続で、小型車が14カ月ぶりに前年を上回り、全体でも2カ月連続で前年を上回った。
 家電販売は、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話などの情報家電が低調に推移しているものの、エコポイントの効果で、薄型テレビの販売が好調だったほか、冷蔵庫の買い換え需要が喚起されたことなどから、2カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、大幅に減少している。
 製造業では、自動車関連をはじめとするほとんどの業種で設備投資計画額が大幅な減少となっている。
 非製造業では、電力などで小幅の増加見込みとなっている。
◆公共投資
 公共投資は、おおむね横ばいとなっている。
 公共工事請負金額を前年比でみると、「国」「独立行政法人」「県」「市町村」「地方公社」「その他」で前年を上回り、全体でも3カ月ぶりに前年を上回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、減少傾向となっている。
 新設住宅着工戸数をみると、持家が12カ月連続で、貸家が11カ月連続で、分譲が9カ月連続で前年を下回り、全体でも11カ月連続で前年を下回った。
◆輸出
 輸出は、増加している。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、14カ月連続で前年を下回った。品目別でみると、「自動車」「金属加工機械」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが25カ月連続で、EU向けが20カ月連続で、アジア向けが14カ月連続で前年を下回った。ただし、「自動車」「自動車の部分品」を中心に前年比の減少幅は縮小傾向となっている。
◆雇用
 雇用は、厳しい状況が続いている。
 新規求人数は、人材派遣を含むサービス業、製造業などの業種を中心に26カ月連続で前年を下回った。ただし、このところ前年比の減少幅は縮小している。
 有効求人倍率は、2カ月連続で上昇した。
 完全失業率は、わずかながら改善した。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、4カ月連続で前年を上回った。
 企業倒産は、製造業、運輸業などで前年を上回った。

各種報告事項を承認
1月19日賀詞交歓会
愛知県管工機材商協組 11月定例理事会開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月10日午後6時より、名古屋都市センターにおいて「11月度定例理事会」を開催した。
 審議され、承認された議案は次の通り。
▽第1号議案=第28回管工機材設備総合展について(植田副理事長・展示会実行委員長・ウエダ社長)
 11月16日(月)に「第1回実行委員会」を東京第一ホテル錦で開催する一方、同25日(水)には東別院対面所で「出品説明会」を開催する。
▽第2号議案=人材確保推進事業について(小川副理事長・委員長・山信社長)
 10月9日に東別院会館において、安全経営の基本を守り、社会的責任を達成するための「職場安全セミナー」を開催する一方、人確事業推進のべース資料となる「事業所の現状」を把握するための「アンケート調査」を実施した。
▽第3号議案=青年部(愛青会)関連報告について(川島副理事長・川島商事社長)
 9月15日レセプションハウス名古屋逓信会館において「発足会」を行い、発足メンバー9名が参加し、青年部規約を承認する一方、今後の活動について意見交換した。
 また、12月1日(火)には東別院会館において、女子社員向けセミナー「幸せに働くための本当の条件」を開催する。
▽第4号議案=各部会報告について
 事業部会(部長=伊藤常任理事・伊藤柳商店社長)
 10月28日に、陸上自衛隊今津駐屯地(滋賀県高島市)を見学した。参加者は22名。
 当日は、隊員と共に喫食(昼食)を頂き、戦車に乗車したり、救命体験指導(AED)や、顕彰館等を見学した。
 広報部会(部長=小川常任理事・小川管商社長)
 「2010年度版組合員名簿」を12月初旬に刊行する予定で準備を進めている。
 福利厚生部会(部長=大藪常任理事・大清社長)
 「第29回ボウリング大会」を、10月24日に星ヶ丘ボウルで開催した。参加者は153名。
 団体優勝は、イトウ(1591点)、個人優勝は、オータケの矢神祐司氏(598点)。
 経営研究部会(部長=成田常任理事・大成工機商会社長)
 11月20日(金)午後2時より東別院会館において、「経営研究セミナー」を開催する。
 講演内容は、古典を柱に据えた「経営理念」になる模様。
 加入促進部会(部長=川本常任理事・川本第一製作所社長)
 10月20日付けで自主廃業した小島商店(名古屋市熱田区・社長=小島幸男氏)の脱会届を受理した。
▽第5号議案=第41回名管会ゴルフ会(幹事長=安井理事・錦興業社長)
 11月18日(水)に南愛知カントリークラブ(美浜町)で開催する。
 参加人員は74名がエントリーしている。
▽第6号議案=新年賀詞交歓会(幹事長=祖父江理事・祖父江産業社長)
 1月19日(火)に名古屋マリオットアソシアホテルを会場に開催する。
 余興として、講談(神田京子)、落語(滝川鯉斗)が組まれている。参加予定者は300名を見込んでいる。
▽第7号議案=管機連地区代表者会議報告
 10月16日にグランドアーク半蔵門において「地区代表者会議」が開催され、橋本前会長の慰労会(感謝状・記念品贈呈)が行われた。
▽第8号議案=その他の件
(イ)愛知県環境設備団体連合会の活動報告
 9月16日に水道会館において「理事会・運営委員会」を開催し、森松工業岐阜工場を見学する予定。
(ロ)理事会開催日程について
 1月19日(火)(新年会)、3月2日(火)、4月27日(火)、5月18日(火)(総会)を予定している。

不当廉売には厳正に対処
1月22日賀詞交歓会
岐阜県管工機材商組合 11月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、11月13日午後5時より、岐阜市長良川河畔の"岐阜グランドホテル"において、「11月度定例理事会」を開催し、1月22日(金)に新年賀詞交歓会を開催することなどを決めた。
 理事会で決議され、承認された議案は次のとおり。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会開催の件
 1月22日(金)午後6時より、岐阜グランドホテルで開催することを取り決めた。
 式次第の役割分担については、12月開催の理事会で決める。
▽第2号議案=第57回ゴルフ会報告の件
 10月23日に岐阜関カントリー倶楽部で開催し、賛助会員の山本慎也氏(コスモ工機)が優勝。2位も賛助会員の山本直樹氏(森松工業)、3位は組合員の広瀬功氏(瓶由)が入賞した。
▽第3号議案=全員例会開催の件
 2月に予定し、詳細については次回理事会で決めることにした。担当理事は白木理事(白木商会社長)。
▽第4号議案=理事会研修会報告の件
 10月4日・5日の1泊2日の工程で神戸を訪れた。
▽第5号議案=その他の件
 岐阜への出店に際し、顧客獲得を名目とした商材を、適正な仕入れ価格を著しく下回る価格で販売し、その後も廉売価格での販売が後を絶たず、これにより周辺地域に所在する同業者の事業活動を困難にさせる恐れを生じさせている実態を憂慮し、各理事より忌揮のない意見を集約した結果、経営努力を無にするダンピング、適正価格を乱す不当廉売に対しては、迅速かつ厳正に対処することを確認する一方、実効性を確保する一層の効果的な改善策についても意見交換した。
▽第6号議案=次回理事会開催の件
 次回理事会(忘年会)を12月7日(月)に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。

次回展に向け意見交換
もっと全国的にアピールを
愛機工 MECT09合同懇談会

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は、11月13日午後5時より名古屋市中区の東京第一ホテル錦において、「メカトロテックジャパン(MECT)2009」の出展者・実行委員による合同懇談会を開催した。
 冒頭、野田理事長は挨拶で、出席者に礼を述べるとともに、「最近の皆様の状況はいかがでしょうか。私としては、春先のどん底からは抜け出して、最近若干回復してきたかという感じを抱いております。所詮まだ大変低いレベルの話で、この業界が厳しい中にあることはあまり変わっていないと思っております。そんな年のMECTでございましたが、本当に皆様方のご協力ご支援のお陰で、まずまず成功のうちに開催できたのではないかと感じております。もちろん、色々と行き届かぬ点もあったかと存じますが、動員数ではピークであった07年展と比べても劣らない位の方に来ていただきました。本当に感謝申し上げる次第です。次回は11年の予定ですが、ますます内容を充実させたいと思っておりますので、本日はよりよい開催に向けて皆様方の忌憚の無いご意見を頂戴したいと存じます」と述べた。
 続いてMECT2009主催者の名古屋国際見本市委員会から社本事務局長が「MECT2009は厳しい中での開催でありましたが成功裡に終了することができました。誠にありがとうございます。350社、1200小間の出展をしていただきました。これだけ厳しい状況の中でお集めいただきましたのは、共催者であります愛知県機械工具商業協同組合様、ニュースダイジェスト様のお力添えがあったからこそと思っております。会場内でも色々とご意見をいただきました。これも見本市委員会への激励の言葉と受け止め、次の展示会につなげてまいりたいと存じます」と挨拶。
 また、ニュースダイジェスト社の黒田社長は「無事にMECT2009が終了いたしました。思い起こせば、出展募集の開始が昨年の秋からということで、リーマンショックが起きた直後。当時は、皆さんそれほど心配もしていませんでしたし、JIMTOFもきちんと開催されてなかなか行けるのではないかという感覚でしたが、年明けとともに状況が厳しくなった。その中で最終的に1200小間の出展をいただき、他の展示会が中止に追い込まれる中でこれは大変大きな数字だと感じております。来場者も9万名超と興行的には成功でありました。これも皆様のお陰と感謝いたしております。こうした中、次回展示会を業界のため、地元のために続けて行こうということになりますと、その陰には見直さなければならないことも多々あったと思います。そのことをしっかりと話し合いながら次回展示会につなげてまいりたいと存じます」と挨拶した。
 MECT実行委員長である伊藤副理事長(春日鋼機社長)による議事進行で意見交換が行われ、参加した出展者からは、会場内の動線や展示小間のない空きスペース、駐車場の出入口、駐車料金などについて問題点が挙げられたほか、良かった点では「今回からケータリングサービスが入ったりと、食事の改善が図られた」「通路が広く人の流れがスムーズで、立ち止まっての商談でも問題がなかった」といった意見があり、概ね良好とする意見が多かった。また、「中部だけのローカールなイメージがあり、せっかく良い展示会なのでもっと全国的にアピールしてほしい」などの要望も出された。同組合では、今回出席しなかった出展者にも引き続き聞き取りを実施していきたいとしている。
 MECT副実行委員長の高田会計理事(井高社長)の総括、同大久保事業部長(大久保商事会長)による閉会の挨拶で懇談会を終了し、会場を移して懇親会が行われた。
 ニュースダイジェスト社の岩波常務による乾杯の発声で開宴し、和やかな雰囲気の中、参加者は交流を深め、水谷副理事長(ミズタニ機販社長)の中締めでお開きとした。

合成管部会を開き研修
1月15日賀詞交歓会
静岡県管工機材商組合 11月理事会を開催

 静岡県管工機材商組合(理事長=伊藤捷三氏・沼津管材社長)では、11月6日午後3時より静岡市内の"マイホテル竜宮"において「11月度定例理事会」を開催し、1月15日に新年賀詞交歓会を開催することを確認する一方、「合成管部会」を開き、「塩ビ管業界の動向」について積水化学工業静岡営業所の志課長より解説してもらった。
 理事会での、審議事項は次の通り。
 ▽第1号議案=新年賀詞交歓会の件
 1月15日(金)午後4時より、静岡駅西の静岡グランドホテル中島屋で開催する。当日の役割分担も内定した。
 なお、当日は午後3時より理事会を開き賀詞会の万全を図る。
▽第2号議案=海外研修旅行会の件
 11月18日〜22日の4泊5日の日程で、桂林・陽朔・昆明を見学する。
 出席予定者は10名。
 以上で審議事項を終え、引き続いて、「塩ビ管業界の動向」について研修した。
 塩ビ管出荷実績では、2004年の47万トンから年々数%ずつ減少しており2008年度は316万トンと低迷している。外部要因としては、公共投資抑制や下水道普及率向上などのほか、民間設備投資の低迷などが挙げられる。内部要因としては、耐震化などへの対策強化としての上水・給水・下水管の管種の変更(硬質管から軟質管への変更)が見逃せない。
 積水化学では、塩ビ樹脂メーカーの相次いでの値上げ表明を受けて、製品の安定供給の面から今年8月に止む無く値上げ(1キロ15円の値上げ)を受け入れた。設備投資が低迷する中、コスト削減や効率化を推進してきたが、自助努力の限界に達しことから、価格改定に踏み切り11月2日出荷分より価格改定を実施することになった。改定幅は塩ビ管など5〜15%以上。他社も同様に値上げを実施。
 また、優れた施工性と耐久性を兼ね備えた、業界初の区間貫通可能な塩ビ管として脚光を浴びている「耐火VPパイプ・耐火DV継手」、高密度ポリエチレン管と電気融着による完全一体管路による、オールプラスチックの建物給水配管システムの「エスロハイパーAW」についての商品説明も行った。

現況報告や新製品紹介行う
新会長に山森氏(ヤマモリ社長)
第40回全国ユキワ会 京都で開催

 ユキワ精工(社長=酒巻和男氏、本社=新潟県小千谷市千谷2600―1)の「第40回全国ユキワ会」(会長=清水善昭氏・シミヅ産業社長)が11月12、13の両日、京都市中京区の京都全日空ホテルで開催された。総会では、メーカー概況報告、ユキワ会会計報告に続いて役員改選が行われ、山森哲朗氏(ヤマモリ社長)が会長に、副会長には出石武滋氏(出石社長)が就任した。また、2日目は観光とゴルフが行われ、それぞれに親睦を深めながら深まりゆく秋の1日を満喫した。
 2年に1度行われる全国ユキワ会は、東京地区・大阪地区・名古屋地区・北陸地区の4地区に営業拠点を構えるユキワ精工の有力代理店の集い。各地区持ち回りで開催され、第40回目を迎える今回は大阪地区が担当した。
 総会は午後4時30分より後藤ユキワ精工大阪営業所長の司会進行で始まり、開会にあたって清水会長が「本日はお忙しい中、第40回の全国ユキワ会総会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。また、ユキワ精工様からは社長様をはじめ幹部の方々全員にそろっていただきましてありがとうございます。日頃のご支援と合わせて感謝を申し上げたいと存じます。さて、金融危機が始まりまして早くも1年が経過したわけですが、この間、今年の1〜3月で景気の底を打ったとして、現在景気は回復中という報道がなされております。これは、中国とか新興国向けの輸出が伸びていることと、また国内ではエコポイントやエコ減税のお陰で自動車や薄型テレビなどが回復基調にあるということが、大きな要因ではないかと思っております。ただ、個人消費も伸びておりませんし、我々と関係の深い産業界の設備投資はそんなに思わしくない状況。景気は回復中とはいえども、一進一退で大変厳しい状況下ではないかと感じております。今年度の上期は大変厳しいものでしたが、固定費の削減など上期に打てる手はすべて打ってまいりましたので、下期に何とかなってほしいと期待しているところです。政権の方も自民党から民主党に変わりまして、色々と政策が見直されております。今後の動きが気になるところでございます。為替の先行きも不透明で心配です。また最近よく耳にいたしますが、今年はこの状況が続くといわれ、来年の年明けには2番底があると思われる経営者が多い。先行きが本当に不透明な時期でありますが、政府には早く景気の安定を目指して政策を行っていただきたいと強く願っております。その様な環境の中でユキワ精工様には、現状どの様にされているかや、今後の対応などにつきまして、本日は色々とお話をお聞かせいただければと思っております。非常に厳しいこの状況を乗り切るために、ユキワ精工様には今まで以上の商品開発と技術支援などをいただきまして、攻めの営業に転換できます様にしていきたいと思っております。是非これまで以上のご支援を賜ります様にお願いいたします」と挨拶。
 出席者が紹介され、ユキワ精工の酒巻社長の挨拶(別掲)に続いて、酒巻常務より同社の概況について報告された。
 ユキワ精工では、昨年11月、上海に事務所を設立。これは主力製品である円テーブルの中国国内におけるメンテナンスを目的としたもので、販売については既存の代理店ルートにて行っている。また、今年6月にISO9001―2008版への移行審査が承認された。環境ISO14001と共に全社で品質と環境向上の取り組みを進めている。
 販売状況については、世界同時不況の影響により2008年11月より急激な下降となり、2月の決算期には売上高が前年度比21%減となった。輸出比率は44・8%。09年度以降、販売はさらにマイナス傾向で推移。今年5月が底でそれ以降多少持ち直したものの、07年度比で半分にも届いていない状況にある。
 製品別にみると、08年度の販売比率は、@ドリルチャックやキーレスドリルチャック、電動工具用チャックのチャック部門が31%、Aドリルミルチャック、コレットチャックのツーリング部門が27%、B割出台・円テーブル部門が42%となっている。
 現時点(10月)での販売状況は、@チャック部門で、工作機械用のドリルチャック、キーレスドリルチャックが07年度比で34%。電動工具用チャックは同37%となっており、輸出比率が95%。うち中国向けが80%を占め、電動工具の生産拠点が中国に集中していることがこの数字からも分かる。

 Aツーリング部門の販売は07年度比44%。高精度ツーリングを主体にしており、航空機産業、医療関係などの精密部品加工、また小径穴加工等、精度を必要とするユーザーから使用されることが多く、全体に比べると落ち込み幅も若干少ない。専用機に使用される受注製作品のコレットチャックについては、07年度比50%を維持している。
 B割出台・円テーブル部門は07年度比50%で、このうち輸出が6割を占める。小型の円テーブルを得意としており、国内向けに関しては、自動車、建設機械業界に比べ比較的落ち込みが少ないといわれている農機、医療、航空機、エネルギー業界を対象に、従来の方向性とは別の方向にも視野を広げて販売に取り組んでいる。
 酒巻常務は「現在は不況の出口が見えるか見えないかという状況だが、新製品の開発、製品のコストダウン、そして社員のレベルアップを進めて、皆様の信頼に応え、お客様に満足していただける製品を提供していきたい」との考えを示し、代理店各社の一層の支援協力をお願いした。
 続いて議案審議に移り、第1号議案の会計報告(岩田ユキワ精工営業本部長)、会計監査報告(柏木柏木工機社長)、並びに予算案(岩田本部長)を承認。第2号議案の役員改選の件は、酒巻社長より、足掛け8年会長職を務めた清水会長の辞意表明を受け、山森哲朗副会長(ヤマモリ社長)が会長、出石武滋氏(出石社長)が副会長への就任を承諾したことが報告された。また、各地区の幹事として柏木工機(東京地区)、丸一切削工具(大阪地区)、安藤(名古屋地区)、七里商店(北陸地区)が承認された。
 山森新会長より「どれだけお役に立てるか分かりませんが、皆様方にご協力をいただいて、ユキワさんの製品をもっともっと売っていきたいと存じます。2年後にお目にかかります時には、多分景気も良くなっているのではないかと思いますので、その時は楽しい会になればと思っております。今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶があった。
 新製品の紹介では、CNC円テーブル「YNCPシリーズ」「JNCHシリーズ」とツーリングシステム「ハイブリッドG1チャック」「BBT302面拘束ツーリング」について説明され、七里北陸地区幹事(七里商店社長)の閉会の辞で総会を終了した。
 このあと懇親会が開かれ、京料理と京舞を楽しみながら会員相互の交流が図られた。
 翌日は観光組とゴルフ組とに分かれ、観光組は、新撰組の初代局長である芹沢鴨の人生最後の宴が行われたことで有名な、島原の揚屋「角屋」(現在、角屋もてなしの文化美術館)を見学し、京都のもてなしの文化や当時の室内装飾技術の素晴らしさを目の当たりにした。また、昼食は南禅寺で豆腐料理に舌鼓を打った。
 一方、瀬田ゴルフコース(滋賀県大津市)で行われたゴルフ大会では、渡辺喜弘氏(森一産業)がネット71で見事優勝を果たした。上位5位までの成績は次の通り。
 優勝=渡辺喜弘氏(森一産業)N71H15▽準優勝=町田淳一郎氏(土佐機工)N76H25▽第3位=衣斐誠氏(丸一切削工具)N78H12▽第4位=出石武滋氏(出石)N78H24▽第5位=清水善昭氏
(シミヅ産業)N78H24。
酒巻社長(ユキワ精工)挨拶

