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2008年(平成20年)11月
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2008年11月2日(日) 2327号
組合の重点事業について
各事業担当委員より報告
愛機工 10月定例理事会を開催
 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は10月7日午後4時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「10月定例理事会」を開催した。今回の理事会では、9月に実施された海外調査の報告をはじめ、来年10月開催のMECT2009展、災害見舞金等について各事業担当から報告があり、それぞれの議案に対して確認がされた。
 理事会の冒頭、野田理事長は「この理事会は2カ月に1回開催をしておりますが、2カ月前と今では大きく変わったなと思っております。非常に厳しい時代が来ているようです。日本の製造業に、もうひと踏ん張り頑張っていただきたいと願うばかりですが、我々自身もこういう状況の中でお互いに情報交換しながら、自分の術を探していくべきではないかと思っています」と挨拶。この後続いて議事に入った。
 議案審議では、志知総務部長の議事進行により各議案について審議が行われた。
 第1号議案▽会員の増強活動については、事務局より報告があり、大東通商(社長=近藤幹浩氏、本社=名古屋市南区、南支部所属)、宝商会(社長=世古優氏、本社=大府市共和町、南支部所属)の加入を承認した。また、富士工機商会(中南支部)より退会の申し入れがあり、これを承認した。
 第2号議案▽海外調査(中国)報告については、林実行委員長が報告を行った。日程は、2008年9月21日(日)から27日(土)、訪問地は中国東北部(天津・ハルピン・大連)で22名が参加。調査はスケジュール通り実施され、日系ユーザー3社、機工メーカー5社、ローカルメーカー4社を予定通り訪問。当初懸念されていたローカルメーカーにも好意的に受け入れられた。また、22日には現地日系企業の駐在員をパネラーに招き「天津懇談会」を開催。36名が参加した。今後10月14日に編集会議を開き、年内に報告書をまとめる予定で、調査報告会については開催の有無を含めて編集委員会で決定する。
 第3号議案▽親善ゴルフ大会報告については、六浦厚生部長が報告。
 第37回組合親善ゴルフ大会を9月9日(火)に貞宝カントリークラブにおいて開催し、49名が参加した。上位入賞者は次の通り。優勝=後藤真二(北川鉄工所)、準優勝=松林育生(住友電工ハードメタル)、3位=福島省吾(サンコー商事)、4位=林文男(杉本商事)、5位=内藤和美(内藤商事)。決算書については承認された。
 第4号議案▽第68回組合親善野球大会経過については、引き続き六浦厚生部長が報告を行った。
 第5号議案▽教育事業(ツール・エンジニア・スクール)報告および次回日程について、林経対部長が報告を行った。キャリア5年未満の営業社員を対象にした2008年第1回ツール・エンジニアスクールを9月26日(金)から28日(日)の3日間、岐阜ポリテクセンターにて開催した。受講者は19名。なお、当初予定していた中堅社員を対象にした中級コースは、初級コースの申し込みが多数のため取り止め、第2回初級コースを10月24日(金)から26日(日)の3日間、岐阜ポリテクセンターで開催する事になった。
 第6号議案▽MECT2009展については、大久保事業部長が報告を行った。会期は2009年10月14日(水)から17日(土)。会場はポートメッセなごや、出展規模1850小間。受付開始は2008年11月1日で、締め切りは2009年4月20日。これまでの事務レベル会議では、出品受付について@大口小間割引率の変更A上限40小間の設定B前回展実績小間数内の出展願いC新規及び復活出品者の小間数調整など要項をまとめたが、急速に変化する景況の中で、小間数の限定や調整に拘らない柔軟に対応した小間の勧誘が必要と思われる。パンフレット(申込書)は今月、関係者宛に発送する。組合としては、MECT実行委員会を設置して出品者募集事業に取組み、第1回実行委員会を10月28日(火)に開催。MECT2009出品小間目標は、ND社1350小間、組合430小間。
 第7号議案▽全機工連・全国大会については、野田理事長が報告を行った。全機工連東京大会を2008年10月17日(金)、東京ドームホテルにて開催。参加26名。
 第8号議案▽60周年事業(2009年度)については、田中情報部長が報告を行った。60周年事業については記念誌を発行する。企画は、@組合員のルーツを探る―公表の不可を問わず、資料として組合で保管する。A業界の歴史(背景)―組合員に自社の記念誌や写真等、資料の提供をお願いし、収集する。Bヒアリング調査―業界に永く携わる組合相談役や理事OBに訪問調査を行う。C座談会―ヒアリングについては訪問願いと共に事前に課題を提示し、資料や情報の提供をお願いする。訪問は年内から来年2月にかけて実施予定。10月下旬の委員会でヒアリングの具体案を決める。今後も委員会を継続し、企画を具体化していく。
 第9号議案▽2009年組合新年会については、滝川西支部長が報告を行った。2009年組合新年会を1月13日(火)午後6時より、ホテルグランコート名古屋七階「ザ・グランコート」にて開催する。幹事は西支部。申し込み締切は12月15日(月)。
 第10号議案▽燃料給油カード発行実績については、事務局が報告を行った。現在カードの契約社数は12社、カード発行枚数は175枚。10月下旬に再度案内を発送し募集をかける。但し、ガソリン価格が下降しておりタイミングは思わしくないとしている。
 第11号議案▽部会事業
【総務部】組合運営及び理事会の進行。改正された定款・規約を製本して今月、関係者に発送。
【情報部】組合報及び組合ホームページの内容を充実させる。また60周年事業に注力する。
【経対部】技術研修の他、環境認証制度「エコステージ」を周知するセミナーの開催を検討する。
【事業部】当面はMECT展の出品募集事業に注力。また、共済保険の勧誘事業やCUBICについても活用促進に今後も継続して重点を置く。具体的には部会、支部会を通して周知徹底する。
【青年部】8月8日(金)ビアパーティーを開催した。また、環境問題への取組みについて「愛ECO青年部」をキャッチフレーズに各行事毎に反映させている。
【厚生部】野球大会、ゴルフ大会の他、男女独身社員の交流事業を実施する。開催は2009年1月31日(土)、2部構成で第1部は東京第一ホテル錦にて開催。開催要項は近々具体化する。
 第12号議案▽訃報。丸政(南支部)代表取締役会長、鬼頭宏治氏が8月22日に永眠された。葬儀、告別式が29日(金)に営まれた。三栄商事(北支部)取締役会長(創業者)の後藤正男氏が9月14日永眠された。享年92歳。お別れの会を10月24日(金)名古屋東急ホテルにて執り行う。
 第13号議案▽その他の件では、災害見舞金などについて報告された。
 8月28日、29日の豪雨により被害を受けた組合員に見舞金をおくる。甚大な被害に1万円、損害発生を5千円とする。甚大発生=1社。損害発生=8社。その他浸水等=約20社。
 支部忘年会について、現在決定している支部は西支部11月21日、中南支部12月5日、尾張支部11月29日。
 次回理事会については12月2日(火)午後4時から午後6時、東京第一ホテル錦にて開催となる。

第27回管工機材展盛況
前回を大幅に上回る1万4800名が来場
愛知県管工機材商協組全国屈指の専門展として好評

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)主催による「第27回管工機材設備総合展」が10月2日〜4日の3日間に渡って、名古屋市吹上ホールで盛大に開催され、期間中、施工・販売の関連業者など1万4800名(26回1万2138名)が訪れるなどして盛況を博した。
 同展示会は、昭和38年の組合発足を記念して第1回が開催されて以来、今回で27回目を数え、全国屈指の管工機材業界の専門総合展として、関係業界の振興はもとより、地元経済の向上発展になくてはならない展示会として定着している。
 今回は145社が271小間に出展し、「提案します!新しい水道配管・工場配管・建築設備」をメインテーマに、一般家庭用から都市設備、産業活動に至るまでの幅広い分野に渡って社会基盤を支える管工機材・設備機器の最新の製品・技術・情報を公開し、環境問題・資源の有効活用などの時代の要請に関連した、優秀な機材や機器を一堂に展示紹介し、商品、開発の促進や市場開拓・販路拡大のための新たな情報の交換の場としての役割を担った。
 2日の午前11時15分から、“にっぽんど真ん中祭り”のどまつりキャラバン隊40名による「どまつり」のオープニング演技に続いてオープニングセレモニーが行われ、挨拶に臨んだ伊藤理事長は「今回この設備総合展に理事長として関われることを大変光栄に思っております。また、今回の総合展がこのように盛大に開催出来ますことは、偏に出品者様をはじめ、関係各位の皆様のご協力、ご支援の賜物と心から感謝申し上げます。今、世の中の景気は大変な状況を迎えております。リーマンブラザーズの破綻、AIGの政府による公的資金の注入、サブプライムローンに端を発した金融危機、まさにマネーゲームの破綻という状況を迎えています。一方、私どもの管材展は、設備を取り巻く“ものづくり”の部分ということで、マネーゲームの対極の位置にあると思います。私どもの展示会は“ものづくり”の本場における“ものづくり”の本格展示と自負しております。皆様におかれましては、マネーゲームとは無縁のここ吹上ホールの空間の中に、環境設備のヒントをつかみ、業界の未来の姿を見つけ出して頂けるなら、主催者として大変な喜びであります」と述べる一方、小川展示会実行委員長(山信社長)は「今回は、プロの方々の皆様に出来るだけたくさん観に来て頂きたいとの思いで、PR作業にも非常に力を注ぎました。たくさんの来場者の方に来て頂き、設備業界が一段と発展して行けるようにと考えてまいりました。それと同時に、環境の問題にも取り組み、我々と関係の深い『水』について取り上げました。愛知県の水源の半分以上を占める木曽川の源流があります木祖村とのコラボレーションもその表れです。『水』に関しましては、汚染の問題を起こさないぞ、と皆様に誓って頂きたいという思いで考えました」と結んだ。
 次いで来賓を代表して、愛知県産業労働部商業流通課長浅田 功氏、中間法人愛知県空調衛生工事業協会会長・愛知県環境設備団体連合会会長足立哲氏が祝辞を述べ、次いで、出品者を代表してキッツ代表取締役社長堀田康之氏が展示出品に当たっての意気込みを披露した。
 続いて祝電が披露され、主催者、来賓等によるテープカットで開幕。
 来場者は、初日、中日のナイターが功を奏して、3日間で合計1万4800名に上った。

契約高は前年比33.2%減
単体機械で42.2%の減少
日本産業機械工業会8月の産業機械輸出契約

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年8月の産業機械輸出契約状況によると、主要約70社の8月の輸出契約高は前年同月比33.2%減の1959億6400万円となった。
 このうちプラントは4件で、ヨーロッパの増加により前年同月比1012.7%増(約11倍)の278億6200万円となった。
 単体は、前年同月比42.2%減の1681億200万円。機種別にみると、ボイラ・原動機はアジア、北アメリカ、アフリカの減少により前年同月比29.1%減、鉱山機械はアジアの増加により同269.7%増、化学機械はアジア、ロシア・東欧の減少により同77.7%減となった。プラスチック加工機械はアジアの減少により同43.8%減、風水力機械も中東の減少により同10.3%減とそれぞれ減少した。運搬機械はアジア、中東、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同18.6%増加。変速機は北アメリカの減少により同19.9%減となった。金属加工機械はアジア、ヨーロッパ、北アメリカの増加により同27.2%増加。冷凍機械はアジア、ヨーロッパ、オセアニアの減少により同19.4%減となった。
 地域別構成比は、ヨーロッパ37.4%、アジア26.6%、アフリカ14.1%、中東11.2%、北アメリカ8.2%、ロシア・東欧1.2%となっている。

厳しい時こそ結束を
第23回支部総会を開催
ダイヤ工業協会中部支部ジャズコンサートも

 ダイヤモンド工業協会中部支部(支部長=北川正樹氏・北川ダイヤモンド工業社長)は10月2日午後5時30分より、名古屋市中区錦のアパホテル名古屋錦にて「第23回ダイヤモンド工業協会中部支部総会」を開催、会員ら37名が出席した。
 冒頭、滝沢監査役(内外ダイヤモンド代表社員)より会計報告並びに監査報告が行われ、全会一致でこれを承認した。
 続いて、北川支部長が「23回目の総会となりました。本日はメーカー、商社など総勢37名の方に、お忙しい中にも関わらずご出席いただき誠にありがとうございます。先週、愛知県機械工具商業協同組合のメンバーと共に中国の東北部(ハルピン、天津、大連)に行ってまいりました。中国の経済も、日本と同様に少しブレーキがかかっているようでした。しかし、中国人いわく、『逆に良かった。何故なら、ここ数年続いていた2桁成長は少しきつい。半分の成長になっても7、8%の成長率があり、これが普通だと理解している』。それは中国の事情であって、日本の場合は成長率が数%で、減速するとマイナス成長になってしまう。やはり日本では、この景気の減速を厳しく受け止めなければならない。名古屋もこれまで、日本の中で一番元気の良い都市といわれておりましたが、ここへ来てその名前を返上しなければならないような雲行きになっております。本日は年に一度の総会とその後の懇談会でございます。懇親を深めていただく会でございますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて杉田豊田バンモップス社長より、ダイヤモンド工業協会の資料に基づき業界の近況について報告された。その中で、「下期は厳しい状況。今年の12月までは15%から18%の対前年比の減少が続くものと予想される。中部地区の自動車関連は今後とも厳しい状況が続くと見たほうがよい。中国の主力工場でも10%内外の減産となっている。しかし、二輪車メーカーは非常に好調で、ここ自動車の減少による出荷額の低調を補っている。もう一方の工作機械は、9月にアメリカシカゴで開催された『IMTS』では航空と医療関係がまだまだ元気だということだったが、9月に入って全体的に減速傾向にあるという見方が主流である」と、厳しさの増す状況にあることが話された。
 この後、等々力旭ダイヤモンド工業名古屋支店長の発声で乾杯。
 会場では、女性デュオ「SATOMI & SANAE」のミニコンサートが催され、出席者はジャズなどのスタンダードナンバーを楽しみながら互いに歓談し親睦を深めた。
 翌日は、親睦ゴルフコンペが岐阜県瑞浪市の花の木ゴルフクラブで開かれた。

12月14日にBL大会開催予定
新年会は1月22日に
愛鋲協10月定例理事会開催

 愛知鋲螺商協同組合(理事長=鈴木建吾氏・八幡ねじ社長)は10月16日午後6時より、組合事務局において「平成20年度第4回定例理事会」を開催した。
 冒頭、鈴木理事長は挨拶でねじの規格に関し、「JISの改正の期限が過ぎ、今までの旧規格が全部廃止になってしまう。建築関係でJIS規格がないとねじが使用できなくなってしまうが、五年間の延長をすることでこの程まとまりました。いずれにしても、ISOがJISの中に入ってきて、ボルトの頭のサイズが変わってくる。大変なことです」と、今後の対応に憂慮していることを明かした。
 引き続き、議案審議に移り、第1号議案から6号議案までを審議した。
 第1号議案・事業部委員会に関する件は、花井理事(ハナイタイト社長)より9月の実績が報告された。また、理事長からは新たな研修会の実施などが提案され、引き続き検討していくことになった。
 第2号議案・福利厚生部委員会「ボウリング大会」に関する件は、大野理事(中部製作所社長)より12月14日実施のボウリング大会の申込要項が説明され、案内文並びに申込用紙発送を11月上旬に行い、申込締切日を11月15日にすることを決めた。また、賞品の内容を昨年より充実させることが多くの理事より提案され、承認された。
 第3号議案・新年賀詞交歓会の件は、開催日を1月22日として、午後6時30分に開始することを決めた。それに伴い、理事会は同日午後4時30分より開催することになった。会場はいずれも名鉄ニューグランドホテル。
 第4号議案・広報部委員会「愛鋲協」30号発行に関する件は、阿部理事(織田商店社長)より、10月上旬に完成、発送を完了したことが報告された。また次回号に向けて、投稿並びに取材企画の提案の依頼が行われた。
 第5号議案・永年勤続優秀従業員表彰に関する件は、10月28日に名古屋ガーデンホテルで行われる表彰式に、組合より理事長はじめ被表彰者など17名が出席することが報告された。
 第6号議案・その他の件では、中央会愛知大会へは理事長はじめ各理事とも所用のため欠席とすることや、11月13日のねじ商連第三回理事会(名古屋)は鈴木理事長と土方副理事長(金城螺子製作所社長)、馬場副理事長(メイナン社長)が出席することを確認した。また、先ごろ行われた「ねじ業界実態調査」の集計結果が報告されたほか、「ねじの未来プロジェクト」の今後の活動についての意見交換も行われた。
 次回の理事会は11月17日、組合事務局で開催。

新しく監事に太田氏
副支部長に稲垣氏が就任
全木商中部支部第39回通常総会開催

 全日本木工機械商業組合中部支部(支部長=島田昭三氏・シマダ機械社長)は10月18日午前10時より、名古屋市中川区の組合事務所にて「第39回通常総会」を開催した。
 冒頭、司会者の村瀬委員(ムラセ社長)より、支部員総数31社中31社出席(委任状含む)で総会が成立すると報告された。
 若原委員(若原工機社長)の開会の辞に続いて、島田支部長が「本日は、大勢の方にご出席を賜り有り難うございます。厳しい環境下ではありますが、我々は雑草のように生き抜かないといけない」と挨拶。このあと組合本部の安塚事務局長は来賓祝辞で「厳しい中ではありますが、組合としては研修会はじめできる限り事業を実施してまいります。中部支部の皆様におかれましては、組合の中心として活躍していただきたいと存じます」と述べた。
 坂入委員(代東社長)を議長に選出して、議事に移り、第1号議案・平成19年度事業報告承認の件、第2号議案・平成19年度会計報告並びに監査報告承認の件、第3号議案・平成20年度事業計画(案)承認の件、第4号議案・平成20年度収支予算(案)承認の件、第5号議案・本部事業報告の件、第6号議案・組合員意見聴取に関する件、第7号議案・役員一部改選に関する件、第8号議案・その他の件について審議した。
 このうち採決された第1号議案から第4号議案までのすべての議案を承認。また、第6号議案の意見聴取に関する件では、小林委員(小林機械社長)より先日(10月13〜15日)に全木商が若手育成セミナーの一環として実施した遠野地域木材総合供給モデル地区見学会に参加しての感想が述べられ、「非常に良い経験となった」として次回への参加も積極的に呼びかけられた。
 第7号議案の役員の一部改選に関しては、西木副支部長の辞任に伴い、監事の稲垣昌弘氏(稲垣社長)を副支部長に、監事には新たに太田義孝氏(太田実商店社長)を選任した。
 総会後は会場を移して懇親会が開かれ、和やかに歓談して親睦を図った。

前年同月比総受注高12・4%減
2ヵ月連続で前年を下回る
中部経済産業局8月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が10月6日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の8月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は455億8000万円で、前年同月比12.4%減と2カ月連続して前年を下回った。また、前月比も1.5%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが88億5400万円と2カ月ぶりに前年を上回ったものの、自動車工業向けが46億8900万円と3カ月ぶりに前年を下回り、全体でも前年同月比9.3%減と2カ月連続して前年を下回った。前月比は1.5%増となった。
 海外受注は、アジア向けが2カ月ぶりに前年を上回ったものの、北米向けが3カ月連続、ヨーロッパ向けが2カ月連続で前年を下回り、全体でも前年同月比14.0%減と3カ月連続して前年を下回った。また、前月比は3.1%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが84億2100万円(前年同月比29.7%減)、以下、ドイツ49億500万円(同52.2%増)、中国35億5500万円(同27.1%減)、インド13億6300万円(同26.6%増)、ブラジル11億3900万円(同320.3%増)の順となった。
 販売額は、407億6500万円となり、前年同月比0.8%減と7カ月ぶりに前年を下回った。また、前月比は12.1%減となった。
 受注残高は、2217億4700万円となり、前年同月比6.1%減と2カ月連続して前年を下回った。前月比も0.5%減となった。