 本日は、代理店の皆様方には、大変ご多用の中、お時間を割いてご出席いただきまして誠に有難うございます。日頃はユキワ製品の販売に対しまして格別なお引き立てとご支援をいただいておりまして、有り難く厚くお礼を申し上げます。
 当社の営業の状況を報告させていただきます。今回の不況は「100年に1度」と言われております様に大変な不況でございまして、当社も今まで経験した事の無かった大不況に見舞われております。
 昨年の2008年度の販売は、上半期の原油価格の高騰と、下半期に入りましてからの世界的な金融不安の影響に依りまして、2007年度比で21%のマイナスとなってしまいました。今回の不況では2008年11月頃から急激に販売が下降を始めまして、今年の3月から5月の3ヶ月間が底だったと思っておりますが、2007年度を100と致しますと24となりました。6月以降は少し回復気味に推移しておりまして、現在は44前後になっております。
 販売を国内販売と輸出に分けますと、輸出は落ち方も大きかったのですが現時点では回復の度合いが早くなっております。国内販売は回復が遅く現在も底這い状態の中にあると思っております。又、国内も海外も一服状態に入った様に感じておりまして、しばらくは横這いから下降気味に推移しそうな状況であります。
 工場は、今年の3月から製造部門は毎週金曜日を休業日と致しまして、休業日には教育・訓練をして不況を凌いでおります。景気が回復するまでに3年は掛かるだろうと報道されておりますので、その様に覚悟をしておりますが、段々と苦しくなって来ておりますので一時も早く良くなって欲しいと願っております。
 不況の対策でありますが、工場内の3S、整理・整頓・清掃を徹底して行う事を第1に挙げて実施しております。又、QCサークル活動を活発化して、改善に取り組んでおります。
 製品に関しましては、ツーリングでは、高速・高精度加工、微細加工の分野、ロータリー・テーブルでは、ハイスピードの方向であると思いますし、又省エネの方向と合わせて新製品の開発と製品の改良に取り組んでまいります。
 営業関係では、積極的な営業活動とスピーディなサービス活動をモットーに、頑張ってまいりますので今後共ご支援を賜ります様お願い申し上げます。
 昨年の11月に、上海にサービス拠点を作りまして、中国での技術サービスを開始致しておりますので、どうかご利用いただきます様お願い申し上げます。
ユキワ新製品紹介
超高速・微細加工に威力
ハイブリッドG1チャック

ハイブリッドG1チャックは高精度が要求される超高速・微細加工に威力を発揮する。
〈特長〉
・コレットホルダで総合振れ精度3μm以内を保証=高精度で好評を得ているスーパーG1チャックに、高安定性のインサイドロックナットを組み合わせることで、振れ精度のバラツキを最小とし、標準品でホルダ本体にコレットをセットした状態での総合振れ精度3μmを可能にした。
・コレットホルダの使いやすさ+シュリンクホルダ以上の高精度=コレット方式でシュリンクホルダ以上の振れ精度を実現。また、ツール着脱に加熱装置などの特殊な機器は必要ないため、ツールの着脱時間をシュリンクホルダに比較して大幅に短縮できる。
・80、000min−1までの高速回転に対応=外径部分は、ロックナットとのスキマがなく、ストレートでシンプルな外観。風切り音と切削油の飛散を抑える。ロックナットの質量も小さくすることにより、バランスに影響を与える浮動要因を最少に抑えている。
加工面精度がアップ
BBT30
2面拘束ツーリング

 ビッグプラスシステム(大昭和精機ライセンス商品)を採用したBBT302面拘束ツーリングは、テーパ部とフランジ端面の2面当たりのため、曲げ剛性が高く、高速・高送り加工が可能。また、機械主軸の端面にフランジ端面を当てるため、高速回転時や重切削時にツールホルダの沈み込みがなく、従来のBTシャンク方式に比べZ方向の寸法安定性がアップする。
〈特長〉
・高速回転時のZ寸法変化の防止。
・スピンドル装着時の繰返し精度がアップ=フランジ端面が密着するため、安定した高精度取り付けを実現。
・2面拘束により曲げ剛性がアップ。
・2面拘束により防振効果がアップ=常にテーパと端面が密着しているため、フレッチングが抑えられる。
・高速・高送りで加工能率アップ=高速回転でスピンドルが拡張しても、テーパ部と端面が完全に密着。さらに2面拘束の支持バランスで加工能率がアップする。
・刃具の寿命アップに貢献。
JNCHシリーズ
 好評のCNC円テーブルJNCシリーズに高速タイプが登場した。従来品比2倍(同社比)の高速割出で、切削時間の短縮に大きく貢献する。
〈特長〉
・高速割出(同社比約2倍)=テーブル最高回転数は83・3min−1(JNCH140)。回転時間は0・36秒/90度、0・53秒/180度(JNCH140)。ハイスピードで生産性がアップする。
・精密割出=割出精度は累積30秒以内(JNCH250)。耐久性に優れた特殊合金ウォームホイル採用。
・防水構造=オートパージ(PAT.)を標準装備し、切削液の浸入をブロック。
・JNCシリーズ互換=テーブル上面、センタ高さ、取付寸法が同じ。チャックフランジ、テールストックがそのまま使える。
高剛性のYNCがパワーUP
YNCPシリーズ

 CNC円テーブルで好評のYNCシリーズに強力クランプタイプが登場。エアハイドロユニットを内蔵し、クラス最大のクランプ力を発揮(YNCP250で1050N・m、同社比約1・4倍)。大きなワークや治具に対応する。
〈特長〉
・高剛性軸受構造=テーブル軸を2個の大径軸受でガッチリと支持。荷重に対する変位が小さいため、ジグ、ワークの芯出し作業が容易。
・精密割出=割出精度は累積20秒以内(YNCP250)。耐久性に優れた特殊合金ウォームホイル採用。
・防水構造=オートパージ(PAT.)を標準装備し、切削液の浸入をブロック。
サイクルタイム短縮を担う高速円テーブル

2月のレクは静岡方面へ
「ものづくり」を体験
愛機工青年部 11月度役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は11月17日午後7時より組合事務局にて11月度役員会を開催し、全役員が出席して、組合野球大会の報告をはじめ、レクリエーション、忘年会、講演会などの行事について審議した。
 役員会は森川広報担当幹事(サカイリフテク)の進行で行われ、はじめに近藤野球担当幹事(長村商店)が第69回組合親善野球大会の報告を行った。決勝戦が10月3日午後零時40分より江南市営グランドにおいてBゾーン、Aゾーンの順に行われ、Aゾーンは新栄商會が7連覇、Bゾーンはモリタが22年振りの優勝を果たした。10月23日には名古屋市中区錦の榮太郎・錦本店で反省会が開催され、審判団、福利厚生部の理事、青年部員ら40名が参加した。
 レクリエーションについては、蒲レクリエーション担当幹事(岡谷機販)より、来年2月6日に静岡(浜松)方面での開催を計画中の企画内容が発表された。今回は、従来の福利厚生だけではなく、愛知県中小企業団体中央会青年部の補助事業として「ものづくりを支える機械工具商として実際にものづくりを体験し、今後の活動に生かす」ことを目的に、オルゴールの製作体験をメイン企画として実施する。さらに、浜名湖のうなぎの昼食と銘菓うなぎパイの工場見学、イチゴ狩りと盛りだくさんの内容。参加費は1人6000円(子供は3000円)で、参加者50名を予定している。今後、厚生担当で詳細を打ち合わせし、12月10日前後に案内を発送、年内に締め切る予定。
 忘年会については、遠藤会合担当幹事(理研測範)が参加申し込み状況などを報告した。忘年会は12月4日午後6時30分より名古屋市中区錦の甘太郎・伏見広小路店にて開催の予定で、今のところ35名の参加申し込みがあり、11月27日に締め切るとしている。司会は遠藤幹事と足立氏(朝日)が担当する。また、当初午後7時開催予定としていたが、予約の関係で午後6時30分からの開始に変更されたことも説明された。
 講演会については、渡辺講演会担当幹事(井高)より、青年部はここ2年間、エコをテーマに活動していることから、来年3月13日に、"エコとものづくり"を実現している「理研測範」の工場見学と同社遠藤氏による講演会を柱に、その他の企画も合わせて計画していることが伝えられた。
 その他では、時津総務幹事長(新栄商會)より部員の移動として、カツヤマキカイの田代氏から椎葉照義氏(昭和51年12月6日生まれ)への変更が報告された。また、滝沢副部長(組合理事、松本商店社長)より、青年部の東西交流会が来年2月10日に大阪(OMJC)の担当で行われることが報告され、参加が呼び掛けられた。
 次回の役員会を来年1月21日に開催することを決めて終了した。

KTCものづくり技術館
京セラ本社などを見学
ジュニアー会 工場見学会を開催

 ジュニアー会(幹事長=三井重信氏・三井機工社長)は11月6、7の両日、「平成21年度工場見学会」を開催し、会員10名が参加して「京都機械工具(KTC)」と「京セラ」の本社を見学した。
 当日は午前10時頃、3台の車に分乗して名古屋を出発。途中で昼食をとり、京都府久世郡御山町にあるKTCの本社工場(久御山工場)に午後1時過ぎに到着した。
 KTCの設立50周年を記念して2003年4月にオープンした「ものづくり技術館」で、木村修館長より同社の「互いに誠実でたゆまず前進し、軽くて強くて使いよい工具を創り、社会に貢献しよう」という創業の精神や、「KTCは常にチャレンジ精神を持ち、最高水準の製品とサービスを提供し続け、お客様に満足していただける会社として、社会に貢献する」という経営理念を聞いた。
 同社の工具事業、ハイテック事業、精密鋳造事業、サービス事業、環境事業の5つの事業の概要説明を受け、最後に地球環境にやさしい企業を目指しゼロエミッションへの挑戦をしている環境への取り組みと、企業リスクマネージメント、職場安全衛生管理の徹底といった安全への取り組みについて聞いた後、工場見学に移った。
 工場では、約1000トンの圧力で熱さ1000℃になった特殊鋼材を加工する「熱間鍛造」工程、製品を形や大きさがほぼ同じ大量の石の中に入れてかき混ぜじっくりと磨き上げる工程などを見て回った。
 再びものづくり技術館に戻り、館内を見学。KTCはメーカーとして「環境対応」の観点から、省エネルギー・省資源、廃棄物の削減を経営の重要課題に掲げて取り組んでおり、この建物も屋上を緑化することにより、屋上直下となる3階フロアーの夏場の空調エネルギーを2〜3℃も削減している。また、単なる緑化ではなく、屋上を第4フロアーとして位置づけ、社員が憩う癒しの場所としている。
 館内1階、吹き抜けのショールームには、最高級工具ネプロスをはじめ汎用工具や専用工具など、さまざまな工具約3000アイテムを展示。工具の展示としては国内最大規模を誇っている。
 また、クルマの整備を体験できる研修用ピットや、実際に工具に触れることのできるコーナーなどがあり、参加者の製品を手に取る姿も見られた。
 続いて、京都市伏見区の京セラ本社を訪問し、1階の京セラ美術館と2階にある同社の歴史や製品を紹介したショールームを見学。
 京セラ美術館は、同社が取り組む文化事業の一環として、地域文化の発展を願い1998年10月に開館。主な収蔵品は、乾隆ガラス、ピカソ銅版画347のシリーズ、現代日本画、洋画、彫刻など。
 ショールームでは、京セラが「Create、Change、Grow-さらに成長し続ける創造型企業」をテーマに、今後大きな発展が期待される通信情報、環境保全、生活文化の3つの産業分野に重点的に取り組んでいることなどが紹介され、さまざまな分野で活躍する京セラ製品を興味深く見て学んだ。
 工場見学後は、いったん宿泊先のホテルに入り、午後7時より「たん熊北店」で京料理を堪能した。
 翌日は、有志によるゴルフと観光がそれぞれ行われた。観光は、京都駅近くにある今年修復を終えたばかりの西本願寺御影堂や宇治の平等院などを見学し、秋の京都を満喫した。

平手二郎氏
サンコー商事元社長

 サンコー商事の元社長平手二郎氏が11月1日、かねてより病気療養中のところ薬石効なく逝去された。享年83歳。
 通夜(11月2日午後7時より)、告別式(同3日午後1時より)は、自宅近くの小牧愛昇殿(小牧市西島町28)においてしめやかに執り行われた。サンコー商事の会長職を退任して10年余り経つが、氏の逝去を悼み多くの業界関係者が駆けつけた。
 平手氏は、東海銀行で支店長を歴任し、その手腕を買われ新三工商事(現サンコー商事)に入社。銀行時代「鬼の平手」との異名をとった程の辣腕ぶりを同社でも発揮。仕事には厳しい反面、人柄に優れ、社員思い、顧客思いでもあった。
 社長就任中には日本工作機械販売協会の会長も務めるなど業界の発展に尽力した。

注目は5軸加工機
過去最高の来場者
初冬プロダクティビティショー2009

 森精機製作所(社長=森雅彦氏、本社=名古屋市中村区名駅2―35―16)は11月11日から14日までの4日間、同社伊賀事業所(三重県伊賀市御代)において、最新機械を一堂に展示した「初冬プロダクティビティショー2009」を開催した。
 四日間で全国から七千百十三名が来場し、伊賀事業所でのプロダクティビティショー開催としては、過去最高の来場人数となった。
 森精機によると、来場者からの注目を特に集めたのは、史上最強最速の五軸制御立形マシニングセンタ「NMV3000DCG」「NMV5000DCG」、複雑な形状ワークの完品加工が可能な複合加工機「NT1000」、ギルデマイスター社の五軸制御立形マシニングセンタ「DMU50」、レーザー加工機「LASERTEC40」であった。
 五軸加工機については、幅広いラインナップを強みとする同社製品はユーザー志向に合わせやすく、製造現場において工程の集約化や加工精度の向上が求められていることから、各製品の違いや目的に応じた使い方を質問する来場者が多かった。
 レーザー加工機は、09年10月より日本における製品の販売・サービスを開始した独国ギルデマイスター社のDMG製品の一つで、森精機が今まで出していなかった製品でもあることから、関心を集めた。
 また、参考出品として高精度横型マシニングセンタ「NH10000DCG」も公開された。
 12日には「第6回切削加工ドリームコンテスト」の表彰式が同会場にて行われた。ドリームコンテストは、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目指し毎年開催されている。コンテストの知名度も上昇しており、受賞した会社では、積極的に受賞を営業活動のツールにしているという。名刺にドリームコンテスト受賞名などを入れることにより、取引先や新規開拓先からの反響が大きいからだ。
 企業や大学からの応募数は毎年百を越え、その数は年々増加し、今回は過去最高の153作品が集まった。その中から5部門で合計24作品が受賞した。
 表彰式会場で森社長はドリームコンテスト開催について、「素晴らしい参加者がいて、レベルを高め、10〜20年続けていくことで素晴らしい会になっていくので、不景気の時でも開催している。受賞者の方は、国内の数万社のお客様の中でもスーパー技術集団、日本や世界の宝だと思います。加工屋としては、お客様方プロにはかないません。工作機械屋として、精密に熱変化なく、びびりがなく、頭の中で考えた通りに機械を作りたい。機械についてどんどんフィードバックしていただき、皆様の匠の技についていけるような環境をどんどん提供していきたいと思います」と受賞者を称えた。
 次に景気について、森社長は「過去数年にお客様に納めた機械の稼働率がでておりまして、2008年の10月位迄は平均して80%以上で動いていましたが、11月から09年2月迄下がり続けました。4月からようやく底を脱し、10月で60%以上、一部の地域では70%位になっています。新規の注文をいただくにはまだですが、60から70%になったあたりからそろそろ新しい機械や加工のテストカットを頂くようになっております。やっと世の中全体の在庫調整が終わったのではないかと思っております。月間の生産も在庫調整と合わせて減らしておりましたが、米国や欧州からの需要が改善しつつあり、下期から生産を少し戻しています。それでもまだ厳しいですが、景気は少し戻ってきたという印象です」と底入れしたとの見解を示した。
 機械展示以外にも、最新加工についてのセミナーや工場見学、ドリームコンテスト応募作品全展示などがあった。
 工場見学は、どのような環境やシステムで製品が作られているかという来場者の興味に応えるものであり、クリーンな工場内に設置された見学通路をグループごとに回りながら、在庫一つひとつの管理が徹底された仕組みや、作業員が現場を離れても進捗管理ができるシステムが紹介された。
 次回の初夏プロダクティビティショーは2010年6月に開催を予定している。

第50回防錆技術学校
受講者募集開始

 日本防錆技術協会(会長=沖猛雄氏)は、我が国唯一の防錆技術者養成機関である防錆技術学校の第五十回受講者募集を開始した。同校は一年間の通信教育として毎年実施されているもので経済産業省、国土交通省、文部科学省、中小企業庁の4省庁並びに日本商工会議所が後援をしている。
 教育は、前期に各科共通の共通課程通信学習と共通課程面接学習指導(東京、大阪)、後期には施設防食科、防錆塗装科、防錆塗装科別科、めっき科、防錆包装科の5つの専門別専攻科の通信学習と面接講義(2日間)により実施される。
 通信学習は、同校のために特別に執筆、編さんされた教科書を自習し、与えられた試験問題を解くことにより、専門知識がしらずしらずに身に付き、更に担当講師による添削と分かり易い採点所見で確実なものとなる。
 通信教育では充分指導できない部分や最新技術について、延べ50名の講師によるスクーリング形式の面接講義が開催され、最新の技術やデータを用いた懇切な講義と活発な質疑応答が行われている。直接講師とふれあう機会が少ない通信教育では講師と受講者相互の人間関係も構築される有意義なものである。また、開講初期に実施される面接学習指導は、実務に追われ学習から遠ざかっていた方にはうれしいシステムである。
 通信教育の成績と面接講義時に実施される筆記試験、並びに認定論文を総合判定して一定の基準を満たした受講者に「防錆管理士」の資格認定が行われる。防錆管理士は既に一万2.000名以上が国内外で活躍しており、防錆技術学校を修業した後も全国組織の防錆管理士会を通じて最新の技術情報が絶えず入手できる体制が整備されている。国中で産業設備の耐久性や安全の再確認が進められている時、求められる教育であろう。
 受講費用は19万9.000円。問い合わせは防錆技術学校事務局(東京都港区芝公園3―5―八、電話03―3434―0451)まで、詳細案内書・願書を無料で郵送してくれる。

荒尾先生セミナーも実施
下期方針発表会開催
中部みらい会 会員等80余名出席

 中部みらい会(橋本総業と販売店、メーカーの集い)では、11月9日午後3時30分より名古屋市東区葵の"メルパルク名古屋"を会場に「平成21年度下期方針発表会」を開催した。
 発表会には中部みらい会の会員、賛助会員ら80余名が出席した。
 望月名古屋支店長の司会開会の辞に次いで、正会員を代表してイトウの伊藤社長が挨拶に臨み、「会の運営が変更され、みんなの会という趣旨で更により良い会に変わりつつあります。景況につきましては、中国が少しよくなって、自動車産業も回復しつつあるといわれていますが、私共にはさほど恩恵がなく、引き続き厳しい状況が続くと思います。民主党はコンクリートから人へを謳っており、その点でも私共業界は非常に厳しいものがあります。税金の配分を産業サイドから消費サイドに変更する。また、子供手当て支給もある意味では景気浮揚に繋がると思いますが、景気が良くなるには少し時間が掛かります。もう少し自助努力で頑張りなさいとのメッセージとして真摯に受け止めてやっていきたいと思います」と結んだ。
 次いで、賛助会員を代表してTOTO販売推進部長の岡村氏、橋本総業鈴木専務、取締役中部グループ長の宇佐見氏より、下期営業本部方針の概要、中部みらい会活動計画が発表され、引き続いて各分野別代表メーカーの方針発表のあと、住まい造りプロデューサーの荒尾博氏を講師に「民主党政権誕生で変わる業界地図と法規制」について研修した。
 下期の営業本部方針は、「環境」「設備商品」の流通とサービスを通じて快適な暮らしを提供することをミッションに、「品質」「価格」「サービス」の向上を目指した「お客様第一主義」を基本理念に、「正直・親切・熱心・感謝」の気持ちを尊重した「ベストパートナー」を目指す。
 中部みらい会の活動計画としては、ゴルフ会、商品研修会、賀詞交歓会、商談会、県別商品研修会などを実施する。
 各分野別代表メーカー発表では、管材分野で積水化学工業、住設分野でTOTO、空調分野でダイキン空調東海の3社よりそれぞれの方針発表があった。
 引き続いて、「民主党政権誕生で変わる業界地図と法規制」について荒尾博講師より解説してもらった。
 建築基準法改正での新築大幅減、更に追い打ちをかけるようなアメリカ発の世界的金融危機で、建築不動産産業は正に負のスパイラルに陥り、未だに回復するどころか、昨年以上に建築全体は悪化(新設住宅着工数は約75万戸と予測)している。
 そのような中、政権交代が実現、民主党は問題の建築基準法の見直し、公共事業見直し等を打ち出している。それらを含めてこれからどうなるのか? に焦点を絞って、独自で収集した情報を基に、法規制とその裏に隠れたポイントについて詳細に解説した。

総受注額は
前年同月比 部42.5%減の469億円
前月比では2ヵ月連続の増加
日本工作機械工業会 10月の工作機械受注実績

 日本工作機械工業会がまとめた2009年10月の工作機械受注実績調査報告(確報)によると、10月の受注額は前年同月比42・5%減の469億円で17カ月連続のマイナスとなった。昨年10月は大幅に受注が減少し始めた時期で、前月9月の前年同月比62・1%減より減少幅が縮小した。受注額は、スポット受注を中心に前月に比べ約38億円増加し8・9%増と2カ月連続のプラスとなったものの、未だ顕著な回復基調を示しているとは言えず、同会では今後もこの増加傾向が続くか注目している。
 内外需別にみると、内需は、前年同月比56・8%減の157億円となり、21カ月連続のマイナス。前月比でも、前月9月が季節要因により増加を示した反動で、19・5%減と2カ月ぶりのマイナスとなった。
 内需の業種別受注額は一般機械が64億円(前年同月比60・9%減・19カ月連続マイナス、前月比32・8%減・2カ月ぶりマイナス)、自動車は36億円(同58・5%減・16カ月連続マイナス、同1・2%減・2カ月ぶりマイナス)、電気・精密が24億円(同35・9%減・13カ月連続マイナス、同26・3%増・3カ月ぶりプラス)となり、主要業種の前月比は電気・精密のみ増加を示した。その他の業種でも、官公需・学校が前月比、前年同月比ともに大幅な伸びを示しているが、それ以外のすべての業種でマイナスとなっている。
 一方の外需は、前年同月比30・8%減の312億円となり、17カ月連続のマイナスとなったが、前年同月比は昨年10月が減少を示し始めたこともあり、35・4ポイントの改善を示した。前月比ではスポット受注があり、32・5%増と2カ月連続のプラスとなり、引き続き顕著な伸びを示している。
 国・地域別の受注額の推移をみると、主要3極はすべて前月比プラスを示し、とりわけアジアが引き続き顕著な伸びを示している。受注額は、アジアが188億円(前年同月比20・1%増・15カ月ぶりプラス、前月比29・4%増・3カ月連続プラス)となり、中国、インドでのスポット受注などを中心に、アジア地域では引き続き増加基調を維持している。欧州は50億円(同61・5%減・16カ月連続マイナス、同23・0%増・2カ月連続プラス)。航空機・エネルギー関連でスポット受注が見られ前月比プラスとなったが、欧州は依然低調に推移している。北米は68億円(同54・5%減・17カ月連続マイナス、同58・5%増・3カ月連続プラス)で、アメリカでは、自動車、航空機、医療などで比較的堅調に推移したことなどから前月比プラスを示し、前年同月比でもマイナス幅が縮小した。
 1―10月の受注累計額は、前年同期比74・9%減の3042億円で、1―9月に比べマイナス幅が2・3ポイント改善した。このうち内需は同75・9%減の1267億円、外需は同74・1%減の1775億円となり、いずれも1―9月に比べマイナス幅が改善を示した。

第8回ボウリング大会
服部将康氏(服部)が優勝
名古屋伝動機商組合 90名が参加し盛況

 名古屋伝動機商組合(理事長=笠井善元氏・笠井社長)は11月13日午後7時より、名古屋市中区新栄のブランズウィックスポルトにて「第8回組合ボウリング大会」を開催、組合員とその従業員ら90名(14社)が参加し、親睦を図った。
 長村理事(長村商店社長)から大会ルールについての説明がなされた後、笠井理事長(笠井社長)による始球式で大会がスタート。各レーンで次々に歓声が上がり男女ともに白熱した競り合いが繰り広げられた。
 ボウリング終了後は、パーティ会場に移動し、イタリア料理を堪能しながら交流を深めた。成績発表と賞品の授与が行われると、参加者から拍手が沸き起こり、1番の盛り上がりを見せた。今回も豪華賞品が多数用意されており、受賞者をはじめ参加者も笑顔で賞品を受け取っていた。
 【ボウリング大会結果】(2ゲームトータル・敬称略)
 ▽総合の部
・優勝=服部将康(服部)404ピン
・2位=広瀬秀一(ダイドー)342ピン
・3位=志水正之輔(服部)341ピン
 ▽女子の部
・優勝=今村友栄(ダイドー)326ピン
・2位=服部久代(服部)320ピン
・3位=杉本博美(ダイドー)319ピン
 ▽H・G賞
服部将康(服部)235ピン

2009年12月13日(日) 2367号
1月14日に60周年式典と新年会
中部ブロック会議は2月19日に
愛機工 12月定例理事会を開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長) の12月定例理事会が12月1日午後4時より名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開催され、理事30名が出席して、日本政策金融公庫の「セイフティーネット融資制度」の説明を聞いた後、メカトロテックジャパン(MECT)2009の結果報告承認や、60周年記念事業など各事業について審議した。また、全機工連の中部ブロック会議(三重組合担当)が来年2月19日に名古屋駅前の名古屋逓信会館で開催されることも報告された。
 理事会は定刻より志知総務部長(志知社長)の司会進行で始まり、冒頭「セイフティーネット融資制度」について日本政策金融公庫名古屋支店国民生活事業の脇田由紀子ビジネスサポートプラザ所長から説明を受けた。
 続いて、野田理事長が「今年は本当に大変な1年でした。リーマンショックに続いてのトヨタショック、最近ではドバイショックと、大変なことが次から次へとこれでもかというように続いております。我々の業界も厳しい状況になっております。そのような中、理事会で情報交換をして、活路を開くことができればと思っております。また、ここでの話を組合員の皆さんに提供して行くことが理事会の役目の1つと感じております。本日は色々と議題もございますが、皆さんのお知恵をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 議事に移り、第1号議案の会員増強活動の件は、事務局より組合員2社の退会申請が報告され、これを承認した。
 第2号議案のMECT09展については、伊藤実行委員長(副理事長、春日鋼機社長)より結果報告が行われた。開催規模は出展者数349社・団体、1178小間(前回377社、1953小間)、入場者数は約9万1000人(前回9万4000人)。組合実績は69社、236小間となった。今展では、大変厳しい景況を背景に出展辞退やキャンセルが相次ぎ出展規模が大幅縮小となったが、来場者においては目標の9万人を達成した。
 11月13日に見本市委員会、ニュースダイジェスト社を交えてMECT懇談会(報告会)を開催し、出展者から様々な意見が提言された。参加者からは、小間の配置、動員、来場者の反応など概ね高い評価を得た。特に出展小間の減少により通路など空間スペースが広がったため来場者が余裕を持って見学できたことが幸いし、出展者から好評を得た。しかし一方では、会場内の動線(来場者の流れ)の工夫や駐車場と高速道路出口の渋滞緩和などが、これまで同様に指摘された。
 第3号議案の環境商品セミナー報告は、林経営対策部長(広島商事社長)より行われた。第2期環境商品セミナーが5日間(10月2日、9日、28日、29日、11月5日)青少年会館で開催された。受講者254名(1期・2期累計503名)。セミナーは「環境を課題とした新規販売商品の開拓」と「助成金への対応」の2つの趣旨で行われたが、今回は初の試みで、広く講師を募集したため講師の申し込みも多く、時間的な余裕も無いため内容は講師一任で、それぞれのつき合わせができなかったことは課題の1つであり、助成金と両立させたことも無理があったのではないかと反省点が挙げられた。
 【今後の開催について】これまで9日間にわたり環境セミナーを開催してきたが、1部で今後も継続して実施を求める意見、問い合わせがあり、経営対策部会において年度内および次年度の方針を検討した。その結果、継続して実施する方向で合意したが、今後の理事会にて各理事の意見をまとめ判断する。開催内容として営業・業務社員のレベルアップを目的にした主要取扱商品(賛助会員)の実施が提言された。
 第4号議案の教育事業(ツール・エンジニア・スクール)については、引き続き林経営対策部長が報告。11月20日〜22日に岐阜ポリテクセンターで20名が受講して行われた。同スクールも今回が6年目(延べ11回目)となり、終了後のアンケート調査では概ね座学、実習ともに好評を得た。次年度も継続して実施する旨意見をまとめ、今後の理事会にて審議する。
 第5号議案の60周年事業については、水谷委員長(副理事長、ミズタニ機販社長)より準備状況が報告された。11月17日に実行委員会を開き、記念誌の掲載内容はじめ、記念式典、広告募集状況について検討した。記念誌掲載内容は@挨拶(理事長、全機工連、愛知県、名古屋市、中央会)A組合および業界の歴史、動向B座談会「語り部に聞く」「若手経営者の将来像」C投稿記事D過去の実施事業紹介E名古屋の景観F組合員名簿G広告等を予定している。
 記念式典については、愛知県、名古屋市はじめ組合相談役、関係団体(岐阜・浜松・三重組合含む)に臨席願いを送付した。当日の式典進行は中北支部に依頼する。広告申し込み状況は、11月末日現在で約130万円。記念誌のページ数については、次回委員会にて概算し見積もりを依頼する。次回委員会は12月15日(火)午後1時30分より組合事務局にて。
 第6号議案のパネルディスカッション中止の件は、野田理事長より、組合設立60周年事業として新年賀詞交歓会に併催するパネルディスカッションについて、当初予定していたパネラーの調整が付かず再選任も難航したため、理事長はじめ関係者で協議した結果、止むを得ず中止を決定したことが報告された。
 第7号議案の60周年記念式典および組合新年賀詞交歓会については、担当する中北支部の森田支部長(モリタ社長)より開催概要が説明された。開催日時は平成22年1月14日(木)@記念式典・午後6時〜同30分A賀詞交歓会・午後6時30分〜同8時30分、会場はホテルグランコート名古屋の7階「ザ・グランコート」。11月末日現在で参加申し込みは188名。当日の司会進行は幡野氏(朝日社長)が務め、式典〜賀詞交歓会と引き続き開催する予定。
 第8号議案の中部ブロック会議開催要項(予定)については、中部ブロック長の伊藤副理事長より説明された。中部ブロック会議は三重組合が担当して、来年2月19日(金)に名古屋逓信会館で行われる。当日のスケジュールは@ブロック会議・午後4時〜同50分A講演会・午後5時〜同6時20分B懇親会・午後6時30分〜同8時。
 第9号議案の部会報告は次の通り。
 【総務部】理事会等組合運営および組合員増強活動。【情報部】60周年事業の企画準備および組合報の発行。10月景況調査集計。【経営対策部】09年年末賞与集計報告。セミナーの企画検討。【事業部】共済保険については、生命保険、傷害保険、経営者保険を継続して勧誘に努める。燃料油取次事業については、ガソリンの値下がり傾向にあるが継続して拡販に努める。【青年部】行事予定は忘年会を12月4日(金)に開催する他、来年2月6日(土)に日帰りバスツアー、同3月に他産業視察を計画している。「愛エコ青年部」においては、エコキャップ活動に継続して取り組んでおり11月10日、第3回目の納品を行った。今回は1万560個(累計3万4200個、85s、ワクチン43人分)。【厚生部】野球大会の反省会を10月23日、審判員および青年部合同で榮太郎にて開催した。出席29名。野球大会については、次回大会(第70回)案内を来年2月理事会承認後に発送し、キャプテン会議を3月19日(予定)に開催する。
 第10号議案・訃報。
 金馬商工(中北支部)社長の津田明英氏が10月17日急逝された。通夜式が10月19日、告別式が翌20日に営まれた。▽安藤(東支部)専務の安藤晶啓氏(組合理事)が10月23日急逝された。告別式は10月25日に近親者で執り行われた。▽知多機工(熱田支部)創業者(相談役)の荻野辰男氏が11月21日逝去された。通夜式が11月24日、告別式が翌25日に営まれた。
 第11号議案のその他の件では、事務局より全機工連の動向が伝えられた。東京組合理事長および全機工連会長を務めた成田理事長の辞任に伴い、東京組合理事長に斉藤保男前副理事長(斉藤機工)が就任した。全機工連会長については、相談役・副会長会議で大阪組合の田中康造理事長(喜一工具)を推薦することになり、全機工連書面理事会で承認を諮る。
 次回理事会は来年2月2日(火)午後4時から東京第一ホテル錦で開催。理事会終了後に懇親会も行われる。
 事務局年末年始休業は12月29日(火)から1月4日(月)まで。


総受注高は前年同月比30.7%減
外需が鉱山機械等5機種で増加
日本産業機械工業会 9月の産業機械受注状況

 日本産業機械工業会がまとめた平成21年9月の産業機械受注状況によると、9月の総受注高は前年同月比30.7%減の4511億5500万円で、このうち内需が同31.6%減の2670億9100万円、外需は同29.3%減の1840億6400万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比41.8%減、非製造業向けは同37.3%減、官公需向けは同0.9%減、代理店向けは同20.1%減であった。
 内需で増加した機種はなく、ボイラ・原動機(前年同月比34.9%減)、鉱山機械(同51.5%減)、化学機械(同34.2%減)、タンク(同22.5%減)、プラスチック加工機械(同65.5%減)、ポンプ(同5.3%減)、圧縮機(同37.1%減)、送風機(同7.3%減)、運搬機械(同35.7%減)、変速機(同50.6%減)、金属加工機械(同13.2%減)、その他機械(同23.0%減)の12機種すべてが減少した。
 一方の外需は、プラントが3件で前年同月比39.5%減の313億8500万円となった。
 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比3336.8%増)【約34倍】、化学機械(同2.3%増)、圧縮機(同2.8%増)、送風機(同3.9%増)、その他機械(同11.9%増)の5機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同46.8%減)、タンク(同82.5%減)、プラスチック加工機械(同9.9%減)、ポンプ(同22.0%減)、運搬機械(同43.4%減)、変速機(同51.5%減)、金属加工機械(同90.8%減)の7機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機が電力、外需の減少により前年同月比40.1%減、化学機械(冷凍機械を含む)も化学、石油・石炭、一般機械、精密機械、電力、運輸、その他非製造業、代理店の減少により同20.6%減となったが、鉱山機械は外需の増加により同167.6%増となった。
 タンク、ポンプ、金属加工機械は外需の減少によりいずれも同63.4%、同10.3%、同76.5%の減少。プラスチック加工機械が化学、情報通信機械、その他製造業、外需の減少により同29.0%減、圧縮機は化学、一般機械、代理店の減少により同15.7%減、送風機も石油・石炭、鉄鋼の減少により同5.6%減となった。
 運搬機械は鉄鋼、自動車、運輸、外需、代理店の減少により同38.2%減、変速機も窯業土石、一般機械、その他輸送機械、外需の減少により同50.8%減少した。