11月11日に講演会を開催
2月のレク企画を発表
愛機工青年部10月定例役員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の青年部(部長=森庸一氏・森哲社長)は、10月15日午後7時より組合事務局において「10月定例役員会」を開催した。
 役員会は足立広報担当幹事(朝日)の司会で進められ、第1号議案・組合野球大会については森川野球担当幹事(サカイリフテク)が報告。前回の役員会以降、9月27日に準決勝3試合が行われ、Bゾーンのミツトヨ対サカエは9対2でミツトヨが、尾張支部対ミズタニ機販は8対15でミズタニ機販が勝利、Aゾーンの井高対東陽は東陽が0対1で井高を下し、それぞれ決勝に駒を進めた。決勝戦は11月に開催予定。
 第2号議案・講演会については伊藤講演担当幹事(伊藤信産業)より、11月11日(火)午後6時30分から名古屋都市センターの特別会議室でコベルココンプレッサCS推進部CSセンターリーダーの藤井則政氏を講師に招き「圧縮機省エネによるCO2排出量削減」というテーマで開催し、講演会終了後は懇親会も行う予定で現在準備を進めていることが報告された。
 第3号議案・忘年会については、時津総務幹事長(新栄商會)を中心に開催日の検討を行い、12月3日(水)を第一候補とした。詳細は次回役員会で報告する。また、忘年会の冒頭に「愛eco」の成果発表会を行うことも決めた。
 第4号議案・レクリエーションについては、南木レクリエーション担当幹事(ヤナギサワ)が内容を説明。来年2月7日(土)に「吉本新喜劇ツアー」を企画している。参加予定人員は90名(バス3台)。参加費用は大人1人8000円、子供(小学生以下)6000円。
 第5号議案・「愛eco青年部」については、総務、教育、厚生の各グループ別に計画の進捗状況と自己評価が報告された。
 第6号議案・青年部OBの行事参加については、慎重に協議した結果、ビアパーティー、忘年会については前年度卒業者に対し案内を出して参加を募ることに決め、参加費用は実費とする。
 第7号議案・その他の件では、青年部員の異動について報告されたほか、なかなか参加できない部員に対し参加を呼びかける声かけを行うことを確認した。

三菱マテリアル製品紹介
高硬度鋼用汎用材種
「MBC020」に コーナR0.2oインサート追加

三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造する高硬度鋼用汎用コーテッドCBN材種「MBC020」にコーナR0.2oのネガタイプインサートを追加、販売を開始した。
 「MBC020」は、高硬度鋼加工において連続加工から断続加工まで、幅広い用途で使用可能な汎用コーテッドCBN材種。今回、コーナR0.2oのインサートを追加しシリーズが拡大することにより、ベアリング部品や金型等の隅Rの寸法指定が小さい加工においてもMBC020で対応できるようになった。また、連続から中断続まで幅広い用途への適応も可能となった。
 今回販売するインサートは4型番。販売価格は、高硬度鋼用汎用コーテッドCBN材種「MBC020」/インサートNP―TNGA160402GA3が6760円(税込み7098円)。初年度の販売目標は600万円としている。

インパクトミラクルエンドシリーズに追加
「インパクトミラクルラフィングエンドミル(M)VF‐MFPR」
切れ刃の耐欠損性が向上

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する“インパクトミラクルエンドミルシリーズ”に「インパクトミラクルラフィングエンドミル(M)VF―MFPR」を追加、販売を開始した。
 主な特長は次の通り。
 @従来品に比べて切れ刃の耐欠損性が大きく向上した。一般鋼から難削材、高硬度材までの幅広い材料に対し、これまで以上の高能率・長寿命化を実現。
 A切りくずを分断する波状切れ刃と30度のねじれ角、切りくず排出性に優れた断目形状により切削抵抗を大きく低減。
 B耐熱性・耐摩耗性に優れたインパクトミラクルコーティングを適用しており高硬度材はもちろん、難削材に対して優れた加工性能を発揮する。
 C立壁加工に適したミディアム刃長タイプで、φ5oからφ20oまでの9サイズをラインナップ。
 販売価格は、代表型番VFMFPRD1000(外径10o)が2万8100円(税込み2万9505円)。初年度の販売目標は、1億円としている。

コンビネーションレンチに
「CW‐16」「CW‐18」
TOP 2サイズ追加、発売開始

 トップ工業(社長=渡辺一郎氏、本社=新潟県三条市大字塚野目2190―5)は、コンビネーションレンチ「CW―16」「CW―18」を従来より販売中のシリーズに追加し、販売を開始した。
 このコンビネーションレンチは、主にボルト・ナットを回すことでは他のレンチと同じだが、一本で早回し、本締めができる便利工具。片方がメガネレンチでもう一方がスパナになっており、普通のスパナのようにひとつの本体に違うサイズが付いておらず、口径サイズに合った全長になっているなど使いやすい形態になっている。
 大きな締め付けトルクを要求される場合はメガネレンチで、メガネレンチの入らない中間継手などの場合はスパナで、あるいは仮締め早回しはスパナで、本締めはメガネレンチと使い分けて使用する。
 販売価格(1箱12丁入、1本あたりの価格)は、CW―16 1280円(税込み1344円)、CW―18 1410円(税込み1481円)。

サーモテック2009
第5回国際工業炉・関連機器展
来年7月開催、出展募集開始

 1993年の初開催以来、4年に一度開催されている国内唯一の工業炉・熱技術、関連機器の展示会「サーモテック2009第五回国際工業炉・関連機器展」が2009年7月22日(水)から24日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)東1ホールにて開催される。本年7月に北海道洞爺湖サミットで温暖化防止対策が主要議題として掲げられるなど、これまで以上にCO2削減と省エネルギーへの取り組みが強く求められる中、次回開催の展示会は「環境・熱・未来〜モノづくりとCO2削減に工業炉ができること」がテーマとなっている。同見本市を主催する日本工業炉協会(会長=谷川正氏)、運営・企画を担当するメサゴ・メッセフランクフルト(代表取締役社長=広瀬明洋氏)は、熱技術とその最新設備のみならず、テーマに沿った出展企業の募集を開始した。
 前回実績(2005年開催)は、出展者160社、総小間数370小間。現在、出展募集を開始したばかりだが、出展申し込みや問い合わせが多数寄せられており、前回の開催結果への満足度の高さと、次回開催への期待の高さが感じられる。
 国内唯一の、そしてアジア最大規模の工業炉・熱技術をテーマとした展示会として、サーモテックは業界で広く認知されており、四年ぶりの開催は高い注目を集めている。
 【開催要項】
◆名称=サーモテック2009―第5回国際工業炉・関連機器展―
◆メインテーマ=環境・熱・未来―モノづくりとCO2削減に工業炉ができること―
◆会期=2009年7月22日(水)から24日(金)
◆会場=有明・東京国際展示場「東京ビッグサイト 東1ホール」
◆出展面積=8670u(グロス)(2005年実績)
◆出展者数=300(2005年実績160社)
◆出展対象=各種工業炉/遠赤外線関連機器/電熱関連機器/ボイラー・暖房機器/各種熱・冷熱関連機器、応用機器、冷熱技術、サービス/環境関連設備/省エネルギー関連設備、技術/廃棄物関連設備、技術/燃焼機器、発熱体/耐火物、耐熱鋼/計測・制御機器、搬送装置/IT関連/エネルギー供給機器(油・ガス・電力)/その他
◆来場対象=鉄鋼、非鉄金属、鋳鍛造、熱処理、窯業/食品、塗装、製材、薬品等熱利用/環境関連/廃棄物処理関連/輸送機器、半導体、機械、化学等/大学研究機関の研究者/官庁・地方自治体関係者/大学・高専・高校の教職員、学生
◆出展料金=1小間あたりの単価(3m×3m=9u、スペース料のみ)は、日本工業炉協会会員/海外企業が35万7000円(税込み)。一般関連企業は38万8500円(税込み)。
◆集小間数=400小間を予定(スペースが一杯になり次第、締め切り)
◆入場料=1500円(招待状持参者は無料)
◆特別コーナー=展示会に即した特別展示を予定
◆併催イベント=セミナー、出展者プレゼンテーションなど
◆後援(申請予定)=経済産業省/文部科学省/環境省/独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/海外関連団体/出展国大使館等に申請予定(順不同)
◆協賛(申請予定)=エンジニアリング振興協会/ジャパンフレームリサーチコミッティー/省エネルギーセンター/遠赤外線協会/石油連盟/素形材センター/耐火物技術協会/耐火物協会/有限責任中間法人DME普及推促進センター/電気学会/電気事業連合会/電子情報技術産業協会/日本アルミニウム協会/日本エネルギー学会/日本LPガス協会/有限責任中間法人日本エレクトロヒートセンター/日本ガス協会/日本機械学会/日本機械工業連合会/日本金属学会/日本金属熱処理工業会/日本産業機械工業会/日本自動車工業会/日本真空協会/日本真空工業会/日本セラミックス協会/日本建設機械工業会/日本ダイカスト協会/日本鍛圧機械工業会/日本鍛造協会/日本暖房機器工業会/日本築炉協会/日本鋳鍛鋼会/日本鋳造協会/日本鉄鋼協会/日本鉄鋼連盟/日本電気計測器工業会/日本電機工業会/日本熱処理技術協会/日本燃焼学会/日本バーナ研究会/日本粉末冶金工業会/日本ボイラ協会/日本冷凍空調工業会/日本ロボット工業会等に申請予定(順不同)
◆主催=日本工業炉協会 サーモテック2009実行委員会
◆オーガナイザー=メサゴ・メッセフランクフルト
 なお、見本市情報掲載の公式ホームページ(http://www.mesago‐messefrankfurt.com/thermotec)で随時最新情報の確認ができる。

第27回管工機材総合展
「感謝の集い」を開催
愛知県管工機材商協組出品者等140余名集う

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、10月15日午後6時より中区栄の“名古屋東急ホテル”において、「第27回管工機材設備総合展感謝の集い」を開催し、出品者はじめ組合員等140余名が出席して、成功裏に終了した展示会を祝った。
 「第27回管工機材設備総合展」は、10月2日〜4日の3日間、名古屋市吹上ホールで開催され、前回(26回)を約20%以上も上回る来場者を数えるなど、情報発信基地としての役割りを果たした。
 期間中の動員数は、施工・販売関連業者などのプロユーザー1万4800名(26回1万2138名)が来場した。
 前回までは、初日の閉展後に記念パーティを開催していたが、今回は、初日、2日目と午後8時までのナイター開催となったことから、「感謝の集い」を開催したもの。
 ジャズの生演奏で出席者を出迎えたあと、植田展示会副実行委員長(ウエダ社長)の司会進行で、始められ、冒頭挨拶に臨んだ伊藤理事長は出席方のお礼を述べたあと、「来場者数も前回、前々回を15%、20%も上回ることができ、出品者の皆さんの展示会に掛ける情熱の現れと感謝いたしております。会場内には魅力のある小間が沢山見受けられたことも集客に繋がったと思います。また、小川委員長が早くから参観者動員に尽力され、業界毎に、また個別にと呼び掛けたこと、愛知組合の伝統である組合員全員での展示会運営、そして木祖村さんの力、ナイター効果などが功を奏し、質量共に内容のある集客が出来、出品者の皆さんから非常に良かったという沢山のお声を頂きました」と感謝を述べた。
 次いで、小川展示会実行委員長が「お蔭様で来場者数も1万4800人の大台に乗ることができ感謝いたしております。“やってよかった管材展”を旗印に2年間をやってまいりました。我々の商品を扱って商売されているプロの方々に観に来て頂こうと、職人さん、監督さん、設備会社さん、設計事務所さんへ、展示会を徹底的にPRさせて頂きました。また、関連業界は元より、工場関係、前回アンケートを頂いた来場者へのDM作戦を実施させて頂くなどの効果の表れと喜んでおります」と結んだ。
 引き続いて来賓の長野県木祖村の栗谷徳也村長が「総合展に出品させて頂き、木祖村のPRができましたことを感謝いたします。できることなら次回にも声を掛けて頂ければ幸いです。これからもいろんな交流をさせて頂ければと思っております」と結んだ。
 次いで、TOTO名古屋支社副支社長国分暢彦氏の乾杯音頭で、終始和やかに歓談を行い、植田相談役(ウエダ会長)の中締めで盛況裏に感謝の集いを終了した。

電気の知識から各種電磁弁
社員技術研修会開催
中部桃友会名古屋・静岡両地区

 中部桃友会(会長=山田康博氏・山彦社長、ベンと特約店の集い)では、10月14日午後2時より、名古屋市西区の名古屋逓信会館で「社員技術研修会」を開催し、営業マン30余名が出席して、新製品はじめ、その他の情報について研修した。
 研修内容は次の通り。
 ▽電磁弁=電気の基礎〜電磁弁の構造・作動について(電磁弁とは、電気とは、電磁石、電磁弁の種類、電磁弁Q&Aなど)
 ▽省エネルギーとバルブ=(概要、地球温暖化、エネルギー資源、日本のエネルギー対策、省エネ関連法規、配管やバルブでできる省エネ対策)
 ▽AC電源式自己保持型電磁弁WS、WF型シリーズ=消費電力は汎用品の約10分の1から15分の1、電圧はAC100ボルト〜240ボルトで使用可能、弁閉状態でも自己保持型のためコイルの発熱なし、RoHS指令の規制値をクリア
 ▽電池式自己保持型電磁弁WS―38、38N型=制御盤、ケーブルいらずで水ラインの自動制御に最適(自動散水ライン等(手動散水)の自動制御、時刻、曜日など様々な設定条件で使用可能、消費電力2ワット)
 ▽ステンレス鋼製直動式小型電磁弁DS―13、13H、14型=ステンレス鋼製で各種用途、クリーンな流体に最適(耐食・耐久性に優れている、各種用途、クリーンな流体に最適、構造がシンプルでメンテが容易)
 ▽ドレンセパレーターBA―5型=バッフル方式(衝突式)で独自の流路の採用により、蒸気または空気配管で発生する水滴や復水(ドレン)を分離する
 ▽揚程式安全逃し弁SL―43・44型=ふく太郎と同じ感覚で使用できる、軽量でコンパクト、高耐久・高信頼(ソフトシート形、ポンプレリーフ用〈ダッシポット形〉も製作している)
 ▽T形ストレーナKT5―型=顧客の要望に応えてねじ込形をラインナップ(ねじ込み形のため、機器への組み込みに最適、軽量でコンパクト、耐久性・高信頼)
 ▽カートリッジ式定流量弁=定流量弁のサイズ拡大で呼び径25〜100までをシリーズ化
 ▽
その他の情報=公共建築協会品質性能評価製品の取り扱いについて
 一方、静岡地区においては、15日に“ホテル プリヴェ静岡ステーション”を会場に、同様の「研修会」が行われた。

水道水利用で低コスト実現
ホームスプリンクラー
前田バルブ停電時もすばやく消火

 前田バルブ工業(社長=前田康雄氏・名古屋市港区船見町29―1・рO52―618―3800)は、毎日の生活の中で起こりえる可能性がある「火災の危険」をスプリンクラーの活用により、「安全に変える事業」を展開している。
 同社は、長年培ってきた「給水装置事業」のノウハウを「防災事業」に活かし、人命に関わる火災の危険によるリスクも「水道」から積極的に支えている。
「ホームスプリンクラー」(一般住宅用水道連結型スプリンクラー)
 小規模な老人短期入所施設やグループホームなどを対象に、もしもの火災時に素早く消火にあたることができる装置。
 スプリンクラー配管には水を蓄えない乾式を採用しており、火災異常を検知した時のみ、水道水を引き込んで放水(天井から散布)する消火が特長。
 既存の水道管から直結したこの装置は「水道連結型スプリンクラー設備(乾式)」として、新しいタイプのホームスプリンクラーで、しかもユニット内にバッテリーを組み込んでおり、火災による停電時でも放水(消火)が可能。
 このホームスプリンクラーのシステムには、火災発生後の感知、警報、給水、放水、停止、排水の機能を防災弁ユニットがすべて内蔵され、スプリンクラーの一元的な制御を行い、ユニットのコンパクト化を可能としている。
 乾式のメリットは、水道の直圧を利用した放水(天井から散布)を行うので、配管の水による腐食や死水の発生がなく、高価なポンプや貯水タンクなども必要ないので、コストやメンテナンスを低減することができ、配管の水流音もなく静かなのも大きなメリット。

創業50周年記念行事の一環
第9回ボウル大会
イトウ 190余名が腕前競う

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)は、9月27日午後6時より、創業50周年記念行事の一環として、日頃お世話になっている顧客ユーザーと仕入先を対象にした「第9回ボウリング大会」を名古屋市千種区星ヶ丘の“星ヶ丘ボウル”を貸し切って開催し、総勢190余名が出席するなどして熱戦を繰り広げた。
 ゲーム開始に際し、伊藤社長が「今年は弊社の創業50周年の年であり、このボウリング大会も記念大会と位置付け、お客様、仕入先様もお呼びして星ヶ丘ボウルを貸切っての開催となりました。総勢190余名の方にご参加頂くことができ感謝いたしております」と感謝を込め挨拶した。
 引き続いて、澤奥氏のルール説明の後、前回優勝者の山田設備の前田浩輝氏が見事なストライクを出し始球式を飾った。
 競技に入り、競技者はボウリング大会を通じて日頃の現場での労をいやし、工事現場で働く者同士とメーカーとの交流を深めた。
 大会は男女混合個人戦での3ゲームトータル(男女混合ハンディキャップ付き)のピン数で競った。
 競技終了後は表彰式が行われ、伊藤社長から入賞者に賞品が贈られ、最後に50周年実行委員長の遠藤氏がお礼挨拶を述べ、工・製・販の絆を一層深めてのボウリング大会を終了した。
 入賞者は次の方々。
▽優勝=山村由美(かとう水道工業所)611点
▽二位=山下裕也(山田設備)559点
▽三位=堀家 真(ワップ)549点
▽四位=中村直弘(山田設備)543点
▽五位=阪野祐介(イトウ)541点
▽ハイゲーム=堀家 真(ワップ)224点
(敬称略)

水道水利用で低コスト実現
ホームスプリンクラー
前田バルブ停電時もすばやく消火

 前田バルブ工業(社長=前田康雄氏・名古屋市港区船見町29―1・рO52―618―3800)は、毎日の生活の中で起こりえる可
能性がある「火災の危険」をスプリンクラーの活用により、「安全に変える事業」を展開している。
 同社は、長年培ってきた「給水装置事業」のノウハウを「防災事業」に活かし、人命に関わる火災の危険によるリスクも「水道」から積極的に支えている。
「ホームスプリンクラー」(一般住宅用水道連結型スプリンクラー)
 小規模な老人短期入所施設やグループホームなどを対象に、もしもの火災時に素早く消火にあたることができる装置。
 スプリンクラー配管には水を蓄えない乾式を採用しており、火災異常を検知した時のみ、水道水を引き込んで放水(天井から散布)する消火が特長。
 既存の水道管から直結したこの装置は「水道連結型スプリンクラー設備(乾式)」として、新しいタイプのホームスプリンクラーで、しかもユニット内にバッテリーを組み込んでおり、火災による停電時でも放水(消火)が可能。
 このホームスプリンクラーのシステムには、火災発生後の感知、警報、給水、放水、停止、排水の機能を防災弁ユニットがすべて内蔵され、スプリンクラーの一元的な制御を行い、ユニットのコンパクト化を可能としている。
 乾式のメリットは、水道の直圧を利用した放水(天井から散布)を行うので、配管の水による腐食や死水の発生がなく、高価なポンプや貯水タンクなども必要ないので、コストやメンテナンスを低減することができ、配管の水流音もなく静かなのも大きなメリット。