平成21年度上半期の 
産業機械受注状況

同会のまとめによると、平成21年度上半期(4〜9月)の産業機械受注総額は、前年同期比36.5%減の2兆624億円となり、年度上半期としては5期ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を下回った。
 内需は、同21.8%減の1兆4434億円となり、年度上半期としては7期ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を下回った。また外需は、同55.8%減の6189億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては4期連続で前年同期を下回った。
 需要部門別にみると内需では、製造業が、非鉄金属向けを除くすべてが減少したことから、同47.5%減の4484億円となり、年度上半期としては7期ぶり、年度半期としては2期連続で前年同期を下回った。非製造業は、鉱業、建設、運輸、その他非製造業向けが減少したものの、電力向けが増加したことから、同11.6%増の6343億円となり、年度上半期としては4期連続、年度半期としては2期ぶりで前年同期を上回った。官公需は、国家公務、地方公務、その他官公需が減少し、同8.4%減の2385億円となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては3期連続で前年同期を下回った。代理店は、同25.5%減の1222億となり、年度上半期としては2期連続、年度半期としては4期連続で前年同期を下回った。
 なお、内需で前年同期に比べ増加した機種は、ボイラ・原動機(17.6%増)の1機種のみ。減少した機種は、鉱山機械(55.1%減)、化学機械(冷凍含む)(23.4%減)、タンク(1.0%減)、プラスチック加工機械(67.3%減)、ポンプ(9.6%減)、圧縮機(42.9%減)、送風機(0.6%減)、運搬機械(42.4%減)、変速機(47.3%減)、金属加工機械(90.1%減)、その他機械(24.1%減)の11機種である。
 一方の外需は、主力のアジアをはじめとする中東、ヨーロッパ、北アメリカ等のほとんどの地域で半減したことから、同55.8%減の6189億円となった。
 外需で前年同期に比べ増加した機種はなく、ボイラ・原動機(65.2%減)、鉱山機械(35.8%減)、化学機械(冷凍含む)(42.8%減)、タンク(87.8%減)、プラスチック加工機械(41.8%減)、ポンプ(53.5%減)、圧縮機(30.7%減)、送風機(43.9%減)、運搬機械(66.6%減)、変速機(54.4%減)、金属加工機械(90.1%減)、その他機械(47.7%減)の12機種すべてが減少した。

最大35%の省スペースを実現
「薄型折りたたみコンテナ」
トラスコ中山 従来品をリニューアル
機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、使わない時に折りたたんで収納できる「薄型折りたたみコンテナ」シリーズの販売を開始した。
 あらゆる作業現場や物流シーンで好評を得ている、従来のプライベート・ブランド商品「折りたたみコンテナ」より折りたたみ時の高さが最大で35%低くなり、さらなる省スペースを実現。輸送運賃や保管スペースを大幅に削減できる。また、フタ付タイプはスライドロック機構付で、安心して輸送できる。
 カラーバリエーションは全11色。その中には今年7月に発売した、中が透けて見える"スケルコン"タイプも展開している。
 同製品はデザイン性と機能性を追求した「TFD(トータルファクトリーデザイン)シリーズ」の1つで、工場空間のイメージを一新させることをコンセプトとしたプロツールである。
 メーカー希望小売価格は、容量52.7Lのフタなしタイプ(外形寸法530×366×325o、折りたたみ高さ60o、質量1.86s)が1500円(税別)。薄型折りたたみコンテナシリーズ合計で年間50万個を販売目標としている。

Mastercam X4の
アップデート版「MU1」
ゼネテック 安定性と使い勝手が向上

 ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社=東京都新宿区)は、今年8月にリリースした3次元CAD/CAMシステム「Mastercam X4」のアップデート版となる「Mastercam X4 MU1」を先月リリースした。
 Mastercamは、およそ年1回行われるメジャーバージョンアップに加え、メンテナンスアップデート(MU)と呼ばれるマイナーバージョンアップを定期的に行うことで常に進化を続けている。マイナーバージョンアップ版の一般的な位置づけは、メジャーバージョンアップ版における修正プログラムの提供がメインとなるが、Mastercamでは単なる修正プログラムの提供に止まらず、全世界のユーザーから寄せられたリクエストを中心に、Mastercamをより快適に操作するための機能強化が図られている。
 なお、製品は新規購入のユーザーおよび同社メンテナンス契約ユーザーに向けて順次提供していく。
 「Mastercam X4 MU1」の主な強化ポイントは次の通り。
◆High Speedツールパス(HST)用「荒取り追い込みツールパス」の強化
 3次元高速加工用ツールパス「High Speedツールパス(HST)」の1機能である「荒取り追い込みツールパス(前工程で取り残した部分を集中して加工するツールパス)」に、ワークの外側から内側に向かって加工する切削動作が新たに追加された。これにより追い込み加工時にもダウンカット一定によるツールパスの生成が可能となり、工具負荷が大幅に軽減される。
 また、追い込みの対象となる前工程の選択方法に複数のパターンが追加されるなど、ツールパスの計算方法にも強化が行われている。
◆「チェイン」機能の強化
 ツールパス作成時に加工対象や加工領域を選択する「チェイン」機能で、選択箇所の一括キャンセルが可能になった。従来まで、複数選択した箇所を1度に解除する際はダイアログボックスを一旦閉じる必要があり、作業の手戻りを余儀なくされるケースが発生していたが、今回の機能強化により複数形状の再選択時における手戻りを大幅に削減する。
◆オリジナルオプション「2D Drill Express」の機能強化
 同社オリジナルのMastercamオプション「2D Drill Express」にも機能強化が図られた。設定画面のリニューアルによる視認性の向上に加え、穴形状の直径値やZ値(深さ)の情報を図形から直接パラメータ側へ反映できるようになり、作業時間の大幅な短縮が可能となった。そのほかにも複数工程の同時編集機能や、新規に作成したドリル加工パターンをワンクリックでライブラリへ追加登録できるなどの機能強化が行われている。
【Mastercamについて】
 Mastercamは、1984年に米国CNC Software社によって開発された3次元CAD/CAMシステム。柔軟性に富んだCAD機能、そして幅広い加工に対応する強力なCAM機能が多くのユーザーに支持され、全世界で14万7000シート以上のインストール実績を持つ世界シェアナンバーワンのCAD/CAMシステムと位置づけられている(米国の調査会社CIMdata社調べによる)。主な製品価格はMill(マシニング用CAM)が120万円より、Lathe(旋盤用CAM)、Wire(ワイヤEDM用CAM)がそれぞれ98万円より。

細江岐阜市長を招き
今後の岐阜市政について聞く
岐 阜工友会 11月例会を開催

岐阜工友会(会長=松尾啓輔氏・松尾商会社長)は、11月18日午後6時より岐阜市柳ケ瀬通のホテルグランヴェール岐山において、会員9名が出席し11月の例会を開催した。
 冒頭、松尾会長は挨拶で、例会への出席と日頃の会運営に対する協力に謝意を表した。
 今回は、特別ゲストである細江岐阜市長より、政府が政権交代をし何かと混迷している中での、地方行政、特に岐阜市政とその今後について市長の考えを聞いた。
 また、会員でもある近藤岐阜市会議員からは
、最近の市議の動きをはじめ多岐にわたって話を聞くことができた。
 懇親会では互いに情報を交換し合うなど和やかなムードで親睦を深め、午後8時過ぎにお開きとした。

工場・作業現場のプロツール総合カタログ
オレンジブック2010発刊
トラスコ中山13万7000アイテムに掲載拡大

機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、商品総合カタログ「ものづくり大辞典 オレンジブック2010」を発刊した。
 2010年版のカタログは、製造現場のユーザーにとって「使いやすく」「選びやすく」「買いやすい」カタログを実現。また、「すぐ欲しい」のニーズにも応えるため、全掲載アイテム13万7000アイテム中、その89%の12万2000アイテムは、同社が在庫として保有する、即納可能商品となっている。
〈オレンジブック2010概要〉
▽発行部数=約30万部/年
▽ページ数=約6000ページ(工具編、消耗品・設備編+イチオシカタログ)
▽掲載アイテム=13万7000アイテム
▽掲載メーカー=1051社
▽新規メーカー=38社
〈特長〉
 「選びやすく、使いやすい」
・「オレンジブック.com」や「オレンジブック携帯サイト」など、インターネットサイトと併用して使うことで、より利便性がアップする。
・例年とほぼ同じ頁に掲載し、「いつもの場所に、あの商品」といった安心感を実現した。
・背表紙の糊素材にポリウレタンを使用し、環境にやさしく、強度も向上、開きやすくなった。
・商品の仕様を一覧で比較できるインデックスを、1部のカテゴリに設置した。
 「買いやすい」
・掲載アイテム、メーカーが増えた。(2009年掲載12万4000アイテム)
・組立が必要なアイテムの6カテゴリでは、それにかかる費用や時間を表示している。
・電動工具などの修理依頼や、測定工具など校正依頼の多いアイテムには、修理や校正の定価を表示している。

生産キャパが2倍以上
製品・技術の発信基地に
サンドビック 瀬峰工場増築完成披露

 サンドビックの超硬チップの世界生産を支えるサンドビックツーリングサプライジャパン(宮城県栗原市瀬峰新田沢24)の第2期増築工事がこのほど完了し、11月18日に地元関係者、販売店などを招き新工場披露と落成式が行われた。
 完成した新工場は、建築面積が5605平方b、延べ床面積は1万282平方b。本体は強化トラスト梁を採用した耐震構造、工場内の機能性やレイアウトを考慮し日本では珍しい地下の機械室(約3500平方b)を設置、また品質管理や外部への騒音などを配慮した高気密性の構造とした。
 瀬峰工場は1976年にサンドビックグループの切削工具事業の国内製造工場として設立、外資系では日本初のスローアウェイ超硬チップの生産工場として、その品質の高さからグループ内でも高い評価を得ていた。
 しかし日本国内で生産することの高コスト体質などにより、一時は中国工場への生産移管が決定したが、現サンドビック社長の藤井裕幸氏が事業部長に就任した後、大胆な工場改革に着手、従業員の意識改革からスタートし、JIT方式を超硬チップの生産に導入、瀬峰工場流JIT方式による生産改善を成功させた。
 リードタイムでは、当初の21日から現在は7日に大幅短縮、またコスト低減でも2004年には30%の削減を達成するなど、グループ内でトップの生産性、品質を確保、スウェーデンのジモ工場、米国のウェストミンスター工場とともにサンドビックグループの世界3大工場の1つに認定されるに至り、さらに大幅な生産拡大に向けた設備計画も決定するなど、名実ともに世界最高レベルの工場を目指している。
 18日に行われた落成式では最初に本社副社長のルネ・カールソン氏が「新工場の完成により、超硬切削工具の生産能力は倍増。全世界に12あるインサート工場の中でも瀬峰工場は高付加価値、高品質、納期でベストの工場。顧客の市場拡大のパートナーとして、今後も継続的に成長していく。ここまで来られたのは関係者のお陰、感謝する」と挨拶。
 次いで藤井社長が「9年前この工場は存続の危機に陥った。しかし再生へのチャレンジ、改革を続け、今日に至った。再生ができたのは全社員が全ての構造改革を極めたから。新工場完成により2倍以上の生産キャパを持つ拠点となる。"フロム セミネ トゥー ザワールド"の心で製品、技術の発信基地となってほしい」と謝辞を述べた。
 来賓を代表し村井宮城県知事、佐藤栗原市長、ステファン・ノレーン スウェーデン大使が、「世界トップの超硬工具メーカーサンドビックの主力工場が立ち上がったことは、県の産業振興、雇用にも貢献」、「皆さんの苦労と努力が今日の成功につながった。他の企業にも良い影響を与える」、「今回の投資は世界での競争力の強化、成長につながる」と挨拶。その後テープカットを行い、新工場の完成を祝った。
 工場見学後に行われたパーティーでは、山善の吉居社長が「世界3大工場の1つの位置づけだが、今後の我々の販売努力次第でナンバーワンの工場にもなる。三位一体でハッピーとなるようお互い頑張っていきたい」と挨拶、鏡開きでサンドビックと関係者の一層の発展を祈念した。

MECT出展の最新製品集め
高能率・高品位加工を提案
三井機工 本社特設会場で展示会

機械工具の総合商社、三井機工(社長=三井重信氏、本社=愛知県岡崎市戸崎町牛転14―40)は11月13日(午後1時〜同8時)と14日(午前9時〜午後4時)の2日間、本社1階ショールームの特設会場において、切削工具、ツーリング、測定機器の新製品展示会「メカトロテックジャパン2009フォロー展」を開催した。
 この展示会は、今年10月にポートメッセなごやにて開催されたメカトロテックジャパン(MECT)2009で各メーカーが発表した新製品の中から、高付加価値、高能率加工、高品位加工にテーマを絞り込んで、各種工具、ツーリング、測定機器、工作機械周辺機器などを多数展示。期間中、約250名が来場し賑わいをみせた。
 また、生産性向上につながる各種セミナーも、メーカーの協力を得て2日間で6回実施され、来場者の関心を集めていた。
【出展メーカー】
・イスカルジャパン=独創的先進工具の展示、新製品切削工具(ヘリドゥ、ヘリドゥアップフィード、スモウミル、ヘリタング、タングプランジ、スモウカム、へリターンL/D、ペンタカット、ミンカット等)
・オーエスジー=環境にやさしい高能率穴ネジ加工
・京セラ=生産性向上に寄与する最新切削工具(DRX、DRC、ダイナミックバー、MEGACOAT、ソリッドエンドミル等)
・住友電工ハードメタル=AC800Pシリーズ等、強力な新製品多数を展示
・日立ツール=高能率加工エンドミル、エポックミル及び高能率コーティング工具
・不二越=穴加工をスルーで受け持つための、初工程(スターティングドリル)、仕上(アクア3フルート)をテストピースを用いて展示
・ムラキ=アルブレヒト社(ドイツ)のAPCパワーミーリングチャック、航空機産業向けに特化したエンドミル等の工具メーカー・テクニカット社(イギリス)のチタン、ニッケル系、アルミ合金用超硬エンドミル、深穴加工用ドリルの専門メーカー・ボーテック社(ドイツ)のガンドリル、BTA(ボーリングヘッド)
・TESA=測定の省力化・高速化を実現する電子式ハイトゲージのマイクロハイト、TESASCA、6軸アーム式3次元測定機のマルチゲージ
・ミツトヨ=表面粗系SJ―500、多関節ポータブル3次元計測システムSA2―41―8
・大昭和精機=高速・高精度加工を実現するツーリングの紹介
・日研工作所=メジャードリームホルダー、メジャードリームプロエンドミル、リーマー等
・北川鉄工所=強力クランプ機構のNC円テーブル
・近藤製作所=工場の見える化、LED照明(パネル)、異品センサー、情報キャッチャー
・ユキワ精工=NC円テーブルJNCH140―AC4/10、ツーリングBT30タイプ主体、キーレス・ドリルチャック

主要約70社 輸出契約高は
前年同月比30.3%減
アジア向けが41.3%を占める
日本産業機械工業会 9月の産業機械輸出
日本産業機械工業会がまとめた平成21年9月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の9月の輸出契約高は前年同月比30.3%減の1740億8500万円となった。
 このうちプラントは3件で313億8500万円。アジア、アフリカ、オセアニア、ロシア・東欧の減少により同39.5%減となった。
 単体は、同27.9%減の1427億円。機種別にみると、ボイラ・原動機がアジア、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同35.9%減となった一方、鉱山機械はアジアの増加により同5383.3%増、化学機械も北アメリカ、オセアニアの増加により同24.6%増加した。
 また、プラスチック加工機械と変速機がヨーロッパ、北アメリカの減少により同12.4%、同50.7%それぞれ減少し、風水力機械も中東、ヨーロッパ、南アメリカの減少により同2.9%減となった。運搬機械はアフリカを除くすべての地域が減少し同43.4%減、金属加工機械は南アメリカの大幅な減少により同92.9%減、冷凍機械もアジア、ヨーロッパの減少により同52.4%減少した。
 地域別構成比は、アジア41.3%、中東18.2%、オセアニア16.9%、南アメリカ9.0%、北アメリカ7.1%、ロシア.東欧3.2%となっている。

平成21年度上半期
産業機械輸出契約状況

同会のまとめによると、平成21年度上半期(4〜9月)の主要約70社の産業機械輸出は、主力のアジアを始めとする中東、ヨーロッパ、北アメリカ等のほとんどの地域で半減したことから、前年同期比55.8%減の5853億円となった。
 単体機械はアジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同51.6%減の5539億円、プラントは北アメリカを除くすべての地域で減少し同82.4%減の313億円となった。
 単体機械を機種別にみると、ボイラ・原動機がアジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカの減少により同62.3%減、鉱山機械はアジア、北アメリカ、アフリカの減少により同34.2%減、化学機械も中東の大幅な減少により同39.3%減となった。プラスチック加工機械は中東を除くすべての地域が減少し同42.7%減、風水力機械がアジア中東の減少により同27.1%減、変速機もロシア・東欧を除くすべての地域が減少し同54.2%減少した。運搬機械、金属加工機械、冷凍機械はすべての地域が減少しそれぞれ同67.5%、同77.9%、同54.4%減となった。
 プラントについては、発電プラント、化学・石化プラント、製鉄非鉄プラント、その他プラントのすべてが減少した。

秋の伊勢路を満喫
岐阜商工同好会 親睦旅行会を開催

岐阜商工同好会(会長=竹中孝之輔氏・西濃機工会長)は、11月6、7の1泊2日の日程で、恒例の親睦旅行会を開催した。今回は会員8名が参加し、「秋の伊勢路」を訪ねた。
 一行は、6日の午後1時30分にJR岐阜駅に集合しJRで名古屋まで行き、そこから近鉄特急に乗り換えて一路鳥羽へ。
 日没近くの午後4時半ごろ鳥羽駅に到着し、鳥羽の有名観光旅館「戸田家」の嬉春亭に宿泊。鳥羽湾が一望できる小高い山にある旅館で新鮮な海の幸を味わい、10数個の温泉施設がある同旅館の名物「温泉村」で旅と日頃の仕事の疲れを癒した。
 翌日は、日本最大級の水族館「鳥羽水族館」でジュゴンやラッコなどの海中の生物やアシカのショーを鑑賞、続いて真珠養殖の創成期に活躍した御木本幸吉や、真珠養殖、真珠の装飾品のできるまでを紹介した「ミキモト真珠島」を見学した。2日間とも好天に恵まれ、参加者は親睦を深めながら秋の楽しい思い出を作り、午後4時過ぎに全員無事に岐阜駅に帰着した。