創業50周年記念行事の一環
第9回ボウル大会
イトウ 190余名が腕前競う

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)は、9月27日午後6時より、創業50周年記念行事の一環として、日頃お世話になっている顧客ユーザーと仕入先を対象にした「第9回ボウリング大会」を名古屋市千種区星ヶ丘の“星ヶ丘ボウル”を貸し切って開催し、総勢190余名が出席するなどして熱戦を繰り広げた。
 ゲーム開始に際し、伊藤社長が「今年は弊社の創業50周年の年であり、このボウリング大会も記念大会と位置付け、お客様、仕入先様もお呼びして星ヶ丘ボウルを貸切っての開催となりました。総勢190余名の方にご参加頂くことができ感謝いたしております」と感謝を込め挨拶した。
 引き続いて、澤奥氏のルール説明の後、前回優勝者の山田設備の前田浩輝氏が見事なストライクを出し始球式を飾った。
 競技に入り、競技者はボウリング大会を通じて日頃の現場での労をいやし、工事現場で働く者同士とメーカーとの交流を深めた。
 大会は男女混合個人戦での3ゲームトータル(男女混合ハンディキャップ付き)のピン数で競った。
 競技終了後は表彰式が行われ、伊藤社長から入賞者に賞品が贈られ、最後に50周年実行委員長の遠藤氏がお礼挨拶を述べ、工・製・販の絆を一層深めてのボウリング大会を終了した。
 入賞者は次の方々。
▽優勝=山村由美(かとう水道工業所)611点
▽二位=山下裕也(山田設備)559点
▽三位=堀家 真(ワップ)549点
▽四位=中村直弘(山田設備)543点
▽五位=阪野祐介(イトウ)541点
▽ハイゲーム=堀家 真(ワップ)224点
(敬称略)

総受注高は前年同月比14.3%減
内外需ともに前年割れ
日本産業機械工業会8月の産業機械受注

 日本産業機械工業会がまとめた平成20年8月の産業機械受注状況によると、8月の総受注高は前年同月比14.3%減の4637億2100万円で、このうち内需は同8.1%増の2581億2500万円、外需は同32.0%減の2055億9600万円となった。
 内需のうち、製造業向けは前年同月比0.2%減、非製造業向けは同52.3%増、官公需向けは同12.8%減、代理店向けは同14.4%減であった。
 内需で増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比71.1%増)、圧縮機(同25.0%増)、運搬機械(同45.5%増)の3機種。減少した機種は、鉱山機械(同39.4%減)、化学機械(同11.9%減)、タンク(同20.9%減)、プラスチック加工機械(同1.7%減)、ポンプ(同35.0%減)、送風機(同1.7%減)、変速機(同0.1%減)、金属加工機械(同45.7%減)、その他機械(同1.8%減)の9機種であった。
 一方の外需は、8月のプラントは4件で前年同月比1012.7%増の278億6200万円となった(約11倍)。
 外需で増加した機種は、鉱山機械(前年同月比216.9%増)、圧縮機(同57.9%増)、運搬機械(同5.4%増)、金属加工機械(同10.2%増)の4機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同9.9%減)、化学機械(同71.3%減)、タンク(同94.5%減)、プラスチック加工機械(同42.5%減)、ポンプ(同26.7%減)、送風機(同86.1%減)、変速機(同20.3%減)、その他機械(同16.4%減)の8機種であった。
 機種別の動向をみると、ボイラ・原動機は電力の増加により前年同月比11.8%増、鉱山機械は外需の増加により同52.7%増となった。また、圧縮機はその他非製造業、外需の増加により同40.4%増、運搬機械は窯業土石、鉄鋼、電気機械、自動車、その他製造業、電力の増加により同32.7%増とそれぞれ増加した。
 一方、化学機械(冷凍機械を含む)は化学、電力、外需、代理店の減少により同49・2%減、タンクは石油・石炭製品、鉱業、その他非製造業、外需の減少により同32.1%減となった。プラスチック加工機械は外需の減少により同28.4%減、ポンプは官公需、外需の減少により同32.3%減、送風機は官公需、外需の減少により同28.2%減とそれぞれ減少した。また、変速機は一般機械、その他輸送機械、その他製造業、外需、代理店の減少により同5.2%減、金属加工機械は窯業土石、鉄鋼、非鉄金属の減少により同23.9%減となった。

平成20年度は21件の研究助成
12件の国際交流助成を行う
大澤科学技術振興財団

 大澤科学技術振興財団(理事長=大澤輝秀氏、オーエスジー代表取締役会長、東京都大田区南馬込3―25―4)は、平成3年7月18日に設立されて以来、科学技術の振興に寄与したいという趣旨から国内の大学、研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者に、その研究に対する助成を行っている。平成20年度は、21件の研究課題に対しての研究助成と、12件の国際会議への出席に対しての国際交流助成を行った。助成金の総額は4541万円。また、創立来18年間の助成金額の累計は4億1785万9000円となった。
 今回の助成に関し、10月14日午後3時30分よりオーエスジーグローバル・テクノロジーセンター(愛知県豊川市一宮町宮前149)において贈呈式典が行われた。
 本年度の研究助成費受賞者は次の通り。
【研究助成】
 ▽閻紀旺(東北大学・大学院、准教授)「ナノ秒パルスレーザ照射による単結晶シリコン機械加工ダメージの完全修復」▽森田晋也(理化学研究所・知的財産戦略センター、研究員)「加工誤差を考慮した光学機能予測手法を用いた非球面レンズ金型の削加工に関する研究▽後藤啓光(筑波技術大学・産業技術学部、助教)「微細放電加工用複合構造電極の開発」▽鄒艶華(宇都宮大学・大学院、准教授)「磁気援用加工法による細管内面の精密バリ取り技術の開発研究」▽米澤徹(東京大学・大学院、准教授)「液中金属破砕によるナノ材料の構築▽笹原弘之(東京農工大学・大学院、准教授)「パッチ分割切削法による曲面への規則的微細模様形成と加工面の力学的特性評価」▽岩井学(富山県立大学・工学部、講師)「ボロンドープダイヤモンドと砥粒砥石の放電加工による刃先形状制御の研究」▽酒井克彦(静岡大学・工学部、准教授)「窒素ブロー切削における切削機構の解明に関する研究」▽古谷克司(豊田工業大学・工学部、教授)「真空環境下におけるワイヤソーを用いた岩石の加工特性」▽上坂裕之(名古屋大学・大学院、准教授)「マイクロ波のプラズマ―シース境界伝播による新規低温プラズマ窒化技術の創成」▽滝川浩史(豊橋技術科学大学・工学部、教授)「フィルタードアークプラズマビーム蒸着を用いた高温耐久DLC膜の開発」▽戸高義一(豊橋技術科学大学・工学部、准教授)「摩擦加工による表面ナノ結晶粒化技術と窒化処理の融合による新規表面処理技術の開発」▽安部洋平(豊橋技術科学大学・工学部、講師)「高張力鋼板の切口面変形能の減少を防止するせん断加工法の開発」▽野村光由(豊橋技術科学大学・工学部、特任助教)「極小径工具を用いた超精密微細切削加工に関する研究」▽茨木創一(京都大学・大学院、准教授)「工具寿命の制御を目的としたエンドミル加工の実用的なプロセス制御手法」▽榎本俊之(大阪大学・大学院、准教授)「耐溶着性・潤滑性の向上を目的としたナノ―マイクロ構造を表面に有する切削工具の開発▽岡田晃(岡山大学・大学院、准教授)「高性能微細ワイヤ放電加工実現のための新しいワイヤ電極構造の解明」▽堤井君元(九州大学・大学院、准教授)「窒化ホウ素超硬質薄膜の表面平坦化とガラスプレス加工用モールドへの応用」▽峠睦(熊本大学・大学院、教授)「紫外線照射援用超精密研磨法による切削工具用PCDおよびCVDダイヤモンド膜の鏡面加工と切削性能」▽久保田章亀(熊本大学・大学院、助教)「紫外光を利用した化学的加工法による機能性材料表面の創成」▽近藤英二(鹿児島大学・工学部、教授)「省タングステン二層型超硬合金切削工具の開発」
【国際交流助成】
 ▽森田孝治(物質・材料研究機構・ナノセラミックスセンター、主幹研究員)「第15回塑性変形とその最新応用技術に関する国際会議(アメリカ)」▽岡部芳雄(埼玉工業大学・工学部、教授)「第16回材料のイオンビーム改質に関する国際会議(ドイツ)」▽神崎昌郎(東海大学・工学部、教授)「第23回アメリカ精密工学会年次総会(アメリカ)」▽上田隆司(金沢大学・大学院、教授)「2008年第58回CIRP総会(イギリス)」▽田中隆太郎(金沢大学・理工研究域、助教)「第23回アメリカ精密工学会年次総会・第12回国際精密工学会(アメリカ)」▽神谷庄司(名古屋工業大学・機械工学科、教授)「第11回プラズマ表面工学に関する国際会議(ドイツ)」▽福本昌宏(豊橋技術科学大学・工学部、教授)「機械材料・材料加工国際会議2008(アメリカ)」▽野村光由(豊橋技術科学大学・工学部、特任助教)「先進材料と先端加工技術に関する国際会議2008(バーレン)」▽アブラハ・ペトロス(名城大学・理工学部、教授)「第23回アメリカ精密工学会年次総会・第12回国際精密工学会(アメリカ)」▽和田任弘(奈良工業高等専門学校・機械工学科、教授)「第6回韓国ナノテクノロジー国際シンポジウム&国際見本市(韓国)」▽甲木昭雄(九州大学・大学院、助教)「第23回アメリカ精密工学会年次総会・第12回国際精密工学会(アメリカ)」▽村上洋(福岡県工業技術センター・機械電子研究所、主任技師)「第23回アメリカ精密工学会年次総会・第12回国際精密工学会(アメリカ)」

計測・加工・制御に関する研究
21件に研究助成金
三豊科学技術振興協会

 三豊科学技術振興協会(理事長=飯塚幸三氏、川崎市高津区坂戸)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2008年度の研究助成、国際交流助成(第1期・2期)の2事業で助成する21人の研究者を決め、10月25日に研究助成の10人について川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行った。
 今回の助成総額は2170万円。同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと沼田智秀会長をはじめとする5人の出捐(しゅつえん)により1999年に設立。これまでの10年間に計232件2億9335万円を助成してきた。
 本年の研究助成対象者とテーマは次の通り(敬称略)。
 ▽東俊一(京都大)「超精密制御のための動的A/D変換器の開発」▽梶原優介(東京大)「シアフォース型AFMによるテラヘルツ近接場顕微鏡の開発」▽下馬場朋禄(山形大)「広視野・高分解能・複数視点で同時観察可能なリアルタイムデジタルホログラフィック顕微鏡の開発▽金蓮花(山梨大)「ラフな表面をもつ試料におけるエリプソメトリーの開発」▽田北啓洋(宇都宮大)「ポンププローブ干渉イメージングによる透明材料中のフェムト秒レーザー誘起高速現象の観測」▽田中秀和(大阪大)「インプリントMoナノマスク法による超高集積機能セラミックスナノ超構造の創製」▽中哲夫(弓削商船高専)「難加工マグネシウム合金板のための温間プレス加工法の開発」▽山村和也(大阪大)「大気開放型プラズマプロセスを用いた水晶ウエハの高能率ダメージレス厚み均一化加工技術の開発」▽吉野雅彦(東京工業大)「ガラスの超微細塑性加工のための超微細ダイヤモンド金型工具の開発」▽劉康志(千葉大)「ネオ・ロバスト制御理論の体系化―超精密・超高速制御のために―」の10件総額1999万円。
 国際交流助成第1期は5件、第2期6件、総額172万円の海外渡航費を助成対象に選んだ。

得意先・仕入先ら138名が参加
「08どてらいゴルフコンペ」
山善 東建塩河CCで開催

 山善名古屋営業本部(本部長=寺坂充生氏、住所=名古屋市熱田区白鳥2―10―10)は10月6日、岐阜県可児市の東建塩河カントリー倶楽部で「2008どてらいゴルフコンペ」を開催、中部地区の山善得意先及び仕入先ら合わせて138名が参加した。
 毎年この時期に行われるどてらいゴルフコンペは、日本全国に及ぶ山善の営業エリヤのうち名古屋営業本部だけが行っている、30年以上の歴史ある行事。得意先の部、仕入先の部、満60歳以上の参加者によるシニアの部の3部門に分かれ、それぞれ優勝を目指す。
 当日は、午前8時に同倶楽部の西、北両コースの1番と6番ホールから同時にスタート。日頃の腕前を競った結果、シニアでは伊藤勝信氏(タケダ機械)、得意先は芦川弘樹氏(タイセー)、仕入先は船戸章彦氏(THK)がそれぞれ優勝した。
 プレー後のパーティーは奥本山善名古屋営業本部副本部長の司会で進められ、冒頭、緒方山善副社長は、日頃の支援と愛顧に感謝の意を表した上で、30数年にも及ぶどてらいコンペの歴史に触れながらユーモアを交えて挨拶。
 順位の発表に移り、シニア、得意先、仕入先の順に表彰が行われた。
 表彰式終了後は、小林オーエスジー常務より仕入先を代表して日頃の拡販活動とコンペ開催に対する礼が述べられ、同時に来年の開催へも期待が寄せられた。
 最後に寺坂名古屋営業本部長より礼の言葉があり、終了した。
 上位入賞者は次の通り。
【シニアの部】
▽優勝=伊藤勝信氏(タケダ機械)N71.2H10.8
▽準優勝=北村裕氏(武田機械)N72.0H12.0
▽第3位=荒木彌氏(荒木商事)N73.6H20.4
【得意先の部】
▽優勝=芦川弘樹氏(タイセー)N72.2H10.8
▽準優勝=鈴木康春氏(新東)N72.6H14.4
▽第3位=武田茂氏(日比野住設)N72.8H7.2
【仕入先の部】
▽優勝=船戸章彦氏(THK)N70.6H14.4
▽準優勝=柚木育男氏(日立ビアエンジニアリング)N70.6H8.4
▽第3位=安達清人氏(ナガセインテグレックス)N72.4H15.6
〈ベストグロス〉
▽シニア=棚橋雄彦氏(タナハシ機工)78
▽得意先=安井郁雄氏(安井コーポレーション)76
▽仕入先=辛島秀豪氏(ダイキン空調東海)79

第11回利進会ゴルフコンペ
渡辺峰雄氏(雅塗装)が優勝
服部商会 取引先ら83名集う

 服部商会(社長=服部嘉高氏、本社=愛知県津島市百島町三正六歩23)のユーザーと仕入先が集う、利進会の第11回ゴルフコンペが10月4日、三重県津市の鈴鹿カンツリークラブで開催され、21組83名が参加して親睦を深めた。
 当日は絶好のゴルフ日和の下、日頃の腕前を披露し合い、渡辺峰雄氏(雅塗装)がN71.4で見事優勝を飾った。
 プレー終了後は、早川服部商会営業主任の司会進行で表彰式が行われ、はじめに服部利一郎会長が「利進会を始めた頃は、台風が通過したとか、大雨だとか、雨が多いといわれておりましたが、ここ数年は好天に恵まれており、参加者の皆様の心がけのお陰と感謝いたします。私は会社を興して32年9ヵ月商売をさせていただいております。これも偏にユーザーさんをはじめ、仕入先の商社・メーカーさんのお陰と心より御礼申し上げます。本年5月20日より会長とさせていただきました。息子が社長に、常務が専務にそれぞれ就任いたしました。今後とも、皆様方に一層ご贔屓いただき、この会が長く続けられますように精進いたします」と挨拶。
 続いて、ユーザーを代表して挨拶に立った弥田扶桑工機常務は「ここ2、3年は厳しい対応が迫られることと存じますが、情報のアンテナを高く上げて新規事業、新規商品、新規分野の仕事を取り込むということで、生き残る戦略、戦術を構築していかなければと思います。服部商会さんにおかれましては、会長、社長の号令の下、社員の皆様のチームワークで丁重な対応をしていただきありがとうございました。日常の仕事の上でも、同様の姿勢、取り組みをいただいております。我々、ユーザーに対して、有益な情報提供や新商品等、メーカーさんとの連携により最大限努力していただいております。来年もこのような利進会を開催される元気な服部商会であってほしいと思う次第でございます」と述べた。
 また、仕入先商社・メーカーを代表して木村三菱マテリアルツールズ中部支店副支店長が「日頃は、服部商会さんを通して、我々メーカーの商品をご使用賜り誠にありがとうございます。本年5月に服部商会の新体制が確立されました。新体制になっても服部会長のモットーであります『景気は自分で創る』で、先行き不透明な景況感の中、順調に業績を伸ばされていると聞いております。私共も服部さんの元気をもって行きたいと存じます。服部商会様はじめ皆様の益々のご隆盛をお祈りいたします」と挨拶した。
 このあと順位の発表が行われ、各賞入賞者に豪華賞品が贈られた。
 最後に、服部嘉高社長の礼の挨拶と、一本締めで終了した。
 上位入賞者は次の通り。
▽優勝=渡辺峰雄氏(雅塗装)N71.4H9.6
▽準優勝=西村節王氏(をくだや技研)N73.0H18.0
▽第3位=渡辺康弘氏(豊栄工業)N73.0H18.0
▽ベストグロス=横山博氏(豊栄工業)81

2008年11月9日(日) 2328号
全機工連第39回全国大会
全国より600名が参集
次回は2年後、大阪で

 全日本機械工具商連合会(会長=成田茂之氏・水戸工業社長)の第39回全国大会〈東京大会〉(大会実行委員長=斎藤保男氏・東京都機械工具商業協同組合副理事長・斉藤機工社長)が10月17日、東京都文京区後楽の東京ドームホテルで開催され、全国各地から会員企業やメーカーら600名余りが参加して、大会テーマ「希望ある未来の創出」〜地球、次世代のために私たちが今できること〜に沿って意見交換し、今後の発展のための新たな方向性を探った。また、元経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏による記念講演も行われた。
 第1部の大会は午後1時から始まり、歓迎の挨拶で斎藤大会実行委員長は、「本日は第39回全機工連全国大会を、ここ東京で開催させていただく運びとなりました。ご案内申し上げましたところ、多数のご参加をいただき誠にありがとうございます。また遠方からも多数ご参加いただいているとお聞きしております。さて、全機工連は全国機械工具商社の団体でございます。全国を6つのブロックに分け、39の団体を有し、6月現在の会員数が1914社。主な事業といたしましては、各ブロックにおける互いの情報交換、また、皆様方にご愛顧いただいております機械工具商社向けの販売管理ソフト『機工メイト』の普及推進、情報機関誌『かいほう』の編集などを事業として活動しております。そして、2年に一度この大会を行い、全国の情報交換の場としております。普及推進をしております機工メイトは、現在会員の皆様で390社近くの方にお使いいただいております。さらには、その商品データーとして354社139万点を、本日お集まりのメーカー様の大変なご協力を得て搭載しており、ご好評いただいているものでございます。まだまだ普及の余地があるかと存じますので、会員の皆様には、お使いでなければご検討いただきたいと存じます。さて、本日の参加状況でございますが、全機工連の会員1914社のうち、本日は327社、395名の皆様にお集まりいただいております。また、私共流通に対して日頃より大変お世話になっているメーカー様にもお忙しい中ご出席いただき、その数92社、174名にお越しいただきました。さらに、来賓として各種団体の幹部の方にも華を添えていただいております。報道関係を含めた総勢600名以上の、8年前の東京大会を超える大勢の方にご参加いただいてこのように盛会に開催することができました。改めまして本当にありがとうございます。今回の大会のテーマは、『希望ある未来の創出』とさせていただきました。皆様と色々と知恵を出し合いながら意見を交換し、希望のある業界にするためにはどうしたらよいかということを大会のテーマに考えております。また、スローガンといたしましては“地球、次世代のために私たちが今できること”とさせていただきました。我々を取り巻く環境としては、個人の生活のみならず企業としても、環境ということを考えざるを得ない時代に来ているのではないでしょうか。勿論、環境ビジネスとして活用されている企業も既に大勢いらっしゃるとは思います。是非今回の大会は、環境というフィルターを通して、希望ある未来の創出を考えていただければと思っております。活発なご意見の交換をしていただきたいと存じます」と述べた。
 続いて、全機工連会長挨拶で成田会長は、600名を超す参加を得て今大会を開催できたことに感謝の意を表したうえで、「大きな問題というのは、私たちが生業を営んでおります、地球の環境ではないかと思います。生活はこの美しい地球があってはじめて成り立っていることは言うまでもありません。私たちは、この地球が45億年といわれております長い年月をかけて、その姿を変えながら蓄えてきました、エネルギーや資源を現代人のものとして使い、過去のどの時代の人々よりも豊かな生活を営んでまいりました。今後も膨大な人口を抱える新興国をはじめ、地球規模での生活向上を目指してのインフラの整備、工業化が進むものと思います。しかし一方では、北極の氷が30年位でほぼ消滅するだろうといわれ、ホッキョクグマの生息域が減少し絶滅が危惧されますように、人類の営みからくる環境の変化が私たちの地球に大きな影響を与えております。さまざまな要因による資源の高騰の問題も単なる高騰として捉えるのではなくて、地球環境の問題として私たちは捉えることが必要ではないかということも強調されております。こうした大きな変化は、私たちに着実でしかもスピーディーな転換と対応を迫っているような気がします。このような大きな変化の中で、機械工具の流通を担っております私たちは、これからの業界の希望のある未来のために、そしてそれはとりもなおさず私共自身のために、今何をすべきなのか、そして今何ができるのか、ということを真剣に問う必要があろうかと存じます。本東京大会のテーマは、『希望ある未来の創出』でございます。地球一世代のために今私たちができること、これを考える時期にきております。色々なことが検討する課題として挙げられると思います。限られた時間ではありますが、今日参加されました方々がご自身の問題として是非捉えていただいて、希望ある未来に向かってそれぞれの方が自分の考えを整理する機会になることを念願いたします。このことは、とりもなおさず私共各社が将来に向かって発展し、そして業界が社会に貢献し続け発展することにつながるものと強く確信しております。記念講演では堺屋太一先生にお話をいただきますが、必ずやこの意味でのヒントが得られることと思います。是非ヒントを受け取っていただきたいと存じます。本日は600名を超える方にお越しいただいております。数は力でございます。本大会は全国からご参加されました同業の仲間の有意義な語り合いの場となり、励まし合いの場となれば主催者といたしましてこの上ない喜びでございます」と語った。
 続いて、功労者表彰が行われ、森本俊一郎氏(大阪機械器具卸商協同組合前副理事長)と伊東英紀氏(神奈川県機械器具機材商業協同組合前理事長)が業界の功労者として表彰された。
 来賓の紹介に続いて、日本工具工業会の中河理事長による来賓代表祝辞があり、このあと全機工連が推奨する機械工具商社向けの販売管理ソフト「機工メイト」の開発販売元・ブロードリーフの大山社長より新製品の「機工メイト.NS(ドットエヌエス)」の発表と併せ、「中小企業におけるIT化と機工メイト.NSの開発」と題して最近のIT事情についての話があった。
 第2部は、堺屋太一氏による記念講演が行われた。講演要旨は今後掲載予定。
 第3部では懇親会が催され、野田全機工連副会長(愛知県機械工具商業協同組合理事長)の発声で乾杯し、浅草サンバカーニバルや慶應義塾大学チアリーディングのアトラクションを楽しみながら交流を深めた。また、東京組合から次回開催地の大阪組合へ引継ぎセレモニーも行われた。

メカトロテック・ジャパン2009
出展申込は11月4日(火)開始!
名古屋国際見本市委員会開催概要について発表

 名古屋国際見本市委員会は、10月22日午後2時より名古屋市中区のナディアパーク・デザインセンタービルにおいて、2009年10月14日よりポートメッセなごやにて開催される「メカトロテック・ジャパン2009」の記者発表を行った。
 冒頭、主催者である名古屋国際見本市委員会の山田金正事務局長は「昨年開催のMECT2007は出展者数377社、小間数1953小間、来場者数は9万3872人という実績となり、商談結果も4日間合計で引合が781億円、成約が92億円となり、前回展を3割以上上回る結果となりました。MECT2009は2007年展同様、ニュースダイジェスト社様と愛知県機械工具商業協同組合様を共催者としまして、3社で強力なタッグを組んで進めてまいります。最近の経済状況はご承知の通り、製造業各社は景気の減速傾向の中で逆風を乗り切るために更なる生産技術の革新、新たなソリューションを求めております。MECT2009ではそんな生産技術に対応した最新の機械・機器をユーザーに披露する最適な場として出展者にご提供したいと考えております」と挨拶。
 続いて名古屋国際見本市委員会プロジェクトリーダーの加藤真治氏より同展の概要等について説明が行われた。概要等については次の通り。
【開催概要】
▽名称=「メカトロテック・ジャパン2009」(MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN2009略称「MECT2009」)
▽開催趣旨=モノづくりをリードする中部地区で、工作機械およびその関連製品などを展示紹介し、国内外における商取引の拡大と製造技術の更なる高度化を目的に開催する。
▽開催期間=2009年10月14日(水)から17日(土)の4日間
▽開場時間=午前10時から午後5時
※16日(金)は午後8時までナイター開催予定
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)名古屋市港区金城ふ頭2―2、рO52―398―1771
▽主催=名古屋国際見本市委員会〔構成=名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社〕
▽共催=ニュースダイジェスト社、愛知県機械工具商業協同組合
▽後援=経済産業省/外務省/文部科学省(順不同、申請中)
▽協賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(順不同)
▽開催規模=1850小間(予定)
▽来場者数=9万人(予定)
▽入場料金=1人1000円、団体30名以上1人500円(いずれも消費税込み)海外来場者・学生は無料
▽対象製品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、射出成形加工機、機械工具、切削工具、工作機器、精密測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油空・空気圧・水圧機器、歯車/歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、産業用ロボット/物流搬送機器、制御装置/関連ソフトウェア、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など
▽出展料金=1小間(3m×3m)27万3000円(消費税込み)
▽出展料金割引=@大口小間出展の場合、10〜19小間は5%割引。20〜40小間は10%割引。A中小企業出展の場合、10%割引。
※中小企業者で大口割引の対象となる場合は、中小企業割引のみの適用となる。
▽出展受付=出展申込受付開始2008年11月4日(火)、出展申込締切2009年4月20日(月)
※但し、締切日前でも満小間になり次第締切り。
【今後のスケジュール】(予定)
▽2008年11月4日(火)=出展申込受付開始
▽2009年4月20日(月)=出展申込受付締切
▽6月下旬または7月上旬=出展者説明会(小間レイアウト発表)
▽8月上旬=各種届出用紙提出期限
▽10月10日(土)から10月13日(火)=搬入期間
▽10月14日(水)から17日(土)=開催期間
▽10月17日(土)開催終了後から18日(日)=搬出期間
【出展募集における従来からの変更点】
・出展料金の割引率が、大口小間の場合、10〜19小間は5%割引、20〜40小間は10%割引となった。中小企業は前回同様10%割引となるが、中小企業者で大口割引の対象となる場合は中小企業割引のみの適用となる。
・出展申込期間は、2008年11月4日から2009年4月20日まで。これまで5月末だった締切が早くなった。但し、申込締切日以前でも満小間になり次第、受付締切となる。
・多くの企業・団体に出展してもらうため、1社あたりの出展小間数の上限を40小間とした。また、前回までの出展者には、前回の出展小間数を越えない範囲での申込みをお願いしている。
【出展のメリット】
・JIMTOF(日本国際工作機械見本市)が開催されない年の国内最大規模のFA専門展として、中部地区はもとより全国から見学者が訪れる動員力を誇る。
・設計・開発から生産現場に携わる技術者までの技術訴求のみならず、購入決定権者の来場も多数見込まれ、成約につながる商談の場として期待できる。
・10小間以上出展の場合、小間数に応じて5%から10%の割引料金を設定。また、中小企業基本法の定義に該当する中小企業の場合、小間数にかかわらず小間料金は10%割引となる。
・出展者には広報ポスター、広告チラシなどの広報ツールならびに招待券等が無償で提供される。
 なお、同展に関する問合せは次の事務局まで。
 主催事務局=名古屋国際見本市委員会рO52−735−4831、Eメール mect@nagoya@trade‐expo.jp
 共催事務局=ニュースダイジェスト社рO52−732−2455
 共催事務局=愛知県機械工具商業協同組合рO52−889−6188

中部経産局管内
最近の地域総合経済動向

 中部経済産業局は10月14日、管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)における最近の経済動向をまとめ発表した。経済活動に関する総括判断は「高水準を維持するなかで、生産面を中心に弱い動きが広がりつつある」とし、前月の「緩やかな改善に足踏みがみられる」から下方修正した。生産も前月の「高水準で推移している」から「高水準ながら弱含んでいる」に下方修正。輸出も「高水準ながら、このところ足踏みがみられる」から「高水準ながら弱含んでいる」に下方修正した。なお、先行きについては、米国を始めとする世界経済の動向、為替、原油・原材料価格、物価等を注視していく必要があるとしている。(比較は断りのあるものを除き、平成20年8月の実績値による)
鉱工業生産・出荷・在庫
 鉱工業生産の動向を指数(8月速報)でみると、輸送機械工業、鉄鋼業、電気機械工業などが低下したことから、前月比4.9%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は10.5%減と2カ月ぶりの低下となった。
 出荷は、輸送機械工業、情報通信機械工業、電気機械工業などが低下したことから、前月比4.9%減と2カ月ぶりの低下となった。また、前年同月比は11.0%減と2カ月ぶりの低下となった。
 在庫は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業などが上昇したことから、前月比0.1%増と4カ月連続の上昇となった。また、前年同月比は3.2%減と6カ月連続の低下となった。
 大口電力需要は、中部電力管内では2カ月ぶりに前年を下回り、北陸電力管内でも2カ月ぶりに前年を下回った。
主要業種の動向
◆輸送機械
 輸送機械の生産は、高水準ながら弱含んでいる。
 乗用車は、新興国向けが増加しているものの、米国、EU向けが減少しており、国内向けも需要の低迷から伸び悩んでいることから、全体では高水準ながら弱含んでいる。
 自動車部品は、国内完成車向け、国内メーカーの海外現地工場向けなどが高水準で推移している。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であり、高水準で推移している。
◆一般機械
 一般機械の生産は、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
 金属工作機械は、国内向けが弱含んでいるものの、海外向けが欧州、アジア向けを中心に増加していることから、高水準で推移している。
 繊維機械は、織機、紡績・準備機械とも主力の中国向けの落ち込みから減少している。
 その他、土木建設機械が新興国向けなどを中心に産業用ロボットが国内外ともに堅調である。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、高水準で推移している。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が海外需要が堅調であるものの、市況の影響などから、高水準ながら足下弱含んでいる。
 液晶素子は、テレビ向けが順調であることから高水準で推移している。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移している。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向けなどが堅調であることから、高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
 内燃機関電装品は、自動車向けを中心に、高水準で推移している。
 電動機は、高水準で推移しているものの、工場ライン向けなどに弱い動きがみられる。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、高水準で推移している。
 民生用電子機械は、ビデオカメラなどで海外需要が弱含んでいるものの、液晶テレビが好調であることから、高水準で推移している。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向となっている。
 アルミニウム建材は、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向となっている。
 ばねは、自動車向けを中心に、高水準で推移している。
 ガス機器は、国内需要の低迷から、低水準で推移している。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移している。
 鋼板は、造船、産業機械向けが好調であることなどから、高水準で推移している。
 棒鋼は、土木向けに動きがみられるものの、民間建築向けが弱含んでおり横ばいで推移している。
 特殊鋼鋼材は、自動車関連向けを中心に高水準で推移しているものの、一部に弱い動きがみられる。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、高水準ながら弱含んでいる。
 触媒担体・セラミックフィルタは、米国向けの減少から弱含んでいる。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、減少している。
 繊維は、中国等からの輸入品との競合や婦人衣料のカジュアル化などから、減少している。
 陶磁器は、タイルなどが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、減少している。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費
 個人消費は、底堅く推移している。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、5カ月連続で前年を下回った。百貨店は、高額品などの不振に加え、月後半の悪天候で客足が減ったことなどから、9カ月連続で前年を下回り、スーパーは衣料品の不振などから、2カ月ぶりに前年を下回った。
 コンビニエンスストア販売は、たばこ自動販売機に成人識別機能が導入されたことにより、たばこの売上が増加したことなどから、14カ月連続で前年を上回った。
 乗用車販売は、軽自動車が2カ月連続で前年を上回ったものの、普通車が14カ月ぶりに、小型車が2カ月ぶりに前年を下回ったことから、全体では2カ月ぶりに前年を下回った。
 家電販売は、エアコンなどの季節空調が落ち込んだものの、薄型テレビ、DVDが伸びたことから4カ月連続で前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、増加しているものの、伸びは鈍化している。
 製造業では、自動車関連を中心に、生産性向上や能力増強などの投資が引き続き高水準であるが、全体的にみると伸びは鈍化している。半導体・液晶素子関連での需要拡大に伴う大型の能力増強投資は、引き続き高水準である。
 非製造業では、電力、運輸を中心に投資を増加する動きがみられる。
 なお、管内主要八社の金属工作機械受注(国内向け)をみると、一般機械工業向けが2カ月ぶりに前年を上回ったものの、自動車工業向けが3カ月ぶりに前年を下回り、全体でも2カ月連続で前年を下回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移している。
 公共工事請負金額をみると、「国」、「地方公社」、「その他」で前年を上回ったものの、「都道府県」、「市区町村」、「独立行政法人」で前年を下回り、全体でも2カ月ぶりに前年を下回った。
◆住宅投資
 住宅投資は、おおむね横ばいで推移している。
 新設住宅着工戸数をみると、昨年6月の改正建築基準法施行に伴う着工遅れの反動により、持家、貸家、分譲がいずれも2カ月連続で前年を上回り、全体でも2カ月連続で前年を上回った。
◆輸出
 輸出は、高水準ながら弱含んでいる。
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、2カ月ぶりに前年を下回った。品目別でみると、「自動車」、「自動車の部分品」などが前年を下回った。主要地域(国)別でみると、米国向けが12ヶ月連続で、EU向けが7カ月連続で、アジア向けが2カ月ぶりに前年を下回った。
◆雇用
 雇用は、人手不足が続いているなかで、一部に弱い動きがみられる。
 新規求人数は、サービス業、製造業などの業種を中心に13カ月連続で前年を下回った。有効求人倍率は、引き続き高い水準にあるものの、このところ低下している。完全失業率は、引き続き低い水準にある。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2カ月連続で前年を下回った。
 企業倒産は、このところ中小零細企業や建設・不動産関連企業を中心に増加しており、今後の動向については引き続き注視する必要がある。

ゲージ製品10%値上げ
オーエスジー 11月受注分から

 オーエスジー(社長=石川則男氏、本社=愛知県豊川市本野ヶ原3―22)は、ゲージ製品の価格改定を行う。
 同社は、ゲージ価格において平成13年の価格改定来、コスト上昇分の吸収に努めて据置いてきた。しかし、昨今のインフレ経済への転換に見られるように治工具の高騰をはじめとする間接資材の値上がりが著しく、吸収しきれない状況になっており、製造コスト削減、生産性の向上、業務改善等々あらゆる努力をしてきたが、今回不本意ながらも価格を改定することを決定した。
【価格改定の内容】
▽実施期日=2008年11月1日受注分より
▽対象商品=ゲージ製品10%
※特殊品も都度見積もりとする

堀部哲夫氏(シズテック社長)が講演
「中国進出企業の現状」
岐阜県機械金属商協組製販懇談会を開催

 岐阜県機械金属商業協同組合(理事長=服部与一氏・服部商会社長)は、10月7日午後5時30分より岐阜市柳ヶ瀬通のグランヴェール岐山にて「製販懇談会」を開催、組合員、賛助会員ら31名が参加した。
 今回は、岐阜県関市の自転車関連部品メーカーシズテックの堀部哲夫社長を講師に招き、「中国進出企業の現状」をテーマに単独で中国(天津)に工場を進出した貴重な体験談を聴いた。
 製販懇談会は高橋理事(澤商社長)の司会で進められ、冒頭、服部理事長が「年に一度の恒例になっております製販懇談会に、大変お忙しい中、多数の方にご参加いただき本当にありがとうございます。本年7月に東海北陸自動車道の全線が開通し、岐阜県にとっても非常に重要な道路ということで観光面、経済面で注目されています。またつい最近、JR岐阜駅北口の歩行者デッキ、愛称「杜の架け橋」が完成いたしました。一方、アメリカの金融・証券不安で非常に景気も悪くなってきており、先行きが不安です。我々の業界の商品は材料高でまだまだ値上げが続いておりまして、不安材料が多く明るいニュースがあまりありませんが、本日ご出席の組合員の皆さんと賛助会員の皆さんが手を取り合って前へ前へと進んでいけば、必ず明るいニュースも聞こえてくるのではないでしょうか。本日の製販懇談会が明日からの活力になればと感じております」と挨拶。
 続いて、石田理事(石田商会社長)から挨拶と講師の堀部シズテック社長の紹介が行われ、講演に移った。
【講演要旨】 
 シズテック(1996年9月創業)は2004年7月、中国天津市に天津志津精工有限公司を設立した。
 最初は中国に会社を作る気などなかったが、取引先の中国進出を機会に1993年に中国の上海、杭州、南京、深 を視察。その時は、こんなところに工場はできないという印象であった。
 2000年を越えた頃から、私が引退した時に息子たちに何が残せるかということを考え、私自身は親が残してくれた「志津刃物製作所」というものがあったので、息子にも何かを残そう、それには日本国内ではなく今後グローバルの社会になるといわれている中で、海外に会社を作ろうかと考え始めるようになった。そんな折、久しぶりに中国へ行ってみたいという気持ちになり、2004年2月に天津へ視察に行った。
 天津はトヨタ自動車が進出し、取引先からも天津に工場を作るという計画が聞こえてきていた。そんなところなら一度見てみようかというような感じで、天津を一人で訪れた。しまった、とその時思った。これは時機を逸した、と。もう2年早く中国に来ていなければ駄目だった。こんなにすごく進んでいるとは…と痛切に感じ、後悔をした。すぐに何とかしなければと思い、動き出した。そして、その年の7月には工場を作ってしまった。
 中国で会社を作るのは、意外に簡単。ただ実際の運営や工場の操業までには紆余曲折があった。
 現在、進出地域は、「経済特区」が中国全土で5カ所(深 、珠海、汕頭、廈門、海南)、「保税区」同15カ所、「輸出加工区」同40カ所、国家級の「経済技術開発区」「新技術開発区」が同60カ所、市省級の「経済開発区」が同6000ヶ所。
 進出形態には委託生産、合弁と合作、独資がある。委託生産は、投資資金が不要、会社設立が不要、原材料の保税輸入や貸与設備の保税無償貸与などのメリットがある代わりに、技術の流出、禰洩、中国国内での販売ができない、補償貿易はリスクが高いなどのデメリットがある。
 合弁と合作は、出資比率がリスクと利益配分の基準。合弁の目論見をはっきりさせる。合作は利益配分も契約で決める。土地、労務を中国側が、技術、運転資金を外国企業が出す。現在は、独資で進出する形態がもっとも多くなってきている。
 また、これまで外国資本に対しての誘致策として行われてきた各種の優遇制度は、ここに来て段々減少している。
 雇用については都市労働者と外来労働者(地方からの出稼ぎ)で雇用形態と賃金に格差がある。最低賃金は年々上昇。社会保険、福利厚生費もあり、安い人件費というメリットは段々薄れていく傾向にある。
 現在、中国経済のバブルは弾けた状況にあり、上海市場の株価は下落し、不動産も大都市部は大幅に落ち込んでいる。しかし、地方はまだ上昇している傾向にある。
 日本はバブルが崩壊してから10年の歳月を要して立ち直ったが、中国にはまだまだ活力があり、外資系のリードもあって立ち直りはかなり早い段階で行われると感じている。
*   *
 講演会終了後は、堀部社長を交えて懇親会が開かれ、講演会では聞けなかった中国進出の苦労話なども披露されて和やかな時間を過ごし、午後8時過ぎに終了した。