3次元レーザー加工機に注目
2009中日本ソリューション展
三菱電機産業メカトロニクス 11月19・20日に開催

三菱電機(社長=下村節宏氏、本社=東京都千代田区丸の内2‐7‐3東京ビル)は11月19、20日の2日間、同社名古屋製作所内FAコミュケーションセンターにおいて、最新のレーザー加工機などを展示する「2009三菱電機産業メカトロテクス中日本ソリューション展」を開催した。2日間の来場者は目標の800名を大幅に上回る1000名超で、金型・板金・部品加工業者が来場した。
 今回の主な出展内容は@新型多目的3次元レーザー加工機 VZ10/20シリーズの紹介Aワイヤ放電加工機 新機能紹介B高精度加工ソリューションの紹介。
 炭酸ガス3次元レーザー加工機「VZ10/VZ20シリーズ」は多品種生産と中ロットの量産加工に対応できる生産性を持つ。NCを10年ぶりにリニューアルし、ステンレス、アルミニウムの加工速度を従来機比最大2倍に向上させた回転軸移動速度と、加工速度の向上により、加工時間を最大40%短縮できる。
 同製品のブースでは加工実演され、加工速度が従来の2倍になったスピードに見入る来場者の姿や加工サンプルを手に取り質問する様子が見られた。
 関係者の話によると、同社の3次元レーザー加工機は、ほとんどが国内自動車向けの需要であり、今後は中国を主力に販路を拡大していく方針だ。実際に「VZ20」ではレーザー加工だけではなく、溶接もできるため、自動車向け部品やコピー機の内部の溶接にも使用範囲が広がり、中国で売上を見込む。また新興国での引き合いもあることから、将来的には国内と海外の売上比率を半々にしていきたいという。
 同時開催として、特別講演「好調業種の今とこれから〜放電加工の将来性〜」や技術セミナー「ワイヤ放電加工機メンテ塾〜消耗品の正しい使い方〜」等と、加工技術塾、放電加工機EDMスマートサービス・メンテ塾も盛況ぶりを見せた。

TOP 創立70周年を記念しHPをリニューアル
トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市塚野目2190―5)は、創立70周年を記念して、このほどホームページを大幅リニューアルした。
 開発者の生の声を掲載した「ものづくり歴史」等のコンテンツや、見たい情報を一目で探せる便利な「サイト内検索」等を新設し、より多くの情報を伝えるとともに利用者にとって使いやすい工夫がなされている。
URL http://www.toptools.co.jp

第28回管工機材設備総合展
来年10月21〜23日 吹上で開催
愛知県管工機材商協組 第1回展実委会開く

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月16日午後6時より中区栄の東京第一ホテル錦において、第28回管工機材設備総合展の「第1回展示会実行委員会」を開催し、実行委員メンバーの紹介をはじめ、展示会のコンセプト、ポスター等を披露した。
 委員会は、大藪展示会実行副委員長(大清社長)の司会開会の辞ではじまり、冒頭あいさつに臨んだ伊藤理事長は、「愛知組合の展示会の大きな特長は、毎回、実行委員長さんの個性溢れる内容での開催と、全組合員参加型の展示会として毎回高い評価を頂いております。また、メーカーさんとのお付き合いの親密度も深く、いろんな点でご理解を頂いております。実行委員長さんはじめ、委員の皆さん方で、アイデアをたくさん出し合って頂きまして、出品して良かったと言って頂ける展示会を目指して頂きたいと思います」と挨拶。
 続いて、植田展示会実行委員長(ウエダ社長)より「今回の総合展のテーマは"地球にエーコとしよみゃーか"です。地球規模での環境問題が取り沙汰されている最中での開催となります。会期は来年10月の21日(木)から23日(土)の3日間です。先に開催されました大阪組合さんの展示会は、長引く不況下にもかかわらず小間数もほぼ前回並となりました。大阪組合さんでは展示会開催の一年前に、出品説明会を開き、理解と協力を要請していることが、小間数の獲得に貢献しているのではないかと思います。そのことを参考にいたしまして、来る11月25日に出品説明会を開催いたします。何れにしましても小間集めが展示会の成功を左右いたしますので、皆様方のお力をお借りいたしまして、何とか前回規模での開催を目指したいと思いますので、絶大なるご協力をお願いいたします」と、所信を述べた。
【第28回管工機材設備総合展概要】
■目的=一般家庭から都市設備、産業活動に至るまでの広い分野にわたって社会基盤を支える管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を公開し、環境問題、資源の有効利用・リサイクル・少子高齢化などの時代の要請と関連付け、新たな需要の創造と販売促進を図り、もって業界の発展に寄与する。
■テーマ=地球にエーコとしよみゃーか
■開催場所=名古屋市吹上ホール
■開催日=平成22年10月21日(木)から23日(土)
■開催時間=10月21、午前10時から午後5時・22日午前10時から午後6時、23日午前10時から午後4時

第28回管工機材設備総合展
初の出品説明会を開催
愛知県管工機材商協組 関係者150余名出席

来年10月21日(木)・22日(金)・23日(土)の3日間"名古屋市吹上ホール"を会場に開催する「第28回管工機材設備総合展」の初の試みである「出品説明会」を、11月25日午後2時より、名古屋市中区の東別院本堂横の対面所にて開催した。
 出品に関して展示会開催のおよそ1年前から、メーカーに理解を深めてもらい、出品方の協力を得るためのアピール効果を狙った。
 説明会には、展示会に関係のある89社、150名余の関係者と組合の3役や展示会実行委員会の委員が出席した。
 説明会は大藪展示会実行副委員長(大清社長)の司会進行で進められ、冒頭、挨拶に臨んだ伊藤理事長は、説明会出席者各位に対して出席のお礼を述べたあと「今回の説明会開催は植田実行委員長の発案によるものです。愛知の管工機材設備総合展の特長は、実行委員長のカラーがでるという点です。以前は水道展を併設するなど東京と大阪の組合から羨ましがられたりしました。前回はナイター営業を行うなど毎回工夫を凝らしているというのが愛知の展示会の特長です。植田実行委員長も色々な企画を考えております。愛知県はものづくりに真剣に取り組む姿勢が強く、今は苦戦しておりますが、必ず復活すると思います。展示会は我々組合やメーカーさん側にとっては知名度を上げる機会でもありますし、唯一の最大のプレゼンや見せ場だと思います。今年愛知以外の設備総合展に出品したメーカーさんの話によりますと、愛知県は来場者の中で反応がいい人の割合が高いという話しも聞いております。ぜひ期待をしていただき、奮ってご出品いただきたいと思います」と挨拶を述べた。
 引き続き植田実行委員長(ウエダ社長)から、「今回、伊藤理事長からの発案で、開催テーマはエコを結びつけたらどうかという話しをいただき、エコを名古屋弁で言ってみてはと思い、私がキャッチコピーを考えました。それが『地球にエーコとしよみゃーか』です。ポスターは今までイメージカラーは水と関係して、水色が多かったのですが、エコにちなんで緑色にしました。イメージキャラクター自身に六角ボルトやパイプをつけて、管工機材に沿ったイラストにしました。せっかくの場ですので一般の方や、設計事務所、学生など誰にでも見てもらえるようなイメージキャラクターで作成しました」とポスターを指しながら挨拶を述べた。
 この後、委員長から展示会について開催要項のテーマや目的、場所、周知方法などの説明があり、その中で出品に関する注意事項として、「旗やのぼりを揚げることは禁止」が今回新しく追加された。
 続いて、質疑応答が行われ、この展示会を管工機材業界において名実ともに盛り上げ、たくさんの方に来てもらいたいという強い意気込みを表明し、在田会計理事(在田商店社長)の閉会の辞で終了した。
 出品数の獲得が展示会成功の鍵となる中、従来はダイレクトメールで関係企業に案内をしていたが、今回出品説明会を初めて行うことで、主催者の展示会にかける意気込みを広くメーカー側に直接アピールする格好の場になった。

佐々木 直氏 古典学習陶冶会会長を招き講演
永続発展する企業の条件
愛知県管工機材商協組 経営研究部セミナー

愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の経営研究部(部長=成田幸隆氏・大成工機商会社長)主管による「永続発展する企業の条件 経営理念で決まる会社の成長と発展のセミナー」(講師=ハートランド総研佐々木直氏)が、11月20日午後2時より名古屋市中区橘の東別院会館で開催され、組合員等30余名が参加した。
 冒頭、伊藤理事長より「非常に興味の持てる内容となっております。今日では忘れがちな品位、品格を重んじる事柄が随所に出てまいります。オーナーさんにおかれましては是非に会社経営に生かして頂ければ幸いです」と挨拶。
 戦後から現在に至るまでの会社経営の特長とキーワード、成長期、成熟期、衰退期そして50年後の日本の姿。
 中でも、興味深かったことは古典こそが経営の書であるというもの。
 古典・業績伸長法の7段階説として、@古典に学ぶ、A気付きが得られる、B座右の銘、C信念・哲学の形成、D豊かな人間性の創造、E人間的魅力度増加、F業績が伸びる。
 永続発展を目指す経営者の心得を論じ、経営者に大切なことは、自然に考え、自然に生きることを本文とし、古典や人から学び、人格を陶冶することを旨とし、企業の永続発展の法則として次の諸項目を列挙した。
@いつの時代も、質素・倹約・勤勉を旨とし、額に汗して朝早くから夜遅くまで働く。
A売上だけ、利益だけのいわゆる数値のみを追い求めると、いずれ市場から消えていく。常に、経済的側面と同時に、広く社会に貢献する社会的側面を考える。
B常に古典に触れ、ものの考え方・見方の原理原則を学び、併せて人の上に立つ人の心得と徳を身につける。
C経営者として軸足である経営理念・経営哲学をしっかりと構築する。
D好業績が続いても、決して「楽して儲けたい」との「浮利」は追わないこと。
 「楽して儲けたい」と考えたその瞬間から、もはや志の高い経営者ではなく、社会から軽蔑を受ける「単なる物欲者」と呼ばれることになる。
Eどんな苦境に陥っても、決して諦めない強靭な精神力を養うこと。そのためには、日々古典を読むこと。
Fいい状態にあっても決して得意にならないこと。「得意の時、失意の悲しみが生ず」と自らに言い聞かせて、原理原則に基づいて冷静に淡々と経営する。
Gバブル期などに顕著となった「個人の尊重」は間違いである。あくまでも、「会社および顧客に貢献した社員を尊重する」ことを旨としなければならない。
H筆者が定義する「自立」とは、「1人で考えて考え抜く力」である。もはや、政や官に頼らない自立した経営者を目指すこと。同様に、経営者やブランドに頼らない「自立した社員づくり」に力を注ぐことである。
I衰退期に入って手を打っても後の祭りである。少なくとも成長期の後半には次の製品.サービスを市場に出せるよう、社内に革新性を浸透させる。
Jこれからの時代は、不正・不祥事が生じれば倒産の危機を迎える。そのような事態に陥らないよう、顧客の要望と社長の動向はしっかりとつかんでおくことである。
 「古典経営学」による企業存続のための経営理念作成200年構想を提唱。そのような企業を作るためにも、今の子供たちに、きちんとした日本人古来の倫理観を教育していく大切さを、全国組織で立ち上げた。それが寺子屋勉強会「古典に学ぶ」(古典学習陶冶会)。子供たちに、古典の素読を通じて、日本人古来の考え方生き方を勉強させている。親を大切に、人に迷惑を掛けない、社会人として恥ずかしい行為をしないなど、孔子や老子、釈迦や武士道、また二宮金次郎の残した言葉などを素読し、日本古来の文化を勉強している。
 思わず論語や老子を勉強したくなる一方、新渡戸稲造の武士道にも興味が湧いた内容となった。

新商品について学ぶ
新商品研修会を開催
岡谷管栄会 営業マン40余名参加

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、11月17日午後2時より、岡谷鋼機名古屋本店会議室にて「新商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している、営業マン40余名が出席して、メーカーの新商品について学んだ。
 研修会は、田中会長の「半日間に及びます長丁場となりますが、本日の研修会で商品知識を身に付けて頂きまして、明日からの営業活動に生かして頂きたいと思います。よりよい商品を提案、PRして頂くことによりお客さんに喜んで頂けると思います」との挨拶に引き続いて、研修会に臨んだ。
 研修会では、@日立金属の鋳物継手から、クリーンな水を供給するステンレス継手や樹脂配管システム、環境に優しく省エネ効果の大きいチルドタンク、Aハウステックの独自の井戸水対応ユニットを備えた井戸水対応エコキュート、B中部イトミックの環境に優しい業界最小・最軽量の小型電気湯沸かし器、CJFE継手の、腐食に強く、スケールなどによる有害物質の溶出がなく、安心して使用できる消火用ポリブテン管、Dアロン化成・ミクニプラスチックスの都市水害が多発する中、初のコラボ製品となる、メンテが容易な雨水貯留浸透槽、Eオーエヌ工業の震度7程度に耐えうるナイスジョイント、建築から工業用に使用できるステンレスバルブについて研修した。
 研修会後は、サロンオカヤにおいて賛助会員も交えての懇親会を行い、終始に渡り互いに親睦を分かち合った。

イグス ネジレに強い3次元動作向け
光ファイバーケーブル
ケーブル保護管内使用に特化して開発
 
ケーブル保護管、可動ケーブル、樹脂ベアリングを製造・販売するイグス(東京都墨田区錦糸1―2―1)は、バスシステムの適切な動作をサポートする、ケーブル保護管内使用向けの3次元動作対応ケーブル「チェーンフレックスCF―Robot―LWL」を発表した。
 同製品は、ネジレに強いTPEシースの光ファイバーケーブルで、高いデータ転送率を持ち、高圧ケーブルなど、ノイズの発生しやすいケーブルに隣接して使用することができる。また、産業向けのGigE対応カメラ、IEEE1394対応カメラ、USB対応カメラなどの画像転送で使用することができる。特殊な、ネジレ解消構造と、機械的に強い光ファイバーケーブルを使用し、ロボットアームなどでの180度の回転動作でもしっかりとした耐久性が特長となっている。
 同社は、社内試験施設でこの製品の試験(ケーブル長1m、100万サイクル以上)を行っている。この試験の結果、360度のネジレにおいても、データ転送率の低下は見られなかった。光ファイバーケーブルは、2心の光ファイバー、耐油性、耐紫外線性外被を持ち、低温でも優れた屈曲性を示す。FOCワイヤーは、引張力に強いアラミドファイバーとダンパーと共に、GRP(ガラス繊維強化プラスチック)心の周りに緊密に編みこんである。押出成形の外部シースには、ハロゲンフリーのTPE混合材が使用されている。また、大きな動作の連続や、マイナス20〜60℃の屋内外での使用が可能だ。
 チェーンフレックスCF-Robot-LWLには50/125μmファイバー径が使用されており、適切なコンバータを使うことで、多くの高速バスに使用可能になる。画像技術が重要となるロボットやマシンハンドリングなどでの、ケーブル保護管内で、各種ネジレ動作で使用することができる。

ダイキン「光クリエール」を研修
1月27日に新年会
名古屋水栓販売協会 11月定例会を開催

名古屋水栓販売協会(理事長=祖父江秀雄氏・祖父江産業社長)では、11月24日午後6時より、名古屋市昭和区鶴舞の萩乃茶屋において「11月定例会」を開催し、1月27日(水)に新年会を開催することを決めた。
 例会に際し、祖父江理事長より「今年もあと1カ月足らずとなりました。景気の見通しもたたず来年はどうなるのか検討もつきませんが大変な年になることだけは間違いないと思います。新年会は1月27日に開催いたしますので振るってのご参加をお願いいたします」と挨拶。
 次いで、平成22年の門出を祝う「新年会」の件に移り、1月27日(水)に、中区錦の"唐観月"において開催することを決めた。
 また、恒例の商品研修会では、ウイルスや細菌、カビ菌はもちろん、アジュバント・アレル物質なども分解除去する電化威力を持った高速電子を発生させる高速ストリーマ技術を搭載したダイキン工業の「加湿空気清浄機うるおい光クリエール」について、ダイキン空調東海の担当者より解説してもらった。
 集塵プリーツフィルター1枚の寿命は約2年、5枚のフィルターが本体内に付属しているので10年間は新たなフィルターの買い増しが不要。悪臭の原因となる成分をフィルターに吸着するだけでなく、光速ストリーマが強力に分解する。
 加湿フィルターにも直接ストリーマを照射する経路を設置、フィルターだけでなく水に含まれた雑菌も除菌する。
 清浄時間は8畳を約10分、適用床面積の目安は、空気清浄、加湿空気清浄28畳まで。

政道氏は会長に就任
新社長に一幸氏
丹羽機材株式会社

丹羽機材(名古屋市天白区池場3―908)の、丹羽政道代表取締役社長はこの度、社長職を退任し代表取締役会長に就任した。
 後任社長には専務取締役の丹羽一幸氏(長男)が2代目社長に就任した。
 「もとより微力ではございますが、専心職務に精励いたす所存でございますので、何卒、ご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます」と、一幸新社長は所信を述べている。

巖氏は相談役に就任
新社長に力氏
三共鋼材株式会社

三共鋼材(静岡県駿東郡清水町伏見384)の鈴木巖代表取締役社長はこの度社長職を辞任し、取締役相談役に就任した。後任社長には専務取締役の鈴木力氏(長男)が2代目社長に就任した。
 「微力ではございますが、この大任をお受けしました上は業界発展のため、より皆々様のご信頼にお応えすると共に、社業発展に向け専心努力いたす所存でごさいます。つきましては今後とも一層のご鞭撻とお力添えを賜りますよう偏にお願い申し上げます」と、力新社長は所信を述べている。 

製販親睦ゴルフ大会
新美金之介氏ナゴヤが優勝
愛知県管工機材商協組 正・賛会員73名参加

愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月18日に「第41回名管会ゴルフ大会」を、知多郡美浜町の"南愛知カントリークラブ美浜コース"を会場に、正会員はじめ賛助会員ら73名が参加して開催し、新美金之介氏(ナゴヤ)が優勝を飾った。
 当日は、各自集合時間の30分前に集合し、8時35分スタートの第1組から順にスタートを切った。
 天候も、昨日の雨天とはうって変わっての小春日和となり、思う存分にプレイが楽しめたと各プレイヤーも満足していた。
 結果は、アウト・インを手堅くまとめたナゴヤの新美金之介氏がネット69・4で見事優勝を飾った。
 プレイ終了後は、パーティー会場にて表彰式を行い、伊藤理事長、第28回展示会の植田実行委員長(ウエダ社長)の挨拶に続いて入賞者にそれぞれ賞品が贈られた。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=新美金之介(ナゴヤ)N69・4H3・6
▽2位=北村憲正(龍玉精工)N72・2H4・8
▽3位=坂本佳一(岡谷鋼機)N74H12
▽4位=小林智(ヘルメチック)N74・2H16・8
▽5位=小栗永三(タイセイサプライ)N74・2H16・8

第17回ダイドーニューイヤー
クラシックコンサート
2010年1月24日(日) 愛知県芸術劇場で

ダイドー(社長=山田貞夫氏、本社=名古屋市中村区名駅南4―12―19)主催による新春恒例の「ダイドーニューイヤークラシックコンサート」(第17回)が来年1月24日(日)、名古屋市東区の愛知県芸術劇場コンサートホールで開催される。
ヴァイオリニストの
川井郁子さんをゲストに