国産自動車製造の歴史を学ぶ
トヨタ会館などを見学
愛機工熱田支部見学会に30名が参加

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)の熱田支部(支部長=小浦喜一氏・こうら社長)は10月11日、“トヨタ自動車の歴史と技術を知る”をテーマに「支部見学会」(担当=乾正樹幹事・山下機械社長、佐藤光録幹事・佐悦社長)を開催した。見学会には支部員ら約30名が参加し、「トヨタ会館」と「トヨタ鞍ヶ池記念館」を見学した。
 当日は、午前10時に愛知県豊田市トヨタ町のトヨタ会館に集合し、エントランスで集合写真を撮った後、館内ガイドに従って、トヨタ自動車の取り組むハイブリッド車や燃料電池車の仕組みなどを解説展示した「環境」のエリア、事故を防ぎ被害を軽減する技術を解説した「安全」のエリア、トヨタ生産方式を簡単にわかりやすく紹介した「品質と効率」のエリア、実際に使用されたF1マシーンを展示した「モータースポーツ」のエリアを順に見学。愛・地球博で人気のあった“i‐unit”や、“トヨタパートナーロボット”のトランペット演奏も見ることができた。
 また、ショールームではレクサスはじめ現在販売されている最新のトヨタ車に触れた。
 午前11時過ぎに会館を後にし、途中で昼食をとり、トヨタ鞍ヶ池記念館に移動。
 豊田市池田町南にあるトヨタ鞍ヶ池記念館は、トヨタ車生産台数累計1千万台達成を記念して、昭和49年(1974年)9月に建てられた。館内には、トヨタの原点である自動織機の展示をはじめ、「トヨタ創業展示室」ではトヨタ自動車創業期の活動の様子を模型と映像で紹介。日本における本格的な自動車工業の確立に挑戦し、幾多の困難に立ち向かい、それらを乗り越えていった、創業者・豊田喜一郎氏とその仲間たちの足跡をたどりながら、トヨタの車づくりの歴史を学んだ。
 またこの日は、同記念館の一角に移築修復された喜一郎氏生前の別荘が特別開放されており、これを見学。昭和8年(1933年)に建てられた洋館で、隣接された温室では喜一郎氏が趣味のランを育てていたそうだ。
 見学後は自由解散となり、参加者は鞍ヶ池公園を散策するなど思い思いに秋晴れの爽やかな一日を過ごした。

2008工場環境展in  名古屋
7回目を迎え,今年も盛況

 「2008工場環境展in名古屋」が10月15、16の両日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催された。
 同展は、幅広い分野の生産工場でのさまざまな環境問題に対応する最新の環境機器・技術を出品、解決策を提案する専門展示会として開催され、高い評価を得ている。今回は「安全・快適な職場をあなたに」をテーマに、約70のメーカーが出展した。
 初日には開会式が行われ、事務局を代表して挨拶した緒方山善副社長は「工場環境展in名古屋は今回で7回目の開催となります。皆さんご承知の通り、我々を取り巻く環境は厳しくなってきております。この展示会の始まりは皆さんと共に環境に取り組みましょうというものでしたが、回数を重ねてまいりますと、メーカー様、主催店様におかれましても厳しい環境の中での事前のPRをしていただきましたので、何とか会社の業績に結び付けていただきたいと感じております。私共山善もグリーンボールキャンペーンを実施し、CO2の削減に貢献をしたいという思いで行っております。皆さんと共に環境にやさしい企業でありたいという思いで一杯です。2日間の工場環境展in名古屋は1500名のユーザー様をご動員いただけると聞いております。ここにお見えになるお客様は、しっかりと目標を持っておいでいただきます。メーカー様、主催店様の真剣な取り組みにより、『来てよかった、勉強になった、参考になった。何とか採用をしよう』という気持ちになっていただき、そしてそれを皆さんに完全に刈り取っていただく。どうか会社の業績に結び付けていただけるように、2日間のご健闘を心より祈念申し上げます」と述べた。
 続いて、細見山善名古屋営業本部FAシステム部長が、「いよいよ本日から2日間、2008工場環境展in名古屋の開催です。皆様もご承知の通り、本年は京都議定書で定められた第一の約束の5年間の最初の年です。日本は温室効果ガスを6%削減すると取り組んでおりましたが、現状は6.5%増加ということで、このままの状態では国際社会の一員として約束が果たせなくなります。温暖化による環境の変化で、8月末には岡崎で洪水が起こるなど、待ったなしの状態に来ております。工場環境問題に取り組まなければならない状態が目の前に迫っております。この中で、同展示会を開催するにあたり、メーカー様には各分野の新製品を取り揃えていただいており、またそれと同時に、工場で一番電力を消費するエアー機器に代わる電動化商品、及びこれからの高齢化、少子化に対応する環境商材として電動化シリンダー並びにロボットを幅広く展示しております。これも多くのユーザー様にPRしていただきたいと思っております。セミナーにも定員を上回る沢山の申し込みがあり、一部にはお断りをするということも発生しており大変申し訳なく思っておりますが、現場サイドの皆様には本当に高い意識を持って取り組んでおられると改めて感心をしております。本年7月の洞爺湖サミットで、日本は長期目標といたしましてCO2の削減を2050年には60%から80%までとする目標を掲げております。このような目標を達成するためにも、いよいよ環境ビジネスが本格稼動してきたということです。是非この機会を捉えて、皆様には沢山のユーザー様をこの会場にご誘導いただきまして、一つでも多く今後のご商売に結び付くようご活用していただきたいと存じます」と挨拶した。
 自動車や工作機械をはじめ、航空機、一般機械産業、窯業土石産業など高い全国シェアを持つ産業が集積する中部地区は、企業活動や市民生活、行政でも環境保全への取り組みは全国的にも高いレベルにある。さらに、各分野のトップ企業が多く、労働安全衛生など安心・安全への関心も高く、会場を訪れたユーザーは熱心に機器の説明に聞き入っていた。
 また会期中に開かれた、「国内CO2排出権制度の開始にあたって」「本当の効果がでる見える化」の両セミナーも好評を博した。

古里ジーネット会長を囲み
若手経営者と懇談会
ジーネット 販売店の32名が参加

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪)の名古屋支社(支社長=安田豊治氏)は、10月7日午後2時より名古屋市中区金山町のホテルグランコート名古屋にて、同支社管轄内における有力販売店の若手経営者32名を招き懇談会を開催した。
 工具業界を取り巻く環境は、米国発の金融不安や円高・ドル安、また原油の高騰による原材料価格の上昇などで、重苦しい空気が漂っている。そんな中、若手経営者の進出に注目が集まっている。
 懇談会では、はじめに古里龍一ジーネット会長が長年会社経営に携わってきた経験を基に大阪商法などについて講演。
 その中で古里会長は、「親父にとって、子供に継いでもらうのは大きな夢で、非常に嬉しいことである。このことをよく承知してください。親子で同じ夢が見られる、同じ苦しみをすることができる、これが幸せです」と話す。
 ジーネットを含めたフルサトグループの経営の目的は「会社の永続」。会社を経営する目的や経営理念については、それぞれの会社に「人に喜ばれることをする」とか、「物事に対して誠実に接する」といったさまざまな理念があるが、フルサトグループでは経営の目的を「永続」と掲げ、会社が存続することを一番に考えている。
 また古里会長は、大阪商人が大切にしてきた信用の象徴である暖簾(のれん)の話や、江戸時代以降、商業の盛んな地として栄えた大阪にはいろいろな商売・経営のノウハウが伝承され続けてきたとして、その代表的な商売のノウハウである「船場商法」についても語った。
 船場商法の商売のノウハウは、@始末(しまつ)A才覚(さいかく)B算用(さんよう、またはさんにょう)の3つという。始末は、売ってなんぼではなく、お金を回収して始めて商売となるということ。才覚は、商才が大切としている。算用は計算で、そろばんをしっかり教え込まれた。船場商法の経営倫理、守るべきもの(今のコンプライアンス)としては、@奉公(ほうこう)A体面(たいめん)B分限(ぶんげん)の3つを挙げ、奉公は自分が修行したところを大切にする気持ち、体面は信用のことで大切にしなければならないもの、分限は自分の身のほどをしっかり知ることと説明した。
 その後、質疑応答が行われ、古里会長と若手経営者が意見交換をした。
 続いて行われた懇親会では、古里会長を囲みながら歓談し、終了後参加者からは「非常に良い話が聞け、有意義だった」との声も聞かれた。

ダブルクランプ形倣い加工用工具
「プロファイルバイト」に
三菱マテ シャンクサイズ品を追加

 三菱マテリアルツールズ(社長=高田修氏、本社=東京都墨田区横網1―6―1)は、三菱マテリアルが開発・製造するダブルクランプ形倣い加工用工具「プロファイルバイト」にシャンクサイズ展開品を追加、販売を開始した。
 「プロファイルバイト」は、従来の35度菱形インサートでは加工が困難である急勾配のテーパ面や複雑な倣い加工において、柔軟に対応することが可能。工程集約や加工能率の向上に寄与できる工具として、市場で評価を得ている。
 今回は更なる幅広いユーザーニーズに対応するため、ホルダ規格に自動盤や小型旋盤に搭載可能な16oおよび20o角シャンクサイズ品を追加した。
 主な特長は次の通り。
 @25度菱形ポジティブインサート
 従来の35度菱形インサートでは、干渉してしまう様々な加工形態に適用することができる。ネガティブインサートと比較して切れ味に優れ、より広範囲に加工できるポジティブインサート。
 A信頼性の高いダブルクランプ方式
 ホルダはねじ止めとクランプ駒を組み合わせた信頼性の高いダブルクランプ方式を採用。切削抵抗があらゆる方向に作用する倣い加工においても、インサートを強固にクランプする。また、低いクランプ駒を採用することにより、確実にクーラント液を切れ刃に供給することができる。
 発売されるのは四型番で、標準価格は代表型番ホルダSXZCR2020K15が1万8400円(税込み1万9320円)。初年度販売目標は1千万円としている。

4枚刃インパクトミラクルボールエンドミル
「VF―4MB」発売
三菱マテ 長寿命・高能率な加工を実現

 三菱マテリアルツールズは、三菱マテリアルが開発・製造する“インパクトミラクルシリーズ”に「4枚刃インパクトミラクルボールエンドミルVF―4MB」を追加し、販売を開始した。
 近年、鍛造金型やプレス金型など金型そのものの長寿命化のため、金型材の高硬度化が進んでいる。一方でコストダウンのため、より高能率な加工ニーズが高まっている。
 同商品は、中心まで切れ刃のある4枚刃形状と、耐熱性、耐摩耗性に定評のあるインパクトミラクルコーティングの適用により、高硬度材の加工においても長寿命、高能率な加工を実現。また、独自の切れ刃形状により、高硬度材の加工において問題となるチッピングを抑制し、安定した加工が行える。
 主な特長は次の通り。
 @4枚刃とも中心まで切れ刃とした、新開発のR切れ刃形状により、中心部付近を使用する加工においても長寿命、高能率な加工を実現する。
 A耐熱性に優れた“インパクトミラクルコーティング”を適用。高い被膜硬さと耐酸化性、低い摩耗係数により、高精度・高品位加工を実現する。
 今回販売するのは全9サイズ。標準価格は、代表型番VF4MBR0500(R5.0o)が3万5700円(税込み3万7485円)。初年度の販売目標は1億円としている。

総受注額は前年比20%減の1135億円
国内外の景気減速を反映
日本工作機械工業会9月の工作機械発注

 日本工作機械工業会がまとめた2008年9月分の工作機械受注実績調査報告によると、9月の受注総額は1135億円で、前年比は1.6%増とプラスになったが、前年同月比は20.1%減と、最近における国内外の景気減速を反映したものとなった。
 9月の内需は440億円で、2004年1月(444億円)以来56カ月ぶりの450億円割れとなった。外需は695億円で、700億円を2カ月連続で下回るものの、依然として高水準で推移している。受注総額1千億円超えは連続53カ月となり、最長記録を更新中。
 受注額を内外需別にみると、9月の内需は440億円。前月比は特に一般機械を中心とした国内の景気減速を反映し、5.6%減と3カ月連続のマイナス、前年同月比も32.1%減と8カ月連続のマイナスとなった。前年同月比が3割以上のマイナスとなるのは、2002年4月(同31.1%減)以来77カ月ぶり。主要業種は電気・精密が前年同月比10.2%増の58億円。一般機械は同39.1%減の167億円、自動車は同44.8%減の126億円とそれぞれマイナス。その他の業種では航空機・造船・輸送用機械が同42.8%のプラスとなった。
 一方、外需は695億円で、前月比は6.7%増と4カ月ぶりのプラスで700億円を下回るものの高水準を維持。欧州・北米が持ち直し、アジアも比較的堅調に推移している。前年同月比は10.0%減と4カ月連続のマイナスだが、内需ほどの落ち込みは見せていない。
 地域別にみると、アジアは269億円で、前月比4.7%減、前年同月比10.8%減となり、東アジアは韓国が前年同月比2カ月ぶりのプラス、中国・台湾は同マイナス、その他アジアではタイ・インドが同プラスであった。欧州は195億円で、前月比15.8%増、前年同月比19.7%減となり、2カ月連続で200億円を下回る水準となった。イギリスを除きEU主要国はともに前年同月比がマイナス、ロシアは同倍増となった。北米は205億円で前月比20.7%増、前年同月比3.7%減で、前年同月比はアメリカが4カ月ぶりのプラス、カナダ・メキシコはマイナスとなった。
 業種別にみると、原油高を反映して小型自動車等へシフトしつつある自動車関連が好調。航空機、エネルギー関連、一般機械、建機等の重厚長大産業や、その他医療、IT関連等も好調を持続している。
 1―9月の受注累計額は、前年同期比4.7%減の1兆1310億円で、累計額としては2年連続史上最高額を更新した前年の1兆1866億円を5%弱下回る水準となった。
 これを内外需別にみると、内需は前年同期比9.5%減の4900億円で、内需比率は43.3%。一般機械は前年同期比11.4%減の2146億円、自動車は同7.2%減の1454億円、電気・精密は同12.0%減の491億円となり、主要業種の前年同期比はすべてマイナスとなった。それ以外の業種では鉄鋼・非鉄金属が同15.7%増、航空機・造船・輸送用機械が同10.7%増と2桁の伸びを示した。
 また外需は、前年同期比0.6%減の6411億円で、外需比率は56.7%。1―9月の累計額では、4年連続で最高額を更新した前年を僅かに下回るペース。外需比率は過去最高を記録した2007年(54.3%)を上回る水準を示した。主要3極では、アジアが前年同期比0.2%減の2405億円、欧州が同3.3%増の2094億円、北米が同9.6%減の1678億円となった。

キトーチェーンブロックCX形
2008年度グッドデザイン賞受賞
キトー 優れた性能とデザイン

 キトー(取締役社長=鬼頭芳雄氏、本社=東京都新宿区西新宿3―20―2)が販売する「キトーチェーンブロックCX形 CX003」が、日本産業デザイン振興会主催2008年度のグッドデザイン賞を受賞した。
 同商品は、荷を手動で吊り上げる装置で、電気を必要とせず屋内・屋外を問わずどこでも使うことができる。重い荷でも軽く楽に吊り上げることができる一方、過大な荷重による本体の破損を防止する過負荷防止装置を標準装備した。この過負荷防止装置の徹底した小型化を達成したことで、操作性と安定性の両立を高次元で実現。発売以来、性能・デザインが良いという大きな反響をもとにグッドデザイン賞に応募した結果、今回の受賞に至った。
 審査員は「このコンパクトなデザインで250sのものを持ち上げることが可能だというのは驚異的である。以前のモデルから、できることを確実に進化させてさらに洗練された製品に仕上がっている」と評価コメントしている。
 標準小売価格は、CX003250sが2万9800円。

環境への関心を喚起へ
「環境商材提案会」を開催
橋本総業メーカー22社出展

 橋本総業(東京都中央区日本橋・社長=橋本政昭氏)は、環境への取り組み、それに伴う情報発信・エコアクション・そして環境商材の拡販を推進するべく各地で「環境商材提案会」を開催しており、名古屋地区においては、10月17日午前11時より、中区栄のナディアパーク“デザインセンタービル”を会場に開催した。
 開会に先立ち橋本社長より、「こういう厳しい状況の中、管工機材から環境設備時代の開幕であるとのスローガンの元に動いて行こう、そのポイントとしての環境とは何をいうのか、にスポットを当てて環境製品の提案会を開催させてもらいました。このような提案会を各地で開催してまいります。長丁場になりますので座って頂いて、しっかりお話を聞いて頂けるような仕組みを考えました」と挨拶。
 次いで、「環境商材の取り組み」について購買企画グループの岩田部長より、「建築三法(建築基準法、建築士法、建設業法、暇疵担保責任と保険制度)」の動向について販売推進部の雨宮部長より、「ITツールの紹介」について販売企画グループの橋本部長より、それぞれ紹介してもらった。
 引き続いて、環境商材中心の出展メーカー22社の商品アピールを行った。
 環境商材提案会「KTS」は、@情報発信、Aアクション(やってみる)〜エコトライ、B拡販(エコ商品の取り組み)で構成しており、運営の母体として、8月発足した「エコクラブみらい」が中心となって企画・運営を進めている。
 情報や仕組みをパッケージ化し、短時間にわかりやすく、環境への関心、アクション、情報発信へとつなげている。
 また、同日は、チームみらい製作(プロデューサー橋本昭夫氏)の3作目の映画、「うつぐみの色」の試写会も行った。
 舞台は八重山諸島の「竹富島」を舞台に織りなす人の触れ合いと団結心を描いた作品。
 題名となっている「うつぐみ」とは、竹富島独自の言葉で、共同体の中での団結心を表している。島の暮らしに欠かせない「うつぐみの心」、その心の実践を日常としている島の人々に触れ、心が大きく揺さぶられる主人公(キャメラマンに松本加奈子)を中心に描いた力作。
 今回、石垣島で多くの方に鑑賞して頂けるようにと、製作会社の橋本総業では、入場無料の上映会を行うとの発表もあった。

全国出先の営業用社有車
順次、エコカーに切り替え
INAX年間690tのCO2削減

 INAXは、業界トップランナー企業として環境保全活動をさらに加速していくため、全国の支社・営業所で使用している営業用社有車を、環境配慮型のハイブリッドカーに順次切り替える。対象は全国の支社・営業所のリース車両514台で、この車種切り替えにより、年間約30万リットルのガソリン使用量を減らすことができ、690トンのCO2排出量削減になる。
 2007年度のINAX営業部門からのCO2排出量は年間9093トンで、このうち全社有車からのCO2排出分は4216トンと半分近くを占めている。現在、ハイブリッドカーを8台導入しているが、CO2排出量削減効果を確認しており、営業用車両へ水平展開する。INAXは、郊外型ショールームと併設の営業所を中心に、全国各地に営業拠点があり、その立地や地域特性から自動車での営業活動を欠かすことができない。そのような中、運転に際しては、アイドリングストップや等速運転などエコドライブを実践しているが、運転技術によるCO2排出量削減には限界がある。中長期的視点に立ち、エコ・ファースト企業として、車種そのものを見直し、切り替えていくという環境対策を実行していく。
 INAXは「第10次中期経営計画環境宣言」で「2050年のCO2総排出量を、1990年比80%削減します」という目標を掲げ、環境大臣と「エコ・ファーストの約束」も交わした。抜本的な生産システムの革新や画期的なエコ商品の開発・研究に取り組み、グループ全体で統合された環境マネジメントシステムを進化させていくとともに、日々の営業場面でも、「低炭素社会の実現」を目指す活動を推進していく。
■エコドライブコンテストの開催とエコドライブ研修
 INAXでは、2004年11月から、支社および販売子会社の全営業車を対象に、エコドライブコンテストを開催し、優秀なエコドライバーを表彰している。例年1千台前後が参加し、2008年度の参加台数は1090台。各支社・販売子会社別に、それぞれ上位者を表彰し、子会社含め社員の士気を高めている。
 毎年コンテストに先立ち、営業所内でエコドライブ研修を実施している。テキストには出発前の「運行計画の確認」や「余分な荷物は降ろす」「タイヤの空気圧チェック」という準備から、「急発進・急加速の回避」「空ぶかしをしない」「等速走行」「アイドリングストップ」といった基本事項を掲載し、エコドライブの定着を促している。INAXは企業活動のあらゆる場面で環境活動を推進し、社員の環境意識を高める取り組みを行っている。