 17回目を迎える今回は、セントラル愛知交響楽団常任指揮者の齋藤一郎氏プロデュースのもと、ヴァイオリニストで現在TV番組「ミューズの晩餐」(テレビ東京系)に出演中の川井郁子さんを迎え、オーケストラとのコラボレーション演奏などを楽しめる内容となっている。
 当日は、午後2時開場・受付、同3時開演予定。毎年好評を博している同コンサートだが、今回も新しい年を迎えるのにふさわしい、華やかで感動的なひと時を過ごせそうだ。
【プログラム】(予定曲目)
◆ベートーヴェン=交響曲第7番イ長調Op.92より第一楽章
◆グリーグ=ホルベルク組曲Op.40より前奏曲
◆シューマン=交響曲第4番二短調調Op.120より第一楽章
◆ベートーヴェン=序曲「シュテファン王」Op.117
◆アンダーソン=舞踏会の美女
◆マスネ=タイスの瞑想曲
◆川井郁子=ミスティフォレスト
◆モンティ=チャルダッシュ
指 揮
 齋藤 一郎

 2009年4月より、セントラル愛知交響楽団常任指揮者。福井県大野市出身。東京学芸大学で音楽学と作曲を学ぶ。卒業後、東京芸術大学音楽学部指揮科に入学、首席で卒業。同大学院に学ぶ。指揮を伊藤栄一、遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、佐渡裕、パブレ・デシュパイ、レオポルド・ハーガー、エルビン・アッツェルの各氏に師事。芸大在学中より日本の主要オペラ団体で副指揮者を務め、札幌のPMFではオーケストラ、オペラのアシスタントを務めた。在学中に安宅賞を受賞し、岩城宏之氏のアシスタントとして氏の演奏会の多くに同行した。1998年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンで研鑽を積む。帰国後の2000年6月からNHK交響楽団のアシスタントコンダクターとして、また指揮者・ソリスト合わせの伴奏者、オーケストラの鍵盤奏者として04年3月まで務めた。97年指揮の大阪センチュリー響でのデビュー以後、大阪フィル、関西フィル、東響、九州響、仙台フィル、日本フィル、広島響、神奈川フィル、京響、名フィル、札響、佼成ウインドなど国内主要オーケストラに客演を重ねている。02年にはN響を指揮、03年関西フィルで定期公演デビュー。同年「深夜の音楽会」で読響にデビューを飾る。国外ではセゲト響(ハンガリー)、モラヴィア・フィル(チェコ)、オラディア・フィル(ルーマニア)への客演や、05年のスロヴァキアフィルの定期公演、現地でラジオ放送された07年のチェコのパルドゥビツェ室内管の定期公演などが挙げられる。次世代を担う指揮者として大きな期待が寄せられている。
ヴァイオリン
 川井 郁子

 香川県高松市出身。東京芸術大学卒業。同大学院修了。大阪芸術大学(芸術学部)教授。
 ソリストとして、今まで国内外の主要オーケストラと共演。さらにジャンルを越えて、シーラ・E、フェイ・ウォン、ジプシー・キングス等のポップス系のアーティストや、バレエ・ダンサー熊川哲也、フィギュア・スケーター荒川静香とも共演している。活動の場は日本だけではなく、韓国、台湾などアジアにも広がる。アメリカでもフィギュア・スケート選手のミシェル・クワンが「レッド・ヴァイオリン」の曲を使用して世界選手権で1位に輝き、川井の名前が一躍注目を浴びた。作曲家としても、ジャンルを越えた音楽作りに才能を発揮。2003年には、世界的コンダクター、チョン・ミョンフンと東京国際フォーラムで自作の「オーロラ」を共演し大成功を収めた他、TVやCM等、映像音楽の作曲も手がける。舞台では自身の音楽世界に加え独自の表現世界を持ち、舞踊劇・音楽劇への出演や、05年からはオリジナルステージ「Duende(ドゥエンデ)」のシリーズ化など、その圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了し続けている。その活動は多岐にわたり、レギュラーテレビ番組「ミューズの晩餐」(テレビ東京系)ではゲストとのコラボレーション演奏と共に司会を、「川井郁子ハートストリングス」(ニッポン放送、ABCラジオ)ではラジオ・パーソナリティを務める。また、「川井郁子 Mother Hand基金」を設立、積極的に社会活動も行っている。日本UNHCR協会評議員。08年10月、ニューヨーク・カーネギーホールにて、アメリカデビューを果たした。09年9月にはベストアルバム「Nature」「Appassionato」2枚同時リリース。10年にはデビュー10周年を迎える。
管弦楽
 セントラル
 愛知交響楽団

 1983年ナゴヤシティ管弦楽団として発足。97年岩倉市の好意による練習場の無償借用や事業補助を機会に、セントラル愛知交響楽団と名称を変更。2009年4月より、一般社団法人として再出発、名誉指揮者に小松長生、常任指揮者に齋藤一郎を迎え、楽団の充実を図っている。
 定期演奏会、コンチェルトシリーズ、「第九」演奏会等の自主公演の他、バレエ、オペラ、ミュージカル等の依頼公演にも数多く出演。また、独自の構成によるプログラム、幅広いレパートリーを生かした学校公演にも積極的に取り組み、年間約100回の公演は、いずれも好評をもって迎えられている。
【読者プレゼント】
 主催のダイドー株式会社より読者の中からコンサートチケットを先着5組10名様にプレゼントします。
▽受付日時=2009年12月21日(月)午前10時より。
▽応募方法=電話(3組)またはEメール(2組)で申込み。〈電話〉052―565―1231 コンサート係まで,
〈Eメールアドレス〉
nagoya@kikou.co.jp
(受付開始以降送信分のみ受付)。

2009年12月20日(日) 2368号
適正利潤の確保に向けて努力
1月8日賀詞交歓会
三重県管工機材商協組 第2回理事会開催

 三重県管工機材商業組合(理事長=大戸純夫氏・大戸社長)では、12月2日午後5時30分より松阪駅東の"松阪フレックスホテル"において、「第2回理事会」を開催し、新年賀詞交歓会を1月8日(金)に開催することを確認した。
 理事会は、大戸理事長の「本日は過日に開催しました製販親睦ゴルフ会の収支報告と、新年賀詞交歓会の件につきましてご審議頂きたいと思います。市況は大変な状況となっております。ここ暫くは大変な状況のまま推移いたすと思いますので、皆様方におかれましては、十分にご留意頂きまして、適正利潤の確保に向けてのご努力をお願いいたします」との挨拶に次いで、理事長が進行役をつとめて議案審議を行い、次のとおり承認された。
▽第1号議案=製販親睦ゴルフ会は、10月27日に西日本セブンスリーゴルフクラブにおいて、正会員、賛助会員等30名が参加して開催され、賛助会員の前田バルブエ業の前田康雄氏がネット73・6で優勝。収支も予算枠内で収まった。
▽第2号議案=新年賀詞交歓会については、1月8日(金)午後4時15分より、四日市都ホテルで開催することを確認した。
 一方、当日の来賓には、愛知県管工機材商業協同組合の伊藤理事長を招待することを確認したほか、役割分担(司会進行=中川副理事長〈東晋商事社長〉、中締め=杉山副理事長〈杉山機工社長〉)についても取り決めた。
▽第3号議案=その他の件
(ア)伊藤管材の伊藤会長ご母堂の葬儀が11月26日に行われた。
(イ)次回の第3回理事会は例年通り3月に開催する予定。
 以上で審議事項を終え、市況等の情報交換を行った。
 百五銀行経済研究所の三重県経済の動向によると、8月の大型小売店販売額は前年比8・8%減となり、13カ月連続で前年を下回った。9月の住宅新設着工戸数は、前年比52・1%減と、12カ月連続で減少。設備投資動向を表す9月の着工建設物床面積は前年比77%減、特に製造業68・9%減と大幅に減少。公共工事請負件数は、4月〜10月の累計では、前年同期9・6%増と増加したが、請負金額は2・1%減と低水準で推移。輸出入は、主要港である四日市港は、輸出入ともに11カ月連続で減少。9月の輸出は自動車や有機化合物などの減少で前年比34・9%減。輸入は原油及び石油ガス類などの減少で37・4%の減少。8月の鉱工業生産指数は主力となる輸送機械工業16・2%減、情報通信機械工業22・8%減。9月の有効求人倍率は、12カ月連続で1倍を割り込み低水準。
 景気後退による影響を受けている企業の割合は86%、平常時の売上高に回復する時期は「平成22年4〜9月」の回答割合が最も高いが、21年下期〜23年4月以降までと、回答はばらついている。

トラスコ中山
Gマークスペシャル
コンテンツを開設

機械工具卸商社のトラスコ中山(社長=中山哲也氏、大阪本社=大阪市西区)は、ホームページに、2009年度グッドデザイン受賞の各作品の詳細を閲覧できる、スペシャルコンテンツを12月中旬より開設する。作品毎にデザインの背景やコンセプトなど、その魅力を詳しく解説する。
 受賞作品は、@CI/VIプロジェクトによるコミュニケーションデザインA軽量樹脂製運搬車「カルティオ」B山型ツールボックスの3点。今回の3作品同時受賞を機にホームページへの同コンテンツを開設することで、トラスコ中山の、デザインに対する姿勢や企業イメージの定着、また市場における認知度向上を目的としている。
 トラスコ中山のグッドデザイン受賞は1996年以来今回で2度目。

新年会役割分担を決める
1月22日賀詞交歓会
岐阜県管工機材商組合 12月定例理事会開催

岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、12月7日午後6時より岐阜グランドホテルにおいて、「12月度定例理事会」を開催し、1月22日(金)に新年賀詞交歓会を開催することを決めた。
 当日審議され、承認された議案は次のとおり。
▽第1号議案=平成22年新年賀詞交歓会開催の件
 1月22日(金)岐阜グランドホテルで開催と決まり、当日の式次第に沿っての役割分担について審議した。
 役割分担は次のとおり。
◎司会進行・開会の辞=塚原理事(協栄商事社長)
◎来賓祝辞=岐阜県管設備工業協同組合戸島一博理事長
◎賛助会員代表挨拶=東亜高級継手バルブ製造内藤末男社長
◎祝辞並びに乾杯=愛知県管工機材商業協同組合伊藤辰之理事長
◎閉会の辞=森嶋副理事長(大東会長)
 一方、恒例の抽選会も実施される他、前年通り参加者全員に手土産を配る。
 賀詞交歓会当日は、午後5時30分に受付を開始し、同6時に開会。
▽第2号議案=2月度全員例会開催の件
 2月19日(金)午後6時から岐阜グランドホテルで開催と決めた。
 演題は「商取引のトラブル等について」、講師は弁護士の幅隆彦氏。
 担当は白木理事(白木商会社長)。
▽第3号議案=その他の件
@木曜会の堀田幹事長より、木曜会の中間報告が行われ承認した。
A愛知県管工機材組合の新年賀詞交歓会が、1月19日(火)に開催されるため、山田理事長が出席する。
B次回理事会を2月19日(金)午後5時30分より、岐阜グランドホテルで開催することを内定した。


日機連
機械工業生産額見通し調査

 日本機械工業連合会では、この程、平成21年度機械工業生産額(改訂)見通し調査の結果を発表した。同調査は、機械関係の各機種別工業会50団体に対しアンケートにより本年9月時点での回答を求め、とりまとめたもの。これによると、平成21年度機械工業生産額は前年度比16・4%減、金額で12兆3765億円減の63兆2590億円と2年連続の減少となる見通し。当初見通しと比べると、金額で2兆6135億円の減額、前年度比で当初の13・0%減に対し3・4ポイント下方修正した。
 同会がまとめた平成21年度の機械工業の生産動向は次の通り。
 日本の機械工業は前年度からの世界同時不況の影響を受け極めて厳しい状況にあるものの、政府の経済対策もあり内需では、自動車産業、電機・電子産業など一部の製品を中心に持ち直しが見られる業種も出始め、また、輸出も中国などのアジア向けを中心に回復の兆しが見えるなど、内外需とも一頃よりは持ち直してきている。しかし、依然として厳しい状況に変わりはなく、企業収益は引き続き低迷、輸出や国内生産の低迷を通じた設備や雇用のストック調整圧力が強く設備投資は減少、雇用情勢も悪化の傾向にあり、輸出環境も今後の米国経済の回復時期や円高の動向など不確定な要因もあり、先行き予断を許さない状況にある。
 こうした中で平成21年度の機械工業生産額は前年度比16・4%減の63兆2590億円となる見通しである。
@一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)26・7%減の10兆1684億円となる見通しである。
 機種別にみると、ボイラー・原動機は外需が資源国や途上国での大型投資の見直しや延期等が見込まれ15・5%減、土木建設機械は引き続き内需の冷え込み、外需も中国以外では回復の時期が遅れるものと見込まれ42・9%減、ポンプ・送風機・圧縮機は内需、外需ともに減少し20・0%減、油空圧機器は建設機械向けの需要減とそれに伴う輸出の減少で16・6%減、ロボットは2大ユーザーである自動車産業と電機・電子産業向けが引き続き先行き不透明で大変厳しい状況にあることから51・8%減、農業用機械器具は国内が「緊急機械リース支援事業」の補助金による特需の期待はあるものの市場は縮小し、輸出はアジア向けの堅調が続くが、欧米向けは減少傾向が続き14・6%減、金属工作機械は後半にやや持ち直すと見られるものの、不況の長いトンネルを抜け出せずにおり63・0%減、第2次金属加工機械は輸出の減少幅は小さくなってくるものの、前年度下期からの受注激減が影響し42・0%減、繊維機械は下期に中国の景気対策の効果により回復が期待されるものの、紡績機械、準備機械、織機、染色仕上機械の大幅な減少が見込まれ、全体では23・9%減、食料品加工機械は消費市場が依然として低迷したままであり、ユーザーである食品産業でも設備投資が手控えられていることから4・4%減、木材加工機械は輸出割合の高い合板機械が厳しく、景気回復には時間がかかることから33・7%減、事務用機械は世界的な経済環境の悪化と、海外での現地生産が進み国内生産の減少傾向が続くことから27・4%減、ミシンは工業用が主力の中国、アジア市場で需要が落ち込み、回復の遅れが予想され、家庭用は主要市場の北米、欧州の景気低迷が影響し、ミシン全体で32・8%減、冷凍機・同応用装置は冷凍空調用圧縮機や冷凍冷蔵関連機器の伸びが期待されることから0・1%増、軸受は景気対策の効果や在庫調整の進展が期待されるものの国内や欧米での景気の先行きが不透明なこともあり5・4%減、半導体製造装置及びFPD製造装置は半導体デバイスの需要回復や稼働率上昇、さらに収益改善するまでは積極的な設備投資は期待できず48・6%減少する見通しである。
A電気機械
 電気機械の生産額は前年度比(以下同様)10・8%減の6兆5586億円となる見通しである。
 機種別にみると、回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は設備投資の冷え込みや輸出環境の悪化などの影響を受け13・4%減、民生用電気機械は生活に密着している製品で堅実な市場とはいえ、景気減退の波を受けその影響も大きいと予想されることから5・6%減、電気計測器は電気計器、電気測定器、工業用計測制御機器、放射線計測器、環境計測器の全てが減少し、全体では23・8%減少する見通しである。
B情報通信機械
 情報通信機械の生産額は前年度比(以下同様)11・5%減の6兆7259億円となる見通しである。
 機種別にみると、民生用電子機器はエコポイント付与による需要の高まりが大きく期待される薄型テレビはプラスを見込むが、景気後退からの買控え等の影響による他の機種の上期の大幅な落ち込みをカバーできず、全体では5・7%減、通信機器は、有線通信機器のうち有線端末機器は市場自体の縮小が続いており、有線ネットワーク関連機器はIP化への更なる進展と、大容量、高速化へ対応するためのインフラ設備への投資は今後も持続するものの今年度は減少傾向にあり、ネットワーク接続機器はIP化・ブロードバンド化があらゆる分野に更に浸透するが不況の影響で減少することから、有線通信機器では6・8%減、無線通信機器は携帯電話のマーケットの回復は緩やかで弱く14・0%減、通信機器全体では12・6%減、電子計算機及び関連装置は18・0%減少する見通しである。
C電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は前年度比(以下同様)24・4%減の7兆3398億円となる見通しである。
 期初の落ち込みが非常に大きく、減少幅は縮小してきているものの回復の速度は遅く、輸出の大幅減の影響も強く受けることから、電子部品は24・1%減少、電子デバイスは24・5%減少する見通しである。
D輸送機械
 輸送機械の生産額は前年度比(以下同様)12・1%減の26兆1466億円となる見通しである。
 機種別にみると、自動車は、国内販売では乗用車に環境対応車に対する税の減免措置や補助金による押し上げ効果があるものの、雇用・所得環境の悪化により減少、トラック・バスも景気後退による減少が見込まれる。輸出も一部の仕向国で回復が見られるものの、全体としては減少が続くものと見込まれ、自動車全体では11・6%減の見通し、自動車部品は、自動車販売が減税や補助金の効果もあり回復基調にあるものの、依然として先行きは不透明であり、部品生産も引き続き厳しい状況が見込まれることから15・0%減、産業車両はフォークリフトトラック、ショベルトラックともに上期は前年度下期並の落ち込みが続き、下期は在庫調整の進展や前年度の反動が期待されるものの力強さに欠けることから、年度計では厳しく35・1%減、鋼船は引き続き安定した竣工が続き、船価回復後の受注船も順次竣工するため1・2%増、航空機は発動機、機体部品、装備品が増加するものの、機体、発動機部品が減少し、全体で5・1%減少する見通しである。
E精密機械
 精密機械の生産額は前年度比(以下同様)12・6%減の1兆1665億円となる見通しである。
 機種別にみると、計測機器は測定機器、試験機、測量機器ともに減少し17・2%減、光学機械は写真機が3・5%増、望遠鏡・顕微鏡が8・7%減、カメラの交換レンズ・付属品が1・5%増、光学機械全体では0・3%増加する見通しである。
F金属製品
 金属製品の生産額は前年度比(以下同様)10・5%減の2兆6207億円となる見通しである。
 機種別にみると、鉄構物・架線金物は3・9%増、ばねは18・6%減、機械工具は特殊鋼工具、超硬工具、ダイヤモンド工具がともに減少し、全体では37・4%減少する見通しである。
G鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は前年度比(以下同様)21・2%減の2兆1216億円となる見通しである。
 機種別にみると、粉末冶金製品は6・4%増、鍛工品は輸出依存傾向の強いユーザー産業の回復の足取りは未だに鈍く、その影響を受けていることから16・4%減、銑鉄鋳物は40・0%減、可鍛鋳鉄・精密鋳造品は1・4%減、非鉄金属鋳物は8・7%減、ダイカストは24・1%減少する見通しである。

会員相互のつながりを密にし
この難局を乗り切ろう
全木商中部支部 第40回支部総会を開催

 全日本木工機械商業組合(理事長=福本豊彦氏・フクモト社長)の中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は11月29日午後3時30分より、愛知県蒲郡市の三谷温泉「松風園」にて「第40回中部支部総会」を開催した。
 総会は、村瀬委員(ムラセ社長)が司会進行役を務め、司会者の総会成立宣言(27社中、委任状含む22社出席)、若原委員(若原工機社長)による開会の辞でスタートした。
 冒頭、島田支部長が「本日は非常にお忙しい中、支部の40回総会にご出席賜りまして誠にありがとうございます。月日の経過は早いもので、私、支部長を拝命して5年が経過いたしました。経済は、昨年のサブプライムローンの問題を発端に、100年に1度の不況と言われるほどの世界同時不況を招きました。国内においても、自動車などの大幅な減産、設備投資の抑制、雇用の問題などが深刻化いたしまして、今年9月に発足した新政権も景気の回復を最優先に行っています。我々の木工機械販売業界も住宅着工の低迷で大変厳しい経営環境におかれておりますが、このような時こそ会員相互のつながりを密にしなければなりません。力強いことにこの度、本部の理事長に福本氏が就任されました。また、副理事長には木村氏(昭元産業会長)が就任いたしました。会員間のつながりを密にして、この苦難を乗り切っていかなければならないと思っております。そして、お互いに情報交換をしながら繁栄をしていきたいと考えております。さらなる組合の発展に向けては、会員の増強が不可欠です。積極的に取り組んでいきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 来賓祝辞で福本理事長は「第40回の支部総会の開催、誠におめでとうございます。今年の5月25日に本部の40周年記念式典がありました。その際には中部支部の皆様の大変なご尽力とご出席を賜りまして、盛会のうちに行われましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。私はその席で理事長に選出されました。非常に心強いのは、副理事長に木村氏が就任し執行部の一翼を担いサポートをしていただける、また中部支部長の島田さんも中部支部をまとめていただき本部に対する積極的なバックアップをしていただいております事です。大変厳しい時代で、どこの会社も生き残りをかけて精一杯経営努力をされている中、どの様にして組合活動をしていくかという事ですが、会員数の減少が長期的に続いておりますので、会員の減少を食い止め、できれば少しでも多くの方々に会員になっていただけるように、第1に会員増強を掲げさせていただいております。組合では従来から人材育成にも取り組んでおり、これをさらに推進し青年部の創設を目指していきたい。また、国や工業会と意思疎通を図ってまいりたい。(中略)与えられました任期を一生懸命やってまいりますので、是非ともご支援をいただきますようお願いいたします」と述べた。
 坂入委員(代東社長)を議長に選出して議事に移り、第1号議案=平成20年度事業報告承認の件、第2号議案=平成20年度会計報告並びに監査報告承認の件、第3号議案=平成21年度事業計画(案)承認の件、第4号議案=平成21年度収支予算(案)承認の件、第5号議案=本部事業報告の件、第6号議案=組合員意見聴取に関する件、第7号議案=役員改選の件、第8号議案=その他の件について審議した。
 このうち採決された第1号議案から第4号議案までのすべての議案を承認。また第7号議案の役員改選では、島田昭三氏(シマダ機械)、稲垣昌弘氏(稲垣)、杉田重勝氏(スギタキカイ)、木村秀夫氏(昭元産業)、福本豊彦氏(フクモト)、村瀬智則氏(ムラセ)、榊原希明氏(朝日工業)、武藤貢氏(ムトー工機)〈新任〉、若原透氏(若原工機)、坂入義久氏(代東)、小林正直氏(小林機械)、小林基氏(小林機械工業)、板倉正利氏(ワイズ)、河合璋典氏(カメックス)、高松剛氏(二葉機工)〈新任〉の委員15名と、太田義孝氏(太田実商店)、山本隆夫氏(山本機工)〈新任〉の監事2名が選出された。直ちに役員会が開かれ、支部長に島田氏、副支部長に稲垣氏、会計委員に杉田氏の留任を決定した。
 40回の節目の総会にあたり、総会終了後は北嶋ジャム社長を講師にグローバルな視点から見た木工業界についての記念講演会が行われた。
 講演会後には懇親会も開かれ、和やかに談笑して親睦を図り、翌日の朝食後解散した。

ISOとJIS規格について意見交換
新年会を1月22日に
愛知鋲螺商協同組合 21年度第5回理事会

愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は12月2日午後6時より、名古屋市中村区椿町の名鉄ニューグランドホテルにて「平成21年度第5回理事会」を開催した。
 冒頭の挨拶で鈴木理事長は、「昨今、景況が良くなってきたという話も聞かれますが、相変わらず厳しい状況が続いていると感じております。政治を含めて日本の状況は混沌としている。日本の円が独歩高となっています。他の国は通貨も安くなっており競争力が出てきています。政府には景況の悪さを打開する政策を希望します。先日、中国とタイ、韓国に行ってまいりましたが、中国は経済も回復し、中国に進出したねじ屋さんも中国国内向けは順調に推移。輸出は厳しい。タイはスムーズに回復傾向にあるように見受けられました」と近況を語った。
 また、鈴木理事長は11月5日に東京浜松町で開催された日本ねじ商連の第1回常任理事会の報告を行う中で、ねじの日の記念品として「キティの根付(ストラップ)」を販売することが決まったと伝えた。根付は1パック12個入り。850パックをねじ商連で作り、愛知組合は130パックを受け持つ。次回の常任理事会は、3月9日に名古屋の名鉄ニューグランドホテルで開催される。
 続いて議案審議に移り、第1号議案の事業部委員会に関する件は、11月の収支報告が行われ、承認された。
 第2号議案のボウリング大会については、参加申し込み状況が報告された。最終的に12社より131名が参加することとなり、提示された試算表に基づき内容を詳細に審議した。ボウリング大会は12月13日午前10時より「星ケ丘ボウル」にて開催される。
 第3号議案の新年会については、開催案内文の原案を基に審議した。開催日は平成22年1月22日、会場「名鉄ニューグランドホテル」。当日の役割分担についても決め、開会の辞を土方副理事長(金城螺子製作所社長)、理事長挨拶に続いて、来賓祝辞を愛知県中小企業団体中央会に依頼、乾杯の発声を組合相談役に依頼する。中締めを阿部理事(織田商店社長)、司会を関戸理事(関戸機鋼社長)が務める予定。
 第4号議案のその他の件では、ISOとJISの規格の関係やISO規格の浸透状況について意見交換が行われた。
 その後、新年会の食事の内容を大幅に変更したために各理事の実費負担で試食会を行い、午後9時前に終了した。

元気な名古屋の復活を目指し
今はじっと辛抱の時期
ダイヤ工業協会中部支部 第24回支部総会を開催

 ダイヤモンド工業協会中部支部(支部長=北川正樹氏・北川ダイヤモンド工業社長)は11月26日、名古屋市中区錦のアパホテル名古屋錦にて「第24回ダイヤモンド工業協会中部支部総会」を開催、会員ら57名が出席した。
 総会に先立って、午後4時30分より同ホテル最上階のビルゴで恒例となっているミニコンサートが開かれた。今回はシンセサイザーとバイオリンのコラボレーション演奏で、なじみの映画音楽やオリジナル曲などを楽しんだ。
 総会では、冒頭、滝沢監事(内外ダイヤモンド代表社員)より会計報告並びに監査報告が行われ、全会一致でこれを承認した。
 北川支部長が「24回目の総会となりました。本日はご多忙中のところ、ご参加いただきありがとうございます。本来ならば開催は10月の上旬ですが、台風の影響で本日に延期をさせていただきました。昨年10月開催した時は、まだ元気な名古屋が残っておりましたが、1年経って一変し大変な状況となっております。ただ、3月、4月の底からは多少抜けて、自動車関係も70%ほどに戻ってきております。もう1つ期待しておりますのが、中部地区の航空機産業。航空機産業は日本国内の50%のウェイトがこの中部地区にあります。ただ、これもボーイング787の遅れや、国産のMRJもまだ少し先の話。これを辛抱すれば、中部地区は航空機産業も車に続いて、花形産業になるかと期待をしております。今一度元気な名古屋を取り戻すように、ここはじっと耐えて頑張っていきたい。話は変わりますが、関西支部の総会が11月10日にあり、今回初めて招待されて参加してまいりました。中部と関西が仲良く提携していくためのきっかけとして、お互いに交流をしようということで、本日も関西支部の方においでいただいておりますので、交流を図っていただきたいと思います。本日はいつもながらの中部支部で和気あいあいとやっていきたいと存じます」と挨拶。
 続いて早坂ノリタケスーパーアブレーシブ社長より、ダイヤモンド工業協会の資料に基づき業界の近況について報告された。その中で同氏は「今年度も非常に厳しい状況が続いています。この対応に日々追われている毎日ですが、本日の素晴らしい演奏会で心が洗われ、心にゆとりができ、本当にありがたいと思っています。このような時期に心のゆとりが1番大事であり、また、心に栄養を補給するという意味でも良かった」と語った。
 この後、武藤ダイヤモンド工業協会事務局長の発声で乾杯。
 厳しい中だが出席者は和やかに情報交換し、午後8時前にお開きとした。

日本は技術レベル・要求も高く
世界的に見て重要な市場
サンドビック トップ来日記者会見

サンドビック・ツーリングの経営陣とABサンドビック・コロマント新任社長がスウェーデン本社から来日し、11月26日午後1時より名古屋市名東区上社のサンドビックコロマント事業部事業本部で記者会見した。
 会見に臨んだのは、サンドビック・ツーリングのアンダース・テリン社長、同ケネス・V・スンド上級副社長兼グローバル戦略プロジェクト担当、ABサンドビック・コロマントのトム・エリクソン社長、サンドビックの藤井裕幸社長の4名。
 はじめに藤井社長より各氏の紹介があり、引き続いてアンダース・テリン社長からサンドビックグループ全体の状況と方針が述べられた。
 この中で、同氏は「状況としては1年前に予測もしない未曾有の不況に見舞われた。短期間で一気に落ち込み、現在40%減の売上となっている。これを打開するために、コスト削減、生産能力の調整の必要が出てきた。その結果、第3四半期には多少の利益を生むことができた。今後も、コスト削減、利益改善の活動を引き続き行い、売上の大幅改善がなくても利益的には健全となるよう活動を続けていく。厳しい中だが、グループは財務的に強固なものがあり安定している。中長期的に見て、研究開発や営業の資源は減らさない。常に我々は客の側に立って、新しい製品、新しいサービスを供給し続け、常に客に貢献できると信じている。日本での状況は、不況に入る前と比べると依然として低いレベルで推移している。ただ、現在の不況は一時的なものと考えている。回復までには多少時間がかかるが、不況前のレベルに戻ると考えている。サンドビックにとって、日本市場は高い優先順位を持っている市場。日本市場は、客先からの要求ニーズが高く、また高いレベルの技術など様々なものを持っているので、非常に重要なマーケットである。サンドビック・ツーリングは、グローバルに見ても業界のリーダーであるので、技術面をはじめ非常に要求の高い日本市場で成功することは大切なこと。このような状況の中でも、宮城県の瀬峰で新工場を完成させた」と述べ日本市場を重要視する姿勢を示した。
 ケネス・V・スンド上級副社長(元ABサンドビック・コロマント社長)は、副社長就任の経緯と現在のポジションについて語った。
 また今年9月1日付でABサンドビック・コロマント社長に就任したトム・エリクソン社長は自己紹介を含め挨拶し、「就任以降、コロマントを知るために、世界の客先、従業員と会うようにしている。その一環として来日をした。コロマント・ジャパンの社員が築き上げた地位、特にここ5年から10年の成長には感謝している。世界、日本は不況で厳しい状況だが、引き続き客に貢献できるようにしていく。また、販売店、流通にも貢献できるようにしていきたい」と抱負を語った。

税務署からのお知らせ
「確定申告書等コーナー」で
申告書を作成してください!
 
平成21年分所得税の確定申告の相談及び申告書の受付は、平成22年2月16日(火)から同年3月15日(月)までです。
 所得税の確定申告書は、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」の画面に従って金額等を入力すれば、税額などが自動計算され作成することができます。作成した申告書のデータを印刷して添付書類を一緒に郵送等で税務署に提出することができるほか、国税電子申告・納税システム「e―Tax」を利用してインターネットで送信することもできます。
 詳しくは、国税庁ホームページをご覧ください。

人確推進助成事業の一環
女子社員向けセミナー
愛知県管工機材商協組 60余名参加し盛況

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)の青年部(部長=倉地克明氏・倉地常務)主管による「女子社員向けセミナー」が、12月1日午後2時から、名古屋市中区の東別院会館にて開催された。
 講師は、経営コンサルタントの矢田祐二氏。演題は、「幸せに働くための本当の条件」について講演してもらった。
 参加者は正会員はじめ賛助会員等約60名。
 セミナーは川島副理事長(川島商事社長)の司会進行で始まり、冒頭、伊藤理事長より「青年部も今年正式に発足することができ、2世、3世の新しい方々で組織を担って頂くことになりました。女性の力が近年特に必要となっております。中には従業員の半数が女性で占めている会社もあり、本日の研修は女性の方の力の出し方等について研鑽して頂ければ幸いです」との挨拶のあと、矢田講師の紹介がされ、引き続いてセミナーに臨んだ。
 幸せの3条件は@心身ともに健康であることA良い人間関係に恵まれることB自分の仕事に打ち込めることで、よい会社にいてもこれを満たしていないと幸せにはなれない。
 この3つの条件を満たすためには、よい習慣を身に付けることが必要で、よい習慣を知るために勉強するとよい。
 よい習慣には「心」「技」「体」それぞれある。「心」については、上機嫌の習慣をつける。「技」についてはスキルと同時に仕事の進め方も学ぶことでよい習慣が身につく。「体」については規則正しい生活を習慣とする。
 幸せな人とは、よい習慣を身につけることで、自分の心をしっかり持ち、より多くのことに感謝が出来る人である。
 また、ビジネス社会で上手に働くためには、男女の違いについても知ることが肝要で、自分のやりたい事を上手にアピールできる習慣を身につけること。
 セミナーの後は、小川副理事長(人確委員長・山信社長)のお礼の言葉で終了した。
 終了後、熱心にメモをとっていた参加者に感想を聞くと「身近な例えでわかりやすかった」と喜んでいた。
 女子社員向けセミナーは、20数年ぶりの開催で、今秋発足した青年部会の行事として、今後も青年部らしい催しを開催していきたいとしている。

展示会にかける思いを語る
第28回管工機材設備総合展
植田慎一郎氏 展示会実行委員長
 
愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では隔年毎に開催している「第28回管工機材設備総合展」を来年10月21日(木)・22日(金)・23日(土)の3日間"名古屋市吹上ホール"を会場に開催するため、展示会実行委員会(委員長=植田慎一郎氏・ウエダ社長)を中心に準備が着々と進められている。
 今回の展示会のテーマは、「地球にエーコとしよみゃーか」ユニークなキャッチコピーでエコを名古屋弁に置き換えることにより、展示会を親しみやすいものにした。エコを時代の要請と位置づけ、一般家庭から都市整備、産業活動にいたるまでの幅広い分野にわたって社会基盤を支える管工機材・設備機器の最新機器の展示や情報を公開し、新たな需要の創造と販売促進を図るのが大きなねらい。
 植田実行委員長に、総合展についてのテーマに込められた思い、特長などをお伺いした。
―まず、先月11月25日には、初の試みである関係メーカーへの「出品説明会」を開催されましたが、開催してみていかがでしたか?
 「非常に手ごたえを感じております。展示会に関係のある89社、150名余の方々に出席いただくことが出来て大変喜んでおります。説明会終了後、私のところに、メーカーさんが来られて、『従来のダイレクトメールのみの出品案内書送付だと、出品するか、しないかの迷いが先にあり、結果的に申し込み期限間際になって返事を出さないまま終ってしまうケースもあったが、初の試みである出品説明会にこんなにもたくさんの人が集まっているのを目にして、会社には出展したいと報告します』と何社もおっしゃっていただきました」
―委員長が自ら考えたテーマに込められた思いや狙いは何でしょう?
 「今回は、エコをテーマにすることで、エコ商品を商品化しているメーカーさはたくさんありますし、エコ商品を取り扱いたい、また使いたい会社もあり、マッチングが図れ、展示会を商談の場としても活用しやすいと思います。
 また、今回は幅広く一般の方にも来場してほしいという思いを込めています。それが、名古屋弁をもじったキャッチコピーです。前回の展示会では、私は来場案内ハガキを、関係業者だけではなく、金融業界などの他業種にも積極的に持参して、来場を呼びかけました。実際に多くの方から、家族で参観してみて楽しめたとのお話しを聞きました。奥さん方はTOTOやINAX以外にも色々なメーカーがあり一堂に参観できることがよかったことと、旦那さんは、家の壁に隠れている配管の仕組みや各メーカーの特色がわかったことに満足し、管工機材業界に興味を持つようになったと聞きました。また、子供さんにも父親がどんな仕事をしているのかを解ってもらえる機会にも恵まれたという人もおりました。私達一般の者が行っても十分に楽しめる展示会ですよという声が多かったのです。こちらの想像以上の反応が寄せられたことから、広く一般の方にも来場を呼びかけることが、展示会の成功につながると考えています。また、業界を認知してもらう絶好の場にもなるので、学生さんには就職活動の参考にしてもらいたいとも考えています。もちろん、出品者さんの中には、専門業者を対象にしているところもあります。出品者さんが考える展示会への思いはそれぞれの思いがあり、まずたくさんのご意見を吸い上げて、幅広いユーザー層にご来場いただくことによってそれぞれの目的が達成されると考えています」
―展示会の併催事業についてはいかがでしょうか?
 「3日間を通してイベントを行います。広く一般の方にも楽しんでいただけるような企画やゲスト出演も考えています」
 ―出品者へのメッセージをお願いします。
 「商売にお役立ちできるように、理事長はじめ、実行委員会、全組合員あげて、参観動員や色々な面で頑張りますので、1社でもたくさんのご参加をお願い致します」
―来場者へのメッセージはいかがですか?
 「来てよかった、見てよかったという展示会にいたします。業界、業種問わず、1人でもたくさんの方にご来場して頂きたいと思います」
 インタビューを終えて感じた事は、終始穏やかな口調で、一つ一つ丁寧に答えていただくことができ、温厚な方との印象を受けた。
 植田氏は管工機材・設備業界の認知と発展を強く意識されており、設備総合展の位置づけを業界の地位向上につなげたいとの思いで進められており、とにかくたくさんの方に来場してもらいたい、というメッセージが強く伝わってきた。その思いは随所に表れていて、ポスター一つとらえても色やキャラクターなど細部にこだわりを感じた。

主要8社総受注高 16ヵ月連続前年割れ
前月比は11.6%増
中部経産局 10月の金属工作機械受注状況

中部経済産業局が12月2日発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダマシンツール、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成21年10月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は前年同月比56.9%減の126億7600万円となり、16カ月連続して前年を下回った。また、前月比は11.6%増となった。
 国内受注は、一般機械工業向けが19億4600万円と14カ月連続、自動車工業向けが11億1000万円と15カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比59.3%減の42億800万円となり16カ月連続して前年を下回った。また、前月比は5.5%減となった。