製販親睦ゴルフ会開催
金森繁人氏(三立商会)が優勝
三重県管工機材商組合会員等31名が参加

 三重県管工機材商組合(理事長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、10月21日に「製販親睦ゴルフ会」を菰野町の“三重カンツリークラブ”を会場に開催し、正会員はじめ賛助会員等31名が参加して平素の腕前を競った結果、組合員の三立商会の金森繁人氏がネット71で見事優勝を飾った。
 当日は、参加者全員集合時間の午前8時30分前に集合し、田中理事長の挨拶、ルール説明の後、アウト、インに分かれて1組より順にスタートを切った。
 気温25℃と、やや汗ばむほどの陽気だったが、晴天に恵まれ、鈴鹿山脈をのぞむ雄大な景観をバックに、戦略性に富んだコースで思う存分プレイができたと参加者全員満足していた。
 プレイ終了後は表彰式に移り、入賞者にそれぞれ賞品が渡された。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=金森繁人(三立商会)N71H24
▽2位=小山陽一(ヨシタケ)N71.8H7.2
▽3位=大戸純夫(大戸)N72H12
▽4位=伊藤嘉恭(伊藤管材商店)N72.2H10.8
▽5位=杉山克雄(杉山機工)N72.8H19.2
▽ベスグロ=小山陽一79
(敬称略)

市価の2割の破格値も
第6回工具祭り開催
イトウ 中川配送センター

 イトウ(名古屋市北区紅雲町・社長=伊藤辰之氏)の中川配送センター(中川区島井町・法山亨センター長)では、10月23日に特設会場において恒例の「工具祭り」を開催し、約100名の来場者が詰め掛けるなどして、初期の目標を達成したと喜んでいる。
 当日は、イベントを待ちわびた来場者らが、午前11時のオープンと同時に来場し、目当ての商品を見付けては出品者と価格の交渉をしていた。
 会場には、出品メーカー10社の展示ブースに、各社自慢の製品が展示され、鋼材を一発切断する「バンドソー」、丸鋸のようにデッキプレートや床鋼板が簡単に切れる「防塵カッター」、電気ドリルに取り付け、金属板や木板のカットを自在にする「メタルドリソー」、機能充実でさらに使用感がアップした「充電式インパクトドライバ」、切断・穿孔・研磨などに対応する「コアマシン」、1台で数人分の仕事をこなす「超小型旋回型ミニバックホー」などが展示実演され、来場者も自ら試しては実感していた。
 また、市価の2割といった破格での電気温水器なども飛び出し、来場者も商品選びに真剣な眼差しで臨んでいた。
 抽選会場では、特賞任天堂Wii、1等折りたたみ自転車、2等魚沼産コシヒカリなどが当たるとあって終日賑わった。
 また、ダーツを投げて点数に応じたカップラーメンをゲットするダーツゲームも好評で、1人で10個以上もゲットするダーツの達人もいた。
 工具祭りの総責任者である高橋課長は、「3年程前から年2回の割り合いで北、天白、中川配送センターの持ち回りで工具祭りを開催しております。メーカーさんと歩調を合わせながら開催を続けて通算6回目を迎えます。工具類に特化しておりますから、来場者の皆さん方に喜んで頂ける特別価格を、メーカーさんと交渉しながら決めて頂くことにしております」と述べていた。

名古屋皮切りに全国7会場で開催
リモデルスタイルフェア
7万3千人の来場者見込む

 TOTO、DAIKEN、YKK APの三社共同による「リモデルスタイルフェア」が、10月17日の名古屋会場(ポートメッセ名古屋)を皮切りに、来年4月の東京会場(東京ビッグサイト)まで全国7会場(7万3000人の来場者を見込む)で開催する。
 フェアのテーマは「これからは、グリーンリモデル。〜暮らしも快適、地球も快適〜」。
 日本の住宅政策は、「量」から「質」の時代へ転換し、長期にわたって使用可能な質の高いストック住宅を形成するため、住宅の寿命を延ばす200年住宅(超長期住宅)への取り組みが推進されている。
 「グリーンリモデル」では、「長もち住宅」「CO2削減」「健康配慮」の3つの視点から商品・空間づくりを推進している。今回、3社の商品で構成した実物大空間モデルをビフォー&アフターという形で展示し、「CO2削減」や「健康配慮」に加えて、「長もち住宅」の実現に向けたリモデルの必要性を訴えていた。
 3社共同提案ゾーンでは、築20年の住宅を再現した「Before展示」と、「グリーンリモデル」を具現化した4つのLDKプランを展示した「After展示」で構成。現在の住まいからグリーンリモデル後の暮らしまで、それぞれのLDKに住んでいることをイメージしながら、「グリーンリモデル」が目指す暮らしにも地球にも快適な生活スタイルを提案する。
 10月17日・18日ポートメッセ名古屋で開催した名古屋会場のTDY3社の単独展示エリアの特長は次のとおり。
【TOTOブース】
 グリーンリモデル3つのコンセプトのうち、特にCO2削減に注目し、リモデルによってもたらされるCO2削減状況をわかりやすく提案。リモデル前と後の生活環境の変化を体験いただくとともに、リモデル後のCO2削減状況や節水・節電による節約効果も具体的に金額に置き換えて表示していた。
【DAIKENブース】
 環境発想のエコ素材をベースとする、基本性能に優れた商品によって、長く楽しく住みつづけることのできる住まいづくりを提案していた。
【YKK APブース】
 住まいに「風の入口・通り道・出口」を配置し、それぞれの部位に最適な商品の組み合わせを提案していた。

ALD(原子層蒸着)リキッド・
インジェクション・バルブ発表
日本スウェージロック最高使用温度設定は200℃

 日本スウェージロック(代表取締役=ジェームズ・D・ドミンゴ氏、本社=兵庫県西宮市)は10月22日、半導体製造における原子層蒸着(ALD=Atomic Layer Deposition)工程で液体プリカーサーの使用が増加していることを受けて、新たにSwagelokALD(原子層蒸着)リキッド・インジェクション・バルブを発表した。
 バルブ内部で液体プリカーサーを気化する性能を特徴とした同製品は、設定した流量によってプリカーサーやパージ・ガスを、極めて正確に、ADL装置のチャンバー内に供給する。同製品は、超高純度用のSwagelokALDダイヤフラム・バルブのラインナップに加わる新製品となっている。
 ALDリキッド・インジェクション・バルブは、高性能PFAシートによる優れたシール性能を特徴とし、最高使用温度を200度まで設定することができる。また、オプションのヒーター・カートリッジをALDダイヤフラム・バルブのボディに取り付けることで、温度調節が可能になる。同社では有限要素解析(FEA=Finite Element Analysis)を用いて温度影響のシミュレーションを行うことで、装置メーカー特有のニーズに合わせたヒーター・カートリッジの設置を可能にした。
 ALDダイヤフラム・バルブの全製品は、バルブ作動時間が5ミリ秒未満の高速作動スピードおよび2500万サイクルを超える非常に優れたサイクル・ライフを実現。また、特許出願中の流量設定機能により、プロセス・ガスの確実な供給が可能となる。
 バルブのボディ材質は316L VIM/VARのステンレス鋼で、4分の1インチ・サイズのVCRメタル・ガスケット式面シール継手と、4分の1インチならびに6oのチューブ突合せ溶接のエンド・コネクションが供給可能。その他オプションとしては、大流量モデルの他、マルチポート、マルチバルブ・マニホールド、集積モデルなど様々なタイプがある。
 なお、同製品は12月3日(水)から5日(金)に幕張メッセ国際展示場で開催される「セミコン・ジャパン2008」において、スウェージロック社出展ブース(ブース番号5A―305)にて展示される。

2008年11月16日(日) 2329号
JIMTOF2008盛況
過去最多の16万9千名が来場
土曜日は1日で約5万4千名

 日本工作機械工業会(会長=中村健一氏)と東京ビッグサイト(社長=島田健一氏)が主催する「JIMTOF2008」(第24回日本国際工作機械見本市)が10月30日から11月4日までの6日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された。JIMTOFは世界有数の工作機械見本市の1つで、今回は世界17力国・地域から571社(内部出展込みで851社)の企業・団体が出展。期間中16万9381名(重複を除くと14万2408名)が会場に詰め掛け、最新の工作機械や関連機器を熱心に見学する姿が見られた。
 JIMTOF2008は、国内外からの多数の出展申し込みに特設館を設けるなどして対応し、過去最大の571社・5231小間の出展規模で開催された。
 今回の統一テーマは“地球に、未来に、優しいモノづくり”。高効率・高精度加工を可能とする複合加工機や超精密加工機とともに、環境対策や省エネルギー、少コストを追求した機器などをいち早く見られる展示会として注目を集め、会期が2日短縮されたにもかかわらず、前回展より約1万5000名多い過去最高の来場者数を記録した。
 初日の30日は、東京ビッグサイト会議棟2階のエントランスホールにおいて、午前8時45分より開会式が行われ、主催者を代表して東京ビッグサイトの島田社長が開会を宣言。
 来賓を代表して、二階俊博経済産業大臣の祝辞を谷合正明経済産業大臣政務官が次のように代読した。「本見本市は、1962年の第1回開催以来、工作機械及びその関連機器に関する技術交流や商取引の促進を目的として開催され、世界でも有数の見本市として、わが国のみならず各国の工作機械産業の発展に大いに貢献してきました。今回の見本市が世界17力国・地域、851の企業・関係諸団体の参画を得て、このように盛大に開催されることになりましたのも、ひとえに関係各位の不断の努力と熱意の賜物であると承知しています。皆様ご承知の通り、自動車、家庭用電気製品などはもとより、発電機や産業機械に用いられる機械やその部品は工作機械によって作られます。このことから工作機械は『機械を作る機械』あるいは『マザーマシン』と呼ばれており、わが国製造業の基盤を支える大変重要な機械です。今日におけるわが国製造業の強い競争力は、これまでの工作機械及びその関連機器の高い技術力があってこそ実現してきたものと理解しています。さて、今回の見本市のテーマは『地球に、未来に、優しいモノづくり』と伺っています。先般、経済産業省では、『新経済成長戦略2008年改訂版』を策定し、閣議決定しました。この中では、資源高などの『ピンチ』を、日本の強みである省エネ技術などを国際展開する『チャンス』とするものです。この考えは、まさに今回の見本市のテーマと趣旨を同じにするものです。皆様におかれましても、ますますの業界の発展、日本経済の発展に向けて、ご尽力いただけますよう期待しています。(略)」。
 この後、谷合経産大臣政務官、佐藤東京都産業労働局長をはじめ、米国、中国、韓国、ドイツの工業会の代表、及び主催者、協賛団体代表によるテープカットが行われ、JIMTOF2008が開幕した。
 会期中は好天に恵まれ、目標来場者数を上回る人が会場を訪れた。景気減速が懸念される中にありながらもユーザーのモノづくりへの関心は高く、場内は熱気に溢れ盛況ぶりがうかがえた。

新賛助会員にクリナップ加入
1月23日賀詞交歓会
岐阜県管工機材商組合11月定例理事会開催

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、11月4日午後5時より、岐阜市長良川河畔の“岐阜グランドホテル”において、「11月度定例理事会」を開催し、1月23日(金)に新年賀詞交歓会を開催することなどを決めた。
 理事会で決議され、承認された議案は次のとおり。
▽第1号議案=新年賀詞交歓会開催の件
 1月23日(金)午後6時より、岐阜グランドホテルで開催することを取り決めた。
 役割分担については、12月開催の理事会で決める。
▽第2号議案=第55回ゴルフ会報告の件
 10月28日に岐阜関カントリー倶楽部で開催し、賛助会員の小山陽一氏(ヨシタケ)が優勝。2位は組合員の広瀬功氏(瓶由)、三位は坪内忠氏(森松工業)が入賞した。
▽第3号議案=全員例会開催の件
 21年2月に予定し、詳細については次回理事会で決めることにした。担当理事は五島理事(大垣管材社長)。
▽第4号議案=管機連地区代表者会議報告の件
 10月17日に東京のグランドアーク半蔵門で開催し、21年夏期休暇の申し合わせを8月13日(木)と14日(金)の2日間に決めた。
▽第5号議=賛助会員増強の件
 加入申し出が出ていたクリナップ(岐阜市中鶉)の加入を承認した。
▽第6号議案=その他の件
 次回理事会(忘年会)を12月9日(火)に岐阜グランドホテルで開催することを決めた。

厳しい経済状況ではあるが
MECT09成功に向け始動
愛機工 第1回実行委員会開催

 愛知県機械工具商業協同組合(理事長=野田道典氏・ノダキ社長)は10月28日午後5時より、来秋名古屋で開催される「メカトロテック・ジャパン2009」(MECT2009)の第1回実行委員会(実行委員長=伊藤高潤氏・春日鋼機社長)を名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦で開いた。
 MECT2009(主催=名古屋国際見本市委員会、共催=ニュースダイジェスト社・愛知県機械工具商業協同組合)は来年10月14日から17日までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市港区金城ふ頭)で開催される。同展示会は、JIMTOF(日本国際工作機械見本市)が開催されない年における国内最大規模のFA専門展として、中部地域はもとより全国から見学者が訪れる圧倒的な動員力を誇る。
 前回展では377社・団体が1953小間に出展し、会期中9万3872名の来場者で賑わった。また、海外からの出展は15力国・1地域(ドイツ・米国・スイス・イギリス・台湾・イタリア・イスラエル・スウェーデン・フランス・韓国・オーストラリア・オーストリア・スペイン・中国・シンガポール・ルクセンブルク)に上った。
 同組合は第1回から協賛(前回より共催)という形で小間募集と集客を中心に携わっており、今回も伊藤実行委員長の下、副実行委員長の高田会計理事(井高社長)と大久保事業部長(大久保商事会長)、組合事業部理事並びに実行委員が主幹となって取り組む。
 第1回実行委員会は、定刻より大久保副実行委員長の司会で進められ、冒頭、野田理事長が「あさってからJIMTOF2008が開催されますが、それと時を同じくして来年のMECT2009の募集が開始されます。本日は、第1回の実行委員会でございます。皆様方にはご参集いただきましてありがとうございます。最近、新聞やニュースを見るのが怖いぐらいの状況であります。昨日は株価が日経平均で26年振りの安値を記録するなど、目まぐるしく動いております。どこへ行ってもあまり良い話がありませんが、この様な中で元気を出すにはどうしたら良いかという話を別な会合でしておりました。まだ先の話ではありますが、MECT2009が我々の業界の元気印を引っ張り出すきっかけになりますように、ひとつよろしくお願いいたします」と挨拶。
 MECT2009を共催するニュースダイジェスト社より黒田常務が出席し、展示会の概要、今回からの変更点、開催までのスケジュール等について説明した。より分かり易い展示会を目指し、前回のように減小間や出展の断りのない募集方法とした。今回から大きく変わった点として、▽出展料金の割引で、大口小間出展の大幅割引を廃止し、上限10%とした。中小企業出展割引(小間料金10%割引・自己申告)は前回通り実施する(前回出展者の9割が該当)▽最大出展小間数を40小間とし、前回出展者も40小間を上限に前回の小間数の範囲内でお願いする▽申込締切が従来の5月末から4月20日に早まったことを挙げた。最後に同氏は、「MECTの究極の目的は、この地域のモノづくり市場に貢献するということですので、ご協力ご支援を宜しくお願いします」と締めくくった。
 企画展示については、時代にふさわしいものを検討中。
 引き続いて議事に移り、伊藤実行委員長が「私はこのMECTに初めて携わります。本日は勧誘リストの確認をしていきたいと存じます」と挨拶した後、各委員に出展依頼先の担当が割り当てられた。
 最後に、高田副実行委員長より協力が呼びかけられ、会議を終了した。
【MECT2009開催概要】
▽名称=メカトロテック・ジャパン2009(略称=MECT2009)MECHATRONICS TECHNOLOGY JAPAN 2009
▽会期=2009年10月14日(水)から17日(土)までの4日間
▽開場時間=午前10時から午後5時まで、ただし16日(金)はナイター開催のため午後8時まで
▽会場=ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)1号館・2号館・3号館
▽開催規模=1850小間(予定)
▽出展料金=1小間(3m×3m)27万3000円(消費税込)※大口小間出展割引(5〜10%)、中小企業出展割引(10%)あり
▽来場者数=約9万人(予定)
▽入場料=1人1000円、団体30名以上1人500円(いずれも消費税込)※海外来場者・学生は無料
▽主催=名古屋国際見本市委員会[構成 名古屋市、愛知県、名古屋商工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)名古屋貿易情報センター、名古屋都市産業振興公社]
▽共催=ニュースダイジェスト社/愛知県機械工具商業協同組合
▽後援=経済産業省/外務省/文部科学省(予定、順不同)
▽協賛=日本工作機械工業会/日本鍛圧機械工業会/日本小型工作機械工業会/日本ロボット工業会/日本工作機器工業会/日本精密測定機器工業会/日本光学測定機工業会/超硬工具協会/日本工具工業会/ダイヤモンド工業協会/日本工作機械販売協会/日本工作機械輸入協会/製造科学技術センター/マイクロマシンセンター/日本金型工業会/日本ロジスティクスシステム協会/日本電機工業会/日本電気制御機器工業会/日本フルードパワー工業会/日本産業洗浄協議会(予定、順不同)
▽出展対象品=工作機械、鍛圧・板金加工機械、射出成形加工機、機械工具、切削工具、工作機器、精密測定機器/試験機器、研削砥石/研磨材、油空圧・水圧機器、歯車/歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、産業用ロボット/物流搬送機器、制御装置/関連ソフトウェア、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など
 MECT2009に関する問い合わせは、愛知県機械工具商業協同組合事務局、рO52―889―6188まで。

鋳鋼、鍛鋼前月比前年比ともにプラス
日本鋳鍛鋼会9月の鋳鋼・鍛鋼生産速報

 日本鋳鍛鋼会は鋳鋼(全国76工場)、鍛鋼(同18工場)の9月分生産実績を集計し、10月30日発表した。
 それによると9月の生産は、稼働日数の増加もあって、鋳鋼は前月比16.8%増の2万6102トンで、前年同月比では8.8%増加した。また、鍛鋼の生産量は前月比20.1%増の6万2710トン、前年同月比は3.3%の増加となった。
 この結果、平成20年度の第2・四半期(7―9月)の生産実績は、鋳鋼が前年同期比4.6%増の7万3981トン(前期比1.1%減)、鍛鋼が同0.2%増の17万9581トン(同5.8%減)となった。
 また、20年度上期の生産実績は、鋳鋼が前年同期比2.9%増の14万8801トン、鍛鋼が同1.0%増の37万296トンとなった。
 現在、月平均は鋳鋼2万4800トン、鍛鋼6万1716トンで推移しており、鋳鋼については20年度上期予想15万トン(2万5000トン/月)に対しほぼ予想通りであるが、鍛鋼については上期予想38万1000トン(6万3500トン/月)に対し、8月の夏季休暇による稼働日数の減少及びプレス等の大幅な定期修理の影響により下回った。