 海外受注は、北米向けが13カ月連続、ヨーロッパ向けが16カ月連続、アジア向けが13カ月連続して前年を下回ったことから、全体でも前年同月比55.6%減の84億6800万円と17カ月連続して前年を下回った。また、前月比は22.5%増となった。
 国別にみると、1位の中国が23億600万円(前年同月比7.3%増)、以下、アメリカ212億1600万円(同63.4%減)、ロシア6億1100万円(同536.5%増)、インド5億800万円(同25.4%増)、イタリア4億2200万円(同113.1%増)の順となった。
 販売額は前年同月比72.5%減の92億900万円となり、15カ月連続して前年を下回った。また、前月比は34.8%減となった。
 受注残高は前年同月比60.3%減の753億5700万円となり、16カ月連続して前年を下回った。また、前月比は2.3%増となった。

吸気弁として優れた基本性能
低位吸気弁 「アンダー吸」を発売
前澤化成 低位置設置が可能
 
前澤化成工業(東京都中央区八重洲)は、排水逆流時にフロートの浮力により、弁体が押し上げられ、排水の浸入を防止する「低位吸気弁HBVL50」を発売した。
 ゴムシート弁体パッキンの「ダブルストッパー構造」が水漏れを防ぐので、床下の排水横枝管ピット内に設置が可能なうえ、全高が120ミリと低いので設置場所を最小限に抑えることができる。
 主な特長は次の通り。
@床下への設置が可能
 全高が120ミリと低いので床下の排水横枝管ピット内にも設置可能であり、設置場所を最小限に抑える。
A施工作業が簡単
 袋ナットを緩めてから配管に取り付けるだけの簡単施工で、確実な接続が可能。
B大気圧によってゴムシートを押し上げる
 排水時、管路内に負圧が発生すると、ゴムシートを押し上げ、外気を取り入れ、排水器具のトラップ封水を保護すると同時に、排水をスムーズに行う。
C排水の逆流によってフロートを押し上げる
 排水が逆流した際にフロートの浮力により弁体を押し上げ、吸気弁部への排水浸入を防止する一方、ゴムシートと弁体パッキンが、水漏れを防ぐ。
D排水管内の湿気をシャットアウト
 2カ所に設けたドレンがカバー内に凝縮した水滴を排水管内に戻すので湿気対策も万全。
E結露・凍結を防止
 発砲ポリスチレン製の防寒カバーで結露・凍結を防止する。
F騒音対策も万全
 ゴムシートを持ち上げる力と自重とが等しくなった時に発生する、耳障りな音(チャタリング)を防止する騒音防止機能を搭載している。
 その他詳細については中部支店名古屋営業所(名古屋市中村区名駅3―17―34・TEL052―582―0946)へ問い合わすとよい。

高性能なコンパクトマシン
PNC複合
ボーリングマシン 「MX」
弥栄鉄工 ハードもソフトも充実 

弥栄鉄工(社長=梁崎由喜夫氏、本社=浜松市南区金折町147)は、10月28日〜31日に開催された第39回名古屋国際木工機械展の昭元産業(社長=吉田幸一氏、本社=名古屋市中川区荒中町221)の小間内に、コストパフォーマンスに優れた高性能マシン「PNC複合ボーリングマシンMX」を出品した。同機は現在好評発売中である。
 「MX」はハイスペックなマシンながら納得価格を実現。安全な作業性を追求し、設置面積にもこだわった効率的な設計となっている。ハイスピード加工が可能なうえ、クイックモーションで動きに無駄がなく、生産性アップに効果絶大。また、ソフトも最新で、簡単入力で即加工でき、作業時間が管理できる生産管理ソフトも搭載している。
 「MX‐136」は2008年11月、東京国際木工機械展での来場者投票による「新製品コンテスト」で優秀賞を受賞。卓越した商品開発力と技術力がユーザーより高く評価された。
 「MX」の主な特長は次の通り。
【加工に集中できる安心優先設計】
 加工テーブルが前後に動くため作業者は安心して材料取置きができる。テーブル寸法は巾を4尺より100oのばし1300o、奥行は650o。
【主軸】
・6+6ボーリング軸搭載。
・3.7kwルータ軸を搭載。
・ボーリング軸または鋸軸を選択(オプション軸)。
【ソフト】
・「新マクロ博士」でラクラク入力。
・CADデータによりNC加工が可能。
・生産管理支援ソフト搭載。
【メンテナンス】
 MXの主要部分には自動給油方式を採用。

安全性に優れた軸傾斜丸鋸盤
鋸が人体に触れた瞬間に停止
フクモト 米国Saw―Stop社製輸入販売
 
フクモト(社長=福本豊彦氏、本社=名古屋市中区錦1―2―15)は世界一安全性に優れた機能を装備する、米国Saw‐Stop社製の軸傾斜丸鋸盤「SawStop」を輸入販売している。
 同製品は、鋸が人体に触れた瞬間にブレーキカートリッジが作動、0.005秒で鋸が止まりテーブルの下へ下がる。毎分9mの送りスピードで鋸との接触深さ0.8oで止まることができる。
 各国で多くの販売実績があり、数多くの人が指を切断することなく軽傷で済んだ。事故はいつ起こるか予測不可能で、起こすと従業員や会社に大きな衝撃を与える。「SawStop」の安全システム(指と木の識別が出来る)は安全上の革命をもたらす技術の特許にて業界に貢献、米国で数々の賞に輝いている。
【SawStopの安全装置】
 @安全上の革命をもたらした指と木の識別が出来るブレーキカートリッジ
 A大型起動スイッチ/Pull式ロックキー/安全確認のためのインジケーター/アルミ等切断時のバイパスモードキー
 B丸鋸安全カバー/割り刃
 Cロック可能なメインブレーカー
【製品仕様】
・有効切断高さ=0度時75o、45度時55o
・チップソー(1枚付)=255φ×60р×3.0t×15.9φ
・軸傾斜角度=0度〜45度
・仕様モーター=3.7kw3相200V
・安全カバー=安全カバー、割り刃付
・補助定盤定規移動=鋸道から1300oまで可能

中原氏(三菱自動車)を講師に迎え
電気自動車の量産技術について聴く
日工販 中部地区忘年懇親会

日本工作機械販売協会の中部地区忘年懇親会(中部地区委員長=高田研至氏・井高社長)が12月3日午後3時30分より、名古屋市東区葵のメルパルク名古屋で開催された。当日は、会員ら140名余りが参加し、三菱自動車工業MiEV商品生産化プロジェクトの中原俊憲プロジェクトマネージャーによる講演会の後、懇親会が行われた。
 講演会は、下野委員(下野機械社長)の司会で進められ、今年日本初の量産型電気自動車「i―MiEV」を発売した三菱自動車の中原氏を講師に迎え、「電気自動車の量産技術」―自動車におけるモノづくり技術の革新―と題して行われた。
 講演で中原氏は、はじめにi―MiEVの商品概要とそこに使われている主な先進技術を紹介。現在の自動車を取り巻く情勢と環境対応について触れる中で、中進国を中心に今後さらにクルマの需要が見込まれるが、地球環境を考えると排出ガスの減少が必要と語り、電気自動車の仕組みや量産技術、今後の展望について話した。
 また、会場の車寄せにi―MiEVの実車が展示され、興味深げに見入る参加者の姿が多く見られた。
 講演会終了後は懇親会が開かれ、はじめに高田中部地区委員長が「日頃は日工販の活動にご協力を賜りまして誠にありがとうございます。先程は、三菱自動車の中原さんにご講演をいただき、大変有意義な話を聴かせていただきました。電気自動車の話の中で、もっと部品点数が減るのかと思っておりましたが、減速機やギヤもあるし、ブレーキも今までと変わらない、そして新しい部品ができているとのことですので、ある意味安心をいたしました。半分は電気自動車になってしまうと思っておりましたところ、2020年の需要予測も電気自動車が100万台ということだそうです。景気は昨年以来、非常に厳しく、悲しくなるような数字が各社出ているのではないかと思います。確かに、トヨタさんには1000万台以上の生産能力があり、今作っているのが700万台ということで、300万台以上の設備余剰がある。今期設備予算を抑えられておりますが、それ以上に来期も抑えるといわれています。その中でまた円高と、一層厳しい状況により設備投資が抑えられるといった状況です。この中部地区というのは、バブルの崩壊やITバブルの崩壊で傷ついたレベルが非常に低く、その頃でも何とか黒字決算を出していた地域ではないかと思います。自動車の需要予測は、現在が7000万台ですが、2020年には9000万台となる。もちろんこれは、インド、中国等のBRICs(ブリックス、ブラジル〈Brazil〉・ロシア〈Russia〉・インド〈India〉・中国〈China〉)の地域の増加によるものですが、増えます。また航空機は、今現在1万2000機位が世界で飛んでいる。それが20年後にはプラス2万5000機と需要予測がされています。この地域は、自動車と航空機、そしてそれらの周辺産業が集積しており、非常に将来性があると思っています。先程の電気自動車のように、色々な分野で、色々な加工の仕方、仕様の変化などが起こりますが、まだまだビジネスチャンスが残っていると感じております。エネルギーも化石燃料から新しいものに変わってくる状況の中で、今回の不況は、我々にとっては新たに色々なことを見直すチャンスではないか。厳しい状況の中、自分たちが進む道を考え直す良いタイミングと感じております。いずれにいたしましてもこの厳しい状況が、あと1、2年は続くと思われますが、来年、再来年と厳しい中でも皆さんと明るくお話ができますように共に勉強をしていきたいと思います」と挨拶。
 柴田日本工作機械販売協会会長(三菱商事テクノス社長)は「リーマンショックから1年経ちましたが、景気は底を打ったのか、まだなのかが見えないというのが実態。ただ、明るいニュースは、もうこれからは前年同期比70%減とか60%減というのはなくなる。昨年一気に落ち込みましたので、これからは数字だけは明るいものとなります。気持ちだけでも改善されるのではないかと思っております。過日、アジア地区を見てまいりましたが、タイの自動車関係はほとんどがフル生産。中国は、そのスケールの大きさに驚かされている。自動車の販売台数も世界1が確定しておりますし、他の産業も着実に発展しております。中国が日本の最大のコンペジターとなるであろうと考えます。日本の技術が、多く中国の地元の企業に流出している。エンジンもトランスミッションも中国は自前で作っている。中国が世界を席巻する日は一般的にいわれているより早く来るのではないかと思っています。しかしそんな中でも、工作機械は日本に1日の長があると思っております。日本工作機械工業会の方々とも協力し合いながら引き続き頑張ってまいりたいと存じます。1年間耐え忍んできましたから、この経験と実績を生かして、来年は飛躍の足掛かりとなる年にしたいと思います」と挨拶した。
 参加者は和やかに歓談して交流を深めていた。

新社長に堀 明典氏
金馬商工、金馬電航

金馬商工(本社=名古屋市中区栄5―25―30)と金馬電航(本社=同じ)の代表取締役津田明英氏が去る10月17日に逝去したことに伴い、その後任として長男の掘明典氏がこのほど両社の代表取締役に就任した。
 それぞれの役員は次の通り。
【金馬商工】
▽代表取締役=掘 明典氏
▽取締役会長=堀 弘子氏
▽取締役=實康裕氏
【金馬電航】
▽代表取締役=掘 明典氏
▽取締役会長=堀 弘子氏
▽専務取締役=藤井太加男氏(昇任)
▽専務取締役=實康裕氏(昇任)
▽取締役=光神富弘氏
▽取締役=溝口敬康氏

BTT工場見学とセミナー
教育の必要性を学ぶ
ナゴヤ西部 機械協組 人材確保推進事業の一環 

ナゴヤ西部機械協同組合(理事長=近藤和夫氏・近藤金属工業社長)は11月17日、昨年度より取り組んでいる「人材確保推進事業」の一環としてモデル企業見学会と職場環境改善セミナーを開催、組合員ら10名が参加して名古屋市守山区花咲台2―801《なごやサイエンスパークテクノヒル名古屋》にあるビーティーティー(BTT)本社工場を見学した。
 当日は、貸切バスで午後零時30分に組合事務所前を出発。同1時過ぎBTTに到着した。
 はじめに、BTTの会議室で創業者の青木渉社長によるセミナーが行われ、同社の概要から説明された。
 BTTは、ドリルやエンドミルの再研磨業として1998年に設立。職人の集団から、現在は切削工具の設計・製造をはじめ、工具研削盤の設計や工具測定器の設計などを手掛ける。切削工具メーカーから研究開発を委託されるラボも併設している。
 「客先の要望に少しでも応えようとより良いものを追求していくうちに、新品と再研磨したものの切れ味に全く遜色のないことが分かり、さらに今まで蓄積したノウハウを付け加えることで、新品よりも良いものができるようになった。しかしこれには、職人の技が必要となる。そこで、(社内の)誰にでも行えることをテーマに、光を当てて手元を見やすくするライティングシステムや、刃先を拡大して作業性を上げる装置などを開発した」と青木社長。
 こうして、同社独自の技術力で今まで削ることが難しかった難削材を削るためのエンドミルを製品化。また、小径のエンドミルの再研磨を行える機械を開発し、販売するようになった。色々な展示会にも出展し、企業の認知度が上がるにつれて社員のモチベーションも増し、企業の活性化につながっていったという。
 なごやサイエンスパーク構想を聞き、技術・新製品の開発をさらに進めるために、数年前に移転。現在では、切削工具メーカーから研究開発も委託されている。現在研究段階にある技術や新工具も紹介され、最新技術の進歩に参加者は一様に驚いた様子だった。
 このほか同社は、日本のモノづくりに貢献するという意味で、切削工具についての教育プログラムを切削工具メーカーや大学の教授らとともに立ち上げ、商社など工具を販売する人たちの人材育成に役立っている。
 青木社長は「人材育成こそが中小企業の活性化には不可欠」と述べ、セミナーを締めくくった。
 セミナー後は、同社の最新の研究施設や再研磨の工場を見学、質疑応答を経て終了した。

急逝した津田氏を追悼
名機工同友会 11月例会を開催

 
機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は11月30日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「11月例会」を開催した。
 冒頭、金原会長は挨拶で「本日は、過日急逝した会員の津田金馬商工社長の思いで話をしていただければと、通常の会議スタイルから話のしやすい円卓としました」と語り、続いて金馬商工の堀明典新社長(故津田明英氏の長男)より会葬と故人への生前の厚情に対して礼が述べられた。
 各部の報告に移り、まず事業部より、コンベックスルールの共同購入額が予定金額に達していないため12月も引き続き募集を行うと報告され、協力が求められた。
 経営対策部からは、2月の講演会について、前回の会議で紹介した「メタボリック対策食事法」をテーマにした講演とすることが報告された。日程など詳細は、12月例会で決めることとなった。
 厚生部は、今年の12月例会を毎年恒例の忘年例会ではなく通常例会として行うこととしていたが、緊縮予算内でできるよう検討し、東京第一ホテル錦の地下にある「ざぶん」で忘年例会を行うこととした。来年1月6日の新年会については、担当を岩田鈴木商店社長、渡辺三信商会社長、近藤大東通商社長とし、12月の例会で詳細を決める。
 そのほか@現在の状況と今後の見通しA年末賞与についてB年末年始の休暇についてC近況報告をテーマに情報交換した後、津田氏の追悼会となり、故人との思いでを語りその人柄を偲んだ。

"景気は自分で作る"
愛機工尾張支部忘年会 

愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の尾張支部(支部長=服部利一郎氏・服部商会会長)は11月28日午後6時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「平成21年支部忘年会」を開催し、支部員ら18名が参加して親睦を深めた。
 忘年会は小木曽理事(小木曽鋼機社長)の司会で進められ、冒頭、服部支部長が「100年に1度の不況といわれておりますが、愛機工組合の理事会などでお聞きしても、割と倒産とか脱退がない。景気は自分で作るという意気込みで、頑張っていかなければならないと思っております。来年度の尾張支部の総会は例年通り1泊で行ってはどうかと、過日の支部役員会で話し合いました。候補地として内海の『かねもと』を考えております。また、1月14日に組合の新年会がございます。是非ご参加をいただければと思っております」と挨拶。
 続いて、坂倉理事(コーワ精工販売会長)が「来年こそは明るい春がやってくることを祈願して」乾杯の音頭をとり、一同で乾杯。
 厳しかった1年を振り返り、来るべき2010年に思いを馳せ、午後8時過ぎに伊藤理事(伊藤商事社長)の中締めでお開きとした。

70余名参加で賑やかに
三重県機工組合 第13回Xマス会
三重県機械工具商協同組合(理事長=伊藤紀昌氏・大信工機社長)の「第13回クリスマス会」が、12月5日午後5時30分より、近鉄四日市駅東のJA三重四日市ビル(四日市市浜田町4―20)で開催され、正会員並びに賛助会員とその家族ら70余名が参加した。
 当日の午前中は激しい雷雨に見舞われたが、夕方には止み、主催者側も胸をなでおろしていた。
 クリスマス会は門脇福利厚生委員長(門脇商店社長)の司会進行で始まり、参加者への御礼を述べた後、「今年は苦しい1年でしたが、皆さんから頂戴している会費の有効利用を考えて、皆さんに喜んでいただける、クリスマス会を開催させていただきました」と述べたあと、伊藤理事長から「午前中は大雨でしたが、我々の日頃の心がけのおかげか、晴天となりました。我々をとりまく機械工具業界も来年は晴れるのではないかと期待をいだいております。今日は日頃の疲れを癒し、大いに楽しんで下さい」と挨拶。
 その後、賛助会員を代表して山善四日市支店の藤井支店長の力強い乾杯音頭で開宴。
 会場は子供から大人までわいわいと賑やかな雰囲気で包まれた。
 余興としてジャンケン大会や抽選会で最高潮に盛り上げ、山田総務委員長(コジマ・フジ通商社長)の1本締めで盛況の内に終了した。

愛機工青年部忘年会
1年の締めくくりに

愛知機械工具商業協同組合の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は12月4日午後6時30分より、名古屋市中区の甘太郎伏見広小路店にて「愛機工青年部忘年会」を開催し、40名が参加した。
 挨拶に立った森部長は日頃の組合活動並びに支部活動への協力に礼を述べた後、「今年は大変な年でしたが、皆さんの今日の盛り上がりを見ていると安心します。来年に向けて頑張りましょう」と挨拶し、乾杯した。
 忘年会はゲームや司会者の盛り上げで大変な賑わいを見せ、滝沢理事(松本商店社長)の掛け声による1本締めで終了した。
 青年部では来年2月6日(土)に日帰りバスツアー、同3月に他産業視察を計画しており、参加協力も呼びかけられた。