各種報告事項を承認
1月20日賀詞交歓会
愛知県管工機材商協組11月理事会を開催

 愛知県管工機材商業協同組合(理事長=伊藤辰之氏・イトウ社長)では、11月4日午後6時15分より名古屋都市センターにおいて「11月理事会」を開催し、21年1月20日に新年賀詞交歓会を開催すること等を決めた。
 当日審議され承認された議題は次のとおり。
▽第1号議題=第27回展示会報告の件
 10月2日から4日に吹上ホールで開催し、期間中約1万5000人が訪れるなど盛況を博した。
▽第2号議題=第40回名管会ゴルフ会報告の件
 9月17日オールドレイクゴルフ倶楽部で正会員はじめ賛助会員76名が参加して開催。優勝は鶴見製作所の恒成利幸氏、2位は伊藤理事長、3位は龍玉精工の北村憲正氏。
▽第3号議題=各部会報告の件
 @福利厚生部会=10月25日星ヶ丘ボウルで第28回ボウリング大会を開催し、正会員・賛助会員の従業員等約140名が参加した。
 団体でベン(1、444点)が、個人では山信の海蔵大輔氏(563点)がそれぞれ優勝した。
 A流通部会=各種素材高騰のおり、今後の価格動向を見極めるための研修セミナーを実施する。
 開催日は、2月13日(金)午後2時より、東別院会館で開催する予定。
 講師は、SANTA物流コンサルティング社長の平野太三氏。
 B組合加入促進部会=賛助会員のコベルコマテリアル銅管名古屋営業室と有川設備工業所の脱退を承認した。
▽第4号議題=平成21年度新年賀詞交歓会開催の件
 1月20日(火)名古屋マリオットアソシアホテルで開催する。
 賀詞交歓会は、午後5時30分受付の同6時開始。今回はテーブル形式で約300名の参加を見込んでいる。
 講談師(岐阜県美濃市出身の神田京子氏)による演芸も企画している。
▽その他の件
 ア、管機連地区代表者会議報告の件=10月17日東京で開催。
 21年度夏期休暇(21年8月13日(木)〜14日(金))を取り決めた。
 イ、このほど実施した景気動向調査では、先の見通しが暗く、利益を悪化させるなど、厳しい時代に突入しているとの見方が大半を占めていた。
 ウ、今後の理事会開催日程=1月20日(火)、3月3日(火)、4月下旬。

新製品等について学ぶ
新商品研修会を開催
岡谷管栄会営業マン40余名出席

 岡谷管栄会(会長=田中邦洋氏・五光商会社長)では、10月28日午後2時より、岡谷鋼機名古屋本店会議室にて「新商品研修会」を開催し、会員企業の第一線で活躍している、営業マン40余名が出席して、メーカーの新製品について学んだ。
 研修会は、田中会長の「本日の研修会でメーカーさんの新製品について学んで頂き、明日からの営業活動に生かして頂きたいと思います。よりよい商品を提案、PRして頂くのが皆さん方の役目です。限られた時問ですが実のある研修会として下さい」との挨拶に引き続いて、研修会に臨んだ。
 研修会では、@日立金属の、溶融亜鉛めっき鋳物継手のめっき技術を改良して、有害物質である鉛とカドミウムの含有量を削減しためっき技術で誕生した「優めっき白継手」、従来商品よりも管の抜け止めを防止する「LDパッキン」、また、鋳物継手の推移などについて、A日立バルブの、環境に優しく、しかも経済的でグランド部の漏れを解消し、内部流体の品質保持を維持する省エネに優れた「ステンレス弁・ベローズ弁」、Bアロン化成の、塩ビ製雨水マス、雨水浸透マス、厨房配管・食洗機・エコキュートに最適な「AM、PM、HT継手、空調関連」について、Cフシマンの、蒸気による間接加熱方式を採用し希望の温水が得られる「小型温水製造装置」について、D高木産業の、従来捨てていた約200度の排気ガス中の熱を二次熱交換機で回収する技術で、熱効率を飛躍的に高めたガス代節約型給湯器「業務用エコジョーズ」について、E三井化学産資の、架橋ポリエチレン製のスプリンクラー用消火配管で、耐久性、耐食性に優れ、サビや腐食による漏れ水の心配がない「給水・SPプレパブ」等について研修した。
 研修会後は、サロンオカヤにおいて賛助会員も交えての懇親会を行い、終始に渡り互いに親睦を分かち合った。

第55回製販親睦ゴルフ
小山陽一氏が優勝
岐阜県管工機材商組合正・賛会員23名参加

 岐阜県管工機材商組合(理事長=山田康博氏・山彦社長)では、「第55回製販親睦ゴルフ会」を10月28日に、関市山田芳洞の“岐阜関カントリー倶楽部”を会場に正会員、賛助会員23名が参加して開催され、賛助会員の小山陽一氏(ヨシタケ)がネット70・2で優勝した。
 上位入賞者は次の皆さん。
▽優勝=小山陽一(ヨシタケ)N70・2H10・8
▽2位=広瀬 功(瓶由)N72・2H4・8
▽3位=坪内 忠(森松工業)N72・6H20・4
▽4位=和崎健次(米津西部)N74・8H31・2
▽5位=河合恒雄(愛知時計電機)N74・8H19・2
▽ベスグロ=広瀬 功77
(敬称略)

しっかり足元を固めるチャンス
石田会長はじめ全役員留任
三親会 第31回定時総会を開催

 三親会(会長=石田勝俊氏・石田商会社長、サンコー商事を中心とする販売店とメーカーの会)は10月19、20の両日、「第31回三親会定時総会」を三重県志摩市磯部町の伊勢志摩ロイヤルホテルで開催した。
 初日の19日は、JR名古屋駅に午後1時30分に集合、観光バス2台に分乗して会場へ向かい午後4時頃到着した。
 総会は、井口サンコー商事ルート営業部GMの司会で進められ、冒頭、石田会長は挨拶で「最近は、国際的に株が下がったり、円高、食の問題や社会保険の問題、得意先の減産と、いろいろ大変な話ばかりが聞こえてまいります。その様な中、三親会の総会に大勢お集まりいただきありがとうございます。私も10月から会合が多く、社員と接する時間よりもここにみえる何名かの方と過ごす時間の方が長いような気がしております。今後も三親会を益々発展させなければなりませんので、皆様にこの不況を乗り切るコツを二つほどお話しいたしたいと存じます。それはひとつに、コツコツとやる事です。あとは、明日伊勢神宮にお参りをいたしますが、神頼みをする事ではないかと存じます。この会が発展していくように、幹事一同力を合わせてまいりますので、皆様方のご協力の程をお願いいたします」と述べた。
 続いて、野路サンコー商事社長が「日頃は大変お世話になりありがとうございます。また、本日は三親会総会にご出席いただきありがとうございます。当社の近況として、今年度は第8次中期3カ年計画の初年度に当たります。厳しい折ではございますが、上期は増収増益でホッとしております。これも皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。今年の9月にインドのグルガオンに念願の駐在事務所を開設いたしました。ここ1年ぐらいをかけて現地法人を作るべく、スタートをいたしております。中国に続き各社がインドに進出を目指して、グルガオンは建設ラッシュです。人口増に伴い中間層、富裕層が増えておりますので、ここにタイに続き現地法人を作っていきたいと存じます。また、中部地区が急にここへきて冷え込んでまいりました。工作機械の業界も、昨年度まで絶好調をキープいたしておりましたが、3年目に入ったとたんにトーンダウンいたしまして、減産などの話が出ております。減産といえども、工作機械の受注が1000億円/月と非常に高いレベルです。1000億あれば、贅沢をしなければ食べていける数字かと見ております。私共も車関係の売り上げが多いので、早く景気が立ち直ってほしいと感じております。しかし今回の不況は、長く続くのではないかと見ております。私共の会社の考え方として、もう一度原点に戻ろうという取り組みをしております。かなりの間右肩上がりできておりましたので、この辺でもう一度足元を固めるチャンスではないかと思っております。不況の時の営業スタイルはどういうものかということをしっかり若い営業マンにも植えつけて、強気で頑張っていきたいと存じます。今後ともご支援ご協力をお願いいたします」と挨拶。
 野崎副会長(常磐精機社長)を議長に選出して議事に移り、審議の結果、全議案を原案通り可決承認した。このうち任期満了に伴う役員改選では、全役員の留任が決まった。
 総会後は懇親会が開かれ、野崎副会長の発声で乾杯。販売店、メーカー、サンコー商事の三者が互いに交流を深め、山口副会長(黒田精工名古屋支店長)の中締めで終了した。
 翌日は、ゴルフ組と観光組に分かれ、ゴルフ組は合歓の郷ゴルフクラブ(三重県志摩市浜島町)でゴルフを楽しみ、観光組は伊勢神宮の参拝、門前のおかげ横丁の見学などを行い、それぞれ秋の一日を満喫した。

厳しい中積極的な営業展開で
蒔いた種を開花させる
ジーネット名古屋支社機工百社会を開催

 ジーネット(社長=古里龍平氏、本社=大阪)の名古屋支社(支社長=安田豊治氏、住所=名古屋市中区富士見町15―35)は10月23日、名古屋支社機工部の有力得意先と主力仕入先で構成される機工百社会(ハンドレッドクラブ)の平成20年度総会を名古屋市中区金山のホテルグランコート名古屋で行い、会員ら96名が参加した。
 総会は、横井名古屋営業所長の司会進行で、定刻の午後3時30分に開会。
 冒頭、古里社長は挨拶で「我々は恵まれていると感じております。これだけ中部圏のそうそうたる販売店並びにメーカーの代表の方が、ジーネットを応援していただくためにお集まりいただいたことは、本当にありがたいと感激をいたしております」と参加への礼を述べたうえで、ジーネットを含むフルサトグループの現況について話した。また、今年6月の総会をもって古里龍一氏がフルサト工業の取締役を退任し相談役に退いたことに触れ、ジーネットに関しては引き続き会長職を務めると報告。さらに4月からエンジニアリング部を立ち上げたことに関しては、「お客様の手伝いをどうしたらできるかということを考えてきました。エンドユーザーの方々が単発で設備を入れられるということはレアケース。やはり、全般の機械のレイアウトやラインの設置という意味において、工作機械単体の販売では販売店の皆様の大きなプラスにはなっていないというように考えております。フルサト工業の製造部の責任者をしている者が、トヨタ自動車のOBで、若い頃からトヨタの生産方式を叩き込まれておりノウハウを身に着けておりますので、皆様のお手伝いをしていこうということで(エンジニアリング部を)立ち上げました。具体的には、ユーザー様がラインの変更や新設を販売店様を通じてご相談いただくと、現場のワーク、効率を考慮しながら、設置、検収まで責任を持って行う。現在多くのお話をいただいております。皆様方も何かそのようなことがございましたら、ジーネットにお声をかけていただければと存じます」と述べた。人材については、「4月より名古屋支社にも女性の総合職の営業を2名投入し、この10月から営業として販売店様にお伺いさせていただいております。営業としてはまだまだですが、社内の雰囲気が明るくなってきたということは、我々気づき始めております。女性の活用についてもっと探求していきます。皆様のお役に立つのであれば、性別を問わずに皆様のニーズにお応えしていきたい」。最後に、「環境としては非常に厳しい状況になってきております。日本国内は景気の後退局面に入ったのではないかといわれております。実感としても、経済成長は少しマイナスに転じたと、商売を通じて感じております。景気の悪化が日を負う毎に感じられる今日この頃です。業績が良いに越したことはありませんが、我々としてはジーネットの昔を思い出して極端な無理をしない、背伸びをしない。身の丈に合ったことを粛々と行っていくだけです。今何をしなければいけないかということは、社員一人一人が一番分かっているはずです。良い時も悪い時も、お客様にプラスになること、やるべきことを粛々と進めていく。このことが中長期的な業績に繋がっていくだろうと考えます」と締めくくった。
 安田名古屋支社長より支社の現況と下期の施策が発表され、その中で「『積極的に営業展開をする』蒔いた種を開花させよう」と支社方針が示された。
 続いて三好機工担当部長が、名古屋支社機工部の業績、不良品防止展&国際安全セミナーの結果などについて報告した後、機工百社会の充実と下期からの戦略戦術について説明し、以上で総会を終了した。
 このあと懇親会が開かれ、参加者は和やかに語らいながら交流を深めた。

既存の顧客を深耕し乗り切る
忘年会は12月15日に
名機工同友会10月定例会を開催

 名機工同友会(会長=金原進一氏・カネキ商会社長)は10月27日午後7時より、名古屋市中区錦の東京第一ホテル錦において「10月例会」を開催した。
 冒頭、金原会長が「先日、法人会の専務理事さんとお話をしておりその中で出た話しですが、地区の決算で4割くらいが黒字決算で、そのうち何とか黒字にしている所もあり、実際には黒字決算というと2割くらいしかないということでした。同友会のメンバーはその2割に入っていると思いますが、今後も精進していただきたいと存じます」と挨拶。
 各部の報告に移り、事業部は、コンベックスルールの売上が多くあったことに礼を述べるとともに、次回の利用も呼びかけた。
 経営対策部からは、先月に引き続き講演会の講師を検討中であると報告された。
 厚生部は11月の旅行会について、旅行代理店ディパーチャーズの天野氏を招いて詳細説明を行った。開催日は11月15、16の2日間、南知多・山海温泉「和風旅館 粛・海風(しゅく かいふう)」(愛知県知多郡南知多町大字山海字高峯3―1)を訪ねる。現地集合、翌日朝食後解散。
 また、忘年会は12月15日に行うことを決めた。
 各部報告の後は、「今後の景気予測とその社内対策について」「年末の賞与について」をテーマに意見交換が行われた。その中で、「景気は大変な事になるのではないかという感じがあり、世界全体がこんなに冷え込むのはまれなことである。ここ1、2年は厳しい状態が続くのではないか」、社内対策では「既存の顧客とのパイプを太くしていく。新規は与信管理の問題などもあり難しいのではないか」とする意見があった。賞与についても厳しい見方が示された。

元日本工作機械販売協会会長
後藤 正男氏(三栄商事会長)
お別れの会に多数が参列

 三栄商事(社長=後藤正憲氏、本社=名古屋市東区東桜2―17―6)の創業者・後藤正男会長が9月14日、享年92歳で逝去された。
 「お別れの会」が10月24日午前11時30分より名古屋市中区栄の名古屋東急ホテルにおいて行われ、全国より多くの関係者が訪れて同氏を偲んだ。
 喪主の正憲社長が挨拶を行い、「本日はご多忙のところ、また足元の悪い中を父正男のために沢山の方にご参列いただき心より御礼を申し上げます。9月14日未明に、家族に見守られながら天寿を全ういたしました。連休中の事でもあり皆様方にご連絡が遅れましたことをここにお詫び申し上げます。父は特にこれといった病気も無く、静かに旅立ちました。ただ一つ心残りなのは、あと1ヶ月もすれば曾孫の顔を見られたのに、ということが少し残念です。92年の悔いのない生涯だったと思います。皆様方からいただきましたご厚情に対し心から感謝いたします。父は米屋の長男として生まれ、市立名古屋商業学校を卒業後、家業を手伝っておりましたが、徴兵により砲兵として従軍し、中国広東省に2年駐屯いたしました。帰国後、三菱電機名古屋製作所に奉職し、終戦後の昭和21年に母と一緒に工具商を創業いたしました。あれから60余年、会社と一心同体で励んでまいりました。昭和45年には日本工作機械販売協会の設立に参画、副会長に就任。平成3年には同協会の会長に就任しました。趣味の世界では、ゴルフとカメラをこよなく愛し、本日の祭壇もゴルフ場のイメージで作っていただいております。生前、『俺はゴルフ場でパタッと逝くのが理想』と言っておりましたが、残念ながらその望みは果たせませんでした。80歳前後の頃にエイジシュートを8回達成したのが自慢の種でした。また、カメラを片手に世界中を回り、一度海外に出ると千枚以上の撮影をし、編集が大変でした。本日、隣の会場では会長が撮った写真を展示いたしました。最後の展示会です。どうぞ見てやってください。栞と同封いたしましたカードの背景写真は、父がサハラ砂漠で撮ったものを使っております。孫娘が編集をしましたスライドショーも隣の会場で行っておりますので、そちらも見てやってください。後を振り返ることが嫌いな人でしたから、92年間、前へ前へと突き進んでまいりました。悔いのない生涯だったと思います。これも偏に皆様方のご厚情のお陰と感謝を申し上げると共に、残された者達へも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます」と述べた。
 会場には献花のための長い列ができ、参列者は正男会長との最後のお別れをしていた。

CO2排出量削減を目指した
刈谷工場の新棟が竣工
ブラザー工業様々な環境対策を施す

 ブラザー工業(社長=小池利和氏、本社=名古屋市瑞穂区苗代町15―1)は、同社刈谷工場(愛知県刈谷市)内において建設していた新棟(第四、五工場)が竣工したと11月5日発表した。
 この新棟は、工業用ミシンおよび工作機械事業を担当するマシナリー・アンド・ソリューションカンパニーの研究・開発・間接部門ならびに工作機械生産の拠点となる。また、この新棟では、CO2排出量の削減を目指し、様々な環境対策を施している。
【主な環境対策】
・太陽光発電システムの導入(2009年3月設置予定)
・断熱壁、断熱ガラス、屋根の断熱塗装を採用し、建物内に熱のこもらない設計
・自然光取り入れのため、屋根に採光用の透明板を設置
・デリベント方式という天井や壁の高いところから風を送ることで空気を循環させるシステムを導入し、空調機の暖気や冷気が上に逃げるのを防ぐとともに、室内の温度を安定させ、組立や加工の精度を維持
・照明器具の省エネとして高効率の反射板とセラミックメタルハライドランプの組み合わせで、高い天井の工場において効率の良い照明を実現。また、自動調光システムや人感センサーも設置
・受変電設備には省エネタイプのアモルファス変圧器を採用し、待機電力を低減
・インバータタイプのコンプレッサーを採用し、低負荷時の大幅な省エネを実現
 これらの対策により、年間のCO2排出量の推定削減量は410トンとなり、スギに換算すると約3万本となる。
 なお、研究・開発や間接部門は2009年2月、製造部門については2009年夏ごろまでに移転が完了する予定としている。
【刈谷工場新棟(第4、5工場)の概要】
▽住所=愛知県刈谷市野田町北地蔵山1番地5
▽敷地面積=約13万3300u
▽建物延床面積=第4工場約1万7200u、第5工場約6800u、合計約2万4000u
▽総投資額=約40億円
▽構造・規模=鉄骨造・2階建て

平成19年中部地域の総合経済動向
緩やかな改善傾向で推移
中部経済産業局東海北陸経済情報年報

 中部経済産業局は東海・北陸経済情報年報の平成20年版(平成19年実績)で、中部地域の総合経済動向について、「平成19年の管内(愛知、岐阜、三重、富山、石川の5県)の経済活動は、年間を通じて緩やかな改善傾向で推移した」と総括した。生産は概ね緩やかな増加傾向で推移し、個人消費は総じて持ち直しの動きで推移した。順調な内外需要や企業収益の改善等を背景に、設備投資は幅広い業種で増加。一方、住宅投資は、年前半は概ね横ばいで推移したが、年央以降、建築基準法改正の影響により大幅な減少となった。公共投資も低調に推移した。
鉱工業生産
 鉱工業生産の動向を指数(平成19年)でみると、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、一般機械工業などが上昇したことから、前年比3.1%増と6年連続で上昇した。
 最も寄与した輸送機械工業は、7月に新潟県中越沖地震の影響を受け低下したものの、海外需要の増加から、年間を通じて緩やかな増加傾向で推移した。また、電子部品・デバイス工業は、デジタル機器向けの需要増加に対応し、年央以降、増加傾向で推移した。これらにより鉱工業全体では年初を除いて概ね緩やかな増加傾向で推移した。
 なお、月次ベースでは年間を通じて前年同月の水準を上回るとともに、10月に115.8と過去最高の水準を記録した。
主要業種の動向
◆輸送機械

 輸送機械の生産は、1―3月期に、前期の反動等から一服したものの、概ね増加傾向で推移した。特に年後半は、新型車効果や欧州向け等の乗用車輸出が好調たったことから、緩やかな増加傾向で推移した。
 乗用車は、国内向けが新型車効果から持ち直しの動きがみられ、輸出も欧州向けや新興国向け等を中心に好調であったことから、概ね増加傾向で推移した。
 自動車部品は、国内完成車向けが順調であり、国内メーカーの海外現地工場向けや海外メーカー向けの輸出も順調であったことから、概ね増加傾向で推移した。
 航空機体部品は、航空業界の機体調達が旺盛であったことから、概ね増加傾向で推移した。
◆一般機械
 一般機械の生産は、緩やかな増加傾向で推移した。
 金属工作機械は、国内向けが弱含みで推移したものの、海外向けが欧州、アジア向けを中心に順調であったことから、高水準で推移した。
 繊維機械は、織機が主力の中国向けが堅調であり、紡績・準備機械も中国向け、インド向けともに順調であったことから、緩やかな増加傾向で推移した。
 その他、土木建設機械が世界的な需要の拡大から海外向けが好調であり、産業用ロボットが国内外向けともに順調であったことからそれぞれ増加した。
◆電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産は、年前半は高水準で推移し、年央以降は情報通信機器向け等の好調な需要や新設備の稼働により、増加傾向で推移した。
 半導体素子・集積回路は、記憶素子(メモリ等)が市況の悪化等により、年初に一時的な一服感がみられたが、年央以降は市況も安定し、携帯音楽プレーヤー、携帯電話向け等が好調であったことや新設備も稼働したことから、増加傾向で推移した。
 液晶素子は、年初に一服感がみられたものの、年央以降、テレビ、携帯電話など情報通信機器向けに好調であったことから、増加傾向で推移した。
◆電気機械
 電気機械の生産は、高水準で推移した。
 開閉制御装置・機器は、液晶関連向け、自動車関連向けがともに順調であったことから、高水準で推移した。
 内燃機関電装品は、自動車向けが堅調であったことから、緩やかな増加傾向となった。
 電動機は、順調な自動車向けを中心に高水準で推移した。
◆情報通信機械
 情報通信機械の生産は、年前半には伸び悩みがみられたものの、年央以降、デジタルカメラ、テレビなどが好調であり、増加傾向で推移した。
 民生用電子機械は、デジタルカメラの海外向け順調、テレビの国内外における市場の拡大継続など年を通して順調であったことから、緩やかな増加傾向で推移した。
 電子計算機は、パソコンが年を通して需要面に弱さがみられたものの、金融端末が更新投資などで順調であったことから、全体としては横ばいで推移した。
◆金属製品
 金属製品の生産は、緩やかな減少傾向で推移した。
 アルミニウム建材は、建築着工の遅れから、木造住宅用を中心に緩やかな減少傾向で推移した。
 ばねは、自動車向けが順調であることから、緩やかな増加傾向で推移した。
 ガス機器は、ガスコンロに安全機器への対応の動きがあったものの、国内需要の低迷から、低水準で推移した。
◆鉄鋼
 鉄鋼の生産は、高水準で推移した。
 鋼板は、造船・産業機械向けが好調であり、自動車向けも順調であったことから、高水準で推移した。
 棒鋼は、建築着工の遅れの影響などから、減少した。
 特殊鋼鋼材は、順調な自動車関連向けを中心に、高水準で推移した。
◆ファインセラミックス
 ファインセラミックスの生産は、年前半は高水準で推移し、年央以降は世界的な排ガス規制強化を背景に増加傾向で推移した。
 触媒担体・ガスセンサ素子は、自動車向けが世界的な環境意識の高まりから順調であり、年前半は高水準で推移し、年後半は増加傾向で推移した。
◆繊維・陶磁器
 繊維・陶磁器の生産は、年を通じて低水準で推移した。
 繊維は、中国等からの輸入品との競合や国内市場の低迷に加え、天候要因による需要の減少もあり、低水準で推移した。
 陶磁器は、タイルが建築需要の減少により低調であることや、飲食器が安価な輸入品に押されて低迷していることなどから、低水準で推移した。
消費・投資などの需要動向
◆個人消費

 個人消費は、総じて持ち直しの動きで推移した。
 大型小売店販売(既存店ベース)は、百貨店が、名古屋駅前大型商業施設開業による集客効果がみられたものの、主力の衣料品が伸び悩み、3年ぶりに前年を下回った。スーパーは、他業態との競合激化や天候要因などにより衣料品などが伸び悩んだことから、12年連続で前年を下回った。一方、ドラゴンズセール効果などもあり、全体として小幅の減少にとどまった。
 乗用車新車新規登録届出台数は、年後半からの新型車効果により、普通車が前年を上回ったものの、小型車が年を通じて前年を下回ったほか、軽自動車が年後半から前年を下回ったことから、全体では3年連続の減少となった。
 家電販売額(全店ベース)は、薄型テレビ、携帯電話などが順調であったことに加え、天候要因によりエアコンが好調であったことから、年間では前年を上回った。
◆設備投資
 設備投資は、順調な内外需要や企業収益の改善等を背景に、幅広い業種で増加した。
【東海地方】
 製造業では、電子部品・デバイスで需要拡大に伴う工場新増設などの大型投資が続いたほか、自動車関連でも新型車対応投資などが引き続き高水準であった。非製造業では、名古屋駅前再開発のピークは越えたものの、電力、運輸、情報通信など幅広い業種で増加した。
【北陸地方】
 製造業では、受注増加から能力増強がみられたものの、ウェイトの大きい電力が減少したことから、全体ではほぼ横ばいとなった。
【主要8社の金属工作機械受注高】
 管内金属工作機械メーカー主要8社の総受注高(5939億円)をみると、国内向け(2304億円)は、自動車工業向けが2年ぶりに前年を上回ったものの、一般機械工業向けが2年ぶりに前年を下回り、全体でも2年連続で前年を下回った。海外向け(3635億円)は、北米向けが5年連続で、ヨーロッパ向けが5年連続で、アジア向けが2年ぶりに前年を上回り、全体でも5年連続で前年を上回った。
◆公共投資
 公共投資は、低調に推移した。
 公共工事請負金額は、1兆2518億円となり、6年連続で前年を下回った。発注者別にみると、地方公社、独立行政法人、国で災害の復旧関連工事や大型工事があったことなどから大幅に増加したものの、市町村、都道府県等で減少となった。
◆住宅投資
 住宅投資は、年前半は概ね横ばいで推移したが、年央以降、建築基準法改正の影響により、大幅な減少となった。
 新設住宅着工戸数は、5年ぶりの減少となった。新設住宅着工床面積は、前年比12.4%減と4年ぶりの減少となった。昨年6月20日に、耐震強度偽装事件の再発防止のため、建築確認申請を厳格化した改正建築基準法が施行され、申請手続き面での滞りが生じ住宅着工が激減した。
◆名古屋税関管内輸出通関額
 名古屋税関管内の輸出通関額(円ベース)は、年を通じて前年を上回る水準で推移し、8年連続で前年を上回った。
 品目別にみると、「自動車」「自動車の部分品」などが増加した。主要地域別にみると、米国向けは「二輪自動車類」「自動車」などが減少し4年ぶりの減少、アジア向けは「自動車の部分品」「自動車」などが増加し6年連続の増加、EU向けは「自動車」「金属加工機械」などが増加し5年連続の増加となった。
◆雇用情勢
 雇用情勢は、製造業における生産活動の拡大、小売業における新規店舗開設の増加などから、労働需要が高まり、有効求人倍率や完全失業率が他地域と比べて良好な水準で推移した。
 有効求人倍率は、求職者数が前年比3.1%減少し、求人数が同0.9%減少したことから、前年を0.03ポイント上回る1.62倍と4年連続で1倍を超える水準となった。
 完全失業率は、東海で2%台、北陸で3%台となり、良好な状況が続いた。
◆企業倒産
 企業倒産(件数)は、2年ぶりに前年を上回った。
 企業倒産は、建設業が前年を下回ったものの、小売業、製造業を中心に前年を上回り、全体でも2年ぶりに前年を上回った。また、中小零細企業の倒産が増加し、資本金別件数では、資本金3000万円未満の企業を中心に前年を上回った。なお、負債総額は、2年連続で前年を下回った。

14番目の支店が完成
東名古屋支店オープン
米津物産関係者集め内覧会

 米津物産(名古屋市南区明治・社長=鈴木章夫氏)傘下の米津東部(社長=尾崎行広氏)では、建設中であった東名古屋支店(支店長=平澤宣和氏)がこのほど完成したのを機に、11月5日「東名古屋支店開設披露交歓会」を行った。
 当日は、午前11時より内覧会が開かれ、80余社の取引先がお祝いに訪れるなど、米津物産14番目の営業拠点となる東名古屋支店の開設を祝った。
 新社屋は3階建てで、1階に事務所があり、2階と3階が倉庫となっている。クレーンも設置されており、上階への入出荷が容易に行えるようになっている。
 内覧会冒頭、尾崎社長は「本日沢山の方に来ていただいたことに感動しております。建物の概要につきましては、40m×40mの500坪ですが、建物を3階建てにすることで床面積を400坪以上とる事ができました。材料の確保に付きましても十分お客様にご満足いただける在庫状況になると思います。また、環境にも配慮いたしました。玄関に風除室を設け、事務所についてはペアガラスにして冷暖房効果をより効果のあるようにしました。照明等も節電できるような省エネタイプにしました。外壁は光触媒の塗料を塗りまして、いつまでもきれいな状態が保てるものです。それから植栽にも力を入れまして、仕事で疲れた社員の心を癒す、あるいはお客様との商談がスムーズにいくような庭造りにもなっていて、隅々まで配慮をしました。営業エリアとしては、名古屋市緑区、天白区、日進市、三好町等となります。スタッフは平均年齢29.6歳という若さですが、向上心と闘争心を持った社員を選りすぐりました。この場所は名古屋支店から40分、尾張旭の名東支店から40分、豊田支店から30分弱と、その3カ所の中央の場所です。なぜこの場所を選んだのですかという質問もいただいたのですが、若干営業が手薄であったことと、よりお客様に密着したサービスができるようにということで決断し、今日に至りました。今後とも東名古屋支店をよろしくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、平澤支店長より挨拶があり、支店長以下9名のスタッフの紹介がされた。
 引き続いて、来賓祝辞に移り、TOTO名古屋支社支社長の近藤則男氏が祝辞を延べ、次いで、積水化学工業環境ライフラインカンパニー中部支店支店長の嶋田一眞氏の発声で乾杯が行われ、終始に渡りお互いに和やかに歓談に興じ、鈴木社長のお礼挨拶、岡谷鋼機配管住設本部本部長の北野孝雄氏の中締めで散会した。
 また、午後2時からは販売先を招いての内覧会も行われた。
【東名古屋支店所在地】
▽住所=日進市赤池南2丁目1705
▽電話=052―800―2700
▽FAX=052―800―0601

アクチュエーターの高速動作が可能
半導体製造向け新製品を発表
日本スウェージロック高温雰囲気下で使用可

 日本スウェージロック(代表取締役=ジェームズ・D・ドミンゴ氏、本社=兵庫県西宮市)は、高温度のプリカーサーを使用するアプリケーションが増加する半導体製造業界において、バルブ全体(ボディ/アクチュエーターを含む)を高温雰囲気下で使用できる新製品として、Swagelokサーマル・イマージョン・ダイヤフラム・バルブを10月29日に発表した。
 高温アプリケーション向けに設計された同製品は、アクチュエーターの高速作動が可能で、アクチュエーターを含むバルブ全体が220度までの高温雰囲気下で使用できるのが大きな特長。最大流量係数(Cv値)は0.60で、高速熱処理やプリカーサー供給、ALD(原子層蒸着)を含む蒸着プロセスに適している。
 また、完全に包み込まれた高純度PFA製シートはジルコニウム、ハフニウムといった液体ならびに固体の先端材料を含む、幅広い材料に対する耐性を持っており、そのシート設計はプロセス中の膨潤とコンタミネーションに対する耐性にも優れている。
 さらに、障害物を完全に一掃した流路によって流体のたまり部分を最小限に抑えるとともに、パージを容易にし、流量を最大にすることができる。この流路設計は、サーマル・イマージョン・ダイヤフラム・バルブ、DRPシリーズ・バルブ、そしてALDバルブに共通している。
 ボディの材質は316L VIM―VARステンレス鋼で、VCR継手や大流量用HタイプVCRメタル・ガスケット方面シール継手、チューブ突合せ溶接などのエンド・コネクション・タイプ(サイズ=4分の1インチ、8分の3インチ)に加えて、集積モデルにも対応。また、サーマル・イマージョン・ダイヤフラム・バルブのアクチュエーターには空気式と手動式があり、空気作動式バルブのオープンまたはクローズに要する時間は5ms未満で、手動式バルブにはロッキング・ハンドルが付いている。同製品は、マニホールドやモノブロック、カスタム加工を行ったサブアセンブリーなど、様々なプラットホームに組み込むことが可能となっている。
 なお、同製品は12月3日(水)から5日(金)に幕張メッセ国際展示場で開催される「セミコン・ジャパン」において、スウェージロック社出展ブース(ブース番号5A―305)にて展示される。

総受注高は前年同月比17.3%減
3ヵ月連続で前年を下回る
中部経産局9月度金属工作機械受注

 中部経済産業局が10月31日に発表した管内金属工作機械メーカー主要8社(オークマ、アマダワシノ、ジェイテクト、コマツNTC、富士機械製造、豊和工業、三菱電機名古屋製作所、ヤマザキマザック)の平成20年9月度金属工作機械受注状況によると、総受注高は423億1700万円で、前年同月比17.3%減と3カ月連続して前年を下回った。また、前月比は7.2%減となった。
 国内受注では、一般機械工業向けが54億4000万円と2カ月ぶり、自動車工業向けが50億7300万円と2カ月連続して前年を下回り、全体でも前年同月比28.4%減と3カ月連続して前年を下回った。前月比は11.1%減となった。
 一方の海外受注は、北米向けが4カ月ぶりに前年を上回ったものの、ヨーロッパ向けが3カ月連続、アジア向けが2カ月ぶりに前年を下回り、全体でも前年同月比10.3%減と4カ月連続して前年を下回った。前月比は5.0%減となった。
 国別にみると、1位のアメリカが89億8000万円(前年同月比13.8%増)、以下、中国33億7200万円(同34.3%減)、ドイツ27億4800万円(同34.3%減)、イタリア16億4800万円(同2.2%増)、インド16億円(同13.1%減)の順となった。
 販売額は564億3100万円となり、前年同月比は7.4%減と2カ月連続して前年を下回った。また、前月比は38.4%増となった。
 受注残高は、1996億5300万円となり、前年同月比9.5%減と3カ月連続で前年を下回った。また、前月比は10.0%減となった。

仕入先199社212名が参加して
地元岡崎で盛大に開催
峰澤鋼機 創業140周年記念祝賀会

 峰澤鋼機(社長=峰澤彰宏氏、本社=愛知県岡崎市井田南町4―5)は、明治元年創業で、今年140周年を迎えた。その記念祝賀会が10月22日午後6時より岡崎市康生町の岡崎ニューグランドホテル(飛竜の間)において開催され、仕入先メーカー・商社の199社、212名が出席して同社の140周年を祝した。
 記念祝賀会は、岩本本社仕入担当の司会進行で、定刻通り開会。はじめに、峯澤仕入担当部長が同社の140年の歩みを当時の写真などを交じえて紹介した。
 創業は明治元年の1868年、岡崎に峰澤栄吉氏が金物業として開業。その後、峰澤商店となり、建設関係、繊維関係の顧客と取り引きを行う。1937年のトヨタ自動車の創業もあり、多くの自動車関連の顧客との取り引きが増え、1968年の100周年時に、当時鋼材などの取り扱いも多かったことから峰澤鋼機株式会社と改名。取扱商品も顧客の変化とともに、金物、建築資材、鋼材から、マテハン、機械設備へと変わってきた。
 140年の歴史の中には、好景気に支えられ順調な時もあったし、厳しい時期もあった。しかし、時代とともに、そして顧客のモノづくりとともに歩むという気持ちを忘れず、事業を拡大。その一つの形として、豊田、豊橋、苫小牧、福岡に拠点を設け、今では北九州、桑名を加え5つの営業所と一つの出張所を展開している。また、2007年には物流強化の一環として、ミネザワロジスティックスを立ち上げた。海外においては、2004年に初の海外拠点となるタイ・バンコク、翌05年には中国・天津にそれぞれ現地法人を設立し、顧客の海外事業展開の手伝いをしている。
 峰澤鋼機の社章は、3つの楕円で峰澤のMをかたどり、顧客と仕入先とを結ぶといった、3位1体の意味も表している。
 さらに同氏は、これからの峰澤鋼機について、厳しい環境を踏まえつつ「私共のお客様は、国内では九州、東北、北海道、また海外では中国、タイ、インド、ロシアなどに新しい拠点を設立し、より一層のグローバル化を進めています。峰澤鋼機は、お客様のニーズに迅速かつフレキシブルにお応えできるよう、また世界中のどこへでも、どんなものでも届けられるよう努力していきます。これからも、峰澤鋼機は環境に配慮した企業であり、皆様方のご協力の下、お客様と皆様を繋げる役割を担いつつ、全てのお客様、仕入先様にとって価値ある会社であり続けたいと思っています」と述べ、一層の協力を懇請した。
 挨拶に臨んだ峰澤社長は、「お陰様で本年をもちまして、創業140周年を迎えることができました。峰澤鋼機が140年続けられたのは、時代とともに変わるべきは変え、守るべきは守ってきたからです。常に私共は、岡崎市能見町で創業した金物屋の時の精神を今もなお持ち続け、いつもお客様にどうしたら喜んでいただけるかということをずっと考え続け、守り続けてきました。私共は現在では、国内に営業所を展開し、また海外にも関係会社を持つかたちで拡大をしてまいりましたけれども、どれだけ社員が増えても、いくら売り上げが増えても、この峰澤鋼機のスピリッツ、大切な精神というのはしっかりと守り続けてまいりたいと考えております。一生懸命、愚直に、商売人として真面目に、一つ一つの事に取り組んでいきたい。基本を大切に守っていきたいと思っております。余談ではありますが、この宴を敢えて岡崎の地で開催いたしましたのも、私共峰澤鋼機は愛知県岡崎市の会社であるという認識をしっかりと持ち、見つめ直すためです。自分の地元、あるいは古くからお世話になった方々への礼を尽くす。地元のために少しでも力になることができたら、私共も幸せと考えております。140周年がゴールではありません。私共はもちろん、次の10年後の150周年、そしてさらに200年、300年、これからも一つ一つしっかりと取り組んでやっていきたいと考えております」と述べ、感謝の気持ちと今後の心構えを表した。
 来賓祝辞では、仕入先商社を代表して佐藤ユアサ商事社長が、「峰澤鋼機様と弊社のお取引は、古くは明治時代からのお付き合いで、先々代社長の峰澤忠雄様、現社長の彰宏様は弊社にご勤務をいただいたこともありまして、現在の彰宏社長が弊社にご在職中には、物流技術管理士の専門スキルとともに、若手社員のリーダー的な立場でご活躍をいただきました。長年にわたる深い関係で繋がれていることを大変喜ばしく感じている次第です。明治時代から続く峰澤鋼機様と私共は、いつの時代にあってもお互いの信頼関係の絆をもって、変化に対応してまいりました。今後起こるであろうあらゆる変化に対しましても、峰澤鋼機様とともに英知を結集いたしまして、お取引開始以来いただいてまいりました『信頼』を次の10年後、20年後の未来に繋ぎ、峰澤鋼機様の発展に微力ではありますが弊社社員一同が全力を挙げていく所存です。峰澤鋼機様のますますのご隆盛を心から祈念いたします」と祝辞を述べた。
 渡辺トヨタ自動車社長はじめ多数届いた祝電の披露に続き、乾杯に際して鬼頭キトー社長が「篤姫の時代からのご創業、頑なに守ってきた創業の精神、そして時代の変化に合わせて、あるいは先取りして、変化をし続ける力、ということで本日の140周年があるのではないかと思います。峰澤鋼機様の150年、200年、そして300年のご繁栄、ご発展を祈念いたします」と挨拶し、力強い発声で乾杯。
 祝宴では、峰澤社長が出席者と挨拶を交わしたり、峰澤鋼機の長い歴史を振り返りながら出席者同士で歓談する姿が見られ、終始和やかなムードの中、岸本サカエ社長の中締めでお開きとなった。